【安価】 緑谷「いともたやすく行われる」  俺「えげつない行為」

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4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/18(金) 18:22:00.56 ID:LsEEWHlw0
転生したのだが、記憶はある。



どうやら転生というよりも、別世界の人物と俺は入れ替わってしまったらしい。



鏡を見ても俺は俺のままだ。



だというのに、この世界の人間はなんの疑問も持たず俺と接してくる。



よくわからないが、おそらく、世界中の真実が書き換わってしまったのではないだろうか。



俺が入れ替わったことへの矛盾が修正されたのだろうか。 ・・・・・・・・それとも、俺と入れ替わった男はそんなに



俺と似ていたのだろうか。 ・・・・・・・・どちらにせよ、入れ替わったのならばそいつはバラバラになって死んでいるのだろう。
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/18(金) 18:34:02.65 ID:LsEEWHlw0
引子「いってらっしゃい。 気を付けてね。 今日はチキンカツだからね。」



俺の「母親」に送り迎えの言葉をかけられる



・・・ずいぶんと気苦労の多そうな人だ。








担任「それじゃあ・・・出席とるぞーーー! 赤伊! 葦髪! 煎指・・・・・」



担任が出欠を取り始める。 ・・・ここは普通の学校と同じだ



担任「・・・〜谷! 緑谷!! いないのか!?」



!! そうか。俺か。  俺は名前と外見は変わってはいないが、どうやら名字だけは変更されているらしい。



そう、今の俺の名前は・・・・・・・緑谷−−−−−−−−−



【安価】↓ 名前を決めてください
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/18(金) 18:36:20.60 ID:Eny27vI80
飛鳥(あすか)
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/18(金) 18:38:02.50 ID:ToqXiT960
ガンダムじゃねえか
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/19(土) 02:48:28.68 ID:5YuI8MmxO
ってなんで俺君が!? 本当の本当に終わり
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/19(土) 16:28:09.07 ID:eIOWqOQs0
一日たった後に来てみたが・・・・・・嘘だろ2分後に来ていたとは・・・・・・・。





緑谷 飛鳥(みどりや あすか)



飛鳥「あっはい」



担任「〜〜よし、全員出席か。 えーおまえらも三年ということで!!


   本格的に将来を考えていく時期だ!!」


  「今から進路希望のプリントを・・・・・・」



どうやらこの世界には、超能力者たるものが存在するらしい。



それもインチキや希少な能力というわけでもなく、世界総人口の約8割が何らかの「特異体質」だという。



それを何とか統治するために発生した職業、通称「ヒーロー」。



クラスのほとんどがそれを志望していた。


かっこいいから。 それも理由の一つに挙げられる。


だが、ヒーロー免許なるものをとると、普通では絶対に得られない特典が付いてくる。
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/19(土) 16:35:03.89 ID:BzgIwQ4cO
飛鳥→ひとり→独り→ボッチ
ってアダ名つけられてそう
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/19(土) 16:41:11.07 ID:eIOWqOQs0

「個性」の自由使用



この世界では超能力のことを「個性」というらしい。



昔は使える者の絶対数が少なく、化け物扱いされたので、人権的に呼び方を変えたのだとか。



しかし現在、法で扱いきれなくなったその力は、発動禁止という多少強引な規制がかけられている。



???「せんせえーーーー「皆」とか一緒くたにすんなよ!」



一人の生徒が愉快そうに話し出す。



爆豪・・・・・とかいったか。 ポケットに手を突っ込み、襟のボタンを外して腰パン。



さらに机に両足をかけている。 典型的不良に見えるが、その実能力は高いらしい。



・・・・・・・・・友達にはなりたくないタイプだ。




ユウエイ!? マジカヨ コトシヘンサチ79ダロ?



爆豪「〜〜必ずや高額納税者ランキングに名を刻むのだ!!!」  担任「あ」



「そうやあ緑谷も雄英志望だったな」



全員がこちらに振り向く
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/19(土) 17:09:18.30 ID:eIOWqOQs0
>>10  ・・・・・・やはり・・・・天才か   採用します




2秒後、一斉に噴き出した。



ガジガジ「ハアア!? 緑谷あ!? ムリッしょ!!」



ベンキョウデキルダケジャ・・・・・・



彼らがここまで否定するのも訳がある。 どうやら、俺と入れ替わる前の少年・・・



爆豪「こらボッチ!!!」ボオオンッ!!



飛鳥「うぐっ!!?」ドタッ



爆豪「``没個性``どころか‘‘無個性のてめエがあ〜・・・・・・・何で俺と同じ土俵に立てるんだ!!?」



どうやらその少年、世界総人口の2割に入る人間だったらしい。



といっても、いわゆる「無個性」の人間は古い型・・・つまり黒人、アフリカ人などに多く



日本には1万人もいないらしい。 ・・・・・・会話から察するに、爆豪とは幼馴染だったらしい。 ・・・苦労したんだろうな。


13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/19(土) 17:13:22.76 ID:eIOWqOQs0
〜放課後〜



「カラオケいこーよ」  「それっきゃねーな!」



授業が終わり、各々帰る準備を始める。



爆豪「おい」


「話まだ済んでねーぞボッチ」



予想はしていたが、爆豪に絡まれる。



飛鳥「・・・・・・何だよ」



爆豪「フン・・・」


爆轟「一線級のトップヒーローは大抵、学生時から逸話を残してる

   
   俺はこの平凡な市立中学から初めて! 唯一の!」



・・・・・・要するに普通とは違う、ということを経歴に残したいらしい。 ・・・性格の割に、やはり知能が高い。



爆轟「つーわけで一応さ、雄英受けるなナードくん」ポン



飛鳥「・・・・・・・」



・・・・・・誰に何を言えばどこまで傷つくか、こいつはわかって言っているのだろう。



爆豪とその連れが、教室から出ようとする。



ふと、爆豪が振り返った。



爆豪「あ、そんなにヒーローに就きてんなら効率良い方法あるぜ」


  「来世は``個性``が宿ると信じて・・・屋上からのワンチャンダイブ!!」



飛鳥「・・・・・・・」イラッ・・・
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/19(土) 17:25:45.40 ID:eIOWqOQs0
〜帰り道〜



爆豪はああいったが、実は俺には超能力がある。 目覚めて三日目に気付いたのだ。



「個性」とはどうやら違うタイプの超能力らしい。



「幽波紋」  あの隕石に当たった影響だろうか。 俺はスタンドと呼んでいる。 ・・・・・厄介そうだから人には見せていないが。(というか見えない)



【安価】↓スタンドを決めてください ・・・・・・知らない人はごめんなさい!! ややこしくなるので3部から4部までの

スタンドとします。 ラバーズとか来たら笑う。 3部から4部までなら、どんなスタンドでも手を抜かずに戦わせます。 飛鳥君以外にスタンド使いはいませ

ん。
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/19(土) 17:27:34.45 ID:9CNKHl5go
エコーズ
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/19(土) 17:38:31.94 ID:eIOWqOQs0
またもや二分後・・・!! 感謝します。 夕食の食材買いに行ってくるので、7時半過ぎまで落ちます。 それにしても良かった・・・エコーズか・・・。


鉄塔とか来たらやばいと今更ながら気付きました。 
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/19(土) 17:41:36.66 ID:pYbGRrGA0
対人ならヘブンズドアーとかがよかったな
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/19(土) 20:19:40.22 ID:mpjwoslwO
まずは安価をちゃんとできるようになってから書いた方がいいぞ
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/19(土) 20:21:21.87 ID:eIOWqOQs0

俺のスタンド・・・・・タマゴ!!



・・・・・・・・・・。 タマゴだ。



俺は、誰にも見えない、触れることもできない卵を呼び出せるようになっていた。



タマゴといっても、バスケットボール大の殻の厚く丈夫なタマゴだ。



両極に緑色の模様がある。



投げればそれなりのダメージがあるのではないだろうか。 物質を透過するか否かも選べるようだ。 盾にしてもいい。



・・・・・・弱い



俺はそもそもヒーローなんぞ目指してはいない。 爆豪のやつの言うとおりになるのは癪だが、進路は今朝渡されたプリントに



他の物を書いておこう。



線路下の階段を潜り抜けた時だった。



グリュウウウウッ



???「Мサイズの・・・隠れミノ・・・」ハア  ハア



飛鳥「!?」



一瞬だった。 振り向いた瞬間には、遅かった。



ヴィランだ。



能力の違法行使で人に危害を与える者、通称「敵」(ヴィラン)。



さっき紹介した職業の主な任務は、こいつらの討伐である。



ヘドロのような体をしたそれは、水路を通り、マンホールをすり抜けて俺に飛びかかった。
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/19(土) 20:37:28.32 ID:eIOWqOQs0
>>18 応援ありがとうございます 一重に作者の低脳が原因ですが、楽しんでいただけるよう努力します。


ヴィランにより、口がふさがれる。 息ができない。



飛鳥「ん”−−−っ ん”−−−!!」ジャパジャパ



???「大丈ー夫」



???「身体を乗っ取るだけさ落ち着いて・・・苦しいのは約45秒・・・すぐ楽になるさ」ズブズブズブ



飛鳥「だむおおおーーーっ!!!」(タマゴオオーーーっ!!!)



