【鬼滅の刃】貴方の刃【あんこ】

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1 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/07(日) 22:43:56.51 ID:JtH0HLFEo

───時は大正。闇に生きる鬼と、その鬼を斬る者達の話。


安価投稿所 法度

壱:週刊少年ジャンプ連載中の『鬼滅の刃』を題材にした投稿群(すれっど)となります。
  本誌掲載分までの情報を網羅しております。たぶん。いわゆるネタバレは要注意。
  「あ”ーーーーーーッ!!(汚い高音)ネタバレが来てる!!」と言う人には、ミチィ(怒)。

弐:基本的に安価と小数点(コンマ)を使用した判定をします。
  安価→基本は下2/無理ならズラす
  小数点→小さいほど悪く(01が最低)、大きいほど良い(98が最高)。ぞろ目はとても良い(なので99が最強)。零(00)がふたつ並ぶと……?
  安価コンマの権利を他人に握らせるな!

参:現段階で、物語上判明していないことがあまりにも多すぎるのでほぼ創作(おりじなる)になるものと思われます。
  恋柱ってなんだよ
  わぎゃってんだよ!分かってんの!!

四:貴方の死亡or目的達成で終了(クリア)。
  二周目があるかどうかは……?
  享年が1スレとかあんまりだぞ!

伍:大正まったり裏話
  超絶怒濤の自分のペース更新です。
  更新が遅い(鱗滝)

陸:じゃ、俺は千寿郎君もらうから。いいね?

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1515332636
2 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/07(日) 22:45:23.78 ID:JtH0HLFEo
まずは初めての主人公決めなので……


壱:せっかくだからオリジナル剣士を作るぜ!

弐:せっかくだからオリジナル鬼を作るぜ!

参:既存キャラで遊ぶぜ!


以下、三票最初に入った選択肢
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/07(日) 22:54:59.48 ID:NT5FAAMI0
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/07(日) 22:56:32.62 ID:+ld9VO9I0
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/07(日) 23:02:05.38 ID:LG1hhH+NO
6 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/07(日) 23:11:02.44 ID:JtH0HLFEo
壱:オリジナル剣士を作るぜ

ではこれより、新たな鬼滅の剣士を作成します。


設問 壱

貴方は 『男』 ですか? 『女』 ですか?

壱:男

弐:女

参:心は女!(体は男)

四:そんなものはない


↓2
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/07(日) 23:12:13.79 ID:nQ8iXhuJ0
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/07(日) 23:14:05.46 ID:hh6toLJG0
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/07(日) 23:15:08.29 ID:HjuUX0dtO
10 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/07(日) 23:19:32.12 ID:JtH0HLFEo
>>8

貴方は
男の剣士


設問 弐
貴方はどのくらいの階級の剣士でしょう?


壱:まだ剣士を志してもないよ!
  物語開始時の炭治郎だチュン

弐:これから試験を受ける剣士だよ!
  行ってらっしゃいませ

参:試験に受かったばかりの新米だよ!
  癸(みずのと)だよ!

四:そこそこの剣士だよ!
  庚(かのえ)だよ!本誌の炭治郎達

伍:実は柱だよ
  そういう妄想をしてらっしゃるんでしょう?

陸:そのた
  そのたって何があるんだ?

↓2
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/07(日) 23:22:23.73 ID:hh6toLJG0
安価下
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/07(日) 23:22:24.49 ID:+ld9VO9I0

13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/07(日) 23:23:04.92 ID:AqLb03rG0
14 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/07(日) 23:25:29.69 ID:JtH0HLFEo
>>12

貴方は
まだ剣士を志す前、これから剣士になる男


設問 参
では年齢も聞いておきましょう。何歳ですか?

壱:十の頃だよ

弐:十二歳になる
  物語開始時の炭治郎はここ

参:十五歳だ!がはは

四:何歳だっけ……
  (特殊な育ちで知らない/覚えていない)

伍:そのた

↓2
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/07(日) 23:28:03.30 ID:SgEphU0Wo
2
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/07(日) 23:28:14.69 ID:AqLb03rG0
17 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/07(日) 23:33:03.28 ID:JtH0HLFEo
>>16

貴方は
十二歳
これから剣士を志す男


設問 四
それでは貴方の仔細を確認します。

貴方の『名前』と『特徴』を教えてください。



竈門 炭治郎(かまど たんじろう)
六人兄弟の長男 鼻がいい

吾妻 善逸(あがつま ぜんいつ)
超ネガティブ 眠ると本気を出す 耳がいい


↓3までで一番小数点が大きいもの
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/07(日) 23:37:06.56 ID:t+JPg8ZM0
佐々木 凪
いつもぼーっとしているように見える 身内に害を為すものはいつも裏で処理してきた
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/07(日) 23:41:13.84 ID:kD9OrsCVO
東雲太陽

鬼舞辻無惨が父親のふりをしていた家庭で育った子供
数年前に母親と妹が鬼舞辻に惨殺された
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/07(日) 23:41:39.63 ID:6yAEacaWo
大石 元気(おおいし げんき)
超ポジティブ 馬鹿みたいに力持ち
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/07(日) 23:42:00.19 ID:QK5xMaYgO
骸木 士郎
長身猫背で無愛想だが可愛いもの好き。
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/07(日) 23:43:36.93 ID:LG1hhH+NO
信玄 弓太郎 しんげん ゆみたろう
手先が器用
23 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/07(日) 23:51:51.88 ID:JtH0HLFEo
>>19
これ


東雲 太陽(しののめ たいよう) 十二歳
鬼舞辻 無惨が父親(のふり)をしていた家庭の息子
母親と妹を惨殺されている


あとはやりながら決めましょうか?
他にチュン太郎に聞いておきたいこと、貴方の決めたいことはありますか?

↓3くらいまで
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/07(日) 23:58:09.56 ID:GCMPKTmQO
特に無いかなー
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/07(日) 23:58:33.29 ID:t+JPg8ZM0
特になし
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/07(日) 23:58:42.68 ID:hh6toLJG0
後はやりながら決めてけばいいんじゃないかな
27 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/08(月) 00:04:09.89 ID:l30sYEZ/o
了解しました。それでは、呼吸とか同期の有無とか、その辺はやりながら決めましょう。チュン

時間的にアレなので今日はここまで。
明日もやれたらやります
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/08(月) 00:10:59.93 ID:Fq3kR0LWO
出来ればだが、強さとかはコンマで決めて欲しい
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/08(月) 01:33:05.44 ID:f/1qTcnMO
おつおっつ
呼吸とかはオリジナルの考えても良いのかな?
原作だと詳しく判明してるの水の呼吸ぐらいだし
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/08(月) 08:11:40.19 ID:TlEGggEDO
こういうのを待ってた
一人一人を長引かせ過ぎずに、回転数を大事にしてほしいです
31 : ◆z.6vDABEMI [saga sage]:2018/01/08(月) 08:33:34.42 ID:qwFxvbndO

──────\\\

          幸せが壊れる時は、

    底知れぬ冷たさが不意に訪れる

 腹の奥まで冷えてしまうような
  
      或いは

 顔を上げるのが困難になるような

        暗くて重い空気が流れる

      丁度あの日も確か

   こんな天気の悪い日だった



その日のおれは、外で友達と話をして、少しだけ帰りが遅くなった。子供にとって数刻の遅れは遅れとは呼ばないだろうが、今思ってもそれは明確に遅れだった。
ゆっくりと雲が空を覆っていく。夜の帳が降りるよりも前に雲が辺りを薄暗くしてしまっていた。
こういう日は危ないよ、と母さんは言った。野犬の仕業だろうか、最近街の人が惨い死に方をして見つかることが増えたからね。

ああ、きっと母さんは怒っているだろうな。

そう思ったから、おれは母さんのために綺麗な花を摘んでいったんだ。名前は分からなかったけれど、綺麗な花だったからきっと気に入るだろう。

花を後ろ手にして、家の中を覗き見る。


見えたのは、異形と化した父が、母の胸を抉る姿だった。


「───ッ!?」

なんと言ったのかは分からない。何があったのかは分からない。それでも分かっているのは……アレは父だ。おれの父さんだと分かるのだ、父さんが化け物になって……!

(逃げろ)

脳内でそんな声がする。しかし恐怖で足がすくんで動かない。

止めて、と言うか弱い声が家の中から聞こえた。妹だ。ああ、妹が、助けなければ、それでもおれの足は動かない……。

(走れ!)

……。
その後のことは上手く思い出せない。けれどおれは確かに見た。おれの仇は父だ。


それから数年、おれは十二になっていた。
あの日から長年悪夢を見ながら生きていた。そんな悪夢を終わらせる日が、突然訪れたのだ。


32 : ◆z.6vDABEMI [saga sage]:2018/01/08(月) 08:42:08.00 ID:qwFxvbndO
確かその日もとても天気が悪かった。……雨が降りそうな厭な天気。
空が重く、いよいよおれ達に手が届きそうなほど近く感じる。

ゆっくりと地面を踏みしめて歩いていた。そこでふと思い出す。
そういえばあの日もこんな天気で───



▼問
この後に起きることを予測せよ。
これにより太陽の修行や物語が若干変動する。

なお、このレスのコンマで太陽の鬼に対する感情判定。
奇数でポジティブ(ぬっ殺す!!)、偶数でネガティブ(おに怖い)。数値が大きいほど感情の幅が大きくなる。

壱:異形のもの……鬼に再び襲われ、剣士が現れる

弐:『キブツジ』と言う男を捜す剣士に遭遇

参:風の噂で異形を倒す集団がいることを知り家出

四:その他の事態

↓2
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/08(月) 10:14:53.01 ID:nxqBTaUmO
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/08(月) 10:34:16.72 ID:86TCucei0
肆(四):何やら殺気立った刀鍛冶に遭遇
35 : ◆z.6vDABEMI [saga sage]:2018/01/08(月) 12:54:15.11 ID:qwFxvbndO
>>32
鬼への感情:00(特殊)

>>34


??「あー!!くそ、くそくそくそ!!」

太陽「」!?


突然響きわたった大声に体が竦んだ。
慌てて振り返ると、そこにはひょっとこのようなお面を付けた男がいる。


お面「あの滓め……俺の刀を折るとは……」

ギラッ

太陽(懐から……包丁!?)

お面「俺の丹誠込めて打った刀が……クソ」

お面「殺す……殺してやる……」

男はゆらぁ、と怪しげに揺れながら、怒りに満ち満ちあふれて凄まじいことになっていた。
なんだ?何があったらこうなるんだ?

太陽「あ、あの!」

お面「何だ!部外者は黙ってろ!」

太陽「ですが、あんまりにも殺気が強すぎて!すれ違っただけで街の子供も泣いてしまいます」

太陽「何があったんですか……刀を打ったと言うことは、刀鍛冶か何かされているんですか?」

お面「応とも、俺はそれはそれは立派な刀鍛冶だ!だからこそ俺の刀を折ったやつは許さん!」

太陽「ちょ、ちょっと待って!」

どうどうと殺気を治めようとするが上手く行かない。
それにしても……刀か。既に廃刀令が出されて長い。刀を持ったままの武士など消えているはずなのだが、その時代にどうして刀鍛冶の刀を折る者がいるのだろう?

───刀を使っている者がいる?実践で?


▼問

太陽は刀鍛冶に何と言おうか?

壱:誰が刀を使っているのか?
  →刀を使うための条件を知る

弐:自分も刀が欲しい
  →とある隊の話を聞く

参:刀で何をするのか?
  →特殊(独学ルート)

四:その他
  ところで漢字の肆ってヒゲみたいだよね(こそこそ

↓2
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/08(月) 13:02:19.71 ID:86TCucei0
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/08(月) 13:34:58.03 ID:SjL/rZRiO
38 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/08(月) 18:14:33.05 ID:qwFxvbndO
>>37


太陽「そんな素晴らしい刀鍛冶に打ってもらった刀で、何をするんです」

お面「ああ!?何だと!?」

太陽「今は帯刀は禁止されているはずだし……お侍さんもいなくなりました。刀を使う必要なんてもう……」 

時は大正、激動の時代だ。そこで刀鍛冶が生きていくのは大変だと思える。

お面「───【鬼狩り】だよ」

しかし、帰ってきたのは意外な言葉だった。

太陽「鬼?」

お面「お前、聞いたことはないか?ここいらで人が惨い死に方をしてたことがあるって」

……すぐにピンときた。あの時のことだ。あの時、母がおれに言ってくれたことだ。皆野犬の仕業だと言っていたが、そうではないのか。

お面「あれらは全て鬼の仕業だ」

太陽「鬼……」

それがどんなものかも、やはりハッキリとすぐに分かった。アレだったのだ。母さんを、妹を惨たらしい姿にしたのは。
つまりおれの父さんだったはずのアレは鬼だった!

太陽「……刀鍛冶さんの刀で、鬼を狩るのですか」

お面「まぁそうだな!だが、俺に刀を打たせたいならまずはなってもらわなきゃあ困る」

太陽「えっと、なる?と言うのは……」

お面「決まってるだろう?鬼を討つ剣士にだ」

しかし、お面の刀鍛冶はそれ以上のことは教えてくれなかった。どうも喋りすぎてしまったようだ。
ただひとつ言われたのは、「お前には見込みがありそうだ」ということ。おれが……鬼を倒す剣士に……向いている?


▼問 おれは、鬼を倒す剣士になりたい。なぜなら───
   感情判定00からの派生。また身につける呼吸は我流となるため、その源流ともなる。


壱:鬼を強く恨んでいるからだ
  攻撃力に長けた剣士となる。

弐:鬼は悲しい生き物だからだ
  戦闘力は高くないが、一撃で仕留める。

参:強い鬼と戦いたいからだ
  戦闘で多少の無茶を出来るようになる。

肆:鬼ごっこは得意だからだ
  素早さに長けた剣士となる。

伍:その他(理由付けがあまりに強引でない限り採用)


↓最速3票入ったもの
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/08(月) 18:16:35.95 ID:ooVTTc3uo
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/08(月) 18:30:08.83 ID:S++JllYt0
おれの父は鬼狩りだったからだ
呼吸法を最初からある程度使える状態になる
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/08(月) 18:36:41.35 ID:86TCucei0
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/08(月) 18:37:44.41 ID:MND1f/rD0
43 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/08(月) 22:20:28.24 ID:l30sYEZ/o



もしも、向いているのなら。なれると言うなら、戦えるのなら。

太陽「おれは……剣士になりたいです」

お面「……」

なぜなら、おれは鬼を強く恨んでいるからだ。
もしもおれが鬼のことを知っていて、或いは戦う力があったのならば、ああはならなかったかもしれない。
絶対にあいつらを………鬼を根絶やしにする。それが今のおれの望みだ。

お面「……気持ちは分かった。だが、今のままでは無理だろうな」

太陽「え?」

お面「剣士になるには資格を得なければならん。そのために、試験をこなすんだ」

太陽「試験……」

お面「お前にはそこまでの力が備わっているか?」


▼判定
太陽は今どのくらい強いのかな?判定。

01-09 おれに才能はない(隠ルート?)
10-70 ただの子供
71-90 普通の子供よりも強いが要特訓
91-98 あれ?特訓いらなくない?
ゾロ目の場合は今でも余裕で試験クリアできる
00の場合は……?

直下小数点
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/08(月) 22:25:04.27 ID:deAQbwYT0
はい
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/08(月) 22:25:59.51 ID:tJGiCw9I0
…ッス。
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/08(月) 22:30:06.27 ID:86TCucei0
芳しくないなら鍛冶師にでもなっちまえ
47 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/08(月) 22:36:30.49 ID:l30sYEZ/o
>>44
判定27→今はまだ普通の子供


太陽「……いえ、おれはまだただの子供です。何も出来ない子供だ」

お面「それなら鍛えるんだ」

太陽「鍛える……」

お面「そう、鍛え方がある。だがそれは俺の領分ではないんでね、黙っとこう」

太陽「……色々と、ありがとうございました」

お面「なぁに、いいことだ。俺の剣が新たな剣士に握られるなら……」

お面「……」

太陽「……どうしました?」

お面「そうだ……!」ゆらぁ

太陽「あっ」


小さく息をこぼす。どうも刀鍛冶にあることを思い出させてしまったようだ。
……自分の刀を折られた。そしてそのことに憤っていた。その事実を。
まずいことをしたなぁ。そう思ったが、すぐに刀鍛冶はどこかに行ってしまった。ああ、街の子供があの殺気に当てられて泣かなきゃあいいんだけれど。

それにしても……剣士か。なれるだろうか、おれが。
いや、なる。ならなければいけない。でなければ、家族の仇は永遠に討てないままだ。


太陽「しかし……」

なにぶん、天涯孤独の身のおれには何もない。誰かが引き取ると言うこともなく、近所のおばさん達が助けてくれてなんとか生きてきたようなものだ。
そんな人に助けられてばかりの俺が、ここに来てまた助けてもらわなければ何もできない……。


▼選択

さて、剣士になるのを志したはいいが、まずは特訓を積まなければ。
しかし今の太陽には何の知識もない。どうしよう?

