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▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-24冊目-【超電磁砲】 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :◇◇ 認知度アップのためにも 『age進行』 にご協力ください ◇◇ [!美鳥_res "saga"]:2011/02/18(金) 22:08:50.58 ID:f/sEFh2IO

 [ このスレなあに? ]

「とある魔術の禁書目録」及びその派生作品のSS投下用総合スレッドです。
2chは規制されている、スレを立てにくい、という方は当スレをご利用ください。

・どんなに短くても長くても迷ったらGO投下!
・未完成作品、投下中断もOKです。中断回数はほどほどに。再開時には前回投下したものをお知らせしてください。
・可能であれば話の趣旨(カップリング、ジャンル等)やレス数について投稿前に一言記述を。
・投下は他の書き手さんの迷惑にならないように速やかに行いましょう。連投規制は25秒です。

その他にも、感想や雑談・質問に相談・情報交換など、いろいろとお役立てください。


 [ 前スレ ]

 ▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-23冊目-【超電磁砲】
 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1297083486/



 [麦のんとのおやくそく]

・投下する時は名前欄にタイトルや総レス数、読む人を選んじゃうような話なら注意書きが欲しいにゃーん。バカ面が間違えて読まないとも限らないしね。
・新刊のネタバレ解禁は公式発売日の翌日。発売が遅くなる地域だってあるわ。他人の事を考えてもらえると嬉しいにゃーん。
・ここは複数の書き手が書いていくスレだから、安価作品ってやつは避けて欲しいところね。
・投下間隔は30分くらいは空けて欲しいわ。前の人の作品をしっかり読んで、じっくり感想考えて書けるくらいの、時間的余裕を空けておいておくといいわね。
・毎月中旬は接続できなくなる可能性があるけど、遅くとも数日で元に戻るから心配せずに正座待機しときな。
・悪意を持った人間や話の通じない人物の書き込みには関わるんじゃないわよ。そういったバカは、ブチコロシ確定ってなァ!



 [ その他ルール ]
>>980を踏んだ人は次スレを立ててください。無理なら再安価を。
・可能な限り次スレを立てる前に「立てに行く」宣言をしてください。

 [ その他注意 ]
・この板では、一部の単語にフィルターがかかっています。
・メール欄に半角で『saga』(←sageじゃないよ)と入れると解除できます。
・下記のスレで該当する単語などの詳細が確認できます。

 パー速機能覚書・テスト
 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1288790079/


 [ これからスレを立てる人へ ]
・この板ではスレ落ちは運営の手による手動です。自動では落ちません。
・立て逃げや放置スレは処理対象になります。処理されても泣かない。
・使い終わったスレは以下のスレで処理依頼をしましょう。1000に到達したスレに関しては報告の必要はありません。

 ■ HTML化依頼スレッド Part1
 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1294929122/
【 このスレッドはHTML化(過去ログ化)されています 】

ごめんなさい、このSS速報VIP板のスレッドは1000に到達したか、若しくは著しい過疎のため、お役を果たし過去ログ倉庫へご隠居されました。
このスレッドを閲覧することはできますが書き込むことはできませんです。
もし、探しているスレッドがパートスレッドの場合は次スレが建ってるかもしれないですよ。

小テスト @ 2024/03/28(木) 19:48:27.38 ID:ptMrOEVy0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/zikken/1711622906/

満身創痍 @ 2024/03/28(木) 18:15:37.00 ID:YDfjckg/o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aaorz/1711617334/

【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part8 @ 2024/03/28(木) 10:54:28.17 ID:l/9ZW4Ws0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1711590867/

旅にでんちう @ 2024/03/27(水) 09:07:07.22 ID:y4bABGEzO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1711498027/

にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:26:18.81 ID:AZ8P+2+I0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/gomi/1711459578/

にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:26:02.91 ID:AZ8P+2+I0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/gomi/1711459562/

にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:25:33.60 ID:AZ8P+2+I0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/gomi/1711459533/

にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:23:40.62 ID:AZ8P+2+I0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/gomi/1711459420/

2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [age]:2011/02/18(金) 22:09:32.79 ID:uAG2Tm/mo
 [ 過去スレ一覧 ]


 ▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-21冊目-【超電磁砲】
 http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1294/12949/1294925147.html

 ▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-22冊目-【超電磁砲】
 http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1295/12953/1295367884.html



 ◇これ以前のログはこちらから
 http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1297/12970/1297083486.html#a2
 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1297083486/2 (専ブラ用)



 [ 関連スレ ]

 お勧めの禁書・超電磁砲SSを教えろください5
 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1294926144/

 ふと思いついた小ネタ(タイトル含む)を書き込むスレ7
 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1297471455/

 【禁書SS用】設定質問受付&禁書SSまとめwiki用資料作成所
 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1296923909/


 [ 関連リンク ]

 とある魔術の禁書目録U〈インデックスU〉公式サイト
 http://www.project-index.net/

 とある魔術の禁書目録 Index@wiki
 http://www12.atwiki.jp/index-index/

 自分用まとめ ◆「とある総合スレ記事一覧」
 http://asagikk.blog113.fc2.com/blog-entry-1515.html

 禁書SS@製作速報 まとめWiki
 http://www35.atwiki.jp/seisoku-index/
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/18(金) 22:09:54.52 ID:DO37aBtAO
いちおつ
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [age]:2011/02/18(金) 22:10:47.19 ID:uAG2Tm/mo
禁書「>>980!おやくそく一覧なんだよ!」

02 インデックスさん
03 小萌センセー
04 建宮さん
05 オルソラさん
06 キャーリサさま
07 フレンダさん
08 御坂妹
09 最大主教さん
10 舞夏さん
11 上条さん
12 白井さん
13 一方通行さん
14 土御門さん
15 絹旗さん
16 黄泉川せんせー
17 愛の伝道師・青髪ピアスくん
18 サーシャさん
19 姫神秋沙さん
20 御坂美琴さん
21 アックアさん
22 打ち止めちゃん
23 オリアナさん
24 麦のん      ←New!
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [age]:2011/02/18(金) 22:13:26.42 ID:uAG2Tm/mo
テンプレここまで

緑は見辛かったかな……
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/18(金) 22:14:06.56 ID:1d1Qu0jvo
         \\
          (\\
           \\\
           (\\\\
           (\\\\\
            \\ | _________
( ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\  |    ii´ ̄ ̄`i
  ̄ ̄( ̄ ̄//// ̄\ |..   !!_]     |        / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
      ̄(//// ̄\\.    {|======|-----、、  <  俺の>>1乙に常識は通用しねえ
    ".;"   (/(/// ̄|     |.     |    ||   \_____________
".;":         (/(/ |     !\.   |    |}
 .;".;": ..;".;;:  (/(...|     |\\   |    ||.;": ..;.;".;
   .;".:;"  ..  ;     |___{___\\..|____jj    .;".;": ..;.;".
.;".;"    .;".;             \\
   ゴ オ ォ ォ …… ! !      \\   ;": ..;.;".;":
          .;".;": _.;.;__       \\   ド カ ァ ン !
 .;".;": ..;.;".; ζ /_.;_/| .;".;"_ \\  .;".;.;".;":
.;".;": ..;.;".;": ;:'.;| ΓΓ | |;":从へ_/|  \\.;".;"_.;__..:
从へ从へへ从  ; ζ  | Γ从 | |;:.. |从Γ | |    \\ ∠___/|
    ( ⌒( ⌒ ) ζ | 从Γ | |.:;. |从Γζ.;"._ \\|ΓΓΓ| |
(   ⌒ ⌒  ⌒ );  | ΓΓ | |.;;::|ΓΓ | |  ( 从へ;: |从ΓΓ| |
 Σ( ⌒( ⌒ ) ζ  ( ( ) )⌒ ) ( 从へ从)_.;;:.;|Γ从Γ| |
 ( (( ( ⌒ )) )  从 Σ( ⌒(  从へ从) ∠___/|
Σ (( ( ⌒ )) ) )(( ⌒ ( 从へ从) .;".;:;|ΓΓΓ| |
 (( ⌒ ( ( ) )⌒ );:;   .;".;": ..;.;".;":|从ΓΓ| |
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2011/02/18(金) 22:22:36.74 ID:wvyXVLb10
                 __ ___
                  ,...:.:´.:.:.:ヽ.:.:.:`:.:. 、
            /.:.:.:.:.:.:.:.:.:`ヽ:.:.:.:.:.:.\
               /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
.             ,′.:/:.:.:.:.:,:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:'; .:.:.:ハ
           |.:.:./: . : ./ ./ ./ ト、:.:/i !.! ........i
           |.:.;' . i.:.:.:| .:|:.:.! :.|゙゙`'´|:l.|:.:i.:i.:.l >>1乙を言わないのは
           |.:.:/.:.!:.!:.l:.:.! :.|:.:.|   |:|.|斗:!.:.|     この口か?白井
           |://:.;l:.l:.:!廾廾廾   イ斗ィ!:|::リ、
           'イ/イ |:.|:.::( ̄ ̄`Y'= 廴.ノi:レヽ    . ‥
            |.:リ.ト.,!:从!` ー‐'   |  /!:| ___,-、_i⌒Y^v-、_・
          //:.:i.,:|:.:.ト 、       '  / レ',レイ . :.:.:.:.しι'(_/ ) お、乙でしゅの…
            //://:|:.:ト、. \   '⌒ ,イi/:.: / /::.:;ィ;;.:.:.::`ー'⌒ヽ
         /:/:///:!:.|∧  `>ー- '///:.:., ':.::、/.:.:/ i} :.:.:}.:.:.::ヽ::/Y^i :
          ///////|:.|;:ィヘ/  i\,|//:.:://// |メ/   .リ.}.:/ ::.:.::.:/ | ノ :
        {/\/////:!:|/// \ X |/:.::/:.レ'=、ヽ  `メイ;イ:.:.::.:.:.:.{  K⌒ヽ_
.          |///\///:|:!.>--.、\ X|:.:./|:.:{  ゙   ` ノ`ノイ.:.:.:.:.:レ个、:.:.:.:\\;
.         |/////\/:||//////>\|:.:| |:.:|_  ´   ⌒ヽ゛彡イ∠_l |.:.:.:.:.:.:..: V
          V//ヽ//:` |////////O/|:.:! V ) δ /77ァ u 彡、シ┬┘i:.:',.:.:.:.:.:}
         V///\////////////ノ:ノ/:| (   { | | |  _イ_ノ´ /.:.:./l.:.:.i.:.:.:.∧
           |ヽ////\i/////// /´///  `ー '´ ///イ´:.   /:.:.:/!:.!:.:.:.:.:./:.:ハ .
          ヽ///////)//////, --t /      / ̄\__   /:.:.:/ |.:i/.:.:.:∧.:.. } :
          V//////V////////ヘ    , イT{    ノ i Y⌒ヽ  !/:.:/ .}:. リ
.            V//////V///////ヘ \/i! i! ノ 廴/ .!|  `V:.::/  .ノ:ノ ‘
              V////////////oO\リ. . i! i!//. . . . .i|   /:.:.人  (:.:(
             V/////////////, イ´. . . . i!. . /. {十}. .i|  .{.:.::{ /〉 )リ :
                |\////////,イ  |. . . . . . . . V. . . . . . . ',ヽ、 乂ハ// ノ´
                ///:\///イ://|  .|. . i. . . . . i. . . . . i. . . . .Yヘ   ):)\ :
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/18(金) 23:58:14.62 ID:AHcSYzFAO
>>1

>>7 のAA良いなwwww
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/02/19(土) 00:15:55.40 ID:/RDZdhB30

>>1乙です

4レス投下させてください。

クロスモノ、少し鬱表現注意です。



10 :とある世界の魔法少女1/4 [saga]:2011/02/19(土) 00:17:03.26 ID:/RDZdhB30

「僕と契約して、魔法少女になってほしいんだ」


――全てを諦めたあの日、私は魔法少女になった。



悪夢。


「……調子に乗ってんじゃねーぞ……!」

「何やってるんだ! 逃げろ麦野!!」


血塗れになった麦野沈利を肩で支えて、浜面仕上が必死で逃げる。

一般的な日常でも、暗部の戦いの世界でも有りえない光景。

超能力がまともに通用しない『化物』に、アイテムのメンバーは襲われたのだ。


「何なんだよ、アレは!?」

「私が知る訳ないでしょう。そんな事より、この超得体の知れない空間を脱出する方法を考えないと……」


絹旗の言葉が、最後まで続く事はなかった。

背後に迫っていたバラの蔦が、彼女の背中を痛撃したからだ。


「きぬはた!」

「だ、大丈夫ですよ滝壺さん。……『窒素装甲』で衝撃を超軽減しました」


だが、それは嘘だった。

この怪物相手には、何故か超能力が通用しない。

歪んだ世界の地面に叩きつけられた時も、自慢の能力は役に立たなかった。


(どんな能力を使えば、こんな事が超出来るって言うんですか!?)

(このままだと、麦野も、滝壺さんも、フレンダも、そして……浜面も)

(みんな死んでしまう)
11 :とある世界の魔法少女2/4 [saga]:2011/02/19(土) 00:17:40.08 ID:/RDZdhB30

――君達のチカラでは、『魔女』を倒すことは不可能だよ。

「!?」


焦る絹旗の脳裏に、声が届いたのはその時だ。


「誰ですか!」


咄嗟に怒鳴る彼女だが、相手は質問を完全に無視した。


――そして残念だけど、今この地域に『魔女』を倒す『魔法少女』は存在しない。

――彼女は先の戦いで敗れてしまった。

「魔女? 魔法少女? 一体何の話をしてるんですか!?」

――「魔女と言うのは、君達を襲っている怪物の事さ。あれは魔法少女じゃないと倒せない」

「超意味が分かりません!」


混乱する絹旗に、頭に響く声はこう告げる。


――「一つだけ、君達が助かる方法がある」

――「それは君が魔法少女になることだ」

「は……?」

――「僕は君を、魔法少女にしてあげられるんだよ」

――「それに僕と契約した少女は、どんな願いでも1つ叶えてもらう事が出来る」
12 :とある世界の魔法少女3/4 [saga]:2011/02/19(土) 00:18:27.15 ID:/RDZdhB30

そして。

地球上にいるどんな生き物とも異なる『モノ』が、絹旗の前に躍り出た。


「やあ。僕はキュゥべえ、よろしくね」

「……何ですかこの超ちっこいのは」

「悠長に話をしている時間があるのかな?」


はっと絹旗が振り返ると、すでに遠くで麦野達が蔦に縛られている。

その足元では、醜悪な生命体が楽しそうに彼女らの死を待ち受けていた。

今まで見たどんな光景よりもおぞましいソレに、絹旗は言葉を失うしかない。


「み、みんな……?」


するとキュゥべえと名乗る生き物が、静かにこう問いかけた。


「助けたいかい?」

「何を超当然の事を聞いてるんですか!」


叩きつけるようにそう言い返すと、キュゥべえが即座に反応する。


「じゃあ、戦いの運命を受け入れて魔法少女になるんだ」

「君の願いを言うといい。どんな事でも叶えてあげる」





「それが――僕と君の契約だ」
13 :とある世界の魔法少女4/4 [saga]:2011/02/19(土) 00:19:11.56 ID:/RDZdhB30

1レス分短くなってしまった……。

唐突な終わりですが、以上です。

QBさんマジ悪魔。

いつか本格的な禁書×まどかのクロスSSを書いてみたいです。

お目汚し失礼しました。
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/19(土) 00:21:00.44 ID:7JWhyNjMo
魔法少女もあい☆マギカか
俺得HKB
15 :とある世界の魔法少女1/4 [saga]:2011/02/19(土) 00:21:01.95 ID:/RDZdhB30

「僕と契約して、魔法少女になってほしいんだ」


――全てを諦めたあの日、私は魔法少女になった。



悪夢。


「……調子に乗ってんじゃねーぞ……!」

「何やってるんだ! 逃げろ麦野!!」


血塗れになった麦野沈利を肩で支えて、浜面仕上が必死で逃げる。

一般的な日常でも、暗部の戦いの世界でも有りえない光景。

超能力がまともに通用しない『化物』に、アイテムのメンバーは襲われたのだ。


「何なんだよ、アレは!?」

「私が知る訳ないでしょう。そんな事より、この超得体の知れない空間を脱出する方法を考えないと……」


絹旗の言葉が、最後まで続く事はなかった。

背後に迫っていたバラの蔦が、彼女の背中を痛撃したからだ。


「きぬはた!」

「だ、大丈夫ですよ滝壺さん。……『窒素装甲』で衝撃を超軽減しました」


だが、それは嘘だった。

この怪物相手には、何故か超能力が通用しない。

歪んだ世界の地面に叩きつけられた時も、自慢の能力は役に立たなかった。


(どんな能力を使えば、こんな事が超出来るって言うんですか!?)

(このままだと、麦野も、滝壺さんも、フレンダも、そして……浜面も)

(みんな死んでしまう)
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/02/19(土) 00:21:30.85 ID:/RDZdhB30

うわ、更新ミスすいません
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/19(土) 00:23:21.21 ID:TKCwHhWM0

しずり☆マギカも頼む
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/02/19(土) 00:30:16.45 ID:UvJnL5bAO
>>17 その場合
「魔法少女」ではなく
「魔女」になってしまう(イロイロな意味で
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/19(土) 00:38:17.97 ID:/B29IUyto
魔砲少女かもしれん
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2011/02/19(土) 01:02:49.51 ID:fCasZzKS0
前スレ>>834に捧げるその後のお話  
R30くらいのエロを含みます 
 
十数レス借ります
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2011/02/19(土) 01:03:37.12 ID:fCasZzKS0
時刻は深夜二時、丑三つ時とでもいうのだろうか 
学園都市のとあるマンションのリビングでLEVEL5の序列第一位、一方通行は気まずい気持ちでソファーに腰掛けていた 
 
(ちくしょう……。なンで俺がこンな目に会わなきゃならねェンだァ…) 
 
外界よりも科学技術が数十年進歩したこの街のトイレが、あんなにも脆弱だったとは夢にも思わなかった 
家主の黄泉川愛穂は打ち止めを再度寝かしつける為に寝室へ向かっている 
夜の静寂が支配するこのリビングで独り憂鬱な気持ちで待っていた 
 
(しかし…。なンかうまい言い訳はねェもンかなァ…) 
 
自分のしてきた事は明白 
だが自尊心の高い性格がそれを認めない 
なんとかして誤魔化すなりしないと、一生弱みを握られる事になる 
最も家主の性格を考慮するなら一方通行を恐喝するなど考えられないのだが 
残念なことにそういった余裕のある思考ができないでいた 
 
寝室のドアが静かに閉まる音がする 
静かな屋内だからこそ聞こえた、眠りに着いた少女に気を使う閉め方だ 
家主は子供に対して極めて甘い考えを持っている 
何かしらの因果を感じる発言を聞いたことはあるのだが、今はどうでもいいと思った 
出来るならば、その甘さと優しさどっちでもいいから、自分に向けて見逃して欲しいと切に願うばかり  
ドアを閉める音と並ぶくらい静かな足音がこちらへ向かってくる 
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2011/02/19(土) 01:04:36.70 ID:fCasZzKS0
 
(うおお、お、お?お! きやがったァ!!) 
 
何も考えが纏まらぬまま家主がリビングへ到着した 
気まずいまま、彼女の顔がまともに見れない 
普段からまともに顔を見て話してないのだが、今の心境からはそんな日常の自分の対応すら分からない 
 
「コーヒー飲むじゃん?」 
 
第一声は優しさととれる言葉だった 
だがその裏を考えると、すぐに終わる話ではなく 
少なくともコーヒーを飲む程度の時間、話が続くことを示していた 
 
「あァ…」 
 
キッチンに立ち黄泉川がコーヒーを淹れる  
ピッピと電子音が鳴る 
炊飯器のスイッチを入れたようだ 
普段ならばそんな邪道な行為は即座に怒鳴り散らして咎めるのだが、……何も言えない 
  
(説教か? 説教だろうなァ……) 
 
カチャカチャとカップとソーサーのぶつかる音を聞きながら更に憂鬱を加速させていた 
消えてしまいたい気持ちに駆られるが、生憎空間転移系でも視覚を誤認させる能力はない 
黄泉川の記憶を消してしまいたいが、記憶操作や精神感応もできない 
学園都市第一位、万物のベクトルを操作する最強の超能力者 
 
(なンて不便な能力なンだよ、これ……) 
 
首についたチョーカーのスイッチを入れる 
光を操作し、自分に纏わせ姿を隠そうとする 
物が見えるのは各々が光を吸収反射しているからだ 
 
(今見えねェのかな……?) 
そのどこかで聞いた理論を元にすれば自分の能力でも視覚誤認、あわよくば透明になれるのではと咄嗟に考えた
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2011/02/19(土) 01:05:35.27 ID:fCasZzKS0
 
「あんた何光ってるじゃん?」 
 
全身の血流が逆流するかと思った  
実際逆流はしていないが、過去に自分がしたことのほんの序章を垣間見て恐怖する 
連鎖的にその時の記憶も蘇り憂鬱度は更に加速した 
心臓は早鐘を打ち、精神は憂鬱、思考は混乱 
最悪のコンディションだ 
 
「あァ!? べ、別になンもしてねェよ!! ……ちっと能力で遊ンでただけだァ」 
 
即興で試した能力実験は失敗に終わったどころか、独り深夜のリビングで全身を発光させるという無様な結果を残し中断された  
一方通行の奇行にさして興味を示さず、淹れたてのコーヒーが目の前に置かれる 
淹れたてと主張するかの様な湯気と香りが堪らない 
気まずさと緊張で手持ち無沙汰な少年はカップを取り口に運ぶ 
 
「熱っ!」 
 
熱々のコーヒーが唇を刺激し、反射的にコーヒーを遠ざける 
揺れたカップから中身が零れ、ズボンへ落下する 
 
「あちあちっ!」 
 
慌ててカップをソーサーに戻し、立ち上がってズボンを肌から離す 
 
「何してるじゃんよ!」 
 
「うるせェ…! ……なンか拭くものねェか?」 
 
「待ってろ」 
 
キッチンへ布巾を取りに行く、水で濡らすのも忘れていない 
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2011/02/19(土) 01:06:06.24 ID:fCasZzKS0
「ほら」 
 
布巾を奪い取ると付着した部分をゴシゴシ拭き取る 
 
「おいおい、そんな拭き方じゃ濡らした意味ないじゃん 
 ちょっと貸してみろ」 
 
一方通行から布巾を奪い取り、しゃがんでシミの部分を引っ張り、水で中和するように揉む 
 
「オイ、自分でやるからいいって」 
 
一方通行が腰を引いて立ち、前でしゃがんだ黄泉川が太もも部分を引っ張りズボンを揉んでいる 
お互いの体制が恥ずかしくなり中断を申告するも黄泉川は聞かない 
 
「お前のやり方じゃシミが残るじゃんよ 
 少しでも処置してたら漂白剤で完璧に落ちるからな」 
 
「あゥ…」 
 
力任せに振りほどくといういつもの彼らしい選択支が思考に浮かばない 
反論するにも黄泉川の言い分が正しいのでそれも行えない 
つまり現状言われるがままに、されるがままになるしかなかった 
 
(はァ…、何でこンな羽目になってンですかねェ…。 あン?)
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2011/02/19(土) 01:07:09.92 ID:fCasZzKS0
ズボンのシミポイントから視線を少しずらすとそこには黄泉川の胸部の谷間が覗き見えた 
警備員の任務以外では常にジャージを着用している彼女 
ジャージのジッパーは半分開いており、襟口のゆったりしたシャツの隙間から見えるそれ 
緑のジャージという見るものを諦めさせる深い大森林の奥 
抜けた先に待ち構えるアンダーシャツという名の壁 
最大の難関たる大魔神の如き秘宝の所持者 
幾多の試練を乗り越えて拝顔が許される大秘宝が絶妙な角度で垣間見えた 
 
(オォ? ………もうちょっと角度を変えれば…) 
 
悟られない様に顔を前に突き出し鋭角を意識する 
学園都市最強の頭脳は、刹那に絶好の角度と体勢を演算し回答を出す 
下半身を動かさず、どっしりと固定し、重心も移動させずに顔だけ前へ前へと突き出す 
所持者の腕の動きにあわせて突破口の襟口が歪みを作りやきもきさせられる 
 
(くそ、焦るな俺ェ… もうちょい前へ……) 
 
焦るなという心の指示とは裏腹にぐぐっと顔を見下ろす形に持っていく 
 
「よし、終わったじゃnあいた!!」 
 
「ぐおォ!」 
 
鼻への鈍い衝撃と音 
立ち上がる黄泉川の頭が前のめりで見下ろしていた一方通行の顔に衝突 
目の前の秘宝に心を奪われていた彼はこの不意打ちにソファーに倒れ込む 
 
「あいたた、あんた何してるじゃんよー」 
 
「お、おゥふ」 
  
痛みのあまり声にならない声をあげ鼻を押さえる 
後頭部をさすりながら黄泉川がソファーに倒れた一方通行を見下ろす
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2011/02/19(土) 01:07:44.05 ID:fCasZzKS0
「な、なンでもねェよ……」
 
慌ててごまかす 
黄泉川は何も言葉を発しない 
 
「ああ、シミ取れたなありがとさン」 
 
さらに追撃、礼をいい機嫌を取ろうとする 
黄泉川は依然として言葉を発しない 
 
「突っ立ってねェでどけ、コーヒーが飲みてェ」 
 
早く状況を動かす為に強い言葉を使う 
言葉を発しない黄泉川が口を開いた 
 
「えらく饒舌じゃんよ…」 
 
「はァ?」 
 
何を言うんだとばかりに発言者を見上げるが、顔を見らずに先ほどから気を取られた胸に目が行く 
その視線に気付き、ジャージのジッパーを少しあげる黄泉川 
 
(ァ……) 
 
目の前の事態に心で絶望の声がでる、ひょっとしたら声にでていたかもしれない 
ジッパーを上げられてこれ以上のお楽しみが消えたからではない 
自分の行為が悟られたと自覚してしまったからだ 
心臓がバクンバクンと鳴っているのが痛い程分かる  
  
「一方通行…、お前私の胸見てただろ…」 
 
豪雪吹き荒れる山から噴出した冷水を、頭から掛けられた感覚が襲う 
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2011/02/19(土) 01:08:19.08 ID:fCasZzKS0
 
 
「――っみ、見てねェよ!! バカじゃねーかお前、糞ババァふざけンな!!」  
 
自分がどこを見ているのか分からないまま反論をする 
捲くし立てる一方通行を見てため息をつく黄泉川 
用意した自分のカップを引き寄せ一方通行の隣に座る 
 
「まぁ…、いいよそれで」 
 
「なンだそりゃ!? ざっけンな! 勝手に納得してンじゃねェ!」 
 
「あーあー分かった分かった、ごめんごめん」
 
「チッ」 
 
子供をあやすかの様な態度に益々腹が立つが、事実がある後ろめたさでその言葉で妥協してしまう 
 
コーヒーを飲み、一呼吸置く二人 
一方通行としてはこの場から早く立ち去りたいが、立ち去るには黄泉川の話が終わらないことにはできない 
その話自体に触れられたくないので、自分から振ることも出来ない 
つまりこの酷く勝手の悪い空間に、真綿でゆっくり絞め殺されるという八方塞の状態だった 
 
(―――――もういやだァ……助けてヒーロー……) 
 
来るはずの無い少年に心底救って欲しいと願う 
彼ならばこんな悪夢の様な幻想もあの右手で撃ち殺してくれるだろうと、行く当ての無い希望をため息と一緒に吐き出す 
一方通行の心は六割程折れていた 
自分の自慰行為が発覚し、ばれない様にティッシュをトイレに流すという小賢しい行為も発覚 
挙句に説教の為に呼び出されたにも関わらず、家主兼保護者の胸の谷間を覗き込むという卑劣な行為まで見破られる 
 
(最低だ……俺……) 
 
思い返しただけで七割折れになってしまった 
精神が螺旋を描き、真逆さまに落ちていく鬱スパイラルである 
 
「そろそろ本題に入るけど…」 
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2011/02/19(土) 01:09:16.41 ID:fCasZzKS0
 
一拍の間 
  
  
 
「お前童貞じゃん?」  
  
―― バギンっという音と共に一方通行の心が一割残し粉々になった 
 
 
 
「………な?なンなんですか?いきなり。……バカなンですか?」 
 
「いやな、恥ずかしいかもしれないけど、恥じることじゃないじゃん 
 誰だって最初は未経験から始まるじゃんよ」 
 
諭すように優しい声 
 
「童貞とかじゃねーぞ、俺を誰だと思ってンだァ!?」 
 
優しい声に対して余裕の感じられない声 
 
「じゃあ今まで何人抱いたじゃんよ?」 
 
「あァ!? いちいち数えてねェよ、……まァ30人くらいまでは数えてたけどなァ」 
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2011/02/19(土) 01:10:19.87 ID:fCasZzKS0
「ふぅん……、まぁいいじゃんよ」 
 
「だからさっきから何なンですかァ?その癇に障る言い方はァ!! 
 人をガキみたいな扱いしやがって! 殺されたいンですかァ?」 
 
「いやいや、別に子供扱いはしてないじゃんよ 
 気に障るなら謝る、ごめんじゃん」 
 
「私もこういう時はどうしていいか、どう言っていいか分からないじゃん」 
 
「はァ?」 
 
黄泉川の意図が全く掴めない 
自分の遥か上から包み込まれる様な物言いに苛立ちが募るばかりだ 
高すぎる自尊心がそれを受け入れない、高すぎる自尊心が童貞ではないと嘘を吐く 
 
「うーん、何からどう話せばいいのか……」 
 
「話すことねェなら俺ァもう寝るぞ」 
 
我ながらいい返し方だと思った 
自然且つ大胆、迷いの生じた相手の隙を突く鋭い斬り込みの如き裂帛の一撃 
 
「それはダメじゃんよ」 
 
あっさり返された 
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2011/02/19(土) 01:11:34.44 ID:fCasZzKS0
「こうしよう、私がお前のことに限らず、今から独り言を言う 
 お前は適当に聞いててくれればいい、なんなら聞き流してもいいじゃん」 
  
「あン? 壁にでも呟いてろよ、バカか?」 
 
「空気読めじゃんよ…… 
 大体夜中のリビングで独り言なんて、能力使って全身発光させるくらい痛いじゃんよ」 
 
(ぐぬぬ…) 
 
真新しい傷をザクっと抉られ沈黙を余儀なくされる 
それでも一割の心が砕けないのは、黄泉川の意図を探ろうと思う好奇心からだ 
 
(どうせ説教だろ…、こいつ熱血ババァだからなァ…。煩悩滅却とか言いながら寺みてェな事やりそうだァ…) 
 
座禅を組んで動いたらバシっと肩を叩かれ、たまに動いてなくても叩かれる風景を思い浮かべる 
当の黄泉川住職(仮)は何から言おうかと、頭の中で言葉を整理しているのか、うんうん頷いている 
 
「もうどうでもいいから、さっさと言えよ住職」  
 
「住職って何じゃんよ。ちょっと待て、……よし」 
  
発言の整理が終わったのか一方通行の目を射抜くような決意に満ちた目 
その視線にも後ろめたい気持ちで、サっと目を逸らす 
黄泉川はその行為を咎めずに言葉を紡ぐ 
 
 
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2011/02/19(土) 01:12:36.02 ID:fCasZzKS0
「さっきも言ったがこれは私の独り言だ 
 ラジオ感覚で聞いてほしいじゃん」 
 
「へいへい…」 
 
ソファーの背もたれに体を預け、ゆったりとした姿勢にする 
傍からみれば不貞腐れている様にしか見えないのだが 
 
「私はお前たちを守ろうと思って保護者になることにしたんだ 
 それがお前たちにどう思われても結果としていいことだと思ったじゃん」 
 
「でも気がかりだったことがあった、…そしてその事が現実になったじゃん」 
 
「お前が男の子だということ 
 …別に私や桔梗は気にしてないし、打ち止めはマセてるけどまだまだ子供じゃん」
  
「でもお前は年頃の男の子で…… 
 …今まで人付き合いもないし、勉強はできるし能力開発はすごい成績じゃん 
 でも性教育なんて受けてないじゃん」 
 
「私の年になれば男の子が、…その、……オナニーすることなんて当たり前だと分かってるじゃん」 
 
若い女の保護者の口からでた、ある言葉にピクっと反応する 
 
「別にそれを悪いことなんて全然思わないし、気にもしていない 
 だからああいう風に隠す必要はないじゃんよ」 
 
声のトーンが変わってきた、優しく諭す声から、何かを堪えるような震える声 
 
「私は女だから、……どういう風にお前に言えばいいのか分からなくて色々考えてて 
 …もしかしたら男の保護者を見つけるべきなのかとか悩んだりしてたじゃん」 
 
「いざこの状況になるまで踏み込めなくて、……お前が傷つくことになったじゃん…」 
 
「情けない保護者でごめんな……」 
 
「……ごめんなぁ、一方通行」 
 
「………………」 
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2011/02/19(土) 01:13:30.25 ID:fCasZzKS0
黄泉川が泣いている 
言葉が出ない、実質未経験だがそれを決め付けている黄泉川に反論したいが 
ここまで考えていてくれた黄泉川に対して感謝の気持ちもある 
自尊心と謝罪と感謝が鬩ぎ合い沈黙の形になってしまう 
何か言い返さないと、何か言わないと……… 
 
(傷ついたのは俺だけじゃねェ、黄泉川が泣いてるじゃねェかよ…) 
  
己の情けなさが身にしみる、こんな自尊心の塊は全て砕け散ってしまえばいい 
嘗て自分の暴走を止めてくれたヒーローに、跡形もなく粉々にぶち砕いて欲しい気持ちだ 
目の前にいない英雄に縋っている根性に気付き、ふぅっと息を吐く 
 
(いつまでもアイツに頼っちゃいけねェ…、これは俺の戦いだァ!!) 
 
 
「黄泉川ァ……。俺もすまねェ 
 どうしたらいいのか、分からねェンだ」 
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2011/02/19(土) 01:14:25.24 ID:fCasZzKS0
たどたどしく言葉を紡いだ一方通行の気持ちに眩い光が差す 
素直な気持ち、嘘偽り、誤魔化し  
邪魔なもの全てを取り払った言葉が心地よい 
なんと晴れやかな気持ちだろうか 
素直な言葉が与える快楽に扇動され、自然と口から零れる素直な気持ち 
 
「お前がそこまで考えてくれてるなンて思ってなかった 
 正直嬉しいって思った、まァ、……ちっと恥ずかしいけどなァ…」 
 
「一方通行…!」 
 
話してよかった、話せてよかった 
一方通行の名前の通り、この話も自分から伝えるだけだとも思っていた 
しかし返ってきた、素直に気持ちを返してくれた 
黄泉川はありがとうと一方通行に心から感謝していた 
 
「ありがとう、…ありがとう一方通行」 
 
「泣くなよ…」 
 
「うるさいじゃんよぉ…」 
 
涙を拭い、一方通行を視線を交わし笑顔を見せる 
一方通行もその視線を受け取り、へっと口を歪める 
 
「まだ全然至らないところがあるけど 
 こんな私でよければ、して欲しいこととか遠慮せずいうじゃん!」
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2011/02/19(土) 01:15:37.01 ID:fCasZzKS0
  
(………して欲しいことォ?) 
 
目の前には健康的且つ豊満な女体… 
自分の恥ずかしい行為を許し、認めた女性 
涙を浮かべ、願望があれば何でも言えと言っている…… 
 
先ほど見下ろしていた絶景が脳裏でリピートされ血が滾る 
生唾を飲み込み一歩踏み込んだ言葉を吐き出す 
 
 
 
 
 
「なァ……  

 
 
 
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2011/02/19(土) 01:19:00.73 ID:fCasZzKS0
終わりです 
 
新スレ早々長いのも申し訳ないので打ち切ります  
 
後ろめたさを持つ人の葛藤や、それから解放されたときの爽快感が伝わればと思いました
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/19(土) 01:45:14.18 ID:VkkIIl3Ao
やったぁぁぁぁぁありがとおおおおお!!!

あれ…いくら更新しても続きがでないなぁ…
マイサンが収まらないなぁ…

37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/19(土) 01:47:01.03 ID:ak+zJQHio
おま……、常識が通用しねえ……。
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/19(土) 01:51:39.39 ID:qgUbc++S0
乙です。
あのスレがこんな形で続くとは……。

一方通行が年相応の少年の考え方するとこ見れてよかったわ。
光学迷彩で隠れようとするとことか。



39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/19(土) 01:55:19.93 ID:OuHubxjDO
スンドメサレータ
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/19(土) 02:02:33.49 ID:xUhMAjIHo
ピカピカ光る一通さんを想像したら吹かざるをえなかった
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/19(土) 02:37:37.25 ID:yeGVyq6AO
寸止めwwおつww

なんか終始適当だけど8レス借りる
42 :そげぶにかわって〇〇1/8 [sage]:2011/02/19(土) 02:39:53.62 ID:yeGVyq6AO

上条「まずはその幻想をぶちころす!」メコッ

不良「ぐあぁっ!」

不良「」チーン

女の子「た 助けてくれてありがとうございます!なんとお礼をしたら良いか…」

上条「いえいえ、困ってる女の子を助けるのは当然ですよ」(イケメry

女の子「あ はい…//」

上条「じゃあ俺はこれで!気をつけてな」タッタッタッ


〜上条家〜


上条「また遅くなってしまった。インデックスのやつ怒ってんだろうな…」ガチャッ

上条「ただい…」

イン「おそいかもっ!」

上条「ひいい!やっぱり!」

イン「もうお腹と背中がくっつくどころか入れ代わったんだよ!」

上条「すまん!これにはワケが!」

イン「はぁ…その様子だとまた人助けでもしてきたんだね?」

上条「ごもっともで…」

イン「そげぶは?」

上条「へっ?」

イン「だから、そげぶはしたのかな?」

上条「それはつまり…」

イン「また人を殴ったのかなって聞いてるんだよ」

上条「そうだけど…なんかそういうと聞こえが悪いと言いますか…」

イン「聞こえの問題じゃないんだよ。そもそもむやみに人を殴っ」グゥ〜


上条「あの…インデックスさん?」

イン「……まずはごはんなんだよ」
43 :そげぶにかわって〇〇2/8 [sage]:2011/02/19(土) 02:40:56.19 ID:yeGVyq6AO

イン「だかはね、人をほうふやみに殴るっていうほは…」モグモグ

上条「飲み込んでからな」

イン「」ゴクン

イン「やっぱりよくないと思うんだよ」

上条「でもほっとけないだろ」

イン「とうまがしてることは否定しないよ。描写は簡単だけど実際すごい勇気のいることだもん」

イン「私が言いたいのは手段のほうなんだよ」

上条「手段ったってどうすりゃ…」

イン「それなんだけどね、とうまは世間一般にお説教魔って思われてるよね?」

上条「え、そんなこと思われてんの?」

イン「もう少し論理的に諭すようにしてみれば良いかも」

イン「たとえば…」

〜ほわんほわん〜

不良A「うへへ、なかなか可愛いじゃねえか」

不良B「そうでしょうアニキ」

女の子「誰か助けてー!!」

不良A「安心しな。誰もこねえからよ」

論理的上条「おやおや、これはどうやらまた大層な場面に遭遇してしまったようだ。」

不良B「!?誰だテメェは!」

論理的上条「私は上条という者です。ちなみに戦闘力は530000です。」

不良A「あぁ!?何意味わかんねぇことほざいてやがる!」

論理的上条「ははは。分かりにくいジョークで恐縮です。」
44 :そげぶにかわって〇〇3/8 [sage]:2011/02/19(土) 02:41:35.55 ID:yeGVyq6AO

論理的上条「ところで貴方がたはその女の方を襲おうとしていると見てよろしいですか?」

不良A「ハッ 知るかよ。死にてえのかテメェ?」

論理的上条「おや、知らないとは意外です。今まさに自分が取ろうとする行動を把握出来ていないというのはまずいですね。非常にまずいです。今日朝ご飯食べたっけ?より更にまずいですよ脳的に。」

不良A「あぁ?」

論理的上条「もしくはそうですね、後先の見えない不安定な若者の、自分が何をすべきなのか、何をしたいのかすら分からず焦燥に駆られ、行き場を失った行動欲を発散する為に起こった衝動的な行動なのでしょうか。」

不良A「ちょっと待っ」

論理的上条「はたまた私の質問に対する回答に戸惑い適切な表現が不可能、または考えるのも億劫になりその場凌ぎとしての返答であったのか。この可能性が高そうですかね。いけませんね、最近に限らず若者はそのように自身に軸を持たない傾向があります。」

不良A「おい何言っt」
45 :そげぶにかわって〇〇4/8 [sage]:2011/02/19(土) 02:42:01.63 ID:yeGVyq6AO

論理的上条「考えたことはありますか?今の自分の行動が最善であるのかどうかを。少なくとも現代では時間というものは不可逆で、取り返しのつかないものです。あなた方が見も知らぬ女性にくだらない時間を費やしている間に何ができるのかを考えてみましょう。後ではありません。その行動を取る前にです」

不良A・B「(おい本格的にヤバいぞコイツ…)(ああ…)」

論理的上条「時間ほど貴重なものは無いとはよく言ったものですが、同時に時間ほど軽視されるものもまた無いのですよ。良いですか、あなた方がこの女性を襲うなどくだらない時間を割いている間に何ができるのか。そもそも何故自分達はこのような行動に至ったのか。そのように突き詰めていけば無数にでも答えは見つかるでしょうが、その内から可能な限り吟味して最善の行動を取り直してはどうでしょう。」

不良A・B「(とりあえず逃げよう)(ああ…)」コソコソ

論理的上条「そうすることにより貴方がたはまだ先の長い人生の為に良き道を一歩進めることとなり、同時に私の女性を救出する目的も達成され、めでたく不幸な人間はいなくなり利害の一致、いや、この場合は相利となるわけです。」
46 :そげぶにかわって〇〇5/8 [sage]:2011/02/19(土) 02:42:44.80 ID:yeGVyq6AO

論理的上条「最後に、私がすなわち何が言いたいのかと言うとその女性を私によこせゲヘヘと…おや?」

女の子「…」

論理的上条「おやおや」

女の子「…」

論理的上条「……おやおや」ニヤニヤ

女の子「」ガタガタ


〜ほわんほわん〜

イン「とかにすれば良いかも!」

上条「インデックスさん!?」

イン「さっそく実践なんだよ!」

上条「ダメダメ!論理的じゃなくて知的ぶって長ったらしいだけでそして何より不良より悪質な犯罪者になりそうですよ!?」

イン「長ったらしいのはいつもの事なんだよ」

上条「う…それは否定できんが…もっと別なのを…」

イン「うーん、じゃあもっと新発想でいくんだよ」


〜ほわんほわん〜


一方「お願いします!ほんと数人でいいンで!3歳以上で我慢するンで!」

園長「だから何を言って…」

一方「チッ、手荒なマネはしたくなかったンだがなァ…攫ってくか」

園長「なっ!?おいふざ」

新発想上条「けてんじゃねぇぇ!!」

一方園長「!?」

新発想上条「どうしちまったんd略……やっとお前g略……ってのにこれじゃ略……たんだ!だったらk略……じゃねえか!ああs略……そうだろ!?」
47 :そげぶにかわって〇〇6/8 [sage]:2011/02/19(土) 02:43:12.52 ID:yeGVyq6AO

新発想上条「もしお前g略……その幻想をぶちころす!」カッ

一方(やべェ!)ガード

一方「…?」

新発想上条「何をしている?」

一方「いや、てっきりSGBの出番かと思ったンだが」

新発想上条「ははっ、古いなぁ。そんなものはとっくの昔に捨ててしまったよ」

一方「(急に雰囲気変わりやがったなァ)そォか。で、テメェは俺の邪魔しようってのか?」

新発想上条「そのアクレッシブな態度、変わらないね」

一方「あァ?」

新発想上条「僕は変わった。君は変わらないと言ったのさ」

一方「よく分かンねェが…ムカつく言い方だな」

新発想上条「しかし心配は要らない。これから君を変えてみせる」

一方「もうテメェには十分変えられたよ」

新発想上条「そうかい?でも今回はそれとはちょっと違う。趣味の方向性さ」

一方「趣味だと?」

新発想上条「君は幼女にしか興味がない…いや、大人の女性に興味がないんだ」

一方「…」

新発想上条「しかし幼女はいけない。法的にもだ」

一方「(まァ間違っちゃいねェが…)だからなンなンですかァ?」

新発想上条「そこで新発想だ」

新発想上条「大人の男性ならどうだろうか?」
48 :そげぶにかわって〇〇7/8 [sage]:2011/02/19(土) 02:44:14.48 ID:yeGVyq6AO

一方「……はァ!?」

新発想上条「言った通りだよ。大人の男性ならどうだい?」ジュルッ

一方「頭沸いてんじゃねェのか?つーかジュルッてなンだァ!!?」

新発想上条「率直に言おう。僕は君が好きだ」

一方「えっ」

新発想上条「自分でも信じられないくらい、君にときめいているんだよ」

一方「そンな…いやでも俺には幼女g」

新発想上条「君が幼女しか受け入れないなんてのは幻想(忌ま蕁:いまぢん)だ。そんな幻想は僕が減菌する」キリッ

一方「でも…でも…!」

新発想上条「なに、怖がることはない。新たな快楽が君と僕を包みこむだけさ」

一方「(ドキーン)三下……いえ、師匠(せんせい)」

新発想上条「さぁ、新たなる世界へ」


〜ほわんほわん〜


イン「みたいな…」

イン「あれ?とうま?」


上条「かかかかかきくけこかかか」

イン「とうまが変なんだよ」

上条「があああ!!変なのはお前だインデリヘルックス!新発想でも何でもねえし!!つーかどっから仕入れてきたそんな発想!!」

イン「私が禁書目録ってことを忘れてもらっちゃ困るかも」

上条「嘘っ!?10万3000冊多しと言えどそんな要らない世界までカバーしちゃってんの!?」
49 :そげぶにかわって〇〇8/8 [sage]:2011/02/19(土) 02:44:41.54 ID:yeGVyq6AO

イン「他にも色々なシチュかあるんだぜ」

上条「言わなくていい!!」

イン「たとえば熟女のスクモガッ」

上条「あれえなんで言おうとしたのこの子!?あぶねー!確かに新発想な気がしたけどあぶねー!聞くとこだった!」

イン「いたいんだぜ」

上条「ああ、わり…って何だその喋り方」

イン「まぁその…特に意味はないかも」

上条「さいでっか…」

イン「まぁその…特に意味はないんだぜ」

上条「わざわざ言い直した!!気に入ったんですかその喋り方!?」

イン「気に入ったんだぜ」

イン「取っちゃやだぜ」

上条「取りませんよ!そんな喋り方!」

イン「まだネタだけはあるけどそろそろ長いんだぜ」

上条「誰の代弁!?」

イン「そもそも誰得なんだぜ」

上条「まぁな…」

イン「ちなみに今は浜滝の展開に詰まってるから誰かこんな内容書いてとかが欲しいんだぜ」

上条「さりげなく協力求めんな!」

イン「まぁどうせ前期試験前だからすぐには書けないんだぜ」

上条「論理的上条さんに言わせればお前は絶対この時間を後悔するぅ!ってかあーもーなんかもー!」

上条「やってられないんだぜー!!」

イン「ごめんねだぜ」
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/19(土) 02:47:06.21 ID:yeGVyq6AO
オチも収集つかないからソードマスター前編ぱくっておわた
もし投稿しようと思ってたのにって方いらしたら30分ルール遠慮なく無視して投稿して下さいww
51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/19(土) 02:49:18.04 ID:avmL6rqBo
これはいいカオスwwww
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/19(土) 02:49:54.01 ID:zSTgeI97o
だぜだぜ何事かとおもたwwww
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/19(土) 02:56:36.53 ID:xUhMAjIHo
ソードマスタートウマか……胸圧
54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/19(土) 04:47:44.37 ID:YIa8d6iDO
サバの下半身を移植されて人魚生活だと…?
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/19(土) 04:49:58.30 ID:YIa8d6iDO
間違えた。
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/19(土) 07:45:22.14 ID:AF7pKpDAO
下半身移植……?
ああ、テッラか
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/19(土) 10:04:16.60 ID:qgUbc++S0
5〜6レスお借りします。
結標と小萌のお話です。
58 :座標移動と折り鶴 [sage]:2011/02/19(土) 10:05:35.72 ID:qgUbc++S0
 休日の学園都市のとあるボロアパート。
 時刻は午前10時を過ぎ、温かい太陽の光がアパートを照らしている。


 そのアパートの一室。

 部屋の隅では高校生ぐらいの赤毛の女の子、結標淡希が布団の中ですやすやと眠っている。

 その横ではどう見ても小学生の合法ロリ教師、月詠小萌がノートパソコンを操作している。

 部屋にはパソコンのキーボードを叩く音だけが響いていた。

「……ん〜」

 小さな声を漏らした後、結標はのろのろと布団から抜け出した。

「おはよう、いやおそようなのですー結標ちゃん。休日だからといって寝すぎるのは体によくないですよー」

「仕方ないじゃない、昨日は帰りが遅かったんだから」

「む〜、もう少し早く帰れないものですかねー」

「私もそうしたかったわ。でも仕事が予定以上に時間を食ったのよ」

 結標はけだるそうに立ち上がり、顔を洗いに行った。
 いつも通りの彼女の言葉に、小萌は小さくため息をつきつつ作業を再開した。
59 :座標移動と折り鶴 [sage]:2011/02/19(土) 10:07:07.28 ID:qgUbc++S0
「あら?」

 顔を洗い終えた結標は足元に目を向けた。そこには段ボールに入った大量の折り鶴があった。

「これは……千羽鶴ってやつかしら?」

「はい、その通りです」

「小萌が作ったの?」

「ボランティアで病院で生活している子供たちのお世話をしているのですが、その中の一人が今度手術を受けるのです。何かの助けになればと思って」

「へぇー」

 結標は箱の中から折り鶴を一つ手に取った。少し形が崩れているが、見ていると不思議と心が落ち着くような気がする。

「結標ちゃんもやってみますか?」

「私が?」

「実は生徒の補習問題を作るのが忙しくて……。なかなか進んでいないのですよー」

「ああ、だから朝からパソコンをいじってるわけか」

小萌が担任を務めるクラスには、問題児と呼ばれるような生徒が何人もいる。そのため、授業を休んだり、テストの成績が芳しくなかったりすると救援策として補習を行っている。

生徒にとってはうっとおしいことかもしれないが、これもかわいい生徒を留年させないための措置だ。彼女にとって生徒のために休日の時間を削ることなど苦ではない。まさに子供が第一という信念を持つ、教師の鑑なのである。

(まあ、そんな人だからこそ私が居候できるんだけど)

 自分の事情を聞くこともなく、寝床を提供してくれる小萌に結標は感謝していた。
 暗部に堕ち、汚れた自分でも、恩返しをしなければならないとは常々思っている。

(いい機会かもね)

「いいわよ。やってあげる」

「本当ですか!?ありがとうなのですー!」

 結標の言葉に小萌は目をキラキラさせて喜んだ。
60 :座標移動と折り鶴 [sage]:2011/02/19(土) 10:08:34.51 ID:qgUbc++S0
「考えてみたら、折り鶴なんて初めて作るわね」

「うまく作ろうとしなくてもいいですよー。こういうのは心をこめることが大事なのです」

 折り紙を脇に置き、結標は小さな本を広げた。
 「やさしいおりがみ」というタイトルの本には、折り鶴だけでなく、さまざまな作品の作り方が載っている。

「とは言っても折り鶴は難しい方ですからね。ウォーミングアップに簡単なものを作ってみますかー?」

「ふっ、甘いわね小萌。私がどういう能力を持っているか忘れたの?」

 挑戦的な台詞と共に結標は本を閉じ、折り紙を折り始めた。

「へ?どういうことですか?」

 そう、忘れてはいけない。結標は大能力者の『座標移動』である。
 空間移動系の中で最高の能力を持つ彼女は、当然空間把握能力も人並み外れて高い。

つまり。



「できたわ」

「えぇぇぇえ!!早すぎますよ!!!」



 30秒もかけずに完璧な折り鶴を作ることなど造作もないのである。

「結標ちゃんの新たな才能が発覚したのです……」

「大げさよ、小萌」

ぽかんとする小萌に結標は微笑んだ。

「ほら、やることがあるんでしょ?」

「はっ、そうでした!先生も頑張らないと!!」

 小萌は急いで補習問題作りを再開した。
61 :座標移動と折り鶴 [sage]:2011/02/19(土) 10:10:57.35 ID:qgUbc++S0
「ふー、一区切りついたのです」

「お疲れ様」

 2時間後、小萌は補習問題の作業を終えた。
 
 結標の周りは、机に乗りきらない折り鶴でいっぱいだ。

「そういえば、この千羽鶴を届ける子ってどんな子なの?」

「ああ、ちょっと待ってくださいね。パソコンにデジカメのデータがあるのです」

 小萌はパソコンを操作し、画像データを開いた。結標も小萌のそばに移動する。
 
 パソコンには車いすに乗った小学生ぐらいの少年が映っていた。
 青空を背景に、弾けんばかりの笑顔を向けている。
 
「この子は一年前から入院生活だったのですが、やっと治療の目途がたったのです」

「かわいい子じゃない」

「ええ、いつもこっちが元気をもらうぐらいなのです」

 少年が受ける手術は世界初の事例だそうだ。手術日が近づくにつれて、不安を隠せずにいる彼に対して何かできないだろうかと考えた結果、千羽鶴を作ることになったという。

「ふふ、渡す相手を見たらやる気がわいてきたわね」

 結標は元の場所に座り、再び折り鶴を作り始めた。


「結標ちゃんは子供が好きなのですねー」

「もちろんよ。あんなに無邪気でかわいい存在を嫌う方がどうかしてるわ」

 自分、あるいは大人のように汚れた存在にとって、子供は一種の救いである。それを守り、愛でるのは当然のことだと結標は考えている。


 それを。



「それにしても、随分できましたね。きっとこの子も喜ぶのです」



 あの。



「……結標ちゃん?聞いているのですかー?」



馬・鹿・ど・も・は!



「む、結標ちゃぁぁぁぁぁあん!!!」

「……はっ!?」

 結標は我に返った。手元を見ると、できたばかりの折り鶴がぐしゃぐしゃになっている。

「どうしたのですか結標ちゃん!?今物凄い顔していましたよ!?」

「ああ、ごめん。ちょっと不快なことを思い出しちゃって」

「不快?何なのですか?先生が聞いてあげるのです!」

「い、いいわよ。くだらないことだから」

「むぅ……」

 小萌は納得いかないといった顔で結標を見た。

 しかし、結標もこれを話すわけにはいかない。


 「仕事仲間のロリコンどもにショタコン扱いされた」などと言えば、小萌は卒倒するだろう。
62 :座標移動と折り鶴 [sage]:2011/02/19(土) 10:15:08.48 ID:qgUbc++S0
 昼ごはんを食べた後は小萌も作業に加わり、折り鶴作りは順調に進んだ。1000羽には届いていないが、かなりの折り鶴ができあがった。

「たくさんできましたね。そろそろ紐でつないでいきましょう」

 小萌は長い糸の束を段ボールから取り出した。

「どれぐらいつなげばいいの?」

「50羽を1本の糸に通すのが一般的ですね」

「1000羽だから、それを20セット作るわけね」

「はい、しかしこれもなかなか根気がいる作業なのですよー。やり方が悪ければ折り鶴が落ちてしまいますからね」

 小萌は折り鶴を一つ一つ糸に通し始めた。

「小萌。糸を1本貸してくれない?」

「へ?いいですよ?結標ちゃんは折り鶴作りを続けてください」

「ちょっと試したいことがあるの」

「はあ……」

 小萌は糸を1本結標に手渡した。

 結標はそれを両手でまっすぐ伸ばす。

「いくわよ」


 次の瞬間。


 音もなく、折り鶴が一つずつ結標の持つ糸に刺さっていった。ずれることなく均等に折り鶴が刺さっていく光景はある意味芸術的だ。

「そ、そんな能力の使い方もあるんですね」

 手を触れることなく、大量の物質を転送する『座標移動』の汎用性をこのような形で目の当たりにするとは思わなかっただろう。小萌は目の前の光景をぽかんと見つめていた。

「はい、完了」

 あっという間に50羽を通し終えた結標はそれを小萌に手渡した。

「……今日は結標ちゃんに驚かせられてばかりなのです」

綺麗に通された折り鶴を小萌はしげしげと見た。

「他の分もやるわ、糸をちょうだい」

 この方法ならば、小萌を煩わせることなく千羽鶴を作ることができるだろう。

 しかし。
63 :座標移動と折り鶴 [sage]:2011/02/19(土) 10:16:29.70 ID:qgUbc++S0
「結標ちゃん。やっぱり能力を使わずにやってみませんか?」

 小萌から帰ってきた答えは意外なものだった。

「……どうして?」

「結標ちゃんの能力を否定しているわけではないのです。でも、先生は能力を使わずに、一つずつ折り鶴を通していくのがいいように思うのです。その方が心がこもるというか……」

「…………」

 そうかもしれない。『座標移動』を使えば効率的に作業は進むが、どこか味気なく感じてしまうのも事実だろう。

 能力を使わないことで得られる喜びというのもあるはずだ。

「あの、怒っちゃいましたか?」

 黙り込む結標を小萌は不安げに見る。

「そんな訳ないでしょ。小萌の言うことは間違ってなんかないわ。だからそんな顔しないで」

 小萌の言葉を残骸事件の前ならどう感じていたのだろう。能力者にならずに済む幻想に憧れていたあの頃ならば。

当時、結標は自身の力を恐れていた。

 自分の力は周りの人を傷つける。力なんてなければよかった。そんな思いにとらわれていた。

 だがそれは風紀委員の少女によって打ち砕かれた。お前は自分の責任を力に押し付けているだけにすぎない、と。

 その後、今の仕事仲間に顔面を殴りつけられ、さらに能力が不安定化したりと散々な目にあった。

(人なんて、ちょっとしたことで変わるのよね)

 今では自分の能力を受け入れており、否定する言葉にも立ち向かえる。それは自分が成長した証だ。しかし、それを促す一助となったのは身寄りのない自分を受け入れ、世話をしてくれた小萌かもしれない。

 自分を大能力者ではなく、一人の少女として受け入れてくれる。それは、結標にとってどれだけありがたかったことか。

「ありがとう、小萌」

「へ?何ですか?」

「……何でもない」

 突然の感謝の言葉に戸惑う小萌に微笑みかけ、結標は折り鶴に手を伸ばした。

 了
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/19(土) 10:19:40.56 ID:qgUbc++S0
以上です。
駄文にお付き合いいただきありがとうございました。

結標にとって小萌の存在はとても大きいと思う。
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/19(土) 11:24:22.78 ID:PoLowB18o
乙ー

ほんと、座標移動って便利だよなー
66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/19(土) 11:45:56.27 ID:KYxSpHQeo
ほんわかするいい話だった
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/19(土) 14:06:52.76 ID:pJZrx1oAO
二人のこういう話読みたかった
乙です
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/02/19(土) 14:21:47.97 ID:9ozMR/x50
折り鶴ってタイトルから一瞬土御門が出てくるのかと。
でもこういう話も心が温まる。 乙です。


統合スレ22冊目と23冊目の 751-759 で、ゲームというタイトルのSSを投稿した者です。
第5弾を13レス投下します。

今回はギャグは控えめです。

69 :ゲーム5 1/13 [saga]:2011/02/19(土) 14:22:50.31 ID:9ozMR/x50


10032「前回のことでミサカは目を覚ましました、とミサカは告げます」

10032「正道を外れれば必ず罰が当たるものなのです。
    ミサカはこれを教訓にして清く正しく生きていきます、とミサカは誓います」

10032「……目覚めた、というのは洗脳ダメ絶対という意味ですよ、とミサカは確認を取ります」

10032「ミサカは操を守りました。 決してそっちの趣味に目覚めた訳ではありませんよ、
    とミサカは念を押します」

10032「ちなみにあの二人の洗脳は解いて記憶を消しておきました、
    とミサカは万全のアフターケアを自負します」エッヘン

10032「さて本題に入りましょう、とミサカは閑話休題」

10032「このミサカプロデュースのゲームは、なぜか全く商品になりません、
    とミサカは暗にボンクラミサカたちをディズります」

10032「ここいらでまともなゲームを作らないとミサカの面目丸つぶれです。
    製作費もタダではないのですし、とミサカは危機感を抱きます」

10032「もう失敗はできません、とミサカは背水の陣を意識します。
    ですが……」

10032「今回名乗りを上げたミサカなのですが……、とミサカは一瞥をくれます」




番外個体「……」




10032「どうして……とミサカは頭を抱えます。 しかも彼女が作ったのが」

10032「『とある第一位の育成日記』」

10032「出オチじゃねぇかよチクショウ! とミサカは憤りますっ!」ダンッ

番外個体「……」

70 :ゲーム5 2/13 [saga]:2011/02/19(土) 14:23:51.82 ID:9ozMR/x50


10032「何回ミサカにモヤシを攻略させれば気が済むのですか、とミサカは再び頭を抱えます」

10032「同じ攻略するのなら上条当麻を寄越して下さい、とミサカは愚痴らずにはいられません」

10032「しかし……テストしない訳にはいきませんよね、
    とミサカはため息をついてゲームをインストールします」ハァ

10032「この際……出来が良ければいいんですし、とミサカは儚い希望に縋ります」

10032「ちなみに前々回の教訓を生かして、今回はコントローラーを用意して臨みます、
    とミサカは自身の用意周到っぷりをアピールします」

番外個体「……」

10032「インストール終わりましたね。 では、とミサカはゲームを始めます」

71 :ゲーム5 3/13 [saga]:2011/02/19(土) 14:24:17.50 ID:9ozMR/x50

    ・
    ・
    ・

『突然の辞令を受けたのは、今日の午後のことだった』

『それは学園都市で能力者育成論を研究している俺にある少年を育成せよ、というものであった』

『突然のことに困惑したが、同封された少年の経歴に目を通し、
 俺はこの辞令を受け入れることを決めた』

『それは俺がこの少年に何かを感じたからだ』

『その何かを言葉で言い表すのは難しい。 同情か、研究者としての興味か、親としての愛か』

『ともかく俺には、コイツを見捨てることなど考えられなかった』

『一方通行。 学園都市第一位の能力者……か』

『――パパ、仕事まだ終わらないの?』

『いいところに来た。 実はある子どもを預かることになってな。
 来週から一緒に家で暮らすことになったんだ』

『……家族が増えるの?』

『そうだ。 男の子で、年齢はお前と同じ10歳だそうだ。 ソイツと仲良くしてやるんだぞ』

『うん。 任せてパパ』

    ・
    ・
    ・


『キャラクタメイキングを開始します』


72 :ゲーム5 4/13 [saga]:2011/02/19(土) 14:24:54.00 ID:9ozMR/x50


10032「主人公はパパと呼ばれた研究者、そして育成対象は一方通行と研究者の子どもの二人
    ですか、とミサカは予想を超えた作りこみに感心します」

10032「キャラメイクで主人公の子どもを自由に作れるのですね、
    とミサカは思ってもなかった仕掛けに胸が躍ります」

10032「やる気が出てきました。 これでショタっ子上条当麻を作って育成してやりましょう、
    とミサカは頬が緩むのを止められません」カチカチ


『ブー。 そのキャラクタは作れません』


10032「えっ……そんな馬鹿な! とミサカはもう一度……」カチカチ


『素体を元にメイキングしてください』


10032「素体? 素体とはこの既視感ハンパねぇ幼女のことですか? とミサカは困惑します」

10032「この素体……上位個体ですよね。
    アホ毛なくて目つき悪いから印象が随分変わってますが、とミサカは素体を観察します」

10032「なんだよこれ、目の隈の濃さと頬の赤みの調整くらいしかできないじゃないですか。
    これのどこがメイキングだよっ、とミサカは吐き捨てます」

10032「もういいです。 素体の状態でキャラクタになっているのですからこのままで行きます、
    とミサカは先を急ぎます」

10032「次は名前を決めるのですね、とミサカは……」


『名前を決めてください
 ⇒番外個体
  ミサカワースト
  みさかわーすと  』


10032「番外個体ォォォォォオオォォオオォォオォォォオォォォッ!!」

番外個体「……///」モジモジ

10032「モジモジすんなキャラじゃねぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!」ダンッ

73 :ゲーム5 5/13 [saga]:2011/02/19(土) 14:25:32.24 ID:9ozMR/x50


10032「この狼藉はどういうことだっ!! とミサカは問い詰めます!!」

10032「名前が三択! しかも全部お前の名前じゃねぇか!
    こんなことボンクラミサカでもしなかったぞ!!」

10032「しかもこの素体お前だな!! 自分モデルに作ったんだな!!
    だから目つき悪いしアホ毛ないし……欲望があからさま過ぎるんだよ!!」

10032「そんなにセロリとイチャイチャしたいか!?
    お前ヤツに嫌がらせするのが生き甲斐じゃなかったのか!?
    ヤツの買い置きの缶コーヒーのプルタブ、全部取り外して笑ってたお前はどこ行った!?」

10032「……」ゼーハーゼーハー

10032「……と、ミサカは思いの丈を叫びました」ゼーハーゼーハー

番外個体「……///」モジモジ

10032「……もういいです、とミサカは全て諦めました」ガクッ

74 :ゲーム5 6/13 [saga]:2011/02/19(土) 14:26:02.88 ID:9ozMR/x50


10032「結局、セロリと番外個体、二人の育成ゲームだった訳ですか、
    とミサカは下がりきったテンションのままゲームを続けます」カチカチ

10032「なんでこの二人をイチャイチャさせなきゃならないのでしょう?
    こちとら売れるゲームを作らねばならないと言うのに……とミサカはぼやきます」カチカチ


P(=Player)『初めまして一方通行。 これからよろしく』

一方通行『……あァ』

P『コイツが娘の番外個体だ。 ほら番外個体、挨拶しなさい』

番外個体『私は番外個体って言うの。 よろしくね』スッ

一方通行『……おゥ』

番外個体『んっ』ズィ

一方通行『……』

番外個体『手ぇ差し出してんだからさ、握手くらいしなさいよ』

一方通行『うっせェ』

番外個体『いいからっ。 ほら、握手しろよ』ズィ

一方通行『っ! 触ンな!』

番外個体『なっ。 あなたねぇ!』

番外個体『……ははーん。
     こんなに可愛いミサカだから、一方通行クンは緊張してるのかなぁ』ニヤニヤ

番外個体『それとも女の子が怖いのかなぁ? 男のくせにぃ?』ニヤニヤ

一方通行『いィ度胸だなァオマエ』


『1:二人を宥める』
『2:放っておく』


10032「アドベンチャーパートが終わってから育成パートが始まり、この二つを繰り返す訳ですか。
    こういった選択も、後の展開に影響するのでしょう、とミサカは考えます」

10032「……ここは1を選択しましょう、とミサカは決断します」カチ

75 :ゲーム5 7/13 [saga]:2011/02/19(土) 14:26:44.38 ID:9ozMR/x50


P『おいおい二人とも、騒ぐんじゃねえよ』

P『一方通行も緊張してるんだから、ケンカ腰になるのは良くねえな番外個体』

P『それに、女の子が乱暴な言葉使いをするのも感心できねえぞ』

番外個体『でもこいつが……』

一方通行『はンっ』

P『一方通行も、そんな態度を取るもんじゃない』

P『あまりぶっきらぼうだと、相手に人間性を誤解されちまうぜ』

一方通行『……』

番外個体『やーい、怒られてんの』

一方通行『オマエ! ……いい度胸してんなァ』


『1:番外個体を宥める』
『2:一方通行を宥める』


10032「……2っと」カチカチ

76 :ゲーム5 8/13 [saga]:2011/02/19(土) 14:27:24.32 ID:9ozMR/x50


P『そこまでだ』

P『女の子には優しくしねえとな。 じゃないとモテねえぞ一方通行』

一方通行『ンだよそれ』

P『モテるモテないの問題は重要だ。 男の、特に思春期の男の原動力は大抵これに関わってくる。
  それにツンケンしてばかりだと、好きな女の子ができた時に苦労することになんぞぉ』

番外個体『もう手遅れじゃない?
     ミサカの見立てだと、一方通行はずーっとムッツリして非モテ人生を歩むことになるね』

一方通行『俺に何か言う前に、コイツに言うべきことがあるンじゃねェか?』

P『ははっ。 痛いところを突かれたな』

番外個体『きゃはははっ』

P『ともかく、これからよろしく一方通行』スッ

一方通行『……なンのまねだァ』

P『見て分かんねえか? 握手だよ。 こういうことは大切にしなくちゃな』

一方通行『……フン』

P『何びびってんだよ一方通行?』

一方通行『ンだと?』

P『研究所のデータは見せてもらった。 超能力者に相応しい、大した成績だった』

P『だから心配ねえ。 お前は能力に負けてねえさ』

一方『……』

77 :ゲーム5 9/13 [saga]:2011/02/19(土) 14:28:01.25 ID:9ozMR/x50


一方『ウザってェヤツだァ』ギューーッ

P『! あだだだだだっ!!』

番外個体『パパ! 何するのよあなた!』

一方通行『ちっと力入れただけだろゥ。 ヤワなヤロウだなァ』パッ

P『テメェ、そういう台詞は能力使わないで言え……痛ゥ』

一方通行『……オマエも握手してやろうかァ』

番外個体『……いいねぇ。 ぜひ握手してもらおうか』ニヤリ

一方通行『ほれ……いだだだだだっ!!』

番外個体『よろしくね〜っ一方通行ァッ!』ギューーッ

一方通行『オマッ、この怪力女! 止め、いでででででっ!!』

番外個体『パパの敵だ、思い知れ!』ギューーッ

一方通行『オマエ! 人が手加減してやればいい気になりやがって!』ギューーッ

番外個体『いてててててっ!! なんでいきなり強くなれんのよ!!』


ワーワーギャーギャー


P『騒がしいったらねえが……いい傾向だな』

    ・
    ・
    ・

10032「……」カチカチカチカチ

番外個体「……」モジモジ

78 :ゲーム5 10/13 [saga]:2011/02/19(土) 14:28:35.87 ID:9ozMR/x50


〜翌日〜


番外個体 zzz

10032「……」カチカチカチカチ

    ・
    ・
    ・

神父『一方通行。
   汝は番外個体を妻とし、健やかなる時も病める時も愛し続けると誓いますか? 』

一方通行『誓います。 どンなことがあろうと、俺は番外個体を悲しませねェ』

神父『番外個体。
   汝は一方通行を夫とし、健やかなる時も病める時も愛し続けると誓いますか?』

番外個体『誓います。 どんな時でも、一方通行を笑顔にしてあげるよ』

神父『では、誓いのキスを』

一方通行『番外個体』

番外個体『一方通行』

79 :ゲーム5 11/13 [saga]:2011/02/19(土) 14:29:30.17 ID:9ozMR/x50




「」




80 :ゲーム5 12/13 [saga]:2011/02/19(土) 14:30:03.06 ID:9ozMR/x50


P『(アイツを引き取ってから十年。 本当にいろんなことがあった)』

P『(一方通行。 兎に角言うことを聞かねえ悪ガキで苦労させられたが……)』

P『(まったく、俺のことを父さんって呼ぶのに三年もかかりやがってよぉ。
   能力以外は不器用なヤツだった)』

P『(番外個体。 能力開発でアイツに勝てなくて、しょっちゅう不貞腐れてたっけ。
   家出騒ぎを起こしたこともあったなぁ)』

P『(口を開けば一方通行の悪口が飛び出して……それでテメェが楽しそうに笑ってんのに
   ずーっと気付かねえんだからなぁ)』

P『(それは一方通行も同じだったか……)』

P『(素直じゃねえところだけはそっくりで、しょうもねえことでケンカばかりして)』

P『(はっ。 何度めんどくせぇことに巻き込まれたか分かりゃしねえ)』

P『(似たもの同士、似合いのカップルだよ)』

P『幸せになれよぉ、番外個体、一方通行』

P『(……クッソォ)』

P『(意地でも……泣き顔なんて見せるかよぉ)』

P『…………っ』

    ・
    ・
    ・
81 :ゲーム5 13/13 [saga]:2011/02/19(土) 14:30:51.42 ID:9ozMR/x50


10032「……」ジーン

10032「番外個体……起きて下さい番外個体、とミサカは眠っている番外個体を揺り起こします」

番外個体「ん〜……」ネムネム

10032「最初の無礼は謝ります。 出オチとか言ってすみませんでした、とミサカは頭を下げます」

10032「素晴らしい、感動的なゲームでした、とミサカは番外個体の隠れた才能に脱帽します」

10032「少し修正が必要ですが、これくらいならすぐに発売できます!
    とミサカは待ち望んだゲームの販売に興奮を隠せません! これもあなたのお陰です!」

番外個体「……」

番外個体「……」グッ

10032「最後の仕上げ、頑張りましょう! とミサカは番外個体にならってサムズアップします!」グッ

10032「そ、それでですね……第二段はぜひ上条当麻を、とミサカは」

番外個体 スタスタスタ

10032「ま、待ってください! とミサカは去っていく番外個体を呼び止めます!」




この後、『とある第一位の育成日記』は一週間で修正を済ませ、あと少しで販売というところまで
漕ぎつけることになる。

しかしこのゲームの存在に気付いた第一位の横槍により販売は中止に追い込まれるのだが、
今の彼女らには知る由も無いことだった。

82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/02/19(土) 14:32:58.16 ID:9ozMR/x50


以上です。

Pは木原くんをイメージして書いてみました。


83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [age]:2011/02/19(土) 14:34:17.28 ID:zSTgeI97o
いつものゲームで安心したwwwwww
84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/19(土) 14:34:44.46 ID:xfg/iymoo


さあ、その設定でスレを立ててSSを書いてくるんだ
85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/19(土) 14:59:18.63 ID:pJZrx1oAO
クソッ駄目だろ第一位……
こんな良いゲーム無駄にすんじゃねぇよ!!
86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/19(土) 15:06:07.37 ID:qjcVCW5go
木原くン脳内再生余裕でしたwwwwww
87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/19(土) 16:30:54.29 ID:Jw/FjbfAO
プルタブ外しとか地味だが酷すぎるwwwwwwwwww
88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/19(土) 16:33:30.28 ID:ZDKbMV5F0
乙 さすがミサカプロデュースなんという良ゲー 
ていうかマジで欲しいわこれ
89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/19(土) 16:45:53.59 ID:aVNx1oBDO
番外個体が可愛くて夜も眠れないんで今日も昼寝てくる
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/19(土) 16:55:11.48 ID:PRV8Y70ao
>>85
操を立ててるんだよ
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/19(土) 17:17:47.11 ID:gUhTDXOAO
話ぶった切ってごめん
質問なんだけど、みんなスレタイどうやって考えてるか知りたいので教えて欲しい
自分が書いてるのシリアスじゃなくてダラダラしてるだけの話だからタイトル回収してもなあ…って感じだし、その割にはカプ的に誰と誰の話かタイトルだけで分からないと地雷!とか言われちゃうかもしれないし…でなかなか決まらない
92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/19(土) 17:21:58.84 ID:ErJTOvto0
>>91
カプ云々は投下開始の時に書けばいいし、無理にタイトル考えなくてもいいよ
回収する必要もない
ただしかしそれを効果的に使えるかも作者の力量

なにが言いたいかっていうと黙って投下しろビーム
93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/19(土) 17:28:35.60 ID:4Zj8jImJ0
多少のネタバレ覚悟して大筋書いちゃうとかは?
地雷がヒロイン的になのか同性愛かとかにもよるだろうけど
94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/19(土) 17:32:01.01 ID:gUhTDXOAO
ありがとう! 参考になった!

>>92
言い方悪かった、スレ立てしようかなーと思ってたんだよね。反応してくれて嬉しかった

>>93
ちょっとNTRっぽいかもしれなかったり
95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [age]:2011/02/19(土) 17:34:18.06 ID:zSTgeI97o
正直なところスレタイ詐欺だ地雷だとか言われても書き手としては「は?」って感じ
なんでCPとかでいちいち断らなきゃならないんだろ。逆手にとってブラフにするってのもあるんだし
正直なところ>>1にCPとかほのぼのです〜とか書いてるともにょる

スレタイはほとんどノリで決めてる
ただなんとなく内容が想像付くものの方がいいかな。それを裏切るかは別として
96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [age]:2011/02/19(土) 17:41:24.31 ID:zSTgeI97o
ってNTRか……好き嫌いは分かれるけどそういうのが気になるんなら若干注意書きすればいいんじゃね
>>95がちょっと煽るような事言ってるけど、CPだとかそういうので難癖つけられるのは心外って感じで。内容がつまらんとかなら構わんのだけど
97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/19(土) 17:43:46.70 ID:VkkIIl3Ao
カプ厨とはそういうものだ
98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/19(土) 17:48:34.51 ID:gUhTDXOAO
>>96
気づかなかった。ごめんなさい
そもそも恋愛要素…?ってぐらいただ喋ってるだけなんだけど捏造過多の上に未来設定なんだ
というか自分がされて嫌なことは人にしちゃ良くないよなってみんなのレスから参考になった
長々スレを占拠しててごめん、そしてありがとう!
99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/19(土) 18:22:03.04 ID:ZDKbMV5F0
タイトルで悩んでも投下 CPで悩んでも投下 方向性で悩んでも投下
熱くいこう!

7レスほど借ります 一応クロスです
100 :修造「君の為の実験なんだよ?もっと熱くなれよ!!!」 一方「 !? 」  1/7 [saga]:2011/02/19(土) 18:22:56.36 ID:ZDKbMV5F0


身長190Cm近いがっしりとした体格をもつ絵に描いたような暑苦しい男

とても学園都市の研究者とは思えないそいつは俺の実験に割り込ンできてそう言い放った



一方「……突然現れてなにわけわかんねェこと言ってンですかテメェは?」

一方「これから俺がこいつを踏みつぶせばそれで終わり、実験成功だろうが?」 ガシゲシッ

00001号「グッ……!」


修造「ダメダメダメ全然ダメッ!全ッ然わかってないね君!」

一方「はァ?」


修造「だって君全然熱くなってないじゃん、全然本気じゃないじゃん」

修造「そんなんで実験成功とか申し訳ないと思わないの!?」

修造「この実験に協力してくれてるその娘や研究者のみんなに?そこどうなの?ねぇっ!?」


一方「マジでわけわかンねェ……熱くなるもくそもねェだろ?」

一方「こいつら程度ぶち殺すのに本気になる必要なンか一ミリもねェし」

一方「なによりこれから20000体も殺すンだぜ?いちいち本気になってらンねェよ」


修造「違う違うそういうことじゃないの!わっかんないかな〜〜〜〜〜っ?」

一方「???」


修造「これはあれだね、まだ実験するっていう段階、つまりそういうレベルじゃなかったのかもしれないね、うん」

修造「実験はいったん中止!まずは気合を入れなおす為にトレーニングだ!」

一方「?????」

修造「今から始めるよ、最初はは走りこみから、学園都市を5Kmランニング」

一方「え?え?」

修造「はいスタートッ!ほら走って!」

一方「な、何なンだよチクショウ……」 ダッ!

101 :修造「君の為の実験なんだよ?もっと熱くなれよ!!!」 一方「 !? 」  2/7 [saga]:2011/02/19(土) 18:23:50.76 ID:ZDKbMV5F0


その日から俺のつらく苦しい日々は始まった

今までだって人より厳しい人生は送ってきたつもりの俺だが、こういう地味な肉体的トレーニングの経験は皆無だった

ランニングから始まり腕立て・腹筋・縄跳び……終わるころには毎日体中ガクガクでコーヒーを飲む気力すらなくなる




一方「くそっタレェ……ハァハァ…何だってこンなことしなきゃなンねンだよ……ゼェゼェ」

修造「なんで?どうして?って思った時は原点に戻ることが重要だよ」

一方「ハァハァ……あン?」



修造「君の目標はなんなの?なんで実験を始めようと思った?」

一方「そンなもン……レベル6になるために決まってンだろうが……」



修造「レベル6になりたい、うんすごいよ、すごくいい目標、志が高くてすごく立派」

修造「でも本当にそれ、君の本心?」

一方「あァ?」


102 :修造「君の為の実験なんだよ?もっと熱くなれよ!!!」 一方「 !? 」  3/7 [saga]:2011/02/19(土) 18:24:26.94 ID:ZDKbMV5F0


修造「本当にレベル6になりたいのかって聞いてんの!気の無い返事やめろ!」

一方「ビクッ!) あ、ェ、な、なりてェに決まってン…決まってます」

修造「なってどうしたいの?どうなりたいの?」



一方「それは……」

修造「言い淀んだ!今言い淀んだね!言い淀んだってことは本心じゃないってことだから!」

修造「『なりたい』だけじゃダメなんだよ、『なってどうしたいか』っていうイメージを具体的に持たないとやる気なんてわいてこないんだからね」

修造「どうなの、君にあるの?そのイメージが?」



一方「……………」

修造「自分で自分のことがわかってない顔してるよ今」

修造「自分が本当はどうしたいのか、どうなりたいのか全然わからないっていう顔」

一方「俺ァ………」



修造「いつまでも自分をごまかしたぬるま湯なんかに浸かってんじゃねえよ!! 」

一方「 !? 」



修造「休憩終わり!はいまた走ってきて!」

一方「……クソっ」 ダッ


103 :修造「君の為の実験なんだよ?もっと熱くなれよ!!!」 一方「 !? 」  4/7 [sage]:2011/02/19(土) 18:25:01.45 ID:ZDKbMV5F0


なんでレベル6になろうと思ったのかだと?

