過去ログ - 【咲】京太郎「今日から俺が須賀京子ちゃん?」霞「13ですって」【永水】
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985: ◆R5j2Ndo0Hc[sage saga]
2016/10/23(日) 14:48:06.53 ID:l0/HiQ8Uo

京子「…私、全てを話します」

依子「…………え?」

―― だからこそ、その落とし穴に気づかなかった。

願望混じりの未来を心のなかに描いていた彼女は、何時も通り京子を迎え入れ、扉に鍵を締めた。
そのまま身体をすり寄せ、事に及ぼうとする依子に、京子はポツリと言葉を漏らす。
小さいながらも、決意の色が込められたそれを依子は最初、何かの間違いだと思った。
それは何とか秘密を護ろうとする京子にとって、自爆に等しい事なのだから。
どうしてそんな事をしようとするのか、依子はまるで理解出来ない。

依子「…何を、言っていますの?」

依子「全てだなんて、そんな事をしたら…」

京子「はい。私の名誉は地に落ちるでしょう」

京子「外で生きていく事は、きっともう出来ません」

京子「でも、これならば、流出する情報をコントロールする事が出来ます」

京子「春達は俺に騙されていたのだと…そう皆に信じ込ませる事が出来ます」

依子「あ…」

この場における情報の真偽はさほど重要ではない。
先に京子から、皆を騙していたのだと告白した。
その事実が、春達に向けられる疑いの目を緩め、彼女たちを護る事になる。
同時に自分から打ち明ける事によって、依子の握っていた鬼札はブタ同然になるのだ。
つまり、京子はこれ以上、自分に従う理由がない。
完全に自分の元に繋いだはずの鎖が完全に砕かれてしまった。



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