壱:街の道場にでも教えを乞うべきか?

弐:その剣士とやらを見つけて話を聞いてみよう

参:書物か何かないだろうか

肆:街に知っている人はいないだろうか

伍:こうなったら自己流だ

陸:そのた


↓2
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/08(月) 22:37:19.32 ID:LW82yXrnO
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/08(月) 22:50:25.63 ID:tJGiCw9I0
50 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/08(月) 23:00:57.80 ID:l30sYEZ/o
>>49


やはり、その剣士を見つけて話を聞くのが一番だろう。まずは行動が大事、早速動くことにした。
おれの住んでいるのは、それなりの都会だ。大都会───浅草のようなところ───と比べてしまうとそうでもないが、それでもまあ都会だろう。
だからいろんな人が行き交うし、おれはそう言う人を探す好機がいくつもあると言うわけだ。

かと言ってそうそう上手くいくことではなかった。そりゃあそうだ、刀を持っていると言うことはとても危険なのだから。
この国では、帯刀を見つかってしまえば逮捕される。そう言う仕組みになってしまったからだ。
だからこそ彼らは隠れている。一番の武器を隠して、一番守りたい者の中に隠れている。

来る日も来る日も街に出ては色々なところに目を配り、危ない事件があったとなればその周辺を見回ってみたりした。


そして───その時はまたしても唐突に訪れた。

街の少し外れた辺りで、鬼に襲われた子供を救うためにそれは現れたのだ。背中に『滅』の文字を背負い、ぎらりと輝く刀を引き抜いて、そいつは鬼をまっぷたつに斬った。


太陽(見つけたッ……!)

いかな鬼斬りとて、鬼を倒している間は他のことをするわけには行かない。だからこそおれは見つけられた。
しかしそれはいいのだが、おれも危険だと思って木陰に隠れているので、どうやってあの剣士に接触しようかと考えているところだった。
変に敵対していると思われたら一巻の終わりだろう。


▼選択

剣士に鬼斬りについて聞きたい!が……

壱:真っ正面からまっすぐ聞く

弐:不意打ち作戦

参:土下座☆

肆:その他、有効そうな方法

↓2
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/08(月) 23:07:52.13 ID:2Ii8Emtao
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/08(月) 23:10:45.81 ID:LW82yXrnO
53 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/08(月) 23:28:27.96 ID:l30sYEZ/o
>>52


……小細工はむしろ悪手か。


ざっ

剣士「……」くるっ

太陽「……あの」

おれは何も考えず、そして何も企まず、剣士の前に姿を現した。一瞬だけ意外そうな顔をしたが、剣士はすぐさま顔色を戻す。

太陽「貴方は噂に聞いた、鬼斬りの剣士さまなのでしょう?」

剣士「……」

問いかけるが、剣士は黙ったままだった。おれに答えることなど何もない、と言わんばかりだ。気持ちは分かる。分かるよ。
だけどさ、おれの気持ちも分かってくれよ。これが最後の機会かもしれないんだ。
祈るようなおれを放置して歩き出そうとした剣士の手をすれ違いざまに握る。

ぎゅ

剣士「」!

太陽「おれに稽古を付けてくれとは言わない、おれの面倒を見てくれとも言わない」

太陽「ただ教えてくれればいい、おれは鬼を倒したいんだ」

剣士「……離せ」

太陽「離さない……離せない!」

剣士「……」

太陽「おれは家族を……目の前で鬼に殺された……そしてそれを見ておれは何も出来なかったんだ」

太陽「だから力が欲しい。おれだけで戦える力が、おれのように悲しい思いをする者を救える力が」

太陽「もうこんなことを止めさせるために!」

剣士「……」

そこで観念したのか、剣士はようやくおれをまっすぐ見つめる。その目は青く、奥まで澄んでいて、なのにとても奥が深くて吸い込まれそうだ。

剣士「今のは本心だな」

太陽「はい」

剣士「お前、名は」

太陽「東雲 太陽です」

剣士「そうか、いい名だ」
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/08(月) 23:37:12.24 ID:2Ii8Emtao
水柱さん?
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/08(月) 23:40:55.48 ID:NQ+YObVSO
嫌われてない柱さんかな?

それはそうと、こちらでも37歳さんが相変わらずで安心しました。
56 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/08(月) 23:41:06.72 ID:l30sYEZ/o
剣士はそう言って改めておれに手を離すように促す。
もうここから勝手に消えるようなことはなさそうだったので、おれも素直に手を離して剣士に向かい直った。


剣士「鬼を斬る剣士達は、『鬼殺隊』と言う隊の一員だ。俺もそのうちの一人になる」

太陽「きさつたい……」

剣士「政府非公認の隠密組織。隊員は数百人と言われている」

剣士「鬼を狩り、殺すために組織された隊だ」

太陽「……そこに入ることが出来れば、おれは……」

剣士「ああ、お前の望む剣士になることが出来るだろう。だが、剣士になるにはまず」

とんとん

剣士「体を鍛えろ。鍛え、鍛え抜き、そして全身に酸素を回す【呼吸】を覚えろ」

太陽「呼吸……」

剣士「それは必ず必要になる。体中に力を回すために必要なのは、【呼吸】だ。それをまず身につけることだ」

太陽「……」

おれにそれだけ言うと、剣士はくるりと背を向けて行ってしまった。
最後に、「時が来たら【藤襲山】と言う山に行け。そこが最後の選別場だ」と付け足した後は本当に喋らずに、そのまま姿を消した。
呼吸……呼吸かあ……、それでいったい何が出来るようになるのだろうか……?


太陽「そう言えば、あの人」


名乗らず去ってしまったが、誰だったのだろうか。
また会えるだろうか。おれはあの人に会えるのだろうか。


57 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/08(月) 23:51:18.62 ID:l30sYEZ/o



それから数日。

おれは悩んだ。悩みに悩んだ。
だって、いきなり【呼吸】だなんて言うのだ。おれにも理解の時間を欲しいよね。
果たしてこんなこと、独学で可能なのか?と言う不安もまた残っている。
それでも、やると言ってしまった以上、やるしかないだろう。……家族の仇を討ちたいのは事実なのだし。

とりあえずまずは近所の小さな山で、何時間かかけて遊……特訓をする事にした。
いわゆる腹筋や背筋、少しの山登り。全身を使った運動やら、筋肉を整えるためのそれや。幸いそう言った本はすぐに手に入り、体を鍛える方法はすぐ分かった。

だが、呼吸だけはだめだった。
どうしたらよいのかさっぱり分からない。
こればかりは天啓に任せるしかないのかもしれない。それとも、あるいは死を覚悟すれば身につくのだろうか。


太陽「……いや、まだだ」


頭を使え。おれに何が出来るか考えろ。おれの体に、力を込めるのだ。
ゆっくりと息を吐き、そうしてひとおもいに空気を吸い込んだ。肺の中に新鮮な空気が巡り、まるで堤防が壊れて氾濫する川のような速度で全身が一気に火照る。
もしかしたら何かを掴めているのか?それとも、いやけれども、これで───


▼範囲選択

太陽の【呼吸】はどんなものでしょう?

なお【呼吸】とは戦闘方やスタイルのこと。【水の呼吸】なら多種多様な型を使い分けてその場に合った戦闘が出来る。【雷の呼吸】は居合いが多い(のかな?)

創作【呼吸】も大歓迎、ただし【火の呼吸】は存在しないのでご注意を。
↓5くらいまでで候補を

※ついでにこのレスのコンマで最終試験に行くまでに修行した期間を判定。
〜39で一年、〜79で二年、〜98で二年半、ぞろ目だと半年とかで。
58 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/08(月) 23:58:23.81 ID:l30sYEZ/o
チュン(寝ます)

>>55
???「俺は嫌われてない」
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 00:00:24.82 ID:/UIj21K4O
月の呼吸 夜の闇の中でも煌めくような太刀筋が特徴
これって技の名前とかは後で>>1が考える感じでおK?それとも書いた方が良いの?
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 00:12:38.60 ID:No1ig6xr0
氷の呼吸
氷のように滑らかで鋭い動きが多い
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 00:28:52.12 ID:CRVYMibF0
鉄の呼吸
一時的に体を硬化する事ができる
型の特徴としては、鋭く愚直
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 00:31:14.77 ID:ouPgRtOm0
錆(さび)の呼吸 
皮膚上の汗腺を開きを開き、直接酸素を送り込む、皮膚呼吸量の強化を主とする呼吸(普通の人間が全呼吸量の0.5%ぐらい)
肺のみに頼らないという点で呼吸の伸びしろを増やすことに成功
ただし過度な使用は血管内に気泡が発生させ、良くて気絶、最悪死に至る(空気注射の原理)
呼吸音はほぼなし。強いて言えば体の周りの空気がほんのり温もる、要するにカイロ
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 01:05:24.24 ID:Y6eItC6SO
影の呼吸

型の特徴:不意討ち系が多い。音も少なく、速さにも優れる。

名前が太陽なので。
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 01:18:01.10 ID:ouPgRtOm0
錆の呼吸(肝心の戦闘スタイルを書いていなかった誤字助詞ミス多すぎスイマセン)
型は月並み、剣道スタイル
斬撃関連はパッとしないが、皮膚の呼気によって服に振りかけておいた猩々緋砂鉄(日輪刀の素材)の粉を宙に漂わせる
鬼の傷口に粉が触れると、再生能力を落とすことができる イメージは破傷風
その実嫌がらせ呼吸、補助技にどうぞ
65 : ◆z.6vDABEMI [saga sage]:2018/01/09(火) 08:04:50.32 ID:bnBjTQ/NO
チュン(ワシじゃよ)

>>59
チュン(技名は>>1がない知恵絞って考えます、うーんうーん)

>>62 >>64
チュン(どちゃくそ面白そうなんですが、猩々緋砂鉄は特定の場所からしか採れないと明言されてますので、そこは再現できないかもしれません)
66 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/09(火) 08:38:08.58 ID:bnBjTQ/NO



全身に空気を回す。一気に心臓が跳ねるがそれを制止してさらに息を続け、体中が熱く高まるのを覚えた。
これか。呼吸というのは?


剣士(並大抵の努力で得られるものではない)

剣士(呼吸とは即ち剣士の流派であり流儀)

剣士(死ぬほどの訓練を経て、そしてやっと掴み取るもの)

剣士(そうだ、東雲。掴み取れ)

剣士(今は腹立たしいだろう、力がなく辛いだろう)

剣士(怒れ。怒りを忘れるな、お前の根底にある感情を忘れるな)

剣士(立ち止まればお前もまた、無念を残して死すだけなのだから)





風が吹き荒んだ。

大正の頃となれば、刀剣の価値は崩れてしまっており、一般人でも簡単に手に入る値段である。だからこそ、真剣を手に入れることは容易かった。
(それでも近所のきぬ江おばさんに止められたのだけれど)
それを何度も振り、山で何度も体をあちこちにぶつけながらも、毎日毎日体を鍛えることだけを考え続けた。
昨日よりも今日、今日よりも明日の方が動けるようになっている、その事実だけがおれの背中を押している。きっと明日は今日よりももっと動けるだろう。

積み重なった時、おれは鬼を斬れるだろうか。


そうしておれは十四になっていた。
背丈も大きくなったし、前よりもずっと体は頑丈になって戦える気がしている。実践を踏んでいないことは少し気にかかるが。
───でも、もうすぐ完成しそうなんだ。おれの、おれだけの戦い方が、【呼吸】が。


▼!重要! 選択
貴方、東雲 太陽の【呼吸】を決定します。

壱:暗闇の中で一筋の月光を輝かせる
弐:陰に潜み一撃確殺を堅く誓う
参:何よりも冷たく強力な刃を振るう
肆:体も心もどんなものより堅くする
伍:鬼に最大の苦痛を与えてから殺す

今後の物語や戦闘に大きく関わるので、ちょっと長いんですが↓5票最速とします。
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 08:43:52.87 ID:Y6eItC6SO
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 08:56:12.44 ID:+va173Mw0
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 09:04:04.78 ID:bixOm0bQ0
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 09:05:47.84 ID:h9vSkq9mO
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 09:13:48.74 ID:sxrAeAe/0
3
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 09:17:07.06 ID:cVYYFayIO
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 10:56:21.82 ID:ULpWkcaDO
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 11:37:46.36 ID:/QmHoH2jO
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 12:35:30.82 ID:XirLEpEpO
76 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/09(火) 13:46:37.93 ID:bnBjTQ/NO
参進行


刃に真っ直ぐ力を込めなければ、刀は折れてしまう。書物にもそうあった。おれの思いも、力も全て込めて、この剣を振るおう。


ビュゥゥゥゥ


太陽「……ッ!」

息がさらに上がる。その度に独特な音が肺からこみ上げて、体が熱くなったと同時に一気に肺から冷えていくような感覚。
何よりも振るうべき怒りを刃に変えた、冷たい殺意の刃。それをおれは身に付けていた。

……二年かかった。いや、独学で二年なら早い方だったかもしれない。けれど、一刻も早くこの力を試したい。
耳がいいとか、鼻が利くとか、そう言う利点はおれにはないけれど、何よりもこの足捌きと鋭い剣技に自信をつけて行こう。
集中、集中。


───この時、太陽は知らない。
───自分が身に付けたのは、【鬼殺隊の剣士が必ず身に付けている】技術、
───即ち、【全集中】と言う名の強力な呼吸法であることを。


太陽「……ハァッ!」

刃が切り裂いた断面は、何で斬ったらこうなるのかと言わんばかりにつるつるでまるで凍ってしまったようにさえ見える。
おれはこれだけを、これのみを磨いてきた。
凍てつく刃、そう……名付けて【氷の呼吸】!

太陽「これで……いける、のかな」


▼選択
また選択時のレスコンマで戦闘力判定
〜60で基本的な剣士、〜80で一般剣士と同じくらい、〜98で沼鬼くらいなら即死
ぞろ目なら、申し訳ないけど手の目玉気持ち悪い鬼は申し訳ないけど倒せる

壱:藤襲山に行こう
弐:必殺技を考えてから行こう
参:誰かに道案内を頼もう
肆:その他

↓2
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 14:05:21.12 ID:5IpM8Cfb0
あんこって何?安価の誤字
ksk
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 14:06:26.21 ID:Ni9TaEXsO
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 14:21:00.64 ID:vpwUU29j0
>>77
安価コンマ
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 17:58:41.17 ID:DuCcKve70
あんこはイッチのコンマで進めるってことだよ
81 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/09(火) 18:34:35.72 ID:bnBjTQ/NO
>>77
チュン(安価 と コンマ です)
>>80
チュン(コンマを1依存ばかりにすると変に偏るので、たまに別なところでコンマ取ります。戦闘で高いの出して嫌がられるよヒィー)


>>78


行こう。藤襲山。
その山は鬼殺隊に入るための試験をするための場所だと言う。いったいどんな試験があるのか、おれには想像も付かない。
そもそもどんなところなのだろうか?

太陽「ふじ……かさねやま……」

名前からして割合物騒に思えたが。そんなこともないだろうか。
歩けば数日かかる距離だが、そこに汽車が行けるはずもないので歩く他はなかった。しばらく人工の明かりともおさらばかもしれない。そう思いながらおれは支度を始めた。





で、だ。数日後、おれはそこにいた。これ、間違いなく藤襲山だよね?すごいたくさん人がいて、今から何が始まるやらと思えるほどだ。
周りには美しい花が咲いていて、そしてそれが藤の花であると、そこにいた少年?少女?が言う。
彼ら、彼女ら?は試験の進行役だと言った。なるほど、そんな人もいるのか。にしてはあまりにも子供だ。おれよりも子供だ。危険すぎないか!