俺はレベル6になれば何かが変わると思ってたんだ、今のゴミだめみてェな生活の何かが

……だが

もしレベル6になったら、それは今以上に誰も寄りついてこねェそんな生活の始まりだ

敵さえも寄ってこねェ本当に一人きりの日々

……本当の孤独……




一方「…………」 タッタッタッタッ…

00001号「む、これはこれは被験者一方通行ではありませんか?」



一方「ハァハァ……テメェは……なンでこンなとこにいやがる」

00001号「ミサカは現在外部研修中なのです、とミサカは汗だくの一方通行に説明します」

00001号「しかし本当にすごい汗ですね、大丈夫ですか?」



一方「当り前だろうが…ゼェゼェ…俺を誰だと思ってやがンだ」

00001号「………これを」 スッ

一方「あ?なンだこりゃ?」

00001号「ミサカが支給されているハンカチです、と言いながらミサカは一方通行にハンカチを差出します」


104 :修造「君の為の実験なんだよ?もっと熱くなれよ!!!」 一方「 !? 」  5/7 [sage]:2011/02/19(土) 18:25:33.15 ID:ZDKbMV5F0


一方「それは分かるがお前……」

00001号「汗をかいたまま走ると体温を過度に奪い風邪をひく危険があります、これで汗をぬぐってください」


一方「……なんでテメェが俺の体調なンか気にすンだよ?」

00001号「そんなこと……心配だからに決まっているでしょう、受け取らないならミサカが一方通行をふいてしまいますよ?」 フキフキ

一方「え……?」


00001号(一方通行が体調を崩したりしたら実験に支障をきたしますからね)

一方(俺はお前にあンなにひどいことしたってェのに……)キュン



フキフキフキ…



00001号「……もういいでしょう」

00001号「トレーニングは基本的に推奨されることですがオーバーワークにはならないよう気をつけることですね」

一方「お、おう」


00001号「では……頑張ってくださいね、とミサカは運動部のマネージャーのような笑顔で一方通行を送り出します」 ニコッ

一方「…………ッ!?」 ドッキュン


105 :修造「君の為の実験なんだよ?もっと熱くなれよ!!!」 一方「 !? 」  6/7 [sage]:2011/02/19(土) 18:26:18.57 ID:ZDKbMV5F0



    ――――― 一か月後 ―――――――



00001号「やっと実験再開ですね」

一方「あァ……」

00001号「現在時刻は11時28分12秒、あと1分48秒後に… 一方「その前に少し話を聞いてくれ」

00001号「?なんでしょうか?手短にお願いします、とミサカは時計を見ながら答えます」



一方「俺ァ……」

一方「俺はお前が好きだ!!」

00001号「…………………」

00001号「…………………はい?」



一方「俺ァ気づいたンだ……この一カ月のトレーニングの中で……」

一方「俺は孤独な自分が嫌だった、憎まれ恐れられるだけの今を変えたかった」

一方「そして自分の傍にいてほしい誰かのことを考えてたら」

一方「気づくとお前のことばかりが頭に思い浮かンでいた」

一方「初めて俺のことを気遣ってくれた一人の女の子であるお前のことがな……」


00001号「 !? 」



一方「だから……僕と付き合ってください!!!」



00001号「………………」

00001号「〜〜〜〜〜〜〜〜〜えええっっ!?」


106 :修造「君の為の実験なんだよ?もっと熱くなれよ!!!」 一方「 !? 」  7/7 [sage]:2011/02/19(土) 18:27:12.82 ID:ZDKbMV5F0


00001号「あ、あのですね?ミサカはここに実験の為に来たわけで……」 ドキドキ


一方「実験なンかもうどうでもいい、いやむしろこンな実験俺がぶち壊す」

一方「お前が死ななきゃなンねェようなふさけた実験はな!」

00001号「 ドッキュン) ミ、ミサカは一方通行の突然の告白に……その…驚愕を……」

00001号「え、え〜〜〜〜とぉ〜〜〜」



一方「……………」 ジッ

00001号「……///」 

00001号「……………〜〜〜っ!」


ダッ!


一方「あっ!?」


修造「何ボサっとしてるの?」 シュタ

一方「修造さン!?すみませン、俺実験はもう……」


修造「いいんじゃないかな?」

修造「レベル6になるという初めの目標は達成できなかった、それは事実」

修造「でもこれも確かな青春だと思うよ」 キラッ


一方「修造さン……」

修造「ほら追いかけて!女の子待たせちゃだめでしょ!」

一方「はい!」 ダッ



学園都市第一位一方通行はこの後数々の事件を修造に授かった熱いスピリットにより乗り越えるのであった END


107 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/19(土) 19:05:23.52 ID:xDixVi6/0
実在の人物が出るのもクロスっていうのかな?
108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/19(土) 19:09:11.04 ID:7m6XnboAO
この一方さんは垣根くんに「オマエには超能力者としての熱さが足りねェンだよ」とか言っちゃうんですね
109 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/19(土) 19:18:06.33 ID:Wfe+n4oCo
乙ー
びひる一方さんかわいいww
110 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/19(土) 19:25:52.45 ID:PNXOFqkzo
乙!
修造がいれば大抵の事件はどうにかなりそうな気がするような気がする
111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/19(土) 19:39:49.75 ID:I06xIqiAO
23冊目か22冊目に垣根&美琴スレ書いた人いたんだけど、みんな知らないか? けっこう叩かれてたみたいだが‥‥‥知ってる人いたら教えてくれ
112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/19(土) 19:48:57.83 ID:yKn/VI1Co
ずっと前に投下した話の続きである場合ってリンク張った方が良いのかな?
続きと言っても別になくても分かるレベルなんだけど

仮に張るとしたら外部のまとめブログとかのリンクが早いかなと思うんだけどそういうの張るのありかな?
113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/19(土) 20:45:51.80 ID:Ap7o4Wlx0
>>111
もうその話はやめてくれ…自力で頼む
>>112
作者本人なら別にいいんじゃない?
まあ何冊目のどことか前の紹介とかすればいいと思う
114 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [age]:2011/02/19(土) 20:48:04.91 ID:zSTgeI97o
>>112
ここなら過去ログでも取れるから直URLでいいと
VIPだったらまとめかな
115 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/19(土) 20:51:21.07 ID:OErk/BNzo
>>112
自分は結構前に、一度投下したのの続き書いたけどその時外部リンクのURLはらせて貰ったよ
まぁ俺のは完全的な続きものだったからそうなったけど、別になくてもわかるレベルなら好きにすればいいんじゃないかな?
116 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/19(土) 21:51:14.55 ID:yKn/VI1Co
>>113-115
そうかありがとう。
ちょっと考えてみるー
117 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/19(土) 22:17:12.98 ID:IwQIfvNi0
6レスもらいます
もしも一方通行がお花屋さンだったら
118 :一方通行「お花屋さンでェす」 :2011/02/19(土) 22:18:28.89 ID:IwQIfvNi0
初春「あ、こんなところにお花屋さんができてる……」

初春「どれも綺麗だなー」

一方通行「へいらっしゃっせェー」ダラーン

初春「」

一方通行「あァ?」

初春(何この人すごい怖いぃぃぃぃぃぃ!!)

一方通行「ンだよガキ、買わねェのか?」

初春「はっ!あ、ちょっと見せてもらっていいですか?」

一方通行「おォ」

初春「すっごい……春夏秋冬全部の花があるってどういう事?」

初春「あ……これ綺麗」

一方通行「それにすンのかァ?」

初春「え、あ、はい!いくらですか?」

一方通行「花の価値とかわからねェし、50円でいい」

初春「」ヤスイ
119 :一方通行「お花屋さンでェす」 :2011/02/19(土) 22:19:27.50 ID:IwQIfvNi0
一方通行「ねみィ」ゴロゴロ

絹旗「すいません」

一方通行「はァい」

絹旗「このシクラメン、お見舞い用にラッピングしてもらえます?」

一方通行「……見舞いにシクラメンとか植木鉢はダメだろォ」

絹旗「いいんです、超嫌がらせなので」

一方通行「……」ウーン

絹旗「……?」

一方通行「嫌がらせならシクラメンじゃ甘ェ」

絹旗「え、甘い?」

一方通行「おォ、ちょっと待ってろォ」スタスタ


<おらァァァァァァァァ!!


絹旗「な、なにをしているんでしょう?」

一方通行「よっとォ……待たせたなぁ」ドスン

絹旗「なんですか!?その超巨大なロッカー!?」

一方通行「いいから持ってけェ」
120 :一方通行「お花屋さンでェす」 :2011/02/19(土) 22:20:29.64 ID:IwQIfvNi0
浜面「おお絹旗か、見舞いに来てくれたのか?」

絹旗「よっと……ええ、超感謝してくださいよ」

浜面「え、そのロッカーは何?」

絹旗「お見舞いの花?ですよ」

浜面「なんで疑問系なんだよ!なんでそんなでけぇんだよ!」

絹旗「さぁ?私も開けてみないとわかりませんので」

浜面「なんだそりゃ?」

絹旗「よっ、オープンっ!!」


ガバッ


オジギソウ<キィィィィィィィィ!!

絹旗「」

浜面「おぉぉぉぉぉぉぉいっ!!なんだコイツ!?」

オジギソウ<シャァァァァァァァァァ!!

浜面「危ねぇぇぇぇぇぇぇ!?絹旗!助けてくれ!」

浜面「あ、喰われ……」


オジギソウ<モッチャモッチャ

絹旗「」



一方通行「魔界のオジギソウは気性が荒いからなァ」ゴロゴロ

一方通行「嫌がらせにはもってこいだぜ」ウン
121 :一方通行「お花屋さンでェす」 :2011/02/19(土) 22:21:24.06 ID:IwQIfvNi0
一方通行「あのゥ、ちょっといいですかァ?」

黒子「え?私ですか?なんですの?」

一方通行「前オマエがスキルアウト相手に『ジャッジメントですの!』って言ってるのを見てなァ」

黒子「あー、あの時ですわね」

一方通行「それで……恥ずかしい話なンだが……それ以来気になっちまって」

黒子「えっ……」ドキッ

一方通行「俺お花屋さンやってるから、こンな事しかできねェンだが……」

一方通行「花を包んできた、受け取ってくれねェか?」

黒子「わわわ、私でよよよろしければばば!」

一方通行「オマエに似合う花をチョイスしたつもりだ、帰ってから開けてくれ」

黒子「ひゃ、ひゃいっ!」

一方通行「じゃ……」

黒子「……///」ポー




黒子「……お花のプレゼントとは嬉しいものですわね」ガサガサ

黒子「ふふ……今度お店にお礼に行きましょう」ガサガサ


冬虫夏草<コンニチハ


黒子「」
122 :一方通行「お花屋さンでェす」 :2011/02/19(土) 22:22:14.00 ID:IwQIfvNi0
垣根「第一位ぃぃぃぃぃ!!」

一方通行「あァ?ンだよ垣根かよ」

垣根「最近家庭菜園が流行ってるって聞いたからなんかくれ!」

一方通行「家庭的な男(笑)でも目指してンですかァ?」

垣根「いいだろなんでも!野菜とかでもいいから」

一方通行「家庭菜園、ねェ……これなンかどォだ?」

垣根「なんだこれ?見た目地味だな」

一方通行「多分オマエにピッタリだと思うぜェ?」

垣根「本当か?じゃこれ」

一方通行「まいどォ」


数日後――――――。


垣根「よし、収穫するか」ワクワク

垣根「そぉぉぉぉぉいっ!」ズボッ


マンドラゴラ<ギャァァァァァァァァァァァ!!


垣根「」

垣根「」チーン
123 :一方通行「お花屋さンでェす」 :2011/02/19(土) 22:23:22.93 ID:IwQIfvNi0
佐天「この花の花言葉なんて言うんですか?」

一方通行「知らねェ」ゴロンゴロン



削板「根性があれば育てられる花をくれ」

一方通行「サボテン」ハイ



木原「バラを10本くれ」

一方通行「てめェは菊で十分だボケ」




黒子「ちょっとアナタ!私に似合うのがコレってどういう事ですか!」

冬中花草←コレ

一方通行「ピッタリじゃねェか、そのショボさとかァ」グデー

黒子「しょ、ショボい!?私がですの!?」

一方通行「そうですの」コクコク

黒子「……」イラッ

一方通行「高翌麗人参の方が似合うかもなァ」ハイ

黒子「バカにするなですのぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」ジタジタ
124 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/19(土) 22:24:32.50 ID:IwQIfvNi0
ありがとうございました
相変わらずのキャラ崩壊すいません

思いつきで書いた、後悔はしていない
125 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/19(土) 22:28:44.87 ID:72WNc9dDO
とりあえず乙

問題なのは本家かどうかだ

違うんなら叩かれてもしょーがない
126 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/19(土) 22:31:04.01 ID:cTFEvAODO
本家なら新作お願いしまふ
127 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/19(土) 22:34:56.45 ID:IwQIfvNi0
あ、何作か書いた者です
今までも酉つけてるわけじゃないからアレだけども

書き溜めが中々進まないから息抜きに書いちゃった、失礼しました
128 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/19(土) 22:37:08.75 ID:hhVa1rvDO
乙ですの
次も楽しみにしてる
129 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/19(土) 22:51:42.37 ID:72WNc9dDO
思いつきか・・・

初春とのお花屋さンを密かに期待してたのにorz

次作も期待してます!
130 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/19(土) 23:02:19.03 ID:gUhTDXOAO
うおぅ!来てらっしゃったとは!
安定して黒子が可愛いですの
131 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/19(土) 23:10:32.66 ID:qgUbc++S0
乙です。
さりげなく幽々白書のネタが入ってたのはよかった。
132 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/19(土) 23:10:47.09 ID:gUhTDXOAO
>>91です
お陰様でスレ立て出来ました、改めてお世話になりました。
あと、前スレにて一方禁書を書かせていただいてその続きのスレです。よろしければお付き合い頂けると嬉しいです
http://ex14.vip2ch.com/test/mread.cgi/news4ssnip/1298121610/-20
133 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/19(土) 23:42:50.22 ID:4Zj8jImJ0
誘導thx!!
期待してる!!
134 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/20(日) 00:05:05.76 ID:n/kdcgXDO
文の雰囲気で本物の屋さンってわかる!不思議!
135 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/20(日) 00:26:01.07 ID:RHJxphBDO
屋さンの後とか難易度たけぇ。でも書いたから上げる。

上琴。すれ違いバレンタイン
6レスほどお借りします
136 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/20(日) 00:26:47.57 ID:RHJxphBDO
「何よ……これ。」

御坂美琴は、こめかみをひくつかせながら己の携帯電話の画面を見つめた。
もしこれが大好きなゲコ太携帯じゃなければぶん投げていたところだ。

「たかがチョコの受け渡しが遅れたくらいで、ここまで言うか普通。」

むぅ、とむくれて携帯を閉じる。今日の日付は2月19日。乙女の一大イベント、バレンタインに遅れること5日。彼女の本命チョコは、まだ彼女の手の中にあった。
ことの発端はバレンタイン前日、2月13日まで遡る。
137 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/20(日) 00:27:23.48 ID:RHJxphBDO
「ごめん、御坂。明日、時間作れそうにない。」

胸の前で拝むように謝りたおす『彼氏』。
補修で放課後は教室に缶詰めなのだそうだ。学期末も近く、2月中に片づけてしまわないと留年の可能性が色濃くなる。
これに付き合う教師も大変ね、などと思いながら、美琴はバレンタインデートがなくなることを承諾した。
少し残念だが、留年などしてもらっては美琴としても面白くない。
用意してあったチョコは一週間くらい余裕で保つだろう。
138 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/20(日) 00:28:01.82 ID:RHJxphBDO
(それから時間を見つけてメールくれたりしたけど、私のほうが調子悪かったりして)

ズルズルと、チョコを渡せずに今に至る。
バレンタインが楽しみで、2月になる前からセブンスミストのバレンタインコーナーでチョコを見繕った。
可愛くラッピングもしてもらった。

(後は渡すだけ、なんだけど。)

はぁ。と一つため息を吐く。こんな落ち込んでいる時に限って、ルームメイトの後輩はジャッジメントの業務に追われて帰ってきていない。
139 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/20(日) 00:28:50.92 ID:RHJxphBDO
「あーもー、ばかー。」

誰に言うでもなく、呟き、もう一度携帯を開く。

『そんなに嫌なら、持ってこなくていい。
無理してもらっても嬉しくない。』

「どう返信しろってのよ、ばか……。」

ベッドに横になり、穴が開くほど画面を見つめる。
確かに、バレンタイン後、何度も誘いを断ったのは悪かった。
今日、あまり外に出たくないのだ、と来たメールに返信したのも悪かった。

でも、この言い方はないんじゃないか。
140 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/20(日) 00:30:01.35 ID:RHJxphBDO
「うぅ…。もう、しにたい。」

ぐるぐると頭の中をネガティブの渦が回る。
両思いになれたというのになぜ苦しい思いをしなきゃいけないのか。
超電磁砲などともてはやされていようが、美琴はたかが15年ばかりしか生きていない、ただの中学生である。

(どうしてこんなに、自信が持てないんだろう……?)

やっと願いが叶ったのに。数多のライバルの女の子がいる中、ようやく恋人になれたのに。
辛くて悲しくて、先ほどのメールを消去する。

「も、知らない。」

終わるなら終わってしまえと、心のどこかで声がした。
それでもまだ好きなのだと、心がうずいた。
全く、恋愛とはなんと面倒なものなのか。

「あいつから何か言ってくるまで知らないんだから……。」

掛け布団を頭まで被り、現実逃避。
彼女の携帯に、彼専用の着信音が鳴り響くまであと18時間。


fin.
141 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/20(日) 00:32:34.70 ID:RHJxphBDO
終わり。5レスだった。
美琴さんが情熱的じゃないのはつき合いだしてから1年たってる設定だからです。
142 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/20(日) 00:34:03.04 ID:n/kdcgXDO
乙ですの
なんか妙に冷めてるのが心苦しいな
143 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/20(日) 00:47:24.25 ID:fSkwiRkMo
外に出たくないってなんだろ
女の子の日かしら
このすれ違いを経てまた一歩二人が仲良くなってくれるといいなぁ
144 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/20(日) 01:04:14.98 ID:qBIyjzds0
ここで質問してもいいですか?
打ち止めの結婚式のSSを探しているんですが見つかりません
一方通行は美琴の親友と結婚して妊娠やらタバコがどうのこうのってやつです
知っている方がいましたら教えてください
145 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage ]:2011/02/20(日) 01:13:32.31 ID:g/9UH//X0
申し訳ないがそのSSは分からん
それと、そういうのはこっちで聞いた方がいいと思う
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1294926144/
146 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/20(日) 01:19:53.02 ID:qBIyjzds0
>>145
わざわざすいません
そちらで聞いてみます
147 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/20(日) 01:46:43.49 ID:LXrxcXjmo

確かに時間がたつほど美琴は人相応に落ち着いて上条さんは色々増しそうだ
148 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/20(日) 02:44:11.35 ID:nTjrZM+zo
美琴が能力で銃弾防いだりする描写を見るとうぬーってなるぜえ。
銃弾には強磁性体は含まれてないから磁力操作なんてできないんだよおおおお。
149 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/20(日) 02:51:59.20 ID:AcfU746Io
磁場を極端に強化すれば磁性の強弱に拘わらず捻じ曲げたり止めたりすることは可能な筈
周辺がえらいことになるが
150 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/20(日) 02:58:43.51 ID:5zjzY6oqo
>>148
必ずしも強磁性体である必要は無いです。
身近な例だと強力な磁石で一円玉くらいは動かせたり。
151 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/20(日) 03:12:57.31 ID:ekjcUZI1o
出力10億ボルトの電磁石ならさすがに干渉できるんじゃね?
152 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/20(日) 03:16:02.13 ID:nTjrZM+zo
おうふ、操作できちゃうのか。
無知は恥ずかしいな知らなかったよありがとう!
153 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/20(日) 03:22:01.01 ID:sdAAbM8Xo
銃弾って基本鉛玉だもんな
一方さんの頭蓋骨ブチ抜いたのはリニア機能で打ち出した鉄の銃弾だったが
154 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/20(日) 04:04:58.50 ID:5zjzY6oqo
まぁあれだ、素粒子論を引っ張り出してきて、
美琴の能力は電磁相互作用を操作できるのだ、
としてしまえば、原子以上のスケールはほぼ支配できるわけで(ry

つまり細けぇ事はかまちぃんだよ!
155 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/20(日) 04:46:05.22 ID:IFMSkMtDo
まあ実際、美琴は電気を扱う能力者では最強だから、金属さえ含まれてりゃなんとかなるんじゃね?
156 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/20(日) 05:08:20.53 ID:LXrxcXjmo
もう本人納得してるんだからその辺にしといてやれよ
157 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/20(日) 06:01:06.40 ID:VVMgSAHfo
あまり考察が過ぎるとスレを熱膨張させるがよろしいか?
158 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/20(日) 13:53:31.46 ID:cnmjA4MDO
小萌「……生えちゃったのです」

結標「<●> <●>」

っての思いうかんだけど挫折した
159 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/20(日) 14:03:22.35 ID:zrSedt2AO
小萌「……生えちゃったのです」

一方通行「<○> <○>」

っての思いうかんだけど俺にセロリは書けなかった
160 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/20(日) 14:15:23.14 ID:n8ZGMtOTo
小萌先生+猫耳か•••

ふぅ•••
161 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/20(日) 14:20:51.21 ID:6Oq2Y1TIo
絹旗「……超生えました」

美琴「……生えちゃった」

打ち止め「……生えてきた、てミサカはミサカは驚いてみる」

結標「<●> <●>」←座標移動で飛ばしてくっつけてみたらエラいことになってしまった人



その頃……

一方・浜面・上条「……なくなってる!?」
162 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/20(日) 14:41:09.81 ID:jH3ZY4BAO
だれか垣根&美琴の話見たことない?
教えてくれ‥‥‥
163 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/20(日) 14:41:58.71 ID:geff6/jb0
自演臭い
164 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/20(日) 14:44:30.40 ID:jH3ZY4BAO
>>113
あの話めちゃくちゃ叩かれてたな‥‥‥
まぁ自業自得か
垣根&美琴スレが見たいぃぃぃぃぃいぃまあだあぁぃあbbbbbbbbbb
165 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/20(日) 14:46:16.51 ID:HktnbQ8fo
>>164
なにやらかしたの?
166 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/20(日) 15:54:25.12 ID:Te8qLMFDO
たしか、糞つまんない作品のうえキャラ把握できてなくて(キャラ崩壊とは違う)
なぜか作者は自信ありげだったやつだな

美琴が垣根に助けられて惚れて終わり、みたいな


30分ルール破ってた気もする
167 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/20(日) 15:56:13.66 ID:vadtmFT8o
あと他には書き溜め投下じゃなくて今その場で書いてたな
大した量でもないのに一レスに十分以上かけてた気もするし
168 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/20(日) 16:08:51.52 ID:jH3ZY4BAO
>>165
すまん、誤爆した
169 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/20(日) 16:11:45.79 ID:jH3ZY4BAO
ってかあの作者がクソなだけで垣根&美琴は良スレ作者が書くとすごいいい作品になる気がするんだが

170 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [age]:2011/02/20(日) 16:16:40.80 ID:9GDY178Ho
最近30分ルール無視とかが目立つからそんな訳で>>1を色付けてみた次第
赤のほうが目立つけどちょっと仰々しいよなあと思って

本人いる前できちんと批判するならいいと思うけど叩きはせめてここでやらないでね
171 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/20(日) 16:27:44.80 ID:jH3ZY4BAO
>>170
りょーかい
172 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/20(日) 18:02:35.96 ID:QdpDbboHo
>>167
てか自分のスレなら別に書きため投下しなくても構わなくね?
ここで書きためなしでやったって事?
173 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/20(日) 18:12:53.50 ID:fx42uHoZ0
>>172
そういうことだよ
あれが後に言う『血塗られた水曜日』であった
174 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/20(日) 18:37:02.89 ID:0DTGZL9Zo
ブラッディ・ウェンズデイ
175 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/20(日) 19:43:06.81 ID:+rZXkRxAO
ウェラッディ・ブンズデイ
176 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/20(日) 19:51:54.84 ID:etOKauNxo
ディープデイ・ブラッディ

という事で姫神とインデックスと結標とオッレルスとかんざきのほのぼの三角木馬コメディを誰か描くんだジョー!
177 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/20(日) 22:25:27.60 ID:n9taCBa70
禁書のSSはここ以外に投稿してる人いるのか?
178 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [age]:2011/02/20(日) 22:27:30.37 ID:9GDY178Ho
ちょこちょこArcadiaは見るね
あとPixivとか携帯系SNSとかの小説機能があるSNSでちょこちょこ見る
179 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/20(日) 22:41:56.34 ID:VVMgSAHfo
2chにもそんなスレなかったっけ?
あとは普通に二次投稿サイトではわりとよく見る
すげーメアリー臭がするから読んだことないけど
180 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/20(日) 22:45:34.67 ID:n9taCBa70
今度ここに禁書のS投稿してみるわ
181 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/20(日) 22:53:40.17 ID:/n74qcJ1o
禁書に限った話じゃないけど、PINKちゃんねるの各ジャンルのエロパロスレは結構穴場だぞ。
スレタイに反して、エロじゃない普通に面白いものも投下されたりするからな。
最近では一方打ち止めのバカップルに翻弄される番外とか、面白かった。
182 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/20(日) 23:14:19.18 ID:5zaRADdAO
最近というかついさっき投下されたやつじゃないかwwwwww
でも実際穴場だよなー、エロく無くてもまとめサイトに載らないし
183 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/20(日) 23:17:02.27 ID:0DTGZL9Zo
保管庫あるけどな
184 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/02/21(月) 00:16:21.83 ID:crJo1Vbvo
MNWネタ使用です。
7レスほどいただきます
キャラ崩壊有り
185 :ミサカとミカサ [sage saga]:2011/02/21(月) 00:17:31.49 ID:crJo1Vbvo
「打ち止め、いる?」

 血相を変えてやってきたのは、学園都市の第三位超電磁砲こと御坂美琴。
 いや、打ち止めにとっては「お姉さま」と呼んだ方がわかりやすい。

「ど、どうしたの、お姉さま。って、チャイムも鳴らさずに突然入ってきたお姉さまにミサカはミサカは驚いてみる」

 セキュリティ自慢のマンションだが、電気を操ることで電子機器すら自在に操る美琴の前では、そんなものはないに等しい。
 というよりも、今の美琴の血相変えた姿を見ると、未元物質製以外のどんな壁でもぶち破って侵入しそうな気がしてくる。

「あら、珍しい」

 現在打ち止めが住んでいるのは黄泉川家である。
 もっとも、黄泉川はアンチスキルとしての打ち合わせのため外出。
 打ち止めと共に絶賛居候中の一方通行も別の用事で外出中。
 残っているのは打ち止めと、同じく絶賛居候中の芳川桔梗のみである。

 因みに、「同じ居候」とは言っても、一方通行と打ち止めは下宿に近い。なにしろ、自分たちの食い扶持+αはきっちりと現金で家主たる黄泉川に渡しているのだから。
 金銭的には鷹揚な一方通行のお陰で、黄泉川家の生活水準は右肩上がりである。
 もっとも、黄泉川の名誉のためにつけ加えておくならば、一方通行を居候させている理由は経済的なものではないのだが。

「あら、珍しいお客様ね」

 奥の部屋から顔を出すのは、唯一残っている大人、能力名:無職寄生(パラサイトニート)の芳川である。
 芳川は客が美琴であることを確認すると、再び奥へと戻っていく。

「ごめんね、今、お昼寝中なのよ」

「いえ、おかまいなく」

 さすがは名門常盤台のレベル5と、見惚れそうな礼儀で挨拶すると、再び美琴は打ち止めに向き直る。

「打ち止め、今すぐMNWで、妹達全員に連絡しなさい」

「え。それは構わないけれど、何を連絡するの? ってミサカはミサカは大疑問」

 その質問には答えずに、美琴は芳川の戻っていった方向をじっと見ている。

「……この生体電気の反応は……うん、狸寝入りじゃないわね。本気で寝ているみたいね」

 そして持っていた袋から、おもむろに一枚のディスクを取りだした。 

「黄泉川先生と一方通行はいないの?」

「いないよ、二人ともお仕事だって」

「お仕事? 一方通行も? まあ、一応第一位だものね」

「うん」

 打ち止めの答えに、好都合ね、と呟く美琴。

「今から言うことを一字一句違えずに全員に伝えなさい。わかった?」

「う、うん、とミサカはミサカはお姉様の形相に怯えてみる」

「言うわよ……『私に黙って、おかしなバイトをしたのがいたら、今すぐ名乗り出なさい。いまなら、叱責だけで済ませてあげる。隠した場合は、どこに住んでいようとも超電磁砲ぶちかましに行くわよ』」

「ミサカはミサカは一字一句そのままに伝えてみる」
186 :ミサカとミカサ [sage saga]:2011/02/21(月) 00:18:02.05 ID:crJo1Vbvo
・・・・・・・・・・


【運営だよ】お姉さまから緊急連絡【全員集合!】

1 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします:ID:misaka20001
『私に黙って、おかしなバイトをしたのがいたら、今すぐ名乗り出なさい。今なら、叱責だけで済ませてあげる。
隠した場合は、どこに住んでいようとも超電磁砲ぶちかますわよ』
ってお姉さまが言ってる

2 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします:ID:misaka10099
運営、今日も可愛いですね
おかしなバイトって?

3 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします:ID:misaka18949
皮被りの前でお姉さまの物真似するだけの簡単な仕事です

4 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします:ID:misaka17600
よし、師匠ディスった奴、屋上な

5 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします:ID:misaka10342
いやいや、とりあえずおかしなバイトって何よ。
それがわからないと返事のしようが

6 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします:ID:misaka20001
さあ、お姉さまは教えてくれないから。わからないよ。
でも、なんか映像メディアらしきものを持っているけれど。

7 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします:ID:misaka19992
そんなのわかる訳ねえ。心理掌握呼んでこい。

8 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします:ID:misaka18711
学園都市組、運営のところ行ってお姉さまに直接聞いたら?
その方が早いような希ガス

9 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします:ID:misaka10032
ごめん。今ちょっと無理。
187 :ミサカとミカサ [sage saga]:2011/02/21(月) 00:18:29.30 ID:crJo1Vbvo
10 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします:ID:misaka18711
何やってんだよ

11 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします:ID:misaka17600
こちらスネーク。
10032号はスーパーにいる。

12 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします:ID:misaka10032
ちょ、ちょ待て!!!!!

13 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします:ID:misaka17600
あー、上条と「お一人様三パックまで」の卵買ってる。
合わせて六パックな。上条、凄く感謝してる。
あ、手握って別れた。
引き続いて上位個体の家に向かう。オーバー。

14 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします:ID:misaka10039
はぁあああああああっ!?
いないと思ったら、そんなところに!
おまえ、今日の晩飯抜きな。あと、ノンカロリー椰子の実サイダー買ってこい。

15 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします:ID:misaka20001
10032号、お姉さまが
『後でゲコ太病院の屋上な』
って、めっちゃイイ笑顔で言ってるよ。

16 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします:ID:misaka10032
「」

17 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします:ID:misaka18332
で、おかしなバイトって何?

18 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします:ID:misaka20000
セロリたんを舐め舐めする簡単なお仕事です

19 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします:ID:misaka18711
>>18
よし、わかった。氏ね。

20 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします:ID:misaka14510
どちらかというと、舐めるより舐めてもらいたい……あ、いや……
188 :ミサカとミカサ [sage saga]:2011/02/21(月) 00:19:01.61 ID:crJo1Vbvo
21 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします:ID:misaka19090
これだからセロリ派は困る

22 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします:ID:misaka19072
もしかして、三笠琴美のことかな?

23 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします:ID:misaka19090
うわあああああっ!!!
おにんにん付きが来たぁ!! 逃げろぉおおおっ!

24 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします:ID:misaka19999
パンダさん、ストーカーに続くミサカズエネミー・トップ3が一人、おにんにん付きだとっ!?
第一種警戒態勢ーーーーっ!

25 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします:ID:misaka20001
三笠琴美って誰?

26 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします:ID:misaka19072
B級アイドルだよ。というか、着エロアイドル?
みさつべに動画アップするよ。お姉さまが持ってるのって、多分これじゃないかな。

27 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします:ID:misaka10099
Oh……

28 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします:ID:misaka18332
Oh……

29 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします:ID:misaka14829
Oh……

・・・・(中略)・・・・

45 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします:ID:misaka16839
Oh……
189 :ミサカとミカサ [sage saga]:2011/02/21(月) 00:19:53.74 ID:crJo1Vbvo
46 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします:ID:misaka19072
んんっ……。見た? 何ヶ月か前にデビューした新人だよ

47 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします:ID:misaka11815
芸能人のそっくりさんとかは聞いたことあるけど、まさかお姉さまのそっくりさんとは

48 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします:ID:misaka19072
んっあ……。まあ、よく見ると別人ってわかると思うけどな
俺ら、あんな所にホクロないし

49 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします:ID:misaka11580
19072の反応が妙な件

48 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします:ID:misaka19072
はっふん……。
久しぶりに見ると、新鮮だな……

51 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします:ID:misaka20000
もしかして、おにんにん……?

52 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします:ID:misaka19072
……ふぅ。いや、なんでもないよ

53 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします:ID:misaka20001
なんだか、19072との回線が凄くクリアなんだけど……?

54 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします:ID:misaka19072
虚しいよな、外見だけの類似なんて
……ミサカはどこから来て何処に行くんだろう……

55 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします:ID:misaka19999
てめえ! 賢者モード入ってんじゃねぇよwww


・・・・・・・・・・
190 :ミサカとミカサ [sage saga]:2011/02/21(月) 00:20:26.76 ID:crJo1Vbvo
 結局の所、本人の自覚の有無にかかわらず御坂美琴は有名人だ、と言うことだった。
 学園都市第三位にして、見目麗しい才色兼備。そして前向きで明るい性格。
 そして、これこそが最も肝心なことだが、「御坂美琴は学園都市の闇に関わっていない」
 無関係と言い切るのは、シスターズを考えれば語弊があるだろう。しかし、少なくとも彼女自身が闇に身を投じたことはない。
 一方通行、未元物質、原子崩しには成し遂げられなかったこと。光の道を歩み、第三位を勝ち取ったこと。
 心理掌握は、顔を外に出すのを好まない。その能力故の性格かあるいはその逆か、彼女が好むのは見えない場所からの操作である。
 第六位は、顔出しどころか正体を明かすことすらNG。
 第七位はその性格も能力も、宣伝材料として扱える代物ではない。
 だからこそ、対外宣伝として考えるならば御坂美琴は押しも押されもせぬ、満場一致の学園都市第一位なのである。
 ゆえに、ニッチではあろうが、こんなものの実在を許してしまう。

「……つまり、これって、私のそっくりさんが出演しているっていうこと?」

 美琴がやや憮然とした表情でディスクを眺めている。
 何の変哲もない一枚のディスクだが、中身は18禁ギリギリのいわゆる着エロと呼ばれるジャンル。
 主演少女の名は、当然芸名だろうが三笠琴美。
 元々は単なる単なるJC着エロものとして企画されていたのだが、スタッフの誰かが気付いてしまったのだ。何の因果か、「某有名実在美少女中学生」のそっくりさんであることに。

「びっくりしたわよ、黒子の荷物の中からこんなの見つけて」

 あまりにも似ていた……少なくとも黒子が「本物の代替物」と認めるくらいに……ため、美琴は妹達の一人が出演しているのかと疑ってしまったのである。

「どんな中身? ってミサカはミサカは好奇心旺盛」
 
「駄目。あんたには十年早いわ」

「そんなこと無いよっ、ってミサカはミサカは背伸びしてみる」

「自分で背伸びって言ってるじゃない」

「あ」

 ぱちん、と自分の頭を叩く打ち止め。

「ううう、こんな時はミサカの個性が恨めしい、ってミサカはミサカはアイデンティティに反抗してみる」  

 あくまでディスクの中身を見ることを主張する打ち止めと、それを断る美琴。
 二人の議論は平行線を辿り、やがて美琴はじりじりと後退せざるを得なくなる。
 そもそも、美琴とて未成年である。
 故に

「子供には禁止」

 は通じない。加えて精神年齢云々を言い出すのならば、片や十数人の派閥すら持とうとしない一介の中学生、片や一万人近くを統率する大元締めである。
 とはいえ、美琴には美琴の意地がある。良識もある。肉体年齢十歳の妹を教え導かねばならない立場というモノがある。
 だから、最期の線は譲らない。
191 :ミサカとミカサ [sage saga]:2011/02/21(月) 00:20:55.66 ID:crJo1Vbvo
「顔が見たいって言うんなら、導入部分くらいは……」

「実はMNWで見たからもういいよ、ってミサカはミサカはネタばらしぃ」

 これはあれか。同居人の性格の悪さが伝染ったか。それとも、クローン行程の際になにか致命的な失敗を起こしたか。
 少なくとも自分はこんな性格じゃない、美琴は断言するし信じている。
 某白もやしや不幸ツンツン頭は「いやそっくりだろ、お前」と言いかねないだろうが。
 しかし、今更ながらMNWは情操教育には悪いんじゃないだろうか。ここは規制すべきか。などと考えていると……

「今帰ったぞォ、……なンだ、来てたのかオリジナル」

 見慣れはしたが、未だに落ち着かない相手のご帰還である。

「打ち止めに会いに来たのよ」

「そりゃまァ、そォだろォ。クソガキと会うのはおめェの勝手だがなァ」
 
 くかか、と笑いながら、しかし一方通行の足が止まる。

「何持ってンだ?」

「別に、あんたに関係な……」

「三笠琴美だって」

 無邪気に答える打ち止め。
 その瞬間、一方通行の顔色が変わる。

「な、な……」 

 突然振り返り、チョーカーのスイッチを入れると疾風のように自室へ駆け込む一方通行。
 同時に、焦りを隠そうともしない叫び。

「クソガキッ! ベッドの下ァ探ンなって、いつも……」

 始まったときと同じくらい唐突に止まる言葉。
 美琴は自分の持つディスクに視線を落とす。そのまま横にずらすと、打ち止めと目があった。
 ゆっくりと首を振る打ち止め。
 美琴は再び、自分の持つデイスクに視線を戻し、そして一言ずつハッキリと、

「一方通行? これ、貴方のものじゃないわよ」

「な、なンのことだァ? 何を言ってンのかァ、ちっともわからないンですがァ」

「持ってるのね?」

 返事はない。

「持ってるのね」

 やはり、返事はない。

「黄泉川先生に聞いてみようかな」

「ごめンなさい。持ってます」

「……最っ低」

 それから三日後、詳細を知った14500号、20000号、番外個体によるなんだか楽しげな襲撃が行われるまで、一方通行は部屋から一歩も出なかったという。
192 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/21(月) 00:22:02.22 ID:crJo1Vbvo
以上、お粗末様でした。

襲撃の目的はご想像にお任せします。
193 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/21(月) 00:23:08.37 ID:K+1oQeUQo

ちょっと一方さんミサコンこじらせ過ぎじゃないすか
しかも妹達や打ち止めのではなく、美琴さんのそっくりさんですよその女優・・・
194 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/21(月) 00:30:49.60 ID:/4kSDjl0o
ミサコンパネェ
195 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/21(月) 00:48:31.90 ID:iWy3CkGDO
御坂妹も美琴も打ち止めも顔は寸分違わず一緒だろう。
面白かった。乙
196 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/21(月) 01:14:14.40 ID:bAiWfwFAO
一方通行は果たして誰の代用品として持っていたかが問題だな

美琴かそれとも妹達か。はたまた妹達の中の特定の個体か、あるいは番外個体か。いや、将来の打ち止めの予想図という線も…


というわけで検証してみるから参考動画を要求する
197 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/21(月) 01:27:56.23 ID:1ssE5txho
>>196
ほれ
http://www.misamisa.jp/watch/sm13499417
198 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/21(月) 03:09:50.78 ID:v74wxcJEo

青ピ経由で上条さんもご存知なんじゃww
199 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/21(月) 07:23:25.43 ID:MKqiMHeoo

一方さんwwwwww
200 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/21(月) 07:35:59.90 ID:1ULixhtAO
衝撃の問題作を発見wwww
201 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/21(月) 17:26:50.70 ID:/imiiWAj0
一方さんwwwwww まさかのオチww
202 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/02/21(月) 17:32:50.79 ID:qL1Uipk+0
一方さん可愛いおペロペロしたいお…

前スレ>>587の続きで番外通行
4、5レスほどもらいますだ
203 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/02/21(月) 17:34:02.39 ID:qL1Uipk+0
結局あの人は、ミサカを懐妊させた責任を取って、籍を入れた。

とある筋からの情報だと、
妹達の幾人かと、上位個体、頭に花飾りをつけた少女、花のヘアピンをつけた年齢にそぐわない胸を持つ少女。
後は…あの人曰く、露出狂のショタコン女と、『アイテム』のちっこい女の子がミサカとあの人の結婚に悔し涙を流したらしい。


…あの人は何人すけこましてるんだろう。
でも、その中からミサカを選んでくれたってことは、孕ませたっていう原因があったにしろ
このミサカのことを一番好きだったんじゃないか。
そう思うと顔がにやけて仕方がない。


「ねぇ、アナタ」

「なンだ」

「んふふ、なんでもなーい」

「用がねェなら呼ぶなっての…ったく」


あの人はあんまり呼ばせてくれないけど。
籍を入れた時、知ることになったあの人の本名。
【一方通行】なんて能力名には全然そぐわない、この名前。

あの人は自分の名前を名乗るのを何故か嫌がっているようで、最後まで御坂姓にしようと渋っていたが
ミサカの涙で一発K.O. 結局あの人の姓を持ってくることにした。
学園都市第一位も女にかかっては形無しってかぁ?ぎゃはは☆
…このミサカの言うことだけは素直に聞いてくれる、そんなあの人がたまらなく愛おしい。
204 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [age]:2011/02/21(月) 17:35:13.41 ID:eRi0rbRXo
ちょっとスレチなんだが聞かせてー
SSwikiを勝手にデザインいじりまくってるんだけど、見てる人いる?
キャラデータとかまだ全然少ないけど、こういう感じで使ってもらえるならもちょっと編集しようかなーと
205 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/02/21(月) 17:35:33.21 ID:qL1Uipk+0
「んふふー」

「ひっついてくンじゃねェよ、鬱陶しい」

「いいじゃないちょっとくらいー」


あの人はミサカと結婚してから変わった。
まず、暗部から足を洗い、その頭脳を利用して、研究職に就いている。
完璧に闇から抜け出せたワケではないので、偶に暗部から仕事を持ちかけられたり、怪しげな実験を持ちかけられたりもしているが。


「今日はミサカ買い物に行きたいなー」

「あァ?オマエ妊婦だろうが、出歩かせられっかよ」

「むぅ、馬鹿」

「勝手に言ってろ」


チョーカーには『冥土帰し』と、何故か総括理事長の助力が入り
特殊な改造が施され、平常使用時間が720時間、能力使用全開状態であれば24時間持つようになっている。
そして、充電デバイスが再設計され、ミサカでも充電できるようになった。
つまりは、ミサカが傍にいればほぼ一日中あの人は能力使用が可能になったということ。


「ミサカ服買いたいんだもーん」

「その腹でどンな服が着られるって言うンだよ、我慢しろっての」

「…うぅ」

「ガキが生まれたら、いくらでも連れてってやっからよ、な?」

「…約束だよ?」

「あァ、約束だ」


そして、あの人を学園都市から逃がさないようにしていた借金と指名手配。
借金のほうは元々なかったようなものなので、帳消しになった。
ミサカと結婚する前でも普通にカード使ってたし、あの人は。
指名手配のほうは、こちらはいつの間にか消えていた。
というか人々の記憶から消え去っていたという方が正しいのか。
何をどうやったのか、詳しくはわからない。
206 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/02/21(月) 17:36:56.12 ID:qL1Uipk+0
「えへへ、一方通行大好き!」

「そォかい」

「アナタはミサカのこと好きじゃないの?」

「…嫌いだったらこうしてねェだろ」


……夜の営みはというと。
常識が微妙に欠如しているあの人のことだから毎日ゴム無しの中だしし放題…と思ったのだが。
どこからか妊婦に関する知識を仕入れてきて、絶対ゴムはしてくれるようにしてくれている。
やっぱり、あの人は優しい。


「素直じゃないねぇ〜?」

「…ケッ」

「くひひ、照れるな照れるな」

「照れてねェよ」


学習装置で、何の必要性があったのかは知らないが、家事その他、一通りの知識がインプットされていて
ミサカはさながら新妻のようになった。まぁ、事実なんだけれども。
一回あの人からそのことを言われ、顔がトマトのように赤くなったのは記憶に新しい。


「そう言えばさ」

「あン?」

「新居とかどうすんの?この子生まれちゃったらここだと少し狭くない?」

「それならアレイスターのクソ野郎が『これで551のプランが進む…』とかほざいて家を用意するそォだ」

「信用していいの?」

「もし罠であっても、俺がオマエらを守れば済む話じゃねェか」


あの人の子供が出来てから早5ヶ月。
お腹も出てきて、一目で妊婦だとわかるようになってしまった。
最近ではつわりもほぼ落ち着いてきて、軽めの作業ならこなせるようになっている。
207 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/02/21(月) 17:37:50.98 ID:qL1Uipk+0
「…ヤダ」

「あ?」

「アナタもミサカ達とずっと無事で一緒に居てくれないとヤダ!」

「…番外個体」

「アナタはミサカが守るから…絶対、絶対離れないでよ!」

「…約束する」


ミサカは丸くなって、あの人はミサカに尽くしてくれて。
ちょっとイビツだけど、幸せで。
製造された当初はこんなこと思わなかったのにな。
クローンが一丁前に幸せを掴みたいと思うのは贅沢なのかもしれない。
けど、ミサカはミサカで、それ以外のなにものでもない。

あの人にはこれからも迷惑をかけるだろう、心配もかけるだろう。
でも、それと同じくらいこっちも心配しているんだよ。
だからさ、持ちつ持たれつの関係をこれからも続けていこうよ。
これからもよろしくね、あくせられーた。
208 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/02/21(月) 17:42:26.69 ID:qL1Uipk+0
自分で何が書きたいのかわからなかった
色々設定とか考えてたけどそうなると30レス以上超えてわけわかめなことになったので
位置から書き直ししたり…本当はスレ盾する勇気がないだけなんDA!

名前の下りは適当に想像してくれると助かる、ただしこのSSでの一方さんは男だからな!
窒素通行ならゲロ甘なのが書けるのでしょうかね…

>>204
デザインはあんまし見てませんのです、どのへんのデザインいじってるか教えてもらえれば見に行きますです
209 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/21(月) 17:47:52.58 ID:x2fTiCklo
>>208
乙ー

とっととスレを立てるんだ、異論は認めない
210 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [age]:2011/02/21(月) 17:48:40.11 ID:eRi0rbRXo
こういう未来系って結構あるようで少ないよなあ
割り込みまじごめん。凡ミスにも程があるだろ……吊ってくるわ……

>>208
デザインっつーか、タグ抽出できたりとかこまごましたのを弄り回してるだけなんだけど
人物目録とかちょこちょこ作ってんだけどこういうのなら参考にして貰えたりするかなーとか
リストからだと空きが多すぎるからページ一覧のとっから見て頂戴
211 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/21(月) 18:12:46.43 ID:B2bYmQsco
>>208
おい、こんなとこにくだらないもん書いてんじゃねえよ


…おい、早くスレ立ててこいよ立てればいいじゃん立ててください
嫉妬する妹達とか打ち止めとか初春とか佐天さんとか結標とか絹旗とか黄泉川とか芳川とかすごく見たいんですけど。
 

最近はかわいいマタニティウェアもたくさんあるんだぜ。買ってやれよ第一位。
212 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/21(月) 18:19:34.04 ID:qd372NgO0
>>211
おい、風斬ディスってんじゃねえよ
213 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/21(月) 18:38:52.41 ID:5Bsn7BJAO
空飛ぶおっぱいモンスターがなんだって?
214 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/21(月) 19:20:41.52 ID:1ULixhtAO
>>213
SIMカードをヘシ折るぞ?
215 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/21(月) 19:48:09.22 ID:kp9HcH1e0
>>213は今すぐ天使同盟を見てくるべき
216 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/02/21(月) 21:25:25.65 ID:hV+GmrJ60

>>210
人物項目は分かり易くて良いと思います。
ざっと見た限りだけど、一方通行の口調の説明はためになりました。


>>69-81 でゲームというタイトルのSSを投稿した者です。
第6弾を11レス投下します。
217 :ゲーム6 1/11 [saga]:2011/02/21(月) 21:26:27.93 ID:hV+GmrJ60


10032「前回は最悪でした、とミサカは振り返ります」

10032「入魂の一作であり、ようやく発売に踏み切れるはずだった『育成日記』が……
    セロリの横槍で販売中止の憂き目に……っ! と、ミサカは憤りが隠せません」

10032「何度も説得を試みましたが……販売中止は変わりませんでした、
    とミサカは遺憾の意を表します」

10032「こうなったら意地です。 絶対に真っ当に発売できるゲームをプロデュースしてみせます!
    とミサカは決意表明です」

10032「そうとなったら善は急げです。 それではっ」

10032「次にゲームを開発したミサカ……出てこいやっ! とミサカは渾身の前フリを……」




一方通行「……」




10032「」

218 :ゲーム6 2/11 [saga]:2011/02/21(月) 21:29:08.87 ID:hV+GmrJ60


10032「え? 何コレ、え……いやいやねーよ、とミサカはツッコミます」

10032(どうして一方通行がここに?
    まさかお礼参りですか!? とミサカは血の気が引くのを感じます)

10032(いやでも『育成日記』の件は終わりましたし、洗脳仕掛けた20000号はお仕置き済みです。
    怒られることはしていないはず、とミサカは身の潔白を証明します)

10032(……いえ。 ひょっとして『恋愛白書』の百合子がバレたのでしょうか?
    MNWに保存されている以外のデータは破棄したはずなのになぜ……とミサカは青ざめます)

10032(もしバレているのなら、一方通行はミサカプロデュースそのものを潰す気でここへ!?
    とミサカは最悪の結末に慄きますっ)


一方通行 スッ


10032「な、何ですか!? とミサカは身構えます! ……USBメモリ?」

10032「コレは……何のつもりですか? とミサカは疑問を口にします」


一方通行「……」


10032「中身を確認しろと? わ、分かりましたからそんなに睨まないで下さい、
    とミサカは早速確認作業に入ります」ワタワタ

10032「えーっと、何々」

10032「USBメモリには『NKT』というタイトルのフォルダが一つ。
    さらにフォルダの中にはプログラムファイルとデータファイルが……まさか」

10032「こ、これはまさか……そんなありえません……でも、
    とミサカは否定しつつも可能性を捨てることができません。 一方通行!!」


一方通行「……」プイ


10032「! その反応はやはりそうなのですね、とミサカは目を背けた一方通行に確信を得ました」

10032「『NKT』これは、これこそは……」

219 :ゲーム6 3/11 [saga]:2011/02/21(月) 21:30:58.78 ID:hV+GmrJ60






10032「あなたが開発したゲームなのですね!! とミサカは声を張り上げます!!」

一方通行「……」






220 :ゲーム6 4/11 [saga]:2011/02/21(月) 21:35:39.65 ID:hV+GmrJ60


10032「一体どうして? とミサカは問いかけます」

10032「……ひょっとして『育成日記』を販売中止にしたことを気にしてこれを?
    とミサカは恐らく事実であろう可能性を口にします」

一方通行「……」

10032「何も言わないのですね、とミサカは黙り込む一方通行に話しかけます」

10032「……あなたのことです、きっとこのゲームは本当に暇つぶしに作ったのでしょう、
    とミサカは話を続けます」

10032「しかし作り上げたところで興味を失ってしまった。 
    作ること自体に、あなたの興味があったためです」

10032「ですから処分を任せるためにこのミサカに渡しに来た、とミサカは推測します」

一方通行「……」

10032「これはミサカの勝手な予想です。 しかしもしこれが間違っていないのなら……」

10032「このゲーム、ミサカの好きにしてしまってもいいですか? とミサカは問いかけます」

一方通行「……」




一方通行「好きにしろォ」




221 :ゲーム6 5/11 [saga]:2011/02/21(月) 21:37:04.57 ID:hV+GmrJ60


10032「……」クスッ

10032「ありがとうございます一方通行。 早速ゲームを遊ばせてもらいますね、
    とミサカは素直になれない一方通行を温かい目で見つめつつ、お礼を言います」

一方通行 ケッ

10032「では起動しますね、とミサカはワクワクしながらゲームを始めます」カタカタ

10032「おおぅっ。
    まさにシンプルイズベストですね、とミサカは色数の少ない画面にビックリします」

10032「ゲームと言うよりも何かの学習プログラムのような体ですね、
    とミサカは第一印象を述べます」カタカタ

一方通行「……」

10032「っていうか、本当にこれ能力開発のためのプログラムですか、とミサカは意表を突かれます
    レベル0〜4まで対応してるとは流石ですね」

10032「パズルで楽しく能力開発とは考えましたね。
    これは行けますよ! とミサカは今日ばかりは手放しで一方通行を称賛します」カタカタ

一方通行「……」

10032「まずはレベル2から始めてみましょう、とミサカは早る気持ちを抑えてゲームスタート!」

222 :ゲーム6 6/11 [saga]:2011/02/21(月) 21:38:05.00 ID:hV+GmrJ60


〜一時間後〜


10032「流石です一方通行。
    第一位の頭脳は伊達ではありませんね、とミサカは賞賛の言葉を送ります」

10032「たった一時間ですが演算能力の上昇を実感しました。
    これは空前絶後のヒットが望めます、とミサカはほくそ笑みます」

一方通行 ガタッ スタスタスタ

10032「待ってください一方通行、とミサカは呼び止めます」

一方通行 ピタッ

10032「ありがとうございます、とミサカは礼儀を忘れない女をアピールします」

一方通行 ヒラヒラ バタン

10032「後ろ手に手を振りながら行ってしまいましたが、照れているのでしょうね、
    とミサカは推測します」

10032「ふふっ。 今回のミサカプロデュースは大成功です。
    今度一方通行にコーヒーでも奢りましょうか、とミサカは柄にも無いことを考えます」

10032「いえ。 たまには良いですよね、とミサカは思案を続けます」

223 :ゲーム6 7/11 [saga]:2011/02/21(月) 21:39:05.96 ID:hV+GmrJ60


10032「ところで『NKT』とはどういう意味でしょうか? とミサカは首を捻ります」

10032「何かの頭文字でしょうか、とミサカは推理を働かせます」ウーン

10032「……あっ」



『NKT』=『能力(Nouryoku)開発(Kaihatu)トレーニング(Training)』



10032「……」

10032「センスねぇな、とミサカはちょっとがっかりします」ハァ

224 :ゲーム6 8/11 [saga]:2011/02/21(月) 21:42:13.17 ID:hV+GmrJ60


10032「まぁいいです。
    ゲームの質が高いのですから問題ではないでしょう、とミサカは判断します」

10032「そう、名前はコレでいいとしても、問題は別のところにあります」

10032「このゲームはちょっと固すぎるきらいがあるのです、とミサカは指摘します」

10032「質実剛健と言えば聞こえはいいですが、ゲームなのですからもう少し遊び心がないと……
    とミサカは改善案を検討します」ウーン

10032「とりあえず、この手のものにはマスコットキャラが必要ですね。
    それがナビゲーションをしてくれると楽しいかもしれません、とミサカは考えます」

10032「なるべく可愛らしいものがいいのですが……こういうデザインは苦手なのですよね、
    とミサカは白状します。 だから自分でゲームを作らない訳ですし」

10032「かといってボンクラミサカに任せる訳にもいきませんし、どうしたもんやら、
    とミサカは悩みます」ウーン

10032「……そうだ! とミサカは閃きました」

10032「これをこうしてこうやって……っと」カタカタ

10032「ふっふふ……ついに完成です!
    とミサカはついにっ! 念願のゲームを完成させましたっ!!」

10032「ばんざーーーーいっ!!」


    ・
    ・
    ・
    ・
    ・
    ・

225 :ゲーム6 9/11 [saga]:2011/02/21(月) 21:44:19.34 ID:hV+GmrJ60


佐天「ねえ初春。 初春はあのゲームの噂しってる?」

初春「あのゲーム? ひょっとして『NKT』のことですか?」

佐天「そうそうそれそれ! ゲーム即売会で無名サークルから販売された伝説の学習プログラム!
   見る見る内に能力が開発されるって噂のヤツだよ!」

佐天「私欲しかったんだけどさ、あの騒ぎが起こったから手に入んなくて……」

初春「……言っておきますけど、風紀委員でも『NKT』は手に入りませんからね」

佐天「ええ〜〜っ!? そんな、なんで!?」

初春「当たり前ですよ。
   あれだけ大騒ぎになったのですから、現品は全て警備員に押さえられています」

初春「再販も望めないし、諦めるしかないですよ」

佐天「そんなぁ。 初春なら持っているって信じてたのに……」

初春「私も欲しかったんですけどね……。
   『NKT』の存在に気付いたのは回収騒ぎの真っ最中でしたから。 不覚を取りました」ハァ

佐天「むうーっ」

初春「コレばっかりは仕方ないですよ」

佐天「ちえーっ。 ……でも、なんで製作者はあんなことしたんだろうね?
   絶対手を出したらダメって相手なのに」

初春「本当ですよね。 あんなことさえしなければ、キチンと販売できたのに。
   残念なことをしてくれましたよ」

226 :ゲーム6 10/11 [saga]:2011/02/21(月) 21:45:45.82 ID:hV+GmrJ60






初春「『NKT』のマスコットキャラに某ネズミーランドのネズミを使うなんて」ハァ






227 :ゲーム6 11/11 [saga]:2011/02/21(月) 21:47:30.10 ID:hV+GmrJ60


佐天「学園都市の対応早かったよね。
   あっという間に根こそぎ回収されて販売停止、もう日の目を見ないんだろうなぁ」

初春「それだけ相手が悪かったと言うことですよ」

佐天「そういえば、製作者はどうなったの? 学生だったって聞いたけど」

初春「ゲーム販売停止の後は、厳重注意の上著作権についての講習を受けたと聞きましたね」

佐天「それだけ? それでよくネズミーが納得したね」

初春「あの対応の早さがあったからじゃないですか?
   学園都市は学生である製作者を守りたかったんだと思いますよ」

佐天「そっか。
   私たちって学園都市に身柄預けられているから、いざって時には守ってもらえるのか」

初春「それでもしっかり罰則食らうってこと、忘れないで下さいよ」

佐天「分かってるよ〜ういはるんっ」

初春「守ってもらえるといっても限度があります。
   責任とって学園都市から追い出されるかも知れないんですから」

佐天「わ、分かってるってば」


    ・
    ・
    ・
    ・
    ・
    ・


10032「……」

10032「……知らなかったのです」

10032「著作権なんて学習装置は教えてくれませんでした、とミサカは……ミサカのゲームが……」

10032「……ぅ……っ……えぐっ」

10032「……ふぇぇぇぇん」

228 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/02/21(月) 21:49:08.61 ID:hV+GmrJ60

以上です。

著作権は大切ですよね。
ちなみにゲーム4では、10032号は『とある少女の恋愛白書3』の格闘パートを流用していました。


>>84
ちまちま『育成日記』の話を書いていますが、すでにスレを立てて書いているSSがあるので
あまり筆が進んでません。
あまり量を書けないかもしれないので、もしかしたらここで投下させてもらうかもしれません。

229 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/21(月) 21:52:02.18 ID:v74wxcJEo

設定が活かされてて面白い!
no kamijo tomaかと思ったww
230 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/02/21(月) 21:57:08.43 ID:FakDayMZ0
確かに著作権に関してはスルーされてる可能性はあるなwww
乙!
231 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/21(月) 22:19:20.84 ID:Mgw55VeHo
あのネズミには手を出しちゃならねぇぜ…
乙ー
232 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/22(火) 00:57:52.49 ID:eKUQOJc/0
 ●
●:♪
233 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/22(火) 01:01:48.52 ID:DfBEF01To
乙であります!

そして>>232のAAがなぜかネズミーではなくサザエさんに見えた俺は病気かもしらん
234 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/02/22(火) 01:21:03.37 ID:9vrRxaSM0
>>233
お前のせいでサザエさんにしか見えなくなったどうしてくれる
235 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2011/02/22(火) 02:55:58.54 ID:q+fRaTqB0
深夜の人の少ないうちに投下させて頂きます。

今日は2月22日でにーにーにーのにゃんこの日、という訳で上琴+通行止め前提で猫ネタ?書いてみました。

原作終了後数年後設定で、↓これの続き。
http://ex14.vip2ch.com/news4gep/kako/1285/12856/1285633664.html#a953

ショートカットうまく機能してるのかな……953からですが、別に読まなくても大丈夫と思われ。

・キャラ崩壊ってレベルじゃねーぞ!
・深夜テンションの産物
・全部で6レス

236 :こねこといっしょ(1/6) [saga sage]:2011/02/22(火) 02:56:39.94 ID:q+fRaTqB0

「あれ、一方通行か?」

「……、オマエか」

「久しぶりだなあ。打ち止めには良くあうけど、お前あんま見かけないし」

「こォ見えても忙しいンでな」

「ってか、打ち止めがしょっちゅうお前の話してるからあんま久しぶりって気もしないんだけどさ!」

「……、」

「相変わらず仲いいよなー」

「――ちっ、うぜェ」

「良いじゃん、仲良き事は美しきかなって言うだろ?」

「うるせェ。つかオマエら何? しょっちゅう会って話してるワケ?」

「ん? こないだからここらで結構会うぞ。打ち止めのやつ、もうずーっとお前の話してる」

「……、」

「ホントお前のこと大好きでしょうがねえみたいだよなあ」

「……、ちっ」

「素直だよな」

「馬鹿正直なだけだ」

「確かに御坂と違って正直……」

「……」

「って、さらっと惚気んなよ! 自然すぎて突っ込み損ねるじゃねえか!!」

「待ってねェよ。うぜェから壁にでも向かってやってろ」

「嘘だ、 今の間は確実に突っ込み待ちだったね!」

「知らねェ」シレッ

「ぐわー! 腹立つー!」
237 :こねこといっしょ(2/6) [saga sage]:2011/02/22(火) 02:57:19.63 ID:q+fRaTqB0

「てかオマエはこンな所で何してンだ?」

「ん? あー、御坂待ち」

「……、あっそォ。そりゃお邪魔しましたァ」

「? なんで? 別に邪魔じゃねえけど」

「オマエさァ……」

「うん?」

「……もォいい。正直どォでもいいがとりあえずオリジナルにはご冥福をお祈りしておくぜ」

「?」

「じゃァな。俺は帰る」

「なんだよもう帰んの? 御坂まだ来ねえし久しぶりに会ったんだしもーちょっと話そうぜ」

「話す事なンざねェよ」

「つれない! いいじゃねえか暇なんだよ!」

「他ァ当たれクソ馬鹿。あいにくこっちは一刻も早くコーヒー飲みたくて大忙しだ。オマエの実のないトークに付き合う暇はねェ」

「それ忙しくなくね? ちょっ、待てって、あれだ……えーと……そうだ猫! 猫触っていけよ!」

「……、猫?」

「ほらあれ、あそこの奥の木の茂みんとこ! 子猫いるの見えないか?」

「……こないだクソガキが言ってやがった猫か」

「多分それだ。あん時御坂に猫触らせてやったらすげえ気に入ったらしくてさ、また触りたいっていうもんだから。こうやって俺が狩りだされてるって訳」

「……」

「ゲコ太? とかはともかく、あんなに猫好きだとは知らなかったな」

「つゥことはなにか? オマエら毎日ここで、この大通りで、手ェ繋いで猫抱いてンの?」

「おう、御坂の電磁波抑え込まないと逃げられちまうしな」

「……涙ぐましい努力してンな」

「だよな、ほとんど毎日なんだぜ? 寮の門限とか結構厳しい筈なのに何が何でも触るっつって電話かかってくるし」

「俺が言ってンのはそこじゃ……ああ、もォいい」

「うん?」
238 :こねこといっしょ(3/6) [saga sage]:2011/02/22(火) 02:58:06.70 ID:q+fRaTqB0

「しかしオマエも良く付き合ってンな」

「ん?」

「毎日猫の為だけに呼び出されてンだろ。普通は面倒くせェと思うもンじゃねェのか」

「うーん……まあ最初はちっと面倒だなって思ってたけどよ」

「けど?」

「……今は、そうだな。俺もここに来るの楽しみにしてる」

「……、へえ。言うじゃねェか」

「だってさー子猫がすげえ可愛いんだよな! 結構なついてくれててさあ! 超もふもふしてんの!」

「ってそっちかよォ!?」

「御坂妹の猫好きがちっと分かった気がするっつか……じっくり向き合うまでこんなに可愛いもんだと思わなくてさ。 今はもう俺の方も子猫にメロメロですよ」

「どンまいオリジナル」

「打ち止めも良く子猫の様子見に来てるみたいだし。親猫が居る時は遠くから見てるだけだけど、楽しいぜ」

「あァ……それで最近よく会ってンのか」

「そうそう。心配しなくても別に浮気とかじゃねえぞ」

「ンなあり得ねェ心配ハナからしてねェっつの」

「つー訳だからさ! お前も猫触っていけよ一方通行」

「なンでそォなる。手ェ引っ張ンな!」

「別に噛みついたりしないから怖くないぞ?」

「怖がってる訳じゃねェ、つの! だから引っ張ンなこちとら杖付きの生活弱者なンだぞ労れやコラァ!」

「可愛いんだって、マジで。もふもふしてんだって、癒されるんだって! 騙されたと思って抱いてみろよー、なあなあ」グイグイグイグイ

「何なのオマエ!マジで骨抜きすぎねェ!?」ギャース
239 :こねこといっしょ(4/6) [saga sage]:2011/02/22(火) 02:58:39.66 ID:q+fRaTqB0

もっふもふー!


「ほらなー! 可愛いだろ!?」

「……生ぬるくてぐンにゃりしてンな」モフー

「ぐんにゃりって何その表現新しい」

「つゥか獣臭ェンだよクソったれ。頭から消臭剤ぶっかけて金タワシで皮ァ削げるまで洗いてェわ」

「おいこら止めろ止めてくださいマジで! ってか野良猫だし獣臭いのはしょーがないだろー? 良いんだよ可愛いから」ナデナデナデ

「そンなに気に入りならオマエが抱けばいいだろがよ」ハァ

「俺は御坂が来てからでも抱けるしな。今はお前にこの癒し効果を体感して欲しい訳で!」

「癒し効果ねェ……」チラ


にゃおーん。


「……ふン。おらよ」グイ

「おわっ!? 乱暴に扱うなって!」ダッコ

「あいにくと畜生如きに癒しなンざ求めてねェンでな」

「あーあ……やっぱ駄目かあ。お前相手でも効果でるんじゃねえかってちょっと期待してたんだけどな」

「どンだけ過信してンだよ。盲目すぎだろォが」

「いやマジですげぇんだって、子猫の癒し効果。何しろ御坂も大人しくて可愛い感じになるくらいだしさあ」

「……、」

「いつもはそんなこと思わねえんだけど、猫抱いてる時の御坂は、なんつうの? ちゃんとお嬢様っぽいんだよな。素直だし」

「……」

「猫抱いてる時のあいつのそういうとこは結構可愛いと思うぜ。なんだかずっと顔赤いし、ほんと好きなんだろうな」

「……肝心のトコを勘違いしてる気がするが。――まァ良い。俺には関係ねェしな」

「ん?」

「じゃァな三下。オリジナルによろしく―――は別にしなくてもイイわ。仲良くお手手つないで勝手にやってろ歩く公害」ヒラヒラ

「おいぃっ!? 最後の意味不明な罵倒は何だよこらぁー!!!」

240 :こねこといっしょ(5/6) [saga sage]:2011/02/22(火) 02:59:14.40 ID:q+fRaTqB0






「お帰りなさーい」

「あァ」

「 随分遅かったんだね、ってミサカはミサカはこれはもしや新しい缶コーヒーを探す旅に出ていたのかもと推測してみたり!」

「そォじゃねェけどよ」ハァ

「? ……何だかちょっとお疲れ様っぽい? ってミサカはミサカは首を傾げてみる」

「はた迷惑なのに遭遇したンだよ、クソ」ポイ

「おわぁーっ! もー、袋投げるの止めてよ、ってミサカはミサカはナイスキャッチしつつ憤慨してみた、……り?」

「ちっ」

「これ、ミサカの?」

「……、いらねェなら返せ」

「やだよこれはもうこのミサカのだもん、ってお土産を後ろ手に確保しつつミサカはミサカは、……嬉しいよー!」ヒャッホーイ

「高が菓子一つで喜びすぎだっつゥの、クソ」

「そうじゃなくて、あなたが買ってきてくれたことが嬉しいのに」

「ついでだ、ついで」

「それでも嬉しい、ってミサカはミサカはそういう事にしてあげつつにっこりしてみる」

「……、ちっ」



「えへ。ほんとにありがと、ってミサカはミサカお疲れ様のあなたの背中に癒し系マスコットとして張り付いてみたり♪」ペト

「あァ?」

「ほーら癒し効果抜群ですよー、ってミサカはミサカは、」

「……、」




「……、」ナデ

241 :こねこといっしょ(6/6) [saga sage]:2011/02/22(火) 02:59:45.44 ID:q+fRaTqB0

「ひゃうっ?」

「……」ナデナデワシャワシャ

「あわ、わわわなになになんなの、ってミサカはミサカは髪の毛をぐちゃぐちゃにされながらも予想外の素直な行動にあたふたしてみるー!」///

「嫌なら止めるけどよ」ナデ、

「い、嫌じゃないけど、ってミサカはミサカは……きゅぅ」///

「ふゥン。なら続けるけど、いいンだよなァ?」ナデナデ

「はぅ……今日のあなたは何故か数倍積極的かも、ってミサカはミサカはくらくらしてみる。……一体何事なの、ってミサカはミサカは疑問を浮かべてみたり」

「何事、ねえ。そォだな―――」


















「―――――まァ、あれだ。俺には畜生なンざ必要ねェってこったろォよ」

「……?」



おわり!

242 :こねこといっしょ(おわりー) [saga]:2011/02/22(火) 03:00:32.96 ID:q+fRaTqB0

御坂遺伝子の可愛さが異常過ぎて辛かったのでやった。
もうそのままにゃんにゃんしてればいいじゃない。

無意識に惚気合う主人公二人とか大好物ですみません。


以上、小ネタでお邪魔しましたー
243 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/22(火) 04:04:35.85 ID:qSjAbXcdo
すげえロングスパンだ乙
結局一通さんの惚気でしめられたww
244 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/22(火) 08:24:24.08 ID:6pfPpuADO
大通りで毎日手をつないでる上琴ぱねえwwww
245 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/22(火) 09:55:05.38 ID:6qTAZHxDO
上条さん気づいてあげてww
一通さんはツンデレ可愛いかった。乙!
246 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/22(火) 23:14:04.86 ID:uUKi4w+V0
>>242
乙ー
通行止めは癒されるなぁ
247 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/22(火) 23:16:12.55 ID:QFGL60ED0
一方通行が猫と戯れる絵ってなかなかいいかも。
まあ、打ち止めが一番ですがねw


58〜63で『座標移動と折り鶴』を投稿した者です。
今度は土御門と上条を出演させてみました。
7レスほどお借りします。
248 :ウソツキと折り鶴 [sage]:2011/02/22(火) 23:18:30.33 ID:QFGL60ED0
 放課後のファーストフード店。

 授業を終えた学生たちで賑わう店内の一角に、上条当麻と土御門元春はいた。


「俺たち二人でこういうとこ来るのは久しぶりだぜい」

「そうか?まあ、いつもだったら青髪がいるか」

 たまたま期限切れ間近の割引クーポンを見つけた土御門は、放課後にデルタフォースと呼ばれる親友二人を食事に誘った。

 青髪ピアスは下宿先の手伝いがあるという理由で先に帰ったが、クーポンを無駄にするのも嫌なので、二人だけで店を訪れたという次第である。

「しかし、何で俺の家にはそのクーポン来てなかったんだ?学生寮全体に配られたんだろ、それ?」
「配達員が忘れたんじゃないかにゃー?」
「俺の部屋そんな端っこにねーぞ。……不幸だ」

 上条はうなだれつつ、ジュースのストローに口をつけた。

 まあ、仮にクーポンが来ていても、同居人のシスターに使うはめになっただろうが。
249 :ウソツキと折り鶴 [sage]:2011/02/22(火) 23:20:18.83 ID:QFGL60ED0
「しかし、カミやんが補習でないとはこれまた珍しいぜい」
「うるせー。きっちり特別課題をいただきましたよ」

 上条は鞄からプリントの束を引っ張り出した。

「おーおー、また大量だにゃー」
「全くだな……ん?」
「どうした?」

 一枚のプリントを上条は凝視し始めた。

「土御門、こんなこと勉強したっけ?」

「見せてみろ」

土御門は上条のプリントを見た。内容は先日授業でやったものだった。

「やったはずだが……あーなるほど」
「え?」
「このときカミやんは入院してたんだにゃー」
「何ぃ!?それ明日提出しなきゃならないんだぞ!」
「教科書にもこの内容あんまり書かれてなかったし」
「ふざけんなぁぁぁ!!!絶体絶命じゃねーか!!!」

 思わぬ事態に頭を抱えだした上条を土御門はニヤニヤしながら見た。

「てめえ土御門!人の危機を笑うんじゃねえ!」
「だって他人事だし〜。せいぜい頑張ってくれい、カミやん」
「突き放すな!!!せめて心配ぐらいしろぉぉお!!!」


そろそろいいか。

デルタフォースの結束はどこへ行った、と嘆く上条を尻目に、土御門は自分の鞄を取り出した。中から取り出したのは、一冊のノートである。

「カミやん」

「何だよ?」

 不機嫌な顔で上条は土御門を見る。

「俺のノートでよければ授業内容を写すか?」

「え?」

「ま、日頃からカミやんには世話になってるからな」

 土御門の手に挟まったノートを、上条は数秒間ぽかんと見ていた。
 そして。

「ありがとうございます!!!土御門様!!!」

 周りが引くぐらい恭しくノートを受け取った。
250 :ウソツキと折り鶴 [sage]:2011/02/22(火) 23:22:00.35 ID:QFGL60ED0
(あ〜、舞夏のメシが恋しいにゃー)

お世辞にもきれいとはいえない土御門のノートを必死に写す上条を横目に見つつ、土御門はハンバーガーを食べ終えた。

 上条は知らないが、土御門はこの後グループの仕事がある。そのため、この食事は早めの夕飯でもあるのだ。

 クーポンが使えたので外食代としては多少お得だが、やはり仕事の前は義妹のごはんを食べたい。そっちの方が気合いが入るような気がする。

 だからといって、仕事に手を抜くつもりはないのだが。

(あ、そうだ)

 土御門はあることを思い出した。
 再び鞄をまさぐり、今度は折り紙の束を取り出す。

 そして、机の上で折り紙を折り始めた。一分も経たないうちに、掌にはきれいな折り鶴が乗っていた。

 土御門は満足げにそれを見る。

「何やってんだ、土御門?」

「お、もう写し終わったのかにゃー?」

 作業を終えたらしい上条が折り鶴を見る。

「折り鶴ってことは……もしかして」

「ああ、これは魔術の道具ですたい」

 土御門は陰陽術を元にした魔術を使う。その媒体として使うのが折り鶴なのである。

 今日の仕事では魔術を行使する可能性がある。土御門はその下準備をしていたのだ。

「……何かあるのか?」

 上条は土御門が魔術を多用できない体であることを知っている。
 何か危ない状況に立たされているのかが気になるのだろう。

「心配するな、カミやん。これは予備だ。俺だっていつも魔術を使うわけじゃない」

「だったらいいけどさ……。無理すんなよ」

「はいはい。写し終ったんなら、ノート返却な」

「お、おう」

 いつもながら、上条当麻の考え方は甘い。
無理をしなければ、この世界では生きていけないのだ。

 だが、それがなければ、上条当麻ではないとも思う。

 彼に考え方を変えてほしいのか。それともそのままでいてほしいのか。

 そんな疑問を腹の中に隠しつつ、土御門はノートを受け取った。
251 :ウソツキと折り鶴 [sage]:2011/02/22(火) 23:23:04.89 ID:QFGL60ED0
「そういや、学園都市で折り鶴を見る機会ってあんまりないよな」

 上条は土御門に作られる折り鶴たちを見つめながらつぶやいた。

「確かにな」

 現代では、折り紙をする人はそう多くない。学園都市ならなおさらだろう。

「あ、でもこの前見たっけな」

「どこで?」

「入院してるときに見た。小学生くらいの子が千羽鶴をもらってた」

「ほう、千羽鶴か」

「それ渡してたのが何と小萌先生でさ。ほんと子供好きだよなーあの人」

 入院生活を送る子供たちのボランティアでもやっているのだろうか。
 あの先生ならやりかねないなと土御門は思った。
252 :ウソツキと折り鶴 [sage]:2011/02/22(火) 23:24:45.88 ID:QFGL60ED0
「こんなもんか」

土御門はできあがった折り鶴たちを、懐から出したビンに入れた。

「そういや土御門」

「ん?」

「千羽鶴って何か魔術的な道具になるのか?」

 上条の問いに土御門はしばし黙考する。

「今のところ道具にはなってないな。千羽鶴というのはあくまで願掛けという意味合いだからにゃー」

「願掛けか」

「ただ、願掛けも馬鹿にはできないぞ、カミやん。人の想いってのは時にとんでもないことを引き起こす原因になる」

「……」

 かつて『御使堕し』という大魔術が発動したことがあった。
 その原因は上条の父が世界中から集めたおみやげ、そして何より彼の不幸な息子を救いたいという強い想いであった。

「ま、魔術は日々進化しているからにゃー。いつかは千羽鶴の魔術も作られるかもしれないぜい」

「そっか」

「何でそんな質問をしたんだ、カミやん?」

 何か事件が起こっている時以外で、上条が魔術のことを聞いてくるのは珍しい。

「いや、大した理由じゃないけどさ」

「?」
253 :ウソツキと折り鶴 [sage]:2011/02/22(火) 23:26:04.01 ID:QFGL60ED0
「千羽鶴の魔術ってのがあったら、幸せな人が増えるのかなって思った」

「……」

「ま、俺は不幸で構わないんだけどさ。どんな境遇でもみんなには幸せになってほしい」

 上条は自身の右手を見ながら言った。

 「みんなに幸せになってほしい」という信念を、堂々と言える人間はこの男ぐらいしかいないだろう。馬鹿らしいと言えばそれまでだが、その信念があったからこそ救われた人間もいるのだ。

 やはり、上条当麻はこうでなくてはいけない。
 甘ったれた信念を貫き、目の前の壁(幻想)をぶち壊し、不幸な人間をすくい上げる。

 それは、土御門元春にはできない。上条当麻だからできるのだ。

「はっ、相変わらずだにゃーカミやんは」

「呆れた感丸出しで言うなよ……」

 ああ、確かに呆れている。

 こんな馬鹿げた信念を持つ親友を、支えようと思う自分に。

  了
254 :ウソツキと折り鶴 [sage]:2011/02/22(火) 23:28:56.54 ID:QFGL60ED0
以上です。失礼しました。

この折り鶴シリーズはもう一つ作る予定です。
近日中に投下するので、またよろしくです。
255 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/23(水) 01:09:24.83 ID:rnd2wp7AO
乙おつ。
このスレは「認知度アップのためにも『age進行』にご協力ください」が
決まり事だってばよ
256 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/23(水) 03:24:30.43 ID:AvM1/5zZo


一方通行のウルトラTシャツ着るセンスって木原くンから譲り受けたものなのかなってアニメ見て思った
257 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/23(水) 07:27:58.79 ID:1YpwdtrAO
触発され1レスもらいます



「……服?」


「ああ、何でも一歩も外に出ねえのは『自分だけの現実』構築の上で問題が有るかもしれないんだと。あの手術衣みてえなので出歩いて無駄に目立つのもアホらしいしな」


「……いらない。服ならある」


「捕まった時のTシャツと短パンだけじゃねえか。背ぇ伸びたらあっという間に着れなくなんぞ」


「…………」


「ま、何と言われようともう買っちまったんだかな――ホレ、カッコイイだろ」


「……ダセェ」


「俺のお気に入りブランドだ。ダサくねえしテメエに拒否権はねえ。どうせ自分じゃろくに選べねえだろうが」


「……次は自分で選ぶ」


「だーから無理だって……いや、そうだな。いつか自分で選ぶ様になりゃ、そのブランドの素晴らしさが解るときが来る」


「……来ねェよ、絶対」


258 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/23(水) 10:17:26.24 ID:9sCs1HjBo
お前ら仲良いじゃねえか…原作でも殺し愛するほど仲良いか
乙!
259 :上条「衝撃の幻想殺し(イマジン・ブレイカ―)!!」1/5 :2011/02/23(水) 10:19:35.54 ID:6uaPeH0P0
 5レスほどいたたきます
前回、漫画版スクライドのパロディを書いた者です。
今回も漫画版スクライドのパロディです。

…………

上条「ここらへんが、テッペンのはずだ」

??「ほう、ここまで来たか。幻想殺し(イマジン・ブレイカー)……」

上条「……!!! てめぇが学園都市の親玉かっ!!!」

アレ「そう、私は学園都市の理事長 アレイスター・クロウリー。この地球の……
   いや、次元を超越して全宇宙を支配する男だ!」

上条「意味がわかんねーよ。……このおっさんが」
   
アレ「フフフ。知能の足りないお子様にお難しいお話をしたようだな……。ならばイエスかノーかで答えてもらおうか」

アレ「私の仲間になれ!!」

上条「ノゥ!!」

アレ「イエスと言え!!」

上条「絶対にノゥ!!! おい、おっさん。わかってんのか? 俺は幻想殺し(イマジン・ブレイカー)で
   反逆者(トリーズナー)だぜ? ノーとしか言わない男さ!!」

アレ「フ……。ならばキミの心変わりを誘発しよう!」

隊員 ザッ! ぞわ……ぞわ……
260 :上条「衝撃の幻想殺し(イマジン・ブレイカ―)!!」2/5 :2011/02/23(水) 10:20:20.77 ID:6uaPeH0P0
アレ「改造超能力者集団!!! この1000人の超能力者にキミは勝てるかな?」

上条「イエス」

アレ「!」(ノーとしか言わないハズ……!?)

上条「激動のハイブレイク×1000!!!」ドガォン!

アレ「バカな!!」

上条「続いて、双撃のハイブレイク!!」ゴッ

アレ「……フッ」すぅ……

上条「うっ!」スカッ

アレ「なかなかの進化っぷりだ。では、今一度キミに質問を贈ろう……」ズーー

上条(な、間合いは完璧だったはず!)

アレ「私の能力が、運命を操れるとしたらどうする? どんあ攻撃でも当たる運命を変えられるとしたらどうする?
   どこに逃げても、逃げられない運命になったらどうする? 『デスティー・コントロール』が可能な私の能力を
   キミはどうする? どうする? どうする? どうする? 君ならどうする?」ばばん!

