黒井社長「高木が構ってくれんのだ!」P「は?」

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1 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/09/07(木) 00:15:36.78 ID:e3dNHs5z0

P 「……すみません、今なんて?」

黒井社長(以下、黒井) 「だから!高木の奴が、この私の事を無視すると言っているんだ!」

P 「失礼します」スッ

黒井 「待て765のプロデューサー!」ガシッ

P 「そんな事知りませんよ!本人同士で話し合ってくださいよ!」

黒井 「なーんでセレブであるこの私が高木なんぞに話しかけに行く必要があるのだ、馬鹿者!」

P 「構って欲しいなら仕方ないでしょうが!」

黒井 「貴様……」

P 「ともかく、俺は帰りますからね」スタスタ

黒井 「……待て、そこな社畜」

P 「誰が社畜ですか……」

黒井 「事実、高木の癖で人員不足なのだろうが!」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1504710936
2 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/09/07(木) 00:16:40.73 ID:e3dNHs5z0

P 「い、忙しくてもやりがいがありますから……では失礼しま――」

黒井 「お前がこの話を聞いて、協力するというのであれば……961プロに、お前を迎えてやらんでもないぞ?」

P 「誰がライバル会社にそう簡単に引き抜かれると思ってるんですか」フッ

黒井 「流石に芸能の仕事であるため定時での終業は確約しがたいが……きちんと休みを取らせることを約束しよう」

黒井 「貴様、この前休んだのはいつだ?」

P 「……確か、先月の末ですかね」

黒井 「今月、もう終わりかけているが?」

P 「仕方ないでしょ、それが芸能事務所の裏方ってもんで」

黒井 「我が961プロなら……週に1日の休みは確約してやろう」

黒井 「芸能事務所とはいえ、人というのは消耗するものだからな」

P 「……ほ、本当ですか?」

黒井 「無論だ。人材というものは、会社の資産なのだからな」

黒井 「王者たるのが961プロのアイドルだが……それをきちんとフォローする人員も居てしかるべきだろう?」
3 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/09/07(木) 00:17:07.49 ID:e3dNHs5z0

P 「で、でも俺にはアイドルがいる!春香や千早、美希たちが……」

P 「やっぱり、俺だけ移籍するなんて考えられません!失礼します!」

黒井 「ハハハ、何を言っている馬鹿者。全員まとめて961プロに来ればよいではないか」

P 「……正気ですか?」

黒井 「当然だ!高木は嫌いだがな」

黒井 「我がプロダクションなら……彼女たちの宣伝に費用など出し惜しまん、思う存分彼女たちを輝かせられるのだぞ?」

P 「…………」

黒井 「勿論!給与も保証しようではないか」

P 「……給料の、保証?」

黒井 「ウィ、高木のようなケチと一緒にされても困る!私はセレブなのだからな、ハーッハッハッハッ!」

P 「…………」

黒井 「どうだ?まず、話位は聞いても問題あるまい?」

P 「そこまでの好条件を出して何をさせようっていうんですか……」

黒井 「だからさっきから言っているだろう。高木の奴が最近私の事を無視するのだと言っている」

P 「……あれだけ嫌がらせされて、構い続けてるって方がおかしいと思うんですが」

黒井 「ぐ、貴様痛い所を……」
4 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/09/07(木) 00:18:04.70 ID:e3dNHs5z0

P 「大体なんでそんなに社長に構ってもらいたがるんですか」

黒井 「そ、それはだな……強いて言うなら、張り合いだな」

P 「張り合い、ですか?」

黒井 「そうだ。弱小765プロなど、我が961プロにとっては取るに足らない存在ではあるが……相手がいないと、どうにも人というのは油断するものだからな」

P 「あれ?それじゃ、俺たちの事認めてくれてるんですか?」

黒井 「だ、黙れ!そんな話はしていないだろうが!」

P 「素直じゃないですね……」

黒井 「ふん……」

P 「でも、構ってもらいに行くですか……何か案は考えたんですか?」

黒井 「無論。テレビ局に乗り込んで、765の連中が出ている番組を潰しに行くのだ!どうだ、名案だろう?」

P 「却下です」

黒井 「何故だ!」

P 「よくそれを担当プロデューサーの目の前でぶちまけましたね!?」

黒井 「名案だと思ったのだがな……」

P 「ともかく、プラスになる方法で行きましょう。好きな子を虐めたがる小学生じゃないんですから」

黒井 「誰が小学生か馬鹿者!」

P 「事実でしょう……」
5 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/09/07(木) 00:18:49.83 ID:e3dNHs5z0

