【幻想郷から】霊夢「何なのよ此処寒い!!」【MH世界へ】

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377 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/02/26(金) 01:54:12.64 ID:m7I5eJR70
兵器娘の世界

入れ違いになったのはイチカだった

イチカ「・・・で、向こうに土地がありません!」

ツバキ「わかった、でね?コッチの世界でやってみたらどうかって思ってるけど、どう?」

イチカ「ええ…さっきのハンコックはそういう意図で…?」

ツバキ「うん、馴染めない様なら考え直してたけど問題ないみたいだからさ」

イチカ「わかりました〜…はぁ、肩の荷が下りたぁ…」

ツバキ「そうそう、教官は一旦ネヴァダにするよ」

イチカ「…理由は?」

ツバキ「傾 世 元 禳、最終段階ならあってもいいけど今の段階だと邪魔だってのが解ったから…ごめんなさい」

ペコリと頭を下げた

イチカ「う…わ、解った、次の機会に備えて制御位出来る様にしておきます」

そういって退室していく

ツバキ「さて…あとは彼女たちの働きに期待する…かな、瀬戸内海に住むと言われてた鬼をはじめ
百鬼夜行を下した巫女と魔法使い…か、スペルカード、大いに期待させてもらうわよ
…あとは青蛾さんとの技術で生み出された代物だけど…役に立つかなぁ?」
378 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/02/26(金) 02:10:38.55 ID:m7I5eJR70
海村===========================
〜夕方〜・食堂・

霊夢「・・・」

魔理沙「おーい、生きてるかー?」

真っ青になって鈴仙の肩を借りる文がいた

てゐ「初めて見る土地で、テンションが上がって、準備体操もせず水に飛び込み
身体の三か所攣って溺れたアホウ鳥だから気にしないで」

文「よーっく肝に銘じましたからもうやめてください…うぅ」

鈴仙「あはは…まぁ命に別状はないです」

霊夢「幽香…は、逆に元気そうね」

幽香「栄養豊富な水源だったからかしら?何時間でも居たい気分よ」

ハンコック「そうだ、貴女に使いこなせるかな?と思って持ってきたものがあるんだけど」

幽香「へぇ?何かしら?」

言い終わるや否や種子を置く、すると成長し向日葵のような形となる

幽香「…これは?」

口調こそ冷淡だが興味津々のようだ、外見も構成も植物であるのに、動物のように機敏に動いている

ハンコック「狩りの御伴にどうかと思って、これだけじゃなくいろんなタイプの種子があるよ?
この子は…遠距離攻撃と回復を得意とするタイプだね」

幽香「ふふ…試しに使っても良いかしら?」

ハンコック「どうぞ?」
379 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/02/26(金) 02:29:36.45 ID:m7I5eJR70
ハンコック「・・・あのさぁ?」

返事を聞くや否やハンコックに向け照射を行うよう命じたようだ
照射された箇所が黒ずんでいる

幽香「ごめんなさい、都合の良い標的が無くて♪」

ハンコック「全く…誤射には気を付けてくださいよ?人に当たったら一生痕が残りますからね?」

幽香「…ええ、肝に銘じておくわ」

魔理沙(あ、ハンコックがちょっぴり怒ってる…)

ハンコック「と、言う訳で残りの種は扱いに慣れるまで保留としますから」

幽香「…そうね、冗談が過ぎたわ」

ハンコック「まー、実際本当に危険だしこの中にいる内私が適当な相手だったのも事実だしね
何にせよフラワーマスターの貴女の実力を見てからでも遅くは無いよ」

肝を冷やしたが危機は回避されたようだ
そんな事もどこ吹く風、生まれたサンフラワーは沈む太陽を見ながら微笑んでいた
380 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/26(金) 09:07:47.42 ID:ylW8SolG0
おつうううううう
381 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/02(水) 04:26:05.41 ID:D/f6oQuG0
〜〜〜〜その後〜〜〜〜
身体的訓練と兵器娘の世界への見学を交互に繰り返す日々を霊夢は送った
その間休憩や負傷中の幻想郷住人も訪れる

霊夢「紫、あんたも来たの?」

紫「ええ、興味がありますから」

霊夢「珍しいと言うかなんというか…ツバキ・・・さん?今日は何処へ?」

ツバキ「艦隊戦を見て貰おうと思ってね…うん、折角だから体験で指揮を執ってもらおうかな」

霊夢「指揮?」

ツバキ「基本的にスタンドプレイだった貴女達がジワジワと隊列組んでるから
その総指揮を執れるようになるとグっと勝率が上がると思ってね」

霊夢「へぇ…」

ツバキ「まず戦いを見て貰って、その後私らが指揮する戦隊とそっちに貸す戦隊で戦って貰うかな
あ、死ぬ事は無いから安心して」

紫「色々勉強させて頂きますわ」

ツバキ「御眼鏡に適うと良いですが…っと、14戦隊と15戦隊、互いに戦艦2、巡洋艦4、駆逐艦16の隊
同型故基本的戦力差は無し…赤青で競うよ」
382 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/02(水) 04:56:04.65 ID:D/f6oQuG0
距離50km先から投影した映像及び双眼鏡にて海戦をモニターする

霊夢(遠目でも解るわ…なんて大きな砲…)

隊を並べあったのち、砲撃の音がした

紫「初手に砲撃…青が動いたわ…まずは小手調べ?」

ツバキ「そうだね、赤は依然同航戦で巡航中…特に動く様子は無し」

数発の砲火の後、沈黙が続く…波の音までもが聞こえる

霊夢「…睨みあい、かしら」

ツバキ「あれは敵の距離、速度を測ってると見て良いね、行動準備と言ったところかな」

青が急接近し、距離を詰める、赤は駆逐艦より魚雷を発射したようだ

ツバキ「次で動くよ」

霊夢(ゴクリ)

青の戦艦及び巡洋艦の攻撃、赤は見透かしたように散開し損害を最小限にとどめる
逆に砲撃を狙い接近した青は魚雷を食らい、少なくない損害を受けた
モニターだと解るが20もの兵力が一斉に回避行動をとる様は見事だった

霊夢「…なんか怪しいわね」

ツバキ(ん?気付いた?勘が鋭いとは聞いてたけどこれなら…)
「うん、動きはあるね」

紫「見た感じ赤が集合にもたついてる・・・・かしら」

優位とは言え損害があった赤に明らかな乱れが見えた
それを察し、青は先ほどの砲撃に加え、雷撃も使用する…が
有効打は得られなかった

ツバキ(これは…決まっちゃったね)

霊夢(う、せ、背筋が…)

混乱の振りをして回避及びかなりの接近をした赤、対して再装填の必要がある青
その後1分間にも及ぶ釣瓶打ちで勝負は決まった
383 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/02(水) 05:45:25.97 ID:D/f6oQuG0
・・・
海戦終了後、別の班にて上空から見学していたさとりと合流し簡単な講義をする
実は以前と同様、3人でこの世界に来ていた
さとりはディアブロスの突進で腕及び脚を負傷しておりうつ伏せで上から見れる
B−29消音偵察型(振動を抑えたタイプ、装備変更で長距離救急搬送の他、高高度狙撃も可能)
ちなみに一昨日負傷したものの3日後には問題なく復帰が可能

ツバキ(レミリアさん、神奈子さん、白蓮さんは今後機会を見て…今の所6人の指揮官を考えているけど
向いていそうな娘も居なくは無いから候補生としてそれとなく誘ってみようかな)
「攻撃は攻撃準備に強く、攻撃準備は回避に強く、回避は攻撃に強い
基本はこの三つ、あとは武装なり仲間の状態なりでひっかきまわせる
状況次第では三すくみの方向が変わったり、三すくみを封じたりも出来る
さっきのは急接近での回避封じからなる攻撃ラッシュ
もしあそこで青が距離を取っての攻撃準備をしていたら急接近は空振りし、
連続回避行動によって照準が合わない赤が圧倒的にピンチだったね」

紫(・・・)「主力・牽制射撃に時限攻撃というのは?」

ツバキ「主力射撃は戦艦や巡洋艦の主砲を用いた射撃、小型艦でも一斉射が該当
命中精度も良くて直撃すればそれこそ無視できない破壊力があるよ
牽制射撃は小型艦及び副砲における断続攻撃を行う
最初に目標を制定する際に隙が出来るものの負担が少な目で攻撃を行える
ただ、その分攻撃力は落ちるね、射程も短いのがネック
時限攻撃は魚雷や爆雷、機雷の時間差にて攻撃を行う攻撃の事
威力も高くて負担は少ないけど撃ち続けられないし命中率も一番悪い」

紫(やはり…これは狩りの為の訓練、つまり、現状のスタイルでは頭打ちになる、と判断されたのね)

さとり(仕様が無いです、兵器娘はおろかモンスター達にでさえ今の強さでは危ない勝利を重ねてますから…)

霊夢「説明は終わり?なら始めましょう?」(魔理沙じゃないけど…海戦見てワクワクが止まらない)
384 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/02(水) 07:29:15.49 ID:ojumMghWo
おつ
385 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/07(月) 06:49:38.89 ID:mBt+EYRL0
今回割り当てられたのはジョン・C・バトラー型の駆逐艦1部隊(4隻)
内一隻が補佐に着くと言う
ためしに示唆すると速度もまぁまぁで小回りが利き、良くも悪くも普通と言った印象だ

ツバキ「そろそろ一人3回ほど模擬戦してみる?」

霊夢「わかったわ」

ツバキ「じゃあ、誰からにする?」

さとり「では私からで」

霊夢「あ…」

さとり「ここは負傷者に譲って頂けませんか?」

霊夢「・・・仕様が無いわね」

ツバキ「決まりかな、じゃあ残り二人は私と一緒に観戦で」

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さとり・一戦目

さとり「砲撃・防御・装填・・・ですか、ならば防御・装填・砲撃・砲撃…で」

特に見所もなくアッサリ完封勝利

ツバキ(ふぅん、心を読めると言うのは本当みたいね、ならば…)「二戦目、いくよ〜」
386 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/07(月) 07:17:23.42 ID:mBt+EYRL0
さとり・二戦目

さとり(ん…えっ・・・?相手の指示が無い?…聞き取れた、けど、早くて解らない…)「…」

補佐艦「どうしました?指示を…」

さとり「え、ええ、防御、牽制、防御、雷撃…いや、雷撃と牽制を逆に…」


相手艦隊 牽制・防御・装填・砲撃

さとり側 混乱・混乱・立て直し・牽制


霊夢「あれ?さとりの方、陣形がバラバラじゃない」

ツバキ「これは混乱状態ね、指示が遅れるとああなるよ、どれだけ危険か見ればわかるね」

そう言い終わるや否や
陣から飛び出た無抵抗の艦を一隻ずつ狙い撃ちにされる
最後牽制射撃で一矢報いるものの4(内中破1)対1となり、降伏

さとり(そうか…これは、怪我した時と一緒…)

紫「自分だけなら良いけどチームだと全員を危険に晒す…この重圧、耐えきれるか…」

・・・

ツバキ「じゃあ修復中に3戦目の概要を伝えます、次相手側は三すくみ封じを使います
如何にして避けるか、考えてください」

さとり「封じを抜ければ、チャンスと言う事?」

ツバキ「そうそう、あと今回から本気出すから『そこでしか勝ち目がない』と言うのも頭に入れておいて」

霊夢「…え?同じ戦力なのに…?」

紫「どう転んでも、次が最大の見どころね」
387 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/07(月) 07:41:49.73 ID:mBt+EYRL0
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戦闘前

さとり「…と言う事だけど、どのような事が考えられるかしら?」

補佐艦「それこそ多岐にわたりますから一概には言えません、が、どう言う事を仕掛けてくるかは言えます
それをヒントに、私達を助けてください」

さとり「…え、ぇ」

ぎゅっ(さとりの顔に胸を押し当てる)

補佐艦「雰囲気にのまれてますね、落ち着いてください、深呼吸、すー、はー」

さとり「・・・スー、ハー…ありがとう///おちついたわ」

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さとり・三戦目

さとり(速度指示に陣形交差も交えてきた…これでは対応できない!)「まず装填、後防御、出方を伺うわ」

相手側「魚雷/防御・牽制/防御・装填/防御・砲撃/装填」

さとり「装填・防御・防御・防御」


霊夢「さとりったら全然反撃出来て無いじゃない」

紫「いいえ、相手側に隙が無さ過ぎるわ、あんな機動させられたら撃った所で当たりはしないわよ
完全に新米の私達とずっと訓練していた彼女達では差があり過ぎる」

実際一方的に撃たれては居るものの、損害を抑え、損失艦は無い

ツバキ(やはり紫は論理型…さとりも心が読めるのは大きい、傍から見れば一番指揮に向いてないのが霊夢だけど…
ミアからの『勘が鋭く、運が高い』…これが気になる、私もかつては一緒だったから…ね)
388 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/07(月) 07:44:18.20 ID:mBt+EYRL0
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伝え忘れましたが

相手側「魚雷/防御・牽制/防御・装填/防御・砲撃/装填」

さとり「装填・防御・防御・防御」

この部分は当事者(霊夢達)には解りません、申し訳ない
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389 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/07(月) 08:10:00.26 ID:mBt+EYRL0
補佐艦「敵、砲撃をやめ単縦陣にて最大速度でこちらに向かっています、張り付かれた際防御できませんがどうしますか?」

さとり「…距離を取って対応…かしら」

・・・

相手旗艦「考えは良し!が、速度差を考えて無かったね!!何のために砲撃をやめたか理解してなかったようだ」

さとり「…!!しまった、よりによって後方を晒してしまった…」

砲撃戦の際、揺れて命中率が落ちないよう最大速度の約半分で航行する
そして加速には多少のラグが存在し、ちょうど速力が並んで、撃たれ放題の状況になった
その後、40m機関砲にて機関を打ち抜き、さとり側は戦闘力を失った

=====================

ツバキ「で、彼女が帰投しない内に聞くけどこの場合、貴女達ならどういった対応を取るかな?」

紫「4隻にて先頭艦を仕留めるわ、後続は混乱するでしょうね」

ツバキ「当たり、今回のように旗艦が先頭なら猶更ね」

霊夢「じゃあ斜めの陣形で突っ込んで来たら?」

ツバキ「うん、その場合残り三隻が回避不能距離で順繰りに猛攻撃を行うでしょうね
この場合の対策は他3隻の死角に入るよう移動させること、かな…さて、次は誰が行く?」

霊夢「私が行くわ」

ツバキ「よし、じゃ、準備お願い」
390 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/07(月) 08:47:15.71 ID:mBt+EYRL0
霊夢・一戦目

霊夢「雷撃、砲撃、防御、防御!雷撃はこの位置ね」

相手側「防御・装填・砲撃・牽制」

霊夢側「雷撃・砲撃・防御・防御」

三順目には相手を全滅させ、勝利

紫「鮮やかね」

ツバキ(指揮経験は長いのかな?…それなら)「高威力射撃を開放しますか」

霊夢「高威力射撃?」

ツバキ「アオイからの資料と八卦路に、ビームCAP、怪力線照射装置その他諸々の各世界で集めた技術を織り込んだ
艦載型マスタースパークとでも言えば良いかな?威力が最大級で薙ぎ払うように撃てるから先に撃てた方が勝負が決まるね」

霊夢「へぇ〜」

ツバキ「けれど、相手も撃てる上にチャージに3回ほど装填が必要、挙句撃てる体勢じゃないと意味が無い
回数制限ない代わりに使い勝手が悪くなったスペルカードとでも思っておけばいいよ
それとも、高威力射撃抜きで続行する?」

霊夢「…まずはどんなものか見たいわね」

ツバキ「そうだね、じゃあ試運転で撃ってきてちょうだい」
391 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/13(日) 15:11:23.07 ID:rSrzAdPl0
霊夢「でもスペカは即時発動だから参考になるかしら?」

ツバキ「効果的なタイミングはあるでしょ?」

霊夢「・・・なるほどね」

・・・

多少のチャージ期間を経て二門の主砲から放たれる光線
稲妻のような轟音と共に標的に向かう
その先の岩山を十字に切り裂いた事もあって威力は申し分ないのが伺える

ツバキ「そのうち貴女もコレが使えるよ」

霊夢「本当?!」

今は少しでも力が欲しい、光線と共に道が見えた気分だ
聞いた話では岩山の様なモンスターが出ると聞くし、あって損は無い

ツバキ「今 は 無理かな、陰陽玉の扱いに一層慣れつつ無理をしなければ大丈夫
で、二回戦目、行く?」

霊夢「・・・やめとく、すっごく嫌な予感がする」
(勘だけど、二戦目から実力差を見せての自信喪失狙ってるわ、どういう意図かはわからないけど…)