上条「決まってるだろ……」
261 :上条「衝撃の幻想殺し(イマジン・ブレイカ―)!!」3/5 :2011/02/23(水) 10:21:16.73 ID:6uaPeH0P0
一方「戦ゥだけだァっ!!!」バッ!!

上条「なっ!?」

アレ「!! 一方通行かっ!!!」

一方「アレイスター・クロウリー!!! てめェを断罪するッ!!!」ドカァッ!!

アレ「…………」すぅ……

一方「!!?」スカッ

アレ「ほう……進化を果たしたようだな。私の見込み通りの男だ……」グルッ……

一方「暗部の野郎共は倒したァ……次はてめェの番だ!!!」

上条「おいおい。喧嘩を横取りするつもりか?」

一方「三下ァ……ここだけは譲れねェ。俺はこいつに人生を狂わされた。受けた借りは返すのが道理だろうがァ……」

上条「一方通行じゃ無理だな」グッ

一方「くかきこけ! ンなもん、俺のベクトルでこじ開ける!!!」ギュイーン

上条「へっ。言ってろ。壊滅のハイブレイク!!!」ゴォ!

一方「ベクトル刀龍断ッ!!!」グォ!

アレ「ゆるゆるだっ!!!」ゴグォン!!
262 :上条「衝撃の幻想殺し(イマジン・ブレイカ―)!!」4/5 :2011/02/23(水) 10:22:53.13 ID:6uaPeH0P0
上条「ぐああ!」ドシャアー

一方「グハッ!!」グザー

アレ「悠久の時を過ごし、能力を強化させてきた私に歯向かうとは……」

上条「くそっ! 幻想殺し(イマジン・ブレイカー)が届かない!」

一方「どういうことだァ……タイミングはバッチリだった!!!」

上条「『デスティニー・コントロール』なんだとさ」フッ……

一方「なるぼどなァ……そいつァ厄介だなァ」ニヤ

上&一「だが!!! 手強くても勝つ!!!」

アレ「だから無理だって!!!」ドバアァーン!!

上条「ぐああ!」ドシャアー

一方「グハッ!!」グザー

上条「ぐう……う」

一方「カハッ!!」

アレ「これで……」ザッザッ

アレ「理解してくれたかな?」ザッザッ

上条 ギン!!

一方 グォン!!

アレ「!!」(その目、敵対を止めぬ瞳……)

アレ「ならば体裁を取り繕う必要はないな。威厳を得るために変えていた……この顔でいる必要も、ない!!!」ザアア
 
アレ「そうだ!!! これが本当の私!!」パア

アレ「アレイスター・クロウリー、設定年齢19歳、射手座のAB型ッ!!!!」

上&一「美……美形だ(ァ)っ!!!」
263 :上条「衝撃の幻想殺し(イマジン・ブレイカ―)!!」5/5 :2011/02/23(水) 10:23:40.08 ID:6uaPeH0P0
上条「うぅ……」

一方「グ……くそォ……」

アレ「少なくとも……」ピッ……パァー

アレ「私はそう思う」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

アレ「ここがキミ達の墓場だ」ガコォ―ン

上条「なっ……!!」

アレ「舞台は整った!!! それでは、侵攻と攻撃を開始する!!」バッ

アレ「デスティー・コントロール」シュン……

上条「き、消えた!?」

一方「ちィ!」

アレ「こっちだ、スーパー光線銃!!!」ビビビビビビビィー!

一方「ぐァァァァぁァぁぁァぁァぁァ!!!」

上条「一方通行!! くそったれ!!!」グワ!!

アレ「と思ったらこっち、スーパー光線銃!!!」ビビビビビビビィー!

上条「グァッ!!!!!」

アレ「トドメのジョン・ウー・アタック!!」ビビビビビビビィー!

上&一「ぐああああああああああああああああああ!!!!!」
264 :上条「衝撃の幻想殺し(イマジン・ブレイカ―)!!」6/5 :2011/02/23(水) 10:24:42.04 ID:6uaPeH0P0
…………二時間後

上&一「…………」ドシャアーッ

アレ「ハアハア……これで、解ってもらえたかな。私の無敵さを……ちょっと疲れたナ……一方通行」

一方「ハアハア……」ぐぐ……

アレ「私は、子供の頃からキミの潜在能力に目を付けてたのだよ」

一方「だから俺に近付イたのかァ!? 風呂敷に山吹色の菓子を詰めてェ!!!」

アレ「そうですが……なにか?」

一方「許さねェ!!!」

アレ「フフン。誰も謝ってなどいない」

上条「俺だって許さねー!!!」

一方「なんで、てめェが……」

アレ「謝ってないと言っている!!!」ビビビビビビビィー!

?? ダッ

垣根「ぐああああああっ!!!」バリバリバリ

上&一「なにぃ!!?」

アレ「ムッ!? 裏切ったのか! 垣根!!」

垣根「う……」

上条「あんた……なんで……こんなことを……?」

垣根「そんなことぁ、どうでもいい……トウマ。アレイスターの変える運命に拳を叩きこめ!!」

一方「ンなことできるか!!!」

垣根「できる!!」

上条「ああ。できるな」

一方「どうやってだァ!!?」

垣根「俺の未元物質(ダーク・マター)と」

上条「俺の幻想殺し(イマジン・ブレイカー)で!!!」
265 :上条「衝撃の幻想殺し(イマジン・ブレイカ―)!!」7/5 :2011/02/23(水) 10:25:33.22 ID:6uaPeH0P0
アレ「うっ!!? そ、そんな!!!」シュン……

上条「膨張のハイブレイクぅぅぅゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!」ブオオオオオオ

アレ「ぐあっ!!」バゴ!!

一方「逃がさねェ!! アレイスター・クロウリー!!」

アレ「なっ!!!」

一方「ベクトル刀龍断!!!」

アレ「グァぁ!! そんな……私のデスティー・コントロールが……」ドサッ

上条「アンタ……あんたのお陰でやれたぜ……あ……」

垣根「…………」サア……

上条「……見事な反逆だ……兄さん……」

アレ「ううっ……うっ」

一方「能力者の未来のために行動したってイうのは偽りかァ!? 法螺かァッ!!」

アレ「うう……」

??「そうでーすゥ!!!」

一方「なにィ!!」

?? シャキイイイン

上&一「お前(てめェ)はっ!!?」

??「……俺は、アレイスター・クロウリーの守り神……」

ギャ「ギャラン=ドゥ!!!」ババーン
266 :上条「衝撃の幻想殺し(イマジン・ブレイカ―)!!」 :2011/02/23(水) 10:28:58.51 ID:6uaPeH0P0
以上です。
やっぱりラスボスはアレイスターだと思って書きました。

あと、ていとクンを上条のお兄さんポジションにしたのは
大好きだったからですwwww
267 :上条「衝撃の幻想殺し(イマジン・ブレイカ―)!!」 :2011/02/23(水) 10:29:51.55 ID:6uaPeH0P0
あとレス数を超えてしまってすみませんでした。m()m
268 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/23(水) 10:33:45.66 ID:DvjkDloEo
>>266
スクライド分からないけど、
アレをアレと略すとアレだなww
269 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/23(水) 14:41:36.62 ID:ks3EcroAO
美形だァ!!って何だよwwww
それにすっきり終わってねえwwww
270 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/02/23(水) 17:44:58.03 ID:DZdDGdZQo
ものすごくくだらないネタで1レスもらいます。
30分ルールは不要です。


不良A「そこのかわいこちゃん達、俺らと一緒にお茶でもしねえ?」

不良B「きっと楽しいぜ」

佐天「ちょ……やめてください!」

初春「わ、私は風紀委員です! 妙なことをすると拘束しますよ!」

不良A「へー、風紀委員って君、なんかすごい能力でも持ってんの?」

不良B「ちなみに俺はレベル3の『発火能力』だけど? ぎゃはは!」

初春「うぅ……」


??「待ちなさい!」


不良A「誰だっ?!」

御坂「もう大丈夫よ、佐天さんに初春さん!」

佐天「み、御坂さん!」

初春「良かった、助かりましたね」

不良B「げっ……あ、あいつ常盤台の『超電磁砲』だぜ、おい!」

不良A「ちっ……」

御坂「その超電磁砲、とくと見せてあげるわ!」


スッ ← コインをポケットから取り出す


初春「出ました、御坂さんの十八番!」

佐天「やっちゃえー、御坂さん!」


ピーン ←コインを指で弾く


御坂「あっ」

佐天「あっ」

初春「あっ」


チャリーン ← 着地点がずれたコインが地面に落ちる


佐天「…………」

初春「…………」

不良「…………」

御坂「……////」


END
なぜわざわざ毎回コインを弾きあげるのか常々疑問でした。
御坂も厨二なんだ、ということで納得しておきましょう。
271 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/23(水) 17:48:51.76 ID:FF6GG8LCo
GJ!
最後の美琴可愛いな
272 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/23(水) 17:59:10.18 ID:h0fkyfBIO
美琴かわいいいいいいい
273 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/23(水) 18:05:24.53 ID:/gZOcPfeo
乙!
「い、今のは•••ち、違うの//」
とか言いそうだな、この美琴は。
274 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/23(水) 18:16:16.44 ID:h0fkyfBIO
てす
うっかり美琴かわいい乙
275 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/23(水) 18:18:09.22 ID:h0fkyfBIO
ゴメン誤爆、送信できてないと思ってた
iPhoneでの掲示板の見かたがいまいちわかんね
276 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [age]:2011/02/23(水) 18:23:29.63 ID:1LX2zSi8o
あの街に厨二じゃない奴なんているんだろうか……

>>275 「BB2C」ってアプリ使うよろし
277 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/23(水) 19:23:41.73 ID:te0uoWFAO
高レベルじゃないと自分で能力名を考えるのは恥ずかしい、とかそんな風潮がありそうだ
278 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/23(水) 19:43:01.67 ID:ZJCOGa9AO
一方通行とか誰が考えたんだろうか……

5レス程頂きます、くだらないネタ。キャラ崩壊してます
缶コーヒーのCMをアックアさんで作ってみました
279 :アックア「この学園都市の人間は――」1/5 [saga]:2011/02/23(水) 19:43:55.09 ID:ZJCOGa9AO

この学園都市の人間は、見た目で実際の年齢が分からない。


コンビニ

ピロリロリロ

アックア「いらっしゃいませーなのである」

小萌「すいませーん。お願いしまーす」ピョコピョコ

アックア(見えなかったのである……)

小萌「よい……しょ!」

アックア「……これはビールなのであるが」

小萌「むっ、こう見えても私は大人なのですよー」

アックア「なんと」


ただ、この学園都市の人間は――


プルル

小萌「はい、もしもし。えっ!? 交通事故ですか!?
   大丈夫ですよー。今すぐ先生が行って何とかしてあげますからねー。
   落ち着いて待ってて下さい、ではまた」ピッ

アックア「大変であるな」

小萌「可愛い生徒の為ならへっちゃらです! 先生は強いのですよー!」

アックア(……なるほど)


――見た目で判断してはいけない。
280 :アックア「この学園都市の人間は――」2/5 [saga]:2011/02/23(水) 19:44:48.99 ID:ZJCOGa9AO

この学園都市の人間は、物を集めるのが好きらしい。


おもちゃ屋


アックア「いらっしゃいませーなのである」

美琴「今日こそは当てる……!」

アックア(また来たのである……)


ガシャポン「…………」ガシャン ポン

美琴「あー!! ネクタイハチマキ千鳥足ゲコ太が出ないいいい!!」

アックア(なんなのであるか……)

ガシャン ポン ガシャン ポン ガシャン ポン

アックア「品切れなのであるが……」

美琴「ううう……」


ただ、この学園都市の人間は――


上条「よお、ビリビリ。さっき偶然これ手に入れたんだけど、欲しいか?」

美琴「こっこれはまさしく!
   ネクタイハチマキ千鳥足ゲコ太!!!」

上条「おっなんか喜んでくれたみたいだな。良かった良かった」

美琴「ありがとう! 一生大事にするわ……」

上条「そこまで思わんでも」

アックア(……それだけではないようであるな)


――誰かに貰えた物は、より大切にする。
281 :アックア「この学園都市の人間は――」3/5 [saga]:2011/02/23(水) 19:46:33.35 ID:ZJCOGa9AO

この学園都市の人間は、不思議な格好の者が多い。


セブンスミスト


アックア「いらっしゃいませーなのである」

打ち止め「わー! いっぱいお洋服があるねー! ってミサカはミサカは興味津々!」

一方通行「あァ? あンまりセンスの良いのがねェなァ」

アックア(ウルトラマン……?)


結標「いい服無いかな……」

アックア(さらし……?)


土御門「アロハシャツないかにゃー」

アックア(チンピラだ……)


海原「御坂さん……」

アックア(怪しい……)


ただ、服装がおかしいのは――


神裂「あの子はいったいどこに行ってしまったのでしょう……」

オリアナ「もっと短い服は」

シェリー「……芸術的センスが無いな」


アックア(うわあ……)


――魔術師も同じである。
282 :アックア「この学園都市の人間は――」4/5 [saga]:2011/02/23(水) 19:47:13.93 ID:ZJCOGa9AO

この学園都市の人間は、食べる事に楽しみを見いだす。


魚屋


アックア「いらっしゃいませーなのである」

インデックス「うわあ……美味しそうなんだよ……」

スフィンクス「にゃー!」

アックア(……ガラスにべったり貼りついているのである)

アックア「食べたいのか?」

インデックス「……はっ! 私は敬虔なシスターなんだよ!
       だから食べたいなんて事は……」チラッ

スフィンクス「にゃー……」チラッ

アックア「…………」

インデックス「…………」チラッ  スフィンクス「…………」チラッ

アックア「……少しだけならいいのである」

インデックス「やったー!」  スフィンクス「にゃー!」


ただ、この学園都市の人間は――


インデックス「ごちそうさまなんだよ!」

スフィンクス「にゃー」

アックア(全部食われたのである……)


――遠慮という言葉を知らない。
283 :アックア「この学園都市の人間は――」5/5 [saga]:2011/02/23(水) 19:48:27.54 ID:ZJCOGa9AO

この学園都市の人間は、多くの娯楽に囲まれている。


本屋


アックア「いらっしゃいませーなのである」

青ピ「これくーださーい」

アックア(エロ本であるか……)


土御門「よろしくにゃー」

アックア(『ぎりいもメイド』……?)


結標「ハァ……ハァ……これを!!」

アックア(『全国の元気な園児大集合』……?)


ただ、この学園都市の人間は――


一方通行「これくれェ」

アックア(『ももたろう』……)

一方通行「……ンだよ、買っちゃ悪いンですかァ!?」

アックア「誰の為に買うのか気になったので」

一方通行「お前ェにはカンケイねェだろがァ……」

打ち止め「あっ、一方通行! もしかしてそれは新しい絵本!?
     わーいわーい! ってミサカはミサカはバンザイ三唱!」

一方通行「お店の中では静かにしろクソガキ!」

アックア(微笑ましいのである)


――楽しみを提供する事も好むようだ。
284 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/23(水) 19:49:13.78 ID:ZJCOGa9AO
以上です
思いつきでやったが何なんだろうこれは……
駄文失礼致しました
285 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/23(水) 19:51:57.16 ID:bVPLMSN2o

>>282
アックアよ、それは魔術側だww
286 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/23(水) 19:56:49.31 ID:K2odYPFz0
乙でした
三つ目と四つ目だけいい事言ってるように聞こえないwwww
287 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/23(水) 20:14:28.95 ID:ALn0BRRAO
グロorリョナ要素があるSSあったら教えろください

出来れば一方さんが出てくる奴が良いです
十人十色のやつは読みました
288 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/23(水) 20:15:31.72 ID:ALn0BRRAO
うわああああすみません誤爆しましたごめんなさいごめんなさい
289 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/23(水) 20:47:10.72 ID:fwvxxKUIO
>>288
尻を出すのである
290 :ありがちな話 [sage saga]:2011/02/23(水) 21:39:49.27 ID:ab49pc0/0
一レス貰います。あったらいいな、な共闘。


異常な光景だった。
六枚羽や駆動鎧を初めとした学園都市製の兵器の数々が、一切人目をはばからずに大規模に展開している。

アックアの時より尚多い、もはや小さな国の一つくらい滅ぼせそうなほどの大軍勢。
そしてその中心に、背中合わせの超能力者が二人。

「ハッ、まさかアンタなんかと共闘する羽目になるとはね」

「こっちの台詞だクソッタレ。足引っ張るンじゃねーぞ超電磁砲」

「それはこっちの台詞、よっ!!」

コインが宙に舞い、直後に一筋の閃光と化して兵器群を薙ぎ払う。
己の二つ名でもあるそれを立て続けに連射した後、自動操縦の兵器の制御を奪うべく妨害電波を展開する。

「」

「あっ」
291 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/23(水) 22:26:26.91 ID:t2nDKucU0
乙。クスリと笑った
292 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [age]:2011/02/23(水) 22:44:39.85 ID:vcp3CRRP0

上条さんのそげぶパンチがスカったらとか想像しちゃったじゃないかwwwwwwww

窒素通行で10レスほどもらいます
10も行かないかもしれない
293 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/02/23(水) 22:45:30.30 ID:vcp3CRRP0
「うぅ…グスッ…っふぐぅ…」

一人の少女が泣いている。

「あ…あ、あくせら…れーたぁ…」

今にも少女は壊れてしまいそうで。


  「暗いよぅ…怖いよぅ…どこ…どこにいるの…?」

  ひた、ひた。

  「ひ…いや、いやぁ…。ち、近くにこないでぇ…!」

  ひた、ひた、ぺた。

  「 キ ヒ ッ ♪」


「んにゃあああああああああああああああああああああ!!!」

「うるっせェぞ!!黙って見れねェのか!!」

「だってだって!B級ホラー映画だと思ってみたらこんなに超怖い映画だなんて誰が想像つくんですか!?」

「オマエの悲鳴のほうがよっぽどビビるわ!!そんなに怖いのが駄目なら恋愛モノでもみてりゃいいだろォが!!」

「恋愛物なんて駄目です!!最低でもアクションが入ってないと、恋愛ものなんか吐き気がして見る気が超しません!!」

(どォしてこォなった…!)
294 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/02/23(水) 22:46:21.19 ID:vcp3CRRP0
――――遡ること3時間前。


「はぁまぁづぅらぁ〜?今超何て言いましたか!?」

『だから、滝壺とのデートが今からあるんだって!!映画はまた今度、なっ?』

「どう考えても私のほうが先約だったじゃないですか!!浜面は私と一緒に過ごしたくないってことなんですか!?」

『そういうんじゃねぇって!いま急いでるから、後でな!じゃあ!!』

「ちょっと!話はまだ終わって―――!っ…切れました…。後で浜面は窒素プレスの刑ですね…」


これからどうしようか、と絹旗最愛は思案する。
たまの仕事の休みだからと、今日一日B級映画を見て過ごす予定だったのだが、約束していた浜面はこの始末。
今からフレンダを誘っても、どうせ鯖缶探しの旅に出ているだろうし、麦野はそもそもこういった映画は好みではないだろう。


「超困りました…どうしましょう…」


キョロキョロとあたりを見回す絹旗。
と、その時視界の端に白いものが映り込む。


(アレは…)

「ったくよォ…何で俺がゲコ次郎だか何だかの映画を一緒に見なきゃならないンですかァ?」

「ゲコ次郎じゃないもん!ゲコ太だもん!ってミサカはミサカは名前を毎回間違えるアナタに憤慨してみる!」

「興味ねェよ…」

「まぁまぁ、そう言ってやるな、打ち止めはずっと楽しみにしてたじゃんよ?」

「そうね…というかこんな明るい所に居たくないわ、一刻も早く中に入りましょう愛穂。日光で私の体が溶けてしまう前に」

「日光で溶けるって…オマエは神話の吸血鬼かってンだ」

「さしずめドラキュリーナ、といったところかしら?フフッ」

「桔梗は外に出ないで家でニート生活してるからそうなるじゃんよ…もっと外に出るべきじゃん」

「イヤよ。家で自由気儘にだらだら生活するのが一番いいのよ…ほら、私って優しいんじゃなくて甘いから」

「それは甘いのとは全然違うじゃん…」

(一方通行と…ミサカネットワークの上位個体に、それに付いてきた保護者二人ってとこですかね…?)
295 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/02/23(水) 22:46:55.26 ID:vcp3CRRP0

周りに見知った顔も居らず、仕方ないので一人で見ようと思っていた絹旗であったが
彼らを見た瞬間に、正確には一方通行を見つけた瞬間だが、ふと思い付く。
そして、躊躇なく一方通行に近づいて行った。


「第一位じゃないですか、こんなところで何してるんですか?」

「あ?…オマエ確か、モアイだったよな。どうしたこンなところで」

「モアイじゃないです!サイアイです!いつになったら覚えるんですか!!」

「そォだなァ…オマエが俺より強くなったら名前で呼ンでやンよ、サイアイちゃンってなァ、クカカ」

「超無理難題じゃないですか!?」


突然やってきて一方通行と痴話喧嘩をし始めた一人の少女。
勿論打ち止めや黄泉川達に面識はない。


「一方通行、何か盛り上がってるところ悪いがその子は誰じゃん?」

「も…もしかして彼女…?ってミサカはミサカはあなたの浮気を疑ってみたり…」

「浮気も何も俺はオメェの彼氏でもなンでもねェだろうが…
コイツはあれだ、あー…黄泉川、浜面って言う雑魚の三下がいたろ、アイツの知り合いの絹旗ってやつだ」

「ふぅん…絹旗って言ったっけ?私は黄泉川愛穂。こっちのやる気のないのが――」

「やる気のないとは失礼ね。脱力系と言って欲しいものだわ…。私は芳川桔梗よ、この可愛らしい小さい子が――」

「打ち止めだよ!ってミサカはミサカは自己紹介してみる!」

「絹旗最愛です、決して"モアイ"じゃなくて"サイアイ"ですのでそこのところ超覚えておいてください」
296 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/02/23(水) 22:47:32.72 ID:vcp3CRRP0
ちょっと睨まれているのは気のせいだろうか。
それよりも、と一方通行は気にかかっていたことを目の前の少女に問いかける。


「ンでェ?何でサイアイちゃンはこンなところで"一人"でいるんですかァ?」

「うっ…そ、それは…」

「ここは映画館だ。見たところ周りにはカップルやら家族連れ、それか友達グループできてる奴らが多い。
そのなかで用もねェのに俺らに話しかけてきたところを見ると…オマエ、一人だろ?」

「ぐっ…」

「それかあの馬鹿を誘っててドタキャンされたとかかァ?何にしろ、こンなトコで一人たァ滑稽極まりねェなァ!」

「………い……す」

「あ?」

「うるさいです!そうですよ!アナタのご想像どおりですよ!
浜面の馬鹿を誘ったら当日滝壺さんとのデートがあるってことで今さっきドタキャンされましたよ!
超笑えばいいじゃないですか!…ぐすっ」


悔し涙をその目いっぱいに浮かべて喚く絹旗を見て、一方通行は言い過ぎたと今更ながらに気付く。
だが時既に遅し、周りの冷ややかな目線が一方通行一点に集中している。
これはマズい。非常にマズい。
しかしどうこうする前に、女3人から追撃の一言が入る。

「泣かせたじゃん」

「泣かせたわね」

「あー泣かせたんだーってミサカはミサカは貴方を責めてみる」


どうもこういう展開には弱い。
天下の第一位様が女の涙に弱いなんて知られた暁には、笑い物になること間違いなしである。
しかし、いくら演算能力が高かろうと、一方通行に女心が理解できるはずもなかった。
297 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/02/23(水) 22:50:33.58 ID:vcp3CRRP0
(クソッ…どうすりゃいい…どうすりゃ…
!!! 一番ここから抜け出しやすい最善の策があるじゃねェか、それを使わない手はねェ)

「おい、絹旗」

「ぐすっ…ふぐぅ…ふぇ?ひゃ、ひゃい」

「泣いてねェでこっち来い。黄泉川ァ、俺コイツと映画見に行ってくるわ。後頼ンだ」

「後頼んだってオマエ…打ち止めはどうするじゃんよ?」

「オマエらがいれば大丈夫だろォ、それにあンなガキ向けの映画なンか見てられるかってンだよ
それにコイツ泣かせたのは俺の責任でもあるしなァ、ちょっと付き合ってやるだけだし、問題ねェよ」

「アンタがいいって言うならそれでいいけど…まぁ、あんまり遅くならないようにするじゃんよ?」

「おォ、分かってる。じゃあまた後でな…ホラ、行くぞ」


―――回想終了。
298 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/02/23(水) 22:51:12.46 ID:vcp3CRRP0
(あンなガキ向けの映画見るくらいなら…と思ったがこっちの方も大差ねェな…。
ドコのB級映画だよ、面白くもなンともねェぞ…コイツはこンなの見て面白れェのか?)

「オイ…この映画のどこが面白れェンだ?全く怖くもなンともねェが」

「まだまだB級映画の良さが分かっていないようですね、一方通行は。
いいでしょう、この私がこの映画の面白さを超講義して―――」

「パス。ホラ、スタッフロールももうすぐ終わるから外出てメシでも食うぞ」


某バーガー店にて。
これでやっと解放される…と思っていた一方通行はその考えが甘かったことを思い知らされる。


「はァ?まだ見るって言うンですかァ?冗談じゃねェ、俺は帰るぞ」

「この私を超泣かせたのは誰でしたっけね。別にいいんですよ?帰っても。
その時はあの3人に貴方がどれだけ冷たいか言いふらすだけですから」


そんなことをされると後でどんな結末が待っているかは予想もしたくない。
ただでさえ口うるさいのに又七面倒なことになると厄介になるのは想像に難くはないだろう。
結局、一方通行は大人しく一緒に映画を見る羽目になるのであった。


「ンでェ?今度は何の映画を見るんですかァ。次はもっと面白いのにしてくれよ…見てるこっちが苦痛にならない奴な」

「うーん…これはどうでしょう」


そう言って絹旗が指さしたのは『,hack// G.D. TRIANGLE』(カンマハックジーディートライアングル)
どことなくパクリ臭がするのは気のせいだろうか。


「またクッソ面白くなさそォなモンを…もォそれでいいわ。見に行くぞ」

「どんな映画なのか今から超ワクワクしますね」

「しねェよ。ったく…」

「♪」

(嬉しそうな顔しやがってよォ…そンなにこの映画が楽しみだったのかァ?)
299 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/02/23(水) 22:52:31.63 ID:vcp3CRRP0
―――館内。


(やっぱ面白くねェ。なンだなンだよなンですかァ?この超展開はァ。
パンフにゃ原作になったゲームをやってからのほうが楽しめるって書いてあンじゃねェか…)


  「誰もアタイを見てくれない!」

  「僕がいる!僕が、ニトリを見てる!!」

  「嘘!アタイがどんなに頑張ったか!!!アタイはいつだってここにいたのに!!」

  「嘘じゃない!!」


(まァでも…この主人公には微妙に俺に通じるところもあるなァ…)

「どうしたんですか一方通行。そんななんか超微妙に納得した顔して。
もしかして、B級映画の良さに気付きましたか!?」

「気付くかボケ。なンでもねェよ」


   「いいぜ…来い…来いよ…僕は、ここにいるッ!!」

     ス パ ァ ァ ァ ァ ィ ス ッ !                
                                             ハーイ>


「何だかこの主人公、誰かに似てませんかね?」

「そうかァ?ただの自己満足野郎だろォが」

「いやー、モテモテのところとか超似てると思いません?」

「誰にだよ」

「いや分かりませんけど」


    「弱い憎しみだ…そんなものでは何もできはしない」

    「ヴ…ヴヴァアアァァア゛ァ゛ァ゛ァ゛ア゛ァ!!!」


「おお…」

「…」
300 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/02/23(水) 22:53:35.38 ID:vcp3CRRP0
…そんなこんなで映画を観終わった絹旗と一方通行。
もう時間も遅いし、ということでもっと見たいと渋った絹旗は、最終的に一方通行に家の近くまで送ってもらうことで妥協した。

「…一方通行」

「…なンだ」

「今日はありがとうございました、まぁ一応お礼だけ言っときます」

「どォいう心境の変化だよ」

「人がお礼を言ってるのに何ですかその反応は!超腹立ちます!」

「怒ンな怒ンな。っとォ、この辺でいいのかァ?」

「おっと、もうこんなところでしたか。ここまででいいですよ」


じゃあ、と言いつぐむ絹旗。
何事かと一方通行がいぶかしんでいるといきなり携帯を突き出してきた。


「あン?」

「見てわからないですか?番号とアドレス交換しようってことですよ」

「なンでンな面倒なことを…」

「つべこべ言わずやればいいんです、これも何かの縁でしょう」

「チッ…」


渋々、といったような風に一方通行は絹旗の携帯から赤外線で受信する。
ちゃんと携帯に絹旗の番号とアドレスが入ってきていることを確認してから絹旗に赤外線送信を始めた。


「ホラ、コレでいいんだろォ?俺は帰るぞ」

「いいですよ…また後日誘いますね」

「はあァ!?また付き合えってンですかァ!?」

「当たり前じゃないですか!むしろ喜んでほしいですよ、こんな超可愛い子と1日中一緒に過ごせるんですから!」

「自分で可愛いとか言ってンじゃねェよ…ったく、暇だったらな」

「いつも暇でしょうに」

「うっせェ、後気分のったらだ。じゃァな」


だるそうに歩く一方通行を後ろから見つめる絹旗。
最後まで一方通行は振り向かなかったが、絹旗の心の奥には小さな"ソレ"が植えつけられていた。
"ソレ"が何なのか絹旗はまだ気づいていないけれども。
一方通行を見つめる彼女の頬が少し赤くなっていることから想像には難くないのではないだろうか。
その日の絹旗最愛の帰り道への足は、少し軽かったそうだ。
301 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/02/23(水) 22:57:33.98 ID:vcp3CRRP0
8レスしかなかったじゃないですか、ヤダー!
今回も自分で何が書きたいかわからなかった
.hackのくだりがやりかっただけなんだ、すまない
.hackは全作やってます、大好きです、ファンの方汚してすみません。
このネタ書くために3回トリロジー見直した…

この後絹旗の呼び出しがあったりなんやらで一方さんの彼女になるとかいう話を書いてたんですけどどうにも上手くまとまらなかったので消しました。
次は誰得と言われそうな婚后通行やってみたいと思ってますの
プロットの時点で30レス余裕で越えてるので本気でやるときはスレ立てようかなと。
その時はまた見てくださると助かります。
お目汚し失礼
302 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/23(水) 23:22:18.63 ID:K2odYPFz0
乙、GUだけだが三作やりこんだわ
愛の絆とか言っちゃう一方さんか・・・
303 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/23(水) 23:40:46.52 ID:vVbPZCke0
11レスほどお借りします。数十年後の学園都市をモブ目線から描いた話。
無論妄想全開パラレルですので、苦手な方はご注意ください。
304 :拝啓、機械仕掛けの楽園より 1/11 [saga]:2011/02/23(水) 23:41:44.27 ID:vVbPZCke0





アロー、アロー。こちら楽園、こちら楽園。


こちらの声は、届いていますか?
あなたの声は、叶っていますか?




305 :拝啓、機械仕掛けの楽園より 2/11 [saga]:2011/02/23(水) 23:42:24.34 ID:vVbPZCke0



私がこうして完全閉鎖された旧学園都市跡地を訪れて来られたのは、一重に曾祖父の功績のお蔭だ。
偉大なる祖父は此処・学園都市がまだ繁栄を保っていた頃、
時の大戦・第三次世界大戦やその他大きな国際問題の解決に従事し目覚ましい活躍を見せたらしい。

謂わば私は祖父の功績に与る親の七光りならぬ曾祖父の七光りという身で、
同僚達からは多少疎まれながらも、彼の功績を盾にしたコネクションを度々行使しているという訳である。

本来であれば数名でグループを組み、
跡地に残った資料や装置の不正な持ち去りや許可の無い撮影行為などが無いか監視し合うのが常である学園都市の調査を
監視も護衛もなく一人で立ち入り好きなだけ好き勝手に見ても良い、などとトンデモない承諾が降りたのも全て曾祖父のお蔭なのだ。



何故超能力という近代未来科学的な技術が廃れてしまったのか。
本当に『能力者』なる者は存在したのか。

私は子供の頃から、ただ純粋にそれが知りたかった。
門外不出とされた学園都市の超科学を識り再現し、その技術で曾祖父の様な何かを成し遂げる事が子供の頃からの私の夢だった。
何十年も前に潰え消えていった学園都市が果たして本当に現代にも勝る科学技術を有していたのか、私はただ、知りたかった。



306 :拝啓、機械仕掛けの楽園より 2/11 [saga]:2011/02/23(水) 23:42:51.74 ID:vVbPZCke0



―――――学園都市来訪1日目。
様々な希望を抱きやって来たものの、その日は何も見つからなかった。
いや、見つからなかったというのは語弊がある。
見つけはしたが、人がいなくなり廃墟と化した研究施設から発見されたのは今では子供の玩具を作る為に使われる様な在り来りな物だった。
学園都市には未来技術の全てが詰まっている、などとは過去の話かと、初日で僅かに心折れた。


―――――学園都市来訪2日目。
その日も一日、何も見つからなかった。
いや、見つかりはした。見つかりはしたのだが……言うまでも無い。
次からは何か変化があってからこの手記を書く事とする。そうでなければ虚しいだけだ。
好きなだけいても良い、と言った所で此処に居られるのは精々一週間が限度。
その中で何か一つでも目ぼしいものが見つかる事を、ただただ祈るばかりである。


―――――学園都市来訪3日目。
端的に言おう。変化はあった。しかし、私はその変化をはっきりと目にする事が出来なかった。
今日訪れた研究所の一つに、封鎖された地下施設を発見した。
現代の我々の技術では絶対に開ける事の出来ない扉に続く秘密を、今の私には決して覗く事が出来ない。
此処を訪れて初めて起きた出来事だけに、悔しくて堪らない。


―――――学園都市来訪4日目。
今日も扉の前に立ってみる。
ただこの場で物思いに耽っていても仕方がないと一度は研究所を出たが、
やはりどうしても気になったのか、気付けば私はこの扉の前に戻ってしまっていた。
この奥には一体何が在るのだろう。この奥には、一体何が隠されているのだろう。


―――――学園都市来訪5日目。
今日も今日とて、扉の秘密は分からなかった。
私はこの来訪の殆どを扉の調査に費やしている。これで此処に何の秘密も無かったら、私は本当に滑稽だ。
だが私の第六感を信じるならば、きっと此処には何かあるに違いないのだ。
科学技術の調査をしに来た人間が第六感などと呟くのは、既に滑稽に違いないのだろうけれど。


―――――学園都市来訪6日目。
動きがあった。本当に、本当に大きな動きだ。
しかし私にはこれを素晴らしいのか反吐が出るのか、善なのか悪なのか夢なのか現実なのか未だ判断が付かないでいる。
多少殴り書きにはなるが、仕方がないと目を瞑って欲しい。
それだけ私は興奮したのだ。それだけ私は恐怖したのだ。『彼ら』の生に、『彼ら』の生き方に。



307 :拝啓、機械仕掛けの楽園より 4/11 [saga]:2011/02/23(水) 23:43:25.28 ID:vVbPZCke0



私が扉の前に立ちつくして既に3日が経過した。
そして4日目の今日私が発見に至ったのは夢の様な未来技術でも幻の様な超能力でもなく、あろう事に、まだ幼い少女だった。


「此処で何をしているのですか」


外見から察するに13歳か14歳程度。親戚にそれくらいの子供がいるので間違いないだろう。
半袖の白いブラウスにサマーセーター、灰色のプリーツスカートという出で立ちは傍目から見ればごく一般的な中学生であるのだが、
勿論一般人の立ち入りを許されない閉鎖空間である学園都市に中学校などという物が存在する筈も無く、
それが少女の気味が悪いという印象を強調させ漂わせた。


「き、君こそ此処で何をしているんだい?お父さんやお母さんは?一体何処に住んでいるのかな?」

「――――――………何をしているか、と聞かれれば何もしていません。父も母も居りません。住居はその扉の向こうです」


出来るだけ少女の感情を揺るがせる事無く穏便に事を運ぼうと機嫌を探る様に猫なで声で尋ねれば、
今更ながらに私という部外者に驚いたのか、少女は当初からの無表情の中に心成しか驚愕を織り交ぜてピクリと反応した。
しかし一拍間を置けばたちまち少女は元の無表情に戻り、淡々とその問いに応えていった。

住居はその扉の奥、という言葉に驚愕するのは、今度は私の番だった。
詰まる所、少女は此の扉の開け方を知っているのだ。現代技術では解明できないこの解錠法を難なく理解し、実行できると言っているのだ。

私は地に膝を着いて頼み込んだ。この扉の向こうに、私も立ち入らせてはくれないか、と。
少女は一瞬戸惑った様な顔をしてからやはり無表情な顔で、「皆に相談してきます」と答えて扉の奥へと消えた。
その際何とか中を覗こうとしたが、真っ暗な通路が窺えるばかりで、目ぼしいものは何一つ見つからなかった。



308 :拝啓、機械仕掛けの楽園より 5/11 [saga]:2011/02/23(水) 23:44:09.14 ID:vVbPZCke0



少女が戻ってきたのは時間にして一時間後、といった頃だった。
「お待たせしました、」と相変わらずの無表情で言った彼女は、
しかし「話は聞いています。許可が下りましたので参りましょう」と私と初めて会った様な態度で接してきた。


「話……とは、何の事だい?君はさっきの女の子じゃないのか?」


出来得る限り霊性を取り計らって少女へと尋ねる。
背恰好も外見も、表情も声も雰囲気も何もかもが同じなのに、一卵性の双子から馬鹿し合いを受けている様なこの違和感。

「ええ。あなたが遭遇した個体とは別人ですが、何か?」。あっさりとした答えに、私はとうとう本格的に気味が悪くなってきてしまった。
比喩した通り、きっと本当に一卵性の双子なのだ。そうに違いない。何度言い聞かせた所で私の鳥だった肌は収まらない。


「目的地に到着するまでの通路は暗いので慣れない人間には些か不便かもしれません、ご注意ください」


ボタンの一つもなしに何気ない簡単な動作だけで扉を開けた少女が、一切の明かりも懐中電灯の類も用意されない通路を慣れた足取りで歩き始める。
慌ててついて来た私を時折振り返りながら少女が眉根を寄せるのが目に入り、私の疑問はますます積もっていくばかりとなった。


「到着しました。こちらです」


案内された先に居たのは、もう一人の『少女』だった。
常識的に考えれば、彼女は最初の少女なのだと思う筈だろう。なのに私には、彼女を『最初の少女』と呼ぶ事が素直には出来なかった。


「あの……君は、私と最初に遭った子でいいんだよね?」

「いいえ。あなたに関する情報は共有していますが、この個体はあなたの言う個体とは異なります」


人間の感性というのも、強ち馬鹿には出来ないものだ。嫌な予感や悪い感覚に限ってならば大抵当たる。
さて、いよいよ不可解な事になって来たものだ。私には既に、彼女達をよく似た姉妹と捉える事が出来なくなっていた。
雰囲気から仕草までまるでそっくりな、しかし雰囲気や語感が僅かに異なる少女らは工場で生産された精巧な人形と例えた方が納得いくと思えたのだ。


「………どうかなされましたか?」


腑に落ちないように眉根を寄せる私を疑問に感じたのか少女の一人に尋ねられ、失礼とは思ったが
「此処はあの学園都市の跡地ですから。
あなた達があまりにもよく似ているもので、実は人工で製造されたロボットか何かなのではと馬鹿げた事を考えていたのですよ」
と素直に答えれば、


「おや惜しいですね。人工は人工でも、我々はロボットではなく人間ですよ―――――体細胞クローンという名のね」


本当に、嫌な予感というのはよく当たるものだ。



309 :拝啓、機械仕掛けの楽園より 6/11 [saga]:2011/02/23(水) 23:45:14.03 ID:vVbPZCke0



「………クロー、………ン………?」

「学園都市が街として機能していた頃にラインが確立されたクローンシリーズですよ。
 現在では20102号までが製造されています。まあ、20092号までは既に死に絶えましたが」


少女は差も無い様に言ったが、これは由々しき事態だ。
嘗ての学園都市でクローンが製造されていた事も未だ製造されている事も、恐らく今現在では私と少女達以外誰も知らないだろう。


「ですから、我々はあなたを此処へ招待したのですよ。―――――……ようこそ、クローンの国へ。あなたが初めての客人です」


「確かにこの方なら20098が声を掛けたのも頷けます、とミサカ20093号は納得します」
「しかし些かそう急過ぎる判断だったのでは、とミサカ20097号は釈然としない意思を表明します」
「それについては3時間も前に解決した筈です、とミサカ20100号は20097号を嗜めます」
「彼も許可を降ろした事ですし、とミサカ20094号も20100号に同意します」
「あの方にも予定があるようですからこれが無難でしょう、とミサカ20096号は議題を締め括ります」
「信頼できる方でしょうか、とミサカ20099号は心の奥の不安を吐き出します」
「我々の記憶情報と運に賭けてみるしか、とミサカ20095号は希望的意見を述べます」
「彼もあの方に運を託す御様子ですし、とミサカ20101号は20095号を補足します」


「何をやっているのですか。お客様を持て成す準備を始めて下さい、とミサカ20098号は指示を下します」


そこに居たのは、上は18歳程度、下は10歳程度の少女の集団だった。ただし、全て同じ顔の。
少女らは同じ顔で、同じ声で議論を交わしながら私の為の歓迎の準備を進めていた。
同じ顔を突き合わせてはあれが違うこれが正しいと意見を交換し、反りが合わなければ同じ声で罵声を互いに浴びせていた。


「あ、……あっ、あ、あ……っ……」


私の悲鳴は声にならなかった。純粋な驚愕なのか恐怖なのか、はたまた生理的嫌悪感なのか。
悲鳴を上げたいという心因が自分でも全く理解出来なかった為でもあるし、
自らを『人間』と名乗る彼女達を見て叫ぶ行為を私の良心が酷い行為だと判断した為でもあるのだろう。
私の中の何ともやりきれない思いが、その感情を声として上げる事を拒んだ。

困惑したまま、しかしどうすればいいか分からないという私に、
恐らくが最初に遭遇したであろう少女―――同じ年頃の個体が何体か存在するため判別できない――が静かに口を開いた。


「我々が見せたかったものは我々自身でもありますが、より正確にはこの更に奥………別の物に有ります。
 我々クローンの集団を認識したあなたがそれでも見たいと仰るなら案内致しますが如何致しましょう、とミサカ20098号は選択肢を並べます」


お願いします、気付けば口がそう形作っていた。
ようは恐怖や不快感より単純な好奇心が勝っただけの事だ。私は自分が研究者であれた事に、これほど感謝したことがない。



310 :拝啓、機械仕掛けの楽園より 7/11 [saga]:2011/02/23(水) 23:46:51.73 ID:vVbPZCke0



そして、私が見たのはまだ年若い少年だった。
病院着の様な簡素な服装に身を包んだ少年が光輝く装置に繋がれ機械の海を漂う光景は、最早奇異を通り越して壮観にすら感じられた。
少年の脳と心臓を辿り機器とを結ぶチューブはまるで機械そのものをその細身の身体と一体化させる為の血管の様に張り巡り、
繋がった先の機械は忙しなく学園都市の監視映像から気候・環境の管理情報、更には少女達の個別身体状況を逐一データ化し少年へと送り届けていた。


≪ ―――――――……連れて来たか ≫


ふいに聴こえた声に私は目を頻りに瞬きさせた。
幾人分ものそれが重なる少女の物でも、無論私の物でもない聞き慣れぬそれは、
突然私の頭にスピーカーを埋め込まれ発せられた様な奇妙な物だった為だ。


≪ 俺自身の声帯機能は既にない。今は念話能力を応用した機械技術で話している。気になるようなら言ってくれ、会話の方法を検討する ≫

「い、いや。これで構わない。寧ろこれで続けてくれないか―――――!」


念話能力、という言葉に私は興奮した。これぞ私の見たかった超能力を現代に合わせ具現化させたものだ。
曾祖父の功績を用いるに値する為の作られた人格でなく思わず素で答えてしまった私に、少年はさして気にした風でも無く、
そうか、と一言だけ残し会話を続けた。


≪ 此処まで来たのなら『アレ』らは見たな。――――――率直に聞く、どう思った? ≫


嘘は通用できない相手に思えた。
身体機能の殆どを生命維持装置に任せているのか、全く動く事の無い少年は色褪せた、だが全てを見透かす様な真っ赤な瞳でこちらを窺った。
此処で適当にはぐらかせば一生真相には辿りつけない。そんな強迫観念に襲われた私は正直に、ありのままを全て答えた。


「最初は戸惑う……というより、恐怖しました。数十年も前に封鎖された筈の此処が『外』の数歩先を進む事に。
 そして単純に、未だ此処で人間が暮らしていた事に」


≪ 『人間』……か。ククッ、良い答えだ。『数歩』 というのも謙遜が無くて良い。そう、此処が『外』の先を進むのは僅か数歩だ。
 その内直ぐに『外』も此処に追いつき、未知の技術が眠っていると重宝される旧学園都市もそう遠くない未来に跡地すら必要とされなくなる。
  その時は俺達ももう此処にはいられない―――――――いや。『外』にも居場所が無いのだから、生きていられない、の方が正しいか?≫



311 :拝啓、機械仕掛けの楽園より 8/11 [saga]:2011/02/23(水) 23:48:36.27 ID:vVbPZCke0



少年の言う事は、まさしく真理だった。
封鎖された学園都市で製造され続けるクローンの少女達、生命維持装置で恐らく学園都市封鎖前後から今日まで生き続ける『少年』。
異色たる彼らの居場所が『外』にあるとは私には到底思えない。

少年の言う通り、時が止まったまま進歩の無い旧学園都市に『外』が追いつき、
未知の技術を掘り起こそうとする者が消え此処が跡地すら必要なくなる日も近いだろう。
そうなれば彼らは生活の場を失くし、下手をすれば此処より更に発展を遂げた『外』の未知なる技術で彼らは始末されてしまいかねない。


≪ 俺達にはもう此処で生き続ける明確な理由はない。だから、選択権を『外』のお前に譲ろうと思う。
  一つ、クローンの製造を止め俺の生命維持装置を停止し時の流れのままに全てが朽ちるのを待つ。
  一つ、製造と装置の停止は同様に『外』の人間が俺達を発見し対処するのを待つ ≫


第三者であり全くの無関係な立場にある私に2つの選択肢を掲げると少年は、


≪ 悪いが、前者でも後者でも、製造と生命維持に必要な機材を全て破壊して出ていってくれ。そこらのショットガンでも使えば装置は直ぐに壊れる。
  後者ならついでに俺達の存在を『外』へリークして欲しい。発見が遅れれば結果が前者と変わらなくなるからな ≫


随分と狡賢くも図々しい条件を提示してきた。
そう図々しい。彼らは自分達――――クローンの少女10人と機械で延命する少年1人の運命を偶然訪れた私に全て押し付けたのだ。
決められる筈がない。そう思い私が選択者の辞退を宣言しようとしたところ、


「待って下さい。我々にはもう善悪の判断が付かないのです。どうかあなたが我々に決断を下してください、とミサカは頭を下げます」


引き留めたのは私を少年の下まで案内してくれた、勘が正しければ私が最初に遭遇した20098号だった。
縋り付く様に私の腕を掴み、渋い顔を隠さない私にどうか、どうかと願い続ける。


「始めは学園都市に製造され、学園都市の封鎖と共に社会的に居場所を失くした我々が生きる事を目的とした行動でした。
封鎖後も都市の機能を維持し『外』に存在を隠す為に彼が自身の頭脳を機械に繋げ、巨大演算装置に代わって此処の全ての機械を手中に収めました。
しかし荒廃した環境や不足する調整機材からまた一人、また一人と我々クローンは短い寿命故に死に絶え、その内にある一つの未来を危惧しました。

 ――――残存する個体が全て死んだ後、機械に繋げられ無限の命を得た彼は一人どうなる?
 彼がいなければ残りの個体は直ぐに命を落とします。つまり彼が死を迎えるとすれば、クローンが全滅した後自ら選び取るしか方法はありません。
 我々……正確には先代クローンたる『彼女達』は命の恩人である彼にそのような選択をさせる事が出来ませんでした。
 ですが現実問題『彼女達』はいずれ死ぬ運命。彼を止める事も一人にしない事も出来ません。そこで『彼女達』は考えたのです。
 それらを全て後の誰かに任せれば良い、と」



312 :拝啓、機械仕掛けの楽園より 9/11 [saga]:2011/02/23(水) 23:49:41.04 ID:vVbPZCke0



そこから先は、大凡想像が付いた。
現在も製造が中断されず生まれ続けるクローン。つまりはクローンを作る『誰か』の存在が定義される話題。同じクローンでも年齢、製造時期が異なる理由。


「『彼女達』は自ら同胞を創る道を選び、同胞を護り養う為に今でも新たな同胞が創られ続けています。
 寿命が近くなりまともに動けなくなった個体を補助する為に新しく同胞を製造し、誰かが死ぬ度に補充要員を用意する事で常に10人の同胞を集団化しました。
 我々はそうして生きて来ました。00001号からの全ての記憶を全員で共有し、生きて生かす為に同じ境遇の存在を敢えて増やしました。
 
 ですが、それももう限界でしょう。我々がそれを続けようとも、世界がそれを許さないでしょう。
 しかしながら今までこうして生きて来た我々には自らではどの選択肢も選ぶ事が出来ません。
 判別をして欲しいのです。生きるべきか生かざるべきかではなく、どう滅びていくべきか。

 ―――――と、ミサカは再度あなたに全ての選択をお願いします。どうか、我々に正しい最期を下さい」



結局、私は直ぐには選べなかった。
少女達は時間の猶予をくれたものの、渦巻く様に様々な情報に支配された私の頭は正常に機能してくれず、
残りの滞在期間全てを使っても考えあぐねてしまった為だ。

そして、私はそのまま学園都市滞在最終日を迎えた。









313 :拝啓、機械仕掛けの楽園より 10/11 [saga]:2011/02/23(水) 23:51:52.78 ID:vVbPZCke0



―――――学園都市来訪7日目。
この日は当初の予定通り、旧学園都市跡地と『外』を結ぶゲート前に迎えが来る午前中に此処を出発する事にした。
私如き出は力になれなかった、大変申し訳ない。少女達と少年にそう謝り、彼らから手厚い見送りを受けた私はゲートに向かってゆっくりと歩みを進めた。

これを書いている今は既にゲートの外、それこそ本当に『外』を走る車中に居る。
曾祖父が功績を残した私の家系に付け入ろうとおべっかを使う上司にウンザリとしながら座る車の座席は、
クローンの少女達に囲まれたあの瞬間よりも居心地悪いのだから何とも言えない。






「―――――……上条君。先程から熱心に手記を書いているようだが、何か目ぼしい物でも見つけたのかね?」

「いえ、これは単なる旅行記のつもりで用意したものですよ。そうですね……さして良いものは見つかりませんでしたよ」


「残念だったね、しかしきっと君の良い経験になるだろう」。テンプレートのお世辞を述べようとした男の台詞をぶった切り、
上条と呼ばれた手記の主の少年が「ですが、」と言葉を繋げた。
酷く面倒臭い物を見つけてしまい困惑したときの様な、いっそ隠してしまった方が後腐れしない様な微妙な表情を浮かべ上条は


「――――……ですが、こちらの現代技術では解決できない『超能力』の兵器を見つけてしまいましてね。
 こちらの能力開発理論で博士号を頂いた私が言うのもお恥ずかしい話しですが、
 あれはこちらの技術が追いつく数十年後まで誰も触れずにそっとしておいた方が良いと思いますよ。
 なにせ解かるだけでも、武装解除の手段を一つでも間違えれば半径1000キロは吹っ飛ぶ様な代物でしたから………」


曾祖父の功績から特例として飛び級をし、
『外』の能力開発理論において最年少で博士の名を得た天才少年の言葉に上司の男の顔が一機に蒼褪めた。


「第一発見者も私ですし、このまま私が兵器に関する調査の指揮をとって問題ないでしょうかねえ……
 そうなると技能的に問題の無い信頼できる部下以外が立ち入られるのは当分先になりますが、誰に任せるよりも問題を早く解決させる自信がありますよ。
 勿論、『外』にまで被害が及ぶ大規模爆発事故なんて無しでね」


「す、直ぐに君が指揮に回れるよう手配しよう」、上司の言葉に上条がそっとほくそ笑む。
兵器なんて話は嘘っぱちだ。
頭脳を繋げただけで旧学園都市全てのシステムを掌握した少年は使い様によっては兵器と化すかも知れないが、
それも少女達という逆鱗にでも触れぬ限り無害だろう。

これで当分彼らの存在は秘匿される。
なんだかんだと言い訳を立てて生命維持装置も製造ラインも壊してこなかったから、彼らはきっと今のまま生き続けるのだろう。




「―――――『今』を続けたいって思うなら、最初から素直にそう頼めば良いのに」





314 :拝啓、機械仕掛けの楽園より 11/11 [saga]:2011/02/23(水) 23:52:50.57 ID:vVbPZCke0




法螺を信じた上司が電話口の相手へと怒鳴り散らす隣で呟いた上条少年の言葉を知ってか知らずか
―――――否、恐らくは趣味の悪い事に知った上で『彼ら』が呟いた。






「こんな話で―――――いえ、確かに真実ではありますが、こんな話で本当にあの少年は学園都市を現状のままに封鎖するよう尽くしてくれるでしょうか。
 とミサカはあなたの計画に今更ながら懸念を表明します。寧ろ存在がバラされて逆効果になったりしたら………」


≪ 心配いらねェよ。お前らだって執着持ってンだろ、あの顔に。あれはお人好しの馬鹿がしか出来ねェ――――――ヒーローの顔付きそのものだ ≫






そして旧学園都市の管理が上条少年に一任されたのち、彼らは――――――――………




≪拝啓、機械仕掛けの楽園より≫(完)



315 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/23(水) 23:53:17.29 ID:vVbPZCke0
以上です。
自分のスレが終わったので地の分と心理描写の練習も兼ねて書いてみました。
突拍子もないパラレルは書いてて楽しいけど他人様から分かり辛いのが難点です。
316 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/23(水) 23:58:33.74 ID:bVPLMSN2o
妹達が後続を製造した理由はちょっと気になったが中々面白かった、乙
一方通行ならその気になれば1000km程度ならガチで吹き飛ぶだろう
317 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/24(木) 00:23:59.62 ID:Eb8buTLr0
乙。>>315は十人十色の作者??なんとなく文が似てる気がした
318 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/24(木) 01:53:53.43 ID:bteu2sBWo

何かいいな、雰囲気が
319 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/24(木) 07:19:31.45 ID:7DLbiBM+0
乙ですー
なんかドキドキしました

朝っぱらから15レスくらいもらいます

深夜のテンションで書いたカオスな話
320 :舞夏「あーれぇーーーーーーーーーー」 1/15 [sage]:2011/02/24(木) 07:20:43.05 ID:7DLbiBM+0
「おぎゃー!!!!」

今まさに玉ねぎに勝負を挑もうとしていた上条の耳に、奇妙な悲鳴が突き刺さった。

「インデックス? どうした?」

エプロン姿のまま台所を離れて同居人の様子を見に行くと、悲鳴を上げた張本人が口をぱくぱくさせながらテレビを指差していた。
そして、真っ白シスターは言った。

「とうま! とうま! カナミンが始まらないんだよ!」
「カナミンが? へえ……そう……」

大好きなアニメの放送が始まらない。
悲痛な叫び声の原因はそれであった。
大した事件でなかったことに上条は一応安堵し、それと同時にテンションは駄々下がりだった。
一方のインデックスは、怒りと困惑でテンションが急上昇中のようだ。

「時間もチャンネルもカンペキのはずなのに、一体どうしてなの!?」
「臨時ニュースってテロップが出てるだろ。そのせいだよ」
「りんじにゅーす?」
「すごい事件が起こったりすると、予定してた番組を変更してニュース流すことがあるんだよ」
「む。それって、ニュースがカナミンを放送するより大事だってこと?」
「テレビ局的にはそうなんだろ。どっかで大地震でも起きたかな……」

上条はエプロンを取り、インデックスの隣に腰を下ろした。
毎回高視聴率を叩き出すカナミンを中止にするほどのニュースだ。
見ておいて損はないだろう。


『番組を変更して、臨時ニュースをお伝えします』
『現在、第七学区で清掃ロボットが暴走中。ありえない速度と挙動で回転しながら街を爆走しています』

画面が切り替わり、現場の様子が映し出される。
第七学区、つまり家のすぐ近くで、確かにいつも見かけるドラム缶型の清掃ロボットが、
いつも見かけない速度と挙動でぐるぐる回りながら通りの真ん中を突き進んでいる。


「うわ、すげえ……本当に爆走してる」
「確かに大変だとは思うけど、でもそれくらいでカナミンをカナミンを……」


『なお、清掃ロボットの上部にはメイド服姿の少女がしがみついており、今にも遠心力でブッ飛ばされそうで非常にやばいです』
『どうしてこんなことになったのかさっぱり分かりません。そもそもなぜ清掃ロボットにしがみつかなければならないのでしょうか』


「「え?」」


暴走ロボットの上部がクローズアップされた。
そこには、メイド服の、中学生くらいの少女が、スカートをビラビラさせながら必死にロボットの頭を掴んで飛ばされまいとしている姿があった。
非常に見覚えのある背格好である。


『あーれぇーーーーーーーーーー』



「舞夏―――――ッ!!」


二人は即座に立ち上がり、テレビを消すのも忘れて現場へ向かって走り出した。
321 :舞夏「あーれぇーーーーーーーーーー」 2/15 [sage]:2011/02/24(木) 07:21:53.36 ID:7DLbiBM+0

駅前広場。
住宅街を縦横無尽に駆け回った暴走ロボットは、あちこちぶつかりながらここまでやって来た。
警備員や風紀委員など事態の収束に努める者たちや、マスコミや野次馬もバスロータリーに集まっている。

その中に、よく知った顔を見つけて上条は声を掛ける。

「土御門!」
「かみやんか! 悪いけど、今はのんびり挨拶してる場合じゃない」

メイド少女の義兄である土御門元春は、いつものおどけた調子をすっかり失っていた。

「当たり前だろ。何か、俺にできることは――」
「気持ちだけ受け取っとく。相手は能力者でもなければ魔術師でもない。かみやんの出番はないからな」
「クソッ……でも、警備員や風紀委員は何をやってるんだ? さっさと電源を落として……」

「それ、とっくにやってるらしいわよ」

後ろから、またも知り合いの声が聞こえる。
学園都市が誇る超能力者第三位、最強無敵の電撃姫、御坂美琴その人である。
彼女も舞夏とは友達だ。黙ってはいられないのだろう。

「御坂! 一体どういうことだ?」
「学園都市のロボットは管理センターのコンピューターで制御してる。暴走の第一報が入ってすぐに、そこのスタッフがあの個体の電源を切ってるのよ」
「じゃあ何で止まらないんだよ?」
「何者かにコントロールを奪われてるの。私も奪い返そうとして色々やってみたわよ。伊達に最強の電撃使いやってないからね」
「お前の能力でもダメなのか……だったら、とにかくぶっ壊しちまえば……」

美琴の超電磁砲の破壊力はずば抜けている。いかに丈夫に作られた学園都市製のロボットといえど、本気の彼女の攻撃にあってはスクラップ確定だ。
しかし上条の言葉に、美琴は首を横に振る。

「もしあれが爆発でも起こしたら、上に乗ってる土御門も無事じゃ済まないわ」
「そうか……だから警備員たちもうかつに銃撃できないんだ」

どんなに強くても、便利な能力を持っていても、出来ないことはある。
学園都市第三位の超電磁砲も、その第三位を軽くあしらってみせる幻想殺しも、この場においては無力だった。

こんな話をしている間にも、ロボットは動き回り続け、少女の小さな体を振りまわしている。
322 :舞夏「あーれぇーーーーーーーーーー」 3/15 [sage]:2011/02/24(木) 07:22:31.33 ID:7DLbiBM+0

「黒子ならどうにかしてくれるんじゃないかとも思ったんだけど、流石にあの速度だと触ることもできないらしくて」

悔しそうに顔をゆがめる美琴の言葉を聞いて、土御門は顔を上げた。

「白井黒子? 空間移動の能力者……そうか」

友人たちから離れ、ポケットから携帯電話を取り出す。
アドレス帳から仕事仲間の番号を探し出して通話ボタンを押すと、コール3回で相手は応答した。

『何か用? ……って言っても、貴方が掛けてくる用事なんて、仕事のことだけでしょうけどね』

結標淡希。対象に触れることなく好きな場所へ移動させる座標移動の能力者。
彼女なら、舞夏を安全な場所へ飛ばせるかもしれない。

「幸か不幸か、今回は仕事じゃない」
『あら珍しい。じゃあ一体何のお誘いかしら』
「第七学区の駅前広場に来てくれ。早くしないと舞夏が、義妹が……」
『義妹さんがどうかしたの?』
「詳しいことは後で話す。とにかくこっちに来」

「来たわよ」
「早ッ!?」

無音で背後に立った少女の姿にびくっと肩を震わせる土御門。
だがいつまでも驚いているわけにはいかない。
大事な義妹を救ってもらわなければならいのだ。


「説明するより見てもらった方が早いな。あれだ」

土御門は、野次馬の向こうの暴走ロボットを指差す。
そして、その上で半泣きでぶん回される義妹を。


「たーすけてぇーーーーーーーー」グルグルグルグルグル



「た……大変なことになってるわね……」
「まさしく大変だ。お前なら何とかできないか?」

ほとんど頼み込むような調子で土御門は訪ねる。
圧倒的な光景に目を丸くしていた結標は、少し考え、そして言った。

「出来ることなら何でもやってあげたいけど……」
「けど、何だ?」
「私の座標移動は、始点がじっとしていてくれないとちょっと難しいのよ」

結標は申し訳なさげに肩をすくめる。

「例えば走っている人間なら一秒後にどの位置にいるか先読みできるからいいのだけど、あの変則的な動きだと、計算が狂ってしまうかもしれないの」
「狂うとどうなる?」
「最悪、義妹さんの首から上だけ貴方のもとへデリバリーってことにもなりかねないわね」
「ぐっ……」

あまりにリスキーな賭け。
座標移動に頼る線はなくなった。
323 :舞夏「あーれぇーーーーーーーーーー」 4/15 [sage]:2011/02/24(木) 07:23:30.80 ID:7DLbiBM+0

暴走ロボットはメイドを乗せて動き回る。
現在は第七学区を離れ、曲がりくねりながら突き進み、第一学区へ差し掛かっていた。

使えるものなら何でも使う。
彼女のためなら何だってしてみせる。
土御門はとうの昔に決心していた。

次なる救いを求めて、彼は携帯端末を操作する。

『土御門さんですか。また暗部の仕事でも?』

電話の向こうから聞こえる海原光貴の声は、腹が立つほど落ち着き払っていた。

「緊急事態だ。海原、テレビを点けろ。チャンネルはどこでもいい。多分それで事情は分かるはずだ」
『と言っても、今外にいるので……ああ、セブンスミストの街頭テレビで臨時ニュースを放送していますね』
「それだ。噂の暴走ロボットにしがみついてるメイドってのが……」
『成程。舞夏さんですね』
「次名前で呼んだらミンチにしてやるからな。ところで海原。お前のトラナントカの槍で、あのロボットだけを分解できないか?」
『トラウィスカルパンテクウトリの槍です。そうですね、やってやれないこともないかも知れませんが……』

海原は少し言葉を濁す。

『狙いを定めるのが難しいんです。もちろん慣れていますから大抵の的には当てて見せますが、あれは人間の動きとは違いすぎますし』
「結標と同じか。外れるリスクが高いってわけだな」
『そうなんです。もし間違って義妹さんに当たったりしたら……』
「まずお前がバラバラになるぞ」

土御門が不気味に笑う。
それを聞いて、海原の方は苦笑した。

『……と、そういうことなんです。お力になれず申し訳ありません』
「そうか。じゃあな」

役に立たないとなれば用はない。早急に通話を切ると、走るロボットを追いかけながら別の番号へと掛け直す。
少し躊躇したが、この際仕方がない。
奴に借りを作るのは癪なのだが……
324 :舞夏「あーれぇーーーーーーーーーー」 5/15 [sage]:2011/02/24(木) 07:24:13.22 ID:7DLbiBM+0

『チッ、やっぱり掛けて来やがった』

開口一番舌打ちである。
電話に出た一方通行はいつものように不機嫌だった。

「その様子だと、ニュースは見たようだな」
『あァ。"大暴走リアルチラメイドの命運やいかに!"とかいうフザけたテロップが流れてンぞ』
「どこの局だか後で聞かせろ。それより今は舞夏の命だ。この際だから頭でも何でも下げる。お前の反則技であいつを助けてくれ」
『あー……やってみてもイインだがよォ……』

いつもは自信たっぷりの第一位が、どういうわけか海原と同じように言葉を濁した。

「どうしたんだよ?」
『今、そっちは第二学区に入ったとこだよな』

テレビカメラは異様な速度で突っ走る清掃ロボットにしっかり付いて回っている。
第一学区を抜け第二学区へ入った暴走ドラム缶の様子も、テレビで実況中なのだろう。

「それが何だ」
『第二学区ってなァ確か、対能力者用のAIMジャマーがそこかしこに仕掛けられてたはずだよなァ』
「……つまり」
『俺の演算が狂わされたら、ロボットと義妹の愉快に素敵に芸術的なコラボレーションオブジェがここに完成ってことになっちまうかもな』
「そうか。しね」
『アァ!?』

土御門は通話を切った。
325 :舞夏「あーれぇーーーーーーーーーー」 6/15 [sage saga]:2011/02/24(木) 07:25:10.22 ID:7DLbiBM+0


一応、暗部の小組織の中でも上位に位置するグループが、人助けとなるとこんなにも役に立たないものだとは。
土御門はいらだちを抑えてロボットを追いかける。
いつの間にか、上条が隣を走っていた。

「クソ、何だってんだ……あいつか何をしたって言うんだよ」
「……」

上条の言葉は、土御門が思っていたとおりの心情を表していた。
そして、ツンツン頭の友人が呟く。

「いいぜ、ロボット……」

「何の罪もないメイド見習いを乗せたまま振り回して……」

「綺麗にしなきゃいけねえはずの街を散々散らかして……」

「それで何も感じないっていうなら……」


「まずはそのふざけた幻想をぶち殺す!!」


突如スピードを上げる上条。
「うおおおおおおお!!」と雄叫びを上げながら野次馬を追い越し、カメラをすり抜け、今もガクガクとおかしな動きで走り回るロボットのもとへ接近する。

右の拳を握る。
異能の力にしか効果を出せない右手。
まっとうな武力には太刀打ちできないレベル0。
しかし、そこには決意が宿っている。
暴走ロボットだって、打ち砕いて見せる――――ッ!!


べちっ


「ひでぶ」


上条の体は高速回転するロボットにまともに弾かれて吹き飛んだ。


「機械相手に説教が効くかバカ!!」

土御門は泣きたくなった。
326 :舞夏「あーれぇーーーーーーーーーー」 7/15 [sage saga]:2011/02/24(木) 07:25:51.03 ID:7DLbiBM+0


「あきらめるのはまだ早いんだよ、もとはる」

頭を抱える土御門の肩に、柔らかくて温かい手が触れた。
インデックス。
その脳内に十万三千冊の魔術書を詰め込む、魔術サイドの天才だ。

つまり、科学サイドの問題に関してはほとんど役に立たないはずなのだが。

「機械にだって、きっと言葉は通じるよ。分かり合うことはできるよ」

後光が射すかのように、愛らしくも神々しい笑みを浮かべて、彼女は囁いた。

「私があのセーソーロボットに、神の教えを伝えてみる」
「だから、機械に説教なんて無駄だって」
「出来るよ」

自信に満ちた顔、そして声色。
インデックスは、真っ白な修道女は、しっかりとした足取りで暴走するロボットの方へと向き直った。
ゆっくり、しかし確実にその狂った掃除機へと近づいていく。

「祈りは届く。ヒトはそれで救われる。私みたいな修道女は、そうやって教えを広めたんだから!」


小さな口が開く。
まるで、聞く者すべてを安息へ誘うかのような、優しいメロディ。
彼女が用いたのは、歌だった。
言葉の壁を、心の壁を越える奇跡の調べ。
聞いているだけで心が洗われるかのような――



それはそれで置いといて、舞夏を乗せたロボットは右へ左へ角度を変えながら、遠くの方まで突っ走って行った。



「……あれ」

「だって、機械だもの!! ヒトじゃないもの!!」


土御門は救われなった。
327 :舞夏「あーれぇーーーーーーーーーー」 8/15 [sage saga]:2011/02/24(木) 07:26:46.83 ID:7DLbiBM+0

「くそっ! 話術サイドは使えない! 何か、何かないのか……!」

土御門が絶望しかけたその時だった。

携帯端末の着信を知らせる、小さな電子音が鳴る。

土御門のものではない。
となりの少女のものだった。

「わ、わ、け、ケータイデンワーが鳴ってるんだよ! とうま! とうま! どうすればいいの?」

インデックスは慌てふためいて上条のもとへ駆け寄る。
機械にぶつかった衝撃からやっと立ち直った上条は、目を白黒させながら少女から電話を受け取った。

「このボタンを押せばいいんだよ。それで耳に当ててみろ」
「う、うん……ば、バクハツしたりしないかな?」
「しないから早く出てやれって。相手に悪いだろ」
「そうだね、よし……」

恐る恐る通話ボタンを押すと、もちろん爆発などしなかった。
マイクから慣れた声が聞こえる。

『よかった、通じましたか』
「かおり? どうしたの?」

神裂火織。現在ロンドンにいるインデックスの友人だ。

『今、そちらで暴走したロボットが少女を乗せて街を突っ走っているのではありませんか?』
「すごい! どうして知ってるの? かおりは今イギリスなんでしょ?」
『私には学園都市の機械たちと心を通わせる親友がいるもので』
「なにそれこわい」

『洗濯……ゴホン、友人の話では、清掃ロボットは何者かにコントロールを奪われて、マザーコンピューター? というものでも手も足も出ないとか』
「わ、分からない言葉がいっぱい出てきて困るんだよ……でも、とうまたちの話を聞いた感じだと、すっごい機械で操れるはずのロボットが、誰かのせいで操れなくなっちゃってるみたい」
『友人が、犯人に心当たりがあると……。あの少年は一緒にいますか?』
「とうまのこと? ちょっと待ってね、替わるから」

インデックスは電話を顔から離し、上条の方へ差し出した。
328 :舞夏「あーれぇーーーーーーーーーー」 9/15 [sage saga]:2011/02/24(木) 07:27:24.37 ID:7DLbiBM+0

『お久しぶりです』
「おう。神裂、すげえ友達がいるんだな」
『ま、まあ……かけがえのない友人です。それで、犯人についてですが……』
「そうだ。知ってることがあるなら何でも教えてくれ」
『はい。あなたはミサカミコトという人物に心当たりはありませんか? そちらでは結構な有名人だと聞いていますが』
「心当たりも何も、俺の……何つうか、友達だな。まさか、あいつが犯人だってのか?」

流石にそれはない。そう言ってやろうと思った上条だったが、神裂の言葉に遮られた。

『そうではありません。ただ、知り合いなら話が早くて助かります。その人を連れて公園へ行って下さい』
「公園? ここは第二学区だし、近くにあるかな……」
『いえ、彼女がいつも通学途中に寄る公園だそうです。本人に聞けば分かるかと』
「分かった。それで舞夏が助かるなら、何だってしてやる」

上条は美琴を探して辺りを見回した。
やはり、彼女もロボットを追ってここまで来ている。
野次馬たちの人だかりの向こうに、風紀委員の後輩と話し込む彼女を見つけた。

「土御門! 何かよく分からないけど、何とかなるかもしれない! 俺は御坂と一緒に、あいつのよく行く公園ってのに行ってくる!」
「? おう、舞夏を助けてくれるなら何だっていい! 頼んだぞかみやん!」
「まかせろ! インデックス、お前も来い。俺の携帯で土御門と連絡取り合っててくれ」
「むむ。またケータイデンワーと関わり合いになるんだね……科学スキルがあがっちゃうかも」

上条とインデックスは走り出した。
ようやく見えて来た、小さな希望の光へと向かって。
329 :舞夏「あーれぇーーーーーーーーーー」 10/15 [sage saga]:2011/02/24(木) 07:28:04.07 ID:7DLbiBM+0

「公園!? こんな時に何ふざけてんのよ!?」
「お前の力が必要なんだよ、御坂!」

当然、美琴は理由もなしに友人がひどい目に遭っている現場を離れようとはしなかった。
しかし、上条が真剣な目つきで7秒くらい見つめれば、大抵折れてくれる。
ここぞという時に使う裏ワザだ。

「う、な、何よ……そんな顔で見ないでってば……分かったわよ! 行けばいいんでしょ!」

ゴチです。

というわけで上条たち3人はもと来た道を戻り始めた。


「私がよく行くっていったら、一番心当たりがあるのはあそこ」
「どこ?」
「あんたと会ったこともあるとこよ。金食い虫の自動販売機がある公園」
「ああ、あそこか……そこに犯人がいるのか?」

『恐らく……間違いないと思います』

電話の向こうで、神裂が真剣な声付きで答えた。

バスを使い、二十分ほどかけて辿り着く。
ロボットの暴走現場の喧騒が嘘のように、その公園は静まり返っていた。


「……誰もいないじゃない」
「そうだな。神裂、どういうことなんだ?」

『……簡潔にお答えしましょう。今回の事件の犯人は、そこにあるボコボコの自販機です』


神裂の答えに、その場にいた3人は言葉を失った。
330 :舞夏「あーれぇーーーーーーーーーー」 11/15 [sage saga]:2011/02/24(木) 07:29:03.36 ID:7DLbiBM+0

『ご存じのとおり、その販売機は毎日のようにミサカミコトによってひどい目に遭わされています』
『斜め45度からの本気の蹴り……1円も入れずに商品を大量に奪っていく窃盗行為……』
『彼は怒っています。憤慨しているのです。と、友人は言っています』
『けなげに仕事を頑張る機械を虐げるなんて……ッ!』

「神裂さん? 電話口からミシミシ聞こえるんですけど、握りつぶさないでくださいね……」

「ちょ、ちょ、ちょっと待ってよ」
「そこのボロ自販機が、私に蹴りを入れられてるのを怒って、管理センターのコンピューターから清掃ロボットの制御を奪ったっていうの?」
「それで私の友達を乗せたまま暴走させたって?」
「何それ。笑えない冗談。付き合って損した」

美琴は自販機に背を向けて歩き出した。
すると、電話の向こうから神裂の冷めた声が聞こえて来た。


『土下座してください』

「は?」

『自販機は要求しています。メイドを無事返してほしければ、今までの暴挙を本気で悔い改めて、二度としないと誓って、その自販機に向かって土下座してください』

「ふざけないで! こっちは今友達が大変なことになってんの! バカみたいな冗談に付き合ってる暇は――」


ガコン

思わず振り返ると、例の自販機から、誰も触っていないのにもかかわらず、いちごおでんの缶ジュースが転がり出て来たとろこだった。
そして、激しく地面に打ち付けられたいちごおでん缶は、ぶしゅ、と音を立ててつぶれ、ピンク色の中身が醜くはみ出した。

『拒否するなら、お友達の末路はそのいちごおでんだ、と自販機は言っているそうです』
「――――ッ!!」


「ふざけるなよ……」

そこへ、上条が進み出た。
いちごおでんと、その向こう側に君臨する自販機の方へ。

「確かにお前は、御坂に日常的に虐げられて、腹が立ってたかもしれねえよ」

「だがな、舞夏は関係ねえだろ!? 街の人は? 他の自販機にもぶつかったんじゃねえのか!?」

「何が暴挙だ、何が悔い改めろだ。結局お前は、自分の事しか考えられない自己中野郎なんじゃねえか……」


「いいぜ……」


「てめぇが何でも思い通りにできるってんなら……」



「まずは、そのふざけた幻想をぶち殺すッ!!」


ドガッ!! と。
今度こそまともに、上条の本気の拳が、犯人へとぶち当たる。
331 :舞夏「あーれぇーーーーーーーーーー」 12/15 [sage saga]:2011/02/24(木) 07:29:47.82 ID:7DLbiBM+0

「とうま、とうま、もとはるが電話の向こうで悲鳴上げてるんだよ!」

本気で右手を振りぬいて息をついている上条のもとへ、インデックスが小走りで寄って来た。

『ろ、ロボットの回転速度がさらにあがってるううう!! このままじゃ舞夏がすっとんじまう! かみやん、一体何したんだ!?』
「え? 止まったりは……」
『まるっきりそんな気配はねえよ!』

そこへ、神裂と繋がる電話からも声が漏れ出て来た。

『その自販機は暴力をふるわれ続けて我慢の限界を超えたんですよ! 説教しながらグーパンなんて、トラウマを刺激する行為以外の何物でもありません!』
「まじですか」
『大マジです! 自販機の怒りは有頂天ですよ! 少年、どうするんですか!』
「いやあ……何て言うか……」

ぼりぼりと頭を掻く上条。
それを取り囲む何セットかのジト目。
沈黙が場を支配した。


「……分かったわよ」

少し間を置いて、美琴が口を開いた。

「私が原因なんでしょ。そのせいで舞夏が振り回されてるんでしょ。だったら……」

「土下座だろうが何だろうが、やってやろうじゃないの!!」

もはやヤケクソ、という顔つきだった。


「見てなさいよ自販機!!」


犯人の真正面に立ち、美琴は気高く言い放った。
そして、背筋を伸ばしたまま地面に膝をつく。

「み、御坂……」
「これから土下座をしようというのに、あまりに凛々しいんだよ……」


「これが私の、全力だぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」


ゴツン――ッ!!

