エルフ「ダンジョン荒らして金稼ぎ!」戦士「不安しかないが……」

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101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/04(金) 22:28:50.96 ID:yMOARYmHO


赤魔「こ、この……俺にケンカを売ったこと後悔させてやる! 決闘だ!」


エルフ「望むところだよ!」


戦士「お前ら落ち着け……」


商人「み、店の前で騒がないでください」


赤魔「ちっ……広場に移るぞ! 大衆の前で膝を突かせて恥をかかせてやる!」


エルフ「それは私のセリフだけどね?」


赤魔「ふん、ついて来いよ! ついて来られるならな!」ダッ


エルフ「むしろ私の方が先に広場につくんじゃないの?」ダッ


戦士「あっ、おい! ……すまん商人、準備よろしくな!」ダッダッ…


商人「あ、はい……うーん、やっぱり苦労人ですね」

102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/04(金) 22:31:12.99 ID:yMOARYmHO

【広場】


赤魔「な、なかなか速いじゃないか……」


エルフ「そ、そっちこそ……」


赤魔「だが、戦いで俺に敵うと思うなよ!」ババッ


エルフ「(ナイフ二刀流……!)」


エルフ「ふん、かっこつけて……」バッ


エルフは魔力を杖の先に溜めている!


赤魔「遅いぜ!『疾風剣』!」



エルフ「(こいつも魔法を武器に宿らせて戦うタイプか!)」


赤魔「おらぁっっ!」ビュンビュンビュンビュンッッ


エルフ「当たるか! 喰らえっ!」


エルフの『爆杖殴打』!


赤魔「っとぉ! ?」バッ


エルフ「ちっ……!」


赤魔「(……こいつ、生意気叩くだけあるなっ)」



103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/04(金) 22:34:12.13 ID:yMOARYmHO


赤魔「業火を身に刻め!」


赤魔の『火炎魔法』!


エルフ「(普通の魔法も使えんのかよぉ……!)」ササッ


赤魔「ちょこまかと……! 止まりやがれっ! 『地震剣』!」ザクザクッ


ドガガガッッッ!


エルフ「うおおぃ!?」グラグラッ


赤魔「喰らえっ!」ぶんっ


エルフ「くっ……!」



ガシッ



エルフ「……へっ?」



赤魔「誰だ! 何をしやが……げぇっ!」



「アンタがなにやってんの?」

104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/04(金) 22:38:29.42 ID:yMOARYmHO


赤魔「と、盗賊さん……? 宿の手配をしてたんじゃ……?」


盗賊「もう終わった。なんでこんなところでケンカやってんの? 買い物は終わったわけ?」


赤魔「あっ……」


盗賊「……やることやらずに遊んでるんじゃない」ギチチチッッ


赤魔「……あだだっ! ごめ、ごめんなさい……っ!」


エルフ「なんなんだ……」


戦士「はぁはぁ……やっと追い付いた……あれ、終わった感じか」


盗賊「その子の保護者か? ウチのバカがすまない」


赤魔「んなっ」


盗賊「……」ギロッ


赤魔「……」シュン…


戦士「ああ、いや、うちのアホがふっかけたことだし……こちらこそすまない」


エルフ「誰がアホだ! 随分と偉くなったな戦士ぃ」


戦士「うるさいよ」ビシッ


エルフ「あだっ」


盗賊「……お互いケガはないようだし、ここらで手打ちにしていいだろうか?」


戦士「ああ」
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/04(金) 22:42:00.33 ID:yMOARYmHO


赤魔「待て! まだ決着は……!」


トンッ


赤魔「……」きゅうっ


エルフ「首トン……生で初めて見た……」


盗賊「お騒がせした」ぼすっ


赤魔「……ぅぅ」ぷらーん…


エルフ「……せめて戦闘能力の数値だけでも測ってやる!」


戦士「おま……勝手に測るなよ……」


ステータス解析マシン<<カシャッ……ピピッ……ピロンッ



・赤魔
HP:2500
こうげき:300
まほう:700
ぼうぎょ200
すばやさ:500


・盗賊
HP:3500
こうげき:400
まほう:200
ぼうぎょ:400
すばやさ:1000



106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/04(金) 22:44:28.48 ID:yMOARYmHO



エルフ「うーん……多分私の方が強い!」


戦士「五分五分だろ。魔法で負けてる分エルフ族としては……」


エルフ「うっさい!」


戦士「……というか、あの黒エルフの連れも相当の手練れだよな」


エルフ「ただ足が速いだけじゃん」


戦士「いや……やっぱりその機械だけじゃ測れないものがあるって。あの立ち振る舞いは相当場数を踏んでそうだ」


エルフ「なるほど、私の方が強いけど、連れについては完敗だ。戦士がショボすぎる」


戦士「んなこと言われてもな……あの二人も『異形の島』に行くんだよな? 鉢合わせになって争うことになったりしないといいが」


エルフ「なんでフラグを立てるかなぁ……」



to be continued...

107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/04(金) 22:51:16.42 ID:yMOARYmHO


○戦士メモ

・スライム春雨:養殖されたスライムを細く切り刻んで辛めのスープに入れた食べ物。庶民の食べ物として広く普及しているため屋台で安く売られ、昼時は簡易な椅子に座って食している人々が多く見られる。

・ホロホロ鳥:全身に脂がのりジューシーな肉汁がたまらなく旨い魔物。気性は穏やかかつ悪食で何でも食べるため養殖されている。ただストレスに弱いため流通量が中々増えない。

・異形の島:国東部の近海に出没したダンジョン。非常にグロテスクな外観をしており危険生物が多く住むという。難易度は高く腕利きのダンジョン冒険者でない限り生き残ることは出来ないそうだ。

膵臓島:『異形の島』に自生する植物。近年増加しつつある糖尿病に有効な治療薬の原料らしいが、『異形の島』の難易度が高いこともあり、売値が1束500Gと高値である。購入できるのは一部の金持ちに限られるだろう。

・糖尿病:缶詰のシロップを飲むのはやめておいた方がいいようだ。

・盗賊:あの身のこなしや佇まいは只者ではないと思ったが、数値で見ても常人離れしているようだ。悪人ではなさそうだが、実際にそうであることを願う。



○エルフメモ

・赤魔:くそむかつく黒エルフのチビ。ちゃっかり私よりも魔力が高いのが尚更気に入らない。

・赤魔道士:魔道士の職業の一つ。攻撃力が高く回復魔法、攻撃魔法を使いこなす。また魔法を剣に宿して戦う『魔法剣』を用いたりする。多彩だがスペックが低いとただの器用貧乏になる。あと赤ずくめの格好が胡散臭いよね。私は可愛い武闘派魔法使いなので赤魔道士じゃない。赤くないしね。

・黒エルフ:エルフ族と仲が悪い。エルフ族よりも人間に対して友好的であるのもエルフ族は気に入らないらしい。私自身は別に黒エルフが嫌いとかでもないし、むしろエルフ族の高慢さがあまり好きでなかったりするけど、あの黒チビは気に入らない。
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/05(土) 00:12:19.77 ID:PiA+NJqCO
>>95
藪蛇は文脈上正しくないな
「藪から棒」だな
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/05(土) 04:22:24.10 ID:h6b9jKgZO
当たり前のようにある技のひとつが首に手刀で気絶させるってやつだけど
これは気を失う時があればそれは脊髄損傷して意識が無くなってる後遺症確定演出だからみんな遊びでしちゃダメだからね
現実にはそんな技ないから
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/05(土) 06:39:14.42 ID:hBGpJnC6o
ssに何言ってんだこいつ
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/05(土) 11:22:44.71 ID:AdQrhbNgO
→どうでもいい
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/05(土) 22:57:31.42 ID:d1VAG6JcO
・・・
【異形の島に向かうオンボロ定期船の中にて】


エルフ「…………」


赤魔「…………」


エルフ「フラグ回収が早いんだよぉ!」


赤魔「意味が分かんねえぞ!」


エルフ「戦士のアホー!」


商人「まあ、一番最安値でダンジョンへ行き来するにはこの定期船しかありませんからね」


盗賊「どうも」


戦士「ああ、どうも」


赤魔「チビすけ! このダンジョンでケリつけようじゃないか」


エルフ「ああん?」


赤魔「このダンジョンでよりレアアイテムを手に入れた方が勝ちだ。どうだ!? 乗るか!?」


エルは「望むところだよ! 黒チビが負けたらチームエルフの奴隷だからな!」


赤魔「俺に二言はない! お前が負けたらチームレッドのパシリだかんな!」

113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/05(土) 22:59:16.64 ID:d1VAG6JcO


盗賊「勝手な約束をするなバカ」


赤魔「うぐっ……」


エルフ「ぷぷ……」


戦士「エルフもだぞ」


エルフ「むっ……」


赤魔「はっ!」



赤魔・エルフ「…………!」バチバチッ



商人「あは、あはは……同じエルフどうし仲がいいんですね」


エルフ・赤魔「よくないっ!」


商人「ごめんなさいっ」





114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/05(土) 22:59:22.71 ID:00Mt7ehDo
(エルフの精神年齢おんなじくらいだな)
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/05(土) 23:00:40.27 ID:d1VAG6JcO


