28: ◆GARzbuxPIs[saga]
2026/08/02(日) 17:24:54.92 ID:OOaHwkZPO
さて、そうこうしている内に森へ突入。鬱蒼と生えた木々に遮られ 日の光も薄く、昼だというのに薄暗い。二人は武器を抜いたリアを先頭に慎重に奥へと進んでいた。
リア(依頼の魔物はまだ見つからないか)
森に入って半刻ほど。既に魔物と数回遭遇していたが、リアかクロエの相手ではなかった。剣を振れば容易く倒れ、残りがいてもクロエが正確に撃ち抜く。
リア(さすが、言うだけあってクロエは手練れだな)
チラと後ろへ視線を向け彼は思い返す。見た目は最近王国で流行りのアイドルのようなフリフリな美少女メイドさんだが、こと戦闘においては堅実な後衛そのもの。
腰のポーチに入れている暗器や道具に、魔法。武器の扱い、落ち着いた雰囲気、詠唱の様子からして彼が同行していた冒険者達と練度の差が歴然だ。
正直、彼女と正々堂々戦っても近づくまでに倒される気がしてならない。
こんなのがあと二人。そんなギルドに自分が。力不足なのでは、と思ってしまう。
クロエ「⋯⋯?」
視線に気づきメイドさんが首を傾げた。そして何か合点がいった様子でスカートをピラと片手で軽く持ち上げる。むにっとした脚に、黒の下着が僅かに見えた。
無表情で光のない瞳で見つめ、従順に恥ずかしい姿を見せる彼女。
クロエ「いかがでしょうか? ご主人様」
リア「⋯⋯あ、ありがとう」
そんなつもり少しもなかったのだが、大げさにツッコむ状況でもない。少し前かがみになりながら彼は冷静に答え、視線を前に向けた。
リア(いや森でパンチラ要求する男に思われてるのか⋯⋯!?)
そんな衝撃的な事実に気づいたものの、完全にタイミングを逃した。モヤモヤしながら進むことしばらく。
クロエ「ご主人様、来ました」
簡潔にクロエが警告し、その通り魔物が彼の横から不意に現れた。
リア「っ!? あっぶな――」
クロエの警告のおかげで足音に対して咄嗟に防御姿勢をとっていたため、不意打ちを防ぐことに成功する。彼の背丈ほどはある巨大な剣が魔物の爪にぶつかり、金属音が鳴り響く。
横目で姿を確認。依頼の狼型の魔物だ。彼と目が合うと魔物は後ろへ下がった。彼の間近、先程まで狼がいた位置を暗器が通過する。
181Res/169.11 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20