119: ◆GARzbuxPIs[saga]
2026/08/10(月) 17:07:05.64 ID:tw9YE1gGO
話題9 勇者を見かけた
リア「そういえば、街で勇者を見かけたんだ」
クロエ「勇者ですか。珍しいですね。今日はいいこと起こりそうですね」
リア「リアクション薄いな。他の冒険者からの扱いもぞんざいだったし、勇者ってそんな感じなのか?」
クロエ「そうですね。実力と実績は間違いなく一番ですが、あの軽さと女性好きが災いして⋯⋯」
クロエ「この辺りでは遊び人のなんかすごい伝説があるお兄さん、くらいの扱いですね」
リア(⋯⋯自分もそんな感じの印象だったな)
リア「じゃあ黒雷って奴は知ってるか? 一緒にいるのを見たんだが」
クロエ「⋯⋯!」ガターン
盛大に物音が立った。少年の目の前の少女が急に飛び上がり、膝がテーブルにぶつかったのだ。置かれていた本がちょっと浮いたのが見えた。
リア「ど、どうした?」
クロエ「あ、いえ⋯⋯申し訳ありません。あの、その二つ名に少々苦手意識が」
クールな彼女に珍しくすごい慌てているように見える。言い訳も滅茶苦茶な気がするし。
クロエ「他の話にしましょう。何でもいいですよ」
けれど彼女がそう言うので、これ以上追及することはやめておいた。明確にクロエが嫌がるのはこれが初めてのことだ。何か理由があるのだろう。
リアは頷いて、他の話題を探した。彼女がホッとしたように見えたのはおそらく気のせいではないだろう。
好感度プラス3
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