足元にタマゴを出し、それを踏み体を浮かせる。



もう一度、今度は空中にタマゴを出し足場にする、といった要領で、上に駆け上がる。



こいつのことは流動的で掴めないが、それはこのヴィラン自身もまた然り。



対象の動きを予測して、まとわりつくくらいだろう。



???「お!? 何々!? "個性"はエアウォーク・・・かな? ま、いずれにせよ逃さないよ」



ヴィランが体を伸ばした。



足にまとわりつき、引っ張られる。 ある程度の粘性も調節できるようだ。
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/19(土) 20:47:25.76 ID:pYbGRrGA0
そろそろオールマイトが来るか
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/19(土) 21:01:44.13 ID:eIOWqOQs0
ゴッカッ!!



突然、マンホールが上に飛ばされた。 



???「もう大丈夫だ少年!!」ズッ



???「私が来た!」ズン



何かがまた、マンホールから出てきた。



30? いや、40後半くらいだろうか。



身長2メートルをゆうに超え、体重は200キロ以上あるであろう大男だ。



金髪碧眼で顔の彫りが深く、鼻や肌は白人よりも日本人的だ。



なによりも目立つのは、その顔に常時浮かぶ笑顔、そしてウサギの耳のように飛び出た前髪だ。



男はマンホールから出たままの体勢で、右腕に力を込めた。



???「TEXAS・・・」ヒュッ



一瞬、男が視界から消え去る。



???「SMASH!!」ブオッ



男は振り抜いた拳を、ヴィランに当たる直前に止めた。



その一秒後にくる------



ヘドロヴィラン「風・・・・・・圧!?」



規格外の拳速からくる風圧は、ヴィランのカラダに穴をあけ、俺から引きはがし、吹き飛ばした。



-----思い出した。



しょっちゅうニュースや新聞に載っている。



歴代最強、行ける伝説。



NO.1ヒーロー・・・オールマイト!!
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/19(土) 21:05:05.07 ID:Y8WAleASo
エコーズか、ウィルス発生型でしかも成長タイプだからすげえいいじゃん
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/19(土) 21:10:19.75 ID:pYbGRrGA0
しかもスタンド使いじゃないと見ることができない
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/19(土) 21:24:22.09 ID:eIOWqOQs0
飛鳥「うっがあっ!!」ブワッ



彼の放った一撃で、俺自身飛ばされかける。



オールマイト「っと!! SORRY!!]ガシッ



今度はオールマイトが、俺の足を掴み引き戻した。



オールマイト「HAHHAHHA!! いやぁ悪かった!! ヴィラン退治に巻き込んでしまった。


       いつもはこんなミスしないのだが、オフだったのと慣れない土地でウカれちゃったかな!?」HAHAHAHAHAHA



オールマイト「しかし君のおかげさ・・・ありがとう!!!


       無事詰められた!!!」BRAAAP!



高々と炭酸飲料?のペットボトルに詰められたヴィランを見せつける。



オールマイト「しかし・・・この厄介なヴィランから少しとはいえ、逃げだせたとは!!


       将来はヒーロー志望かい!!? 中々見どころがあるよ!! ・・・っと


       そうだこいつを警察に届けなくては。 液晶越しにまた会おう!!」SEE YOU AGAIN!!



飛鳥「も、もう行くんですか? 休憩もなしに!?」



オールマイト「・・・・・・君も、ヒーローになるのならば、覚えておいたほうがいい。


       プロは常に敵か時間との戦いさ」ググ・・・



グッ・・・



オールマイトが体を屈める。



オールマイト「それでは今後とも・・・


       応援よろしくねーーーーーーー」ドヒュウン



しばらくの間、彼が跳び去った後を眺めていた。



そして突如、沸き上がった感情。



飛鳥「これが・・・ヒーロー・・・・・・」


俺の人生が変わった瞬間だった。


26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/19(土) 21:41:19.65 ID:eIOWqOQs0

家に帰ってから、早速オールマイトのことを調べ始めた。



興奮で心臓の音が鳴りやまない。



彼の経歴を調べていた時のことだ。



ある項目に、目が留まった。





オールマイトの出身校「私立雄英高校ヒーロー科」





途端、爆豪の放った言葉が頭に浮かんだ。



----雄英受けるな。 ナードくん----



胸にこみ上げたのは、憤怒、そして屈辱。



飛鳥「・・・・・・受かってやる・・・」ビキビキビキッパリン


  「絶っっっっ対に受かってやるからなあああああああっっっ!!!!」バアン!



近所迷惑だが、お構いなしに腹から声を出す。



うっかり出したタマゴは、割れて殻だけになっていた。
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/19(土) 22:18:56.17 ID:2exiA3RuO
むなしい
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/19(土) 22:23:10.68 ID:eIOWqOQs0
くっ!! エコーズ!! ACT1じゃほとんど戦闘に役に立たない!! しかして矛盾は許されない!! 頑張れ!! 緑谷少年!!!



2月 雄英高校一般入試(実技)試験会場



ようやく来た。



地下鉄乗り継ぎ四十分、これから雄英高校の入試に俺は挑む。



雄英高校の試験は2日に渡って行われる。



1日目が実技、そして2日目が筆記だ。



情報では、実技試験が点数×10倍、筆記試験は点数×2倍らしい。



筆記試験は5教科×2で最高1000点。 実技試験には点数上限がないらしい。 ・・・・・どういうことだろうか。



定員数は36名+推薦入学者4名  一般入試だけでも1万人以上いる。 倍率300倍の正体だ。



偏差値は最低47、最高91らしい。 平均は79だ。 しかし、偏差値50そこそこの者でも合格できるのが、ヒーロー科最大の特徴だ。



どのヒーロー科でも、実技試験はある。 いくら人気とはいえ、やはり人気商売、肉体労働が基本だからだ。



「どけボッチ!!」



飛鳥「かっちゃん・・・」



かっちゃん、というのは、入れ替わる前からの爆豪の呼び方らしい。 「母」の引子が使っていたので、違和感の無いよう、使わせてもらっている。



爆豪「俺の前に立つな[ピーーー]ぞ」



飛鳥「おっおう・・・おはよう。 お互い頑張ろうな」



爆豪「は? バーカてめエが何をどう頑張んだよ。 おっそれとも記念に1枚撮っとくか。


   二人で校門前でな。 そのあとで、雄英受けましたって新聞社にでも送るか」(新聞に載れば、世間に「差」が晒される。 より惨めになんのはてめえだ

   
   ボッチ)



飛鳥「!! おお! 撮ろうぜ!!」



・・・パシャッ・・・・・



爆豪(現実も見れねえのかこいつは・・・・・一周回って哀れに思えてきたな)
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/19(土) 22:33:12.42 ID:pYbGRrGA0
レスキューで
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/19(土) 22:41:29.72 ID:Y8WAleASo
確かにact1じゃロボット戦闘は難しいな
いっそ普通科に入って体育祭で成り上がりコースも…
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/19(土) 22:50:43.48 ID:eIOWqOQs0
[ピーーー]・・・? なんだよ[ピーーー]て・・・そこにさえ規制がかかっていたとは・・・・・・侮れない。






この十か月間、なにをしてきたかといえば、基本的には筋力トレーニング、勉強、そして「能力」の強化だ。



タマゴがいつの間にか割れて、成長したスタンドが出てきた時は驚いたが、案外使い勝手がいい。



パワーはないが、俺から半径50メートルほどの射程を持ち、音を相手に「貼り付け」、永久的に雑音で気力を削って行く能力を持つ。



安直だが、こいつのことをエコーズと名付けた。



試験が対人戦ならば、確実に通過できるだろう。 ・・・・・・そう思っていたのに。





プレゼント・マイク「演習場には"仮想敵"を三種・多数配置してあり、それぞれの〜」



三種? 多数? 配置・・・?



