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後輩「先輩のことが大好きです!」 先輩「うん知ってる」 -
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1 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/22(月) 23:35:29.91 ID:eiT2C6ADO
後輩「…むう」
後輩「あの、先輩」
先輩「なに?」ゴロゴロ
後輩「…これはまずいような気がします」
先輩「? ああ?」ナニガ
後輩「最近、私たちの関係がマンネリ化しているように思うのです!」ハイッ
先輩「なに言ってんだお前」
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1366641329
1.5 :
荒巻@管理人★
(お知らせ)
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■ 萌竜会 ■ @ 2024/11/22(金) 07:20:24.33 ID:WpWM+xYMo
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1732227623/
■ 萌竜会 ■ @ 2024/11/22(金) 07:18:35.89 ID:Vr506SRJo
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1732227515/
■ 萌竜会 ■ @ 2024/11/22(金) 07:17:49.87 ID:t6dKBjAuo
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1732227469/
■ 萌竜会 ■ @ 2024/11/22(金) 07:17:17.71 ID:/UbTl3Hgo
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1732227436/
■ 萌竜会 ■ @ 2024/11/22(金) 07:16:22.54 ID:Un8tNByuo
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1732227381/
ミア「歩夢・・・辛かったな・・・」ナデナデ歩夢「ミアちゃん・・・うぅ・・・」 @ 2024/11/22(金) 00:59:47.53 ID:w7bhdEV4O
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ちんぽいぬ @ 2024/11/21(木) 22:13:45.60 ID:BuRqeSctO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1732194825/
無くても死にはしないけどある方が安心する気がしないでもない @ 2024/11/21(木) 02:19:47.82 ID:SZfofcdIo
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aaorz/1732123187/
2 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/22(月) 23:36:58.23 ID:rxqEI5UQo
後輩「だって…あの、先輩」
先輩「はい」
後輩「大好きです」
先輩「うん」
後輩「愛しています」
先輩「はい」
後輩「はいじゃないがです!」
先輩「ごめんなんて?」
3 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/04/22(月) 23:40:13.41 ID:CrA7U5izo
本編との時系列は?
4 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/22(月) 23:45:09.09 ID:rxqEI5UQo
後輩「も、もう一度言いますよ?」
先輩「回数の問題なのか?」
後輩「大好きです!!」
先輩「大きさの問題なのか?」キーン…
後輩「つ、つ…伝わり、ましたか…?」ゼェ
先輩「鼓膜にな」
5 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/22(月) 23:46:27.69 ID:eiT2C6ADO
先輩「でかい声出すなって。隣に迷惑だ」
後輩「知られてまずいような関係でもありませんしっ」
先輩「そう言うことじゃねえ」
後輩「照れているのですか? ふふっ先輩は可愛いですね」
先輩「しばくぞこのやろう」
6 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/22(月) 23:47:40.66 ID:rxqEI5UQo
後輩「お、女の子に、「好き」どころか「愛している」とまで言われて…な、なんですか、その枯れた反応は!」
先輩「枯れたってひどいな」
後輩「大好きですよー」
先輩「うん」
後輩「うー! だから、なんですか! もう!」バタバタ
先輩「知るか」
7 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/22(月) 23:48:43.21 ID:eiT2C6ADO
後輩「むうー…」
後輩「先輩は、私に飽きてしまわれたのですか…?」
先輩「誤解を招くような言い方をするな」
後輩「どうすれば先輩の心を取り戻せるのでしょうか」
先輩「まだ奪われた覚えはないな」
後輩「まだ?」
先輩「……別に、お前が主語じゃなければ問題ないだろ」
後輩「ちっ」
先輩「女の子が舌打ちなんてするんじゃありません」
後輩「…私以外に先輩の心を奪う輩が微粒子レベルで…? 許せませんね…」ブツブツ
先輩「居もしないやつを呪うな」
8 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/22(月) 23:52:26.82 ID:rxqEI5UQo
後輩「ふむ?」
後輩「…なるほど。だとすれば先輩の眼中に留まることができているのは、私だけなわけですね…やりますよ! 私!」
先輩「なにか知らんが、やるな」
後輩「分かりました!」
先輩「いい返事だ」ヨシヨシ
後輩「えへへ」//
先輩「…」ウン
先輩「お前って基本ばかだよな」
後輩「えっ、なっ」
先輩「俺は、そう言うところがお前のいいところだと思うよ」
後輩「?? あ、ありがとうございます…?」
先輩「どういたしまして」
9 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/22(月) 23:54:45.81 ID:eiT2C6ADO
先輩「はぁ」
後輩「どうしました?」
先輩「……久し振りに、長く喋ったらから、疲れた…」ケホッ
後輩「なんと。それはいけません」ガタッ
後輩「いまお茶を淹れましょう」
先輩「よろしくぅ」パタッ
後輩「ふふ。先輩は相変わらず虚弱でいらっしゃいます」
先輩「…否定できない…」
後輩「やはり先輩には私がついていないと駄目ですねー、いつまでも」ボソッ
先輩「聞こえてるぞー」
後輩「ふふっ安心してください、先輩は一生私がお世話しますから…ふふふ」ボソボソ
先輩「聞こえてても関係なかった…」コワイ
後輩「ふふふふ♪」
10 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/22(月) 23:56:14.28 ID:rxqEI5UQo
コト
後輩「入りましたよ」
先輩「おう」ゴロゴロ
後輩「…あの」
後輩「寝転がったままでは、お茶は飲めないと思うのですが」
先輩「鋭い指摘だ」
後輩「えっへへー」ホメラレター//
11 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/22(月) 23:56:57.53 ID:eiT2C6ADO
先輩「…とは言っても」ゴロ
先輩「うん。起き上がるのは無理だな、体が言うことを聞かない」
後輩「いつものことですね」
先輩「さらっと辛辣だね?」
後輩「ふむ。では私の口移しでどうでしょうか」
先輩「……お前にそんなことをする勇気があるのか?」
後輩「先輩に口づけするのに勇気は必要ありません。必要なのは口実です」
先輩「背筋がぞくっとした」
後輩「それは恋ですか?」
先輩「違うんじゃないかな」
12 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/22(月) 23:57:33.85 ID:4D4jYfDKo
先輩「…」ズズ
後輩「…」ズズ…
先輩「…」
後輩「お茶がおいしいですね」
先輩「うん」
後輩「今日は天気がいいですね」
先輩「そうだな」
後輩「暖かく、穏やかで、とても心安らぐ一日です」
先輩「うん」
13 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/23(火) 00:03:07.47 ID:0FmGxUxDO
後輩「ねえ先輩」
先輩「おう」
後輩「大好きですよ?」
先輩「……そっか」
後輩「はい!」
14 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/23(火) 00:03:58.22 ID:IpI+Hmvoo
先輩「…」ズズ
先輩「まあ、あれだ」
後輩「? はい」
先輩「…」
先輩「別に、伝わっていないわけでは、ないからな」
後輩「…」
先輩「……なんだよ」
後輩「いえ。なんでもありません」
後輩「ふふ。先輩は、以前より少し男らしくなられましたね」
先輩「……どうもありがとう」
後輩「はい。ますます好きになりました」
先輩「…これ以上好きになったらどうなるんですかね」
後輩「私にも想像がつきません」
先輩「…怖いこと言うなよ…」
後輩「ふふっ?♪」
15 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/23(火) 00:08:56.02 ID:0FmGxUxDO
投下終了。
今さらですが、このSSは
後輩「お客様ですよ」 先輩「気のせいだ」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1365610100/
というスレのスピンオフになります。既読でも未読でも。
>>3
投下中スルーしてしまい、すいませんでした。
基本的には
{本編過去 →→ 本編現在 →→ 本編未来(結末?)}とした場合の、
{本編過去→ココ☆→本編現在}を舞台設定にしています。
ですがあくまで本編とは関係のない、パラレル・ワールドとしてお楽しみ頂けると幸いです。
ここは、ただただ二人にのんびりさせたいがためのスレということで。
16 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/04/23(火) 06:37:19.14 ID:HbWm/Gcuo
乙
17 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/04/23(火) 07:28:50.95 ID:Pj1sPoWX0
乙
いいね
18 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/23(火) 09:52:58.07 ID:R9mWUd3xo
後輩「先輩先輩」
先輩「…」グデーン
先輩「なんすか」
後輩「…? 今日はいつにも増してテンションがお低めですね?」
先輩「…、寝起きなもんでね」
後輩「そんなことではいけません! 上げて行きましょう!」オー
先輩「…うるさい」ガシ
後輩「むぐ!?」
先輩「…」zz…
後輩「むぐー!(起きていないではありませんか!)」
19 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/23(火) 09:55:14.22 ID:0FmGxUxDO
先輩「…」
後輩「…」
後輩「…」ムムグ
後輩「(私の口を押さえたまま先輩が眠ってしまわれました…)」
後輩「(しかし距離が近いのでこれはこれで…)」ウヘヘ
先輩「?」ギュー
後輩「…っ、しぇんぴゃい、かおが、ちゅぶれましゅ」イタイ
先輩「…」ペイッ
後輩「あうっ」
先輩「(…よだれがついた…)」
先輩「この変態め」
後輩「!? と、突然なんです!」
先輩「突然でも何でもないわ」ガタッ
先輩「…はあ、まったく…手、洗って来る」
後輩「いやしかし、先輩に罵倒されるのもこれはこれで…」ブツブツ
先輩「……。はぁー…」パタン
20 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/23(火) 09:56:43.07 ID:R9mWUd3xo
後輩「先輩!」
先輩「はい」
先輩「…どうした、戻って来るなり勢い込んで…」
後輩「作戦会議をしましょう」
先輩「作戦?」トウトツナ…
後輩「どうすれば、先輩にもっと好かれるかを相談したいと思います」
先輩「相談相手を間違っている気がする」
21 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/23(火) 09:57:29.38 ID:0FmGxUxDO
後輩「そうですか? 本人に聞くのは、一番の近道だと思いますが」
先輩「……妙に説得力のあることを…」
後輩「それに、この学校に先輩に最も近しいのは私ですし! これ以上の相談相手がおらぬのが現状であるわけで!」
後輩「…えへへ…//」
先輩「もうお前一生そうやってセルフで照れてれば幸せなんじゃね?」
後輩「“一生”?」
先輩「そこにだけ反応するな」
後輩「“俺がお前を幸せにする”?」
先輩「その耳治らないなら潰しちまえ」
後輩「!?」
22 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/04/23(火) 09:57:32.72 ID:SYdrFvveo
かわいい
23 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/23(火) 09:58:17.65 ID:R9mWUd3xo
先輩「あと、もっと好かれるって言ったが」
後輩「はい」
先輩「俺がお前に好意を抱いているのは前提なのか」
後輩「はい」
先輩「即答かよ…」
後輩「先輩は照れ屋さんですので、想いを胸に秘めるタイプなのです」
先輩「なにかの設定みたいな言い方だな」
後輩「その想いを私に伝えてくださるだけでよいのですが…」
先輩「いいストーカーになれるよお前」
後輩「先輩に褒められました!?」
先輩「いや、軽く罵ったつもりだが」
後輩「ああんっ」
先輩「…身をよじるな…」
24 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/23(火) 09:58:56.69 ID:0FmGxUxDO
後輩「先輩っ」
先輩「はい」
後輩「好きですよ」
先輩「はい」
後輩「先輩はどうですか?」
先輩「……ノーコメントで」
後輩「むう。先輩は臆病者ですね」
先輩「うるせえ」
25 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/23(火) 10:00:03.69 ID:R9mWUd3xo
後輩「まあ、先輩が私に、少なからぬ好意を抱いておられるのは間違いないですから…その確認は、いまはよしとしましょう」
先輩「なにがお前をそこまでポジティブにするのかね」
後輩「愚問です」
先輩「ん?」
後輩「人間、好きな人が一人いると、これ以上なく幸せでいられます」
先輩「…………」
後輩「大好きですよ、先輩」
先輩「…あ、そ」
後輩「はい。ふふ?」クスクス
26 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/23(火) 10:00:13.11 ID:0FmGxUxDO
投下終了。レス感謝!
27 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/04/23(火) 11:49:18.46 ID:o3qczRxqo
乙!後輩ちゃんポジティブストーカーかわいいな
まったり永く続いて欲しい
28 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/04/23(火) 18:21:11.01 ID:lr7aR7pLO
かわいい
でもここまで好き好きアピールされると先輩みたいな反応したくなるのもわかる
29 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/23(火) 19:13:38.31 ID:hRJdWpeLo
後輩「先輩先輩」
先輩「んあ?」ゴロ
後輩「好きですよー」
先輩「相変わらず唐突だな」
後輩「一日一告白がノルマですから」
先輩「ノルマなんてあったの」
30 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/23(火) 19:17:42.29 ID:0FmGxUxDO
先輩「…ふむ」ゴロ
先輩「なあ後輩」
後輩「はい。なんです?」
先輩「…あくまで一般論的なアドバイスとしてだがな」
先輩「お前は「好き」を安売りしすぎだと思うぞ」
後輩「え? そ、そんなことはないですよ?」
後輩「私が愛を告げるのは先輩だけです!」
先輩「ありがとう」
後輩「えへへ」
先輩「でも、その大半は聞き流されてるわけだし」
後輩「!? 聞き流されていたのですか!?」ガタッ
先輩「聞き流してくれ」
後輩「?? は、はあ」
31 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/23(火) 19:20:35.72 ID:hRJdWpeLo
先輩「大は小を兼ねるかもしれないが、量が質と同じ土俵に乗ることは難しい」
後輩「おお。なんだか意味深げなお言葉です!」
先輩「深げってなんだよ」
先輩「まあ、そう言うことだ」ゴロン
後輩「わ、分かりました」ペタン
先輩「(分かったのか)」
32 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/23(火) 19:24:30.20 ID:0FmGxUxDO
・
・
・
先輩「…ふぁ」
後輩「…」
先輩「…」チラ
後輩「…」プルプル
先輩「…?」
後輩「…」プルプル
先輩「…」
先輩「なあ後輩」
後輩「は、はい」
先輩「えっと、大丈夫か? 顔色がよくないが…」
後輩「…っ」ムグ
先輩「! お、おい。本当に大丈夫かよ、…気分が悪いのか?」ガッ
後輩「…」フルフル
先輩「無理すんな。戻しそうなら、すぐトイレに…」
後輩「…あの」ハア
先輩「お、おう」
後輩「……無理、しなくても…いいのですか…?」
先輩「…あ、ああ。どうしても、もう限界なら、ここで戻せ。仕方ない」
後輩「……では」
先輩「…」ゴクッ
33 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/23(火) 19:28:59.01 ID:hRJdWpeLo
ガバッ
先輩「…あ?」
後輩「先輩!」
先輩「うん」
後輩「大好きです!!」
先輩「…うん。うん?」
後輩「ぎゅー」
先輩「ぐえっ」
後輩「むぎゅー」
先輩「……」
後輩「〜〜〜…ぷはっ」ガバッ
先輩「おい」グイ
後輩「あんっ」
先輩「妙な声を上げるんじゃない!」
後輩「ふふ、照れていらっしゃ 先輩「刺すぞ」
後輩「じ、冗談です冗談」
34 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/23(火) 19:32:05.52 ID:0FmGxUxDO
先輩「急になんだ。気分が悪いんじゃなかったのか」
後輩「はい! 我慢していましたので!」
先輩「なにを?」
後輩「先輩に「好き」を伝えるのをです!」
先輩「…ああ、なるほど…」
後輩「私を気遣ってくださる先輩の優しさに触れて、限界が来てしまいました」エヘヘ
先輩「知らねえよ」
後輩「私は先輩が好きですよー」ニコー
先輩「…話聞けよ…」ハア
35 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/23(火) 19:34:08.13 ID:hRJdWpeLo
先輩「いい加減はっ倒すぞこの野郎」
後輩「いまは先輩が私に押し倒されていますが」
先輩「…」
後輩「ふふふ」
先輩「話せば分かる」
後輩「優しくしますので!!」
先輩「なにをする気だ」
36 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/23(火) 19:37:15.08 ID:0FmGxUxDO
先輩「はあ…お前、そんな様子でよくまともな生活ができてるな…」
後輩「えへへ」
先輩「笑ってごまかすな」ベシ
後輩「あうっ」
先輩「…ったく…」
後輩「ねえ先輩」
先輩「ああ?」
スッ
37 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/23(火) 19:40:09.06 ID:hRJdWpeLo
後輩「大好きです」
先輩「…………顔が近いよ」
後輩「先輩先輩」
先輩「なんだよ」
後輩「耳まで真っ赤です」
先輩「気のせいだ」
後輩「はむ」
先輩「やめてくださいここは学校です」
後輩「学校でなければいいのでひゅか?」ハムハム
先輩「だめに決まってるだろ」
後輩「むー」ムー
先輩「むーじゃない。耳たぶを引っ張るなこら」
38 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/23(火) 19:43:24.29 ID:0FmGxUxDO
ズビシ
後輩「…おお…」シュゥゥゥ…
後輩「痛いですー…」
先輩「調子に乗りすぎだ。…はあ、疲れた…」クタ
後輩「先輩先輩」
先輩「…んだよ…」ゴロ
後輩「くだびれた様子でソファに寝転がる先輩の姿はまるで事後のようで 先輩「○ね」
後輩「ひどい!」
39 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/23(火) 19:45:07.70 ID:hRJdWpeLo
投下終了。
40 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/04/23(火) 19:55:51.21 ID:HbWm/Gcuo
本編もみたいが、こっちもみたいジレンマ
41 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/24(水) 01:47:44.38 ID:AU0bhKV6o
後輩「先輩先輩」
先輩「はい」
後輩「どんなことがあってもめげない女の子はは素敵だと思いませんか?」
後輩「そう私のような!」
先輩「あ、徐々に自分のことに話を持って行くとか、そう言うんじゃないんだ…」
後輩「そんな器用な真似はできませぬ」
先輩「喋り方もどことなく不器用だな」
42 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/24(水) 01:49:37.06 ID:Dw+PIXhDO
先輩「うーん…お前は、少し、めげないとか、逞しいとかとは違う気がするが…」
後輩「そうですか?」
先輩「ちょっと頭がおかしいって感じだな」
後輩「ひどい言われようです」
先輩「よく言えばポジティブ」
後輩「それで行きましょう」
先輩「しかしストーカーだ」
後輩「ポジティブストーカーですか」
先輩「最悪だな」
後輩「ひどいです」
43 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/24(水) 01:52:33.34 ID:AU0bhKV6o
後輩「先輩先輩」
先輩「なんですかね」
後輩「永遠って素敵ですよね」
先輩「いきなりなんだよ。怖いよ」
44 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/24(水) 01:54:05.36 ID:Dw+PIXhDO
後輩「ほら。私たちにはこれからも末長くお付き合いがあるわけです」
先輩「うん。時間の感覚は人それぞれだからな。お前がそう思うのならそうなんだろう」
後輩「相対性理論ですか」
先輩「たぶん」
後輩「なかなかロマンチックなお話ですよね」
先輩「まあな」
45 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/24(水) 01:55:58.27 ID:AU0bhKV6o
後輩「そこで、この“末長く”もですね、“末永く”と言い直すと…」
後輩「先輩ともっとながく一緒にいられる気がして来ます! 不思議!」
先輩「まあ、それは言葉遊びではなく今後のお前の態度にかかっているわけだが」
後輩「あ、はい」
46 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/24(水) 01:57:48.12 ID:Dw+PIXhDO
先輩「…ふむ、そう言えば…」
後輩「?」
先輩「今日のお前はいつもより大人しい気がする」
後輩「ぎくっ」
後輩「え、ええ、まあ。ちょっと自らの行動を顧みてですね…」ゴニョゴニョ
先輩「お前が? そんな機能付いていたのか」
後輩「ひどいです!」
先輩「ひどくない」
後輩「(´・ω・`)」ヒドイデスヨー…
先輩「だって普段俺がいくら言っても聞かないじゃん」
47 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/24(水) 01:58:53.88 ID:AU0bhKV6o
先輩「まあ、反省しているのはいいことだが…」
先輩「なにかあったのか?」
後輩「い、いえ……なにかというか…その、友だちに…」
先輩「友達に?」
後友『あんまりがつがつしてると嫌われるかもよー?』
後輩「…と、言われまして…」
先輩「散々俺が同じことを言っているはずなんだが…」
48 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/24(水) 02:00:54.85 ID:Dw+PIXhDO
先輩「まあ、無理をしたらしたで、その分反動があるのはこの前分かったからな。ほどほどにしとけ」
後輩「……」
先輩「…なんだよ」
後輩「…いえ、…ありがとうございます」
後輩「先輩は、優しいですね」ニコ
先輩「…そりゃどうも」ゴロ
49 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/24(水) 02:03:31.96 ID:AU0bhKV6o
後輩「では、ほどほどで」
先輩「おう」
後輩「…ほどほどって、どうでしょうか?」
先輩「…さあ…」
先輩「もう十分お前が俺に好意を抱いているという事実は伝わっているからな。しばらくなにも言わなくてもいいんじゃないか?」
後輩「……」
先輩「そんな苦虫を噛み潰したような顔せんでも」
後輩「先輩のいじわる!」
先輩「理不尽だ」
後輩「でも好き!」
先輩「知らん」
50 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/24(水) 02:04:37.94 ID:Dw+PIXhDO
投下終了。
ネタがなかったので
>>27
>>28
のレスをそれぞれ参考にしました。すみませぬ。
なおなにか些細なことでもネタを提供頂けると嬉しい模様です。
では、またー。
51 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/04/24(水) 09:25:48.74 ID:YgllTD4So
乙
52 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/04/25(木) 00:57:37.24 ID:zhBNnhdRo
教室で眼鏡クールな委員長に話し掛けられそのまま仲良さげに会話する先輩くんを目撃した後輩ちゃん不機嫌MAX
53 :
>>52 ネタthx
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/25(木) 01:53:52.16 ID:zKyApHeLo
先輩「……」
先輩「…」ボーッ
委員長「…? ねえ」
先輩「んあ?」
委員長「もう、お昼休みだけれど。お昼ご飯は食べないの?」
先輩「…ああ…うん」ゴロ
先輩「そっか、昼休みか…ふあ。通りでお腹が空くと思った…」
委員長「おやおや」クスクス
54 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/25(木) 01:55:47.03 ID:4T3h+16DO
委員長「そう言えば…先輩くんは授業中いつも眠っているね」
委員長「逆に関心してしまうな。よくそれだけ寝ていられるなと」
先輩「そうか? 起きているよりは楽だとおもうけど…」
委員長「…ふむ」
委員長「はは。どうやらお互い、分かり合うのは難しそうだ」
先輩「だろうな」
55 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/25(木) 01:56:28.99 ID:zKyApHeLo
先輩「…それにしても」
委員長「うん?」
先輩「いいのか。クラス委員が、サボっている生徒にそんな風で」
委員長「? いいんじゃないかな。別に」
先輩「…あ、そ」ゴロ
先輩「……何だか食えないやつだなぁ」ゴロゴロ
委員長「お昼ご飯だけにかい?」
先輩「いや違う」
委員長「あら」
56 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/25(木) 01:57:14.34 ID:4T3h+16DO
委員長「さて…では、何だか申し訳ないけれど…」カパ
委員長「私はお弁当を食べることにしよう」
先輩「どうぞ。俺に構わず」ファ…
委員長「…ふむ」モグ
委員長「ねえねえ」チョイ
先輩「あん?」
委員長「あーん」
先輩「……」
委員長「あーん」
先輩「…いや、いらん」
委員長「そうかい? それは残念だな」パク
先輩「…突然何だよ…」ハア
57 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/25(木) 01:58:31.80 ID:zKyApHeLo
委員長「今日の卵焼きは自信作だったんだが」モグモグ
先輩「へえ。弁当、自分で作って来てるんだな」
委員長「まあね」
先輩「…偉いなあ…俺は、想像しただけで…面倒で、嫌になるな」
委員長「…君は普段どうしているんだい? まさか毎日抜いているわけではないだろう」
先輩「ん…まあ、放課後に購買でパンとか買って…かな」
委員長「お昼には摂らないのか」モグモグ
先輩「昼の購買は人が多いからな」
委員長「…ふふっ」クス
先輩「? なんだよ」
58 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/25(木) 01:59:11.60 ID:4T3h+16DO
委員長「いや…授業中に平気で眠ったり、一見、ちゃらんぽらんなようだけれど」
先輩「(否定できねえ)」
委員長「それはそれで、君なりの教条があるわけだ。うん、面白いね。とても一貫していて」
先輩「…」
委員長「認識を改めようと思うよ」
先輩「…」
先輩「…なーんか」
先輩「お前は、変わったやつだな」
委員長「ふふ。君もね」
59 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/25(木) 02:00:20.17 ID:zKyApHeLo
・・・翌日
委員長「先輩くん。これ」
先輩「あん?」
委員長「君の分のお弁当を作って来てみた」
先輩「…」
委員長「もし、よかったら」
先輩「…えっと、なんで?」
委員長「気まぐれで。一つ作るのも二つ作るのも、大差はないからね」
先輩「…」
委員長「…」ニコ
先輩「…おう。ありがとう」
委員長「どういたしまして」
60 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/25(木) 02:01:17.71 ID:4T3h+16DO
先輩「…ありがたいんだが、…いつもこの時間に摂らないから腹に入りそうにない。あとで食べていいか?」
委員長「もちろん。あ、感想を教えてくれると嬉しいかな。次の機会にフィードバックするよ」
先輩「…次の機会があるのか…」
委員長「よほど私のお弁当が口に合わない、ということでなければ」ニコ
先輩「……。やっぱお前、俺より変わってるよ」
委員長「そうかな」
先輩「うん」
61 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/25(木) 02:02:19.29 ID:zKyApHeLo
・
・
・
ガチャ
後輩「こんにちはー」
先輩「おう。お疲れ」モグモグ
後輩「? 先輩、こんな時間に…お弁当ですか?」
先輩「まあな」モグモグ
後輩「先輩はお料理もできたのですね。さすがです」
後輩「ふふ、それであれば、先輩にはお婿さんに来て頂くという手もありますか…」ブツブツ
先輩「相変わらず妄想逞しいなあ」
後輩「恐縮です」エヘヘ
先輩「だから褒めてねえって」モグ
62 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/25(木) 02:02:52.97 ID:4T3h+16DO
先輩「それとあいにくだが、これは俺の自作じゃない」
後輩「? はて。しかし先輩は一人暮らしのはず…」
先輩「クラスメートが、なんか、作ってくれた」モグモグ
後輩「……」
後輩「…?」
後輩「?? せ、先輩…それは、つまり」
先輩「ん?」
後輩「う、浮気ですか!?」
先輩「誰が誰から誰にだよ」
63 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/25(木) 02:03:56.26 ID:zKyApHeLo
先輩「そんなんじゃねえよ」モグモグ
後輩「し、しかし、女子が男子にお弁当を作って来るとは、もう、そんなんだと言ってよいのでは…」
先輩「ないない」
後輩「むぅ。先輩には危機感が足りませぬ」
先輩「はあ?」
後輩「まずいですね…このままでは先輩が寝取 先輩「女子高生がNTRとか言うんじゃねえよ」
64 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/25(木) 02:05:18.15 ID:4T3h+16DO
先輩「大体、その危機感はお前が抱くものであって俺は関係ないだろ…」モグ
先輩「ん」
後輩「?」
先輩「…うん。たしかに、この卵焼きはおいしいな…」ボソ
後輩「…!」
先輩「ごちそうさま。後輩、食後のお茶が飲みたい」ガタ
先輩「トイレに行ってる間に淹れといてくれ」ガチャ
後輩「り、了解です」
パタン
後輩「……むぅ」
後輩「こ、これは…緊急事態です…!」
65 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/25(木) 02:06:34.13 ID:zKyApHeLo
投下終了。頂いたネタの場面まで、もちっと続きます。
66 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/04/25(木) 02:08:08.14 ID:qnKRUnb+o
これはこれでいいな
後輩が先輩に嫌いって言われる夢見てどんな反応するのか気になる
67 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/04/25(木) 02:25:23.40 ID:AgiARVs1o
乙
そのまま委員長にテスト勉強の範囲見てもらう口実で家凸してもらいたいな
68 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/04/25(木) 02:50:01.25 ID:DKPMrKkMo
うおっ!ネタ拾って頂けたんですか、ありがとうございます!
69 :
続き。
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/25(木) 11:10:35.14 ID:c5OhvqpCo
・・・さらに翌日
後輩「…」ボロ
後輩「……やって見て初めて、自分が、お料理は苦手なのだと気がつきました…」
後輩「…さすがに、こんなお弁当は…先輩には渡せませんね」アハハ…
後輩「い、いやいや。めげてはなりません!」ブンブン
後輩「これから上達すればよいのです。何事もすぐできるわけではないのですから!」
後輩「(恋する乙女はめげないのです!)」フンス
70 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/25(木) 11:11:13.01 ID:4T3h+16DO
トコトコ
後輩「そうと決まればいつも通りが一番です」
後輩「さて、今日も先輩と一緒に楽しくお喋りを…」ピタ
後輩「むむ。どうやら先輩がそばにいるようですね…」クンクン
後輩「……。お姿が見えます…が…」
後輩「どうやらご歓談中のご様子…」コソコソ
71 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/25(木) 11:12:22.76 ID:c5OhvqpCo
先輩「ふあ…」
委員長「やあ」
先輩「あ? ああ、お前か」
委員長「ふふ。その反応を見るに、私たちは、友達くらいにはなれたのかな」
先輩「…さあな」
委員長「ふふ」
委員長「はい。今日はオムレツが会心の出来だと自負しているよ」ヒョイ
先輩「…おう」クス
委員長「? どうかしたかい」
72 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/25(木) 11:13:39.85 ID:4T3h+16DO
先輩「いや…俺の周りには甲斐甲斐しいやつが揃っているのかと、少し、可笑しくなった」
委員長「ふむ」
先輩「部活の後輩がいるんだ。いいやつなんだが、鬱陶しいくらいに気を遣うやつでな」
委員長「…へえ」
先輩「…? お前こそ、どうかしたか」
委員長「え?」
73 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/25(木) 11:14:54.79 ID:c5OhvqpCo
先輩「笑っているのか不機嫌なのか、…ずいぶん複雑な表情だが」
委員長「…」ペタ…
委員長「ああ、うん。気持ちとしては、その通りだね」
先輩「あ?」
委員長「君から話を振ってくれることは初めてだったからね。まずそのことが純粋に嬉しい」
先輩「……」
先輩「さいですか」
委員長「(まあ、話題の内容には反対の方に心を揺さぶられたわけだけれどね…)」
74 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/25(木) 11:15:44.58 ID:4T3h+16DO
先輩「…」
委員長「…」
先輩「なあ」
委員長「うん?」
先輩「…まあ、とりあえず…弁当、サンキューな」
委員長「うん。どういたしまして」
75 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/25(木) 11:16:55.74 ID:c5OhvqpCo
ガタッ
委員長「どこかへ行くのかい?」
先輩「ん…たまに、その後輩は、昼休みのうちに部室にいることがあるんだ」
先輩「顔見せないと、拗ね――はしないけど…その、暴走するから、あいつ。その方が面倒臭いからな」
委員長「?? 何だかよく分からないけれど…」
先輩「悪い。またあとでな」タッ
委員長「うん」ヒラヒラ
76 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/25(木) 11:17:53.33 ID:4T3h+16DO
委員長「…うーん」
委員長「そうか、私も、嫉妬したりするんだなぁ…まさか誰かの笑顔を見て苦々しい気持ちになるとはね」フフ
委員長「ふふっ、発見発見♪」
77 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/25(木) 11:18:46.65 ID:c5OhvqpCo
ガチャ
先輩「お、いたか」
後輩「…」
先輩「……?」
後輩「どうも、こんにちは」ムスッ
先輩「…? お、おう」ガタ
ポスン
先輩「…」
後輩「…」ムッスー
先輩「…」
78 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/25(木) 11:20:05.50 ID:4T3h+16DO
先輩「なあ後輩」
後輩「なんです?」
先輩「…えっと…なんかあったの?」
後輩「べつになにもないですけどっ」
先輩「……うわ」
先輩「これ面倒臭いやつだ…」ハア
後輩「聞こえてますよ!?」
先輩「面倒臭いやつだなーお前…本当に…」ハア
後輩「…だ、そ、…そうは言っても、だって、先輩がですね…」
先輩「あん?」
79 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/25(木) 11:20:44.52 ID:c5OhvqpCo
先輩「俺がなにかしたのか」
先輩「言っとくけど、妄想の中の俺は俺とは責任の所在が別だからな」
後輩「ち、違いますよ!」
後輩「…その…ですね」ゴニョ
先輩「おう」ゴソ
後輩「…。それです」
先輩「あ?」
後輩「先輩さっき、そのお弁当を作ってくださった方と、とても親しげにお話されてました」
80 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/25(木) 11:21:16.45 ID:4T3h+16DO
先輩「……だから?」
後輩「…別に…どうということも、ないですが…」
先輩「…」
後輩「…」
先輩「弁当食ってもいい?」
後輩「なっ」
後輩「せ、先輩には、デリカシーというものがないのですか!」
先輩「…今日はよく絡むなぁお前…」ハア
81 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/25(木) 11:22:04.81 ID:c5OhvqpCo
後輩「先輩が他の方と楽しげにお話されているところを見ると、こう、胸がもやもやーってするのです!」
先輩「はあ」モグモグ
後輩「渦中の弁当を食べながら答えないでください!」
先輩「…」モグモグ
先輩「……そうは言っても、だって、それさっきの会話のことだろ?」
後輩「はい」
先輩「それなら別に…大体、話してたのはお前の…」モグ
先輩「…」モグ
後輩「? なんです?」
先輩「…」
82 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/25(木) 11:22:50.41 ID:4T3h+16DO
先輩「(たぶん、ここで「話していたのはお前のことだ」と言うと、またこいつは調子に乗る…)」
後輩『やはり先輩の脳裏には常に私の存在があるのですね!』キャハー!
先輩「(…とか何とか。絶対言う、いやたぶんもっと、俺の想像がつかないようなひどいことを言うに違いない…)」
後輩「??」
先輩「…はあ…」
後輩「? ど、どうされました…?」
先輩「……もう、この話はおしまい。想像するだけで、疲れた」モグモグ
後輩「えっ」
後輩「いや、だ、だめですよ! 私はまだ機嫌を直したわけではありませぬ!」
先輩「いいよ別に直さなくて」
後輩「えっひどくないですか」
83 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/25(木) 11:23:21.73 ID:c5OhvqpCo
先輩「いっつもべたべたして来るし」モグモグ
先輩「たまにはそうやってむっすーっとしてろ。その方が可愛げがある」
後輩「かわ!?」
先輩「…」モグモグ
後輩「かわわわわ…」
先輩「(あ、大人しくなった。ラッキー)」モグモグ
84 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/25(木) 11:23:52.38 ID:4T3h+16DO
後輩「…えへへ…先輩が、可愛いって…」エヘヘヘー
先輩「…」モグ
先輩「…うん。たしかに、オムレツうまい」
85 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/25(木) 11:25:07.56 ID:c5OhvqpCo
☆おまけ 没になった委員長ちゃん
先輩「……よし」
先輩「帰るか」ウン
委員長「待てコラ」ガシ
先輩「あー」フラ
委員長「ふぇ? きゃっ」ヨタ
委員長「ちょ、急に、凭れかかって来るな!」ガーッ
先輩「引っ張って来たのはそっちですぅ」
委員長「ちょっと引いただけだよね!」
86 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/25(木) 11:25:55.01 ID:4T3h+16DO
先輩「…」ハア
委員長「な、なに」
先輩「…めんどくさいのに絡まれたなー…」
委員長「それは心中呟く類のものだよ!」
先輩「…どっちでもいいけど…」
委員長「よくないから。もう。そんなんだから君は友達ができないんですー」
先輩「…どうでもいい…」ハア
87 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/25(木) 11:26:33.54 ID:c5OhvqpCo
先輩「…で、なに…なにか用?」
委員長「うん」
先輩「気のせいだと思うぞ」ウン
委員長「は、はあ?」
先輩「そんじゃ」
委員長「ちょ、だから、勝手に帰ろうとしない!」ガッ
先輩「あーだから急に引っ張るなってー」グラー
委員長「ふえっ」ドンッ
委員長「力抜きすぎ! ふ、普段どうやって生活してるのよ!」モー
先輩「俺も不思議ー」フラフラ
88 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/25(木) 11:27:07.01 ID:4T3h+16DO
委員長「あ、あのね」ゼーッ…
委員長「ほら。時計見えるでしょ」ピッ
先輩「見えないって答えるとこの会話は終わるかな」
委員長「終わりません。ほら、いま何時か分かるでしょ。今は何限目のあとの休み時間ですか」
先輩「え? お前、時計読めないの?」
委員長「しばくぞこの野郎」
先輩「世知辛い」
89 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/25(木) 11:27:47.69 ID:c5OhvqpCo
委員長「まだ三限目の終わりです! 昼休みにもなっていないのにどこ行くつもり?」
先輩「…」ハア
先輩「便所だよ便所」
委員長「うそ。「帰るか」って呟いてたでしょ」
先輩「…お前、俺なんかのひとり言に反応して…構って欲しいのか?」
委員長「ち、違います! なんてことを言うか」
先輩「あー分かった。お前声でかいからばかっぽいんだ」
委員長「突然なに!?」
先輩「あと若干あいつとキャラ被ってるしな。クールでもないし。眼鏡は似合ってないし」
委員長「(え…ひどくない? ここまで言う?)」グス
90 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/25(木) 11:28:27.17 ID:4T3h+16DO
先輩「没だ没。お疲れさまでしたー」
委員長「…うう…そこまで言わなくても…」
先輩「…」
先輩「なあ」
委員長「にゅ?」
先輩「タコか。ほら」スッ
委員長「ふぇっ…?」カチャ
委員長「??」パチクリ
先輩「うん。お前、眼鏡がない方がいいよ」
委員長「……え?」
先輩「バカっぽくて」プププ
委員長「んあー! もう、なんなのよう!」
先輩「俺の台詞だそれ」ハア
91 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/25(木) 11:30:47.86 ID:c5OhvqpCo
投下終了。
>>68
とんでもない。こちらこそ、ネタ感謝でした。
>>66
>>67
また次回投下時にできたら。ありがとうございます。
92 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/04/25(木) 12:17:33.00 ID:cYqtcT0vO
乙
93 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/04/26(金) 01:00:05.27 ID:vvJIvxWFo
委員長もいいキャラだな〜
この先輩、後輩ちゃんが急に寄り付いてこなくなったりしたらどう反応するのかな
94 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/04/26(金) 09:47:55.29 ID:0SDA/MpYo
後輩ちゃん過保護な兄弟とか居そうだなーなんとなく
95 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/26(金) 20:39:40.40 ID:4p92Cx+To
後輩「先輩先輩」
先輩「どうした後輩」
後輩「今日は暇ですね」
先輩「依頼もないしな。いい日だー」
後輩「そうですね」フフ
96 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/26(金) 20:41:15.81 ID:VTuchA2DO
後輩「…」ニコニコ
先輩「?」ゴロ
先輩「…後輩は、今日は何だかいつもより…楽しそうだな」
後輩「にゃっ! そ、そうですか?」
先輩「猫か」
後輩「うへへ。今日はいいことがあったのです」
先輩「下品な笑い方はやめなさい。いいことだって?」
後輩「はいっ」
97 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/26(金) 20:43:04.87 ID:4p92Cx+To
・・・・・
後輩「先輩先輩」
先輩「なんだー後輩」
後輩「好きですー」
先輩「…ああ、いつもの…一日一告白な」
後輩「はい♪」
先輩「…」
先輩「まあ、俺はお前のことそんなに好きじゃないけどな」ニッコリ
後輩「!?」
98 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/26(金) 20:44:12.90 ID:VTuchA2DO
後輩「……は…?」
後輩「せ、先輩、一体なにを…」
先輩「…ふあぁ……今日もだるいなー…」ゴロ
後輩「そ、そんなことはどうでもよいのです。今先輩が仰ったことをもう少しきちんとですね…」
先輩「……」ゴロゴロ
後輩「む、無視しないでください」グイグイ
先輩「…」ユラユラ
先輩「んだよ、うざいな…」ハア
後輩「う、うざい!?」ガーン
99 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/26(金) 20:45:29.63 ID:4p92Cx+To
先輩「うん」
後輩「な、なにがですか。私のことですか?」
先輩「この後に及んでなおポジティブだなお前は」
後輩「あっ…き、恐縮でs 先輩「褒めてないから」
後輩「(´・ω・`)」…スミマセン…
100 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/26(金) 20:46:47.62 ID:VTuchA2DO
先輩「なあ後輩」
後輩「は、はい」
先輩「俺は面倒臭いのが嫌いなんだ」
後輩「ぞ、存じております」
先輩「そしてお前はめんどくさい」
後輩「……ハイ」
先輩「つまり?」
後輩「…つ、つまり…」ゴク
先輩「…」ニコ
101 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/26(金) 20:47:39.11 ID:4p92Cx+To
先輩「気がついたわ」
先輩「俺がお前のことを好きになるはずがないな。俺はお前が嫌いだ」ニッコリ
後輩「……あ、う…」
後輩「こ、こんなの絶対、嘘、ですぅ…!!」
ウワーーーーン!!
102 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/26(金) 20:49:04.32 ID:VTuchA2DO
・・・・・
先輩「……」
後輩「という…今日はそんな夢を見ました」
先輩「…」
先輩「え? それ、え?」
後輩「はい。どうかしましたか?」
先輩「どうかしてるのはお前の頭だ。“いいこと”はどこ行ったおい」
103 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/26(金) 20:50:20.44 ID:4p92Cx+To
先輩「ひょっとして、実は俺はお前に嫌われているのか…」
後輩「? なにを仰います。私が先輩を欲するのは世の理です、世界の答えです」
先輩「欲するとか生々しいわ」
104 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/26(金) 20:51:41.83 ID:VTuchA2DO
後輩「先輩は優しいお方ですから。嫌いだなんて、――そんなひどいこと、私に言うはずがありません」
先輩「ほう」
後輩「たしかに、夢の中で私はとても悲しい気持ちになりました」
後輩「しかしそのおかげで、今日はなおさら、現実の先輩とお話しすることを楽しく思えます」ニコ
先輩「……」
105 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/26(金) 20:53:43.28 ID:4p92Cx+To
先輩「…お前は」ハア
先輩「…笑うしかないな。とんだ変態だ、お前」ハハ
後輩「先輩に褒められました!」ワーイ
先輩「いや褒めたつもりは……いや、いいや。うん。今日ぐらい素直に褒めてやろう」ヨシヨシ
後輩「…わ」ナデナデ
後輩「……」
先輩「…俺の方から行くと大人しくなるのな…」ナデナデ
後輩「は、恥ずかしいですから…」//
後輩「し、しかし…嬉しいです」エヘヘ
先輩「それはよかった」
後輩「…♪」ニコニコ//
106 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/26(金) 20:55:39.27 ID:VTuchA2DO
投下終了。
>>66
さんサンクスです。夢ネタでした。
その他のネタもありがとうございます。順次拾って行きます、のんびりですがお待ち頂けると嬉しいです。
107 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/04/27(土) 01:13:30.22 ID:3EQ6f9a6o
乙!
