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▽【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-37冊目-【超電磁砲】 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空) [saga !蒼_res]:2012/04/14(土) 15:34:10.90 ID:HekAx0OQ0

□このスレは「とある魔術の禁書目録」及びその派生作品のSS総合スレッドです
  「2chは規制されている」「スレを立てにくい」という方は当スレに投下をどうぞ
  SSの投下以外にも、感想や雑談・質問に相談・情報交換などにご利用ください

 前スレ
    ▽【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-36冊目-【超電磁砲】
    http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1328256460/

■このスレのルール――――――――――――――――――――――――――――――――――――■

 ・共用スレなので書きながらの投下は禁止です。必ず投下分を書き溜めてから投下すること
  また安価作品なんかはご遠慮下さい

 ・人を選ぶ内容(極端な欝展開やエログロ等)は事前に注意書きを
  差し支えなければカップリング等の大まかな説明などを書いて下さい

 ・別の人が先に投下している際は、終わってから最低でも30分は空けて投下すること
  連続して投下すると感想を書き難くなります。また当然ながら割り込んでの投下は厳禁です

 ・新刊のネタバレは地域によって発売日がずれる場合があるので、解禁は公式発売日の翌日からです

 ・荒らしは全力でスルー、またルールを守れない人等に対しても極力柔らかい口調で注意すること

■ここまで必読、以降のテンプレも読むこと――――――――――――――――――――――――――■

  >>2 その他注意事項
  >>3 関連スレ等
  >>4 過去のテンプレゲストキャラ



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1334385245(SS-Wikiでのこのスレの編集者を募集中!)
【 このスレッドはHTML化(過去ログ化)されています 】

ごめんなさい、このSS速報VIP板のスレッドは1000に到達したか、若しくは著しい過疎のため、お役を果たし過去ログ倉庫へご隠居されました。
このスレッドを閲覧することはできますが書き込むことはできませんです。
もし、探しているスレッドがパートスレッドの場合は次スレが建ってるかもしれないですよ。

旅にでんちう @ 2024/04/17(水) 20:27:26.83 ID:/EdK+WCRO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713353246/

木曜の夜には誰もダイブせず @ 2024/04/17(水) 20:05:45.21 ID:iuZC4QbfO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aaorz/1713351945/

いろは「先輩、カフェがありますよ」【俺ガイル】 @ 2024/04/16(火) 23:54:11.88 ID:aOh6YfjJ0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713279251/

【MHW】古代樹の森で人間を拾ったんだが【SS】 @ 2024/04/16(火) 23:28:13.15 ID:dNS54ToO0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713277692/

こんな恋愛がしたい  安部菜々編 @ 2024/04/15(月) 21:12:49.25 ID:HdnryJIo0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713183168/

【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part2 @ 2024/04/14(日) 19:38:35.87 ID:kch9tJed0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713091115/

アテム「実践レベルのデッキ?」 @ 2024/04/14(日) 19:11:43.81 ID:Ix0pR4FB0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713089503/

エルヴィン「ボーナスを支給する!」 @ 2024/04/14(日) 11:41:07.59 ID:o/ZidldvO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713062467/

2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空) [sage]:2012/04/14(土) 15:35:02.15 ID:HekAx0OQ0

□注意事項

 ・>>950を踏んだ人は次スレを立ててください。無理なら必ず再安価かヘルプ要請を
  可能な限り次スレを立てる前に「立てに行く」宣言をしてください。立てた後の次スレ誘導もお願いします
  宣言、スレ立てがしばらくなければ>>970を踏んだ人がお願いします

 ・認知度アップの為にage推奨です

 ・この板では、一部の単語にフィルターがかかっています
   例)「その幻想をぶち[ピーーー]!」(“殺.す”にフィルター)
  メール欄に半角で『saga』(←「下げ」じゃなくて「佐賀」)と入れると解除できます。他のメ欄コマンドとも併用可
  下記のスレで該当する単語などの詳細が確認できます

    パー速機能覚書・テスト
    http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1315030525/

 ・板の連投規制は25秒、1レス内での行数制限は80行です

 ・投下する時は名前欄にタイトルや総レス数などを書いておくと分かりやすいです

 ・書き込み失敗の表示が出ていても書きこめている場合があるからスレを更新して確認しよう


★これからスレを立てる人へ

 個別スレ立ての目安は100レス前後の風潮
 安価SSやエログロなどの要素が特に多いSSは個別に立てた方がいいでしょう
 この板ではスレ落ちは運営の手による手動です。自動では落ちません
 スレ処理はデータ削除ではなくHTML形式でログ化されデータ庫に格納されます。
 立て逃げや長期の放置スレ、板趣旨と異なるスレは処理対象になります。処理されても泣かない
 処理されてもデータ自体は残っているので再開するときは過去スレのURLなどをリンクしておくといいかも
 使い終わったスレは以下のスレで処理依頼をしましょう。1000に到達したスレに関しては報告の必要はありません

 ■ HTML化依頼スレッド Part3
 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1319808816/

3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空) [sage]:2012/04/14(土) 15:35:40.02 ID:HekAx0OQ0

[ 関連スレ ]

 お勧めの禁書・超電磁砲SSを教えろください14
 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1329092408/
  (スレタイどおり)

 ふと思いついた小ネタ(スレタイ含む)を書くスレ16
 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1327652090/
  (書くまでもないor書くのめんどいネタなど)

 【禁書SS用】設定質問受付&禁書SSまとめwiki用資料作成所 -3杯目-
 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1333630410/
  (質問はこちらで)

 SS製作者総合スレ20
 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1332926240/
  (ジャンル不問)

 雑談しようぜ
 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1294926897/
  (その他雑談総合)


[ 関連リンク ]

 とある魔術の禁書目録U〈インデックスU〉公式サイト
 http://www.project-index.net/

 とある魔術の禁書目録 Index@wiki
 http://www12.atwiki.jp/index-index/

 自分用まとめ ◆「とある総合スレ記事一覧」
 http://asagikk.blog113.fc2.com/blog-entry-1515.html

 禁書SS@製作速報 まとめWiki
 http://www35.atwiki.jp/seisoku-index/


[ 過去スレ一覧 ]

 ▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-29冊目-【超電磁砲】
 http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1305/13059/1305991024.html

 ▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-30冊目-【超電磁砲】
 http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1307/13078/1307804796.html

 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-31冊目-【超電磁砲】
 http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1309/13096/1309616825.html

 ▽【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-32冊目-【超電磁砲】
 http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1311/13118/1311847989.html

 ▽【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-33冊目-【超電磁砲】
 http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1314/13146/1314623016.html

 ▽【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-34冊目-【超電磁砲】
 http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1320/13203/1320320521.html

 ▽【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-35冊目-【超電磁砲】
 http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1324/13241/1324178112.html


 ◇これ以前のログはこちらから
 http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1307/13078/1307804796.html#a4
 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1307804796/4 (専ブラ用)

4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空) [sage]:2012/04/14(土) 15:36:07.15 ID:HekAx0OQ0

禁書「>>950!いままでのおやくそく一覧なんだよ!」

02   インデックスさん
03   小萌センセー
04   建宮さん
05   オルソラさん
06   キャーリサさま
07   フレンダさん
08   御坂妹
09   最大主教さん
10   舞夏さん
11   上条さん
12   白井さん
13   一方通行さん
14   土御門さん
15   絹旗さん
16   黄泉川せんせー
17   愛の伝道師・青髪ピアスくん
18   サーシャさん
19   姫神秋沙さん
20   御坂美琴さん
21   アックアさん
22   打ち止めちゃん
23   オリアナさん
24   麦のん
25   テッラさん
26   フレメアちゃん
27   闇咲さん
28   冥土帰しさん
29   テンプレ改訂のためキャラ無し
30   浜面くん&滝壺さん     
31〜  テンプレ改定のためキャラ無し

- - - - - ここまでテンプレ - - - - -

5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空) [sage]:2012/04/14(土) 15:38:31.63 ID:HekAx0OQ0
閉鎖によりミサカネットを外しました。
その他問題がありましたら追記して頂けるとうれしいです。
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(滋賀県) [sage]:2012/04/19(木) 01:27:26.14 ID:iTZRTQCY0
             -───-  .
               ´           `
            /                  \
            /         }}           ヽ
            ′         /′ヽ  } ヽ       ,
           /             ノハ /}ハト ハ          ′    バードウェイだよ
.          /        八{  / /}/抖系‐KV ',           『明け色の陽射し』のレイヴィニア=バードウェイ。
         /     |{ {‐トハ/}/ ´ 八{ kヘ ∨ }       ',    見ての通り、>>1乙をやっている。
           |  从 抖系ト     y'´   ∨  }  ヽ} }   …新しいスレの入口にようこそ。
       /  ィ'   |  } } Y { kヘ  r         }  .ハ   ノ ト、
.      /,//   | }ハハ  _y'´         ′ 厶ヘ
    //  ′   /|!  ',      ,  -‐=ァ /  ′ イ}  イヽ 八
.   /イ   i /  ハ}  人    /(_,  ′ ,′イ / リ / j  } ト ヽ
   ′.   i,/} /  '     > .       イ 厶{ {,イ ,イ / /丿 } }
    { j   i{  /   ! /{     ≧‐r ´  |/   Y 、( ノイ (  ノ′
   } /  i 、/   ,ノ /        , -‐ァ=‐く {、ィ´人て〃  ⌒ヽ
  、_ノ′   Y仆  { ′ ヽ   { Y:::::::::ハ ゝ〉    {{
        { { j  乂_,  , -‐=弋 入:::ィ′ }{'´     {{/       ハ
       个 (   ,ィ〔 、     / {/   八     {{       ヽ
            / 乂‐ヘ  イ、  (-─-  __,>    ヾ 、        `  、
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/21(土) 01:09:54.92 ID:EbTn5aqlo
新たなる乙age
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/21(土) 02:54:26.75 ID:DKqp5SpIO
    |┃三.                ,  {、  ,, -‐ ‐ 、   ,
    |┃                  `-イ≦弋T ̄Zニ二ニニン゙
    |┃.            ,イ , '´ノ    \ ミミ  ̄ミ‐-
    |┃三          {l レ〃 人 ヽ、 `、 ≧=.x、  ミニ=-
 ガラッ.|┃             ,イ リ{{ {  i\ ,ゞ Y ~ミヾ.ヽ、ヽ下ミ、
    |┃        、_ノli〃|'ヾ\{ ヾ ゝミへ\^ Уイハミヾilヾヽ,
    |┃三          リノ/l  `ィ辷=≦ジ,i∠=弌 、il ヾl
    |┃         〃l|/{ { ヘミ=f^~~゙ソ ̄ jzセヨ゙メハi}ミ入_ └  >>1乙です!
    |┃三       {l リ{ {i ゞミ辷ュ-     、 `¨´ iソ人从二ァ
    |┃          ((-ト{ゞ-ェ< `    '    リ iハ{ゝ-}'´
    |┃          ゞ=ミi{'=ュ_   -= - _  /八 ゝ,
    |┃三             リ入ミ\     '''   /从ゞ_リ)
    |┃         _, -‐==ノソ、_Y}}ヾ、  , _ ∠ソく } | ´
    |┃-‐‐ニニニ ̄ ~'' ー<   ,ハ与=,,_     〃ー{- )リ
    |┃               l} \ ´'' ,,Y{{`ー}ァ
    |┃                リ i.i\   胤  ′
    |┃      \        /  l i  \,/'^ヾェ、
    |┃     ̄ ̄`\\      / l   \__l}  \
    |┃        \ ヽ,   / リ       i ∧. ヾ\
    |┃         |i  i.  / '/      :l ∧.  Yハ
    |┃三          |li  f´ミく       :l  ∧  |} }
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(四国) [sage]:2012/04/21(土) 09:21:52.11 ID:wVxTgl2AO
>>1ならびに前スレ埋めた未元定規乙!

どうでもいいけど未元定規って「ダークメジャー」なのか「ダークハート」なのか
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/21(土) 09:48:01.82 ID:JS7FeqjDO
乙!
「みげんじょうぎ」ってそのまま読んでたw

15巻に繋がると思うと切ない
ていとくん復活したらまた心理定規と絡んでくれないかなー
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) :2012/04/21(土) 10:01:46.92 ID:wetp6oTAO
這いよる混沌注意の1レス


風斬「(」・ω・)」うー!(/・ω・)/にゃー!
(」・ω・)」うー!(/・ω・)/にゃー!
(」・ω・)」うー!(/・ω・)/にゃー!
テテテレテ
レッツ\(・ω・)/にゃー!」


禁書「ひょーか、なにやってるの?」

風斬「いつもニコニコあなたの隣に這いよる混沌ソングを歌ってたの」

禁書「私も歌うんだよ!」

風斬「うー!」禁書「にゃー!」
風斬「うー!」禁書「にゃー!」
風斬「うー!」禁書「にゃー!」
テテテレテ
風斬・禁書『レッツにゃー!』

打ち止め「ミサカも歌うーってミサカはミサカは駆け寄ってみたりー」

滝壺「SAN値直葬な電波が来てる…」

絹旗「インスマスを覆う影を見に行こうとしたら超面白そうな事をしてますね」

麦野「えっまさか私もやるの?」

禁書「みんなで歌うんだよ!」

風斬「ミュージックスタートポチっとな」


風斬「うー!」

禁書「にゃー!」

打ち止め「うー!」

滝壺「にゃー!」

絹旗「うー!」

麦野「にゃーん!」

テテテレテ

全員『レッツにゃー!』


ヒーロー不在の学園都市は空前の這いよる混沌ブームであった
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) [sage]:2012/04/21(土) 10:02:23.68 ID:wetp6oTAO
以上です
アスミスまじアスミス
13 : ◆Z2EXv0FZUc [sage saga]:2012/04/21(土) 16:10:54.12 ID:uPcpIGNDO
一方通行「ふと思ったンだが」



一方通行「俺って空間移動を反射できるよな?」

ミサカ00001号「そうみたいですね、とミサカは実験対象者に同意します」

一方通行「つゥことはだ。俺は一応11次元について干渉ができるわけだ」

ミサカ00001号「まあ、確かにそのような解釈もできなくはないでしょう、とミサカはさらに同意します。それよりも実験の開始を……」

一方通行「そこで俺は思ったンだ。11次元に干渉できるってことは『11次元について完璧に理解できたら11次元のベクトルを操作できる』ンじゃねェかってな」

ミサカ00001号「……なるほど。道理は通っていますね、とミサカは一方通行の発想に驚きを隠しきれません」

一方通行「驚いてンのかそれ?さっきから少しも表情は変わってねェぞ」

ミサカ00001号「失礼な。ミサカの超プリティなびっくり顔になんてことを言うんですか、とミサカは一方通行に前言撤回を要求します」
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/04/21(土) 16:12:14.37 ID:uPcpIGNDO
打ち止め「でもみんなミサカと違って無表情だからねー!ミサカを見習ってもっとみんな表情豊かにならないと!ってミサカはミサカは姉として助言してみたり!」

一方通行「ちょっと待て打ち止め。お前の登場はまだまだ先だ。フライングすぎンだろ」

打ち止め「えー!でもでもミサカも出たいよー!ってミサカはミサカは駄々をこねてみる!」

ミサカ00001号「上位個体のせいで話が進まないじゃないですか、とミサカは上位個体にジト目を向けます」ジトォ

打ち止め「う〜〜……それじゃあミサカはおとなしく二人の会話を聞いとくよ、ってミサカはミサカは素直に退場!」



一方通行「やれやれ……ンで、話の続きだが」

ミサカ00001号「11次元のベクトルが〜って話ですよね」

一方通行「そォだ。すげェと思わねェか?学園都市最強の一方通行は空間移動もできるよォになりましたーってなァ」

ミサカ00001号「確かに最強に一歩確実に近づくでしょうね、とミサカはまたもや同意します」

一方通行「だから実験は後回しだ。今から学園都市中の空間移動能力者に聞き込みに行くぞ」
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/04/21(土) 16:13:10.52 ID:uPcpIGNDO
ミサカ00001号「……マジですか?」

一方通行「あァ」

ミサカ00001号「ミサカ達で手分けして聞き込みしたら人数も多いのでかなり早く終わると思うのですが、とミサカは歩き回るのが嫌だという一心で代理案を提唱します」

一方通行「本音出てンぞ……自分の耳で聞きたいしわざわざオマエらを通すよりは直接会って仲良くなってコツとかを教えてもらった方が有意義だろ?」

一方通行「つゥか、オマエら記憶とか情報とか共有してるンだろ?何もオマエ一人がずっと俺に付きっきりじゃなくてもイイじゃねェか。ローテーションすりゃイイだろ」

ミサカ00001号「それは……むぅ」

ミサカ00001号「……わかりました。付き合いますよ。他のミサカに迷惑がかかるのもあれなんでミサカが全部付き合います、とミサカは嫌々ながらも了承します」

一方通行「そォか。そりゃ楽だ」
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/04/21(土) 16:13:56.88 ID:uPcpIGNDO
ミサカ00001号「しかし、一人でもできるのでは?も……もしかしてどうしてもミサカと一緒にしたい、とかですか、とミサカは内心ドキドキしながらも一方通行に尋ねます」ドキドキ

一方通行「能力者は男もいるだろォしなァ。力で吐かせるよりも女連れてった方が相手もいろいろと喋りやすいだろ」

ミサカ00001号「……………」

一方通行「……ン?どォした?」

ミサカ00001号「べっつに〜なんでもないですよ〜、とミサカは馬鹿な一方通行に機嫌を悪くします」

一方通行「?……まァオマエの機嫌なンざどォでもイインだが」

ミサカ00001号「ひどい男ですね。そんなんじゃモテないですよ、とミサカは彼女いない歴=年齢と思われる一方通行を馬鹿にします。や〜いこの童貞もやし!」

一方通行「ガキかオマエは」
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/04/21(土) 16:14:51.56 ID:uPcpIGNDO
ミサカ00001号「……それで一体学園都市には空間移動能力者はどのくらいいるんですか?」

一方通行「調べた限りじゃ60人くらいだな」

ミサカ00001号「少ないですね。どこにいるのかは?」

一方通行「さァ?」

ミサカ00001号「さぁって……じゃあどうやって会うんですか?」

一方通行「そりゃオマエ、歩き回って見つけるに決まってンだろ」

ミサカ00001号「顔はわかるんですか?」

一方通行「ベクトル操作で書庫(バンク)のハッキング余裕でしたァ」

ミサカ00001号「……はぁ。それじゃあ早速行きましょう」

ミサカ00001号「あ、それとご飯やショッピングの費用は全部一方通行持ちでお願いします、とミサカは条件を付けます」

一方通行「ショッピングって……」

ミサカ00001号「それが飲めないならいいですよ?友達がいないコミュ障の一方通行じゃあスムーズに聞き込みなんてできるわけないですから、とミサカは一方通行に事実を突きつけます」

一方通行「ハイハイわかりましたァ。お願いしますねミサカさァン」

ミサカ00001号「それじゃあ早速行きましょう一方通行!とミサカは一方通行に笑いかけます」ニ、ニゴォ…

一方通行「笑えてねェぞ」
18 : ◆Z2EXv0FZUc :2012/04/21(土) 16:16:51.83 ID:uPcpIGNDO
終わりです
ふと思いついたネタなので続きはおそらくないです
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/21(土) 16:19:35.47 ID:gJEcjAl3o
>>12
(」・ω・)」うー!(/・ω・)/にゃー!
イエス!アスミス!みんな可愛い 乙
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(四国) [sage]:2012/04/21(土) 18:35:44.80 ID:wVxTgl2AO
>>11
初乙
さぁ3主人公の反応を書くんだ

>>13-17

ただこれじゃ小ネタっていうより投げっぱって印象を受ける
オチがないからかな?
書きためてスレ立ててこいよー
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/21(土) 20:31:57.19 ID:da3CqtvFo
オチは必要だな
まあ乙
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/22(日) 03:35:23.05 ID:HsHxNx3DO
>>18
おつ
確かに序章って感じ
シリアスにもギャグにもなりそうだし続きが読みたい
23 :ちょっとだけ浜面×麦野 :2012/04/22(日) 04:34:51.39 ID:Opfxxu8po
ぐつぐつぐつ。
目の前で芳しい匂いを放つ鍋は、どう見ても早く私を食べてと誘っているに違いない。

特売で買ったエビ。
特売で買った玉ねぎ。
特売で買ったニンジン。
特売で買ったジャガイモ。
特売で買った魚介類とetc。

確かに、特売の安物で構成された安物かもしれない。

しかし、一寸の虫にも五分の魂とはよく言ったもので、
鍋の中で食される事を今か今かと待ちわびるように香ばしい匂いを放つカレーは、
どう考えても不味いはずがないだろう。

「……良し、これは美味いな。出来れば酒もほしいとこだけど」

浜面仕上は、完成間近のカレーを見て、満足そうにうなずいた。

だが、先日街中で出くわした黄泉川に捕まったせいで(悪いことは何にもしていない)、
部屋の中には酒の類は置かれていない。

どういうことかというと、なんと恐ろしいことに、浜面が酔いつぶれた後に
黄泉川が酒飲み仲間を集めたそうで、彼の住まう部屋の酒を全て飲みつくしたそうだ。
24 :ちょっとだけ浜面×麦野 :2012/04/22(日) 04:35:51.17 ID:Opfxxu8po
翌日頭痛にうなされながら目を覚ました浜面を待っていたのは、べろんべろんに酔った黄泉川らであり、
苦労して手に入れたビンテージ物も、そこらに売ってるような安酒も、
何もかもが空き瓶ないしは空き缶となり果てて浜面の部屋の中に転がっていた。

あのときの絶望たるや、計り知れないものになっている。
こんなにも酒を失うことが辛いのなら、最初から酒などいらぬ。
そう誓った浜面は図らずも禁酒を始めていた。

というのは嘘で、ただ単に失った酒を買い戻す事をすっかり忘れていただけだ。

その事実を思い出した浜面は、げんなりとしながら空っぽになった戸棚を見やる。

―――あそこに、ホントは一杯酒置いてたんだけどな。

酒飲みながら料理するというのが男の料理方法だと信じてやまない浜面にとって、
手持ち無沙汰なまま料理を続けるのは少し寂しいものがある。

兎にも角にも、もう少しで完成だ。そしたら米が炊けるのを待って晩飯と洒落込もう。
そう考えていた矢先に携帯電話が音を立てて自己主張を始めた。
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/22(日) 04:37:44.18 ID:Opfxxu8po
誰だこんな時に、と浜面は乱暴に携帯を開くと、
そこに表示されていた文字を見て思わずウッと息を呑んだ。

何度か深呼吸をした後、ゆっくりと通話ボタンを押す。

「……よ、よう。麦野、どうしたんだ?」

麦野沈利。学園都市が誇るレベル5。
傍若無人な女王様が、一体何のようなのか。

いや、麦野からの連絡は大抵パシリ的な役割を押し付ける為のものであり、
恐らくこれから命じられるであろう内容も多分パシリだ。

全くこれから晩御飯だってのにカレーは一晩お預けかと、暗澹たる面持ちで電話の先の主に尋ねた。

「いつもの隠れ家に来なさい」

「りょーかい」

異論はどうせ認められない。
あきらめて麦野の下へと赴くか。

IHヒーターのつまみをひねって加熱をとめた浜面は、名残惜しそうに鍋に蓋をして、部屋を後にした。
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/22(日) 04:38:30.74 ID:Opfxxu8po
・・・

アイテムが隠れ家として使用しているマンション。
その一室に辿り着いた浜面は、よくよく考えたらカレーは寝かせた方がコクが出て美味いじゃないかと、
どんよりした気分からいくらか立ち直ったところで合鍵をドアノブに差し込んだ。

しかし鍵は開いていたようで、扉を開け放つと盛大な爆発音と麦野と思しき叫び声が響き渡った。

その音と声を聞いた浜面は思わず土足のままで、音が聞こえた部屋へと向かう。
声を荒げて麦野の安否を確認した浜面の視線の先には。

「麦野!?」

キッチン。

焦げた何か。

浜面の様子に眉をひそめている麦野。

「……あぁ、おせーぞ、はぁーまづらぁー……」

力なくうなだれる麦野を見た浜面は、内心こいつ誰だと突っ込みを入れた。

見たところ、誰かの襲撃を受けたとかそんなあれではないらしく、
安心しつつもキッチン周りを見て回ると、どうやら何か料理に失敗したらしい。

というか、普段鮭弁ばっか買ってきて食ってる麦野に家事スキルなんてあったのかと驚きを示したが、
よく考えたら失敗してるのでやっぱり家事スキルはないのだろうと自己完結した。
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/22(日) 04:39:25.17 ID:Opfxxu8po
「で、こりゃ一体何の騒ぎなんだよ?」

「いや、なんつーかさ……今まで暗部の任務やらなにやらで、ろくな飯も食ってなかったし……」

なにやら言いよどんでいる麦野を見て、そもそもちゃんとした飯を食ってなかったのは自分の栄養管理の仕方がずさんなだけじゃ、
と、言おうとしたがそんなこといったら昇天させられること間違いなしなので何も言わず麦野の言葉を待つ。

「それで、料理でも作って浜面に毒見させようかと思ってさぁ」

「おい、失敗前提かよ」

毒見とか言っちゃうあたり、むしろ失敗料理だけを食わせるつもりなんじゃねえかと
勘ぐってしまうほど、麦野の言葉には悪意しか感じられなかった。

「ま、見ての通りどう見ても失敗してるんだけどね……食べる?」

「この炭みたいなのをか? 最早原型留めてねぇっての……」

「だよね……」

ショボンしている麦野から察するに、割とガチでがんばって料理した結果がこれなのだろうか。

そう考えると、先ほど麦野の料理を酷評した自分は結構酷い奴かもしれない。
浜面は、多分焼き魚であろうそれを箸でつかむと、頭からバリバリと音を立てて咀嚼した。
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/22(日) 04:40:32.22 ID:Opfxxu8po
突然の出来事にポカンとしている麦野を尻目に、
しばらくの間黒い塊を噛み砕く作業に集中し、半分ほど食べたところで一度箸を置いた。

口に入れた分を全て飲み込んだところで再び口を開く。

「これはあれだな、焼きすぎだな」

「……んなもん、見りゃ分かるっつーの。つーかなんだよそりゃ、私への当て付けか何かか?」

麦野は浜面に対して不満そうに目を細める。
しかし、そんな視線を意に介さずに浜面は続けた。

「ったく、焼き方がなってねーよ。
 焼き魚は水分とか旨味をにがさねーように、強火で一気に焼き上げるもんだろ。
 ただ、強すぎてもそれはそれで焦がしちまうから、焼き魚は難しいんだ。
 魚を調理してえってんなら、まずは焼くより煮る方から慣れてった方が良いんじゃねえか?
 鮭を使いたいってんならシチューとかもあるしよ」

「……」

一気に捲くし立てた浜面に、麦野は思わず目をパチクリとさせた。
まさかあの浜面がこんなにも料理に詳しいなどと、思いもよらなかったらしく、
状況を把握するのに数秒を要した。戦場では命取りになる数秒だ。

それほどまでに狼狽する麦野を見ることが出来るとはと、
浜面は得意げにしながら焦げた鮭(多分)を食べつくした。
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/22(日) 04:41:25.69 ID:Opfxxu8po
「ん、ごっそさん。今後の成長に期待ってとこかな」

「……んだよ、偉そうにしやがって、浜面の癖に」

「食った側がどう批評しようとそいつの勝手だろ?」

「だ、だったら私にもお前の料理食わせてみろよ!! そうじゃねえと不公平だろうが!?」

しかし、苦し紛れの麦野の反論は、食べるのが待ち遠しいほどに
自信たっぷりなシーフードカレーを先ほどまで作っていた浜面にとっての禁句だ。

突如として黙り込み、不適に笑う浜面の顔を見て思わず後ずさりする麦野に対して、ゆっくりと口を開いた。

「くっくっく……その言葉を俺に向けるとはな……
 良いぜ、だったら俺んちに来いよ麦野、そんな包丁捨ててかかって来い!!
 本物のカレーってもんを、食わせてやる!! ふはははは!!」

「な!? は、放しやがれ!!」

割と力持ちだと自負している麦野をもってしても、
万力のような力で腕を引く浜面を振りほどくことが出来ず、為す術なく引っ張られていった。

しかし、能力を行使してまでこの手を振りほどこうとは思わない麦野であった。
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/22(日) 04:42:19.31 ID:Opfxxu8po
・・・

しばらく歩いたところで、道端にコンビニを見つけた浜面は、
麦野に断りを入れてその店内へと駆け込んでいった。

一体なんなんだといった様子でガードレールをベンチ代わりに腰掛けていたところ、
コンビニ袋を携えてすぐに戻ってきた浜面に、麦野は顔をしかめる。

「はーまづらぁ、まさか私に酒飲ませようってんじゃねーだろうな?」

「ちげーよ! こいつはただの趣味だっつーの! 丁度切らしてたからな」

それじゃ、行くぞ。
そういって当たり前のように手を引く浜面に、麦野は何も言わず従った。

更にもうしばらくその状態を保っていると、ようやく浜面の住まうアパートに到着したらしく、
その外装はそこらへんにある学生寮のような建物だ。

対するアイテムの"隠れ家"はこのアパートの数倍の高さに位置している。
これが格差社会か。そんなことをどうでもよさげに考えながら、
麦野は無抵抗なまま浜面の部屋へと吸い込まれていった。

まずはじめに感じたのは、カレーの匂いだ。
どうやら浜面の言ったことは本当らしく、やたらと食欲が沸いてくるようなその香りは、間違いなくシーフード。
鮭が入っているかは分からないが、魚介類は割りと好きな部類なので実に楽しみである。

そんな心なしかわくわくしている麦野の様子を察したのか、
浜面は、すぐにカレーを温めなおすと言って食器の用意を始めた。
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/22(日) 04:43:02.10 ID:Opfxxu8po
「ま、麦野はそこのテーブルんとこで待っててくれ。
 元々三日分くらい作ってたからな、二人分くらいなら全く問題ねえ」

「ふん、不味かったら承知しねえからな」

「はっはっは、愚問を」

恐らくは美味しいのだろう。
しかし、期待感を露にしてはリーダーとしての威厳が、とか考えたのか、
麦野は憮然とした態度で告げるが、自信満々な様子で背を向けたまま返答した。

そんな浜面の背中を見ながら、麦野はぼんやりと考える。

あの背中は、滝壺のもんだ。

お似合いのカップルだろう。容姿としては美女と野獣だが。
しかし浜面は滝壺をつれて、学園都市を飛び出し、ロシアに向かい、あらゆる敵を蹴散らして、再び学園都市へと舞い戻った。
そんな二人の絆は固く、とてもじゃないが自分のような人間が入る隙間などない。

いや、そもそもそんなことを考える権利すらないだろう。

次第に暗澹たる面持ちへと変貌を遂げていく麦野は、そんなマイナス思考を止めることが出来ずにいた。
熱くて、濁っていて、それでいてドロドロとした感情が、麦野の中を渦巻いていく。
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/22(日) 04:43:52.81 ID:Opfxxu8po
「よーし、出来たぞー」

すると、浜面が呑気な顔して器を二つ持ってきたことで、思考が途切れた。
テーブルの上には、カレーの入った二つの器。

それを見て、浜面の顔を見て。
どうやら食えということだろう。浜面は麦野がスプーンを口に含むことを待っているようだ。

ゴクリと息を呑み、しばらくの間硬直していた麦野はついに意を決したのか、
手を合わせていただきますと言った後、スプーンでカレーをすくった。

そしてそのまま口の中へとカレーを放り込む。

「どうだ、うめーだろ! こいつは最近作った中でも自信作だ!!」

「……ムカつくけど、美味い」

ニコニコとカレーの感想を求める浜面を内心鬱陶しく感じながらも、
事実美味しいカレーを不味いと言う気にはならず、渋々といった様子で肯定した。

とはいえ、一見そこいらに居そうな不良の癖してこんなに料理が美味いとか聞いてない。
どこか釈然としない面持ちでカレーとご飯を乗せたスプーンを口へと運ぶ。何度食べても美味い。

「大体、チンピラ面してる癖してお嬢様な見た目の私より料理が上手っておかしいだろーが!!」

「何その理不尽なキレ方!? つーかこちとら一人暮らしが長かったから当然のスキルだっての!!」

「うるせぇ!! あぁ美味ぇよ畜生が!! 今度私に料理教えろ下さい!!」

「すげえ上から目線で頼んできたな!? 別にいいけどよ、そのくらい」

「当たり前よ。これはリーダー権限での命令だから、断るのは不可能だっての」

堰が切れたようにカレーを食べる麦野。それを見て浜面は満足げに笑った。

そうだ、別に浜面の背中なんて要らない。ただ、少しでも隣に居られれば。

麦野もまた満足げに笑って、ご馳走様でしたと手を合わせた。
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/22(日) 04:44:37.45 ID:Opfxxu8po
お粗末さまでした。
浜面が実は家事得意っていう捏造設定。

禁書は新約に入ってから読んでないからそのうち読みたい。
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/22(日) 11:08:20.33 ID:lj5P3KhDO

キュンとした!
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/22(日) 13:44:19.47 ID:vnFZA3bOo
おつ
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2012/04/22(日) 18:06:16.37 ID:HizLiWre0
>>23
これ読んでカレー食べちゃったよ。
浜面はエプロン装備に違和感がなさすぎる。

数レスお借りします。
前スレ>>830の設定でマイナーカプ注意。

37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage saga]:2012/04/22(日) 18:07:01.48 ID:HizLiWre0

「じゃあ。今日も頑張って」

「おう、あんがとな。サークル遅れへんようにねー」

白い朝日を浴びて歩いていく背中を見送る。
角を曲がる直前でこっちを向いて振られた手にボクも笑顔を返した。

なんだかんだで週に2・3回は顔を出してくれる彼女だけど、朝から会えるのは珍しい。
休日の朝練様々やで。

「うん、今日は良い日やー」

イートインのテーブルセットを整えて、ブラインドを開けて。
店の奥からはとっとと戻って手伝えと相方の罵声が飛ぶ。
これが女の人ならご褒美なんやけど、残念ながらボクを呼ぶのは若干顔の怖い成人男性だ。
せめてショタなら……ッ!

「けど怒鳴ってる割に機嫌良さそうやな」

分からなくもない。
気候は穏やかで朝から暖かく、店内には新作のパンの香りが広がる。

それに通りには桜吹雪まで舞っているんやから。


〜〜 学園都市ベーカリー2 〜〜


38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage saga]:2012/04/22(日) 18:07:44.90 ID:HizLiWre0

・AM 8:00


カランカラン


親船「おはよう、青髪君」

青ピ「おわ、素甘センセ!? ご無沙汰しとりますー、って先生まで本名呼んでくれへんの?」

親船「担任含めみんな『青髪』呼びだったでしょう。……本当に店を持ったのね、職員室でも噂になってるわ」クス

青ピ「ホンマに? 嬉しくなっちゃうわ。もっともっと頑張らんとね」

親船「この前は災誤先生が来たらしいじゃない」

青ピ「うん。お昼の買出しで攻防を繰り広げてた先生にランチを提供するなんて、不思議な気分やったわ」ハハハ

親船「彼のオススメは確か……」

青ピ「こってり牛カルビパンと特盛カレーパンやね。素甘先生もコレにしときます?」

親船「いえ、一番ヘルシーなのをお願い」キリ

青ピ「了解ですー。じゃあモロヘイヤパンと……」ゴソゴソ

親船「すっかり板に付いてるのね。はい260円」チャリン

青ピ「おお計算速い、さっすが数学教師!」

親船「馬鹿言わないの。こんなの算数よ。まぁ元気にやっているようで良かったわ」ヒラヒラ

青ピ「おおきに! 今日もお仕事頑張ってくださいー」

39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage saga]:2012/04/22(日) 18:08:14.56 ID:HizLiWre0

・AM 9:50


?「わぁ、美味しそう……!」

青ピ「! いらっしゃいませー」タッタッタ

風斬「あ、中で食べれるんですね」キョロ

青ピ「うん、簡単な飲み物も用意しとります」

風斬「じゃあここで頂こうかな。先にパンを選んできますね」ニコ

青ピ(なんやドアベルが鳴らなかった気がしたけど……奥に居たからかねぇ?)

風斬「これと、温かい紅茶をお願いします」

青ピ「ほい。オニオントースト、メロンパンとドリンクで390円」

風斬「あ、これで」チャリン

青ピ「10円のお返しやね。紅茶は今すぐ? 食後?」

風斬「ありがとうございます、食後でお願いします」トテトテ

青ピ(小動物みたいな子やな)

風斬「うーん、美味しい!」モキュモキュ

青ピ「と、パン二個じゃあすぐ食べ終わってしまうな、紅茶入れんと」

風斬「こっちは……うん、甘過ぎなくてしっとりしてる」モグモグ

青ピ「♪〜」トポポポ

風斬「はふ。ごちそうさまで……ッ、急に力場に揺らぎが……!」フッ

青ピ「よし、っと。お待ちd…………え?」

シーン

青ピ「え?」

40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage saga]:2012/04/22(日) 18:08:46.32 ID:HizLiWre0

・AM 10:00


青ピ「ボク、疲れとるんやろか……今度は確かにドアベルの音もしてないはず……」ゴシゴシ


カランカラン


青ピ「っとと、いらっしゃいま、せ……」

10032号「ほう、やはり食欲を刺激する香りが充満していますね、とミサカはネットワーク上の記憶と照らし合わせます」

13577号「実際に体験してみると空腹感もひとしおです、とミサカは音を立てそうなお腹に手を当てます」

10039号「上位個体が食べたのはパンダを模したものでしたね、とミサカはあえて声に出し確認しました」

19090号「中にはチョコクリームが入っていたはずです、とミサカは思い出したら唾液の分泌が止まらないです」

青ピ「」

13577号「そこの店員さん、パンダのパンはありますか、とミサカは問い掛けます」

10039号「パンダパン……」ププ

青ピ(四つ子? ドッペルゲンガー? 何かの能力? いずれにしても……)

19090号「わ、笑っている場合ではありません。お腹が空いて倒れそうです、とミサカは切実に訴えます」

10032号「聞いているのですか店員さん、とミサカは、え、何故急に手を掴むのかと、」ガシリ

青ピ「〜〜ッ天国や!!」

19090号「10032号に何をするのですか!? とミサカはあわわわわ」アタフタ

10039号「その手を早急に離してください、とミサカは武力行使も辞さない構えを示します」カチャカチャ

13577号「待ってください10039号、店内で銃器の使用は危険です。あくまで体術のみで事に当たるべきです、とミサカは冷静に状況を判断します」

青ピ「ちょ、待っ、体術とかボクもう! 密着するん? しちゃうん!?」

19090号「だめだこいつどうにもならない、とミサカはミサカは」アタフタ

10032号「上位個体の真似などしていないで助けてください! とミサカは叫びます!」

青ピ「小動物系巨乳幽霊っ娘の次は無表情クールの四つ子美少女なんて! 幸せやーーーー!!」

41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage saga]:2012/04/22(日) 18:09:29.34 ID:HizLiWre0

・AM 10:20


テッラ「店内でギャーギャー騒いでいたと思ったら、青髪ピアスが白い猿に拉致されていったのですが。何だったんですかね?」


カランカラン


ヴェント「…………」

テッラ「……いらっしゃいませ、と言うべきですかねー」

ヴェント「こんな異教徒の地で何やってるワケ? 『左方のテッラ』」

テッラ「貴女こそ、ここは大嫌いな科学の総本山ですよ? それにもう『左方』ではありませんし」

ヴェント「アックアは英国で王女と乳繰り合ってる。今なら戻っても制裁は無いわ」

テッラ「そうですか」

ヴェント「ねぇ。本当にどうしてこんなコトしてるの」

テッラ「…………。

    アックアから命からがら逃げ出す
        ↓
    潜伏したまま世界中を放浪
        ↓
    橋の下で力尽き掛ける
        ↓
    学園都市の学生に匿われる
        ↓
    パン屋稼業の手伝い
        ↓
    パンは世界を救う ←今ここ

    みたいな感じですねー」

ヴェント「オイ突っ込み所しかないわよ! さらっと話すことじゃないし最後何があった!!」ガー!

テッラ「聞かれたから答えたまでですがね。こちらも質問させてもらいますが、どうしてこの街に? まさか私を訪ねるためだけとも思えませんが」

ヴェント「っ……! 大戦前に単独で攻め込んだ件の謝罪よ! 教皇に言われなかったらこんなトコ来ないわ!」キッ

テッラ「科学サイドとは十字教の主要宗派が和約を結びましたからねー。政治に付き合うのも面倒なことです」

ヴェント「何、それが帰らない理由?」

テッラ「そういう訳ではないですがね。アックアは英国、フィアンマは世界のどこか。なら私がここでパンを焼いていても問題無いでしょう」

ヴェント「…………そう。邪魔したわね。時間も押してるから、行くわ」フイ

テッラ「あ、待ってください。手土産にどうぞ」ゴソゴソ

ヴェント「日本円は持ってないの」

テッラ「サービスですよ」ニコニコ

ヴェント「ふぅん……、なら食べてあげる。…………元気でやりなさいよ」

テッラ「えぇ、貴女も」


カランカラン

42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage saga]:2012/04/22(日) 18:10:20.12 ID:HizLiWre0

・AM 12:10


カランカラン


青ピ「たーだいまー」ボロボロ

テッラ「このクソ忙しい時間までどこをほっつき歩いてたんですか」イラ

青ピ「酷いわテッラさん、ちょっとはこの惨状を心配したってよ。こっちは未知の扉を開きかけてたっちゅーに」

テッラ「馬鹿言ってないで早く清潔な服に着替えてきてくださいね」

アノー オレンジジュース マダデスカー?

テッラ「あぁスミマセンねー」スタスタ

青ピ「華奢なアルビノっ娘にボコられるとか、目覚めてしまいそうやったわ。っと着替え着替え」


カランカラン


御坂「確かに良さそうなお店ね」

佐天「でしょう!? さらにこのお店には特別割引があって――」

青ピ「っぎゃーー、さっきのクール美少女!? もう手ぇ握らんから許してぇな!!」ガクブル

初春「御坂さん、お知り合いですか?」

御坂「え、ううん。初対面のはずだけど……」

黒子「お姉様の手を取るなんて羨まけしからんですの!!」ビシ!

青ピ「ちょ、マジで勘弁やで! 罰は十分受けたやないの!」

黒子「問答無用ですのぉぉ!!」

テッラ「いい加減にしてくれますかねぇぇええ!?」

43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage saga]:2012/04/22(日) 18:10:51.58 ID:HizLiWre0

御坂「さっきはごめんなさいね、ツレが騒いじゃって」

青ピ「いやーこっちこそゴメンな。お客様に向かって叫んだり怒鳴ったりしてまって」ペコリ

初春「大丈夫ですよ。怒られたのだって、白井さんがうるさかったせいですし」

白井「」プスプス

青ピ「そっちの二人はお得意さんやね。今日はドリンクサービスやからゆっくりしてって」コトコト

佐天「なんだか申し訳ないですね。やっぱりここは……」

初春「や、止めてください佐天さん。サービスしてくれたんですから、これ以上は……」

佐天「お礼が必要だよね! ていっ☆」バサァ

初春「っきゃぁぁぁああああ!?(小声)」

青ピ「」ブフォッ

御坂「何やってるのよ……」

佐天「いえ、以前お店の前で初春のスカート捲ったら『えぇもん見せてもらった!』って割引してもらいまして」

白井「風紀委員ですの! 割引をダシに下着を見せるよう強要するなど言語道断! ブタ箱にぶち込んで差し上げますの!(小声)」キリ

ンー? イマ ジャッジメントッテ キコエナカッタ?
テンナイダシ キノセイデショ

青ピ「ちょ、変な事言わんといてや! 客商売は評判第一なんやで!(小声)」

佐天「あー……」フイ

御坂「どうしたの? 急に目を逸らして」

佐天「いや、ウチの学校では既に、パンチラ割引のあるお店として噂が……」

初春「佐天さん得意気に触れ回ってましたもんね」ハァ

青ピ「勘弁やで! ……あれ、でもそしたら女子中学生がたくさんパンチラしに来てくれるん?」

白井「やはり所詮殿方なんて皆類人猿ですの……」ギロ

御坂「根も葉も無い噂って訳じゃないのが一番の問題ね……」ハァ

佐天「コレが無ければ良い人だし、パンもみんな美味しいんですけどね……」ハァ

44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage saga]:2012/04/22(日) 18:11:28.73 ID:HizLiWre0

・PM 2:50


カランカラン

インデックス「ふおぉ! とっても良い匂いなんだよ!」キラキラ

青ピ「いらっしゃいませー、ってインデックスちゃん、カミやんは一緒じゃないん?」

インデックス「うーん。とうま、頼んでも連れて来てくれないから一人で来たんだよ」

青ピ「頼んでも? インデックスちゃんをボクに会わせまいとは、カミやん憎し!」

インデックス「そういうことじゃないと思うけど……ここのレイアウトってあなたが決めたの?」

青ピ「うん。相方と二人で考えたんよ」

インデックス「多分、それでかな」

青ピ「?」

インデックス(商品を置いてるところは人が流れやすく、奥のテーブルのところは人が留まりやすくなってる。効果としてはおまじない程度だけど……れっきとした魔術かも)

青ピ「まあえぇや、カミやんは後で締めたるし。ゆっくり選んでってな」

インデックス「……うん!」パタパタ

青ピ「…………おぉー……積んどる積んどる」

インデックス「今日はこれで我慢しておこうと思うんだよ」ドンッ!

青ピ「セーブしてこれかいな……」

インデックス「お金、これで足りる?」ピラ

青ピ「大丈夫やね。まぁ足りなくてもカミやんにツケとくし。お釣り30円な」チャリン

インデックス「ありがとう、……ってレジ脇に聖書まである!?」

青ピ「あぁ、もう一人のスタッフが十字教徒なんよ。シスターさんとしては気になる?」

インデックス「うーん、私とは宗派が違うみたいだけどね。美味しければもーまんたいかも! じゃあ!」ノシ

青ピ「おおきにー」ノシ

45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage saga]:2012/04/22(日) 18:12:00.91 ID:HizLiWre0

・PM 5:40


カランカラン


黄泉川「よー、元気してるじゃん?」

青ピ「黄泉川先生!? 何や、今日は先生がぎょうさん来る日やね」

黄泉川「あー、親船先生とそんな話をしてな。寄りたくなったじゃんよ」

鉄装「黄泉川さーん、早くしないと訓練遅れちゃいますよう」ヒョコ

黄泉川「まぁそう言うなって。こいつ、ウチの高校の卒業生なんだ」

青ピ「いらっしゃいませー。お姉さんも警備員なん?」

鉄装「お、おね……そうです。鉄装と言いまして、黄泉川さんとは警備員の同僚です」

青ピ「今後ともよろしゅう頼みますー。ボクは」

黄泉川「青髪ピアス」

青ピ「そうそう、略して青ピ……って酷いですよ先生! どうして誰も本名で呼んでくれんの!」クワ

鉄装「青髪、ピアス君ですか。じゃあこちらのミックスサンドをください」

青ピ「聞いとらへん……。210円ですー」ゴソゴソ

黄泉川「私はこれとこれ、お願いするじゃん」

青ピ「ほいほい、カツサンドと鮭クリームパンで360円」

黄泉川「はいよ、っと。それにしても良かったじゃんよ」チャリン

青ピ「?」

黄泉川「高校の頃は三人揃って問題児だったもんな。もう卒業して一年、自分の進路で楽しくやってるみたいで良かった」

青ピ「先生っ…………、ボク問題児やなかったですよ!?」

黄泉川「はっはっは。別に悪い意味じゃないじゃんよー。小萌先生のトコにもまた顔を出してやるといいじゃん」ノシ

鉄装「あぁっ、待ってください〜」パタパタ

青ピ「はぁー。また来たってくださいー」ノシ

46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2012/04/22(日) 18:14:05.17 ID:HizLiWre0
以上です。
こういう日常系(?)ってどう締めたら良いか分からなくなってしまう。

まとめサイトでとある短編を読んでから左前が俺のジャスティス。
というかテッラさんSSはもっと増えるべき。
同じような状態になったフレンダがあんなに人気あるんだから、偶像の理論でテッラさんも同じくらい愛されるべき。
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/04/22(日) 18:16:29.71 ID:V+vjYqCEo
乙!
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/23(月) 02:17:54.02 ID:QHOzXjla0
質問に使ってもいいって>>1を信じてageる
妹達のいわゆる二次設定(一方好き・変態・スネークなど)を使わずにネットワークネタ書くとき
自分の場合原作登場してる数体しか上手く書けないけど、その他個体とか出すとして
どう考えればいいんだろうか…
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/23(月) 02:39:14.70 ID:H551GXjuo
二次設定使わずMNWネタ……取り敢えず文字媒体じゃないよな、多分
やっぱりライブ映像かイメージ映像でやり取りしてるのかね
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/23(月) 04:52:38.98 ID:ZRYpL80DO
>>48
自分の好きにすればいいんじゃない?
まだ妹達はあまり個体差がない(19090号除く)状態だしあまり発言に個性がなくてもそれは仕方のないことじゃん
それに二次設定も元は人が勝手に作ったものだしそれを使うも使わないも作者しだい、でいいと思うわ

ただ……使わないと文句をいってくる人やこれじゃない感が強くなると思うけどね
51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/23(月) 18:36:28.89 ID:qbO/rTBDO
8レス



ピピピピッ ピピピピッ ピピピピッ

佐天「う、う〜ん」ゴロ

ピピピピッ ピピピピッ ピピピピッ

佐天「……ん〜……あと5時間……」ムニャ

ピピピピッ ピピピピッ ピピピピッ

佐天「う〜……」カチッ

ピピピピッ ピピ

佐天「ふあ〜」ノビ

佐天「ふぅ」

佐天「…………」



佐天「……顔洗ってこよ」

52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/23(月) 18:36:57.90 ID:qbO/rTBDO

シャッ

佐天「ん〜〜今日もいい天気だねー」ノビー

佐天「さーて、朝ごはんでも食べますかー」

佐天「おや?」

佐天「何だろうアレ」

佐天「郵便受けから何かはみ出してる」

佐天「」ガサゴソ

佐天「んー?」

佐天「どれどれ……」



佐天「『能力開発支援センター』?」



佐天「『能力開発に行き詰まっているアナタ!』」

佐天「『なかなか能力が伸びずに悩んでいるアナタ!』」

佐天「『能力開発支援センターはそんな悩めるアナタを全力でサポート!』」

佐天「『本日16:00〜無料体験講習を開催いたします』」

佐天「『会場は下記のとおりです』」

佐天「『アナタのご参加を心よりお待ち申し上げております』」



佐天「…………」



佐天「……ご飯食べよ」



53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/23(月) 18:37:25.60 ID:qbO/rTBDO

―放課後―


佐天「いやー午後の授業は勉強よりも睡魔との戦いだねー」トコトコ

佐天「あ、」

佐天「あの看板は今朝のチラシの……」



『能力開発支援センター無料体験講習会場』



佐天「……」

佐天「べ、別に興味ないし」

佐天「でもちょっとぐらいなら……」

佐天「……なんてね」ハハ

佐天「……」

54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/23(月) 18:37:57.33 ID:qbO/rTBDO



助手「ではこちらに必要事項を記入してください」

佐天「はい」

佐天「……」カキカキ

佐天(来てしまった)カキカキ

佐天(少し覗く位ならいいよね)カキカキ

佐天(うん。少しだけ)カキカキ



佐天「書けました」

助手「ん〜……はい、結構です」

助手「ではお部屋へご案内いたしますね」





助手「こちらの部屋で講師がくるまでお待ちください」

佐天「はい」

佐天「……えーと、あの」

助手「何でしょうか?」

佐天「この講習の受講者は私1人なんですか?」

助手「いえ、そんな事はありませんよ」

助手「他にも参加されてる方は大勢います」

佐天「でもここって個室ですよね」

助手「はい。あなたの場合は講師とマンツーマンでの講習になります」

佐天「えー何で私だけ?」

助手「それは特に酷……豊富なカリキュラムを施す必要があると判断されたからです」

佐天「ヒドイって言った!!今ヒドイって言ったー!!」

助手「言ってません、気のせいです」

佐天「言ったもん!」

助手「全く、やかましい小娘ですね、とミサ……ゲフンッゲフンッ」


佐天「うぅー」


55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/23(月) 18:38:23.79 ID:qbO/rTBDO



佐天「もー何なのさ!あの助手の人!」

佐天「無能力者だと思ってバカにして!」

佐天「まったくもう」





佐天「でも講師ってどんな人なんだろう」

佐天「こういう所の講師やるぐらいだから凄い人なのかな」

佐天「そう考えると無料で講習受けられるのはラッキーかも」アハハ



コツ コツ



佐天「来た!」



コツ コツ



佐天「う〜緊張してきた」



コツ コツ



佐天「……」ドキドキ



ガチャ



木原「オラァ!!講習始めっぞお!!」

木原「まずは『無能力者による能力者の手っ取り早い殺り方』だぁ!!」





佐天「」


56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/23(月) 18:38:54.86 ID:qbO/rTBDO



木原「ああ?テメーが受講者か?」

佐天「」

木原「オイオイ何シカトしてくれちゃってんのかな?」

佐天「……はっ!あ、すいません!」

木原「こっちもよぉクソ忙しいのに無理して来てんだわ」

木原「今度俺の前でアホ面しやがったら首から上が無くなんぞ、わかったかなぁ?」

佐天「は、はい!!!」

木原「よーし、じゃあ講習始めんぞー」

佐天「……」





佐天「この後、刃物の使い方、銃の撃ち方、トラップの仕掛け方、人体の急所などについて」

佐天「およそ能力開発とは関係無い内容の『講習』が延々と続きました」

佐天「帰りたい、と何度も思いました、が」

佐天「それを口に出せるはずもなく」

佐天「私はただひたすら『講習』を受け続けました」



佐天「そして……」





木原「よーしこれで学科は終了だ」

佐天「じゃ、じゃあ私はこれで!」ガタッ

木原「あん?どこ行くんだオマエ?」

佐天「え?」

佐天「もう終わったんじゃ」

木原「はぁ?何言ってんだテメー」

木原「終わったのは学科だけだろ」

佐天「え?」

木原「これから実技だろうがよ」

佐天「え?え?」

木原「んじゃ行くぞー」



佐天「ええええええ!?」

57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/23(月) 18:40:06.21 ID:qbO/rTBDO

木原「さーて、この辺りにテキトーな奴でも居ねえもんかな、と」キョロキョロ

佐天「……あのぅ」

木原「あん?」

佐天「実技って一体何をするんですか?」

木原「オイオイ勘弁してくれよ」

木原「この講習が何の講習だか忘れちまったのか?ああ?」

佐天「えーと確か能力の……」

木原「そうそう『能力者の殺り方』な。わかってんじゃねえか」ゲラゲラ

佐天「……もうそれでいいです」



木原「……よーしアイツらにすっか」

佐天「アレって……スキルアウト?」

木原「まあ最初だからとりあえずアレで」

木原「つってもまあスキルアウトも能力者も大して変わんねえから気にすんな」

佐天「大分違うかと」

木原「じゃあまず俺が手本を見せてやるからよオメーは見学しとけや」

佐天「はぁ……」



木原「おいテメーら」

スキルアウト1「ああ?なんだコイツ?」

スキルアウト2「気安く話し掛けてんじゃねえよオッサン」

スキルアウト3「死にてえのか?あぁ?」





パン! パン! パン!





スキルアウト1「」ドサ

スキルアウト2「」ドサ

スキルアウト3「」ドサ





佐天「」





木原「とまあこんな感じだ。分かったか?」





佐天「」


58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/23(月) 18:40:53.86 ID:qbO/rTBDO

イマジュウセイガシナカッタカ!?
アンチスキルニツウホウシロ!!

木原「おーい」

佐天「はっ!?し、死ん、!?」

木原「ん?死んじゃいねえよ。多分」

佐天「おもいっきり弾当たってるじゃないですか!?」

木原「こいつはプラスチック弾頭てヤツだから当たっても死にゃしねえよ」

木原「殺すと後処理がどうとかで助手のヤローがうるせえんだ」

佐天「後処理の問題!?」

木原「威力はそれなりだから気絶ぐらいはするけどな。あんな感じで」ケラケラ

佐天「」ハァ



ザワザワ ザワザワ ドシタノ ワサワサ



佐天「ていうかマズいですよ!」

佐天「なんか騒ぎになってきてますから!」

木原「ああん?」



木原「うるっせえぞ野次馬ぁ!!」パン!


ギャーウタレター!
コロサレルー!
ニゲロー!


佐天「ちょっとちょっと!!何やってるんですか!?」

木原「見せモンじゃねえぞコラァ!!」パン! パン! パン!

佐天「うわあああああ!!この人無茶苦茶だあああああ!!!」



シュン



黒子「ジャッジメン」



パン!



黒子「」ドサ



佐天「白井さああああああああん!!!」



ギャハハハハ オラオラモットヒッシコイテニゲネートアタルゾオラァ!!! パン! パン! パン!
ウワー ヤメロー ヒトゴロシー!
イテエ! フコウダー!



佐天「…………帰ろう」

59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/23(月) 18:41:47.68 ID:qbO/rTBDO
おしまい
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/23(月) 19:10:38.95 ID:v7Evi+l1o

スキルアウト一撃に対し上条さんの耐久度に吹いた
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/04/23(月) 23:07:34.53 ID:i2eIv+x+o
黒子ェ……合掌
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) :2012/04/24(火) 20:46:51.66 ID:qL2mvR0AO
>>11のおまけ1レス


浜面「新生アイテムのたまり場に来たら…」

滝壺「(」・ω・)」うー!」フレメア「(/・ω・)/にゃあ!」

絹旗「(」・ω・)」うー!」麦野「(/・ω・)/にゃーん!」

滝壺・絹旗「(」・ω・)」うー!」フレメア・麦野「(/・ω・)/にゃー!」

テテテレテ

アイテム『レッツ\(・ω・)/にゃー!』

浜面(やべえ俺の下面さんが元気に///)


一方「黄泉川の家に帰ったら…」

打ち止め「(」・ω・)」うー!」黄泉川「(/・ω・)/にゃー!」

打ち止め「(」・ω・)」うー!」芳川「(/・ω・)/にゃー!」

打ち止め「(」・ω・)」うー!」番外「(/・ω・)/に、にゃー!」

テテテレテ

全員『レッツ\(・ω・)/にゃー!』

一方(打ち止めマジ天使///)


上条「寮に帰ったら…」

風斬「(」・ω・)」うー!」禁書「(/・ω・)/にゃー!」

神裂「(」・ω・)」うー!」スフィンクス「(/・ω・)/にゃー!」

ステイル「(」・ω・)」うー!」土御門「(/・ω・)/にゃー!」

テテテレテ

全員『レッツ\(・ω・)/にゃー!』

上条(おのれ魔術師///)
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) [sage]:2012/04/24(火) 20:47:50.82 ID:qL2mvR0AO
以上です
ニャル子さんが可愛過ぎて生きるのが辛い
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/24(火) 21:01:45.05 ID:MhUJEji6o
おのれ魔術師///
乙なんだよ!
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/24(火) 21:03:41.46 ID:/KbHPyXDO
上条さんの後半がおかしい///
66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(四国) [sage]:2012/04/24(火) 22:52:46.10 ID:oESxs4OAO
打ち止めしか見てない一方さんマジセロリ
上条さんのもいいオチだ!

ただし土ステ、てめーらはダメだ
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2012/04/24(火) 23:23:00.94 ID:Ye9PZ0EAO
>>66
いつから土御門が義妹の方じゃないと錯覚していた……?

乙!
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/25(水) 06:17:42.49 ID:UjASFkwDO
むしろ兄御門が主犯レベル
69 :スレ違いだったらすいません :2012/04/25(水) 18:36:22.79 ID:1BQYbYW60
とあるのSSを探してるんですが、なかなか見つからないので情報をおねがいします。m(_ _)m


内容としては、上条×美琴が主体の中編か長編です。

覚えている限りの特徴は

 ・原作の数年後であり、上条と美琴は結婚している
 ・上条は、統括理事会の下部組織?に勤務
 ・美琴は研究者として、研究所に勤務(助手が打ち止め?)
 ・何らかのトラブルに巻き込まれ、美琴が襲撃される
 ・賊は二人組、場所はホテルの一室
 ・賊の攻撃で、美琴のブラウスが破れ、ブラの肩紐が見える
 ・ゴタゴタ後、ホテルで上琴がいちゃいちゃ
 ・事後の状態の部屋に、上条秘書(女性)が入ってしまう

複数の作品が混ざっているかもしれませんが、こんな感じだったと思います。

情報をお持ちの方、よろしくお願いいたします。m(_ _)m



追伸
 皆様オススメの上琴作品も募集します。読了は『並行世界』や『ぴぃ!?』、『上条さん家の夏休み』などです。
70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/25(水) 18:52:01.10 ID:2fETCfGYo
お勧めの禁書・超電磁砲SSを教えろください14
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1329092408/

の領分だな
71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大分県) [sage]:2012/04/25(水) 19:54:52.83 ID:8x6DqTJM0
上琴ならこのサイトで探してみるといい
http://www31.atwiki.jp/kinsho_second/pages/81.html
個人的にはぴんたさんの『11月22日は何の日? 』や
くまのこさんの『もし常盤台のお嬢様が初めからデレていたら』シリーズがおススメ

すすめといてなんだが次からは>>70で上がってるところで聞いたほうがいいと思う
72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/25(水) 22:50:13.60 ID:8V/D+9IDO
>>69
まぁあっちの方が答える人多いから見付かりやすいだろうな

一応書いとくと
上条「義兄さんと呼べ!」
がそれっぽい気がする
73 :スレ違いだったらすいません :2012/04/25(水) 23:37:24.25 ID:1BQYbYW60
皆さんありがとうございます。m(_ _)m
>>70さん
 ありがとうございます。早速聞いてみます!

>>71さん
 おぉ、ありがとうございます!
 ぴんたさんは、ブログチェックしてますbくまのこさんのは「上条さんと美琴のいちぃちゃSS」で読んでました。

>>72さん
 わざわざありがとうございます。
 前読んだことがありましたが、もう一回読み返しました。一部設定が混ざっているかもですね・・・。
74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/26(木) 03:39:43.89 ID:Ik6glXxDO

佐天「ねぇ初春ー」

初春「なんですか佐天さん?」

佐天「こんなに天気の良い日に女二人でファミレスってどうなのよ?」

初春「いいんじゃないですか?いつもの事ですよ」

佐天「そうなんだけどさー」

佐天「他にもうちょっと何かやる事とか無いのかなーなんてね」

初春「そんな事言われても……じゃあ佐天さんは何かやりたい事とか無いんですか?」

佐天「それが無いから困っているのだよ」

初春「はぁ……」

佐天「うーん……」

佐天「…………」

佐天「!」


75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/26(木) 03:40:14.85 ID:Ik6glXxDO

佐天「初春!」ガタッ

初春「はぁい!?」ビクッ

佐天「行こう!」

初春「え、え?」

佐天「ホラ、いつまでも食べてないで行くよ!!」ガシッ

初春「ちょっ!?えっ!?ええええ!?」ズルズル

佐天「それじゃあしゅっぱーつ!!!」

初春「一体何なんですか佐天さーん!!」ズルズル

佐天「いいからいいから!」

初春「よくないですよー!」



マダパフェタベオワッテナイノニー!
パフェヨリイイモノガマッテイルノダヨ!
ンモゥ

76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/26(木) 03:40:42.59 ID:Ik6glXxDO

初春「……説明してください」

佐天「まあまあ初春そんなに怒らないで」ハハ

佐天「可愛い顔が台無しだよー?」

初春「か、可愛い!?いや、そんな、それほどでもないでs……ハッ!?」

初春「騙されませんよ佐天さん!」

佐天「えー……今ちょっとノってたじゃんかー」

初春「そ、そんな事ないですよぅ」

初春「とにかく!説明してください!」

初春「何なんですかココ?」

佐天「フッフッフ」

佐天「よくぞ聞いてくれました」

佐天「ここは……」

初春「……ここは?」ゴクリ

77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/26(木) 03:41:13.76 ID:Ik6glXxDO



佐天「能力向上促進セミナー! の会場」

佐天「ウチのポストにチラシが入っててさー」

初春「佐天さん!」

佐天「なんだい初春?」

初春「……この前の事……もう忘れちゃったんですか?」

佐天「あー……アレはねー……予想の斜め上をいっていたよ」

初春「それなのに!またですか!またなんですか!」

初春「あの時は大変だったんですからね!」

初春「街中で散々暴れて!」

初春「ようやく拘束したと思ったら!」

初春「上からの圧力であっさり釈放!」

初春「あの人一体何者なんですか!」

佐天「そ、それは私に言われても」アセアセ

初春「白井さんは使えないし!」

佐天「瞬殺だったねぇ」

佐天「そう考えるとあの人の『無能力者による能力者の手っ取り早い殺り方』ていうのもあながち間違いじゃないんじゃ……」

初春「佐天さん!」

佐天「はい!はい!」

初春「とにかくこんな怪しいものには」

佐天「あ、今回その点は大丈夫だよ」

初春「……本当ですか?」

佐天「うん。講師自身が高位能力者で確かな経験を持っている人らしいよ」

初春「え?そうなんですか?」

佐天「だから今回は大丈夫」

初春「まあそういう事でしたら」

佐天「じゃあ行こうか」

初春「はい」


78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/26(木) 03:41:44.37 ID:Ik6glXxDO


佐天「すいませーん」

助手「zzz……」

佐天「……」

佐天「す・い・ま・せーん!」

助手「……ん、いらっしゃい」パチ

助手「受講希望?」フワァ

佐天「はいそうです」

助手「じゃあそこの用紙に……」

佐天「……」

助手「……」

佐天「……」

助手「……」

佐天「……」

助手「……zzz」

佐天「おおおおーい!?」

助手「……うん?」

助手「ごめん。いい陽気だったから……」

助手「……」

助手「……zzz」

佐天「もういいや。勝手に書いちゃおう」

初春「そうですね」





佐天「この辺のハズなんだけど……」トコトコ

初春「この部屋じゃないですか?」ユビサシ

佐天「第2小会議室……ここだねー」

初春「勝手に入っちゃってもいいんですかね?」

佐天「いいんじゃなーい?」ガチャ

佐天「ありゃ、誰も居ないよ」

初春「私達が一番最初みたいですね」

佐天「一番前の席取りー!」ドカッ

初春「よいしょ」チャクセキ


79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/26(木) 03:42:18.43 ID:Ik6glXxDO



初春「私こういう講習に参加するの初めてですよ。どんな事をやるのかちょっと楽しみです」

佐天「私も初めてだよーはははー!」

佐天「マトモなやつはね……」





カツン カツン



初春「あ!講師の人が来たみたいですよ!」



カツン カツン



佐天「……アレ?……なんだろう……」



カツン カツン



初春「」ワクワク



カツン カツン



佐天「この引っ張り方って何か……」



カツン カツン



ガチャ



80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/26(木) 03:42:52.50 ID:Ik6glXxDO





麦野「こんにちは」ニコ






81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/26(木) 03:43:30.29 ID:Ik6glXxDO



初春(わー綺麗な人だなぁ)ドキドキ

佐天「……」

麦野「あら随分可愛らしい子たちが受講生なのね」フフフ

初春「エヘヘ///」

佐天「……」





麦野「とりあえず自己紹介でもしましょうか」

麦野「今回皆さんの講師を務めることになりました麦野沈利です」

麦野「短い時間ですがよろしくお願いします」



佐天(普通の人っぽい、かな?)





初春「あのぅ」

麦野「何かしら?」

初春「この講習を受けるのって私達二人だけなんですか?」

麦野「他にも参加者はいるけどクラス分けしてるから」

麦野「このクラスはアナタたち二人だけよ」

初春「そうですか」

麦野「それに少人数制の方が密度の濃いカリキュラムを施せるわよ」

初春「まあ確かに」

麦野「その分大変になるけど頑張ってね」フフ

初春「はい!頑張ります!」



佐天(良かった!この人イイ人だ!イイ人だよぅ!)ホッ





麦野「それじゃあまずは」





麦野「原子崩しの撃ち方」





佐天「」


82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/26(木) 03:44:38.77 ID:Ik6glXxDO

初春「ふぇ?」ジュ



佐天「う、」



佐天「ういはるー!!」





初/春「」





佐天「あ、あああ……」



ナンダー!?
ビームガトンデキター!
ウワー!
アンチスキルニツウホウシロー!



麦野「とまあこんな感じだ。わかったか?」

佐天「……はい」



ザワザワ ザワザワ ドシタノ ワサワサ



佐天「どうせアレでしょ」




シュン





黒子「ジャッジメン」ジュ





黒/子「」





佐天「ですよねー」





ギャハハハハ! パリィ!パリィ!パリィ!
ビームオンナダー! ヒトゴロシー!
メルトダウナー!
イテエ! フコウダー!



佐天「…………帰ろう。実家へ」

83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/26(木) 03:45:06.64 ID:Ik6glXxDO
おしまい
84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(四国) [sage]:2012/04/26(木) 07:47:59.42 ID:nTqkb/6AO
またかww
相変わらず痛えで済む上条ww
85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/26(木) 18:26:38.71 ID:PBlcz0hDO
よく見たらここって質問とか雑談もありだったんだな。
86 :妹メイドの手作り弁当 [sage]:2012/04/26(木) 21:34:06.19 ID:FPzINUB/0
初投稿?で1レスもらいます



土御門「あり? 今日の上やんの弁当、みょーに豪華じゃないかにゃー?」

上条「あぁ、なんだか知らないけど雲川が作ってくれてさ」

「「「「!?」」」

土御門「あの雲川先輩の手作り弁当だと!?」

青ピ「なん…やと…?」

上条「なんだお前らいきなり!? それに作ってくれたのは先輩じゃないぞ!」

青ピ「へ?」

土御門「つまりどういうことだにゃー?」

上条「先輩の妹の雲川鞠亜ってやつだよ」

土御門「確かその子って舞夏のクラスメイトじゃないかにゃ?」

上条「あー そういえば繚乱家政女子校って言ってたしそうじゃないか?」

土御門「つまり妹メイドの手作り弁当! 
    上やんも妹の良さが分かったというわけかにゃー!」

上条「いや! 妹って俺の妹じゃないぞ!」

土御門「つまり義妹! 上やんが義妹に目覚めるとは!」

上条「聞けよ!!」



芹亜「妹が上条に手作り弁当作ってたとか初耳なんだけど」

87 :妹メイドの手作り弁当 [sage]:2012/04/26(木) 21:36:30.36 ID:FPzINUB/0

以上です 雲川姉妹のSS増えてくれないだろうか

鞠亜のさがしてるダメダメご主人様とか上条さんのためにある言葉だし
上条さん家に住み込みでメイドの仕事するくらい余裕でやりそうなんだが
88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/27(金) 02:13:31.03 ID:8/809fBDO



初春「…………ここは?」

佐天「魔術セミナー無料体験講習会! の会場」

佐天「いやあ、コッチと第4学区で開催されてる大食い大会とで迷ったんだけどさー」ハハハ

佐天「コッチにしてみm」

初春「フンッ!!」ブン

佐天「ウボァ!?」ドゴッ



佐天「」ドサ



初春「」タタタッ





佐天「」



89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/27(金) 02:14:05.03 ID:8/809fBDO



佐天「」



佐天「」



佐天「ハッ!?」



佐天「何で私こんな所で倒れて」

佐天「……あ!」

佐天「ういはるー!ういはるー!」キョロキョロ

佐天「うーいーはーるー?」

佐天「いない」ウーン

佐天「……まあいいか」





―受付―



佐天「あの〜すいませ〜ん」

助手「受講希望者であるか?」

佐天「はい」

佐天(何だろうこの威圧感……)

助手「ではこの申し込み用紙に必要事項を記入するのである」

佐天「あ、はい」カキカキ





佐天「書けました」

助手「結構である。では、講習が行われる部屋で待つがいい」

佐天「はーい」


90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/27(金) 02:14:41.00 ID:8/809fBDO



―講習室―


佐天「いやーそれにしても学園都市で魔術とはねー」

佐天「ホウキに跨がって空を飛んだり?」

佐天「変身とかしちゃったりして!」ハハハ

佐天「やっぱり可愛いフリフリのコスチュームなのかな」ワクワク

佐天「そして悪い奴等と戦うんだ!」オー





ガチャ





ヴェント「ハァーイ!んじゃあ魔術の講習初めるわよー」フルメイク!





佐天「」





91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/27(金) 02:15:16.88 ID:8/809fBDO



佐天(お母さんが言ってた)

佐天(人を外見で判断しちゃダメ、て)

佐天(でも……)



ヴェント「とりあえず簡単な自己紹介ね」

ヴェント「魔術師のヴェントよ」イェア!

ヴェント「趣味は挽き肉」イヤッホゥ!

ヴェント「よろしくー」ケラケラ



佐天(これはダメだろおおおおおお!!)

佐天(何!?何!?何なのこの黄色い人!?)

佐天(趣味は挽き肉!?)

佐天(意味わかんないし!!)





ヴェント「そんじゃあ早速始m……おーい?」

佐天「……あ、はい!?」

ヴェント「どうしたー?」

佐天「すいません!なんでも無いです!」

ヴェント「ちゃんと聞いとけよー」

ヴェント「今度ボケーっとしてたら人肉ジュースにすっからなー」

佐天「はいい!!(人肉ジュース!?)」





ヴェント「とは言ったものの、能力者に魔術は使えないのよねぇ」ツカウト ボン!

佐天「ええっ!?」ボン!?

ヴェント「ゴメンゴメン、今朝までその事すっかり忘れちゃっててさー」アハハ

佐天「え〜……」

佐天「魔術が使えないならこの講習に意味無いんじゃ」

ヴェント「いやぁ、大丈夫だよ」

ヴェント「こんな事もあろうかとコイツを用意しておいたからさ」ガサゴソ

ヴェント「ハイ、アンタの分」

佐天「…………これは?」



ヴェント「前方セット」ドヤァ!



佐天「」



92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/27(金) 02:15:57.25 ID:8/809fBDO



佐天「……黄色い服、ピアス、メイク道具に……何ですか?このトゲトゲハンマー……」

ヴェント「それ全部霊装だから」

佐天「霊装?」

ヴェント「そ。それがあればアンタでも簡単な術式の行使なら出来るわよ」

佐天「マジですか!?」

ヴェント「マジ」

ヴェント「じゃあ着替えて」

佐天「……え〜……コレ着るの〜?……でも魔術……いやぁ、でもなぁ……」

ヴェント「……」

佐天「う〜ん……」

ヴェント「……」

ヴェント「フンッ!」ブン

佐天「ウボァ!?」ニカイメ!



佐天「」チーン



ヴェント「さてと」ヌガシヌガシ



オー コイツガキノクセニ ケッコウイイチチシテンナー モミモミ
…アッ …アッ
オッホゥ!



93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/27(金) 02:16:33.85 ID:8/809fBDO



―公園―


ヴェント「アッハハ!結構サマになってるじゃない!」ケラケラ

佐天「ううぅー!!」←フルメイク&前方セットフル装備

佐天「いきなり殴り倒すなんてヒドイですよ!」

ヴェント「ウジウジしてたもんだからつい」

佐天「つい、で気絶するほど強く殴らないでください!」

佐天「それにメイクだけならまだしもピアスまで勝手にくっつけて」

ヴェント「穴あけたワケじゃないんだしイイじゃない」ノンホールタイプ





佐天「……それで本当にコレで魔術が使えるんですか?」

佐天「ていうか魔術って何ですか?」

ヴェント「あー、とりあえずやって見せるわ」

佐天「はい……」



ヴェント「あそこに空き缶が落ちてるだろ」

佐天「はぁ」

ヴェント「あれを目標にして」



ブンッ キィン



ドゴオオオオオン!!!



佐天「」



佐天「え?」

佐天「え?え?え?」

佐天「メチャメチャ凄いじゃないですか!!」

ヴェント「座標攻撃用の簡単な術式なんだけどね」

ヴェント「次はアンタの番よ」

ヴェント「やってみ」ホレ

佐天「無理ですよ!!できるわけ無いでしょ!!」

ヴェント「大丈夫だって」

ヴェント「私がやったのと同じ動作をすれば後は霊装が勝手にやってくれるから」

佐天「えー……本当ですか?」


94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/27(金) 02:17:08.78 ID:8/809fBDO


佐天(えーと確か、トゲトゲハンマーで舌のチェーンピアスの先端をこう……)



ブンッ キィン



ドーン



佐天「うわわわわ!?」

佐天「出た!出た!なんか出た!!」



ヴェント(やっぱり霊装オンリーだと威力は落ちるな)

ヴェント「初めてにしては上出来じゃない」

佐天「は、はい!」

ヴェント「その調子でどんどんやってみようか」

佐天「はい!」



ドーン ドーン ドーン
モットシタカラエグルヨウニ!
ハイ!
ドーン ドーン ドーン
モットアツクナレヨー!
ハイ!