ツバキ「そう、無理強いはしないよ」

霊夢「そうそう、もう一つ良い?」

ツバキ「ん?」

霊夢「もっとコレ撃ってて良い?」

ツバキ「あ、うん、どうぞ?怪我はしないように」
392 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/13(日) 15:51:59.83 ID:rSrzAdPl0
ツバキ「・・・と、言う訳で紫さんね」

紫「…お手柔らかに」
(出会った中でこの娘だけ格が違うというか…産まれてから100位の齢を重ねてる様にも見えるし
魂で言えば400相当はある…?なによりこの得体の知れない力は…400では到底身に付かない…)

さとり(先程もですが本気で焦ってるのか聞かせたいのか
紫さんの心はこういう時だと読めるんですよね…ツバキさんも読めるのですが)

ツバキ(…フワトロ系で行こうかな?ホクホク系も良いし、全部作ったら満漢全席みたいになっちゃう
2〜3品で決めなきゃなんだし、あ〜もう決まりきらない、でも二戦が始まるまでに決めないと作る時間が…
あー!!どうしよ!!!デミグラソースも使っちゃったしこんな事なら下拵えをしておくべきだった、むぅ…)

さとり(大抵食べ物の事って何なんでしょう…?料理の想像図付きだからお腹が空きます)

・・・
紫・一戦目

紫(真似事なら…いけるかしら?あと先程までの闘いを見ていて3つくらいまでなら読める)

相手側・装填・防御・時限・砲撃
紫側・装填/砲撃・装填・装填・防御

圧倒的優位に運びそのまま押し切る、危なげがない
この段階で手を抜いてるとは言え普通の人間や妖怪からしたらじゃんけんのようなもので
さとり、霊夢、紫みたいに常勝するのは不可能だ
適正が無いならこの段階で落ちる

・・・

ネヴァダ(戦略指揮は誰を殺すか、誰を生かすか決めるのが仕事
戦術指揮は極力皆を生かすのが仕事、そして誰かを助けるため必要なのは自尊心を捨てる事が一番…か
見た所皆プライド高そうだから苦労しそうだなぁ)
393 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/13(日) 16:36:48.61 ID:rSrzAdPl0
・・・
紫・二戦目

紫「し、しまった…」

遠慮なしの近接特殊攻撃、中央部から瓦壊し戦闘の行方が決まったと悟った紫は降参する

相手側・防御・牽制・防御・特殊
紫側・装填・防御・防御・防御

・・・

紫「あの場合はどうしたら良いのかしら…?」

ツバキ「速度を上げ突進と同時に加速、回避することで相手は隙だらけになるよ」

紫「・・・えぇ、想定外の攻撃に備えろ、と言いたいのね?」

ツバキ「メンバーの特性を生かせって事かな、幽々子さんと霊夢さん、藍さんに橙さん以外上っ面じゃない?
今回だって相談すれば一時的に火力を上げる方法に速度を上げる方法が補佐艦から聞けたはず」

紫「・・・」

ツバキ(…死んでからじゃ、遅いんだからね?)ボソッ「魂の抜け殻状態で保管してある私らの精神体なら沢山あるけど
兵器娘になって幻想郷に帰りたくは無いでしょ?」

紫[解った…皆の母親、なんだ、この人の絶対的役割は、妖怪の私でも解る
思い返せば行動原理が我が子に接するのと一緒ね…ふふ、私が子供扱いか…]

ツバキ「で、三戦目、やる?」

紫「いいえ、疲れてしまった、私の付け焼刃な指揮ではこの後は勝てないでしょう」

ツバキ「うん、勝たせる気は無いね、私が出る心算だったし」

紫・さとり「「!!!」」


ツバキ「…さぁ、霊夢さんを呼んで、ご飯にしましょう、いろいろ考えた結果カツ丼だよ!」

紫「・・・さとり、涎」

さとり「?!」



一方霊夢は兵器娘との談笑も交え、ひたすらに必殺砲を放っていた
394 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/13(日) 17:05:38.94 ID:rSrzAdPl0
・・・
〜カツ丼、揚げ待ち〜

霊夢「決戦場…かぁ」

紫「ええ、地底みたいなところでアカムトルムというのを相手にしたわ
決定打が無くてスタミナが切れて痛み分けで終わったけど、今回の戦法を駆使すれば…」

さとり「火山での活動は厄介ですからね、燐、妹紅さん、勇儀さん、萃香さん、幽々子さん以外は
5分もすれば休憩入れないと武器を握る事すら困難ですよ
紫さんも最初は酸欠状態に見舞われたんでしたっけ?」

紫「…そうね、グラビモスのガスで退く事になったわ、スキマを使おうにも熱気が立ち込めてあまり行きたくは無いわね」

霊夢「チルノでも連れて行けば?」

紫「霊夢?水蒸気爆発について学ぶ必要があるようね」

霊夢「う…」

さとり「氷と言えば、そろそろ雪山が解禁されるんでしたっけ、繁殖期にはいるとかどうとかで」

霊夢「は、繁殖…」

紫「藍や橙は影響出るかしら?」

さとり「燐やお空も影響出るかもしれません」

霊夢「私の場合てゐに鈴仙が居るのだけど…」

紫・さとり「「・・・」」

霊夢「ちょ、ちょっと、な、何よその目ぇ!!」

さとり「…夜、寝れると思わない事ですね」

紫「二人に好かれてるなら昼も寝れないわよ?」

霊夢、絶句

紫「ねぇさとり、霊夢がいつ色情狂になるか賭けない?」

さとり「乗りました、お食事券3枚で如何ですか?」

紫「帰ったらみんなでやりましょう、ふふふ…」

霊夢、顔真っ赤、色情狂の辺りから話はもう聞こえていない
395 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/17(木) 00:59:44.81 ID:X2kzy7+20
ザクッ

じゅわっ

霊夢「んぅ〜〜〜〜っ!!」

絶妙な肉厚、卵の味、とろけ具合、衣の歯ごたえ、それを受け止める麦ご飯
この味は以前食券を使った時の美味さにも勝るとも劣らない

特に会話も無く、いや、会話も出来ずに食事は終了した

紫「…こんなのがあるならもっと早く食べたかったわね?
現状の10倍の値段でも食べるわよ?」

満足げなため息交じりに紫がこう言う

ツバキ「今貴女達の居る世界の食材を品種改良した代物だからね
まだ量産体制が軌道に乗ってない代物だからもう少し待ってて
…けど、卵なら供給できるよ、相場は1個100zかな」
(今回使用したのと同じ卵↓1個100円の代物)
ttp://www.ise-egg.co.jp/isetama/index.html

紫「毎日20個」

さとり「6個」

霊夢「えっと…6個、にしときましょ」

紫「あら?霊夢、羽振りがいいじゃない」

霊夢「まぁ、何だかんだで溜めてるのよ(陰陽玉とかの技術売買だけど)」

ツバキ「ふふ、じゃあ毎朝届けておくからね」

紫(幽々子にも分ける心算だけど…彼女は確実に追加注文するでしょうね)

さとり(台所事情にも余裕がある訳ではないですが、地霊殿の皆で食べたいですね
特にお空には力になってもらってるので…)

霊夢(幽香でしょ?てゐでしょ?鈴仙でしょ?魔理沙でしょ?ミアに私かな?)

ツバキ「そうそう、私達はいつでも食べれるから、贈ろうと思ってたら除いて良いよ?」

紫「私の分が二つに増えるわね」

さとり「右に同じく」

霊夢「…そう言えば村紗が来てるのよね、寒村じゃお世話になったし、変更は無いわ」

ツバキ「了解っと」
396 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/17(木) 01:27:42.25 ID:X2kzy7+20
・ ・ ・

基礎体力を上げるための猛訓練、卵かけご飯の御陰もあり乗り切った
指揮能力を上げるための実地講習、100年後にウチに来ないか?とスカウトされた
そして…

ミア「これが新しい武器だけど、どうかにゃ?」

7,92mm機銃玉、出力が上がり要求エネルギーも上昇しているが基礎体力が上がった今負担に感じない
精度も高く今までの相手なら難なく倒せるだろう

ミア「あとは…ワクチン入り予防接種を受けて貰うにゃ」

霊夢「予防接種?」

ミア「今回の調査で分かったのだけどギィギってモンスターが厄介な毒を持ってたようでにゃ
この一帯にも居るし感染しないようにともし罹患してたら治療の意味もあるにゃ」

霊夢「へぇ〜・・・・!!!」

冷えた、と思ったら針に刺されていた、痛みはさほどないが頭がパニックを起こした
蒼い薬液が体内に入る

ミア「終わりだにゃ、あとは…ほい」

霊夢「あ…」

眼帯を外してもらった、前以上に良く見える気がする・・

ミア「で、今日はどうするにゃ?狩りに出ても良いし、訓練でも良いにゃ」

ニヤリとミアは笑う

霊夢「…狩りでお願い」

二人で笑い合った
397 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/17(木) 01:50:48.01 ID:X2kzy7+20
食堂兼広場に戻る、何だかんだでだいぶ拡張されたんじゃないだろうか?

咲夜「…霊夢、今空いてる?」

藪から棒に咲夜が懇願する、ソロに転向したものばかりと思っていた

咲夜「お願い、時間が無いの、ギギネブラ討伐を…」

表情こそ無表情になっているが必死に詰め寄る

霊夢「ちょ、ちょっとちょっと!まずは落ち着きなさいよ」

魔理沙「そうだぜ?まずは他人の気持ちを考えないとだなぁ?さ・く・やちゃん?」

咲夜は声の主、魔理沙と相対する
凍土の件以来まるで歩み寄りを見せなかった二人だ
雰囲気がどんどん険悪な物になり、三妖精が委縮するほどだ

咲夜が動いた、膝と手を床に付いて頭を下げる

咲夜「あの件は…本当に申し訳ありませんでした、今後あのような事が無いように致します
この言葉だけで償えるとは思えませんが…まずは謝らせて下さい!!」

魔理沙「えっと…おいおい、まずは顔をあげてくれよ…」

皆の前での素直な陳謝、魔理沙が困惑している

???「私からも頼むよ、勘弁してあげてくれないかな?」

魔理沙「お前は…咲夜の相棒か」

スジャータ「以前の態度はギィギの毒のせいなんだ、憑りつかれた様に動いていただろう?」

魔理沙(正直元が元だから解らないけど…)「…わかった、ツンツンするのも今飽きた所だ
けど今回は私参加できないぜ、先客がいるからな」

三妖精(サニー、ルナ、スター)の方を見る

魔理沙「今回砂嵐が止んでようやく砂原に行けるんでな、ボルボロスってのを狩ってくるんだ」
398 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/17(木) 02:02:57.92 ID:X2kzy7+20
霊夢「ふーん、ま、頑張んなさいよ?」

魔理沙「おぅ!」

そういって三妖精と共に後にした

霊夢「…で、私が一緒に行かなければどうするつもりよ?」

咲夜「一人でも行くわ、相打ちも覚悟してる」

スジャータ「相打ちは流石にさせないけど…危険な戦いなのは確実だ
幼い個体とは言え複数が相手だから」

霊夢「複数…か」

訓練した記憶がよみがえる、あれも4VS4の複数戦だった

カチンッ
懐中時計に目をやる

咲夜「そろそろ時間ね、邪魔したわ」

霊夢「行くわ」

咲夜「…え?」

霊夢「私も行くわよ、丁度新しい武器のテストもしてみたかったところだしね」

咲夜「・・・」

霊夢「5分待って、二人くらいなんとか…」
399 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/17(木) 02:10:30.16 ID:X2kzy7+20
幽香「それには及ばないわ」

てゐ「全く、狩りに出れるなら一言あっても良かったんじゃないの?」

霊夢「…と、言う事よ、不足かしら?」

咲夜「いいえ・・・」(…ありがとう)ボソッ

・・・
〜孤島キャンプ〜

霊夢「ギギネブラなら凍土じゃないの?なんだってこんな所に」

咲夜「いいえ…私が、育てたのが相手だから」

てゐ「そ、それっ・・・」

幽香は素早くてゐの口を押える

幽香「今は聞かないでおくわ、まずは殲滅させればいいんでしょ?」

咲夜「…ええ」

キャンプから出ると同時に影が二つ飛来する、戦闘だ
400 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/17(木) 02:36:02.76 ID:X2kzy7+20
幽香「私の花の特徴は解ってるわよね?」

霊夢「ええ、ちゃんと覚えてるわ」

幽香「じゃあ、指揮を見せてもらうわよ」

霊夢「はいはい、まず15秒単位で準備、回避、準備、回避、まずは隙を探すわよ!」

てゐ「はいよ!」

咲夜「計測するわ!」

幽香「ふふふ…」

首振り、毒液、いずれも十分に距離を取った霊夢達には当たらなかった
合間を縫って幽香は準備をする、程なくして発芽、姿を現した

てゐ「向日葵とソラマメ?ソラマメの種類は新しい奴かな」

幽香「研究で属性付与されたのよ、で、霊夢、次は?」

霊夢「回避、攻撃、攻撃、立て直し、私の勘だと相手は怒るわよ」

てゐ「ひゃー、もう怒りモードかぁ」

咲夜「…(コクリ)」

幽香(アイコンタクトかしら?)

ボディプレスを避け、頭部、腹部への攻撃を集中させる
ソラマメとやらは燃える豆を高速でぶつけ、かなりの大打撃を与えたようだ
その火力集中に卵を産もうとしていたギギネブラは体勢を崩す
向日葵、てゐで1体を警戒しつつ集中攻撃、立ち直ったギギネブラは大音響を発生させる
今までにない凄い声量だが向日葵のフォローで難なく立ち直る、もう一匹のギギネブラによる追撃は間に合わなかった

てゐ「凄いじゃん!完封してるよ!」

幽香「そこらの個体(下位)より間違いなく強いけど、ここまで楽だとは思わなかったわ」

霊夢「追加が来ない内に数を減らしましょう!準備、回避、牽制、回避」

幽香「牽制、ね、ならうってつけの子がいるわ」

咲夜「お任せ下さい!」
401 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/17(木) 03:08:23.01 ID:X2kzy7+20
準備により凧のような口をしたサボテンが現れる
ギギネブラは突進を行うものの間合いが甘く、個々に散る羽目に
牽制はナイフ、サボテンの針、霊夢の御札が飛ぶ、傷ついたギギネブラはもはや風前の灯だ
もう一頭が毒爆弾を産む、ただ回避…は厳しい、そこに幽香のサボテンが大きなナッツを設置する
その陰に隠れる事で爆風から守り被害は無かった
トドメに牽制射の針が飛び、ギギネブラの一頭は息絶える

霊夢「合計何匹か解るかしら?」

咲夜「4匹よ、あと3匹!」

霊夢「わかった、ここには残り一匹で相手は狩りの経験も無いから隙だらけよ、幽香、お願いね!!」

幽香「ふふ、任されたわ」

陰陽機銃、ハンマー、ナイフ、ソラマメ、投下弾で隙を作り
近距離マスパで片を付ける、流れるような作業だ

霊夢「この連携があればこころにも楽に勝てたわね」

幽香「ふふ…サボテンのドローンに探ってもらってるから休憩にしましょうか」

咲夜「残り二匹はもう少し強いわ、気を付けて」

てゐ「はいよー、正直今回私はサポートだけどね…打撃は相性悪いから」

ジワッ

咲夜「…返り血が付いたからそこの滝で洗ってくるわ」
(なんで母乳がでちゃうのよ…っ!!少なくともてゐには気付かれてる…)

てゐ(あーあー、お熱いこって…なんて、言ってる場合でもないんだけどね
私は私で発情しちゃって一杯一杯…ここが川辺じゃなかったら…)
「まだ見つからない?」

幽香「丁度見つけたわ、この先、龍の巣に二匹一緒よ」

てゐ「うぅ、遠いなぁ」

霊夢「文句言わない、行くわよ」
402 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/21(月) 22:40:45.95 ID:ocfBoD9R0
・・・移動中〜現在ジャギィの巣・・・

霊夢「しかしなんだってあんな方に…」

幽香「卵なんて栄養の宝庫じゃない」

霊夢「なるほどね…」

てゐ「とは言え今通ってる飛龍種の方に行くなんて、今回の相手はよほどなんだろうね」

咲夜「いいえ…ほら、もう荒らした後みたいよ?」

まだ白身の乾いていない卵の殻がある

霊夢「・・・そう言えば道中にもジャギィを見ないわね」

てゐ「アプトノスにルドロスも居なかったよ」

幽香「そろそろ抜けるわ」

霊夢(次のエリアに居ないとも限らないしてゐの様子を考えたら小休止したいところだけど…
相手の繁殖力は異常に高いと聞くしエリアの状態考えたら時間が無いのも事実…)
「…行くわ、こんな異変、とっとと終わらせるわよ!」
403 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/21(月) 23:09:34.55 ID:ocfBoD9R0
・・・龍の巣・・・

ギェァオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!