赤魔「ったく、この程度のやつら俺が軽く捻ってやるのに……」


盗賊「……はあ。赤魔、このダンジョンの生存率がどれだけか復唱しなさい」


赤魔「……忘れた」


商人「せ、生存率25%です。よ、4人のうち1人以外は亡くなります……」


赤魔「ふーん……まあ、俺と盗賊は死なないからお前らが死ぬな。はっ、まず勝負にすらならねえか」


エルフ「ああ?」


盗賊「バカか。過酷な環境だから他の冒険者と争ってる場合じゃないんだよ。ほんとバカだな」


赤魔「ぐ……二回もバカって言うなよ……っ」


エルフ「へっ」


戦士「お前もだぞ」


エルフ「さっきからうっといよ!」


商人「エルフさん、僕たちはお金稼ぎに来たんですからね! プライオリティを間違えないでくださいね!」


エルフ「プライオリティ……ああ、プライオリティね。体力全快するよね」

116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/05(土) 23:03:46.51 ID:d1VAG6JcO


戦士「……ところでそちらのパーティの目的は? こちらは膵島草の採取だが」


赤魔「すいとーそー?」


エルフ「いちいち言うなよ!」


商人「そうですよ! ピンポイントで狙ってるライバルだったら潰し合いになります!」


戦士「んなバカなこと……」



<<あいつらも膵島草ねらいかよ

<<ガキ連れだけどな……潰しておくか

<<まあ、俺たちが潰すまでもないだろ



戦士「……すまん」


エルフ「まったくこれだから考えなしの脳筋は……」はぁ…


戦士「悪かったって……」

117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/05(土) 23:06:34.68 ID:d1VAG6JcO


盗賊「私たちはこれといった目的アイテムはない。まあ、レアアイテムでも見つかればいいのだけど」


商人「じゃあ僕たちと基本的に同じですね」


戦士「どうせなら俺たちと組まないか? お互い実力は同じくらいだと思うし、生存率が低いなら尚更協力し合うべきだろう」


盗賊「すまないが身元が知れない奴等と組むつもりはない。別にそちらが怪しいなどという事ではなく一律にそうしているんだ。悪く受けとらないで欲しい」


戦士「……そうか。すまなかった」


赤魔「勝負するんだから組んだりするわけないだろ!」


エルフ「そーだそーだ!」


盗賊「そんなつもりも勿論ない」ガチッ


赤魔「いだだだっ……!」


戦士「ああ。お互い生き残って帰ろう」ぐっ


エルフ「むーむー……! ……がぶっ!」


戦士「いでぇっ!? 噛むなっ!」

118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/05(土) 23:08:54.55 ID:d1VAG6JcO

・・・
【異形の島・最寄の小島】



ガゴンッ……


<<ダンジョン最寄に到着です! この小島からはボートに乗って本島までお進みください! 五体満足の生還をお待ちしております!



商人「……着きましたね」


エルフ「おえ……」


赤魔「うぷっ……」


戦士「ダンジョン突入前から疲弊してるな……」


盗賊「はぁ……」


商人「そ、それより、本当は僕たちと入れ替わりで帰る人たちが待ってるはずですけど……」


シーン……


戦士「誰もいない?」


119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/05(土) 23:13:03.72 ID:d1VAG6JcO


ざわっ……


<<ど、どういうことだ?

<<なんで帰る奴が誰もいないんだ……?


赤魔「なんだこりゃ? 盗賊、どういうことだ?」


盗賊「さて……まだ帰る気がないのか、元々誰もダンジョンに入ってなかったのか、最悪で一番尤もらしい場合として……全滅したかのどれかだろう」


商人「ぜ、全滅ですか……? た、確かに生存率は低いですけど、さ、さすがに全滅はそうそう……今回も100人近くが入るわけですし、前回もそれくらいいたでしょうし……」


赤魔「……キモい本島の浜にボートが大量にあるっぽいから全滅くさいけどな」



エルフ「……戦士、なんかデジャブだよね」


戦士「ん?」


<<……おい!? 魔物が来たぞ!? 飛んでやがる!

<<はあ!? この小島には魔物が来ないって話じゃねえのか!?

<<……きょ、巨大カマキリ……? あ、あんな魔物、ここで見たことねえぞ!



<<ブブブブ……



エルフ「……人の少ないダンジョンに普段は見かけぬ魔物。飛竜の塔の時に似てるよ」サッ


ステータス解析マシン<<カシャッ……ピピッ……ピロンッ



・クリティカルマンティス

HP:1500
こうげき:800
まほう:10
ぼうぎょ:200
すばやさ:800



120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/05(土) 23:14:36.02 ID:d1VAG6JcO


クリティカルマンティス<<ブブブブ……ッッ!


エルフ「早くて破壊力はあるけど脆い! 慎重に防御して一気に倒そう!」


戦士「俺の後ろに下がれ!」



盗賊「……」シュバッ


戦士「……!」


盗賊の『死の針』!


クリティカルマンティス<<!? ……ブブッ……!


クリティカルマンティスの『急所切り』!


ミス!


盗賊の『加速蹴り』!


クリティカルマンティス<<ッッ!


盗賊は更に加速する!



121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/05(土) 23:16:30.96 ID:d1VAG6JcO


赤魔「真っ二つになりやがれ!」


赤魔の『疾風魔法』!


クリティカルマンティス<<……グラッ!


盗賊「もう一発」


盗賊の『加速蹴り』!


盗賊の素早さは最高潮に達する!



クリティカルマンティス<<ドシャッ!



クリティカルマンティスを倒した!



盗賊「なんだ終わりか」スタッ


赤魔「にひっ、らっくしょー♪」




<<つ、つええ……!

<<バケモノじみてやがる……!

122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/05(土) 23:17:42.31 ID:d1VAG6JcO


エルフ「……うーん」


赤魔「へっ、どうだクソチビ! 俺たちの実力を思い知ったか!」


エルフ「君の連れは強いね、連れは、ね」


赤魔「俺も強いっつーの!」


エルフ「はっ」


赤魔「んぐぐ……!」


戦士「やめろって。二人とも助かった」


盗賊「別に降りかかる自分たちに火の粉を払っただけだ。感謝する必要はないわね」


商人「お、お強いですね……」


盗賊「それはどうも」


エルフ「盗賊というより武闘家じゃないの?」


赤魔「うちの盗賊は武闘家よりも白兵戦に強いんだっての! どうだ!」どやっ


盗賊「なんでアンタがイキるわけ?」
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/05(土) 23:20:16.46 ID:d1VAG6JcO

・・・
【異形の島・本島の海岸】


赤魔「そんじゃ勝負だチームエルフ! 換金G額が高いアイテムを見つけた方が勝ちだ! 約束忘れんなよ!」


エルフ「はっ! 精々死なないように気をつけるんだね!」


赤魔・エルフ「ふんっ!」


ザッザッザッザッ……


赤魔・エルフ「…………同じルートかよ!?」


赤魔「さっきあそこで別れる感じだったろ! なんで同じメジャールート来てるんだよ!」


エルフ「こっちのセリフだよ! てっきりそっちはマイナールートに行くと思ったよ!」


赤魔「ちっ、ヘタレどもめ……おい、盗賊! 俺たちはマイナールート行くぞ!」


盗賊「バカか死ね。初めて来たダンジョンでいきなりマイナールートに行くか死ね」


赤魔「そ、そこまで言わなくたっていいだろぉ……」


エルフ「……へっ」


赤魔「鼻で笑いやがって……!」ムカムカッ……


盗賊「……」はぁ…


商人「異形の島……どんなアイテムが待ってますかね!」キラキラ…


戦士「お前もわりとマイペースで楽天的だな……」
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/05(土) 23:22:02.02 ID:d1VAG6JcO


商人は『硬い枕』を手に入れた!


商人「戦士さん、新しい盾ですよ」


戦士「盾なの!? 枕じゃないの!?」


商人「固すぎて盾になる枕です。売値は11Gです。ウィンドシールドよりも素の防御力は高いですよ」


戦士「わ、わりと高いな……いや、ウィンドシールドでいいよ」


商人「じゃあ換金用ですね」



商人は『亜銀石』を手に入れた!

商人は『氷結プリン体』を手に入れた!

商人は『闇鍋用の土鍋』を手に入れた!



