このスレッドはSS速報VIPの過去ログ倉庫に格納されています。もう書き込みできません。。
もし、このスレッドをネット上以外の媒体で転載や引用をされる場合は管理人までご一報ください。
またネット上での引用掲載、またはまとめサイトなどでの紹介をされる際はこのページへのリンクを必ず掲載してください。

上条「美琴、愛してる」【鬱あり】 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

1 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/02/26(土) 00:11:51.81 ID:93pcym6SO

「よ、ビリビリ」

ある日の放課後。
学校の目の前なんていう珍しい場所で、私はそう声をかけられた。
【 このスレッドはHTML化(過去ログ化)されています 】

ごめんなさい、このSS速報VIP板のスレッドは1000に到達したか、若しくは著しい過疎のため、お役を果たし過去ログ倉庫へご隠居されました。
このスレッドを閲覧することはできますが書き込むことはできませんです。
もし、探しているスレッドがパートスレッドの場合は次スレが建ってるかもしれないですよ。

俺の遺伝子白濁汁をくらえっ @ 2025/06/17(火) 17:40:37.60 ID:q3DDvkJnO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1750149637/

スイカバー @ 2025/06/16(月) 23:54:53.05 ID:7An/VCwoo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1750085692/

全レスゾーンゼロ @ 2025/06/16(月) 17:23:39.88 ID:/JulHR0so
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1750062219/

バームくんへ @ 2025/06/11(水) 20:52:59.15 ID:9hFPsRzXO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1749642779/

秘境 @ 2025/06/10(火) 00:47:53.81 ID:BDVYljqu0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1749484073/

【安価】上条「とある禁書目録で」鴻野江「仮面ライダー」【禁書】 @ 2025/06/09(月) 21:43:10.25 ID:qDlYab/50
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1749472989/

ツナ「(雲雀さん?!)」雲雀「・・・」ビショビショ @ 2025/06/07(土) 01:30:36.87 ID:AfN9Rsm0O
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1749227436/

【安価コンマ】障害走を極めるその5【ウマ娘】 @ 2025/06/06(金) 01:05:45.46 ID:RaUitMs20
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1749139545/

2 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/02/26(土) 00:20:14.19 ID:93pcym6SO

「……へっ?」

意外な場所で会ったものだから、間抜けな声を出してしまった。
何より、こいつから私に会いに来るなんて初めてじゃないだろうか。
そんな風に考えて、踊り出す心と熱くなる頬。

多分、今、私、耳まで赤い。
3 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/02/26(土) 00:26:25.58 ID:93pcym6SO

「ビリビリって呼ぶ……な……?」

照れ隠しに思わず放電しかけて、こいつの、いつになく真面目な表情に、一瞬心臓が止まる。
ちり、と消えて行くスパーク。
え?まさかこここ告白とか!?
いやいやいやこいつの事だからきっとお一人様ひとパックとかそんな特売の手伝いとかなんとか

「あ……すまん、御坂。ちょっと話があるんだ」

暴走気味の思考を止める一言。
行き過ぎて思考そのものが止まる。

こいつ、私を名前で呼んでくれた……!
4 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/02/26(土) 00:34:24.28 ID:93pcym6SO
連れて行かれた先は、こいつの家とは反対方向。
当然、寮とも反対方向。
学校からはさほど離れてはいないけれど、常盤台の生徒は余り来ないエリア。
黙って歩くこいつに、黙ってついていく。

若干寂れた通りの端は、駅からもバス停からも微妙に距離がある雑居ビル。
目的地は、そこの地下だった。
5 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/02/26(土) 00:38:37.31 ID:93pcym6SO
さりげなく、辺りを気にしながら、薄暗い、急な階段を降りる。

「――足元、気をつけて」

「わ、解ってるわよ!」

心配してくれた事が思いの外嬉しくて、ついキツく言い返してしまう。
つくづく素直じゃないな、私。
6 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/02/26(土) 00:44:12.34 ID:93pcym6SO
降りた先には、お洒落なドア。
バーか何かだったらしい。
壁に看板の後がある。

ポケットから鍵を取り出して、ドアを開けるのを見守る。

「入ってくれ」

ぶっきらぼうに言って、暗い中に入って行く。

何だろう。
またトラブルだろうか。
スカートの上からそっと撫でて、ポケットの中にコインがあることを確認。
少し遅れて、私は後に続いた。
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/26(土) 00:47:28.72 ID:egOEPc4Uo
どういう系の鬱?NTR?
8 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/02/26(土) 00:50:35.12 ID:93pcym6SO
かちり。

スイッチの音がして、灯りが点いた。
バーか喫茶店だったであろう店内にはカウンターとスツール。
テーブル席だったと思われる場所にテーブルは無く、

「……ベッド?」

場にそぐわないセミダブルの、安いパイプベッドが鎮座していた。
9 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/02/26(土) 00:53:06.67 ID:93pcym6SO
>>7
グロとか死んだりとかではないです。
あとエロはあります。
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/26(土) 00:57:57.86 ID:Obu3NEcd0
ところでNTRってなに?
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/26(土) 00:59:06.86 ID:3+Wm6zWio
OCN
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/26(土) 01:02:19.35 ID:egOEPc4Uo
寝取られ
13 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/02/26(土) 01:03:36.10 ID:93pcym6SO

「何あんた、ここに住んでるの?」

「……そんなところかな」

カウンター奥の冷蔵庫から缶をふたつ取り出しながら、答えを返して来た。

「どういうこと?説明してくれるんでしょうね」

「ああ、今話すよ」

良く冷えたスポーツドリンク(スポーツコーンスープ梅味だ)を渡されて、
促されるままカウンターのスツールに座る。
すぐ隣にこいつも座る。
袖の布地が微かに触れ合って、意外な近さに体温が上がる。
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/26(土) 01:04:17.01 ID:Obu3NEcd0
そういうことか!
15 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/02/26(土) 01:11:55.33 ID:93pcym6SO
お互いに向き合えば、膝が当たる様な距離。
沈まれ私の心臓。
何となく逸らした視線で店内?を観察。掃除はきちんとされているみたい。
どこかでエアコンの音がする。

ぷしゅっ。

飲む羊羮(強炭酸)をごくりと飲んで、カウンターの一点を見つめたまま、
上条当麻は少し長い話を始めた。
16 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/02/26(土) 01:18:29.54 ID:93pcym6SO
いつもの様に、なにかに巻き込まれたこと。
詳しくは言えないこと。
しばらくはここで暮らすこと。
ここにはひとりでいる事。
ベッドがセミダブルなのは、急なことでそれしかなかったからだという事。

「それでさ……もし外で俺と会っても、知らん顔して欲しいんだ」

「なによそれ」

「巻き込んだりしたくないから……」
17 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/02/26(土) 01:27:41.05 ID:93pcym6SO
いつに無く弱い声と内容にカッとなって、思わず向き直る。
膝が当たった。今は気にしない。

「私じゃ頼りにならないっての?学園都市第三位を舐めないでくれる?」

右手とジュースの缶を、ちり、と放電が結ぶ。

「ならなんでここに呼んだの?そんな話をする為!?」

声を荒げる私に、こいつは真面目な顔を向けた。
見詰め合い以上、睨み合い未満。

「お前を、巻き込みたくない」

繰り返す言葉。

「だけど、助けてほしい」

新しい言葉。
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/26(土) 01:29:44.81 ID:DcADWyA50
こういう上条さんは何か新しい
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/26(土) 01:34:16.20 ID:ju8H5bqb0
鬱を一端とおってからのハッピーエンドなんだよな!な!
20 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/02/26(土) 01:35:25.68 ID:93pcym6SO

「頼みがある――美琴」

名前を呼ばれて、心臓が跳ねた。不意討ちはずるい。

「俺は美琴を失いたくない。だから、外では知らん顔してくれ」

鼓動がペースを上げる。

「だけど、傍に居て欲しい。時々で良いから、ここに来て欲しい」

顔が熱い。それは告白じゃないの?
スポーツドリンクを一気に飲んで、体温を下げる。

「あ、わ、私にどうして欲しいのよ……」

顔の熱は引かない。

「傍に居て欲しい」

繰り返す言葉。

「美琴は、俺の……特別だから」

新しい言葉。
21 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/02/26(土) 01:41:00.22 ID:93pcym6SO

「そ、それっれ」

噛んだ。

「美琴」

大きな手が、私の頬に触れた。
冷たい。いや、私の頬が熱いのか。

「いやか?」

ヤバい。泣きそう。目がうるうるする。
今声を出すと多分ダメ。泣く。
だから、首を横に振った。
22 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/02/26(土) 01:47:28.57 ID:93pcym6SO
こいつ――当麻が、嬉しそうに微笑む。
心臓がヤバい。

「美琴……」

私の頬に当てた手が、首の後ろに伸びてくる。
その分、当麻の顔が近づいた。
心臓がヤバい。死ぬかも知れない。

そっと抱き寄せられ、涙で歪んだ視界の中、更に顔が近づく。

もう、死んでもいいや。

私は眼を閉じた。
当麻の唇は、軟らかくて温かかった。
23 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/02/26(土) 02:13:42.06 ID:93pcym6SO
―――――――――

「お……お姉様、何か良い事でもありましたの……?」

寮に戻ると、黒子が若干引き気味に訊いて来た。
無理も無い。
私の顔は、にまにまと笑いを浮かべ続けている。

「んん?べっつにぃ――」

自分でも止まらないのだから仕方ない。
食堂でもかなり注目されたが。

「そ、そうですの……」

にまにま。にまにま。
あの後の一時間で、私がどんなに当麻が好きだったのかを言って聞かせた。
当麻が私をどんなに好きかを聞かせて貰った。
今、私の身体を傷付けたなら、血ではなく幸せが流れ出るだろう。

身体?

いつか当麻とあんなことやこんなことを―――!!

「きゃ―――!!」

ゲコ太ぬいぐるみを抱き締めて転げ回る私を見る黒子が若干怯えていた様だが、
幸せなので気にしない事にした。
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/26(土) 02:14:19.15 ID:W7L6FEoIO
VIPからきますた

これがどんなエグい話になるか楽しみだ
25 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/02/26(土) 02:25:54.06 ID:93pcym6SO
―――――――――

告白された日に唇を許し、
三日目には身体を許そうとしている私を、人はハシタナイと叱るだろうか。

初めて絡めた舌の感覚に陶然となっている時に、
耳元で「お前が欲しい」なんて言われたらちょっと断れなかった。
私もそういうことに興味津々な年頃だし、人並みに自分でしたりもするし。
好奇心で触った当麻のズボンの膨らみと、当麻の反応が愛しくて。
私は、いいよ、と返事をした。
26 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/02/26(土) 02:32:29.12 ID:93pcym6SO
スカートを脱ぐのには抵抗があった。
シャツを脱ぐのには勇気がいった。
ブラを外すのは恥ずかしかった。
勢いでパンツを脱いだら、吹っ切れた。

ベッドの上、脚を投げ出して座る当麻の膝の上。
筋肉質で、あちこちに傷痕のある脚を跨いでいる。
位置的に、まるで私から生えた様な当麻のは、思っていた以上に熱くて大きかった。
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/26(土) 02:35:08.96 ID:12DFEkgDO
気になって結局こっちにも来ちゃった…
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/26(土) 02:42:30.40 ID:otTT2XmAO
もしやの皮かむりさんが変装
29 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/02/26(土) 02:42:37.38 ID:93pcym6SO
左手を当麻の肩にのせて、右手で当麻のを触る。
先っちょに触れると、ぴくんと動くのがかわいい。
気持ちいい触り方を当麻に教えて貰って、実践する。

私のお尻の方から脚の間に周り込む当麻の右手。
私の胸に添えられた当麻の左手。
気持ちいい触り方を当麻に教えて、実践して貰う。

いつの間にかお互い黙り込んで、
しゅるしゅると肌を擦る音と、くちゅくちゅと粘膜を混ぜる音が地下室に満ちる。
たまに、唇と舌を合わせる音が混ざる。

男の子の匂いと、女の子の匂いが混じり合う。
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/26(土) 02:44:03.35 ID:Cm/JdyqWo
>>28
おいやめろ
ちょっとトラウマになってんだ
31 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/02/26(土) 02:46:43.87 ID:93pcym6SO
当麻に触られながら、当麻のを撫でていると、
―――なんというか、堪らない気持ちになってきた。

どうしようかな。
当麻はしたくないのかな。
女の子から言うのってどうなのかな。
やっぱりはしたないかな。

「当麻……」

「ん……?」

「…………―――しよ?」

我慢出来なかったので、私から言った。
32 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/02/26(土) 02:56:02.09 ID:93pcym6SO
身体を後ろに倒して、脚を浮かせる。
私の座っていた当麻の膝が逃げる。
離れる体温がちょっと惜しい。
私ので濡れた当麻の膝がちょっと恥ずかしい。

自分が脚を開いていて、ずいぶんな格好をしているのに気づいたので、
照れ隠しにくぱあ、ってしてみた。
動揺する当麻も愛しい。

覆い被さってくる身体にちょっとだけ怖くなって、

「やさしくして……」

なんて言った。
33 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/02/26(土) 03:01:58.36 ID:93pcym6SO

「いっ……!」

思っていたより痛かった。
でも、止めて欲しくなかった。
力を抜いて、と言われて、むりむりと答えた。
ちょっと止まって深呼吸したら、そんなに無理でもなかった。

それでも痛かった。
痛くて嬉しかった。
自分でも触った事の無いお腹の奥まで当麻が入って来て、
当麻のものになった、当麻が私を女にしてくれた、って感じがした。
34 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/02/26(土) 03:12:00.07 ID:93pcym6SO
当麻がゆっくり動いてくれたので、私は力の抜き方のコツを覚えて来た。
最終的には、7:3くらいで気持ち良かったと思う。
何か高い音がしていて、それは私が出している声だと気づくのに少し時間がかかった。

私の奥に当麻が出したものは、お腹の中でとっても熱くて。
私にしがみついて、震えて、中で脈動して熱いものを出す当麻が、
とてもとても愛しくて、嬉しくて。
私はその身体を抱き締めながら、少し泣いていた。
35 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/02/26(土) 03:29:28.48 ID:93pcym6SO
―――――――――

「お姉様?どこかお悪いんですの?」

朝からルームメイトがベッドに突っ伏して動かなかったら、
黒子でなくたって心配するだろう。

「ん……大丈夫よ。ちょっと腰がね」

正確には腰というより、腰の内側。
こんなところに筋肉があるなんて自覚する日が来るとは思わなかった。
それに―――

「早くしませんと遅刻ですの、よ……?」

ベッドから這い出して、がに股のペンギンみたいによちよち歩く私に、
不思議なものを見る眼を向ける黒子。

「本当にどうなさいましたの?」

「筋肉痛……みたいな?」

まだ何か入っている様な気がしていた。

36 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/02/26(土) 03:43:36.01 ID:93pcym6SO
私の習慣は変化した。
放課後は直ぐに学校を出て、お買い物。
尾行に気をつけながら歩き、あの地下室へ。
キスをして、料理を作って。
―――それから、エッチして。

経口避妊薬も手に入れた。
本来なら、中学生が簡単に入手出来るものではないけれど、
レベル5の権限があれば苦労もない。
なにより、生理不順の解消とか理由付けが出来るだけ、
コンドームみたいな、あからさまな避妊具よりは私の気が楽だ。

それに。
一週間が経って、私の身体はすごく“良く”なって来ている。
37 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/02/26(土) 04:01:34.41 ID:93pcym6SO

「やあ、意地悪しないでよう……」

鼻にかかった声で甘えて見ても、当麻は動いてくれない。
私たちの、最近流行りの遊び。
奥まで入れて、当麻は動かない。
私が動いて、当麻をイカせる。
今日は正常位。

両手でベッドのシーツを掴み、開いた脚で当麻の腰にしがみつく。
お尻を上げて、下ろし、上げて、下ろす。
入れる時に力を抜いて、抜く時にはきゅうっと締める。
38 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/02/26(土) 04:07:36.68 ID:93pcym6SO
左右に振ったり、ひねったり、曲げたり反らしたり。
当麻のが、私の中の、いろんなところを擦る。
私の中の、いろんなところで、当麻のを擦る。

「だい、ぶ……滑らかに、動く様に……なって来たな、美琴」

当麻の声が時々途切れるのが私の成果。
特訓の甲斐もあったというものだ。
どんな特訓かは秘密だけれども。
39 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/02/26(土) 04:14:55.44 ID:93pcym6SO
一回戦終わって、いちゃいちゃして、くすぐり合っているうちに二回戦が始まる。

二つ目の、流行りの遊び。
後ろから入れた当麻の腰が、くるくる回る。
私の中で、当麻のがくるくる回る。
回るだけ。
私は動かない。
動いたら負け。

「はっ、はあ、はあ、んっ、っく」

「ほら美琴、今動いたぞ」

「動いて……ないもん」

今までの戦績は全敗。
しかたないよね。
40 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/02/26(土) 04:27:32.97 ID:93pcym6SO
二回戦が終わって、いちゃいちゃしてるとむらむらしてきて、でも時間が無くなる。
三回戦の時間は無いから、互い違いになって、私は当麻の顔を跨ぐ。
当麻のを口に含んで、当麻に私のを舐めて貰って。
時間が無いからスピード勝負。
当麻には私の弱いところを知られてしまったので、大抵私が先にダウンする。
そうすると、その後で当麻のを口でする訳で。

私はいつも、なんだかむらむらしながら帰るのだった。
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/26(土) 04:52:08.61 ID:OZuliZ//o
あのスレの続きじゃねーか
鬱ありどころか鬱しかねー・・・ww
42 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/02/26(土) 06:25:57.22 ID:93pcym6SO
―――――――――
――――――

それから、更に一週間。
二回戦を終えた、いちゃいちゃタイム。

「――なんかさ」

当麻の胸に凭れて、その胸を触って遊ぶ。

「ん?」

当麻が微笑みで答える。

「私達、ずっとエッチばかりしてる」

「……ま、俺が出掛けられないからな。もう少し我慢してくれ」

「むう」

どのくらい、と聞こうとして踏み止まる。
辛いのは当麻の方だろう。
もちろん、当麻とのエッチが嫌な訳ではないけれど。
あと一週間かな。ひと月かな。
動ける様になったら、デートに行こう。
どこに行こうかな……

「具体的には……あと五分くらいかな」

「……へ?」

私の頭を撫でながら当麻が言った、予想もしない言葉。
五分?