霊夢「あーもう!うっさいしうっとぉしい!!」

ズドドドドッ!!!

情報通り二匹のギギネブラが固まっている
しかも制圧済みなのか卵とギィギがそこかしこに居た
挨拶代わりの咆哮を受ける、返礼は陰陽機銃での周辺掃除だ

てゐ「う〜、ねぇ〜そっちで処理は出来ないの?!」

バックアップの兵器娘に問いかける

ミア「最終手段で砲撃や火炎放射の形になるからこの辺が当分使えなくなるにゃ
そうなるとリオレウス系がそこかしこに巣を作るから厄介になるにゃ」

つまりは霊夢達の撤退でもなければ現状ネコタクの用途しかない

地面の白い骨と合わさり大量のギィギが存在している
霊夢とてゐがその処理をしている形だ

咲夜「私もギィギの処理を…」

霊夢「いいえ!貴女の攻撃はギギネブラに効くけど卵には効果が薄いわ
それとも卵塊でベトベトになったナイフで戦いたいの?!」

咲夜「…そうね」

御札で卵を吹き飛ばす、確かにこの小規模爆発は卵にうってつけだ

幽香「雑魚処理にうってつけのコを植えたわ、今から攻勢に出るわよ!」

パックンフラワーのような植物が出てきた、十数匹の一飲みにギィギを食い散らかす
ただ咀嚼、飲み込む時間があるので処理速度はそこまで早くない

霊夢「お願い幽香!てゐは幽香のバックアップ、撃ち漏らしのギィギにやられないようにね!」

てゐ「・・・」

霊夢「聞こえてる?!てゐ、返事は?!!」

てゐ「うっ、うん、バックアップと…なんだっけ」

顔が真っ赤だ、懸念通り発情時のソレだと霊夢にはすぐわかった
これでは指示も良くは通るまい

霊夢「・・・それで良いわ、咲夜!てゐの事も見てあげて!」

その時ギギネブラの首振りがかすめる、間一髪回避した

咲夜「おっと…っ!わかったわ、こちらもあまり持たないわよ」

この攻撃頻度にエリアの狭さはスペカ戦のソレに匹敵する
ただし、ギィギはともかくギギネブラの攻撃は無事では済まない

霊夢「せめて一匹、一匹倒せば落ち着くから!」
404 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/21(月) 23:24:37.42 ID:ocfBoD9R0
てゐ「あぅっ!!!」

ギギネブラの突進に跳ねられる、が、高性能な防具に
ヒマワリの能力で戦闘は問題なく続行できる

霊夢「っ!!埋め合わせはするから!今は抜けられちゃ困るの!お願いてゐ!!」

てゐ「くぅうっ、わかったよぉ…!」(痛みで幾分か頭は回復してきた…動きが解る、イケる!!)

咲夜(捕食する気…?時間を止めれば…!)「…しまっ!!!」

バクン!!!

霊夢「咲夜?!」

間の悪い時だったのか、体力の限界だったのか、能力は発動しなかった

咲夜「こっこのぉっ!!離しなさい!!」
体内から切り裂く、多少の効果はあるものの内部の削歯に防がれ吐き出すまでには至らない

幽香「私に任せなさい!」

霊夢「もう一匹居るわよ?!マスパは危険じゃない?」

幽香「ふふ…そういえば霊夢に見せて無かったわね」

浮遊しているニンニクから弾が投下される、それはギギネブラの上空で炸裂、吐き出すのに十分なダメージを負わせた

霊夢「ありがとう、幽香」

幽香「どういたしまして、でも、何度も使えないからね?」

てゐ「せぇのっ!!!」

ドスン!!

怯んだギギネブラに追撃が下る、それがトドメとなったようだ
405 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/21(月) 23:57:37.53 ID:ocfBoD9R0
咲夜「ゲホッ!ゴホッゴホッ!!」

粘液に塗れているが外傷らしきものは無い
が、体力の限界が来てる上ナイフの本数も心許ない

霊夢「…限界そうね、てゐ!咲夜連れて安全な所まで離れて!いっそそのまま帰っても良いわよ!」

てゐ「わかった!」

咲夜を肩に乗せると文字通り脱兎の勢いで駆けて行く
小柄ながらハンマーを担いでいただけの筋力はある

霊夢「さぁてと…ようやく処理も終わったわ」

幽香「私の植物たちも良い感じよ、ふふふ…」

その後は卵をハンマーで割るように勝負がついた

・・・巣、チェック中・・・

ミア「そろそろ私から卒業かもにゃ…今度模擬戦したら霊夢に勝てそうにないや」

スジャータ「運ばれてきた時は普通の人間に見えたけど…将来見据えるならアイオワ級を付けてもいいかもね」

ミア「ん〜、トンドルマの方が落ち着いたら話してみるかにゃ、G級ジンオウガってのにこの世界のハンターが負け続けてて
その後始末をやってるらしいからにゃ
あっちの戦線は長期休暇…からの引退ハンターが多くて多方面において依頼がギチギチになってるそうにゃ」

アオイ「もし交代するなら言ってちょうだい?待機しているT-34/57の部隊を送り込むから」

スジャータ「太っ腹〜って、私もその1輌だけどね」

アオイ「ふふっ、丁度すぐ下が海だから待ってて、皆載せれる様にしておくよ」
406 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/22(火) 00:27:15.36 ID:bXYqxGJ10
・・・艦内・・・

霊夢「はぁ〜、復帰戦は大乱闘だったわね」

幽香「でも随分体力付いたじゃない、頼もしいわ」

霊夢「そ、そう?心なしか相手の動きも見えやすくなってたし」

幽香「勘と眼帯で片目を抑えてたからかもしれないわね、詳しくは知らないわ」

霊夢「ふ〜ん…あ、この御茶結構良い…」

そんなこんなで黒鋼の城の船旅を楽しむ、今回の装備は砲撃タイプの主砲増加型であり
8→12に増えている

咲夜「隣、良いかしら?」

霊夢「どうぞ、予約は無いわよ」

汚れた武具を脱ぎ、着替えたらしい
洗髪し乾ききってない髪をたなびかせ、甚平一枚の姿で居る

咲夜「…ありがとう、今回の件、すごく助かったわ」

霊夢「どー致しまして、まぁ深くは聞かないでおくわよ」

咲夜「…」

霊夢「で、どうする?」

咲夜「…そうね」
(妹様がこういう戦闘をなさり、軌道に乗って、向こうではお嬢様、妹様、美鈴、小悪魔のチームで動いているのよね…
今私が帰っても今回の事でまた足を引っ張るかも…かといって交友もない…)

霊夢「・・・はぁ、ウチの隊に来なさい、私の勘が最善だと告げてるわ」

咲夜「…ええ、お世話になります、宜しくお願いいたします」

霊夢と幽香の二人に深々と頭を下げる

霊夢「じゃあまず、そんな堅苦しい姿勢してないで身体を揉んでおきなさい
全身筋肉痛は涙出るわよ〜?」

咲夜「ふふっ、承りました」(お嬢様もお慕いしていますが…今は霊夢さんの好意に甘えさせて頂きます)



アオイ「寂しい?)ボソッ

幽香「…貴女じゃなきゃ消し飛ばしてたわよ?)ボソッ

アオイ「…胸でよければ貸すよ?)

幽香「・・・つかれたわ、もたれかかせなさい?貴女のイス、硬いのよ)

アオイ「そうね、不燃性の緩衝剤でも新調しておくよ)
407 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/30(水) 04:53:33.26 ID:+RLPSb6m0
・・・

ツバキ「中々どうして、幻想郷住人は戦略、統制戦闘の経験が浅いだけで玉揃いだね
紫さんなんて一個艦隊丸ごと指揮が執れるんだから大したもの…それに、可愛い子揃いだしね、ふっふっふ…♪」

???「報告です、上位相当のイレギュラー事象を霊夢率いる4人で鎮静させた、と」

ツバキ「ふむふむ…そうだね、霊夢も上位昇格させよう、もう良い頃だね」

???「はっ!それと、今回のイレギュラーを高難易度戦闘と位置付ける事にしました
報償割増し及びお食事券の配布もしたいと思います」

ツバキ「ん、問題ないね」

???「あとは、先程G級に挑んだチームがG乱入モンスターに遭遇、撤退したそうです」

ツバキ「今日はレミリアさんのチームだっけ」

???「はい、そしてウチのサポートが被害を受けたようで…」

ツバキ「!!〜〜〜〜ふぅーっ…続けて」

???「え、ええ、その娘は・・・」


・・・
408 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/30(水) 05:24:20.73 ID:+RLPSb6m0
寒村 〜医療機関〜

G級ガノトトスを狩りに出たレミリアチーム
ガノトトスは倒せたもののその後のディアブロス亜種に撤退を喫した
様子見の心算だったがその予想をはるかに超える高速で突進
兵器娘の所有する火器では止められないと判断し零戦のレイナが急降下、庇う形となった

フラン「う、嘘だよね!!レイナぁ!!!」

レイナ「じっとしてて…貴女も無傷じゃないんだから…」

フラン「だって…そんな怪我しちゃ」

レイナの背中の4分の1が抉れ、片脚は斜めに大きく裂けている、片腕も砕けていた
フランは制御できなくなったレイナと共に砂地へ不時着、人間で言う打ち身で済んだ

レイナ「・・・じゃあ約束、来週には、また此処に戻るから」

フラン「!…絶対だよ?!」

レイナ「うん、絶対、ね、ホラ右手出して」

フラン「うん…」

レイナ「指切り拳万、嘘吐いたらハリセンボンのーます…っと」

何とかフランは落ち着きを取り戻す

・・・

レイナ「…やっぱり治療は・・・」

???「ムリですよ〜」

レイナ「そっか…彼女、あれで勘が鋭いから…」

???「心配いりません!愛さえあれば!!」

レイナ「・ ・ ・ そうだよね、うん、彼女だけでなく、幻想郷住人に足りないのは恐らくそれ
途絶えさせちゃ駄目だから…ちょっと気合入れるよ」

・・・
409 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/30(水) 05:57:55.38 ID:+RLPSb6m0
==================================

※R−18注意

==================================

海村 〜霊夢の部屋〜

ご飯をスープにし、かっこむようにして部屋に行く
交感神経が活発になっている体では食事の栄養吸収率はたかが知れている
なにより・・・

霊夢「もうこれじゃあ寝られないわねぇ?」

淫靡な音が響く、てゐの股間が沼のようだ
当然ベッドはぐしょ濡れ、例えるなら半年分の寝汗で濡れているようだ
秘裂から愛液がとめどなく漏れ、いやらしいの一言だ

てゐ「うぅ、ごめん、でも続けてぇ…///」

性欲を抑えるため霊夢により手淫してもらっている
幻想郷に無い繁殖の空気に充てられ自分ではどうにもならない性欲がてゐを襲う

てゐ「幽香も…ありがと…はうんっ!!!」

てゐの乳房を幽香が攻める、隠しようのないほど尖った乳首を捏ね回す

幽香「これは『貸し』、だから勘違いしないでよ?」

という発言と冷たい口調からは想像もつかない位この淫楽を楽しんでいるのが解る
表情もてゐの手前抑えているが少しでも気が緩むと頬が緩む
何より相手の事を考えた的確な責めが不安を感じさせない

霊夢「ね…鈴仙はどうしたの…?」

てゐ「睡眠薬…呑んでっ!…寝るって言ってた…けど、そんな誤魔化ぁっ!!!…しは通用しないよ…コレはぁはぁうっ!!!」

ビクッビクンッ!!!!

てゐ「ふぁっ…コレは明日に揺り戻しが来るよ…絶対…うあっ!!!」

イっても腰を止めず、身体が次の責めを懇願する、狩りの間抑圧され、当分は収まらない

霊夢(こんなてゐ初めて…弱々しくて、いやらしくて…とても綺麗ね)

幽香「…貴女でもコレなら寒村も今頃てんやわんやでしょうね…」(…私だって…結構キてるのよ…っ)
410 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/30(水) 06:34:52.22 ID:+RLPSb6m0
てゐ「ふあっ!!」

仰向けのてゐに覆いかぶさる形で乳首を吸う幽香、
自然とお尻が霊夢の方に向く

幽香「霊夢、私も気持ちよくしてもらえない?」

霊夢「わかったわ…って貴女も…」

それは豪雨に晒される花弁のようだ、少しの刺激で面白いように反応する
小気味良い水音が部屋いっぱいに鳴り響き、すぐに二人の甘い声が彩りを加える

霊夢「二人ともすごく熱いわよ…指が溶けちゃいそう」

更にキュッ、キュッ、と締め付け、その圧力は血管すら圧迫されるほど

てゐ「ふぁっ!んあっ!!はうっ!!!あぁあああっ!!幽香の乳首がお腹で擦れてるっ!!!」

幽香「あっ…んっ…ふ…うぅっ!!あんっ!こ、これ位良いでしょ?」

てゐ「折角だし…ぃいいっ!!触らせてよ…はんっ!あんっ!!!」

幽香「くぅ…あ…っ!!!!と、特別よ?ほら・・・・はっ!!!」

空いてた両方の指で乳首を捏ね回す、その反応は真っ先に霊夢が確認した
桃色の真珠とも言える花弁から一際愛液が染みだす、太ももを伝わずそのまま一筋に垂れていた

負けじと甘噛みを交え反撃する幽香
風船が弾けるように愛液が噴出する、トドメの霊夢によるクリ裏責めに二人同時に果てた

が、未だ終わる気配を見せない、二人の目が霊夢に向け、妖しく光る・・・
411 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/30(水) 06:39:16.39 ID:+RLPSb6m0
======================================
400超えたので情報整理

モンハンの繁殖期に影響を受けてる皆さん
======================================
非戦組

霊烏路 空
姫海棠 はたて 
リグル・ナイトバグ

戦闘組

黒谷 ヤマメ
風見 幽香
寅丸 星
永江 衣玖
火焔猫 燐
八雲 藍
洩矢 諏訪子
射命丸 文
封獣 ぬえ
犬走 椛
ミスティア・ローレライ
上白沢 慧音
二ッ岩 マミゾウ

因幡 てゐ
鈴仙・優曇華院・イナバ
ナズーリン

これにより戦闘の効率、出席率がガクッと落ちます
大半の娘は温暖期までこれらは続きそうですが、今回軽度で済んでいて温暖期から本気を出す例も…
そしてこの雰囲気に引きずられているのが妖精達、エッチな悪戯にも目覚めたようです
412 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/30(水) 08:30:56.99 ID:reEZnfB0o
おつ
413 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/30(水) 16:34:46.73 ID:kL6oBqem0
http://imgur.com/vNClUrs.png
http://imgur.com/Ld7y9YS.png
http://imgur.com/sUs4KnH.png
http://imgur.com/Cmzvki7.png
http://imgur.com/ahUYAOD.png
http://imgur.com/gQvFwK9.png
414 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/04/09(土) 22:28:34.65 ID:dFbaJe4M0
〜〜〜〜翌日〜〜〜〜〜〜

====食堂====

魔理沙「おはよ〜…って明らかに調子悪そうだな」

霊夢「ちょっとね〜…」

スローモーションでも見てるかの様な手つきで口にスープを運ぶ霊夢
味と栄養、そして消化に配慮した代物だ

魔理沙「ちょっとどころじゃないぜ、三日三晩寝ずに異変解決してるくらい酷い状態になってるぞ」

霊夢「夜通し妖怪二人と四つに組めばこうなるのよ…」

魔理沙「あ〜…、・・・こりゃ完成した神廟の地鎮祭は無理そうだな」

霊夢「え?」

魔理沙「ん?これでスペカが使えるようになって私らの本領発揮できるとか聞いたぜ」

霊夢(そっか…これで夢想封印や弾幕結界らが使えるのね、これでだいぶ楽に…らく…に・・・)
「zzz…」

魔理沙「お、おーい!こんな所で寝るなって!!今じゃ妖怪の一部が異変レベルでエロくなってて
犯されるどころかマワされるぞ?!あ〜、もう仕方が無いな、ホラ立て、部屋まで送るから…」
(幽香の御手付きだからそうそうヤられる事は無いと思うけどな…)

===================================

魔理沙「…ってことで、行けそうにないんだぜ」

ミア「…わかった、じゃあこちら側で儀式は済ませておくから、あとはこの施設自由に使って良いニャ」

===================================
415 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/04/09(土) 23:21:32.62 ID:dFbaJe4M0
=================================
〜兵器娘本拠地〜

