千歌「神の力を手に入れたんだよ!」

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107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 18:44:07.44 ID:2B8IaL7oO
千歌「はいという訳だから梨子ちゃん戻っていいよ、はい!梨子ちゃん元に戻れ!」キラン!

梨子「…………はっ!?」

千歌「はい、これで振り出しに戻った訳だけど……」

かなん「んん……うぅ〜……ん……」

千歌「あぁ、まだ果南ちゃん残ってた」

鞠莉「あら……果南起きたの……」

かなん「…………おねぇたんおあよ」

鞠莉「……うふふ、うん……おはよう…」

かなん「…………あれぇ?んん……」グッグッ

ダイヤ「……あぁ、体が動けないんですね……」

千歌「伏せさせてるからね」

かなん「んん〜!…………ヒクッ……うごけない……こあいよぉ……」

ダイヤ「果南さん……大丈夫ですわ…………」

鞠莉「そう……よ?お姉ちゃんがいるから……」

かなん「うぅ……おねぇたん……!」グスッ

ダイヤ「安心させてあげたいのですが……」

鞠莉「生憎……私達も、動けない……からなぁ……」

かなん「びぇぇぇぇええええん!!!」

千歌「ありゃ、泣いちゃったよ」

曜「果南ちゃん……」

ダイヤ「果南さん……!大丈夫……ですから……!」
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 18:45:43.42 ID:2B8IaL7oO
かなん「びぇぇぇぇええええん!!!おねぇたぁぁぁぁああん!!」

千歌「ぐぅ……!?凄い声……!」

善子「この距離からでもビリビリくるわ……っ!」

かなん「びぇぇぇぇええええん!!!!!」


パリィン!! パリィン!!

バキィ! ガタガタガタ!!


千歌「うわぁ!?何これ何これ!?」

トルコ「うぅ〜頭が割れるぅ〜!」

ダイヤ「うぅ……かな…さ、ん……」

善子「ソニックブーム級じゃないこれぇ…!」

梨子「泣き声というより……ぐっ、咆哮よ……」

鞠莉「果南……っ」

かなん「びぇぇぇぇええええん!!!」

千歌「くそっ!果南ちゃん元の姿に戻れ!」キラン!

かなん「びぇぇぇぇ……グスッ……ふぇ…?」ビリッ


シュゥゥゥゥゥゥウ!!


千歌「ゼェ……ゼェ……」

果南「………………ん!?あれ!?」

花丸「も、元に戻ったずら……」

千歌「はぁぁ……まーた死ぬかと思ったぁ…」

果南「私、何してたの……?」

鞠莉「チャオ……」

果南「鞠莉、私今まで何を……って、鞠莉!?何その血!?ダイヤも!?」

ダイヤ「これは……自業自得……ですわ……」

鞠莉「そうそう……」

果南「えぇ…?……と言うか、体動かないんだけどぉ……っ!」グッグッ
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 18:48:05.03 ID:2B8IaL7oO
千歌「あー今私以外動けなくしてるから。よーし、これで本当に振り出しだね」

果南「なに?これどういう状況…?」

鞠莉「私もさっき起きたからよく分からない…」

千歌「大丈夫大丈夫、心配しなくてもみんなこれから幸せになれる世界になるから」

曜「何が幸せになれる世界だよ!そんな世界私は大反対!」

梨子「私もっ!」

千歌「ん〜何でこうもこの世界の曜ちゃんはえっちな事が嫌いなんだろうね」

曜「いや、嫌いとかそういう事じゃなくて!やり方に問題があるんだよ!?」

千歌「別の世界ではおちん●ん生やしまくってる癖に」

曜「〜〜〜ッ/////!!好きで生やしてる訳じゃないしぃ!作者が勝手にやってるだけだし!」

果南「……あー…何となく話の方向性が見えてきたような」

ダイヤ「凄いですわね……」

鞠莉「千歌っちが卑猥な台詞ぶち撒けてるだけで分かるなんて…」

果南「何となーくだけどね……。それに能力掛けられてる間も少しだけど意識はあったし」

ダイヤ「そう、でしたか……」

果南「と言ってもほとんど覚えてないんだけど」
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 18:49:19.78 ID:2B8IaL7oO
千歌「さてさて、みんな今の状況を理解出来た所で!」

曜「待ってよ!話はまだ!」

千歌「あのね曜ちゃん」

曜「っ!?」

千歌「時間稼ぎしてるみたいだけど意味無いよ?今、この世界の全ては私が掌握してるんだから。終わるも終わらないのも私の自由!」

善子「嘘よぉ……もう終わってよぉ……」

千歌「みんながえっちな事すれば終わるんだよ?簡単な事じゃん!」

鞠莉「随分と……簡単に言うわね……」

千歌「他の世界の私達は日中イチャイチャしてるんだもん。何も怖がる事ないから」

花丸「もう話についていけないよ……」

トルコ「トルコも……」

梨子「……曜ちゃん、もう駄目なの……?」

曜「ぐ……っ!体が動けばまだ何とかなるだろうけど、千歌ちゃんは解除する気無いみたいだし……」

梨子「そう……」



『 千歌「はいという訳だから梨子ちゃん戻っていいよ、はい!梨子ちゃん元に戻れ!」キラン! 』



梨子「…………っ!?」


梨子(待って、確か千歌ちゃん……私に『元に戻れ!』って言ったわよね……?)

梨子(だとしたら……)


梨子「……っ!」


梨子(動ける!やっぱり伏せの命令も無くなってる!)

梨子(……今この場で動けるのは千歌ちゃん以外では私しかいない……私が最後の……希望……)

111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 18:50:20.80 ID:2B8IaL7oO
曜「……梨子ちゃん?」

梨子「……っ」ニコッ

曜「……?」

千歌「さーてと!始めに3年、次に2年生ときてたから〜……」チラッ

善子「ひっ!?」

花丸「……」

トルコ「ピギッ!?」

千歌「そう言えばまだ1年生には何もしてなかったね」

トルコ「えぇ…?あの、トルコは……」

千歌「トルコちゃんのはまぁ…エキシビションみたいな?」

トルコ「…………???」

花丸「ルビィちゃん真に受けちゃ駄目だよ」

千歌「えっとね〜1年生で人気なのはねぇ〜」クルッ


梨子(!!千歌ちゃんが背を向けた!今がチャンス!」グッ……


ダッ!


7人「っ!!」


梨子(曜ちゃんとダイヤさんが教えてくれた!千歌ちゃんの口を塞げばいい!ただそれだけなんだ!!)

梨子(届けぇっ!!)ガバッ!



千歌「梨子ちゃんおすわり」キラン!

梨子「…………っ!?!?」

千歌「…………」ニヤッ

梨子「ぐあっ……!?」ペタン
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 18:51:30.48 ID:2B8IaL7oO
千歌「喋る時は『わん』ね」キラン!

梨子「わん」

千歌「はい、お手」キラン!

梨子「わん」

千歌「おかわり」キラン!

梨子「わん」

千歌「はい良くできました〜!」なでなで

7人「…………」

千歌「はい、じゃあ普通に喋っていいよ」キラン!