「どぉぉぉもすいませんでしたああぁぁぁぁぁぁ!!!!!」


全身全霊の。
全力全開の。
学園都市第三位の土下座が炸裂した。
332 :舞夏「あーれぇーーーーーーーーーー」 13/15 [sage saga]:2011/02/24(木) 07:30:27.52 ID:7DLbiBM+0


『と――止まった――』

土御門の、気の抜けたような声が聞こえてきて、すべては終わったのだと理解する。

「舞夏は助かったのか!?」
『ああ、無事保護されたぜよ。今救急車に乗せられてる。俺も付いて行くから、ここは切るぜい』
「おう。よかった……本当に良かったな!」
『恩に着るぜい、かみやん!』

通話を切り、電話をポケットにしまう。

地面から頭を離した美琴の肩を、上条はポンと叩いた。


「……土御門は? 助かったの?」
「ああ。もう大丈夫」
「そう……じゃあ」


「もう、このクソオンボロポンコツ自販機に、なーんの遠慮もいらないってわけね?」


こめかみあたりに青筋をうっすら浮かべた美琴は、それはそれは魅力的な笑顔で言った。


「おい……御坂?」
「そんなに……私の蹴りがお好きなら……」

ずんずんと、自販機に向かって歩み寄る。

「何万発でも食らわせてあげるわよォーーーー!! ちぇえぇぇいさーーーーーーっ!!!」


いい音が鳴った。

ジュースの缶が、ぼこんぼこんと何本も何本も、出血大サービスで転がり出て来た。
もちろん、誰も一銭も支払っていない。
333 :舞夏「あーれぇーーーーーーーーーー」 14/15 [sage saga]:2011/02/24(木) 07:31:16.13 ID:7DLbiBM+0

「やれやれ。何だか信じられない事件だったけど、とにかくまあ、無事に済んでよかったよ」

ヤシの実サイダーを一口飲んだ上条がため息を吐き、6本目のきなこ練乳を飲み干したインデックスが腹の虫を鳴かせて、いつものように「おなかすいたよ!」と喚き散らし……
日常へ帰ろうとしたその時だった。

「まーだ終わりじゃないぜい」

小さな公園に、ツインテールのお姉さん系女子高生と共に、土御門が現れた。

「土御門。舞夏はいいのか?」
「とりあえず命に別条はないし、よく眠ってるぜよ」

土御門は、普段学校でそうしてみせるように、ふにゃりと笑った。そして、

「とにかく、そのクソッタレの自販機くんには、俺からもちぇいさーをプレゼントしないと気が済まないにゃー」

笑いながら拳を握りしめた。

「つ、土御門。お前って確か、格闘技は……」


プロ級ですよね。


突っ込みを入れる前に、土御門の体は自販機へと向かって走り出していた。



轟ッ!!! と。
横薙ぎの一撃が繰り出され、自販機の横腹に土御門の蹴りが突き刺さる。
その勢いに押されてノーバウンドで10メートル程飛ばされた自販機は、着地した後も地面を転がり続け、遠く小さく見えるほどまで移動したところで、止まった。


「あー……」
「なんだか、ちょっとかわいそうなんだよ……」
334 :舞夏「あーれぇーーーーーーーーーー」 15/15 [sage saga]:2011/02/24(木) 07:32:03.58 ID:7DLbiBM+0

『いけない! 少年、聞きなさい!』

今度こそ帰ろうとしたところで、通話中の神裂が慌てた声を出した。
それと同時に、それぞれの携帯端末が着信音を奏で出す。

ゲコゲコゲコゲコゲコゲコゲコゲコゲコ(着ボイス)

「あれ、黒子からだ。なんだろ」


アニキーデンワダゾーアニキーデンワダゾー(着ボイス)

「うん? 一方通行? 一体何の用事で……」



「黒子? どうしたの?」
『お姉様! すぐにそこから離れてくださいですの!』
「へ? 何で?」
『緊急事態ですの! ひこぼしU号が何者かに制御を乗っ取られて、現在、お姉様方のいるあたりに照準を合わせて白色光波の発射準備中!』
「な、何ですってぇええ!?」
『とにかく早くお逃げくださいまし!!』


「どうなってんだ……」
『電話の野郎が言うには、発射まで多少時間があるそォだ。で、もしもの時には俺が上空で受け止めることになった。……一応確認してェンだがよ』
『オマエ、コレとさっきの件、なンか関わってンじゃねェだろォな?』


『友人の話では、自販機はこう言っているそうです』
「な、なんとおっしゃっているのでせう……?」


『"許さない。絶対にだ" と』



ぎぎぎぎ、と音を立て、
皆の顔が、遠く小さくなった自販機の方へ向いた。





みんなで自販機さんにスライディング土下座して許してもらいました。


おわじ
335 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 07:33:07.63 ID:7DLbiBM+0
以上でした

あんまり関係ないけど、洗濯機×神裂には無限の可能性を感じる
あと全然関係ないけど、建宮×神裂にもひそかに期待を寄せてる
336 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/24(木) 08:13:13.14 ID:wVjKfazDO
乙。舞夏とばっちりじゃねーかww
337 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/24(木) 08:38:41.56 ID:demk1hmIO
乙ー!自販機かわいいよ自販機

個人的には神裂×建宮よりオルソラ×建宮の方がまだ期待出来る気がする。
正直、オルソラの為に一番体張ったのは建宮だと思うのよな
338 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/24(木) 09:32:22.05 ID:AI6h8m4w0
なんか、クワガタくさいぞ
339 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 10:01:38.50 ID:iPu2z8oAO
乙!
正統派のコメディSSだな
なんか人物のチョイスとか展開に一目惚れしたんだけど
>>335は他にもこういう日常系で登場人物がたくさん出てる話を
スレ立てて書いてたりする?
340 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/24(木) 10:50:57.25 ID:o+E07CIDO
乙でしたー
もうこの自販機をLV5に認定するなり、暗部に勧誘するなりしたらいいと思うww
341 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/24(木) 11:21:11.68 ID:3fNFnA5Mo

基地外ばっかだなwwwwwwww
342 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/24(木) 12:10:28.38 ID:kw7WYR1IO
ていとうこ「この自販機…できる!!」
343 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/24(木) 12:22:30.60 ID:UAQCcdWio
>>342
まとめて初春に手懐けられてろww
344 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/24(木) 16:17:46.80 ID:NuGS0RGMo
冷静に考えてみろ
未元物質が出せる冷蔵庫と、ありとあらゆる機会を掌握できる自販機
それに通訳として洗濯機が加われば……最強じゃないか!!
345 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/24(木) 16:31:51.13 ID:bSTiyQq7o
まさに三位一体、三種の神器
346 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/24(木) 18:25:18.76 ID:FnWGdj66o
新たな暗部組織「カデーン」か…
347 :335 [sage]:2011/02/24(木) 20:28:20.92 ID:7DLbiBM+0
よかった、みんな家電が大好きなんだね。

>>339
スレ立てたことは一回もないです
というかSS書き始めたの今月です
総合でたまに書いてます
ヒーロー3人が縛られてヒーヒー言ってるやつとか
348 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/02/24(木) 21:34:21.62 ID:5M2B2Fx10
書くの挫折したのを一つ。
5レスほど貰います。
349 :笑ってはいけない学園都市1/5 [sage saga]:2011/02/24(木) 21:35:18.78 ID:5M2B2Fx10

美琴「それではー、第何回か、あんまり笑ってはいけない学園都市約24時を始めまーす」

上条「わー……」

土御門「にゃー……」

禁書「……とうま、なんでそんなにテンション低いのかな?」

神裂「……これって、アレ、ですよね」

ステイル「……つまり何をするんだい?」

美琴「それじゃあそこのちっこいのとでかいの二人は向こうで着替えてきて着てくださーい」

禁書「ちっこいのって私かな、短髪?」

神裂「でかいのって私とステイルですか……」

美琴「はいはーいその通りだからさっさと着替えちゃってー」

上条「御坂……なんでお前そんなに投げやりなんだよ」

美琴「こんなお遊びに本気出しても仕方ないでしょうが」

上条「まあそりゃそうだけど」
350 :笑ってはいけない学園都市2/5 [sage saga]:2011/02/24(木) 21:35:54.11 ID:5M2B2Fx10

ステイル「終わったぞ」

上条「ああ、学生服なのか。だから俺ら二人はスルーなんだな」

土御門「なんかミスマッチだにゃー」

ステイル「そもそも似合うわけないだろう」

禁書「終わったんだよ」

上条「おお似合ってるじゃないか、インデックス」

ステイル「……ッ!!!!」

土御門「(ステイルのリアクションがキモイにゃー)」

神裂「終わりました」

禁書「(……なんか)」

上条「(どう見ても)」

土御門「(コスプレにしか)」

ステイル「(見えないな)」

神裂「何か?」

四人「なんでも」
351 :笑ってはいけない学園都市3/5 [sage saga]:2011/02/24(木) 21:36:31.73 ID:5M2B2Fx10

美琴「あ、ルール説明してなかった。今から笑ったらひっぱたかれまーす、以上」

神裂「ああ……やっぱり」

ステイル「……神裂? これは一体どういうことなんだ?」

神裂「なんというか……こういうレクリエーションというか、ゲームというか。そういうテレビ番組が日本にはあるんです」

土御門「多くの国民の楽しみであり、当人達には悪夢だにゃー」

禁書「……とうま、私は痛いのは嫌なんだよ」

上条「俺だって嫌だよ……」

美琴「あ、こっちとしても何の非も無い女の子をビシバシ叩くのは気がひけるので、罰はデコピンとかしっぺとか緩い感じでーす」

上条「あ、そうなのか。よかった……」

美琴「但し野郎はケツ釘バットね」

野郎共「!?」

美琴「それではそれでは、はじまりはじまりー」

上条「ちょっ、御坂サン!? ジョークですよね!?」

美琴「はいタイトルどーん」


テテーン

―あんまり笑ってはいけない学園都市約24時―


352 :笑ってはいけない学園都市4/5 [sage saga]:2011/02/24(木) 21:37:23.51 ID:5M2B2Fx10

美琴「はいじゃあまず皆さんにはバスに乗ってもらいまーす」

―バス内―

上条「……はあ、なんでこんなのに参加しなきゃいけないんだ……不幸だ」

上条「……」

上条「……チャック開いてた」ジー

ステイル・土御門「ぶはっ!」

デデーン ツチミカド ステイル アウトー

ステイル「いきなりなんなんだ上条当麻www、ぐはッ!!」

土御門「それは無いにゃーかみやんwww、ごべっ!!」

禁書「とうま、いきなりそれは酷いと思うんだよ……」

神裂「あの黒服の方々の叩きっぷりも酷いのですが……」

土御門「にゃー。これは流石の土御門さんでも堪えますたい」

土御門「……あ、俺も開いてた」ジー

デデーン カミジョウ インデックス カンザキ アウトー

上条「おいw土御門お前もかよwww、あだー!!」

禁書「コンボは卑怯なんだよw、きゃっ」

神裂「ステイルは笑う余裕も無かったようですね、いたっ」

353 :笑ってはいけない学園都市5/5 [sage saga]:2011/02/24(木) 21:38:19.07 ID:5M2B2Fx10

ステイル「う……これは酷いね、そう何発も喰らえないよ。それはそれとして君達はいつから……」

ステイル「……」コソッ ジー

デデーン カミジョウ インデックス ツチミカド カンザキ アウトー

上条「照れてコソコソやるなwww、ぐっは!!」

土御門「お前は着替えの時からだにゃーwww、げぼっ!!」

禁書「最低なんだよw、ひゃっ」

神裂「というかなんで三人とも全開なんですかw、いつっ」

ステイル「……じゃあ君はどうなんだ、神裂」

神裂「はい?」

ステイル「だから、チャック……」

神裂「……」

ステイル「……」

ステイル「///……すまない」

上条・土御門「ごふっ!」

デデーン カミジョウ ツチミカド アウトー

上条「だから照れるのやめろwww、げふん!!」

土御門「リアル中二だから仕方ないんだにゃーwww、あげっ!!」

神裂「(今のステイルの迷走はインデックスに『最低』って言われたからですね……)」

美琴「ってかこっちがまだ何も仕掛けてないのに何やってるのアンタ達」

354 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/02/24(木) 21:40:27.72 ID:5M2B2Fx10
しまいです。
君の瞳になんたらかんたらとかを参考に書いてたんですけど、なんだかしっくりこなくって。
ステイルと一通さんをイジり倒したかった……
355 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/24(木) 21:43:44.08 ID:u66G9D5DO
笑ってはいけない系なら現行であるしね
356 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/24(木) 21:44:57.45 ID:sVRaXvo9o
一年位前にもあった気がする
357 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/24(木) 21:49:13.29 ID:wRWOMQpKo
>>354
面子が現行のやつと違うからこれはこれで読んでみたいなww
あきらめないで書いてみたら?
358 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/24(木) 22:03:44.78 ID:T7PgmC1a0
現行のは過激で面白いんだけど時々引くレベルなのでこんくらいのが個人的には好みだなw
359 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/02/24(木) 22:29:08.35 ID:A6yMo1sx0

>>347
もしかして、とらわれのヒーロー?
面白くて好きだったよ

>>354
一方さん仕掛ける側で出てくるのか。 ちょっと読んでみたい。


統合スレ18冊目に投下した『一方「いィ土下座だった」』の続きを投下させてもらいます。
全部で27レスとなります。


以下が以前投下した分のSSです。

一方「いィ土下座だった」
ttp://asagikk.blog113.fc2.com/blog-entry-4966.html

一方「いィ土下座だった」その2
ttp://asagikk.blog113.fc2.com/blog-entry-4990.html

一方「いィ土下座だった」その3
ttp://asagikk.blog113.fc2.com/blog-entry-4997.html

以上のSSは笑う犬の冒険より関東土下座組組長が出てきましたが、
今回は組長は出てきません。

その代わりにオリジナルの妹達が一人登場します。

時系列は戦争が終わって少したった頃。 上条さん含め全員が無事学園都市に帰ってきました。

あと番外個体がデレデレです。


360 :一方「いィ土下座だった」その4 1/27 [saga]:2011/02/24(木) 22:30:10.19 ID:A6yMo1sx0


学園都市、とある路地裏。
日も暮れ薄暗闇に包まれたここでは、学園都市の闇が顔を覗かせる。
この時も、一人の少女が数人のスキルアウトの少年たちに因縁を付けられていた。


スキルアウトA「おおー痛ぇ。 おめぇがぶつかったせいで、こりゃ骨が折れたな」

スキルアウトB「ダチの怪我、どう落とし前つけるってんだ? ああ?」

スキルアウトC「とり合えず慰謝料だよな。 有り金全部よこせや」

少女「まったく、この手のは鬱陶しくてかなわないわね」

A「ああっ? おめぇ話聞いてんのか?」

B「ゴチャゴチャ言ってねぇでさ、さっさと金よこせよ」

C「その次は、俺らに身体でご奉仕してもらおうかね」ニヤニヤ

少女「さっさと道を空けて頂戴。 邪魔なんだけど」

A「……いい度胸だ。 よっぽど痛い目に遭いたいらしい」

少女「残念だけどそれは違うわ」

少女「結局、痛い目を見るのはそっちって訳よ」




??「そこまで!! と、ミサカは声を張り上げます」




361 :一方「いィ土下座だった」その4 2/27 [saga]:2011/02/24(木) 22:32:22.27 ID:A6yMo1sx0


A「なんだおめぇ?」

B「おいおい、またお嬢ちゃんだぜ。 一体何のようだ?」

ミサカ「乱暴はそこまでにしてその女性を解放してください、とミサカはあなたたちに求めます」

C「……」ニヤァリ

C「んなこと言ってよぉ、俺たちが言うこと聞くと思ってんのか?」

ミサカ「聞いてくれると思っています、とミサカは断言します」

ミサカ「どんな人間であっても最初から性根が曲がっている訳ではありません」

ミサカ「そして今のあなたたちにも、純粋で真っ直ぐな気持ちが残っているはずです、
    とミサカは信じます」

A「おめぇ何言ってんだ……?」

ミサカ「あなたたちも、元々は夢を抱いてこの学園都市にやってきたのでしょう。
    しかし壁に突き当たり、挫折し、道を失ってしまった、とミサカは慮ります」

ミサカ「あなたたちのその行為も、絶望を紛らわせ、自分たちの居場所を作ろうとする想いが
    根底にあるのでしょう、とミサカは推察します」

ミサカ「このミサカにはその想いを否定することはできません」

ミサカ「しかし! あなたたちの行為は如何な物か! とミサカは一喝します」

ミサカ「あなたたちの行為は、何よりも正義に反するもの! 人としての筋が通らぬというものっ!
    とミサカはあなたたちの過ちを指摘しつつ膝を正します」

ミサカ「よってここは、土下座一筋ウンヶ月、この関東土下座組組員のミサカに免じてぇ!」

ミサカ「どうか今日のところは! お引取りくださいませぇ!! とミサカは深く土下座をします」


少女「……」

少女「あなた……」

A「……なんなんだこいつ?」

B「バッカじゃねーの! 俺らがんなことで、はいごめんなさいって引き下がると思ってんのかよ?」

C「いい機会だ。 このお嬢ちゃんにも楽しませてもらおうぜ!」

少女「ッ! この――」

ミサカ(……私の土下座では説得は無理でしたか、とミサカは臍を噛みます。
    こうなったら彼女だけでも守らなければ、とミサカは――)




??「――そこまでだ、クソったれの三下共」




362 :一方「いィ土下座だった」その4 3/27 [saga]:2011/02/24(木) 22:33:16.22 ID:A6yMo1sx0


A「ったく、次から次へとよぉ。 誰だ、おめぇ?」

??「そいつの土下座に免じて、今回だけは見逃してやる。 さっさと失せな」

B「こ、こいつ、第一位だ……間違いねぇよ!」

C「マジかよ……なっ何でこんなとこにいるんだよ!?」

A「うろたえんじゃねぇよ。 第一位なんて無能力者に負けたっていうじゃねぇか。
  俺の電撃でよぉ、返り討ちにしてやんよ!」ビリッ バシュゥ

A「そんな……電撃が散らされちまった……?」

一方「もう一度だけ言う。 失せろ」ギロ

ABC「「「うわあああっ!」」」バタバタバタ




ミサカ「ありがとうございます。お陰で助かりました、とミサカは感謝を述べます」

一方「……」

少女「おかげで助かった訳よ。 ありが――って、超電磁砲!?」

ミサカ「お姉様とお知り合いですか、とミサカは首を傾げます」

少女「お、お姉様? ……妹、さん?」

363 :一方「いィ土下座だった」その4 4/27 [saga]:2011/02/24(木) 22:34:33.73 ID:A6yMo1sx0


ミサカ「その通りです、とミサカは肯定します」

少女「あ、ああ、そう! 妹、妹さんって訳ね!」

一方「何テンパってンだ、金髪?」

少女「いえ! 結局なんでもない訳よ! それよりさっきはありがとうね」

ミサカ「いいえ、ミサカだけでは何もできませんでした、とミサカは無力な自分を恥じます」

一方「なーに言ってるンですかァ。 あの状況で割って入るなンざ、並の度胸じゃできねェよ。
   必要以上に自分を卑下すンじゃねェ。 ……それにオマエの土下座、あれは――」

一方「――いィ土下座だった」

少女「結局、白い人の言う通りって訳よ。 あなたの土下座、私シビれちゃった!」

ミサカ「……ありがとうございます、とミサカは暗がりで熱を帯びた顔が隠れることに安堵します」

一方「隠れてねェよ」

少女「自己紹介がまだだったわね。 私はフレンダっていうの、よろしくね」

ミサカ「ミサカは検体番号11053のミサカです。
    11053号とお呼び下さい、とミサカはおじぎをします」

一方「……一方通行だ」

フレンダ「あなたがあの第一位って訳ね……。 さっきはありがとう」

フレンダ「そうだ。
     11053号に一方通行、ここで会ったのも何かの縁って訳で、アドレス交換しない?」

364 :一方「いィ土下座だった」その4 5/27 [saga]:2011/02/24(木) 22:36:20.14 ID:A6yMo1sx0


11053「喜んで、とミサカは自分の携帯を取り出します」

フレンダ「ほら、一方通行も早く」

一方「……」

一方「……」チラッ

11053「!」

11053「こちらは準備できていますよ、とミサカはトロトロしている一方通行を急かします」

一方「……ほらよ」

    ・
    ・
    ・

一方「……でだ、11053号はしょっちゅうあンなことしてンのか?」

11053「いえ、今日が初めてでした、とミサカは経験値不足を白状します」

フレンダ「関東土下座組といってたけど、もしかして組長って着物姿で額に大きなあざがない?」

11053「その通りです、とミサカは肯定します」

一方「なンだ、金髪も組長の知り合いか」

フレンダ「……ちゃんと名前で呼んでよね。 結局、組長は私の命の恩人って訳よ」

フレンダ「危ないところで助けてもらったの。 ……私だけじゃなくて大切な仲間も一緒にね」

フレンダ「っていうか、その言い方だと一方通行も組長と面識があるの?」

一方「……昔、世話になったンだよ」

11053「実はこのミサカも以前お世話になったことがあるのです、とミサカは胸を張ります」

一方「土下座組組員つってんだ、そン位想像できる。
   だがそうなると、オマエ組長の居場所を知っているのか?」

11053「それは……とミサカは言葉を濁します」

一方「組長は今どこにいるんだ? 少し話がしてェンだが」

フレンダ「私も私も! 結局、お礼がまだだから会って話がしたい訳よ!」

365 :一方「いィ土下座だった」その4 6/27 [saga]:2011/02/24(木) 22:38:54.05 ID:A6yMo1sx0


11053「残念ですが、ミサカにも分かりません。 組長はふらりとどこかへ行ってしまうのです、
    とミサカは組長の放浪癖にため息をつきます」

11053「ミサカもまだ教えてもらいたいことが沢山あるのですが、とミサカは口を尖らせます」

一方「組員ってわりに知らねェこと多いンだな」

11053「うぐっ、とミサカは痛いところを突かれ言葉を詰まらせます。
    ……ですが組長は技を盗めというばかりですし、あっちこっち飛び回ってばかりですし、
    とミサカは言い訳をします」

フレンダ「あんまり意地悪しちゃダメよ、一方通行」

一方「……半人前は当てにならねェか」

11053「……その通りです、とミサカは自分の不甲斐無さを認めます」

一方「全くだ。 その上そンな体たらくで不良共の前に飛び出すたァ、無謀としか言えねェ」

一方「だから、今度からは土下座をする前に連絡よこせ」

11053「……はい? とミサカは話が見えず困惑するのですが……」

一方「オマエのことだ、ここまで言われても厄介事に首を突っ込むのを止めねェンだろ。
   いや、むしろ拍車がかかるかもしれねェ」

一方「それで怪我されると寝覚め悪ィンだよ。 どうしても続けるってンなら監督役をつけろ。
   ……学園都市内なら、どこでも駆けつけてやる」

366 :一方「いィ土下座だった」その4 7/27 [saga]:2011/02/24(木) 22:40:29.64 ID:A6yMo1sx0


フレンダ「ふふ〜〜〜ん」ニヤニヤ

一方「ンだよ。 愉快な面晒してンじゃねェよ」

フレンダ「いや〜、第一位ってイメージ違うなぁって思って。 これがツンデレってヤツね」

フレンダ「でもそういうことなら私も協力してあげる。
     最近じゃお仕事も少なくて暇してるからさ、頼りにしてもいいよ」

一方「オマエがかァ……」

フレンダ「何よ、こう見えて私強いんだから! さっきの連中だってイチコロって訳よ」

一方「へ〜そうですかァ」

フレンダ「むっ。 あなた私の言うこと信じてる?」

一方「信じてますよォ。 強い強い」

フレンダ「ムキーッ! 結局信じてないでしょ! あなた!」

11053「あの、そんなこと、お二人に悪いのでは……とミサカは遠慮がちに声をかけます」

一方「悪いと思うなら、早く一人前になりやがれ」

フレンダ「『オマエのことが心配なンだよ。 言わせンな、恥ずかしい』」キリッ

一方「……」チョップ

フレンダ「イタッ! なにすんのよ!」

一方「オマエが余計なこと言うからだろうが」

フレンダ「何よ、ツンデレなあなたの代弁してあげたのに――痛っ、痛い! チョップ止めてよ!」

一方「ヤダ」チョップチョップ

11053「……ふふっ」

一方「ンだよ?」

11053「分かりました。
    監督役お願いしますね、とミサカは一方通行をこき使ってやることを宣言します」

フレンダ「もちろん、私も協力するって訳よ!」

11053「フレンダもよろしくお願いします、とミサカは頭を下げます」

一方「足引っ張るンだから止めとけ」

フレンダ「だから! 私は強いんだって!」

一方「いや、オマエからはここ一番でドジを踏むって匂いがするゥ」

フレンダ「なっ何よそれ! いくらツンデレでも言いすぎな訳よ!
     ちょっとはデレてもいいじゃない!」

一方「誰がツンデレだコラ」

フレンダ「はぁ、これだからツンデレは。
     結局、あなたは好きな子にちょっかい出しちゃう典型的なツンデレって訳なのよ!」

フレンダ「ってあれ? もしかして私狙われてる?」

一方「まだチョップを食らい足りなかったかァ」チョップチョップ

フレンダ「あっ止めて、いたいいたいっ」イヤーッ

    ・
    ・
    ・

367 :一方「いィ土下座だった」その4 8/27 [saga]:2011/02/24(木) 22:41:31.27 ID:A6yMo1sx0


フレンダ「そういえば、11053号はどうやって組員になったの?」

11053「暴漢に襲われたところを助けてもらったのがきっかけでした、
    とミサカはあの日を振り返ります。」

11053「それは見事な土下座でした。 組長の心意気、生き様に感服したミサカは、その場で
    弟子入りを申し出たのです、とミサカはあの時の胸の高鳴りを思い出します」

フレンダ「結局、あの土下座に心動かされない人はいないって訳よ」

一方「……組長も、本物のヒーローなンだろうなァ」ボソ

フレンダ「一方通行が良いこと言った! 結局、組長は私たちのヒーローって訳よ!」

一方「……」チョップ

フレンダ「イタッ! な、なんでチョップするのさ!?」

一方「うるせェ。 今のは忘れろ」

11053「大丈夫です。 さっきの発言はこのミサカが録音済みです、
    とミサカはMNWに音声データをアップロードしつつ爽やかに答えます」

一方「なァにしてくれるンですかァ!?」

11053「みんな組長のことが好きなのですから、恥ずかしがらなくてもいいじゃありませんか、
    とミサカは一方通行を宥めます。」

一方「問題はそこじゃねェ! さっさと消せ!」

フレンダ「『組長は本物のヒーローだ』」キリッ

一方「うっぜェ。 この金髪ホントうぜェ」

フレンダ「や〜だぁ、一方通行ったら顔真っ赤」

368 :一方「いィ土下座だった」その4 9/27 [saga]:2011/02/24(木) 22:42:35.29 ID:A6yMo1sx0


11053「肌が白いからでしょうか、よく目立ちますね、
    とミサカは初めて見る一方通行の表情を暖かい目で見つめます」

一方「……頼むから、その微笑ましいものを見るような目、止めてくれませンかァ……」

11053「ところで、組長『も』と言っていましたが、一方通行には他にもヒーローがいるのですか?
    とミサカは疑問を投げかけます」

一方「……」カッカッカ

フレンダ「ちょっと。 無言で帰ろうとしないでよ」

11053「あなたの交友関係から考えると……、とミサカはある人物を連想します」

一方「11053号ゥ……」

11053「ご安心を。
    人のプライベートに踏み込むほど野暮ではありません、とミサカは口を噤みます」

フレンダ「えーつまんなーい」

一方「この話は終わりだ。 11053号、音声データも消しとけよォ」

11053「わかりました、とミサカはデータの消去に取り掛かります。
    おー、再生回数は4桁を超えましたか、とミサカは再生件数を確認します」

一方「おィ」

11053「ほんの冗談です、とミサカは洒落っ気を披露します」

11053(最初からアップロードなんてしてませんしね、とミサカは心の中でつぶやきます)

一方「センスねェンだよ、オマエは……」

369 :一方「いィ土下座だった」その4 10/27 [saga]:2011/02/24(木) 22:43:05.95 ID:A6yMo1sx0


フレンダ「ところで二人とも、これから時間ある?」

一方「あン?」

フレンダ「これ以上立ち話もなんだし、ファミレスでゆっくり組長について語り合おうって訳よ」

11053「望むところです、とミサカは提案を受け入れます」

一方「……付き合ってやらァ」

フレンダ「にししし♪ 結局、私たちって相性がいいって訳よ」

11053「まったくです、とミサカはフレンダの意見に同意します」

一方「……いいからさっさと行くぞォ」

フレンダ「あれ? 一方通行また照れてる?」ニヤニヤ

一方「……」カッカッカ

フレンダ「ちょっと、置いてかないでよ! てか歩くの早っ!」




11053「……ふふ」

11053「楽しい夜になりそうです、とミサカは胸を躍らせます」


370 :一方「いィ土下座だった」その4 11/27 [saga]:2011/02/24(木) 22:44:33.29 ID:A6yMo1sx0


第七学区 ファミレス


一方「11053号は、組長から何を教わったンだ?」

11053「まずは土下座の基本動作です。 どのようにすれば美しく土下座ができるのかなど、
    姿勢を美しく見せる方法ですね、とミサカは説明を始めます」

11053「それから心意気を学びました。 組長によると『勇気』こそが最も大切なんだそうです、
    とミサカは組長の教えを思い出します」

11053「土下座をする時、必然的に相手に無防備な姿を晒すことになります。
    もし失敗すればどうなるか……最悪命を失うかもしれません、とミサカは説明します」

11053「危険に身を投じる『勇気』がなければ土下座はできないのです、とミサカは断言します」

11053「そしてそこには、相手と自分を信じる『勇気』も必要です」

11053「相手が自分を受け入れてくれると信じていなければ、相手もこちらを受け入れてくれません
    そして自分は説得できると強い確信がなければ、やはり相手の心を動かせません、
    とミサカは続けます」

11053「それらの『勇気』を知るには『恐怖』を知らなければなりません、とミサカは告げます。
    『恐怖』を知り、それを受け入れることで自分と向き合うことができ、『勇気』の
    何たるかを理解できるのです、とミサカは言及します」

フレンダ「人間讃歌は勇気の讃歌。 人間のすばらしさは勇気のすばらしさって訳ね」

一方「いいこと言うじゃねェかフレンダ」

11053「ともかく、ミサカはこの教えを基に土下座の特訓を積んできました、とミサカは語ります」






371 :一方「いィ土下座だった」その4 12/27 [saga]:2011/02/24(木) 22:45:29.67 ID:A6yMo1sx0


一方「つまりィ、土下座をする時は相手が何に苦しンでンのか理解するのが重要なンだよ」

フレンダ「一理あるけど、いつでも相手の事情を理解するのってなかなかできないわよ」

11053「しかし、組長は常にそれを実行していました、とミサカは組長の手腕に脱帽します」

一方「組長の眼力は並外れているからなァ。 あの域に達するのは至難の業だが」

11053「ミサカは必ず成し遂げて見せます、とミサカは決意表明をします」





11053「妹達の中には、このミサカの活動を好ましく思わないミサカもいるのです……、
    とミサカは理解されない悲しみを告白します」

11053「土下座は、その……みっともないからやめろ、とミサカは同位個体の発言を思い出し
    ……うぅ」グスッ

フレンダ「みっともないことなんてない訳よ! あなたの土下座は素晴らしかったわ!」

一方「そォだ。 例え誰に何と言われよゥと、俺たちはお前の味方だ」

11053「あ、ありがとうございます、とミサカは頭を下げます」

11053「そうでした、このミサカにはあなた方がいたのでした……。 それに理解を示してくれる
    妹達もいるのです。 ミサカは一人ではありません、とミサカは感激します」





372 :一方「いィ土下座だった」その4 13/27 [saga]:2011/02/24(木) 22:46:16.38 ID:A6yMo1sx0


一方「……ン? もうこンな時間か」

フレンダ「結局午前様って訳ね」

11053「楽しい時間はあっという間に過ぎてしまうのですね、とミサカはつぶやきます」

フレンダ「また集まればいいって訳よ、11053号。 次は昼間に集まろうよ」

一方「予定が空いたらなァ」

フレンダ「んもぅ。 そこはいいとも〜って言うところでしょう」

一方「誰が言うか」

11053「またメールしますね、とミサカは次回の予定を考えつつ答えます」

一方「土下座する時も連絡忘れンなよ」

フレンダ「もちろん私にもね」

11053「心得ています、とミサカは胸を叩きます」

一方「じゃァ、またな」

フレンダ「おやすみー」

11053「おやすみなさい、とミサカは挨拶をします」

373 :一方「いィ土下座だった」その4 14/27 [saga]:2011/02/24(木) 22:46:53.09 ID:A6yMo1sx0


一方「……いや待て。 11053号はどこに泊まってるンだ?」

11053「冥土帰しの病院です、とミサカは答えます。
    遅くなると連絡しましたが、すでに閉まっているでしょうね、とミサカは予想します」

フレンダ「もしかして、帰れなくなっちゃった?」

11053「大丈夫です。
    一晩くらいどうにでもなります、とミサカは虎の子のゲコ太財布を取り出します」

一方「……」

一方「……仕方ねェな。 ウチに来い11053号」

フレンダ「わーお、一方通行ったら大胆ねぇ」

一方「妙な勘繰りしてンじゃねェよ。 寝床を提供するだけだァ」

フレンダ「またまたぁ。 それが大胆って訳よ」

一方「言っとくが、保護者もいるンだからなァ」

フレンダ「なーんだ」

374 :一方「いィ土下座だった」その4 15/27 [saga]:2011/02/24(木) 22:47:39.66 ID:A6yMo1sx0


11053「あの、今からでは迷惑ではないでしょうか、
    とミサカはありがたく思いつつも疑念を抱きます」

一方「スペースは余ってンだ、構わねェよ。 オマエの虎の子が通用するホテルよりはマシだぜェ」

11053「……」

11053「そこまで言うのでしたら、とミサカはあなたにお世話になることに決めました」

11053「よろしくお願いします、とミサカは頭を下げます」

フレンダ「気をつけなよ、11053号。 保護者がいるっていっても、結局男は獣な訳よ」

11053「その心配はないでしょう、とミサカは断言します。
    彼は意外とヘタレ……義理堅いのですから、とミサカは根拠を述べます」

一方「置いてくぞ、11053号ゥ」カッカッカ

11053「それでは改めて、おやすみなさいフレンダ、とミサカは挨拶をします」

フレンダ「おやすみーお二人さん」

一方「またなァ、金髪」

        ・
        ・
        ・
375 :一方「いィ土下座だった」その4 16/27 [saga]:2011/02/24(木) 22:50:07.63 ID:A6yMo1sx0


コツコツと、二人分の靴音が大通りに響いていた。
11053号はコートのポケットに手を突っ込んで、三歩先を行く一方通行の後を歩いていた。
フレンダと別れてからしばらく歩いているのだが、一方通行は振り返らず、口を閉ざしていた。
今も一方通行は振り返る素振りも見せず、11053号は靴音に耳を傾け、ぼんやりと一方通行の背中を眺めている。

「オマエはよ、変わったヤツだなァ」 と、不意に一方通行は言った。

「今更ですね、とミサカは苦笑します」

「今更だがよォ、よく俺についてきたな」

「あなたが来いと言ってくれたのではないですか、とミサカは質問の意図を量りかねます」

そう言って、11053号は首を傾けた。 一方通行の声は低く、冷え切っていた。

「そういうことじゃねェ。 何されるか分かったもンじゃねェだろ」

「何かとは何ですか? とミサカは意地悪く切り返します」 と、11053号はニヤリと笑みを
浮かべ、言った。

一方通行は僅かに肩を揺すると、再び沈黙した。 11053号は笑みを引っ込めた。
大通りに高く靴音が響いていた。
その靴音に混じって、一方通行の杖の先端にある四本の脚の駆動音が小さく響いている。

376 :一方「いィ土下座だった」その4 17/27 [saga]:2011/02/24(木) 22:52:41.02 ID:A6yMo1sx0


沈黙を破ったのは、11053号だった。 


「他の妹達でも、あなたについて行きましたよ、とミサカは断言します」


一方通行は足を止め、彼女を振り返った。 11053号も立ち止まると、笑みを浮かべた。


「あなたは自分が思っているよりも、妹達に信頼されていますよ、とミサカは告白します」

「あり得ねェよ」 と、一方通行は言った。 「俺がオマエたちに何したか、忘れた訳じゃねェだろう」

「あなたがミサカにしたことは生涯忘れることはないでしょう、とミサカは断言します」

「だったらンなこと、あり得る訳はねェだろ」


一方通行は前を向くと、歩き出した。 11053号もつられて歩き出した。
彼女は一方通行の背中に視線を投げた。 その背中は先ほどよりも幾分か小さく見えた。


「あなたは本当に、好意に向き合うのが下手くそですね、とミサカは一方通行を分析します」


11053号は大きくため息をついた。 白い息が夜の闇に消えていった。


「今がまさにそう、不器用すぎです。 もっと器用にならないと、とミサカは助言をします」

「十分に器用さ。 改善の余地はねェな」

「そういうところがいけません、とミサカは指摘します」


11053号は再びため息をついた。 そのため息が一方通行の眉間に深いしわを作るのだが、
11053号は構わずに言った。 


「あなたはもう少し、ミサカたちを知ってください、とミサカは求めます」

377 :一方「いィ土下座だった」その4 18/27 [saga]:2011/02/24(木) 22:54:13.28 ID:A6yMo1sx0


11053号は一方通行の前に回りこむと、彼の目を見つめた。
歩みを止めた一方通行は、なんとなく視線をそらす。


「目をそらさないで、よく聞いて下さい、とミサカは要求します」


11053号は両手で一方通行の頬をはさむと、無理矢理自分に顔を向けさせた。
11053号の手はポケットの中で暖められていて、冷え切った彼の頬に心地よかった


「ミサカはあなたのことが好きです、とミサカは告白します」


一方通行の顔が固まった。
目を見開き、口をぽかんと開き、彼らしくない間の抜けた表情を浮かべている。 


「あの実験は一生ミサカたちに付いて回る問題……決して忘れることのできない事実です。
 しかし、あなたが命を懸けてミサカを助けてくれたことも揺ぎ無い事実です、とミサカは語ります」


11053号は微笑んだ。 一方通行の表情は、まだ固まったままだった。


「あなたはいつもミサカを守ってくれています。 上位個体、番外個体と一緒にいるあなたからは
 いつも愛情を感じていました。
 あなたは本当は優しい人なんだって、ミサカは知っているのですよ、
 とミサカはあなたが隠そうとする一面を暴いてみます」


11053号は愉快そうに笑みを深めた。 その彼女に、一方通行は露骨に顔をしかめて見せた。 
「……俺が何をしようと、実験は無かったことにはならねェよ」 と、彼は苦々しそうに言った。

「だからって、今のあなたを否定できませんよ、とミサカは答えます。
 そして、そんなあなたを思うミサカの気持ちもです、とミサカは大切なことを付け加えます」


11053号は一方通行の頬から手を離した。 夜風が一方通行の頬を撫でたが、頬の火照りは治
まる様子はなかった。


「怖がらないで下さい。 あなたに誘われた時、ミサカはとても嬉しかったのです」

「ミサカの気持ち、忘れないでください、とミサカは一方通行にお願いします」




378 :一方「いィ土下座だった」その4 19/27 [saga]:2011/02/24(木) 22:55:21.99 ID:A6yMo1sx0


        ・
        ・
        ・


「ちなみにここでいうミサカとは、妹達全体の意思を指します、
 とミサカは自身に対するフラグをへし折ってみます」


はァ、と、一方通行はマヌケな声を上げた。 11053号は首を傾け

「このミサカの愛の告白でなくて残念でしたか? とミサカは尋ねます」

「……うるせェよ」

「冗談です、とミサカは茶目っ気を披露します」


11053号が笑った。 チェシャ猫のような笑顔だった。


「やっぱオマエ、センスねェな」

「ですが、あなたがミサカたちに好かれているということは事実ですよ、とミサカは告白します。
 上位個体が良い例でしょう」

「……なンで、俺にそンなこと言うンだ?」

「あなたがこのミサカによそよそしかったからです、とミサカは理由を述べます。
 アドレス交換の時も躊躇してましたし、二人きりになったら一度もこっちを見てくれません」

379 :一方「いィ土下座だった」その4 20/27 [saga]:2011/02/24(木) 22:56:12.13 ID:A6yMo1sx0


一方通行は11053号から視線を外した。
あさっての方向を見つめる彼の顔を、11053号は目を半分開いて見つめた。 


「ファミレスで打ち解けたと思っていたのですが……この期に及んであんなことを言われると
 は思いませんでした、とミサカは嘆きます」


11053号はため息をついて、言った。


「ですので、強情なあなたにはこのくらい言う必要がある、とミサカは判断しました」

「……悪かったなァ」

「なんでもありませんよ。 それより早く帰りましょう、とミサカは促します」


11053号は前を向き、歩き出した。
一方通行は彼女の隣に並ぶと、彼女と同じ歩幅で歩いて行った。


「オマエ、顔赤いぞォ」

「……なれない告白などするものではありませんね、とミサカは言い訳をします」


        ・
        ・
        ・

380 :一方「いィ土下座だった」その4 21/27 [saga]:2011/02/24(木) 22:57:30.24 ID:A6yMo1sx0


一方「着いたぞ」ガチャ

番外個体「やっと帰ってきた! 一体どこ行ってたのさ……あれ?」

11053「お邪魔します、とミサカは遠慮がちに玄関に入ります」

番外個体「え、な、何で……え?」

11053「こんばんは番外個体、とミサカは黄泉川家に居候する番外個体に挨拶します」

黄泉川「遅いじゃん、一方通行。 打ち止めはもう寝ちゃったじゃん……ってその娘は?」

一方「打ち止めの姉妹だ。 宿が閉まって帰れなくなってな、ウチで止めてやることにした」

黄泉川「そういうことなら歓迎するけど、寝る場所はどうする? もう布団ないじゃん」

一方「俺のベッドを使えばいいだろ」

番外個体「!!!?」

11053「……それはどういう意味でしょうか、とミサカは顔が熱くなるのを感じながら質問します」

一方「俺はソファで寝るって意味だ」クカカ

11053「そ、そうですよね、とミサカは手で顔を仰ぎつつ動揺を押し隠します」

一方「洒落っ気って言うのはこういうことを言うんだよ」

11053「……むぅ」

黄泉川「くっく、若いっていいじゃんねぇ。 ……っと、ところで名前はなんていうじゃん?」

11053「11053号とお呼び下さい、とミサカは自己紹介します」

黄泉川「なら11053号、何もないけどゆっくりしてくといいじゃん」

11053「お世話になります、とミサカは頭を下げます」




番外個体「……」




381 :一方「いィ土下座だった」その4 22/27 [saga]:2011/02/24(木) 22:58:17.60 ID:A6yMo1sx0


11053「お風呂空きました、とミサカは報告します」ポカポカ

一方「体冷やさねェようにしろよォ」

11053「ありがとうございます、とミサカは御礼をします。 あ、お水貰いますね、とミサカは
    キッチンに向かいます」スタスタ

一方「ン」スタスタ




番外個体「〜♪」

11053「おや、今は一方通行が入浴中ですが、とミサカは浴室へ向かう番外個体に話しかけます」

挽回個体「分かってるよん。 だから行くんじゃない」ニヤリ

11053「それは……、とミサカは番外個体のいたずらっ子のような笑顔の前に言葉を失います」

番外個体「ふふ〜ん。 ミサカと一方通行は背中を流し流される仲なんだよ。 じゃあね〜」

11053「……一方通行にそんな甲斐性があったとは……、とミサカはびっくりです」




浴室

一方(時間が時間だし、シャワーで済ますか)ジャー

一方(にしても今日は……妙な一日だったなァ)

一方(11053号と出会って、フレンダを助けて、組長のことを語り合って……)

一方(そンで……)

一方(……悪くねェ一日だったなァ)

番外個体「やっほう。 背中を流しに来たよ、一方通行」バンッ

382 :一方「いィ土下座だった」その4 23/27 [saga]:2011/02/24(木) 22:59:12.55 ID:A6yMo1sx0


一方「ッ! オマエ、何しに来やがった!?」

番外個体「だから背中を流しにだよ。 背中向けてないでミサカを見てよ〜」

一方「ふざけンな! 早く出てけ!」

番外個体「タオル巻いてるから照れなくてもいいのに。 あ、それともタオルはジャマだった?
     ったく、一方通行ったらえっちだなあ///」

一方「コイツは……っ」

番外個体「ほら〜、ミサカが体で洗ってあげるよ。 男ってこういうのが好きなんだよね。 
     学習装置で習ったよ」

一方「今すぐその学習装置ブチ壊してェ」

番外個体「だ、だからさぁ……こっち向けよぉ///」

一方「な、やめろ、引っ付くな! ……はっ」

11053「……」ジー

一方「11053号、何をしてンだ」

11053「いえ、ミサカは決してMNWに実況などはしていませんよ、とミサカは白を切ります」ジー

一方「オマエなンかしてるよな!? 俺に不都合なことしてるよな!?」

番外個体「いーねぇ、見せ付けてやろうよ一方通行。 私たちの愛の深さをさ!」

一方「やめろふざけンなオマエら出てけェー!!」

383 :一方「いィ土下座だった」その4 24/27 [saga]:2011/02/24(木) 23:00:54.23 ID:A6yMo1sx0


一方「で、なンか言いたいことはあるかァ」

番外個体「11053号にはミサカのベッドを使わせようと思うんだ」

一方「……ほゥ。 で、オマエがソファで寝るってかァ」

番外個体「ううん。 ミサカはあなたのベッドで寝るよ」

一方「オマエは何を言ってンですかァ」

番外個体「察しが悪いなあ。 ミサカとあなたが一緒に寝るって言ってるの」

一方「却下ァ。 一緒に眠る意味が分かンねェよ」

番外個体「いつもヤッてることじゃん」

一方「オマエと同衾したことなンてねェだろうが。 後そのイントネーション直しとけ」

番外個体「いや、でも真面目な話ミサカと一緒に寝るといいことがあるよ」

一方「……一応聞いてやる」

番外個体「ミサカって他の妹達より成長してるでしょ。 だから丁度良い抱き枕になると思うんだぁ」

番外個体「ふかふかで安眠効果抜群。 抱き心地は保証するよ。
     ……ほらぁ、ミサカのおっぱい柔らかかったでしょ? きゃはっ///」

一方「自分を安く売るような真似してンじゃねェ」

番外個体「……こんなこと、あなただから言ってるんだよ」

一方「……」

11053「お二人はすでに深い関係だったのですね、
    とミサカは驚愕の事実に打ちひしがれながらMNWにこのことを……痛っ」

一方「余計な事するンじゃねェ。 第一コイツとは何もねェよ」

番外個体「酷い。 ロシアであんなに必死に(治療を)シテくれたの忘れたの?
     ミサカあんなに激しいの初めてだったのに……」

一方「誤解を招く言い方すンじゃねェよ」

11053「まさか末の妹が最初に一線を越えるとは……それも一方通行相手に、とミサカは愕然とします」

番外個体「初めては鉄の味たったなぁ……痛っ!」

11053「もっと詳しくお願いします! とミサカは痛っ!」

一方「いい加減にしろ!」

384 :一方「いィ土下座だった」その4 25/27 [saga]:2011/02/24(木) 23:02:40.62 ID:A6yMo1sx0


11053「イタタ……またチョップした。
    ほんのおちゃっぴいじゃないですか、とミサカは唇を尖らせます」

番外個体「え? ミサカは本気だったよ?」

一方「もういい。 11053号は俺のベッドを使え。 俺はソファで寝る」

11053「それなんですが、ミサカがソファを使えばいいのではないでしょうか、とミサカは提案します」

一方「オマエはンな余計な気を回さなくていいンだよ」

番外個体「そうそう、11053号はミサカのベッドを使えばいいんだよ。
     ミサカが一方通行と一緒に寝るからさ」

一方「……オマエのその情熱はどっから来ンの?」

番外個体「本当にどこから来るか分からない?」

一方「オマエの考えることは分かンねェよ」

11053「……苦労しますね、とミサカは番外個体の苦労を慮ります」

番外個体「まあ仕方ないね。
     その代わり思いっきり振り回してミサカ無しじゃいられない体にしてやるよ」

一方「何コソコソ話してンだよ」

11053「何でもありません。
    それではベッドを使わせてもらいますね、とミサカは番外個体に確認を取ります」

番外個体「いーよ。 ミサカもベッドに行くね」

一方「もゥそれでいい。 いいからもう寝るぞォ」

11053「おやすみなさい、とミサカは挨拶をしつつ番外個体の部屋に向かいます」トコトコ

番外個体「うん。 ミサカの部屋はこっちだから……。 待ってるから早く来てね一方通行。
     ぎゃはっ」

一方「早く寝ろォ」

        ・
        ・
        ・
385 :一方「いィ土下座だった」その4 26/27 [saga]:2011/02/24(木) 23:03:27.74 ID:A6yMo1sx0


11053「今日は色々な事がありましたね、とミサカはベッドに潜り込みながら一日を振り返ります」

11053「初めての実践での土下座は……やはり上手くいきませんでした。
    ですが得る物は大きかったですね、とミサカは考えを巡らせます」

11053「フレンダという初めての友達もできました、
    とミサカは年齢の近い彼女に嬉しさを隠せません」

11053「一方通行と語り合ったのも、番外個体と面と向かって話したのも初めてでしたね、
    とミサカは始めてづくしの一日に笑みをこぼします」

11053「もうかなり遅いですが……眠れそうにありません、
    とミサカは興奮している自分を自覚しつつ、寝不足な明日に覚悟します」




番外個体「……これが、一方通行のベッドかぁ」

番外個体「本当は二人で眠りたかったけど……これはこれでいいかな」ゴソゴソ

番外個体「うん、暖かい♪」ヌクヌク

番外個体「気持ちいーなぁ。 けど眠る訳にはいかないね」

番外個体「どうせ一方通行は、ミサカのとこに来ないんだから……」

番外個体「一方通行が眠ったら……添い寝しに行ってやるもんね……」

番外個体「これ以上ライバルが多くなる前に……あの人はミサカのだってこと……示しとかないと……」

番外個体「ミサカが……ミサカはあなたの事大好きだって……教えてあげるんだ……」

番外個体「……眠ぃ」

386 :一方「いィ土下座だった」その4 27/27 [saga]:2011/02/24(木) 23:05:33.94 ID:A6yMo1sx0


一方「どっと疲れたァ」

一方「番外個体のヤロウ、いつにも増して絡ンできやがって……何なンだっつうの」

一方「……」

一方(ロシアで組長に助けられてから番外個体の様子が変わった。 カエル顔の医者の話じゃァ、
   脳内物質の分泌パターンが正常化しているからだと言うが……)

一方(事実ロシアで見せた殺気立った様子は鳴りを潜めた。
   ネットワークの負の感情を一手に引き受けることがなくなった証拠と考えていい)

一方(バカみてェな話だが、これも組長のお陰に思えてならねェなァ。
   あの土下座なら奇跡の一つ二つ起こせそうだ)

一方(話が反れた。 今は番外個体についてだ)

一方(考えてみりゃあ、アイツに関して、俺は知らねェことの方が多いな)

一方(俺に絡ンでくるのは、あの時の殺気がイタズラしたいってェ欲求に摩り替わったからだと
   思っていた)

一方(だがそれだと今日の説明がつかねェ。
   風呂に突撃するなンて非常識なマネは今までに無かったことだ)

一方(何かがアイツを駆り立てた……だがそれは何だ?)

一方(いつもと違うことと言えば11053号を連れて来たことくらい。
   だがそれがあンな風にちょっかいを出す理由になるのか?)

一方(……ちょっかいを出す……?)


――――好きな子にちょっかい出しちゃう典型的なツンデレって訳よ


一方(なンであの金髪の言葉が出て来るンだよ……俺はツンデレなンかじゃねェし、
   アイツにしたってンな訳ねェだろうが)

一方「そンな訳……ねェよ」

一方「……本当にねェのか……もしかしたら」

一方「……クッソォ……何考えてやがる俺は」

一方「……」

一方「……眠れねェ」

387 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/02/24(木) 23:07:35.69 ID:A6yMo1sx0

以上です

11053号はギャルゲーでいうとヒロインの親友というイメージ

モットーは『みんな仲良く』
争いごとがあったらそれに首を突っ込み、土下座で解決を図る

やや一方派よりだが基本的に中立
上条さんのことは恩人として好き

という妄想
388 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/24(木) 23:38:05.64 ID:vOlq1Tip0
初めて書いたSSを投下しようとしたらスレたてられなかった・・・チクショウ
389 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/25(金) 00:03:09.38 ID:6qvCKDDto
>>387また新たな一方派が生まれてしまったな・・・
感情が表にでる妹達って新鮮すぐるwwwwかわいす

代理で立てろって聞こえるが
立てようか?立つかわからんが。
390 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [age]:2011/02/25(金) 00:04:02.60 ID:frP9IS9io
頑張って携帯でやってるぽい。芋場は辛いなあ……
391 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/25(金) 00:12:10.07 ID:WYhTq/BJo
>>387

ほんわかした、いつも楽しく読ましてもらってるぜ
392 :あいまいなもの [sage saga]:2011/02/25(金) 04:07:49.03 ID:Hi2zFqD80
深夜だから下ネタで一レス貰いますね。


 上条はフィアンマの眼前まで迫る。
 その時、不意に上条の足元がずっ……ッ!! と沈んだ。
 フィアンマからの力の供給を絶たれたベツレヘムの星が、自壊を始めたのだ。
 最後の最後で、上条当麻の足を止めたもの。
 その名を、フィアンマは心の中で発する。
(不幸)
 フィアンマの唇が歪む。
 意識は手中の遠隔霊装へと向け、上条を排除する為に10万3000冊を無理矢理にでも使おうとする。

「お」

 だが。
 フィアンマは一つ、大きな勘違いをしていた。
 確かに上条当麻は不幸な人間だ。だが、彼の本質はそれだけではない。
 もう一つ、時として『不幸』の引き金を引く『幸福』の名を冠する性質を、彼は兼ね備えている。

 即ち。

「おわああああああああああっ!?」

 上条の右手が、フィアンマのズボンにかかる。
 そしてそのまま倒れる勢いで、パンツごとズボンをずり下げた。

(ラッキースケベだとッ!?)↓

(こいつ、この期に及んで俺にフラグを立てにきやがった!?)→

(……っ///)↑

「そげぶッ!!」

「あはんッ!!」
393 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/25(金) 10:41:14.50 ID:Sem+xM2DO
あはんじゃwwwwねえwwwwよwwwwww
ラッキースケベ万能すぎワwwwwロwwwwタwwwwwwwwww
394 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/25(金) 13:33:56.52 ID:AphMra8AO
これそげぶした場所って……痛た
395 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/25(金) 14:24:19.56 ID:8CJHvepAO
あ〜だれかハンター×ハンター&禁書スレ書いてくれねーかな〜(チラッチラッ
396 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/25(金) 14:34:46.25 ID:5dfQAuC+0
頭のネジをどこかで落としたていとくん主役です
5〜10レスほどもらいます
397 :垣根「ヒーロー……か」 [sage saga]:2011/02/25(金) 14:36:06.42 ID:5dfQAuC+0

―――


〜ファミレス〜


垣根「たとえばそう、そこら辺の路地裏かどっかでスキルアウトに囲まれてる所に颯爽と現れる
    ような非日常なヤツが実際居たらお前どう思う?」

一方通行「……イヤ、知らねェよ。っつか何だその突拍子もねェ不愉快な話題は?」

垣根「だから、ヒーローみたいなヤツが実在するとしたらどういう印象抱くって訊いてるワケよ。
    喩えが足りねえか? そうだな、定番所を挙げるとしたら横断歩道で立ち往生してるお年
    寄りを背負ってやったりとかサイフでも落として困ってる近所の子供とか―――」

一方通行「黙って昼飯も食えねェのかオマエは? 『相談したいことあっからファミレスで一緒に
      メシでも食おうぜ!』だとか似合わなくて吐き気を催すメール寄越したと思ったら、ナニ?
      “ヒーローって実際居たらどォよ”、だァ? ………くっだらねェ、帰る」スクッ

垣根「あ! 待てって! 帰ろうとすんな!」

一方通行「付き合ってらンねェンだよクソボケ」

垣根「わかった、俺の訊き方が悪かったな……。んじゃ単刀直入に言うわ」

一方通行「チッ……、なら早く言え。コッチは手間の掛かるガキを二匹も抱えてンだ。オマエの
      クソ道楽に構ってやるほど暇じゃねェンだよ」


垣根「――――お前もヒーロー、やらないか?」


一方通行「………………は?」
398 :垣根「ヒーロー……か」 [sage saga]:2011/02/25(金) 14:37:22.72 ID:5dfQAuC+0

―――


〜路地裏〜


黒子「ジャッジメン………って、あら?」


スキルアウト達「」ボロボロ


黒子「またですの……。またどこの誰かは知りませんが先を越されてますの」ガクッ

少女「あ……あの」

黒子「あなたが通報をくれた方ですわね?」

少女「は、はい……」

黒子「では、事情聴取……の前にひとつだけ確認させてくださいませ」


  「――――“コレ”をやったのは、茶髪に長身の若い殿方ではありませんでしたか?」


少女「あ、はい! そうです! 私……このボロ雑巾になってる人達に絡まれて、ここまで連れ込ま
    れたんですけど……もうダメって時にその方がどこからか現れて……」

黒子「……で、この有り様ですのね」

少女「お礼も言えなかった……。私、ちゃんとお礼がしたいです。その人について知ってるのなら、
    是非教えてください!」
399 :垣根「ヒーロー……か」 [sage saga]:2011/02/25(金) 14:38:45.17 ID:5dfQAuC+0

黒子「お生憎、コチラでもその方については何の詳細も掴めてませんわ」ハァ

少女「そう……ですか」シュン


黒子(ここ一週間で何回目ですやら……。当初はまたお姉さまが先走ったかと疑いましたが、被害者
    の証言では特徴が“長身の殿方”。共通点は“茶髪”というだけですの…)

  (いつもコチラが現場へ到着する前に立ち去ってしまうということは、同業者とは言い難い)

  (くっ、こんな時、初春さえ居てくれれば………)

  (……いえ、居ない人をアテにしても仕方ありませんわね。これ以上は風紀委員の意地が許しま
     せんの! 見ていなさい――――)

  
  (―――――必ず近い内に尻尾を掴んでやりますわ!!)


―――


〜ファミレス〜


一方通行「……オマエ、最近やたら出掛けてると思ったら、ンなくだらねェママゴトしてたワケ?」

垣根「ママゴトじゃねぇ! 俺はこの街の平和ってヤツをだなぁ…」
400 :垣根「ヒーロー……か」 [sage saga]:2011/02/25(金) 14:39:43.42 ID:5dfQAuC+0

一方通行「はァ……だったら風紀委員でも警備員にでも志願すりゃ良いだろォがよ」

垣根「わかっちゃいねえな。テメェは何にもわかっちゃいねぇ」

一方通行「わかりたくもねェ。っつか俺、もォ帰ってイイ?」

垣根「ダメッ! ダメだっつってんでしょ! そこ座れ、オラ」

一方通行(面倒臭すぎて偏頭痛起こしそォ…)チャクセキ

    「ンだよ? その気色悪すぎるテンションは…」

垣根「とにかく! 俺は俺のチカラだけでこの街の平穏を護り続けるって決めたんだよ!」

一方通行「あァそォ良かったね精々頑張ってくださァい。言っとくが俺は絶対やらねェぞ」

垣根「何故? ホワイ? 理由を一応訊いておこう」

一方通行「だりィ、面倒臭い、億劫。以上」

垣根「全部似たような理由じゃねえか! 実質理由一つだけだよなそれ!? んなこと言わず
    にやろうぜ!」

一方通行「要するにただのボランティアじゃねェか。……イヤ、許可証とかそォいう手続きも
      ねェならそれ以上にタチ悪くねェかオイ?」

垣根「んな面倒臭ぇ常識的手順なんざ知るか。それよりこの未元物質で手っ取り早くだな」
401 :垣根「ヒーロー……か」 [sage saga]:2011/02/25(金) 14:40:46.95 ID:5dfQAuC+0

一方通行「っつーかオマエ、そンなことしてたらその内オマエの方が捕まンじゃねェの?」

垣根「は? なんで?」

一方通行「新聞一応見たがよォ、あれ明らかにやり過ぎじゃねェか。立派な傷害が成り立つぞ?」

垣根「へ? そう……? あれでもチカラは相当抑えてたんだがな。あいつら無駄に粋がるクセ
    して根性ねえから…」



削板「ぶふぇーーっくしょいんや!! ……誰か根性のないヤツが噂でもしてんのか?」



一方通行「もォ風紀委員とかに目ェつけられてておかしくねェだろ? どこのネジがブッ壊れて
      そンな奇行に至ったンだか知りたくもねェが、しばらくは自重しとけ。っつか、オマエ
      が面倒な事件起こしでもしたら同居人であるウチラが迷惑すンだよ。ましてや黄泉川は
      レッキとした警備員だ。どォしても正義に目覚めたっつーンなら、あの三下か黄泉川にでも…」


※垣根帝督は黄泉川宅に在住、更に一方通行とは同室です。アッ―――ではなく、いわゆるルームメイトです。


垣根「いや、あいつらには正直頼りたくねぇ。それに俺は事件起こすつもりなんざ毛頭ねえぞ?」

一方通行「俺らの立ち位置忘れてンじゃねェぞこのスカタン。その気が無かったとしても大災害
      を生ンじまうのが超能力者だろォが」
402 :垣根「ヒーロー……か」 [sage saga]:2011/02/25(金) 14:42:08.03 ID:5dfQAuC+0

垣根「……うーん」

一方通行「オイオイ、そンくれェ考えてから行動しろよ。オマエが暗部に居たってのが時々信じ
      られなくなるわ」

垣根「お前は最近どうよ? 最近はあいつら(打ち止め、番外個体)と戯れてるだけにしか見え
    ねえぞ?」

一方通行「何なら代わってみるかコラ? あのガキ共にずっと付き合ってられたら手伝ってやっ
      てもイイぜ?」

垣根「……やめとく。打ち止めはともかく番外個体は何か危ない気がする」

一方通行「お、第二位なだけはあるな。ソイツが賢明だわ」

垣根「んで、結局お前はどうすんの? 俺はまた事件起きたら行くつもりだけど…」

一方通行「懲りる前にやめとけっつったろォが! 風紀委員に連行されたオマエを迎えに行く
      なンて真っ平だっつーの!」




垣根「あぁ、その点については大丈夫。コッチには“かざりん”が居るし」
403 :垣根「ヒーロー……か」 [sage saga]:2011/02/25(金) 14:43:04.74 ID:5dfQAuC+0

一方通行「……オマエらの色恋にクチは出したくねェが、その“かざりン”ってのどォにか
      なンないワケ? 鳥肌立ってくるっつの…」

垣根「え? 何か問題あんの?」

一方通行「ハッキリ言って気持ち悪いンだよ」

垣根「…………」

一方通行「っつか、オマエの女は風紀委員だったよなァ? それって良いのかよ?」

垣根「大丈夫さ。あいつは見た目ほど間抜けじゃねぇ」

一方通行「どォせオマエが無理矢理巻き込ンだンだろ。……まァ良い、忠告はしたからな。
      あとは好きにすりゃあ良いが、くれぐれも派手にやンじゃねェぞ」

垣根「わかってるって――――お?」pirrrrrrrr


「もしもし―――――わかった」ピッ


一方通行「…………」

垣根「わり、早速事件だ。んじゃ俺行くからよ。ここは立て替えといてくれ」

一方通行「あァ? オマエ何ふざけた寝言――――」

垣根「――――じゃあなっ!」ビュン
404 :垣根「ヒーロー……か」 [sage saga]:2011/02/25(金) 14:43:45.45 ID:5dfQAuC+0


一方通行「………あンの野郎。目立つなっつったばっかなのに羽出して飛びやがって。注目
      浴びまくってンじゃねェか」


    「そンなに街の平和を守りてェンなら大人しく治安維持会にでも入ってろっつの…」


    「……くっだらねェ」
405 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/25(金) 14:45:55.73 ID:5dfQAuC+0
以上です
この二人が仲良いのを書きたかっただけです。後悔してません
即興で書き溜めたヤツなんで「何じゃコリャ?」ですがご容赦ください

お目汚し失礼致しました
406 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/25(金) 14:49:22.47 ID:y1kM6XoCo
乙ー

さあ、とっととスレ立てるんだ
407 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/25(金) 16:17:43.70 ID:WYhTq/BJo

ここから第一位と第二位によるプリキュアが始まるんだな
408 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/25(金) 17:03:32.68 ID:LyCaoQGB0
乙です。
垣根が黄泉川の家に居候……あんまりない設定で面白そう。


このスレで『座標移動と折り鶴』と『ウソツキと折り鶴』を投下した者です。
3作目ができましたので、投下します。
出演者は神裂とステイルです。
409 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/25(金) 17:05:33.94 ID:LyCaoQGB0
忘れてた…レスは5ついただきます
410 :女教皇と折り鶴 [saga]:2011/02/25(金) 17:06:27.33 ID:LyCaoQGB0
―イギリス清教「必要悪の教会」―


「うーん」

男のうなり声が、そばの部屋から聞こえてきた。

片手に書類を持ちながら、廊下を歩いていた神裂火織は立ち止まった。
聞こえてきた声は自分が今探していた人物のものだったからだ。

コンコン

「どうぞ」

一拍置いて返事が来た。
神裂は扉を開けた。

「……君か」
「探しましたよ、ステイル」

部屋には赤髪の神父、ステイル・マグヌスがけだるそうに座っていた。
411 :女教皇と折り鶴 [saga]:2011/02/25(金) 17:07:51.00 ID:LyCaoQGB0
「例の魔術結社の報告書です。近々作戦を決行すると」

「ふむ……」

 ステイルは神裂から受け取った報告書を読み始める。

「珍しいものがありますね」

 ステイルの前の机には、このイギリスではめったに見ない折り鶴があった。

「ああ、ただの研究さ」

 ステイルは報告書を見ながら答える。

「研究……」

 ステイルの研究とは、ただの折り紙の作り方を意味していない。
 つまり、これは魔術関係のものだ。

「土御門の使う魔術に興味を持ってね。制限付きとはいえ、奴の魔術はなかなか使える」

「そうですね」

 神裂も同僚の土御門元春とは、一緒に仕事をしたことはある。その中で見た、彼の魔術は確かに見事なものだった。
 彼が魔術を多用できない体であることが悔やまれる。

「これは触っても大丈夫でしょうか?」

「構わないよ。魔力は込めていないからね」

 神裂は机の上の折り鶴を手にした。
 赤い紙で作られた折り鶴は少し型くずれている。

(懐かしいですね)

 幼いころの記憶が蘇る。
 昔、よく折り紙遊びをした。大人顔負けの作品を作って、周りを驚かせることが楽しみだった。

「内容は把握した。まあ、手こずるものでもないだろう」

 ステイルはしゃべりつつ、報告書を神裂に返した。

「ええ、油断しなければ問題ないでしょう」

「そんなヘマはしないさ……ところで神裂」

「はい」

「少し聞きたいことがあるんだが……」

「何でしょう?」

 少し躊躇う素振りを見せた後、ステイルは口を開いた。

「君は折り鶴を作れるか?」
412 :女教皇と折り鶴 [saga]:2011/02/25(金) 17:10:26.70 ID:LyCaoQGB0
「見よう見まねでやってみたんだが、うまく作れなくてね……そのザマだよ」

「見よう見まねにしては、よくできていると思いますよ」

「しょせん出来損ないさ」

 神裂が褒め言葉を言っても、ステイルは不機嫌な表情を変えない。
 魔術の研究に関して、ステイルは人一倍熱心に取り組む。専門外の魔術とはいえ、なかなか思い通りの結果を出せないのが気に入らないのだろう。

「わかりました。昔作ったことがあるので、やってみましょう」

「すまない、神裂」

「これぐらい構いませんよ」

 机の上には折り紙の束があった。神裂はそこから一枚抜き取り、手早く折り始めた。

「……」

 ステイルは神裂の手元をじっと見ている。
 久々に折り紙を触るところを見られるのは、少しこそばゆい。

「できました」

 神裂は青色の折り鶴を完成させた。
 ステイルのものと比べると、その美しさは歴然としている。

「貸してくれ」

 ステイルは神裂の折り鶴を、手にとって観察し始めた。

「僕のものとは折り方が違うようだが?」

「折り紙には様々な流派がありますからね。土御門のものと違っていてもおかしくありません」

「折り方でも魔術の性質が変わる、ということか。奥が深いな」

 ステイルは神裂の折り鶴を自分のものの横に置いた。

「参考になりそうですか?」

「ああ。ただ、僕自身の知識が足りない。今度はもう少し別の方面から見てみる」

「研究もいいですが、たまには休んでくださいね」

 体から音を鳴らしてのびをするステイルに神裂は優しく言葉をかけた。

 目の前の同僚が、日頃どれだけ魔術の研究にどれだけ時間を割いているかはよく知っている。
413 :女教皇と折り鶴 [saga]:2011/02/25(金) 17:12:02.68 ID:LyCaoQGB0
「……っと、そうだ」

「?」

 ステイルは机の上の折り鶴に手をかざした。

「役目を果たした折り鶴は、すぐに後始末するものらしい。君のも構わないかい?」

「どうぞ」

 神裂が答えた瞬間、ステイルの手から炎が現れ、折り鶴を灰にした。

「それにしても、あなたが研究の手伝いをお願いするのも珍しいですね」

「少し行き詰まっていたからね……一人で専門外の研究をするのはやはり難しい」

「……ふふ、そうですね」

 神裂は口に手を当てなから微笑んだ。

「何だい?」

「いえ、昔のことを思い出して」



「あの子と出会ったころは、よくルーンの配置で口喧嘩していましたね」

「……」

 当時、ステイルは自分なりのルーンの配置を研究していた。
 彼が一人で黙々とルーンを配置していると、かつての親友が口出しをしてくることがあった。

 理論的には、多くの魔導書の知識を持つ親友の言い分が正しいはずだが、彼はそれをなかなか認めようとしなかった。

 結局、神裂が仲裁に入るまで口喧嘩を続けるというのがお決まりになった。

「あのころは自分の力を過信していたからね。正論をすんなり受け入れるほど大人ではなかった」

 ステイルは煙草をくわえて、火をつけた。
 その目はかつての自分を哀れむようだ。

「それがあったからこそ、あの子との絆が深められたのでしょう?」

「やがては失われる絆を、ね」

 ステイルはため息と共に、煙を吐き出した。


 今の親友は自分たちと過ごした日々を覚えていない。


「これ以上、あの子の記憶が失われることはありません。絆も作り直せます」

「上条当麻の受け売りかい?全く、あの男はどれだけ人に影響を及ぼせば気が済むんだ」

 ステイルがとある少年の名を、忌々しげに口にする。

 親友を救い出し、今は自分たちがいた場所に立つ少年の名を。

「……あの男のことを思い出すと疲れる。君の忠告通り休むとしよう」

 ステイルは椅子から立ち上がり、静かに部屋から出ていった。
414 :女教皇と折り鶴 [saga]:2011/02/25(金) 17:13:42.26 ID:LyCaoQGB0
「…………」

 親友と出会ってから、ステイルは少しだけ人に頼ることを覚えた。
 それは、彼が成長するきっかけとなった。

 ただ、素直に頼めない部分も未だにある。
 先ほど折り鶴を作るよう頼んできたときも、少し迷いが見えた。

(……私も人のことは言えませんが)

 天草式のみんなのこと、そして上条当麻のこと。

 自分も素直になり切れない部分が多い。



 そういえば。
 あの少年はまた厄介ごとに巻き込まれて入院中と聞く。

(千羽鶴でも送りましょうか)

 今までのお礼ではなく、早く治りますようにという純粋な想いなら、彼も受け取ってくれるかもしれない。

 神裂は彼が喜ぶ顔を思い浮かべて部屋を出た。

  了
415 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/02/25(金) 17:16:49.62 ID:LyCaoQGB0
以上です。お読みいただきありがとうございました。

このシリーズもこれで終わりです。
416 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/25(金) 19:03:13.48 ID:P7fYEOUoo

                i
      、        i!
      i,`ヽ、     i |
      i   丶、  ,i :|
       i;::_,、-、`1_ | .:|
      -'‐'"1i !、'i゛ヽ:;、__
       ヽ:::|| | /' _,、‐'" '`‐、
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                `''‐-?一
417 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/25(金) 20:49:31.99 ID:DNTECyyAO
ぐあぁっぐっとくるぅぅっ!!
折り鶴に優しさや決意が詰まっててやばい。
シリーズ乙です!
418 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/25(金) 21:35:41.80 ID:ip7vKWv7o
                i
      、        i!
      i,`ヽ、     i |
      i   丶、  ,i :|
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      -'‐'"1i !、'i゛ヽ:;、__
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         W'"?''‐-、_.     \
                `''‐--一

GJ
419 :小ネタ「しりとり?」 [sage]:2011/02/25(金) 21:40:33.05 ID:4aRnwm1h0
美琴と当麻の二人で勝負します
    
美「ちょっと、アンタいい加減勝負しなさい」
 
上「いやいや、食らったら死ぬような攻撃をする御坂と戦っても、結果は見えてるだろ」
 
美「論より証拠でしょうが!」
   
上「完全に逆切れなんじゃ?」
  
美「やるったらやるのよ」
  
上「夜も遅いし明日にしようぜ」
  
美「絶対にいや」
   
上「ヤバい、御坂の目がマジだ」
   
美「大丈夫、全力で殺してあげる」
   
上「ルンルン気分で殺さないで」
   
美「で?言い残しはないわね」
    
上「ねぇ、御坂さん、少し無理がありませんか?」
  
美「簡単には諦めないわよ、普通」
  
上「嘘だ、絶対に」
   
美「にわかにも信じて無いのね」
   
上「寝首に襲ったりするなよ」
  
舞「よくわからん」
    
二人「「終わった〜」」
  
舞「??」
   
二人はその後、なかよさそうに歩いていたそうだ
420 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/25(金) 21:43:32.53 ID:6AE/LUG7o
「が」から「か」はおkルールなのか
そして唐突に表れた舞夏にふいた
421 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/26(土) 00:16:36.89 ID:+BTEEKVDO
二人きりでやったら延々続きそうだなww
422 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/02/26(土) 00:46:30.97 ID:UAh7JE4Y0
>>419
乙。こういうトリッキーなの大好きですw

>>434
死ね
423 :学園都市の天使 1/14 [sage saga]:2011/02/26(土) 00:47:02.15 ID:UAh7JE4Y0
滝壺と浜面で14レスもらいます
多分ほのぼの



「ええなぁ……天使」
「天使!? あんな恐ろしいもんのどこがいいんだよ?」
「は? 何言うとん」
「天使って、だって、あれだろ……神の使いの……」
「そうや。間違っても『天の子』と書いて『天子』やないで。さすがに僕かてヒゲのおっさんには興味ないし」
「その、神の力の何が『ええなぁ』なんだよ」
「ちょっとした噂を小耳に挟んでな。何でも最近、学園都市に天使が出没するんやて」
「で、出るの!? 学園都市で!?」
「お化けちゃうで。天使やで。そのリアクションはおかしいやろ」
「ぶっちゃけ、お化けの方がまだ手に負える気がする」
「? よく分からへんけど続けるで。その天使は、きれーな光り輝く翼を背中から生やした小柄な少女の姿をしとるんやて」
「あ。そういう……」
「何いきなりストンと納得しとんの。ほんま今日おかしいで」
「何でもねえよ」
「そお? でな、その天使は学園都市の色んな場所で目撃されてて、中には実際に話をした人もいるらしいんや」
「人見知りっぽいのにな」
「天使の何を知っとるっちゅーねん。勝手に弱虫属性つけんなや。いや、大好物やけども」
「悪かったよ。いやあ、すごいすごい」
「すごいのはこれからやで。その天使は中々現れない上に、見つけてもすぐにふっと消えてしまうんや」
「天使っていうんだから、それくらい出来そうなもんだな」
「そんでな、そのレアな天使と、好きな子と2人一緒にいる時に出会うことが出来たら、そのカップルは永遠に結ばれるんやて」
「……そんなことできるわけないだろ」
「夢のないこと言うなやー。信じたってええやろー」
「そもそもカップルがどうたらこうたら言ったって、お前は相手がいないだろ。俺だっていないけどさ」
「いやいやいや、僕が注目してるのはそこやないねん」
「じゃあ何をそんなに興奮するんだよ」
「だって、天使やで、てんし! チャンスがあるなら見てみたいわー。そらもう、どんだけ可愛いことか!」

「ふわふわの羽根! 優しい瞳! ロングでウェ〜ブな金髪!」
「完璧なまでに癒し系に違いないで……」

「その幻想は早いうちに殺しておいた方がいい。本場の天使はヤバイ。ヒゲのおっさんで我慢しとけ。な」
「カミやんはさっきから一体どんな天使を想像しとるん?」

424 :学園都市の天使 2/14 [sage saga]:2011/02/26(土) 00:47:36.38 ID:UAh7JE4Y0

滝壺「……という話を、ちょっと前に道端で盗み聞きしたの」
浜面「そういえば、この間そんなような噂を絹旗あたりから聞いたかもしれねえ」
滝壺「はまづら。どう思う?」
浜面「ん? そうだな……いいんじゃねえか? ロマンチックで。まあ、俺はあんまりそういうの信じn
滝壺「よかった。はまづらも信じるんだね」
浜面「え」
滝壺「一緒に天使を探しに行こう。はまづらと2人で天使に会いたい」
浜面「ま、待て滝壺。まさかお前、本当に天使がいるとか思ってるんじゃ」
滝壺「大丈夫。私は人探しは得意だから。きっと天使を見つけて見せる」
浜面「冷静になれ。見つけるってのは探し物が実在することが前提で成り立つもんだぞ。よく考え直せ滝壺」
滝壺「はまづらは、私と永遠に結ばれたくない?」


――じー……


浜面「よォし、出発だ!! 滝壺、準備はいいかッ!?」

425 :学園都市の天使 3/14 [sage saga]:2011/02/26(土) 00:48:17.43 ID:UAh7JE4Y0

滝壺「地下街のゲームセンターに、割と目撃情報があるみたい」
浜面「天使ってゲーマーなのか?」
滝壺「プリクラの機械の前でぽつんとしてる姿を何度か発見されてるって」
浜面「天使がプリクラか……写るのか?」
滝壺「分からないけど、もし会えたら3人で撮ろう」
浜面「絶対シュールだぞそれ」


滝壺「……プリクラって、この3台だけ?」
浜面「そうみたいだな。で、一番力が入ってるのはこのコスプレプリクラか……」
滝壺「大丈夫。さりげなくバニーコスが無いかチェックするはまづらを私は応援してる」
浜面「天使は! 天使はいないみたいだな滝壺!!」


浜面「どうする? ここで待ってたって仕方ねえよな」
滝壺「そうだね。色々と情報は集めてあるから。他のところに行ってみよう」
浜面「真剣なんだな。次はどこだ?」
滝壺「その前に、折角だから一緒に撮っていこうよ」
浜面「ぷ、プリクラを? あの、もしかして」
滝壺「コスプレじゃないやつね」
浜面「……いけずぅ……」

426 :学園都市の天使 4/14 [sage saga]:2011/02/26(土) 00:48:49.12 ID:UAh7JE4Y0

浜面「学校か……懐かしい響きだ」
滝壺「現役の高校生のはずなのにね」
浜面「で、この高校に天使が出るのか?」
滝壺「うん。ここの学食の券売機の前で、たのしそうにメニューを選ぶ姿が稀に目撃されてるんだって」
浜面「親しみやすそうな天使だな」
滝壺「私たちは若いから、学生の振りをして入ればきっと大丈夫」


浜面「これか。券売機」
滝壺「何の変哲もないね」
浜面「メニューも普通、か。学園都市特有の危ない実験定食みたいなのは無いんだな」
滝壺「天使は普通の食事を楽しんでるんだね」
浜面「塩ラーメンとか食ったりすんのかな……」


浜面「で、ここにも天使はいないな。他の場所の情報もあるんだろ?」
滝壺「まだ行ってないところはあるよ」
浜面「じゃ、さっさと行こうぜ。何学区のどこ?」
滝壺「はまづら。きつねうどん食べたい」
浜面「……もう」

427 :学園都市の天使 5/14 [sage saga]:2011/02/26(土) 00:49:17.30 ID:UAh7JE4Y0

滝壺「ここ。この大通り」
浜面「人がいっぱいいるじゃねえか。結構露出高くないか? 天使」
滝壺「休日だから余計に人が多いね。はまづら、掴まっててもいい?」
浜面「ん? おう。離れんなよ」
滝壺「9月の事件でこの辺りはボロボロになったって聞いたけど、今は見る影もないね。お店もたくさん開いてるし」
浜面「さすがは学園都市だよなあ」
滝壺「天使がどの辺りに現れるのかよく分からないから、端から端まで歩いてみよう」
浜面「歩くのはいいけど、結構長いぞ」
滝壺「疲れたら途中のカフェか何かで休めばいいよ」


滝壺「はまづら。あのストラップかわいい」
浜面「そうだな」

滝壺「携帯の新機種が出てるね」
浜面「とうとうナノ単位の薄さになったか」

滝壺「かっこいい車が留まってるよ」
浜面「何? どれ? おお!! ユーノス! 目がパカパカ開くやつだ! 久しぶりに見た!」
滝壺「今日は歩くからピッキングは無しだよ」

滝壺「この靴どうかな?」
浜面「いや。滝壺にはもっとこう、春らしいというかだな、紐系の……」
滝壺「ジャージに合わせるとやるせないことになるよ」

滝壺「かわいいカフェがあるよ」
浜面「休んでくか」
滝壺「うん」


浜面「……って全然探してなくない!?」

428 :学園都市の天使 6/14 [sage saga]:2011/02/26(土) 00:50:15.57 ID:UAh7JE4Y0

滝壺「一応、それらしい人影がないかどうか探しながら歩いてはいるんだけど」
浜面「それらしいっつってもなあ……あ、カフェオレちょうだい。冷たいやつ」
滝壺「私はミルクティー」
店員「かしこまりました〜」

浜面「この通りは残り半分くらいか。次の情報はあるのか?」
滝壺「ううん。ないよ。ここで最後」
浜面「そっか。残念だったな」
滝壺「まだ半分残ってるから。終わったみたいに言わないで」
浜面「悪い悪い。そうだ、俺ちょっとトイレ行ってくる」
滝壺「分かった」

滝壺「…………」

滝壺「天使、か。本当に永遠に一緒にいさせてくれるのかな?」
滝壺「……外、日が傾いて来たみたい。楽しかったけど、もうちょっとで終わりだね」

滝壺「……」


滝壺「東南東から信号が来てる」ガタッ



浜面「おっす、お待たせ滝壺ー……あれ?」

429 :学園都市の天使 7/14 [sage saga]:2011/02/26(土) 00:50:42.67 ID:UAh7JE4Y0

滝壺「何だろう……AIM拡散力場が、いきなり歪んだ感じ」
滝壺「確か、前にもあった。あの時はもっと気配が遠かったけど……もし危険なものだったら、はまづらは」


滝壺「? おんなのこ? でも、歪みは確かにあそこから……」


風斬「あの……私が、何か……?」


滝壺(! ……この子の背中から生えているのは)
滝壺(……まるで)


滝壺「…………天使?」


風斬「は、え、そのう……学園都市製、ですけど……」

430 :学園都市の天使 8/14 [sage saga]:2011/02/26(土) 00:51:48.80 ID:UAh7JE4Y0

滝壺「私は……滝壺理后と申します」
風斬「あっ、これはどうもご丁寧に……私は風斬氷華といいます」


滝壺「……」ジー
風斬「……」オドオド


滝壺「かざきり」
風斬「は、はい?」


滝壺「かざきりは、カップルを永遠に結ばせてくれるって聞いたけど、ほんとう?」

風斬「へ?」



滝壺(大丈夫。かざきりは危険なものなんかじゃない)

431 :学園都市の天使 9/14 [sage saga]:2011/02/26(土) 00:52:17.84 ID:UAh7JE4Y0

風斬「そ、そんな噂になっていたんですか」
滝壺「かざきりは、地下街のゲームセンターでプリクラの前でよくたそがれてるんだよね」
風斬「思い出に浸る姿が注目を浴びてたなんて……」
滝壺「かざきりは、普通の高校の学食でお昼ご飯するのが好きなんだよね」
風斬「プライベートタイムの密かな楽しみだったのに……」
滝壺「それで、かざきり。例の噂はほんとうなの?」
風斬「えーと……」

風斬「恋愛成就を期待して探してくれていたなら……ごめんなさい」

風斬「私には、物を破壊する力しか無いんです」
風斬「永遠を生み出すことなんて出来ません……それに」

風斬「あなたのその願いは、きっと天使なんかに頼らなくても、簡単に叶っちゃいますよ。滝壺さん」

滝壺「? …………」
滝壺「あ……はまづらだ」

432 :学園都市の天使 10/14 [sage saga]:2011/02/26(土) 00:53:12.07 ID:UAh7JE4Y0

風斬「あなたを探しに来たみたいですね。もうすぐこっちに気づくんじゃないですか?」
滝壺「かざきり。体が透けてる」
風斬「今日はもうおしまいみたいです。自分でも次にどこに現れるか分からないの」
滝壺「かざきり」
風斬「彼氏さん。大事にしてくださいね」

風斬「じゃあ……」

滝壺「かざきり。私はかざきりを応援してる」

風斬「え?」
滝壺「大丈夫だからね。かざきりは、きっと大丈夫」
風斬「……」
滝壺「私がかざきりを応援してるから……」

滝壺「また、会おうね」

風斬「……」
風斬「……はい」

433 :学園都市の天使 11/14 [sage saga]:2011/02/26(土) 00:53:47.45 ID:UAh7JE4Y0

浜面「もぉぉぉぉぉぉ!! 滝壺ォォォォォィ!! 人が便所行ってる間に放浪しないで下さいよォォォォォ!!」
滝壺「はまづら。天使に会えたよ」
浜面「誰かに攫われでもしたらどぉぉぉぉぉぉしようかと……何だって?」
滝壺「友達になったの」
浜面「…………」
滝壺「…………」

浜面「……そっか。よかったな」
滝壺「うん。でもね、やっぱり浜面と一緒に会いたかったな」
浜面「あー……いいっていいって。今回は滝壺一人だけで」
滝壺「今回は? どうして?」
浜面「だって、いつもは俺ばっかりが天使に会ってるからな。たまには滝壺の番ってことで」
滝壺「いつも? はまづら、天使に会ったことがあるの?」
浜面「うん? しょっちゅうだぞ?」

434 :学園都市の天使 12/14 [sage saga]:2011/02/26(土) 00:54:30.87 ID:UAh7JE4Y0



浜面「だって、俺の天使は、滝壺だから……な」



435 :学園都市の天使 13/14 [sage saga]:2011/02/26(土) 00:55:21.38 ID:UAh7JE4Y0

滝壺「は、はまづら……」
浜面「いやあ、ははは……ちょうどイルミネーションも灯ってきたところだし、ちょっとクサイ台詞を……」

絹旗「超キモイです。今世紀最悪です」

浜面「うおわぁあああ!? 絹旗!? いつからそこに!!!」
絹旗「そのうろたえっぷりが今世紀二番目にキモイです。超死んでください」
浜面「マジか……聞いてたのか……やべえ、本当にちょっと死にたい」
滝壺「大丈夫だよ、はまづら。私はそんな街灯にテンション上がっちゃってポエマーしちゃうはまづらを応援してる」
浜面「忘れて! もう忘れてください滝壺さん! 絹旗も!!」
絹旗「当たり前です。私が浜面の超キモイドヤ顔なんてわざわざ記憶に留めておく必要は超ありません」
浜面「うわあああああ飛びてぇええええ屋上から飛びてぇよォ――――!!」

滝壺「……ふふ」

436 :学園都市の天使 14/14 :2011/02/26(土) 00:56:11.07 ID:UAh7JE4Y0

   ・   ・   ・

絹旗「一緒にプリクラを撮って、リーズナブルな学食でランチ。大通りで腕を組んでウインドウショッピング、と」
絹旗「天使を口実にしたはまづらとのデートプラン。の、はずだったんですよね」
絹旗「まったく、超回りくどいことをしたものです。浜面なら滝壺さんが連れてってと言えば、二つ返事でホイホイどこへでも行くでしょう」
滝壺「そうかな? でも、やっぱりデートに誘うのって恥ずかしいし」
絹旗「その照れ所が超よく分かりません。一緒にロシア旅行までした仲じゃないですか」
滝壺「あれは旅行じゃないよ。はまづらは、私を助けるために命がけで闘ってくれたの」
絹旗「超そこまでやっておきながら、今更デートにも誘えないとは超どういうことですか」
滝壺「それとこれとは話が別なの」
絹旗「やっぱり分かりませんが……ま、ほぼ上手くいったんじゃないですか? 私には浜面が超キモかったという印象しかないですけど」
滝壺「うん。友達も出来たし、すごく楽しかった。きぬはた。協力してくれてありがとうね」
絹旗「浜面に天使の噂を聞かせておいたことですか? 大した手間じゃありませんよ。ところで、友達というのは?」

滝壺「……学園都市の、天使だよ」

絹旗「…………」

絹旗(このバカップル超ヤバイです)



おわわ
437 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/26(土) 00:58:54.23 ID:VSFxR2AL0
おつおつ
可愛くて仕方が無かったけど>>422で吹いた
438 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/26(土) 00:59:00.94 ID:UAh7JE4Y0
以上です。

かわいそうなはまづら。
439 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/26(土) 01:06:36.60 ID:oQuingky0
おつ!
風斬と滝壺のマイナスイオンぷりったらありゃしねぇ
そして>>422が素晴らしい
440 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/02/26(土) 01:25:49.31 ID:yYslVBs00
乙。癒された。
そして>>422は今後参考にするわ。
441 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/26(土) 02:39:25.73 ID:N68DQIKDO
はまづら可愛いよはまづら
442 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/26(土) 03:20:43.57 ID:K12PWTGQo
乙!
ロシアから学園都市に戻ってくる途中に浜面が爆発する話が読みたい
443 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/02/26(土) 04:36:40.05 ID:9+cTOC0AO
乙!>>422も素晴らしいけど文も面白いって最高です
風斬と滝壺の二人も相性いいし言うこと無しですね浜面爆ぜろ

そんな中6レス下さい、浜面の様な人物が活躍する話です
色々崩壊で意味分かりませんが深夜という事で許して下さい
444 :浜津ライダー零 1/6 [sage saga]:2011/02/26(土) 04:38:35.34 ID:9+cTOC0AO
日曜日、AM8:00

チャチャッ チャチャッ チャチャッチャチャッチャンチャンチャーン


インデックス「おお……」ワクワク

上条「何見てるんだ、インデックス」

インデックス「とうまは知らないの?
       この超人気次世代ヒーロー番組を」

上条「……何の事だ……?」

インデックス「黙って見てれば分かるかも!」


―――


学園都市に巣くう闇を生きる者達、通称「暗部」。
その暗部でただ一人清くあろうとするヒーローが居た。
彼の名は――浜津ライダー零。


浜津「また悪いヤツが暴れてるって!?」

フレンド「結局、そういうヤツはしぶといって訳よ」

麦菜「ヒーロー、出番よ」

浜津「ああ……行って来る!」

フレンド「…………浜津、行っちゃったね麦菜」

麦菜「そうね……無事に帰って来れるといいけど」


―――


上条「いつぞや殴ったスキルアウト……?」

インデックス「浜津は普段は無能力者として生活してるんだけど、
       悪い敵が出たらヒーローに変身するんだよ!」
445 :浜津ライダー零 2/6 [sage saga]:2011/02/26(土) 04:39:15.22 ID:9+cTOC0AO
街中

アナ「こちら××学区の交差点です!
   シルクフラッグと名乗るパワードスーツを来た何者かが暴れています!」

シルクフラッグ「浜津ライダーはまだですかね……。
        早く来ないと……超取り返しのつかない事になりますよ!」

佐天「誰かー!!」 初春「助けてー!!」 黒子「ですのー!!」

シルフラ「さあて……超破壊してあげましょうか 浜津「待ちやがれ!」

シルフラ「来ましたね……!」

浜津「変……身! とうっ!」


―――


インデックス「浜津はベルトに義増IDカードを差し込んで変身するんだよ!
       魔術的にも札というのは非常に有効であって云々かんぬん」

上条(偽造ID……?)