プリントを見てみると・・・・・・そこには4種類のロボット。



だめだ・・・・っ!! 俺の新しいスタンドは、対人戦では非常に強力だが、「精神のない」ロボットでは意味がない!!




〜実技試験演習場〜



メガチイサイ「広っ・・・街じゃん!! 敷地内にこんなんがいくつもあんのか!」雄英スゲー!!



飛鳥「やべえ・・・やべえよ・・・・・・圧倒的不合理だろこんなん普通人がやるもんだってプロヒーローいっぱいいるじゃんってかロボットの何が実戦形式n」ブツブツガタガタ



【コンマ安価】コンマ下二桁が偶数で試験成功、奇数で失敗です。 01.02〜98.99.00の大きさ順です。コンマが大きいほど、点数は多く入ります


安価↓
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/19(土) 22:59:26.42 ID:9CNKHl5go
メール欄に saga って入れるんだ
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/11/19(土) 23:31:12.16 ID:eIOWqOQs0
こうでしょうか?saga取り合えず切りがよいので続きは明日更新します。
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/19(土) 23:48:51.06 ID:Y8WAleASo
とりあえず試験成功かな?
パワーは殆ど無しだしレスキュー専念位しか方法はないけど
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/19(土) 23:55:09.27 ID:9CNKHl5go
「sage」じゃなくて「saga」だぞ
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/20(日) 00:12:20.48 ID:BXTbqJ660
sagaってなんだろう
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga ]:2016/11/20(日) 00:13:28.24 ID:XKBtWKeuo
sagaってメール欄に入れると規制を回避できる
ドラえもんがタヌキになったり新一がバーーーローーーになったりする糞のようなお遊び機能
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/20(日) 00:15:40.97 ID:BXTbqJ660
>>37 検索してもsageとageしか出てこなかったので助かります。 これから活用していきます。
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/20(日) 12:23:56.81 ID:BXTbqJ660

エコーズでできることを考えてみるが、やはりいい案は浮かばない。



ともかく「敵」を見てからでないと。



『ハイ、スタートー!』



ん?



『どうしたあ!? 実戦じゃカウントなんざねえんだよ!! 走れ走れぇ!!  賽は投げられてんぞ!!?』



!! 意味を察した受験者たちが、我先にと走り出す。



・・・・出遅れた。



取り敢えず集団とは離れた方向へ、"いつも通りエコーズを踏みつけ"走りながら、上空から標的を探す。



飛鳥「・・・・・あれか」



ビルの上に固まっているマシンの集団。 20体くらいだろうか? 



ハシゴを器用に使い、降りようとしている。



深呼吸をしてから、ビルの屋上に降り立つ。



ロボ「「「ビビッブッ発見」」」



合成された音声をそろえて、円形に俺を取り囲んだ。



正直、なにもこれからのことを考えていない。 どうやって倒せばよいのか。



飛鳥「クソッ! クソオオッ!! 人間なら! 人間なら精神を壊せたのに!! いや、それ以前に肺静脈をほんの少し


   つまめば[ピーーー]ことだってできるのにっ!!!」
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga ]:2016/11/20(日) 12:34:00.01 ID:XKBtWKeuo
saga付いとらんやんけ!!
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/20(日) 12:45:07.61 ID:BXTbqJ660
しまった。 またsaga忘れた。





「「「I know! I know!」」」



不思議な言葉を放ちながら、2mから4mの鉄塊たちが襲い掛かって来た。



取り敢えず、最初に近くに来た、1Pヴィランを拳で破壊する。



材質は硬いが、構造自体は脆く作られているようだ。



とっさに壊したロボの破片を武器代わりにする。 



何とかロボたちの合間を縫って、エコーズで宙に飛びあがった。



飛鳥「うおおおおおスタンド攻撃っ!!(物理)」グアッ



上からマシンたちに飛びかかり、破片を振り下ろし一つ一つ破壊してゆく。




開始8分を過ぎた時だった。



ようやく、20体のヴィランを破壊し終わり、地上へ降りたときだ。




ズズズズズ・・・・




何か引きずるような音が聞こえ



ドドドドドドドドドドッ!!!!



凄まじい破壊音が辺りに響き渡った。



-----0ポイントヴィラン------



会場で、避けて通るべき大型ヴィラン。 破壊するメリットは全くない。



2、30mは超えようかという巨大な体躯を誇り、ビルを二つのアームで押し壊してゆく。



まるで人間の背骨のような基幹を背中に搭載し、人間のごとく動き回る。



脚はキャタピラ上で、バランスを崩すことも不可能だ。


42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/20(日) 13:10:15.93 ID:BXTbqJ660

各所についたブースターで、動きを俊敏にしている。



0ヴィラン「ビビ・・・人間・・・殺ス」



メガチーサイサン「殺すって言ったぞ今!!」ニゲロオオ



そうだ。 俺も早く逃げて点数を取らなくては。



エコーズを踏みつけ、逃走しようとしたその時だ。



???「いったぁ・・・」



女の子・・・? だ。 瓦礫に当たって転倒したのか、地面に突っ伏している。



何をしているんだ・・・? 起き上がろうとしない。



よく見ると、手足が震えている。 恐らく、三半規管かどこかにダメージを負ったのだ。



飛鳥「・・・・・・っ!!」ダッ



本当に押しつぶされそうになったので、女の子の手を取り、引っ張る。



『立てる!! 走れる!!』



エコーズで女の子の脳内に暗示をかける。



・・・・・女の子が走り出した。



「ズズ・・・排、除」グウィイイイイ



エコーズ踏みつけ、飛び上がる。 0Pヴィランの注意が、俺に向けられた。



飛鳥「エコーズッ!!」



エコーズは蟲のような形をしたスタンドだ。頭と目が大きく、四本の指があり、脚はローラー状、長い尻尾を持ち嘴がある。



マシンの重要そうな機関に、エコーズを透過させ、さらに触れさせ「詰まらせる」。



圧力は「表面」だけでなんとかなるが、スタンドは通り抜けができる厚さに限界がある。



実際、俺の体はミシミシという嫌な音を立て、崩壊してきている。
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga ]:2016/11/20(日) 13:11:45.37 ID:XKBtWKeuo
やっぱ0ポイントは自壊になっちゃうのね
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/20(日) 13:27:59.03 ID:BXTbqJ660
バッキョッ!! 



遂に敵の「背骨」が折れた。 後ろ向きに倒れてゆく。



しかし、背骨が折れたのは俺自身もだ。 痺れのような感覚が起こり、妙に窮屈な感覚に襲われる。



不思議と折れた瞬間だけは、痛みがなかった。



墜落、そしてその恐怖も感じないうちに来る激痛。



飛鳥「あ"・・・あ"あ"あっ・・・!!」



意識してもいないのにおかしな声がでる。



飛鳥「エ・・・ゴ・・・ズ・・・・・」




バチン



飛鳥「!!?」



さっき助けた女の子に頬を叩かれた。



浮遊系の個性だろうか地面に激突する瞬間、体が止まった。



???「解、除」ピトッ



女の子が両指を合わせた瞬間、地面に落ちる。



・・・・・助けてくれたのだろうか。



飛鳥「あ・・・う・・・ぐ・・・」



お礼を言いたいが、声が出ないし体も動かせない。



・・・・目の前に何か滴ってきた。



独特の匂い。 ・・・・・吐瀉物だ。



プレゼント・マイク『終・了〜〜!!!!』



放送が響き渡る。 結局大した20体+1倒すだけで終わってしまった。
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga ]:2016/11/20(日) 13:34:56.81 ID:XKBtWKeuo
エコーズを踏みつけたり持ったりしてエアウォークする発想は正直なかったわ
まんべんなく使うって本当にまんべんなく使うのな
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/20(日) 15:08:14.21 ID:BXTbqJ660
結局大したってなんだよ結局大したって・・・







???「はいお疲れ様〜」ザ・・・



老婆・・・? だろうか。 ダブダブの白衣を引きずりながら、小さな女が受験者に食べ物を渡している。



注射器型の櫛と杖をもつ珍妙な格好だ。 現代でそんな恰好が許されるのはヒーローだけだぞBBA。



俺に気づくと、少し駆け足で近寄ってくる。



???「おやまあ。 個性を無理して使いすぎたのかい。 ヒーローになりたいなら、


    自身の限界くらい知っておきんさい」チユ〜〜〜



蝶のようなストロー状に変形した口で、頭にキスをされる。



途端、痛みが消え、体が動くようになった。 どっと疲れが押し寄せたが、この人の正体がわかった。



飛鳥「リカバリー・・・ガール・・・・・・」



リカバリーガール「あれまあ。 あたしも有名人だね。 治癒は傷が深すぎると

   
         体力を食い過ぎて逆に死ぬからね。 気を付けなよ。 さ! 他に怪我した子は?」スタスタスタ



妙齢ヒロイン「リカバリーガール」 本名 修繕寺 治代



非情に珍しい、治療系個性を持つ。 雄英に努めてはいるが、全国の病院を回ることも少なくないらしい.