ぴりりりり。

どこからか電子音。
私の腕の中から、するりと抜け出した当麻が、
床に脱ぎ散らかした服から携帯電話を取り出す。

黙って耳に当て、そのまますぐに通話を切る。

「思ったより早かった。服を着ろ美琴」
43 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/02/26(土) 06:33:24.29 ID:93pcym6SO
日が落ちたばかりの、黄昏時の街を、呼びつけたタクシーで移動する。
バックシートの左側、私の隣で、当麻は無言のまま前を見詰めている。

―――敵を狩り出す。

あの地下室を出る時、彼はそう言った。
私の協力が要る、とも。
もちろん私に否は無い。

当麻の敵は、私の敵。
44 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/02/26(土) 06:42:58.69 ID:93pcym6SO
三十分ほどで、どこかの学区の駅前に着いた。
余り大きな駅でも賑やかな場所でもないけれど、
時間が時間だけにそれなりの人が居る。

「ここで戦うの?」

「いや、誘き寄せて捕まえる。餌は――」

当麻が指差す先。
タクシーとバスの為のロータリーの真ん中。
ささやかな花壇に縁取られた真ん中。
街灯のスポットライトに照らされた芝生のステージ。
椅子と、その椅子に縛られた誰かが居る。
……あれは、まさか。

「当麻!?」

「あれと、お前が餌になる」

ここに居る当麻が微笑む。
見たことの無い微笑みだった。
45 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/02/26(土) 06:48:39.06 ID:93pcym6SO

「当麻!?当麻!!」

「……う……」

駆け寄って叫ぶ私に、縛られた当麻が呻く。
目隠しに猿轡。手は後ろ手にされ、足はそれぞれ椅子の脚に。
首にも厳つい首輪が嵌められていた。
念入りな拘束を解こうとして、

「よせ!爆発するぞ!」

後ろから追い掛けて来た当麻に止められる。
振り返り、いつでも攻撃出来る様に身構える。
スカートのポケットを上から撫でて、中のコインを確かめる。
46 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/02/26(土) 07:06:56.82 ID:93pcym6SO

「どういうこと?なんであなたが……当麻が二人いるの!?
 餌ってなに!?説明して!!」

あたまがぐるぐるする。
知りたい。知りたくない。
椅子の当麻が本物なら、ほんの三十分前まで私は誰に抱かれていたの?

「その前に……その男の首輪には爆弾が仕掛けてある」

それで?

「起爆条件は四つ。『僕』の持つスイッチ。拘束を決められた手順無しに解くこと」

今、当麻『僕』って言った?
見知らぬ他人に身体を任せたかも知れない恐れが、膝を震えさせる。

「半径五メートル以内に一定以上のレベルのAIM拡散力場を感知した後、これをロストした場合」

……つまり、私が離れると爆発するってこと……

「最後に、範囲内で一定以上の電圧電流を感知した場合」

「……!」

「美琴、君が能力を使うとその男は死ぬ。いいね」

それは、事実上の降伏勧告だった。
47 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/02/26(土) 07:16:44.19 ID:93pcym6SO

「それじゃ、本題に入ろうか」

「……っ……あんたは誰よ……」

聞きたくない。知りたくない。

「さる筋から上条当麻の捕縛を依頼された男……だよ、美琴」

膝が笑う。力が抜ける。浮かれて喜んでた私は何?
抱かれて悦んでた私は何?

「……私を名前で呼ぶんじゃないわよ……で?目的は?いつから入れ代わってたの!?」

当麻が……いえ偽物が、少し哀しそうな顔をした。
それは、本物の当麻より少しだけ幼い感じがした。

「……そっか、気になるよね。
 まず、君に告白したのは本物。君がファーストキスを捧げたのも本物」

少しだけ安心する。
少しだけ。
少なくとも、今日私を抱いたのはこいつなんだから。
48 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/02/26(土) 07:21:52.86 ID:93pcym6SO
ある組織が、上条当麻を捕まえようとした。
彼は上手く逃れ、協力者が用意した、あの地下室へ隠れた。

「それで、その組織は上条当麻をロストした。ところが」

わざわざ隠れ家から出た彼は、女の子を一人引き込んだ。

「それで居場所がバレた」

「そんな……それじゃ……私の……?」

「失敗した組織は信用を失い、代わりに僕のところに命令が来た」
49 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/02/26(土) 07:26:26.03 ID:93pcym6SO
ところがまたもや上条当麻は逃げ出し、
僕は彼が君と接触をはかる可能性を踏まえて――

「彼に成り済ました」

「い……いつからよ」

「……告白は本物。キスも本物。僕が入れ代わったのは、二日目からだよ」

私は、膝から崩れる様にへたり込んだ。
50 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/02/26(土) 07:36:53.69 ID:93pcym6SO

「落ち込んでいるところを悪いけどね――美琴、ゲームをしよう」

いつもの顔といつものセリフ。口調だけが当麻と違う。

「君はあの椅子の男を口でイカせれば勝ち。君は腰を動かしたら負け。」

「……!」

「いつものゲームと同じ要領だよ。君が勝ったらその男を解放しよう」

「そ……そんな」

振り向けば、がんじがらめの当麻が呻いている。

「そしてサービスだ。君が腰を動かしたら負けだけど、
 もし腰を動かしても、あの男より先に僕をイカせたら勝ちとしよう」

「言わば2:1のハンディキャップマッチだ。やるかい?」

私に選択肢は無かった。
51 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/02/26(土) 07:46:38.04 ID:93pcym6SO
今までのやりとりで、野次馬が集まっていた。
ロータリーのアスファルトの更に外側に、人垣が出来ている。

その真ん中、スポットライトを浴びて、私は縛られた当麻の股間に顔を埋める。
膝を突いて突き出したお尻を、偽物が抱えていた。

偽物は前後には動かない。
ゆっくりと腰を回し、私の中を優しく掻き混ぜる。
動き出しそうになるのをこらえ、当麻のズボンの前を開けた。
52 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/02/26(土) 07:53:34.75 ID:93pcym6SO
思えば当たり前なのだけれど。
そこにあるのは、私の知っているものでは無かった。
私の、私の身体が唯一知っているものは偽物の身体に付いていて、
私を良く知っているそれは、今私の中を撫で回している。
力無く項垂れたそれを手で愛撫する。効果無し。
私は当麻の悦ぶやり方を知らない。
私が知っているのは、名前も知らない男のだけ。
53 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/02/26(土) 08:06:12.70 ID:93pcym6SO
当麻を救わなければならない。
口に含んだそれは、慣れ親しんだものとは違う味がした。
慣れ親しんだものとは違う匂いがした。
急に吐き気に襲われた。
私の理性は当麻を求め、私の身体は偽物を求めていた。

「……っ」

大好きな恋人の身体に感じた不快感の代わりに偽物から快感を得ようとする様に、
無意識に動こうとした腰を留める。

私は、これは当麻の、これは当麻の、と心で繰り返し、それを口にした。

口の中のモノに投影すべく脳裏に浮かぶイメージは偽物のそれであり、
不快感は下半身を貫く偽物の快楽で誤魔化している自分に気づいたが、
当麻の為だからと、眼を閉じ敢えてそれに没入した。

それは快楽に溺れる為の言い訳に過ぎないと、心のどこかで思っていた。
54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/26(土) 10:18:25.65 ID:iPZyomkDO
これ禁書でやる意味あるのか?
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/26(土) 10:37:47.01 ID:m0l3kUHTo
そんなもん、全編終わるまでわからん。
落ちに禁書ネタが必要不可欠なのかも知れないからな。
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/26(土) 10:45:27.41 ID:OZuliZ//o
正直VIPのあのスレ見てない人や、見たけど合わなかった人は回れ右、って最初に書くべきだったとは思う
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/26(土) 11:20:07.00 ID:Cm/JdyqWo
鬱いけど文が上手いから見ちゃう不思議
まあタイトルと前科からして綺麗にまとめてくれることを期待
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/26(土) 12:30:27.66 ID:Xtt+v8NDO
禁書でやる意味があるとすれば、流行ってるからじゃない?
キャラに思い入れがあればあるほど鬱になるわけだし。


あと、調教されすぎて彼氏との行為に満足出来なくて困惑する女の子は絶対に見たくない。
見たくないったら見たくない。
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/26(土) 13:32:10.40 ID:7eLg4nwSO
悔しい…でも興奮しちゃう!(ビクンッビクンッ
まさにいまそんな心境
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/26(土) 13:58:16.12 ID:wPrDz8SZo
あーこれがやりたかったトラウマ物のネタか 期待してるぞ
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/26(土) 14:19:49.50 ID:UHclNoKM0
禁書好きな奴にトラウマを植え付けたりNTRに目覚めさせたいだけじゃない?

いいぞ、もっとやれ
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/26(土) 15:23:14.09 ID:hVqtrzNdo
禁書でやる意味ってのはわざわざキャラや設定使ってるんだからってことなのかな
まぁただのネトラレで終わらないことを期待してる
63 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/02/26(土) 17:28:44.64 ID:93pcym6SO
―――――――――

芝生のステージ、野外のパフォーマンス。
衆人環視の中、偽物の少年が腰を振る。
肌を上気させた少女は尻を踊らせ、拘束された男の奉仕に夢中になる。

異常な状況からの逃避に悦楽を選んだか、一度は男の精を飲んでなお舌を動かし、
一度は達したぬかるみをそのまま抉り続けられて悲鳴をあげ、涙を流し、
それでも細い身体を踊らせ続ける。

ゲームなど口実に過ぎなかったのか、偽物の少年は自ら踊り、
技巧の限りを尽くし、果てて萎える自身を少女の中で擦り上げて力を取り戻し、
男のモノで塞がった唇から声を洩らす少女をひたすらに苛む。

饗宴を留めるべき官権は現れず、悪役はヒロインを貪り喰らう。

ならば、現れるべきはヒーロー。

悪い魔法使いに囚われたお姫様を救うべき英雄が、姿を現す。
64 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/02/26(土) 17:42:21.20 ID:93pcym6SO
―――――――――

とうま、とうま、いとしいとうま。

私の中で果てても、偽物はやめなかった。
私が達しても、偽物はやめなかった。
私は当麻のをちゅうちゅう吸って、ごくりと飲んだ。
大好きなとうま。

「――美琴!」

その声が、私を呼んだ。
力強く、呼んでくれた。
本物の声、力強い声、いとしいとうま。
その声が、ステージの外から、私を呼んだ。
65 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/02/26(土) 17:57:43.05 ID:93pcym6SO
当麻が居た。
人垣を掻き分けて、息を弾ませて、やってきた。
あれが当麻なら、こっちの当麻はなんだろう。
偽物が私から出ていく。

「――上条当麻ぁ!」

偽物が叫ぶ。
ああ、あれが本物なんだ。
余韻に浸ろうとする身体に渇を入れる。
自分がしていた事、それを当麻に見られた事が悲しくて、
アルマジロみたいに丸まってしまいたい気持ちを押し留める。
私が愛する当麻が駆け寄って、私を愛した当麻が立ち塞がる。
縛られた当麻から少し離れて、私は当麻を見守った。
66 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/02/26(土) 18:13:09.66 ID:93pcym6SO
―――――――――

「てめえ……美琴に何をしやがった……!」

本物が吠え、

「逃げたあなたが何を言うんですか……!」

偽物が猛る。

「だからと言って、」

「あなたに何が解る!!」

偽物が、血を吐く様に叫び、当麻の言葉を遮る。

「『関係者は殺せ』と言われて!あなたへの見せしめに彼女を殺せと言われて!
 彼女を救う唯一の手段がこれだった!これしか無かった!
 嘘だったんですか!?
『御坂美琴とその周囲の世界を守る』と誓ったあなたの言葉は!」
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/26(土) 18:14:56.20 ID:YBMiAwEHo
やはりえつありか
68 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/02/26(土) 18:23:15.10 ID:93pcym6SO

「どんな気持ちか解りますか!?
 偽りの顔で大好きな子をこの腕に抱いて!
 あなたの名前を繰り返される気持ちが!」

偽物の手が振られ、縛られた当麻が椅子から転がり落ちる。
拘束も首輪も取れたその人は、当麻とは似てもいなかった。

「こんな偽物まで使って!爆弾なんて嘘まで吐いて!
 大好きな子を生かす為に!大好きな子を辱しめる気持ちが、
 あなたに解るんですか!」
69 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/02/26(土) 18:36:06.21 ID:93pcym6SO
当麻は言葉も無い。
何か、事情があったんだろう。
何か、理由があったんだろう。
でも、私を置いて逃げた事実は変わらない。
だから、ただ、唇を噛んで耐えていた。

「わかった。俺を捕まえるなり、[ピーーー]なり好きにしろ。その代わり、美琴だけは」

「解ってないじゃないか!」

偽物はまた叫ぶ。

「あなたには効かないけれど、ここには認識阻害の術式が働いてる。
 野次馬たちに僕らの言葉は理解できず、彼女の顔も認識出来ない。
 だけど!」

偽物は泣いていた。

「あなたをどうにかしようという連中が、彼女を生かしておく筈が無いじゃないですか……!」

偽物は、私の為に泣いていた。
私を救う為に私を犯した偽物。

待て。
私は何か見落している―――
70 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/02/26(土) 18:53:13.40 ID:93pcym6SO

「……命令は、あなたの生け捕りです。
 だけど、それをすれば利用価値を失い、将来の脅威となる彼女は『始末』される。
 だから」

偽物は黒いナイフを抜いた。
ナイフを見た人垣が悲鳴を上げて割れ、散り、二人の周りに人が居なくなる。

「僕は計画そのものを破綻させる―――あなたを殺して」
71 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/02/26(土) 19:27:18.00 ID:93pcym6SO
当麻と偽物が対峙している。
私を助ける為に危険を犯してやってきた当麻と、
私を助ける為に私を犯して当麻を誘き寄せた偽物。

なんだかむかむかしてきた。

拘束を解かれて大の字にひっくり返っている男が、いびきをかいていた。

寝てるのかコイツは。

半ば無意識にスカートを撫でる。
ポケットの中で、ちりん、とコインが音を立てた。
72 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/02/26(土) 19:38:38.54 ID:93pcym6SO

「ああ、確かに俺は逃げたさ。
 だがなエツァリ、お前は美琴が好きなんだろう?
 ならどうして考えなかった。美琴と、お前が幸せになるやり方をよ。
 お前の言う様に、俺が言えた義理じゃあないのかも知れない。
 だけどな、お前が憎まれ役になってどうなる?
 美琴はどうなる?お前はどうなる?それでもお前は俺を[ピーーー]のか」

「――いいぜ、お前が俺を殺して思い通りに出来るってんなら――
 まずは、そのふざけた幻想をブチころ」

「ふざけんな!!」

 ばん!

あんまりむかついたので二人の間に超電磁砲をぶち込んだ。
73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/26(土) 19:45:33.51 ID:iPZyomkDO
相変わらず上条さんの説教はめちゃくちゃだな
この場合は逆ギレか
74 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/02/26(土) 19:46:14.16 ID:93pcym6SO

「み、美琴?」

「美琴さん!?」

「ふざけんじゃないわよ。
 人を放り出して逃げた馬鹿に、人を弄んでくれた馬鹿。
 挙げ句の果てに[ピーーー]だの殺さないだの。
 あんたたち、いつから私より強くなったわけ?
 私はレベル5、学園都市の第三位よ。
 二人揃ってとんだ馬鹿よ。
 一緒に逃げようとか、一緒に戦おうくらいの事は言えないわけ?」

「――いいわ、あんたたちが何でも思い通りに出来るってんなら、
 まずは、そのふざけた幻想をブチ貫(ぬ)いてあげる……!」

手持ちのコイン三枚を同時に放った全力の超電磁砲は、
駅と、駅周辺を綺麗に吹き飛ばした。
75 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/02/26(土) 19:56:29.10 ID:93pcym6SO
―――――――――
――――――
―――

「で、そいつらはここに居る訳ね」

見上げたビルは良く晴れた青空に突き刺さる様にそびえていた。

「聞いてる?エツァリ」

辺りをきょろきょろ見回していた幼い顔つきの少年が、慌てて振り返る。

「はい!聞いてますよ美琴さん!」

くりくりとした眼が愛らしい。
こいつ、私より幾らか年上のはずなんだけど。

「……あんたやっぱり素顔の方が良いわ」

「そうですか?なんだか落ち着かないんですけど」

ヒゲも生えなさそうな顔をつるつる撫でる。
76 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/02/26(土) 20:12:01.19 ID:93pcym6SO

「おーい、ビリビぐあっ」

小走りにやってきたバカにカバンを投げつける。
幻想殺しで防げない物理攻撃に当麻が仰け反る。
学園都市の外で電撃はまずいからね。
中でも良くないけど。

「で?」

「相変わらず酷いな……お前はもう少しおしとやかな」

「で!?」

「ぐ……見た感じ、やっぱり裏口も無理みたいだぜ」

「そうでしょうね」

やりとりがよほど面白かったのか、エツァリがクスクス笑う。

「……なら、正面から行くまでよ。
 ここまで一ヶ月もかかったんだから、
 ――借りはきっちり返してやらないとね」

「そうだな、美琴」

「行きましょう、美琴さん」

昔のアニメにこんな悪役が居たなあ、なんて思いながら、私たちは歩き出す。
魔導書持ちの魔術師と、幻想殺しを引き連れたレベル5の電撃使い。

私たちの邪魔をするものは、全てぶち貫いてやるんだから。
77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/26(土) 20:13:25.32 ID:BWliRIOio
さっきまで犯されてたのに……みこっちゃん、強すぎだろ
78 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/02/26(土) 20:19:05.13 ID:93pcym6SO
以上でございます。
途中で自分でも思わぬ方向にずれて行きましたが、
これも即興で書く楽しみのうちでしょうか。
最初は、当麻か偽当麻かぼかした当麻と幸せに暮らす美琴で締めるつもりだったんですが。
美琴中心でアイテムみたいな四人組に出来たら面白いかな、とか思ってみたり。

これで続けるならタイトル間違えたな。うん。

ではまた。
79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/26(土) 20:27:53.35 ID:qT3ZsnGAO
乙。
面白かったけど、鬱にならなかった。
…なんだ?この物足りなさ。
80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/26(土) 20:37:18.09 ID:12DFEkgDO
乙ー
前スレでやってた海原NTRのやつに比べると随分ましだったな
胃に穴あかずにすみそうだ…ちょっとだけちくちく痛んだけど
81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/26(土) 20:41:28.00 ID:ElWXzqvr0
乙 十分鬱だったけどなww
でも偽海原は何で美琴を犯したり野外プレイしたのかさっぱり分からんのだが・・・
82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/26(土) 20:43:27.48 ID:hVqtrzNdo
他人を巻き込むことを嫌う上条さんが自分の立場も考えず告白までして美琴を巻きこんだくせになんで逃亡したの?
あとエツァリがなんで肉体関係までもつ必要があったの?
エロ描写は良かったけど上条さんが馬鹿すぎるのと
美琴のために組織裏切って暗部落ちまでしたエツァリの行動が不明なのが腑に落ちない。
83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/26(土) 20:43:53.65 ID:OZuliZ//o
物語よりシチュ優先って感じだねぇ
そういうスレなんだとは分かっちゃいるけどww
まあ乙
84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/26(土) 21:09:04.16 ID:ElWXzqvr0
物足りない というよりVIPや上条「俺実はNTR属性なんだ」あたりから追ってる人には美琴物に食傷気味なんだろう。麻痺してるというか・・・