太陽「………」

そしておれはと言えば、たくさんの人にまみれるのはあまりにも久し振りすぎて、人語を忘れてしまったようにも思えた。
なんと言えばいいやら、或いは、試験が始まるまで黙っていてもいいのか。


黒髪「……」
白髪「……」

案内人のふたりがこちらを見ている。特に何も言わずに。そして周りは騒がしい。訳の分からん隊員候補ばかりのようだ。


▼選択
壱:試験開始まで黙っておく
弐:その辺の剣士に話しかける
参:双子?に話しかける
肆:チュン(その他出来そうな行動)

↓2
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 18:36:52.59 ID:htUQWCiP0
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 18:46:34.84 ID:/QmHoH2jO
84 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/09(火) 19:21:52.60 ID:bnBjTQ/NO
>>83


少し誰かと言葉を交わした方がよいかもしれない。そう思った俺は、参加者をちらっと見る。やはりそうだ、この期はきっと人数が多いのだ。三十人以上いるではないか。
いったい誰に話しかけたものか……。

ひときわ騒がしい軍団に近づくような余裕はない。なんせ中心にいるのは、求心力高そうな美麗な顔立ちの男だ。
それからそちらには、花占いをずっと続けている女がいる。自分と同じか、あるいはそれよりも上だろうか?
一方で、見たこともない色……金色?の髪色をした男が喋っている。聞いたこともない言語を口にしている………なんだあいつ鬼か?

他にも気になるものがちらほらいる。


▼選択
それぞれ名前とか型とか書かれてたら採用するかもしれないし、しないかもしれない

壱:美麗な顔立ちの男が話しかけてくる
弐:花占いしてる女に話しかける
参:金色?の髪の謎の男に話しかける
肆:その他。見た目、名前指定は必須

↓2
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 19:24:42.08 ID:DuCcKve70
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 19:27:36.12 ID:xY7CsIdv0
87 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/09(火) 19:46:35.06 ID:bnBjTQ/NO
>>86


女「……」ぷち ぷち ぷち

何してるんだ、あの子?
すたすたと近寄ってみる。

太陽「あの」

女「……」ぷちぷち

太陽「……あの、きみ」

女「はっ!?」びくびくっ

太陽「!?」

女「私ですか。私に話しかけてますか」

太陽「え?ああそうだけど……どうしてそんなに驚いてるの?」

女「私のことは放っておいてください」ぷち

太陽「花占いが好きなの?」

女「……」……ぷち

太陽「あの……」

女「イツミ」

太陽「は?」

女「【ミナイ イツミ】。私の名前です」

……みない?どういう字なのだろう?それにとても珍しい名前だ。

イツミ「私に興味があるなんて珍しいですね。まだ話しますか」

太陽「ええと……」まごまご



壱:何か話してみようか……(話題提示あるとうれしいな)
弐:剣の話をしてみようか……
参:他の人にも話しかけてみようか……
肆:その他

↓2
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 19:47:31.45 ID:xY7CsIdv0
kskst
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 19:49:03.27 ID:htUQWCiP0
1 なに占ってたの?
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 20:12:37.23 ID:/QmHoH2jO
カナヲかと思った…
これ炭治郎達とは試験のタイミング違うのかな?(金髪は善逸かと思ったけど)
91 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/09(火) 21:30:41.21 ID:bnBjTQ/NO
>>90
あんここそこそ裏話
(試験やってる期間が不明なので年2回くらいやってんのかな、って勝手に設定しました)
(炭治郎達とは同期orひとつ下です)


>>89


太陽「何を占ってたんだ?」

イツミ「はい」

さらっ、と花びらのなくなった花をイツミがなでる。
イツミは妙に青白い顔をして、健康体とはよほど呼べないような色の肌だった。そこそこに伸ばされた髪の毛だって、ほとんど艶がない。
そんな子がどうしてこの試験に?

イツミ「この試験を合格できるかどうか占っていました」

太陽「……きっと大丈夫だよ、イツミは」

イツミ「なぜ」

太陽「?」

イツミ「なぜそんなことを平気で言えるのですか。貴方は」

太陽「……確かに確実なことじゃないけど、それでもなんだかそう思えるんだ」

イツミ「そう」

イツミが手から花を落とす。既に枯れてしまったようにさえ見えた。

イツミ「ちなみに占いが正解なら私は死にます」

すくっ、と彼女が立つ。

太陽「あ、待って……」

しかしその言葉を無視するように彼女はその場を去り、試験開始までは誰とも話したくないような雰囲気を出していたのだった。
ああ、なんか間違えたかな。


太陽(あと少しだけ時間があるだろうか……)



壱:美麗な顔立ちの男と話す
弐:金髪の男に話しかける
参:双子に話しかける
肆:その他

↓2
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 21:34:45.57 ID:xY7CsIdv0
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 21:35:23.10 ID:yKMzatQVo
1
94 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/09(火) 21:52:32.62 ID:bnBjTQ/NO
>>93


太陽(あっちのやつは……あれ、一人になったのか)

そこにいるのは、おれの目から見ても綺麗な顔をしている男だった。髪を短く切りそろえて自信に満ちあふれた笑顔を浮かべている。

美麗「どうしたのかな?」

太陽「いっ、いや、さっきから笑顔だから、何か楽しいことがあったのかと思ってさ」

美麗「楽しいことは……そうだね、今君と出会えたことが楽しい」

太陽「」

美麗「ありがとう、光みたいな青年。僕は【乙津 海怜(おつ かいれ)】」

太陽「」

呆気にとられたのもつかの間、今度は笑いそうになったのをこらえる。冗談みたいな名前だ……、いやむしろ冗談であって欲しい……、偽名に間違いない……!

海怜「冗談みたいって?ははは、どうだろうね」

太陽「……嘘だろ」

海怜「嘘かもしれない、嘘じゃないかもしれない。君は嘘だと思うんだ」

海怜「嘘かどうか、確かめてみる?」

ぎらっ。

太陽「」!

慌てて飛び退いて事なきを得た。こいつ……笑顔で剣を抜いた……、それもすごい速度で!さらにおれを殺す気で振り抜いてきた!
なんなんだよ……ここまともな奴いないわけ!?


黒髪「……さて、」
95 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/09(火) 21:58:02.56 ID:bnBjTQ/NO
不意に黒髪の方が喋った。同時にその場が静まり、全員が双子を見る。

黒髪「そろそろ時分となりました」

白髪「これから皆様にはこの藤襲山の中に入っていただきます」

黒髪「藤の花は鬼どもの嫌う花。それらはこの山の中腹ほどまで一年中咲いております」

白髪「しかしここから先は藤の花はありません。そして中には鬼どもが徘徊しております」

黒髪「皆様に課せられた条件はひとつです」

白髪「鬼のいる山の中で、七日間生き延びること」

黒髪「それが出来たなら、晴れて試験合格となります」

白髪「皆様のご武運をお祈りしております」


いよいよ……試験が始まる。
そしておれの初めての鬼斬りも、だ。


黒髪「皆様には鬼どもを打ち倒す剣をお貸しします」

白髪「刀匠が真の刀を打つまでに練習で作った刀ですが、どうぞ受け取ってください」

黒髪「七日間はその刀をお使いになられてかまいません」


一振りの刀を手に、おれは山の中に入っていく。
鬼はおれに配慮しない。鬼はおれを殺す気でくる。初心者も、隊員でないのも関係ない。だからこそ、おれは鬼を全て斬りましょう。



イベント判定↓3まで連続
小数点01〜39でイベント
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 22:04:20.05 ID:htUQWCiP0
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 22:15:00.72 ID:xY7CsIdv0
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 22:20:27.20 ID:DnXPxhyto
99 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/09(火) 22:25:48.93 ID:bnBjTQ/NO
>>96-98
コンマ未達成2回、イベント2回


……それから何日経っただろう?
いや、もしかしたらまだ一日も経っていない。だが、緊迫感が凄まじく、一気に神経が削られていく。

ここに鬼がいるかもしれない。
そう考えただけでも眠ることが恐ろしくなって……。

がさっ。


太陽「!」


子供「う、うわああああ!」

ぼかっ

子供「ぐぅ!?」

鬼「はっ、お前ごときにやられる訳ないだろう!」

子供「げほっ……」びちゃ


太陽「子供が……!!」


その子供も剣士候補だ。弱い訳じゃない、知っているけれど。でも間違いなくあの子供はおれより鬼より弱い。
どうする、どうしたらいい?



行動判定は>>1のルールに準ずる。

壱:子供を庇うように立つ
弐:背後から鬼を襲う
参:別な方におびき寄せる
肆:その他

↓2
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 22:29:17.80 ID:xY7CsIdv0
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 22:31:24.77 ID:DuCcKve70
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 22:31:32.79 ID:DnXPxhyto
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 23:05:52.06 ID:Y6eItC6SO
104 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/10(水) 09:50:06.08 ID:yfLHJtr7O
>>101


ひゅっ!

ごつんっ

鬼「ギャア!」

太陽(よし……これでおびき寄せる!)


───がさささ!

太陽「こっちだッ、鬼!」

鬼「」!

子供「う……」

鬼「てめェ……」


……鬼、だ。
改めて鬼の姿を視界に捉えて、おれの中で血が滾るのが分かった。
鬼の方もおれを見て闘志を燃やしている。それでいい、それでいい。
おれもようやく、本気を出せる。


鬼「てめぇぇぇぇぇ!!」

太陽「……舐めるなよ……!」

呼吸を整える。大きく息を吐く。鬼に、視線を合わせて……。

ビュウウウウウ

鬼「!?」

太陽「ッ……!!」


全集中 氷の呼吸

壱ノ型

寒声一叫


壱ノ型は全ての基礎となる型。そしてこれはおれが最初に考えた剣技。
刀の重みと自分の力を重ね合わせ、刀を上から下に素早く振り抜く、それだけを考えて刃を降ろす。
寒声とは『冷たい水や風の音』、そしてその冷たい刃に触れた敵は……


鬼「ガアアアッ!?冷たい……!?」ぼろっ

断面はつるりと氷が張ったようになり、血が出ることもない。同時に、痛みが冷たさに錯覚されるほどでもある。

太陽(まだ型としては三つしか出来上がってないけど、こいつくらいなら……!)

鬼「貴様こそ舐めるなよ……俺達鬼は腕足の一本くらい再生出来るんだからな!」めきめき

太陽「!」


▼選択
壱:このまま壱ノ型を連発して体を削り取る
弐:速度を重視した弐ノ型を試すか
参:連続攻撃の参ノ型を試すか
肆:その他

↓2
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/10(水) 09:52:12.36 ID:T+81xaRjo
2
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/10(水) 11:44:11.38 ID:CTJ9ZrADO

弐の型で足を狙い、体勢を崩したところを壱の型で首を狙う
107 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/10(水) 14:40:25.96 ID:yfLHJtr7O
>>106


太陽「ッ……!」

このままだとこいつは逃げるだろう。腕をはやして再びおれを襲うだろう。それは良くない。
本や文献をたくさん読んだ。戦うための知識は付けたはずなんだ、だからおれはやれる!
こいつをここで倒す、鬼を殺す!


全集中 氷の呼吸


鬼「ち……ふざけるな、よ!」

ひゅっ

鬼「!?」

太陽(回避して……!)


弐ノ型 細雪


一ノ型が戦闘の基礎なら、弐ノ型はその次に行うことだ。同じように速度を緩めないように気をつけながら、威力を乗せて思い切り腕を伸ばし突き切る!


ぼっ

鬼「! 足に穴がッ」

太陽「ォォォオオオ!」

鬼「!!」


一ノ型 寒声一叫


鬼の弱点は頸。刀で頸を切らなければ、こいつらは死なない……!
今しかない、今ならいける!鬼を!鬼を殺す!

斬ッ


鬼「……、う……ぐお、おおおお」ぼろぼろ

太陽「やった……!」

鬼「くそっ!くそっ!くそっ!くそおおおお……」ぼろぼろぼろ


よ、し……倒した、倒せた……!おれのやってきたことは間違いじゃなかった、おれが磨いてきた技は間違いじゃなかった!


太陽「……ふぅーっ……!」



壱:とりあえずさっきの子供を助ける?
弐:イツミは無事だろうか?
参:海怜は無事だろうか?
肆:他の参加者を探そう
伍:その他

↓2
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/10(水) 15:59:18.33 ID:LY23ZB/0O
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/10(水) 16:01:46.39 ID:sW5O6GyJo
110 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/10(水) 16:31:41.89 ID:yfLHJtr7O
>>109


今更膝ががくがく言い始めた。びっくりしている体をなんとか自分で支えて、刀をしまう。
あの子供は大丈夫だろう、信じている。
他の参加者は無事なのか?問題ないのか?


たったったっ。
走っていくが、特に音がない。誰かが喚いているとか、そう言うこともなさそう……ん?


どさっ!

鬼「くっ……!?」

??「ンー?どうしたんだ、もっと来てくれてもいいんだぞ」


あそこにいるのは……金髪か?


ゴォォォォォ

金髪「……!」

鬼「!!」


一瞬にして鬼が細切れに?!それに今の、何かの呼吸なのだろうか……独特な音がした。と、そちらに目を向けていて油断していると、今度は前から別な男が現れた。……坊主だ。


坊主「無……君は参加者か。怪我はしておらんか?」

太陽「え?あ、ああ……ありがと、無事だ」

ちらっと視線を向けると既に金髪はいなくなっていた。どこに行ってしまったのだろうか。
それにしても……すごい数の鬼だ。本当に危ない……だが、ここを生き残らなければおれは……。


▼範囲判定
再び↓3までの連続コンマ判定
怪我せずいけるかな?〜20で怪我している、それ以上で無事。そして数日経過
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/10(水) 16:37:55.35 ID:VYJ+FtQso
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/10(水) 17:28:56.26 ID:5SvnGIDv0
参で…
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/10(水) 17:29:50.81 ID:LY23ZB/0O
こわ
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/10(水) 17:56:23.95 ID:5SvnGIDv0
米112の者だが 此れはあんま気にし過ぎぬ方向で…
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/10(水) 18:44:32.13 ID:gtipEKdSO
どのみち全部コンマ20↑だからセーフ。
116 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/10(水) 22:58:49.84 ID:u7vd8n3LO
コンマ判定無事





……それからしばらく。
何日経っただろう?三日?四日?昼と夜を何度も繰り返した。
後何日か考えられないほど神経をすり減らしながら、何度か訪れた鬼との戦いを繰り返して、なんとか無事に生き延びられた。
山の中で数名、既に鬼に食い殺されてしまった候補生もいた。その姿を見るのはとても辛かったし、鬼に怒りを覚えた。

救えなかった、それが何よりも辛い。


太陽(ぐ……さすがに体力が)

太陽(それにしてもイツミは無事か?あの子供はまだ死んでいないだろうな)

太陽(それに乙津とか言う奴、ちゃんと話してないし死んでいなければ……)

太陽(……)


まもなく夜が明ける。ここを耐えきればもう大丈夫なのではないか、と気が緩みそうになる。気をつけなければ。
鬼は昼間のうちはあまり動こうとしない、太陽光が彼らの弱点だからだ。
はは、おれも太陽光のように強い力を持っていればいいんだけれど。



後少し。

壱:生き残ることを中心に考える

弐:なるべく鬼を倒すことを心がける

参:生き残りの戦士がいるか探す

肆:そのほか

↓2
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/10(水) 23:04:26.67 ID:a6Ozkoalo
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/10(水) 23:05:40.48 ID:c470yVHB0
119 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/10(水) 23:22:24.94 ID:u7vd8n3LO
>>118


太陽(……そうだ、みんなどうなったのだろう)

薄暗い空の下で浅い息を吐いて思いを巡らせる。
みんな、生きているのか?

太陽(探してみよう……そして、それはまだ怪我をしていないのか……)

太陽(おれと一緒にいてくれれば生き残れるかもしれないし)

太陽(仲間が増えるのはいいことだ……きっとそうだよな……)

太陽(……それに、おれの前で人をもう……殺させない、そう決意したんだ)


ざっ、と地面を蹴る。


太陽(どこだ……大丈夫か、みんな無事か)

太陽(まだ鬼がいるかもしれない……気をつけなきゃ……!!)


▼判定

太陽は生き残れたようだが……、他の剣士は……?イツミは生き残りそうだけど、ほかは……?
直下コンマ

-09 乙津だけ
-29 乙津、金髪
-49 乙津、金髪、もうひとり
-89 乙津、金髪、もうふたり
90- 乙津、金髪、子供、もうふたり
ぞろ目はさらに生き残りが増えるよ
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/10(水) 23:25:28.11 ID:TlEUwmKw0
生きねば
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/10(水) 23:25:31.39 ID:rt9OzTyr0
それ
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/10(水) 23:25:49.16 ID:Upbm9Bw5o
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/10(水) 23:31:56.72 ID:rt9OzTyr0
この厳しさこそ鬼滅クオリティ
…なんかやばい鬼でもいたのか
124 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/10(水) 23:40:32.84 ID:u7vd8n3LO
>>120

チュン(ぞろ目11だね)

チュン(正直出ると思ってなかったよ)

チュン(太陽の同期が7人固定。やったね太陽仲間が増えるよ)
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/10(水) 23:46:45.11 ID:xfetG3r2o
あー、ゾロ目か。良かったね
126 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/10(水) 23:49:19.73 ID:u7vd8n3LO
太陽(他の仲間は……)


がさがさ……

太陽「!」

がさぁっ!