オールマイトも少年時代に、よく彼女のお世話になったらしい。 よくお菓子(特にボンタンアメ)をもらっていたとか。



雄英がこんなに無茶な試験を実践できるのも、屋台骨たる彼女がいるからだとか。



飛鳥「・・・・・・疲れた。 明日に備えて勉強しとくか。」





翌日



〜雄英高校筆記試験会場〜



今日は筆記試験だ。 一応、模試では判定はAだったが、安心はできない。



エコーズの目を通して、バッチリカンニングさせて貰った。  
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/20(日) 15:28:06.83 ID:BXTbqJ660
意外にもこうして見てみると、カンニングをしている生徒は俺のほかにも何人かいた。



恐らく、昨日あまり点数のとれなかった連中だろう。



戦闘に個性が向かない分、そういうことに関しては、割と得意なようだ。



そして、一番驚いたのが担当教官だ。 プレゼント・マイク。



カンニングしている生徒に気付いてはいるが、何も言わない。



流石にエコーズは見えてはいないが、個性使用をしている生徒をチラッと見てニヤニヤしている。



恐らく、「そういう構造」なのだろう。



雄英高校は、一心に力のある生徒を集めている。 社会的脅威となりうる人間をなるべく管理しておきたいのだろう。



だとすれば、ここの校長、もしくは理事長は相当な策士だ。 NO1としての社会的立場をよくわきまえている。





〜筆記試験終了後〜



飛鳥「ふあああ・・・終わったあ〜。 心配なのは実技だけだが・・・一週間後が楽しみだな。


   『どっち』に転んでも、後悔はないや。」ノビ〜



校門を出て、帰路につこうとしたその時だ。



???「待って!!」



唐突に大きな声で呼び止められた。



飛鳥「?」クルッ



そこにいたのは・・・



【選択安価】 1、2、3から選んでください。


1 助けた女の子


2 受験番号7111番


3 ???「君、カンニングしてたよね」


安価↓
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/20(日) 15:34:08.43 ID:cE01FlKIo
1
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/20(日) 21:28:07.50 ID:BXTbqJ660
すみませんパソコンが不調でありますいきなり接続できなくなりました。

今回はタブレットから投稿させていただきます。
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/20(日) 22:24:14.49 ID:BXTbqJ660
pc回復!(大歓喜) フルスピードで投下していきます。




???「あっ! あのぉ・・・」



突然呼び止められ、校門前で振り向く。



???「あの! 昨日助けてくれた人ですよね!」



飛鳥「・・・・・・?」ダレ



???「っと〜〜〜0Pヴィランのときの〜〜〜」



飛鳥「あ・・・! ああ! あの時の人ね!」キョド



???「麗日 お茶子です! 爆豪 勝己君だよね!!」



飛鳥「えっ」



麗日「え?」



飛鳥「や・・・あの、俺は緑谷 飛鳥だすはい・・・」



緊張で挙動がおかしくなる。



麗日「そっか! ごめん、受験番号一つ間違えとったみたい!」



飛鳥「そ、そうですか・・・要件は・・・?」



麗日「うん。 大したことじゃないんだけど、どうしてもお礼いっときたくて!」



飛鳥「そ、そんな・・・それならこっちだってそうだよ」



麗日「ハハハ。 ありがとう! それだけ!! お互い、合格できるといいね!」ツッテケテー



飛鳥「・・・・・なるほど・・・これがリア充か(※違う)」キリッ



???「・・・・・・」ジィー






飛鳥「ただいまぁ〜」
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/20(日) 22:48:29.25 ID:BXTbqJ660

引子「! お帰り! どうだった!?」オドオド



飛鳥「ん・・・・・まーできたと思うよ。 問題も模試よりちょっと難しいくらいだったし」カンニングシタトハイワナイ



引子「そっか・・・・・・」



飛鳥「結果を待つまでの時間が一番嫌だな・・・・・ちょっと気分転換してくる」ガチャッ



引子「! そうね! いってらっしゃい! 6時には夕ご飯出来るからね」




〜海浜公園〜



飛鳥「あいも変わらず汚いところだな・・・・・」



適当に近所をうろつく。



このあたりの沿岸は海流的に漂流物が多く、さらにそれにつけ込んだ不法投棄もまかり通っている。



地元の人間はあまり寄り付かない。



ヒーロー・・・か。



筋トレにもなる。 やるか。



飛鳥「エコーズ! 砂に埋もれた小さい廃棄物や医療廃棄物なんかも頼むよ」



ボランティア活動なんてガラではないが、何もしていないと大きくなる不安な気持ちを抑えるのと、



ヒーローになれるかもしれない、なんて妄想で、少し社会奉仕がしてみたくなったのだ。



その日は夕食の時間になるまで、黙々と作業を続けた。
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/20(日) 23:00:55.98 ID:BXTbqJ660
〜一週間後〜



引子「飛あすあすか飛鳥!!」


  「来た!! 来てた!! 来てたよ!!」



ついに来た。 待ちに待った入試の結果発表だ。



「母」は部屋の外でソワソワしている。



意を決して、合否通知の封を切った。



中に入っていたのは・・・妙な機械と一枚の書類。



取り敢えず手紙を読もうと、機械を机に置く。



ブン



『んっんん"〜〜』



『私が投影された!!!』



機械から空間に映像が浮かび上がる。 ホログラフ画面だ。



ドアップで見覚えのある男が映し出される。



『一年ぶり・・・かな!! 志望動機に私との出会いがきっかけと書かれていて驚いたよ!!』ゲホッ



『私がこの町に来たのはね、観光なんかじゃないんだ。 他でもない、雄英に勤めることになったからなんだ』
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/20(日) 23:11:10.36 ID:BXTbqJ660
『さあて、一人、孤独に戦っていた君に朗報だ!! 結果から言おう。 合格だ!!


 採点基準は、書類に書いてある通り!! 指定された日時に、クラス発表、及び入学式だ!!


 もう少し詳しく話しておきたいところなのだが、生憎後がつかえていてね!! 最後に一言!


 ・・・・・緑谷少年!! ここが君のヒーローアカデミアだ! 待っているぞ!!』



そこで映像は終わった。



声が出ない。 感動。生まれて初めての感覚かもしれない。



外で耳を澄ませていた「母」が泣いている。



飛鳥「俺が・・・ヒーローに・・・・・・」



その日は遅くまで、家中に笑い声が響き渡っていた。





【選択安価】 ヒーロー科には2クラスあります。 A組かB組を選んでください。↓
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/20(日) 23:12:41.03 ID:p3turfXM0
A組
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga ]:2016/11/20(日) 23:19:25.61 ID:XKBtWKeuo
まあA組だよな
Bってまだ分かってないの沢山いるし
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/20(日) 23:34:33.30 ID:BXTbqJ660
この安価の早さ・・・・これほど作者にとってうれしいことがあるだろうか(いやない)




春−−−−それは高校生活の始まり!