というわけで番外や吹寄、インさん等の別キャラもおなしゃーっす。
85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/26(土) 21:09:32.73 ID:iPZyomkDO
完全にギャグだってなら割り切れるけどシリアスなノリでこの落ちはなぁ
中途半端に原作の設定使ったのに端折りすぎだし投げっぱなしもどうかと
86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/26(土) 21:26:05.66 ID:659mFjfZ0
上条さんのNTRはインデックスが一番きつい気がする
禁書通行とかNTRとはまた違うけど同じような感情を抱いたわ
87 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/02/26(土) 21:53:20.77 ID:93pcym6SO
その場その場で思いつきながら即興で書いてますので、
どうしても詰めの甘い部分やノリにギャップが出ちゃうんですよね。
書き込みして二つくらい後に後悔してみたり。

VIPでやった海原美琴のエロいところだけは、そこそこ上手く書けたとは思うんですが。
保健室のとことか。
またあんなふうに書きたいなあ。

美琴一人称はちょっと失敗でした。
エツァリの、当麻へのあてつけと願望と欲情とか書くべきでしたね。

今度はハッピーエンドなんて欲は捨てて、胃が痛くなる様な寝取られを目指したい。

姫神の過去とか当麻に会う前のインデックスなら良いかな。
88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/26(土) 22:05:23.04 ID:OZuliZ//o
胃の痛くなるNTRならそれこそガチでインデックス寝取ればいいんじゃない
美琴と違ってそういうSS見た事ないし
89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/26(土) 22:44:49.05 ID:12DFEkgDO
保健室もやばかったけど、それ以上に図書室のところがつらかったなぁ…
本棚の間から一部始終を見てる上条さんとかマジきつかった…
…って二度と思い出したくなかったのにまた思いだしちまった…orz

次はぜひとも別キャラでお願いしますっ!
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/26(土) 23:53:52.87 ID:9nWEGUIDO
海原美琴の方のタイトル誰か教えてくれ…
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/27(日) 00:05:48.38 ID:s6pjom7po
http://raicho.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1298203060/
これの302から書いてる
92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/27(日) 00:40:35.64 ID:LCmf7zpT0
なんつか上条さんフラグ立てすぎて
NTRされても、他の女の子いっぱいいるから別にいいでしょ、みたいな気持ちになるww
93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/27(日) 00:50:04.75 ID:jbJrZK2DO
>>91
感謝する。
94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/27(日) 00:57:24.59 ID:XLUnwDlJo
終わったのならhtml依頼出しとけよ
95 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/02/27(日) 01:04:03.52 ID:oU1txAaSO
>>94

すいません、どこへ何をすれば良いのでしょう
96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/27(日) 01:05:47.18 ID:XLUnwDlJo
■ HTML化依頼スレッド Part1
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1294929122/
ここで報告
SS速報はhtml化されてもいつでも読めるから問題ないしたぶんまとめてくれる
97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/27(日) 01:14:05.95 ID:rCQLuaRVo
ん?
このスレではもう書かんの?
98 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/02/27(日) 01:14:07.16 ID:oU1txAaSO
>>96

ありがとうございます
依頼して来ます
99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/27(日) 01:16:09.05 ID:bYNy1hzFo
他に話書く予定あるならこのスレ再利用してもいいんだよ
100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/27(日) 01:18:30.78 ID:s6pjom7po
ここはVIPと違って勝手に落ちないからな
このスレでもう書く気がないならHTML依頼する必要がある
101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/27(日) 01:37:48.77 ID:49mPodh9o
いや、他ネタ書くならまた別スレタイで新しく建てられて釣られて鬱入るよりここに投下してくれた方がいいんだけど
102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/27(日) 02:53:08.71 ID:O9Y/eVkIO
このくらいの長さでまた鬱ネタ投下するなら新しくスレ立てるよりここでいいんじゃない?
スレタイに沿った作品じゃないと嫌だってんなら仕方ないけど
103 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/02/27(日) 03:04:38.58 ID:oU1txAaSO
一度依頼しましたが取り消しして来ました。

また何か書いて行きます。
104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/27(日) 15:30:28.08 ID:XLUnwDlJo
所々原作設定つかったのになんかズレてるし
下手にシリアスに走ったりしないでゲス条みたいなギャグ路線で書けば?
105 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/27(日) 15:47:04.48 ID:rCQLuaRVo
>>103
次も楽しみにしてるよ
106 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/27(日) 16:38:06.05 ID:oFighgnm0
>>103期待してます

別に鬱だけじゃなくて>>104みたいなことしとして
ここを>>1の実験スレにしてもいいと思う
107 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/27(日) 19:09:29.19 ID:WjbCq3ZDO
寝取られってジャンルはシリアスじゃなきゃいけないと個人的には思うけど
中途半端に原作の設定もってきてしかもそれがなんか変で突っ込み所多いし
キャラの言動の理由とか端折りすぎて疑問だらけだし
ただエロが書きたかっただけに思えて禁書キャラでやる意味ないように感じた

突っ込み所が多すぎてエロに感情移入できないし
いっそゲス条みたいなののほうが割り切れるし楽しめると思いまんこ
108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/27(日) 20:11:35.50 ID:49mPodh9o
ぶっちゃけ美琴シチュは他の人も含めて散々使い尽くされネタ切れなんじゃないかと
というわけで他ヒロインでドロドロのNTR物をですねはぁはぁ
109 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/27(日) 20:57:51.49 ID:fhqKwK73o
美琴でも逆パターン作ってみたりはどうだろう
上条さんがNTRとか
美琴から他ヒロインが寝取るとか、逆に他ヒロインから美琴が寝取るとか
110 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/27(日) 21:03:18.47 ID:49mPodh9o
それもVIP探せば何個かあったような
111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/27(日) 22:40:16.75 ID:SuQHO9G+o
>>109
他ヒロインから美琴が寝取られる
に見えて一瞬興奮した自分を殴りたい
112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/27(日) 23:24:39.83 ID:VRRcFeeH0
>>111
同士がいた!
麦琴は最高だったなぁ・・・
113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/27(日) 23:33:40.79 ID:0gHzxirm0
電磁通行みたいなぁ
お前の弱いとこは知ってンだぜみたいに無理やりがみたい
114 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/27(日) 23:34:23.71 ID:e1oFOW0/o
麦琴の処女喪失シーンはもの凄く心臓が痛くなった
115 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/27(日) 23:57:52.84 ID:VRRcFeeH0
また麦琴のひと書いてくれないかなぁ・・・
あれで麦野が好きになった・・・
116 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/28(月) 07:23:21.93 ID:M+jb6ebSO
>>113
電磁通行いいな
117 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/28(月) 08:49:46.07 ID:AJPJmWmIO
>>109
誰にNTRたら美琴が一番精神的にキツイかが重要だよな
信頼が置ける相手であればあるほど絶望が増す訳だし
118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/28(月) 10:17:17.98 ID:hysomYgL0
黒子が上条さんを寝取るのはよく見るな
119 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/28(月) 12:31:58.08 ID:A4lt42fr0
この気持ちはアレか…好きな子をいじめたくなる小学生特有の…
120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/28(月) 14:22:04.45 ID:pAWL/z+5o
美琴が寝取るのをやるなら、ぜひインデックス主人公でお願いしたい
遊びに行って帰ってきたら、普段自分が寝てるベッドで上条さんが美琴とヤってたとか
121 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/28(月) 15:50:15.30 ID:Uq78v7p6o
>>118
よく見過ぎて美琴は辛いが読んでるほうは「またか」になっちゃうんだよなww
122 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/28(月) 16:15:19.08 ID:BD7qfteGo
前スレとかあるの?教えてくれ
123 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/28(月) 20:56:34.56 ID:iTNb7DCD0
うーん、なんだか出来の悪いエロ同人誌みたいなストーリーだな・・・
せっかく文章書く才能あるんだから、もっと普通に書いたら面白いのに。NTR書いてみたかったってんだからいいんだけど。

次は、同じタイトル、同じメンバーで、純情ものも書いて下さい。超期待してます。
124 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/28(月) 23:01:42.85 ID:EUjf9fCgo
>>123
俺はここの>>1に純愛は求めてない
過去作からして鬱物しか書かない傾向みたいだし多分期待しても無意味だと思う
つかこの>>1に純愛書いてと頼むと多分思いっきり鬱になれる作品を読むことになるぞww
125 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/28(月) 23:45:00.25 ID:Qb3QRlDB0
純愛を頼むのは無駄だろうけどVIPでの鬱ENDとハッピー?ENDの組み合わせは良かったけどな。
お互い引き立てて2回3回読んでも飽きない。
126 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/01(火) 01:04:34.70 ID:hd+n9opRo
純愛だが、上条さんと美琴がヤッてるのを覗いてたり見てたりする黒子がNTR状態!というシチュを思いついた
127 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/01(火) 12:34:02.45 ID:9Gj8k0EIO
俺が一番興奮するのは息子の彼女か嫁を父親が寝取るというシチュエーションなんだ

という訳で刀夜さんが美琴を襲っちゃう話とか書いてくだしあお願いします
ちなみに美鈴さん含めた親子丼でも可
128 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/01(火) 15:35:09.70 ID:zKDgu8i5o
インデックス寝取られ読みたいなあ
胃がキリキリしそうだが
129 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/01(火) 19:21:05.72 ID:PK/Bj9/s0
>>127
それすげー読みたいんだけど
130 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/03(木) 18:30:11.97 ID:4/c2CQju0
電磁通行で美琴が監禁されて焦らされるのみたい
…っていうかもう相手研究者でもなんでもいいから焦らされるのみたい
131 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/03(木) 20:11:20.18 ID:gJEjM3iSO
浜面と滝壺とかも見たいな
浜面の目の前でめちゃくちゃにされちゃう滝壺、みたいな
132 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/03(木) 20:16:25.87 ID:0tZEHe3Yo
美琴にこだわる必要はないな
NTR広めたいのなら色々やらんと
133 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/03(木) 23:19:13.60 ID:g3cGioGfo
うむ
美琴以外ももっと読みたい
134 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/03(木) 23:31:05.79 ID:xTEuJUGSo
他スレネタですまんがアイテムが浜面の目の前で強姦される話はなかなかよかったな
ここの1にもアイテムで何か鬼畜な話書いてほしいわ
135 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/04(金) 03:47:22.84 ID:2d5igPHL0
>>134
urlくれ
136 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/04(金) 22:04:57.67 ID:pe13GMrQo
>>135
多分これかな?
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1298878116/
137 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/03/08(火) 06:27:04.24 ID:R8BTeFUSO
いろいろ思考錯誤(誤字に非ず)してみましたが
やはり美琴が使い易いですねえ。
というか美琴以外が使い難い……
刀夜美琴は良いなあ書いてみようかな
138 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/08(火) 12:35:05.69 ID:aO3YT2rIO
美琴が書きやすいなら無理して他キャラでやる必要はないわな
重要なのはシチュエーションな訳だし

という訳でその刀夜美琴とやらをHKB
139 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/08(火) 16:34:38.25 ID:EAdM3DIN0
刀夜美琴…だと…?お願いします
140 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/03/10(木) 09:27:38.69 ID:2bpbwaNSO
少女の放った稲妻が大気を灼き、破裂音と衝撃波を伴って疾る。

「――よせビリビリ!俺が悪かった!謝る!謝るからちょっと待ってえ!」

ヒトの身体など一瞬で消し炭に変える程の電圧電流を、少年は右手ひとつで打ち消した。

「悪いと思うならそこになおれ!避けるな!かわすな!」

平和な筈の公園、午後の昼下がり。
噴水のある池に片足突っ込んでアースとし、放電で発生したオゾンを纏い、
砲台と化した御坂美琴が連続で雷を放つ。
141 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/03/10(木) 09:47:46.06 ID:2bpbwaNSO

「……お姉さま……本気ですわね……」

「理由が理由なので仕方ありません、とミサカは溜め息混じりに……ふう」

遠巻きに見守る黒子の呟きを、隣の御坂妹が受ける。

――去る二月十四日。
上条当麻は気合いの入った手作りチョコを受け取った。
シンプルだが想いの籠ったハート型のチョコレートには、
ホワイトデーに返事を乞う、徹夜で書かれたラブレターが入っていた。

そして今日、三月十四日。
精一杯の勇気を振り絞り、想い人の帰りを待ち伏せた美琴に、
上条当麻は罪深い一言を吐いた。

「へ?……手紙?」
142 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/03/10(木) 09:57:30.88 ID:2bpbwaNSO
インデックスに食われたか、他のチョコに紛れたか、はたまた不幸体質故の悲劇か。
経緯は本人にも解らず、ただ事実として、上条当麻は手紙の存在すら知らなかった。

美琴は泣きそうになり、しかしプライドと意地っ張りな性格が涙を良しとせず、
想いが伝わらなかった悲しみを、キレる事で誤魔化した。

そうして公園は、駆け付けたジャッジメントさえ手出しが出来ぬ戦場と化したのである。
143 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/03/11(金) 08:14:39.63 ID:k++2nKbSO
空に閃き、地を疾しる、神鳴る剣。
迎え討つは、数多の異能を退くアイギスの盾。
アルマゲドンか神々の黄昏か、隣の学区でも音が聴けたという戦いは、
しかし、僅か三分で終わる。

終戦の契機は、盾の御手の一言であった。

「なあってば!ごめんなさい!すみませんでした!今すぐ返事するから―――」

「手紙の内容を教えてくれ……!」
144 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/03/11(金) 08:34:49.63 ID:k++2nKbSO
――後に、事の最初から木陰で見守っていた御坂妹は語る。

「まさか、人生初の殺意を抱いた理由が『ニブい』になるとは夢にも思わなかった、
 とミサカは回想して嘆息します」


たっぷり三秒間の沈黙の後、御坂美琴は絞り出す様に言った。

「バレンタインのチョコに付いてた手紙の内容が、……解らない、って……?」

ぽろぽろと、言葉と一緒に涙が落ちる。
この瞬間、流石の上条当麻も手紙の内容を察し、同時に敗戦が決定した。

俺で良いのか、と少年が問い、
あんたじゃなきゃやだ、と少女が答え、

――お、俺で良ければ

上条当麻の返事に、野次馬から拍手が沸いた。

これが。
後に噴水を伝説の告白スポットと化し、
その日の夕刊の紙面からネットニュースまでを飾った、
第七学区中央公園告白事件のあらましである。
145 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/03/11(金) 09:00:15.81 ID:k++2nKbSO
涙目のインデックスに噛まれて、祝福された。
白井黒子から凄い眼で睨まれた。
土御門と青髪ピアスと、その他大勢から殺意の籠った冷やかしを浴びた。
一方通行と打ち止めが訪ねて来て、五分間ニヤニヤして帰った。
当麻の暮らす寮の近く、マンションの一室に必要悪の教会の支部が作られ、インデックスが引っ越していった。
ステイルから三時間ばかり、嫌み混じりに説教された。
イギリスからは祝福の言葉をそえた呪いのアイテムが贈られて来た。
両親が訪ねて来た。
美琴の両親も訪ねて来た。
最後に、羞恥の余り引きこもりかけた美琴を説得して、
上条当麻の敗戦処理が終わり、新たな生活が始まった。
146 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/11(金) 12:56:04.12 ID:VKI2gs8SO
頑張って
147 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/11(金) 13:27:30.79 ID:sU7Wq9uIO
お、新シリーズか
期待しとります
148 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/12(土) 08:08:30.00 ID:PF5dq5DSO
続きまだかな
149 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/03/12(土) 13:33:15.06 ID:cLtOXKxSO

「あああああの類人猿めえぇぇぇぇぇぇ!」

風紀委員活動第一七七支部、午後六時。
告白事件より一ヶ月、雑居ビルの一室に、もはや恒例となった叫びが木霊した。

「またですか?」

書類作成中のPCから眼を外す事も無く、そっけなく返す初春の返事も慣れたものだ。
固法がここしばらく他支部の新人研修の補助に出ている為、
黒子の「発作」は初春ひとりに一任されてしまっている。

「あああ!遂にあの類人猿の毒牙に!お姉様の唇が!お姉様の初ちゅーが!」

「あー、キスですかー。遂に、というより、やっと、って感じですけど」
150 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/03/12(土) 14:00:45.27 ID:cLtOXKxSO
上条当麻と相思相愛となって、御坂美琴はデレた。
以前の美琴を知る者が、思わず眼を背けてしまう程デレた。
その一方で、上条当麻は奥手だった。
半ば押し切られたという経緯もあるが、主観としてモテ慣れていない男の悲しさである。

とはいえ、ただ手を繋いだだけで黒子相手に二時間のろけられる美琴には丁度良いのかも知れない。

「ありゃァまるでママゴトだなァ……」

とは、二人の様子を冷やかした、とあるレベル5の評である。

ただ、自身の気持ちより美琴の幸せを願うと心に決めた黒子とはいえ、
そんな話を延々と聴かされるのは拷問に近く、
今日も黒子は発作を起こすのであった。
151 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/12(土) 23:46:57.44 ID:792XEMvp0
お、ご無事でなにより
152 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/03/14(月) 03:59:19.29 ID:lnrjtwnSO
―――――――――

黒子が発作を起こしていた頃。
第七学区にある、とある学生寮の一室。
さして広くも無い部屋に、五人の少年が集まっている。
学校帰りのままなのか、詰襟の学生服姿が四人。
一人が革のライダースを着込んでいる。
車座になった少年たちの顔は、みな陰鬱で、しかし眼だけがギラギラと輝いていた。

「覚悟は良いか」

ライダースの少年が皆を見回して聞く。

「ああ」

体格の良い坊主頭が短く返す。

「もちろんだ」

眼の据わった金髪が呟き、

「でなきゃここに居ねえよ」

長髪を後ろで束ねた、痩せた少年がニヤリと笑う。

「……」

最後に、小太りの少年が頷いた。
153 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/03/14(月) 04:25:58.84 ID:lnrjtwnSO
彼らは能力者だった。
レベル0が二人、レベル1が一人、レベル2が二人。
ある少年は、スキルアウトになった。
ある少年は、優秀な兄と比較される毎日にうんざりしていた。
ある少年は、得た能力の偏りを理由に苛められていた。
ある少年は、その能力からあらぬ疑いをかけられた。
ある少年は、能力の種類故に周囲から孤立した。

「俺たちをバカにした能力者どもに」

誰かが呟き、

「俺たちを嘲笑った無能力者どもに」

誰かが合わせる。

車座の真ん中には、鋼と強化プラスチックの武器が幾つも置かれていた。

復讐を。

最後に誰かが囁いた。
154 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/03/14(月) 04:57:45.35 ID:lnrjtwnSO
―――――――――
――――――

日曜日。
ランチタイムのピークを過ぎたファミレスJoseph'sは、比較的空いていた。
その窓際の席に、憧憬と嫉妬と羨望と好奇の視線を集めるカップルが居た。

上条当麻と御坂美琴である。

四人掛けの片側に二人。、窓際に美琴、通路側に当麻。
テーブル上には、半分まで減ったデラックスチョコレートパフェ(大)がひとつ。
デートに映画を見て、ちょっと一休み、である。
当麻の右手と美琴の左手はテーブルの下で恋人繋ぎのままであり、
パフェのスプーンは美琴の右手にある。
となれば、