梨子「…………ッッ//////////!?」カァァ

千歌「惜しかったね梨子ちゃん」ニコニコ

梨子「な……なんで………//////」

千歌「気づかないとでも思った?いつ梨子ちゃんが動くか待ってたんだよねぇ〜」

曜「梨子ちゃんが動けた……あぁ、あの時に!」

トルコ「でも……」

ダイヤ「あと一歩……及ばなかった……」

梨子「うぅ……うっ……」

千歌「いやぁほんと惜しかった!さっきの動き曜ちゃんに似てたよ!もしかして真似した?予想以上に間合い詰めて来たからびっくりしたよ!」

梨子「みんなごめんなさい……最後の……チャンスだったのに……っ!」

果南「梨子……」

善子「リリー……」

曜「……梨子ちゃん……」

千歌「次は頑張ってね!まぁ次なんて無いんだけどさ!」ケラケラ
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 18:52:44.68 ID:2B8IaL7oO


曜(本当の本当に……私達は負けてしまった……。もう何も打つ手は無い。体も動かない。やっぱり神様には勝てなかったんだよ。当たり前だけどね)

曜(そう……か、この結末をこの世界は選んだんだね。もっとマシな世界が良かったなぁ……)

曜(あぁ……これが────)


千歌「『詰み』だよ」

曜「……っ」

千歌「今度は言わせてもらうよ、曜ちゃん」

曜「………はは、完敗だよ……」

千歌「さぁ、話を戻そう。梨子ちゃん伏せ」キラン!

梨子「ぐ……ぅ…」ズン!

千歌「えーと何話してたっけ……あぁそうそう、1年生の人気人気……」

善子「ずら丸、トルコ、何か策は無いの?」

トルコ「動けないんじゃどうしようも…」

花丸「マルも同じずら…」

善子「嘘っ!?万事休す!?」

花丸「もうかなり前からそうだよ?」

千歌「1年生はピュアピュアなのばっかりだね〜」

果南「……千歌は1人で何言ってるの…?」

鞠莉「多分…脳内に他の世界の私達の情報を取り入れてるんでしょ……」

千歌「おぉ!やっぱりこれが多い!」

トルコ「ま、まずいよ!?何か決まったっぽいよ!?」
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 18:53:41.27 ID:2B8IaL7oO
千歌「善子ちゃん総受け!これ人気だね!」

善子「…………そ、総受け……?」

梨子「なっ…!?」

ダイヤ「……梨子さん、総受けとは……?」

梨子「へ!?な、何で私に訊くんです!?」

ダイヤ「いえ、表情がガラリと変わったもので……てっきりご存知なのかと」

梨子「しっ知らない知らない!」

千歌「善子ちゃん良かったね〜人気だね〜」

善子「ま、待ってよ千歌さん……総受けって、何か字からしてヤバい感じが……」

千歌「だね」

善子「だね、じゃないわよ!!」

トルコ「花丸ちゃん、総受けって何?」

花丸「総受けって言うのは、皆から攻められるって事。この場で言ったら、善子ちゃんが皆からえっちな事されるって意味だよ」

トルコ「ほぇ〜そうなんだ」

善子「あんたは歩くWikipediaか!!と言うか何でそんな冷静なのよ!!」

千歌「説明ありがと。そんじゃ時間も無いしちゃちゃっとやっちゃおうか」

善子「いや!いやいやちょっと待ってよ千歌さん!一旦!一旦話し合いましょ!?」

千歌「散々話したじゃん」

善子「待ってって!とりあえず総受けはやめましょ!?ね!?」

千歌「大丈夫、総受けって言っても花丸ちゃんとトルコちゃんの2人から攻められるってだけだから」

善子「それでも嫌よ!まず何の根拠を持って大丈夫って言ってるのよ!?」

千歌「エロは正義だぜ?」グッ!

善子「いや分かんない!そんなんで説得されないから!」
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 18:55:43.22 ID:2B8IaL7oO
千歌「はいはいやってみれば分かるから、そいじゃ3人ともいくよ〜?」

花丸「ずらっ!?」

トルコ「ま、待って!」

善子「千歌さんお願いだから待って!!」

千歌「花丸ちゃん!トルコちゃん!」

梨子「よっちゃん逃げて!」

善子「動けないんだってばぁ〜!!」

果南「くそっ!!動けっ!動いてよ!」グッグッ

千歌「善子ちゃんを!」

鞠莉「ぅ……っく、駄目…動かない……!」

曜「千歌ちゃん分かったから!私でいいから!だから1年生の皆は!!」

千歌「犯しちゃえ!!」キラン!

善子「いやぁ〜!!!」

花丸「ッ!?!?」ビクビク

トルコ「ピッ!?」ビクビク

果南「あ……あぁ…」

ダイヤ「……っ、くぅ……!」

梨子「っ!?千歌ちゃんお願い!私にして!」

曜「私にも!覚悟決めたから!えっちな事やるから!」

千歌「んー、それをその時に言って欲しかったんだけどなぁ」

ようりこ「……っ!」

善子「ちょ、ちょっと……2人とも…?」

花丸「か、体が……熱い……」

トルコ「ハァ……ハァ……善子……ちゃぁ……」

千歌「ふふふ…さぁっ!ラストだよ!このSSを盛り上げてね!花丸ちゃんとトルコちゃんの伏せ解除!」キラン!

トルコ「……!体が動くよ…」スクッ

花丸「善子ちゃん……善子ちゃん……」スクッ

善子「ひぃ!?うそ……うそよね!?ねぇ!?」

花丸「善子ちゃん……」フラフラ

トルコ「トルコの体……変だよぉ……」

曜「花丸ちゃん!トルコちゃん!目覚まして!」

果南「2人とも!善子の声が聞こえないの!?」

千歌「無駄無駄ァ!今の2人はただの性欲モンスター!善子ちゃんを犯す事しか頭にないからねぇ!」
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 18:57:05.65 ID:2B8IaL7oO
善子「いや……いやぁぁ!!来ないでよぉ!お願っ……お願いだからぁ!」

千歌「こらこらそんなに嫌がると2人傷つくよ?」

花丸「善子ちゃ……えっち……」フラフラ

トルコ「ハァッ……ハァッ……」フラフラ

善子「お願いします!これからは生意気な事言いません!ウザかったら堕天使キャラもしません!あとは!あの!その!え、えっちな事以外なら何でもします!だから千歌さんお願いします!!」

千歌「えぇ〜」

梨子「よっちゃん…!お願いよ千歌ちゃん!逆らってごめんなさい!私からもお願い!」

果南「千歌!お願いだからやめて!今ならまだどうしたらいいのか改めれるから!だから2人を戻してあげて!」

千歌「あははは、みーんな都合いいよねぇ、そういう所含めてぜーんぶっ!服従のさせ甲斐があるってもんだよねぇ!」

善子「いやぁ!お願いです千歌さん!」

千歌「んー……じゃあほら、善子ちゃんの伏せ解除っ」キラン!

善子「っ!?動け……!?」

千歌「それで2人から逃げてみたら?」

善子「っ!!」ガバッ!

トルコ「善子ちゃん……」ガシッ!

善子「へぇ!?嘘っ!?嘘嘘!?トルコ離してよぉ!」

トルコ「善子ちゃんとえっち……したい……」

千歌「はい残念〜」

善子「いやぁ!お願いトルコ離してぇ!」

トルコ「ごめんね?ごめんね?」

花丸「善子ちゃん……」ガシッ!