赤魔「め、めざとい……」


盗賊「気にするな。私たちは嵩張らず高価なもの狙いでしょう?」


赤魔「わ、わかってるよ。宝石とか狙うぞ……こんな紫のドロドロがあるくらいだし宝石とかとれそうなんだけどな」


エルフ「というか、この紫のヘドロみたいなのは何? 毒? なんか戦士の体から分泌されそう」


戦士「こんなもん出るか!」


商人「人体に有害という報告がありますから、触ったりしちゃダメですよ。呼吸くらいは平気みたいですけど」


エルフ「なるほど、怖いね」

125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/05(土) 23:23:42.80 ID:d1VAG6JcO

・・・

赤魔「俺たちはAルートを行くつもりだ」


エルフ「商人、すいとーそーが採れるのは?」


商人「地図によるとBルートが群生地の森に通じてます」


エルフ「じゃあBルートだね。精々500Gより高いものを見つけるんだね!」


赤魔「舐めるなよ! 3000G超えの財宝を手に入れてやる!」


戦士「3000Gか……一攫千金だな」


商人「膵島草の群生地まで無事にたどり着ければ合計で3000Gほど稼げそうですけどね」


エルフ「ふへへ……大金が私たちを待ってるよ……ふへへ……」


戦士「ゲスい顔しやがって……」


商人「ふへへ……まだ見ぬアイテムたち……ふへへ……」


戦士「こっちもかい……」
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/05(土) 23:28:54.57 ID:d1VAG6JcO

・・・
【異形の島・Bルート】


戦士「……」ザッザッ


商人「ほとんどの人がAルートに行きましたね……一番切り開かれたルートですし、やはり赤魔さんたちがいるからでしょうか」


戦士「そうかもなぁ……前回の生存者はゼロかもしれないし、不安になったんだろうな。すぐに引き返したやつも結構いたし」


エルフ「高い金払って何しに来たんだか……」



ヒソヒソ……



商人「唯一後ろにいる人たちは……船の中で不穏なことを言っていた人たちですよね? だ、大丈夫でしょうか……?」


エルフ「もし襲って来たらぶちのめして食人植物の餌にでもするよ」


戦士「恐ろしいこと言うなよ……」



商人「……地図にあるはずの道がないですね」


戦士「マジかよ……」


商人「結構な金額を払ったのに……まだまだダンジョンの全容は掴めてませんから仕方ありませんね」


エルフ「まだまだ未開拓なんだよね?」


商人「はい。特に私たちが入って来た方角は南ですが、北側は急崖で海からは進入できず、また北上するにかけて敵が多いためほとんど調査は進んでません」


エルフ「つまりまだ未発掘のすんごいお宝がある可能性あり、ってわけ?」むふー!


商人「はいっ」


戦士「それだけ危険ってことだろ……それより、問題は今どうするかだろ」
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/05(土) 23:32:33.05 ID:d1VAG6JcO

エルフ「この獣道っぽいのがルートじゃないの?」


戦士「魔物が歩いた跡かもしれんぞ?」


エルフ「でも道が消えるってのも中々あり得ないし、これがルートじゃないかな」


戦士「うーむ……目印付けて、地図書きながら行くか」


商人「どちらも任せてください!」


エルフ「戦闘以外は頼りになるよね」


戦士「ありがたいよな」



他冒険者のグループ<<……ニヤニヤ



エルフ「……後ろの奴等は立ち止まってる私たちを追い抜こうとしないね。 持ち悪いんだけど」


商人「そうですよねぇ……」


戦士「あいつらも道に迷ってるんじゃないのか?」


エルフ「それなら私たちに並んでもいいじゃん。……あいつら、私たちが魔物を倒してもらって楽に進もうとか考えてるんじゃない?」


商人「フリーライドですね……弱ってる最中に不意打ちされたり、獣道でつけた目印を消されたりしないか不安ですね……」


戦士「そんな悪どいことするか普通?」


エルフ「私たちがいるところは普通じゃないでしょ? ここはダンジョン……大金を稼ぐチャンスと危険に満ちた無法地帯! その危険は魔物だけじゃなくて追い剥ぎの如き冒険者が含まれてもおかしくないよ」


戦士「マジかよ……」

128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/05(土) 23:34:53.29 ID:d1VAG6JcO
エルフ「……そうは言っても進まないことには始まらない。目印はやっぱり私がつけるよ」


エルフは杖の先に魔力を溜める!


エルフ「はっ!」


エルフの『爆杖殴打』!


大木<<ベコッッ!


他冒険者たち<<!!??


エルフ「これなら消せないでしょ。さて、獣道をいこー」


戦士「お、おう」


エルフ「というか、この島全体を焼き払ったら、魔物も倒せるし道にも迷わないし一石二鳥?」


戦士「お前……エルフ族としてそれはダメだろ……」


商人「火をつけてもすぐに消えちゃうそうですよ。しかも火をつけた冒険者たちは森に呑まれたとかいう目撃談も……」


エルフ「えー」


戦士「森の主が仕返ししたのかもな。その理屈で行くと、この目印の付け方も怒りの対象になりそうだが……まあ、そんなわけはないよな!」


エルフ「息をするようにフラグを立てるのはやめてよぉー……」



<<ザワッ……………



to be contined...
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/05(土) 23:40:53.49 ID:7LmSVtCU0
お宝を手に入れて帰ってきたところを待ち伏せして袋叩きにするつもりだな
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/05(土) 23:42:57.51 ID:d1VAG6JcO

○戦士メモ

・定期船:冒険者ギルドが運行する便。ほぼ毎日ダンジョンを往復する。生存率25%という非常に危険なダンジョンでも人足が減らないのはこのダンジョンは希少価値が高いアイテムが数多くあるためである。

・最寄の小島:本島に直接船を停めるのは危険なため、本来は魔物が上陸できないこの島に停留する。冒険者たちはここから小型ボートに乗り込んで本島に向かう。ちなみに還らぬものとなった冒険者のボートを小島まで持って行くと僅かに謝礼金が貰える。

・クリティカルマンティス:人並みの体躯を持つ昆虫型の魔物。俺たちでもおそらく倒せていただろうが、盗賊と赤魔がいなければ他の冒険者が多く犠牲になったかもしれない。

・Aルート:メジャールートのメジャールート。今まで異形の島で見つかったアイテムはだいたい手に入るが。最も価値があるもので300G程度。もちろん強い魔物が多く出て危険なことには変わりない。

・Bルート:近年開拓されたルート。鬱蒼として奇妙な形態の森を抜けないと行けないため危険度は高い。膵島草が見つかったことで野心的な冒険者が挑み命を落とすことが増えている。

・地図:8つのダンジョンのうち4つは地図が発行されている。しかし『異形の島』と『悪魔の湿原』の地図は未記入かつ不正確な箇所が多く、また誤った情報や古い情報も多いようだ。しかも高額。それでも無いよりはマシである。




○エルフメモ

・フリーライド:ああ、うん。知ってる知ってる。体力回復するよね。……えっ、他人の努力とかへの『タダ乗り』を意味する? し、知ってたしー! ……商人はすぐに横文字使うのをやめるべき。

・フラグ:戦士は呼吸をするように立てる。頼むからやめて欲しい。本当にやめて欲しい。あ、また……ちょっ、まっ、ほんとやめ……やめろって言ってんだろ!

131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/05(土) 23:56:27.48 ID:d1VAG6JcO

○商人の鑑定

・硬い枕:売値11G。皆さん、これを枕として認識していませんが、これは枕です。ただし枕としては石と大差ないので盾として使うといいと思います。でも枕なんです。

・亜銀石:0.2G。銀に似て非なる鉱石。実際はスズと極少量のミスリルが混じっていて、どうにかミスリルを取り出せないかと各国の研究機関が試行しているようですが成果はないらしいです。

・氷結プリン体:売値5G。プルプルなのにシャリシャリした質感の謎物質。柔らかくひんやりと冷たいため夏場の寝具の材料として好まれています。

・闇鍋用の土鍋:売値5G。何を入れても食材が真っ黒になるという鍋です。味や香りは変わりませんが、ただ真っ黒になります。パーティグッズとして買われる方がほとんどですが、一度ネタで使われたら多分二度と使われないのでは?


○盗賊のtips
各ダンジョンの生存率ランキング

・魔物の洞穴:生存率98%

・飛竜の塔:生存率92%

・幻惑の街:生存率80%(生還者の9割は廃人になっている)

・悪魔の湿原:生存率50%(毒の後遺症を負う者が7割以上)

・異形の島:生存率25%

・蠢く砂漠:生存率3%(所在地不明……ダンジョンが動き回っている?)

・憤怒の火山:生存率0.5%(生還者3名)

・不帰の虚:生存率0%
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/05(土) 23:58:11.61 ID:7LmSVtCU0
デルトラクエストみたいなダンジョン名だな
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/05(土) 23:59:32.62 ID:CDoBZ4lyo
幻惑と湿原は特殊なアイテムが必要そうだな
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/06(日) 00:09:54.82 ID:JqtyxxTA0
えー…普通枕装備するだろ
戦士にはがっかりだよ
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/06(日) 12:17:17.32 ID:w99plOBb0
絶対ボス倒して草集めた所襲撃する気だから先に再起不能にした方がいいよな
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/06(日) 13:30:39.44 ID:as5lPty3o
盗賊チームって盗賊が女で赤魔が男?
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/07(月) 20:41:46.78 ID:UNzRRQAjO


・・・

エルフ「可愛いってお得だよね」


戦士「急になんじゃい」


エルフ「いや、可愛く生まれて人生得してるなぁと。大抵男の人は優しくしてくれるしー、戦士とか下心丸見えだしー」


戦士「何処がだよ」


商人「まあ、確かにうちの父も美人冒険者さんに勝手に値下げしたりとかして僕や母が怒ることも多かったですね」


エルフ「商人だってやるかもじゃん?」


商人「いや、僕はそういう事はしないつもりです。父の混同には辟易してましたから。まあ、雇用するなら美男美女を優先するかもしれませんが」


戦士「そういやエルフは美形しかいないとか言うが本当なのか? 今まで見かけたエルフは大抵そうだったが 」


エルフ「ヒトほど顔立ちにばらつきはないかな。モンスターみたいな顔のヒトとかたまにいるけどエルフだと見たことない」


商人「エルフは長生きで美形揃いですから色々と需要ありそうですよね」


エルフ「闇商人かよー」すすす…


商人「た、他意はないですから離れないでください」



戦士「(あとエルフ族って男か女か見た目で判断つかないんだよな。みんな女に見える)」



138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/07(月) 20:44:23.18 ID:UNzRRQAjO


戦士は『狂気のオルゴール』を手に入れた!


