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上条「教育実習?」3週目 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 : ◆sk/InHcLP. :2011/12/22(木) 02:26:39.06 ID:BCH8iQ9E0
前々スレ 上条「教育実習?」
http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1300/13007/1300799388.html

前スレ 上条「教育実習?」2週目
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1307024820/

注意

・多少キャラが崩壊する可能性があります。
・遅筆かつ拙いことだらけです。
・能力に対して独自解釈、不可解な点がでてくる可能性があります。
>>1は文系です。物理法則がアレな可能性大です。

という訳で、不審な点があれば遠慮なく指摘していただければと思います。


>>2で主な登場人物の紹介、>>3でクラスマッチ関係紹介
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ライナー「何で俺だけ・・・」 @ 2025/07/28(月) 23:19:56.58 ID:euCXqZsgO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1753712396/

ワイ184cm95kgと嫁168cm50kg、某ファミレスへ入店→ @ 2025/07/28(月) 22:22:36.42 ID:7E/br4lG0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1753708955/

【グラブル】ガイゼンボーガ「吾輩の、騎空団の一員としての日常」 @ 2025/07/28(月) 19:56:02.26 ID:1M+emLR40
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1753700161/

パンティ「ガーターベルト大丈夫かー」ストッキング「血が止まらないわー」 @ 2025/07/26(土) 02:27:49.65 ID:OmgbeFOdO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1753464469/

うんち @ 2025/07/25(金) 23:18:36.55 ID:tsEvWZe2o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1753453115/

天龍「イキスギィ!イクイク!ンアーッ!枕がデカすぎる!」加賀「やめなさい」 @ 2025/07/25(金) 19:40:58.85 ID:LGalAgLLo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aaorz/1753440058/

(安価&コンマ)コードギアス 薄明の者 @ 2025/07/23(水) 22:31:03.79 ID:7O97aVFy0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1753277463/

ご褒美にはチョコレート @ 2025/07/23(水) 21:57:52.36 ID:DdkKPHpQ0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1753275471/

2 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/12/22(木) 02:28:34.71 ID:BCH8iQ9E0

〜教育実習生〜


一方通行……2-1担任、文理数学担当。ベクトルをこよなく愛する理系人間。姫神スルーに定評がある。

垣根帝督……2-2担任、文系漢文、理系化学担当。そのカリスマ性と丁寧な授業が人気。

御坂美琴……2-3担任、文理英語担当。上条たちのクラス担任。勉強も恋愛も頑張り屋さん。

麦野沈利……2-4担任、文系日本史、理系物理担当。キレると暴走気味。備品破壊の常習犯。

食蜂操祈……2-5担任、文系古文担当。超乙女にしてこのスレにおける天使。策略家だが性格は純粋。

結標淡希……2-6担任、文系生物、なぜか倫理も担当。周りのキャラが強くて目立たない可哀想な人。

削板軍覇……2-7担任、文理体育担当。愛と根性のヲトコ。もう二度と負けたくはないと日夜特訓中。



〜生徒たち〜


上条当麻……いつもより多少不幸で原作よりアホの子。ボケもツッコミも務めるオールラウンダー。

土御門元春…義妹ラブだが本編には特に影響なし。ボケが乱立する学校内で珍しいツッコミ役だが時々投げやりに。

青髪ピアス…いつも通りの変態ぶり。実習生のことを一番楽しみにしていた。お気に入りはむぎのん。

浜面仕上……転校(させられた)生。大事なツッコミ要員として登場。このスレにおける爆発要員である。

吹寄制理……真面目。かなり真面目。カオスなクラスを力でまとめる苦労人。何らかの能力者(設定)らしい。

姫神秋沙……このスレでは大活躍。…のはずが。いつも通りの流れに。特に。一方通行のスルーが。半端じゃない。

雲川芹亜……ちょっと登場。3年生らしいがクラスは不明。上条当麻と削板軍覇がお気に入りらしい。


〜そのほかの方〜

天音深波……食蜂操祈の第一の部下。主人と同じ人を好きになり、その思いを主人に伝える。想い人へはまだというか、気づかれなかった。
3 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/12/22(木) 02:59:54.95 ID:BCH8iQ9E0
〜クラスマッチ〜

○基本ルール
・日程は金曜日から日曜日までの3日間。夏休み最初の3日間とする。
・実習生・担任教師は各クラスのメンバーとして参加することとする。
・能力は解禁。ただし、レベルや能力の差異が競技に著しく影響する場合はルールを付け加えることもある。
・※ただし上条当麻を除く。

○特別ルール
・『外部枠』を3つ設ける。要するに助っ人。この枠を使用するかしないかは各クラスに任せる。
・基本的には誰が参加してもいいが、学園都市在住の者か科学サイドの者(人間)に限ることにする。
・優勝したクラスの生徒、実習生、教師および協力者の一人一人に、賞品として豪華旅行“ペア”チケットをプレゼント。
・もちろん高位能力者でも好きな所へ行けるように学園都市が全面的にバックアップする。
・チケットが必要ない場合は、大会が終わったのちに申し出れば、チケットに関してかかるお金をすべて現金にして支給する。
・チケットの転売、贈呈は全面的に禁止。使用・換金のどちらにするのかは個人の判断に任せる。

○競技について
・初日はスポーツ対決。競技はバスケットボール、バレーボール、サッカー、ソフトボール、卓球、ドッジボール、水泳メドレー。
・競技の一部、例えば水泳競技と他の競技の決勝戦などは全世界に向けて生中継する。
・初日の競技の結果、優秀だった7クラスが2日目以降の決勝トーナメントへの出場権を獲得する。
・2日目以降の詳細は初日の日程が終了し次第追って通達することとする。


☆『いずれにせよ、諸君には全力・死力を尽くし、大会を大いに盛り上げてくれることを期待している。賞品はそのオマケにすぎんよ』

☆『…ふむ。どうやら着々と助っ人も集まっているようだな。これは本当に楽しみだ……ククッ』


○極秘『外部枠』リスト

2-1:打ち止め ??? ????
2-2:心理定規 ?? ???????????????
2-3:(使用せず)  
2-4:絹旗最愛 フレンダ=セルヴェルン 滝壺理后
2-5:白井黒子 ???? ?????
2-6:???? ???? ????
2-7:(一切不明)
4 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/12/22(木) 03:04:31.39 ID:BCH8iQ9E0
今後の日程です。無いと困るなので貼ります。

9日目(火)
1. 数B
2. 保健
3. 漢文
4. 生物
5. 体育
6. 古文


では、これからも宜しくお願いします。
5 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/22(木) 14:44:53.02 ID:73APm3bAO
スレ建て乙。
6 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/22(木) 15:31:41.45 ID:o+H1aR8Fo

フレンダのファミリーネームががが
7 : ◆sk/InHcLP. [sage]:2011/12/22(木) 15:43:19.50 ID:An6Jg/eK0
>>6 ぎゃああああああああああああああああああーっ、ゴメンナサイ!!
貼り直しです↓

○極秘『外部枠』リスト

2-1:打ち止め ??? ????
2-2:心理定規 ?? ???????????????
2-3:(使用せず)  
2-4:絹旗最愛 フレンダ=セイヴェルン 滝壺理后
2-5:白井黒子 ???? ?????
2-6:???? ???? ????
2-7:(一切不明)

あと前スレ>>992 ×商品→○賞品、>>993 一ヶ所黒子の一人称ミス;×私→○わたくし

……本当にすみませんでした。本スレ、次スレからは気を付けます。
明日以降>>1が帰郷予定ですので、投下は連休中にはノシ
8 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/22(木) 19:57:43.32 ID:vlTNsPAto
>>1
9 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/22(木) 23:27:34.92 ID:+8PWzObc0
>>1

今のところ2−2が結構強いかもな
エツァリは原典2つ持ってる強キャラの1人だし
まぁスポーツにはあんま関係ないが
10 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/25(日) 21:51:48.65 ID:Oc52S/qk0
乙                         食蜂頑張れ       
11 : ◆sk/InHcLP. :2011/12/26(月) 00:21:59.19 ID:0rAp22H30
お疲れ様です。まだ連休は終わってませんよね…?
では、短めですが置いていきます。
12 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/12/26(月) 00:22:57.83 ID:0rAp22H30
〜9日目(火)〜

上条「ふいー。今日もいい天気だなー」

土御門「そうだにゃー」

浜面「だよなー」

上条「まぁ、天気が悪いこと自体あまり無いけどなー」

土御門「にゃー」

浜面「そういや大抵天気は良いよな。9月30日以外は」

土御門「そのおかげでオレは助かったぜよ」

上条「ふーん。にしてもクラスマッチねぇ…」

浜面「なぁ、オマエらはどの競技出るか決めたか?」

土御門「どうするかにゃー。オレはどれでも大丈夫ぜよ。全部出来るし好きだし」

上条「上条さんとしては、どの競技に出ても不幸な予感しかしないのですが…」

浜面「ハハッ、確かにな。水泳とか絶対に何かの拍子で海パン脱げちゃいそうだし」

上条「うげっ。否定できない…」

土御門「でも、それはそれで需要がありそうですたい」

浜面「あーなるほど。そういう考え方もあるか」

上条「はぁ? 上条さんよりお前らの方が筋肉質じゃん。土御門とか腹筋マジパネェ」

土御門「んー。まぁオレの意思は伝わらなかったけど、それも一理あるぜよ。この腹筋だけは自信あるしにゃー」

上条「やっぱりそうか。じゃあお前だって需要あるじゃねえかよ」

浜面「…えーっと、俺に対する需要は?」

上土「「無い」」

浜面「」
13 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/12/26(月) 00:23:36.46 ID:0rAp22H30
上条「………あっ、でも滝壺は例外か」

浜面「ハッ、そうか! マイスウィートエンジェルがいるじゃねえかよ!」

土御門「浜面キモいにゃー」

浜面「うるせえ! 義妹でリアルに悶えてるヤツに言われたくは無いぜ!」

土御門「んなっ!? な、何もしてないぜよ!」

上条「それは嘘だと言わせてもらおう」

土御門「カミやん!?」

上条「とはいえ土御門。浜面のマッチョボディに文字通り胸を膨らせているのはもう一人いらっしゃるぞ」

土御門「む? ああ、間違いなく胸を膨らませてるにゃー」

浜面「……だ、誰だよその人ってのは?」

上土「「麦野さん」」

浜面「な、何故に麦野!?」<パコーン、パコーン

美琴「…何を朝から盛り上がってるのかしらーん? この三馬鹿トリオが!」

上条「美琴!? つか、どうして朝っぱらから頭を叩かれなきゃいけないのでせう!?」

土御門「そうだそうだー。痴話ゲンカにオレを巻き込むなー!」

美琴「アンタらが胸がどうとか変なコト言ってるからでしょ!」

上条「別にそういう意味で言った訳じゃないぞ!?」

美琴「何が文字通りよ。そんなに胸の大きな女性が良いのかアンタはァァァああああああああああああああーっ!?」バチバチバチィィィ

上条「この感じ久しぶりかも!?」パキーン
14 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/12/26(月) 00:24:43.79 ID:0rAp22H30
美琴「…それにしても、クラスマッチどうしようかしらねー」

上条「上条さんのことは無視ですね分かります」

土御門「うーむ。ウチは助っ人無しだからにゃー。その辺りをある程度予測して対策を練らなきゃならないぜい」

浜面「能力ごとの対策ってトコか。でもまずはレベル5からじゃねえの?」

美琴「そうよねー。『未元物質』と削板さんの能力は訳分からないし、『一方通行』と『座標移動』なんて反則も良いトコよ」

上条「空間移動能力者は強いだろうなー。ソフトボールなら打った後に能力使って球を場外に移動させればいいだろうし」

土御門「それ、もはやスポーツの醍醐味とか全然無いぜよ…」

美琴「そこは制限がかかるでしょ。この辺りが大覇星祭とは違うところね」

浜面「えっ、どういうことだ?」

美琴「大覇星祭は言わば学園都市合同の運動会。だから運動会の競技の延長で能力を使うことが前提にあるの」

上条「ふむふむ」

美琴「で、運動会はただ単純に競うものでしょ? 単純だからこそ能力の介入次第で面白くなるし、その分能力も目立つしね」

浜面「言われてみればそうだな。棒倒しとか玉入れとかって、見てて勝敗がすぐ分かるもんな」

土御門「得点が勝敗の後に決まるからにゃー」

美琴「でも今回のクラスマッチはほとんどが球技。元々ルールが複雑に考えられてるものなのよ」

上条「つまり、能力だけで圧勝しちゃうと元々の競技の面白みが無くなっちまう訳だな」

美琴「そう。だから、ルールに合わせて制限が設けられるはずよ。回数制限だとか時間制限だとかがね」
15 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/12/26(月) 00:25:44.74 ID:0rAp22H30
浜面「なるほどな。そこに俺たち無能力者が付け入る隙がありそうだ」

上条「お前ってそういうの得意そうだよな」

浜面「しかも命は懸けないしな。いやぁ、安全っていいよなー!!」

美琴「?」

土御門「御坂先生気にしないでください。この子、ちょっとイタイ子なんです」

浜面「やめて! 確かに一時期不良だったけどもう改心したからね!?」

美琴「うわぁ…」

浜面「やめて。そんな目しないで」

上条「ま、まぁ、結果的に改心はしたみたいだし」

浜面「きっかけはお前に殴られたことだけどな」

美琴「やだ、カッコいい…」///

浜面「あれれ!? その反応はおかしいだろ!」

土御門「そんな浜面クンが本当に変わった理由は?」

浜面「……女、かな?」キリッ

美琴「うっわぁ…」

浜面「やめて! 良いこと言ったのにそんな目をしないで!?」

美琴「……とりあえず学校行ってから考えましょ。さぁ行くわよ、土御門くん、上条くん」

土御門「先生、カミやんのことはいつも通り名前で呼んでいいのだぜい?」

美琴「な、何でアンタがそんなこと知ってるのよ!!?」////

土御門「へぇー。本当にそう呼んでるのかー」ニマニマ

美琴「んなっ!? は、ハッタリだったのね!」

土御門「どうだかにゃー」ニヤニヤ

美琴「………ろす」

土御門「はい?」

美琴「殺す。今すぐぶっ殺すわよこのシスコン軍曹がァァあああああああああああああああーっ!!」バチバチバチィィィ

土御門「うにゃー!!?」ダダッ

上条「俺まで!!?」ダダッ

浜面「あばばばばばばばばばばばばばば」バリバリ

美琴「待てェェェえええええええええええええええええええええええええええええーっ!!」
16 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/12/26(月) 00:27:46.84 ID:0rAp22H30
ーーーとある高校ーーーーーーーーーーーー
上条「ひどい目に遭ったぜ…」ゼェゼェ

浜面「まったくだぜ…」ボロボロ

土御門「ホント、何でこんな目に遭わなきゃならないぜよ?」

上浜「「オマエのせいだよ馬鹿野郎」」

土御門「さぁーて、今日も楽しい学校〜♪」

上条「テメェ、無視するんじゃねえ!」

浜面「待てコラ! 無かったことにしようとしてんだろそうなんだろ!?」

土御門「皆、おっはよー!」ガラガラー

上条「そんなキャラじゃねえだろお前!?」

浜面「いい加減にしろよ!?」

土御門「まぁまぁ落ち着けって。とりあえず座ってだな」ストン

上条「おう。何かお前の言動に非常にイライラさせられたからその件も含めて、じっくり話し合おうぜ」ストン

土御門「それはカミやん自身の問題だぜい?」

上条「はぁ?」

浜面「はぁ?」

土御門「いや、なぜ浜面?」

浜面「いやそっちじゃなくてよ。ホント、いい加減にしてくれ…」

上条「ん? どうしたんだよ?」クルッ

土御門「むー?」ジー

浜面「………お、俺の席がねえ」
17 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/12/26(月) 00:33:00.67 ID:0rAp22H30
おめーの席ねぇから! ……というトコで一旦区切ります。ホント短ぇなオイ。
なんで浜面の席はないんだろーね。犯人は誰だろー?

さて、そろそろ年越しということで、センターまであと少しですね。なるべくセンター前に授業パートは終わりにしたいのだが…
>>1も頑張るけど、受験生はもっと頑張ってください。>>1みたくこの時期手を抜かないように。
では、また今週中に来ます。
18 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/26(月) 00:52:20.62 ID:sWCUouTRo

誰が犯人なんだろー(棒
19 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/26(月) 08:04:14.38 ID:cke8ToeAO


あれだろ。浜面が転入してきた時にハァハァしてた変態女子だろ
20 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/26(月) 08:51:40.91 ID:y5KmNpi+0
乙                                                                                           犯人は誰だ!?
21 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/26(月) 14:45:28.98 ID:kZLOTZb50

能力回数制限のあるスポーツとかドラベースみたいだな
22 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/26(月) 19:28:16.55 ID:9JMu+HvJ0

ひどいなー。まるでイジメだなー。まあいっか、はまづらだし(棒)

>>21
なるほどわかりやすいたとえ
23 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/28(水) 04:20:44.57 ID:WJwq7VJA0
おいおいなに言ってんだ?この浜面は?ところでこの机と椅子使いづらいんだが
24 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/28(水) 17:28:55.62 ID:T7CJrvaT0


麦野って能力使うときあるの?
使っても大丈夫なわけ!?
25 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2012/01/01(日) 00:04:30.49 ID:Ux9sdZjk0
問題は道具つかう場合道具の耐久性
26 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2012/01/01(日) 12:17:30.27 ID:bLsU4xIp0
乙                                  浜面は空気椅子でよくね?www
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/01/06(金) 16:23:25.18 ID:HYDcyIz+0
>>1来ないのか?
28 : ◆sk/InHcLP. :2012/01/07(土) 03:42:14.51 ID:3S1W62X70
新年早速ゴメンナサイ。ホントすいません。反省として投下終わったら腹筋します…
こんなダメな>>1ですが、今年もよろしくお願いします。では投下。
29 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/01/07(土) 03:45:15.00 ID:3S1W62X70
上条「は? 席がねえって……あっ、ホントだ」

土御門「にゃー。新手のイジメか?」

浜面「うわっ。スゲー嫌な予感がする。いや、嫌な予感しかしねえ」

上条「そういえばお前の席ってちょうど教室の隅っこだったな」

土御門「さぞかし運びやすかったんだろうにゃー」

浜面「あーなるほど。だからわざわざこの席だったのかー、ってそうじゃねえ!」

上条「下手くそなノリツッコミですね。5点」

土御門「ユーモアがありませんね。0点」

浜面「辛口過ぎません!? つーかそういう問題じゃねえの! どうして俺の席が無いんだよ!?」

上条「って言われてもなぁ」

土御門「オレたちが知る訳ないし、そもそも興味がないぜよ」

浜面「興味が!?」

土御門「ジョークぜよジョーク。…………そうに決まってるはず」

浜面「随分と間がありますぜ!?」

上条「まぁまぁ落ち着けよ浜面。……あれ、麦野さん?」

土御門「んー?」

浜面「げっ」クルッ

麦野「……」ジー

上条「(おい、超見られてるぞ浜面)」

浜面「(なんで!? 俺何かしたか?)」

土御門「(ただ何となく睨んでるとかかにゃー?)」

浜面「(理不尽だ…)」

麦野「」ニヤリ

3人「「「!?」」」
30 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/01/07(土) 03:46:25.60 ID:3S1W62X70
上条「(な、なんか笑ったぞ!?)」ヒソヒソ

土御門「(しかも悪魔みたいな笑みぜよ!? 会ったことないけど)」ヒソヒソ

浜面「(お、俺が何をしたっていうんだよ…)」ヒソヒソ

麦野「」ニヤニヤ

麦野「…ふふっ」

麦野「」スタスタ

浜面「い、行ったか…」

土御門「うむ…」

上条「一体何だったんだ?」

浜面「さぁな。とにかく俺の机はどこ行ったんだ…?」<シュタッ

青ピ「おっ、3人ともおはようさんなー」

土御門「青ピじゃん。おはよー」

上条「先に来てたのかお前。今日も元気そうだなー」

青ピ「今日も御坂センセと小萌センセに会えるんやで。嬉しいに決まってるやん!」

上条「さいですか」

青ピ「おうよ。…せやせや浜面。そういえば君、貼り出されとったなぁ」

浜面「貼り出されてただぁ?」

青ピ「せやで。職員室前の掲示板に名前があったさかい」

浜面「マジかよ!? ちょっくら行ってくる!」ピュー

上条「お、俺も行くぜ!」ダダッ

土御門「これは面白そうだぜい!」ダダッ

青ピ「……行ってしもうた。これでちょっとは寂しくなるなぁ」






青ピ「さようなら。浜面仕上クン」

31 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/01/07(土) 03:48:32.07 ID:3S1W62X70
ーーー職員室前 掲示板ーーーーーーーーーーーー
浜面「嘘……だろ…?」ガクブル

上条「こ、こんなこともあるんだな…」

土御門「アハハハ! 最高に面白いぜい!!」ゲラゲラ

美琴「あの、えっとぉ……ドンマイ」

食蜂「気の毒ですわねー」←上条ではないので適当

一方「そうだなァー」←激しく他人事なので適当



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
                                       7月某日
        お    知     ら     せ


 下記の者を以下の処分に処す。異論は認めん。


○2-3・浜面仕上のみクラスを替えることとする。(2-3→2-4)


  本日よりこれを執行。以後は麦野沈利女史の指示に従うこと。


                                   校長   ○
                                   教頭   ◎
                                   麦野沈利●
                                     
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
32 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/01/07(土) 03:49:37.60 ID:3S1W62X70
浜面「し、指示に従うことって何さ…?」

麦野「あ? 文字通りの意味に決まってんだろうがぁ」ポンッ

浜面「ヒィ!!?」クルッ

麦野「グフフ。んじゃ、行こうかにゃーん?」ガシッ

浜面「は、離せ麦野! 俺は3組で優勝しt」ジタバタ

上条「これからは敵同士だな、浜面!」b

土御門「こうなったら絶対に負けられないにゃー!」b

美琴「元3組だからって手加減はしないわよっ!」b

浜面「ちょっと待て待て! 仮にもクラスメイトだったんだぞ!? そんな簡単に手のひらを返すなんて…」

麦野「話が早くて助かるわー。やっぱり外堀から埋めて正解だったかぁ?」

浜面「…いや。オマエら、単純に麦野のことが恐ろしいから俺の犠牲もやむなしって判断したんじゃ…?」

3人「「「…」」」プイッ

浜面「この薄情者共ォォォォォおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおーっ!!!」

麦野「それじゃ、コイツは貰っていくわよー」

3人「「「どうぞどうぞ。煮るなり焼くなりどうとでも」」」

浜面「畜生ォォォォォォおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおーっ!!!」ズルズル

上条「浜面仕上……。良いヤツだったなぁ」シミジミ

土御門「良いヤツほど早く死んでしまうのだぜよ」

美琴「嫌なコトはさっさと忘れちゃいましょう?」

一方「ホントに容赦ねェなオマエら…」
33 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/01/07(土) 03:51:08.60 ID:3S1W62X70
〜ホームルーム〜

ーーー2年3組教室ーーーーーーーーーーーー
美琴「…という訳で、浜面仕上くんがこのクラスからいなくなることになりました」

生徒たち「「「…」」」

美琴「突然のことで皆驚いているかもしれないけど…」

小萌「…」ウルウル

美琴「もう決定事項だからね。私じゃどうしようもないのよね…」シュン

生徒たち「「「…」」」

小萌(やっぱり皆も悲しいんですね…。ここは先生が盛り上げないと!)グッ

美琴「…とまぁ、この話題はここまででおk?」

生徒たち「「「おー!」」」

小萌「あれれ!?」

美琴「このクラスは元々一人多いようなモンだったしねー」

生徒たち「「「確かに―!」」」

小萌「あ、あの皆さん? 浜面ちゃんがいなくなって寂しくはないのですかー!?」

美琴「少し同じクラスだったからって容赦するなー!」

生徒たち「「「おー!」」」

美琴「浜面は既に敵よ! クラスマッチで血祭りにしてあげましょう!!」

生徒たち「「「おおーっ!!」」」

小萌「ひえ〜! 先生はそんな育て方をした覚えはないのですよー!?」


ーーー2年4組教室ーーーーーーーーーーーー
麦野「…で、コイツがテメェらの新たな仲間の浜面仕上だ。皆、仲良くしろよ?」

生徒たち「「「麦野先生の命令とあらば!」」」

浜面「もうヤダ……」

麦野「ふっふーん♪ たーのしみだねー、はーまづらぁー!」

浜面「嗚呼、3組は天国でした…」シクシク
34 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/01/07(土) 03:52:22.00 ID:3S1W62X70
〜1時間目〜

<キーンコーンカーンコーン

一方「はァーい。数学大好きなクセにあまり教えない第一位さンでェーす」

上条「その始め方は悲しすぎやしないか?」

土御門「なまじ本人の問題じゃないからにゃー。拗ねて当然ですたい」

青ピ「まぁ、ここで間違った知識晒すよりは千倍マシやけどなぁ」

吹寄「そもそもTAならともかく、壊滅的だったUBに手を出すだなんて…」

一方「仕方ねェだろ! 学校で差はあるとはいえ、2年ならUB習うモンだろォしよォ!!」

姫神「どうどう」

一方「…とまァ、そンな訳だ。今回は超個人的な視点からセンター数学への心構えを伝授しよォと思う」

上条「何てピンポイントな」

土御門「大体、センター受けてないヤツに言われたくないぜよ。まだ1年あるしww」

一方「テメェ、前の年にそう言ってて試験会場で後悔してるヤツだって居るンだぞ…」

青ピ「ボクらはセンター試験を受けるかどうかも分からんけどね。就職とか専門学校、あと推薦って道もあるんやし」

一方「俺が担任なら是が非でもオマエだけは推薦しねェから安心しろ」

青ピ「き、厳しいなぁ…」

姫神「推薦の場合。日頃の態度とか成績とか。内申点が影響してくるし。スポーツ系だと実績が必要なところも普通にある」

土御門「推薦って名目で実技試験を課すところもあるんだぜい?」

上条「へぇー。推薦にも色々あるんだなー」

一方「…例え世界を救ったヒーローでも、内申点が悪けりゃ推薦は無理だからなァ」

上条「それって誰のことを言っているのでせう!?」
35 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/01/07(土) 03:53:08.98 ID:3S1W62X70
一方「まァ、推薦って一言で言っても単純じゃねェンだ。ある意味普通にセンター受けて二次臨むヤツより大変かもな」

上条「へぇー」

一方「その辺はまァ、オマエらントコの担任とか黄泉川とかが今度詳しく説明すンだろ」

土御門「試験を突破して大学に入った人たちだしな。少なくとも受けてないヤツよりは頼りになるぜよ!」

一方「テメェ、いちいち癇に障る言い方しやがるなァ…!」イライラ

上条「わわわ! 落ち着け一方通行!!」

一方「」キュン

上条「今の何だよ」

姫神「名前で呼ばれて。嬉しかったのかも」

一方「…とにかくだァ! 今から数学の試験心得の授業を開始する!」

上条「おおっ。そういうのなら得意だぜ!」

土御門「カミやんは熱血だからにゃー」

青ピ「勉強は出来へんからなぁ」

上条「」

一方「さて、まずセンター数学で一番大事なのは何だ、土御門?」

土御門「スピードぜよ」

一方「ンだなァ」

土御門(なぜ方言…?)

青ピ(実は一方通行先生って……ボクと同郷!?)←米どころ出身…なのだが

一方「センター試験はマークシートで解答する仕組みだァ。だから他の教科は@〜Cとか@〜Gとかの選択肢をマークするンだが…」

上条「だが?」

一方「数学は違う。マークするのは0〜9、さらにaやbといった英単語まであったりする。そして−<マイナス>や±<プラスマイナス>まで選択させるのもある」

一方「つまり選択肢で答える問題もゼロじゃねェが、殆どの問題は全部計算して穴埋めする仕組みだ」

一方「答えが15だったらまず1を、次に5をマークするみてェにな。あと2個空欄があるときは前の穴埋めは−かもしれねェからな。覚えとけよ」
36 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/01/07(土) 03:53:58.26 ID:3S1W62X70
上条「えっ、それって…」

一方「うン。ぶっちゃけ面倒臭い」

土御門「だから、計算のスピードが要求される訳なのか」

一方「まァな。俺みてェに演算自体が速いヤツは別だろォが」

土御門「コイツ腹立つにゃー」

一方「とまァ、コレは模試三昧の受験生は皆知ってるだろォけどな」

一方「ちなみに大問は基本4問。試験時間を四等分して時間を調整すンのが理想なンだが…」

青ピ「そう上手くはいかへんと」

一方「多分な。それは実際試験してるとよく分かるンだけど…」

上条「その場合、上条さんはどうすれば良いのでせうか?」

一方「オマエ、センター受けるつもりだったのか…」

上条「酷っ!?」

一方「えーっと、アレだ。あンまり気にしない方が良いな。あくまで個人的な感想だが」

吹寄「どういうことですか?」

一方「焦ると碌でもねェミスをするからなァ。時計は勿論気にしなきゃいけねェが、それは試験開始から終了までの話だ」

一方「だから、決まってもねェのに試験時間を勝手に区切って無理するくらいなら、一つ一つの問題に集中しやがれ」

一方「確実に取れるトコから取っていく。これが試験における基本だからなァ。解けねェ問題で立ち止まらずに解ける問題に全力を尽くせ」

姫神「ふむふむ」メモメモ

青ピ「参考になるなぁ。ボクら試験まで一年半くらいあんねんけど」

一方「今のうちから心掛けとけってこった。特に国数英は配点が200点ずつだからなァ。一つでも落とすとデカいぜ」

土御門「ちなみに>>1は?」

一方「国語そこそこ、英語まちまち、数学で死ンだ」

姫神「文系人間まっしぐら」
37 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/01/07(土) 03:54:50.32 ID:3S1W62X70
一方「以上だ。何か他に質問はねェか?」

吹寄「ハイ!」ビシッ

一方「何だ?」

吹寄「試験前日の夕食は何を食べればよろしいのでしょうか? やはり願掛けでカツを!?」

一方「オマエ、マジでやめろよそれ…。試験中に腹の調子が悪くなっちまうぞ」

吹寄「何……!」

一方「なるべくさっぱりしたモノの方がイイだろォな。俺は肉が大好きだが、あまりお勧めは出来ねェ」

吹寄「なるほど」

一方「つーか、そんな真似はあの第七位の馬鹿くらいしかやらねェだろ…。アイツなら問題ねェだろォがな」

土御門「馬鹿だからにゃー」

一方「違いねェ。さて、他にはねェか?」

上条「ハイ!」ビシッ

一方「ン。上条」

上条「±って何ですか?」キリッ

一方「一年生からやり直してきやがれェェェェェェええええええええええええええええええええええええええええええーっ!!」ポコッ

上条「ぐぶげはっ!!!?」ドンガラガッシャーン
38 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/01/07(土) 04:05:27.29 ID:3S1W62X70
以上です。では私は腹筋をしてから寝ま……………む?
な、何だか今日に限ってやたら数が多いのはなぜ?いや、やるけどさ…

>>21 あーなるほど。懐かしいなぁ。思いつきもしなかった。

>>24 大丈夫じゃありません普通に死にます。

ではまたノシ
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(広島県) [sage]:2012/01/07(土) 06:13:04.65 ID:zNFQVevg0


まさかの浜面だけクラス替えだとはwww予想外
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/01/07(土) 08:07:55.34 ID:UHOiaUDAO
クラスマッチで一番最初の犠牲者が予想出来た
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/07(土) 09:30:07.71 ID:uPaxjiHS0
むぎのんならやると思っていたよ

センターみたいに比較的単純で一つ一つの所要時間が少ないヤツは、
一区切りついたら一度肩の力抜いて、また集中するようにすると集中力も気力ももつと思う
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/07(土) 11:49:22.53 ID:1jjSiYIIO
数学の碌でもねェミスといえば問題間違えることだろjk
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2012/01/07(土) 14:25:49.60 ID:9hlQZyAAO
そうか、センターまで一週間切ったのか。頑張れ受験生。
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2012/01/07(土) 14:41:02.57 ID:KrVyzfdAO
試験いきたくない
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/01/11(水) 16:47:32.42 ID:zVQw9V2E0
±ぐらいわかるよな・・・
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/12(木) 21:42:38.40 ID:f7+1nTkZ0
>>45
やけにちっちゃい「土」だなぁ(高校二年生)
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/01/13(金) 18:14:36.37 ID:TksHeHvt0
明日センターだね。体調に気を付けてね
48 : ◆sk/InHcLP. :2012/01/13(金) 19:56:07.11 ID:RppEbzIU0
こんばんは。いよいよ明日ですね。実際センター試験は集中力と気力の世界だったりします。
そこで、ささやかながらあの人物からの応援メッセージです。では投下。
49 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/01/13(金) 19:57:48.37 ID:RppEbzIU0
〜休憩時間〜

上条「いってぇ…。上条さんの頭が空っぽになっちゃうぜ」ヒリヒリ

青ピ「元からやろ」

土御門「青ピ、正直に言いすぎだぜい」ケラケラ

上条「」ズーン

姫神「上条くん。落ち込まないで。本当のことだけど」

上条「」ズズーン

青ピ「まぁ、詰め込みすぎもアカンけどなぁ」

土御門「頭の中はクリーンな方が集中できるぜよ」

姫神「テストとテストの。合間の時間には。最終確認も大事だけど。糖分補給も重要」

吹寄「そうね。試験会場に入る前にチョコでも買っておくといいわ。板チョコじゃなく紙に包まれた小さいヤツとかがお勧め」

土御門「あとは飲み物。オレ的にはお茶がいいと思うにゃー。やっぱり飲んでて落ち着く気がするぜい」

青ピ「昼飯は食べ過ぎんようになぁ。無理に全部食べることあらへんで。小分けに食べ分けるでも、残すでも構わへん」

姫神「大事なのは平常心。そして見直し。でも。数学みたいにスピード重視なのは。別かもしれない」

吹寄「30分でテスト終えて見直ししないと大変よ。>>1は未だに得意教科で●割取れなかったことを気にしてるし」

土御門「あと、試験の合間に気晴らしで友達とテストの愚痴を言い合ったりにゃー。意外と気が楽になるもんですたい」

青ピ「問題はトイレやね。こればっかりはちゃんとせなアカン。我慢は体に毒やしなぁ」

吹寄「それに、試験前の注意は一応全教科しっかり聞くこと。リスニングなんて特にそうね」

姫神「初日終わっても。自己採点始めないように。気にはなるだろうけど」

上条「……あのぉ、皆さん誰に説明してるのでせう?」



※あくまで個人的な主張です。
50 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/01/13(金) 19:58:56.80 ID:RppEbzIU0
青ピ「とまぁ、真面目な話はこのくらいにしてやね」

上条「ん? どうかしたか?」

土御門「フッ。カミやん、次の授業は何だ?」

上条「何って次は保健だけど………まさか!」

青ピ「せやせや! 今日という日に皆が望んでいるモノはひとつや!!」

土御門「うむ。時期が時期だからにゃー。今日もまた期待できるぜい!」

上条「そ、それはつまり……」

削板「そう……」

4人「「「「サービスシーンだ!!!」」」」

青ピ「うひょー! 保健や! 保健体育のお勉強やー!!」

土御門「今、画面の向こうで皆期待して待っているはずだぜい…」

青ピ「麦野沈利の! はちきれんばかりのサービスシーンを!」

上条「おおっ!」

土御門「結標淡希の! 限界まで露出しちゃうサービスシーンを!」

上条「おおっ!」

青ピ「心理掌握の! 溢れんばかりのサービスシーンを!」

上条「おおっ!!」

土御門「御坂美琴の! 愛くるしいサービスシーンを!」

上条「おおっ!!」

削板「そして削板軍覇の! 根性ある熱いサービスシーンを!!!」

上条「おおっ! ……ってあれ?」

削板「むっ?」
51 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/01/13(金) 19:59:53.51 ID:RppEbzIU0
〜2時間目〜

削板「ハハハハハ!! という訳で、本日の保健はこの削板軍覇が担当する!!」

青ピ「何……やと…?」

削板「今朝になって急遽抜擢された! いやはや、おそらくオレの根性が今日必要になったのだろう!!」

土御門「いや、そういうのマジでいいんで…」

削板「ちなみに今日は体育もあるなぁ! フハハ、今日は運がいいなお前たち!!」

上条「不幸だ…」

生徒たち(5時間目にまた会わないといけないなんて…)

削板「さて、今日の授業のテーマだが……察しの良いお前たちのことだ。もう見当は付いているのだろう?」

上条「はぁ?」

削板「そう、本日のテーマは『根性』だ!!!」

上条「誰も何も言ってませんが!?」

土御門「カミやん。もう何を言っても無駄ぜよ…」

青ピ「あーあ。むぎのんのサービスシーンがぁ…!」

上条「多分それは無かっただろうな。前回麦野さんだったし。」
52 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/01/13(金) 20:00:49.47 ID:RppEbzIU0
削板「ところで、今は夏だ!!」

吹寄「いや、それがどうしました?」

削板「だが、何故だか知らんがオレは全国の多くの戦士たちを応援しなければならない気がする!!」

青ピ「ま、まあなぁ…」

削板「そう。それはこれまでの3年間、ひいてはこれまで歩んできた人生の集大成になる!!」

上条「い、いえす…」

削板「だから、今ここでオレが、そしてオレたちが! 根性ある応援をして彼らを送ってあげようではないか!!!」

生徒たち「「「お、おおーっ!」」」

削板「さぁ立て皆! この漲る熱い思い、根性に乗せてアイツらに届けるんだ!!」

姫神「日本語でおk」

削板「さぁ立つんだ! 皆でエールを送るぞ!!」

生徒たち「「「はいっ!!」」」ガタガタガタ

上条「な、何かよく分かんねえけど…」<ザワザワ

青ピ「ここで全力を尽くさんと男がすたるでぇ!」<ワイワイ

土御門「うしっ! 心を尽くした応援は次元をも超えるぜい!!」<ガヤガヤ

吹寄(さっきまで『サービスシーンを!』とか言ってた連中とは思えないわね…)
53 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/01/13(金) 20:02:13.48 ID:RppEbzIU0
削板「…よし。全員静かに!!」

生徒たち「「「…」」」

削板「では! 削板軍覇はじめ、とある高校2年3組一同から! エールを送るぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅーっ!!!」

生徒たち「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおーっ!!」」」ドンドンドンドンドン

削板「全国の学を志す若人よ!! ここに来たる試験での健闘を祈願し! 我々からエールを送るっ!!!」ドーン

削板「フレェェェェぇぇぇぇぇぇぇぇええええええええええええええええええええええええええええええええーっ!!!」ドドーン

削板「フレェェェェぇぇぇぇぇぇぇぇええええええええええええええええええええええええええええええええーっ!!!」ドドーン

削板「皆ぁ、頑張れェェェェェェぇぇぇぇぇぇぇえええええええええええええええええええええええええええええ!!!!」ババーン

削板「根性だ!! その魂に秘めた熱い思いを、目の前の問題にぶつけるのだ!!!」

削板「最後まで諦めるな!! 空欄は全て埋めろ!! 絶対に夢を叶えるんだァァァァぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああーっ!!!!」

削板「その思いが! 夢が! 明日への希望が! この凍えるような冬から光あふれる春への道しるべだぜっ!!」

削板「さぁ、元気を力に! 勇気を持て! 本気で挑め! やる気を出せ! そして、根気を尽くして死力を出しきれェェェェェェェェェェ!!!」

削板「…以上だ!」


上条「………おっ、」

生徒たち「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおーっ!!!」」」
54 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/01/13(金) 20:09:41.15 ID:RppEbzIU0
はい、削板軍覇くんでした。多分彼なら、毎年こうして応援してくれるのでしょう。
さて、遂に試験ですね。受験生の皆さん、焦らず油断せず、ひとつひとつ確実に問題を解いていってください。
>>1は、このスレやシリーズを読んでくださった全ての受験生を、東北の地で密かに応援しています。
次回投下予定は月曜日以降です。今日はしっかり睡眠をとって明日へ臨みましょう!