鬼「らぁっ!!」

太陽「あぶなっ!」ひゅ

鬼「……くそ、かわされたぞ左ィ!」

がさがさ

左鬼「ああ?足が遅いお前が悪いんだろ右」

右鬼「なんだとテメェ」

太陽(鬼!それも連携を取る奴らか!右腕が発達した鬼と、左腕が異様にでかい鬼の二体!)

ざっ

太陽(しかも今のを回避するために移動したら、ここは木陰がある……日が昇ってもこれなら鬼は行動出来るのか!)

左鬼「まあいい。貴様を食えばこれで十人目だ、力になるだろう」

太陽「何……この試験を受けてる候補を、そんなに……!」

右鬼「あァ、ここを出られんのは腹立たしいが、それならここに来るやつを全員殺せばいいだけのことよ!」

左鬼「死んでもらうぞ、弱い奴!!」

太陽「くっ……多数との対決は未経験、おれには不利……!」



ヒュウウウウ

太陽「───!」


水の呼吸 壱ノ型
水面切り


びゅっ!

右鬼「むっ!?」ざくっ

太陽「誰だ!?」

子供「………」かたかたかた

太陽「お前、あのときの……!」
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/10(水) 23:54:29.46 ID:rt9OzTyr0
鱗滝にまた新しい弟子が…!
128 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/11(木) 00:01:08.52 ID:MGkgJf4aO
子供「こ……この山にいる鬼はこいつらだけだ!倒すぞ!」

太陽「言われなくても!」

左鬼「ほざけ小僧共が!鬼殺の剣士でもないものに負けるほど落ちぶれていないわ!」


パァァァァァ
花の呼吸 壱ノ型

ギィィィィィ
鉄の呼吸 壱ノ型

フォォォォォ
幻の呼吸 壱ノ型


右鬼「!!」

左鬼「なに、突然増えて───」


どがあぁぁぁぁぁんっっ


太陽「!」

イツミ「無事ですか」

海怜「キミは生き残ったんだね、すごいや」

金髪「マーーーーヴェラス!ああ、これは誉めているんだ」

太陽(生き残りがこんなに……!)

金髪「ナニを惚けているんだい?さあ、やろうカ」

太陽「……ああ!」


カキィンッッ

右鬼「ちいい、面倒な……」

太陽「……!」


ビュウウウウ

氷の呼吸 壱ノ型


右鬼「……何ッ!?」

太陽「シッ!」


寒声一叫


左鬼「右!」

子供「遅い!」

左鬼「!!」


ざんっ


129 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/11(木) 00:08:55.71 ID:MGkgJf4aO



ちょうど七日が経過して、おれ達は疲労感と共に山を下った。
あの双子もそのままでにっこりとこちらを見て笑っている。


黒髪「お疲れさまでございました」

白髪「今回は合計で八名の合格者が出ました」

黒髪「こんなに合格することは稀です」

白髪「とても喜ばしいことです」

黒髪「それではこれより、皆様の身体の尺を測らせていただきます」

白髪「そののち、階級を刻ませていただきます」

黒髪「そして、皆様に改めて……専用の刀、【日輪刀】の元となる鋼をお見せします」

黒髪「貴方様がたの身を守るものを自分で選ぶのです」


終わった……。そのことが何よりもうれしかった。そしてさらに、仲間がこんなにたくさんいること、鬼を殺せること、それらもまた限りなくうれしかった。

それにしても……


イツミ「……」

金髪「ヘイ、彼女。オレとこの後茶屋に行かないか?」

海怜「キミはそれが好きなんだね。ふうん」

坊主「何をしているやら……」

子供「よかった……」

長髪の女性「……」おろおろ

どう見ても三十代に見える男「……」


太陽(おれの仲間、濃い!!)


▼選択
壱:誰かに話しかけてみる

弐:さっさと鋼を選ぶ

参:体力が足りない。休憩する

肆:その他

↓2

チュン(また明日)
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 00:10:41.95 ID:NFLjsm2s0
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 00:11:22.10 ID:IxNveDHwo
1オッサン?
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 00:34:03.47 ID:tdx1kf7a0
肆:白髪と黒髪に隊服・刀以外の鬼狩りに使えそうな道具を斡旋してもらえないか相談
  (原作だと藤の毒・岩漆あたり)
  代金は骨董品の刀を売って工面、足りないなら売り手の下でアルバイトで交渉
  鉄粉くれぇぇぇ
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 07:55:54.13 ID:hPOVuAYDO
カラス足りなそう
134 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/11(木) 11:54:20.42 ID:MGkgJf4aO
>>133
チュン(そこでチュン太郎の出番ですよ)

>>131


太陽「……」

あの人……どう見てもおっさ……お、大人なのだけれど、そんな人がなぜここに……?いや、確かに鬼殺隊には年齢制限はなかったはずだが……。


太陽「あの」

おっさん「お主は確か、凍えるような型を使う少年か。如何した」

太陽「いや……子供ばかりのところで、どうして大人がいるのかと思って……」

おっさん「腕試し、であろうな」

太陽「え……?」

おっさん「聞けば鬼殺隊、驚くべき速度で隊員が殺されていく修羅の道だそうだ」

おっさん「そこでなら我が剣、試せるものかと思い参じた次第」

太陽「なるほど……?」

いまいちよく分からないが、自分がどれだけ強いか分からないので鬼を斬ってみようと言うことなのだろうなあ。
しかしおっさんだ……みるからにおっさんなんだよなあ……大丈夫かなあ……。

おっさん「我が歳を食っているから不安に思うか?」

太陽「えっ!?い、いや、そんなことは……」

おっさん「案ずるな。その通りであろう、歳を取ればそれだけ不利になる」

おっさん「だが我は歳を不利と思わせぬよう行動するまでだ。その為に鍛錬を積み、修羅の道を自ら選んだのだからな」

太陽「……」

何と言っていいのか分からなくなる……。

おっさん「……我のことはそうさな、【新免 玄信】とでも呼ぶといい」

太陽「あ……し、東雲 太陽です」

おっさん「良い名だな」にっこり

あの時と同じことを言われた。それにしても老けている。見れば見るほど年齢が分からない男だ。


太陽(さて、みんな鋼を選び始めているようだな……)


▼選択
壱:誰かに話しかける
弐:鋼を選ぶ
参:休憩
肆:その他

↓2
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 12:17:20.93 ID:rUVdvTZv0
鶏亜 急ぎ目に弐
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 12:36:36.56 ID:c3SdYKu1o
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 17:11:23.99 ID:UupQThfc0
おっさん二刀流使いそう
138 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/11(木) 20:49:33.56 ID:PU8Usa5Oo
>>136


自分もそろそろ、鋼を選んでしまおう。そうじゃなきゃ全てなくなってしまいそうな気さえする。
これが……自分の武器になるはずの元、鋼なのか……。


黒髪「これは特殊な鋼です」

白髪「この鋼から生まれた刀のみ、日輪刀となります」

黒髪「陽の力を内包し、鬼を滅することが出来るのです」

白髪「例外はありますが、この刀でなければ殺せません」

黒髪「さあ、お選びください」


▼選択

おれの刀は───

壱:薄い刃で軽い方がいい、静かに光る鋼にしよう

弐:表面に特殊な凹凸が欲しい、堅そうな鋼にしよう

参:敵を欺ける短刀の方がいい、小振りな鋼にしよう

肆:長い方が威力を出せそうだ、縦長の鋼にしよう

伍:その他

↓三票最速
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 20:52:43.61 ID:zb7C7gGf0
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 20:52:47.45 ID:MXtwRQayo
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 20:54:55.82 ID:CqsEHTv8o
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 20:58:27.31 ID:vZ/CHMpOO
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 21:06:58.09 ID:UupQThfc0

144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 21:25:57.99 ID:cTkxI9Ero
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 21:26:26.62 ID:b4jDEMhSO
146 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/11(木) 21:41:36.11 ID:PU8Usa5Oo
壱かな?ちゅん


おれの刀は、薄く軽い方がいい。氷の呼吸にも良く合っているし、使いやすい。おれ自身そこまで筋力があるわけではないし。

黒髪「分かりました」

黒髪の方が丁寧に頭を下げ、その鋼を見覚えない人物に運ばせている。どこに行くんだあれ。
あのひょっとこみたいな奴が刀を打ってくれるんだろうなあ。

白髪「それではこののち数日戴きましてから、刀を皆様にお届けします」

黒髪「各自、自らの拠点があるでしょう。そちらにいてください」

白髪「もしもそのようなものが無い方。下山ししばらく行きますと、藤の花を家紋にしている家がございます」

黒髪「そこの家の方は、我々鬼殺隊を支えてくれる心強い方々です。そこにしばらくいらしてください」


太陽(あ、おれは家が遠いな。そこにいればいいか……)

※このレスのコンマが奇数だとイツミと坊主、偶数だと金髪と長髪の女性、ゾロで海怜と新免がついてくる


それから体を測ったり、手になにやらこちょこちょされたりして、入隊の準備は終わった。


白髪「これより隊服をお渡しします」

すぐさま渡された隊服は、非常に軽い。雑魚鬼ならば、切り裂けやしないと言う。
火にも燃えず、水も通さない、素晴らしい素材だ。何で出来てるんだろう……?
ついでとばかりに鴉を一匹もらった。なんでも、何か伝えたいことがあるときはこの鴉を通じて連絡が来ると言う。

鴉「カァー!」

太陽「……おお、」

チュン「チュン」

金髪「Oh……これは……クロウではない……」

黒髪「以上で説明は終わります」

白髪「今のうちに疑問があれば伺います」


▼範囲指定
いまんとこ、わかんないことある?って双子に聞かれてる。
聞きたいこと、何か双子でも、双子以外でもあれば
↓3まで
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 22:12:31.22 ID:zb7C7gGf0
強い鬼の見分け方ってありますか?
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 22:21:31.38 ID:UupQThfc0
双子じゃなくて>>1

既存キャラがこのスレのオリジナルルートに組み込まれるってことある?
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 22:29:39.22 ID:tdx1kf7a0
132に同じ
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 22:38:25.80 ID:rUVdvTZv0
そもそもこの組織 誰が統括してるのか
151 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/11(木) 22:42:49.63 ID:PU8Usa5Oo
>>147

黒髪「強い鬼の見分け方、ですか」

白髪「戦いを積めば雰囲気でも分かるようになります」

黒髪「強い鬼は異形化が進むのと同時に、通常の鬼とは異なる能力を得ます」

白髪「腕を伸ばす、糸を出す、炎を燃やす、などです」

黒髪「そうした鬼は基本的に強力な鬼と言ってもよいでしょう」

白髪「さらに強力な鬼は、邪悪な気配すら隠します」

黒髪「貴方様がそれを嗅ぎつけられるほどに強力な剣士になるようお祈りしています」


>>132

白髪「藤の毒ですか」

白髪は少し困ったように笑った。同じくして黒髪も笑っている。

黒髪「藤の毒は鬼に毒であると同時に、人間にも毒なのです」

白髪「それは我々では取り扱うことが出来ません」

黒髪「毒の使い手か或いは忍の類であれば使いこなすでしょうが」

白髪「貴方様のお仲間の中にそれらがいないか確認ください」

黒髪「また、猩々緋砂鉄はある山でしか採れません」

白髪「無くなりすぎないよう、鬼殺隊公認の刀鍛冶や一部の人間だけが立ち入りを許可されています」

黒髪「傷薬や握り飯でしたらすぐにご用意させますが……」
152 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/11(木) 22:48:18.92 ID:PU8Usa5Oo
>>150


くすくす。ふたりとも笑っている。何がおかしいのだろうか?

黒髪「その方は、【お館様】と呼ばれています」

白髪「いずれ貴方が選ばれたのならば会うこともありましょう」

黒髪「その方が全体の指揮を執っておいでです」

白髪「我々は彼に従うのみ。理由はひとつ、」

「「鬼を抹殺するため」」

太陽(すごいこわい)





>>148

安価こそこそ裏話

既存キャラは性質や技がハッキリしてるのが今のところ炭治郎達レギュラーと一部鬼だけです。
なので絡むことはありません。……多分。(理由:出ても格闘出来ないから)
会話のなかで彼らの活躍を聞くことはあるかもしれません。或いは、コンマがよければ単独任務中の善逸と会うかも……。

ちなみに水の呼吸はどの時代にも柱にいた、と明言されているので、それだけ使い手が多いのでは?
と言うわけで、鱗滝さん以外の育手がいてもおかしくないので、オリジナルにひとり水使いがいます。理由付け完璧だぜ。
153 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/11(木) 22:51:54.75 ID:PU8Usa5Oo
白髪「ふふ、良い疑問をたくさんお持ちです」

黒髪「貴方は育手に育てられなかったのですね」

太陽「そだて?」

黒髪「ええ、鬼殺隊の候補を育てるための剣士です」

太陽「おれは独学だからなあ……」

どよっ

太陽「?」


新免「独学でそれとは……主は才にあふれているのでは?」

太陽「……はは、まさか」

海怜「ふぅん……」


黒髪「それでは、何もなければこのまま終了致します」

白髪「皆様、お疲れさまでした」


ある程度会話が終わって、いよいよ解散……と言う感じだ。まだ話は出来そうだけれど……?




壱:双子ともすこし話す

弐:藤の家紋の屋敷に行く

参:その他

↓2
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 22:53:21.55 ID:CqsEHTv8o
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 22:55:03.88 ID:tdx1kf7a0
156 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/11(木) 23:08:03.29 ID:PU8Usa5Oo
ありがとうございます。今日はここまでです、チュン
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 23:16:54.61 ID:CqsEHTv8o
おつ
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/12(金) 01:02:22.74 ID:cv9CpB8DO
159 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/13(土) 20:23:12.95 ID:snD5oruzo
>>155


太陽「あの」

黒髪「まだ何か」

太陽「……鬼を全滅させる方法は、わかっていないのですか」

白髪「ええ、まだ誰にも」

黒髪「ええ、依然誰にも」

白髪「しかし、その大元を断てばいずれやその力は減衰しましょう」

黒髪「大元はどこにいるともしれず、姿は見えずですが」

太陽「……」むぅーっ

黒髪「今はまだ指令をお待ちください」

白髪「! ……そうですね、いずれ強い鬼にもつながりましょう」

太陽「……はい」


もう会話できそうにもない。双子にもやることがあるようで、ここを起つらしい。おれもそろそろ行かなくては。

そう言いながら山を下りて、藤の花の家紋がある家に到着したのは、もう次の朝が巡ってくるあたりの時間だった。遠い……遠いなぁー、屋敷が。
160 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/13(土) 20:35:39.53 ID:snD5oruzo





まず屋敷に着いた時、新免とか言う武士と海怜がいた。ふたりともきっと偽名だろうなあ。
おれもそんなに学がない訳じゃあないが、新免玄信とやらはどこかで聞いたことがある。つまり有名な名前なのだ。
そう言うわけでこのふたりと関わるのはおれにはとっても恐怖でしかなかったのだが、しかしふたりからおれに関わってくるのだから仕方がない。

聞けば新免は総合的な格闘術を持っているらしく、特に得意なのは二刀流なんだとか。へえ……すごいなあ……。
そして海怜は海怜で本名から太刀筋から何も分からない。そう言えばこいつ、前に使っていたのは『幻の呼吸』じゃなかったっけ。
ふたりともくせ者なんだろうなあ。


そうこうしているうち、数日が経過した。家の人はおれ達を長期滞在させ、刀がきたとしてもここを拠点に使いなさいと言ってくれた。なんていい人なんだ。


チリン


そう言うのは本当に予兆なく訪れるもので、おれはいつだか聞いたような音を聞いてはっと顔を上げる。すると、そこにはやっぱりいつだか見たお面の男がいるのだ。
やはり刀鍛冶。しかし鍛冶はみんなこれつけなきゃいけない理由でもあるのかな?