善子「きゃぁぁぁあ!!??ずら丸離してぇ!離してよぉ!!」

千歌「うーん、流石初々しい……」

鞠莉「何処が…?」

果南「ごめん善子……」

曜「……無力な先輩だね…私達……」

梨子「…………」

ダイヤ「ルビィ……花丸さん……」
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 18:58:16.46 ID:2B8IaL7oO
トルコ「大丈夫だよ、怖くないよ?」

花丸「善子ちゃん…マル達を信じるずら」

善子「やぁぁ……も……やめてぇ……っ」

モミッ

善子「ひっ!?トルコやめっ!どこ揉んでるのよ!」

トルコ「柔らかい……」

善子「やめっ……お願…………たすけ……ぐすっ」

花丸「……っ!」






──



───────



─────────────





118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 18:59:33.23 ID:2B8IaL7oO






善子「ずら丸〜?何読んでるの?」

花丸「あ、善子ちゃん。これはカッコイイ勇者さんが囚われたお姫様を救うお話ずら」

善子「ふーん、あんた昔からそういうの好きよね」

花丸「うん!マルもいつかこんなカッコイイ勇者さんみたいになりたいなぁって!」

善子「勇者……ねぇ」

ルビィ「あ!いたいた!2人とも早くしないと練習遅れちゃうよぉ?」

善子「あぁごめん、今行くわ」

ルビィ「ん?花丸ちゃんまたその本読んでるの?本当好きなんだねぇ!」

花丸「えへへ!これ読んでると自分まで勇者さんみたいになってる気がして好きなんだぁ!」

善子「ずら丸ったら勇者になりたいんだって」

ルビィ「え?そうなの?」

花丸「う、うん……なれるかな、マルも勇者に…」

ルビィ「うんっ!きっとなれるよ!」

花丸「ほんと!?」
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 19:00:13.80 ID:2B8IaL7oO
善子「ま、なれるなれないはともかく、あんたは肝は座ってるんだから、あとは一歩踏み出す勇気だけじゃない?それさえ出来たらなれるんじゃない?」

ルビィ「おぉ…善子ちゃんがまともなアドバイスを…」

花丸「これは明日雪が降るずら…」

善子「ヨハネ!ってこらずら丸!どういう意味よそれ!」

花丸「あはは…ごめん…」

ルビィ「でも花丸ちゃんなら勇気さんになれるよ!だってかっこ良くて可愛いもん!」

花丸「そ、そう……かな……」

善子「本当に勇者になりたいんだったら、この私を護りなさいよ?あんたは私のリトルデーモンなんだから」

花丸「え?う、うん!頑張る!」

ルビィ「さらっと善子ちゃん自分をお姫様に仕立てあげたね」

善子「はぁ!?そ、そんなわけ無いじゃない!」

花丸「ふふ、随分とめんどくさいお姫様ずら」

善子「ちょっと!だから違うってば!」

ルビィ「ならルビィの事も護ってね!花丸ちゃん!」

善子「そうよ、護りなさいよ?勇・者・さん?」

花丸「うっ…!」



花丸「が、頑張るずら!」フンス





120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 19:00:50.95 ID:2B8IaL7oO




花丸(大事なのは……一歩踏み出す勇気…。今のマルにはその一歩が大きすぎるよ……)


善子「うぅ……ごめんなさいっ、ごめ、なさい!ごめんなさいぃぃ!」

トルコ「全部トルコと花丸ちゃんに任せて、ね?」

善子「やらぁ……!やらぁ……うぅ……っ」

花丸「よし、こ……ちゃん……」

善子「ずらまるぅ……たすけてぇ……っ!」

花丸「っ!!!」





『 善子「本当に勇者になりたいんだったら、この私を護りなさいよ?あんたは私のリトルデーモンなんだから」』



『ルビィ「ならルビィの事も護ってね!花丸ちゃん!」』

善子「そうよ、護りなさいよ?勇・者・さん?」』

花丸「うっ…!」 』



121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 19:01:55.43 ID:2B8IaL7oO

トルコ「じゃあ……下の方も触るね?」

善子「うぅっ、も……やめてよぉ……っ」

トルコ「ごめんね……善子ちゃん……」


ポロッ…


トルコ「………あれ、なん、何で……あれ」ポロポロ…

善子「……え」

花丸「ルビィ……ちゃん……?」

ダイヤ「ルビィ……」

千歌「あれ?何でトルコちゃん泣いてるの?」

トルコ「わ、分からないです……グスッ、けど……何か胸が……いたく……て……うっ……っ」

善子「トルコ……」

花丸「……」

トルコ「ごめんね、続けるよ……」スッ


ガシッ


トルコ「ふぇ……?花丸ちゃん……?」

花丸「もういい……もうやめるずら……」

善子「え……ずら丸、あんた……」

千歌「………………え」

花丸「こんな事しても……みんな悲しむだけだよ……」

善子「何で……命令に逆らって……」

花丸「だって……っ!嫌だよ……もう皆が泣いちゃうのは……もう、心がきゅううって……苦しくて……」

トルコ「花丸……ちゃ……」

花丸「もう泣かないで?大丈夫だから…」

善子「ま、待ってよずら丸、何で動けて…?何で千歌さんの命令に逆らえるの……?」

花丸「……みんなを、護りたいから」

善子「……っ!」

曜「こ、これは……一体……?」

梨子「花丸ちゃんが命令に背いた……?」

ダイヤ「まさかまだ……千歌さんの神の力を封じる手が……?」

千歌「待ってよ……いやいや……」
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 19:05:32.62 ID:2B8IaL7oO
花丸「ルビィちゃん、善子ちゃん、ちょっとだけ待ってて」

善子「……っ、うん……」

トルコ「花丸……ちゃぁ……!」

花丸「絶対に護るから…!」

千歌「ちょっと待ってよぉ!何で!?何で動けるの花丸ちゃん!!??」

花丸「…………」

千歌「ガチレズの梨子ちゃんに続いてぇ……っぐぅ!!なんっで花丸ちゃんまでぇぇ!!」

花丸「勇者さんがマルに力を貸してくれたんだよ」

千歌「えっ?えっえっ!?勇者!?」

花丸「マルの大好きな本の主人公ずら。そのお姫様の2人が、マルに一歩踏み出す勇気をくれたんだよ」

千歌「…………はぁ!?そ、そんなので!?そんな事で神の力に逆らったって事!?有り得ないから!そんな気持ちとか気合いでどうこうなるものじゃないんだけどぉ!?」

花丸「……うん、そうだね。確かにその辺はマルの気持ちだよ。でもね?千歌ちゃんの力に勝てる最後の手がまだあったんだよ」

8人「!!!」

千歌「え?ま、まさか……そんなわけ……」

花丸「本当だよ。現にマルが動けてるのがその証拠」

千歌「……う、動けてるのはアレでしょ!?花丸ちゃんもレズだったんでしょ!?だからガチレズ梨子ちゃんみたいに私に逆らって……!」

花丸「うぅん、そうじゃなくてもっと、もっと大きな力があったんだよ」

千歌「……はぁ?はぁぁぁあ???か、神の力より強い力ってぇ?魔王とか閻魔様とか!?」

花丸「『井の中の蛙、大海を知らず』」

千歌「…………え、なんて?」

花丸「今の千歌ちゃんにピッタリの諺ずら」

千歌「どういう意味なの!?馬鹿な千歌にも分かるように説明して貰える!?」
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 19:08:23.99 ID:2B8IaL7oO
花丸「千歌ちゃんはちっちゃい世界しか見てないんだよ。この世界、二次創作の世界はとてもとてもちっちゃい世界なの」