95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/27(金) 02:18:04.61 ID:8/809fBDO
おしまい
96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) [sage]:2012/04/27(金) 06:55:58.18 ID:SgfRCJUAO
おいオチはどうした?
97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/27(金) 07:07:09.90 ID:UzMjClDDO
おかしいな
上条さんに直撃してないぞ
98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/27(金) 10:40:30.75 ID:bwOMRXISO
科学の街なのになんで魔術講座の方がマトモな講座してるんだよwwwwww
99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) :2012/04/27(金) 22:27:15.30 ID:SgfRCJUAO
もしも禁書SSが芝居だったらな1レス


佐天「最近暇だねー」

初春「でも私達より暇な人はたくさんいますからね…あ」

垣根「あ、初春さんに佐天さんおはようございます!」

佐天「うむおはよう」

初春「おはようございます」

垣根「能力開発シリーズの新作はまだですか佐天さん?」

佐天「そろそろネタ切れなのかなあ」

初春「佐天さんより垣根さんの方が売れてますからね最近は」

垣根「売れてるっても上条さんや一方さん程じゃないっすよ、同期の麦野みたいに声優ネタある訳でもないし」

初春「何を言ってるんですかシリアスからギャグ、悪役から頼りになる友人と何でも出来る役者に成長したじゃないですか」

垣根「俺口調に特徴ないからがむしゃらに演じただけですよ」

垣根「それに俺がまだモブだった頃大先輩に言われた一言が俺を支えてくれてるんです」

『特徴のないのが特徴。常に出番に感謝を』


垣根「出番に感謝してこそ使ってもらえますからね」

佐天「いい大先輩だね、誰なの?」

垣根「名前は…あれ、誰だっけ?」

初春「垣根君酷い」

佐天「そろそろ本番じゃない?確か次の役どころは」

垣根「ていとくんっす」
100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) [sage]:2012/04/27(金) 22:27:59.13 ID:SgfRCJUAO
以上です
垣根は大杉蓮みたいな名パイプレイヤーだと思います
101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/28(土) 05:54:55.13 ID:GgWsnVyDO


ドーン ドーン ドーン
モットアツクナレヨー!
ハイ!



御坂「何か公園の方が騒がしいわね」

白井「そうですわね」

御坂「アンタ様子見に行ったりしなくていいの?」

白井「いいんですの」

御坂「でも普段のアンタなら真っ先に」

白井「お姉さま」

御坂「何?」

白井「……いいんですの」

御坂「……そ、そう」

白井「どうせ私が行った所でテレポートアウトした途端に……」ブツブツ

御坂「え?なんの話?」

白井「いいえ、なんでもありませんの」

白井「ところでお姉さま、この後のご予定は?」

御坂「んー今日は別に何も無いかなー」

白井「でしたら黒子と一緒に新しくオープンした甘味処などいかがです?」

御坂「いいわねえ行きましょうか!」

白井「はいですの!」



アッ! ATM ヨッテイイ?
オネエサマ ツイコノアイダモ ケッコウナキンガクヲ オロサレテマセンデシタッケ?
カネヅカイガアライノハ アマリカンシンデキマセンノ
チガウワヨ! チョット…イロイロアッテ…
ハァ…


102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/28(土) 05:55:24.99 ID:GgWsnVyDO


ドーン ドーン ドーン
モットアツクナレヨー!
ハイ!



麦野「チッ、うるっせえな」

麦野「しかしあの講師の仕事は一体何だったのかしら?」

麦野「金がよかったから引き受けたけど」

麦野「でもやった事といえば除草しただけなのよね」

麦野「……」

麦野「……まあいいわ」

麦野「ギャラはちゃんと振り込まれてたし」

麦野「あ」

麦野「そういえばあれ以来、絹旗のヤツ見てないな」

麦野「浜面も最近見かけないのよね」

麦野「……」

麦野「……」

麦野「いや、ないない!」ブンブン

麦野「つーか別にどうでもいいし」

麦野「……」

麦野「……」

麦野「……歩いてたら喉渇いてきたわ」

麦野「そういえばこの先の大通りに新しい甘味処がオープンしたって滝壺が言ってたわね」

麦野「行ってみるか」





キュウケイニスルカー
ハイ
ノドカワイタナー
ソレナラ コノサキノ オオドオリニ…
ヨシ ソコニシヨウ


103 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/28(土) 05:55:57.34 ID:GgWsnVyDO


ドーン ドーン ドーン
モットアツクナレヨー!
ハイ!



浜面「おい」

絹旗「……はい」

浜面「元暗部のツテはどうした?」

絹旗「……どうしちゃったんですかね」

浜面「……」

絹旗「……」

浜面「……」

絹旗「……」

浜面「……」

絹旗「……超すいませんでした」

浜面「ああもう!」

浜面「じゃあアレか!」

浜面「車パクって!」

浜面「アンチスキルに追いかけ回されて!」

浜面「今まで身を隠してたのは!」

浜面「全部ムダ!?」

絹旗「うぅ……」

浜面「学ランまで着させやがって」

浜面「はあ〜もうやってらんねえよ」

絹旗「でもでも!超出られると思ったんです!」


104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/28(土) 05:56:33.22 ID:GgWsnVyDO



浜面「少し前と今とじゃ状況が違うからな」

浜面「大体よく調べもせずに」



絹旗「うぅ」ジワッ



浜面「へっ?」



絹旗「うえぇぇぇ」ポロポロ



浜面「エエーッ!?」



絹旗「ごめんなざあぁぁぁぁぁぁい!!」ポロポロ



浜面「ちょっ!?おおおおおい!?」



ナニアレー
フリョウガ オンナノコヲイジメテルー
サイテー



絹旗「だいじょうぶだどおもっだんでずうぅぅぅぅぅ!!」ポロポロ



絹旗「ふええええええん!!」ポロポロ



浜面「わかった!!わかったから!!」



絹旗「うええええええん!!」ポロポロ



浜面「俺が悪かった!!とりあえず泣き止んでくれ頼む!!」



絹旗「ふえぇぇぇぇぇん!!甘いものが食べたあぁぁぁぁぁぁい!!」ポロポロ



浜面「奢る!!奢るから!!だから!!」



絹旗「じゃあ行きましょうか」ケロ



浜面「テメェ!!!」



コノサキノ オオドオリニ アタラシイオミセガ チョウオープン シタラシイデスヨ
…アア…ソウデスカ…
タキツボサンジョウホウデス
タキツボニアイタイ…

105 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/28(土) 05:57:06.53 ID:GgWsnVyDO



打ち止め『大通りに新しくオープンしたお店のケーキがすっごくおいしいんだって!てミサカはミサカはアナタに期待の眼差しを向けてみる!』

一方『あァそォですか』

打ち止め『お散歩に行くならついでにケーキを買ってきてほしいなってミサカはミサカはおねだりモード全開!』グイグイ

一方『裾を引っ張るな!服が伸びるだろォが!』

打ち止め『買ってきてくれないの?ってミサカはミサカはケーキ食べたいなー……』シュン

一方『あーあー気が向いたらなァ』

打ち止め『やったー!アナタのそれはオッケーって事だよね!ってミサカはミサカは全身で喜びを表現してみる!!』ワーイ

一方『チッ』





ドーン ドーン ドーン
モットアツクナレヨー!
ハイ!



一方「……っせェな」

一方「ハァ」

一方「何でオレがクソガキのお使いなンか」


一方「……あー……ここか」





―甘味処―



カラン カラン



上条「いらっしゃいまs、おおアクセラレータ!」

一方「……うわァ」

上条「そのリアクションは上条さんとしてはとても傷つくのですが……」

一方「オマエこんな所で何してンだよ」

上条「アルバイトだよアルバイト」

上条「上条さん家のエンゲル係数は常に甚大なんですよ」

一方「あァ……あのシスターか」

上条「ハハハ……」


106 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/28(土) 05:57:33.38 ID:GgWsnVyDO



上条「それでどうする?」

一方「あァ?」

上条「注文。イートインとテイクアウトを選べるけど」

一方「テイクアウt……コーヒーはあるのか?」

上条「あるある!ちゃんと豆から挽いてるんだぜ!」

一方「ほォ」

一方「だったら……」





上条「以上でご注文はよろしいでしょうか?」

一方「あァ」

上条「ではしばらくお待ちください」

一方「おォ」





イラッシャイマセー、 ビリビリ!?
ア、アンタ コンナトコデナニシテンノヨ!?
デマシタワネ ルイジンエン!





上条「お待たせしましたー」

一方「ン」

上条「ごゆっくりどうぞ」

一方「おォ」



一方「」カチャ

一方「」ズズ

一方「」フー

一方「……」

一方「悪くはねェな」


107 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/28(土) 05:58:03.08 ID:GgWsnVyDO



一方「」ズズズ

一方「」フー

一方「……」

一方「ウチでも豆から挽いてみるかァ?」

一方「」ズズ

一方「」ホゥ





イラッシャイマセー イチメイサマデヨロシイデショウカ?
エエ
ソレデハ オセキニゴアンナイシマスネ
イイフンイキノ オミセネ
アリガトウゴザイマスー!





一方「」ズズ

一方「あァー」

一方「たまにはこういう時間を過ごすのも悪くねェな」

一方「」ズズ

一方「」フー



108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/28(土) 05:58:35.60 ID:GgWsnVyDO



一方「」ズ…

一方「ン……」スッ

ピンポーン

一方「……」

一方「……」

上条「はいはい〜と」

上条「注文か?」

一方「おォ」

一方「……そォだなァ」

一方「……」

一方「……ブルマン」

上条「了解」

上条「空いたカップは下げるぞ」

一方「あァ」

上条「では、しばらくお待ちください」

一方「ン」





イラッシャイマセー ヨオ! ハマヅラ!
オオー! タイショウ! バイトカ?
サッシテクダサイ
ハハハ
ハマヅラ チョウシリアイデスカ?
アア コイツハナ…





一方「……」

一方「ケーキ……あいつらの分も買っていってやるか」

一方「……」フゥ



一方「……」


109 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/28(土) 05:59:06.13 ID:GgWsnVyDO



一方「……」



一方「……」



上条「お待たせいたしました」

上条「ブルーマウンテンです」

一方「ン」

上条「どうだ?」

一方「どォって……」

上条「こう、のんびりした時間もいいもんだろ?」

一方「ハッ」

一方「……まァ」

一方「悪くはねェ、な」

上条「そうか」ハハ

上条「ゆっくりしていってくれよ」

一方「…………フン」





イラッシャ…!? ヴェ、ヴェント!?
アア? カミジョウ!?
イヤーヒサシブリ!…ソチラノカタハ?…イモウトサン?
チゲーヨ!
ゼンポウノサテン デス! ナンチャッテ!
ハハ…




一方「」ズズズ

一方「」フゥー

一方「……」

一方「……」

一方「」ズズ

一方「」ホゥ



一方「……」



110 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/28(土) 05:59:35.31 ID:GgWsnVyDO



一方「フゥー……」カチャ

一方「……」

一方「……」

一方「今度は打ち止めもつれてくっかァ」

一方「……ついでにワーストも」

一方「……」カチャ

一方「」ズズズ

一方「」フゥー



一方「……」



一方「……」





ネークロコ
ナンデスノ オネエサマ?
アレッテ…
ウワ…キイロデスノ
イヤ、ソウジャナクテ…





一方「……」カチャ

一方「」ズズズ

一方「」ホゥ



一方「……」



一方「……」





……サテンサン?
オネエサマ ソンナワケ…オヤ?





一方「……」カチャ

一方「」ズズ

一方「」ホゥ

一方「……」

一方「……」


111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/28(土) 06:00:03.22 ID:GgWsnVyDO





アッ! キヌハタ! オレノイチゴ!
フフン! ユダンタイテキデスヨハマヅラ!
クソー!



ア?……!!!……アイツラ!





一方「……」カチャ

一方「」ズ…

一方「……」

一方「……」

一方「……」スッ

ピンポーン

一方「……」

一方「……」

上条「は〜い」

一方「ブルマン、もう一杯」

上条「お前ホントにコーヒー好きだな」ハハハ

一方「いいから持ってこい」

上条「はいはい」カチャカチャ





サテンサン!
エ!? ア、イヤ……チガイマス!
チガイマセンノ! サテンサンデスノ!
アァ? サテン、オマエノ シリアイカ?
ヤメテー!!!





一方「……」

一方「……」

上条「はいお待ちどうさま」コト

一方「おォ」

一方「……」カチャ

一方「」ズズズ

一方「」フー



一方「……」



112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/28(土) 06:00:30.99 ID:GgWsnVyDO



一方「」ズズ

一方「」フゥ





一方「……たまには」





一方「いいもンだ」




113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/28(土) 06:00:59.63 ID:GgWsnVyDO





ズドオオオオオオンッ!!!





一方「ブハァ!!?」バシャア!





麦野「きいぃぃぬぅぅぅはぁぁたあぁぁぁぁぁ!!!」ツイデニハマヅラァ!





一方「な、なン!?」





麦野「オラァァァァァァ!!!」メルトダウナー!





スガァァァァァァァァァァァァァン!!!



デスノー!
クロコ! クロコォォォォォォ!!!



絹旗「ひぃぃぃぃぃ!!」



浜面「む、麦野!?」

浜面「何かめっちゃキレてるぅぅぅぅぅ!?」



麦野「絹旗ぁ!!テメェはとっくの昔にブ・チ・コ・ロ・シ確定済みだゴラァ!!!」



一方「あれは、第四位!?」



絹旗「浜面!逃げますよ!!」ダダダッ

浜面「おおおい!?お前何やったんだ!?」ドタバタ





一方「!?」



一方「一体どォなってやがる!?」


114 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/28(土) 06:01:30.16 ID:GgWsnVyDO



キュン!



ドォォォォォォォォォン!!!



一方「!? 今度は何だァァァァァァ!?」



御坂「アンタ!よくも!!!」

麦野「あ”あ”あ”!?」





一方「超電磁砲!?」





御坂「よくも黒子を!!あと、私の7万返しなさいよ!!!」

麦野「知らねえよバァァァァァァァカ!!あと、一度貰ったモンは私のモンだボケェ!!!」

麦野「邪魔するならテメェも一緒に殺っちまうぞ!!あぁ!!?」





上条「おいテメーら!!!」





上条「いい加減に」

浜面「うわぁぁぁぁ!!大将どいてくれぇ!!」ダダダ

上条「え?」



ドゲシッ!



浜面「すまねえ大将!!」ダダダッ

絹旗「超すみません!」テテテ





上条「」チーン





一方「上条ォォォォォォォォォ!!」


115 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/28(土) 06:01:58.41 ID:GgWsnVyDO



一方「何なんだこの状況はァ!?」





キィン!



ドゴオオオオオン!!!





一方「またかァァァァァァ!?」





ヴェント「人が楽しくお茶してる所によくもビームなんぞブチ込んでくれたなぁ!!」

佐天「」ガクガクブルブル

麦野「うるせえぞ引っ込んでろこのバナナ野郎!!」

御坂「ヴェントさん悪いけど引っ込んでて。邪魔」

ヴェント「んだと!?テメェらまとめてグッチャグチャにすんぞゴラァ!!?」

佐天「」ガクガクブルブル

ヴェント「行けぇ!佐天!」

佐天「え?」



佐天「えええええええええええええ!!?!?」



佐天「え、え……えぇい!」



ブンッ キィン



ドーン





麦野「……」メルトダウナーバリヤー

御坂「……」デンジバリヤー





佐天「ですよねー」アハハー


116 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/28(土) 06:02:25.90 ID:GgWsnVyDO



麦野「おい小バナナ。まずはテメェから死にたいってわけだな」ジジジ

御坂「そう。いいわよ佐天さん、相手してあげる。全力で」バチバチ



佐天「あわわわわわわ」ガタガタ

佐天「ヴェントさああああああん!!」タスケテー!

佐天「!!」キョロキョロ

佐天「!?」キョロキョロ

佐天「……て」



佐天「居ないー!?」ガビーン!



麦野「」メルトダウナー!

御坂「」レールガン!





ズドオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!





佐天「」





麦野「さてと」

御坂「邪魔者も消えた事だし」





麦野・御坂「「始めましょうか!!!」」





一方「おィ」





麦野・御坂「「あ”あ”?」」クル





麦野・御坂「「あ」」





一方「……」
117 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/28(土) 06:02:56.12 ID:GgWsnVyDO



一方「……」



麦野・御坂「「……」」



一方「……」



麦野・御坂「「……」」





一方「……俺はよォ」



麦野・御坂「「……」」



一方「……いや、わかってンだよ」



一方「俺みてェなクソ野郎がこんな陽の当たる場所でくつろいでていいワケねェって事ぐらい」



一方「わかってンだよ」



麦野・御坂「「……」」



一方「でもよォ……」



一方「いくら俺がクソ野郎だからって」



一方「これはねェだろォ」カチ



麦野「ま、待て!?」

御坂「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!」


118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/28(土) 06:03:26.07 ID:GgWsnVyDO







ドーン!





119 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/28(土) 06:03:56.56 ID:GgWsnVyDO





――本日昼頃、第7学区大通りの飲食店で大規模な爆発があり――





打ち止め「ケーキ♪ケーキ♪」

番外個体「ずいぶん機嫌いいじゃない上位個体」

打ち止め「うん!あの人が新しくオープンしたお店のケーキを買ってきてくれるんだよ、てミサカはミサカは待ちきれない!」

番外個体「ケ、ケーキ」ゴクリ


――重傷者1名、軽傷者多数、その他の――


打ち止め「あの人の事だから何だかんだ言ってもちゃんと皆の分も買ってきてくれると思うよ
     てミサカはミサカは実はケーキが食べたくて仕方がない末の妹に告げてみる」

番外個体「ふ、ふん!ミサカはそんなの別に」


――重傷を負ったアルバイト店員はインタビューに対し「不幸だ」と――


打ち止め「もー素直じゃないんだからー」


――アンチスキルが付近の警戒に――


テ、ミサカハミサカハ…
アーモー! ウルッサイナー!
キャハハハハ!
アー!





――ている模様です。詳しい情報が入り次第、引き続き――



120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/28(土) 06:04:50.10 ID:GgWsnVyDO
おしまい
121 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/28(土) 06:05:33.59 ID:GgWsnVyDO
オマケ



――第4学区――


司会『3年連続優勝を誇るディフェンディングチャンピオンがこれ程までに叩きのめされるとは!!!』

司会『一体誰が予想できたでしょうか!!!』

司会『それでは改めてご紹介いたします!!!』

司会『学園都市プレゼンツ第4学区大食い選手権』

司会『NEWチャンピオン!!!』

司会『インデックス選手です!!!』


ワアァァァァァァァァァァァァ!!!

パチパチパチパチパチパチパチパチ

ヒュー! ヒュー!


司会『おめでとうございますインデックス選手!!!』

イン『ありがとう!!ありがとうなんだよ!!!』


ワァァァァァァァァァァァァ!!!

パチパチパチパチパチパチパチパチ


司会『すごい試合でした!!!』

司会『ぶっちぎりの優勝となりましたが』

イン『楽勝かも!!!』

司会『今の喜びをまず誰に伝えたいですか?』

イン『それはもちろん、とうまなんだよ!!!』

司会『きっとそのとうまさんも喜んでくれるでしょう!!!』

司会『さてチャンピオンの座について追われる立場になったわけですが今後の抱負などあれば』

イン『私はいついかなる時にも誰の挑戦でも受けてたつんだよ!!!』

イン『どんどんかかってくるといいかも!!!』

司会『いやー素晴らしい心構えですね』

司会『ではここで改めて試合を振り返って……』

イン『そんな事より!!!』

司会『は、はい?』

イン『喋っていたらお腹が空いてきたんだよ!!!』

司会『』





イン『お腹いっぱいご飯をくれると嬉しいな』







ドーン
122 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/28(土) 06:06:00.87 ID:GgWsnVyDO
おしまい
123 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2012/04/28(土) 13:34:29.23 ID:UXoR5IsAO
>>122

スレ立ててくれwwwwwww
これは面白いwwwwww
124 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/28(土) 14:00:44.16 ID:e5vUcAlDO
ヴェントさんwwwwww
乙なんだよ!
125 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/28(土) 18:33:58.47 ID:6aaHAM5IO
カタカナ半角でごちゃごちゃ会話させるの読みづらいからやめてほしい



と思うのは俺だけだろうか
126 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [sage]:2012/04/28(土) 18:57:31.24 ID:fnOJDpJno
お前だけ
127 :ニホンダルマ学園都市店! [saga]:2012/04/28(土) 21:19:31.97 ID:S5giN7i30
超電磁砲SS2読んだあと書きたくなったんで1レス分もらいます


佐天「新しい都市伝説の話を仕入れたんですが御坂さん知ってますか?」

白井と初春の2人が風紀委員の仕事で抜けてしまい2人きりになり気まずくなったのか
オープンカフェで美琴の目の前に座っていた少女、佐天涙子が噂話を話し始めた
どんな噂話かも聞いてないのに知ってるか分かるはずないだろう、と苦笑しながらも話に乗ることにする

美琴「聞いてみないことにはわからないけど どんな話なの?」

佐天「それがですね、この学園都市のどこかにオカルトグッズばかりを取り扱ってる不思議なコンビニのような店があるらしいんですよ」

美琴(ん?)

佐天「誰も知らないような路地裏にひっそりとある店でお客さんに来てほしいのかどうかも疑わしいんだそうです」

美琴はその都市伝説に心当たりがあったが彼女が知っているその店は学園都市の外にあった店である
間違っても学園都市の中には無いはずだ、と思いながらもおそるおそる佐天に聞いてみることにする

美琴「佐天さん、その店の名前って、わかる?」

佐天「店名ですか? この店名もこれまたお客さんに来てほしいのか理解に苦しむ名前をしているそうなんですよ」

佐天「ニホンダルマって」


128 :ニホンダルマ学園都市店! [saga]:2012/04/28(土) 21:20:46.30 ID:S5giN7i30
以上です
読んだ後のテンションで書きなぐったものなんで続きとか考えてませんが
ネタ思いついたら続き書くかもです
129 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/04/28(土) 21:24:23.87 ID:brD6FAM0o
N∴L∴のメンバーはどうやって学園都市に潜り込んだんだww
130 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/29(日) 02:39:48.49 ID:9VyH73VDO


初春「大丈夫です!」

白井「……本当に大丈夫なんですの?」

初春「大丈夫ですよぅ白井さぁん……」

初春「私だってやればできるんですから!」

白井「……まあ、そこまで言うのでしたらお願いしますの」

初春「はい!」



初春「必ずやってみせます!」



初春「ふぅ〜」

初春「脱出成功です♪」

初春「ふふふ」

初春「さて……迷子の猫ちゃんの特徴は、と」カタカタ

初春「メス、3歳、白」カタカタ

初春「写真がコレ」ターン

初春「わ、可愛い」

初春「よーし!探すぞー!」オー!


131 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/29(日) 02:40:14.55 ID:9VyH73VDO


初春「……全然見つかりませんね」トボトボ

初春「はぁ」

初春「……」

初春「あ、」アレハ…

初春「クレープ屋さん」ゴクリ

初春「……」

初春「いやいやダメですよ!」

初春「猫ちゃんの捜索をしないと!」

初春「……」

初春「でも」

初春「1個だけなら」フラー…





初春「んー!おいひいれふ!」モッキュモッキュ

初春「生クリームとイナゴの佃煮のハーモニーが絶妙です!」

初春「これは私的ベスト3に入りますね!」

初春「じゃあ次は……はっ!?」

初春「あああああ〜!」





初春「まじめに探します」テクテク

初春「しかし見つからないなあ」テクテク

初春「おーい」

初春「猫ちゃーん」

初春「どこですかぁー」

初春「はぁ」

初春「……」ウーン

初春「……あれは……固法先輩!」

初春「固法せんぱーい!」タタタ



アラ、ウイハルサン
コノリセンパーイ
コンナトコロデ ナニシテルノ?
ネコチャンヲ サガシテマシテ


132 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/29(日) 02:40:43.80 ID:9VyH73VDO


初春「固法先輩、体の具合は大丈夫なんですか?」

固法「ええ、寝てたら大分良くなったから今から支部に顔を出そうと思ってたのよ」

初春「そうなんですか。でもあんまり無理はしないでくださいね」

固法「はいはい」クス

固法「でも珍しいわね、こういう事はいつもなら白井さんの担当なのに」

初春「私だってやればできるんです!」

初春「だから今日は私が現場なんです」

初春「その代わり白井さんが書類と格闘してますけどね」アハハー

固法「初春さん……アナタもしかして事務仕事が嫌で出てきたんじゃ」

初春「ち、ち、ち、違いますよ!」アセアセ

初春「何を言ってるんですか!」

固法「ホントにー?」ジトー

初春「ホントですよー!」

固法「まぁいいわ。そういう事にしておきましょう」

固法「それで?」

初春「はい?」

固法「その猫ちゃんの特徴は?」

初春「え?」

固法「え?じゃないでしょう」

固法「私も一緒に探すわ」

初春「で、でも固法先輩、具合悪いんじゃ……」

固法「この位なら平気よ」


ジャア、コノシャシン ナンデスケド
アラ マッシロデ カワイイワネー
ソウナンデスヨー


133 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/29(日) 02:41:10.01 ID:9VyH73VDO


初春「うぅ……」

固法「そんなに落ち込まないで初春さん」

初春「ようやく見つけたと思ったら結局、固法先輩が一人で捕まえちゃったじゃないですか」

固法「ハハハ。まあいいじゃない。無事に飼い主さんの所に届ける事もできたんだし」

初春「そうですけどー」

初春「あんなに動き回っちゃって体は大丈夫なんですか?」

固法「お腹の調子が悪かったけど今はもう大丈夫よ」

初春「お腹?食べ過ぎ?」

固法「……ええ。ちょっと、ね」

固法「来年こそは必ずチャンピオンの座に返り咲いて……」ブツブツ

初春「固法先輩?」

固法「え!?あ、いや、何でもないわよ!」

初春「?」





初春「それにしてもすっかり遅くなっちゃいましたね」

固法「そうね。初春さんどうする?」

固法「時間も時間だしこのまま帰宅しても……」

初春「いえ、一旦支部に戻ります。白井さんの事もありますし」

固法「書類を押し付けてきちゃったんだっけ?」

初春「押し付けて無いですよー!」

固法「ハハ。あ、だったら晩御飯に何か買っていきましょうか」

初春「そうですね。もうお腹ペコペコです」



アソコノ コンビニデ イイデスカネ?
ソウシマショウ
ハイ


134 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/29(日) 02:41:36.36 ID:9VyH73VDO


初春「……固法先輩……お腹の調子悪いんじゃ……」テクテク

固法「そうなのよ。だから今日は少なめにしておいたわ」スタスタ

初春「少なくないですよソレ!」テクテク

固法「え?そう?」スタスタ

固法「なんて言ってるうちに支部に到着ね」

初春「んもぅ……」

固法「さ、白井さんもお腹空かしてるだろうし入りましょうか」

初春「はーい」


デスノー!


ガチャ
135 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/29(日) 02:42:10.04 ID:9VyH73VDO


―177支部―

白井「はぁ〜……」

白井「何で私がこんな時間まで一人で作業しなければなりませんの」

白井「はぁ〜……」

白井「……それもこれも全て初春のせいですの」

白井「なぁ〜にが『必ずやってみせます!』ですのよ」

白井「飛び出して行ったきりちっとも帰っこないじゃありませんの」ダメダメデスノ

白井「はぁ〜……」

白井「しかもこんな時に限って固法先輩が体調不良でお休みとは」

白井「ついてませんの」

白井「はぁ〜……」

白井「……それにしても暑いですの」

白井「エアコン……は故障してましたわね」

白井「…………どうせ誰もいませんの」

白井「脱いじゃえですの」ヌギヌギ

白井「フゥ〜」←全裸

白井「……それにしても」

白井「何なんですの!この書類の山は!」

白井「いくらなんでも仕事溜め込み過ぎですの!」

白井「これだけ馬鹿げた量なら上に登れますわよ、まったくもう……」

白井「……」

白井「……」

白井「」ガタ

白井「」ヨイショ ヨイショ

白井「」ヨジヨジ

白井「」フゥ

白井「おおー」

白井「高いですの」

白井「天井ギリギリですの」

白井「馴れた場所を高い所から見下ろすのは新鮮ですの」

白井「……」

白井「全裸でこうしていると何だかいかがわしいショーみたいですわね」

白井「……」

白井「」セクシーポーズ

白井「もっと脚を、こう……」

白井「うわ、エロいですの///」

ナンカ ノッテキマシタノー!
ヨッ! ハッ! ホッ!
デスノー!


ガチャ
136 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/29(日) 02:42:40.80 ID:9VyH73VDO
おしまい
137 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/29(日) 08:12:52.89 ID:9VyH73VDO


―常磐台寮―


御坂「……ねえ黒子」

白井「」ドヨーン

御坂「その……元気出しなさいよ」

白井「……放っておいてくださいまし」ドヨーン

白井「どうせ黒子は役立たずの変態ですの」ドヨーン

御坂「あははー……」

御坂「じゃ、じゃあワタシ出掛けるからね」

白井「……行ってらっしゃいまし」ドヨーン





―セブンスミスト屋上―


御坂「しっかし黒子のヤツ」

御坂「前から変態だとは思っていたけど」

御坂「まさか風紀委員の支部でストリップやらかすとはねー」ヤレヤレ

御坂「そりゃ謹慎処分にもなるわ……あ」

10032「おや?おはようございます、とミサカはお姉様に爽やかな朝の挨拶をします」

御坂「おはよ。アンタがこんな所にいるなんて珍しいわね」

10032「今日はココでどうしてもやらねばならない事があるのです、とミサカは固く拳を握りしめます」ググッ

御坂「ま、まさかアンタもアレを!?」

10032「……やはりお姉様もアレが目的でしたか、とミサカはこの場所でお姉様と遭遇した事に納得します」





『ゲコ太ショー!!〜ゲコ太と愉快な仲間たち〜』



『ご来場頂いたお客様にはもれなく、限定版ゲコ太ストラップをプレゼント!』





御坂「……」

10032「……」


138 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/29(日) 08:13:53.24 ID:9VyH73VDO


御坂「まあ、ね……」アハハ…

10032「ええ、とミサカは……」

打ち止め「あー!お姉さまはっけーん!!てミサカはミサカはお姉さまに向かってダーイブ!」ダン!

御坂「ごふぁ!?」ドガッ





御坂「まったくもうこの子は」

打ち止め「エヘヘー」

御坂「アンタもゲコ太を見に……て聞くまでもないか」ハハ

打ち止め「うん!ミサカも今日という日を心待ちにしていたの!てミサカはミサカは昂る気持ちを抑えきれない!」

御坂「そっか、じゃあ一緒に観よっか」

打ち止め「うーん……」

御坂「どうしたの?」

打ち止め「実はアノ人と一緒に来たんだけど途中ではぐれちゃったの
     てミサカはミサカはいい歳して迷子になっちゃうアノ人に憤慨してみる」

御坂「迷子って、この場合どちらかというとアンタの方が迷子なんじゃ」

打ち止め「ちがうもん!迷子はアノ人の方だもん!てミサカはミサカはミサカ迷子説を全力で否定してみる!」

打ち止め「そもそも目的地がこの場所である以上は、この場所にいるミサカこそが正しい
     てミサカはミサカは自己の正当性を強く主張してみる」

御坂「まあそれもそうね」

御坂「あー……アノ人って一方通行の事でしょ?放っておいていいの?」

打ち止め「もうこの際だからいいや、てミサカはミサカはゲコ太最優先!」

御坂「ははは」

10032「上位個体の登場と同時にミサカは完璧に空気なりました、とミサカはそんな自分がやるせません」


139 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/29(日) 08:14:23.25 ID:9VyH73VDO


―ゲコ太ショー上演中―



ワーワー!
ゲコター!



御坂「ゲコ太あああああ!!」ウオオオオ!



キャー!
ゲコタアブナーイ!



10032「あわわ、ゲコ太がピンチです!!とミサカはカバンから自動小銃を取り出してゲコ太救出に向かう準備をします」アワワワ



オオオー!
ヤッター!



打ち止め「さすがゲコ太ー!!てミサカはミサカはゲコ太に羨望の眼差しを送ってみる!」キラキラ



ワーワー!
ゲコター!
キャー!



140 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/29(日) 08:14:53.14 ID:9VyH73VDO


―常磐台寮―


御坂「ただいまー」

白井「お帰りなさいまし!!お・ね・え・さ・まー!!」ダイブ!

御坂「うらぁぁぁぁぁ!!」ビリビリ

白井「あはぁぁぁぁん!!」ビビビビ

御坂「アンタはもお!!今朝の落ち込みようはドコへ行ったのよ!」

白井「ふっふっふ、お姉さま」

白井「この黒子を見くびってもらっては困りますのよ!」

白井「あれしきの事でいつまでもウジウジと落ち込んでいる黒子では……何ですのそれ?」

御坂「ん?風船よ」

白井「あら、その形は……お姉さま……まぁたゲコ太ですの?」

御坂「うるっさいわねぇ!いいじゃないのよ!」

御坂「ホントは限定ストラップも貰えるはずだったんだけどねー」ゴソゴソ

御坂「なんか向こうの手違いで準備が間に合わなかったらしいのよ」キュッ

御坂「これでよしっと」ウン

白井「あらまあ嬉しそうにベッドにくくりつけちゃて」

御坂「」ニヘラ



オネエサマ ソンナコドモッポイシュミハ トキワダイノエーストシテ
アーモー! ウルサーイ!
オネエサマ!


141 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/29(日) 08:15:19.98 ID:9VyH73VDO


―病院―


10032「ただいま戻りました、とミサカは冥土返しに報告します」

冥土返し「お帰りなさい10032号さん、おや?それは風船だね」

冥土返し「なんだか子供の頃を思い出すね」ハハ

10032「はい。この風船はゲコ太から貰ったミサカの宝物です、とミサカは冥土返しに説明します」

冥土返し「そうかい?それなら大事にするといいね」

10032「はい。それではこれで、とミサカは踵を返し自室へと向かいます」





10032「」キュッ

10032「これでよし、とミサカはプカプカと浮かぶ風船を眺めます」

10032「」ニヘラ


142 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/29(日) 08:15:55.75 ID:9VyH73VDO


―黄泉川家―


……キィ、パタン


黄泉川「ぐっすり眠ってるじゃん」

吉川「さっきまで風船もって走り回ってたのにね」

黄泉川「大事そうにベッドにくくりつけてあったじゃん」

番外個体「上位個体はお子様だからねー、風船1つでもハッピーになれるんでしょ」


ガチャ バタン


黄泉川「お、一方通行が帰ってきたじゃん」

一方「あァ〜……」

黄泉川「一方通行、アンタ打ち止めとはぐれたんだって?ちゃんと見てないとダメじゃんよー」

一方「帰ってくるなり説教かよ」

番外個体「いい歳して迷子」ギャハハ

一方「うるせェな色々あったンだよ」

黄泉川「アンタ晩ご飯はどうするじゃん?」

一方「あァ……疲れたからもう寝るわ」

一方「番外個体」

番外個体「うん?」

一方「」ポイ

番外個体「おっとと」キャッチ

一方「ソレやる」

番外個体「……ストラップ?」

番外個体「あ、ゲコ太」

番外個体「……」

番外個体「……」

番外個体「……」ニヘラ

黄泉川「アンタも十分お子様じゃん」



ミ、ミサカハ ベツニ!
アラ、ソレナラ ワタシガモラオウカシラ
ダメー!
アハハハハ


143 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/29(日) 08:16:22.70 ID:9VyH73VDO
おしまい
144 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/29(日) 08:16:51.96 ID:9VyH73VDO



一方「あのクソガキどこ行きやがったンだ?」

一方「ったくよォ」

一方「あァ面倒臭ェ」

一方「……セブンスミストの屋上だったよなァ」

一方「とりあえず行ってみるか」

一方「ハァ」



カツン カツン


145 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/29(日) 08:17:19.08 ID:9VyH73VDO


―セブンスミスト屋上―


スタッフ1「よーし、大体運び終わったな」

スタッフ2「この着ぐるみはどうします?」

スタッフ1「役者さんが来るまでその辺に置いておけ」

スタッフ2「わかりましたー」



イップク イレルベー
ハーイ


146 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/29(日) 08:17:47.94 ID:9VyH73VDO


―セブンスミスト屋上―


ワイワイ
ガヤガヤ
キャハハハハ


一方「……ンだよ、このガキの群れは」

一方「……」キョロキョロ

一方「……」キョロキョロ

一方「……チッ」

一方「……クソガキはドコだよ」


カツン カツン


147 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/29(日) 08:18:18.64 ID:9VyH73VDO


―セブンスミスト前―


能力者「おらぁぁぁ!」ブンッ


ドーン!


能力者「ヒャハハハ!」


ウワー!
ノウリョクシャガ アバレテルゾー!
アンチスキルヲヨベー!


能力者「どいつもこいつもヘラヘラしやがってよぉ!」

能力者「てめーら全員ブッ殺してやるー!」


ドカーン!


ワー!
キャー!


148 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/29(日) 08:18:46.99 ID:9VyH73VDO


―セブンスミスト屋上―


ワー!
キャー!


一方「あァン?」


ドーン
ウワー!


一方「なンか下の方が騒がしいな」


一方「……」シタ ナガメ

一方「……」


ワー!ワー!
アッ!?
ヨウジョガ アブナイ!!
ウエエエン!


一方「……」

一方「……」

一方「……チッ」

一方(しかし、あンまり目立つわけには……)





ゲコ太(着ぐるみ)





一方「……」





ゲコ太(着ぐるみ)





一方「……」





ゲコ太(着ぐるみ)





一方「……」





一方「……………………」

149 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/29(日) 08:19:18.06 ID:9VyH73VDO


―セブンスミスト前―


ズドォォォォォォォォン!!!


ナンダー!
ナニガオキタ!?


能力者「ああ!?」





ゲコ太「……」





ゲコタ!
ゲコタガ ソラカラフッテキタゾー!!



能力者「」



能力者「え?」





ゲコ太「……」





能力者「……」





ゲコ太「……」





能力者「……」





ゲコ太「……」トン





能力者「ゴハアアアアア!!?」ドカーン!



ウオー!
シュンサツ!
ゲコタ ツエー!


150 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/29(日) 08:19:52.33 ID:9VyH73VDO


ゲコ太「……」



ゲコ太「」ギュン!



ゲコタガトンダー!
ウオー!
アリガトウ ゲコター!





―セブンスミスト屋上―


ゲコ太「ハァー……」カチ

ゲコ太「ったくなンで俺がこンな事……」

ゲコ太「さァて、こンなもンとっとと脱いで打ち止めを」



スタッフ2「あ!いたいた!」



ゲコ太「あァ?」

スタッフ2「どこ行ってたんですか!!もう始まりますよ!!」ガシッ

ゲコ太「え?」グイッ





ゲコ太「え?え?」ズルズル

151 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/29(日) 08:20:26.38 ID:9VyH73VDO


スタッフ「じゃあお願いします!!」ドンッ

ゲコ太「お、おィ!?」トットット カチ



ワアアアアアアアア!!

パチパチパチパチパチパチパチパチ

ゲコ太ー! ゲコ太ー!



ゲコ太「」





ゲコ太「」





ゲコ太「ハッ!?」





ゲコ太(な、な、何だァ!?)



ゲコ太ー!

カワイイー!

キャー!!



ゲコ太「」





ゲコ太(エェー……)


152 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/29(日) 08:21:00.37 ID:9VyH73VDO


――こうして、ゲコ太とその仲間たちの活躍によって平和は守られたのでした!――



ワー!
ゲコター! ゲコター!
ゲコター! コッチムイテー!



―舞台裏―


ゲコ太「ア”ア”ア”ァァァァァァ……ハァ……バッテリーやべェな……」


スタッフ2「はーいお疲れ様でしたー!」

スタッフ2「それじゃあ今から来場者の皆さんに風船を配るんでこっちに来てくださーい!」ガシッ

ゲコ太「まだあンのかァァァァァァァ!!」ズルズル





ゲコ太「」フウセンワタシ

アリガトー

ゲコ太「」フウセンワタシ

ゲコタスキー

ゲコ太「」フウセンワタシ

ゲコタカッコイイ!



ゲコ太「」フウセン…

御坂「」ゲコタ! ゲコタ!

ゲコ太「」…ワタシ

御坂「キャー!!ゲコ太ー!」ダキツキッ!

ゲコ太(ヌゥアァァァァァァ!?)ギュウウウ! メキメキパキ!



ゲコ太「」フウセン…

10032「」

ゲコ太「」…ワタシ

10032「」ダキツキッ!

ゲコ太(お前もかァァァァァ!!)ギュウウウ! ゴキバキボキ!





ゲコ太「……」

打ち止め「……」


153 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/29(日) 08:21:32.22 ID:9VyH73VDO



ゲコ太「……」

打ち止め「あのねゲコ太」

ゲコ太「……」

打ち止め「とってもカッコよかったよ!てミサカはミサカはゲコ太を大絶賛!」

打ち止め「ゲコ太は可愛いだけじゃないんだね!」

打ち止め「さっきのゲコ太はすっごくすっごくカッコいいヒーローだったよ!!」



打ち止め「まるで」





打ち止め「アノ人みたい!!!」





ゲコ太「……」



ゲコ太「……」



ゲコ太「……」フウセンワタシ

打ち止め「ありがとう!ゲコ太大好きー!」ダキツキッ!



ゲコ太「……」





ゲコ太「……」


154 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/29(日) 08:22:04.17 ID:9VyH73VDO


スタッフ2「これですべて終了となりまーす!」

スタッフ2「お疲れ様でしたー!」



オツカレッシター!
イヤー イイシゴトシタナー
イッパイ イコウヤー
イイッスネー!



一方「……」グデー

一方「……」

一方「……」ヨロ

一方「……杖」キョロキョロ

一方「……あ」





¶←杖





一方「……」ヨロ

業者「遅くなりましたー!!ストラップを納品に」



ドカーン!

バサバサバサバサバサ



一方「」バタ

業者「」バタ



一方「……」

一方「」ムク

一方「」ヨロヨロ

一方「」ガシッ

カツン カツン カツン



オセーヨ! モウイベントオワッチマッタゾ!
スイマセーン!
ナニヤッテンダヨ マッタクモー!


155 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/29(日) 08:22:36.41 ID:9VyH73VDO


―黄泉川家マンション前―


一方「……」ヨロ…



一方「ハァ……」グッタリ



一方「……鍵」ガサゴソ



一方「……あン?」



一方「何だ?」



一方「……」ゲコタストラップ



一方「さっきの……」



一方「……」



一方「……」



一方「……チッ」



カチャ ピッ ウィーン

カツン カツン カツン


156 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/29(日) 08:23:07.71 ID:9VyH73VDO
おしまい
157 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/29(日) 08:23:40.71 ID:9VyH73VDO



カツン カツン カツン カツン カツン カツン



一方「ハァハァゼェハァ……」



団体職員「待ってくださーい!」ダダダ



一方「誰が待つかバカ野郎ォ!!」カツ カツ カツ カツ カツ カツ



団体職員「我々は貴方の見方なんですぅ!」ダダダ



一方「間に合ってますゥ!」カツ カツ カツ カツ カツ



団体職員「そんな事言わずに!」ダダダ



一方「しつっけェンだよクソッタレがァ!」カツ カツ カツ カツ カツ カツ



団体職員「どうか!」ダダダ



団体職員「どうか我々に貴方を保護させてくださーーーい!」ダダダ


158 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/29(日) 08:24:14.33 ID:9VyH73VDO


ホゴ サセテー!
ダダダ



一方「……」

一方「……行ったか?」ヒョイ

一方「……」ジー

一方「よし、行ったな」

一方「一体何だっつゥンだよ」ハァ

絹旗「一方通行じゃないですか」

一方「うォお!?」ビックゥ

絹旗「うォお!?」ビックゥ





―新・甘味処―


絹旗「れぇ、ほほはんはいひもひはへはえへは、ほ?」モッキュ モッキュ

一方「食うか喋るかどっちかにしろォ」

絹旗「……」

一方「……」

絹旗「」モッキュ モッキュ

絹旗「」モッキュ モッキュ

絹旗「」モッキュ モッキュ

絹旗「」モッキュ モッキュ

一方「喋れ」

絹旗「自分が超そう言ったんじゃ」

一方「あァ自分の分しか払いたく無くなってきたァ」

絹旗「で、その団体に追いかけられていた、と?」キリッ

一方「そォなンだよ、いい迷惑だぜ」

絹旗「でもそれなら基本的には超いい人達なんじゃないですか?」

一方「あンなモンがいい人達なわけねェだろォ……」

一方「あの野郎、信号待ちしてる俺を担ぎ上げてそのまま拉致ろォとしやがったんだぞ」

絹旗「それはまた……超過激ですね」

一方「過激っつーかあんなの普通はありえねェよ」

絹旗「いいじゃないですか超保護してもらえば」

絹旗「意外と不自由無い生活ができるかもしれませんよ」ハハハ

一方「オマエ他人事だと思って……」





団体職員「」ジー


159 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/29(日) 08:24:48.68 ID:9VyH73VDO


一方「!?」ガタッ

団体職員「いやー探しましたよ。逃げるなんてヒドイじゃないですか」ニコニコ

一方「来るンじゃねェ!」

団体職員「そんなに怯えなくても大丈夫ですよ、我々は貴方の味方ですから」ニコニコ

一方「怯えてンじゃねェよ!イラついてンだよォ!」

団体職員「まあまあ落ち着いて。あ、店員さーん、アイスコーヒー1つ」チャクセキ

カシコマリー

一方「聞いちゃいねェ」

絹旗「この人が噂の超団体職員さんですか」





団体職員「……というわけです。これで私たち障害者保護団体の事についてはご理解いただけましたでしょうか?」ニコニコ

一方「……」

絹旗「」モッキュ モッキュ

一方「……あのよォ」

団体職員「はい?」ニコニコ

絹旗「」モッキュ モッキュ

一方「障害者保護団体なんだよな?」

団体職員「はい。そうですよ」ニコニコ

絹旗「」モッキュ モッキュ

一方「それなら何で保護施設に入るのに金がかかるンだ?」

団体職員「……」ニコニコ

絹旗「」モッキュ モッキュ

一方「……」

団体職員「……」ニコニコ

絹旗「」モッキュ モッキュ

一方「……」

団体職員「まあ、多少の手数料はかかりますよ」ニコニコ

絹旗「」モッキュ モッキュ

一方「ボランティアって言ってたよなァ?」

団体職員「ええ」ニコニコ

絹旗「」モッキュ モッキュ

一方「それなら料金を取るのはオカシイだろォが」

団体職員「料金ではありませんよ」ニコニコ

絹旗「」ケプ フー

一方「あ?」

団体職員「寄付ですよ」ニコニコ

一方「……」

絹旗「」ゴシゴシ

160 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/29(日) 08:25:26.49 ID:9VyH73VDO


一方「ちょっと待て話変わってンじゃねェか」

一方「何で寄付になってンだよ?」

一方「手数料って言ってたろ」

団体職員「あーいやいや、手数料とは事務手数料の事ですよ」ニコニコ

一方「はァ?」

団体職員「入所の際には若干の事務手数料を頂いておりますが」ニコニコ

団体職員「しかしですね、施設の運営などに関しては皆様のご寄付で成り立っているのです」ニコニコ

絹旗「なるほど。寄付扱いにしてしまえば超免税という事ですね」

団体職員「……」ニコニコ

一方「……」

絹旗「あと、ソレです」

団体職員「?」ニコニコ

絹旗「そのパンフレットですよ」

団体職員「こちらが何か?」ニコニコ

絹旗「“寄付”のはずなのに“金額”が表記されているのは超おかしくないですか?」

団体職員「……」ニコニコ

一方「……」

団体職員「これは……1つの目安です」ニコニコ

一方「寄付の目安って何だよ」

一方「それに」

一方「オレは確かに杖つきたが施設に入らなきゃならねェような不自由は無ェぞ」

団体職員「……」ニコニコ

一方「……」

絹旗「……」

団体職員「入所されなくても障害者の方であればどなたでも施設をご利用になれますよ」ニコニコ

団体職員「こちらをご覧ください」ニコニコ

団体職員「……当施設には様々な障害者交流サークル等がありまして……」ニコニコ

団体職員「……更には障害者の方々の自立支援など……」ニコニコ

団体職員「……月に一度のオリエンテーリング……」ニコニコ





一方「」グッタリ

絹旗「」グッタリ


161 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/29(日) 08:25:58.17 ID:9VyH73VDO


―ファミレス―


絹旗「……」

麦野「絹旗、てアンタ何で壷なんて持ってんのよ?」

浜面「骨董趣味にでも目覚めたのか?」

滝壺「ちっちゃくて可愛い壷だね」



絹旗「……私は……超マシな方ですよ」



麦野「どういう事?」





絹旗「……障害者保護団体どころじゃなかったって事です」





麦野「?」


162 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/29(日) 08:26:30.40 ID:9VyH73VDO


―黄泉川家―


ガチャ バタン


一方「……」

黄泉川「おかえり一方通行」

打ち止め「おかえりなさいアナタ!てミサカはミサカはえええええ!?」

黄泉川「どうしたじゃん!?その巨大な壷は!?」

打ち止め「アナタなんでそんな大きな壷なんてもってるの!?てミサカはミサカはミサカはミサカは!?」



一方「……教祖様が……幸せに……」ブツブツ



アクセラレータガ オカシクナッタジャン!?
アナタシッカリシテ! テ ミサカハミサカハ!


163 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/29(日) 08:27:02.55 ID:9VyH73VDO
おしまい
164 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) [sage]:2012/04/29(日) 09:31:25.16 ID:HLpFc4YAO
さて…スレタイが浮かばないなら相談に乗るぞ
165 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) :2012/04/29(日) 11:43:38.58 ID:zKPN4QTe0
相談しよう
そうしよう
166 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/29(日) 13:22:14.38 ID:9VyH73VDO
読んで頂いてありがとうございます
ただ、基本的に短編なんでスレ立てまではちょっと
という訳で5レス程
167 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/29(日) 13:22:47.88 ID:9VyH73VDO


イン「ねえとうま」

上条「……なんでせうかインデックスさん」

イン「どうして毎日毎日ご飯のおかずがモヤシばっかりなのかな」

上条「それはですねー、まあ何と言いますか」

上条「上条さん家にはただでさえお金がない上に不幸につぐ不幸のせいで……」

イン「もーこんなの我慢できないんだよ!」ジタバタ

イン「だいたい私がもらってきた賞金はどうしたのかな!」ジタバタ

上条「それはアナタの胃の中に……」

イン「賞金と一緒にもらってきたお肉はドコへ行っちゃったのかな!」ジタバタ

上条「それもアナタの胃の中に……」

イン「この巨大な壷は何なのかな!」

上条「なんか一方通行が置いていったんだよ」

イン「邪魔かも!」

上条「食べていいぞー」ハハハ…

イン「食べられるわけないんだよ!」ガブ!

上条「ぎゃああああああああああ!」







イン「それで、この壷は一体どういう事なのかな?」

上条「う〜ん、一方通行に聞いたら『汚点だァ』て言ってたけど」

イン「意味がわからないんだよ」

上条「そうだよなー、アイツもなんだってこんなもん……」

イン「とにかくこの巨大な壷をどうにかしてほしいかも」

イン「リビングの4分の1を占拠してるんだよ」

上条「どうにかと言われても」

上条「…………!」

上条「一方通行が持ってた位だからそれなりの物なんじゃ……」

イン「白い人はとうまと違ってお金持ちだから、それは十分あり得るね。」

上条「はは、は……」


168 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/29(日) 13:23:24.25 ID:9VyH73VDO


上条「どうだインデックス?」

イン「うーん、少なくとも魔術的な要素はカケラもないんだよ」

イン「ただの巨大な壷だね」

上条「そうか」

上条「まあ右手で触っても何の反応も無いしな」ペチペチ

上条「て事はそっちの線での価値は無くなったわけだ」

イン「壷としての価値はどうなのかな?」

上条「上条さんに壷の価値なんて分かりませんのことよ」ハハ

上条「インデックス……には分からないよな」

イン「失礼かも!」

上条「じゃあ分かるのか?」

イン「霊装ならともかく美術品とかはちょっと……」

上条「……」

イン「……」



上条・イン「はぁぁぁぁぁぁぁぁ……」



テレビ『家具、家電、その他諸々何でも買い取ります!』



上条・イン「!?」



テレビ『――お近くのお店へ!』



上条・イン「……」



上条「行くぞインデックス!」

イン「気をつけてね!」

上条「お前も来い!」

イン「イヤかも!」

上条「ふざけるな!」

上条「こんなデカイの俺1人で運べるわけねーだろ!」

イン「うぅー……」

上条「……この壷が高く売れれば美味いもんが食べられるぞ」

イン「さあ行くんだよ!」

上条「よし、といっても素手じゃ運べないよな」

上条「台車借りてくるか」


ピンポン ピンポン
ツチミカドー ダイシャ カシテクレー
ソコニアルカラ カッテニモッテイケニャー
アリガトー

169 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/29(日) 13:23:57.98 ID:9VyH73VDO


ガラガラガラガラガラガラガラガラ


上条「重いなコレ」ゼェハァ

イン「ありえないんだよ」ゼェゼェ

上条「インデックスー、しっかり押さえてろよー」

イン「わかってるかも」


ガラガラガラガラガラガラガラガラ







上条「ふ〜、ようやく着いたか」

イン「腕が痛いんだよ」



『オフハウス』



上条「すいませーん、買い取りお願いしたいんですけどー」

イン「なるべく高く買ってほしいんだよ!」

店員「ではコチラの番号札を持ってお待ちください」

上条・イン「はーい」







上条「色んな物を売ってるんだなー」キョロキョロ

イン「家具や家電の他になんだかよく分からない物まであるね」キョロキョロ



上条「ははは、何だこのちっちゃい壷。俺達が持ってきた壷に似てるな」

イン「似ているというよりも瓜二つだね……わ!8000円!」





―――番の番号札をお持ちのお客様ー!カウンターまで―――





上条「お、呼ばれた!」

イン「これで美味しいご飯が食べられるんだよ!」


170 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/29(日) 13:24:27.57 ID:9VyH73VDO


店員「えー、壷が1点で買い取り金額1500円になります」

上条「」

イン「」








上条「……美味いかー?インデックスー」ズズズ

イン「この濃厚な味のチャーシューがなんとも言えないんだよ!」ズズズ

上条「……喜んで頂けたようで何よりです」ハハハハ…ハァ…



オカワリナンダヨ!
ソレハ ヤメテー!


171 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/29(日) 13:25:02.50 ID:9VyH73VDO


―オフハウス―


絹旗「ちょっと待ってくださいよ!」

絹旗「買い取り金額50円てどういう事ですか!?」

絹旗「超納得できません!」キー!

店員「と、申されましても……」タハハ…

店員「買い取り金額にご納得頂けないようでしたらお持ち帰りになられても……」

絹旗「ぐぬぬ……」

絹旗「でも、でも!この壷は15万円もしたんですよ!」

店員「えー……」

絹旗「それが何で50円になっちゃうんですか!」

絹旗「悪徳業者ですか!?悪徳業者なんですね!!」

絹旗「皆さーん!このお店は悪徳業者ですよー!」

絹旗「タダ同然で買い取って法外な値段で売りつける極悪非道のお店でーす!」

店員「ちょっと!やめてくださいよお客様!そんな人聞きの悪い!」

絹旗「それなら超納得のいく説明をしてもらいましょうか!」フーフー







店員「あのー、お客様」

店員「こちらの壷を15万円でご購入されたとの事ですが」

店員「一体どういった所で……」

絹旗「そ、それは、その……あの〜……」ゴニョゴニョ

店員「こちらの壷は本来であれば当店としましても買い取り対象外なのですが」

店員「わざわざお持ち頂いたという事で50円という査定をさせて頂きました」

絹旗「対象外!?」ガボーン

店員「ええまあ。失礼ですがあまり質のよろしくないお品物ですので」

絹旗「でも……15万円……」

店員「当店の方からはこれ以上の事は……お察しください」

絹旗「」







絹旗「……」クッチャ クッチャ

絹旗「……」クッチャ クッチャ

絹旗「……」クッチャ クッチャ

絹旗「……さすが10円ガム」

絹旗「味がなくなるが超早いです」

絹旗「……」クッチャ クッチャ

172 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/29(日) 13:25:32.41 ID:9VyH73VDO
おしまい
173 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/04/29(日) 13:54:41.07 ID:Qal8Rwp4o
おつおつ
ちなみに気になったんで数えてみたらここまで大体90レスくらいこの短編SSの人が書き込んでる模様
充分スレ建てれる量とペースだと思うww
174 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) [sage]:2012/04/29(日) 14:41:35.88 ID:HLpFc4YAO
ここで投下はいいんだが設定が地続きなら通しタイトルくらいは欲しいな
175 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/04/29(日) 15:25:29.27 ID:9VyH73VDO


白井「ステマですの」

御坂「ステマ、て何よ?」

白井「お姉さま……ステマという単語が流行ってから結構経っておりますのに、まだご存知ありませんでしたの?」

御坂「う、うっさいわねぇ!いいじゃないのよ別に!」

白井「アニメやキャラクターグッズにばっかりうつつを抜かしていると、世間から置いてきぼりをくらいますわよ」

御坂「そんな事ないわよ!ニュースだってちゃんとみてるんだから!」

御坂「とにかく!」

御坂「その……ス、ステマ?て、一体何なのよ」

白井「いいでしょう」

白井「それではご説明いたします」

白井「うおっほん」

白井「ステマとは」

白井「ステルスマーケティングのインターネット上での略称ですの」

御坂「あーあーステルスマーケティングねー。はいはい。流行ってるわよねー、ステルスマーケティング」

白井「……お姉さま。そういうのは結構ですの」



御坂「……」

白井「よろしいですか」

白井「ではまずステルスマーケティングとは何なのかをご説明いたします」

御坂「うんうん」

白井「ステルスマーケティングとは」

白井「消費者に宣伝と気づかれないように宣伝行為を行うことですの」

御坂「どういう事?」

白井「具体的には、自社に関する口コミサイトにおいて、否定的な意見を削除して良い意見だけを残す事により
   良いイメージを与えるようにしたり、あたかも客観的な記事を装った広告や、影響力のあるブロガーが報酬を得ていることを明示せずに
   第三者的な立場を偽装して、特定の企業や製品について高い評価を行う行為などがあげられますの」

御坂「うわーなんかズルいわねー。私そういうの嫌いだわ」

白井「私も嫌いですの」

白井「そしてそれは世間の方々も同じのようで、ステマに対してしばしば非難の声が上がっておりますのよ」

御坂「そりゃそうよねー。騙されて喜ぶ人なんていないもの」

白井「その通りですわね」


176 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/04/29(日) 15:26:05.37 ID:9VyH73VDO


御坂「でもそんな悪い事なんだから法律で規制されてたりするんじゃないの?」

白井「それなんですが」

御坂「え?まさか合法なわけ?」

白井「いや、なんといいましょうか……一応、消費者庁が『景品表示法の不当表示に抵触する可能性がある』という見解を示した経緯があったりなかったり」

御坂「どっちなのよ」

白井「ええ〜あるにはあったんですが、その辺なんかちょっとアレでして……」

白井「あ、しかしですね」

白井「一部諸外国では法により規制されていたりもしますの」

御坂「それが普通でしょうが」

白井「私もそう思いますの」

御坂「何で日本は法律で禁止しないのよ!!あぁん!?」

白井「いや、私に言われましても。国会議員に言ってくださいまし」

御坂「国会議事堂にレールガンぶち込んでやろうかしら」

白井「やめてくださいましお姉さま。それはもはやテロですの」


御坂「で、そのステマに騙されないようにするには一体どうすればいいのよ?」

白井「今のところは……事の真贋を自分で判断するしかないかと」

御坂「現状においてはそれしか手がないか」

白井「はい」

御坂「でも要するにアレでしょ?自分で判断する自由はあるんだから、騙されなきゃいいのよね」

白井「まあそうですわね」


御坂・白井「あははははは」


御坂「あ!そういえば黒子!」

白井「なんですの?」

御坂「この間オープンしたお店なんだけど、凄く流行ってるみたいなのよね!」

白井「マジですの!?」

御坂「マジ!マジ!ほらこの口コミサイト見てよ!高評価がズラリと並んでるでしょ!」

白井「ホントですの!こうしてはいられませんわよお姉さま!このままだと流行に乗り遅れてしまいますの!」

御坂「行くわよ!黒子!」

白井「はいですの!お姉さま」


イヤー ドンナオミセナンダロー
コレダケ コウヒョウカガ ナランデイルノデスカラ イイオミセ ニ チガイアリマセンノ!
ソウヨネー!


177 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/29(日) 15:26:43.18 ID:9VyH73VDO
Wikipediaさんありがとう
おしまい
178 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/29(日) 16:09:48.30 ID:J5rXBqbIO
ステマ乙
179 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/29(日) 17:09:47.47 ID:VeFAiNKRo
自分で確かめるには一度体験する必要があるって言う
180 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) :2012/04/30(月) 09:24:09.12 ID:fGNISWbAO
PSP超電磁砲ネタを含むが問題ない3レス


ファミレス

店員「いらっしゃいませ」

上条「2名で」ステイル「喫煙席で」

店員「こちらへどうぞ」

上条「いやあ今回は珍しくノーダメージでそげぶ出来たな」

ステイル「雀の涙程の運を使い果たしたんだ、君を見るのはこれが最後かもしれないね」
上条「をい」

店員「お客様、2名相席で宜しいですか?」

上条「ああいいぜ」

……

一方「…まさかお前と相席とはなァ」

上条「まさか土御門と知り合いとはなあ」

ステイル「何を企んでいる土御門」

土御門「企むとは人聞きの悪い、本当に偶然だぜよ」

上条「…この面子だと上条さんが入院する未来しか見えないんですが」

一方「だろォな」

ステイル「短い付き合いだったね」

上条「否定しろ否定しやがれ否定してくださいの三段活用!」

アキチノカミキリムシヲツカマエルニハー
ワタシガオトリニッテダレガヨウジタイケイヨ-

上条「あれ、ビリビリもいたのか」

ステイル「何か誰が小学生ぽいかで延々と揉めてるようだが」

一方「中学生の時点でババァだろォが…」

上条「空き地のカミキリムシって何だ?」
181 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) :2012/04/30(月) 09:25:28.30 ID:fGNISWbAO
土御門「空き地のカミキリムシ…なんでも幼女の髪を切る変質者という話だ」

一方(幼女を狙うだァ?DNAマップの採取って線が濃いが打ち止めが巻き込まれるは可能性高いな)

ステイル(幼女の髪の毛を使う…もし術式ならあの子は自分から巻き込まれていくだろうな)

上条「カミキリムシって都市伝説だろ?」

土御門「それを言うならカミやんや禁書だって都市伝説ぜよ、実際被害者もいるらしいしな」

上条「だったら!そのカミキリムシって奴を止めないと!!」

一方「コイツの言う通りだ、光の住人が闇の食い物にされるなンざあっちゃならねェ」

ステイル「同感だね、放っておくと切り裂きジャックみたいに悪化する可能性もなくはない」

一方「お前…イイ悪党じゃねェか」

ステイル「君こそ…何故か君とは相性がいい気がするよ」

一方(打ち止めが巻き込まれる前に!)

ステイル(あの子が巻き込まれる前に!)

一方・ステイル『カミキリムシ討伐だ!』

土御門(話が変な方向に行ったが気持ちは凄くよくわかる、俺も舞花が巻き込まれた時点でカミキリムシを八つに裂くしな)

土御門「情報収集は任せろ」

182 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) [saga]:2012/04/30(月) 09:27:55.56 ID:fGNISWbAO
上条「いいぜカミキリムシ、てめえがこれ以上幼女を食い物にするってんならまずはその幻想をぶち殺す!」



ステイル「ところであの少女達はどうするんだい?」

一方「放っとけ、超電磁砲と組む気なンざねェよ」
183 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) [sage]:2012/04/30(月) 09:29:16.50 ID:fGNISWbAO
以上です
ゲームしてたら変な方向に行ったのでやった
反省はしてない

この四人の絡みはもっと見たい
184 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/30(月) 09:48:11.07 ID:mj7u2IYDO
乙!
ゲームだとこの4人の会話シーンあるの?
買いたくなってきた
185 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大分県) [sage]:2012/04/30(月) 09:49:39.37 ID:SSD7ZJY40
乙 ゲームには出てないがこいつら出てたらそんな流れになったかもだな

今ゲームはアマゾンであほ程値引きされてるんで興味が出た人は買うことを進めてみる
186 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/30(月) 10:08:59.18 ID:mj7u2IYDO
安くなってるのか
ストーリーも気になってたし検討してみるよ、ありがとう
187 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/04/30(月) 20:46:05.00 ID:tPJqUruDO


―電気店―


絹旗「う〜ん」

絹旗「やはりこのシリーズのフラッグシップモデルは超素晴らしいですね」

絹旗「他を圧倒する高スペックに加えて斬新かつ実用的な機能の数々」

絹旗「そして何より、フラッグシップモデルのみに搭載されているスペシャル映像エンジン」

絹旗「流石はフラッグシップモデルだけの事はありますね」

絹旗「しかし超価格が……」

絹旗「う〜ん」





ウーン

白井「う〜ん、ですの」

白井「やはりこのシリーズのラインナップは素晴らしいですわね」

白井「他を圧倒する高スペックに加えて斬新かつ実用的な機能の数々」

白井「ですが」

白井「コチラのグレードに搭載されているのは汎用の映像エンジン……」

白井「この点が不満ですの」

白井「……やはりスペシャル映像エンジン搭載のフラッグシップモデルの方が」

白井「しかし価格が……」

白井「う〜ん、ですの」





ウーン、デスノ

絹旗「……最近は何かと超出費がかさんでますからね」

絹旗「ここはひとつ下位グレードで……」

絹旗「……」

絹旗「……でもやっぱりコッチのが超欲しいです」

絹旗「う〜ん」





ウーン

白井「お姉さまのお姿は少しでも美しく鑑賞したいですの」

白井「しかし、テレビごときにそのような大枚を注ぎ込むのはいかがなものかと……」

白井「……」

白井「……でもやっぱりお姉さまのお姿は美しく鑑賞したいですの」

白井「う〜ん、ですの」


188 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/04/30(月) 20:46:39.06 ID:tPJqUruDO


ウーン、デスノ

絹旗「……ちょっとだけ下位グレードも見てみましょうか」

絹旗「ひょっとしたら悪くないかもしれませんし」

絹旗「見るだけ……」スタスタ





ミルダケ

白井「……少しだけフラッグシップモデルも見てみましょうか」

白井「見てしまうと欲しくなりそうですが」

白井「見るだけですの……」スタスタ





ドンッ





絹旗「イタッ!」ドテッ

白井「あ痛っ!」ドテッ





絹旗「イタタ……」ムク

白井「痛いですの……」ムク



絹旗「すいません、超よそ見してました」

白井「コチラこそ不注意で、申し訳ありませんの」

白井「お怪我はありませんですの?お嬢ちゃん」


絹旗(お嬢ちゃん……)イラッ


絹旗「……いえ、超大丈夫ですよ……アナタこそ怪我とかしてないですか?オバサン」


白井(オバサン……)イラッ


白井「……いーえー、この位は全然へっちゃらでしてよ」

絹旗「そうですか。オ・バ・サ・ン、が大丈夫みたいで超よかったですよ」

白井「私としましても、お・子・様、を怪我させてしまわなくてよかったですの」

絹旗「はっ!?はあああああ!?お子様ってどういう事ですか!?」

白井「あーら、見たまんまを言ったまでですのよ!!」

絹旗「あーあーそうですね!!そうですよね!!」

絹旗「アナタみたいなオバサンからしてみたら、私の事が超ちょっとだけ子供っぽく見えてしまうのも仕方が無い事ですよね!!」


189 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/04/30(月) 20:47:10.86 ID:tPJqUruDO


白井「はあああああ!?アナタ先程から黙って聞いていれば人の事オバサンオバサンと!!」

白井「自分がお子様だからといって八つ当たりは見苦しいですわよ!!」

絹旗「そっちこそババアみたいな声でわめき散らしちゃって!!ピッチピチな私に嫉妬ですか!?」

白井「バ、バ、ババア!?言うに事欠いてババア!?何を抜かしやがるんですの!!このチンチクリンがー!!!」

絹旗「チ、チ、チンチクリン!?チンチクリン!!?アナタ言ってはならない事を超言ってしまいましたね!!!」

白井「もー頭に来ましたの!!アナタのようなネジ曲がった根性は私が叩き直して差し上げますわ!!」

絹旗「上等じゃないですかァ!!やってやりますよォ!!」

店員「他のお客様の迷惑になるので静かにするのである」

絹旗「私こう見えてもレベル4の窒素装甲ですからねェ!!やれるもンならやってみろってンですよォ!!オバサン!!!」

白井「あぁ〜ら奇遇ですわね!!私もレベル4の瞬間移動ですのよ!!アナタのようなお子様に遅れを取る私ではありませんの!!!」







店員「静かにしろと言っているのである」







―公園―

絹旗「」ボロッ

白井「」ボロッ

絹旗「……あの、白井……でしたよね」

白井「……ええ、そうですわよ……絹旗さん」

絹旗「なんか……超すいませんでした」

白井「いえ……こちらこそすいませんでした」

絹旗「……あの店員さん、何なんですかね」

白井「……何なんでしょうね」

絹旗「あんなの超反則ですよ……」

白井「レベル5を越えてましたの……」

絹旗「……」

白井「……」

絹旗「あー……超喉が渇きました」

白井「でしたらこの先に新・甘味処が……」



イイデスネ チョーイキマショウカ
ソウデスワネ ゴイッショ イタシマスノ


190 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/04/30(月) 20:47:46.80 ID:tPJqUruDO


―電気店―


オバサン!
オコサマ!


初春「佐天さーん、いい加減にしてくださいよぉ」ハァー

佐天「……」ブルブルブルブル

初春「そうやってから、もう20分も経ってるんですよ」

佐天「……」ブルブルブルブル

初春「佐天さん!」

佐天「うぅぅいぃぃはあぁぁるぅぅぅぅ」ブルブルブルブル

初春「はい?」

佐天「わぁたぁしぃぃこぉこぉにぃぃすぅむぅぅぅぅ」ブルブルブルブル

初春「住めるわけないじゃないですか!」

佐天「」ブルブル ピッ

佐天「んー!気持ちよかったー!気分爽快だよー、初春ぅー!」

初春「私はちっとも爽快じゃないですよ!」

佐天「いやーゴメンゴメン!」アハハハ

初春「んもぅ……」

初春「……それで、マッサージチェアは買うんですか?」

佐天「え?買うわけないじゃん。こんな高いもの」

初春「ええー!?」

初春「じゃあ今までの時間はなんだったんですかー!」

佐天「ちょっとお金持ちの気分に浸ってみたかったのだよ」アッハッハ

初春「えぇー……」

初春「……じゃあ何を買いに来たんですか?」

佐天「電球」

初春「それだけ?」

佐天「それだけ」ウン

初春「帰ります!」ツカツカ

佐天「ちょ、ちょ、ちょっと待ってよー!」ガシッ

初春「知りませんよもう!電球でも何でも好きにしてください!」

佐天「ういはるー!」



ババア!!!
チンチクリン!!!


191 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/04/30(月) 20:48:27.18 ID:tPJqUruDO


―電気店―


黒夜「うーん」ヒョイ

黒夜「……違うなぁ」スッ

黒夜「……」ヒョイ

黒夜「……これも違う」スッ

黒夜「うーん……」

店員「探し物であるか?」

黒夜「あぁ……イイ感じの、うぉあ!?」ビクゥ!

店員「何か?」

黒夜「い、いや何でも無え」

黒夜(何だこの店員!?)

黒夜(すげぇ筋肉だな)

黒夜(……それにこの威圧感……タダ者じゃねえ)

店員「探し物は?」

黒夜「あ、あぁ、えーと……」



オバサン!
オコサマ!



黒夜「イイ感じの……て、何かウルセーな」

店員「確かに騒がしいであるな」

黒夜「まぁいいや。でぇ何だっけ?……あぁそーだ」

黒夜「イイ感じn」



ババア!!!
チンチクリン!!!



黒夜「……」

店員「……ちょっと注意してくるのである」ツカツカ

黒夜「そうしてくれ……」



黒夜「ああクソ……」

黒夜「無いなー」キョロキョロ

黒夜「……」キョロキョロ

黒夜「……!」

黒夜「見つけた!最後の1個!」

黒夜「これで暗闇生活ともオサラバだぁ!」ヒッハハ!



ホカノ オキャクサマノ メイワクニ…

192 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/04/30(月) 20:49:02.43 ID:tPJqUruDO


―新・甘味処―


佐天「……幸せそうだねー初春ー」ハハ

初春「やっぱり甘いものが一番ですよ!」モッキュモッキュ

佐天「ハハー……何と比較して一番なのかなー?」

初春「んー!おいしいです!」モッキュモッキュ

佐天「まったく聞いてないよこの子は」

佐天「あぁ〜もうしばらく暗闇生活かー」

初春「んく」ゴキュ

初春「余計な事してないでまっすぐ売り場に行けばよかったんです」

佐天「て言うけどさー、買う予定だった型の電球だけがピンポイントで売り切れとかありえなくなーい?」

佐天「他のは沢山あったのにさー」

初春「マッサージチェアなんかにうつつをぬかしてるからですよ」

佐天「う……」



イラッシャイマセー ニメイサマデ…
ハイ…オヤ?
ソレデハ オセキノホウニ
ケッコウデスノ シリアイガ オリマシタノデ



初春「佐天さんはいつもそうやって」

佐天「うぅー……」

白井「ごきげんよう」

初春「白井さん!」

佐天「白井さああああん!初春がいじめるよー!」

白井「あらまあ、何事ですの?」

佐天「初春が私の事を小姑のようにネチネチとイビるんですよー!」

白井「初春……」

初春「ち、違いますよぅ!それは佐天さんが……て、えーと、そちらの方は?」

白井「あ、そうでしたわね。」

白井「こちら絹旗最愛さんですの」

絹旗「ど、どうも。絹旗です」ペコ

初春「初春飾利です」ペコ

佐天「佐天涙子でーす!」イェイ!



エー!? レベル4 ナンデスカー!?
エ、エエ マァ…
コ、コンナニ チイサイノニ レベル4…
レベルニ カラダノオオキサハ チョーカンケイアリマセン!


193 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/04/30(月) 20:49:33.37 ID:tPJqUruDO


黒夜「どうすっかなー」テクテク

黒夜「我が家の電球も取り換えたし」テクテク

黒夜「……暇だな」

黒夜「つーか電球の交換以外にやる事が無い人生ってどうなのよ?」

黒夜「ハァ……」

黒夜「どこかで茶でも飲むか……」

黒夜「ハァァ〜……」







―新・甘味処―


店員「イラッシャイマセー、1名様でよろしいでしょうか?」

黒夜「あぁ」

店員「それではお席の方へご案内いたします」テクテク

黒夜「……」テクテク







黒夜「うん。うめぇ」モグモグ

黒夜「紅茶も」ズズズ

黒夜「ん〜、なかなかのもんじゃねぇか」フー

黒夜「……」

黒夜「……もう1個だけ」ピンポーン







黒夜「ふぃ〜」ケプ

黒夜「3個も食っちまった……」

黒夜「……晩メシは抜くかぁ」

絹旗「あ」

黒夜「あ?」

黒夜「あ……」


194 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/04/30(月) 20:50:06.89 ID:tPJqUruDO


佐天「へー、絹旗さんのお友達なんだー」

黒夜・絹旗「(超)友達じゃねえよ(ないです)」

初春「仲いいですねー」アハハー

白井「息ピッタリですの」


チョット ヤメテクダサイヨ! チョーアリエマセン!
ソレハ コッチノセリフダゼー キヌハタチャンヨー
アハハハハ








白井「すっかり遅くなってしまいましたわね」

絹旗「もうすぐ完全下校時刻です」

初春「楽しいと時間経つの早いですよね」

黒夜「……さらに2個も……明日の朝メシも抜くかぁ」ウウッ

佐天「そういえば真っ暗な部屋が待ってるんだった……」

黒夜「真っ暗?」

佐天「リビングの電球が切れちゃっててさ、今はテレビの明かりだけで生活してるんだー。ホント切ないよ……」

黒夜「あー……分かるぜぇその気持ち。早めに換えてやれよ」

佐天「うん」



ソレデハミナサン ゴキゲンヨウ
チョーサヨーナラデス
マタ オチャシマショウネー
クライヘヤガ ワタシヲ マッテイル…
ジャーナー


195 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/04/30(月) 20:50:41.75 ID:tPJqUruDO
おしまい
196 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2012/04/30(月) 22:08:52.90 ID:97bYdKOAO
197 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/01(火) 02:01:05.91 ID:+6RDFTkqo
ほのぼのして面白いし、乙なんだけど
そろそろスレ立てたほうがいいと思う
198 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/01(火) 09:47:12.03 ID:fTHItwtDO


佐天「魔術師による講習無料体験会の会場だよ」

黒夜「佐天ちゃんよぉ、いくらなんでも導入が雑すぎるぜ」

佐天「いいのさクロちゃん。ここはサラッと流すトコロだから」

黒夜「別にいいけどよぉ」

佐天「よし、行こうか」

黒夜「ちょっと待った」

佐天「うん?」

黒夜「質問なんだけど」

佐天「なんだいクロちゃん?」

黒夜「能力者は魔術を使えないよな?」ツカウト ボン!