「はい、あーん♪」

頬染めて笑顔満面の美琴がチョコレートとクリームの乗ったスプーンを差しだし、

「あ、あーん……むぐ」

別の意味で頬染めた当麻が食べる、というのは当然の流れである。
155 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/03/14(月) 05:15:27.16 ID:lnrjtwnSO
当麻に言わせれば、繋いだ手を離したり、
まして対面に座ったりすると美琴が涙目になるから、
という言い訳はあるのだが、端から見ればどこから見てもバカップルの類いである。
まあ、ファミレスという公衆の前でなければ当麻もノリノリなので、強くも言えない。
もともと尻に敷かれる質の上条当麻である。

「美味しい?」

「う、うん、うまいよ」

にぱー、と無邪気に笑う美琴に、羞恥とは別の意味で赤くなる当麻。

「ねえ、当麻♪」

「ん?」

「うふ♪呼んだだけ♪」

へへー、とはにかむ美琴に、耳まで赤くなる当麻。

隣の席の大学生のグループが、メニューでぱたぱたと自分たちを扇ぎ出した。
156 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/03/14(月) 13:22:07.30 ID:lnrjtwnSO
そのグループが店に入って来たとき、二人が顔を向けたのは全くの無意識だった。
或いは、幾つかの修羅場を潜り抜けて来た人間に特有の、予感めいたものを感じたのか。
当麻と美琴が顔を上げた正面に、五人の少年が見えた。

ライダースを着込んだ少年と、学生服の四人。

暗く、しかしギラついた、悪意と害意に満ちた眼つき。
着崩した襟元から除くシャツや、顔、手に付いた赤いもの。
学生服の一人が肩に担いだ散弾銃や、ベルトに挟んだ拳銃を視認する前に、
反射めいた本能の警告に従って、美琴は腰を浮かせた。
157 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/03/14(月) 13:32:54.13 ID:lnrjtwnSO
学生服の一人が拳銃をウェイトレスに向ける前に、
美琴の右手は少年たちに向けられていた。
一瞬の後には、美琴の電撃が武装した少年たちを薙ぎ払っていただろう。

瞬間的なストレスに、すがるものを探した美琴の左手が、当麻の右手を握ってさえいなければ。

少年たちが見たのは、自分たちに向けて能力を使おうとしている少女の姿。

「美琴!」

叫んだ当麻が恋人を引き寄せるのと同時に、銃声と悲鳴が店内に響いた。
158 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/14(月) 15:39:33.61 ID:FqLqbI3SO
楽しみにしてます
159 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/15(火) 06:44:16.34 ID:rNp9hmFAO
そろそろ鬱入りま〜〜〜〜〜〜す
160 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/03/15(火) 18:41:05.55 ID:Y6K775ASO
当麻は銃口に背を向けて、美琴を抱き締める。
直後、庇って庇いきれぬ着弾の衝撃が、当麻の身体を美琴に叩き付けた。

「がは……!」

「当麻!?」

慌てて抱き締めた腕の中で、当麻が脱力していく。

「や……」

理屈ではなく本能的に手を伸ばし、当麻の背中を、傷を、出血を抑えようとして、

「ゴム弾だよ。死にゃしねえ」

声に顔を上げた目前に銃口。

「この距離ならわからねえけどな」

痩せた金髪の少年が、散弾銃の銃口越しにニヤニヤと笑っていた。
161 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/03/15(火) 18:56:38.81 ID:Y6K775ASO
―――――――――

少年たちには躊躇いや容赦というものが無かった。
店内に居た客たちは壁際に並び、座らされている。
抵抗や反抗の素振りを見せた者は、散弾銃のゴム弾や拳銃の実弾を撃ち込まれ、
生きている者もそうでない者も店の入り口に積まれていた。

例外は上条当麻、御坂美琴の二人。

美琴に散弾銃を突き付けた金髪を制止する声がかかったのだった。

「待て。――その制服は常盤台のお嬢様だな。[ピーーー]な」

不満そうな金髪に、ライダースが告げた。

「晒し者にしてやる」
162 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2011/03/16(水) 11:02:40.26 ID:ATC4WT8c0
メ欄にsaga(≠sage)推奨
詳しくはhttp://ex14.vip2ch.com/part4vip/kako/1288/12887/1288790079.html
163 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/19(土) 10:09:16.29 ID:5Q26j0hm0
書き溜めてんのかな・・
164 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/03/19(土) 11:05:26.21 ID:mU33//KSO
―――――――――

美琴は窓近くの通路に立たされていた。
壁際の人質、床に転がされた当麻、そして窓の外の、
アンチスキルと野次馬の視線を浴びる位置だ。

花の付いたヘアピン以外、なにひとつ身に着けていない。

裸身の後ろには痩せた長髪の少年が立ち、時折、その背中を撫でている。
それだけだ。
それだけだと言うのに。
幼さの残る顔立ちを染める赤の色、瞳を潤ませるものは、羞恥だけではない。
唇を噛み締めるのは、屈辱ゆえにではない。
膝が震えているのは、恐怖からではない。
165 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/03/19(土) 11:21:13.00 ID:mU33//KSO
薄い胸の先は痛々しいほどに尖り、内腿を伝う雫は足首にまで達している。

長髪の能力。
他人の神経系に干渉し、感情や感覚を、取捨選択して増減させる身体操作系能力。
能力自体は高いのに、自身ではなく他人にしか干渉出来ない為に鍛練が難しく、
制御が未熟な為にレベル2から上に行けないで居た能力。
それをからかい続けた級友を、少年はファミレスに来る前に嬲りものにしていた。
恐怖と痛覚を増幅され、泣きわめくクラスメイトの様が、少年を興奮させていた。
166 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/03/19(土) 11:34:06.49 ID:mU33//KSO
羞恥を増幅され、触覚を鋭敏にされた美琴は、背中に触られるだけで昂ってしまっている。
しかも、それを知るのは少年たちと美琴だけ。
人質たちと当麻には、肌を晒して興奮している様に見えるだろう。
言い訳しようにも、口腔粘膜や舌さえ性器並みに敏感にされた美琴は、喋る事さえ出来ない。
猿轡代わりに当麻の口に押し込まれた美琴のショーツが、べっとりと濡れていた理由も話せない。
167 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/03/19(土) 11:45:21.72 ID:mU33//KSO
そろそろかな。

息を荒くした長髪が、美琴の耳元でぼそぼそと呟く。

「……っあ!」

その吐息が耳に触れただけで膝から崩れそうになる美琴を、長髪が支える。
うっすらと汗の浮いた細い身体を抱きしめられ、
落ちる腰を脚の間に入った長髪の右手が下から受け止める。

「か―――は……」

殊更敏感な部分を触られた美琴が、声にならない叫びを上げた。
168 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/03/19(土) 13:30:05.07 ID:mU33//KSO
仰け反る顔を捻曲げられ、唇を奪われる。
開いた口に侵入して来た長髪を止めようとして、
舌同士が擦れ合う甘美な刺激に声が洩れる。

美琴は性経験が無い。
唇を触れさせるだけのファーストキスを交わして幾日も経っていない。
自慰を覚えたのも当麻と付き合い始めてからで、それも着衣の上から撫でる程度だ。

初めての刺激は恐ろしく強く、美琴の意識を押し流していく。

美琴の顔を押さえていた長髪の左手が、小振りな胸を蹂躙し始めても、
美琴の顔が長髪から背けられる事は無かった。
169 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/03/19(土) 13:39:03.99 ID:mU33//KSO
―――――――――

上条当麻は動けなかった。
後ろ手にされた両手は親指同士を針金で縛られている。
背中に撃ち込まれたゴム弾のせいで、肋が折れたか、呼吸も儘ならない。
更に、床に転がされた当麻の身体は、筋肉質の坊主頭の椅子代わりにされている。
美琴のもので濡れた下着を口に押し込まれてからは、抵抗する気力が急速に萎えていった。

「見ろ。お前の彼女はその気になって来たみたいだぜ」

坊主頭が拳銃を弄びながら話しかけてくる。
当麻の視線の先で、後ろから抱きしめられた美琴が、動きを変えて行きつつあった。
170 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/21(月) 07:31:46.14 ID:yOlvJ6guo
上条が人質になっているから美琴は抵抗しないのか…
171 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [sage]:2011/03/21(月) 21:13:12.26 ID:zbdXtVs0o
どうもこの手の展開は無理矢理感がなぁ
172 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2011/03/21(月) 23:13:49.07 ID:F6VF3SV20
そうか?
そんな気になるほど無理矢理じゃないだろ

クリムゾンを彷彿とさせられるけど
173 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [sage]:2011/03/21(月) 23:42:11.89 ID:zbdXtVs0o
いや無理矢理ってか超能力者である美琴がこんなあっさりやられるのが想像できない
174 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/24(木) 20:52:08.75 ID:e+6rTUDSO
続き待ってる
175 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/27(日) 12:52:31.39 ID:/8xJ2LeDO
今日来てくれるかな?
176 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/03/28(月) 20:14:56.47 ID:SG3ahmUSO
床に腰を下ろした長髪の身体を寝椅子の様にして、美琴がその身を震わせている。
カエルを仰向けにした様な、はしたなく卑猥な姿勢。
ぬかるみを掻き乱す長髪の手から逃れようと、細い腰が左右にくねる。
だが、指を突き込まれた秘所を晒したまま、そのしなやかな脚は閉じようとはしない。
小振りな乳房を弄ぶ長髪の手首を押さえる美琴の手。
しかし、痛々しいほど尖った先端を摘み転がす指先は放置されている。
眉をしかめ、赤い頬に涙を溢す顔も、唇を貪られることを嫌がりながらも逸らされる事が無い。

坊主頭が当麻の髪を掴み、愉しそうに話しかける。

「苦痛に耐えられる人間は居る。だが快楽に耐えられる人間は居ねえ」

当麻が歯噛みすると、口に入れられていた美琴の下着から女の香りが鼻に抜ける。
能力で敏感にされている事など知る由も無い当麻には、
年下の恋人のもつ、獣の様な本能の側を見せつけられている様に感じられていた。
177 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/03/28(月) 20:31:59.44 ID:SG3ahmUSO
一方で、美琴の意識も混乱していた。
その能力を持ってすれば、この程度の連中など即座に一蹴出来る。
最初の一歩で躓いたが、従順な振りをして油断を誘い、当麻を始め人質の安全確保を優先しようと考えた。

だが、その企みは今、男の愛撫を受け続ける言い訳に代わりつつある。

長髪の舌に掻き回される口腔は性器の様に敏感で、
見知らぬ男の口に深く舌を入れている自分を止められない。
気を抜けば、腰は処女地を抉る指を深く誘おうと動こうとする。

窓や入り口のガラス越しに見える野次馬やアンチスキルの姿も、
壁際に立たされた人質の視線も、上条当麻のそれでさえ、
今や快楽を増すスパイスでしかない。
178 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/03/28(月) 20:49:45.96 ID:SG3ahmUSO
気がつけば、目の前に金髪の少年が居た。
金髪の頷きを受けて、長髪が愛撫を止める。
粘つく糸を引いて長髪の指が引き抜かれ、
解放された唇と伸ばされた舌が、長髪の口との間に唾液の橋をかける。
金髪の少年がズボンの前を開き、そそり勃つモノを取り出し、
観衆に脚を開いたまま、荒く息を吐く美琴の顔に、突き付けた。

そのまま、長髪も金髪も動かない。

その意図を悟って閉じた唇を、先端でなぞられる。
鋭敏にされた唇を、熱いモノが撫でていく。
愛撫とキスで昂り、愛撫とキスを中断されて更に昂り、
呼吸が荒くなった所で口を閉じた為、
口元の怒張の匂いが、唇に塗りつけられる先走りの匂いが、
美琴をもっと昂らせていく。
179 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/03/28(月) 21:06:15.94 ID:SG3ahmUSO
長い時間に感じられた。
少年たちは脅しも促しもしない。
金髪のモノを注視していた自分に気づき、逸らした視線の先に、
ガラス越しの野次馬が携帯電話のレンズをこちらに向けているのが見えた。
脚を開いたままの姿勢に気づき、強い疼きを感じた腰が浮く。

舌先に唐突に感じた微かな苦味で、
美琴は自身が唇を薄く開き、そこから舌を出していた事に初めて気づいた。
そのまま開いていく口と、怒張を呑み込みながら前進していく自分自身は、まるで他人の様に感じられた。
だが、自身と長髪の唾液にまみれた口腔に怒張を呑み込み、
擦れる粘膜から沸き出す快楽と、それを求めて舌を擦り付ける動きは、
紛れもなく美琴のものであった。
180 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/03/28(月) 21:21:33.40 ID:SG3ahmUSO
誰かが呻く声が聞こえた。
とても近しい人の、絶望の呻きの様だった。

誰かが呻く声が聞こえた。
快楽に溺れた、自分自身の呻きだった。

今の美琴に油断を誘う意思も反撃の意図も無かった。
金髪に口を犯され、金髪を口で犯す動きと悦楽が全てだった。

ふと、片脚を持ち上げられた。
美琴の下に居た長髪が姿勢を変え、まろび出させたモノを美琴自身に挿入しようとしていた。
肉杭が処女孔に浅く食い込み、美琴が腰を捻って角度を変えた為に更に食い込んだ。
直径の一番大きなところが美琴の粘膜に沈む瞬間、

「ジャッジメントですの!!」

悲鳴にも似た声が響いた。
181 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/03/28(月) 21:27:48.76 ID:SG3ahmUSO
えー、間がちょっと開きましてゴメンナサイ。
展開がご都合主義的、クリムゾン的なのは仕様です。
ちゃんと書いたら私のせっかちなエロ欲が追い付きません><

とかいいつつまだ序盤が終わったとこなんですが
182 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/28(月) 22:09:49.66 ID:+JqJE0wDO
クリムゾン的展開大好きだから期待してる
183 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2011/03/29(火) 02:49:49.62 ID:KXqXaS670
>>1はクリムゾンよりいいクリムゾンしてるわ


…ふぅ
184 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/29(火) 05:20:00.38 ID:VE+NW129o
なにを書いてるだぁー
185 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/03/29(火) 12:41:44.84 ID:6bA6ERnSO
―――――――――
――――――
―――

少年たちは黒子の活躍によって拘束された。
能力の偏り、低さ故に能力者から蔑まれ、
それでも能力者であったが故にスキルアウトから狙われた少年たち。
最初に決めていたのであろう相手に復讐を果たし、
通り魔的に襲撃した先に偶々居たのが美琴であり、当麻であった。

嬲られ晒されていた人質が誰なのか気づいた白井黒子の、
強引な強行突入によって、美琴の処女は護られた。

だが、その純潔までは―――
186 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/03/29(火) 12:50:35.30 ID:6bA6ERnSO
―――――――――

「……もう!そんなだからバカにされんのよ。夕飯位ちゃんと食べなさいよね」

じゃあね、と締めて美琴は携帯電話を切る。
ディスプレイに表示されていた“上条当麻”の文字が“通話終了”に変わる。

あの事件から一週間。
以前と同じように電話して、以前と同じようにメールをして、
しかし、あれから一度も会っていない。

美琴は自身の変化に戸惑いを感じていた。
187 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/03/29(火) 13:09:54.28 ID:6bA6ERnSO
衆人環視の元に肌を晒し、嬲られ、犯されかけた。
アンチスキルの事務所で、彼らは美琴の名前が表に出る事は無いと確約してくれた。
それに上の空で答え、シャワーを借りて、湯を浴びながら自慰に耽った。
刻み込まれた快楽の残滓は、火照りと疼きとして美琴を苛んでいた。
少年たちの能力で底上げされた快感に震えた経験は、
美琴の心と身体に目に見えぬ烙印の様に焼き付けられていた。

拙い自慰では達する事が出来ず、その後に行われた検査で、
婦人科の医師の指と器具の感触に腰を浮かせ、診察台にシミを作った。
担当の医師が女性でなければ、美琴は自身を抑え切れなかったかもしれない。
188 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/03/29(火) 13:23:42.79 ID:6bA6ERnSO
当日の夜、黒子が事後処理で帰らなかった寮の部屋で、自慰に耽った。
濡れた下着を脱ぐ手間さえ惜しみ、ずらした布の隙間から指を突き入れて。
刺激も快感も何もかもが足りなかった。

一時間の乱れの後、あの快感を再現すべく演算を行い、
能力をもって自身の体内電流を操り、神経を鋭敏にする術を組み上げた。

実際の使用をためらい、迷っていたのは十分に満たない短時間だった。
絶頂に背中を反らしながら、それでもどこか物足りなさを感じていた。
189 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/03/29(火) 13:56:44.99 ID:6bA6ERnSO
二日目。
体調不良を名目に学校を休んだ。
事件そのものは既にかなり知られていたが、
美琴が被害者だと知るのはアンチスキルの一部と黒子、寮監、それに当麻だけだった。

黒子が登校した後、自習でもしようかと机に向かったが、気が乗らなくて傍らのPCを立ち上げる。
暇潰しのネットで、事件の動画が流出しているのを知ったのはそれからすぐだった。

野次馬がファミレスの窓越しに撮影したのだろう。
顔は不鮮明で、人物の特定は難しいと思われた。
だが、少年の下半身に押し付けた顔を自ら前後に動かし、
別の少年の愛撫に腰を揺らす様ははっきりと解った。

美琴の脳裏に少年の舌と唾液の味、ペニスの熱と感触、先走りの匂いが甦った。
腰を浮かせ、部屋着のショートパンツを下着ごと引き下ろす。
快楽神経を鋭敏化させる事に、もう抵抗は無かった。

動画を繰り返し再生させ、脚の間の右手を、Tシャツの裾から忍ばせた左手を忙しなく動かす。
椅子が軋み、堪え切れない喘ぎと、はしたない水音が寮室に満ちる。
妄想の中の美琴は、あのファミレスで野次馬に見られながら、
見知らぬ少年たちの精液にまみれ、犯され、腰を振っていた。

愛しい恋人は、背景の一部でしかなかった。
190 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/03/30(水) 16:17:39.95 ID:Vkkssc8SO
三日が経ち、四日が経ち、五日が経ち。
美琴は学校を休み続け、苦しみ続けた。
一度味わった快楽は、灰の中の炭火の様に美琴の奥で燻り続けている。
その一度が衆人環視の強姦未遂という異常な状況だったが故に、
何より、純潔だけは守れたという結末が故に。

