162: ◆GARzbuxPIs[saga]
2026/08/16(日) 18:06:51.79 ID:j8ySjfJOO
仮面の男「チッ⋯⋯」
跳躍し壁を蹴り、天井スレスレの位置まで男が飛び上がる。攻撃をかわされたが想定内。リアの背後、接近しながらクロエが暗器代わりに炎の初級魔法を発射。火は流石に掴めない。男は数発体に受け、そのまま空中で構えを取る。
リア(あの攻撃だ⋯⋯!)
クロエ「来ます!」
前兆を察知する。しかし防御の構えは取らない。大技の直後、その隙に叩き込めるよう様子を窺う。クロエもまた防ぐことは考えずに魔法を唱えた。
仮面の男「加減はしないぞ⋯⋯!」
シル「精霊よ。お願い、防御【プロテクト】――っ!」
空中にいる男があの攻撃を放ち、その反動で宙に浮く。二撃目。直撃すればもう耐えられない。しかし少年とメイドは『後』のため最善の行動を取る。
二人に迫った魔力の渦。それは二人に襲いかかる寸前、シルの魔術によって防がれた。光の壁が生じガガガッと重い音が何度も響き、頑丈なはずの障壁が衝撃に揺らぐ。
シル「くっ。なんて攻撃⋯⋯! 頑張って――!」
杖を握る手に力が入る。魔力を更に明け渡し、宣言通り二人を守りきった術は消えた。
クロエ「⋯⋯っ!」
仮面の男が着地。そこへ詠唱を終えていた魔法をぶつける。小さな弾が物凄い速度で飛んで行く。火の上級魔法だ。直撃する射線に立っていた筈の男だが、当たる寸前彼は腕でそれを逸らす離れ技を見せた。
だがそれは想定済み。壁に着弾した魔法は大きな爆発を起こし、男にダメージを与える。よろめく彼へリアは飛び込む。
リア「今度こそ!」
仮面の男「っ!」
隙へ剣を振り下ろしたがやはり防がれる。これも予想していたことだ。リアは最初から全力を出し、彼の武器を押し返す。
仮面の男「ぐっ、馬鹿力が⋯⋯っ! ぐあっ!」
そして初めて攻撃を命中させた。
腕を切りつけ、切り裂いた服から血が流れる。そして追撃に蹴りを入れようとするが、それはかわされてしまう。
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