「飛鳥! ティッシュ持った!? 」



「うん」



「ハンカチも!? ハンカチは!? ケチーフ!」



「ここにある」



飛鳥「それじゃあ・・・」



引子「飛鳥!」



飛鳥「なに!!」



引子「超かっこいいよ」



「母」は涙を浮かべながら、送り出してくれた。



飛鳥「・・・・・・・・・! 行ってきます!」




家から一時間ほどかけて、教室前にたどり着く。



バリアフリーなのだろうか。 教室のドアはゆうに6mを超す高さだ。


期待に胸を弾ませながら、ドアを開ける。



「机に足をかけるな! 雄英の先輩方や机の製作者方に申し訳ないと思わないか!?」



「思わねーよてめーどこ中だよ端役が!」



爆豪・・・と誰だろう。 同じ試験会場にいた気がする。



【選択安価】主に仲良くなる人物を、二人決めて下さい。 


青山 蛙水 芦戸 飯田 麗日 尾白 上鳴 切島 口田 佐藤 障子 耳郎 瀬呂 常闇 轟 葉隠 爆轟 峰田 八百万



帰り道、食堂等、触れ合う機会が多くなります。
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/20(日) 23:36:23.70 ID:BXTbqJ660
B組だと、現在台詞のある人とのみ仲良くなれますね。 全員の名前と個性は知っているのに・・・・・。
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/20(日) 23:40:55.74 ID:BXTbqJ660
因みに、この前の安価の ???「君、カンニングしてたよね」は 柳 レイ子さんでした。
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/20(日) 23:42:52.42 ID:cE01FlKIo
あしどちゃんとこうだくんで
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga ]:2016/11/20(日) 23:46:47.30 ID:XKBtWKeuo
イベントが増えそうな轟と葉隠かな
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/20(日) 23:49:04.42 ID:BXTbqJ660
【安価】承りました。 次の更新は火曜日の16時以降です。
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/22(火) 17:16:20.43 ID:ViehpLOg0
安価↓付け忘れてましたすみません。





飛鳥「・・・・っと〜。 俺の席は・・・・・」ドンッ



自分の席を探す。



教室の真ん中あたりまで来たとき、誰かに当たってしまった。



飛鳥「うわ、ごめん」



???「・・・・・・」コクコク



飛鳥「・・・・・・っ!!」ビクッ



俺がぶつかった相手は、10人に一人の割合で見る



異形系の個性もちだった。



異形系とは文字通り、おおよそ人の形から外れた個性もちのことである。



超常黎明期、とくに化け物扱いされた人たちだ。



異形系以外にも発動系、変形系と様々なタイプがいるが、



異形系は人並み離れた身体能力を持つことが多い。



現在有名な者では、ナンバー11ヒーロー:ギャングオルカなどが挙げられる。



彼は異形系でも最上種の動物型異形系個性だ。



因みに、異形系は性質遺伝ではなく形質遺伝なので子に引き継がれやすく、



異形の体を持ちながら発動系、変形系個性を持ち合わせる複合型などもいる。



俺がぶつかった相手は目視で190近くあるような男だった。



頭や手が岩のようにゴツゴツしており、額は上向きに磨製石器のようにとがっている。、後頭部から見れば将棋の駒だ。



鼻は確認できず、唇もない。 後頭下部に一列に付箋のようなビラビラしたものがついている。



切断した後が見える・・・・・・・髪だろうか。
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/22(火) 18:02:41.06 ID:ViehpLOg0

背中に翼が生えている、くらいならばなんとかなるが、



こうも完全に人外だとやはり身構えてしまう。 ・・・・・なれないのだ。



飛鳥「いやあ・・・・・ハハハ。 ホントにごめん。 ・・・・・緑谷飛鳥だよ。 よろしく」



???「・・・・・・(口田)」コクコクブンブン



飛鳥「・・・・・?」コーダ?



話すのが苦手なのだろうか。



取り敢えず席に着く。





???「そうそう! それでね、なんとか・・・・」



俺の席とは離れたところに、教室に入った時からうるさく話している女子がいる。



『芦戸 三奈』あしどみな



ピンク色の髪に薄紫の肌が特徴的。 強膜(一般人の眼球の白い部分)が黒く、瞳は爬虫類のように



縦に楕円、虹彩(強膜中の、瞳を覆う色のある部分)は黄色だ。



額に二本、先端のねじ曲がった細い角がある。 身長は160前後。 体型はグラマラスだ。



その特徴的な肌で、教室に入った時(悪い意味で)目を引かれた。 明るく、活発そうな娘だ。





どうやら、クラスの人間を見渡してみても誰もが一癖二癖ありそうだ。



しかし俺が今、気になっているのは、エコーズで事前に職員室の極秘書類から調べておいた、ある教師のことだ。



今年の1年A組を担当すると記載してあった。 とある部分を除けば目立たない一般的なプロヒーローの教師だ。



しかし、そのとある部分が問題なのだ。 去年の例の教師が受け持った生徒の、ネットでの話が気になったのだ。



---------------------- 一クラス丸ごとが、理不尽に退学指導を受けた。



あり得ない話だとは思ったが、教師名簿を盗み見て、それが真実なのだとわかった。


ヒーロー:イレイザーヘッド  通算除籍指導回数154回
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga ]:2016/11/22(火) 18:19:04.85 ID:lCgARCsVo
来た
ってか人に見えないからって極秘書類覗くって意外と大胆だな
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/22(火) 18:43:48.19 ID:ViehpLOg0

ガラッ・・・・・



麗日「おお・・・ここかあ」



飛鳥「あ」



新たに教室に入ってきたのは、あの時助けた女の子だった。



確か『麗日 お茶子』って名前だっけ・・・。 合格していたのか。



こちらには気付かず、自分の席を見つけるとそこへ向かった。



爆豪「ハッハハハ・・・・・・てめエがくそエリート様ならなぁんで入試があの程度なんだあ・・・?


   金だけ積んで何とか入ったってところだろ」



飯田「何を言うか!! ぼ、俺は正規の手続きを踏み、さらに・・・・・・」



???「高めあう場を履き違えるな」


   「ここは・・・ヒーロー科だぞ」ヂュッ!!



咥えた携帯食料を一瞬で飲み込み、廊下で寝袋にくるまっていた男が立ち上がった。



だらしなく髪を伸ばし、ひげ面で目のどんよりした、まるで引きこもりの大学生のような出で立ちだ。



180cm以上・・・・・30歳前後くらいだろうか。



???「ハイ、静かになるまで8秒かかりました。 時間は有限。 君たちは合理性に欠くね」



爆豪「あ"?」



???「担任の相澤 消太だ。 よろしくね」



担任・・・! と、いうことはつまり・・・・・・。



飛鳥「イレイザー・・・・・・ヘッド・・・」ボソッ



全員が沈黙していると、その相澤先生は寝袋に手を突っ込み、何やらゴソゴソと取り出した。



イレイザーヘッド「早速だが、コレ着てグラウンドに出ろ」



取り出されたものは、体操服だった。 更衣室で着替え、広大な運動場に赴く。
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga ]:2016/11/22(火) 18:52:06.69 ID:lCgARCsVo
各種目をどうクリアしてくのか気になるな
エコーズを自分に使うってのも
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/22(火) 19:07:43.76 ID:ViehpLOg0
矛盾ないように原作読み直しながら投下してるとえげつないほど時間喰う・・・・・フルスピードで投下してきます。





告げられた事柄は・・・・・



飛鳥「個性把握・・・テストォ!?」



思わず質問の声が上がる。



麗日「入学式は!? ガイダンスは!?」



イレイザーヘッド「ヒーローになるならそんな悠長な行事出る時間ないよ」シレッ



麗日「・・・・・・?」



イレイザーヘッド「雄英は"自由な"校風が売り文句。 そしてそれは"先生側"もまた然り」



全員「・・・・・・・・・?」



イレイザーヘッド「ソフトボール投げ、立ち幅跳び、50m走、持久走、握力、反復横跳び、上体起こし、長座体前屈・・・


         中学の頃からやってるだろ? "個性"禁止の体力テスト」



ますますわからない。



イレイザーヘッド「国は未だ画一的な記録を取って、平均を作り続けてる。 合理的じゃない。


         ・・・まあ、文部省の怠慢だよ」


        「・・・・・・・爆豪。 中学の時のソフトボール投げ、何mだった」



爆轟「・・・? 67m」



イレイザーヘッド「じゃあ"個性"を使ってやってみろ。 円から出なきゃ何してもいい。 早よ」


        「・・・・・・思いっきりな」



爆豪が配置についた。 少し楽しそうだ。



爆豪「んじゃまあ」ググ・・・



爆豪(球威に、 爆風をのせるーーー!!)グアッ



爆豪「死ねえ!!!」FABOOOM
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/22(火) 19:45:21.28 ID:ViehpLOg0
ここで一旦区切ります。 最速でご飯作って食べてくるからしばしお待ちを。





???「なんだこれ!! すげー面白そう!」



705mッテマジカヨ    "コセイ"オモイッキリツカエルンダ!! サスガヒーローカ!!