千歌「そんなの分かってるよ!!」

花丸「うぅん、分かってない。そんなちっちゃな世界で千歌ちゃんは神様になって天狗になってるけど、実はそんな大した事じゃないんだよ」

千歌「なっ…何が言いたいのさ!」

花丸「マル達から見るとすると、この世界は昆虫の世界。その世界で千歌ちゃんは女王蟻だったとするよ」

千歌「あ……あり……?」

花丸「蟻から見たら女王蟻は一番偉くて強い。けどそんな女王蟻も、人間にしてみればただの虫。踏み潰すだけで命を奪える。千歌ちゃんはそれみたいに、巨大な力にまだ気付いてないんだよ」

千歌「……っと…………ん?……は?え?待って待って、どういう事?」

曜「うっそ…」

果南「文学少女と普通怪獣じゃ理解の範疇が違いすぎる……」

花丸「要するに、その巨大な力の存在を知ったお陰でマルは今動けてるんだよ」

千歌「だ、だから何なのさ!その巨大な力って!悪魔でも呼ぼうっての!?」

花丸「悪魔なんて可愛いものじゃないよ」

千歌「っ!?」

ダイヤ「花丸さんは一体……何を…?」

トルコ「花丸ちゃん……」

善子「ずら丸……信じてるわよ……っ!」
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 19:09:05.41 ID:2B8IaL7oO
千歌「……ぐぐ、っくぅ!この私よりもぉ!強い力を持つ者なんてあるわけがない!!何!?そういう誤魔化しの台詞もどっかの本からの知恵!?それとも抜粋でもしたの!?」

花丸「……千歌ちゃん。謝るなら今のうちずら」

千歌「は……ハッ!!馬鹿馬鹿しい!謝る!?そんな事するわけ───」

花丸「ハッタリじゃ、ないんだよ?」ギロッ

千歌「ぐっ!?」ビクッ

果南「圧した…!?あの花丸が……!?」

鞠莉「何の存在に気づいたというの…?」

千歌「う……認めないっ!認めないから!神の力は最強!全知全能なんだから!」

花丸「最後の警告だよ、千歌ちゃん」 

千歌「うっ!?な、なに…さ……そんな脅し…っ、こわ、怖くなんて……」

花丸「…………」

千歌「……ぐぅぅ!そんなに言うんならっ!!その巨大な力とやらを私にも教えてよっ!!」

花丸「…………分かった」

7人「…………」

千歌「はぁ……はぁ……」

花丸「神の力を持つ千歌ちゃんよりも強いもの。それは─────」

千歌「それは……?」

7人「…………っ」



花丸「著作権ずらっ!」ドン!



125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 19:10:01.14 ID:2B8IaL7oO


善子「……」

トルコ「……」

ダイヤ「……」

果南「……」

鞠莉「……」

曜「……」

梨子「……」

千歌「…………ちょ」




千歌「著作権んんんんんん!?!?」



花丸「そう、著作権だよ」


ダイヤ「なんと………」

善子「は?」

梨子「著作権……って、あの著作権…?」

千歌「な、何それっ!?著作権!?強そうな名前!!」

果南「え」

鞠莉「oh…」

花丸「あれ?知らないの?」

千歌「えっ!?い、いや、聞いたことはあるよ?ただ意味までは……」

花丸「じゃあ分かりやすく説明するずら。
著作権っていうのは、明確な形を持たない無体財産権という事。 主な無体財産権となるのは、書物、言語、音楽、絵画、建築、図形、映画、コンピュータプログラムだったり色々と。また、特性が類似する特許権や商標権も含めて、知的財産権と呼称する場合もあるんだよ」

千歌「…………??!???!!!??!?」

梨子「千歌ちゃんすっごい顔してる」

曜「頭がパンクしてんだろうね…」
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 19:11:25.62 ID:2B8IaL7oO
花丸「次に著作権は────」

千歌「待ってください花丸さん!」

花丸「ずら?」

千歌「もっと分かりやすく説明してはくれないでしょうか」

花丸「うーん、今のでも結構簡潔なんだけどなぁ…」

善子「流石ウィキ丸、頭が固いわね」

トルコ「何、ウィキ丸って」

花丸「じゃあ、千歌ちゃん」

千歌「はい」

花丸「千歌ちゃんが頑張って自分で作ったみかんがあるとします」

千歌「うん」

花丸「そのとても美味しいみかんを曜さんが真似てそっくりの物を作り、販売しました」

曜「え」

千歌「……うん」

花丸「千歌ちゃんには了承を得てないのに、曜さんは勝手に売ってお金儲けをしています。千歌ちゃんはそんな時どう思う?」

曜「ちょっ!?例文に悪意ありすぎじゃね!?」

千歌「何か腹立つ!一緒にお金儲けしたかったのに!」

曜「そこっ!?」

梨子「いやいや違うでしょ千歌ちゃん…」

花丸「ね?元々は千歌ちゃんの作ったみかんなのに、それに似たみかんを無断で売ってお金を稼いじゃう…これを著作権侵害と言って違法になるんだよ」

千歌「曜ちゃんそんなやましい事してたの!?」

曜「してねぇ〜!だから例文!分かる!?捏造!!」

花丸「そしてこの例文を二次創作と照らし合わせてみると?」

千歌「んと……私達って違法!?」

花丸「そう」

梨子「なっ!?」

トルコ「えっ!?」

ダイヤ「花丸さん…」

千歌「い、違法……嘘でしょ……?」
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 19:14:01.33 ID:2B8IaL7oO
花丸「事実だよ。この世界処か、二次創作品全てが、実は違法なんだよ」

千歌「じゃ、じゃあ私達はずっと違法な世界で暮らしてきた……?」

曜「ま、待ってよ花丸ちゃん!それはおかし───」

果南「曜」

曜「!」

果南「……」フルフル

曜「え…」

ダイヤ「…………」

千歌「……は、はは……笑わせるよ……ほんっとに笑わせるよ花丸ちゃん……」

花丸「……」

千歌「例えさぁ!それが本当だったとして!さっき花丸ちゃん言ったよね?この世界どころか二次創作品全てが違法なんだって!?」

花丸「うん」

千歌「ならなんで他の作品は捕まらないの!?違法なんでしょ!?」

花丸「……そうだね」


ダイヤ(っ…千歌さん、痛いところを突きましたわね。千歌さんの意見はもっとも。が、花丸さんの言っている事もまた事実……)

鞠莉(恐らく……花丸は賭けてるのよね、このラストチャンスに……)



千歌「さぁどうなのっ!?」

花丸「違法だよ、二次創作品は。原作者さんが了承してるなら別だけどね」

千歌「じゃあ無理だよね!?千歌を訴える事なんて出来ないんだよ!?」

花丸「違う、出来るんだよ」

千歌「はぁ!?」

花丸「勘違いしてるよ千歌ちゃん。“出来ない”じゃなくて皆“しなかった”だけなんだよ」

千歌「……じゃあ、つまり……」

花丸「訴えれば法の裁きにより、このSSは終わりを迎える事無く終わってしまう」

千歌「ま、待ってよ……ちょっと意味が…」

花丸「そしてその世界を作った作者である千歌ちゃんが全責任を負わないといけなくなるずら」

千歌「…………はっ!?ぜ、全責任んん!?」

花丸「そう、千歌ちゃんが一生償っても払えない額を要求される事になるずら」

千歌「あわ……あわわわわわ!!」ガクガク

曜「千歌ちゃんが混乱してる……」

善子「何……何の話なの……?」
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 19:16:38.17 ID:2B8IaL7oO


ダイヤ(花丸さんの仰っている事は確かに事実。しかし、この議論の最も問題される点は起訴…!)

