過去ログ - 「撃滅のォセカンドブリッ「すごいパーンチ」どあぁぁーッ」
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3:強制改行するの忘れた……[sage saga]
2009/11/25(水) 09:54:45.95 ID:0MDBbIIo
「そんで、あんたはそのあんちゃんをどうするんだ? 殺るのか?」
「――ッ!?」
 瞬時に我に返り、声のした方に向き直る。暗がりに佇む男が、一人。
「何故ここに人がいるのです? ここには『人払い』の――」
 抉れ、崩れた車道の惨状を気にする様子もなく、つかつかとまるで無防備に近づいて来
る。
「だからだよ。『何故かここには近寄らない方がいい』って感じたから、来た。俺は弱
い考え≠するのが嫌いでね」
 破壊から生き延びた街灯が男の顔を照らし出す。片方だけの三白眼が凶暴に輝き、右目
は瞑っているだけなのか潰れているのか、とにかく閉じている。その下には端から端へ横
断する複数の、亀裂のような傷が走っている。一言でいえば、尋常でない形相である。

 この場に人が現れたことよりも、その理由よりも、その男そのものに驚き、神裂の反応
が一拍遅れた。男はただ、近づいて来る。
「あなたは一体――」
「俺か? 俺はただのチンピラだ」乱暴に自己紹介を済ませ、神裂に正対する。
 『七閃』どころか一歩でお互いの手が届く間合い、そこにチンピラを名乗る男は事もな
げに立ち、神裂を見る。両の手はズボンのポケットに突っ込んだまま、構えの一つも取ら
ずに。

 神裂は男を見る。この男から『魔力』は感じられない。そしてこの容姿、明らかに『学
園都市』の生徒――『開発』された『能力者』――ではないだろう。

 だが。それでは、何だ?


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