108 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/27(土) 03:39:43.78 ID:ArKPQAIno
・・・・・その夢を見た朝のこと
後輩「…ぐす」
後輩「う?」パチ
後輩「……うにゅ…何だか…とっても、悲しい夢を見てしまいました…」グシ
姉「それはいけない。私が慰めてあげよう」ヨシヨシ
後輩「……」
姉「ふふ。どうかな私のなでなでは。気分は良くなったかなー」ニコ
後輩「お姉様」
姉「はい」
後輩「どうして私の部屋にいるんです?」
姉「えへへ」
後輩「笑ってごまかさないでください」
109 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/27(土) 03:42:30.76 ID:/pxz1Q4DO
後輩「…」ハア
後輩「お願いなので、勝手に一緒の布団に入るのはやめてください。私はもう高校生なのです」
姉「その妙な口調はいつまでも直んないみたいだけどねー」ケラケラ
後輩「よ、余計なお世話です」コホン
姉「分かったー。じゃ、今日の夜一緒に寝よ?♪」
後輩「いやです」
姉「えー」
姉「勝手にじゃなければいいよって言ったじゃーん」ブー
後輩「とりあえず、現状の改善をお願いしたんです…」ハア
110 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/27(土) 03:43:51.31 ID:ArKPQAIno
姉「まあまあ」
姉「仕方ないじゃん、妹を可愛がるのは姉の特権だよー」ナデナデ
後輩「……」ムゥ
後輩「いつまでも、子ども扱いするので…お姉ちゃんのことは嫌いです」プイ
姉「(そんな風にいちいち可愛い仕草をするから、いつまでも妹離れできないんだけどねー)」フヘヘ
姉「ねえねえ」
後輩「…なんです」
姉「いま、久し振りにお姉ちゃんって呼んでくれたねー」
後輩「…っ」カア//
姉「にゃふふ。お姉ちゃんは嬉しいにゃー」
後輩「…っ。わ、忘れて、ください!」バッ
姉「わぷ」
111 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/27(土) 03:44:54.38 ID:/pxz1Q4DO
姉「まあまあ。仕方ないじゃん、妹を可愛がるのは姉の特権だよー」ナデナデ
後輩「……」ムゥ
後輩「いつまでも、子ども扱いするので…お姉ちゃんのことは、嫌いです」プイ
姉「(そんな風に可愛い仕草をしてくれるからいつまでも妹離れできないんだけどねー)」フヘヘ
姉「ねえねえ」
後輩「…なんです」
姉「いま、久し振りにお姉ちゃんって呼んでくれたねー」
後輩「…っ」カア//
姉「にゃふふ。お姉ちゃんは嬉しいにゃー」
後輩「…っ。わ、忘れて、ください!」バッ
姉「わぷ」
112 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/27(土) 03:46:35.06 ID:ArKPQAIno
後輩「も、もう! 離してください!」グイ
後輩「早く準備しないと、遅刻してしまいます」
姉「妹はいまだに一人じゃ起きられないけどね」
後輩「…そ、それは…」
姉「あ、朝ご飯、用意できてるからねー。お弁当も。制服は、昨日のうちにアイロンかけてそこに――」
後輩「うー! どうしてそんなにちゃらんぽらんな風して、ばっちり私のお世話をしてくれちゃうのですか!」
姉「何だか無茶苦茶なこと言ってない?」
113 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/27(土) 03:47:29.78 ID:/pxz1Q4DO
姉「ふふ。妹は、大人びた口調のわりになにもできないもんねぇ」クスクス
後輩「……うにゅ…」
後輩「…す、すいま…」
ポン
後輩「?」
姉「あなたの仕事は可愛いことです。だから、気にしない、気にしない」ニコ
後輩「…」ナデナデ
後輩「…う、うん。あ…ありが、とう…」
姉「どういたしまして」ニコニコ
114 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/27(土) 03:48:45.09 ID:ArKPQAIno
姉「さ。じゃさっさと朝ご飯済ませて、着替えなさい」
後輩「はい!」
姉「うんうん」
姉「…何だか最近、妹は変わったね。明るくなったね。いいことだ」
後輩「…。そ、そうでしょうか」
姉「うん」
後輩「…………」
後輩「…」ジワ
姉「え? な、なんでちょっと泣きそうなのかな?」
後輩「い、いえ。今朝見た夢を思い出しまして…」グシ
姉「よしよし」ナデナデ
後輩「あ、ありがとうございます」
115 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/27(土) 03:49:37.81 ID:/pxz1Q4DO
後輩「私が変われたのだとすると、それはきっと、先輩のおかげなのです」
姉「先輩?」
後輩「はいっ」ニコ
後輩「そうです。悲しい夢を見てしまいましたから、その分を取り戻さねば…」ウン
後輩「今日は目一杯先輩とお喋りしましょう!」フフフ
姉「……」
姉「(私の妹を籠絡したやつが…いる、だと…!)」
姉「……お、お姉ちゃんはそんなこと許しませんからね!」ガーッ
後輩「??」
116 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/27(土) 03:50:54.09 ID:ArKPQAIno
投下終了。
>>94
ネタ、使わせて頂きました。
過保護ってなんだっけこんなんだっけ。
117 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/04/27(土) 05:59:16.65 ID:QoQ22PZfO
>>116
いいね最高
118 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/04/27(土) 08:26:19.70 ID:t7K/hdnXO
お姉様prpr
119 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/27(土) 13:30:52.10 ID:pMfP3ZTlo
後輩「先輩先輩」
先輩「はいはい」
後輩「これはまずいです」
先輩「…ん、いつか聞いたような台詞…」
後輩「りゅりゅしき事態です!」
先輩「…」
後輩「…」
先輩「…なんで噛んだの?」
後輩「噛んでませぬ」
120 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/27(土) 13:37:13.10 ID:/pxz1Q4DO
後輩「にゅにゅっ」
先輩「効果音か」
後輩「りゅにゅっ」
先輩「そっちの方が言い辛いだろ」
後輩「にゃーん!」
先輩「落ち着け」
121 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/27(土) 13:43:52.53 ID:pMfP3ZTlo
先輩「…それで?」ハア
先輩「なにが由々しき事態なんだ」
後輩「あー! 私の台詞を取らないください!」
先輩「…理不尽だ…代わりに言ってあげたのに…」
後輩「優しさはときに相手を貫く刃になるのですよ!」
先輩「覚えておきます」
122 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/27(土) 13:51:12.00 ID:/pxz1Q4DO
後輩「最近、私たちの関係がないがしろにされておるのです!」
先輩「……」
先輩「いいんじゃないか? もともとマンネリがどうのと言っていたんだし」
後輩「いえ。そうした倦怠期から 先輩「倦怠期とか言うなや」
後輩「あ、はい」コホン
後輩「…その、変わり映えのしなくなった日々にですね、二人が飽き始めて―― 先輩「二人て。恋人か」
後輩「話の腰を折らないでください!」
先輩「自らの発言を省みろ」
後輩「…しかし恋人ですか…」ジュル//
先輩「よだれは分かんねえわ」
123 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/27(土) 14:03:29.00 ID:pMfP3ZTlo
後輩「と、とにかく」コホン
先輩「はい」
後輩「お姉ちゃんとかどうでもよいのです! 私は先輩とお喋りしていたいのです!」
先輩「(言っていいことなのかそれは)」
後輩「だっ、だからその…」ゴニョゴニョ
後輩「先輩もですね、他の方にかまけず、もっと私を見て――」
ヴーッ ヴーッ ヴーッ
後輩「……」
先輩「…携帯、鳴ってるぞ」
後輩「…」ピ
124 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/27(土) 14:12:45.89 ID:/pxz1Q4DO
後輩「…」メール…
先輩「…」
後輩「…先輩」
先輩「はい」
後輩「…私…今日は家に帰りたくありませぬ…!」グス
先輩「知らん」
125 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/27(土) 14:13:44.83 ID:pMfP3ZTlo
後輩「……いやだ…お姉様に怒られる…」ブツブツ
先輩「自業自得だ」ゴロ
先輩「…いやー…それにしても、今日も平和で…」
コンコン
先輩「……」
後輩「…お客様ですよ」
先輩「…お前…応対してくれよ…」
後輩「……今は無理です…」シクシク
先輩「よし。珍しく意見の一致を見たな! スルーだスルー」
ガチャ
先輩「現実はいつだって非情だ」
後輩「今日に限っては同意致します」
126 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/27(土) 14:14:47.74 ID:/pxz1Q4DO
委員長「…なんだ。いるなら、返事くらいして欲しいな」
先輩「あーお前か…悪い、ちょっと取り込んでてなぁ」ゴロゴロ
委員長「ふふ。それは失礼した」
先輩「なにか用か?」
委員長「うん。お弁当箱をもらっておこうかと」
先輩「ああ。悪いな、わざわざ取りに来させて」ゴソ
委員長「問題ないよ」
先輩「ん。今日も美味かった」
委員長「それは何より」
127 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/27(土) 14:16:10.81 ID:pMfP3ZTlo
後輩「……」
後輩「…現実は、いつだって、非情ですね…」ボソ
委員長「うん?」クル
後輩「……ぬぬ」ギリギリ
先輩「歯軋りするんじゃねえよ」
後輩「……歯が痛いでしゅ」
先輩「慣れないことするから…」
委員長「どうもこんにちは」ニコ
後輩「…っ」
委員長「?」
後輩「先輩! この方ずるいです!」
後輩「お料理ができて、しかもこんなに笑顔が可愛いとは!」
先輩「知らねえよ」
128 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/27(土) 14:17:20.10 ID:/pxz1Q4DO
委員長「…なんだかよく分からないけれど…褒めてもらえたのかな」
先輩「…たぶん」
委員長「…ふふ、ねえ」
後輩「はい!?」
先輩「なんで喧嘩腰だ」
委員長「……」ペタ
委員長「真正面からこの顔を褒めてくれたのは、あなたが初めてだよ。どうもありがとう」ニコ
後輩「…!」ズキューン
先輩「恋に落ちた音がした」
委員長「??」
129 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/27(土) 14:18:17.18 ID:pMfP3ZTlo
後輩「……この何とも言えない、清々しい敗北感はなんぞや…」
先輩「散ってしまったか…」
委員長「?? ああ、そうだ。それともう一つ、用があった」
先輩「んあ?」
委員長「先生から、君の成績をどうにかするようにと言われてね」
先輩「……は?」
委員長「言われてみると、前回の定期テストにも出席していなかったじゃないか。今回を落とすとまずいよ?」
先輩「……めんどくせ」
委員長「留年になる方がよほど面倒だろう」クスクス
委員長「不安な科目があれば教えるよ。今日とか、夜は時間があるかな」
先輩「……まあ、どうせ、ごろごろしているだけだからなぁ」
委員長「そうか」
130 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/27(土) 14:19:54.88 ID:/pxz1Q4DO
先輩「……でも…めんどうだなー…勉強とか」
委員長「そう言わずに」
先輩「……」エー
先輩「あ、そうだ。じゃあ代わりに、晩飯作ってくれ」
委員長「うん?」
先輩「めんどーを一つ減らさないと、べつのめんどーには手が出ないんだよ」
委員長「…ふむ。それだと、私がひたすら君に奉仕するような形になる気もするけれど…」
委員長「いいよ。何だか楽しそうだし」フフ
先輩「なにも楽しくねぇよ…」
委員長「そうかい?」
131 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/27(土) 14:21:00.82 ID:pMfP3ZTlo
委員長「じゃあ、また下校する頃に連絡する」
先輩「はいはい」ヒラヒラ
後輩「……これは…由々しき事態ですね!」
先輩「言えるじゃん」
後輩「噛んだ方が可愛いかと思って」テヘ
先輩「あざといなあ」
後輩「えへへ」
132 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/27(土) 14:22:02.84 ID:/pxz1Q4DO
投下終了。
>>67
回収です。
133 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/04/27(土) 15:09:02.47 ID:t7K/hdnXO
乙
134 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/27(土) 23:07:41.86 ID:tjRKGQaqo
・・・・・下校の時間、下駄箱で。
委員長「私も行きます!」ハイ!
先輩「却下」
委員長「なんでよぅ!」
先輩「だって紛らわしいんだもの」
委員長「紛らわしい?」
委員長「だれとだれがかな」
先輩「お前らのことだっつうの」
135 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/27(土) 23:10:48.19 ID:/pxz1Q4DO
委員長「紛らわしいってなによー」プクー
先輩「可愛くねえ」
委員長「ひどっ」
先輩「うちの後輩を見習え」
委員長「?」
後輩「……」プルプル
先輩「人見知りでな。見知らぬやつが側にいると、狙われた小動物のように縮こまってしまう」
先輩「世間一般には、こう言うのを可愛いという」
委員長「…な、なるほど」
委員長「納得してどうするの」
後輩「(嬉しいのですが…緊張して、頭が回りませんね…)」プルプル
先輩「可愛い」ウン
136 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/27(土) 23:12:10.13 ID:tjRKGQaqo
先輩「ま、そう言うことで。お前がついて来ると後輩は生きることもままならない」
委員長「人を有毒ななにかみたいに言うのはよしてくれない…?」
先輩「しっしっ。没キャラは丸められた紙に戻ってください」
委員長「……(´・ω・`)」ヒドクナイ?
委員長「この子の相手をするとき、先輩くんは何だか生き生きしているね」
先輩「…気のせいだ」
委員長「好きの裏返し!?」
先輩「調子に乗んな」ガス
委員長「いたい!?」
クイ
先輩「ん」
後輩「あ、あの…先輩」
先輩「おう。どうした」
137 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/27(土) 23:13:40.99 ID:/pxz1Q4DO
後輩「わ、私は、今日はこれで帰ろうと思うのですが…」
先輩「……、ああ」
先輩「そっか。俺、なんで、勝手にお前もうちに来ると思ってたんだろ」ハハ
後輩「ぜ、ぜひ向かわせて頂きたい所存ですが」
後輩「…その…お姉様が、家で待っておりますので…」ガクブル
先輩「ああ…」
138 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/27(土) 23:15:40.33 ID:tjRKGQaqo
先輩「達者でな」
後輩「は、はい。失礼します」ペコ
委員長「さようなら」
委員長「ばいばーい」
委員長「さっ、それじゃ! 私たちも帰りますか!」
先輩「てめぇは一人で帰れ」
委員長「いやですー」
先輩「ちっ」
先輩「……」
委員長「? どうかしたかい」
先輩「…いや」
先輩「(…なんか……もやっとするが…)」
先輩「…ま、いいや…考えるのめんどくさいし」
139 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/27(土) 23:18:41.78 ID:/pxz1Q4DO
短いですが、投下終了です。
>>93
辺りも、使わせて頂きます。これでたぶん一通り。
ネタ提供はいつでも助かります。
予定では次回火曜日ですが、余裕があれば、それまでに短いのを何度か投下します。
140 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/04/28(日) 00:39:43.05 ID:CmkZrdboo
委員長、ドッペルゲンガー使いかよw
141 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/04/28(日) 00:51:23.58 ID:6bh/IFtWo
素晴らしい
142 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/28(日) 23:47:50.01 ID:14+44huqo
ちょこっとだけですが投下します。
143 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/28(日) 23:50:14.81 ID:kG1ttY+DO
後輩「……」
ウロウロ
後輩「……」
後輩「…お姉様にお会いするのが、恐ろしく恐ろしいですね…」ハア
姉「だれが恐ろしいって」ガサ
後輩「ひぅ!」ビクッ
姉「(はぁんこの子はホント可愛い反応するわぁ)」ウットリ
144 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/28(日) 23:52:15.17 ID:14+44huqo
後輩「……」ギギ
後輩「い、いきなり背後から声をかけるなど、お姉様は非道です! 外道です!」
姉「はい勢いでごまかそうとしないー」ガッ
後輩「むにゅっ」
姉「ん? だ・れ・が。恐ろしいって?」ニコニコ
後輩「……ごみんにゃしゃい…」ムニムニ
姉「うん。でも可愛いからしばらくこのままね」グニグニ
後輩「…しぇっしょうにゃー」ムニムニ
ウニャー
145 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/28(日) 23:54:47.94 ID:kG1ttY+DO
パ
後輩「……はふぅ…」
姉「まったく。それがいつもあんたの為に生きてるこの姉へ向ける言葉かね」
後輩「(私のために生きてくださっておるがゆえのことだと気づいてください)」
姉「ん?」ニコ
後輩「……なんでもないです」
後輩「…お、お姉様は…少し、私に過保護すぎるのです…」ボソ
姉「お姉ちゃんだからね。にひ」
後輩「……」ハア
146 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/28(日) 23:55:48.90 ID:14+44huqo
姉「それにほら」ガサ
姉「夕飯、今日はあなたの希望通り煮物にしたのよ?」
後輩「…あ、ありがとうございます」
姉「相変わらず年に不相応な好みだけど」
後輩「そ、そんなことは…お姉様の煮物がおいしいのが悪いのです」
姉「ありがと!」
後輩「こちらこそ、いつもお世話になってばかりで…」ペコ
姉「あーんもうこの子は他人行儀可愛いなあ!」ガバッ
後輩「わぷ」
147 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/28(日) 23:57:05.45 ID:kG1ttY+DO
ワシワシ
姉「さっきも言ったでしょう? 私はあなたのお姉ちゃんなのだ」
姉「姉は妹のために生まれるのよ」ニッコリ
後輩「……」
後輩「え? いや、それはなにかおかしいです」
姉「そんなことないよ?」
後輩「??」
姉「さー早くご飯にしよー」ガサ
後輩「は、はい」トテトテ
148 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/28(日) 23:57:39.53 ID:14+44huqo
投下終了。ヤンデレの姉はヤンデレ。
149 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/04/29(月) 00:01:35.83 ID:8+iLj/iho
後輩がヤンデレはただそう見えたんじゃなくて作者認定でしたか!
150 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/04/29(月) 00:02:55.20 ID:89mcCjtHo
つまり母もヤンデレ
151 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/29(月) 01:31:22.34 ID:rVkNGQiXo
>>150
後輩「母ですか?」
姉「お母さんはー、もう何年も家に帰って来ないねー」
後輩「ええ、真に残念ながら…」ショボン
姉「あれ? 妹ちゃんは、お母さんのこと恨んでなかったっけ」
後輩「も、もうそんなことはありませぬ」
後輩「…これも、先輩のおかげなのですが…」フフ…//
姉「(またそいつの話か!)」グヌヌ
152 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/29(月) 01:34:51.38 ID:oZBSgcyDO
後輩「そう言えば、なぜお母様はお帰りにならないのでしょう」
後輩「私は、詳しいことはなにも聞いておらぬのですが…」
姉「あなたが物心つく以前から家を空けてるからねー」
後輩「お姉様は伝え聞いておりますか?」
姉「……ううんー」
後輩「そうですか…」シュン
姉「……」
姉「(言えない……重すぎる愛情に耐え切れず、母から逃げた父を追って失踪したままだなんて言えない…)」
姉「……母さんはヤンデレの鏡ね。お父さんも早く諦めちゃえばいいのに☆ なーんて」テヘ
後輩「??」
姉「冗談冗談。あなたはあんな風になっちゃダメよー?」
後輩「は、はあ」
姉「(もうお互いに手遅れな気もするけど!)」
153 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/29(月) 01:36:29.13 ID:rVkNGQiXo
母ネタおまけでした。もうヤンデレしかいねえやこの世界。
154 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/04/29(月) 01:44:49.84 ID:89mcCjtHo
だがそれがいい
155 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/30(火) 00:21:42.85 ID:4XgJkazTo
・
・
・
先輩「一つ聞きたいんだが」
委員長「うむ。なんだい」
先輩「お前は委員長なんだよな」
委員長「そうだね」
先輩「……じゃあお前はなんだ」
委員長「う?」
先輩「一つのクラスに長が二人いるのはおかしいだろ?」
委員長「……そんなことないよっ」
先輩「あるよ」
156 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/30(火) 00:27:12.61 ID:dqOOdpcDO
先輩「つまりお前は偽物だ」
偽物「に、にせもの?」
委員長「なかなか辛辣な言い方だね」
先輩「分かり辛いんだよ、没キャラがでしゃばりやがって…」ハア
偽物「(泣いていいよね、これ…)」グスン
委員長「…いじわるはよくないよ」
偽物「うわーん! いいんちょー先輩くんがいじめるー!」ガバ
委員長「おっと」
先輩「……」ハア
157 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/04/30(火) 00:28:29.50 ID:ZG95NXRgo
きたか!
158 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/30(火) 00:34:39.07 ID:4XgJkazTo
委員長「…」クス
先輩「どうかしたか?」
委員長「ふふ。なんだか可笑しくてね」
委員長「君がいらいらするなんて珍しいから」
先輩「……いらいら、ねぇ」ハア
先輩「まるで、付き合いの長いやつが言うような台詞だな」
委員長「……。まあね」コホン
159 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/30(火) 00:41:39.12 ID:dqOOdpcDO
偽物「ねえねえ、何の話?」ピョコピョコ
先輩「飛び跳ねんな、うざい」
偽物「なによぅ!」ピョーン
先輩「よく見たらお前ちびっこいなぁ。身長何ミリだよ」ワシワシ
偽物「うにゃー! 髪をわさわさしないで!」
先輩「ふん」
偽物「うあーん!」
委員長「(…荒れてるなぁ…)」
160 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/30(火) 00:47:00.33 ID:4XgJkazTo
委員長「(やっぱり、後輩ちゃんがいないからだろうか?)」
先輩「いいか。付いて来てもいいが、大人しくするんだぞ」
偽物「子ども扱いしないで! 私はあなたと同い年なの!」
先輩「好きな食べ物は?」
偽物「ハンバーグ!」ハイッ
先輩「子どもじゃねえか」
偽物「きーっ!」
委員長「(……だんだん、むしろ生き生きしているように見えて来たな…)」
161 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/30(火) 00:49:29.82 ID:dqOOdpcDO
偽物「委員長! 先輩くんがいじわるするの!」
先輩「ああん? 人聞きの悪いこと言いやがって」ニョーン
偽物「にゃー! 髪の毛引っ張らないでー!」ウアーン
委員長「…ほどほどにね」
162 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/30(火) 00:54:20.32 ID:4XgJkazTo
委員長「えっと、お楽しみのところ悪いけれど」
先輩「楽しくねえよ」
偽物「右に同じく!」
委員長「(どこがだい)」
委員長「そ、そうか。うん、まあ、それはともかく、今日は先輩くんのお勉強を見に行くという話なんだ。趣旨を忘れないようにね」
偽物「キミってばおバカさんなの?」ププ
先輩「やればできる子なんだよ俺は」グリグリ
偽物「…いたい、それはいたい…」グリグリ
委員長「楽しそうだね」
163 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/30(火) 00:56:27.21 ID:dqOOdpcDO
委員長「ということで、帰りがてら、晩ご飯の食材を買いに行こうか」
委員長「なにか食べたいものはあるかな?」
偽物「ハンバーグ!」ハイッ
先輩「お前に希望を述べる権利はねえよ」
偽物「ひどい!」
先輩「嫌いな食べ物は?」
偽物「ピーマン!」
先輩「よしじゃあ妥協してピーマンの肉詰めで行こう」
偽物「いやだよ!?」
委員長「……スーパーでは静かにね」
164 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/30(火) 00:57:01.26 ID:4XgJkazTo
投下終了。短くてすまぬ。
165 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/04/30(火) 01:17:29.51 ID:/bNubRSqo
先輩なんかアクティブになったなwwwwww
166 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/30(火) 10:51:12.27 ID:rmM1KqCgo
委員長「できたよ」コト
偽物「……ほんとにピーマンの肉詰め…」
先輩「うまそう」
委員長「実際においしいと何よりだけどね」
偽物「……」グリグリ
先輩「中身だけ掘り出してんじゃねえ」ペチ
偽物「いたいっ」
167 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/30(火) 10:54:45.57 ID:dqOOdpcDO
先輩「口開けろ」
偽物「う?」アーン
先輩「シュート」ポイ
偽物「うにゃっ!? ひっ」パク
先輩「ちゃんと噛んで食べろよ。頂きます」
偽物「っ……っ…うぅ〜…」モグモグ
委員長「行儀よく食べてね、二人とも」
168 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/30(火) 10:59:45.65 ID:rmM1KqCgo
偽物「……おいしい」モグモグ
委員長「それはよかった」フフ
委員長「…君はどうかな」
先輩「あん?」モグモグ
委員長「口に合うといいんだが」
先輩「うん」モグモグ
委員長「…相変わらず口数の少ない男だね」
先輩「…。最近、面倒だと言うのすら億劫になって来てな…」
委員長「それは大変だ」クスクス
偽物「もぐもぐ」オイシイナー
169 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/30(火) 11:06:50.57 ID:dqOOdpcDO
委員長「その割には、この子といると比較的饒舌になっているような気もするけど」
先輩「気のせいだ。気持ち悪いこと言うんじゃねえ」
偽物「……もぐ?」
委員長「(よかったご飯に夢中で気がついてない)」
委員長「そ、そうか。ほら、気になる子ほど構いたくなるのは、男子に限らず人の常だろう?」
先輩「…………」
委員長「…なにもそんなに不機嫌な顔をしなくても…」
偽物「? ひょっとして、先輩くんもピーマン苦手なの!」
先輩「てめぇと一緒にすんな幼舌」
偽物「ひどい! そんなことないもん、私コーヒー飲めるもんね!」
先輩「そこでコーヒーを出す辺りが餓鬼臭いんだっつうの」
偽物「あなたはコーヒー飲めるの?」
先輩「いや無理。甘いものと一緒なら」
偽物「私もー。苦いよねー」モグモグ
先輩「なー」モグモグ
委員長「(なにこの二人仲いい)」
170 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/30(火) 11:12:06.03 ID:rmM1KqCgo
先輩「ご馳走さま」
委員長「お粗末さま。どうだったかな」
先輩「…さっき言わなかったっけ」
委員長「…頷いてはくれたけれど」
委員長「ちゃんと、言葉にして伝えて欲しいかな」
先輩「……あ、そう」
先輩「おいしかったよ。いつも通り」
委員長「そっか」ニコ
171 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/30(火) 11:18:01.58 ID:dqOOdpcDO
先輩「よし。飯も食ったし、寝るか」
偽物「えーあそぼうよー」
委員長「どっちもおかしい」
委員長「お勉強の時間ですよ」
先輩「……」エー
偽物「えー」
委員長「…うん、別に偽物ちゃんは無理してやらなくてもいいけどね」
172 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/30(火) 11:22:41.23 ID:rmM1KqCgo
先輩「お前は勉強できるのか?」
偽物「えっへへー。毎日ちゃんとお勉強してるもん! 委員長ちゃんほどじゃないけど」
委員長「偉い偉い」ナデナデ
偽物「えへへ」
先輩「ちっ」
委員長「露骨な舌打ちだね」
偽物「こ、怖くなんかないもん!」
先輩「ああん?」
偽物「ひう」ガクブル
委員長「怯えてる怯えてる」
173 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/30(火) 11:26:07.74 ID:dqOOdpcDO
委員長「…とはいえ、君が果たしてどのくらい勉強ができるのか…」
先輩「真面目にテスト受けたことないしなぁ」ゴロゴロ
委員長「うん。先生に聞いてさすがにびっくりした。つまり君の学力がどの程度か正確に知っているのは、君を含めてだれもいない」
偽物「なんだか格好いいね!」
先輩「それほどでもねえよ」ゴロゴロ
174 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/30(火) 11:30:51.72 ID:rmM1KqCgo
委員長「…ということで」ペラ
委員長「前回の定期試験をコピーして来てみた。とりあえず、これで、君の学力を測ってみたい」
先輩「うわめんどくせ」
委員長「こちらで指定した問いだけでいいよ。はい」パサ
先輩「……ここに置いてくれ」
委員長「…テストのときは寝転がりながらでは解けないからね?」
先輩「なにがだめなんだろう」
委員長「(…意外と上手く答えられないことを言うね…)」
偽物「座ってるみんなのパンツが見えちゃうからじゃないかな!」
先輩「黙ってろ変態」
175 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/30(火) 11:35:32.55 ID:dqOOdpcDO
先輩「できた」
委員長「……できてる、ね。たしかに」
偽物「すごい」
先輩「まあな」
委員長「…これだけできて、どうしてテストは受けないのかな」ハア
先輩「……そのときの俺に聞いてくれ…」ゴロゴロ
委員長「…面倒臭いから、としか答えてくれなさそうだけどね」
先輩「おう。よく分かってんじゃん」
委員長「まあね」クスクス
176 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/30(火) 11:38:38.01 ID:rmM1KqCgo
委員長「うん。この分なら、きっと次のテストも大丈夫なんだろう」
委員長「どうやってテストに来てもらうかを考えた方がよさそうだ」ハハ
先輩「そうだな」
偽物「じゃあ、ちゃんとテストに来たら私がパンツを見せて上げるよ!」
先輩「お前キャラがぶれぶれにもほどがあんだろ。落ち着け」
委員長「はは」
先輩「笑いごとじゃねえよ」
177 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/30(火) 11:41:41.92 ID:dqOOdpcDO
委員長「それじゃあまた明日」
先輩「おう」
偽物「またねー」
先輩「……」
偽物「え? なんで私には答えてくれないの?」
先輩「お疲れっしたぁ」パタン
偽物「……ひどい」グス
委員長「よ、よしよし」ナデナデ
178 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/30(火) 11:44:02.91 ID:rmM1KqCgo
先輩「……はぁ…疲れた…」バタッ
先輩「…………やっぱ、あれだ」
先輩「……」
先輩「後輩と喋んのが一番楽だわ…人と喋るのしんど……」ハア
先輩「……。寝よ」
179 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/30(火) 11:46:22.90 ID:dqOOdpcDO
投下終了。次回はきっといつもの先輩後輩。
180 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/04/30(火) 12:07:39.40 ID:KSBwNv89o
後輩ちゃんに聞かせてやりたいw
乙
181 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/04/30(火) 16:09:58.22 ID:2ZppfcXlO
きっとどっかで後輩の先輩レーダーが察知してるだろうよ
182 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/04/30(火) 20:21:39.65 ID:AuXWpE9Co
先輩くんをポジティブストーカーする後輩ちゃんをネガティブ?ストーカーする年下の男の娘を仕事上仕方なくビジネスストーカーする先輩くん
183 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/04/30(火) 20:35:40.47 ID:lsvRhrFEo
>>182
ネガティブストーカーってなんぞ。
後輩「先輩! 結婚してください!」ガシッ
先輩「いろいろ端折ったなお前」
コソコソ
男の娘「(後輩ちゃん、いつも先輩さんといるなあ……いいなあ)」
男の娘「(うぅ……やっぱり僕みたいな、女々しいやつなんて男として見てくれないのかな…)」シュン
先輩「……物好きがいるもんだ」ハア
後輩「??」
こんなん? 違ったら言ってくれ。
184 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/04/30(火) 21:14:06.55 ID:AuXWpE9Co
誤変換で男娘になってた、しまったwまあいいかw
>>183
男娘「…後輩ちゃんかわいいな…でもどうせ僕なんて相手にされっこない…でも諦めきれない、どうしても後をつけてしまう…あ、これ…この色この香りこの味、うん間違いない後輩ちゃんの抜け毛だ、探したらもっと落ちていないかな…ブツブツ」
おぼろげなイメージを書き起こしたらガチで気持ち悪かったw
>>1
のマイルドな感じの方がいいと思いま
185 :
◆VjCnOYG8L2
[sage]:2013/04/30(火) 21:19:49.50 ID:lsvRhrFEo
>>184
変態過ぎぃ! でもその感じもいいね。男の娘に誤変換ってのもいい趣味してんなwwww
今日は夜中に本編を落とそうと思ってるので、後日になるかと思うけど、使わせて頂きます。ありがとう。
186 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/05/01(水) 22:49:06.18 ID:/eYty/uDO
後輩「もぐもぐ」
後輩「ふふ。やはりお姉様のご飯はおいしゅうございます」ニヘラ
姉「(こちらこそ、その笑顔ご馳走さまです!)」
姉「妹ちゃんは、本当においしそうに食べてくれるからね。作りがいがある」モグ
後輩「本当においしいですから」ニコ
姉「(天使や)」
187 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/05/01(水) 22:52:03.15 ID:f7UL+jH1o
後輩「……にゅ?」ピク
姉「? どうかしたー?」モグモグ
後輩「――先輩が私を呼んでいる気がします!」ガタッ
姉「……先輩レーダーが反応したか…さすが私の妹……」モグ
姉「だけど、まあ」ガシ
後輩「ふえ?」
姉「いまは、ご飯中よ?」ニッコリ
後輩「あ、は、…すみませぬ…」ガクブル
姉「食事中は行儀よくね」ニコニコ
後輩「(怖いです…)」
188 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/05/01(水) 22:55:00.68 ID:/eYty/uDO
ヴーッ ヴーッ …
先輩「……」
先輩「…んだよぅ…大人しく寝かせてくれよぅ…」モゾ
先輩「…………」コウハイカ…
先輩「…」ピ
先輩「なんか用か」
後輩『こんばんは! 先輩!』
先輩「……声が大きいよ…」キーン
後輩『今日もご飯がおいしゅうございました!』
先輩「何の話だ」
後輩『はっ!? 焦って食後の幸せな気分を吐露してしまいました!?』
先輩「……いいと思うよ」
189 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/05/01(水) 22:57:30.78 ID:f7UL+jH1o
後輩『えへへ』
先輩「……なんだか、声を聞くだけでお前がどんな顔をしているか想像がつくなぁ…」
後輩『そ、そうですか?』
先輩「……まあな。付き合いも、短くないし」
後輩『さすが私の先輩です!』
先輩「…うん、間違ってない。間違ってないな」
後輩『はい♪ 先輩は、私のです!』
先輩「間違ってた」
190 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/05/01(水) 23:00:17.99 ID:/eYty/uDO
後輩『ねえ先輩』
先輩「うん」
後輩『電話で聞く先輩の声も素敵です』
先輩「そうか」
後輩『はいっ…』ハァハァ
先輩「なぜか吐息が混じり出したな」
後輩『んっ…はあ…』ンア…
先輩「おいてめぇ変なことしてねえだろうな」
後輩『えへへ…』ハア
先輩「色っぽい照れ笑いはごまかしになっていないぞ」
後輩『えへっ……先輩、褒めてくれましたね…』
先輩「(今日に限っては普通に可愛いとか思ってしまうから困る)」
191 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/05/01(水) 23:02:28.49 ID:f7UL+jH1o
先輩「落ち着け。俺も落ち着く」
後輩『は、はい。失礼しました』
先輩「本当だよ」
先輩「…それで…何か用というわけではないんだな」
後輩『は、はい…その、いけませんでしたか?』
先輩「……いや。別に構わないが」
後輩『ふふ。やはり先輩はお優しいですねー』
先輩「…お前、何だか今日はしおらしいな」
後輩『まあ…いくら電話をしているとはいえ、部屋で一人大声を上げているのもどうかと思いますので』
先輩「一理ある」
192 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/05/01(水) 23:04:09.54 ID:/eYty/uDO
後輩『それに…今日はそんな気分ですね』
先輩「どんな気分?」
後輩『さみしいのです』
先輩「……素直なだなぁ」
後輩『はい』
後輩『…不思議ですね。普段なら、妄想でこんな気分も紛れますのに…』
先輩「ちょっとだけいい雰囲気だったのが台無しだ」
193 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/05/01(水) 23:06:06.83 ID:f7UL+jH1o
後輩『先輩にはご迷惑をおかけします』
先輩「……」
後輩『部活の間だけでも十分鬱陶しいでしょうに、こうして今日は、学校のあとでも時間を取らせてしまっています』
先輩「そうだな」
後輩『はい』
194 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/05/01(水) 23:08:04.68 ID:/eYty/uDO
後輩『…そろそろ切りますね』
先輩「うん」
後輩『……』
先輩「……」
後輩『…せ、先輩から切ってはくれませんか』
先輩「いやだ」
後輩『…ひどいです』
先輩「悪いな」
195 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/05/01(水) 23:10:06.48 ID:f7UL+jH1o
先輩「……。まあ、あれだ」
先輩「切れないんだったら、無理に切る必要もないんじゃないか」
後輩『え?』
先輩「……別に、お前の話を聞くだけなら…疲れないし。好きにするといい」
後輩『…そ、そうですか?』
後輩『……なら、もう少しだけ…』
先輩「うん」
後輩『えへへ…先輩、どうもありがとうございます』
先輩「どういたしまして」
196 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/05/01(水) 23:12:01.92 ID:/eYty/uDO
・・・・・翌朝
ダキッ
後輩「先輩っおはようございます!」
先輩「……あー倒れるー」ヨタ
後輩「本当ですねー(棒)」バタッ
先輩「……重い」
後輩「それは先輩への愛の重さです!」スリスリ
先輩「……くそ、昨日の大人しいお前はどこに行ったんだ…」
後輩「ふふふー、せんぱーい♪」スリスリ
先輩「……あー! うざいなーくそー!」
後輩「離しませんよー♪」ギュー
先輩「……」ハア
197 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/05/01(水) 23:14:33.75 ID:f7UL+jH1o
先輩「今は人がいないからいいものの…ここは下駄箱だぞ」
後輩「ふむ。では人のいない部室でなら好きにしてよいと!」
先輩「言うてないがな」
後輩「まあまあ」ニコニコ
先輩「まあじゃないが…」
198 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/05/01(水) 23:16:03.68 ID:/eYty/uDO
先輩「ほら、行くぞ」ズルズル…
後輩「はいっお供します!」トテトテ
先輩「いい返事だ」
後輩「一生」ボソ
先輩「恐ろしいことを何気なく口にするんじゃない」
後輩「きゃっ聞かれてました?」//
先輩「ストーカーってこうやって自己補完して行くんだなぁ」
後輩「怖いですねー」
先輩「本当にな」
パタパタ…
??「……」
199 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/05/01(水) 23:17:51.28 ID:f7UL+jH1o
??「……」ペタ
??「……」スリスリ
??「…ふ、ふへ、後輩ちゃんの体温がまだ残ってるなー…匂いもあるし……幸せかも…」フフ…
偽物「あ、変態だー」
委員長「人を指で指すのはよくないよ」
偽物「でもあの人、簀に頬ずりしてるよ?」
委員長「……そうだね」
??「…へへ……あ、この髪の毛、後輩ちゃんのかなぁ…」モグモグ//
200 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/05/01(水) 23:18:07.36 ID:/eYty/uDO
投下終了。うーんこの変態。
201 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/05/02(木) 00:07:52.45 ID:Sia0L3+Xo
乙!
除霊が必要になるレベルの気持ち悪さだなw
202 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/05/02(木) 08:52:12.09 ID:2CVXG8N4o
乙
順調に気持ち悪くなってるなこのストーカー
203 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/05/03(金) 10:36:17.34 ID:PIbOayUso
カラン…
後輩「……あら」
後輩「先輩先輩」
先輩「んあ?」ゴロ
後輩「すいません。お茶っぱを切らしてしまいました」
先輩「……そうか。いや、別にお前が謝ることではないと思うが…」
後輩「どうしましょうか。午後のこの時間に、お茶を飲んでのんびりしていないとなると、この部の存在意義を問われかねません」
先輩「その事実に対してこそ異議を唱えられそうだが…」
先輩「……まあ、一日くらい…いいだろ。お茶なくても」ゴロン
後輩「そうですか?」
先輩「うん」ゴロゴロ
204 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/05/03(金) 10:39:27.47 ID:NmNvR0tDO
後輩「ふむ」
後輩「では、たまにはカフェを利用するのはどうでしょうか。久しくマスターさんにも挨拶しておりませんし」ポン
先輩「……そうなぁ」
先輩「…けど、動くのめんどうだなぁ…」ゴロゴロ
後輩「では私が淹れて頂いて、ここにお持ちしましょう」
先輩「どうやって?」
後輩「水筒がありますから」ヒョイ
先輩「なるほど」
先輩「……まあ、そうしたければ、そうするといいよ…」
後輩「分かりました。では出てきますね」ガチャ
パタパタパタ…
先輩「……あいつはティータイムに恩でもあるのか?」
205 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/05/03(金) 10:44:15.58 ID:PIbOayUso
コンコン
先輩「……」
ガチャ
委員長「当然のように居留守だね」
先輩「はい」
委員長「…む? 後輩ちゃんはいないのか」
先輩「? あいつに用か」
委員長「うん…いや、彼女のことで、君に用があったから、むしろ間はよかったのかもしれない」
先輩「あん?」
206 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/05/03(金) 10:47:03.36 ID:NmNvR0tDO
委員長「今朝変態を見かけてね」
先輩「…………」
委員長「後輩ちゃんのことじゃないよ?」
先輩「お、おう。思ってねえよ」
委員長「そうかい?」
207 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/05/03(金) 10:49:36.01 ID:PIbOayUso
委員長「どうも後輩ちゃんに好意を抱いている者のようだった」
委員長「…まあ、多少、その感じが歪んでいるようには…見えたけれど」
先輩「?」
委員長「…聞かないほうがいいよ。気持ち悪かったから」ブル
先輩「…そ、そうか」
委員長「髪の毛は食べ物じゃないからね」
先輩「おいなんの話だそれ」ゾク
208 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/05/03(金) 10:51:16.06 ID:NmNvR0tDO
委員長「…一応、君の耳に入れておいた方がいいかと思ってね」
先輩「…まあ、聞いたところでどうしようもない気もするが」
委員長「いざとなったら、守ってあげるんだよ」
先輩「……めんどくさい…」
委員長「頑張って」
先輩「…へいへい」ヒラヒラ
209 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/05/03(金) 10:53:09.02 ID:PIbOayUso
委員長「それでは、私はこれで…」
コンコン
委員長「おや。ちょうど後輩ちゃんが戻って来たのかな」
先輩「……? いや、あいつがノックすることはないはず…」
ガチャ
??「…あ、あのぅ。ふへ、へ」
先輩「あ、変態だ」
委員長「そうだね」
??「?」キョトン
210 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/05/03(金) 10:55:11.49 ID:NmNvR0tDO
??「えへへ…そ、その、探し物の依頼に…」モジモジ
先輩「(…なんか挙動が気持ち悪い…)」
委員長「(よく見ると可愛い子だな。目の下のクマが目立っているせいで、暗い印象を持ってしまうが…)」
??「ボ、ボク、男の娘って言います。へへ」
先輩「? ボク?」
委員長「変わった一人称だね。ふむ、ボクっ娘か」
先輩「なに言ってんのお前」
委員長「ほら、口調的には私は僕っ娘属性との親和性が低くはないと思って」
先輩「だからなに言ってんの」
男の娘「か、変わってますかね? そ、そんなつもり…ないです」モジモジ
男の娘「…だ、だってボク、男の子だもん」//
先輩「…………。こいつぁ」
委員長「変態だね」
211 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/05/03(金) 10:55:53.97 ID:PIbOayUso
投下終了。
次は日曜日以降になります。
212 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/05/03(金) 15:23:28.40 ID:Vld8PBSuo
あぁ、間違いようのない変態だ
乙
213 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/05/03(金) 15:28:19.02 ID:+fUp/kJso
こんなに萌えない男の娘も珍しいなw
外見はいいはずなのに…私服に病んだゴスロリ着てそう
214 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/05/05(日) 01:14:59.30 ID:BDuLoJUOo
先輩「それで…」ゴロ
先輩「探し物の依頼って?」
男の娘「は、はい」モジモジ
先輩「…」
先輩「とりあえず、スカートの裾を手にもじもじするのはやめてくれないか。吐き気がする」
委員長「いつにも増して辛辣だね」
先輩「しゃーない」
男の娘「ご、ごめんなさい」
男の娘「そ、その……ここが、気になっちゃって」
先輩「変態だー」ゴロゴロ
委員長「台詞の割には落ち着いているね」
先輩「いや内心汗だらだらですわ」ゴロゴロ
215 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/05/05(日) 01:16:54.43 ID:d69Bmy6DO
先輩「なんで? なぜこんなありふれた日常の中に身を置いてなお興奮を催すの?」
男の娘「…まだほんのり、後輩ちゃんの香りがしますし…」クンクン
先輩「はあ…」スン
男の娘「後輩ちゃんがさっきまでここにいたと思うだけで、…その、ん…」ゾクゾク
先輩「…はあ」
男の娘「はあはあ」
先輩「お前の台詞のせいで俺まで喘いでるみたいになったじゃねえか」
委員長「楽しそうだね」
先輩「冗談でもやめてくれ」
216 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/05/05(日) 01:19:21.85 ID:BDuLoJUOo
男の娘「あふっ…ん…」
先輩「頼むからこの変態を摘み出してくれ」
委員長「私に言われてもね…」
委員長「それに、彼はれっきとした依頼人だろう?」
男の娘「…」ハア、ハア
先輩「…………変態はちょっと…」
委員長「その気持ちは察して余りあるけれども」
男の娘「…んっ…」//ビクビク
217 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/05/05(日) 01:20:31.50 ID:d69Bmy6DO
先輩「そこの変態。お前はなにを探している、俺はなにを探せばいい」
委員長「珍しくやる気に満ちているね」
先輩「俺は一分一秒でも早く、この変態がここを去ってくれることを望んでいる」
委員長「(相手が変態とはいえ、はっきり言うなあ…)」
男の娘「えっとですね」ハアハア
218 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/05/05(日) 01:22:16.04 ID:BDuLoJUOo
男の娘「こ、後輩ちゃんと、どうにか仲良くなる方法を、探しています」
先輩「…………」
先輩「……」
委員長「せ、先輩くん?」
先輩「…よし、いんちょーあとは頼んだ」
先輩「俺は、許容できるなにをあれがあれした。もう寝る」ゴロン
委員長「ちょ」
219 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/05/05(日) 01:22:59.29 ID:d69Bmy6DO
ガチャ
後輩「先輩っ後輩が戻りましたよー」パタパタ
委員長「あ」
男の娘「あ」
先輩「…間が悪い」ハア
後輩「はえ?」
男の娘「…………」
委員長「(ど、どう出る変態くん?)」
220 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/05/05(日) 01:23:58.72 ID:BDuLoJUOo
投下終了。毎度短くてすいません。
書いてる本人はわりと萌えてるから(震え声
221 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/05/05(日) 01:37:29.75 ID:jN2AOS/lo
>>220
無理するなww
222 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/05/05(日) 01:57:15.83 ID:VuluCRwIo
変態の声を花澤香菜とか釘宮理恵とか田村ゆかりで再生するんだ
捗る
乙
223 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/05/05(日) 12:02:06.01 ID:qQGVzPSdO
それでも中々厳しいぞwwwwwwww
224 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/05/05(日) 15:35:44.84 ID:Aotw+5TJo
かわいい系じゃなく
変態=男の娘 (CV:沢城みゆき)で再生してたわ
225 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage ]:2013/05/06(月) 04:34:52.49 ID:Gn4f+YVzo
テンポの良い会話がとても良いです!!
226 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/05/06(月) 08:26:30.12 ID:vn4xz62qo
男の娘「…っっ」ビクビクッ
後輩「!?」ビクッ
男の娘「…ふっ、ぅ……」
後輩「あ、あの…」
男の娘「ひんっ!? ボ、ボクっ…! し、失礼しますっ」ガチャッ
ダダダダ…
後輩「…」ポカン
先輩「トイレかな」
委員長「…うん」
227 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/05/06(月) 08:28:48.95 ID:6Ay3GvmDO
後輩「…なんだか顔色がよろしくありませんでしたね」
後輩「何事もないとよいのですが」
先輩「天使や」
後輩「ふぇ!?」
委員長「(あれだけインパクトのある変態を見たあとだと、後輩ちゃんのあり方なんて可愛いものだよね)」
後輩「せ、先輩、突然なにを…」//ワタワタ
先輩「まあ…お前はあいつが変態なのを知らないしな」
後輩「?」キョトン
228 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/05/06(月) 08:31:30.12 ID:vn4xz62qo
先輩「とにかく…こうして無事、変態は去った。俺は寝る」ゴロン
後輩「? なにか依頼をされたのでは」
先輩「難しい依頼だったんだよ」
後輩「…先輩に見つけられぬものとは一体…」ハテ
委員長「意外とあるもんだね」
先輩「俺だって別に万能じゃないからな」
後輩「(己の不足を素直に認める。先輩はさすがです!)」ハアハア
先輩「(こうして聞くと、こいつのあえぎ声なんて大したことねぇな…)」
委員長「(相対的に後輩ちゃんの変態度合が薄まっている…い、いいことなのか?)」ウーン
229 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/05/06(月) 08:34:11.98 ID:6Ay3GvmDO
先輩「まあ、いい。あいつのことは忘れよう」
委員長「それがいいね」ウム
後輩「は、はあ。何だかよく分かりませんが…」
先輩「分からなくていいぞ」
後輩「り、了解です」コクン
先輩「素直なのはいいことだ」ナデナデ
後輩「わっ」//
後輩「…えへへ」//
委員長「……」
委員長「よりレベルの高い変態が登場したおかげで、先輩と後輩二人の仲が深まった可能性が――」
先輩「それはない」ナデナデ
230 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/05/06(月) 08:34:50.34 ID:vn4xz62qo
・・・・・後日
委員長「先輩くん」
先輩「…んあ?」ダラダラ
先輩「おう。おはよう」ヒラヒラ
委員長「うん」コク
委員長「えっと、あれを見てもらえるかな」ピッ
先輩「あん?」
男の娘「……」ポツン
先輩「…」
委員長「…私が来た頃には、校門の前に立っていてね」
231 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/05/06(月) 08:35:25.31 ID:6Ay3GvmDO
先輩「……この学校、裏口とかあったっけ」
委員長「ま、まあ待ってくれ。ほら、裏から回るのは面倒だろう?」
先輩「さすが。俺のことをよく分かってらっしゃるぅ」
委員長「ま、まあね」//
先輩「おんぶしてー」
委員長「いやだよ」
先輩「ちっ」
232 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/05/06(月) 08:38:00.43 ID:vn4xz62qo
委員長「彼は誰を待っているのだろうか」
先輩「…そりゃ、後輩じゃねぇの?」
男の娘「……」ブツブツ
委員長「…それにしては、昨日の様子が変じゃなかった?」
先輩「?」
委員長「真正面から後輩ちゃんを待てるなら、最初からそうするだろうしね?」
先輩「…まあ、たしかに…」
233 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/05/06(月) 08:38:55.48 ID:6Ay3GvmDO
委員長「ひょっとして、彼は君を待っているのではないだろうか」
先輩「…………」
委員長「…えっと、可能性の話だけれど、ね…」
先輩「…………」
委員長「…」ポン
先輩「い、いやだ。俺はなんとしても迂回して…」
委員長「そう言わずに。あのままだと後輩ちゃんが絡まれるかもしれないし」ガシッ
先輩「……えぇぇ…」ズルズル
男の娘「……」ブツブツ
委員長「(それに…変態はともかく、悩みが深いのは事実のようだしね…)」
男の娘「……ふ、ふふっ」ジュル
委員長「」ビクッ
先輩「…まだ間に合うぞー」
委員長「い、いや。後輩ちゃんのためだよ。が、頑張ろう」ブルブル
先輩「頑張ってー」
委員長「君が一番頑張りなさい」ズルズル
先輩「…いやだぁ…」
234 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/05/06(月) 08:40:46.61 ID:vn4xz62qo
投下終了。
変態の登場でレスが増えた…みんな変態が大好きってはっきりわかんだね…
235 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/05/06(月) 11:27:58.10 ID:4gN1d1Fy0
そうだよ(便乗)
236 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/05/06(月) 12:56:47.26 ID:QvIer+I7o
同性だったりガチムチじゃないだけ良いジャマイカ
乙
237 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage ]:2013/05/07(火) 10:36:17.55 ID:817dq8v2o
またホモネタか壊れるなあ(憤怒)
238 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2013/05/07(火) 17:21:06.29 ID:+q8udH9W0
NTRかな?