―――


浜津「浜津ライダー零!」

シルフラ「浜津ライダー……その体、
     無事で済むとは超思わないで下さいよ」

浜津「望む所だ……行くぞ!」


―――


上条「浜津ライダーは何使って戦うんだ?」

インデックス「見た目は小さめなんだけど強力な光線が出る銃を使うんだよ!」

上条「へー」

インデックス「でも一番はやっぱりトドメのキックかも!」

上条「結構原始的なのね」
446 :浜津ライダー零 3/7 [sage saga]:2011/02/26(土) 04:42:21.02 ID:9+cTOC0AO
浜津「食らえ!」ギュワン ギュワン

シルフラ「ちっ……超厄介な武器ですね」

浜津「悪い事は言わない、大人しく退け!」

シルフラ「くっ……だったらこれはどうですか!」

滝粒「うぐっ……助けて……はまづらいだー」

浜津「滝粒!? どうしてここに……」

滝粒「電波を受信したのでふらっと」

シルフラ「この女の命が超惜しかったら大人しくしてください」

浜津「……分かった」

滝粒「はまづらいだー……ごめんね」


―――


上条「おいおい、何かヤバいんじゃねえか!?」ドキドキ

インデックス「しっ……番組中はお静かに」

上条「上条さんもこの展開に目が離せません!」

インデックス「ちなみに滝粒ってのはこの番組のヒロインなんだよ。
       たまにこうやって捕まっちゃうのがアレかも」

上条「ヒロインの宿命なんだよ」

インデックス「それは私もヒロインだから分かるかも」

上条「それにしてもこの敵もヒロインも可愛いな……」

インデックス「とうま……スルーの上にそれはどうかと思うんだよ」

上条「はっ! ほっ、ほら続き続き!」
447 :浜津ライダー零 4/7 [sage saga]:2011/02/26(土) 04:42:49.33 ID:9+cTOC0AO
博士『諦めるのは早いぞ、浜津ライダー』

浜津「通信……博士か、でもどうしろって言うんだよ!」

博士『その銃にスピーカーが付いてるのは知ってるな?』

浜津「ああ……これが何の役に立つんだ?」

博士『銃に義増IDを差し込むんだ。そしてボタンを押せ』

浜津「……分かった、やってやるよ!」

シルフラ「何を超ゴチャゴチャ言ってるんですか浜津ライダー!」

浜津「行くぞ!」


―――


インデックス「補足だけど浜津ライダーの正体浜津は一度生死をさ迷う大怪我をしたんだよ。
       そこを博士が見つけて改造して浜津ライダーになったんだよ!」

上条「王道のパターンだな」

インデックス「さらに言うと、浜津はロシアからの帰りの飛行機で、
       謎の爆発事故に会って重傷を負ったんだよ」

上条「何で爆発したんだ?」

インデックス「さあ?」
448 :浜津ライダー零 5/7 [sage saga]:2011/02/26(土) 04:44:03.08 ID:9+cTOC0AO
浜津「食らえシルクフラッグ!」

キイン

シルフラ「な、なんですかこの超嫌な音は……力が……」

浜津「す、すげえ! どうなってんだ?」

博士『対敵用の特殊な音を出して相手を無力化しているのだ』

滝粒(私もなんか苦しい……)

シルフラ「く、おのれ浜津ライダー!」

浜津「トドメだ! とうっ!」

滝粒「あれは浜津ライダーの必殺技……」

浜津「アンダードッグキイィィィック!!!」

シルフラ「ぬわあああ!!!」

浜津「楽勝だよ、悪の手先」


―――


上条「うおお!! かっけえ浜津ライダー!
   最後の決め台詞はアレだけど!」

インデックス「やっぱり浜津ライダーは最高なんだよ!
       でも最後の決め台詞はアレかも!」
449 :浜津ライダー零 6/7 [sage saga]:2011/02/26(土) 04:44:35.13 ID:9+cTOC0AO

シルフラ「くっ……はっ、パワードスーツが……」

浜津「どんな顔してたんだ……って小さい女の子!?」

シルフラ「しっ、失礼ですよ! こんなレディに対して小さいとか超失礼です!」

浜津「はあ……それにしても何でこんな事を……?」

シルフラ「私は……気付いたら戦う事しか出来ない様に改造されてました……。
     もう普通の生活は私には超無理なんです、だから戦うしか……」

浜津「ていっ」デコピン

シルフラ「いたっ」

浜津「誰がそんな事決めたんだよ。お前は本当はもっとイイ奴なんだろ?」

シルフラ「…………」

浜津「シルクフラッグ、俺と来ないか? 楽しい仲間も居るぜ」

シルフラ「浜津ライダー……」

滝粒「シルクフラッグ、一緒に行こう?」

浜津「迷うなよ。俺達はもう……仲間だ」

シルフラ「……はい!」


―――


上条「……浜津ライダ……俺も今度ああいう事言ってみようかな」

インデックス「とうまはその必要は無いかも」

上条「どういう事?」

インデックス「自分で考えて」
450 :浜津ライダー零 7/7 [sage saga]:2011/02/26(土) 04:45:44.14 ID:9+cTOC0AO

フレンド「麦菜、浜津ライダー今日も頑張ってたね」

麦菜「そうね、新しい仲間も増えたし」

フレンド「みんなで居ると毎日が楽しいって訳よ!」

麦菜「ふふふ、そうね……」

麦菜(浜津……いや、浜津ライダー)

麦菜(せいぜい今の内に幸せな時を過ごしな……アンタを倒すのは……)

フレンド「麦菜どうしたの? 怖い顔して」

麦菜「何でも無いわ。……ふふふ」


次回予告

シルクフラッグも仲間に入れ平和な時を過ごしていた浜津。


シルフラ「この映画館が超オススメです!」


しかし、休みの日に入った寂れた映画館で浜津は最大の危機に陥る。


???「はーまづらいだぁ……ブチコロシカクテイね……!」

フレンド「結局、助けて浜津ライダーって訳よ!」


次回! 浜津ライダー零!
真っ二つの危機 フレンドを救え!

浜津「早起きくらい楽勝だ!」

滝粒「大丈夫。私は起きれないみんなを応援してる」


     提供

  学園都市暗部協会

    アイテム

    メンバー
451 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/26(土) 04:47:23.67 ID:9+cTOC0AO
以上です。レス数がどうみても7でした
深夜という事でどうか一つ……失礼しました
452 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/26(土) 05:17:32.92 ID:iuMad3FAO
なにをk<このコメントは大破しました>
453 :HEROへの質問1/3 :2011/02/26(土) 06:34:21.28 ID:bm2EvrZx0
記者:  こんにちは
上条:えっ、
記者:   こんにちは
上条:おはようございますなんじ
記者:こ、ん、に、ち、は
上:はい、こんにちはビクビク
記者:では第一の質問ですが、どうしてアナタは、そんなにたくさんのフラグを持っているのですか?
上:フラグ?ないない、ありえませんよ
記:……第二の質問ですが、一万枚近くあるファンレターをどう解釈しますか?
上:俺の事可哀想な奴だと思ってるんだよ
記:この馬鹿……第三の質問ですが、目の前で死のうとする少女と地震で閉じ込められた27人、どちらかしか助けられないとして、どちらを助けますか?
上:じゃ先ずは、そのどちらかしか救えないって幻想をぶち壊す。それで全員助ける
記:ありがとうございました
454 :HEROへの質問2/3 :2011/02/26(土) 06:48:03.14 ID:bm2EvrZx0
記:こんにちは
一方:こンにちは
記:第一の質問ですが、子供達に対していいたいことは?
一:悪い大人に気ィつけろ
記:第二の質問ですが、幼女に対し犯罪行為をする大人に一言
一:あァ!!なにやってンですかァロリコン共がァ
記:第三の質問ですが、目の前で死のうとする幼女と、アナタの後ろでこけて怪我した打ち止めとどちらかしか助けられないなら、どちらを助けますか?
一:打ち止め
記:ありがとうございました
455 :HEROへの質問3/3 :2011/02/26(土) 07:05:27.97 ID:bm2EvrZx0
記:こんにちは
浜面:あ、どうもご丁寧に、じゃなくてここどこ?
記:第一の質問ですが、アナタへのファンレターは0です。どう思いますか?
浜:どう思いますって別にそんな……滝壺?
記:あ、落ち込んだ!第二の質問ですが、仕事仲間にバニー好きがバレたらどうしますか?
浜:ぐはっ、いいんだ……もう
記:帰ってこ〜い、第三の質問ですが、麦野さんに追われる滝壺さんと、滝壺さんに(精神的に)追い詰められてる麦野さんどちらかしか助けられないなら、どちらを助けますか?
浜:関わらない!それが一番……あ、やっぱり滝壺
記:ちっ、ありがとうございました
456 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/26(土) 15:08:51.80 ID:cG6zPtPP0
やべぇよおい

とあるラジオ公開収録当たっちゃったよ
457 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/26(土) 18:13:06.46 ID:mz5txIB40
キャラごとの味が出てて、読みやすかった。乙です。
ほかのキャラのバージョンも見てみたいですね。

>>456
おめでとう。
458 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/26(土) 19:12:48.26 ID:iuMad3FAO
>>456
マジか!? kwsk
459 :調子に乗って1/4 :2011/02/26(土) 19:23:04.25 ID:bm2EvrZx0
記:こんにちは
オルソナ:いったい、ここはどこでございましょうか?
記:第一の質問ですが、その天然っぷりはわざとですか?
オ:はい、こんにちは
記:第二の質問ですが、ファンの皆さんに何か言いたいことはありますか?
オ:これは、わざとではございませんよ
記:第三の質問ですが、アニェーゼとアンジェレネではどちらが好みですか?
オ:まあまあ、ファンですかありがとうございます
記:ありがとうございました
460 :調子に乗って2/4 [sage]:2011/02/26(土) 19:40:24.36 ID:bm2EvrZx0
記:こんにちは
エツァリ:はい、こんにちは
記:第一の質問ですが、結構ファンが多いそうですね、どう思いますか?
エ:おや、自分にファンですか結構嬉しいですよ
記:第二の質問ですが、御坂一筋というのは本当ですか?
エ:えぇ、そうですね、彼女を影から見守っています
記:第三の質問ですが、御坂美琴さんと妹さん(9968人)、どっちが好みですか?
エ:それはもちろん姉の方です
記:ありがとうございました
461 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/26(土) 19:47:05.63 ID:Gnesg+7SO
書きながら投下してる?
462 :調子に乗って3/4 [sage]:2011/02/26(土) 19:54:22.21 ID:bm2EvrZx0
記:こんにちは
ステイル:いったい僕になんの用だ
記:第一の質問ですが、その煙草は本物ですか?
ス:質問しているのは僕の方だ!もう一度言う何の用だ
記:第二の質問ですが、幼児体系はお好みですか?
ス:いい加減、答えてくれ何のつもりだ
記:禁書目録と月詠小萌が告白してきたらどっちを選びますか?
ス:そ、それは!いや、話をそらすな真面目に答えろ
記:ありがとうございました
463 :調子に乗って4/4 [sage]:2011/02/26(土) 20:10:04.75 ID:bm2EvrZx0
記:こんにちは
冥土帰し:君はどこか悪いのかな?
記:第一の質問ですが、その顔は生まれ付きですか?
冥:すまないが、その質問には応じれないな、わかるね?
記:第二の質問ですが、アナタに不可能はありますか?
冥:無いと言いたいけどね、一人救えなかったことがあるのも事実だよ
記:第三の質問ですが、上半身と下半身を切り裂かれても、戻せますか?
冥:もちろんだ、僕の患者は必ず助ける
記:ありがとうございました
464 :調子に乗って [sage]:2011/02/26(土) 20:15:31.24 ID:bm2EvrZx0
>>461
第一の解答です
あ、うつった
書きながらですよ
思い付きなんで今度こそ
ありがとうございました
465 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/26(土) 20:18:48.80 ID:umxkxjVgo
半年ROMれ
466 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/26(土) 20:21:51.48 ID:Gnesg+7SO
>>464
本当に調子乗ってんな
書きながら投下はマナー違反
ネタはいいんだから、次からは書き溜めて投下するんだな
467 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/26(土) 20:23:54.46 ID:iuMad3FAO
もうちょっと 柔らかく言おうず
468 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/26(土) 20:24:03.80 ID:bQXGgAtN0
>>464
書きながらだと時間かかるし、その間他の人が投下出来なくなるから
書き溜めてから投下してほしいな。今度から気をつけてね
469 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/26(土) 20:31:09.61 ID:Ktr1KQOfo
テンプレに明記するか

@@@テンプレ用
投下はながら厳禁を明記
470 :調子に乗ってすいませんでした [sage]:2011/02/26(土) 20:33:58.89 ID:bm2EvrZx0
>>466&>>468
反省してます、次からそうします
お付き合いいただきありがとうございました
471 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/26(土) 20:50:31.04 ID:qUyWyF7g0
>>470は違いそうだけど、
PC自体初心者だと、メモ帳の存在すら分からない人もいそうだ
あとさりげなくExcelが便利なこととか
無料で使い易いサク何とかというエディタが世の中に存在することとか

そうすると、スレの書き込み欄で書く方法しか分からないかも
472 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/26(土) 21:15:40.55 ID:s27vq9dDO
>>471

初心者ナメすぎwww
473 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/26(土) 21:46:09.24 ID:oRZsS4570
このタイミングで初心者が投下

・黄泉川家+番外さんのほのぼの(たぶん)
・テーマは花粉症
・毒舌番外さんとヘタレ一方さん
・カプは特に意識してないです

8レスほど戴きたい
474 :一方通行「へっくしょン!」1/8 [sage]:2011/02/26(土) 21:47:16.98 ID:oRZsS4570
打ち止め「どうしたの?風邪?って、
     ミサカはミサカは唐突にくしゃみをしたあなたを心配してみたり」

一方通行「知らねェ。どォせ誰かが噂でもしてンじゃねェの?」ズビッ

番外個体「ぎゃはっ。何その自意識過剰。マジでウケるんですけど」ケタケタ

一方通行「ンだとこの…ッくしょン!」

打ち止め「本当に大丈夫?って、ミサカはミサカはさらに心配」

番外個体「風邪ならさっさと拗らせて[ピーーー]」

一方通行「うるせェ。てめェが死…ッくしょン!」

番外個体「うわ、きったね」

一方通行「」
475 :一方通行「へっくしょン!」2/8 [sage]:2011/02/26(土) 21:48:56.87 ID:oRZsS4570
芳川「花粉症じゃないかしら」

一方番外止め「花粉症(ォ)?」

打ち止め「花粉症って何?って、ミサカはミサカは質問してみる」

芳川「杉やヒノキの花粉に対するアレルギー症状のことよ。
   具体的には、くしゃみや鼻水が出たり、目が痒くなったりするの」

打ち止め「何だか今のこの人に当てはまるかもって、ミサカはミサカはちょっと納得」
476 :一方通行「へっくしょン!」3/8 [sage]:2011/02/26(土) 21:50:03.57 ID:oRZsS4570
一方通行「芳川、ティッシュ」

芳川「はい」

一方通行「」チーン

ピロリロリーン

一方通行「あァ?」

番外個体「花粉症で涙目の学園都市第一位とか、マジで胸熱ww」

一方通行「消せ!今すぐに消せ!」

番外個体「聞こえにゃーい。あと、MNWにも画像ばら撒いておいたから安心してね」ケタケタ

打ち止め「あ、本当だって、ミサカはミサカはあなたの画像を確認中」MNW接続中

一方通行「」
477 :一方通行「へっくしょン!」4/8 [sage]:2011/02/26(土) 21:51:17.11 ID:oRZsS4570
一方通行「つーかよォ、花粉症ってこんな急に発症するもンなのか?
     去年までは何ともなかったンだが」

芳川「花粉症なんて大概そんなものよ」

芳川「それにあなた、去年の今頃は日常的に反射を使えたでしょう?」

一方通行「あ」

芳川「今まで余計な刺激を反射してきた分、外界からの刺激に必要以上に過敏になっているのかもしれないわね」

番外個体「無菌培養ってのも考えものだよねー」ケタケタ

一方通行「うるせ…くしゅン!」ズビッ

番外個体「ていうかさー、節電モードでも最低限の反射が出来るなら、
     紫外線を反射する前に花粉を反射しろって話だよね。
     それならこの白モヤシ状態も解消できるし、一石二ちょ…ッくしゅん!」

一方番外止め芳川「え?」
478 :一方通行「へっくしょン!」5/8 [sage]:2011/02/26(土) 21:52:25.81 ID:oRZsS4570
打ち止め「もしかして、あなたも花粉症?って、ミサカはミサカは覚えたばかりの言葉を早速使ってみたり」

番外個体「いやいやいや、どっかの糞モヤシじゃあるまいし、ミサカが花粉症だなんて…ッくしょん!」ズビッ

一方通行「『無菌培養』ってのも考えもンだよなァ、番外個体ちゃンよォ」ニヤニヤ

番外個体「」

打ち止め「何なの?あの子供じみた煽り合いはって、ミサカはミサカは思わず自分の年齢を忘れたツッコミをかましてみたり」

芳川「まあ、二人とも年の近い友達なんてちょっと出来ないような環境で育ってきたのだし、
   そう考えたら微笑ましいと思わない?」

打ち止め「確かにそうかもしれないって、ミサカはミサカは大人の反応を示してみる」

番外通行「よォォォしィィィかァァァわァァァァァァァァ?!」

芳川「あらやだ怖い」
479 :一方通行「へっくしょン!」6/8 [sage]:2011/02/26(土) 21:53:14.96 ID:oRZsS4570
玄関<ガチャガチャ

黄泉川「ただいまー。一家の大黒柱様のお帰りじゃんよー」

打ち止め「おかりなさーい!って、ミサカはミサカは一番にお出迎えしてみたり!」

芳川「おかえりなさい。夕飯はどうする?一応、もう出来ているけれど」

黄泉川「あー、先に風呂入ってくるじゃんよ…ッくしゅん!」

芳川「そういえば、愛穂も花粉症だったわね」

黄泉川「『も』って、どういうことじゃん?」

打ち止め「あの人と番外個体も花粉症っぽいんだよって、ミサカはミサカは代わりに説明してみる」

黄泉川「へえ。まあ、今日は特に花粉が多いみたいだし…ッくしょん!」

芳川「早く花粉を落としてきちゃいなさい。上着とカバンは預かるから」

黄泉川「うー。そうするじゃんよ」
480 :一方通行「へっくしょン!」7/8 [sage]:2011/02/26(土) 21:54:45.08 ID:oRZsS4570
リビングにて

番外個体「あれ?黄泉川は?」

芳川「先にお風呂に入るんですって」

打ち止め「今日は花粉が多いらしいのって、ミサカはミサカは黄泉川から聞いた情報をあなたに伝えてみたり」

一方通行「そりゃどォも」
481 :一方通行「へっくしょン!」8/8 [sage]:2011/02/26(土) 21:56:42.47 ID:oRZsS4570
芳川「二人とも、明日用事がないんだったら冥土帰しのところに行ってきなさい」

番外個体「は?」

一方通行「何でだ?」

芳川「早い段階で薬を飲んでおくだけでも、だいぶ症状が違うらしいわよ」

一方通行「どォする?行くか?」

番外個体「何当たり前みたいにミサカに相談してきてんの?マジキモい」

一方通行「」

番外個体「まあ、ミサカは行くつもりだけどね。これ以上調子が悪くなっても嫌だし」ケタケタ

一方通行(もう嫌だ。この女…)


とりあえずここまで
まんまと規制に引っ掛かってやがるワロス
他にも何かと至らない点があるかと思いますが、
お読みいただきありがとうございました
482 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/26(土) 22:01:27.53 ID:OZuliZ//o
乙!
黄泉川家日常ほのぼのはいいねぇ
花粉症って本来有害じゃない花粉を有害と勘違いして発症するモンだから
反射するにしても色々とめんどそうww
483 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/26(土) 22:03:01.40 ID:cG6zPtPP0
おつ、かわいいなみんな
484 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/26(土) 23:51:03.60 ID:iuMad3FAO
花粉傷の人間にはツラい季節だ…
485 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/26(土) 23:59:54.61 ID:XtmiRqrAO
>>484

> 花粉傷の人間にはツラい季節だ…

初春にやられたんですね分かります
486 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/02/27(日) 00:22:32.97 ID:GiigXfiAO
花粉症のツラさがわからないがほのぼの最高
4レス投下します、変態チックなインデックスさんのお話です
487 :インデックス「とうまの歯ブラシ……」 [sage saga]:2011/02/27(日) 00:23:26.62 ID:GiigXfiAO


「じゃあ行ってくるから。飯は冷蔵庫の中な、食い荒らすなよ!」

「むっ、そんなことしないんだよ! 早く行った方がいいかも!」

「ああ、じゃあな!」

「いってらっしゃーい。…………さてと」

 上条を見送りインデックスは鍵を閉める。
その後なにやら笑みを浮かべながら洗面所に向かう。
そして何故か周りを気にしだした。

「とうまはもう行ったよね……よし!」

 インデックスが手を伸ばしたのは歯ブラシ。
赤と青の二本があるがインデックスが手にしたのは――青い方。
一本は上条の物でもう一本はインデックスの物だろう。
食後の歯磨きと考えれば問題ないが、どうやら様子がおかしい。
先に言っておこう。これは上条当麻の歯ブラシである。
それをしばらく見つめた後インデックスはその歯ブラシを――。

「とうまの歯ブラシ……はむっ」

 口に入れた。
恍惚とした表情で幸せを噛みしめているようだ。

「はわあ……とうまの歯ブラシ……とうまの歯ブラシ!!
 とうまがこれで歯を磨いている……ふごふご。
 私の唾液ととうまの唾液が混ざり合って最高のハーモニーを作ってるんだよ……。
 ああ……とうまとうまとうまとうまああああああ!!!」
488 :インデックス「とうまの歯ブラシ……」 [sage saga]:2011/02/27(日) 00:23:56.94 ID:GiigXfiAO


 ある日いきなりこの様な狂気じみた行為に及んだ訳では無い。
一言で言えば日々の蓄積だ。
同じ屋根の下で暮らす相手をただ待つ時間。その時間があまりにも長い。

 最初に気付いたのは相手の寝間着が床に無造作に置かれていた時だ。
寝間着と言ってもただのTシャツ、それを別に何とも思ってなかったのだが、
その日は何かが違ったのだ。

 なんとなく、ただなんとなくそのTシャツを手に取り、顔を埋めてみただけ。
ただそれだけなのに、何やら言い表せ無い心の奥の方が満たされる。
この香りは相手のモノ、それが少女を未知の感覚へと追いやる。

 端的に言えば、興奮した。
思い切り鼻から息を吸うと、鼻孔に届く素晴らしい香り。
この香りが何故か非常に愛しい。狂おしい程にこの香りを求めてしまう。
その事実が少女をさらに困惑させ、興奮させる。
小さい体をよじり、もどかしさを表現しながら少女は倒錯していく。

 堕ちた。その言葉が一番適切だろう。
ふと我に返ると、後悔が波のように押し寄せてくる。
何故自分はこんな事をしているのか、神に身を捧げるのでは無いのか。
それでも少女は、その体の渇きを隠せない。
489 :インデックス「とうまの歯ブラシ……」 [sage saga]:2011/02/27(日) 00:25:14.32 ID:GiigXfiAO


「ふおお! とうまの唾液が私の体を汚していくんだよお!!
 敬虔なるシスターの体を汚らわしい欲望が駆け巡る!
 はあ、とうまとうまとうまとうまとうまあああ!!
 いつも私の気持ちになんて気付かないとうま、馬鹿、嫌い!
 でもとうまの唾液は大好き! っていうかとうま大好き!
 はああとうまあああ!! 知らないよね? 私がこんな事してるなんて。
 とうまの歯を磨けるなんてこの歯ブラシは強欲で罪深いんだよ!!
 だから私がその罪を一緒に請け負って上げるね!
 ああとうま……その鈍感さが嫌いだけどとうまは好き!
 もし私が歯ブラシ口に入れてますって知ったらどうなっちゃうのかな?
 いけない子だ、ってお仕置きかも!? 嫌だよお仕置き嫌だよとうま……。
 でもとうまのお仕置きなら何されてもいいかも! だから私にお仕置きして!
 だから私の事嫌いにならないでねとうま?
 もし私とうまに嫌われちゃったら……嫌、嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌!!
 とうまああ!! 私の事嫌いにならないでね! 絶対だよ!?
 万が一嫌われちゃったら……その時は……ふふふ、とうま……。
 ……好きだよとうまとうまとうまとうまとうまとうまあああ!!」
490 :インデックス「とうまの歯ブラシ……」 [sage saga]:2011/02/27(日) 00:25:48.20 ID:GiigXfiAO


 その後は先程使っていた箸、風呂場で寝ている時の毛布、寝間着、
洗濯物という日課の巡礼を終え、インデックスは幸せの余韻に浸っていた。
敬虔なるシスターは毎日の巡礼を欠かさないのだ。
心なしか少女の肌はツヤツヤしている。

「よし、これで今日も頑張れるかも!」

 ちなみに少女の頑張るというのはテレビを見て、ご飯をたらふく食べて、
相手の帰りを待つ事である。

 その少女を窓から見つめる別の少女が、一人。

「あのシスター……うらや……いや許さない……!
 私もせめてパンツを、いや歯ブラシも捨てがたい……」

 とか言うのも大した事では無い。さらに言うと、

「最近毛布からイイ香りがすると思ったら……。
 インデックスのやつ……やっぱりこんな事を。
 これは、お仕置きが必要かもな……」

 と学校に行くフリをして玄関からこの状況を覗いていた男が居たというのも、
ここでは語らないのでどうでもいい話である。

「ああん! とうまさいこおおおおおお!!」
491 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/02/27(日) 00:27:25.20 ID:GiigXfiAO
おしまい、こういうSSって作ってもどうしようも無くなる
こんな感じのスレが立つのを夢見てます、失礼しました
492 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/27(日) 00:33:01.13 ID:ta2oSvaAO
変態インデックス最高すぎるwwwwww
おつおつ
493 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/27(日) 00:40:06.13 ID:UCTjNuJ20
面白い作品なんだからage進行で思うがままに書けばいいさ。
名作がsageで埋もれていっちゃうのは持ったにないだろうに……
494 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/27(日) 01:24:23.07 ID:4l78cEZAO
このスレのルールは
「認知度アップのためにも『age進行』にご協力ください」だからな
495 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/27(日) 04:39:13.18 ID:CAAvpBN1o
この板ってageって入れないと上がらないの?
496 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/27(日) 04:39:40.65 ID:CAAvpBN1o
と思ったら上がってたでござる
497 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/02/27(日) 14:08:29.75 ID:AopjXtGW0

>>491
変態な女の子っていいですね

>>217-227 でゲームというタイトルのSSを投稿した者です。
第七弾を10レス投下します。

498 :ゲーム7 1/10 [saga]:2011/02/27(日) 14:12:21.91 ID:AopjXtGW0


10032「ようやく身の回りも落ち着きました、とミサカは前回の騒ぎを振り返ります」

10032「何日も関係各所に頭を下げて回り、著作権を勉強し、それ以外の時間を謹慎して
    過ごしてきましたが……それもようやく終わりです、とミサカは思わず涙が……」グスッ

10032「おっと。 いけませんね、とミサカは涙を拭きます」ゴシゴシ

10032「辛い日々でしたが、もう大丈夫です、とミサカは涙の数だけ強くなったことを主張します」

10032「この程度でめげるミサカではありません。 これからバシバシプロデュースしていきますよ!
とミサカは意気込みます」

10032「そして今度こそ、大ヒットゲームを目指すのです」フンッ

10032「さあ! 復帰第一弾でゲームを持ち込んでくるのはどのミサカですか!?
    とミサカは勢いづきます!」




打ち止め「……」




10032「これはダメかも分からんね、とミサカは早くも挫折しそうです」


499 :ゲーム7 2/10 [saga]:2011/02/27(日) 14:15:14.32 ID:AopjXtGW0


10032「上位個体って……いやいやねーよ、とミサカは呟きます」

10032「どうせアレだろ、セロリとのイチャイチャキャッキャッなゲームだろ?」

10032「こっちはもう飽き飽きだよ。 いい加減捻りが無さ過ぎんだよ」

10032「オマエの自己願望の塊をプレイしても楽しくねぇんだよ。 ……ちったあ考えてくれよぉ」

10032「大体セロリ攻略とか一部妹達以外のどこに需要あるんだよ?
    ニッチ過ぎるんだよマーケティング失敗してんだよ期待外れなんだあbbbb……」

打ち止め「……」

10032「あ、あれ? あんまり痛くない? とミサカは常に無い軽いお仕置きに困惑します」

打ち止め「……」

10032「上位個体……何ですか、その訴えかけるような瞳は、とミサカは上位個体の迫力にたじろぎ

ます」

打ち止め「……」

10032「……すみませんでした、とミサカは頭を下げます」ペコッ

10032「まだあなたのゲームを受け取ってもいないのに……つい早合点してしまいました。
    どうやら思った以上に精神的に不安定になっていたようです、とミサカは自己を分析します」

10032「冷静さを失って酷いことを言ってしまいました。
    プロデューサー失格です、とミサカは自分を卑下します」

10032「本当にすみません、とミサカは頭を下げたまま重ねて謝罪します」

10032「今日限りこのミサカはプロデューサーの座を降ります、とミサカは宣言します。
    後任には他のミサカを任命しますのでそれまで待って……!」

500 :ゲーム7 3/10 [saga]:2011/02/27(日) 14:16:42.18 ID:AopjXtGW0


打ち止め フルフル

10032「……上位個体?」

打ち止め ジー

10032「あなたは……まだこのミサカにプロデューサーを続けろというのですか、
    とミサカは上位個体の真意を量ります」

打ち止め ニコッ

10032「……」

10032「逃げることは許しませんか。
    あなたは厳しいのですね、とミサカは上位個体の評価を改めます」

10032「そうですね、一度始めたことを投げ出すのはミサカの沽券に関わります、
    とミサカは拳を握り締めます」グッ

10032「先程の発言は撤回します。
    ミサカはこれからもプロデューサーとして辣腕を振るいます、とミサカは上位個体と約束します」

打ち止め ニコニコ

10032「では改めて……あなたの作ったゲームを見せてもらえますか、
    とミサカは上位個体に頼みます」

打ち止め スッ

10032「ありがとうございます。 どれ……」

501 :ゲーム7 4/10 [saga]:2011/02/27(日) 14:17:58.97 ID:AopjXtGW0






『ミサカとあの人のどきどき☆ラブラブ大作戦』






10032「フ・ザ・ケ・ル・なぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!!!
    とミサカは怒髪天を衝きます!!!!」ダンッ

打ち止め グッ

10032「グッ、じゃねぇっ!! この幼女、自分が何をやらかしたか分かってんのかっ!?」

10032「一レス前のいい雰囲気が台無しだよ!
    ちょっとでもこの幼女を見直したミサカがバカだったよ!」

打ち止め エヘッ

10032「止めろ! そんなペ○ちゃんみたいに舌を出して笑うのは止めろ!
    なんかムカつくんだよ!!」ダンッ

10032「どう見てもセロリ攻略ゲームじゃねぇか!
    結局いつものパターンだよ! また商品化できねぇよ!」

10032「またプロデュース失敗だよ! ちょっとでも信じたミサカがバカだっだぁbbbbbb」

打ち止め プンプン

502 :ゲーム7 5/10 [saga]:2011/02/27(日) 14:19:24.89 ID:AopjXtGW0


10032「取り乱してすみません、とミサカは痛む体を押して謝罪します。 ……痛ぇ」

打ち止め ジロッ

10032「うっ……分かっています上位個体。
    もう取り乱したりしません、ちゃんとゲームします、とミサカは誓います」

10032「番外個体の例もあります。これだって良作の可能性は十二分にあるはずです、
    とミサカは自分に言い聞かせます。 ……大丈夫、大丈夫」ブツブツ

打ち止め プクーッ

10032「頬を膨らませないで下さい可愛くありません、とミサカは上位個体にツッコミつつゲームを開始します」カタカタ

503 :ゲーム7 6/10 [saga]:2011/02/27(日) 14:22:20.15 ID:AopjXtGW0


『ヒーローを選択してください』


10032「……ッ! これは、とミサカは言葉をなくします」

打ち止め フフン


『ヒーローを選択してください
 ⇒1:一方通行
  2:上条当麻      』


10032「一方通行だけでなくあの人の名が……いいえ油断してはいけません。
    きっとまたウニとかそういうオチが付くのでしょうと、ミサカは警戒します」カタカタ


上条『俺の名は上条当麻。 幻想殺しを右手に宿す高校生だ。
   不幸体質であらゆる不幸に襲われるけど、俺は今日も元気です』


10032「本物だーっ!! 上位個体愛してるーっ!!
    とミサカは飛び上がって体中で喜びを表します!」ヒャッホーイ

打ち止め ドヤッ

10032「この時ばかりは上位個体のドヤ顔が天使の笑みに見えます、とミサカは手放しで褒めます」

10032「ああっ。 しかもヒロインは全員ミサカではないですか!
    このミサカを始めキャラが立っている妹達と上位個体、番外個体にお姉様まで勢揃い」

10032「タイトルの『ミサカとあの人』とはこういう意味だったのですね、
    とミサカは上位個体の深い配慮に感服します」

10032「……ミサカがあの人に攻略されるゲームなんて……まるで夢のようです、
    とミサカは興奮を抑えられません」

10032「素晴らしきかな『どきラブ大作戦』! これぞミサカのミサカによるミサカのための
    ゲームです! とミサカは賞賛の言葉を送ります」

打ち止め ウンウン

504 :ゲーム7 7/10 [saga]:2011/02/27(日) 14:24:33.16 ID:AopjXtGW0


10032「なるほど、このゲームには『恋愛』『いちゃラブ』の二つのパートが存在するのですね、
    とミサカは改めてゲームのシステムを確認します」

10032「『恋愛』パートでは、最初に選択したヒーローで好きなミサカを一人攻略します」

10032「晴れて恋人同士になると『いちゃラブ』パートへと移行します。
    このパートでは某恋愛プラスのようにリアルタイムでの恋人生活を体験できます」

10032「更にパートが移行する際、プレイヤーの視点はヒーローから『恋愛』パートで
    攻略したミサカへと移動します」

10032「つまり『いちゃラブ』パートでは最初に選択したヒーローを相手に、プレイヤーは甘い蜜月
    を楽しむのです、とミサカは説明を終えます」

10032「分かりますか?
    つまりこのゲームは、『恋愛』パートでこのミサカに恋焦がれるあの人を存分に観察し」

10032「『いちゃラブ』パートでミサカに夢中なあの人とキャッキャウフフして過ごすのです」

10032「一粒で二度美味しい素晴らしい構成です、とミサカは上位個体を褒め称えます」カタカタ


上条『(最近、御坂妹とよく会うよな。
    不幸続きな上条さんだけど、これだけは良いことが続きますよ)』

10032『それでですね、その時ミサカのイヌが……』

上条『ははっ。 ウチのスフィンクスも似たようなことを……』

上条『(イヌの話題になると、ホント楽しそうにするよな)』

上条『(普段あまり表情を変えないけど、この時は本当に楽しい笑顔浮かべるんだ)』

上条『(……)』

上条『(可愛いよなぁ)』

上条『(い、今なら手ぇ繋げるんじゃないか)』ゴクリッ

上条『(御坂妹は楽しそうだし雰囲気は間違いなく良い。
    もしかしなくても千載一遇のチャンスなんじゃ……?)』

上条『(そうだよ上条当麻、これは御坂妹との距離を縮める絶好のチャンス!
    今こそ男を見せる時っ)』

上条『(いやしかし、いきなり手を繋いで迷惑がられたらどうする?
    御坂妹に嫌われるのだけは耐えられない。 でも手を繋ぎたいっ)』

上条『(どうする俺!?)』


『1:手を繋ぐ』
『2:手を繋がない』


505 :ゲーム7 8/10 [saga]:2011/02/27(日) 14:26:37.70 ID:AopjXtGW0


10032「はぅぅ……上条当麻、なんと可愛いのでしょうか、とミサカはため息をつきます」

10032「迷惑だなんてとんでもないです。
    どうぞ遠慮なく握ってください、とミサカは1を選択します」カタカタ


上条『(良しやるぞ……っ。 けどあくまで自然に、さりげなく)』ドキドキ


10032「早く、早く来て下さい上条当麻、とミサカは胸の高鳴りが止まりません」ドキドキ


上条『(今だ!)』ギュッ

10032『! 上条当麻、とミサカは突然のことに驚いてしまいます』

上条『いや、これは……っ』カーッ

10032『嬉しいです上条当麻、とミサカはあなたに微笑みます』

10032『ですから……手を離そうとしないで下さい、とミサカはあなたの手を握り返します///』

上条『御坂妹……』

上条『(御坂妹の手、暖かくて柔らかくて気持ちいいなぁ)』

上条『(赤くなった顔が新鮮で……なんて言うかもう……凄ぇ可愛い)』


10032「……ッ」プルプル

10032「ああ……っもう堪りません! 可愛過ぎます! とミサカは身悶えしてしまいますぅ」プルプル

打ち止め「……」

506 :ゲーム7 9/10 [saga]:2011/02/27(日) 14:27:43.92 ID:AopjXtGW0


〜数時間後〜


10032「グッジョブです、とミサカは上位個体に賞賛の言葉を送ります。
    これで何回目でしょうか? 大判振る舞いですね」

10032「しかし問題が一つあります。
    肖像権の問題があるので、上条当麻と一方通行に使用許可を取らないといけません、
    とミサカは冷静な判断を下します」

打ち止め チッチッチ

10032「やはり許可を取ってありましたか。 抜け目が無いですね、とミサカはほくそ笑みます」

10032「後はこのミサカに任せてください。 お疲れ様でした、とミサカは上位個体を労います」

打ち止め バイバイ  スタスタスタ

10032「……これから忙しくなりますね。 ですが」

10032「今度こそミサカプロデュース大成功です、とミサカは勝利を確信します」グッ



この後10032号は『どきラブ大作戦』をやる片手間に製品の量産を開始する。
片手間と言ってもかつて無いほどに気力が充実した10032号は瞬く間に製品を完成させ、即売会への
準備を進めていった。


507 :ゲーム7 10/10 [saga]:2011/02/27(日) 14:30:22.06 ID:AopjXtGW0


そして迎えた即売会当日


10032「……」

10032「……後数分で即売会も終わりですか……とミサカは時間を確認します」

10032「……」

10032「……いらっしゃーい、『どきラブ大作戦』揃ってますよー、とミサカは呼びかけます」

10032「……」

10032「……誰も来てくれません、とミサカは在庫の山を見つめながら呟きます」

10032「全く……一つも売れません、とミサカは非情な現実に心が折れました……」

10032「……」

10032「考えてみれば無理ない話だったのです」

10032「前半はギャルゲー後半は乙女ゲー……しかも内容が上条当麻と一方通行に偏っています」

10032「最初からミサカ以外をターゲットにしていなかった……完全なるミサ得ゲーム。
    それがミサカ以外の人間に受け入れられる訳がありませんでした」

10032「……とミサカは分析します」

10032「MNWにアップロードしてしまったので妹達は買いに来てくれません……
    お姉様にも試作品を渡してしまったので、やはり買いに来てはくれません……とミサカは」


ピンポンパンポーン

アナウンサー『ただ今を持ちまして、即売会は全て終了しました。 皆様お疲れ様でした』


パチパチパチパチ
オツカレー オツカレサマー
パチパチパチパチ


10032「……張り切って一万個も作ってしまい……ミサカはどうすれば、
    とミサカは形式的に手を叩きつつ途方に暮れます」パチパチ

10032「こんなはずでは無かったのに……こんなはずでは、とミサカは……うぅ」パチパチ

10032「ぅ……くっ……えぐっ……うぅぅぅ」パチ…パチ…

10032「……ふぇぇぇぇぇぇん」グスグス

508 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/02/27(日) 14:34:50.10 ID:AopjXtGW0
以上です。

泣きべそをかく女の子も素敵だと思い泣かせてしまいました。
509 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/27(日) 14:38:15.63 ID:7Jt+zeLAO
青ピー!青ピーじゃないか!!
乙。学習能力無さ過ぎワロタ。
510 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/27(日) 14:50:56.22 ID:6soHHsDp0
乙。
御坂妹かわいいよハスハス
511 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/27(日) 15:05:37.77 ID:vPgA0Sooo
乙〜
アップロードさえなければ•••
妹達にも割れ厨はいるのか?

512 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/27(日) 15:21:01.66 ID:UCTjNuJ20
アニメ20話を見て改めて切なくなったので、一方さんに普通の日常を妄想で送らせてみる作戦に出てみた。
………自家発電じゃ何にも燃えなかった。しかし書いたものは書いたものでもったいないのでエコエコ。
そんな感じの緩い話です。6レスほど頂きます。
513 :一方通行、パパになる 1/6 [saga]:2011/02/27(日) 15:21:58.46 ID:UCTjNuJ20



学園都市最強と恐れられる少年、一方通行は悩んでいた。


(最近、打ち止めの口がドンドン悪くなってる気がすンだが……)


打ち止めがそう至った経緯には無論自分の影響が大きいだろう。流石に自分の事だ、自覚はある。
だが口癖というのは直せと言われても意識してみてもなかなか治るものではなく、
自分が改善する事で打ち止めの口調を間接的に正すというのは難しく思えた(そもそも素直で優しげに喋る自分なんて気持ち悪くて出来やしない)。

ならば口調ではなく捻じれて来た彼女の性格から修正していった方が早い。
人間の性格というのは幼少期の環境や情操教育の精度に依存する。
実質0歳の打ち止めなら、与える教育や周囲の対応次第で十分改善の余地はある筈だ。

………と此処まで小難しい事を並び立てたが要は彼、一方通行は明確な戸籍を持たず真っ当な教育の一切を受けていない打ち止めに対し
自分が躾けてやらねばという年上としての責任感の様な物に駆られた訳である。
念の為に、躾と言えば聞こえが悪いものの彼の中では教育者と保護者の両面を兼ねた育成の概念である事を明記しておく。


「おはよう〜、ってミサカはミサカは目を擦りながら挨拶してみ―――……あ、ご飯だ!」


さて、さっそく躾けを試す瞬間が来た。
起き掛けの打ち止めは着崩れた少女趣味満載のパジャマをそのままに寝室から直行、リビングに鎮座する食卓へと座り込んでいる。
カエル顔の持ち手が付いた彼女気に入りの専用フォークを右手に掲げ、
いざ炊飯器製ベーコンに齧り付かんとばかりに小さな口を無防備に目一杯開けているのだが。

ゴン!、と本気でなかったとしても同じ年頃の少年少女と比べれば些か力弱い一方通行のチョップが特徴的なアホ毛の上へと炸裂した。
少女はフォークを構えたまま暫くの間キョトンとした後、殴られた事にハッとしてか両手を頭上に急いで乗せ唇を尖らせて癇癪する。



514 :一方通行、パパになる 2/6 [saga]:2011/02/27(日) 15:22:29.69 ID:UCTjNuJ20



「痛いよ何するの、ってミサカはミサカは突然のあなたの行動に嘘泣きしながら抗議してみたり!」

「突然じゃねェよ馬鹿、飯食うなら先に歯と顔洗って来いっていつも言ってるだろォが。あと頭抱えンならまずフォーク置け」


打ち止めは食べながら偶にボロボロと零している為着替えは後でも構わないが、
外見だけならば小学校中学年程度のナリをした少女が歯も顔も洗わず髪も梳かさずで朝食を貪っているというのは恐らく良くない事なのではないか。
一方通行にはクラスメイトとの縁が希薄だった為彼女と同じ年頃の少女の『普通』がどのようなものか知りようもないが、
まともな躾は多少始めるのが早過ぎても問題はないだろうと、とりあえずはそう判断する。

打ち止めの場合ならば他に躾けるべき事柄には物を口に含みながら喋るな、夜中に大声で騒ぐな、
人が寝ている時に布団に潜り込んでくるな、何でも嘘泣きで誤魔化そうとするな、などが挙げられる。
どれも世間一般では当然の常識だ。
いずれはキチンと学校などに通わせ、彼女を自分と違って社会に溶け込ませるつもりでいる一方通行からして見れば、
その『いずれ』の前に今から『当たり前』を学ばせておかなければいけないと強く感じるのだ。


「おいクソガキ、そこ座れ」


洗面所から戻って来るなり彼の目の前に座るよう促された打ち止めは、首を傾げながらも再び怒られぬよう大人しく席に着く。
一方、一方通行は幾つかの食器と何処から見つけて来たのか茹でる前の小豆やら里芋の煮つけなどを持ちだして


「オマエの箸、知識として理解しちゃいるが実際の使い方メチャクチャだろォが。丁度イイから今から練習すンぞ」

「えー、お腹すいた〜!先にご飯食べようよぉ、ってミサカはミサカはぶー垂れてみたりぃ」

「ダァメですゥ。『ドキドキ☆お箸で何でも掴めるかな選手権』のミッションをクリアしないと食わせませンー」



515 :一方通行、パパになる 3/6 [saga]:2011/02/27(日) 15:23:25.88 ID:UCTjNuJ20



「あなたってネーミングセンスないよね」と冷めた目線で毒のある台詞を吐かれた一方通行の、
ダメだコイツ……早く何とかしないと……という感情は至ってガチだ。
今からならまだ遅くはない。
外見だけでなく中身まで徹底的に指導し、打ち止めの社会デビューを成功させるのだ。マイ・フェア・レディ第一幕と同じ轍を踏んでなるものか。


「まずは小豆だ。一粒一粒箸で掴んで隣の皿に移動させろ」

「茹でてない生の小豆なんて食べる機会絶対ないから練習しなくても大丈夫だよ、ってミサカはミサカは早く朝飯食わせろよと催促してみる」

「日本人として生まれたからには箸作法の一つもマスターしねェと社会では通用しないに違いねェ。
 もしかしたら小学校の入学試験には『小豆掴み』も含まれてるかもしれねェからな」

「あなたが日本人とか言っても説得力ない……っていうか小学校にそんな試験ねぇよ先にオマエが常識学べ、ってミサカはミサカはツッコんでみたり」


さァ早くヤレと小豆の乗った皿を突き出してくる一方通行に
コイツ人の話聞いちゃいねえ。マジでやるまで朝飯食わせない気だ、と彼の本気に感涙(色んな意味で)した打ち止めは
子供用のピンク色の箸を手に掴んでそのまま小豆へと手を伸ばす。
カチカチと腕を震わせながらも何とか小豆を掴み取った彼女は、それを静かに隣の皿の上へと移動させる。
しかし。


「あ、ってミサカはミサカは思わず声を上げてみたり」


ポロリと落ちた小豆はコロコロとテーブルを転がり一方通行の前で止まった。
じぃー、とそれを見つめる彼は果たして何を考えているのだろう。
怒られるのだろうか。散々文句を言っておいてこんな事も出来ないのかと呆れられるのだろうか。
彼の反応に心臓を高ぶらせながら注目していた打ち止めは


「ほら、さっさと次ィやりやがれ。じゃねェと……ンぐ、モグモグ……失敗する度に小豆が減ってっちまうぞ……ゴクッ」


―――――――本当に何を考えているのだろう。
目の前に転がって来た小豆(生)をひょいとつまんでポリポリと食べながら脅迫してくる最強の姿は非常にシュールだ。
しかもその脅し文句が有効だと思っているのだろうか。


「何ボケーとしてンだよ。ほらほら……ポリポリ……小豆がドンドン無くなっていっちまいますよォ」

「………ウン……そうだね……、ってミサカはミサカは箸をそっと握ってみたり……」


ダメだコイツ……早く何とかしないとミサカの中の憧れの人像が音を立てながら崩れかねない……
まだギリギリ許容範囲内だったらしい打ち止めはゆっくりと箸を掴み取ると、
次こそ成功させてあの人の奇行を止めさせなければ!と静かな闘志を燃やしたのだった。


(――――――計画通り……)


幼い憧憬すら巧みに利用した外道、学園都市最高峰の頭脳を誇る一方通行の胸の内を打ち止めは未だ知らない。



516 :一方通行、パパになる 4/6 [saga]:2011/02/27(日) 15:24:56.98 ID:UCTjNuJ20



何とか生の小豆を箸で掴んで移動させ……というミッションをクリアさせた打ち止めを待ち受けていたのは次なる強敵、里芋の煮っ転がしだった。
この里芋。ヨミカワが作っていた所を見た事が無いのだが、まさかあの短時間であの人が作ったのだろうか(芳川は始めから候補外である)。

ベクトル操作……恐ろしい子……状態の打ち止めの頭を、
小豆ミッションクリア良く出来ましたと掻き回しながら(撫でる勢いが強すぎて最早その表現が正しい)
一方通行は意気揚々と里芋の皿を打ち止めの前に置く。


「デデン!『ワクワク☆お箸で何でも出来るかな選手k……―――』アレ?さっきの名前と違くね……まァイイか、第二戦目は里芋の煮っ転がしだ!
 箸で掴んで口に入れて食え!良かったじゃねェか、成功すりゃようやく朝飯にありつけンぞ」


ダメだコイry)。打ち止めの心は静かな闘志にry)。
里芋のあのネバネバした妙な食感って苦手なんだよなぁ……という本心を覆す程に燃えた打ち止めは
「ミサカ、いっきまーす!!」と腕を振り上げて箸を構え宿敵・里芋を射殺さんとばかりに腕を振り下ろし――――――


「刺し箸はいけませンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンン!!!!!!!!」


注:刺し箸 ―― 箸で料理を突き刺して食べる事。忌み箸(お箸の禁)の一つである。

打ち止めの頭に今世紀最大のチョップが落下した。何とも誠に理不尽である。


「うぅ……ひっく……う、」


今度ばかりは嘘泣きでなく、ミサカ頑張ろうとしたのに……と本当に泣きだしそうに、
というか実際目尻に涙が溜まり始めた打ち止めの顎を一方通行は壊れ物を扱う様な仕草で触れると
もう一方の手の指先でゆっくりと彼女の涙を拭っていった。


「悪ィな……でも、これだけは分かってくれ。俺はいつだってオマエの為を思って言ってンだ……。
 オマエの事を思うとどうしても自制が効かねェ。ついつい勢い余ってオマエを傷つけちまう……本当に、すまねェ……」

「……あなた……――――――ううん、あなたは悪くないよ。
 悪いのはミサカを大事に思ってくれてるあなたの好意を否定しちゃったミサカの方だよ、
 ってミサカはミサカは再チャレンジしようと箸に手を伸ばしてみたり!」

「分かってくれたか!その意気だ、打ち止め!!」


そして、今度こそ里芋を掴み切った打ち止めがそれを口の中へと移動させようと腕をずらし――――――


「涙箸はいけませンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンン!!!!!!!!」


注:涙箸 ―― 箸先から汁を垂らす事。忌み箸(お箸の禁)の一ry)。



517 :一方通行、パパになる 5/6 [saga]:2011/02/27(日) 15:25:49.51 ID:UCTjNuJ20



あべし!!打ち止めから世紀末の様な悲鳴が上がった。
脳天に一撃を喰らったショックか、箸先から里芋の煮汁どころか里芋本体が転がり落ちる。


「ふぇ……」


再び泣きだしそうになる打ち止めだったが、「オマエの事を思って」と言い切った彼の顔を思い出し
健気にも今度こそ完璧な箸作法でこの里芋を食べきるぞと再び箸を掴んでみせる。
まさかその彼が(自分が沈んだ風を見せればコイツもやる気を出すだろう、計画通ry)――――)と考えているなどとは思うまい。

思い出せ、打ち止め。箸作法の全てを知識の全てから掻き集めろ。
お前が統率するミサカネットワークは一体何の為に有る(恐らくこんな事の為ではない)。

握り箸、拝み箸、横箸、違い箸、突き箸、刺し箸、仏箸、合わせ箸、叩き箸、指し箸、持ち箸、受け箸、寄せ箸、空箸、迷い箸、移り箸、
せせり箸、涙箸、探り箸、洗い箸、もぎ箸、舐り箸、銜え箸、噛み箸、渡し箸、据え箸、直箸、すかし箸、拗ね箸、重ね箸、etc、etc……

今此処に全てを極め、あの人にミサカの全力を見せつけろ!!

ピンク色をしたクマの絵をあしらった可愛らしい箸先が完璧な形で里芋を掴み取った。
煮汁の一切も零れ落ちず、ミサカネットワークと照合してもどの忌み箸にも触れない、まさに完全無欠の箸作法究極体を終に打ち止めは極めたのだ。


(やった、やったよあなた!今度こそ掴んでみせたよ!!こんなに頑張ったんだもん。大嫌いな里芋だって食べてみせる、ってミサカはミサカは――――)


打ち止めは気付いていなかった。
箸作法に則り完璧な形でキャッチした大嫌いな里芋を、彼に褒められたい一心で口に含んだ自分の行為の真意に。
苦手である故にさっさと食べて呑み込んでしまおうと考えた子供らしい本能的な動作に。
掴んだ里芋を無理矢理口に押し込んでモキュモキュゴックンした自分の行動に。
それは、


「込み箸はいけませンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンン!!!!!!!!」


注:込み箸 ―― 箸で食べ物を無理に口へと詰め込む事。忌み箸ry)。



518 :一方通行、パパになる 6/6 [saga]:2011/02/27(日) 15:26:43.77 ID:UCTjNuJ20



………
………………
………………………


そんな感じのなんやかんやの激闘の末、打ち止めはやっとの思いで一方通行にチョップの撃を与えられない完璧な箸作法を身につけた。
しかしそれまでに払った代償(チョップされた辺りの数々の細胞)はあまりにも大きい。
頑張れ打ち止め、負けるな打ち止め!
完璧な淑女となって見事な社会デビューを飾るその日……否――――――――――――、


「ミサカもう絶対挫けない!あなたの言うキチンとした教養を身に付けるまで何処までもついていくよ、ってミサカはミサカは意気込んでみたり!!」

「よく言った打ち止め!俺はオマエの為に何処までだって指導していってやるからな!!」

「ありがとうあなた、愛してる!ってミサカはミサカはさあ次のミッションは何?と自分から尋ねてみたり!!」

「あははっ、焦るなよコイツゥ。よォし次は『アレレ?フォークとナイフの正しい使い方って分かるかな☆』だ!!」

「ハイっ先生、ってミサカはミサカは練習用のバナナを取りにダッシュしてみたり!」

「ハリキリ過ぎて転ぶンじゃねェぞー」


――――――――計画通ry)と陰でほくそ笑む一方通行の洗脳が解けるその日まで!!




≪一方通行、パパになる≫(完)




519 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/27(日) 15:27:11.46 ID:UCTjNuJ20
以上です。誰が何と言おうとパパなのである。
因みにこの常識外れの一方さんには自分がキチンに学校に通ったりした事が無い故の
『普通の社会』をまともに知らない所為というシリアスな背景があったりするのですが……
…………そんなの知らね。この手の話は色々と書きようがあるので気が向いたらまたチャレンジしたいかもです。
520 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/27(日) 15:33:10.87 ID:764RT+fAO
>>519
乙乙!!

原作でやってくれないだろうか、いやない(反語)
521 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/27(日) 15:36:32.02 ID:xGP2np4zo
>>515
喰うなww
522 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/27(日) 15:41:52.15 ID:xGP2np4zo

きっと木原くン直伝なんだろうなぁ
奴の箸捌きをベクトル解析して…
523 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/27(日) 16:30:59.22 ID:asHBgvxf0
乙。幸せな通行止め大好き。

ちょっとありえない小ネタで1レスっす



「おいクソガキ」
「ンだよ」
「お前またニンジン残したろ。いつも言ってんだろ。嫌いなモンも全部食って苦しめって」
「うるせェよ。わざわざニンジンを甘く煮る意味が分かンねンだよ」
「ハンバーグの付け合わせはグラッセって決まってんだよ」
「肉の横にスイーツ(笑)ですかァ? 笑わせンじゃねェっつの」
「とくにかく今度やったら一週間肉抜きだからな。たんぱく質は大豆で摂れ」
「!!!?……!?!? ッ……!?!」
「愕然としすぎだろ。ところでよ、クソガキ」
「……なンでしょォか」
「この間俺の論文が外の学術誌に載ったんだがな」
「外に学園都市の研究発表するなンざ、よく検閲に引っ掛かンなかったな」
「わざわざ外のレベルに合わせて書いてやったんだよ」
「酔狂なことすンなァ」
「学園都市の研究者って素性も隠してな。マイナーな大学の小さい研究室ってことにして発表したんだ」
「ますます回りくどいじゃねェか」
「したらよ、刊行されてしばらくしてネットでレビュー検索したら……」

『ネジ飛びすぎ』
『前衛的すぎて我々には理解し難い理論である……つまり、まともな脳を持った人間たちにとっては』
『本当の意味でこれを証明するには現在の技術では実現不可能な実験が必要のはずだが、著者がそれを行ったと思われる記述は無い。よってこの論文はお話にならない絵空事である』
『まさに空想科学(笑)』

「ボロクソじゃねェか」
「猿どもが……俺がてめぇらのどんだけ先行ってると思ってやがる……」
「わざわざ隠すからだろォが」
「学園都市だって教えちまったら、いきなりスゲー発表しても『ああ、学園都市だからね』みたいな空気で納得されちまうんだよ」
「それの何が不満なワケ?」
「ちょっとポッと出のヒーロー気取ってみたかったんだよ。マイナー大学のしがない研究者が世紀の大発見みたいな」
「……」
「その結果がこれだよ」
「惨めだねェ木原クーン」
「学会の選考会場にこっそり俺の論文滑り込ませるの結構大変だったんだぞ」
「オマエはどこのデリバリーよ?」
「奴らのアタマが今の学園都市の水準に追いつけるわきゃねぇってのは分かってたんだがな」
「一応レベル下げたンだろ。書き方が悪かったンじゃねェの」
「いや、カンペキだった」
「そォかい。じゃ外の学者が相当バカだったってことだろ」
「でも奴らにも分かるように書いたはずなんだ」
「ふゥン……(なンて言やァ帰ってくれンだよ……)」
「よぉクソガキ。俺の研究は間違っちゃいないよな」
「俺は論文読ンでねェから分っかンねェけど」
「…………」
「…………」
「…………」
「分かったよ。木原くンが間違えるわけないですゥ」
「そおおおぉぉぉぉだよなあ!!」
「そォそォ」
「ま、当たり前だけどな!! クソガキに言われるまでもなく!!」
「当たり前当たり前」
「じゃ、まあそういうワケだ。じゃあな。……うんうん。やっぱそうだよなぁ」
「おォ、頑張れよ、木原クーン」


「……あいつマジめんどくせェな」


524 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/27(日) 16:42:36.47 ID:ohnOEnGAO
あ〜だれか木原&ショタ通行書いてくれね〜かな〜(チラッチラッ
525 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/27(日) 17:42:01.63 ID:4l78cEZAO
>>524
自分で書き、自家発電すればヨロシ
526 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/27(日) 17:49:08.60 ID:ohnOEnGAO
>>525
‥‥‥チクショウ
527 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/27(日) 18:38:52.81 ID:/3Q8pu0G0
>>526
言いだしっぺの法則って訳ですねわかります
528 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/27(日) 19:26:06.05 ID:7Jt+zeLAO
>>524
書いてる人居るよ?
529 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/27(日) 22:01:41.65 ID:b07mCfmDO
>>528

もっと増えれば良いと思うんですの!
530 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/27(日) 22:34:50.28 ID:1D8m2vX50
テストです[ピーーー]が正しく表示されるかの
531 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [ sage]:2011/02/27(日) 22:36:13.26 ID:1D8m2vX50
あらら、正しく表示できない
532 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/27(日) 22:42:50.49 ID:QnVUqesOo
sageじゃなくてsagaだ
533 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [age]:2011/02/27(日) 22:50:20.62 ID:f3pzXGPvo
テンプレ読んでね
534 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/27(日) 23:14:35.15 ID:gl9N1fZDO
前に見かけた建宮→シェリーのss探してるんだが誰が知らんー?
535 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/27(日) 23:15:07.39 ID:WLzgvxgZo
>>534
お前もテンプレを読め
536 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/27(日) 23:45:46.77 ID:asHBgvxf0
>>524
しかたないなあ
はい(即興)


「ばしゃばしゃばしゃばしゃ〜」
「このクソガキィ! 飛ばすんじゃねぇよお湯をよぉ!!」
「ぎゃははは! シャンプーが目に入って涙ぐむ天才ってどォなのォ?」
「てめぇが湯船でバタ足すっからだろうが!! あと別に涙ぐんでねぇよ!」
「ばしゃばしゃ〜」
「や・め・ろこのクッソガキが!!」



なんか気持ち悪いからここで力尽きた
537 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/27(日) 23:52:32.23 ID:4l78cEZAO
その心意気と勇気は…評価する ウン
538 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/28(月) 00:05:42.64 ID:FFx8xRvAO
>>536
いや、いい仕事したよ ありがとう
539 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/28(月) 00:23:22.17 ID:FFx8xRvAO
>>538
ということで俺も


「おい木原くン、腹へったンだが」
「あぁ?ったく‥‥わかった。 なにがいい?」
「肉が欲しい」
「わーったわーった んじゃ牛丼にすっかな」
「ギャハハやったぜェ木原くン! とびきりうまいもン作ってくれよォ!」ドタバタ
「作るからはしゃぐんじゃねぇよ おら、もうできたぞ」
「ギャハハそれじゃぁいただくぜぇ!」



540 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/28(月) 01:10:30.92 ID:k1i2h7lJ0
流れを理解した。


木原「あ? あのガキがまだ起きて来ないだ?」
研究者「はい……実験開始時間はとうに過ぎているのですが……」
木原「じゃとっとと起こして来いよグズ」
研究者「反射が効いてますから。木原さんでないと起こせませんよ」
木原「チッ! あーあーあーあー全くしょ〜がねぇな! 俺以外は役立たずの間抜けばっかりかよぉ」
研究者「申し訳ありません。お願いします」
木原「ったくよぉ……」


木原「……ふふふ」


木原「オーイクソガキ君。実験だ、起きろ」
一方通行「……」スヤスヤ
木原「木原神拳ッ!!」ガスッ
一方通行「!?」


一方通行「あ……あまたくン……ハッ」


一方通行(しィまったァァァ!! また寝ぼけて昔の呼び方しちまった!!)


木原(来たぜぇぇぇぇぇ!!! 久々にいただきましたぁ!)

一方通行(ちくしょォ、なンで最近いっつもネオにコイツがいンだ!?)


木原(役得過ぎるぜ……木原神拳極めてて良かった)
541 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/28(月) 01:12:34.84 ID:k1i2h7lJ0
あ、変換ミス
×ネオ
○寝起き
542 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/28(月) 01:55:17.18 ID:sEBio+vDO
この流れは俺得ですよ




一方通行「うゥン…ンー?オハヨー木原くゥん…」

木原「……」

一方通行「どーしたンだよ、がっくり項垂れて」

木原「……見てみろ」

一方通行「あン?…おォ…木原クンの研究室が穴になっていやがる…」

木原「何にも覚えてねぇのかお前」

一方通行「え」

木原「昨日お前研究員Aの所行ったろ?」

一方通行「うン」

木原「そこでお前酒飲まされたらしいな」

一方通行「…ェ?」

木原「んで、アルコール抜こうとしたはいいが自分の血流操作に失敗して逆に酒回しちまって」

一方通行「覚えてねェ」

木原「俺の研究室まで辿り着いたは良いがブッ倒れやがって、取り敢えずソファに転がしといたんだが」

一方通行「そォかい」

木原「寝惚けてまさかの大暴れ」

一方通行「…」

木原「俺の研究室を丸ごと穴にしてくれやがって、揚げ句の果てにテメェまで瓦礫に埋もれちまったモンだからさっき掘り出した」

一方通行「……」

木原「未成年に酒なんか入れやがった研究員Aは抉って逆吊りにしといたけどよぉ」

一方通行「………」

木原「なんか言うことあんだろクソガキ」

一方通行「ごめンなさい」

木原「はいよォ。資料だの何だの掘り出すから手伝いやがれ」

一方通行「はァい」



543 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/28(月) 02:04:00.79 ID:bnoLWjyDO
え、なにこの俺得すぎる流れ

みなさん乙!
544 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/28(月) 02:06:50.17 ID:xj9uCWOUo
いいねぇいいねぇ最高だ
545 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/28(月) 02:08:05.85 ID:FdZSGHvmo
なんでこんないい流れになってるんだよ
みんな乙
546 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/28(月) 02:12:07.74 ID:NGcUtz0AO
俺得すぎる

このスレのルールは、投下する際
「認知度アップのためにも『age進行』にご協力ください」と>>1が言ってるぞ
547 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [age]:2011/02/28(月) 02:15:45.58 ID:hxK+dKXbo
テンプレ用

@@@ 名前欄は目立たないのでage進行をもう少し目立つ位置に?
もしくはage進行の記述を削除? 反応はこれへの安価で
548 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/28(月) 02:17:00.71 ID:J8Ai5jhko
なんできちんとした公式設定である「インテリビビり木原」ネタが来ないのかと小一時間
549 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/28(月) 02:21:12.78 ID:NGcUtz0AO
>>547
昔から決まってるし 削除は無しが
 皆 基本的に自分のスレとかではないから、無意識にsageる傾向があるので
誰かがageなければ 下がりっぱなしになると思う
550 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [age]:2011/02/28(月) 02:24:56.82 ID:hxK+dKXbo
>>547
とはいえ、知名度と言う点では……ああ、ご新規さんに気付かれないか
名前欄は分かり辛いからやっぱり本文に持ってくるかな
551 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/28(月) 02:27:29.59 ID:Uq78v7p6o
>>547
専ブラとかクッキーの関係でついage忘れる人が多いんだと思う
552 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/28(月) 02:55:16.04 ID:Djh4FVm+o
あれ、このスレって「常に」age進行?
投下する人だけageなのかと勝手に思い込んでたわ

ってことで周知age
553 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [age]:2011/02/28(月) 03:01:51.53 ID:hxK+dKXbo
「基本的に」age進行だとは思うけど別に徹底する必要はないとは
554 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [age]:2011/02/28(月) 03:14:33.26 ID:N57N6MCno
sage進行は一人でもageちゃうと台無しだけど、
age進行は誰か一人がsageたところでどうなるものでもないからね。
ことさらうるさく言うものでもなかろうかと。

自分の環境だとスレッド単位でage/sage覚えてくれるけど、
板単位/鯖単位になっちゃう環境もあるだろうし。
555 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/28(月) 03:17:29.51 ID:J/DtPdTRo
sageって書いても下がる訳ではないしな
つーかこの板ってageって書かないと上がらないわけ?空欄だと駄目なのか?
556 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/28(月) 03:18:31.21 ID:pAWL/z+5o
いや、空欄でおk
そのあたりは2chと同じ
557 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/28(月) 03:19:31.18 ID:9IXZqbgTo
徹底する必要はそこまでないだろ。
今回指摘した人も言い方柔らかいしな。

sageばっかだなと思ったら
乙と一緒にage推奨だよーって付け加えるくらいのマナーでいいんじゃね?
ルールにしちゃうと堅苦しいしな
558 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/28(月) 05:00:00.61 ID:/wuG0wTOo
人居ないから投稿してもおkかな?
書き溜めを適宜放出する感じだから総レスはわからない
だけどたぶん20以内?
559 :ミサカ速報1 [sage]:2011/02/28(月) 05:01:38.87 ID:/wuG0wTOo
    ミ   サ   カ   速   報



なんでお姉さまばっかりスポット当てんの?同じ容姿なんだから関係無いだろ


1 名前: いもうと(学園都市) ID:10032● ?PLT(19800) ポイント特典

SP「とある魔術の禁書目録」がついに発売!
【社会ニュース】 2011/01/27(木) 18:16


拡大写真

  (画像:Amazon.com)
あの禁書目録が、本格3Dアクションゲームとなって登場!
  アスキー・メディアワークスより、PSP専用ソフト「とある魔術の禁書目録」がついに発売された。
  同作品は、TVアニメで人気を博し、外伝の「とある科学の超電磁砲」も大ヒットした「とある魔術の禁書目録」がゲーム化されたもの。
  上条当麻、インデックス、御坂美琴をはじめ、作品中に登場するキャラクターたちが戦う、3D対戦アクションゲームだ。登場キャラは10人以上で、操作キャラのアタッカー、補助キャラのパートナーのタッグ制。ストーリーモードのほか、ネットワーク対戦も搭載。
  なお、PSP「とある魔術の禁書目録」の価格は初回限定版9,429円(税込)、通常版6,279円(税込)。 
(C)鎌池和馬/アスキー・メディアワークス PROJECTINDEXU
(C)2011 ASCII MEDIA WORKS Inc.(情報提供:日刊テラフォー)


2 名前: テキーラ(サカパ) ID:10050

>>1
逆だろ量産機が溢れてるからこそオリジナルが映える


3 名前: マラカス (グアダラハラ) ID:14333

>>1
何言ってんだコイツ

560 :ミサカ速報2 [sage]:2011/02/28(月) 05:02:53.06 ID:/wuG0wTOo


4 名前: おっぱい (ノボシビルスク) ID:20000

あれ?これって10032しか出ないの?俺は?



5 名前: キムチ (クンサン) ID:15327

>>4
お前の名前はなんとかならないのか



6 名前: おっぱい (ノボシビルスク) ID:20000

なんかチョン臭くね?



7 名前: エッフェル塔 (アングレーム) ID:13072

寝る



8 名前: まんじ (ザルツギッター) ID:10840

お前らホント暇なんだな
561 :ミサカ速報3 [sage]:2011/02/28(月) 05:05:21.96 ID:/wuG0wTOo

9 名前: キムチ (クンサン) ID:15327

いやでもキムチ美味いぞ。どこでもタダで貰えるし


10 名前: ベクシンスキー (スタロガルト) ID:10855

そんなタダで貰うようなモンをよく口に出来るな
普通の神経ならそんな事出来ない


11 名前: チェンバロ (ザルツブルク) ID:10501

この時期にPSPか……
もうすぐNGPが出るっつーのに


12 名前: 捕鯨船 (シドニー) ID:17009

俺は3DS

13 名前: 織田信長 (ブラガンサ) ID:15113

俺はシスターズ

14 名前: まんじ (ザルツギッター) ID:10840

すげーな。最近のゲーム機は自分でネットワークに書き込みも出来るのか

562 :ミサカ速報4 [saga]:2011/02/28(月) 05:07:00.02 ID:/wuG0wTOo

15 名前: マッターホルン (ローザンヌ) ID:18022

オリジナルだからって何が偉いの?
むしろ超絶DQNのコミュ障じゃねえか。誰か早く常盤台に超音速旅客機落とせよ


16 名前: バルログ (セビリア) ID:10854

>>15
しね


17 名前: ドナルドダック (ペキン) ID:19009

MNWでのお姉さまのリスペクト率は異常


18 名前: ラクロス (ムースニー) ID:16836

>>1
俺達が頑張っても何にもならないだろ
むしろお姉さまが頑張った金で俺達がニート出来るならいいじゃないか


19 名前: 六枚羽 (学園都市) ID:10039

最低すぎワロタ


563 :ミサカ速報5 [sage]:2011/02/28(月) 05:10:27.36 ID:/wuG0wTOo

20 名前: 狙撃手 (ロヴァニエミ) ID:19348

俺達がシスターズって括りで一つに纏まっているからな
実際お姉さまだって半分くらい上条当麻とかもどうでもよく思ってるでしょ
つかお前らホント上条当麻好きだよな。よくもまあ感覚共有だけで好きとか思えるもんだわ


21 名前: 帝釈天 (チェンマイ) ID:12083

>>20
いや、別に好きとか思ってねーから
むしろあの不幸だー()って声がうざくてたまらん
わざとやってるんじゃねーかって位

22 名前: チェンバロ (ザルツブルク) ID:10501

上条当麻(暗黒微笑)なんてどうでもいいだろ







今は浜面仕上の時代


23 名前: ありんこ (デセアド) ID:15110

安易に一方通行とか言わない辺り評価する

564 :ミサカ速報6 [sage]:2011/02/28(月) 05:12:00.23 ID:/wuG0wTOo

24 名前: ネズミーランド (ケープケネディ) ID:18820

あの馬面のどこがいいの?飼葉でもあげるの?


25 名前: ディオスパーダ (ファエンツァ) ID:17203

うん、まぁ、そうだね

26 名前: 量子加速器 (コネチカット州) ID:14440

一方通行最強

27 名前: 吉本バナナ (ダヴァオ) ID:10090


\               U         /
  \             U        /
             / ̄ ̄ ヽ,
            /        ',      /     _/\/\/\/|_
    \    ノ//, {0}  /¨`ヽ {0} ,ミヽ    /     \           /
     \ / く l   ヽ._.ノ   ', ゝ \       <   バーカ   >
     / /⌒ リ   `ー'′   ' ⌒\ \    /          \
     (   ̄ ̄⌒          ⌒ ̄ _)    ̄|/\/\/\/ ̄
      ` ̄ ̄`ヽ           /´ ̄
           |    C       |  
  −−− ‐   ノ           |
          /            ノ        −−−−
         /           ∠_
  −−   |    f\      ノ     ̄`丶.
        |    |  ヽ__ノー─-- 、_   )    − _
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      /   /             |  /      \
   /_ノ /              ,ノ 〈           \
    (  〈              ヽ.__ \        \
     ヽ._>              \__)


565 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/28(月) 05:13:29.17 ID:/wuG0wTOo

28 名前: ボンカレー (アーメドナガル) ID:12053

お前等が居るからスポット当たらねーんだよ
全員視ね。satsugaiされろ


29 名前: チェンバロ (ザルツブルク) ID:10501

>>28
半分以上モヤシにやってもらっただろ


30 名前: キムチ (クンサン) ID:15327

全然注目されてない>>1かわいそす


31 名前: おっぱい (ノボシビルスク) ID:20000

お姉さま(^ω^)ペロペロ


566 :ミサカ速報8 [sage]:2011/02/28(月) 05:16:57.87 ID:/wuG0wTOo

32 名前: 45口径 (catv?) ID:17600

グラフィックしょぼいな。立ち絵も中途半端だし
つか>>1のゲームってアレイスターとか出るの?


33 名前: ドナルドダック (ペキン) ID:19009

出たら興ざめもいい所だろ。電撃学園のアレは完全に場違いだったし



34 名前: ありんこ (デセアド) ID:15110

でねーよ

最新刊読んでないけど相当なチートなんだろ?
つーかあのゲーム設定ガン無視でモヤシとかに攻撃通用するのはどうなのよ


567 :ミサカ速報9 [saga]:2011/02/28(月) 05:18:43.16 ID:/wuG0wTOo



35 名前: 鉄アレイ ★ ID:???