戦士「なんだこりゃ?」


商人「これは『狂気のオルゴール』です。使用するとしばらく混乱する代わりに攻撃力が増加します。売値は5Gです」


戦士「……使いづらいな」


エルフ「敵に使えたら便利かも? ほら、魔法メインの敵の魔法を封じられたり? ……あ」


戦士「赤魔に対して使ったりするなよ。俺が預かっておく」


エルフ「ちっ……」


商人「一回流れると壊れる仕組みのようです」


エルフ「ほんとダンジョンは変なものばっかり落ちてるよね」


戦士「だなぁ」
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/07(月) 20:45:25.42 ID:UNzRRQAjO

エルフの『爆杖殴打』!


エルフ「よし、進もう」


戦士「魔法をそんなに使って消耗しないのか?」


エルフ「んー? 私は天才だからだいじょぶ」


商人「エルフの魔法は自分のエネルギーだけでなく外部のエネルギーも取り込むから人間よりも遥かに効率的だと聞きますね」


エルフ「よく知ってんね。私は他のやつより取り込みがうまくて、全部外から引っ張ってくることもできるくらいなんだ」ドヤッ


戦士「その代償として、杖より先に魔法を放てないわけか」


エルフ「うっせー」


商人「でもそれって無限に魔法を使えるわけですよね? すごくないですか?」


エルフ「いや無理。ずっと魔法を使ってたら普通に疲れるよ。他の人よりは遥かに長持ちだけど無限ってことはないね」


戦士「まあ、なんにせよ頼りになる」


エルフ「とーぜん!」ふふんっ


戦士「杖の届く範囲ではな」


商人「杖の届く範囲では頼もしいです」


エルフ「さっきから何なの!?」
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/07(月) 20:46:07.96 ID:Vssv4X310
13キロ先まで伸びる杖を使えばいい
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/07(月) 20:47:17.06 ID:UNzRRQAjO



エルフ「おりゃぁっ!」


エルフの『火炎乱舞』!


メイジマッシュの群れを倒した!


戦士「倒せたか……敵はかなり強いな……商人、ケガはないな」


商人「は、はい」


エルフ「はあはあ……」



他冒険者<<ニヤニヤ……



エルフ「……ああ、もう! 後ろの奴等本当にムカつく! ほとんど私たちが魔物と戦って、あいつら安全なところで見てるだけとか何なの……!」


商人「あちらが魔物と戦っても、目印で追い付いてくるから離れられることもできないし……」


戦士「戦闘くらい手伝ってくれりゃいいのに。ちょっと共闘を申し込んでくる」


エルフ「あいつら、絶対にそんなつもりないっての!」


商人「もっとひどい場合、協力するふりしてこちらを攻撃してくるかもしれませんよ……?」

142 :エルフ「13kmや」 [saga]:2017/08/07(月) 20:51:53.44 ID:UNzRRQAjO

エルフ「こうなったら弱ってるところを襲われる前にぶっ飛ばしてやろうか」


商人「正直その方がいいと思います」


戦士「いやいや……そう決めつけるなよ。迷うのが怖くて俺たちについてきてるだけかもしれないだろ」


エルフ「だったら私たちにそれらしく声をかけてくるでしょ。それはそれで怪しいけど」


商人「どちらにせよ、他人に乗っかって漁夫の利を得ようとしてますよね……」


戦士「ダンジョンだからって疑心暗鬼になりすぎちゃ、むしろ生命の危険に晒されるかもしれないぞ。本当は協力したいのに協力を申し出るのを遠慮してるだけかもしれない」


エルフ「いや、アレは絶対に違うよ! ……ああ、もう分かったよ。シカトするよ。あいつらとは協力したくもないけど追っ払わない。これでいいでしょ?」はぁ…


戦士「いや、だから……まあいい」


商人「戦士さん、お願いしますよホント」


戦士「そんなに俺がおかしいんだろうか……」



他冒険者<<ノロノロ……



エルフ「〜〜ッ」イライラッ
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/07(月) 20:55:08.47 ID:UNzRRQAjO

・・・
【異形の島・森林地帯中央地】



エルフ「あれ? この辺りはやけに開けてるね? ちょっとした公園みたい」


戦士「真ん中、すげえデカい木だな」


商人「……あ、ありました! 膵島草です!」


エルフ「よっしゃ! 500G草きた!」


戦士「おお!」


商人「これなら2束分になりますよ」


エルフ「いい稼ぎじゃん! この辺りにもっとないかな?」ガサガサッ


戦士「おい、あまり離れるなよ」


エルフ「だいじょぶだいじょぶ。……しかし大きい木だなぁ。樹齢数百はいってるよ彼」


戦士「(数百年? ダンジョンが出現したのは20年前だからおかしくないか? ……今更か)」


エルフ「おや、あれは木の実かな? こんな老木なのに?」


商人「あれは『トレントの果実』ですね。売値は……1つ800Gです」


エルフ「はっぴゃ……!? おじいちゃん! 可愛いエルフちゃんがその子たちもらっちゃうね!」よじよじ…


戦士「おま……ん? トレント?」
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/07(月) 20:55:09.64 ID:Vssv4X310
安価しないの?
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/07(月) 20:58:58.04 ID:UNzRRQAjO

戦士「おい、エルフ!」


エルフ「何だよー? あと少しで……よっ……」ググッ



大木<<ミキキ……ッ!



エルフ「……うぇっ?」


戦士「そいつは魔物だ! 飛び降りろ!」


エルフ「ぐっ……こいつトレント……! 分かってたんならもっと早く言えー!」


エルフの 『爆杖殴打』!


トレント<<バキキッッ……



エルフ「っと……!」フワッ


商人「おおっ、反動で後ろに飛んだ!」


エルフ「せ、戦士ー! 受け止めてー!」ヒュー……


戦士「任せろっっ!」ガシッッ!


エルフ「……いやあ、死ぬかと思ったぁ」


戦士「……まだ来るぞ! トレントのやつ、逃げ場を潰そうとしてやがる! 商人、もっと下がれ!」


商人「は、はい!」



エルフ「ったく」カシャッ……ピピッ……ピロンッ


・トレント
HP:8000
こうげき:450
まほう:700
ぼうぎょ:700
すばやさ:50



戦士「これも年の功ってやつかね」


146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/07(月) 21:04:27.39 ID:Q0k9ji/Qo
>>144
ここ安価スレじゃないぞ
おまけのコンマは1回だけあったけどな
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/07(月) 21:05:23.86 ID:UNzRRQAjO


エルフ「魔力もタフネスも大したもんだね。でも、どうせ火に弱いんでしょ!」ダッ


エルフの『火炎乱舞』!


トレント<<ブゥゥゥン……


戦士「っ!」


トレントの『凍結水』!


バシュッ!


戦士はエルフを庇った!


戦士「ぐっ……すげえ水圧……っ!?」パキキ……ッ


エルフ「心配しないで! 火炎魔法の魔力で溶かせるから!」ジュゥゥ…


戦士「ありがとよ……!」



トレント<<バキキッッ……!


トレントの『枝突き』!


戦士はエルフを庇った!


戦士「危ねえな……!」


148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/07(月) 21:07:14.29 ID:UNzRRQAjO



エルフ「水と氷の魔法を使おうが、弱点が火なのには変わりないね!」


戦士「俺が庇う! 大技かましてやれ!」


エルフ「しっかり盾になってよ!」


エルフは杖の先に魔力を溜めている!


トレントの『凍結水』!


戦士はエルフを庇った!


戦士「ぐぅ……! 決めてやれ!」パキキッ


エルフ「はっ、当然……!」ググッ



エルフ「灰になれ!」カッ



エルフの『滅撃・炎』!



ジュウウウゥゥゥウッッ!


トレント<<ザワザワ……ッッ!