黒井 「フン……では、どうするというのだ?どうやって奴の興味を惹きつける?」

P 「……社長の興味といえば、やはりアイドル活動にかかわってくると思います」

黒井 「ほう、それで?」

P 「ここはどっとっぷTVのランキングを駆け上がるっていうのは……どうでしょう?」

黒井 「ランキングか……確かに、それならば我が961プロのアイドルを目立たせることが出来るな」

P 「ジュピターとか玲音に新曲はないんですか?」

黒井 「ジュピターにはこの前渡したところだな。玲音に関しては……リバイバルでも狙うか」

P 「そうですね……互いに切磋琢磨し合えば、両方のパフォーマンスも向上していくでしょうし」

黒井 「ふむ……それでは貴様に一任してみるとしよう。精々励め」

P 「……は?」

黒井 「む?貴様がなんとかするのだろう?」

P 「ちょっと待ってください、俺がやるんですか!?」

黒井 「ノンノン……常識的な考えに囚われていては、王者など程遠いというものだ」

P 「嫌ですよ、引き抜きじゃないですか!自分でやってくださいよ!」

黒井 「引き抜きではない!これは……そうだな、我が961プロで研修をさせてやろうという奴だ!」

P 「一緒じゃないですか!」

黒井 「ぐ、ぐぅ……」
6 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/09/07(木) 00:19:21.07 ID:e3dNHs5z0

P 「ともかく、俺はやりませんからね!」

黒井 「……ならば!お前が来る間、私は765プロに手出しをしないと誓おう!」

P 「そもそも手出しをしないのが当たり前なんですよ!」

黒井 「うるさい!来ないのなら番組ごと潰しに行くぞ!」

P 「ぐぅ……クソッ、金持ち大企業は強かったか」

P 「しかし、なんでそんなに俺に拘るんです?美希を引き抜くとか、色々やりようはあるでしょうに」

黒井 「お前は高木の希望そのものだ……手を出されれば、その時点で構わざるをえまい?」ニヤァ

P 「ただの寂しいおっさんの悪だくみに付き合わされるこっちの身にもなってくださいよ」ハァ

黒井 「誰が寂しいおっさんだ馬鹿者!」

P 「まったく……分かりました、乗ります」

黒井 「本当か!?」

P 「手を出されないというのであれば、その方が活動しやすいでしょうし」

P (俺が居なくても、ちゃんとやっていけるようにしたいしな……今のままじゃ依存してしまうかもしれないし)

黒井 「……感謝する。こちらに来ている間の待遇は保証しよう」

黒井 「ケチな高木とは違う厚遇に、帰りたくなくなるかもしれんな?」

P 「そうはならないと思いますけど……お世話になります」

黒井 「うむ、歓迎しよう……プロデューサー」
7 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/09/07(木) 00:20:11.14 ID:e3dNHs5z0
――――― 

高木社長(以下、社長) 「765プロのアイドル達も、随分成長したねぇ……」

音無小鳥(以下、小鳥) 「もう、急にどうしたんですか?」

社長 「ああ、昔の写真を見ていてね……あの頃を思い出すと、胸がいっぱいになってしまうのだよ」

小鳥 「美希ちゃんは怠けてたし、千早ちゃんは歌一直線!って感じでしたもんね」

社長 「そう考えると、彼にはいくら感謝しても足りないな……」

社長 「そうだ、音無君!今度、彼の功績を祝って食事会でも開くというのはどうだろうか!」

小鳥 「予定が空いているなら構わないと思いますよ?今日はオフですけど、また明日にでも話を持ち掛けてみましょうか」

社長 「アイドル諸君についてはどう思う?」

小鳥 「うーん……時間が遅くないなら、皆も一緒に食べられたらと思うんですけど」

小鳥 「いかんせん、忙しいから時間が合うかどうか」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/07(木) 00:20:48.76 ID:E0JfVimAo
ホモなのか?
9 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/09/07(木) 00:21:43.21 ID:e3dNHs5z0

社長 「有名になるというのも、こういう時には困ったものだね……」

社長 「まあ、おいおい時間はすり合わせていく事にしようか!うむ、楽しくなってきたねぇ!」

プルルルル

小鳥 「はい、こちら765プロ」

小鳥 「……へっ?」

小鳥 「ちょ、ちょっと待ってください!いくらなんでも強引じゃ……って切られた」

社長 「ん?どうかしたのかね」

小鳥 「それが……黒井社長からのお電話で」

社長 「黒井が?一体、なんだというんだ。まさか、また悪だくみを……」

小鳥 「そ、それが……プロデューサーさんを、今日から一か月短期移籍させるって」

社長 「……何ィ!?」
10 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/09/07(木) 00:23:33.82 ID:e3dNHs5z0
―――――