>>44 頑張って!


……というか、他の実習生からのメッセージと上条さんのそげぶも欲しい?
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) :2012/01/13(金) 20:19:12.17 ID:Y/3KgN3AO
1のおかげで試験前の鬱な気分が軽くなりました!
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/13(金) 20:35:25.83 ID:SgDBUfySO
なんか明日上手くいきそうな気がしてきた
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/01/13(金) 21:30:56.69 ID:atRVEatU0
>>1乙!! さすがソギ―www

受験生よ、take it easy!

試験時間中ずっと机を見てないで、たまには斜め上を見よう。
センターの問題は、一つ一つでは時間をとるものではないから、数分おきに一度力を抜いて深呼吸してくれ。
そうすれば長丁場でも集中力を使い果たさないで済む。
一つの問題に固執せず、姑息なひっかけ問題は慧眼を以て看破し、
何かの科目でミスったとしても目の前の問題を叩き潰すことだけ考えてくれ。
マークミスにはくれぐれもお気をつけて。それでは、御武運を!!
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/13(金) 22:33:34.08 ID:LsUFeB7IO
明日センターなのにこんな所きちゃう俺って…とか思ってたけどここみて励まされたわ
私立洗顔だけどアドバイス通り行ってきます
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/13(金) 23:52:04.82 ID:aXCKgK9DO
受験生頑張れ。
勉強って早く始めた方がいいのかな?
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(滋賀県) [sage]:2012/01/14(土) 00:20:10.66 ID:AK9Tosxco
>>58
洗っちゃったか
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山口県) [sage]:2012/01/14(土) 00:36:59.13 ID:z/iqE6Mho
どれかの科目が悪くても、焦る必要はない。
他の科目で挽回できるからな。
俺がそうだった。
頑張れ受験生!
かくいう俺も来週大学院入試だがな。
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/01/14(土) 20:55:32.87 ID:jR8Lrk8wo
おじさんのころは共通一次といってな……
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/01/16(月) 10:45:15.33 ID:/45GZFto0
今年のセンターは酷いな
みんな大丈夫か?
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/01/18(水) 22:28:48.47 ID:nwSTniLJ0
センターみんなどうかなー





65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/01/18(水) 22:29:58.47 ID:nwSTniLJ0
センターみんなどうかなー





66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2012/01/18(水) 22:31:23.55 ID:8TFVbZnAO
>>65
センター気にするのは全然構わないが責めてsageよう
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/18(水) 22:43:43.64 ID:n1/ZoCQSO
このスレのおかげで、センター自己最高点がとれました
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/01/19(木) 12:20:43.95 ID:X7srxutEo
この問題、あのスレでやったところだ!
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/27(金) 11:37:20.73 ID:kN3hVAQDO
2次まで約1ヶ月?
70 : ◆sk/InHcLP. :2012/02/02(木) 00:36:06.57 ID:IBBS7sh50
こんばんは。受験生の皆さん、お疲れ様でした。>>61さんも試験お疲れ様でした。
遅すぎる>>1からのメッセージですが、まぁ受け止めてあげてください。
あと、僕より分かり易い試験心得を示してくださった方にも感謝を。
まずは投下します。遅くて本当に申し訳ない…
71 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/02/02(木) 00:37:03.00 ID:IBBS7sh50
〜休憩時間〜

上条「皆、ひとまずお疲れさまなっ!」

青ピ「受けてみて色々思うところはあるやろけど、とりあえずは言わせてもらうで」

土御門「受けてない人が言うのは失礼だけどにゃー」

姫神「大丈夫。>>1も。時間を見てやっておくから。数学以外だけど」

吹寄「次は二次試験ねっ! これからの期間を大事にして、頑張ってね」

上条「ここから先は皆のチカラだけで頑張れよ!」

土御門「つーか、>>1じゃもう助けになれないにゃー。それだけですたい」

青ピ「カミングアウトしちゃうけど、二次は実技だったんや」

姫神「前スレあたりで。やたら詳しい教科があったのは。こういうこと」

土御門「とはいえ、全然というか半人前以下どころの騒ぎじゃないけど」

吹寄「さて、次からは授業パートよ。またセンターの範囲だけど、次の受験生の参考になれば光栄ね」

青ピ「今の状況やとどうなるか分からへんから、今まで通りの感じでいくで」

姫神「基本から。突っ込んだところかも。しれないけど」

上条「それじゃ、本編いくぞ。皆、これからも宜しくなっ!」
72 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/02/02(木) 00:37:38.12 ID:IBBS7sh50
〜3時間目〜

垣根「ういーす。ようやく俺の出番のようだな」

上条「本当にお久しぶりですね」

垣根「だな。おっ、そういや浜面の奴いなくなったんだってな」ケラケラ

土御門「強制連行されたぜよー」

垣根「おー、怖い怖い。テメェらも気をつけろよ」

青ピ「ボクぁむぎのんになら連れてかれてもええでぇー!」クネクネ

吹寄「もう連れてかれればいいのに」

垣根「さて、それじゃ授業始めるぞー」

上条「あれ? 雑談少なめですね」

垣根「俺、元々ギャグキャラじゃねえんだぞ…」
73 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/02/02(木) 00:38:19.90 ID:IBBS7sh50
垣根「つーか、まともに授業するのって初めてか?」

吹寄「いえ、ちゃんと初日にしっかりとした授業を…」

土御門「そういう意味じゃないにゃー」

垣根「まぁいいや。そもそも俺の専門分野でもねえし。手は抜かねえがな」

上条「上条さん的には手加減してくださった方が助かるのですが…」

垣根「甘えんな高校生」

上条「」

姫神「上条くんが。息してない」

垣根「んじゃ、句法を最初から見直していくぜ」

垣根「まずは否定形からだ。こいつは言葉通り、否定語を使って続く語の打ち消したりするヤツだな。単純な否定に部分否定、二重否定とかもある」

垣根「今から単純な否定から取り上げていくぜ。まぁ、こいつらは何となく読んでても分かるだろうから、詳しい説明は省くぞ」カッカッカッ
74 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/02/02(木) 00:39:00.89 ID:IBBS7sh50
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
|    無    |   非  |   不  |
|    ∧シ   |   ∧ズ |   ∧  |
|    莫    |   匪  |   弗  |
|     ・    |   ∨   |   ∨  |
|    亡    |  =    |  =    |
|     ・    |   ζ   |   ζ# |
|    勿    |  - ニ  |  -  セ |
|     ・    |       |     # |
|    毋    |ーーーーーーーーーー
|    ∨    | ζ | ζ | ζ | ζ |
|    =  #   | で | ニ | し | # |
|    ζス   | な | あ | な | セ |
|    -  ル   | い。| ら | い。| # |
|      コ   |   |  ズ |    | ず |
|      ト   | ζ |   | ζ |   |
|      #   | で |   | で  |   |
|ーーーーーーー は |……| な |……
| ζ | ζ:ζ | な | ζ | い。| ζ |
| が | #:# | い。| に |    | # |
| な | す :ス |    | 非 |   | セ |
| い。| る :ル |   | ず |    | # |
|    | こ :コ |    |   |    | ず |
| ζ | と : ト |   |   |    |   |
| は | #: # |    |   |    |   |
| な | 無 :無 |    |   |   |   |
| い。| し : し |   |   |    |   |
|    |   :   |    |   |   |   |
|    |   :   |    |   |   |   |
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
75 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/02/02(木) 00:40:03.35 ID:IBBS7sh50
垣根「とまぁ、見ての通り基本中の基本だ。注意した方がいいのはカッコの中の漢字で出てきた場合だな」

垣根「『不』『非』『無』ばかりに慣れ過ぎると文章や設問で他のが出てきたらパニックになるかもしれねえからな」

垣根「その場合は、まず送りがなや返り点を見て判断しろよ。だから形をしっかり覚えておくことが大事になるな」

吹寄「先生、送りがな等の穴埋めの場合は?」

垣根「穴埋めなら、そうそう難しいのは出ないと思うがな。まぁ、『弗』や『莫』『亡』なんかは普通に出てくるか」

垣根「で、軽く説明だけしておくが、『不』は主に用言、つまり動詞とかを否定する。書き下し文では『ず』に直す。まぁ、古文の打消の助動詞のイメージだ」

垣根「『非ズ』は主に体言を否定する。『〜に非ず』ってな感じに、送りがなの『に』を付ける」

垣根「『無シ』は『有』の逆。要するに人や事物が存在してないことを表してんだな。だから、これも体言を否定する」

垣根「『無シ』は体言だけでなく用言の否定にも使う。その場合は『〜こと・もの』みたいに送りがなをふるぜ」

上条「」ポケー

垣根「聞いてんのかコラ」ガンッ
76 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/02/02(木) 00:40:58.94 ID:IBBS7sh50
垣根「あと、この3つ以外にも、一語で単純な否定を表すのが…」カッカッカッ


ーーーーーー
|  未    |
|  =  ダ  |
|  ζ    |
|  -  #   |
|    セ   |
|    #   |
|ーーーーー
| ま | い |
| だ | ま |
| ζ | ダ |
| で | ζ |
| な |  # |
| い。| セ |
|    |  # |
|    | ず |
|    |……|
|    | 未 |
|    | だ |
|    | ζ |
|    |  # |
|    | せ |
|    |  # |
|    | ず |
|    |    |
|    |    |
ーーーーーー
77 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/02/02(木) 00:41:42.32 ID:IBBS7sh50
垣根「こいつだな。前にも言ったか? 『再読文字』ってヤツなんだけどよ」

上条「あー、サイドクモジね。ハイハイ」

垣根「とりあえず上条が理解してねえってのは分かった」

上条「」

垣根「あー、文章で説明するとな。漢文には日本語における副詞的な語と助動詞や動詞の意味を併せ持った文字があんだよ。それが再読文字」

垣根「こういう文字を書き下し文に直すときは、まず一度副詞的に訓読した後、次にまた助動詞や動詞として訓読しないといけねえ」

土御門「再び読むから、再読文字ですたい。こいつらは10字くらい存在してるぜい」

垣根「で、同じ語を2回読む訳だから、送りがなも左右に1つずつある。まずは右を、再読時に左を読む」

垣根「ちなみに『未』の場合、まずは『未ダ』を『いまだ』って読んで、その後に『未』を『ず』って読むからな」

垣根「この時、返り点は二度目に読むときの順序を示してる。だから、再読文字が来たらまず読め。そして、返り点に従って二度目のチャレンジって訳だ」

青ピ「二度美味しいでぇー!」

姫神「いや。二回目とか。いちいち面倒」

垣根「これこそ穴埋めが出てくるな。なるべく再読文字10字の形は頭に入れとけよ」

上条「はーい」

垣根「入れても出てっちゃ意味無いけどよ」

垣根「で、さっきも言った通りだが、『未』は『不』の意を含む。だから、同様に用言を否定するぜ」

垣根「意味は読み通りみたいなもんだな。『まだ〜ない』だし。まだ実現していないことを表すぜ」

土御門「『まだ>>1は来ない』」

垣根「言うな」
78 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/02/02(木) 00:42:37.21 ID:IBBS7sh50
垣根「…うし、次いくか。今度は禁止。否定的な命令のことだな。まぁ、特に禁止を表す語なんざねえが…」カッカッカッ


ーーーーーーー
|    勿    |
|    ∧カ    |
|    毋 レ   |
|     ・     |
|    無    |
|     ・     |
|    莫    |
|    ∨    |
|    =      |
|    ζ #   |
|    -  ス   |
|      ル   |
|      コ   |
|      ト   |
|      #   |
|ーーーーーーー
| ζ | ζ:ζ |
| し  | #:# |
| て |  す:ス |
| は |  る:ル |
| い |  こ:コ |
| け |  と :ト |
| な |  #:# |
| い。|  勿:な |
|    |  か:カ |
|    |  れ:レ |
|    |   :  |
|    |   :  |
ーーーーーーー  
79 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/02/02(木) 00:43:06.73 ID:IBBS7sh50
垣根「とまぁ、句形の違いはねえ。否定か禁止はは文脈判断になるが、会話文で相手を表す主語の後にこの4つのうちのどれかが出てくりゃ、禁止の場合が多い」

垣根「当然、否定の命令形だから、送りがなは『〜カレ』になるな。命令形だってのをよく覚えとけ」

上条「なんか今日の授業はスムーズだな」

土御門「出来る男は違うにゃー」

青ピ「ボクもそんな男になりたいなぁ! つーかモテたい」

上条「でも、垣根先生はイケメンでもあるしなぁ。とにかく顔は」

土御門「にゃー。まぁ顔は」

青ピ「ボクも参考にしたいなぁ! 顔だけ」

垣根「うるせえぞ雑魚ども。嫉妬するな嫉妬を」

土御門「んー? そんなのは見苦しいってか?」

垣根「照れるだろ」キリッ

上条「あちゃぁ…」

垣根「何だ、俺が火傷したみたいじゃねえかよ。そんなに熱い視線を向けても、俺は落とせないぜ☆」

土御門「あいたたたた…」

青ピ「アカン。一旦休憩や」

垣根「」キリッ

青ピ「何やねんソレ!?」
80 : ◆sk/InHcLP. [sage]:2012/02/02(木) 00:54:14.43 ID:IBBS7sh50
こうして垣根先生の授業は続いていきます。AA、漢文ではこれが精一杯です。
さて、今年のセンター問題が今手元にあるので、この>>1は時間を見つけて解こうと思っています。
なので、一応ネタバレ禁止でお願いします。結果が分かったら……どうしよ?
今回はついでに第二外国語も解いてみようと思います。何となく。

>>59 早いに越したことはない。まずは試しに今年のセンター問題にチャレンジだ!

>>62 おじさん、試験お疲れ様でした。


…今日、その試験なんだよな。ではまたノシ
81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2012/02/02(木) 03:26:21.71 ID:JhlOG9Ci0


今日も寒いから、足元に気をつけて行って来いよ
凍った路面で滑って転んで階段から落っこちて利き手と一緒に心も折れました、なんてことが無いようにね
…上条さんならやりそうだけどw
82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/02(木) 13:56:51.48 ID:E5wDZd1R0
青森に比べたら寒いなんて気にならんぜよ!!
83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長崎県) [sage]:2012/02/02(木) 20:39:45.41 ID:487Elc+X0
今年は九州でさえかなり雪が降ってる。サムイ。
まぁ、温暖化さえなければ現在地球は氷河期に向かってるからこれでいいんだろう。
84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/02/02(木) 22:17:11.88 ID:d180x+US0
北海道の寒さ……ナメルナヨ?
85 :!ninja [sage]:2012/02/08(水) 18:11:26.12 ID:2cpEVibh0
>>83
おい、今年の寒さは温暖化が原因なんだぞ
86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) :2012/02/14(火) 02:50:21.48 ID:U4Liv55e0
やっぱ為になるなwww今頃だが
87 : ◆sk/InHcLP. :2012/02/15(水) 22:13:47.22 ID:UgACR8Jz0
こんばんは。何やらスレを重ねるごとに更新が遅くなってしまいます。本当にゴメン。
とりあえず>>85kwsk このスレより100倍は為になると思います。
では投下
88 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/02/15(水) 22:15:06.19 ID:UgACR8Jz0

垣根「よーし、休憩終わり!」

土御門「随分長い休憩だったにゃー」

青ピ「これはもう休暇と言っても過言やあらへんでぇ」

上条「はぁ? 何言ってんだお前ら?」

垣根「さて、次はふかの……あー、やっぱやめた。飽きた」

吹寄「んなっ!!?」

上条「あっ、秋田!? 漢文と何の関係があるのでせう!?」

垣根「」バッサー ベチンッ!!

上条「あだっ」ガターン

土御門「ふげっ」バターン

垣根「そうじゃなくてだなぁ…。何かこう、駄目じゃね? フツーに授業するとか」

吹寄「いやあの、こちらとしては普通にしてほしいのですが」

垣根「いやぁ駄目駄目だ! だって読んでて面白くねえもん、俺の部分」

青ピ「おっ、先生が暴走しだしたでぇ!」wktk

土御門「ま、巻き込まれたぜよ…」ボロッ

上条「お、俺も…」ポロッ

土御門「カミやんのせいだろ!」

青ピ「つーかカミやん、変な音してんけど…」
89 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/02/15(水) 22:17:11.59 ID:UgACR8Jz0

垣根「それでだ。俺は何かこう、面白い話がしたい訳だよ! 数学で言う非ユークリッド幾何学みたいのを」バンッ

土御門「今、何気に一方通行の出番奪ったにゃー」

青ピ「まぁ、そんなの解説出来る訳ないけどなぁ。大人の事情的に」

上条「それで、垣根先生は何の話をしたいのでせうか?」

姫神「中国史的な?」

青ピ「世界三大美女の一人、楊貴妃の話かいな?」

土御門「だが、中国史には残酷な話も多いと聞く…」

上条「土御門、お前が言うと冗談に聞こえない」

垣根「なるほど。テメェらの言い分はよーく分かった」ウンウン

青ピ「…ということは!」

土御門「まさか!」

垣根「クイズにしよう」

生徒たち「「「」」」ガタガターン

青ピ「なんでやねん!」

垣根「いやはや、何でだろうなぁ」HAHAHA
90 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/02/15(水) 22:17:55.71 ID:UgACR8Jz0

垣根「じゃあ今から黒板に漢字を一字ずつ書いていく。その読み方を早押しで答えていけ」

吹寄「ボタンがありません…」

垣根「なら挙手だ挙手。わかったら手を挙げろ。分からなくても手を挙げろ」

上条「よっしゃ! そういうのなら得意だぜ」

垣根「馬鹿でも出来るからな」

上条「」

青ピ「(何か本当に飽きてきたみたいやなぁ)」ヒソヒソ

土御門「(考えるのが面倒になってきたんやろ)」ヒソヒソ

垣根「あっ、そうそう。意味とかも言ってくれ。てか、そうじゃねえと意味ねえや」

姫神「頑張る」ゴゴゴゴゴ

上条「姫神!? そんなに必死にならなくても…」

垣根「うっし。じゃあはじめっぞー」
91 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/02/15(水) 22:18:30.20 ID:UgACR8Jz0

垣根「まずは簡単のから。『自』」

上条「ハイ! 『じ』!!」

垣根「そういうことじゃねえよ…」

上条「??」

吹寄「ハイ! 『みづかラ』です!」

垣根「正解だぜ。意味は?」

吹寄「“自分で”とか、“自分から”とかです」

垣根「お見事。君には1マター差し上げよう」

吹寄「またー?」

垣根「ポイント」

吹寄「溜まると?」

垣根「15マターでもれなく冷凍庫プレゼント♪」

上条「冷凍庫!!?」

垣根「さて上条。テメェは頭冷やしてから答えるように」キリッ

上条「うるさいよ!」

姫神「冷凍庫。冷たいもの。役割があるもの。個性。欲しい」キラキラ

上条「どんだけ脳内変換してんの!?」
92 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/02/15(水) 22:19:04.08 ID:UgACR8Jz0

垣根「はい他にはー?」

男1「おのづかラ!」

男2「より・よりス!」

男3「よル!」

垣根「だから意味を答えろよ意味を。…おい、誰かまとめて答えろ。3人分ポイントやるから」

男ズ「「「ガーン」」」

青ピ「いや、ボク冷凍庫とかいらへんねんけどなぁ」

土御門「禿同」<ハイ!

垣根「ん、長宗我部」

上条「長宗我部!!?」

長宗我部「『おのづかラ』は自然に・ひとりでに、あと2つは〜からとか由来するみたいな意味っす」

垣根「オッケー。流石は長宗我部だ。何せ、長宗我部だからな」

上条「長宗我部なんてウチのクラスに居たっけ…?」
93 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/02/15(水) 22:19:36.09 ID:UgACR8Jz0

垣根「次はこれだ。『或』」

上条「ん? 誘惑的な??」

垣根「馬鹿。コイツには、心が無いだろ?」キリッ

上条「なんか腹立つ」

垣根「ハハハ。さて、コイツをどう読む?」

女1「あるイハ。時には〜のこともある」

女2「あルヒト。意味はまんまあの人」

女3「まどフ。意味まんま」

垣根「……うん。正解、だけどさ」

姫神「時には字数が稼げないこともある」

垣根「まぁな。そうそう『或』一文字で名詞のときの話だからなぁ、女2の場合」

青ピ「なんだかんだで為になるなぁ」

垣根「よーし、次だぁ……………」





〜時は過ぎ去り〜


垣根「飽きた」

青ピ「もうええわ」

<キーンコーンカーンコーン
94 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/02/15(水) 22:19:58.47 ID:UgACR8Jz0

〜休憩時間〜

青ピ「垣根先生、可哀想やなぁ」

土御門「てか、理系が揃って可哀想だにゃー。ここは学園都市なのに」

上条「だよなー。理系人間ばかりだろうに」

土御門「…」ジー

上条「ど、どうしたんだよ?」

土御門「ここは学園都市なのに」

上条「どういう意味だ、どういう」

吹寄「まぁ、授業は分かり易いのよね」

上条「だよな。教育実習が始まった途端に上条さんも頭が良くなった気がしますよ」

ほか全員「「「いや、それはない」」」

上条「クラスメイト全員で否定してくれなくても…」ズーン

青ピ「せやせやつっちー。次は何やっけ?」

土御門「確か生物ぜよ」

青ピ「おおっ、あわきんやん!」

土御門「これは授業スルーされるフラグですたい」

上条「ハハハ。まさかそんなことは……まさかな」
95 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/02/15(水) 22:20:41.38 ID:UgACR8Jz0

〜4時間目〜

結標「そんなこと無いわ!!」クワッ

生徒たち「「「うおっ」」」ビクッ

結標「…あっ、失敬。つい口をついて出てきたのよ」

青ピ「いきなり目を見開いて叫ぶからビックリしたなぁ」

土御門「イライラしてるぜよ。もしかして今日はアr」

結標「」ヒュン

土御門「ごがぁ!?」バターン

上条「黒板消しが土御門の口の中にクリーンヒット……これは痛い」

青ピ「あわきんって、つっちーには容赦ないなぁ」

結標「ふん。こんなのには気を遣う必要もないわ」
96 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/02/15(水) 22:21:13.33 ID:UgACR8Jz0

土御門「これは手厳しいにゃー」ムクッ

青ピ「なぁつっちー。もしかしてあわきんと知り合いだったん? ならボクにちゃんと紹介してやぁ!」

結標「ちゃんとってどういうことよ。ちゃんとって」

青ピ「娘さんをボクにください」キリッ

土御門「好きにしなさい」キリッ

青ピ「お父さん…」ジーン

土御門「息子よ…」ジーン

結標「」ヒュンヒュン

青土「「」」ガガーン

上条「どっから鉄タライが…?」

結標「さぁ皆。この馬鹿3人は置いておいて、授業に入りましょうか」

上条「だよな! こんな馬鹿3に……あれ、1人多くね?」

結標「」ジロー

上条「ですよねー」アッハッハハ

姫神「上条くん。認めちゃ駄目」
97 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/02/15(水) 22:23:50.39 ID:UgACR8Jz0
とりあえずここまで。寝ずに書くからまた来ます
98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県) [sage]:2012/02/16(木) 02:42:41.28 ID:1NQKvmt4o
まあ落ちてたからな早めに続き待ってるぜ
99 : ◆sk/InHcLP. :2012/02/16(木) 23:10:55.04 ID:1zrlYgWK0
再開します。
100 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/02/16(木) 23:11:41.77 ID:1zrlYgWK0

結標「じゃあ始めるわよ。今日は浸透圧についてよ」

上条「シントーアツ?」

結標「そう。まぁ、別に浸透圧について徹底的に勉強する訳じゃないわ。そんなのは物理学者にでも任せておきなさい」

上条「はい。任せました今」

青ピ「どこやねん物理学者」

結標「まずは膜の半透性について説明しておくわね。ここでは膜を3種類に分類するわ」

結標「溶液のどの成分も通さない膜を不透膜。どの成分も通す膜を全透膜。ある成分は通すけどある成分は通さない膜を半透膜と言うの」

上条「あー、、、、うぅぅ……」

結標「何だか上条くんが言語障害に陥っているのだけど」

土御門「気にしなくていいぜよ。つーか陥落早すぎんだろ」

結標「えっと…。補足だけど、溶液は元々の液体である溶媒、溶媒に溶かした物質の溶質に分かれるわ」

結標「基本は水を溶媒にした水溶液がほとんどなのだけどね。砂糖水で言えば、水が溶媒で砂糖が溶質ね」

上条「ふむふむ」
101 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/02/16(木) 23:12:58.83 ID:1zrlYgWK0

結標「それで、その溶液がどうなるかっていうのが、3つの膜で違うのよ」

姫神「めもめも」

結標「それじゃ、仮に凹型のビーカーの真ん中に膜を挟んで実験することにしましょう」

結標「じゃあ左側にスクロース溶液、右側に水が入っていると仮定しましょう。図は面倒だから描かないわ!」

土御門「先生はぶきっちょだからにゃー」

結標「まずは不透膜。塩化ビニルの膜はこれに当たるけど、これは溶液のどの成分も通さないから溶媒・溶質分子ともに透過しないわ」

結標「だから、当たり前かもしれないけど何も変化はなし。左側はスクロース溶液、右側は水のまま。ビーカーが壁で仕切られているイメージね」

吹寄「なるほど」

結標「次に全透膜。紙なんかはこれに当たるわね。これは溶媒・溶質分子ともに透過して、いわゆる拡散が起こるのだけれど」

上条「格さん?」

結標「介さんは出てこないわよ。あー、これも説明しなきゃいけないかしら」

上条「」ペコッ

結標「そうねぇ…。水の入ったビーカーにスポイトで赤い液体を一滴入れるとするわよ。さて、ビーカーの中身はどう変化するかしら?」

上条「そりゃあ、赤い液体がビーカー内全体に広がっていって、水が薄く赤っぽくなりますけど」

結標「それが拡散よ。要は、濃度が違う液体に接したときに、両者は互いに均一な濃度になるように混ざり合う訳ね」

上条「…?? な、なるほど?」
102 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/02/16(木) 23:13:27.06 ID:1zrlYgWK0

結標「じゃあ膜の話に戻るわよ。全透膜は左右互いに透過するから、ビーカー全体として均一な溶液になるのよ」

結標「で、問題の半透膜の話よ。セロハンがこれに当たるのだけれど」

上条「ヤバい。難しそうな予感がプンプンするぜ」

青ピ「せやな」

結標「さっきの2つの場合、不透膜なら溶媒・溶質ともに通さない、全透膜なら溶媒・溶質ともに通すって感じだから分かり易いのだけれど」

結標「半透膜はね、溶媒とか一部の溶質は通すけど他の溶質は通さない性質をもつ膜なのよ。この性質は半透性っていうけどね」

上条「わー。上条さんにはさーっぱりわからーん☆」

結標「ま、まぁそうよね。じゃあさっきの凹ビーカーで表現するわよ。今度は半透膜でビーカーを仕切ることにしてね」

結標「この半透膜はスクロース分子を通さない半透膜って設定よ」

結標「で、半透膜で仕切っても、水分子もスクロース分子も拡散で均一になろうとするわ」

結標「でもスクロース分子はその膜を通過できない。水だけが移動することになるの。じゃあビーカー内はどうなるのかしら?」

土御門「水だけが左側、つまりスクロース水溶液側に移動するぜよ。だから、左側の水面が上昇するにゃー」

結標「そういうこと。だから左右の濃度は均一にならない。このy」

土御門「このような膜を通しての物質の移動を『浸透』というのだぜい。正確には膜の小さな穴を通って移動することだな」

結標「……そうね」

土御門「もっと言うと、スクロース分子が大きくて半透膜の穴を通れないんだにゃー。水分子は通れんだけど」

結標「うぅー…。いいトコ取りしていってぇ……もう!」

姫神「何だか。結標先輩可愛い」
103 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/02/16(木) 23:13:52.35 ID:1zrlYgWK0

結標「…とまぁ、要するにスクロース分子が膜を通れないから水分子のみが移動、つまり拡散するの」

上条「えっと、それで浸透圧って結局何なのでせうか?」

結標「さっきので言うと、水がスクロース水溶液側に移動しようとする圧力のことよ」

上条「」

結標「うーん、そうねぇ…。例えばさっきの半透膜で仕切った凹ビーカーの、スクロース水溶液側に圧力をかけましょうか」

青ピ「圧力?」

結標「そう。ちょうど水位が左右同じに、つまりは初めの状態になるようにね。さて、左側にかけた圧力はどんなもの?」

土御門「水に圧力をかけたんだから水圧だにゃー」

結標「その通りよ。で、左側からの水の移動を押し返す力としての水圧(→)に対して、右側からその水圧と同じ力の圧力(←)が生じているのはわかるかしら?」

吹寄「力同士が拮抗している訳ですね(→=←)」

結標「そう。この水分子が半透膜を通過してスクロース水溶液側に移動しようとする圧力を、浸透圧というの」

上条「むう。分かったような分からないような…」

結標「貴方にしては上出来よ、それで」

上条「」

結標「とまぁ、今言った例はあくまで浸透圧を計るために分かり易いように水圧=浸透圧にしたものよ」

結標「当然、半透膜で仕切られていて濃度が違う、溶媒が同じ、片方が純溶媒となれば、浸透が発生して浸透圧が生まれるわ」
104 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/02/16(木) 23:14:23.17 ID:1zrlYgWK0

結標「それで、細胞の話になる訳だけれど」

上条「あれ? 確か前回は発生の話じゃ…」

結標「細かいことはいいのよ。私、空間移動系能力者だけど」

土御門「気にしなきゃ命取りになるぜい…」

結標「それで、細胞にも細胞膜って器官があってね。これは半透性に近い性質を持ってるのよ」

結標「だから、細胞の内外で浸透圧の差があると、細胞膜を介して浸透圧の低い方から高い方へ水の移動が見られるの」

上条「へぇーすげー」

結標「貴方の身体もしていることなのだけれど」

上条「えっ? じゃあ俺スゲー」

結標「」ヒュン

上条「」ガターン

結標「ペナルティよ」

上条「不幸だ…」ヒリヒリ

結標「仕方ないじゃない。こうでもしないと『上条調子乗るな氏ね』とか言われちゃうし」

上条「誰にでせう!?」

青ピ「あわきんのアレ、反則やでぇ」

土御門「にゃー。椅子だけテレポートしてガターンだからにゃー」
105 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/02/16(木) 23:15:08.92 ID:1zrlYgWK0

結標「続けるわよ。次は細胞と浸透圧の関係を見ていこうかしらね」

結標「等張液・高張液・低張液っていう言葉が出てくるのだけれど…」カッカッカッ


・等張液………細胞を入れたとき、細胞膜を介しての見かけ上での水の移動がなく、細胞の体積にも変化が見られない液。

・高張液………等張液よりも浸透圧が高い液。この液に細胞を入れると、水が細胞外に移動して細胞の体積が小さくなる。

・低張液………等張液よりも浸透圧が低い液。この液に細胞を入れると、細胞内に水が移動して細胞の体積が大きくなる。


結標「こんな感じね。何か質問は?」

上条「見かけ上の水の移動がないってどういうことでせうか?」ノ

結標「実際には水が出入りしているけど、出る量と入る量が一緒だから移動していないように見えるって話よ。細胞膜は半透性だから、水は通るし」

吹寄「なぜ高張液に細胞を入れると細胞の体積が小さくなるのですか?」ノ

結標「高張ってことは浸透圧が高いってことでしょう? だから等張な細胞内の水と細胞外の高張液で、浸透圧の大きさの関係は細胞内<細胞外」

結標「水は浸透圧の低い方から高い方へ移動するから、高い浸透圧の高張液の場合、細胞内の水が外へ移動するの。そして体積が小さくなる」

青ピ「ほんなら低張液のときはどないです?」

結標「今度は逆ね。等張な細胞内の水と浸透圧の低い細胞外の低張液で、浸透圧の大きさの関係は細胞内>細胞外、になるわね」

結標「で、低い浸透圧の低張液の場合、今度は浸透圧の高い細胞内へ水が入ってくるのよ。そして体積が大きくなるって訳ね」

土御門「おおっ。流石はあわきん先生」

結標「あわきん言うな」

土御門「伊達に緑黄色野菜ばっか食べる訳じゃなそうだぜい」

結標「は? どういう意味よ?」

土御門「いや、先生最近体積がお」<ヒュン

<ドンガラガッシャーン
106 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/02/16(木) 23:15:39.65 ID:1zrlYgWK0

土御門「」プスプス

結標「ふんっ。自業自得ね」

上条「土御門が大量の机に押し潰された…。これが低張液に入れられた細胞の末路か」

青ピ「なるほどなぁ。つまり…」ホワンホワンホワン…


細胞『らめえええええええええええええええ!! 高張液さんから中のモノを毟り取られるのもイヤだけど、低張液だけは駄目ぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!』

低張液『グッヘッヘッヘ。貴様を思う存分攻めてやろうぞ。さぁ、早くこっちに来なさい、さぁ!』

細胞『ふぎゃあああああああ!! 何か、何かが入ってくるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅーっ!!?』



青ピ「って訳やな!」

上条「ねーよ」

結標「気を取り直していくわよ。今度は赤血球に関わってくる話よ」

姫神「赤血球。血のお話。私の専門分野」ktkr

結標「赤血球の浸透圧と血しょうの浸透圧は等しいわ。だから、赤血球は血液中で正常な形を保っていられるのよ」

姫神(知らなかった。血のエキスパートである。この私が)ガーン

結標「あと、血液などの体液と等張の食塩水を『生理食塩水』って言って、哺乳類や鳥類だと0.9%の食塩水がこれに当たるわ」

結標「この0.9%っていうのが意外と大事だから覚えておきなさい」

姫神(知らなかった)ガガーン
107 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/02/16(木) 23:16:28.26 ID:1zrlYgWK0

結標「ここで、さっきの細胞と浸透圧の関係の話が出てくるわよ」

青ピ「おっしゃ! ドンと来い! もうバッチリやでぇ!」

上条「考え方はともかくな」

結標「赤血球を低張液…蒸留水とかに入れると、水が赤血球内に移動して、赤血球が膨れるわ」

結標「そのままやがて細胞膜の一部が破れて赤い色素であるヘモグロビンが漏れてくるの。このような現象を『溶血』と言いますの」

土御門「おい今バグったぞ」

結標「逆に赤血球を高張液に入れると水が細胞外に移動して、赤血球は縮みますの」

土御門「スルー!?」

結標「あと、ナメクジなんか分かり易いわよね。ナメクジに塩をかけると溶ける、なんて言われるものだけれど」

結標「あれこそ浸透圧よね。実際は溶けている訳ではなくて、塩が溶けた濃い塩水…つまり高張液にナメクジの細胞内の水が奪われて小さく縮むのよ」

吹寄「なるほど」

上条「その幻想をぶち殺す!」

結標「いや、ただの現象だから貴方の右手じゃ防げないわよ」

上条「」シュン
108 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/02/16(木) 23:17:07.61 ID:1zrlYgWK0

結標「さて、今日のところはここまでよ。決してもう疲れたとか次からの説明が思い浮かばないとかではないわ」

土御門「ダダ漏れだにゃー」

結標「次回は植物細胞と浸透圧について。多分授業はあるわよ! 需要? そんなの知らないわよ」

姫神「これはひどい」

結標「さて、じゃあ最後にこの結標淡希お姉さんに何か聞きたいことは無いかしら?」

青ピ「ハイハイハイ! あわきん先生ぇー」ノ

結標「…嫌な予感しかしないのだけれど」

青ピ「先生の膜はもう溶血済みでしょうか?」キリッ

結標「」ヒュン

青ピ「」パッ

上条「青ピが消えた!?」

土御門「結標! 貴様、青ピをどこへやった!」

結標「ふふっ。ひ・み・つ・よ♪」

ほか(きめぇ…)
109 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/02/16(木) 23:18:04.29 ID:1zrlYgWK0

〜2年4組教室〜

<ゴッツンコ☆

麦野「……あー?」

青ピ「いたたた…」ヒリヒリ

浜面「な、何でオマエが俺の頭の上に飛んでくるんだよ…?」ズキズキ

麦野「…………おい。そこの青いの」

青ピ「ヒッ!?(何かもう茶化せる雰囲気ちゃうで!?)」

麦野「ブ・チ・コ・ロ・シ・か・く・て・い・ね」キラッ☆

青ピ「」



〜2年3組教室〜

<ウギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアーッ!!!!?