佐天「うん」ボン! ダネ

黒夜「講習受けても意味無くね?」

佐天「それがそうでも無いんだなー」

黒夜「?」

佐天「実は霊装という便利なモノがあってだね」

黒夜「ほぉ」

佐天「それを使えば術式を行使できるのだよ」

黒夜「へー」

佐天「というわけだから行くよクロちゃん!」

黒夜「はいはい」


199 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/01(火) 09:47:42.43 ID:fTHItwtDO


―受付―


佐天「こんちくわー」

助手「受講希b」

佐天「必要事項の記入ですねー」カキカキ

助手「は、はい……そうでs」

佐天「書けました」ハイ

黒夜「手際良いなオイ」カキカキ

助手「そ、それでは」

佐天「教室で待ってまーす」スタスタ

助手「」

黒夜「おーい待ってくれよー」カキカキ

クロチャーン ハヤク オイデヨー

黒夜「よし書けた」ハイ

助手「」

黒夜「おーい?」

助手「あっ!?すいません!」

黒夜「ん」ホレ

助手「えっと……はい結構です。それでは教室の方でお待ちになってください」

黒夜「うーい」スタスタ







黒夜「しかし魔術ってのは講習を受けて身につけるようなモンなのかね」

佐天「ホントのトコロはどうなんだろうね」

黒夜「今までにもこういう感じのセミナーを受けた事があるのか?」

佐天「……いやーまあ……あるっちゃある、かな」ハハ…

黒夜「ふぅん?」



コツ コツ コツ



黒夜「お?」



コツ コツ コツ



佐天「……霊装……霊装があれば私も……」ブツブツ



コツ コツ コツ


200 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/01(火) 09:48:14.13 ID:fTHItwtDO


ガチャ


神裂「おはようございます」

佐天「おはようございまーす」

黒夜「まーす」





神裂「本日、皆様の講師を務めさせて頂く事になりました」

神裂「神裂火織と申します」

神裂「宜しくお願い致します」

佐天「よろしくお願いしまーす」

黒夜「まーす」





神裂「ではまず、皆さんの魔術に対する認識をお伺いしたいのですが」

佐天「認識?」

黒夜「つってもなぁ」

神裂「皆さんは魔術に対してどのようなイメージをお持ちですか?」

佐天「イメージというか霊装なら使った事があります」

神裂「えっ?」

神裂「それは一体どのような……」

佐天「前方セット」

神裂「はい?」

佐天「前方セット」

神裂「……何ですかソレ?そんなの聞いた事ありませんよ」

佐天「私にも詳しい事はよくわからないです……」

神裂「そうですか……」

神裂「そちらの貴方は?」

黒夜「ん?私?一応、存在は知ってる程度。詳しい事はさっぱり」

神裂「わかりました。というかそれが普通ですね」

神裂「それでは魔術の理論から始めましょう」

佐天「はーい!よろしくお願いします!先生!」

神裂「先生ですか。さして歳の変わらない方からそう呼ばれるのは、何だかくすぐったいですね」フフ

佐天「え?」

黒夜「え?」





コノ ドシロウトガー!
ワー! ゴメンナサーイ!
コンナトコロデ アバレンナヨォ!

201 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/01(火) 09:48:46.67 ID:fTHItwtDO


―公園―


神裂「これより実技課程に入ります」

佐天「よっ!待ってました!」

黒夜「何やるんだ?」

神裂「こちらを使います」スチャ

黒夜「木刀?」

佐天「あれが今回の……」ゴクリ

神裂「見ていてください」スッ

黒夜「んー」

佐天「」ドキドキ





滑り台




神裂「はっ!!」ヒュン




ズバッ!




滑り/台





佐天「おおおおおおお!!」

黒夜「木刀で遠距離から真っ二つかよ。大したもんだなぁ」デモナァ…

神裂「これはほんの一例ですが、応用すれば様々な展開が可能になります」

佐天「うん!うん!」

神裂「それじゃあ、えっと、確かこの箱の中に……あった」ゴソゴソ

神裂「では、これは貴方達の分です」ハイ

佐天「この木刀があれば……」ガシッ

黒夜「……」ガシッ

神裂「まずは素振り千回!」

佐天「ええー!?」

黒夜「……」ハァ

神裂「千里の道も一歩からです!」



モット コシヲイレテ!
コウデスカ!? コウデスカ!? ブン! ブン!
モット アツクナレヨー!
ハァー…

202 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/01(火) 09:49:19.31 ID:fTHItwtDO


佐天「ううぅー……終わりましたー……」ゼェハァ

黒夜「……腕が痛ぇ」

神裂「よく頑張りましたね」

佐天「じゃあ、いよいよこの霊装で私も……」

神裂「え?」

佐天「え?」

黒夜「……」

神裂「それは霊装ではありませんよ?」

佐天「え?」

佐天「……」

佐天「えええええええ!?」







神裂「ですから!魔術というものは貴方達能力者にとっては大変危険なもので!」

佐天「だったら何で能力者を相手に講習なんかやってるんですか!」

神裂「それは魔術の危険性を正しく知って頂こうと!」

佐天「じゃあ、さっきの素振りは何だったんですか!」

神裂「文武両道です!」

佐天「はあああああああ!?」

佐天「それだけで素振りを千回もやらせたんですか!?」

神裂「それだけって!人が人の道を違わずに正しく進んでいくには大切な事ですよ!」

佐天「わかるけど!わかるけどー!」ムキー!


203 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/01(火) 09:49:50.42 ID:fTHItwtDO


ムキー!

黒夜「まあ……おかしいとは思ってたんだよな」

神裂「……貴方は最初から理解していた節がありますね」

オッ ナンダ? コノハコ…

黒夜「だってさー、さっきの滑り台を真っ二つにしたアレ……ただの剣術だろ?」

神裂「ええ。仰る通りです」

神裂「しかし気がついていたなら、なぜここまでお付き合いを?」

ナンカ イロイロ ハイッテル…ゴソゴソ

黒夜「んー?」

黒夜「いやー、佐天ちゃんが楽しそうだったからさー」

オオ! コレハ!

神裂「……」

神裂「そうですか」フッ





ブンッ!



佐天「ウボァ!?」ブー!!!



神裂「!?」

黒夜「!?」



佐天「」ドサッ!



佐天「」ブー!!!



黒夜「うわぁ!?佐天ちゃんが鼻血吹いてぶっ倒れたああああああ!!」

神裂「一体何事ですか!?」

佐天「」ブー!!!

黒夜「しっかりしろぉ!佐天ちゃん!」

神裂「!?」

神裂「まさかこの霊装を使ってしまったのですか!?」

佐天「」ブー!!!

黒夜「あぁ!?どういう事だよ!?」

神裂「この霊装は行使する時に術者の体内の魔力に働きかけるタイプのモノです!!」

黒夜「て事は!!」



佐天「」ブー!!!


204 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/01(火) 09:50:23.36 ID:fTHItwtDO


佐天「」ブー!!!

黒夜「やべえ!鼻血が止まらねえ!」

神裂「ど、どうしましょう」オロオロ

黒夜「ティッシュ!ティッシュ持ってこぉい!」

助手「どうぞ!」

黒夜「よぉしコレで……て、おしぼりじゃねえかああああああああ!!」

助手「だ、だ、ダメですか!?」

黒夜「おしぼり丸めて鼻に詰めるって佐天ちゃんどんだけ鼻の穴デケェんだよ!!」

佐天「」ブー!!!

神裂「し、心臓を止めれば出血も止まるんじゃ!?」アワワワ

黒夜「殺してどぉする!?助けろぉ!!」

佐天「」ブー!!!





ウワー! サテンチャーン!
ソゲブ! ピキューン!
カミジョウトウマ!?
カ、カミジョウサン///


205 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/01(火) 09:50:55.98 ID:fTHItwtDO
おしまい
206 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/05/01(火) 09:52:19.98 ID:kKwvqifqo
12歳と18歳を近い歳ってのは無料あるっすよ神裂さん……
207 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/05/01(火) 09:52:58.55 ID:kKwvqifqo
予測変換めww
無理ある、ね
208 :2レス貰います [saga]:2012/05/03(木) 22:39:57.20 ID:g8x6Iz6DO
街に突風が吹き抜けた。
人影のない街中に、二人の人物が睨み合う。
片方――一方通行は嘲笑を浮かべた。


「オマエは俺に適うと思ってンのか? あン? 第二位さンよォ!!」


もう片方――垣根はそれに眉を顰める。
が、すぐに唇を歪めた。


「第一位、なぁ。そんな能力で第一位なんて納得いかねぇんだよ、俺は」

「あァ? 何言って」


垣根は両腕を広げる。


「この学園都市――通称オナニー都市。そのトップのオナニー能力者がレベル5、そしてオナニーマスターに最も近い素質を持つのは――第一位」


一方通行はいきなりの垣根の語りに舌打ちをした。
一方通行の心情としては、何を当たり前のことを言っているんだ、といったところだろう。
垣根はその様子を気にせずに続ける。


「オナニーマスターってのは全能力者の夢だ。物語に出てくる勇者様みてぇなもんだろ?
神の領域に入るオナニー……それに一番近いのがテメェの能力だって?
ハッ笑っちまうなぁ。
精子の方向が操れるからってどんなオナニーが出来るっつぅんだ」

「……」

「この俺の――精子をこの世に存在しねぇ物質にする能力、こっちの方が神々しいと思わねぇか?」


一方通行は答えない。
それに垣根は馬鹿にするように嘲笑う。
――一方通行は、答えない。


「じゃ、さっそく戦おうぜ。第一位――一方通行よぉ!」


それを合図に、空中にデジタル時計が現れた。
それと共にどこからともなく、機械的な音声が空に響く。


「制限時間は5分! 公式ルールに基づいて行う! それでは、始め!」


**



209 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/05/03(木) 22:40:41.93 ID:g8x6Iz6DO


**


結果は一方通行の圧勝であった。
街のビルは所々が瓦礫となっている。
その瓦礫の上で、垣根はボロボロになって寝転がっていた。


「……んだよ、あれ……」

垣根は思い出す。一方通行のペニスが真っ黒に染まった瞬間を。


「俺の……未元物質が……」


涙が頬を伝う。


「俺のペニス……使い物にならなくなっちまいやがった……ッ」


一方通行のペニスから出る精子は素晴らしかった。
それ以上に、素晴らしいオナニーだった。
垣根のペニスが、インポテンツになってしまうほどに。
けれど一方通行はそれだけでは許さない。
一方通行の精子は垣根のペニスを襲った。
その一精子一精子が意思を持つかのように飛び――垣根のペニスを、ズタズタにした。
垣根に残されたのは睾丸のみ。
もう、オナニーが出来ない。
ペニスを殺された悔しさ、自分への怒り、垣根は声を押し殺して泣いた。
自身のオナニー道を否定され、未来さえ無くされた彼はもう、泣くしかなかったのだ。



終わり
210 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/04(金) 00:04:59.23 ID:HVvCXzS40
ひでえwwwwww
211 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/04(金) 03:43:31.47 ID:BK3208pIO
うん、いろんな意味でひどいな
212 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/05(土) 11:22:02.69 ID:RntpFbboo
超卵子砲と息子崩しの戦いはまだですか
213 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/05(土) 14:41:40.09 ID:YW78l3DOo
息子崩しとか字面が恐ろしすぎる
214 :2レス貰います [saga]:2012/05/05(土) 20:18:52.93 ID:S44C6cFDO

(――全く、ウザったいわねぇ)


少女は柄の悪い男たちに囲まれていた。
少し路地に入ったところであるとはいえ、大通りからは様子が窺える。
というのに、誰も助けることなく通り過ぎていく。
少女は溜め息を吐いた。


「あぁん!? 余裕だなぁこのアマ」

「俺たちゃあ不能だが処女膜を破くなら話は別なんだぜぇえ!?」


それに反応する不良たち。げすな笑みを浮かべた。
あぁこれから激しいレイプが行われるのだろう。
オナニーも出来ない男のするセックスなど!
野蛮で粗忽なものに違いないというのに。
通り過ぎる人々は悲痛な顔をするが――やはり助ける人はいない。
少女はもう一度大きく溜め息を吐くと、自身のスカートにそっと手を伸ばした。
――そのときである。


「オイ! お前ら、大の男がそんなよってかかって一人の女の子を囲んで恥ずかしくねぇのか!!」


陰毛を頭に生やしたかのような少年が、現れたのは――。


「あぁあん?」

「何だぁ何だぁヒーロー気取りかぁ?」


当然不良たちは少年に視線を移した。
少年は少女の顔を確認すると頷く。
そして指を指した。


「よく見ろよ!
――こんなガキが処女のわけねぇだろうが!!」


ビリッ。
バチッバチッ。


そう少年が言い切ると、


「へぇええ〜……ッ」


放電するような音が鳴る。


「だぁれが――」


その音は止むことなく、バチリ、バチリとどんどんと音が大きくなっていき――


「――非処女ですってぇッッ!!!」


――大きな雷が落ちたかのような音が、辺り一面に轟いた。



215 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/05/05(土) 20:20:50.97 ID:S44C6cFDO
**


白濁した液に塗れ、気絶している男たちを足で踏みつける。ジュッ、と焦げ付いたような音がした。
少女はそして少年に目をやると、眉を顰める。


「何でアンタには効いてないのかしらねぇ?」

「前から言ってるだろ。ビリビリの能力は俺には効かねーよ」


右手をペニスに添え、ヒラヒラとペニスを振る。


「――だから、私は御坂美琴って言ってんでしょうが!!」


その言葉に反応し、クリトリスを再び爪で引っ掻くが、愛液は少年に届く前に消えてしまう。


「……ッ」

「……もうパンツ穿けよ」


お前の能力はどうせ効かないんだから、と言わんばかりの言葉に奥歯を噛む。パンツを穿けよ、などという言葉は相手に戦闘不能を押し付ける言葉だ。
格上の人間が使う台詞であり、少なくとも格下の人間が言う台詞ではない。レベル5第三位の美琴が、言われる台詞ではない。
美琴は、スカートの裾を握りしめた。
パンツを穿きそうもない美琴に少年は頭を掻く。

(――仕方ねぇな)


少年は美琴に近づくと、その細い足首を優しく掴んだ。


「えっひゃ! な、何するのよ!!」

「パンツ穿かせてやってんだよ」

顔を真っ赤にした美琴を気にすることなく、スルスルとパンツを穿かせてやる。
そして陰部が布地で隠れると、ポン! と軽く右手で叩いた。


「よし! これで大丈夫だな」

少年はやれよいしょ、と立ち上がる。
美琴は俯いたまま顔をあげない。
それに疑問に思ったのか、少年は美琴の顔を覗きこむ。


「おい、ビリビリ?」

「……このッ」

「この?」

「変態男――ッ!!!!」

見事なアッパーが、少年の顎に決まった。
何故か能力が効かない少年も、物理的な攻撃は別である。
油断していたところに見事なまでの顎への打撃。
少年は目の前が真っ白になり――、


「はれら〜……」


パタリと、倒れた。


「えっえっ!?」


路地裏に倒れた男たちの上で、一人美琴は戸惑うのであった。

終わり
216 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/05(土) 20:59:51.95 ID:/k9KaBFDO
シュールすぎるww
217 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/05/05(土) 21:17:21.52 ID:suYxKWLU0
ツンツン頭→チリチリ頭かよW
218 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) [sage]:2012/05/05(土) 21:52:46.96 ID:8dDcfmHAO
痴女シスターと痴女聖人の出番も遠くないな
219 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/05(土) 22:35:05.01 ID:ZEUeZhrIO
お前のせいでとあるオナホを思い出した
220 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) [sage]:2012/05/05(土) 23:23:21.95 ID:8dDcfmHAO
思い出すなww
そのオナホが何かわかるけどさww
221 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/06(日) 00:30:17.82 ID:sqT4RRqx0
「とある少女の超恥辱砲(レイプガン)」と「とある 少女の淫手目録(いんてックス)」か
222 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/06(日) 07:59:07.99 ID:HYa860g/o
極光埋めた馬鹿、表にでろ

それはそれとして、加群さんでSS書こうとしたら全然無理だった
新約キャラがいまいち消化できないなー
223 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/07(月) 02:26:33.91 ID:QkSzVH8z0
訊いて良いだろうか

「死にすぎ王子と虹の王女」っていうゲーム(iFiction)を元ネタに浜滝で書きたいんだが
1話は短いけど続き物になるし、基礎構成が二本立てなんで、スレ立てた方が良いのかな?
224 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/05/07(月) 04:17:39.44 ID:0InNGf5Io
>>223
合計100レス超えない程度なら前回投下に安価つけながら1話ごとここに投下すればいいんじゃないか
それを超えるかもしれないならスレ立ててもいいだろうし
225 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/07(月) 20:29:00.11 ID:QkSzVH8z0
>>224
ありがとう、心から感謝する
現在のペースだと100レスは微妙な所なので、もう少し書き進んでから判断する事にする
226 :美琴「素直じゃないわね」 一方通行「どっちがだよ……」 [saga ]:2012/05/12(土) 21:13:25.36 ID:NyvF/hKxo
電磁通行もので数レス頂きます。若干のキャラ崩壊、設定無視、独自解釈注意です。
227 :美琴「素直じゃないわね」 一方通行「どっちがだよ……」 [saga ]:2012/05/12(土) 21:14:23.10 ID:NyvF/hKxo
一方通行「ふァ……ねみ……」

一方通行「コーヒー……」ガチャ

一方通行「……無ェし」チッ




美琴「あら、起きたの?おはよう。もうお昼だけど」

一方通行「あン?来てたのかオマエ?」

美琴「まぁね。今日は学校も休みだし」

一方通行「へェ、そりゃ随分と暇を持て余してることで」

美琴「あ、あんただって昼前まで寝てるとか似たようなもんじゃない」

一方通行「ここは俺ン家だから良いんですゥ」

美琴「……私があんたの家に来るっていうのがどういう意味か分かってくれてもいいと思うんだけど?」ボソリ

一方通行「あ?何だって?」ニタァ

美琴「な、何でもない」アセアセ

一方通行「……そォかよ」
228 :美琴「素直じゃないわね」 一方通行「どっちがだよ……」 [saga ]:2012/05/12(土) 21:14:59.13 ID:NyvF/hKxo
一方通行「つゥかあのガキ共はどォしたンだ?」

美琴「買い物。今日はあの子達お昼ごはん作るんだってさ」

美琴「主に打ち止めが張り切ってたわ」クスクス

一方通行「へェ……」

美琴「……」

一方通行「……」

美琴「ね、ねぇ」

一方通行「あンだよ?」

一方通行「っつか、さっきから思ってたけどオマエ何でフローリングに正座なんかしてンだよ?」

美琴「いいからいいから、私の前に座って?」

一方通行「はァ?何だよ唐突に?」

美琴「良いじゃない別に。心狭いわね」

一方通行「何だこの理不尽さは」

美琴「……だめなの?」

一方通行「……」

一方通行(何なンですかねェそのガッカリ顔は?どんだけ楽しみにしてたンだっつの)

一方通行「……わァったよ面倒くせェな」

一方通行「これで良いか?」スチャ

美琴「ん」

一方通行「……」

美琴「……」
229 :美琴「素直じゃないわね」 一方通行「どっちがだよ……」 [saga ]:2012/05/12(土) 21:15:43.96 ID:NyvF/hKxo
美琴「……えい!」ワシャッ

一方通行「……オマエは人様の頭鷲掴みにして何してやがんだ?」ハァ…

美琴「あんたの髪ってもふもふしてて触り心地よさそうだからつい……」

一方通行「あれこれ準備しといてついもクソもあるかボケ」

美琴「もふもふ……猫みたい」ニヘッ

一方通行「聞けよコラ」

美琴「」ワシャワシャ

一方通行「……」ハァ

一方通行「」ガシィッ

美琴「……ひゃうっ!?」

美琴「な、何すんのよ!?」

一方通行「人の話を聞けねェガキには仕返しですゥ」ワッシャワッシャ

美琴「ちょっ……顔近い……」カアァ///

一方通行「残念後ろはもう壁でェす」ケケケ

美琴「な、何する気よ……」アセアセ

一方通行「さァって、なんだろうなァ?」ズイッ

美琴「あ、あうぅぅ」///

一方通行「……」

美琴(ほ、本当に顔近すぎて洒落にならないんだけど!?ど、どどどどうしよう?)

美琴(え、何もうこのまま……とかそんな感じ?いやいやなに考えてるの私は!?お、落ち着きなさい御坂美琴)///
230 :美琴「素直じゃないわね」 一方通行「どっちがだよ……」 [saga ]:2012/05/12(土) 21:16:12.18 ID:NyvF/hKxo
番外個体「ただいまー」ガチャリ

打ち止め「ってミサカはミサカは……」





一方通行「」

美琴「」



番外個体「」

打ち止め「」
231 :美琴「素直じゃないわね」 一方通行「どっちがだよ……」 [saga ]:2012/05/12(土) 21:16:52.03 ID:NyvF/hKxo
打ち止め「な、何なのこの状況?あの人がお姉様の頭を両手でひっつかんで壁に追い詰めむぐぐっ!?」

番外個体「だめだよこれは最終信号の精神年齢じゃ見ちゃいけないものだよ」ハガイジメッ


一方通行「オマエは何愉快な誤解を生み出しそうな発言をしてやがンだァァァァ!?」

番外個体「いやどう見ても『そういう現場』でしょこれ?」

一方通行「違ェよクソ野郎!?」

美琴「あら?あんだけの勢いだったのに恥ずかしがってるの?」

一方通行「そして何でオマエはさっきまでの慌てっぷりが完全消去されてンだよ!?」

美琴「なんのこと?」ハテ?

美琴(あ、危なかった……でもちょっと残念かも……いやいや何言ってるの私)

番外個体「ぎゃはは☆微笑ましいお二人さんだね」

番外個体「じゃあミサカ達はもう少し時間を潰してこようかにゃーん?」

番外個体「じゃあね。ほら最終信号も行くよー」ズリズリ

打ち止め「むぐぐー!!」





一方通行「」


一方通行「おいおいマジかよ……」

美琴「ねぇ」

一方通行「何だよこの状況でまだ何かあンのか?」





美琴「ここ座って」ヒザノウエポンポン

一方通行「オマエはさっきから何なンだよッ!?!?」
232 :美琴「素直じゃないわね」 一方通行「どっちがだよ……」 [saga ]:2012/05/12(土) 21:17:39.35 ID:NyvF/hKxo
美琴「い、良いから早くしなさいよ」ポンポン

一方通行「はァ……」

一方通行「もォどうにでもなれよ……」

一方通行「向かい合わせで座ンのか?」

美琴「そ、それはちょっと恥ずかしいわね」///

美琴「こう……私を椅子にするみたいな形で膝の上に……」

一方通行「はいはいわかりましたァ」

一方通行「ほらよ」ポフッ

美琴「ん」

一方通行「……」

美琴「……」

美琴「ぎゅー」ダキッ

一方通行「苦しィ」

美琴「えへへ」ホオズリ

一方通行「気持ち悪ィ」

美琴「でも嫌がらないのね?」

美琴「能力使えばどうとでもなるのに」クスクス

一方通行「……嫌とは言ってねェ」チッ
233 :美琴「素直じゃないわね」 一方通行「どっちがだよ……」 [saga ]:2012/05/12(土) 21:18:29.01 ID:NyvF/hKxo
美琴「ねぇ」

一方通行「あ?」

美琴「私ね、妹達<あのこたち>にあんなことをしたあんたが憎くてたまらない」

一方通行「……そりゃあ、そうだろォな」

美琴「でもね」

美琴「自分の過去にひたすら苦悩して妹達のために必死に頑張って、どこまでも自分を犠牲にして、あまつさえ同じ加害者である私までひっくるめて守ろうとしてくれるあんたは」

美琴「嫌いじゃない……っていうか、むしろ好き……っていうか……」

一方通行「……」

美琴「要するにね」

美琴「悪くてたまらないくらいあんたが好きなの」

一方通行「そいつは愉快に病ンでる思考だなァ」

美琴「病ませたのはあんたよ?」クスクス

一方通行「違いねェな」クカカ





美琴「そんなあんたがね、どうやったらその多すぎる罪を償えるか考えたの」

一方通行「やっぱオマエ暇持て余し過ぎだろ?」

美琴「聞きたい?」

一方通行「聞いてやらねェことも無ェ」

美琴「な、何よそれ!?」

美琴「……まぁいいわ」

美琴「あのね」
234 :美琴「素直じゃないわね」 一方通行「どっちがだよ……」 [saga ]:2012/05/12(土) 21:18:56.76 ID:NyvF/hKxo
美琴「その……あんた、ずっと私と一緒にいなさいよ」

一方通行「……はァ?」

美琴「い、いやその、私とずっと一緒にいて、いつまでも自分の犯した罪を糾弾されてなさいよっていう意味であって……」

一方通行「……」

美琴「だから別に他意はないっていうか……その……」ゴニョゴニュ

一方通行「……はっ。そォかいそォかい」クカカ

美琴「ど、どうなの?この話乗るの?乗らないの」

一方通行「……」

一方通行「いいじゃねェか乗ってやるよ」

美琴「ほ、本当!?」パアァ

一方通行「何だァ?無駄に嬉しそうじゃねェか?」ニヤニヤ

美琴「そ、そりゃあ……あんたが時分の犯した罪に苦しむ顔を見れるんだし?と、当然じゃない!」

一方通行「はいはいそォですか。素敵な実刑判決どォもアリガトウ」
235 :美琴「素直じゃないわね」 一方通行「どっちがだよ……」 [saga ]:2012/05/12(土) 21:19:22.77 ID:NyvF/hKxo
美琴「……」

美琴「ふふっ」



美琴「やっぱあんたって素直じゃないわね?」

一方通行「互いになァ」
236 :美琴「素直じゃないわね」 一方通行「どっちがだよ……」 [saga sage]:2012/05/12(土) 21:20:29.27 ID:NyvF/hKxo
というわけで以上でございます。

ありがとうございました。
237 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/12(土) 21:39:21.16 ID:bgBwdI8DO

いい攻め美琴だなぁ
238 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/12(土) 22:19:40.56 ID:doklUTUDO
こいつらデレデレじゃねーかww
ニヨニヨしました乙
239 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) :2012/05/13(日) 09:58:14.92 ID:qDnoR1EAO
1レス


上条「最近上条さんは思うのです、不幸とはなんなのかと」

青ピ「急にどないしたんカミやん?」

上条「運がないから不幸って思ってたがよくよく考えたら運がなかったら俺には何もないよな」

土御門「なるほどにゃー」

上条「で、自分の周りを見渡してみたんだ。そうしたら俺は友人やら知り合いやら意外に多いなと」

青ピ「せやな」

土御門「上条勢力って言われるくらいだしな」

上条「そうしたらよ…実は俺モテてるんじゃね?って思ったんだ」

姫神「」ピクッ

青ピ「…ほう」

上条「インデックスに御坂に御坂妹、オルソラに五和にアニェーゼにレッサーにあと神裂…他には」

姫神「私は」

青ピ「…で?」

上条「つまり上条さんは不幸じゃなかったんだよ!むしろリア充だったんだよ!!」

土御門「」ガタッ

青ピ「」ガタッ

姫神「」ガタッ

クラス全員『』ガタッ

上条「…え、なにこの状況?」

土御門「上条当麻、ここが教室という事を忘れたか?」

上条「…はっ!」

青ピ「リア充…」

クラス全員『爆発しろ!!』

上条「ふ、不幸だー!」



吹寄「クラスは今日も平和ねー」
240 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) [sage]:2012/05/13(日) 10:00:00.87 ID:qDnoR1EAO
以上です
上条さんの不幸を軽減する為にオルソラは俺が面倒みます
241 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/05/13(日) 11:35:21.49 ID:3qebSLlyo
誰もいないなら5分後投下するけどいいかな?
242 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/05/13(日) 11:40:13.70 ID:3qebSLlyo
本当に誰もいねぇwww
投下
243 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/05/13(日) 11:41:06.45 ID:3qebSLlyo
ーー空って結構小さいのよねぇ……ーー


窓の桟に切り取られた、青く高い空を見ながらふと思う。
頬杖をついて見上げた終夏の空。
夏休みが明け、微かに秋の雰囲気が漂ってきたころの独特の空。

学舎の園の中にぎっしりと詰め込まれた建造物が空を狭くし、遠くに見える青藍の空を反射した高層ビル群が無造作に空に手を伸ばす。
空は窮屈そうにその身をよじる。

夏の空に描かれた白い入道雲に。
超音速機が白い筋を作り出し。
熱風たなびくこの学園都市で。
もうすでに聞こえなくなったセミの余韻を耳に感じた。

入道雲も所々形が崩れて不格好。
時々目に飛び込むトンボが秋の雰囲気を醸し出し。
移りゆく季節、時間の早さ。
歳を重ねたものだ、と老人のように嘆息する。
244 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/05/13(日) 11:42:24.81 ID:3qebSLlyo
髪の毛が鬱陶しい。
いや、煩わしいというべきか。
毛先の揃う、それこそ透き通るような金髪。
普段は重力に為されるがままになっているそれを耳に掛けた。

学園都市製の絶対に針がおれないというシャーペンを持ち直し、背筋をピンと伸ばして。
目の前のプリントと睨めっこをする。

右上に書かれた実力テストの五文字。
小さく、それこそ紳士的に。
だけども圧倒的な存在感を放つそれが憎たらしくてしょうがない。穴が空くほどその五文字を見つめるが、もちろん何かが変わることもなく。
ただ時が過ぎる。

迂闊だった、と自分でも思う。
まさかこんな単純なトラップに引っかかるとは。
いや、能力を使って心を読んでおくべきだったか。
今更後悔しても始まらない。
後悔先に立たず、だ。

常盤台にこのような『テスト』と名のつくものがないとしても。
このお嬢様学校三年生がすでに高校三年の内容を終えているとしても。

この常盤台が学園都市にある以上、そして学園都市がこの日本国に位置し、一応地方都市の一部分として区分けされている以上。
そして今だ日本政府が学園都市の作られた『学園都市』という表向きの目的を誇示している以上。

全国一斉テストと銘打たれたテストがあることに気づくべきだった。
245 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/05/13(日) 11:43:27.74 ID:3qebSLlyo
はぁ、と。
自分の口から溜息が漏れる。
憂鬱だ。ナイーブだ。
この感情を表現できるものなど、古今東西なんでもあるだろう。
遥か昔は中国の科挙から、テストというものは存在するのだから。
それこそテストの数だけ、このナイーブな気持ちは存在するのだろう。

目線は実力テストの五文字から自分の左手首へ。
そこにはめられた黒色のブレスレットのようなもの。


ーーまさか能力が禁止されるなんてねぇーー


一体このブレスレットに何円を投じたのか、と疑問に思うほどの出来だ。精神への侵入は勿論のこと、読心すらも叶わないほどの強烈な小道具。
大方、アンチスキルの対能力者用拘束具の転用か。
これを少なくとも常盤台生全員に与えているのだから、もはや感嘆に値する。

どうせこれ以上日本国側からの学生の流失を防ぎたい日本政府側がテストを公平にする為に作らせたのだろう、
と思考していく。

別に能力を封じられようが、テストは解ける。
すでに高校の課程は終了しているし、ましてや『全国共通』と銘打たれたテストだ。簡単でないわけがない。
246 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/05/13(日) 11:45:02.30 ID:3qebSLlyo
しかも自身はこの名門学校の最大派閥の長だ。その名は伊達じゃない。
自分の頭がそれこそ凡人レベルなら、当にその頂点の椅子から引き摺り下ろされている。

今だその椅子の座を保持していることが自分の頭の良さの証明だ。
現にテストの解答用紙の欄はすでに自分の丸っこい字で埋め尽くされており、そこに空白はない。
テスト時間は半分を折り返したばかり。五本指の一つに数えられる常盤台。周りの生徒からはまだシャーペンの音が聞こえる。
自分のこの態度は上出来だろう。

ただ、だ。
不安が残る。

間違っているのではないか、という不安がどうしようもなく自分の心を掻き毟る。
心に波紋が絶えず広がり収束をする気配すらない。
一度立ったさざ波は収まることをしらない。

自分は完璧主義者だ、と思う。
間違いがあったらそれこそすべてをリセットしてやり直したくなるくらいの。
一日をのどこかで何かしらの失敗をしたら、それこそすべてのやる気をなくしてしまうような。

適当にやっているような雰囲気を醸し出しながら、完璧を見せる。
天然そうに見させておいて、しっかりしておく。
ふざけているようでその辿ってきた足跡は直線そのもの。
これが自分のポリシーであり、モットーだ。
そんな矛盾を表に出しながら生活するのが好きだった。

だから、目の前の不安定感漂う解答用紙が気に食わない。
どこかが間違っているような気がしてしょうがない。
間違いが自分そのものを否定されているように感じる。
そしてその感覚が苛立ちを生み出す。

247 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/05/13(日) 11:46:33.91 ID:3qebSLlyo
はぁ、と。
先ほどより大きく、深い溜息が口から漏れる。

試験監督がこちらを睨むが、ほっといてという風にそっぽを向き、その上でシャーペンを脇においてテストが終わったことを示す。
ついでに左手首の異質な小道具をペチッと指で弾いて、能力を使ってないことも提示する。

精神系能力者はその能力ゆえ、人に信頼されることがない。
それでいて絶大な力をもつ自分なのだから、大抵の大人は無視を決め込む。

もう慣れてしまったことだ。
今もこちらを疑心暗鬼の目で見る試験監督の視線を感じながら、まとわりつくそれを気にせずに振舞う。

目線の先はやはり窓に映るその青のキャンパスに。窓際で良かったとふと思う。

夏の終わりの空はどこか脆弱で。
自分はまだ大丈夫と虚勢を張る弱者のようで。
入道雲にかつての元気はなく、所々形が崩れている。
空はだいぶ低くなってしまった。
そんな空をかき混ぜる用に風力発電の羽が周り、高層ビルはその手を伸ばす。
空が狭く感じるわけだ。

学園都市、能力者の頂点。
七人の一角、第五位心理掌握。
食蜂操祈はもう一度ため息をついた。
248 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/05/13(日) 11:49:07.82 ID:3qebSLlyo
夏の終わりが見えたとはいえ、外はまだまだ暑かった。
食蜂は炎天下の中をトボトボと歩く。周りには取り巻きが四人ほど。
向かうは学舎の園内部寮。
いつもの道のりが、遥か千里の道に感じる。

『……っにしてもあっついわねぇ……どうにかなんないのぉ?』

「……女王、テレパシーを使うための演算をするのもその一因ではないでしょうか……」

『だってぇ……口を開くのもめんどくさいしぃー』

結局テレパシーで返答を返す。
口を開くという手間より、脳での演算の方がはるかにたやすく感じる。
もはや口を開くのすら億劫だ。

「……だから校門でタクシーをお呼びいたしましたのに……」

『だ〜か〜ら〜、タクシーには五人も乗らないでしょぉ?どう頑張っても一人は溢れちゃうの』

「その時は私が……」

『アナタは私の補佐役』

「なら私が……」

『あぁ〜もう、めんどくさい。その他三名も補佐役に召使い。分かったぁ〜?』

「「「「……はい……」」」」

返事が重なる。
はぁ、と食蜂は軽く息を吐く。

この四人はどこか真面目過ぎる。
簡単に言えば、自分を慕いすぎている。
自分は聖人でもなければ、君主でもない。ただ心理掌握という洋服を着た自分を慕っているだけ。
それも何とも言えない微妙な距離で。敬語を使って自分自身を一歩したに遜り、この心理掌握を一歩上によいしょして。

それがあの『電撃姫』には絶対王政を築いているように思えるのだろうか。
フロリダ土産をよろしく、と先日すれ違いざまに呼びかけたところ、シカトを決め込んだ憎たらしいもう一人の超能力者を思い出す。
249 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/05/13(日) 11:50:32.16 ID:3qebSLlyo
「そういえば、一、二年生は広域社会見学でしたわね……確か10日までとか……」

貴女は精神系能力者か。

「いえ、水流操作です」

………

「女王、テレパシーがつながったままです」

これだから暑さは嫌だ。
暑さ故の失敗と言い訳をつける。
250 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/05/13(日) 11:51:42.48 ID:3qebSLlyo
冬の寒さは服を着込めばどうにでもなる。春、秋の気候は言わずもがな。
だが、夏はどうか。
俗に言う素っ裸の状態になろうが暑いものは暑い。

さらに平地と山間部の中間に位置するこの学園都市そのもののロケーション。塩の香り漂う風が吹き付けるわけでもなく、山間部から吹き下ろす風もここまでは届かない。
多摩丘陵を無理矢理切り開いたこの街の上空にたまる熱気がそれを助長していた。


そして、

「お楽しみのようデスが、」

夏に湧き出てくる煩わしい蝿が、

「心理掌握」

自分の中に秘める能力を狙う馬鹿どもの存在が、

「話がありマス」

何より大っ嫌いだ。
251 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/05/13(日) 11:52:44.36 ID:3qebSLlyo
言うのを忘れてたけど、この男は超電磁砲で出た絶対能力進化実験の外人の胡散臭い男です
252 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/05/13(日) 11:53:39.80 ID:3qebSLlyo
バタッ
女王を文字通り取り巻く四人。
風力使いが周囲の空気を操作するよりも早く。
発火能力が周囲を焼け焦がすような火球を作り出すよりも早く。
念動能力の演算が始まるよりも早く。


周囲50メートルの範囲の人間が


心理掌握に支配された。




これが心理掌握。
学園都市最強の精神干渉系能力者。
超能力者
第五位
食蜂操祈


そしてこれが彼女が生き残るための術。
他の超能力者と違い、物理的な防衛手段、攻撃手段を持たない彼女は、普通の女子中学生と何ら変わらない。
それこそ拳銃一発でやられてしまうような。

だからこそ。
彼女は問答無用で叩き潰す。
相手のどんな反撃よりも早く、相手が何かを思考するよりまえに。
相手が何かをしてくるまえに。

油断などしない。
油断などできない。
他の能力者に比べ、圧倒的に弱い彼女が身につけた方針。
これでなければ、他の能力者に太刀打ちできない。
それこそ、生きるための術。
253 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/05/13(日) 11:55:37.28 ID:3qebSLlyo
「やっぱぁ、暑いとこんな虫が湧き出てくるのかしらねぇ〜」

そばで巻き添えを食らった取り巻き四名を介抱しながらそうつぶやく。
痛覚を操作。
痛みの遮断。
たんこぶの出来た頭の下にそれぞれのカバンを敷いた。

「はぁ〜、めんどくさいわぁ、どうしてくれんのよ、これ」

言葉の矛先は倒れた四人でも、その周りに倒れた重装備の黒服共でもなく、

自分の後ろに超然と立ち続ける存在に向かって。

「なぁんであんたは倒れないのかしらぁ?」
254 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/05/13(日) 11:56:55.19 ID:3qebSLlyo
「フム、これはこれで調整が必要デスね、私にもクラリと来まシタよ」

胡散臭そうな男だと食蜂は思う。
学園都市にしては珍しい外人、いや、顔つきをみるにハーフか。
長身で痩せており、白衣をみにまとっている。
見るからにインテリ系。
いわゆる利用する側
そして私は利用される側。

はぁ、と食蜂はため息をつく。
めんどくさいことになった、と。

「で、あなたはどぉして倒れてくれないわけぇ?私困っちゃうじゃなぃ」

言葉と裏腹にその視線はまっすぐに相手を射抜く。

「なに?ついに科学者は自分たちに能力開発でもしちゃったわけぇ?」

半ば自分を哀れむような声で尋ねた。

「いえ、そんなことはありまセン。ただこう言っておきましょうか、科学の進歩は凄まじい、と」

「ふ〜ん」

テストの時につけられたAIMジャマーのようなものか、と推論をつける。

「で、何のようかしらぁ?実験の協力、にしては派手すぎるわよねぇ?」

倒れふさ黒服の男に目をやる。

「こちらもあなたの反抗をある程度は予測していたのデス。デスが、まさかここまでとは……一応学園都市暗部の者なんデスけど……」

またきな臭い話だな、と食蜂は思う。
一方、この部隊の主である顔に刺青を入れた男を、科学者の方は思い出していた。

「それで貴方はどうするのかしらぁ?無理やり私を連れて行くのぉ?」

「それはそれで骨が折れるのが事実デス。先ほどの攻撃でこいつは使い物にならないようデスし」

男は手にした小型の黒い箱を投げ捨てた。

「今から私が話すことに興味を持ったら、でいいデス」

「興味を持たなかったら?」

「サヨウナラ」

255 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) :2012/05/13(日) 11:57:31.80 ID:3qebSLlyo
「貴方にやってもらいたいのは学園都市の防衛網の構築デス」

「却下」

即答。そしてため息。

「心理掌握の能力がどう役に立つのかなぁ、科学者さん?」

哀れみの目線、そしてもう一度ため息。
文字通りサヨウナラしてしまおう。
自分の能力が発揮できるところではない。
背を向け、その場を立ち去ろうとする。

「コードネーム、angel」

男が言う、

「それが計画の名デス」

「天使、ねぇ……」

男の言葉は食蜂の背中に投げかけられる形となっている。

「貴方にやってもらいたいのは、ある人物の頭の中に種を植え付けること」

食蜂の得意分野、か。

「その種はテスタメントによって開花することになるのデスが、まぁそれはどうでもいいデス」

男はそこで息を吐き、

「それが学園都市の防衛網の構築、デス」

「却下」
256 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/05/13(日) 11:58:52.71 ID:3qebSLlyo
再び即答。
食蜂は反対方向に歩き出す。

「私は学園都市がどうなろうが知っちゃこっちゃないわぁ。私の縄張り入ってこなかったらそれでいいわけ」

縄張りを犯した虫をなじるような口調。

「それに、その作業自体をテスタメントでやったらいいじゃない。私よりも正確でいいんじゃない?」

機械は人には勝てない。
蒸気機関という世界初の機械すらそれを証明した。
この学園都市においてはことさらに。

それでわざわざ自分を使う理由がわからない。
ただの時間の無駄、と結論を下した。


257 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/05/13(日) 12:00:20.92 ID:3qebSLlyo
「一方通行」

ピタッと。
食蜂の足が止まる。

「『彼女』のそばには彼がいマス」

彼女、とは洗脳の対象のことか。
そして、一方通行がそばにいる。

「我々は彼の妨害を防ぐわずかな間で任務を完遂しなければならないのデス」

その防衛が一方通行に突破されることを前提とした作戦。
ずいぶん弱気じゃない、と。
いつかのあの忌々しい実験内容が脳裏に浮かぶ。

「……貴方は私の過去を知っていてこれを?」

「ええ」

これまた即答。

「彼に縁のある貴方なら、と思いまして」

さすが学園都市ね、とふと思う。
よくもまぁ、ぬけぬけと人の傷口を。

「それに、彼は今弱体化しています」

「は?」

思わず声がでた
一方通行が弱体化?
あの無敵の能力が?
食蜂の疑問は絶えない。

「ご存知なかったので?」

「この学舎の園にいてそんな情報がはいってくると思うのぉ?」

「いいえ」

沈黙が流れる。
終夏の風が食蜂の髪を撫でた。

「彼の回復はとある少女が握っているのデス」

第一位も落ちぶれたものだ、と感想を漏らした、
258 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/05/13(日) 12:01:47.05 ID:3qebSLlyo
「もしその少女が『彼女』とその仲間である10000人の協力を取り付けたのなら、我々に勝ち目はないデス」

「もし?」

「今のところの彼への協力者は300人、能力使用どころではないのデス」

断片をつなぎ合わせるに、一方通行は能力をなんらかの理由で消失、そしてその10000人の協力を得れれば復活できる、と。

「こっちの戦力は?」

「駆動鎧10数機、そして超能力者第四位、能力者その他多数。」

そこまでの計画の大きさか。

「戦争準備、デスからね」

なんのための?
この科学の頂点たる学園都市に反逆する国家があるのか?
この科学が支配する世界において、一体誰が?
だが、その疑問口に出すことはおろかに思われた

「報酬は?」

見返りを求める。

「前払いでとある私の記憶を、もちろん貴方の役に立つものですが、そして後払いでこれを」

手がお金の形を形づくり、そして握手を求める姿勢に変わる。
これで記憶を除けということだろうか。
科学者の差し出された手を見つめた。
少しの躊躇のあと、その手をとる。
手の感触を味わう暇はなかった。
情報が溢れた。


259 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/05/13(日) 12:02:45.09 ID:3qebSLlyo
「ふぅん、先日の電撃姫の憂鬱の原因はこれかぁ」

「知らなかったので?」

「電磁バリアが邪魔なのよ」

軽く手を降る。

「手を取ったということ参加、ということでよろしいのデスか?」

「えぇ、いいわよぉ」

その返事を言うや否や、彼女は彼に背を向けた。
その場を立ち去ろうとする。
白衣が風になびいたのが、最後に食蜂の目に映った。
誰もが倒れ伏した学舎の園という西洋風の街に、その姿はあまりにも滑稽に見えた。



「あ、あと一ついいかしらぁ?」

少し進んだところで身体を真逆に向けた。

「今日のテスト、数学の最後の一門、BをAに変えといてくれる?」

一瞬キョトンとした顔の科学者が見れた。
こんな表情もできるのか、と食蜂は新たな発見になぜか納得してしまう。

「いいデスが……超能力者が不祥事デスか」

ならばあんたたちが一年かけたレベル6の実験はどうなるのか、とツッコミをいれたくなる。
先ほどの貰った記憶をなぞった。

「いいじゃない、別に」

再び反対方向に振り向く。

「わたしの改竄翌力でどうにでもなっちゃうものねぇ☆」




あとに残されたのは、食蜂の振りまいた香りの残滓と、倒れ伏す黒服の男共、取り巻き四人、そして

「なら自分でやればいいのでは」
、とつぶやく科学者一名。

そしてそれを見下ろす形の崩れた入道雲を傾きかけた太陽が射抜いていた。
260 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/05/13(日) 12:03:48.91 ID:3qebSLlyo
以上!!
前にスレ立てて書いてたものの続き
わかる人いるかな?

時々こっちで投下して行こうかな、と思っているのでよろしくお願いします
261 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/05/13(日) 12:07:40.43 ID:5KQ5PLXco
分からんがしかし上手いね乙
262 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/05/13(日) 12:11:50.83 ID:Y5muSkB1o
乙だけど続きものならかまってちゃんみたいなことせずにどこからの続きなのかを示してほしいなあ
263 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [sage]:2012/05/13(日) 12:28:09.45 ID:AQCbqN7co
超電磁砲は夢を見ない、だったら嬉しいんだが
264 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/13(日) 13:00:49.27 ID:I3dVH5hco
>>262に同意
265 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/05/13(日) 13:43:50.45 ID:T1WresP1o
>>256は機械と人が逆な気がするんだが……
俺の読解力不足?
266 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) [sage]:2012/05/13(日) 15:17:26.73 ID:qDnoR1EAO
前にスレ立てて書いたやつの続きならスレ立てた方が…短いならVIPでやれ?

まあ内容は良かったよ乙
267 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/05/13(日) 20:25:45.47 ID:/HuZvXCqo
関係ないけど食蜂さんと御坂さんは同学年
268 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/14(月) 00:25:50.99 ID:KHNjKs680
※一方通行の悪口ですので苦手な方は読まない事をおすすめします
キャラの性格口調改悪です。
投下します。
269 :『垣根が暇つぶし』 [sage]:2012/05/14(月) 00:27:27.29 ID:KHNjKs680



















270 :『見つけた』 [sage]:2012/05/14(月) 00:29:43.32 ID:KHNjKs680
垣根「暇だなインターネットでもするか」カタカタ



垣根「何だこれは?」





【セロリについてだけど】


271 :『ぶれない2000号』 [sage]:2012/05/14(月) 00:30:31.59 ID:KHNjKs680

1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:10032
一方通行=アクセロリータ=セロリについての面白おかし話を話しをしようぜ。
あいつはマジロリコンwwww

2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:14510
一方通行さんを悪く言うな╬

3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:10032
出たよwwww頭の中が春な奴がwwww

4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:20000
セロリたんの×××を舐め舐めしたいぉー

5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:UIHARU
>>4
アク禁しますよ
272 :『滅多打ち』 [sage]:2012/05/14(月) 00:32:17.30 ID:KHNjKs680
6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:10032
>>4
氏ねじゃなくて[ピーーー]

7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:17600
>>4
[ピーーー]

8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:15600
>>4
[ピーーー]

9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:MIKOTO
>>4
あんた……超電磁砲撃つわよ

273 :『一方通行擁護?』 [sage]:2012/05/14(月) 00:34:22.24 ID:KHNjKs680
10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:11896
まぁ、まぁ皆さん落ち着いて一方通行くんの話でしたね

11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:AWAKIN
まぁ、あいつは間違いなくロリコンね……残念だけど

12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:KURONYAN
そう言うテメェはショタコンだろォが公園で小さい男の子をよだれ垂らしながら見てたじゃねェか

13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:AWAKIN
>>12
し、し、ショタコンじゃないは……あなた一方通行ね

14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:KURONYAN
>>13
はぁ?違ェし何処に証拠があンだよ

274 :『おちびちゃん激怒』 [sage]:2012/05/14(月) 00:36:03.15 ID:KHNjKs680
15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:AWAKIN
>>14
その文章よカタカナになってるわよ

16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:KINUHATA
>>15
黒夜ですよ

17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:AWAKIN
>>
16ありがと、おちびちゃん

18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:KINUHATA
>>17
超ぶっ殺しますよォ結標さン

19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:AWAKIN
>>18
やれるモンならwwww

275 :『学園都市大丈夫か?』 [sage]:2012/05/14(月) 00:38:17.33 ID:KHNjKs680
20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:ALEI☆
>>18-19
落ち着きたまえ

21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:MOTOARU
アレイスター何をしてる?

22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:ALEI☆
>>21
アレイスター?さっぱり意味が分からない

23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:HGA
本題に戻さなくて良いのか?

24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:ALEI☆
>>23
エイワス何ネットをしている?

276 :『MNWでは常識』 [sage]:2012/05/14(月) 00:39:56.62 ID:KHNjKs680
25::以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:HGA
彼はセロリと呼ばれているのか興味深い

26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:ALEI☆
>>25
無視をしないでくれ泣きそうになる(´;ω;`)ウッ…

27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:AWAKIN
>>26
キショイ

28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:11896
本題に戻らないと。
一方通行くんはロリコンなんですか?

29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:10032
>>28
知らないのかMNWで常識だぞ?

30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:11896
>>29
すいません、調整でMNWからしばらく切り離していたので

277 :『意外な情報』 [sage]:2012/05/14(月) 00:41:04.40 ID:KHNjKs680
31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:10032
ふーんそれならしょうがないな
あいつはマジロリコン
上位個体ラブ
そして、知らない幼女の言う事聞いたりとロリコン

32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:14510
一方通行さんは、こないだ少年が絡まれているのを助けたし、白い髪の老人の荷物を持ったり。
クマが凄い女性の探し物を手伝ったりしてたよ

33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:TORIMITI 
フム、あいつが幼女好きなのは常識だろjk
幼女の事になるとやる気になるし
ソースは私だ


垣根「……あいつロリ好きなのかだからあの時。まぁ俺も好きだけど」カタカタ


278 :『何してんの?』 [sage]:2012/05/14(月) 00:42:10.15 ID:KHNjKs680
34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:KAKINE
あいつがロリ好きなのか……まぁ犯罪じゃなきゃいいんじゃね
俺も幼い子好きだし

35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:HEART
ロリコンダークマター
俺の幼女好きに常識は通用しねぇ


垣根「こいつ心理定規……何してんだこいつ」

垣根「スルーしよ」

36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:YOSSY
ようするに、あのこがロリコンって事?
しんじられないわ……だけど
かわいそうだけどあの子から打ち止めを離さないと……
わたしはなんてこと考えてるの?

279 :『実は一方通行皆好き?』 [sage]:2012/05/14(月) 01:39:34.12 ID:KHNjKs680
37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:M・W
ぎゃはは☆あいつマジロリコンだよ
まぁどうでもいいけど……

38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:L・O
>>37もう、そんな事いわないの

39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:SOGEBU
一方通行ならこの前ミサカと一緒に少年と遊んでたぞ

40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:MOTOHARU
>>39かみやん何やってるかにゃー

41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:SOGEBU
>>40なん事でせうか

280 :『ブラックオーダー』 [sage saga]:2012/05/14(月) 01:40:57.79 ID:KHNjKs680
42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:MIKOTO
>>41
ちょっとあんたまさかあいつなの?

43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:SOGEBU
>>42
特定されそうなので上条とだけ答えときましょう

44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:SIROUSAGI
それよりも、面白いネタは無いンでしょうか

45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:11896
そうですよ、無駄話はやめましょう

46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:L・O
>>44-45
あいつは打ち止めが大好き

281 :『黒いな』 [sage saga]:2012/05/14(月) 01:42:09.85 ID:KHNjKs680
47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:KINUHATA
>>46
打ち止め乙

48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:KURONYAN
>>46
打ち止め乙

49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:AWAKIN
>>46
打ち止め乙

50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:M・W
>>46
ぎゃはは自分で何言ってんの?
ばっかじゃねぇの?
上位個体乙

51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:L・O
>>47-50
何のこと?
あとひがみじゃねーのww乙

282 :『爆撃準備』 [sage saga]:2012/05/14(月) 01:43:16.81 ID:KHNjKs680
52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:YOSSY
>>51
あなたが打ち止めだってことは分かってるのよ

53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:L・O
>>52
あーあー聞こえないー
てか糞ニートの戯言なんて誰も聞かないよwww
意味不すぎてwww
歳だからってむりすんなよww三十路乙

54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:YOSSY
>>53
地殻破断で爆撃するぞ

283 :『ご冥福を……』 [sage saga]:2012/05/14(月) 01:44:20.15 ID:KHNjKs680
55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:KINUHATA
>>53
ご冥福をお祈りします

56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:AWAKIN
>>53
ご冥福をお祈りします

57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:KURONYAN
>>54
ご冥福をお祈りします

58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:M・W
>>54
ご冥福をお祈りします
さようなら、わすれないよ……たぶん

59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:L・O
>>54
出来るモンならww
>>55-57
特定したから爆撃する
>>58
テメェムカつくなグロイ死に方させてやる
284 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/14(月) 01:44:26.65 ID:cFhe2ycBo
書き溜めしてから投下しろよ
285 :『出所は自分』 [sage saga]:2012/05/14(月) 01:45:04.01 ID:KHNjKs680
60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:SOGEBU
>>59
まぁまぁ落ち着けよ

61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:L・O
>>60
テメェ命令すんじゃねぇ
テメェあいつだろ、特定した今から爆撃する

62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:SOGEBU
不幸だ

63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:11896
それよりも他には無いんでしょうか

64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:L・O
あいつは打ち止めをキスしたいと思ってるし、エッチしたいとも思ってる変態。
つまり、打ち止め大好き
ソースはミサカ

286 :『チート天使』 [sage saga]:2012/05/14(月) 01:46:21.49 ID:KHNjKs680
65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:SIROUSAGI
>>64
信用出来ない
それにあいつは同世代好き
これは事実

66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:L・O
>>65
うっせぇカス
ぶっ潰すぞコラ

67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:HGA
彼は私が貰おう

68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:L・O
>>67
特定したぞテメェこのメルヘン天使が
爆撃するぞほら、一発目行ったぞwww

69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:HGA
問題ないな

70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:L・O
>>69
殺す
287 :『斬新な言い方』 [sage saga]:2012/05/14(月) 01:47:21.07 ID:KHNjKs680
71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:SIROUSAGI
落ち着け迷惑だぞォ

72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:L・O
>>71
テメェの方が迷惑なんだよww
厨房かテメェは

73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:SIROUSAGI
>>72
キッチンではありませン

288 :『荒れて荒れて』 [sage saga]:2012/05/14(月) 01:48:42.55 ID:KHNjKs680

                    ・
                    ・
                    ・ 
                    ・

1001 :1001 :Over 1000 Thread
           わ〜い、>>1001ゲット〜





           ゞ≠≠ミヽ/ヽ : ヽ :/
            ⌒≫:::/::::::|: : : |:ヽ
             Y⌒Y::::::::::|: : : : : }
               {:::::::::::: : : : :/
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            / : : (。:::〉: : : 〈。::):ヽ   
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            /: : : : : :`: .,: : ヽ.,_,ノ: :,. : '′ヽ
        ,. {: : : : : : : : : : `¨:大:¨´: : : : : : ‘,
        ,. :'": :|: : : : : : :`ヾ:弋´::::::`フ¨/: : : : : ト、
    ,. :'": :__∧: : : :、: : : :ヽ |::::::::| / : : ィ: : :|: ‘,
  =-‐''"´ /::::::::‘,: : |`¨¨¨¨ !__j ¨¨´/: : :/ト、: \
         ‘,:::/: \: |     ‘,`ー'"/ |: : /::::! `' .,_>

289 :『優しい垣根』 [sage saga]:2012/05/14(月) 01:49:53.85 ID:KHNjKs680
垣根「凄い、荒れたな見てて凄かったモン」


垣根「ったく暇潰すならテレビでも見たほうがマシだったな」


垣根「一方通行凄い嫌われてるんだな一部から」


垣根「今度、慰めてやろ」グスッ

垣根「そんでもって奢ってやるおれっていい奴」フフ


290 :『優しい垣根』 [sage saga]:2012/05/14(月) 01:56:11.47 ID:KHNjKs680
以上です
>>284
すいません、パソコン急に異常が起きたので時間を空けて投下してしまいました。

一方通行好きの皆さんに打ち止め好きの皆さんに申し訳ありません一方通行の悪口に黒い打ち止めにすいません。
次は禁書で一番の好きな芳川桔梗の日常でも投下しようかな?
それでは、読んでくださった方も読まなかった方もありがとうございました。
291 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/14(月) 10:01:47.98 ID:cC4ofIbDO
黒いっつーか典型的な厨房ワロタ
周りの見えてなさが生々しいw
292 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/14(月) 12:34:49.88 ID:aIppiGcIO
>>260
みさきちの口調ができてないのと科学者の方はデスやマスじゃなくてセリフの最後がカタカナになるだけだった気がする
293 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/14(月) 17:22:04.63 ID:OTvcNhuSO
スレ立てからデタラメ、荒らしまでが妹達なのがまた臭う

あとキッチンにクスッときた
294 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/18(金) 15:29:36.16 ID:Asegnx30o
日に日に禁書SSの勢いが落ちている気がする

栄枯盛衰なのか
295 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/05/19(土) 01:56:31.40 ID:RqAzrXV00
がんばっとるよ、うん。アタイがんばる
296 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage saga]:2012/05/19(土) 12:37:11.69 ID:MbUc1EJc0
芳川桔梗について投下します。
297 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage saga]:2012/05/19(土) 12:37:54.85 ID:MbUc1EJc0
      テラニート
とある覇者の芳川目録 













298 :其の一 『ニート脱却?』 [sage saga]:2012/05/19(土) 12:39:12.74 ID:MbUc1EJc0
黄泉川「桔梗いい加減働くじゃん!」


芳川「ん?」ピコピコ

< この場に留まる理はもうない

黄泉川「ゲームばっかしてるんじゃないじゃんよー。働かないと追い出すから」テクテクテク

――――――――――。


芳川「……なん……だと?」

芳川「これは、まずい事になったわね……」ウンウン ピコピコ

芳川「(芳川桔梗考えるのよ……相手は愛穂よ。相手は頭が弱い体育会系よ。
   だったら……勝機はある! 心理作戦で相手を納得させる! これが一番だわ)」

芳川「(よし! 条件の一つはクリアした。残るは一方通行と打ち止めと番外個体ね。
    一番厄介なのは、打ち止めね……MNWあるからね全く……)」


芳川「(どうすればいい……!)」


番外個体「(ヨシカワ何ぼーとしてんのかな?)」

芳川「(してないわよ、考えごとよ)」

299 :其の一 『ニート脱却?』 [sage saga]:2012/05/19(土) 12:39:48.38 ID:MbUc1EJc0
番外個体「うわっ! いきなり心読まないでよ」アセアセ


芳川「あなたこそ、読んでるじゃない(まぁ、正確には読めるようにしたんだけど……)」


番外個体「そんなことより、ヨシカワ悩み事? もうすぐ三十路だって悩んでたの☆」ギャハ



芳川「フフフ……番外個体今は忙しいからあなたに『おしおき』するのはやめてあげるわ。
   今度、じーーーーーーくりしてあげるから楽しみにしててね」ニッコリ

番外個体「う、うん(空恐ろしい! ヨシカワの笑顔が凄く戦慄するよ)」ガクガクブルブル




打ち止め「何してんのってミサカはミサカは首をかしげながらたずねてみたり」ウーン?


芳川「聞いてよ愛穂ったらひどいのよ……」シクシク

番外個体「どうせ、働けとかいわれたんでしょ」ヤレヤレ

300 :其の一 『ニート脱却?』 [sage saga]:2012/05/19(土) 12:40:23.93 ID:MbUc1EJc0
打ち止め「そうなのってミサカはミサカは念のために聞いてみたり」

芳川「あなた……精神能力に目覚めたの?」フフ


番外個体「んな訳ないじゃない。いつものことだから」

打ち止め「その通りかもってミサカはミサカは納得してみる」

芳川「……あなたたち酷いわね。そんなこと思っていたの……。『おしおき』が必要かしら」フフ
    
番外止め「((こわーーーーーーーー(ってミサカはミサカは体が震えてきたり)!!!))」

打ち止め「ミサカは用事思い出したからまたねってミサカはミサカは慌ててこの場から……
      退却してみたり」タッタッタ

番外個体「待て! 逃げんなおちび」タッタッタ
301 :其の一 『ニート脱却?』 [sage saga]:2012/05/19(土) 12:41:43.81 ID:MbUc1EJc0
芳川「他愛もないわね。……どうする働かないと追い出される……」

芳川「(嫌だ! もうあの頃には戻りたくない! 
   昔のような一人で掃除、洗濯、食事をするあの頃ようには……もう……働きたくない!)」

芳川「(あの日から、私はずっと『ウソ』をついていた ……。
   働いてるって『ウソ』……やる気も『ウソ』……優しいも『ウソ』……ウソばっかりね……。
   ただ……甘かっただけだ……。
   全く変わらない現実に飽き飽きして……。
   でも『ウソ』って絶望で諦めることも出来なくて……。
   だけど手に入れた……居場所を……)だから!」

芳川「(ここから……出ていくなんて考えられない!」

芳川「(……ああ……つまり、そういう事か」

 芳川桔梗が働かずにこの居場所にいる事はもう出来ない。

 突きつけられた選択肢は、二つ。
 
 働かずに、出て行くか。

 一方通行に寄生して、暮らすか。

 ようやく、芳川桔梗はこう自覚した。

 もう、働くしかないのか。



其の一 了。
302 :其のニ 『ニートじゃない!』 [sage saga]:2012/05/19(土) 12:42:40.83 ID:MbUc1EJc0
芳川「馬鹿正直に働くのも気が引けるのよね……。働いたら負けのような感じよね」フーー


芳川「取りあえず、ゲームしながら考えるか……。楽な仕事がいいわね……自宅勤務の」ピコピコ

<永遠(とわ)に儚く




芳川「やはり、あんまりいいのが浮かばないわね」ピコピコ

<ただ滅するのみ


芳川「考えたら疲れたわね。コーヒーでも飲もうかしら」タッタ


芳川「んー。何かいい仕事無いのかしら」カチャカチャ

芳川「愛穂に昨日紹介された仕事の面接でも行こうかしら」トボトボ

芳川「まぁ、行くだけ行こうかしら愛穂小姑のようにうるさいし」ゴクゴク トッ
303 :其のニ 『ニートじゃない!』 [sage saga]:2012/05/19(土) 12:43:34.23 ID:MbUc1EJc0
面接官「それでは、初めに名前と年齢を教えてください」

芳川「名前を知りたいなら最初は自分から名乗るって言われなかったの? 
   それと会ったばかりの人間に年齢を聞くのは常識が欠落してんじゃないのかしら?」フッ

面接官「はい、すいません(めんどくせぇこの女)」ペコリ

芳川「(めんどうですって、お灸を据える必要があるわねあなた)」ニッコリ


面接官「(なんか知らんが、笑顔がむっちゃこぇーー。)」

その頃の黄泉川家―――。


黄泉川「桔梗の奴やっと面接に行ったじゃん」ヤレヤレ


黄泉川「これで受かってくれればいいじゃん……
    それよりもあの馬鹿は一体何処で何をしているじゃん」ハァー
304 :其のニ 『ニートじゃない!』 [sage saga]:2012/05/19(土) 12:44:01.05 ID:MbUc1EJc0
黄泉川「さてと、今夜は揚げ物にするじゃんよ」ピッ

打ち止め「ただいまってミサカはミサカは元気良く言ってみたり」

番外個体「ただいま、ヨミカワ。あれ? ヨシカワは」

黄泉川「面接に行ってるじゃん」

打ち止め「大丈夫かなってミサカはミサカは心配してみたり」

番外個体「いやいや、落ちるでしょあの性格じゃ」

打ち止め「番外個体に言われたらおしまいってミサカはミサはヨシカワを哀れんでみたり」

番外個体「どーーうーーーいう事かな? おちびちゃん」ニヤリ

打ち止め「暴力反対ってミサカはミサカは暴れてみたり」ドコドコ!

黄泉川「それぐらいするじゃん。番外個体」
305 :其のニ 『ニートじゃない!』 [sage saga]:2012/05/19(土) 12:44:31.55 ID:MbUc1EJc0
番外個体「分かったよ」スッ


黄泉川「性格がよければ受かるのにじゃん。桔梗は甘いからな無理かな今回も。
    『私には合わなかったわ』とかいいそうじゃん(もうかなり年なのにじゃん)」

番外個体「確かにそうかも。ぎゃは☆ (もうかなりの年だしね)」

打ち止め「確かにその通りかもってミサカはミサカは頷いてみる。
      (かなりの年齢なのにってミサカはミサカは心の中で思ってみる)」ウンウン

その頃の芳川―――。


芳川「愛穂あなたもかなりの年齢よ!」ババーン

面接官「どど、どうしましたか?」

芳川「何でもないわ(覚えときなさい三人とも楽しい楽しい理想郷に行かさせてあげるから)」ニッコリ


面接官「(やっぱこの人怖い!)」ガクガク

芳川「(フッ。早く終んないかな面接)」ボーー ジーー

306 :其のニ 『ニートじゃない!』 [sage saga]:2012/05/19(土) 12:45:32.67 ID:MbUc1EJc0
面接官「ヒヒィ それでは資格はお持ちでしょうか?(怖い何でこんなにジーと見られてるの俺なんか悪い事した?)」

芳川「刺客? 雇ってはいません」

面接官「え?」

芳川「ですから、刺客は雇っていません。そもそも、暗殺する気ありません(キリッ」

面接官「(ヒィーーー恐いこの人……)」

その頃の黄泉川家―――。


番外個体「あひゃひゃ☆そんなんじゃミサカに勝てないよ」ピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコ

打ち止め「むぅ、そんな事は無いってミサカはミサかはプレイしてみる」ピコピコ

その頃の芳川―――。


芳川「チッ、あの台あたらないわね、やっぱり時代はこれよね」フフン

芳川「一方通行がブラッカードくれたし、ラッキーね」

芳川「フッ、さすがねもう当たったわ」フン

其のニ 了。

307 :其の三 『テラニートへの道』 [sage saga]:2012/05/19(土) 12:46:29.94 ID:MbUc1EJc0
芳川「(あの子がいなくなってから……大分経つわね何をしてるのかしら?)」ゴローン

黄泉川「……桔梗何か言う事ないかじゃん」


芳川「あそこはダメね、人に年齢聞くしあんなとこ私には合わないわ」
         
黄泉川「言い訳じゃん、私がせっかく……」ニコッ

番外個体「(わー! いつも以上に怒ってるよ。しかも笑いながら)」

打ち止め「(あの人がいないから、その分もヨシカワに当てようとしてるって解説してみたり)」

芳川「人はなぜ間違いを犯すのか? 分かっててもやらなければいけない事があるから。
   そう……人は他人の敷いたレールを走るのが嫌いなのよ……私もね」フッ

黄泉川「何が言いたいじゃん?」

芳川「私も、まだ夢が諦めれないって言う事よ……私には無理なのかしら」ウッ

黄泉川「そそそんな事無いじゃん桔梗なら教師になれるじゃん」アセアセ

308 :其の三 『テラニートへの道』 [sage saga]:2012/05/19(土) 12:47:24.04 ID:MbUc1EJc0
芳川「本当にそうなのかしら……私は甘いのよ優しくなんて無い。そんな事で、
   教師になれるの? 教えてあなた達」ウウ

番外個体「なれるよ! ね、上位個体」アセアセ

打ち止め「そうだよってミサカはミサカは応援してみる」バタバタ

黄泉川「だから、夢を諦めちゃダメじゃん」アセアセ

芳川「でも甘いのはね、少しは優しくなろうと思うのよね……。
   私は今から変わる事が出来るのかしらね。
   そうすれば……夢の教師にだから今は、まだ整わないのよ優しくなる準備が。
   だから私は、気分転換にニートみたいな事を……ただ言い訳ね誰も信じてくれないわよね」グスッ

黄泉川「信じるじゃん! 私は」

番外個体「ミサカも」

打ち止め「ミサカもそしてあの人だってってミサカはミサカは言ってみる」

芳川「あり……がと……。グスッ 皆〜!」エグエグ

黄泉川「泣かないじゃん私たちはあの馬鹿を含め家族じゃん」

309 :其の三 『テラニートへの道』 [sage saga]:2012/05/19(土) 12:47:50.12 ID:MbUc1EJc0
番外個体「そうだね、あの馬鹿は『俺は為すべき事を為す。さらばだ』って言って出て行ったし、
      何してんのかね?」
 
黄泉川「……私にも一言くらいぐらい言って欲しかったじゃん」


芳川「帰ってきたらお仕置きね」

番外個体「逃がすのを助力した人がよく言う」

芳川「そうだったわね……私が愛穂に注意されて懐かしいわね」ポロポロ

黄泉川「!? 桔梗涙が……ったくあいつ帰ってきたら拳骨一発じゃ足りないじゃん」

番外個体「そうだねぎゃはは☆」


芳川「(フッ、堕ちたわね……。これでしばらくは、働かずにすむわね、利用させて貰うわよ全部ね。
    さてと、働かないためにも……あれを)」

黄泉川「それじゃあ私は買い物に行って来るじゃん」

打ち止め「ミサカもー!!」
310 :其の三 『テラニートへの道』 [sage saga]:2012/05/19(土) 12:48:40.68 ID:MbUc1EJc0
――――――――――。


番外個体「(番外個体ですが……空気が重いです……はい)」


芳川「」ペラ ゴクゴク バリバリ

芳川「」ピッ

<現在、ロシアでサバ缶が大流行してます独特の味わいで絶賛です。
 これを作ったのは、A・D・Gという会社で学園都市の人物が造った模様です。

芳川「」ピッ

芳川「(……さてと、自室で夢瑠のレベルでも上げるか)」テクテクテク

番外個体「ん? 何処行くのヨシカワ」ファーア


芳川「少し、考え事よ……教師についての」


番外個体「あ、そう……」ガチャッ

番外個体「……ん? 暇だねあの人が ガチャッ……外じゃなくて自室か」
311 :其の三 『テラニートへの道』 [sage saga]:2012/05/19(土) 12:50:40.96 ID:MbUc1EJc0
芳川の部屋―――。


芳川「ふぅーよっこらしょ」ドーン

芳川「さてと、始めましょう楽しい楽しい浄化の時間よ」ダラーン ゴロゴロ

芳川「(あれの準備は明日やればいいわね……)」ピコピコ



芳川「……カチッ ふうー。少し休むか……外の空気でも当たろうかな」

数分後―――。


芳川「……外に来ては見たもののやる事無いわね」テクテクテク

<あの時あいつ男と……何でもない

<どうしたんだにゃー? 何か知ってるんだったら…… 





芳川「さてと、パチンコでも行くか」テクテクテク
312 :其の三 『テラニートへの道』 [sage saga]:2012/05/19(土) 12:51:19.70 ID:MbUc1EJc0
その頃の黄泉川家―――。


打ち止め「そこだそこだってミサカはミサカはコンボを決めてみたり」ピコピコ

番外個体「無駄無駄ぎゃはは☆」ピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコ

黄泉川「まったく、あいつは本当に何してんじゃん?」



打ち止め「その通りかもってミサカはミサカは同意してみる」カチャッ

番外個体「そうだね、野垂れ死んでるんじゃないの?」カチャッ

<YOU WIN

番外個体「まぁ、どうでもいいけどね。ぎゃはっ☆」

打ち止め「その割には、いつもあの人の帰ってくるように祈ってるんだけどねってミサカはミサカ
      は番外個体のツンデレっぷりにおどろいてみたり」


番外個体「なんだと! おちびお仕置き確定だね」イラッ

打ち止め「キャー。逃げろってミサカはミサカは」タッタッタ

番外個体「待て!」
313 :其の三 『テラニートへの道』 [sage saga]:2012/05/19(土) 12:52:03.06 ID:MbUc1EJc0
その頃の芳川―――。


芳川「やはりこの台は確率的に他の台よりも当たりやすいわね」フフ

芳川「さてと、飽きたからスロットに行きましょうと」テクテクテク



芳川「これにするか……」ガチャッ

芳川「回れ! 洗脳スロット! もちろん、大当たり」フフッ



芳川「クスッ そして、もう一度大当たり」フフッ

芳川「私ともなれば目を瞑りながらもスロットの好きな目を自由に出せる」フフッ

芳川「万能芳川によるスロット芳川流! ……極めし者だけ使える奥義、フフッ。
  伊達に学園都市中のパチンコ店を制覇したんじゃ無いわよ」キラーン

芳川「さてと、たんまり当てたし帰るとしましょう」

芳川「いや、ネット喫茶でクラハンでもするか家だと怪しまれそうだから……」テクテク



芳川「……ここね」ウィーン
314 :其の三 『テラニートへの道』 [sage saga]:2012/05/19(土) 12:52:34.26 ID:MbUc1EJc0
芳川「さてと、今日は一時間で勘弁するか……しょうがない」

芳川「一時間で」

芳川「」テクテク


芳川「」ポスン カチッ

芳川「……最近やけにサバ缶のニュースやってるわね」

芳川「興味深いわね……なーんてね♪」

芳川「さてと、この私が直々に狩ってあげるわよ」フフフ

窓の無いビル―――。


アレイスター「サバ缶マジうますww」パクパク

エイワス「非常に独特な味だなこれは」パクパク

315 :其の三 『テラニートへの道』 [sage saga]:2012/05/19(土) 12:53:19.87 ID:MbUc1EJc0
アレイスター「全く飽きないとはこう言うことだ」フフ

エイワス「それよりも、いいのか?」

アレイスター「何がだ?」

エイワス「そんな簡単にプランを捨てて平和に享受してて」カタカタ

アレイスター「だって、もう面倒だもん」


エイワス「統括理事長がもんとか言うなよ」ハァー カチッ

その頃の芳川―――。


芳川「中々ねこの守護天使って人」カチッ カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ

数分後―――。


芳川「ふうー。フッ、コンプリート」キラーン

芳川「あら? もうこんな時間……さてと、帰りましょう」

其の三 了。
316 :其の四 『テラニートへ……そして』 [sage saga]:2012/05/19(土) 12:54:12.81 ID:MbUc1EJc0
芳川「フフフ、私のヨッシーに勝てると思ってるの?」ファーア ピコピコ

打ち止め「ミサカのキノコ頭だってミサカはミサカは頑張って操作してみたり」ピコピコ



芳川「私の勝ち、まぁ当然の結果ね」

打ち止め「ウウ そんな! ってミサカはミサカは項垂れてみたり」

番外個体「ヨシカワ、ミサカと格ゲーでもしようよおちびじゃ相手にならないし」ギャハッ

芳川「いいわよ、片手片目でいいわね」

番外個体「普通でいいよ」

芳川「後悔しても知らないわよ」フフッ

番外個体「大丈夫だよ、問題ない」フッ

317 :其の四 『テラニートへ……そして』 [sage saga]:2012/05/19(土) 12:54:58.93 ID:MbUc1EJc0
芳川「そうね……少しね」テクテク

――――――――――。


芳川「フフフ、これで準備はオーケーね」

芳川「さてと、これですべては整った後はあれを……」



芳川「さてと、用は済んだし家に帰りますか」フッ

――――――――――。


芳川「(一つ分からないのは……あの子がしている事ね、いったい何をしてるのかしら?)」

芳川「(あの子はいったい何を……)」テクテク ガチャッ

芳川「今は、どうでもいいか」ガチャッ ポスーン

芳川「少し、眠ろうかしら」zzz

――――――――――。


一方通行「オマエって近くで見ると可愛いな」ニコッ
318 :其の四 『テラニートへ……そして』 [sage saga]:2012/05/19(土) 12:55:38.74 ID:MbUc1EJc0
芳川「何? 言ってるの?」

一方通行「だって、オマエ何か憂鬱そうだったから励ましてやろうと」

芳川「ありがとね……大丈夫よ」ナデナデ

一方通行「子供扱いするな」ワーワー       

――――――――――。


一方通行「芳川、オマエ何か変わったか?」

芳川「さぁ、あなたの方こそ変わったんじゃない?」

一方通行「ハッ、そうかもしンねェな」

芳川「でも、相変わらず子供ねあなたは」

一方通行「ハッ、言ってくれるなオマエ」

――――――――――。


一方通行「あ゛ぁン、分かったって言ってンだろォが! 皮引き剥がされてェか」

319 :其の四 『テラニートへ……そして』 [sage saga]:2012/05/19(土) 12:56:28.91 ID:MbUc1EJc0
黄泉川「本当に考えてるじゃん?」


芳川「チッ、愛穂にしては鋭い勘してるわね」カタカタ

黄泉川「桔梗、もしかして本当は働きたくないとか……」

芳川「くだらないわね、私がそんな風に考えてると思うの?」

黄泉川「だってさ……」


芳川「愛穂、私を信用出来ないの」ウウッ

黄泉川「泣いて誤魔化そうとしても無駄じゃん」

芳川「チッ(流石に二度は通用しないようね聖闘士と同じで。
       だが私は、常に相手の先を行く)」

黄泉川「舌打ちしたじゃん。ってことは考えて」

芳川「もうすぐ、ご飯の時間ね」フフ
320 :其の四 『テラニートへ……そして』 [sage saga]:2012/05/19(土) 12:57:18.03 ID:MbUc1EJc0
黄泉川「今は、あんたと話中だからご飯はお預けじゃん」

芳川「でも、ご飯の後なら聴いて上げてもいいわよ」

黄泉川「何で桔梗が決めんじゃん。私の質問に答えればいい話じゃん」
   

芳川「フッ、甘いわね甘すぎるわ。こっちには黙秘権だってあるのよ……なのに、わざわざ聞いてあげるって
   言ってんだから、ご飯にした方が身のためよ。私はあなたの質問を答える立場なんだから」


黄泉川「何言ってんるじゃん。言わないと追い出すじゃん」

芳川「……従わないならって力で脅そうなんてアンチスキルと教師失格じゃないのかしら?」


黄泉川「……分かったじゃんご飯の後しっかり聞くじゃん」

芳川「存分に(フッ、時間が稼げば……あれが存分に……その間に私はこれをしっかり学んで)」ニコッ

食後―――。


黄泉川「それじゃあ、答えてもらうじゃん。本当に考えてるの?」

芳川「考えてるわよ……というか証拠見せてあげた方がいいかしら?」

黄泉川「どういう事じゃん?」

芳川「これをご覧なりなさい」スッ


其の四 了。

321 :其の五 『バイバイニートヨシカワ』 [sage saga]:2012/05/19(土) 12:58:02.01 ID:MbUc1EJc0
黄泉川「こ、これは就職が受かったお知らせの紙! 何々我々と共に世界をを掴もうA・D・Gは常に世界の先を行く
     ……こんな胡散臭いところ」

芳川「フフフ、私はこれでニートじゃ無いわよ」ババーン

黄泉川「教師はどうしたじゃん」

芳川「とっくに諦めたわ。ここなら面白そうだしね」フフッ

黄泉川「そうか……じゃんおめでとう」

芳川「それでなんだけど……いろんな所を転々とするのよねだから、此処を出て行くわ」

黄泉川「そうかじゃんおめでとう……」

芳川「ありがとうね」

黄泉川「そうと、決まれば今夜はお祝いじゃん」
322 :其の五 『バイバイニートヨシカワ』 [sage saga]:2012/05/19(土) 12:59:05.62 ID:MbUc1EJc0
翌日―――。


芳川「それじゃあ、また会いましょう」フフッ

黄泉川「またじゃん。あいつが帰ってきたら連絡するじゃん」


芳川「そうね……」

打ち止め「バイバイヨシカワまたねってミサカはミサカは笑顔で」ウウッ

番外個体「……またね、元気でねヨシカワ今度は負けないからね」

芳川「いつでも、挑戦は受けるわよ」

芳川「それじゃあ、また」テクテク


番外個体・黄泉川。打ち止め「「「元気(ねーってミサカはミサカは)でな」」」


芳川「」ブンブン


芳川桔梗の旅立ち。
また会うことを信じて。

323 :其の五 『バイバイニートヨシカワ』 [sage saga]:2012/05/19(土) 12:59:37.80 ID:MbUc1EJc0
【A・D・G】

芳川「ここね……」シャー


一方通行「ン? オマエか合格したのは」


芳川「あら……久しぶりというべきかしら……何だかずっと会ってたように思えたわ」フフッ


一方通行「奇遇だな俺もだ」

垣根「合格者ってコイツか一方通行」ボロボロ

一方通行「ああ」

垣根「まぁ、よろしく頼む垣根帝督だ」ペコリ

芳川「こちらこそ、芳川桔梗よ」ペコリ

フレンダ『垣根途中で逃げ出さないでって訳よ』フン

垣根「グヘッ」
324 :其の五 『バイバイニートヨシカワ』 [sage saga]:2012/05/19(土) 13:00:07.55 ID:MbUc1EJc0
芳川「そちらの、お嬢さんは誰かしら?」

フレンダ『私の事が見えるの?』

芳川「ええ。というかどういう事幽霊という解釈でいいのかしら?」

フレンダ『その通りって訳よ、まさか他の人にも見えるとは意外って訳よ。私はフレンダ
      フレンダ=セイヴェルンよ』

芳川「芳川桔梗よ」

垣根「何で見えるんだ?」

一方通行「魂の選別者だからだろォ」

垣根「どういう事?」

一方通行「声優が分からない人には分からないネタですよォ」

垣根「意味不明だな、おい」

一方通行「つまり、オマエはまだまだだって事だ」

芳川「これから、よろしくね皆」ニコッ


いい加減続かないでしょ。 
325 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage ]:2012/05/19(土) 13:00:49.68 ID:MbUc1EJc0
以上です。
326 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) [sage]:2012/05/20(日) 03:10:51.98 ID:3g/J0IgAO

芳川は教師になる…そう思っていた時期が皆にもありました
327 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/24(木) 22:06:29.98 ID:E1y0b6smo
過疎ってるな
328 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/24(木) 22:14:50.47 ID:R5aEkrHxo
むしろ今までが過密だった
329 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/25(金) 11:25:59.01 ID:mOMBiieSO
SS投下にsageてたらそりゃ見られないし過疎るがな
330 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/26(土) 11:04:17.96 ID:xBCnRREDO
vipで投下したやつを若干手直ししたもの
331 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/26(土) 11:05:04.07 ID:xBCnRREDO


白井「コンプガチャですの」

御坂「コンプガチャ、て何よ?」

白井「お姉さま……コンプガチャが問題視されるようになってから結構経っておりますのに、まだご存知ありませんでしたの?」

御坂「う、うっさいわねぇ!いいじゃないのよ!」

白井「アニメやキャラクターグッズにばかりうつつを抜かしていると世間から置いてきぼりをくらいますわよ」

御坂「そんな事ないわよ!ニュースだってちゃんと見てるんだから!」

御坂「とにかく!」

御坂「その……コ、コンプガチャ?て、一体何なのよ」

白井「いいでしょう」

白井「それではご説明いたします」

白井「うおっほん」

白井「コンプガチャとは」

白井「コンプリートガチャの略称ですの」

御坂「あーあーコンプリートガチャねー。はいはい。流行ってるわよねー、コンプリートガチャ」

白井「……お姉さま、そういうのは結構ですの」



御坂「……」

白井「よろしいですか?」

白井「ではまずコンプリートガチャとは何なのかをご説明いたします」

御坂「うんうん」

白井「コンプリートガチャとは」

白井「携帯電話用のソーシャルゲームの仕組みの一つで、カプセルトイ(ガチャ)のように
   ランダムに入手できるアイテムを揃える(コンプリートする)ことで稀少アイテムを入手できるシステムの事ですの」

御坂「それのどこが問題なのよ?」

白井「その前にまず、携帯電話用のソーシャルゲームは多くが基本無料を謳っており、アイテム課金によって利益を得るシステムになっていますの」

御坂「なるほど」

白井「ガチャは1回ごとに課金を伴いますので、携帯電話の使用料と一緒にユーザーが支払うことになりますの」

白井「無料のガチャもありますが、1日1回のように制限が課せられています」

白井「ガチャでは、ゲーム内に登場する特定のカードやアバターのようなゲーム内のアイテムを手に入れようと思っても
   欲しいアイテムを直接購入することはできないため、欲しいアイテムが出るまで何度もくじを引く必要がありまして」

白井「その度に課金することになってしまいますの」

御坂「確かに問題だわ。お金を使わせたいのが見え見えね」

白井「私もそう思いますの」

白井「そして、ガチャを行う際には現実のお金ではなくゲーム内の仮想通貨を使いますの」

白井「仮想通貨の購入にはお金が必要でして、後日、携帯電話の使用料と一緒に請求される後払いの形になっております」

白井「ですから、利用者側にお金を払っているという感覚が薄く、利用者の年齢にも制限がないため
   未成年者が親のお金を使い込んでしまい、その額が数万円、数十万円というケースも出てきて、消費者庁に苦情が多数寄せられておりましたの」

御坂「そりゃそうよねー、無知な子供が騙されてぼったくられたら苦情の一つも言いたくなるわ」

白井「その通りですわね」


332 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/26(土) 11:05:49.12 ID:xBCnRREDO


御坂「でもそんな悪い事なんだから法律で規制されてたりするんじゃないの?」

白井「それなんですが」

御坂「え?まさか合法なわけ?」

白井「いえ、2012年(平成24年)5月5日に消費者庁がコンプリートガチャを違法(景品表示法違反)であるとして
   ゲーム会社に注意を喚起する方針であると報じられましたの」

御坂「まあ当然よね」

白井「しかしですね、消費者庁が問題視しているとされるのはコンプリートガチャのみであって
   通常のガチャについては何も発表されていないんですの」

御坂「何でよ!?普通のガチャだって無知な子供なんかに課金させてるんでしょうが!!あぁん!?」

白井「いや、私に言われましても。国会議員に言ってくださいまし」

御坂「国会議事堂にレールガンぶち込んでやろうかしら」

白井「やめてくださいましお姉さま、それはもはやテロですの」

白井「ですが、今回の消費者庁の発表を受けてソーシャルネットワーク各社ともコンプガチャの廃止を発表しましたの」

御坂「あたり前よ」

御坂「そうなると後は通常の課金ガチャが問題ね」

白井「それに関しましても各社とも未成年者に対しては月額利用上限を設けたり設けなかったり」

御坂「どっちなのよ」

白井「ええ〜、なんかその辺ちょっとアレでして」

御坂「でも要するにアレでしょ?課金するかしないか自分で判断する自由はあるんだから、課金しなきゃいいのよね」

白井「まあそうですわね」

御坂「ガチャなんかやる方がバカなのよ」

白井「ですわよね」



御坂・白井「あはははは」



御坂「あ!そういえば黒子!」

白井「なんですの?」

御坂「この間始めたネトゲなんだけど、凄く面白いのよ!」

白井「マジですの!?」

御坂「マジ!マジ!ほらこの口コミサイト見てよ!皆もベタ褒めでしょ!」

白井「ホントですの!」

御坂「でも欲しいアイテムがなかなか手に入らないのよね」

白井「このルーレットを回せばよろしいのでは?」

御坂「そうなのよ、けど何回やっても出ないのよね〜」

白井「出るまで回しまくりますのよ!お姉さま!」

御坂「アンタも入会して一緒にやりましょうよ!」

白井「はいですの!お姉さま!」



イヤー ナカナカ デナイワネー
コレシキノコトデ アキラメルクロコデハ アリマセンノ! マダマダイキマスワヨ!
マワシテ マワシテ マワシマクルワヨー!

