973: ◆DmmDEGkMa3fh[saga]
2026/07/03(金) 01:11:40.19 ID:VL2Ximlj0
行くぞと言われても、この状態で一歩でも歩けば骨まで砕け散るような心許なさだった。マスターミルカは当然ながら過去の人なのだ。
「さ、流石に無理では」
アンドロス「3分待てば大丈夫だ」
「そんなラーメンみたいな」
その時2人の耳に、表の騒がしさが届いた。なにやらバイオレンスの予感!
「なーーにーーがーーーマスターミルカじゃい!!」
「ぐわぁああっ」「うおおおっ」「こ、こいつつよい!」
2人が扉から顔を出し廊下を見ると、立ち塞がる門下生や師範代をなぎ倒す格闘職の冒険者の姿。アンドロスの目にはかなり洗練された、堂に入っている佇まいに見えた。
「き、貴様…!ただの道場破りではないな」
「当たり前だ〜俺様は10年間実戦で鍛え続け、母国でバトルマスターの称号を得た男よ!冒険者ネームはデスペラード」
冒険者ネームとはネットの普及に伴い実装された、本名以外で冒険者活動できる機能。実際には自分を印象付けるための戯れの範疇を出ない謎機能で、使わないものも多い。
「デスペラード…聞いたことがある…高名な格闘職だ…なぜこんな真似を!」
「同じバトルマスターとしてマスターミルカに引導を渡してやるってんだよ!死んでるなら死んでるって言えや」
「貴様、我らがグランドマスターに向けてそのような無礼、許せぬ!」
師範が闘気を纏わせた拳を振りかざすがデスペラードはそれ以上の闘気でブロック。反撃の中段突きで吹き飛ばした。バトルマスターの名は伊達ではない。
がしゃあん!!
「ぐはあ」
「はっはー。温い。大体わけわかんねえんだよな。マスターミルカは20年前に若々しい姿で世界中で見かけたとか聞くぜ。そんなわけねえだろ。伝説だけ一人歩きしていい気になられちゃニュージェネレーションの俺たちが生きづらくてたまらん!」
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