ダイヤ(警察が動いてくれる可能性は無に等しい……。違法なのに、それは何故か?)

鞠莉(二次創作っていうのはね、限り無く黒に近いグレーなの。原則としてなら処罰される対象なんだけど……)

梨子(今のご時世、世間は二次創作を『ファン活動の一環』として黙認されてきている。花丸ちゃんはそんな諸刃の剣を振りかざして戦ってるんだ…!)

ダイヤ(普通に考えれば、インターネットに無数に蔓延っている二次創作品を見ればそんな事出来ないとお思いでしょう。普通なら……)

鞠莉(でも、その相手は……!!)

梨子(ろくに著作権の事を知らない千歌ちゃん!)

鞠莉(花丸はそれを分かって、騙せると踏んでこんな事を……天晴れよ、花丸!)



千歌「っ!そうだ!どうやって訴えるのさ!!もしかしてこの世界の警察にでも言うつもり!?だとしたら残念!その警察の人も私の力でいくらでも───」

花丸「簡単だよ。今見てくれている読者の皆さんにしてもらうずら」

千歌「…………はぁぁぁああ!?!?えっ!?今!?これ見てる人!?」

花丸「そう、出来るよね?マルがお願いしたら」

千歌「いや、流石に警察にこんなSS届けても……というか、読者がそこまでしてくれるはず……」

花丸「読者さんは私達のファンなんだよ?そんな私達のお願いなら、聞いてくれるんじゃないかな?」

善子「花丸が強い…」

トルコ「強引だけどね」
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 19:19:04.53 ID:2B8IaL7oO
千歌「うぅ……でもっ……!」

花丸「出来るか出来ないかは、実際にやってみればいいずら」

千歌「えっ!?」

花丸「まぁ、その結果は千歌ちゃんが冷たい監獄に入ってるかどうかで分かるんだけどね」クスッ

千歌「あ、ああああああっ!あああああああああ!!」

梨子「凄い、流石花丸ちゃん…」

鞠莉「千歌っちを騙せてる…あんな巧みな話術は……花丸にしかできない芸当ね……」

ダイヤ「敵にすれば脅威ですが、味方にすると何と心強いか…!」

果南「ねぇ、さっきから何か3人だけ盛り上がってない?私の気のせい?」

千歌「うぅっ!刑務所は嫌……罰金嫌……三渡姉と志満姉に怒られる……」ガクガク

花丸「それが嫌ならマルの条件を呑むずら」

千歌「じょ、条件…!?」

花丸「千歌ちゃんの神の力を、マルに渡すずら」

千歌「…………わ、渡す……?」

鞠莉「自分を指す時のやつ?」

ダイヤ「それは私」

善子「食器とか洗うやつ?」

トルコ「それはたわし」

果南「手上げると停まってくれる」

ダイヤ「それはタクシー」

曜「プロポーズするなら?」

トルコ「ゼクシィ」

梨子「皆SSに貢献してるなぁ」

花丸「ちょっと黙っててくれる!?」

7人「はい!」ビクッ
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 19:22:06.68 ID:2B8IaL7oO
花丸「……で、どうするの?」

千歌「いや……神の力を手放す……?いやぁ……」

花丸「なら、警察の人のお世話になるの?」

千歌「うぇぇっ!?それだけは!!」

花丸「じゃあ今やらなきゃいけない事、千歌ちゃんなら分かるよね?」

千歌「……っ、う……でも………この力は……」

花丸「法に裁かれるかマル達に裁かれるか────」

千歌「うわぁぁぁぁぁぁぁああっっ!?!?わか、分かりましたぁ!分かりましたからそういう事言わないでぇぇぇ!!!」

花丸「物分かりがいい人は大好きだよ」ニコッ

トルコ「す……凄い……」

梨子「あの千歌ちゃんを圧倒した……!?」

果南「神にも勝る……著作権……」

ダイヤ「私達の立場を逆手に取った最強の一手…っ!」

鞠莉「花丸が本物のGODだったのね…」

千歌「うぅ……」

花丸「さ、千歌ちゃん」

千歌「…………わ、分かったよ」

7人「……」

千歌「私の神の力を……花丸ちゃんに……」キラン!

花丸「…………っ!?な、なんかきたずら!?」ゾクゾク

トルコ「花丸ちゃん!大丈夫!?」

花丸「うん、大丈夫……凄い体が日向ぼっこしてるみたいにポカポカするずら……!」

千歌「あぁっ!神の力がぁ……消えちゃった……」ガクッ

曜「やった!これで本当にハッピーエンド!」

梨子「これで助かるわよ!やったね花丸ちゃん!」

花丸「うん!」
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 19:26:46.08 ID:2B8IaL7oO
善子「でも、その力を受け継いでどうするのよ?」

花丸「勿論、全て元に戻すんだよ」

果南「全て?」

花丸「まずは全員の伏せを解除!」キラン!

善子「でかしたわずら丸!」

果南「おっ!体が軽くなった!」

花丸「次にダイヤさんと鞠莉さんの体を治すずら」キラン!

ダイヤ「っ!!」キラキラ

鞠莉「あぁ……傷が癒えていく……」キラキラ

ダイヤ「助かりましたわ花丸さん…!」

花丸「はぁ…良かったずら……2人とも無事で…!」

鞠莉「Thank You!ダイまりっ!完全復活!」

トルコ「やったぁ!良かったよお姉ちゃん!」

ダイヤ「ルビィ、心配をかけてごめんなさいね。あぁ…っ!やっとあなたを抱き締めれますわ!」ギュッ

トルコ「お姉ちゃぁぁあん!!」ギュッ

花丸「次にルビィちゃんの名前を元に戻すよ!」

曜「あれ、トルコちゃんの前の名前って何だっけ…」

梨子「さっきダイヤさんが言ってたでしょ、ルビィちゃんよ」

果南「……そんな名前だった?」

トルコ「…………」

ダイヤ「ルビィ、そんな目で3人を睨まないで。私と花丸さんは覚えてますから」

花丸「トルコちゃんの名前をルビィちゃんに!」キラン!

ルビィ「ぅゆ………あぁ!戻った!」

曜「あー!ルビィちゃんだぁ!」

果南「ほんとだ!」

梨子「おかえり!」

ルビィ「…………」

ダイヤ「ルビィ、その目をやめて」

善子「おかえりなさいルビィ!」

ルビィ「善子ちゃん!ただいま!」

花丸「うわぁ〜んルビィちゃ〜ん!」ガバッ!