紫「ちょっといいかしら?」

ツバキ「…いきなり逆さで来るとか困りますよ〜」

紫「いや、色々とお腹割ってお話したくて」

ツバキ「ふむ、時間もあるしいいかな」

紫「ありがとうございます、今回の落慶と負傷の件、貴女は予想していたのかしら?」

ツバキ「そんな事は無いけどね、スペカみたいなものはこっちが取り入れたら軍備増強に繋がりそうだし
零の負傷もいつかは起こり得ると思っていたから」

紫「なるほど…しかしスペルカードの供給によって勢力が変わるかもしれませんよ?」

ツバキ「それならそれで良いよ」

紫「あら…」

ツバキ「状況、相手、環境に合わせ、刻々と変化するのが私達兵器ですからね
そう…本質が不変である貴女方とまるっきり逆かもしれない」

紫「・・・」

ツバキ「そちらには付喪神である小傘さんやこころさんが居るのに
ゴーストファイター…、完成し、日の目を見る事無く消えて行った兵器が幻想郷に居ないのもそのせいかな?」

紫「かもしれませんね、もし存在した場合事を起こされたら対応する前に幻想郷が壊されそうですわ
もしくは…貴女が真っ先に確保し、抱え込んでいるのかも」

視線を通わせた後、共に笑いだし、なんてことは無い四方山話に入る
416 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/04/09(土) 23:51:29.00 ID:dFbaJe4M0
紫「そういえば…零戦…かしら、どうやって治すの?」

ツバキ「見たい?」

紫「ええ、後学の為に是非」

・・・
少し移動した先の地下壕にそれはあった、不気味なほど静かだ

ツバキ「とは言ってももう治療…は終わってて、要はこの中から出しただけ」

そう言って扉を開け、明かりを付ける

紫「…圧巻、ですわね」

眼を閉じた少女が身動きせずに座り、ずらりと並ぶ
それこそ一人二人持って帰ってもばれないと思えるほどの数が

ツバキ「要は何処まで行っても兵器なのよ私達は、これらは蝋燭みたいなもの
生命の灯、魂が宿り、初めて変化し、炎の指向通りに形を変える、粘土と手って例えもあるけどね」

紫「・・・」

ツバキ「さて、戻ろうか、中々に殺風景だしね」

・・・
417 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/04/10(日) 00:29:01.00 ID:QAddSRIg0
紫「ちなみに、その『蝋燭』はどうやって増えるのかしら?」

ツバキ「ん〜…それは手を挙げる方法を伝えるくらい難しい
『その気になれば』と『無意識下』においての二通りがある
特に食事や資材が必要と言う訳でもなく、間接的に『愛』が関わってるのは間違いない…位かな」

紫「ふーん…」

ツバキ「まぁ、垂れた蝋が増えた、とか、粘土の一部が千切れ膨らんだ、と仮定して
その増える為に愛が必要…と思っておけば良いかも」

紫「しかし破壊の化身のような存在が愛が必要というのも中々皮肉が利いてるわね」

ツバキ「ふふ…お互い何かを思い遣ってもその方針の違いで対立するのはよくある事だよ
霊夢さんを思ってのアドバイスで反発されたことも一度や二度じゃないでしょう?」

紫「ふふふ…、お腹すいちゃった、不躾だけど何かある?」

ツバキ「鰻の蒲焼、天麩羅、カツ、どれにする?」

パシッ
扇子でツバキの頭を一閃する

紫「ど・れ・も時間がかかるじゃない」

ツバキ「あはは、特に希望が無いなら刺身の御作りでもするよ」

紫「お願いね」
418 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/10(日) 00:50:05.52 ID:QAddSRIg0
============================
〜雪山〜  

ヤマメ「正直な所さ、スペカが来てどうなると思う?」

幽々子「そうねぇ〜、便利は便利だけど…反魂蝶、取っておいたのを使ったけど上位だと死なないのよ」

勇儀「なんだいそりゃ」

幽々子「もちろんタダじゃ済まないわね、けど命を奪えるのは下位まで」

妖夢「耐性でも付くのでしょうか…面倒です」

ヤマメ「来た…こいつも普通のドドブランゴのようだね」

勇儀「ふー…、なぁやっぱり見間違えじゃないか?黒いドドブランゴとか…」

妖夢「フルフルと異色の電撃を放ち、ブランゴを連れず、角まであったそうです」

幽々子「はいそこまで、さっさと倒しましょう、お腹すいちゃったわ」

ヤマメ「賛成だ」(ここは寒いから随分マシだけど…それでも気を抜くと…)
419 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/04/14(木) 19:36:29.83 ID:GsIN03sg0
======================
三日後 〜海村〜

霊夢「やっほ〜、魔理沙」

魔理沙「お〜霊夢…う〜ん、肌が艶々していかにも健康的だな」

霊夢「最近いつにも増して良く食べてよく運動してるからね
ここらの素材を使ったカレーやラーメンっての、かなり美味しいし
…それはそうと貴女のスペカも出来たわよ」

魔理沙「おぉ、助かったぜ!」

霊夢「それと、スペカルール下での兵器娘との模擬戦、やる気?」

魔理沙「んぁ?!それ初耳だぜ」

霊夢「そう?本格的非殺傷模擬戦闘は向こうの方で今まで無かったから改めてやろうって」

魔理沙「ん〜、でもハンコックとか相手になる気がしないんだぜ、これでも幾度か助けてもらってるしな」

霊夢「その辺はピンキリ居るらしいし、対空戦が苦手な娘も居るらしいわよ?
それに人数で調整できたりするから必ずしも勝てない訳じゃ無いってさ」

魔理沙「ほー…改めて聞いてみるかな」
420 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/04/14(木) 20:19:08.60 ID:GsIN03sg0
・・・

ハンコック「あ〜はいはい、ごめんね〜つい忘れちゃった」

魔理沙「しっかりしてくれだぜ〜」

ハンコック「ごめんごめん、その事だけどさ、ほら、今中継が繋がってるから、見る?」

魔理沙「中継?もしかして香林堂でも見かけるこの箱みたいなのか?」

ダイヤル式のいかにも古めかしい機会がある

ハンコック「…ま、中身は改良してあって映像もバッチリだから、で、どうかな?」

霊夢「じゃあ、お言葉に甘えて…」

・・・

画面の向こうにはレミリアが映っていた、雑魚として想定されたキャメル対空砲をやすやすとかわし、撃破する姿があった
その容姿は中々の可憐さで思わず見とれてしまうほど

レミリア「…対空砲が止んだ?って事は、誤射を防ぐためって聞いた事があるわ」

???「ご明察」

太腿まで届く長い金髪を靡かせ現れる、P-47サンダーボルトタイプだ

レミリア「サクラ…か、昼夜問わず屋敷の上で飛び交われると不愉快だってご存知?」

サクラ「聞こえない様な相当の高度な筈なんだけどね?ちんちくりんの癖に随分耳が良いのね」

===============
魔理沙「あっはっはっは!!!」

霊夢「し、失礼よ…魔理沙…」
===============

レミリア「・・・死にたいらしいわね?」

サクラ「そうやって歯を剥き出しにするのは霊長類全般に現れる自信の無さの表れだって知ってたぁ〜?」

レミリア「私は…吸血鬼よっ!!!!」

弾幕の総量はレミリアが勝るが最大速度はP-47のサクラが勝る
もっと言えば癖のある雷電の様な弾に翻弄され名勝負が繰り広げられていた

・・・が、そこで中継が止まってしまった

ハンコック「あちゃ〜…変電所の調子が悪いのかな?また調整しなきゃ」

魔理沙「ちぇ〜、良い所だったんだぜ、お前忙しそうと思ったら調整してたんだな」

霊夢「でもあの映像先からでも伝わる気迫、タダ事じゃ無いわね」

魔理沙「だな〜、もしかしたらあのティガレックスに対する精神的な予行練習になるかもだぜ」

霊夢「…そうね、うん」

ハンコック(結構こう言う事に気付くんだよね魔理沙は
トラウマになるケースは怖い事があった後大抵怪我抱えちゃうから復帰に時間がかかって
それが定着化しちゃうことにあるんだよね、実はすぐに同じ環境に出して慣れさせるのが良いとか
だから何度も凶悪な相手と戦う事で慣れさせる…のが目的
こっちとしてもスペカの技術が磨けるからwin&winなんだけどね♪)
421 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/04/21(木) 13:33:46.74 ID:13sCcdVc0
・・・二日後・・・
食堂 〜テレビ前〜

・・・

幽々子「何か物言いあって?」

?????「ないない、強い強い…結構自信あったんだけどね」

幽々子「クリーブランドさんとやらの自慢のVT信管とやらも大した事無いわね」

・・・

霊夢「お〜、4ボス突破、前人未到ね」

魔理沙「でもボムが残りきっついぜ〜?それに大回りして避けないと破裂するとか中々趣味悪い弾幕だ」

咲夜「文字通りの弾幕ね…残りはアレ以上って事?」

限が良いので霊夢は飲み物を淹れに行こうと席を立つ、とそこに幽香と鉢合わせした

幽香「…あら、此処に居たのね」

霊夢「どうしたのよ?」

幽香「なに、砂嵐が無くなってボルボロスを狩れるようになったからね
聞けばお花に良いらしいじゃない♪」

霊夢「あ〜、はいはい、一緒に行けばいいのね、じゃあ魔理沙、結果教えてくれる?」

魔理沙「ん、解ったんだぜ」

・・・

霊夢「で、メンバーはこの三人…?」

てゐ「にひひ」

鈴仙「お昼もよろしくお願いします」

霊夢「最近毎晩アレだから改めて顔合わせると気恥ずかしいわよね…」

幽香「ふふ、確かに本調子じゃないけどスペカの試し撃ちに良いじゃない」
422 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/04/21(木) 13:53:25.78 ID:13sCcdVc0
=========================
砂原

霊夢「あー、湿気が無いと暑さも心地良い物ね」

てゐ「霊夢はテレビの見過ぎだって、裸で過ごせて好きな時に泳げる快適さは他にないよ?」

霊夢「いや、本当に面白いんだって…そういや鈴仙、拳銃二丁?」

鈴仙「ええ、一人で大型とも渡り合えるようになりました」

霊夢「期待してるわよ、幽香は防具?ってここで着替えるの?」

幽香「防御、軽さ、着心地、防水性もいいけど布地が痛みやすいらしいのよ
それに虫も付きやすいからギリギリまで防虫香に晒しておきたくて」

霊夢「それはそれは…って刺激的なデザインね」

キュイラッサアーマーを布地にして、更に下乳を出した熱帯地方仕様の物らしい
と言うか幽香から見えないが乳輪が顔をのぞかせている、

幽香「…此処の世界にきて一段とエロガッパに磨きかけてるわね…」

霊夢「完全透過の防具なんて考案したりして」

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にとり「っくしょい!今日も一段と寒いなぁ…さて、フランの武器の調整でもしようか
ようやく復帰してくれてこっちとしても懐的にありがたいね!
それはそうと…このオオナズチの皮…課題はあるけどこれぞ待ち望んだ素材!!笑いが止まらない…」
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幽香「・・・覚悟した方が良いわよ?」

霊夢「・・・ええ」
423 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/04/21(木) 14:28:19.84 ID:13sCcdVc0
・・・

霊夢「で、あのシューシュー言ってるのかしら?」

幽香「そうね、突進と頭突きに注意すれば怖い相手じゃないわ」

鈴仙「おびき出すわよ」

霊夢「お願いね、その後攻撃、回避、回避、攻撃!」

出てきたボルボロスは標的を鈴仙にし頭突きをする、難なく避けたもののその先にある岩が砕けた

霊夢「あら〜1か月は療養コースね」

幽香「その後地獄のリハビリかしら?」

霊夢「やめてよ…なおさら受けれるものじゃないわね」

だが今回からは違う、回数に限界はあれど意識があれば結界が貼れる、随分気が楽になった

てゐ「エンシェントデューパー!!」

光弾を発射し更にハンマーに乗せ、叩く、足を縺れさせ、ダウンする

霊夢「やるじゃない!てゐ!!」

てゐ「えへへ…でも正直細かい弾はあまり効き目がない、それほどダメージは無いよ」

幽香「じゃあ、私の出番…と言いたい所だけど、肝心の泥が飛んじゃうのよね」

霊夢「私が行くわよ、夢想封印!!!」

動きを止めたボルボロスを淡々と捕獲する、泥まみれの霊夢を尻目に

霊夢「…聞いてないわよ、こんなの」

幽香「あら、泥は怖くないもの♪」

霊夢「いいからコレ、どうにかしなさいよ」

鈴仙「こちらの洞窟に水場がありますよ…?」

幽香「そうね、そこにしましょう…」

霊夢の勘が今更危機を告げる、が、もう遅いと身体が解っていた
そもそもこの三人と言う時点で危惧すべきだったと後悔する
424 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/04/21(木) 14:49:08.02 ID:13sCcdVc0
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※R−18注意
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泥まみれの霊夢を見つつ、てゐに鈴仙の二人が周囲を軽く見て回る
日陰になりひんやりとした洞窟、泳ぎ回るには狭いが水場もある

てゐ「そっちは平気〜?」

鈴仙「ん〜…、ジャギィもオルタロスもギィギも居ない、大丈夫よ」

幽香「じゃあ、始めましょ?」

霊夢「ちょ、ちょっとまってよ…ボルボロス倒したんだから帰れるんでしょ?」

幽香「ところが、増えたオルタロスをどうにかして欲しいらしくて、巣も処理しないと帰れないわ」

霊夢「…仕組んだのね?」

幽香「偶然に乗っかっただけよ、この通りちゃんと泥も取ってるわ」

霊夢「まず手を自由にさせるべきね」

ただでさえ粘性が高いこの泥、この乾期ではすぐに乾き
乾くとまるで岩で出来た枷のようだ

カチッ    プチッ

防具の金具を外している、水で濡らし、泥を取りやすくしている
この後の展開を想像したらどうしても身体が反応する

てゐ「夜にあれだけやってもまだ足りないのかな?」

隆起した乳首を指で叩きつつ話しかける

霊夢「んっ…そっくりそのまま返すわよ、バカ」

最早調教と化している毎晩の三人の責めにどんどん敏感になっている
繁殖期が終わる頃にはどれ程になってるのかと思うと不安が物凄いが、期待している自分が間違いなく居る
425 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/04/21(木) 15:29:43.26 ID:13sCcdVc0
じゅるっじゅるっ!ちゅちゅっ!ちゅううっ!!