239 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/05/07(火) 18:43:17.30 ID:C+EAWcY+O
そういや、会長がまだこのスレでは出てきてないな。
会長と先輩が話しているところに突撃ラブハートする偽物はよ
240 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/05/07(火) 20:44:14.89 ID:nw+YhUZWo
NTRは書かないよ!
>>239
なんか理由があって意識的に会長は出してなかったはずなんですが…わ、忘れたので、そのうち出しますね。
少し投下が滞ってます、のんびりお待ち頂けると嬉しいです。
241 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/05/07(火) 23:21:20.68 ID:0wuvVRGco
分かりました、ワクテカしながら待ってます
242 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2013/05/08(水) 19:30:58.23 ID:XwB7eeqrO
姉が先輩に宣戦布告
243 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/05/09(木) 09:58:22.33 ID:bRg9lTuYo
男の娘「き、昨日はすいませんでした」ペコ
委員長「…」
先輩「…」
男の娘「…その、…後輩ちゃんのことを考えてしまうと、どうしても――いつも、訳が分からなくなって…」
先輩「訳が分からなかったのはこっちの台詞だけどな」ゴロン
委員長「(なんだ、変態さんとはいえまともな理性があるんじゃないか)」
244 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/05/09(木) 10:00:34.70 ID:uduWLCIDO
男の娘「…」モジモジ
委員長「…えっと」
委員長「君は、後輩ちゃんと仲良くなりたいってことで、いいのかな」
男の娘「ぁ…は、はい」
委員長「それだけなんだよね」
男の娘「…」コクン
委員長「…先輩くん」
先輩「はい」ゴロゴロ
委員長「…」
先輩「…?」ゴロゴロ
委員長「……制服、汚れない?」
先輩「それよりも大切なものが俺にはあるんだ」ゴロゴロ
委員長「…そうかい」ハア…
245 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/05/09(木) 10:02:11.63 ID:bRg9lTuYo
委員長「彼(彼女?)に協力してあげよう」コソ
先輩「いやだよ」
委員長「そう言わないで」
委員長「…別に彼には悪気もないようだし…、というか、考えてみれば彼自身なにも悪いことだってしていない」
委員長「今のところ、後輩ちゃんになにか実害が及んでいるわけでもない」
先輩「…」
委員長「むしろ、二人にはお喋りくらいする仲にでもなってもらえれば、みんな幸せで万事解決ってね」
先輩「……そうだな。よし、頑張ってくれ」ゴロ
委員長「どうして転がって逃げられると思ったの?」ガシ
246 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/05/09(木) 10:03:34.32 ID:uduWLCIDO
委員長「後輩ちゃんに関して頑張るべきは、君以外にいないだろう?」ニッコリ
先輩「…いやだよぅ…」シクシク
委員長「(…泣くほどか…)」
ポン
委員長「ん?」クル
男の娘「あ、あのぅ…」
委員長「おっと」バッ
男の娘「ふえ?」
委員長「いや…すまない。ちょっと目測を誤って、近づきすぎたことに驚いてしまってね」
男の娘「あ、そうでしたか」
委員長「…」
委員長「(…いや、どう見ても女の子だな……それも、やはり相当可愛い部類…)」ドキドキ
先輩「異性にときめく。つまり恋か」
委員長「だ、断じて違う」
男の娘「?」
247 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/05/09(木) 10:06:04.51 ID:bRg9lTuYo
委員長「(ふむ。そう言えば…なぜ彼(彼女?)は女装をしているのだろうか…)」ジッ
男の娘「…?」
委員長「(…まあ…聞くのはよそう。やむにやまれぬ事情でもあるんだろう)」
男の娘「…ふっ」ビク
委員長「? ど、どうかしたかい」
男の娘「あ、その…こ、後輩ちゃんが、近づいて来たみたいで…ぼ、ボク、臭いで分かるから、…身体が、反応しちゃってっ…んっ」ビクビク
委員長「…………」
先輩「お前、こいつが変態なの忘れてただろ」
委員長「うん」
248 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/05/09(木) 10:06:35.17 ID:uduWLCIDO
毎度短いですが。
今日の夜にできるかも、です。もしくはまた後日になります、すいません。
ちょこちょこまたネタをあげてもらえてますので、そちらも拾って行きます。
もちっと男の娘編です。
249 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/05/09(木) 13:27:44.55 ID:AdfnSPRw0
乙
250 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/05/09(木) 14:08:56.50 ID:jF8m+l4qo
>>243
の一個前抜けてました。
男の娘「…あっ」
委員長「やあ」
先輩「…」ズルズル
男の娘「おっ、おはようございます」ペコ
委員長「うん」
委員長「どうしたの? 校門の前に立って」
男の娘「あ、えっと…その、…先輩さんに、お話が」
先輩「気のせいだ」
委員長「なんの用かな?」ニッコリ
先輩「おい」
251 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2013/05/15(水) 16:45:07.75 ID:eYbU8PCT0
姉がついに後輩の好きな人を知って、先輩に突撃する、というのはどうだろうか
252 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga ]:2013/05/15(水) 20:41:18.01 ID:/EubPySq0
乙
253 :
◆VjCnOYG8L2
:2013/05/16(木) 22:17:42.29 ID:y9ACx6QDO
ネタ感謝です、相変わらず止まっていてごめんなさい。
先に本編の方を進めたいと思いますので、数日中になんとかそちらを投下したいと思います。
254 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/05/27(月) 16:32:43.86 ID:7MFBY0Ylo
姉の必殺技は指4の字固め
握手するふりしてスルッと仕掛ける、地味に痛い
オリジナル物ではここと本編が一番のお気に入りです
255 :
◆VjCnOYG8L2
[sage]:2013/05/27(月) 23:07:53.81 ID:X8BD5p1eo
>>254
なんと光栄な。ネタもありがたく頂戴します。想像してすでにワロタ。
しばらくは本編を進めますのでそちらをお楽しみください。
何とかあちらを完結させて伸び伸びこっちをやりたいものです。
256 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/02(日) 00:27:54.89 ID:IvjxDXgDO
委員長「とりあえず、ここから離れようか」
先輩「ん?」
委員長「(このまま彼と後輩ちゃんを会わせてしまうと、きっとまためんどうなことになるだろう?)」ボソ
男の娘「? !…んっ」ビクビクッ
委員長「……後輩ちゃんが近づいていると、分かっただけでこの様子だし…」
先輩「…ああ、それもそうか…」
先輩「はあ…なんだかいろいろ、面倒臭いことになって来たなぁ…」ゴロゴロ
委員長「汚れた制服を綺麗にするのは面倒ではないのかい?」
先輩「洗わなきゃいいんだぞ」ゴロゴロ
委員長「君はとんでもないね」
257 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/02(日) 00:32:04.08 ID:gYWwOEzCo
委員長「と、言うことで…えっと…」
男の娘「?」
委員長「男の娘……くんと。呼んでいいかな」
男の娘「あ、…はい。大丈夫、です…」コク
委員長「そう」ニコ
委員長「では男の娘くん、君の相談に乗ろうと思う。なので一旦ここを離れようか」
男の娘「ん…、わ、分かりました…え、えと」モジ
委員長「ん?」
男の娘「……あ、ありがとう…ござい、ます」ニコ…
委員長「」ドキッ
先輩「アウトー」ゴロゴロ
委員長「ち、違う」アセ
男の娘「??」
258 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/02(日) 00:34:17.63 ID:IvjxDXgDO
先輩「じゃとりあえずカフェのある中庭に行こう。あそこは寝転がるには最良の環境だからな」ゴロゴロゴロ…
委員長「べつに転がって向かう必要はないのでは」スタスタ
男の娘「…」パタパタ…
259 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/02(日) 00:37:24.03 ID:gYWwOEzCo
トコトコ
後輩「…」クンクン
後輩「…むぅ…先輩の匂いがしたので、近くにおられるのかと思いましたが……ちょうど立ち去られたところでしょうか」キョロキョロ
後輩「……まあきっと、お昼休みにはお会いできますよね」
後輩「…ふふっ。楽しみです」ニヘラ
260 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/02(日) 00:39:50.97 ID:IvjxDXgDO
マスター「お?」
先輩「よう」
マスター「おう」
先輩「低いところから失礼しますぅ」
マスター「逆に馬鹿にされている気しかしないな」ハハハ
委員長「おはようございます」ペコ
男の娘「…」ペコ
マスター「いらっしゃい。…ふむ」
委員長「?」
男の娘「?」
先輩「あん?」
マスター「いや。後輩ちゃんがいるのにべつな花を、それも両手にとはいいご身分だなあってな」
先輩「腰は低いけどな」
マスター「位置的にはな。身体的にはむしろ高いぞ」
先輩「難しいこと言うなぁ」
マスター「知らねえよ」
261 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/02(日) 00:40:35.93 ID:gYWwOEzCo
先輩「それと」
マスター「ん?」
先輩「…」
男の娘「?」キョトン
先輩「…いや…」
先輩「知らない方がいいことって、あるよな」ウン
マスター「はあ?」
男の娘「??」
委員長「(小首を傾げる仕草がとっても可愛らしいね…)」
262 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/02(日) 00:42:48.77 ID:IvjxDXgDO
マスター「コーヒーを飲みに来てくれたのか?」
先輩「一応な」ゴロゴロ
マスター「なんだ一応って」
先輩「寝たまま飲めるか分からないからな。あ、でも淹れてくれて構わないぞ。三人分な」
マスター「…まあ、頑張れば飲めるんじゃないか?」カラカラ…
先輩「甘いな。加えて俺は転がり続けている。この状態でそう簡単にコーヒーを飲めると思うか?」ゴロゴロ
マスター「だから知らねえよ」ガガガガ…
男の娘「わ……豆から挽くんですねー」ヘー
マスター「ん? ああ。珍しいか?」
男の娘「はい。なんだか素敵ですねっ」ニコッ
マスター「…、…」
先輩「俺は責任取らないからな」
マスター「な、なんの話だ?」
委員長「(案外、すでに何人かは……もう戻れない道に踏み込んでしまったのかもしれないね)」
男の娘「?」ニコニコ
先輩「お前も気をつけろよ」
委員長「よ、余計なお世話だよ」
263 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/02(日) 00:44:21.08 ID:gYWwOEzCo
コポコポコポ…
マスター「どうぞ」
男の娘「ありがとうございます」
委員長「頂きます」
マスター「お前のはどうする」
先輩「……、普通に座って飲むわ」ムク
マスター「懸命だ」
委員長「最初からそうしておけばいいのに」
先輩「めんどいから」ガタッ
委員長「転がり回る方が面倒だと思うのだけれど」
先輩「慣れだよ慣れ」
委員長「どんな人生を送って来たのかな」
先輩「反社会的な人生」
委員長「かっこいい」
264 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/02(日) 00:46:19.33 ID:IvjxDXgDO
気分転換で今日はこっちでした。
男の娘が思ったよりいいキャラになったので、新しく頂いたネタは彼(彼女)の出番が一息ついてからになりますが、そのうちに。
265 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/06/02(日) 09:19:34.14 ID:JfSyiqI+o
変態がかわいいくて男の娘って……
ふぅ
266 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/06/02(日) 10:25:12.82 ID:N8EaZljb0
乙
267 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/06/02(日) 12:11:27.75 ID:qiCvg2zAo
この変態ちゃんは後輩ちゃんに挿れるよりも挿れられたい方だな、きっと
268 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/03(月) 00:58:02.16 ID:paZWdL/zo
委員長「さて。一息ついたことだし」
先輩「帰るか」ゴロゴロ
委員長「どこにだい」ガシ
先輩「家以外にどこがあるんだよ」キョトン
委員長「不愉快な顔をしないで欲しいね」
先輩「その形容はちょっと酷い」
マスター「…」ププ
男の娘「…」クスクス
269 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/03(月) 01:11:05.93 ID:c8VnEsaDO
委員長「彼がどうしたら後輩ちゃんと仲良くなれるかを考えよう」
男の娘「よ、よろしくお願いします」
マスター「ふうん。今日はそういう話なのか」チビチビ
マスター「君は後輩ちゃんとお友だちになりたいんだな」
男の娘「あ、えと…」モジ
男の娘「は、はい」コクン
先輩「(言い淀んだな…)」
委員長「(その辺りはひとまず目を伏せようか)」
男の娘「…」//モジモジ
270 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/03(月) 01:11:55.27 ID:paZWdL/zo
マスター「普通に声をかければいいんじゃないか?」
委員長「それができれば、苦労はないんですけれど」
マスター「?」
男の娘「…」//
先輩「難儀なこった」
男の娘「…うぅ…」//
マスター「ん??」
委員長「……人見知りなんですよ、彼」
マスター「な、なるほど」カレ?
271 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/03(月) 01:13:17.14 ID:c8VnEsaDO
先輩「まあ…」
先輩「そうは言っても、いつかは話ができるような仲になりたいんだろう?」
先輩「だったら俺たちがいくら気を回しても遠回りにしかならねえと思うけど」ゴロゴロ
委員長「(……だらけながら正論を言うね、この男は)」
男の娘「…そ、それは…」
先輩「…」ゴロゴロ
先輩「お前、後輩と仲良くなる方法を探していると言ったな」
男の娘「は、はい」
先輩「自分で探せ。男だろ」
男の娘「…」
先輩「探し物なんてのはな、本来自分でするもんなんだよ。人に頼るな」
男の娘「…」
委員長「…君は…なんというか。ずるい男だね」
先輩「なにが」ゴロゴロ
マスター「男??」
272 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/03(月) 01:14:35.50 ID:paZWdL/zo
男の娘「…ん」ギュ
委員長「?」
男の娘「あ、あのっ。…その」モジ
男の娘「あ、ありがとう、…ございました。先輩さんの、言う通り…です」
先輩「うん」
男の娘「が、頑張ります」コクン
先輩「がんばれー」ゴロゴロ
委員長「…最後の最後に締まらない擬音が…」ハア
マスター「ははは」
273 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/03(月) 01:15:39.18 ID:c8VnEsaDO
ガタ
男の娘「そ、それじゃあボク、後輩ちゃんに会って来ます」
委員長「い、いきなり大丈夫かい?」
男の娘「がんばります!」フンス
先輩「がんばれー」
委員長「い、いくらなんでも性急じゃ……。き、君も適当すぎるだろう」
先輩「なるようになるだろ」ゴロゴロ
委員長「…。面倒臭くなったんだね?」
先輩「うぃ」
委員長「せめて返事くらいはきちんとしたまえ」
男の娘「あ、あのっ。ありがとうございました!」ペコ
先輩「いえいえ」
委員長「大した力にはなれなかったけれどね」
男の娘「いえっ。では」パッ
タタタ…
274 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/03(月) 01:16:35.20 ID:paZWdL/zo
ピタ
男の娘「…」
委員長「? どうかしたかい?」
男の娘「あ、その…えと」モジモジ
先輩「?」
男の娘「…」ギュ
クルッ
男の娘「さ、さっきの先輩さん――と、とっても、素敵、…でした…」//
先輩「……」
男の娘「…、ぁ、ぅぅ……ぼ、ボクその…」//
男の娘「し、失礼しますね!」ペコ タタッ…
委員長「…」
先輩「…」
マスター「…」
委員長「おめでとう」
先輩「やめろ」
マスター「お前ばっかり!」
先輩「やめろ」
275 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/03(月) 01:17:37.69 ID:c8VnEsaDO
先輩「…なんだあいつ……見境なしか…」ゾク
委員長「…」モヤ
委員長「(なんかもやっとした)」
―――その後、男の娘は廊下で後輩に遭遇し、ズボンが使えなくなったために早退した。
276 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/03(月) 01:20:03.39 ID:paZWdL/zo
とりあえず男の娘編は一区切りです。ネタありがとうございました。
ビジネスストーカーの下りは長くなりそうだったので、機会があったら一つのエピソードとしてきちんとやりたいと思います。
男の娘は今後も登場しますが、ひとまずこれで、別のネタを拾っていく感じで。
本編もそのうち投下しますのでー。
277 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/06/03(月) 01:40:09.05 ID:l19ipWvLo
乙!
278 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/06/03(月) 06:54:04.20 ID:U+XmVFDco
乙
279 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/06/03(月) 07:16:38.05 ID:umOElnxS0
乙
280 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2013/06/15(土) 00:06:30.55 ID:S+z+V2LJ0
乙
本編完結まで読んできた。こっちも楽しみ
281 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/15(土) 14:29:16.01 ID:4DSuSLI3o
コト
先輩「…」
後輩「お茶をどうぞ」
先輩「ん」
ズズ…
後輩「はふ」
先輩「…」ゴロゴロ
先輩「…くあ……あふ」ゴロン
先輩「…」
後輩「…」ペラ
先輩「…」ゴロゴロ
282 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/15(土) 14:30:52.25 ID:R0kdcwoDO
先輩「…なんか」
後輩「? はい」ペラ
先輩「今日は静かだな」
後輩「そうですか? いつもと変わらぬ気がしますが」
先輩「(このところやたらと変態に付き合わされてたからなぁ…)」ハア
後輩「??」
先輩「平和ってのはいいもんだ」ウン
後輩「そうですね」クス
283 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/15(土) 14:32:02.93 ID:4DSuSLI3o
先輩「…」ゴロゴロ
後輩「あの…お茶は飲まれないのですか? 冷めてしまいます」
先輩「…」
先輩「お前が淹れてくれたお茶なら冷めてもおいしいよ」
後輩「!? えっ」
先輩「(まあ熱いお茶が飲めないだけだが)」
後輩「せ、先輩が…普通に褒めてくださるとは…」アワワワ
先輩「よかったね」
後輩「はい!」ニパー
先輩「(まぶし)」ゴロゴロ
284 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/15(土) 14:32:38.47 ID:R0kdcwoDO
後輩「先輩は猫舌なのですか」
先輩「まあな」
後輩「この後に及んで設定を追加するとは……さすが先輩です」
先輩「設定ってなんだ」
後輩「にゃー!」
先輩「びっくりした」
後輩「あ、すいません。猫キャラを取られることを危惧して、つい」
先輩「キャラってなんだ」
後輩「ねこっぽい後輩はお嫌いですか?」
先輩「知らん」
後輩「にゃー♪」
先輩「(可愛い)」
285 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/15(土) 14:33:25.13 ID:4DSuSLI3o
先輩「(……ていうか、あれだ)」
先輩「(あれのインパクトが強すぎて――これまで変態だと思っていた輩の挙動が、なんでも可愛く見えるようになってしまった…)」
後輩「?」キョトン
先輩「…」
先輩「……そういうことにしておこう」ウン
後輩「はい?」
先輩「お、俺はお前にときめいてたりしないんだからな」
後輩「ツンデレ先輩キター」
先輩「違うわい」
286 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/15(土) 14:34:05.25 ID:R0kdcwoDO
先輩「……」
先輩「(…まあ、べつに構わないのかもしれないが…)」
後輩「?」ニコニコ
先輩「…」
先輩「お前の思い通りになるのは、癪だな」
後輩「え、なんですかその敵に対するような台詞は」
先輩「…味方かどうかも微妙と言えば微妙だし…」
後輩「ああん」
先輩「このタイミングであえぎ声は分かんねぇわ」
287 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/15(土) 14:34:43.72 ID:4DSuSLI3o
先輩「(……だれか…だれか後輩以外の…可愛いやつを想像しよう)」
先輩「…」ウーム
後輩「?」
先輩「……」
先輩「……変態か俺は…」
後輩「!? せ、先輩! わ、私から変態キャラまで奪うおつもりですか!?」
先輩「自覚あったのか」
288 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/15(土) 14:36:14.19 ID:R0kdcwoDO
コンコン
先輩「? 客か…めんどくせ」ハア
後輩「どうぞお入りください」
ガチャ
偽物「こんにちはー」
先輩「帰れ」
偽物「ひどい!」
先輩「(…この流れだと、俺が想像したのがこいつみてぇになるじゃねえか…)」ハア
偽物「ん?」
先輩「……」ジッ
偽物「な、なにかな! そ、そんな風にじーっと見つめられると、ち、ちょっと…」//
先輩「お前だけはねぇわ」ウン
偽物「なにが!?」
289 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/15(土) 14:36:42.88 ID:4DSuSLI3o
投下終了です。
のんびり行きます。
290 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/06/15(土) 15:57:31.39 ID:Dn/ZW8laO
乙
291 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/16(日) 00:10:31.25 ID:lvVvyRINo
ガチャ
先輩「?」
会長「…あら」
偽物「ほえ?」
会長「…お客さんか。タイミングが悪かったかしら」
先輩「こいつは客じゃねえよ」ポン
偽物「お、女の子の頭に気安く触るんじゃないよ」
会長「お友だち?」
偽物「はいっ」
先輩「違う」
偽物「えっ」
先輩「……なにと言われると答えに窮するが…。クラスメートか」
偽物「…友達じゃ…ない?//」
先輩「なんで頬を染める」ペチ
偽物「にゃん!」
後輩「私の猫キャラ!」
ギャーギャー
会長「(…久し振りに来てみたら…ずいぶんにぎやかな場所になってるわね、ここ)」
292 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/06/16(日) 00:10:58.17 ID:PnwWv9RRo
来たか!
ストーカー4度目か……
293 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/16(日) 00:15:06.11 ID:O2BhniSDO
先輩「ところで」グリグリ
偽物「…なんでしょう…」イタタタ…
先輩「一体なんだ。ほえ、とかにゃん、とか。可愛い声出しやがって」
偽物「私可愛い!?」
先輩「台詞がな」
偽物「うん?? ち、違うの?」
先輩「うん」
偽物「そ、そっか。分かった」コクン
先輩「うん」
偽物「…………」ニコニコ
会長「……いいかしら」
偽物「どうぞ!」
先輩「お前じゃねえよ」ペチ
偽物「にゃっ」
先輩「ばーか」
偽物「にゃあ!?」
後輩「にゃー!」
先輩「落ち着け」
会長「(なんだこれ)」
294 :
>>292 ええんやでー
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/16(日) 00:19:38.19 ID:lvVvyRINo
会長「……いやまあ、大した用ってわけじゃないんだけど…」ガリガリ
会長「ちょっと相談。いい?」
先輩「……おk」
会長「あら素直」
先輩「(正直、あの阿呆の相手よりは楽だろうしな…)」コソ
会長「……ああ」ナルホド
偽物「??」
後輩「にゃー…」イジイジ
先輩「……、なんか後輩がいじけとる…」
会長「……自業自得よ」
先輩「あ、あとで構ってやるから」ナデナデ
後輩「ふわ…。あ、はい…」トローン
先輩「(やべ、面倒な約束しちまった)」
会長「意志弱いなあんた」
偽物「私は!」
先輩「おらっ」ズビシ
偽物「にい! いたい!」ガツン
会長「……手荒ね」
先輩「…俺だってできればこんなことしたくねぇよ」
会長「台詞だけ聞くと格好いいわ」
偽物「…ぅぅ…」シュウウゥ…
後輩「……ぁへ…//」ポーッ
295 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/16(日) 00:21:15.08 ID:O2BhniSDO
会長「…で…話なんだけどさ」
先輩「おう」
偽物「…」
偽物「…」
先輩「……そいつは」
先輩「…………めんどーな話だなぁ…」ハア
会長「私には、頑張れとしか言いようがないわ」
先輩「…お前がどうにかしてくれよ」
会長「ここの部長はあんたよ」
先輩「…うえー…」ゴロゴロ
会長「子どもか」
先輩「大人ではない」キリ
会長「はいはい」ケラケラ
偽物「……」
偽物「(…楽しそうだなー……)」
偽物「…………」モヤ
296 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/16(日) 00:23:12.85 ID:lvVvyRINo
先輩「……持ち帰って検討しますぅ」
会長「うん。よろしく」ニッコリ
先輩「…」ハア
先輩「?」
ピョーン
偽物「ていっ。突撃ラブハートぉ!」
先輩「!? ぐっは」ドガッ
偽物「……」
偽物「ぬわ! は、離れて! 近い!」//
先輩「ぶへっ」バシッ
会長「(なにこれ)」
297 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/16(日) 00:24:25.40 ID:O2BhniSDO
グリグリグリグリ…
偽物「…ぉぉ…」イタイイタイイタイ…
先輩「お前…あんまり調子に乗ってんじゃねぇぞおらぁ…」グリグリ…
偽物「……ハイ……スイマセン…!」イタイ! ウワーン!
先輩「…いきなり何なんだ……ったく…」ハア
偽物「……」
偽物「…もん」ボソ
先輩「あん?」
偽物「…だって」
偽物「き、きみが会長さんと喋ってると……な、なんだか――じっとしてられないんだもん!」
先輩「…………」
先輩「気のせいだ。たぶん」
偽物「そんなことないよー!」プクー
先輩「……」
偽物「…? 先輩くん?」
298 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/16(日) 00:25:34.84 ID:lvVvyRINo
先輩「……いや…」ジッ
偽物「…」//
偽物「やん。そんな風に見つめないで…よう」モジモジ
先輩「……」
先輩「気のせいだ」ウン
偽物「な、なにが?」
先輩「お前にラブコメをする資格はない。偽物め」
偽物「ひどい!」
先輩「…」ハア
会長「……これが青春か」
会長「(…そう言えば、後輩ちゃんが大人しいな…。こんなところを彼女が黙って見ているはずが…)」チラ
後輩「……あへ…」//ポー…
会長「……」
会長「…まだ○ってるところだったか…。お邪魔しちゃ悪いかな」ウン
先輩「いや邪魔しろよ。ここ部室だぞ」ポイ
後輩「のう!?」ポコン
299 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/16(日) 00:29:10.01 ID:O2BhniSDO
投下終了。
ずいぶん前ですが、
>>239
のネタでした。thx!
その他、
>>213
→男の娘と休日の話
>>251
、
>>254
→姉と先輩の話
辺りは使わせて頂きます。
またなにかネタ、リク的なものあれば、使いますよ。
ではまたー。
300 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/16(日) 00:29:53.80 ID:lvVvyRINo
あ、もし拾い損ねがあれば……言ってください。
301 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/06/16(日) 02:35:25.84 ID:AngetVbXo
乙〜
本編完結おめ!
こっちの方はゆるく長く続いてほしい
302 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/06/16(日) 09:07:06.98 ID:4v0Ua3yKo
乙
303 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/06/16(日) 11:25:42.54 ID:IWms/htX0
乙
304 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/17(月) 01:19:37.47 ID:BTdCqQONo
後輩「…はっ」
先輩「? ああ、やっと起きたのか」
後輩「…ここは…?」ズキ
先輩「部室だぞ」
後輩「私はだれ?」
先輩「後輩だな」
後輩「私は先輩が好き!」
先輩「ぶれないな」
後輩「先輩!」ウッヒョー!
先輩「来んな」ペチ
後輩「あべし」
305 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/17(月) 01:21:10.27 ID:jZVfJgoDO
後輩「――はっ…し、失礼しました」
先輩「うん」
先輩「(気絶させたのが俺なのは黙っておこう)」ウン
後輩「むむぐ」ゴシゴシ
先輩「袖で涎を拭くな」ベシ
後輩「あいた」
306 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/17(月) 01:21:57.12 ID:BTdCqQONo
後輩「そう言えば、会長様がいたような…?」ハテ
先輩「もう帰ったよ。あれからずいぶん時が経った」
後輩「…」
先輩「…なんだよ」
後輩「いまの台詞はなんだか素敵ですね」
先輩「そう?」
後輩「“――あれから、ずいぶん時が経った”」
先輩「(なんか始まった)」
後輩「“後輩が先輩と結ばれて早――”」
先輩「やっぱ始めんな」
後輩「むう! いまいいところなのです!」プクー
先輩「よくねぇよ」
後輩「あ、“先輩が後輩と結ばれて――”の方がよかったですか?」
先輩「どっちでもいいよ。いやよくない」
307 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/17(月) 01:22:30.84 ID:jZVfJgoDO
先輩「見ての通り、外はもう暗い」
後輩「ほわ…本当ですね」ペタ
先輩「さすがにそろそろ帰るか」
後輩「はい」ポー…
先輩「…後輩?」
後輩「あ、いえ…」フルフル
後輩「なんだか、夜の学校にいるというのは、少し――わくわくします」
先輩「…」フム
先輩「そうか?」
後輩「そうです」
先輩「そうか」
後輩「はい」
308 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/17(月) 01:23:10.18 ID:BTdCqQONo
先輩「じゃ。帰るかー」
後輩「はい」
後輩「…えっと、起こしましょうか?」
先輩「頼むわ」グッタリ
後輩「はい」クスクス
グイ
先輩「サンキュー」
後輩「いえ」
後輩「…」
先輩「?」
後輩「あ、いえいえ。なんでもありませぬ」パッ
先輩「…はっ」
先輩「後輩はよく分からんところで乙女だな」
後輩「な、なんの話ですかな?」//
先輩「お前、いい加減口調の迷走っぷりをどうにかしろよ」
後輩「てへ」
309 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/17(月) 01:24:48.00 ID:jZVfJgoDO
>>301
ありがとう!
大きな声では言えないけど、こっちはネタとやる気がある限りやめる理由はないんやで(小声)
また明日とかですー。
310 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/06/17(月) 09:03:39.73 ID:J3ooJmHwo
乙ー
311 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/06/17(月) 12:36:06.70 ID:zPORcIVro
いやっほぅ
312 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/06/17(月) 13:21:51.85 ID:8VkwJbxw0
乙
そのうち後輩ちゃん先輩押し倒しそう
313 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/17(月) 16:52:15.92 ID:wMBvYI+Fo
パタン
シーン…
後輩「……」
後輩「当然ですが廊下が真っ暗です」
先輩「そうだな」ガチャ
後輩「先輩」
先輩「うん?」
後輩「怖いです」
先輩「…」
後輩「なので手を繋いでもいいでしょうか」
先輩「…」
先輩「嫌だと言ったら?」
後輩「抱き着きます」
先輩「なんで?」
後輩「怖いので!」
先輩「後輩は元気がいいなあ」
後輩「きゃー」ダキ
先輩「棒読み」
314 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/17(月) 16:53:47.43 ID:jZVfJgoDO
ギュウ
先輩「離れてください」
後輩「嫌だと言ったら?」
先輩「そりゃ…無理やり引き剥がすよ」
後輩「“無理やり”? せ、先輩は見かけによらず大胆…」//ドキドキ
先輩「おいこら」
後輩「えへへ」スリスリ
先輩「…」ハア
315 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/17(月) 16:54:33.97 ID:wMBvYI+Fo
先輩「いや」
後輩「?」
先輩「……よく考えたら、俺にお前を無理やり引き剥がすような体力ねぇわ…頼むから離れてくれ」
後輩「なるほど! では私が先輩の代わりに無理やりやれば言い訳ですね!」
先輩「やればとか言うなや」
後輩「うっひょー!」
先輩「怒るぞ」
後輩「はい」
先輩「素直なところは褒めてやろう」ヨシヨシ
後輩「あ、…えへへ…」
316 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/17(月) 16:55:13.33 ID:jZVfJgoDO
先輩「それにしても…お前、夜なのにテンション高いなぁ」
後輩「はい。先輩と一緒ですので」
先輩「…あそう」
先輩「なんか九時ぐらいには布団被ってそうなイメージだけどな」
後輩「そ、それは子ども扱いしすぎです。いつもは十時ごろに…」
先輩「十分早いよ。可愛いな」
後輩「かわ!?」
317 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/17(月) 16:55:54.54 ID:wMBvYI+Fo
先輩「帰るか」
後輩「はい」
先輩「……あの」
後輩「はい」
先輩「離してくれないと歩けないんですが」
後輩「? このまま歩けばよいかと」
先輩「抱き着いたまま動くとかぱっと見おぞましいわ」
後輩「微笑ましいの間違いでは…」
先輩「この時間だと妖怪と見紛うよ…」
318 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/17(月) 16:56:26.38 ID:jZVfJgoDO
ギュウ
後輩「あ、あと三分ほど!」
先輩「俺はお前の母親か」
後輩「ち、違いますよ。先輩は、私の…」
先輩「?」
後輩「…」
後輩「…先輩、です」
先輩「…そうだな」
先輩「ところでそろそろ離してください」
後輩「あ、あと五分…」
先輩「伸びてんじゃねぇか」
319 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/17(月) 16:57:43.46 ID:wMBvYI+Fo
乙ありですー。
>>312
よっしゃ。
続きは夜か明日。
320 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/06/17(月) 18:55:53.93 ID:KVhuT6R5o
乙
321 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/06/17(月) 19:29:19.06 ID:+bf5OZUyo
デレる後輩ちゃん可愛すぎる
本になってたら二冊買いたいレベル!
アニメ化したらブルーレイとDVD買いたいレベル!!
322 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2013/06/17(月) 22:27:32.44 ID:u0XKs03B0
乙
>>321
やめろそんなこと言ったら本当に書籍アニメ化して俺の貯金がマッハになる
323 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/06/17(月) 22:59:24.46 ID:bWgcov2vo
乙
本編とこっちと一気読みした
確かにこれは書籍化されても買いたくなる感じだわ
324 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/17(月) 23:30:56.28 ID:uaOv6Zx8o
後輩「分かりました。あまりしつこいと先輩に嫌われてしまいます」パッ
先輩「……」
後輩「な、なんです?」
先輩「…いや?」ジト
後輩「なんですかー」ユサユサ
先輩「揺らすな酔う」
325 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/17(月) 23:32:56.53 ID:jZVfJgoDO
後輩「…で、では。帰りましょうか」
先輩「うん」
先輩「…あー…そう言えば――なあ後輩」ポン
後輩「ひうっ」ビクッ
先輩「」ビクッ
後輩「あっ…その…し、失礼しました」ドキドキ
先輩「お、おう。びっくりした」
後輩「は、はい。ごめんなさい」
後輩「それで、えっと…な、なんでしょう?」
先輩「ああ、いや…なんでもない」
後輩「え?」
先輩「いまの反応で大体分かった」ハハ…
後輩「??」
326 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/17(月) 23:36:03.90 ID:uaOv6Zx8o
スッ
後輩「…」
先輩「暗いとこが怖いのは本当なんだな」
後輩「…あの」
先輩「ん」
後輩「…手」
後輩「…握っても…よいのですか?」
先輩「なんのために手ぇ出したと思ってんだ」
後輩「あ、はは…そ、そうですよね」
後輩「…」ツンツン
先輩「つんつんすんな」
後輩「あ、一つ訂正させて頂くとですね。先輩はまだ私に手を出されてはおりませぬ」
先輩「しばくぞ」
後輩「ふふ。いっそ私から先輩に手を出しましょう!」ハアハア
先輩「おい一応女子高生だろお前」
後輩「…」イチオウ…
327 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/17(月) 23:40:16.69 ID:jZVfJgoDO
ギュ
後輩「わ」
先輩「…べつに、ハイテンションでごまかすことはねぇよ。どうせ俺とお前しかいないんだし」
先輩「素直に怖がってろ。後輩だろ」
後輩「……」
後輩「…分かり、ました」コクン
先輩「おう」
後輩「…♪」
後輩「ふふ。先輩はツンデレさんでございます」
先輩「あ、手ぇ握ってんの疲れちまったぁー」パッ スタスタ
後輩「ああ! お、置いて行かないでください!」タタッ
先輩「阿呆なこと言ってるからだ馬鹿…」ハア
後輩「…むぅ。す、少し馬鹿にしすぎでは…」
先輩「ばーかばーか」
後輩「…。ふふ、…ですが先輩に言われるなら、そんな言葉でも心地よいのですから不思議です」
先輩「……」
先輩「…やっぱ馬鹿だよ、お前…」ハア…
後輩「はい♪ 私は馬鹿でございます♪」
先輩「……」ハア
後輩「♪」ニコニコ
328 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/17(月) 23:41:03.06 ID:uaOv6Zx8o
・
・
・
後輩「おお…今夜は、星がよく見えますね」
先輩「そうだな」
後輩「…。先輩先輩」
先輩「なんだい後輩」
後輩「先輩が見ておられる先に星はありませぬ」
先輩「首を上げるとかいう重労働」
後輩「…ふふ。先輩は可笑しなことを仰います」
先輩「おかしくないぞ」
後輩「ふふ、ふ♪」ニコニコ
先輩「(楽しそうだな…)」
329 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/17(月) 23:45:02.62 ID:jZVfJgoDO
後輩「…では…少し、星を見て帰りませんか?」
先輩「あん?」
後輩「中庭で寝転がれば――きっと、星がよく見えると思います」
先輩「…後輩」
後輩「はい」
先輩「お前はなかなか魅力的な提案をするじゃないか。さすが後輩」
後輩「恐縮です」
先輩「よし。じゃあ中庭に急ごう」ゴロゴロ
後輩「べつにここから寝転がる必要はないのでは…」
先輩「歩くとかいう重労働」
後輩「それは…もはやただ生きることも、先輩にとっては困難なわけですね」クスクス
先輩「否定はできない」
後輩「……私なしでは」ボソ
先輩「おい聞き捨てならねぇぞ」
330 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/17(月) 23:46:09.02 ID:uaOv6Zx8o
パタッ
先輩「…ぐへぇ…疲れた…」ハア
後輩「お疲れさまです。…とお」パタ
後輩「…おお。やはりここからだとよく見えますね」
先輩「…そうだな」
後輩「…」
先輩「…くあ……あー…」アフ…
後輩「…」
先輩「…」
331 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/17(月) 23:47:03.30 ID:jZVfJgoDO
後輩「…ねえ先輩」
先輩「どうした後輩」
後輩「…えへへ」
後輩「後輩は、なんだか幸せです」
先輩「…そっか」
先輩「そいつはよかった」
後輩「はい。先輩はどうですか?」
先輩「…まあ……楽だし。寝そべってるから。悪くはないな」
後輩「…もう。そういったことを聞いておるのではありませぬ」クスクス
先輩「そうか?」
後輩「そうです」
先輩「そっか」
後輩「…はい」
332 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/17(月) 23:48:29.27 ID:uaOv6Zx8o
本日は、これで投下終了です。
>>320
乙ありです!
>>321-323
ありがてぇありがてぇ。
大変励みになりまする。また明日投下したいです。では。
333 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/06/18(火) 01:42:00.76 ID:lsQV42920
ぐあああああああ、良い!良いよこの二人!
後輩はきっと「一緒に寝転がった」と言う事実に悶えてしばらく暴走しまくると見た
334 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/06/18(火) 06:40:11.83 ID:d0yUyqG4o
乙
流石に書籍化書籍化〜
とか言い始めるのはキモい
335 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/06/18(火) 09:49:04.00 ID:31Yt4UVzo
キモいが気持ちは分かる
336 :
321
[sage]:2013/06/18(火) 14:22:43.62 ID:11vRZ7eEo
自負している
337 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/18(火) 15:35:01.02 ID:Ru8ghPBFo
先輩「帰るか」
後輩「…はい。…少し、名残惜しいですが…」ショボン
先輩「どうせ明日も会うじゃねえか」
後輩「いえ。いまこのときの先輩にはいましか会えませぬ」
先輩「……」
先輩「うん、よく分からんけど、分かった」
後輩「はい」ニコ
338 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/18(火) 15:37:00.57 ID:BEwjyDIDO
ポンポン
後輩「…えへへ。では、帰りましょう」
先輩「おう」
先輩「…ところで、今さらかもしれないが」
後輩「はい?」
先輩「こんな遅くになって、お前大丈夫なの?」
後輩「…………」
後輩「……」
後輩「…」
後輩「…先輩」
先輩「はい」
後輩「も、もう少しゆっくりして行きましょうか!」
先輩「現実逃避すんな」
339 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/18(火) 15:37:53.47 ID:Ru8ghPBFo
後輩「あわわわわわ」ワワワワワ…
先輩「……ポンコツなロボみたいだな」
後輩「せ、先輩に言われたくはありませぬ」
先輩「お前にこそ言われたくねえよ」ベシ
後輩「あう」
後輩「…あわわわわわわ…」
先輩「(なんだこいつ)」
340 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/18(火) 15:38:33.70 ID:BEwjyDIDO
後輩「怒られる……間違いなくお姉様に叱られます……」ブツブツ
先輩「…」
後輩「ねちねち怒られますぅ…」ブツブツ
先輩「…」ハア
先輩「…まあ…お前の姉のことは知らないが」
後輩「? は、はい」
先輩「今日は家まで送ってやるよ」
後輩「……」
後輩「…えっ」
先輩「…なんだよ」
後輩「マジですか!」
先輩「マジです。…だから口調ぅ」
341 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/18(火) 15:39:19.42 ID:Ru8ghPBFo
後輩「…そ、それは…嬉しいですが…なんでまた…」
先輩「……まあ、あれだ。いろいろあるもんで」
後輩「? は、はあ」
先輩「帰るぞ」ズルズル
後輩「は、はい」トテトテ
342 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/18(火) 15:40:14.39 ID:BEwjyDIDO
ガシャン
先輩「…二人乗りは…危ないから、やめとくか」
後輩「そうですね。分かりました」コクン
後輩「先輩の体力ですと、それは避けた方が無難でしょう」
先輩「もう少し俺を敬ってくれ」
後輩「世辞で塗り固めた偽りの言葉などに意味はありませぬ」
先輩「かっこいい」
後輩「ふふん」
先輩「でもそれやっぱ女子高生の台詞じゃねえや」
後輩「大好きです!」キャハッ
先輩「唐突だな」
後輩「女子高生っぽいかなと思いまして…」
先輩「…そうでもないな…」
後輩「あらー…」
343 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/18(火) 15:41:58.06 ID:Ru8ghPBFo
カラカラ…
先輩「いまからでも、家の人に連絡を入れておいたらどうだ」
後輩「…あ、それもそうですね…」スッ
後輩「では少し、失礼します」ピッ
先輩「おう」
プルルルルル…
ピ
姉「もしもし」
後輩「あ、お姉様でございますか。わ、私ですが…、?」
後輩「…あれ?」
先輩「(…あー…)」
姉「……」
姉「ふふ、ふ。ずいぶん遅くまで、学校に残っているのね」
姉「こんな時間まで、二人きりで、一体なにをしていたのかしら?」ニッコリ
後輩「……、お、お姉様……ど、どうして学校に…」ヒク
先輩「(――面倒なパターンだこれ)」ウン
344 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/18(火) 15:46:09.51 ID:BEwjyDIDO
続きます。また、夜か明日。
イッチはお世辞として単純に嬉しく思ってます。
まあこんなSSにいくらなんでも、というのも最もです。
ほどほどに、仲良く荒れないように、レスもらえると嬉しいです。
どっちにしても、いつもレスありがとうです。
345 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/06/18(火) 18:04:09.64 ID:Jrbnk0bo0
乙
346 :
◆VjCnOYG8L2
[sage]:2013/06/18(火) 19:58:17.08 ID:BEwjyDIDO
仲良くってのも気持ち悪い表現だな、申し訳ない。
わいの言ったことは無視してこのSSだけ楽しんで欲しいやで。
347 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/18(火) 22:26:17.46 ID:1ppikXFlo
姉「……」ジッ
先輩「?」
姉「…」
姉「君が先輩君?」
先輩「……そうですけど…」
姉「……」
先輩「…?」ダラーン…
姉「(…なんだか…物凄くだらしない立ち姿ね…)」
後輩「先輩。あまりもたれると自転車が倒れてしまいます」
先輩「支えてくれ」
後輩「は、はい。とお」ガシャン
先輩「サンキュー」
後輩「い、いえ。先輩のお役に立ててなによりです」ニコ
姉「けっ」
先輩「?」
348 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2013/06/18(火) 22:27:21.16 ID:7+aZICjH0
来たか!