天ヶ瀬冬馬(以下、冬馬) 「新しいプロデューサー?」

御手洗翔太(以下、翔太) 「黒ちゃん、どうしたんだろうね?今までは」

翔太 『プロデューサーなど、王者には必要ない!王者とは、いつも孤高であるべきなのだ!』

翔太 「とか言ってたのにさー」

伊集院北斗(以下、北斗) 「本当に。一体どうしたんだろう」

冬馬 「知らねえよ。どちらにせよ、役にも立たねえプロデューサーなんてつけられたって迷惑だ」

冬馬 「役に立たねえと分かったら、すぐに追い出してやるぜ」

翔太 「またそんな事言ってー」

冬馬 「アイドル活動は遊びじゃねえんだ、当然だろ」

北斗 「まったく、冬馬はいつも熱いな。ホント、見てて飽きないよ」

冬馬 「どういう意味だよ、北斗!」
11 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/09/07(木) 00:24:26.08 ID:e3dNHs5z0

ガチャリ

黒井 「うむ、皆揃っているようだな」

冬馬 「おう」

翔太 「ねえねえ黒ちゃん!新しいプロデューサーってどういう人なの?」

黒井 「うむ、お前たちもきっと気に入るはずだ」

北斗 「本当ですか?冬馬、役に立たない奴なら追い出すって息巻いてますけど」

冬馬 「当然だろ、遊びじゃねえんだ」

冬馬 「仲良しこよしで何とか出来る世界じゃねえ、圧倒的な力でねじ伏せてやる!それが王者ってもんだろ、おっさん!」

黒井 「ウィ、当然だとも……だからこそ、ここで参謀を付ける事にした」

黒井 「では、入ってきたまえ」

P 「……どうも」

冬馬 「……は?」

北斗 「これは、驚いたな……」

翔太 「765のプロデューサーさんじゃん!やっほー!」
12 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/09/07(木) 00:26:43.17 ID:e3dNHs5z0

冬馬 「テメェ、天海とか他のアイドルはどうしたんだよ!?」

P 「それを言われると痛いんだが……そこの社長がね」

黒井 「ウィ。彼と私の間でちょっとした盟約を結んでな」

黒井 「彼がこちらにいる間は、正々堂々!765プロを叩き伏せると約束したのだよ」

冬馬 「?あれ、別にいつも通りの事じゃ」

北斗 「まぁまぁ冬馬、あまり深く考えるなって。皺が増えるぞ?」

冬馬 「なんで今から皺の心配しなきゃなんねえんだよ!?」

翔太 「それで、プロデューサーさんはいつまで居てくれるの?」

P 「ああ、次の新曲が発売するまでの1か月間だよ」

冬馬 「新曲発売までの一か月?それって、なんか意味でもあんのか?」

黒井 「勿論だとも!良いか、次のどっとっぷTVでのランキングは初週でトップを狙う!」

北斗 「また随分と大きな目標ですね……発売してしばらく経った後、ではなく初週ですか」

黒井 「そうだ。王者が王者たる所以を、ここで知らしめてやるのだ!」
13 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/09/07(木) 00:27:35.73 ID:e3dNHs5z0

冬馬 「相変わらず、おっさんは無茶を言いやがる……だが、乗ったぜ!燃えてきた!」グッ

翔太 「ホーント、冬馬くんって簡単だよねー」

冬馬 「何言ってんだよ翔太。俺達なら楽勝、だろ?」

P 「ジュピターの面々ならきっと取れる、心配要らないよ」

北斗 「と、いう事はそのフォローをプロデューサーさんがしてくれると。そういう訳ですね?」

P 「そうだ。俺が必要かは分からないけどな」

冬馬 「はっ、アンタが居なくたってトップくらい取って見せるさ!」

P 「その意気だ、宜しく頼むよ」

冬馬 「…………」プイッ

P 「冬馬?」

北斗 「ああ、気にしないでください。こいつ、ちょっと照れてるだけなので」
14 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/09/07(木) 00:28:52.15 ID:e3dNHs5z0

翔太 「冬馬くん、プロデューサーさんがいるの羨ましがってたもんねー」ニヤニヤ

冬馬 「うっせぇ!んな事ねえよ!」

黒井 「まったく……とにかく頼むぞ、今回は負けるわけにはいかんのだ」

冬馬 「……それでよ、プロデューサーは俺たちの専属なのか?」

黒井 「いや、今回は961プロでトップ争いをするつもりだからな。プロデューサーには、もう一つ受け持ってもらう」

冬馬 「へぇ?まぁ、相手がいるってのは良いことだけど……俺たちの相手になるのか?」フフン

黒井 「玲音だ」

冬馬 「…………」

北斗 「彼女に、彼が……」

翔太 「うわぁ、凄い事になりそうだよこれ……!」
15 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/09/07(木) 00:30:18.52 ID:e3dNHs5z0
――――― 