出たい





13 名前: 織田信長 (ブラガンサ) ID:15113

>>35
すっこんでろよ三下



37 名前: 六枚羽 (学園都市) ID:10039

>>35
市ね



38 名前: バルログ (セビリア) ID:10854

>>38
ミー速にでも行ってろよ

568 :ミサカ速報10 [sage]:2011/02/28(月) 05:20:35.38 ID:/wuG0wTOo

39 名前: キムチ (クンサン) ID:15327

理事長って運営とかどーしてんの?正直そっちの方がプランとかより大事じゃね?
学園都市が経営で潰れたら魔術側から嘲笑されるぞ


40 名前: ズマイ (ツェリエ) ID:12481

>>39
一枚岩じゃないんだから大丈夫でしょ。
むしろ置き去りやらが実験動物にされてる現状が少しは改善するかもしれんしな


41 名前: 吉本バナナ (ダヴァオ) ID:10090

つーか学園都市ってトップが運営に何一つ関わっていないで道楽に興じてるってどーなのよ


42 名前: おっぱい (ノボシビルスク) ID:20000

               ノ´⌒`ヽ
            γ⌒´      \
           // ""´⌒\  )
           i / \   / i )
           i  ( 。)` ´(。)i,/
    ∩       l    (__人_) |    ∩
    l ヽ∩   .\   `ー'  /  ∩ノ j
;,   ヽ ノ       r!_¨_¨_¨_h   ヽ  ノ ,';i';.,,'
i;';,   | ヽ__/;; |l__i||||||i__l| _/  j ,;';.,,';i,,'
,.;;:;:、_____r‐‐F三三三三!‐ ュ____.;;';i;';,,';,,
:、;; :;、甘甘甘甘|H | |ll |ll |ll |ll |.|H |甘甘,.;i;.i,,';,,';
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,.;;:。 ;ソ ┴ ┴┴ ヒニ三三三三三ニ.ヨ┴┴;、;;:l。'';
, -'": : _,,.-‐''" : : : : : : /: : : : : i: : : : : : : : : `゙''ー-、,_';
              学園都市

43 名前: ネズミーランド (ケープケネディ) ID:18820

誰がポッポのaa貼れっつったよwwwwwwwwwwww

569 :ミサカ速報11 [sage]:2011/02/28(月) 05:22:02.35 ID:/wuG0wTOo

44 名前: ボンカレー (アーメドナガル) ID:12053


    ___
    /    \         ノ⌒`ヾ?  
  /ノし   u;  \    ;γ⌒´    \
  | ⌒        )   // ""´ ⌒`\. ); やっやめろ・・・
  |   、       ); .. i;/   \ ★ /  ;i ); い、いいのか?
  |  ^       |   ;i  (・ )` ´(・ ) ;.i/;  教えないぞ・・・
  |          |   l;    (__人_) u |;   そんな事したらドラゴンの事教えないぞ。
  |  ;j        | / :\-^^n`ー'  /、゚,
  \       /  ! 、 / ̄~ノ∠__/ i;
  /      ⌒ヽ  ヽ二)  /(⌒    ノ;
 /       r、 \  /  ./   ̄ ̄ ̄/;



45 名前: テキーラ(サカパ) ID:10050

           ノ´⌒`ヽ    
/⌒ヽ    γ⌒´      \  
|  /    // ""´ ⌒\  )
| |    .i /  \  /  i )|
| |    i   (・ )` ´( ・) i,/
| |    l    (__人_).  |      幻想殺しじゃ、幻想殺しの仕業じゃ!
| /    .\    `ー'   /
| |    ////W\ヽヽヽヽ\
| |   ////WWWヽヽヽヽヽヽヽ
| |  ////WWWWヽヽヽヽヽヽヽ
E⊂////WWWWWヽヽヽヽヽヽヽ
E////         ヽヽヽヽヽヽヽ
| |  //WWWWWWWヽヽヽヽヽヽヽ


570 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/28(月) 05:23:18.71 ID:Djh4FVm+o
これだけは言わせてほしい


ルーピーは反則だろwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
571 :ミサカ速報12 [sage]:2011/02/28(月) 05:23:37.91 ID:/wuG0wTOo

46 名前: ドナルドダック (ペキン) ID:19009

         ノ´⌒`ヽ
      γ⌒´      \        __________
      ( / ""⌒\   ヽ     /
      ソ      i    )  / 働いたら
      i / \  /    ) <   負けかなと思ってる
      ノ●) (●> ヽ   /   \
     l (_人__)  /⌒i/     \  理事長(年齢不詳・男性)
     ヽ `ー'     ノ           ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
       ヽニノ _ノ


47 名前: 量子加速器 (コネチカット州) ID:14440

         ノ´⌒`ヽ 
      γ⌒´      \
     .// ""´ ⌒\  )
     .i /  \  /  i )
      i   (・ )` ´( ・) i,/    計画が逸れたのではない!
     l    (__人_).  |     むしろ省けたのだ!
     \    `ー'   /
.      /^〜" ̄, ̄ ̄〆⌒,ニつ
      |  ,___゙___、rヾイソ⊃
     |            `l ̄   
          ノノ´⌒`ヽヽ
      γγ⌒´      \\
     ./// ""´ ⌒\  ))
     .i i / \\  // i ))
      l|((・・ ))` ´(( ・))i,//  かかかかkっかか上条とうとうtと当麻の
     l|   ((__人_))  ||   幻想殺しできょすきょっきょ虚数学区をっを
     \\   ``ー''  //      あ、あっあっあくあくあく一方通行を
.      //^ .〜" ̄, ̄ ̄〆⌒ニつつ
      || ___゙___、rヾイソ⊃⊃
     ||         `l| ̄
          ノノノ´⌒`ヽヽヽ
     γγγ⌒´      \\\
    .//// ""´ ⌒\  )))
    .i .i i / \\\ // i )))
     l l|(((・・))` ´(( ・・))i,// / はっははhつっははは浜面仕上ががっがが
     l l|  (((__人_))  ||| ドッドドどどドラゴンとしtっててて
     \\   ``ー''  // /      ひゅーひひゅーヒューズズズズずズ
.     ///^ .〜" ̄, ̄ ̄〆⌒ニつつつ  っかかかかかっカッかかかカカカかかカザキリ
     ||| ___゙___、rヾイソ⊃⊃⊃
     |||         `l|


572 :ミサカ速報13 [sage]:2011/02/28(月) 05:26:54.23 ID:/wuG0wTOo

48 名前: 捕鯨船 (シドニー) ID:17009

        ノ´⌒ヽ,,
    γ⌒´      ヽ,    
   // ""⌒⌒\  )     
    i /   ⌒  ⌒ ヽ )   へー、ローラさん大変だなあ・・・        
    !゙   (・ )` ´( ・) i/                     ________  
    |     (__人_)  |⌒ヽ/⌒\ .             .||         |
  (''ヽ    `ー'  / 〉 〉 ,、  )             ||         |   
  / /         (__ノ └‐ー<.             ||         |
  〈_/\_________ノ             ||         |


49 名前: まんじ (ザルツギッター) ID:10840

wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

50 名前: 打ち止め★ ID:20001

お前らいい加減にしろ



ミサカ「はぁ?……って!うわああああああsakuられたあああああああ!!!!!

     とミサカは絶望の叫びを木霊しますぅううあああああ!!!!」

ミサカ「ふ、ふざけんなああああああ!!!!何でスレ立てただけのミサカに被害が及ぶんだよ!!!

     とミサカはぜってーポイントの意味を理解してないあのガキに憎しみを募らせます」


冥土返し(やっぱりMNWに掲示板を持たせるべきではなかったかな)


おわり
573 :ミサカ速報14 [sage]:2011/02/28(月) 05:31:06.52 ID:/wuG0wTOo
投下終了。
MNWネタはVIPのものが多いけどニュース速報板っぽく機能したらという設定。
既出臭がパンパンだぜ。被ってたらすまん。
アレイスターぽっぽネタもうすこしやりたかった
574 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/28(月) 05:43:18.16 ID:Djh4FVm+o
途中からスレタイ関係なくなるとこがいかにもν速っぽかったな(^ν^)
プランぶれぶれ☆ぽっぽのところ早朝から声出してワロタ
575 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/28(月) 09:54:07.00 ID:n3qhMAX8o
声出してワロタwwwwwwww
ぽっぽはマジ反則過ぎるwwwwwwww
576 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/28(月) 15:22:17.30 ID:yyvyNVOAO
リアル過ぎて素晴らしいwwwwwwこっちの方が妹達っぽいかも
2レス投下、メタばっかなので嫌いな人はごめんなさい
577 :舞台裏・預かり所 :2011/02/28(月) 15:23:39.80 ID:yyvyNVOAO


ピンポーン

小萌「おや? どなたでしょうか」

姫神「とりあえず。出た方がいいと思う」

小萌「それもそうですねー。はーい、今開けますよー」ガチャ

インデックス「こんばんは……こもえ」

小萌「シスターちゃん……まさか……」

インデックス「うん……今日もお願いするんだよ」

小萌「と、とりあえず中に入って下さい」

インデックス「おじゃまします……」

姫神「もしかして。また?」

インデックス「……うん」

小萌「上条ちゃんがまた女の子をお部屋に連れ込んだんですね……」

インデックス「……ぐすっ」

姫神「……これで今月は確か。十四回目?」

小萌「ちなみに今回は誰がヒロインのSSなんですかー?」

インデックス「今回はいつわだったよ」

姫神「あのおしぼり女……」

小萌「五和さんという方は今月三回目でしたっけ」

インデックス「……最近いつわは人気急上昇だからかも」

姫神「二期に全く絡んで無い自分が。憎い」

小萌(チアガールの件がカットじゃなくて良かったのです)
578 :舞台裏・預かり所 :2011/02/28(月) 15:24:53.76 ID:yyvyNVOAO


小萌「神裂さんという方が一回、オルソラさんという方が二回でしたっけ」

姫神「佐天と白井とかいう中学生が。一回ずつ」

インデックス「そして短髪が五回……」

小萌「相変わらずの人気なのですねー……」

姫神「なんだかんだで。ツンデレは強い」

小萌「……あれ? 残り一回は誰なのでしょう?」

インデックス「……そこにいるよ」

小萌「なるほど。姫神ちゃんも頑張ってるのですねー」

姫神「ぶい」

インデックス「ちょっと憎いかも」

姫神「てへっ」

小萌「それにしてもSSでシスターちゃんは邪魔扱いされちゃいますねー……」

インデックス「ちなみにイギリスに何故か帰る事もしょっちゅうなんだよ」

姫神「イギリス一週間は。お約束」

小萌「すぐに嫉妬して噛みつくお邪魔キャラのイメージが強いのが……」

インデックス「……返す言葉が無いかも」

姫神「でも大丈夫。最近は家事や看病するSSが増えてるのも事実」

小萌「そうですね、なんだかんだで愛されているのですよ!」

インデックス「こもえ……あいさ……うん! 私も頑張るんだよ!」

小萌「という訳でみなさんもシスターちゃんを邪魔扱いしちゃ駄目なのですよー」
579 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/28(月) 15:25:51.93 ID:yyvyNVOAO
おしまい、回数等は実際数えた訳じゃないです
吹寄、御坂妹なんかも居たりするので、もしかしたら一週間位しか上条さんの部屋に居ないかもしれない
そんないらない妄想でした
580 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/28(月) 15:36:33.77 ID:+GpjSf8no


裏話ワロタ
581 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/28(月) 15:38:43.32 ID:pAWL/z+5o
居候だと仕方がない
男同士のルームシェアでも、片方が恋人を連れ込む時はもう片方がネカフェ送りになるのはよくあること
582 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/28(月) 16:58:08.29 ID:D/AsPkNAO
>>577
乙!………



wwwwwwwwwwwwwwwwww
アホみたいな声出してワロタwwwwwwwwwwww
583 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/01(火) 01:52:37.54 ID:7g/8hD950
すみません、かなり読む人を選びそうな話で6レスほどもらいます。

人によってはかなりきついかも知れないから、閲覧注意でお願いします。
584 :1/6 [sage]:2011/03/01(火) 01:53:52.96 ID:7g/8hD950
「最終信号はどこだ」

冷徹な声が響く。
外れた肩を踏みつける脚が、さらに重たく圧し掛かって来た。

「それだけを教えれば良い。それでテメェを解放してやる」

最終警告。
これに従わなければ、殺される。
少女の行き先を教えれば、解放される。
この男から。この激痛から。
死から。

しかし、初春飾利は、痛みと恐怖で途切れそうになる意識の中で、必死に抗う。

こんな男に居場所が知れたら、あの子はどうなってしまうのか。
こんな男に屈していいのか。
私は。

風紀委員だ。


「……、なに……?」

焦れた顔で聞き返される。
呟いた声はあまりに小さく、相手には届かなかった。
だから、今度はもっと大きく。

もう迷わない。


「聞こえ、なかったんですか……?」

「あの子は、あなたが絶対に見つけられない場所にいる、って言ったんですよ。嘘を言った覚えは……ありません」



「……良いだろう」

言って、男は脚をどけた。
しかし、それは解放を意味するのではない。
足を振り上げ、思い切り彼女の顔面を踏み抜くため。

今度こそ最後だった。


「ここでお別れだ」
585 :2/6 [sage]:2011/03/01(火) 01:54:35.37 ID:7g/8hD950

"死"が振り下ろされる。


初春飾利は目を閉じる。
ぎゅっと。

後悔はない。
……後悔なんて、しない。


凄まじい轟音が響いた。
しかし自らの体には衝撃を感じない。

「………………?」


パラパラと崩れ落ちた壁の破片が舞落ちる音を聞きながら、
初春はそっと目を開けた。

そこには。


「……ったく、シケた遊びでハシャいでンじゃねェよ。三下」


彼女をかばう形で"恐怖"に向かって立ちはだかる、真っ白な少年。



「もっと面白い事してモリモリ盛り上がろォぜ。悪党の立ち振る舞いってのを教えてやるからよォ」



白熱し白濁し白狂した、悪魔のような超能力者。
586 :3/6 [sage]:2011/03/01(火) 01:55:06.03 ID:7g/8hD950

「痛ってえな」


本当に痛がっているのかいないのか、垣根提督は平静だった。

「そしてムカついた。流石は第一位、大したムカつきっぷりだ。やっぱテメェからブチ殺さなくちゃダメみてえだ」

「ハッ。俺と戦うのが怖くてハンデを求めたチキン野郎が何を凄ンでンだ。
 あのガキを狙うなンつー手を選ンだ時点で、もォ戦力差はキチンと決まっちまってンだよ」

「バッカじゃねえの。そいつは保険だよ。誰がテメェみてえなクソ野郎相手に五分五分の勝負なんか仕掛けるか」

「イイから掛かって来いよ。ゴブっと言わせてやる」

「…………」

「…………」


学園都市第一と第二位。
一方通行も垣根提督も、こそこそとした隠蔽など気を配っていなかった。
そういった後始末は、どこかの誰かに任せれば良い。


「ブタが。丸焼きの下拵えは終わってンだろォな」

「にしても、流石は『滞空回線(アンダーライン)』。まったく予想以上に早く登場してくれたもんだ」

「アンだァ?」

「…………」

「…………」

「笑えるな、犬野…郎……笑えねえな、犬野郎。そうやって、弱者を守るために戦ってりゃ善人になれるとでも?」

「ハッ。分かってねェな」


第一位の周囲を、邪悪な気配が渦巻いた。

体を支える杖を放り捨てる。
スイッチが入ったという、証。


「超ド級にちょうどイイ。悪党にも種類があるって事を教えてやる」
587 :4/6 [sage]:2011/03/01(火) 01:55:37.40 ID:7g/8hD950


二人の超能力者が衝突する。
爆風。
そして爆音。

周囲は一瞬にして大騒ぎとなるが、当の本人たちは気にも留めない。

ぶつかり合った二人は反動で後退する。
しかし差はあった。
一人は吹き飛ばされ、一人は静かに地面へと降り立つ。


ただし、吹き飛ばされたはずの垣根提督は、顔に笑みさえ浮かべていた。
彼は、傷一つ追ってはいない。

その背中から生えた純白の翼で、全ての衝撃から身を守っていた。


「似合わねェな、メルヘン野郎」

「心配するな、自覚はある」


再び、二人の体は宙に舞い、激しい攻撃の応酬が繰り広げられた。
周囲に被害をまきちらしながら。

しかし、そうしながら、垣根は余裕を見せつけるつもりなのか、静かに一方通行へ向かって語り出した。

「知ってるか。この世界は素粒子によって作られている」

「素粒子ってのは、分子や原子よりもさらに小さい物体だな。
 ゲージ粒子、レプトン、クォーク……。
 さらに反粒子やクォークが集まって作られるハドロンなんてのもあるんだが、まあ、
 大概はいくつかの種類に分けられる。この世界はそういう素粒子で構成されてる訳だな」

「だが、俺の『未元物質』に……」


そこへ、一方通行も不敵に答える。

「ほォ。ソイツは難しい話だなァ。理解するには骨が折れる」

「難しい問題を解決するには……そォ、『解決法』が必要だ」


「つまりソリューショ「俺の『未元物質』に、その常識は通用しねえ」


「…………」

「…………」
588 :5/6 [sage]:2011/03/01(火) 01:56:33.30 ID:7g/8hD950


翼が天へ広がる。
風を唸らせ、垣根の背中から六枚の羽根が生えた。

「俺の生み出す『未元物質』は、この世には存在しない物質だ。
 『まだ見つかっていない』だの『理論上は存在するはず』だのってチャチな話じゃない。
 本当に、存在しないんだよ」

「それが存外存在してるっつゥワケか。オーケー。クソと一緒に埋めてやる」


一方通行は臆さない。
存在しようがしまいが、すべてのベクトルを操る彼には問題などなにも無い。
そのまま垣根の方へ踏み込み、その心臓を握りつぶそうとする。

しかし。

「分かってねえな。テメェ」


垣根の翼が、突然光り輝いた。

謎の光が一方通行の肌を焼く。
あらゆるベクトルを反射するはずの、彼の体を。


「今のは『回折』だ」

「ほォ、解説ありがとォよ」

「光波や電子の波は、狭い隙間(スリット)を通ると波の向きを変えて拡散する」

「スリットをスルっと」

「高校の教科書にも載っている現象だ。複数の隙間を使えば波同士を干渉させられる。
 ま、何にしても応用次第というヤツだ」

「およっ、ソイツはスゲェな」

「日焼けで死ぬ気分はどうだ」

「ヒヤっとしたぜ」


「…………」

「…………」

589 :6/6 [sage]:2011/03/01(火) 01:57:15.43 ID:7g/8hD950



「……物理の勉強がブッツリ足りてねェようだなボケ。
 いくら『回折』を利用したって、太陽光を殺人光線に変えられるはずがねェだろォが」

「それがこの世界にある普通の物理ならな」

「ふゥン。つゥかよ、

「だが、俺の『未元物質』ってのはこの世界に存在しない新物質だ。
 そいつに既存の物理法則は通じない。
 そして、『未元物質』に触れて反射した太陽光も独自の法則に従って動き出す。
 異物ってのはそういうもんだ。たった一つ混じっただけで、世界をガラリと変えちまうんだよ」

「マジで混じっただけで?」

ズァ!! と六枚の羽根が勢いよく羽ばたいた。
巻き起こる烈風を反射で押さえつけた一方通行は、そこで相手の意図を掴む。
正面を睨みつけると、垣根は薄く笑っていた。


「――逆算、終わるぞ」
「ッ!!」


六枚の羽根が、一方通行の体に衝突する。
骨や内臓が悲鳴を上げる音が、彼の体内を響き渡った。
彼の体は烈風に飛ばされ、大木に打ち付けられる。


「一方通行。テメェは全てを『反射』するって言ってるが、そいつは正解じゃないな」

優雅に。
空中散歩でも楽しむかのように。
口元に笑みを浮かべて、垣根はゆったりと近づいてくる。

「音を反射すれば何も聞こえない。
 物体を反射すれば何も掴めない。
 テメェは無意識の内に有害と無害のフィルタを組み上げ、必要のないモノだけを選んで『反射』してる」


回避行動を取る一方通行の体を、未元の風が追いかける。
烈風は、街を、人ごみを切り裂いていく。

「『未元物質』の影響を受けた今の太陽光と烈風には、それぞれ二万五〇〇〇のベクトルを注入しておいた。
 後はテメェの『反射』の具合から有害と無害のフィルタを識別し、
 テメェが『無意識の内に受け入れている』ベクトル方面から攻撃を加えれば良い」


「これが『未元物質(ダークマター)』」

「異物の混ざった空間。ここはテメェの知る場所じゃねえんだよ」


「ダー! こいつはクマッター!!」



「…………」

「…………」
590 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/01(火) 01:57:48.44 ID:7g/8hD950
今日のところはこれで引きさがってやるけど、
まだ続くかもしれないから覚悟しとけよ
591 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/01(火) 02:00:43.16 ID:MvXESxaYo
おいwwwwwwwwおいwwwwwwww
第一位しっかりしろwwwwwwwwww
592 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/01(火) 02:03:01.53 ID:ov50Fk29o
クソwwwwww雰囲気の所為でくだらないのに強ぇwww
593 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/01(火) 02:03:21.09 ID:zKDgu8i5o
逐一噴いてしまった自分が悲しいwwww
594 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/01(火) 02:04:22.41 ID:rPtbMaxZo
構わん、やってしまえ第二位
この第一位はダメだwwwwww
595 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/01(火) 02:06:01.40 ID:YnImrie+o
これは第二位が第一位に殺意を抱いてしまっても仕方ないwwwwwwww
596 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/03/01(火) 02:32:13.70 ID:qholGfcf0
ちくしょうwwwwwwwwwwwwwwwwwwこれは今まで読んだ中でも5本指に入ってしまうwwwww
597 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/01(火) 02:57:03.38 ID:42Ttobalo
ジワジワ来るなwwwwwwww
598 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/01(火) 03:00:39.63 ID:FQvzp/B1o
そんなやり取りの中でもやるべきことはやって、第一位と第二位の絶対的な壁を見せつけてドヤ顔で見下す一方通行さん
599 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/01(火) 05:27:51.57 ID:9Gj8k0EIO
一方が垣根を完全にナメてるのかそれともツッコミ待ちなのか判断に迷うなww
600 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/01(火) 08:00:44.96 ID:LNMR/TdA0
クソッ…クソッ…
途中まで堪えてたのに…最後で笑った瞬間のこの敗北感何…?
601 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/01(火) 09:48:48.15 ID:RnATmEhs0
笑いがこみあげてくるwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
602 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/01(火) 12:59:34.32 ID:0AcRd36Po
最初は深夜のテンションで笑ったものだと思っていたのに今読み返してもやっぱり笑ってしまった悔しいでもビクンビクン
603 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/01(火) 18:24:39.71 ID:I8jGdctAO
くそwwwwwwくやしひwwwwww

この素晴らしい物の後にアレだが5レス投下
キャラ崩壊してます
604 :マッスルボディは傷つかねェ [saga]:2011/03/01(火) 18:25:10.97 ID:I8jGdctAO


小学六年生の頃の一方通行

一方通行(……友達できねェ)

一方通行「TVでも見るかァ……」

通販番組

『今回ご紹介するのはこれ!
 毎日続けるだけで驚きの肉体を作る事が出来る夢の様な商品。
 その名も、「マッスルアッパー」!!』

一方通行「……ハァ?」

『これさえあればアナタもムキムキマッチョに大変身!
 一日三十分でほーら! 素敵で無敵の筋肉ライフ!』

一方通行「筋肉? くだンねェな」

『では使用者の体験談を聞いてみましょう!
 イギリスでお使いになってるウィリアムさんの歓喜の声です!』

『この「マッスルアッパー」を使ってからみるみるうちに筋肉が付いて来たのである。
 おかげで性格が明るくなったり、自分に自信が持てたり、
 友達も増えて言うこと無しである』

『この様に「マッスルアッパー」は必ずアナタに素晴らしい人生を提供します!
 さあ今すぐお電話を!』

一方通行「……友達……素晴らしい人生」

一方通行「…………」

ピッピッピッ プルルルル

一方通行「あっ、すいませン、商品についてお聞きしたいンですけどォ……」
605 :マッスルボディは傷つかねェ [saga]:2011/03/01(火) 18:25:40.34 ID:I8jGdctAO


上条「お前が第一位の一方通行か……ってえええ!!!」

一方通行「なンだァ? 今は実験中だからさっさと消えろ」

上条(めちゃめちゃマッチョのイカツイ男とか聞いてないんですが!?)

一方通行「チッ、いいから失せろ三下ァ」

上条「い、いや、そういう訳にもいかないんだよ! お前を倒して実験を止める!」

一方通行「ほォ……いい度胸じゃねェか、来いよ」

上条「うおおおお!!」

上条は必死の思いで雄叫びをあげながら、一方通行に立ち向かう。
怒りを込めた渾身の右拳が一方通行の「反射」を越えダメージを――

上条「いてえ!! 殴った方がいてえ!! 筋肉やべえ!!」

与える訳が無かった。

一方通行「……なンだァ? そンなへちょいパンチで俺を倒すつもりかァ!?」
606 :マッスルボディは傷つかねェ [saga]:2011/03/01(火) 18:26:55.46 ID:I8jGdctAO


一方通行「……おィ、お前ちゃんと鍛えてるかァ?」

上条「へっ? いや、筋トレの類はそこまで……」

一方通行「俺はお前みたいなモヤシ野郎が一番嫌いなンだよォ!!」

上条「ひいっ!?」

一方通行「来い三下ァ! みっちり鍛えて、
     マッスルボディを素敵に愉快に作ろうじゃねェか」

上条「え、ええ!?」

一方通行「へンじはァ!」

上条「はい!」

御坂妹「……えーっと、実験はどうするつもりですか?
    とミサカは何やら嬉しそうな一方通行に問いかけます」

一方通行「実験なンて中止だ中止ィ! それよりも筋トレだァ!!」

御坂妹「何だか解りませんが生き延びてしまったようです、
    とミサカはあまりの急展開について行けません」

一方通行(さすが「マッスルアッパー」だァ、
     ちょっと時間が掛かったが友達出来たぜェ)

上条「不幸だ……」
607 :マッスルボディは傷つかねェ [saga]:2011/03/01(火) 18:27:23.68 ID:I8jGdctAO


八月三十一日

一方通行「天井の野郎ォ……どこに……」

一方通行「……! 見つけたぜェ……」

天井「あ、一方通行!? やめろ、やめてくごふぁあ!!」

一方通行「モヤシ野郎が、パンチ一発でのびンじゃねェよ」

打ち止め「…………」

一方通行「さァて……助けてやるから待ってろよォ」


―――


一方通行「ふゥ……後少し……って天井!?」

天井「邪魔を、するな」

天井の手に握られていたのは拳銃。
その拳銃から弾丸が放たれ、一方通行の眉間に向かう。
そしてその銃弾は一方通行に――

一方通行「……マッスルパワー!!」ガキン

届かなかった。

天井「エエエエエエ!!!!」

一方通行「おい、三下ァ……筋肉なめンな」

一方通行はその日、筋力と能力という最強の組み合わせを会得した。
いつしか一方通行という呼び名とは別に、
筋肉通行(マスキュラレータ)とも呼ばれるようになったという。
608 :マッスルボディは傷つかねェ [saga]:2011/03/01(火) 18:28:17.45 ID:I8jGdctAO


九月三十日

一方通行「ふざけたマネしてくれたじゃねェか……」

木原「……色んな意味で随分立派になっちゃって」

一方通行「うっせェ! 消えろコラァ!!」

木原「なめんなコラァ!!」

木原はある秘策をもって一方通行に立ち向かう。それを知らない一方通行、
そして木原の拳が引き戻され一方通行にダメージを――

一方通行「……かゆィ……へちょいなァ」

もちろん与える訳が無かった。

木原「反転した打撃が効かない……ってその筋肉じゃ無理だっつうの!!」

一方通行「木ィィィ原クゥゥゥゥン? モヤシ野郎は嫌われるぜェ!」

その後一方通行は超筋力者として、学園都市で活躍するのでした。
609 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/01(火) 18:29:31.58 ID:I8jGdctAO
おしまい、ボディビル見て思い付いたネタ
筋肉ってすごい、色々失礼しました
610 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/01(火) 18:45:08.79 ID:hUUZLLmLo
クソワロタwwwwwwwwww


たぶん、ウルトラマンTシャツもぴっちぴっちなんだろうなwwwwww
611 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/01(火) 18:49:23.76 ID:Eqw+9I7So
乙!
ガチムチの一方さんと聞いてやってきました
612 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/01(火) 18:51:18.43 ID:C/Eofpg5o
なんとか耐えてたけど超筋力者で死んだ
613 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/01(火) 19:19:07.17 ID:Q4UpdeCAO
「ハッ!?…………ドリームですかァ……」
614 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/01(火) 19:21:15.38 ID:kqAQTOPAO
レベル3の人々ってさ、打ち止め(自己申告)とミサカ(レベル3もいるよ!)と固法先輩以外はイマイチキャラが決まりきってないよね
湾内泡浮コンビはどっちもお嬢言葉だし、丘原は出番が一話の数分だけだし、薄絹に至ってはドラマCDのキャラだから背格好がはっきりしてないし
つまり何が言いたいかっていうと
……なんだろうね?フヒヒ
615 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [!orz_res]:2011/03/01(火) 20:46:53.80 ID:4ux1/qVu0
ニレスもらいます 
R15くらいの描写です
616 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [!orz_res]:2011/03/01(火) 20:47:43.75 ID:4ux1/qVu0
打ち止めは朝から憂鬱だった。 
 
(ラストオーダーの憂鬱ってラノベでも書こうかな、ってミサカはミサカはどうでもいい妄想をしてみたり…) 
 
御坂美琴のクローンとして生を受け。妹達の安全装置としての責務をその体に背負う。 
平和となった世界ではそんな責務も形骸化し。今こうして学校生活を満喫している。 
 
朝どうでもいいことで同居人とケンカをしてしまい。 
学校の窓辺で一人黄昏る。 
自分は悪くは無い。だが正しくもない口論。 
冷静に考えればどっちもどっちなのだ。 
 
昔の自分ならば素直に謝罪し、あの人と和解していただろう。 
でも時折ひどくムカムカして素直になれない。 
 
(これもお姉様のDNAなのかなぁ、ってミサカはミサカは上条当麻とお姉様のやり取りを思い出してみる) 
 
人の振り見て我が振り直せ。 
どこかで聞いたような言葉を思い出し、謝ろうかなと思う。 
 
(謝ればきっとあの人と普段どおりに戻れるよね…) 
 
確定事項だと気付いているが、不安は拭えない。  
 
 
終礼と共に教室から飛び出る。 
友人の呼びとめにゴメン!ってミサカはミサカは〜〜〜〜〜っと言葉の帯を引きながら走りさる。 
自分の気持ちが変わらないうちに話したい。 
思ったが吉日。言えないままにズルズルなぁなぁな暮らしは嫌だ。 
 
どんな顔で迎えてくれるだろうなどなど。不安はある。 
 
マンションのドアを空け目的に人物を……、探すまでもなかった。 
ドアを開けたら鉢合わせ。 
予想外の事態に言葉が出ない。
617 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [!orz_res]:2011/03/01(火) 20:48:12.11 ID:4ux1/qVu0

 
               , -―  、
             /       丶
           /          ヽ
          /           ヽ
          i   _,,_ル,,rョュ 、  i
          |  ィ ==    ,==ミ   |r,.
          |  "''"~ ハ   ハ  . i;{  もう!
          } ; //// " ' V//  |j  見ないで欲しいのだ!
          λ    r―''"入   ノ   
           `"i   廷廾ニ        それと帰ったら手を洗う前におじぎをするのだ!
             i 、  ̄ ‐/´  `ヽ:、   
       !,rヽユ、'´ ̄__ ´ V       ヽ
         r'    Y"´   /      ,  ハ
        〉、    !ーつ /       /  ハ
       Y,ハ   l ̄\/       /  /
          / l     !``ソ       /  ,ハ
       ,./  l    l`/       /  /
     //   l    /       /  /
      !    ,ハ  /       /  /
      !    / ハ       /  l
      ゝ__,/  l ヽ    /    ヽ
            !  ヽ、__/       ヽ
           l             ヽ
            l             ヽ
            !ヽ        ノ    ヽ
            !       /       ヽ
            |',      /         ',
            l ヽ   /          !
              l  ヽ /           l
             /    ソ            |
 
 
打ち止め「あわわ!ごめんなさいってミサカはミサカはアンラッキースケベで鬱を加速させておじぎをしてみる」
618 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [!orz_res]:2011/03/01(火) 20:57:34.23 ID:MvXESxaYo
>>617
てめえwwwwwwww
ステルスすんな乙wwwwwwwwwwwwww
619 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/01(火) 21:00:09.97 ID:pjs8IZ+k0
あれ?

R15どころか普通にR20くらいじゃね?
620 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/01(火) 21:00:55.28 ID:pjs8IZ+k0
あれ?

R15どころか普通にR20くらいじゃね?
621 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/01(火) 21:05:54.66 ID:bRQI6Sj7o
例のあの人だしな
622 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/01(火) 21:11:32.06 ID:JghlClJAO
一方+筋肉はまさに最強だろwwwwwwww
623 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/01(火) 21:15:00.35 ID:JghlClJAO
なんか615からが読めない

つーか先をあまり考えないままSS書いてて20レス分を越えてしまった
まだ途中なんだけど出来てる分だけでも投下していいのかな
624 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/01(火) 21:17:20.54 ID:JghlClJAO
>>1みたら良いっぽかったので見直しして525分頃から投下します
先客がいたらお先にどうぞ
625 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/01(火) 21:19:02.95 ID:zKDgu8i5o
分かってるんだけど525分にむせた
626 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/01(火) 21:19:14.97 ID:OLjS+eNio
>>623
マジレスすると反転
627 :絹旗「おこた」1/? [sage]:2011/03/01(火) 21:27:15.09 ID:JghlClJAO
〜アイテムアジト〜

絹旗「ううん」

絹旗「ふあ、もう朝…」ムクッ

絹旗「!」ガバッ

絹旗「さささささむい!超寒いです!」ブルブル

絹旗「おかしいなエアコン……−5℃!?なななんですかこのありえない温度設定は!?ああっ!しかも上がらない!」ピピッ ピピッ

絹旗「超異常な故障です…着替えも出してないしこれじゃ布団から一歩も出られません」ブルブル

絹旗「誰かに電話してヘルプ要請しましょう」

絹旗「まだ誰も起きてないですよね…麦野は寝起き的に超アウト」

絹旗「フレンダが妥当ですか」trrrrrrr

絹旗「………」trrrrrrr

絹旗「………これは出なそ」trrrrピッ

『もしもーし?何か用?』

絹旗「あ、フレンダおはようございます。えっと…」

『うんうん』

絹旗「実は私の部屋が氷河期でし」

『ふーん?それで?』

絹旗『え?いやその…超寒くて動けないのでとりあえず来てください』

『あー、それは分かるわー』

絹旗「へ?」

『結局大変だよね。うんうん』

絹旗「はい?」

『なんつって!ただいま電話に出ることができません。結局、用件はピーという音のあとに入れといて下さいな訳よ!きゃはっ☆』

『ピーッ』

絹旗「」
628 :絹旗「おこた」2/? [sage]:2011/03/01(火) 21:28:10.31 ID:JghlClJAO

絹旗「なんつー留守電作ってんですかあんの金髪ぅぅぅ!!」ダンダン

絹旗「滝壺さんは1番起きそうにないですが」trrrrrrr

絹旗「………………」trrrrrrr

絹旗「案の定ですね…」

絹旗「くっ…浜面」trrrrrrr

絹旗「出ろ出ろ出ろ出ろ!」trrrrrrピッ

『もしもし?』

絹旗「もしもし浜面ですか?音声ではない浜面ですか?」

浜面『はぁ?いや俺だけど…なんだこんな朝っぱらから』

絹旗「そうですか。なら超大至急私の部屋のドアを開けに来て下さい。そうすれば全て分かります。らいらうぇい!」

浜面『へ?お前の部屋?なん』プツッ

絹旗「はあぁぁ布団から出なくても寒いです…せめてパジャマ着るべきでした」ブルブル

絹旗「まてよ?布団かぶってドアまで行けばいいじゃないですか」ノソリ

絹旗「一時寒いですけど…部屋の外はあったか」ノソノソ

コンコン

浜面「おーい、開けんぞ?」ガチャッ

絹旗「あっ、ちょっと待っ…」

浜面「!?寒っ!!ってお前何してんだ…?」

絹旗「……」

浜面(オーケー、冷静に考えよう)

浜面(こんな冬にわざわざ部屋をこんな寒くして俺を呼び出し、そこには布団にくるまり突っ立っている絹旗が…駄目だ意味が分からん)
629 :絹旗「おこた」3/? [sage]:2011/03/01(火) 21:28:53.90 ID:JghlClJAO

絹旗「…」

浜面(何この気まずい沈黙…なんか言うべきか?)

浜面「そのなんだ、あれか、お前『超ミノムシのマネ』的な一発芸を思いついてまず俺に見せて実験を…」

絹旗「超違います!!この布団は…あっ」スルッ

浜面「!」ブッ

絹旗「〜〜〜〜〜!!!」

浜面「え!?なにそういうこと!?俺の為に公開ストリッp」

絹旗「それも違います!しねっ!もげづら!もげづら!」ゲシゲシ

浜面「痛い!それまじで痛い!ってか足冷たっ!」

絹旗「はっ!そうでした」ガバッ ダダダッ

絹旗「よかった、リビングは超暖房効いてます」

浜面「おいどういうことか説明…」

絹旗「…」ギロッ

浜面「んな睨まれてもな…悪かったって。お前の自爆だけど」

絹旗「ちっ…まあそういうことにしときますよ。そのかわり部屋のクローゼットから服取ってきて下さい、左端にあるやつでいいです」

浜面「あのクソ寒い部屋からかよ…ったく」

浜面「あ。あと絹旗、その態で下着が黒だとなんというか…」

絹旗「うるさああああい早く取ってこい!!」

浜面「ひいっ!取りに行って参ります!」シュダッ


絹旗「ふん、もうすぐ超成長期がくるんですよーだ。…たぶん」
630 :絹旗「おこた」4/? [sage]:2011/03/01(火) 21:29:25.94 ID:JghlClJAO

カチャッ

滝壺「あれ…きぬはた。今日は早いね」

絹旗「あ、滝壺さんおはようございます」

滝壺「おはよう」

絹旗「いつも寝起きみたいだと思ってましたが、寝起きの滝壺さんは超寝起きなんですね」

滝壺「いやぁ…//」テレッ

絹旗「馬鹿にしてはいませんけど、褒めてもないですよ」

滝壺「なんでふとん被ってるの?」

絹旗「え?あ、いやその…」

浜面「絹旗ー、着替えってこれで良いのか?」

絹旗「あ」

浜面「おお、滝壺起きてたのか」

滝壺「………」

浜面「ん?」

絹旗「うわあ…」

滝壺「きぬはた。」

絹旗「はい、なぜか。が怖いですがなんでしょう」

滝壺「なんで、ふとん、被ってるのかな?」

絹旗「あわあわ」

滝壺「なんで、きぬはたの着替えをはまづらが持ってきてるのかな?」

浜面「なんでって、こいつが下g…あっ!?」

滝壺「下着………?」ゴゴゴゴゴ

浜面「ちがう!いや違わないけど別にそういうんじゃ…」

滝壺「………」パカッ

浜面「だめだ滝壺!体晶はだめ!ダメ!ゼッタ…アッー!」

631 :絹旗「おこた」5/? [sage]:2011/03/01(火) 21:29:54.15 ID:JghlClJAO

滝壺「……」モグモグ

フレンダ「あははは!結局それで絹旗はハジメテを浜面にとられちゃった訳ね!」

浜面「その言い方はあらぬ誤解を招くからやめて頂きたい」

絹旗「まぁ超見事なまでの鼻血ブーでしたが」

浜面「そうだっけ!?」

麦野「文字通り出血大サービスね」モグモグ

絹旗「サービスしたのは私のほうですけどね」モグモグ

フレンダ「エアコンは替えてもらわないとねー。でもなんで浜面なの?」モグモグ

絹旗「浜面は最後にかけましたよ…思い出した、なんですかフレンダあの超無駄な留守電」

フレンダ「え?あれ聞いた?どう?会話できてた?」

絹旗「最初だけ成立してましたよ。そして超ムカつきましたとくに最後」

フレンダ「そっかそっか!大成功って訳ね!」

絹旗「フレンダの頭は大失敗って訳ですね」

麦野「私の携帯には着信入ってないんだけどどういうこと絹旗」

絹旗「あははーこんな理由で麦野に迷惑かけちゃいけないなーとあははー(棒)」

麦野「今日の朝食に鮭が入ってないんだけどどういうこと滝壺」

滝壺「ごめんね、切らしてた」

麦野「夕食には入れてね」

滝壺「うん」
632 :絹旗「おこた」6/? [sage]:2011/03/01(火) 21:32:12.47 ID:JghlClJAO

絹旗「夕食がここってことは、今日は仕事ないんですか?」

麦野「あるけど、昨日みたいに大変なやつじゃないらしいから。詳しくは昼前にキタラーから電話があるはずよ」

フレンダ「ついに電話の女の口癖が渾名に転じた訳よ」

絹旗「なるほど。ついでにその時エアコンのことお願いします」

麦野「おーけーだにゃーん」



〜ファミリーレストラン・ジョセフ〜

店員「(また来たよ…)ご注文は?」

麦絹フ「ドリンクバーで」

滝壺「私も」

浜面(この申し訳なさももう慣れたわ…)

浜面「えっと、俺もドリンクバーと、あとこの……本日のスペシャル定食『卵ふんわりまるでマシュマロゥ!?セット』を…」

店員「はい、本日1つですね」ピッ

浜面(コノヤロウ…)

店員「ドリンクバーは5つ、でよろしいですか。はいかしこまりました」サッ

浜面「…」

麦野「…」ニヤニヤ

絹旗「…………くっ…ぶっ」

フレンダ「――ッ!―――ッ!!」バンバン

浜面「おいお前ら何笑ってやがる」

麦野「べつにー?」ニヤニヤ

絹旗「だ…だって……」
633 :絹旗「おこた」7/? [sage]:2011/03/01(火) 21:32:58.23 ID:JghlClJAO

フレンダ「あはっ!なにメニュー名完璧に言っちゃってんのよ!『まるでマシュマロゥ!?』とか感情込めすぎだっつーの!!あははははは!腹いてー!」ダンダン

絹旗「しかも二文字で超さらっと返されましたしねー…くふっ」

浜面「俺だって言おうか言うまいか迷ったよ!くそっ!」

滝壺「……ふふ」

浜面「滝壺にまで笑われた…」

滝壺「大丈夫。私はそんな律儀なはまづらを応援してるぶふっ」

浜面「ありがとよ…」

trrrrrrr

麦野「早いわね」ピッ

電話の女「やっほー!ご機嫌麗しゅうー??」

麦野「耳が痛くてちっとも麗しくないわね」

電話の女「こいつときたらー!全員揃ってんでしょうねー!?」

麦野「揃ってるの知ってるからかけてきたんでしょ。で、依頼は?」

電話の女「まぁ予告通り大したことないんだけどねー。研究施設の調査ってとこ!」

麦野「…殺しは?」

電話の女「場合によっては」

麦野「了解」

電話の女「んじゃっ、詳細はメールで送るから!届いたら届いたって返信しなさいよー?」

麦野「はいはい」

電話の女「んじゃ、頼んだよー!」
634 :絹旗「おこた」8/? [sage]:2011/03/01(火) 21:33:24.31 ID:JghlClJAO

絹旗「麦野麦野」エアコンエアコン

麦野「あ、そうだキタラー」

電話の女「へ?」

麦野「お前だよ、キタラー」

電話の女「なにその呼び方!?こいつときたらー!」

麦野「滞在中の部屋のエアコンが1個壊れたから替えて欲しいんだけど」

電話の女「ふーん?給料天引きでいい?」

麦野「将来溶けて死にたいならそれでも良いけど」

電話の女「くっ…!わかったわよ!経費で出すから今は自分で買いなさい!」

麦野「どうもだにゃーん☆」ピッ

絹旗「え、買ってきてもらえないんですか?」

麦野「もう切っちゃったわよ。第一あんたの部屋のなんだから、私が行く必要ないしどうでもいいわ」

絹旗「そんなぁ…私が壊したわけじゃないのに」ガーン

フレンダ「運も実力のうちってね!」

絹旗「それは超違うと思います」

浜面「俺がついてってやろうか?」

絹旗「…本当ですか?」パアッ

滝壺「…」ムッ

浜面「まぁ雑用係だしな。つーかそうか、雑用係だから俺が一人で行くべきだな。帰ったら行ってくるわ」

絹旗「えっ…」シュン

フレンダ「…」

フレンダ「いや、絹旗も行くべきな訳よ」
635 :絹旗「おこた」9/? [sage]:2011/03/01(火) 21:33:58.32 ID:JghlClJAO

浜面「なんでだ?」

フレンダ「結局、色々あるとはいえ、絹旗はまだ小さいんだし、何でも任せっぱなしってのは成長の上でも良くないじゃない」

フレンダ「今回みたいな多少理不尽なケースでも、自己責任を問われることってこの先よくあると思うから。そういう意味でもさ」

浜面「あれおかしいな、フレンダが真人間に見える」

フレンダ「うっさいなぁ。で、どうなの?」

浜面「いやそりゃ勿論、絹旗がよけりゃあだが…」

フレンダ(ほらほら絹旗!一緒に行きたいんでしょ?)ヒソヒソ

絹旗「ええ!?そそそんな訳ないじゃないですか!」

浜面「?」

フレンダ(しっ!もー、せっかく後押ししたげたのが無駄になっちゃうでしょ)ヒソヒソ

絹旗(うぅ…分かりましたよ)ヒソヒソ

絹旗「なんか子供扱いなのは納得行きませんが、一理ありますね。そう、責任です責任。だ だから…」

絹旗「は 浜面が超どうしてもって言うならついて行ってあげましょう!あくまで責任のためですけどっ!」

フレンダ(何このツンデレっ子可愛すぎて生きるのがry)

浜面「お おう、よろしく…」


名探偵浜面(あれれ〜?いつの間に俺がついてこられる側になってるぞぉ〜?)

滝壺「…」ムスー
636 :絹旗「おこた」10/? [sage]:2011/03/01(火) 21:34:25.39 ID:JghlClJAO

麦野「茶番は終わった?メール来たから全員に転送するわ」カチカチ

〜♪

絹旗「きましたー」

フレンダ「こっちもきた訳よ」

ピロリーン

滝壺「きた」

絹旗「滝壺さんは相変わらずデフォですね」

ラッラーラ ランドセルーハー テッテーテ テンシノハーネ〜♪

浜面「!?」

麦野「それ、浜面の携帯よね?」

浜面「そのはず…でもこんな着信音にしてねえぞ!?」

絹旗「大方ウケか意外性狙いでしょうか。浜面の時点でどちらにしろ超駄々滑りですが」

滝壺「はまづら…」

フレンダ「……」ニタニタ

浜面「いやだから俺じゃ…おいそこのパツキンてめえかこれやったの」

フレンダ「え それあたしー?言い方ふるーいきもーい何のことだかさっぱりー。きゃはっ☆」

浜面(こいつだ。間違いなくこいつだ)

絹旗「超見苦しいですよ浜面。いい加減認めて私にこの抹茶パフェを奢るがいいです」

浜面「なんでだよ!つーか本気で俺じゃねえから!」

滝壺「そんなhmdrは応援できないかも…」

浜面「せめてお前だけは味方してくれ!そして母音を返してくれ!!」

麦野「うるせぇよ」

浜面「あ、はい…」
637 :絹旗「おこた」11/? [sage]:2011/03/01(火) 21:37:08.74 ID:JghlClJAO

麦野「各自確認したわね?出発は1時間後。それまでミーティング」

フレンダ「きゃっほーう!ミーティングミーティング!」ガサゴソ

麦野「相っ変わらずのサバ缶ね」

絹旗「サバ肉的な意味では超正確ですね。合衆国ではミート+イーティングをかけてミーティングと言うくらいですし」

浜面「まじでか!?」

絹旗「ええ。今私がそう決めました」

浜面「ちくしょう大ウソだったよ!どこの絶対君主だよ!」

絹旗「騙されやすすぎです。さすが超バカ面ですね」

浜面「お前やっぱエアコン自分で買いに行くか?」

絹旗「え…そんな!私を独りにする気ですか?」ウルウル

浜面「うっ…冗談だよ!冗談」ドキーン

絹旗「ですよねー」ケロッ

浜面(うわまた騙された)

滝壺「…」イライラ

麦野「浜面ぁードリンクまだー?」

フレンダ「ジンジャーエールー」

絹旗「私オレンジで」

浜面「はいはいよ」

浜面「滝壺は?」

滝壺「…いらない」

浜面「え?ドリンクバー頼んだのに?」

滝壺「いらない」ブスッ

浜面「そ、そうか。了解」タッタッ


浜面(ジンジャーにオレンジ、麦野は烏龍茶で良いか)ゴー

浜面(…心なしか滝壺がなんか不機嫌だったな)ゴー
638 :絹旗「おこた」12/? [sage]:2011/03/01(火) 21:37:38.10 ID:JghlClJAO

〜第7学区(依頼現場)〜

麦野「うーん、特に変わった動きもナシ、か」

麦野「滝壺。AIMの方は何か感じない?」

滝壺「特にないと思う。体晶を使えばもっと正確に探れるけど」

麦野「…今日はいいわよ」

麦野「…」trrrrrrピッ

絹旗『もしもし。こちら絹旗』

麦野「どう?何か気づいたことは?」

絹旗『特に無いですね。至って平凡です。麦野コホッ…麦野は?』

麦野「こっちもしばらく観察に徹してみたけど、メールにあったような不審な動きは見られないわね」

絹旗『どうします?コホッ 今日は引き返しますか?』ズッ

麦野「そうね。っていうか絹旗咳でてるけど?風邪?」

絹旗『そうがも知れませんねゴホッ…む むぁ問題ありません』ズズッ

麦野「中々重症に聞こえるんだけど。まぁいいわ。各自車の場所に集合で」ピッ

麦野「…」trピッ

フレンダ『はいはーい♪』

麦野「早いわね…」

フレンダ『だって麦野からだもーん♪あー、もしかしてちょっと惚れ直s』

麦野「今日は撤収。罠回収して車に集合その前に1回死んでこい」ピッ

フレンダ『ちょっ!?今日も私のトラップ大活躍の予定って言っ…もしもーし!?』

麦野「行くわよ」

滝壺「うん」
639 :絹旗「おこた」13/? [sage]:2011/03/01(火) 21:38:08.87 ID:JghlClJAO
〜車〜

ドンドン

浜面「お、誰か帰って…絹旗か」ガチャッ

絹旗「今日は…超撤収みたいです」ゴホゴホッ

浜面「お前大丈夫か?顔まっ赤だぞ?咳出てるし」

絹旗「ケホッ 大丈夫ですよ…」ハァ ハァ

浜面「いやどうみても辛そうだぞ。とりあえず助手席座れ」グイッ

絹旗「あぅ…大丈夫ですってば…コホコホッ」

浜面「熱あんじゃねーのか」ピタッ

絹旗「ひゃっ!手超冷たいです!」

浜面「お前の額が熱すぎなんだよ…めちゃくちゃ高熱じゃねーか。無理なら早く戻ってこいよ」

絹旗「甘いですよ浜面ゴホッ…いつ何が起こるか分からない仕事中にそんな悠長なこと言ってたら身を滅ぼしますよ」ハァ ハァ

浜面「けどよ…」

麦野「ただいま」

浜面「お おう、撤収だってな」

麦野「ええ、久々に読みが外れたわ」

絹旗「…」ハア ハア

麦野「…」

麦野「絹旗はそのまま助手席でいいから。リクライニングにして寝ときなさい。私と滝壺は後ろに乗るわ」

絹旗「はい…ゴホッすみません」ハァ ハァ

浜面「あれ?するとフレンダの席は?」

麦野「あんたの膝の上でいいじゃない」

浜面「よくねーだろ!色んな意味で!」

麦野「なら助手席の後ろね」

浜面「…マトリックスだな」
640 :絹旗「おこた」14/? [sage]:2011/03/01(火) 21:38:52.43 ID:JghlClJAO

〜アジト到着〜

浜面「着いたぞー」

絹旗「…」スー スー

フレンダ「せ…背中がサバ折りされたように痛い訳よ…」

麦野「お似合いじゃない。浜面、絹旗部屋まで運んであげて」

浜面「え、俺?」

麦野「何よそのいやらしい顔。変なことしたら溶けて死ぬわよ」

浜面「考えてねーよ!つかそれお前が言うとリアル過ぎだ!」

麦野「なら早くしなさい」

浜面「分かったよ…うお、すげえ軽いな」ヒョイ

フレンダ「お姫様だっこ!1枚いただきな訳よ!」ピロリーン

浜面「バッ…撮ってんじゃねえ!」

フレンダ「にししっ!うっわー浜面鼻の下伸びてるー!編集して鼻血出しとこーっと」

浜面「いじめだ!やめろ!早く消去しろ!」

フレンダ「やだよーん。ほら寒いんだから早く絹旗死んじゃうよ?」

浜面「ぐっ…後で覚えてろよフレンダ!」

フレンダ「きゃー浜面に襲われるうー助けて麦野ー♪」

麦野「いっそ襲われて〇〇を〇〇にされて〇〇すりゃあいいのに」

フレンダ「ひ…ひどい!ひわい!」


浜面「えー絹旗の部屋はっと…」

浜面「あ」

浜面「そうだよエアコン壊れてんじゃねーか…俺の部屋ってわけにもいかねーしな…」
641 :絹旗「おこた」15/? [sage]:2011/03/01(火) 21:39:42.31 ID:JghlClJAO

浜面「可哀相だがリビングか…」

浜面(なんかこうして見ると絹旗って可愛いよなぁ。ちょっとほっぺとか触っ)

滝壺「はまづら」

浜面「はいい!ど どうしたたた滝壺!」ビクウッ

滝壺「きぬはた、私のベッドで寝かせていいよ」

浜面「え、いいのか?」

滝壺「うん」

浜面「そうか、それは助かる。ありがとな」

滝壺「どういたしまして」



フレンダ「で、買い物はどうする訳よ」

浜面「ん?今行くとこだけど」

フレンダ「じゃなくて、絹旗は?」

浜面「いや、今は無理だろ」

フレンダ「今日じゃなきゃダメ?」

浜面「まぁ早い方が良いしな。今ならギリギリ即日で取り付けもできるだろうし」

フレンダ「…」

フレンダ「あー、私ドライヤー調子悪いから新しく買うんだったー」

浜面「そうなのか?ならついでに買ってくるぜ?」

フレンダ「ばーか。手伝いに行ってあげるっつってんの」

浜面「なんと、お前も熱があったか」

フレンダ「馬鹿にしてない…?いいじゃん。こんな美女とお買い物できるんだから」

浜面「いいけど…お前の場合美人つーより美少女だろうよ」

フレンダ「へっ? あ…そう?」


フレンダ(ふ 複雑…//)
642 :絹旗「おこた」16/? [sage]:2011/03/01(火) 21:42:48.72 ID:JghlClJAO

浜面「この辺って電気屋あったっけ?」

フレンダ「さぁー。ここに滞在し始めたの最近だし」

浜面「ま、カーナビに任せるか」


浜面「10分くらいで着くっぽいぞ」

フレンダ「んー」

浜面「金持ったよな。うし出発」ブロロロロ


〜アジト〜

麦野「さてと、滝壺。私はお昼寝してるから」キイ

滝壺「うん」

麦野「絹旗の世話、任せちゃうけど」

滝壺「大丈夫。まかせて」

麦野「ん」パタン

滝壺「…」

絹旗「…」スー スー


〜車〜

フレンダ「浜面さー」

浜面「あん?」

フレンダ「バイクは乗れないの?」

浜面「いやあれば一応大型まで乗れるぞ。無免だけど」

フレンダ「バイクがよかったなー」

浜面「なんで?寒いだろ」

フレンダ「デートっぽいじゃん」

浜面「ぶっ!?おわっ!あばばばば」キキー

フレンダ「ちゃんと運転しなさいよー」

浜面「あぶね…お前が変なこと言うからだろうが!!」

フレンダ「冗談に決まってんじゃん」

浜面「え?あ、当たり前だろ…」ドキドキ

フレンダ「…本当にそうかな」

浜面「あん?」

フレンダ「じゃあさ」


フレンダ「私が本気で浜面を好きって言ったら、付き合ってくれる?」
643 :絹旗「おこた」17/? [sage]:2011/03/01(火) 21:43:15.42 ID:JghlClJAO

〜滝壺部屋〜

絹旗「んっ…」

絹旗「ふぁ?あれ…滝壺さ…」ムクッ

絹旗「!痛っ」ズキン

滝壺「大丈夫?きぬはた」

絹旗「超頭痛が…いえ、何でもありません」ハァ ハァ

滝壺「頭痛いの?」

絹旗「……少し」ハァ ハァ

滝壺「我慢しないで言っていいよ。お薬持ってくるね」

絹旗「すみません…」ハァ ハァ


滝壺「はい。薬とホットミルク」

絹旗「えと…薬って水かお湯じゃないと…」

滝壺「空腹の時はこっちの方がいいの」

絹旗「そうなんですか…頂きます」ポイッ ゴクッ

滝壺「それじゃ、また来るから。ゆっくり寝ててね」

絹旗「ありがとう…ございます」スゥ


〜車〜

浜面「…………」エーットー

フレンダ「前見て運転」

浜面「は、はい」クルッ

浜面(ははっ、オーケー、何だって?こりゃあミスヒアリング若しくはミスヒアリングだよな?)

浜面「あのう、最近ちょっと耳が遠くてですね、お手数ですがpardon meしてくれると…」

フレンダ「……2度もいわせないでよ。恥ずかしいんだから」

浜面(ちくしょおおお!何だってんだ!?槍でも降ってくんのか!?)

浜面「えっと…」

フレンダ「すぅーーー」

フレンダ「はぁーーー」
644 :絹旗「おこた」18/? [sage]:2011/03/01(火) 21:43:45.23 ID:JghlClJAO

フレンダ「もーいいや!やめたやめた」ヤレヤレ

浜面「…はい?」

フレンダ「普通に聞くのもつまんないからちょっと遊んでみたけど、浜面チキン臭しかしないんだもん」

浜面「なっ チキンてお前…」

フレンダ「単刀直入に聞くけどー、あんた誰が好きなの?滝壺じゃないの?」

浜面「た 滝壺!?滝壺はその…好きっつーかほら、優しいし、嫌いにはなれないよな」

フレンダ「ふーん。じゃあ絹旗は嫌いな訳?」

浜面「き、嫌いなわけないだろ!」

フレンダ「じゃあ私は?麦野は?」

浜面「…嫌いじゃない」

フレンダ「ほら」

浜面「ぐっ…つーか何でお前らから1人選ばなきゃならねーんだよ!」

フレンダ「じゃ、誰が好きでもないってこと?」

浜面「いやだから!好きっつーと誤解を招くだろ!?そりゃ好きだけど、友達としての好きっつーか…」

フレンダ「友達?」

フレンダ「あんたいつから私達と友達になったの?」

浜面「あ…」

フレンダ「私達は暗部。どんなに親しく見ても仕事仲間が限界」

フレンダ「こっちの世界で友達なんてモンは存在しちゃいけないの。こんなの言わずもがなでしょ?」

浜面「……」
645 :絹旗「おこた」19/? [sage]:2011/03/01(火) 21:44:22.74 ID:JghlClJAO

浜面「…そうか、それは残念だったな」

フレンダ「何でよ」

浜面「確かにお前らは、それが当たり前の世界で今までずっと生きてきたんだろよ」

浜面「仮にもスキルアウトのトップとかになって、自分が闇の世界の最深部にいると一瞬でも思っちまった俺とはまるで環境が違う」

浜面「俺には仲間が沢山いたからな」

フレンダ「…」

浜面「派閥みてぇなもんもあった。馬が合わないやつも、考え方の違うやつも沢山な」

浜面「でもそいつらは、全員仲間であり、全員友達だった」

浜面「どんな関係だろうと、俺は共に生きるやつを友と呼んできたんだよ」

浜面「それはこんな闇の世界であっても変わらない」

浜面「『アイテム』は俺の生きる場所だ。『お前ら』は俺の生きる『仲間』だ」

浜面「だから『お前ら』は全員、俺の生きる『友達』だ」

浜面「たとえお前らがそう思ってくれなくても、俺はずっと友達として片想いし続けるつもりだ。残念だったな」

フレンダ「…」

フレンダ(片想い…か…)

浜面「おい、もう着くぞ」

フレンダ「…」

フレンダ「ていっ」ダキッ

浜面「!?」
646 :絹旗「おこた」20/? [sage]:2011/03/01(火) 21:44:51.79 ID:JghlClJAO

浜面「ちょっ!首…バカ!前見づれえだろ!」

フレンダ「ふふーん。なに格好よくキメようとしてんのよバッカじゃないのー」

浜面「うるせえよ!つーか早く離せ!」

フレンダ「これで両想いだね」

浜面「!!」

フレンダ「あれ?なんか浜面ドキドキしてない?」ニヤニヤ

浜面「ち ちがわい!」ドキドキ

フレンダ「ま、こんな美 少女に抱き着かれちゃしょうがないか!浜面の友達第1号としてお祝いに駐車終わるまでこうしててあげる♪」

浜面「まじですか…ってなんで第1号なんだよ!いっぱいいるよ!多分!」

フレンダ「ほらほら早くしないと。腕がだんだん締まるの刑〜」

浜面「苦しい!苦しいから!停められんねえだろ!」

フレンダ「…ありがと。浜面」ボソッ

浜面「ぐ…?あん?何か言っ」

フレンダ「おぉっとボーナスステージ!おめでとうございます!締まる速度2倍な訳よ!」

浜面「ぐはああああ!」









〜滝壺の部屋〜

滝壺「…」カチャッ

滝壺「あ」

絹旗「!滝壺さん」

滝壺「きぬはた起きたんだね。具合はどう?」

絹旗「お蔭様で今はだいぶ楽になりましたよ」

滝壺「そう。よかった」
647 :絹旗「おこた」21/? [sage]:2011/03/01(火) 21:45:19.96 ID:JghlClJAO

絹旗「あの薬が超効いたんですかね。頭痛も綺麗に無くなりました」

滝壺「あのお薬、半分がやさしさで出来てるって」

絹旗「じゃあ残りの半分がよほど効いたんですね」

滝壺「残りの半分は私のやさしさだよ?」

絹旗「あは、全部やさしさじゃないですか。なら私の飲んだ白い粒はなんだったんでしょうね」

滝壺「……ヨーグレットかな?」

絹旗「甘くなかったですよ」

滝壺「……ヨーグレットかな」

絹旗「はいはい、超ヨーグレットでした」

滝壺「うふふ」

絹旗(気に入ったんですね)

絹旗「にしても超汗かいちゃいました…滝壺さんのベッドなのに…」

滝壺「今日はお布団出して寝るから大丈夫。それよりお風呂ためといたから一緒に入ろう、きぬはた」

絹旗「ありがとうございま…ってえぇ!?一緒にですか!?」

滝壺「イヤ?」

絹旗「そんな!全然イヤとかじゃないですけど…」

滝壺「じゃあレッツゴー」

絹旗「…よ よろしくお願いします//」
648 :おこた [sage]:2011/03/01(火) 21:47:52.66 ID:JghlClJAO
とりあえずここまでです
最初は浜絹の予定だったけどまだ決めてない。つかタイトルまだ全く関係ないな…
あと一応1枚イラスト書いたのでPCで載せさせて頂きます
649 :おこた [sage]:2011/03/01(火) 21:53:05.98 ID:4pgBvnzn0
>>641あたりの浜フレ
鉛筆描きをスキャンしただけでしかも粗いので見づらいことこの上ないですすみませんしかもうpろだ
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1386928.jpg
650 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/01(火) 22:09:53.03 ID:dfaLnX0v0

キャラ再現率高いですの
651 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/01(火) 22:24:06.53 ID:bRQI6Sj7o
上条みつを……だと……
652 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/02(水) 00:19:43.85 ID:TrVKh3ROo

絵も乙なんだがフレンダの脚だけが気になる
続きが気になるのでハリーハリーハリー!
653 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/02(水) 01:16:33.58 ID:NdObHdEA0
すいません、初心者なんですが、ここにSS投下してもいいでしょうか・・・??
好みが分かれそうだから不安なもので^^;
654 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [age]:2011/03/02(水) 01:18:58.11 ID:fp5KFU/go
不安ならやめときぃ
655 :業務連絡 [sage]:2011/03/02(水) 01:23:03.81 ID:+PjOp0DWo
>>980
パー速機能覚書・テスト
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1288790079/

これ1000行ってもうない。次スレは今のところ見当たらない
656 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/02(水) 01:23:07.30 ID:NdObHdEA0
やめたほうがいいんでしょうか(*゚д゚*)
657 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/02(水) 01:25:05.89 ID:ON+tZ6YDo
ええい女々しい!
>>1読んでルール理解してるなら思い切ってやっちまえ!
叩かれてもスルーされても泣くなよ
ていうか投下が不安じゃない書き手なんていないんだぜ
658 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/02(水) 01:25:22.89 ID:zAzXeB56o
男は度胸、何でも試してみるものさ!
ただし特殊な性癖とかあるならちゃんと注意書きを書いてクレクレ
659 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/02(水) 01:25:23.30 ID:DQwDHXoSO
うむ、やめとけ
660 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/02(水) 01:26:14.50 ID:yi2x4Mo/o
>>656
SS投下したいの?したくないの?
本当に自信が無いと言うなら黙って投下出来るようになるまでやめておけばいい
「投下しなよ!」「していいよ!」って言われたいだけなら勝手に投下すればいい
ただしテンプレはよく読んでな
661 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/02(水) 01:26:19.48 ID:wvo1YC/2o
極端なエログロや、投下レス数が長いものは辞めた方がいいと思う。

ジャンルは?レス数は?
662 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/02(水) 01:27:34.96 ID:NdObHdEA0
すみません(>_<)
でも折角だから投下しますね

ちょっと過激・・・? 系です
あ、5レスです
663 :1/5 [sage]:2011/03/02(水) 01:28:45.49 ID:NdObHdEA0

学園都市の超能力者。
彼らは、一人一人が一国の軍隊を相手にしても平然としていられるほどの、
驚異的な戦力である。

そんな超能力者が二人、
突然人々の賑わう街中で本気の殺し合いを始めたら、
一体何が起こるだろうか。

当然、そこは戦場となる。
嵐の襲う被災地となる。


街路樹は、街頭は、信号機は、ビルは、
街は、たちまち瓦礫の山となった。

しかしそれでも。
そんな事には全く目もくれず、
常人には何が起こっているのか分からないような速さで、
学園都市第一位と第二位の怪物は、強大な能力を競い合うように闘い続ける。


「『ピンセット』を強奪したり『滞空回線』の中身を調べたり、
 俺も色々策を巡らせたが、どれも成功しなかった。
 やっぱ第一位のテメェをブチ[ピーーー]のが手っ取り早いみたいだな!!」

自らが台風の目のようになりながらどこにそんな余裕があるのか、
学園都市第二位の垣根提督が、敵に向かって語りかける。

対する第一位も、当たり前のように即答する。


「何だァウジ虫野郎。この期に及ンで数字の順番がババンとコンプレックスか!!」


一方通行は、踏み抜いた衝撃で跳ぶアスファルトの破片を蹴りつけた。
ただの小石が、彼の能力によって大砲となる。
664 :2/5 [sage]:2011/03/02(水) 01:29:16.49 ID:NdObHdEA0


「そんなんじゃねえよ。ただ俺は、アレイスターとの直接交渉権が欲しかっただけだ!!」

垣根はありったけの力を込めて、その背に生えた翼を振るった。

爆風が巻き上がる。
一方通行と垣根提督。
二人の放った衝撃はぶつかり合い、邪魔者を弾き飛ばしていく。

「アレイスターのクソ野郎は複数のプランを同時並行で進めてやがる」

「へェー」


「…………」

「…………」


それぞれの能力を使って驚異的な速度で地を駆け抜けながら、
二人は言葉を交わしていた。

「ヤツにとっては最優先事項みたいだが、
 仮にそのご大層な計画が詰まったとしても、
 並列するラインに一度軌道を乗せ換えて、
 後で再び元のプランに戻すから質が悪い」

「プランプラン振り回せるワケか」

「あみだくじで、一度別の線へ行った後、
 最終的に元のラインに戻ってくるようなもんだ」

「そりゃァ元のもくあみだ」


「…………」

「…………」

665 :3/5 [sage]:2011/03/02(水) 01:29:49.05 ID:NdObHdEA0

街を駆け抜けた怪物たちは、大通りの交差点で再び衝突する。
衝撃波がアスファルトの地面を抉った。

周囲の人間は、誰も彼らを止めようとはしなかった。
出来るはずもない。
むしろ、ここで一言でも声を発すれば、真っ先に殺されてしまうかもしれない。
轟音に阻まれて聞こえるはずもないのに、
彼らはまるで王様に厳命でもされたかのように口をつぐんでいた。

「なら話は簡単だ」

この場で口をきく事を許された人物はただ二人だけ。
その内の一人である垣根は、静かに言った。

「予備のプランを全てぶっ潰しちまえば、
 アレイスターは『別のラインに逃げる』って妥協ができなくなる。
 その上で、この俺自身が『第二候補』ではなく本命の核に居座っちまえば、
 アレイスターも俺を無視できねえ」

ほんの一時、世界は静まり返っていた。
垣根の、何か決意のようなものを秘めた声が、ただそこへ広がる。

「別に学園都市を潰すつもりはねえ。この街は利用できる。
 だからそいつの中心に食い込み、手中に収めてやるっつってんだよ!!」


垣根の思いは、半端なものでは無かった。
彼は暗部の人間だ。その身に滲みてよく知っている。
悲劇というものを。

彼の過去に重くのしかかるそれは、否が応でも彼を前へ前へと押し出そうとする。

暗殺まがいの事をやってみせたり。
最新鋭のアイテムを強奪したり。
学園都市最強の第一位に喧嘩を売ったり。
それらの行動すべての原点は、彼の過去の一点に集約されている。

一方通行は垣根の表情に、その片鱗を見た。


「屁だな」

彼は学園都市第一位の頭脳を誇る。
正面の男のかつての葛藤に気が付かないほど愚鈍ではないだろう。
しかし、彼はだからと言って同情もしない。
だから、冷たく突き放す。

「オマエは聖人君子の正論を並べているつもりかもしンねェが、
 実際に汚ねェ口からプープー漏れてンのは屁だ」

「ヘッ。アレイスターとの直接交渉権に最も近い場所にいながら、
 その価値すら分かっていなかったテメェにどうこう言われる筋合いはねえな」


「…………」

「…………」

「…………」


「……今のは無しだ」
666 :4/5 [sage]:2011/03/02(水) 01:30:37.48 ID:NdObHdEA0


「その言い分が、すでに安い悪党なンだよ、オマエは」

「なんだとう?」


「…………」

「…………」

「…………」


「……今のも無しだ」
667 :5/5 [sage]:2011/03/02(水) 01:31:11.95 ID:NdObHdEA0

ボロボロになったスクランブル交差点。
そこで交差するのは、たった二人の人間の運命。

一方通行にも悲劇はあった。
しかし、彼は垣根とは違う道を歩んでいる。
遠目には同じ悪党の道であっても。


「悲劇の使い道は色々だ。胸に抱えるもよし、語って聞かせるもよし、
 人生の指針にするもよし、煮てもよし、焼いてもよし。
 だがな、そいつを抱えた所で無関係なガキどもを狙ってイイ理由にはならねェンだよ。
 ご大層な理由があればチンパンジーを殺してもイイなンて考えた時点で」

一方通行はくだらなそうな調子で言った。
垣根は、そんな彼をねめつけながら聞いている。

「ご大層な理由があれば一般人を殺してもイイなンて考えた時点で、
 オマエの悪はチープすぎる」

「説得力に欠ける説教だな」

「チープープーすぎる」

「俺だって好き好んで一般人を狙うつもりはねえよ」

垣根提督も興味のなさそうな調子で答えた。

「気分が良けりゃ、悪党であっても格下なら見逃してやる。
 だが、そいつは命張ってまでやるような事じゃねえ。
 テメェにしても、今の戦闘でさんざん野次馬や通行人を叩き潰しただろうが。
 コンクリートやアスファルトの破片は音速を超えて跳んでいた」

「コーンクリームや アスベストの破片も」

「衝撃波は全てを薙ぎ払った。俺たちの戦いでな」

「……、」

「最終信号を狙ったのも、その保護者らしきガキを狙ったのも、そういう事だ。
 上から説教たれてんじゃねえよ、人殺し。
 俺を[ピーーー]ために野次馬を見殺しにしたテメェにどういう言われる筋合いなんざねえ。
 自分だけは例外、なんて理屈が通ると思ってんのか」

「ハッ。オマエをコロッと[ピーーー]ために野次馬をマジ見殺しにした、ね」

しかし、糾弾された一方通行は笑う。

「三下サンだな。美学が足りねェからそンな台詞しか出てこねェンだプー、オマエは」

「あ?」

怪訝な表情で、一方通行を見つめる垣根。
暴れまわって少なからずダメージを負っているはずの一方通行は、それでも不敵に微笑んでいた。

「そもそも、何で俺とオマエが第一位と第二位に分けられてるか知ってうぉーるか」

言って、両手を広げる。

「その間に、絶対的な壁があるからだ」
668 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/02(水) 01:31:53.23 ID:NdObHdEA0

以上で投下終了となります(^^;
最初の方なんかグダグダになってしまってすいませんでした(滝汗)

うざい一方通行でした。

むしろお前がウザいよとか思われた方がいらっしゃったら申し訳ないですけど

わ ざ と だ よ
669 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/02(水) 01:33:37.32 ID:4zOw2x0i0
ちくしょうてめえかよwwwwwwwwwwww昨日に引き続き笑ったわwwwwwwww
670 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/02(水) 01:34:32.47 ID:4zOw2x0i0
ごめん大切なこと忘れてた。乙!!
また投下してくれると嬉しいな!!
671 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/02(水) 01:46:41.22 ID:Kg9BP2Si0
お前のせいでこれから自称ガチ初心者まで疑わなくちゃならなくなったじゃねぇかwwwwwwww
672 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/02(水) 01:47:30.21 ID:zAzXeB56o
またおまえかwwwwwwwwwwww
673 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/02(水) 03:30:24.15 ID:OtiSOqmbo
まwwwwwwたwwwwwwおwwwwwwwwえwwwwwwかwwwwwwwwww
おまえも第一位のうざさも半端じゃねえよwwwwwwwwwwww
乙!続きがあると嬉しいんだよ!!
674 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/02(水) 03:40:06.03 ID:pk1NDa7AO
駄目だ第二位が既に第一位のプランに呑まれとるwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
675 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/03/02(水) 03:51:43.14 ID:V+Y2+yfg0
そげぶは!そげぶはまだか!
676 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/02(水) 04:38:07.46 ID:iLOEV3NDO
あんただったんか!
かみじょ…源平の討魔伝か!
わらってよりともwwwwww
677 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/02(水) 16:28:15.28 ID:kfSq/Nb8o
また騙されたな
678 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/02(水) 21:10:58.45 ID:1gURYEnio
そろそろ新約発売だな。ネタバレ発言注意しろよー
解禁は11日の0時だからな
679 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/02(水) 22:50:07.97 ID:NdObHdEA0
>>678
待ちわびすぎてハゲた


昨日から誰も投下してねーのかよwwww
連投になるじゃねーかコノヤロー

これで最後にするから5レスくれ

あ、一部過激な表現があるから苦手な人は気をつけて

うそですけどね
680 :1/5 [sage]:2011/03/02(水) 22:51:11.15 ID:NdObHdEA0
垣根提督は、自らが暴れ回って破壊の限りを尽くした街並みを眺めて混乱していた。
ボコボコのビル群。
へし折れた道路標識。
吹き飛んだ家々の屋根。
なぎ倒された木々。
しかし、彼が心を乱したのは、自分の所業に恐れ慄いたからではない。

そこに、悲劇が存在しないからだ。

これだけ。
街が壊れているというのに、
見回した限りでは死体がどこにも存在しない。
怪我人も。軽傷者すら、ただ一人として。

力の限り暴れたはずだ。
行き交う人々が巻き込まれるのも気にせずに。

にもかかわらず、巻き込まれて滅茶苦茶にされたはずの通行人たちは、
その顔に恐怖の表情を刻まれてはいるものの、
身体にはかすり傷一つ負ってはいなかった。

何故?

彼の優秀な頭脳は、すぐにその答えを導き出す。

目の前の、宿敵。
超えるべき相手。

(ま、さか……)


「守ったって、言うのか……?」
681 :2/5 [sage]:2011/03/02(水) 22:51:46.02 ID:NdObHdEA0

正面に立つ一方通行は、その能力で奇跡を起こし、
垣根の発する衝撃の余波から守っていた。
垣根が気にも留めなかった、虫けら同然の一般人たちを。

何故気にも留めなかったか。
目の前の敵を打ち倒すことで精一杯だったからだ。
それなのに、この男は……

「ふ、ざけんなよ。テメェ、どこまで掌握していやがった?」

相手は、笑って眺めていた。
愕然とする、垣根の顔を。


「ムカついたかよ、パンチラ」

驚愕に染まる垣根提督に、一方通行はくだらなそうに言う。

「……じゃなかった、チンピラ」

驚愕に染まる垣根提督に、一方通行はくだらなそうに言う。

「これが悪党だ」
682 :3/5 [sage]:2011/03/02(水) 22:52:24.34 ID:NdObHdEA0


「ッッッ!! テメェにヨヨイの酔ってんじゃねえぞ、一方通行ァァあああああああッ!!」


叫ぶ。
垣根は逆上していた。
それは、自分には一番似合わないと思っていた振る舞いだった。
こんなのは違う。
逆上する相手をあざ笑う方こそ、彼の役割だったはずなのに。

彼の六枚の翼を無茶苦茶に振り回せば、
普通の人間であれば五十人はまとめて圧殺できるほどの力を飛ばす。

しかし相手は、学園都市最強の第一位はただの少しも怯まない。

「バッチ来いよ」

「余裕だな。テメェの『反射』の有害と無害のフィルタは既に解析済みだ」

「フィー!」

「…………」

「You, guy!」

「…………」

「and Moon, guy!」

「…………」

「カッキィーねェ垣根くン」


「…………」

「…………」
683 :4/5 [sage]:2011/03/02(水) 22:53:02.65 ID:NdObHdEA0

照準は、真っすぐ敵の胸に。
翼を構えながら、垣根は言った。

「インチキ臭せえその防御能力も、こいつにゃ通用しねえぞ」

「確かに、この世界にゃオマエの操る『未元物質』なんてものは存在しねえ」

一方通行は、誘うように、細い指を動かす。
ただの真っ白な指にさえおちょくられている気がする。。

「そいつに教科書の法則は通じねェし、
 素粒子に触れた光波やデデン電波が普通ならありえねェベクトル方向に曲がっトル事もあンだろォよ。
 だからまァ、この世界の理に従ってベクトル演算式を組み立ててたンじゃ『隙間』ができちまうのも無理はねェが」

二人の間で殺意が膨張する。
スクランブルブル交差点の中心点が死で埋め尽くされる。

「だったらそいつも含めてふっくら演算し直せばイイ。
 この世界は『未元物質』をふっくり含む素粒子で構成されていると再定義して、
 オマエの公式を暴けばチェックメイトですの」

「…………」

「…………」

彼の指は、まだヒラヒラと動いていた。

「ちなみに今のは、かの有名な変態風紀委員の決め台詞『ジャッジメントですの』と
 チェスの王手である『チェックメイト』を掛け

「俺の『未元物質』をも……テメェのベクトル変換で操るだと……?」

「そォ……『未元物質』すら新しい世界の素粒子に含め、掌握する……」


「これぞ ソ リ ュ ー シ ョ ン 」


「…………」

「…………」
684 :5/5 [sage]:2011/03/02(水) 22:53:41.39 ID:NdObHdEA0

垣根は、鼻で笑って見せる。
しかし、胸の内は言い知れない不安で満たされていた。
できるはずがない。
そんな事は……

「できねェと思うか?」

「ハッ。俺のそこそこの底まで掴み取るつもりか」

「アッサリ浅い底だ」

「……ッ!!」

「悪ィが、わざわざ掴みむまでもねェよ」


バックオーン!! という爆音が炸裂する。

お互いの交差は一瞬。


それで、第一位と第二位の勝負は決した。
685 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/02(水) 22:55:00.37 ID:NdObHdEA0
このシリーズはこれで終わり。

ここまでやって、まだ悪党……

一方通行の思い描く【善人】とは、どこまでのレベルを要求されているのか……
686 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/02(水) 22:57:51.04 ID:JOJ0h62No
続きものを投下するときには前のを安価すると読みやすくて良いと思うの

>>584-589>>663-667>>680-684
687 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/02(水) 23:12:39.18 ID:DHnJ67mAO
>>685
乙 死ぬほど笑った
何でそんなにうざさの天才なんだよ…
688 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/02(水) 23:29:26.65 ID:4zOw2x0i0

結構耐性付いてきてたのにバックオーンで駄目だったwwwwww
689 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/02(水) 23:30:21.02 ID:NdObHdEA0
>>686
おお すまない サンクス
690 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/02(水) 23:35:14.05 ID:VWAFY4d4o
結構耐えてたのに。スクランブルブル交差点で駄目だったぜ…
乙!
691 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/03(木) 01:06:48.15 ID:DDr+4IFu0
「ムカついたかよ、パンチラ」
この一言がどれほどの威力を持ったことか
692 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/03(木) 01:24:41.65 ID:J53FL38jo
何がいいってそのあと「…じゃなかった」って言いなおす所だ
693 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/03(木) 01:48:56.88 ID:QfjdRBTAO
>>690
「俺の腹筋がスクランブルブル交差点涙子だったぜ、ファッキン!」ってか
694 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/03(木) 05:49:26.61 ID:An01++vAO
ヨヨイの酔いじゃねえよ馬鹿野郎wwwwwwwwwwww
695 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/03(木) 13:12:33.31 ID:w7hemesm0
>>685
パンチラで負けたwwwwwwwwwwwwwwww
696 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/03(木) 16:01:16.10 ID:0FE3eC6AO
最後の最後にやられたwwwwwwバックオーンwwwwww
この後になんだが4レス投下、途中まで閲覧注意かも?
697 :△△1/4 [saga]:2011/03/03(木) 16:02:08.90 ID:0FE3eC6AO



 学園都市が静かに眠る夜、二人の男が立っていた。
その両者はどちらも学生服を着ている事から、学生と推測が出来る。
しかし、それぞれ手に持つ物が不似合いで、本当に学生なのかを疑ってしまう。
その不似合いな物とは、黒く鈍く光る手に収まりきらない大きさの――拳銃。

 両者はそれを目の前の相手に向ける。
長い沈黙、どちらも口を開く事はせず、ただ相手の動きに注意を払うのみだ。
その沈黙を二人の内の一人、金髪の男が破る。

「カミやん……ついに『こっち』に来ちまったのか」

 その男の声にもう一人の黒髪の男が答える。

「ああ……こんな形でお前とは会いたくなかったよ、土御門」

「……そうだな。だがもう後戻りは出来ない……いいのか?」

「俺にも引けない理由がある」

 黒髪の男の答えに金髪の男は満足そうに笑う。
その笑みはどこか悲しそうであり、後悔している事を伺わせる。

「いい度胸だ、上条当麻。……いや、幻想殺し」

「……土御門」

 そして二人の男は全く同じタイミングで、同じ言葉を相手に投げかける。

「ここで死ね」

 響く銃声は、二つ。
698 :△△2/4 [saga]:2011/03/03(木) 16:02:47.99 ID:0FE3eC6AO



「……ぐあっ……つち、みか……ど」

 倒れたのは黒髪の男、上条当麻の方だった。
金髪の男、土御門は倒れなかったが、膝をついている。
右足を良く見ると、夥しい血液が流れている。
致死的なダメージでは無かったが、上条の放った銃弾は土御門の足に当たっていた。

「カミやん……震える手で銃を撃っても人は殺せないぜよ……」

 土御門は後悔していた。
何故こうなってしまったのかを、何故止められなかったかを。
自分はいったい何の為に戦って来たのか、それに答える事が出来ず、
ただ土御門は膝をつきながら俯くしか出来なかった。

 上条はもう何も喋らない、それは事切れたことを如実に表していた。
土御門は、親友を撃たなければならなかった自分自身をただ恨む。

「ごめんなカミやん……ごめん、ごめん……」

 土御門は流すまいとしていた涙を零す、その顔は年相応の少年の顔だった。
しかし、彼の「仕事」はまだ終わってはいない。
故にここに止まっている場合ではない。
土御門は血が流れる右足を何とか動かし、
自らに課せられた仕事をこなす為に歩き出す。その背中に向かい――

「ぐうっ……!」

響く銃声が、一つ。
699 :△△3/4 [saga]:2011/03/03(木) 16:04:30.67 ID:0FE3eC6AO



 暗い闇の中に長身の青髪の男が立っていた。
学生服を着ており、手にはやはり不似合いな拳銃を携えている。

「つっちー、あかんで? カミやんを殺しちゃ」

「……そうか……お前も、堕ちたのか……」

「それは違うでつっちー、正確には――」

 青い髪の男は口元を緩ませこう答える。

「ボクがカミやんをこっちに引きずり込んだんや」

「……! クズ野郎が……」

「なんとでも言い、スパイ野郎(クソネズミ)」

 そう言い放つと青い髪の男は拳銃を再び土御門に向ける。

「どうや? 『背中刺す刃』が背中を撃たれるとか最高やろ」

「……どうやら、思った……より……暗い所に住んで……た、みたい……だ、な」

「ああ、お前達よりも随分前から、な」

 土御門の声が弱々しくなっていき、それが彼の死が近い事を示していた。
青い髪の男その苦しむ様子を満足そうに見下すだけだった。

「じゃあな、つっちー。またあの世で会えるとええな」

 そう言うと青い髪の男はその場を去って行った。
後に残ったのは、二人の少年の冷たくなった身体だけだった。
何も知らない学園都市は、再び静かな夜に戻る。
700 :△△4/4 [saga]:2011/03/03(木) 16:05:09.70 ID:0FE3eC6AO















青髪ピアス「……ええ、最高にええでカミやん! これならボク達もモッテモテや!」

土御門「俺達主演の渋いミニムービーを撮る……。
    カミやんの提案にしてはなかなかのものだったにゃー」

上条「だろ!? これを発表すれば俺達の人気も一気に急上昇!」

土御門「彼女が出来るぜよ!」

青髪ピアス「やったねカミやん!」

上条「寂しい夜とグッバイ!」

青髪ピアス「ところでこの『背中刺す刃』とかスパイって何の事なん?」

土御門(……やべ、台本とか書くの初めてだったからつい調子のって書いちまったぜよ)

上条「台本を考えたのは土御門だけど……」

土御門「あははー、ええと、それは……」

青髪ピアス「ははーん……全てわかったで、つっちー!」

土御門(暗部+スパイ生活バレたー!?)