上条「…」

結標「…」

土御門「…」

皆(青ピは犠牲となったのだ…)
110 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/02/16(木) 23:23:43.48 ID:1zrlYgWK0
とまぁ、こんなトコです。途中ちょっとバグったけど気にしないで。
次もなるべく早めに来ます。ではまたノシ
111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/02/16(木) 23:42:36.23 ID:OiEi0jd5o
乙です
あわきん先生へお願いです
上条くんに熱膨張を教えてあげてください
112 :スネーク :2012/02/17(金) 00:47:29.96 ID:qMVBfou10
      ク            ラ            ス            マ            ッ            チ            ま            で            待            ち            き            れ            な            い
113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/02/17(金) 01:05:50.31 ID:iVA3f/u40
スネーク落ち着くんだ!!
114 :スネーク  (福岡県) :2012/02/19(日) 21:24:15.76 ID:L3/Dme8N0
   ミサキッ☆    ハァハァ   
115 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/19(日) 22:27:29.00 ID:35/7CfzQo
うぜえ
116 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/02/19(日) 23:22:58.89 ID:GJ5sIT3AO
117 : ◆sk/InHcLP. :2012/02/20(月) 18:04:52.62 ID:gDU9KGfp0
こんばんは>>1です。クラスマッチは俺も楽しみ。いや、俺が楽しみです。
なので、なるべく駆け足で行きたい…と思います。
では投下。今回はage進行
118 : ◆sk/InHcLP. [saga]:2012/02/20(月) 18:05:46.15 ID:gDU9KGfp0

〜昼休み〜

ーーー教室ーーーーーーーーーーーー

青ピ「それにしても、クラスマッチ楽しみやなぁ」

土御門「にゃー。能力有りだから怖いけどにゃー」

上条「でも結局はスポーツだしな。運動できるヤツは有利だろ」

吹寄「頑張りなさいよ上条。こういうときしか役に立たないんだから」

上条「クラスマッチ限定!?」

土御門「ハッハッハ! 言われちゃったにゃーカミやーん!」

青ピ「仕方あらへんなぁ。カミやんやし」

吹寄「ん? いや、アンタらもよ」

青土「「」」ガーン

吹寄「頑張りなさいよ、本当に。期待してるんだから」

上条「っつっても、ウチのエースは美琴だろ。アイツ、運動神経も凄いしな」

土御門「ほほう。さすがはカミやんだぜい。詳しいな」

青ピ「何やムカつくな。爆発せい!!」

上条「うるせーよ」

土御門「まぁ、多分活躍するのは吹寄だぜい」

青ピ「そうやね。もう相手をバッタバタなぎ倒していくんやろな!」

吹寄「ふん。まぁ見てなさい。チケットは絶対にもぎ取ってやるんだから!」

青土「「おおーっ!」」

上条(しかし、美琴が味方っていうのは本当にラッキーだよな。頼りになるからなぁ)シミジミ
119 : ◆sk/InHcLP. [saga]:2012/02/20(月) 18:06:31.08 ID:gDU9KGfp0

ーーー職員室ーーーーーーーーーーーー

美琴「ふぇ!?」/// キュン

結標「? どうかしたのかしら?」

美琴「い、いや、何でも無い…と思うんだけど」

垣根「何だよ。ハッキリしねえな」

削板「む!? 中途半端なのは根性が無いな! 男らしくないぞ!!」

麦野「いや、男じゃねえし」

一方「麦野さンは男らしいけどな」ケラケラ

麦野「」バシュッ

一方「反射」カチャ ヒューン

垣根「未元物質」キーン

美琴「介入」クイッ

削板「根性!!」パッシャーン

食蜂「やはり消えますのね、根性で…」

麦野「今度のクラスマッチ、7組に当たらねえかな。本気が出せそうだわ」ニヤリ

削板「おっ、4組か! なかなか根性のありそうなクラスだな! 対戦が楽しみだぜっ!」ニッ

結標「体育館、大丈夫かしら?」

食蜂「グラウンドの土も心配ですわね」

垣根「一番ヤバいのはプールだろ。―――蒸発するぜ、水」
120 : ◆sk/InHcLP. [saga]:2012/02/20(月) 18:07:27.78 ID:gDU9KGfp0

食蜂「ところで美琴。さっきのは何なのかしら?」

美琴「へっ? な、何のことだかさっぱり……」

食蜂「」ピッ

美琴「」バチッ

食蜂「……何なのかしら?」ニッコリ

美琴「…耳貸しなさい」クイックイッ

食蜂「ええ、是非」スッ

垣根「あ? 何してんだテメェら? さっきからコソコソと」

削板「コソコソするなど、根性が無いぞ!!」

美琴「あーもううるさいわねっ! ちょっと静かにしなさいよ」バチバチッ

食蜂「少し黙ってもらいましょうかね…?」ニコォ

垣根「あっ、ハイ」

削板「んなっ!? そんな言葉ではこの削板軍覇は…」

垣根「いいから黙ってろ馬鹿! 少しは空気も読め!!」ガッチリ

削板「むー! むむーむー!?」ジタバタ ヒューンドカーン

結標「何だか、彼のジタバタが周りをどんどん破壊していくのだけれど」

麦野「まぁレベル5だからねぇ。これくらいは普通よ」ケロッ

結標「」

一方「…」カチッ
121 : ◆sk/InHcLP. [saga]:2012/02/20(月) 18:08:45.23 ID:gDU9KGfp0

食蜂「それで、先ほどのお話とは?」

美琴「…まぁ、大したことじゃないだけどさ」ゴニョゴニョ

削板「むぅ!? 隠し事は良くないぞ!!」ガバッ

垣根「だから黙ってろっつーの」ガッシリ

美琴「(…何か、アイツに褒められた気がしたのよね)」ヒソヒソ

食蜂「(『アイツ』とは、当麻さんのことですわね?)」ヒソヒソ

美琴「(そ、そうよ。でも、単にそんな気がしただけだから、気にしないで)」ヒソヒソ

食蜂「(それを気にするなと言う方が無理ですわ!)」ヒソヒソ

麦野「でもホント、何を話しているかしらね、あの2人」

結標「さぁ? 内容は何となく予想できるけれど」

一方「…」

食蜂「(……もしや美琴。貴女、こっそりと抜け駆けを…!?)」ヒソヒソ

美琴「(んなっ!? そ、そんなことないわよ!)」ヒソヒソ

食蜂「(もうっ! ……絶対に、負けませんわよ?)」ヒソヒソ

美琴「(こっちこそ!)」ヒソヒソ

美食「「」」スーッ

結標「あら、終わったみたいね」

麦野「何ニヤニヤしてんだあの2人。意味分かんねえ」
122 : ◆sk/InHcLP. [saga]:2012/02/20(月) 18:09:42.10 ID:gDU9KGfp0

<キーンコーンカーンコーン

垣根「あ? もうこんな時間かよ。さっさと授業行かねえと」

削板「うむ! 次は3組だったな! 骨のある体育になりそうだぜっ!!」

結標「骨のある体育…?」

一方「気にしたら負けだ」

削板「よし、善は急げだ! 早速向かうぞ!!」ピュー

<ガシャガシャーン

垣根「急ぎすぎだろ」

麦野「あーあ。こりゃ黄泉川に怒られんな。器物破損はねーわ」

一方「麦野さン、もしかして鏡に向かって言ってンのか?」

麦野「えい☆」バシュッ

一方「反射」カチャ ヒューン

垣根「未元物質」パシャーン

美琴「かいn……あれ?」

垣根「つーかいい加減にしろテメェ。何でいっつも俺の方に光線弾きやがるんだコラ」

一方「あァ? 何? 気にしちゃってンの? 第二位サマともあろうお方がァ!?」ニヤニヤ

結標(貴方は第一位でしょうに)

垣根「は? 何言ってんだテメェ。どう考えてもこの俺への嫌がらせだろうがコレは。なーに誤魔化そうとしてんだ下手糞」

一方「誤魔化すだァ? クカカカッ! 三下の発想だなそりゃ。気にしてンのバレバレなンだよメルヘン野郎」
123 : ◆sk/InHcLP. [saga]:2012/02/20(月) 18:10:24.98 ID:gDU9KGfp0

結標「…まったく。構ってられないわね。次の授業に向かおうかしら」スッ

麦野「だな。しかし、こんな連中がトップ2だってのがムカつく」スタスタ

美琴「同感ね」スタスタ

食蜂「…まぁ、アレは無いですわね」スタスタ

<ガラガラー バタンッ


一方「…それで? 俺に何の用だ? わざわざ胡散臭ェ芝居までしやがって」

垣根「心配するな。言ってることはほとんど本音だ」

一方「そりゃ奇遇だなァ。実は俺もなンだわソレ。……で、一体何の用なンですか?」

垣根「フッ。テメェ、さっき聞いてただろ?」

一方「……チッ。気付いてやがったか」

垣根「まぁな」

一方「道理であの根性バカを押さえていた訳だ。流石にイイ趣味してますねェ、第二位サマは」

垣根「第一位のテメェよりはマシな自覚はあるけどな。盗み聞きとかマジパネっす」

一方「ハッ。能力の応用とでも言ってくれ」

垣根「で? で? あのガキども何の話してやがったんだ?」

一方「三下根性全開だな。大したことじゃねェよ。例の如く―――」
124 : ◆sk/InHcLP. [saga]:2012/02/20(月) 18:11:02.28 ID:gDU9KGfp0

〜5時間目〜

ーーー体育館ーーーーーーーーーーーー
削板「体育だっっ!!」

生徒たち「「「…」」」

削板「そして、クラスマッチだっっ!!!」

上条「いやまぁ、分かってますけど」

青ピ「夏なのに体育館かいな。あっついなぁー」パタパタ

土御門「にゃー。どうせクラスマッチに向けての練習だぜい」

削板「そうだ!」

上条「でも、絶対優勝したいしな! この時間、ありがたく頂戴するぜ!」

削板「うむ! しかし、優勝は7組のものだがなっ!! ハッハッハ!」

青ピ「何や、聞き捨てならんな。美少女と温泉旅行に行くのはこのボクや!」

土御門「舞夏と一緒に世界一周するのはこのオレぜよ!」

削板「む? そのような不純な動機を持つ者に、オレは倒せんぞ!!」

上条「まったくだ。あくまでクラスマッチなんだぜコレは。上条さんみたいに純粋に勝利に向かってだなぁ…」

吹寄「上条。貴様は奨学金狙いでしょ」

上条「」

美琴「…ま、まぁ、目標があるってのは良いことよ。それに向かって頑張れるからね!」

青ピ「あれ? 御坂先生、何でここにいてはるん?」

美琴「せっかくクラスマッチ対策で1時間貰ったからね。黄泉川先生たちに頼んで今回はこっちに参加よ」

黄泉川「そういうことじゃん」
125 : ◆sk/InHcLP. [saga]:2012/02/20(月) 18:12:05.61 ID:gDU9KGfp0

削板「うむ。確か競技は……忘れたっ! だが根性があれば何とかなるだろう!!」

青ピ「相変わらずアバウトやな」

美琴「競技はバスケットボール、バレーボール、サッカー、ソフトボール、卓球、ドッジボール、水泳メドレーよ」

削板「おおっ、そうだったな! さすがだな!」

美琴「褒められるほどのもんじゃないけど」

黄泉川「今日は屋外と屋内で分かれて練習する。体育館には削板が、グラウンドには私が行くじゃん」

美琴「まず、競技を決めるわよ。部活動でやっている子はその競技に出られないから、他の競技に回ってもらうわよ」<エーッ!?

黄泉川「仕方ないじゃん。どう考えても経験者がいるクラスが強くなるからな」

美琴「そういう意味じゃ、このクラスは比較的有利とは言えるけどね。何せスポーツだけは出来る三馬鹿が、揃って帰宅部だし」

青ピ「だけ!? ショックやでぇ…」

土御門「カミやんはともかく、オレと青ピは頭は悪くないぜい」

上条「…はいはい。どうせ上条さんはおバカですよ」

美琴「わわわっ! 今のは悪かったわよ! ゴメン!!」アセアセ

削板「うしっ! では早速チームを決めるぞ! とにかく40人全員がレギュラーで試合に出れるようにな! 補欠は人数制限はあるが、重複は大いに結構だ!!」

黄泉川「じゃあまずバスケから。現役は一旦列から抜けてくれ。中学校以下での経験者は挙手してくれじゃん」

姫神(これ。1組と7組に。メンバーを公開していることに。なる気が)
126 : ◆sk/InHcLP. [saga]:2012/02/20(月) 18:13:40.06 ID:gDU9KGfp0

〜5分後〜

美琴「……よしっ! メンバーはこれで決定ね!!」

削板「うむ!」

上条「異議あり!!」ノ

青ピ「ボクもや!!」ノ

美琴「…一応聞いた方がいいのかしら? じゃあと…上条くん? 何か問題でも?」

上条「大アリだ! どうして俺は全部の競技にエントリーされてんだよ!?」

美琴「仕方ないじゃない。全員フルで出場したとしても、ウチは41人。アンタまさか、小萌先生に出てもらおうとは思ってないわよね?」

上条「そりゃそうだけどさ…。でも」

美琴「でも、全競技に出場するにはまず最低でも54人必要。競技時間にズレはあるから、何とかるわよ」

削板「そうだ! ちなみにオレも全部出る! 今決めたっ!」

美琴「アンタが全競技に出れば、6人分枠は埋まるわ。これで残りは7枠。後は土御門くんや青髪くん、それに私が出るから、それでいいでしょ?」

上条「いや、だから俺は…!」

土御門「諦めろカミやん。骨は拾ってやる」ポン

上条「俺クラスマッチで死ぬの!?」

美琴「よーし、オッケーね。じゃあ次は青髪くん。何か不満でもあるの?」

青ピ「そりゃそうや。これじゃさすがに殺生やで先生…」

美琴「? 何の話? 言ってみなさいよ」

青ピ「ああ。言わせてもらうで。何で……どうしてボクは……」




青ピ「水泳に出れへんのや!!?」


127 : ◆sk/InHcLP. [saga]:2012/02/20(月) 18:14:13.09 ID:gDU9KGfp0

美琴「危険だからよ」

青ピ「」

土御門「一言で論破されたにゃー」

上条「うんまぁ、その判断は正しい」

青ピ「何でやねーん!!?」

美琴「だから危険だからよ」

青ピ「うわぁぁぁぁぁあああああああーっ!! せっかく…せっかく近くでボインボインのスク水女子が見れると思ったのにぃー!」

吹寄「うわぁ…」ボイン

姫神(ボインボイン…)シュン

黄泉川「まぁ、良い判断じゃんよ」ボイン

美琴(ボインボイン…)シュン

削板「うむ。これでもう問題は無いな!? では各自移動だ! チャイムが鳴ったらその場の先生や実習生の指示に従って行動するように!」

生徒たち「「「はーい」」」

黄泉川「よーし、じゃあサッカー・ソフト組は着いてくるじゃん!」

美琴「現役のバスケ部はちょっと残ってー!」

上条「…さて、上条さんはどこから回るべきなんだ?」

土御門「全部出るからにゃー。まぁ、時間が合えば交替してやるぜい?」

上条「頼むぜ本当に…」

美琴「ああ、アンタはまずバスケよ。終わったら隣りのバレーね」

上条「不幸だ…」
128 : ◆sk/InHcLP. [saga]:2012/02/20(月) 18:15:10.89 ID:gDU9KGfp0

〜練習開始〜

削板「ではオレはバレーと卓球を見ているからな! バスケは任せた!!」ダッ

美琴「…ということで、まずは宜しくね」<コンジョウダーッ!!

上条「おーっす」

土御門「にゃー」

青ピ「…バレーボールに混じって吹寄の胸もゆ」

吹寄「おらぁ!」バチーン

青ピ「スパイク!?」バッコーン

男バス部員「おいいい加減にしろ青髪。おい」

女バス部員「まったくよ。本当にどうしてくれようか、あ?」ゲシゲシ

青ピ「ああ! もっと強くてもええねんで!」

経験者1「…こいつは無視しましょう」

土御門「だにゃー」

美琴「まったく…。それじゃあ、進行は部員さんたちに任せるけど、大丈夫?」

女バス部員「ええ」

男バス部員「それじゃ、各自体操済ませたらボール持ってきてくれー」
129 : ◆sk/InHcLP. [saga]:2012/02/20(月) 18:15:45.55 ID:gDU9KGfp0

〜レイアップシュート〜

男バス部員「多分大丈夫だろうけど、右利きは足を右、左。左利きは足を左、右な」

上条「おう」

男バス部員「それじゃ」ダンダンダン パサッ

ほか「「「ナイシュー」」」

女バス部員「じゃあ私も」ダンダンダン パサッ

ほか「「「ナイシュー」」」

経験者1「ふっ」パサッ

経験者2「えいっ」ドン パサッ

ほか「「「ナイシュー」」」

美琴「よっと」ダンダンダン パサッ

ほか「「「おおっ! ナイシュー」」」

土御門「楽勝だぜい!」パサッ

青ピ「ほいっと」パサッ

ほか「「「ナイシュー」」」

上条「うおっ。皆スゲーな。よし俺も」ダンダンダン

上条「入れ!」シュッ ガッ

上条「…」<ポーンポーン

上条「…」トテトテ

美琴「ど、ドンマイ! 惜しかったわよ!」

土御門「そ、そんなときもあるにゃー!」

青ピ「カミやん、もう一回や!」
130 : ◆sk/InHcLP. [saga]:2012/02/20(月) 18:16:17.71 ID:gDU9KGfp0

〜しばらくして〜

上条「」ズーン

男バス部員「おかしい…。フォームもタイミングも完璧のはずなのに…」

女バス部員「20本連続で外すなんて…。よほどゴールに嫌われてるのね」

経験者1「おい馬鹿!」

上条「…不幸だ」ズズーン

経験者2「き、気にすることないよ上条くん! 私だって4本外しちゃったし」アセアセ

美琴「うーん…。これは想定してなかったわねぇ」

経験者1「これとは?」

土御門「カミやんがカミやんだってことだにゃー」

上条「ああ…。俺ってヤツは、こんなときでも駄目なのか……ハハッ」

女バス部員「…き、気を取り直して今度はシュート練習にしましょう! フリースローなら或いは…!」
131 : ◆sk/InHcLP. [saga]:2012/02/20(月) 18:16:51.99 ID:gDU9KGfp0

〜シュート〜

男バス部員「よっ」シュッ パサッ

美琴「…さすがバスケ部員。スリーポイントもあっさり決めちゃうわね」

男バス部員「いやいや。結局、実戦で決めなきゃ意味無いですよ。それに今回は役に立てませんし」

美琴「そう考えると残念よねー……あっ、外した」シュッ ガッ

経験者1「はい先生」シュッ ダダン

美琴「ありがと。しっかし、こうまで上手くいかないとは…どうしよ?」パシッ

土御門「出来ない訳じゃないんだけどにゃー。ドリブルやパスはきっちりしてるし」シュッ パサッ

青ピ「正面突破が得意なんてのは、カミやんらしいなぁ」シュッ

美琴「でもアレじゃねえ…」チラッ


上条「」シュッ ガツッ

経験者2「おしい! あともう少しだよ、上条くん!」

上条「」シュッ ガッガ ポーン

女バス部員「うーん、今のは入ってもおかしくなかったわね。次は大丈夫!」

上条「」シュッ ガッ クルクルクル ポーン

経験者2「…」

女バス部員「…」

上条「……俺はもう駄目だ」ズーン

経験者2「そ、そんなことないよ! 自分に自信を持って!」ニッコリ

女バス部員「大丈夫よ上条くん! この時間は私たちがみっちり教えてあげるから」ニコッ


美琴「…」ビリビリバチバチィ!

青ピ「先生!? 危ないでぇ!」

土御門「漏れてる漏れてる! 漏電してるぜよ!?」
132 : ◆sk/InHcLP. [saga]:2012/02/20(月) 18:17:27.59 ID:gDU9KGfp0

女バス部員「それにしても不思議ねぇ。左手の添え方も右手の動かし方もちゃんと出来てるのに」

経験者2「うん。軌道も綺麗だし、枠には当たってるのに…」

上条「ううう…。このままじゃ上条さん、役に立てない」

経験者1「いやまぁ…。シュートは入ったに越したことはないけど」


美琴(しかし、何でかしらねぇ。運動神経は良いはずなのに、やっぱり不幸だから…?)

美琴(そんなことない。不幸で片づけて良い問題じゃない。でもあの右手は……右手?)

美琴「ちょ、ちょっとアンタ!」

ほか「「「はい?」」

美琴「…じゃなくて、上条くん!」

上条「ん? どうかしたか美琴」

美琴「左手使って」

上条「は? 左手ならさっきから…」

美琴「そうじゃなくて、試しに左で打ってみなさいよ」

上条「? いいけど…」スッ

上条「そんな簡単に入るはずな」シュッ パサッ

上条「」<パサッ パサッ パサッ パサッ…

美琴「………は」

皆「「「入ったぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああああああああああああーっ!!!」」」ヤフーイ!
133 : ◆sk/InHcLP. [saga]:2012/02/20(月) 18:18:49.14 ID:gDU9KGfp0

上条「やった! やっと入ったぜ美琴ぉ!!」

美琴「良かったわね! この美琴先生の言った通りね!」

上条「ああ! 美琴先生、ありがとう!」ガシッ

美琴「ふぇ!!?」////

上条「いやー、やっぱりシュート入らないとキツくてさ。本当、助かったぜ」ブンブンブン

美琴「そそっそ、そう。良かったわにゃ」///

上条「ハッハッハ! 一本決めただけでこんなに嬉しいもんなんだな!」ギュッ

美琴「ふふふ、ふにゃなにゃみゃ」////

上条「本当にありがとな! おかげで」

女バス部員「上条くーん♪ おめでとー!!」ダキッ

経験者2「良かったね! シュート入って!!」ダキッ

上条「ぬわっ!? ははっ、お前らもありがとな。おかg」

美琴「こんの大馬鹿ァァァァァァァァァああああああああああああああああああああーっ!!」ビリビリ

上条「おわっ!!?」パキーン


男バス部員「はっはっはー。俺、もうこれでスリーポイント10本目だぜー」パサッ

経験者1「うわぁすごーい。俺なんてボードを使わずにもう20本決めてるぞー」パサッ

土御門「格差社会ぜよ」

青ピ「地獄絵図やで」
134 : ◆sk/InHcLP. [saga]:2012/02/20(月) 18:24:20.05 ID:gDU9KGfp0
今回は以上です。クラスマッチって楽しいよね。ある程度運動できればの話だけど。
えっと、今回は一応見分けつきやすいようにage進行にしました。
いつもレスありがとうございます。ではまたノシ
135 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/20(月) 19:55:55.15 ID:LtbXQVlDO
上条さん左手でも上手いのか!
136 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/20(月) 20:06:59.84 ID:TRHxiwvso

オレの姫神は黄泉川センセーや吹寄ほどではないにしろ
それなりの持ち主だったはずだが
137 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/20(月) 23:50:02.79 ID:p3CKScamo
おつにゃんだよ!
138 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/21(火) 08:22:44.22 ID:x6/VtBYco
左手じゃないと入らないのか……
139 : ◆sk/InHcLP. :2012/02/24(金) 02:50:00.88 ID:d2bqFxGh0
こんばんは。上条さんなら左手でも何とかできそうな気がします。
だって、上条さんだもの。では投下
140 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/02/24(金) 02:50:49.75 ID:d2bqFxGh0

削板「む? 盛り上がってるな!」ヒョッコリ

美琴「あっ、どうも」

削板「いやはや、このクラスは根性があるな! 強いライバルになりそうだ!」

美琴「ふふん、でしょ? 何たって私のクラスだからねっ!」

上条「み、御坂ぁ…」ジーン

青ピ「流石、ボクらの先生やでぇ…!」

削板「うむ。では実戦といくか!!」

上条「実戦?」

削板「ああ。お前たちの根性、この削板軍覇が試させてもらうぞ!!」

美琴「あー、要するに練習試合ね。いいんじゃない?」

土御門「2人がいいんなら、オレらもいいぜい」

青ピ「試合かぁ。どないする?」

男バス部員「まずは5分を流しでやりますか」

女バス部員「そうね。チームは…」

美琴「ちょっと待って。本番で出る面子でチームを組みましょう」

削板「む? 良いのか? オレにメンバーが知れてしまうぞ?」

美琴「構わないわよ。どうせ、アンタはそんなの気にしないでしょ?」

削板「ハハッ! 全くだ!!」
141 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/02/24(金) 02:51:26.88 ID:d2bqFxGh0

美琴「それじゃ、上条くん、土御門くん、青髪くん、経験者1くんは私のところへ」

削板「オレのチームはこっちに来い!」

男バス部員「ええ。御坂先生、手加減はしませんよ?」

美琴「望むところよ!」

経験者2「上条くん。今回は敵だけど、よ、よろしくね」

上条「おう」

モブ1「よろしくー」

モブ2「くー」

土御門「お、おう」

青ピ「扱いが雑やで…」

女バス部員「じゃあ私が審判しますね」

美琴「お願いね」
142 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/02/24(金) 02:52:12.04 ID:d2bqFxGh0

女バス部員「それでは、御坂チーム対削板チームの試合を始めます。互いに礼!」

両チーム「「「お願いしまーす」」」

女バス部員「ではジャンプボールです。両チームの代表、前へ」

青ピ「ほんならボクが。背ぇ高いし」スタスタ

削板「ふむ。ではここはオレが」スタスタ

上条「よし、頼むぜ青髪!」

女バス部員「いきまーす」ポーン

削板「ふんっ!」バッ

青ピ「なっ!?(ボクより高い…!)」グッ

削板「取ったぁ!!」<ピッ

男バス部員「よし、マイボール!」パシッ

削板「さぁ、速攻だぁ!!」

美琴「ディフェンス! まずはゴール前を固めて!」ダダッ

上条「おう!」ダダッ

土御門「青ピ、ゴール下! その両脇にカミやんと経験者1! 先生とオレは前を!」

青ピ「オッケーや!」ダダッ

経験者1「分かった」ダダッ

削板「ほう」

男バス部員(おっ。司令塔は御坂先生かと思いきや、土御門か)ダンダン
143 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/02/24(金) 02:53:25.67 ID:d2bqFxGh0

男バス部員「ゾーンか……なら!」スッ

美琴「スリー!? させないわ!」バッ

男バス部員(っ! 対応が速い! 流石、常盤台のエースだぜ)

男バス部員「だがっ!」フッ

美琴「フェイク? 中に切り込んだ!」<ダンダン

上条「させるか!」バッ

男バス部員(なかなか良い反応だな上条)

男バス部員「でも、打つのは俺じゃないんだな」ヒュッ

上条「しまった、パスか!」

削板「うむ。もらっ」

土御門「貰ったぜい」パシッ

男バス部員「何!?」

青ピ「ナイスカットや!」

土御門「今度はこっちの番だぜい!」ダンダンダン

男バス部員「戻れ戻れ!」ダダッ

土御門「よし。先制点はもら」

削板「させん!!!」ガバッ

青ピ「くっ、やっぱり高い!」

土御門「フッ」ニヤッ ヒュッ

削板「ぐっ、パスか!!? 卑怯な!」

美琴「何よその理屈」パシッ シュッ

<パサッ

美琴「よっしゃあ!」<ピピー
144 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/02/24(金) 02:54:13.28 ID:d2bqFxGh0

上条「ナイシュー美琴!」サッ

美琴「ん!? う、うん!」パシィ!

土御門「おっ、じゃあオレもハイタッチを…」

美琴「次はディフェンス集中よ!」ダダッ

上条「おう!」ダダッ

土御門「……。いやあの、アシストしたのオレなんだけど…」

経験者1「」ポンッ


男バス部員「すみません。甘いパスでした」

削板「気にすることはない! さて、どう攻める!?」

経験者2「相手はゾーンディフェンス…。だったら外からのシュートと、中に切り込む戦術をとるべきですね」

男バス部員「だな。その方が練習になる」

削板「よし。ではオレが切り込む」

男バス部員「頼みます。ボールは俺が運ぶので、他の皆は外からチャンスを窺ってて」

経験者2「了解です」


青ピ「…来るで!」

土御門「リバウンドは頼むぜい青ピ。センターはお前なんだからな」

青ピ「任せとけぇ!」

土御門「おそらく切り込んで来るのは主に削板先生だ。当たりが強いから、押し負けるなよ!」

美琴「ええ!」

土御門「…先生は負けてもいいにゃー」
145 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/02/24(金) 02:55:09.24 ID:d2bqFxGh0

男バス部員「では行くぞ!」ダンダンダン

土御門「させないぜよ!」ダダッ

男バス部員「…」ダンダン

土御門「…」ジー

男バス部員「ふっ!」ダダッ

土御門「くっ」ダッ

男バス部員「なんてな」ヒュッ

土御門「チッ。先生!」

美琴「ええ」ジー

経験者2「…」ダンダンダン

経験者2「」スッ

美琴「!」

経験者2「」ヒュッ

美琴(後ろにパス…まさか!)

削板「おおおおお!!」ダンダンダン

美琴「くっ!」バッ

削板「おおおおお!! すごいドリブル!!!」ダダダダダ

美琴「なっ!? しまった!」

青ピ「任せてぇな!」バッ

削板「すごいジャーンプ!!」ドンッ

青ピ「何ぃ!?」

上条「まさか!?」

削板「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

削板「すごいダーンク!!!」ドバァ!
146 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/02/24(金) 02:55:54.50 ID:d2bqFxGh0

<ポーンポーン

削板「決まったぜ!」ドドン

美琴「す、すごい…」

上条「何て…圧倒的な力なんだ」

青ピ「これが……レベル5」

土御門「………でも」

削板以外(あんな奴そうそういないから、あまり参考になんねぇ…)パキーン

削板「む? さぁ、リスタートだ!!」

上条「お、おう」


その後、試合は一進一退の攻防の展開になり、


上条「おおおおおお!! 負けてられないぜ!」ダンダンダン

削板「おおおおおお!! すごいディフェーンス!!」ゴゴゴゴゴ

上条「その幻想をぶち殺す!」パキーン

削板「なっ!?」(※偶然右手が削板に当たっただけです)

上条「そして(左で)レイアップ!」パサッ


双方ともに、激しい猛攻を見せ、


男バス部員「男バスの意地と誇りぃ!」ダンダン クルリン シュッ

青ピ「させへんで!」パシィ!

男バス部員「ハエ叩き!?」

美琴「よし、マイボール!」パシッ
147 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/02/24(金) 02:57:02.22 ID:d2bqFxGh0

皆、時間が過ぎていくことにも気がつかず、


男バス部員「先生と上条に警戒だ! 絶対にパスが来るぞ!!」

土御門「そう思うだろ? ここでまさかの」シュッ

男バス部員「くっ、スリーか!」

青ピ「リバウンドはボクが!」

削板「いやオレが!」

青ピ「ボクが!!」

削板「いやオレが!!」

青ピ「ボクや!!!」

削板「オレだ!!!」

青ピ「ボクがァァァァァァァァァあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああーっ!!!」

削板「オレがァァァァァァァァァあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああーっ!!!」

ボール「うるせえ入るぞ」パサッ

青削「「」」


ただ、バスケットボールの軌跡を追い続けていた。


削板「すごいパース」ブルオンッ!!!

モブ1「そんなパス取れねえ!」

削板「すごいドリブル」ダダダダダ

モブ2「何か床がミシミシいってますけどぉ!!?」

削板「すごいシュート」ブルオン! バーン

経験者2「野球みたいにボールをゴールに投げちゃ駄目!」
148 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/02/24(金) 02:57:48.80 ID:d2bqFxGh0

<残り1分ー

上条「もうそんな時間か!」

美琴「得点は……9-12か。あと3点差ね」

土御門「じゃあツーを2本! これで決まりだにゃー!」ダンダン

美琴「そうね…。じゃあ行きましょう!」ダダッ

上条「おっしゃあ!」ダダッ

土御門「外はオレと経験者1! 中を3人で頼む!」

経験者1「分かった!」ダッ

男バス部員「かかって来い!」バッ

土御門「…ふー」ダンダンダン

男バス部員「…」

土御門「…」ダンダンダン

男バス部員「…」ゴクリッ

土御門「ふっ」ダンッ!

男バス部員「くっ! 行かせん!」ダッ

土御門「なーんてにゃ」クルリ

男バス部員「チッ! 削板さん!」

削板「任せろ!!」バッ

土御門「チッ」

削板「すごいディフェーンス!」ゴゴゴゴゴ

土御門「カミやん! スクリーン!」

上条「おうっ!」パキーン

削板「ぐっ!」
149 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/02/24(金) 02:58:37.74 ID:d2bqFxGh0

土御門「このまま正面突破だにゃー!」ダンダンダン

経験者2「そんな真似は」バッ

男バス部員「させん!」バッ

土御門「いつの間に回りこんで!? クソッ!」ダンッ

男バス部員「ジャンプしても無駄だ! シュートコースは完全に…」

土御門「」ニヤッ

男バス部員「!? しまっ」

土御門「ほい」ヒュッ

青ピ「ほいさ」パシッ

経験者2「中央に人が集まったことで、サイドにスペースが!」

モブ1「うわ、完全にフリー」

モブ2「チィ!」ダダッ

青ピ「遅いで」シュッ

<パサッ

青ピ「しゃあ!」

上条「まだだ! あともう一本以上!」

美琴「そうよ! 最後まで気を抜かないで!!」


男バス部員「してやられた…。だが、この状況では」

経験者2「多分、敵もこうしてきますね」

削板「む?」
150 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/02/24(金) 02:59:51.61 ID:d2bqFxGh0

<あと30−

美琴「くっ…。時間が無い」

上条「でも、相手がなかなかシュートを打ってこないぞ!」

青ピ「せやろな。ここで下手に打ってカットされたらアカンし」

土御門「時間ギリギリまで引き延ばす気だにゃー。…24秒使われたら、残りは10秒無いぜい」

男バス部員「よっ」ヒュッ

経験者2「」パシッ ダンダンダン

美琴「くっ」バッ

経験者2「」ヒュッ

モブ1「」パシッ ヒュッ

モブ2「」パシッ ヒュッ

削板「」パシッ

<あと20−

上条「クソ、時間が!」

削板「ええい、じれったい!!」ダダッ

男バス部員「先生!?」

削板「ぬおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおーっ!! すごいドリブル!」ダンダンダン

美琴「きゃっ」

経験者1「ぬわっ」

削板「すごいシュート」シュッ

土御門「しまっ…」

<ガッ ポーン
151 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/02/24(金) 03:00:29.33 ID:d2bqFxGh0

削板「何!? くっ、オレの根性不足か!!?」ダッ

青ピ「ボールが大きく外へ…!」<ポンポーン

美琴「ルーズボール! 誰か拾って!」ダッ

男バス部員「くっ、ライン外か」ダダッ

土御門「よし、マイボ」

上条「土御門ぉ! 時間!!」<あと10−

土御門「! そうか…!」ダダッ

土御門(このままボールが外へ出れば、時間をロスしちまう…!)ダンッ

土御門「おおおおおっ!!」バシィ!!

経験者2「中へ弾いた!?」

上条「ナイス土御門!」パシッ

男バス部員「取られたか…。だがこれ以上は!」バッ

上条「美琴!」ヒュッ

美琴「ナイス!」パシッ

男バス部員「しまった!」<あと5−

美琴「よし、このまま…!」ダンダンダン

削板「させん!!」バッ

美琴「最後までアンタは…!」ダンダン

削板「おおおおおおおおお!!」ゴゴゴゴゴ

美琴「なんてプレッシャー! でも、こんなところで…」

美琴「負けてらんないのよォォォォォ!!!」シュッ

削板「なにぃ!?」
152 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/02/24(金) 03:01:18.19 ID:d2bqFxGh0

経験者2「あの状況でのスリーポイントシュートなんて…」

経験者1「いや、アレはシュートじゃない!」

青ピ「おい、解説してないで動けや」ゲシッ


上条「よし! ナイスパス!」パシッ

土御門「打てカミやん!」

青ピ「もう時間が!」

美琴「行け、当麻ぁ!!」

上条「おおおおおおおおお!!」シュッ

土御門「入れ!」<ガッ

青ピ「入れ!!」<クルクルクル

美琴「入ってよォォォォォォ!!!」<ポーン


<パサッ


上条「………は」

ほか「「「入ったァァァァァァァァァァあああああああああああああああああああああああああああああああああああああーっ!!!」」」<ピー


女バス部員「試合終了!! 13-12で、御坂チームの勝ちぃ!」

両チーム「「「ありがとうございましたー」」」
153 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/02/24(金) 03:02:36.67 ID:d2bqFxGh0

削板「うむ!! 見事な根性だった!」

美琴「…あ、ありがと。にしてもアンタ、息1つ切らしてないのね」ゼイゼイ

削板「まぁ、根性があるからな!」

美琴「はいはい……。ん? どうしたの当麻?」

上条「…美琴。俺さ、最後のシュート、とっさだったもんでフツーに右手で打ったんだよ」

美琴「……ってことは」

上条「ああ。俺、イップスを克服したんだ!」

美琴「アンタ…」


美琴「それ意味違うわよ。アンタのはイップスでも何でもないからね」

上条「えっ、マジ?」

美琴「どうせ聞き慣れない難しそうな言葉を、せっかくの機会だから使ってみようとか思ったんでしょ?」

上条「お、お察しの通りです…」

美琴「フフッ♪ 当麻クンは中学生に馬鹿にされて情けないにゃーん☆」

上条「んなっ!? 美琴先生に子供扱いされるのは耐え難い苦痛だぜ!」

美琴「はぁ!? そ、そんなに私が子供っぽいって言いたいわけぇ!?」

上条「そうじゃねえよ! ……まぁ、毎回態度が年不相応な気もするけど」ボソッ

美琴「何ですってぇー!」

<ギャーギャー アーダコーダ


土御門「信じられるか? まだ付き合ってないんだぜ、アレ…」

青ピ「夫婦ゲンカにしか見えへんもんなぁ…」

土御門「それに、他にも美少女がより取り見取りなんだぜい」

青ピ「常盤台中学のお嬢様を2人も…! 傍から見たら羨ましいのなんのって!」

土御門「もっといそうで怖いにゃー…」
154 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/02/24(金) 03:06:12.41 ID:d2bqFxGh0
今日はここまで。スポーツの描写はどうだったでしょうか?
これで分かりにくいのであれば、地の文投入も検討したいと思います。
ただ、本番では実況も入ってくるので、状況描写は分かり易いかも。

>>136 その通り。だが、あの2人は圧倒的すぎる。

次回は古文の授業かも! ではまたノシ
155 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2012/02/24(金) 08:56:23.47 ID:8d61vXtAO
156 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(広島県) [sage]:2012/02/24(金) 20:27:18.07 ID:47ldeLHV0
乙!