8種目・・・・・か。



イレイザーヘッド「・・・・・・・・・。 面白そう・・・か」


        「ヒーローになる為の三年間。 そんな腹づもりで過ごす気でいるのかい?」ゴオ



全員「!?」



相澤先生の雰囲気が変わった。



イレイザーヘッド「よし。 トータル成績最下位の者は見込みなしと判断し、【除籍処分】としよう」



全員「はあああ!?」



面白そう、から『脅し』を使った。 恐らく生徒に本気で取り組ませるための



冗談か何かだと思えるが、俺は既にこいつのことを知っている。 相澤先生は恐らく本気だろう。



イレイザーヘッド「生徒の如何は俺たちの"自由"。 ようこそこれが-------」




         雄英高校 ヒーロー科だ






第一種目:50m走



ドッ



計測ロボ「3秒04!」



先程、爆豪と言い合っていた男がコースを駆け抜ける。



飯田 天哉 "個性"「エンジン」 逞しい太ももの裏に6つずつ排気塔がついており、



100%オレンジジュースを飲むことによって、それが燃料となり、排気塔からの
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/22(火) 20:57:21.88 ID:ViehpLOg0
噴出された空気と、足に送られるエネルギーで爆発的な脚力を生む。



教師陣の書類とともにあった生徒の名簿。 一応ヒーロー科の生徒の名前と個性は把握しているつもりだ。



飛鳥「麗日さん・・・」



尾を有した生徒と、服を軽くした麗日さんが走る。 



二人ともそこまで速くはない。



尾を持った生徒は『尾白 猿夫』。 "個性"「尻尾」 強靭な尻尾が生えている。



それだけだが、裏を返せば彼はそれだけでも十分通用するほどの肉体、技術を持つということだ。



因みに俺はオールマイトに出会ってから体を鍛え始め、体重は70kgを超えている。



しかし武術は全く持って経験がない。 相手の急所を突く技だけを覚え、後は実戦だけ。



要するにただの喧嘩術だ。 エコーズ抜きでは、そこらのチンピラAといったところだ。



『麗日 お茶子』 個性 「ゼログラビティ」五指で触れたものにかかっている引力を無効化する。



ソフトボール投げは彼女の独壇場だろうか。 立ち幅跳びもそうなのだろう。




???「フフ・・・皆、工夫が足りないよ」クルッ



50m走を後ろ向きに走りたいのだろうか。



クラウチングせず、ゴールに背を向けて突っ立っている奴がいる。



計測ロボ「START!」



THOOOM



スタートの瞬間飛び上がり、腹からレーザーを放ち、それを推進力に背中から押し跳ぶ。



『青山 優雅』 "個性"「ネビルレーザー」。へそからレーザーが出る。



非常に強力だが、本人曰く、1秒以上の射出は腹を壊すらしい。



・・・・・・次は俺と爆豪か。
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/22(火) 21:06:08.16 ID:ViehpLOg0
【コンマ安価】 コンマ下二桁偶数で成績上位陣からのスタート(体力テスト成績上位陣とのイベントが増えます。)

              奇数で成績下位陣からのスタート(体力テスト成績下位陣とのイベントが増えます。)

              この効果は1学期期末考査まで続きます。

それでは安価↓
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga ]:2016/11/22(火) 21:14:08.59 ID:lCgARCsVo
ほいっ
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga ]:2016/11/22(火) 21:22:13.28 ID:lCgARCsVo
あちゃ
まあ成長が楽しめるけど、これだと最下位がなにかアクションしないと退学させられないかな
マジにやるつもりだったし
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/22(火) 21:38:54.95 ID:ViehpLOg0

結果としては、どれもうまくいかなかった。



唯一できたのは、立ち幅跳びだけだ。



エコーズを踏みつけ踏みつけ、2キロほど距離を稼いだくらいだ。



あまりにも地味すぎて、爆豪は笑っていた。



"無個性"だと思っていた俺のがどんな"個性"を隠し持っていたかと思えば、ただの「エアウォーク」だとわかったからだ。



この試験は相対評価だ。 1から20の点数が一種目ごとにそれぞれ割り当てられる。 つまり、最低でも2種目以上で人より



高い点数をとらねばならない。



イレイザーヘッド「んじゃ、パパッと結果発表」



相澤先生が画面を出す。



『葉隠 透』はがくれ とおる 「透明化」という"個性"で身体能力も俺に劣る。彼女が最下位だろうと思っていた



・・・が、全裸になっていろいろと計測を誤魔化していた。 



18位葉隠 透


19位峰田 実


20位緑谷 飛鳥



心臓が跳ね上がった。



やばい。やばいやばいやばい。



皆が哀れむような視線を向けてくる。 それでいて、ほっとしたような顔だ。



爆豪にいたっては、大口開けて笑い転げている。 当然だと言わんばかりだ。



イレイザーヘッド「出たか・・・・・・それじゃあ、予定通り緑谷、お前は退学だ。


         書類と荷物をまとめて来い。 今、家にいるなら保護者に連絡もしておこう。」



・・・・・足元がふらついてくる。 胸の奥が痛くなってくる。



74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/22(火) 22:08:15.53 ID:ViehpLOg0

イレイザーヘッド「悪いが俺は、見込みゼロと判断した者をいつまでも居座らせるわけにはいかない。


         普通科にも編入したい奴は多くいる。 入試でもパッとしなかったろ。 お前」



飛鳥「・・・・・・・・・」ガタガタ



麗日「緑谷君・・・・・・・・・出てっちゃう、のかな」



蛙水「残念だけど、仕方ないわ。 結果というのはシビアなものよ。


   それに、もし、彼がこのままヒーローになったとして、


   続けていけるのかしら。 空中を歩くことが出来るだけ、


   というのならば、ヴィランも倒せない上に人を救うこともできないのよ」



飯田「・・・・・・・そうだな・・・・・・これも試験だ。 仕方がない。 やはり、入試のギミックは誤作動で


   壊れたのか」



轟「・・・・・・最初からわかってたことだろ。 実力が無きゃあ、この先食っていけねえ」



上鳴「ま、まぁよ! ここじゃなくてもヒーロー科はたくさんあるし、別にヒーローじゃなくても


   その個性なら就職先いっぱいあるし・・・・・・あんま落ち込むなって!」



常闇「・・・・・・これも、弱者の運命。 甘んじて受け入れろ。 進む先は闇ばかりとは限らない」



八百万「ま、まさか本当に落とすなんて・・・・・自分がこうならないよう、彼をよく見ておかなくてはなりませんわ」ク



青山「うん☆ 短かったけれど、君とはいい時間が過ごせたと思うよ。 でも、君と会うことは二度となさそうだ」



耳郎「はああ。 やなもん見た。 早いとこ教室もどろ」



切島「・・・・・クソッ」ザッ



峰田「まー求められる世界ってのが違うから。 な。 よーしおいらは必ずモテてやるぜ!」



芦戸「私も戻ろー。 これ以上ここ居たくないし」



瀬呂「きょーの昼飯は何だったかなっと・・・」スタスタ



砂藤「オウ。 なら、俺の作った菓子つまんでかね?」



葉隠「いーね! 私にもチョーだい!!」タタタ・・・
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/22(火) 22:14:42.63 ID:ViehpLOg0
尾白「・・・・・・まあ、その・・・・・行くか」



口田「・・・・・・・・・・」コク



障子「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・諦めろ、とは言わない。


   待っているぞ」ガシッ



オールマイト |д゚) ・・・・・・・・ウーム
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/22(火) 22:22:06.88 ID:ViehpLOg0
爆豪「おい、ボッチ」



飛鳥「・・・・・・」



爆豪「大丈夫だ。 お前にはワンチャンダイブがある。 そしたら俺のサイドキックにしてやるよ」ブフォ



飛鳥「・・・・・・」



全員が更衣室に入り、その後教室に戻った。



『元』クラスメイト達が、2階の窓から教室へ向かう途中、廊下の窓からこっちを眺めてくる視線が痛かった。



イレイザーヘッド「おい、いつまでそこにいるつもりだ。 さっさと戻れ。 ここはもう、お前のいていい場所じゃない」
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga ]:2016/11/22(火) 22:27:33.99 ID:lCgARCsVo
さあどうするんだ?
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/22(火) 22:54:57.06 ID:ViehpLOg0

飛鳥「ワンチャンダイブ・・・・・? ワンチャン・・・!?」ブツブツ



イレイザーヘッド「おい。 何度も言わすな。 ここに居たって一層惨めに・・・・・」



飛鳥「相澤先・・・・・いや、イレイザーヘッド」



イレイザーヘッド「悪いがそれはお前の両親と話すべきことだ。 お前はとにかく・・・・」



飛鳥「さっき・・・・・見込みゼロの者を除籍にする、と言ったな」



イレイザーヘッド「・・・・・・・それがどうした」


        「何か自身の実力を示す、ってんならもうダメだ。 その機会はさっき与えて、お前はチャンスを逃した」



飛鳥「・・・そう。 そう、思うか。 俺としては、あんたのテストははっきり言って、入試と同じだと思ったよ。 『ヒーロー』を


   見据えていない。 ・・・・・・不合理だ」



イレイザーヘッド「・・・・・・!!」



飛鳥「あんたは飛行機のパイロットに、『車の運転免許を取れ。 それで飛行機のパイロットにしてやるよ』って言ったんだ」



イレイザーヘッド「・・・・・・だったら、どうしたい」



飛鳥「・・・全て、自己責任だ。 俺の成績は俺の責任だ。 ・・・・・だから教師は、俺がどんな点数とってもいいように、


   その教師次第ですべてが決まる・・・・・人に任せた、誰かが決めたテストの模倣ではなく、『あんた』自身が!!