霊夢「ふぁっ!!あっ!あっ!!はぁあっ!!!」

兎二人掛かりの乳首口撃、簡単に感覚が狂う
さらに幽香の指が秘裂に入ってくる、いつものパターンだけど完全に抵抗の術は無い
土と砂の入り混じった地面が痛いながらも心地よく、愛液で湿り気を帯びる

鈴仙「いつもより硬いですね…青姦で興奮してます?」

霊夢「そんなっ!ふっ!!あぁああっ!そこダメっ!!!」

乳首を歯で挟みつつ乳首の先端を舌で押しつぶすようにし、こする
蕩けてしまいそうな快楽が襲う

幽香「もぅ、そんなに締めないでよ、痛いじゃない」

せわしなく二本の指が霊夢の膣を責める、当然弱点は把握されているが
焦らす事で却って気分が上り詰める、むしろ乳首を貪る二人と息を合わせている
チームワークの訓練みたいなものを無意識の内に霊夢で実践しているようだ
如何に長く楽しみ、如何に快楽を与え、如何に霊夢が上り詰める表情を見るか…
長ければ長いほど絶頂の際の反応が高まる
やり過ぎると危険ではあるが鈴仙やてゐという医師(?)の元に行われているので危険は無い

散々犯しある程度性欲も晴れた所で目的である巣の駆除に向かう、ジャンケンの結果鈴仙が霊夢の傍に居て
二人が探索と言う形となった
426 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/04/21(木) 16:57:16.94 ID:13sCcdVc0
当然その間鈴仙の手にゆだねられる
第2ラウンドが始まった
泥こそあの後剥がされたものの連続して犯された事でスタミナはもう無かった

鈴仙「すべすべで、モチモチですね霊夢さん、すっごい気持ちいいですよ」

期せずして泥パックの効果があったようだ
そのかなり良い状態の身体を持つ霊夢の乳房を掴み、乳首を抓む

霊夢「ふあっ、ひゃんっ…」

鈴仙の手により踊る乳房、痛いほどに尖る

鈴仙「ふふ…でも、初めてですね、こうやって独占できるのは、だから…」

腰を浮かし、お尻を上げる体制を取らせる、秘裂が完全に露わになる

霊夢「こ、こんなのって…!」

はずかしい…

鈴仙「愛液ジュクジュクしてて美味しそう…いきますよ」

ジュルッジュル…ぐちゅっ、ぬじゅ、ぐちゅっぐちゅっ

霊夢「んふぁあああああっひぁあああっ!!!!」

吸われ、舌を挿れられ、舐め回されかき混ぜられる
野外でまんぐり返しの上クンニと言うのは刺激的過ぎた
小魚のように跳ね、何度もイく

ミア「は〜い、そこまでにゃ」

4度目に差し掛かった時ばつの悪そうな顔をしつつミアがやってくる

鈴仙「…クエストクリア、かぁ、もうちょっとのんびりしてても良いのに」

ミア「…お楽しみは解るけど早急に荷物纏めて欲しいかにゃ、あ、霊夢は私が担ぐから」

たすかった…と思う反面、もう少しこの体験に浸りたいとも思っていた・・・
427 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/04/21(木) 17:34:04.35 ID:13sCcdVc0
・・・
〜食堂〜

魔理沙「…お疲れだな、霊夢」

霊夢「ええ、乱入三匹は堪えるわー…」

咲夜「特製の羊羹とお茶よ、如何?」

霊夢「ありがと〜…気が利くわねぇ・・・そうだ、あの後どうなったの?」

魔理沙「ん?おぉ、5面ボスで負けた形だな、気負い過ぎて道中で残機減らしたのが痛かったぜ」

咲夜「だいぶ糸口は見えてきたけど、一筋縄ではいかないわ」

霊夢「そっかぁ…今は…チルノか」

・・・

チルノ「どぉーだ!寒いだろう!降参するなら今だぞ!」

???「あー…この寒さ、祖国で言えば珍しくないよ?」

チルノ「なにぉー!!もう怒った!氷漬けにしてやるー!!!」

???「そうね、氷漬けになってみるのも一興かもね、さぁて遊びましょ、可愛い妖精さん」

・・・

霊夢「二人とも氷系弾幕なのね…あー、見た目涼しくて良いわねぇ…」

魔理沙「うぉ!!いきなり地中から氷柱かよ!!!こぇえなぁ」

咲夜「落ち着きなさい、ちゃんと予兆があってパターン通りよ、良く見ればまだ緩いわ
二面ボス相応の弾幕ね」

魔理沙「そういえばそうだな…いやでもこれは当事者だと面食らうぜ、壁ステージなのも納得だ
あ、ピチュった…でも後二機あるのか、突破できそうだな」
428 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/05/03(火) 01:10:16.75 ID:8BNdPMhR0
・・・〜〜3日後〜〜兵器娘側・・・

ツバキ「ごきげんよう…って相当ヤバそうね」

霊夢「ええ…とりあえずもうエッチぃのは勘弁してほしいから匿って…」

身体には見えないが狩り場も含め連日の輪姦に精神的に相当消耗したらしい
一週間ほどで限界にきたが、発情してる相手に伝えても聞く耳持たず
かといって神経衰弱&情のわいた相手に弾幕は撃てない
そこで力によって抑えられる事の出来るココに避難しに来た

ツバキ「じゃあベッドに…そうだ、少し休んだらまた戦術の訓練する?」

霊夢「へ?」

ツバキ「弾幕ごっこで一層貴女達のデータが取れたから、スペカを元にした狩りの連携方法とか…」

霊夢「そうね…願ってもないわ」

エッチに耐えられず逃げ込んだものの
身体の開発自体はされているので長い時間をかければ霊夢の欲求が貯まるまでになってしまっている
2〜3日で戻る事になるだろう
====================================
429 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/05/03(火) 01:24:15.75 ID:8BNdPMhR0
その頃・・・
〜海村〜

天子「え?」

素っ頓狂な声を張り上げる
それもそのはず、苦汁を嘗めた相手のラギアクルスが付近にやって来てるとの知らせが入った

天子「上等!…なんだけど、衣玖も藍も橙も今回どーにもなりそうにないわね
・・・映姫に声をかけてみましょうか」

・・・

バタン

天子「天子だけど、居る・・・?」

小町とそのパートナーが寝具の上で絡み合っている、あの三人に加え小町もか…と思ったが

小町「なんだい?狩りなら私は大丈夫だよ?」

天子「そう?そういえば相棒と仲良かったわね」

小町「あぁ、で、映姫様ならこの場に居れなくなって集会所に居るんじゃないかな?」

天子「そうね…じゃあ水中装備着てあとで集合ね、シャワーの時間位は待つわ」

小町「ん〜…もう一声いいかい?良い所でさ」

天子「・・・あ〜もう///好きにしなさいよ!!」

・・・
430 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/05/03(火) 01:39:09.41 ID:8BNdPMhR0
〜集会所〜

天子「…ん?」

・・・

???「へー、その体で私の風に耐えるんだ?すごいね」

文「生憎そういう力の扱いには慣れてるんですよ」

???「ふーん…でさぁ、こっちも仕事中だからそろそろ帰ってくれない?」

文「そのお仕事とやらで沢山の社や封印が燃えて大変な事になってるんですよ?知ってます?」

・・・

天子「文も本土空襲ステージやってるのね…」
(私はこのB-29タイプの後の護衛機に負けたっけ…思えばリベンジに策を練ってたら知らせが舞い込んだのよね)

村紗「どこまで行くと思う?」

天子「私としてはこの後で負けて欲しいわね」

村紗「やっぱり?」

<ピチューン

天子「・・・みえみえの焼夷弾食らったわね」

村紗「あー…多分舐めてたんだろうね、この失点は痛いかなー」

天子「…貴女、暇?」

村紗「ん?うん」

天子「ラギアクルスに行かないかしら?決定権はないけど」

村紗「なんだよぉ、まぁ確かに気になってた相手だから願ったりだけどさ」
431 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/05/03(火) 02:53:38.04 ID:8BNdPMhR0
天子「そういえば映姫知らない?」

村紗「料理頼みに行ったからもうそろそろで…噂をすれば」

映姫「あら、私に何かご用ですか?」

天子「ラギアクルスに行きましょう?」

映姫「そうですね…わかりました、スペカを用いればきっとイケるでしょう」

天子「決まりね!・・・お腹すいちゃった、私も何か頼んでこようかしら」

・・・

天子「やっぱりギガントミートよね…」

映姫「あ、今良い所なので後ろから回って下さい」

天子「なによ…!」

・・・

???「で?みすみす不確定要素を逃がすとでも?」

文「ああもう!こんな事してる場合じゃないのに!」

???「だから後は任せてって言ってるでしょう…わかりました、私の残弾はたっぷり残ってるから…」

文「ええ、遺恨の無いようやりましょう」

・・・

天子「?!」

天子の知らない娘がいる、もしや護衛機を突破したのか…

村紗「特定条件で出るエクストラボスみたいだよ」

天子「なるほど…」

見た目(トランジスタグラマー)からは想像がつかないほどの加速力を用い
1ランク上の雷を操る、そんな相手に文はよく戦っている

天子「再戦した時はコレとやりあう可能性があるのね…」

村紗「ん?髪の色は違うけど、私が乗ってきたサクラに似てる…いや、彼女より軽快そう?」

天子「遭ったことあるの?」

村紗「うん、文と競走したのさ、結果見てなかったけど引き分けだったよ」

食べつつ観戦する、結果はエクストラボスの勝利だった

天子(…次は他のステージにしようかしら)
432 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/05/18(水) 03:48:01.25 ID:iNXr8vYs0
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某ネトゲの大和と戦ってました
上で表記されてる兵器娘との模擬戦も大体あんな感じです
=======================
〜孤島〜 :海岸:

天子「ここまで歩いてきたけど…陸地には居ない様ね」

村紗「相手の有利な地形か…やっかいだなぁ」

映姫「言っても仕方ありませんよ、潜りましょう」

小町「一応カラダ解しておきましょうよ、攣ったら事ですよ?」

映姫「…一人で出来ますから小町は触らないように」

小町「えー?連れないですよ映姫さまぁ〜」

映姫「ならばそのいやらしい手つきをどうにかしなさい」
(予め拒否しておけば無理強いの罪で裁けますが、性欲自体は罪じゃない上
そこに相手が気持ち良くなって欲しいという想いがあると裁けないんですよね…)

・・・と、そんなやり取りをしつつ数分ほど解し、海に入る
付近には居なさそうだ

村紗「ラギア自体は遠くない場所に居るね、エピオスが騒いでる」

だとすればこの先の深くなったエリアだろう、意を決して乗り込む
433 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/05/18(水) 04:11:36.16 ID:iNXr8vYs0
天子「む・・・・」

かなり遠くに居る、マグロを食べていて気付いてないようだ、もしくは意にも介していないのか…
奴は前より大きく、プレッシャーが強くなっている
こちらが強くなっている間、相手も手を拱いていた訳ではないようだ

村紗「ねぇ、本当にアレとやりあったの?スペカ無しで挑むとか即Uターンしたいんだけどさ」

天子「事前情報無しでもある程度戦えたのだから事前情報があれば大した事無いわよ
それに藍の負傷が無ければ結果は随分違っていたわ」

嘘は言っていない、ある程度の範疇ではあるし、藍の他に誰かが大怪我をしてたかもしれない
下手したら全滅もあり得た話

小町「どうする?今なら私の能力で奇襲も出来そうだけど…」

天子「…じゃ、おねがい、その後すぐに戻って」

   ザスッ

小町「んなっ?!」

首から背中にかけて斬る…が、あまりの硬度に自慢の大鎌がラギアクルスの鱗を滑る
どうやら鱗部分は村紗の打撃以外碌に通らなそうだ
追撃はせず能力を使いすぐに天子達の元に戻る

小町「ちょっと痺れた…あんなに硬いなんて聞いてなかったよ?」

天子「色恋沙汰に現抜かして手入れを怠ってたんじゃないの?仕方ないから刃の通る所を探しなさいよ」

小町「ぐ…」

無論手入れはちゃんと行っている、が、この中の攻撃の要が通用しないとあれば士気にかかわる
今は口八丁でお茶を濁すしかなかった

そして天子達に気付き、吼えるラギアクルス、大海の王との再戦だ
434 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/05/28(土) 18:26:22.25 ID:A81AEAoX0
相手は身をかがめ、バネのように急突進する
狙いは気持ち前に出ていた天子だ

天子「くっ!」

ガリガリガリガリガガガガガガガガガッ

剣の腹でそのホームに雪崩れ込む特急列車の様な突進を躱す
被弾でもしようものなら天人の身体でも無事では済まない

映姫「大丈夫ですか?」

天子「なんとかね…」

傷こそないが一時的に握力を失う
こんな方法で躱していれば武器はもとより身体が持ちそうにない
そして反撃に弾幕を展開するがまるで効いてる様子が無い…いや、大型弾が多少のダメージにはなってるが
一向に怯む様子が無い、このクラスの相手には荷が勝ちすぎるようだ

弾幕のお返しにとブレスを返す、速度自体は以前と変わっていないので難なく避けれるが
威力はさらに上がっているようだ、もし被弾すれば戦線復帰は当分先になる
435 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/05/28(土) 18:51:27.10 ID:A81AEAoX0
村紗「ならばこれはどう?!『道連れアンカー』!!」

巨大な錨がラギアクルスへと突っ込む、効果的なダメージを叩きだしているのが解る
・・・しかし

グゥオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッ!!!!

怒り状態へ移行した際の咆哮、その衝撃でスペカが無効化された

村紗「えぇっ?!そんなのアリ?!」

小町「ボムじゃあるまいし…振出しに戻ったようだよ、歓迎したくない形で」

怒り時の機動力で容易に詰め寄り、食らいつく
標的になったのは村紗だ

村紗「えぇいっ!!!」

寸での所で躱し、いなす、ただし集中力に体力が欠ければすぐに食らいつかれる

当然三人も黙って見ていない、注意を逸らすため攻撃する
特に天子が目覚ましい、成形炸薬弾よりヒントを得て完成した
水中でも扱える緋想の剣だ、貫いた後内部より高熱を発せれば水蒸気爆発は起こらない
無論以前の戦闘による慣れが攻撃チャンスの増進に最大の貢献をしている
映姫、小町も勇敢に挑むが、一歩遅れる事が多く、
防具の上で済んでいるがジワジワと損傷が増えている

この応酬で胸部の甲殻を剥がすことに成功
頃合いと見て一時撤退の合図を出す

モドリ玉…は温存し、小町の能力で無事キャンプに帰還した
436 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/05/28(土) 19:11:45.71 ID:A81AEAoX0
村紗「はー…はー…ひー…」

着くなり簡易ベッドの上に横たわる村紗、打ち身や傷の上ではスペカを使用した彼女が一番多かった
兵器娘によりすぐに応急処置が施される、更に防水テーピングによりまだまだ戦力になりそうだ

小町「はぁ…とんでもない…ねぇ…藍がやられるのも…わかったよ…」

映姫「ふぅ…さしあたって…はぁ…このあと…ふぅ…どうします?」

この二人は防具こそささくれているがスタミナを多少失っただけで済んでいる
防具のチェックを済ませればまた出れるだろう

天子「う〜ん…罠…いってみる?」

映姫「そうですね…ただ、水中となると痺れ罠…ですか」

雷光蟲は効果薄そうなので神経毒系、従来のゲネポスの牙タイプに加え、麻痺袋も使った改良型も持ってきた
…が、生産ラインに乗れてない貴重品な上、合成に特殊な機材が要るから現状一人1個の代物である
ちなみに落とし穴はヤマメの糸を使った従来より強力な物だが、本人のその場で出した糸には劣る。

天子「先に牙の方から使いましょ、止めた隙なら吼えられないからスペカも通用するわ」

作戦は決まった、全員呼吸を整え、移動する
437 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/06/08(水) 17:33:31.91 ID:6VIz72mM0
海岸に移動する、沖に向かおうとしたその時

映姫「ちょっとまってください」

天子「なによ?」

映姫が制止をうながす

映姫「ラギアクルスは上陸もするのですよね、この辺りに罠を仕掛けませんか?」

村紗「一理あるね、油断した時とか効果が大きそうだ」

天子「・・・じゃあ、私と村紗が持ってきた罠を仕掛けさせてもらうわ」

映姫「ええ、解りました」

小町「むぅ、結構重たいんだよねぇ」

天子「だからこそ、よ、攻撃の主体は今回私になるし
村紗はスペカで注意を引いてる、かといって4人が仕掛けたらこちらも身動き取れないし
まだ余裕がありそうだからね」

村紗「ま、悪いね」

小町「いんや、納得したよ、じゃあ沖の方を見張っておくから」

マグロの死体に偽装した罠を二個ほど仕掛け、落とし穴もかけておく
上陸された場合の準備も万端だ
438 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/06/08(水) 17:56:15.71 ID:6VIz72mM0
・・・

『一人は3度目となるが、懲りずにまた来たのか…』
呆れとも取れる表情を見せ、向かってくる
休憩時間によって怒りが収まったようだ、精度こそ高いが威力は低くなっている

小町「この硬さはなんとかならないかねぇ?すぐ刃が欠けっちまうよ!!」

映姫「この相手を狩れば爪や牙で強化でき甲殻を穿つ事が出来ますよ、小町」

小町「そういう装備が今欲しかったんだけどねぇ…」

ガカァンッ!
切り返し体当たり、直撃こそ避けたが武器に直接ダメージがいく

村紗「大丈夫かい?」

映姫「…出来るなら、今すぐ帰りたいですよ…少し距離を取ります…」

天子(・・・)「わかったわ、貴女の分まで攻撃しておくから」

村紗「しょーがないやね…」

・・・

村紗「どっ・・・せい!!」

錨の打撃がラギアクルスの額に直撃
朦朧状態になり動きを止める

天子「小町!私と村紗を連れてコイツから離れて!!」

小町「!!わかった!」


映姫「審判「十王裁判」 !!」

光の波がラギアを襲う、防ぐことも避ける事も出来ず攻撃をマトモに受ける
が、仕留めるまでは至らなかった、硬さもさることながら今までとは一線を越えた体力だ
439 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/06/08(水) 18:19:23.77 ID:6VIz72mM0
激昂したラギアクルスの目標は完全に映姫に移った、岩陰に居る映姫をみつけ、突進する…が

グォオオオオオォォッ?!