上条さんかっけぇー!
157 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/24(金) 22:42:25.96 ID:XznG2hhTo
おつにゃんだよ!
158 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/02/24(金) 23:16:55.43 ID:FvE9vEgO0
削板と一緒に試合してよく怪我人でなかったなww
159 :VIPにかわりまして新高一のスネークがお送りします(福岡県)   :2012/02/27(月) 01:51:47.95 ID:PC2YnI1J0
次の回が楽しみだ(^人^)
160 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/02/27(月) 01:52:20.61 ID:vWNLbjLG0
何かクラスマッチで上条が
ラッキースケベを連発しそうで
怖い
161 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/27(月) 02:02:03.66 ID:IdqgdOVpo
>>159-160
あげんなks
162 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/02/28(火) 11:00:20.88 ID:3mN9WlDI0
乙!
結構良かった。でもなんか反則してるっぽいところがいくつかあるような……
163 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2012/03/01(木) 04:36:36.06 ID:8tEO5Z7Ko
うはwwwこれはやばいwww

待ち遠しいのうwww
164 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北陸地方) [sage]:2012/03/01(木) 17:48:47.50 ID:xUJxbeDAO
おもしろい
165 : ◆sk/InHcLP. :2012/03/01(木) 23:47:27.47 ID:KglA36LM0
こんばんは。ごめん、今日は古文お預け。
でも投下
166 : ◆sk/InHcLP. [saga]:2012/03/01(木) 23:49:04.25 ID:KglA36LM0

美琴「さて、じゃあバスケ組は5分間休憩ねー」

削板「そうか! ならばオレはバレーの方に回るぜ!!」

美琴「お願いね。じゃあ、休憩ー」<フイー


上条「いやー、疲れたな」

土御門「にゃー。やっぱりずっと走りっぱなしはしんどいぜよ」

青ピ「楽しいんやけどなぁ」

上条「それに、結果もまずまずじゃねえのか? これなら本番も十分やれそうだぜ」

土御門「ファールとかリバウンドとか、色々課題はありそうだがな」

青ピ「でも、削板先生のチームに勝てたっちゅうんはええことやろ!」

美琴「そうねー。あれだけのプレイが出来る人はそうそういないから、良い練習になったわ」

上条「あんなのが何人もいたら無理ゲーだぜ」

土御門「じゃあ5人全員削板軍覇のチーム想像してみ?」

青ピ「トリプルスコアの大台が目に浮かぶなぁ」

美琴「アレが5人もいたら、レベル5も形無しよ」

土御門「じゃあ5人全員御坂美琴のチーム想像してみ?」

青ピ「そんな理想郷がこの世にあるんかいな!!」クネクネ

美琴(……いやまぁ、あるっちゃあるけど)ダラダラ

上条(番号振ってないと大変なことになりそうだな…)
167 : ◆sk/InHcLP. [saga]:2012/03/01(木) 23:49:35.43 ID:KglA36LM0

美琴「ところでアンタ」

上条「アンタなんて名前の人、このクラスにはいませんのことよ」

美琴「む…。じゃ、じゃあ、当麻?」

上条「おう。どうしたんだ美琴?」

青ピ「(なぁつっちー。あの2人、いつの間に名前で呼び合うようになっとるで)」ヒソヒソ

土御門「(もう不思議でも何でも無いけどにゃー)」ヒソヒソ

美琴「アンタ、何で休憩してんの?」

上条「は?」

美琴「ほら、アンタはあっちよあっち」クイッ

上条「あ、あちらとはバレーボールのグループのことでせう?」

美琴「そうよ」

上条「そこで俺は何を?」

美琴「練習を」

上条「いつ?」

美琴「今」

上条「なぜ?」

美琴「レギュラーなんだし」

上条「」
168 : ◆sk/InHcLP. [saga]:2012/03/01(木) 23:50:04.55 ID:KglA36LM0

上条「…あのぉ。上条さん的にはもう少しこの疲れた身体を休ませたいなーっなんて」

美琴「削板先生ー」

上条「んなっ!? そ、それは卑怯だぞ美琴!」

削板「む? どうしたんだ御坂先生!?」

美琴「上条くんはバレーボールにも出場するので、どうぞ鍛えてやってください。今すぐに」

削板「了解した! 根性のあるバレーボールプレーヤーにするぜ!」

上条「ちょちょちょっと待て! まだ動けないんだって俺!」

削板「む? ああなるほど。先ほどの試合で疲れているのだな」

上条「そうそう。削板先生もやっぱりそれくらいは分かってくれて…」

削板「だがそんなものは根性でどうにでもなる!!」

上条「言うと思ってたぜ畜生」

美琴「ごめんね上条くん。何せ、時間がないもんだからさ」ニコッ

上条「そんな笑顔じゃ俺は誤魔化されないぞ−!」

美琴「では先生」

削板「うむ」ガシッ

上条「げっ」

削板「さぁ行くぞ! とことん鍛え抜いてやるからな!!」スタスタ

上条「不幸だぁぁぁぁぁぁぁぁーっ!!」ズルズル
169 : ◆sk/InHcLP. [saga]:2012/03/01(木) 23:50:38.31 ID:KglA36LM0

青ピ「あーあ。可哀想やねカミやん」

土御門「にゃー。まぁ、オレらには関係無いことだけどにゃー」

青ピ「削板先生のスパイクはアカンでぇ」

土御門「根性でぶっ飛ばされるぜい、文字通り」

青ピ「せやな。もうカミやんったら哀れやで」ハッハッハ

土御門「だな」ハッハッハ

美琴「ああ、アンタたちも休憩終わったらバレーね」

青土「「」」


削板「さぁ、こちらも練習を再開するぞ!」

吹寄「ハイ!」

上条「あぅ…」

吹寄「ほら上条! 情けない声を出さない!」バシッ

上条「痛っ!?」

削板「うむ。全員ウォーミングアップは終わっているな!?」

上条「あの、上条さんはバレーの練習はこれっぽっちも…」

削板「宜しい。では次は本格的な練習に入る!」

上条「無視!?」
170 : ◆sk/InHcLP. [saga]:2012/03/01(木) 23:51:08.56 ID:KglA36LM0
削板「やはりバレーボールと言えば強烈なアタック! 根性のあるスパイクを相手コートに叩き込むことが大事だ!」

吹寄「ハイ!」

上条「まぁ、そりゃそうだよな」

削板「もちろん守備を疎かにして良いという話ではない! 最後まで諦めずにボールを追う。この根性も必要だ!」

上条「おう」

削板「だが、やはり最後にものを言うはブロックを打ち破る攻撃力! そして、このクラスにはその力が十分ある!」

吹寄「ハイ!」

削板「そこで、今からアタックの練習をする! 今からオレが手本を見せるからよーく見ておけ!!」

上条「ああ」

削板「よし。ではバレー部員!」

男バレ部員「はい!」

削板「今から…………フンッッ!!! 分かったな!」

男バレ部員「え、ええ」

吹寄「…えっ? 何が起こったというの?」

上条「伝わったんだろ。根性で」
171 : ◆sk/InHcLP. [saga]:2012/03/01(木) 23:51:37.21 ID:KglA36LM0

削板「では始めるぞ!!」

男バレ部員「は、はい!」

上条「大丈夫か?」

削板「行くぞ!」ヒュッ ヒュー

男バレ部員「ふっ!」ポーン

削板「頼むぞ!」ポーン ダダッ

男バレ部員「了解です!」ポーーン

削板「うおおおおおおおおおおおおおおおおーっ! すごーいアタック」バチーン

<ギュルルルルー
<バンッッッ!!!!
<ポーンポーン コロコロ…

ほか「「「おおー」」」

削板「このような感じだ! こう、ヒュッポーンポーンダダッポーーンバチーンバンッッッ!!!、みたいな」

男バレ部員「あの先生。今の説明じゃ何も分からないんで俺から補足しておきますね」

削板「そうか!? ならば任せる!」
172 : ◆sk/InHcLP. [saga]:2012/03/01(木) 23:52:10.26 ID:KglA36LM0

男バレ部員「まずは2人組を作る。アタックする人とトス上げる人とだな。今回はトスは部員が上げるけどね」

男バレ部員「アタックする人たちは始めから一個ボールを用意しててくれ」

吹寄「ふむふむ」

男バレ部員「まずはアタッカーがセッターにボールを投げる。さっきみたいに山なりにだぞ」

女バス部員「間違っても野球のバックホームみたいには投げないでね」

男バレ部員「で、セッターは一旦オーバーハンドパスでアタッカーにボールを戻す」

男バレ部員「アタッカーは戻ってきたボールをオーバーでもアンダーでもいいからセッターに返す」

男バレ部員「パスした後は、セッターはトスを上げる。だからアタッカーはパスしたらタイミングを合わせて走りこむこと」

女バレ部員「このパスはセッターがトスを上げ易いように返してね。ちゃんと山なりによ」

男バレ部員「後はトスされたボールを思いっきり相手コートに叩き込む。これで一通りオッケーだ」

上条「??? あ、ああ」

男バレ部員「上条には伝わったのか?」

女バレ部員「上条くんは身体で覚えるタイプだから大丈夫」

削板「よし、説明はもう十分だな? では、練習開始だ! まずは上条から!」

上条「俺から!?」

美琴「ちょーっと待ったぁ!」
173 : ◆sk/InHcLP. [saga]:2012/03/01(木) 23:52:47.63 ID:KglA36LM0

上条「み、美琴ぉ! お前、俺がどうすりゃいいか分からないってことを察して…!」

美琴「言い忘れてだけど、コイツはレシーブ担当よ。だからコートはあっち」

男バレ部員「…ああ、なるほど。そうか、上条だしな」

女バレ部員「上条だしって…」

上条「?? えっ、つまり…?」

美琴「能力アリだと色々な可能性があるじゃない? バーニングアタックとかエレクトロアタックとか」

土御門「ベクトル変換スパイクとか未知の物理法則ボールとか、テレパスで打ち返さないボールとかにゃー」

削板「あとは根性のあるボールとかだな!」

上条「……。それってもしかして」

美琴「そう。アンタには守備専門のプレイヤーとして活躍してもらうわ!!」

上条「ふ、不幸だぁー!」

美琴「ほらほら、さっさと練習練習」グイグイ

上条「やめて! 弾丸飛び交う戦場に上条さんを連れてかないで!?」

削板「よし、では改めて練習開始! まずはオレから!!」

上条「って、結局お前もやるんかい!?」
174 : ◆sk/InHcLP. [saga]:2012/03/01(木) 23:53:19.14 ID:KglA36LM0

〜アタック練習(レシーブ練習)〜

削板「おおおおおおお!! すごーいアタック」バチーン ビューン

上条「普通にボールも速いのですが!!?」パキーン ポーン

美琴「ビリビリアターック!」バチーン バチバチィ

上条「お前も打つのかよ!?」パキーン ポーン

モブ1「おらぁ!」バチーン ブオオオオオー

上条「熱いあちゃい!」パキーン ポーン

モブ2「かぜになーって。かぜになーって」バチーン ヒュオオオーン

上条「どこか遠くへ行きたいのでせう!?」パキーン ポーン

吹寄「ふんっ!」バチーン

上条「強っ!?」バチン ポーン

土御門「よっと」バチーン

上条「ってコイツら」バチン ポーン

青ピ「オラァ!」バチーン

上条「もう能力関係無いじゃん!?」バチン ポーン
175 : ◆sk/InHcLP. [saga]:2012/03/01(木) 23:54:00.98 ID:KglA36LM0

〜サーブ練習(レシーブ練習)〜

美琴「よーし」

削板「行くぞ!」

上条「ちょっと待てい!」

美琴「えーっ、何よぉ?」

土御門「カミやん、急に止めてくれるな」

青ピ「もう打つトコやったでぇ」

上条「それは悪かった! でもこの配置はもっと悪い!」

削板「? どういうことだ!?」

上条「いやさ、普通コートの左右に分かれて交互にやった方が効率良いだろ?」

美琴「そうね」

上条「なのに、どうして上条さんのコートには俺以外誰もいないのでせうか!?」

美琴「これも練習よ」

上条「拷問の間違いでは!? 完全に蜂の巣ですよこれじゃあ!」

削板「大丈夫だ! 根性があれば! では行くぞ!」

美琴「せーので行くわよ。はい、せーの」バチン

<ババババババババババババババチン!!
<ヒュヒュヒュヒュヒュヒュヒュヒュヒュヒュヒューン

上条「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああー!!?」ポポポポポポポポポポポポーン
176 : ◆sk/InHcLP. [saga]:2012/03/01(木) 23:54:27.14 ID:KglA36LM0

〜コンビネーション確認(レシーブ練習)〜

男バレ部員「で、ここでセッターが横方向にトスを上げるから…」

土御門「それをオレあたりがクイック…」

青ピ「ボクもブロック担当やし、打つなり時間差なりを…」

女バレ部員「そこで、後ろから走りこんで…」

吹寄「なるほど。前線との息が…」

美琴「背の高い人たちのコンビネーションを…」

上条「あの、だから何でこっち側のコートは上条さんひとりなの…?」

ほか「「「…」」」

美琴「さて、じゃあ早速やってみましょう」

男バレ部員「まずはクイックから。上条、タイミングを合わせろよ」

上条「無視か!? しかも指示か!?」

削板「よし、ではアタックはオレが」

上条「そして打つのはお前か!!?」
177 : ◆sk/InHcLP. [saga]:2012/03/01(木) 23:54:54.13 ID:KglA36LM0

〜しばらくして〜

上条「ゼイゼイゼイ…。ボ、ボールが、ボールが襲ってくるよぉ」ビクビク

青ピ「何か禁断症状が出とるで」

土御門「ボールにひたすら襲われてたからにゃー」

削板「うむ。さすがに根性のある動きだったぜ」

美琴「そうよね。よく頑張ったわね、上条くん」

上条「! じゃ、じゃあ…! ついにきゅうけ」

美琴「次は卓球ね♪」

上条「」

土御門(鬼だな)

青ピ(鬼やで)

吹寄(鬼ね)

削板(根性だな)

美琴(大変だろうけど、当麻には頑張ってもらわなくっちゃ!)

上条「い、行ってきます…」ヨロヨロ

土御門「が、頑張れカミやん」

青ピ「た、頼りにしとるで」

美琴「じゃあ行きましょ」スタスタ

上条「? いや、美琴まで来なくてもいいと思うけど」

美琴「いいから! ほら、第二体育館まで行くわよ!」スタスタ

上条「お、おう」スタスタ

美琴(だから私も、当麻以上に頑張らなくっちゃ! ……当麻のためにも!)
178 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/03/01(木) 23:59:57.53 ID:KglA36LM0
今回は以上です。やっぱり学園都市なら燃えるアタックとかあるんでしょうね。
さて、次回こそ古文なのですが……敬語・係り結び・識別とやり、ちょっと出尽くした感があります。
何か他にいいテーマはありませんか? 古典文学でなく、古文解釈なら授業で生かそうかと。
あと、クラスマッチのソフトボール→野球に変更したいのですが…。すいません、一度決めたことなのに。

とまぁ、色々ありますが、次こそこころん先生です! いつもレスありがとうございます。
ではまたノシ
179 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/02(金) 09:21:44.11 ID:YYbUytRIO
乙!
180 :VIPにかわりましてスネークがお送りします :2012/03/02(金) 17:42:39.11 ID:ecmZsM670
乙!(^C^)/
181 :VIPにかわりましてスネークがお送りします :2012/03/02(金) 18:25:19.60 ID:ecmZsM670
乙!(^C^)/
182 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/03/04(日) 09:36:26.87 ID:D1bI0Pyw0
乙〜
183 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(広島県) [sage]:2012/03/08(木) 07:48:05.35 ID:iWQfB8Sp0
乙!
184 :VIPにかわりまして新高一のスネークがお送りします(福岡県) :2012/03/08(木) 23:45:03.00 ID:VCw326TX0
乙ッス!
185 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/11(日) 09:27:23.58 ID:9WNNDXx1o
もう美琴面影ゼロだな
186 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/11(日) 15:52:03.66 ID:72T3UVkIO
だがそれがいい
187 : ◆sk/InHcLP. :2012/03/15(木) 01:49:46.07 ID:a8GJbn8F0
こんばんは。いつの間にやら間が空いてしまいました。
まずは投下
188 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/03/15(木) 01:50:26.58 ID:a8GJbn8F0

<キーンコーンカーンコーン

〜休憩時間〜

上条「あ゛−…。疲れるぅー…」グダー

青ピ「か、カミやんが息しとらんで…」

土御門「いやいや。瀕死には違いないけどにゃー」

吹寄「情けないわね。それで本番大丈夫なの?」

上条「だ、だってさ。なんか常に全力でプレーしろって言うから」

青ピ「誰がや?」

土御門「根性さんに決めってるにゃー」

上条「60分間休みくれないし…」

姫神「確かに可哀想。ずっと動きっぱなしだったし」

吹寄「…ま、まぁ、本番で頑張りなさいよね」

上条「お、おう」

土御門「おっ、吹寄さんがデレた!」

青ピ「ツンデレ乙!」

<ゴンッ ガゴン ズバコーン

土青「「」」

上条「あの吹寄さん、こいつらも主戦力なんですけど」

吹寄「大丈夫よこれくらい」
189 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/03/15(木) 01:50:52.54 ID:a8GJbn8F0

〜6時間目〜

食蜂「さて、どういたしましょう?」

上条「えっ、先生?」

食蜂「いえあの、何と言いますか…。教えられる範囲は大体教えてしまったというか」

青ピ「もの凄く分かり易かったしなー!」

土御門「本来教材として実際の文章使うところを、使わずにここまで来たからにゃー」

食蜂「ええ。そのスタイルだと諸事情で無理があったので、文法を徹底的に練習したのですが…」

上条「つまり、ネタ切れ?」

食蜂「端的には」

吹寄「気持ちは分かりますが…」

食蜂「正直、こうまでスイスイと重要な部分の解説が終わるとは思っていませんでしたわ」

土御門「敬語・識別・係り結び……。あっ、確かに。大体やってるぜい」

青ピ「後あるとすれば…」

食蜂「…やはり、修辞法でしょうか。自信はありませんが、やってみましょうか!」

上条「おう!」
190 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/03/15(木) 01:51:25.84 ID:a8GJbn8F0

食蜂「修辞法。これは言葉を巧みに用いることで表現を豊かにする技法のことです」

食蜂「これが用いられるのは、まず和歌の中であること、一つの和歌の中に複数用いられることがあることを覚えておいてください」

上条「和歌って、五・七・五・七・七のアレか?」

食蜂「ええ。基本は短歌のことを指します」

食蜂「さて、今から習う修辞法は6種類。枕詞<まくらことば>、序詞<じょことば(し)>、掛詞<かけことば>、縁語、本歌取り、体言止めですわ」

土御門「そのルビは誰のため?」

食蜂「念のためですわ♪」ニコッ

上条「?」

食蜂「今日はややこしい枕詞と序詞について勉強しましょう」

青ピ「女子の勉強やてぇ!?」

食蜂「」キュイーン

青ピ「」バタッ

食蜂「枕詞だの序詞だのいきなり言われても、多分分からないかと思われます。むしろ試験中にパニックになると逆に書いてしまうかもしれませんね」

上条「俺だ」

土御門「カミやんはまず書けないだろ」

上条「」シクシク
191 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/03/15(木) 01:52:24.13 ID:a8GJbn8F0

食蜂「何故勘違いしやすいかと言いますと、形式が似ているのです」

吹寄「形式?」

食蜂「はい。枕詞も序詞も、下にある語を導き出すための前置きの語句なのです」

上条「ま、まえおき?」

食蜂「ええ。簡単に言うと、先に次にどんな言葉が登場するかをそれとなく示すことですわ」

食蜂「枕詞ですと、『あづさゆみ』が初句に出てくれば、第二句は『引く』『張る』『末』が登場します」

食蜂「これは梓弓(神事や出産の際、魔除けに鳴らす弓)が弓だから、次は引いたり張ったりする、というイメージですわ」

上条「どっかで聞いたことあるな。何だっけ梓弓って」

土御門「『透魔の弦』」キリッ

上条「ああ、アレかアレ」

姫神「?」

食蜂「さて、ではまず枕詞から説明しましょうか」

食蜂「枕詞。これは先ほども言った通り、下の特定の語にかかるものです」

食蜂「そして、習慣的で固定的な言葉のことを指します。ここが重要というか、序詞との違いですわね」

食蜂「固定ということは、枕詞は決まった言葉が決まった語にかかるということです」

食蜂「しかも、絶対に一句の言葉。そして基本は初句に現れ、第二句にかかります」

吹寄「初句以外でも登場するのですか?」

食蜂「えっと…」カキカキ


さくらばな さきにけらしも あしひきの やまのかひより みゆるしらくも


食蜂「このように第三句に来ることもあるとか。『あしひきの』は『やま』にかかりますからね」

土御門「ちなみに作者は紀貫之。古今和歌集に納められてるにゃー」

食蜂「初の勅撰和歌集である『古今和歌集』を共同で編纂、自身も『土佐日記』を記していますわね」

土御門「土佐日記の冒頭は有名で、教科書によく登場するぜよ」
192 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/03/15(木) 01:53:08.32 ID:a8GJbn8F0

食蜂「とはいえ、基本的には初句に登場するものと考えてくださいな」

食蜂「そして、序詞との一番の違いはここ。枕詞はふつう訳しません」

上条「…何ですと?」

食蜂「例えば…」カキカキ


あかねさす 紫野行き 標野行き 野守は見ずや 君が袖振る


食蜂「こちらの場合は、『あかねさす』を飛ばして『紫野行き』から口語訳します」

食蜂「『あかねさす』は、東の空を茜色に染めて照り輝く朝日の様子から、太陽や美しいものを連想して『紫』『日』『昼』『照る』などを導き出します」

食蜂「まぁ、調べてみると普通に『あかねさす』を夕日の照らすとか訳してたりしてますが……ここは枕詞の勉強なので」

食蜂「では、主な枕詞とかかる語です」カキカキ


あかねさす<茜さす>………→紫・日・昼
あしびきの<足引きの>……→山・峰・尾の上
あづさゆみ<梓弓>…………→引く・張る・末
あをによし<青丹よし>……→奈良
からころも<唐衣・韓衣>…→着る・袖・裾
くさまくら<草枕>…………→旅・結う・結ぶ
たらちねの<垂乳根の>……→母・親
ちはやぶる<千早振る>……→神・社・宇治
ひさかたの<久方の>………→天・光・月・雲


食蜂「こんなところですかね」

上条「お、多い…」

食蜂「これでも有名どころをチョイスしましたので、もっと覚えておいた方が良いかと」
193 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/03/15(木) 01:53:48.69 ID:a8GJbn8F0

吹寄「へぇ。衣だから着るのね」

青ピ「垂乳根……あんまええ響きやないのぉ。なんとなく姥捨山の話思い出したわ」

土御門「ひさかたの ひかりのどけき はるのひに〜」

食蜂「今度は紀友則ですわね」

上条(全然付いていけない…)

食蜂「よし。では次は序詞を紹介しましょう。こちらは少々厄介ですわよ」

上条「くっ」

食蜂「こちらも始めに言った通り、下にある語を導き出すための語句ですわ」

食蜂「枕詞との違いは、固定化しているのではなく、自由で即興的、個性的に創作される点です」

食蜂「つまり、絶対この言葉と語句のセットでなければならない(キリッ みたいな制約がありません」

食蜂「ですから、基本は七音節以上からなり、表現内容は具体的なイメージを与えます」

食蜂「そして、序詞は訳します! 形態を見れば大丈夫だと思いますが、思い違いで訳を抜いたりはしないでくださいね」

上条「」

食蜂「あと、序詞による修飾のしかたは種類が分かれます。各種類ごとに説明していきましょう」
194 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/03/15(木) 01:55:41.95 ID:a8GJbn8F0

食蜂「@比喩による方法」

食蜂「これは<序詞の内容>のように<かかる語句>といった形を取ります。序詞が比喩表現となっている訳ですわ」カキカキ


あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の ながながし夜を ひとりかも寝む
―――――――――――――――  〜〜〜〜
        序詞 |_________↑


食蜂「『あしびきの山鳥の尾のしだり尾の』は、『山鳥の尾のしだり尾の(垂れた尾)』のように『ながなながし』という比喩」

食蜂「こうして『ながながし』を導き出していますわ」

吹寄「なるほど。……ん?」

青ピ「…むう?」

姫神「あれ?」

土御門「ふーん」ニヤニヤ ←コイツ古文も得意

食蜂「やはり気がつきますか。ですが、そこはまた後で説明いたしますわね」

上条「えっ、えっ? 何の話でせう??」キョロキョロ
195 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/03/15(木) 01:57:21.10 ID:a8GJbn8F0

食蜂「続けますわね。A掛詞による方法」

食蜂「掛詞はまた別の機会に改めて勉強しますが、要するに洒落ですわ。異口同音とでも言いましょうか」

土御門「『きく』→<聞く>・<菊>みたいな感じだにゃー」

食蜂「そういうことですわ。これはかかる語がその掛詞の場合です」カキカキ


            <立つ・竜>
風吹けば 沖つ白波 たつた山 夜半にや君が ひとり越ゆらむ
――――――――  〜〜
    序詞 |____↑


食蜂「『風吹けば沖つ白波』は、『白波』が『立つ』と『竜田山』の『竜』との掛詞によって、『たつ』を導き出してます」

上条「たつ、たやま…たつた、やま…竜田山……本当だ!」

土御門「まぁカミやんのはアホっぽいけど、これが一番分かり易いんじゃないか?」

上条「酷いぜ土御門!」

土御門「カミヤんカミやん。オレ、褒めてるんだぜい?」ニヤニヤ

上条「うるせえ! お前は良いよな、古文が得意でさ」

土御門「古文に限らず漢文や現代文、日本史・世界史・宗教史だって得意ですたい」

上条「しかも帰国子女だから英語も出来る。…お前さ、何気にハイスペックだよな」

土御門「カミやん。オレらみたいのは、勉強できなきゃやってけないんだにゃー」

上条「俺みたいに殴れば終わりじゃないからな。そっちは大変そうだよなー」

土御門「拳一つで戦争一つ終わらせる方がどうかしてるぜよ」
196 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/03/15(木) 01:58:52.75 ID:a8GJbn8F0

食蜂「では最後。B同音反復による方法」

食蜂「要するに同じのがもう一回出てくるだけの話ですわ」カキカキ


ほとどぎす 鳴くや五月の あやめぐさ あやめも知らぬ 恋もするかな
―――――――――――――――― 〜〜〜
         序詞 |_________↑


食蜂「ねっ、簡単でしょう?」

土御門「いや説明説明」

食蜂「はい。『ほとどぎす鳴くや五月のあやめ草』は、『あやめ草』(菖蒲)のあやめが『あやめ』(ものの道理・筋道)と同音です」

食蜂「これによって、『あやめ』を導き出していますわ」

食蜂「ちなみに『菖蒲』は<あやめ>とも読みます。さらに、ものの道理・筋道という意味での<あやめ>は『文目』と書きます」

上条「上条さんには漢字の違いが分からないのですが」

食蜂「辞書引いてください」

上条「ハイ」

食蜂「えっと、冗談抜きで皆さん、古文は紙の辞書を引いて勉強しましょう。その方が勉強になります」
197 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/03/15(木) 02:00:38.82 ID:a8GJbn8F0

食蜂「さて、枕詞と序詞の違いを明快にしましょうか」カキカキ


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
|     ||  スタイル  | 音節  | 口語訳 |
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
| 枕詞 || 固定的 | 五 (六) | しない |
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
| 序詞 ||  自由  | 七以上 |  する  |
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

食蜂「こんなところでしょう。枕詞は語句が決まっていて、かかる語もセットで固定。クラシックなスタイルですわ」

食蜂「それに比べ、序詞は比較的自由に言葉を使うことが出来て、かかる語も様々。フリーなスタイルですわね」

上条「枕詞は超能力者で、序詞は魔術師みたいな感じか?」

土御門「…カミやん。上手いこと言ったな」

食蜂「?」


※こういうこと↓

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
|     ||  スタイル  |  数  | 伝播  |
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
| 能力 ||  固定  |  単数  | しない |
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
| 魔術 ||  自由  |  複数  |  する  |
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
198 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/03/15(木) 02:02:06.61 ID:a8GJbn8F0

食蜂「さて、ここで私が最初に言ったことを思い出してください」

上条「確か…枕詞と序詞は似てるから勘違いしやすい、だったか?」

食蜂「ええ。でも、今紹介したように、二つの違いは明確ですし、むしろ用法は同じでも中身は真逆だったりします」

青ピ「訳すんやったりしなかったり、固定的やったり自由やったりな」

吹寄「確かに…。ちゃんと覚えていれば間違わなそうなものよね」

姫神「文字の数からして。相当違う」

上条「なるほど。これなら上条さんでもスイスイ解ける気がしますよ」

食蜂「ところが、そう簡単にはいかないのですわ」

上条「? なんで??」

土御門「そこで、さっきのあしびきの 山鳥の尾の〜の登場だな」

食蜂「ええ。皆さん、この和歌を見たとき、何かおかしいと思いませんでしたか?」

上条「おかしい? うーん…」

吹寄「引っ掛かりはしてるのよね…。でも序詞としてはちゃんとしているし」

青ピ「せやな。あしびきの 山鳥の尾の……あしびきの?」

吹寄「! まさか…!」

食蜂「ええ。その通りですわ」

上条「?? おい土御門。どういうことだ?」

土御門「にゃー。簡単なことだにゃー」



土御門「この和歌、枕詞と序詞の両方が使われてるのだぜい」
199 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/03/15(木) 02:03:23.64 ID:a8GJbn8F0

上条「…あっ!」

食蜂「そうなんです。ですから…」カキカキ


あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の ながながし夜を ひとりかも寝む
――――  〜               〜〜〜〜
 枕詞___↑                 ↑
―――――――――――――――    |
        序詞 |__________|


食蜂「こうなっているんです。初句の『あしびきの』が枕詞として第二句の『山』にかかり、初句から第三句にかけてが序詞となって第四句の『ながながし』へと」

食蜂「このように、二つは一つの和歌で併用されたりもするのです。……あとは分かりますね?」

上条「ゴチャゴチャになって、どっちがどっちか分かんなくなる訳だ」

食蜂「はい。ですから、まずは枕詞の条件を覚えてしまいましょう。判別するだけなら、固定の枕詞の方がスタイルを覚えやすいですわ」

食蜂「さらに言えば、下の特定の語にかかっているとさえ判明すれば、あとは枕詞かそうでないかで判断できます」

青ピ「なるほどなぁ」

食蜂「あと先ほど紹介した通り、序詞は掛詞と併用するケースもあり得ます。そこも気をつけましょう」

上条「おう!」
200 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/03/15(木) 02:03:51.08 ID:a8GJbn8F0

<キーンコーンカーンコーン

食蜂「今日はここまでですわ。次回は今日の続きから。では皆さん、御機嫌よう」

上条「お疲れさま。今日もすぐ帰っちゃうのか?」

食蜂「ええ。兵は神速を尊ぶので」

上条「? あ、ああ」

食蜂「では当麻さん。御機嫌よう。また明日お会いしましょう」ニコッ

上条「おう。じゃあな」

食蜂「はい!」スタスタ

上条「…ふぅ。何だ今日もか」

美琴「何がよ」ヌッ

上条「うおぃ!? …何だ美琴かよ」

美琴「何だとは何よ。失礼ね」

上条「悪い悪い。びっくりしたんだよ」

美琴「ふん。まあいいわ」

上条「で、どうしたんだ? つーか、職員室で仕事とかあるんじゃねえの?」

美琴「残務は6時間目の時間に全部片づけたわ」

上条「ふーん。器用だなぁ」

美琴「ふふん。…じゃなくて!」
201 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/03/15(木) 02:04:31.19 ID:a8GJbn8F0

上条「ん? だからどうしたんだよさっきから。俺に用なんだろ?」

美琴「そ、そうよ」

上条「その用って何?」

美琴「ふふん。それはねぇ…」

上条「?」

美琴「クラスマッチ対策でさぁ…」

上条「ま、まさか超電磁砲でブルペン入り!!?」

<バチバチーン!
<パキーン

美琴「やってあげる?」

上条「結構でございます」

美琴「ハァ。で、本題だけど」

上条「うん」

美琴「私ら、クラスマッチのときに助っ人呼ばないじゃない?」

上条「ああ。俺もそれでいいと思うぞ」

美琴「そこはいいんだけどさ。ほら、2年生も他の組は呼ぶ訳でしょ?」

上条「だな」

美琴「だから、調査しましょ!」

上条「は?」

美琴「少ない戦力で相手を叩くには、まずは相手の分析が重要! これが戦闘の定石よ!」

上条「いやまぁ、それはいいけどさ」

美琴「ん? 何よ?」

上条「どうやって調査するんだ?」

美琴「んなもん、決まってるでしょ」



美琴「尾行よ」ニッコリ
202 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/03/15(木) 02:09:55.46 ID:a8GJbn8F0
ここまでです。わかってくれたかな? これに掛詞と縁語が絡んでくるともっと厄介です。
そういえばせっかく禁書スレでやってるのに、禁書っぽい例え話とか無かったですよね。

クラスマッチまで、近いようで遠い。いや遠いですが何とか書き進めていきます。
レスありがとうございます。ではまたノシ
203 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [sage]:2012/03/15(木) 02:20:18.08 ID:ymaVS3DB0
尾行と言う名のデートか爆発しろ
204 : ◆sk/InHcLP. :2012/03/22(木) 23:12:22.05 ID:N1+6hLPr0
こんばんは。今から投下します
205 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/03/22(木) 23:13:08.40 ID:N1+6hLPr0

上条「尾行?」

美琴「そうよ。アンタと私でね」

上条「何で俺?」

美琴「嫌なの?」

上条「いや、別にやるのはいいんだけどよ。それならお前一人の方がいいんじゃねえか?」

美琴「アンタと二人がいいの」

上条「何だかなぁ」

土御門「おーっ、カミやん。先生と何話してるのかにゃー?」スッ

青ピ「せやせや。内容によっちゃ許さへんで」スッ

上条「ん? いやそれがさぁ…」

美琴「あ、あー上条クン! 早く行きましょう!」グイッ

上条「えっ? お、おう」ズルズル

青ピ「ちょ、ちょっと待てやカミやん! どこ行くんや!?」

土御門「何だったらオレらも一緒に」

美琴「邪魔」

青土「「」」

美琴「さて、行きましょ」ギュッ

上条「お、おう」スタスタ
206 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/03/22(木) 23:13:36.50 ID:N1+6hLPr0

ーーー正面玄関ーーーーーーーーーーーー
上条「…とまぁ、手をつなぎながら校内を歩いていたのですが」ジー

美琴「な、何よぉ」

上条「でもさ、いきなり手を振り払わなくても…。痛かったぞ」

美琴「だって……ついやっちゃったっていうか、気がついたら恥ずかしくなっていうか…」//

上条「?」

美琴「と、とにかく! 早速行くわよ!」

上条「行くって言ったって…。誰から?」

美琴「こういうときは順番にって決まってんのよ」

上条「ってことは…」チラッ

一方「」カツンカツン
207 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/03/22(木) 23:14:07.80 ID:N1+6hLPr0

ーーー第一位の後ろーーーーーーーーーーーー
上条「…つーか美琴。アイツを尾行とか出来るのか?」

美琴「…大丈夫よ。多分、きっと」


一方「」カツンカツン


上条「でもアイツ、誰とも出会う感じじゃないな。もう仲間を集め終えたのか?」

美琴「それは無いわ。だってアイツよ。まだ一人も集まってないかもね」

上条「ああ、確かに」


一方「」クルッ ギロリ


上琴「「」」ササッ


一方「…チッ」クルッ スタスタ


上琴「「」」フー

上条「…危ない危ない。他人の悪口なんて言うもんじゃないな」

美琴「…悪口じゃなくて事実を……って言っちゃ駄目かしらね」


一方「」スタスタ

一方「」スタン


美琴「あっ、止まった」スタン


一方「」ゴソゴソ


上条「誰かと連絡取るみたいだな。もしかしたら仲間が来るかも」
208 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/03/22(木) 23:14:42.58 ID:N1+6hLPr0

一方「…よォ。……」


美琴「何? 今名前言わなかった?」

上条「さぁ?(今ミサカって言ってたような…気のせいか?)」


一方「……。…で。オマエ、また俺と組まねェか?」


美琴「ほら! やっぱり助っ人よ!」

上条「だな。またってことは知り合いみたいだし」


一方「」カクカクシカジカ


上条「あっ、なんか説明してるみたいだな」

美琴「これで決定ね!」

??「おや、こんなところで何をしてるのですか、とミサカは二人っきりでコソコソしている男女に注意を促します」

美琴「んなっ!? あ、アンタこそ何―――っ!?」ムグッ

上条「馬鹿! そんな声出したらバレるだろうが」ガシッ

美琴「むー! むーっ!」ジタバタ

??「…ミサカの目の前でイチャつくとはいい度胸ですね、とミサカはバッグからサブマシンガンを…」ガチャガチャ

上条「わーやめろやめろ御坂妹! 女の子がそんな物騒なモノ持つものじゃありません!」

御坂妹「」キュン

上条「ん?」

美琴「」ガツン

上条「痛っ! どうしたんだよ美琴」

美琴「ふんだっ」プイッ

上条「?」
209 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/03/22(木) 23:15:11.59 ID:N1+6hLPr0

御坂妹「それで、お姉さまたちは何をしているのですか、とミサカは再度質問を繰り返します。つーかもっと離れろ」

美琴「今とんでもない口のきき方したわよアンタ」

上条「まぁ何と言うか……調査?」

御坂妹「という名のデートですね、とミサカはお姉さまに尋ねます」

美琴「ち、違うわよ! これはクラスマッチのときの相手の戦力を見るために……みたいな?」クイッ

御坂妹「いや小首を傾げてもこのミサカには通用しませんよ、とミサカは今MNW内のお姉さまスレが炎上しているのを必死に隠します」

美琴「何よそれ」

上条「気にしたら負けな気がするぞ」

御坂妹「まぁつまり一方通行の動向を探っていたのですね、とミサカは様々な条件から現状を把握しました」

上条「そんなトコだ。って、その口振りだとクラスマッチのことを知ってるみたいだけど」

御坂妹「はい。上位個体、つまり打ち止めから話は聞いています、とミサカは事の真相を告げます」

美琴「打ち止めって…あの小さな妹達ね」

上条「ふーん」

御坂妹「で、今ちょうど一方通行が例の助っ人探しをしているところですね、とミサカは確認を取ります」

美琴「あの様子じゃそうみたいね」

御坂妹「ところでお姉さまのクラスはどうするのですか、とミサカは重要なことなのでしっかりとした口調で尋ねます」

美琴「ん? ああ、ウチは呼ばないわよ。自分たちだけで頑張ろうってことにしたのよ」

御坂妹「…そうですか。残念です、とミサカはあからさまにガックリとします」シュン

上条「?」

美琴「あー、気持ちは分かるけど、流石に私と一緒はマズいわよね…」

御坂妹「…では一緒でなければ大丈夫ですね、とミサカは新たな手段にたどり着きます」

美琴「? アンタ、どういう…」

御坂妹「シッ、静かに、とミサカはお姉さまに促します」
210 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/03/22(木) 23:15:54.53 ID:N1+6hLPr0

一方「…と、大体そンな感じ…。理解はオッケーか?」


御坂妹「どうやら本格的な交渉に移るようです、とミサカは盗み聞きを再開します」

美琴「ん? ああそうね。一体誰を呼ぼうとしてるのかしら?」

上条「お世辞にも知り合いが多そうじゃないしな」

御坂妹「…まぁ大方の見当をつくのですがね、とミサカは予想を開始します」


一方「当たり前だろ。俺らはずっと利害の一致だけで動いてきたんだからよ」


美琴「利害の一致…? 何かドライね」

上条「だよな。らしいっちゃらしいかもしれないけど」

御坂妹「あーあ。乙女心の読めないモヤシだぜ、とミサカは呆れを通り越して哀れに思います」

上琴「「乙女?」」


一方「あーそォかい。報酬はアレだ、チケットでいいだろ」


御坂妹「うわぁ、駄目だこりゃ、とミサカは交渉のこの字も知らない一方通行にそろそろ怒りを覚えます」

美琴「確かに女の子相手にアレじゃねぇ…」

上条「まったくだ」

御坂姉妹(アンタが言うかアンタが)
211 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/03/22(木) 23:16:43.25 ID:N1+6hLPr0

一方「まァな。相手がいなきゃ使えねェよ」


御坂妹「おっと。これは良い手かもしれないぞ、とミサカは実況を開始します」

美琴「何で楽しそうなのよアンタ」

上条「良い手かもってどういうことだ?」

御坂妹「言葉通りです。ルート次第では一方通行にとっていい方向に転がります、とミサカは分析します」


一方「ンなモン誰でもいいだろォが。妹達だろォと超電磁砲だろォと、何ならヒーローでも…」


御坂妹「あちゃあ…とミサカは交渉決裂の音を聞き取りました」

上条「どういうことだ?」

美琴「アイツも乙女心が分かってないってことよ。どっかの誰かさんのようにね」


一方「ンな!!?」


美琴「うわっ、ケータイを耳から離すヤツなんて、現実じゃ初めて見たわ」

上条「よっぽど大声で叫ばれたみたいだな」

御坂妹「彼の性質上、相当耳に負担がかかったはずです、とミサカはMNWが大混乱であることも暗に告げます」


一方「あァ!!? テメェ、今言っちゃいけねェこと言ったなァ!!」


御坂妹「それはお互い様でしょうに、とミサカは冷静に言い放ちます」

美琴「何というか酷いわね」

御坂妹「ではミサカはそろそろ行きます、とミサカは二人にお別れを告げます」

上条「ん? どこ行くんだ?」

御坂妹「見てれば分かりますよ、とミサカはそそくさと移動を始めます。ではまた会いましょう」ノシ
212 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/03/22(木) 23:17:38.26 ID:N1+6hLPr0

美琴「…どこ行くのかしら?」

上条「あれ、一方通行の方に真っ直ぐ向かって行ったぞ」


一方「」

一方「…」

一方「ハアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアーっ!!?」


美琴「にしてもうるさいわねアイツ」

上条「それに関しては同感」


一方「………う」

一方「うひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! あーヤベェ。ヤベェよマジでヤベェ!!!」

一方「いやいやいやいや落ち着け俺。まだ手はあるって絶対あるって。ほら俺第一位じゃン」


美琴「あら、おかしくなっちゃった」

上条「そんなの元からだろ」


一方「…って、そォやって逃げて場合かァァァァァァァァァァァァァァァァァァーっ!!」

??「ここはミサカの出番ですね!、とミサカはここぞとばかりに主張します」


上条「あっ、御坂妹」

美琴「何をするつもりよ。…まさか!」


御坂妹「つまりこのミサカがクラスマッチに参加してあげようと言っているのです、とミサカは名言します」

一方「は? オマエ、どォいう…」


上琴「「マジでか」」
213 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/03/22(木) 23:18:13.77 ID:N1+6hLPr0

上条「まさかの一方通行クラスに御坂妹参入!?」

美琴「あの子大丈夫なのかしら? っていうか何で…?」

上条「ホント何でだろうな」

美琴(まさかあの子もチケット目当て…? いや、それだと辻褄が合う!)