社長 「……どうやら、みんな集まってくれたようだね」

天海春香(以下、春香) 「社長、プロデューサーさんが961プロに移籍しちゃったって……本当、なんですか?」

社長 「ああ、事実だ」

我那覇響(以下、響) 「プロデューサー、自分たちの事捨てちゃったのか……?」ウルウル

四条貴音(以下、貴音) 「響……」

社長 「それが、そういう訳でもないらしい……音無君」

小鳥 「はい……これですね」スッ

秋月律子(以下、律子) 「メール、ですか?業務連絡にしてはお粗末ですね」

春香 「えっと、なになに?」

如月千早(以下、千早) 「『俺が961にいる間は765の皆に手を出さない事を条件に』って、これ」ワナワナ

水瀬伊織(以下、伊織) 「人質じゃないの!何やってるのよ、あのバカァ!」

双海真美(以下、真美) 「これは、囚われの姫兄ちゃんを助けに行くってお決まりの展開だね→?」

双海亜美(以下、亜美) 「キノコ取ってパワ→アップっしょ→」
16 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/09/07(木) 00:32:20.84 ID:e3dNHs5z0

伊織 「アンタ達ねぇ……プロデューサー居なくなっちゃっても良いの?」

真美 「いおりんは心配性ですな→?」

亜美 「兄ちゃんが亜美達を置いていくわけないっしょ→?」

伊織 「……どうなのよ、社長?」

社長 「微妙なところだ……短期移籍とはいえ、引き抜きされないとも限らないからね」

社長 「だが……彼がそれを望んでいる上に961プロからの妨害がなくなるという事であれば、私としては断る理由がなくなってしまうのだよ」

萩原雪歩(以下、雪歩) 「そ、そんなのダメですよぉ!プロデューサーがいないと、私……」

菊地真(以下、真) 「そうですよ!それに、このまま受け入れちゃったら負けたみたいで悔しいじゃないですか!」

社長 「萩原君、菊地君……確かにそれはそうなのだが」
17 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/09/07(木) 00:32:59.29 ID:e3dNHs5z0

春香 「もしかして、プロデューサーさんが?」

社長 「うむ……『俺が居なくても何とか出来るようにしておきたい』という事だそうだ。幸い、当面の予定自体は彼が組み立てておいたらしくてね」

社長 「……彼の意志を、私は尊重しようと思う」

星井美希(以下、美希) 「……できないの」ボソッ

貴音 「美希?どうかしたのですか?」

美希 「納得できないの!なんでハニーが行かなきゃいけないの!」

千早 「美希、落ち着いて」

美希 「お、落ち着いてなんか……いられないの……」

美希 「ハニー……はにぃ……うぇえええん!」ボロボロ
18 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/09/07(木) 00:34:23.11 ID:e3dNHs5z0
――――― 

P 「それで、今後の予定についてなんだが……」

冬馬 「ああ、新曲お披露目ライブってところだな!任せとけ!」

P 「いや、最初は調整の期間としてレッスンメインでやるつもりだ。ジュピターがどれくらいこなせるのか知っておきたいしな」

冬馬 「なんだよ、俺たちが信用できないってのかよ!」

P 「いや、そういう訳じゃないんだけど……」

北斗 「まぁまぁ、冬馬……随分と慎重なんですね、プロデューサー?」

P 「臆病かもしれないけどな……とりあえず、今日はどれくらいやれるか見ても良いか?」

P 「それでレッスンが必要ないと分かったら、ライブメインでやっていこう」

翔太 「おおっ、これは本気でやらなきゃね!冬馬君もそれでいーい?」

冬馬 「上等!そんじゃ、俺たちのダンスから目を離すなよプロデューサー!」

P 「ああ、楽しみにしてる!」
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/07(木) 00:35:21.32 ID:mlJHiISk0
冬馬が可愛い…だと…
20 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/09/07(木) 00:36:10.63 ID:e3dNHs5z0
〜〜〜〜〜

タンッタタン

P (確かに、クオリティは高い……動きにもキレがある)

P (だが……)

冬馬 「ふぅ……どうだった、プロデューサー!」

P 「ああ、動きにとってもキレがあった!それに……なんていうか、昔はなかったグループとしてのまとまりみたいなのがあった気がするんだけど」

冬馬 「へへん、当然だろ?負けた時の教訓は役に立ててこそ、だぜ!」ドヤッ

P 「流石のプロ意識だな……」

翔太 「ねぇねぇ、僕は!?」

P 「ああ、翔太も凄かったよ。北斗も、あんなに大きな動きをしてるのにキレがあるって凄いな」

北斗 「お褒めにあずかり光栄です」ニコッ

P 「……ただ、一つだけいいか?」

冬馬 「なんだよ、パフォーマンスは完璧だったろ?」
21 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/09/07(木) 00:38:08.12 ID:e3dNHs5z0