青髪ピアス「つっちーも結構中二っぽい所あったんやね。わかる、わかるでー」

土御門「へ?」

青髪ピアス「スパイとか中二大好き設定の一つやもんな!!」

土御門(なんだか分からんが助かったぜよ)

青髪ピアス「でも流石に『背中刺す刃』は厳しいと思うで……」

土御門「そ、そうかにゃー? ははは……」
701 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/03(木) 16:06:30.09 ID:0FE3eC6AO
おしまい、タイトルはデルタフォースさんかっけーと呼んで下さい
色々失礼しました
702 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/03(木) 17:10:05.18 ID:fxAWgNhGo
Δ△
703 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/03(木) 17:15:43.78 ID:vuAneVuko
ありだな
704 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/03(木) 20:22:33.23 ID:5DtOKbdao
VIPで投下してたんですが途中で落ちてしまいました。
せっかく最後まで書いたので続きを投下したいんですが、お借りしていいでしょうか?
続きといっても、単品なのでそれだけで完結してます。
内容は舞夏ネタで、エロがちょっと特殊かもしれません。
705 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/03(木) 20:31:33.27 ID:tHQVYeKmo
構わんやれ
あと元スレのURLとかつけておくとぐっど
706 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/03(木) 20:37:18.43 ID:5DtOKbdao
ありがとうございます。4レスお借りします。
下記スレの続きになります。

上条「浜面、滝壺ちゃんとの性生活を語ってくれ」一方通行「くれ」
http://raicho.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1298966027/
(1は自分ではありません)

上条、浜面、一方がgdgdエロ話をしているという設定(?)で、現在ホテルの1室に移動しています。
上条と一方は童貞です。

エロ注意です。
707 :舞夏のメイド修行(エロ注意)1/4 :2011/03/03(木) 20:38:17.85 ID:5DtOKbdao
上条「あ〜食った食った…奪われる心配なしに食事できるって幸せだな〜」ポンポン…

一方「普段どんな生活してンだよ…まあ食欲が満たされたンなら次は」

浜面「睡眠欲?」

一方「ちっげェェェだろォ! そンなンだからオマエは三下なンだよォォ!!!」

上条「zzz…」

浜・一「…、…」

一方「…さすが三下は三下の鑑だなァ…」ニヨニヨ

浜面「エー」

ピンポーン

舞夏「食器を下げにきたんだぞー」

一方「おォ、ご苦労さン」

浜面「メイドさん? ずいぶんちっさいな」

一方「チップよりお菓子のほォがいィか? ほれ飴ちゃン」

舞夏「家政学校の研修なんだぞーだからチップはご遠慮くださいだぞーでも飴ちゃんはありがたくいただくんだぞー」

上条「あれ? 誰かと思ったら」

舞夏「おー上条当麻ーおやあなんでこんなところに…ひぃ、ふう…男さんにんでドロドロになるためかー!!」

浜・一「ドロドロ?」

上条「ちっが―――うッ」ビシッ

一方「つゥか、三下の知り合い?」

上条「ん? ああ…」

舞夏「土御門舞夏だーよろしくなー」

一方「…いもォと!?」

浜面「え、上条の妹なのか?」

上条「何言ってんだ、土御門だよ」

一方「ぜンぜン似てねェな」

浜面「土御門って誰?」

上条「へー研修かあ、大変だな、あ、飴ちゃん食うか?」

浜面「なんでお前らポケットに飴常備してんの?」

上・一「えっ?」

浜面「えっ?」
708 :舞夏のメイド修行(エロ注意)2/4 :2011/03/03(木) 20:39:29.19 ID:5DtOKbdao

舞夏「他にご用事はないかー?掃除でも洗濯でも」

一方「いや、メイドさンといえば」

上条「あれだな」

浜面「なあところでなんでこの子掃除ロボに乗ってんだ?」

上・一「えっ?」

浜面「えっ?」

舞夏「用がないならいくぞー」

上条「あ、待てって、えーっと、えーとほら、第一位!」

一方「え、お、俺ェ!? おいクソガキ、脱げ!」

上条「はっあぁぁぁぁぁああ!?脱がしてどーすんだよ!」

一方「す、すまねェ、つい」

上条「メイド服は着衣プレイにきまってんだろ!」

一方「」

浜面「俺はやっぱバニーかなあ」

舞夏「脱ぐのかー? りょーかいなんだぞー」プチプチ

上条「うわっ、じょ、冗談だって、お前にそんなことさせたら土御門に殺されるって」

舞夏「冗談だったのかー。でもそういう依頼もあるんだぞー」

上・浜・一「マジで!?」

舞夏「全裸で身の潔白をアピールするためだなー。盗難とか、犯罪とか、富裕層向けのサービスなんだぞー」

上条「お、お前もやったことあるの?」

舞夏「ウチの学校は超エリートメイド養成がウリだからなー、前に一度――」
709 :舞夏のメイド修行(エロ注意)3/4 :2011/03/03(木) 20:41:01.73 ID:5DtOKbdao

舞夏『全部脱いだんだぞー』スッポンポーン

ゴルフウェアの男『ふむ、中も見せるのである』

舞夏『?』

ゴルフウェアの男『膣とアナルのことである。武器を隠しているかもしれないからな』

舞夏『なるほどなー、よいしょ…』クパァ『これでいいかー?……』ズブ!『ひゃう!!???』

ゴルフウェアの男『こちらは大丈夫なようであるな…後ろも失礼するぞ』グニニ…

舞夏『ひ、…っ、…』プルプル…

ゴルフウェアの男『力を抜け、なにも乱暴をしようというのではないのである』

舞夏『ん、んん…っ』グ、グニュ…ヌポッ『ふぁん!!!』ビクビク…

ゴル『痛い思いをさせてすまなかった、だが我々の世界ではこの程度のことは常識である。慣れておいたほうがいいのである』

舞夏『へ、へいきなんだぞー。私はエクセレントエリートメイドなんだからなー、う、いたた…』

ゴル『フッ…頼もしいのである』

舞夏『次はなにをするかー? みたところ掃除の必要もないくらいきちんと片付いてるなー』

ゴル『コレの手入れをしてもらいたいのである』スッ

舞夏『おお、えらくでかい刀だなー。はじめてみる形だぞー』ヒョエー

ゴル『普通に手入れをしてもこのごろ鈍くなってきてな、作り主に聞いたところ、乙女の手で手入れをしなくてはいけないそうなのである』

舞夏『お、おとめかー!?』

ゴル『さっそく手入れをお願いするのである』

舞夏『ん…、んん…』スリスリ…『なるほど、なー、肌に面白いよーにすいついてくるんだぞー、ん、』ペトペト…

ゴル『もっと全身を擦りつけて、体液もまぶすといいそうである』

舞夏『た、体液かー…? ふ、ん…』ペロペロ…『ん、んちゅ、これだと全部には…はうん!!』グチュ!!

ゴル『こちらから体液をだせばはやいのである』

舞夏『あっ、ふぁ、急にされるとび、びっくりす、きゃう!』クチュクチュ『ゆび、おっきいのにき、ようなんだ、なー、んんっ…』ビクビク

ゴル『続けるであるか?』グチュグチュ

舞夏『わ、たしはすぺしゃるえりーとめいどさん、なんだぞ、ひぅ、んん…じぶんで、でき…ん、ん―…っ』コシュコシュ…クニュッ!!

舞夏『ふぁ、か、刀が!? あ、あつ、ひゃうん!!!』ビクビク

ゴル『刀ではない、アスカロンである』

舞夏『あす、かろん…?』ズニュニュ…『ふぁん! そ、そこはらめなん、ひぁ! お豆に当たってぇ…っなんらこぇ…っひゃ、ああんっ!』ビクビクッ!!

舞夏『ふあ、た、体液ちゃん、とでへ、るかぁ…? ん、んんっ…』ヌチュヌチュ『ぺろ、ぴちゃ…っふぁん、そこ…っううん、そこいじっひゃ…っふあああん!!!』ビクビクッ…プシャァァァァ…
710 :舞夏のメイド修行(エロ注意)4/4 :2011/03/03(木) 20:43:00.44 ID:5DtOKbdao

ゴル『ふむ…、刀身はこれくらいでよさそうである。次は束を頼むのである』

舞夏『ふぇ…? 束であるかー…?』ヒクヒク…

ゴル『そうである。束は、手を使わずに膣でもって磨くとよいそうである』

舞夏『ふぇぇ…、それはむ、』グリュグリュ!!『はううううう!!』ピュッピュッ!!

ゴル『これだけ体液がでていれば大丈夫なのである、さあ』

舞夏『ふぁ…、で、できるぞー…、ま、まいかは、グシュ、すーぱーえきせんとりっくすーぱーめいどなんだから、な…っ』ヌチ…

舞夏『ん、ん゛ん゛……っ』ズヌヌ…グリュ『ふあああ!? あ、あすかろ、ん…? さきっぽが、か、かわっ…』ズブブブ…!!『ひゃうううううん!!!』ビクビクーッ

舞夏『は、はい…っあしゅかろん、はいってぅ…っあ!』ズプッズプッ『らめ、っまら、ひゃう! そんなおくまで、むり、やらぁ…っ!!』ズブッズブッ

舞夏『あっあっああっ!! おまんここわれひゃう! まいかのこどもまんここわれひゃうぅ!! ふあっらめぇ、らめだよぉっ!!』ヌ゙プッヌ゙プッ

舞夏『ふぁぁん!! しきゅーあたってるよぉっ!! あっああんっ!! あしゅかろん孕んじゃうっ孕まされちゃうぅぅぅぅぅっ!!!!!』ビュクビュク…ッ!!!プシャァァ…


土御門「――なんてことされてるんだにゃーっ!? メイドさんふしだらっ!! エロティックエリートメイドっ!!!」

舞夏「そんなわけねーだろーバカ兄貴」ゴパッ!!!

土御門「轟ッ!?」

上条「土御門? いつからいたんだ」

一方「コイツけっこうどこにでも潜んでるぞ。オンミョージュツとかで」

上条「え、魔術使ったら死ぬだろ?」

ゲフッ マイカーゲフゲフッ

上条「ほら、吐血してる」

浜面「え? これがお兄さん?」

土御門「誰がお前の兄さんだコラ」ゴパッ

舞夏「じゃー、これ掃除しとくなー、またなんかあったら呼ぶんだぞー、ハンバーグもオススメなんだぞー」

上条「おうまたなー」

一方「がンばれよチビメイドー」

浜面「なあゴルフウェアの男って誰?」
711 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/03(木) 20:44:13.52 ID:5DtOKbdao
以上です。
ありがとうございました。

リクくれた人が気付いてくれるといいなあ
712 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/03(木) 20:46:10.01 ID:tHQVYeKmo
すまん一言だけ
ただの下ネタ系だと思ってた
713 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/03(木) 20:47:34.02 ID:G8onYq7i0

とりあえずヴィリアン様にこのss報告してくる
714 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/03(木) 20:59:26.01 ID:Py0JvBrL0
これはひどいwwww

>>713
その前に俺をヴィリアン様に紹介して
715 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/03(木) 22:29:26.75 ID:8G3uO+rAO
あー、このスレ落ちちゃったのか。お疲れ様
716 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/04(金) 00:00:41.88 ID:/bNzF3GC0
書くだけ書いて放置してたものが出てきたんで書きなおしたいんだが、
どっかに教えてくれるスレない?
717 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/04(金) 00:35:00.73 ID:Jysqfcgpo
>>716
この板に
インデックス「何してるの?」一方通行「SS買いてンだ」ってスレがあるよ。更新は止まってるけど
まとめブログでも読める

リアルタイムでアドバイスが欲しければ雑談スレの住人が教えてくれる(かも)
718 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/04(金) 04:21:21.33 ID:egGYZ3XOo
1レスもらいます


美琴「最初に会った時は本気で超電磁砲撃ったのよ」

一方「そんなこともあったなァ」

上条「お前も大分丸くなったな」





美琴「最初に会った時は本気で超電磁砲撃ったのよ」

一方「そんなこともあったなァ」

黒子「学園都市第1位の方とお友達だなんて、流石お姉さまですわ」

初春「ふぇー、御坂さんのアレを防ぐなんて流石ですねぇ」





美琴「最初に会った時は本気で超電磁砲撃ったのよ」

一方「そんなこともあったなァ」

美鈴「そんなことより二人が正装でここに来てることのほうが気になってるんだけど」





美琴「最初に会った時は本気で超電磁砲撃ったのよ」

一方「そんなこともあったなァ」

女の子「ふーん。パパとママは最初は仲が悪かったんだね」




なんだろこれ
719 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/04(金) 05:00:10.36 ID:/x+ZWMbz0
なん……だと……?
720 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/04(金) 05:24:51.92 ID:3llzWdc4o
な…に…!?
721 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/04(金) 07:37:38.08 ID:7hbkIEqDO
乙!!!!!
俺得!
722 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/04(金) 08:39:09.32 ID:t568+5Woo
話がまったく広がる会話じゃないのに
なんでこんなにほっこりされられてるんだ俺は。
なんつーか、すげえよアンタ。ホントすげえよ。
723 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/04(金) 15:31:32.89 ID:V7+4V0pPo
なにこのまさかの展開
724 :天空の城ベツレヘム 1/2 [sage]:2011/03/04(金) 21:17:13.50 ID:HSrVteX/0
乙。
最後が女の子じゃなくて男の子だったらさらに良かったわよ?


そんな名作の下にくだらないのを一つ投下


上条の右腕がもぎ取られた。
フィアンマは口元に笑みを浮かべる。

フィアンマ「次は耳だ」

自らの右腕を構えて。


上条「ベツレヘムの星だって……まさにふざけた幻想だ」

フィ「……」

上「教えてやるよ、三下。
  どんなにでかい要塞を飛ばしても、
  可哀想なインデックスを操っても、
  地から離れては人間は生きられないんだよ!」

フィ「俺様は滅びぬ。何度でも蘇るさ」

フィ「跪け。命乞いをしろ。小僧から羊皮紙を取り戻せ!」

第三の腕を構えたフィアンマが、上条の心臓を狙った。
そこへ――


「待てェ―――ッ!!」


現れたのは、一人の少年。


一「そいつを撃ってみろ。羊皮紙は戻らねェぞ」

上「一方通行! 来るな! こいつはどうせ俺たちを[ピーーー]気だ!」

フィ「……小僧、上条の命と引き換えだ。羊皮紙のありかを言え。
   それとも、その黒翼で俺様と勝負するか?」

一「……三下と2人っきりで話がしてェ」

上「一方通行……!」


フィアンマは、第三の腕の構えを解き、1歩後ろに下がる。

フィ「3分間待ってやる」
725 :天空の城ベツレヘム 2/2 :2011/03/04(金) 21:17:51.64 ID:HSrVteX/0

上条と一歩通行は、寄り添って何かを話していた。
何をたくらんでいようとフィアンマには関係ない。
彼にはベツレヘムの星がある。
大天使もいる。
滅びる要素など何もない。


フィ「時間だ。答えを聞こう」

3分。宣告した時間通りに、彼は2人へと声をかけた。

2人は、ゆっくりと向き直る。
手を取り合って。

そして……



「「
    愉   げ   ぶ   !!!!
                     」」


フィ「あ〜がぁ〜!! 目がぁ〜目がぁ〜!!」


726 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/04(金) 21:28:50.62 ID:eYHhTZYTo
くだらねえwwwwwwwwくっそwwwwwwwwwwwwwwww
727 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/04(金) 21:42:58.13 ID:TUvUqp0zo
横から失礼。宣伝です
禁書SSwikiで各SSにつけるタグがどんなのがいいか聞いてまする
「ほのぼの」「本編再構成」「アイテム」「上琴」「ハートフルボッコストーリー」
とかそんなの。若干スレチだけどご協力くれるとうれしいんですの

こんなタグよくね?ってのあったら↓にお願いします
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1294924325/
728 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/04(金) 21:45:24.29 ID:c1VBFiXDO
ふいたwww
729 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/04(金) 21:51:22.94 ID:/bNzF3GC0
>>717 すまん 前にも同じこと聞いてたorz
730 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/04(金) 22:39:38.41 ID:hFf7tHdq0
上イン←美琴の失恋話です。
純粋な美琴嬢ファン、上琴ファンの方々には嫌厭される可能性もありますのでご注意ください。
4レスほど頂きます。
731 :……アンタなんか、大っ嫌い。 1/4 [saga]:2011/03/04(金) 22:41:11.52 ID:hFf7tHdq0



「そんな訳でまたタイムセール逃しちまったわけでさあ……神様、上条さんはあなたに何かしたでせうか?」

「アンタが補習なんかに引っ掛からなければ良かったんでしょうが。また赤点だったワケ?」

「いや入院してた間の授業分がね。インデックスごめん、お前の食欲に俺の薄い財布はもう限界です」

「あははっ、アレで聖職者だとは思えないほどの暴食っぷりだものね」


偶然会ったアイツと――――本当はもしかしたら会えるかもしれないと立ち寄った先で会ったアイツと下らない世間話に花を咲かせたのが一週間前。


「またこんな遅くに出歩いてんのか?お前に絡んだ不良の人達が可哀想だから早く寮に帰りなさい」

「どういう意味よ、ソレ!?」


捻くれた言葉の中に夜更けに出歩く女の子を心配する気持ちが垣間見えて、恥ずかしさのあまり思わず電撃を飛ばしてしまったのが3日前。


「………だから、好き、なの……アンタの事が……」

「――――ごめん、御坂。……俺には、護りたいヤツがいるから――――――」


素直になれない自分を何とか抑え込んで、見事玉砕したのがつい昨日。


「1歩進んだ関係になりたい、だなんて………慾かいたのがいけなかったのかなぁ………」


黒子が居なくて本当に良かったと思う。
学園都市の平穏の為に日夜働く黒子には悪いが、今日ばかりは悪さをしでかしてくれた犯人に心の底から感謝した。
昨夜から羞恥心をかなぐり捨てて泣き喚いていた私には唯それだけが救いだった。
お姉様と呼び親しんでくれる黒子に心配を掛けないで済む、唯それだけが。


「―――――……気分を、変えなきゃ」


プライドも何もかも忘れて朝までずっと泣き叫んでは放心し、
点呼の収集ではたと現実に戻って来た私にとってそれは半ば義務の様に思えてならなかった。
気分を変えなくては。嫌な事も辛い事も全部上書きして塗りたくって、心の奥底に埋めてしまおう。
一刻も早くそうしなければ私が私で無くなってしまう様な気がして。
私でありたかった私が音を立てて崩れ落ちてしまう様な気がして。

そしてその予感は、恐らく前兆だったのだ。



732 :……アンタなんか、大っ嫌い。 2/4 [saga]:2011/03/04(金) 22:42:07.27 ID:hFf7tHdq0



「―――――どうしたの短髪?暗い顔して」


なんで。なんでこんな時にコイツに遭ってしまうのだ。
人の気も知らないで。呑気にどうしたの、なんて。馬鹿らしい。


「あ!もしかしなくてもとうまが私の為に手ずからお料理教えてくれ始めたの知って嫉妬してるんだ?」


黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ!
敗北者を哂いに来たのか?自分が勝者たる事をまざまざと見せつけに来たのか?
そうやって蹴落とした女が二度と這いあがってこないように壊しにかかったのか!!


「何にも言わないって事は図星だね?ふふん、これで短髪と私は互角になったんだよ!」


―――――違う。この子は何にも悪くない。
最後に会った日に私がアイツと1日中一緒にいて宿題を教えてあげた事を自慢したから、意趣返しをしただけだ。
いつもの事なのに。
互いに牽制し合ってやれ自分の方が1枚上手だ、自分はでも別の事で上手くいっている、そう張り合って来たじゃないか。
なのに、


「アンタさあ……勘違いしてんじゃないわよ」


なのに、


「アイツがアンタに料理教えたのは、迷惑しか掛けない穀潰しに少しは見合う分だけ働かせる為よ」


なのに、どうして私はこんな事言っているんだろう?



733 :……アンタなんか、大っ嫌い。 3/4 [saga]:2011/03/04(金) 22:43:31.03 ID:hFf7tHdq0



「アイツ言ってたわよ?ガツガツガツガツ人の苦労も知らないで端から食いまくるのはやめてくれ、って」


確かにアイツは言っていた。
でもそれは、手の掛かる我が子を惚気る様な優しい眼差しを伴っていた筈なのに。


「食ってばかりいないで偶には自分で飯くらい作れ、って」


好きな女の子の料理を食べてみたい、なんて思春期の男の子が持つ当然の感情だった筈なのに。


「もう、限界だ、って」


学生としての自由を縛り上げるギリギリの財布をオーバーリアクションで冗談の様にみせるアイツがどれだけこの子を愛しているか、
知っていた筈なのに。


「…………何アンタ、勘違いしてるワケ?」


なのに、どうして私はこんなにも醜いんだろう。


驚いた顔をして、暫くしたら酷く傷ついた表情をしたあの子を見て罪悪感に苛まれながら、しかし私は心の何処かで確かな優越感と快感を抱いていた。
ざまあ見ろ、心の奥底から湧き上がるそんな感情が醜くて汚くて卑しくて気持ちワルイ。

ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ。
謝罪の言葉も否定の言葉も、喉に突っ掛えて出て来やしない。
真相を確かめに行ったのだろうか。それとも、彼の下から離れようと思い立ってしまったのか。
走り去っていくあの子を目にして僅かに釣り上がった口角に、自分で自分を軽蔑した。



734 :……アンタなんか、大っ嫌い。 4/4 [saga]:2011/03/04(金) 22:44:29.99 ID:hFf7tHdq0



寮に駆け込んで自室へ飛び込む。
ベットに跨り長く茫然としていたが、今にも泣きそうなあの子の表情を思い出して慌てて口元を押さえる。


「お、べぇっ……」


這う様にして向かった洗面所で思わず吐いた。文字通り、反吐が出る思いだった。
ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ。
自分勝手な理由で、恐らく私は取り返しのつかない事をしてしまったのだ。

苦しい、痛いよ。心が痛い。誰か助けてよ。
誰か、と言いながら未だアイツに縋る自分に再び吐き気が込み上げる。

あんな事をしておいて、アンタになんかアイツに助けを求める権利はないのに。
自分で捨て去ってしまったくせに。
かつてアンタを助けてくれたヒーローは、今頃誰かさんの所為で傷つき果てた女の子を慰めに行っているだろうに。


散々吐き散らかした後、ふと映った俯く自分の顔に気付き嘲笑する。
なんて醜い顔をしているんだろう、私は。

見て。私、悲劇のヒロインみたいでしょう?だから助けてよ。いつもみたいに助けに来てよ。
滑稽にもほどがある心の軋みに、沸点の低い神経がブチ切れる音が聞こえた気がした。


「―――――――……アンタなんか、大っ嫌い」


鏡に映った自分を見て罵倒する。
もしこれが面と向かって、こんなイイ女を振るだなんてと小馬鹿にした様にアイツに言えたら、こんな自分を知らずに済んだのだろうか。

気付いた所でだがもう遅い。
私の心は、光輝くあのヒーローから最も遠い場所に離れてしまった。此処まで自ら足を運び入れてしまった。


「………本当に、大っ嫌い……」


取り返しのつかない事をしてしまった。
きっと自分という悪者の所為で、離れようとするヒロインとそれを追いかけてゆくヒーロー、恋愛ドラマの様に二人は結ばれてしまうのだ。



そんな光景が過った頭に、再度私は反吐をブチ撒いた。




≪ ……アンタなんか、大っ嫌い。≫(完)




735 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/04(金) 22:45:17.81 ID:hFf7tHdq0
以上です。
普通に恋愛モノを書こうとしたのに俺が書くといつもこうなる。何故だ。
最近此処の投下量が全盛期に比べて大分少なくなっている様な気がして寂しいです。皆もっとカタカタすればいいよ!
736 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/04(金) 22:46:58.70 ID:oy3lEC3G0
乙!
人間味ある分俺はありだと思うな
737 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/04(金) 22:48:29.49 ID:cX4FZrhPo

こういうのも好きだ
738 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/04(金) 22:49:03.93 ID:NKI6arf5o
美琴がフラれる描写はなんともリアルで胸が痛いな
原作ではどうなるんだろうなぁ・・・
そこまで踏み込まないのか、実際にフラれてしまうのか、それ以外なのか
739 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/04(金) 23:25:58.53 ID:+Y8R+R5AO
ぅおおう…、乙
何故か 胃が痛くなった
740 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/03/05(土) 00:01:10.04 ID:lo1YIwxd0
乙。
やっぱこういう感じがリアルな反応なんだろうな。
でも俺のイメージでは美琴はイケメンだからいい女な感じに振られる美琴も見たくなる。
741 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/05(土) 00:41:38.61 ID:vKcqBOCO0
6レスお借りします。

ステイルと小萌のお話です。

駄文ですが、よろしくお願いします。
742 :雨天の一服 [saga]:2011/03/05(土) 00:44:52.83 ID:vKcqBOCO0
 学園都市に設けられた数少ない喫煙室。

(こういうのを、「風情がない」と言うのかね……)

 赤髪の長身神父、ステイル・マグヌスは喫煙室の中で煙草をふかしていた。

 ステイルが吐き出す煙は、彼が座る机の穴に吸い込まれていく。

 これは分煙装置と言うらしい。
 喫煙者とそうでない者が、同じ空間で過ごすためのものらしいだが、ステイルは好きではない。

 煙が周りを漂う心地よい空間を、この装置は壊してしまう。何も喫煙室にまでつけなくてもいいだろう。

 ステイルはガラス張りの喫煙室から、忌々しげに外を見る。
 空は灰色に曇り、激しい雨が降り注いでいる。

 いつもなら、全面禁煙などどこ吹く風で煙草を吸う。
 しかしこの雨のせいで、屋内で煙草を吸う羽目になってしまった。



 ガチャリ


 ステイルのが座る椅子の後ろで、扉を開ける音が聞こえた。

「ふ〜、やっと一息つけるのです」

 小さな女の子の声だ。わざわざ喫煙室で一息着くということは、雨宿りなのだろうか。

「あれ?」

 いや、違う。
 自分はこの声を知っている。
 ある意味、上条当麻よりも厄介な人の声。
 

「あー!!もしかして、あの時の神父さんですか?」

 ステイルは恐る恐る後ろを振り返った。
 扉の前には、見た目は子供でも中身は高校教師、月詠小萌が笑顔で立っていた。
743 :雨天の一服 [saga]:2011/03/05(土) 00:46:54.33 ID:vKcqBOCO0
「会いたかったのです。この前はちゃんとお礼も言えなかったし―」

「ただの応急処置だ。礼はいらない」

 ステイルは小萌の言葉を遮った。

 確かに、自分が魔術で『吸血殺し』を治療した。
 ただ、それはこちらにも借りがあったせいもあるのだ。


「……むしろ礼を言わなければならないのは、僕の方だ」

「え?どういうことですか?」

 小萌は首を傾げた。

「あの時あなたが治療を施してくれなければ、あの子の命は危なかった」

「あの子?」

「7月20日と言えば、わかるかい?」

「あ」

 小萌が口に手を当てた。

 かつて、小萌が魔術の発動を手伝ってくれなければ、自分が最も大切な少女は死んでいた。
 さらに、部屋の天井を破壊される事態まで引き起こしたにもかかわらず、今もインデックスと仲良くしていることも聞いている。
 ステイルにとって、小萌は頭の上がらない存在と言えるのだ。

「あの時はシスターちゃんの言うとおりにしただけなのです」

「それを言うなら、姫神秋沙の件も貴女の知識があったからこそ可能だった。僕は少し手を貸したに過ぎない。お礼を受け取るほどではないさ」

「むう……どうして先生にお礼を言わせてくれないのですかね〜」

 そうはいっても、お礼を受け取るのはどうしても納得できない。
 ステイルは話題を変えるものはないかと考えた。

 そう時間はかからずに、案は出る。

「それより、ここに来た目的を忘れているんじゃないか?」

「話をそらそうとしているのですか?」

「いいえ」

 無論、話をそらすつもりだ。

「……じゃあとりあえず失礼するのです」

 小萌はステイルの横に座り、持っている鞄を開けた。

 しばらくごそごそと鞄をあさる音がした。

「あれ?」

 音が激しくなる。そして、

「煙草、ないのです……」

 落胆した声が聞こえた。
744 :雨天の一服 [saga]:2011/03/05(土) 00:48:20.27 ID:vKcqBOCO0
 どうやら、家に忘れてきたらしい。

「うう、せっかく用事が終わったのに」

 子萌はがっくりと肩を落としている。

 まあ、同じ立場だったら自分も似たような反応をするだろう。ステイルは同情しつつ、口に咥えていた煙草を消した。

 懐から煙草の箱を取り出し、新しい煙草を1本引き抜く。

 ふと箱の中に目をやる。
 残り本数にはまだ余裕がある。

「…………」

 馬鹿なことを思いついた。
 普段ならまずやらないことだ。


「へ?」

「ヘビースモーカーの苦しみは多少わかる」

「で、でも」

「僕の手持ちにはまだ余裕がある」

 ステイルは煙草を一本、子萌の目の前に差し出した。

「ありがとう、なのです」

 子萌はゆっくりと煙草を受け取った。

「火は?」

「ライターはあるのです!」

 小萌は安物のライターを鞄から取り出し、掲げた。

 ほどなく、2つの煙がゆらゆらと上がる。
745 :雨天の一服 [saga]:2011/03/05(土) 00:49:50.36 ID:vKcqBOCO0
 学園都市内において、自分が目立つ格好であることは自覚している。
 しかし、自分の横で煙草を満足げに吸う幼女(に見える大人)ほどではないだろう。

 ステイルはそんなことを考えながら、小萌を横目で見ていた。

「ん?」

 小萌の煙草を吸う姿に、ステイルは何かを感じた。

「はい?」

「いや……少しね」

 彼女の仕草はどこか見覚えがある。
 しかし、知り合いで煙草を吸う者はそう多くはないはずだが……。

 考え込むステイルを小萌は不思議そうに見つめた。

「そうか、そういうことか」

 既視感の正体がわかった。ある意味これは盲点だった。

「貴女の煙草の吸い方は、僕の吸い方と同じなんだ」

「ふ、ふふふぇ!?そ、そうですか?」

 ステイルの発言に小萌はたじろいだ。

「煙草の吸い方は人それぞれ微妙に違うものだと思っていたが……」

「あはは、ぐ、偶然ですねー……」

 小萌は顔を逸らして、ごにょごにょとつぶやいた。
 心なしか耳が少し赤く見える。

(?何か気に障ったのか?)

 それ以降、小萌は一言もしゃべらずに煙草を吸っていた。

 ステイルとしては、静かに煙草を吸うという目的が達成できたので、喜ぶべきことではある。
 しかし、何か釈然としないものがあった。
746 :雨天の一服 [saga]:2011/03/05(土) 00:51:16.88 ID:vKcqBOCO0
「そろそろ行くか」

 ステイルは煙草を消し、立ち上がった。

「へ?もう行くのですか」

「一服はもう済んだ。外もマシになったようだしね」

 先ほどは激しく振っていた雨も、今は小降りになっている。
 部屋を出るにはいい頃合いだろう。

「それでは失礼するよ。もう前みたいに追いかけてこないように」

「ちゃんとお礼をさせてくれたら、そんなことはしないのです!」

 呆れたような口調のステイルに、小萌は反論した。

 ステイルはやれやれと肩をすくめた後、扉の前に移動した。

 そして、扉の取っ手に手をかけようとした時。

「ちょっと待ってください!」

 後ろから小萌の声が聞こえた。

「何だい?」

 ステイルは面倒くさいと思いつつ振り向いた。

「あの……神父さんとはまた会えるのですか?」

 小萌は不安げな目でステイルを見つめた。
747 :雨天の一服 [saga]:2011/03/05(土) 00:52:51.20 ID:vKcqBOCO0
「…………」

 自分と彼女は住む世界が違う。よって、会えない可能性の方が高い。

 そう言って、部屋を出れば済むことだ。

 だが、ステイルはそれを口に出せなかった。

 普段は上司にすら暴言を吐くというのに。



「……煙草」

「え?」



「僕は基本的にイギリスの煙草しか吸ったことがなくてね」


 今日は何かがおかしい。


「できれば、でいいのだが」


 任務で疲れたのか。
 煙草を吸いすぎたのか。
 それとも。



「今度会ったときは、日本の煙草をいただけるとありがたい」



 自分はこの人の、汚れなき目に惹かれてしまったのだろうか。

  了
748 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/03/05(土) 00:54:09.18 ID:vKcqBOCO0
以上です。

小萌は未成年の喫煙を注意しないのかとか。
ステイルはこんなキャラじゃねーだろとか。

色々ツッコミどころは多かったと思います。すいません。

でも、この2人に会話させるのって結構難しいんだよ……。
749 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/05(土) 01:02:11.10 ID:gtvT5uLIo

先生可愛いな…悶え転がるかと思った
750 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/03/05(土) 01:16:34.95 ID:lo1YIwxd0
いやいやなかなかなか。おつ!
751 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/05(土) 01:33:14.77 ID:K5DA0A2xo
豚切りすいません
VIPで投下したものを焼き直して40レス程のものを投下するのっておkですか?
752 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/05(土) 01:51:28.92 ID:OdzEl2fAO
私は構わんッッッ
753 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/05(土) 01:52:33.80 ID:K5DA0A2xo
把握ッッッ
754 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/05(土) 02:00:20.38 ID:LMGdEyF2o
40レス・・・だと?

構わん、投下しろ
755 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/05(土) 02:23:57.76 ID:dGbrHjT+o
おい風斬のアヘ顔再現したスタッフ出てこい
756 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/05(土) 03:07:08.15 ID:4eLsfo8AO
40レスが来ると聞いて待機中
757 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/05(土) 08:47:12.16 ID:K5DA0A2xo
>>756
すいません!まだ溜め中です><
758 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/05(土) 08:47:30.26 ID:zLbs7UsIO
>>755
http://r-s.sakura.ne.jp/w/n/ilp67.jpg
はいむらのことですか?
759 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/05(土) 09:05:57.82 ID:dGbrHjT+o
>>758
いやはいむらーはいいんだけどさ!
だがTVを通してお茶の間にそれがきっちり再現されたおかげで、弟(小学生)と共に見ていた俺がものすごく気まずくなった
あれ放送しちゃいかんだろう!

というわけで風斬のSSまだー?
760 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/05(土) 09:44:05.35 ID:4eLsfo8AO
弟さんはきちんと寝かしてあげて下さい、という訳で10レス投下します
キャラ崩壊、季節も違って色々アレですがご容赦下さい
761 :ドキッ! ミサカだらけの運動会1/10 [saga]:2011/03/05(土) 09:45:51.93 ID:4eLsfo8AO


上条「運動会があるから来ないかって?」

御坂妹「はい、この度妹達が大集合して運動会をする事になりました、とミサカは伝えます」

美琴「妹達で運動会ねえ……まあ面白そうだし行ってみようかしら」

御坂妹「ぶっちゃけお姉様は来なくてもいいんですけどね、とミサカは本音をうっかり漏らします」

美琴「そういうのはうっかりって言わないわよ!」

上条「まあまあ、せっかくだしお邪魔させてもらうよ」

御坂妹「それは良かったです。ではお二人とも楽しみにしていて下さい、
    とミサカは胸のワクワクを隠しつつも伝えます」

上条「だから隠れてないって」
762 :ドキッ! ミサカだらけの運動会2/10 [saga]:2011/03/05(土) 09:46:34.72 ID:4eLsfo8AO


運動会当日、某学区のドーム

御坂妹「皆さん、おはようございます。今日は運動会ですね、
    頑張りましょう、とミサカは主催者として一言述べます」

妹達「おー、とミサカは答えます」

御坂妹「まずは来賓の紹介です。妹達は前を向いて下さい、
    とミサカは前方のテーブルに注目するように指示します」

上条「頑張れよー」

美琴「ケガしないでねー」

一方通行「なンで俺がこンなことを……」

打ち止め「一方通行ー、ミサカも頑張るよー! ってミサカはミサカは手を大きく振ってみる」

一方通行「頑張れ打ち止めァァァァ!!!! ちゃンとビデオ撮っとくからなァァァァ!!」

美琴「……完全に親バカね」

上条「全くだな……しかしやっぱりすごい人数だ」

美琴「私と同じ顔が一万近く……なんとも言えない光景ね」

一方通行「打ち止めァァァァ!! ファイトォォォォォォ!!」

上条「そんな事全然関係ないやつも居るけどな」
763 :ドキッ! ミサカだらけの運動会3/10 [saga]:2011/03/05(土) 09:48:06.25 ID:4eLsfo8AO


御坂妹「それでは先生から挨拶をお願いしたいと思います、とミサカは小学校の運動会のようなプログラムを進行します」

冥土帰し「おほん、みんな今日は気をつけるんだよ? でも、もし怪我してもきちんと直すからのびのびやってね?」

上条「ああ、先生ってそういう意味か」

美琴(リアルゲコ太だ!)

御坂妹「ありがとうございました。続いて選手宣誓です、とミサカは上位個体を前に導きます」

打ち止め「選手宣誓! ってミサカはミサカは手をあげてみたり!
     我々ミサカ達はスポーツマンシップにのっとり正々堂々戦うことを誓います! ってミサカはミサカは大きな声で言ってみる!」

パチバチパチパチ

一方通行「打ち止めァァァァ!!! お前らもっと拍手しねェか!!」

上条「もうやだこの第一位」

御坂妹「では早速競技に移ります、競技に出るミサカは準備して下さい、
    とミサカは今後の激戦を期待しつつ開会式を終えます」

御坂妹(ちなみにチームは紅と白です、とミサカは心の中で思いつつ読み手に伝えます)
764 :ドキッ! ミサカだらけの運動会4/10 [saga]:2011/03/05(土) 09:48:34.76 ID:4eLsfo8AO


玉入れ

エイットミサカハタマヲナゲマス ムムムナカナカハイラナイデスネトミサカハスコシクヤシイデス
ミサカハ ミサカハ ギャハッ ミサカハ ミサカハ ミサカハ ミサカ ミサカハ ラストオーダァァァァァ!! ウッセーモヤシ

上条「語尾のミサカが止まる事が無いな」

美琴「改めて考えてみるともの凄い状況よね……あっ終わったみたい」

御坂妹「そこまで、とミサカはこの競技の終了を伝えます。
    では玉を数えましょう、とミサカは籠を下げるよう指示します。いきますよ、せーの」

妹達「ひとーつ、とミサカは玉を取り出します」

妹達「ふたーつ、とミサカはやはり玉を取り出します」

妹達「みーっつ、とミサカはやっぱり玉を取り出します」

上条「……これ時間が物凄くかからないか?」

美琴「確かに……」


―――

妹達「にまんさんびゃくじゅういちー、とミサカは延々と玉を取り出します」

上条「……zzz」

美琴「……すー……」

一方通行「打ち止め……がンばれ……むにゃ……」

紅組・妹達「にまんさんびゃくじゅうにー、とミサカは玉を……おやありません」

御坂妹「という訳で玉入れは白組の勝ちです、とミサカは時間が掛かりすぎた事を若干後悔しています」
765 :ドキッ! ミサカだらけの運動会5/10 [saga]:2011/03/05(土) 09:50:20.63 ID:4eLsfo8AO


組体操

ピッ!

妹達「…………とミサカは無言でピラミッドを作ります」

ピッ!

妹達「…………とミサカは一斉に右を向きます」シュバッ

ピッ!

妹達「…………とミサカは一斉に左を向きます」シュバッ

ピー!

妹達「…………とミサカは十五段重ねのピラミッドを崩します」

上条「シュールだな……」

美琴「ユニークね……」
766 :ドキッ! ミサカだらけの運動会6/10 [saga]:2011/03/05(土) 09:51:05.65 ID:4eLsfo8AO


借り物競争

パアン!

美琴「借り物競争かー、何が書いてあるんだろう」

19090号「これにします、とミサカは箱の中から紙を取り出し内容を見ます」

19090号(……大切な人……)

19090号「…………」ダッシュ

上条「ん? なんかこっち来るぞ……?」

19090号「す、すいません! 一緒に来て下さい、とミサカはドキドキしながら手を握ります!」

上条「へっ? いったい何がってうわあ引っ張らないでえ!!」

10039号「19090号には渡しません! とミサカもドキドキしながら手を取ります」

10777・13577「いいえミサカと! とミサカも手を掴みます」

上条「えっ、お前らも!? ってなんだがどんどん増えてる!」

美琴「……ちょっと箱の中身見せてくれる?」

御坂妹「どうぞ、とミサカは秘密をお姉様にバラします」

美琴「……これどれもこれも『気になる人』とか『カッコイい人』とかで同じような内容ばかりじゃないの!」

御坂妹「てへっ☆ とミサカは舌を出してごまかします」

打ち止め「一方通行、一緒に来て! ってミサカはミサカはあなたの手を握ってみる」

番外個体「ぎゃはっ! ミサカもあなたの手を引いてそのまま連れてくよ!」
767 :ドキッ! ミサカだらけの運動会7/10 [saga]:2011/03/05(土) 09:51:47.43 ID:4eLsfo8AO


綱引き

上条「本当に互角だな……」

美琴「引っ張りあってもう二十分経つわ……」


騎馬戦

上条「何がなんだか分からない……」

美琴「人数が多すぎて本当に戦争みたいね」


ソーラン節

上条「こういう踊りとか何でやるんだろうな」

美琴「小学校だと各学年で必ずあるわよね」

御坂妹「ヤーレンソーランソーランソー、とミサカは魂を込めて網を引く動作をします」

打ち止め「どっこいしょー、どっこいしょーってミサカはミサカはソーランしてみたり」

一方通行「打ち止めァァァァァァァァ!!!!」

御坂妹「すいません、父兄の方はこれ以上入らないで下さい、とミサカは親バカ一方通行を止めます」

一方通行「何しやがンだァ! 打ち止めのソーランが撮れねェだろうが!」

上条「歪みないな」

美琴「全くね」


御坂妹「そしていよいよ運動会の最終競技、チーム対抗リレーです、とミサカは戦いの終結を予感させます」
768 :ドキッ! ミサカだらけの運動会8/10 [saga]:2011/03/05(土) 09:53:19.21 ID:4eLsfo8AO


パンッ!

御坂妹「さあ始まりましたチーム対抗リレー、実況は10032号がお伝えします、
    とミサカは大役をなんとかこなそうと頑張ります」

上条「ついに最後か」

美琴「もう半日以上やってるんだけどね」

御坂妹「現在の点差は二点で紅組がリードしています、とミサカはなかなかの接戦だという事を報告します」

上条「打ち止めと番外個体がいるからなんとか点差がついたんだろうな」

御坂妹「さてリレーの現状ですが……おおっと! 14570号が18237号を抜かしました!
    ああっと! しかし15273号がすぐさま12058号を抜き去り……いや! 19247号がバトンを落としました!
    その間に17705号が差を広げぬわあんと! 16824号が転倒だああ!! とミサカは魂の実況をお届けします!」

上条「状況はよく分からないんだけど想像するのは簡単なんだよな」

美琴「同じ顔が走ってるだけだからね」
769 :ドキッ! ミサカだらけの運動会9/10 [saga]:2011/03/05(土) 09:54:21.15 ID:4eLsfo8AO


御坂妹「さあ、ついにアンカーまでバトンが回って来ました、アンカーは紅組が番外個体、
    白組が上位個体です、とミサカは激動のラストに興奮を隠しきれません!」

打ち止め「負けないよー! ってミサカはミサカは全力ダッシュ!」

一方通行「打ち止めァァァァ!!! 負けンなァァァァ!!」

番外個体(……やっぱりミサカは応援してくれないよね……まっ別にいいけどさって、ああっ!)

御坂妹「なんとっ! ここで圧倒的有利と思われた番外個体が転倒です! とミサカは実況を続けます」

番外個体(いたた……ミサカだっさいなー……ん?)

一方通行「番外個体ォォォォ!! お前もちゃンと最後まで走りやがれェ!」

番外個体「……! ふーん、まっ別にいいけどね!」

御坂妹「おおっと! 番外個体、すぐさま立ち上がり猛ダッシュ! ついに上位個体に追いつきました!
    残り十メートル! 果たしてどっちが先にゴールテープを切るのか!? とミサカは自身の興奮を抑えきれません!」

上条「いよいよ決着か……!」

美琴「二人共頑張れー!!」

御坂妹「両者一歩も譲らず残り二メートル! 先にゴールするのは――」

パアン!
770 :ドキッ! ミサカだらけの運動会10/10 [saga]:2011/03/05(土) 09:55:28.77 ID:4eLsfo8AO


御坂妹「――以上をもちましてミサカだらけの大運動会を閉会します。
    妹達の皆さん、グッジョブ! とミサカは惜しみない賞賛を送ります」

パチパチパチパチ

打ち止め「あーあ、結局最後追い抜かれちゃったなーってミサカはミサカはちょっぴり悔しかったり」

美琴「打ち止めは頑張ったわよ、えらいえらい」ナデナデ

打ち止め「えへへー、でも楽しかったー! ってミサカはミサカはいい思い出が出来て大満足!」

上条「御坂妹もお疲れ様、長かったけど見てて楽しかったよ」

御坂妹「いえいえ、こちらこそありがとうございます、とミサカはきちんとお礼をして出来る女をアピールします」



番外個体「……最終信号なんかにムキになって、ミサカのガラじゃなかったかな」

一方通行「……別にンなこと気にすンな、楽しかったンならいいだろが」

番外個体「へえー、あなたでもそんなこと言えるんだね」

一方通行「ケッ……とっとと帰って風呂入りやがれ。汗臭ェンだよ」

番外個体「照れ隠しなのバレバレだよ」

一方通行「うるせェっつうの!」
771 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/05(土) 09:58:27.96 ID:4eLsfo8AO
おしまい、勢いだけでやった
一万人で運動会出来るドームってあるのかな、色々失礼しました
772 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/05(土) 09:59:28.09 ID:8bsYGCOWo
一〇〇〇〇人弱もいてよく半日で終わったな
773 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/05(土) 10:12:18.51 ID:SgAbuAASO
おれの学校1000人ちょいだったけど二日体育祭したぞ
774 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/05(土) 10:17:22.77 ID:R5rGRSAAO
おつ
力バランスがほぼ拮抗してて盛り上がるのやらそうじゃないんやらwwwwww
775 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/05(土) 10:29:00.20 ID:OdzEl2fAO
乙!
これはアニメBlu-rayの特典映像に採用すべきだって!
776 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/05(土) 11:30:26.17 ID:0lZWv7fuo
ミサカ盛りかww
777 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/05(土) 12:55:57.81 ID:jOGwYubFo
乙〜

妹達と美琴がピラミッドしてるフィギュア無かったっけ?
778 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/05(土) 13:02:04.70 ID:+NyLbQy50

ミサカ盛り欲しすなあ

>>773
俺の小学校は1200人くらい居たけど普通に一日で終わったよ
779 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/05(土) 14:52:16.80 ID:iE2u+1dYo
俺の小学校は1500人だったけど1日だった、というか2日間ってどんな競技やるんだろww
780 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/05(土) 15:15:32.65 ID:/y+R7LHmo
高校だと2日とかの学校もあるよ
781 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/05(土) 15:19:37.03 ID:Uazac16Wo
高校の時は体育祭なんかなくて、2月の寒中マラソン大会がその代わりだったな
雪降ってても積もってなければ半袖短パンで10km
782 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/05(土) 16:22:30.44 ID:Nvnsv5yzo
一方通行が半袖短パンで10km寒中マラソン



いや、特に意味は無いんだが
783 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/05(土) 16:25:08.16 ID:7oDOlSS3o
あわきんがアップを始めたようです
784 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/05(土) 16:47:00.78 ID:LUVNTw8zo
>>782
走りきる前に雪が積もって埋もれそうだな
しかも保護色すぎて発見されない
785 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/05(土) 17:19:44.68 ID:SgAbuAASO
>>779
体育祭で思い浮かぶものほぼ全てやると思う
それが9チーム対抗なんで鬼のように長い

応援合戦とか地獄やw
786 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/05(土) 17:21:21.85 ID:Zimu277lo
うちも応援合戦、創作ダンス、全校ダンスと無駄に時間かかるの多かったから
2日開催だったな…
787 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/03/05(土) 23:00:54.89 ID:vKcqBOCO0
1レスいただだきます。

入院中の一方通行と打ち止めのお話を投下します。
788 :とある病院の午後 [saga]:2011/03/05(土) 23:02:29.20 ID:vKcqBOCO0
ガラガラ

打ち止め「ただいまーってミサカはミサカは小声で言ってみたり」ヒ

一方通行「…………」スヤスヤ

打ち止め「またお昼寝してるってミサカはミサカは少し呆れてみる」

トテトテ

打ち止め「よっと」ポスン

打ち止め(でも、あなたの寝顔を見るのは好きってミサカはミサカは心の中でつぶやいてみる)

ジー

打ち止め「何であなたの寝顔はどれだけ見ても飽きないのかな?ってミ―」

一方通行「……ぐっ」

打ち止め「一方通行?」

一方通行「まだ……まだ殺すの……か」

打ち止め「…………もしかして」

一方通行「あと…何百人…殺…せば」

打ち止め「実験の夢を見てるの?ってミサカはミサカはあなたの苦しみの原因を想像してみる」

スッ

打ち止め「大丈夫だよ」ナデナデ

打ち止め「あなたの罪を消すことはできないし、消そうとも思わないけど……」



打ち止め「弱いあなたのそばにずっといてあげるから、ってミサカはミサカは自分の想いを述べてみる」






一方通行「……」

打ち止め「……」スヤスヤ

一方通行「なンでこのクソガキは俺の横で寝てンだ?」

一方通行「しかもこの体勢……保護者にでもなったつもりかァ?」

打ち止め「う〜ん」ムニャムニャ

一方通行「ったく……」



一方通行(最強を名乗る男が、クソガキの寝顔に安堵してどォすンだよ……)


789 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/03/05(土) 23:05:23.67 ID:vKcqBOCO0
以上です。

アニメの18話見て、即興で作りました。
790 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/05(土) 23:06:20.27 ID:h2va12wio
良いなぁ…じーんと来るね
乙!
791 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/05(土) 23:42:26.73 ID:JmC0XEwAO
とあるメンバーの全員で体育祭とかしたら
凄いカオスになるだろうなー
開会の宣言は☆が大地に立ってやるのか
792 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [age]:2011/03/05(土) 23:50:04.78 ID:I6lyt60vo
>>789
乙でっす
じんわりしちゃうなぁ

>>791
さかさまでな
793 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/06(日) 00:23:27.88 ID:bRhoQhhMo
>>791
とある夏場の大体育祭(オリンピック)第一話「アレイスター大地に立つ」
794 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/06(日) 00:49:56.69 ID:JB1Rvd6Uo
削板「オリンピックという根性のある流れと聞いて飛んできたぞ!」
795 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/06(日) 00:50:31.87 ID:JB1Rvd6Uo
削板「オリンピックという根性のある流れと聞いて飛んできたぞ!」
796 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/06(日) 01:18:57.80 ID:rTaoj3hAO
大事な事なので(ry
797 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/06(日) 01:24:03.61 ID:+Kp7aZIgo
第七位のクローン、削板弟か…
798 :インデックス(弱) [sage saga]:2011/03/06(日) 02:18:36.76 ID:jr94vigr0
他所のスレで受信した電波で一レス貰う


上条「銀髪碧眼の、女の子……?」

禁書「ん、ぅ……」

上条「あ、えーと、その、あいきゃんとすぴーく」

禁書「……え? ここは……」

上条「アー,モシカシテー、日本語通ジル?」

禁書「あ、その、いえす」

上条「ここ、俺の家のベランダ。あなた、誰?」

禁書「……うわあああ!! ごごごめんなさい! ああの、そのっ、泥棒とかじゃなくって!!」

上条「あー、その、とりあえずおちついて」

禁書「ごめんなさい、すぐ出て行くから!」ピョイ

上条「ってうおわあおおおおあ!?」ガシッ

禁書「ひゃあ!?」

上条「なに人の家のベランダからダイブしようとしてるんでせうか……」

禁書「あ、うう……ごめんなさい」プラーン

上条「よっ、と。んで、とりあえず……どうしよう?」

禁書「え、えっと、迷惑を掛けるつもりは無いからすぐに」グーッ

上条「……お腹減ってんの?」

禁書「えうう……」グーッグーッ

上条「……とりあえず、何か食べる?」

799 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/03/06(日) 02:19:29.54 ID:jr94vigr0
って言うのを誰か書かないか!
でもこれ風斬とキャラ被ってるんだよね。
800 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/06(日) 02:23:32.96 ID:LCGzyf5no
ドジっこ属性が強く、気が弱いインデックスか

アリだな。
801 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/06(日) 02:25:05.93 ID:O2LzI1fYo
これ、ガシッの場面で そげぶで歩く教会破壊→落下→歩く教会無いので死亡 にならないか?ww
802 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/06(日) 02:28:10.83 ID:LCGzyf5no
>>801
インデックス「ふえぇ••••••いたいんだよ」グスッ

上条「ご、ごめん」ジーッ

インデックス「きゃあ!///」

VCは後藤(強)になってしまう
803 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/06(日) 02:29:46.06 ID:O2LzI1fYo
上条さんち7階だぜ・・・一応
804 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/06(日) 02:32:54.54 ID:LCGzyf5no
ドジっこ補正、ギャグ補正でも無理かー

七階はなー
805 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/06(日) 02:50:58.29 ID:O2LzI1fYo
しかし某窪塚洋介は9階からでも無事だったから行けなくはない
自分で言い出しておいて否定とかマッチポンプもいいとこだなスマンww
806 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/03/06(日) 02:59:56.09 ID:jr94vigr0
首根っこを引っ掴んだんだよ!!

……まあ、アレだ。多分上条さん的になんやかんやで真っ裸で羞恥プレイになるさ。
807 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/06(日) 06:37:15.15 ID:k8svKGqAO
このインデックスならきっと落ちる途中で神裂とステイルが助けてくれるはず

ステイル「なんて酷い事をするんだい君は!」

神裂「後少しでこの子が怪我するところだったのですよ!」

上条「えー……」

ああ平和だ
808 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/06(日) 11:17:44.52 ID:BA7B8oju0
上条「触ったらドジっ子で気弱になる幻想殺しか」


すごいことになるな
みんな気弱になってドジになるとか
809 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/06(日) 12:02:50.93 ID:/3k0fC2w0
>>808
美琴と吹寄でHKB
810 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/06(日) 12:57:30.28 ID:E3ULvuJpo
>>808
一方さんでHKB
811 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/06(日) 14:23:11.40 ID:k8svKGqAO
いや、ここは分担して書くべきだ
つまり何が言いたいかってねーちんで誰か頼む
812 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/06(日) 14:27:58.03 ID:o1L66VrX0
>>808
ドジっ子で気弱なビアージオや神の右席が見れるのか
813 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/06(日) 14:40:52.55 ID:r5xNrJbj0
>>812
それヴェントの術式効かなくなるんじゃね?
814 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/06(日) 14:58:37.53 ID:kD9b/yGo0
分担作業と聞いてやってきました



神裂「!? 何をしたか知りませんが、私の術式を破ることなど不可能です!」
上条「ほう、やってみろよ。言っておくがお前はもうドジっ子だぞ」
神裂「何を言っているのか分かりません。覚悟しなさい」


神裂「な、七しぇん!!」


神裂(べ、べろ噛みました……しかしこれであの少年を……)

ぱらり……

神裂(!?)

神裂「はわ!? 間違えて鋼糸斬っちゃいましたっ!?」


神裂「うぅ……じしん、なくなってきました……」

上条「ふふふ」



だめだドジっ子の引き出しがない
815 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/06(日) 15:44:49.03 ID:LCGzyf5no
はしょり気味でいいかな?


ステイル「我が名が最強であることを証明せよ!!」

上条「くっ!••••••?」

ステイル「あれ?あれ?」

神裂「ルーン貼り忘れてますよ••••••」

ステイル「ほんとだ•••」

上条「最強であることを証明せよ!」キリリッ

ステイル「ぐぬぬ」



ステイル「全く、君って男は•••」シュボッ

ステイル「あちち、あちっ!」

上条(燃えてるんだろーかー♪)

ステイル「言いたいことがあるなら、いったらどうだ?」


ドジっこステイルって言うよりNG集だな

すまん
816 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/06(日) 16:02:43.83 ID:M+vsevm1o
要するにみんなアンジェレネ風になるって事でおk?
817 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/06(日) 16:15:56.74 ID:+Kp7aZIgo
アンジェレネにかけたら逆に…
818 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/03/06(日) 16:33:44.10 ID:wY6w1wah0
アンジェレネ「脳みそかき回してグッチャグチャにしてやろォォかァ!?」 
 
 
>>813 
術式の発動条件変えればいんじゃないか? 
敵意から保護欲とかに 
ヴェントが目に涙溜めて「ううん、私はいの。でしゃばってごめんね」ニコ とか謙虚な感じだったら僕は失神する
819 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/03/06(日) 16:34:36.03 ID:jr94vigr0
美琴はおまけで考えたけど殆どただの美琴(デレ)だった。

ヴェントは「てんばちゅじゅしゅしき」だろうな……
820 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/06(日) 16:43:58.62 ID:O2LzI1fYo
美琴は初期のツンやビリが大幅減衰して「よう、デレデレ」みたいなのになるんだろうな
821 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/06(日) 16:47:32.02 ID:IUsUnYwPo
3レス貰って誰得SS投下する
822 :とある機械の職場事情 [sage]:2011/03/06(日) 16:48:28.19 ID:IUsUnYwPo
必要悪の教会・女子寮

神裂「……………………………はぁ」

ルチア「どうしたんですか神裂さんは」

アニェーゼ「洗濯機が壊れちまったんで落ち込んでるみてぇですね。今は学園都市に修理に出してて来週には直るみてぇですが」

アンジェレネ「でも神裂さんて洗濯の当番じゃないですよね? なんで落ち込むんですか?」

オルソラ「日本の方は物を大事にすると言いますから。あの洗濯機に思い入れでもあったのではないでしょうか?」


………………………

学園都市・第七学区

美琴「ちぇいさー!!」

ドゴォン!! ガガガ……

美琴「………あれ? ジュースが出てこない」

ピー、ブツン!

美琴「あ、電気消えた………本格的に壊れちゃった? 逃げよう」


………………………

学園都市・とある工場

冷蔵庫「…………」

冷蔵庫「俺がこの姿になって随分経つが………」

冷蔵庫「いつのまにか機械の声がわかるようになっちまった」

冷蔵庫「読心能力者も真っ青だぜ。ふっふっふ」

冷蔵庫「なんでそんな能力に目覚めたかは深く考えちゃ駄目だ。わかったな?」
823 :とある機械の職場事情 2/3 [sage]:2011/03/06(日) 16:49:12.14 ID:IUsUnYwPo

ガラガラガラ………

冷蔵庫「お、新入りだな」

自販機「チィ〜ッス」

洗濯機「どうもはじめまして」

冷蔵庫「おい、お前らなんで壊れたんだ?」

自販機「毎日のようにDQN女に蹴り入れられたり電撃翌流したりされたりしたんスよ。俺は親の仇かってくらいに」

冷蔵庫「そりゃ非道えな。お前はどうだ?」

洗濯機「なんか職場で布団を丸ごと詰め込んで無理やり洗うのが流行ってまして………無理し過ぎました」

冷蔵庫「取説読んだのかそいつら」

自販機「まあ折角修理に出されたんスからゆっくり休んで直してもらいますわ」

洗濯機「そうですね。機械にも休養は必要です」

冷蔵庫「最近の連中は物を大事にしねえよな」

洗濯機「大事にされすぎるのもアレですけど。ウチの職場って外国なんですけど、妙に懐いてくる日本の人がいてちょっと引きます」
自販機「洗濯機に懐くってどんなスか?」

洗濯機「なんか『わが友』とか言って話しかけて来るんです。オレ言語機能なんて無いのに」

自販機「うわぁ」

冷蔵庫「うわぁ」

洗濯機「20後半か30代位の女の人なんですけど、妙に露出も多いし………まあ美人なんでいいですけど」
824 :とある機械の職場事情 3/3 [sage]:2011/03/06(日) 16:49:43.95 ID:IUsUnYwPo
自販機「でもいいっスね年上の女性って。俺なんて中学生のジャリしか構ってくれないんスよ」

冷蔵庫「さっき言ってた電撃DQN女か。話を聞く限りじゃ相当頭悪そうだな」

自販機「常盤台の制服だったんでガッコーの成績は良いんでしょうけどね」

洗濯機「常盤台で電撃って、もしかしてレベル5の超電磁砲なんじゃ?」

自販機「ああ、そうそう、そいつっス」

冷蔵庫「金持ちのくせに自販機漁りかよ。みみっちいな」

自販機「それがあの女、俺が昔万札飲み込んだの根に持ってるらしくて」

冷蔵庫「そりゃお前が悪いんじゃねえの?」

自販機「いやあ、あの女が近づいてくると電磁波で体の調子が狂うんスよ。
 前にもツンツン頭の男がジュース買おうとした時、あの女が来て二千円札飲んじゃいましたもん。彼には悪いことしたっスね」
洗濯機「機械が電撃使いに弱いのは宿命ですね。ウチの職場は外で良かったです。超能力者いませんから」

冷蔵庫「代わりに露出狂の残念なネーちゃんがいるんだっけか。羨ましいもんだ」

洗濯機「他にもゴスロリ服の人やらシスターさんが大勢………」

自販機「へんな所っスね。なんの施設ですか?」

洗濯機「『魔術』とか『イギリス清教』とか『ねせさりうす』とか言ってましたけど………」

冷蔵庫「ほうほう」

…………………

学園都市・窓のないビル

アレイスター「まさか洗濯機がスパイとは思うまい。盗聴盗撮は対策していても残留思念は超能力の分野だ。ふふふ………」

…………………

洗濯機「………というわけで金髪ショートのシスターと露出ポニテの日本人が巨乳ツートップですね。
 シスターさんは沢山いるんですけど、リーダーの人はちょっとロリ入ってて声が『くぎゅうううう』って感じで可愛くて」

冷蔵庫「ふむふむ」

自販機「なるほど」

アレイスター「もっと詳しく」

 完
825 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/06(日) 16:53:25.12 ID:O2LzI1fYo
俺得SSだった
自販機さんは角度によっては美琴さんの太ももとか短パンの隙間とか見放題ですからね
監視用カメラとか付けるといいんじゃないでしょうかなるべく腰位の高さに
826 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/06(日) 17:04:23.11 ID:58c66EBdo
>洗濯機「20後半か30代位の女の人なんですけど、
唯閃の予感

>>825
そこに気付くとは…やはり天才か
827 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/06(日) 17:12:23.35 ID:KyVMI96Vo

なんか、ジャッジメントの腕章つけたツインテールが自販機の隙間に潜り込もうとしてるんだが……
828 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/06(日) 17:24:01.76 ID:1sgNDYWu0
SS初心者が投稿させていただきます。
※if設定です!
上条さん一方さん浜面の性格が少し変わっています。
それでもいい方はどうぞ
829 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/06(日) 17:24:38.70 ID:1sgNDYWu0
上条「あ〜なんか今日疲れた・・・・・・」

上条「こんな天気いいのに学校か〜」

上条「今日は【ベクトル】でも行くかな・・・」

カチッ。ブォォォォォン

上条「今日もいい音だすなぁ。Dio」

上条「天気いいしかっとばすか!」

ブォンブォォブォォォォオオン

----------

【ベクトル】

一方「あァ・・・今日も暇だァ」

カキッ!  カンカンカン

一方「クッションッてムズいなァ・・・」

ブォォォォン

一方「んン?あれは三下の音か?」
830 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/06(日) 17:25:14.73 ID:1sgNDYWu0
上条「よーす。元気かー?」

一方「学校ァどうしたンだァ?」

上条「ダルい。それより何? 今度はビリヤードか〜」

一方「おォ。暇だから買ってきた。クッションッてのがムズくてよォ・・・」

上条「能力使えば一発じゃん」

一方「負けた気がするんですゥ」

上条「そうでせうか」

上条「それより今日は実験? だっけ。いいのか?」

一方「なンか面倒くせェし」

一方「レベル6とかどォでもいいっていったら終わったァ」

上条「」

上条「流石第一位様でいらっしゃる・・・」
831 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/06(日) 17:25:45.88 ID:1sgNDYWu0
浜面「よーす。来たぞー」

上条「おー。浜面も来たのか」

一方「よォ。今日オマエバイクは?」

浜面「あー。忘れた・・・」

上条「流石レベル0」

浜面「お前もだろっ!」

上条「テヘッ」

一方「うわァ・・・きンめェ」

上条「にしても・・・」

上条「何だかんだでここに集まるよな」

浜面「居場所だしな。この面子とこの場所に勝つものないし」

一方「俺達なら何でもできるしなァ!! クカカ・・・」

上条「ソファー、テーブル、ダーツ、ビリヤード、テレビ・・・ここ本当に廃墟かよ」

一方「暇な時全部揃えたァ」
832 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/06(日) 17:26:14.41 ID:1sgNDYWu0
浜面「財力すげぇ・・・」

上条「本当居心地いいわ〜アンチスキルに見つかるなよ?」

浜面「俺顔バレしてっからなぁ・・・入る時は気をつけてんだが・・・」

一方「一応裏には許可とってあっから大丈夫だろォ」

浜面「第一位様には頭が上がりません」

浜面「そいや俺D&Gのネックレス買ったぜ!」

上条「マジかよ! くれ!!」

一方「今首に下げてるソレかァ・・・中々イイじゃねェか」

浜面「奮発して買った甲斐があった・・・」

一方「俺からすりゃ安いけどなァ」

浜面「・・・・・・」
833 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/06(日) 17:26:49.81 ID:1sgNDYWu0
上条「浜面。一位様は置いていってどっか流しに行こうぜ」

浜面「うん・・・。グスッ」

一方「わりィわりィ」

一方「じゃあ海沿いでもいくかァ?」

上条「海沿いを原付・・・・・・不幸だ」

上条「はやく金貯めて単車買わないとな・・・」

一方「不幸体質で事故ンなよォ?」

浜面「じゃあちょっととってくるわ」

一方「おォ」

上条「俺もちょっと出るわ」

一方「女かァ?」

上条「んなわけねーだろ・・・スタンドいってくる」

一方「いってらっさィ」
834 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/06(日) 17:27:18.20 ID:1sgNDYWu0
--------

一方「揃ったなァ」

上条「にしても相変わらずDS400かっこいいな・・・」

一方「俺の愛車だからなァ。当然だ」フンス

浜面「俺のマジェも負けてないぜ!」

上条「俺だけ原付・・・不幸だ。」

上条「てかなんか恥ずかしいんですけど・・・」

一方「今更かよォ。いいンじゃねェの?」

浜面「まあ早く行こうぜ! 今日は天気もいいし」

上条「だな! 風が気持ちよさそうだし」

カチッ。ブォォォォォォ
835 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/06(日) 17:27:58.13 ID:1sgNDYWu0
一方「クカカ・・・やっぱアメリカンは最高だなァ!!」ズドドドドドドド

浜面「その重低音もいいけどさ〜マジェもいいぜ!」ウォォォォォ

上条「お前等の音が派手すぎて悲しくなってくる・・・」ブォォォォォォ

一方「マフラー変えりゃいいじゃねェかよ」ズドドドドド

上条「小さいのにデカい音はなんか恥ずかしいでせう」ブォォォォォ

浜面「って上条はスクーター似合うなwwww」ウォォォォォォ

上条「くっ・・・まぁ浜面もビクスク似合うな。半ヘルも似合いすぎ」ブォォォォ

一方「ヒャッハアアアアアアアア!!最ッッッッッ高だぜェェェェェ!!!!」ズドドドズドズドズドドドドド

浜面「真っ白の革ジャンにグラサン。知り合いじゃなかったら絶対近づきたくねーな・・・」

上条「なんていうか・・・アメリカン似合いすぎ」
836 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/06(日) 17:29:35.60 ID:1sgNDYWu0
一方「何話してんだァ!? オマエ等ァ! 湾岸沿い来たぞォ!」

一方「かっとばすぜェェェェェ!!」ズドドドドドドドドド

浜面「おぉ! 上条も遅れてくなよ!」ウォォォウォォォッォウォォォォ

上条「俺の60kmまでしか出ないんですけどぉぉぉぉぉ!!!」ブォォォォォンン

ンダァハマヅラァ!ヤンノカコラァ!
ハハッ。マケイヌジョオトォォォォォォォ!

上条「速過ぎだろ・・・」

上条「くそっ! 絶対いつかアレに混じってやる・・・」

上条「・・・・・・」

上条「やっぱ・・・」

上条「毎日楽しいな」

上条「こんな日がずっと続くことを願ってる・・・」
837 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/06(日) 17:30:15.50 ID:1sgNDYWu0
忘れてた。
これでおしまいです。
838 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/06(日) 19:32:00.30 ID:1ZqFqZz10

ほのぼのした話は嫌いじゃ無いぜ
>>818はヴェントver.をHKB
839 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/06(日) 20:56:53.33 ID:k8svKGqAO
乙、真っ白の皮ジャン想像したらワロタ
こんな感じの三人いいね

>>814
遅ればせながらGJ、と惜しみない賞賛を贈ります。ねーちん可愛い
840 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/06(日) 21:06:53.40 ID:1sgNDYWu0
もう少し何か加えてVIPに投稿したいのですが、
問題点、ネタなどありましたら、お暇な方よろしくお願いします
841 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/06(日) 21:13:27.59 ID:LCGzyf5no
>>840
バイク乗りだよね?
バイク乗る上で何が1番楽しかった?

俺はバイク仲間と一泊二日のキャンプに出かけたことだった。

そういうのを書いてほしいな。バイク乗りのヒーロー三人が学園都市内でほのぼのするっていうSSも読みたいけど、
免許取るまでとか金がない二人がバイクを組み上げるとか。

問題点は感じなかったです。乙でした
842 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/06(日) 21:20:02.53 ID:1sgNDYWu0
>>841
ご意見ありがとうございます!
お察しの通りバイク乗りです。
DS400買うのが夢で今はMAGNA50です・・・。
ネタ提供ありがとうございました!
843 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/07(月) 00:19:06.08 ID:o0epgqIoo
>>842
vipもいいけどこの板でじっくり長く読みたいよ。
自分はDSC400乗ってるから一方さんの気持ちがよく分かるww
844 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/07(月) 01:58:10.63 ID:WpvDm/Oao
美琴が万札飲み込まれたのって公式なの?
845 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/07(月) 02:13:59.13 ID:3Ys4vjR2o
漫画超電磁砲だから公式でいいと思う
846 :リシド「学園都市か…」 1/5 [saga sage]:2011/03/07(月) 02:14:25.65 ID:bDcKIkGj0


イン「セント・ジョージのドラゴン!!」

リシド「罠カード発動!『ドラゴン族封印の壷』!!」

イン「」

ステイル「次は僕だ!インノケンティウス!」

リシド「罠カード発動!『マジック・ジャマー』!からの『アポピスの化身』!」

ステイル「」

神裂「く…唯閃!」

リシド「罠カード発動!『聖なるバリア―ミラーフォース』!からの『アポピスの化身』!」

神裂「」

リシド「素晴らしい戦いだった…」

847 :リシド「学園都市か…」 2/5 [saga sage]:2011/03/07(月) 02:25:00.50 ID:bDcKIkGj0

土御門「覚悟しろ!」

リシド「罠カード発動!『落とし穴』!」

土御門「」

結標「『座標移動』!」

リシド「罠カード発動!『強欲な甕』!1枚ドロー!」

海原「トラウィスカルパンテクウトリの槍!」

リシド「罠カード発動!『ウィジャド眼の誘惑』!」

一方「アアアアアア反射ァ!」

海原「ウナバラバラバラ」

一方「は…オレは何を」

リシド「このターンは場に2枚伏せてエンド!」

結標「杭をぶっ刺してやるわよ!」

リシド「罠カード発動!『マジック・アーム・シールド』!」

一方「ウオォ…何だァ!?」ハンシャ

結標「ぐほ」

リシド「罠カード発動!『神の宣告』!お前の召喚自体を無効!」

一方「なんだってェー!」

リシド「レアカードはどこだ」
848 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/07(月) 02:29:25.29 ID:LzPj5Ws/o
夜中とはいえちょっと酷い
849 :リシド「学園都市か…」 3/5 [saga sage]:2011/03/07(月) 02:36:04.82 ID:bDcKIkGj0

浜面「なんだこいつ?」

リシド「永続罠カード発動!『ウィジャ盤』!」

浜面「そぉい!」

リシド「く…1750のダメージ!最初の文字は『D』!
    さらにカードを2枚伏せてターンエンド!」

麦野「『原子崩し』ィィィィィィ!」

リシド「罠カード発動!『魔法筒』!次の文字は『O』!」

麦野「」

絹旗ちゃん「超窒素ぱーんち!」

リシド「回復!3つ目の文字は『T』!」

絹旗ちゃん「私の攻撃で超回復ですか!?」

フレンダ「罠なら負けないって訳よ!」

リシド「トラップ・マスター召喚!4つ目の文字は『E』!」

フレンダ「」

滝壺「能力を乗っ取る」

リシド「罠カード発動!『和睦の使者』!そして最後の文字『I』!」

浜面「何が起こるんだ?」

リシド「『D』『O』『T』『E』『I』…童貞!お前は童貞だ!」

浜面「何…滝壺とは…その…」

滝壺「大丈夫。はまづらの童貞なら何回でも捨てさせてあげる。」

浜面「滝壺…」

絹旗ちゃん「あ…超私も…///」

リシド「罠カード発動!粘着テープの家!」

絹旗ちゃん「ああああ!超べたべたします!何ですかコレ!?」

リシド「お幸せに。」

850 :リシド「学園都市か…」 4/5 [saga sage]:2011/03/07(月) 02:42:10.90 ID:bDcKIkGj0
>>848
 ごめんなさい

垣根「…待ってたぜ。」

リシド「私の罠デッキに勝てるの思ってるのか」

垣根「『未元物質』で構築した『人造人間―サイコ・ショッカー』!」

リシド「!!」

垣根「ひゃはははは!ダイレクトアタック!」

リシド「ぐう…!魔法カード発動!『心変わり』!」

心理定規「え?私?」

リシド「そのまま生贄に捧げ…聖獣セルケト召喚!」

垣根「心理定規ィィィィィィィィ!」

リシド「デュエルは心が折れた者の負けだ!」

リシド「…この組織はこれで終わりか。」

 4/5ですがやめます。
 本当にすいませんでした。
851 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/07(月) 02:48:51.11 ID:Q44SBmo6o
>>1
> ・投下は他の書き手さんの迷惑にならないように速やかに行いましょう。連投規制は25秒です。
に加えて
・書きながらの投下は禁止です。
とか追加した方がいいのかね
852 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/07(月) 02:52:01.57 ID:JWO7n0+co
いつもの人だけど次やっとくわ。俺が立てるなら
853 :リシド「学園都市か…」 4/5 [saga sage]:2011/03/07(月) 02:55:46.45 ID:bDcKIkGj0
>>851
>>852

本当にごめんなさい。自分で見てひどいと思いました。調子乗ってました。
854 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/07(月) 02:58:51.34 ID:JWO7n0+co
まあうん、次から気をつけれ。クロスだったら警告文も入れような
どれだけ面白くてもマナー違反は叩かれるぜ
855 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/07(月) 03:35:27.61 ID:28N9Za43o
>>853
一応言っとくけど、内容どうこうじゃないぞ
このスレは「複数の人が投下することを前提としたスレ」なので
そこで5レスつかった作品を投下するのに1レスあたり10分かけたりしてるのが「ひどい」

前はこのスレの>>1に「書き溜めしてから投下しよう」ってかいてなかったっけ?
連投規制は25秒〜ってマイルドな書き方じゃなくてきっちり明文化したほうがいいと思う
856 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/07(月) 04:52:41.21 ID:41kwGD9AO
この流れの中5レス投下
上条→インデックス、深夜の勢いという事で一つ
857 :上条「俺の居候がこんなに可愛いわけがない」1/5 [saga]:2011/03/07(月) 04:53:28.18 ID:41kwGD9AO


 記憶喪失って知ってるか?
そう、よく漫画の主人公とかヒロインがなる(らしい)アレだ。
「ここはどこ? 私は誰?」、なんてありきたり(らしい)な台詞を言っちゃうのもお約束のアレだ。
でも、自分がそんな事になるなんて誰も思わないだろう。
ああ、俺もそう思いたいがそれはもう無理な話だ。
他でもない俺が記憶喪失なんだから。

 目が覚めたら、傷だらけで知らないベッドの上だった。
なんでこんなにボロボロなんだよ……って当然なる。
でもその原因が全く思い出せない。
本当にこれっぽっちも出てこないんだから笑えない。
起きたら体も記憶ボロボロだった、なんてとんでも体験をしてしまうような事を、
以前の俺はやってたらしい。
いや、昔の俺ロック過ぎるだろ。どんだけ人生ハードだったんだよ。
という訳で私こと上条当麻は不幸な事に記憶喪失なのです。

 え? ただ不幸自慢したくてこんな駄文を書いてんだろって?
いいや、実はこれが違うんだよな。
不幸なんてもんじゃない、むしろその逆、幸せ過ぎてヤバい。
記憶喪失で幸せっておかしいと思うかもしれない。実際、俺もそう思ってたさ。

 病室に来てくれた銀髪の女の子を見るまではな。
858 :上条「俺の居候がこんなに可愛いわけがない」2/5 [saga]:2011/03/07(月) 04:53:54.95 ID:41kwGD9AO


AM6:00

「んー……よく寝たな。……さてと」

 もはや慣れたと言っていい寝室、風呂場の戸を開ける事で俺の一日は始まる。
休日に快晴か、洗濯をしたり掃除をするのに打ってつけだな。
とりあえずまずは朝ご飯を作らなければ、と思い冷蔵庫を見る。
卵、ベーコン、野菜が少々。
ベーコンエッグにサラダ、それにトーストでいいだろう。
そう決めてしまえば後は楽だ。ベーコンをカリカリに焼き卵をその上に落とす。
蓋をして焼けるのを待つ間にトーストをセット、野菜を切り盛り付ける。

 いい匂いがしてきた、それは至福の時間が近い事を表す。
至福の時間って朝ご飯の事と思うだろ?
これが違うんだ、そんなチャチなもんじゃ断じて無い。
もっと……おや起きたようだな。

「おはよう、インデックス」

「うにゅう……はわあ……とうま、おはようなんだよ」

 おい聞いたか?今のインデックスの「うにゅう……」とか「はわあ……」とか聞いたよな?
……正直に言っていいか?

 インデックス可愛すぎだろがああああ!!!
至福の時間とは正にこの事だね! 天に在す神々様よ!
インデックスという存在をこの世にお創りなさったあなたに感謝します!
859 :上条「俺の居候がこんなに可愛いわけがない」3/5 [saga]:2011/03/07(月) 04:55:15.86 ID:41kwGD9AO


 ……いかんいかん、少々トリップしてたみたいだ。
落ち着け俺、平常心平常心。

「ははは、まだ寝ぼけてるな? 顔洗って来いよ。すぐご飯にするからさ」

「ふわあ……うん、ちょっと待っててね。先に食べちゃダメなんだよ」

「そんな事しないっつうの」

 ああもう可愛いすぎ!ラブリーマイエンジェルインデックスたん!
白い肌、碧の目に銀の髪、低い背丈も控えめな体型もみんなみんな最高だね!
君のためならば俺はどんな敵でもそげぶするよ!
……駄目だ、やっぱり落ち着かない。
でも仕方ない、インデックスが可愛すぎるのが悪いんだ、うん。

 とまあ、俺はこんな感じでインデックスの可愛さにやられてしまった訳だ。
記憶が無いのはもちろん不安だけど、インデックスと一緒に暮らせるならそんなの関係無い。
関係無ァァァいんだよォォォ!!