わざわざ岩陰に位置したのは痺れ罠を設置するためだ
戦線を退き、気絶させるまで此処に罠を仕掛け、気を窺っていた

小町「死歌「八重霧の渡し」!!」

天子「要石「カナメファンネル」 !」

村紗「転覆「沈没アンカー」!!」

畳みかける様なスペカの集中砲火
今までの相手であれば確実に生きてはいない
が、角が欠け、爪が折れたもののまだ命を奪うに至らない

村紗「え…えぇ…?」

天子「呆れたわ…天界の桃でも食べたのかしら?」

小町「だとしたら悪いのは天子って事になるよねぇ?」

しかし、襲ってはこない、海岸の方へ悠々と移動する

天子「・・・!」

初動こそ遅れたがすぐに後を追う、が、誘っている可能性もあるので
付かず離れずの位置を保持する
440 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/06/20(月) 16:26:42.89 ID:C4lMdf1y0
天子はこちらが疲弊してる可能性を考え、休息を取るべきかとも考えた

小町「…どうしたんだい、天子?」

天子「…考えを纏めてただけよ、すぐに行くわ」

沿岸付近に到達した、罠が功を奏し絶好のタイミングでラギアクルスが痺れ罠にかかる

当然集中攻撃を仕掛ける…と言いたいところだが
威力、範囲的に4人が共同して使えるスペカはなく、せいぜい二人が限度だった

天子「小町!合わせなさい!『気性「勇気凛々の剣」』」

小町「おっと、『薄命「余命幾許も無し」』」

二人の刃は尾を切断し、かなりの部位に損傷を与えた
この戦闘、終わりはすぐそこだが手負いの獣の怖さもまた然り
休憩をやめ完全に倒す事に集中したラギアクルス、最後の砦となった

グゥウウウウウウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォッ!

・・・

天子「ぐっ・・・この…っ」

爪が折れて裂かれる事は無いが裏拳をまともに受ける形となる
相手の速度は変わっていない、こちらの動きが鈍りつつある
それでも天子はまだマシな部類だ、周囲に気をかける暇があるのだから

村紗「ふっ・・・はっ・・・」

牙により村紗の腕防具はボロボロだ、ああなってはもう修理も出来ないだろう
頭突きも幾分か食らい、威力も落ちている

小町「こっ・・・のぉ・・・倒れろってんだよ!」

電気を帯びた体当たりにより今一番危険な状態だ
スタミナはあるが武器の接合が緩み戦力として正直期待できない

映姫「はぁ…ハァ…」

逆にスタミナとして怪しいのが彼女
直撃コースならお迎え(キャンプ移送)が来るだろう

が、もう策は無い、そして、相手もブレスの度に血を吐き、
身体を捻らすごとに血を撒き散らす
441 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/06/20(月) 16:52:17.31 ID:C4lMdf1y0
お互いの悲鳴、うめき声が交差する
もはやもうここでは退けない戦いとなっていた

そして、この一撃が決定打となる
自棄になった小町による背部への柄殴り
背部甲殻が壊されバランスを崩し横転する

皆、最後の力を振り絞り、装甲が薄い腹部甲殻を穿つ

断末魔の悲鳴を上げ、動かなくなり、ゆっくりと…ゆっくりと海底に沈んでゆく

死闘を制し、勝ったのだ

武器を放り、近かった者同士、天子と小町、村紗と映姫同士で抱き合い、喜びを分かつ

・・・
ひとしきりはしゃいだ後、剥ぎ取るために近付く
動かないのを確認し、剥ぎ取りナイフを突き立てる

映姫「あはは…力が入りませんよもう…」

小町「あたいは今になって目が霞んで来ました…一旦戻ったらこの目は当分戻らないでしょうね…」

村紗「し!慎重に剥ぎ取ってよ?!」

天子「全く…気持ちは解るけど・・・ん?」

異質な手応えを感じる、切開し摘出した

村紗「わぁ・・・!」

映姫「美しい玉ですね…」

小町は必死に目を擦っている

噂に聞く海龍の蒼玉と言うものだろうか、天子は大切に保管する

映姫「ん…この鱗も別格ですよ…?」

これは聞いた事が無い、帰ったら調査してもらうべきだろう

村紗「甲殻も鱗も今までとは断然違うよ、こんなのを纏ってればそりゃあ苦戦するよね」

小町「肉も相当な物じゃないかい?触れただけでも別格って解るね」

こうして宝の山を持ち帰り、この戦域を後にする
442 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/06/20(月) 17:10:45.03 ID:C4lMdf1y0
帰還し、ともかくご飯にする
小町の言うとおり、そのラギアクルスの身は旨みが凝縮し、絶品だった
とはいえ協議の結果赤身部位等は後回し、足の早い内臓から先に食べることになった
単純に炭火で焼くバーベキュー式だ

天子「・・・!?!」

目を丸くする、言葉が紡ぎだせないようだ

村紗「口が幸せ…今死んでも良い…」

小町「あんたもう死んでるだろう?いや〜でも凄いですよ!
コレが仕事の後食べれるならあたい休憩返上で働きますよ!ね!映姫さま!」

映姫は燃料の墨とそこにあった葉っぱで字を書く…

『今話しかけないでください、口を開けたくありません』

…と大賑わい、今日こそはとばかりに最上位のお酒を頼む

運悪く橙と妖精3人が物欲しげに近付く、映姫が一口だけ、と肉片を渡す
当然味覚が支配されるが続きは断固として貰えない

橙は藍に泣き付き妖精三人はこれほどの肉を狩れるよう意気を燃やす
米俵にも匹敵する量の内臓は4人によりほぼ全て平らげられた
幸せの中各々がベッドに入った
443 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/06/20(月) 17:37:05.00 ID:C4lMdf1y0
・・・翌日・・・

天子「ふぅ…昨日は色々凄かったわ…」

同室の衣玖にポツリ呟く
が、相変わらずあっちは衝立の向こうで凄い事になっている
声が届いてるかも不明だ

軽い溜息をつき部屋を後にし、個人倉庫を確認する
兵器娘によりさらに分解された素材が追加されていた

天子「ん?」

宝玉みたいなのがある、が、昨日の物は入れていない筈…
確かに美しいが昨日の物にしては…ポーチから取り出し比較するがやはり別格だ

天子「どういうことなの?…はぅっ!!」

今頃になって戦闘の痛みがぶり返す
改めて被弾箇所を見れば哀れなほど赤く変色、一部は紫にもなっている

昨日の食事は美味しすぎて鎮痛剤をも凌いでいた
…というか、天人はじめ幻想郷勢に下手な薬は効かないので悩みの種である
流石の永琳も素材不足だけはどうにもならない

天子「診て貰おうにも鈴仙は衣玖みたくなってるし…仕方ないか」

このまま宝玉の事を聞きに行く、行先は魔理沙のパートナー、ハンコックだ

・・・

ハンコック「結論から言うと、こっちは海竜の蒼玉ではないわ」

天子「え?」

より美しい方の玉を指し、こう言い放つ
444 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/06/20(月) 17:49:52.32 ID:C4lMdf1y0
ハンコック「貴女達にとってもっと大事な物よ」

と、言い終わるや否や空間が裂け、紫がやってくる

紫「はぁい♪」

だいぶ関係は改善しているが、まだ友と呼べる間柄でもない

天子「あら、あなた見学?」

紫「そうじゃな…凄い格好ね」

天子「ええ、とんでもないのとやりあったわ」

さりげなく傷を指す

紫「いえ…恥じらい的にどうなのかしら?」

慣れているが天子は海村のノリで服を着ていない
寒冷期でも服を脱いでいて快適だったのだ、温度が上がりつつある現状
下手な着衣は忌避対象ですらあった

天子「…貴女も3日居れば解るわ、見学でないならからかいに来たのかしら?」

紫「はずれ、用があるのはこっちの事よ」

美しい玉を指す

紫「見立てだと、幻想郷に還る為の鍵となっているわ」

天子「えっ?!」

紫「・・・とは言えこれだけだと封印解くのに全然足りないけれどね
一歩前進したことは褒めてあげる」

天子「…そりゃあどうも」

紫「上位をも超越する存在の内、1体が持っている、とまでは判別してたけど実物見るのは初めてよ」

天子「へぇ」
445 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/06/20(月) 18:15:52.28 ID:C4lMdf1y0
紫「ところで、狩ったのは他に誰が居るのかしら?」

天子「村紗、小町、映姫よ」

紫は頷くと改めて向き直り頭を下げる

紫「ありがとう、改めて感謝しますわ」

面食らったのは天子だ

天子「や、やめてよ、こっちが恥ずかしいわ全く…」

紫「ふふ…じゃあ、その三人にも謝意を伝えてくるわ」

天子「あ、まって!」

紫が立ち止まる

天子「…特別に絶品の肉を分けるわ、今度海を見つつ飲みましょう?」

紫「…楽しみにしてる」

・・・

ザプン

天子「あ…改めて沁みるわね…」

映姫「あら、こんにちは」

天子「ん、私達だけ?」

映姫「村紗は本格治療、小町は武具の改良に寒村へ移動しました」

天子「そう…映姫の具合はどうなのよ」

映姫「手首が痛み握力にも支障、あとは腕と大腿部の打ち身で済みましたよ
…ええ、今思えばこれくらいで済んでよかった」

天子「大腿部…?ああ、フトモモね」

太腿部分が赤黒く腫れている、兵器娘らによれば骨折は無く、自然治癒で良いとのこと

映姫「そっ、そんなマジマジと見ないでください!」

それもそうだ、バッチリ秘部も目に映っている
446 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/06/20(月) 18:40:35.50 ID:C4lMdf1y0
天子「あら、ごめんあそばせ?」

しかし、言葉と裏腹に目が離せなくなった
秘部を隠せば上半身に、後ろを向けば臀部に視線が移る
今や海村は治療中の二人を除き幻想郷滞在組全員発情状態
おのずとジワジワと影響を受けていた

映姫「は、離れましょう!海水治療は大事ですから出る訳にもいきませんし!」

その一喝で少し我に返る

天子「そ、そうね…」

が、他に気を紛らわせる方法が無い
無意識に映姫へと視線が移る
向こうも同様のようで明らかに天子の身体に目をやり、首を振って視線を逸らす
…が、三十秒もしない内また目が向いてしまう

天子(衣玖を見ても気持ちよさそうと思ってたのよ…
ちょっとだけ…なら…いいわよね?交渉してみようかしら…)

映姫(小町の行為も笏が反応しなかったし…合意の上なら罪はないんですよね…
正直羨ましかったし、あの死闘を一緒に潜り抜けた相手ならば…)

どちらともなくお互いが少しずつ、少しずつ歩み寄る
気付けば心音が聞こえるほど、影が重なるほどに近づいていた
447 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/06/24(金) 21:02:17.28 ID:eG2rI6dC0
==========================
※R−18表現アリ
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天子「太陽の下改めて見ると凄い生傷ね」

軽い重いが混ざり合い大げさに言えば迷彩柄にも近くなっていた
乳房も含めまじまじと見つめる

映姫「ほ、本当に薄氷の勝利でしたから…」

改めて顔が赤くなる映姫

天子「落とし穴が使えなかったのは痛かったわね、あっちのほうが効果高かったのに」

映姫「私見ですが、二度目の痺れ罠による攻勢が無ければ上陸してたかもしれません」

天子「ふー…だったら休憩なしの進撃は失敗だったかもしれないわね」

映姫「戦闘の流れもありますしなにより経験は積めましたからあながち悪くは無いですよ…?」

天子「ん・・・ありがと」

 ん…ちゅ…れろ…

映姫「ぷは…貴女も最近丸くなってますね」

天子「ここに来て貴女も随分変わってるわ、覚え違いじゃなければ四季様って小町は呼んでたはずだけど
その辺も関係あるのかしら?」

映姫「どうでしょうね…ええ、紫と違ったまた異質な灰色にであって…」

れちゅっ…

映姫「ふあっ!!」

天子が映姫の乳房に吸い付く、軽い悲鳴と共にビクッとはねる

天子(試しに吸った衣玖のと違って吸いにくい…けど、やっぱり乳房は乳房ね)

映姫「い、痛いです、歯を立てないでください…っ」

れろ、れろれろ、ちゅうぅうっ

映姫「あふぅっ!」

乳首を舌で転がし、吸いたてる
息が荒いのも顔が赤いのも、この日差しの所為では無さそうだ
448 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/06/24(金) 21:19:17.95 ID:eG2rI6dC0
天子「すごいじゃない、おっぱいの感度、すぐに硬くなった」

映姫「ば、バカ言ってないでください!」

天子「相手は誰なの?小町?」

映姫「…」

天子「…パートナー?」

映姫「・・・・・・・デス・・」

天子「ん?聞こえなかった」

映姫「自慰ですよ!小町の陰でコッソリやってました!!
き、聞きたい事はそれだけですか!?」

天子「…ん〜、自慰は何処をどんな具合に?」

映姫「乳房や…アソコを弄る程度…」

天子「じゃあ、ここはまだなのね?」

くにっ

映姫「うぅっ!」

天子の指が淫核にそっと触れる、少し苦しそうに呻く映姫

天子(あー、まだ慣れてないか…)「私に任せて貰って良いかしら?」

映姫はコクリ、と頷き、応える
449 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/06/24(金) 21:43:33.39 ID:eG2rI6dC0
天子(正直実践はそこまでじゃないのよね…)「えいっ」

むきゅ

映姫「あうっ」

皮をむき、淫核が外気に晒される

天子「じゃあ、このまま少しおいといて…」

乳房を再度弄る、今度は両手で乳首を重点的に
天子の指によって乳首が踊っているようだ

映姫「ん…はぁ…」(自分でやるのと全然違う…小町が現を抜かす筈ですよ…)

20分程の愛撫後に股間へ手をやる

天子「脚開いて、腰浮かして…?」

映姫「は、はい…」

この真昼間、日差しも強い中に股間をマジマジ見られる羞恥心は今までにない
事前に乳房へ愛撫せず、一時的に頭が呆けていなければ拒否してただろう

ちゅぷ…

膣内に指を一本入れる
どうやら入れた事は無いらしく顔に驚きと羞恥が入り混じる

天子「あとはこの指を…」

ゆっくりと優しくクリトリスに塗りたくる、言わば自己生産ローションだ

天子「だいたい準備できたわ、覚悟は良いかしら?」

完全に観念し、身を委ねる
450 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/06/24(金) 22:10:13.82 ID:eG2rI6dC0
ひたすら愛液をクリトリスに塗りたくり、その刺激が急激に映姫の陰核を慣れさせる
結果、ある程度の刺激であれば快楽として判断できるようになった

天子(今後肌を重ねるなら…おいおい慣れさせていかないとね、今回だけじゃ難しいわ)
「今度から自慰のとき、ココ触ってみなさいよ、慣れると一番気持ちいいわよ」

映姫「は、はいぃ…」

天子(さぁて、どうしよ…膣も生娘っぽいしイかせるのは後かな…そうだ!)
「じゃあ、また中に入れるよ、もっと脚、開ける?」

映姫「ここだと…あの木陰のあたりで」

木陰には寝そべるのに丁度良いスペースがあった
そこに仰向けになり、カエルの様な姿となる

天子「なかなか…いい格好じゃない、いくわよ…?」

ちゅぷっ…くちゅ…

指二本でもかなりの締め付けがある、が、濡れているので進むのは問題ない
そしてクリトリスの裏側に指が届き、中指の腹で刺激する…

映姫「はひぃいっ!!ちょ、ちょっと待ってください…」

天子「だめ、もう少し我慢して〜」

映姫「こ、怖いんです…!こんな、初めての感覚…」

指が締まる、愛液がどんどん溢れる、聞いたとおりだ
イヤらしい音が周囲に響き、顔を真っ赤にし涙目になりながら耳をふさぐ

五分後、弓反りの形になり愛液を噴射する
完全にイったようだ、天子の指には濃くなった愛液がこびりつく
満足そうにその中指を自分の口に、人差し指を映姫の口に入れ、舐めさせる
451 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/06/25(土) 03:33:10.18 ID:d8ejjoWg0
・・・

映姫「はぁ・・・ふぅ・・・」

天子「どうかしら?」

映姫「ええ、まさに天にも昇る気持ちでしたよ
では、次は私の番で…」

天子「ちょ、ちょっと待って!」

映姫「…?」

天子「いや、これよ」

映姫の掌を掴み、見せる

映姫「…どういうことですか?」

天子「爪さ、これだと痛いから…」

よくよく見れば天子の爪は深爪ギリギリで丸く切ってある

天子「中に入れるんじゃないなら…ど、どうぞ?」

そして顔を赤くしつつ胸を張る
頷いて乳首を口に含む映姫
452 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/06/25(土) 04:00:43.27 ID:d8ejjoWg0
天子「うっ…こ、こら、歯、痛いって」