P 「ああ、パフォーマンスは完璧だった。だからさ、その次を目指そうかなって思うんだけど……どうかな?」

北斗 「次、ですか……」

P 「ああ。パフォーマンスは完璧だ。だからさ、もっと楽しさを前面に押し出せるように出来たら良いかなって思うんだけど……」

翔太 「楽しさ?でも僕、踊っててスッゴク楽しいよ?」

P 「個人個人では受け取ってるかもしれない。けど、それを三人で楽しめたらよくなるんじゃないかなって思うんだ」

冬馬 「楽しんだりしてる場合じゃねえだろ?ファンの皆は、俺たちの完璧なパフォーマンスを見たくてライブに来てるんだぜ?」

P 「確かに、完璧なパフォーマンスは見たいとは思うけど……」

冬馬 「だろ?ならさ……」

P 「でもな、結局見に来てるのは人なんだよ。ファンの皆は、パフォーマンスじゃなくてジュピターそのものを見に来てくれてるんだからさ」
22 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/09/07(木) 00:39:30.73 ID:e3dNHs5z0

北斗 「人の心を動かすのは人、というわけですね?」

P 「そうだ。勿論、パフォーマンスが良いって事は大事だけどな」

P 「皆はどう思う?もっと、三人で楽しさを前面に押し出しながらやってみたいと思わないか?今よりもっと、三人で楽しみながらやってみないか」

翔太 「僕は最初から楽しんでるつもりだったけど……」

冬馬 「だ、だけどなぁ……」

P 「別に、三人で楽しむ事と完璧なパフォーマンスは二者択一じゃないだろ?それとも、冬馬は自信がないのか?」

冬馬 「そんな訳ねぇだろ!良いぜ。三人で楽しくやりながら、完璧なパフォーマンスを見せつけてやる!」

P 「その意気だ!」

北斗 「……冬馬にあそこまで自信を出させるとは。流石ですね、プロデューサー?」ウィンク

P 「俺は、三人がもっと高みにいけるように考えただけだよ」

翔太 「プロデューサーがいるとこんなに違うんだねー……ねぇ、このまま961プロで一緒にやっていかない?」

P 「はは、言葉だけ受け取っておくよ」

冬馬 「…………」

P 「どうした冬馬、腹でも減ったか?」

冬馬 「違うし、別に減ってねえよ!」

23 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/09/07(木) 00:40:43.03 ID:e3dNHs5z0
――――― 

美希 「はにぃ……はにぃ!」ウルウル

美希 「やっぱり、ハニーが961プロに行っちゃうのなんてやなの……」

社長 「美希君……しかしだね」

美希 「しかしもお菓子もないの!ハニーがいなきゃ、ミキキラキラ出来ないもん!」

貴音 「美希、あんまり無理を言ってはいけません」

美希 「そういう貴音はどうなの!?ハニー、居なくなっちゃっても良いの?」

貴音 「そ、それは……」

雪歩 「でも、プロデューサーは帰ってくるんですよね?」

社長 「ああ、一月後には帰ってくるそうだ」

春香 「そ、それなら安心ですね!」

社長 「……ただ、ねぇ」

千早 「何か、他に問題でも?」
24 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/09/07(木) 00:41:56.85 ID:e3dNHs5z0

社長 「うむ……黒井の奴が彼に目を付けたとなれば、話は変わってくるかもしれないのだよ」

響 「えーっと、それってどういう事なの?」キョトン

伊織 「黒井社長がアイツの事気に入っちゃったら、そのまま961プロに行っちゃうかもしれないって事よ!」

真 「えーっ!?そ、それじゃダメじゃないかぁ!」

社長 「こればかりは杞憂であって欲しいと願うしかないのだが……生憎、彼は優秀だからね。黒井も、私を抜きにすれば欲しい人材だろう」

律子 「……一か月ならなんとか私と小鳥さんで回せるかもしれないですけど、それ以上は難しいですね」

三浦あずさ(以下、あずさ) 「あらあら……どうしましょう」

美希 「決まってるの!ハニーを取り返すの!」

社長 「と、取り返すって言ったってねぇ……」アセ

伊織 「そうよ美希。取り返すって言ったって、どういう風に取り返すのよ?」

美希 「そ、それは……な、なんでもいいから」アワアワ

伊織 「何でも良いわけないでしょ?やるならやるで、しっかりと考えなきゃ」
25 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/09/07(木) 00:42:50.43 ID:e3dNHs5z0