333 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/26(土) 11:06:26.88 ID:xBCnRREDO
おしまい
334 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/26(土) 11:06:58.96 ID:xBCnRREDO


イン「生活保護?」

上条「ああ」

イン「それは一体何なのかな?」

上条「生活保護というのはな」

上条「日本の生活保護法によって規定されている、国や自治体が経済的に困窮する国民に対して最低限度の生活を保証するため保護費を支給する制度の事だ」

イン「まさしくとうまの為にあるような制度だね!」

上条「……」

上条「……しかしだなインデックス」

イン「うん?」

上条「最近、この生活保護制度を疑問視する声が出ているんだ」

イン「どうしてかな?素晴らしい制度だと思うんだよ」

上条「その生活保護制度を悪用して生活保護費を不正に受給する事案が表沙汰になったんだ」

イン「それはいけないんだよ!」

上条「しかもそれが大金を稼いでいる芸能人の母親だったんだ」

イン「身内に大金を稼いでいる人がいるなら生活保護は必要ないかも!」

上条「そうだな」

イン「大体そんなお金持ちにあげるお金があるなら、とうまみたいな貧乏人にあげてほしいんだよ」

上条「……」

上条「で、それが発端になって世間では生活保護制度の是非が問われているわけだ」

イン「でも生活保護制度が廃止になったりしたら本当にお金が無い人達が困るかも」

上条「その通りだな」

イン「とうまとか」

上条「……」


335 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/26(土) 11:07:38.15 ID:xBCnRREDO


上条「まあ生活保護制度がどうなるかはまだ分からないんだけどな」

イン「困っている人達の為にも制度自体は継続するべきかも」

上条「俺もそう思うぞ」

上条「それでなインデックス」

イン「うん?」

上条「このままだと上条さんは生活保護制度のお世話にならなければいけなくなるのですよ」

イン「ふーん」

上条「……」

上条「そこでインデックスに頼みがあるんだけど」

イン「なにかな?」

上条「そのー……もう少し食事の量を減らしてもらいたいのでせうが……」

イン「とうまの言っている事がちょっとよくわからないんだよ」

上条「……」

上条「今言ったようにこのままだと上条さんは生活保護のお世話に……」

イン「なればいいかも」

上条「……」

上条「いや、あのなインデックス」

イン「生活保護はとうまみたいな貧乏人の為にある制度なんだからとうまが利用する分にはなんの問題も無いかも!」

上条「だからね、そうじゃなくて」

イン「そうすれば毎日毎日もやしばっかりの食生活ともオサラバできるんだよ」

上条「いや、あのね……」

イン「さっさと必要書類まとめて役所へ申請しに行けばいいかも!」

上条「いや、だからそんな事しなくてもお前が食事の量を少しだけ減らしてくれれば解決する問題だから」

イン「それはイヤなんだよ!」ガブッ!

上条「ぎゃあああああ!」



トウマガ カイショーナシナノガ イケナインダヨ!
フコウダー!


336 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/26(土) 11:08:08.06 ID:xBCnRREDO
おしまい
337 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/26(土) 11:08:41.33 ID:xBCnRREDO


―ファミレス―


絹旗「生活保護を受給して超ウッハウハです」

浜面「お前それはマズいだろう」

絹旗「何でですか?」

浜面「だってよぉ……」

絹旗「これだから浜面は超浜面なんですよ」ヤレヤレ

絹旗「いいですか」

絹旗「年収5000万円以上の芸能人の身内でさえ生活保護を受給できるんですよ?」

絹旗「つまりそれは審査の体制が超ザルという事です」

浜面「そういう事じゃなくてだな」

浜面「あれは本当に困ってる人の為にある制度であって」

絹旗「と言うと?」

浜面「例えば、病気や怪我で働けないとか」

絹旗「ふむふむ」

浜面「就労先がどうしても見つからないとか」

絹旗「ふむふむ」

浜面「その上で頼れる身内が居ないとか」

絹旗「はいキタ」

浜面「え?」

絹旗「ワタシ置き去り」

浜面「イヤイヤイヤ」

絹旗「何か?」

浜面「そう……だけどよぉ……」

絹旗「何か異論でもあるんですか?」

浜面「いや、ソレ……なんか……なんかズルくね?」

絹旗「何でですか!」

絹旗「私は立派な置き去りじゃないですか!」

浜面「立派な置き去りと言われても……」

絹旗「そもそもですね!高給取りでも受給できるんですから、私が受給できないはずがないじゃないですか!」

浜面「高給取りの『身内』な」

絹旗「私なんて超不幸な生い立ちなんですよ!」

浜面「それについては否定できないけどさぁ」

絹旗「超発酵の美少女です!」

浜面「薄幸な。腐ってどうする」

338 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/26(土) 11:09:16.44 ID:xBCnRREDO


絹旗「とにかく!」

絹旗「私は生活保護を受給できる条件は超満たしていると思うんですよね」

浜面「そこら辺は専門家じゃないと何とも言えないかと」

絹旗「じゃあさっそく行きましょうか」

浜面「どこへ?」

絹旗「役所ですよ」

浜面「いきなりかよ」

浜面「申請の段取りとか分かってるのか?」

絹旗「そんなの知りませんよ」

浜面「おいおい……」

絹旗「まあ行って窓口で聞けば分かるでしょう」

浜面「うーん……」





―区役所―


絹旗「ここですね」

浜面「マジでやるの?」

絹旗「当たり前じゃないですか、というかこんなオイシイ事やらない手はありませんよ」

浜面「はぁ……」





―総合案内―


絹旗「すいませーん」

案内係「はい」

絹旗「生活保護の申請をしたいのですが」

案内係「それでしたら福祉事務所の窓口になりますね」

絹旗「福祉事務所?」

案内係「はい。場所はですね、この廊下の先に――」



絹旗「――わかりました。ありがとうございます」

絹旗「行きますよ浜面」

浜面「へーい」


339 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/26(土) 11:09:54.84 ID:xBCnRREDO


―福祉事務所窓口―


絹旗「すいませーん」

窓口係「はい」

絹旗「生活保護の申請をしたいのですが」

窓口係「生活保護ですか?」

絹旗「そうです」

窓口係「それでしたら生活保護相談窓口の方になりますね、場所はあちらです」

絹旗「はーい」テクテク





―生活保護相談窓口―


絹旗「すいません」

受付係「はい」

絹旗「生活保護の申請をしたいのですが」

受付係「……生活保護、ですか?」

絹旗「はい、生活保護です」

受付係「……少々お待ち下さい」

絹旗「はい」





CW(ケースワーカー)「いやーお待たせしました」

CW「アナタが生活保護の申請を希望されてる方?」

絹旗「そうです」

CW「じゃあコチラへどうぞ」

絹旗「はいはい」スタスタ

浜面「奥へ入るのか、窓口じゃないんだな」スタスタ

CW「あ、ちょっとアナタ」

浜面「はい?」

CW「アナタは?」

浜面「いや、付き添いですけど……」

CW「付き添いの方は外でお待ち下さい」

浜面「あ、はい……」


340 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/26(土) 11:10:23.95 ID:xBCnRREDO


CW「それでですね、生活保護の申請という事なんですが」

絹旗「はい」

CW「現在は?え〜、学生さん?」

絹旗「いえ、学生というかなんというか」

CW「でも、あ〜絹旗、さん?でしたよね?」

絹旗「はい、絹旗です」

CW「年齢的に学生さんですよね?」

絹旗「いえ、その、なんと言いますか、諸事情により学校には通ってないんですよ」

CW「そうですか〜……」

CW「う〜ん……」

CW「じゃあとりあえずこの書類に必要事項を記入してもらえるかな?」

絹旗「あ、はい」


341 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/26(土) 11:11:09.67 ID:xBCnRREDO


絹旗「書き終わりました」

CW「はい」

CW「え〜……現在のお住まいはこのマンション?」

絹旗「そうです」

CW「これは、どなたかと一緒にお住まいになられてるのかな?」

絹旗「一人暮らしですけど……何か関係あるんですか?」

CW「ありますよ〜ありますよ〜」

CW「とっても大切な事ですよ〜」

絹旗「はぁ……」

CW「絹旗さんコレね、ずいぶんイイ所にお住みになられているようで」

絹旗「うっ……いや、そんな事は……ないですよ」

CW「いやいやいや、このマンションの賃料は私の給料ではキビシイ位ですよ」ハッハッハ

絹旗「いや〜……そんなでも無い……かと」

CW「こんなにイイ所にお住まいになられているなら生活保護は必要ないでしょう?」

絹旗「ひ、必要ですよ!超必要です!」

CW「ん〜、でもねぇ絹旗さん、アナタお金持ってるでしょう?」

絹旗「ん、な、持ってないですよ!」アセアセ

CW「またまたご冗談を」ハハハ

絹旗「本当ですって!」

CW「お金無かったら、こ〜んなイイ所にどうやって住むの?」

絹旗「そのー、アレですよ……あの〜……あ、そうだ!えーと、引っ越すんですよ!」

CW「ほう」

絹旗「お金無くなっちゃったから引っ越すんです!」

CW「なるほどねぇ」

絹旗「はい」

CW「じゃあちょっとお伺いしますけどね」

絹旗「ええ」

CW「絹旗さん、今まではどうやって生活してたんですかね?」

絹旗「どうやって、と言われても……仕事して?」

CW「仕事ですか、その歳で?」

絹旗「まぁ、色々ありまして……」

CW「へぇ〜」


342 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/26(土) 11:11:44.35 ID:xBCnRREDO


CW「もう一つお伺いしますけど、アナタはレベル4ですよね?」

絹旗「はい、そうですが」

CW「奨学金が出てるでしょう?」

絹旗「学校へ行ってないので奨学金は出てないです」

CW「学校へ行かれてはどうですかね?」

絹旗「はあ?」

CW「いやいや、レベル4なら引く手あまたじゃないですか?」

絹旗「……事情がありまして……学校へは行けないんですよ」

CW「学校へ行けない……そんな事ないハズですけどね」

絹旗「……ありますよ」

CW「入学手続きすれば問題無いと思いますよ?」

CW「そうすれば寮にも入れるし奨学金も出るでしょ」

絹旗「ですから事情がありまして……」

CW「まぁ最悪、ご両親にでも仕送りしてもらうとか生活の手段はどうにでもなるでしょ?」





絹旗「……いませんよ、そんなもの」

CW「あれ、置き去り?」

絹旗「……」イラッ

絹旗「さっきから何なんですか!?」イライラ

絹旗「そうですよ!置き去りですよ!だから生活に超困ってるんですよ!!」ウガー!

CW「う〜ん……でもねぇ〜……」

絹旗「何なんですかもぉ!」

CW「置き去りなんですよねぇ?」

絹旗「だからさっきからそう言ってるじゃないですか!!」



CW「学園都市において置き去りの方の生活は保証されているハズなんですけどねぇ」



絹旗「」ピク


343 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/26(土) 11:12:24.21 ID:xBCnRREDO







絹旗「…………されてねェよ」







344 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/26(土) 11:13:04.36 ID:xBCnRREDO


CW「そんな事ないですよ〜、置き去りの方の生活は手厚く保証されt」

絹旗「されてねェって言ってンだろ」

CW「いや、しかしですね……」



絹旗「もういいです」ガタッ



絹旗「帰ります」スタスタ



CW「ん?そうですか?」


ガチャ バタン


345 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/26(土) 11:13:39.19 ID:xBCnRREDO


絹旗「……」

浜面「帰ろう」

絹旗「浜面……」

浜面「ドア越しに聞こえてたよ」

絹旗「そうですか……」

絹旗「なんかしょうもないやり取りをさせられたせいで超お腹減っちゃいました」

浜面「いつものファミレス行くか?」

絹旗「そうですね、そうしましょうか。浜面の奢りで」

浜面「何故に俺の奢り!?」



ワタシハ セイカツニ コンキューシテイル チョーハッコウノ ビショウジョ デスカラ!
オマエノホウガ カネモッテルダロ!
チッソパーンチ!
イテェ!


346 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/26(土) 11:14:10.99 ID:xBCnRREDO
おしまい
347 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/26(土) 11:15:04.78 ID:xBCnRREDO


―コンビニ―


上条「最新号みっけ」スッ

上条「おっ、最後の1冊か」

上条「……」ペラペラ

上条「……ブフッ……フハハ」ペラ



テレレレレレーンレ テレレレレー♪



一方「アァー……参ったぜェ」カツ カツ

一方「まさかコーヒーが全部売り切れとはなァ」

一方「おかげでコンビニをハシゴするハメになっちまった」



上条「ハハ」ペラ

上条「……と、いけね」

上条「いつまでも立ち読みしてるわけにはいかないよな、続きは帰ってから読もう」パタン

上条「――飲み物も」スタスタ



一方「コーヒーはこンなモンか」バタン

一方「そういえば黄泉川がプリン食いてェとか言ってたな」カツ カツ

一方「……」カツ カツ

一方「何種類あるンだよ」オオイナァ…

一方「……よく分かンねェから全部入れとくかァ」ガチャ ガチャ ガチャ

一方「あとはクソガキの菓子だな」

一方「あァ面倒くせェ」カツ カツ



テレレレレレーンレ テレレレレー♪



麦野「……」スタスタ

麦野「まったく」スタスタ

麦野「何で私がおつかいなんか」ブツブツ

麦野「……まあ、ゲームに負けたのは私だけどさ」

麦野「なにが『たった今から麦野は超パシリです!』だ」

麦野「とりあえず鮭弁、基本ね」スタスタ



上条「飲み物どれにしようかなー」

上条「おや?」

上条「何でコーヒーだけ売り切れなんだ?」

上条「まあいいや、コーヒー飲まないし」

上条「どれにしようかなー」ウーン…
348 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/26(土) 11:15:38.19 ID:xBCnRREDO



テレレレレレーンレ テレレレレー♪



御坂「最新号♪最新号♪」スタスタ

御坂「どこかなー」キョロキョロ

御坂「あれー?」キョロキョロ



一方「なンでガキ用の菓子は低い位置にあンだよ」

一方「しゃがむのしンどいンですけどォ」シャガミ

一方「……どれだよクソ」

一方「いっそ全種類……」

一方「……」

一方「……」

一方「……1日1個だったな」



御坂「最新号が無い……だと……?」

御坂「……」

御坂「……喉渇いた」スタスタ



麦野「鮭弁はこれで全部ね」ヨシ

麦野「絹旗は牛丼」バサ

麦野「滝壺は幕の内」バサ

麦野「浜面は……野菜スティックでいいわね」コト

麦野「あとは、甘い物も」

麦野「……プリンにしよう」スタスタ



上条「たまには上条さんも贅沢してコンビニ弁当でも」スタスタ

上条「いやー、コンビニ弁当なんて久しぶりですよ」スタスタ

上条「鮭弁がいいなー」ハハハ



麦野「プリンが無い……だと……?」

麦野「……なんかプリンの場所だけ不自然に空いてるけど」

麦野「これは一体……」



上条「鮭弁が無い……だと……?」

上条「……なんか鮭弁の場所だけ不自然に空いてるけど」

上条「これは一体……」


349 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/26(土) 11:16:14.78 ID:xBCnRREDO


御坂「ジュースといえばやっぱりオランジーナよねー」

御坂「この自然な味がツウな私にはピッタリだわ」アハハ

御坂「口コミサイトでも高評価だったし」ウンウン



麦野「エクレアでいいや」

麦野「プリン無くてムカついたから全部いっとけ」バサバサ

麦野「……駄菓子なんかも」スタスタ



テレレレレレーンレ テレレレレー♪



食蜂「エックレア♪エックレア♪」スタスタ

食蜂「深夜のコンビニでエクレア買い食い♪」スタスタ

食蜂「これがたまらないのよぉ♪」スタスタ

食蜂「♪」キョロキョロ

食蜂「……」キョロキョロ

食蜂「エクレアが無い……だと……?」



上条「さて、とりあえずこんなもんか」

上条「あ!」

上条「最後にあれを買わないとな」スタスタ



一方「大体こんなもンか」

一方「あ」

一方「アレも買ってくかァ」カツ カツ



麦野「まあこんなもんね」

麦野「あ」

麦野「あれも買っていきましょう」スタスタ



御坂「こんなものかしらね」

御坂「あ!」

御坂「あれを買わなきゃね」スタスタ



食蜂「もういいわぁ……帰ろうかしr」

食蜂「あっ」

食蜂「アレを買っちゃおうかなぁ♪」スタスタ


350 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/26(土) 11:16:50.96 ID:xBCnRREDO




上条「すいませーん」

一方「すいませェン」

麦野「すいませーん」

御坂「すいませーん!」

食蜂「すいませーん♪」




351 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/26(土) 11:17:24.09 ID:xBCnRREDO







上条・一方・麦野・御坂・食蜂「ファミチキください」







352 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/26(土) 11:17:59.63 ID:xBCnRREDO







上条・一方・麦野・御坂・食蜂「あ?」







353 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/26(土) 11:18:31.73 ID:xBCnRREDO







上条・一方・麦野・御坂・食蜂「あ……」







354 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/26(土) 11:19:09.41 ID:xBCnRREDO
おしまい
355 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/26(土) 11:52:44.72 ID:DneGFoEDO
乙、最近はvipで書いてたのか

絹旗切ないな
356 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/26(土) 12:34:12.88 ID:TS7qJ3x5o

絹旗って一方語が出るときも敬語だった気がしたけど違ったっけ
357 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/26(土) 12:55:42.84 ID:xBCnRREDO
しまった
敬語だった……
358 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/26(土) 12:56:25.73 ID:xBCnRREDO


―生活保護相談窓口―


上条「あのー……」

受付係「はい?」

上条「生活保護の申請をしたいのですが……」

受付係「……生活保護ですか」

受付係「少々お待ち下さい」

上条「はい」





CW(ケースワーカー)「いやー、お待たせしました」

CW「アナタが生活保護の申請を希望されてる方?」

上条「そうです」

CW「じゃあコチラへどうぞ」

上条「はい」スタスタ





CW「それでですね、生活保護の申請という事なんですが」

上条「はい」

CW「え〜と、学生さん?」

上条「はい、そうです」

CW「学生さんなら奨学金が出てるでしょう?」

上条「それが、レベル0なので少額でして……」

CW「レベル0といっても最低限の金額は出ていますよねぇ?」

上条「ええまあ、そうなんですけど……実は同居人がいまして」

CW「同居人?」

上条「はい」

上条「今まではその同居人との生活を自分の奨学金でまかなっていたんですけど」

上条「レベル0の奨学金で二人分の生活をまかなうのには限界がありまして」

CW「なるほど」

CW「その同居人さんは学生さん?」

上条「いえ、学生ではないです」

CW「働いてるのかな?」

上条「働いてもいない、ですね」

CW「じゃあその同居人さんに働いてもらってくださいよ〜」

上条「え?」

CW「だってその同居人さんは学生じゃないんでしょ?」

上条「あ、いや、あの〜、学生じゃないといっても就業できる年齢でもないんですよね」

CW「う〜ん」


359 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/26(土) 12:56:58.37 ID:xBCnRREDO


CW「でしたらあなたのご両親を頼ってみてはいかがですか?」

上条「うちの両親にはすでに仕送りをしてもらってます」

CW「それでもお金が足りないと?」

上条「ええ」

CW「それはねぇ〜上条さんねぇ、ちょっとおかしいですよ」

上条「はい?」

CW「だって、奨学金をもらってて、仕送りまで受けてたら普通はそんな事にはならないでしょ」

上条「現になってるんですけど……」

CW「じゃあ一体何に対してお金を使ってるの?」

上条「……しょ、食費?」

CW「食費ってアナタねぇ」ハハハ

CW「どこの世界に二人分の食費にそんなにお金かける人がいるの」

CW「毎日外食でもしてるの?」

CW「贅沢だねぇ、いや〜贅沢だねぇ、うらやましいよホント」

上条「そんな事してませんよ!」

CW「よっぽどイイもの食べてるんだねぇ」

上条「毎日もやし炒めです!」

CW「ハッハッハッハッハ!」

CW「何ソレ?ドコの高級もやし?」ハッハッハ!

CW「冗談キツイですよまったくもう」ハハハ

上条「いや、あのですね……」

CW「とにかく」

CW「アナタね、まずは生活を改めて下さい」

上条「ちょっと待ってくださいよ!」

CW「は〜い、終わりで〜す」

上条「えぇー……」







―上条宅―


ガチャ


上条「……ただいま」

イン「おかえりなんだよとうま」

上条「はぁ〜……」

イン「なんか元気ないね」



ソレヨリ バンゴハンハ マダナノカナ?
ハァー…


360 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/26(土) 12:57:29.79 ID:xBCnRREDO
おしまい
361 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/26(土) 13:27:49.82 ID:HP/F9haIO
色々溜め込んでるのはわかったからスレでも立てたらどうだ?
362 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/26(土) 13:48:51.75 ID:xBCnRREDO


―区役所前―


黒夜「生活保護でウッハウハ」

黒夜「とか思ったけど……」

黒夜「……」

黒夜「……」

黒夜「……」

黒夜「……なんかイヤな予感がするからやめておこう」スタスタ







―コンビニ―



テレレレレレーンレ テレレレレー♪



黒夜「紅茶は、と」

黒夜「えーと」キョロキョロ

黒夜「……」キョロキョロ

黒夜「……」

黒夜「紅茶が無い……だと……?」

黒夜「しょうがねえからコーヒーでいいや」

黒夜「……」

黒夜「コーヒーも無えよ……」

黒夜「どうすっかな」キョロキョロ



『オランジーナ』



黒夜「……」

『オランジーナ』

黒夜「……」

『オランジーナ』

黒夜「……」

『オランジーナ』

黒夜「……買ってみるかぁ」スッ

黒夜「甘い物もほしいな」

黒夜「プリンとか」スタスタ

黒夜「……」キョロキョロ

黒夜「無い……」

黒夜「……」


363 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/26(土) 13:49:42.47 ID:xBCnRREDO

黒夜「もうエクレアでいいや」スタスタ

黒夜「……」キョロキョロ

黒夜「無えし……」

黒夜「……」

黒夜「じゃあ大福で」スッ

黒夜「よし」

黒夜「……」

黒夜「そうだ」

黒夜「最新号が出てるよな」スタスタ

黒夜「えーと……」

黒夜「……」

黒夜「無いな……」

黒夜「……」

黒夜「……弁当も買ってくか」スタスタ

黒夜「……」

黒夜「……鮭弁だけ無いな」

黒夜「……」

黒夜「……」

黒夜「……」

黒夜「あ」

黒夜「アレがあるじゃねえか」スタスタ



黒夜「すいませぇん」







黒夜「ファミチキください」







店員「売り切れました」

黒夜「……」

黒夜「あのよぉ……」

店員「はい?」

黒夜「この店なんか売り切れ多くね?」

店員「それが……深夜に大量にお買い上げになられたお客様が大勢おられまして、朝便での発注に間に合わなかったんですよ」

店員「誠に申し訳ございません」

黒夜「そうかい……」


ゴクッ… マズッ… ファンタニ シテオケバ ヨカッタ…

364 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/26(土) 13:50:14.43 ID:xBCnRREDO
おしまい
365 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/26(土) 14:33:56.81 ID:xBCnRREDO


―公園―


佐天「」ゴクッ

佐天「」フゥ

佐天「……」

佐天「これマズッ!」

佐天「……」ハァ



サテンサーン!



佐天「おや?」

佐天「あ!御坂さん!」

御坂「ここで会うなんて珍しいわね、1人?」

佐天「はい、初春は風紀委員の仕事へ行ってます」

御坂「黒子もなのよねー……あ」

佐天「はい?」

御坂「佐天さんもオランジーナ飲んでるんだ」

佐天「ええ……さっきそこのコンビニへ寄ったら色々と売り切れててしょうがn」

御坂「美味しいわよねー、オランジーナ!」

佐天「え?」

御坂「私なんて常に持ち歩いてるわよ」ゴソゴソ

御坂「ホラ!」ドヤァ!

佐天「……」

御坂「口コミサイトでも高評価ばっかりだもんね」キュッ キュッ

御坂「あー、オランジーナおいしい!」ゴクゴク

佐天「……」

御坂「フゥー」

佐天「……」

御坂「そうだ、私もういかなきゃ」

佐天「……」

御坂「じゃあまたね!佐天さん!」タッタッタ

佐天「……はい……また」

佐天「……」

佐天「……」

佐天「……」

佐天「アイツ終わってんなー」


366 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/26(土) 14:34:29.47 ID:xBCnRREDO
おしまい
367 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/05/26(土) 14:37:30.61 ID:M3wUkHHao
書きながらではないんだろうけど他の人の投下を阻害しているという点では同等のマナー違反だよ
368 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/26(土) 14:42:31.80 ID:m1iPxXgLo
スレ立ては100レス前後って>>2に書いてるし
一時期よりは人減ってるし
今の時間帯ならいいんじゃね
369 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/26(土) 15:03:44.60 ID:RlAXHoyYo
暇なんでこの人がこのスレ中何レス使ったかざっと数えたけど150レスほどだった
370 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/26(土) 15:23:24.93 ID:qBqPVhL2o
問題なのは宣言がないこと
何レス続くか分からないのにおしまい→また始まるを繰り返すってある意味悪質
371 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/05/26(土) 15:39:38.59 ID:ldxHuxr+o
おしまい宣言から30分以上開けて投下してるし、誰が投下しようとしたわけでもなし、
文句つける程のもんか?

オランジーナがディスられてる……だと……!?
美味いと思うんだけどなぁ……乙!
372 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/26(土) 16:12:02.37 ID:z/1MOPIYo
宣言あったほうが珍しいだろ…
373 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/26(土) 16:15:23.07 ID:TS7qJ3x5o
ためこんでるんだろうし話と話の間をやたら時間開けずに一気に投下しようぜ
374 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/26(土) 16:23:45.71 ID:xBCnRREDO
次から投下前にレス数の宣言する
時間の間隔が空いてないのは書き溜め分で
空いてるのは書き溜め分の投下後に新たに書いたやつ
375 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/05/26(土) 16:28:54.81 ID:M3wUkHHao
全部書き溜めてからよろ
それなら惜しみなく乙できる
376 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/26(土) 17:00:00.03 ID:xBCnRREDO
伝わらなかったからもう一回
時間の間隔が空いていないものは書き溜め有りの完結しているもので
時間の間隔が空いているものは完結している分の投下後に思いつきで新たに書いた別物
377 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/05/26(土) 17:04:39.34 ID:M3wUkHHao
だから、その場の思いつきでネタ増やすのはマナー違反だからやるなって言ってんだよ
ネタ増やしたいならそれも全部書いてから投下してくれってことだ
通じたか?
378 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/26(土) 17:05:34.22 ID:HP/F9haIO
何だかんだで150レス以上書いてるんだからスレでも立てた方が揉めないんじゃないの。
379 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/26(土) 17:11:08.17 ID:xBCnRREDO
その場の思いつきでネタ増やすのはマナー違反なの?
書きながらの投下はやめろとは>>1に書いてあるからやらないようにしてたけど
380 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/05/26(土) 17:20:57.78 ID:M3wUkHHao
書きながら投下がダメな理由はもちろん他の人が投下できなくなるからだっていうのはいいよな?
じゃあ1レス2レスで完結するネタを30分ごとに次々投下するのは、って考えるとどうよ
30分ルールあるから他の人投下できないし、
おしまいおしまい言いつつも次がくるから「これはまた次が来るのかな?」になって投下終了宣言が何の意味もなくなってる
事実上書きながら投下と変わらん状態になってるんだよ

まあ>>1に明文化はされてないからルール違反とまではさすがに言わんけど、
限りなくそれに近い褒められない行為だと思うよ
381 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/26(土) 17:29:30.93 ID:xBCnRREDO
おしまいは話の終わりであって投下終了宣言じゃないよ
まあ、投下開始宣言もしてないけど、両方した方がいいみたいだな
30分ルールあるから40分空けたんだけど
これ1時間位にした方がいいかな?
382 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/05/26(土) 17:33:20.30 ID:Cl7fz0MMo
えっ
それこそダメでしょ、スレの占有になる

好きな時に書いて投下したいなら自分のスレ立てようず
雰囲気好きだし、読みに行くからさ
383 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/05/26(土) 17:33:39.92 ID:M3wUkHHao
投下終了宣言じゃないなら議論の余地なくながら投下でルール違反じゃねえかww
384 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/26(土) 17:46:28.00 ID:xBCnRREDO
投下終了宣言しなければいけないルールなの?
385 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/05/26(土) 17:51:06.06 ID:M3wUkHHao
投下終了宣言はあった方がいいけどなくてもわかるならそれでいい
問題はそこじゃなくて、投下開始から投下終了までは迅速にってのが掟
「投下終了はしてないけど次のレスまで時間あくから待っててね」は厳禁
書きながらの投下禁止っていうのはそういう意味だ
386 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/26(土) 17:55:56.73 ID:HP/F9haIO
この人イマイチ日本語通じてないな。
387 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/26(土) 17:59:48.65 ID:xBCnRREDO
では、最低でも1つの話はまとめて連続投稿しているので現状で問題無いと判断する
1つの話を書きながら投稿するのはルール違反だと思う

あと、他の人の意見も聞いてみたいかな
388 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/05/26(土) 18:06:29.43 ID:M3wUkHHao
自分が問題ないと判断するから問題ないってどんだけ自己中だよ
>>370 >>373 >>382 で既に遠回しに非難されてることに気づけよ
389 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/26(土) 18:06:39.59 ID:TS7qJ3x5o
問題はあるよ大有りだよ…何言ってんの
投下終了宣言じゃないならながら投下と同じだよ?
次の人が投下できない状態になる「スレの占有化」を避けるためのルールなんだから
390 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/26(土) 18:08:16.86 ID:xBCnRREDO
>>1にあるスレのルールに基づいての判断
391 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/05/26(土) 18:09:51.57 ID:M3wUkHHao
ひょっとして「すでに書いてあるものを30分ごとに1レスずつ投下するのとかは書きながらじゃないから問題ない」とか思ってないだろうなこいつ
392 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/26(土) 18:11:19.31 ID:xBCnRREDO
思ってないしそんな事した事も無いよ
393 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/05/26(土) 18:12:07.77 ID:W+WdPOtOo
問題ないって自己判断するのは微妙
一つ文句出たらそれも確かに一意見で全部聞くことはないけども、あまり反抗せず受け止めて
多分その投下形式はあなた以外にいないから討論するまでもないことで
書き溜めて、日を改めて投下すりゃ何も問題なかったよ

頑張って作った話が態度で判断されて作品内容がちゃんと評価されないのは勿体ないじゃないか
394 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/26(土) 18:13:20.97 ID:xBCnRREDO
「すでに書いてあるもの」はすべて連続投稿してるよ
395 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/05/26(土) 18:14:14.48 ID:M3wUkHHao
>>392
それがほとんどお前がやってることなんだけども
396 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/26(土) 18:17:09.68 ID:xBCnRREDO
>>395
>>394
397 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/26(土) 18:17:52.11 ID:HP/F9haIO
冷静な口調だからこそ余計に「ホンモノ」っぽくて怖いなこの人…
398 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/05/26(土) 18:18:05.23 ID:M3wUkHHao
後半のを後から書いてるならなお悪いわ
399 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/26(土) 18:19:18.07 ID:xBCnRREDO
冷静な口調もスレのルールだから
400 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/26(土) 18:38:33.58 ID:8lncRfYro
ここでグダグダして雰囲気悪くなるより個別のスレ立てたほうが早いんじゃね?
その方が見やすいとおもうし
401 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/05/26(土) 18:43:35.27 ID:M3wUkHHao
その考え支持する
この人に何が問題なのかを理解してもらうのはちょっと骨すぎる
スレ立ててそっちでやってもらえれば投下形式でもめてSSが不当な評価されることもなくなるし、
こっちは平和になるしでお互いにとってよさそう
402 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/26(土) 18:45:56.96 ID:PHEv6Txvo
みんな優しいな
これほど半年ROMれという言葉がふさわしい奴もそういないだろうに
403 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/05/26(土) 18:55:45.06 ID:M3wUkHHao
>>402
SS自体はわりと面白いからな
なんでこのSS書ける人がここまで話通じないのかが不思議だがww
404 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/26(土) 19:11:42.45 ID:z/1MOPIYo
確かにルール上は何ら問題ないから
どちらかというと突っつき増してる方が基地になってるのがいけない
405 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/26(土) 19:16:20.75 ID:qBqPVhL2o
モノホンだったのかこの人・・・

話のおしまいと投下のおしまいの区別をつくようにやってくれ
406 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/26(土) 20:21:20.05 ID:DneGFoEDO
なんでこんな時だけ人増えるの……そんなに目くじら立てなくてもいいじゃない

確かに短いスパンで投下があると他の人が書き辛いけど、今は他の書き手があんまりいないし
終了宣言はしてるんだから、他の人が間に入っても怒らないだろ、この人も

あと問題は書き溜め分を連続して落とす時の各話の終わりと、単発の時の終わりがどっちも「おしまい」だから
すぐ次が来るのか判断できないから困るってことだろうけど
投下終了を明確にしてくれれば良いんじゃないかなぁ
407 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/05/26(土) 20:46:41.85 ID:cfJ/66Amo
まあ、>>1のルールには違反していない
そこらへんはモラルの問題かな
408 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/26(土) 21:01:36.25 ID:qBqPVhL2o
なんで問題なのか分かってない奴多いけどな
投下終了後に自分のだから30分いらないって言ってるけどそれなら
投下終了→29分後また自分の投下開始→投下終了→更に29分後にまた自分の投下開始ってのも問題ない事になるんだが

改善点は物語のおしまいと投下終了のおしまいを分かりやすく区別する事
409 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/26(土) 21:19:59.91 ID:DneGFoEDO
自分のだから30分いらない、とはこの書き手も注意してる側も言ってなくないか?
実際、「纏めて数話投下」か「30分以上空けて連続投下」しかしてないし

でも結論には激しく同意

あとこの人のss好きだから、これで書くの止めないでほしいな……
410 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/05/26(土) 21:20:12.43 ID:cfJ/66Amo
>>408
んー言いたいことは分かるけど、言ってることは無茶苦茶だな
その点を犯している人はいないっしょ
411 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/26(土) 21:25:26.73 ID:VttudGTno
すくなくとも
412 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/26(土) 21:25:58.33 ID:VttudGTno
↑ミス
すくなくとも
続けて投下するなら続きますぐらい言ってほしいと思いました
413 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/05/26(土) 21:34:53.31 ID:LeQ3csys0
僕もそう思いました

でも続きは読みたいのでスレ立ててほしいです、まる
414 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/26(土) 21:37:15.29 ID:RlAXHoyYo
ルールなんてのはそのルールが作られる前提というか目的の為に作られるもので、
例えば、多くの人に気軽にSSを投下して貰おう、して貰う為に投稿者同士や閲覧者に投下しやすいまたは感想を入れ易い空気にしよう
といった前提の下にそうなるようにルールを制定するのが通常の流れなんで、ルールに抵触してないからいい、とはならないのは当たり前

例えば>>1の30分ルールなんて30分という時間はさほど重要じゃなく、「書くからには感想を貰いたい」「SSを書いた人に感想を伝えたい」といった
書き手・読み手の想いを救い上げる為のルールみたいなものってのがあるわけで
今回の書き手が問題視されてるのはこれも含めて、「他の書き手が投下し難い」「読み手が感想書き難い」のが問題なんだと思う


問題は今回問題視されてる書き手も当然のことながらこのスレに投下する書き手の一人なんで一方的に非難するのも憚られる事
出来ればこの書き手さん側も他の書き手さんや読み手の心情に配慮して双方が納得する為の譲歩が互いに出来ればいいんだけどな
415 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/26(土) 21:38:31.05 ID:DneGFoEDO
ところで >>410


上条「結婚しよう!」

美琴「え、へ、……ぁ」カァァ

上条「……なんてな。よく言わないか? ほぼ同時に同じこと喋っちまった時とかさ」

美琴「駄目よ、まだ私14歳で……確かに嬉しいけど、せめてあと2年…………って、『なんてな』?」...パチ

上条「あー悪ぃ、俺なんかには冗談でも言われたくないよなー。お前って一応お嬢様だし」ハハハ

美琴「……冗談……一応…………ッ」

上条「あれ、美琴サン……?」

美琴「上ッ等! 今日という今日は決着を着けたげるわっ!」バチバチバチッ

上条「なにゆえご乱心!? っだー、不幸だーーー!!」ダダダ

美琴「全部アンタのせいよ、この鈍感っ!!」


ってことで結婚してくれ
416 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/05/26(土) 21:43:11.00 ID:cfJ/66Amo
>>415
なぜに?

今回は倫理的な問題であってそこまで目くじらを立てる事はないと思う
だから、もうこの論議は終了!
417 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/26(土) 23:22:03.62 ID:xBCnRREDO
随分伸びてるな
以下3レス投下
418 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/26(土) 23:22:39.17 ID:xBCnRREDO


白井「自治厨ですの」

御坂「自治厨、て何よ?」

白井「お姉さま……自治厨という単語が誕生してから結構経っておりますのに、まだご存知ありませんでしたの?」

御坂「う、うっさいわねぇ!いいじゃないのよ!」

白井「アニメやキャラクターグッズにばかりうつつを抜かしていると世間から置いてきぼりをくらいますわよ」

御坂「そんな事ないわよ!ニュースだってちゃんとみてるんだから!」

御坂「とにかく!」

御坂「その……じ、自治厨?て、一体何なのよ」

白井「いいでしょう」

白井「それではご説明いたします」

白井「うおっほん」

白井「自治厨とは」

白井「親切の押し売りの一例ですの」

御坂「あーあー。はいはい。流行ってるわよねー、親切の押し売りの一例」

白井「……お姉さま、そういうのは結構ですの」



御坂「……」

白井「よろしいですか」

白井「ではまず自治厨とは何なのかをご説明いたします」

御坂「うんうん」

白井「自治厨とは」

白井「予めコミュニティで定められたルールとは別に、己の中のマイルール(俺ルール)を遵守し
   それをコミュニティの枠の中に押し込み、周囲の人間に遵守させようとする者の事ですの」

白井「この場合はスレッドのルールですわね」

御坂「どういう事?」

白井「具体的には、自治厨とされるものは多くの場合、自分が正義であると思っているようですが、実際は人間の多様性を理解できておらず
   正義ではなく自分が気に入らないから文句を言っているだけであり、我慢か思慮のどちらか、あるいはどちらも足りておりませんの」

御坂「うわーなんかタチ悪いわねー、私そういうの嫌いだわ」

白井「私も嫌いですの」

白井「そしてそれは世間の方々も同じのようで、自治厨に対してしばしば自治厨キモイの声が上がっておりますのよ」

御坂「そりゃそうよねー、自分ルール押し付けられて喜ぶ人なんていないもの」

白井「その通りですわね」

白井「ですが」

御坂「うん?」

白井「予めスレッドのテンプレ等で定められたルールを遵守し、そのルールに則って行動する者、注意を促す者は自治厨ではありませんの」

御坂「テンプレルールに則った注意が全然見当たらないんだけど」

白井「まったくですの」


419 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/26(土) 23:23:13.74 ID:xBCnRREDO


御坂「でもそんなキモイ事なんだから何らかの規制がされてたりするんじゃないの?」

白井「それなんですが」

御坂「え?まさか野放しなわけ?」

白井「いや、なんといいましょうか……一応、運営者次第では『荒らし行為等に該当する場合はアクセス禁止措置をとる』場合もあったりなかったり」

御坂「どっちなのよ」

白井「ええ〜ある場合もあるんですが、その辺なんかちょっとアレでして……」

白井「あ、しかしですね」

白井「一部の掲示板やスレッドでは掲示板ルールやスレッドルールにより厳しく自治行為が締め付けられていたりもしますの」

御坂「それが普通でしょうが」

白井「私もそう思いますの」

御坂「何でここは自治厨だらけなのよ!あぁん!?」

白井「いや、私に言われましても。運営者に言ってくださいまし」

御坂「サーバーにレールガンぶち込んでやろうかしら」

白井「やめてくださいましお姉さま、それはもはやテロですの」



御坂「で、その自治厨に振り回されないようにするには一体どうすればいいのよ?」

白井「今のところは……放置するしかないかと」

御坂「じゃあこの書き手は大失敗ね」

白井「はい」

御坂「でも要するにアレでしょ?自分で判断する自由はあるんだから、放っときゃいいのよね」

白井「まあそうですわね」



御坂・白井「あはははは」



御坂「あ!そういえば黒子!」

白井「なんですの?」

御坂「このスレッドでスレッドルール通りにレスしたんだけど、凄く批判されてるのよね!」

白井「マジですの!?」

御坂「マジ!マジ!ほらこのスレッド見てよ!批判的なレスがズラリと並んでるでしょ!」

白井「ホントですの!こうしてはいられませんわよお姉さま!このままだと大勢に押し負けてしまいますの!」

御坂「やるわよ!黒子!」

白井「はいですの!お姉さま!」


トコトン イイカエシテ ヤルンダカラ!
コウイウ ヤカラハ テッテイテキニ ロンパ シテヤルベキデスノ!
ソウヨネー!


420 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/26(土) 23:24:07.35 ID:xBCnRREDO
おしまい
スペシャルサンクス ニコニコ大百科
投下終了
421 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/26(土) 23:29:18.96 ID:PHEv6Txvo
アドバイス通りにスレ立てするか、せめて日付が変わるまで投下待つかくらいすればいいのに

無駄に燃料投下しなくても…
422 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/26(土) 23:30:42.46 ID:QJJUsyJeo
残念ながら自治厨達が作ったルールなんですよね
423 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/05/26(土) 23:34:27.32 ID:51/GnscHo
うーん、難しいとこだけどルールに則ってれば全てが正しいってわけでもないんだよね

河本が叩かれてるのと同じだよ、結局は倫理観やモラルの問題

なんだかんだでこの人の作風は好きだし
過疎ってる中での行動だからあまり批判材料もないんだけどな
424 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/26(土) 23:35:33.65 ID:TS7qJ3x5o
そこまで不満なら大人しくスレ立てなよ
なんでこういうの投下するかな…
425 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/26(土) 23:37:40.24 ID:DneGFoEDO
おwwまwww
納得いかないのは仕方ないが、これはもう別スレ立てちゃえよw

主張を曲げるんじゃなく棲み分けとして
分かり合えない同士で争うのは不毛だぞ
426 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/05/26(土) 23:38:07.23 ID:W+WdPOtOo
…僕は悪くないって言い張るならもうそれでいいから
頼むから擁護した人が可哀相なことになるような事は止めてくれ
427 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2012/05/26(土) 23:58:12.08 ID:VPUebhmqo
これはひどい
428 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/26(土) 23:59:31.55 ID:xBCnRREDO
>>418に対して「お前バカじゃねえの!」「消えろよ!」「もう死ねよ!」ぐらいの意見が1つでもあれば、ここでまだ続けようかとも思ったんだけど
1つも無かった事に対してちょっとアレなので
もうここではやらないと思う
429 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/27(日) 00:03:29.51 ID:2OGCOY+DO
罵られたかったのかよwww
またどっかで読めたら嬉しいぜ ノシ
430 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/27(日) 00:07:14.98 ID:cIqPU0M7o
罵られたかったっていうより
煽ったつもりが思ったよりずっと呆れて冷めた反応返されたんで恥ずかしくなったと見たね

なんだかなー
久しぶりに伸びてると思ったらなあ……
431 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/05/27(日) 00:09:53.39 ID:W8jgWj1DO
罵られたかったワケじゃねえわwwww
ただね、こんなのがきたら正面きって罵声を浴びせるのが普通なのよ
俺なら「死ね馬鹿」と言う
それをヌルヌルとやったりスレ立てろだのワケ分からんのが沸いたり
それがキモかったからもう無理ノシ
432 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/27(日) 00:12:15.29 ID:iabvv/CGo
―完―
433 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/27(日) 00:14:42.75 ID:rd9nvAJCo
要するにただの荒らしってことね
SSまで書いてまた手間かけたもんだね
434 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/27(日) 01:02:11.60 ID:BzOiWsJ1o
VIPじゃないんだしSS速報ってそういう場所でしょ
そもそもその中のジャンル総合スレで他所の普通を持ち出されてもなぁ
せめて数スレ分読み返せばどういうスレかは理解できたんじゃないかしら
435 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/05/27(日) 01:31:22.04 ID:x0fPM2oho
ずいぶんと伸びてると思ったら……
436 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空) [sage]:2012/05/27(日) 01:42:30.75 ID:Ex7bNxRg0
スレ立てろって誉め言葉じゃね?
437 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県) [sage]:2012/05/27(日) 02:06:54.47 ID:2x60vXHP0
おもしろいww
これはスレ立ててもいいし、ここに居ついてもらってもいいわww
とにかく乙! だな。
438 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/05/27(日) 07:22:13.72 ID:9eyXD2cOo
VIPじゃないというかそもそも2chじゃないしなここ
439 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/05/27(日) 08:17:36.21 ID:M4YG/GaRo
まあ、自治厨がうざいのは同意
特にsage厨
専ブラ使えよ
440 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [sage]:2012/05/27(日) 08:48:23.42 ID:p6UbErjdo
面白かったんでスレ立てしたら報告よろしく

SS書きを叩いて追い出す自治厨多すぎ
なにさまやねん
441 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) [sage]:2012/05/27(日) 11:12:20.66 ID:vRvVG6PAO
なんで誰もスレ立てないのかって聞かなかったんだろう?

まあここ最近本当に過疎ってたのも事実だから多少は構わないんじゃとも思うが
442 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/27(日) 12:04:23.31 ID:BzOiWsJ1o
>なんで誰もスレ立てないのかって聞かなかったんだろう?

以前既に聞いてて短編だから立てないって回答が来てる

>自治厨

経緯を全部読めば分かるけど追い出す奴より擁護派や妥協点を提案してる奴の方が多い気が
それを一切聞かず自治厨がどーのって煽りSS急に投下して呆れられたらキモいから去るって宣言
総合すればどっちもどっちだったとは思うけど今回のこれは叩いて追い出したのとはかなり違うと思うぜ
443 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/27(日) 12:13:43.21 ID:q86qJ9/Qo
わりとどうでもいい
444 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) :2012/05/27(日) 15:05:11.13 ID:vRvVG6PAO
久しぶりに1レス


上条「インデックス、魔導書って少し読んだだけでもキツいんだろ?よく10万3000冊も読めたな」

禁書「ちゃんと毒抜きとかしてるからね、準備も無しに読まないんだよ」

上条「どれくらいのペースで読んでたんだ?」

禁書「覚えてないんだよ、記憶は消されちゃったし」

上条「そうだよな…じゃあどれくらいのペースで読んだか予想出来るか?10万3000冊って十代の若者が読める量じゃないだろ」

禁書「うーん、言われてみればそうかも。ちょっと計算してみるねとうま」

上条「俺はその間に買い物しておくよ」



上条「おっ一方通行」

一方「よォ」

上条「なあ一つ聞きたいんだがお前って実験10031回やったらしいけどどれくらいのペースでやったんだ?」

一方「…なンでそンな事を聞く?」

上条「いや10031回って単純計算で不眠不休365日24時間やっても2000いくかいかないか位じゃね?インデックスはその十倍だし」

一方「物理的に無理があるってか?でもよォ、俺達の原作者誰か言ってみ?」

上条「かまち…ハッ!」

一方「かまちーの執筆スピードの方が物理的に無理があンだろうが」

上条「だな」
445 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) [sage]:2012/05/27(日) 15:06:59.55 ID:vRvVG6PAO
以上です
誰しも一度は疑問に思うがこんな理由でやがて考えるのをやめると思うネタでした
446 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/05/27(日) 16:54:47.11 ID:M4YG/GaRo
>>445
1日100冊程度読めば3年くらい
完全記憶能力なら余裕だろう
一方さんは1日30体でいけば1年くらいでそのぐらいの数字にはなるだろう
447 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/27(日) 17:27:55.66 ID:smLjIvGZo
空想科学読本ですねわかりまs(ry
448 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/27(日) 18:40:31.61 ID:LMeWqo4+o
5000人ぐらい一度に相手した日があったんだろう多分
449 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/27(日) 21:27:39.94 ID:B0nqaxPC0
過労で倒れそうな数字だよな
450 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/27(日) 21:56:17.23 ID:q86qJ9/Qo
別に1300冊の魔道書とか2000人の妹達でもよかったよね、ぶっちゃけ
451 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/27(日) 22:07:33.00 ID:iabvv/CGo
狂気が足りない
452 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/27(日) 23:40:43.57 ID:2OGCOY+DO
「図書館」の蔵書としては1300じゃ少ないな
453 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/05/27(日) 23:49:49.44 ID:ocmANK96o
実際インデックスの原点に対する抵抗力?みたいなのって理由出てきたっけ?
454 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/28(月) 00:09:21.36 ID:+gV6ecmYo
いつ破綻してもおかしくないレベルの精神調整を繰り返しまくってるそうなbyねーちんSS
455 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) [sage]:2012/05/28(月) 00:41:10.63 ID:RuMbtNxAO
SAN値が常にギリギリだった訳か…
456 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/05/28(月) 01:05:58.25 ID:OH4/YJNjo
実は既に狂ってたりして
457 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/28(月) 11:35:39.32 ID:eKcZX4Cdo
>>409
勘違いスマンコ
458 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [sage]:2012/05/28(月) 20:28:40.97 ID:rlAXCOnJo
インデックスの描写は地の文より誰かの言葉や認識ばかりなんで、
後で全部ひっくり返っても不思議じゃない気が。どーせローラ以外は知らなさそう
ヒロインと言うよりはラスボス候補
459 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/28(月) 20:35:49.03 ID:S5qWzDVjo
ヒロインがラスボスってのは結構王道の展開じゃね?
460 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/05/28(月) 21:14:55.45 ID:Ncu5y8hAo
それをやったのが1巻なんじゃないのか
461 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/28(月) 21:18:49.00 ID:8XqxUzQxo
最初のボスが最後のボスってのも割とありがちなような
でもそれって上条さんがまた死ぬフラグでもあるな
462 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/28(月) 21:20:19.35 ID:NzFDZy8ko
上条当麻は三度死ぬ
463 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) [sage]:2012/05/29(火) 07:31:18.85 ID:0tODYgUAO
最初の中ボスが最後のラスボスか…

科学ルート→ミサカノチニメザメシミコト
魔術ルート→ツキノヨルニクルフステイル
464 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [sage]:2012/05/29(火) 08:05:30.70 ID:ZHIls+Guo
魔術ルート最初の中ボスは…
465 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/29(火) 08:09:45.69 ID:R54nuEN2o
まあ、どうかんがえてもねーちんですね
466 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/29(火) 10:00:19.77 ID:TgmGgj/Mo
捨て犬だからな
467 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) [sage]:2012/05/29(火) 12:22:30.05 ID:0tODYgUAO
せいじんかんざきさんじゅうはっさいはイベント戦闘
468 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/29(火) 18:58:37.30 ID:W/t7VMxNo
美琴戦はチュートリアルだな
469 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/30(水) 00:25:56.27 ID:FisttbEDO
美琴がチュートリアルとすると科学ラスボスが一方さんに……
まぁ敵対→色々あって共闘の後に再び袂を分かつってのも熱いな
470 :一方通行「オマエは俺のモノなンだからよォ」 [sage saga]:2012/06/02(土) 01:09:17.12 ID:5aR/EEJDO
お初です。携帯から失礼します。

※欠陥通行です。一方×御坂妹です。
※エロ・グロ表現有りです。
※捏造です。適当です。
※文章がクドいです。

それではどうぞ。
471 :一方通行「オマエは俺のモノなンだからよォ」 1/9 [sage saga]:2012/06/02(土) 01:11:20.98 ID:5aR/EEJDO



暗い暗い路地裏で少女は狩られていました。



真っ赤に濡れる彼女を追うは真っ白な少年。



重く深い闇に溶け込む事すら拒絶した彼は。



白く優しい殺戮者は裂けるように嗤います。



もう止めろと叫ぶ誰かから目を背けながら。



さて、少年が本当に殺しているのはだぁれ?
472 :一方通行「オマエは俺のモノなンだからよォ」 2/9 [sage saga]:2012/06/02(土) 01:13:14.56 ID:5aR/EEJDO



――八月十六日、午後十時二十八分、第九九九〇次実験、終了。




コツ、と夜の路地裏に固い靴音が反響した。



「回収任務に来ました、と、ミサカは座り込む一方通行に告げます」


狭く暗い路地裏だった。
クーラーの室外機が、低く唸りを上げて真夏の夜の熱気を吐き出し、堆く積まれたゴミの山は、腐っているのか異臭を放っている。
鉄筋コンクリートの壁に挟まれ、塵と油で汚れ、滞留する湿気が肌に重く纏わりつく。
そんな、何処にでもある普通の路地裏だった。

そんな路地裏の暗闇から、無機質な淡い緑に光る軍用ゴーグルを額に付けた、一人の少女が滲み出るように現れる。
彼女が声をかけたのは、路地裏の片隅に無造作に積まれた鉄骨に座る、一人の少年。

色素の抜け落ちた真っ白な頭髪に、病的なまでに白く透き通るような肌。そして、血液の透過によって紅く染まる瞳。
日本人の容姿から余りにもかけ離れた外見の彼は、名指しで声をかけられたにも関わらず、ただ険しい顔を何処かに向けるだけだった。

しかし彼女もまた彼の無反応を気にすることもなく、その焦点がはっきりとしない視線を彼から外し、再び路地裏の闇の中を歩き出す。
鉄骨に座る彼の前を通り過ぎ、路地裏の中の目的の場所へと辿り着くと、彼女は背負う黒い大きな袋を地面に下ろし、膝をついた。

雲が晴れ、明るくなる路地裏。彼女の膝元にも月明かりが差し、油や埃で汚れた路地裏の地面が照らし出される。
そこには、一人の少女が横たわっていた。




四肢を無くし、体中の血液を路地裏中に撒き散らし、裂けた腹から臓物を垂れ流した、彼女と全く同じ顔の少女が。



.
473 :一方通行「オマエは俺のモノなンだからよォ」 3/9 [sage saga]:2012/06/02(土) 01:14:46.99 ID:5aR/EEJDO



両膝をついた彼女は、そのほんの数刻前まで少女であったものに、何の躊躇も無く両の手を突っ込む。


ぐちゅ、ぐちゅ、と。


熟れた果実を握り潰すような音と共に、彼女は少女の欠片を一つ一つ掬い上げ、丁寧に袋の中に詰めていく。

千切れた冷たい手足。肋骨が剥き出しの胴体。未だ生暖かい臓物。自分と同じ形の頭。

自らが着る薄茶色のサマーセーターや白いブラウスが、血液や脂肪で汚れることも気にせず、彼女は黙々と作業を進める。
その様子を少年は座ったまま、表情の読み取れない無感情な顔で、彼女の背中を見つめるだけだった。


大通りから聴こえる愉しげな喧騒。

噎せ返りそうな濃い血の臭い。

熱帯夜の息苦しい空気。

同じ顔の少女達。

満月の光。

死体。


路地裏には淡々と異常が溢れ、平然と狂気が存在していた。


.
474 :一方通行「オマエは俺のモノなンだからよォ」 4/9 [sage saga]:2012/06/02(土) 01:17:52.95 ID:5aR/EEJDO



その『非常識』の中で、彼女はある一つの小さな『非日常』に思考を働かせていた。


(……一方通行は何故まだ実験場にいるのでしょうか、と、ミサカは疑問に思います)


彼女が異常と思う因子。
それは、今も彼女が作業する後ろで座ったまま動かない、本実験の被験者である白い少年にあった。
今まで彼は実験終了と同時に実験場を去るのが常で、回収任務が始まるまでその場に留まることなど、一度もなかった。

野外で行われるこの実験の性質上、部外者への露見には細心の注意は払われているが、可能性がないとは言い切れない。
もしそうなってしまった事態の事を考え、実験終了と共に被験者が実験場から素早く立ち去るのは、研究者達からも推奨されている。
しかし、それすらも完全に無視され、今まで一度も起こった事がなかったことが、今現在起こってしまっている。


(先程の実験に何か支障があったのでしょうか?いや、それはない筈です、と、ミサカは即座に打ち消します)


彼女は不測の事態が起きた場合の対処の為に実験の一部始終を監視していたし、"殺された少女と記憶も共有している"。
今回の九九九〇次実験も、今までの実験と同じように滞りなく開始され、滞りなく終了した筈である。


(では、何故?と、ミサカは終わらない疑問に思考をループさせます)


彼の初めての行動パターンを理解する事が出来ず、彼女は小腸を片手にしながら、首を少し傾げるのだった。


.
475 :一方通行「オマエは俺のモノなンだからよォ」 5/9 [sage saga]:2012/06/02(土) 01:19:02.31 ID:5aR/EEJDO



そして、彼女の『非日常』は加速していく。



「おい」



静寂に包まれていた路地裏で不意に反響したその音は、低く張り詰めた男の声だった。
その声は、少女の欠片を袋に詰める彼女のものではなく、もちろん袋に詰められている少女のものでもない。


白い髪の、白い肌の、紅い瞳の、少年の声だった。


「……何でしょうか、と、ミサカは問いかけます」


少年に声を掛けられたと認識した彼女は、手を止め背後の少年に振り返る。


「オマエの検体番号、何番だ」


検体番号。シリアルナンバー。彼女を、彼女達を識別する為に付けられた、無機質な五桁の数字の集合。


「ミサカの検体番号は10032号です、と、ミサカは一方通行の質問に答えます」

「10032、か」


陰鬱をそのまま声にしたような声色が。


「ハッ、まだまだ殺し足りねェ、ってかよ」


嘲るように、嗤うように、諦めたように、疲れ果てたように吐き出され、夏の夜の闇に霧散した。


.
476 :一方通行「オマエは俺のモノなンだからよォ」 6/9 [sage saga]:2012/06/02(土) 01:20:17.73 ID:5aR/EEJDO



「てことはつまりよォ、オマエまで回るのには後四十二匹もプチプチプチプチ潰さなきゃなんねェ、って事か。めんどくせェなァオイ」


途端に、口角を吊り上げた彼は口調をがらりと変え、心底楽しそうに、愉快そうに喋りだす。


「なァ、木偶人形」

「オマエ等って『超電磁砲』のDNAに蛋白質やら薬品やらをブチ込ンで培養機で無理矢理成長させた、単価十八万の乱造品なんだってなァ?」

「そうですが、と、ミサカはミサカの出生について、乱暴な表現ながらも事実と合致していることを肯定します」


そんな彼の急激な表情と雰囲気の移り変わりを、彼女は訝しく思いながらも彼との会話を成立させていく。


「そんでもってオマエ等は俺が絶対能力者に進化する為、俺に殺される為だけに造られた哀れな二万体の実験動物だ。違うかァ?」


質問というよりは、確認。彼等にとって当たり前の認識を、彼は今更になって彼女に確認する。


「はい、そうです、と、ミサカは一方通行に背を向け、作業の手を再開させながら返答します」

「なら、オマエ等は俺の為に造られて、俺の為に生きて、俺の為に死ぬ。そういう事だよなァ?」


一つ一つ、噛み締めるように彼は確認を重ねていく。彼女の口から、否定の言葉は出てこないと分かっているように。


「正確には、一方通行の絶対能力への進化の為にですが、と、ミサカは一方通行の言葉が概ね合っている事を肯定します」


「ならよォ」


彼が、嗤った。





「オマエ等は俺の為に造られた、俺のモノってことでいいンだよなァ?」




.
477 :一方通行「オマエは俺のモノなンだからよォ」 7/9 [sage saga]:2012/06/02(土) 01:21:22.45 ID:5aR/EEJDO



「それは」


違う、と言い切る前に、彼女は突然襲った衝撃に、ノーバウンドで数メートルは吹き飛び、路地裏の壁に叩きつけられた。


「が、はッ!」


受け身など取れる筈もなく、強かに脇腹を打ち、肺の空気が強制的に押し出される。
肋骨は無事だったものの、軽い呼吸困難に陥った彼女は動くこともできず、ただずるずると地面に崩れていく。


(一体、何、が……)


「実はよォ、俺の体ってのは長年研究者共に散々弄くり回されたせいで、ホルモンバランスがメチャクチャでなァ」


酸素不足と痛感で朦朧とした視界の中、白い少年は怠慢な動作で鉄骨から立ち上がり、こちらに向かって歩いてくる。
彼がその足を悠然と一歩一歩進める度、固い靴音が路地裏の壁と壁の間で反響する。


「お陰で男か女かもわからねェ体になっちまったンだが、最近成長期の反動だかで男性ホルモンが分泌されまくってるらしくてよォ」


そして、コツ、と。九十度傾いた彼女の視界の目の前で、彼の黒い靴先が止まった。


「じ、実験外のミサカを、殺害するのは、実験に支障が……ぁぐっ!」


その痩躯からは想像もつかない力で彼女は首を掴まれ、彼の目線の高さまで持ち上げられる。
彼の中で唯一色を持つ紅い瞳と、目が合った。


.
478 :一方通行「オマエは俺のモノなンだからよォ」 8/9 [sage saga]:2012/06/02(土) 01:22:28.06 ID:5aR/EEJDO



「そのせいで今までサッパリ無かった性欲なンてもんが出てきたンだが、まァコレが随分と厄介でなァ」


頸動脈が圧迫されてることで脳への酸素供給が滞り、緩やかに意識が遠のいていきそうな中、必死に彼の手から脱出しようと足掻く。
が、いくら抵抗しても彼の手は万力のように彼女の首を締め付けたままで、ほんの先だけ地面につく靴が、虚しくコンクリートを擦るだけだった。


「特に、オマエらをブチ殺した後なンか昂ぶって昂ぶって、なァ」

「くっ……言ってい、る意味がよくっ、分かりません、と、ミ、サカは……っ」


その時、何の感情も映さないでいた彼の瞳が、ほんの少し、ほんの一瞬だけ揺らいだのを、彼女は見た。
その瞳の揺らぎを、彼女は以前の記憶の中、彼女達がお姉様と呼ぶ少女の瞳にも見たのを思い出す。


「つまりよォ」


しかし彼等が浮かべたその感情の揺らぎを、彼女達には知覚はできても、理解する為の時間と経験が、圧倒的に足りなかった。

空いていた彼の右手が、彼女の血塗れのブラウスの襟元にかかる。




「オマエをオナホール代わりにグチャグチャに犯してやるっつってンだよ!!」




瞬間、刃物で裂いたかのように嗤った彼は、彼女のブラウスをサマーセーターと共に紙屑のように簡単に引き裂いた。


.
479 :一方通行「オマエは俺のモノなンだからよォ」 9/9 [sage saga]:2012/06/02(土) 01:23:50.30 ID:5aR/EEJDO



きっかけなンて何でもねェ。
ただ性欲が有り余っていた。それだけだ。


「ん……あ……ぁ、あぁ……っ!く、ふぅ……っ!」


穴さえありゃあ別にその辺の薬中のクソ女でもよかったが、あンなゲテモノ突っ込む前に萎えちまう。
なら、手っ取り早く済ませるには、近くにある人形を使っちまえばいい。


「ひゃ……ふぁ……!?……は、ぁっ!ひぃ……!」


人形相手の自慰行為。性欲処理。
一万回殺した顔に、今更情愛なンざ湧くわけがねェ。


「ぃ、ぎ……っ!?あ……ぁあああああっ!!」


だから何の遠慮も無しにブチ込ンでやったし、実験の時と同じように乱暴に扱った。
濡れてないまま突っ込ンでやるのなンてザラだったし、制服なンて何枚破いたか覚えちゃいねェ。


「い、はっ、あぁ!やっ……ぁ、ああっ!!」


脳の電気信号を弄くって快感を増幅させてやったら、打ち上げられた魚みてェに面白ェぐらい跳ね回った。
死ンだ妹達のグチャグチャの体に押し付けて、血まみれになって喘いでいるのを後ろから思い切り突いてやったりもした。
とにかく、実験終了の度に押し倒して、加虐心が満足するまで責め続けて、性欲が収まるまで吐き出し続けた。


「み、さかはぁ…っ、ぁあああああっ!!」



"あの日"がくるまで、何度も、何度も。



.
480 :一方通行「オマエは俺のモノなンだからよォ」 [sage saga]:2012/06/02(土) 01:25:27.86 ID:5aR/EEJDO
決して目の前で血みどろになりながら水色の縞々を愉快に振られたからとかそンなンじゃねぇ。
そンなンじゃねぇンだ。

以上です。

妹を上条LOVEにして原作エンドにするか。
一方通行に寄り添う捏造エンドにするか。
というより御坂妹にする意味はなかった。
481 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/06/02(土) 15:58:01.11 ID:oVjhAoh1o
乙おつ
482 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(沖縄県) [sage]:2012/06/03(日) 11:08:18.01 ID:CaUuRU+ao

欠陥通行いいよな病んでて
483 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/04(月) 00:41:50.29 ID:2ZF4RYqDO
おつ
いいな、救いのない感じが
484 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) :2012/06/04(月) 20:59:50.71 ID:BfhQ3omAO
1レス


上条「能力が使えるようになりました」

青ピ「カミやんが?どんな能力なん?」

上条「幻想殺しと他人の能力を交換出来る能力」

青ピ「それ使える能力なん?」

上条「試してみよう、おーいビリビリー」御坂「ビリビリ言うな!」

青ピ「えっ今女の子どっから出てきたん?」

上条「御坂は俺が呼んだらすぐ現れるからな」

御坂「べ、別にアンタに呼ばれたからじゃ」

青ピ「ストーカーツンデレ調教の三連コンボとか爆発しろ!」

上条「という訳で御坂の能力と幻想殺し交換な」キュイーン

御坂「どれどれ…電撃出ない」

上条「こっちは電撃でたぞー」ビリビリ

御坂「危ないわね!」パキーン

青ピ「ホンマに入れ換わった!」

御坂「へえ…ちょっと急用出来たから帰るね」

上条「じゃーな」

路地裏

一方「ったくバッテリーの無駄遣いさせンなっつゥの」カチッ

御坂「一方通行ぁぁぁ![ピーーー]やぁぁぁ!」

一方「なンだかわからンがケンカなら買ってやるぜェ!」カチッ

御坂「ぶち抜けぇぇ!」バキィッ

一方「せろりっ!?」ドシャァ

御坂「私の仇討ちは10031まであるぞ、最初はグー…」グググ
485 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) [sage]:2012/06/04(月) 21:00:45.21 ID:BfhQ3omAO
以上です
最近いいネタが浮かばない
486 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/04(月) 21:33:36.00 ID:2ZF4RYqDO
御坂さんにマウント取られてボコボコにされるなんてご褒美じゃないですか!
487 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/06/05(火) 00:00:02.51 ID:oI7mZiKRo
そういえばレールガンや砂鉄は防げて鉄骨は防げない理由って何?
488 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [sage]:2012/06/05(火) 00:29:30.80 ID:EUM8uilZo
能力による加速度を触れることで打ち消せられるとして
砂鉄やレールガンのコインは払えば済むけど
鉄骨は重量だけで潰されるし、重力加速度かかったらもっとやばい
489 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2012/06/06(水) 23:58:17.66 ID:pcwsbV3y0
ちょっとレス借ります
ショタっ子がいるので気持ち悪かったらUターンお願いします
490 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2012/06/07(木) 00:00:34.90 ID:gXgYsibe0


???「…………」


麦野「これはどういうことかしら?」
『先日説明したとおり、戦力増強のためのアイテムへの加入ですが何か問題でも?』
麦野「問題もなにもこんなチビッ子をどうしろっていうのよ!!! つーか戦力になると思ってんの!?」
『その点に関しては問題ないでしょう、彼の能力は非常に優秀です。仕事に支障をきたすようにはならないかと。
 しかもまだ発展途上でさらに伸びるようですから、仕事には積極的に参加させるようにしてください』
麦野「いくら積まれたの?」
『いや〜、生一括でドンと5億も出してくれるもんだから喜んで子m……』
麦野「…………」
『…………』
麦野「……今子守っt」
『……おっとすみません、予定が押してきているのでこれで。ではよろしくお願いします』ブッ、ツーツーツー・・・・・・
麦野「テメェやっぱり子守なんじゃねえええかああああああ!!!」ミシミシ

滝壺「むぎの、携帯をあまり強く握っちゃうと壊れちゃうよ?」

フレンダ「結局面倒をみないといけないって訳ね」

絹旗「というか何故この子の髪はあんな真っ白なんでしょう、あと肌も白いですね」
……………………


麦野「はぁ、頭が痛いわ……」

フレンダ「ところで名前は?」

???「…………」サッ

フレンダ「……? えっと、名前」ズイ

???「…………」サッ

フレンダ「え? 何、私避けられてるって訳?」

麦野「あれじゃない? 生理的に無理ってことなんじゃないフレンダ、……ぷっ」

フレンダ「私って生理的嫌悪に見られるような容姿してないしっ!」

絹旗「フレンダ……ずっと黙っていたのですが、実はフレンダには人を寄せ付けないフェロモンを超放出しているのです」

フレンダ「何その驚愕のカミングアウト!? いやいや私そんなフェロモン出してないし!」
491 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2012/06/07(木) 00:01:34.00 ID:gXgYsibe0
滝壺「大丈夫、私はそんなふぇろもんを滲みだしてるフレンダを応援してる」

フレンダ「滲みだす!?」

???「……違う」

フレンダ「へ?」

???「俺に近づくと……傷付けちゃうから」

???「あと、名前は……一方通行」

滝壺「君はあくせられーたっていうんだね」

一方通行「……」コク

フレンダ「偽名としか思えない名前だけれど……」

麦野(一方通行……アクセラレーター……ね)
絹旗(一方通行……はて? どこかで……)




麦野「今日の夕食担当はフレンダか」

フレンダ「任されたって訳よ!」

フレンダ「さぁ出してほしい一品を言って欲しい訳ね」

麦野「当然鮭よ、シャケを出しなさい」
絹旗「今私はマグロ丼が無性に食べたい気分です!」
滝壺「フレンダの作ったわかめスープが飲みたいな」

一方通行「…………」

フレンダ「一方通行も何か食べたい物ある? 食材がある物の中だけれど」

一方通行「……、…………トマト以外なら」

フレンダ「トマト以外? まあそういうことならこのフレンダが絶品料理を作ってあげるから安心するって訳よ!」



  この日からアイテムにチビッ子こと一方通行が加わり、わいわいがやがや騒がしくも楽しい日々が始まる――。


492 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2012/06/07(木) 00:02:39.88 ID:gXgYsibe0
おまけ1

麦野「部屋一個余ってたわね、そこを一方通行用にするか」

絹旗「良いですね」

フレンダ「鍵って誰が持ってたっけ?」

滝壺「私が持ってるよ。 ……はいこれ、失くさないようにね」

一方通行「ン……、ありがとう、滝壺お姉ちゃン」

滝壺「……!」カシャーン・・・

一方通行「…………落としたけど」

滝壺「もう一度言ってみて」

一方通行「……何を?」

滝壺「私の事、何だって?」

一方通行「……滝壺お姉ちゃン……?」

滝壺「もう一回」

一方通行「……滝壺お姉ちゃン」

滝壺「もう、一回」

一方通行「滝壺お姉ちゃン」

滝壺「…………滝壺お姉ちゃん……」ジーン

フレンダ「何感動してるの……」

麦野「言われて嬉しいことなのかしら……?」

絹旗「私も当然年上ですからね! 私の事も絹旗お姉ちゃんと呼ぶ事ですっ!」

一方通行「ン、絹旗お姉ちゃン」

絹旗「お姉ちゃんなんて言われたこと無いですから超くすっぐったいですね! でも悪くありません、良しとしましょう!」

フレンダ「勿論私の事も――」

麦野「フレンダはそのままで良いわよ」

一方通行「……フレンダ」

フレンダ「呼び捨て!?」


493 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2012/06/07(木) 00:03:33.54 ID:gXgYsibe0
おまけ2

一方通行「…………」グイ

絹旗「ん? 何かありましたか一方通行」

一方通行「……こっちに」

絹旗「……?」




絹旗「こんな隅っこでどうしたのですか? ……はっ! まさか人目のない事を利用して超疾しいことを……!
   だ、駄目ですよ? 子供がそういう事を考えるのはっ、 そういうのは私くらいに大人になってからっ……」

一方通行「……」ペコ

絹旗「あ、いえそんな頭を下げなくても大丈b」

一方通行「……ごめンなさい、絹旗お姉ちゃンには酷い事をしたから」

絹旗「えっ、いや私は別に酷いとは――」

一方通行「暗闇の五月計画」

絹旗「!!!」

一方通行「当時のリストに絹旗お姉ちゃンがいたのを覚えてるから……」

一方通行「被験者に演算パターンを埋め込んだ元の検体が俺だから……」

絹旗(そんな……、あの計画は検体の同等のレベル5を作るための実験だったはず……こんな幼い子供がレベル5!?)

