過去ログ - 少し昔話をしたくなった【消しゴムをくれた女子を・・・】
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68:福田 ◆RzEettbBGE
2012/06/20(水) 11:17:01.82 ID:ECwp5XSe0
その日も俺は遅くまで会社に残っていた。
社内の人間が次々と退社をして行く。
俺が残っていたのは、営業が出来ないエクスキューズとしてが一点。

もう一点は、なるべくサトミと・・・顔を合わせたく無かったんだ。
以下略



69:福田 ◆RzEettbBGE
2012/06/20(水) 11:17:57.85 ID:ECwp5XSe0
ジャラジャラと鍵の束を無造作にポケットに突っ込み俺をチラリと見る。
課長「福田ー、セコム忘れんなよー」
そうノンビリとした声を出した後に「コートも冬用にしなきゃなー」と独り言か分からない呟きをした。
俺はそれに何と答えて良いか分からずに頷きを一つ返しただけだ。

以下略



70:福田 ◆RzEettbBGE
2012/06/20(水) 11:19:27.17 ID:ECwp5XSe0
課長「お前の失点は・・・今までの得点よりも・・・遥かに少ないんだぞ・・・」
え・・・?
課長「自信を持て・・・」

課長・・・
以下略



71:福田 ◆RzEettbBGE
2012/06/20(水) 11:20:47.92 ID:ECwp5XSe0
俺は会社の前でサトミの返信を見ながらしばらく佇んだ後に、携帯を胸ポケットにしまい込み夜のオフィス街を歩き出した。
平日の深夜のオフィス街はガランとしている。
遠くの大通りでタクシーが通り過ぎる音が響いていた。

そう言えば・・・忘年会の翌日の土曜日は休みだった。
以下略



72:福田 ◆RzEettbBGE
2012/06/20(水) 11:22:10.30 ID:ECwp5XSe0
そう思い、松屋にの前で財布を探ると、割引券が出て来た。
これ・・・使えんのかな?
期限は2010年5月・・・これいつのだよ・・・その時、俺は記憶がフラッシュバックした。

あ・・・これ・・・森君がくれた奴だ・・・
以下略



73:福田 ◆RzEettbBGE
2012/06/20(水) 11:23:11.34 ID:ECwp5XSe0
板倉に電話をしようか・・・そう思った。
だが、平日の夜中だ。子供が居る家庭の旦那に電話をする時間じゃない。
俺はしばらく携帯を握り締めるが諦めて携帯を直す。
益々、食欲を無くして松屋には入らずに後にした・・・

以下略



74:福田 ◆RzEettbBGE
2012/06/20(水) 11:24:09.59 ID:ECwp5XSe0
冷えたビールが喉を流れて行く。
一息で半分を飲み干し、空いている椅子に座った。
空っぽの胃にビールが染み渡った。
俺は前を見るとも無しに見つめる。
そして・・・思った事は、
以下略



75:福田 ◆RzEettbBGE
2012/06/20(水) 11:25:21.35 ID:ECwp5XSe0
-2010年12月3日-

朝から、俺の頭の中では『堕ろす』その単語がこびりついていた。
そうする事は俺に取っては簡単だ・・・俺に取っては。
だが・・・サトミはどうなんだよ。
以下略



76:福田 ◆RzEettbBGE
2012/06/20(水) 11:26:17.57 ID:ECwp5XSe0
その瞬間だった・・・とんでもない罪悪感と、情けなさが沸き上がる。

俺は・・・逃げるが為に、子供を殺そうとしている・・・それを痛烈に感じた。

最低だ・・・そして・・・こんな自分の元に生まれて来る子供を不憫に思った。
以下略



77:福田 ◆RzEettbBGE
2012/06/20(水) 11:27:10.36 ID:ECwp5XSe0
竜也「それじゃあ一気しまーす!!!」

いつもの様に竜也が一人盛り上がる。
忘年会は例年並みのポツポツとした盛り上がりを見せていた。
俺はいつもより酒を飲んだ。
以下略



78:福田 ◆RzEettbBGE
2012/06/20(水) 11:28:55.74 ID:ECwp5XSe0
その瞬間、猛烈な吐き気を催し俺は立ち上がると竜也が「リ・バー・ス!リ・バー・ス!!」そう叫びながらついて来た。
何、そのコール・・・そんな事を思いながら俺はトイレに直行した・・・

竜也「ほら、全部吐いて!」
俺「・・・いや、もう・・・」
以下略



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