美希 「じゃぁ、でこちゃんは?でこちゃんは何かないの?」

伊織 「でこちゃん言うな!一応、考えはあるわよ」

律子 「どういう事?伊織、それって現実的な方法なんでしょうね?」

伊織 「現実的かどうかは保証しないわ……けど、多分乗ってくるはずよ」

社長 「水瀬君、聞かせてもらえるかな?」

伊織 「……向こうに、何かしらの勝負をふっかけさせるのよ」

亜美 「勝負?バトっちゃうって事?」

真美 「まこちんのバクダンショ→?」

律子 「それを言うなら独壇場でしょ!それはそうとして、そんな勝負に乗ってくると思う?」

伊織 「多分、乗ってくると思うわ。なんせ黒井社長はうちの社長の事、大っ嫌いだし!」

社長 「だ、大嫌いとは……だが、そうだな。それなら、黒井も乗ってくるかもしれない」

社長 「早速掛け合ってみるよ!」ピッポッパ
26 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/09/07(木) 00:43:47.00 ID:e3dNHs5z0
―――――
 
黒井 「ジュピターとは上手くやれそうか?」

P 「おかげさまで、なんとかやっていけそうです」

黒井 「馬鹿を言うな。なんとかやっていける、では困る!完膚なきまでに勝たねばならんのだからな!」

P 「肝に銘じておきます……」

黒井 「煮え切らんな……っと、失礼」ピッ

黒井 「誰だ……って高木ィ!何の用だ!」

P (なんでこの人はいきなり喧嘩腰なんだ……)

黒井 「なに?プロデューサーを返すために勝負をしろ、だと……?」チラッ

P コクリ

黒井 「ふむ……完膚なきまでに叩きのめされたいと。そういう事だな?」

黒井 「良いだろう!それでは……そうだな」チラッ
27 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/09/07(木) 00:44:57.10 ID:e3dNHs5z0

P 「?」キョトン

黒井 「追って連絡を入れる事にしよう。精々、首を洗って待っているんだなハーッハッハッ!」ピッ

P 「どうでした?」

黒井 「上手くいったぞ!!」パァアア

P 「それは良かった……じゃ、俺はこの辺で」

黒井 「いい訳がないだろうが!ほら、勝負とやらの内容を考えるのだ!」

P 「それくらい自分で考えたら良いじゃないですか……でも、そうですね」

P (765の皆も、ジュピターも玲音も幸せになる手段は……)

P 「あっ、そうだ!合同ライブってのはどうです?」

黒井 「高木と手を結ぶわけがなかろう!却下だ、却下!」

P 「違います、そうじゃないですって!これは、961プロの威厳を知らしめる事にも繋がるんですよ!」

黒井 「……というと?」
28 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/09/07(木) 00:47:22.64 ID:e3dNHs5z0

P 「合同ライブ、といってもただのライブじゃないですよ。フェスの形式でやるっていうか……」

黒井 「普通のフェスと、どこが違うというのだ」

P 「普通のフェスは他の事務所に所属しているアイドルも参加するでしょう?でも、今回開くのは765と961だけのフェスです」

P 「これなら、両者の実力を直に比べ合う事が出来ると思いますが」

黒井 「……おいプロデューサー」

P 「何か、気に障る事でも?」

黒井 「貴様、中々に頭が回るではないか!なるほど、それなら我が961プロの力を高木の目の前で見せつけることが出来るというわけか」

黒井 「……765のアイドルの注目も集めることが出来るしな?」ニヤッ

P 「ぐっ……浅知恵だったか」アセリ

黒井 「フン!貴様の考えることなど、所詮はその程度!」
29 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/09/07(木) 00:49:01.23 ID:e3dNHs5z0

黒井 「だが……うむ、確かにこの案は悪くない」

P 「それでは……」

黒井 「良いとも。ならば、その合同フェスをいつにするかだが……」

P 「あの、ハコの確保とかの問題がなければ丁度一か月後にしませんか?」

黒井 「理由は?」

P 「CDの発売前に合わせるんです。それなら、今まで興味のなかった層まで取り込めますから」

黒井 「ハコについては心配など必要ない……私の力なら、大きな場所を確保するのは容易だからな」

P 「それでは……」

黒井 「良かろう!それでいこうではないか」

P 「ありがとうございます!」

黒井 「だが……ふむ」ジーッ

P 「……なんでしょうか?」

黒井 「何でもない!さ、早く玲音の所に移動しろ!」

P 「りょ、了解です!」スタタ
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/07(木) 00:49:13.58 ID:1QFktxTE0
アイマスSS界三大萌えキャラ
黒ちゃん
あまとう
常務
31 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/09/07(木) 00:52:20.68 ID:e3dNHs5z0
――――― 

