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古の力と四人の戦士 帰還編 -
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1 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2014/05/21(水) 02:40:39.86 ID:T6+k+3Wd0
ーー見ていた。
見ることしか出来なかった。
目が覚めてから。と言うより、自分という存在を自覚した。
私か僕か俺か自分か、性別すらも分からないが、存在している。
この世界に漂う、誰の目にも見えない存在。
ふわふわと流れ、肉体はなく、何かに触れることは出来ない。
世界の何処にでも行ける、全てを見れる。
そんな無数の、自由である私が、何処を見るのか誰を見るのか。
だが全てを知り、全てを見れるのにも拘わらず、それを決めているのは自分ではない。
どうやら、最初から何を見るべきか、何処にゆくべきか選択していたようだ。
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1400607639
1.5 :
荒巻@管理人★
(お知らせ)
[
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もし、探しているスレッドがパートスレッドの場合は次スレが建ってるかもしれないですよ。
バームくんへ @ 2025/06/11(水) 20:52:59.15 ID:9hFPsRzXO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1749642779/
秘境 @ 2025/06/10(火) 00:47:53.81 ID:BDVYljqu0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1749484073/
【安価】上条「とある禁書目録で」鴻野江「仮面ライダー」【禁書】 @ 2025/06/09(月) 21:43:10.25 ID:qDlYab/50
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1749472989/
ツナ「(雲雀さん?!)」雲雀「・・・」ビショビショ @ 2025/06/07(土) 01:30:36.87 ID:AfN9Rsm0O
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【安価コンマ】障害走を極めるその5【ウマ娘】 @ 2025/06/06(金) 01:05:45.46 ID:RaUitMs20
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貴様たちの整備のお陰で使いやすくしてくれてありがとう @ 2025/06/04(水) 20:56:21.03 ID:QjuK6rXtO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1749038181/
阿笠「わしの乳首に米粒をくっ付けたぞい」コナン「は?」灰原「は?」 @ 2025/06/04(水) 04:01:13.39 ID:ZjrmryLdO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1748977273/
レッド(無口とか幽霊とか言われるけどまだ電脳世界) @ 2025/06/02(月) 21:21:00.13 ID:ix3UWcFtO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1748866860/
2 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2014/05/21(水) 02:45:06.22 ID:T6+k+3Wd0
初めに見たのは、白地に赤の刺繍が入った派手な着物。
それを着た若い男性。赤い刺繍は炎を模しているようだ。
彼の名は、カル。
カルは穏やかな表情で眠っている。
眠る彼の側には黒服の女性が一人。
髪も瞳も黒いが、僅かに露出している肌は白い。
その所為か、顔や首、手が一層に際立ち、はっきりと見える。
彼女はカルの手を握り、泣き崩れている。
3 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2014/05/21(水) 02:48:05.66 ID:T6+k+3Wd0
何度も彼の名を呼び、死を嘆いていた。
見たところ、カルの遺体には全く損傷はない。
彼女の声が無ければ、それが遺体だとは気付きもしなかっただろう。
カルの肉体には、まだ血が通っている。
ただ、そんな物より重要な何かが抜けているのは確かだ。
寧ろ泣き崩れている彼女よりも血色は良い。
いつ目覚めても不思議ではないように見える。
「貴方は命を燃やしてしまったのね」
「でも、貴方は還って来る。貴方は必ず私を照らしてくれる」
袖で涙を拭い、華奢な体からは想像も出来ない程に力強い声。
4 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2014/05/21(水) 02:49:37.49 ID:T6+k+3Wd0
その直後、人影が現れた。
人ではなく、人の形をした影が立つ。
それは床から浮かび上がるようにして何体も現れ、彼女を囲む。
とても異常な光景だ。
しかし彼女に怖れる様子は一切なく、全ての人影に何らかの指示を出している。
どういった関係なのかは不明だが、彼女が彼等人影より高い位にいるのは確かだ。
人影に対する指示の中
回収、火の粉、欠片、浄火、精霊石という言葉が目立った。
5 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2014/05/21(水) 02:51:06.85 ID:T6+k+3Wd0
指示を終えた彼女は「もう、行かなきゃ」ふらつきながらも立ち上がり。
細く整った指先で、彼の頬を愛おしそうに撫でると「また来るから」部屋を後にした。