149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/07(月) 21:09:49.49 ID:1R6LEERY0
最近、思うんだけどさ。
HACHIMANとかいうタグ付ける奴うざくね?
八幡tueee!が嫌いとか言ってる奴、多すぎ。
「キリトの活躍奪うんじゃねえ!」
「ハチアスとかやめて!」
「上条さんの役割奪うなよ!」
「デレマスのヒロインNTRさせんな!」
これ、マジでキモいからね。
いやさ、お前らの気持ちも分かるよ?
何でも出来て、最強の八幡に嫉妬してるんだよね。お前らは葉山みたいな性格だもんね。
でも、落ち着いて考えてみろよ。
お前らが何と言おうと八幡が最強なのは誰の眼に見ても明らかんだから仕方ないじゃん。
ヒロインを奪われる〜とかさ、クソみたいなキリト、上条辺りに救われるよりも八幡に救われる方が幸せに決まってるよね。
まずは誰よりも八幡が強い事実から目をそらすなよ。それは誰の目にも明らかだろ?
それを劣っている立場の奴等が「俺達の役割を奪うなよ」っていうのは成り立たないでしょ。
いやね、作品を汚すなってのは分かるよ?
例えばキリトが総武高校に転校してきてヒロインNTRしたなら、俺もキレて潰しにかかるわww
でもさ、八幡なんだから仕方ないじゃん。
もうワガママ言うのやめろよな。
八幡が主人公なら皆が救われるんだって。
キリトも上条も士道も必要ないからね?
あんなん好きな奴等はガイジだからね?
もうさ、他作品をsageするなとかいうガイジの話なんか聞くのも飽々してるんだわ。
あのね、sageしてるんじゃないの。
八幡が最強だから、周りが雑魚に見えてしまうのは仕方ない事なんだよ。
八幡が最強なのが気持ち悪いとか言うけど、実際にその世界に八幡がいれば最強なのは間違いないんだから当たり前だよね。
ゴミみたいな作品なんて八幡に蹂躙されて然るべきなんだよ。それによって俺達の目に触れる機会も増えるんだから感謝しろよ。
以上、クソアンチ共を完全論破。全員、速やかに砕け散れよ。
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/07(月) 21:10:27.97 ID:1R6LEERY0
最近、思うんだけどさ。
HACHIMANとかいうタグ付ける奴うざくね?
八幡tueee!が嫌いとか言ってる奴、多すぎ。
「キリトの活躍奪うんじゃねえ!」
「ハチアスとかやめて!」
「上条さんの役割奪うなよ!」
「デレマスのヒロインNTRさせんな!」
これ、マジでキモいからね。
いやさ、お前らの気持ちも分かるよ?
何でも出来て、最強の八幡に嫉妬してるんだよね。お前らは葉山みたいな性格だもんね。
でも、落ち着いて考えてみろよ。
お前らが何と言おうと八幡が最強なのは誰の眼に見ても明らかんだから仕方ないじゃん。
ヒロインを奪われる〜とかさ、クソみたいなキリト、上条辺りに救われるよりも八幡に救われる方が幸せに決まってるよね。
まずは誰よりも八幡が強い事実から目をそらすなよ。それは誰の目にも明らかだろ?
それを劣っている立場の奴等が「俺達の役割を奪うなよ」っていうのは成り立たないでしょ。
いやね、作品を汚すなってのは分かるよ?
例えばキリトが総武高校に転校してきてヒロインNTRしたなら、俺もキレて潰しにかかるわww
でもさ、八幡なんだから仕方ないじゃん。
もうワガママ言うのやめろよな。
八幡が主人公なら皆が救われるんだって。
キリトも上条も士道も必要ないからね?
あんなん好きな奴等はガイジだからね?
もうさ、他作品をsageするなとかいうガイジの話なんか聞くのも飽々してるんだわ。
あのね、sageしてるんじゃないの。
八幡が最強だから、周りが雑魚に見えてしまうのは仕方ない事なんだよ。
八幡が最強なのが気持ち悪いとか言うけど、実際にその世界に八幡がいれば最強なのは間違いないんだから当たり前だよね。
ゴミみたいな作品なんて八幡に蹂躙されて然るべきなんだよ。それによって俺達の目に触れる機会も増えるんだから感謝しろよ。
以上、クソアンチ共を完全論破。全員、速やかに砕け散れよ。
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/07(月) 21:10:55.04 ID:UNzRRQAjO


戦士「よしっ、効いてるぞ……っ」パキキッッ


エルフ「(ちっ、これで仕留めたかったんだけど……)」



トレントの『のしかかり』!



エルフ「やばっ……」


戦士「エルフっ!」どんっ!


戦士はエルフを庇った!


ドシャァッ!


エルフ「戦士!?」


戦士「だ、大丈夫だ……耐えてる……ぅ……」パキキッッッ



エルフ「(どうする! 戦士を助け……いや間に合わない。ここはへし折る……!)」ググッ……



エルフ「さっさと肥料になれ、この老木がぁっ!」



エルフの『滅撃・炎』!



トレント<<ウゾウゾウゾウゾ…………バキキッッ……ズゥゥゥンッッ!



トレントを倒した!



エルフ「はぁはぁ……ねぇ! くたばってないよね!?」


戦士「あっぢぃぃ……!」ブスブス……


エルフ「……氷も溶けて一石二鳥じゃん?」ほっ


152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/07(月) 21:11:38.05 ID:1R6LEERY0
最近、思うんだけどさ。
HACHIMANとかいうタグ付ける奴うざくね?
八幡tueee!が嫌いとか言ってる奴、多すぎ。
「キリトの活躍奪うんじゃねえ!」
「ハチアスとかやめて!」
「上条さんの役割奪うなよ!」
「デレマスのヒロインNTRさせんな!」
これ、マジでキモいからね。
いやさ、お前らの気持ちも分かるよ?
何でも出来て、最強の八幡に嫉妬してるんだよね。お前らは葉山みたいな性格だもんね。
でも、落ち着いて考えてみろよ。
お前らが何と言おうと八幡が最強なのは誰の眼に見ても明らかんだから仕方ないじゃん。
ヒロインを奪われる〜とかさ、クソみたいなキリト、上条辺りに救われるよりも八幡に救われる方が幸せに決まってるよね。
まずは誰よりも八幡が強い事実から目をそらすなよ。それは誰の目にも明らかだろ?
それを劣っている立場の奴等が「俺達の役割を奪うなよ」っていうのは成り立たないでしょ。
いやね、作品を汚すなってのは分かるよ?
例えばキリトが総武高校に転校してきてヒロインNTRしたなら、俺もキレて潰しにかかるわww
でもさ、八幡なんだから仕方ないじゃん。
もうワガママ言うのやめろよな。
八幡が主人公なら皆が救われるんだって。
キリトも上条も士道も必要ないからね?
あんなん好きな奴等はガイジだからね?
もうさ、他作品をsageするなとかいうガイジの話なんか聞くのも飽々してるんだわ。
あのね、sageしてるんじゃないの。
八幡が最強だから、周りが雑魚に見えてしまうのは仕方ない事なんだよ。
八幡が最強なのが気持ち悪いとか言うけど、実際にその世界に八幡がいれば最強なのは間違いないんだから当たり前だよね。
ゴミみたいな作品なんて八幡に蹂躙されて然るべきなんだよ。それによって俺達の目に触れる機会も増えるんだから感謝しろよ。
以上、クソアンチ共を完全論破。全員、速やかに砕け散れよ。
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/07(月) 21:12:11.61 ID:1R6LEERY0
最近、思うんだけどさ。
HACHIMANとかいうタグ付ける奴うざくね?
八幡tueee!が嫌いとか言ってる奴、多すぎ。
「キリトの活躍奪うんじゃねえ!」
「ハチアスとかやめて!」
「上条さんの役割奪うなよ!」
「デレマスのヒロインNTRさせんな!」
これ、マジでキモいからね。
いやさ、お前らの気持ちも分かるよ?
何でも出来て、最強の八幡に嫉妬してるんだよね。お前らは葉山みたいな性格だもんね。
でも、落ち着いて考えてみろよ。
お前らが何と言おうと八幡が最強なのは誰の眼に見ても明らかんだから仕方ないじゃん。
ヒロインを奪われる〜とかさ、クソみたいなキリト、上条辺りに救われるよりも八幡に救われる方が幸せに決まってるよね。
まずは誰よりも八幡が強い事実から目をそらすなよ。それは誰の目にも明らかだろ?
それを劣っている立場の奴等が「俺達の役割を奪うなよ」っていうのは成り立たないでしょ。
いやね、作品を汚すなってのは分かるよ?
例えばキリトが総武高校に転校してきてヒロインNTRしたなら、俺もキレて潰しにかかるわww
でもさ、八幡なんだから仕方ないじゃん。
もうワガママ言うのやめろよな。
八幡が主人公なら皆が救われるんだって。
キリトも上条も士道も必要ないからね?
あんなん好きな奴等はガイジだからね?
もうさ、他作品をsageするなとかいうガイジの話なんか聞くのも飽々してるんだわ。
あのね、sageしてるんじゃないの。
八幡が最強だから、周りが雑魚に見えてしまうのは仕方ない事なんだよ。
八幡が最強なのが気持ち悪いとか言うけど、実際にその世界に八幡がいれば最強なのは間違いないんだから当たり前だよね。
ゴミみたいな作品なんて八幡に蹂躙されて然るべきなんだよ。それによって俺達の目に触れる機会も増えるんだから感謝しろよ。
以上、クソアンチ共を完全論破。全員、速やかに砕け散れよ。
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/07(月) 21:13:18.30 ID:UNzRRQAjO



エルフは『トレントの果実』を二つ手に入れた!