   
   合理的だと思うテストを作るべきだ。 ・・・・・・・・本当に、さっきの体力テスト、『あんた』が合理的だと


   納得して決行したテストなのか! いや、そうじゃない! あんたは文部科学省に倣った!!!」



イレイザーヘッド「・・・・・・具体的に何が言いたい。 ・・・・・何を求めてんだ」ギロッ



飛鳥「・・・・・・・・・・・あんた自身に、責任のあるテストを。 ・・・・・・・俺と戦え。 イレイザーヘッド」



















イレイザーヘッド「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・わかった。 合理的にいこう。」
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga ]:2016/11/22(火) 23:01:30.30 ID:lCgARCsVo
おおおかっけえ
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/22(火) 23:02:14.66 ID:qky9h2Dm0
なるほどな
面白いww
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/22(火) 23:18:59.08 ID:PiBOs20U0
コンマ安価はやめてくれ
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/22(火) 23:21:42.73 ID:ViehpLOg0
〜運動場β〜



イレイザーヘッド「ルールは2つ。 一つ、この町・・・・・・もとい、運動場より外に出てはいけない。 二つ、相手を気絶させたほうの勝利。


         もしお前が勝てれば、お前はゼロではなかった、俺の無能が悪かったってことになる。 お前の除籍は改める。 


         ・・・・・言わなくてもわかってると思うが、負ければ即座に出て行ってもらうぞ。


          さらに、学校の教育方針への慰謝料として、500万円支払うことになる。 ・・・・・・俺は全力で行くぞ。 後悔はないな?」



飛鳥「・・・・・戦闘前にごたごたぬかすのがヒーローの仕事じゃないでしょう。 一応互いに100m離れておきましょうか。 お得意の奇襲からどうぞ」



イレイザーヘッド「・・・・・・・・・」ダッ




互いが、離れた位置につく。 ・・・・・・・スタートだ。



「抹消ヒーロー:イレイザーヘッド」 本名『相澤 消太』あいざわ しょうた



"個性"「抹消」!!



複数人、視た者の"個性"を一時的に消す。 発動系、変形系の能力は消せるが、異形系は消せない。



非常に格闘戦に秀でており、身体能力も高い。 基本的な戦闘スタイルは相手の"個性"を消してからの奇襲。



炭素繊維に特殊合金を編み込んだ包帯のような「捕縛武器」を愛用する。 特殊なゴーグルで敵に視線を悟らせない。



能力を消し続けるには、相手を視認した後に目を開き続けなくてはならない。 閉じると"個性"はまた消しなおさなくてはいけない。



相手の情報はこの位か・・・・・・・。 うん。 



イレイザーヘッドを納得させるには、ただ勝つだけじゃだめだ。 自分は、他と何が違うのか、伝えなくてはいけない。



エコーズを後頭部に出現させ、できる限り死角をなくす。



建物の影を全神経を集中させて注視する。 恐らく、襲ってくるなら後ろからだろう。



ビュオオッ



来た。 恐らく、「捕縛武器」をワイヤーのように使って立体起動をしている。 場所は・・・・・真後ろ!!



飛鳥「ふっ!」バッ



エコーズを踏みつけ、上空40mほどのところへ移動する。
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/22(火) 23:42:51.91 ID:ViehpLOg0

イレイザーヘッド「!!!? ・・・・・・・馬鹿なっ・・・・!!」バッ



一瞬、隙ができた。



奇襲がばれたからなのか、"個性"が通用しなかったからなのか。



いずれにせよ、動揺させるには十分だったようだ。



飛鳥「エコーズッ!!」



敵が何もできないはるか上空から、攻撃を仕掛ける。



イレイザーヘッドは何かを察知したのか、その場から飛びのく・・・・・・・が、射程圏内だ。



エコーズを一気に飛ばし、相手の体を握らせる。



肺静脈、頸動脈を握ってもいいが、その場合殺してしまう恐れがある。



『やさしい』攻撃にとどめることにした。



「ドガァッシュッ!!」 「メグウォンッ!!」 「バッツイイインッ!!」



エコーズの特殊能力。



自分の好きな音を、相手の体に刻み付け、半永久的に音を出し続ける。



今回は時間がないので、エコーズで相手を殴った音を利用する。



エコーズの攻撃そのものに、ほとんど攻撃力はないが、



刻んだ音は、相手の脳内に響き渡り尋常ではない頭痛、吐き気、嫌悪感を与え続け、ついにはその精神をも破壊する。



イレイザーヘッド「ううぐっ・・・・あああああ"あ"あ"あ"っ!!!!」ドサッ



しばらく、イレイザーヘッドに隙ができるまで高みの見物といこう。




5分後、ついにイレイザーヘッドが倒れた。


音を止め、近寄って彼自身の捕縛武器で体を縛り上げる。


音を止めた瞬間、生存本能が働いたのか、脳が思考をストップさせ、意識をシャットダウンさせる。



84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/22(火) 23:50:24.82 ID:ViehpLOg0

飛鳥「これが・・・・・・俺の"力"だよ。 イレイザー・・・いや、相澤先生」



泥のごとく重くなった彼を、苦労して保健室に運び込んだ。



保健室にはちょうど誰もいなかったが、取り敢えずベッドに寝かせておいた。



・・・・・・俺も疲れた。 教室にある書類取って早く帰ろう。




短いですが、本日はここまで。 次回更新は明日の9時以降です。
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga ]:2016/11/22(火) 23:50:50.19 ID:lCgARCsVo
流石イレイザーヘッド5分も耐えたか
でも音も像も能力が効かないのも本人にしたら意味不明だろうな
スタンドってこえぇ
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/22(火) 23:58:58.16 ID:qky9h2Dm0
さすがスタンド
これはいい感じに引っ掻き回せそう
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/23(水) 17:18:33.42 ID:VgkVT+qF0
抹消できない個性、エアウォーク、音による攻撃、複数の個性持ちだと思われるな
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga ]:2016/11/23(水) 17:21:13.78 ID:yIgxHj1oo
それどころか成長して五感操作と重量加算も追加されるからな
しかもact3まで行ったらパワー型になるし
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/23(水) 23:27:53.60 ID:q3I+amqB0
パソコンが復旧しないOTZ 今はタブレットからです。 書き貯めておいたの早く投下したい。
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/24(木) 08:29:58.69 ID:Qk5jg/PP0
まだ?
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/24(木) 11:58:32.48 ID:PA9F40hA0
act3と麗日さんが戦ったらどうなるのか気になる
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga ]:2016/11/24(木) 13:05:03.28 ID:WtiRHcrYo
act3は重力加算だけど麗日さんはゼログラビティだし流石に勝てないんじゃないかな
それでもアスファルトがめっちゃ凹んだり人の背中が剥がれ落ちるほどだから麗日さんの三半規管も無事ではないだろうけど
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/24(木) 16:37:42.46 ID:Qk5jg/PP0
お互いの能力を打ち消しあって普通の重さになるのか、どちらかの力が勝つか
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/24(木) 16:39:17.87 ID:0/hlNLML0
〜翌日〜