能力で体感をクロックアップ出来ても、自分の思うがままに手指を動かしても、
恐怖が屈辱に、屈辱が羞恥に、羞恥が快感に変わっていった、あの感覚は再現出来ない。
プライドと快楽を天秤にかけた挙げ句、男性自身に口を開いた、あの自虐的な心理も味わえない。
人質の安全や恋人の負傷を盾にされているから仕方がなく従うのだと、
そう言い訳しながら暴漢に犯されようとした、あの興奮も。
191 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/03/30(水) 16:36:24.86 ID:Vkkssc8SO
脱ぎかけのシャツが肌を擦るだけで声が出そうなほど敏感にした身体を、
年齢に似合わぬ淫らさでまさぐり続けても、胎の奥に燻る熱は一向に冷めない。
女子中学生の指では細すぎて、長さが足りなくて、熱源までは届かず、散らせない。
ヘアブラシの柄が、細身の制汗スプレーの缶が、細長い化粧水のビンが、
脚の間を濡らして悶える美琴を誘う。
それらの異物に純潔を捧げる誘惑を振り切り、
ネットで探り当てた男性器の画像に舌を這わせながら、美琴は悶え続けた。
192 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/30(水) 18:27:36.15 ID:67m65zKDO
着々と下準備が進んでるな
193 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage saga]:2011/03/30(水) 21:49:28.00 ID:U6IIVZWIo
上条さんに右手で触らぬように気をつけながら抱いてもらえばいいのに
194 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/30(水) 22:00:42.38 ID:uPfTvmuIO
まだこれで序盤とか楽しみすぎるw
この美琴は上条さんには内緒でセフレ10人くらい作りそうだなw
195 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/31(木) 00:45:43.80 ID:PoSnCGUSO
俺の息子が熱膨張してヤバいから早く続きを…
196 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/03/31(木) 17:54:05.05 ID:qY+jrMvSO
爛れた日々に変化があったのは土曜日の夕方だった。
事件以降、美琴を気遣ってか、黒子の帰りは遅い。
本当に忙しいのかもしれないし、日がな独り遊びに没頭する美琴に愛想を尽かしたのかもしれない。
土曜日でも黒子は腕章を着けて朝から出かけ、
美琴は朝からショーツを脱いだ。

丈の短いタンクトップだけを身に残して、机に突っ伏して転た寝していた美琴を、
カエルのキャラクターの公式サイトからダウンロードした着信音が呼んだ。
その上でいくら仰け反っても引っくり返らないことをここ数日試し続けた、
シンプルだが高機能な椅子に剥き出しの尻を乗せたまま、身を起こす。

午後二時の柔らかな日射し。
自慰に果てて寝ていたらしい。
寝惚け眼で携帯電話を見つけた手がマウスを弾き、
スクリーンセーバを解除されたモニタに生々しい男性器の画像と、
別ウィンドウにあの事件の流出動画が表示された。
半ば寝惚けたまま、まだふやけたままの指先で通話ボタンを押す。

『あ……美琴か?』

確認もせずに出た相手は、上条当麻だった。

197 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/03/31(木) 18:09:02.87 ID:qY+jrMvSO
当麻の声が、肉欲に溺れた淫らで怠惰な惰性を、
霧を払う風の様に晴らしていく様だった。

『いや、用って用は無いんだけどさ、どうしてるかと思って』

「大丈夫、元気よ。学校は休んでるけどね。……当麻は?」

何気無い会話。
あれ以前の関係を想って、意識して明るい声を出す。

『ああ、うん、肋が折れててさ、背骨にも近いから、来週までは退院出来ないかな』

「そう……なんだ…………あの時、私がもっと」

『違う。それは違う。あれはどうしようも無かったんだ。俺が撃たれたことも……』

ちり、と心が痛み、沈みそうになる美琴を、当麻の声が引き上げ、

『その後のことも』

その一言が美琴のどこかに刺さった。
198 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/03/31(木) 18:35:56.39 ID:qY+jrMvSO
フラッシュバック。
牡の獣の顔をした少年たち。
怒りから哀しそうな顔に変わって行く当麻の表情。
牝の獣の様に振る舞った自分。

それを思い出し、心の痛みを強く覚え、
だのに今、椅子と密着した下半身が、新たな潤いにぬるりと滑った。

「……ねえ、明日……お見舞い行って良いかな……」

恋人に声をかけながら電話を持ち代え、空いた右手を下げる。

「身体、本当に大丈夫なの?無理してない?」

恋人の身体を気遣いながら、背もたれに身体を預け、脚を開く。

「会いたいよ、当麻……うん、……愛してる……ばか……うん、明日」

愛の言葉を交わし、通話を切った携帯電話を抱き締めながら、脚の間で右手を動かす。
ほとんど無意識にクロックアップした神経が、甘く強い刺激を伝えてくる。

――明日、当麻に抱いて貰おう
そしたら、もうこんなことしなくても――

決意を胸に、明日を希望に、快楽に身を浸していく。

その夜、美琴は夢を見た。
上条当麻に抱かれる夢を。
199 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/04/02(土) 18:15:27.30 ID:lzO5y9lSO
ああもうどうしようかなあ

病院ルートと常盤平ルートと学園都市ルートと刀夜ルートがあるんですが
今ちょっと決めかねてます

まあ刀夜ルート以外は大差無いんですけどね
200 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/02(土) 20:43:05.95 ID:3uPfiiF9o
常盤平ルートってなんぞ

まあ全部やってみたらいいと思う
201 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/02(土) 21:24:00.24 ID:6BLHv1GSO
刀夜ルートってのが気になるww
202 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/04/02(土) 22:02:26.45 ID:lzO5y9lSO
常盤平じゃないや常盤台だww
よし順番に全部書いていきます


刀夜ルートは最後にな……!
203 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage saga]:2011/04/02(土) 22:36:22.71 ID:op78RGXCo
上条さんといちゃいちゃルートはないのか……
204 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/04/02(土) 22:42:06.06 ID:lzO5y9lSO
>>203

そのルートは既に潰
いや出来ないこともないか

じゃ上条さんとイチャイチャルートから書きます
205 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/04/02(土) 22:56:53.37 ID:lzO5y9lSO
翌日、早朝。

「ちょっと痩せちゃったかな……」

洗面所の鏡の前で、美琴はひとり呟いた。
食事もろくに取らず[田島「チ○コ破裂するっ!」]に明け暮れていればやつれもするだろう。
そもそも身仕度の一環として鏡を見たのは事件以来だ。

艶の落ちた髪に丁寧にブラシをかける。
下腹には依然として微かな疼きと、空腹に似た虚無感がある。
だが、ここ数日、それを満たそうと躍起になっていたのが嘘の様に減衰していた。
あんな事の後でもまだ当麻を想っていると自覚し。
あんな事の後でもまだ当麻が想ってくれていると知った。
それだけで、獣の衝動を抑えられた。
206 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/04/02(土) 23:14:13.84 ID:lzO5y9lSO
まだ出かけるには早すぎるので、ベッドの上に“今日の装備品”を並べていく。
小さな白い花の付いたヘアピン。
制服は着ない訳には行かないので、せめてシャツを下ろし立てのにする。
こんな時の為のコロン……は、あの事件の時に付けていたので、普段のもので妥協。
下着は白の上下。
少し小さめな取って置き。
当麻を想って身体が熱くなり、危うく下着を汚しそうになって自重する。
自然に鼻歌が洩れ、ついでに顔がニヤケてくる。
久しぶりの感覚。

あらかたの支度を終えたところで、

「お、お姉様……?」

声に振り向くと、今起きたらしい黒子がベッドの上で愕然としていた。

「おはよう、黒子」

久しぶりの挨拶。
久しぶりに笑顔を浮かべられた。

「おはようござい、ます、お姉……様」

代わりに黒子がぽろぽろと涙を溢し始めた。
207 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/04/02(土) 23:30:56.05 ID:lzO5y9lSO
黒子は泣きながら告白した。
ここ数日、美琴の尋常ではない様子に、どうして良いか解らなかった不安を。
今、自分に笑いかけてくれた事に対する安心を。

美琴も鼻声になりながら黒子を抱き締め、
感謝と謝罪と、当麻の電話で立ち直ったのだと応えた。
そのきっかけが自分ではなく当麻だった事に対する悔しさと諦めを、
冗談めかして恨み言にする黒子を、美琴は強く抱き締めて。

感謝と謝罪と声にならない声で叫ぶ様に、二人は抱き合って泣き続けた。


おかげで、二人はまぶたの腫れを引かせるのに出かける寸前まで四苦八苦し、
泣き声を聞き付けて寮監がやって来た時には、二人してクスクスと笑い合っていた。

――――――ここまで共通ルート――――――
208 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/04/03(日) 10:18:35.14 ID:JHHLEnSSO
―――上条さんルート―――

花屋に寄ろうとして、いや当麻なら花より団子だろうかと思い直し、
いやいや女の子が彼氏の見舞いに花も無しってどうなのよ、とまた思い直し。
悩んだ挙げ句に相談しようと思い立った。
さしあたり、携帯電話に登録してあった最初の番号にかけてみたところ、

「――という訳なんだけど、どう思う?」

「ああン!? 好きにしたら良いンじゃないンですかねェ!?」

と言われたので、両方買って行く事にした。
花屋さんでお見舞い用にアレンジメントして貰い、
洋菓子店に寄ってちょっと高いプリンを二つ買った。

カエル顔の医師が居る病院に着いたのは、午後からの面会時間の少し前だった。
209 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/03(日) 11:09:41.96 ID:DoTukEnSO
一方さんww
210 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/04/05(火) 07:25:11.35 ID:XTMUoypSO
日曜日の病院には、見舞客も少なくない。
知人、友人、家族が入院中であろう彼らの表情にさほどの陰鬱さが無いのは、
カエル顔の医師の腕と人徳によるものだろう。

慎ましい花束と洋菓子店の小さな紙箱を手にロビーを抜けて、
美琴はカウンターに辿り着く。

「あの、すいません。か、上条当麻の病室はどこでしょう」

どうということの無い言葉に、当麻を近しい者として感じている自分を確認して、なんだか頬が熱くなる。

「あら、御坂さん。彼氏のお見舞い?」

妹達の関係もあって、顔見知りの女性看護師が、からかうような微笑みを浮かべる。
反射的に否定しそうになった自分を抑えて、

「はい、そうなんです」

耳まで赤くなったことを自覚しながら、にっこりと肯定した。
211 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/04/05(火) 07:37:24.96 ID:XTMUoypSO
―――――――――

「あの、どういうことなんですか?」

傍らに診察用の簡易ベッドを置き、壁面を多目的モニターにした部屋で、
美琴は対面したカエル顔の医師に質問する。

病室を確認する為に情報端末を操作した看護師が示したのは、
当麻の病室ではなく、診察室だった。
病室を教えられなかったことよりも、院長の指示だという言葉よりも、
端末で情報を確認した時に看護師が見せた、同情と憐憫の表情が、
美琴の胸を騒がせていた。
212 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/04/05(火) 07:49:05.27 ID:XTMUoypSO

「彼は背中を撃たれていた。対能力者を考慮した強力なゴムスタン弾でね。
 それは知っているね?」

「……はい」

「入院時に認められた外傷は肋骨の骨折と打撲程度だったが、
 運動神経に若干の麻痺が見られたので絶対安静として精密検査を行ったんだ。
 ここまでは良いかね?」

「…………はい」

美琴はスカートの裾を握りしめる。
なんだこの流れは。
当麻に何があった?

「昨夜、彼は病室を抜け出してね。僅かな麻痺のある足で階段を登ろうとして―――」
213 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/04/05(火) 08:04:06.25 ID:XTMUoypSO
―――――――――
――――――

病室には当麻が眠っていた。
鎮静剤を投与され眠る当麻は、拷問器具のような拘束具に身体を固定されている。

その傍らに、美琴はひとり立ち尽くしていた。

――おそらく軽微な損傷を受けていたであろう脊髄に新たなダメージを――

美琴の脳裏に、医師の説明が蘇る。

――おそらく、下半身に恒久的な麻痺が――

ヒトの神経は再生や治療の最も難しい部員のひとつ。
凄腕で知られる医師にも、簡単な事ではない。
まして、上条当麻はその右手に由来する特殊な体質もある。

「どうして……」

美琴は呟く。
なぜ当麻は病室を抜け出したのか。

――不運、としか言い様が無いね。彼が入院していたフロアの電話が偶々故障した。
 彼は車椅子の少年にエレベーターの順番を譲って、階段を選んだ――

そう、当麻は電話をする為に部屋を抜け出した。
昨夜の電話。

美琴に電話をする為に。
214 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/04/05(火) 08:12:22.95 ID:XTMUoypSO
―――――――――
――――――
―――

あの事件から3ヶ月が過ぎた。
ベッドの上で、壁の時計を確認した当麻は数学のテキストを閉じる。
テキストと、ノート代わりのタッチパッドを左手一本で纏めて揃え、
ベッドサイドに設えたサイドボードに置く。

「やっほー!起きてる?」

明るい声と共に個室のドアが開き、美琴が入って来る。
いつもの曜日、いつも通りの時間。
215 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/04/05(火) 08:26:47.81 ID:XTMUoypSO

「どうなのよ、調子は?」

挨拶代わりに軽いキス。

――かなり、いい

唇の動きで返事。

「そう、良かった!」

テンション高めの恋人を見ながら、当麻はふと過去に想いを飛ばす。

階段から落ちた事故による影響は予想以上だった。
事故から数日で病状は悪化し、当麻は声も出せず、指先ひとつ動かせなくなった。
未だ左手だけとはいえ機能回復に漕ぎ着けたのは、冥土帰しの異名を持つ医師のおかげだ。

「もう!聴いてるの?」

ベッドの軋みに眼をやれば、むくれた美琴が身を寄せて来ていた。
216 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/04/05(火) 08:41:36.76 ID:XTMUoypSO

「ん……ふ」

合わせた唇を割って、美琴の舌が当麻の口腔を弄ぶ。
ここしばらく、急激に女らしくなっていく美琴。
身体つきがどうこうではなく、ちょっとした仕草に、
時折どきっとする様な艶めかしいものを垣間見せる。

左手で美琴を抱き締めながら、当麻は思う。

この身体を理由に別れ話を切り出した当麻を、泣きながらひっぱたいた美琴。
医者に無理でも私があんたを治してみせると啖呵を切った美琴。
医師が言うには、何処からか入手してきたという、
治療に役立つ貴重なデータを提供したらしい美琴。

無理をしてなければ良いんだけど。
今はただ、片手で抱き締めるしかない恋人を案じた。
217 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/04/05(火) 08:49:38.06 ID:XTMUoypSO
―――――――――
――――――
―――

時はしばし戻る。
予想以上に悪い容態を見せる当麻の治療は、実のところ不可能ではなかった。
ただ、治療法は無いではないが、未完成であり、莫大な費用とデータが必要だった。

美琴は、レベル5第三位として約束されていた栄光の全てを擲って、
その完成に尽力すると決めた。

妹達の実験の事や、諸々の借りなど問題ではない。
何より、愛の為に、御坂美琴は全てを上条当麻に捧げると決めた。
218 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/04/05(火) 08:56:42.84 ID:XTMUoypSO
―――――――――

美琴が冥土帰しを通じて面会した老人は、学園都市のスポンサーのひとりだった。
肩書きの多さより個人資産の多さで知られる痩せた老人は、
神経再生治療にも超能力にもあまり興味がなかった。
彼の前で、美琴は只の小娘だった。

美琴は老人から投資を得る為に、同時に治療法のデータ収集の為に、
只の小娘としか見られていない事を最大限に活用した。
219 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/04/05(火) 09:09:00.26 ID:XTMUoypSO
面会の為に用意されたのは、高級なホテルの豪華なスイートルームだった。
ひとり掛けのソファーにふんぞりかえって、
カエル顔の医師の紹介だから仕方なく会ってやったんだ、
と言外に匂わすいけすかない老人の足元に、美琴は跪いていた。

「ちゅ……ん……ふ……」

部屋には男性秘書が居た。
ボディーガードも居た。
その前で、美琴は祖父の様な年齢の男性の男根を口にした。

老人が男性機能を失ってから、二十年が経っていた。
若い女性、とりわけ「非常に若い女性」を好んだかつての性癖も、
孫の様な年齢の少女による拙くも丁寧な奉仕も、
老人には効果が無い。
効果が無いはずだった。
220 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/04/05(火) 09:17:39.75 ID:XTMUoypSO
初めて自分の意思で施す性的な技巧。
その相手が相手なだけに、美琴が感じるのは嫌悪だけだった。

だが、それを悟られる訳にはいかない。

口腔粘膜の感度を上げる。
男根に舌を這わせれば、淫核を擦る様な快感を得られた。
唇は淫唇に、口腔は膣に。
意識とは無関係に身体を昂らせながら、
美琴は老人の身体に能力の触手を伸ばす。

予め組み上げた演算に沿って、体内電流を、神経伝達を操る。
衰え、失われた機能を再生、復活させる。

二十年ぶりの勃起に、老人が驚きと官能の呻きを上げた。
221 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/04/06(水) 21:37:17.68 ID:8tdqvuzAO
いちゃ……いちゃ…………?
222 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/06(水) 22:40:39.36 ID:wFTS4fpIO
これはwktkせざるをえない
223 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2011/04/07(木) 01:04:48.50 ID:ON77anP00
いい展開だ…
そのかわりすごい心境だ…
224 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/07(木) 02:28:33.05 ID:STWBekvB0
安心のビッチ美琴
225 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage saga]:2011/04/07(木) 02:46:08.82 ID:4qNTWspuo
怪我で動けず為すがままの上条さんが全身敏感な美琴に絞られまくって腎虚になるのを想像してたのにどうしてこうなった……
226 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/07(木) 07:30:00.36 ID:K57qypYSO
>>225
NTRスレでなに期待してんの?
227 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/04/07(木) 13:19:18.72 ID:B9rHVIGAO
前スレを見るに美琴が上条さんを逆レイプは十分ありな気がするが
228 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/04/07(木) 18:23:06.73 ID:81kgLj8SO
精巣から前立腺、海綿体周りのリンパ管、脊髄から下半身にかけての神経伝達経路。
腰周りのインナーマッスルから括約筋、大臀筋から大腿筋。
果ては内分泌系から循環器にまでを“パーソナルリアリティー”に取り込み、
仮説と理論と実践の差をリアルタイムで補正演算しながら、
硬度とサイズを増して行く老人自身に丹念に舌を這わせ、
使えず使われず朽ちて錆び付いていた老人の“男”を回復させていく。

「んっ……ちゅ……」

わざと音を立ててえづきそうになる反応を誤魔化し、自らを昂らせ、
口内の粘膜から得られる快楽を増幅して、老人のものを口にする生理的嫌悪をうやむやにする。

ぷは、と口を離したとき、涎にまみれた老人のそれは若々しく屹立していた。
229 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/04/07(木) 18:41:42.58 ID:81kgLj8SO
老人の膝の間から、ゆっくりと立ち上がる。

「私の提案する“治療”には、こういう使い方もあります」

微かに震える声を無理やり落ち着かせ、
常盤台中学の制服の、短いスカートをそっと持ち上げる。

「ご融資いただければ、更なる“治療”と……こういうのもお付けします」

火照る頬と潤む眼を、ぎこちなく笑みに変える。
捲り上げたスカートの下には、いつもの短パンも下着も着けていない。

「如何でしょう。……こちらの方は、その、未経験なんですが」

老人の好みに合わせる為に、わざわざエステに行って処理した下腹に、肌色を隠す茂みは無い。
軽く開いた太腿の内側をぬらつかせながら、腰を突き出して老人を煽る。

老人の返答は行動で示された。

「っ!あ!んんっ、ふ、ああっ……!」

秘処を這い回る老人の舌、初めてのクンニリングスの、予想以上の刺激に思わず声を上げる。
頬を伝う涙は、当麻の治療に一歩近付いた喜びか、胸を襲う喪失感か、はたまた肉の悦びか。
自分でも良く解らぬまま、美琴はその晩、老人に処女を捧げた。
230 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/04/07(木) 19:03:51.40 ID:81kgLj8SO
―――――――――