一方通行「…………」

絹旗(一方通行……、 そうだった、当時の研究員がその名を口にしていたのを覚えてる。
   でも実験の苦しみからその名を直ぐに忘れてしまったのですね。 そうだ……一方通行です)

一方通行「…………」

絹旗(彼は私がまだ子供だった頃よりさらに前から研究員達に利用されていたのですね……)
494 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2012/06/07(木) 00:04:02.13 ID:gXgYsibe0
絹旗「…………」

絹旗「……確かに私はあの忌わしい実験を超恨んでいます。実験は辛かったし苦しかったです、涙が枯れるほど超泣きました」

一方通行「…………」

絹旗「でも……私が恨んでいるのは、胸糞悪い実験を立案した人物とそれに加担した研究員共であって、貴方などでは絶対に無いです……」

一方通行「……でも」

絹旗(きっと私なんかよりもずっと地獄をみてきてるのでしょう。 ……そんな子にどう責めろというのですか、私は私よりも年下の相手に叱罵するほど腐ってません)

絹旗「もう良いのです、あの実験はもう終わったのですから。 それに結果として窒素装甲を得ることが出来ましたし、今では不可欠なものです」

一方通行「……」

絹旗「ですから話してくれてありがとうございました」スッ

  ……バチっ

絹旗「おおっ!?」

一方通行「あ……! ごめンなさい、今反射を……っ!」

絹旗「成程、これが反射というものですか。 なにやら超不思議な感覚でしたね」

絹旗「……もし良かったらその反射を解いてもらっても良いですか?」

一方通行「え……?」

絹旗「辛い事を話してくれたご褒美にお姉ちゃんとして超撫でてあげようかと思ったのですが、 ……駄目ですか?」
495 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2012/06/07(木) 00:04:35.97 ID:gXgYsibe0
一方通行「………………、……今絹旗お姉ちゃンへの干渉に反射フィルターを取り除いたから触れられると思う」

絹旗「何か変化した事は見えなかったのですが、どれ」ナデナデ

一方通行「……ン」ピクッ

絹旗「これはこれは、さらさらふわふわしてて超撫で心地が良いですね」ナデナデ

一方通行「……」

絹旗「貴方が話してくれて正直嬉しかったです、そうでなければ私はずっと一方通行の事を忘れたままだったのですから」

絹旗「だから貴方はもうそんな悲しい顔をしなくても良いのですよ。 ……そうですね、今度私が色々話を聞かせてあげましょう。勿論悲しい話では無く面白い話をです」

一方通行「……面白い……?」

絹旗「そうです、 一方通行でもお腹がねじれるほど面白い話です。 話のネタなら一杯あります。どうです、聞きたいですか?」

一方通行「……」コク

絹旗「ふふん、ではその時が来るまで楽しみにしていると良いでしょう」
………………


フレンダ「あれ? 今まで2人とも何処に行ってたのさ。いつの間にかいなくなってたし」

絹旗「ただ向こうで長話してただけですよ」

麦野「そんなこと言って実はエッチなことでもしたんじゃないのかしら? 年上という立場を良い事にして色々と……ね」

滝壺「きぬはたそれ本当なら許さないよ?」

絹旗「た、滝壺さん顔が超怖い感じになってますよっ! というかそんなことあるわけないじゃないですか!!!」

麦野「ほんとう〜?」

絹旗「当たり前です!!!」

一方通行「そういえば絹旗お姉ちゃン、あの時言ってた疾しい事って何?」

絹旗「ちょ」

滝壺「きぬはたそのことについてちょっとおはなしをききたいんだけど」

絹旗「ひっ、滝壺さん眼が超本気ですよ!? ご、誤解ですって!」

麦野「きゃ〜、絹旗のエッチ不潔淫乱ーーー」

絹旗「私はまだ処女ですっ!!!!!」

フレンダ「へーそうなんだ」

絹旗「あ……ぅ////」カァァァ

一方通行「…………」ジッ

絹旗「そんな無垢な目でこっちを見ないでくださぃぃぃぃいいいいいぃぃぃぃいいいいいいいいいいいいいいい」


496 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2012/06/07(木) 00:05:41.68 ID:gXgYsibe0
おまけ3

絹旗「一方通行、そろそろ朝食が出来るので皆を起こしてきてもらえますか?」

一方通行「……わかった」テクテク



滝壺「」Zzz...

一方通行「起きて、朝食出来たよ」ユサユサ

滝壺「…………ん……」パチ

一方通行「朝食が出来たよ」

滝壺「…………」ボー

一方通行「……滝壺お姉ちゃン……?」

  ぐいっ

一方通行「! うわっ」

滝壺「抱き……枕……」Zzz...

一方通行「う゛ぅ……(苦しい……)」ギュー

滝壺「」Zzz...

一方通行「っ!」

  バチっ

滝壺「…………ふぇ……?」パチ

一方通行「あ……(反射しちゃった……)」

滝壺「……あ、おはよう、あくせられーた」

一方通行「え、あ、うン」

滝壺「…………?」キョロキョロ

一方通行「ど、どォしたの?」

滝壺「何か不思議な感覚をしたような気がしたから……」

一方通行「……そ、それより絹旗お姉ちゃンが朝食を作り終えるから起こしてきてって」

滝壺「わかった」コク
497 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2012/06/07(木) 00:06:26.05 ID:gXgYsibe0



フレンダ「」Zzz...

一方通行「フレンダ起きて」ユサユサ

フレンダ「…………」

一方通行「起きて」ユサユサ

フレンダ「…………」パチ

一方通行「おはようフレンダ」

フレンダ「……やっぱり呼び捨てのままなのね……」

一方通行「…………駄目……?」

フレンダ「いやまあ、別に構わないんだけれどね」

フレンダ(……ハッ、他3人はお姉ちゃん付けなのに私だけ呼び捨てのままでこのまま続けたら後々親密フラグに影響が……ッ!)

一方通行「……?」

フレンダ「…………いや私は何考えてるんだか……」

一方通行「大丈夫?」

フレンダ「へーきへーき、さっさと向かいますか」



麦野「」Zzz...

一方通行「麦野お姉ちゃン、朝食できたよ」ユサユサ

麦野「…………んー……」ゴロン

一方通行「……え」

麦野「」Zzz...

一方通行(……何でズボン履いてないンだろう……?)

一方通行「…………麦野お姉ちゃん起きて、朝食出来たって」ユサユサ

麦野「……んー……私は後で行くから先食べててー……」

一方通行「ン、わかった」
498 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2012/06/07(木) 00:07:23.90 ID:gXgYsibe0
麦野「」Zzz...

一方通行「……」

一方通行(このままじゃ風邪引いちゃう……、布団かけないと)パサ




一方通行「……」テクテク

滝壺「あれ? むぎのは?」

一方通行「先に食べててって言ってまた寝ちゃった」

絹旗「折角5人での朝食だというのに二度寝とは許し難いことですね、この私が超叩き起こしてきます」

フレンダ「結局深夜までずっとゲームしてたから起きれなかった訳よ」

絹旗「なら渾身の窒素パンチを喰らわしてでも引きずり出すまでです!」

麦野「必要ないわよそんなことは」

滝壺「むぎの起きれたんだ」

麦野「ふぁ……、まあ一方通行も加わっての朝食だし二度寝してちゃ駄目かと思って」

一方通行「おはよう、麦野お姉ちゃン」

麦野「ん? ああ、おはよう」

フレンダ「全員集まった事だし、冷めないうちに食べちゃいますか!」イタダキマス!

絹旗「そうですね」イタダキマス!

滝壺「いただきます」

一方通行「…………イタダキマス」

麦野「はいはい、頂きますっと」



一方通行「…………そういえばどォして麦野お姉ちゃンは下がパンツのままだったの?」

「「ぶっ……!」」

「……むぎの、教育によくないよ……」

「結局私には下着派はよく解らないって訳よ……」



          <おわり>


499 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/06/07(木) 00:08:40.41 ID:gXgYsibe0
4レスくらいで終わると思ったのに長かったな……

スレ汚しごめんね
500 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/07(木) 03:10:06.45 ID:EPBhpUdYo
乙!
おねショタはいいものだ…
501 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/06/07(木) 07:13:42.06 ID:3xG9iM/U0
乙!!
これはいいなぁ
502 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/07(木) 12:33:57.85 ID:TunCWGODO
乙!
ショタ通行はロマン
503 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/06/07(木) 17:21:48.48 ID:xomAzXfNo
映画2月か…
先は長いな
504 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/07(木) 18:14:22.90 ID:VgrJHHMI0
505 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/06/09(土) 20:52:28.44 ID:BM+9mF04o
おつかれ
506 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) :2012/06/09(土) 23:44:27.07 ID:/FkekiQAO
映画的な1レス


上条「来年2月に映画化だ!」

禁書「どんな話になるのかな?」

上条「えっと…俺達が新キャラと交流してたらステイルが魔術師軍団連れて襲撃、姫神に出番がある」

禁書「ステイル…」

ステイル「台本によると科学サイドと魔術サイドで戦争を引き起こす限らしい」

姫神「そして。私に出番」

上条「という事は新キャラはスネーク!?」

禁書「きどうエレベーターでメタルギアを」

ステイル「違う、絶対に違う」

姫神「どうせ私なんて。ふふ」

禁書「わかったんだよ!新キャラは美少女、そしてステイルが襲う、ステイルはこもえとフラグが立っている」

上条「つまり新キャラはロリババア!」

ステイル「おい待て僕にロリババア属性は」

prrrr

上条「もしもし…えっ明日すけすけ見る見るを俺だけ?切れた、不幸だ…」

禁書「こもえ…恐ろしい子!」

姫神「ステイル君の。告白物語かも」

ステイル「ちょ、僕が告白とか」

上条「ないわーヘタレ魔術師がインデックスに告白とかないわー」

禁書「とうまーステイルが私に告白とかフラグ立ってないのにあり得ないんだよー」


ステイル「ごっ、があああああ!!」
507 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) [sage]:2012/06/09(土) 23:45:17.35 ID:/FkekiQAO
以上です
8ヶ月先とか長いな
508 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) :2012/06/10(日) 02:59:30.51 ID:9YLUK5rAO
映画的な1レスU


小萌「という訳で公式発表では私達も出るらしいのですよー」

青ピ「やったでつっちー!」

土御門「いやー一時はどうなる事かと、これで堕天使エロメイド劇場御披露目の目処がたったぜい」

神裂「土御門!貴方という人は!」

土御門「ねーちん、カミやんに恩を返すチャンスと考え」

青ピ「つっちー、そのエロい服のお姉さん知り合いなん?エロい服のお姉さん知り合いなん?大事な事なので二回言いました!」

土御門「このエロい服のお姉さんはカミやんにエロい事をされたいんだぜい、カミやんにエロい事をされたいんだぜい、大事な事なので二回言いましたぜよ」

神裂「七閃!」ズバババババ

土御門・青ピ『ぎゃあああ!』

神裂「しかし映画はどのようなお話になるのでしょうか?」

小萌「検討もつかないですねー、でも私達は脇役として上条ちゃん達を支えましょう」

神裂「ええ、上条当麻を支えましょう」

土御門「と、言ってはいるがカミやんを支えるより挿されたいんじゃないかにゃー」ニヤニヤ

小萌「土御門ちゃん、上条ちゃんはもう私が…あ、いや、なんでもないですよー」

土御門・青ピ・神裂『えっ?…えっ!?』
509 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) [sage]:2012/06/10(日) 03:00:28.00 ID:9YLUK5rAO
以上です
上条さん玄人童貞疑惑はあるのだろうか?
510 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/10(日) 03:12:07.56 ID:a/NffpuDO

上条さんは美味しくいただかれました
511 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/06/10(日) 11:57:34.43 ID:hYj+6OH2o
乙おつ
512 :4レス頂きます(1/4) [sage]:2012/06/11(月) 00:04:30.39 ID:T1WODCHAO
上条「今なんつった!?土御門ォォッ!?」

土御門「開幕ブチ切れとか意味分からんぜよ、カミやん…禁書目録の異常な食欲の解決策が判明したんだ」

上条「申してみせい」

土御門「誰お前、そして偉そうに…禁書目録の頭の中には10万3千冊の魔導書があるのは知っているな?」

上条「おう、何かアレだろ?一冊一冊がntrれとかリョナとかスカトロとかで、一般人が見たら精神ぶっ壊れる代物だろ?」

土御門「そりゃカミやんが風呂場の天井裏にビニール袋にいれて防水処理までして隠してるエロ本のラインナップ外の、カミやんの苦手ジャンルだろ?」

上条「正直、最近痴女のお姉さんに美味しくいただかれちゃうのがたまらんとです」

土御門「(ねーちんの時代きたかにゃー)知らねーぜよ。で、話を戻すが…禁書目録の脳内の魔導書の中にはな、食の魔導書なんてのもあるんだにゃー」

上条「何それ怖い」

土御門「ほれ、建宮たち天草式なんかがそうだが、日常的なもんで術式組んだりするだろ?」

上条「ああ、らしいな。無限おしぼりとかもかな?」

土御門「あれは五和っぱいの間に保温、保管されてるんだにゃー」

上条「あ、もしもし五和?おしぼりくれ、大至急」
513 :4レス頂きます(2/4) [sage]:2012/06/11(月) 00:05:09.29 ID:T1WODCHAO
土御門「嘘だバカヤロウ」

上条「分かってたから通話してねぇよバカヤロウ」

土御門「はったおすぞテメェ」

上条「仕方ない、勝ち目がないから…舞夏ー、魔術って」

土御門「本当やめろ」

上条「で?その食の魔導書ってのが、インデックスのブラックホール胃袋に関係してると?」

土御門「簡単に言えば、食の魔導書自体は永続的に増ページするように、文章自体に術式が組まれてるんだにゃー」

上条「で、あらゆるもんをインデックスが食う事でレシピや料理の知識を増やし、そこから新しい術式を自動生成する、って事か?」

土御門「カミやん…どした?熱あるの?」

上条「冴えてる日もたまにはあるんですよー」

土御門「ま、そーいうこったにゃー。んで、自動生成したり維持したりで、かなり魔翌力を使うんだわ。だから食う、食って維持する」

上条「なるほどなぁ…お、噂をすればインデックスだ、おーい」

禁書「あ、とうま!ただいまなんだよ!」

上条「おかえり。どうだった?ステイルとの食事は」

禁書「わざわざ高いお店に連れて行ってくれたんだよ!美味しかったかも!」

土御門「ステイルざまあぜよ」

上条「で、インデックスさん。質問です」
514 :4レス頂きます(3/4) [sage]:2012/06/11(月) 00:05:51.63 ID:T1WODCHAO
禁書「どうぞなんだよ!」

上条「食に関する魔導書ってあります?」

禁書「ちょっと待ってね…」

(禁書目録:「食の魔導書」検索結果…一件)

禁書「一冊あったんだよ!」

上条「それさ、何というか、出せる?」

禁書「えっと…形としてって事?」

上条「はい」

禁書「むむむ…やってみ出来たんだよ!」

上条「早っ」

禁書「見える?今、私の目の前に浮いてるのが食の魔導s」

上条「そ魔ぶ!(その魔導書をぶち壊す)」

(パキィン)

禁書「」

土御門「」

上条「幻想殺し、ありがとう」

禁書「ど、どうしようもとはる!?10万2999冊になっちゃったんだよ!」

土御門「あわわわ」

上条「ほれ」

つ「タウンページ」

禁書「」

土御門「」

上条「ある意味、魔導書」

禁書「…私の頭の中には、10万2999冊の魔導書と、1冊の電話帳が…しまらない!しまらないんだよ!」

土御門「そういえば禁書目録、腹はどうだ?」

禁書「…あれ?こんなに騒いだのに…減ってない?」

上条「っしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!やった!やったぁぁぁあ!」

禁書「とうまが叫びながらどっか走っていっちゃったんだよ」
515 :4レス頂きます(4/4) [sage]:2012/06/11(月) 00:06:17.39 ID:T1WODCHAO
土御門「喜びを抑えきれなかったんだにゃー、多分」

<オ、サンシタヒサシブリジャネェウギャァァァァァ

<ヒャッホォォォォォイ!ソゲブ!ソゲブゥゥゥ!

<ヒーローサン!ムサベツニノウリョクケシマクルノヤメテ!ッテミサカハミサカシガミツイテウッタエカケテミル!

禁書「大惨事なんだよ…」

土御門「哀れ一方通行…お前は歓喜のカミやんの犠牲になったのだ…にゃー」

打ち止め「あ、シスターさん!あのヒーローさんをどうにかして止めて欲しいのって、ミサカはミサカは涙ながらに訴えかけてうわぁぁぁん!」

禁書「ああ、そういう時、タウンページが便利なんだよ!むむむ…警備員の詰め所…もとはる、番号言うから電話して欲しいんだよ!」

土御門「あれ?この子すげー便利」



その後、捕まった上条さんは更なる補習&怪我して入院&一方通行さんの怪我の治療費で、ドデカい借金を背負いましたとさ
516 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東) [sage]:2012/06/11(月) 00:09:18.83 ID:T1WODCHAO
映画の流れぶった切ってまで投下する内容じゃなかった、今は反省している

書きためが上手く進まずに投下した、今は反省している

書きためが携帯のメモ機能だから短いとはいえ、200レス近く溜まったが、スレ立てする勇気はない、今は反省している
517 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/11(月) 00:21:06.15 ID:uwUVo8DDO


スレ立てればいいじゃない
不特定多数に公開した方が練習になるってばっちゃが言ってた
518 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/11(月) 01:20:28.75 ID:Ef0zjA6+o
面白かったよ、乙!
タウンページwwwつまりインデックスは良純のスキルを手に入れたんだなw
519 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) [sage]:2012/06/11(月) 07:20:08.83 ID:7Usr5JtAO

その発想はなかったww
520 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/06/11(月) 18:03:25.81 ID:HgKJBCemo
学園都市のタウンページとか便利すぎるww
521 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/06/12(火) 04:06:29.03 ID:H/l029HJo
5レス以内のネタとしては過去一番笑ったかもしれないww
522 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岐阜県) [sage]:2012/06/19(火) 00:08:53.90 ID:qIBn8Xgn0
523 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/06/21(木) 17:08:04.54 ID:Py0kYXcDO
絶対能力進化実験ネタで6レス頂きます。

妹達は最初から個性豊か
→でも実験は回避不可能
→どうせなら一回一回を楽しもうぜ! ←今ココ

ミサカ達が間違った方向にポジティブ。


「はっちゃけミサカと愉快な実験記録」


524 :ツンデレミサカは遺伝性 [sage saga]:2012/06/21(木) 17:09:22.46 ID:Py0kYXcDO

「今日もご苦労さンだなァ? ハッ、オマエどンだけ殺されてェンだよ」

「はぁ? 別にミサカはアンタなんかと戦いたくないし。実験だから仕方なく来てあげて――」

「チェンジで」

「ふ、ふっざけんじゃないわよ! こっちは今回のためにわざわざチューニングしてるんだからね! とミサカは憤慨します」ビリビリ

「なンか第九九八二次実験辺りにオマエみてェな格下が乱入しそうで嫌なンだよ!」チュイーン


525 :気弱ミサカはストレスフル [sage saga]:2012/06/21(木) 17:11:01.34 ID:Py0kYXcDO

「あっ、開始五分一四秒前です……。あの、所定の位置で待っていてくださいね、とミサカは伝達します」(>_<)っつ

「面倒臭ェな。とっとと終わらせて帰りてェ」

「だだだ駄目ですっ! スケジュールに沿っていただかないと天井博士とかに怒られちゃいます、とミサカはオロオロ」((゚_゚ ≡ ゚_゚))

「」イラッ


ストレスフル(一方さんが)


526 :厨二ミサカは意気投合 [sage saga]:2012/06/21(木) 17:12:18.38 ID:Py0kYXcDO

「フ、今宵も見えざる意志の導きにより相見えん。被験者……いや、天上に臨む者一方通行よ……とミサカはニヒルに口元を歪めます」

「…………ひゃは。喜べよ乱造品。オマエみてェな木偶人形が俺のチカラの礎となれるンだからよォ」

「幾多の魂を継ぐこのミサカを容易く殺れると思うなよ! とミサカは紫電を纏います」バッ

「面白ェ、最っ高に面白ェよ! その魂の数だけ引き裂いてやンぜェ!」ダッ


527 :不幸ミサカは長台詞 [sage saga]:2012/06/21(木) 17:13:41.49 ID:Py0kYXcDO

「はぁ、はぁ、遅れて済みません、とミサカは、」タタタ

「……二時間も待たせるとか舐めてンのか?」

「申し訳ありません。万全を期し三時間前に研究所を出たのですが、途中で信号無視の乗用車に轢かれかけ避けた先でスキルアウトにぶつかり逃げる途中に溝に嵌りスキルアウトを撒いたところでウニのような――」

「おk 別のヤツを呼べ」

「いけません実験に支障が出ます待って帰らないで、とミサカは不幸だあぁぁっ!!」ビリビリ

「だからなンか第一〇〇三二次実験辺りに(ry」チュイーン


528 :インテリミサカはメタ発言 [sage saga]:2012/06/21(木) 17:14:52.76 ID:Py0kYXcDO

「おはようございます被験者一方通行。それとも初めましてと言うべきでしょうか、とミサカはゴーグルを直します」クイ

「今日は妙に冷静じゃねェか。いつも馬鹿みてェな言動してる癖によォ」

「そう言いつつ毎回律儀に返答しますよね、とミサカは目を細めます。疑問なのですが、あなたはどうして何度も『実験』中にミサカに話しかけて(ry」カクシカ

「ッ、な……にを、」

「――まぁ実験は予定通り行うんですけどね。禅問答は後々ちっこいミサカとでもやってください。具体的には八月末に」キリ

「なら訊くんじゃねェよ!?」


529 :──── [sage saga]:2012/06/21(木) 17:16:12.38 ID:Py0kYXcDO

「ミサカはいくらでも替えを作る事ができる模造品です」

「――そんな小っせえ事情どうでも良いんだ。お前は世界でたった一人しかいねぇだろうが!」


- - - - - - - - <圧縮圧縮> - - - - - - - -

「お願いだから、アンタの力でアイツの夢を守ってあげて!」

「言葉の意味は分かりません。が、何故だかその言葉はとても響きました――」


- - - - - - - - <そげぶ> - - - - - - - -

「大、丈夫……? 今救急車を呼んだから……」フラフラ

「ミサカは無事ですよ、とミサカは胸を叩きます」グッ

「えっ」

「えっ」

「アンタ、大怪我してたんじゃ」

「額を切っただけですが、気分出した方が良いかなーと思いまして。とミサカは最近演劇に嵌っていることを告げます」


「えっ」


演技派ミサカはMVP


530 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/06/21(木) 17:17:36.72 ID:Py0kYXcDO
以上です。
ミサカは今日も元気です。

実験時の台詞は漫画版から採ったので原作とは違うかも。
ツンデレはまんま(二次創作の)番外さんだなぁ。
531 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空) [sage]:2012/06/21(木) 19:40:02.93 ID:0Okbrn+x0
>>526が秀逸すぐる
532 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/21(木) 19:52:50.58 ID:lXFlMpFJo
終わった時点で少なくとも10032通りの個性豊かな人格パターンを共有しているわけか
カオス
533 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/06/21(木) 19:58:39.75 ID:BAQ8aIRP0
なかなかのカオス
534 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/22(金) 02:20:21.35 ID:3YNLoE7Zo
個性豊かってレベルじゃねーぞww
535 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/24(日) 15:36:31.59 ID:7rvm/XjXo
楽しそうでなにより
536 :浜面「未来は俺等の手の中」 :2012/06/27(水) 23:46:21.36 ID:HmTyUgpg0

完全に思い付きで書いた。とある曲の歌詞にかなりむちゃくちゃにこじつけてみた

数レスいただきます
537 :浜面「未来は俺等の手の中」 :2012/06/27(水) 23:47:35.60 ID:HmTyUgpg0


何時だろうと朝は眠い ギリギリまで寝て飯も食えずに


「はまづら。はまづら」

「んー……うおお滝壺がバニーでバインバインだ……やはり俺の目に狂いはなかった……」

「バニーは後でいくらでも着てあげる。それより時間」

「アレ滝壺の胸が隠れて……ってウオオ!?なんで毎日起きたらこんな時間なんだよヤベエ先輩にどやされちまう!!どうしようどうしようちくしょうこうなりゃ車パクって」

「落ち着いて。服とお弁当はここだから、まだ間に合う」

「流石滝壺……なんて気が利くんだ!さすが俺のマイエンジェル!ありがとう愛してるぜいってきます!!」チュッ

「ん……いってらっしゃい」
538 :浜面「未来は俺等の手の中」 :2012/06/27(水) 23:48:23.72 ID:HmTyUgpg0


俺は口ごたえ許されないウエイター 客のランチタイムの奴隷だ


「浜面テメェ遅すぎ。注文したら3分以内に持って来いよクビになっちまえ」

「まぁまぁ麦野。ここは超大人の私たちが我慢して無能な浜面の成長を見守ってやりましょう。どうせ超すぐにクビになるんだし」

「にゃあ。大体、最近浜面はちっとも遊んでくれないからクビになれば良い」

「どんだけお前ら俺をクビにしたいんだよ!?しかも俺が怒られる原因の8割はお前らだからな!!畜生負けねえ!家で愛しのエプロン滝壺が待ってるんだああああああああ!!」

「[ピーーー]」

「超[ピーーー]」

「にゃあ。[ピーーー]」

539 :浜面「未来は俺等の手の中」 :2012/06/27(水) 23:49:42.24 ID:HmTyUgpg0



――――――――――――――――――――――――



しかし働けど 働けど  


「クッソ……あんだけ働いてもこれぽっちかよ。やっぱり別の仕事も……」


夢なんざとうの昔に疑う 知恵の輪が余る 八方ふさがる


「ちくしょう……ダメだ。頭に入らねえ。なんでだ畜生」

「無理は良くないよはまづら」

「ありがとよ……でもファミレスだけじゃ食ってけねえんだ。やらなきゃ……」

「……」
540 :浜面「未来は俺等の手の中」 :2012/06/27(水) 23:50:50.65 ID:HmTyUgpg0




支持者


「そういうの教えるの上手いやつ紹介してやるじゃーん?コネは使ってナンボだよ浜面」


共感者


「いやー合法的に金稼ぐのってやっぱ難しいな。俺も廓もテンパりっぱなしだわ。……おっと店員見てねえな、よっしゃこのまま……」

「オイコラ」


541 :浜面「未来は俺等の手の中」 :2012/06/27(水) 23:51:41.00 ID:HmTyUgpg0



二人だけで閉じる最初のドア


「いってくるよ」

「うん、はまづらがんばってね」





二人だけであける最初のドア

「やったー!受かったぞ滝壺!!」

「おめでとう」



これだけは捨てなくてよかった 思えばここまでの道のりは遠かった



542 :浜面「未来は俺等の手の中」 :2012/06/27(水) 23:52:42.68 ID:HmTyUgpg0



PEACE TO 朝方のSOULと酔っ払い


「うおー!おれスゲー!!俺やったー!!」

「さすがはわたしのはまづら。自慢の夫」

「あーハイハイごちそうさま」

「ここは幸せそうな滝壺さんに免じて超暖かくスルーしてやります」

「ハッハッハ妬いてるのかな君たち?悔しかったらお前らも早くイイ男ブフゥッ!?」

「調子こいてんじゃねーぞ」

「やっぱり浜面は所詮超浜面でした」



543 :浜面「未来は俺等の手の中」 :2012/06/27(水) 23:54:36.09 ID:HmTyUgpg0


音の間で出会った俺等は 何時になっても帰らない
増えることはあってももう減らない たぶんずっと一緒に年を取って笑う


「しっかし穏やかな夜ね」

「昔は夜なら発砲音や破壊音が超デフォでしたもんね」

「こんな平和な日常が来るとなんてあの時は思わなかったな」

「そうだね。これからも何回もこうやって集まれると良いね」

「集まれるさ」

「そうだと良いわね」

「大丈夫です。私たちはこうやって超生きてます。」

「うん。そうだね。これからも」


寝てるやつを起こし 灰皿を戻し 過ぎて行った夜のことを無言で想い 最後の乾杯のグラスの音に


「じゃあここにある『今』に……乾杯だ」

「臭いこと言ってんじゃないよ」

「流石超浜面は超キモい」

「はまづら……」

「なんだよそこまで言うか!?いつまでたっても俺の扱い変わんねえな畜生!!」

「あーもううっさいな黙りなさい……しゃーねーな。ん」

「超しょうがないです……ん」

「はまづら……ん。」

「なんかしまんねえな……あー、じゃあ改めて。乾杯」

「「「乾杯」」」



ここにこうして俺達は生き残りいつか皆がそろい遂に未来は俺等の手の中




544 :浜面「未来は俺等の手の中」 :2012/06/27(水) 23:56:03.34 ID:HmTyUgpg0



「ん……朝か。」

「おはようはまづら。今日は休みなのに早いね」

「なんか目が覚めちまってな。せっかくだし今日は俺が朝飯作るわ。よっ……ん?」

「はまづら。わたしも一緒に作る」スッ



終わらないものはないが 変わらないものは果たしてあるのか?
ゆっくりと少しずつ失いながら それぞれの安らぎと生きてる
だがまだ行くな 少なくともまだある
たっぷりある
ここぞのどん底まで そのまま



「ああ、そうだな。いっしょに」パシッ

「うん。いっしょに」ギュッ


掴んだその手を離すな




545 :浜面「未来は俺等の手の中」 :2012/06/28(木) 00:00:56.46 ID:5iFrzbQm0

以上です。正直客の奴隷な浜面とラブラブな浜滝が書きたかっただけかもしれない。

因みに元ネタはこれ http://www.youtube.com/watch?v=mNQgrD8PGFI

浜面は「もってない」奴が這い上がる歌詞がとても合うと思うんだ。
一通さんと浜面には幸せであってほしいと心の底から祈りつつもう一回どん底に落ちたほうが物語的には輝くだろうなと複雑な気分

もう一度格好良い浜面が見たいぜ
546 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/28(木) 00:12:30.26 ID:T/ThdCrDO
超乙です!
現実的でちょっと泥臭い感じがマジ浜滝

新約3巻で妹達の立場が不安定になったけど浜面サイドはどうなるんだろ
アイテムがまた暗部に利用されて〜とかだったら胸が痛すぎる
547 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) :2012/06/28(木) 23:12:30.43 ID:b4Pmlb8AO
とあるアニメで木原くン発見したので1レス


一方「木原くンはアメリカ出身かもしれねェ」

打ち止め「いきなりどうしたの?ってミサカはミサカは聞いてみたり」

一方「これなンだが」

つ バッカーノ四話

打ち止め「これは…あなたがボコボコにされるMAD動画が作られないのが不思議なレベル、ってミサカはミサカは驚愕してみたり」

一方「ラッド・ロッソが木原くンにしか見えねェww」

打ち止め「大いに語り殺戮を楽しんでるね、ってミサカはミサカはやっぱりお義父様とあなたは血は繋がってないけど親子だなあって思ってみたり」

一方「木原神拳じゃねェかこれww」

打ち止め「衣装も白いし」

一方「金髪だし顔に刺青入れたら木原くンじゃねェかラッド・ロッソ…完全に一致wwww」
548 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) [sage]:2012/06/28(木) 23:14:04.86 ID:b4Pmlb8AO
以上です
ダークナイトのヒース版ジョーカーも木原くンの可能性が微レ存
549 : ◆QzetVPMUYY :2012/07/01(日) 20:58:00.69 ID:WAvpXr4AO
ほとんど思いつきですが、アイテムで8レスくらい頂きます
550 : ◆QzetVPMUYY [saga]:2012/07/01(日) 20:59:26.43 ID:WAvpXr4AO
絹旗「すみません、超お待たせしました」

滝壺「おそかったね、きぬはた。ちゃんと買えた?」

絹旗「大変でしたよ、特に麦野が満足する鮭弁を見つけるのが……」

フレンダ「結局、鮭弁は不人気ってわけよ。それで、鯖缶は買ってきたでしょうね?」

絹旗「鯖缶はすぐあったんですけどね。あっ、麦野今鮭弁食べますか?」

麦野「んー、それは後ででいいや。向こうで食べるから」

絹旗「そうですか。それじゃあ両方しまっておきますね。そういえば浜面はどうしたんですか?」

滝壺「はまづらは今ドリンクバーに――」

浜面「げ! 絹旗もうきてたのかよ……」
551 : ◆QzetVPMUYY [saga]:2012/07/01(日) 21:00:50.14 ID:WAvpXr4AO
絹旗「げ! とは超失礼ですね、浜面。私はジンジャーエールでお願いします」

浜面「4つまでなら一回でいけるんだから一遍に頼めよ……」

フレンダ「結局、浜面はパシリってわけよ」

滝壺「そんなパシリなはまづらを応援してる」

浜面「くそお! 最高のジンジャーエールもってきてやっからな!」

絹旗「浜面はやっぱり超浜面ですね」

滝壺「きぬはたはなにか食べるもの頼む?」

絹旗「そうですね……おっ、超イチゴパフェなんていいですね」ピンポーン

フレンダ「私もなにか選ぼうかな……。それじゃあ私は――」
552 : ◆qdWaUx1JbY [saga]:2012/07/01(日) 21:02:07.35 ID:WAvpXr4AO
麦野「店員さん、イチゴパフェ一個以上で」

フレンダ「ちょっと! 麦野! もしかしてさっき鮭弁が不人気っていったこと怒ってる!? 無視するなんてひどいって!」

浜面「おら! 浜面印の最強ジンジャーだ!」

絹旗「浜面印なんて超まずそうですね」コグゴク

フレンダ「浜面印はなに味なの、絹旗?」ニシシ

絹旗「…………超普通のジンジャーエールです。浜面そのものですね」

浜面「なんだよそれ! 俺が面白みないっていってるのか!?」

滝壺「大丈夫、誰よりも自分のことをわかってるはまづらを応援してる」

浜面「滝壺まで!」フコウダ…

553 : ◆qdWaUx1JbY [saga]:2012/07/01(日) 21:03:45.22 ID:WAvpXr4AO
麦野「そういえば車は用意できてる?」

浜面「ああ、ちゃんと借りてきたよ。普通のファミリーカーだけどいいだろ?」

麦野「まあ仕事じゃないしね。それで向こうについたら先に私に行かせてくれない?」

絹旗「ん? なんでですか?」

フレンダ「どういうこと?」

滝壺「あっ……」

浜面「……ああ、分かった。車で待ってるから、時間になったら連絡くれ」

麦野「ありがとう、浜面」ボソ

浜面「え? 今なんて……」

店員「イチゴパフェのお客様」

絹旗「あっ、私です」ワーイ

滝壺「それ食べたら行くよ、きぬはた」
554 : ◆qdWaUx1JbY [saga]:2012/07/01(日) 21:08:15.92 ID:WAvpXr4AO
絹旗「分かってますよ」ムシャムシャ

麦野「それじゃあ最後に全員分ドリンクバー行ってきて。お茶でいいでしょ?」

絹旗「」コクコク

フレンダ「かまわないってわけよ」

滝壺「いいよ」

浜面「しゃーねーな……。いってくるか……」

絹旗「本当に浜面は根っからのパシリですね」

フレンダ「本当に変わってないな……浜面は……」

滝壺「はまづらははまづらだから」

絹旗「それって超ほめ言葉になってないですよ」

浜面「お待ちどうさま。さっきから失礼なことばっかり……」

絹旗「気にしないで下さい。それ一杯飲んだら超ゴーです」

浜面「わかってるよ……はあ……」
555 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [saga]:2012/07/01(日) 21:10:40.10 ID:WAvpXr4AO
絹旗「あっ、帰りに映画館によってくれますか? 超耳寄りな映画があるんですけど」

浜面「本当にくだらない映画好きだな」

絹旗「くだらないとは超何事ですか。それじゃあ一緒にきますか? きっとこれを観れば浜面も考えを改めます」

滝壺「だめ。はまづらは私の」

浜面「滝壺……」

絹旗「ぺっぺっぺ。超C級です、私ですら観ませんよ」

フレンダ「美女と野獣ってわけよ」

浜面「ほっとけ!」

麦野「ほら、そろそろ行くよ、浜面」

浜面「ん? そうだな。行くか」

絹旗「時間も時間ですしね」

滝壺「待ちくたびれてるよ、きっと」

麦野「そうだといいな。会計は……」

浜面「どうした? 席の方を見て。忘れ物か?」

麦野「いや、そういう訳じゃないんだけど……。気のせいか」

浜面「そうか。それじゃあ先車とってくるから」

絹旗「はやくいきますよー!」

556 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) :2012/07/01(日) 21:11:51.74 ID:WAvpXr4AO
終了です
トリップは人物名、小文字ローマ字です

ありがとうございました
557 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/01(日) 21:23:40.33 ID:sWaxRVbQo
フレンダェ……
558 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/07/01(日) 23:51:32.19 ID:eJu50YnQo
怖い系でこんなコピペあったな……
559 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/02(月) 00:44:16.75 ID:a9HbzzuDO
最初気付かなかった……
フレンダ……
560 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) [sage]:2012/07/02(月) 13:45:50.03 ID:8i4n6FCAO
フレンダ役 ブルース・ウイリス
561 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/02(月) 20:57:27.84 ID:pQI/gXlbo
浜面役 ジャッキー・チェン
562 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) [sage]:2012/07/03(火) 01:15:58.97 ID:n/7rU2fAO
麦野役 アーノルド・シュワルツェネッガー
563 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/07/03(火) 09:46:59.13 ID:JTWYF9Wv0
>>562
両方とも本人じゃねぇk
564 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/03(火) 20:03:30.10 ID:KD5KhUCOo
おい、なんか凄いビームっぽいものが>>563に向かって飛んでいったんだが……
565 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) [sage]:2012/07/03(火) 21:58:32.52 ID:n/7rU2fAO
つ 麦野沈利主演「イレイザー」
566 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) :2012/07/03(火) 23:02:25.77 ID:n/7rU2fAO
とある共通点の1レス


上条「俺はリア充ではない」

青ピ「嘘や!」

上条「いやちゃんと根拠はある」

《ハーレムラノベの主人公には妹がいる》

青ピ「なん…やて…」

上条「化物語しかりはがないしかりハルヒしかりみんな主人公には妹がいるだろ!上条さんには妹はいませんの事よ!」

青ピ「確かに」

土御門「そうとも言えないぜカミやん、カミやんには乙女っていう親戚の妹みたいな娘がいるのは知ってるんだぜい」

青ピ「やっぱりカミやんはリア充や!爆発しろ!」

上条「おいおいハーレムラノベ主人公は妹と同居してるんだぜ、それを言うなら土御門の方がリア充じゃないか」

土御門「うっ」

上条「しかも血が繋がってないから」

土御門「おいばかやめろ」

青ピ「つっちー、アンタまさかネタやなくてマジで?」

土御門「落ち着け、まだ慌てるような時間に定評のある池上」

上条「まあ落ち着け土御門」

土御門「…でもカミやんは禁書と同居してるよなあ、義理の兄妹でも通じるんじゃ」

上条「インデックスは妹つーかペットだな」

土御門「えっ」

青ピ「えっ」

上条「えっ?」



御坂「なんでアイツラ街中で妹談義してるのよ…」
567 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) [sage]:2012/07/03(火) 23:03:16.87 ID:n/7rU2fAO
以上です
可愛い妹がいる時点でリア充だと思います爆発しろ
568 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/03(火) 23:38:07.02 ID:t2xGVn8Eo
おつ
細かいけど乙女じゃなくて乙姫ね
上条さんはハーレムとかほっぽっといてバトル方面に暴走する人だからなー
569 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/07/04(水) 12:19:35.30 ID:Nz1rDYnmo
なんで微細乙女が突然登場したのかと思ってびっくりしたww
この理論で行くと美琴は超絶リア充か
570 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/04(水) 20:39:52.11 ID:pLPQMwpDO
むしろ恋愛対象かつ擬似姉妹と同室の黒子がリア充じゃね?
571 :上条「上やん病?」 :2012/07/05(木) 04:08:42.23 ID:jjAxQU0l0
「君の友人が言う上やん病について何だがね。結論から言うとこれは事実だね。」

カエルの顔をした医者、冥土返しは学園都市一の旗男、上条当麻にむけて真顔で言い放った。

「へ?あ、あの先生?いきなり呼び出したと思ったら何を言ってるんでせうか?」

授業中に病院に呼び出されて急いで来た上条当麻は冥土返しの言ってる事が全く理解できないといった顔で呆けていた。

「ふむ。正確にはフェロモンの異常変異と大量放出によって異性の目を他の人より引くようになっているね?
女の子を助けるときには走り回って更にフェロモンを放出して人助けによるドップラー効果もはたらいているね?」

ほぅと溜息をつきながら冥土返しは続けた。

「上条くん、君は周り
にいる女性の殆どに好かれていると考えて行動した方がいいね?
土御門くんに言われたときは半信半疑だったが、まさか本当だとは思ってもみなかったね?」

上条当麻が旗男を自覚したとき、物語は始まる。

これを中編で考えてるんですが需要有りますかね?
カップリングは無しでフラグに気付いた上条当麻がフラグから逃げまくるギャグ話にするつもりです。
572 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/07/05(木) 04:13:09.38 ID:jjAxQU0l0
ドップラー効果ってなんだ……。
吊り橋効果ですね……。
ちょっと恥ずかしすぎるのでボツにして逃亡します。
スレ立てなくてよかった……。
573 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) :2012/07/05(木) 09:16:13.19 ID:c/2C0xsw0
最近燃料がないな
574 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/05(木) 09:55:10.04 ID:8XcQsPPIO
いや普通に面白そうだから続けてくれよ
なんならここで小分けにして投下してもいいくらいだ
575 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/07/05(木) 10:47:30.25 ID:WpH3JRFC0
>>571
仲が親密化するにつれて、好き過ぎてヤンデレ化するからフラグ回収できない。
かといって下手に折ると、nice boatに直結するのでフラグブレイクもできない。

こんな感じで何でフラグから逃げるのかの理由付けも欲しい。
576 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/06(金) 00:08:18.32 ID:S0oQRLgDO
開き直ってドップラー効果もネタに組み込めばいいかも
背中を見送る時と助けに来てもらう時で波長が変わって違う惚れ方になるんだよ!
577 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/06(金) 01:13:48.81 ID:FI1Z5wObo
「君という異常変異したフェロモンの持ち主がその距離を縮めるにつれて対象は君の事を気にするように、君が対象に最も近づいた時……
 つまり君がいつも行っている人助けをその対象にもする事で、対象は君を好きになる。
 そして事件が終わり、対象に礼を求める事もなく離れていく君の事を恋焦がれるようになってしまうというのが、
 まるで音波でいうところのドップラーとよく似ているからこの事をドップラー効果と呼んでいたのだけれど、ちょっと安直過ぎたかもしれないね?」

「は、はぁ……成、程……? 分かったような、分からないような……」

こんな感じか
578 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/07(土) 19:51:46.82 ID:sdNoOmH/o
見たいです
579 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/08(日) 22:47:25.83 ID:cAP6B7PPo
にじファンが終了なせいか、ピクシブにやたらと
クロスものとオリジナル主人公ものが大量発生してるな
580 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/08(日) 23:34:26.83 ID:ZOu0Ffkko
書いてたものが何故かぴたりと書けなくなることってあるよね…
別の書き始めたら笑えるぐらいすらすら書けて二つも完成してしまった
でもまだ書けない
こんなに書きたいのに
581 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山口県) :2012/07/08(日) 23:49:16.75 ID:FMuJyKoE0
すごいですね
582 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/11(水) 00:30:48.27 ID:mO1Tdemco
>>579
にじファンから来た奴らウザすぎる
クロスでもオリ主tueeeeでもいいが、少ない文字数で「第何話」とブツ切れ投稿繰り返しすぎ
せめて何話分かまとめて投稿しろよ…
583 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/11(水) 00:40:02.46 ID:CN1aujGzo
一人まともな人を見つけて、後はその人のブックマークから探せばいいよ
584 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/11(水) 02:10:40.40 ID:72mqsGf8o
ちょっと思いついたのを投下するのってオッケー?
585 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/11(水) 02:15:58.79 ID:72mqsGf8o
すいません。
やっぱ、行き詰まりましたんでやめます。
586 ::VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/15(日) 21:23:05.64 ID:ZRM+/OKg0
昔、自分のブログで投稿したものなんですが、それを、ここに載せて良いのですか?
587 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/07/15(日) 22:05:57.61 ID:19FUgQjL0
いいとおもう
ぜひ
はよ
588 ::VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/16(月) 23:34:07.79 ID:eDxGqJAi0
>>586 です
昔、私が、わたしのブログに載せたものです。
いまさらですが、エイプリルフールの話です。
589 ::VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/16(月) 23:34:43.69 ID:eDxGqJAi0
土御門「カミやん、大変だにゃー。世界中がとある魔術にかかって大変なことに立っている。このままでは、世界の危機だ」

上条「何!? どんな魔術なんだ?」

土御門「それは、エイプリルフールに関係する、その名も、嘘魔術だ」

上条「・・・帰る」

土御門「待て待て、話を聞くぜよ。この魔術はな、エイプリルフールにだまされた、人物が無意識に発動してしまった魔術だ。だまされたショック、だました奴に対する憎しみ、それが頂点にまし、世界中にその怒りが散らばってしまった。
嘘魔術にかかったやつは、真実の行動しか、嘘の行動ができなくなってしまうだ。」

上条「それっていいことなんじゃないのか?」

590 ::VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/16(月) 23:35:31.17 ID:eDxGqJAi0
土御門「考えてみろ。真実の行動しか取れない、嘘が言えなくなるんだ。
嫌いな人物がいてその人物に『あなたのことが嫌いです』と正直に言ってしまうんだ。
これならまだいい。誰かが憎い、誰かを殺したい、そう思ったら、嘘なく実行してしまう、恐ろしい魔術なんだ。こんなの、始まったら、世界は滅んでしまう。
魔術発動のリミットは今日4月1たちの正午だ。」

上条「そんなことってありかよ!!」

土御門「魔術を説く方法はだた1つ。1人の人間が50人以上を連続でだますことだにゃー」

上条「わかった。よし、行ってくる!!」
591 ::VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/16(月) 23:37:17.14 ID:eDxGqJAi0
上条「50人、いくら世界の危機だからって、赤の他人をだますわけにはいかない。
仕方ない、知り合いから行くか」


〜上条の家〜

インデックス「あ、とうま遅いんだよ。何してたの?おなかすいたよ!!」

上条「・・・インデックス、お前、何様のつもりだ?人の金で食費食費、どんだけ俺が苦労してると思ってるんだ、もう、お前のことなんて知るか。出てけ!!」

インデックス「と、とうま、ご、ごめんね、とうま・・・ え、当麻?どこ行くの?」

〜自動販売機の前〜

上条「あ、御坂」

御坂「な、何の用なのよ。だいたいあんたは、いつも急に表れて、何のつもりなのよ。私はね・・・・・」

上条「御坂、ずっと前から思ってたんだが、俺、お前のことが好きだ」

御坂「あれ?ちょっといきなり、どうしたのよ? え?なに、告白?告白なの?ってどうしよういきなりはないでしょう・・・・」


592 ::VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/16(月) 23:38:18.85 ID:eDxGqJAi0
〜第7学区の公園〜

あわき「今日は、かわいい子供たちがいないじゃないの」

上条「大変だ、世界中の子供が南極大陸に監禁されている!!」

あわき「なんですと!!!お姉さんすぐに行くからね」

〜セブンスミスト〜

打ち止め「あ、ヒーローさん一方通行見なかった?ってミサカはミサカは知ってるわけないと思うけど、聞いてみる」

上条「一方通行なら、さっき、児童ポルノで捕まって少年院にいるぞ」

打ち止め「そんなって、ミサカはミサカは・・・・」
593 ::VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/16(月) 23:38:47.00 ID:eDxGqJAi0
〜セブンスミスト〜

一方通行「おい、あのガキみなかったか?」

上条「打ち止めなら、アレイスターに拉致られて、窓のないビルにいるぞ」

一方通行「・・・アレイスター[ピーーー]」

〜とある学校〜

小萌「どうしたのですか、上条ちゃん」

上条「先生、さっき、ステイルが先生のこと探してました」

小萌「な、なんなんですかー」

〜とある学校〜

黄泉川「どうしたんじゃんよ、上条」

上条「外で強盗事件が起きていました」

黄泉川「大変じゃんよ」
594 ::VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/16(月) 23:39:34.81 ID:eDxGqJAi0
〜アイテムのアジト〜

麦野「何の用なのよ?」

上条「さっき、浜面がお前のことが好きって言ってたぞ」

麦野「デ・−・ト・か・く・て・い・ね」

〜アイテムのアジト〜

滝壺「かみじょう、どうしたの?」

上条「浜面がフレメアと付き合うそうだ」

滝壺「はまづら・・・・」

〜喫煙所〜

ステイル「何の用だい」

上条「インデックスが、『ストーカが[ピーーー]』だって」

ステイル「」
595 ::VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/16(月) 23:40:29.53 ID:eDxGqJAi0
〜電気屋〜

神裂「どうしたのですか?上条当麻」

上条「洗濯機って、人を呪うんだぜ」

神裂「」

〜おしぼり店〜

五和「あ、上条さん」

上条「おしぼりって、俺、嫌いなんだ」

五和「・・・・・」

〜常盤台〜

白井「サルが何の用ですか?」

上条「俺は、御坂と付き合ってる」

白井「ころす」

〜学校〜

青P「なんや、カミやん」

上条「土御門がお前のこと好きだって」

青P「僕はBもGもOKや」
596 ::VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/16(月) 23:41:07.80 ID:eDxGqJAi0
〜公衆電話〜

ローラ「なに用にけるの」

上条「アレイスターが宣戦布告するって」

ローラ「返り討ちにしたりけるのよ」」

597 ::VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/16(月) 23:42:34.01 ID:eDxGqJAi0
〜とある寮〜

上条「よし、これで50人目だ」

上条「これで、世界は救われたな」

上条「お、土御門、さっき、50人だましたぜ!!これで世界は救われるな」

土御門「カミやん… 今日が何の日か知ってるか?」

上条「え、何の日って、4月1日エイプリルフールだけど・・・・」

土御門「・・・・・」

上条「・・・・まさか・・・・」

土御門「全部ウソ」

上条「なん・・・だと」
598 ::VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/16(月) 23:43:39.10 ID:eDxGqJAi0
こうして、上条当麻の忙しい午前中は終わったのでしたが、それから、戦争を止めたり、インデックスに謝ったり、御坂と付き合うことになったり、白井に殺されそうになったり、一方通行に3度目の死をされたり、ステイルが自殺しようとしたのを止めたり、影が薄くなりすぎた姫神を探したり、おしぼりを食べたり、浜面が浜/面になったり、芳川が働かなくても給料がもらえるところを探したり、アレイスターを倒したり、オティヌスとオッレルスの喧嘩を止めたり、土御門を絞めたり、土御門を刺したり、土御門をそげふしたり、土御門を……と色々、忙しかったのでした。

インデックス「いくらエイプリルフールだからって、ついていい嘘と付いたらいけない嘘があるんだよ」

めでたしめでたし
599 ::VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/16(月) 23:45:22.48 ID:eDxGqJAi0
読んでくださった方、ありがとうございました。
これで、終わります
600 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/17(火) 00:43:42.82 ID:Z3+trZhDO

なんだこれ、妙にツボるわ
天草の二人可愛い
601 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岐阜県) [sage]:2012/07/17(火) 01:04:49.48 ID:f0S51vSf0
面白かったです
乙乙
602 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/17(火) 23:22:29.68 ID:t0eA5dDLo
ゴ美琴と付き合うとかないわー
603 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/07/17(火) 23:24:35.17 ID:FhUIxyTgo
アンチスレヘお帰りください
604 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/18(水) 01:03:58.75 ID:JWS+WOqKo
まあ、ウソとはいえ一部露骨なキャラdis描写もあるし
カプ成立もしてるし、注意書きがあったほうが良かったね
次から気をつけてくれ、乙
605 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/18(水) 16:59:26.56 ID:cJxBzYa60
好きだって言ったのが嘘だったのに付き合うことになったっていうのは
確かにちょっと意味がわからないかなあ

まあなんにせよ乙
606 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/07/18(水) 22:50:33.99 ID:F5inGSyZ0
浜面が理不尽すぎるww
そして青ピがヤバいww


それにしても一発ギャグにマジ反応するとか心にゆとり無さ過ぎじゃね
607 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/18(水) 23:32:23.11 ID:7+bFF2jH0
オールキャラでさらっとギャグ話
面白かったw乙です
608 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/07/19(木) 13:12:16.77 ID:iG1aijZso
無理に数日前の作品に感想つけなくてもいいんだよ?
てか切実に過疎化進んでるよな
609 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/07/19(木) 20:54:47.94 ID:ZpUcr5WC0
劇場版の情報が入ってくれば……
610 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/19(木) 23:47:16.95 ID:C7jxUzzG0
>>608
えぇ…読むタイミングなんて人それぞれなのにそりゃないだろ
感想つけば作者さんのモチベアップに繋がるし
過疎ってる時こそ大事だと思うんだけど…
611 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/19(木) 23:56:07.86 ID:CKxY9gqHo
毎日スレを覗いてる奴ばかりと思ったら大間違いだぜ
一週間ぶりにスレ見て、更新分読んで感想書くとか普通によくやるし
612 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/07/20(金) 03:25:09.88 ID:5cEaEzxoo
投下します

一方通行もの18禁要素あり注意
613 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2012/07/20(金) 03:25:41.62 ID:5cEaEzxoo
 東京都西部を丸抱えする科学の金字塔、学園都市。
 この街で最強の座に君臨する一人の少年が居た。
 白い髪。白い肌。漆黒の闇よりなお暗い、骸のような赤い瞳。

 超能力者第一位。一方通行。

 背反するような柄の悪い黒のシャツと細いパンツを華奢な身体にまといながら彼はホテルの一室、そのベットに座り込んでいる。
 小脇にカメラのケースのような黒い皮作りの箱を大事そうに抱え、歩行補助の右手の杖を短くしまい込んだ最強が表情一つ変えず天井をにらんでいる。
 そして、おそらく彼の身近な存在でなければ感じ取れないような興奮の色が滲んでいた。


 窓の外は夜の帳。
 ビル群が立錐の如く立ち並ぶ摩天楼。
 だが他の都市と比べてその明かりは半分は少ない。

 学生が八割を占める都市であり、彼彼女らの帰宅時間というものが強制的に定められているからだ。

 そして、一方通行にはそのような束縛は存在しない。
 否、彼を拘束するものは此の世にも彼の世にも存在しないのだ。

 だが、敢えて。
 彼は今日この場で束縛を、華奢で、それでいながら明確な重さを持つ肉体に物理的に食い込むような、そして精神を冒すような束縛を受けようとしていた。


 時は一週間ほど遡る。
614 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2012/07/20(金) 03:26:22.66 ID:5cEaEzxoo

 一方通行には友人と呼べる存在が居ない。
 だが、敢えて言うのならば名を上げられるであろう二人が居た。
 一人はツンツン頭のお人よしで、右手に特別な力を宿しながら、それでも無能力者に分類され、そうでありながらも一方通行を何度も敗北させた勇者。
 一人はボサボサ頭の間抜け面で、何一つ特別な力を有さない塵芥のような無能力者で、何度も敗北を重ねながらも一方通行にすら認められたお調子者。

 ちょっとした空間を用意して近況を確かめ合っていた。

 全員が全員未成年だがお調子者はアルコールを用意していた。
 最初勇者は断っていたがお調子者の勧めを断りきれなかった。
 一方通行もまた断る術をもたなかった。


 なに、アルコールなど能力で簡単に分解できる。
 そう割り切って彼にしては非常に珍しいことに少年時代の年相応の火遊びを楽しんだのだ。

 酒は簡単に箍を外す。
 年頃の少年たちの興味など片手の指で数えられるほどのものしか存在しない。
 悪い酒が理性の壁を低くしていた。

 お調子者が言った。
 学園都市には究極の自慰道具が存在すると。
 勇者は顔をしかめ不快を露わにしたが興味は隠し切れなかった。
 白い悪魔は露骨に軽蔑の表情を浮かべた。
 だがお調子者はそれがわかっていて言葉を続ける。

 それは高級な霧の箱に入っているという。
 それはまさしく究極の一品なのだという。
 それは一夜の花よりも高価なのだという。

 それはありえないほどの快楽をもたらすという。


 一方通行に性欲はない。
 人体改造といってもいい脳開発の副作用でホルモンバランスが崩壊しているからだ。


 だが、興味を持った。

 下らない話をするな、という言葉を重ねながらさも興味津々といった趣の勇者とも異なり。
 試してみたいけれども同居人たちの目が厳しいと誤魔化すお調子者とも異なり。

 それは路傍の石だとしても踏む価値はあるかもしれない。
 学園都市最強は何故かそう思ってしまったのだ。
615 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2012/07/20(金) 03:26:56.87 ID:5cEaEzxoo
 
 
 
 
 

 別に女ばかりの同居人の目が厳しいから自分で自分を慰める機会がないやい、というわけでもない。
 
 
 
 
 

616 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2012/07/20(金) 03:27:46.72 ID:5cEaEzxoo

 次の日、暗部と呼ばれる世界の残骸から商品を購入しようとした。
 だが百戦錬磨の連中が成り果てた商売人をあたったにもかかわらず、それは手に入らなかった。

 確かにそれは存在する。
 それは一つあたり数百万の値で取引されるという。
 そして決して過剰には出回らない。
 月に一つか二つ、気まぐれのように闇のオークションに現れ最初から存在しなかったように消えていくのだ。


 面白い。
 一方通行は死神の鎌のように唇を歪めた。

 レアな獲物ほど手に入れたくなる。


 最強とは自身の我儘を如何様にも通すことをいう。
 ならばどれ程下らないものであろうとも手に入れたいと一方通行は思ってしまった。


 誰に誓った?
 自分に誓った。
 一万の軍用クローンを血の袋に変え、一万のクローンを守りきるために彼は最強でありつづけなくてはいけない。
 最強がこの程度のことで敗北を決してなるものか。


 万の命を奪いそれ以上の血を浴びた獣が、己の興味と性欲のために学園都市の闇を吼えた。
 黒き獣たちが怯え月を紅く照らし朽ち果てることのない血の大河を構築した。
(主に高い金出してオークションで落としたのに一回も使うことなく奪われた『男にも女にも、子供にも老人にも、聖人にも囚人にも(ry』の血涙)


 そして、今、究極の性具、オナホールを抱えた一方通行がここに居る。
617 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2012/07/20(金) 03:28:20.81 ID:5cEaEzxoo

 ベットが軋んだ音を立てる。
 淡い光の中、一方通行は面倒くさそうに服を脱いだ。
 シャツを脱いで染み一つ無駄毛一つない裸体を晒す。
 女性であるのならば一見して興味よりも嫉妬を覚えるような透き通る肌。華奢な肉体。

 だが股間だけが朗々と憤っていた。
 本能に基づく性欲はなくとも彼の能力は勃起程度は自由にコントロールできる。


 裸のまま一方通行は箱を開けた。
 まるで茶器のように袱紗に包まれたそれ。
 大名物の茶入れのような溶液の器。
 下品極まりないはずの性具が一つの芸術品として完成していた。

 軽い感嘆を覚えながら袱紗から取り出す。
 当然として、彼はこのような下らないものを使用した経験はない。
 常人としての生活を送ってこなかったし、彼と同じ年頃の少年はこれほど摺れてもいない。


 しかし性具の用い方などそうバリエーションがあるわけでもない。
 淫らな雑誌など読んだことがなくても大抵のことは理解していた。

 外見だけで見ればピンク色の半透明の、硬いゼリーのような物体だ。
 見比べたわけではないが特段変わったところはないように思える。
 ボリュームは片手で握り締められるほどのサイズで当然重さもそれに准ずる。
 女性器を模した入り口はコンパクトに纏まっているが指を二本入れて広げてみれば軽い抵抗と共に大きく開いた。
618 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2012/07/20(金) 03:29:05.03 ID:5cEaEzxoo

 一方通行は童貞である。
 そして童貞はこじらせるとえらいことになる病気である。
 ビジュアル系の外見と剃刀のような闇を抱えた彼はその気になれば簡単にそんなものは卒業できたであろう。
 否、暴力に訴えてもいい。
 金で買ってもいい。
 それを可能とするだけのすべてを有していた。


 だが彼には美学があった。
 悪党としての美学があった。
 性的な興味のためだけに女を誘惑することも強姦することも売春することもその美学に反した。

 その美学が邪魔をした。
 悪党はこンなことをしねェンじゃねェのか?
 今更のようにそんなことを考える。


 否! 既に血を流した。涙を流させた。
 それが彼にとっては路傍の石ほどの価値もないものだとしても、既に一方通行には責任があった。
 そう自分を納得させた。


 確かに矮小かもしれない。
 少なくとも一枚の写真として撮影されたら切腹ものである。
 それでもこれもまた学園都市の闇の残骸。
 もしこれで尊敬すべき勇者や憎みきれないお調子者が人生を踏み外しでもしたのならば。
 赤貧である彼らがこの性具とであることはまずないかもしれないが可能性はゼロではない。
 そのときにこの経験が一つの指針となるかもしれない。


 ならばそのために身を削るのが最強であるものの責任だ。


 覚悟を決め、ローションをオナホールの内側に注ぎ込んだ。
 微妙な臭いが部屋に広がる。
 むせるような獣臭さだが決して深いではなかった。


 奥歯を噛む。
 胡坐をかいて隆々と勃起しているペニスの先端にそれを押し当てる。
 ぞくぞく、と背筋に鳥肌が立つ。

 これまで幾度となく迎えた強敵たちとの死闘。
 経験がそれと同じものだと訴えている。


 いや、これまでにないほどの強敵だ。
 勝てないかもしれない。
 最強はこれまで一度たりとも疑うことのなかった自分の勝利をはじめて疑った。


 一瞬だけ、彼の一番に守るべき幼き少女が泣きそうな顔をした、様な気がした。
619 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2012/07/20(金) 03:29:50.35 ID:5cEaEzxoo
 
 
 
 
 


 悪りィな、ここで逃げたら俺じゃねェンだよ。

 少年は戦士の顔をした。
 
 
 
 
 

 そして――
 
 
 
 

 
620 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2012/07/20(金) 03:30:28.25 ID:5cEaEzxoo
 
 
 
 
 
「らめェェェッ! ンォほォォォォ!!! らめェ、らめェェえェ!!!
 れちゃうゥッ! れちゃうのォォォおォッ!!!
 ンほォォォおッッ!! 止まらないッ! 射精とまらないのォォォおッッ!!!
 おかしくなりゅッッ!!! おかしくなッちゃうのォォッ!!!!」
 
 
 
 
 
621 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2012/07/20(金) 03:31:04.51 ID:5cEaEzxoo

 一方通行は実に三日間気を失っていた。
 一糸纏わぬまま股間にオナホールを装着した彼を発見した黄泉川愛穂は、


「あんな幸せそうに笑っている一方通行ははじめてみたじゃん……」


 と遠い目をしながら異国の異情のように語ったのだった。
622 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/07/20(金) 03:32:26.78 ID:5cEaEzxoo
以上です
タイトルは「未現の品格」です

うん、反省してませんよわたくし
623 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/20(金) 03:33:12.58 ID:7E7pM0uuo
途中まで何か面白そうなの始まったぞって思ったのに雲行きが怪しくなり、そして伝説へって感じでクソワロタ
624 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/20(金) 12:39:13.31 ID:J5XoP6xwo
最初は誤変換多すぎwくらいに思って読んでたが
おwまwえwwwww
ひでえwwwwwwwwwwwww

また書いて下さい
625 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/20(金) 21:22:10.53 ID:ACsEaBLDO
みげん……字違うもんな!
そんな工事長が作ったなんてハハハ
626 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/07/20(金) 21:55:03.09 ID:RN/Xcb1po
>>610
>>606
627 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/21(土) 03:52:40.48 ID:dgK00FrE0
初投下です。アイテムと浜面の初顔合わせIf。

『もし浜面がレベル5だったら』という妄想を下に展開します。
オリジナル能力注意です。
628 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/21(土) 03:54:54.06 ID:dgK00FrE0
 浜面仕上。
 元スキルアウトのリーダー(引継ぎ)。
 学園都市上層部の依頼を受け、『超電磁砲』御坂美琴の母を殺害すべく行動。
 だがとある乱入者の妨害によって依頼は失敗に終わる。
 その身は暗部の世界に匿われ、以後闇の労働力として生きる事を余儀無くされた。

 雇われ先は『アイテム』。
 下部組織の雑用役として所属し、正規構成員に尽くしサポートする立場となる。
 なんて事は無い。表でイキがっていたチンピラがいい様に扱われ、『ホンモノ』に飼われた、それだけの話。

 では無いのだ。
 即ちこれは異端の歴史。
 そこには本来の筋道とは異なる、特別な事情が存在していた。


「資料の時点でサッシはついていたけど、さえねーチンピラにしか見えないわね」
 集合先に指定された場所には、美人でありつつも近寄りがたい雰囲気を醸し出す『アイテム』のリーダー、麦野沈利の姿があった。

「悪かったな…。てか、こんなところでレベル5とハチ合わせるとか夢にも思わねえよ」
「こっちの台詞よ。雑用一人寄越すとか言うからどんな奴かと思いきゃ…」



「まさかレベル5、しかも第6位って、何の冗談よ一体」

 最弱のレベル5。
 学園都市が必要としなくなったレベル5。
 浜面仕上。元スキルアウトのレベル5だった男。

 これは、おちこぼれたレベル5のお話。
629 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/21(土) 03:57:28.37 ID:dgK00FrE0
「おまたせ。例の雑用連れてきたわ」

案内されたファミレスの一角には、三人の少女の姿があった。
一見してただの中高生の集まりにしか見えないが、彼女らは立派な暗部の一員である。

「おかえりーって麦野、もしかしてそいつが例の…?」
「そ、レベル5のざ・つ・よ・う」

その時、フレンダ=セイヴェルンの心中に緊張走る。
レベル5の恐ろしさは痛いほど知っている。それはフレンダの目の前に悠然と立つ『原子崩し』麦野沈利の持つ恐ろしさでもあり、かつての任務で交戦した『超電磁砲』御坂美琴が見せた恐ろしさでもあった。学園都市が定めた序列、その頂点に立つモノ。
麦野が引っ張ってきたこの冴えないチンピラは、その序列の中にカウントされた異質な存在だと言うのだ。

同様の思いはフレンダの正面に座る少女、絹旗最愛の中にもあった。
彼女もまたレベル5に関わる者。その存在の特異性は良く知るところだ。
その表情にはいつも以上の警戒の意が見て取れた。

そしてもう一人、滝壺理后は特に警戒した様子を見せなかった。
興味を持っていないようで、注意深く観察されているかのような、何ともいえない表情で浜面を見つめている。

レベル5だと言うだけでこの緊張。
久しく味わっていないこの優越感が、浜面にはほんの少し懐かしかった。
だがそれも今一時だけ、そんな幻想は目の前の第四位(格上)がぶち殺してしまう。
630 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/21(土) 04:00:11.12 ID:dgK00FrE0
「あーはいはい緊張してんじゃないわよ。雑用だって言ってんでしょ雑用。
浜面も新入りの分際で調子のってんじゃねえニヤニヤすんな」
「ぐっ…の、のってねえししてねえよ」
「どーだか。女四人前にしてハナ伸ばしてんじゃないの」
「え、どういう事ですか?てか何でレベル5が超雑用の超下部組織なんですか?」
「そ、そうだよ麦野。結局こっちはゼンゼン理解出来てない訳よ。説明してよ説明」
「南南西から信号が来てる…」

三者三様各自それぞれが困惑。
そんなの御構い無しと言わんばかりに麦野。
フレンダを押し退けさっさと定位置に戻ってしまった。
仁王立ちを続ける浜面に対し、上座から麦野はからかう様に話しかけた。


「まあ自己紹介なんておいおい適当でいいわ。さ、さっそくだけどドリンクバー言ってきて。
四人分のドリンク、きっちり好みのヤツ。わかるでしょ?」
「マジかよ…。雑用ってかパシリじゃねーか」

ほらさっさと行けよ。怖いお姉さんは目で訴えています。
逆らう事を止め、浜面はドリンクバーへと足早に向かった。
一瞬ポカンとしつつもフレンダは即座に麦野の方を向き直して言った。


「え?何の説明も無しにいきなりパシリ?結局ますますワケが解らない訳よ…」
「いいから見てなさいよ。ていうかアンタら気負いすぎ。アイツ別に大した事ねーから」
「大した事…ってレベル5ですよ?麦野より超格下ですが」
「そ、格下。ぶっちゃけ絹旗の方が強いんじゃない?」
631 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/21(土) 04:02:16.05 ID:dgK00FrE0
驚愕。愕然。困惑交じりの落胆。そんなリアクションを麦野は楽しんでいた。

「いやいやいや麦野、レベル5でしょ?結局軍隊と互角のレベル5でしょお?
それがこの絹旗とタメ以上ってどういう訳よお?」
「フレンダ超舐め腐ってません?殴りますよ?」
「あーもううるせえよ。アレが戻ったら色々教えるから大人しくしてな」
「結局、そのレベル5を顎で使いつつ、初っ端新人イビリしちゃうのは流石麦野と言わざるを得ない訳よ…」
「そういや好みの飲み物持って来いとか超無茶振りしてましたね。
ハズしたらその場でミックスジュース超一気飲みとかさせる気ですか麦野?」
「たぶんその心配は無いわ。ホラ戻ってきた」

ドリンクバーより雑用は帰還した。
その両手一杯には四人分のドリンクが四種四様納まっている。
四人の前に配置されたドリンクを見て、四人中二人はあからさまに驚いていた。
今現在の好みドンピシャリ。新人イジメとは何だったのか。


「くそう、スキルアウトのリーダーがやる仕事じゃねえよなあ…」
「だから何だってのよ雑用。とりあえず性能テストも兼ねた訳だけど、
腐ってもレベル5って事か。全員飲み物に不満が無いようね」
「え?これが超超能力なんですか麦野?パシリが能力ですか?」

そうよと麦野は返答すれば、そいつは違うと浜面は言った。
632 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/21(土) 04:03:47.62 ID:dgK00FrE0
「絶対違うからな?こんな使い方は不本意だからな?」
「焦んな早漏。とりあえず自己紹介と行きますかー浜面ボケて」
「早漏じゃねえ!」
「男はすぐ突っ込みたがるんだからやーねえー」
「結局漫才はいいから自己紹介して欲しい訳よ…」
「全くです。もったいぶらずに超さっさと教えやがって下さい……えーと、ハ、バカ面」
「ぜってえワザとだよなそれ?あえて間違えたよなそれ?」
「北北西から信号が来てる…」

さっさとしやがれ。怖いお姉さんは目と手で訴えています。
突っ込む事を止め、浜面は改めて口を開いた。


「あー、色々あって暗部の方に突っ込まれる事となった、浜面仕上っつー者だ。
元はスキルアウトのリーダーで」
「身の上話なんざ興味ないからアンタのアイデンティティーを話せっての遅漏」
「遅漏でもねえよ…。あーさっきから言われてる通り……俺はレベル5だ」

ファミレスの一角がしんと静まった。
第6位に位置するレベル5。その正体は誰も知らない。
633 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/21(土) 04:05:24.53 ID:dgK00FrE0
脳裏に思い描くあの頃の記憶。
学園都市。超能力を夢見たあの日。

目隠しポーカーをさせれば、他を寄せ付けないほどに圧勝した。
コロンブスの卵をさせれば、一発で卵は完璧に立たせられた。
テストの問題は適当に書いてしまえば正解だった。
車の運転も苦とは思わなかった。道に迷う事も無かった。
明日の天気も、携帯電話の着信も、背後から這い寄る友人の悪ふざけも。
全ては勘。直感の導きに従った結果だった。



『第六感(シックスセンス)』

全ての物事を勘と直感で判断し、正解を導き出すまぐれの王様。
運命に干渉しているのではと思わんばかりの正確無比さは、まさに超能力者。


「精神系の能力だったか。…出来る事は」

言いかけたその瞬間、麦野がニヤリと意地悪な顔を向けた。
634 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/21(土) 04:08:31.44 ID:dgK00FrE0
『原子崩し』だ。
その電子線、白く輝く極細な一本筋。盾を貫く悪意の矛。
不意打ち、騙まし討ち、悪戯心。
それは浜面の顔面目掛け、真っ直ぐ、真っ直ぐ、真っ直ぐ。
フレンダが気づき、絹旗が察し、滝壺はよくわからないままのその時。