初ストーカーだwwwww
349 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/18(火) 22:28:55.86 ID:BEwjyDIDO
姉「こほん」
後輩「」ビクッ
姉「ええっと……あんまり帰りが遅いから、心配で迎えに来たんだけどね」
後輩「あ、…ご、ごめんなさい」ペコ
後輩「その、…わ、私が、先輩を引き止めてしまいまして…」
先輩「……」
姉「…そう」
姉「まあ部活動に熱心なのは、構わないけど。ほどほどにね。夜遅くなるなら連絡を入れて欲しいな」
後輩「はい…」ゴメンナサイ…
350 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/18(火) 22:30:21.92 ID:1ppikXFlo
先輩「…あの」
姉「? はい」
先輩「…普通、人に名乗らせる前に――自分が名乗るもんだと思うんですけどね…」
姉「…」
姉「し、失礼しました。仰る通りで…」コホン
姉「この子の姉です。妹がいつもお世話になってます」スッ
先輩「…そんなことは、ないですけど…」
先輩「(後輩の家族にしてはまともそうな人だな)」
後輩「――先輩」
先輩「ん?」
後輩「……敬語、使えたんですね…」
先輩「失敬な」
351 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/18(火) 22:33:05.21 ID:BEwjyDIDO
ガシッ
ギュゥ
先輩「…!? いってぇ!」
後輩「? せ、先輩?」
先輩「ああ? …ああ、い、いや…」
姉「ふふ」ギリギリ
先輩「…」ハッ
先輩「…な、なんでもねえ…」ハア
後輩「は、はあ」
先輩「…、あの」
姉「なに?」ニコ
先輩「ず、ずいぶん、握力強いんすね……」
姉「そう? ありがと。ちょっとコツがあるのよ」ギリギリ
先輩「(なんのだ)」イタイ…
先輩「…………生まれる国間違えたんじゃね」ボソ
姉「なんか言った?」ギリギリギリ…
先輩「な、なんでもないっす」イタイッテ
352 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/18(火) 22:33:53.23 ID:1ppikXFlo
姉「君のおかげで」ボソ
先輩「あ?」
姉「…妹ちゃんは変わったそうよ。私も感謝はしてる」
先輩「…はあ」
姉「でも妹ちゃんは私のだから! 君には渡さないぞ!」キャハッ
先輩「…………あのぉ」
姉「うん?」ニッコリ
先輩「……歳…考えた方がいいんじゃないすか…」
姉「ああん?」
353 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/18(火) 22:34:47.66 ID:BEwjyDIDO
ギリギリギリ…
先輩「ちょ、ギブギブ……」ポンポン
後輩「??」タノシソウ…
姉「こ、こっちだってね、妹ちゃんがいなければ、今日は君の首もらう覚悟で来たのよ…!」
先輩「そんな覚悟がいる国じゃないっすよ、ここ…!」イテテテ…
姉「愛する人がいる場所に国境は関係ないわ」
先輩「……。ああ」
姉「ん?」ギリギリ
先輩「…いや、…たしかにあんたは、後輩の姉だなと…」
姉「…」
姉「ふふ。君はなかなか分かってるじゃない♪」ニコニコ
先輩「じゃあ離してもらえませんかねぇ…!」イテェ!
後輩「…」イイナー…
354 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/18(火) 22:37:03.47 ID:1ppikXFlo
パッ
姉「うむ。いまの台詞に免じて今日のところは見逃してあげよう」ニコ
先輩「…」ジンジン
先輩「…そいつは、どうも…」ハア…
姉「うん。じゃあ妹ちゃん、帰りましょうか」
後輩「あ、はい」
後輩「……あの、せ、先輩」
先輩「あん?」
後輩「…今日はお姉様と帰ります。なので、」
後輩「先輩と帰路をともにすることは、またの機会に。楽しみにしております」ニコ
先輩「…、へいへい」
後輩「約束ですよ?」
先輩「うん」
後輩「…えへへ…」
姉「…」ギリギリギリギリ…
先輩「歯軋り聞こえてますよー」
355 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/18(火) 22:38:27.56 ID:BEwjyDIDO
後輩「では! また明日!」フリフリ
姉「一昨日来るといいよ!」
先輩「そっちから来たんでしょうが」
姉「ああん?」ギュウウ…
先輩「イタイタイ…」グフ
後輩「…」ポカン…
後輩「ふふっ。先輩とお姉様は、なんだかすっかり仲良しですね。後輩は嬉しいです」
姉「そんなことないからっ」
先輩「ソッスネ」ケホ
後輩「…」クス
356 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/18(火) 22:40:34.40 ID:1ppikXFlo
今日は以上です。ストーカー乙。
>>251
、
>>254
辺りのネタでした。ありがとうございます。
また明日、もしかすると、明後日です。
357 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2013/06/18(火) 22:48:22.92 ID:7+aZICjH0
乙カレー
姉ちゃんこわい
358 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/06/18(火) 22:53:21.55 ID:ihBc8y1Po
乙
良いキャラだなこの姉
359 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/06/18(火) 22:53:54.14 ID:ihBc8y1Po
乙
良いキャラだなこの姉
360 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/06/18(火) 22:54:53.21 ID:ihBc8y1Po
連投申し訳ない
PCの挙動がおかしい
361 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/06/19(水) 06:28:11.27 ID:unvm5wsHo
国というか時代というか……
世紀末に生まれればきっと何かの伝承者になってたかもな
362 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/06/19(水) 07:38:41.22 ID:TxDG3YiV0
乙
363 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/19(水) 12:56:24.58 ID:bvvz80Udo
―――休日。
先輩「……暑ぅ…」
先輩「…アイス食いてーなー…」ゴロ
先輩「でも動くのめんどう…」ゴロゴロ
先輩「……」ゴロゴロゴロゴロ…
プルルルルルル…
ピ
後輩『お電話ありがとうございます。こちら後輩でございます』
先輩「お店か」
後輩『えへへ。休日にお電話頂けるとは嬉しいです。ちょうど先輩欠乏症の発作が近づいて来たところでした』
先輩「怖い怖い」
後輩『えへへ』
先輩「(うーんこのヤンデレ)」
後輩『ご用件はなんでしょう?』
先輩「アイス食べたい」
後輩『分かりました。すぐお持ちします』ピ
先輩「……」ゴロゴロ
先輩「……割と罪悪感はあるよ」ウン
364 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/19(水) 12:57:12.46 ID:Zjq+BbxDO
ガチャ
委員長「では最初から後輩ちゃんを使い走らせるようなことをしなければいい」
先輩「……」ゴロゴロ
先輩「こんにちは」
委員長「うん」
後輩「先輩! アイスを買ってまいりました!」パタパタ
先輩「ありがとう」ゴロゴロ
後輩「いろいろと味がありますが…」ガサ
先輩「どれでもいいよ」
後輩「――そ、そうですか。私が選んだものことなら、先輩はなんでも受けいれてくれる、と…」ドキドキ
先輩「お前の耳は便利だなぁ」
後輩「恐縮です。では無難にチョコミントのアイスをどうぞ」ハイ
先輩「チョコミントが無難って初めて聞いた」サンキュー
365 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/19(水) 12:59:04.71 ID:bvvz80Udo
先輩「うん。冷たくておいしい」モグモグ
後輩「それは幸いです」モグモグ
先輩「お前はなに味なんだ?」
後輩「……そっ」
後輩「それは食べてみないと分かりませんよ♪//」キャッ
先輩「おいこら」
後輩「準備は万端です!」ハアハア
先輩「今日はいつもにましてハイテンションですねぇ」モグモグ
後輩「ふふ。先輩に会えましたから、当然です」
先輩「そうですか」
委員長「……」シャクシャク
366 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/19(水) 12:59:59.89 ID:Zjq+BbxDO
先輩「お前はどうして?」
委員長「ん? ああ…コンビニで後輩ちゃんに会ってね。せっかくなのでご一緒させてもらった」
委員長「ええと、いけなかったかな」
先輩「ううん」
委員長「そうか。ありがとう」
先輩「なんでお礼を言うんだ」
委員長「なんとなく」
先輩「そうか」
委員長「うん」
367 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/19(水) 13:00:49.06 ID:bvvz80Udo
先輩「…お前は、かき氷か、それ」
委員長「うん」シャクシャク
先輩「一口くれよ」
委員長「……。構わないよ。ほら」アーン
先輩「…いやべつに…スプーンを貸してくれたら自分で食うが…」
委員長「この方が効率的だろう?」
先輩「……」
先輩「あーん」
委員長「あーん」
委員長「ふふ。おいしいかい?」
先輩「うん」モグモグ
後輩「むぅ」ムグムグ
368 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/19(水) 13:01:26.07 ID:Zjq+BbxDO
後輩「せ、先輩先輩」
先輩「ん?」モグモグ
後輩「わ、私のも一口どうです?」ハイ
先輩「…いや…棒アイスを分けてもらうのはさすがに…」
後輩「遠慮なさらず!」ハアハア
先輩「鼻息荒いよ。というか俺、小豆バーはそんなに好きじゃないし…」
後輩「えっ」オイシイノニ…
先輩「あと…なんかもうお前に舐め尽されてるし、ちょっと…」
後輩「そんな!」ガーン
369 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/19(水) 13:02:35.86 ID:bvvz80Udo
委員長「あーん」
先輩「あん?」
パク
先輩「…」
委員長「もぐ…うん。チョコミントもおいしいね」
委員長「ふふ? 君にも一口あげたのだから、べつに不都合はないだろう?」ペロ
先輩「…そりゃ、べつにいいけど…」
委員長「ごちそうさま」シャクシャク
先輩「おう」
後輩「……私のは食べてくれないのに…」シクシク
先輩「いや、いまのは俺が食べられた側だし…」
委員長「(うん、後輩ちゃんはついからかいたくなってしまうね)」フフ
370 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/19(水) 13:03:09.26 ID:Zjq+BbxDO
先輩「ごちそうさま」
後輩「…」ムス
先輩「…いつの間にか拗ねてやがる」
委員長「いつの間にかも、なにも、ない気がするけどね」
委員長「(…いやまあ主に私のせいなのだけれど)」
先輩「…」ゴロゴロ
先輩「後輩後輩」
後輩「…なんですか」プクー
先輩「ありがとう」ナデナデ
後輩「……」
後輩「…ふ、ふん。後輩はこんなことでは機嫌を直しませぬ!」プイ
先輩「まあまあ」ナデナデ
後輩「むー。な、なでなでしないでください! 大好き!」
先輩「はいはい」
委員長「(あの清々しさはちょっと羨ましいね)」シャクシャク…
委員長「…う」キーン…
先輩「お前食べるの遅いなあ」ナデナデ
委員長「……い、いまキーンとしてるんだ…は、話しかけないでくれ…」ウウ
先輩「あ、そ」ナデナデ
後輩「♪」ムフー
371 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/19(水) 13:03:39.06 ID:bvvz80Udo
委員長「ところで先輩くん。このあとの予定は?」
先輩「……」ゴロゴロ
先輩「転がる」
委員長「簡潔だね。ふむ、つまりなにもないと」
先輩「おい」ゴロゴロ
委員長「どうかな。よかったら、また夕食を作らせてもらえないかな」
先輩「……」ゴロゴロ
先輩「俺の周りには暇人しかいねえな。相変わらず」ゴロ
委員長「ふふ。そうかもしれないね」
372 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/19(水) 13:04:16.51 ID:Zjq+BbxDO
委員長「だから後輩ちゃん。今日は一緒にお料理、しようか」
後輩「はい。よろしくお願い致します」ペコ
先輩「?」
委員長「お料理、上手になりたいそうだよ」
委員長「理由は…みなまで言わなくても分かるね?」
先輩「……」
後輩「先輩、待っていてくださいね! いつか必ずおいしいお弁当を先輩にお持ちいたします!」ニコ
先輩「…」ハア
先輩「…うん。ありがとな」ナデナデ
後輩「えへへ//」
委員長「先輩くんは果報者だね」
先輩「……そうですね」
先輩「(正直、その辺りちょっと面倒臭いとは言えんな)」
委員長「ふふ」
後輩「ふふ♪」
373 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/19(水) 13:07:03.64 ID:bvvz80Udo
また夜か明日。
>>360
ええんやで。最近流行ってるみたいやね。
>>361
ヤンデレの系譜やね。
374 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/06/19(水) 13:53:44.20 ID:EaD6zRydo
乙
こうして後輩ちゃんは料理を覚えたのか
375 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/06/19(水) 14:17:15.69 ID:unvm5wsHo
乙
376 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/06/19(水) 17:00:46.29 ID:B1Rl2Q0Z0
なんだろう、本編に出てない時点で分かっていたが委員長さんに「あえて身を引くいい女」的オーラが見える・・・・
377 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/19(水) 20:39:51.48 ID:ibzeni7Do
トコトコ
後輩「えへへ。先輩とお買い物でございます」
先輩「うん」
委員長「なにか食べたいものはあるかな」
先輩「噛む苦労の少ないものとか」
委員長「病人かい」
後輩「お粥などでしょうか」
先輩「あーうん。好き好き」
委員長「(好物でお粥が真っ先に上がる高校生が他にいるだろうか…)」
378 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/19(水) 20:41:32.70 ID:Zjq+BbxDO
委員長「まあ…君がよいのなら、それでいいのだけれど」
先輩「うん」
委員長「……、というか…」
委員長「(これひょっとして、お買い物へ行く必要はないんじゃ…)」
後輩「♪」
後輩「先輩先輩。楽しいですね!」
先輩「そうだなー」
委員長「…」
委員長「(…まあ、いいか)」フフ
379 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/19(水) 20:42:43.39 ID:ibzeni7Do
ウィーン
委員長「…?」
後輩「先輩とーお買い物ー♪」ブンブン
先輩「ただのスーパーだけどな」
委員長「…ねえ」クイ
先輩「ん?」
委員長「あれ」
先輩「?」
男の娘「……」
先輩「…」
委員長「…」
先輩「…」
委員長「…」
委員長「…声、かけてみる?」
先輩「間に合ってますぅ」
委員長「変態が?」
380 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/19(水) 20:43:27.07 ID:Zjq+BbxDO
男の娘「…」
委員長「(ずいぶん真剣にキャベツを選んでいるね……案外家庭的なのかな)」フム
先輩「なんつーか…すごい格好だな」
委員長「ゴスロリというやつだね」
先輩「私服に文句をつけるつもりはないが」
委員長「うん」
先輩「……ここ…スーパーだぞ…」
委員長「…うん。まあ、ミスマッチではあるね」
381 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/19(水) 20:44:56.02 ID:ibzeni7Do
ガラガラ
後輩「先輩! カゴを取って参りました!」
先輩「そんなに買うもんないけど…ありがとう」ナデナデ
後輩「はい!」エヘヘ
男の娘「?」スン
男の娘「…」ハア、ハア
先輩「…おい、なんか様子がおかしいぞ」
委員長「…後輩ちゃんが近くにいるからじゃないかな」
先輩「……ちょっと待ってくれ。変態の相手をするような心の準備はできてないんだ。俺はなにも悪いことはしていない。ただ買い物に来ただけなんだよ」
委員長「私もだよ」
後輩「?」
382 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/19(水) 20:45:58.58 ID:Zjq+BbxDO
後輩「……おや。彼女は私の同級生の、男の娘様ですね」
委員長「――…そうか。後輩ちゃんも彼を知っているのか」
先輩「名高い変態なんだな」
委員長「…その形容はどうかな…否定はできないけれど…」
後輩「ええ。先日お友だちになりました」
委員長「……、そ、そうなの?」
後輩「はい。友だちになってくださいと、お願いされましたので」コクン
先輩「……マジか」
委員長「けしかけたのは君だけれどね」
先輩「ま、まあな」
委員長「(先輩くんが動揺するとは……さすが変態…)」ウム
後輩「ここで待っていてください。一言挨拶して参ります」タッ
先輩「き、気をつけてな」
委員長「ここで見守ってるからね。安心して」
後輩「? 分かりました」タタッ…
383 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/19(水) 20:46:50.91 ID:ibzeni7Do
――スン
男の娘「…?」ビク
男の娘「ん……ど、どうしちゃったんだろ。ボク、急に…」ビクビク
ポン
男の娘「?」クル
後輩「男の娘さん。どうもこんにちは」ペコ
男の娘「…!? …むぐっ」ギュウ
後輩「?」
男の娘「……っ…」プルプル
委員長「口元を押さえているね」
先輩「咄嗟にあえぐのを我慢したんだろ」
384 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/19(水) 20:47:47.60 ID:Zjq+BbxDO
男の娘「…」プルプル
後輩「ど、どうされました? もしかして具合が――…」
男の娘「…」フルフル
男の娘「……はあっ…ご、ごめん。ちょっと、ね…何ともないよ」ハハ…
後輩「そうですか?」
男の娘「う、うん」ハア…
男の娘「えっと…こんにちは。後輩さん」
後輩「はい」ニコ
先輩「会話が成立している!」
委員長「成長したね、彼」
385 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/19(水) 20:48:41.75 ID:ibzeni7Do
後輩「お買い物でございますか?」
男の娘「う、うん。えと、晩ご飯は、ボクの分担なんだ…」ハハ…
後輩「なんと」
委員長「いい子だね」
先輩「騙されるな」
委員長「……いやまあ、ほら。変態なりにいい子なんじゃないかな?」
先輩「…変態でいいやつってのは、形容矛盾じゃないのか?」
委員長「後輩ちゃんとか」
先輩「なるほど」
386 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/19(水) 20:50:23.84 ID:Zjq+BbxDO
ギュ
男の娘「ふえ」
後輩「で、では――もしよかったら、今度私にお料理を教えてはくれませんか?」
男の娘「え、え、…あの、その…」//
後輩「?」
後輩「おっと、突然失礼しました」エヘヘ
パッ
男の娘「…」ハア…
男の娘「う、ううん。大丈夫…」ギュ
委員長「…」
先輩「…」
委員長「乙女だね」
先輩「男だけどな」
387 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/19(水) 20:51:20.26 ID:ibzeni7Do
男の娘「……その、き、今日は……無理だから。ま、また今度……ぜひ」
後輩「はい! よろしくお願いします!」ニコ
男の娘「…!」ドキ
男の娘「う、うん。それでそのときは、よかったらボクの家に――」
先輩「それはまだ早い」パコン
男の娘「あう」
後輩「おや」
388 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/19(水) 20:52:47.47 ID:Zjq+BbxDO
委員長「こんにちは」
男の娘「あっ…は、はい。どうもこんにちは」ペコ
後輩「? お二人は男の娘様とお知り合い…」
後輩「おお、そう言えば、男の娘様は一度依頼に来ておられましたね」ポン
男の娘「う、うん」
先輩「(そんなこともあったか)」
後輩「…えと、聞くまでもないかもしれませぬが」
男の娘「へ?」
後輩「――あなたの探し物は見つかりましたか?」
男の娘「…」
委員長「…」フフ
先輩「はっ」
男の娘「…」ギュ
男の娘「…う、うん。せ、先輩さんの、おかげで、なんとか…」ニコ…
後輩「そうですか。そうですよね。先輩はすごいので!」フンス
先輩「なんでお前が偉そうなんだ」
後輩「先輩の後輩ですので!」
男の娘「…あはは…」
委員長「(…まあ、彼は自分の力で――その探し物を見つけたのだけれどね。もっと誇っていいのに。謙虚ないい子だ)」
先輩「……変態だけどな」ボソ
委員長「うん。そうだね」ニコ
389 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/19(水) 20:54:31.61 ID:ibzeni7Do
今日は以上です。イイハナシカナー
>>213
のネタをお借りしました。
それではまた、おそらく明日ということで。お休みなさい。
390 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/06/19(水) 21:00:51.67 ID:unvm5wsHo
乙
391 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/06/19(水) 21:12:58.02 ID:C0IBgsczo
変態怖いーと読み始めたepなのになんかいい話になっていてビックリw
392 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/06/19(水) 23:20:18.71 ID:Sj1wrjYQo
イイハナシダヨー
乙
393 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/06/20(木) 07:54:25.11 ID:HU1L0pvh0
乙
ゴスロリ男の娘で会長はメイド様思い出した
394 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/20(木) 23:16:33.86 ID:RGPKBviIo
―――ある日。
先輩「…」ゴロゴロ
先輩「…いやあ…今日も暇でいいなあ…」
後輩「そうですね」ゴロゴロ
先輩「…」ゴロゴロ
後輩「…」ゴロゴロ
先輩「…」
先輩「なあ後輩」
後輩「む。どうかなさいましたか、先輩」ゴロゴロ
先輩「お前何で転がってんの?」
後輩「それを先輩が仰いますか」
395 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/20(木) 23:19:30.54 ID:31kWIHNDO
先輩「いや…俺はいつも転がってるしぃ」ゴロゴロ
後輩「存じております。実はそれで真似をしてみたくなったのです」
先輩「はあ」
後輩「先輩がいつも見ている景色を、私も見てみたいと、思ったのです」ニコ
先輩「…はあ」
先輩「なんだか、この場面には勿体ない台詞だな」ゴロゴロ
後輩「恐縮です」ゴロゴロ
先輩「お前が恐縮してどうする」
396 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/20(木) 23:20:24.95 ID:RGPKBviIo
先輩「まあ…」ゴロゴロ
先輩「なんでもいいや。好きにしてくれ」ゴロゴロ
後輩「はい。ではお言葉に甘えまして」ゴロゴロ
先輩「…」ゴロゴロ
後輩「…」ゴロゴロ
先輩「…」ゴロン
後輩「…ふふ…なるほど、先輩はいつもこのような心持でいらっしゃるのですね…」フフフ…
先輩「…」
後輩「…♪」ゴロゴロ
先輩「(楽しそうだ)」
397 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/20(木) 23:21:14.30 ID:31kWIHNDO
ゴロゴロ
コンコン
後輩「お客様ですね」
先輩「気のせいだ」
後輩「なんと」
ガチャ
会長「やほ」
先輩「返事を待てよ」
会長「そんなことしてたら土に還るわ」
先輩「大げさな」
会長「?」
後輩「おや会長様。お勤めご苦労さまです」ゴロゴロ
会長「…うん」
会長「えっと、なにしてるの?」
先輩「見れば分かるだろ。転がるだよ」ゴロゴロ
会長「分かるけど分からない」
398 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/20(木) 23:22:05.98 ID:RGPKBviIo
後輩「お待ちください。いまお茶の準備を致しますので」ヨイショ
会長「あ、うん。ありがとう」
後輩「…あ」
後輩「先輩先輩」
先輩「ん?」
後輩「えへへ。また明日、一緒に転がりましょうね」ニコ
先輩「…おう」
後輩「♪」エヘヘ
会長「(なんだこれ)」イイハナシカシラ
399 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/20(木) 23:23:04.39 ID:31kWIHNDO
短くてすまんな。今日はこんなところで。
またそのうち落としますやでー。
400 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/06/20(木) 23:40:43.45 ID:wxkKhyigo
いつも乙です
折角なのでシチュの希望でも
空き地の土管の上でなんかかっこいいポーズをとっている委員長を目撃したとある休日
よく見ると近所の子供たち(+偽者)とヒーローごっこで遊んであげていた
結局その日はみんなに混じって一緒に遊びました、まる
みたいなのを、よろしければ
401 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/06/21(金) 07:31:31.16 ID:j4t8FoR10
乙
402 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/22(土) 16:02:11.68 ID:8K2z84UFo
先輩「それで。なにかご用ですかぁ」ゴロゴロ
会長「投げやりね」
先輩「いつも通りな」
会長「この前の話だけれど」
後輩「なにかご相談ですか?」ハテ
先輩「この前?」ハテ
会長「あんたが首を傾げてどうする」
先輩「投げやりな人生を生きているもんでぇ」ゴロゴロ
後輩「投げやりな先輩も素敵です!」
先輩「ありがとうありがとう」ゴロゴロ
会長「あんたに投げやりじゃないときなんてあったかしら…」
先輩「失敬な」
403 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/22(土) 16:04:03.36 ID:7cr4LUVDO
会長「あったの?」
先輩「…」ゴロゴロ
先輩「赤ん坊のころとか?」
会長「(そこまでさかのぼるのか…)」
後輩「赤子の先輩ですか。さぞおいし……可愛らしい子だったのでしょう」ジュル
先輩「お前いまなんて言いかけた」
404 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/22(土) 16:05:03.14 ID:8K2z84UFo
先輩「…で…この前の話だって?」ゴロゴロ
会長「あら。覚えていたの?」
後輩「?」
会長「…今さらかもしれないけれど、一応、後輩ちゃんのお姉さんに挨拶をしておいてと頼んだのよ」
会長「まあ…いろいろあって、この部活に落ち着いてるわけだし」
後輩「あ…、そうですね」
後輩「お姉様にはご心配をおかけしました」
会長「うん」
先輩「この前会ったぞ」
会長「そうなの?」
先輩「危うく刈られるところだったが」
会長「はあ?」
405 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/22(土) 16:06:28.64 ID:7cr4LUVDO
先輩「たまたま…こいつを迎えに来たところで、エンカウントした」
会長「(モンスターかなにか?)」
会長「ふうん。ちゃんと挨拶はしたの」
先輩「…………そりゃ、…」
『普通、人に名乗らせる前に――自分が名乗るもんだと思うんですけどね』
先輩「……あれ? …喧嘩を売るようなことを言ったような…」
会長「なにしてんの」
406 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/22(土) 16:07:20.45 ID:8K2z84UFo
先輩「……なんでだろうなぁ…」ダラーン…
後輩「せ、先輩。そのままではソファから堕ちてしまいます」
先輩「人として逸脱しかねない、かのような言い方をするな。支えて」
後輩「了解です」ホァー
先輩「いい仕事だ」
後輩「光栄です!」エヘヘ
会長「……」フム
407 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/22(土) 16:08:15.09 ID:7cr4LUVDO
会長「まあ…」
会長「それなら、もう一度きちんと挨拶に行きなさい」
先輩「えやだ」
会長「直球ね」
先輩「うん」
会長「行け」
先輩「直球だなぁ」
会長「うん。命令よ」ニッコリ
先輩「…………、いやだー」
会長「頑張って」ニコ
先輩「……」ハア
先輩「……俺が殺られたらお前のせいだからな…」
会長「なんの話よ」ヤラレル?
408 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/22(土) 16:09:01.01 ID:8K2z84UFo
―――再び休日。
タタッ
後輩「…おや」
先輩「おう。早かったな」ゴロン
後輩「…あの、まだ…待ち合わせの一時間前でございますが…」
先輩「早く来すぎだお前」ゴロゴロ
後輩「先輩に言われたくありませぬ」
後輩「……」
後輩「はて。以前こんなやり取りをしたような気が…?」
先輩「気のせいだ」ウン
409 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/22(土) 16:09:55.62 ID:7cr4LUVDO
後輩「今日は先輩とデートです!」
先輩「違う」ズビシ
後輩「あうっ」
先輩「家庭訪問だ。…憂鬱だ…なんで俺がこんなこと…」ハア
後輩「まあまあ。お姉様も、先輩が来られることを心待ちにしておりますよ」
先輩「……」
後輩「そのせいか、今朝は早くから念入りに包丁を研いでおられました」
先輩「止めろよ」
410 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/22(土) 16:10:39.51 ID:8K2z84UFo
後輩「当然」
先輩「あん?」
後輩「私も、先輩が家へ来られることを大変嬉しく思います」ニコ
先輩「…」
先輩「そっすか」
後輩「はい♪」ニコ
後輩「ふふふ、これで先輩と私の関係も公たるものとなるわけです…」フフフフ…
先輩「現状ただの先輩と後輩だが」
後輩「現状?」ピク
先輩「相変わらず都合のいい耳だな。他意はねぇよ」
後輩「そうですかー…」ショボン
411 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/22(土) 16:11:13.87 ID:7cr4LUVDO
後輩「それでは。まずはお買い物へ行きましょう。お姉様には夕食の食材を頼まれておりますので」フンス
先輩「そうだな」
412 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/22(土) 16:13:18.20 ID:8K2z84UFo
今回は以上です。たぶん、また明日。
>>400
細かいなww あいあい。多少変わるかもしれませんが。
413 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/06/22(土) 16:54:06.77 ID:Oabl2fwp0
乙
414 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/06/22(土) 16:58:42.12 ID:rTclmlmgo
猛獣の狩場に投げ込まれる先輩、乙!
415 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/06/22(土) 17:23:53.28 ID:1NAXNArC0
乙!アレだろ、後輩姉にケンカ売るような発言しちゃったのは後輩と仲よさそうで嫉妬しちゃったからだろ?
陥落は近いねえ〜
416 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/06/22(土) 18:34:50.38 ID:yV39fHK+O
藤リュー版封神演義の太上老君思い出すなコイツ
417 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/23(日) 15:51:28.89 ID:y0xj1DIuo
トコトコ
後輩「先輩とーお買い物ー♪」フンフン
先輩「この前も行ったじゃん」
後輩「先輩となら何度行ってもよいものです♪」
先輩「なんの変哲もないスーパーだし」
後輩「先輩とならどこへ行っても楽しいのです♪」
先輩「そうですかー」
後輩「はいー」ニヘラ
418 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/23(日) 15:52:54.43 ID:IR/5/rHDO
トコトコ
先輩「…」
先輩「ちょっと雲行きが怪しいな」
後輩「そのようですね」ンアー
先輩「…そんな全力で見上げんでも」
後輩「ふえ? そ、空を見るとき、私は必ずこう致しますが…」アー
先輩「不器用か」ブニ
後輩「ふに」ハ、ハナ…
419 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/23(日) 15:53:58.18 ID:y0xj1DIuo
ガリガリ
後輩「先輩。傘を引き摺ると先が削れてしまいますよ」
先輩「重いからなぁ。仕方ないね」ズルズル
後輩「なるほど。それは仕方ありませぬ」コク
先輩「代わりに持ってくれてもいいんだぞ」ガリガリ
後輩「ふふ。先輩ごとでよろしければお持ちしますよ」ジュル
先輩「やっぱいいですぅ」
後輩「あら…」
420 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/23(日) 15:54:41.89 ID:IR/5/rHDO
後輩「ふふ。いっそ先輩なら、面倒だと仰って傘を持って来られぬかと思いましたが」
先輩「まあ…濡れる方が、あとでめんどうだしなぁ」
先輩「……そういうお前こそ、傘、持って来てないのか」
後輩「私はいつもレインコートを着ますので」
先輩「あ、着てるとこすげえ想像できる」
後輩「えへへ。ありがとうございます」
先輩「うん。べつに褒めてはないけどね」
421 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/23(日) 15:57:15.81 ID:y0xj1DIuo
後輩「ですので」ガサ
先輩「ん?」
後輩「いえもしかすると、先輩は傘を持って来られぬかと思い――一応、先輩の分のレインコートも持って来たのです」
先輩「微妙な気の遣い方だな。どうもありがとう」
後輩「いえ」ニコ
先輩「…」ハハ…
422 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/23(日) 15:57:50.08 ID:IR/5/rHDO
後輩「ちなみに柄はお揃いですよー」
先輩「なんでそんなもん用意してあるんだ」
後輩「一方は、普段お姉様が使っている分でございます」
先輩「(アカン)」
423 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/23(日) 15:58:53.35 ID:y0xj1DIuo
先輩「(…鍋の蓋でも買って行くか…)」ハア
後輩「なので少しだけ、今日は雨が降るのが楽しみです」ニヘラ
先輩「……めんどうだからやだなあ、俺は」
後輩「そうですか?」
先輩「そうです」
後輩「そうですかー…」
後輩「……えへへ。では、どうあっても今日はよい日になりそうです」
先輩「あん?」
後輩「雨が降れば私は幸せです。降らなければ先輩が幸せで、私が幸せです」
先輩「……」
後輩「…」エヘヘ
先輩「…よかったな」
後輩「はい♪」ニパッ
先輩「…」ハア
後輩「♪」ニコニコ
424 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/23(日) 15:59:57.10 ID:IR/5/rHDO
今日は以上です。また明日?
>>416
最終話だけジャンプで読んだ、そんな世代です。
425 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/06/23(日) 18:26:09.28 ID:Rh5lbgwB0
乙
後輩ちゃん無邪気可愛い
426 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/24(月) 23:46:00.23 ID:UXZaZw1Uo
ウィーン
先輩「挽肉だな」ガサ
後輩「挽肉ですね」
先輩「ハンバーグでも作ってくれるのか」
後輩「そのようです」
先輩「(あれ。ハンバーグ作るのに包丁…?)」
後輩「徹底的にミンチにしてやるとお姉様は気合十分でした」
先輩「よし後輩。ホムセン寄るぞホムセン。こっちも武器を用意しよう」
後輩「?? はあ」
427 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/24(月) 23:50:04.21 ID:rk0JMWHDO
・
・
・
トコトコ
先輩「疲れた」
後輩「あら」
先輩「ちょっと休憩して行こう。挽肉重い」ゼェ
後輩「ほんの数百cですが」
先輩「それどうやって発音してんの?」
後輩「c」
先輩「グラム」
428 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/24(月) 23:51:01.14 ID:UXZaZw1Uo
先輩「…お、いまどき空き地なんてあるんだな」
後輩「先輩のお家の近くにはありませんか?」
先輩「うん。河原ならあるけどな」
先輩「そこでちょっと休憩して行くか」
後輩「分かりました。ではなにか飲み物でも買って参ります」
先輩「すまん」
後輩「いえ。私の両の足は先輩のためにございますので」タタッ
先輩「(さらっと大げさなことを…)」
429 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/24(月) 23:51:38.73 ID:rk0JMWHDO
先輩「……」
ポツン…
先輩「…」フム
先輩「土管がある」コンコン
先輩「よくこの上で寝転がってる図があるけど…絶対寝辛いだろ。土管だぞ。丸いんだぞ」
先輩「…」
先輩「……まあ、せっかくだし…」ノソ
「とおっ」
先輩「?」アン?
430 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/24(月) 23:52:43.06 ID:UXZaZw1Uo
ストッ
委員長「…」バサッ
委員長「さて――…どこからか、この正義のヒーローを呼ぶ声が…」
委員長「ん?」
先輩「…」
委員長「…」
先輩「…」
委員長「…」
委員長「や、やあ」
先輩「…」
委員長「こほん。私を呼んだのは君かな」キリ
先輩「人違いですぅ」
委員長「あ、はい」
431 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/24(月) 23:53:21.60 ID:rk0JMWHDO
委員長「誤解なんだ」
先輩「おう」
委員長「…! わ、分かってくれるかい」
先輩「もちろん」
委員長「…そ、そうか。よかった。あ、ありが――」
先輩「まさか委員長どころかヒーローだったとは」
委員長「なにを分かったのかな君は」
先輩「俺が毎日平和に生きられるのもお前のおかげだったんだなぁ。ありがとう。今日もよろしくぅ」ゴロン
委員長「ちょ、まだ話は終わってないからね…」
先輩「…」zz…
委員長「聞いてくれ」グスン
432 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/24(月) 23:54:45.47 ID:UXZaZw1Uo
偽物「えいや」ギュウ
先輩「ぐへ」
偽物「やいインチョー仮面! 本物はこの私なのだ! 早くその仮面を返せー」
委員長「ちょ」
委員長「ね、ねえ。い、いまはその…」コソ
先輩「ぐぅ」
偽物「え? でも」
子供A「わくわく」
子供B「わくわく」
偽物「ほら。一緒にのってよぅ。みんながわくわくしてるよ?」
委員長「う…」
ガシ
偽物「にゃ!?」
先輩「……おいこらてめぇ…人の安眠を邪魔しやがって。ああん?」
偽物「あ、先輩くん。こんにちぎゃっいやっふくらはぎをつかまないで!?」フエエエ…
先輩「さっさと足をどけろ」
子供C「新しい敵かな!?」ワクワク
子供D「でも偽物の味方? ダイサンセーリョク?」ワクワク
委員長「(なんだか場が混沌として来たね)」
433 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/24(月) 23:55:43.70 ID:rk0JMWHDO
グニグニ
偽物「ふええ…や、やめ…」
先輩「重い」
偽物「!? お、女の子になんてこと…」
先輩「うるせえ。退け」
偽物「(こわい!)」
先輩「…」ハア
偽物「あん」
先輩「おい。変な声出すな」
偽物「だ、だって…そ、そんなにふくらはぎ、も、もまないで……よ、よわいの」
先輩「ああ?」
偽物「……も、もう。先輩くんの、えっち!」
先輩「」ブチッ
先輩「死ね」
偽物「! にゃー!」
子供A「必殺技だー!」キラキラ
子供B「土管落としだー!」キラキラ
委員長「ちょ、さすがに突き落とすのは危ないよ! ていうかパンツ見えちゃうし!」ストップ!
ギャーギャー
後輩「……」
後輩「…ふふ。なんだか楽しそうですねぇ」ニコニコ
434 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/24(月) 23:56:40.26 ID:UXZaZw1Uo
こんな感じで。また明日? いつも乙ありです。
もう少しこの場面が続きます。
435 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/06/25(火) 00:22:02.28 ID:FjdqZk9po
乙乙、みんなかわいくてニヤニヤしたわ
436 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/06/25(火) 07:14:37.05 ID:3C1qWjw60
乙
437 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/06/25(火) 08:12:35.41 ID:xB8AwfjoO
偽物ちゃんは俺が頂いときますね
438 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/06/26(水) 22:33:53.04 ID:87m33a3io
こういう空気感良いよね
439 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/28(金) 00:51:16.01 ID:Ze9oxoPWo
偽物「……もうお嫁に行けないよぉ…」グス
先輩「…」フン
先輩「心配すんな」
偽物「…。」
偽物「え、え?」ドキッ
先輩「最初からお前が嫁に行く世界なんてありえないから」
偽物「…むー」プクー
偽物「そんなことないもん!」フイ
先輩「はいはい」ブス
偽物「ぶふにゃっ」
委員長「(仲良しだなあ)」
440 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/28(金) 00:53:42.61 ID:XU1N836DO
グイ
先輩「ん」
子供A「ねえねえ、さっきの技もっかい!」
子供B「もっかいー」グイグイ
先輩「…」
先輩「残念だが。ヒーローの必殺技は一日に一度しか使えないんだ」フルフル
子供A「おー」キラキラ
子供B「おー」カッケー
委員長「(…おや。彼にしては子どもへの対応が、意外とまともだ…)」
先輩「……開き直って相手した方が餓鬼はラクだからな」ボソ
委員長「あ、なるほど。下衆いね」フム
先輩「るせー」
441 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/28(金) 00:54:26.14 ID:Ze9oxoPWo
委員長「……」フム
委員長「そのわりに偽物ちゃんには、気の向くままに辛辣だと思うけれど」
先輩「……」
偽物「??」
先輩「…かもな」ハア
委員長「ふふ。そうだね」
先輩「……」ハア
偽物「なんのはなしー?」
先輩「委員長がお前をがきんちょだと思ってるって話」
偽物「えっ」
委員長「なっ」
442 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/28(金) 00:55:24.46 ID:XU1N836DO
偽物「むう! やっぱりいいんちょは裏切りものだあ!」
委員長「ご、誤解だよ。争いはなにも生まない」
子供C「また始まったね」
子供D「ねー」ワクワク
先輩「意外とノリノリな台詞だな」
委員長「つい」
偽物「えーい」
先輩「ええい人を跨いで戦うなうっとおしい」モニュ
偽物「あーん!」
委員長「(すごく健康的な喘ぎ声だ)」
443 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/28(金) 00:56:50.60 ID:Ze9oxoPWo
ギャーギャー
後輩「さて。私もあの輪へ加わらせて頂きましょう」
ポン
後輩「う?」
クル
男の娘「…」ニコ
男の娘「や、やあ。奇遇だねー…」ニコ…
後輩「おや男の娘様。本当ですね。休日ですが、お会いできて嬉しいです」ニコ
男の娘「……、う、うん。ボクも…」エヘヘ
後輩「ふふ」
男の娘「…」エヘヘ
444 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/28(金) 00:57:44.42 ID:XU1N836DO
男の娘「あの子たちと、遊んでくれてたの?」
後輩「あ、いえ、私は…」
後輩「? くれていた?」
男の娘「う、うん。ボクの弟妹たち……なんだ」
後輩「…、まあ」
後輩「なんとそうでしたか。驚きました」
委員長「?」
委員長「ああ、おかえり男の娘くん。買い物は済んだかい?」
男の娘「は、はい。すいません、お待たせして…」ペコ
委員長「ううん。こちらが好意を押しつけた形だからね、気にしないで欲しい」
子供A「お兄ちゃん、おかえり!」
子供B「おかえりー」トテトテ
男の娘「う、うん。お待たせ…」ナデ
445 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/06/28(金) 00:58:21.27 ID:K2qTyyBUo
男の娘来ちゃったよw
446 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/28(金) 00:59:44.27 ID:Ze9oxoPWo
男の娘「じゃあ……た、助かりました。その、お礼は、また…」ペコ
委員長「本当に気にしないで」
偽物「うん! 私も楽しかったよぅ」ニヘラ
先輩「餓鬼は餓鬼と遊んでるのが一番だよなぁ」ウン
委員長「い、言い過ぎじゃないかな」
偽物「ふんだ」プイ
委員長「…ゴカイナンダヨ、ホント…」
先輩「(…こいつの困った顔ってのも珍しいな)」ウム
後輩「(ああ、先輩がなにか悪いことを考えている顔をしていらっしゃいます! そんな顔も素敵です!」ハアハア
先輩「最後の方、声が漏れてるぞ」
男の娘「(あ……先輩さんに見惚れる後輩ちゃんの顔……可愛いなあー…、んっ…)」ビクン…
先輩「(なにこれカオス)」
447 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/28(金) 01:01:00.92 ID:XU1N836DO
子供C「またね」
子供D「またあそんでねー」フリフリ
委員長「ええ。きっとまた」
後輩「せっかくですから、私ももう少し男の娘様と遊べるとよかったのですが…」
男の娘「ご、ごめんね。ご飯作らなきゃ、だし…」
男の娘「……ま、また、よかったら…ね。お料理、教えてあげる、約束も――し、したし…その…」ゴニョゴニョ
後輩「…。ふふっ」
後輩「そうですねー。ではそのときを、一層楽しみにすることにします!」ハイッ
男の娘「う、うん」ニコ
子供A「今度また必殺技見せてね!」
子供B「今度はかてよー」
偽物「まかせて!」
先輩「また会ったらなぁ」ゴロゴロ
男の娘「そ、それじゃ……またね」ニコ
後輩「はい!」
448 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/06/28(金) 01:04:03.38 ID:Ze9oxoPWo
投下終了。レスがあり難いです!