美琴(優勝した組がチケットを手にする…つまり、私とあの子が同じクラスだと不具合が生じる!)

美琴(要する他の組で参加してそこで優勝すれば、少なくとも私という当麻を狙っている女を排除できる)

美琴(そしてあの子が狙ってるのは1組。ははぁん。最強の一方通行と組んで勝つって腹ね)

上条「? どうした美琴。調子でも悪いのか?」

美琴「…上等よ」

上条「はい?」

美琴「そっちがその気なら私も手加減しないわよ!」

上条「えっ? あの、それってどういう…」

美琴「よし。こっちはもう十分よ。次行きましょう次!」ガシッ

上条「は? お、おい美琴!」ズルズル


御坂妹「…何だかイライラします、とミサカはとりあえず目の前のモヤシに八つ当たりします」ペッ

一方「えっ、何? 俺が悪いンですかァ!?」
214 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/03/22(木) 23:19:07.53 ID:N1+6hLPr0

美琴「よし、次よ!」

上条「次は確か…垣根か。でもそんなに都合よく見つかるもんか……あ」


垣根「んー、どうするかなー」スタスタ


上条「…いた」

美琴「いるもんね」

上条「さて、どうする?」

美琴「決まってんでしょ!」ニヤッ


ーーー第二位の後ろーーーーーーーーーーーー
上琴「「」」コソコソ

美琴「アイツも電話するみたいね…。やっぱり仲間集め?」

上条「かもな。垣根なら人望もありそうだし、すごいのを連れてきそうだ」


垣根「クラスマッチの話でよ。聞いちゃくれねぇか、アレイスター」


上琴「「」」ブー!

上条「な、なんかとんでもないのに電話してるぞアイツ!」

美琴「ま、まさか、理事長を仲間にして…」

上条「それは無いだろ」
215 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/03/22(木) 23:19:42.61 ID:N1+6hLPr0

垣根「前に……った女いるだろ? そいつを呼ぼうと思ってな」


美琴「何? 何をしたって言ってた?」

上条「さぁな。女って言ったのは聞こえたけど」

美琴「皆女を呼ぶのね。まぁ能力者なら性別関係ないけどさ」

上条「まぁそれならお前以上のヤツはいないだろ。何せ第三位なんだからな」

美琴「そ、そうよこの馬鹿! 言っとくけど、おだてても何も出ないからね!」//

上条「?」


垣根「ケッ。じゃあな」ピッ


上条「あっ、電話を切った」

美琴「よし。じゃあ次は助っ人の登場よねっ!」

上条「そう簡単に現れる訳……あれ、車だ」<キキー


垣根「…何だ? 黒い車?」<ガチャ バタン

黒服「第二位、垣根帝督だな?」

垣根「あ? そうだけどよ。テメェ、何者だ?」スッ


美琴「…何よあの黒服。いやな予感がするわね」

上条「ああ。何なんだ、アイツ?」
216 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/03/22(木) 23:20:15.20 ID:N1+6hLPr0

黒服「そう身構えるな。彼女を用意しただけだ」

垣根「あーそうかい。つーか随分早いもんだな」

黒服「ふん。さっさと連れて行くんだな。さぁ出てこい」ガチャ


美琴「…来るわよ」

上条「…ああ」


??「はいはーい。ったく、いきなりどうしたんですか?」スタン

垣根「おっ。へぇー。なるほど。これが……の、ねぇ…」フンフン

??「へ? えっと、どうして……んのことを?」

黒服「では私はこれで。ご武運を」ガチャ バタン


美琴「…行ったみたいね」

上条「だな。でも、あの女の人は誰なんだろ?」

美琴「うわっ、美人ね」

上条「確かにな」

美琴「ふんっ!!」ギューッ

上条「痛い痛い」


??「あー。何がどうなっているか説明してもらえませんかね?」

垣根「そうだな。それが筋ってもんだよな。ステファニー=ゴージャスパレスさん、だっけ?」
217 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/03/22(木) 23:21:03.79 ID:N1+6hLPr0

美琴「ステファニー=ゴージャスパレス……長いわね」

上条「上条さん、覚えられそうもありません」


ステファニー「貴方は……貴方が砂皿さんを」


美琴「あれ、何か変な雰囲気になってきた」

上条「まるで親の仇でも見るような目だな」

美琴「何それヤバい」


ステファニー「にゃっははーん♪」ダキッ

垣根「…は?」


上条「えっ?」

美琴「あれ?」
218 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/03/22(木) 23:21:50.64 ID:N1+6hLPr0

ステファニー「やっほー。貴方が垣根帝督くんですね。いやぁ、こうして出会えるとは光栄ってやつですかね」

垣根「て、テメェ、俺のことを恨んでいたんじゃないの?」

ステファニー「どうしてです? 仇を恨むならいざ知らず、味方を恨むなんてことはありませんよ。むしろ砂皿さんをありがとうございます!」


上条「ど、どういうことだ? 金髪美女に抱き締められるとか何あのリア充」

美琴「私女だけど、なんか垣根ムカつく」<バサッ

上条「おっ?」

美琴「何?」


垣根「ん?」クルッ

ステファニー「ありゃ?」クルッ

??「…帝督?」

垣根「げっ。テメェ、こんなときにノコノコと」

ステファニー「おー。金髪少女ですね」

??「…誰よその女?」ギロッ


美琴「おーおー。修羅場修羅場」

上条「お前楽しそうだな。まぁ気持ちは分かるが」
219 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/03/22(木) 23:22:25.41 ID:N1+6hLPr0

垣根「ま、待てよ心理定規。これには深ーい事情がだな…」バッ

定規「ふーん。深い仲、ねぇ…」ゴゴゴゴゴ

垣根「違う! 字が結構違う! 意味はもっと違う!」ブンブン


美琴「うわぁ。垣根さんが焦ってる」

上条「見てられないな」


ステファニー「何だか焦ってますねぇ、垣根さん。あっ、そういえば私、宿が無いんですけど、どうしましょうかね?」

垣根「あっ、それならウチに来い。部屋なら余ってるし」

定規「ちょっと帝督ぅ?」ゴゴゴゴゴ

垣根「げっ!?」

ステファニー「やっほー! ありがとうございまーす!!」ギュッ

垣根「あばばばばばばばばばばばば」


美琴「ねぇ当麻。あれは馬鹿なの? 第二位なのに馬鹿なの?」

上条「とりあえずけしからんことだけは確かだな」

美琴「あれより下の私って…」

上条「じゃあそれ以下どころじゃない俺はもう駄目を通り越してますね」
220 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/03/22(木) 23:23:06.38 ID:N1+6hLPr0

美琴「さて、とりあえず垣根さんの助っ人はあのステファニーって人みたいね」

上条「もう一人の女の子もそうかもな。で、次は?」

美琴「次は第四位、麦野さんね。まぁここは順当にいけば…」

上条「…まぁ大体予想はつくよなぁ」

美琴「うーん。じゃあここはもう良いかな」

上条「…とりあえず確認してみるか」

美琴「?」


ーーーファミレスーーーーーーーーーーーー
美琴「…ここって」

店員「いらっしゃいませ。お二人ですか?」

上条「ああ。席を選んでもいいか?」

店員「ええ。お好きな席へどうぞ」

上条「どうも」

美琴「当麻、これは」

上条「おっ、いたいた」

麦野「あ? …ああ上条か。お前も来てたのか」

美琴「麦野さん! …それに!」
221 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/03/22(木) 23:24:04.99 ID:N1+6hLPr0

絹旗「あっ、超超電磁砲です! 超ビリビリですよ麦野!」

フレンダ「絹旗、超を使い過ぎて見にくいわよ」

滝壺「大丈夫。そんなきぬはたを、私は応援している。超」

絹旗「滝壺さん!?」

上条「おう。やっぱりここにいたのか」

美琴「なるほど。勢ぞろいって訳ね」

麦野「ん? まぁな」

上条「向かいの席いいか?」

麦野「どうぞどうぞ」

上条「サンキュ。さぁ美琴」

美琴「あっ、うん…」ストン

上条「さて、どうすっかなー。美琴、お前はどうする?」

美琴「わ、私は夕食があるから紅茶だけで…じゃなくて!」バンッ

上条「おわっ!?」

麦野「あ? どうかしたのかよ美琴ちゃーん?」

上条「そうだぞ。勝手に怒ってないで事情を上条さんに話しなさい」

美琴「アンタが勝手に私をここに連れてきたんでしょうが! 確かに麦野さんはいたけどさ!」

上条「ああそうだった。麦野さんに用があるんだっけ」

麦野「ん? 私に?」
222 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/03/22(木) 23:25:15.67 ID:N1+6hLPr0

上条「ああ。麦野さん、クラスマッチの助っ人ってその子たちなの?」

絹旗「なななな何を言ってるんですか上条さん! そそそそんなわけ超ありません!」

フレンダ「けけけ結局、たたたただの言いがかりな訳よ!」

麦滝「「そう(だ)よ」」

上条「あーやっぱり」

絹旗「ちょっ、麦野! 滝壺さんも! バラしてどうするんですか!」

フレンダ「あちゃあ。早くもバレちゃったわね」

美琴「とはいえ、殆んどバレバレよね。人数もピッタリだし」

麦野「そういうことよ。どの道こうなるし」

滝壺「そうだよね」

上条「よーし、これで一気に三人とも見つけたぜ。軽くお茶したら次行くか!」

美琴「うーん。次は……厳しそうね」

上条「操祈か。手強そうだな」

美琴「まぁ同じ学校だし、あの子はこっちで調べておくわ」

上条「おう」


麦野「…それよりも美琴ぉ?」

美琴「な、何よ」

麦野「どようびは おたのしみでしたね」

美琴「う、うるさい!!」//

絹旗「へぇー。超詳しく聞きたいですね」

フレンダ「私も私もー!」

上条「?」
223 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/03/22(木) 23:25:41.26 ID:N1+6hLPr0

〜ファミレス後〜

<アリガトウゴザイマシター

美琴「」グデー

上条「おーい美琴ー? 大丈夫かー?」

美琴「え、ええ。何とか」ガクガク

上条「うーん。今日はここまでにしとこうぜ。送ってくよ」

美琴「あ、ありがと……あっ、当麻隠れて!」グイッ

上条「おい美琴!? どうしたんだよ!」

美琴「シッ。あれ見てあれ!」ジー

上条「ん? あれは常盤台の子と…店主?」

美琴「マスター?」

上条「ああ。昨日会ったからな」

美琴「ふーん。でも関係ないわ! アンタの知り合いだろうと何だろうと、私の友達に手ェ出すヤツは許さないわよ!」

上条「いや、手を出すなんて物騒な…」

美琴「でも見逃せないわ。追いかけましょ!」ダダッ

上条「お、おい美琴!」ダダッ
224 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/03/22(木) 23:26:14.67 ID:N1+6hLPr0

??「オーッホホホホ!! それはわたくしを常盤台の婚后光子と知っていての発言ですの?」

店主「ええまぁ。貴女でしたら、参加するのに十分の能力をお持ちのようですし」

婚后「賢明な判断ですわね。ではこの婚后光子、全身全霊をもって臨ませてもらいますわ!」

店主「話が早くて助かります。共に頑張りましょう」スッ

婚后「……ふ、ふん! このわたくしの手を取れることを光栄に思いなさいな!」ガシッ

店員「ええ。よろしくお願いしますね」ニコッ


上条「…何だったんだ、あれ」

美琴「さぁ? もう帰りましょ」

上条「だな」


結標「あああああああああああああああああああああああああああーっ!! 助っ人が集まらないいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!」

上条「…」

美琴「…」

上条「人望無いって大変だよな」

美琴「こんなとき苦労するのよね」
225 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/03/22(木) 23:30:01.48 ID:N1+6hLPr0
9日目はこれにて終了です。着々と人が集まってきました。
さて、早いものでもう今日で初スレから一年。これからも変わらぬご愛顧を宜しくお願いします。
ではまたノシ
226 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/22(木) 23:42:07.40 ID:H+XXyjyBo
おつにゃんだよ!
227 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/03/23(金) 00:07:52.68 ID:RAlFaeSE0
一方だせえwww
ミサワさんに断られやがったwww
228 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/24(土) 01:00:47.79 ID:ZMVTnLWI0
乙 待ってた
229 : ◆sk/InHcLP. :2012/03/25(日) 00:44:17.42 ID:H+piLeIb0
こんばんは。では投下します。
今回は9日目のオマケ、もとい仲間探し第二弾です。
230 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/03/25(日) 00:45:21.52 ID:H+piLeIb0

ケース1 一方通行の場合

〜放課後〜

一方(さて、そろそろ本格的にどォする?)スタスタ

一方(打ち止めは…この際仕方ねェか。アイツもそれなりの能力者だから、意外と何とかなるかもしれねェ)スタスタ

一方(あとは残り二人の……っ)ピクッ

一方「」クルッ ギロリ

一方「…チッ」クルッ

一方(気のせいか。俺も平和ボケしすぎだな)スタスタ

一方(残りの面子は……あァ、そういや)ゴソゴソ

一方(もう一人は決定してたなァ)プルルル プルルル

一方「…よォ。番外個体」

番外『んー。ああアナタか。何? 何の用? どうしてミサカに電話なんかしたわけ?』

一方「ちょっと話があるンだが、いいか?」

番外『用事は大体済んだから大丈夫だけどー?』

一方(用事…? 検査でもしたのか?)

一方「まァいい。それでだ。オマエ、また俺と組まねェか?」

番外『へぇ、アナタからそんなこと言ってくるなんてねぇ。でもそれだけじゃミサカ全然分かんなーい』

一方「そりゃごもっとも。ンじゃ、サクッと説明タイムだ」
231 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/03/25(日) 00:46:08.82 ID:H+piLeIb0

一方「…と、大体そンな感じだな。理解はオッケーか?」

番外『おっけーおっけー。つまり、楽しい楽しいスポーツ大会ね。しかも、このミサカみたいのでも出れるような』

一方「そォいう言い方はやめろ。でもまァ、要するにそォいうことだな」

番外『何だか面白そうだけどさ。こういうのって、ミサカには似合わなさすぎるっつの。もちろんアナタにもね♪』

一方「うるせェ。ンなこたァ分かっちゃいるンだよ」

番外『「心配するな。自覚はある」(キリッ』

一方「それ早く忘れろ。今すぐ忘れろ」

番外『んーでもさぁ。まさかアナタも、この程度でミサカを誘えるとは思っちゃいないよねぇ?』

一方「当たり前だろ。俺らはずっと利害の一致だけで動いてきたんだからよ」

番外『チッ』

一方「あ?」

番外『まぁいいや。で、ミサカの報酬は? 言っとくけどブランド物とかを奢るとかナシね。そんなのアナタに集ればいいだけだし☆』

一方「あーそォかい。報酬はアレだ、チケットでいいだろ」

番外『えー? 確かにミサカでも自由にどこかに行けるってのは面白そうだけどさー』

一方「そりゃ良かった」

番外『でもあれペアでしょ? だから相手がいないとさー。ねぇ?』
232 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/03/25(日) 00:47:00.16 ID:H+piLeIb0

一方「まァな。相手がいなきゃ使えねェよ」

番外『だよねー。相手がいないとねぇ?』

一方「だな」

番外『だからさ、相手が…』

一方「ンだよ」

番外『その、相手は…』

一方「ンなモン誰でもいいだろォが。妹達だろォと超電磁砲だろォと、何ならヒーローでも…」

番外『こんのバカセラレータァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァーッ!!!』キーン

一方「ンな!!?」

番外『せっかく電話来たし! 話が話だったし! 変えてあげても良かったのにさ!!!』

一方「ハァ!?」

番外『ハッ! もういいもん! 金曜日は用事があるから無理!! たった今そう決まったよ!』

一方「今決まっただァ? おいオマエ、それはどォいう…」

番外『仲間集めは三人だっけ? ハハッ、まるで桃太郎さんだねぇ! アナタは一人で鬼ヶ島に行きそう☆』

一方「あァ!!? テメェ、今言っちゃいけねェこと言ったなァ!!」

番外『んー何ミサカ聞こえなーい。これでもう用は無いよね。じゃーね♪』プツッ

一方「」

一方「…」

一方「ハアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアーっ!!?」
233 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/03/25(日) 00:47:27.30 ID:H+piLeIb0

一方「………う」

一方「うひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! あーヤベェ。ヤベェよマジでヤベェ!!!」

一方「いやいやいやいや落ち着け俺。まだ手はあるって絶対あるって。ほら俺第一位じゃン」

一方「…って、そォやって逃げて場合かァァァァァァァァァァァァァァァァァァーっ!!」

??「ここはミサカの出番ですね!、とミサカはここぞとばかりに主張します」

一方「…あ? 超電磁砲…じゃねェよな。妹達の方か」

御坂妹「はい。ミサカはミサカ10032号です、とミサカは自己紹介をします」

一方「おう。で、どォした?」

御坂妹「ですからここはミサカの見せ場ですね、とミサカは理解力に欠けた貴方を貶しながら登場しました」

一方「ンだとコラ。つーか何言ってンだオマエ」

御坂妹「つまりこのミサカがクラスマッチに参加してあげようと言っているのです、とミサカは名言します」

一方「は? オマエ、どォいう…」

御坂妹「上位個体のことは聞いています。ですからミサカはあの子の手助けをしたいのです、とミサカはしれっと嘘を吐きます」

一方「嘘かよ」

御坂妹「まぁぶっちゃけミサカはチケットが目当てなんですけどね、とミサカは白状します」

一方「結局何がしたいンですかァ!?」
234 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/03/25(日) 00:48:02.84 ID:H+piLeIb0

御坂妹「だから貴方のクラスの助っ人に立候補すると言ってるのです、とミサカは第一位のクラスなら有利に違いないとほくそ笑みます」

一方「正直で結構ですねェ。でもよォ、クソガキや番外個体ならともかく、オマエが出るってのは…」

御坂妹「そういえば先ほど番外個体に依頼したのに断られていましたね、ミサカは」

一方「それを言うンじゃねェ!!」

御坂妹「おやおや。やはり気にしていたのですね、とミサカはニヤニヤします」ニマニマ

一方(腹立つンですけどォ)

御坂妹「まぁ、ミサカとしてもただ第一位のクラスだから参加する訳ではありません。上位個体のこともありますので」

一方「あァ? あのクソガキとオマエがどォ…」

御坂妹「貴方には貴方の武器があるようにミサカたちにもミサカたちの武器があるということです、とミサカは無い胸を張ります」フンス

一方「ンなモン無くていいンだよ」

御坂妹「えっ」

一方「えっ」

御坂妹「…」

一方「…」

御坂妹「…困りましたね。どうせ貴方みたいな友達がいない人では助っ人など呼べないだろうと踏んでいましたが、しかしこれではミサカも…」

一方「なンかスイマセェェェェェェンッッ!! さっきの発言はナシの方向でェェェェェェェェェェェェェーっ!!」

御坂妹「え、ええ。まままままぁ、ミサカも事を有利に進めたいですしおすし、とみしゃかは」

一方「頼むから落ち着いて話聞いてくれェ!!」


2年1組、何とか御坂妹を説得。
235 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/03/25(日) 00:48:51.31 ID:H+piLeIb0

ケース2 垣根帝督の場合

〜放課後〜

垣根「んー、どうするかなー」スタスタ

垣根「やっぱ妥当なのは傭兵あたりか。えっと確か前雇ったトコので使えるのは…」

垣根「俺がいなかったときに暗部相手に暴れてたヤツ、だっけ?」ゴソゴソ

垣根「まぁいいや。んじゃまず…」プルルル プルルル

垣根「よう」<ガチャ

??『やぁ君か。どうかしたか?』

垣根「クラスマッチの話でよ。聞いちゃくれねぇか、アレイスター」

☆『何だね』

垣根「前にトマスを殺った女いるだろ? そいつを呼ぼうと思ってな」

☆『何だそんなことか。では用意しておこう』

垣根「おうよろしく。言っとくが感謝なんてしねぇからな」

☆『必要ない。私が面白ければそれでいいさ』

垣根「ケッ。じゃあな」ピッ

垣根「これでよしっと。あとは話をつけて…」

垣根「…あっ、ヤベ。ノリで電話切っちまった。連絡先とか時間とか色々聞いてないぜオイ」

垣根「まぁ、多分何とかなるだろ。今のアレイスターなら……ん?」<キキー

垣根「…何だ? 黒い車?」<ガチャ バタン

黒服「第二位、垣根帝督だな?」

垣根「あ? そうだけどよ。テメェ、何者だ?」スッ
236 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/03/25(日) 00:49:30.92 ID:H+piLeIb0

黒服「そう身構えるな。彼女を用意しただけだ」

垣根「あーそうかい。つーか随分早いもんだな」

黒服「ふん。さっさと連れて行くんだな。さぁ出てこい」ガチャ

??「はいはーい。ったく、いきなりどうしたんですか?」スタン

垣根「おっ。へぇー。なるほど。これが砂皿緻密の、ねぇ…」フンフン

??「へ? えっと、どうして砂皿さんのことを?」

黒服「では私はこれで。ご武運を」ガチャ バタン

垣根「はいはいっと。愛想の無い野郎だぜ」<ブオーン

??「あー。何がどうなっているか説明してもらえませんかね?」

垣根「そうだな。それが筋ってもんだよな。ステファニー=ゴージャスパレスさん、だっけ?」

ステファニー「やっぱり私の名前も知っていましたか…。貴方、一体誰ですか?」

垣根「俺? 垣根帝督だよ。元『スクール』のリーダーさ。こう言えば分かると思うけどな」

ステファニー「スクール、ってことは……貴方は!」

垣根(さて、どうする? 状況はどうあれ、砂皿緻密がああなったのはリーダーの俺の責任だろう)

垣根(激昂するか? 失笑するか? だが何にせよ、これだけの戦力は是非欲しいところだ)

垣根(何とかして説得できねえもんかな?)

ステファニー「貴方は……貴方が砂皿さんを」

垣根(やばっ。一発くらい食らうかも!)ゴクリ

ステファニー「にゃっははーん♪」ダキッ

垣根「…は?」
237 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/03/25(日) 00:50:38.47 ID:H+piLeIb0

垣根(ど、どういうことだ!? 何でこの俺が金髪モデル的な美女に抱き締められてるんだ?)

垣根(何なの? 俺がイケメンだからか? イケメンだからなのか? だったら許す)キリッ

ステファニー「やっほー。貴方が垣根帝督くんですね。いやぁ、こうして出会えるとは光栄ってやつですかね」

垣根「て、テメェ、俺のことを恨んでいたんじゃないの?」

ステファニー「どうしてです? 仇を恨むならいざ知らず、味方を恨むなんてことはありませんよ。むしろ砂皿さんをありがとうございます!」

垣根「そ、そうかい。そりゃどうも(や、柔らけぇ! 柔らかいぜこの野郎!)」<バサッ

垣根「ん?」クルッ

ステファニー「ありゃ?」クルッ

??「…帝督?」

垣根「げっ。テメェ、こんなときにノコノコと」

ステファニー「おー。金髪少女ですね」

??「…誰よその女?」ギロッ

垣根「ま、待てよ心理定規。これには深ーい事情がだな…」バッ

定規「ふーん。深い仲、ねぇ…」ゴゴゴゴゴ

垣根「違う! 字が結構違う! 意味はもっと違う!」ブンブン

ステファニー「何だか焦ってますねぇ、垣根さん。あっ、そういえば私、宿が無いんですけど、どうしましょうかね?」

垣根「あっ、それならウチに来い。部屋なら余ってるし」

定規「ちょっと帝督ぅ?」ゴゴゴゴゴ

垣根「げっ!?」

ステファニー「やっほー! ありがとうございまーす!!」ギュッ

垣根「あばばばばばばばばばばばば」

定規「フフフフフ。そうね。まずは家で話しましょう」ニッコリ

垣根「…もう好きにして」


2年2組、家が修羅場になる。
238 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/03/25(日) 00:51:18.64 ID:H+piLeIb0

ケース3 御坂美琴の場合

〜帰宅後〜

美琴「うーん…。操祈の助っ人ねぇ…」

美琴「…普通に考えれば、やっぱりあの子よねぇ」

白井「お姉さま? どうかなさいま……へくちっ」

美琴「アンタこそどうしたのよ? くしゃみなんてして」

白井「な、何でもありませんの。心配なさらなくとも……くしゅんっ。へくちっ」

美琴「大丈夫なのアンタ? 風邪なんて引かないでよー」

白井「だ、大丈夫ですの」

美琴「なら良いんだけどね。ただ単に噂されてただけかもしれないし」

白井「黒子は三人もの人間に噂されるほどのことでもしてしまったのでしょうか?」

美琴「さあね。でもアンタのことだし、悪い噂じゃないでしょ。あっ、黒子。私ちょっと出かけてくるから」

白井「えっ? どちらに?」

美琴「んー。大したことは無いんだけどね」


美琴「常盤台女子寮よ。学舎の園の、ね」
239 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/03/25(日) 00:51:48.68 ID:H+piLeIb0

ーーー学舎の園 常盤台女子寮ーーーーーーーーーーーー
美琴「…さて、来たのはいいんだけど」

美琴「どう考えても簡単に情報を引き出せる相手じゃないわよねぇ…」

??「御坂様?」

美琴「ん? ああ、湾内さんに泡浮さんじゃない」

湾内「はい。お久しぶりですわ」ペコリ

泡浮「最近は教育実習でお忙しいようで…」

美琴「まぁね。言うほど忙しいって訳じゃないけどさ」

湾内「それでも素晴らしいですわ! 高校生相手に教えられるなんて!」

泡浮「その通りですわ! わたくしたちなど、高校生相手では物怖じしてしまいますわ」

美琴「あは、あははは…。確かに、高校生相手だったわねぇ。ところで二人とも。天音さん知らない?」

湾内「天音さん、ですか? お部屋にいらっしゃるのでは?」

泡浮「おそらくそうですわね。お部屋は確か…」<スタスタ

天音「あら御坂様。どうなさいましたか?」

美琴「あっ、どうも。ちょうどいいわね。ちょっと軽くお茶しない?」

天音「…わたくし一人で、ということですわね?」

美琴「ええ。そうよ」ニコッ

天音「なるほど。了解しましたわ」ニコッ

湾泡(何なのでしょう、この雰囲気は…?)ゴクリ
240 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/03/25(日) 00:52:38.09 ID:H+piLeIb0

ーーー食堂ーーーーーーーーーーーー
美琴「…さて、何から話そうかしらね?」コトッ

天音「何となく仰りたいことは分かりますが」ズズー

美琴「まぁそれもそうよね…。単刀直入に聞くわ。アンタも操祈の助っ人なの?」

天音「違いますわ」

美琴「…即答ね。でもそう簡単に信じるとでも?」

天音「それもそうですわね。しかし、これは本当のことです」コトッ

美琴(…うーん。なんか本当っぽいわね。でも)

天音「とはいえ、わたくしも困っているのです。食蜂様も何も教えてくださらなくて…」

美琴「ってことは、アンタにも何も言わずに仲間集めをしてるってわけ?」

天音「はい。単独で動いているものと思われます」

美琴「…ハァー。らしいっちゃらしいわね。それじゃアンタも知らない訳だ」

天音「ええ。どうやら勝つために徹底的に準備しているようです」

美琴「そっか…。もしかして一番厄介なのは操祈かもね」

天音「そういう御坂様は、仲間集めはしないのですか?」

美琴「私のトコはしないわ。戦力は十分だし、自分たちだけで頑張りたいしね」

天音「なるほど。御坂様らしいですわね」クスッ

美琴「まぁね。でも、困ったわねぇ…。せめてアンタが仲間である確信だけでも欲しかったのに」

天音「ふふっ。案外近いところにいるかもしれませんわよ? 灯台下暗しと言いますし」

美琴「?」
241 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/03/25(日) 00:53:17.85 ID:H+piLeIb0

ーーー正面玄関ーーーーーーーーーーーー
天音「では御坂様、またの機会に」

美琴「そうね。今日はごめんね。ありがと」ニコッ

天音「いえいえ。こちらこそ話せて楽しかったですわ」ニコッ

美琴「ううん。じゃあまたね」クルッ

天音「ええ。……あっ。あともう一言だけ」

美琴「? なに?」クルリ

天音「わたくし、食蜂様の助っ人ではありませんけど…。別に助っ人でない訳ではありませんのよ?」ニッコリ

美琴「! ま、まさかアンタ…!」

天音「それでは御坂様。金曜日にまた」ペコリ

美琴「…ええ」

美琴(…これは思わぬ誤算ね)ゴクリ

美琴「でも、誰が来たって負けないわよ!」


2年3組、諜報活動も順調。
242 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/03/25(日) 00:53:58.68 ID:H+piLeIb0

ケース4 麦野沈利の場合

麦野「…まぁ大方の予想通りとはいえ、あっという間に集まったもんねぇ」

絹旗「そりゃそうでしょうよ。むしろ、麦野のチームは『アイテム』以外超考えられません」

フレンダ「結局、麦野のためなら皆頑張れるって訳よ!」

滝壺「みんな目的ははまづらだけどね」

麦野「いいじゃない。にしても浜面のヤツ幸せ者よねー」

絹旗「確かに。こんな超美少女たちに迫られているんですからね」

滝壺「美『少女』…?」ジー

麦野「おい滝壺。それ以上何か言ったら怒るぞ」

フレンダ「ま、まぁまぁ麦野! にしてもクラスマッチねぇ。楽しみだわー!」

絹旗「フレンダ、話題転換がヘタクソすぎます…」

フレンダ「し、仕方ないじゃん!」

滝壺「…私も楽しみ」

フレンダ「でしょでしょ! 妹に話したらさ、『大体、私も出る。にゃあ』とか言って聞かなくてさー」

絹旗「フレメアですか。あの子ぐらいの年じゃ流石に超厳しいですね」

フレンダ「そうなのよ。だから何とか説得したんだけどさー。宥めるのが大変だったのよ」

滝壺「子どもはそういうのに目が無いからね」

麦野「うーん…。もしかしてフレンダじゃなくてフレメアの方が良かったかぁ…?」

フレンダ「やめて麦野! ただでさえこの立ち位置でやっていくの大変なんだから!」

滝壺「消されちゃう?」

フレンダ「せっかく登場したのにぃ!?」
243 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/03/25(日) 00:54:33.02 ID:H+piLeIb0

麦野「何というか…微妙な設定よねぇこのSSも。何でもアリだけど中途半端というか」

絹旗「まぁ一応<旧約→世界が平和になったとさ>というスタンスだそうですよ」

滝壺「でも、新約で使えそうなのは持ってくるという理不尽さ。基本キャラは旧約からだけど」

フレンダ「ちょっ、やめて本当に! 私が消えちゃう!」

麦野「いや、別にフレンダをハブろうとかそんな他意はないのよ? 器用だし強いし、キャラも立ってるし」

滝壺「書く分には書きやすいよね。ネタには事欠かないし、多少無理がきくキャラではあるし」

フレンダ「そ、そんなに褒められると照れる訳よ…」テレテレ

絹旗「…ただ、アレなんですよねぇ」

フレンダ「?」

麦野「出しづらい」

フレンダ「」ガーン

滝壺「大丈夫。そんなフレメアに食われた感のあるフレンダでも、私は応援している」

フレンダ「」

絹旗「ふむ…。それにしても、今の話をしていたら超良いこと思いつきました! よーし…」ポチポチ

麦野「ん? どうしたんだよ絹旗」

絹旗「いやですね。フレメアが話題に出たので、こっちはアイツを…」

滝壺「ああ。きぬはたのお友達だね」

絹旗「超違います! あんなヤツ、友達でも何でもないです!」ムキー

麦野「可愛いわね」

滝壺「可愛いよね」

フレンダ「可愛いなぁ」

絹旗「むぅぅぅーっ!」プンプン
244 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/03/25(日) 00:55:10.40 ID:H+piLeIb0

絹旗「…ふーんだ。こうなったらアイツに超八つ当たりしてやりますぅ」ブツブツ ポチポチ

麦野「どうぞお好きに。さて、そろそろ作戦会議でもする?」

フレンダ「さんせーい! 結局、こうして早くに打ち合わせが出来るのが、アイテムの強みな訳よ!」

滝壺「そうだよね。あれ、じゃあはまづらは呼ばないの?」

麦野「それもそうね。んじゃ、サクッと呼んじゃう?」

フレンダ「せっかくだし、浜面が何分後に来るか賭けしない?」

絹旗「それは名案です!」

麦野「あれ、何分後? 何秒後の間違いじゃないの??」

フレンダ「結局、それじゃ私の扱いよりひどい訳よ」

滝壺「フレンダに言われたらおしまいだよね」

絹旗「まったくです」

フレンダ「ちょっと! それどういう意味よ!」バンッ

麦野「言葉通りの意味じゃない?」クスクス

アイテム「「「「ふふふっ♪」」」」

麦野「…さて、浜面クンは何秒後に登場かにゃーん?」ピッポッパ


2年4組、浜面で遊ぶ。
245 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/03/25(日) 00:55:43.10 ID:H+piLeIb0

ケース5 食蜂操祈の場合

〜放課後〜

食蜂「…さて、今日ばかりは時間との闘いですわね。成功するかは五分五分…といったところでしょうか」スタスタ

食蜂(彼と彼女の絆は、傍から見ているよりもずっと深い。軽く調べた感じでも、現状はもっと殺伐としていてもおかしくはないと分かる)

食蜂(それでも、彼らの関係は良好。それは彼の度量の大きさからか、それとも彼女の信望の強さからか…)

食蜂(しかし、そこに付け入る隙がある! 特に、彼女の想いを上手く変換してやれば…)

食蜂(…私も随分と狡くなったものですね。それでも、私は当麻さんとの旅行のために!!)キッ

鉄装「ひっ!?」

食蜂(既に連絡をしていないことは能力で確認済み。おそらく電話するとしたら今日の放課後でしょう。それまでに!)スタスタ

鉄装「ど、どうしたんでしょう…?」


ーーー第7学区 病院ーーーーーーーーーーーー
食蜂「…ここですわね。いざ!」<ウィーン

13577号「いらっしゃいませ、とミサカはマニュアル通りの対応をします。ペコリ」

食蜂「間違えました」<ウィーン
246 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/03/25(日) 00:56:42.98 ID:H+piLeIb0

13577号「これは失礼しました、とミサカはガクガク震えながら非礼を詫びます。心理掌握マジ怖ぇ」ガクブル

食蜂「いえいえ。こちらこそ失礼しました。ついおしおk…ではなく、驚いてとっさに能力を使ってしまいましたわ」

13577号「本当、マジで気をつけます、とミサカはもう二度とこんな冗談を言わないことを誓います」キリッ

食蜂「ええ。ところで病室まで案内してほしいのですけれど」

13577号「は、はい了解しました、とミサカは汚名返上を図ります。それで、誰のお見舞いですか?、とミサカは質問します」

食蜂「それはですね―――」


ーーー病室前ーーーーーーーーーーーー
食蜂「…はい。わざわざありがとうございました」

13577号「了解しました。ではミサカはここで、とミサカはクールに立ち去ります。ではまたの機会に」ペコリ

食蜂「ええ。またね」ニコッ

食蜂「…さて」コンコン

<どうぞー

食蜂「失礼します」ガラガラー バタン

??「ん? あれ、アナタはどちら様?」

食蜂「どうも初めまして。常盤台中学3年、学園都市第五位の超能力者、心理掌握ですわ」ペコリ

??「は? もしかしてあのご高名な常盤台の女王サマ?」

食蜂「ええまぁ、その理解で構いませんわ。それで貴女は番外個体さん、でよろしいですか?」

番外「うん。ミサカは確かに番外個体だけど…。えっ、何? その有名人さんがミサカに何の用?」

食蜂「…お話があります」
247 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/03/25(日) 00:57:30.48 ID:H+piLeIb0

〜一通り説明終了〜

番外「あーハイハイ。それミサカも聞いてるよー。随分面白そうな話だよね☆」

食蜂「ええ。それで貴女、このクラスマッチに出場してみませんこと?」

番外「んー、このミサカが? うーん、確かに面白そうだし、あの人もいることだしねぇ」

食蜂「もちろん私の組への勧誘ですわよ?」

番外「そ、そんなことくらい分かってるし!」

食蜂「まぁまぁ。そう焦らなくとも」

番外「だ、大丈夫大丈夫。全っ然オッケーだよん」アセアセ

食蜂「そ、そうですか…。それで、答えを聞きたいのですが」

番外「んーそうだねぇ。やっぱり聞きたいのは報酬の話だよね。こっちもタダ働きはごめんだからさ」

食蜂「報酬? それは決まってるでしょう。チケットですわ」ニコリ

番外「でもさー。それペアのでしょ? 相手がいなきゃさー」

食蜂「あら、いらっしゃるでしょう? 貴女には愛しの彼が♪」

番外「んななななな、何のことかにゃ!?」

食蜂(あっ、可愛いこの子。良かったわライバルではなくて)ニマニマ

番外「で、でもでもあのモヤシ、ミサカのことなんて全然見てくれないしさ…」シュン

食蜂「そこで弱気になってはいけません!!」クワッ

番外「おわっ!?」ビクッ

食蜂「何もしないうちから諦めてはいけません! 自分からドンドン行かなければ!」

番外「わ、分かったよ。なんかありがと」
248 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/03/25(日) 00:58:19.85 ID:H+piLeIb0

食蜂「しかし、課題はあります」

番外「いやまぁ、それはそうだけどさ」

食蜂「残酷なことを言いますが、どう考えても一方通行さんは優勝したら打ち止めちゃんを誘います」

番外「っ」

食蜂「当然、第一位である彼を擁する2年1組は、優勝候補の筆頭と言っても過言ではありません」

番外「…そう、だよね」

食蜂「もちろん私としては、これを阻止すべく戦いますわ。同じく優勝を目指していますし」

番外「それでミサカを?」

食蜂「メリットは私にもありますし、もちろん貴女にもあるはずです。そのために、私の陣営に入ってもらいたく思っているのですから」

番外「…そのため?」

食蜂「私がそうしたいように、貴女にも自身の夢を叶えてほしいのです」

番外「夢…? ミサカの? 別にそれは!」

食蜂「私が誰なのかというのは、今さら問うまでも無いでしょう?」

番外「くっ…。ミサカ好みの展開ではあるんだけどねぇ。立場逆だけど」

食蜂「失敬。こういう能力なものでして。でも、私もどうしてもあのチケット…いいえ、正確には当麻さんを誘うきっかけが欲しいのですよ」

番外「きっかけ、かぁ。気持ちは分かるな」

食蜂「でしょう?」

番外「うん……じゃなくて! あーもうミサカらしくない! 完全にペースを掴まれてる!」

食蜂「ふふっ。それで、どうします? もしそうしたいのであればここで了承を取りたいですし、彼の味方をしたいのであれば私も止めません」

番外「む、むぅ…」
249 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/03/25(日) 00:59:30.21 ID:H+piLeIb0

番外「確かにここは味方しない方がミサカらしいし、なおかつチケットも…いやでもなぁ。ここで恩を売っといても…」ブツブツ

食蜂(素直じゃありませんわね、本当に)

番外「でもやっぱりここは……ん?」<ピリリリリ ピリリリリ

食蜂「…ここ一応病院なのですが」

番外「あっ、ヤバ。でもいいじゃん。だってミサカはワルだもん☆」サッ

食蜂「…まぁどうぞ」

番外「話が分かるねぇー。さて誰だろうな……っ!?」チラッ

食蜂「あら、一方通行さんからですか。ちょうどいいタイミングですわね」マジマジ

番外「ひ、他人のケータイ覗かないでよ!」

食蜂「出たらいかがです?」

番外「ま、まぁ出るけどさ。外してくれない?」

食蜂「聞かれたくない会話でもするのですか?」

番外「くっ…。そうじゃないけどさ。もういいし。出てやるし」

食蜂「ええ」ニコニコ

番外「もう…」ピッ

番外「んー。ああアナタか。何? 何の用? どうしてミサカに電話なんかしたわけ?」

食蜂(素っ気ないふりとは…。いちいち可愛いですわね)クスクス
250 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/03/25(日) 01:00:05.58 ID:H+piLeIb0

番外「へぇ、アナタからそんなこと言ってくるなんてねぇ。でもそれだけじゃミサカ全然分かんなーい」

食蜂(どの口が言いますか。どの口が)

番外「何だか面白そうだけどさ。こういうのって、ミサカには似合わなさすぎるっつの。もちろんアナタにもね♪」

食蜂(生き生きしてますわね。それだけ話していて楽しいのでしょうね)

番外「んーでもさぁ。まさかアナタも、この程度でミサカを誘えるとは思っちゃいないよねぇ?」

食蜂(誘えますわよ。その気になれば、もうサクッと)

番外「まぁいいや。で、ミサカの報酬は? 言っとくけどブランド物とかを奢るとかナシね。そんなのアナタに集ればいいだけだし☆」

食蜂(何気に会う口実作りしてますわね。私はこういう手段は取れませんから、少々羨ましいですわ)

番外「でもあれペアでしょ? だから相手がいないとさー。ねぇ?」

食蜂(あっ、勝負に出ましたわね)

番外「だよねー。相手がいないとねぇ?」

食蜂(おっと)

番外「だからさ、相手が…」

食蜂(健気すぎてつい応援したくなりますわね)

番外「その、相手は…」

食蜂(さて、どうします? 一方通行!)キュイーン


一方『ンなモン誰でもいいだろォが。妹達だろォと超電磁砲だろォと、何ならヒーローでも…』


食蜂(あら、駄目だこりゃ)
251 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/03/25(日) 01:00:53.44 ID:H+piLeIb0

番外「」ブチッ

食蜂(耳を塞いでっと…)スッ

番外「」スゥー

番外「こんのバカセラレータァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァーッ!!!」

食蜂(交渉決裂、ですわね)フゥー

<何だ今のやたらデカい声は!!?
<この病室からだ!!