チリン


お面「ここに鬼狩りの剣士はいるか」




壱:とりあえず家に入ってください

弐:お茶入れましょうか

参:か、海怜!話してきて

肆:そのほか

↓2
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/13(土) 20:37:25.62 ID:0V+Sqrde0
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/13(土) 20:38:20.36 ID:46Y/NayFo
163 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/13(土) 20:56:17.81 ID:snD5oruzo
>>162


太陽「と、とりあえず家に入ってください」

お面「鬼斬りか?お前は東雲 太陽か?」

太陽「は、……東雲 太陽はおれです。だから」

お面「お前のために特製の刀をこさえた」するする

太陽「あの、ですから」

お面「薄く軽く、それでいて切れ味は落とさず。機動力を殺すこともない」

太陽「家、入りませんか?お召し物が汚れます」

お面「うるさいな!!」

太陽「貴方がうるさいんです!!」

お面「いいから早く見せろ、刀の色が変わるところを!!」

太陽「その前に家に上がってください!家主の方もそう言っています!」

家主「……」コクコク

お面「それから乙津 海怜もここか!?」

太陽「そうですから!!上がって!!話聞いてよ!」

チリン

お面「お前も俺に譲る気持ちを持て!」

太陽「いやですよ!それに貴方何歳なんですか、さっさと上がってください!」

お面「三十七歳だ!!」

太陽「わりと大人だな!!」





海怜「おお……」シュウウウウ


あの後何とか家に上がった刀鍛冶は、刀をそれぞれに渡していた。
海怜には表面に細かな凹凸がある刀を、新免には長い刀と短い刀の二本だ。そして───


お面「日輪刀は別名【色変わりの刀】」

お面「そのものの素質に合わせて、刃の色が変わるんだが───」



直下コンマ
-39 色が僅かに薄青く……
-79 氷のような薄い水色
-98 芯までしっかり青
ぞろ目で黒
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/13(土) 20:57:37.14 ID:0V+Sqrde0
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/13(土) 21:00:41.15 ID:46Y/NayFo
166 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/13(土) 21:12:59.43 ID:snD5oruzo
>>164


おれが刀を持った途端、その表面がうっすらと氷のような色に変わった。薄青色と言えばいいのか、水色と言うのもおこがましいほどの色だった。


お面「……」

太陽「へえ……」

お面「……」すくっ

太陽「……ん?どうしたんですか?」

お面「俺のわくわくを返せよーーー!!!」ごちーん

太陽「うわっ!?」 

お面「俺はさあ!鮮やかな色に変わるとこを見に来たんだよ!地味、地味すぎるだろお前の刀!!」

海怜「おや、キミはそんな感じか」

新免「……ほう」

ふたりの刀を見る。海怜の方は刀がより鈍色になったようだし、新免の方に至っては色が変わっていないように思える。
ここにいる剣士全員、派手な色変わりがない……嘘だろ……。

お面「あーーー!!!」怒

お面「お前、すぐ死ぬ!お前も!お前も!!」

新免「待たれよ。聞き捨てならんな」

お面「お前のぜんぜん色変わってねえじゃねえか!?」


さ、さわがしいひとだなぁ(棒読み)。
さて、刀も手に入れたし……。




壱:金髪とかに自慢の手紙でも送るか
弐:真剣を使って鍛錬するか
参:指令が下るまで待つか

↓2
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/13(土) 21:23:18.10 ID:46Y/NayFo
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/13(土) 21:33:12.53 ID:V7xuv/yco
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/13(土) 21:39:50.63 ID:b9JP00wSO
170 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/13(土) 22:17:17.29 ID:snD5oruzo
>>168


太陽「……っ」

ふ、振ってみたい……!!
持ってみたらほとんど重さを感じないほどの良質な剣!これは振って見なきゃだめだ。こいつを使って鍛錬したい……!


お面「あーだこーだあーだこーだ」

海怜「あはは……すみません、本当にすみません……すみません」


ぶんぶんぶん

太陽「すごい……!」

改めて振ってみてより分かりやすい。重さが全く手にじゃまではない、むしろどうやってこんなに薄く軽い刃を作ったのか心配になるほどだった。
これなら呼吸の最中に無駄な動きをしなくて済みそうだ。ためらいなく剣を振れるし、なによりもここまで鋭利なら敵を殺せないことはないだろう。

太陽「おれの……剣……!」


それからまもなく、おれに指令がくだった。と言うのも、派遣された鴉がかあかあ鳴くばかりか喋りだしたのだ。


鴉「カァー!太陽、最初ノ任務ダ!」

太陽「うわっ!?」

海怜「……」にこ

鴉「此処ヨリ少シ離レタ街ニ、鬼ノ気配アリ!至急向カエ!」

太陽「えぇー……!?喋るの!?」

鴉「カァー!!」

太陽「喋らないの!?」




壱:急いで行こう
弐:誰か着いてきてよ
参:準備してから行こう
肆:そのほか

↓2
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/13(土) 22:18:54.16 ID:0V+Sqrde0
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/13(土) 22:20:33.26 ID:b9JP00wSO
肆、まずはお面の人をどうにかしないと……
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/13(土) 22:28:40.18 ID:1wGfjXUG0
それからまもなくって少し時間経ってないか
お面帰ったとか…
安価したなら2で海怜
174 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/13(土) 23:05:44.08 ID:snD5oruzo
>>172


それよりお面の人……


新免「帰ったぞ」

太陽「えぇーーっ!?」

新免「我らの刃を見て散々怒鳴り散らしたあと……」



お面「他に渡す剣があるからいく!」ぷんすか

新免「いや、しかし……」

お面「うるさい!二本あるのに二本ともぱっとしないし!」ぷんすか



太陽「えぇー……」

新免「なんともまあ、自分勝手な……」

太陽「……」

鴉「カァー!!」

太陽「わ、わかった、行くよ、行く!」

鴉「ススメェ!」

太陽「……乙津、よかったら一緒に来てくれないか」

海怜「僕かい?うん、いいけれども」

海怜「僕のことは冗談だと思っていなかったっけ?」

めんどくさいなこいつ!すごく!


……とりあえず、新免はまだやることがあるらしく、おれと海怜のふたりで向かうことにした。さすがに初戦からひとりはまずいだろう。
さて、その道すがらなんだけど。


海怜「いやあ、いい天気だね」

太陽「……」

海怜「どうしたんだい?そんな顔をして」

こいつと何話したらいいんだよ……。



会話の種とか何かあれば
↓3くらいまで
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/13(土) 23:09:20.43 ID:0V+Sqrde0
鬼について
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/13(土) 23:26:06.91 ID:1wGfjXUG0
海怜の育手って、どんな人だったの?
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/13(土) 23:36:32.76 ID:fXsWTvAt0
……そういや、あの女の子 階級とか何とか洩らしてたな
178 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/14(日) 10:33:27.59 ID:cU1018BsO
チュン(ぐっすり行ってました。マイペースにやります)
179 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/14(日) 12:50:56.00 ID:b7wtZAJgO
太陽「そ、そういやあさ!」

海怜「ん?」

太陽「その……乙津は……」

海怜「僕のことなら気軽に海怜、でいいよ」

太陽「じゃあ、えっと……海怜は育手、って言うのに育てられた剣士だろ?」

海怜「一応そうなるかな」

太陽「一応って……育手ってどんな人だったんだ」

海怜「そうだね。……僕の育手、つまり師匠は風の呼吸の使い手だった。でも、僕に風の素質がないことを一瞬で見抜いたんだ」

太陽「そ、そうなのか?」

海怜「ああ。呼吸にはそれぞれの体質に得手、不得手があるから。僕の場合は風の呼吸は全く合わず、やろうとすると呼吸が乱れるばかりか体調を崩した」

(回想のようなコマで死にかけている海怜)

太陽(めちゃくちゃ合ってない!!)

海怜「本来ならここで他の育手に引き渡したり、剣士そのものをやめさせるんだと思う。だけど、師匠は僕に合う呼吸法を一緒に探ってくれた」

海怜「まあそれでも呼吸が不完全で、やっと出来上がったのは相手を欺き不意打ちをする太刀筋さ。最初は怒ってたよ、師匠」

海怜「普段はもの優しい人なんだけど、命を投げ出したり、自分を無駄にするようなことだけは叱る人だった」

太陽(初対面でおれのこと殺しかけてなかったっけ……けど……)

太陽「どうしてそこまで……」

海怜「鬼を斬らなきゃならない理由があるんだ」

太陽「!」

海怜「君こそすごいよ。独学で自分に合う型を見つけだすなんて、なかなか出来ることじゃない」

太陽「そんなことは……鬼に敵うかどうか、まだ分かんないし」

海怜「山では斬れていただろ、鬼」

太陽「……でも、もっと強い鬼がいるって聞いた」
180 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/14(日) 12:58:06.97 ID:b7wtZAJgO
海怜「そうだね。鬼の中には、人を食い続けて能力をさらに高めたものがいる」

太陽「……」

海怜「彼らは特殊な【血鬼術】と呼ばれる技を使うことが出来るらしい」

太陽「けっき、じゅつ」

海怜「僕の師匠も、現役最後の戦いで血鬼術に破れ、左目を失っている」

太陽「人間は失った箇所が治らない、でも鬼は瞬間的に回復できる……」

海怜「それでも僕達鬼殺隊がやるしかないんだ。誰に誉められるために戦ってるわけじゃないんだし」

太陽「……そうだな」

太陽(それにもしかしたら海怜も同じなのかもしれない。おれと同じように、家族を鬼に殺されたのかもしれない)

太陽(怒りだけで刀は振れない。けど、怒りがなきゃ立ち向かう力が生まれない)

太陽(……難しいな)

太陽「あ!そうだ!」

海怜「まだ何か?」

太陽「あの双子、階級がどうこう言ってなかったっけ!?」

海怜「ああ、鬼殺隊の階級だね。今の階級は掌に彫られているよ」

太陽「」!?

海怜「やり方はまたあとで。ところで……」

……周りの空気が変わったような気がする。


▼もしかして鬼がいる?
壱:目を凝らして探す
弐:耳を澄ましてみる
参:とにかく走り回ってみる
肆:大声を出しおびき寄せる
伍:そのほか

↓2
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/14(日) 13:38:29.92 ID:DbRJNXsy0
伍 それとなく海怜に何かがいることを伝え、背後を海怜任せつつ周囲を探る。
182 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/14(日) 13:49:04.89 ID:a9gVByNhO
183 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/14(日) 23:30:21.41 ID:VwshJky9o
>>182


耳を澄ませて良く聞いてみる。周りにおかしな音はしないだろうか。
……!


ざわざわ


音のする方向に目を向けたところ、辺りの草木が不可思議に動いている。これはもしかすると……?

海怜「動物ではなさそうだ」

太陽「だな、不自然すぎる」

海怜「それなら何だろうね」

太陽「追い剥ぎとか盗賊?」

海怜「あるかもしれない。でもこの感じは」

太陽「……やっぱり鬼か!」

海怜「だけど、向こうは多分……数が多いか。このまま囲まれたらまずいよ」

太陽「……!」

海怜「君ならどうする、東雲 太陽?」



壱:おびき寄せて全員斬る
弐:とにかく走る
参:二人で手分けして斬る
肆:屋敷とは距離がないはず、一旦戻る
伍:そのほか

↓2
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/14(日) 23:31:24.19 ID:HXIyqR3do
185 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/14(日) 23:32:49.79 ID:1dQauS390
186 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/14(日) 23:53:52.52 ID:VwshJky9o
>>185


太陽「こっちの策に向こうが乗るとは限らない。だから手っ取り早く、おれ達から向こうに行って一気に斬ろう!」

海怜「なるほど。けど悪くない、確かにその通りだからね」

太陽「おれは向こうを!」

海怜「了解」

ざっ!


一気に距離を詰める。敵は……うん、二体だけだ。他にいないことはすぐにわかった。多分向こうも二体だろう。


鬼阿「へへ……」

鬼吽「お前みたいなひよっこを狩るのが好きでね……」

太陽「人を殺したのか。此処を通った剣士を殺したのか」

鬼吽「まあな!へへへ……」

太陽「……!」

体が熱くなるのを感じる。許せない。許せない。許せない!
こいつらは卑怯だ。自分たちよりも弱い相手を見極め、その上で全力を出すよりも早く狩るのだろう。
おれは負けない。全力でこいつらを倒す!
だけど足場が悪いな……昨晩は雨が降ったんだろうか?ちょっとぬかるんでいる気がする。

……今おれに使えるのは、素早い縦の斬撃『寒声一叫』と、一直線の突き『細雪』。そして……対多数を想定した参ノ型!



壱:各個撃破だ。阿の鬼に壱ノ型
弐:全員まとめて参ノ型
参:まず敵にわざと攻撃させてから壱ノ型
肆:そのほか

↓2
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/15(月) 00:06:54.81 ID:EbeMhcKr0
4
わざとこちらから攻撃。一撃目を外させて寒声一叫で音を立てて乙津に鬼がいたと知らせる。
敵の攻撃を距離をとっていなしつつ乙津の足音が近づいたら阿の鬼に壱ノ型。
188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/15(月) 00:11:06.43 ID:drbRqza10
189 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/16(火) 20:09:09.12 ID:b+49gNb6o
>>188


太陽(分が悪いか……各個撃破を狙いたいけど、多分こいつらはおれを倒す策を持ってる)

太陽(それなら少し隙を作ろう、わざとだ)

ざっ

鬼阿「阿呆が!」

鬼の腕がおれの頬をかすめる。回避できてる……今しかない、やるんだ!


ビュウウウウ

鬼阿「ッ!?これは……」

鬼吽「阿呆は貴様だ!動け!」

太陽「遅いぞ!」


氷の呼吸 壱ノ型
寒声一叫


ズバァッ

鬼阿「ぐぅああああ!?」

鬼吽「な……もうやられたのか!?」

太陽「お前も倒す!」

ひゅっ!

鬼吽「ッ! まだまだ!!」

太陽「!」

かわされた!?だけどまだおれにも機会が巡ってくるはず!

鬼吽「ヒヒィッ!俺の攻撃がかわせるか!?」

早い───いや、今なら回避できるはず……!

太陽(すれ違いざまに突きを使えばもしかしたらこいつも……倒せる!?)



壱:回避重点
弐:すれ違いで突き
参:避けるそぶりを見せずまっすぐ壱ノ型
肆:その他

↓2
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/16(火) 20:23:41.47 ID:/GYW0R/K0
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/16(火) 20:25:10.33 ID:YbyHQtnso
192 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/16(火) 20:53:05.62 ID:b+49gNb6o
>>191
ぞろ目 とても良い


太陽(いや)

ざっ!

鬼吽「!?」

太陽(逃げてどうする、避けてどうする、おれが!今!)

太陽(こういう時に気持ちが負けたら、また負ける)

太陽(倒すぞ、倒すぞ、倒すぞ、倒すぞ)


ビュウウウウ

太陽(お前に負けてやらない)


鬼吽「! こいつ、まさか……」

太陽「ッ!」

鬼吽「いい度胸だ!鬼に人間が敵うと思うなよ!」

太陽(おれは……やれる!)


斬ッ


壱ノ型 寒声一叫


鬼吽「か……!?」

太陽(……ッ、よし……!)


鬼二体……おれひとりで倒せた……。ひとりひとり来てくれてよかった……もし囲まれてたら違ったかもしれない、連携が得意な鬼なら負けてたかもしれない。

太陽(呼吸は……うん、大丈夫……腕は無事、足は無事……体は……)

太陽(……あ、そうだ、海怜は)

太陽(海怜……いや、向こうから変な音はしないな……)



壱:とにかく冷静になる
弐:急いで海怜と合流
参:他に敵がいないか確認
肆:その他

↓2
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/16(火) 20:55:42.42 ID:/MaOmeHO0
3
194 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/16(火) 20:56:21.81 ID:G2+RHfO90
195 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/17(水) 22:58:53.49 ID:38vUrkOMo
遅くなってすまねえ……(チュン)
196 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/17(水) 23:06:02.06 ID:38vUrkOMo
>>194


太陽(もしも海怜に何かあったら……急いで合流しよう!)

ざっ!


後先考えずに飛び出す。いや、今は海怜の無事を確認することが先だ!


フオォォォォォ


太陽(! 呼吸音がここまで聞こえる!?なんてやつ……)


鬼イ「やっ……やめ……やめろおおおお!」

海怜「───……ッ!」


幻の呼吸 壱ノ型
狩初(カリソメ)


すとん

鬼イ「ひぃ、は……ッ、やっぱり俺が斬られるわけ」


          「な」鬼

 イ「い」



ごろんっ


海怜「……」きんっ

太陽「かいれー!!」

海怜「! 太陽君」

太陽「な、なんだよ、なんだよ今の!」


鬼イ(!? !? !? いつ!?いつ斬られた!?ぐおおお、体が維持できない!)