エルフ「ふへ、ふへへ……800G。しかも2個。おーい、商人……っ!?」


商人「エ、エルフさん……戦士さん……っ」ガタガタ…



ならず者冒険者A「へへっ、動くなよ、てめーら」


ならず者冒険者B「このガキが死んでもいいのか?」


戦士「……お前ら、どういうつもりだ」


ならず者冒険者C「なーに、ちょっとしたお願いだよ。俺たち、金に困ってんだわ。そんで可哀想な俺たちに『膵島草』とその『トレントの果実』とやらを譲って欲しいんだわ」ニヤニヤ…


エルフ「ああ?」


冒険者D「逆らわないでよぉ。仲間の首が飛んじゃうよぉ?」


商人「ひっ……!」ブルブル…

155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/07(月) 21:27:00.24 ID:UNzRRQAjO


戦士「……分かった。エルフ、それを」


エルフ「……ちっ!」ぽいぽいっ


ならず者冒険者A「へへっ、これが800Gもすんのか。膵島草が奪えればめっけもんだと思ってたが、こいつは思いがけない報酬だぜ」


エルフ「……アンタら、ロクな死に方しないよ」


戦士「早く商人を離せ」


ならず者冒険者A「いやいや、考えてみろよ? このまま無事なら俺たちは同じ船で帰るんだぜ? 臆病でか弱い俺たちは怖くて怖くて仕方ないわけだ」


ならず者冒険者B「だからお願いだよ。そこのお嬢ちゃんに魔法を使われちゃ困るからまず杖を置いて貰おうか? 戦闘を見てると杖を使わなきゃ魔法使えないみたいだしなぁ?」


エルフ「(こいつら、どうせ私たちをここで始末する気だ! それなのに武器を手放したら……)」


戦士「……エルフ」


エルフ「……ちっ」コロンッ


ならず者冒険者A「次にそこの大男くん、両腕を折らせてくれや」


エルフ「お前らぁ……!」


ならず者冒険者C「おいおいこのガキが死ぬぞ? ほら、ナイフが首に食い込んでるよ?」グイッ


商人「あ、あ……!」ツゥ……

156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/07(月) 21:29:17.37 ID:UNzRRQAjO


戦士「……分かった」



エルフ「……このバカっ」



ならず者冒険者A「ほら、そこにうつ伏せになれよ。抵抗するとこのチビが余計痛い目見るぜ」


戦士「……」どさっ


ならず者冒険者D「えへへぇ、もう冒険できないねぇ?」


ならず者冒険者B「へへへ……」


エルフ「…………」ギリッ



ならず者冒険者BとDは戦士の腕を武器で何度も叩きつけた……!



戦士「…………ッッ」



商人「ぁ……ひっ……」


エルフ「…………」
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/07(月) 21:35:13.63 ID:UNzRRQAjO


戦士「っぅ……」


ならず者冒険者B「なんだこいつ、やけに頑丈だな」はぁはぁ…


ならず者冒険者D「本当に人間かなぁ?」


ならず者冒険者A「(まあ、これであの男は無力化したか。エルフは高く売れそうだし殺すには惜しいが、まあ、殺す前にこの人質使って愉しませてもらうか)」


ならず者冒険者A「じゃあ、次はお嬢ちゃん? そんな睨むなよ? ちょっと仲良くしようぜ?」


エルフ「…………」


ならず者冒険者B「おっ、この男、なんか持ってるぞ?」


ならず者冒険者D「木の箱だぁ」


エルフ「……!」


ならず者冒険者A「おい、あれはなんだ」


商人「あ、あれは……『祝福のオルゴール』です。き、聞いた人を幸せにする音色を鳴らします。う、売値は1000Gです」


ならず者冒険者B「てめえ! レアアイテムを隠し持ってやがったのかよ! ふざけんな!」ガンッ


戦士「っ……」



ならず者冒険者A「へっ、高いもんだな。どれ、聞いてみるか」カチチッッ……カチチッ


商人「……」ゴクッ
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/07(月) 21:36:37.50 ID:UNzRRQAjO


パカッ


『狂気のオルゴール』が鳴り始めた!


商人「うわぁぁぁっっ!」だっ


ならず者冒険者C「てめ……なんだこの音……は」グラッ


ならず者冒険者たちは混乱した!


ならず者冒険者たちは同士討ちを始めた!


戦士「しょ、商人……大丈夫か……」ぜぇぜぇ…


商人「ごめ、ごめんなしゃ……」えぐっ…



エルフの『回復魔法』!


戦士「いだだっ!」


エルフ「我慢しろ! くそっ……ムカつく……ムカつく……!」シュゥゥ…
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/07(月) 21:39:32.39 ID:UNzRRQAjO

・・・

ならず者冒険者Aを倒した!

ならず者冒険者Dを倒した!

ならず者冒険者Bを倒した!


ならず者冒険者C「……っ? なっ、おい、何がどうなって……!」


エルフ「はっ、同士討ちしたんだよ。お仲間同士のチャンバラは楽しかったかい?」


ならず者冒険者C「て、てめぇらぁ……!」バッ



エルフの『爆杖殴打』!


ならず者冒険者Cを倒した!



ならず者冒険者C「ぅ……」


エルフ「……」すっ


ゲシッゲシッゲシッ!


エルフ「お前らなんか死ね! 死んじまえ! このゴミどもがっ!」げしっ


ならず者冒険者C「ぅぅ……」ピクピクッ
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/07(月) 21:41:08.12 ID:UNzRRQAjO

戦士「やめろ!」ぐいっ


ズキッ


戦士「いつつ……」


エルフ「完治してないんだから無茶すんな!」


戦士「……とにかくやめろ」


エルフ「でもこいつら……」ギリッ


戦士「腹が立つのは分かる。でもお前が同じことするな」ぽふっ


エルフ「……ちっ。気安く頭に触んないでよ変態」ぷいっ


商人「……」


戦士「商人の首の血も止まったな。無事で良かった」ぽふっ


商人「ほんとに、ごめんなさい……っ」ぼろぼろ…


戦士「お前は悪くないから……むしろ俺が……」


エルフ「……ああもう! この話はもういい! みんな悪い! 私も戦士も商人も悪い! 後で反省会するからね!」


戦士「……ああ」


商人「はい……」ぐすっ
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/07(月) 21:43:45.43 ID:UNzRRQAjO



エルフ「500G草と800Gの実は回収、と。こいつら縛って放置でいいよね?」


戦士「いやだが、そうしたら魔物に襲われて死ぬんじゃ?」


エルフ「こいつらが死のうがどうでもいいよ。むしろ死んでくれって感じ」


商人「生きてたら絶対に仕返しに来ますよ……」


エルフ「あっちから仕掛けてきた分際で復讐とかどこまでもカスだね。魔物の肥やしにでもなってろ」


戦士「官憲につき出すにも連れてくのがまず無理だろう。俺もまだ腕が万全じゃないしな」ぐっ


エルフ「ばかっ! 無理に動かすな!」


戦士「無茶はできないが少しは戦えるさ」


商人「が、頑丈ですね……」


戦士「それだけが取り柄だからな」ぐっ


エルフ「だから無理に動かすな! ほんとバカ!」


162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/07(月) 21:49:36.45 ID:UNzRRQAjO


エルフ「ったく……こいつらを丸腰にしてもダンジョンなら武器も手に入るし、やっぱり縛って放置が正解だよ。仕方ないじゃん」


商人「僕もそうするべきだと思います」


戦士「ううむ……」


エルフ「こいつらは悪事を働いたんだよ? 運が良ければ生き残れるだけ優しさじゃん。それか、全員の両腕を折ってく?」


戦士「……分かったよ。俺たちの身の安全のためにも拘束しておくしかないな」


商人「このトレントの燃え残りにでも押し込んでおきましょう」


戦士「もう少し目立たないところに……いや、魔物は寄ってくるかもしれないが、隠れてることに気付きはしないか?」


エルフ「なんでもいいよ。こんなゴミたちにこれ以上時間を取られるのが苦痛だよ」



戦士たちはならず者冒険者たちを拘束して、トレントの亡骸に隠した



エルフ「……だいぶ陽が落ちてきたね。海岸まで戻ろうか」


商人「そうですね。小島なら魔物に出くわさな……いや、襲われましたね」


戦士「ここよりはマシだろ」



エルフ「さて、早く行こうか」


to be continued...
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/07(月) 22:02:10.29 ID:UNzRRQAjO


○戦士メモ

・メイジマッシュ:キノコ型の魔物。集団で行動している。複数で魔法を連発してくるため危険。

・トレント:非常に手強い魔物だった。おそらく果実を餌に寄ってきた魔物や冒険者を養分にして成長してきたのだろう。相変わらずエルフの魔法には助けられてばかりだ。



○エルフメモ

・人質:次からは人質になったら自己責任ということにしたい。でも、お人好しバカが従うわけないし、商人にもっと自衛するように鍛えるのが一番現実的かな。

・ならず者冒険者たち:地味に良い装備してたから羽振りはいいんだろうね。おそらく同じような手口を今までも行なってきたんだろう、ムカつく。戦士がゴネるから直接始末はしなかったけど、どうせ魔物に喰い殺されるはず。『いんがおーほー』というやつだ。

・回復魔法:外傷の治りを促進するけどひどい怪我には痛みも伴う。仕方ないね。

・反省会:帰ったら戦士の奢りでご飯を食べながらお説教タイムだよ。



○商人の鑑定

・狂気のオルゴール:売値5G。聞くものを混乱させる代わりに攻撃力を上げる危険なオルゴールです。1度使うと壊れます。耳を塞いで大声をあげたりするなどして音色を聞かなければ効果はありません。今回は助けられました。