次は何処の何を見るのかと考えていたが、中々切り替わらない。
どうやら、私はまだ此処を見なければならないらしい。
見るものも無いので、遺体と部屋を観察する。
彼、カルは十代半ばくらいだろうか。身長はさほど高くない。
陽が当たり赤く輝く髪はやや長く。顔は人懐っこそうで、まあまあ整っていると言える。
6 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2014/05/21(水) 02:53:30.84 ID:T6+k+3Wd0
良く言えば優しそうな、悪く言えば気の弱そうな青年。
争いなどとは縁遠い人物。
外見から判断した私はそう思っていたが、実はそうではないらしい。
彼等。影からは
「仲間を逃がす為に命を燃やした」
「己の痛みや己の死よりも、他者の死を怖れているようだ」
「守る為ならば己すら犠牲にする」
「やはり浄火は危険だ」
影に表情は無い。
ただ心底苦々しく、嬉しそうでもある声で、彼はこんな風に評されていた。
7 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2014/05/21(水) 02:55:40.94 ID:T6+k+3Wd0
浄火とは彼を指す言葉で間違い無い。
彼女もしきりにそれを口にしていた。
初めは髪色の赤。
それを火に例えて言っているのかとも思ったが、そういうことでは無いらしい。
遥か昔。精霊という不可思議な存在が実在していて、その中の一つが、炎を司る精霊。
その炎の精霊が、彼等には浄火と呼ばれている。
影によれば、カルはそれを宿しており、浄火そのもの。
8 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2014/05/21(水) 02:57:57.23 ID:T6+k+3Wd0
影の会話にあったカルの仲間。
ソニャという名の少女は、地を司る者のようだ。
仲間であるソニャを逃がす為、敵である彼等を焼き払う為に、カルは精霊の力を使ったらしい。
彼等と彼女。
影はその精霊達と過去に敵対し、結果、彼等は精霊達に敗北したようだ。
しかし、影を統べる存在である彼女は何故か浄火を欲している。
取り巻き、彼女を囲んでいた人影はそこまで熱心ではないようだったが。
ーーまだ切り替わらない。
9 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2014/05/21(水) 02:59:09.75 ID:T6+k+3Wd0
遺体と二人きりというのは、正直退屈だ。
遺体は話さない。遺体からは、何も得られない。
遺体は話さないが、影は話す。不思議だ。
この場に存在した少しの間に見聞きして分かったのは、此処は火の国、火の王の城。
王は、影がもたらす黒い力に酔いしれ、とてもじゃないが正常な状態とは言えない。
王はいない。
この国の実権は彼等の手中にある。
10 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga sage]:2014/05/21(水) 03:01:09.43 ID:T6+k+3Wd0
彼等、影の存在。
その大部分は、彼女によって統率されている。
独自に動く影も少数ながら存在しているようだった。
彼等は一つの形を取っている。
これも不思議な話しだが、同一の形を取りながら、彼等の思考は一つでは無い。
その為に内部で揉めることもしばしばあるようだ。
影ではなく、唯一実態を持つ彼女は、やはり特別な存在なのだろう。
ーー場面が切り替る。
それを感じる肉体は無い筈なのに、そんな感覚がした。
11 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga sage]:2014/05/21(水) 03:03:05.69 ID:T6+k+3Wd0
ここまで。今回は説明みたいなものになると思います。
12 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2014/05/21(水) 03:31:06.76 ID:+h8K/TSK0
前スレ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1394555249/
13 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2014/06/03(火) 00:40:30.21 ID:jcyVlMfZ0
泣き叫ぶ少女を乗せ、懸命に走り続ける白馬。
もう止まれ、無茶するなと、そう叫ぶ少女の声を無視して、白馬は走り続けた。
ーーもうどれくらい走っただろうか。
日は傾き始め、少女の声は枯れ、遂には限界を迎えた白馬が転倒した。
「白月、もう休もうな?無理しちゃダメだ。カルだって、きっとそう言う」
投げ出され地に叩きつけられるが、ソニャは痛みを堪え、朦朧とする白馬に駆け寄る。
白馬はもがいていた。
どうやらまだ走るつもりでいるようだ。その瞳は、主に与えられた使命に燃えている。
少女の名はソニャ、白馬の名は白月。
ソニャはカルと共に黒鎧の兵と戦った。
次々と黒鎧を破壊し、残り僅かとなった時、黒鎧の残骸から黒泥が現れ、それに苦戦。
ソニャは形を持たない黒泥を土で固め、カルは焼き払う。
しかしソニャの力は尽きかけ、カルに至っては未だ力そのものに慣れていなかった。
二人共に諦めなどしなかったが、敗北は目に見えていた。
そこでカルは仲間捜しをソニャに頼み、愛馬にソニャを託したのだ。
ソニャの声から、これら全てが『見えた』。
14 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(SSL)
:2014/06/20(金) 10:55:52.68 ID:3EQzu3tF0
突然ですが宣伝です!
>>1
が謝罪するまで続けます!
文句があればこのスレまで!
加蓮「サイレントヒルで待っているから。」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1401372101/
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