鬼イ(くそっ、くそっ、くそおおおお……)


海怜「うん、これが僕が……師から受け継いだものだ、戦うための牙だ」

太陽「は……」

海怜「この辺りにもう鬼の気配はない。人の気配もないし、さっさと進もう」



壱:会話を楽しみつつ向かう
弐:さっさと進む
参:まだ敵がいるかも……
肆:その他

↓2
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/17(水) 23:14:13.55 ID:Q+XzClqSo
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/17(水) 23:41:31.22 ID:AGrKc5U40
199 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/17(水) 23:50:22.14 ID:38vUrkOMo
>>198
良い


太陽(海怜の殺気に押されて声が出なかった)

太陽(けど、うん、そうだ。先に進まなきゃ)

太陽「分かった、行こっか」

海怜「今から急げばまだ日没には間に合うだろうから」

太陽「……」汗だら

こいつ……全力で駆ける気だ……。
いや、勿論いやな訳じゃない。けれど、さすがにちょっと、着いてから疲れるような……。

海怜「行くよ」フォォォォ

太陽「お、おう!」ビュゥゥゥゥ


───それからしばらく。


太陽「はぁ……はぁ……はぁ……」

海怜「なんとか間に合った」

太陽「はひ……はぁ……はぁ……」

海怜は汗一つかいてない。それに比べておれはどうだ、無様だなあ。これで敵を倒そうなんて、気が逸りすぎているんじゃないかと自信を無くしかけた。
とにかく、街には着いた。着いたがやっぱり活気がない。鬼に襲われているからだろうか、あるいは?

海怜「とにかく、まずは鬼を探そうか」

太陽「そ、だな」

海怜「数刻後にそこの茶屋で会おう」すたっ

太陽「ちょっ」

……あまり喋らず、海怜はすぐさま行ってしまった。
……ええっと……おれ、……どうしよう!?



壱:地道に足で稼ぐ
弐:とにかく聞き込みだ
参:茶屋で聞き耳を立てよう
肆:手っ取り早く鬼を呼んでみる
伍:そのほか

↓2
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/17(水) 23:54:21.23 ID:S4J6Xzlj0
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/18(木) 00:00:12.63 ID:JtODr+YK0
202 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/18(木) 00:54:45.40 ID:GCosUeR9o
>>201


とにかく聞き込みだ。聞き込むしかない。

おれは足を使い、あるいは口を使い、街のいろんな人に声をかけた。
しかし誰もが顔色が悪い。それに、あまり口を開こうとしない。……なんでだろう?

そのうち、若い男がひとりおそるおそるおれに教えてくれたことがあった。


男「わ、悪いことは言わない、すぐに街を出るんだ」

太陽「? なんでですか?」

男「き、君は知らないだろうが、ここには人を食ってしまうやつがいるんだよ」

太陽(やはり鬼か……!)

男「毎晩毎晩……人が減っている……」

男「そしてそれをやっているのは……人ではないのかもしれないって……ひ、ひい!」

太陽(……かわいそうに。この人からは怖れしか感じない)

太陽(怖がっている。怖れている。……この人をこうしたやつはきっと倒す……!)


しかしそいつがどんなやつか、どの辺りに出るのかは全然聞き込みしても分からない。全く教えてくれない……うーん。そんなに甘くない?

太陽(……それとも、街の人はみんな鬼に脅されているとか?)

太陽(ないとは思うけど……)

その後、海怜とも合流したんだけど、やっぱり海怜も情報を得ていないらしい。でも、鬼がいなければ鴉がここにおれ達を呼ぶわけないだろう。

海怜「……どう思う?太陽」

太陽「うーん……」

まもなく夜か。街が闇に包まれる。



壱:夜になるのを待つよ
弐:諦めずに聞き込む
参:鴉に確認
肆:寝る
伍:その他

↓2

チュン(ここまでです、お疲れさまです)
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/18(木) 01:29:41.08 ID:kRZn6J++0
これは良いスレを見つけた。応援するぞ
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/18(木) 02:18:21.32 ID:+nUvHyJ7O
205 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/22(月) 18:26:27.11 ID:dSLZRd1OO
チュン(数日に一回程の更新ペースになります。出来そうな時は連絡雀が来ます。チュン。今日はやります)
206 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/22(月) 18:35:07.12 ID:dSLZRd1OO
>>204


しかたがない。なにも出来ないので、夜を待つことにした。
海怜が適当に宿を取る。手慣れていたので全て任せてしまった。ひええ……
そう言えば受付のお姉さん、海怜に首っ丈だったようだけど、あいつ何か術でも使えたのだろうか?


ーーーーーーーーーーーーーーー


どさっ

男「」


ひそひそ……

??「その今日来たと言う旅人、この宿にいるのだな?」

男性壱「ああ、間違いない」

??「宜しい。よくやった」

男性壱「……すまねえなあ、旅人さん……」

男性弐「こ、これでうちの嫁は……」

女性壱「あたしの息子……」

??「ふふ、勿論会わせてやるよ」

ざくっ

女性壱「え?」

??「あの世で、だが」


ーーーーーーーーーーーーーーー



がたがたがた……

太陽「外が騒がしい、気がする」

海怜「そうかな?」

もうとっぷり夜も暮れた。そろそろ鬼が動き出す時分に違いない。だと言うのにおれ達は何にも手掛かりがないし、これから外に出て鬼は見つかるのだろうか?

太陽「……」

海怜「町の人の様子、やはりおかしかったね」

太陽「え?」

海怜「人の目を気にしている感じ、と言うのかな。誰かに監視でもされてるんじゃないか、彼らは」

太陽「……」

街の中に……鬼が監視を放っているとか、あるいは本人が紛れているとか?



壱:外をもう一度見に行こう
弐:敵が来ないとも限らない、少し待とう
参:海怜、どうしたらいいかな?
肆:鴉を問いつめる
伍:そのた

↓2
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/22(月) 18:59:32.62 ID:/CBJly5A0
2
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/22(月) 19:08:55.68 ID:U5xcasA+0
209 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/22(月) 20:31:13.50 ID:AVVpCbDxo
>>208
>>207


なぜ鬼が街の人を監視するのか。
色々おれの無い頭を使って考える。もしかして、もしかして?

太陽「もし鬼が、」

海怜「ん?」

太陽「街の人達を、既に掌握してるとしたら」

海怜「………」

太陽「つまり鬼が街の人をもう支配してるかもしれない。それなら分かるんだ」

太陽「それなら街の人が自分に逆らわないように、見張っているのかもしれない。自分の姿を隠すために、自分が退治されないために」

太陽「そしてそうなら、もしかしたらここに鬼が来るかもしれないし……」

そこまで言って、ふと思い出す。

太陽「……でも、もしそうなのだとしたら」

イヤな予感がする。

海怜「その、キミに情報をくれた男の人」


海怜「死んでるね」

太陽「くっ……!」


考えたくはないが、確実にそうだろう。鬼の監視の目が光っていることをもっと理解していなかったおれのせい……

海怜「キミのせいじゃない」

太陽「でも」

海怜「悪いのは鬼だ。鬼だけだ。鬼に支配される人に悪意はない」

太陽「………」
210 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/22(月) 20:36:31.74 ID:AVVpCbDxo
確かにそうだ。鬼が悪いんだ。人を支配し、街を支配し、我が物顔でここを歩く鬼が悪いんだ!

海怜「と、まあちょうどいいところかな?」

太陽「えっ?」

海怜「シッ」

突然海怜が指を唇の前で立てて小さく息を吐いた。静かにしろ、と言う仕草か。
なぜだろう、と考えるよりも早く、声がした。

海怜「隠れて」

短くそう告げた海怜が、横手でおれを押入の方に押す。

太陽「かい………」

海怜「僕は幻の剣技を使える。少しばかり目を眩ませるのは得意なんだ」

太陽「………ッ」

そこまで聞けばさすがのおれでも分かる。ああ、つまりここに鬼が忍び足で近寄っているのだと言うことだ。
海怜はどうして気付いたのだろう。音かな、気配かな、それとも別の何かだろうか。おれにはちょっとも分かりやしなかった。
あの時と同じか。おれは異変に気付く力にはてんで恵まれていなかったらしい。それでも不幸中の幸いと言うやつか、周りの人がおれの代わりに気付いてくれる。

海怜「絶好の機会なんだ。隠れてくれ」



壱:素直に隠れる
弐:海怜が隠れろ!
参:むしろ自分から出て行く
肆:そのた

↓2
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/22(月) 20:42:11.80 ID:Q8hmGLhSo
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/22(月) 21:08:11.92 ID:/DSthNECO
213 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/22(月) 22:02:01.38 ID:AVVpCbDxo
>>212


太陽「……ッ、でも……」

言葉が続かなかった。海怜がこれから作るであろう絶好の機会、それを逃すわけには行かない。そこで一撃で仕留めるほどの覚悟でなければ。

海怜「頼む」

太陽「……分かった」

素直に隠れることにした。海怜のことだし、簡単に死んだりもしないだろう。だから安心して隠れていいんだ。いいんだよな?






スーッ……


海怜「! ……来たか」

チャキッ

太陽(! 剣の音か?)


鬼「ちっ、なんだ……一人と来た。しかもお前……その風貌、もしや!」

海怜「気付いたかい?」

鬼「なるほど、旅人かと思ったが鬼滅の剣士か!……だが……貴様は弱いな!」

海怜「……」

鬼「くくっ!ははは!貴様程度の剣士になにが出来る!」

太陽(階級の低い鬼とは言え、ここにひとりで入ってきたんだ。しかも街を支配している……侮れないはず……)

鬼「貴様如きに異能を使うまでもない、遊んでやる」

海怜「自信満々だね」

ひゅう

鬼「なに……」


フオォォォォオオ

幻の呼吸 弐ノ型
虚像


鬼(!? 奴が二人に!?)

海怜(虚仮威しだが初見では回避出来まい)


───この時。乙津が使ったのは【虚像】と言う技である
───素早い足捌き、加えて正確な重心移動を行うことにより
───ほんの一瞬だけではあるが、己のうつしみをそこに存在させる
214 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/22(月) 22:09:40.24 ID:AVVpCbDxo
ずばぁっ!


海怜「!」

鬼「ちぃ……だがまだ足りないな!」


海怜(首を狙ったのだが……回避した?俺の動きを読んだのか……だがどうやって)

鬼(ふん、こいつには俺の能力は分かるまい。故にこいつは負けるのだ、故にこいつは俺に勝てんのだ)

海怜(なら今度は───)


フオォォォォオオ

鬼「まだ何かを……」


参ノ型
迷妄(メイモウ)


───そして繰り出されたのは、【迷妄】だった
───【狩初】は太刀筋を読ませぬ居合い、【虚像】は最速で横に回ってから突き崩し
───【迷妄】は、初速の勢いを殺さぬまま全く別の太刀筋に力業で変える変幻の斬撃である
───本来乙津は居合いが得意であるが、鞘に剣を戻す程の時間が実践にはないと知っていた
───故に彼の呼吸には、居合いはほとんど存在しない


びゅおおっ!

鬼「ふんっ!」

がぎぃっ!

海怜「!?」


太陽(何だ……なにがどうなってるんだ?)

太陽(どうしよう……今でるべきなのか、それとも……)

太陽(だけど、絶好の機会なんていつ……)



壱:ひゃあ、我慢できねえ!襲撃
弐:もう少し我慢
参:隙間から覗いてみよう
肆:その他

↓2
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/22(月) 22:14:54.17 ID:Q8hmGLhSo
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/22(月) 22:15:38.85 ID:57ySix6Xo
217 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/22(月) 22:28:29.82 ID:AVVpCbDxo
>>216


太陽(なんとか隙間から……覗いて……)

すーっ


がぎぃっ!

海怜「く……」

ぎぎぎぎぎ……

鬼「なあ、不思議じゃあないのか?俺になぜ斬撃が止められるのか」

海怜「!」

鬼「なぜだと思う?なぁ、なぜだと!」

海怜「……黙れ」

鬼「んー?」

海怜「黙れと言ったんだ」フオォォォォオオ

キィンッ

鬼「無駄ァ!」


幻の呼吸 肆ノ型
泡影(ホウエイ)


太陽(あれは)


───屈伸。
───なんてことはない屈伸を超速で行う、それが泡影の正体
───……と言えば簡単だ

───だが


ズバッ


鬼「ッ……!」

ぼとんっ

太陽(左腕を斬った!)

海怜「……仕留め損なったか」

鬼「ちいいっ……」

海怜「次はないぞ」

鬼「……ああ、それは貴様に、だがな!」ぎろっ

海怜「!?」


太陽(なんだ?海怜が驚いてるみたいだけど……見え……見えな……)
218 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/22(月) 22:38:22.13 ID:AVVpCbDxo
海怜「異能は使わないのでは?」

鬼「ああ、なにも才の無い貴様にならな。だが俺はまだ死にたくない。故に全力!」

海怜「そうかい……面倒な奴だ!」

しゅっ!!

がきっ!ぎっ……キィンッ!

太陽(すごい……剣がはじかれる音が……!)

鬼「ははは!いいのか?このままだと貴様は死ぬぞ」

海怜「なにを言うのかな。僕の剣を弾くので精一杯だろうに」

鬼「はっ、バカなことを!」


太陽(なんだ?海怜が……押され始めた……)

太陽(太刀筋を全て読まれてるみたいな)

太陽(けどあいつの太刀筋は確か幻の呼吸、敵を惑わせるもののはずなのに、どうして……)


ズバッ


海怜「く……」

海怜(肩を……!)

鬼「貰った!!」




壱:大声で威嚇
弐:背後から首を狙う
参:鬼を蹴り飛ばす
肆:そのた

↓2
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/22(月) 22:42:04.59 ID:X5qJIjjSO
肆:海怜を庇うように正面に立って刀で受ける
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/22(月) 22:46:11.31 ID:57ySix6Xo
心を読むとか?不意打ちがいいのかな

連取りになるから安価した
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/22(月) 22:47:23.43 ID:x33DAlmFO
222 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/22(月) 23:07:56.22 ID:AVVpCbDxo
>>220
>>221


しゅっ!

太陽(……だめだ、今しかない!)


ビュウウウウウ


鬼「───!?」


氷の呼吸 壱ノ型
寒声一叫



───この鬼は眼鬼と呼ばれている
───理由はたったひとつ、彼の血鬼術に由来する

───彼の血鬼術は【真眼】
───その能力はあらゆるものの動きを僅かに遅くする
───強力に聞こえるが、複数の攻撃をいなすことは出来ず
───眼が捉えきれなかったものは効果の範囲に含まれない

───それでも半人前な剣士(彼らのようになりたての剣士など)には
───十二分に驚異である


ズバッ


眼鬼「───!」

太陽(しまった、少し甘いか……!頸を切断できていない!)

眼鬼「ぐ……!?」じゅぅ

海怜「腕と頸を回復する気か!」



壱:さらに追撃。逃がすか!
弐:海怜の手伝い
参:その他

↓2
チュン(今日はここまでです。次は数日後、出来るときアナウンスします)
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/23(火) 07:09:29.11 ID:Ws+oUTOVO
乙乙
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/23(火) 07:52:00.61 ID:hhVOQsGSO
225 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/25(木) 21:36:13.73 ID:ev9+YBkVo
チュン(開始未定、終了も定めずしばらくだらだらやります。ごめんね)
226 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/25(木) 21:41:46.21 ID:ev9+YBkVo
>>224


太陽「海怜!」

海怜「ああ、君と僕なら!」

眼鬼「遅い!」


太陽(こいつの回復は……早い)

太陽(このままだと海怜がまた攻撃されるだろう)


すたっ


眼鬼「俺の術を受けよ!」

海怜「ち……!」

太陽(常人から見ても見えない海怜の剣術……あの状態でも鈍ってるなんて思えない)

太陽(だけど間違いなく海怜は苦しめられている!)

海怜「……ッ!」

太陽「……そこっ!」


弐ノ型 細雪

ぼっ

太陽(この突きで足を崩す!)


ド……ッ

眼鬼「!?」がくんっ

太陽「今!」

海怜「!」


幻の呼吸 壱ノ型

【 狩初 】


ザンッ
227 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/25(木) 21:47:26.37 ID:ev9+YBkVo
ごろんっ!