それからひと月。
老人との逢瀬は週に二回から三回。
最初は一度しか持たなかった老人も、今や往年の絶倫さを取り戻していた。

「あ、おじさま、おじさま!すご、や、あ、あ、やあ!」

いつものホテル、いつものスイートの、いつものベッド。
正常位でアグレッシブに肉杭を打ち込む老人の動きに、年齢は感じられない。
その腰に下から細い脚を巻き付けて、リズムを合わせてくねる少女の淫らさにも。

「は、美琴ちゃんも、良い声を出す様に、なったのう」

孫より年下の少女を蹂躙しながら、老人が嬉しそうに言えば、

「だっ、だって、おじさまの、すご、すごくて、あ、あ、やあ、」

美琴は祖父よりも年上の老人の胸にしがみついて、白い喉を反らす。
純潔も、精飲も、胎内への射精も、後ろの処女に至るまで、殆どの初めてを老人に捧げた美琴は、
すっかり女の顔になって喘いでいる。
231 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/04/07(木) 19:17:32.87 ID:81kgLj8SO
美琴は自分の仕事を忘れてはいない。
老人の背中に回した腕を、腰に巻き付けた脚を通して、
老人の運動機能を活性化させ、データを収集する。
結果として老人の精力はいや増し、演算に傾注する美琴の心の隙を突かれて、
年端も行かぬ少女の身体は急速に開発されていく。

「ほれ、美琴ちゃん、イくぞ、イくぞ」

「ああ、あ、や、おじさ、や、ああああ―――」

老人の精液が最奥を叩く熱さに、美琴は声を上げて達した。
今日、老人は初めての射精だったが、美琴は既に5度目。
指で達し、舌で達し、口を犯されて達し、挿れられて達し、膣内に射精されて達した。

老人に促され、半ば亡我のまま、精液と愛液にまみれた老人のものを舌で清める。
心でいくら否定しても、美琴の身体は既に老人の支配を受け入れていた。
232 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/04/07(木) 19:29:21.06 ID:81kgLj8SO
―――――――――

――楽しませて貰ったよ

そう言い残して、老人は去った。
あれから更に3回分の精液を浴びた美琴は、立ち上がる事も出来ない。

「――大丈夫ですか、とミサカはお姉さまの身体を気遣います」

スイートの続きの間に、老人の秘書と共に控えていた10032号が声をかける。

「今日は……ちょっとキツかった……かな」

顔の赤みの引かぬまま、喘ぎ混じりに応える。

「大丈夫……よ。さ、早く」

汗と男女の分泌物に肌を光らせながら、美琴は10032号を手招く。

「……解りました、とミサカは言いたい事を飲み込んで指示に従います」

御坂妹は、自分の制服のスカートに手をかけた。
233 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/04/07(木) 20:56:47.89 ID:81kgLj8SO
全てを脱ぎ捨て、肌を晒した御坂妹が豪奢なベッドに上がる。
激しく長い情事の残滓を纏い、肌を桃色に上気させた美琴と、
白く透き通る様な肢体の御坂妹。
同じ顔、同じ体型なだけに、美しくも淫靡な対称。
潤んだ瞳の美琴が眼を閉じ、冷ややかな瞳を伏せた御坂妹が頬を重ねる。

桃白二色の少女ふたりが、どちらからともなく熱を帯びた吐息を吐いた。
234 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/04/07(木) 21:14:47.16 ID:81kgLj8SO
これはいつもの儀式。
美琴の得たデータ、美琴の構築した演算は、そのままでは当麻の治療に生かせない。
当麻の幻想殺しがある限り、美琴が直接治療することが出来ず、
ヒトがヒトとして得た経験は他人と共有し活用することは出来ない。

その問題の解決策が、妹達だった。

美琴の演算とデータをミサカネットワークを介してデジタルデータ化し、冥土帰しに提供する。

妹達にもリスクのある手法だったが、当麻に借りのある妹達は心良く力を貸してくれた。

では、そのリスクとは。
235 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/04/07(木) 21:31:52.00 ID:81kgLj8SO

「んっ……」

美琴に重ねた御坂妹の白い肌が、熱く火照っていく。

美琴はヒトの記憶を選択して読み取る事が出来るが、
御坂妹にはそこまでの能力が無い。
美琴と御坂妹は協力して、美琴の得たものをミサカネットワークに落とし込む。
美琴の一晩の経験をまるごと全て。

男性経験の無い身体に「好きでも無い老人との性行為」の感覚と記憶を流し込まれ、
息を荒くした御坂妹が汗の浮いた身を捩らせる。
先ほどまでの激しい行為を追体験し、美琴がすすり泣きながら腰を浮かせる。
236 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [sage]:2011/04/07(木) 21:58:47.65 ID:6T5XXRDWo
ほんと禁書でやる意味ないなww
237 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/04/07(木) 22:00:16.37 ID:81kgLj8SO
淫らな経験の記憶を共有し再体験することは少女の身体を熱く昂らせる。
しかし、愛の無い行為の記憶は、同時に妹達の心を荒ませる。

脚の間を濡らし、肌をピンクに染め、喘ぎ啜り泣く妹を、美琴はただ抱き締める。

もう、後戻りは出来ない。
238 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/07(木) 22:00:21.79 ID:8uOEPU/uo
読んで貰えるというただ一点に置いてのみ意味があるって事じゃないの
一昔前ならこれがキョンとハルヒにでもなってたんだろうかね
239 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [sage]:2011/04/07(木) 22:04:57.70 ID:6T5XXRDWo
つか冥土帰しがこの程度の治療できないなんて…
それに本来治療のためのデータやら集めるのは冥土帰しの仕事であり使命だろ
240 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage saga]:2011/04/07(木) 22:11:05.63 ID:C1galKvio
患者に必要なものはなんでも揃えるのが冥土帰しの主義主張だからな
その論理でいくと美琴を冥土帰しに置き換えればちょうどいいのか

しかし美琴にロリコンジジイを紹介したと知れたら、全快の暁には上条さんが冥土帰しをぶん殴りそうだ
241 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/07(木) 22:18:26.51 ID:IAoFBY6DO
どんな病気や怪我でも最後まで患者を見捨てないって主張のくせに治療法を美琴に丸投げってのもおかしな話だな
寿命克服や瀕死の☆や麦のんの治療、脳ミソぐちゃぐちゃになった一方さんだって
ミサカネットワークの補助付きとはいえあそまで復活させたのにね
242 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/07(木) 22:22:25.24 ID:K57qypYSO
嫌なら見るなよ
243 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/04/07(木) 22:24:07.87 ID:81kgLj8SO
―――一方その頃―――

「おーィ番外個体、何やッてンだァ」コンコン

「うあっ、あっ、ダメ!入っ、て、入ってくんな!入ってくんなよ!?」

「……いや、入らねェけどよォ……打ち止めの教育にもアレだからよォ……
 するなとは言わねェから、夜中なンだし、もうちッと静かにだなァ」

「[田島「チ○コ破裂するっ!」]してる訳じゃねえよバァカ!
 なんでこんなの強制受信させられてんのよ―――!」

「……お前らうるさいじゃん……」
244 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/04/07(木) 22:38:30.07 ID:81kgLj8SO
えーちょっと捕捉
一方通行の演算能力の様に、冥土帰しにも
「完璧に元通り」が不可能な事例や他人の手を借りる事例もあること
患者第一なので協力は何であれ素直に受けるであろうこと
そっちの方が早くて確実であろうと判断したという設定で
上条さんだけでなく後々も役に立つであろうこと

そして何より、そっちの方がエロいからというご都合主義……!

>>236
禁書じゃないと美琴が居ないじゃん?

次は木山春生とか書こうかな。
若き日の脱ぎ女。
245 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage saga]:2011/04/07(木) 22:45:34.65 ID:C1galKvio
一通さんと美琴のネームバリューを合わせれば百億単位は動かせそうな気がしないでもない
246 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/07(木) 22:49:53.51 ID:IAoFBY6DO
下手にシリアスにするから禁書好きからすると色々違和感感じちゃうんじゃない?
でも寝取られはシリアスじゃなきゃ意味ないか…

てか禁書でこの手のSSってほぼ美琴だよね
247 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/04/08(金) 00:12:25.80 ID:owuyGfySO
>>245
それは言わない約束ですのよ……

>>246
SS書きながら禁書読んでないのがやはり問題かと(読めよ俺)

あと美琴は
・想いを寄せる相手が決まっているので使いやすい
・意地っ張りでツンデレなのでストーリーに合わせやすくて使いやすい
・インデックスの様に性格が極端ではないので使いやすい
・打ち止めの様に語尾がアレではないので使いやすい
・滝壺の様に想い人と私生活を共有していないので使いやすい
・基本学生で私生活が解りやすくて使いやすい
・美琴が大好きなので使いたい

ってあたりでは
248 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/08(金) 01:07:09.23 ID:/9vCYEI+0
この話はこれで終わり?
249 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/04/08(金) 02:00:17.43 ID:owuyGfySO
>>248
まだもうちょっとだけ続くんじゃ
250 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/04/08(金) 02:09:10.20 ID:EZYNKCLAO
出来れば上条さんが治ったあともやってくれると非常に俺得
251 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/08(金) 02:11:31.22 ID:4OFcHfXIO
治ったら鬱書じゃないだろ
252 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/08(金) 03:25:37.04 ID:v4VZhQXZo
saga くらい入れろよ…最低限の知識だろ
253 :鬱書 ◆lR7XigGLms [saga]:2011/04/08(金) 16:01:24.86 ID:owuyGfySO
>>252

saga?こうかな?
254 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage saga]:2011/04/08(金) 16:05:32.46 ID:x0DLTDiMo
sagaでNGワードに引っかからなくなる
俺のメ欄みたいにすれば上がらないしNGにもひっかからない

スレの性質的にsage進行推奨だろうしね
255 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage saga]:2011/04/08(金) 16:09:01.15 ID:owuyGfySO
>>254

こうか
ありがとう
256 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage saga]:2011/04/09(土) 01:10:47.98 ID:R4XkvRUH0
一番最後はハッピーエンドで終わってほしい
257 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage saga]:2011/04/09(土) 02:36:35.01 ID:5LsAsVgSO
―――――――――
――――――

そうして、2年後の春。

とある高校の学生寮の一室のドアが開き、暖かな日射しに学生服姿の少年が姿を見せる。

「はあ……また一年生か」

右手に杖を突いたツンツン頭は、上条当麻。

「はいはい、いつまでもぼやかないの!」

部屋の中から、ブレザー姿の少女――御坂美琴が咎めた。

「どうせ同じ学年に追い付かれるならさ、同じ学校に行きたかったなあ」

「しょうがないでしょ。私が当麻の学校に行く訳にはいかなかったんだから」

学園都市最高峰の電撃使いともなると、当麻とは逆の意味で進路の自由が無くなる。

「ま、これで気兼ね無くここに寄れるし、それが救いよね!」

美琴の表情はどこまでも明るい。

「今までも何度も来てた様な気がするんだが」

「常盤台の寮を抜け出すよりは気が楽なのよ♪」

語尾を弾ませ、美琴は当麻に身を寄せる。
258 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage saga]:2011/04/09(土) 02:58:02.07 ID:5LsAsVgSO
二人の影がひとつになる。
しばし重ねた唇を離し、

「ちゃんと学校に行ったら……今夜も泊まってあげる」

いたずらっぽく微笑む美琴に、当麻が顔を赤くする。

身体が少しずつ回復していくなか、厳しいリハビリのスケジュールの隙間を縫う様に結ばれたのが一年前。
それからというもの、上条当麻はすっかり主導権を奪われっぱなしだった。

「んふ。さ、行きましょ」

美琴はすっかり女らしくなった顔に艶やかな笑みを浮かべ、当麻を誘う。
当麻は手をひかれる様に、玄関へ向かい、歩く。
美琴と付き合ってから、背中を撃たれ、またこうして学校に行ける様になるまでの二年を思いながら。
259 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage saga]:2011/04/09(土) 03:10:34.25 ID:5LsAsVgSO
ふと。
声弾ませて先を行く、肩まで伸びたセミロングの少女が、
どこか遠くに行ってしまいそうな気がして、杖を突くペースを上げた。


玄関先で別れ、それぞれの学校へ向かう。
曲がり角まで杖を突き突き歩いて、何気なく振り向く。
寮の玄関先で、まだそこに居た美琴が手を振った。
少し気恥ずかしい思いをしながら、手を振り返す。
ニヤつく頬を抑える方法を試行錯誤しながら、上条当麻は登校していった。
260 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/04/09(土) 03:18:48.63 ID:5LsAsVgSO
―――――――――

角を曲がり、当麻が見えなくなって、美琴は振っていた手を下ろした。

それを見ていたかの様に――いや、実際に見ていたのだろう――黒いリムジンが、
音も無く寮の玄関に横付けされる。

降りてきた運転手が手で開くドアの中に、美琴は当たり前の様に吸い込まれた。
261 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/09(土) 03:19:38.63 ID:p/4iNR2DO
美琴もマンネリだな
他のキャラがみたい
262 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage saga]:2011/04/09(土) 03:29:11.92 ID:RJFEUD60o
上条さんの治療がうまく行きつつあるのに、まだロリコンジジイとの関係は続いているのか……
263 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage]:2011/04/09(土) 03:31:25.04 ID:5LsAsVgSO
後部座席に向かい合う、革張りのシートに腰を下ろした美琴は、
リムジンが走り出す前に表情を変えていた。

後部座席には、壮年の活力を取り戻した、あの老人。
美琴の瞳は熱く潤み、上気した頬を緩ませて、ちろりと唇を舐める。

もうひとり、先客がいる。

老人の膝の上で、幼子の様に抱き上げられた御坂妹が、悩ましく腰をくねらせていた。
264 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage saga]:2011/04/09(土) 03:46:13.18 ID:5LsAsVgSO
“治療”の為のデータ収集は、半年とかからなかった。
それ以降は融資の為であり、融資の為という言い訳を得た美琴は肉の悦びに耽溺していた。

御坂妹が、それまで週に二度三度と味わい続けて来た快楽の影響を受けなかった筈も無い。

ことが始まって三ヶ月ほど経った頃。
美琴が老人に抱かれている間、御坂妹は老人の秘書と護衛に身体を開いていたのだった。

リムジンの中、これから始まる快楽を思い、自分の順番を待ちながら、
美琴はその頃に思いを飛ばす。
265 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage saga]:2011/04/09(土) 04:04:37.17 ID:5LsAsVgSO
それが発覚した夜、前後から貫かれ喘いでいた御坂妹を、老人は連れて行った。
次の回から、老人の連れはひとり増えた。
美琴も御坂妹も老人に抱かれ、秘書に抱かれ、護衛に抱かれた。
時には二人がかりで、時には三人がかりで。
老人は余興だと笑っていた。
護衛が連れてきた大型犬に犯されすすり泣く美琴に、
御坂妹を後ろから貫きながら、老人はある提案をした。
秘書の回すカメラの前で、二人の少女はそれを受け入れた。
266 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage saga]:2011/04/09(土) 04:16:29.41 ID:5LsAsVgSO
リムジンの後部座席で長く尾を引く声を上げた御坂妹を傍らに横たえ、老人が美琴を呼ぶ。

我に帰った美琴が、はい、おじさま、と応え、すぐに
いえ、先生、と訂正する。

老人が理事長を務める学校が、二人の御坂の学舎となる。
美琴は、当麻と自分の夜を納めた、隠しカメラの記録メディアを老人に渡し、老人の膝の間に跪いた。

美琴の高校生活は、始まったばかりである。


おしまい
267 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage saga]:2011/04/09(土) 04:17:48.86 ID:RJFEUD60o
Oh……
268 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage saga]:2011/04/09(土) 04:23:24.42 ID:5LsAsVgSO
というところで、上条さんルートの終わりでございます。

リムジンに乗って終わりでも良かったかな、と思わないでも無かったり。

刀夜ルートもあるんですが、まあ蛇足っぽいんで別の話にしようかな、と思います。

固法美偉の過去話と、木山春生の過去話、
どっちが良いでしょう。
269 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/04/09(土) 04:26:35.45 ID:7sCIlcWAO
はるみん一択

しかしここまでスレタイの言葉なし
270 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/09(土) 09:34:00.52 ID:p/4iNR2DO
なんでこの手の話に感情移入できないかわかった。心理描写がないからだ
だから鬱になれないんだ
271 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/09(土) 09:50:10.30 ID:/uYB2MJIO
刀夜ルートもすげー気になるけど木山てんてーも捨てがたいな…
まあ>>1の好きなように

>>270
俺もそれは少し思った
272 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/09(土) 11:55:56.09 ID:pSGT7erSO
乙!なんだかんだで楽しめたよ
次も期待してるから頑張ってな
273 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage saga]:2011/04/09(土) 13:52:03.34 ID:RJFEUD60o
そのうちジジイとの関係から抜け出せたと脳内補完しておこう
御坂妹は美琴と上条さんが可愛がる方向で
274 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/09(土) 14:30:11.14 ID:p/4iNR2DO
つか最初の能力かけられて公開辱めの下りがわからん
スキルアウトが能力を解除しないまま捕まって上条さんも怪我でそげぶできないから美琴がおかしくなったって解釈だったんだが
病院で上条さんが動かせる左手で抱きしめたみたいなのもまだ能力が解除されてないって意味じゃなかったのか
275 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage saga]:2011/04/09(土) 15:03:57.97 ID:5LsAsVgSO
>>274
その辺り、刀夜ルートの為の流れだったので、上条さんルートではいくらか伏線が死んでます。
あと、スキルアウトのエロ感覚ブースターは解除されたあと、
美琴が自分で開発して自分にかけたり解除したりしてます。
分かりにくくてゴメンよ。

ところで
うちの周りのレンタルショップ3店舗すべてで
DVD超電磁砲4だけがずっと借りられっぱなしなのはどういうことですの……
はるみん分が足りないですのよ……
276 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2011/04/09(土) 15:16:15.25 ID:8AV+j5QAO
刀夜ルートお願いします。
277 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/09(土) 16:33:24.98 ID:p/4iNR2DO
いい加減に美琴秋田
278 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/09(土) 19:19:52.75 ID:tF/bsbQSO
刀夜ルートが1番見たい
279 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage saga]:2011/04/10(日) 01:02:56.41 ID:pm1vCRvSO
春生分の補給に失敗したので、とりあえず刀夜ルートを書きます
280 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage saga]:2011/04/10(日) 01:23:55.66 ID:hMoZjPKRo
詩菜さんと旅掛さんに刺されて埋められそうだ
281 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/10(日) 01:26:43.78 ID:ix0CGthGo
よし、思いっきりゲスな刀夜さんで頼むぜ
282 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage saga]:2011/04/10(日) 01:51:47.27 ID:pm1vCRvSO
>>210より続き