ルビィ「うわぁっ!花丸ちゃん!?」

花丸「良かったよぉ〜!善子ちゃんもルビィちゃんも無事でぇ!マル……2人を護れなかったらどうしようって不安でぇ……っ!」

ルビィ「花丸ちゃん……ありがとね、護って貰ったよ、ちゃーんと!」

善子「流石は私とルビィの勇者ね!」

花丸「うぅ〜!善子ちゃ〜ん!」

善子「ヨハネよ!」
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 19:28:59.90 ID:2B8IaL7oO
ルビィ「みんな無事で良かったよね!」

モミモミ

善子「…………あの」

ルビィ「へ?」

善子「な、なんで胸揉んで……」

ルビィ「…………へぇ!?なんでぇ!?」

ダイヤ「ルビィ!破廉恥ですわよっ!」

ルビィ「ルビィ知らないよぉ!」

曜「善子ちゃん!まだ千歌ちゃんの命令が残ってるんだよ!」

善子「ヨハネね!そういう事!ずら丸!」

花丸「うん!ルビィちゃん!善子ちゃんを襲うの止め!」キラン!

ルビィ「……あ、手止まった」
 
善子「もうセクハラはやめなさいよ?」

ルビィ「だからルビィのせいじゃないよぉ!」

花丸「あと元に戻すのは……果南さん!」

果南「あぁ、そういやまだ残ってたままだったね」

鞠莉「ちゃっかりそのヤベェ力自分のものにしてない?」

果南「してないよっ!色々ゴタゴタしてたから忘れてただけだよ!」

鞠莉「ほんとぉ?体に馴染んでたんじゃない?」

果南「ないない!」

花丸「果南さんの力を元に!」キラン!

果南「はぁ……やっと心置き無く物に触れる…」

花丸「えーっと、あと戻してないのは……」

曜「わ、私!私!」

花丸「え?」

曜「ほら……ほら……///」

梨子「……ッ!/////」

花丸「あ!あぁ〜忘れてた!ち●こずら!」

善子「だーかーらー!言葉を慎みなさいよあんたは!」

ルビィ「あっあっあっあっ」

ダイヤ「ルビィ!?落ち着くの!花丸さんはちんすこうと言ったの!!いい!?」
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 19:29:40.18 ID:2B8IaL7oO
花丸「ごめんなさい。それじゃ、曜さんの男性器を切除!」キラン!

善子「切除っ!?」

果南「今読者の何人かが悲鳴を上げただろうね」

曜「…………お?おぉ!?なっ……無くなったぁ!!」

鞠莉「やったわね!」

ダイヤ「おめでとうございます!」

曜「ほらほら!無くなったよ!」ピラピラッ

梨子「曜ちゃんはしたないっ!スカート捲るのやめなさい!」

果南「やめなさい曜、女の子でしょ」

曜「えへへ」

花丸「あとは……誰だっけ」

善子「これで全員元通りじゃない?」

花丸「ん〜……善子ちゃん!」

善子「え?」

花丸「えっと………解除!」キラン!

善子「なにがっ!?」

花丸「へ?」

善子「いや、私何もされてないし!」

花丸「そうだったっけ?」

果南「よし!これで本当に元通りだね!」

梨子「やっと心から安心できる……」

花丸「本当に良かったぁ!一件落着ずら!」

果南「だね!」

梨子「それもこれも、全部勇者さんである花丸ちゃんのお陰ね!」

花丸「えっ?マルが……?」

曜「そうだよ!花丸ちゃんが居なかったら詰んでたんだもん!」

花丸「マルが本当に勇者に……?」

善子「だから言ってるじゃないのよ、今更何驚いてんのよ」

花丸「あ、いや……勇者っていうのはマルの好きな本に当て嵌めただけというか……」

ダイヤ「でも、私達を救って下さったのですから、花丸さんは私達からしたら勇者ですわよ!」

鞠莉「凄いじゃない花丸!神の力に頼らなくても自分のなりたい自分になれたんだから!」

梨子「そうよ!お姫様を助ける国木田勇者様!」

花丸「マルが勇者……ずらぁ〜!」
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 19:30:19.03 ID:2B8IaL7oO
曜「これにてめでたしめでたし!だねっ!」

千歌「いやーホントに良かった!良かった!近未来ハッピーエンドだね!」

曜「は?」

梨子「は?」

果南「は?」

ダイヤ「あ?」

鞠莉「お?」

善子「え?」

ルビィ「ん?」

花丸「……」

千歌「……はは、はははは……」

ダイヤ「ハッピーエンド……まぁ確かにそうですわね。過程はさておき、結果だけを見ればそうですわ」

梨子「結果だけを見ればね」

鞠莉「でもぉ、今回どーしてこーんな事になっちゃったんだっけー?」

善子「誰が悪いんだろー」

果南「おや?1人神様だった子がいるようだ」

千歌「……あの、皆さん?」

曜「おやおや?私には神様を名乗った悪魔にしか見えないんですけど」

ダイヤ「奇遇ですわね、私もです」

ルビィ「悪魔……」

千歌「ははは、嫌だなぁそんな人どこにいるのー?」

鞠莉「回りくどいのはやめにしようか?」

梨子「そうね、ズバッと言っちゃいましょうか」

果南「今回、全ての元凶となった人物」

千歌「ダ、ダレノコトダロー」

善子「千歌さん?」ギロッ

千歌「っ!?」ビクッ
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 19:31:45.33 ID:2B8IaL7oO
曜「元凶だね」

梨子「そうね、異論無し」

果南「千歌にはキツめのお仕置きをする必要があるよね」

千歌「ははは……」

ルビィ「エンディングも近いし、賛成です」

曜「最後にドドンといい感じの山場をね」

梨子「作者さんにもちゃーんと見せ場を作ってあげないと、ね?」

千歌「……は、はは……」

ダイヤ「千歌さん、最後に何か言い残しておく事は?」

千歌「み、顔怖いよ〜?」

8人「

千歌「……ちょっともう皆青ジャン踊ろう!」

曜「誰が踊るか!」

果南「綺麗に締めようとしたね」

鞠莉「ん見〜た〜こと〜なぁい夢の〜軌道〜♪」

ダイヤ「鞠莉さん、踊らなくていいですから」

鞠莉「え?エンディング撮るんじゃないの?」

善子「お仕置き楽しみねー」

梨子「何がいいかしら」

果南「今まで私達にやってきた事全部とか?」

千歌「」

曜「まーたえっちな事するの?」

ダイヤ「それも一興かもしれませんわね。何せこのSSに合っていますからね」

鞠莉「千歌っちはどんなジャンルがお好みかしら?純愛?強姦?それよりももっと────」

千歌「うっ、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!?!?うそ、嘘だよねっ!?みんな!?」

ダイヤ「あら、私達に散々酷い事をしておいて、自分はお咎め無しだなんて虫が良すぎるのでは?」

千歌「いや!ほんとごめんなさい!私!何でも出来る力があるって思ったら舞い上がっちゃって!気付いたら周りが見えなくなっちゃってて!」

花丸「……」

千歌「ほんと……すっごく酷いことしちゃった……泣いたって許されないのも知ってます!許して貰おうだなんて思ってません!でも、謝らせて下さいっ!ごめんなさいッ!!」ガバッ!