社長 「……よし、乗ってきたぞ!」

小鳥 「本当ですか、社長!?」

社長 「ああ、一か月後に961プロが主催する合同フェスで対決することになった!戦うのは、玲音とジュピターだ!」

伊織 「向こうも本気ね……ウチからは、どういう風に出せばいいのかしら」

社長 「別に二つのユニットじゃなくても良いそうだ。という事で、765プロからは全員出そうと思うが……」

律子 「私はやめておきます。竜宮小町、きっちりとまとめないといけませんし」

亜美 「え→律っちゃんも一緒に出よ→YO→!」

律子 「プロデューサー殿の分も働かなきゃいけないのよ?それなのに、アイドルまでやってクオリティを落としたくないわ」

社長 「すまないね、律子君……」

律子 「気にしないでください、社長」

社長 「それで、他のユニットについてだが……どうするか、迷っていてね」

響 「いつも通り、フェアリーで組んでいくのはどう?3人でオーバーマスター!どう!?」

貴音 「それは真、楽しそうですね」ニッコリ
32 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/09/07(木) 00:53:45.06 ID:e3dNHs5z0

社長 「……確かに、プロジェクト・フェアリーならやれるかもしれないが」

美希 「……社長、お願いがあるの!」

社長 「なんだね、美希君?」

美希 「あのね、ミキをソロで出してほしいの!」

小鳥 「美希ちゃん!?で、でもそれじゃ……」

社長 「それは認められないよ美希君……体力的な問題もある、君にばかり無理をさせる訳には」

美希 「お願いなの、社長……!」

千早 「美希、一人でやるなんて水臭い事言わないで。私も手伝うわ」

美希 「千早さん……いいの?」

千早 「勿論。私だって、プロデューサーには帰ってきてほしいもの……ダメかしら?」

美希 「うん!千早さんが一緒にやってくれるなら、百人力って思うな!」パァアア

千早 「よろしくね、美希」ニコッ
33 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/09/07(木) 00:55:00.92 ID:e3dNHs5z0

社長 「ふむ……それでは如月君に任せて」

春香 「あ、あのっ!」

社長 「天海君も、何かあるのかね?」

春香 「私も、千早ちゃんや美希と一緒に歌っても良いですか!?」

美希 「春香……」

春香 「美希、私にもやらせて!」ジッ

美希 「……うん、春香と一緒なら心強いの」スッ

春香 「ありがとう!」ガシッ

雪歩 「あ、あのっ!私も、仲間に入れてほしいですぅ!」

春香 「雪歩?」

真 「ぼ、僕だって!」

伊織 「何アンタ達だけで完結してるのよ」

真美 「真美達だって、ガンバっちゃうZE!」グッ

亜美 「馬車で入れ替わりだNE!」

千早 「亜美、真美……」
34 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/09/07(木) 00:55:48.88 ID:e3dNHs5z0

律子 「……社長、一曲私達全員でやってもいいですか?プロデューサー殿に、私達の全力をぶつけたいんです!」

社長 「律子君……うむ、そうだな!それでは、765プロオールスターズ全員の力を合わせて頑張る事にしよう!」

全員 「はい!」

社長 「それでは、他のユニットについてはおいおい考える事にしようか……それでは、皆頼んだよ!」

皆 「はい!」

律子 「さぁ、色々考えなくっちゃ……やよいにも相談しないとね」

伊織 「やよい、今日インタビュー行ってたのよね?私からプロデューサーの事、伝えておくわ」

律子 「伊織、悪いわね……」
35 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/09/07(木) 00:57:32.04 ID:e3dNHs5z0
―――――

高槻やよい(以下、やよい) 「あ、あのぉ……」

P 「あれ、やよいじゃないか」

やよい 「プロデューサー!おはようございまーす!」ガルーン

P 「どうしたんだ?事務所、戻らなくても良いのか?」

やよい 「あ、あぅ……戻りたいんですけど」

P 「もしかして、迷子か?それなら、俺が送って……」

玲音 「その必要はないよ、プロデューサー」

P 「ここで何やってるんだ、玲音?」

玲音 「何って、キミの連絡を待ってたんだろう?」

P 「……悪い、遅れた。すまなかったよ」
36 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/09/07(木) 00:58:58.45 ID:e3dNHs5z0

玲音 「構わないさ、春香や星井のプロデューサーがどれだけの腕なのかって気になるし……それに!」スッ

やよい 「ふぇっ!?」

玲音 「こうして、可愛い高槻とじゃれ合う事も出来たからね!」ムニムニ

P 「お前、ブレないな……」

やよい 「ぷ、プロデューサー……助けてくださいぃ」グルングルン

玲音 「もう、高槻は可愛いなぁ!」

P 「はいはい、そこまでにしておいてくれ……やよい、この後レッスンとかなかったよな?」

やよい 「はい、大丈夫です!」

P 「それなら、俺が後で送る……玲音、今日は打ち合わせって事で構わないか?」

玲音 「その事で……ちょっと提案があるんだけど、良いかな?」

P 「なんだ?」
37 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/09/07(木) 00:59:32.75 ID:e3dNHs5z0