映姫「も、申し訳ありません」

自分がやるとなると本当に加減が難しい
コツをつかむのに幾分かかかる

天子「は…っ、うん…そうそう、それくらいが甘噛みで気持ちいいわ…」

ゆっくりと、しかし確実に天子の乳首が勃ってくる
乳輪全体も引っ張られ実に口に含みやすい

慣れてきたので強めに噛んでみる、が、勃ってくればある程度の刺激は快感になる
その痛気持ち良さに天子も満足してる様だ

しばらく赤子のように口で弄り倒す

天子「…そろそろ、アソコに…いいかしら?」

段差の上に登り自らシェルピンクの股間を晒す

映姫「ど、どうしましょう・・・?」

天子「ゆ、指を中に入れないなら好きにしていいわよ」

映姫「はい…んっ」

くぱぁっ・・・

天子「!!!!」

淫唇を開く、中まで丸見えだ

映姫「す、すごい、ヒクヒクして…あ、奥の方が開閉してて喋ってるみたい…
潮の匂いに混じって貴女の匂いも…」

みるみる顔が赤くなる

天子「ば、バカ!実況しなくていいのよ!コラ!匂いかいじゃ駄目だってば!」

映姫「こんな機会初めてで…あ、キュウって締まりましたよ?愛液も…」

天子「ばかばかばかぁああああ!!」
453 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/06/25(土) 04:18:46.69 ID:d8ejjoWg0
羞恥&言葉責めにより反応する陰核
勃起したそれを映姫はおっかなびっくり触れる

天子「ひぅうっ!!」

明らかに凄い反応、どんどん好奇心が反応する
クリトリスに対しクンニを開始した

天子「そ、そんなのって…あふぁあああっ!!」

念の為吸う、舐めるに絞って痛くしないように刺激する
それで十分だった。

言葉にならない嬌声を上げ、果てる

・・・

天子「・・・」

映姫「おまちどうさま!そう臍を曲げないでくださいよ〜」

冷たい飲み物を持って映姫が現れる
あの後に完全に好奇心に負けた映姫は無抵抗になった天子を連続絶頂させていた
飲み物を受け取り一気に半分ほど飲み干す

天子「…はぁ、そりゃあ指入れなければ何しても良いって言ったけど
こともあろうに連続5回は限度があるわよ」

映姫「ほ、本当に申し訳なかったです!」

天子「…ま、いいわ、今回だけは許してあげる、その代わり…」

映姫(う・・・)ドキッ

天子「また、付き合いなさいよ………初めてにしては上手じゃない」

映姫「…わかりました♪」

ちゅっ・・・んちゅ・・・れろ・・・
454 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/06/25(土) 04:32:32.82 ID:d8ejjoWg0
・・・

狩りに出ていた班が帰ってくる、砂原にて上位との戦闘をしていた
防具に熱がこもってたようで脱ぎ散らかし海に走る影がある

魔理沙「あーあっちぃなぁ!…お?珍しい組み合わせじゃんか」

天子「ああ、魔理沙ね、どう?そっちの首尾は」

魔理沙「いやぁ、敵も強かったけどおおむね順調!ただなぁ、見てくれよこれ!」

太腿および腕に痣がある

天子「何やったのよ?転んだの?」

魔理沙「ご挨拶だぜ、まだ武器に慣れてないから反動酷くってさー海洋治療に…」

魔理沙の股間に一点集中する視線がある

魔理沙「…な、なぁ、映姫、そんなにまじまじ見られると同性でも恥ずかしいぜ…」

映姫「あっ、し、失礼しました!」

慌てて沿岸に視線を逸らす

魔理沙 ヒソ なぁ天子、何があったんだ? ヒソ

天子「ま、タイミングが悪いのよ、気にしないで置く事ね」

遅れて咲夜が入ってくる、丁寧に防具を置いているようだ

咲夜「何の騒ぎよ」

魔理沙「わりぃわりぃ、何でもないよ」
455 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/06/25(土) 04:53:50.12 ID:d8ejjoWg0
・・・食堂・・・

魔理沙「そうそう、知ってるか?今度から新番組が始まるそうなんだ」

天子「何をやるのかしら?」

魔理沙「元実戦を基にしたサバイバル形式戦闘と言ってたな、
仲間と拠点を守りつつ、何日生き延びれるかってモノらしい
聞いた話によれば一番難しい物を選んだとか…」

天子「ふーん…」

テレビには幽々子、妖夢、加奈子に諏訪子が出ている
見た事無い街並みの…廃墟が広がっている

魔理沙「大連続狩猟って形式の狩りに対応させたものだって聞いた
今回の件で手が足りなくなって一回で何頭も狩る必要が出たとか…」

天子(そういう場合は兵器娘が出張る筈じゃ…なぜこのタイミングで・・・・
あぁ、そうか、この前のラギアクルスみたいなのに対応するにはそれくらい出来なければ…って事ね)

映姫に目をやる、大体同じ考えのようだ

映像が始まる、彼女たちの隣で天空に向かって大砲が火を噴く
どうやらコレは味方のようだ、空では大軍勢が隊列を組んで爆撃を行っている

下には1945年4月、ベルリン攻防戦と書いてあった
456 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/06/25(土) 05:19:44.54 ID:d8ejjoWg0
==================================
空には加奈子に諏訪子、地上では幽々子に妖夢が当たる事となったようだ
弾幕によりまた1つ、また1つと撃破してゆく
兵器娘は当時の力を反映しており弾幕戦と比較し遥かに弱くなっている(撃破扱いになると退場する)
が、その数が尋常ではない、特に地上は軍兵魂札を使用したソ連兵士が防衛目標のベルリン包囲をはじめ出す
当然止めようとするが幾ら撃っても大きな湖を泳いでいるような手応えしかない

幽々子「妖夢、一度こっち来て手伝いなさい、反魂蝶でも処理しきれない物凄い数よ」

妖夢<<そ、そうしたいのは山々ですが…私と共に西の防備をしてるびー(B)軍団がもう支えきれません!
これ以上崩れると空襲がさらに激しくなってしまいます!>>

諏訪子「はぁ、空が片付いたから応援に…って何コレ…地上が人間と戦車で埋まってるよ?!」

加奈子「!二人とも下がれ、砲撃が来るぞ!!」

===================================

魔理沙「じょ、冗談だろ?」

天子「…確かにこれは…けど、この趣向は面白いわね、やりやすさは難易度によるんでしょう?」

咲夜「…」(絶句している)

映姫「この辺の裁判は物凄く疲れたのを思い出しましたよ」

この数時間後、妖夢が対地攻撃機に巻き込まれ、そこでゲームセットとなった
今後の放映は基本的にダイジェストになるそうだ
457 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/07/10(日) 15:12:43.27 ID:KhQ/kF2+0
・・・明後日・・・

霊夢「今日は何か狩るわよ」

天子「いきなり何なのよ…」

必死な形相で言い放つ霊夢、引く天子

霊夢「毎晩毎晩三人の相手とか…もう限界よ、今日こそは狩りと言う名の休暇を貰うんだから」

天子「それはそれで良いけど…今は人手不足で素材収集には裂けないと聞いたわ
寒村の方も古龍ってのが現れて対応に注力してるし援軍はなさそうよ」

霊夢「ええ、だからなるべく狩猟時間がかかりそうな相手をね」

いつも気絶まで行くので睡眠状態は良好だ、むしろ運動不足になってしまう

咲夜「だったら良さげなのがあるわ、一緒にどうかしら」

霊夢「渡りに船ね、天子は?」

天子「ん〜、そろそろ出るかな、あまり兵器娘に借りを作るのも癪だしね
咲夜、あとは誰か居るの?」

咲夜「いいえ、魔理沙は三妖精と組んで上位狩猟に出ました
ちなみにコイツも上位なのですが、少々勝手が違うようで…」

天子「それは後で聞くわ、ちょっと待って、映姫呼んでくる」

そういうと小走りに小屋へ行った

霊夢「ラギアクルスの一戦以来であの様子…デキたわね」

咲夜「…///」
458 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/07/10(日) 15:33:06.44 ID:KhQ/kF2+0
霊夢「赤いディアブロス?!」

咲夜「事前調査の結果、相当にタフな個体のようで…
二個大隊で狩猟しようと試みたものの返り討ちに合い敢え無く撤退したようです」

霊夢「それを4人でやれって言うの…?」

天子「新番組基準で言えば私たちは軍に真っ向挑めるだけの戦力らしいから…イケるんじゃない?」

ただし、敵弾が当たらなければ、と言うのが前提
流石の鬼もマッハ5で落ちてくる4t近い爆弾は耐えられないそうな

霊夢「…むぅ、まぁいいわ、こっちだって新防具があるし丁度良い練習相手よ」

映姫「まさかこのまえのラギアクルスが上位の上、G級相当と言うのも驚きましたが
霊夢が余剰素材の競り合いに勝つとは思いませんでした」

霊夢「ここだとお金持ちだからね、私、と言うかそうでもしないとスタートが遅れてる分取り返せないわよ」

咲夜「私は時間停止でなんとか回避します」

天子「場所は…砂原ね、まぁ楽しんでいきましょうか」
459 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/07/19(火) 08:00:12.43 ID:CndP1kZm0
・・・砂原・・・
〜テント〜

あいかわらずジリジリ焚き付けるこの太陽、いや、心なしかもっと…

霊夢「前来た時より暑いわね…」

天子「そりゃそうよ、封鎖期間が冬で今春みたいなものだし」

映姫「ちなみにこの辺りは秋らしい物が無く夏に行ったらいきなり冬になるそうです」

繁殖→温暖→寒冷→繁殖…と続いていく

霊夢「あ〜、この次は夏でもっと暑いのね…」

咲夜「今回の相手ですが…繁殖期の変異種の更に希少種…と考えて良いのでしょうか?」

天子「砂色の相手なら幾度かやりあったけど黒いのはまだないし、紅い甲殻なんて初めてよ」

霊夢「そもそもディアブロス自体初めてよ、どういう攻撃してくるの?」

咲夜「潜ってからの奇襲、突進、尻尾…の辺りでしょうか
もしかしたらこの相手は遠距離も持っているかもしれませんが…」

スジャータ(咲夜のパートナー)「事前偵察だと遠距離攻撃は無い、ただ仲間意識は無く豪い凶暴になってるとか」

咲夜「だ、そうです」

霊夢「ありがとう二人とも、じゃあ行きましょうか」

サボテンが点在する程度の地形を見て軽くため息が出た後、歩を進める
460 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/07/19(火) 08:12:41.44 ID:CndP1kZm0
探索の為数十分歩を進める、そして異変に気付く

霊夢「…ちょっと、おかしくない?」

天子「ん?何よ」

霊夢「じゃあ天子、貴女ジャギイや虫、草食竜みたいなの見かけた?」

天子「・・・そういえば居ないわ」

いち早く気付いたのは以前に此処に来た際、クルペッコとドスジャギイ、そしてジャギイの群れに出くわし
かなりの辛酸を舐めたからである

映姫「だとしたらこの雰囲気の所為ですね、ピリピリと感じますよ」

咲夜「…この食い荒らされたサボテンなんかもそうかしら?」

霊夢「あら、天子の魚を食べた後みたいになってるわ」

天子「そうそう…って失礼な!私だって骨が無ければ綺麗に食べるわよ!」

映姫(今度は身を取ってあげましょうか…)「まだ樹液が乾いていない…近いのは間違いなさそうです」

戦慄を覚えつつ、改めて歩を進める4人、G級を下した余裕を諌めるほどの不安が広がっていた
461 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/07/19(火) 08:41:31.40 ID:CndP1kZm0
天子「比較的涼しい場所はもう見たけど居ないわね」

霊夢「と、すれば熱砂地帯かぁ」

咲夜「液冷装置を稼働しましょう」

クーラードリンクの代わりに鎧の温度調節装置がある
携帯燃料にて動き、MHFの温冷ドリンクと一緒と見て良い

霊夢「はぁ、涼しい…ずっとつけっぱなしだといいのに」

天子「また遭難した時燃料切れて困るわよ?今回はロマンスも期待できなさそうだし」

そう、あの遭難以降開発し、付けられたものだ

霊夢「う…」(うぅ…こんな時なのにてゐを意識しちゃうじゃない)

咲夜「ロマンス?」

天子「ええ、大騒ぎの中霊夢とてゐがお互い全裸で濃厚にいちゃついてたと聞いたわ」

咲夜「?!ゴホッゴホッ!!そんな事が…」

霊夢「あーもう!魚の件は謝るから勘弁してよ!」

咲夜(霊夢の謝罪なんてまた珍しい…退屈しのぎにもう少し聞きたかったけどまぁ良いわ)

・・・

霊夢「な、何よコレ…」

リノプロスの巣がズタズタに荒らされ、血まみれになっている
生き残りは居ない
卵も容赦なく踏み荒らされ、その液体が足跡となって点々と続いている

天子「・・・流石に気分が良い物じゃないわね、でも…霊夢、見て?
こんな風にリノプロスの甲殻を平気で突き破る角を持つ、コレが今回の相手よ」

この辺のリノプロスは従来(下位)の物より頑丈だ
しかも甲殻部分はただでさえ硬い
が、障子紙の如く破られている

天子「私はともかく霊夢に咲夜…特に咲夜は気を付けた方が良いわ」

霊夢「・・・ま、それはそうとして肉と使える甲殻は剥いでおきましょ
まだ新しいとは言え念の為内臓は捨てるけど使えるものは取っておかないと」

映姫「ふふっ、霊夢さんらしい、ではこの辺りで見ています」

天子「手伝わないの?」

映姫「奴の縄張りと言うのは間違いないので長時間作業してたら来るかもしれません
ましてや相手は奇襲が得意なのですから」

咲夜「…それもそうね、私も見張るわ、歩くのもちょっと疲れたし」
462 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/07/19(火) 08:52:20.82 ID:CndP1kZm0
ジュウジュウ…

天子「いや、何してるの」

霊夢「焼けた岩肌で焼き肉?細かい肉は持ち帰れないし」

天子「まぁいいわ、それにしても来ないわね」

映姫「まぁあくまで予測ですから」

咲夜(香ばしい匂い…調味料持って来ればよかった)

4つ並べた辺りで手を止める

霊夢「ま、そう時間はなさそうよ?」

天子「…巫女の勘?」

霊夢「そんな感じ、これ頬張ったら…」

・・・

あらためて緊張が走る
この状況では味など解らないが、スタミナの為摂取するのは良いだろう

霊夢「…あ」

咲夜「あつっ…でも良い焼け具合です」

霊夢「一番脂乗ってて狙ってたのに…」

2つ3つとカウントダウンのように取り除かれ、最後の肉片が除かれた…

ゴゴゴゴゴゴ・・・

映姫「砂が!奴です!!」
463 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/07/19(火) 09:16:36.21 ID:CndP1kZm0
丁度焼肉に使ってた岩が吹っ飛ぶ

大きい、ティガレックスと違い高さもあるが凄まじい体格だ
角は炭のように漆黒、体躯は血のように赤い

天子「…!言い忘れてた!耳をふさいで!!!」

霊夢・咲夜「「?!」」

言われたとおりに耳を塞ぐ…その瞬間

高音と低温が入り混じる大音量が周囲に響く、周囲の砂が大きく吹き飛び
こんなのを立て続けに聞かされたら気を失いかねない

霊夢「あーもう!耳を投げ捨てたいわ!耳鳴りが酷い!!」

映姫「一時的とはいえ声が届かなくなっています、咲夜も同じ状況でしょう」

天子「くぅ…見た所間に合ったから安堵してたけどそれでもこれか…」

咲夜「わ、私なら幾分か平気です、この装備に一定の防音効果があるので」

天子「それは良かった、さぁて、どう戦うか…前やりあったのより二回りも大きいわよ」

映姫「もはや小山ですね、近接の私らだけだとどうなってたやら…」

鬱憤晴らしとばかりに遠距離攻撃を叩きこむ霊夢
一通りばら撒いて羽と尾の付け根、腹部が有効だと解った
背中はともかく正面は弾を弾き返すほど硬く、流れ弾が懸念された

霊夢「咲夜!狙うならお腹や尻尾の付け根よ、私と正対するよう動いて!」

咲夜「はい!」

霊夢は羽を中心に狙う、その威力と手数に目標を霊夢に定める
すると身体を向き直し尾と腹部がガラ空きになって咲夜の前に晒される
すかさず幾本ものギギネブラの毒を有したナイフを投げる

天子「…ほおって置くと取られるわね、策はある?」

映姫「今の所彼女らの射線を考え、私が角、天子は尾を側面から狙いましょう」
464 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/07/19(火) 10:00:15.96 ID:CndP1kZm0
戦況は優勢で手応えはあるものの、その凄まじい生命力に圧倒される
現にまだ怒ってすらいない

霊夢「毒が回ってもこんなのって…大した生命力ね」

ラギアクルスよろしく、このディアブロスもスペカを織り交ぜないとどうにもならなそうだ

咲夜「埒が明かないわね、メイド秘技『殺人ドール』」

幾本ものナイフが突き刺さる、一歩踏み出した衝撃でナイフが抜け、血が飛び散る
これが怒りのトリガーとなった

いままで彼女にとって小生意気な小動物とじゃれ合ってる程度だったのだろう
周囲の高温の中発せられる凍てつくような殺気
威嚇に唾液と血液が入り混じった体液が口から洩れる

