10: ◆GARzbuxPIs[saga]
2026/07/31(金) 06:47:11.74 ID:hEBn5ISXO
リア「えと⋯⋯クロエさん?」
クロエ「はい。なんでしょうか」
リア「なんか、俺のこと結構知っているみたいだけど⋯⋯誰かから聞いたんですか?」
クロエ「いえ。受付さんにあなたを紹介されてから、私が独自に調査いたしました。隠密には自信がありますので」
つまり情報の出所はストーキング。それを少し得意気に、届いた紅茶を優雅に飲みながら話す彼女にちょっと感心してしまう。逆に。
リア(だ、だがしっかり見て実力も性格も評価してくれたみたいだし⋯⋯うん)
そこはそれ以上聞かないでおこうと決める少年であった。害は自分にしかないし。色々こわいし。
さて、書類へ目を戻す。条件は悪くない。むしろ周囲のパーティに比べてかなりの好条件だろう。
クロエのいるパーティ、名は従騎道連盟。魔王討伐を目的とした現在三人で構成されるチームのようだ。メンバーのリーダー、その名前に有名な一家の苗があった。
ユイフィール。
王国の近衛騎士を代々務める、王国随一の権力者。
もし本物のユイフィールがいるのならば、冒険者稼業も色々と有利に働くだろう。
リアの目的である魔王討伐に近づき、かつ幼馴染を探す足がかりに。そう考えれば悪くはない。
報酬がやたら高いのも、由緒正しい一家の力故か。
リア「⋯⋯俺には好条件すぎる気が」
ぱぱっと確認し、彼は首を傾げた。自分を観察していたならこの半額の報酬でも喜んでついていく状態なのは分かっているはずだ。
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