ちな
>>1
はここの男の娘すごく好きです(直球)。
ネタをくれた方には本当に感謝してます。いいキャラになりました。
またのんびりお待ち頂けると嬉しいです。そのうちに。
449 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/06/28(金) 07:32:04.62 ID:diMkLXmt0
乙
450 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/06/28(金) 16:13:08.07 ID:BLK8ZpVUo
段々と偽物の精神年齢が下がっていってる気がする
可愛いから良いけど
451 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/01(月) 17:46:18.54 ID:6BrqSO2Ao
先輩「…それにしても」
委員長「うん?」
先輩「ずいぶん変態と仲良くなったんだな。なんでもない休日に一緒にいるとは」
委員長「…まあね」
偽物「やきもち!」
先輩「だれにだよ」
452 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/01(月) 17:48:48.78 ID:yLkuVIuDO
委員長「買い物中偶然会ってね。暇だったし、子守りを請け負ったわけさ」
先輩「お人好しだな」
委員長「ううん。ほんのついでにね」
先輩「ついでね」チラ
後輩「よかったら、一口どうぞ」ハイ
偽物「ありがと!」ニパッ
先輩「…」
委員長「それはたぶん邪推だ」
453 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/01(月) 17:49:39.28 ID:6BrqSO2Ao
委員長「ま…そういうわけ。お役御免だし、私たちももう行くよ」
先輩「おう」
委員長「…」
委員長「まあ、あれだ」
先輩「ん?」
委員長「…変態にもいろいろあるんだろう」
先輩「……」ボリ…
先輩「…俺は知らん」
委員長「おや」クス
454 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/01(月) 17:50:23.80 ID:yLkuVIuDO
委員長「おーい。そろそろ行くよ」
偽物「えー。せっかく先輩くんたちに会えたのにー」ブー
委員長「どうせまた学校で会えるさ」ヨシヨシ
偽物「はーい」
後輩「(なんだか微笑ましい光景ですね)」
先輩「(やっぱ邪推でもねえだろ。べつにいいけど)」
455 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/01(月) 17:51:13.31 ID:6BrqSO2Ao
委員長「また学校で」
偽物「またねー」フリフリ
先輩「…」ハア
後輩「先輩」
先輩「ん?」
後輩「お飲み物です。なかなかお渡しできずすみませんでした」
先輩「ああ…サンキュー」
先輩「…」
後輩「?」
先輩「……開けてくれると助かる」
後輩「おっと。これは失礼しました」クス
456 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/01(月) 17:51:53.86 ID:yLkuVIuDO
パキ
後輩「どうぞ」
先輩「おう」
後輩「…」チビ
先輩「…」ゴク
先輩「…」ハア
後輩「…」
後輩「もう少し、ここでゆっくりしてから帰りましょうか」
先輩「……そうだな」
後輩「はい」
先輩「…」
先輩「さすが」
後輩「?」チビ
先輩「後輩だ。よく分かってる」ゴク
後輩「…ふふ、恐縮です」
先輩「おう」
457 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/01(月) 17:53:12.61 ID:6BrqSO2Ao
短いですが、今回は以上です。
>>450
同一性が不安定だからこそ「偽物」やからね(適当)
458 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/07/01(月) 18:52:32.65 ID:U0JFt2gbO
それがいい
459 :
◆5elc53sAMI
[saga]:2013/07/04(木) 20:30:43.21 ID:Kt8oA1jp0
先輩「…」
先輩「…」ゴク
後輩「…」チビチビ
先輩「…」ゴロン
後輩「…ふふ。なんだか平和ですね」
先輩「そうだな」
後輩「まるで、いつものごとく部室にいるかのようです」
先輩「そうだなー」
後輩「はい」ニコニコ
先輩「…」ガサ
先輩「(…挽肉…腐ってねぇといいなぁ…)」ハア
後輩「♪」チビチビ
460 :
◆5elc53sAMI
[saga]:2013/07/04(木) 20:33:00.81 ID:Kt8oA1jp0
先輩「…お前はなに飲んでんの?」
後輩「メロンソーダです」
先輩「(……普通だ)」ゴク
後輩「白玉入りです」
先輩「どこに売ってたそんなもん」
461 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/04(木) 20:33:27.11 ID:Kt8oA1jp0
後輩「先輩には缶コーヒーをお持ちしましたが…お気に召しましたか?」
先輩「…うん。甘くておいしいです」ゴク
後輩「えへへ。それはなによりです!」
先輩「(…可愛い)」
後輩「♪」モグモグ
462 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/04(木) 20:33:54.28 ID:Kt8oA1jp0
先輩「…」
先輩「(いかんな…最近、偽物とか、男の娘とかのせいで──相対的に――あくまで相対的にだが――)」チラ
後輩「…」ア…
後輩「…先輩。白玉が最後まで出て来ませぬ!」ヌググ
先輩「そりゃプルタブの缶だとそうなるわ」
後輩「やはりコーンスープにしておくべきでしたか…」シュン
先輩「なに? お腹空いたの?」
463 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/04(木) 20:34:34.32 ID:Kt8oA1jp0
先輩「…じゃ、そろそろ帰るか。魔王の城に」
後輩「はい。…城??」
先輩「…」ハア
先輩「…なんか、今日はもう目いっぱい疲れたんだが…まだなにも終わってないんだよなー…」フフ…
後輩「その通りです。先輩と後輩の夜は、まだまだこれからですよ♪」フフッ
先輩「まだ始まってもねえよ」
後輩「! つ、つまり始まる可能性は――!」
先輩「ない」
後輩「……即答せんでもよいではないですかぁ…」ガク
先輩「うるさい。行くぞ」ズルズル
後輩「あ、…お待ちくださいー…」パタパタ…
464 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/04(木) 20:40:43.92 ID:Kt8oA1jp0
・
・
・
姉「おかえり私の妹ちゃん!」ギュウ
後輩「ただいまです。…わぷ」
姉「…」ジッ
先輩「…」
先輩「…こんにち」
姉「ええ。ゆっくりしていってね」ニッコリ
先輩「(笑顔が怖ぇー)」
465 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/04(木) 20:45:03.89 ID:Kt8oA1jp0
ガサ
先輩「…これ、頼まれた挽肉っす」
姉「ありがと」ニコ
姉「…それにしても…ずいぶん、のんびり買い物してたのね?」ニコニコ
先輩「…」ハア
先輩「ええまあ。知り合いに会ったので」
姉「君の?」
先輩「? いや…俺と、後輩の、ですけど」
姉「…」
姉「そっか」ニコ
先輩「…はい」
466 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/04(木) 20:46:46.52 ID:Kt8oA1jp0
姉「お遣いご苦労様。もうお腹は空いてる?」ガサ
先輩「…ああ、俺はともかく、後輩が…」
後輩「…」グウ
先輩「……空いてますね、たぶん。勘ですけど」
後輩「…」//
姉「そっかー、勘かー」ケラケラ
先輩「はい」
467 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/04(木) 20:50:38.39 ID:Kt8oA1jp0
姉「じゃあすぐ作り出しちゃうから。そっちの方で待ってて」
先輩「どうも」
後輩「私はお姉様のお手伝いをいたします」
姉「ありがと♪」
後輩「いえ。では先輩、後輩の愛情がいっぱいこもったハンバーグを、どうか心待ちに」
姉「はいはい。行きますよー」ガシッ
後輩「……お、お楽しみに!」ズルズル…
先輩「…うん」
468 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/04(木) 20:52:08.97 ID:Kt8oA1jp0
・・・
ポツン
先輩「…」
先輩「…でけぇテレビ。俺んち置いてすらねぇのに」
モフッ
先輩「…うん、ソファは…いい寝心地だな」ゴロゴロ
先輩「…」ゴロゴロ…
先輩「……」ゴロン
469 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/04(木) 20:53:32.88 ID:Kt8oA1jp0
先輩「…」
先輩「……でけえリビング」
470 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/04(木) 20:54:38.57 ID:Kt8oA1jp0
投下終了です。
不規則なペースですが、付き合ってやるよという方はどうか引続きのんびりお付き合いください。
またそのうち。
471 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/07/04(木) 21:17:51.44 ID:epP59Gj2o
乙〜
472 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/07/04(木) 21:22:03.50 ID:gL2hINBjo
乙
473 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/07/04(木) 22:50:57.97 ID:l0ooU5zlo
おつ
メロンソーダ白玉入り…
474 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/05(金) 01:13:39.50 ID:4I4GXxU/o
先輩「…」
姉「ぼんやりしてどうしたの?」
先輩「…あ、いえ。…べつになんも」
姉「そう?」
先輩「…いいソファっすね」モフモフ
姉「ありがと」クス
姉「ご飯できたから。妹ちゃんも待ってるよ」
先輩「ども」
475 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/05(金) 01:14:49.84 ID:SP6FJ7GDO
後輩「あ、先輩」パッ
先輩「…」
後輩「ふふっ、お待ちしておりました。いまご飯をよそいますね」
先輩「うん」
後輩「♪」ガチャ
先輩「(割烹着が似合いすぎて逆に面白いな…)」ハハ
後輩「ふふふ」ギュ
先輩「楽しそうだな」
後輩「はい。なんだか新婚のようでわくわくします♪」パンパン
先輩「そんなに山盛り食えねぇぞー」
姉「(人ん家でラブラブしよってから…)」ギリギリ
先輩「(…胃が痛ぇ)」
476 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/05(金) 01:15:51.10 ID:4I4GXxU/o
後輩「お姉様?」
姉「…あ、…うん、なに?」
後輩「お姉様のご飯ですよー」ハイ
姉「…!」キュン
姉「ありがとー!♪」ギュ
後輩「あっ、…お、お姉様、私の手ごと握ってしまってはお茶碗が取れませぬ…//」
姉「えっへへへ♪」
先輩「…………」イラッ
477 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/05(金) 01:16:53.49 ID:SP6FJ7GDO
チラ
姉「…」
先輩「…」
姉「…」
姉「…あは」
姉「ま、…食卓くらい仲良く囲いましょう」
先輩「そうっすね」ハア
後輩「??」ニコニコ
478 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/05(金) 01:18:26.14 ID:4I4GXxU/o
後輩「頂きます」
姉「いただきます」
先輩「いただきます」
カチャ
先輩「…」ズズ…
後輩「そのみそ汁は後輩がみそを溶きました!」
姉「ま、私が言った通りにだけど」モグモグ
先輩「…そうか」ズズ
先輩「…」カチャ
後輩「そのハンバーグは後輩がぱんぱんしましたぞ!」フンス
先輩「(ぱんぱんてなんだ)」
姉「まー私が言った通りに材料を混ぜてもらっただけだけどー」ズズ
後輩「むぅ!」
姉「てへ」
先輩「……そうですか」モグモグ
479 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/05(金) 01:18:57.28 ID:SP6FJ7GDO
後輩「お姉様はいじわるですね!」
姉「ああん?」ブニ
後輩「ごめんなひゃい」ムニムニ
姉「ふふっ」ニコニコ
先輩「(怖ぇ)」モグモグ…
480 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/05(金) 01:19:43.67 ID:4I4GXxU/o
姉「……まあ、その分、あれよね」ムニ
後輩「うにゃ?」
姉「こねたのは貴方だから、愛情、ちゃんとこもってるのよね」
後輩「……」
後輩「…えへへ。はい。違いありませぬ」
姉「うん」ニコ
姉「…だそうよ、先輩くん」
先輩「…」モグモグ
姉「妹ちゃんの愛情をちゃんと感じて味わいなさい?」ニッコリ
先輩「…」モグモグ
先輩「(…たしかに意地悪だな、この人…)」ドウシロト…
481 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/05(金) 01:20:52.23 ID:SP6FJ7GDO
先輩「…」モグモグ
後輩「…せ、先輩、あのー…」
先輩「…」モグモグ
先輩「おいしいよ」
後輩「…本当ですか?」
先輩「うん」モグモグ
後輩「そうですかー…」エヘヘ
先輩「…うん」モグモグ
先輩「おいしいです、お姉さん」
姉「…ふふ」
姉「はいはい。ならよかったわ」ニコ
先輩「…す」モグモグ
姉「よかったね」ナデナデ
後輩「はいー」ニコ
先輩「…」モグモグ
先輩「(…めんどくせぇ姉妹だとか言ったら……殺されるかな…)」ハァ…
482 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/05(金) 01:21:38.97 ID:4I4GXxU/o
投下やめー。
>>473
フルーツポンチ的な。意外といける気がする。
483 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/07/05(金) 09:48:54.41 ID:0rIr+tpFo
後輩ちゃんと姉による先輩へのコンボ攻撃w
484 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/05(金) 11:50:34.42 ID:vAmKmhZfo
後輩「ご馳走さまでした」
先輩「ごちそうさまです」
姉「はいはい」
後輩「さて。では先輩、お食事も済みましたし」
先輩「はい」
後輩「一緒にお風呂でも!」
先輩「そろそろお暇します」
後輩「!? そんな殺生な!」
先輩「(大げさな)」
485 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/05(金) 11:56:03.25 ID:SP6FJ7GDO
姉「妹ちゃん」
後輩「は、はい」ギク
姉「片づけ、私がやっとくから…お風呂は一人で入って来なさい」
後輩「…え、…ですが…」
姉「大丈夫。先輩さんには、もうちょっとゆっくりしてもらっておくから」ニコ
後輩「……」
姉「ね?」チラ
先輩「…」ハア
先輩「…ありがたく」
姉「うん」ニコニコ
先輩「(帰りてぇ)」
486 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/05(金) 12:05:17.83 ID:vAmKmhZfo
後輩「…ですが…貴重な先輩とのお時間が…」シュン
姉「ふふ。でも、ほら。身体は綺麗にしておいた方がいいでしょう?」
後輩「…へ?」
姉「…」ニコ
姉「夜のために」
後輩「あ、お先にお風呂頂きまする」タタッ
先輩「おい姉」
姉「呼んだ?」
先輩「呼んでないっす」
後輩「先輩っ後輩はお風呂に行ってきます!」
先輩「その報告は必要ないぞ」
後輩「きゃっ//」
先輩「いろいろ省いて照れるな」
487 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/05(金) 12:05:51.82 ID:SP6FJ7GDO
シーン…
先輩「…」ハア
姉「…」
姉「コーヒーでも飲む?」
先輩「ども」
488 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/05(金) 12:06:25.65 ID:vAmKmhZfo
コト
姉「どうぞ」
先輩「ども」
姉「…」ズズ…
先輩「…」
先輩「…あの、砂糖ってあります?」
姉「そこの瓶に入ってる」
先輩「す」カチャ
先輩「…」サラサラ
489 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/05(金) 12:06:53.09 ID:SP6FJ7GDO
先輩「…」カチャ…
先輩「…」
先輩「…」ハア
姉「…」
先輩「…」
先輩「…あの」
姉「なに?」
先輩「……ちょっと横になっていいですか」
姉「……」
姉「…いいよ。好きにして」クス
先輩「ども」
490 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/05(金) 12:07:31.75 ID:vAmKmhZfo
ゴロン
先輩「…はあ」
姉「そのソファ気に入った?」
先輩「まあ」ゴロゴロ
姉「…体調でも悪いのかと思ったら、ずいぶんアクティブな寝方をするのね」
先輩「こうしてないと落ち着かないんですよ」ゴロゴロ
姉「ふぅん」クスクス
先輩「……」ゴロゴロ
491 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/05(金) 12:08:03.64 ID:SP6FJ7GDO
ゴロ…
姉「うちに来ればいつでもそのソファでごろごろできるわよ」
先輩「…」
先輩「……遠慮しときます」
姉「あら残念。毎日でもハンバーグをご馳走してあげるのに」クスクス
先輩「(いろんな意味で胃が持ちそうにないな、それは)」ゴロゴロ
492 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/05(金) 12:08:49.21 ID:vAmKmhZfo
投下終了。
今日もう一度くらいできたらいいなとか。
493 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/07/05(金) 12:17:06.25 ID:SKoqy2pcO
姉なにかんがえとるん……?
494 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/07/05(金) 16:27:49.16 ID:zOBGgBTG0
乙
495 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/05(金) 18:28:58.20 ID:38xzHZEGo
姉「それで」
先輩「?」ゴロ
姉「今日は一応、家庭訪問だと聞いているけれど」
先輩「…」ゴロゴロ
先輩「そんなこともありましたか」
姉「あったみたいね」
先輩「…」フム ゴロゴロ
496 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/05(金) 18:30:32.25 ID:SP6FJ7GDO
先輩「…俺はほら、見ての通り」
先輩「めんどうなのが嫌いで」
姉「うん」
先輩「息を吐くのもかったるくて」
姉「ふふ。うん」
先輩「…なんで…」ハア
先輩「まあ、いいんじゃないですか。あいつはあんたと笑ってたし。家庭の事情とかべつに」
姉「…あ、そ」クスクス
姉「まあ…そうね」
先輩「うい」
497 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/05(金) 18:31:42.54 ID:38xzHZEGo
姉「家庭の事情は──」
姉「家庭で解決できないから問題なのよねぇ」
先輩「……」ゴロゴロ
先輩「そうですか」
姉「うんうん」
498 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/05(金) 18:32:24.25 ID:SP6FJ7GDO
姉「ねえ」
先輩「はい」
姉「私は君が嫌い」
先輩「…」
姉「大嫌い」
先輩「はあ」
姉「でも好き。今の妹ちゃんがいるのは、貴方のおかげよ。たぶん。たぶんきっと。だから、どうもありがとう」
先輩「…」ゴロゴロ
先輩「そうっすかぁ」
姉「うん」
先輩「(ホント…こういう情緒不安定な感じは…そっくりだな、この姉妹)」ハア
499 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/05(金) 18:33:23.39 ID:38xzHZEGo
先輩「…」ゴロゴロ
先輩「……まあ、なんでもいいですけど」
姉「…ふふ。そうね。君はそういう人間なのね」
先輩「…」ゴロゴロ
先輩「めんどくさがりなだけです」
姉「妹ちゃんのことも、面倒臭いと思ってる?」
先輩「……」
先輩「…俺が面倒だと思わないことなんて、ないですよ。全部面倒です」
姉「そう」
先輩「……そうっす」
500 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/05(金) 18:33:53.91 ID:SP6FJ7GDO
姉「…」フン
姉「ま、いいわ。うん」
先輩「そっすか」ゴロゴロ
姉「うん」
姉「…ねえ君、お酒飲めるんだっけ」
先輩「高校生ですぅ」ゴロゴロ
姉「あ、そっか。残念」クスクス
501 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/05(金) 18:34:19.60 ID:38xzHZEGo
・
・
・
後輩「はふー」ホコホコ
後輩「先輩ー、お姉様ー。お先にお風呂頂きましたー」
姉「おかえり」ニコ
先輩「おう」
姉「…先輩くんはどうする?」
先輩「どうするって」
後輩「お風呂どうぞ!」
先輩「いや」
姉「そうね。じゃあお布団用意しなきゃ」
先輩「いやいや」
後輩「先輩! ここまで来てはもう覚悟を決めて頂かんにゃ!」ガスッ
先輩「待て」
姉「泊まって行ったらいいじゃない」ニッコリ
先輩「…」
先輩「いや、あんたは俺のことが嫌いだって――」
姉「泊まってけよ」ニッコリ
先輩「(俺殺されるんじゃね?)」ゾクッ
先輩「…ヨ、ヨロコンデ」
姉「うん」ニコニコ
後輩「わーい」ピョン
先輩「…………はぁー…」
502 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/05(金) 18:35:27.37 ID:SP6FJ7GDO
もうちょっとキリのいいところまで行きたかったですが、一旦ここで。
お泊りです。
503 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/07/05(金) 19:07:27.43 ID:Hm3R8oa3o
乙
504 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/07/06(土) 09:28:41.85 ID:Lt4Na/Jy0
乙!
505 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/07/06(土) 10:20:49.79 ID:CTPG523W0
乙
506 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/07/07(日) 00:11:32.11 ID:bA/G/6Ddo
お泊まり…だと?
乙!
507 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/07/09(火) 00:07:38.35 ID:3zFm5Op10
期待してイインダヨネ?
508 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/09(火) 01:30:44.06 ID:ZSDfz5FSo
カポーン
先輩「…」
先輩「…」ハア
コンコン
先輩「…」
姉「返事ぐらいしな」ガラ
先輩「…大きい声出すのって疲れますよね」
姉「そうね」
先輩「はい」
姉「背中、流してあげよっか」
先輩「いやあんたに見せる背中はないんで」
姉「なにそれ」クスクス
先輩「(笑いごとじゃないんだよなぁ…)」
509 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/09(火) 01:33:01.36 ID:Gu/UWdTDO
姉「寝巻、そこに置いておいたから」
先輩「それはどうも」
姉「ごゆっくり」
先輩「…どうも」
カポーン…
先輩「…」ハア
510 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/09(火) 01:33:44.62 ID:ZSDfz5FSo
・
・
・
先輩「…」
後輩「…」
先輩「…」
後輩「…」ハアハア
後輩「い、いらっしゃいませ」//ポッ
先輩「風俗か!」ブン
後輩「うにゃ」ボフッ
511 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/09(火) 01:34:18.93 ID:Gu/UWdTDO
シュタッ
姉「こらそこ! 私の妹ちゃんになんてことをするか!」ボフ
先輩「いて」
姉「妹ちゃん! なにもされてない!?」
後輩「は、はい。……ま、まだなにも…」//
先輩「(いまどっから出て来たこの姉)」
512 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/09(火) 01:35:00.47 ID:ZSDfz5FSo
先輩「あの」
姉「おうなんじゃ」グリン
先輩「(口調が安定しないのも姉妹の特徴か)」
先輩「…この部屋に、布団が敷いてあるぞと案内をしたのは、だれでしたっけね」
姉「私」
先輩「……、……」
姉「あらぁ? 返す言葉もないかしらぁ?」フフーン
先輩「(真面目に相手するのがあほらしくなって来た…)」ハア…
先輩「言動と行動が矛盾してませんかねぇ」
姉「? そんなことないわよ」
513 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/09(火) 01:35:33.77 ID:Gu/UWdTDO
姉「私は妹ちゃんが大好きよ!」
先輩「はあ」
後輩「あ、あの、そんなに明け透けに言われるとですね、それはそれで恥ずかしく…」//
姉「その妹ちゃんがあんたと一緒に寝たいと言っている! じゃあそのためにできることは私はするわ!」
後輩「…あう」//
先輩「はあ」
姉「しかーし! そんなこと私が許すと思いますか!」カッ
後輩「えっ」
先輩「知るか」
514 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/09(火) 01:36:19.73 ID:ZSDfz5FSo
姉「葛藤なのよ…アンヴィヴァレントなのよぅ…」グヌヌ…
先輩「(うざい)」
姉「私はどうしたらいいの!?」
先輩「(知らん)」
後輩「はあはあ。湯上り姿の先輩はあはあ」
先輩「そこ。唐突に許可なく発情するな」
515 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/09(火) 01:36:49.78 ID:Gu/UWdTDO
先輩「(夜なのに元気だな、この姉妹は…)」ハア
後輩「ふふ。夜だからこそでございます」
先輩「意味深なことを言うな。というか、当たり前のように思考を読むな」
後輩「てへ」
姉「仕方ない。私が二人の間に入ることで手を打ちましょう妹ちゃんハアハア」
先輩「漏れてる漏れてる」
後輩「漏れてましたか!?」バッ
先輩「なにと勘違いした」オイ
516 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/09(火) 01:37:20.71 ID:ZSDfz5FSo
先輩「……」
先輩「いや、俺、べつの部屋で寝るんで。なんだったらソファでも構いませんし」
姉「客人をそんな扱いはできないわ」キッパリ
先輩「(じゃあ早くどうにかしてくれ)」
後輩「せんっぱい♪」グイ
先輩「うげ」
モフッ
後輩「んふふふ♪」スリスリ
先輩「おい」
後輩「安心してください。私はなにもいたしませぬ。先輩に手は出しませぬ」
先輩「…」
後輩「先輩と一緒に眠りにつくことができるだけで、私は幸せですので。安心してお休みください」
先輩「…」
先輩「その台詞は……普通、男が言うような台詞だと思うけどな」ハハ
後輩「ふふー♪」
517 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/09(火) 01:37:59.52 ID:Gu/UWdTDO
姉「…」ポツン
姉「……」…ポツン…
後輩「お姉様」
姉「! は、はい」
後輩「……お姉様も、一緒に寝ましょう?」
姉「…!」
姉「妹ちゃーん!」バッ
後輩「わ」
バフッ
姉「ふふっ、ふふ…ふふふー♪」スリスリ
後輩「…くすくす。これでは、どちらが姉か分かりませぬ」ナデナデ
姉「いいのよ。貴方が妹であれなんであれ、私は貴方が好きなんだから」スリスリ
後輩「ありがとうございます。私も同じ気持ちです」
姉「〜〜っ! …う、うん…」
先輩「(借りて来た猫ってやつだな)」
518 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/09(火) 01:38:40.35 ID:ZSDfz5FSo
姉「…」ジロ
先輩「…」
姉「…」フン
姉「妹ちゃんに免じて一時休戦で」
先輩「へいへい」
後輩「ふふ…」
後輩「こうして、大好きなお二人に挟まれて眠るのは…夢のように幸せですねー…」ニコ
姉「それはなにより」
先輩「…よかったな」
後輩「はいっ♪」
519 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/09(火) 01:39:39.64 ID:Gu/UWdTDO
投下終了。勢いで書いた。眠い。
520 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/07/09(火) 01:58:09.02 ID:S074Y0n8o
勢いは大事だ、乙!
521 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/07/09(火) 07:02:38.86 ID:WJTJWuKo0
乙
522 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/07/09(火) 07:52:25.30 ID:kYRTKiYyO
勢いは大切
523 :
321
[sage]:2013/07/09(火) 16:56:56.24 ID:ftmIRzCNo
ばらしーす
524 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/07/13(土) 07:45:22.06 ID:3u977sXDo
勢いが落ちてるよー
525 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/07/16(火) 12:35:13.59 ID:+qhHTkdRo
リアルが忙しいのかな
526 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/07/19(金) 13:51:56.23 ID:MwAIu81ko
生存報告だけでもしてくれると安心できるんだが…
527 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/20(土) 12:59:44.84 ID:ITx08oyIo
ミンミーン
先輩「……、暑」パタ
先輩「…?」
後輩「…くぅ」
先輩「…………」
先輩「…」
先輩「……」ハア
先輩「……」ブニ
後輩「?」ムニャ
先輩「…おー。ほっぺやわらけー」ブニブニ
後輩「??」フガー
528 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/20(土) 13:00:55.60 ID:QBaudnBDO
先輩「…そりゃだれかと布団に入れば暑いよな」ブニブニ
後輩「……うーん」ムニャムニャ
先輩「…」ブニブニ
先輩「(休日。ごろごろ。やわいほっぺた)」ブニブニ
後輩「…」ウーン
先輩「……」ブニブニ
先輩「あやべ、いまちょっと幸せじゃねえか俺」グニー
後輩「??」アウー
先輩「……って、なに言ってんだか」ハア…
先輩「暑っ」
529 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/20(土) 13:01:59.06 ID:ITx08oyIo
トントン…
先輩「?」
ジュー…
姉「おはよう。早いね」
先輩「…お姉さんこそ」
姉「ふふ」
先輩「?」
姉「そんな風に呼ばれると、弟ができたみたいで憎たらしいわ♪」
先輩「…」
先輩「あ、そうですか」
姉「うん♪」ニコ
先輩「……、朝食の準備ですか?」
姉「ええ。ハンバーグの残りだけれど」ジュー…
先輩「(朝から重い…)」
530 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/20(土) 13:02:36.64 ID:QBaudnBDO
姉「いまのうちに顔を洗って来るといいわ」
先輩「首を洗って的な」ボソ
姉「なにか言った?」
先輩「なにも。行って参ります」
姉「はいはい」クスクス
先輩「(や、藪を突くのは自重するか)」ウン
531 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/20(土) 13:03:36.85 ID:ITx08oyIo
バシャ
先輩「ふぅ…。?」
後輩「…」ボー…
先輩「…、びっくりした。おはよう」
後輩「……」
後輩「はい」
後輩「…」
先輩「…。どうかしたか。なんだか大人しいけど…低血圧か」
後輩「あ、いえ」
後輩「……朝起きて、先輩が同じ家にいる幸せを噛み締めておりました」フフ
先輩「(だから朝から重いって)」
532 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/20(土) 13:04:48.90 ID:QBaudnBDO
後輩「先輩」
先輩「はい」
後輩「おはようございます」ニコ
先輩「…」
先輩「おはよう」
後輩「はい」
先輩「……、はあ…」
先輩「…寝惚けてると、お姉様にからかわれるぞ。さっさと顔洗え」
後輩「了解ですー」ニヘラー
533 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/20(土) 13:05:12.61 ID:ITx08oyIo
・
・
・
後輩「ご馳走さまでしたー」ムフー
姉「はいはい。ほら、ソースがついてる」グイ
後輩「しゅ、しゅいましぇぬ…」ムムグ
先輩「(介護か)」
姉「ふふ。先輩くんが舐めて取ってくれてもいいんだけれど」
後輩「!?」ナ、ナメ…
先輩「遠慮します」
姉「懸命よ。そんなことしたら、これから一週間うちは毎食ハンバーグになっちゃう♪」ワハー
先輩「(がちであかん)」
後輩「…//」ポー…
先輩「お前は、…、面倒だから戻って来なくていいや」
後輩「……えっへへへへ〜…//」ポー
先輩「…」ハア…
534 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/20(土) 13:06:51.94 ID:QBaudnBDO
一週間はなんとか空けるまい、そんな風に思ってる時期がボクにもありました。
すいません、はい。
535 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/07/20(土) 13:31:37.27 ID:/d/cfEjlo
おーきたー!
536 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/07/20(土) 14:27:10.48 ID:FfnWrFDfo
きてくれればそれでいいさ
537 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/07/20(土) 16:59:02.88 ID:wLkzXaUto
おつー!
この時期は夏バテとかすると辛いよね
ちょっとくらい間が空いても全然気にしないよー
538 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/07/20(土) 16:59:53.60 ID:ejPjEcLlo
おつ
539 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/07/20(土) 17:31:57.10 ID:7uEXnEEr0
おつ
ゆっくりでも続けてくれる
>>534
が好きだ。夏バテやリアルが大変かもしれんし、マイペースで大丈夫だぜ
540 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/07/21(日) 09:28:31.92 ID:AHZqfQ3k0
乙
541 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/22(月) 19:08:39.67 ID:pP4tCHy1o
後輩「♪」エヘヘヘ…
先輩「…」
姉「それで…今日はどうするの?」
先輩「どうするって」
姉「せっかくの休日よ」
先輩「ごろごろするしかないですね」
姉「いつもしてるでしょ。天気もいいし」
先輩「エアコン使わないとですね」
姉「扇風機で我慢しな。外に出て来たらどう」
先輩「熱中症が怖いし」
姉「ぶち殺すぞこんにゃろう」
先輩「沸点低いっすお姉様」
姉「夏だからねぇ」
先輩「夏って怖い」
姉「水害なんかにも気をつけないとね♪」
先輩「(よし。今年の夏は水に気をつけよう)」ウン
542 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/22(月) 19:11:46.98 ID:Y+Fkxc5DO
姉「ああ言えばこう言う…」
先輩「難儀な性格ですよねぇ」ゴロゴロ…
姉「他人事ね」
先輩「結局は自分も他人だって言うじゃないですか」
姉「哲学ね」
先輩「…」ウプ
姉「…? どうかした」
先輩「…飯食ってすぐ寝転がるもんじゃないですね」オエ
姉「阿呆か」
先輩「人間はみんな阿呆でしょう」ゴロゴロ
姉「哲学ね」
543 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/22(月) 19:12:23.91 ID:pP4tCHy1o
姉「…」チラ
後輩「……」デヘヘ…
姉「…」
姉「まなんでもいいや。二人でのんびりしたら」
先輩「…はあ」
姉「あなたがいやならこの子は私が引き取るけど♪」
先輩「はい」
姉「……、…」ゲシ
先輩「痛い」
姉「はいじゃないが」
544 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/22(月) 19:12:55.00 ID:Y+Fkxc5DO
姉「そこは迷ってくれないと姉として複雑なんだけど」
先輩「一人でごろごろしたい…」
姉「素直なのも善し悪しね」
先輩「……」
先輩「まあ」
先輩「お姉様がお忙しいのであれば、面倒を見るのも吝かではありませんけど」
姉「……、」クス
姉「最初からそう言えばいいのよ」
先輩「(…めんどくせぇ)」ハア
姉「ふふ。それはたぶん、お互い様♪」
先輩「(自覚あったのか…、てか心読まないで…)」
姉「(自重するわ)」
545 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/22(月) 19:13:58.66 ID:pP4tCHy1o
レスが優し過ぎて涙不可避。
短くてすいません。のんびりやらせてください。
546 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/07/22(月) 19:23:11.60 ID:xwfJKcmFo
うむ
547 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/07/22(月) 19:32:43.53 ID:rR0KOOBPo
平然と超能力を披露する姉、怖ぇ!
あ、お疲れ様です
マイペースに無理なく進めていってください
548 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/07/22(月) 21:17:18.56 ID:yNblyHAWo
だんだん姉との関係が良好になってきたような…
乙です
549 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/07/22(月) 22:41:42.73 ID:Yv7g0qpio
乙ー
550 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/07/22(月) 23:30:45.32 ID:jIoUxNUv0
乙〜
先輩め、委員長や偽者に続いて姉まで堕としたか・・・
551 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/07/23(火) 02:44:02.28 ID:1cFOjjmH0
乙
552 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/23(火) 17:24:16.02 ID:m85kXUESo
後輩「…」デヘヘヘ…
後輩「…?」モゾ
後輩「…」
先輩「…」
後輩「…」
先輩「…」
後輩「…、おはようございます。先輩」
先輩「うん」
後輩「抱きついても?」
先輩「いやそれはちょっと」
後輩「ぶー」
553 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/23(火) 17:26:37.21 ID:tpB+9pPDO
後輩「いま私から眼と鼻の先に先輩が」
先輩「うん」
後輩「この距離で抱きついてはならぬとはこれいかに」
先輩「世の中って不思議なことでいっぱいだよね」
後輩「先輩が物の声に耳を傾けられるようにですか」
先輩「(そういや最近その設定が活きてねえな)」
554 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/23(火) 17:27:01.47 ID:m85kXUESo
後輩「ふふ。まあ」ダキ
先輩「ん」
先輩「…抱きつくなって。聞いてなかったのか?」
後輩「せっかく二人きりでいることですし」
先輩「聞けよ」
後輩「いまくらい、私の声に耳を傾けてください」
先輩「…」
先輩「…相変わらず、台詞回しだけは一丁前だな。お前」
後輩「ふふっ」
555 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/23(火) 17:27:36.19 ID:tpB+9pPDO
ギュー
後輩「こうして私は巧みに先輩へ抱きつくことに成功したわけです!」
先輩「巧みさを欠片も感じさせない声量だな」
後輩「ふふ、ふふー。幸せですねぇ」スリスリ
先輩「すりすりするな」
後輩「先輩はどうですか?」
先輩「暑い」
後輩「夏ですからね」スリスリ
先輩「夏だもんな」
556 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/23(火) 17:28:08.31 ID:m85kXUESo
後輩「そう言えば、私はいつの間に自室へと戻って来たのでしょう」
先輩「(いまさらかよ)」
後輩「もしかして先輩が私を抱っこしてくださったのですか」
先輩「俺にそんな腕力はねぇよ」
後輩「ですよね」
先輩「…ですけど」
557 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/23(火) 17:28:59.55 ID:tpB+9pPDO
先輩「お姉様が運んでくれた」
後輩「……、そうですかー…」
先輩「? どうして、ちょっと嬉しそうなんだ?」
後輩「ええ、もし先輩が私をお姫様抱っこで」
先輩「(なぜ方法が限定されているのか)」
後輩「運んでくださったのならば、その体験を記憶していないことは、ひどく悲しいことに思えますので」
先輩「…なるほど」
後輩「はい。なので先輩、後輩はいつかのその機会を楽しみにこの先のあらゆる苦難に立ち向かって行こうと思います」
先輩「重い重い」
558 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/23(火) 17:29:23.51 ID:m85kXUESo
先輩「まあ、頑張って」
後輩「はい♪」ギュウ
先輩「(…暑い)」ハア
559 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/23(火) 17:29:57.76 ID:tpB+9pPDO
後輩「そう言えば」
先輩「うん」
ブオオオォォ…
後輩「…こうして、本当に二人きりで先輩とお話するのは――なんだか久し振りのような気が」
先輩「…」
先輩「そうか?」
後輩「はい」
先輩「…そうだっけ。あんまり、覚えていない――」ゴロン
先輩「……まあ、でも…そうかもな」
後輩「はい」
560 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/23(火) 17:30:27.29 ID:m85kXUESo
先輩「最近は部室も騒々しいしな」
後輩「そうですね」クス
先輩「よかったな。知り合いがたくさんできた」
後輩「ふふ。他人事のように仰いますが、それは先輩も同じです」
先輩「……」フン
先輩「…べつに、…いいよ。顔見知りなんて、いてもいなくても一緒だから」
後輩「ほう。つまり先輩は私だけいればいいと」
先輩「うん。まあ」
後輩「!?」プシュー
先輩「自爆するくらいなら言うなよ…」
後輩「へ、へい…」シュウウウ…
先輩「へいて」
561 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/23(火) 17:31:03.35 ID:tpB+9pPDO
後輩「で、ですが、その…私も同じです」
先輩「?」
後輩「私も、先輩さえいれば、それで。大丈夫です」ニコ
先輩「(あ、久し振りに病んでる気がするこの子…)」
先輩「お、おう」
後輩「先輩がいないと、だめです♪」
先輩「…おう」
後輩「ふふっねえ先輩。私より先に死なないでくださいね♪」
先輩「お前は俺のなんだ」
後輩「後輩です」
先輩「…」
先輩「そうだな」
後輩「はい」
562 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/23(火) 17:31:25.86 ID:m85kXUESo
先輩「…」
先輩「(…後輩、ねえ)」
後輩「…」スリスリ…
後輩「ね…先輩」
先輩「ん?」
後輩「好きですよ」
先輩「…、なんか、久し振りに言われた気がする」
後輩「ふふ。そうですか?」
先輩「うん」
後輩「ふふふ、大好きですよー」スリスリ
先輩「……」
先輩「…。」
先輩「うん」
563 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/23(火) 17:33:14.29 ID:tpB+9pPDO
投下終了。
お姉様もいろいろ思うところはあるみたいですが、表現するのが難しいです。
やっぱこれ先輩と後輩のSSだもんね。
564 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/07/23(火) 17:34:03.60 ID:/5xQ/Y0n0
荵吶シ
565 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/07/23(火) 17:39:05.08 ID:ZeALuM6Lo
乙
566 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/07/23(火) 19:42:04.92 ID:Yajtz8mRo
乙
後輩かわいい
567 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/07/23(火) 19:46:07.29 ID:hDG7vD7H0
乙!
素晴らしい、プラトニックラブ万歳!先輩よ、そろそろちゃんと気持ちを伝えんかい!!
568 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/07/23(火) 22:31:18.63 ID:rB0dJ8yZo
おつ
久しぶりに定番の掛け合いを見た気がする
やっぱり定番が一番だね
569 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2013/07/24(水) 00:36:39.83 ID:iDrhjwGX0
本編前というスピンオフも素晴らしいが
本編の後日談も書いてほしいな
お体に気を付けて
570 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/24(水) 01:37:32.44 ID:jFW17aNNo
ギュウ
先輩「…」
後輩「♪」ムフー
先輩「…」
先輩「…飽きないの?」
後輩「?」
後輩「ええ…まあ。どちらかと言えば、先輩の香りには中毒性がありますゆえ」クンカクンカ
先輩「てめぇ人に抱き着いてなにしてやがる」
後輩「くんかくんかー」
571 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/24(水) 01:38:54.30 ID:Yiktvq5DO
グイー…
後輩「ふが」モニュ
先輩「そういう意味じゃねえよ」
後輩「あう、剥がさないでくださいー…殺生なぁ…」パタパタ
先輩「くっついているだけで退屈しないのかって聞いたんだよ」
後輩「え、ええまあ。どちらかと言うと、先輩には中毒性があるくらいですから」
先輩「俺に中毒性があるってなに?」
後輩「さすが先輩です!」
先輩「知らん」
572 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/24(水) 01:39:54.46 ID:jFW17aNNo
後輩「しかし先輩の仰ることも一理ありますね。度を過ぎた先輩はあとあと癖になると困りますので」
先輩「度を過ぎた先輩て。なにそれ強そう」
後輩「ぷふ。虚弱で売る先輩がなにを仰います」クスクス
先輩「べつに売りにはしてねえよ」
後輩「そんなところも愛しております!」エヘヘ…
先輩「ああ、うん」
573 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/24(水) 01:40:31.07 ID:Yiktvq5DO
後輩「…」フム
後輩「で、では…大いに名残惜しいですが、い、一旦、離れてみることにしましょう」
先輩「(震え声だ)」
後輩「……」
先輩「…、…」
後輩「も、もう。先輩が放してくれないので、離れられぬではありませんかー」
先輩「(棒読みだ)」
先輩「…」グイ
後輩「あ、は、剥がさないでくださいよぅ!」
先輩「なんだお前」
574 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/24(水) 01:41:13.10 ID:jFW17aNNo
後輩「お、落ち着いてください」
先輩「俺は驚くほど落ち着いている」
後輩「…、それは落ち着いていないのでは…」
先輩「…、…」ペチ
後輩「あう」
先輩「いいから早く離れろよ」
後輩「! そ、そんな言い方はひどいですー……」ヨヨヨ…
先輩「(めんどくせぇ)」
575 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/24(水) 01:41:54.47 ID:Yiktvq5DO
後輩「わ、分かりました、分かりました。先輩が否と申されるのであれば、私から離れますので」
先輩「言ってねえ」
後輩「……」
先輩「……」
後輩「…」プルプル
先輩「…」
後輩「…うにゅぅ…」グス
先輩「…」グイ
後輩「あわー」
576 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/24(水) 01:42:26.04 ID:jFW17aNNo
後輩「…、…、……」
後輩「……ふふ……あれほどお側におられたはずの先輩が、…いまではこれでもかと言うほど、遠くに感じられます…」フフフ…
先輩「(なに言ってんのこの子)」
後輩「後輩はさみしいです」グスン
先輩「同じベッドに転がってんじゃねえか。遠いもなにもねえよ」
後輩「……」
先輩「…? どうした」
後輩「…、同じベッド……そ、そうですね」//
先輩「…」ゲシ
後輩「にゃー!」ドサッ
577 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/24(水) 01:42:56.15 ID:Yiktvq5DO
後輩「べ、ベッドから蹴落とすのはあんまりでは!」ガバッ
先輩「ごめん」
後輩「ちょっと気持ちよかったからよかったものの!」
先輩「なにもよくねぇ」
後輩「もう一度蹴ってくだされば許してあげるのも吝かではありませんよ!」ハアハア
先輩「おう鳩尾出せ」
後輩「ごめんなさい」
578 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/24(水) 01:43:35.39 ID:jFW17aNNo
後輩「あうー…先輩が遠いですー」ヨロ…
先輩「(ゾンビみたいになっとる…)」
後輩「先輩ー」パタパタ
先輩「なんだ」
後輩「…えへへ。呼んでみただけでございます」
先輩「…ああ、そう」
後輩「先輩ー♪」
先輩「……」
後輩「ああん。無視する先輩も素敵ですっ」
先輩「ポジティブだな」
後輩「お褒めに預かり光栄です」ハアハア
先輩「褒めてねえ」ゲシ
後輩「ああん」
先輩「(…帰りたくなって来た…)」
579 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/24(水) 01:45:55.75 ID:Yiktvq5DO
>>568
書いていてもそう思います。
>>569
後日談……考えてみます。読みたいもんですかね。
580 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/07/24(水) 02:13:11.94 ID:O17emUVF0
乙!やっぱり先輩と後輩の掛け合いは癒されるなあ
>>569
ではないが俺も後日談は読みたいよ〜
581 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/07/24(水) 08:01:57.00 ID:KflU3wvp0
乙
582 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/07/24(水) 08:29:08.33 ID:LUC7l9nHo
うん変態だ
583 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/07/24(水) 10:07:31.77 ID:84S+CEvFo
軽く忘れかけてたけど後輩も変態だったな
584 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/24(水) 12:34:11.37 ID:Jff6Zig9o
先輩「…」ハア
先輩「疲れた。寝る」ゴロン
後輩「分かりました」
先輩「うん」
後輩「……」
先輩「…」
先輩「? …、なあ」
後輩「はい」
先輩「……、寝てる間に襲うつもりじゃないだろうな」
後輩「!」ピコーン
先輩「その手が合ったかとかいう顔はやめてください」
後輩「先輩先輩、後輩が子守り歌を歌って差し上げましょう」
先輩「間に合ってますぅ」
585 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/24(水) 12:35:18.78 ID:Yiktvq5DO
後輩「少なくとも先ほどまでは、そのような素敵…」コホン
後輩「…夢のようなことは毛頭考えておりませんでしたが」
先輩「訂正できてないぞ」
後輩「てへ。先輩への溢れ出す愛ゆえつい言動が――」
先輩「そのくだりはいまはいいから」
後輩「はい」
586 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/24(水) 12:35:41.88 ID:Jff6Zig9o
後輩「こほん」
後輩「えっと、とにかくですね…そのようなことを後輩はとくに考えてはおりませんでしたが、なにゆえ、そう問われるのでしょう」
先輩「…ん、いや」
先輩「……ずいぶん大人しく頷いたから、らしくないと思ったって、それだけだけど」
後輩「…なるほど、その疑問は最もであります」
先輩「ありますか」
後輩「ありますね」
587 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/24(水) 12:36:08.56 ID:Yiktvq5DO
後輩「先輩のお休みの邪魔をすることは、後輩の願いではありませんので」
先輩「…?」
後輩「えっと、先輩は足し算は修めておられますか?」
先輩「お、おう。…た、たぶん」
後輩「では単純な話です。つまり、」
後輩「[後輩の幸せ]=[先輩の幸せ]+[後輩の幸せ]なのです」
先輩「……、うん。いろいろ可笑しい気はするけど、言いたいことは、分かった」クス
後輩「それはなによりです」ニコ
588 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/24(水) 12:36:29.40 ID:Jff6Zig9o
後輩「ふふん。これでも我慢すべきときには我慢のできる女なのですよ、私」フンス
先輩「我慢を誇るのは子どもの特権だと思っていたが…」
後輩「え」
先輩「…」ハハ
先輩「…まあ…そうか。うん…ありがとう」
後輩「いえ。そう言って頂けるだけで、概ね満足ですので」エヘヘ
先輩「おおむねな」
後輩「おーむねです」ハイ
589 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/24(水) 12:37:06.20 ID:Yiktvq5DO
先輩「…」フム
先輩「…じゃあ、まあ…お前の我慢を無下にするのはよくないよな」
後輩「はい。ふふふ、先輩の思うがままに、気だるい昼下がりの安らぎの一時をお過ごしください。私のベッドで」
先輩「…台無し…、でもないけどさ…」
後輩「せめてもの抵抗でございます」
先輩「我慢できてねぇじゃねえか」
後輩「先輩が私のベッドでお休みされるという事実だけで後輩はおおむね満足ですので!」ハアハア
先輩「おい変態」
後輩「先輩が私のベッドでお休みされたという事実だけで後輩は今日の夜大変です!!」ムハー
先輩「死ね」
590 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/24(水) 12:37:33.57 ID:Jff6Zig9o
先輩「…」ハア
先輩「…」
ゴロン
後輩「?」
先輩「…」
後輩「……、せ、せんぱ――?」
先輩「…」ギュウ
後輩「……」
後輩「…?」
後輩「…――…!!?!」
先輩「…うん」ギュ
先輩「お休み」
後輩「ちょ、せ、…先輩!? なんですこれ!?」ニャー
先輩「うるさい」
後輩「あ、はい…」
先輩「……」クゥ…
後輩「……」アワワワワ…
先輩「…すー…」
後輩「……」
後輩「…」フフ
後輩「…」ナデナデ
先輩「…ん…」zz…
後輩「……あー…」
後輩「…なんですか、本当に、もう……」
後輩「…好きだなぁもう…」
591 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/24(水) 12:51:48.50 ID:Yiktvq5DO
投下終了です。
後日談云々、どんな形にするかだけまた投下するかもです
592 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/07/24(水) 14:15:10.87 ID:YmfXIEvQo
後輩かわいいな
593 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/07/24(水) 14:21:34.84 ID:LUC7l9nHo
しみじみと感じてるな
594 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/07/24(水) 16:23:32.90 ID:XJFR1Cbh0
誰だよ、俺の口の中に砂糖の塊ぶちこんだやつ!甘過ぎて涙出てくるわ……
595 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/25(木) 00:06:00.19 ID:AnM5AYVHo
先輩「くぅ」
後輩「……」
後輩「…」
後輩「……」フム
後輩「、あんまり、強く抱きつかぬ方がよいでしょうか…。起こしてしまうかもしれませんし…」
先輩「…」zz…
後輩「う」
後輩「…うー…。そーっと、そっと…」ギュ…
先輩「…ん…」モゾ
後輩「」ビクッ
先輩「…んー…」モゾ…
後輩「…」ホッ…
後輩「……えへへ…」ギュゥ…
先輩「ぐう」zzz…
596 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/25(木) 00:08:47.46 ID:DJ+ErHzDO
後輩「…ふふ…。頼りないお身体をしていらっしゃいます。ちゃんとご飯は食べておられますか?」
後輩「…そうですね。最近は、委員長様も、お姉様も、いらっしゃいますから…。ふふっ。先輩のお身体は、心配するべくもありませんか」
先輩「…くぅ」
後輩「…」ニコ
ナデナデ…
後輩「……いつか…――」
後輩「…今度は私が貴方を、支えることができる日が来るように…後輩は頑張りますので」
後輩「それまで待っていてくれますか?」
先輩「……くぅ」
後輩「もう。聞いていらっしゃいますか?」コツン
先輩「ふが」
後輩「…なんて」
後輩「ふふっ。冗談ですよー」ナデナデ…
先輩「…ん…」
後輩「…」フフ…
597 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/25(木) 00:11:23.53 ID:AnM5AYVHo
先輩「ぐぅ」
後輩「…」ニコ
後輩「ね…先輩。好きです。好きです」
後輩「…どう、表しましょう。えっと…い、一番? ……私の一番を差し上げても、嬉しくはありませんか…」ムゥ
後輩「……、…まあ、とにかく、好きです」ハイ
後輩「…他に言葉を持ち合わせませぬ。後輩は語彙が不足しております。ふふっ」
先輩「…」
後輩「…、念じれば通じますかね?」
598 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/25(木) 00:12:23.96 ID:DJ+ErHzDO
後輩「…」ウヌヌヌヌ…
後輩「…」ツイデニギュー…
先輩「…」グヘ
後輩「――…ぷはっ」
後輩「…はふー。…ふふっ、ふふ。これで少しくらい…私の気持ちが、伝わるとよいのですが」フフフ…
先輩「…ぐー…」
後輩「…」ニコ
後輩「大好きですー」
コテン
先輩「…」ムニャ
後輩「…あ、せっかくご一緒にお休みするのですから、…同じ夢を見ることができると素敵ですねー…」
後輩「……、念じれば、先輩の夢に出ることができますかね?」
先輩「…」
後輩「…、まあ…ゆっくり…寝ましょうか」ウン
後輩「……では…先輩。夢でまた」ニコ
先輩「……ん」
・・・・
599 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/25(木) 00:16:46.92 ID:AnM5AYVHo
短いですが。
うーんこのヤンデレ。男の娘のインパクトが凄まじいですが後輩も変態です、ええ。
>後日談
その後となると、二人の関係がけっこう変わって来るだろなーって感じなので、その辺りのさじ加減が難しく悩んでます。
そこだけで言えば、綺麗に終わった……つもりなので…書くとなればまた報告します、よろしくお願いします。
600 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/07/25(木) 00:39:39.45 ID:e1yeO/D9o
本編は綺麗に終わってたからね
あの続きは難しいと思うわ
個人的にはあのラスト辺りの先輩の心情とかを知りたい
…これも想像に任せているからこそ余韻があって良かったわけだから蛇足になるかもだけど
601 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/07/25(木) 01:32:06.34 ID:qGnR0PBXo
ここまで愛されてみたい
602 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/07/25(木) 05:46:27.09 ID:xn3YtILP0
乙!