天子「コイツ…ラギアクルス以上…なの?」

映姫「海が殺気を緩和していたのでしょう、仮定ですが」

天子「なるほど…霊夢!気を付けて、ここから急に速くなるわよ!」

霊夢「わかったわ!」

軽くひと吼えした後に突進を開始する、その速さはもはやカタパルトのようだ

一気に彼方へ走って行ったが依然こちらに向けた殺気は変わらない

霊夢「あの質量であの速度、あの角を持つ体当たりなんて…」

天子「防具込みでもあれは私でももたないわ」

向きを変え、すぐさま走って戻ってくる

霊夢「わっぷ!」

付近を通ったが視界が砂でふさがれる

映姫「近くを通っただけで凄い砂…」

そして、視界が晴れた先には流血する咲夜の姿があった
465 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/07/19(火) 10:25:06.62 ID:CndP1kZm0
霊夢「咲夜、大丈夫?!」

咲夜「小石が飛んできただけです、それも凄まじい速度で…」

防具に命中し表皮をかすった程度だが、タダの石が拳銃の弾ほどの火力はある
もしギリギリで避ける癖のある霊夢が防具新調しなかったらリタイアとなっていただろう

映姫「それも厄介ですが、この突進を繰り返されると攻撃手段が…」

また遥か遠くにいるディアブロス、遠距離過ぎると霊夢の銃撃も効果が薄い
しかも今度は知恵を付け、角を突き刺す事をやめ、角で砂をかきあげながら突進する
小石散弾と精度の威力が増し、突進中の付近はもう弾幕だ

咲夜は時を止め完全に距離を取ったが、霊夢はもろに受け
防具が受け止めたものの小石が食い込み鱗のようになっている
なにより衝撃が凄まじい、緩衝材込みで受けた方向が鞭で打たれたくらいの痛みが走り、涙が流れる

霊夢「じょうだんじゃないわよっ!壁際まで退きましょ!!!」

泣き叫ばないよう我慢しても痛い…と口から洩れ、涙が止まらない、四肢に影響がないのが不幸中の幸いだ

霊夢「もう!ただの小石と侮ったわ、あれはもう素直に結界使うしかないわね…」

涙声になりつつ悪態をつく、治療の事も考え湧水のある洞窟方向へ移動できた
さしずめ第二ラウンド、戦いはまだ始まったばかりだ
466 : ◆vDejidqJ6g [sage]:2016/07/29(金) 12:59:33.34 ID:VQmUEum/0
霊夢「・・・うん、粘着榴弾ならある程度効果はある、ただ主力の徹甲弾は弾かれて使えないから時間かかるわよ
短砲身の大口径銃なら良かったんだけど」

天子「こっちはこっちで暴れられるとどうにも…コイツはこんなに厄介なのね」

全く歯が立たない…訳ではないが決め手に欠ける
ディアブロスの方も有効打が与えられずスタミナ勝負となっていた

咲夜(この高温で動き回るのは堪えますね…時を止めて身体を整えないとあの角の餌食にされそうです
・・・・霊夢は大丈夫なの?)

映姫「霊夢、大丈夫ですか?」

霊夢「ん?あぁ、全身痛い、ひりひりする、防具の下を見るのが興味あるけど怖い」

映姫「そうではなく、体力が…」

日も昇り、サウナで喧嘩するような状態になっている
調節機構があるとはいえ装甲重視の鎧についてるのは未だ微々たるものであり
重さもあり体力、精神力が容赦なく削られる

霊夢「ん〜、この程度ならまだ平気よ、今のてゐの足元にも及ばないわ」

映姫(あ…アレはアレで体力増進の役に立ってたのですね…)

天子(こんど覗きに行こうかしら?)

咲夜(こんな時と言うのに何を考えてるのか…しかしその余裕が今は頼もしい)
467 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/07/29(金) 13:18:54.50 ID:VQmUEum/0
霊夢「…そうだ、お喋りながら戦いましょう!」

天子「どういうこと?」

霊夢「体力の損耗調査よ、普通の事で言葉が詰まったりしたら
体力や判断力に問題があるか解るわ、声が小さい場合も同様ね」

映姫「なるほど」

咲夜「温泉の我慢比べみたいですね」

霊夢「のぼせない内に皆で上がるんだからね!!じゃあ天子!恋人はいる?」

咲夜「い、いきなりなんて話題…」

天子「映姫よ!」

咲夜(即答しましたかぁ////)

映姫「か、隠す事ではないですが…恥ずかしいですよ!」

天子「映姫は私をどう思うの?」

映姫「今聞くのですか?!」

天子「ホラホラ、調査の為よ!それとも休む?」

映姫「!!おっとっと…、ええ!好きですよ!!」

尻尾が霞める、何だかんだであくまでも戦闘中なのだ

映姫「咲夜はどうなのです?!」

咲夜(お嬢様…と、言いたいところですが…)「それよりも!他にナイフが通りそうな箇所はありますか?
スペカを使おうにも弾かれては意味が無いですし!!」

天子「ひざの裏なんか弱そうね!ただやっぱり尾の付け根に集中した方が良いわ!
尾と言えば、中々切れないわね!!」

映姫「上手く傷が広がりませんね、信じられない強靭な体です!霊夢、角はどうですか?」

霊夢「ちょっとまってね!…目立ったヒビも無い!嫌になるわよ
酷使してるから折れやすいって聞いたのに嘘じゃないでしょうね?!」

天子「今までの個体は折れてたわよ!赤いのは別なのかしらね!?」
468 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/08/07(日) 05:19:24.74 ID:yQNfnNwN0
しりとり、百人一首(霊夢、咲夜が知らないので早々に断念)、昨日の献立…
かなりの会話を重ねて来てその間千日手の様な争いとなっていた、が

霊夢「…そろそろ退きましょ」

天子「わかったわ、どうする?モドリ玉?」

霊夢「いいえ、潜った後ケムリ玉で見失わせて後ろの洞窟に行くわよ」

咲夜「では、そのように…」

ボフッ

・・・

霊夢「追ってこない…かしら?」

映姫「低空飛行が幸いしましたね」

高空域だと他のモンスターを呼び寄せるイレギュラーが多くなるが
低空域なら幾らかどうにかなる、ただし気流、地形、動向その他で戦闘中はあまり使えない

天子「ゴクッゴクッ…ぷはっ、相手はどんな感じ?」

咲夜「デルクスに標的を変えたようで、文字通り惨殺していました」

天子「で、どうしてこっちに撤退を?」

霊夢「…」

ガチャ…ッ
鎧を外す、その裸身に無残な赤い斑点が残る

霊夢「ごめん、もう我慢できない…誰か鎮痛薬塗って欲しいわ」

映姫「では、私が…少し、沁みますよ?」

霊夢「…っ!!」

高速の石つぶてを防いだ際の細かな擦り傷が目立つ

天子「御札を使わなくなったなと思ったら…」

霊夢「激しく動いてたら汗出て来て、それがすっごくヒリヒリするのよ全く…あぅうっ!!!」

469 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/08/07(日) 05:42:44.41 ID:yQNfnNwN0
・・・

霊夢「ありがとう映姫、ずっと楽になったわ」

映姫「それは良いですが、秘薬には限りがありますよ?待っていても良いのでは?」

霊夢「…アレを一人欠けた状態で倒せるかしら?」

映姫「それは…」

霊夢「行きましょ、もう同じ手には…ちょっと待って…」

天子「?」

・・・

バガァアアアンッ!!!!

霊夢の居る洞窟オアシス地帯に真紅のディアブロスがやってきた
さんざんデルクスを弄んだ後、臭いを頼りにやってきたのだ

が、しっかり予見されていた
相手を補足するまでの隙を突き、麻痺弾を込めた陰陽機銃で攻撃を加える

身体の自由が奪われ、一時的に行動不能になるディアブロス

咲夜「殺人ドール!!」

映姫「十王裁判!!」

天子「非想非非想の剣!!」

霊夢「八方龍殺陣!!!」

完全に待ち伏せが決まり、形勢は大きく傾く、がまだ倒すに至らず
予断を許さぬ強敵であった
470 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/08/07(日) 05:57:59.84 ID:yQNfnNwN0
・・・

この区域は適度に狭い上日陰なのでずっと優位に事が進む
しかしそれ故に精神疲労がずっと高まった

「不死身ではないのか?」

そんな疑念が頭を過る
傷は増えている、血も出ている、なのに一向に弱らない

ガァンッ!!!

映姫「!!!」

尻尾の一撃が天子に命中した
主に武器が受け止め、防具に頑丈な身体が
巨大なハンマーと言うべき打撃を耐える

天子「大丈夫よ!汗が目に入っただけ!!!」

眼にはいるほどの汗はこの日陰では考えにくい
9割がた考え事によるものだろう

咲夜「シビレ罠設置しました!」

霊夢「追い込むわよ!それっ!!!陰陽宝玉!!」

咲夜「パーフェクトメイド!!!」

完全に不意を突いた状態ではないので皆のスペカが間に合わない

確かに一撃の火力を上げたものではないが
こうも血気逸る目を投げられると優位なのに委縮してしまう…その時

「はい、おしまい」
471 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/08/07(日) 06:21:34.76 ID:yQNfnNwN0
兵器娘から連絡が入った

霊夢「ちょっと、おしまいってどういう事?!」

状況は優勢なのだ、指定された時間も残っているし死亡扱いされた訳でもない

スジャータ「説明するから…ここなら、飛んで拠点まで戻って」

霊夢「…むぅ、皆、戻るわよ!」

天子「わかったわよ」

・・・拠点・・・

霊夢「戻ったけど…何よ」

スジャータ「食事にしましょう」

霊夢「えぇ?!」

スジャータ「えいっ」

文句を重ねようとした霊夢の額の中心を軽く小突く、簡単に尻もちをついてしまう

スジャータ「精神疲労が大きすぎる、ご飯食べて、ぐっと休んで、続きは夜よ
警戒しておくからゆっくり休んでてね」

霊夢「・・・」

不思議な事に糸の切れた操り人形のように立てなかった
他3人もその場にへたり込む、どうやら相手が気迫勝ちしていたようだ
もし気付かず戦っていたら今頃は…

スジャータ「そうそう、経験の無い一度目はサービスだけど、二度目からは死亡扱いにするから
精神的疲労が限界行く前にちゃんと敵から離れる事、良いね?」

霊夢「…わかった」

ようやく座りながら動けるようになり、布団の上に腰を落ち着ける
程なくして料理が運ばれる
アプトノスで出汁を取り、炒めたレアガーリックと輪切りにしたシモフリトマトのスープだ
予想以上に疲弊していた身体に無理なく染み渡る

霊夢「そうよね…考えて見れば、ちゃんとした龍だものね…」

ボソッと漏らし、再びスープを啜る
472 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/08/17(水) 20:41:48.57 ID:uEKx+tEo0
・・・

霊夢「やっぱり生物ね、夜行性じゃなくて助かったわ」

もしかしたらこの個体だけが違うのかもしれない
負傷による要因で動きが鈍いのかもしれない
しかし動きが鈍っているのは確実で、夜目に慣らした霊夢達にアドバンテージがあった

天子(プレッシャーは霊夢や紫と同じ…けど…)

ゴッゴッゴゴゴゴ・・・・

映姫「潜りました!気を付けて!!」

ザザザザザ・・・・

咲夜「狙いは天子、貴女よ」

天子(零戦の木の葉落としに比べたらこんなの児戯も一緒!!)

ザンッザンッズガッ!!

ガキィイインッ

ギャォオオオオオオオオオオオッ!!!

霊夢「凄いじゃない!!」

映姫「角一本イケました!良い感じですよ!」

霊夢「ん、そうだ、角が残ってる内にやっておきたいんだけど…」

角を片方失っても相変わらずの殺気だ、正面に位置する霊夢に狙いを定め、突進する

霊夢「結界!!」

ガズンッ!!!!ビキビキビキッ!!!!

障子紙をぶち抜くように角が結界を突き破る、が、もう片方の折れて臼状になった角は貫けず、突進が止まる

霊夢「うわぁあ…角二本だったら割られてたかも…とにかくチャンスよ!!」
473 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/08/17(水) 21:03:28.92 ID:uEKx+tEo0
咲夜「連続殺人ドール!!」

映姫「ギルティ・オワ・ノットギルティ」

天子「カナメファンネル!!」

強烈な攻撃が集中する・・・が

天子「あ」

バキィンッ!!!

もう片方の角も折ってしまった、これでもう角を利用しての足止めは使えない

とは言え相手も追い込まれている、あと一押しで…

霊夢「足止め手段はある?」

天子「もう無いね、痺れ罠も昼に使い切った」

咲夜「私なら問題ないわ」

霊夢「お、そうね、とっておきを忘れてたわ」

咲夜「ルナ・クロック!!!」

時が止まり、無数のナイフが降り注ぐ、以前とは違い銀から鋼鉄製になっている
それだけならディアブロスにとって気にするまでも無い
が、今咲夜の用いる武器は毒を利用した狩猟用、今の状態にとってあまりにも効いた

霊夢「じゃあ、仕上げは私!夢想封印!!!」

・・・

霊夢「あぁ〜…疲れた、もう一歩も動きたくない…」

咲夜「あら、では泳いで帰るのかしら?」

霊夢「?」

不思議そうな顔をして咲夜を見る霊夢

咲夜「これから雨でこの一帯は洪水になるのよ?平気?」

霊夢「ば、バカ、それならちゃんと帰るわよ、ったくもぉ…」

グゥオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォ・・・

霊夢(危険は無いようだけど、この声、以前聞いたような…なんだっけ…?)
474 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/08/17(水) 21:21:45.39 ID:uEKx+tEo0
=================================
〜ロックラック、ギルド〜

「熱砂による深刻な火傷、命綱トラブルによる死傷、巨岩による死傷
そして小舟の犠牲…」

「中堅ハンター殺し…数少ない熟練ハンターも体の衰えに気付かぬものは…
祭りだ、と掻き立てては見たがもう限界か、ジエンモーラン」

「年々狩猟数が減り数は増す一方、もうハンターの対応では限界」

「ギルドハウスも今は昔…か、上級部屋も空きが出る一方で運用上赤字です」



アオイ「・・・と言う情報に相違ないですね」

ロックラック責任者「…ああ、すぐにでも手を貸してほしい、報酬は弾む」
(何処から情報を…これでは値切る事も出来ない、か…背に腹は代えられん)

アオイ「解りました、じゃあまず上級4部屋、使えるようにしてください」

ロックラック責任者「うむ、解った」(流通の要衝が立ち枯れてはもうどうにもならんからな)

===================================
475 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/08/17(水) 21:42:51.10 ID:uEKx+tEo0
紫「で、寒村の対応を加味して、選出はこの四人?」

スキマの紫に、他三人は羽を有する

椛「巨大な相手と聞きましたが、どれほど…?」

吹雪「牙の部分も合わせて…」

艦艇を発現させる、全長112mの船体が現れた

吹雪「これくらいかな〜?個体差はあるけどね」

椛「…そんなの倒せるんですか?本当に…」

レミリア「不安?退くなら今よ」

椛「ひっ、退きなどしません!!」

フランドール「うん、何かワクワクしてきた!」

紫「特に飛行能力に長けた娘ばかり選んだのね」

バルチモア「今回はある程度飛んでも飛龍とかの標的にならないからね、熱砂に焼かれるより良いでしょ?
ついでに言えば私に乗って出向いてもらうよ」

吹雪の倍近い船体が現れる、もはや浮かぶ要塞だ

椛「・・・いつ見てもここの火砲とは比較にもなりませんね」

バルチモア「とは言え主砲は緊急時まで封印かな、狩る対象バラバラにしちゃまずいし、
両用砲、機関砲でどうにかしちゃってね、あ、あと必然的に夜戦だから」

スカーレット「「・・・」」
476 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/08/27(土) 13:34:44.24 ID:HIXg4yxL0
・・・

紫「最終的には私達で…か」

還る鍵になる代物はどうやら幻想郷勢で倒さないといけないようだ
もっとも、倒したからと言って必ず鍵を持ってると言う保証もないが

椛「あ、あれじゃないですか?砂埃が見えます」

バルチモア「んじゃ、向かうよ〜」

・・・・

レミリア「どうやら、当たりみたいね」

液状化した砂からでも解る地響き、とてつもなく巨大な牙が姿を現す
まだ距離はあるが・・・

バルチモア「どうする?触る程度でやめておく?」

紫「そうね…未知の相手に急ぐ必要は無いものね」

レミリア「月の機嫌も今日はあまり良くないみたい」

椛(良かったぁ…なんなんでしょう、この世界は…)

フラン「えっと、適当に戦って逃げるの?つまんないなぁ」

レミリア「壊せるポイントはある?」

フラン「…口の中」

紫「食べられちゃうわよ?」

フラン「・・・やめておく」
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