海怜「頸をッ……」

眼鬼「がっ……は、俺を倒したくらいで……楽しそうだな、ガキ……」

海怜「お前が……この街を支配していたのか……」

眼鬼「……」


眼鬼「誰が俺一人と言った」


海怜「!」
太陽「!?」


眼鬼「こんなデカい街、俺一人では無理に決まっているだろう……はは、ははは……」

しゅうううう……

太陽「ま、待て!」

海怜「いや、あいつはもう死ぬ……!」

しゅうううう……


太陽「……くそっ!」

海怜「鬼を斬れたはいいが、もう何体かいるかもしれないのか」

海怜「だが、本当だろうか」

太陽「え?」

海怜「鬼は狩りをする雑魚を除けば、群れない生き物だ。自分の取り分が減るからね」

海怜「それに血鬼術を使える鬼だった。ひとりでこの街を支配していてもおかしくない」

太陽「……確かに……そうかもしれない」

太陽(おれ達を動揺させるために嘘を言った?動揺?……何のために動揺させるんだ?)



壱:肩の傷、大丈夫?
弐:とりあえず外に出てみようか?
参:鴉に聞いてみよう
肆:意識を集中して……(要/高コンマ)
伍:そのほか

↓2
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/25(木) 21:49:10.76 ID:bWVnTv8SO
229 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/25(木) 22:16:24.90 ID:4LQdMdpC0
参で
230 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/26(金) 23:47:28.73 ID:ir3UaU4Vo
>>229


おれは迷った。敵はおれを驚かし、そして不安にさせたいだけなのかもしれない。その可能性は大いに有り得た。
それに、海怜が言うこともなんとなく理解できたのだ。……あの鬼は今のおれ達から見たって強かったし。


太陽「おい、鴉!鬼を退治したけど、」

鴉「気ヲヌクナ!指令ガ下ッタ!」

太陽「」!?

鴉「近クニ新タナ鬼ノ気配アリ!」

海怜「……なに?」

太陽「もしかして……ほかのところにいたけど、たまたま偶然ここを通りかかった!?」

海怜「いや、あの鬼……何か仕組んでいたのかも」

太陽「! 鬼同士が協力したとでも言うのか!?」

海怜「有り得るが、それならなぜこの眼の鬼は最後に仲間を裏切ったのかと言うことにもなる」

太陽「うーん……」

海怜「……死ならば諸共、もしくはもうひとりの鬼が強いから、俺達では敵わないと知っていて報復のために?」

太陽「海怜、ひとりで話を進めないでくれよ。おれにはぜんぜん分からない……」

とにかく今分かっているのは、まだ鬼が近くにいると言うことだ。海怜の方に視線をやると、利き腕である右の肩を浅く斬られていた。大きな怪我ではないが、致命傷を招きかねない。
おれ自身は怪我らしい怪我はしていないが、不安の中にいた。何も情報が得られないままで、新たな鬼がすぐ近くにいると言われたのだ。
しかもどこにいるのか、まだ鬼切りの戦士として初陣を踏んだばかりのおれでは気配を察知できない。もしかしたら、隣に突然立っているとかそういうことも───

海怜「……もうひとり、いるなら」

太陽「うん」

海怜「僕達のところに来るような真似は、もうしないだろうね」

太陽「この街を解放したいなら、外に出るしかないのか……」



壱:ふたりで外に出よう
弐:海怜、君はここにいてくれ
参:まずは建物をありったけ探すぞ
肆:鬼に対する殺意を高めて……(要コンマ80↑)
伍:そのた

↓2
231 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/26(金) 23:52:58.76 ID:pjIAonKHo
232 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/27(土) 00:13:01.02 ID:Y7XKgsMp0
233 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/28(日) 22:10:15.74 ID:iZ++Zra/0
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234 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/29(月) 13:38:10.50 ID:302qRhh+O
>>232

太陽「ここにふたりでいても駄目だ。外に出よう」

海怜「ああ、その方が良いと僕も思った」

───が。

がたんっ

太陽「? 扉が閉まってる……それに開かない……」

海怜「御免」

斬ッ!

太陽「あーっ、ふすま!」

海怜「先を急ぐんだ。後から弁償するとして、さっさと……ん?」

何か言い掛けた海怜が、外の景色を見て疑問符を浮かべながら瞬きをした。おれも慌てて部屋の外に出た。
……別な部屋に繋がっている。いや、おかしい。この外は確かさっきまで廊下だったはず!

海怜「血鬼術か!」

太陽「もうかかってたのか!?」

……ひょっとすると、この建物自体が血鬼術で作られてるとか、そう言うのあるんじゃないか!?まずいぞ……!
このままじゃ外に出られない、ばかりかすぐそばにいるはずの鬼にたどり着くことも……!



壱:建物内を走り回り中を確認する
弐:建物をあちこち傷つけてみる
参:外から増援が!(コンマ80以上で自動成功)
肆:そのた

↓2
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/29(月) 14:27:22.70 ID:FMduXHMSO
236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/29(月) 17:31:14.57 ID:nXHCOQlw0
参…。
237 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/29(月) 20:59:26.83 ID:cFvOjJ/vo
>>236


太陽(このままじゃあじりじりと追いつめられ───)


??「ふえぇ〜ん」


太陽(……え?)

海怜「泣き声?」


ザンッッッッ!!


海怜「な、なにが……」

太陽「!?」


何者かの声。刀剣で切り裂く音。
そして次の瞬間、おれ達の前には……!


鬼「がああああ!?」

背から血を流す鬼が現れた。

鬼「二人じゃ……なかったのか!油断した……!」

太陽「え、っと……」

海怜「援軍!」


それは分かるの!でもどこにいるのかが……!


??「ぐすん……やっぱりアカリには無理でした……」

太陽「!」

この声、あの時確かに聞いた、ような、いやでもほとんど自信ない!
で、そいつは一体どこに?


ドウゥゥゥゥッ

太陽(呼吸音?!でも、音からでも分かる明確な殺意!なんだ、これ……ッ!?)

ぶわっ

太陽(! 目の前に……これは……血!?)


ずばっ

鬼「ぐぎがああ!?」

海怜「血が刃のように……これって……」
238 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/29(月) 21:05:00.92 ID:cFvOjJ/vo
??「うう……誰かいますか……ぶ、無事ですか?こちらに鬼がいるはず、なんですがぁ……」

??「やっ、やっぱりアカリみたいな下手くそに来られても困ります、よね、ごめんなさいたまたま近かったのがアカリでそれで……」

??「ふ、ふええーん!折角練習したのに意味がないよ、下手くそぉー!」


太陽(……! 下!?でもおれ達、一階に……いや、建物が変化していたから)

太陽(上の階に追いやられている!?と、とにかく下のやつと合流……)


ざしゃっ

鬼「こ、れは……!【稀血】の匂いか!!」

太陽「? まれち?」

海怜「説明は後!」

鬼「ひはは!それなら手っ取り早い!稀血を食った方が鬼は強く───」




鬼「……な……?」


駆け出そうとした鬼の頸が一瞬で飛び跳ね、そのまま落ちたのをおれ達は見た。
その斬撃を放ったやつが、おれ達より下にいるのも分かった。
なんだ……何が起きてる……?

海怜「! 階段がある!脱出しよう!」



壱:鬼は本当に倒せた?
弐:外にでるのを優先
参:アレ誰だよ!?
肆:ほか

↓2
239 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/29(月) 21:10:31.45 ID:Js8oXcx9o
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/29(月) 21:48:51.11 ID:FMduXHMSO
241 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/02/02(金) 21:06:19.28 ID:9dhphI1Io
>>240


太陽「ちょっと待って!」

海怜「……何?」

太陽「誰だよ今の!?おれ知らないよ!」

海怜「いや、君は知ってるよ。彼女は【血矢 アカリ】……僕達と一緒に試験を合格した女性だ」

太陽「ちや……?」

い、いたっけそんなやつ!?

(太陽の回想。水の呼吸が使える子供が半泣きになっている場面が何度も出てくる)

太陽「思い出せない!」

海怜「言うと思った。君と出会ったのは最後の一回だけだからね」

太陽「」!?

海怜「とりあえず降りてから話そうか」

血鬼術が解けた建物を抜けて、おれ達は一番下まで降りていた。
そしてそこにいたのは……。


長髪の女性「ああ〜、ああ〜っ」

どたどた

長髪の女性「人の血の匂いを感じたので、近くから立ち寄ったのですが、ええと……その……」

長髪の女性「ぶ、無事ですか!」

手がしっ
腕ぶんぶんぶんぶん

長髪の女性「ああ〜っ、来るのが遅くてごめんなさい、そちらの方もごめんなさい」

太陽「お、おう……?」

海怜「助かった。礼を言うよ」

長髪の女性「いえいえそんなそんな、わざわざいいんですよ」

こいつが……剣士なのか……?




壱:自己紹介とか
弐:怪我を確認
参:外の様子は!?
肆:そのほか

↓2
242 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/02(金) 21:47:02.88 ID:fvow9efho
243 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/03(土) 00:07:22.90 ID:ug75lIMSO
肆:海怜の怪我は大丈夫か?
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/03(土) 08:47:43.21 ID:ug75lIMSO
あ、すまん。弐と被ってた。
↑は弐で。
245 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/02/08(木) 19:26:17.03 ID:KS/KInwHo
>>243
>>244


太陽「それより」

挨拶もそこそこにして、おれは振り返った。
海怜の傷、そんなに浅くはない気がする。

海怜「僕なら無事だよ」

長髪「ああ〜っ、ああ〜っ、来るのが遅くなったからぁ〜っ」

がしっ
手ぶんぶん

海怜「無事だけどいたた、いたたたた」

長髪「ごべんなざい〜、ああ〜っ……」ぽろぽろ

太陽「……も、もう大丈夫だよ」

泣いている彼女の手をほどいてやる。
地味に海怜が痛がってたぞ!?

太陽「ええっと……おれ、東雲 太陽。きみは?」

長髪「ふぅああっ!?そうだ、挨拶もせずに!すみません……」

太陽「いや、き、気にしないで……」

長髪「ああ〜っ……」


◆数分後


長髪「す、すみません……」

太陽「ほんと大丈夫だから……」

長髪「えと、アカリは【チヤ アカリ】と言います。分かりますかね、血液の血と、弓矢の矢です」

太陽「物騒な!」

アカリ「えへへぇ……すみません。本当に、こればっかりは」

太陽「い、いやいいけどさ……」

海怜「……」

そして地味に後ろで痛がっている海怜が気になる。大きな怪我ではないといいんだけど。



壱:ここを離れよう
弐:稀血ってなに?
参:海怜の手当を……
肆:そのた

↓2
246 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/08(木) 20:25:26.09 ID:9+GHdhDBo
かそくした
247 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/08(木) 23:45:11.94 ID:mxlJnuCSO
刀の状態(刃こぼれとか)を確かめてから惨
248 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/02/09(金) 20:44:24.61 ID:H2ck24Fro
>>247


太陽「……」

あ、そう言えば。
あんな戦闘をしたが、刀は無事だろうか?もしも壊したりしようものなら、あの刀鍛冶に何されるか分かったもんじゃあない。
おれは慌てて鞘から剣を抜き、それを確かめる。……よかった、刃こぼれのひとつもないようだ。

太陽「それより海怜、思ったより怪我が深いんじゃないか?」

海怜「そんなことは……」

アカリ「ふえぇーん……」

太陽「……ここを出てまず簡単な手当をしよう」

アカリ「は、はい、そうですね。ええっと、何か薬は使いますか?」

そう言うとアカリは何かを取り出す。
よく見ると彼女は小脇に荷物を抱えているようだった。(※今で言うショルダーバッグみたいなものだよ!)
ぱか、と開くとそこにはずらっとたくさんの薬が。

アカリ「アカリはよく怪我をするので、こういうのが手放せないんです」

ぽかんとするおれ達にアカリは付け足すようにそう言った。稀血、それにさっきの血の刃みたいなもの。彼女は……。

アカリ「さあ、手当しましょう。外に」





建物の外は真っ暗だったが、多くの人間がざわついていた。
倒れて死んでいる人も数名見てしまったが、それ以上におれ達が無事に中から出てきたことに悲鳴が上がっている。いや、悲鳴おかしいよな!

町人「まさかおめぇら……」

海怜「はは、勝ってしまったようですよ」

ざわざわ……。

アカリ「お黙りなさい!」

びくっ!

アカリ「清潔な布、それから水を!この街に電気はありますか?あるなら明かりをこちらにひとつ!」

太陽「……」

アカリ「大丈夫ですからねえ、海怜さん。簡易的な手当しか出来ませんが、ここでなるべく痛みなく歩けるようにしておきましょう」

海怜「……」


▼ぽかーん。
壱:もしかして裏表激しいとか……
弐:薬に詳しいのか?
参:結局、稀血って?
肆:海怜、そんなにひどい怪我か?
伍:そのほか

↓2
249 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/09(金) 20:53:19.37 ID:9bdM1CxSO
「俺は加速する、猪突猛進をこの胸に!!」

安価なら下
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/10(土) 00:01:15.64 ID:DFGz0x220
251 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/02/10(土) 20:42:23.93 ID:MGYReDydo
>>250
猪突猛進!猪突猛進!


ぽかーん
海怜「……」
太陽「……」

アカリ「は、あ、な、何かしてしまいましたか!?」

海怜「あ、いや……」

太陽「薬に詳しいのか?」

アカリ「は、はい!常備していないと行けないので、普段使う薬は覚えていますよぅ?よく怪我しますし、怪我させちゃいますし」

太陽(させちゃう?)

町人「水と灯りだ!」

町人「それから布!」

アカリ「ありがとうございます!」

太陽「おれに出来ること、あるか?」

アカリ「私の手元を照らしてください……ええと、こういう痛みには……」さっさっ

アカリ「この丸薬を飲んでくださいね。傷口は南蛮渡来の『消毒液』で」

しゅしゅ

アカリ「清潔な布を使って当てて……」

海怜「ーーーー!?」染みた

アカリ「ああ〜っ!?そうか、慣れてませんもんね、痛いですよね〜!?す、すみません……」





……それから数分して、海怜の処置は終わった。
腕を吊ってる。だけど悪くないみたいで、案外けろっとした顔をしながら立ち上がる。

海怜「驚いた。本当に痛みがほとんどない」

アカリ「ええっとお、この薬を明日まで飲んでください。痛みは引くでしょう」さっさっ

アカリ「後は自然治癒を待ってくださいね」

太陽「色々とありがとうな、アカリ」

アカリ「ひ、ひええ!?そんな、お礼なんてそんな、むしろ……アカリは役に立てて嬉しいです……!」

何もないなら、一晩ここに止まるか、あるいはさっさと帰ってしまおう。



壱:一泊
弐:屋敷に帰る
参:アカリに何か一言
肆:そのほか

↓2
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/11(日) 00:02:00.94 ID:ib3bW9/VO
253 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/11(日) 00:39:02.64 ID:KvyARe8SO
本当に何もないか、安全を確認してから壱
254 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/02/12(月) 21:06:48.21 ID:Z9ZA55fQo
>>253


アカリ「それではアカリには行くところがありますので」

海怜「そうか、本当にありがとう。また会ったら次は僕がこの礼を返すよ」

アカリ「そ、そんな、いいんですよぉ〜……」顔真っ赤

と言うわけで、アカリは去っていった。
そう言えば、近くから来たとか何とか言っていたし、本当に彼女がきたのは偶然だったのだろう。
おれ達は偶然に救われたのだ。
かくして街の人達としても、おれ達としても、長い戦いは終わった。

太陽「……一泊しよう、海怜。無理は出来ないし」

海怜「ああ、そうだね。君に気を遣われるんじゃ申し訳ないし」

海怜「……宿を借りたいのですが、良いですか?」

町人「ああもちろん、勿論だとも!好きなだけ飲み食いしてくれ、あの鬼共が消えたんだからな!」

男「君らのおかげであの鬼がみんないなくなった!ありがとう、ありがとう」ぎゅう

太陽「あはは……は、で、本当に鬼はもういないのですか?」

男「やっぱり疑うよな……」ずーむ

太陽「落ち込まないでください!?」

その後おれと海怜の二人で、建物や街を全て確認したが鬼の気配は全くなくなっていた。
あの二体がこの街を支配していたのだ。支配者が一体しかいないと言う錯覚を起こさせ、寝たおれ達を襲う算段だったのかもしれない。
それに……街の人達からは嘘をついているような様子は伺えなかった。
つまり、本当に鬼を倒しきったのだ。