その確定一発を、浜面はわかっていたかのように、横っ飛びで回避していた。



一瞬の間。

「チッ、かわしたか」
「ビックリしたじゃねえかよ!!出会って早々殺す気かあ!?」
「あれーこの雑用クンは出会い求めてこんなところに来ちゃってた訳かにゃーん?
その第六感であたしらを品定めしてゆくゆくは…ってかぁ?」
「そんな疚しいキモチは表に放り投げてきたわ!
あってもいきなし殺しにかかる女性は正直ゴメンナサイ!」
「超フツーに回避してましたね今。フレンダなら今頃真っ二つでしたね」
「そこまでうかつじゃない訳よ!って今のがコイツの能力なの麦野?」
「そ。これが第六感。滅茶苦茶ってか、変態ってレベルで勘が良い能力だって」


ビビリも極めればこうなるって感じ。言い換えればそれだけねー。

ケラケラ笑いながら麦野は痛い所を付く。
ようやく合点がいったのか、フレンダと絹旗は冷静さが戻ったようだ。
635 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/21(土) 04:10:41.06 ID:dgK00FrE0
「なるほど。超一々指示しなくてもドリンクバーからお好みを超運んできてくれる能力ですね」
「結局、私が唐突に鯖缶が欲しくなってきたら買ってきてくれる能力って訳ね」
「その認識で終わるなよ…!これはな?この能力は…」
「じゃあ私は今何が欲しいか当ててみなさい浜面」

「………(演算中)………弁当…?」


「ね?いいレベル5じゃない?」
「レベル5超凄いですね」
「結局レベル5様々な訳よ」
「何でだ?レベル5って栄光の証じゃねえの?何でこんなに情けない扱いなの俺?」

「いえいえ超凄いじゃないですかレベル5(笑)」
「そうそう結局もっと誇っていい訳よレベル5(笑)」
「笑ってんじゃねえかよおおお!!あーくそっ!!レベル5舐めんなよ!?第六感舐めんなよ!?その気になりゃあお前らのスリーサイズとか言い当てられっからな!?」


「超キモイですレベル5」
「結局レベル5にあるまじきキモさな訳よ」
「大丈夫だよ、レベル5。わたしはそんなレベル5を応援してる」
「…はーまづらぁ。自分の立場をワキまえてねーって事かぁ?」
636 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/21(土) 04:12:19.34 ID:dgK00FrE0
演算は即座に完了する。

その第六感は身の危険を即察知し、
その脚は即地面へと膝を付かせ、
その両の手は即地へと吸いつけられ、
その背は即丸みを帯び、
その頭は即大地に伏して、
今ここに土下座、完遂する。


「いえスミマセンでした麦野サン私はただの格下です」
「死にたくなかったらさっさとパシッてきやがれ負け犬」
「ハッハー!!負け犬上等ォォォォォ!!」

まるで神速。パシリの権化と化して浜面はファミレスを後にした。





学園都市の能力者達。彼らに求められるのは能力そのものではない。
あくまで研究者達が求めるのは、能力の応用が生み出す利益だった。
637 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/21(土) 04:18:04.29 ID:dgK00FrE0
最も価値が無いとされたレベル5。
それは研究者達の期待を大きく裏切った事に起因していた。

浜面の示す勘と直感は、基本的に浜面仕上の頭の中で自己完結してしまっていた。
彼の脳からその第六感のシステムを引き出す事は出来ない。
正確に言うなら、引き出した所でそれは
「探求の末の答え」を早出ししているに過ぎなかったからである。

更に言うなら、浜面の知識外の問い掛けについては、正確な答えを求められない。
という大きな弱点も存在し、浜面仕上の知識量と照らし合わせても、その数値に絶望するばかりだった。


通常の能力者は頭の中の「自分だけの現実」を持って、世界に超常現象を起こす。
浜面仕上は頭の中の「自分だけの現実」を持って、世界の仕組みを考察する。

猫が入っている箱を見つける事は出来ても、箱の中に猫を仕込む事は出来ない。


浜面仕上一個人で自己完結した勘と直感。
如何に正確無比と言えども、そこに創造性は存在しなかった。

在り物から答えを導き出すだけなら時間の問題だ。
馬鹿でも何十年掛ければ傑作小説が書けるとは誰の台詞だったか。

そして現実、学園都市は超高性能並列コンピュータである『樹形図の設計者』を持って、
浜面の導き出す答えの価値を大きく上回っていた。
ある意味ファイブオーバーの前進とも言えるかも知れない発明の存在。

こうして、浜面仕上、第六感の価値は大きく暴落した。
638 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/21(土) 04:19:51.74 ID:dgK00FrE0
最弱のレベル5。おちこぼれたレベル5。
学園都市が必要としなくなったレベル5。
求められず、得られず、それでもその素養は間違いなくレベル5。
大人達の身勝手な落胆。子供達の身勝手な嫉妬。
自然と居場所は無くなり、彼はスキルアウトへと身を落としていった。

ここは『アイテム』。どうやら彼の新しい居場所となるようだ。
今の浜面仕上は雑用レベル5。
なんだかんだでこの能力は役に立っているらしい。


「はーまづらぁ」
「鮭弁だろ。ほら」

「超浜面ー」
「ああパンフか?ほれ」

「浜面浜面」
「この鯖缶見つけるのやたら面倒臭かったんだけど。ほい」

「はまづら」
「あー…えっと…隣座れって?」


雑用レベル5の本領発揮。最早熟年夫婦の如し以心伝心。
セバスチャンもかくやと言わんばかりのお察し能力は、
我が侭放題の女三人衆+一人に中々どうして気に入られた様子。
暗部組織の身の上ながら、良好な関係が構築されていった。
639 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/21(土) 04:24:57.43 ID:dgK00FrE0
「……はーまづらぁ、滝壺の横で鼻の下伸ばしてんじゃねえよ」
「してねえよ!してねえからな滝壺?」
「大丈夫だよ、問題ない」
「滝壺さんが超満足した顔をしています。対して麦野は超不満足な顔をしていますね」
「ではそこのレベル5に質問な訳よ。この二人の表情、結局その心は?」


「………(演算中)……………え?わかんねえよ?」

「超バカ面」
「結局レベル5の器じゃないバカ面な訳よ」
「……そんなバカ面は応援出来ない」
「いやいや勘弁してくれよそんな読心能力に長けてるわけじゃないからな?
あくまで俺の知ってる範囲でしか答えは導き出せなヒィッッ!?」
「ぶ・ち・こ・ろ・し・か・く・て・い・ね」
「待て話せば分かる麦野サンビームあぶねええええええ!!」

「超器用に避けやがります。私の窒素パンチもあんな感じに避けますし、
浜面の分際で何か腹正しいです」
「結局何だかんだで麦野のストレス解消になってる訳よ」
「北北東から信号が来てる…」
「助けてェェェェェェェェェェ!!」


彼は第6位。雑用レベル5。
パシリの中で研がれる演算。暗部の抗争の中で芽生える第六感の真髄。
その他レベル5達との遭遇。それらはまた、別のお話。


了。
640 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/21(土) 04:30:07.01 ID:dgK00FrE0
以上です。
浜面らしいレベル5の能力って何かを色々妄想して、結果生まれた物を元に書きました。
この能力を使ったバトルもいつか書ければいいかな。

妄想度高くて失礼しました。
641 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/21(土) 04:36:04.14 ID:IemqyDkSO
最高級に素晴らしかった!スレ立ててじっくり書いて欲しいわ!乙
642 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/21(土) 05:27:01.09 ID:g53JW9hIO
おお、この発想はなかったなぁ。
もっと練れば1スレくらいいけそうじゃね?
乙!
643 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/21(土) 05:27:48.21 ID:JOj896UIO
完成度高えなオイ!
超続き期待してます
644 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/21(土) 11:36:14.75 ID:5BvVWV/DO
第六感(パーフェクトパシリ)か……
能力持ちなのに浜面のイメージが崩れないのが上手い
645 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/23(月) 02:38:33.84 ID:DGAw/pwo0
>>627です
全く別のお話ですが投下します。

・新約以降、原作終了ハッピーエンド後での浜面×麦野。
・その他、ちょっとオリジナルな人間関係。
・ある意味NTRもどき。
646 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/23(月) 02:40:11.79 ID:DGAw/pwo0
「渡したいモンがあってね」

ファミレスの一角。
対面する麦野沈利から2通の手紙を差し出された男は、学園都市を代表する超能力者である一方通行。
何かを察したか、彼は何も言わず1通分の手紙をさっさと開封し中身を見てしまった。
招待状。
それなりに丁寧な字で、こう書かれていた。


               皆様におかれましてはご清祥のこととお慶び申し上げます。
               このたび 私たちは結婚式を挙げることになりました。
               つきましては 末永くお付き合いをお願いしたく、
               心ばかりの祝宴をご用意いたしました。
               ぜひご出席くださいますよう お願い申し上げます
                             ××××年×月×日
                             浜面仕上・麦野沈利



「まーコピペだけどね」
「ンだよ。誠意のねェ招待状だなオイ」

647 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/23(月) 02:42:26.15 ID:DGAw/pwo0
さらっと内容を黙読し手紙をテーブル上に落とした一方通行。
何て事は無い、ありきたりな結婚披露宴の招待状だ。
突然の呼び出しで何事かと身構えていただけに拍子抜け。
当の麦野はそんな心情を気にも留めず、まだ何やら話したそうにしている。


「別にいいのよ。私らなんだから。その手紙が来たってだけで察するでしょ、色々」
「……一応聞いといてやる。後どンなヤツに送るつもりだ?」
「つもりも何もアンタが最後よ。あ、そっちの手紙はあの子にやっちゃって。ミサワに」
「あァアイツのかよ。そォいやいつの間に仲良くなりやがったンだお前ら」
「色々とね。立て込んでた時期に。ていうかアンタと知り合った時期とあんまし変わんないわよ」


適当に返事を返しつつ、左の指はいちにいさんと数を数えている。

「…私達で六通ずつ。あと1通。知り合いのみに絞って…13人ってとこかな」
「それなりだな。あとお前オリジナルとも仲が良かったな」
「もち美琴にも送ったわ。あとその旦那と居候にもね」
「ハァ、穏やかな面子じゃねェか。テメエの事だからてっきり」

「後フレンダにも送ったわね。その妹にも」
「てっきりって言葉返しやがれこの女」
648 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/23(月) 02:44:07.24 ID:DGAw/pwo0
油断していたらこれだ、と言わんばかりに一方通行はこめかみを押さえるリアクション。
麦野は不思議そうに白い白い目の前の男の表情を伺った。

「さっきから何ワケのわかんないリアクしてんのよ。私が誰呼んだって勝手でしょ」
「あのなァ、今の一瞬でツッコミてェところが二箇所あンだよ。
死人にどンな返事を期待して手紙書いてンだよ。それに…」


一呼吸置いて再び麦野の方を向き直る。
眼前の美人。近寄りがたい雰囲気を醸し出しつつも、
その見た目は非常に高貴で、人を惹き付ける。それが一般的な人間の思う感想だろう。
その裏側にある"傷"を知らなければ。

「テメェをしこたま恨ンでる女まで呼びつけて何がしたいンですかねェ?」
「それをアンタに言われる筋合いは無くない?」


麦野の右手にはコーヒーカップ。
話し込んでいると冷めてしまいそうだと思ったのか、グイッとその中身を飲み干してしまった。
空となったカップを置き、麦野は口を開く。

「これはね、そういう式にしようって決めたのよ。仕上と」
649 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/23(月) 02:46:38.37 ID:DGAw/pwo0
名。
普段からあのマヌケそうな苗字で親しまれていた分、
その名があの男を指しているという事に気づくのが一瞬遅れた。

「何だよ。わざわざお礼参りされようってのか、あのアホは」
「どっちかって言うとそれは私の意向よ」

その表情が真剣な物になったと、一方通行はすぐに気がついた。
感情は覚悟。傷を負った覚悟。背中に背負ってきた覚悟。
麦野沈利の覚悟。

「私はこれまでに散々勝手にやってきた。その結果色んなヤツの恨みを買った。
今更それをどうこう言い訳する気も無いし、しない。
色んな物をブチ壊しながら私は仕上と一緒になった。
それ以外何も無くして、捨ててきた。
それしか残る物は無かったけど、私にとってそれは何よりもかけがえの無い絆なのよ」

「ンで、この式とやらでその蟠りを全部、全部清算しようっていうつもりかァ?」
「そうよ。私らはもう勝ち逃げなんてやらない。
真正面から向かい撃つのよ。フレメアの事も、絹旗の事も、滝壺の事も、
その他色々な事も含めて全部、この身体で受けてやろうって決めたのよ」

650 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/23(月) 02:48:39.35 ID:DGAw/pwo0
「マゾも超体外にしろって思いませんか浜面」
「それが沈利の意志なんだ。旦那になる俺が目を背けるワケにゃあいけないだろ」
「さり気無く超ノロけないで下さいこの浜面」


別の視点。
寂れた映画館の中で、浜面仕上と絹旗最愛は隣り合う席で対話していた。
映画を楽しむ為、というより、2人が心置きなく話す為の場となってしまった。
招待状を渡してから、あの映画好きたる絹旗が殆ど映画に集中していない。


「……許されると、思うんですか?」
「許されなくても、やるんだよ」

決意が固い。窒素装甲よりも硬いのではないか?
絹旗は呆れ半分で浜面の方を向いた。
当時より痩せているようにも、当時より生気に満ちたようにも見える。
少なくとも死んだ魚の目はしていない。
多く見積もっても、その目はもうヒーローの目ではないのだが。


「恨まれているでしょうね」
「そうかもな」
「かもじゃないです。超間違いないです。こんなの猿でもレベル0でも超わかります」
「…ある意味、怒った沈利より怖いな」
「今度ばかりは、命の保障すら超ないですよ。なにせ、相手は」
「………学園、個人」
651 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/23(月) 02:50:51.49 ID:DGAw/pwo0
浜面の脳裏に、今となっては懐かしい顔が浮かんだ。
数年以上も会っていないのに未だはっきりと思い出せる。
顔も、声も、髪も、仕草も、目の色も、身体も。
笑い顔も。泣き顔も。怒った顔も。

最後に会った時の、あの憎悪に満ちた顔も。


滝壺理后は、もうあの頃の滝壺とは違う。
会わなくなって僅か数ヶ月のうちに、彼女の持つ「能力追跡」は恐るべき成長を遂げたと聞く。
「学園個人」と称されるほどの権威として、今や滝壺は学園都市の中心に位置していた。
何が滝壺をそうさせた?
等と浜面が疑問を口にする資格はない。言うまでも、問うまでも無い。


浜面は麦野を選び直したのだから。
浜面は滝壺を捨て去ったのだから。
その結果、アイテムという名の絆までもが、砂上の楼閣と化したのだから。


「その上フレメアまでって、超何なんですか」
「やらなきゃいけないって決めたんだ。沈利とも話した。
俺らがここまで捨てたモノに、勝ち逃げせずに向き合おうって。
……そうしないといけないって」

「……………そうですか」

652 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/23(月) 02:52:50.12 ID:DGAw/pwo0
不満そうな表情は消えない。絹旗はずっと考えていた。

この招待状を受け取った時から。
その他の招待状の行く先を聞いてから。
この結婚式の意図を知ってから。
久々に浜面から映画に誘われたその時から。
それよりも更に遡り、アイテムが再び、跡形も無くなってしまったあの日から。
自らの役割を、ずっと考えていた。


「……超知り合いの結婚って、もっともっと祝福されるべきなんじゃないですか?」


今でも強く覚えている。
滝壺は泣いていた。泣き叫んでいた。
つられて絹旗も泣きそうになっていた。
だってあまりに可哀想で、そして身勝手で。

麦野も泣いていたようだった。
浜面も、泣いていたのだろうか。
間違いなく、誰も笑ってはいなかった。

だったら何処へでも好き勝手、遠くへと去ってしまえば良かったのに。
そうすればいつか、笑い話に出来たのかも知れないのに。
それなのに今となって、またこの2人は泣こうとしている。


「無理だろ。そんな事はあの時からわかってる」
653 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/23(月) 02:55:30.65 ID:DGAw/pwo0
浜面の零す諦めの言葉。
色んな物を諦めてきたはずの浜面が、また一つ諦めを呟いた。


「滝壺が好きだった。間違いなくな。
でも俺は滝壺を見捨てた。見捨てなきゃやっていけなかった。
言い訳なんて出来ねえよ。冴えたやり方なんてわからなかった。
取捨選択以外の選択肢が浮かばなかった」

たった一人の為のヒーロー。
そのアイデンティティが偽りに変わってしまったと、いつから気づいただろう。


「俺を好きだって言ってくれた女は、ずっとずっと泣いてやがった。
泣き顔を見て、気づいちまったんだ」

左目しか、泣いてない事に気づいた。
右目から、涙が流れてなかった事を知った。
その原因は自分自身がよくわかっていた。
気づいてしまったら、もう止まれなかった。

麦野沈利を泣き止ませたくて。
泣いて欲しくなくて、その為なら何でもしようと考えた。

そうして

何かが何もかも、壊れてしまった。
654 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/23(月) 02:57:52.68 ID:DGAw/pwo0
きっかけは些細な事だったが、きっかけを生む芽はずっと前から心に埋まっていた。
麦野沈利は浜面仕上に恋焦がれた。だが浜面には既に心に決めた滝壺がいた。
本当ならそこで踏み止まれるはずだったのに。自分の身体を見る度思い出してしまった。


浜面に撃たれた右目。
浜面を殺さんとした左腕。
その身体に刻まれた印は、いつだって浜面へと続いていた。

その疼き。渇き。嘆き。喘ぎ。
自然と浜面に擦り寄った。この時点で、最早滝壺など見えていない。
無くした所を埋めて欲しくて、何度も何度も擦り寄った。


その思いに、浜面は応えてしまった。
相応の犠牲、崩壊、自己嫌悪、現実逃避。
麦野は浜面を陥れた。
相応の犠牲、崩壊、自己嫌悪、現実逃避。


「クズよね」
「あァ。そうだな」

ファミレスの一角。一方通行は言葉を選ばない。
麦野もそんな気遣いは望んでいなかった。
655 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/23(月) 02:59:47.95 ID:DGAw/pwo0

「でもね、私は幸せだった」
「ますますクズじゃねェか」
「うん。これ以上はもう望むべくもないわね」
「……………」


「だから見届けて一方通行。助けてくれなくていいから、どうなろうと、私達の式を見届けて。アンタ達に出会えた事、本当に感謝してる」


数分の沈黙があった。
麦野は真っ直ぐに、一方通行を見つめて。
その全てを言い切った表情をして。


「突然呼んで悪かったわね。じゃあ、私もう行くわ。あ、コーヒーは驕りでいいわよ」
「どうなろうと、なンて言うンじゃねェ」

席を立とうとした麦野に対し、力強く一方通行の言葉。
何だかんだで付き合いは長いのだ。ここで呼び止めなきゃ招待される意味がない。
麦野はピタリと立ち止まる。
656 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/23(月) 03:01:18.56 ID:DGAw/pwo0
浜面もまた、話す事は全て話し終えたとばかりに立ち上がった。
結局、絹旗の機嫌は晴れぬまま、今回もここでお別れだ。
映画なんてほとんど見ていなかった。


「じゃあな。式で会おうぜ」
「待ちなさい超浜面。最後です。最後に超一言だけ」

浜面は止まる。絹旗はもう不機嫌ではない。
毅然とした表情で浜面を見ている。



そして言葉はシンクロした。


「何があっても生き残りやがれ。これは義務だ。

お前が呼ンだヤツが何をしてこようと、耐えろ。倒れるな。甘ンじて全てを受けやがれ。

絶対に死ぬな。殺されてやるな。これから一生、アイツラの怒りの矛先に立ち続けろ。

犠牲の上に幸せがあった事を骨の髄まで理解しろ。それは少しも不幸な事じゃねェ。

……全部見届けてくれ?当たり前だ。こんな良い式見逃したりするワケがねェ」
657 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/23(月) 03:03:57.51 ID:DGAw/pwo0



「だから、どうぞお幸せに花嫁さン」
「ですから、どうぞお幸せに花婿さン」



658 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/23(月) 03:05:49.76 ID:DGAw/pwo0

招待状は配られた。
1通は、左隣に寄り添った変わらない仲間へと。
1通は、苦楽を共に歩んだ忍ぶ友人へと。
1通は、腐れ縁の続いた警備員の教師へと。
1通は、天国にて眠る尊敬した男へと。
1通は、そんな男が最後まで守ったお姫様へと。
1通は、修羅場の中で出会い顔を合わせた魔性の女へと。


招待状は配られた。
1通は、私の目の前で愚痴垂れてた腐れ縁の超能力者へと。
1通は、口は悪いが何故か気の合う白モヤシの嫁へと。
1通は、そんな性悪女と遺伝子を分かち合った電撃小娘と。
1通は、天国だか地獄だがそこらへんに埋めてしまった元仲間へと。
1通は、疲れ果てた私を奮い立たせてくれたあの暴食修道女へと。
1通は、説教と鉄拳制裁しか能の無いある意味浮気相手へと。

そして最後の1通は、俺達が見捨てた最後の仲間へと。
そして最後の1通は、私達が見捨てた最後の仲間へと。




「……………招待状、きたわよ?学園個人さん?」

とある研究施設。
ここに送られた手紙は2通。
1通は彼女の物。
紅いドレスに身を包んだ少女の物。

もう1通は彼女の物。
力に畏怖し、人は彼女を「学園個人」と呼ぶ。
だが彼女を知る者はそう呼びはしないだろう。

滝壺理后。その名で呼ぶ。
その名で呼ばれるべく、彼女は宴の席に着く。


あの日から今までの道程を、鮮明に克明に思い出しながら。
659 :タイトルを付け忘れ。「とある花嫁と修羅式場」 [saga]:2012/07/23(月) 03:10:24.11 ID:DGAw/pwo0
続く?


以上です。
「麦野が浜面を本気で寝取る」事をテーマに設定とか展開とか考えました。
もっとあの三人は修羅場ればいいかと。

スレを挙げて書くならもっと文章を練らないといけませんね。
妄想を失礼しました。
660 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/23(月) 03:11:02.72 ID:6Jz4MHTSO
乙。やっぱおもれーな
661 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/23(月) 04:55:31.73 ID:z7Jdg/IIO
マジで続きカムヒア乙!
662 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/23(月) 20:01:28.14 ID:41Gj5vMko
これはスレ立てを待つしかあるまい

663 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/07/23(月) 21:14:58.01 ID:qfS2O9Qp0
これは乙と言わざるをえない
続きが気になって仕方ないわ

一方さんにしろ麦のんにしろ、原作でもこれくらい潔ければ(ry
664 :長女と末っ子1/3 [sage]:2012/07/24(火) 19:00:38.47 ID:d42ujU9K0
三スレ借ります。
美琴と番外個体がグダグダしゃべっているだけですが。

―――

 夏だ。
 蝉が煩い。
 太陽が眩しい。

 あーあー。暑い暑い暑い。あーつーい。
 駄目だ。
 溶ける。
 このままでは溶けてしまう。
 絶体絶命だ。
 回復アイテムを要求する。

 要求する――って、誰にって? 
 そりゃもちろん店員さんに。

「すいません、バニラ味のソフトクリーム下さい」

「あ、ずっるー。ずっるー。一人だけHP回復する気だ。鬼だ修羅だ般若ーっ!」 

「おいコラ馬鹿妹。後半の発言、即刻撤回せい」

 誰が鬼だ修羅だ般若だ。麗しの乙女に失礼な。
 たっく。私にはね、もっとも素敵で可愛いあだ名があるんだからね。
 天才とか超電磁砲とかビリビリとか。……あれ、かわいく、ない?
 
 ま、まあそれはともかく!
 おぬしに下剋上される姉ではないのだよ。ワトソン君。

「ミサカは安い女じゃないんでね。簡単に籠絡できると思わないでちょーだい」

「そんな貴女に素敵な選択肢をご提案。
 ミルク? チョコ? それとも、ミックス?」

「―――ミックス!!」

 ソフトクリーム。バニラ味、チョコ味、ミックス味。
 どれも学生のお財布に大変お優しい210円というお値段。

 おお、番外個体よ! 籠絡されてしまうとはなにごとだ。
 
 210円。
 姉への文句に対する買収金額としてこれは安いのか、高いのか。

「店員さん。ミックスのソフトクリーム追加で」

 多分、安いな。
 うん。 
 

 /長女と末っ子 1-1
665 :長女と末っ子2/3 [sage]:2012/07/24(火) 19:04:09.39 ID:d42ujU9K0
夏休みの午後。喫茶店。
 暑さ凌ぎに入ったのはいいけど。
 それでも暑いって何だコレ。
 窓際。二人用の席。
 店内エアコンの風が遠いよー。残念。

 でもソフトクリームは美味しい。うまうま。
 バニラも美味し。ミックスも美味し。
 「これ食べる」って妹が一口くれたのだ。
 その姉孝行の心や良し。

 冷たい。甘い。
 溶けるアイスに癒させる。
 よかった。これで脳味噌は溶けなさそうだ。

「ねえ、お姉さま」

「んー?」

「ミサカさ」

「おう」

「理想の最期はあの人の上で腹上死、なんだよね」

「ブハッ」

 ちょ、待て。待て待て待て。ちょい待てぇぇぇえええ!!
 アンタ何言っちゃんの。
 何ブチかましちゃってんの。
 ビックリしすぎてソフトクリーム噴いちゃったじゃないのよ!

「うっわ。汚ぇ」

 誰の所為だ誰の。
 ……ほんの少しテーブルの端に付いちゃったけどさ。
 直ぐにさっと拭いたから問題ない。
 抜かりないのがこの私。
 ポケットティッシュはいつもカバンに入ってるからね。
 必需品ってヤツさ。

「……御目汚し失礼。んで? どうしたの突然。暑さのあまりに頭湧いた?」

 もしくはソフトクリーム宜しく溶けましたか脳味噌。

「いんや。割とガチっつーか」

「……ガチっすか」

「おう。ガチっだったりするんだにゃ、これが」

 そうか。
 ガチだったりするのか。
 暑すぎて暴走したのかと。

「そう。でも、あんまりそういうのは聞きたくない、かな」

 最期なんて。
 そんな言い方。
 なんなの。なんなんですか。

 あの人とか。その上とか。
 あれか。みさかねっとわーくでいうセロリ派ってアレか。
 末っ子、オマエもか。下から二番目の妹と一緒ね。
 ……まあ、それは。よくないとはいわないけども。恋愛は自由だ。

 けどよ。けどさ。
 最期だなんて。その一言は、聞き捨てならねーぞオイ。

「なんで?」

「末永く幸せに。
 孫曾孫に囲まれて大往生を迎える。
 そんな日まで。
 最期、なんて聞きたくない」

 聞きたくない。見たくない。
 
 ―――永く永く、一緒に。もう誰も欠けてしまわないように。
666 :長女と末っ子3/3 [sage]:2012/07/24(火) 19:06:45.60 ID:d42ujU9K0
「……ぶっちゃけさ、アタシらの寿命なんてたかがしれてんじゃん」

「安心なさいな。簡単にはお空にいけないから」

「えー。なしてさ。ミサカってば妹達の中でもストレスダントツよ? 多分そっこーでオジャンな未来だぜ?」

「科学は日々進化してるしね。それに私、めちゃくちゃ頭イイ将来有望株だし? 諦め悪い女だし?」

「ぶっはははは。何それ!」

 大爆笑とは失礼な。 本日二回目だぞ妹よ。

「そんなに笑わなくても」

「ひーおかしい。お姉さまさ、本気でいってるの?」

「本気も本気。大マジだぜぇ?」

「えー? 良いじゃんこのままでも十何年くらいは生きられそうだし」

「おだまり。十何年なんて甘い。後何十年くらいは生きられるようにするんだから」

「……お姉さまの青春が無くなりそうな人生計画じゃね?」

「あら。家族愛に生きる青春だって素敵だわ」

 見てなさい。
 数年後にそうなっている予定だから。
 てか、私が頑張ってそうする予定だから。
 へっへーん、まいたっかね。
そこまで言ったら妹が絶句した。
 あら珍しい。ケラケラケラって笑うのが常の子なのに。
 ちょっとだけ目を伏せて、だんまり。

「……そっか」

「そうよ」

「そっか」

「だから、そうなんだって」

 素直に諦めい妹よ。アンタの人生は畳の上での大往生じゃい。

「腹上死っての、結構いい最期だと思ったんだけど」

「んー……。可能なら、一緒に人生歩んで、笑って泣いて楽しんでってのもいいと思う」

 この展開で誰となんて言わない。
 言うだけ野暮ってもんさ。
 私とってのは無いさね。
 
 二番目も、もしかしら末っ子と似たようなこと思ってるかしら。
 短いからせめて最期はあの人とって。

 ま、同じ事言われたら、私も同じこと言うだろうけどさ。

 末永く末永く幸せにとは願う。
 ただこればっかりは。恋愛とかは当人らのことというか。
 何とかしてあげたいけど、できないエリアというか。
 ああ、ジレンマってヤツだ。

「……えー」

「えーって、なに」

「うーん。こうなると、ちびっ子の姉貴とのバトルか、と思って」

「―――そのことについて、私はノーコメントで」

「うぃーす」

 好いた惚れた愛してゆーっみたいな時は、私は中立です、はい。

 相変わらず暑い店内。
 ソフトクリームは溶け気味。
 脳味噌も溶け気味になりつつあって。
なんか惚気のような話を聞かされた気がしないでもない、と今更に思ったり。
ただ。こうやって姉妹でグダグダすごすってのも悪くない。

 そんな気分な夏の午後だ。
667 :長女と末っ子 終 [sage]:2012/07/24(火) 19:08:09.82 ID:d42ujU9K0
以上です。お邪魔しました。
668 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/07/24(火) 19:11:54.35 ID:psAHZYo0o
おぉ……なんかその……乙……

いいなぁ、こういうの
669 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/24(火) 19:44:05.57 ID:xfuukEcKo
とてもイイ
670 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/24(火) 22:03:51.99 ID:5TPZumC50
乙。
ほのぼのしてていいなあ。
671 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/24(火) 22:06:43.04 ID:E8KkWxOIO
こういったものはスレを立ててシリーズ化するべきだ
というわけで続きお待ちしております
672 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/07/28(土) 02:17:47.40 ID:eDp5w9gMo
投下します

ガチ18禁インデックス快楽落ち寝取らせ欝あり注意
673 :禁書目録は貞淑な妻の夢を見るか [sage saga]:2012/07/28(土) 02:19:00.36 ID:eDp5w9gMo

 春口。若干肌寒くはあるが快適な季節。
 少なくとも暑いと思うことはない。

 しかしインデックスは肌が火照るのを感じていた。
 白地に金色の刺繍の施されたボーンチャイナのティーカップのような修道服の下で小さな心臓が高鳴っている。

 いつもの上条家。いつもの夕方。
 違うのはインデックスの目の前に長身の男が二人いることだ。

 一人は隣の部屋、友人舞夏の兄、土御門元春。年中アロハシャツに視線を隠すサングラス。軽薄な第一印象を変えようともしない男。
 もう一人は青く染めた髪と耳にピアスをつけた細めの男で声が低そうで高くてそれでいてでっち上げたような関西弁を話す男だ。
 土御門はイギリス清教『必要悪の教会』の同僚なのだがインデックスはそのことを知らない。
 もっとも、それはこの話では関係のないことだ。

 いつもとは違う、という不安からインデックスは同居人にして保護者である上条当麻を見る。
 土御門はともかく、初めて会ういささか軟派な男については恐怖がないわけでもない。

 インデックスの視線が彼らの顔から下へと滑り落ちる。
 上条の視線を感じる場所が熱した鉄のように赤くなっているのを自嘲のように感じながらインデックス自身の視線は膨らんだ股間で止まった。
 内側から盛り上がったそれは目の前の二人の欲求を如実にしている。

 インデックスの喉が大きく動いた。


「なぁ、かみやん……ホンマにええんか?」


 期待が大きいのだろう、多少上ずった声で青髪ピアスが上条に確認する。
 この部屋に至るまでに何度も繰り返した言葉だが、


「いいんだよ。インデックスもそれを望んでるんだ」


 と返答は変わらなかった。


「ほっときゃ誰とも構わず股を開くんだから自分で管理してたほうが安心なんだよ」


 吐き捨てるように言った上条をサングラスの向こう、土御門が歪めた目で見つめた。
674 :禁書目録は貞淑な妻の夢を見るか [sage saga]:2012/07/28(土) 02:19:31.20 ID:eDp5w9gMo

 事の裏側に何があるか、は知らないし言わない。
 だが上条にせよ土御門にせよおおよその検討はついていた。

 自分でもどうにもならないものを責めてもインデックスの精神が壊れるだけだ、受け入れるしかない。
 紙でもなんでも一度付いた折り目は決して消えない。だからと言って人間そのものを作りなおせるわけでもない。
 世界を百度滅ぼせる毒と鬼を脳に刻まれた代価はそれ相応に高価で、そしてそれを支払うのは禁書目録なんてものを作り出して利益を得る存在ではなくインデックスとその周辺だけ。

 不条理はただ飲み込むしかないのだ。
 不幸、の一言では逃げられない。


「あの、とうま?」

「なんだよ」

「とうまは、その……」


 遠慮がちに、それでも期待を込めて、なおかついじらしく上目遣いで問いかける。
 伺いを聞いているのはワンクッションおいての催促だ。


「二人が終わったら、な」


 催促の意味を寸分違わず理解して舐めるような響きで上条が返答する。
 やんわりとした、痛みにも似たような快感にときめきと昂揚を覚えてインデックスが一歩前に進み出た。


「あの、わたしこんな貧相な身体だからつまらないかもしれないけど、よろしくお願いするんだよ」


 人形のような美貌を上気させて情夫でもなんでもない二人に媚を売るインデックス。


「貧相なんてこあらへん! こちらこそお願いするで!」

「詮無い、か」


 テンション高く答える青髪ピアスと対照的に苦虫を噛み潰したような顔をした土御門。

 それでも二人して呼吸の刻みが早くなっている。
675 :禁書目録は貞淑な妻の夢を見るか [sage saga]:2012/07/28(土) 02:20:43.26 ID:eDp5w9gMo


「それじゃ……」


 おもむろに二人の前で膝をついたインデックスは顔の高さに位置する二人の股間に手を伸ばしズボンの上からそこを膨らませているモンスターを撫であげる。
 友人の兄とろくに会話を交わしたこともないただの上条当麻の友人。
 それだけの間柄の少年たちに玉の肌を晒して奉仕しようとしている自分の情けなさにインデックスは背筋をぞくぞくさせる。

 下劣で、ふしだらで、官能的で。
 そんな自分に興奮する。

 二人を喜ばせようと十回ほども撫でたあとそれぞれのズボンとパンツを慣れた手つきで下ろした。
 土御門こそ一瞬抵抗したものの二人のペニスが露骨になる。


「ちょっと、すごいんだよ……」


 身長百七十足らずの上条と異なり百八十を超える二人はペニスも体躯に合わせて大ぶりだった。
 しげしげと見つめながら感触を楽しむように握る。

 青髪ピアスのものは二十センチ近い大きさだが亀頭が包皮に半分ほど包皮に包まれていた。
 一方の土御門は大きさこそ青髪ピアスに劣るが赤黒い亀頭を丸出しにしており淫水焼けをしているのか竿も黒光りに近い。
 色や形の違う二本を興味深そうに眺めながらインデックスはゆるゆると手で愛撫する。

 そうするうちに亀頭から先走りが滲み出て奉仕する手にもヌルつきを感じ始めた。
 全くの初対面の、あってから十分も経たない男のペニスを口に含んだことが一度や二度ではないインデックスだったが、上条の見ている前でそれを行うことには躊躇があった。
 しばし手コキを続けながら不安げに上条の気配を探るが特に何も言われないことで背中を押される。
 嬉々としてしゃぶりついた過去など忘れて悲しみを覚えながらインデックスはちろちろと亀頭を舐め始めた。


(わたし、本当にダメなんだよ……)


 元々、インデックスの人格には不自然なところがあった。

 誰にでも好かれやすい素直な性格。幼稚じみた甘え癖。
 そんな『庇護されやすい』性格がロシアで上条が行方不明となってから一変した。

 暴走した、と言ってもいい。

 一時の快楽のために誰彼構わず身体を許し性に依存する存在となってしまった。
 それは、自分自身を切り売りしていると言ってもいい。

676 :禁書目録は貞淑な妻の夢を見るか [sage saga]:2012/07/28(土) 02:21:59.78 ID:eDp5w9gMo


「なぁ、ボク包茎やさかい、剥いてくれると嬉しいんやけど」


 褒められてペニスに踊る舌の動を滑らかにしていたインデックスに青髪ピアスがさらに要求する。


「あ、ごめんね。そうか、剥くんだよね……」


 実のところ、インデックスは包茎のペニスを相手にした経験は少ない。
 正直取り扱いに困惑していた。
 しかし『剥く』という言葉に従って唇で皮を抑え口を窄めながら奥の方へと押し込んでいった。


(ああ、包茎おちんぽ、口に入れちゃうんだよ……)


 土御門のペニスを扱きながら青髪ピアスの包茎を剥いていく。
 顕になった亀頭に舌を這わせながらカリ首のところまで舐め上げると包皮は捲れ上がるように剥けていく。
 対して労力もいらず、インデックスは口の中で膨らんだ亀頭の存在を感じ取る。


「うひゃあ、シスターちゃんの口の中めっちゃあったかいなぁ」


 子供のように無邪気に喜ぶ―――その内容は到底子供とは言えないが―――姿にインデックスは可愛らしいと思いながら機嫌を良くして剥けたてペニスを喉奥まで含んでいった。

 ―――じゅるっ、じゅぼっ、ちゅぱちゅぱっ、じゅるるっ!

 大振りなペニスを喉奥にまで迎え入れるのは息苦しい。反射的に吐き出しそうになってしまう。
 しかしインデックスは咽ようとする本能を抑えてフェラチオを続けていった。


「おっほっ! こりゃめちゃくちゃ気持ちいいやん! うっわ、シスターちゃんのフェラテクめっちゃすげぇやん!」


 太腿に痙攣を起こしながらヨガる青髪にインデックスの機嫌はますます上昇する。
 この奉仕は何時ものことであって何も特別なことはないのだが喜ばれると嬉しいという心がどんどん膨れていく。
 歪んだ自尊心が膨らんで奉仕欲が募りフェラ責めが強くなる。
(とうまのお友達相手に、まるで、商売女みたいなんだよ……)


 ―――れろぉ、ぺろ、ちろっ

 唾液を塗り込めるようにゆっくりと舌を這わす。
 竿だけでなくその下にぶら下がるふわふわとした玉袋をやわやわと揉みほぐしながら二本のペニスに奉仕を重ねる。


「なんや! シスターちゃんめちゃくちゃ上手やんけ!」


 青髪ピアスが心底気持ちよさそうに表情を崩して肉棒に奉仕するインデックスを賞賛する。
 剥けきっていない彼のペニスはインデックスの唾液で完全に濡れそぼっていた。
677 :禁書目録は貞淑な妻の夢を見るか [sage saga]:2012/07/28(土) 02:23:19.42 ID:eDp5w9gMo

「んはあぁああっ!」


 青髪のペニスから土御門のペニスへと跳ねるように移ってより激しい口奉仕に没頭するインデックス。
 瞬間的に大きく息を吸って吐いたが口での呼吸はそれっきりだった。

 ―――ちゅばちゅば、ちゅちゅ、ちゅばちゅばちゅばっ!

 咥えこんで激しく顔を前後させて男根にしゃぶりつく。
 その激しさにフードが脱げて銀色の髪が顕になる。
 口淫奉仕に没頭するインデックスの口の端からは涎が溢れ出て床にポトポトと垂れ落ちていた。


「クッ! マジで激しいな!」


 感じることを罪悪と思っているのか、土御門の口調に青髪のように酔った部分は感じられないがだからこそ零れた言葉が本音のように響く。
 喉を震わせながら淫乱なシスターの奉仕に感嘆の音を上げる。

 そしてその光景を見ていた上条の心にどす黒い嫉妬が渦巻いていく。
 こんなことを思っても仕方がないのだが、無邪気で本気の奉仕を自分ではない誰かに施している姿にはジェラシーを掻き立てられる。
 勿論、好きでこんなことをさせているわけではない。
 ないが、どんな理由があろうともあどけない顔のシスターに他人の相手をさせているという非道な行いは否応なく上条を興奮させ邪な劣情を募らせていった。


「おおっ、ヤバっ! そろそろでそうやっ!」


 交互に咥えて奉仕するインデックスに青髪ピアスが追いやられ射精が近いと告げる。
 だがインデックスは青髪が悲鳴を上げる前にペニスがぷくっと膨らんで限界まで硬くなったのを口で感じて、そのことを知っていた。
 一手先を見て青髪のペニスを深く頬張り絶頂に突き落とそうと首を前後に激しく振ってアクセルを踏み込む。


「ふみゅ! ふぐっ! らしてぇぇっ! しぇいえきぃっ、らしてほしいんらぉっ!」


 鬼気迫るインデックスの奉仕に青髪は為す術もなかった。
 一瞬の猶予もなく一気に到達する。

 ―――びゅるるっ! どくんどくんっ! どくどくどくっ!

 化学反応を起こしたように青髪ピアスの亀頭が爆発する。
 吹き出す精液の勢いを口内で受け止めながら追い込むようにインデックスは舌を動かして亀頭を刺激する。
 陰毛に鼻先を突っ込むほど深く飲み込んで強く吸い込みながら唇と前歯とで強く扱き上げる。
 減圧の効果で尿道から一気に精液が吸い出される。
 大きく窪んだ頬の内側が肉竿にぺたりと張り付いてダメ押しのように締め上げた。


「う、ひゃあああっ! こ、こりゃマジでたまらんでぇ!」


 魔法のように吸い上げられて青髪が快楽に足元をふらつかせる。
 真面目に目の前に火花が散ったのかもしれない。
 最後の一滴まで吸い上げられてちゅぽんと解放されると青髪はたまらずその場にどすんと尻餅を付いた。
678 :禁書目録は貞淑な妻の夢を見るか [sage saga]:2012/07/28(土) 02:24:12.94 ID:eDp5w9gMo


「うぐっ、はうぅぅん……」


 最後の最後まで絞りきったインデックスは青髪の様子など気に止めず、若干の吐き気をこらえて口内に溜まった精液を大きく飲み干した。
 熱の塊が食道を通って胃に落ち着くのを赤く染まった脳で感じる。


「すまん! かみやん! 俺も限界だっ!」


 本音で詫びた土御門が休む暇も与えずインデックスにペニスを突き出した。
 反り返った男根がインデックスの可憐な唇に押し当てられる。


「あ、ん……ごふっ!」


 インデックスが軽く唇を開けた瞬間、土御門はインデックスの頭を抱えて一気に押し込んだ。


「おごっ! ぐはっ!」


 たまらず目を白黒させてインデックスが呻く。
 下腹部に顔が埋まるほどに股間が密着して亀頭が咽頭に突き立てられる。
 窒息寸前の苦しさに身悶えしながらもマゾヒズムの快楽を知っているインデックスは抵抗一つしなかった。

 ―――ずぶっ! ずぶっ! ずぶっ!

 多少なりとも女というものを知っているはずの土御門が、インデックスをただの射精道具として扱う。
 銀髪の小さな頭を両手でがっちりとホールドして自ら腰を動かして小さな口を犯した。


(あ、あ、く、苦しい……と、とうま……)


 インデックスは視線で上条に助けを求めるが返答はなかった。
 悲しさと苦しさで涙が一滴溢れて頬を伝う。
 しかしそれが床に落ちた時には新たな陵辱にインデックスは変態的な興奮を覚えていた。

 亀頭が喉奥に当たるたびにその感触が土御門の性感を高める。
 咽頭粘膜は口内よりも硬く強く刺激を受ける。
 インデックスの端麗な顔がその度に苦痛に歪んだ。
 土御門は坂を転がり落ちるように夢中で腰を打ち付け射精欲を高めていく。


「んごぉっ! がほっおっ!」


 喉を突かれるたびに苦悶のうめき声が漏れる。
 涙目に追い込まれる快楽のない口腔レイプ。
 思わず歯を立てて食いちぎってもおかしくないほどのそれに小さな身体のインデックスはとてもよく耐えていた。
 そして何の因果か、そんなインデックスのうめき声が喉粘膜をビリビリと震わせて土御門の性感をさらに高めていた。
679 :禁書目録は貞淑な妻の夢を見るか [sage saga]:2012/07/28(土) 02:24:59.68 ID:eDp5w9gMo


「おおっ! 出るっ! 出るぞぉっ!」


 震わされた喉粘膜が堤防を破壊したのか、土御門が吼えた。
 顔面を殴打するのではないかという勢いで腰を叩きつけ押さえつけたインデックスの喉のさらに奥にペニスを押し込もうとする。
 勢いがするりと食道にまでペニスを押し込んでインデックスが白目を向いた。

 ―――どぶっ! どくどくどくっ! びゅるるるっ!!!

 まるで固形物のような精液が直接喉奥に打ち込まれる。
 喉粘膜を焼き尽くすような熱さがなんの遠慮もなくばらまかれた。

 ―――ごくっ、じゅるん、ごきゅ……

 半分以上意識を失っていたインデックスだったが身体は勝手に土御門の排出した液体を飲み込んでいく。
 薄靄がかった意識で土御門を見上げるインデックスの眉間には深い皺が刻まれていた。
 膨満するかのような胃の扇動と女性器の疼きを感じながらインデックスは飲精の快楽に身悶えする。

 さんざん自分を苦しめたペニスを口の中で愛おしく舐めあげると吐清したそれがゆっくりと口から引き抜かれた。
 土御門のサングラス越しの瞳に満足気な光が浮かんだのを見届けたインデックスは満足げに微笑む。
 その股間では発情した膣肉からとろとろと愛液が溢れ出ていた。


「ごちそうさま、なんだよ」


 涙目のままちろりと舌先で自分の唇を舐めあげてインデックスが男達に媚を売った。
 生臭い息に女のフェロモンが混ざる。

 目の奥に完全に獣欲の火が付いたインデックスがモノ惜しげに問いかける。


「まだ、出来るよね?」

「いやいやいやいや、まだ一発だけやね。これで終わりなんてありえへんよ、シスターちゃん」


 冗談だろ、と言わんばかりに肩を張った青髪ピアスが立ち上がる。
 魂まで吸い取られるような快楽を経たあとだったがペニスはぎんと強く勃起していた。
 一方の土御門のペニスも半萎え状態で鎌首をもたげている。
 少しばかり冷静さを取り戻している様子の土御門だが毒皿だと言わんばかりに躊躇うことを吹っ切っていた。
680 :禁書目録は貞淑な妻の夢を見るか [sage saga]:2012/07/28(土) 02:25:26.78 ID:eDp5w9gMo


「ああ、二人とも元気なんだよ……」


 インデックスがうっとりとした表情で言葉を漏らす。
 彼女を高揚させるのは未だ味わっていない快楽への期待だ。
 ただ口で奉仕しただけだがこれまでにないほどに高ぶっている。

 理由は明白だ。


(とうまが……見てるんだよ……)


 これほどまでに壊れてしまった自分が彼と結ばれる未来などありえない。
 そうだとしても愛しさが消えたわけではない。
 目に見えない歯車が狂って軋んで有り得ないサーキットを生み出して。
 インデックスという名の少女は間違いなく歪んでいた。

 常軌を逸した圧倒的な背徳感が心地よい。
 大切な人の目の前でその人を裏切っているという叫びだしそうな悪徳に欲情が危険なまでに加速していく。


「インデックスはどっちも使えるし、いっぺんにやられるのが好みだから」


 少しだけ上ずった声で上条が友人二人に言った。
 途端、二人の動きが止まる。
 その光景にインデックスの期待は高まっていく。

 ちろりと赤い舌で唇を舐めた。
681 :禁書目録は貞淑な妻の夢を見るか [sage saga]:2012/07/28(土) 02:25:58.67 ID:eDp5w9gMo

「じゃあ、どっちに入れるか決めとこか、つっちー」


 二人の少年がどちらに入れるかを相談している。そんな情景を目の前にしてインデックスの心臓は早鐘のように鳴った。


(りょ、両方に……おちんぽが……)


 もちろん、インデックスにはサンドイッチの経験がある。
 大きく勃起したペニスで二つの穴をゴリゴリと広げられる快感は身に染みていた。
 脳が沸騰しそうなほどに興奮して身体が弾けてしまいそうになる、それ。


 それを、とうまの見ている前で、するんだ。


 インデックスの経験から言っても長大な二本のペニスを受け入れることを思っただけで小さな胸が苦しくなった。
 これまでにないだろう、新しい快感への期待。
 元々インデックスは快楽に対する依存が強い。
 食事に関して節制がほとんどできないように性に対しても奔放の性質があったのだ。

 ただ、それが望むべき形で開花しなかっただけであって。


「じゃあボクが前でつっちー後ろな、シスターちゃん、おいで」


 忘我にいたインデックスが気づいたときには二人の役割は決まっていた。
 青髪ピアスが仰向けに床に寝転がる。
 包茎が剥けたままのペニスは腹筋に突こうというぐらいに反り返ってぴくぴくと脈打っている。
682 :禁書目録は貞淑な妻の夢を見るか [sage saga]:2012/07/28(土) 02:26:42.61 ID:eDp5w9gMo


(とうま……見てる?)


 自分から青髪の腰に跨ったインデックスが緩慢な動作で修道服をまくり上げる。
 下着を身につけていないため、その一枚を脱ぎ捨てるとそのままでインデックスは生まれたままの姿になった。
 きめ細かい白い肌に未発達の二つの丘。なだらかな腰を通して股間に茂みはなく、そして秘裂の中心の淫核には赤い宝石のピアスが彩られていた。


「おほっ、シスターちゃんずいぶんと過激やねぇ」


 まるで幼女のような筋作りのそこにありえないように赤いピアスが輝いている。
 神に反逆するような淫らな装飾は上条当麻の趣味ではない。
 青髪の言葉に背徳感を高ぶらせながらインデックスは肉棒に手をやって自らの穴の入口へと先端を導いた。


 ―――ぬるぅ、つ―――


 極僅かだけの抵抗とともに先端の膨らんだ部分が輪の窄まり部分を抜けるとあとはすんなりとペニスが飲み込まれていく。
 ただ、やはりサイズ的な問題があったのだろう。
 青髪のペニスのすべてが受け入れられる前に先端がコリコリとした子宮口に当たった。


「んっ、はああああんっ!」


 ペニスの埋没の分、押し出された何かをインデックスは口から吐き出す。
 歓喜の悲鳴のあとインデックスは膝をついて青髪ピアスの上に騎乗する形になった。
 インデックスが軽いとは言え人一人分の体重が交わりにのしかかって限界よりちょっとだけペニスが飲み込まれる。
 その差が、インデックスにセックスをしているという実感を与えた。
683 :禁書目録は貞淑な妻の夢を見るか [sage saga]:2012/07/28(土) 02:27:21.75 ID:eDp5w9gMo


「さって、続けるでぇ」


 青髪がインデックスの上体を前傾させ、そのまま尻臀に手をやって二つに割り開く。
 インデックスの背後に立った土御門が肛穴にペニスの先端を押し当てた。


「あ、ああ、お尻にも、来るんだよっ!」


 滑稽で頓狂な姿。
 笑止千万ものの体勢で肛交の期待に身を捩らせるインデックス。
 正確には、行為そのものよりもそのように弄ばれてしまう自分自身に心ときめかせている。


 ―――ず、ずぶぶっ


 慣れたような腰使いで肛門に押し込まれるペニス。
 排泄だけのための器官が割開かれていく気持ち悪さと心地よさ。少なくとも痛みを感じてはいない。
 インデックスは奥歯を噛み締めながら全身を細かく刻む恍惚の電流に耐えた。


「は、はうっ、ひ、あああ……い、いっぱいで、きつきつなんだよ……」


 ぞくぞくという快感。
 前と後ろの穴を塞がれるのは性感よりも達成感の方が強い。
 二本の生々しく脈動する肉棒器官に征服されてインデックスの牝の部分が悲しく鳴いた。

684 :禁書目録は貞淑な妻の夢を見るか [sage saga]:2012/07/28(土) 02:28:04.60 ID:eDp5w9gMo

「うはっ、シスターちゃんのまんこがきゅうきゅうしてめっちゃ気持ちいいわ」

「こっちはちょっと硬い、ぜい。コーカソイドでも身体が小さいからか?」


 二人は感嘆の声を上げながら勝手に腰を動かす。
 上下から挟み付けるように肉棒を打ち込んでいく。

 タイミングはバラバラだ。
 特にアナルは潤滑油を用いていないためにどうしても滑らかにはいかない。
 だがそれだからこそ一緒につき上がる感覚も交互に差し込まれる感覚もインデックスは味わっていた。
 秘裂と肛門とがめくれ、押し込まれ、掻き回されてインデックスの頭の中に大きく火花を散らせる。


「あ、はあああっ、す、すごいんだよっ! わたし、ものすごく興奮してるんだよ、とうまっ!」


 獣じみた二人の腰遣い。暴風の前の木の葉のようにインデックスはモミクチャにされる。
 強烈な快感が背骨の中を這い回り全身の皮膚に無数のアリを這わせたように痙攣を起こす。
 乱暴に、強引に突き入れられてインデックスの性感が幾何級数的に高まっていった。


 しかし。


「あ、あああ、な、なんでぇ?」


 インデックスは涙と涎とを際限なく垂れながしながら、二人の肉に挟まれて踊らされながら、視線は上条を見つめていた。

 気持ちいい。ゾクゾクする。興奮している。
 でも、クリアじゃない。

 上条がこの場にいなかったらきっと今夢中になっていただろう。
 身体の深い場所で受け入れている二本の肉竿の快楽に溺れていただろう。
685 :禁書目録は貞淑な妻の夢を見るか [sage saga]:2012/07/28(土) 02:28:37.11 ID:eDp5w9gMo


 だが。

 上条が見ていても上条の快楽はこの場所にはない。
 そのことがインデックスを絶頂から遠ざけている。
 快楽はあっても、澱で攪拌されている。

 困惑して、辛くて、切なくて、物足りなくて苛々として。
 結局インデックスにとってはこの場に二人しかいなかったし、その片割れが心地よくなければこれはセックスなどではなかった。


「うおっ、シスターちゃんそんなに腰振ったらアカンってっ!」


 仕方がない、だって夢中になれないのだ。

 渇望している。飢えている。決定的に『とうま』が足りない。
 二人を受け入れていてもインデックスにとってはただの体温を持ったバイブレータ以外の何物でもなかった。

 そして、そんなインデックスを上条当麻が見た。

 ただ、それだけで。


「いやああああっ!!! とうまっ! とうまもきてっ! とうまも欲しいんだよっ!!!」


 上条の視線で身体と心に火が点いたインデックスが絶叫する。

 陵辱の興奮など簡単に呑み超えて圧倒的な欠損感がインデックスの中で嵐になった。
686 :禁書目録は貞淑な妻の夢を見るか [sage saga]:2012/07/28(土) 02:29:08.79 ID:eDp5w9gMo

「んあああああっ! 頂戴っ! とうまを頂戴っ!! 口でいっぱい気持ちよくするからっ! だからっ! 欲しいんだよっっ!!!
 欲しいのォオオおっっっつ!!!!」


 餌をねだる子雛のように大きく口を開いてインデックスが上条を強請る。
 待ち遠しくてたまらないと舌を伸ばす。
 その間にも腰を動かしてインデックスを責め立てている二人は既に舞台では居場所がなかった。

 つんつん頭をボリボリとかいて、大きくため息をついた上条当麻が絡み合うインデックスに近づく。
 そして徐ろにジッパーを下ろして酷く勃起したペニスを取り出した。


「これが欲しいのか?」


 大きさだけならば二人には適わない。
 固さや形もこれといった特色はない。
 だが、インデックスにはそれが何よりも素晴らしいものに見えた。
 愛おしさが胸を付いてときめきになって今すぐにもしゃぶりつきたい衝動に駆られる。


「そ、それぇっ! 頂戴っ! とうまっ! お願いだからそれ頂戴よぉっ!!!」


 これだけ大きく乱れるインデックスを上条は無機質に、それでいながらほんの僅かだけ悲しげな色を乗せて見つめる。
 目を見開いて爛々と瞳孔を開くインデックスには上条のその表情が見えない。
 近づいてギリギリのところでとどまっているペニスを咥えようとインデックスは口をパクパクとさせ空を噛む。


「お願いっ! とうまっ! 口に入れてっ! せーえきだしてっ! いっぱい気持ちよくするからっ! お願いっ!」


 声を荒ぶらせて、涎をだらだらと零して。
 その間にも膣肉と直腸で男の肉を味わいながら。
 鬼気迫るその姿に哀れみのような感情を抱きながら上条はペニスを突き出した。

 インデックスの鼻先に反り返った日本刀のような上条のペニス差し出される。
 さんざん『待て』に耐えた飼い犬のようにインデックスがむしゃぶりついた。
 到底、シスターなどとはおもえないほど獣じみて。
687 :禁書目録は貞淑な妻の夢を見るか [sage saga]:2012/07/28(土) 02:30:00.57 ID:eDp5w9gMo


「はぐっ、じゅるるっ! んもぅっ!」


 ―――ぢゅぱっ! ぢゅるるっ! じゅぽぽっ! じゅぷぢゅぴっ!

 インデックスは躊躇なく喉の奥にまでペニスを飲み込む。
 その動きでブラックアウトを起こすのではないかというほどに激しく頭を前後させてしゃぶりつくす。

 一秒でも早く精液を搾り取ろうと、必死で。

「お、おおっ! カミやんのちんぽしゃぶり始めたら中がすごい動きしはじめたで!?」

「くっ、こっちもグニグニしてるぜいっ!」


 青髪ピアスと土御門が歓声を上げる。
 そして、これまで流されて受身だったインデックスが自ら腰を動かし始めた。
 前後上下だけではなく左右に艶かしく猥絶に腰を振りながら食んでいるペニスを逃さないと締め付ける。

 その動きは二人のオスの本能のスイッチを明確に押した。


「くっ、こいつは初めての経験だ、ぜいっ」


 インデックスの蠢くアナルを犯す土御門が快楽の吐息をつきながら肉棒で深く抉る。
 その絞め上げにインデックスの直腸は握りしめるようにぎゅうと締め付けて淫らな腰振りダンスと合わせて土御門を絶頂に導く。

 ―――びゅるるっ! どくっ! どくどくどくっ!

 S字結腸の壁に熱い迸りを感じてインデックスが歓喜に震える。
 男を果てさせた、という牝の本能が小さな胸を加速させる。
 無意識のうちに肛門を締め付けて尿道から精液を絞り出した。


「く、くわあっ、こ、こいつはたまらんぜよっ!」


 ―――びゅるるるっ、どびゅっ!

 肛門の引き締めと連動して膣肉もきゅうと絞まる。
 みちみちという音を聞いた、と思った瞬間、青髪ピアスが昇天した。


「ぬわあああっ、イくっ! おお、めちゃくちゃ気持ちええっ!!」


 ぴゅるる、と膣内で精液が噴出して子宮口を叩く。
 ペニスがぷるぷると暴れるように震えて輪をかけて大きくなり、その甘美な圧迫感がインデックスの腰を大きく動かした。
688 :禁書目録は貞淑な妻の夢を見るか [sage saga]:2012/07/28(土) 02:30:35.55 ID:eDp5w9gMo


(あ、あああっ、は、はやくっ! 早く飲ませて欲しいんだよっ!)


 二人が体内で絶頂してインデックスの性感も限界以上に高まっていた。
 もう、いつ朽ち果ててもおかしくない。

 だが、このままでは嫌だった。

 どうしても、上条にも達してもらいたい。
 そうでなければ意味がない。
 最も求めてやまない上条の精液を求めて絶頂ギリギリの緊迫感の中インデックスはただひたすらしゃぶりつく。


「くぅ、インデックス、めちゃくちゃ激しい、な」


 恥も外聞もない顔で上条を見上げるインデックス。
 耳に響く快楽に耐える声と視界に入る快楽を噛み締める表情に喜びを感じ、小鼻をふくらませて奉仕を強めた。

 ―――ぢゅば、ちゅばちゅばっ!

 魂魄すべてを注ぎ込むような熱烈なフェラチオ。
 喉にまでペニスを飲み込んで必死に舌を這わせて、涙と鼻水塗れになって、なおもやめようとしない。


「く、つぁっ! インデックスっ! 気持ちいいっ!」


 喜悦の表情。

 とうまが喜んでる。
 とうまを気持ちよくすることができる。

 それは貞淑な妻には決してなれないインデックスにとっての最高の幸福だった。

689 :禁書目録は貞淑な妻の夢を見るか [sage saga]:2012/07/28(土) 02:31:19.73 ID:eDp5w9gMo

「んはぁっ! んぐぅ、ん、んあっ! じゅぶぼっ、ぐふぉっ!」


 鼻水を垂れながしながら、上目遣いで。
 淫靡な奉仕は土御門と青髪へのそれとは違った。
 ましてや顔も思い出せない、一時の快楽のためだけに身体を重ねた男たちへのそれとは明確に異なった。
 窪んだ頬の内側の肉で扱いて、唾液に溶け込んだ先走り汁のすべてを味わおうとして。

 すべてを啜り上げてひとつも逃さない。

 口腔愛撫の激しさはインデックスの性欲と比例するかのようだった。
 クラクラするほどに頭を前後させる。
 ひょっとこのように口を伸ばしてぷぽ、ぱふ、という頓狂な音を立てて真空に吸い付く。


「ぐう、ああ、吸い出され―――」


 ―――びゅるるうっ! どく、どくどくどくっ どくん、どくどくっ!

 ぐわ、とペニスが暴れ馬のように首を振った。
 インデックスの口の中で濃厚なオスの液体が爆発する。
 灼熱の塔の内側をマグマのような精液だまりが打ち抜いて弾丸のように発射し、それがインデックスの喉奥に打ち込まれる。


「んぐふっ!」


 タイミングが悪すぎたのか、精液のひとかたまりが鼻の中に入った。
 異物の感覚に苦痛を覚え、どろりとした生臭い白濁液が右の鼻の穴から溢れてくる。
 しかしそんなことは関係なしにインデックスは上条の精液を吸い出す。
 舌先で転がして味わいながら喉を小刻みに動かして体内に収め、その行為に性的な快感を覚えていく。

 ―――それが、トリガーだった。


「―――――――っ!!!!」


 ペニスを咥えているため声は出ない。
 しかしインデックスは明確に達していた。
 上条の精液を味わいながら奉仕し尽くした喜びで壁の向こう側へと達し、内側からやってくる圧倒的な津波のような快感の果てに流される。

690 :禁書目録は貞淑な妻の夢を見るか [sage saga]:2012/07/28(土) 02:31:48.23 ID:eDp5w9gMo


 ―――ごく、ごく、ごく。

 半ば白目を剥きながら上条の液体を嚥下する。
 塊のような白濁液が喉を通るたびに絶頂を迎え、大きく大きく打ち上げられる。
 ぴくぴくと腰を動かし小刻みに全身を震わせる。
 幸福に満たされながらインデックスは精液を飲み干していき、それがなくなると丁寧に尿道から最後の一滴まで吸い出して味わった。
 丹念に、綺麗に掃除して、そうして漸く上条のペニスから口を離す。


「―――く、ぷはぁあああっ」


 まるで一日の仕事を終えたサラリーマンがキンキンに冷えたビールを飲み干したあとのような、幸福に満たされた吐息。
 しかし、ビールのような爽やかさはない。

 涙と鼻水とに塗れ、さらには抜け落ちた何本かの上条の陰毛の張り付いた顔は下品で淫靡そのものだった。
 そうして、皆が息を整えるための数分が過ぎたあと、今更の様に土御門のペニスがにゅる、とインデックスの肛門から抜け落ちた。
 土御門がインデックスの後背から身をどけると放心状態のインデックスを抱きかかえるように起き上がった青髪ピアスが小柄なインデックスの身体を持ち上げて膣肉からペニスを引き抜く。
 どろり、と白濁と愛液の混じった液体が流れ落ちる秘部には赤いピアスが濡れて輝いていた。

 まだ放心状態のインデックスが立ち上がった三人の男たちを視点の定まらない目で見上げる。
 だが、彼らの腰で力尽きたペニスをみてその赤い唇が釣り上がった。


「ねぇ―――まだ出来るよね? 今度はとうまがおまんこに入れて欲しいかも」


 鼻から出てきた上条の最後の一滴に舌を伸ばして、じゅるじゅると口に運んで。
 清浄なる銀色の髪のシスターはリリスの娘もかくありやとばかりに淫らに笑って男達に媚びてみせた。
691 :禁書目録は貞淑な妻の夢を見るか [sage saga]:2012/07/28(土) 02:32:40.24 ID:eDp5w9gMo

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 そして。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
692 :禁書目録は貞淑な妻の夢を見るか [sage saga]:2012/07/28(土) 02:33:15.27 ID:eDp5w9gMo

 インデックスが満足し疲れ果てて眠りについた後。


 上条は嘔吐した。


 当然、といっていい。

 反動だ。
 インデックスの淫らな姿を間近で見て、それを自分がプロデュースして。
 健全な精神の少年には到底耐えられなかった。
 いくら快楽が伴うといっても身を切るような痛みは絶対にあるのだ。

 友人たちはすぐさま追い出した。
 勿論彼らが悪いわけではない。上条自身がこの状況を用意したのだから彼らには何の罪もない。
 だが、顔を合わせていると殴りかかりそうになる自分を制御できなかった。

 ろくに知らない相手ならば不条理な憎しみをぶつける事もできるのだろう。
 しかしそうなってはインデックスがどうなってしまうかわかったものではない。

 帰り際、青髪ピアスは「殴ってもええよ」と言った。

 青髪が姿を消した後に、土御門が「場合によっては『必要悪の教会』が回収すべきなのかもしれないな」と言った。

 その言葉に上条は思わず土御門を殴りつけた。
 土御門は躱すこともせず顔面で受け止めてサングラスを壊した。
 初めてサングラスの向こうの瞳を間近で見て、上条は土御門を巻き込んだことを後悔した。


 が。


「カミやんにはでっかい借りがあるんだぜい。そうでなくても、親友だからな」


 と言って、笑って、隣の部屋に消えていった。
693 :禁書目録は貞淑な妻の夢を見るか [sage saga]:2012/07/28(土) 02:33:42.90 ID:eDp5w9gMo



 
 
 
 
 
 
 
 
 

 満足そうに、幸せそうに微笑みながら眠っているインデックスは嘗てのように清らかで美しかった。

 そんなインデックスを見つめながら上条は静かに涙を流した。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
694 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/07/28(土) 02:39:51.95 ID:eDp5w9gMo
以上です

言い訳:スレたてしようかと思ったけど思ったほどボリュームがなかった
    :上条当麻の『死』があるのならばインデックスの『死』があってもいいと思った

個人的には真摯に取り組んだつもりだけれども気に入らないって人も多い内容だとは思う
695 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/28(土) 03:35:40.27 ID:EBjbQ4kIO
正直ムラムラしました乙!
696 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/28(土) 09:07:32.73 ID:hppvvSVIO
淫デックスたんprpr
乙でした
697 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/28(土) 10:52:22.35 ID:Roc3zT1to
うおおすげえ…すげえ、乙!
たまらん
698 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/07/29(日) 02:05:11.48 ID:mDLNoK2Vo
狂ったような作品でありながらも、4人の性格が芯から歪んではおらず変な哀愁を感じる
つっちーも青ピも良い奴なのは変わらないっていう点が余計悲しい
699 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/07/29(日) 02:43:43.67 ID:/CzlQBBo0

土御門のアレが淫水焼けしてるってことはつまり…
700 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/07/29(日) 05:43:46.40 ID:wXmJVaGQo
>>699
本命 舞夏
対抗 仕事
701 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/29(日) 17:59:56.28 ID:NUPycGfDO
最後にインデックスがどういう夢を見ているのか考えざるをえない
702 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/05(日) 00:20:58.08 ID:6X0o8we1o
おどろきの人の少なさよ

禁書は衰退しました
703 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/05(日) 00:28:33.13 ID:UR9J6A4Vo
ここで書いてた人がみんなスレ建ててそっちに力傾けてるから。
と信じる俺もその一人
704 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/05(日) 11:59:42.50 ID:vY70YYGDO
衰退はするだろどうしても
705 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/06(月) 07:33:30.35 ID:Yq9ksDPDO
ローラの口調がわからない…
エセ古文口調とか難しすぎ
706 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/07(火) 00:27:17.36 ID:KB5SxZoSO
5年前の格ゲスレっぽいセリフ「ブームが終わったんじゃなくて定着したんだよ」
707 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/07(火) 00:41:46.86 ID:JN2X5ZDe0
じゃあ今は何が流行ってんだよ。
708 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage saga]:2012/08/07(火) 02:21:39.75 ID:HyTIzpWAO


上条さんと出会わず、イタリアで逃げていたインデックスさんのお話。
再構成(?)モノ。

カップリングとしては右方目録です。


6レス程いただきます。



709 :右方「野良猫を拾った」禁書「猫じゃないんだよ!」 [sage saga]:2012/08/07(火) 02:23:08.97 ID:HyTIzpWAO


夏のイタリアの、バチカン市国よりそう遠くない、とある街で。
右方のフィアンマは、裏路地の、つまり、建物と建物の間で、暇を潰して…いや、強制的に潰せられていた。
どのような状況か。
動物に好かれやすい彼は今現在野良猫に囲まれすりつかれ、一歩も踏み出せないままでいる。
流石に野良猫を蹴飛ばしてまで帰る程、彼は横暴ではない。
そういう訳でこんな状態だ。
その尊大な口調や態度、容赦のなさから勘違いされがちだが、彼自身はそんなに冷酷でもなければ、猟奇趣味のある人間でもなく。
必要な事を、ただ淡々とこなしているだけ。
一切の情を挟まず、問題に対して計算し、答えを出すだけ。
そしてその答えを躊躇なく行う。
だからこそ薄気味悪い、歪んでいるなどと言われがちな訳だが。

フィアンマ「…魚でも何でもやるから、いい加減一旦離れろ」

人語が通じるかどうかは不明なものの、面倒臭そうな声で、青年は野良猫達を窘める。
しかし、人語が通じる事はなく。
野良猫達は一層すりすりとフィアンマの足下で甘えるばかり。
当然の事ながら、猫達はもふもふとした毛が体表面を覆っている。
710 :右方「野良猫を拾った」禁書「猫じゃないんだよ!」 [sage saga]:2012/08/07(火) 02:23:36.30 ID:HyTIzpWAO
そんな綿の塊のような、加えて体温のある猫達は暑苦しく。
『聖なる右』で払うぞ、なんて。
右方のフィアンマも所詮は人間、暑さによりやや短慮になってしまっても、致し方ない訳である。この猫畜生共、などという汚い言葉ではないものの、それに近い事を考えながら憂鬱そうな表情でフィアンマが空を見上げたところで。



白くて可憐な少女が、唐突に降ってきた。



711 :右方「野良猫を拾った」禁書「猫じゃないんだよ!」 [sage saga]:2012/08/07(火) 02:24:47.50 ID:HyTIzpWAO

インデックス「お腹いっぱいなんだよ、いい人だね!」

フィアンマ「……」

普段の居住地としている聖ピエトロ大聖堂ではなく、殆ど使用していないやや狭めな、フィアンマの自宅で。
頭上から落ちてきた少女を見事姫抱きにしたフィアンマは、その少女に強請られるまま食事を与えていた。
インデックスの食事が終わり。
いい人、という評価を受けたフィアンマは、怠そうに水を飲んでいた。
いかんせん暑いので、あまり人の話を聞いていない。
これではいかんな、と小さくため息をつき、フィアンマはインデックスを見つめる。
独特で真っ白な修道服には、見覚えがあった。
即ち、『歩く教会』。


フィアンマ「…イギリス清教の『禁書目録』、か」

インデックス「!? ど、どうして分かったの?」

まさか自分を狙う魔術師では、とびくつくインデックスの様子を眺め、フィアンマはくすりと笑った。

フィアンマ「修道服から予想したまでだ」

インデックス「…」

本当かな、と言わんばかりの視線に、フィアンマは楽しそうに笑った。
自分の築いた熱を遮断する術式が効いてきた為に涼しくなってきた事に気が付かないのか、と。
712 :右方「野良猫を拾った」禁書「猫じゃないんだよ!」 [sage saga]:2012/08/07(火) 02:25:15.40 ID:HyTIzpWAO
インデックスは辺りを見回した後、壁に書かれた魔術記号を見、目を瞬かせた。

インデックス(あからさまに魔術師かも、でもご飯くれたいい人だし…)

警戒と感謝との間で揺れ動くインデックスの様子を観察し、フィアンマはゆるく首を横に振った。

フィアンマ「お前を狙っている訳ではないよ。そうならば、こうして呑気に食事など振る舞うものか」

インデックス「そ、それもそうだね! …ええと、一応自己紹介しておくね。私はイギリス清教第零聖堂区『必要悪の教会(ネセサリウス)』のシスター及び魔術師なんだよ。魔道書図書館としての正式名称は『Index-Librorum-Prohibitorum(禁書目録)』、インデックスで良いかも」

フィアンマ「そうか」


聖ピエトロ大聖堂の地下書庫に招いた事があったはず、と思い出したものの、フィアンマは何も言わなかった。

フィアンマ「俺様は…ミハイル=フェリーチ。十字教系の、フリーの魔術師だ」

フィアンマの嘘。
しかし、あまりにも堂々した様子の為、インデックスは疑わずに頷いた。
713 :右方「野良猫を拾った」禁書「猫じゃないんだよ!」 [sage saga]:2012/08/07(火) 02:25:48.83 ID:HyTIzpWAO

インデックス「ミハイルだね、しっかり覚えたんだよ!」

フィアンマ「それで、何が原因で落ちてきたんだ」

インデックスは口ごもり、少女らしくもじもじとした後に、おずおずと答えた。

インデックス「飛び移るのに失敗しちゃったんだよ」

フィアンマ「追われているのか?」

インデックス「うん、二人の魔術師に。…でも、貴方を巻き込む訳にはいかないから…そろそろ行くね。本当にご飯美味しかったんだよ、ありがとう」

はっと思い出したかのように、インデックスは立ち上がる。
714 :右方「野良猫を拾った」禁書「猫じゃないんだよ!」 [sage saga]:2012/08/07(火) 02:26:36.97 ID:HyTIzpWAO
どこか取り繕ったような綺麗過ぎる笑顔は、フィアンマの嫌う、弱者の強がりのソレだった。

フィアンマ「待て」

インデックス「?」

鋭い声に、インデックスはきょとんとしながら振り返る。
フィアンマは立ち上がって一歩踏み込み、インデックスの背後へ一瞬にして距離を詰め、少しだけ計算を誤ってつんのめり、慌ててインデックスを抱きしめバランスをとった。
挨拶のそれとは違い突然の抱擁に、びく、と羞恥で固まるインデックスの白いフードを見つめ、フィアンマは自らの力量に基づいた余裕たっぷりに、機嫌良く言い放った。


フィアンマ「丁度、白い猫を飼いたいと思っていたところなんだ。お前を狙う魔術師達には悪いが、適当にご退場いただいて…お前にはしばらく、ここに居てもらおうか」

715 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage saga]:2012/08/07(火) 02:27:03.46 ID:HyTIzpWAO

以上で投下終了です。
再構成をやり切るには既に過去ログに素晴らしいものがありますし、最後まで書ける気がしないので諦めました。
716 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/08/07(火) 05:18:06.36 ID:iW4WY8JLo

デッレデレな右方さんやでぇ……。
インデックスがヒロインすると、日常のほっこりとした一幕となるのが素晴らしい。
717 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/07(火) 05:56:52.38 ID:xrrlWppDo
おつ
718 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/08/07(火) 11:29:10.64 ID:atoA1itg0
719 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/07(火) 15:12:41.55 ID:JN2X5ZDe0
乙。
またステイルさんがボコボコにされるわけですね。わかります。
720 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/08/08(水) 04:04:23.92 ID:QDM1E+bmo
ちょっと借りますよ。
一方通行がもしも不殺主義者だったらなIFものです。
721 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/08/08(水) 04:06:07.81 ID:QDM1E+bmo
「……ミサカを殺さないのですか? と、ミサカ00001号は一向にミサカを殺そうとしない一方通行に問いかけます」
「ふざけンな」

 さらさらと、埃混じりの風に白いシルクのような髪が靡く。
 吐き捨てるような乱雑な言葉とは裏腹に、肌すらも箱入りのお姫様のように真っ白な少年は、優しく少女を瓦礫の山から引っ張り上げた。

「俺は殺しはしねェ。そう決めたんだ」
「あぁ、赤いコートにとんがり頭な人のようにですね、とミサカは学習装置にあったとある漫画の主人公を提示してみます」
「いや知らねェし」

 少女を引きあげると共に、瓦礫がガラガラと崩れてはまた瓦礫と化す。
 辺りを見回せば、いっそ感心してしまうほどにすがすがしいくらい荒れ果てた―――いや、壊れ果てた廃墟だった。
 これが元は最新鋭の設備を備えた新築半年の研究所だったなどと、初見の人間に果たして気付けるだろうか。
 ましてや、この有様を作り上げたのが、いっそ病弱と言って良いほどに真っ白い、少女のように端整な少年である等、誰が気付くのか。

「学園都市第一位という割に、何も知らないのですね。とミサカは第一位の教養の無さに内心薄ら笑います」
「おゥコラ、なんならテメェもこの愉快な瓦礫のお仲間さんにしてやってもいいんだぜ?」
「殺しはしないのでは?」
「瓦礫の十字架に磔に決まってンだろ。そンで往来の十字路のど真ン中にブッ刺して羞恥プレイの始まりだクソが」
「……第一位は羞恥プレイがお好き。と、ミサカは心の中で決して消えないパピルスにメモします」
「……もいっぺん学習装置にブッ込むぞクソアマが」
「半分冗談です」
「……あー、もういい。いいからとっとと立て。腕掴みっぱなしなのもたりィンだよ」

 瓦礫から引き揚げられた少女は、少年の手から離れて立とうとするも、力が入らないのかその場にへたり込んでしまう。
 ソレを見て軽く舌打ちする少年に、少女は気にする風でも無く問いかけた。
722 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/08/08(水) 04:09:40.79 ID:QDM1E+bmo
「ですが、ミサカを殺さないと実験は終わりませんよ。と、ミサカはわかりきった事を伝えます」
「ァ〜……それな。殺さないでやる事に決めた。今決めた」
「……こいつは一体何を言ってるんでしょうか。と、ミサカは目の前の白モヤシを半目でねめつけました」
「テメェ終始無表情じゃねェか。裸にひンむくぞコラ」
「やっぱり羞恥プレイに持ちこむつもりですね。と、ミサカはしたり顔で先程のネタを引っ張ります」
「……とりあえず、一回目の実験はテメェの戦闘不能で終わりだ。死んだら戦えねェンだし、どっちだって同じだろ」
「スルーされました」
「チッ……いいから行くぞ」

 そう言って、白い少年は瓦礫の中からたまたま無事だった白衣を拾い上げ、どういった力を用いたのか、一瞬でソレにまとわりついていた汚れを払うと、少女へと差し出した。
 少女はそれを受け取り、ほとんど衣服としての体裁を保っていない服を脱ぎ捨てると、裸身に白衣一枚、見る者が見れば発狂しかねない危うい恰好となる。
 そして、ぐっと力を入れて立ちあがりながら、少女は少年へとさらに言葉を投げかけた。

「このまま放置でいいのですか? と、ミサカはさっさと立ち去ろうとする第一位を呼びとめます」
「どうせあのクソ野郎どもはゴキブリみてェに生き残ってるだろうし、あとであっちから連絡よこすだろ」
「……絶対能力進化実験≠ヘ、学園都市主導の重要な実験です。貴方の我儘程度でどうにかなるものではありませんよ? と、ミサカは敢えてわかりきった事を問いかけます」
「―――――ハッ!」

 一際大きく、少年は鼻で笑う。
 そして大して大きくないその背中を向けたまま顔だけを振り返らせ、逆に少女に問うた。

「―――――この俺を誰だと思ってやがる?」
723 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/08/08(水) 04:12:26.60 ID:QDM1E+bmo
「―――――学園都市が誇る七人の超能力者。そして、その序列第一位。と、ミサカは詰まることなくスラスラと答えて見せます」

 少女の答えに満足したのだろう。少年は顔を振り返らせたまま口角をつりあげ、まるで悪魔のような笑みと共に「そうだ」とだけ答えた。
 歩きだす少年の後を追うように、少女はその頼りない足取りで一歩を踏み出す。
 それは、初めて少女が踏み出した、自分でも意味のわからない一歩だった。
 命令でもなく。強制でもなく。しかし、願いや頼みでもない一歩。自分の意志で、自分の行く道を決めた、初めての一歩だ。
 自分でも意味もわからず、一歩を踏み出したまま立ち止まる少女に、唐突に言葉が投げかけられた。

「あァ、それと」
「はい? と、ミサカは首を傾げながら返事をします」
「一方通行/アクセラレータ」
「はぁ、貴方の名前ですね。存じ上げておりますが。と、ミサカはいまいち要領を得ない貴方の発言にイラっとしました」
「これから≠ヘそう呼べ。第一位だのなンだのクソ忌々しい呼び名はヤメろ」
「しかし、一方通行も似たようなものでは? と、ミサカは疑問を覚えながらも貴方のよくわからない感性についていけずに辟易します」
「バァ〜カ」

 今度は楽しそうに。
 少年は、先程と同じように振り向いて、破顔した。

「気に入ってンだよ。この通り名はな」

 その笑顔は、少女の様に純粋で、そして少年の様に無邪気なものだった。
 少女はそんな年相応の少年の笑みを見て、それまでぴくりとも買える事の無かった仮面を崩し、薄く微笑みながら答える。

「……なるほど、得心しました。と、ミサカは了解した事の意を伝えつつ、貴方の傍へと歩み寄ります」
「……オラ、さっさと行くぞ」
「急かさないでください。誰かさんの所為で歩くのも大変なのですから。と、ミサカは厭味ったらしく返事します」
「へーへー、そりャすンませンでしたァー」

 並び歩く二人の少年と少女。
 その背後には凄惨な瓦礫の山が。そして、その頭上には青白い月光の祝福があり、二人の歩む道先をほんのりと、そして静かに照らし続けていた。
724 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/08/08(水) 04:14:40.39 ID:QDM1E+bmo
短いですが、以上にござる。
初投稿故ぐっだぐだで短小なうえ、あろうことか一方通行の喋り方をところどころ変換ミスってるなど申し開きもございませぬorz
いちいち変換するの面倒だよ! かまちー面倒な口調の設定いいかげんにしろ!
いつか全部書けるといいなぁ、なんて夢を見ながらおやすみなさい。
725 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/08(水) 19:57:49.79 ID:92TsT0Y70
一方通行のギャグもの

1?2レスほど頂きます。

一方通行「このときを待っていた」
726 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/08(水) 20:07:50.80 ID:hsmfAVYi0


一方「ついにこの時がやってきたぜェ」


  「黄泉川たちは買い物にいった、番外個体は病院で調整」


  「日々のストレス解消にャあやっぱこれが一番だよなァ」


  「服なんて邪魔くせェ」ヌギヌギ


  「今しかねェ」ソワソワ
727 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/08(水) 20:14:50.56 ID:3eotS7wZ0
一方「いくぞ」


  「びっくりするほどユートピアァ、びっくりするほどユートピアァ」パシンパシン


  「ぎャはははァ、最ッ高だねェェェ」


  「びっくりするほどユートピアァ、びっくりするほどユートピア」パシンパシン

728 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/08(水) 20:26:57.29 ID:eBCdVwFB0
打ち止め「ただいまぁーって、ミサカはミサカはあなたへダイブ……」


一方「びっくりするほどユートピ……」


打ち止め「……」


一方「……一緒にやるかァ?クソガキ」




打ち止め「アナタって最低って、ミサカはミサカは涙を浮かべながらこの場を立ち去ってみたりっ」タッタッタッ


一方「終わったなァ、人生…」


  「泣いてねェもン」
729 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/08(水) 20:33:05.31 ID:tegUONNN0
すみません。自分でも吐き気がするほどグダグダになりました。

スマホから書いたのが間違いですね。

びっくりするほどユートピアを不意に思い出したので書きました。

つまらない話のために3スレも頂きましてありがとうございました。
730 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/08(水) 21:44:04.26 ID:GDO5ZFbKo
>>724
乙!
描写の雰囲気いいね
731 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/13(月) 02:45:22.79 ID:QMC5/wG80
投下する......
732 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/13(月) 02:46:02.45 ID:QMC5/wG80
ここは どこ?