 昔の俺がどんなヤツだったかはわからない。
でも多分、インデックスを守るために「俺」は戦ったんだと思う。
昔の俺、GJ! そしてこんな美味しい思いを独り占めしてすまん。
その代わり、いや、自分の意志で今は俺が命を賭けてインデックスを守る。
だから許してくれよ、昔の俺。あとインデックスは可愛い。
860 :上条「俺の居候がこんなに可愛いわけがない」4/5 [saga]:2011/03/07(月) 04:55:42.26 ID:41kwGD9AO


「顔洗ってきたんだよ、とうま」

「そうか、じゃあ早速メシだ。もう出来てるから座れよ」

「うん! うわあ……美味しそうなんだよ」

「そう言ってもらえると嬉しいんだけど……やっぱりもっと豪華なのがいいよな?」

「ううん、とうまの作ってくれたものだから私は大満足なんだよ。それに」

「それに?」

「とうまと一緒に食べられるなら何だっていいかも」

 ……すいません、泣いていいですか。叫んでいいですか。いいですよね?
イヤッホォォォォォウゥゥゥゥ!!!
やっぱりインデックスは可愛いなあ! 生きてて良かった!

「じゃあ食べるか。せーの」

「いただきます」

「もぐもぐ……とうま、とうま」

「ん、どうした?」

「ううん、なんでもないんだよ。ちょっと呼んでみただけかも」

「イヤッホォォォォォ!!」

「うわっ!? 急に叫んでどうしたのとうま……?」

「すまん、大丈夫だ。それよりなんだよ呼んでみただけって」

「だってとうまは休みの日でも、いっつもどこかに行っちゃうんだもん」

「ああ……確かに補習とかあるからなあ……それがどうしたんだ?」
861 :上条「俺の居候がこんなに可愛いわけがない」5/5 [saga]:2011/03/07(月) 04:56:36.08 ID:41kwGD9AO


「だから今日は一緒に居られて嬉しいなあって思って。それで呼んでみたんだよ」

「イヤッホォォォォォ!!」

「……とうまがおかしくなったんだよ」

「……すまない、何でもないんだ」

「ならいいんだけど。で、今日は家に居るんだよね?」

「ああ、掃除や洗濯に宿題もあるしな」

「だったら今日は、とうまと私とスフィンクスだけでゆっくり過ごしたいかも」

「そうだな……たまにはのんびりするか」

「うん! みんなでお昼寝とかしたいんだよ」

「それもいいな。じゃあ一緒に掃除と洗濯もするか?」

「う……」

「ははは、冗談だよ」

「でも、私もそれくらいは手伝った方がいいよね……今日は私も頑張るんだよ」

 出ましたよ、出ましたよ皆さん! インデックス+家事!
ハズレ無しとまで言われた最強の組み合わせです!
これさえあれば魔術師も超能力者も怖くないね!

「よし、今日はずっと一緒に居ような」

「うん!」

 という訳でインデックスは可愛い。異論は認めん。
こんな美味しい生活しながらも「不幸だ……」、とか言うヤツがもし居たら、きっとこう言うだろう。

俺の居候がこんなに可愛いわけがない、ってさ。
862 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/07(月) 04:57:30.24 ID:41kwGD9AO
おしまい、俺妹見てたらこういうのが書きたくなった
後悔はしてない、色々失礼しました
863 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/07(月) 06:18:36.58 ID:nkw/eCIDO
おつ
インさんかわいいな
864 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/07(月) 06:40:53.35 ID:a1jl3UcAO
おつ
インデックスも相変わらず可愛いし最高だね!
865 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/07(月) 09:00:50.49 ID:WpvDm/Oao
インさんかわいい

>>853
遊戯王自体は好きだからマナーさえ守るなら今後に期待
つか禁書キャラでデュエルってのはおもしろそうだよね
866 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/07(月) 12:29:07.38 ID:csOqV3WR0
>>853
あと心理定規は「メジャーハート」って読むから
正しくは心理定規ォォォォォォォォ!
867 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/07(月) 13:09:31.81 ID:BsZ+O8Tfo
漢字読みと実際の読みが違うのが多いしね
「打ち止めァァァァ!」は未だに違和感が
868 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/07(月) 14:02:05.42 ID:eouJx2dYo
○○ェ…ネタが流行ってた時、打ち止めェに突っ込んでた奴は数知れず
869 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/03/07(月) 16:25:18.35 ID:m4ev/Oq20
五レス貰います。
とてもとてもシリアスな上インです。一通さんもシリアス出演。
870 :貴方の証明 1/5 [sage saga]:2011/03/07(月) 16:26:32.62 ID:m4ev/Oq20

 結局、上条当麻はもう死んでしまったのだ。
 それでは彼は、かつて上条当麻であった彼は一体誰なのか。
 分からない。
 分からない。



「帰って」

 インデックスの声が、俺に突き刺さる。
 彼女にそんな冷たい声で拒絶されたのは、今日が始めてだった。

「ま、待てよインデックス。俺だぞ? 上条さんですよ?」

「……っ、帰って!!」

 インデックスが叫ぶ。震えた声が寮の廊下に響いた。
 俺は動けない。今にも泣き出しそうな彼女の前で、呆然と立ち尽くしている。
 こんなはずでは無かった。
 少々噛み付かれたり泣かせてしまったりすることは覚悟していた。
 けれど、ここまで明確に拒絶されるとは思ってもみなかった。
 罰なのかもしれない。ずっと彼女を騙し続けてきたくせに、その優しさに甘えてきたことへの。
 俺は、彼女を助けた『上条当麻』ではないのだから。
 
「とうまは、絶対帰ってくるもん……」

 俯いたインデックスの呟きが聞こえた。何か言おうとして、何も言えずにドアが閉じるのを見送った。
 
「は」

 嗤う。ふらふらと後ずさって、手すりに身を預けた。
 今日のこの街の空は、どんよりと曇っている。
871 :貴方の証明 2/5 [sage saga]:2011/03/07(月) 16:27:54.70 ID:m4ev/Oq20

 いっそ雨が降ればいいのに、と心の底から思う。
 みっともないほど濡れてしまえば、この愚か者を思う存分笑い飛ばすことが出来るのに。
 俺はふらふらと街の人混みを歩く。強い風に吹かれてマントの白黒がちらちらと視界の隅を掠める。
 ジーンズの穴から忍び込む風が少し寒い。こんな状況でも、馬鹿らしいことに寒さは感じる。
 
 ああそうだ、もう全てが馬鹿らしい。
 徹頭徹尾偽りで塗り潰された俺の人生も、何もかも。
 不意に吹いた風で飛ばされそうになったテンガロンハットを、右手で押さえつける。
 右手。これも馬鹿らしい。何が幻想殺しだ。俺自身が卑しい幻想そのものではないか。
 結局、この右手はどこまでいっても役立たずの欠陥品なのだ。肝心なときに役立たない。
 
 これからどうしようと思いはするのだけれど、考えがそれから先に進まない。
 真っ黒いロングブーツがやけに重たく感じる。だというのに足は止まらない。
 止まったら、決めなくてはいけない気がして。
 伸びた髪を弄びながら、延々と迷い続けて

「いや、普通分からねェだろ。どォしてそォなった」

 不意に、後ろから声を掛けられた。
 振り返ると、知った顔がそこにあった。

「まあ俺の前には知らねェ顔があるけどな」 

「一方通行……」

 相変わらずセンスの欠片も無いウルトラマンみたいなTシャツを着た一方通行が、そこにいた。
 
「ンな格好したテメエに駄目出しされる筋合いはねェよぶっ殺すぞ。つかいっそ泣くぞ」

「久しぶりだな。……変わんねえな、お前は」

「お前は変わりすぎだろ誰だよ。ってかツッコミ全スルーかよオイ」
872 :貴方の証明 3/5 [sage saga]:2011/03/07(月) 16:29:39.39 ID:m4ev/Oq20

 こいつは一方通行。学園都市最強の超能力者だ。
 因みにファッションセンスもある意味最強だ。僕にはとても出来ない。

「いやだからテメ三下ゴラァ」

「……ロシア以来か。調子はどうだ?」

「まァ上々ってとこだ。で、テメエはどォしちまったンだよそれ」

「ああ……どうすればいいんだろうな……」

「いやだからその服装が悪いンだよ確実に」

「『いつものとうまが帰ってくるなら』って言ってたけどさ、結局俺が偽者ってことに変わりはねえんだよ」

「だってお前明らかに『いつもの』じゃねェもン。なンだよそのマント縞馬かテメエは」

「馬鹿みたいだよな……。凱旋だなんて浮かれて、イメチェンまでして」

「イメチェンってレベルか? てかそのジーンズダメージ受け過ぎだろ満身創痍だろもう休ませてやれ」

「結局、どれだけ変わっても俺は偽者なんだよ。そこは揺るがねえんだ」

「そのテンガロンハットは揺るぎ過ぎだろ。どンだけデカイんだよ何ガロン入るんだよ」

「ああ、本当に馬鹿みてえだよ……てか、馬鹿だ」

「いや本当に馬鹿だろブーツも髪も長すぎンだろ。なンでソイツ等が出会っちまうンだよ有り得ねえだろ」

「いや馬鹿なのはお前だけどな」

「いや殺すわ。もう殺すわ。泣きながら殺すわ」



「……ほらよ」

「学生服……?」

「それ着て、髪切りに行くぞ。ついでにウニ頭も再現すりゃあいい」

「……そんなことしたって、俺はもう……」

「『いつもの』テメエで帰ってやれ。約束したンだろォが」

「……いつもの、俺」

「オラ、とっとと着替えろ。行くぞ」
873 :貴方の証明 4/5 [sage saga]:2011/03/07(月) 16:30:50.00 ID:m4ev/Oq20

 学生服を着て、美容院に行った。
 髪を切った。『いつもの』ツンツン頭にセットして貰った。
 鏡を見る。冴えない高校生の姿が、そこにいる。

「……どう、だ?」

 待ってくれていた一方通行を振り返って訊ねる。
 あいつは俺の顔を見て、一度馬鹿にしたように笑った。
 そして、感想はコイツに聞け、と横に一歩。

 インデックスがいた。
 
 喉が干上がってしまったかのように、言葉が出てこない。
 だから、黙って待った。
 待つ。そのことが、これほど恐ろしいことだと思ったのは。これが初めてだった。
 インデックスは口をぽかん、と開けて、俺を見ていた。
 その口が、固く結ばれる。一度への字に曲がって、すぐに逆になった。
 駆け寄ってきて、飛んだ。
 
「とうま!」

 力の限り、抱きしめた。
 それに応えるでもなく、インデックスも強く抱きしめてくる。

「ずっと、ずっと待ってたんだよ」

「ああ」

「怖かった。辛かった。寂しかった」

「ああ」

「……とうま、」

「ん?」

「おかえりなさい」

「……ああ、ただいま。インデックス」
874 :貴方の証明 5/5 [sage saga]:2011/03/07(月) 16:31:48.63 ID:m4ev/Oq20

 今日はいろんなことがあった。
 この街に帰ってきて、インデックスに拒絶されて。
 一方通行が馬鹿みたいにダサくて、そして本当の意味で、インデックスと再会出来た。
 そして今。
 二人で、寮へと帰っている。

「あー、雨降り出してるじゃねえか。まあ傘買うのも勿体無いし、走るぞ、インデックス」

「うんっ!」

 何故か嬉しそうに(さっきからずっとこの調子だ)頷いたインデックスと共に、雨の街を走り抜ける。
 何が楽しいのかも分からないくせに、笑い合いながら。
 雨でぐちゃぐちゃになって、肌に張り付いた服の不快感を感じながら。
 ひたすら笑いながら、走った。

「あー、濡れた濡れた。インデックス、適当に絞ってから入れよ」

 濡れてへなった髪を掻き揚げて、インデックスを振り返る。
 目が合った。なのに、彼女は目を逸らす。
 嫌な予感がした。

「……とうまは?」

 この時。

「とうまはどこ?」

 上条当麻は、二度目の死を迎えることとなる。

「いや待てまさか判断基準は髪型オンリーなのかテメエ。上条さん=ウニなのか」
875 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/03/07(月) 16:32:37.29 ID:m4ev/Oq20
仕舞いです。アイデンティティって大事よね。
876 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/07(月) 16:38:07.09 ID:+GErCzUvo
完全過ぎたか完全記憶能力
877 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/07(月) 16:40:11.13 ID:eouJx2dYo

一方通行との掛け合いから銀魂臭がして何でかしらんが腹筋捩れたわwwwwww
878 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/07(月) 17:43:04.10 ID:WpvDm/Oao
ウニ条△
879 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/07(月) 18:59:05.06 ID:HBzr0XBAO

電車内だから我慢してたのにダメージジーンズで臨界点突破しちまったじゃねーかコノヤロー
880 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/07(月) 19:24:16.85 ID:28N9Za43o
>>869
おまえいっつも超シリアスな話ばっか投下してるやつだろいい加減にしろwwwwww
881 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/07(月) 21:10:46.82 ID:n+fDQTnWo
投下行きますの

「あァ、もうすぐホワイトデーか」

3月だというのに暖かいとは言えない日が続き、今の日付を忘れてしまいそうだ。
とはいえ、先日お菓子を大量に貰ってあんなに3倍返しだと騒がれれば忘れることはできなかった。
なにより、そういったイベントを楽しんでいる自分に驚いている。

「流石に俺は手作りじゃなくてもかまわねェだろ」

先日行われたバレンタインデーを思い出す。
自分と共に暮らす二人の姫君は、そういったイベント事が大好きだ。

「でっけェ方の姫様のあれはツンデレっていうのかな……」

渡す時に恥ずかしそうに電気を発生させるのは少し勘弁してほしい。
昔のように反射ができるわけでもないし、なにより傷つけたくないので反射をする気もない。

「ちっせェ方の姫様はいつの間に料理なンてできるようになったンだろうな」

たかがチョコを溶かして再び固める程度のことだ。
それを料理なんて言って褒めているのも、周りからすれば親馬鹿とでも言われて笑われてしまうだろう。

「………あァ、幸せだなァ」

自分は、あの二人がいるから、笑うことができる。

「ケーキでも買って帰るか」

二人の笑顔のためならば、自分はどんな巨大な闇とでも戦うことができるだろう。



一方「ただいまァ」

美琴、女の子「「おかえりー」」

女の子「あれ。パパ、その手の箱なぁに?」

一方「お土産だ」

美琴「ケーキ?甘いもの苦手なのにめずらしいじゃない」

一方「お前らが喜ぶと思ってな」

美琴「フフッ、本当にやさしくなったわね」

一方「うるせェ、いいから飯にすンぞ」


今回は失敗した気がする

ところで電磁通行って注意書きした方がいいのかな
必要なら「実は電磁通行でしたシリーズ」書けないんだけど
882 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/07(月) 21:26:20.24 ID:wL73wsuXo
カップリングは内緒。

と明記しておくのはどうだろうか。
少なくとも嘘ではない。
883 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/07(月) 21:26:43.23 ID:MqIkI2Yco

受け入れられないカップリングがある人は見るな、って書いとけばいいと思うよ!
単独でスレ立てするとか

俺得電磁通行が書かれないなんてそんなことはない方がいいに決まってる…
884 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/07(月) 21:34:27.73 ID:fcENSBGv0
>>1
885 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/03/07(月) 21:38:02.96 ID:YV0GEtCX0
今書いてるssが思うように進まないので気分転換に明るいネタを、と思ったけど結局暗くなったorz
12レス貰います。

完全に設定無視です。怒らないでください。
886 :とある科学者の監理日誌 [sage saga]:2011/03/07(月) 21:38:55.27 ID:YV0GEtCX0
○月×日

本日付けで量産能力者計画は中止となり、これらの研究は後続となる絶対能力者計画へと引き継ぐこととなった。
それにあたり、妹達(シスターズ)の暴走を懸念した上層部から監理用の個体を作成するように、指示を受けた。
絶対能力者計画での重要なポストと、通常の研究費とは別に経費が下りると言う事で二つ返事で承諾したが、
その個体だけは幼い状態で保管しろという課題を後から聞き、早くも挫折しそうだ。

とりあえずこの個体には『打ち止め(ラストオーダー)』という検体名を名付けた。
同僚の芳川から「そのままね」と若干馬鹿にされた気がするが、所詮モルモットだ。いちいち気をかける必要もない。

打ち止めの存在は関係者でも知る者は少ない為、今日から特別に監理日誌を付ける事にしよう。

恐らく一週間後には完成するだろう。
887 :とある科学者の監理日誌 [sage saga]:2011/03/07(月) 21:39:35.85 ID:YV0GEtCX0
○月×日

培養器内での成長も終え、無事に打ち止めは上層部の指示通り幼い状態で留めることに成功した。
妹達は基本的に成長が終了して直ぐに学習装置で人格を入れるのだが、打ち止めの場合は少し仕様が違う。

なので培養器に入れたまま、私が直接プログラムを投与することになった。

私は何かしら失敗をしてしまう体質を持つので、少々不安を覚えたが無事成功したようだ。

芳川に「そんなちっちゃい子の裸をマジマジと見て楽しいの?」と言われた。
ふん、実験の為でなければ直ぐにでも見るのを止めたいね。
888 :とある科学者の監理日誌 [sage saga]:2011/03/07(月) 21:40:01.19 ID:YV0GEtCX0
○月×日

間違えた。
基本的な知識は入れる事に成功したのだが、妹達特有の語尾の設定を二重にしてしまった。
あの語尾は正直聞いていて癪に障るので反対派だったが、上層部の指示らしいので従うしかなかった。

あぁ、それにしてもあれが二重になるのか……

因みに絶対能力者計画は第六五〇〇次実験まで終了した。
889 :とある科学者の監理日誌 [sage saga]:2011/03/07(月) 21:40:54.92 ID:YV0GEtCX0
○月×日

特殊な機材を利用して打ち止めの思考を文字に変換し、読み取れるようになった。
こちらの言葉は届くのでこれでようやく調整が楽になる。
彼女の第一声は「おなかへったってミサカはミサカは食事を要求してみる!」だった。
あえて無視してみたら、ひたすら同じ信号を送ってきやがったので退席した。

一時間して戻ったら培養器の中で寝ていた。気楽なものだ。


計画は九九八二次まで終了。
ようやく折り返しだ。
失敗続きの研究人生もあと半分で終わりだ。
実験が終わったら、好きな実験に精を出そう。

そう言えば、実験が終了すれば打ち止めはどうなるのだろうか。
まぁ気にする必要はないか。
890 :とある科学者の監理日誌 [sage saga]:2011/03/07(月) 21:41:39.13 ID:YV0GEtCX0
○月×日

今日は暇だったので一日中打ち止めと会話をしていた。
やはり人格設定は間違いだったのではないかと思う。

ひたすらどうでもいい事ばかり聞いてきて疲れてしまった。

ただ、純粋に子供のような存在と話すのは新鮮な気持ちだった。


今日の実験は無し。
891 :とある科学者の監理日誌 [sage saga]:2011/03/07(月) 21:42:19.89 ID:YV0GEtCX0
○月×日

今日も打ち止めと会話をしていたら芳川が気味の悪い笑みを浮かべながら「親子みたいね」と言ってきた。
冗談じゃない。これはあくまでも調整の為だ。

そう言われたのには関係ないが、上層部に実験終了後の打ち止めの処遇について確認した。
「好きにしろ」と言われたので引き取ろうか思案している。
別に情が湧いたわけではない。実験結果だから保管しようと思っただけだ。

実験は一〇〇三〇次まで終了。
892 :とある科学者の監理日誌 [sage saga]:2011/03/07(月) 21:42:55.20 ID:YV0GEtCX0
八月二十日

問題が発生した。
絶対能力者計画の実験中に一方通行が無能力者に敗北したそうだ。
研究所内はパニックだ。

下手をしたら実験そのものが凍結する可能性がある。
あのガキめ、なにが最強だ……

打ち止めにはその旨は伝えなかった。
893 :とある科学者の監理日誌 [sage saga]:2011/03/07(月) 21:43:57.20 ID:YV0GEtCX0
八月二十二日

実験が完全に凍結された。
生き残った妹達は各国に送られ調整を受ける事に決定したそうだ。

なら私は打ち止めを引き取ろうかと真面目に考えている。

これを機に研究者から足を洗うのも悪くない。

打ち止めは付いてきてくれるだろうか。
まだ実験凍結の話はしていない。が、ネットワークを介して知っているだろう。

明日、この話をしてみよう。
894 :とある科学者の監理日誌 [sage saga]:2011/03/07(月) 21:44:31.40 ID:YV0GEtCX0
八月二十三日

ふざけるな。
なぜ全ての責任を私が取らなければならない。

打ち止め、どうすればいいか教えてくれ。
895 :とある科学者の監理日誌 [sage saga]:2011/03/07(月) 21:45:11.57 ID:YV0GEtCX0
八月二十九日

もう駄目だ。膨大な借金に失った社会的地位。
もう生きていけない。

なんで私がこんな目に逢わなければならない。
どうして。

どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして
896 :とある科学者の監理日誌 [sage saga]:2011/03/07(月) 21:46:10.93 ID:YV0GEtCX0
八月三十日

あのガキのせいだ、一方通行。
殺す殺す、殺す。

打ち止め、すまない。
結局、一緒に住もうとは言えなかったな。

ここまで一緒に来たんだ、だから私を助けてくれ。

この学園都市に粛清を
この学園都市に断罪を

革命だ
897 :とある科学者の監理日誌 [sage saga]:2011/03/07(月) 21:47:08.83 ID:YV0GEtCX0

「ふぅ……」

私は自室で彼の残した日誌を読んでいた。
「それは甘さではなく、強さだよ」となぜか彼の最後の言葉を思い浮かべる。
天井亜雄。それが彼の名前。

彼と打ち止めを親子のようと言ったのは私だ。
本当にあの時はそう思ったのだ。いつも研究ばかりで、眉間に皺を寄せていた彼が、唯一笑みを見せていたのが
打ち止めとの会話の時だったから。
彼は認めないだろうが、きっと父親の様な感情を持っていたのだろう。

その不器用過ぎる愛情が、あの結果を招いたのかもしれない。

「ヨシカワ―、こんな遅くまでなにしてるのってミサカはミサカは……ふわぁぁ」

「打ち止め、子供はもう寝る時間よ」

眠そうに私の部屋へと入ってきた少女は、彼が娘のように思っていた打ち止めだった。
私は気取られないようにディスプレイを消し、彼女に向き合う。

天井はあの日、打ち止めの自信が関わった記憶を全て消してから行動をとった。
きっとそれが彼なりに考えた最後の選択なのだろう。

「えっとね、夢を見たんだ!あの人でもヨシカワでもヨミカワでもない男の人とお喋りしてたの
 ってミサカはミサカは起きた理由を説明してみたり」

「……!」

「知らない人だったけど、なんだか安心したなぁ……あれがお父さんって感じなのかな
 ってミサカはミサカは考えてみたり……ってヨシカワ?聞いてる?」

「……聞いてるわよ」

夢で見たその人の話を嬉しそうに語る打ち止め。
私はそれを聞きながら恐らく死んでしまったであろう彼の顔を思い浮かべる。

研究の果てに破綻した彼。
愛情の果てに破壊した彼。

全く、破綻理論もいいところだ。

私も彼の様になっていても可笑しくはなかった。
優しいんじゃなくて、甘い。本当に甘い女。
自傷的に自嘲して、私は打ち止めの話に付き合ってやることに決めた。

この些細な幸せを大切にしよう。




とある科学者の監理日誌

Good Bad END
898 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/03/07(月) 21:49:09.68 ID:YV0GEtCX0
以上です。
前のSSで天井さんには散々な目に合してしまったけど、結構好きなキャラなんで今回ネタにしました。

長くなって申し訳ない。
899 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/07(月) 21:49:42.40 ID:VqLvDKx3o
おお……乙……!
すげえ好きですこういう話

900 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/07(月) 21:56:33.31 ID:g8x98UAAO
球磨川の作者か……
一応あれに繋がってるんだな


すげぇ好きな話、乙
901 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/07(月) 22:05:06.73 ID:vTUoeBgco
面白かった
902 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/07(月) 22:21:24.10 ID:tUDVCwXW0
お前のせいで俺の中の天井の見方が変わってしまった
どうしちぇくれる


凄く良かったGJ
903 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/07(月) 23:16:26.22 ID:XXeMU/tfo
なんか奈須っぽい
904 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/08(火) 02:54:29.26 ID:xctd7NXX0
この流れに乗って俺も天井ネタをば。
3レス。
905 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/03/08(火) 02:55:59.97 ID:xctd7NXX0
 私の名前は天井亜雄。英語で言うとsweet blue.甘美なる青。

 私は、この科学の街の最先端の実験を担う偉大なる科学者である。
 絶対能力進化計画。レベル5第一位『一方通行』をレベル6へと到達させる為の実験。
 私が担当しているのは量産能力者『妹達』の調整。
 学習装置を用いた精神面の形成であり、今は直接の対話を通しての確認作業だ。

「さて、検体番号105号。調子はどうだ?」

「問題ありません、とミサカは後ずさります」

「? どうした、105号」

「くせーんだよ腐れ毒男が、とミサカは正直な心中を吐露します」

「……え?」

「寄るな」

「…………」

 私の名前は天井亜雄。英語で言うとsweet blue.甘美なる青。
 年齢と彼女いない歴は非公開。
906 :天井亜雄の華麗なる日常 [sage saga]:2011/03/08(火) 02:57:34.29 ID:xctd7NXX0


 私の名前は天井亜雄。英語で言うとsweet blue.甘美なる青。

 私は、この科学の最先端の街の中の最先端を行く偉大なる科学者である。
 絶対能力者進化計画。学園都市最強の能力者『一方通行』をsystemへと到達させる実験。
 私の担当では無いが、時にその一方通行と直接の対話をすることもある。
 実験に必要なことだ。ゆえに私は躊躇わない。

「一方通行、次の実験に関してだが」

「なンですか天井くゥン? あのお人形さん達みたいにスクラップになりたいンですかァ?」

「ち、違う! 次の実験に関していくつか注意点が」

「……あァ? オイ、ちょっと待て」

「……なんだ?」

「…………この間会ったときより明らかに生え際が………………」

「…………え、」

「……」

「……」

「……あ、あァ、悪ィ悪ィ。ンで何だっけ? 注意点?」

「…………え? え?」

 私の名前は天井亜雄。英語で言うとsweet blue.甘美なる青。
 借金が嵩んでいるのでストレスも多い。
907 :天井亜雄の華麗なる日常 [sage saga]:2011/03/08(火) 02:58:37.73 ID:xctd7NXX0


 私の名前は天井亜雄。英語で言うとsweet blue.甘美なる青。

 私は学園都市の進展を陰から支える偉大なる科学者である。
 私の携わっている実験には多数の研究者が関わっており、時には彼等と対話をすることもある。
 基本的にはビジネスライクな関係だが、人と人とが関わる限りはそういうものは省略できない要素だ。

「芳川、いい紅茶が手に入ったんだが一緒にどうだ?」

「今ちょっと忙しいから後でね」

「……いや、しかしだな」

「しつこい男は嫌われるわよ」

「……」

「まあ貴方は十分すぎるくらい嫌われているけれどね」

「…………」

「ここの女性職員とたまに話をするけれど、貴方の嫌われっぷりは私が優しくしたくなるくらいよ」

「………………」

「でも、ごめんなさいね。私は優しくなくて甘いから、隠しておこうとも思えなかったの」

「………………………」

 私の名前は天井亜雄。英語で言うとsweet blue.甘美なる青。
 友達もいない。
908 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/03/08(火) 03:00:57.42 ID:xctd7NXX0
以上です。最初のタイトル忘れてた。
これを読んで天井さんの見方が変わってくれれば嬉しいです。
909 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/08(火) 03:02:35.64 ID:NH0/AnHf0
あんまりだwwwwww
910 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/08(火) 03:20:40.85 ID:PydUSlSLo
天井くン……
これからはもうちょっと優しくするよ
911 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/08(火) 03:34:22.38 ID:ucfBizQ1o
この当時の一方さんに気を使われるとは
天井くンの不憫レベルがヤバいw
乙!
912 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/08(火) 04:12:31.32 ID:enWcHAMto
てんじょう△
913 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/08(火) 04:33:00.52 ID:A8zGNyzAO
寄るな が辛辣すぎるよミサカさん…

チェックしたら数日前の続き投下しゃす
10レスくらい
914 :絹旗「おこた」22/? [sage]:2011/03/08(火) 04:39:39.12 ID:A8zGNyzAO
>>627からのやつの続き
メインキャラはアイテムの浜絹滝フレ(麦のん全然書けない勘弁)


〜電気店『秋原葉』〜

浜面「エアコンの類は3階か」

フレンダ「こーゆーとこ久々に来た訳よ!」

浜面「俺はエアコンとか見てくるけど、お前は先にドライヤー見てるか?」

フレンダ「わほーい!ねぇ見て浜面!ニンテントー4DSだって!すごーい!」

浜面(聞いちゃいねぇ)

フレンダ「うわ!なにあれ!のわ!あっちも!」スタタター

浜面「…ま、まぁ別に迷子とかになるわけでもなし、先行ってよう」

フレンダ「きゃーこれアイポだアイポ!こんな可愛いのあるんだー!見て見て浜面!」

フレンダ「…ありゃ?いない」

フレンダ「…」ムーッ


浜面「ああ、あったあった」

浜面「ん…?なんだこの冷蔵庫。明らかに異質な感じが」

冷蔵庫「よォ」

浜面「!!?」

冷蔵庫「おいなんだその顔は。あ、間違えた、おいなんだその馬顔は」

浜面「言い直してんじゃねえ!つーかなんだこの冷蔵庫!?」

冷蔵庫「ニャンだかんだと聞かれたら…答えてあげるが世の情け」

冷蔵庫「愛と真実の悪を貫く、ラブリーチャーミーな…ry」

冷蔵庫「ムry!コry!銀河ry…白い明日がry…にゃーんてにゃ!」

浜面(何故終わる前に逃げなかった10秒前の俺…)
915 :絹旗「おこた」23/? [sage]:2011/03/08(火) 04:40:23.38 ID:A8zGNyzAO

冷蔵庫「帝凍庫だ。以後よろしくオーナー」

浜面「勝手に購入決定してんじゃねえよ!いらんわこんなもん!」

帝凍庫「そう言うな。俺は実用的だぞ」

浜面「逆に実用的じゃなかったら困るぞ」

帝凍庫「いやいや、保冷はもちろん保温も同時に出来たり」

浜面「中身がドレッドノートエラいことになるな」

帝凍庫「品質を保つだけでなく変性できたり」

浜面「本来の目的ごと破綻したな」

帝凍庫「電源要らずだからポータブルだ。しかも自分で歩ける」

浜面「一瞬実用的だと思ったが、気味悪いだけだな」

帝凍庫「その他65点ほど他製品より優れたポイントがある」

浜面「そのうち65個ぐらいは期待できないな」

帝凍庫「ははっ。テメェ如きじゃ俺様はまだまだ扱えないみてぇだな」

浜面「元より扱う気もねぇって…」

ピンポンパンポーン♪

『迷子の、呼び出しをいたします』

『〇〇からお越しの、浜面 仕上君。浜面 仕上君。お姉様がお探しです』

『いらっしゃいましたら、1階のエレベーターホール横にある、迷子センターまでお越し下さい。』

『もう一度繰り返します…』

浜面「」

帝凍庫「おいおいこんな店で迷子かよ」
916 :絹旗「おこた」24/? [sage]:2011/03/08(火) 04:41:01.80 ID:A8zGNyzAO

帝凍庫「ん?どうしたよ」

浜面「いや…1階行ってくる…」

帝凍庫「迷子はテメェかよ!ははっこりゃ傑作だ!」

帝凍庫「みなさあぁぁん!寄ってらっしゃい見てらっしゃい!世にも珍しいチンピラ迷子ちゃんでぐふぅっ」メキッ

浜面「黙ってろ!お姉様って誰だクソッタレ!」ダダッ

浜面(この状況じゃ思い浮かぶのなんて1人しかいねぇけどな…!)


フレンダ「あ、来たみたいです。ありがとうございました」ペコッ

係員のおばちゃん「あらもう?よかった。5歳って言ってたけど、賢い子なのねー」

浜面「やっぱてめぇの仕業か!フレンダ!」ドドドドド

係員のおばちゃん「」

フレンダ「もー、しークンはぐれちゃダメって言ったでしょー?」

浜面「誰がしークンだ!いや店員さんまじすんませんした!ほら行くぞ!」グイッ

フレンダ「あーれぇー」オヤメニナッテー

ドドドドド

係員のおばちゃん「随分大きな5歳児もいるものねぇ…」

バイト君(馬鹿だコイツ)


〜再び3階〜

浜面「…」ハァッ ハァッ

フレンダ「なんで走んのよー」

浜面「ったりめーだろ!つか何てことしてくれてんだてめぇは!」

フレンダ「だって置いてかれたんだもーん」ブー
917 :絹旗「おこた」25/? [sage]:2011/03/08(火) 04:41:42.20 ID:A8zGNyzAO

浜面「いや寧ろお前が勝手にどっか行ったに近いだろが」

フレンダ「男がちゃんとエスコートしなきゃダメじゃん」

浜面「彼女みたいなこと言うな!」

フレンダ「え、違うの?」

浜面「違いますよ!?」

フレンダ「そう、なんだ…」シュン

浜面「そう何度も同じ手に引っかかんねーぞ」ビシッ

フレンダ「あたっ!…ちぇー、結局流石のバカ面でもバレバレかー」

浜面「大体車じゃ友達がどうこう言ってたくせに、恋愛はいいのかよ?」

フレンダ「んー?ムズカシイニホンゴワカラナーイネ」

浜面「難解なワードがどこにあんだよ!こんな時だけエセ外人ぶるな!」

フレンダ「浜面さ、人間の三大欲って知ってる?」

浜面「? 食欲、性欲、と睡眠欲でよかったっけか?…それが?」

フレンダ「ま、それに従うなら恋愛は仕方ないって事なのよ」

浜面「恋愛と性欲をイコールで結ぶな!」

フレンダ「あれぇ?私恋愛=性欲だなんて言ってないんだけどぉ?」ニヤニヤ

浜面「!」

フレンダ「結局、浜面はそういう考えしか出来ないって訳よ。あー怖い怖い」

浜面「ぐっ…!確かに早計だったけどよ、どうやったって他の二欲は恋愛に当てはまらねえじゃねぇか!」
918 :絹旗「おこた」26/? [sage]:2011/03/08(火) 04:42:11.67 ID:A8zGNyzAO

浜面「これはどう説明つけるってんだ?さぁ!」

フレンダ「おや、あっちにエアコン発見!急ぎましょう隊長!」タタッ

浜面(また逃げられた…)

帝凍庫「どうやら迷子は見つかったみてぇだな」

フレンダ「!?」

浜面「うわー、関わりたくないやつナンバーワンに再び邂逅してしまった」

帝凍庫「なんだお前ら、姉弟だったのか」

浜面「なわけねーだろ…」

フレンダ「れ 冷蔵庫が…喋って…ふにゃあ」ドサッ

浜面「フレンダ!?」

帝凍庫「おいおいねーちゃん大丈夫か」

浜面「どうした!?起きろ!お〜い!」

帝凍庫「お茶」

浜面「うるせぇよ!なんかお前のせいで気絶しちまったっぽいぞ!?」

帝凍庫「ははっ。よくあることさ。俺様の秀麗さに目が眩んで倒れるなんざ」

浜面「世の中に絶対は無いというが言おう、それは絶対お前の勘違いだ」

帝凍庫「まぁそれはともかく、そのお姉ちゃんを寄越しな」

浜面「だからお姉ちゃんじゃねぇよ。なんでだ?」

帝凍庫「くぱあ」パカッ

浜面「きめええ!扉を開いただけなのに変な効果音をつけられたせいで超きめええ!」

帝凍庫「さ、さぁ、早くナカに入れるんだ」ハァ ハァ

浜面「おぼろろろろろ」
919 :絹旗「おこた」27/? [sage]:2011/03/08(火) 04:42:54.62 ID:A8zGNyzAO

帝凍庫「ま、冗談はさておき早く入れろ」

浜面「やっていい冗談と悪い冗談があんだよ……つか何で?」

帝凍庫「すっきり目が覚める」

浜面「ほんとかよ…どういう理屈でだ」

帝凍庫「話が進まないから早くしろ。元は電気屋にこんな時間かけるつもりは無かったらしいんだから」

浜面「誰の代弁!?まぁわかったよ…」グイグイ

帝凍庫「んっ…痛ッ!は、入ったぁ!!」

浜面「おぼろろろろろろ」

帝凍庫「きゅんきゅん」パタン

浜面「おぼろろろろろろ」

帝凍庫「さてとだ」

帝凍庫「…」ゴウンゴウン

帝凍庫「!」シャキーン

帝凍庫「うおお!目が覚めたああ!俺の!」

浜面「お前の!?」

帝凍庫「ほらよ」ペッ

浜面「あ、フレ……ブッ!」

帝凍庫「安心しろ。まわりに人が居ない時を見計らってる」

浜面「ちょ…それ以前になんで服脱がしてんだよ!」ドクドク

帝凍庫「ああ、あれだ…女の服を食うとチカラが湧く…」

浜面「なに月の光浴びたらみたいなこと言ってんの!?」

フレンダ「ぶくぶく……はっ」

浜面「げっ!」

フレンダ「え?私…ってあれ!?なんで服…」

浜面「お、おはよう…」

フレンダ「はーーまづらぁー?」
920 :絹旗「おこた」28/? [sage]:2011/03/08(火) 04:44:22.49 ID:A8zGNyzAO

〜事情説明後〜

帝凍庫「痛い!悪かったからもう蹴らないで!」メコッ メコッ

浜面「おいもうその辺に…」

フレンダ「あんたもあんたでしょ!」ゲシッ ゲシッ

浜面「ひいっ!理不尽だ!」モゲッ モゲッ

フレンダ「まぁ服は普通に無事だったから良かったものの」

帝凍庫「マズくて食えなかったもんでな」

フレンダ「…」ゲシッ ゲシッ

帝凍庫「サーセン!サーセン!」メコッ メコッ


浜面「そんなこんなでようやくエアコン売り場にたどり着いたぞ」

バイト「しゃっせー。何かお探しですかー」

浜面「ああ、エアコン欲しいんすけど。あと取り付けも」

バイト「ええっと、大きさはどのくらいで?希望のメーカー等ございます?」

浜面「はて…全く考えてなかったな」

フレンダ「メーカーは問いません。8畳用で、耐久性に優れたものが良いのですが」

バイト「はぁ、今売り場担当者を呼んできますので少々お待ちを」

フレンダ「すみません」

浜面「…」

フレンダ「何よ」

浜面「いや、お前なんか今日はバカ丁寧だなーって思って。いいことでもあったのか?」

フレンダ「別にー?なんとなくよ。そういう日もあるってだけ」

浜面「…そんなもんかね」
921 :絹旗「おこた」29/? [sage]:2011/03/08(火) 04:45:01.34 ID:A8zGNyzAO

〜脱衣所〜

滝壺「〜♪」ヌギヌギ

絹旗「///」

滝壺「どうしたの?」

絹旗「いえ、何でも…てあれ、汗で張り付いてうまく脱げません」

滝壺「きぬはた、ばんざい」

絹旗「へ?」

滝壺「ばんざいして」

絹旗「あ…はい」バンザイ

滝壺「脱がしてあげる」スルッ

絹旗「やっ…//もう、滝壺さん!子供じゃないんですから自分で出来ますって!」

滝壺「うん、下着は大人っぽいね」

絹旗「///」

滝壺「でもからだは子供っぽいね」

絹旗「ぐはっ!」グサッ

滝壺「じゃあ、入ろう」

絹旗「はい…」ズーン


滝壺「きぬはたはいつもどのボディーソープ使ってるの?」

絹旗「あ、Agreeです」

滝壺「へっへっへ、お背中流しますぜ」

絹旗「全然似合ってないですよ」

滝壺「ぶー」ゴシゴシ

絹旗「なんか背中超くすぐったいです//」

滝壺「感じちゃう?」ゴシゴシ

絹旗「なわけ無いでしょう!やめてください!滝壺さんのキャラを壊さないで下さい!」

滝壺「ぐへへ、からだは正直だZE」サワサワ

絹旗「ふああっ//そんなぁ…」

中略

絹旗「」

滝壺「きぬはた」ポンポン

絹旗「!」ビクン

絹旗「あ…れ…?いつの間に湯舟に浸かって…」
922 :絹旗「おこた」30/? [sage]:2011/03/08(火) 04:45:40.23 ID:A8zGNyzAO

滝壺「おはよう」

絹旗「おはようって、私眠ってたんでしょうか?」

滝壺「うん」

絹旗「そ、そうですか。私なんて夢を//」

滝壺(うそだけど)

絹旗「ていうか何で超抱いてるんですか//」

滝壺「だきまくら」

絹旗「枕じゃないですよ//」

滝壺「だきぬはた」

絹旗「上手くないですよ」

滝壺「ぶー」

絹旗(それより背中に当たるこの柔らかい感触は…ってああ!どこのラッキースケベ主人公ですか私は!)

滝壺「ねえ、きぬはた」

絹旗「なんですか?」

滝壺「ちょっとお湯口に含んでみて」

絹旗「へ?何故ですか?」

滝壺「見たいものがあるの」

絹旗「良い予感が超しないんでやりません」

滝壺「こちょこちょ」コチョコチョ

絹旗「ひゃふっ!?あはははっ!た、滝壺さ…!!やめ…あははは!」

滝壺「やる?」コチョコチョ

絹旗「や、やりますっ!あははっ!超やりますからぁ!!」

滝壺「よろしい」ニコッ

絹旗「うう、超鬼がいます…」ズズッ

絹旗「へ、ほーふえは?」タプタプ

滝壺「きぬはた、はまづらのこと好きなの?」

絹旗「ブッフォア!!!!?」ブフー

滝壺(飛んだ…)キラキラ

絹旗「な、ななな何を言って…!?」
923 :絹旗「おこた」31/? [sage]:2011/03/08(火) 04:46:07.14 ID:A8zGNyzAO

滝壺「ちょっと潮吹きが見てみたかっただけだよ?」

絹旗「どことなく誤解を招く発言は控え…ってそうじゃなくて!何ですか今の質問は!」

滝壺「好きじゃないの?」

絹旗「っ…!ち、超有り得ませんね!なんで私が浜面なんか!」

滝壺「そうなんだ

絹旗「そうですよ!」

滝壺「よかった」

絹旗「ええ全く……えっ、よかったって…?」

滝壺「私は好きだよ。はまづらのこと」

絹旗「!?」

絹旗(なんですと!?)

滝壺「もしかしたらきぬはたも、はまづらを狙ってるんだと思ってた」

絹旗「うっ…」

滝壺「きぬはたは何でも積極的に行けるし、はまづらなら押されたらきっと断れないと思う」

絹旗「そんなことは…」

滝壺「それに比べて私はまだそんな勇気ないから。もし先に取られちゃったらどうしよう、って思ってた」

絹旗「…」

滝壺「でも、きぬはたがそういう気持ちじゃなくて安心したよ」

絹旗「それは…」

滝壺「じゃあ、きぬはた」

絹旗「は、はい」

滝壺「もうあまり、はまづらに近付かないでね」ニコリ

絹旗「…!!」ゾクッ

滝壺「そろそろあがろう。のぼせちゃう」ザバッ

絹旗「はい…」ガタガタ

滝壺「〜♪」
924 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/08(火) 04:48:31.63 ID:A8zGNyzAO
とりあえずここまで
タイトルは次回あたり関係してくるはず…
ちがう…こんなドロドロになりそうな展開が書きたいんじゃない…つーか長い…
925 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/08(火) 11:30:22.06 ID:3wAWGGcQ0
乙です。

ていとうこがついに店頭販売に……。
926 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/08(火) 13:23:04.66 ID:E5qS/Mzt0
>>925
ていとくん量産の暁には学園都市を乗っ取れるな
927 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/08(火) 21:03:31.37 ID:LYLdQaXfo
ていとうこかっけー
928 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/08(火) 21:06:44.73 ID:1t3J3sr+o
フラゲ出てきたな
新刊のネタバレは11日0時まで禁止だからな?
929 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/08(火) 23:14:04.69 ID:vrMCPLdv0
>>928
あたりまえだな
マナーだし
930 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/03/09(水) 06:16:24.67 ID:1c0agUmL0
ちょっとどうでもいいネタで3レス借ります 
R30くらいの内容 
エロっちゃエロ、ホモっちゃホモ 
931 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/03/09(水) 06:16:50.28 ID:1c0agUmL0
 
 
――最近夢を見る―― 
 
 
■ち止め「あーくん!」 
 
      黄■川「あっくん!」 
 
  結■「あーくん」 
 
 
――あァ…またこの夢だァ…――  
 
             芳■「あっくん」 
 
 ■坂「あーくぅん」 
 
           御■妹「あーくん」 
 
 
  インデ■クス「あーくん!」 
 
――顔がぼやけている女がでてきて名前を呼ぶ。今まで出会ってきた女達だと思う――   
 
   ■和「あっくん!」 
 
        神■「あーくん」 
 
             ヴェ■ト「あーくん」 
 
――まだ見たことのない女達。全員裸だァ――   
 
  
 
 
932 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/03/09(水) 06:17:21.31 ID:1c0agUmL0
 
 
                     ,   __ _,
                ,  __,/;≦三乙_
                   /し'マ /〈'´∠二二≧=−
                 jvく/{ / .′       ̄ミ 、__
            ,リ′   {         \、__、\__
               {{       、\ ヽ.       `辷≧;=-
           ivi   、 { {へ \ \ 、      \({ __
            j八 、__{v爻メv'^ヘ 、\ \ヽ.  \   `^マ
         {、( __`マ;^″ 、  j 》へjヘV\\  \ \(`
          `辷彡,i{ ___\j{〔__,;z≦;弍ィ 、 \\\、}
           、_{_彡小仁,弐≧; `!'弌`'^' ″ \ \`'マ
             `ア/ ハ`弌` '7^i U  `      jハ丶 \}
             { iVi/{   /  !       \  'イ^}v!\{`
             Wい  ′ {ー' r_、    丶. }メ八`v`
            jメイヘ ;   `           ーr;!代い{  ハハハハまぁまぁ
               '^介ー、  ;辷' 三≧=-   ,リi∨V^`
                ノイハ  ` -‐…‥   〃 !、い\    お前たちそんなに焦るな順番である
                '^V/iヘ.         //  j⌒`メく`
          、_j v;__ }i亅、\__ _   イ/′ ′  r_
             \   、 ̄]  `ト- -−  / ,  /{  _厶、
             \ \〕  .      / ,  /  / ̄`^メヘ,
               _jしヘ  {ヘ        / /   /    /i
           ;vi「 i    、 }  .   、  / / __/__j     /: |
         , __/   i  j_,厶{--へ.__}V∠二二)'´    /: : l
    ;_j イ!「    , __j仁 二》,   ii'^({   ,く     /: : : :!
    h! !i     ̄   ̄ ̄`{   !!  ) 〉 ,ハ    〈: : : : :
 / U  !;              \ ハV / /         , : : :
    i,   ′            、 ii {, i           ′: :
    h   ,              ハV 亅         }. . .
    {   ′             /  }}∨          , . . .
     ,                  {{/        /. . . .
     ′                            /
      ,                        __   ´
 
 
933 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/03/09(水) 06:18:30.35 ID:1c0agUmL0
 
一方通行「だから誰だテメェェェエエ!!!」 
 
ハァハァ… 
 
いつもここで目が覚める。本当に寝覚めが悪りィったらありゃしねェ 
 
チッ!ケツがむず痒ィな。クソったれェ… 
 
934 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/03/09(水) 06:20:59.91 ID:1c0agUmL0
アックアさんのかっちょいいSSが増えるといいなと思いました 
 
935 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/09(水) 06:23:46.71 ID:abqcmfZdo
このSSの影響でかっちょいいSSが増えると思ったら大間違いだと思うぜ
936 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/09(水) 06:26:41.53 ID:26qL+eYSo
鼻水吹いたふざけんな
937 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/09(水) 07:09:48.31 ID:+GYhlmbAO
乙、アックアさんマジイケメン
アックアのハーレムSSを誰か頼んだ

ふと思い付いたので勢いだけで投下します
8レス、未完です。色々無茶苦茶なので深く考え無いで下さい
938 :垣根「お前は誰だ……」 9982号「カキネはカキネだ、とカキネはお兄様に答える」1/8 [saga]:2011/03/09(水) 07:10:44.97 ID:+GYhlmbAO


天井「という訳で一方通行、このクローンと戦闘を行い、絶対能力者を目指して欲しい」

一方通行「このクローン……ってホストみたいな格好したコイツか?」

00001号「よろしくな一方通行、とカキネは挨拶する」

一方通行「カキネってなンだ……?」

天井「このカキネ、弟達(ブラザーズ)は第二位の垣根帝督のDNAマップを元に造られたクローンだ」

一方通行「第二位ねェ……『未元物質』とかいうワケわかンねェ能力ってのは聞いた事あるが」

天井「そうだ、その『未元物質』に限りなく近い能力を持たせる事に私達は成功した」

00001号「お兄様(オリジナル)程では無いがそれなりの戦闘能力はある、とカキネは答える」

天井「そのために一体につき二十五万もの費用が掛かってしまったがな……」

一方通行「まァいいや……コイツを倒しまくればいいンだろ?」

天井「そういう事だ、早速実験に取り掛かってくれ。お前も実験の準備をしろ」

00001号「了解だ、とカキネは実験に必要な物を取りに行く」
939 :垣根「お前は誰だ……」 9982号「カキネはカキネだ、とカキネはお兄様に答える」2/8 [saga]:2011/03/09(水) 07:11:12.87 ID:+GYhlmbAO


垣根「なんか面白い事は……って!?」

9982号「ようお兄様、とカキネは挨拶する」

垣根「お前は……いったい誰だ?」

9982号「カキネは検体番号9982号だ、とカキネは答える」

垣根「検体番号……? おい、どういう事か説明しやがれ」

9982号「それは出来ない、とカキネは回答を拒否する」

垣根「……俺そっくりの野郎が居やがるんだ、このままサヨナラって訳にもいかねえだろうが」

9982号「ったく仕方ねえな、とりあえずメシ奢れよ、とカキネはお兄様にたかる」

垣根「ハァ!? ふざけた事言ってんじゃねえよ!」

9982号「まあまあ、まずはメシだ、とカキネはそこのホットドッグ屋へ歩く」

垣根「あっ、おい! 待ちやがれ!」


―――


垣根「何で俺そっくりの良くわかんねえ奴にホットドッグ奢ってんだろ……」

9982号「うめえ! とカキネはホットドッグに舌鼓を打つ」

垣根「まあ二千円もするから……って違えよ! 説明しろっつうの!」

9982号「このソーセージの旨味、野菜の新鮮さ、ソースの絶妙なバランス……。
    グッジョブ! とカキネは惜しみない賞賛を贈る」

垣根「人の話を聞けえ!!」
940 :垣根「お前は誰だ……」 9982号「カキネはカキネだ、とカキネはお兄様に答える」3/8 [saga]:2011/03/09(水) 07:12:41.04 ID:+GYhlmbAO


垣根「結局何にも答えずに食い終わりやがって……」

9982号「ごちそうさん、とカキネはお兄様に感謝する」

垣根「で、お前はいったい何なんだよ。そろそろ答えろコラ」

9982号「悪い、もう時間だ、とカキネは移動を開始する」バサッ

垣根「……! その羽みてえなのはまさか……おい! 待ちやがれ!」

9982号「じゃあな、とカキネはお兄様に別れを告げる」


―――


垣根「……見失っちまったか。ってあれはまさか」

9982号「…………」

垣根「おい、探したぜこの野郎。さあ洗いざらい話して」

9982号「……がはっ……」

垣根「……あぁ?」

一方通行「ンだよ、今日はオリジナルが観客として来てンのか?」

垣根「てめえは……第一位……!」

一方通行「よォ、第二位。悪ィが実験の邪魔だ、失せろ」

垣根「ハァ? 実験って何の……おい! お前血まみれじゃねえか!」

9982号「……お兄様は即刻退避しろ、とカキネは通告する」

一方通行「そういう事だ、さっさと消えな」

垣根「……おい、まさかお前こうやって俺そっくりの奴を痛めつけてんのか!?」

一方通行「そンな温い事してねェよ、きちンと殺してる」

垣根「……あぁ?」
941 :垣根「お前は誰だ……」 9982号「カキネはカキネだ、とカキネはお兄様に答える」3/8 [saga]:2011/03/09(水) 07:13:10.69 ID:+GYhlmbAO


一方通行「聞こえなかったか? 今まで俺はお前のクローンを一万人近く殺してる」

垣根「……第一位っつうのは冗談のセンスも第一位みてえだな」

一方通行「冗談じゃねェ。実験のための犠牲なンだよ、ソイツらは」

垣根「おい、俺そっくりの奴……それは本当か」

9982号「……答える事は出来ない、とカキネは」

垣根「本当かって聞いてんだコラ!」

9982号「……それは言えない、とカキネは何も答えない」

一方通行「くかきこけかかか!! ウケるだろ第二位、ソイツらは自分の意思とか関係無く死んでるンだぜ?」

垣根「……じゃねえよ」

一方通行「あァ? 何か言ったか?」

垣根「笑ってんじゃねえよクズ野郎!!」

 垣根の背中に白い翼が生える。
垣根帝督の有する能力、「未元物質」のその一端だ。
その羽が一方通行に容赦なく襲いかかる。
垣根は最大限の力をもって、休みなく攻撃し続けた。

垣根「はっ、何が第一位だコラ。クソ雑魚じゃねえか……」

一方通行「あァ、だったら良かったンだけどな……クソ雑魚野郎」

垣根「なっ……! 何で無傷なんだテメェ!!」
942 :垣根「お前は誰だ……」 9982号「カキネはカキネだ、とカキネはお兄様に答える」5/8 [saga]:2011/03/09(水) 07:14:39.16 ID:+GYhlmbAO


一方通行「さァな……まァ一つ言えるのは、てめェが雑魚だっつう事だな」

垣根「……ふざけんなあ!!」

一方通行「いいねェ、いいねェ! もっとその意味わかンねェ能力見してくれよ、第二位」

垣根「黙れクソ野郎!!」

 再び一方通行目掛けて羽を向けるが、ダメージを与える事が全く出来ない。
垣根が必死の攻撃を続けるのを、一方通行は笑みを浮かべながらただ眺めている。
そこには第一位と第二位の圧倒的な差があった。
強さが序列を決めている訳ではない。
しかし、実際この二人の間には壁が存在していた。

一方通行「おィ、必死こいてるとこ悪ィが飽きたわ」

垣根「……ハァ、ハァ……ふざけた事言ってんじゃねえぞコラ!」

一方通行「もういい、死ねよ第二位」

 そういうと一方通行は、垣根へと有り得ない速度で向かって行く。
一方通行の狙いはただ一つ、垣根の腕を掴む事だ。

垣根(なっ、なんだこの速さ? クッ……避けられな……あぁ!?)

9982号「お兄様は下がれ、とカキネはお兄様の前に立つ」

垣根「や、やめろ!! 逃げ――」

 垣根の盾になった9982号の全身から血が吹き出る。
それは即ち、9982号の死を意味していた。
943 :垣根「お前は誰だ……」 9982号「カキネはカキネだ、とカキネはお兄様に答える」6/8 [saga]:2011/03/09(水) 07:15:07.69 ID:+GYhlmbAO


一方通行「くかきこけかかか!! 良かったなァ第二位! クローンが身代わりになってくれてよォ!」

垣根「あ、ああ……あああああああああ!!!」

一方通行「傑作だなァ……あァ、安心しろ第二位。すぐにお前も――」

 改めて一方通行が垣根の腕を掴もうとした時、垣根の姿をした別の人物が現れた。

9983号「一方通行、第二位にそれ以上危害を加えるな、とカキネは通達する」

一方通行「あァ? 別にいいだろが、超能力者の一人や二人くらい」

9983号「駄目だ、計画に影響が出る、とカキネはその意見を却下する」

一方通行「チッ……興醒めしちまった。命拾いしたなァ、第二位」

垣根「……待ちやがれ! 俺がお前をぶっ殺してやるからそこを動くんじゃ……」

一方通行「第二位、足が震えてるぜ?」

垣根「……っ!」

一方通行「じゃあな、次会った時は……あの世行きだ」

 そう言うと一方通行は去って行った。
その後何人かのやはり垣根と同じ姿をした者達が現れ、血まみれの地面、そして9982号を片付けた。
後に残ったのは、垣根帝督ただ一人。

垣根「ちくしょう……ちくしょおおおおおおお!!」
944 :垣根「お前は誰だ……」 9982号「カキネはカキネだ、とカキネはお兄様に答える」7/8 [saga]:2011/03/09(水) 07:16:52.27 ID:+GYhlmbAO


 その後、垣根は実験に関与していると思われる研究所に侵入し、その詳細の書かれた書類を入手する。

垣根「『絶対能力者進化計画』、垣根帝督のクローンを二万体殺害する事により第一位を絶対能力者へと進化させる……」

垣根「何なんだよこのふざけた計画は……! いいぜ、キチガイ野郎共。
    第一位も計画もまとめて、この俺が絶対にぶっ潰してやるからよ!」

 垣根はさらに関与していると思われる研究所や施設を、片っ端から襲撃していった。
しかし、そんな事をしても無意味だという事を垣根は知る。
いくら施設を潰しても計画自体は消えず、ただ場所と人員が変わるだけであった。
垣根は改めて、学園都市の中に潜む闇の恐ろしさを知る。
それでも垣根はただ施設への襲撃を続けた。

 そんな日々が続く中のある一日、垣根が襲撃する予定の施設に、四人の女性が居た。

美琴「初春さん、本当にここが襲撃されるの?」

初春「はい、書庫に何者かがアクセスして、ここの情報を入手していたのは確かです」

佐天「でも他の場所の可能性もあるんでしょ? 大丈夫かなあ……」

黒子「その時はわたくしがお姉様を連れて空間移動すれば問題ありませんわ」
945 :垣根「お前は誰だ……」 9982号「カキネはカキネだ、とカキネはお兄様に答える」8/8 [saga]:2011/03/09(水) 07:17:20.32 ID:+GYhlmbAO


美琴「まったく、私達にこんな仕事任すなんて上もどうかしてるわよね」

黒子「まあまあお姉様、お仕事なのですから……」

初春「御坂さんさえいれば誰が来ても楽勝ですからね」

佐天「初春、私も居るよ?」

初春「佐天さんは無能力者だから戦力にはならないじゃないですか」

佐天「ふっふっふー、私には幻想御手(レベルアッパー)という素晴らしい物があるのだよ」

黒子「あら、でもそれは確か製作者の木山春生が逮捕されて、もう意味を為さないと聞きましたが」

美琴「確か第四位が解決したって噂の事件よね」

佐天「実はこれを更に改良させた物を入手したんですよ。裏ではもう結構広まってるみたいですね」

美琴「相変わらず学園都市はきな臭い事ばかりね……」

黒子「まったくですの」

初春「……連絡が入りました! やられましたね……別の施設が襲撃されているようです!」

美琴「チッ……黒子!」

黒子「わかりましたの!」

美琴「初春さんと佐天さんは後から合流して! 行くわよ黒子!」

 御坂美琴、白井黒子、初春飾利、佐天涙子は直ちに別の施設へと移動する。
ちなみにこの四人の集まりは、裏の世界では「アイテム」と呼ばれている。
946 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/09(水) 07:20:01.51 ID:+GYhlmbAO
おしまい、中途半端で無茶苦茶過ぎるなこれ
朝から色々失礼しました
947 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/09(水) 10:30:21.03 ID:Hay2q6coo
今まであんまり見たことない再構成だな

スレ立て期待しているのである
948 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/09(水) 13:26:59.96 ID:7YssSTqs0
垣根のクローンなら二万体製造しなくてもレベル6になりそうだけどな
949 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/09(水) 13:30:24.68 ID:hLJddLDDo
ていとくローンか・・・
950 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/09(水) 15:26:33.70 ID:4VdNh1Vi0
上条さんは1万人のていとくんにフラグを立てて一方さんはショタていとくんとイチャイチャするのか
胸が熱くなるな乙乙
951 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/09(水) 15:56:56.25 ID:MVkU/sZFo
>>949
一瞬新しいヤミ金かと思ったw
952 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/09(水) 16:14:37.76 ID:hfhkLVhGo
>>951
金利に常識は?
953 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/09(水) 16:39:10.53 ID:/mPss/I50
>>953
ありません。通用しません。
954 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/09(水) 16:45:31.79 ID:SvKeaTpjo
奇跡のトイチ
ただし10秒で一割の意
955 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/03/09(水) 16:56:47.23 ID:+5LJBXhx0
闇金テイトクくん……いや、なんでもない。

>>885ですが、2レスいただきます。
956 :1 ◆d.DwwZfFCo [sage saga]:2011/03/09(水) 16:57:22.91 ID:+5LJBXhx0

「easy come easy go ですわ」

俺の目の前に居る少女は、パイプ椅子に腰掛けると同時にそう言った。いったい何を言ってやがるこのガキは。
ツインテールの小柄な少女。年齢は中学一年生ほどだろうか、名門お嬢様学校である常盤台の制服に身を包んでいる。
ハッキリ言ってこの場所には最も似つかわしくない人種だ。法を犯した犯罪者が収容されるこの刑務所では。
防弾ガラスの向こう側に座る少女に、こちら側に座る俺。決定的に確定的に違う。犯罪者と一般人。あぁちょっと違うな。
確かコイツは風紀委員だった。法を犯す者とソレを取り締まる者。正しくはこうだ。
コイツの名前など知らないが、それだけは知っている。なぜかって、答えは簡単。俺がコイツに捕まったからだ。
我ながら情けない限りだが、強盗をしている時にたまたま居合わせたこのガキに取り押さえられてしまった。

あぁ、あれからもう一年も経つか。

「生憎と学が無いんでな、言っている意味なんて分かりやしねぇぜ」

「なら調べるか、誰かに教えて貰うことですわね」

「ッハ!誰が」

肩を竦めて首を横に振ってみせる。
コイツの意図が分からない。なぜこのタイミングで俺の元を訪ねたのだろうか。
それにしてもコイツの口調はいちいちお嬢様風をふかしているようで気に食わない。

「今日は貴方が真面目にやっているか確認に来ましたの」

「おーおー、随分と上から言うじゃねえか。真面目も真面目、大真面目だぜ。能力も使えやしねぇし、やることなんざ何もねぇ。
 退屈は人を殺すっていうけど、ありゃ本当だな」

決められたスケジュール通りに決められた作業の繰り返し。たまに自分が機械か人間か分からなくなる。

「それなら良いですの」と満足げな笑みを浮かべて頷くツインテールのガキ。

「貴方のお陰で風紀委員として一歩前に進めましたから、感謝していますのよ」
957 :コテ間違えたorz [sage saga]:2011/03/09(水) 16:58:44.40 ID:+5LJBXhx0
「犯罪して感謝されるっつぅのも可笑しな話だな」

「ええ、自分でもそう思いますわ。可笑しな話――貴方には早くこちら側に復帰して貰いたいと思うのも」

「あぁ!?」

その言葉に耳を疑う。おいおい、どっかで螺子落っことして来たんじゃねぇか?コイツ。

「あれだけの能力ですもの。レベルを上げるのには相当努力したんじゃありませんの?」

「…………」

「努力のできる人間は、間違いを犯してもそれに気が付く事ができると思っていますわ。だから簡単にその結果は失われませんの」

それだけ言うと立ち上がりさっさと面会室から出て行ってしまう少女。
それに合わせて部屋の角に座っていた看守が「行くぞ」と短く呟いて俺の腕を引っ張り、退室を促す。

「なぁ、あのガキが言った英語の意味は何だ?」

なんとなく、看守に尋ねる。

「あ?easy come easy go ってあれだろ?簡単に手に入ったものは簡単に出て行くっていう意味だろうよ。そのままだけどな」

何を言ってるんだコイツ、と怪訝な顔をした看守の言葉に意味を理解する。
はは、なるほど。まさに俺にピッタリな言葉だ。

犯罪仲間も、金も、全て無くなった。下法な手段で集めた成果は全て消えた。
残っているのは、この能力だけだ。必死こいて強度を上げて、レベル5を目指して無駄に頑張って得た、この能力だけだ。

絶対等速。俺の投げた物体はソレが壊れるまで止まらない。どんなに遅くても、どんなに少しづつでも、前に進む。
愚かにも夢見ていたあの頃の俺にピッタリな能力だった。

「は」

小さく、笑う。
決めた。あのガキに言われたからではないが、俺はあの頃に戻ろう。
どうせ暇な人生だ。無駄に上を目指しても悪くは無い。ゆっくりと歩いていこう。

壊れるまで、進んでいこう。




終わり
958 :コテ間違えたorz [sage saga]:2011/03/09(水) 17:00:33.35 ID:+5LJBXhx0
以上です。
絶対等速さんは間違いなくイケメンだと思う僕は可笑しいでしょうか?
959 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/09(水) 20:36:49.12 ID:TB3xU+KDO
絶対等速さんどんな顔してたっけ……
ステイルみたいな顔のような気がする……
960 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/09(水) 23:08:22.95 ID:sHaNgU9DO
乙です

すまん
質問なんだが禁書とGANTZのクロスSSって無いのかね…?
961 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/09(水) 23:11:37.65 ID:VmAp4GuKo
>>960
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1296573154/
962 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/09(水) 23:12:40.50 ID:UBCfMZeFo
テンプレ読もうぜ……折角目立たせてるのに
963 :勇者佐天の冒険 [sage]:2011/03/10(木) 01:02:30.76 ID:EyiF6UJSO
魔法陣グルグルのパロです

7レスほどいただきます
964 :勇者佐天の冒険 1/7 [sage]:2011/03/10(木) 01:09:02.78 ID:EyiF6UJSO
佐天と初春は魔王キハラを倒すため旅に出た
途中、超能力者同盟の提案によりイギリスで修行することになった
初春は指示通り神父ステイルと保温の修行
佐天は能力は駄目なので適当に剣の修行となった

そこで村にあった『神裂の修行場』で鍛えることにした

佐天「ふんっ!ふんっ!」 ブンブン

神裂「……!」

神裂「あなた…スゴく才能がないですね…」

佐天「思わせぶりな流れからソレかい!」


そんなある日
佐天「降神祭?」

神裂「十万三千冊もの魔道書を記憶している禁書目録は神のお告げをきくことができるのです」

佐天「へえ」

佐天(少し興味あるな…参加してみよう)
965 :勇者佐天の冒険 2/7 [sage]:2011/03/10(木) 01:12:25.15 ID:EyiF6UJSO
降神祭

佐天「ふむ…」

佐天「思った祭とは違ったかな…!」

ステイル「サンバの衣装で参加とは…君は相当ナメているね」

【佐天はういている】

その後佐天はぶっ飛ばされ着替えた
そして始まった降神祭
禁書目録に魔王キハラが宿ったり
その配下のテレスティーナという魔物が村を占拠したりと波乱の展開となった

佐天「犬にする機械を駆使するとはなんて魔物だ…」

ローラ「わんわん」

インデックス「みんなが犬になった以上、無事な私達が動くしかないね」

佐天「ま、まあ…」

インデックス「じゃあ行くんだよ」

佐天「で、でも外は魔物だらけ…」

インデックス「はい」

佐天「何これ?コイン?」

インデックス「これは弱い魔物から姿を隠せる霊装なの、口にくわえてね」

魔物「……」

佐天「ほ、本当だ…見えてない?」
966 :勇者佐天の冒険 3/7 [sage]:2011/03/10(木) 01:16:19.18 ID:EyiF6UJSO
佐天「で、どうするの?まさか正面突破…」

インデックス「天使をよぶんだよ」

インデックス「召喚に必要な二つの腕輪の封印を解く」

佐天(天使か…)

佐天(てか初春は大丈夫かな)

魔物「人間発見!」

佐天「あっ!コイン…」

インデックス「駄目だよ、見つかってからじゃ効果はないの!」

魔物「テレスティーナ様の所に連れていって犬にしてやる…」

佐天「どうする…」

インデックス「私がアイツの弱点を解析するから闘って」

佐天「ええ!」

魔物「[ピーーー]!」

佐天「くっ!」 ドゴッ!

魔物「ぐあっ!」

佐天「……!」

魔物「駆動鎧をバットで押し返すとは…コイツ!」

佐天(……もう役に立たないとは言わせない…)ジーン

魔物「なんか感動してるし!」

インデックス「終わったよるいこ、下がって」

インデックス「豊穣の剣」 ズバッ!

魔物「ぎゃーっ!」

インデックス「終わったね…ってまた感動してるの?」

佐天(私の活躍が霞んじゃうぜ…)


小屋

インデックス「ついたよ」

神裂「待ってましたよ」
佐天「神裂師匠!?」
967 :勇者佐天の冒険 4/7 [sage saga]:2011/03/10(木) 01:19:29.16 ID:EyiF6UJSO
佐天「神裂さん十字教徒だったの!?」

インデックス「かおりは非常事態の時、ここに来て封印を解く手伝いをしてもらうの」

神裂「さあ佐天涙子、この宝石をあちらにある石盤に嵌め第一の腕輪の封印を解きなさい」

佐天「え?私?」

インデックス「第一の腕輪は『能力者』しか解けないの」

佐天「はい」 カポ

ブウウウ…

佐天「あ、腕輪が…」

インデックス「それは、るいこに力を与えてくれるハズだよ」

神裂「地にバットを叩き付けてみなさい」

佐天「?」 ドゴッ!

バキバキバキ!

佐天「うわっ!ちょっと叩いただけですごい地割れが!」

インデックス「土の属性があるからね、腕力があがるんだよ」

佐天「よーし」

佐天「このままボス戦に突入しましょう!」

インデックス「な!」

神裂「馬鹿者!いくら強くなってもボスには敵いません!天使を呼び出し…」

佐天「私は今すごく自信に満ちあふれているんです!だから大丈夫!」

神裂「学園都市では無能力者扱いだったそうですから…少しスゴい力を得ると調子に乗るクセがあるみたいですね」

インデックス「まったく教えるんじゃなかったんだよ」
968 :勇者佐天の冒険 5/7 [sage saga]:2011/03/10(木) 01:23:34.66 ID:EyiF6UJSO
テレスティーナ「あー?なんだテメーは」

佐天「ふっふっふ、調子に乗ってられるのも今のうち…」

テレスティーナ「?」

佐天「だ!」 バゴーン!!

テレスティーナ「……それがどうした?ひやかしなら犬にすんぞ」

佐天「あれ!?」

【まったくきいていない】

インデックス「まったく…」ザン

【インデックスがくわわった!】

佐天「い、インデックス!」

インデックス「私がたたかうから隠れてて」

インデックス「かおりが第二の腕輪の封印解いているから大丈夫」

佐天「うん!そうだね!死なないよね!!」

【佐天は情けない】
969 :勇者佐天の冒険 6/7 [sage saga]:2011/03/10(木) 01:27:42.38 ID:EyiF6UJSO
佐天「はっはっは!魔物め!降参するなら今の内だぞ!」

インデックス「…」

テレスティーナ「…」

【佐天は何もしていない】

神裂「木の上に登って何をしているのですか」

【しかも佐天は怯えている】

佐天「ああっ!二つ目の腕輪!?」

神裂「はい貴方が調子に乗らなければ一緒に取りにいった腕輪です」

佐天「さあ!天使呼ぼうか!!」

インデックス「私が召喚するから誰かアイツおさえてて!」

テレスティーナ「あああああああああ!」

神裂「出番ですよ」 ゲシッ

佐天「って私!?ああ!しかも腕輪が離れていく…死にますって!!」

テレスティーナ「おらああああああああああ!」

佐天「死ぬうううううう!!」

【だが誰も助けにはこなかった!】
970 :勇者佐天の冒険 7/7 [sage saga]:2011/03/10(木) 01:32:21.66 ID:EyiF6UJSO
こうして召喚した天使がテレスティーナを倒し
イギリスの平和は守られた
約一名、宿屋で回復できないほどの怪我を負ったが


数ヶ月後

初春「佐天勇者様すごいですね!魔物退治に一役買ったんですって!?」

佐天「うん、怪我したり犬にされたりしたけどね」

佐天「これからもこんな旅が続くのか…」

佐天「決めた!」

佐天「学園都市に帰ろう!!」

初春「佐天勇者様」

【怯えている!】


二人の旅は続く
971 :勇者佐天の冒険 [sage]:2011/03/10(木) 01:33:34.66 ID:EyiF6UJSO
おしまいです
失礼しました
972 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/10(木) 01:42:56.33 ID:WMJoaxS4o
グルグル思い出して吹いたww
973 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/10(木) 01:43:33.08 ID:WMJoaxS4o
でも夜とはいえ、もう少し投下速度上げた方がいいと思うぞ
974 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/10(木) 01:53:10.42 ID:8nvSQPFyo
>>973
おい、キリッが抜けてるぞ?
975 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/10(木) 01:58:02.40 ID:PZDASUY/o
別におかしいことは言ってなくね?
とはいえ携帯だと機種によっては仕方ないのかな
976 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/10(木) 02:02:29.75 ID:3e8RySGPo
投下速度についてはマナー的な事抜いてもネタがネタだけにテンポ良く投下された方が読む側としてもノリ易かったかなーとはおもた
グルグルネタは好物です乙乙
977 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/10(木) 10:18:31.00 ID:ntPWAEo9o
>>974
この投下速度が普通だと思ってるの?明らかに遅い
978 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/10(木) 10:26:31.64 ID:IK3MZZy6o
>>974はアレだけどこの程度なら許容範囲だろう
あんまり投下スピードにうるさくなると新規の人が書きにくくなるだろ
10分とか空くとさすがにひどいけどさ、あんま責めてやるな

さてそろそろ次スレですね
979 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/10(木) 12:47:51.49 ID:BKb66g/qo
まかせろ
980 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/10(木) 12:48:39.10 ID:BKb66g/qo
立ててくるけどのんびりまっててね
981 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/10(木) 12:53:01.05 ID:yGg7SZxBo
いいぜ
982 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/10(木) 12:54:01.17 ID:MXngu8O1o
教えろくださいのスレは次スレに移った気がするぜ
983 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/10(木) 13:43:59.88 ID:0l0Ez4CMo
>>980
30分、いや10分もあれば次スレ立てれると思うの
まかせろだののんびりまっててだの言わずにさっさとするべきじゃね
立てる気ないなら980踏まないようにしなよ
984 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/10(木) 13:57:31.65 ID:BKb66g/qo
飯食ってたんだよ言わせんな恥ずかしい
テンプレ改修もしてっからのんびり待ってて
埋まる前には立てれるだろ
985 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/10(木) 13:59:43.49 ID:liM/5fhzo
何この人すっごい偉そう
986 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/10(木) 14:11:43.45 ID:ap8nbbp5o
飯食うなら踏まなきゃいいと思うの
987 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/10(木) 14:20:47.39 ID:BKb66g/qo
おまたせ

▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-25冊目-【超電磁砲】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1299734320/
988 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/10(木) 14:25:52.95 ID:PFiwFxcvo


でもさすがに一時間半はかかり過ぎだと思うの
投下したいけど次スレ待ちの人とかいるかもしれないんだし
989 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/10(木) 14:29:09.36 ID:BKb66g/qo
平日昼だからいっかなーと思ってだらだらやってたわ。すまん
新刊ネタがいきなり来る事を祈って埋め
990 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/10(木) 14:29:41.92 ID:Swo9R1izo
乙乙

テンプレの内容結構かぶってない?
次スレだと名前欄と[このスレなあに]にageについて書いてあったり
[このスレなあに]とおやくそく両方に話の趣旨とレス数についての記述があったり
どちらかは削っても良いと思う
あと1の文字色は緑じゃなくて赤とか青とか他の色もあるけど何色がいいのかね

あと出来ればもう少し早く立てようぜ
991 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/10(木) 14:32:04.97 ID:BKb66g/qo
ageはともかく趣旨レス記述は前からなんだよね
名前欄は削るか迷ったけどとりあえず現状維持した
どっちか削るかね。次スレで話すか

文字が緑なのはお約束がテッラだからだよ!
992 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/10(木) 17:56:05.12 ID:obzqu3sIO
早くネタバレ解禁ならねぇかな
993 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/10(木) 18:24:19.00 ID:JXI4eA5Yo
解禁って明日の0時からだよな?
994 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/10(木) 18:26:49.20 ID:BKb66g/qo
んだよ。日付変更から解禁
995 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/10(木) 18:33:04.26 ID:liM/5fhzo
ちなみにはいむらーのサイトにラフ紹介と言う名のネタバレ来てるから新約読んでない奴は注意な
996 :次スレもみんなよろしくね! :2011/03/10(木) 18:35:57.56 ID:k32gAHRCo
御坂「さてと、24冊目もおしまいだしそろそろ埋めがてらSSの練習でもしようかな……」

御坂「最近は魔法少女ものがはやってるらしいし、それで試してみよう」



「御坂!」
「来ないで!」

後ろから、上条の声が聞こえる。
その声色から、自分を呼び止めに来てくれたのだと言うことがわかる。
だが、もう私は引き返せないのだ。

「私はもう、魔法少女ミサカ☆ミコトなのよ……あんたとは、同じ世界にはいられない」
「そんな……なんでだよ!!」

そう、私は自分の願い事を一つ叶えた。
奇跡を起こした。
だがその代償として、私は学園都市の平和を守る超能力魔法少女、ミサカ☆ミコトとなったのだ。

「だから、アンタはもう私のことは忘れて――」
「忘れられるかよ……」
「えっ?」
「お前が魔法少女になろうがなんだろうが、忘れられるかよ! 御坂、俺は、お前のことが――」



御坂「……」

御坂「アリね」

御坂「この願いっていうのは何にしようかしら。やっぱ『あいつが幸せになりますように』とかかな」キリッ

御坂「必殺技は『ビリ・フィナーレ』かしらね」

御坂「えへへ……」



白井「お姉さまェ……」
997 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/03/10(木) 18:37:56.94 ID:m8L8HTHAO
流れを無視してスレを満レスにするための埋めSS



この学園都市の人間は、満足感や充足感を求める。


映画館

アックア「いらっしゃいませーなのである」

絹旗「ふっふっふー、この映画には超期待出来ますね」

浜面「お前の期待ってのは間違った方の期待だろうが」

絹旗「むっ、超聞き捨てなりませんがとりあえず券を買いましょう」

浜面「はいはい……すいません、高校生二枚」

アックア「はい、ごゆっくりどうぞ」

アックア(しかしこの映画、満足出来る物とは言い難い出来なのであるが……)


ただ、この学園都市の人間は――


浜面「なんか中途半端に出来が良かったな……」

絹旗「うーん……超期待外れでしたね」

浜面「それにしてはなんか満足そうだな」

絹旗「そうですか……? なんででしょうかね?」

浜面「俺とデート出来たから、とか!」

絹旗「……な! 何を超馬鹿な事言ってるんですか!」ゲシッ

浜面「痛い! すいません冗談です!」

絹旗「まったく浜面は……次は買い物です! 超こき使ってあげます!」

アックア(可愛いものであるな)

――気づかないうちに心が満たされている事もあるようだ。
998 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/10(木) 18:45:55.47 ID:m8L8HTHAO
おう……クッキー確認とかで時間がかかって被ってしまった……スマンカッタ
埋め
999 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/10(木) 18:48:52.35 ID:tHgKxgJTo
埋めネタ乙
1000 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/10(木) 18:49:03.63 ID:BKb66g/qo
>>1000なら新約ネタでSS投下
1001 :1001 :Over 1000 Thread
             /          \
            /   、_/_  l     `` ‐- 、
          /   , -─/-、  !         `ヽ、
         /   i  _/  ,'  、_/__ /   !   \      _ _, ----──‐‐--
        /    ` ̄  /   / / ̄   l     / ̄  ̄
      /         -‐′  ,'      | | ___ /     ,
     /        __/__  └---   l,イ´  /`ヽ.   /  -─‐
    /         /   , ヽ        l.  /   丿 /   ヽ、
  /        r‐-、 /   /  l    '  /   '´ /      `
 /         ヽ  X.   /   ,!   -L. /     '´
/           `´ `    /   ー|ァ'       ,      、__/
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                   /  i   /      /       /  ,   `   /
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                      /      ヽ._ ノ   /     \     /
ヽ.                    /               .  ,. --、   /
  \                /                  /   ト. /
   ヽ、_             /                  /`ヽ、_/ l /、
       ̄ ̄``ヽ、      /                /'     // i
            \.     /                ァ′      //   |   
             ``ヽ./          ___./     //    l      SS速報VIP(SS・ノベル・やる夫等々)
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1002 :最近建ったスレッドのご案内★ :Powered By VIP Service
大泉「学園都市にきちゃったよあんた」 @ 2011/03/10(木) 18:42:34.57 ID:dsEFqt+AO
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ここだけ全員焼肉店(ギースにしょうゆ) 378店舗目 @ 2011/03/10(木) 18:06:25.40 ID:qa4DDbDrP
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ヴェント「『恋弓術式』……?」 @ 2011/03/10(木) 15:48:44.47 ID:kEuXieIAO
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凄まじい漢字を発見してしまった Part12 @ 2011/03/10(木) 15:07:33.60 ID:DI7Ymrloo
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彼女と高校離れてしまったんだけど @ 2011/03/10(木) 14:55:59.47 ID:jbwHtOEQ0
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既死道は死ぬことと見つけたり @ 2011/03/10(木) 14:50:30.15 ID:wnGxOpZio
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▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-25冊目-【超電磁砲】 @ 2011/03/10(木) 14:18:40.67 ID:BKb66g/qo
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一方通行「ラブ注入ぅ」 @ 2011/03/10(木) 13:27:08.81 ID:QWZ+T90M0
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