食蜂「あら、いけませんわね」キッ

番外「せっかく電話来たし! 話が話だったし! 変えてあげても良かったのにさ!!!」

<大丈夫ですかー!?
<入りますよー?、とミサカはノックをせずにいきなりドアを開けます

食蜂「学園都市第五位の超能力者、心理掌握の名において命じます」

番外「ハッ! もういいもん! 金曜日は用事があるから無理!! たった今そう決まったよ!」<ガチャ

19090号「どうしましたか!?、ミサカは」

食蜂「全力で見逃しなさい!」キュイーン

番外「仲間集めは三人だっけ? ハハッ、まるで桃太郎さんだねぇ! アナタは一人で鬼ヶ島に行きそう☆」

19090号「了解しました、とミサカはそそくさとこの場を立ち去ります」キリッ クルッ スタスタ

番外「んー何ミサカ聞こえなーい。これでもう用は無いよね。じゃーね♪」プチッ

食蜂「…ふぅー。危ないところでした」

番外「第五位!」

食蜂「は、はいっ!?」

番外「是非! 是非とも! このミサカも参加したい! いや絶対に出ます!!」ガシッ

食蜂「え、ええ。よろしくお願いしますわね♪」

番外「うんっ! よーし、絶対負けないぜ☆」

食蜂(計画通り…!)


2年5組、巧みに番外個体を仲間にする。
252 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/03/25(日) 01:02:06.58 ID:H+piLeIb0

ケース6 結標淡希の場合

結標「…さて、昨日は土御門とアレイスターのせいで出遅れた私なのだけれど」

結標「今日からはもうガンガンやっていくわよ!」

結標「私の手にかかれば、助っ人の一人や二人、いや三人ともあっという間に集めることが出来るわ!」

結標「さぁ、善は急げと言うのだし、知り合いをどんどん当たっていくとするわ!」

結標「まずはかつての同志たち! 彼らなら、私と呼応してくれるに違いない!」


ーーーファミレスーーーーーーーーーーーー
同志たち「「「無理ですよ結標さん」」」

結標「ど、どうしてよ!?」バンッ

同志1「いやいや。そんなレベル5が参加する大会に出ろとか」

同志2「無理にも程がありますよ。僕たちは結標さんとは違うんですから」

同志3「それに、多分レベル4も相当数いるよね? もう無理を通り越して無謀だぞ」

結標「そ、そんな…。貴方たち、私のこと信じていたんじゃなかったの!?」バッ

同志たち「「「それとこれとは話が違う」」」

結標「ぐっ…。でも考えてもみて! 対能力者戦で重要なのは強度じゃなくて相性なの!」

結標「真空刃を扱える風力使い! 無数の物体を射出する念力使い! そして電撃使い! これだけ優秀な人材が揃っていれば…」

同志たち「「「いやだから、それは超電磁砲一発にも通用しなかったし」」」

結標「そ、そうだったわね…」ズーン

同志女「とまぁ、そんな感じよ。だからごめんね、私らじゃ無理。行けるんなら応援には行くからさ」

結標「う、うぅぅぅ…。それもそうよね。分かったわ。無理言ってごめんなさいね」

同志女「ううん。でも難しいこと考えてるなら、問題を分解してみたら?」

結標「分解どころか、簡単すぎてどうにもならないのだけれど」
253 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/03/25(日) 01:02:53.94 ID:H+piLeIb0

ーーー街中ーーーーーーーーーーーー
結標「…結局、あれだけの人数がいながら一人も集まらなかったわ」

結標「『アンタを信じてる』とか言われても、助っ人集まらなきゃ意味が無いのだけれど」

結標「でもここで挫けてなんかいられないわ! とにかくやるしかないのよ!」

結標「次行くわよ次ぃ!」


ーーー霧ヶ丘女学院ーーーーーーーーーーーー
結標「クラスマッチ出ない?」キラッ☆

後輩「何してるんです先輩?」


ーーー土御門宅ーーーーーーーーーーーー
結標「クラスマッチ出ない?」キラッ☆

土御門「ねーよ」


ーーー小萌宅ーーーーーーーーーーーー
結標「く、クラスマッチ出ない…?」フラフラ

小萌「結標ちゃん、頭は大丈夫ですかー?」


ーーー街中ーーーーーーーーーーーー
結標「く、クラスマッチに…」ゼーゼー

風斬「ご、ごめんなさい。一応今回は『人』限定ということなので…。私は応援の方に」



結標「」

結標「…」

結標「……うふっ」プチッ ダッ

結標「あああああああああああああああああああああああああああーっ!! 助っ人が集まらないいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!」ダダダダダ


2年6組、未だに人は集まらず。
254 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/03/25(日) 01:03:31.60 ID:H+piLeIb0

ケース7 削板軍覇の場合

削板「ふむ。もう明後日に迫ったクラスマッチ! この助っ人枠はある意味この大会の花形だ!!」

削板「だから! オレは! 全力でこの三人を集める!! この削板軍覇のあらん限りの根性を見せてやるぜ!!」

削板「さぁ、今日も街頭で活動だ! オレの根性で三人一気に集めてやる!!」ダッ

黄泉川「ちょっと待つじゃん」ガシッ

削板「何ぃ!? 前に進まないぞ! 一体どういう…」ブンブン

黄泉川「いいからちょっと落ち着くじゃんよ。頼むから」

削板「む? 黄泉川先生か!? 放してくれ! オレは今から街頭でクラスマッチの…」

黄泉川「それをやめろと言うのが聞こえないのか」

削板「何故だ!? せっかくオレの根性に集う仲間を結集させようとしているというのに!」

黄泉川「意味不明なこと言ってないで、ちょろっと私と来るじゃん」

削板「いやだから、根性で仲間を…」

黄泉川「だーかーら。その仲間を、私が紹介してやろうって言ってんじゃんよ」

削板「何! それは本当か!?」

黄泉川「こっちとしても捕まえる手間が省けるじゃん」

削板「それはありがたい! しかしいいのか? オレは先生とは敵同士に…」

黄泉川「困った生徒を助けるのが教師の仕事じゃん。お前は実習生だけどな」

削板「あ、ありがとう先生! それで、どこへ行くのだ!?」

黄泉川「うーん…。まぁとりあえずは…」


黄泉川「刑務所かな?」
255 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/03/25(日) 01:04:22.27 ID:H+piLeIb0

ーーー第10学区 少年院ーーーーーーーーーーーー
黄泉川「着いたじゃん。…っておい。どうかしたか?」

削板「オロロロロ…。いや! 何でも! 無ロロロロ!」orz

黄泉川「…あー。AIMジャマ―のせいか。よく分からないところで繊細なヤツじゃん」

削板「大丈夫だ! これくらい、オレの根性でどうにでもロロロロロ」orz

黄泉川「無茶はさせらない、か。よし、大体目星つけて他のところに呼び出そう。それでいいな?」

削板「す、済まない…」


ーーー第7学区 『警備員』第73活動支部ーーーーーーーーーーーー
黄泉川「よーし。移動中にピックアップしたもらった犯罪者たちの中から選抜するじゃん!」

削板「うむ!!」

黄泉川「でまぁ、これは確認なんだが…。本当に良いのか? 提案しておいてなんだが、一応今から出てくる連中は…」

削板「そんなことどうだっていい。大切なのは今で、大事なのは根性だからだ!!」

黄泉川「…そう言ってもらえると、こっちも嬉しいじゃん。皆悪いヤツじゃないことは私が保証するから、思う存分選ぶじゃん!」

削板「おう!」

黄泉川「よーし。まずはエントリーナンバー1番から入れー」

鉄装(え、エントリーナンバーって…)
256 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/03/25(日) 01:05:31.05 ID:H+piLeIb0

〜エントリーナンバー1番〜

削板「うむ。ではお名前とご職業と根性を」

丘原「丘原燎太18歳。元強盗。根性……って何だ?」

削板「根性とは根性だ! それ以外の言葉では表現できない!!」

丘原「は、はぁ」

削板「ああそうだ。能力は?」

丘原「…発火能力。レベル3だ」

削板「ほう! 大したものじゃないか!!」

丘原「…そうでもないさ」プイッ

削板「? さて、えっと…出所したらしたいことは?」←原稿読んでる

丘原「能力向上…というか、あの風紀委員を見返してやりたい…!」

削板「見返す? どういうことだ!?」

丘原「いや、別に暴力に出るって訳じゃない。ただ、能力を使った戦闘で軽くあしらわれて…」

削板「ふむふむ」

丘原「それで捕まったんだけど、そうやって負けたのが結構悔しくて」

削板「うむうむ!」

丘原「で、俺もそれなりに頑張ってきてレベル3なんだけどさ。それで限界だと思って道を外したクチでよ」

削板「ほうほう!」

丘原「でも捕まった後、『自分も始めからこうだった訳ではない』『悔しいならいつか見返してみろ』って言われて」

削板「おうおう!」

丘原「単純かもしれないけど、それで出所したらもっと頑張ってみて、その風紀委員を見返してやろうと」

削板「採用!!」ドーン!!

丘原「へっ?」

削板「その話、いい根性があった! だから合格! 一緒にクラスマッチを勝ち上がろう!!」キラキラ ガシッ

丘原「お、おう」ブンブン
257 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/03/25(日) 01:07:14.86 ID:H+piLeIb0

〜エントリーナンバー2〜

削板「よし。ではお名前とご職業と根性を」

絶対等速「匿名希望だ。呼びにくいだろうから、代わりに能力名の『絶対等速』とでも呼んでくれ。元強盗だ。根性って何だ?」

削板「根性は根性だ!!」

絶対等速「わ、分かった分かった」

削板「次に能力は…今言ってくれたか。ではどういう能力なのだ!?」

絶対等速「あー、『投げた物体が<能力を解除するor投げた物が壊れるまで、前に何があろうと同じ速度で進み続ける>能力』だ」

削板「ほう! なかなか根性のあるチカラではないか!!」

絶対等速「そりゃどうも」

削板「ふむ。あとは…出所したらしたいことは?」

絶対等速「出所したらっつーか、たかが強盗で3年近く収監されてる時点で変だと思うんだが」

削板「たかがとは何だ!! 犯罪にたかがも何もあるか!! 本当に反省しているのか貴様はぁ!!?」バンッ

絶対等速「いや反省はしてるって。本当にあの頃はどうかしてたぜ。あの風紀委員たちやガキには悪いことしたな」

削板「うむ。反省の色が見えるから良しとしよう!」

絶対等速「おう」

削板「それで、出所したら何がしたい!?」

絶対等速「そうさなぁ…。やっぱりアレだろ。借りは返さねえとな」

削板「む? それは先ほどの風紀委員にか!?」

絶対等速「ああ。俺としたことが、あの時俺は小学生の女相手に完敗しちまってよぉ。流石にこのままじゃ俺のプライドが許さねえ」

削板「ほうほう」

絶対等速「だが今度は正々堂々と! 大覇星祭だろうがクラスマッチだろうが何でもいいが、能力対能力の再戦をしたいなぁ、なんてな」フッ

削板「採用!!」

絶対等速「は?」

削板「その話、いい根性があった! だから合格! 一緒にクラスマッチを勝ち上がろう!!」キラキラ ガシッ

絶対等速「…実は冗談でしたー…なんて言える雰囲気じゃねえよな」ブンブン

絶対等速「まぁいいか。案外その方がいいかもしれねえし」ニッ

258 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/03/25(日) 01:08:15.31 ID:H+piLeIb0

〜エントリーナンバー3〜

削板「順調だ! さぁ、お名前とご職業と根性を」

トリック「オレはトリック様だぁ! スキルアウト、三下根性全開だぜぇ!」

削板「何かいいぞお前! にしても、トリック様とは……欧米の人か!?」

黄泉川「偽名に決まってるじゃんよ」

トリック「ハッ! イイじゃねえかよ黄泉川。何かカッケェだろトリックってよォ!」

黄泉川「…まぁ、別に構わないけど」

トリック「カカカッ!」

削板「うむ。では能力は!?」

トリック「偏光能力だ。結構面白い能力なんだぜ?」

削板「そうか。さて、では出所したら何をしたい?」

トリック「そりゃもう、復讐よォ!!」

削板「復讐? 誰にだ?」

トリック「あの風紀委員にだ! あの女、ムチャクチャなやり方でオレを追い込みやがって! 次会ったら絶対にギタンギタンにしてやるぜ!!」

削板「ほう、なるほど。ではもういいだろう。帰れ」

トリック「ん? ああ、もう家に帰っちゃっていいのかよ」

削板「違うぜ…。テメェが帰る場所はアパートじゃない。少年院だ」
259 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/03/25(日) 01:08:59.15 ID:H+piLeIb0

トリック「カカカッ! そうかいそうかい。だが、そんな簡単に言うこと聞く訳ねえよなぁ!!」スタッ

削板「む?」

黄泉川「馬鹿よせ!!」

トリック「今ならあの場所と違って能力も使い放題。しかも、この机にあるボールペンもなぁ、凶器になるんだよ! 覚えとけ警備員!」パシッ

黄泉川「やめろっ!!」

削板「…」

トリック「ハッ。行くぜ超能力者。噂じゃ無能力者でも勝てるそうじゃねーか。だったらよォ!」カッ

黄泉川「くっ、この…!」バッ

トリック「ふん」スゥー

黄泉川「しまった! コイツの能力は…!」

トリック「どこ掴んでるんだ黄泉川! まぁザコは後だ。まずは速攻でコイツを…」

削板「レベル5を…舐めるなぁ!!!」ドドドーン

トリック「ガハッ!!? コイツ、オレの位置なんか関係なく…!」バタッ

削板「先生。コイツをぶち込んでおいてくれ。コイツの根性はまるで話にならん!」

黄泉川「ああ。済まないな削板。少しは反省してるものかと思っていたのだが…」ガシッ

削板「いいさ。こうしてまた根性を叩き込めたのだからな!!」ニッ
260 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/03/25(日) 01:09:46.35 ID:H+piLeIb0

〜エントリーナンバー4〜

黄泉川「さっきは済まなかったな。次は能力者ではないが、かなりマトモなヤツだ」

削板「うむ! 能力の有無など関係ない! 要は根性だ根性!!」

黄泉川「よーし、入ってこーい手塩」<ガラガラー

手塩「…」

削板「うむ。ではお名前とご職業と根性を」

手塩「……、手塩恵未、元『ブロック』構成員、子どもたちを守る根性なら、ある」

削板「ほうほう。そちら側の人間だった者か。能力者ではないが、確かに肉体の強さと根性が見て取れるな」

手塩「一応、警備員だ。君の予想通り、訳あって一度やめて、更正した身だがな」

削板「その辺りの事情には明るくないが…。まぁ大事なのは今だから! そう気にするものでもなかろう!」

黄泉川「まぁ、コイツにも色々あったみたいなんだが、そう意味合いも込めて今回コイツにもエントリーしてもらった」

削板「そうか! なるほどな!」

手塩「特技は、格闘技。警備員の逮捕術もそうだが、オリジナルの技も、ある。ある程度の、能力者との戦闘も、可能だ」

削板「ほう! 是非手合わせ願いたいな!!」

手塩「大能力者までなら、何とか対応できたが、超能力者ともなると、それも厳しい。そもそも私は、その大能力者には、勝てなかった」

削板「うむ! さて、では…いや出所も何もないか。ならば良し! 採用!!」

手塩「ありがとう。私も、クラスマッチで優勝できるよう、全力で頑張る。特に、黄泉川や、座標移動には、負けたくないからな」

削板「む? よく分からんが、とにかくよろしくな!!」ガシッ

手塩「ああ。こちらこそ、よろしく頼む」ブンブン

黄泉川「よーし。これで全員集まったな。ところで削板。出所する二人にはまだ宿が無いんだが…」

削板「ならばオレの家に来ればよかろう!!」

黄泉川「さすがはレベル5。気前が良いじゃん♪」


丘原「えっと、よろしく頼む」

絶対等速「そっちの人もよろしくな」

手塩「ああ。絶対に、優勝するぞ」

削板「おおっ!!」


2年7組、波乱の幕開けか。
261 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/03/25(日) 01:12:01.43 ID:H+piLeIb0
今回は以上です。徐々に仲間が集まってきます。
実習生の面子の中で一番人望が無さそうなのは、一方通行ではなく案外あわきんだったり。
10日目(水)の日程は……また今度。ではまたノシ
262 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/03/25(日) 01:12:32.22 ID:bW957EEyo
263 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/25(日) 02:01:14.18 ID:YKu0p8gCo
乙ですの
264 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/27(火) 02:14:11.53 ID:vCyj6H5y0
乙です
265 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/03/27(火) 12:46:57.82 ID:CFHcyb480
乙です。根性です
266 : ◆sk/InHcLP. :2012/04/04(水) 10:39:18.08 ID:LR7Ee8UE0
おはようございます。投下していきます
267 :ミスった。日程です  ◆sk/InHcLP. :2012/04/04(水) 10:40:02.73 ID:LR7Ee8UE0

10日目(水)
1.能力開発
2.能力開発
3.現代文
4.生物
5.体育
6.数U
268 : ◆sk/InHcLP. [sage saga]:2012/04/04(水) 10:40:41.27 ID:LR7Ee8UE0

〜10日目(水)〜

上条「おーっす、土御門ー」ノ

土御門「にゃー。昨日は御坂先生とお楽しみだったようだにゃー」ノ

上条「楽しんでねえよ。ちょっとした仕事みたいなもんだ」

土御門「またまたカミやんったら照れ屋さんなんだからー」

上条「何だそりゃ。昨日は一方通行とか垣根とかの後をこっそり追跡してただけだよ」

土御門「だけだよじゃねーよ。ストーカーじゃねーか」

上条「尾行と言ってくれ」

土御門「何だかにゃー」

上条「これでも色々と成果はあったんだぜ? 例えば御坂妹は…」

土御門「一組だろう?」

上条「…垣根のクラスの助っ人はだなぁ」

土御門「ステファニー=ゴージャスパレス。元学園都市在住の傭兵だな」

上条「…麦野さんのクラスはもう3人集まっててだな」

土御門「絹旗最愛にフレンダ=セイヴェルン、滝壺理后。つーか『アイテム』勢揃いだろ常識で考えて」

上条「…」

土御門「…」

上条「えっ、何? 昨日の俺らの行動無意味でした?」

土御門「オレが見てて面白かったから良し」
269 : ◆sk/InHcLP. [sage saga]:2012/04/04(水) 10:41:16.90 ID:LR7Ee8UE0

上条「マジかよ…。これでも一生懸命にだなぁ」

土御門「見ててヒヤヒヤしてたぜい。いつバレるのかなーって」

上条「俺たちは所詮お前の掌の上で踊っていたに過ぎなかったと」

土御門「言っている意味が分からんぞ上条当麻」

上条「そっかぁ…。お前もお前で動いてたのか」

土御門「カミやん、オレを誰だと思ってるぜよ? こういうのは得意分野なんですたい」ドヤァ

上条「それもそうか。じゃあ今日からは美琴じゃなくてお前に頼らなきゃな!」

土御門「先生が可哀想だにゃー」

上条「なんで!?」

土御門「まぁその辺の話は学校行ってからにしよう」

上条「おう。でもどんな感じなんだ?」

土御門「大能力者や、能力者でなくても強い面子もいるみたいだぜい。まだ一人も集まっていないクラスもあるそうだがな」

上条「俺ら以外にか?」

土御門「ああ。どのクラスも頑張ってはいるようだがな」

上条「一方通行とか必死だったしな」

土御門「あれは人望がないからああなる」

上条「大変だよなぁ、ああいう連中は」
270 : ◆sk/InHcLP. [sage saga]:2012/04/04(水) 10:41:54.05 ID:LR7Ee8UE0

浜面「おっ、上条に土御門じゃねえか。おっす!」

上条「よう敵。おはよう」

土御門「よう裏切り者。おはよう」

浜面「いくら何でも冷たすぎねえか!?」

上条「悪い悪い。浜面が俺らを裏切ったもんでつい」

浜面「俺は裏切ってない! どちらかといえばオマエらに裏切られた!」

土御門「うわっ、責任転嫁とか…」

浜面「違う! 本当に違うんだよ! 信じてくれよ!!」クワッ

上条「いや冗談だから落ち着けよ四組」

浜面「酷い! クラスで差別よくない!」

土御門「差別はしないにゃー。手段は選ばないが」

浜面「いやまぁ、手加減はしなくてもいいけどよ。もっと言い方ってもんが」

青ピ「おっ。おはよーさん、カミやん、つっちー、そして敵」

上条「よう青ピ」

土御門「おっす青ピ」

浜面「おいオマエもか。おい」
271 : ◆sk/InHcLP. [sage saga]:2012/04/04(水) 10:42:39.04 ID:LR7Ee8UE0

浜面「畜生、寄ってたかって俺のこと虐めやがって…」ブツブツ

上条「おいおい。浜面がいじけたぞ」

土御門「見てられないな」

青ピ「でも自業自得やし」

浜面「ホントに容赦ないのなオマエら!」

麦野「だって浜面だし」ヌッ

浜面「んだとコラァ!!、……あれ?」クルッ

麦野「あ?」

浜面「あ」

上条「オ」

土御門「ワ」

青ピ「タ」

浜面「\(^o^)/」

<チュドーン バゴーン ズドドドーン
<アギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!
272 : ◆sk/InHcLP. [sage saga]:2012/04/04(水) 10:43:15.37 ID:LR7Ee8UE0

麦野「ふー。片付いたわね♪」パンッパンッ

上条「ご苦労様です」

麦野「おー、上条に土御門か」

青ピ「朝から放置プレイとかたまらんなぁ!」

麦野「無視してもこうかよ」

土御門「こういう奴なんです」

麦野「面倒ねぇ。にしても、アンタらも朝っぱらから元気ね」

上条「そうっすね」

土御門「これだけが取り柄ですたい。カミやんは」

上条「そんなことは無いぞ!?」

青ピ「嘘はよくないぞカミやん」

土御門「そうだぞカミやん」

麦野「付き合い短いけどそれくらい私にも分かるわよ」

上条「そんなこと言わないで! 上条さん悲しい!」

麦野「アハハッ。本当に上条は面白いにゃーん。敵にするのが惜しいくらいね」

上条「上条さん的にも貴女様を敵になどしたくはありません」

土御門「カミやんの言う通りだぜい」

青ピ「まったくや」

麦野「うふふっ。どういう意味だオイコラあァ?」
273 : ◆sk/InHcLP. [sage saga]:2012/04/04(水) 10:43:48.33 ID:LR7Ee8UE0

上条「いやいや他意は無いのですよ本当に」

麦野「そう? ならいいけどさ」

青ピ「せやせや。他意は無いんや他意は」

土御門「うんうん。他意は無いにゃー」

麦野「いや分かったわよしつこいわね。……あっ、美琴?」

上条「ん? あっ、それにあの子は…」

土御門「む?」

青ピ「おっ」


美琴「…」ゴゴゴゴゴ

食蜂「…」ゴゴゴゴゴ


上条「…なんか凄まじい雰囲気なんですけど」

土御門「近寄りがたいとはこのことか」

青ピ「ボクでも裸足で逃げ出すレベルやで」

麦野「んー。まぁピリピリするのは分かるけどねー」

上条「あの勢いで教室まで来たら普通に怖いのですが」

麦野「公私は分けるでしょ二人とも。多分」
274 : ◆sk/InHcLP. [sage saga]:2012/04/04(水) 10:44:14.87 ID:LR7Ee8UE0

〜ホームルーム〜

美琴「はーい。今日も一日よろしくねー!」

生徒たち「「「おおーっ!」」」

上条「あれ、さっきと別人ですよ美琴さん」

土御門「やはりあの二人の間には因縁めいたモノがあるようだにゃー」

青ピ「一人の男を巡って争ってるっちゅう訳やな。カミやん死ね!!」

上条「何いきなり!?」

青ピ「うるさい! なんでカミやんばっかりなんや!」

土御門「そうだ!」

姫神「そうだ」

吹寄「うるさいぞ貴様ら!! ホームルーム中くらい静かにしてなさい! 特に上条当麻!」

上条「だからなんで俺!?」

吹寄「貴様が諸悪の根源だろうが!」

上条「いや、発端はそこの青いのだから!」

吹寄「問答無用!」

青ピ「次は吹寄かこのフラグメイカー!」

土御門「うにゃー!」

小萌「ちょっと皆さーん! 話を聞いてあげてくださーい!!」

美琴「…」///

上条「あー…。朝から不幸だ」ハァ



美琴「あっ、そういえばソフトボールは野球に変更だって」

上条「軽っ!?」
275 : ◆sk/InHcLP. [sage saga]:2012/04/04(水) 10:44:56.24 ID:LR7Ee8UE0

〜1時間目〜

美琴「…という訳で、今日はクラスマッチ対策よ!」

小萌「ですよー!」

上条「おおっ!、…って、対策って何だ?」

美琴「んー。超能力者や助っ人たちを軽くおさらいしようって魂胆ね」

上条「誰のだよ」

青ピ「気にしたら負けやでカミやん」

美琴「それじゃまず、最近色々とコソコソ動いていた土御門クンから報告を聞こうかしらん?」

土御門(ば、バレていた…だと!? このオレが!)ガーン

美琴「さて、前に出てきてもらおうかしら」

土御門「にゃ、にゃー…」スタスタ

美琴「あと上条くんも」

上条「そしてなんで!?」スタスタ

青ピ「でもちゃんと従うあたり、カミやんも従順やね」

上条「いや従順って…」

美琴「それじゃまず、今のところ分かっている面子をまとめてみましょう」

土御門「あっ、はい」カッカッカッ
276 : ◆sk/InHcLP. [sage saga]:2012/04/04(水) 10:45:33.03 ID:LR7Ee8UE0

2年1組…一方通行

2年2組…垣根帝督、心理定規、ステファニー=ゴージャスパレス

2年4組…麦野沈利、絹旗最愛、フレンダ=セイヴェルン、滝壺理后

2年5組…心理掌握

2年6組…結標淡希

2年7組…削板軍覇、丘原燎太、絶対等速、手塩恵未

どっか……エツァリ、天音深波、婚后光子

あとは知らん。


土御門「…こんなところかにゃー、今のところは」

上条「あれ土御門、一組にはみさムグッ」

土御門「(馬鹿カミやん! そんなこと言える訳ないだろ!)」

上条「(わ、悪い。でも本番で普通にバレるんじゃ…)」

土御門「(その辺はアレイスターが何とかしてくれる気がする。いいからカミやんは御坂美琴を…)」

上条「(それとなく言わないように言えばいいのか?)」

土御門「(頼むぜよ)」

美琴「おーい。何をコソコソ話してんのよ?」

上条「美琴。ちょっと大事な話がある」キリッ

美琴「へっ!?」///

土御門「ややこしくなるからもっと普通に話してくれ」
277 : ◆sk/InHcLP. [sage saga]:2012/04/04(水) 10:46:07.84 ID:LR7Ee8UE0

美琴「…コホン。続けるわよ」//

ほか(照れてる…)

青ピ(可愛ええなぁ…)

美琴「では土御門くんから色々と説明してもらいましょう」

土御門「了解ぜよ。しかし、最近なんかオレが教師みたくなってないか…?」

小萌「細かいことはいいのですよー」

美琴「上条くんがそうなるよりは良いでしょ?」

上条「酷い話だけど、別に否定しなくてもいいや」

土御門「まぁ、とりあえず始めるとするかにゃー。順番にいくか」

姫神「今回は。概略だけ。あまり説明し過ぎると。後々困る」

土御門「一年生はもう全部略。今のところ目ぼしい戦力は無いからな」

青ピ「酷い話やな」

上条「もしかするとすごいのが来るかもな」

土御門「まぁ変化があったら知らせるにゃー。次に二年生。いやその次は無いけど」

美琴「三年生涙目ね」

土御門「スポーツ自体は強いんじゃないかにゃー。能力については言わずもがな」

上条「がな?」

土御門「もう面倒だから解説とかしないぞ」

上条「辞書辞書…」ペラペラ

姫神「これはひどい」
278 : ◆sk/InHcLP. [sage saga]:2012/04/04(水) 10:46:47.65 ID:LR7Ee8UE0

土御門「まずは一組。ここにはご存じの通り、最強の超能力者である一方通行がいる」

美琴「能力の『一方通行』は前に解説した通りよ。ベクトル変換ね」

上条「ベクトル…」ペラペラ

青ピ「習っとろうが」

土御門「その身で体験しとるだろうが」ベシッ

美琴「さて、とはいえアイツには基本的にはどう対応すべきかしら?」

土御門「@無視する」

上条「出来れば苦労しないだろうが」

土御門「例えばドッジボールでアイツを狙わず他に的を絞るとか、そういうの」

上条「それ新手のイジメじゃね?」

土御門「まぁ良くね?」

美琴「私は別にいいけど」

土御門「A長期戦に持ち込む」

上条「一応アレって30分限定のヒーローだっけ?」

美琴「最近なんかそんな気がしないわよねー」

土御門「それは言っちゃ駄目ぜよ。でも多分一試合を30分以上かけてたら怒られるな」

上条「うーん…。じゃあどうしようもないじゃん」

土御門「そこでB。上条当麻が何とかする」

上条「何それアバウト」

美琴「大丈夫。アンタなら何とか出来るわよ!」

青ピ「せやせや! カミやんに任せたで!」

姫神「上条くんなら。きっとでk」

吹寄「仕方ないわね。任せたわよ上条!」

ほか「そうだそうだー!」「上条なら多分大丈夫だと思うよ!」「上条くんならいける!」

上条「いやあの、美琴や土御門はともかく、他の皆は根拠なく言ってるだろ。絶対そうだろ」
279 : ◆sk/InHcLP. [sage saga]:2012/04/04(水) 10:47:15.12 ID:LR7Ee8UE0

美琴「これで一組対策は」

土御門「完璧だにゃー!」

上条「不幸だ…」

土御門「で、次は二組なんだが、垣根帝督については何とも言えないな」

美琴「第二位の『未元物質』ね。確かにそうよね」

上条「俺もよく分からん」

土御門「だからここは助っ人の方を解説するにゃー!」

美琴「心理定規にステファニー=ゴージャスパレスねぇ…。なんか変わった面子ね」

上条「上条さんはノータッチですよー」

土御門「まあな。これはオレ側の人間なんでな。オレから解説するしかないのですたい」

上条「魔術師?」

土御門「あー、そっちじゃない」

上条「?」

土御門「んでまずは心理定規。見て分かると思うがコイツは能力名だ。本名は知らん」

土御門「年齢は15〜16。金髪で赤いドレスを着てる女だ」

青ピ「可愛ええ子かいな!?」

土御門「だにゃー!」

美琴「…それって」

上条「まさか…」

土御門「それでまぁ、垣根帝督とフラグがだな…」

青ピ「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああーっ!!」

吹寄「ちょっとうるさい! どうしたのよ!」

青ピ「聞ぃぃぃぃぃぃぃこぉぉぉぉぉぉぉえぇぇぇぇぇぇぇなぁぁぁぁぁぁぁいぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」

土御門「青ピ、ドンマイだ」

上条「つーか会ったことも無いヤツに期待するのもなぁ」
280 : ◆sk/InHcLP. [sage saga]:2012/04/04(水) 10:48:45.59 ID:LR7Ee8UE0
中途半端だけど今日はここまで。用事があって時間がヤバい。
ではまたノシ
281 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/04(水) 10:57:27.47 ID:SErXL7eA0
ノシ
282 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/04(水) 17:53:16.49 ID:K2Uhkl2DO
1組対策なら美琴がジャミングするのが一番有効だと思う
一方通行のついでに御坂妹も行動不能にできるから
283 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/07(土) 18:32:42.30 ID:REiwm1jj0
一方通行はキレたら黒翼だしてきそう
284 : ◆sk/InHcLP. :2012/04/11(水) 23:55:10.66 ID:uAEn9F8Z0
こんばんは。なんだか体調が優れません。誰か助けて
でも投下
285 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/04/11(水) 23:55:57.58 ID:uAEn9F8Z0

土御門「で、その女の子の能力は、読んで字の如く『人の心の距離を自在に調節できる』らしいぜい」

美琴「なにそれこわい」

上条「相手にしたくないな」

青ピ「じゃあボクとの心の距離も近く…」

土御門「ねーよ」

青ピ「ですよねー」

美琴「自在に調整ってことは、チームワークを乱されるってことね。困ったわねぇ…」

上条「えっ、それヤバいだろ。どうするんだよ」

土御門「うーん…。心が乱れたヤツをカミやんが片っ端からぶん殴っていけば」

上条「それこそ学級崩壊ではないか?」

土御門「狙いはそこだったか」

美琴「巧妙な策ね」

上土美「「「…」」」

上土美(誰もツッコんでくれない…)

美琴「…とりあえず私の能力で対応できるか試そうかしら?」

上条「その方が良いな」

土御門「あとは基本<自分ー相手>か<相手Aー相手B>みたいに、最大二人までっぽいにゃー」

上条「その辺の数値はいじらない方がいいな」

土御門「だから明らかに不自然な乱れ方した味方がいたら、そいつから無理やりボールを奪ったりしてもいいかもな」
286 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/04/11(水) 23:56:23.67 ID:uAEn9F8Z0

美琴「ということは、心の乱れに対してチームワークで対抗するのね。上等!」

青ピ「せやな!」

美琴「ナチュラルにチームワークを乱す生徒はどうしようかしらね…」ウーム

青ピ「えっ! どこやどこ!?」キョロキョロ

美琴「アンタよアンタ」

青ピ「」

土御門「さて、青ピがしょんぼりしているところで次の人いくぜい」

上条「次は…ステファニーさんだっけ?」

青ピ「美人さんか!?」

土御門「まぁそうだな。ただしこの人も砂皿緻密という男とフラグが立っているような…」

青ピ「この世には神も仏もおらんのかい」

土御門「それでもカミやんなら……カミやんなら何とかしてくれる!」

上条「何もしねーよ」

美琴「何もさせないわよ」

上条「えっ」

美琴「えっ」

土御門「先生はツンデレのままでいてくださいよ…」

美琴「ちょっとそれどういう意味よ」
287 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/04/11(水) 23:57:12.91 ID:uAEn9F8Z0

土御門「ああ、写真とかあった方がいいか。ほい」バンッバンッ

青ピ「金髪少女に金髪お姉さんや!」

上条「反応しすぎだ青ピ」

土御門「んで、このステファニーさんなんだが、傭兵だ」

美琴「人は見た目に寄らないのね…」

土御門「まあにゃー。ちなみに学園都市出身だから、能力者にも対応できる厄介な女だぜい」

上条「傭兵ってどんなのだ?」

土御門「狙撃…も出来るみたいだが、得意なのは近接距離での高速戦らしい」

上条「要するにフツーに強いってことか」

土御門「困ったにゃー」

美琴「この人については様子見した方がよさそうね」

土御門「まあそんな感じかにゃー。じゃあ次に四組にいくぜい」

<ざわ……ざわ……ざわ……

土御門「いやあの、まぁ何だ…。気持ちは分かる」

美琴「破壊神だものね」

上条「魔王だもんな」

土御門「本人の前では言わないようにな」
288 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/04/11(水) 23:58:03.00 ID:uAEn9F8Z0

土御門「それで四組なんだが、既に助っ人は三人とも集まっている」

美琴「あそこはそうよね」

土御門「ああ…。絹旗最愛、滝壺理后、フレンダ=セイヴェルン。『アイテム』勢揃いだにゃー」ババンババン

上条「アイテム?」

土御門「学園都市内に点々と存在していた秘密サークルみたいなもんだにゃー」

上条「ふーん。だから仲がいいのか」

美琴(サークルとかそういう次元じゃなかった気がするんだけど)