曜「……っ」

果南「千歌……」
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 19:33:34.66 ID:2B8IaL7oO
善子「な、何よ!散々私達を玩具扱いして!その癖立場が逆転したら今度は命乞い!?勝手よ勝手!」

千歌「ごめんなさい……ごめんなさい……!」

善子「………〜〜ッッ!あーもうっ!」

ルビィ「ルビィは許したい……けど……」

鞠莉「どうかしらね、千歌っちの行った事、普通に犯罪級だからね」

ダイヤ「ここで貴方を許してしまえば、私達は穢れた人間になります。そんな穢れたスクールアイドルをファンの方々は見て、何を思います?」

千歌「…………」

善子「とにかくっ!まずはその……え、えっちな事して貰おうじゃない!」

ルビィ「え!?善子ちゃん!?」

善子「不公平よ!千歌さんだけ何も痛い目に遭わないなんて!読者を喜ばせるんでしょ!?だったらいいじゃない!」

ルビィ「でも……っ!」

善子「さぁ!千歌さん!その制服脱ぎなさいよ!」

千歌「うぅ……ひぐっ…ぅ、はい……」

善子「ッッ……!!くそ……ッ!!」

ルビィ「善子ちゃん!千歌ちゃんもやめて!」

ダイヤ「…………っ」

鞠莉「…………」

果南「…………」

千歌「ごめんなさい……みんな…ごめんなさ───」


バッ!


ルビィ「!!」

千歌「!!」

善子「…………あんた、何して……」

花丸「…………」

ダイヤ「花丸さん……」

花丸「もうやめて……マルはこんな事して欲しくて千歌ちゃんと戦ったんじゃないんだよ……」

善子「……分かってるわよ、分かってるわよそんな事!じゃあ千歌さんのやった事笑い話にして水に流せって言うの!?」

千歌「…………」

花丸「確かに、簡単に許せる問題じゃないよ」

善子「ならそこを退きなさいよ!私が千歌さんにえっちな事やるから!」

花丸「今ここでッ!マルが善子ちゃんを通しちゃったら!もう戻れなくなるんだよ!」

善子「戻れないのは今更でしょ!?」

花丸「違うッ!まだ戻れるの!まだ、綺麗なマル達に!だって……まだ皆笑えてるんだよ…?」

善子「っ……ずら丸……」

花丸「お願い善子ちゃん、マルに免じて千歌ちゃんを許してあげて。皆もお願い!うぅん、お願いしますっ!」ガバッ!

千歌「花丸ちゃん……」
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 19:35:44.25 ID:2B8IaL7oO
花丸「…………」

善子「……何度も言ってるでしょ」

ルビィ「善子ちゃん…」

善子「ヨハネよ」

ルビィ「……え」

善子「はぁ……ったく、救って貰ってる身なんだからあんたに頭上がるわけないでしょ?」

花丸「っ! 善子ちゃあん!」パァァ

善子「だからヨハネ!」

ダイヤ「……まぁ、確かにその通りですわね」 

鞠莉「私達の心情はともかくとして、優先すべきなのは花丸の気持ちよね」

果南「勇者様には誰も勝てないね」

花丸「みんな……ありがとうございます!」

ルビィ「ほんとカッコいい!花丸ちゃん大好き!」

梨子「大人だなぁ……私達より年下なのにね……」

曜「それに引き換え、私達ときたら報復の事ばかり……」

梨子「情けないね……」

善子「勇者花丸、……あー、作者兼勇者の花丸、エンディングはあんたに任せるわよ」

花丸「え、エンディング……?」

鞠莉「重要よね〜?グダっちゃったら承知しないわよ作者さん?」

花丸「えぇ〜?荷が重いずら〜!」

千歌「花丸ちゃん」

花丸「ずらっ?」

千歌「ホントに……うぐっ、あり、がとございます……っ、何とお礼を……んっ、言ったらいいのか……っ」

花丸「大丈夫だよ、千歌ちゃんはこのSSを面白くしてくれようと頑張ってくれたんだから」

千歌「うぅ……でもぉ……!」

花丸「みんな、知ってるよ。千歌ちゃんが人一倍悩んで悩んで、どうしたらいいのかって。1人で重圧に耐えてたんだよね。ごめんね気付かなくて」

千歌「〜〜〜ッッ!!うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!花丸ぢゃぁぁぁぁぁぁああん!!」

花丸「よしよし」なでなで


果南(女神か)

鞠莉(花丸が道徳の教科書に載る日もそう遠くないわね)

ダイヤ(あれが聖人ですか)

ルビィ(結婚しよ)

善子(あれ、ずら丸ってマジの勇者なのでは?)

梨子(眩しくて見えないわ)

曜(ムラムラしてきた)

138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 19:37:21.16 ID:2B8IaL7oO
花丸「落ち着いた?」

千歌「うん…」

花丸「じゃあいよいよエンディングだね」

ダイヤ「何か決めているんですの?」

花丸「んー、特には……」

曜「何でもいいんじゃない?ほら、全員で終わり〜!って叫んでさ」

果南「B級映画感が凄いねそれ」

花丸「あ、1ついい?」

梨子「何かあるの?」

花丸「そうじゃないんだけど、千歌ちゃん」

千歌「え?」

花丸「お仕置きするの忘れてた」

8人「…………」

千歌「…………うん?」

善子「あれ、時間巻き戻った?」

ルビィ「さぁ」

果南「あれ、女神が見えなくなってきた」

鞠莉「やべー奴もう1人いたわね」

千歌「あの、もう終わったんじゃ……?」

花丸「あれはメンバー内でのお仕置きという意味ずら。今からやるのはマル個人のお仕置きずら」

千歌「」

善子「あー台無しね」

曜「感動路線かと思ったら違ったでござる」

花丸「えーっと何がいいかなぁ」

千歌「花丸さん!?個人のと言うのは!?」

花丸「ん?ルビィちゃんに酷い事したからちょっとだけカチンと来ただけだよ?」ニコッ

千歌「ひぇっ」

ダイヤ「南無阿弥陀仏」

梨子「さようなら千歌ちゃん」

千歌「みんな助けてぇ!花丸ちゃんが悪魔にぃ!」

善子「あの神の力を持つとみんな悪魔になるのね。私も欲しい」

ルビィ「ルビィはいいや」
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 19:38:01.76 ID:2B8IaL7oO
花丸「んー……」

千歌「」ガクガク

花丸「やっぱりルビィちゃんの苦しみを味わう為に同じ事してあげるずら」

千歌「え、同じ事ってμ'sの真姫さんみたいになれって事ですか!?やった!」

花丸「そっちじゃなくて、名前変えるの」

千歌「」

曜「おぉー黒い黒い」

善子「くっろ」

ルビィ「黒丸ちゃんかな」

鞠莉「錠剤みたいなネームね」

花丸「今の千歌ちゃんには贅沢な名前ずら。今から千歌ちゃんの名前は“千”ずら」キラン!