これは…ヤンデレなのか?一般的なヤンデレとは方向性がかなり違うが。畜生、俺もこんな風に愛されたい…
でもそうだね。後日談希望とは言ったがあれは結構綺麗に終わったから、どんなに上手く書いても蛇足になってしまうのかもしれん。
ただ先輩と後輩の新しい関係性は知りたい気もするし、会長との馴れ初めとかも気になるんだよな。
603 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/07/26(金) 20:38:14.41 ID:M9qF0Ss7o
ふむ、これがヤンデレならば私はヤンデレというモノを考え直さなければなりませんね…
いい意味でッ!!
604 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/27(土) 01:27:42.17 ID:JEFvrn/Jo
パチ
先輩「…」
先輩「…?」
後輩「くぅ…」
先輩「…、…」
先輩「……」
ダキ
先輩「…」
先輩(…動けねぇ)
605 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/27(土) 01:28:57.25 ID:R4tlYZhDO
後輩「♪」ムニャ…
先輩「…ぷ」
先輩(幸せそうな顔しやがって。ったく…)
先輩「…。」
先輩「…」ブニ
後輩「…にゃ…」ウアー
先輩「…」ブニブニ
後輩「??」ウアーン
先輩「…」クス
先輩「いいほっぺだ」ウン
606 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/27(土) 01:29:35.40 ID:JEFvrn/Jo
グニグニ
後輩「…」ウニャー
先輩「…」ブニブニ
先輩「……」
先輩「…なあ…後輩。お前は…」
先輩「……。…まあ…うん。バカだよな。お前」グニグニ
後輩「うにゅう」
先輩「…」クス
607 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/27(土) 01:30:04.07 ID:R4tlYZhDO
先輩「…」
先輩「…」ハア…
先輩「…、…」
先輩「…」グニグニ
後輩「??」ウアー…
先輩「…」グニグニ…
先輩「…俺は…ただ、お前の先輩って…。それだけなんだけどな」
先輩「…はあ。もう…」
先輩「なんだ。なんだよ、お前。なあ」グニー
後輩「??」ニュ、ニュウ…
608 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/27(土) 01:30:37.20 ID:JEFvrn/Jo
パッ
後輩「ふぎゃ」
先輩「ぷっ」
後輩「…、zz…」グヌヌ…
先輩「…」ハア
先輩「…」ナデナデ
後輩「……、♪」フフ…
先輩「…」クス
先輩「…な、後輩…」
先輩「お前は俺の後輩――…、…だよな」
609 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/27(土) 01:33:26.46 ID:R4tlYZhDO
短くてすいません。
>後日談
レス感謝です。では、とりあえずは、また機会があったらって感じで。蛇足になるのはもうその通りだと思うところはありますので。
>ヤンデレ
寝てる先輩に対して一人で喋る後輩が、死体と化した先輩をいつまでも愛でるヤンデレに見えました個人的に。
610 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/07/27(土) 02:20:06.22 ID:3zC6exnro
乙
611 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/07/27(土) 02:27:00.92 ID:SG1MeA+30
乙!
>>609
そいつぁ・・・・ヤンデレだな(震え声)
612 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/07/27(土) 08:28:36.09 ID:R3y+1CXz0
今回の先輩の確認は本編最後の探し物に繋がることかな?
613 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/28(日) 23:48:50.91 ID:j7+WQAN8o
パチ
後輩「…ん…」
先輩「おう」
後輩「…?」
先輩「おはよう」
後輩「…」ボー…
後輩「…ああ、先輩…ふふっ。おはようございます」トロン
先輩「うん」
後輩「……」
先輩「?」
後輩「…ふふーっ。えいっ」ギュ
先輩「むぐ」
614 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/28(日) 23:49:33.84 ID:lDRIeOTDO
後輩「……ふふ、ふふっ……♪」
先輩「…」ギュウ
先輩「…なんだよ。寝惚けてんのか? もう散々抱きついたろ」
後輩「いやあ。先輩はいくらしても困りませんので!」スリスリ
先輩「だから先輩するとかなんとかって、なんなんだ」
後輩「先輩それすなわち私の全てです」キリ
先輩「知らん」
後輩「ああん、つれない先輩も素敵でございます」スリスリ
先輩「…」ハア…
615 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/28(日) 23:50:51.55 ID:j7+WQAN8o
後輩「先輩先輩」
先輩「うん」
後輩「好きですよー」
先輩「はい」
後輩「大好きです」
先輩「うん知ってる」
後輩「愛しております」
先輩「うん」
後輩「むー」
後輩「それだけですか?」プクー
先輩「…」
先輩「お前こそ」
後輩「え?」
616 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/28(日) 23:52:04.05 ID:lDRIeOTDO
先輩「俺のこと、好きか?」
後輩「……は、はい。も、もちろ…」
先輩「それだけか」
後輩「…、せ、先輩?」
先輩「…」
後輩「あう」
後輩「……ええっと、その…」
後輩「……は、はい。後輩は、その、…先輩のことが、好きで…」
先輩「それはさっきも聞いた」
後輩「……あ、はい…」
後輩「…うー……。えと、あの、その…」
後輩「…」プシュー…
先輩「…、大丈夫か?」
後輩「……」//フルフル
先輩「…ああ、そう」クス
617 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/28(日) 23:53:06.97 ID:j7+WQAN8o
後輩「…い、いじわるはおやめください…//」ボフン
先輩(枕に顔を埋めてしまった…)
先輩「いや、べつにいじめるつもりはなかったんだが」
後輩「ほう」
先輩「ちょっと…気になっただけだ」
後輩「…。」モゾ
後輩「…なにが…ですか?」
先輩「…」
先輩「お前がどうしたいのか」
後輩「…………」
後輩「…」
後輩「私は」
618 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/28(日) 23:54:03.96 ID:lDRIeOTDO
後輩「先輩と一緒にいると、幸せなのです。それだけです」
先輩「…」
後輩「だからいつだって、いつまでだって、先輩とともにおりたいのです」
後輩「それでは…いけないでしょうか」
先輩「…」
先輩「…いや…べつに、いいと思うけど」
後輩「本当ですか?」
先輩「…うん」
後輩「…そうですかー…」エヘヘ…
先輩「…」
先輩(餓鬼くせぇ発想だな)ハア…
619 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/28(日) 23:54:37.85 ID:j7+WQAN8o
先輩(まあ…)
後輩「♪」エヘヘ グリグリ…
先輩「…」
先輩(いまはこれで…いいのかね。知らんけど。あー考えすぎて頭痛して来たくっそ死ね)ズキズキ
後輩「?」
620 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/28(日) 23:55:20.90 ID:lDRIeOTDO
ナデナデ
先輩「…」
後輩「…なんだか、苦しそうな顔をしていらっしゃいます。大丈夫ですか?」
先輩「…おう」
後輩「…」ナデナデ
先輩「…」フン
先輩「なあ“後輩”」
後輩「なんです“先輩”」
先輩「…」
先輩「これからも、よろしくな」
後輩「…」
後輩「はい。こちらこそです。よろしくお願いいたします」ニコ
先輩「おう」
後輩「…一生」ボソ
先輩「同意を捻じ曲げるな」グリ
後輩「ああんっ」//
先輩「……」ハアー…
621 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/29(月) 00:00:52.84 ID:5xfb2EBYo
投下終了です。
>>612
おそらく、ご想像の通りだと思います。
物語を通さず横から説明を入れるのは野暮ですが、
>>1
の描き方がへったくそなのでほどほどに説明すると、
つまり先輩後輩の「関係性の複雑さ」が、このSSの物語そのものになっています。
このスレはファンディスクみたいなものですから、どこまでも二人は「先輩」であり「後輩」です。
622 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/29(月) 00:07:16.25 ID:Oa2L7ttDO
(書き忘れ)
なので本編最後の探し物は、二人に先輩後輩とはべつの関係性を与える(与えた)アイテム、ということになります
それがどう二人の心境に影響を与えているかは、ご想像にお任せします
623 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/07/29(月) 00:18:36.33 ID:8CC+54Hno
乙
後輩かわいい
624 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/07/29(月) 00:37:34.13 ID:mLwR00blo
乙
甘すぎてスマホ叩き割ろうかとww
後輩かわいいよ後輩
625 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/07/29(月) 01:17:17.85 ID:PPeP9GyUo
乙かわい〜
626 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/07/29(月) 10:44:06.80 ID:aat7kI72o
本編との矛盾どころかしっかりと関連付けられててなんか凄い感心するわ
627 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/29(月) 11:55:34.82 ID:QXafgpWro
先輩「お邪魔しました」ペコ
姉「あら。よく分かってるわね」ニッコリ
先輩「……、いちいち棘のあるやつだなチクショウ…」ボソ
姉「ん?」
先輩「なんでもないですぅ」チッ
姉「聞こえてるわよ」ギリギリ
先輩「ぐふ」
後輩「…」クスクス
628 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/29(月) 11:57:22.40 ID:Oa2L7ttDO
姉「まあ…また邪魔しに来なさい」
先輩「…」
先輩「うす」
姉「いつでも歓迎するわ♪」ギリギリ
先輩「…」グフ
先輩「…そいつぁ、…どうもぉ…!」グググ
後輩「(…下手をすると折れてしまいそうですね。先輩は)」
629 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/29(月) 11:59:03.62 ID:QXafgpWro
先輩「…」ゴホ
先輩「…じゃあ…失礼します」
姉「一昨日来やがれ」
先輩「うるせぇツンデレ」
姉「ああん? デレた覚えはねぇよ死ね」
先輩「ちょっと口が汚すぎっすお姉様」
姉「あら私ったらうふふ」フフフフフ
先輩「(笑えねえ)」
後輩「…」フフ
630 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/29(月) 11:59:47.87 ID:Oa2L7ttDO
後輩「先輩」
先輩「ん」
後輩「また、学校で」ニコ
先輩「…おう」
姉「…」ギリギリギリギリ…
先輩「そろそろ歯ぁ欠けてなくなるんじゃないすかお姉様」
姉「マウスピースでも買おうかしら」
先輩「好きにしてください」
姉「だれのせいだと思ってるの!」
先輩「お前のせいだ」
姉「おう人の姉をお前とは何たる失礼やこら」ギリギリ
先輩「痛いです」ゴフ
後輩「…」クスクス
631 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/29(月) 12:00:36.33 ID:QXafgpWro
後輩「…あ」
姉「? どうかした妹ちゃん」
後輩「…ふと」
後輩「お二人が恋仲になれば、私は一生先輩といられるのかなー…なんて」
姉「…」
先輩「…」
姉「…いやいや。あんたがこいつとくっつきなさいよ。いや許さないけど」
先輩「どっちだよ」
姉「なんで私が」
先輩「俺は知りません」
後輩「ふふっ…先輩の妹ですか。お兄ちゃんですか。……これはちょっと来てますね」ハアハア
先輩「なにが?」
後輩「お兄ちゃん♪」ダキ
先輩「違う」
姉「ぎゃー!」
先輩「うるせっ」
632 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/29(月) 12:01:34.10 ID:Oa2L7ttDO
後輩「だ、だって……わ、私が先輩と一緒になるなどと、そんな…//」
先輩「(それは今さら恥じることなのか…)」
姉「やーいやーい! ほらほら、妹ちゃんはあんたと一緒は嫌だって! ザマァwww」
先輩「子どもか」
後輩「こ、子どもなんて、ますます早いですぅ…//」
先輩「違う」
姉「! お、お姉ちゃんは許しませんよ!」
先輩「違うっつってんだろ」
姉「避妊はちゃんとするのよ!」
先輩「お願いなんで落ち着いてください」
後輩「……///」プシュー…
先輩「よし。お前はもうそのまま停まってろ」
633 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/29(月) 12:02:10.20 ID:QXafgpWro
後輩「 」シュウウウ…
先輩「じゃ、失礼します」
姉「ええ。また」
先輩「……、はい。また」
姉「いい? 私が引導を渡すまで死ぬんじゃないわよ、という意味でのまた、だからこれは」
先輩「ライバルか」
姉「じゃあね」
先輩「うす」
後輩「 」
先輩「…、またな」
後輩「 」コクン
先輩「…」クス
先輩「おう」
後輩「 」
後輩「 」
後輩「…」
後輩「(…私にも、よく分からなくて。ただ先輩が好きなのです。本当に)」
後輩「(だからいまは――これで、よいのです。これからもこれがよいのです)」フフ
後輩「…ね、先輩! だからまた明日でございます!」
先輩「…」ビクッ
先輩「お、おう。…また明日」
後輩「はいっ」ニコ
634 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/29(月) 12:10:22.52 ID:Oa2L7ttDO
家庭訪問、終了です。
というかこいつら50レスくらいベッドにいたのか。モゲロ
>>626
描いているうちに結局心情を変化させてしまっているので、…、って感じです。
二人の関係にグラデーションがあって、関係性を示す用語が完全に変わった、というところまでの遊びの部分でスピンオフしているイメージですので、すっかりこのまま本編に地続き、とは行かないと思います。
なので大きな矛盾は仰る通りあまりないかもしれませんが、部分部分の矛盾というか、細かい差分は目を瞑って頂けると大変嬉しいです
635 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/07/29(月) 12:25:06.50 ID:uVdS8Sj4O
乙
もげてしまえ
636 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/29(月) 22:03:12.13 ID:pEegGKl5o
後輩「…」
先輩「…」ゴロゴロ
後輩「…」フム
後輩「先輩先輩」
先輩「あ?」ゴロ…
後輩「ふふっ。呼んだでみただけでございます♪」
先輩「……」ゴリゴリ
後輩「ああっ痛いです…」コメカミ…
先輩「大人しく本でも読んでろ」
後輩「むう。どうせ転がっておられるだけなら、構ってくれてもよいではないですかー」プクー
先輩「子どもか」
637 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/29(月) 22:04:38.28 ID:Oa2L7ttDO
コンコン
先輩「…」
後輩「おや…これはこれは。どうやら、お客様のようですね」
先輩「気のせいだ」
後輩「なんと」
後輩「…、ふふ。こんなやり取りも、なんだか久し振りですねぇ」ニヘラ
先輩「そうか?」
638 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/29(月) 22:06:10.80 ID:pEegGKl5o
・
・
・
後輩「では…お急ぎではないとのことですので。明日のこの時間には必ず」
客「はい。よろしくお願いします」ペコ
後輩「はい。この後輩にどんとお任せください」フンス
先輩「探すのお前じゃねえだろぉ」ゴロゴロ
後輩「先輩のお尻を叩くのは私の役割ですし」
先輩「なにその不愉快な自覚」
後輩「ご不満ですか? であれば、たまには先輩が私のお尻を叩いてくださっても――」
先輩「勝手に叩いてろ」
後輩「はあはあ」
先輩「勝手に喘ぐな」
後輩「喘がせてください!」
先輩「だめ」
後輩「んっ…ふぅ」
先輩「どこで興奮しやがった、おい」
客「…はは…」
639 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/29(月) 22:07:08.86 ID:Oa2L7ttDO
パタン
先輩「…」ゴロ
先輩「あー…。面倒だなぁ…」ゴロゴロ…
後輩「ふふ。そう仰らずに。頑張りましょう」
先輩「…」ゴロゴロ
先輩「…そこそこな」
後輩「分かりました。そこそこで」ハイ
先輩「はい」
後輩「はい!」ニコ
先輩「(よく分からんが、いい笑顔だ…)」
640 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/29(月) 22:08:32.20 ID:pEegGKl5o
先輩「……」ゴロゴロ
先輩「(…はあ、眠…)」カク
先輩「…」ゴロン
先輩「…」チラ
後輩「…」
後輩「? …どうかなさいましたか?」
先輩「ん? ああ、いや…」
先輩「…なんでもない。暇だから、眺めてただけ」
後輩「視姦ですか」
先輩「ちょっといきなりぶち込みすぎじゃないですかね」
641 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/29(月) 22:09:21.70 ID:Oa2L7ttDO
後輩「…まあ、恥ずかしいですね。普通に」
先輩「…、見られるのがか」
後輩「ええ」
先輩「…」
後輩「…な、なんです?」
先輩「お前にも恥ずかしいという感情があるのか」
後輩「ありますとも」
642 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/29(月) 22:10:08.29 ID:pEegGKl5o
後輩「ひどいです」プクー
先輩「すまん」
後輩「いいえ」
先輩「てっきりお前のことだから、『ああ先輩、私に見惚れておられるのですか!?』…とか言うのかと」
後輩「…」
先輩「引くなよ」
643 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/29(月) 22:11:01.45 ID:Oa2L7ttDO
後輩「…」フフ
後輩「私が自分を誇ることができるのは、先輩への愛情だけですからね。べつに自分の容姿はどうとも」
先輩「…」
先輩「あ、そう」
後輩「はい」ニコ
先輩「…ふん」ゴロゴロ
644 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/29(月) 22:11:52.62 ID:pEegGKl5o
先輩「…」ハア
先輩「じゃ…探し物にでも、行くか」
後輩「はい。お供致します」
先輩「ん…お前はべつに、部室にいてもいいぞ」
後輩「私に死ねと」
先輩「お前って本当に俺と同じ言語を使ってるんだよな?」
645 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/29(月) 22:12:37.27 ID:Oa2L7ttDO
先輩「いや…まあ、好きにしたらいいけど」
後輩「本当ですか!」ハアハア
先輩「うんちょっと意志疎通が上手く行ってない気もするけどね」
646 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/29(月) 22:13:14.82 ID:pEegGKl5o
後輩「では…えいっ」ダキ
先輩「…重い」
後輩「ふふっ。先輩への愛情がゆえ、です」
先輩「自覚はあるのか」
後輩「もちろんです。私はなによりも、――“なによりも先輩が好き”ですから」
先輩「……」
先輩「ああ、そう」
後輩「そうです♪」ハイー
先輩「…」ハア
先輩「…なんでもいいや。行くぞ」
後輩「はいっ」
647 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/07/29(月) 22:14:08.34 ID:Oa2L7ttDO
投下終了。
ちょうど本編と同じくらいのレス数まで来ました。
648 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/07/29(月) 22:37:20.18 ID:8CC+54Hno
乙
649 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/07/29(月) 23:32:47.86 ID:aat7kI72o
いやぁ好きですねぇ〜乙☆
650 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/07/30(火) 07:30:30.91 ID:0ROk4MX+0
乙
651 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/03(土) 01:14:17.68 ID:/ScPDBZFo
☆
偽物「小ネタ行きます!」ガーッ
委員長「!?」ビクッ
652 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/08/03(土) 01:15:21.72 ID:BI7p0CUAO
偽物ちゃんprpr
653 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/03(土) 01:16:57.54 ID:KzZypaKDO
☆登校
〜後輩の場合
後輩「♪」
後輩「……むむむ」スン
後輩「これは先輩の匂い! ちょうどあちらの曲がり角の先からしますね!」クンクン
後輩「ふふっ待ち伏せして驚かせついでに押し倒しそのままウッヒョー!」ウッヒョー
通行人「!?」ビクッ
・・・『待ち伏せるようです』
654 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/03(土) 01:18:13.86 ID:/ScPDBZFo
〜先輩の場合
キコキコ
先輩「…」ハア
先輩「ペダルが重ぇ…やっぱ電動買わねぇとなぁ。そろそろ足が阿鼻叫喚だ」キコキコ
先輩「……?」キッ
先輩「…」
先輩「…」チッ
先輩「朝っぱらからうるせぇ……」ハア…
・・・『意外といい人?』
655 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/03(土) 01:18:50.76 ID:KzZypaKDO
〜男の娘の場合
男の娘「…」トコトコ
男の娘「…? あっ」
男の娘(こ、後輩ちゃんだ……)
男の娘「…んっ……はふ」ビクッ…
男の娘「……あう…。と、トイレに寄らないと…」コソコソ
・・・『トイレに寄るのがデフォです』
656 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/03(土) 01:19:48.47 ID:H9x9DU8+o
〜委員長の場合
委員長「…」トコトコ
偽物「えいっ」ガスッ
委員長「ごふ!?」
偽物「おはよっいーんちょっ」ニパッ
委員長「…に、偽物ちゃん…」ズキズキ
委員長「ふ、ふふ…。あ、朝一番から、ずいぶん手荒な挨拶だね…?」
偽物「…あ、あれ?」
偽物「ひ――ひょっとして…お、怒ってる?」カナ
委員長「どうして怒らないと思ったのかな?」ユラァ
偽物「」ヒィィィ…
・・・『子守りがデフォです』
657 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/03(土) 01:20:39.08 ID:KzZypaKDO
☆お昼休み
〜後輩の場合
後輩「…」ムスー
後輩「うー。今朝は先輩に会えませんでした…」ショボン
後輩「お、お昼休みこそ! 待っててくださいね、先輩!」フンス
男の娘「?」
・・・『やる気十分です』
658 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/03(土) 01:21:17.17 ID:H9x9DU8+o
〜男の娘の場合
男の娘「…」カパ
男の娘「…」イタダキマース…
イマイキマスヨ、センパイ!!
男の娘「?」
男の娘(ふふっ。後輩ちゃん、今日も元気で可愛いなぁ…)パクパク
男の娘「…」ビクビクッ
男の娘「……はふぅ」//
・・・『おかずは間に合ってます』
659 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/03(土) 01:22:04.89 ID:KzZypaKDO
〜委員長の場合
先輩「いつも悪いな」
委員長「ふふ。気にすることはないさ」
委員長「それより昨日のお弁当はどうだったかな」
先輩「からあげが美味かった…」カナ
委員長「分かった。その意見も次回以降にフィードバックするよ」
委員長「ふふっ。それにしても、君は見かけによらずたんぱく質の多い食品を好むんだね。これもまた発見だ」
先輩「見かけによらずって」オイ
委員長「不健康そうだもの」
委員長「隣の席から弁当を差し入れたくなるくらいには、ね」
先輩(否定できねぇ)
先輩「…」ハア
先輩「ったく。いつもご苦労さまですぅ」ダラン
委員長「いえいえ」クス
・・・『最近、隣の人と話すようになりました』
660 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/03(土) 01:23:11.28 ID:H9x9DU8+o
〜偽物の場合
偽物「…」
偽物「…」
偽物「…い、いいもん。羨ましくなんか、ないもん。ママが作ってくれたお弁当おいしーもん」
偽物「…もん…」
偽物「ふんだ」パクパク
委員長「偽物ちゃん」
偽物「?」
委員長「…」クス
委員長「ご飯粒。ついてるよ」
偽物「ふぇっ…。ど、どこー?」ワタワタ
委員長(どうしたら鼻の先につくんだろう…)
委員長「一緒にいいかな」
偽物「…」
偽物「うん」コクン
委員長「ありがとう」
偽物「…あれ? 先輩くんはー?」
委員長「ああ。彼なら…」
「あっ偽物ちゃんそれおいしそう! もーらい♪」ヒョイッ
偽物「ああ!? 最後に取っておいたからあげがー!」ガーン
「てへ」
偽物「もーう! いじわるだよー!」プクー
「ごめんごめん。ほら。代わりに卵焼きー」アーン
偽物「許す!」パクー
委員長(…余計なお節介だったかな)フム
・・・『みんなと仲良しです』
661 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/03(土) 01:23:58.85 ID:KzZypaKDO
〜先輩の場合
先輩「…」
先輩「…」
先輩「…」
ガチャ
後輩「…あ」
先輩「よう」
後輩「はい」
先輩「なにか用か?」
後輩「いえ」
後輩「なんとなく、先輩がここにおられるように思われましたので」
先輩「そっか」
後輩「はい」
先輩「飯食うか」
後輩「はい」
・・・『…後輩と一緒にのんびりするようです』
662 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/03(土) 01:26:49.84 ID:H9x9DU8+o
そんなある日の学校の日常。お久し振りです。
書いてこれ委員長報われねぇなと思ったので、次回はこの続きかいんちょー救済のお話を…
…思いつきなんで基本聞き流してください。しれっと全く違うような話をするかもなので。
またそのうち。
663 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/08/03(土) 01:29:07.17 ID:KUr74AW4o
乙
あんたは何書いても俺にとってはドストレートなようだ
気楽にでいいよ
また楽しみにしてる
664 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/08/03(土) 01:43:43.33 ID:7Liu+ux/o
乙!
委員長回というと体育倉庫裏に呼び出された委員長が生徒会長に腹パンされるわけですね(混乱中)
665 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/08/03(土) 09:33:01.81 ID:1/xfERqd0
乙
666 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/05(月) 00:47:35.11 ID:lzoqO0iSo
偽物「呼んだ!?」ガタッ
委員長「」ビクッ
委員長「…に、偽物ちゃん? と、突然…どうかしたかい?」
偽物「あ、ごめん。なんだか私の出番だって呼ばれた気がして」
委員長(大丈夫かなこの子)
・
・
先輩「お前じゃねえよ」ボソ
後輩「??」モグ
後輩「どうかにゃさいましたか?」モグモグ
先輩「あざとい。喋るのは、ちゃんと飲み込んでからな」
後輩「えへへ。はーい」モキュモキュ
先輩「はい」
667 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/05(月) 00:49:52.90 ID:awuz71GDO
・
・
・
偽物「また明日ねっ」パッ
委員長「うん。また明日。気をつけて帰るんだよ」
偽物「むぅ。また子ども扱いするー」プクー
委員長「ふふ。ごめんごめん。可愛いからついね」
偽物「えっ私可愛い!?」
委員長「うん。とても」
偽物「わーい」
委員長(可愛い)
668 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/05(月) 00:50:58.61 ID:lzoqO0iSo
偽物「うぇっへへーへへー♪」
偽物「じゃあね! いいんちょー!」
委員長「うん」
委員長「…」
委員長(…いつの間にか偽物ちゃんとずいぶん仲が良くなってしまった)
委員長「それもこれも――先輩君と関わりを持って以来、か」
委員長「…ふふ…不思議な男だよ。君は」クス
669 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/05(月) 00:51:47.62 ID:awuz71GDO
トントン
委員長「ふう」
委員長「…? おや」
委員長「…」ポンポン
委員長「…定期入れがない。…どこかへ落としてしまったかな…むぅ」
委員長「……教室に置き忘れただけならいいんだけど…。とりあえず見に行こう」ウン
委員長「せっかく靴を履いたところなのにね」ハァ
670 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/05(月) 00:52:31.24 ID:lzoqO0iSo
トコトコ
委員長「そうだ」
委員長「こういうときこそ――探し物部の出番か」
委員長「……、いや」
委員長(放課後の部室へ私がお邪魔するのは、少し…)
委員長「心苦しいな」
671 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/05(月) 00:53:36.10 ID:awuz71GDO
委員長「…」フム
委員長「まあ…探せる範囲は自分で探すとしよう」
委員長「…まったく……、なに浮かれてるんだろ、私」ボソ
会長「そこのあなた」
委員長「?」
672 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/05(月) 00:55:22.28 ID:lzoqO0iSo
そんなわけで、委員長のターン。
>>664
のレスで、そうだ会長と絡めてみようと思いました。でも腹パンは錯乱しすぎじゃないですかね
>>663
>>665
ありがとうございます! 乙が励みです。
またそのうち。
673 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/08/05(月) 00:58:16.82 ID:wZvsZAZ8o
偽物ちゃんかわいい
674 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/08/05(月) 02:48:56.61 ID:tzIc8sSO0
乙
675 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/08/05(月) 22:03:47.11 ID:1KdVHWUao
乙
会長の存在を軽く忘れかけていた
そういえばいたよね
676 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2013/08/05(月) 22:22:00.02 ID:VZ1EUkuZ0
乙です
そういえば後輩ちゃんが来る前の、先輩と会長の絡みってあんまりなかった気がする
677 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/06(火) 12:05:12.76 ID:5BwFnlPDo
会長「こんにちは」
委員長(…あ、会長さんか。顔くらいは…)
会長「…」フム
会長「忘れ物でも取りに来たのかしら」
委員長「へ? え、ええ。そうですが…」
委員長「…どうして私が探し物をしていると?」
会長「探し物」
委員長「」ビクッ
678 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/06(火) 12:06:44.65 ID:A+Up5L/DO
委員長「…」
委員長(かまを…かけられたのか)
会長「ふふ。いえべつに」
会長「委員会を理由に部活動をしていない貴方が、この時間この教室に戻って来る姿を見れば一目瞭然でしょう?」
委員長「……」
委員長(なにも瞭然としていない気がする)
会長「まあそんなわけよ」
委員長「はあ」
679 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/06(火) 12:07:14.15 ID:5BwFnlPDo
会長「ちょうど顔でも出そうと思ったところだし」
会長「探し物をしているのならうってつけの場所があるじゃない?」
委員長「…」
委員長(まるで、私がそこを知っていることを知っている上で)
委員長(話しているようだ)
会長「…」ニコ
委員長「…」ハア
委員長「そうですね」
会長「うん」
委員長「…」
委員長「…」ハア…
680 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/06(火) 12:08:22.53 ID:A+Up5L/DO
コンコン
シーン…
会長「…」ガチャ
後輩「おや会長様。――ほら先輩、気のせいではなかったですよ! 後輩の言った通りです!」ドヤァ
先輩「べつにどや顔するタイミングじゃねえよ」ガシ
後輩「のう!?」
会長「だから返事をしなさいよ」
先輩「…、しばらくして来なかったから、返事の仕方忘れちまった」ギリギリ…
会長「中二か」
後輩「アノ…セ、センパイ? …モノッソイイタイデス…」ギリギリ…
委員長「…ふふ」
681 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/06(火) 12:09:23.03 ID:5BwFnlPDo
先輩「?」
先輩「あれ……お前」
委員長「やあ」
先輩「おう。どうかしたか」ゴロン
委員長「…あ、いや…どうということもないんだが」
会長「探し物をしているそうよ」
先輩「…」
会長「?」
委員長「な、なにかな」
先輩「いや」
先輩「お前でも失くし物ってのをするもんなんだな」ゴロゴロ
委員長「私をなんだと思っているんだ」
先輩「委員長」
委員長「委員長をなんだと……。いや、この辺にしておこうか」
先輩「懸命だと思いますぅ」ゴロゴロ
委員長「うん」
682 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/06(火) 12:10:06.41 ID:A+Up5L/DO
先輩「はあ。じゃあ仕方ねぇ……探すか」
会長「珍しいわね。あんたがだれにも尻を叩かれず動こうなんて」
先輩「俺をなんだと思ってるんですかね」
会長「人の形をした」
先輩「そのくらいにしといてください」
683 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/06(火) 12:11:15.00 ID:5BwFnlPDo
先輩「…」ハア
先輩「どうせ依頼も溜まってるし……ついでだよ」
委員長「すまないね」
先輩「そう思うなら失くすな」
委員長「うぐ…」
会長「ふーん。ついでねぇ」ニヤニヤ
先輩「…なんだよ」
会長「なんでも?」
先輩「……」チッ
684 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/06(火) 12:11:43.58 ID:A+Up5L/DO
先輩「茶でも飲んで待ってろ」
委員長「あ、いや…私も行くよ。君にだけ足を使わせるのは心苦しい」
先輩「……」
先輩「好きにしろ」ポイッ
後輩「にゃっ」ポサ
委員長「あろがとう」
会長「行ってらっしゃい」
会長「……。大丈夫?」
後輩「…」
後輩「ふふっ……先輩からぞんざいに扱われるのもまた……//」ハアハア
会長「…」
会長「今さら心配しても手遅れか…」ズズ…
685 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/06(火) 12:14:42.26 ID:5BwFnlPDo
・・・・
先輩「……ずいぶん」
委員長「?」
先輩「大事な物を失くしたんだな。そりゃ困るわ」ズルズル
委員長「……。そんなことまで“聞こえる”のかい」
先輩「まあ」
委員長「……へぇ…」
686 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/06(火) 12:15:19.47 ID:A+Up5L/DO
委員長「…それは」
先輩「あ?」
委員長「ずいぶん、気苦労の絶えないことだね」
先輩「……」
先輩「くは。そうそう。そーなんだよぉ」ズルズル…
委員長「?? なにが可笑しいのか分からないが、とりあえずズボンを引き摺りながら歩くのはよそうか」
先輩「げらげら」
687 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/06(火) 12:18:26.84 ID:5BwFnlPDo
投下終了です。
投下中、ある雑談スレに誤爆りました。そちらの方には本当申し訳ないです。ごめんなさい。
688 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/08/06(火) 12:21:53.61 ID:avQofPkZo
ある雑談スレから特定した
まあ気にすんな
689 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/08/06(火) 12:38:28.16 ID:FALTZ6yoO
てかいつも思うんだが、先輩どうやって歩いてんだ?
690 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/08/06(火) 12:50:24.48 ID:34qS/BUmo
>>689
足引きずってんじゃね?
691 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/08/06(火) 14:53:44.40 ID:5M2cBMplo
乙です
足を引きずってもズボンは引きずらないような…
まぁ気にしたら負けか
692 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/08/06(火) 16:59:42.97 ID:hSJnUU8w0
乙
ぶかぶかですそが床こすってるのでは?
あと前もミスってた気がするけど懸命じゃなくて賢明じゃね
693 :
◆VjCnOYG8L2
[sage]:2013/08/06(火) 17:13:13.51 ID:ogERPPpko
>>688
ありがとう
イメージは
>>692
が近いです。というか俺もあんまり深く考えてな
懸命も賢明ですね。いろいろすいませんホント
694 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/08/06(火) 22:29:17.99 ID:fq1NuK7g0
ああ、スレが進む度に感じる委員長の潔い良い女っぷり…言うなれば報われないけど最後まで味方してくれる良い子な幼馴染みのような、そんな俺好みな雰囲気がある。
後輩も良いけど、俺はどちらを応援すればいいんだっ!?
695 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/08(木) 01:12:39.94 ID:7ZgHd0H2o
ガサ
先輩「あった」
委員長「…相変わらず、手際がいいというかなんというか」
委員長「どうもありがとう。本当、助かったよ」
先輩「どういたしまして」
先輩「……それはべつにいいんだが」
委員長「?」
先輩「部室に戻るのが面倒だからおぶっ」
委員長「ご免被る」
先輩「ちっ」
委員長「……」クス
696 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/08(木) 01:14:27.17 ID:QhjXzUVDO
ゴロン
先輩「…ま、いいや。じゃあ俺は」ゴロ
先輩「ちょっと休憩してから戻るから。お疲れさまでしたぁ」ゴロゴロ
委員長(転がるのは休憩になるのかな?)
委員長「……ふむ」
697 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/08(木) 01:15:26.47 ID:7ZgHd0H2o
ポスン
先輩「?」ゴロ
委員長「えっと」
委員長「私も疲れてしまってね。ちょっと、すぐには立てそうもない」
先輩「…ついさっきまで立って」
委員長「立てそうも、ない」
先輩「はい」
委員長「うん」
698 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/08(木) 01:16:07.32 ID:QhjXzUVDO
先輩「なんだよぉ。食い気味に言うことねぇじゃねえか…」ブツブツ
委員長「…」フフ
委員長「だから私も少しだけ。ここで休んでいこうと思う」
先輩「…あ、そ」
先輩「好きにしろよ」ゴロゴロ
委員長「うん」
699 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/08(木) 01:16:49.90 ID:7ZgHd0H2o
委員長「……」フゥ
先輩「…」ゴロゴロ
委員長「…」
委員長「…」
コテン
先輩「?」
委員長「…えいっ」ゴロン
先輩「うげ」ドス
委員長「あ、ごめん。勢いを誤ってしまった。むぅ……意外とこつがいるのか?」ゴロロ…
先輩「……なにしてんだ」
委員長「ころがってるの」
先輩「なにしてんだ」
委員長「君にだけは言われたくないかな」
700 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/08(木) 01:17:42.45 ID:QhjXzUVDO
委員長「…ふむ」ゴロン
委員長「……ふふっこんな風に外で寝転がるなんて……久しいな。いつ以来だろう」
先輩「知らねえよ」
委員長「空がきれいだね」
先輩「…そうだな」
委員長「……君はいつも、こんな景色を見ていたのか…。ずるいな」
先輩(知らねえよ)
701 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/08(木) 01:18:27.54 ID:7ZgHd0H2o
委員長「……」
委員長「聞いてもいいかな」
先輩「あん?」
委員長「……。」
委員長「君は、後輩ちゃんのことが好きかい?」
先輩「……、…」ゴロ…
先輩「…」ハア…
先輩「知らねえ」
委員長「ごまかさないで欲しいな」
先輩「知らねえ」
委員長「頼むから」
先輩「…?」
委員長「ごまかさないで」
先輩「……」
先輩「…」ゴロン
702 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/08(木) 01:19:04.91 ID:QhjXzUVDO
先輩「どうでもいいよ」
委員長「……」
先輩「面倒くせぇ。全部。好きとか嫌いとか。なんだ。いっつもそんな話か。そこら辺に転がる物と言ってることなんも変わらねえじゃねえか」
委員長「……」
委員長「い、憤りは伝わった。けれどその例えはちょっと……」ワカラナイカナ…
先輩「あれっ」
703 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/08(木) 01:19:54.11 ID:7ZgHd0H2o
先輩「…」
ガバッ
委員長「?」
先輩「…とにかく、」
先輩「めんどくさいのは嫌いなんだ」
委員長「知ってる」
先輩「おう」
先輩「…じゃあそれでいいじゃん。うん。好きかと聞かれたら、俺は面倒だと答える」
委員長「…」
委員長「……。」クス
委員長「そうかい。実に君らしい回答だね」
先輩「まあな」
委員長「うん。ありがとう。答えてくれて」
先輩「どういたしまして」
704 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/08(木) 01:20:40.58 ID:QhjXzUVDO
先輩「そろそろ戻らぁ」ゴロゴロ
委員長「うん」
ゴロン
スタッ
先輩「っと…」
先輩「……ん」
委員長「?」
委員長「どうかしたかい?」
先輩「ああ、いや」
先輩「さっきの質問…答えは変わらないが」
委員長「…?」
先輩「――」
先輩「後輩は面倒じゃねえな。いや面倒だが」
委員長「……っ…」
委員長「それはっ…」
705 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/08(木) 01:21:20.71 ID:7ZgHd0H2o
先輩「お前もな」
委員長「……………………」
706 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/08(木) 01:22:03.04 ID:QhjXzUVDO
先輩「じゃ。…ああ。明日はまたオムレツ入れてくれ。俺あれが好きなんだ」
委員長「……あ、ああ」
委員長「承った、よ」
先輩「おう。じゃあな」
委員長「……うん」
委員長「……」
707 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/08(木) 01:24:27.58 ID:7ZgHd0H2o
委員長「……」
委員長「…」
委員長「…………」
委員長「…………」
委員長「……………………」
ゴシゴシ
委員長「…んぐ」
委員長「…ふぅ…。そろそろ、帰ろう、かな」
委員長「……ああ……」
委員長(幸せってこうなのかもね)
委員長「…。な、なにを言っているんだか…私ったら」ブンブン
委員長「よ、よし。帰ろう。うん」
委員長「……ふふっ」
タッ
委員長「明日はとびきり美味しくしてやるんだからっ♪」ボソッ
708 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/08(木) 01:25:43.29 ID:QhjXzUVDO
☆おまけ
偽物「わたしはっ!?」ぱっ
先輩「…」
先輩「お前、面倒を人の形にしたようなもんじゃねえか」
偽物「えっなにそれひどい」
先輩「おかえりくださぁい」ポーイ
偽物「ぎゃふんっ」ベシャ
偽物「きーっ! いじわるだあー!」ワーン
先輩(うるせぇ)ハア
709 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/08(木) 01:26:22.75 ID:7ZgHd0H2o
投下終了。わーい700だーあと300だー
710 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/08/08(木) 03:13:33.98 ID:d6xaSENQo
あと300スレかぁ...