土御門「それで、この人たちも例に漏れず……かなり強い」

上条「例に漏れずって……ああ」

美琴「そもそも例って……ああ」

土御門「ああ…。麦野先生は超能力者だから勿論だが、他にも絹旗最愛、滝壺理后は大能力者だ」

上条「そういえばそうだったな」

土御門「絹旗の能力は『窒素装甲』。なんか力持ち。銃で撃っても大丈夫」

青ピ「どういうことやねん」

吹寄「物騒ねぇ。銃だなんて」

土御門「まぁ言ってみればこの子は先陣役だにゃー」

上条「切り込み隊長ってことか」

土御門「大体そんな感じ。で、次に滝壺の能力なんだが、『能力追跡』。文字通り能力者を追跡できるぜい」

美琴「へぇ…。だからあの時…」

上条「ストーカー…ねぇ」チラッ

生徒たち「「「」」」チラッ

青ピ「なんや」

土御門「違う違う。あれはただのストーカーだ」

青ピ「おいどゆことや」
289 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/04/11(水) 23:58:34.28 ID:uAEn9F8Z0

土御門「それで、その能力を使えば、一度記憶したAIM拡散力場の持ち主を太陽系の外に出ても探索できるらしい」

青ピ「一歩間違ったらとんでもないヤンデレになってそうやな」

上条「いや、それはもう…」

青ピ「浜面ァ…」

美琴「にしても、太陽系の外でもってよく分かるわよね。実際にやってみたのかしら?」

上条「能力者を宇宙へ!?」

土御門「いくら学園都市といえども、そこまではしていないだろう…と切に願うにゃー」

土御門(今度調べてみよ)

土御門「とまぁ、この子は援護要員だな。おそらくクラスマッチでも直接的な脅威にはならないだろう」

上条「じゃあ直接的な脅威ってのは……ああ」

美琴「あんまりやり過ぎると飛んでくるわよ。ビームが」

土御門「逆に滝壺理后は四組の最重要人物かもしれないから、一番気をつけておいた方がいいかもにゃー」

土御門「さて、次はフレンダ。遊撃手。ドジッ子。以上。次」

小萌「ちょっ」
290 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/04/11(水) 23:59:21.99 ID:uAEn9F8Z0

土御門「で、本命の麦野沈利先生なんだけどにゃー……説明要る?」

上条「要らない気がするな」

美琴「見てれば分かるもんね」

青ピ「見てるだけで満足やし」

土御門「見てくれだけなら」

上条「バッ! 死に急ぐな土御門!」

美琴「駄目よ! 全員揃ってクラスマッチで生き残るのよ!!」

青ピ「つっちー! あの約束はどうすんねん!」

土御門「いやだからそんなに過剰反応しなくてもにゃー。この会話が麦野さんに聞こえてるわk」<ヒューン

上条「土御門! うしろうしろ!!」

土御門「え」
291 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/04/12(木) 00:00:09.20 ID:is6RQBm40

土御門「…まぁアレですよ。続きといこうじゃありませんか」ボロッ

上条「ビームが開いた窓の隙間から入ってきた…」ボロッ

美琴「もう少しで私も当たるとこだったわ…」ガクブル

青ピ「それで例によってまたカミやんも巻き込まれたんですね、わかります」

姫神「相変わらずの。上条クオリティー」

土御門「ま、まぁ気を取り直して次行くぜよ! …あっ、なんかホコリで黒板が見づらい」

小萌「大分舞いましたねー。あとでお掃除が必要ですよー」

土御門「んで、続きましては五組なんだが……収穫ゼロだったにゃー」

上条「お前でも駄目だったのか」

土御門「にゃー。ガードが堅すぎるっつーか、実はもう洗脳やら記憶改竄やらがされてそうな気がするぜよ」

上条「無いとは言い切れないから怖いな」

美琴「こっちのあの子はそんなことはあまりしないと思うんだけどねー」

上条「こっちとか言うな。つーかこそあど言葉使いすぎで分かりづらい」

美琴「仕方ないじゃない。事情ってもんがあるのよ」

上条「お前なぁ…」

土御門「はいはい夫婦ゲンカ乙」

青ピ「バーカ!」

上条「はぁ?」

美琴「んなっ!?」///

土御門「そろそろこのパターンにも慣れないもんかにゃー」
292 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/04/12(木) 00:02:42.36 ID:is6RQBm40

美琴「な、何を言っているのか分からにゃいわね!」//

上条「どうした? ちょっと落ち着けよ」ポンッ

美琴「みゃあ!?」/// ビクゥ

上条「?」

青ピ「バーカ!!」

上条「さっきからどうしたのお前!?」

姫神「バーカ」

上条「姫神も!?」

姫神「ありがとう」

上条「何が!?」

土御門「カミやんも大変だにゃー。一人で全部捌かないといけないからなー」

上条「お前も手伝えよツッコミ役」

土御門「今日は土御門先生とお呼び!」

吹寄「調子乗んな」

土御門「スミマセン」

上条「早っ」

土御門「吹寄さんには敵わないからにゃー」

上条「まあな。吹寄だもんなー」

土御門「にゃー」

青ピ「せやなー」

吹寄「貴様らあとで屋上な」
293 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/04/12(木) 00:03:20.83 ID:is6RQBm40

土御門「さて、今日は早めにお家に帰ろうと心に誓った訳だが」

吹寄「逃がさないわよ」

青ピ「聞きようによっては魅力的なんやけどなぁ」

上条「何だか嫌な予感がする」

美琴(もし吹寄さんが本気なら、捕まるのは当麻だけね)

土御門「次は六組だが、ここはまだ助っ人が集まってないみたいだぜい」

上条「六組は結標さんだから……ああ」

美琴「えっと、あの人なら……ああ」

青ピ「あわきんが必要以上に貶められている気がするでぇ」

土御門「大体こんなもんだにゃー」

上条「ひでえな」

土御門「まぁ、人望が無いからにゃー」

上条「いや、そっちのひどいではなく」

美琴「同じようなもんじゃない」

上条「美琴さん!? 一応同僚でしょ今は!」
294 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/04/12(木) 00:04:23.49 ID:is6RQBm40

土御門「さて、能力解説もサクッと素っ飛ばしたところで七組にいくぜよ」

上条「今ごろどっかで泣いてるぞあの人」

小萌「家でも時々隠れて泣いてるです」

上条「不憫すぎるだろ!?」

土御門「で、七組なんだが、ここはどうやら曲者ぞろいのようだ」

美琴「まず削板さんからして曲者だしね」

青ピ「曲がったこと大っ嫌いやけど」

土御門「さて、その面子と能力についてなんだが、>>256-260

上条「説明が面倒になってるな」

土御門「実際面倒だし、やっててあまり面白くないですたい」

上条「先生がそんなこと言っちゃいけません」

青ピ「まあ大体分かるからええんちゃう?」

美琴「そうね。とりあえず黒子が危ないことはよーく分かったわ」

土御門「白井黒子が危ないのは元々だろうに」

美琴「そっちじゃなくて。つーか否定できないから言わないでよ」

上条「そこは否定しとけよ」

美琴「できれば苦労しないわよ…」

上条「まあなー」

青ピ「ケッ。カミやん、また女の子かいな」ペッ

上条「もう俺と関係ないトコまで来てるだろ!?」

青ピ「バーカ!!」フキフキ

上条「馬鹿馬鹿言うなよ。気にはしてるんだからさ」

美琴「アンタこそそこは否定しなさいよ」

上条「できればここまで上条さんは勉強で苦戦していません」

美琴「そりゃそうね」

上条「否定を否定してくれないの!?」
295 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/04/12(木) 00:09:10.58 ID:is6RQBm40
本日はここまでです。なんかこう、考え出すと楽しくて止まりません。筆は止まりますが。
何だか最近リアルの方でゴタゴタしてきて、更新が遅れ気味で申し訳ありません。
GW前くらいにはペースを上げようとは思っています。本当に。

ではまたノシ 若干不眠症なんだが、睡眠薬とか使った方いいかな?
296 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山口県) [sage]:2012/04/12(木) 01:22:20.01 ID:2NzLdpH1o
乙ー
一時的な不眠なら睡眠改善薬をおすすめしてみる。
日常的な不眠や医者に不眠症と診断されたら使えないけど。
297 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/12(木) 23:41:22.96 ID:lqUvQiHto
「バーカ」っていってる姫神を想像したらかわいかった
298 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/05/03(木) 19:01:32.27 ID:M2DeLAqy0
まだかのう
299 :香辛料にかわりまして狼がお送りします :2012/05/04(金) 00:54:05.60 ID:mFD6U9s80
作者よがんばりんす。
                         /´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ、
.                         / ,. -‐───-  \
                        |/::::::::::::::\  ,ハ
                        }|::: _,.-‐r‐─-、::: } l
                       ノ レ7´、__从ノ V__,ノト、_」   |
                            ノイl:.lィ衍ト   'f芯YトN    \
                       /  レN'しノ  ,  ゞソ |:|    |
.                     /   |:|         |:|     |
                    l'    |:ト、    ⌒    ,イ:|      |
                   |    |:!: :>、    /l:|::       |        rァ、
.      ,.-く^Y⌒ト、        j    j :|人..⊥`二´{人l::|            /{二ハ
      / ニ⊇、: |八        イ   /l: |:: \   /:: 〉l::|   |        /}:: }ヱ }
     ヽ  ''ブ: ::|       /   /´ l: |\:: ><: /  |:|`ト、 |\     /  |:: /-‐ヘ
        `ト、__}::│/ ∧   /    /  l l Vヘ1::: 〉      |:|/ \ ハ.   /  l: : l   !
       | ∨:│ / ト、 /     / V l: | /::`T´l      |:|   ヽ !  /'   l: : |   }
       | /〉:│  { V  ,/  /  l:|./:::∧!      |:|    ∨ヽ/   |: : |  イ
.         し'/:: |    ヽ ヽ/    l  , ||::: /   |::l |:|       ∨'       |::|-‐'/
       トイ:: : |     ∧    | ,  ||::/    l::l. |:|      //      !::| /
       { |: ::|     ' }\   l    |:::0/   |::l |:|    //         |::|/
       |ノ: : ::|      /    |/  l:::/    l::l |:ト、  , ,'          l/
.        \: : /          /    |:/      l::l. |:| \           /
300 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/04(金) 02:32:55.92 ID:fibO8J7Ao
ずれて気持ち悪い
あとコテはずせ糞が
301 :香辛料にかわりまして狼がお送りします :2012/05/05(土) 00:39:44.11 ID:4cX7zr0N0
ごめんね
                 ,. '´ ̄ ̄     `` 、
                  /               \
                /    ∠ __           \
                /    /'⌒)    ̄≧=-       ヽ
              / r   / /-、  (_,.≫'て ´) ,.-、>、 ヽ    i
          / ノ  /(_/)_ (_イ(   (__ ノ´_) \|    |
           /  {_/≧=―-< _( ̄ ̄`)ヽ/´乂|    |
          |  / ,.イレ'7T 7!  「 ヽ. r< 人(  } |    !
          |: / :/: ! / j / | i! |  | 「 ト、`r<乂 |    |
          |∧/{: /|斗≠ミ Vヘ乂 | ト、! /ヽ  `ヽ    |
         /  ! V 人{: :::::::::   ヽ! jノ_-V j/イ  i ハ   ト、
           /   //i | ::::::::::  '    ´ ̄ヾV :|  | :i :|   | `、
       ,. '   //:/ 八     r=-、 :::::::::::::: ノ!/| /! ト、!   ! `、
     /  /// /  | ヽ   レ´: : :} :::::::::::乂,イ / :! /    |.  `、
   /  / / /:/  :/、 >、`ー ´  _,. イ / j/ | |/       !
 /  /  / / /   /ノ.|乂ヘヽ._=≦´ノ/ |  | | ||     ,' |
/  /   / 7 /  /   | ,ノ∧、 _ / ) !   | | ||     / !
 /     / / /  /,.--_、!{_ ∧ /('  (,. イ   ! | |:!  /   |
      / /,.イ  /   _} 〈 / _ )/  !  ! | :|ヘ     |
     / //:! !  |    _}./ ( }/ ‐<   |  ト、 | !∧     !
   / // ! ! :/|   _,. 〉7TT7/´_ ̄ `ヽ|  |  | |  、
  /  /イ  | | :/ !_,.イ T´   VV´ _ ̄   |  !  ! ト、 `、

302 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東) [sage]:2012/05/05(土) 00:45:05.05 ID:CmXBXDjAO
まだか
303 : ◆sk/InHcLP. :2012/05/06(日) 13:55:24.54 ID:LBDMjZUd0
お久しぶりです。気が付けばもうGWも終わってしまいます。
危うくSSから離れてしまうトコでした。支援感謝です。
ではお待たせしました。短いながらも投下です。
304 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/05/06(日) 13:56:50.85 ID:LBDMjZUd0

<キーンコーンカーンコーン

土御門「はい、以上でおしまいだにゃー」

美琴「これで皆もクラスマッチは完璧ね♪」

上条「いや待てちょっと待て」

美琴「? 何よ。あとは当日頑張るしかないじゃない」

土御門「カミやんはおバカだからにゃー」

青ピ「せやなー」

吹寄「そうよねー」

姫神「ねー」

小萌「ですー」

浜面「だよなー」

上条「寄ってたかって言わなくてもいいだろうが!」

土御門「おバカは認めてるんだな」

美琴「そうせざるを得ないからねー」

上条「うるせえよ! あと話題を逸らすなー!」

青ピ「まあまあ落ち着けカミやん」

浜面「そうだぞ上条。ちゃんとカルシウムを摂ってストレスを解消する手立てをだなぁ」

上条「うるせえ!!」バキィ

浜面「なんでぇ!?」ズコーッ
305 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/05/06(日) 13:57:29.66 ID:LBDMjZUd0

上条「…ん? 何だ浜面か。不幸…中の幸いだな」

浜面「それどういう意味!?」

土御門「そのままの意味だぜい」

青ピ「浜面やしね」

浜面「オマエら相変わらず酷いな」

美琴「で、何しに来たわけ? まさかこっちの情報引き出そうって魂胆?」

浜面「いやそんなことは無くてだな。つーか先週までこのクラスだったよな俺。何なのこの仕打ち」

美琴「よしぶっ飛ばそう。今すぐぶっ潰そう」ガザゴソ

浜面「おもむろにポケットからコインを出さないで!」

青ピ「それでも浜面なら…浜面ならきっと」

浜面「何も出来ねえよ!」

土御門「とりあえず出てけよ敵」

上条「そうだぞ。悪いことは言わないから帰れよ敵」

青ピ「敵」

姫神「敵」

吹寄「敵」

美琴「馬鹿」

浜面「さよなら俺の青春ぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅーっ!!」ダッ

上条「あーあ。可哀想な浜面」

青ピ「欠片も思ってへんやろそんなこと」
306 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/05/06(日) 13:57:56.64 ID:LBDMjZUd0

上条「で、話が横道に逸れちゃったんだが」

青ピ「まず浜面が居た時点でおかしかったしなぁ」

土御門「むしろ浜面がおかしいというか」

上条「いや、そこはいいんだよ別に。それよりさっきの授業のことだよ!」バンッ

美琴「ん? さっきもそんなこと言ってたわね。どうしたのよ」

上条「いやいやいや。何か大事なことが抜けてたよ! 三人分の解説が無かったぞ!」

土御門「まあいいじゃん。どのクラスかもよく分かんないんだしにゃー」

上条「でも参加するんだろそいつらも! なら説明くらい…」

美琴「だってそりゃ、ねぇ」

土御門「まあ、にゃー」

上条「何だ? まさかこれだけ時間があったくせに説明が面倒とかそんなオチじゃ…」

青ピ「授業の時間が、ってことやでー」

美琴「いや、そうじゃないわよ。それも無きにしも非ずだけども」

上条「あるのかよ」

美琴「そりゃあね。でも一番の理由は…」

土御門「ぶっちゃけ、まだあんまり考えてないんだにゃー」

上条「は? クラスマッチについて? それはまだまだ先の」

美琴「じゃなくて、能力の詳細をよ。『伝導音波』について」

上条「そっち!?」

土御門「>>1は文系ぜよ」
307 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/05/06(日) 13:58:55.54 ID:LBDMjZUd0

〜休憩時間〜

上条「…何か釈然としない」

土御門「まだ気にしてたのか」

青ピ「カミやんって意外と粘着質なんね。粘着する男の人って…」

上条「お前にだけは言われたくない」

土御門「青ピは節操ないから、粘着とはじゃないかにゃー?」

青ピ「つっちー、それどゆ意味?」

上条「軽いってことだろ。いやはや、それは男として駄目じゃないか? 上条さんと違っ」

土青「「お前にだけは言われたくない」」

上条「」

姫神「激しく。同意」

上条「」
308 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/05/06(日) 13:59:39.04 ID:LBDMjZUd0

〜2時間目〜

ーーーグラウンドーーーーーーーーーーーー

黄泉川「さて、能力実習の時間じゃーん!」

美琴「そうよー! また時間をもらっちゃったわー!」

青ピ「何であんなにテンション高いんやろ」

上条「特に意味は無いだろうな」

青ピ「せやなー。にしてもカミやん。今思ったんやけどな」

上条「ん? 何をだ?」

青ピ「御坂先生って、今常盤台中学の体操着やん?」

上条「見たまんまだな」

青ピ「これって貴重ちゃう?」

上条「は?」

青ピ「せやから、こうして間近で常盤台中学の生徒、それも美少女が体操着着てるとか……あっ、ヤバ鼻血が」ツー

上条「いやいや落ち着けよ。相手は中学生だぞ」

青ピ「中学生だからこそや! ええかカミやん。確かにそこまで胸は無い」

上条「おいよせ」

青ピ「だがそこじゃないんや。大事なんはそこやない」

上条「…一応聞いとくけど、大事なのはどこでせう?」

青ピ「腋や!!」

上条「」

青ピ「JCといえばあの背伸びしたときに垣間見えるあの腋の下がたまらん! ハァハァJCの腋ペロペr」

上条「オラァッ!!」バキィ

青ピ「ハゥン!?」
309 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/05/06(日) 14:00:14.76 ID:LBDMjZUd0

青ピ「…それでやカミやん」ボロッ

上条「まだ何かあるのかこの変態」

青ピ「男にそれ言われてもなぁ。まあええか。次は黄泉川先生見てみ」

上条「今度は何だよ」

青ピ「あの人の場合はずっとジャージ姿やん?」

上条「まあな。アレ以外着てること無さそう。卒業式もアレなんじゃね?」

青ピ「そこはピチピチのスーツを!、って今そこはどうでもええねん」

上条「それはそれで大変な発言だがな。で、次は何だ? 胸か? やっぱり胸なのか?」

<ビリビリバチバチーン

上条「」

青ピ「」

土御門「カミやんがリタイヤしたみたいだから、次はオレが話を聞くぜい」

青ピ「…いや、もうええわ。OPPAIPEROPEROとか言おうとしてた自分が恥ずかしいで」

土御門「横文字でも変態じみてるのは変わらないぜい」

青ピ「そうか? これくらいなら大丈夫やろ」

吹寄「そうかしら?」

青ピ「自信はあるで!」グッ

土御門「青ピ、後ろ後ろ!!」

青ピ「んー? どないしたんや、つt」

<グシャ
310 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/05/06(日) 14:00:50.48 ID:LBDMjZUd0

上条「青髪ピアスは保健室に運ばれましたー」

土御門「不思議なこともあるもんだにゃー。ハハハ」

吹寄「なんで棒読みなのよ」

上条「いやー、何でもございませんのことよ」

土御門「フシギナコトモアルモンダニャー」

吹寄「はぁ…。まあいいわ。早く授業といきましょう」

美琴「そうね。さて、今日もこの時間をお借りしてクラスマッチの特訓よ!」

黄泉川「要するに体育の時間じゃんよー。能力開発とか今さら言っても遅すぎるからな」

上条「元も子もないこと言ってるぞ」

土御門「オレとかカミやんとかはガチで仕方ないと思うがな」

姫神「そこに私も。加えて」

上条「まあなー。俺の場合、実際これからどうなっていくかは分からないけどなー」

土御門「その辺りは柔軟な対応をするぜよ。いつものように」

姫神「あの。だから私も。さっきのカテゴリに」

上条「そうか? 対応って言ってもいつも穴だらけじゃないか?」

土御門「…キャラについてはどうしようもないにゃー。もうこのまま突っ切るしかないぜい」

姫神「その。お願いだから。私の話も」

上条「って、こんなにメタ発言ばかりじゃ数少ない読者たちが離れ…」

土御門「こんなに更新ペースが遅いのに見てる方が少ないんじゃないかにゃー」

姫神「うふふふ。ワンパターンながらも。続いていく伝統の流れ。私の出番はここしかない」
311 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/05/06(日) 14:01:22.80 ID:LBDMjZUd0

黄泉川「んじゃ、早速始めるじゃん。御坂、お前は外の方を見ていてくれ。私が体育館の方に行くじゃん」

美琴「はい。じゃあ野球とサッカーに参加する人はここに残ってー! 他は黄泉川先生の指示に従ってねー」

上条「よし。なら俺は中で卓球でもっと…」

美琴「アンタはこっちよ」ガシッ

上条「そんな気はしてました」

土御門「カミやんも可哀想に。こんな蒸し暑い中で外で運動なんてにゃー」ゲラゲラ

上条「うるせえ」

土御門「ハハハ。じゃあオレは中に…」

美琴「アンタもこっちよ」ガシッ

土御門「」

上条「一緒に頑張ろうぜ土御門!」キラキラ

土御門「わざとらしいぞカミやん! 何がそんなに嬉しいんだにゃー!」

上条「HAHAHA。何をおっしゃる。いやー、お互い外で大変だなー!」

土御門「何か腹立つ。物凄くムカつくぜよ」

美琴「いいからさっさと動きなさい。まずは野球よ」

上土「「へーい」」

美琴「返事はちゃんとしなさい」

上土「「へーい」」

美琴「アンタらねぇ…」ピキキキ

姫神「…」

姫神「」ソロー

美琴「アンタもこっち」ガシッ

姫神「」
312 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/05/06(日) 14:02:23.01 ID:LBDMjZUd0

〜練習開始〜

美琴「早速キャッチボールからね。じゃあ二人組を作ってー」

姫神「」ビクッ

上条「野球の基本だな」

土御門「だにゃー。これが出来なきゃ試合どころじゃないからな」

上条「ああ。んじゃ土御門。早速キャッチボールを」バチン

土御門「おう。ボールはオレがも……」

上条「? どうした土御門」

土御門「い、いやその…」

美琴「…」ジー

上条「あっ、吹寄ー。ボール一個取ってくれー」

吹寄「仕方ないわね。ほらっ」ヒュッ

上条「サンキュー。よし! さあいくぞー」パシッ

土御門「えっとあの、そのぉ…」

美琴「…」ジー

土御門「…そ、そうだ吹寄! オレとキャッチボールをしようぜい!!」

上条「はぁ? お前何を…」

吹寄「ん? 別にいいけど、貴様は上条と…」

土御門「いいからいいから。さあボールぷりーず!」

吹寄「あっ、うん」ポイッ
313 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/05/06(日) 14:02:59.18 ID:LBDMjZUd0

上条「? 何だ何だ?? じゃあ俺は誰と…って美琴?」

美琴「…」モジモジ

上条「…」

美琴「…」ジー

上条「…キャッチボール、するか?」フゥー

美琴「! うんっ!」パァー

上条(何この可愛い生き物……って、俺は一体何を…)ブンブン

美琴「?」

上条「と、とりあえずボールはあるからやろうぜ、美琴」

美琴「あっ、うん」



姫神「…」キョロキョロ

姫神「…」<キャッチボールシヨーゼー オー

姫神「…」<ボールイッタゾー エッチョ

姫神「…」<イクワヨー イデッ!?

姫神「…」

姫神(奇数とか。奇数とか。奇数なんて)

??「そこのお嬢さん。お困りかな?」

姫神「! 貴方は…!」

??「何なら、このボクがお相手になりましょうか?」

姫神「…背に腹は。変えられないか」

青ピ「何を言うとんねん姫神さん! ボクやでボクぅ!」

姫神「背に腹は。変えr」

青ピ「繰り返さんでもええで!?」
314 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/05/06(日) 14:05:37.33 ID:LBDMjZUd0
今回はここまで。姫神って可愛いよね。
ちなみに睡眠改善薬は使用してみました。てか高いんだねこういうの。
315 :香辛料にかわりまして狼がお送りします(福岡) :2012/05/06(日) 18:06:01.98 ID:+J50uP370
GW中、乙かれですにゃ〜
私は、木山先生が好きですかね〜
316 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/07(月) 19:33:09.85 ID:fRrE2RoDO
317 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2012/05/16(水) 22:56:46.64 ID:cqa7Ofok0
>>1乙です

姫神が不憫……でも、同情しきれない。
何故だ?
318 : ◆sk/InHcLP. :2012/05/26(土) 21:08:46.86 ID:YBTWdRav0
お久しぶりです。投下していきます。
319 : ◆sk/InHcLP. [sage saga]:2012/05/26(土) 21:09:21.77 ID:YBTWdRav0

〜キャッチボール〜

上条「よーし行くぞー」

美琴「さぁこーい!」

上条「…何か妙にリアルだな、美琴」

美琴「いいからさっさと投げなさいよ。手早く塁間までやるわよ」

上条「野球にお詳しいんですね」ヒュッ

美琴「? 何よそれ」パシッ ヒュッ

上条「何でもない」ポロッ

美琴「…」

上条「…」

美琴「何よそれ」

上条「何でもない」

美琴「いやアンタ…初球よまだ。私とアンタとの距離5mも無いわよ?」

上条「いやその、何だ…」

美琴「…いくら何でも、これを不幸で片づけないでよ。それじゃどのポジションも守れないわよ」

上条「」
320 : ◆sk/InHcLP. [sage saga]:2012/05/26(土) 21:10:03.98 ID:YBTWdRav0

上条「あの後しばらくキャッチボールをしてたら悪癖は直りました」

美琴「捕り方のクセみたいね。直って良かったわ」

上条「バスケならともかく、野球でこれじゃあ示しがつかないからなー」

美琴「バスケでも駄目よ」


青ピ「カミやんがまた御坂先生とイチャついている件について」

姫神「同じく。そのことについて。問いたい。彼らではない誰かに」

青ピ「でも今回は全然悔しくないんやでー! 何でか分かるー?」

姫神「聞くだけなら。タダ」

青ピ「…君と一緒にキャッチボールができるからやで。心のキャッチボールが、な」キリッ

姫神「」ダッ

青ピ「姫神さん!? どこ行くねん!」

姫神「ここではない。どこか」ダダダダダ

青ピ「えっちょ、待ってーな!!」ダッ


上条「…あいつらは何やってんだか」

美琴「まったくよ。それにあっちも…」

上条「いやまぁ、アレはいいんじゃないか? 確かに何か違う気もするが…」


吹寄「さぁ、行くぞ土御門!」

土御門「ばっちこーい!」

吹寄「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおーっ!!」ブルオンッ

土御門「キター!!」バチーン


美琴「いくら遠投にしても、100mはやり過ぎでしょ」

上条「しかも二人ともノーバンってどんだけだよ」
321 : ◆sk/InHcLP. [sage saga]:2012/05/26(土) 21:10:33.22 ID:YBTWdRav0

〜ノック〜

美琴「と、その前にポジションを決めなきゃね」

上条「そうだなー。何かこうしなきゃいけないみたいな決まりとかあるのか?」

美琴「強制ではないけど……二塁手と三塁手、遊撃手それに捕手は右利きの人がやるべきね」

上条「何でだ?」

土御門「基本、打球を捕った後には一塁に送球しなきゃいけないからだにゃー」

青ピ「投げるときに体重を乗せる左足が一塁に近い方が投げやすいってことやで」

上条「ああ…。そういやその四つのポジションの人って右利きしか見たことないかもな」

美琴「まぁ無理をすれば二塁手は左利きでも出来なくもないわ。むしろゲッツーはやり易そうだったわね」

上条「まるで見たことあるみたいだな」

美琴「実際にそういう先輩がいたのよ」

上条「なんと」

美琴「まあ、その人も本業じゃなくてノックのときだけだったみたいだけどねー」

土御門「ちなみに捕手は多分三盗を刺せるようにだと思うぜい」

美琴「実際、三盗ってすっごい難しいんだけどね」

上条「ふーん」

美琴「さて、じゃあ全部のポジションを紹介しつつ、誰がするかを決めましょうか!」
322 : ◆sk/InHcLP. [sage saga]:2012/05/26(土) 21:11:11.84 ID:YBTWdRav0

美琴「まずは投手<ピッチャー>ね」

上条「マウンドに立つ男か。男の憧れだな!」

土御門「全てのプレーは投手から始まるからにゃー。まさにエースぜよ!」

美琴「まあ皆が皆エースって訳じゃないんだけどね」

土御門「また夢の無いことを」

美琴「普通プロとかだと、先発<スターター>・中継ぎ<セットアッパー>・抑え<クローザー>と仕事を分けるからね」

青ピ「クラスマッチはそこまで考える必要ないけどなぁ」

上条「投手は右も左もいるよな? どっちが大事なんだ?」

美琴「どっちも大事よ。あくまでプロの世界の話だけど」

土御門「あと大事なのは変化球だぜい!」

美琴「一番大事なのはそれをしっかりストライクとボールに分けることのできる制球力だけどねー」

青ピ「変化球かぁ…。何やぎょうさんあって分からへんで」

美琴「スライダー・カーブ・フォーク・シンカー・シュート…みたいな感じね」

上条「野球のゲームで出てくる基本的な変化球だな」

土御門「他にはカットボール…もか。あとスローカーブ・ドロップ・チェンジアップ・SFF・パーム・ナックル・スクリュー…は言い方が変わっただけな気もするが」

青ピ「スラーブやナックルカーブなんて球種もあるっぽいで。オッケーボールって結局何なんやろなぁ」

上条「どんな球種を投げるにしても、ストライクに入らなきゃ意味ないけどな」

美琴「雑談はここまでにしましょ。さて、じゃあ誰が投手する?」


上条「そりゃ美琴しかいないだろ」

土御門「にゃー」

青ピ「せやな」

姫神「流れ的にも。妥当かと」

美琴「そ、そう? 別にいいけどさ」


ピッチャー:御坂美琴
323 : ◆sk/InHcLP. [sage saga]:2012/05/26(土) 21:11:44.58 ID:YBTWdRav0

美琴「どんどん行くわよ。次は捕手<キャッチャー>よ」

上条「扇の要ってやつか」

土御門「チームの司令塔ってトコかにゃー。守備においては、だけど」

青ピ「でも一番大事なのはリードちゃう? バッチリ投手をリードせな」

土御門「サインか。確かに、しっかり投球の組み立てが出来る人じゃなきゃなー」

青ピ「…」ジー

土御門「…」ジー

上条「何だよ」

青ピ「向いてる気はするんやけどなー」

土御門「クロスプレーとか強そうだしな」

青ピ「むしろそれが仕事みたいなトコあるし」

土御門「『いいぜ。テメェが自分のエゴを通して本塁に侵入しようっていうんなら……』」キリッ

青ピ「『まずはそのふざけた走者<ランナー>をぶち殺す!』」キリリッ

上条「」イラッ

土御門「タッチアウトで走者を殺す……まさにカミやんにはピッタリじゃないかにゃーwww」

青ピ「この調子で二盗も三盗も殺してくだちゃいwww」

美琴「」イラッ

土青「「あばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばば」」バチバチバチーン



美琴「でも一理あるわね。よしアンタ、捕手決定!」

上条「嘘だっ!!!」

土青(やられ損…)ボロッ

美琴(当麻とバッテリーかぁ…。二人で一緒に戦う……素敵っ)ニヤニヤ


キャッチャー:上条当麻
324 : ◆sk/InHcLP. [sage saga]:2012/05/26(土) 21:12:12.14 ID:YBTWdRav0

美琴「次は一塁手<ファースト>よ」

上条「強打者…?」

青ピ「四番…?」

土御門「どちらかと言えば五番打者?」

美琴「守備の話をしなさいよ。守備の」

上条「とは言ってもなぁ。基本一塁に足つけてボールを取る人だし」

土御門「でも送球はショートバウンドが多いからにゃー。ある程度上手い人が望ましいな」

青ピ「ボール捌きの上手い人やね」

吹寄「あと強いてあげるとすれば……身体が柔らかい人?」

姫神「背の。高い人?」

美琴「身体が丈夫な人、かしらね?」

青ピ「なるほど。確かに左の強打者なんかの打球は結構怖いからなぁ。いくら深めの守備位置でもファースト強襲は危ないんやでー」

青ピ「それになるべくベースから身を乗り出して捕球せなアカン。せやから身体の柔軟性や大きさなんかも重要……って、なんで皆こっち見てるん?」


ファースト:青髪ピアス
325 : ◆sk/InHcLP. [sage saga]:2012/05/26(土) 21:12:49.89 ID:YBTWdRav0

青ピ「ちょっと待てや。ボクの意志はどこ行ったん?」

上条「風に乗って場外へと」

青ピ「誰が上手いこと言えと。上手くないけど」

美琴「はい、じゃあ次は二塁手<セカンド>ねー」

上条「ここって、結構難しいポジションじゃないか?」

美琴「とりあえずアンタには無理ね」

上条「ぐぬぬ」

土御門「一二塁間の守備はもちろん、一塁手後方のカバーや遊撃手のカバー、状況に応じたベースカバー…。カミやんには荷が勝ちすぎる」

青ピ「外野手前の小フライと二塁ベース後方へのゴロ、さらには一塁手後方のファールフライまで守備範囲や。忙しいなぁ」

姫神「二塁のフォースプレイや。盗塁の際のベースカバーや。牽制球のときにも動く」

上条「うわぁ…。なんか二遊間ってすごい忙しそうだとは思っていたけど…」

美琴「だからアンタには無理だってば」

上条「二度も言わなくても」


美琴「まあ、ここは姫神さんが妥当よね」

姫神「え」

上条「確かにな。俺もそう思うぜ」

姫神「何が」

土御門「むしろ姫神しかいないにゃー」

姫神「あの。私のはn」

吹寄「そうよね。お願いしようかしら?」

姫神「いやだから。はなs」

青ピ「一緒に一二塁間を死守しようなー!」

姫神「」


セカンド:姫神秋沙
326 : ◆sk/InHcLP. [sage saga]:2012/05/26(土) 21:13:17.95 ID:YBTWdRav0

美琴「さて、次は三塁手<サード>なんだけれども」

上条「サードは度胸!、って偉い人が言ってた」

土御門「まあサード強襲は多いからにゃー。右打者が引っ張るといつも犠牲になるのはサードだ…」

上条「お前、サードに嫌な思い出でもあるのかよ」

青ピ「サードは前に突っ込むのが仕事みたいなもんやしね。あとショートの邪魔するのも」

美琴「言い方が悪いけど、大体あってるわね。要は早くボールを処理するのが仕事って話よね」

土御門「じゃあアレだな。ガッツのある人が向いてるな!」

青ピ「せやな。ガッツのある人が!」

上条「ガッツのある人が!」

3人「「「…」」」ジー

吹寄「何よ」

美琴「それにやっぱり、強い打球が飛んでくるからね。胸で打球を止めることもしばしばだし」

上条「胸で…!」

青ピ「打球を…!」

土御門「止める…!」

3人「「「…」」」ジー

吹寄「殴るわよ。能力使って」ゴゴゴゴゴ

上条「待て吹寄! それはシャレにならん!」

青ピ「ヤバいヤバいヤバい! 殺されてまうで!」

土御門「カミやん!」ドンッ

上条「ちょっ」

<ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!! マテヤゴラアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!


サード:吹寄制理
327 : ◆sk/InHcLP. [sage saga]:2012/05/26(土) 21:13:43.43 ID:YBTWdRav0

美琴「何かもう疲れてきたわね」

土御門「いや、あと一ポジションは頑張ってほしいにゃー!」

上条「なんで土御門はあんなに必死なんだ?」

青ピ「まだ決まってへんからな。そら必死になるわ」

上条「じゃあ次のポジションの説明飛ばしてよくね?」

青ピ「ならつっちーが遊撃手<ショート>で決定やな。よし、じゃあ次行こうかー」

土御門「ちょっと待て。いや待ってくださいお願いします」

美琴「何よしつこいわねー」

土御門「いやだって、ショートで一番すごいじゃん!」

土御門「三遊間と二遊間をカバーする守備範囲、セカンドとのコンビプレー! こんなに忙しくもおいしいポジションは無いぜい!」

美琴「うんうん。ショートってすごいわよね。本当に尊敬できるわー」

土御門「うにゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああーっ!!!」

上条「つ、土御門が壊れた…」

青ピ「ストレスやなストレス。つっちー溜まっとったんやね」

上条「お前が言うと……やめておこう」

土御門「…いいもん。ショートはカッコいいもん。頑張ってやるもん」イジイジ

美琴「にゃーとか言うより気持ち悪いわねその口調」


ショート:土御門元春
328 : ◆sk/InHcLP. [sage saga]:2012/05/26(土) 21:14:14.17 ID:YBTWdRav0

美琴「あとは外野手3人ね。はいおしまい」

上条「雑だな!?」

美琴「この辺は何ともしようがないでしょ」

青ピ「まあ、キャラ的な意味でなぁ」

美琴「ウチに空間移動系能力者でもいれば、中堅手<センター>でもさせるんだけどねー」

土御門「無い物ねだりになるからにゃー」

上条「ん? でも相手はその手を使ってくるかもしれないんだよな?」

美琴「ああ、それもそうね。でも、大した問題じゃないわ」

上条「?」

土御門「一応解説しておくと、順番に左翼手<レフト>・中堅手<センター>・右翼手<ライト>だぜい」

青ピ「後ろに人がおらへんから、絶対に打球を止めなアカンで。頭を越されたんならしゃーないけどな」

姫神「外野の広いスペースをカバーする走力と。フェンス際の深い位置からでも内野手へ正確に送球できる肩力と。絶対に後ろにボールを逸らさない守備力が必要」

上条「あれ、外野手って何気に最強?」

美琴「内野手も似たり寄ったりな気もするけどね」


外野手:モブ三人衆
329 : ◆sk/InHcLP. [sage saga]:2012/05/26(土) 21:14:52.92 ID:YBTWdRav0

〜改めてノック〜

美琴「じゃあ今回は私がノッカーをするわよ。ピッチャー抜きだけど我慢してね」

上条「おう!」

美琴「アンタはそんな大声で返事せんでもよろしい」

上条「? なんで?」

美琴「アンタキャッチャーでしょ」

上条「??」

美琴「ハァ…。まあいいわ。じゃあ行くわよー。まずはボールバックー」

内野手「「「おー!」」」

姫神「どきどき」

美琴「サード!」カキンッ

吹寄「ふんっ」パシッ ヒュッ

上条「ナイスボール!」バチンッ

美琴「ショート!」カキンッ

土御門「にゃー」パシッ ヒュッ

上条「いいぞー!」パシッ

美琴「よーし、いい感じねー」

姫神「わくわく」

美琴「じゃあ次ー。ファースト!」カキンッ

青ピ「ほいさっ」パシッ ヒュッ

上条「いいねー!」



姫神「」
330 : ◆sk/InHcLP. [sage saga]:2012/05/26(土) 21:15:23.27 ID:YBTWdRav0

上条「あれ? 姫神にノックしたか?」

美琴「ん? あっ、そういえばしてないかも。ごめんね姫神さん。コンコン」

上条「ねーよ」

姫神「! ううん。気にしてないから。大丈夫」

土御門「先生もうっかりしてたみたいだにゃー」

青ピ「ドジな一面もええなー!」クネクネ

美琴「そこクネクネしない。見てて気味悪いから」

青ピ「おい、気ぃつけろやつっちー」ペッ

土御門「急にどうしたぜよ!?」

美琴「よーし。じゃあ早速いくわよー! セカンドー!」カキンッ

姫神「ばっちk」<ビュオオオオオオオオオオオオオオオンッ!!!