・トレントの果実:売値800G。トレントは大地の栄養と数多の生物の養分を吸って育ちます。この果実にはその養分が凝縮されていて、その芳醇な甘さは既存の果物で比肩するものがないと評されます。王侯貴族が大事な祝いの席で食べる貴重な果物です。
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/07(月) 22:08:59.26 ID:Vssv4X310
>>129>>135
が当たってたな
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/07(月) 22:14:02.70 ID:F2eSsEDco
ようするにネタ潰し野郎が二人もいたってことでいい?
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/07(月) 22:54:58.39 ID:R/1SKMsA0
ageカスが居るって事も追加かな
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/07(月) 22:59:14.00 ID:Vssv4X310
お前ら性格と態度と口悪いな
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/07(月) 23:27:42.57 ID:LtKHi486o
この後反省会シーンが入るだろうから何とも言い難いが戦士はよくこの世界で生きてこれたな

ステータスで『かしこさ』やら『アイデア』が見えていたらゾッとするような数値なんだろうか
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/08(火) 00:20:18.34 ID:/IWW1NNIo
>>167
あのさ、今のところ君が荒らしだよ
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/08(火) 00:30:02.50 ID:Gt7atxdmo
ダンジョン荒らしスレ荒らしということか
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/08(火) 00:39:18.84 ID:NBFLDxFb0
エルフが光り物で釣れる……?
なるほど
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/08(火) 01:20:14.97 ID:vFAGiJq2o
>>17
sageろks
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/08(火) 01:20:59.39 ID:vFAGiJq2o
安価先間違えた

>>171
sageろks
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/08(火) 04:00:53.52 ID:bjtazE8u0
これエルフがレイプされかけた方が戦士の為にはなったな
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/08(火) 05:45:34.95 ID:eEj93Qleo
>>167
メル欄にsageって入力して
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/08(火) 09:43:38.47 ID:2v69t8/aO
sage厨大発狂w
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/08(火) 09:48:36.81 ID:+BnfOHsP0
C
178 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/08(火) 10:26:58.20 ID:v4CyVJfdO
ageてるバカも何回もsageを主張するやつもいるし夏休み真っ盛りって感じですね!
179 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [ssage]:2017/08/08(火) 17:30:16.39 ID:Zz87XUwwO
まー夏休みだし外野は放置でいいだろう時間の無駄だ
次も期待してよっと
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/08(火) 21:38:03.93 ID:WSfkZgqmO
・・・

エルフ「目印を消えづらいものにしておいて良かったよ」


商人「本当ですね」


戦士「暗くなる前に行くぞ」


カサ……


エルフ「……ちっ」


エルフは杖に魔力を溜めている!


「ま、待てよ! 魔物じゃねえ!」ガササッ


エルフ「……んん? 黒チビじゃん」


赤魔「はぁはぁ……」


商人「(Aルートと僕たちのBルートはかなり道が隔たってるはずなんですけどね)」


戦士「傷だらけじゃないか。どうした? 盗賊は?」


商人「……話をするにしてもまずは急ぎませんか」


戦士「あ、ああ」


エルフ「それじゃ」スタスタ…


赤魔「あ、おい……っ」

181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/08(火) 21:39:13.02 ID:WSfkZgqmO


エルフ「…………」スタスタ…


赤魔「…………」スタスタ…



エルフ「……なんでついて来てんの?」


赤魔「べ、別にいいだろ!」


エルフ「こちとら、今は他所と馴れ合う気分じゃないんだよね。さっさとどっか行ってくれる? じゃなきゃ、追っ払うよ?」


戦士「エルフ、どう見ても赤魔は迷子だ」


赤魔「うっ……」


戦士「さっきの今で気が立ってるのは分かるが仕方ないだろ」


エルフ「……ちっ」スタスタッ


赤魔「くそっ……いだっ」ズキッ…


戦士「足ケガしてるのか?」


赤魔「べ、別にこれくらい……くそっ、盗賊がいれば回復してくれるのに……!」ズルズル…


エルフ「黒エルフのくせに回復魔法も使えないの?」ぷっ


赤魔「お、俺が使えなくても盗賊が使えるからいいんだっての!」
182 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/08(火) 21:40:41.74 ID:WSfkZgqmO


戦士「俺に乗れ。背負ってやる」


エルフ「はあ!? 君さぁ、腕が完治してないっていってるでしょ!?」


戦士「赤魔くらいなら背負えるだろ。これ以上歩けないようだしな」


赤魔「い、いや、俺はまだ歩ける! ……っ」ズキズキッ


戦士「こういう時は助け合いだろ。ほら」


赤魔「……ありがと」


エルフの『回復魔法』!


赤魔「!」


エルフ「自分で歩け!」


赤魔「あ、ああ。…………ありがとよ」


エルフ「あとで治療代100Gね」


赤魔「んな!?」


183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/08(火) 21:42:01.09 ID:WSfkZgqmO

・・・
【異形の島・メジャールート分岐路】


盗賊「……赤魔!」タタッ


赤魔「盗賊!」


盗賊「……このバカが!」ガチッ


赤魔「いだだだだ……!?」


盗賊「危険だっていったろうが! 無茶するな!」


赤魔「ご、ごめんって……!」


エルフ「〜〜♪」


商人「あ、あの、早く小島まで戻りましょうよ」


戦士「もうかなり薄暗いもんな」


184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/08(火) 21:44:00.00 ID:WSfkZgqmO

・・・
【最寄の小島】


盗賊「うちのバカを保護してくれて本当に感謝する」


エルフ「ほんとだよ。治療代と面倒を見た料金として200Gね」


赤魔「てめっ……」


盗賊「今はあいにく持ち合わせがないが……何か金になるアイテムはあったろうか」ごそごそ…


戦士「いや、こいつの冗談だ。1Gも払う必要はない」


エルフ「冗談じゃないけど」


商人「うーん……」


戦士「こういうのはお互い様だろう」


赤魔「アンタいい奴だな! 気に入ったぜ!」にっ


盗賊「……だが助けられっぱなしは性に合わないんだ。これとか価値がありそうだけど」すっ


商人「これは『絹蛇の皮』ですね。売値は1Gです」


盗賊「ぐ……じゃあ、こっちのアイテムはどうだ。初めて見る食べ物だし高いんじゃないか?」すっ


商人「これは『透明煎餅』ですね。売値は0.1Gです」


盗賊「0.1G......」

185 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/08(火) 21:44:54.14 ID:WSfkZgqmO


赤魔「盗賊は腕はいいんだけど、アイテムを見る目がゼロなんだよ」


盗賊「キラキラしてるものは高いでしょ」


赤魔「そう言っていつも安く買い叩かれてるだろ」


エルフ「というかキラキラしてる食べ物って不味そうなんだけど」


盗賊「…………」いじいじ…


赤魔「ああ、拗ねた」


エルフ「君たち実力の割にはあんまり実入りはよくなさそうだね」


商人「……それにしても他の冒険者たちはどうしたんでしょう? 来た時はあんなにいたのに」


戦士「ビバークするなら小島に来そうなもんだがな」


赤魔「魔物にみんなやられたよ。情報で聞いていたよりもずっと魔物が多かったよ」


盗賊「しかも情報にない種類の魔物ばかりだったわね。未開の奥地から出てきたか」


戦士「もしくは新種かもな」


盗賊「新種?」
186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/08(火) 21:46:12.27 ID:WSfkZgqmO


商人「飛竜の塔に行った時に普段いない魔物がいたんです。そいつらは大きな黒くて丸い球体から出てきていました」


赤魔「マジかよ」


商人「その時の欠片も取って来たのですが、アイテムじゃないんでしょう。頭に特に何も浮かびません」


盗賊「ちょっと見せてもらえるか?」


商人「あ、どうぞ」


盗賊「…………」


赤魔「心当たりあるのか?」


盗賊「いや。見せてくれてありがとう」


商人「いえいえ」


エルフ「もし飛竜の塔と同状況じだとしたら、このダンジョンの生存率は更に下がるかもねぇ」


戦士「冒険者ギルドに伝えておくか」
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/08(火) 21:50:50.57 ID:WSfkZgqmO


赤魔「やれやれ、今回は収穫が無かったな。もう少し奥まで探索できてりゃ……」


盗賊「そうやって勇み足だからトラップで吹き飛ばされるんでしょ」


赤魔「うぐ……」


エルフ「なに? どんなトラップ」


盗賊「踏んだ瞬間、バネ付き床でポーンッと」


エルフ「だっさ」


赤魔「う、うるせー! 盗賊もベラベラ言うな!」


戦士「無事でよかったじゃないか」


赤魔「だよな!? いやぁ、お前ほんとにいいやつだ! そんな性悪女よりも俺たちと組まないか?」


エルフ「はあ!?」


戦士「悪いがそれは断るよ。共闘なら喜んで受けるが」


エルフ「さっきの今でその発言って、君は反省や学習という言葉を知らないのかなぁ!?」


戦士「さっきの追い剥ぎたちのことか? そうだな……運が悪かったな」


エルフ「なにそれだけですませてんの!? 下手したら全員死んでたんだからね! 分かってる!?」


盗賊「リスクには適切に対処するべきだ」


エルフ「ほんとだよ!」


戦士「わ、悪かったよ。俺が迂闊だった」


戦士「(どうすればよかったんだか……まあ、いい)」

188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/08(火) 21:53:19.84 ID:WSfkZgqmO


