67:名無しNIPPER[saga]
2026/03/19(木) 00:33:38.14 ID:sQ4wgRkpO
屈辱の慟哭が架空を切り裂く。力で他者を従わせていた者が力を失った時、こうなるのは自明の理であり、ルシファーはそれを知っている筈だった。
ルシファー「はあ、はあ、はあ、はあ」
しかしまさか人間を相手にここまで追い詰められるとは。これまでの数年、寝起きの状態で幹部が敗れたという報告を受けてきた彼女には危機感が足りていなかった。神が人間を相手にしないように、彼女にとってどれだけ人間が頑張ろうが自分までは届かない、対岸の火事だった。
レン「はあ…ふー…」
この鈍感、粗野。魔王を魔王たらしめる器量と言えば聞こえはいいが、それでも大幹部が敗れた時点で認識を改めるべきだった。ベルゼブブも再三の進言を重ねてきた。それを聞き流し、勇者狩りで至らぬ勇者パーティを弄び嬲り殺してきたツケが回ってきている。
ルシファー「はーーーー…はーーーー」
アスモデウス「くくく。顔を真っ赤にして震える両手で抵抗しようとするその姿、余は幾度となく見たことがある」
余裕を見せるアスモデウスだが、レンは彼女ほどルシファーを軽んじることはできない。どんな状況になろうとやはり魔王。最後の最後まで何かを秘めている怖さがある。
レン(とは言っても…それを指摘しても仕方ないし、あたしはあたしで少しでも呼吸を整えなきゃ。いったぁあああ…アドレナリンでまだマシだけど…後で両足ヤバいわよこれ…)
ルシファー「この私がだだの悪魔のように見えたか…っ…増長もここまで来ると哀れだな」
アスモデウス「乳房丸出しでボロボロの雌が思わせぶりなことを吐かすな」
ルシファー「はあ、はあ、はあ…魔力を隠蔽し近付いてきた貴様と違い、分かりやすくここに向かってくる魔力がある…私がよく知るものだ」
アスモデウス「…」
ルシファー「貴様に殺されたと思っていたが、詰めが甘いな!」
オルフィア「魔王様〜っ!」
暗雲を突き破り飛翔してきたのは紫のロングヘアーが怪しい色気を醸し出す大幹部オルフィア。ルシファーは彼女からのテレパシーでアスモデウスとの交戦中という話を聞き、神属性(邪)を貸したことから、この場にアスモデウスが来ている以上殺されたのだと考えていた。しかし確かに便利な妻が自分の援護に現れている。
ルシファー「オルフィア。はあ、はあ…我が妻よ!」
アスモデウス「…ルシファー貴様、マジか」
レン「お、オルフィア?あれ…オルフィアってたしかミルカの通信で…」
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