―――――――――

「よう、美琴」

上条当麻はそう言って、少しやつれた顔に、
以前と変わらない屈託の無い笑顔を浮かべて美琴を迎えた。

「げ、元気そうじゃない」

美琴は、その笑顔だけで胸が詰まる。
自分には、あの事件を境に変わってしまった部分がある。
しかし、上条当麻は変わらないのだろう。
あらゆる人を救おうともがき、救えなかった人を思って涙し、
その度に負傷し入院しては、また誰かの為に戦うのだろう。

自分が変わってしまっても、変わらぬものがあれば、
それを基準に自分自身をアジャストすれば良い。
美琴は、そのつもりでここに来た。
見知らぬ少年たちに身を任せる妄想に酔い自分を慰める日々を捨て、
上条当麻をかけがえの無いものとして生きる為に。
283 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage saga]:2011/04/10(日) 02:02:56.73 ID:pm1vCRvSO
――とはいえ。

「あ、プリン買ってきたんだ」

「お花活けてくるね」

「えっと、ジュースか何か買ってこようか?」

どう切り出したものかと迷い、腰が落ち着かない。

「いいから座れよ、美琴」

そんな内心をあっさり見透かされる。
女心には鈍感な癖に。
苦笑混じりの言葉に促され、ベッドサイドの椅子に腰を下ろす。

「話したいことが有るんじゃないのか?」

「……うん」

椅子につけたお尻の感触が、短パンを履いていないことを自覚させる。

「……そ、その前にさ、怪我とか……どうかな」
284 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage saga]:2011/04/10(日) 02:19:06.57 ID:pm1vCRvSO

「しばらくは動くな、ってさ。背骨の神経が傷付いてないか、検査の結果が出るまでは」

「そうなの?」

「まあ、肋が折れたけど、手足もちゃんと動くし、問題無いと思うけどな」

「……そっか」

椅子から立ち、背中部分を起こしたベッドに腰を乗せる。
身を捩って上半身を当麻と向かい合わせ、手を伸ばしてその胸に触れる。

「……ごめんね」

淡いブルーのパジャマ越しに、包帯の感触がある。
美琴が迂闊に動かなければ、無かったはずの負傷。

「……ごめんね」

顔を俯かせて、もう一度、呟く様に謝る。

「ばか」

そのまま、抱き締められた。
285 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage saga]:2011/04/10(日) 02:24:54.86 ID:pm1vCRvSO

「俺の方こそ謝らなきゃ」

「…………」

「俺、お前を守れなかった」

「それは……」

「それどころか、お前の足を引っ張って……お前はあんな……」

「違う!」

当麻の胸に抱かれたまま、叫ぶ。

「違うの……あれは」

そうして、美琴の告白が始まった。
286 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage saga]:2011/04/10(日) 02:42:10.42 ID:pm1vCRvSO
少年の能力で身体の感度を上げられていたこと。
見知らぬ少年たちに身を任せたのも、
彼らに口で奉仕したのも、
野次馬に見られるのを承知で脚を開いたのも、
もう少しで純潔まで失うところだったのも、
その能力に狂わされ、快感に流された自分のせいであって、
当麻が自分を責める事は無いのだと。

「でも、」

「聞いて当麻……まだあるの」

言葉を挟む当麻を遮り、俯いたまま、告白を続ける。
その事件から昨日まで、はしたなく自慰に耽っていた事まで。

「私、汚れちゃったかな……」
287 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/04/10(日) 02:43:20.88 ID:K73rITAAO
海の家であれだけカッコいいことを言ったのに、息子の彼女に手を出すとか親父ェ……
288 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage saga]:2011/04/10(日) 02:51:42.47 ID:pm1vCRvSO
ようやく顔を上げて、眼を合わせて、訊ねる。

「それでも私、当麻が好きなの。こんな私でも、当麻は好きでいてくれる……?」

我ながら卑怯な訊き方をしている、と美琴は思う。
だが、そこまで思い詰めていたのも事実だった。

当麻は少し悲しそうな表情を微笑みに変えて、美琴に応えた。

ベッドサイドに落ちる二人の影がひとつになる。
軽く重ねた唇を離した当麻が、細い身体を抱き締めたまま囁く。

「美琴、愛してる」

二人の影が再びひとつになる。
今度はそのまま離れなかった。
289 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage saga]:2011/04/10(日) 02:56:26.91 ID:pm1vCRvSO
ここで終わったら上条さんルートだな……

とりあえず今日はここまで
290 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2011/04/10(日) 16:01:53.64 ID:tM1p8bvD0
確かにNTRにはならないな

291 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage saga]:2011/04/10(日) 16:12:34.64 ID:pm1vCRvSO
――――――

静かな病室に、荒い息遣いと微かな水音が響く。
背中を起こしたベッドに仰臥した当麻と、
ベッドサイドに腰掛けたまま、その当麻にすがる様に密着する美琴。
左の手で当麻の頭を抱き寄せ、深く唇を重ねる美琴の右手は、
当麻のパジャマのズボンの下で休み無く動いている。
耳まで赤く染め、飢えた獣が獲物を貪る様なキス。
美琴のスカートの下に差し込まれた当麻の右手も、その動きの激しさで美琴の右手に及ばない。

「んっ、く!」

唇を重ねたまま当麻が呻き、その腰が僅かに痙攣する。
当麻自身が吐き出した熱いものを手のひらに受け止め、
パジャマをずらして剥き出しにしたものに塗り付け、それを潤滑液として淫らに弄ぶ。

濃密な男の匂いと、一度萎えかけてまた硬度を増して行く感触に昂り、
美琴の動きが激しさを増していく―――
292 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage saga]:2011/04/10(日) 18:25:58.99 ID:pm1vCRvSO
ふたりの唇が糸を引いて離れても、美琴の右手はにちゃにちゃと音を立て続ける。

「ごめんね、当麻、わた、私、すごく、エッチになって、るの」

「う、あ、うん」

息も絶え絶えに喘ぐ美琴。
強い刺激と積極的過ぎる行為に、当麻は録な返事も出来ない。

美琴はするりと身を返し、当麻の腰に顔を近づける。
1週間の入院で濃縮された白濁をねばねばと纏わりつかせ、濃厚な男の匂いを放つそれを、
淡いピンクに彩られた愛らしい唇が、躊躇いなくくわえこんだ。

「っあ……!」

手指での愛撫の潤滑液にまぶされた粘液を、丹念に舌で拭っていく。
その快楽に思わず声が出る当麻。
そんな当麻の手を、美琴は自身の脚の間に誘う。
じっとりと濡れそぼった下着に指が触れた瞬間、当麻は二度目を放つ。
それを舌に絡め、口の中のモノもろともに味わう美琴に、当麻は戸惑いを隠せずにいた。
293 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage saga]:2011/04/10(日) 18:44:39.62 ID:pm1vCRvSO
――――――

美琴は酷く興奮していた。
口に含んだ当麻の器官と粘液は、強い匂いと独特の味で美琴を煽る。
自分の行為をはしたないと思いつつ、そうせざるを得ない程の、著しい焦燥感に身を焦がしていた。

あの事件で覚えた、尋常ならざる快感。
感覚を鋭敏にする方法を自分で編み出してまで耽溺した1週間。
その為に必要な“能力の使用”を、上条当麻は無意識に無効化してしまう。

恋人に触れて興奮しないものなど居ない。
恋人に愛されて昂らないものなど居ない。

当麻に触れることで今までに無い昂揚を得ながら、
当麻に触れられることで今までに経験した快楽を得られない。

拷問の様な二律背反に震えながら、口の中の粘液を飲み下したとき、
病室のドアがノックされた。
294 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2011/04/11(月) 02:19:43.75 ID:L7BtHGGZo
これで上条さんの手首掴んで触れられないようにして騎乗位をすればVIPの時の最初のネタに近くなるな
295 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/11(月) 02:21:19.62 ID:EirOLXH0o
上条さん手袋すればよくね?
296 :七氏 [age]:2011/04/13(水) 21:48:21.12 ID:GvYvMTOd0
まだー?
297 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/14(木) 06:52:29.04 ID:BSqZzRNSO
続きはやく
298 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage saga]:2011/04/14(木) 23:39:38.16 ID:j22fzszD0
まder?
299 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/04/15(金) 12:33:45.74 ID:XSlQJluAO
この二人に関してはこのままラブラブちゅっちゅで良いような気も
上条さんがみるみる痩せそうなことだけを除けば

美琴の鬱はそろそろ食傷気味だが、俺ははるみんの鬱エロが来るまで待ち続けるぞー
300 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/15(金) 13:15:30.04 ID:Y8JMzZpXo
数年後設定で不倫物にしてもドロドロ鬱々な感じにできるかもと某スレを見てて思った
上イン夫婦←美琴 みたいな
301 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/15(金) 14:12:35.57 ID:oQSjDRzIO
早く原作15巻まで読み終えてアイテムの鬱エロを書いてくれ
302 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/15(金) 17:02:00.05 ID:+FOLz8wfo
アイテム鬱エロと聞いて全裸待機
出来れば新約まで読んで黒夜絹旗一方の鬱エロとかも期待したいんだが
303 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/16(土) 06:56:08.74 ID:COKZo0ASO
わがままなやつばっかりだな
304 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/16(土) 10:52:18.71 ID:dQzq8CZIO
刀夜さん思いっきり鬼畜な感じにしてほしい
美鈴と不倫関係だったり当麻との行為を隠し撮りして脅しさらに自分との行為もビデオに撮って脅したりetc…
まあ周りがなんと言おうと俺は美琴鬱エロ大好きなので期待しとります
305 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage saga]:2011/04/17(日) 21:04:30.44 ID:flSTJ8+SO
お待たせしました
アニメ超電磁砲通して見たらはるみんかわいいよはるみん

では続けます
306 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage saga]:2011/04/17(日) 21:26:28.17 ID:flSTJ8+SO

「検温ですよ〜」

どこかぼんやりした口調の看護師が部屋に入って来るまでの僅かな時間で、
“お見舞いに来ただけですが何か?”という体裁を繕えたのは、
美琴にとってもかなりの緊張感だった。
かつて虚空爆破事件で、爆発しそうなぬいぐるみを目前に、
超電磁砲を撃とうとしてコインを落とした時に匹敵するスリル。

もっとも。
タオルケットに隠れた当麻の下半身は一部剥き出しのままだったし、
美琴のスカートの下の濡れた下着は当麻にずらされたままだった。
二人共に顔は赤く、息は微妙に上がっていて、
何よりここのエアコンに男女の匂いを瞬時に消せるほどの能力はない。

「気持ちは解るけど、ほどほどにね?」

にやりと笑う看護師の言葉に逐われる様に、

「あ、あた、私、トイレ行ってくる!」

美琴は病室から逃げ出した。
307 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage saga]:2011/04/17(日) 22:05:51.27 ID:flSTJ8+SO
隔靴掻痒、という言葉がある。
靴を隔てて痒い所を掻く様に、思う様に行かずもどかしいさまを指す。

美琴にとって、当麻との行為が正にそれだった。
恋人に触れ、今までに無く燃え上がった身体は、不充分な刺激に焦らされ続け、
看護師から逃げて病室から出たところで不満を訴え始めた。

幻想殺しでキャンセルされ続けた、快楽増幅が、ここぞとばかりに解放される。

「……っ、あ」

廊下で身を抱き締めるように立ち竦みそうになる。
中途半端にずらされたままの下着の股布が、早足で歩く美琴の下半身を不規則に舐める。
ショーツから溢れた尻肉は、スカートの裏地にくすぐられて体温を上げ、
当麻の不慣れな愛撫でずれたブラの内側に擦られる度に、慎ましい乳房が存在を主張する。

病室を出る言い訳でしかなかったトイレに、弾む息を抑えながら、美琴は急ぎ歩き続ける。
308 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage saga]:2011/04/17(日) 22:36:36.56 ID:flSTJ8+SO
入院患者の居る病院のフロアはどの階も基本的に同じ造りになっている。
ただ一つの違いを除いて。

美琴はトイレの表示の前で立ち竦む。
この病院は男女の入院患者をフロア毎に分けていた。
当麻の病院のある階は男性患者のフロアであり、

「女性用トイレが……無い……?」

女性用トイレは一つ上か下のフロアになる。

「ど……どうしよう」

エレベーターも階段も、さほど遠くは無い。
普段ならば。

「っ……!」

内腿をひと雫の蜜が伝い落ちる刺激が、ただそれだけで少女の身体を痙攣させる。
その快楽が更に美琴自身を潤わせ、新たな刺激が脚の内側を撫で下ろす。
赦されるものなら、今ここで思うさま自慰に耽りたいほどの肉欲が身を焦がしている。

床に落ちた小さな水滴を見詰めて唇を噛んで暫し。
美琴は男性用トイレに駆け込んだ。
309 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage saga]:2011/04/17(日) 23:43:35.03 ID:flSTJ8+SO
病院のトイレは広めに作られている。
車椅子や松葉杖の患者を想定しているためだ。
脚の悪い患者の為に身を支えるフレームの付いた小便器が並ぶ先。
個室はいちばん奥にある。

「んっ……は、はっ……」

利用者の居ないトイレを、喘ぎながら行く。
居なくて良かった、と美琴は思う。
外聞や羞恥ゆえではない。
用を足す為に性器を露出した男性を前にして、正気を保つ自信が無い。

個室の、車椅子に対応した幅広のスライドドアに右手をかける。
濡れた脚とずれた下着を隠そうとスカートを押さえた左手は、やや開いた脚の間を前後している。
夏服のスカートは薄く、しかし生地はプリーツを保つ為にやや硬い。
その布をくしゃくしゃにしながら得られる感覚は、当麻の愛撫よりも強く、
しかし、求めるレベルに届かない。

美琴がよろめきながら個室に入り、ドアクローザーの働きでスライドドアが勝手に閉じる。

施錠する音はしなかった。

焦る様な衣擦れの音がしても、泥濘をかき混ぜる音がし始めても、啜り泣く様な息遣いが洩れ始めても。

見舞客とおぼしき男性がひとり、トイレに足を踏み入れても、
スライドドアの鍵は開いたままだった。
310 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/18(月) 00:06:12.18 ID:RdO9ho+bo
上条さんに抱かれに来たのに他の男に抱かれるなんて嫌だぜ……
311 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage saga]:2011/04/18(月) 00:08:30.60 ID:I4/NCWASO
─────────

個室に入ると、スライドドアが閉じるのを待たず、スカートの中に両手を入れた。
ショーツを膝下まで下ろし、蓋の無い便座に倒れ込む様に腰を下ろす。
水のタンクに背を預け、柔軟体操の様に大きく開いた脚の間に右手を伸ばす。
当麻の精液でベタついた指を、その残滓を粘膜に擦り込む様に動かす。

「っあ、っ……!」

思わず声が出て、制服のベストを胸上までたくしあげ、声を堪える為に噛み締める。
シャツの胸元から差し込んだ左手でブラをずらしながら、
ようやく鍵を閉め忘れたのに気がついた。

閉めないと。
鍵を閉めないと。
誰か入って来ちゃう。

思いながらも、手は止まらない。
こんな、はしたないところを見られてしまう。
そんな危機感に煽られて、美琴の動きが逆に激しさを増す。

個室の壁越しに音が聞こえたのは、その時だった。
312 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage saga]:2011/04/18(月) 04:13:14.40 ID:I4/NCWASO
どきりとした。
息を詰め、手の動きを止めた。

薄い壁越しに、音が聞こえる。
足音が近づいて来て立ち止まり、ズボンのファスナーが開く音。
液体が流れる音。

自分がはしたない悪戯に耽るその隣、壁一枚向こうに、男性が居る。
何も知らずに、男根を露出させている。

不意の中断も、美琴の熱を冷ましはしない。
妄想じみた状況把握は、却って身を火照らせた。

両足首を戒める様に絡み付くショーツから靴を脱いだ右の足を抜き、左脚を持ち上げる。
膝裏に左手をあてがい、抱く様にした脚の先で、濡れて重くなった下着が揺れる。
ゆっくりと右手が動く。
荒い吐息が、壁の向こうに聴こえてしまわないだろうかと鼓動が速くなる。
浅く座り、前に突き出す様に開いた処女の部分に、ゆっくりと指先を沈めていく。
掌で小さな肉芽を弄び、指先は入り口を出入りする。

鍵を閉め忘れたスライドドア。
今、音を立てたら、この男性は入ってくるかも知れない。
そうなれば、言い訳の効かない恥態を見られてしまう。

壁の向こうの音が途絶え、ややあってファスナーを上げる音がした。

必死に声を抑え、息を詰め、しかし、危機感と裏腹に身を焼く淫猥な期待感に、
にちゃにちゃと淫らな音が音量とリズムを上げて行く。
313 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage saga]:2011/04/18(月) 04:26:44.73 ID:I4/NCWASO
足音が遠ざかる。

微かに沸き上がる残念さを、早く出て行って、という心の声で塗り潰す。

その時、滑った指先が、内側の敏感な部分を擦った。

「んうっ!」

不意に出た声。
遠ざかる足音が止まり、──引き返して来る。

眉を詰め、息を潜めても、勝手に動く右手は止まらない。
もう、自分がどうしたいのかさえ解らず、ただドアを見つめ、じわじわと昇り詰めて行く。

「なあ、大丈夫かね?」

ドアの向こうから声が聴こえた。
答えられない。ここは男性用トイレだし、今、口を開いても、
出るのは普通の声ではなく喘ぎ声の類いだろう。

しかし、問いかけに応える様に、淫らな水音と熱い吐息がペースを上げる。
314 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage saga]:2011/04/18(月) 04:33:30.94 ID:I4/NCWASO
開けて。
開けないで。
どこかへ行って。
入って来て。
私を見て。
何も見ないで。

「何か問題か?助けは居るか?」

理性の焦りと淫らな期待が相反し、ただ右手だけが止まらない。

「開けるよ、良いね?」

最終通告に応える余裕は無く、
今まで必死に自戒し自粛してきた深みに指が入ったとき、
ドアは遂に開かれた。
315 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage saga]:2011/04/18(月) 04:35:29.30 ID:I4/NCWASO
今日はこのへんで。

>>310
そうですか、その展開は嫌ですか。
ふ、ふふ、ふふふふふ……
316 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/04/18(月) 17:02:08.74 ID:9JL1TD3u0
うわぁぁぁぁーーー
317 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/19(火) 16:26:49.77 ID:ZNxLTsyuo
>あんな事の後でもまだ当麻を想っていると自覚し。
>あんな事の後でもまだ当麻が想ってくれていると知った。
>それだけで、獣の衝動を抑えられた。

という一文はまだ生きているのだろうか
318 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage saga]:2011/04/19(火) 16:49:29.21 ID:5xKFYmQSO
>>317
その辺も織り込んで書いて行きましょうかね
319 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage saga]:2011/04/19(火) 17:15:45.99 ID:5xKFYmQSO
─────────
──────

「ただいま!」

「おお、お帰り。ずいぶん遅かったじゃ……って、ええ!?」

私が病室に戻ると、当麻は目を白黒させて驚いた。

「親父!?」

「やあ、元気そうじゃないか?」

私の後ろから入って来た人が、軽く手を挙げて挨拶する。
当麻の父親、上条刀夜。
「あんなこと」の後に飛び出した恋人が、自分の父親を連れて帰ってきたら、それは驚くだろう。