赤魔「このまま手ぶらで帰りたくねえなぁ……」


盗賊「気持ちは分かるけど仕方ないだろ」


エルフ「(商人、ちゃんと管理してよ?)」ヒソヒソ…


商人「(エルフさんの方もお願いします)」ヒソヒソ…


赤魔「そっちは何か収穫はあったか?」


エルフ「え、い、いやぁ、大したアイテムはなかったよ」えへっ


商人「(嘘つくのヘタ!?)」


赤魔「ふーん……あーあ、異形の島も稼げねえな。次はどうする盗賊?」


盗賊「…………」


赤魔「盗賊?」


盗賊「ん、ああ、いや。ぼーっとしてただけ」


赤魔「…………」
189 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/08(火) 21:55:30.91 ID:WSfkZgqmO

・・・
【翌日】


商人「とくに魔物が襲ってくることもありませんでしたね」


戦士「海風も大したことないし、地面も柔らかいからテントも快適だったな。おかげで身体も万全だ」


エルフ「今回の帰還者は私たちだけかな?」


盗賊「もう少しくらい島の中でなんとか生き延びてるかも」


赤魔「お、船が来たぞ!」



冒険者たち<<ゾロゾロ……


エルフ「今回も多いねぇ」


商人「危険なダンジョンなんですけどね」


赤魔「さ、帰ろうぜ」


戦士「二人は帰りも船酔いだな」


赤魔・エルフ「うっ……」

190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/08(火) 21:59:16.13 ID:WSfkZgqmO


<<それでは出航します!


エルフ「やっと帰れるぅ」


戦士「疲れたが、前評判ほどじゃなかったな」


商人「ふぅ……船内がスカスカで気楽ですね」


赤魔「なぁ、盗賊見なかったか!?」


エルフ「あん? 知らんがな」


戦士「トイレでもしに行ったか?」


商人「デリカシー……」


赤魔「いなかった! あいつが言伝なしに単独行となると……ちっ! また独りで何か抱え込んでやがるな!」


赤魔は船を降りた!


<<お客さん!?



エルフ「2日連続でダンジョン攻略とかしんどいでしょ。なに考えてるんだか」


戦士「……」スクッ

191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/08(火) 22:01:48.60 ID:WSfkZgqmO


エルフ「おいおい待ちなよ。ウェイウェイ」


商人「せ、戦士さん、もしかして……」


戦士「お前らは先に帰っていてくれ」


エルフ「出たよ悪い病気! ダメですー! チームのリーダーとして拒否しますー!」


商人「少し考え無しすぎますよ!」


戦士「……悪いな。明日には帰る」ダッ



戦士は船を降りた!



エルフ「あ、あのバカぁ……!」


商人「戦士さんはどうして今まで生きて来られたんでしょうね……」


エルフ「…………〜〜〜〜っ!」


ダンッ!


エルフ「……」ズカズカッ



エルフは船を降りた!



商人「えぇ……」


192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/08(火) 22:04:58.88 ID:WSfkZgqmO


<<あわわ、今回の帰還者1名!?



商人「(僕は足手まといだし帰ろう……)」


商人「(……でも、もしかしたら未知のアイテムが見つかるかも?)」


商人「(今回の失態で、次はもうダンジョンに連れていってくれないかもしれないし)」


ポコポコポコポコ……



再び島を訪れる確率<二度と来ない確率

このことから

船に留まることで確実に得られる満足<船を降りることで得られる満足の期待値

よって

船に留まる<自分も降りる

よって

船を降りるのが最適である



チーン!


商人「みなさん待ってください!」ダッ



商人は船を降りた!



<<今日も帰還者ゼロ!?

193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/08(火) 22:10:53.22 ID:WSfkZgqmO

to be continued...



○戦士メモ

・トラップ:生命の危機に繋がるモノからふざけたモノまで幅広い。ふざけながら生命の危機に繋がるモノもあるから要注意だ。

・テント:海岸だと身体がベタつくが、まだコンディションがいい。岩場で傾斜だと目も当てられない。



○エルフメモ

・お人好し:戦士はこれだと思っていたけど最近は本当にバカなだけだと気付いた。アイツと1年も一緒にいた仲間とやらがすごい。今度グチ大会でも開きたい。



○商人の鑑定

絹蛇の皮:売値1G。蛇の皮には金運を上げる効果があると言われています。そのためこの実用性のない蛇の抜け殻にも価格がつくのです。信仰を売り物にするのは“うまい”ビジネスだなぁと思います。もっと課税しろ。

・透明煎餅:売値0.1G。この煎餅を食べると我々は食事の際に見た目を含めて美味しさを感じるのだなぁと実感します。味はよくある煎餅です。
194 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/09(水) 22:52:33.29 ID:D3g4hYJSO

・・・

盗賊「……」タンッ


ハンニャレプタイルの『噛み付き』!


ミス!


盗賊の『死の針』!


全ての生物を殺す猛毒!


ハンニャレプタイルを倒した!


盗賊「はぁはぁ……長引かせてくれたわね」


ズゥゥン……


盗賊「!」


ハンニャドラゴン「シュー……」


盗賊「(……これは相手したくないわね。やり過ごしていきたいけれど……)」


ハンニャレプタイルの群れ<<シュルルル……


盗賊「(結構まずいな……)」
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/09(水) 22:55:49.22 ID:D3g4hYJSO

盗賊「……くっ、やるしかないか」



赤魔「ーーやっと見つけた!」ザッ



盗賊「赤魔!? なんで残ってるの!?」


赤魔「それはこっちのセリフだ! このアホ!」


戦士「ちょうどいいタイミングだな。特にケガはないようで良かった」ボロッ


エルフ「……」つんっ


盗賊「(むしろそちらが重傷なように見えるけど……)」


商人「あわわ、またギルドの報告にない魔物ですよ! つ、強そうです……!」ささっ


エルフ「ちっ……とりあえず倒すよ!」


エルフは杖の先に魔力を溜めている!

196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/09(水) 22:56:56.84 ID:D3g4hYJSO

エルフ「冬眠してろ爬虫類!」



エルフの『氷点零』!



パキキキキ……ッッ


ハンニャレプタイルの群れは凍えている!



赤魔の『疾風剣』!



盗賊の『加速蹴り』!


盗賊は更に加速する!



戦士の攻撃!



商人「(……戦士さんの攻撃だけなんか地味だなぁ)」

197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/09(水) 22:59:58.67 ID:D3g4hYJSO


ハンニャドラゴン「シュルルル……」


ハンニャドラゴンの『尻尾薙ぎ』!


戦士「やらせるかっ!」ガキィッ


戦士はパーティを庇った!



ハンニャレプタイルの群れは赤魔に襲いかかって来た!


戦士「効くかぁぁっ!」


戦士は赤魔を庇った!



エルフの『氷点零』!


赤魔の『地震剣』!


盗賊の『加速蹴り』!

盗賊の素早さは最高潮に達する!


戦士の攻撃!

クリティカル!



ハンニャレプタイルの群れを倒した!



エルフ「すぐいいとこ取りする!」


戦士「そう言うなって……!」
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/09(水) 23:06:14.62 ID:D3g4hYJSO


ハンニャドラゴン「シュゥゥゥ……ッッ」


ハンニャドラゴンの『麻痺の魔眼』!

戦士は麻痺した!


戦士「ぅぁ……!?」


エルフ「うおいっ!?」



盗賊「……崩す!」


盗賊の『神風蹴り』!


ハンニャドラゴン「シュ……!?」グラグラ…


ハンニャドラゴンは無防備だ!

盗賊の素早さが元に戻った!



エルフ「がら空きだ!」


エルフの『氷結突き』!

クリティカル!



赤魔の『火炎剣』!

クリティカル!


赤魔「今のは相当効いてるぜ!」



戦士は痺れて動けない!


戦士「(攻め時なのにすまん……というかこのままじゃ庇えない。俺を狙え! 頼むからエルフを狙うなよ……!)」ビリビリ…


199 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/09(水) 23:09:10.80 ID:D3g4hYJSO


ハンニャドラゴン「シャアアアアッッ!」ギロリッ


エルフ「げっ……」


ハンニャドラゴンの『諸刃鞭打』!


クリティカル!


エルフ「みゃふぎゃっ!」


エルフは力尽きた!


ハンニャドラゴン「シュゥゥ……!」


ハンニャドラゴンは反動でダメージを負った!



戦士「ぐっ……エルフ!」ぐぐっ……


戦士の麻痺が治った!
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/09(水) 23:11:16.56 ID:D3g4hYJSO


エルフ<<チーン……


商人「エルフさぁん……!」ずるずる…


商人はエルフを安全地帯まで運んだ!



盗賊の『加速蹴り』!


盗賊は更に加速する!



赤魔「これで倒れろ……!」


赤魔の『流水剣』!


ハンニャドラゴン<<ズルズル……


赤魔「……まだか!」



戦士「でやぁっ!」


戦士の攻撃!



ハンニャドラゴン<<グラァ……バタタ……ッ!



ハンニャドラゴンを倒した!
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