なんでぼくはここにいるの?

ぱぱやままはどこ?

ぼくがわるいことしたからこんなところにとじこめたの?

ねぇ? ここから出して もうわるいことしないから

もう いたずらしないからだしてよ

なにをはなしてんの? よくわからない

しろいふくをきたひとたちがぼくをみてわらってる こわい

なにをされるのだろう? 

しろいてんじょうをみる なにもなくまっしろだ ぼくのこころのようだ
733 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/13(月) 02:46:47.85 ID:QMC5/wG80
そのあと こわいおじさんにへやまであんないされた おじさんはみかけによらずいいひとだ

そのあと いやなゆめをみた ないようはよくおぼえてない

つぎのひ ぼくはへんなへやにあんないされた しろいふくをきたひとたちに なにかされたがおぼえてない いたかった いたみだけは ちゃんとおぼえてる

ごはんは くすりだけだった くすりだけでまんぷくになった へんなかんじだ

へんなじっけんされた よくおぼえてない あたまがくらくらする 

いたい! しろいふくをきたひとたちにちゅうしゃされた ぼくがなにをした 許さない......

また ごはんはくすりだけだ 飽きてしまう 苛つく!

今日は白い服を着た人達が憎かった! “隠してやる”無残な隠し方をしてやろうと決めた

恐いおじさんだけは 何か憎めなかった 何でだろう?

今日は いい夢だった 白い服を着た人達を隠した 気持ちが良かった
734 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/13(月) 02:47:23.52 ID:QMC5/wG80
次の日 また実験だ何をする

脳を弄くりながら笑う 気持ち悪い連中め

ご飯は やはり薬だけだ 流石の僕でも こう何日も続くと飽きてしまう

むしゃくしゃする。 物に当たる、最低だ僕......

壊しまくったせいで怒られた……。 慣れてるから別に問題ない 

白い服の人達が、何か話してる“クローン”って何?

僕に関係あるの? 聞いてみる……。 答えない 

苛つくから、物を壊す。 再び怒られお仕置きされる。 お前ら怨んでやる! 

呪ってやるからな! 絶対に

その日は、無性に腹が立つ。 この研究所から脱走して困らしてやる
735 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/13(月) 02:48:01.64 ID:QMC5/wG80
お前ら神が許すと思うかお前らの悪行を。 神の声を聞く、お努りだ!

天罰下るお前ら近いうちに災いが降り注ぐ

神を冒涜しその心に冥府に逝き贖え!!!

研究所から出れない、此処は牢獄だ。 赦されてはいけない彼らの悪行

その日の夢は変な夢だ。 僕にお友達が出来た。 夢に会えるお友達。 

次の日、何か嫌な予感がした。 予想通りだ。 あいつら僕くらいの子供を実験し、冥府へとやった。 命を大事にしない奴は早く始末しないと...... 

今は、浮かれてるが良いさ♪ 楽しくなるのは、これから

今日は嬉しい事があった★ イトスギがひとつ植えることが出来た。 楽しみ楽しみ♪ これからどんどん植えれるようにがんばろう

僕と同じで、寂しがりの生き物がいる 白くて、赤いお目目をした、ふわふわしたか弱い生物が今日やって来た。 

僕と同じモルモット。 だけど、僕と違うのは人と獣。 所詮別の生命なのだ 
736 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/13(月) 02:48:40.31 ID:QMC5/wG80
神のご加護がありますように

神に認められた君。 君は守るね。 同じモルモットとして、同じ仲間としてほっとけない

あいつら“恐怖”を与えよう。 じっくりとね。 苦しみを......

サプリメントと言うらしい。 そんな事はどうでもいい。 またか、呆れるよ本当にさ。 君と同じご飯だか、嬉しいな♪ 仲間がいて……ふふっ

学園都市……。 此処は牢獄、聞いた話によると外に出るには、チェックが必要だとか。 とことん狂ってる街だ。 偉い奴もどうせ狂ってるのだろう? 間違いない! 海外じゃ無いんだから……。 何を考えてるんだ? まぁ、僕には関係ない

超能力とか正直どうでもいい。 それよりも、個人の自由を奪うな! 尊重しろ! 屑が

置き去り(チャイルドエラー) か。 僕もそうなのかと考えた。 別にいいか。 外に出て パパとママを痛い目に合わせれば

置き去りは正直、可哀想とか助けたいとか思うが、こっちはこっちでのことで精一杯だ

“暗部”とか言うのを知った。 酷い奴らだがほっとけばいい 邪魔すれば、どうなるか分かってるだろう

神に祈りあげ、君とともに天界へと向かおうヴァルハラは目の前さ
737 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/13(月) 02:49:13.05 ID:QMC5/wG80
今日の夢は、友達とお話をいっぱいした。 友達は笑ってた
友達が助言をくれた。 人を許すな! やってみよう

次の日、今日も何かあるんだろうと考える

空が此方を向いて笑ってる。 僕も笑いかける。 いい気持ち

生物はすべて変態だ。 必ず何処かが可笑しい生き物だ。 だから、僕は変態を受け入れているだ。 自覚しているのだ。 可笑しいと心で感じてるだ。 君も受け入れば、きっと何か変わるかもしれない。 そう時の流れのように

赤いお目目は何を見る♪ つぶらな瞳で何を見る♪ 君と僕は仲良しさ♪ 裏ぎったら僕は悲しみで君を〜♪ ラララー♪

超能力はレベルが六段階あるようで……。 僕は四だそうだ

“憎悪”何ていい響きの言葉だ。 今日もいい子してたよ、見てるよね君は僕の仲間だから...... 

お出かけした。 オカルトは面白いな興味がわいた魔術って凄いんだな

日本もオカルトで古来より呪いがある。 やってみよう☆

呪いの藁人形は研究所から出れないから無理だけど、紙とペンで簡単な呪い。 君も見ててね☆
738 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/13(月) 02:49:49.35 ID:QMC5/wG80
今日は久しぶりに疲れたちゃった。 でも、あと少しの辛抱さ。 天使も呟いてる

獣と人。 本来は仲間には、なれないよね。 だけど、神も天使も認めてくれたんだもん♪ 逃げちゃやだよ

哀悼を捧げる僕。 次は誰かな?

誰かに見られてる。 そんな風に考えてる奴はだいたいがノイローゼだ。 これ豆知識☆

今日の夢は変だった。 友達は姿が薄くなっていた。 クローン、君と同じ仲間だって。 クローンって何? 僕は訳が分からなかった

次の日、笑うことが出来るだろうか。 ふふっ♪

君と僕はよく似ているね。 だから、ずっと一緒だよ。 仲間なんだから!

こわいおじさんは、僕を遠ざけてるなんでだろう? 僕何かしたっけ......

冥府に逝けば欲は無くなると昔の言葉があるけどそんなこないと、僕は思う。 “煉獄”という場所はたいたこと無いと友達が言ってた。 だから、欲なんてものは無くならないさ。 生物は愚かで卑しくて愚鈍で貪り続けるものなんだからさ。 そう、僕も君もそして……。
神も天使も僕も君を仲間だと思ってるからね。 裏切りは厳禁だよ☆

いつ見てもこの街は慣れない静かなところで......
739 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/13(月) 02:50:18.03 ID:QMC5/wG80
“オリジナル”何のことだろう? 聞く……。言わない……。だから“隠すね”♪ しょうがないよ、だって秘密にしてるのがいけないんだもん。 イトスギがまた、ひとつ

こわいおじさんもそろそろ頃合いだ。 なんだか哀しいな★

今日は楽しい一日だったよ。君はどうだった? よくわかんないか。 そうだろうね今はまだ

今日の夢は悲しいよ。 友達が消えていったよ。 “またすぐに会えるから”だって消えたのに会えるってどういうことだろう?

次の日、僕と…………人と会った変な気分

その人は僕と…………った

君が…………たから、あいつは…………だ!

……を植え……。 …………敵は……

こわい…………隠す…………。 何やら不穏な……だ 

天と地さえ…………。 分かり……出来……。 劇…………だ
740 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/13(月) 02:50:48.08 ID:QMC5/wG80
やめてくれ! ……がする。 ……痛い

神に天使に…………。 ……かな?

……許さない!

科学の街……都市。 此処を無茶苦茶に……やる!

此処まで……か。 友達が……てた…………って。 こういうことだったん……♪ だから、……時は……顔を……たんだね

実験が開始された

僕は抗う術を……った

しょうがないんだ! だって……は変わるものだから……の偉い………………

そんなわけだから……とることが…………

幽……に……な……なら怨……
741 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/13(月) 02:51:19.61 ID:QMC5/wG80
憎しみは……だ。 だが、……は……しか生まないんだよね。 君がそう教えてくれた

感情は押し殺せないんだ…… 偽りの…………を捥ぎとり…………が向かった先は……場所では……。 そう、僕は見た………………というものを。 だからね、この街はいずれ怨念で満ちていくことを...... 

光と闇はよく似ている仲良し。 太陽と影のような関係だ。 だから…………はおかしいんだよ♪

満月は時折真実の姿を僕らに……。 その姿は、…………変わらないが……変

リンリンリン♪ …………音が聴こえる。 ほら、耳を澄ましてみて

眼に見えるものが正しいとは限らない…だよ。 そう、僕のように。 ふふふっ☆

今まで色々あった。 ……れ………………物語

パパとママを痛い目に会わす事が出来なかったのが……。 ……はね

涙が枯れていく。 どうやら、僕は人じゃなかったらしい。 偽者の人間らしい。 最初っから薄薄感じていた。 ただ認めなかっただけ。 …………だということを

い…………どれくらい時間が……。
742 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/13(月) 02:51:59.21 ID:QMC5/wG80
オリジナル! お前だけは…………! 僕の……はお前の勝手にさせない。

もうすぐ君ifg会xth

だから、gfiho笑ppkghytyu許wedfh

ノイズが激しくなってきた。 qwerk人外jikro

最後かな......

おやすみなさい

また、来れるかな。 きっといつかまた

安らかに......

眠る
743 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage !orz_res]:2012/08/13(月) 02:53:21.99 ID:QMC5/wG80
大いなる風の中で

理想の現実を受け止め

自愛を持つ事としても

なんにも変わらぬ日常へと

ルーチンな毎日を過ごしていた僕はね何だかおかしくなっちゃった星が渡り歩く中で神も天使も笑い合うの君はずっと僕を仲間だと思ってね永遠にこの世を守ってね神も天使もお守りしてる

ゆるゆるな自分

ルールを守る事を出来ない僕

さえずりが聴こえるよ

なんだか君を探すのも疲れちゃった

いい子になってるね僕の仲間なんだから。
744 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage !orz_res]:2012/08/13(月) 02:54:08.13 ID:QMC5/wG80
アナタハコレヲミタノ? ダッタラアナタモユルサナイ!

ケシテアゲルネ♪ ジックリジカンヲカケテ

ニガサナイニガサナイニガサナイニガサナイニガサナイニガサナイニガサナイニガサナイニガサナイニガサナイニガサナイニガサナイニガサナイニガサナイニガサナイニガサナイニガサナイニガサナイニガサナイニガサナイニガサナイニガサナイニガサナイニガサナイニガサナイニガサナイニガサナイニガサナイニガサナイニガサナイニガサナイニガサナイニガサナイニガサナイニガサナイニガサナイニガサナイニガサナイニガサナイニガサナイニガサナイニガサナイニガサナイニガサナイニガサナイニガサナイニガサナイニガサナイニガサナイニガサナイニガサナイニガサナイニガサナイニガサナイニガサナイニガサナイニガサナイニガサナイニガサナイニガサナイニガサナイニガサナイニガサナイニガサナイニガサナイニガサナイニガサナイニガサナイニガサナイニガサナイニガサナイニガサナイ










スノードロップを貴方に贈るね花言葉は......


745 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage ]:2012/08/13(月) 02:55:29.13 ID:QMC5/wG80
ヲ ワ リ

また来る。
746 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/13(月) 07:37:10.16 ID:a3t6xxd6o
臭いな

747 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/13(月) 09:43:59.32 ID:E0vQ8tWIO
ハァ?だな
748 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/13(月) 11:47:40.95 ID:c33rI6gXo
こんなによくわからないのは久しぶりだ
749 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [ sage]:2012/08/13(月) 13:45:17.55 ID:4a8Ltkn9o
        |\           /|
        |\\       //|
       :  ,> `´ ̄`´ <  ′
.       V            V
.       i{ ●      ● }i
       八    、_,_,     八
.       / 个 . _  _ . 个 ', 
   _/   il   ,'    '.  li  ',_
  (( /   l`V {   } V´l  ∨ ))  
750 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/13(月) 20:46:54.76 ID:wycUKbN3o
ごめん、ポエムすぎて誰が主役なのかすらわからない
751 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/08/14(火) 14:13:52.69 ID:dT7SRlLro
ポエムというか、メンヘラ的な……
752 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/08/14(火) 14:20:26.13 ID:ADc5bLkCo
まず語り手は誰だよ
753 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/14(火) 17:38:46.80 ID:HKJXg8NYo
一方通行?
754 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/14(火) 22:13:57.05 ID:2ypl8COSO
どうみてもそれもし
755 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/14(火) 22:53:51.04 ID:1sevpQ2fo
うん
756 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage saga]:2012/08/18(土) 02:25:52.39 ID:EIDZrt7AO

オッレルスさん家にしばらく住む事になった上条さんがちょっと酷いお話。
新約4巻でアピールをしていたフィアンマさんを彼が無視していたため浮かびました。
フィアンマさんが比喩表現無しに乙女。
所謂(先天的)TSですが、一人称は変化しないのでホモ臭い。


4レス程お借りします。

757 :上条「よし、フィアンマを無視し続けてみるか」 [sage saga]:2012/08/18(土) 02:26:51.79 ID:EIDZrt7AO

上条がフィアンマを無視すると決めたのは、『グレムリン』との戦いが大体治まり、しばらくオッレルス宅(=アパートメント)で暮らす事に決まったその翌日だった。
深い理由は無い。
別に、フィアンマに右腕を切られた事含む戦時中の全てについて、憎んだり、特別嫌ったりはしていない。
フィアンマはただ歪んでいて、誰からも優しくされなかったからあんな行動に出たのだろう、と上条は思っているからだ。にも関わらず、何故無視をするなどという行為に出たのか。それは、上条当麻本人にしか分からない。

フィアンマ「上条」

上条「…」

オッレルス「おはよう」

上条「あ、おはようございます」

フィアンマ「…、…上条当麻、…おはよう」

上条「……」

シルビア「あー、寝過ぎた。おはよう」

上条「おはようございます」

フィアンマ「…」

勇気を振り絞ったフィアンマの挨拶を無視し、オッレルスやシルビアの挨拶にはのんびりにこやかに返す上条。
オッレルスは不可解に思いつつも、強くフォローするでもなくフィアンマに挨拶をした。
当然の事ながら、フィアンマも返事を返す。

758 :上条「よし、フィアンマを無視し続けてみるか」 [sage saga]:2012/08/18(土) 02:27:17.56 ID:EIDZrt7AO


昼の時間も、上条はフィアンマを無視した。
夜も、フィアンマを無視し続け。

翌日、またしても挨拶を無視されたフィアンマは、色々と思考した。
原因なんて腐る程ある。

フィアンマ(第三次世界大戦、『禁書目録』の利用、右腕切断…俺様をコンテナに乗せて脱出させたあの時、ヤツは大量の失血と肉体疲労でどうかしていただけなのかもしれん)

今頃になって、憎悪がぶり返してきたのかもしれない。
じわ、とほんの少し瞳が潤み、泣かないよう唇を噛み締めると、フィアンマはめげずに好意のアピールをする事に決めた。
ただ、彼女は今まで人に好かれようとした事が無かった為、一般的な方法(対友人になりたい相手)が分からなかった。
一週間後、オッレルスに相談してみたはいいものの、言葉が足りず。

フィアンマ「…上条当麻と、親密な関係になりたいのだが」

オッレルス「……ひとまず、手作りのお菓子をあげたらどうかな」

親密になりたい、を、恋人になりたい、と受け取ったオッレルスはそんなアドバイスを授けた。
フィアンマはシルビアに頼み、手伝ってもらう形でクッキーを作った。
759 :上条「よし、フィアンマを無視し続けてみるか」 [sage saga]:2012/08/18(土) 02:27:50.50 ID:EIDZrt7AO

シルビアはオッレルスの勘違いをそのまま受けた為、告白の文句も考えてあげたのだった。
フィアンマは何かと世情(悪意など自分が接してきたものには敏い)を知らない、深窓の令嬢も真っ青な程に純粋で。
告白の文句だと気付かず、言ってみる、と頷いた。



午後。
シルビアが考え出した台詞と共にクッキーを差し出され、上条は目を瞬かせた。

フィアンマ「か、みじょう…その、」

上条「……」

フィアンマ「…悪かった。すまなかった。お前が俺様を嫌うのも最もだ。だが、俺様はお前が好きだ、お前が俺、俺様を、きら、きらいでも…無視、されても…」

オッレルス(が、頑張れ…)

上条に一週間もの間自分だけ無視された言葉を思い出して涙を目に溜めていきつつ、小さい紙袋(クッキー入り)を差し出すフィアンマの姿はどこからどう見ても告白する女性の姿に見えた。
上条はようやく無視をやめ、紙袋を受け取った後、沈黙に耐えきれず泣き出したフィアンマの頭をおずおずと撫でた。

上条「…嫌いな訳じゃなくて、…女だって知って、何か…何か、話し辛くなっちまって…ごめん。えっと、ありがとな」

760 :上条「よし、フィアンマを無視し続けてみるか」 [sage saga]:2012/08/18(土) 02:29:00.41 ID:EIDZrt7AO
それ以外の策略もそれなりにあったのかもしれないが、フィアンマにとってそれは問題ではなかった。
上条に返事をしてもらえたから、もうそれだけでいい。

上条「……いや、本音言うと」

フィアンマ「…?」

上条(気の強い女の子には冷たく当たった方が良いって聞いたから。俺もフィアンマの事そういう意味で好きになっちまったし、来た当初うっかり全裸にしちゃった負い目もあったからぎこちないっていうのもあったけど」

フィアンマ「…別に服を破かれたのは致し方ないと思っているが。…そういう意味で好きとはどういう意味だ」

上条「途中から声に出て…!? ええと、その、フィアンマ、も…俺の事好き、なんだよ、な?(恋愛的な意味で)」

フィアンマ「…? 俺様はお前が好きだが(恩人及び友人的な意味で)」


761 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage saga]:2012/08/18(土) 02:29:55.76 ID:EIDZrt7AO

つづく、だろうか。
いや、続かない(反語)。

スペースいただきました。
長々と失礼しました。
762 ::VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/19(日) 01:54:41.89 ID:HSCs2AYl0
当麻、フィアンマ全裸にするってww
763 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/20(月) 21:09:01.83 ID:o1OSXMqDO
今から9レス程頂きます

初SS投下なので読みにくいと思います
誤字や脱字も在るかも知れませんが、大目に見てもらえると光栄です

内容は「禁書×仮面ライダー」のクロスです

では、投下させて頂きます
764 :上条「仮面ライダー幻想!」 [sage saga]:2012/08/20(月) 21:13:45.06 ID:o1OSXMqDO
これは学園都市に住む
不幸な
高校生の物語

 第1話
「漆黒の仮面」


〜学校帰りの夕方〜

上条当麻は愛自転車に乗りスーパーへ到着。

上条「特売品GET〜♪今日は幸せだぁ」

そして不幸な事も無く、特売の品(卵とモヤシとセロリ)が入ったエコバッグを前カゴに入れ、帰宅中の事

初春「ちょっ離して下さい!」
佐天「痛っ髪引っ張らないで」

上条は、二人の中学生の少女が3人組の「スキルアウト」の少年に路地裏へ強引に連れてかれるのを目撃したのだ!

上条「クッ…またかよ!スキルアウト!」

上条「…二人じゃ連れて逃げるのは無理か」ナラバ!

上条はその場に自転車を置き、近くの廃ビルに向かった

上条「よし!此処なら変身してもばれないだろ」ウン

上条「幻想変身!」

掛け声と共に上条の右手から黒い影が飛び出した

_________
※説明しよう
上条当麻はとある不幸な事故により、カエル顔の医者の全身手術を受け開発したベルトを体内に植え付けた。
手術の結果…生まれた頃から右拳に眠る幻想殺し(イマジンブレイカー)の力を解放する事が出来る様になったのだ!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
765 :上条「仮面ライダー幻想!」 [sage saga]:2012/08/20(月) 21:16:15.36 ID:o1OSXMqDO
〜とある路地裏〜

スキルアウトA「さっさと歩けぇ!」

初春「私達を何処に連れて行くつもりですか!」

スキルアウトB「ビッグスパイダーのアジトだよぉ。お前等は、黒妻様の奴隷になるんだよぉ」イヒヒ

スキルアウトC「黒妻様が飽きたら解放して貰えるらしいからそれまで我慢するんだなぁ」ウヒヒ

佐天「イヤぁ!離して!助けて誰かぁ!」

ボゴォン!!
佐・初・スキルアウト「!!?」

突然右側のビルの50メートル先に横穴が開いた


「そこまでだ!スキルアウト!!」
スキルアウトABC「「「!?誰だテメェわぁ!」」」


スキルアウト達の前に現れたのは
ツンツンに尖った黒い仮面を被り

黒い駆動鎧を着た

漆黒のヒーロー
766 :上条「仮面ライダー幻想!」 [sage saga]:2012/08/20(月) 21:18:49.28 ID:o1OSXMqDO
????「あ〜名前か?最近噂になってる仮面ライダー幻想って知ってるか?」

スキルアウトC「知らねぇよこの変じn」
ドッ

言い終わる前に初春の隣に居たスキルアウトAが倒れた

「そうか?なら覚えとけよスキルアウト」

そして、何時の間にか倒れたスキルアウトAの隣には

幻想「俺がその仮面ライダー幻想だ」

仮面ライダーが立っていた!
767 :上条「仮面ライダー幻想!」 [sage saga]:2012/08/20(月) 21:20:49.26 ID:o1OSXMqDO
スキルアウトB「スキルアウトC!テメェ調子乗ってんじゃねえぞ!」

スキルアウトBは、佐天を後ろへ突き飛ばすとズボンからナイフを取出し、刃を仮面ライダーに向け突撃する

が、しかし

ガギン

スキルアウトB「へぇ?」

ナイフの刃は仮面ライダーには通らない

スキルアウトB「っヒィィ」
幻想「悪いな…ちょっと寝てろ」

ドス

仮面ライダー幻想は、後ずさりするスキルアウトBの腹に拳を軽く突き立てた
スキルアウトBは泡を吹きながら地面に倒れる

幻想「後は、お前一人だなスキルアウト!」
768 :上条「仮面ライダー幻想!」 [sage saga]:2012/08/20(月) 21:23:52.52 ID:o1OSXMqDO
スキルアウトA「おっとぉ!これ以上近付くなぁ、コイツの命がどうなっても良いのかぁ」

スキルアウトAは、佐天の後ろに回り首にナイフを突き付ける

佐天「ひぃ!」
初春「佐天さん!!」

スキルアウトA「動くなよぉ動けばコイツの命はn…」

幻想「トーマス!」ピピ

佐天「?」

初春「?」

スキルアウトA「トーマス??…急に何叫んでやがる?今の状況解ってんのかぁ!」

幻想「あぁ、スマン…解ってる解ってる動かない。で、他にお前の望みは?」

スキルアウトA「ククク…じゃあ先ずはそのスーツを脱いで貰おうかぁ」

幻想 「えっ?」
スキルアウト「えっ?」
769 :上条「仮面ライダー幻想!」 [sage saga]:2012/08/20(月) 21:26:33.59 ID:o1OSXMqDO
幻想「そう来たか…でも、この駆動鎧脱げないんだよなぁ…」

スキルアウトA「?…じゃあ、どうすりゃあ脱げんだよ?」エー

ミツケターゴシュジンキコキコ

幻想「変身解除すれば大丈夫」ウン

スキルアウトA「じゃあ変身解除しろよ…って何だ?」ウシロウルセェ
キコキコキコキコ
ゴス!

とスキルアウトAに黒い自転車が突撃した
770 :上条「仮面ライダー幻想!」 [sage saga]:2012/08/20(月) 21:28:25.75 ID:o1OSXMqDO
スキルアウトA「ぐぇ!」

スキルアウトAがぶつかった衝撃で佐天の拘束が緩む。

幻想「ナイストーマス!長髪の女の子!その場でしゃがめ!」※カシン!!
__________
※説明しよう
仮面ライダー幻想は、腰に付いてるベルトのレバーを1度叩くと、ベルトが制御するイマジンブレイカーの力が右拳に集まるのだ!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

佐天「はい!」

佐天が伏せるとスキルアウトAが体制を立て直し

幻想「!お前がその子達を傷ようとしてんのなら」OK!イマジンブレイク

佐天に目掛けて思い切りナイフを振り下ろす

スキルアウトA「死ネェェェ!」

しかし仮面ライダーの身体が高速で移動し

スキルアウトA「!!!」

幻想「そのふざけた幻想をぶち壊す!」

轟!!と唸る拳がナイフが刺さるよりも速くスキルアウトAの顔面に突き刺さった

スキルアウトA「グェェェェェェェェ!!!」

ドォン!!
スキルアウトAはノーバウンドで数メートル吹き飛び。壁に激突し…気絶?した

幻想「みね打ちだ」ウン
771 :上条「仮面ライダー幻想!」 [sage saga]:2012/08/20(月) 21:30:02.50 ID:o1OSXMqDO
幻想「これで全員か…おっと怪我は無いか?」

幻想は佐天に手を差し出す
佐天「あっありがとうござい…ます」

差し出された手を掴み起き上がると

初春「佐天さぁぁん」ダキツキ
佐天「おふっ!大丈夫 大丈夫 怪我は無いよ」ヨシヨシ

幻想「後は…スキルアウトの処理か、スマン!警備員に連絡頼めるか?」

初春「ふぇ?もう連絡はしていますよ。…後、貴方も風紀委員の事務所に来て貰えませんか?」


幻想「…」マジ?
初春「…」ハイ
幻想「…」


幻想「トーマス(自転車)!」佐・初「!?」ビクゥ

掛け声と共に黒い自転車が起き上がった。仮面ライダー幻想は優雅にトーマス(自転車)に跨がる!

幻想「サラバダー」轟!

そして漆黒のヒーローは物凄いスピードで去っていった

佐天「……逃げたね」
初春「……はい」
772 :上条「仮面ライダー幻想!」 [sage saga]:2012/08/20(月) 21:32:03.79 ID:o1OSXMqDO
その後

誰も居ない廃ビルに飛び込み変身を解除
さて帰ろうと自転車に跨がるその瞬間!上条は有る事に気付いた!

上条「アレ?特売品は?マイエコバッグが前カゴに入ってない…」ハッ!

そう、トーマスがスキルアウトAにぶつかった時にエコバッグがカゴから落ちたのだ!
上条「ソンナァフコウダァ」orz

不幸に負けるな仮面ライダー幻想!学園都市の平和をくじけず守るのだ!戦え仮面ライダー幻想!!

次回
「背後から不幸の予感!恐怖ビリビリ女」

その幻想をぶち壊す!!
773 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/20(月) 21:36:00.31 ID:o1OSXMqDO
投下終了です

まだネタは在りますが取り敢えず此処までで終了です

評判が良ければスレ建てみたいと考えてます

此処まで見てくれた方、本当にありがとうございました。
774 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/08/20(月) 22:48:07.08 ID:BJwqGipt0
>>763
アンタのその作品、俺は大好きだよ
スレ建てるなら応援するぜ
775 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/20(月) 23:06:12.69 ID:vj4o2+SFo
チャリンコライダーか
776 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/08/21(火) 09:14:29.20 ID:ETc7zv6L0
乙。
スレ建てたら告知してほしい。
777 :>>763です [sage]:2012/08/21(火) 15:21:38.34 ID:OvXExCIDO
ありがとうございます

誤字が結構多かったので書き直し、3話迄書き溜めが出来たらスレを建てたいと思います

読んで下さった方々、本当にありがとうございました
778 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/22(水) 10:19:37.11 ID:YEOKPnSP0
乙。
スレ立て期待
779 :>>763です [sage]:2012/08/22(水) 21:44:47.91 ID:iLYKeIhDO
お蔭様でスレ立てしました
スレタイは

とある不幸な戦士! 上条「仮面ライダー幻想!」

http://ex14.vip2ch.com/test/mread.cgi/news4ssnip/1345636597/-20

URL張れてなかったらすみません
780 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/08/24(金) 21:19:07.12 ID:TTd4q4ACo
久しぶりにSS速報来たんだけど、随分前にやってた一方通行が記憶をなくして上条や御坂と仲良くなる奴ってもう完結したの?スレタイが思い出せないけど
記憶を失う前に垣根と親友だったとか、妹達とも親しかった奴
781 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/08/24(金) 23:56:09.71 ID:Z5ZK95Spo
>>780
ずっと更新止まってるよ。完結してない。
782 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/08/25(土) 00:25:18.67 ID:ZwBvS0DYo
そうなのか…SS速報はこういうことがあるよね
スレタイ何だったっけか
783 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/08/25(土) 03:59:24.91 ID:xxuazvSno
俺も久々に来たわ
殆どの禁書スレの更新スピードが大幅に落ちてるよね
流石にピークが過ぎてんだな
前にいた時はこのスレも毎日5個位投下あったし
784 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長崎県) [sage]:2012/08/25(土) 18:18:18.75 ID:ykzcSJxRo
>>782
どンなに でググったら一番上に出てくると思う
785 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/08/25(土) 18:43:38.76 ID:4Von0bS1o
完結せずにHTML化したのか…残念だ
ありがとう
786 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/26(日) 17:39:56.71 ID:haMLcJ3I0
今一番活気のある禁書スレって何だろ?
787 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/26(日) 17:57:55.24 ID:HVI7Zp/2o
もう禁書はオワコンなのかねえ
788 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/08/26(日) 18:47:42.51 ID:/dV/Urv7o
一番活気があるのはやっぱ安価系でしょ
禁書はむしろここまでよく保ったよ…去年やってたまどかでさえ、最近はVIPもここもSS減ってきてるんだし
789 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/26(日) 20:15:36.44 ID:+98QKnzAO
禁書はまだ映画化と三期があるからそこから入る新しい年代層によって復活するんじゃないかな
790 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/26(日) 20:19:01.70 ID:nJyarImgo
映画を二回もやって、SSの活性化が全然無い魔法少女がいてな……
791 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/26(日) 20:21:22.34 ID:YJfXLjDgo
映画は既存のファンが見るもんだから……
792 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/08/27(月) 13:39:44.85 ID:7FS6K6ljo
ヒロインが増えればそれに合わせてSSも増えそうだけど
793 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/28(火) 11:50:56.15 ID:qQzN/YMSO
えっ^^;
794 :友達以上同居人以上恋人未満 [sage]:2012/08/30(木) 01:08:30.52 ID:tWw4W6QAO
幻想目録会話文で1レスいただきます。



イン「とうま、おなかへった」

上条「あ、もうこんな時間か。悪い悪い、今作るからさ」

イン「早くして欲しいかも!」


上条「すいません不幸にもすっ転んで材料がお陀仏になったので買い直してきたいんですけどお許しいただけませんかあああやめて口を開けないで噛まないでえええ!! ……え?」

イン「……」ペロペロ

上条「…い…インデックスさん? 上条さんの腕側面は、舐めても美味しいお肉になりませんのことよ?」

イン「……たの」

上条「…はい?」

イン「……噛むのは! ……もう、やめたんだよ」

上条「…いや、え…まぁ、喜ばしいけど…また急にどうしたんだ?」

イン「ぅ…山羊に足裏を舐めさせる拷問があるって聞いたから、とうまにはそっちの方が効果あるかなって思っただけかも」

上条「拷問にランクアップしたってことかよ!?」

イン「…さっさと材料買ってきて作り直して欲しいんだよ!!」ガルル

上条「はいはいわかりましたわかりますわかりましてございます三段活用! 行ってきます!」ダッ バタン





イン(…テレビで言ってたもん。好かれるには、自分といる時に快と感じる状況を与えた方が良いって。舐められてくすぐったいのは、きっと快の方に入るんだよ。……とうま、早く帰ってこないかな。…そ、そうだ! とうまの嫌いなシュクダイ、片付けておいたら喜んでくれるかも? 快、快…)


上条(何かに感化されたのか? んー…ダメだわかんねえ。よし、アイスでも買って機嫌を良くしてから聞いてみますか。インデックスが好きなアイスは確か…これだったよな!)

795 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2012/08/30(木) 01:10:47.55 ID:tWw4W6QAO

自分の好きなもの・ことを覚えてもらっているのは「好き」と言われる以上に好かれている、という事だと思ったので。
結果的に2レスいただきました、失礼します。
796 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/08/30(木) 01:41:23.21 ID:z4PttQUHo
こういうのが増えると俺得

797 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/08/30(木) 02:08:26.46 ID:8j/Ob+cXo
なんかもどかしいなwww

乙!
798 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage ]:2012/08/30(木) 23:53:10.63 ID:dIwRa34c0
なんかかわいくてムズムズする話だった。

799 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県) [sage]:2012/09/02(日) 08:34:26.25 ID:10Keb6+m0
流行物に便乗してイマジンスレイヤー「幻想・・・[ピーーー]べし・・・」というのを思いついたけど
学園都市が本格的ディストピアになったり妹達がヤクザになったりで話の収集がつかない
なによりあの文体を使いこなせそうに無い
800 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/02(日) 23:19:45.35 ID:Bv2l2RRF0
5レス程頂きます。
上条ハーレムものです。
801 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/02(日) 23:20:44.23 ID:Bv2l2RRF0


――学生寮



上条「あー……狭くて悪いな」

神裂「私はかまいませんよ。そのほうがくっついていられますし……」

御坂「ちょっとアンタ退きなさいよコイツの隣は私の席なんだから!」

禁書「短髪がどくんだよ!」

上条「ほら喧嘩するんじゃない」

禁書「あ、とうま。私お腹が減ったんだよ」

上条「あ? あー。じゃあ何か作るよ」

禁書「おいしいのを作ってね!」

上条「あんまり我侭言うものじゃないぞ」ナデナデ

禁書「わっ/// いきなり撫でられるとびっくりするんだよ!」
802 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/02(日) 23:21:41.14 ID:Bv2l2RRF0


上条「はい、どうぞ上条さん特性オムライスですよ」

オルソラ「はい、あーんなのでございますよ」

上条「あーん……うん美味しいよ」

オルソラ「ふふ、照れてしまうのでございますよ///」

上条「上条さんが作ったんですけどね」

御坂妹「ミサカも負けていられませんね。はいあーんと自分の使用したスプーンを差し出します」

上条「あーん……うん美味しいな」

御坂妹「しかし本当に料理がお上手ですねとミサカは上条当麻の料理スキルを再確認します」

禁書「とうまの料理は本当美味しいんだよ!」

上条「はいはい、どーも」
803 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/02(日) 23:22:41.95 ID:Bv2l2RRF0


上条「二人はあーんしてくれないのか?」モゾモゾ

禁書「ひぁ!? とうっ、ん、やぁ……そんなとこ触らないで欲しいかも」

神裂「そ、そういうのは食事が終わってからにしましょう……///」

上条「あぁ、うん。その方が良いな」

御坂「こ、今度はアンタがあーんしなさいよ!」

上条「勿論いいぞ。ほら、あーん」

御坂「あ、あーん」

オルソラ「私にもして欲しいのでございますよ」

神裂「わ、私も!」

禁書「私もして欲しいかも!」

上条「あんまり叫ぶと近所迷惑になるんでやめて下さいねー」
804 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/02(日) 23:24:24.83 ID:Bv2l2RRF0


上条「そんなに騒がなくても全員にしてやるさ。お? お前はあんまり食べてないな?」

神裂「おや、本当ですね体調でも悪いんですか?」

御坂「え、そうなの?」

禁書「気がつかなかったんだよ」

オルソラ「熱があるのでございますか?」

御坂妹「呼吸、体温共に正常だと思いますがとミサカは分析します」

上条「……」
805 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/02(日) 23:25:55.78 ID:Bv2l2RRF0


刀夜「みんな心配してるじゃないか。どうなんだ? 当麻」

当麻「自分の父親がハーレム築いてる前で普通に飯食える息子なんかいねぇよ……」

刀夜「なんだ当麻、お前そんな事気にしてたのか?」

当麻「そんな事じゃねぇよ! 学生寮に大群で押し寄せられて親のハーレムを見ながら俺は全員の飯を作る!」

当麻「しかも誰一人疑問に思ってないんだぞ!?」

刀夜「混ざりたかったなら言ってくれればいいじゃないか」

禁書「そうなんだよ! とうやは優しいから混ぜてくれるんだよ!」

刀夜「あぁ、母さんには内緒だぞ?」

当麻「そんな不健全なハーレムに混ざれるか!」

刀夜「大丈夫、大丈夫。父さん自分の息子でもイけるから」

当麻「うわあああ! 不幸だぁあああああああああああ!」
806 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/02(日) 23:27:33.31 ID:Bv2l2RRF0
終わりです
お目汚し失礼しました
807 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/02(日) 23:31:57.68 ID:3K7UmSPDo
そういや刀夜が詩菜inインデックスを抱くエロパロがあったな
808 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/02(日) 23:55:54.38 ID:kJRDeApDO
ただのハーレムかよ爆発しろと思ってた時期もありました
台本形式を逆手に取ってて上手いな
809 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/03(月) 01:38:09.86 ID:RzK4v1CSO
乙。スレ立てて書いて欲しいわ
810 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(沖縄県) [sage]:2012/09/03(月) 15:36:38.81 ID:pMB1Ihwro
刀夜「大丈夫、大丈夫。父さん自分の息子でもイけるから」

両刀…だと…
811 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/09/06(木) 16:15:02.65 ID:qimsC5lno
しかし禁書SS減ったな
更新してるのなんて10個くらいじゃねーの?
812 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/09/07(金) 03:07:51.26 ID:L8PGKSFFo
10個あれば十分だろ……アニメ現行なわけでもないのに

禁書やまどかを除けば、ぶっちゃけこの板でメジャーな作品って思いつかん
なんかあったっけ他に
813 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/09/07(金) 20:50:36.22 ID:V6kH1MZyo
この板の最大勢力はオリジナルだけどな
てか二次にしても今は禁書より咲の方が勢いあるぞ
814 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/08(土) 03:51:17.00 ID:SY02SXGDO
5レスお借りします。
ありがちな「月が綺麗ですね」ネタ。
ぶっちゃけ十五夜まで待てなかったで早漏。

カプ有、各レスの名前欄でご判断のこと。

815 :新月(上インの場合) [saga sage]:2012/09/08(土) 03:52:42.34 ID:SY02SXGDO

ガラガラガラ

上条「おー、今日は月は無いけど綺麗な星空だなー」

イン「とうまぁ……」グー キュルル

上条「おっ、あれは南十字星!」

イン「とうまってばー……日本じゃサザンクロスは見えないよ?」キュルルルルルルル

スフィ(突っ込んでやるなよ、ホラ旦那だから)ニャニャー

上条「あっ、えーっと、ヤバ気な大規模魔術でも起きそうな夜だなぁ!」

イン「今日の天体配置に適合する魔術は有名どころでは十二種、魔術の発動に向いた日とは言えないかも。
   ……じゃ・な・く・て!
   晩ごはん、モヤシ炒めとモヤシのおひたしと具のないお味噌汁だけじゃ足りないんだよ!!」ウガー

上条「し、仕方ないんです! 空を眺めて歩いてたらいつの間にか財布が無くなってたせいなんだ!
   そうじゃなきゃ特売の鶏肉が買えてた!」

イン「とうまのばかー! そんなに空が好きなら星にでもなればいいんだよ!!
   朝は鳥になって私(のお腹)を目覚めさせるべきかも!!!」ガブガブ

上条「カニバ!!?」


816 :三日月(通行止めの場合) [saga sage]:2012/09/08(土) 03:53:50.33 ID:SY02SXGDO

テクテク

打止「ねぇあなた、見て見て、ってミサカはミサカは左手の袖を引いてみる」クイクイ

一方「あァ?」

打止「上! お月様がすっごく綺麗なの、ってミサカはミサカは得意げに報告!」ビシ!

一方「ンだ急に、中秋の名月には早ェぞ」

打止「うん。でもね、今日は黄色が強くて、にっこり笑った形で、見事な『お月様』なの!
   ってミサカはミサカはステレオタイプなお月様を讃えてみる」

一方「確かになァ、ガキが描くよォな絵、そのまンまの月だな」

打止「でしょ? 本当はね、見付けたのはこのミサカじゃないんだよ。
   一九〇九〇号がネットワークで報告して、現在経度六十度内に居るうち一一五八のミサカが空を見上げてるの、
   ってミサカはミサカは呟いてみたり」

一方「良くやるなァ。一一五八の月がネットワークに流れてンのか」

打止「でも、全部ちょっとづつ違うよ、ってミサカはミサカは首を傾げる。
   雲が掛かってたり、周りの星の位置がずれてたり、色が少し変わってたりするの。
   ミサカの月と一八三〇四号の月は、きっと別のものかもしれないね、ってミサカはミサカは詩人顔」

一方「……オマエなァ。そりゃァ環境やら微細な視力の違いやらで目に入る月の画像は違うかもしれねェが。
   地球の惑星は一つしかねェンだよ、結局は同じ月だ」

打止「そうなのかな」

一方「そォだろ。つゥか国語より地学勉強しろ、地学」

打止「そっかぁ……ふふ」ニコニコ

一方「ンだァ? 何笑ってンだよ」

打止「何でもない! ってミサカはミサカはあなたを置いてダーッシュ!」タタタタ

一方「あ、オイ!」


817 :半月・上弦(上インの場合リテイク) [saga sage]:2012/09/08(土) 03:55:21.07 ID:SY02SXGDO

ガラガラガラ

上条「お、インデックス、今夜は月が綺麗だぞ。半月は白が映えるなー」

イン「…………/」

イン「…………//」

イン「…………///」カァァ

上条「どうした、下向いて。外見てみろって」

イン「……とうまは」

上条「?」

イン「とうまは、いつも誰かのために走り回ってるよね」

上条「違ぇよ、前にも言ったろ。全部自分のためだ。目の前で人が傷つくのは、俺が嫌なだけなんだって」ハハ

イン「そうだね、前にも聞いたかも」

上条「だろ?」

イン「じゃあ、私は死んでなんてあげないんだよ」

上条「何の話だ? そりゃインデックスさんが元気でいてくれた方が俺は安心ですが」

イン「うん。だから死んであげない。ずっと帰りを待ってるんだよ!」

上条「? よく分かんねぇけどありがとな。俺はそこに帰れば良いんだろ? 迷わなくてすむな」

イン「…………うん!!」


818 :満月(浜滝の場合) [saga sage]:2012/09/08(土) 03:57:03.86 ID:SY02SXGDO

浜面「あーーー!! 風呂上り! ベランダ! ビール!! クソ、幸せだなー」グビー

滝壺「はまづら……お風呂の後に身体冷やすと風邪引いちゃうよ?」

浜面「硬いこと言いなさんなって! 滝壺も一緒にどうだ? ほら、今日は満月、スゲー綺麗だろ」

滝壺「………………最も君を憶う」ポソ

浜面「んあ?」

滝壺「何でもない。……古文を知らないはまづらも、私は応援するもん」プー

浜面「子分? 誰の?」

滝壺「んー、やっぱ違うかも」

浜面「えっ、えっ、」ナニガ?

滝壺「はまづら、いつも一緒に居てくれるし」

浜面「おう!」

滝壺「アイテムのみんなも、もうばらばらになったりしない」

浜面「おう!」

滝壺「なら、雪月花の時は……フレンダ……?」

浜面「おう……?」タキツボサン?

滝壺「彼岸の方から電波が来てる……」

浜面「ちょ、それ駄目ですからね! そっち行っちゃ駄目だから!!」


819 :半月・下弦(ウィリヴィリの場合) [saga sage]:2012/09/08(土) 03:58:51.40 ID:SY02SXGDO

ウィリアム「ここにいらしたか」ヒョコ

ヴィリアン「ごめんなさい、探させてしまったかしら」

ウィリアム「いや。こんな時間に、外で何を?」

ヴィリアン「少し夜空を。今日はとても、綺麗なオールドムーン」

ウィリアム「外国文学であるか」

ヴィリアン「…………さぁ。どうかしら」ニコ

ウィリアム「……吾輩は、騎士の称号を厭い」

ヴィリアン「えぇ」

ウィリアム「一時は傭兵として戦う心も燃え尽きたが」

ヴィリアン「えぇ」

ウィリアム「殿下に捧げるものは変わらないのである」


ウィリアム「お守りいたす。たとえ、この命尽きるとも」


820 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/08(土) 04:00:30.01 ID:SY02SXGDO
以上です。
投下トロくてすみません。

雪月花だけややこしいので野暮な補足。
要らん人はスルーしてください。


大元の漢詩:
(遠くに居る親友に対して)
一緒に楽しくやった連中は皆去っていった。雪や月や花、美しい風景にまず思い出すのはお前のことだ


枕草子では:
雪月花の時(何より君を憶う)=好きだっつの言わせんな恥ずかしい


ほんとですよ?

821 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/09/08(土) 20:05:44.74 ID:1ZMEYXR7o

いいね
822 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/09(日) 11:40:50.45 ID:pFeTPbv30
雪月花でロマサガを思い出した
823 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/10(月) 01:43:53.81 ID:g23QxCXN0
未元定規で11レス程頂きます。
824 :心理定規「ていとくんと一緒」 [saga]:2012/09/10(月) 01:45:54.52 ID:g23QxCXN0


心理定規「出来た!」

垣根「あ?」

心理定規「ねぇ、ちょっと見てくれない?」

垣根「あ? 何だこりゃ……俺に似てるように見えるが」

心理定規「あなたの人形よ。名づけてていとくん」

垣根「……」ペシッ

心理定規「痛っ! 何するのよ」
825 :心理定規「ていとくんと一緒」 [saga]:2012/09/10(月) 01:47:07.67 ID:g23QxCXN0


垣根「これから俺が第一位を倒しに行くっつーのに、緊迫感の無い奴だな」

心理定規「だって私が戦うわけじゃないもの」

垣根「てめぇ……」

心理定規「帰ってきたら羽付きになってるわよ」

垣根「第一位の事ぶっ殺したら次にてめぇをぶっ殺すぞ、コラ」

心理定規「……帰ってきたら翼付きになってるわよ」

垣根「言い方が気に入らなかったわけじゃねーよ。たく、行ってくる」

心理定規「いってらっしゃい。ちゃんと帰ってきてね」

垣根「当たり前だろ。んじゃ、いってきます」
826 :心理定規「ていとくんと一緒」 [saga]:2012/09/10(月) 01:48:03.81 ID:g23QxCXN0






心理定規「……嘘つき」

心理定規「帰って来ないし、倒せてないじゃないの」

心理定規「スクールも無くなっちゃったし」

ていとくん『……』

心理定規「……これは、ベッドの横にでも飾っておきましょう」

心理定規「おやすみなさい、ていとくん」

心理定規「なんてね」

ていとくん『……』
827 :心理定規「ていとくんと一緒」 [saga]:2012/09/10(月) 01:49:02.48 ID:g23QxCXN0


心理定規「ふぁー。よく寝た……アレ?」

ていとくん『……』

心理定規「微妙に移動してる?」

心理定規「そんな訳ないk」

ていとくん『……』スクッ

心理定規「立ったああああ!?」
828 :心理定規「ていとくんと一緒」 [saga]:2012/09/10(月) 01:50:06.51 ID:g23QxCXN0


ていとくん『……! ……!』バサッ

心理定規「と、飛んだ!」

ていとくん『――!』バサバサ

心理定規「キャアアアア!? 近づいてきたぁああ!」バシッ

ていとくん『!?』イタイッ

心理定規「はぁはぁ……」

ていとくん『…! …!』プンスコ!

心理定規「な、何か、怒ってる?」

ていとくん『……』コクコク
829 :心理定規「ていとくんと一緒」 [saga]:2012/09/10(月) 01:51:08.00 ID:g23QxCXN0


心理定規「ま、まさかと思うんだけど垣根帝督の幽霊が乗り移ったとかそういう」

ていとくん『!』コクコク

心理定規「いやああああああ! 怖ああああああっ!」バシッ

ていとくん『!?』

心理定規「キャアアアアアア!」ダダダッ

ていとくん『……』

ていとくん『……』キョロキョロ

ていとくん『!』
830 :心理定規「ていとくんと一緒」 [saga]:2012/09/10(月) 01:52:59.16 ID:g23QxCXN0


心理定規「科学の街でこんなオカルトに遭遇するなんて思わなかったわ……」

心理定規「ほ、ほんとに垣根帝督なのかしら?」

心理定規「……もう一度見に行きましょう」

ていとくん『……』フワフワ

心理定規「って、いるし!?」

ていとくん『……』サッ

心理定規「え? 何これ? 紙?」

『おれはかきねていとくのいきりょうだ』

心理定規「生霊って……生きてて意識だけがここにあるって事?」

ていとくん『……』コクコク
831 :心理定規「ていとくんと一緒」 [saga]:2012/09/10(月) 01:53:58.56 ID:g23QxCXN0


心理定規「うう、どっちにしろ怖いけど幽霊よりはマシかしら……」

ていとくん『……』スッ

『いまはのうみそしかない』

心理定規「グロっ」

ていとくん『……!!』プンスカ

心理定規(俺も不本意だ! って感じかしら。これは)

『きがついたら、ていとくんにのりうつっていた』

心理定規「はぁー……えぇー……? いや……えぇー……?」
832 :心理定規「ていとくんと一緒」 [saga]:2012/09/10(月) 01:54:53.02 ID:g23QxCXN0


ていとくん『……』ガリガリ

心理定規(あ、鉛筆両手で持ってるのちょっと可愛い)

ていとくん『おれはいきかえる!』

心理定規「……どうやってよ」

ていとくん『?』クビカシゲ

心理定規「あなた、頭が弱くなってない?」

ていとくん『……』ガリガリ

『まえよりなんだかぼんやりとはする』

心理定規「ふぅん?」
833 :心理定規「ていとくんと一緒」 [saga]:2012/09/10(月) 01:56:10.33 ID:g23QxCXN0


ていとくん『おれがいきかえるまできょうりょくしろ』

心理定規「急展開すぎてついていけないわ」

ていとくん『!!』プンプン

心理定規「俺だってそうだ! って感じかしら?」

ていとくん『!』コクコク

心理定規「って言っても、協力って何すればいいんだか」

ていとくん『!』チュウモーク!

心理定規「今、喋った?」

ていとくん『?』フルフル
834 :心理定規「ていとくんと一緒」 [saga]:2012/09/10(月) 01:57:48.58 ID:g23QxCXN0


ていとくん『……』ガリガリ

心理定規「次は何よ」

『ただいま』

心理定規「……」

ていとくん『!』フンス

心理定規「どうだ! 帰ってきたぞって感じ?」

ていとくん『!』コクコク

心理定規「はぁ……」

心理定規「おかえりなさい、垣根帝督」

ていとくん『!』コクリ
835 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/10(月) 01:59:27.50 ID:g23QxCXN0
とあるAAwikiで心理定規さんのページのAAを見てふと思いついたものです。
お目汚し失礼しました。
836 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/10(月) 02:26:05.89 ID:+NVrpPCA0
乙!
まったりと続いて欲しいそんな気分
837 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/09/10(月) 10:58:55.72 ID:sfeDoVJM0

ロシア成教や幻想殺しに遭遇するとヤバいな
特に前者
838 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/10(月) 12:22:38.87 ID:gvszDeVjo
かわいい
839 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage ]:2012/09/10(月) 15:26:11.51 ID:CN+23Y6c0
おつん
840 :とある失踪作者 [sage saga]:2012/09/11(火) 08:13:21.03 ID:fV4G5GiJ0
おはようございます。

質問なんですが、二年前ぐらいに失踪した作者が、突如息を吹き返して、再開するのってありなんでしょうか?
しかも、今はもうないですが、あーくんあわきんみたいな、複数人が小ネタ投下してたスレで、
自分がいたスレも、今はもうなく現在の住民が知っているかもわからないんですが、
少しだけの続き物を出していた人間が、スレ立てて、そこで再開すると言うのはありなんでしょうか。

いえ、わかってるんです。立てたければ立てろと言われるのは。需要があれば許されると言われるのは。
ただ、許しが欲しい。立てて良いよという、許しを請う、甘えなんですね。
朝から変な雑談入れてしまって、申し訳ないです。
841 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/11(火) 08:28:31.30 ID:uEBUjzwJ0
支離滅裂で回りくどく言い訳がましい文章

建てない方がよさそうだね
842 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/11(火) 13:01:27.20 ID:fzrpmn1B0
もしあんたが、俺の知っている失踪作者なら、立てて欲しい。書いて欲しい。


もしあんたが、俺の知らない失踪作者でも、俺のように、あんたを知っていて、立てて欲しい、書いて欲しいという読者がいるはずだ。


俺は待ってる。何人もの作者を。何作もの未完の作品の続きが読めるのをな。

843 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/11(火) 13:10:37.22 ID:fzrpmn1B0
>>841
製作速報だけど、
何かを作る板なので、何を作ってもらっても構わないのですが、何かを壊すのと、面倒なもめ事だけは作らないでください。 -管理人

>>840
まあ、こういう理解力のない読者様はおそらく昔からいるんで、それに耐えれるならいいと思うよ。
844 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/09/11(火) 18:32:42.12 ID:y6ikmR6io
>>840
総合に落とすのが難しい量で完結できるなら立ててもいいと思う。
何度も失踪されるとローカルルール厳しくなって他作者に迷惑かかる可能性もある。

ただ豆腐メンタルならやめといた方がいいし>>1に言い訳まみれのスレは大概嫌われる。
845 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/09/11(火) 20:44:50.56 ID:k1xsXKyto
もしスレを立てるなら一々そういう言い訳を長文でグチグチやらない方がいいよ
>>843みたいな人なら何でも受け入れてくれるだろうけど、大体の人は不快に感じるから
846 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/11(火) 21:04:27.82 ID:xMYd4fVj0
立てたければ立てろ。まずはそれからだ
それより
>>841こいつなんで質問してる奴が聞いてもないこと言ってんのか誰か教えてくれないか?
添削してるつもりなのか?これ
>>840が言い訳臭いとは俺も思ったが支離滅裂とか回りくどいと感じるのは>>841の頭の悪さなのは確定的に明らか
そっちが目について気分悪い
847 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/11(火) 22:02:16.42 ID:9CzXUXBk0
>>840の文章が分かりにくいのは確か  でもスレ立てしてもらったら多分見に行くと思う
848 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/11(火) 22:04:05.70 ID:94+NAZLKo
>>840はちょっと……
849 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/09/11(火) 22:26:31.47 ID:M4CPpL9Z0
本人が甘え(言い訳)っつってんだから言い訳聞いて欲しかったんでしょ
だから不快に思わなかったけど、少数派なのかな?
で、許しが欲しい、と
許してやんよ
触発されて未完にしてもうた作品また書きたくなってきた
850 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/12(水) 18:12:43.83 ID:CQP/txISO
>>840楽しみにしてるのでたてて書いて下さいできればスレタイ教えてくれるとうれしいな
851 :鈴科「初めまして。オリジナル同士、お話しませン?」 [sage]:2012/09/12(水) 22:19:54.76 ID:ETZ/leJAO
百合子→オリジナル、一方通行→クローンの二番煎じなものを
木原くんの口調が行方不明
微グロ
852 :鈴科「初めまして。オリジナル同士、お話しませン?」 [sage saga]:2012/09/12(水) 22:21:31.07 ID:ETZ/leJAO
 深夜。

 木原数多率いる猟犬部隊はとある研究所にいた。
 あたりは濃い血の臭いが充満し、嫌に静かだった。

猟犬部隊A「木原さん、研究員全員の『処分』を終えました」

木原「分かった。警戒はまだ緩めるな。まだ作戦は終わってねぇぞ」

猟犬部隊A「了解」

 手元のトランシーバーに指示を伝える部下をその場に残し、木原はさっさと奥へ歩いていった。
 そんな木原に何人かが慌ててついていく。

木原「カードキーと指紋」

 振り向きもせず彼は言う。

猟犬部隊B「これです」

 差し出されたのはカードと誰かの手首。
853 :鈴科「初めまして。オリジナル同士、お話しませン?」 [sage saga]:2012/09/12(水) 22:22:35.25 ID:ETZ/leJAO
 木原は躊躇わずにそれらをむんずと掴んだ。
 まだ温かいその手首に一瞬だけ彼は眉間に皺を寄せたが、それもすぐに無表情へと戻る。

猟犬部隊C「暗証番号は*****とのことですが、虚偽の場合もあります」

木原「そんなもん俺が事前にハックしといた。まだ生き残りがいないか見てこい」

猟犬部隊B・C「了解」

 走り去る音。
 その間も木原は歩くスピードを緩めることはない。

 タイムリミットは早朝。
 ぐずぐずしていられない。
854 :鈴科「初めまして。オリジナル同士、お話しませン?」 [sage saga]:2012/09/12(水) 22:24:07.47 ID:ETZ/leJAO
 しばらく歩き、一つの部屋の前で止まる。
 木原は舐めるようにその真っ白な扉を眺めた。

 扉の横にはカードキー、暗証番号、指紋を入力するスペースがある。
 他と比べ、ここだけガードが異常に頑丈だ。

 木原は迷うことなくまずカードキーを通し、暗証番号を入れ、最後に手首を使い指紋を読ませた。
 どうやら血流までは読まないタイプらしい。おかげで助かったのだが。

 ピピッと軽い音がしたあと、パッと画面が変わった。
 そこで木原の顔色があからさまに変わる。

 表示されたのは『通話中』の文字。

855 :鈴科「初めまして。オリジナル同士、お話しませン?」 [sage saga]:2012/09/12(水) 22:25:22.76 ID:ETZ/leJAO
木原「なるほどな。喋るだけの用はこうやって済ませと」

 どうすれば開くのか、ここで手詰まりとなってしまった。
 しかし二度もチャンスはないのだ。
 これが最初で最後。

 木原が頭の中でこれからの計算を始めたときだ。

『誰かしら?』

 スピーカーからはっきりとした声が流れた。

『夜中に訪問なンてねェ。夜這い?』

 クスクスと笑い声。

木原「木原だ」

『え?』

木原「覚えてるかクソ餓鬼。木原数多をよぉ」

『嘘……木原、くン?』

木原「だからそう言ってんだろうが」
856 :鈴科「初めまして。オリジナル同士、お話しませン?」 [sage saga]:2012/09/12(水) 22:26:25.41 ID:ETZ/leJAO
『何しにきたの?“彼”に見つかると――』

木原「うぜぇ。おい、質問にふたつ答えろ」

『なに?』

木原「この扉、どうやりゃ開く」

『カードキーを二回通して暗証番号をもう一度入れるのよ』

 あっさり答えた。
 中側からは出来ないが外側の解除の仕方は心得ていたらしい。

木原「じゃあ次だ」


木原「籠の中の鳥と野良犬、どっちがいい」


857 :鈴科「初めまして。オリジナル同士、お話しませン?」 [sage saga]:2012/09/12(水) 22:26:58.00 ID:ETZ/leJAO
『……』

木原「ちんたらすんな餓鬼。時間がねぇんだよ」

『ね、野良犬になったら木原くン飼ってくれる?』

木原「飼ってやんよ。首輪つけてな」

『あは。開いて』

 木原は刺青が歪むほどに口端を吊り上げた。
 カードキーを二回、暗証番号を入れる。

 重い音がして扉が開いた。

858 :鈴科「初めまして。オリジナル同士、お話しませン?」 [sage saga]:2012/09/12(水) 22:27:55.12 ID:ETZ/leJAO
 黒地に赤い椿を散らせた着物を着た少女が現れた。
 目は血のように赤く、肩まで伸びた髪は雪のように真っ白だった。

木原「ずいっぶんお嬢様になっちゃってんじゃねーか」

 最後に見たのは八年前だ。
 想像はしていたもののここまで変わっていたことに木原は内心驚いていた。

「そう?ありがとう」

木原「で、どうすんだよ百合子。どっちにする?」

 百合子――鈴科百合子は、現第一位『一方通行』のオリジナルは言った。

鈴科「木原くンにどこまでもついていくわ」

 木原数多は笑い、百合子に近寄り手を差しのべた。

木原「血生臭い世界にようこそ、お姫様」

 百合子はその手を握った。
859 :鈴科「初めまして。オリジナル同士、お話しませン?」 [sage saga]:2012/09/12(水) 22:28:43.47 ID:ETZ/leJAO
 それから数ヵ月後。

 または御坂美琴が上条当麻の前で自動販売機に蹴りを食らわせてから数日後。

御坂「あ、飲み込まれた。また壊れたのかしら……」

 あの自動販売機の前。
 ビリビリッと指に電流を走らせたとき、彼女は後ろから声をかけられた。

鈴科「御坂さンですよね?」

御坂「え? ――!!」

 振り向いた先には第一位に似た少女が立っていた。
 セーラー服を着、日傘を差して。

 くるりと日傘を回してその真っ白な少女は口を開いた。

鈴科「初めまして。オリジナル同士、お話しませン?」

 

860 :鈴科「初めまして。オリジナル同士、お話しませン?」 [sage saga]:2012/09/12(水) 22:29:50.10 ID:ETZ/leJAO
以上です
完全に百合子はオリジナルキャラですが
このあと御坂と対一方通行の共同戦線はったりなんだり
861 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/12(水) 22:32:05.42 ID:h81QfsHRo
乙である
862 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) :2012/09/13(木) 17:00:51.84 ID:nsrBfFIn0
縺翫▽
863 :御坂「ねぇ、私の好きなポケモンって何だと思う?」 [saga]:2012/09/17(月) 01:31:03.08 ID:IdCX6iJ70
オールキャラで上琴風味。
9レス程頂きます。
864 :御坂「ねぇ、私の好きなポケモンって何だと思う?」 [saga]:2012/09/17(月) 01:32:52.48 ID:IdCX6iJ70


御坂「ねぇ、黒子私の好きなポケモンって何だと思う?」

白井「勿論ピカチュウですの!」

御坂「何で?」

白井「トキワのレベル5で電気タイプとなれば親近感も沸きません?」

白井「見目も可愛らしいですし」

御坂「そっかー」

白井「お嫌いでした?」

御坂「ううん、ピカチュウかわいいわよね」

白井「私はキルリアが一番好きですの」

御坂「あぁ、なんだか似てるもんね」

白井「テレポートのイメージもありますので」

御坂「アイツはヌケニンってとこかなぁ」

白井「お姉さまってば、何かにつけてあの類人猿の話を……!」

865 :御坂「ねぇ、私の好きなポケモンって何だと思う?」 [saga]:2012/09/17(月) 01:33:34.02 ID:IdCX6iJ70


御坂「ピカチュウかー……」

御坂「あ、佐天さん。初春さん」

佐天「あ、御坂さん!」

初春「偶然ですね」

御坂「ちょっと質問していい?」

佐天「なんですか?」

御坂「私の好きなポケモンって何だと思う?」

佐天「そりゃあ……」

初春「決まってますよねぇ」

佐天初春「「ピカチュウ」」

佐天「知名度も高いですしね」

初春「広告塔同士ですよ!」

御坂「そっかー……」

佐天「私はコイキングが好きですね。進化すると強くなるっていうのが!」

初春「私はラフレシアですね」

佐天「頭の花?」

初春「なんのことですか?」
866 :御坂「ねぇ、私の好きなポケモンって何だと思う?」 [saga]:2012/09/17(月) 01:34:34.75 ID:IdCX6iJ70


御坂「あ、海原さん」

海原「おや、御坂さん。偶然ですね」

御坂「ちょっと聞きたいんだけどいい?」

海原「御坂さんのためなら何でも答えますよ」

御坂「私の好きなポケモンって何だと思う?」

海原「ポケモンですか……?」

御坂「ポケモン」

海原「ピカチュウ、ですかね……?」

御坂「そっかー」

海原「狭い世界に囚われない所とか……初期のツンツン具合とか」

海原「あ、因みに自分はメタモンが好きですよ」

御坂「何で?」

海原「へんしんが魅力的ですねから」

御坂「そっかー」

海原「ところでこの後お食事でも……」

海原「……いない」
867 :御坂「ねぇ、私の好きなポケモンって何だと思う?」 [saga]:2012/09/17(月) 01:36:18.34 ID:IdCX6iJ70


御坂「あ、一方通行」

一方通行「あン?」

御坂「ねぇ、私の好きなポケモンって何だと思う?」

一方通行「……ピカチュウじゃねェの?」

御坂「どうして?」

一方通行「主人公つながり」

御坂「ピカチュウって主人公なの? サトシじゃないの?」

一方通行「アイツ『かわせっ!』て言うだけだろ」

一方通行「あの小さい身体で巨大な敵と戦うピカチュウこそ真の主人公だ」

御坂「そっかー」

一方通行「俺はミュウツーが好きだけどな」

御坂「でもソーナンスのイメージの方が強いわよね」

一方通行「あいつアニメでノーダメージの反射のイメージがついてるからな」
868 :御坂「ねぇ、私の好きなポケモンって何だと思う?」 [saga]:2012/09/17(月) 01:37:55.07 ID:IdCX6iJ70


御坂「あ、第二位」

垣根「よう。第三位」

御坂「私の好きなポケモンって何だと思う?」

垣根「空ピカ」

御坂「空ピカ……?」

垣根「空飛ぶピカチュウ」

御坂「いるの?」

垣根「いる。波乗りピカチュウに押されてて悲しいがな」

御坂「何で空飛ぶ限定なの?」

垣根「俺が空飛んでるのが好きだから」

御坂「私じゃなくてアンタが好きなポケモンの話じゃない」

垣根「どっちかっつうとトゲキッスの方が好きだ」

御坂「(メルヘン趣味……)ロトムは好き?」

垣根「フロストロトムは嫌いだ」
869 :御坂「ねぇ、私の好きなポケモンって何だと思う?」 [saga]:2012/09/17(月) 01:40:54.14 ID:IdCX6iJ70


御坂「あ、第四位」

麦野「あん? 超電磁砲か」

御坂「ねぇ、私の好きなポケモンって何だと思う?」

麦野「はぁ? テメェの好みなんか知るかよ」

御坂「そっかー」

御坂「因みにアンタは何が好きなの? ギャラドス?」

麦野「何でギャラドス限定?」

御坂「破壊光線」

麦野「ならカイリューにしろカイリュー」

御坂「カイリュー好きなの?」

麦野「いや、ワタルの性格が好きだから」
870 :御坂「ねぇ、私の好きなポケモンって何だと思う?」 [saga]:2012/09/17(月) 01:41:33.00 ID:IdCX6iJ70


御坂「あ、食蜂」

食蜂「あら御坂さん」

御坂「ねぇ、私の好きなポケモンって何だと思う?」

食蜂「ピカチュウじゃないのぉ?」

御坂「なんで?」

食蜂「でんじほうとか使えるしぃ、電気出すしぃ」

御坂「そっかー。アンタはビークインが好きそうよね」

食蜂「それはちょっとぉ……ビークインって全然かわいくないしぃ」

御坂「えっ」

食蜂「えっ」

御坂「えっ?」
871 :御坂「ねぇ、私の好きなポケモンって何だと思う?」 [saga]:2012/09/17(月) 01:43:49.27 ID:IdCX6iJ70


御坂「あ、第七位」

削板「よう! 偶然だな!」

御坂「ねぇ、私の好きなポケモンって何だと思う?」

削板「タブンネだろう!」

御坂「へ? タブンネ? 何で?」

削板「アイツほど根性のあるポケモンはいない!」

削板「プレイヤーの為にあんなに身体を張ってるからな!」

御坂「???」

削板「お前は何が好きなんだ?」

御坂「笑わない?」

削板「勿論だ!」

御坂「ニョ……ノ」

削板「まぁピカチュウだろうがな!」

御坂「……」

削板「お? 今何か言ってたか?」

御坂「何でもない」
872 :御坂「ねぇ、私の好きなポケモンって何だと思う?」 [saga]:2012/09/17(月) 01:44:40.25 ID:IdCX6iJ70


御坂「あ、アンタ」

上条「ようビリビリ」

御坂「ねぇ、私の好きなポケモンって何だと思う?」

上条「お前の好きなポケモン?」

上条「イメージ的にピカチュウ……」

御坂「そっかー……」

上条「と見せかけてのニョロトノ」

御坂「!」パァァ

上条「お前カエル好きだもんな」

御坂「好き」

上条「だよなー」

御坂「ヌケニンも好きよ?」

上条「そっかー」

御坂「好き」

上条「そんなに?」

御坂「大好き」

上条「因みに上条さんが一番好きなのはピカチュウですとのことよ」

御坂「ほ、ほんと!?」

上条「おう?」

御坂「そっかー」フフン

上条(何かご満悦みたいだな)
873 :御坂「ねぇ、私の好きなポケモンって何だと思う?」 [saga]:2012/09/17(月) 01:46:34.47 ID:IdCX6iJ70
以上です
御坂ってピカチュウのイメージが強いけど本人はニョロトノの方が好きそうだなと思ってやりました
お目汚し失礼しました
874 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/09/17(月) 01:47:56.34 ID:Pe0pFVPZo
ガマゲロゲが寂しそうにそちらを見ている
875 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/09/17(月) 08:37:15.87 ID:u8A6C8wAO

この美琴ちゃん超かわいい。上条さんにわかってもらって喜ぶとことかやばい
876 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/09/17(月) 12:20:58.00 ID:KpyZ7dQAO
>>867の一方通行が正論でワロタ
877 :美鈴「ドルバッキーを聞きながら」 [sage]:2012/09/17(月) 14:03:54.01 ID:sl+ifS88o
投下します


御坂家の日常光景で少々
878 :美鈴「ドルバッキーを聞きながら」 [sage]:2012/09/17(月) 14:04:31.80 ID:sl+ifS88o


「拝啓、残暑の厳しい最中、如何お過ごしでしょうか。この度は日頃の感謝と皆様のご壮健を願って……」


 口から言葉にしながら同じペースでキーボードを叩く。
 パソコンの画面に映し出された葉書にまったく同じ言葉が記述されていき白が黒に埋め尽くされる。
 半分ほども塗りつぶされたところで言葉を閉じ、最後のスペースに簡単なスイカのイラストを置く。