711 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/08/08(木) 03:14:16.59 ID:p0x+QXqDo
乙ー
今日は結構進んだ感
先輩はつみつくりだなー
712 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/08/08(木) 09:05:06.22 ID:0KepHFAzo
>>710
ワロタwwwwww
713 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/08/08(木) 09:45:14.26 ID:PwcSCKLs0
おつ
偽物ちゃんのときは後輩との時並みに生き生きしてるくせに
714 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/08(木) 19:46:02.78 ID:6vlUBiM2o
『偽物であそぼ』
先輩「…」
委員長「先輩君」
先輩「…?」
先輩「あー。おう。なんか用か?」
委員長「…」
委員長「なにか用かもなにもお昼休みだよ。はい」 つ弁当
先輩「…」ボー…
先輩「ああ、もう授業終わってたのか……ふあ」
委員長「今日もお昼寝かい」
先輩「まあなぁ」ゴシゴシ
715 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/08(木) 19:49:00.85 ID:QhjXzUVDO
先輩「……」
委員長「?」
先輩「腹減った」
委員長「うん」
先輩「で、動けそうもない」
委員長「うん」
先輩「しかしこの体勢をどうにかするのも面倒である」ノペー
委員長「はあ」
先輩「食わせてくれ」
委員長「いいよ」
先輩(いいのかよ)
716 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/08(木) 19:50:30.16 ID:6vlUBiM2o
シュル
先輩(言ってみるもんだ…)
委員長「はい」アーン
先輩「あーん」
ぱくっ
先輩「…」ガチッ
偽物「んんっ…これは!」モキュモキュ
偽物「そぼろの入ったオムレツだね! おいしい!!」ムフー♪
委員長「…偽物ちゃん」
委員長「そうかい? それはまあ…よかった」
偽物「うん! いいんちょはお料理上手だねー」モギュモギュ
先輩「…………」カチッカチッ
委員長(…こういう口を開閉するおもちゃってあるよね)
717 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/08(木) 19:51:36.71 ID:QhjXzUVDO
がしっ
偽物「ぶにゅふ」
先輩「おいコラ」
偽物「ふぇあい」
偽物「…あっ。きゃおがちゅかいよぅ…//」(訳:顔が近いよぅ)
先輩「あひる顔で照れんなきもい死ね」グサッ
偽物「あべしっ」
委員長「箸は人を刺す道具ではないよ」
718 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/08(木) 19:52:31.36 ID:6vlUBiM2o
偽物「ふみゅう」
偽物「ほっぺがひりひりするぅ……」アウー…
先輩「……なんなんだお前…ホント……このがきんちょめ…」ハア…
偽物「うぇへっわたし先輩くんと同い年だもんっ。じゃあ先輩くんもがきんひょああああ!?」グリグリ
先輩「黙れ」グリグリ
委員長(仲良しだね)
719 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/08(木) 19:53:16.75 ID:QhjXzUVDO
委員長「…あ、そう言えば」
先輩「ん?」ギリギリ
偽物「んふぅ……」
先輩「妙な声で痛がるな」
偽物「い……痛くなんて、ない、もんっ……、はぁっ…//」
委員長(不必要に色っぽいね)
委員長「先輩君、さっきまでお腹が空いて動けないなんて言っていたけれど」
委員長「偽物ちゃんの相手はできるんだー」
先輩「……」
偽物「…」
委員長「なーんて」
偽物「……」
720 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/08(木) 19:53:53.84 ID:6vlUBiM2o
偽物「……うぅ」//ボッ
偽物「も、もぉ! そういうつもりなら、もっとちゃんと言って欲しいなっ…//」モジモジ
先輩「なんの話だ。もじもじすんな」グリグリグリグリ…
偽物「あっ…ああんっ…」イタイイタイ…
委員長(からかいがいのある組み合わせだ)ウム
721 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/08(木) 19:54:37.82 ID:QhjXzUVDO
先輩「…」ハア
先輩「…あれだ」
委員長「うん?」
先輩「…」
先輩「お前と後輩は、まあ、面倒でも付き合う気になるんだが」
委員長「う、うん」
先輩「…? なんでいまどもっ」
委員長「てないから。続けて」
先輩「だからなんで食い気味…」ヒドイ
722 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/08(木) 19:55:10.37 ID:6vlUBiM2o
先輩「…」ハア…
ぺちぺち
偽物「あうあう」
先輩「こいつはめんどくさすぎてなんかどうでもよくなる」
委員長「…」
偽物「それってわたしのこと好きっ」
先輩「違う」ぺちぺち
偽物「あうあう」
委員長(それって好きってことなんじゃ)
723 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/08(木) 19:55:45.43 ID:QhjXzUVDO
偽物「ふ、ふふん! でも男子っていつも気になる子にいじわるするよね!」
先輩「減らねえ口だな塞いでやるよおら」ガッ
偽物「もがもが」
委員長「…」
委員長「…君は困った男だね。本当に」ボソ
先輩「あん?」
委員長「なんでもない」バシッ
先輩「いてっ」
偽物「もがもが」
724 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/08(木) 19:57:47.25 ID:6vlUBiM2o
>>710
いまのペースなら100年くらいでなんとかなるな!(白目)
>>711
どことなく終わりに近づいてる感。他人事並の感想ですが
725 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/08/08(木) 23:55:21.04 ID:1G3l8YxLo
乙
偽者可愛いよ偽者
726 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/08/09(金) 13:03:16.52 ID:qlHnt4vs0
おつ
偽物ちゃんドM疑惑
727 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/10(土) 01:33:06.01 ID:FM7Ub3kIo
後輩「…」
先輩「…」
マスター「…」
後輩「…」
後輩「いざ」
先輩「はい」
マスター「はい」
728 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/10(土) 01:34:35.09 ID:vFdX0Q3DO
カチャ…
ズズ…
後輩「…」ゴク
後輩「――!」
先輩「…」ズズ…
先輩「ん…美味い……、気はする」
マスター「うははは。そんなもんだ」
729 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/10(土) 01:36:07.22 ID:FM7Ub3kIo
カチャ
後輩「美味しいです」ニコ
マスター「そいつはよかった」
先輩「…これが昨日飲んだ豆の倍の値段するんだって? ホントかよ…」ワカラン…
マスター「どうだろうな。いろいろ考え方はあると思うが、」ズズ…
マスター「すげぇ美味ぇ! ってなったらそれはそれでもコーヒーじゃねえと俺は思うしな」
後輩「なるほど。それはなんとなく分かるような気がします」
マスター「だろ?」
先輩「……はぁ」ワカラン… ズズ…
730 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/10(土) 01:36:57.13 ID:vFdX0Q3DO
後輩「今日もいい天気ですね」
先輩「そうだな」
先輩「夏でもここはこのままカフェをやるのか?」
マスター「…どうかな。暑いし。アイスコーヒー出しゃいいってもんでもないしなぁ」
後輩「ふふ。いっそ探し物部の部室へ移転されてはいかがですか」
マスター「お。それはいいな」
先輩「俺の居場所が」
後輩「先輩は転がるスペースがちょっとあればどこでも生きていけるでしょう?」
先輩「俺は虫かなんかか」オイ
マスター「うはは」
731 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/10(土) 01:37:37.23 ID:FM7Ub3kIo
マスター「まあ、ここにあるのがいいよな」
マスター「中庭みたいなこういうとこってのんびりできるだろ?」
後輩「仰る通りです」
先輩「暑いけどな」
後輩「先輩は口が減りませぬな」
先輩「それ俺の台詞だよ?」
マスター(こいつらはいつ爆発すんのかな)
732 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/10(土) 01:38:21.82 ID:vFdX0Q3DO
先輩「まあ、あれだ」ゴロン
先輩「寝っ転がる広さがあるのは悪くねえ」ゴロゴロ
マスター「そうかい」ハハ
後輩「そうですね」クス
733 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/10(土) 01:39:31.35 ID:FM7Ub3kIo
ゴロゴロ
先輩「む…いつの間に後輩、いい転がりを覚えたな。お前」
後輩「恐縮です。家で暇を見ては技術に磨きをかけて来ましたので」ゴロゴロ
先輩「なるほど。これは俺も負けていられないな」ゴロゴロ
後輩「ふふっ。後輩もただでは負けませぬ」ゴロー
マスター(なにやってんだあいつら。てかパンツ見えるぞー)
「あ、…」
マスター「?」
734 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/10(土) 01:40:45.59 ID:vFdX0Q3DO
男の娘「え、えへへ。こんにちは」
後輩「?」ゴロン
後輩「おお男の娘様。こんにちは。低いところから失礼します」ニコ
マスター「後輩ちゃんのお友だちだったな」
男の娘「あ…はい。ど、どうも」ペコ
マスター「コーヒー飲むかい」
男の娘「あ、え、えと、ありがとうございます…」
先輩「押し売りか」
マスター「はっ。俺ぁ可愛い子には優しいんだよ」
先輩「…。」
先輩「きもいと思ったけど言わずにおいてやるよ」ゴロゴロ
マスター「言ってるよ?」ザラザラ
先輩(可哀そうに)ゴロゴロ
マスター「あ?」
男の娘「??」
後輩「ふふっ男の娘様も一緒に転がりましょうっ」ゴロゴロー
男の娘「あ、うん。ありがとう…」ニコ…
735 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/10(土) 01:41:37.30 ID:FM7Ub3kIo
「あー!」
先輩「…」ピク
先輩「…この耳触りな声ぁ…」
偽物「! い、いま耳触りが心地いいって!」キャー//
先輩「耳替えろお前」
委員長「やあ。こんにちは」
先輩「こんにちぁ」ゴロゴロ
後輩「体を起こす瞬間の力の入れ方が大切なのです」コウ
男の娘「こ、こう? ――きゃっ…こ、股間が…」アウ…//
先輩(…、俺はつっこまないからな)ゴロゴロ…
736 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/10(土) 01:42:31.38 ID:vFdX0Q3DO
委員長「いい天気だね」
先輩「そうだな」
偽物「鬼ごっこしよっか!」
先輩「しねえよ」ゴロゴロ
偽物「じゃあわたしもころがるー!」ズサー
先輩「はっ。なってねえな」
委員長「ちょ、偽物ちゃん下着が…」オタオタ
ワイワイ
マスター「…」
マスター「なんだずいぶん騒々しいな」ハハ
737 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/10(土) 01:43:24.52 ID:FM7Ub3kIo
委員長「あ…お邪魔しています。私たちもコーヒーを頂いていいですか?」
マスター「うん毎度」
マスター「それにしても」
委員長「?」
会長「探し物部はずいぶんと騒々しい感じになったわね」
委員長「会長さん」
会長「…」ニコ
マスター(あ、俺の台詞取られた…)
738 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/10(土) 01:44:24.05 ID:vFdX0Q3DO
偽物「ころがるの楽しいね!」ニパー
先輩「そうでもねえ」
偽物「あれっ」
男の娘(う、上を向いたらズボンが…。でも下を向いたままでも、そ、その…)アワワワ…
後輩「?」
後輩「どうかしましたか?」
男の娘「…、…」ビクビク…
男の娘「ううん。なんでもないよ」ニッコリ
会長「あのコミュ障二人がよく変わったものね」
マスター「コミュ障て」
委員長「…どうでしょう。変わったのは我々のような気もします」
会長「…」
会長「そうかもね」
739 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/10(土) 01:45:12.31 ID:FM7Ub3kIo
カチャ
マスター「おまたせしましたー」
委員長「偽物ちゃん。コーヒー淹れてもらったよ」
偽物「はーい!」パッ
偽物「ご、ごめんね先輩くん! すぐ戻って来るから!」パタパタ
先輩「申し訳なさそうにすんなうぜぇ」
偽物「辛辣だねっ」
男の娘「ぼ、ボクも…い、一旦トイレに行って来るから。またあとでね」
後輩「?? 分かりました。ごゆっくり」ニコ
740 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/10(土) 01:45:57.97 ID:vFdX0Q3DO
ゴロン
先輩「…」
後輩「…、おや」
後輩「これは偶然。目が合いましたね」
先輩「そうだな。偶然かどうかは知らないが」
後輩「…ふふふ」
先輩「ん?」
741 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/10(土) 01:46:56.14 ID:FM7Ub3kIo
・・
・・
・・・
・・
後輩「みなさんといるのも素敵ですが、」
後輩「やはり私は先輩が好きです。二人でいるのが幸せです」
先輩「…」
先輩「そっか」
後輩「はい」
後輩「ね、先輩」
先輩「ん?」
後輩「大好きです」
先輩「…そっか」
後輩「はい」ニコ
742 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/10(土) 01:47:32.15 ID:vFdX0Q3DO
先輩「…」
先輩「――…」ボソ
後輩「?」
後輩「…いまなにか、仰いましたか?」
先輩「……いや」
先輩「なんでもねえよ」
後輩「…そうですか」
後輩「ふふ」
先輩「なんだよ」
後輩「いえ。なんでもありませぬ」
先輩「……」ハア
先輩「あ、そ」
後輩「はい」
先輩「…………」ハア…
743 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/10(土) 01:49:58.05 ID:FM7Ub3kIo
投下終了。なんか最終回みたいだなこれ
>>726
というかこの世界にはヤンデレかドMしかいない気がする
個人的なイメージでは偽物は隠れSですが
ちなみに明日、明後日の投下はありません。あるとすれば次回火曜日。のんびりお待ちください
744 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/08/10(土) 02:31:05.97 ID:2sUd3Pepo
あ、最終回ではなかったんだ良かった、まだ楽しめる
745 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/08/10(土) 14:38:10.35 ID:5F7paG/QO
乙
746 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/08/10(土) 17:45:24.14 ID:xfU3jPrE0
乙
747 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/14(水) 21:27:52.68 ID:WzIBJ7Mro
後輩「…」ゴロゴロ
先輩「…」
後輩「…」フム
後輩「先輩先輩」
先輩「ん?」
後輩「たったいまですね、少々時間を持て余しておりまして」
先輩「うん」
後輩「あ、いまのはべつに、先輩と一緒にいるのが退屈だということではなくてですね」
先輩「はあ」
後輩「むしろ私は先輩が大好きでして」
先輩「ええ」
後輩「結婚しましょっか」
先輩「なんの話これ」
748 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/14(水) 21:29:29.27 ID:xV8bnZODO
先輩「いやいや…」ゴロン
先輩「そんないつも通りの話じゃなくてさ」
後輩「ひ、人の一世一代のプロポーズを、いつも通りと切り捨てられますか…」
先輩「お前ちょっと目を離すとプロポーズして来んじゃねえか」
後輩「私の溢れんばかりの愛情の証左ですね♪」エヘヘ
先輩(いや駄々漏れだが)
749 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/14(水) 21:30:11.89 ID:WzIBJ7Mro
先輩「で」
先輩「なにか思いついたとか。そういう話じゃないのか」
後輩「あ、そうでした」
後輩「……」ゴロゴロ
先輩「?」
後輩「なにを話すんでしたっけ」
先輩「知らん」
750 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/14(水) 21:30:42.75 ID:xV8bnZODO
ゴロゴロ
後輩「…ふむ。まあよしとしましょう」
後輩「もはや先輩と私の間に言葉など不要でございます」ゴロゴロ
先輩「…そのわりに、いつも俺に言う台詞は大体一緒だけどな」
後輩「…」クス
先輩「…、なんだよ」
後輩「いえ。その通りです」
後輩「先輩は私がもうなにも言わずともなにを言わんとしているか、分かるでしょう?」
先輩「…………」
後輩「塵も積もればと言いますし。まあ塵ではなく一回一回が心からの想いでありますが」フフ
先輩「……」
先輩「…あ、そ」
751 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/14(水) 21:31:49.53 ID:WzIBJ7Mro
後輩「では先輩。ここで私からクイズです」
後輩「私はいまなにを考えているでしょうか」
先輩「……」…ゴロン
先輩「…知らん」
後輩「おやおや。照れておられるのですかな?」フフフフ
先輩「知らん」ガシ
後輩「うにゅ」
先輩「…」ハア…
後輩「くんかくんか」センパイノテハイイニオイガシマスナー
先輩「…………」ハアー…
752 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/14(水) 21:32:25.54 ID:xV8bnZODO
先輩「…」
先輩「死ね。ばか」
後輩「ふふ。先輩ができるのなら私にもできますから――…」イシンデンシンデス
後輩「その言葉には、ありがとうございますとお返しします」
先輩「……」
先輩「会話になってねえよ」
後輩「不要なだけでございます」
先輩「気のせいだろ」
後輩「そんなことはありませぬ」
先輩「はっ」
後輩「ふふっ」
753 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/14(水) 21:35:29.26 ID:WzIBJ7Mro
短いですが、こんなところで
そろそろ畳む気で話を進めたいのでのんびりめで
まあまともな畳まれ方ができるか、そもそも畳まれるほど広がっているかどうかも不明ではありますが、もう少しだけお付き合いください
754 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/08/14(水) 21:59:51.74 ID:jGLHz8oSo
乙
755 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/08/14(水) 22:15:31.38 ID:VgwkoUtqo
乙乙〜
756 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/08/15(木) 10:04:40.15 ID:aioYNOjl0
乙
757 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/08/15(木) 13:09:46.46 ID:ekrtt6nyo
おっつ
758 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/22(木) 01:24:20.29 ID:eq/LmVIso
後輩「あ」
後輩「先輩見て下さい。飛行機雲ですよ」
先輩「そうだな」
後輩「わはー」
先輩(楽しそうだな)
759 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/22(木) 01:26:55.55 ID:fzb1GoYDO
後輩「外とはいいものですね」
先輩「そうか?」
後輩「お昼は青空が見れます。飛行機雲も見れます」
先輩「うん」
後輩「夜になれば星が見れます。隣には先輩がいます」
先輩「うん」
後輩「いいですね」
先輩「そうか」
760 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/22(木) 01:27:53.40 ID:eq/LmVIso
後輩「そろそろ夏ですね」
先輩「夏だな」
後輩「海に行きましょう」
先輩「唐突だな」
後輩「夏ですし。花火とか、したいですね」
先輩「後片付けが面倒だな」
後輩「行う前からあとのことを思うとは。先輩には鋭い先見の明が御座いますね。さすがです」
先輩(ずぼらなだけだが)
761 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/22(木) 01:28:32.14 ID:fzb1GoYDO
後輩「お祭りなどはいかがですか」
先輩「人混みが苦手でな」
後輩「ふふ。私が手を握っておりますからなにも心配することは」
先輩「迷子の心配はしてねえよ」
762 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/22(木) 01:29:39.24 ID:eq/LmVIso
先輩「祭りに行ったことがない」
後輩「なんと。では今年が先輩にとって初めてのお祭りになるわけですね」
先輩(なんか行くことになっとる)
後輩「楽しみですねー」
先輩(べつにいいけどさ)
763 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/22(木) 01:30:27.09 ID:fzb1GoYDO
後輩「いまなら後輩の浴衣姿が見放題ですよ」
先輩「ほう。いくら見てもいいのか」
後輩「え」
先輩「いいのか」
後輩「あ、いや、」
後輩「…、は、花火もあると思いますので、そちらにも注視を」
先輩「でも見放題だって」
後輩「い、言いましたが」
先輩(可愛いな。後輩のくせに)
764 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/22(木) 01:31:03.38 ID:eq/LmVIso
後輩「海とー、お祭りとー」
先輩「俺の体力を買い被るなよ」
後輩「とか言って。後輩と一緒に過ごせるのは嬉しいのでしょう?」
先輩(うぜぇ)
765 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/22(木) 01:31:53.83 ID:fzb1GoYDO
後輩「ふふ。夢が広がりますねー」
先輩「安い夢だなあ」
後輩「そうですか? まあ否定はできませぬが」
先輩「そうなのか」
後輩「そうなのです」
後輩「だって、先輩といることができればそれで、叶ってはおる夢です。あとは広げるだけですから」
先輩「なるほど」
後輩「はい」
766 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/22(木) 01:32:38.09 ID:eq/LmVIso
先輩「……」
先輩「まあ、うん。好きに広げればいいんじゃないかな」
後輩「はい。……あ、いえ」
後輩「先輩もぜひご一緒に」
先輩「うん」
先輩「体力が余ってれば」
後輩「ふふ。はい。よろしくお願い致します」
先輩「致されます」
767 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/22(木) 01:32:55.05 ID:fzb1GoYDO
続く
768 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/08/22(木) 01:40:40.69 ID:S0lrNKINo
おっつー
769 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/08/22(木) 02:10:15.51 ID:GpsmAPrlo
続け
770 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/08/22(木) 07:29:31.73 ID:Io3YjMBI0
乙
771 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/22(木) 12:25:14.51 ID:P17t0h7Ro
後輩「……」
先輩「携帯鳴ってるぞ」
後輩「気のせいでしょう」
先輩「気のせいか」
後輩「ええ。先輩と私の時間を邪魔するものはすべて――」
先輩「そういうときに限ってお姉様なんじゃ」
後輩「あ、お姉様でございま……い、いえ。け、決してふざけてなどは……」
先輩「ははは」
772 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/22(木) 12:27:25.43 ID:fzb1GoYDO
後輩「先輩にご用があるそうで」
先輩「俺に?」
後輩「……」
先輩「泣くなよ。よしよし」
後輩「ぐす」
773 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/22(木) 12:28:02.60 ID:P17t0h7Ro
姉『はろー』
先輩「ども」
姉『君に相談があってね』
先輩「はあ」
姉『実はこれからうちのお風呂が壊れるのよ』
先輩「はい?」
姉『あ、ちがった。お風呂が壊れてることにするんだった』
先輩「なるほどもうなにを言っても無駄だと思うのでそれ以上はけっこうです」
姉『あ、そう?』
774 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/22(木) 12:29:05.53 ID:fzb1GoYDO
姉『うん。その子を泊めてあげて♪』
先輩「……」
先輩(言っても無駄とはいえ面倒臭ぇな)
先輩(というかこの人は一体なにを考えてるんだろうか)
姉『聞いてる?』
先輩「聞いてません」
775 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/22(木) 12:30:15.81 ID:P17t0h7Ro
姉『あと、なんか泣いてたみたいだから慰めてあげて』
先輩(それをあんたが言うのか)
後輩「ぐすぐす」
先輩(制服が……)
後輩「まあいつも転がって汚しているのですからいいではありませんか」
先輩「それをお前が言うのか。大人しく泣いてろ」
後輩「にゃん」
776 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/22(木) 12:33:28.16 ID:fzb1GoYDO
姉『じゃよろしくぅ』
先輩「はいはい、……はぁ」
後輩「お姉様はなんと?」
先輩「聞いてないのか」
後輩「ええ」
先輩「……、……」
先輩「お前今日は泊まってけ。俺の家」
後輩「は?」
777 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/22(木) 12:34:06.96 ID:P17t0h7Ro
・・・・・
後輩「先輩! それはもはやプロポーズだと受け取って――!」
先輩「問題ある。かくかくしかじかだ」
後輩「ほ、ほほう。建前としての理由はあるわけですね」
先輩(建前て。この姉妹め)
後輩「しかし今度は先輩の家へお泊りですか。着々と夢が広がりんぐですね」
先輩「そいつはよかった」
778 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/22(木) 12:34:42.21 ID:fzb1GoYDO
後輩「では今日は作戦会議ということで」
先輩「作戦?」
後輩「夏休みをどのように過ごすかを考えましょう」
先輩「家でごろごろ」
後輩「ふふ。それも悪くはありませぬ」
先輩「なんというか、相変わらずお前は話が通じないなあ」
779 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/22(木) 12:35:33.69 ID:P17t0h7Ro
先輩(一人でごろごろしたい)
後輩「ふふっ。まずはどこへ行きましょうかー」
先輩「…はあ」
先輩(今年の夏は…のんびりする間もなさそうだな)
後輩「先輩はどこへ行きたいですか?」
先輩「どこにも行きたくない」
780 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/22(木) 12:35:48.67 ID:fzb1GoYDO
続くよ
781 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/08/22(木) 14:32:34.70 ID:GpsmAPrlo
続け
782 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/08/22(木) 15:42:57.67 ID:mS/EuBWZo
続けください
783 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/22(木) 18:40:29.67 ID:gIPfgPVuo
偽物「どーん」
先輩「がふ」
偽物「私も海に行きたいかなー!」
先輩「だれもお前は誘ってない」
偽物「ああんっ……も…ちょっと優しくしてよぉ…」
先輩「喘ぐな」
784 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/22(木) 18:42:15.06 ID:fzb1GoYDO
委員長「えいっ」
先輩「ごふ」
委員長「ふむ。なかなか座りやすい脇腹をしているね。さすが」
先輩「さすがの意味が分からん」
委員長「まあまあ。君には地と一体となる天性の才がある。あるいはそれは、こうして人に落ち着きを与えるという――」
先輩「ごまかせてないからな。適当言いやがって」
後輩「いえ、やはり先輩は抱き着くための体をしておられますよ」
先輩「俺は抱き枕か」
後輩「就職活動の際にはぜひ後輩にご一報を」
先輩「そんな仕事はいやだよ」
偽物「わたしも抱き着くよ!」
先輩「着くな」
785 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/22(木) 18:42:50.71 ID:gIPfgPVuo
マスター「なにあのハーレム」
会長「混ざってくれば」
マスター「俺はノーマルですから」
会長「どうでもいいわ」
786 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/22(木) 18:43:26.51 ID:fzb1GoYDO
男の娘「……」
男の娘(ボクも後輩ちゃんに抱き着いてみたいなあ)
マスター(この子は混ざらないのか…)
会長「……、本当に自分がノーマルか考え直した方がいいんじゃない」
マスター「なにか言いました?」
会長「なんでも」
男の娘「……んっ、あふ…」
787 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/22(木) 18:44:14.61 ID:gIPfgPVuo
偽物「とりあえず今日は先輩くんのおうちで作戦会議だねっ」
委員長「そうだね」
先輩(俺の平穏な人生が、)
先輩(……まあ今さらだが)
委員長「と勝手に話を進めているけれど」
委員長「構わないかな?」
後輩「あ、えと」
先輩「俺に聞けよ」
788 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/22(木) 18:45:08.98 ID:fzb1GoYDO
後輩「ふふ。大丈夫です。先輩はみんなの先輩ですから」
先輩「いや俺はお前の先輩だけどな」
後輩「おお。先輩から私に愛が囁かれるときが来ようとは――!」
先輩「違う」
後輩「夢にはさんざ描いて来ましたが!」
先輩「だろうな」
後輩「子どもは何人欲しいです?」
先輩「いらない」
委員長「くすくす」
偽物「私はねー」
先輩「お前はいらない、お前がいらない」
偽物「ひどいよ!?」
789 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/22(木) 18:45:45.50 ID:gIPfgPVuo
委員長「分かった。ではお言葉に甘えて……代わりにまた夕食でもご馳走しようか」
先輩「おー。飯だけ作って帰ってくれれば言うことはないが」
委員長「それだと私が言うことにまみれるがね」
偽物「わーいお泊りだー」
委員長「よかったねー」
偽物「うんっ」
先輩(って泊まる気かよ)
後輩「?」
先輩(もう言い返すのも面倒だから……だからどうでもいいけどさ)
後輩「どうしました先輩? 後輩と二人きりの時間が減ってしまうことを惜しんでおられるご様子ですが」
先輩「問いかけるでもなく断定するな」
790 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/22(木) 18:46:22.40 ID:fzb1GoYDO
後輩「ふぎゃ」
先輩「それは俺の台詞だよ。というか」
先輩「どうせお前とはまだ飽きるほど一緒にいないといけないんだから一日くらいどうでもいい」
後輩「……なるほど」
後輩「それはまあ後輩も同じですが」
先輩「そりゃそうか」
後輩「はい♪ 言ってしまえば、私は先輩と死をともに迎えることができればそれでかまいませぬ」
先輩「唐突に重いのはいつも通りだなぁ」
後輩「えへへ」
791 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/22(木) 18:46:57.72 ID:gIPfgPVuo
委員長「じゃあ私たちは買い物をして君のうちへ向かうとするよ」
偽物「またあとでねー」
先輩「おう。気が変わってもだれも怒らないからな」
委員長「はいはい」
792 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/22(木) 18:47:31.76 ID:fzb1GoYDO
後輩「おいしゅうございました」
マスター「うん。それならなにより」
会長「海に行くなら誘いなさいよ」
先輩「…」
会長「なによ」
先輩「いや…珍しいな。お前にも遊ぶとか、そういう思考回路があったのか」
会長「人をなんだと思ってるの?」
先輩「人よりはロボットに近いと思ってる」
会長「ああん?」
先輩「思ったことを言っただけだ。痛い痛い」
後輩「男の娘様もぜひ」
男の娘「あ、うん。ありがとう。へへ」
マスター(あれ俺は)
793 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/22(木) 18:48:12.20 ID:gIPfgPVuo
先輩「まあ万が一頓挫しなければな」
会長「頓挫しない方が万に一つなの」
先輩「海きらいなんだよ。流されるし」
会長「かわいい理由ね」
先輩「流れてる分には楽しいけどな。やっぱいろいろ面倒だ。川の方がまだ楽だろ」
後輩「では川に行きましょう」
先輩「いやべつにできればどこにも行きたく」
後輩「だれも先輩の望みに異論を唱える者はおりませぬよ」
先輩「聞けよ」
794 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/22(木) 18:49:43.19 ID:fzb1GoYDO
後輩「みんな先輩のことが大好きですから」
先輩「……はあ」
会長「私はべつに」
マスター「俺はホモじゃないし」
男の娘「ボ、ボクは好きですよ(後輩ちゃんが好きだし)」
後輩「ね!」
先輩「ねじゃねえよ。なんだこれ。いじめかよ。俺が悪いのか」
後輩「くどいつっこみですね…」
先輩(このやろう)
795 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/22(木) 18:50:27.23 ID:gIPfgPVuo
後輩「まーそーゆーことです」
先輩「どういうことだ?」
後輩「予定は詰めて追って連絡しますゆえ。お二人もぜひ」
会長「よろしく」
男の娘「う、うん。ありがとう」
マスター(だから俺は? ねえ)
後輩「では先輩! 一緒に帰りましょー」
先輩「おぶってくれ」
後輩「舐めてもよければ」
先輩「やっぱいいや」
後輩「それは残念」
796 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/22(木) 18:51:25.60 ID:fzb1GoYDO
続くよ
とはいえ終わりは近いよ
797 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/08/22(木) 19:13:47.04 ID:GpsmAPrlo
もっと続け
798 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/08/22(木) 20:58:31.87 ID:S0lrNKINo
乙〜
この最終回間際の寂寥感
799 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/08/23(金) 07:28:54.38 ID:ElAvCmda0
乙
800 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/23(金) 14:43:20.27 ID:rg2qazSAo
後輩「蝉が鳴いています」
先輩「ほんとだな」
後輩「夏ですねー」
先輩「夏だな」
801 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/23(金) 14:45:11.80 ID:N3nBeHVDO
カラカラ…
先輩「夏は暑いからきらいだ」
後輩「そうですか?」
先輩「うん」
後輩「私はきらいではないですが」
先輩「そうなのか」
後輩「冷たいものがおいしいですよね」
先輩「ふむ。後輩はポジティブだな」
後輩「はい」
802 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/23(金) 14:46:15.23 ID:rg2qazSAo
後輩「ということで」
先輩「アイスなら自分で買えよ」
後輩「えっけちです」
先輩「けちなもんか」
803 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/23(金) 14:46:54.40 ID:N3nBeHVDO
後輩「ぶー」
先輩「いててて。ほっぺをつねるな」
後輩「買ってくださいよぅ」
先輩「お姉様から小遣いくらいもらってないのか」
後輩「いえお小遣いは欲しいと言えばいくらでも出て来まする」チャリーン
先輩(相変わらず甘ぇ人だなおい)
804 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/23(金) 14:48:00.68 ID:rg2qazSAo
後輩「先輩に買って欲しいんです」
先輩「……」
後輩「そしてあわよくば食べさせて欲しいです」
先輩「あわでも食ってろ」
後輩「あうっ…ふふふ、上手いようでそうでもありませぬな」
先輩「余計なお世話だよ」
805 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/23(金) 14:48:37.70 ID:N3nBeHVDO
後輩「買って食べさせてくださいよー」
先輩「ゆらすな」
先輩「……はあ。勝手に買って来い」
後輩「うへへー、ありがとうございます」
先輩「下品な笑い方をするんじゃないの」
806 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/23(金) 14:49:27.46 ID:rg2qazSAo
先輩「むぐ」
後輩「ふふ。おいしいですか?」
先輩「……」
先輩「つめたい」
後輩「ええ。冷たいです」
後輩「アイスですから」
先輩「そうだな」
807 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/23(金) 14:50:18.97 ID:N3nBeHVDO
先輩「……」
後輩「……」
先輩「いい天気だな」
後輩「ですねー」
先輩「入道雲ってやわらかそうだよな」
後輩「あれだけは絶対のれますよね」
先輩「のれるな」
後輩「……」
先輩「……」
後輩「…、ぷ、ふふ、ふふふ」
先輩「くはははっ」
808 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/23(金) 14:51:02.33 ID:rg2qazSAo
先輩「蝉が鳴いてるな」
後輩「まだ元気ですね。夏はこれからです」
先輩「そうだな」
後輩「はい」
809 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/23(金) 14:52:36.72 ID:N3nBeHVDO
続くよ
>>797
怖いよ
>>798
夏だしね。現実だともう終わりかけだけど
810 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/08/23(金) 16:23:20.34 ID:C6egElNyo
もっと続け
811 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/24(土) 00:48:12.13 ID:Rgz3w7Moo
後輩「そろそろ行きましょうか」
先輩「そうだな」
後輩「お店の前でずいぶんとのんびりしてしまいました」
先輩「そうか?」
後輩「私はそう思いますが」
先輩「気づかなかった」
後輩「けっこうな暑さですが先輩は平気なご様子」
先輩「ぼーっとする分には暑いくらいなんともないしな」
後輩「ふふふ。後輩は先輩の清涼剤というわけですねー」
先輩「否定はしないが意味はよく分からんな」
後輩「え?」
先輩「え?」
812 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/24(土) 00:49:35.55 ID:5BUAALbDO
後輩「否定しないのですか」
先輩「はあ?」
後輩「てっきりなに調子乗ってんだこのこのーくらい言われるかと」
先輩「和気あいあいだな」
後輩「先輩は私が大好きですから」
先輩「なに調子乗ってんだおいこら」
後輩「話が違います」
先輩「話してないです」
後輩「もう離さない?」
先輩「いつまでもその調子だと本当にもう話さないぞ」
後輩「ふふっ先輩は照れ屋さんですねぇ」
先輩「…」ガシャン
後輩「ああっ置いて行かないでくださいぃ」
813 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/24(土) 00:50:21.52 ID:Rgz3w7Moo
カラカラ…
先輩「暑いよりも鬱陶しいのは(物の)声だからな」
後輩「あ、はい」
先輩「で、それはお前がいれば気にならないから」
後輩「…先輩それは」
先輩「お前がうるさくて物の声なんて聞こえやしねぇ」
後輩「さ、先ほどまではおとなしくしていたではありませんかー」
先輩「いまさわがしい自覚はあるのか」
後輩「なきにしも」
814 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/24(土) 00:50:53.02 ID:5BUAALbDO
先輩「まあ冗談だ」
後輩「私が言うのもなんですが分かり辛いです」
先輩「ほんとになんだな」
815 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/24(土) 00:51:59.32 ID:Rgz3w7Moo
先輩「まあとにかく」
先輩「ぼーっとするのはきらいじゃないんだ。面倒がないということだし」
後輩「そうですか」
先輩「うん」
後輩「先輩のお役に立てたようでなによりです」
先輩「べつにお前が役に立ったとは言ってないけどな」
後輩「さっき言ってましたよね?」
先輩「気のせいだろ」
後輩「むー」
816 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/24(土) 00:52:28.13 ID:5BUAALbDO
先輩「お前こそ暑くなかったのか」
後輩「先輩は私の清涼剤ですから」
先輩「お互いつめたいと冷やせないんじゃないか?」
後輩「それができるのが人間です」
817 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/24(土) 00:52:45.84 ID:Rgz3w7Moo
続くよ
818 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/08/24(土) 00:58:32.73 ID:OUJ41uP1o
乙
終わっていいなどという許可は永遠に出ないと思いたまへ(・ω・)
819 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/08/24(土) 01:07:34.70 ID:B/dB5cE4o
続け
820 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/08/24(土) 09:41:02.94 ID:ZXk4g+i50
乙
821 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/08/26(月) 08:04:24.88 ID:CejLEYWro
乙
ところで次スレと次々スレはいつ立てれば良いんだい?
822 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/27(火) 23:19:52.97 ID:pfRtQ/fNo
委員長「のんびりだったね」
先輩「そうか?」
委員長「うん。待ちくたびれてしまったよ」
先輩「…おう」
偽物「くー…」
先輩「なぜかお前の膝で寝付いているそいつを見れば分かる。悪かったな」
委員長「ううん」
委員長「それにしても、君がこの子へ素直に謝るなんて、今夜は雨かな」ナデナデ
先輩「失敬な。俺はこいつじゃなくお前に謝ったんだ」
委員長(失敬なのはそっちなのかい)ナデナデ
偽物「ぐうぐう♪」
823 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/27(火) 23:23:13.89 ID:rstqBnBDO
先輩「脳天気な面しやがって」
偽物「くぁっ…ふごふ」
委員長「こら。いじめないの」
先輩「へいへい」
後輩「お待たせして申し訳ありません」
委員長「気にしないで。買い物をしていたからちょうどよかったよ」
委員長「二人でのんびりお楽しみだったかな?」ニコ
後輩「…ふふー…秘密です♪」
先輩「まーアイス食ってただけだけどなぁ」
後輩「わー秘密ですってばーもー」
先輩「いて…たたくなよ。秘密にする意味が分からん」
後輩「二人だけの秘密ってなんだか素敵なんですー」ムスー
先輩「知らん。頬を膨らませても可愛くない」ブス
後輩「むひゅう」
委員長「ふふ」ナデナデ
偽物「……♪」
824 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/27(火) 23:23:58.15 ID:pfRtQ/fNo
・・・・・
委員長「ミートソース」
先輩「サラダ美味い」モサモサ
偽物「草食だねー。大きくなれないよ?」
先輩「うるせえ炭水化物系女子」
偽物「??か、かわいくない…」
先輩「おっ自覚はあったのか」
偽物「そういう意味じゃありませんー。もー先輩くんのサラダ食べちゃうよー」
先輩「トマトも食えよ。好き嫌いしてると死ぬぞ」
偽物「死ぬの!?」
委員長(相変わらず仲良しだね)
後輩「ずるずる」
825 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/27(火) 23:25:08.33 ID:rstqBnBDO
委員長「お口にあったかな」
先輩「ん」
偽物「作ってくれた人にそんな返事はないんじゃないかな!」
先輩「お前野菜ちぎってただけだろ」
偽物「盛り付けもしたもん!」
先輩「どうりで」
偽物「なにに納得したの?」
先輩「美味かったよ。いつも通り」
委員長「…うん、ありがとう」
後輩(あう…。まるでご夫婦のような会話…)
委員長(――って顔してるね…気を揉むような仲でもないだろうに…)
偽物「ねーなにがどうりなのー」
先輩「ひっぱるな」
826 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/27(火) 23:25:49.25 ID:pfRtQ/fNo
・・・・・
委員長「近くにお風呂屋さんがあるみたいなんだけれど、どうかな。女子がまとめてシャワーを借りるのもいろいろと申し訳ないし」
先輩「気を遣ってくれてありがとう。家に押し掛ける前にして欲しかったけどな」
委員長「人の作った料理をたらふく食べておいてなにを言うのさ」フフ
先輩(…、こいつは変わったなぁ…)
後輩(いいんちょさん…可愛いですね…)ハア
先輩(こいつはさっきからなにため息ついてんだ)
偽物「このソファふかふか…ふかふか…」コロコロ
先輩(あいつはなにをやってんだ)
827 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/27(火) 23:26:52.58 ID:rstqBnBDO
委員長「行こうか」
先輩「行ってらっしゃい」
後輩「先輩も行きましょうよ」
先輩「面倒だし。俺が行く意味はべつに」
偽物「わたしがたのしい!」
先輩「知らん」
委員長「私も楽しいかな。先輩君がいてくれた方が」
先輩「……知らん」
後輩「私は幸せです」
先輩(一人だけ重い)
828 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/27(火) 23:27:32.48 ID:pfRtQ/fNo
偽物「えへー」ニコニコ
委員長「ふふ」ニコ
先輩「…」
先輩「…」ハア
先輩「?」
後輩「?」
後輩「…」ニコ
先輩「……、はー…」
先輩「じゃあだれか俺を」
偽物「れっつごー!」
委員長「慌てると転ぶよ」
後輩「先輩と一緒の銭湯へ行ける日が来ますとは。後輩はいま感激に打ち震えております」
先輩「無視すんなよー。あと後輩、銭湯は決して混浴ではないからな」
後輩「浴室を隔てる壁など後輩の前にはあってないがごときです」
先輩「お前が言うと洒落にならん。やめろ」
829 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/27(火) 23:28:45.17 ID:rstqBnBDO
偽物「みんなでいっしょでたのしいねー」
委員長「そうだね」
先輩「なに子どもみたいなこと言ってんだ」
後輩「後輩も楽しいです」
先輩「よかったね」
偽物「ふへへー。こんな日がずーっと続けばいいねっ」
委員長「…」
先輩「……」
委員長「…うん。そうだね」
先輩(…続けば、な)
後輩「……」
後輩「こんな日が…まだ続きますよね」
先輩「まだな」
後輩「はい。まだ」
830 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/27(火) 23:29:35.26 ID:pfRtQ/fNo
続くよ
>>821
なんで次々スレの心配までするんですかね…
831 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/08/28(水) 00:07:34.16 ID:ASDFoSvio
乙
832 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/08/28(水) 20:59:23.31 ID:HrVFva6Fo
乙
833 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2013/08/29(木) 08:26:43.57 ID:VCegRGlH0
乙!このスレとモンハンで今年の夏休みはすごく充実したよ!
834 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/30(金) 00:58:10.49 ID:/G/wVXUCo
・・・・・
委員長「先にあがった方が携帯に連絡を入れることにしようか」
先輩「おう」
偽物「覗いちゃやだよ!」
先輩「安心しろ」
後輩「覗いてください!」
先輩「安心しろ」
委員長(この二人と一緒に入るのはちょっと怖いな)
先輩「委員長に迷惑をかけるなよ」
偽物「はーい」
後輩「はーい」
委員長(子どもと親のようだね……)クス
835 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/30(金) 00:59:47.35 ID:rQiquY7DO
委員長(…ん…しかしそうなると私が彼の――)
委員長「…………」プシュゥ
先輩「もうのぼせたのか?」
委員長「い、いやいや。ないない。下らない妄想だよ」
先輩「いやでも顔があか」
委員長「君の目が赤いんだろう」
先輩「すげえこと言われた」
委員長「またあとでね」
先輩「へいへい」
836 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/30(金) 01:00:28.20 ID:/G/wVXUCo
・・・・・
後輩「おや」
先輩「?」
後輩「奇遇ですね。先輩もちょうどあがられたところですか?」
先輩「うん」
後輩「ふふ。小事ながらこうしてばったり巡り合えることは嬉しいですね」
先輩「そうか」
後輩「はい」
837 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/30(金) 01:01:00.84 ID:rQiquY7DO
後輩「銭湯といえばフルーツ牛乳ですよね」ゴソ
先輩「いや、ないな」
後輩「む。まさか先輩はコーヒー牛乳側につくのですかな」
先輩「側ってなんだよ」
後輩「違うのですか?」
先輩「風呂上がりに牛乳とか腹壊すだろ」
後輩「子どもですか」
先輩「余計なお世話だ」
838 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/30(金) 01:01:34.72 ID:/G/wVXUCo
カコ
後輩(だからとはいえお風呂上がりに缶コーヒーをお選びになりますか…)クス
先輩「?なんだよ」
後輩「いえ…どうかお気になさらず♪」
先輩「……あ、そ」グビ
後輩「♪」クピクピ
839 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/30(金) 01:02:06.19 ID:rQiquY7DO
後輩「夜風が気持ちよいですね」
先輩「そうだな」
後輩「ついでに星がきれいです」
先輩「そうだな」
後輩「ふふ。こうして先輩と夜空を見上げるのも何度目でしょうか…」
先輩「どうだろうなあ」
後輩「今日は青空も眺めましたので、得した気分です」
先輩「そうか?」
後輩「そうです」
840 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/30(金) 01:02:49.49 ID:/G/wVXUCo
先輩(…そうだ…メール入れとかねえと…)ゴソ
後輩「…」クピ
後輩「……」
後輩「……」
先輩「…」カチ
先輩「…なあ」
後輩「?」スッ
後輩「どうしましたか?」
先輩「……、いや…なんでもない」
後輩「そうですか?」
先輩「…うん」パタン
841 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/30(金) 01:03:27.67 ID:rQiquY7DO
後輩「…」
先輩「退屈じゃないか?」
後輩「ええ。この一年余り後輩は退屈を覚えたことがありませぬ」
先輩「ほお」
後輩「はい」
先輩「よかったな」
後輩「よかったです」
842 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/30(金) 01:04:10.59 ID:/G/wVXUCo
・・・・・
委員長「お待たせ」
偽物「さっぱりしたー」
先輩「おう」
後輩「お二人とも一休みしていかれますか?」
委員長「そうだね。せっかくだし」
偽物「瓶の牛乳ってなんだかわくわくするよね!」パコー
先輩「知らん」
委員長「銭湯で飲む牛乳にはどこか赴きがあるよね」パコ
先輩「そういうもんか?」
偽物「対応に格差を感じるよ!」
先輩「のんびりしてんだからおとなしくしろ」ピコ
偽物「んにゃっ」
843 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/30(金) 01:05:01.59 ID:rQiquY7DO
偽物「すずしー」ハフー
委員長「湯冷めしないようにね」
偽物「はーい」
先輩「子どもだな」
偽物「んふふ♪楽しいから私、楽しければ子どもでもいいやー」
委員長「おや」
先輩「……」
委員長「くす。偽物ちゃんの方が一枚上手みたいだ」
先輩「うるせぇ」
委員長「ふふふ」
偽物「♪」クピクピ
844 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/30(金) 01:05:37.38 ID:/G/wVXUCo
先輩「…」グビ
先輩「?」
ト
後輩「…」
先輩「…?」
ギュ
後輩「……ゆ、」
先輩「…」
後輩「湯冷めすると、よくありませんので」
先輩「……ぷ。よく分かんねえけど」
先輩「俺の手なんて握ったって変わんねえだろう」
後輩「て、手を繋ぐだけで、ずいぶんと人の体温は変わります」
先輩「そういうもんか」
後輩「そういうものです」コク
845 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/30(金) 01:06:04.33 ID:rQiquY7DO
先輩「ふーん」
後輩「…はい」
先輩「…」
先輩「まあ、たしかに…お前、顔赤いし、まだ火照ってるみたいだし。気をつけてな」
後輩「…はい」ギュ
先輩「……」チビ
委員長(青春だね)
偽物「牛乳おいしー」グビー
委員長「あー。一気に飲むとお腹を下すよ」オロオロ
先輩(保護者か)
後輩「…」エヘヘ
846 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/30(金) 01:08:07.33 ID:/G/wVXUCo
四人の話が多くなってきた
ずいぶんぐだってますがいまでも読んでくれている方には感謝です
続きます
847 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2013/08/30(金) 01:11:00.22 ID:weBa6zpdo
委員長かわいいな、続いて
848 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/08/30(金) 02:39:18.98 ID:GksYQjJXo
いいよ
849 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/08/30(金) 07:59:39.63 ID:slly55+lo
かわいいよ偽物ちゃん
850 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/08/30(金) 22:23:06.64 ID:0d+U592j0
乙
851 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/31(土) 00:32:19.04 ID:qX3ZmG5Zo
委員長「そろそろ帰ろうか」
先輩「そうだな」
偽物「ふふー。帰ってもまだ一緒だー。今日はいい日だー」ムフー
先輩「よかったな」
偽物「うんっ。よかった!」ニパー
委員長(裏表のないいい子だ)ウム
852 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/31(土) 00:34:28.97 ID:Se1mdzCDO
偽物「?」
先輩「…?」
後輩「?」
偽物「ふむ」
偽物「――えいやっ」パシ
先輩「なにしやがる」バシ
偽物「いたいっ」
853 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/31(土) 00:34:55.14 ID:qX3ZmG5Zo
偽物「ど、どうしてはたくのー」
先輩「条件反射で」
偽物「恥ずかしかったのかー!」
先輩「お前が知り合いとしてそばにいることが恥ずかしいよ」
委員長(辛辣だね)
偽物「へへー照れなくてもいいってば!」
先輩「お前は恥じらいを持て」
偽物「うへー//」
先輩(くっそ苛々する)
後輩「…」クス
854 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/31(土) 00:35:43.00 ID:Se1mdzCDO
先輩「なに笑ってんだ」
後輩「…あ、いえ…」
後輩「お二人のやり取りは、なんだか可笑しいです」
先輩「……、可笑しいのはあいつだろ…」ハア…
偽物「後輩ちゃんがつないでるからわたしもー」パッ
先輩「理屈が餓鬼だな」
偽物「なにをー!」
後輩「…ふふ」
855 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/31(土) 00:36:10.61 ID:qX3ZmG5Zo
パシ
先輩「ん」
スッ
後輩「はい。どうぞ偽物様はこちらの手を」
偽物「わーい。ありがとー」ギュ
先輩「おい。人の手を勝手にやり取りするな」
後輩「いやなら離せばよかったでしょう?」
先輩「振りほどくような力は俺にはねえよ」
後輩「そうですよねー」
先輩「…、べつに肯定しなくていいよ…」ハー…
後輩「これは失礼しました」クスクス
偽物「わー…おおきいね…」ニギニギ
先輩「にぎにぎすんな」ギリ
偽物「んあああっ」
856 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/31(土) 00:37:03.38 ID:Se1mdzCDO
後輩「ふふ」ギュ
偽物「ふふー」ギュウ
先輩「…はあ…」
委員長「…」
委員長「ふむ」
委員長(なんだか試されているような気が)
857 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/31(土) 00:37:51.56 ID:qX3ZmG5Zo
委員長(…なんて、ね)クス
委員長「よし。それじゃあ帰ろうか――」
…スッ
委員長「?」
後輩「…おや」
偽物「…あれ」
委員長「な、なんだい?」
後輩「…いえ、委員長様だけ仲間外れになるゆえ、ここは一つ私の手で」
偽物「我慢してもらおーかなって思ったんだけど」
後輩「…」
偽物「…」
後輩「ふふっ」
偽物「えへへ」
委員長「……。ふふ」クス
858 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/31(土) 00:38:32.19 ID:Se1mdzCDO
委員長「両方の手を取ると歩けなくなっちゃうからね。遠慮するよ。どうもありがとう」
偽物「そっかー」
委員長「うん」
後輩「ではまたの機会に」
委員長「そうだね」
859 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/31(土) 00:39:21.54 ID:qX3ZmG5Zo
パッ
偽物「じゃあ、わたしも先輩くんの手をにぎるのは、また今度にするね」
先輩「勝手にしろ」
委員長「ん…べつに偽物ちゃんまで遠慮することは…」
後輩「…」
後輩「……まあ」パ
後輩「今日くらいは。私も遠慮しましょう」
先輩「それ、自分で言うのか」
後輩「はい。私お茶目ですので」
先輩「それも自分で言うのか」
委員長「…ふふ」
860 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/31(土) 00:39:53.92 ID:Se1mdzCDO
偽物「じゃーみんなでふらふらしながらかえろー」
後輩「おー」
委員長「転ばないようにね」
先輩(べつにふらふらする必要はねえと思うが)
861 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/31(土) 00:40:29.28 ID:qX3ZmG5Zo
トコトコ
偽物「星がきれいだねー」ホワー
後輩「ですねー」ホアー
委員長「…」
先輩「…」
862 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/31(土) 00:40:57.56 ID:Se1mdzCDO
委員長「……」
委員長「…こんな風に…」
先輩「?」
委員長「――こんな風に、だれかと歩くのは初めてかもしれない」
先輩「…そうか」
委員長「うん」
863 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/31(土) 00:41:23.86 ID:qX3ZmG5Zo
委員長「友達とはいいものだね」
先輩「……」
先輩「そいつは……同意しかねるが」
委員長「それは残念」
864 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/31(土) 00:41:54.20 ID:Se1mdzCDO
委員長「ついでに…――をするのも、悪くないよね…と、最近、思う」ボソ
先輩「?なんか言ったか」
委員長「言った」
先輩「……ああ、そう」
委員長「うん。ふふ」
865 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/31(土) 00:42:17.59 ID:qX3ZmG5Zo
委員長「楽しいね。こんなのも」
先輩「さあな」
委員長「おや」
866 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/08/31(土) 00:42:51.06 ID:Se1mdzCDO
続くよー
867 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/08/31(土) 00:43:39.61 ID:gTO3pcyoo
いいよ
868 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/08/31(土) 10:16:49.82 ID:AWDPBp6O0
乙
869 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/09/01(日) 15:17:14.55 ID:9JXlzJc7o
みんなかわいい
870 :
以下、新鯖からお送りいたします
[sage]:2013/09/02(月) 00:32:18.68 ID:5nCByxxko
可愛い
871 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/09/02(月) 02:14:16.44 ID:t2Dom5Tzo
偽物「おふとん」ポフポフ
先輩「飛び込んだりしたらぶち転がすぞ」
偽物「ぶちころがすってなに!?」
先輩「夜は静かに」
偽物「……」コク
偽物「……」ポフポフ
872 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/09/02(月) 02:16:29.04 ID:okJwcCZDO
偽物「えへへ」コロコロ
先輩「なに笑ってんだ」
偽物「先輩くんは楽しくないの?」
先輩「楽しいわけねえだろ…」
偽物「そんなわけねーだろー」
先輩「……」イラッ
偽物「ふふっ先輩くんのまねだよ!似てたでしょ!」
先輩「似てねえ」
偽物「照れなくてもいいのにー」コロコロ
先輩「……」ハア…
先輩「埃が舞うから転がるな。大人しくしてろ」
偽物「はーい」
873 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/09/02(月) 02:17:03.44 ID:t2Dom5Tzo
偽物「いいんちょと後輩ちゃんはまだかなー」
先輩「すぐ戻って来るだろ。帰りがけにコンビニ寄ってるだけだし」
偽物「先輩くんは行かなくてよかったの?」
先輩「俺は菓子とか、そんなに食わないしな。寝る前に食べるとまた歯ぁ磨かないといけないから手間だろ」
偽物(意外と律儀だ)フヘヘ
先輩「なに笑ってんだ」
偽物「なーんでもないよー」
874 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/09/02(月) 02:17:34.30 ID:okJwcCZDO
偽物「……」コロコロ
偽物「…!」
先輩「おい。転がるなって言ってんだろ」
偽物「せ、先輩くん。わたしはすごいことに気がつきました」
先輩「……聞かねえけど、なんだ」
偽物「聞いてよぉ」
先輩「喋るのは自由だぞ」
偽物「そっか!」ニパ
875 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/09/02(月) 02:18:02.78 ID:t2Dom5Tzo
偽物「もしかして、いまげんざい我々は二人きりというやつなのでは!」
先輩「なぜ急に我々とか」
偽物「なんだかどきどきして来た!」
先輩「気のせいだろ」
876 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/09/02(月) 02:18:28.23 ID:okJwcCZDO
偽物「ふへー。お、男の子と二人きり……こ、これは大変だぜ」
先輩(なにがだ)
偽物「も、もしかして先輩くんは、わたしと二人きりになりたくて先に帰って来たんじゃあ」//
先輩「戯言を吐くなら寝ろ」
偽物「きょうは夜更かしするもん!」
先輩「背ぇ縮むぞ」
偽物「ちぢむの!?」
877 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/09/02(月) 02:19:33.09 ID:t2Dom5Tzo
先輩「体力が限界を迎えただけだ」ゼェ
偽物「おふとんも敷けなかったもんね」
先輩「おう。代わりに敷いてくれたのだけは感謝してるぞ」ポン
偽物「?」
先輩「…」ナデナデ
偽物「……」
先輩「あ、悪い。つい」パッ
偽物「……」
偽物「う、ううん…だ、大丈夫」
先輩「そうか」
偽物「う、うん」コクコク
878 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/09/02(月) 02:20:02.08 ID:okJwcCZDO
先輩「……」ハア…ツカレタ…
偽物「…」ポンポン
偽物「…」サスサス…
偽物「……ねえ…先輩くん…」
先輩「あ?」ゴロン
偽物「…うん」
偽物「私、なんだかどきどきして来たかも」
先輩「……」ゴロゴロ
先輩「知るか」
879 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/09/02(月) 02:21:17.23 ID:t2Dom5Tzo
偽物のターン!が、続くかはともかく、続くよ
900間近となるといよいよ終わりが近い感じがしてなんか寂しくなって来た
880 :
以下、新鯖からお送りいたします
[sage]:2013/09/02(月) 02:22:57.40 ID:lORIZ6F6o
次のスレたてちゃ駄目なのかしら
881 :
◆VjCnOYG8L2
[sage]:2013/09/02(月) 02:33:50.96 ID:t2Dom5Tzo
次スレの予定はないです
いろいろ考えてはいるんですが、とりあえず終わりだよーというところまで行ってからまた
882 :
以下、新鯖からお送りいたします
[sage]:2013/09/02(月) 06:15:25.59 ID:0yQTh1DRo
まだまだ行ける
883 :
以下、新鯖からお送りいたします
[sage]:2013/09/02(月) 23:32:39.83 ID:ccw1ymhbo
そういや新鯖か
乙!終わるのは寂しいが楽しみに待ってる
884 :
以下、新鯖からお送りいたします
[sage]:2013/09/03(火) 00:28:46.34 ID:fF5xnsBE0
乙
885 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/09/03(火) 02:31:11.56 ID:+xCTxM4uo
後輩「先輩!愛しの後輩がいま戻りましたぞ!」ガチャ
先輩「インターフォンを押せ。驚く」
後輩「そ、そうは見えませんが…」
先輩「わあ」
後輩「おお」
委員長「その茶番は必要かい」ガサ
886 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/09/03(火) 02:32:35.78 ID:n6sYquvDO
偽物「おかしー」ガサガサ
委員長「ふふ。慌てずともお菓子は逃げないよ」
偽物「時間は逃げるもん」ガサ
委員長「……、それもそうか…」フム
先輩「どうせなにも考えずに言ってんだから真に受けるなよ」
偽物「むぅー。これでもからっぽの脳みそをフル回転させてるんだぞー!」
先輩(自分からからっぽを自称するのか…)
後輩「軽くていいですね!」
偽物「でしょー!」フンス
先輩「ない胸を張るな」
偽物「な、なにをぉ!これでも意外とあるんだぞぅ!」ムニ
後輩「ふふっ私も自慢ではありませぬがお胸には自信が」ムニー
先輩「お胸て」
委員長「…………」ペタ…ペタ…
887 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/09/03(火) 02:33:03.12 ID:+xCTxM4uo
偽物「まー胸の話はいーのだー」コロコロ
偽物「ほらほら。二人も早くお布団へかもーん」ポムポム
後輩「お待ちください。すぐに向かいまする」フフ
先輩「手洗いうがいをちゃんとしろよ」
委員長「……」ペタ…
先輩「?」
888 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/09/03(火) 02:33:33.36 ID:n6sYquvDO
先輩「おい。お前も手ぇ洗いに行って来いよ」
委員長「…あ」
委員長「うん。承った。うん」
先輩(大仰な)
委員長「……」
委員長「先輩君」
先輩「あ?」
委員長「――君は」
委員長「胸のある女の子が、好みかな」
先輩「…………」
先輩(……なんの話だこれ)
889 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/09/03(火) 02:34:01.33 ID:+xCTxM4uo
先輩「…」ハア…
先輩「……」
先輩「俺に女の好みもなにもねえよ」
委員長「……ほう」
委員長「…ふふ」クス
委員長「なるほど。選り好みせず、か」
先輩「その言い方には誤解がありまする」
後輩「!!」
後輩「わっ私の愛が高じてついに先輩の口調に影響が!?」ウッヒョー!
