過去ログ - 【恋の三角関数】スズカの好きな唇はそっち?こっち?それとも…【愛美と雪の板挟み】
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13:スズカ♂ ◆ZOIS.I0.aM[sage]
2011/03/17(木) 22:11:42.78 ID:NB3Gf5HUo
「もう一勝負しよっか?」

妹「神経衰弱?」

姉「それでもいいし、他でも、何でも。
以下略



14:スズカ♂ ◆ZOIS.I0.aM[sage]
2011/03/17(木) 22:15:56.93 ID:NB3Gf5HUo
床にお尻をついて姉の左手首を掴んでいる父が、立ち上がって姉を抱きしめた。

姉「な、なに?」

父「…地震。大丈夫だったか?」
以下略



15:スズカ♂ ◆ZOIS.I0.aM[sage]
2011/03/17(木) 22:19:23.94 ID:NB3Gf5HUo
父の部屋の惨状を姉に知らせると、「…まあ、本人が何とかするでしょ」と片づけを制されたので私はそれに従った。

「あ、そうそう。妹の部屋、掃除に行くよ」

妹「え、いいの?
以下略



16:スズカ♂ ◆ZOIS.I0.aM[sage]
2011/03/17(木) 22:24:16.27 ID:NB3Gf5HUo
暗い部屋でケータイを弄っていると、愛美から電話が掛かってきた。
思わぬタイミングで着信がくるものだから、つい「切」ボタンを押してしまった。これはまずい。

「…これはまずい」

以下略



17:スズカ♂ ◆ZOIS.I0.aM[sage]
2011/03/17(木) 22:31:39.47 ID:NB3Gf5HUo
「帰り道で別れてから、ずっと愛美の声が聞きたかったんだ。
 そのことを察して、愛美は電話を掛けてくれたんじゃないかなって…あは、違うかな」

『そう、そうよ?スズカが心配してるかなって思ったから、電話したの。
 ……ていうのは、嘘。スズカと話したかったの、恐かったの』
以下略



18:スズカ♂ ◆ZOIS.I0.aM[sage]
2011/03/17(木) 22:37:33.36 ID:NB3Gf5HUo
『……これって』

「いいじゃーん。おもしろいじゃーん」

一瞬、「いつものスズカじゃない」と驚く愛美の姿が脳裏を霞めたが、気にしない。
以下略



19:スズカ♂ ◆ZOIS.I0.aM[sage]
2011/03/17(木) 22:42:07.60 ID:NB3Gf5HUo
聞き取りづらい声だと思っていたけれど、愛美にとっては良い声らしい。
褒められたのでありがとうを口にしようとすると、被せ気味で愛美が言った。

『ありがとう、スズカ』

以下略



20:スズカ♂ ◆ZOIS.I0.aM[sage]
2011/03/17(木) 22:47:51.29 ID:NB3Gf5HUo
早朝。続々と家族が目を覚まして、最後に起きた父と朝の挨拶を交わし、私は床に就いた。
閉めきったカーテンのおかげで光を遮断できているはずだが、なかなか寝付けない。
横になって数十分が経ったころ、ようやく睡魔が襲ってきた。さようなら、現実。
と思った矢先、枕代わりの座布団に頭を乗せていた私は何かの光に気づいた。

以下略



21:スズカ♂ ◆ZOIS.I0.aM[sage]
2011/03/17(木) 22:52:28.64 ID:NB3Gf5HUo
気づけばお店の時計の針は……否。時計は地震によって壊れてしまったので、
ケータイで時刻を確認すると片づけが始まってから数時間が経過していた。

「…午後だ」

以下略



22:スズカ♂ ◆ZOIS.I0.aM[sage]
2011/03/17(木) 22:56:33.07 ID:NB3Gf5HUo
綾崎「あ、あの…雪、くん」

「雪?」

綾崎「うん…。雪くん、何もない?」
以下略



23:スズカ♂ ◆ZOIS.I0.aM[sage]
2011/03/17(木) 23:03:38.92 ID:NB3Gf5HUo
問題児の雪は、私とは反対側の歩道を歩み進めている。たまにこちらを窺い、にやつきながら。
頭の上にはてなマークを乗せながら雪の動向を見守っていると、少しして察しが付いた。

雪「こっち来いよー!」

以下略



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