「いやいや、仕事で近くに来たものだから、ついでに見舞いをと思ったんだがね。
 病院の中で迷ってね、偶然彼女に会ったから、案内して貰ったんだよ」

「そ、そうなのか……それにしても美琴、ずいぶん時間がかかっ……」

そこまで言って、私が出ていった理由と、その前の「あんなこと」を思い出したらしい。
耳まで赤くして私から目を逸らす。

だから気づかない。
私の歩き方が、少しぎこちない事に。
私の笑顔が、少し強張っている事に。

「あ、ええと、あれ?そういえば親父、美琴を知ってたっけ?」

「ん?大覇星祭だったか?あの時に会ったじゃないか」

「ああ、……そうだっけ?」

「なんだ、ボケる歳じゃないだろ?いやそれにしてもだ。
 そこの美琴ちゃんと付き合ってるらしいじゃないか。美琴ちゃんに聞いたぞ。
 どこまで行ったんだ?ん?」

仲の良さそうな父子の会話。
息子に向けた刀夜さんの笑顔は、掛け値無しに明るかった。

さっきまで私に向けていたものと違って。
320 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage saga]:2011/04/19(火) 17:39:23.59 ID:5xKFYmQSO
何を、間違えたのだろう。

ここにお見舞いに来て、キスをして。
その時まで、私はもう獣じみた肉欲からは解放されたと思っていた。

当麻の幻想殺しが無ければ、あの右手で快感を減らされ焦らされなければ。
いや、それがあったとしても、あのまま当麻と結ばれていたなら、
私は事件以前の私に戻れていたかもしれない。

でも、もう遅い。

この病室を出たとき、あれほど身体を火照らせていた私が、
今こうして平静でいられる理由を、当麻は知らない。
自分の指で処女を破ってしまいかねないほど昂っていた身体を、どうやって鎮めたのかも。

あのトイレで私が脱いだ下着は、今、刀夜さんのポケットの中にある。

平和な光景。
刀夜さんが私をネタに当麻をからかい、真っ赤になった当麻が喚く。
当麻と私がどこまでいったのか、なんて。

刀夜さんは知ってるくせに。

壁に背をつけて立ったまま、さりげなく足を交差させる。
腰の痛みと、まだ何か入っているような違和感で椅子に座れずにいる私の脚の内側を、
私の中から溢れた刀夜さんのが伝って降りて行く。

いったい、どこで何を間違えたのだろう。
321 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/04/19(火) 17:41:31.03 ID:nAxZMzMAO
恐妻家なのに息子の恋人に手を出すとか刀夜さんマジ冒険者
死んだな
322 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/19(火) 20:29:53.22 ID:Z/6uSZxPo
このSSのキャラは話の都合に併せてまるで原作と別人だから大丈夫だろ
323 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/19(火) 21:06:38.97 ID:1luI96lQo
小出しにするんなら書き溜めてから投下してほしい
いつも中途半端なとこで切られるからいまいち盛り上がらない
324 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/19(火) 23:35:05.12 ID:4npFrx7SO
刀夜さんパないっすww
325 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/04/20(水) 00:24:50.17 ID:iwwaTxmAO
最後にはハッピーエンドになるからこそ鬱展開も輝くってものだよねチラッチラッ
326 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/20(水) 10:02:15.48 ID:23MLoh4IO
さすがこの親なくして上条属性は語れないな
ところで処女喪失のシーンはやらないの?回想でいいからそこはあっさり流さないでやってほしいっす
327 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2011/04/20(水) 23:16:43.93 ID:HcFc/Fxyo
常盤台ルートってどんなだったんだろう
黒子あたりに双頭ディルドで初めてを奪われるとか?
328 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage saga]:2011/04/21(木) 00:52:38.20 ID:RQqLof5SO
>>323
すまんのう
書き溜めると終わらないんだよ……

>>325
微妙に胃が痛いハッピーエンドでも良い?

>>326
じゃやりますかね

>>327
寧ろ黒子を襲う感じで
329 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage saga]:2011/04/21(木) 01:03:17.58 ID:RQqLof5SO

「わ、私、そろそろ帰るわね」

無理やり笑って、当麻に告げる。
恋人を騙している罪悪感と、恋人の父親に処女を捧げてしまった背徳感が、私の笑顔の邪魔をする。

「え?あ、ああ、うん、またな」

当麻は気恥ずかしいのか、赤面したまま、ろくに目を合わせてくれない。
それが少し寂しくて──

「ああ、それなら、私が送っていこう。将来、家族になるかも知れない子なんだからね」

「ちょっ……!親父!」

ははは、と快活に笑う刀夜さんと、彼に食ってかかる当麻。
どうしてあんな風に笑えるんだろう。

あんな事の後なのに──
330 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage saga]:2011/04/21(木) 01:19:41.89 ID:RQqLof5SO
─────────

トイレの個室のスライドドアが開かれても、私の右手は止まらなかった。
入って来た人が刀夜さんだという事に気づいたのは、
彼の視線の先で、濡れたそこを拡げて見せた時。
彼が、私が閉め忘れた鍵をかけた時だった。

「お……おじさん……?当麻の……」

あの時の私の状態から言って、入って来たのがどんな人だろうと、
その人に抱かれていただろうと思う。
それでも、恋人の父親、当麻のお父さんにこんな姿を見せたくない、
そう思えるだけの理性が残っていたのは、良かったのか悪かったのか。
331 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/21(木) 01:41:20.52 ID:Vfu5LjwOo
>>328
じゃあせめて投下終了って一言書いてくd
332 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage saga]:2011/04/21(木) 01:54:30.79 ID:RQqLof5SO
>>331
了解────

今日はまだちょっと書くよ
333 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage saga]:2011/04/21(木) 02:07:45.73 ID:RQqLof5SO
当麻と付き合っていること。
事件のこと。
身体のこと。
病室でのこと。
全て話した。

それでも───

「や、やめ、お願い、お願いします、おじさ、ん」

「──どうしてだい美琴ちゃん。美琴ちゃんの身体はこんなに悦んでいるのに」

刀夜さんは優しく、でも容赦無く。

「だ、だって、わた、私、まだ、処女、なの、に」

「そうか、初めてだったんだね。でも」

───もう、遅いよね。
334 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage saga]:2011/04/21(木) 02:37:17.35 ID:RQqLof5SO

「可哀想に。辛かったね」

今、楽にしてあげるからね。
そう言って、刀夜さんは私の中に入って来た。

腰の内側で、使ったことの無い筋肉が軋んでいた。
熱いものがお腹の中を掻き回す異物感が凄かった。
痛みは、話に聞いていたほどではなかった。

「ほら美琴ちゃん、腰が動いてるよ」

ただ、思っていた以上に気持ち良かった。

「やだ、やめ、や、やあ、いや、や、あ、あ───」

刀夜さんが動く度に、私の声にスタッカートが入る。
いや、と、やめて、だけを繰り返した。
頭の中が白くなって行って、それだけしか言葉が浮かばなかった。
なんだか哀しくて、ぽろぽろと涙が溢れて、
とても気持ち良くて、刀夜さんのをきゅうきゅう締め付けた。

大声を上げれば届く距離に居る当麻の事を思って、相手がそのお父さんだと思って、
でも、罪悪感と背徳感は私を熱くさせて。

いつの間にか、刀夜さんの舌に夢中で吸い付いて、夢中で腰を動かして。
お腹の奥にとても熱いものを感じたとき、私の頭の中は真っ白に飛んでしまった。

「……おじ、さん」

息が荒いまま私がそう呼ぶと、彼は私の唾液にまみれた唇をにっこりと笑みにして、

「名前で呼んでくれるかな、美琴ちゃん」

そう返した。
それは、どこか服従の儀式の様に感じられたけれど、

「はい……刀夜さん」

私はそう答えてしまっていた。
あれほど身を焦がしたセックスへの欲望は満たされていて、

(当麻、ごめん)

私は心の中で当麻に詫びながら、刀夜さんに唇をねだった。
335 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage saga]:2011/04/21(木) 02:38:23.98 ID:RQqLof5SO
今日はここまで。
336 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/04/21(木) 02:44:31.33 ID:FDPTu9dAO
この親父は海外出張のたびに児童買春とかしてそうだな
337 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/21(木) 12:21:24.50 ID:V+O0NY3IO
>>336
所構わずフラグ立てる親父だし売春なんかいちいちしないっしょ
美琴とのトイレの出来事だって他に何回も同じようなこと起きててその度においしい思いしてそうだし
338 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/21(木) 18:22:30.62 ID:YV7bUiSDO
寝取られってジャンルは最終的にどうなれば成立するんだ?この場合は上条さんが認識すればいいの?
個人的には既婚男性板とかにあった最終的に復讐までいかないとスッキリしないな
339 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/04/21(木) 20:05:52.05 ID:OYhCTd2Mo
父ちゃんェ・・・
このペースで種付けしてたら世界中に上条の兄弟姉妹がゴクリ
340 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/21(木) 21:18:48.74 ID:Vfu5LjwOo
>>338
復讐ってか制裁じゃないのか?
美琴の事情や体の状況知ってて手出したんだから「誘われて」とか「同意の上で」とは言えないな
詩菜さんと旅掛さんにボコボコにされるくらいあってもいいんじゃねーの?
341 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/04/21(木) 21:21:01.01 ID:FDPTu9dAO
詩菜さんと御坂夫妻に刺されて埋められても文句は言えまい

そして上条さんは御坂家の娘婿へと
342 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage saga]:2011/04/22(金) 03:37:53.23 ID:yrXRLFzSO
─────────
──────

「……良かったんですか。こんなに早く帰って」

病院の廊下を歩きながら、美琴は一歩先を行くワイシャツの背中に声をかける。

「なに、また明日も来るからね。営業って仕事はね、やりようによって時間は作れるものなんだよ」

肩越しに美琴を振り向いた上条刀夜は、そう言って笑った。
すれ違いざまに刀夜と挨拶を交わした看護師が頬を染めるのを見て、美琴は確信する。

こいつ、間違いなく当麻の父親だわ……!

何より、あんな事をされた怒りはあるが、憎悪の感情が湧かない自分自身に不思議を感じている。
考えてみれば、あの状態の自分を鎮める確実な法であったのは間違いない。
とはいえ、

「これは無いわよね……」

下着を取り上げられたままの美琴は、しきりにスカートの裾を気にしながら歩いている。
普段は短パンまで履いているが故に、下半身を直に撫でるスカートの裏地や、
空気に晒されている感覚が、過剰なまでに羞恥心を煽る。
それでも以前の様な火照りを感じないのは、刀夜との行為で発散されたおかげだろうか。
343 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/22(金) 03:39:22.49 ID:tOmrkhsdo
刀夜さんは美琴が漏電して感電死でいいよ
344 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage saga]:2011/04/22(金) 03:46:18.92 ID:yrXRLFzSO
考え込むと刀夜よりになって行く思考を振り払うように、首を振る。

「──どこへ行くんだい?エレベーターはここだよ?」

「ふえ?は、はい!」

両手でスカートの前後を抑えながら、小走りに駆け戻る。
廊下を行く病院スタッフや患者の微かな笑いに赤面しながら、
美琴はタイミング良くやって来たエレベーターに飛び込んだ。
345 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage saga]:2011/04/22(金) 04:04:04.90 ID:yrXRLFzSO
エレベーターの中は、二人きりだった。

「……これから、どうするんですか」

スカートの裾を握りしめ、美琴が訊ねる。

「僕の方は人と会う約束が合ってね。ここのロビーでお別れかな」

「……へ?」

その言葉に、美琴は思わぬショックを受けた。

正確には。
これからどこかに連れて行かれ抱かれるものだと思い込み、
それを受け入れていた自分自身に気づいて、ショックを受けた。

自身の欲求に翻弄されていたあの時ならいざ知らず、
今の美琴ならば刀夜を拒むだけの能力も意思もある──はずなのに。

「一階の売店になら、代えの下着もあるだろうし、とりあえずここのロビーで……おっと」

言葉を遮るようにエレベーターが一階に到着し、ドアが開く。
美琴は自分の感情を理解出来ぬまま、刀夜に続いてエレベーターを出た。
346 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage saga]:2011/04/22(金) 04:20:25.50 ID:yrXRLFzSO
ロビーに出て、言葉を失っている美琴を隣に、刀夜は携帯電話を取り出し、どこかに掛け始めた。
呼び出し中、美琴に向けて、ちょっと待っててね、と唇の動きで告げて、ウインク。

「──あ、碧美ちゃん?刀夜だよ。──うん、今時間が空いてね。
 ───ああ、美偉ちゃんも居るのかい?そりゃ丁度良いね。
 ──ああ、じゃあ今から行くよ。──はは、そりゃ今夜が楽しみだ。じゃあ、後で」

通話を切った携帯電話を、ポケットにしまう刀夜。

「ま、そんな訳で。ああ、連絡先を渡しておくよ。何かあったら電話して。
 それじゃ、またね。気をつけて帰るんだよ」

名刺一枚残して、刀夜は足早に病院を後にする。

それを呆然と見送った美琴は、

「……ふっ……ざけんじゃないわよ!」

叫んで名刺を床に叩き付けた。
刀夜の態度に対して沸き上がった、怒りに似た感情が、嫉妬に近いものだという自覚を誤魔化す様に。
347 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage saga]:2011/04/22(金) 04:27:48.12 ID:yrXRLFzSO
今日はこれだけ。

いやあ、刀夜さんが良い感じに嫌われてて良い流れw
フラグ体質+幸運属性+出張の多い仕事ならこうでなくては、
という女の敵な刀夜さんです。
348 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [saga]:2011/04/22(金) 04:34:02.69 ID:D9WR5TC7o
強姦すらフラグに変えるとか親父パネェ
349 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage saga]:2011/04/22(金) 04:43:01.54 ID:D9WR5TC7o
上げてしまった、すまない
350 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/22(金) 09:12:22.91 ID:7+JhPR+IO
上条さんもやりようによってはこう化ける可能性もあるわけか…
というか固法先輩にまで手を出してるとか黒妻さんに半殺しってレベルじゃすまねーぞw
351 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/04/22(金) 13:02:26.01 ID:supAalVuo
ブツ切れなせいか、いまいち喪失感とかドロドロした感情が見えなくて
ビッチがヤリチンに出会っただけになってきたような

> 当麻に触れることで今までに無い昂揚を得ながら、
> 当麻に触れられることで今までに経験した快楽を得られない。
>
> 拷問の様な二律背反に震えながら、

この辺りが最盛期かもしらん
352 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/22(金) 13:13:16.76 ID:ilCCaG2eo
最盛期はVIPのそこそこ投下速度があった時くらいじゃね?
353 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/22(金) 13:24:59.50 ID:tOmrkhsdo
もうほんと別物だな
354 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/04/22(金) 13:38:21.06 ID:IGwFpaTAO
個人的に一番面白かったのはVIPでの粥琴+後日談だな
あれで最後に救われるなら鬱もイケるのだということに気づいた
355 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [sage]:2011/04/22(金) 16:11:56.57 ID:KGfpKh0Ko
もう美琴飽きた
356 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/22(金) 16:45:25.28 ID:acheputDO
なんか毎回中途半端で盛り上がりにかけるな
357 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/23(土) 02:34:22.84 ID:UbAvNgVIO
これって刀夜さんが学園都市中にいる女性にフラグを立てまくってヤリまくる話じゃないの?
358 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/30(土) 07:00:16.13 ID:Uy+g084SO
まだなん?
359 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/03(火) 22:05:40.42 ID:t+h5rtuIO
おいどうした早くしてくれ
360 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) :2011/05/06(金) 22:56:29.10 ID:I+OJJegk0
>>1
今日、喋るより〜と一緒にここ見てNTRに目覚めた!
最高っす!
できればエロシーンをもうちょっと長めに入れてくれると嬉しいです
361 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/07(土) 01:30:45.59 ID:kFSTHNiDO
クズ条刀夜さんパねぇ…
362 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/13(金) 00:12:26.53 ID:bMbfLqdXo
>>354
詳しく
363 :鬱書 ◆lR7XigGLms [sage saga]:2011/05/14(土) 21:16:59.70 ID:Rlw1DYHSO
すいません、ちょっと体調崩してました
なんかgdgdなんでまた新しく書きます

>>360
了解です

>>362
美琴「喋らなくて良い、探らせて」
でググったら出て来るやつだと思います
1000近く行ったスレなんで長いですが
364 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/14(土) 22:01:24.43 ID:Q9k/pA4IO
刀夜さんはもう書かないん?
365 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2011/05/14(土) 22:19:16.56 ID:HQeXgx+Po
ちゃんと刀夜さんの誘惑を振り切って後日改めてちゃんと上条さんに抱かれたと脳内変換しておこう
膜は自分で破ってしまったってことで
366 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/16(月) 10:59:09.96 ID:z8unWBKlo
喋らなくていい〜の奴と上条「俺実はNTR属性なんだ〜の乗っ取りは>>1が書いたんだっけ?
367 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/05/21(土) 10:19:22.83 ID:UyEcy3KU0
続きも書いてほしい
368 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/23(月) 21:26:24.73 ID:dhZE9crz0
まさにヤリ逃げ。
369 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/23(木) 17:18:06.25 ID:7y0wVvsIO
一ヶ月過ぎたぞ
まだか…?
370 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) :2011/06/23(木) 23:16:49.30 ID:maob1p4j0
書きダメしていると信じたい
371 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/26(日) 14:42:48.37 ID:SeNTWLAto
まだかなまだかな
372 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/27(月) 19:24:52.83 ID:tgyYkk8SO
上琴厨が駄々こねるから嫌気がさしたんじゃね
373 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/27(月) 19:33:02.39 ID:XipvUUtuo
それ以前の問題だろ
374 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) :2011/07/11(月) 22:54:02.15 ID:HK4gQ/k50
1はやくきてくれーーー!!!!
375 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/07/14(木) 18:51:42.27 ID:+JFaVz+Xo
まだなのね
まあ気長に待つよ
376 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/07/21(木) 10:59:42.04 ID:xBf/cIm70
上琴は嫌いだけど面白い。
377 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/21(木) 23:42:23.01 ID:dv0z0pS20
美琴のNTRは燃えるなあ。ここ落ちちゃったら俺も流行の電磁通行のNTR物でも書いてみたい。
378 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/21(木) 23:45:40.54 ID:7TuUzNx5o
>>376
むしろここに上琴好きがいるのか?ww
つかもう二ヶ月か…そろそろ来ないと落とされるぞ
379 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) :2011/07/23(土) 21:56:50.05 ID:5CG2vZYF0
>>377
何それくわしく教えて
380 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) :2011/08/13(土) 22:22:05.97 ID:pCwUUL1n0
おれは、
381 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/13(土) 22:58:06.90 ID:SFL/ilEDO
あの夏の日を、
382 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/08/14(日) 10:00:57.82 ID:EKGW0IQOo
食べた
383 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/02(金) 01:42:26.18 ID:UXzg0ygm0
そして吐いた
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
137.72 KB   
VIP Service SS速報VIP 専用ブラウザ 検索 Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)