俺は、昨夜かかって来た電話の指示どうり、私服で予鈴八十分前に



教室に赴く。 当たり前だが誰もいない。 教室に入っていいのは



予鈴六十分前からだ。 



ふと、自分の机に何か置いてあることに気付く。



小包だ。 許可はないが期待して開封してみる。



制服・・・・・・と、体操服だろうか。 



入っていたのは、昨日まで着ていた衣服と同じサイズの物が



夏用、冬用、とあった。



しかし、思い返してみると、デザインが違うことに気付く。



雄英高校のブレザーには、例えばヒーロー科の一般入学者には襟や袖に



濃緑のラインが、推薦入学者には、紺色のラインが入っている。



基本色は灰色、ボタンは金色だ。



科、学年によって肩のボタン数、ライン数、ライン色など、微妙にデザインが違ってくるのだ。



入っていたブレザーは、基本色が黒、ラインは金色、ボタンは赤色だった。



体操服のジャージは、従来は基本色は紺色、全身に太い白ラインが入っており、腕の部分は
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/24(木) 16:40:36.14 ID:0/hlNLML0
白ラインを囲むように赤いラインが入っている。



シャツは個性に合わせて形を変えられるように許されている、黒いシャツだ。



しかしこのジャージもまた、配色が変わっている。



まず基本色が金色。 全身のラインは太い赤色。よく見ると、光を反射するラメが入っている。



腕のラインは黒色だ。 なんというか、某映画の鋼鉄ヒーローみたいだ。



ブレザーも体操服も、一言でいえば派手。 異常に目立つ。 ・・・何を考えて作ったんだろう。



どちらも、 『緑谷 飛鳥』 と刺?がしてあった。



・・・・・・・今着ろ、ということなのだろうか。 







予鈴三十分前、生徒が一人、教室に入ってきた。



八百万「あら、お早いですのね。 確か貴方は・・・。 ・・・・・・・・っ!!? 何故ここに!!?」



芦戸「やったー! 一番乗り〜! って、なんだ二人もいるじゃ〜ん。 


   八百万さんと・・・・・・あれ!? 緑谷!? 何でいるの!!?」



その後も続々とA組の生徒が入ってきたが、皆同じような反応をしていた。






ザワザワ・・・



イレイザーヘッド「予鈴が鳴ったら席につけ」カァン



ドアを開け、相澤先生が入ってくる。
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/24(木) 16:41:27.06 ID:0/hlNLML0
その瞬間、質問攻めの対象は俺から相澤先生へと移った。



切島「相澤先生!! やっぱりあんた、熱いぜっ!!


   教師が生徒を見捨てるわけねーもんな!!」



蛙水「緊張感の演出だったのかしら」



飯田「まさか教師が嘘で生徒を鼓舞するとは・・・!!


   これが最高峰っ・・・・・!!」



爆豪「んでボッチがいるんだゴラアッ!! カネか!? ここはカネで・・・・」



イレイザーヘッド「さあな。 そいつの服装でも見てよく考えろ。 ・・・いずれにせよ、今日は午後から 


         ヒーロー基礎学だ。 その時にでもわかるさ。 ・・・・・・・・嫌でもな」



爆豪「・・・・・・・?」







〜午後〜



午前は必修科目・英語などの普通の授業だ。



昼は大食堂で一流の料理を安価で食べられる。



災害支援で活躍した クックヒーロー:ランチラッシュがチーフだ。



やはり教室以外でも目立つのか、しきりに生徒たちが俺のほうを見てきた。



そして現在、いよいよヒーロー基礎学の時間になる。
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga ]:2016/11/24(木) 16:42:13.05 ID:WtiRHcrYo
相澤先生からしたら怖いだろうな
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/24(木) 16:42:32.74 ID:0/hlNLML0
オールマイト「わーたーしーがー!!」ズアッ



飛鳥「来っ」



期待して振り向く。



オールマイト「普通にドアから来た!!!」HAHAHAHA



オールマイトダ・・・!! ガフウチガイスギテトリハダガ・・・・・・



シルバーエイジのコスチュームを纏い、教団の前で屈む。



オールマイト「ヒーロー基礎学!」


      「ヒーローの素地を作る為、様々な訓練を行う科目だ!!」タンイスウモモットモオオイゾ



そして皆に見せつけるようにして、「BATTLE」と書かれたパネルを取り出す。



オールマイト「早速だが今日はコレ!! 戦闘訓練!!!」



爆豪「戦闘・・・・・・」



飛鳥「訓練・・・!」



オールマイト「そしてそいつに伴って・・・こちら!!!」



オールマイトがリモコンで、教室の壁に向かって電波を出した。



ガゴッゴゴゴゴゴ



全員「!?」



壁から何層かの棚が現れた。



そこにはガラス張りのロッカーに、五段、番号の書いてある1メートル四方の



ケースが入っていた。



オールマイト「入学前に送ってもらった『個性届』と『要望』に


       沿ってあつらえた・・・」



戦闘服(コスチューム)!!!


99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/24(木) 16:50:42.68 ID:0/hlNLML0
おおお!!!!



全員が歓声を上げる。



飛鳥「・・・・・・・・・」



ない。



俺の18番のケースが、無い。



オールマイト「着替えたら、順次グラウンド・βに集まるんだ!!」



一同「はーい!!!」



全員が更衣室に向かう。 グラウンド・β。



昨日イレイザーヘッドと戦った場所だ。



全員を見送り、一人教室に残っていると、オールマイトが近づいてきた。



オールマイト「・・・・・・昨日の戦い、こっそり観させてもらったよ・・・すごいな、君は。


       まさか、本気の相澤君を赤子扱いするだなんてね」



飛鳥「あっ・・・・はい・・・・」



オールマイト「・・・・・正直、戦慄したよ。 何がって、君の強さにじゃあない。


       君は確かに強い! ・・・・・・だが、それ以上にその特異性だ。


       いや、わかりにくくて済まない! だが、その・・・・・まあ、


       あれだ。 つまるところ君の"個性"、普通じゃあないよねっ!?」ビシッ



飛鳥「・・・それは・・・」」



オールマイト「・・・・・今、話したくないのならそれでもいい。 ただし、私は


       ヒーローとして、教師として、君と信頼を築きたいと思っている。


       ・・・・・・平和の象徴として、私は誰であろうと見捨てないつもりだ」



飛鳥「・・・・・・大丈夫ですよオールマイト。 あなたの心配しているようなことにはなりません」
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga ]:2016/11/24(木) 16:59:38.51 ID:65YzohjTo
じゃないよねっ!?ビシッがものほんっぽくて良い
まさかのワンフォーオール継承クルー?
あと継承してないからUSJ編が大変楽になるな
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/24(木) 17:01:50.04 ID:Qk5jg/PP0
確かオールマイトは個性を譲渡したから弱体化してたんだっけな
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/24(木) 17:11:00.59 ID:0/hlNLML0
オールマイト「・・・そうか。 よし! 取り敢えず君は体操服に着替えてグラウンドへ行ってくれ!


       実はまだ、君のコスチュームは製作途中らしくてね。 その分、いいものが出来上がるよ!!


       時間を取らせてすまなかったな! それではグラウンドで!!」ビュオッ



少し真面目な顔になってから、風のごとく教室から去って行った。



飛鳥「・・・・・・不器用な・・・人なんだな」



誰もいない教室で呟く。



話の流れで、オールマイトの知りたかったことは大体わかる。



つまるところ、俺がこの超人社会への脅威とならないか不安だったのだろう。



恐らく、オールマイトの意志もあるだろうが、学校側に依頼されたのだろう。



俺がオールマイトに憧れていることを知って、彼に頼んだのか。



オールマイトも学校も、俺の何をそんなに恐れているのだろうか。



イレイザーヘッドを倒せそうな生徒は異形系を中心にして何人かいるし、



正体のわからない個性であっても、鍛え上げて予想外の成長をした生徒だっているだろう。



別段、そこまでおかしいところは無いはずだ。



やはり個性届を出していなかったのが不味かったのか。



考えるのはそこまでにして、取り敢えず更衣室へと向かった。




〜校長室〜



根津「複数の個性を持つ生徒・・・か。 ・・・・・・万全を期すべきなのだろうけれど、


   そもそも彼との信頼が崩れれば元も子もないね。 引き続き、様子見をお願いするよ」



オールマイト「・・・・・・もし、『最悪の事態』が起きているのだとしても・・・・・


       私は彼を見捨てられるのでしょうか。 ヴィランとして彼をみれるかどうかさえ・・・」



根津「・・・・・・そうならないことを、願うしかないね」


       
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga ]:2016/11/24(木) 17:17:18.71 ID:65YzohjTo
なんにしろ主人公は緑谷なわけだしその心配はないだろうけどまあオールフォーワン考えたらな
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