玲音 「高槻と一緒にレッスンさせてもらうっていうのはどうだろう?打ち合わせは、高槻を送る車内でも出来るだろ?」

やよい 「えっ、玲音さんとですか?」

P 「本気か?黒井社長が許してくれるとは思えないけど」

玲音 「今のアタシのプロデューサーはキミだ、そうだろう?キミが決めてくれないか」

P 「……やよい、レッスン着とか持ってきてるか?」

やよい 「はい、一応……」

P 「それなら、玲音と一緒にレッスンしてみないか?きっとやよいの為になると思うんだ」

やよい 「玲音さんとレッスン……はい、やってみたいですっ!」

玲音 「決まりだね!それじゃ、部屋に向かおうか!」
38 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/09/07(木) 01:00:10.27 ID:e3dNHs5z0
――――― 

タンッタタン

やよい 「す、すごいです……」

P (パフォーマンスは完璧。これが、961プロ……いや、トップオブトップのオーバーランクの成せる業か!)

玲音 「……どうだった?」

やよい 「凄いです、玲音さん!私、思わず見惚れちゃいました!」

玲音 「それは嬉しいな……キミはどう思ったんだ、プロデューサー?」

P 「凄いよ、流石のオーバーランクってところだな」

玲音 「ふぅん……」

P 「不満そうだな?」

玲音 「オーバーランクって言って持ち上げられ続けるのにも飽きたんだ。アタシは、アタシをより高みに上げてくれる人間に教わりたい」

玲音 「プロデューサー。君はこれを聞いてどう思う?」

P 「……そこまで言うなら、少し変えてみたい部分がある。でも、これは玲音が普段やってるのとは」

玲音 「良いよ、どこを直せばいい?」

P 「素直だな?それじゃ、ここを……」
39 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/09/07(木) 01:01:14.28 ID:e3dNHs5z0

やよい 「…………?」キョトン

P 「……というわけなんだ。出来るか?」

玲音 「出来るとも。それじゃ、いくよ――!」

タンッタタン

やよい 「さっきと全然違うように見えますー……プロデューサー、どういう事ですか?」

P 「ああ、少し入れ知恵をね……」

玲音 「ふぅ……」

P 「どうだ?玲音がやってみての、感想を聞いてみたい」

玲音 「良い感じだ。確かに、これならアピールも大きく出来る!」

P 「それなら良かった!じゃ、この調子で進めていくか!」

玲音 「……これが、あの子たちを育てたプロデューサーか」ボソッ

P 「何か言ったのか、玲音?聞こえなかったんだけど……」

玲音 「ああ、つまらない事だから聞き流してくれていいよ」

玲音 「それより、次は高槻のレッスンが見てみたいな!アタシも、アドバイスを出来る限りしてみるよ!」

やよい 「はい!それじゃ、頑張りまーっす!」
40 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/09/07(木) 01:02:01.40 ID:e3dNHs5z0
――――― 

やよい スーッ

P 「やよい、寝ちゃったか」

玲音 「ムリに指摘しすぎちゃったか……すまない、出過ぎた真似をしたようだ」

P 「いや、玲音には感謝してもしきれないよ。オーバーランクから見た時の自分の出来ていない部分が明らかになると、やっぱり気合の入り方も変わるってもんだろうし」

玲音 「そういうものかな?」

P 「そういうものだろ」

玲音 「……なぁ、プロデューサー」

P 「どうしたんだ?腹でも減ったのか?」

玲音 「家に帰った後で食べるから構わないさ……そうじゃなくて」

P 「?」

玲音 「キミが来てくれて助かった。ありがとう、ここまで熱の入ったレッスンは久々だったよ」
41 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/09/07(木) 01:02:39.52 ID:e3dNHs5z0

P 「そう言って貰えると鼻が高いな!」ハハハ

玲音 「……冗談だと思ってない?」

P 「まぁな。結局、頑張ったのは玲音なわけだし」

玲音 「……ぷっ、ハハハ!そうか、言われてみればそうなのか!」

玲音 「ああ、なんだか分かった気がする!そりゃ、彼女たちもキミを慕うわけだ!」

P 「言葉通りに受け取っておくよ……っと、着いた」キーッ

P 「悪い、家の中までやよいを届けてくる。少し待っててくれ」

玲音 「ああ、待たせてもらうよ」

P 「……っと」ダキッ

やよい 「えへへ、ぷろでゅーさー……」ムニャムニャ

P 「ごめんな、ちょっと動かすけど我慢してくれよ……」トコトコ

玲音 「……なるほどね」
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