姫神「…」

美琴「あ、あれ…? おっかしいわね。もう一回!」カキンッ

姫神「ばっc」<ギュイイイイイイイイイイイイイイインッ!!!

姫神「」

美琴「」

上条「どういうことだ?」

土御門「ここまでくると奇跡だぜい」
331 : ◆sk/InHcLP. [sage saga]:2012/05/26(土) 21:15:53.41 ID:YBTWdRav0

美琴「さて、ボールファーストもゲッツーもやったってことにしてと」

上条「ノック終了ですか」

青ピ「せやで」

美琴「次はバッティングよ! さあ、順番に打席に入りなさい。美琴先生がバッティングピッチャーをしてあげるわ」

上条「おう! じゃあまずは俺から」


〜フリーバッテイング〜

上条「おおおおおおおおおおおおっ!!」カキンッ

<ヒュオーンッ パシィ!

美琴「当たりは良いんだけど、全部守備の真正面ね」

上条「不幸だ…」

美琴「はいはい。じゃあ次ー!」ヒュッ

上条「危ねえ!?」ガツンッ

土御門「いや、ぶつかってるぜよ」

332 : ◆sk/InHcLP. [sage saga]:2012/05/26(土) 21:16:28.73 ID:YBTWdRav0

青ピ「次はボクやな!」

美琴「一切手加減しないわよ」キッ

青ピ「何でや!?」

上条「青ピだからだろ」

土御門「青ピだからにゃー」

吹寄「貴様だからだろう」

青ピ「皆して言わんでもええやん!?」カキーン

<ヒュー ザッ ザッ パシッ

美琴「ナイスヒット」

青ピ「やる気がでてくるなぁ! たまらんで!!」

美琴「私にはまだ死球という名の変化球が…」

青ピ「それ変化球ちゃうで!?」


姫神「…」

美琴「あっ、まあ軽く投げるからさ」

姫神「」コクン

美琴「はいっ」ヒュッ

姫神「ふんっ」カキン

<ポテンポテンポテン

青ピ「おっ、ボクやな。どれどれ」タッタッタ スッ

青ピ「イージーゴロや…な?」スルリ

青ピ「!?」

上条「おいどうしたー! 今のゴロは楽勝だろ?」

青ピ「な…なんや今の…!?」ゴクリッ

姫神「」ニヤリ
333 : ◆sk/InHcLP. [sage saga]:2012/05/26(土) 21:17:57.56 ID:YBTWdRav0
今回は以上です。何だろう…なんか割と忙しい。そしてクラスマッチが遠い。
では、また近いうちにノシ
334 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/26(土) 21:36:55.48 ID:fVZx6ASDO
335 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/05/26(土) 21:43:16.84 ID:ldxHuxr+o
乙!
336 :香辛料にかわりまして狼がお送りします(福岡) :2012/05/26(土) 21:49:35.14 ID:VtXfQBar0
乙にゃ〜
337 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/05/27(日) 19:00:31.00 ID:saXgitKi0
足掛け4日…
やっと追いついた…
338 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空) :2012/06/06(水) 06:55:01.20 ID:LAhGqDpe0
339 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) :2012/06/09(土) 23:13:03.68 ID:goZeNfLH0
340 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(広島県) :2012/06/13(水) 04:31:57.85 ID:U4O8j6rp0
341 : ◆sk/InHcLP. :2012/06/26(火) 11:14:20.21 ID:WyDUyKgW0
こんにちわ。一ヶ月も来なくてすいません…。大学生が暇なんて嘘なんだよ…。
今もう講義やってるけどもういいや。では投下。

>>337 ゆっくりしていってね!
342 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/06/26(火) 11:15:26.06 ID:WyDUyKgW0

土御門「にゃー」カキーン

吹寄「ふんっ!」カキーン
343 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/06/26(火) 11:15:54.73 ID:WyDUyKgW0

美琴「さて、次にサッカーの練習といきましょうか」

土御門「ひどい省略を見た」

美琴「とは言っても、私も実際どんな練習してるか分からないんだけどね」

上条「経験者じゃないからか」

美琴「そんなとこ。んじゃまず、パス練習して、シュート、セットプレイの練習をしよっか」

青ピ「こ、これはもしや…」

姫神「…スルー?」

美琴「じゃあいくわよ、姫神さーん」コロコロ

上条「気のせいだったか」

姫神「フッ。私だからいつものパターンだと思っていたら。大間c」スカッ

上条「」

姫神「」

美琴「」
344 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/06/26(火) 11:16:20.29 ID:WyDUyKgW0

〜その後〜

美琴「はい! クロス上げて!」コロコロ

土御門「にゃー。合わせろよ!」ポーン

吹寄「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおーっ!!」ダッ ガツン

上条「ダイビングヘッドだとぉ! いいぜ、その幻想をぶち殺す!!」パーン

吹寄「こぼれ球! 誰か押し込んで!!」

土御門「キーパーはまだ対応できないはずぜよ!」

美琴「任せなさい!」ズドンッ

上条「狙い澄ましたミドル! いいぜ、その幻想を(ry」パーン

美琴「上に弾けた! フォワード!!」

青ピ「オラァ!!」ガツン

上条「高い打点からのヘッド! いいぜ、そ(ry」パシンッ

美琴「こぼれ球!」

青ピ「こぼせ!」

吹寄「こぼしなさい!」

土御門「空気読め!」

上条「これ以上ゴールを攻めないで! もう上条さんのライフはゼロよ!」



※1対5です。
345 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/06/26(火) 11:17:17.21 ID:WyDUyKgW0

美琴「…よし。今日の練習はここまでね」

上条「あr……gざ……した」ゼイハーゼイハー

青ピ「虫の息やな」

土御門「情けないにゃー」

上条「うるせー…。つーか……ディフェンダー無しって…何縛り…?」

吹寄「仕方ないじゃない。なぜか誰もしたがらなかったんだから」

青ピ「なんでやろね」

土御門「不思議なもんだな」

美琴「そうよねー」

上条「お前ら、それわざとなのか…?」

ほか「「「?」」」

美琴「にしても疲れてるわねーアンタ。次の授業大丈夫?」

上条「大丈夫じゃないです」ドヤァ

美琴「ハッキリと言うわねアンタも…。一応実習生としては注意しとく場面かしら?」

上条「別にいいんじゃね?」

美琴「そうよね」ケロッ

青ピ「軽っ!?」
346 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/06/26(火) 11:17:43.72 ID:WyDUyKgW0

上条「にしても…このままじゃ明日筋肉痛だなー」モミモミ

青ピ「他意は無いんやでー」

土御門「揉むモノも無いぜよー」

美琴「よっ」ビリビリー!

青ピ「」

土御門「」

姫神「本当に他意は。無かったろうに」ナムナム

美琴「なんかムカついたからやった。反省する気はないわ」

上条「まあ、コイツらなら大丈夫だろ。ふぅー…」

美琴「…アンタ、本当に大丈夫? ちょっとやり過ぎたかな…?」

上条「いや、全然平気だからそんな悲しい顔すんなよ」ポンッ

美琴「ふぇっ!?」///

上条「ほーらほら。痛いの痛いの飛んでけー(?)」ナデナデ

美琴「ばっ、馬鹿にしてぇ…!」///

上条(…あれ? 何してんだ俺?)

美琴「むぅ…!」///

上条(不意に、と言うか、自然と美琴の頭に手が伸びてた…)

美琴「くぅ…」///

上条(なにそれこわい)
347 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/06/26(火) 11:18:19.96 ID:WyDUyKgW0

美琴(…何かまずいわ! このままだと本当に駄目よ美琴! いや、何がどう駄目なのかは分からないけれども)

美琴(とにかく何か言わなくちゃ。何でもいいから当麻に勝たなくちゃ!)←頭ナデナデされてて絶賛混乱中

美琴「…しょ!」

上条「しょ?」パッ

美琴(噛んだ)

美琴「そんなに筋肉痛がひどいんだったら、この美琴様が後でマッサージをしてあげよっかー……なーんて」

上条「は?」

美琴「へっ」

美琴(んななな、何を言ってんのよ私ぃー!? ととと当麻にままままマッサージなんて!)

美琴(それってアレよね? あの当麻の肩や腰や脚の筋肉を感じながら(?)あの肉体を揉み揉みするってこと??)

美琴(無理無理無理ー! 別にそんな、いやらしい目的ではないけど、何か無理そう!!)

美琴(だってだって、もしも立場が逆になってみなさいよ美琴。当麻が捕まっちゃうわよ!)

美琴(いや、ちょっと待って。ってことは、私も捕まっちゃうの? この年で警備員のお世話に?)←絶賛混乱中

美琴(…というかよくよく考えてみれば、当麻も当麻で私にマッサージなんてさせてくれるなんて)

上条「いいぜ」

美琴「んなわけないわよねー………ん?」

上条「? どうした?」

美琴「…今なんて?」

上条「だから、いいぜって」

美琴「…」

上条「?」

美琴「……みゃー」バチバチバチーン!

上条「ちょっ、落ち着け美琴ぉー!!」パキーン



黄泉川「…そろそろ授業切り上げたいんだけど」

青ピ「あの二人、絶対話とか聞かないで」

土御門「なんでアレでくっついてないんだろうにゃー」
348 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/06/26(火) 11:18:49.80 ID:WyDUyKgW0

〜休憩時間〜

上条「結局昼休みに美琴のマッサージを受けることになりました。楽しみだなー!」

青ピ「ええなぁカミやん。美琴先生からの」

土御門「あの場所の」

青ピ「マッサージなんてなぁ」

上条「おい土御門。余計な茶々入れるな」

土御門「こいつぁ失敬」

上条「大丈夫かよお前」

青ピ「でも例えいやらしいマッサージやなくても、羨ましいもんは羨ましいんじゃい!!」キッ

上条「俺を睨まれても困るんだがな…」

青ピ「まあカミやんはいつものことやしね。いつものことやしね。略してカミやんしね」

上条「なんて強引な」

土御門「それぐらい言っとかないとコッチはやってられないにゃー」

青ピ「忘れがちやけどつっちーもリア充やしな。やしね。しね」

上条「俺、リア充じゃないけどな」

土御門「あー、青ピもリア充になればいいんじゃないか?」

青ピ「それ、素敵やん! おーい、姫っちー!」

姫神「…それ。私のことなの?」

青ピ「せやせや! なぁなぁ、ボクをマッサージせえへん?」キリッ

姫神「いや」

青ピ「」

姫神「…せっかくなら。上条くんのことをマッサージしたい」

上条「ん? 別にいいぞ姫神」

姫神「!」

上条「そんなに気を遣わなくてもさ」

姫神「」
349 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/06/26(火) 11:19:26.53 ID:WyDUyKgW0

〜3時間目〜

鉄装「はい、3時間目は現代文です!」

上条「」スースー

土御門「」スピー

青ピ「…ムニャムニャ。モウタベラレナイヨォ……」

吹寄「」スースー

姫神「」

鉄装「…あのー、誰か私の話、聞いてます?」

ほか「「「…」」」zzzzzzz

鉄装「…」

鉄装「…」

鉄装「」プチッ

鉄装「いい加減にしてください!!」バーンッ

ほか「「「」」」ピクッ

鉄装「今は大事な授業中ですよ! それをしっかり聞いて学ぶのが学校という場所です!」

鉄装「だから、例え私の話や授業がつまらないとしても、しょーもない話ばかりだとしても、ちゃんと聞きなさい!」

鉄装「あと授業自体つまんねーとか、何の個性もないよこの教師とか、現代文の読解を教えろとか思ってても……あれ、なんか泣けてきた」ホロリ

鉄装「だから、もっとちゃんと授業を聞いて! 私のことを見てよ!!」ババーン

ほか「「「…」」」

ほか「「「…」」」スースースピー

鉄装「もういやこの授業…」


<キーンコーンカーンコーン
350 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/06/26(火) 11:24:10.99 ID:WyDUyKgW0
今回は以上です。もう小出しでもいいから投下すべきだと思ったのです。
ちなみに>>346みたいなこと、イケメンじゃなきゃやっちゃダメなんだよ!

次回は授業ですね。久々に気合入れねば。ではまたノシ
351 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/06/26(火) 11:48:28.54 ID:WmO8Mikno
おつー
>>350
心配しなくてもできるような相手がいないんだよ!
352 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/26(火) 11:56:54.02 ID:ugK6eU4Fo
乙!
353 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/26(火) 12:48:12.86 ID:bUXgPMA+0
おつ
美琴センセーのマッサージだと…上条さん代わってくれ
354 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/26(火) 18:22:31.07 ID:uknMcdYc0
もれなく十億ボルトの電流が流れてきます
355 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/06/27(水) 01:21:37.59 ID:JUmzcc3c0

356 :香辛料にかわりまして狼がお送りします(福岡) :2012/06/29(金) 22:59:21.58 ID:P9w1whMU0
乙にゃ
あと三年で大学生(予定) しんぱいだな〜
357 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/14(土) 13:20:53.83 ID:W5HlxuQmo
まだかな
358 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(広島県) :2012/07/28(土) 21:10:13.90 ID:nIYx6RzQ0
359 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/28(土) 21:53:08.05 ID:6wnm9IoDO
期待しちまったじゃねぇですか・・・
360 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/29(日) 00:21:11.55 ID:ulXT0DaC0
同じくですの…
361 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/11(土) 23:12:52.48 ID:YzhsUbsuo
そろそろ
362 : ◆sk/InHcLP. :2012/08/12(日) 07:10:02.05 ID:iZS8o7fAO
>>1です。ごめんなさい。最近忙し過ぎて顔出せませんでした。
今週中にまた来ます。待たせてしまって申し訳ありません
363 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [sage]:2012/08/12(日) 10:51:07.53 ID:iHrlAG9l0
その言葉を待っていた!
364 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [sage]:2012/08/12(日) 12:52:46.65 ID:BOVy028e0
生存報告に敬礼!
365 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/12(日) 17:30:11.87 ID:NCTRl1DZo
待ってる
366 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/13(月) 07:32:30.94 ID:Ty26cH3wo
舞ってる
367 : ◆sk/InHcLP. :2012/08/19(日) 07:39:06.81 ID:nn0pjzXA0
色々とミスった…。もう片方落としちゃったぜよ…。忙しさにかまけてしまった。反省してます。
とりあえずこちらの方を頑張ります。では短いですが投下。
368 : ◆sk/InHcLP. [saga]:2012/08/19(日) 07:39:50.05 ID:nn0pjzXA0

〜休憩時間〜

上条「気がついたら時間が過ぎ去っていたな」

青ピ「不思議なこともあるもんやなぁ」

土御門「にゃー」

浜面「オマエらなぁ…。ったく」

上条「なんで浜面がここにいるの?」

青ピ「馬鹿なの?」

土御門「死ねよ」

浜面「最後がおかしいぞ! 最初からおかしかったけれども!」

吹寄「なんだ貴様ら。騒がしいぞ」

浜面「おお、救世主よ! 今日は一段とお美しい! だから助けて!」

吹寄「なんだ貴様。4組よね?」

浜面「組で差別良くない! この間まで仲間でしたよね!?」

姫神「ペッ」

上条「んー…。とりあえず謝ろうぜ。なっ?」

土御門「謝った方がいいにゃー」

青ピ「謝れよ」

浜面「なんで俺が!? ふざけんな、意味がわからn」

<バキッ ボキッ グシャリ



浜面「…ずいまぜんでじた」ボロッ
369 : ◆sk/InHcLP. [saga]:2012/08/19(日) 07:40:22.48 ID:nn0pjzXA0

〜4時間目〜

結標「久しぶりに授業が回ってきた気がするわ…」

土御門「何言ってるんだアンタ」

上条「昨日も同じ時間に会いましたよ?」

結標「そ、そうだったわね。何だか最近時間の感覚がねぇ」

土御門「歳だにゃー」

結標「貴方、機会が来たら絶対にボコボコにしてあげるわ」ニコッ

土御門「おー、怖い」ケラケラ

青ピ「なんでつっちーはあわきんに対してそんなに軽いんや…」

結標「全くよ。教師舐めたら痛い目見るわよ。まあ、それはさておき授業といきましょうか」

吹寄「よろしくお願いします」

結標「今日は確か…植物細胞と浸透圧だったわね。昨日そんな捨て台詞を吐いた気がするわ」

上条「あれは捨て台詞だったのか」

土御門「そんな大層なものじゃないだろ」

結標「よーし、じゃあいくわよー!」

上条「聞いてもわからないけどな」

青ピ「自慢げに言うなや」

結標「はいはい。上条君のペースに合わせてたら授業なんて成立しないし、私は私のペースでやるわよ」

上条「ぐぬぬ」

結標「んじゃ早速……」
370 : ◆sk/InHcLP. [saga]:2012/08/19(日) 07:40:51.19 ID:nn0pjzXA0

結標「>>501->>512

土御門「なんという先走り」

姫神「自分に対して。無茶振りとか。とか」

上条「向こう見ずだよな」

青ピ「カミやんよりもなぁ」

上条「むう」
371 : ◆sk/InHcLP. [saga]:2012/08/19(日) 07:41:34.02 ID:nn0pjzXA0

<キーンコーンカーンコーン

結標「終わった…のよね?」

土御門「きっとな」

上条「多分な」

青ピ「身を委ねるしかあらへんし」

結標「そ、そうよね…。もう、やることはやったんだものね。胸張って職員室に帰りましょう!」

青ピ「…」

土御門「…」

上条「…」

結標「な、何よ」

青ピ「いやー、それにしてもあの結標センセがあんな大胆な発言を…」

土御門「にゃー。まさか生物の授業にかこつけてあんな…」

結標「えっちょ」

上条「お前らなぁ…。しかしまだあの言葉が耳から離れない…!」

結標「ちょっ、何よ上条くんまで」

土御門「さすがのオレもちょっとドキドキしちゃったぜよ」

青ピ「アカン。ボクの下のポンp」

上条「言わせねーよ!?」

吹寄「不潔ね」ジー

姫神「不潔」ジー

結標「それをこっち見て言うことないでしょ! ちょっ、やめて! 皆フラグを乱立させないで!!」

青ピ「ボクも乱れ立t」

上条「いい加減にしろ」ゲシッ
372 : ◆sk/InHcLP. [saga]:2012/08/19(日) 07:42:02.27 ID:nn0pjzXA0

〜昼休み〜

ーーー教室ーーーーーーーーーーーー

青ピ「それにしても、クラスマッチ楽しみやなぁ」

上条「デジャブ?」

土御門「イザナミだ…」

上条「なんかありそうで怖い」

青ピ「あれ? そういえば今日って何曜日や?」

土御門「水曜日ぜよ」

上条「あー、あるよなーこういうこと」

青ピ「ちゅうことは明後日からかぁ…。遠いなぁ」シミジミ

土御門「とはいえ、明日は3時間目までで、あとは終業式ですたい」

青ピ「なんと」

上条「幸せとはこのことか」

土御門「そうだったよにゃー、制理さーん!」

吹寄「…そうだけど。なんで急に名前呼びなのよ。気色悪いわね」

青ピ「まあまあそうカリカリせんでええって。制理さん」

吹寄「ちょっと! なんで伝染するのよ!」

上条「いやー、にしても明後日が楽しみだよなー。制理!」

吹寄「貴様に至っては呼び捨て!? ちょっ、皆やめなさい! 別に名前だから構わないんだけど、それでも連呼するのは勘弁して!!」

<セイリー セイリサーン セイリターンハァハァ ダレダタントカイッタノハ!!
<ギャーギャーギャー




姫神「名前が呼ばれるだけ。まだマシ」ポツーン
373 : ◆sk/InHcLP. [saga]:2012/08/19(日) 07:42:34.89 ID:nn0pjzXA0

ーーー職員室ーーーーーーーーーーーー
垣根「明日は3時間目で終了らしいぜ!」

麦野「何よ唐突に」

垣根「だってよ! なんかテンション上がらねえか? こう、早く家に帰れるってだけでさ!」

美琴「それって生徒の言うセリフよね。ねぇ、垣根先生?」

垣根「うぐっ」

結標「まったくもってその通りね」

一方「第二位様はまだまだお子ちゃまなンですねェ」ゲラゲラ

垣根「テメェ、表出ろや」

一方「あ?」

食蜂「まあまあ皆さん。一旦落ち着きましょう」

美琴「そ、そうよね。アンタらが争うとロクなこと無いし」

麦野「そんなに暴れたいんなら、明後日からにしな。ここでやられてもメーワクなだけよ」

美琴「…人の振り見て」

麦野「あ?」

結標「どうどう」

麦野「あぁ!?」

食蜂「…相変わらずですわね皆さん。もう10日目だというのに」

結標「超能力者同士でまとまれって段階で無茶なのよ」

食蜂「…」

結標「分かってるからそんな目で見ないで」
374 : ◆sk/InHcLP. [saga]:2012/08/19(日) 07:43:09.83 ID:nn0pjzXA0

美琴「にしても、長かったようで短かったわねー。この実習も」

食蜂「もうおしまいですか…。何だか物悲しいと言いますか」

一方「もォ朝早く起きる習慣が身に付いちまったぜ」

垣根「早寝早起きの第一位(笑)」

一方「今夜はオールナイトな第二位(笑)」

垣根「あ?」

一方「ハァ?」

一垣「「」」ゴゴゴゴゴ

麦野「まーた始まったわよこの二人。ホント飽きないわねー」

結標「男ってこれだから…」

美琴「…男といえば削板さんは?」

麦野「あっ、馬鹿。話を振るn」

削板「オレは今、非常に悲しいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいーっ!!!」

美琴「キャッ!? な、何!?」

麦野「あーあ。スイッチ入っちゃったよ」

結標「もう誰にも止められないわね」

削板「たったの二週間ではあったが! それでも熱い青春と根性を見せてくれたお前たちを!! オレは忘れないぞォォォォォォォォォォォォォォーっ!!!」

麦野「うるせえ」

美琴「なんか…すごくゴメン」

一方「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオーっ!!!」

垣根「ハアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアーっ!!!」

削板「ヌウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウーっ!!!」

食蜂「…結標さん」

結標「ハイハイ」ヒュンヒュンヒュン

<ゴゴゴーン♪
<イ、イテエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエーッ!!?

美琴「タライとはベタな」

結標「しんぷる いず べすと よ」
375 : ◆sk/InHcLP. [saga]:2012/08/19(日) 07:46:24.91 ID:nn0pjzXA0
ごめんここまで。ま さ か の 自 分 縛 り 。
でもやるっきゃねえ! やりますよ。
あと安価ってこうか?↓

>>501-512

またミスった。ではまたノシ
376 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/19(日) 08:19:36.31 ID:IVgoceIzo
>>501-512とは

っていうか無理じゃねがんばれ
377 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/19(日) 08:28:53.66 ID:d27ca5JDO
乙なんだよ
378 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2012/08/19(日) 08:53:59.27 ID:3111BdGs0
乙かれにゃ〜〜
379 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [sage]:2012/08/19(日) 11:25:37.41 ID:EcnHmUWa0
乙かれちゃん!
380 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/08/19(日) 19:06:32.85 ID:KqnEbz1Uo
ちょっと待て
512まで出てこないつもりか?
381 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) :2012/08/19(日) 20:04:18.60 ID:3TOIOn/C0
マジで?>>512まで待つの??俺その間何すればいいの???
382 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/19(日) 20:14:21.64 ID:4UZbQ4KDO
美琴のマッサージは?
昼休みにやるんじゃ
383 : ◆sk/InHcLP. [saga]:2012/08/20(月) 00:36:33.38 ID:OBjIxNVP0
ゴメン。説明した方良かった。

>>380-381 今後は普通に投下していって、>>501が来たら強制的に切り替わる形式です。
       なんでフツーに来ます。

>>382 あっ。……まだだ、まだ(昼休みは)終わらんよ!


というかこんなおっそいスレにいつもレスありがとうございます。今後はちゃんと定期的に顔出すんだよ!
384 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/08/20(月) 00:39:11.60 ID:BJwqGipt0
その言葉だけで五年は戦える
385 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) :2012/09/04(火) 00:06:26.17 ID:oR0u0Vjr0
その言葉だけで5杯ご飯は食べれる
386 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/10(月) 23:08:05.57 ID:TcwvhbCto
待ってる
387 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2012/09/20(木) 17:15:45.62 ID:vBlhLe/Po
キタ━(゚∀゚)━!
388 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/20(木) 17:36:06.72 ID:X1xX5VLDO
来てなかったorz
389 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/09/30(日) 14:34:02.93 ID:o+AL0Q6Mo
やっと追いついた
期待してますー
390 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) :2012/10/08(月) 23:01:04.72 ID:96IOpU1F0
まだかな〜
391 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2012/10/14(日) 16:32:26.75 ID:CLzdIWWl0
まだ〜〜〜???
392 : ◆sk/InHcLP. :2012/10/14(日) 18:07:58.93 ID:A6Bi0aUn0
トリあってるよな…?
どうもごめんなさい。もうホントすいません。最近自信喪失しがちでして…。
今日明日中に来ます。今書き溜めているので。
待っててくれてありがとうございます! 頑張ります。
393 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/10/14(日) 18:24:47.58 ID:1c7k23Iko
キタ━(゚∀゚)━!
394 : ◆sk/InHcLP. [saga]:2012/10/14(日) 22:52:36.74 ID:A6Bi0aUn0

美琴「…さて、そろそろ行こっかな」ガタッ

垣根「ん? どこ行くんだ?」ヒリヒリ

美琴「どこに行こうが私の勝手でしょ」

垣根「そりゃそうだ」ニヤニヤ

美琴「…何よ」

垣根「いーや」ニヤニヤ

美琴「ふんっ」プイッ ガラガラー

食蜂「…」

麦野「…つーか、さっきから何をニヤニヤしてんのよ。キモいんだけど」

垣根「あ? 特に理由なんざねーが?」

麦野「フラグじゃねえのかよ!」ガタンッ

結標「紛らわしいわね!」

垣根「強いて言えば、俺の今後の活躍ぶりを想像してたから、かな」キリッ

一方「死ね」

麦野「相変わらずゴミね」

結標「まだタライが足らないのかしら?」

食蜂「呆れてものも言えませんわね」

削板「バーカ」

垣根「…そこまで言うことないだろ。特に削板ぁ!」ウルッ

395 :ID変わるかも  ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/10/14(日) 22:56:58.52 ID:A6Bi0aUn0

ーーー教室ーーーーーーーーーーーー
吹寄「オオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォーっ!!!」バキッ グシャリ

土御門「吹寄が照れてるにゃー。あははっ!」

上条「笑っている場合か! アレ照れてるんじゃなくてガチでキレてんじゃねーか!」

土御門「不思議だよなー。オレはただ吹寄の可愛い可愛い“名前”を呼んだだけだぜい?」

上条「確信犯がよく言うぜ」

青ピ「んなことよりボクを助けてやぁ!」ヒュッヒュッヒュッ

姫神「ユニーク」

上条「姫神、パクリはよくないぞ? …おわっと!?」スッ

姫神「こんなときばかり。気がつかなくても」ズーン

上条「それより、今のこの状況を何とかしないとな。おい、どうにかしろ土御門」

土御門「無理無理無理。つっちー無力」

上条「やれ。魔術でも何でも使え」

土御門「土御門さん死んじゃうよ?」

上条「じゃあ死ね」

土御門「ひどいカミやんっ!」

吹寄「ああああああああああああああ」

青ピ「カミやーん」

上条「ひいっ! こ、こっち来んな青髪!!」<ガラガラー


美琴「…何これ」
396 :同じだった  ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/10/14(日) 22:57:57.17 ID:A6Bi0aUn0

上条「み、御坂か! ちょうどいいトコに!」

美琴「…御坂?」

上条「ん?」

美琴「」ウルッ

上条「ちょっ、おいどうしたんだよ美琴!」

美琴「」パァ

上条「(分からんなどうも…)と、それよりもだ! 美琴、見ての通りなんだよ。なんとか吹寄を止めてくれ!」

美琴「見ての通りとか言われても…。というか私にどうしろと?」

上条「こう……レベル5的なアレのパワーでなんとか」

美琴「アンタ超能力者をなんだと思ってんのよ」

<ワーワーワー スットコドコイ オワタッ!!

美琴「とはいえ、これじゃあマズイわね。さすがにこのまま放っておいて当麻を連れ出す訳にも…」

美琴「…待てよ」キュピーン

上条「?」

美琴(教室中ビリビリ→皆気絶する→当麻だけ右手的なナニで無事→連れ出す=騒動も静まって当麻も連れ出せて皆ハッピー)

美琴「これしかないっ!!」ビリビリビリビリビリ…

上条「あ、あのー。美琴サン?」

美琴「安心しなさい当麻。一瞬で終わらせてあげるから」バチバチグルグルグル

上条「ひいっ!?」バッ


<バチバチズッキューンッ☆彡
397 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/10/14(日) 22:59:29.44 ID:A6Bi0aUn0

教室中「「「」」」プスプス チーン

美琴「よしっ、平和が一番っ!」キリッ

上条「それでいいのか担任的に…」

美琴「細かいことはいいのよ。それより当麻!」

上条「お、おうっ」

美琴「マッサージよ!」

上条「おう! ……ん?」

美琴「マッサージマッサージ!」

上条「んーとあー…。あっ、あーハイハイ!」

美琴「思い出してくれた?」

上条「ああ…。何というか、長い道のりだよなー」

美琴「gdgdなだけよ」

上条「笑えないな」

美琴「まあそこは置いといて。さあ、保健室へ行くわよ」

上条「それはいいが…。なんで保健室なんだ?」

美琴「ベッドはあそこにしかないじゃない」
398 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/10/14(日) 22:59:57.73 ID:A6Bi0aUn0

ーーー保健室ーーーーーーーーーーーー
美琴「さあ、うつ伏せに寝転がって」

上条「おう。わざわざ助かるぜ」ゴロン

美琴「」ドキドキ

上条「おーいどーしたー。早くしてくれー」バタバタ

美琴「も、もうしょうがないわね。当麻も子供っぽいところあるのね」フフッ

上条「ち、違うぞ! これは今度のクラスマッチのときに水泳やるからその予行演習であって…」

美琴「無理ありすぎでしょ。さあ、じゃあやるわよ。よいしょっと…」ギシッ

上条(…拝啓お母様。わたくし上条当麻は今、ベッドの上で女の子に馬乗りにされてるとです)

美琴(な、なんか安請け合いしちゃったけど、、、これ物凄いことじゃないの!?)

上条「…」

美琴「…」

上琴((なんじゃこりゃ))
399 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/10/14(日) 23:00:28.34 ID:A6Bi0aUn0

上条(お、落ち着け上条当麻。ここ、こんにゃことは今までだって何度かあった気がするぞ)ドギマギ

美琴(当麻に馬乗り当麻に馬乗り当麻に馬乗り当麻に馬乗り当麻に馬乗り当麻に馬乗り…///)プシュー

上条「で、ではよろしく頼むぜ」

美琴「ま、任せなさい!」グギッ

上条「痛い痛い痛いですよ美琴サン!?」

美琴「ご、ごめん! つい力が入りすぎちゃった…。こう、かなっ?」グイッ グイッ

上条「お、おぉ…。いいなぁー。あ゛ー」ホワーン

美琴「ふふっ。お客様、凝っているところはありませんかーっと」モミモミ

上条「あー、首の付け根のとこぉ」ホワホワ

美琴「ハイハイここねー」グイッ

上条「むあ、そこぞこぉー」

美琴「当麻、アンタまるでオッサンね」

上条「うるへぇー」

美琴「ふふっ」
400 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/10/14(日) 23:00:55.08 ID:A6Bi0aUn0

上条「いやー、美琴にはかんひゃひてばかりだなー」

美琴「そう?」グリグリ

上条「ほら、今日もこうやってマッサージしてもらったり……してもらってり…」

美琴「ん? 他には?」ニコニコ

上条「他には……他にはだな……うーんと…、、あー。」

美琴「…んー?」

上条「…色々?」

美琴「ハーイ、電気マッサージ☆」ビリビリ

上条「あばばばばばばばばばばばばばばばばっばばばばばばばばっばばばばっば」バリバリボリボリ

<ガラガラー

食蜂「あら、ここでしたの」

美琴「!」グルリッ

食蜂「いや、そう急に振り向かれても怖いのですが」

上条「」ピクピク

食蜂「あらあら。当麻さん、大丈夫ですの?」ススー サスサス

上条「お、おう…。操祈か」

食蜂「はい!」キラッ
401 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/10/14(日) 23:04:12.22 ID:A6Bi0aUn0
ここまで。待たせた挙句短いとか。速さは上げていかなければと何度言ったかもう数えてない。
うーん…。やっぱり授業後回しにしてでも先にクラスマッチやっちゃおうかな…。考えときます。
では、今度こそまた近日中に。何回目だこれも…orz
402 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/10/14(日) 23:06:50.66 ID:1c7k23Iko
おつ!
次もまってるよ
403 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/14(日) 23:38:16.75 ID:EYnazVeKo
乙!
404 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2012/10/15(月) 02:03:07.77 ID:/EU0AO9j0
乙!!!!
405 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/15(月) 03:44:11.57 ID:wP3UYkG9o
乙様
久々に会えて嬉しい
406 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/10/19(金) 01:15:17.39 ID:j+777+CAO
乙です。
数日かけて追いついた。
無理しない程度に頑張ってください。
407 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空) :2012/10/22(月) 23:59:03.60 ID:dG4pbnwI0
まだだった、、、
408 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/10/27(土) 14:24:45.82 ID:8jqYZqPw0
黒子の消えるドライブや幻影のシュートが早く見たいな
409 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/14(水) 00:58:26.77 ID:8V9ul/cAo
そろそろ来てもいいのよ
410 : ◆sk/InHcLP. :2012/12/11(火) 09:07:38.70 ID:YcGx3CtL0
生存報告です。今週中には来たい(´・ω・`)
411 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/11(火) 11:26:14.05 ID:5jLI8ZZ7o
舞ってます
412 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/11(火) 19:25:46.26 ID:MGs6Reioo
俟ってる
413 :アセロラ [sage]:2012/12/12(水) 22:04:55.68 ID:qkRhGEEo0
舞ってる
414 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/20(木) 21:03:05.69 ID:JQ+G7c/50
俺は舞っている
415 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/20(木) 23:24:11.77 ID:Gi/10M3AO
いつまでも待ちます。
でも今年中には来て欲しいです。
416 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/31(月) 00:28:28.23 ID:aq4tGy95o
舞ってる
417 : ◆sk/InHcLP. :2012/12/31(月) 23:46:50.59 ID:xQ+o2KqQ0
やばい今年終わる。書き溜めなしで行けるところまで年越し投下。
418 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/12/31(月) 23:48:17.30 ID:xQ+o2KqQ0

食蜂「あらあら。あらあらあら?」ニコニコ

美琴「…な、何よ」

上条「」ボー

食蜂「何をされてますの? ねえ美琴ぉ?」

美琴「いやその、コイツが筋肉痛だって言うもんだから」

食蜂「筋肉痛だから馬乗りですの? あらあら、どうして当麻様は筋肉痛になりましたのかしら?」

美琴「の、能力実習にて…」

食蜂「何の能力実習かしらぁ? 美琴にそんな女子力があったなんて驚きなんだゾ☆」

美琴「あの操祈サン? 何かいつもと様子が違うような…」

食蜂「あら失礼。当麻様のこととなるとつい我を忘れてしまいましたわ」

美琴「あ、あははは…」

食蜂「とりあえずそこからお退きになりません? 当麻様もお辛そうですし」

上条「」ボー

美琴「わ、分かったわよ! 退くわよ」スッ

食蜂「うふふ。素直でよろしい」

美琴「クッ…」

上条(そろそろ喋ってもいいかな)
419 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2012/12/31(月) 23:56:52.90 ID:xQ+o2KqQ0
上条「あ、あのー…」ムクリ

食蜂「あら当麻様。今日は初めてお会いしましたね」

上条「そういえばそうだったな。ここんとこ毎日絡んでいる気がするのにな」

食蜂「ふふっ。それはもう、せっかくの機会ですもの。お会いしないなんてもったいない」

上条「も、もったいない…? それは上条さんの好きな言葉ではありますが…」

食蜂「言葉通りの意味ですわよ。私が実習に来る唯一の楽しみのようなものですから」ニコッ

美琴「!」

上条「?」

美琴(よくもこの子、そんなことを大声で言えるわね…。恥ずかしくないのかしら?)チラッ

食蜂「〜〜〜っ」カーッ

美琴(あっ、照れてる照れてる)

上条「…?」ムムムム

美琴(はいはい通常運転通常運転。普通ここまで来たら気がつくでしょうが!)
420 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2013/01/01(火) 00:25:34.13 ID:w3BXgQmL0

食蜂「お、オッホン。それはさておき当麻様?」

上条「な、何でせう? 何やらすごーく嫌な予感がするのですが」

食蜂「どうしてこのようなことを?」ニッコリ

上条「こ、このようなこととは?」

食蜂「何故当麻様に美琴が馬乗りになっていますの? どのような脅しに屈しましたの?」

美琴「脅しって…! 私は何もしていないわよ!!」

食蜂「美琴は黙ってて!」

上条(えっ、何がどうしてこうなった)ポカーン

食蜂「さあ当麻様! 質問にはしっかりと答えていただきますよ!」

上条「いやだから、明日筋肉痛にならないために早めのマッサージをと」

食蜂「そして馬乗りですか。あらあら、では仕方ありませんわね。ハイ」ニコニコ

上条(あれ? なんで俺が怒られているみたいになってんの?)

美琴「そ、そうよ。これでわかったでしょ。当麻本人から聞いたんだから納得したわね?」

食蜂「むう。私としてもこれ以上追求するのはマイナスにしかなりませんわね。悔しいですが」

上条(何でもいいから早くマッサージしてくれないかなー)

美琴「そうそう。わかったんなら今度は操祈が退きなさい。さあ退いた退いた!」

食蜂「はい。では御機嫌よう……ってそうはいきませんわよ!」

美琴「クッ」

上条(そういやマッサージが気持ちいいと眠くなるよなー。ウトウトしちゃうよね)
421 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/01(火) 01:18:57.00 ID:pkyNmat9o
終わりでいいのかな?
乙ーあけおめー
422 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/01(火) 14:24:22.39 ID:iG116b0Co
乙でした

ことよろ
423 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/01(火) 20:01:41.59 ID:xHhh3ypjo
おちゅん
424 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/03(木) 03:15:46.86 ID:xCFf34sSO
乙 続き待ってますね
425 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/24(木) 21:27:20.20 ID:gA0/ZtKC0
まだ?
426 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/03(日) 02:28:15.32 ID:8r5pqIkMo
まだかよ
427 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/02/11(月) 17:08:47.01 ID:PoKpJeVe0
それでも>>1なら・・・・>>1ならなんとかしてくれる!
428 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/02/12(火) 23:11:37.98 ID:ckbwKtjIO
追いついた..のに

マダー( ´Д`)
429 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/16(土) 00:57:08.93 ID:6CicTCXDO
このスレにもっと早く出会っていれば・・・!
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