先輩「断じて違う。高じたのは俺のお茶目さだ」
偽物「つっこみ待ちかな?」
先輩「よくできました」ナデナデ
偽物「うぇへへ」
委員長「…」ムッ
後輩「……むぅ」
890 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/09/03(火) 02:34:30.73 ID:n6sYquvDO
ポスン
後輩「…」パタパタ
先輩「なんだよ」
後輩「後輩も撫でてください」
先輩「素直だな」
後輩「はい。後輩は素直です」
後輩「後輩は、素直なのです」
先輩「なぜくり返す」ポン
後輩「大事なことなので」フニャー
委員長「…………」
891 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/09/03(火) 02:35:30.21 ID:+xCTxM4uo
委員長「……」
委員長「…………ふむ」
委員長(私に足りないのは素直さか)
委員長「しかし」
後輩「♪」フニャー
偽物「んんっ…♪」
先輩「……もう止めてもいい?」テガ…
後輩「まだまだ」
偽物「夜はこれからだよ!」
先輩(俺の手は今日バラバラになる運命か…)ハア…
委員長「…」クス
委員長「いまはここが心地いい」
892 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/09/03(火) 02:36:04.18 ID:n6sYquvDO
・・・・・
・・・
偽物「くかー」
委員長「……」zz…
後輩「…」ムニャ
後輩「?」
後輩「……」イナイ
893 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/09/03(火) 02:36:48.19 ID:+xCTxM4uo
後輩「…………」コロコロコテン
後輩「……とう」ピョン
後輩「ええと…」キョロ
894 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/09/03(火) 02:37:18.80 ID:n6sYquvDO
カラ…
後輩「こちらにおられましたか」
先輩「?」
先輩「おお。どうした。トイレなら」
後輩「いえ先輩です」
先輩「返答がおかしいよね?」
後輩「おかしくないです」
895 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/09/03(火) 02:38:00.73 ID:+xCTxM4uo
カラン
後輩「……、先輩…それはまさか」
先輩「?」チビ
先輩「ああ。コーラだけど」
後輩(…お酒だと思い込んだ私をお許しください)
先輩「??」チビチビ
896 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/09/03(火) 02:38:35.47 ID:n6sYquvDO
先輩「…」コト
先輩「…隣、座るか?」
後輩「あ…はい。では」
897 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/09/03(火) 02:39:07.61 ID:+xCTxM4uo
あと一回
898 :
以下、新鯖からお送りいたします
[sage]:2013/09/03(火) 04:46:54.13 ID:XtPW8Tk2o
嘘だろ...
899 :
以下、新鯖からお送りいたします
[sage]:2013/09/03(火) 06:35:57.95 ID:6lEQ9WRMo
マジで…
900 :
以下、新鯖からお送りいたします
[sage]:2013/09/03(火) 08:10:33.66 ID:UnnPn6pjo
あと一回で100レス位更新するのか
901 :
以下、新鯖からお送りいたします
[sage]:2013/09/03(火) 10:18:32.24 ID:Di563rnCo
嘘だと言ってよバーニィ
902 :
以下、新鯖からお送りいたします
[sage]:2013/09/03(火) 10:29:48.10 ID:rlkLHAEiO
(このスレでは)あと1回
ってっことだろ
903 :
以下、新鯖からお送りいたします
[sage]:2013/09/03(火) 10:46:31.90 ID:gXKwyX4yo
今日中にあと一回は書くよ、と…
904 :
以下、新鯖からお送りいたします
:2013/09/03(火) 15:28:42.96 ID:DFx5p9hQ0
おっ!
905 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/09/03(火) 18:55:01.60 ID:d/CmbS3Ko
ポスン
後輩「…」
先輩「…」チビ
先輩「外だと涼しいな」
後輩「ええ。風もありますので過ごしやすいですね」
先輩「うん」
後輩「……」プラプラ
906 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/09/03(火) 19:02:01.01 ID:n6sYquvDO
先輩「コーラ飲む?」
後輩「あ……いえ」
後輩「炭酸は不得手でして」
先輩(ここに来て設定を盛るのか)
後輩「台所をお借りしてもいいですか?お茶を淹れようかと」
先輩「いいよ」
後輩「ありがとうございます」
907 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/09/03(火) 19:07:18.64 ID:d/CmbS3Ko
コト
後輩「どうぞ」
先輩「悪いな」
後輩「いえ」
908 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/09/03(火) 19:13:39.99 ID:n6sYquvDO
ズズ…
後輩「はふ」
先輩「……」チビ…
先輩「……」クス
後輩「?」
後輩「先輩、どうかいたしましたか?」
先輩「あ?」
後輩「頬が緩んでおいでです」
先輩「……気のせいだろ」
後輩「気のせいですか。なるほど」コクン
先輩「うん」
909 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/09/03(火) 19:18:18.01 ID:d/CmbS3Ko
先輩「…」チビ
先輩「これだと」
後輩「?」
先輩「…これだと、いつも部室にいるのと、変わらないと思ってな」
後輩「……ええ。そうかもしれませんね」
後輩「どこであれ、私たちは先輩と後輩ですから」
先輩「そうだな」
後輩「はい。」ニコ
910 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/09/03(火) 19:23:48.81 ID:n6sYquvDO
後輩「そしていつまでも、です」
先輩「…………」
後輩「“いつでもどこでも”それが後輩のキャッチフレーズですので」フンス
先輩「便利そうだな」クス
後輩「はい。後輩は役に立ちますよー」ハイッ
先輩「俺は、どちらかといえばお前はポンコツだと思っているが」
後輩「えっひどいです」
先輩「はは」
後輩「……。ふふ」ニヘラ
911 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/09/03(火) 19:28:31.51 ID:d/CmbS3Ko
先輩「というか」
後輩「?ふぇあ」
ブニ
先輩「頬が緩んでるのはお前の方だ」
後輩「……」ブニブニ
後輩「仕方ありましぇん。先輩がお側におりますので」
先輩「いつものことだ」
後輩「はい。ですから後輩はいつでも笑顔でおるのです」
先輩「ふーん」ブニブニ
後輩「ふふーん」ブニブニ
912 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/09/03(火) 19:34:10.26 ID:n6sYquvDO
後輩「先輩は」
先輩「?」パッ
後輩「はふ」スリスリ
後輩「…先輩は、違いますか?」
先輩「…………どうかな」
先輩「どんな顔をしているかなんて、自分じゃ分からないからな」
後輩「…」フム
913 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/09/03(火) 19:39:27.79 ID:d/CmbS3Ko
後輩「ではそのたびごとに後輩が見分して差し上げましょう」
先輩「ええー」
後輩「どうしていやそうな顔をするんです」
先輩「信用できないから」
後輩「してくださいよー」
先輩「ゆらすな」ウプ
914 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/09/03(火) 19:44:11.95 ID:n6sYquvDO
後輩「ご安心ください。先輩だって、後輩とおるときはいつだって幸せそのものといった顔をされています」
先輩「ダウト」
後輩「なうあ」
先輩(まあお前の目にはそう映っているのかもしれないが)
後輩「ううー……先輩の後輩に対する信用がクライシスです……早急に手を打たねば…」ブツブツ
先輩「最初からないようなもんだから安心しろ」
915 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/09/03(火) 19:49:14.07 ID:d/CmbS3Ko
後輩「!」ピコーン
後輩「ではこうしましょう」
先輩「ん?」
後輩「後輩の愛を信じてください」
先輩「なに言ってんだお前」ブニ
後輩「ふがふ」
916 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/09/03(火) 19:53:43.42 ID:n6sYquvDO
後輩「せ、先輩が否とおっしゃるなら、あえてこれ以上私の言葉を信じてくださいとは言いますまい」
先輩「はあ」
後輩「ですが私が心から先輩をお慕いしていることは、きっと先輩にも伝わっているはずです」
先輩(照れ臭くて頷けるかそんなもん)
後輩「頷かずとも、平気です。聞いてください」
先輩「、…………うん」
後輩「…」ニコ
917 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/09/03(火) 19:58:05.53 ID:d/CmbS3Ko
後輩「ですから私の気持ちを信じて欲しいのです」
後輩「私が唯一誇れることは、いつだってだれよりも先輩を想っていることです。だれよりも、なによりも、先輩を」
先輩「…………」
後輩「だから結婚してください」
先輩「話が盛大に逸れたぞおい」
918 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/09/03(火) 20:02:54.91 ID:n6sYquvDO
後輩「し、失礼しました。私としたことが」テヘ
先輩(お前だからだと思うが)
後輩「……えっと、だから…」
後輩「だから、私の愛の重さを信じてください。私は、先輩が苦しみ、不快になられることは望みません。絶対に」
先輩(自分で重いとか言うか)
後輩「ね」
先輩「……ねじゃねえよ」
919 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/09/03(火) 20:08:15.71 ID:d/CmbS3Ko
先輩「……」ハア
先輩「なあ。愛ってのは、受け止める相手がいて成立するもんじゃねえのか」
後輩「む」
後輩「それは……えと」
先輩「残念だがお前の愛は俺には重すぎる。それにもしそうだとすれば、矛盾する」
先輩「不幸な俺は、自分を幸せにするために望まない愛を受け取らなければいけないんだろう?」
後輩「…………そ…そうなります、か」
先輩(俺が不幸だとすればな)
920 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/09/03(火) 20:14:45.52 ID:n6sYquvDO
ポン
後輩「?」
先輩「安心しろ。矛盾とかなんとか言うなら、最初からこの話が不毛だったんだから」
後輩「??ふ、不毛ですか…?」
後輩「??はて。そもそもなんの話をしていたのでしたか」
先輩「やっぱポンコツじゃねえか」ハハ
後輩「ち、違いますよぅ。後輩は高性能ですよ!」
先輩「その自称が阿呆極まりないな」
後輩「あ、あほーじゃないですー」
921 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/09/03(火) 20:19:15.36 ID:d/CmbS3Ko
コテン
後輩「先輩は意地が悪うございます」ムスー
先輩「気のせいだ」
後輩「も、もうごまかされませんよ!」
先輩「一度でもたったこれだけの台詞でごまかされた時点で――」
後輩「そ、それ以上言うなら襲いますよ!」
先輩「お前にしか使えない脅し文句だな」
後輩「そして先輩にしか使えません」
922 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/09/03(火) 20:25:22.69 ID:n6sYquvDO
後輩「……」
先輩「…」
先輩「それと、残念ながらいつまでも、ではない」ボソ
後輩「?」
後輩「先輩、いまなにか――」
先輩「俺とお前が先輩であり後輩であることはいまだけだ」
先輩「いつか必ず、俺は俺として、お前はお前として、元に戻る」
後輩「…………」
923 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/09/03(火) 20:29:25.75 ID:d/CmbS3Ko
後輩「そ、それは……なんの話でしょう」
先輩「さあな」
後輩「……、うー…」
先輩「お前もそのことは――」
後輩「し、しかしです」
先輩「…なんだよ」
後輩「いまはまだ、私は先輩の後輩です。探し物部の後輩です」
先輩「うん。そうだな」
後輩「は、はい」
924 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/09/03(火) 20:33:24.12 ID:n6sYquvDO
後輩「だ、だから――」
後輩「……いいんです。だってそれまでは幸せだもん」
先輩「…………」
先輩「そうか」
後輩「はい」
先輩「……」ハア…
925 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/09/03(火) 20:39:52.34 ID:d/CmbS3Ko
先輩(それからの幸せも、叶うよう努力すればいいと思うんだが)
先輩「…だからお前はポンコツなんだよ」ゴン
後輩「ふに」
後輩「…い、痛いですよ?」アウー…
先輩「知ってる」
926 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/09/03(火) 20:45:05.73 ID:n6sYquvDO
ポスン
先輩「……なんだ」
後輩「先輩がいじわるをするので、そのぶん甘えさせて頂くことにします」
先輩「べつに俺は――」
後輩「言い訳無用ですー」ダメー
先輩(めんどくせぇ)
927 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/09/03(火) 20:50:08.16 ID:d/CmbS3Ko
後輩「このままでは怖い夢を見てしまいます」
先輩(子どもか)
後輩「なので頭を撫でてください」
先輩「……」
後輩「はやくー」
先輩「分かりました」グリグリ
後輩「にゃあぁ……」グリグリ
928 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/09/03(火) 20:56:08.00 ID:n6sYquvDO
後輩「や、やさしく…してくださいよぅ」
先輩「はいはい」ハア…
ナデナデ
後輩「…ん…」
後輩「それと手を」
先輩「あ?」
後輩「手を握ってください」
先輩(調子に乗りやがって)コノヤロウ…
929 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/09/03(火) 21:01:21.42 ID:d/CmbS3Ko
先輩「…」
先輩「…」ギュ
後輩「…ありがとうございます」
先輩「うん」
後輩「このまま私が寝付くまで手を離さないでくださいよ!」
先輩「分かった分かった」
後輩「……ふふ」ギュ
先輩「…」ハア…
930 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/09/03(火) 21:06:00.57 ID:n6sYquvDO
ナデナデ
先輩「…」
後輩「…」
後輩「…ね…先輩」
先輩「ん?」
後輩「……大好きです」
先輩「うん。知ってる」
後輩「そうですか…なら、ひと安心です」
先輩「そうか」
後輩「はい」
931 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/09/03(火) 21:11:37.97 ID:d/CmbS3Ko
後輩「お休みなさい。また明日、いろいろなお話をしましょう」
先輩「体力があれば」
後輩「ふふ。なにをおっしゃいます」
先輩「はは」
ナデナデ
後輩「…」ギュ
後輩「お休みなさい。また明日」
先輩「お休み」
・・・・・
932 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/09/03(火) 21:13:05.61 ID:n6sYquvDO
ぐだぐだなのこそこの番外編ということで、最後までいつものノリで、何気なくこれで終わりです
長い間お疲れさまでした。楽しかったです
そして次スレはありません
が、これで完結というのもなんだと思わなくもなく、本編も含め総まとめのつもりでちょこっと短編を書こうかと
933 :
以下、新鯖からお送りいたします
[sage]:2013/09/03(火) 21:13:27.36 ID:YSarbyc5o
とりあえずどうなったし?
934 :
以下、新鯖からお送りいたします
[sage]:2013/09/03(火) 21:50:32.01 ID:6lEQ9WRMo
乙!
935 :
以下、新鯖からお送りいたします
[sage]:2013/09/03(火) 22:31:50.19 ID:rlkLHAEiO
日常もいいけど、一歩進んで終わらせてほしかった
何にせよ、乙
936 :
◆VjCnOYG8L2
[sage]:2013/09/03(火) 22:40:45.86 ID:WFhIeGm6o
>>935
いま思うと時間軸の設定にミスをしまして、本編との関係上どうしてもここでは二人の関係は進展し得ないので、
番外編での経験値のリセットなしで本編のちょっとあと、というパラレルワールド的な後日談をやろうかと思ってます
というか俺も二人にどうなって欲しいか悩んでまして
先輩後輩のままでいて欲しいような先に進んで欲しいような
937 :
以下、新鯖からお送りいたします
[sage]:2013/09/03(火) 23:40:29.43 ID:hIoj47tGo
おおおおおおおつ!
そして後日談とか最高だな
938 :
以下、新鯖からお送りいたします
[sage]:2013/09/04(水) 00:41:26.56 ID:xjZG9ddU0
乙
939 :
以下、新鯖からお送りいたします
[sage]:2013/09/04(水) 01:13:40.81 ID:neD92fZXo
乙 よかった
940 :
以下、新鯖からお送りいたします
[sage]:2013/09/04(水) 01:41:40.30 ID:uppdUa/6o
先に進んでほしい
941 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/09/05(木) 03:07:04.53 ID:qs65WIJPo
後日談、始めます
正確には本編後の同日談、すぐあとのお話です
942 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/09/05(木) 03:14:00.79 ID:taQrgUSDO
・・・・・
ガチャ
後輩「……」
先輩「…」
先輩「よう」
後輩「……」ニコ
後輩「お久し振りです」
先輩「…おう…、いや」
先輩「昨日電話で話したよな?」
後輩「ふふ。こうして顔を合わせるのは一月ぶりですので」
先輩「それは…そうだな」
後輩「はい」
943 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/09/05(木) 03:14:33.07 ID:qs65WIJPo
先輩「それで」
後輩「?」
ヒラ
先輩「そのひらひらした格好はなんだ」
後輩「メイド服です」ピラ
先輩「裾をつまむな」
後輩「ふふふー。照れておられるのですかな!?」
先輩「うん」
後輩「あっ…はい。そ、そうですか」パタ
先輩「照れているのか?」
後輩「き、気のせいです」パタパタ
先輩「そうか」
944 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/09/05(木) 03:15:58.45 ID:taQrgUSDO
クルクル
後輩「見ての通りいまの後輩はメイドさんでございます」
先輩「はあ」
後輩「仮入部ということで。マスター様の喫茶店でお手伝いを」
先輩「うん。まあそれは知ってたけど…」デンワデキイテタシ…
後輩「奉公先が経営破たんしまして」
先輩「べつに探し物部は経営難だったわけではないが」
945 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/09/05(木) 03:16:33.58 ID:qs65WIJPo
後輩「お茶を淹れましょう。メイドですので」
先輩「悪いな」
後輩「いえいえ。いつものことです」♪カチャカチャ
後輩「先輩もどうです?一家に一メイド・一後輩の時代ですよ!」
後輩「私ならその両方を同時に実現です!」ペカー
先輩「間に合ってます」
後輩「!!?う、浮気ですと!?」
先輩「違う」
946 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/09/05(木) 03:17:02.82 ID:taQrgUSDO
コト
後輩「どうぞ」
先輩「どうも」
先輩「ポットとか、そのまま残ってるんだな」ズズ…
後輩「はい。…また――…この部室を使う部があるかもしれないと、会長様のご配慮で」
先輩「ふうん」
後輩「はい」
後輩「、……」ズズ…
先輩「……」
947 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/09/05(木) 03:17:48.92 ID:qs65WIJPo
先輩「ところで」
後輩「?」ゴクン
後輩「うにゃっ…」アツ…
先輩「…ぷ」
先輩「なにやってんだお前。ほら水」
後輩「か、かたじけにゃいです……」クピクピ
後輩「はふー」
先輩「…………」
948 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/09/05(木) 03:18:16.09 ID:taQrgUSDO
後輩「あ…すいません、先輩。話の腰を折ってしまいました」
先輩「ああ、いや」
後輩「なんですか?」
先輩「……」
先輩(なんでもない)
先輩「――って言ってりゃあ…楽でいいんだけどなあ…」ハア…
後輩「??」
先輩「…なあ」
後輩「?はい」
949 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/09/05(木) 03:18:41.60 ID:qs65WIJPo
先輩「お前はどうしてここにいるんだ?」
後輩「…………え?」
950 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/09/05(木) 03:19:11.17 ID:taQrgUSDO
先輩「探し物部はなくなったんだ」
後輩「知っています」
先輩「お前はもう俺の後輩じゃない」
後輩「でもメイドです」
先輩「お前を雇う気はない」
後輩「えー。なんでもやりますよぉ?」スリスリ
先輩「太ももを触るな」
後輩「炊事洗濯掃除掃除となんなりと!」エッヘン
先輩「二つ目の掃除はなんだろな」
951 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/09/05(木) 03:19:43.19 ID:qs65WIJPo
ペチ
後輩「あう」
先輩「話を逸らすな」
後輩「ごめんなさい」テヘ
先輩「……まあ、とにかく、そういうわけで、」
先輩「もう俺たちは…――」
後輩「ねえ元先輩」
先輩「…。」
先輩「なんだ。元後輩」
後輩「ええ。部活がないなら作ればいいのです」
先輩「……パンがなければ的な」
後輩「パンがなければ的な」
952 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/09/05(木) 03:20:12.26 ID:taQrgUSDO
先輩「めんどくせぇ」
後輩「まあそうおっしゃらずー」
後輩「私は“先輩が”大好きですので」
先輩「……、そいつはどうも」ハア
後輩「いえいえ」フフ
先輩「……」ハア…
先輩「説明にはなってないけどな」
後輩「気のせいです」
953 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/09/05(木) 03:20:36.52 ID:qs65WIJPo
後輩「この世は大抵愛とお金で回っていますから」
先輩(元も子もないことを)
後輩「ふふー。まあどうしてもと仰るなら、さっきも言った通り後輩からメイドへとクラスチェンジすることもやぶさかではありませんよ♪
先輩「よけいめんどうが起きそうだ」
後輩「後輩は尽くしますよ♪」クルクル
先輩「はあ」
954 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/09/05(木) 03:21:02.22 ID:taQrgUSDO
ペコ
後輩「先輩。これからも、後輩をどうかお願いします。先輩」
先輩「…」
先輩「おう」
先輩「まあ、そのうち俺が先に卒業するわけだが」
後輩「すぐ向かいます」
先輩(時間操作系の能力にでも目覚めるつもりか)
後輩「冗談です♪まあ毎日先輩宅へ押しかければよいこと…」フフフフフ…
先輩(勘弁してくれ)
955 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/09/05(木) 03:21:25.42 ID:qs65WIJPo
コト
後輩「あ…お茶がなくなりましたね。おかわりを淹れましょう」
先輩「すまん」
後輩「いえいえ。後輩は先輩の後輩ですので」
先輩「複雑だな」
後輩「要は先輩と後輩は愛で繋がっているということですので、実体は単純明快でございます」
先輩「一通だけどな」
後輩「それでは工事が必要ですかね」
先輩「その表現は怖いよ」
956 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/09/05(木) 03:21:51.06 ID:taQrgUSDO
後輩「♪」
先輩(楽しそうだ)
後輩「ねー先輩」
先輩「…元な」
後輩「一緒ですよぅ」
先輩「元だ」
後輩「…むー」プクー
後輩「細かいことを気にしているとはげますよ?」
先輩「失礼な。それに細かくもない。で、なんだ」
後輩「……むぅ」プク
957 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/09/05(木) 03:22:10.93 ID:qs65WIJPo
後輩「……」
後輩「…ふふ。まあ、なんでもよいです」
後輩「好きですよ。それだけです」
先輩「そうか」
後輩「大好きです」
先輩「うん知ってる」
後輩「愛しています!」
先輩「俺もだよ」
後輩「はっ、……、、」
後輩「……、、…い?」
先輩「お茶まだかー」
後輩「…………いやいや。いや」
先輩「…なんだよ」
958 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/09/05(木) 03:22:43.72 ID:taQrgUSDO
後輩「せ、先輩、いまなんと」
先輩「だからー、いま俺はお前の先輩じゃ――」
後輩「そ、その話はいまはいいでしょ!」バン
先輩(でしょって)
後輩「ね、ねえ、えと……、せ、先輩さん?」
先輩「なんでしょう“後輩さん”」
後輩「え、ええ。その」
後輩「……あなたは、私が、好きですか?」
先輩「好きだよ」
後輩「…………まっ」
後輩「まじっすか…」
先輩「口調がおかしいぞ」
後輩「いつものことです」
先輩(こいつ意外と自覚あるんだよなあ。自分の変なとこの)
959 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/09/05(木) 03:23:05.49 ID:qs65WIJPo
後輩「え、え」オロオロ
後輩「後輩はぱにっくです。先輩が?私を――」
先輩「なあ」
後輩「は、はひ」
先輩「……大丈夫か?」
後輩「ひゃい。らいひょうぶです…ちょっと軽くイきかけただけ――」
先輩「やめい」
960 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/09/05(木) 03:23:33.11 ID:taQrgUSDO
ガゴン
後輩「……おぉ……」シュウウ…
先輩「この変態め」
後輩「…………だ…大好きな人に、…自分も好きだと言われたら、こうもなりますよぅ…」プシュウ…
先輩(いやいや)
961 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/09/05(木) 03:23:56.38 ID:qs65WIJPo
先輩「……」
先輩「…なあ」
後輩「は、はい。なんでしょう」モジ
先輩「俺はお前のことが嫌いじゃない」
後輩「……は、はぃ」
先輩「お前は俺のことが好きか」
後輩「そ、それはもちろ――」
先輩「本当に?俺のことが?“先輩”じゃなくて?」
後輩「………………」
962 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/09/05(木) 03:24:32.38 ID:taQrgUSDO
後輩「…」
後輩「だから、“あの探し物”をいまになって――返してくださったのですね」
先輩「…………」
後輩「…後輩は、分かりませぬ。後輩は先輩が好きなんです。大好きなんです」
後輩「先輩も後輩を好きだと言ってくださいます。これ以上はありませぬ」
後輩「……このことの、なにがいけないのでしょう?」
先輩「俺が納得いかない」
後輩「…………」ハア…
後輩「…もう…先輩は、本当に…細かいことをお気になさります」クス
先輩「細かくない」
後輩「はげますよ?」
先輩「はげねえよ」
後輩「安心してください。はげても私は先輩を愛します」
先輩「そりゃどうも」
963 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/09/05(木) 03:24:54.15 ID:qs65WIJPo
後輩「…………」フフ
後輩「…まあ…先輩の言うことは、後輩にはよく分かりませぬ」
先輩「おい」
後輩「が!先輩も私を憎からず思ってくださっていると分かったいま!後輩にこわいものはありませぬ!」バッ
先輩「どうでもいいけど、埃が舞うから落ち着いてくれ」
後輩「先輩」クイ
先輩「ああ?」
後輩「とりあえず――ちゅっ」
先輩「――…!!?!?」ムグ
964 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/09/05(木) 03:25:23.45 ID:taQrgUSDO
後輩「……ぷはっ」
先輩「……っ」バッ
先輩「…お、ま」
後輩「あはっ?♪先輩先輩、お顔が赤くなっておられますが、なにかありましたかなっ?」
先輩「……っ…のやろ…」
後輩「ふふふー」ニヤニヤ
先輩「…………」ハア…
先輩「死ね。いますぐ死ね」
後輩「いやです。死んだらもう先輩ともちゅーできませぬので」
先輩「しなくていい」
後輩「先輩の舌はやわらかくて気持ちが――」
先輩「黙ってろこのポンコツが!」ブンッ
後輩「んあっ」パカーン
965 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/09/05(木) 03:26:20.14 ID:qs65WIJPo
ドサッ
後輩「」チーン
先輩「……そのまま死んでろ」…ハア
後輩「……」モゾ
後輩「……」ムニ
後輩「ふふ。ふふふ。うへへへ」
先輩「…おい。気持ち悪いからやめろ」
後輩「そうは参りません。幸せで。声が漏れるのです」ウヘヘヘヘ
先輩「…………知らねえよそんなこと…」ハア…
後輩「ふふっふふふっ」ウヘヘヘー♪
966 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/09/05(木) 03:27:05.85 ID:taQrgUSDO
後輩「ねえ先輩」
先輩「なんだ」
後輩「私は、先輩のことが大好きです」
先輩「うん…知ってる」
先輩「俺もお前が大好きだよ」
・・・・おしまい
967 :
◆VjCnOYG8L2
[saga]:2013/09/05(木) 03:30:50.44 ID:qs65WIJPo
今度こそ本編含めこのお話はこれで終わり
みっともないとは思いますが簡単に補足をしますと、
・先輩はかつて後輩の失くし物を見つけるという約束をした
→果たせぬままだらだらと再会
・後輩はその失せ物が(間接的な)原因で塞ぎ込みがちに
→先輩と関わるうちに、段々と改善される→先輩を慕うようになる
・つまり後輩は(間接的であれ)「先輩に捻じ曲げられ」「先輩に救われ」たことになり、
先輩はこの点をいまでも気に病んでいる
ということになります。
とはいえ物語のうちできちんと表現できていない以上、
どこまで行っても死に設定ではあります、聞き流してください
唯一の心残りは後半男の娘の出番が減ったことでした
途中乙、ネタ提供のレス、感謝です。楽しかったです、何カ月かお付き合い頂きありがとうございました
968 :
以下、新鯖からお送りいたします
[sage]:2013/09/05(木) 03:49:06.46 ID:HU6hFZNU0
乙!!
おもしろかった
ところで前にTSモノのSS書いてた?
969 :
以下、新鯖からお送りいたします
[sage]:2013/09/05(木) 04:17:19.87 ID:Zmr8hy+Go
とうとう終わってしまうのか
乙!
楽しませてもらった
970 :
以下、新鯖からお送りいたします
[sage]:2013/09/05(木) 04:56:57.81 ID:kOr0Ogmho
乙!
ここ数ヶ月、楽しませていただきました
終わりを惜しむ気持ちもありますが、
とにかく完結おめでとうございます
971 :
以下、新鯖からお送りいたします
[sage]:2013/09/05(木) 05:00:23.60 ID:PDp/ZKqao
乙でした
一段落して落ち着いたら委員長スピンオフや男の娘スピンオフをぜひ!
972 :
以下、新鯖からお送りいたします
[sage]:2013/09/05(木) 06:53:09.89 ID:iMffLr75o
だから先輩は素直になれなかったのか
先輩の面倒くさがりは生来のもの?
973 :
◆VjCnOYG8L2
[sage]:2013/09/05(木) 10:27:40.30 ID:cZrevDBZo
乙感謝だよー
>>968
TSがなにか分かんねえや
>>972
これも同じく興味のない方はスルーしてくれればいい設定ですが、
・後輩との約束が果たせなかった(探し物が見つからなかった)
→どうしても果たそうとして、物の声が聞こえるようになった
→しかしそのせいで先輩は常に「物の喧騒(俺を見つけてくれという声)」と共に生きることになった
と、一応考えていました
なのでめんどくさがりというのは後天的で、
なおかつ正確には「(物の声がうるさく喋り辛いので)人間と喋るのがめんどう」なのが先輩です
974 :
以下、新鯖からお送りいたします
[sage]:2013/09/05(木) 11:07:50.29 ID:kOr0Ogmho
>>973
いろいろ腑に落ちた
975 :
以下、新鯖からお送りいたします
[sage]:2013/09/05(木) 11:13:50.14 ID:ZS9ShPsIO
乙
976 :
以下、新鯖からお送りいたします
[sage]:2013/09/05(木) 16:50:16.15 ID:VV7Rb+dro
乙、楽しかったぜ
977 :
以下、新鯖からお送りいたします
[sage]:2013/09/05(木) 23:02:28.67 ID:WQpUGdsho
大袈裟と言われそうだが、今まで見てきたSSの中で1番好き!…かもしれない
長い間乙乙乙!
面白かった
978 :
◆VjCnOYG8L2
[sage]:2013/09/06(金) 01:06:39.89 ID:R3OvEBjYo
・・・・・
「おや」
「おう」
「……」
「なんだよ」
「いえ。私より早く来ていらっしゃるとは」
「私、今日は傘を持って来ていません」
「ひどいな」
「気のせいです」
979 :
◆VjCnOYG8L2
[sage]:2013/09/06(金) 01:07:31.88 ID:08N6rrbDO
「そんなことより、お待たせして申し訳ありませんでした」
「いや…べつに。大して待ってもないから、気にするな」
「そうですか?ならばよいのですが…」
「…えへへ。お優しいですね。相変わらず」
「…気のせいだ」
980 :
◆VjCnOYG8L2
[sage]:2013/09/06(金) 01:08:14.01 ID:R3OvEBjYo
「じゃあ行くか。とりあえず昼飯でも――」
「あ、そのまえに」
「ん?」
「ふふ。今日は目一杯おめかししてみました。どうですか?」
「……ああ、うん」
「いいんじゃない」
「いいですか!やったーわーい」
(俺が言うのもなんだが、いまの台詞で喜ばれると逆に申し訳ないな)
「えへへ。写真の撮影を許可する代わりに、お姉様に相談した甲斐がありました」
「お前も大変だな…」
981 :
◆VjCnOYG8L2
[sage]:2013/09/06(金) 01:08:56.25 ID:08N6rrbDO
「♪」
(嬉しそうだ)
「??」
「なんだか嬉しそうですね。いいことでもありましたか?」
「ん…まあな」
「うふ。それはよかった」
「うん」
982 :
◆VjCnOYG8L2
[sage]:2013/09/06(金) 01:10:06.53 ID:R3OvEBjYo
「……」
「そ、それでですね」
「うん?」
「お…お弁当を作って来て、みました。よかったら、あちらの方で、一緒に……食べませんか」
「……それは」
「…ありがとうございます」
「どういたしまして」
「……」
「……ぷ」
「……はは」
「ふふふふ」
983 :
◆VjCnOYG8L2
[sage]:2013/09/06(金) 01:10:34.51 ID:08N6rrbDO
「サンドイッチか」
「はい。この方があーんをしや……、食べ易いかと思いまして」
(聞かなかったことにしよう)
「気を遣ってくれたんだな。ありがとう」
「……ん…」
「…ふふ。いえ。私、尽くすタイプですので」
「そうだったな」
984 :
◆VjCnOYG8L2
[sage]:2013/09/06(金) 01:11:01.63 ID:R3OvEBjYo
「美味い」
「本当ですか?」
「うん」
「……」
「あ、あーんって、すると、なおさらおいしいかもしれませんよ?」
「…………」
「あ」
「……あっ」
「…あ、あーん…」
「……、…、…まあ、味は一緒だな」
「そうですか…」
「あ」
「…!」
「あ、あーん」
「むぐ、……美味い」
「そ、そーですか♪」
(楽しそうだな)
985 :
◆VjCnOYG8L2
[sage]:2013/09/06(金) 01:11:33.11 ID:08N6rrbDO
「ごちそうさま」
「お粗末さまです」
「それじゃあ、行こうか」
「行きましょうか」
「ふふっ初デートです。わくわくです」
「いやデートじゃねえよ。部活の買い出し」
「おっと。そうでしたっけねー先輩」
「……そうでしたよ、後輩」
「…」
「…」
986 :
◆VjCnOYG8L2
[sage]:2013/09/06(金) 01:11:59.59 ID:R3OvEBjYo
「ふふ」
「…はは」
「まあ一緒です。貴方が隣にいるならば」
「ポジティブだな」
「見習ってくださいよ。先輩は、少々ネガティブというか、思い煩いがすぎますゆえ」
「…耳が痛いよ」
「ふふ?」
987 :
◆VjCnOYG8L2
[sage]:2013/09/06(金) 01:12:28.45 ID:08N6rrbDO
「気をつけます」
「はい。気をつけてください」
ギュ
「…」
「人生は楽しんだ者勝ちです」
「……なるほど。」
「お前が言うと説得力がある」
「えへへー」
988 :
◆VjCnOYG8L2
[sage]:2013/09/06(金) 01:12:55.00 ID:R3OvEBjYo
「好きな人が隣にいるのですから、怖いものなどなにもありませぬ」
「……そうだな」
「はい♪」
「…うん」
「……ああそういえば…大したことじゃないんだけど」
「??なんでしょう」
「お前こそ、その口調、固すぎだと思う」
「……う」
989 :
◆VjCnOYG8L2
[sage]:2013/09/06(金) 01:13:20.06 ID:08N6rrbDO
「そ、そうは言ってもですね。我々は先輩後輩でありますし――」
「じゃあ今日はやっぱりデートじゃないな」
「あっ…むぅ。い、意地が悪いですよ!」
「はは」
990 :
◆VjCnOYG8L2
[sage]:2013/09/06(金) 01:13:44.33 ID:R3OvEBjYo
「むー……」
「…、……」
「?」
「おい。いまなにか――」
「い、いじわる!だ、だけど、その――……だ、大好きだから、許してあげるよ」
「…………」
「なんだその口調。似合わねー」
「!!せ、先輩が言うからやってみたのにぃ!もー!」
「ごめんな」
「謝らないでよぉ…」
(可愛いけど悔しいから言わないでおこう)
991 :
◆VjCnOYG8L2
[sage]:2013/09/06(金) 01:14:11.25 ID:08N6rrbDO
「いつも通りが一番だな」
「……、た、大変釈然としませんが…」
「一理あります。慣れないことはするものではありません」
「うん」
「はい」
「では行きましょう。先輩」
「おう。後輩」
「あ、大好きです」
(取ってつけた感じもいつも通りだな)
「知ってる。ありがとう」
992 :
◆VjCnOYG8L2
[sage]:2013/09/06(金) 01:17:00.95 ID:R3OvEBjYo
埋めたくて。終わる終わる詐欺で申し訳ないです、なのでsageでこっそり
ちょっと残ったけどよかったら埋めてやってください
埋まりそうになかったら、そのうち依頼出します。まだなにか気になる点があったらいまのうちに
993 :
以下、新鯖からお送りいたします
[sage]:2013/09/06(金) 01:18:09.74 ID:JWc0ksWgo
お疲れ。またゆっくり読み直すわ。
994 :
以下、新鯖からお送りいたします
[sage]:2013/09/06(金) 01:32:27.99 ID:bnbZxcgMo
乙、良かったよ
995 :
以下、新鯖からお送りいたします
[sage]:2013/09/06(金) 01:34:11.20 ID:4IKeb12To
乙
よかった。いやもうマジでよかった
やっぱりどこ切り取っても全部がドストレートだったわ
ありがとう
996 :
以下、新鯖からお送りいたします
[sage]:2013/09/06(金) 02:37:34.40 ID:kr20Ahano
乙、アペンド来てた!
次回作も期待
997 :
以下、新鯖からお送りいたします
:2013/09/06(金) 03:11:00.36 ID:e71cmsyso
ほぼ毎日巡回してた
乙!
名残惜しいが梅
998 :
以下、新鯖からお送りいたします
[sage]:2013/09/06(金) 05:04:01.55 ID:Wu6sIaEoo
乙、毎回、更新が楽しみでした
999 :
以下、新鯖からお送りいたします
[sage]:2013/09/06(金) 07:17:37.58 ID:iAaxooQxO
おっつー!!!!
1000 :
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[sage]:2013/09/06(金) 08:44:35.99 ID:cLMfLEtlo
1000ならまた再開
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1001
:Over 1000 Thread
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真夏の夜の淫夢 @ 2013/09/06(金) 08:14:22.24 ID:91zomVK/o
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