千「えぇー!?!?」

善子「湯婆婆かあんたか」

果南「んふっ」

曜「笑っちゃ駄目…笑っちゃ駄目……」

千「うぇっ!?千!?え、待って待って!これ漢字だと『千』だけど読み『ち』なの!?」

花丸「『ち』ずら」

千「いやいやいや!!本家『せん』じゃん!何で私『ち』なの!?」

花丸「いやぁ、差別化させようかなって」

千「えー嫌なんだけど!これから呼ばれる度に「ち!ち!」って言われなきゃならないんだよ!?」

鞠莉「ち!分かる!?ち!!」

果南「ブフフッ!鞠莉やめて……っ!」

曜「本家からの応用やめて……っ!」

千「そこ笑わないでよ!笑い事じゃないから!」
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 19:38:38.80 ID:2B8IaL7oO
花丸「やっぱりそういう所も著作権が…ね?」

千「ぐわぁぁぁ〜っ!著作権ふざけんなぁぁ!!」

梨子「良かったじゃない千ちゃん……ぷぷっ」

ダイヤ「いいお灸になりましたね、千さん」

千「もう神様なんて懲り懲りだぁ〜!」

鞠莉「圧倒的こち亀感」





─────────────



───────



──




141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 19:39:07.89 ID:2B8IaL7oO




果南「よいしょっ!」

鞠莉「あーやっぱり駄目、脚が折れてるわ」

果南「やっぱりかぁ、思い出のあるホワイトボードだったのになぁ…」

鞠莉「……脚くらいなら治せるかも。明日施設の人に訪ねてみるわ」

果南「うん、お願い。やっぱりこのホワイトボードじゃなきゃね」

鞠莉「にしても、凄い有り様ね、部室」

果南「あはは……ごめん……」

鞠莉「だから気にしてないってば。これも全部、私達のストーリーの証なんだから」

果南「鞠莉……」

鞠莉「さ、早く片付けちゃおう」

果南「今私良い事言ったって顔したね?」

鞠莉「ッ!?/////そういうのいちいち口にしなくていいから!」

果南「はいはいごめんごめん。じゃ、やろうか」


142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 19:39:39.00 ID:2B8IaL7oO



曜「ねー梨子ちゃーん」

梨子「んー?なにー?」

曜「花丸ちゃんの神の力使えば部室も体育館も中庭も、ここら辺全部元通りになるのに何でやらないのー?」

梨子「だから、これは私達Aqoursの不祥事であり、不始末なんだから、自分達の手でやらなきゃダメでしょ?」

曜「そうだけどさー、梨子ちゃん体育館の瓦礫の山見た?」

梨子「……」

曜「何で黙るの!?」

梨子「そんな物あったかしらー」

曜「現実逃避しないでっ!」

梨子「さぁー曜ちゃん私達は落ちた硝子の破片片付けるわよー」

曜「あ、ダメだこれ」



143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 19:40:18.59 ID:2B8IaL7oO



ルビィ「んしょっ!うんしょっ!」ゴシゴシ

ダイヤ「ルビィ、もう少し腰を入れて拭かないと汚れ落ちませんわよ?」ゴシゴシ

ルビィ「ふぇぇ……疲れたよぉ……」

ダイヤ「全く、だらしのない声を上げるんじゃありません。千歌さんをご覧なさい」

千歌「ふぅー!綺麗になった!」

ダイヤ「流石旅館の娘ですわね。掃除は手慣れていますね」

千歌「えっへん!」

ルビィ「凄い…千歌ちゃんの拭いた所ぴっかぴかだ…」

千歌「フフフ…長年培ってきた掃除の腕前、舐めてもらっちゃあ困るよ!」フンス

ダイヤ「元はと言えば千歌さんのせいで掃除する羽目になったのですから、もう少し責任を感じてもらいたいですわ」

千歌「責任はほらー!お掃除してぴっかぴかにしてるじゃないですかー!ね?」

ダイヤ「………名前、千のままにしとくべきでしたわね……」



144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 19:41:43.93 ID:2B8IaL7oO



善子「ずら丸〜」

花丸「…………」

善子「ずら丸〜?」

花丸「……ん、呼んだ?」

善子「呼んだ?じゃないわよ、何してるのよボーっとして」

花丸「あぁ……夕陽、綺麗だなぁって……」

善子「……そうね、かなり沈んできたわね」

花丸「だね」

善子「はぁ……門限余裕で越えちゃうからママに怒られる……」

花丸「ふふっ、今日はみーんなで怒られるずらっ!」

善子「なんで嬉しそうなのよぉ…」

花丸「分からないずら!」

善子「はぁ…まぁいいや、ずら丸、カラーボックス見てない?」

花丸「カラーボックス?」

善子「果南さんのとこには見当たらないらしいから、多分外まで吹き飛ばされたんだと思うけど」

花丸「カラーボックスだね、分かった。探してみるずら」

善子「頼むわよ。と言うか、あんたは何探してるの?」

花丸「あぁ、散らばった本を集めてるの」

善子「本って……この瓦礫まみれの中じゃかなり骨がいるわよ?」

花丸「うん、でも…見つけなきゃ。だってあの本が、マルに勇気をくれた本だから……」

善子「……それって、あんたが一番好きな本?」

花丸「うん…っ!」

善子「……分かったわ。私も探してみるわ。ルビィにも伝えておくから」

花丸「善子ちゃん……ありがとう!」

145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 19:43:16.28 ID:2B8IaL7oO




花丸「んー…………こっちには無いずら……」

花丸「はぁ…疲れた……」


ヒュォォォォォオオ!!


花丸「うわっ!?凄い風……」

花丸「…………」スッ

花丸「綺麗な空……」


花丸(ねぇ、あなた達の世界は、今どんな色の空をしていますか?)

花丸(マル達の世界の空は、とっても綺麗です)

花丸(この広い空の向こう側に、色んなマル達がいるんだね。まだびっくりだよ……)

花丸(……頑張ってね、みんな。絶対に笑えるから……9人いれば、怖いものなんて無くなっちゃうから)

花丸(だから頑張れ、他の世界のAqoursさん……)


花丸「……なーんて、言ってみたり」クスッ


146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 19:45:13.24 ID:2B8IaL7oO




ルビィ「花丸ちゃーん!こっちに探してた本あったよー!」

善子「これでしょー?ずら丸〜?」




花丸(読者の皆さんにお願いがあります。
ラブライブ!の世界には、色んなマル達がいます。

その子達の事を、ずっと覚えていてとは言いません。

ただ、時々でいいから思い出して欲しいずら)




花丸(それが、マル達の生きた証であり、これからもその世界で生きている証だから)




147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/30(金) 19:48:09.15 ID:2B8IaL7oO




花丸(ありがとう、神様。マル達に物語をくれて……)


花丸(みんな、今もこれからも、この世界で生きていきます)


花丸(どうか、見守っていて下さい)





花丸「────さようなら」キラン!


花丸「…………ふぅ」





善子「ずら丸〜?」

ルビィ「花丸ちゃ〜ん?」

花丸「見つかったの!?今行くずら〜!」








終わり


148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/30(金) 19:53:05.40 ID:2B8IaL7oO



これにておしまいです
千歌ちゃんが凄い嫌われ役なってますが、決して嫌いというわけじゃありません
むしろ千歌推しです
不快に感じられた方ごめんなさい

読んでくださりありがとうございました
通報はしないで下さい(土下座
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/30(金) 21:27:39.65 ID:DxsxOlBi0
うん、死んでいいよ
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/01(土) 01:11:53.23 ID:8Xm68aqSO
ち、手強いな、ち
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/01(土) 04:11:24.83 ID:FIz38jmVo
言い訳はいいから[ピーーー]よアンチ
最低の気分だわ
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/02(日) 00:49:15.97 ID:ZtRV9M4SO
ちと千歌の神降し
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/07/04(火) 20:46:54.45 ID:ABStW2rQO
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/07/05(水) 02:57:25.67 ID:8dBB1W1JO
たぶん話自体は悪くないのに、変にリアルを絡めてくるから世界観グッチャグチャになってて、結果スッゴいモヤモヤするんだと思う
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/05(水) 04:17:47.08 ID:6j35Kyj30
千歌ちゃん完全にゲンムのヤベーやつだろ
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/07/04(土) 20:02:34.80 ID:fZo98erA0
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