「んと、こんなもんかな。あー、めんどくさいなぁ、もう」


 両手を組んで思いっきり頭の上にあげ、ぐいと椅子の背もたれに体重をかけて背伸びをすると大きな二つの果実がシャツの内側で狭苦しそうに引き上げられた。

 御坂美鈴。
 妻であり母であり主婦であり現役の女子大生である。
 特に外見的にはまさに「女子大生」そのものでありとても中学生の娘を持つ経産婦とは思えない。

 スラリとした引き締まった無駄のない、それでいながら女らしさを強調したたわわに実った胸と艷やかなヒップから太ももへのライン。
 赤みがかった茶色の髪はさらりと短く切り揃えられ首筋を露出させているが、そこには小皺などひとつもない。
 ジーンズとポロシャツを纏っただけのシンプルな、若々しい衣装も自然と着こなしている。
 十以上も年下の同級生たちと混じっても一見何の違和感も持たれない瑞々しさを維持している。

 もっとも、当人に言わせるところの「若いって言われても、その頭に『年の割には』ってつくのがね」と愚痴のひとつも零すのだがそれもまたご愛嬌。
 パソコンの横に投げ出された携帯電話の待受画面で悪戯っぽく笑っている実の娘とのツーショットは到底姉妹としか思えないぐらいだ。
879 :美鈴「ドルバッキーを聞きながら」 [sage]:2012/09/17(月) 14:05:18.81 ID:sl+ifS88o

 そんな御坂美鈴が今何をしているのか、といえばお中元の文面作りだったりする。
 彼女の夫の御坂旅掛は世界中を旅している。


 否、放浪している。


 総合コンサルタントとして「世界に足りないものを示す」などと言って各国各地で今何をしているのかは妻である美鈴ですらもよく分かっていない。
 ただまぁ、恐らくは彼は今でも彼にしかできない仕事をしていてそして誰かに必要とされているのだろう。
 その対象が自分でないことが些かトサカに来るが、いい大人として妻として腹に収めている。

 そして、彼の仕事では非常に多くの誰かと交流を深めていくのだが、日本には季節ごとに親しい間柄の人間同士が贈り物をするという風習があったりもする。
 旅掛の仕事は世界各地であって必ずしも日本内部だけではない。

 それでも彼はこういう事柄を軽視したりはしない。
 一方的な行為であろうとも、挨拶は重要だと考えている。

 コンサルタントとしては当然の発想だ。


 ただ、その仕事をこなすのが当人ではなく妻である美鈴であるというところに美鈴当人は思うところがないわけでもなくて。


 大部分は業者に発注するだけなのだが、そのことだけでも実際問題として重労働である。
880 :美鈴「ドルバッキーを聞きながら」 [sage]:2012/09/17(月) 14:05:54.32 ID:sl+ifS88o

 旅掛の「世界」は広い。
 送料だって馬鹿にならない。
 数だって洒落にならない。
 言語だってひとつなわけがない。
 一件一件それぞれに付き合いの深さや趣味嗜好を反映させなければならない苦労だってある。
 実際問題としてこれまでの総額を表示すれば家が何件か建つのではないだろうか、というぐらいだ。
 もっともそれ以上に稼いでいるからできることであって、ある意味そのための投資なのだから仕方がないのだろうけれども。

 御坂家は神奈川県の高級住宅地に立っている。
 計算高い女ならばこういう男を引っ掛けて有閑マダムになりたいと思わせる瀟洒な一軒家だが、その実、なってみればそれ相応の苦労もある。

 滅多に帰ってこない夫。
 学園都市という巨大な実験場でヒロインをやっている可愛い娘とも離れ離れ。
 誰もいない家にでも埃は積もるし雑草も伸びる。
 それでも主婦業をキチンとこなしながらこの年齢で大学にも通っている美鈴は一個の女性として十分に尊敬されるべき努力を重ねていた。


「だからってねー。こちとらそれなりにストレス溜まってるのよねー」


 ぱちぱちぱち。
 携帯を開いてメールに適当に文章をでっち上げて送信。
 宛先は夫で内容は「これから浮気してくるからね。可愛い奥さんを寂しくさせている罰だよん」という可愛げのあるもの。

 趣味のいい応接セット、そのソファーに頭からダイブしながらどれくらいで返信が返ってくるかな、と悪戯顔でニンマリと笑った。
 お茶でも飲むか、とガラス戸の棚に収められているちょっと高級なティーカップセットに手を伸ばした瞬間、携帯が鳴った。
881 :美鈴「ドルバッキーを聞きながら」 [sage]:2012/09/17(月) 14:06:43.40 ID:sl+ifS88o


「あらま、随分と早いこと」


 わざと無視をする。
 昔にはやった詩的なメロディを奏で続ける携帯電話をそのままに、味と香りを損なわないようミルクも砂糖も入れない紅茶を点てて香りのいい湯気で鼻腔を擽ること十分。
 その間、一度も切ろうとしないことに感心しながら漸く美鈴は携帯電話を手にとった。


「はろはろー。可愛い奥さんの美鈴ちゃんですよー」


 電話の向こうでどんな顔をしているのだろう、と夫のことを考えて自然と口元が緩む。
 若干の怒りを滲ませながらも、それでも優しげに世界の何処かにいる夫が話しかけてきた。


「あのなぁ。こういう冗談はやめろよな。本気で焦るんだから」


 長身で整った顔立ち。
 知性的で精力的で女を魅了してやまない完成された大人の男。

 そんな夫を苛立たせている自分に美鈴は少しばかり酔いしれて機嫌を良くした。
 天板がガラスで出来ている背の低いテーブルに品なく足を乗せて、そのシルエットが上品なラインを描いていることに満足しながら夫をさらに嗜める。


「だってねぇ。アナタは自由に世界を飛び回っているし、どこで誰と仲良くしてるかわからないんだもの。
 千件近いお中元名簿弄ってたらだんだん腹が立ってきちゃって。
 こういう作業のおしつけって嫌なのよね。だから、嫌がらせ」
882 :美鈴「ドルバッキーを聞きながら」 [sage]:2012/09/17(月) 14:07:15.01 ID:sl+ifS88o


 ガラスに映る身体の線は子供を産んだものとは思えない。
 肌のハリだって十分に若々しい。
 それでいながら大人としての経験を積んで成熟して肌理細やかなシルクのように滑らかな肢体を持て余している現実だってある。

 まぁ、このことに関してはなんの努力もしていないのに自分以上に綺麗な肌をしている年上の女性を知っているのだから鼻が伸びることはないのだけれども。
 そして、普段からことさら高いヒールを履いて短いスカートを纏って「自分は女だ!」と殊更に叫ぶような格好だってしていないのだ。



 なのになんで放っておくの?、という心だってある。



 ぶっちゃけ、性欲が解放されていない。
 三十代の女盛り。愛する人に抱かれて思いっきり乱れたいと願って何が悪いのだ。


 言外にそれを感じ取ったのか、旅掛の声が殊更に小さくなって哀願を誘うような響きになった。
883 :美鈴「ドルバッキーを聞きながら」 [sage]:2012/09/17(月) 14:07:40.84 ID:sl+ifS88o


「……悪かった、悪かったよ。今からでも帰る。すぐに戻るよ。今度はできるだけ長く日本に居られるようにする。
 君を一人にさせて悪かった。だから冗談だとしても浮気とかそんなことは言わないでくれ。君がその気になればいくらでも男はついてくるんだから」


 電話の向こうで人の気配がする。
 きっと何かしらの商談をしていたのだろう。
 それを放って置かせて、十分も無視しておいて自分を責めない。

 尚且つこんな話をしている。
 向こう側で日本語が通じていなくともなんとなく理解はされているだろう。
 旅掛も恥ずかしい思いをしているに違いあるまい。

 美鈴は段々と夫を責める気分ではなくなってきた。


「わかった、言わないわよ。あ、でも今晩は出かけて明日まで帰ってこないわよ?」

「美鈴!?」

「浮気じゃないわよ。詩菜さんとお食事会の約束があるの。一緒に飲もうって。夫の悪口をツマミにね」


 えへへ、と少しだけ子供っぽく舌を出すように笑う。
 口の中に飴玉を入れられて、それを吐き出せと言われているようで、もっともっと揶揄いたくなってしまったのだ。

 娘の美琴がカエルのキャラクターに固執する幼児性を切り離せないように、母の美鈴も悪戯っぽい幼児性を持ち続けている。
 凛としたキャラクターも演じられる大人ではあるけれども、好きな夫の前でその仮面を纏っている必要もない。
884 :美鈴「ドルバッキーを聞きながら」 [sage]:2012/09/17(月) 14:08:15.35 ID:sl+ifS88o
 
 
 
 
 

 そこのところが娘とはちょっと違う。
 
 
 
 
 
885 :美鈴「ドルバッキーを聞きながら」 [sage]:2012/09/17(月) 14:08:48.43 ID:sl+ifS88o


「そうか、詩菜さんだけだよな?」

「上条さんのこと不安に思ってるわけ? 夫の悪口を言い合うって言ったじゃない。居ないわよ、もう」


 ほんと、可愛いなぁ。


 バリバリに働いて世界を駆け回っている大人の男が自分の一言でこんなに動揺してくれている。
 美鈴はそれが嬉しくてたまらない。

 可愛い男の子は色々と知っているけれども、実際美鈴が一番可愛いと思うのはダンディズム漂う自分の夫だったりする。
 昔は素直になれなかったけれども、一度素直になってしまえばこんなにも愛おしく思えてくる。
886 :美鈴「ドルバッキーを聞きながら」 [sage]:2012/09/17(月) 14:09:14.43 ID:sl+ifS88o
 
 
 
 
 

 きっと、同じ事を娘も味合うのだろう。
 
 
 
 
 
887 :美鈴「ドルバッキーを聞きながら」 [sage]:2012/09/17(月) 14:09:40.54 ID:sl+ifS88o


「ま、そういうことだから。今日は楽しんでくるからさ、貴方も急がなくていいわよ?
 美琴ちゃんに『新しいパパ』を紹介しなくても済むぐらいには誠意見せてくれれば、ね」


 通話機の向こうで新たに騒ぎ始める旅掛を突き放すように電話を切って、電源をも落とす。
 これだけ言っておけば近日中には帰ってくるだろう。

 実際、「世界に足りないものを示す」のならばまず妻たる自分にそれを行うべきなのだ。

 ウキウキする、と同時に今晩のお食事会での話のネタができたと美鈴は笑う。
 それは少々下品でありながらも心の底から楽しそうで、パソコンに向かっていたときのような焦燥感はかけらほども存在しなかった。
888 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/09/17(月) 14:12:18.13 ID:sl+ifS88o
以上です

暑中見舞いは時期がずれたけれどもまだまだ暑いのは変わらず
んでもってそろそろ新刊の表紙が出る頃かなぁ
889 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/09/17(月) 14:39:02.92 ID:dPmqqcveo
乙!
先生、続きが……読みたいです……っ!
890 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/17(月) 17:01:49.09 ID:VPFnxxkko
一方通行は恋のベクトルも操作できますか?
891 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/17(月) 22:09:37.91 ID:WKOqWj/00

なにこれ素敵夫婦
美鈴さん小悪魔やし旅掛さんかわいいw
892 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/09/17(月) 22:28:54.67 ID:8jMxy7K30

これはいい夫婦SS
893 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/18(火) 12:26:12.88 ID:9LbIkD9SO
素晴らしい
894 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/09/18(火) 20:19:03.86 ID:3q0az+sao
ええな
895 :美鈴「バントラインを抱きしめて」 [sage]:2012/09/18(火) 22:25:36.75 ID:NfvPy0BYo
投下します

一応直前のやつの続きですかね
896 :美鈴「バントラインを抱きしめて」 [sage]:2012/09/18(火) 22:26:20.32 ID:NfvPy0BYo


(うわ、やっべー。主婦としての力量の差を様々と見せつけられている気がするわ)


 上条宅、リビング。

 十畳ほどの空間に置かれた四五人で囲めるテーブルの上。
 向き合う形で置かれた食器。

 深皿にはよく煮込んだだろうビーフシチューが。
 その隣には小さなバスケットに置かれたフランスパン。
 ガラスの器には綺麗に盛られたグリーンサラダ。

 まずは一口と頂いたビーフシチューの味深みに御坂美鈴はプライドがガラガラと崩れていく音を感じた。
 長時間煮込まれた筋肉と野菜とが生み出す味わいのハーモニーが形容のしようのないコクとなって舌の上に広がる。
 材料を火にかけて市販のルーを混ぜればできる味ではないことは一瞬で理解できた。
 大きめにカットされた牛筋肉は正しく蕩けるように柔らかく、丁寧に面取りした人参もブロッコリーも優しい味だ。
 コラーゲンたっぷりとかそういうこと関係なしに美味しい。


「お口にあうといいんですけど」


 先ほどの乾杯で傾けたワイングラスを揺らしながら鈴を転がすように上条詩菜が笑う。

 女子高生、いや場合によっては娘と同じ女子中学生にすら見える若々しさを特に努力もなく維持している少し年上の女性に美鈴は敗北感を認めた。
 口を切ったばかりのフルーティなワインをゆっくりと紅い口元に運ぶ姿は実に優雅で洗練されていて不自然さなど何処にもない。
 美鈴も飲んだするりと喉を通るアルコール度数低めの白さが実に似合っていた。
897 :美鈴「バントラインを抱きしめて」 [sage]:2012/09/18(火) 22:26:46.17 ID:NfvPy0BYo


(あれか! いつも飲んでるお酒がワインかビールかの差なのか!)


 美鈴はアルコール好きである。
 しかし純粋な酒の味を楽しんでいるというよりは酔ったあとのふわふわした感覚を楽しんでいるきらいがある。
 勿論ビールがワインに比べて劣っている酒だとは寸分たりとも思わないが高級感にはどうしても差がある。

 庶民の酒であるビールは優雅に味わうという概念があるものではない。
 だがらその分の経験値が違うのだ。


「よかったらパンも召し上がってくださいな。上手く焼けていればいいんですけれど」


 続く詩菜の何気ない一言にさらに美鈴は打ちのめされる。
 最近では家庭でもパンを焼成するのは珍しい行為ではないがこんなに本格的なフランスパンは美鈴には作れない。


 あれかー、確か美琴ちゃんの学校だとこういうのもやってたわね。


 そう思いながら一口大にちぎったパンのかけらに北海道産だというバターをつけて口に運ぶ。

 表面はぱりっとした歯ごたえ。
 それでいながら内側はもっちりしっとりしていてバターの塩気と小麦の香りがして非常に味が良かった。

 これがフランスパンだというのならば美鈴がこれまで食してきたものは随分と粗悪品だったということになる。
 ホテルでの一品に負けない、いや、それを遥かに上回るパンを手作りした、と聞かされて美鈴はもう乾いた笑いを浮かべるしかなかった。
898 :美鈴「バントラインを抱きしめて」 [sage]:2012/09/18(火) 22:27:16.85 ID:NfvPy0BYo


「あらあら、お気に召しませんでした? 刀夜さん好みの味付けで覚えてしまってますのでお口に合わなかったらごめんなさいね」

「いえいえ! すっごく美味しいです。
 ただ勝手に主婦としての敗北を味わってただけです、あはは」


 眉を顰めた詩菜に大急ぎでフォローするも、かえって言葉が虚しく響く。
 ただでさえ詩菜の若々しすぎる肉体には屈服した感情を抱いている美鈴だ。
 料理でも大きく差をつけられてしまっては女として完全敗北となってしまう。

 それだけではない。
 ワインを口元に運ぶ、その仕草だけでも上品さを醸し出している所作の美しさにも心折れていた。

 夫の収入だけならば負けていない。
 詩菜の夫の刀夜も相当のビジネスマンらしいが会社員であっては所得は自然と頭打ちになる。
 どう考えたってフリーランスで軽く世界を回っている旅掛の方が稼いできている。

 そういった狭い下品な了見で、そして絶対に確実な基礎を元にして考えれば、経済的な収入の問題ということではない。
 常日頃の心がけの違いということになる。
 詩菜がどういった実家で育ったかは聞いていないが、まさかワインの飲み方まで躾したということはあるまい。

 まるで缶ビールそのもののように、冷蔵庫から出してどんどん微温くなって味わいが落ちていくような、自分がそんな存在であるかのように美鈴は感じた。
 ワインは時が経てば経つほどに熟成されていって味わいも深くなるがビールにはそういうことはない。

 鮮度が命だ。

 そして自分はどう考えても女としては下り坂にいる。
 一緒にプールに入っているときいつも思う。
 必死にシェイプアップして現在の体型にしがみついている美鈴と自然とその状態をキープしている詩菜。
 一見同じような若さに見えても一気に劣化するのはどちらが早いかはもはや決定的だ。


(わぁー、やばい。凹むわー)


 楽しい時間にするつもりだったのだが気分がどんどん落ち込んでいく。
 まずい、これは誘ってくれた詩菜に申し訳がない。
899 :美鈴「バントラインを抱きしめて」 [sage]:2012/09/18(火) 22:27:49.51 ID:NfvPy0BYo


「それにしても美味しいですわ。こんな料理を食べられるなんて上――刀夜さんは幸せですわね」


 日頃使わないような奥様言葉で、しかも上条を刀夜に言い直して美鈴が方向性を強引に変えた。

 元々そのつもりで来たのだ。

 勢いつけのためワイングラスを取る。
 口当たりのいいワインがさらっと喉を通る。

 爽やかな味わいなのに濃厚なビーフシチューに負けないそれが胃の腑に収まる頃には美鈴はなんとか自分を立て直していた。
 だが選んだ言葉はあまり良いものではなかったようだ。


「刀夜さん、ですか。最近帰り遅いんですよね。まぁ、浮気をする人ではないんですけれども、こう、とても女性の好意を惹きつけやすい体質なものですから。
 仕事で忙しいと頭で分かっていてもどうしても感情が不安定になります。
 学生時代の頃からなんで慣れてはいる、はずなんですけどねぇ」


 整った顔に影を落として詩菜が言う。
900 :美鈴「バントラインを抱きしめて」 [sage]:2012/09/18(火) 22:28:15.94 ID:NfvPy0BYo

 息子であるところの上条当麻のフラグ体質については娘の美鈴からよく聞いている。詩菜の言っている意味の検討は付いた。
 いい子だろうとは思うけれども彼と付き合うことは相当に疲れるだろうな、と常々娘の恋路を勝手に想像しているため思考は簡単に転換できる。
 自分だってひとりの女として旅掛がほかの女に色目を使われたりしたら機嫌が悪くなる。

 急に詩菜が歳相応に草臥れた女性に見えてきた。

 が、それも一瞬のこと。
 まさに光の加減が変わったように若々しさを取り戻す。


「まぁ、根が真面目でお人好しで、正義感が強くて、我も強くて自分を曲げない。
 そういう人でもありますので本当に信用はしてるんですけれどね?」


 少女のように茶目っ気たっぷりでウインクされて、美鈴の心臓が一瞬跳ね上がった。
 どきん、とまるで恋する乙女のような昂ぶりを感じてしまう。


(あ、あれぇ? あれぇぇ?)


 ちょっとした仕草で、それこそ指一本だけでゾッとする程の色気を醸し出す。
 そんな光景は何度も見てきているし、恐らくは実践してきた美鈴だったが今回のこれは格段だった。
 淡水の清流の、細かい砂地が光を反射して水底に金色の光を煌めかせているような、確かにそこにあるのだけれども絶対につかめない美しさ。
 ワインのせいもあろうか、夫を鹹かった楽しみも残っていたのか、美鈴はどんどん頬が赤くなる自分を明確に自覚していた。


(うわぁ、当麻くんってこの人の子でもあるのよね。大変よ、美琴ちゃん。お父さんのDNAだけじゃないわよ、彼は)


 心の中で娘と会話する。
 顔を真っ赤にして両腕を振り回して大声を上げて否定しているのは娘なのか自分なのか。
901 :美鈴「バントラインを抱きしめて」 [sage]:2012/09/18(火) 22:28:46.64 ID:NfvPy0BYo


「あらあら、少し顔が赤いですわ。お酒には強いと伺っていたのだけれども」

「あはははは。ちょっと緊張しているのもあるかもしれませんね。詩菜さん、お綺麗で」

「嫌だわ、揶揄うのはよしてくださいな。そんな意地悪をするのでしたらもっとワインを召し上がっていただかなくてはなりませんね」


 いつの間にか中身が半分に減っている瓶が自分の浅ましさを象徴しているようで少しばかり恥ずかしさを覚える。
 それでも注がれたワインはとても美味しい。

 濃口の料理には赤ワインがあうのだという思い込みがあったがフルーツワインでも意外と悪くない。
 これはきっと高級なものだからなのだろう、という検討はついたが高級さを理解できない自分の経験不足を美鈴は呪った。


「シチューもよろしかったらおかわりしてくださいね」


 アルコール以外の節制を心得ている美鈴だが今回ばかりは素直におかわりする。
 二杯目は最初の衝撃と敗北感がなかったからか、心の底から美味しいと思えたが流石に平らげる頃にはお腹がいっぱいになっていた。

 食事が済む頃には既に瓶は空になっていた。
 二人ともほんのりと頬が赤い。
902 :美鈴「バントラインを抱きしめて」 [sage]:2012/09/18(火) 22:29:15.60 ID:NfvPy0BYo


「もう少しお付き合い願えるかしら」


 食器の片付けを手伝って、テーブルが平らになると詩菜は台所から新しいワインを取り出した。
 膝まづいて床の蓋になっている部分を開けると何本ものワインが収納されている。
 詩菜はその中から紫外線対策にダークブルーに染められてある一本を選び出す。

 エチケットの下の方に書いてある西暦は十数年前だった。
 その雰囲気だけで高級なものだとわかる。


「実は、ちょっと特別なワインです。価値があるとかそういうのではないんですけどね」

「え、でもそんなものを」


 遠慮する暇も与えず、半ば強いるような形で美鈴は詩菜に座らされる。

 今度は食卓の椅子ではなくリビングのソファだ。
 前に膝の高さ程度のガラスのテーブルがある。

 正直ベルトが窮屈になってきた美鈴はこんなに頂いていいのだろうか、とカロリーと遠慮というものについて考える。
 その一方で「ちょっと特別なワイン」にも興味が湧いている自分もいる。

 元々アルコール大好き、ビールの妖精さんに世界をあげてもいい、と思っている美鈴である。
 強引すぎる流れに逆らう気力をなくしていた。

 それに、詩菜も淋しいのかもしれない。
 子供は強くたくましく育っているけれども自分の手の届くところにはいなくて夫は仕事で忙しい。
 その気持ちは同じ境遇の人間としてとても良くわかる。
903 :美鈴「バントラインを抱きしめて」 [sage]:2012/09/18(火) 22:29:44.12 ID:NfvPy0BYo

 程なくして詩菜が丸いお盆に細々なものを乗せてやってきた。
 新しい飴色の二つのワイングラス。
 小料理屋で出す突き出し用の器に盛られた三種の前菜。


「これはトマトを煮込んだものを寒天で固めたトマト豆腐、こちらは梅肉を挟んだ胡瓜、最後に生ハムです。
 あらあら、見事に赤系等ばかりになってしまいました」


 音もなくグラスと器を並べた詩菜がすっと美鈴の隣に座る。
 先ほど心臓が高鳴った副作用なのか、詩菜の体温と体臭を感じて美鈴の大きな胸の中で何かが疼いた。


「さ、乾杯しましょう?」


 詩菜は手にしたボトルを傾けて美鈴のグラスへとワインを注ぐ。
 足の長い、そして香りを広げるために懐の広いグラスの底に、本当に血の様に赤いワインが貯まる。

 同じく自分のグラスにワインを注いだ詩菜がグラスの足を持った。

 台に置かれたワインのボトルが緑色の光を発している。


「本当ならデキャンタするべきなんでしょうけれども、私苦手なんですよね。申し訳ありません」


 デキャンタってなんだ? 確かアルコールランプでワインを温めることだったような。

 ワインの知識などその程度しかない美鈴は愛想笑いを浮かべながらグラスを持つことしかできない。
904 :美鈴「バントラインを抱きしめて」 [sage]:2012/09/18(火) 22:30:25.52 ID:NfvPy0BYo

 軽くグラスをあわせて、薄いガラス同士が互いの衝撃で高い音を立てる。
 澄んだ音が部屋に響き渡る前にグラスを唇に運ぶ。
 あ、っと思うぐらいに芳醇な香りが鼻腔をいっぱいにした。
 口の中でもふわっと広がる酸味とコク、そして淡雪のようにそれが消えたあとも舌に残り続ける上品な苦味。

 先ほどのワインも美味しかったがこれはそれ以上だ。
 いつも飲んでいる缶ビールはいったいなんなんだと言いたくなる。
 同じアルコールだとしても、いや、きっとビール会社も努力に努力を重ねてあの味にたどり着いているのだろうけれども。
 この感動力、とでも言うべき衝撃は初めてのことだった。

 美鈴の語彙ではとても味を表現することは不可能だった。


「ああ、やっと、という感じです……」


 詩菜がすっと目を瞑る。
 味なのか、それ以外の何かなのか、どうやら美鈴以上に心が震えているらしい。

 実際、グラスをテーブルに置いて膝に揃えられた両手が小刻みに震えている。


「これは、このワインは……産んであげられなかった娘の、誕生年のワインなんですよ……」


 小さな、とても小さな、それでいてはっきりと伝わる声。

 美鈴はあっと気を奪われる。
 貴重なワインをなぜ自分に、という疑問すらも忘れていた。


「私、流産しましてね。本当なら当麻さんの妹になるはずの子を流してしまった。
 産まれていれば美琴さんと同い年だったはず。
 もう十年以上も前の話ですけれども、どうしても忘れられないんです」
905 :美鈴「バントラインを抱きしめて」 [sage]:2012/09/18(火) 22:30:54.57 ID:NfvPy0BYo


 つぅ、と詩菜の瞑った目から涙が零れた。
 それが次々と頬を伝っていく。


「刀夜さんはとても優しくしてくれます。当麻さんは小さすぎて覚えてなんかいないのでしょう。
 それでも、それでもね。どうしても、辛い時があるんですよ。
 でも言えなかった。
 この痛みはきっと男の人には理解できないから」


 ぽたり、ぽたりと詩菜のスカートに黒いシミが大きく広がっていく。
 それを唖然としながら美鈴は眺めていた。
906 :美鈴「バントラインを抱きしめて」 [sage]:2012/09/18(火) 22:31:20.94 ID:NfvPy0BYo


「それは、その……なんていうか……」


 先程も感じた語彙の不足に美鈴は自分を殴りつけたくなる。
 お腹に子供がいる幸せと不安。そしてそれをきちんと成し遂げられなかった時の絶望。
 美鈴は妊娠したことは一度だけで、その一度で美琴を出産しているため流産の経験はない。

 それでもその恐怖に怯えていたことはある。

 どうしようもないのだ。
 この現代の日本ですら六分の一の確率で流産する。
 もう個人の努力でどうこうできる問題ではない。
 だからと言って産み落とすことのできなかった母の無念が軽くなるわけではない。


「ごめんなさいね。楽しい時間にする約束でしたのに。でもね、どうしても美鈴さんに聞いて欲しかったんです」


 そうしてほろほろと泣き崩れる詩菜。
 何もかも満ちてりいて何もかもを持っている。
 そう思っていた彼女のあまりにも脆い部分を見せられて美鈴は呆然としたまま口をつぐむしかない。

 ただ、そっと詩菜の背中に手を回して引き寄せる。
 奥歯で咬み[ピーーー]ように、それでも漏れる嗚咽と熱い涙とを感じながら美鈴はしばらくただ優しく抱き続けた。
907 :美鈴「バントラインを抱きしめて」 [sage]:2012/09/18(火) 22:32:14.19 ID:NfvPy0BYo


「ごめんなさい、本当にごめんなさい。ここまでしていただくつもりはなかったんですよ」


 やがて、目を赤く泣き腫らした詩菜が恥ずかしげに笑いながら歯を見せた。
 くすぐったくなりつつも、美鈴は詩菜との距離が一気に縮まったことを感じる。
 アルコールの性もあろう、極端な行為で空間が壊れたこともあろう、幾分か砕けた空気が二人のあいだに流れ始めた。


「失礼ですけど、美鈴さんはもう美琴さん以外のお子さんを産むつもりは?」

「まぁ、その気はあったんですけどね。なんとなくタイミングを逃してしまいまして」

「今からでも十分間に合うのでは?」

「そんなに若くはないです、流石に」

「あらあら。私のほうが美鈴さんより年上ですのに。酷いことをおっしゃりますね」


 ころころと笑う詩菜の姿に美鈴はホッとする。

 一方、ワインも美味しく楽しんでいた。
 だんだんアルコールが回って頭がぼうっとしてくる。

 常日頃ならばここでテンションが上がって周囲に迷惑をかけまくるのだが、酒の質が違うのかそういう気分にはなれない。
 ただ、ふわふわとしていて気分がいいだけだ。


「詩菜さんこそ、外見は私より遥かに若いじゃないですか。
 正直、自分でも年よりは若さを保っている自信があるんですが詩菜さんの前だとそういうの全部吹っ飛んじゃうんですよね」

「ふふ、お世辞が上手ですこと」

「お世辞なんかじゃありませんって」


 実際お世辞なんかではない。
 後ろ姿など女子高生と見間違えるほど若々しい肉体を持っているこの女性は存在そのものが反則的だと美鈴は思う。

 内面的にはともかく外見的には現役女子大生として二十前後の娘たちと十分に混ざれると自負している。
 だが、赤く腫れた目とほんのりと紅をさした頬と、そして細い指をグラスに絡ませる仕草との大人と子供のアンバランスをすべて成立させつつも若々しいという矛盾には勝てそうもない。

 そして女の美鈴でも心ときめいてしまうような色気。
 若々しい肉体と大人の女としての武器をすべて搭載しているのは本当に反則そのものだ。
908 :美鈴「バントラインを抱きしめて」 [sage]:2012/09/18(火) 22:32:56.63 ID:NfvPy0BYo


「私、子供の頃は妹が欲しかったんです。ずっと、ね。
 結婚してからは娘が欲しかった。
 当麻さんに不満があるわけではないんですし、そもそも神様が決めることですから努力でどうにかなるものではないんですけど。
 でも、やっぱり娘が欲しかったんですよね」


 だから、と詩菜が美鈴に身体を寄せてきた。
 思わず顔が別の意味で赤くなる。


「美琴さん、うちに下さいません?
 あの子、当麻さんのこと、憎からず思っていらっしゃるでしょう?」


 砕けた空気の中、美鈴の表情が一瞬固まる。
 酒の席の冗談だとしても親同士が約束した、となれば美琴はどう思うだろうか。

 嫌がりはしないだろうが、反発するかもしれない。
 下手に藪をつついて娘の恋路を邪魔する可能性もそれなりにある。


「私にはなんとも。美琴ちゃん、はっきり言って恋してる顔はしてますけれど、こればっかりは」


 あらあら、と肯定するのか否定するのか曖昧な答えをして、詩菜がうっとりとした目をした。

 自分の息子と美鈴の娘とが仲睦まじい様子でも想像しているのだろうか。

 しかし、上条当麻には一緒に住んでいる子も確かいたはずだ。
 その子と彼とはどういう関係なのだろう?

 胸の中で苦笑いを、そして表情には愛想笑いを浮かべながら美鈴は娘のことを考える。
 頑張って、ぶつかって、もしダメだったら慰める。
 きっとそれが親の役目なのだろうな、なんて。
909 :美鈴「バントラインを抱きしめて」 [sage]:2012/09/18(火) 22:33:22.53 ID:NfvPy0BYo


「でもいいですわね、若いって」


 恍惚の表情のまま詩菜が言う。
 上記した頬とワインの芳香を纏う吐息が艶かしい。


「そうですね。やっぱり青春っていうんですか。私も若い時代に戻りたいなぁ」


 実際に日常として若人に囲まれていると自分の年齢を確認してしまう。
 鮮やかなルージュと黒いエナメルでは充填できない女としての価値。

 宙ぶらりんだな、と美鈴は思った。


「美鈴さんのことですよ。ほら、こんなに若いじゃないですか。ほっぺたなんてスベスベで」


 肩と肩とが触れ合う距離で詩菜が美鈴の頬を撫でた。


「お肌のハリでは到底かないませんね」


 と言いつつも詩菜の手には小皺ひとつない。
 目元口元も若々しい。
 くすみが浮かんでくる肘や膝だって綺麗なものだ。
910 :美鈴「バントラインを抱きしめて」 [sage]:2012/09/18(火) 22:34:00.19 ID:NfvPy0BYo


「美鈴さんって可愛いですね」

「はい?」


 久しく言われていない単語に美鈴は動揺した。
 若いとか綺麗だとか美人だとか、そういう言葉は耳にしているけれども、「可愛い」は随分と久しぶりのような気がする。

 大人の階段を上る途中でどこかで置き忘れてきたような言葉。
 確かに夫相手に「可愛いなぁ」などと思うことはあっても自分自身がそう思われるというのは想定の範囲外だった。

 大学の同級生の中にはロリータ系のファッションをしている子もいるが、それはその年齢でもぎりぎり許されるかどうかのものであって美鈴には到底許されない。
 正直、羨ましいと思いつつもどこかで反発を覚えてもいた。

 それが、詩菜のすっと染み込んでくるような響きの口調で言われると嬉しいという気持ちがどくんと湧き上がってくる。
 しかしそれ以上に恥ずかしい。
 幼い子供が想像以上に褒められて顔を隠しているような、そんな気分に美鈴はなっていた。


「美鈴さん」

「はい?」


 思わず声が裏返る。
 アルコールで頬を染めた詩菜は女の美鈴が見てもゾッとするほど色っぽい。
911 :美鈴「バントラインを抱きしめて」 [sage]:2012/09/18(火) 22:34:35.18 ID:NfvPy0BYo
 

 
 
 
「美琴さんがダメでしたら、美鈴さんをくださいません?」
 
 
 
 
 
912 :美鈴「バントラインを抱きしめて」 [sage]:2012/09/18(火) 22:35:01.65 ID:NfvPy0BYo

 ドキドキした。
 甘美なときめきが胸の中に広がる。


(うわぁ、いい年して何考えてるのよ、私ってば)


 女同士だ、妖しい夜の言葉ではない。
 そうだというのにその響きを若干期待してしまっている自分がいる。
 勿論美鈴には旅掛がいるし心の底から愛しているが、上品なアルコールの酔いは理性の箍を微妙に緩ませていた。


「今日一日だけでいいんです。私を『お姉さん』って呼んでくださいません?」


 冗談だとしても年齢的に許されないような、そんな言葉。
 だが空気が、空間が、次元が、そして詩菜の存在がそれを許している。

 確かに姉妹としておかしくはない年齢差だ。
 そして、その発想は果物のように甘く芳しいものを美鈴の心の中に生み出す。
 抵抗は朝露のように溶けていった。


「おねえ、さん……」


 口に出してみるとより一層甘さが増す。
 まるで唇に蜜を塗っているかのように、舌を動かすだけでじわりと脳が痺れていく。
 詩菜が嬉しそうに笑った。
913 :美鈴「バントラインを抱きしめて」 [sage]:2012/09/18(火) 22:35:37.73 ID:NfvPy0BYo



「ありがとう、ね。もう少し我儘を続けてもいいかしら」

「え? は、はい」


「あらあら、そんなにかしこまらないで。実はね、抱きしめてみたいの、私から。
 さっき、抱きしめてもらって、すごく安心したから」

「え……?」


 さっきは自然と身体が動いた。
 ただ、自分がそんなことをされるのか、という発想は詩菜の顔を見てときめいてしまった美鈴には強烈で鮮烈に思えた。

 そんなことをされてしまっては。
 だが、応も諾もなく。


「あ……」


 す、と抱きしめられていた。
 上体を捻るように正面を向かされて両肩に手を置かれる。
 それがするすると背中に伸び腰に降りて詩菜の顔が美鈴の右肩に、美鈴の顔が詩菜の右肩に乗っかる形になる。
 美鈴の成熟した乳房と詩菜の控えめな乳房が押しつぶされる。

 耳の裏側の体臭のこもりやすい部分。
 詩菜のそこからふわっと湧き上がる匂いを美鈴は嗅いだ。


(……いい、匂い……)


 アルコールで体温があがっているのか、若干汗臭い。
 だがゆるくウェーブのかかった髪の上品なリンスの香りと胸元に塗したであろう香水のそれとが混じり合って。

 一人の女の匂いだ。
 美鈴は知っている。
 女が一番女であることを主張するときの匂い。

 その匂いに包まれて心臓がどんどん加速していく。
 鼓動の音が聞かれやしないかと恐ろしくなるほどに。
 そして、耳元で小さな声で囁かれた。
914 :美鈴「バントラインを抱きしめて」 [sage]:2012/09/18(火) 22:36:10.83 ID:NfvPy0BYo
 
 
 
 
 

「――――ごめんね、―――ちゃん」
 
 
 
 
 


915 :美鈴「バントラインを抱きしめて」 [sage]:2012/09/18(火) 22:36:39.67 ID:NfvPy0BYo
 それはきっと、流れてしまった詩菜の子供の名前。


 美鈴の背中に冷たい汗が流れた。


 熱いものに変わる。


 少女のような母親がずっと抱いていた心の瑕を埋めるための包容に恍惚を感じていた自分のおぞましさと。
 そんなものを飼っていた自分自身と。
 否定しきれない美鈴を構成するほの暗く薄暗い部分のすべてを。

 すとん、と墜ちるように納得していた。


 ああ、自分は女なんだ。
 女として生きているんだ。
 そしてこの人もやっぱり女だったんだ。
 そのことが嬉しかったんだ。


 納得して祈りを捧げるように詩菜の背中で指を組んだ。
 抱っこされるというよりも抱きしめ合っているような。
 音と音、熱と熱を交換し合っているような。

 そうして二三分の時間が流れただろうか。
 どちらともなく互いにゆっくりと腕をほどいて身体を離した。
 固められた体温で温まった空気がアルコールを吸って本当に僅かながら渦を巻いた。 
916 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/09/18(火) 22:40:11.00 ID:NfvPy0BYo
以上です

美琴が「お姉さま」なら美鈴が妹でもいいよなぁ、とおもた
それだけ
917 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [sage]:2012/09/19(水) 01:02:17.93 ID:aiNsWxDKo
918 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/09/19(水) 04:09:28.04 ID:4ZH6+iX/o
素晴らしい!
乙!
919 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/19(水) 08:33:36.56 ID:VTkYZB3IO
乙!
R18方面に進んでもええんやで
920 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/19(水) 18:42:57.78 ID:/ZWeylqg0
乙です
ここはひとつ夫サイドも…!
921 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/19(水) 18:49:43.51 ID:LvnqS4ZIO
ヤメタマエ
922 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/19(水) 19:41:49.61 ID:A6HXUaW+o
ふと思いついたどうしようもないネタ
他に投下する場所がないのでここに投下する。

タイトル「とある王国興亡史」
923 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/19(水) 19:42:15.63 ID:A6HXUaW+o

 ここはとある王国。

 王国には、自慢の軍団が七つあった。
 ベクトル騎士団。未元騎士団。電磁騎士団。むぎのん騎士団。みさ騎士団。根性騎士団。

 ……六つだったかもしれない。

 だがある日、ベクトル騎士団が騎士団長一方通行の指揮下のもと、王国を裏切ったのだ。

「クカカきくかけけカカカカカ!! この俺を止められる者はいねェンだよっ!」

 制圧を命じられた未元騎士団は壊滅。戦場には一台の冷蔵庫が残されたという。

 運の悪いことに根性騎士団は外征中。みさ騎士団は王宮警護が主任務。
 そして、むぎのん騎士団は休暇で海へ出かけていた。

「鮭取ってくる」

 国王トーマはしかたなく、電磁騎士団団長ミコトにベクトル騎士団成敗を命じるのだった。

924 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/19(水) 19:42:48.97 ID:A6HXUaW+o

「短髪、頑張るんだよ」

 王妃インデックスはミコトを激励した。
 でも心の中では

「騎士の癖にトーマに色目を使うバイタは負ければいいんだよ」と思っていた。

「ミコト。武運を」

 そう言ってミコトの手を握るのは、王宮専属巫女のアイサである。
 でも心の中では

「国王には私がいればいい。騎士はいらない。ついでに王妃も早く消えろ」と思っていた。

「お姉さま、無理はしないで下さい、とミサカは心にもない激励を口にしつつ、国王のことは任せろと心の中で胸を叩きます」

 ミコトの妹は国内でも有名な正直者だった。
925 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/19(水) 19:43:13.72 ID:A6HXUaW+o

「それでは、出撃します」

 ミコトは王宮を出ると、愛馬クロコーン(牝馬)を呼んだ。
 ミコトの愛馬は伝説のユニコーン(一角獣)であるが、一角の部分が黒い。そのため、クロコーンと呼ばれている。

「行くわよ、クロコーン」

 ヒヒーン(はいですの、お姉さま)

 クロコーンは魔法生物なので人語を解するのだ。

 そしてクロコーンは、ミコトが跨るとちょっと昂奮する。

 ヒヒーン(お姉さまの太股に挟まれてますのぉ!)

 今日もクロコーンは昂奮していた。
 因みに、誇り高きクロコーンが背を許すのはミコトだけである。

 以前、王宮道化師のアオピーが冗談でクロコーンに乗ろうとしたことがある。
 ……それ以来彼の姿を見た者はいない。

「今回は、命懸けの任務かも知れないわ」

 ミコトはクロコーンの背で呟く。
 背後に続くのは電磁騎士団の強者達である。
926 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/19(水) 19:43:49.93 ID:A6HXUaW+o

 その頃、電磁騎士団接近を察知したベクトル騎士団は陣を組んでいた。

 一方通行は愛馬に跨り、騎士団の戦闘に陣取っていた。

「来るなら来い、電磁騎士団」

 やがて姿を見せる電磁騎士団。

「裏切り者一方通行! 正面から姿を見せるとは舐められたものね!」

「はっ。そンなチンケな連中で勝てると思っちゃってるンですかァ?!」

 ヒヒーン(お姉さまは残念ながらノンケですけれど、チンケではありませんの!)

「クロコーン、一方通行の邪悪さに怯えているのね? 落ち着きなさい」

 ミコトは知っていた。一方通行の愛馬も伝説のユニコーンであることを。

 その名はロリコーン。名前の由来は知らない。知ろうとした者はこの世からいなくなる。

 ヒヒーン(ミサカはミサカは大ハッスル!)

 今、とある王国の歴史の一頁が刻まれようとしていた!


                                                  終われ
927 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/19(水) 19:44:58.02 ID:A6HXUaW+o
以上、お粗末様


 なんだこれは……
928 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/19(水) 20:44:09.34 ID:LvnqS4ZIO
乙!
なんだこれは
929 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/19(水) 22:12:36.75 ID:ZG8kJf8R0
ユニコーンに乗ってるってことはこの一方さんは百合子か
930 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2012/09/19(水) 23:06:52.61 ID:+wMsUJ7No
百合子を跨らせて大ハッスルとな
931 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/09/19(水) 23:08:54.97 ID:Kggc5aY5o
僕のユニコーンヘッドも暴れ出しそうです…
932 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/20(木) 01:20:40.34 ID:ZP8CRds9o
ばっか、処女ってことだよ
933 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/20(木) 01:28:26.06 ID:Kw+6EJSAo
ユニコーンが処女厨なのってやっぱり獣k(ry
934 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/09/23(日) 18:01:35.28 ID:he7UqW5AO
パワプロ風で書いたら面白いんじゃね?って事で少し妄想してたら黒子がカレンさんになったため死んだ。
誰か俺の骨を拾ってくれ
935 :垣根帝督の観察日記 [saga]:2012/09/30(日) 09:33:48.74 ID:fHStozxR0
未元定規で2レス程頂きます
936 :垣根帝督の観察日記 [saga]:2012/09/30(日) 09:35:29.35 ID:fHStozxR0


―月―日
スクールには最近仕事が来ない。待機ばかりで暇
暇つぶしに今日から垣根帝督の観察日記をつける事にした

ドレスよりも歳相応の服を着たらどうかと言っていた
素肌セーターの方をどうにかするべきだと思う


―月―日
ケーキで一番好きなのはショートケーキらしい
お揃い。ちょっと嬉しい


―月―日
髪の毛を三つ編みにされた
彼も暇なようだ


―月―日
ずっと携帯ゲームをしていた
話しかけても生返事


―月―日
手相を見せろと言ってやたら手を触ってきた
超能力者の癖に非科学的な物が好きだ
私も嫌いじゃ無い


―月―日
机に向かって何か一生懸命やっている
書類仕事?


―月―日
昼寝をしていた
寝言で名前を呼ばれた
937 :垣根帝督の観察日記 [saga]:2012/09/30(日) 09:36:44.49 ID:fHStozxR0


―月―日 
仕事が来なくて暇だ
向こうも暇そうにしているので適当な会話をした



―月―日
気紛れでケーキを差し入れると嬉しそうにしていた


―月―日
シャンプーを変えたみたいだ
今の香りの方が良い


―月―日
不機嫌だった
理由は不明


―月―日
6号だろう


―月―日
暇なので似顔絵を描いてみた
最近よく見ているからか我ながら上手く描けた


―月―日
何故か昼過ぎ辺りから機嫌が良い

今日も待機だけだった
俺にいつまで心理定規観察日記で暇つぶしさせる気なんだ?
938 :垣根帝督の観察日記 [saga]:2012/09/30(日) 09:38:02.55 ID:fHStozxR0
以上です。
お目汚し失礼しました。
939 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/30(日) 09:51:27.19 ID:6TB7+ZL4o
指輪のサイズ計ってどうするんですかカッキー
940 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2012/09/30(日) 09:51:39.77 ID:TQHnBtEAO
乙。
可愛い二人だ こういう日記形式の文章和む
941 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/09/30(日) 10:33:20.92 ID:chlWafK80

これはもっと読みたいな。短すぐる
942 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/30(日) 20:12:50.87 ID:b3xsVkRYo
しかし、禁書減ったな

新約とはなんだったのか
943 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/30(日) 22:53:09.51 ID:bzFP+9VVo
原作者がアレじゃなぁ……
944 :1レスだけもらいます [saga]:2012/09/30(日) 23:28:28.23 ID:xujp0toDO

ガブリエル「jpkmqnuxmtjgatmwj」


フィアンマ「ははは、儀式は成功した!これで…」


ス…


ガブリエル「pnxbgkwmapolbify……。………!?」


フィアンマ「む?」


詩菜「…」



ガブリエル「まさか…大界王様ですか?」


フィアンマ「は?」


ス…


子萌「界王神様だ」


ガブリエル「」

フィアンマ「」

945 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) :2012/10/02(火) 22:50:38.73 ID:sDXLVSy00
原作っていつ出るの?
946 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/03(水) 14:30:02.97 ID:wpUsZ2ceo
読んでたのが軒並み終了&エタっちまった
さびしいぜ
947 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/04(木) 01:21:34.36 ID:Esa352kB0
小萌。なんでこんなに間違われるんだか。
948 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/04(木) 01:46:52.83 ID:txxBTIVHo
間違われても呼ばれるだけマシだろ■■さん?
949 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/04(木) 02:12:20.71 ID:Xj9/UGbDo
こもえ の一発変換が子萌の方だからじゃね
950 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/10/04(木) 13:36:47.22 ID:2kXSwekH0
蒲江と出るぜ
951 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長崎県) [sage]:2012/10/04(木) 14:10:26.67 ID:NIpZWvq8o
ATOKだが候補に蒲江のみが出たよ
952 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/04(木) 14:42:00.26 ID:Xj9/UGbDo
訂正 こもえのいっぱつへんかんでなくて「こ」「もえ」での分割の一発変換
953 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/10/05(金) 07:08:33.70 ID:EfxBgjbmo
>>950
次スレどうした
954 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/07(日) 14:53:48.65 ID:pSemKMdbo
さっぱり書き込みがないな
もう禁書の時代は終わりなのか……
955 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/10/08(月) 12:54:02.59 ID:nJb31HqDo
>>954
思ったとしてもそれを言うのはどうかと思う。
書き溜めてる人や楽しみに待ってる人に失礼。
956 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/10/08(月) 13:20:09.23 ID:Qi9oZHoKo
まあ、新刊が出ればまた変わるさ。
957 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/10/08(月) 13:33:31.61 ID:EOZuFrSao
もう色々書き尽くしてしまって何も書けないんじゃないか?
新刊出れば変わるさ
958 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/10/08(月) 17:11:26.86 ID:up7PYm2r0
5巻はどうなのか
表紙は見たけど
959 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/10/11(木) 12:54:44.26 ID:B41ZxSt+o
誰か新刊ネタで書いてくれる人いないのかーー
960 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/10/11(木) 15:39:41.05 ID:fCroAGsYo
ネタの宝庫ではあったが、上下分割だから次巻の顛末を見ないことには
961 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/11(木) 17:06:11.13 ID:60gXJzS/o
とりあえずこれからはそげぶが[ピーーー]になるな
962 :「とある花嫁と修羅式場」 続き [saga]:2012/10/11(木) 22:21:07.67 ID:2p6G8fJJ0
17レスほど頂きます。>>646の続き、的な物になります。

内容としてはほぼオチ、後日談に近いものです。
>>646を読まないと意味がわからない、いや読んでも意味がわからない可能性が高いですが、ご了承下さい。

963 :「とある花嫁と修羅式場」 続き [saga]:2012/10/11(木) 22:22:32.83 ID:2p6G8fJJ0
崩壊した結婚式場。
用意されたディナーも、ウェディングケーキも最早原型を留めてはいない。
飾りつけも台無し。流れていた音楽も既に止まっている。

荒れきった式場の中心に、滝壺理后は佇んでいた。
寄り添うように倒れる、新郎新婦を見下ろすように。

新郎『浜面仕上』と新婦『麦野沈利』
この日より、二人は契りを結び、夫婦となった。
死が二人を分かつまで、二人は共に生きていく。
幸せを形にして、今日ここに強い絆が芽生えたのだ。


滝壺は、それを許せなかった。
かつての恋人である浜面と、かつての恋人を奪った麦野沈利。
二人の幸せを、滝壺は絶対に祝福しない。

今日の為に、滝壺は力をつけたといっても過言ではない。
今や滝壺は学園都市のレベル5。
『学園個人』と称される、科学サイドの全てを結集した存在。
その力に勝てる能力者など、一人もいないはずなのだ。

寄り添うように倒れる新郎新婦。自分が得られたはずの幸せが、そこにはあった。
滝壺に、その幸せを砕く事は出来なかった。
例え二人を殺しても、その幸せまでは壊せない。
滝壺はそれを知っていた。それでも尚、滝壺は今日、この修羅場に参列した。

祝福する為などでは絶対にない。
964 :「とある花嫁と修羅式場」 続き [saga]:2012/10/11(木) 22:24:24.59 ID:2p6G8fJJ0
「……沈利、起きてるか?」

「……起きてるわ。っていうか生きてるのね、私達」

「そうだな。……正直、五体満足なのが不思議なくらいだ」

「ここ、病院? 冥土帰しの? 私ら式場にいたはずなんだけど」

「みたいだな。あの後、俺ら二人ともここに搬送されたらしい」

「……手際の良い事ね。そういやアンタの知り合いの警備員が式場にいたわね。それの手回し?」

「俺も黄泉川の仕業かと思ったけど、どうやら違うみたいだ。絹旗からのメールを見たんだけどよ」

「何て書いてあったの?」

「この病室も、怪我とかの手術も諸々、あらかじめ予約してたらしいぜ。……滝壺が」

「………………そう」
965 :「とある花嫁と修羅式場」 続き [saga]:2012/10/11(木) 22:25:56.73 ID:2p6G8fJJ0
「……身体、どうだ?」

「手足は付いてるわよ。目も見える。耳も聞こえる。息も吸える。意識があるだけいい方ね」

「……しっかし、コテンパンにやられたなぁ、俺ら」

「……そりゃあね。相手は学園個人でしょ。むしろ生きているのが奇跡よ奇跡」

「正直に言うけどよ……」

「何よ?」

「生き残る自信も、策もあったし、その準備もしてたんだよ俺は」

「はぁ? 何チョーシの良い事言ってんのよ?」

「いやマジでだよ。絹旗にも言われてたワケだし、最低限死なねーように対策は練っておいたんだよ。……そうじゃないと、沈利も守れないしな」

「……か、かっこつけんなバカ野郎」
966 :「とある花嫁と修羅式場」 続き [saga]:2012/10/11(木) 22:26:57.12 ID:2p6G8fJJ0
「相手が学園個人だけだったら、実際何とかなったかもしれないけど……相手は、学園個人だけじゃなかったって事だ」

「……フレメア?」

「そうだ。アイツが、本当に強かった。本気で、俺達を殺そうと準備してたんだろうなぁ」

「……何年ぶりだかもう忘れちゃったけど、フレメア、成長する度姉そっくりになってくのね」

「そうだな……。見た目も瓜二つ」

「考え方も瓜二つ。戦い方も……シャレにならないミスをする所もね」

「だな。それが無けりゃあ、今頃俺らは生きてないな」

「ていうか仕上、一つ聞きたいんだけど」

「な、何だよ」
967 :「とある花嫁と修羅式場」 続き [saga]:2012/10/11(木) 22:28:26.06 ID:2p6G8fJJ0
「招待客の中に、あの憎たらしい第2位の女がいたけどさ。アンタとあんな縁があったなんて聞いてないわよ」

「いやいやいや、沈利、縁っつったって、俺的には殺し殺されの関係だからな?」

「ふーん、その割にはあちらさん、わりと真剣にアンタを恨んでたみたいだけど?」

「……沈利と引き離されてた頃の話だ。学園個人の権力に取り入ろうとしたクソが、色々手を回してたあの頃のな」

「……そんな時もあったわね。けっこう手酷く嫌がらせされた記憶がある」

「……ごめんな。あの時、俺は何も出来なかった。沈利一人助けられなかった」

「謝んな。前にも行ったでしょ。今こうして二人でいれるならそれでいい」

「……そうか」

「……私は妊娠出来ない身体だって知ったのは、実はその時よ」

「……ッ!!」

「散々、私を嬲ってくれちゃってね、あの変態共。学園個人サマのファンクラブ。念願のレベル5に成れてさぞかし喜んだんでしょうね。つまんねー竿ギンギンにしてさ」

「………………」
968 :「とある花嫁と修羅式場」 続き [saga]:2012/10/11(木) 22:29:57.09 ID:2p6G8fJJ0
「……ほとぼりが冷めた後はもう用無しにされたみたいで、上がったレベルも戻されたみたいでさ、それ聞いてから真っ先にオカエシしに行ったわ。もう痛快よ」

「………………」

「黙んないでよ。そんな深刻に思いつめられるのが一番嫌よ。……私だって、まともに思い出したくないんだから」

「あぁ……ごめんな、沈利」

「まぁ、コウイうんぬんでアンタにあーだこーだ攻められたくは無いのよねー。私アンタの童貞を奪えなかったし」

「ぶっ!?」

「その上キャバ臭いガキンチョまで私の知らぬまに……ねぇ?」

「………………シズリサン、ドウシテソレヲ?」

「……やっぱりね」

「カマかけっ!?」
969 :「とある花嫁と修羅式場」 続き [saga]:2012/10/11(木) 22:31:59.25 ID:2p6G8fJJ0
「あの一連の嫌がらせの主犯に、心理定規が関わってるとは聞いてたわ。アンタがそれを成敗したっていう話もね。その程度の縁だと思っていたら……あの女の恨み方、ちょーっと普通と違ってたわ」

「……俺も追い詰められてたからな。沈利とも会えない上に、味方もほとんどいない。……ブチ切れてな」

「で、ヤッちゃったってか?」

「ぶはっ!?」

「ああいう闇に生きたタイプの女が心の底から恨んでますって顔する時なんて、そんくらいよ。何よアンタ、普通ナニが寂しいからって私差し置いて他の女抱く?」

「……いやあれだからな。誤解だからな。人間がどれだけ残酷になれるか見せてやるって意気込んでな。冷蔵庫の目の前でヤれるだけヤって痛めつけたってだけの話でな。アレだ、拷問の一貫でな。こどものうめないからだにしてやるーみたいな? 決してその、欲情したとかそういった邪まなアレはなくてな?」

「ハァ……。それで今になってちょっと後悔してあんな奴に招待状? マゾだとは思ってたけど大概にしなよ」

「いやそんなんじゃねえよ……。悪いな」

「ムカつくし嫉妬するけど謝らなくてもいいわ。……私も人の事は言えないし」
970 :「とある花嫁と修羅式場」 続き [saga]:2012/10/11(木) 22:33:11.25 ID:2p6G8fJJ0
「………………なぁ、沈利」

「何よ?」

「あの頃……にさ、やっぱり、あの、上条の大将と……色々あったか?」

「……無いわよ。何ジェラってんのよアホ」

「いやお前ら絶対何かあったろ?俺の知らない間に何かしらあったろ沈利?」

「落ち着きなさい仕上。……言っとくけど、上条とは何もないわ。さっき話題に上がったクソどもから助けてもらっただけ」

「……そう、なのか……」

「まーね、良い奴だとは思ったわー。鈍感だし説教ウザいし嫁はいるしでアレだったけど、タイミングが合えば悪くは無い物件だったかもねー」

「ハハハ……」

「……何よその渇いた笑いは。冗談よジョウダン」
971 :「とある花嫁と修羅式場」 続き [saga]:2012/10/11(木) 22:34:39.65 ID:2p6G8fJJ0
「……俺にとっての上条当麻は、憧れで、理想で、栄光だ。俺は絶対に上条当麻には成れない。……お前が惹かれるのも無理はないって思っただけだ。それに……」

「…………」

「いつも考えてる。あの時、お前と始めて戦った時、あの場所に上条がいたとしたら、きっと俺なんかよりもっと上手く、あの状況を解決出来たと思うんだ。誰も、傷つける事無くな」

「…………馬鹿の極みね、仕上」

「……すまねえ、今になって言う事じゃねえな」

「仕上は仕上。上条は上条よ。似てもいない、全然違う男よ。私が惚れたのは浜面仕上で、上条当麻じゃない」

「……おう」

「第一、私が上条に負けるかってんよの。あんな右腕だけ男に負けてたまるかってのよ」

「それ、コロンブスの卵っていうらしいぜ。あの一方通行も同じ事言ってたしな」

「…………確かにそうね」
972 :「とある花嫁と修羅式場」 続き [saga]:2012/10/11(木) 22:37:10.80 ID:2p6G8fJJ0
「ていうか一方通行、ホントに式に来たはいいけど、ホントに俺らを見捨ててくれたっていうな」

「私がすっぱり言ったからね。見捨てろって。しかも上条やその嫁も一緒に押さえてくれたっていう。正直あそこまで義理堅いとは思わなかったわ。今度会ったら缶コーヒー奢ってやろうかな」

「そうだな。……ホントに、式に来てくれた奴ら全員に感謝したいな」

「……フレンダも、来てくれたかな」

「……たぶんな。料理の中に鯖缶添えておいたし」

「きっとフレメアを応援してたでしょうね」

「……駒場さんはどうしてたのかな」

「そういや、アンタのダチは、フレメア側に付いてたみたいじゃない?」

「半蔵の事か。本人曰く、暖かく見守ってたっていう話だぜ」

「その割には、準備が良かったわねあのスキルアウト。今度会ったら一発お見舞いしてやろうかしら」

「……それは俺の役目にしてくれよ沈利。一応ダチなんだからよ」
973 :「とある花嫁と修羅式場」 続き [saga]:2012/10/11(木) 22:38:07.91 ID:2p6G8fJJ0
「……それよりも、やっぱり」

「あぁ……また、滝壺と話せて良かった」

「…………暫く会わないうちに、キレイになってたわ、滝壺。ダサいジャージの下にあんな凶器を隠してるとはね。やっぱり侮れないわ滝壺は」

「シリアスな雰囲気なのに!そっちの話!?」

「でもそう思わないの仕上? 仮にもアンタのモ・ト・カ・ノでしょ?」

「……いや、まぁ、確かに、俺の目に狂いは無かったっていうか」

「あーそーよねー!とっても美人でしたものねー!アンタの元カノとっても麗しかったものねー!元カノ!元だけどね!!」

「怒んな喚くな触れ腐れんなっていうか病院では静かにな沈利!!」

「……まぁ冗談はこの辺にして」

「お、おう」
974 :「とある花嫁と修羅式場」 続き [saga]:2012/10/11(木) 22:39:46.88 ID:2p6G8fJJ0
「……また話せて良かったわ、ホントに」

「そう、だな。俺らの気持ちを、ちゃんと伝えられた」

「同時に、滝壺の気持ちもしっかり聞く事が出来た」

「ホント……な。一生を尽くして恨むって、ああもハッキリ言われちまったからな」

「そうね……もう言葉如きで謝る事なんか出来ない。私もアンタも、絶対に許されない。その責任、絶対に果たさなきゃいけないわね」

「そうだな。ずっとずっと、俺達の事をオモうっていうならば、俺達は目を背けられないな」

「…………本当に、キレイだったのにね、滝壺」

「…………あぁ」

「……仕上、私が言うのも、その、何だけど……」

「ん?」
975 :「とある花嫁と修羅式場」 続き [saga]:2012/10/11(木) 22:41:06.91 ID:2p6G8fJJ0
「……アイテム、ホントに、無くなっちゃったんだって、思ったらね」

「それは、違うと思うぞ、沈利」

「え?」

「確かに、もうファミレスで気軽に集まるような関係じゃあないのは確かだ。でも、それとこれとはちょっと違う。俺達が『アイテム』である事は、この先一生変わらない。あの式で、俺はそう実感したんだ」

「どう、して?」

「……滝壺も、絹旗も、俺達を恨んで、憎んで、きっとこれからも、俺達と関わり続ける。互いにこれ以上、離れる事も別たれる事も無い。この距離感が出来上がっちまった」

「……その距離感が『アイテム』そのものだって、言いたいの?」

「そうだ。その形がどれだけ歪でも、俺達は『アイテム』だ。それはもう、一生変わらない」

「……何それ。そんなのってあり?」

「アリだよ。……絹旗が、これからずっと、その間を取り持つだろうしな。俺も、それを受け入れたい」

「そう、ね……。そのほうが、ずっと……」
976 :「とある花嫁と修羅式場」 続き [saga]:2012/10/11(木) 22:42:06.14 ID:2p6G8fJJ0
「……なぁ、沈利」

「何?」

「いい、結婚式だったな」

「そうね。私、今ホントに幸せ」

「……不思議な気分なんだよ。あれだけ恨まれて、憎まれて、殴られて、襲われて、誰にも祝福されていないっていうのに、心は満たされてるんだよ。……なんでだろうな?」

「……わからないのかよ」

「いや、わかるけどよ? 不思議過ぎて何だかなーってな?」

「わかんの? アンタの事だからまたトンチンカンな的外れ思考してんじゃないの?」

「わかるってば!! ……沈利が側に、隣にいるんだ。幸せじゃないワケないだろ」

「………………」

「……し、しずり、さん? どうしましたかー?」
977 :「とある花嫁と修羅式場」 続き [saga]:2012/10/11(木) 22:43:14.67 ID:2p6G8fJJ0
「…………ごめんね、仕上」

「……どうしたんだよ」

「アンタは、ホントならもっと幸せになれるはずだった」

「いきなり、何を……」

「学園都市の闇なんかに振り回されなければ、ここがもっとまともで、キレイな街だったら、アンタらレベル0を追い詰める環境じゃ無かったら……」

「………………」

「私を見捨てて滝壺と一緒に生きていけたなら、私なんかと会わなければ、私なんかと……。私が、アンタの幸せを壊してしまったから、アンタは……」

「沈利、そこまでだ」

「……ッッ!!」

「俺は、何一つ後悔していない。学園都市の闇に落ちた事も、滝壺の事も、沈利の事も、何一つとしてだ」
978 :「とある花嫁と修羅式場」 続き [saga]:2012/10/11(木) 22:44:11.93 ID:2p6G8fJJ0
「……」

「俺は元よりクズなんだ。誰か一人だけ、心に決めた一人だけを、全力で守る。それだけで精一杯なんだ。それだけが俺の取り柄で、今、その対象が沈利であるというだけの話なんだ」

「……滝壺は」

「見捨てた。そうだ、俺は滝壺を見捨てて沈利を選び直したんだ。それは俺の罪だ。でも、それが罪だとしても、俺は沈利を見捨てる事が出来なかった、それだけなんだ」

「……仕上」

「…………優柔不断だと自分でも思う」

「……そうね。私も、自分が情けないと思うわ。でも」

「……幸せになろうな、俺達。これからは、夫婦だから」

「……うん」
979 :「とある花嫁と修羅式場」 続き [saga]:2012/10/11(木) 22:45:01.41 ID:2p6G8fJJ0
「……メール、来てるわ」

「誰からだ?」

「……滝壺からよ。『退院したら、ファミレスでご飯を食べたい』って」

「…………マジか」

「身が引き締まるわね、仕上」

「そうだな。早いとこリハビリしねーとな」

「やってやろうじゃないの。五体満足でハネムーンに行くと決めてんのよ私」

「お、そうだな。どこ行くかそろそろ決めないとな」

「北海道とかどうかしら」

「……シャケ?」

「もち」
980 :「とある花嫁と修羅式場」 続き [saga]:2012/10/11(木) 22:45:55.50 ID:2p6G8fJJ0
バラバラに砕けても尚、幸せと言い切れるなら、二人を不幸に出来る者等誰もいない。

これは幸せな結婚式の後のお話。
白い白いベッドの上、壊れた二人はいつまでも幸せであったとさ。





「愛してるわ、仕上」

「愛してるよ、沈利」



おわり

981 :「とある花嫁と修羅式場」 続き [saga]:2012/10/11(木) 22:49:09.23 ID:2p6G8fJJ0
以上です。
スレを挙げて書ききる時間も、気力も絞れそうになくて、とりあえずオチをつけたといった感じです。
コンセプトは変わらず『麦野が浜面を本気で寝取る』。ある意味打ち切りEND。

新約5巻で若干テンションが上がった勢いで書き上げた内容。
初めと終わりだけは書いても、その間を書くかは未定も未定です。
妄想を失礼しました。
982 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/10/11(木) 23:31:49.26 ID:RVnPMJFlo
983 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/10/11(木) 23:35:32.66 ID:z4wh9F2R0

学園都市版昼ドラは盛大ですな
984 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/10/12(金) 00:12:54.54 ID:c2e81Vtio

滝壺は俺がもらっていいかな?
985 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/10/12(金) 00:18:55.46 ID:z9NIoRYPo

では僕は絹旗さん
986 :一方通行「来世不動産ねェ」 [sage]:2012/10/13(土) 13:07:41.47 ID:Vptc2rnKo
8レスほどお借りしますね。

ネタはこの間の世にも奇妙な物語であった来世不動産のパロです。
987 :一方通行「来世不動産ねェ」 [sage saga]:2012/10/13(土) 13:08:30.33 ID:Vptc2rnKo
遥か彼方に見える地平線。

それだけでここが学園都市ではないことは容易に想像がついた。
近代的な建物を詰め込んだあの囲いの中で、
空と陸の境など目にすることはまずいない。

「いや、無いこともねェな――」

どこだかの科学者が自然の無い生活は精神の健康を害し、
能力開発にも悪影響を及ぼすのではないか?という説をあげていたのを思い出す。
その対策として自身が担当する学生には、
自然に触れさせながら心にゆとりをもたせた能力開発を行なっていると。



ただ、それが仮想現実空間上に作り出した味も素っ気もない嘘っぱちな大自然というのが科学者らしい。


だが少なくとも今自分がいる場所はそんなものではなかった。
科学の範疇で説明できるものであれば、
学園都市の粋を結集した最新の仮想現実空間だろうが、
超能力者級の能力によるものだろうがとっくに抜けだして首謀者をボロ雑巾に変えている。

それができないことこそここが現実であることの証明だった。

驕りでもなんでもない。

180万の能力者の頂点に君臨する一方通行にとっては、
証明などそれで十分すぎるものだった。
988 :一方通行「来世不動産ねェ」 [sage saga]:2012/10/13(土) 13:08:57.47 ID:Vptc2rnKo
「とりあえず――、ここに入るしかねェか」

視線を地平線から手前に戻す。
見渡す限りの草原の中に唯一存在する建造物。
木造の小さな家。

「来世不動産」

扉にかかれた文字をそのまま読み上げる。
確かに、窓から覗く中の様子は何かの見せのようだし、
よく見えないが物件紹介のような張り紙も確認できた。

それにしても不動産はいいとして、来世?

そんなことを考えながら一方通行は扉を開く。

「いらっしゃーい」

カランカラーンと、
扉に取り付けられたベルが小気味のいい音を鳴らす。

それと同時にカウンターの中にいた長い黒髪の少女が、
すでに作られていた営業スマイルをこちらに向けて出迎えてくれた。
989 :一方通行「来世不動産ねェ」 [sage saga]:2012/10/13(土) 13:09:24.86 ID:Vptc2rnKo
「悪いが俺は客じゃねェ。ここがどこだ聞きてェだけ――」

「いえいえ、あなたは立派なうちのお客様ですよ?」

「あァ?」

話を途中で遮られた上に訳の分からないことを言われ瞬時に不機嫌な声を返す。

お客?なに言ってンだこいつは。
押し売り?不動産の?どンなダイナミックな押し売りだそりゃ。
そもそも見た限り中学高校生くらいのガキがなンで店なンて――。

そんな思考を巡らせながら店の中を見回す。
が、壁に貼り付けられた物件紹介の紙が目に入った瞬間に一方通行の視線も思考も停止せざるを得なかった。

「おい」

「はい?」

「ここは何屋だ?」

「来世不動産です!」

「そうか不動産か……それじゃァそこに張ってある動物やらなにやらが書いてある紙はなンだ?」

「当店自慢の物件になります!」

「……あァそうか、来世不動産って名前のペットショッ――」

「いえいえ、うちは立派な不動産屋さんですよ!」

「……時間をやるから俺に分かるよォに説明しろ」

「もちろん!お客様に理解いただいた上で商品をお勧めするのが商売人の義務ですから!」
990 :一方通行「来世不動産ねェ」 [sage saga]:2012/10/13(土) 13:09:51.30 ID:Vptc2rnKo
「――という訳です。ご理解いただけましたか?」

「あァ……、信じたくねェがな」

店員の佐天涙子の話をまとめると、大前提としてまず自分が死んでしまったことを告げられた。
死因は……話したくもない。

そしてここは来世不動産。
死んでしまった者が辿り着く場所で、
来世生まれ変わるものをここで決めてみな転生していくらしい。
つまり、壁に貼り付けられた物件紹介はその転生後の新しい体ということだ。

そんな馬鹿な話信じたくはなかったが、
今まさに物件紹介に載っていたゴマフアザラシを下見をして帰ってきた身としては信じざるを得ない。

「それで、普段ですとまずお客様の現在のポイントに着いて説明するんですが端折りますね?」

「そンなな大事そうな話端折るンじゃねェよ……、つーかポイントってなンだ?」

「あー、ポイントの説明してませんでしたっけ?お客様の生前の善行、悪事によってポイントが振り分けられるんです」

「そういうシステムになってンのか」

「はい!それで端折る理由としては……たぶんお客様の場合ポイントの詳細聞いても楽しくないですよ?」

「はァ?なンで?」

「えっとですね、ちょっとまてください……、はい!今出ている画面に数字と項目が乗ってますね?これがお客様のしてきたこととその回数です」

「あァ、分かった。説明しなくていい。10031とか見えたからいい。なンか一気にテンション下がってきたからもォいい……」

「それじゃぁ、物件の紹介にいきますね?」

「……おォ」
991 :一方通行「来世不動産ねェ」 [sage saga]:2012/10/13(土) 13:10:18.83 ID:Vptc2rnKo
「そうですね。まず物件おすすめするにあたって何か希望とかあります?大きい動物がいいとか」

「そォだな……、言いたかねェが俺は体が華奢で弱かったからな。来世はもう少し逞しいほうがいいな」

「逞しいですか……、他には?」

「強すぎる能力のせいで孤独なことが多かったから周りは多い方がいい、あとは学園都市に縛られるようなことがねェ自由な生活がしてェ」

「はいはい。結構そういう希望口に出さない方かと思いましたけどそうでもないですね?」

「来世を決める大事なときに変なこと気にしてられねェだろ」

「あははは、確かに。そういう切り替えがうまくできないで物件選び失敗する人いますから。……えっと、ご希望に合致する物件としてこちらはどうでしょう?」

「どれど……ゾウムシ?」

「体表が硬くて頑丈な外骨格に覆われているので逞しいですし」

「それだけだったらクワガタとかのほうがまだいいわ」

「しかも、日本だけでその種1000種以上!全世界なら約6万種という大きなグループに属しているので孤独じゃありません」

「いや、周りが多いってそういうことじゃねェよ」

「さらに、ゾウムシは土壌中に卵を産み落として、生まれた幼虫は自由生活をするのですごく自由な幼少時代を送れますよ?」

「いや、ねぇわ。パスで」

「そうですか。いきなり即決来るかと思ったんですが……」

「頭にゾウムシ湧いてるンじゃないですかァ?」
992 :一方通行「来世不動産ねェ」 [sage saga]:2012/10/13(土) 13:10:45.00 ID:Vptc2rnKo
「そうですね……、他には何かリクエストあります?」

「虫じゃなくてせめて哺乳類になりてェ」

「哺乳類ですか。肉食と草食ならどっちが好みです?」

「争いごとは前世で腹いっぱいだ。ゆっくり過ごせる草食のほうがいい」

「草食……っと。出ました。カバとかどうです?」

「カバ?なンか獰猛とか聞いたことあンぞ?」

「それは縄張りに入ってきた動物や子供を襲う動物に対してですよ」

「そうなのか?」

「えぇ。そうですね。カバがどれくらい温厚かというと、ライオンに抵抗するでもなくのんびり捕食されるくらいには温厚です」

「いや、俺は底までのんびりしたのは望ンでねェわ……」

「ダメですかー。まぁ時間はいくらでもありますからゆっくり選んで下さい」
993 :一方通行「来世不動産ねェ」 [sage saga]:2012/10/13(土) 13:11:13.00 ID:Vptc2rnKo
「ところでよォ」

「はい?なんですか?」

「俺のポイントってどれくらいあるンだ?」

「えーっとですね。お客様のポイントは6000ポイントですね」

「……基準がわからねェ。少ないのか?」

「めちゃくちゃ少ないですね。普通の人は平均で10万ポイントくらいは持ってますから」

「じゅっ!?え!?」

「ちなみにさっきおすすめしたカバがお客様のポイントで帰る最良商品です」

「……聞いてねェ」

「言ってませんから」


そういう佐天の顔は今日一番いい笑顔だった。

一方通行は感覚で知っている。
これは小さい頃からよく見てきた笑顔だ。

客に向けてする笑顔じゃない。
悪党がする――、裏のある笑顔っていうのはいつもこういう物なのだ。
994 :一方通行「来世不動産ねェ」 [sage saga]:2012/10/13(土) 13:11:58.64 ID:Vptc2rnKo
「――で?何が目的だ?」

「目的だなんて、お客様にそんな恐れ多い」

そう言いながらも顔には悪そうな笑顔が張り付いたままだった。
その笑顔のまま、ただですねー。と佐天は続ける。

「特別処置ってのがありまして」

「特別処置?」

「えぇ。まぁ、簡単にい言っちゃえば『ポイントがねぇ!?だったら兄ちゃん体で払っていきな!!』ってやつなんですけどね?」

「体で……」

「あぁ、別にえっちぃのじゃないですから期待しないでくださいね?」

「してねェよ……つまりあれか?ここで――」

「はい、私のお手伝いをしてお小遣い稼ぎなんていかがですか、お客さ――、いえ、一方通行さん?」

「金のねェやつは客でもねェってか」

「世の中そういうもんですよ?今あるポイントで満足するなら、すぐにでもお客様にもどれますけど?」

「あいにく俺は妥協は嫌いなンでなァ?」

「それじゃぁ?」

「交渉成立だ、佐天先輩よォ」



ここは来世不動産。
死者に次の道を指し示すための不動産屋さんだ。

皆さんが大切なお客様。
すべてのお客様に満足の行く物件を――
995 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage saga]:2012/10/13(土) 13:13:02.12 ID:Vptc2rnKo
以上です。

来世不動産の話が面白かったから勢いでやった後悔はしていない。
996 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/10/13(土) 13:53:19.61 ID:02Y5niXIo

世にも奇妙な見てなかったからありがてえ
997 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/13(土) 14:43:09.58 ID:D+bRjJ2Ho
佐天さん、何してポイント低いんだよw
998 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/13(土) 14:49:19.83 ID:B5IMPzUzo
次スレ立ってないよな、過疎気味だけど立ててくるよ
999 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/13(土) 15:08:00.14 ID:B5IMPzUzo
▽【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-38冊目-【超電磁砲】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1350107497/
1000 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/13(土) 15:09:13.70 ID:IzU3XWvfo
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▽【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-38冊目-【超電磁砲】 @ 2012/10/13(土) 14:51:37.33 ID:B5IMPzUzo
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人造人間17号「…………」ミスト「あらあら」 @ 2012/10/13(土) 14:49:52.69 ID:WR5XRdlTo
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妹 @ 2012/10/13(土) 14:47:37.31 ID:jqznSqaxo
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ここだけ能力者の集まる高校 さらにコンマゾロ目で異能の力に覚醒179 @ 2012/10/13(土) 10:05:07.25 ID:TDtDktXIo
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岡部・紅莉栖「これが運命石の扉の選択だよ…」 @ 2012/10/13(土) 08:01:48.80 ID:DQQwuC++0
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あだると写メコンのこの女の子 @ 2012/10/13(土) 06:38:51.50 ID:fLYohCl10
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この子の写メww @ 2012/10/13(土) 06:29:18.01 ID:x8LQ+VQJ0
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オフレコで頼む @ 2012/10/13(土) 05:07:08.43 ID:CQgxyfW2o
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