太陽「長かった……」

街の人からたらふく飯をもらい、腹一杯になった後で布団の上でぐったりする。
本当に長い一日だった。それも、階級もないような鬼相手にこの苦戦っぷりだ。
おれはまだ弱いなあ。




壱:朝になったら即屋敷に戻ろう
弐:一応現場を見てから帰ろう
参:情報集めしてみよう
肆:鍛錬していこう
伍:そのほか

↓2
255 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/12(月) 21:43:39.76 ID:ATbW1V+70
加速
256 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/12(月) 21:45:26.25 ID:IvuLGojBo
257 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/12(月) 21:45:46.44 ID:Z+68LguSO
258 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/02/12(月) 22:18:28.86 ID:Z9ZA55fQo
>>256


太陽「朝になったら、即屋敷に戻ろう」

海怜「!」

おれは海怜にそう提案した。
海怜が怪我をしていたのもあったが、それ以上に、普段通りの戦略を取らない鬼達が小さな村を占拠している可能性が否めなかったからだ。
これに海怜もすぐさま頷いた。色々と確かめることが増えてしまったことが気がかりだ。
けれど、鬼狩りだってバカではない。
敵が進歩するのは勿論想定の範囲内。
これからの対策を練らなければ。





そして朝。街の人は優しくしてくれた。ああ、すいません、本当に。
鬼はどうやら跡形もなく消え去ってしまったらしく、この街も何とか再建できそうだと町長らしき人が言っていた。
この人は鬼ではないはずだ。いいや、鬼ではない。鬼ならおれの殺意が伝わって感じ取れるはずなのだから。

海怜「さ、帰ろうか」

太陽「うん」

ふたりとも死なずに済んで良かった。
鬼を殺せてよかった。

ほんとうに良かったなぁ。


太陽「よかった、んだよな」


259 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/02/12(月) 22:31:55.64 ID:Z9ZA55fQo



屋敷に着くと、新免と家の人が待っていた。いやあ、悪いことをしてしまった、と新免が笑う。
なにが?と聞いたら、

新免「我の剣は力を試すための剣よ。さらば、強い敵がいるならそれを試す必要があったろう」

とのこと。よっぽど自分に自信がある……のか?しかし、確かに強そうなのは間違いない。
新免に着いてきてもらったらもしかしたら余裕だったのかなあ、なんて思わないことはなかった。
自分の弱さをよくよく分かったからこそそんなことを言ってしまうのだけれど。

海怜「はは、そう言うわけだから少し休ませてもらうね」

新免「そうするのがよかろう。万全の体勢で挑むのが武士の常なり」

そうだね、と海怜が返事をする。

海怜「いや、それにしても血矢さんの薬は本当にすごい。よく効くよ」

太陽「そんなに効くのか!?」ひょええー

海怜「ああ。また彼女に会うことがあったらもらってみるといいよ」

新免「しかし、稀血の少女……噂には聞いていたが、まさか真に剣士を目指していたとは」

太陽「……」

新免が難しそうな顔をしてから頷いた。アカリのこと、知ってるのかな?……けど、語ってくれそうな様子はなかった。
さて、これからまた指令が下るまでは暇があるが……。



壱:次の指令まで飛ばす
弐:鍛錬をしておくよ
参:誰かと話をするよ
肆:屋敷に誰か来るよ
伍:そのほか

↓2
260 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/12(月) 22:44:12.59 ID:IvuLGojBo
261 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/12(月) 23:08:03.55 ID:iu69HaAJ0
4
262 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/28(水) 20:35:47.03 ID:bzTh0nnSO
>>1は無事だろうか。
263 : ◆z.6vDABEMI [sage]:2018/02/28(水) 23:31:14.99 ID:QWAZAzEoo
そこそこ無事に過ごしています。
物語がぜんっっっぜん思いつかず手一杯になっておりました。申し訳ありません。
本編上で語られた内容が増えてきましたので、そのうちまた再開いたします。が、いつごろとお約束が出来ないので、まったりお待ちいただければ幸いです。
264 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/01(木) 00:30:52.25 ID:OhBN9Lh8o
うい
265 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/01(木) 15:39:41.57 ID:LugJlzUh0
生きてるならおkおk
修行とか(多分今回の鬼退治で)階級上がったりとかあと本編じゃ解体された下弦の鬼達登場させたりとか
太陽の恋模様とか新免や海怜の過去とか別の刀鍛冶登場させたりとか色々できそうだなぁ
266 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/01(木) 20:01:33.38 ID:i7taXi/SO
>>1さんが元気いっぱいで風邪もひいてないようでなによりです。

続きを楽しみにしています。
267 : ◆z.6vDABEMI [sage]:2018/03/02(金) 15:45:15.13 ID:XhjZ4AQ5O
チュン(下弦の鬼は入れ替わりが激しいそうなのでいっそ全員おりじなるにしてしまおうかと思っていたり。内部判定はこのレスで)
268 :待たせたな ◆z.6vDABEMI [sage]:2018/03/03(土) 20:29:24.64 ID:xTsqq4yAo
>>261


あれから数日が経った。

海怜はまだ腕が痛そうだが、それでもほぼ以前と変わらない振りを取り戻している。

海怜「いや、だめだ」

太陽「えっ?」

海怜「まだ遅い。もっと早く、素早く剣を抜かなければ」

太陽「……」ほけーっ

【幻の呼吸】を使うなら、相手をもっと惑わせなければいけないよ、と海怜は言った。
おれには既に目で追いきれない速度だが、それでも足りないのだろうか。

新免「良い良い。鍛錬とは無限のものなり」

妙に納得したようにそう言ったのが新免だった。お前は……まあいいや。何か言ったところでこの人にかなうとは思えなかった。

ふ、と。

そんな風にのんびりやっていたところ、屋敷の入口に誰かが立っていた。
何の気配も出さずに、おれ達に気取られずに、突然そこに現れたようだった。
あいつは確か───、


金髪「グーッド、モーニング?ああ、おはよう!」

海怜「君は……」

金髪「おや、私を覚えているのかい?どちらでもいいけどネ!」

金髪「サテ、君達。まもなくクロウが到着するだろう。それから話を……」

太陽「いや、おれは苦労してないぞ」むりむり

新免「だそうだが」

金髪「のぉーーーっ!!か、らーす?かっらーすがきマス!」

太陽「ああ、烏か……」


269 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/03/03(土) 20:40:47.94 ID:xTsqq4yAo


【鬼殺の剣士達へ】


太陽(達筆だなあ、誰が書いたんだろう)


【××日までに、この手紙が届いた剣士は『怨念谷』に全員集合すること】

【今作戦は、【十二鬼月】の一月、【下弦ノ六】を討伐するための大規模攻略戦である。】

太陽「十二鬼月?」

金髪「ああ。鬼達の中でも特に優れた血鬼術を扱う、ヘヴィな集団さ」

新免「聞けば、あの【鬼舞辻 無惨】自ら選んでいるのだとかな」

太陽「きぶつじ?」

そう言えば、その辺のこと一回も説明されてないなぁ。
してくれると思って待っていたんだが、全然されなかったなぁ。

海怜「……鬼側の首領、鬼を作った始まりの鬼、それが鬼舞辻」

海怜「人を鬼に変えることが出来るのはあいつだけだ」

太陽「……」

金髪「そしてキブツージが選んだマーヴェラスな鬼12体を【十二鬼月】と呼びマス」

太陽「十二体も……!」

海怜「しかも聞けば十二鬼月、【上弦】と呼ばれる究極の鬼六体はこの百年以上入れ替わらず、生きながらえているとか」

太陽「!」

金髪「イエス。そして【下弦】……これらも選ばれてますが、上弦から比べれば型落ちネ」

金髪「だから今度、みんなでバトルしようと言う話になったようデスよ?」

太陽「下弦ノ六か……どんな鬼なんだ……」

金髪「それで、家が近い言いましたから、迎え来ましたよ!」

新免「ほう、主が迎えか」



壱:名前名乗れよ
弐:その性格は誰かに騙されたのか?
参:とにかく行こう
肆:下弦ノ六について教えて
伍:そのた

↓弐
270 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/03(土) 20:44:49.90 ID:v0iGIslio
271 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/03(土) 20:50:46.12 ID:rmGNZocDo
272 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/03/04(日) 21:41:54.13 ID:4l8+Es2Wo
>>271


太陽「いや名乗れよ 名乗らずしゃべるとか失礼だと思わないのかよ」真顔

金髪「ははは!ソーリー、確かにその通りデスね」

真顔で突っ込んでしまった。そしてそれを笑って受け止める金髪。何でこんな余裕なんだ?

金髪「改めて、私は【ハインリッヒ】」

新免「……ほう?」

金髪「【望月 ハインリッヒ 夜拌(ヨハン)】。外国人は初めてかい?」


───時は大正、実は外国人を招いていたことは、江戸初期から確認されている。
───高い技術を持つ者達を当時では考えられないほどの高額で招き、
───『お雇い外国人』として欧米の技術や文化を継承させていたようである。

───もちろん。
───任期が終われば帰ったものや、日本をさげすんだ者もいた。
───中には、生涯を日本で終えた者や、日本で妻子を持った者などもいる。

───余談だが、ハインリッヒもヨハンもドイツの名前であり、それがどうして『ドイツ語ではなく英語をしゃべるのか』
───……という疑問を持つ者はこの場にひとりもいなかったと言う。
───賢明な読者の方はお分かりだろう。そう、彼も秘密を抱えているのである。


太陽「……」ほけー

夜拌「そう言う訳さ。厳密には、ンン……ハーフ、というやつだけどネェ」

新免「また面妖な武士もいたものだ」

夜拌「ノンノンノン。私は武士ではなく鬼殺の剣士!」

太陽「……」ほけー

夜拌「Are you allright?太陽」

太陽「へっ!」

夜拌「先ほどからぼーっとしてますよ?」

太陽「あ、ああ……髪の毛綺麗だなぁと思って……」

夜拌「Thank you!! 生まれつきでしてね」

……そんな夜拌の姿を、海怜が訝しんでいた。何かを隠しているんじゃないかとか、明らかに信用していないという風だ。


壱:ヨハン、集合場所に行こう
弐:どうしたの?海怜
参:今日はひとまず休んでいきなよ
肆:そのほか

↓弐
273 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/04(日) 22:21:42.53 ID:rU2gcMn0o
274 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/03/04(日) 23:31:54.06 ID:3UufHgyb0
275 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/03/05(月) 12:53:02.29 ID:eSORNMy7O
>>274


太陽「せん……?」

夜拌「ありがと、の意味デスよ、太陽」

太陽「というか何でおれの名前知ってるの……」

海怜「それはごめん、多分僕達の会話を聞かれたんだろうね」

夜拌「イエース!」

新免「……」

なんだろうなあ、辛いのかな、新免が「頭痛が痛い」と言うような顔をしているのをおれは見た。頭痛が痛いだと言葉が重複してるけど、まさしくそんな感じだったんだ。
たぶんだけど、新免は夜拌のことあんまり好きじゃないんだろうな。
夜拌はそれ気付いてるのかなあ。もしかして嫌われてないとか思っ………いや、考え過ぎかぁ。

太陽「ええと……ここまでお疲れ夜拌。約束の日にはまだ時間があるし、今日は休んでいきなよ」

夜拌「りありぃー?いいんですか?ありがと、Thank youねー!」

太陽「お、おう」

夜拌は嬉しそうに笑顔を作って玄関から中に入っていく。しかし、何だろう、この妙な違和感は。なにか大切なことを見落としているのだろうか?

新免「……喧しいのは苦手でな」

夜拌が中に入った後、新免がつぶやくように言う。ああ、夜拌は透き通るような声だったから、耳にキーンと来たんだろう。

海怜「太陽、ちょっといいかな」

太陽「? どうしたんだよ海怜」

そして今まで黙っていた海怜が口を開き、おれの方に歩んできて耳元でささやいた。

海怜「多分、これは罠だ」

太陽「」!

海怜「行けば危ないと思う。でも、行かなければもっと危ない」



壱:罠ってどういうこと?
弐:海怜はどっちがいいと思う?
参:……それでも鬼がいるなら行くよ
肆:新免はどうするの?
伍:そのほか

↓弐
276 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/05(月) 13:20:08.18 ID:Rs4JFtbTo
277 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/05(月) 13:36:37.27 ID:cdkZczy3O
278 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/03/06(火) 15:44:46.96 ID:sfEHDEeEO
>>277


太陽「でも、行くよ」

海怜「どうして……」

太陽「そこに鬼がいるなら、おれは行く。鬼を倒さなきゃいけないんだ、おれが倒さなきゃいけないんだ」

太陽「だから、そこに鬼がいるなら行くよ」

その言葉を聞いた海怜は、何とも言えない不思議な顔をした。嬉しそうでもあったし、どこか悲しそうにも見える。
能面のようだ。アレは確か、当てる光や見える角度で感情が全く違うように見える面だったはず。まさに今の海怜の表情みたいだった。
しばらくの沈黙ののち、海怜がようやく口を開く。

海怜「……それなら、引き留めないよ。ただ、帰ってきてくれ。無事で」

太陽「へ?」

驚いてしまったんだ。こいつからそんなことを言われるのが意外すぎて。

海怜「はは、まあいいか。食事の頃合いだろうか、行こう」

なんか、悪いことしたかな。海怜が話を終わらせすたすたと内の方に入っていく。
新免もそれを聞いて頷き立ち上がると、「あの小僧と一緒か……」と苦い顔をしながら歩いていってしまった。


鴉『……』

太陽「あ、おれの鴉」

鴉『……カァー』

太陽「ん?ここにいるのはおれの鴉か。じゃあさっきの鴉は……」


(oh……これはクロウではない……)


太陽「……」


279 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/03/06(火) 15:52:19.41 ID:sfEHDEeEO


その夜。

屋敷の人はやっぱりいい人だ。おれ達に、特に急いでやってきていただろう夜拌に馳走を振る舞ってくれた。

こんなに優しくしてもらってしまって、いいんだろうか?
せめてものお礼として、おれ達が報酬でもらった金銭をいくらか渡したら、一度は断られたが後は勢いで流されて受け取ってくれた。
そこまでしないと受け取ってくれないのもまたなんだか申し訳ない。
だってこの人達はおれ達と関わらずに生きていける道だって絶対にあるのに。なのに、先祖が助けられたからとか、そんな理由で、縁もないおれ達を助けてくれる。
……だからおれは、こういう人達に報いたい。そう感じていた。


新免「……ふむ、話せば分かるものだな」

夜拌「だろう?見た目でよく誤解されるのだけれどネ!」

新免と夜拌は語らっていた。よく見たら酒のようなものがある、気がする。新免はともかく夜拌はまずいんじゃないかな?
海怜はそんなふたりを少し遠巻きに見ながら、鴉の様子を見たり、時折手首を気にしたりしている。

海怜「どうしたの?」

太陽「あっ、みんなが楽しそうだからつい、そちらを見てしまってた」

海怜「ふふ。食事を食べないともったいないよ、暖かい内に食べるのが一番だ」

太陽「ああ!」

夜拌「それにしても……こんなもの、食べたこと無かったデスよー、アメイジング!」

海怜「ははは」

新免「やはり主には馴染みが薄いようだな」


四人での語らい。
一見とても和やかなのにどうしてだろう、すごく独特な雰囲気だった。


新免「時に東雲」

太陽「うん?どうしたんですか?」

新免「山にはいつから向かうのだ?」



壱:明日には
弐:数日中には
参:そのた

↓弐
280 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/06(火) 16:29:01.36 ID:dqTyXAxk0
281 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/06(火) 18:57:04.90 ID:e3rIvwA40
282 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/07(水) 09:04:07.33 ID:7A/MEy2lO
乙です
283 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/07(水) 19:11:26.93 ID:lgOWwjySO
乙です。

>>1さんのSSは今回も面白い、きっと続きも面白いぞ
284 : ◆z.6vDABEMI [sage]:2018/03/09(金) 08:17:45.10 ID:uWPwueqUO
チュン(今日も出来る範囲で!)
285 : ◆z.6vDABEMI [sage]:2018/03/09(金) 08:28:11.15 ID:uWPwueqUO
>>281


太陽「そうだなぁ、数日中には出るつもりだけど……」

約束の刻限に間に合わないことの方が問題なので、急いで外に出る必要はないかに思える。ましてや全員で指し示して行う討伐だ、先走るのは不味いだろう。
勿論、相手も生物なのだし、約束にぎりぎり間に合わせるなんて状態では予測不能の未来に対応出来ない。だから多少二日三日の余裕は持たせつつも、無理のない範囲で徒歩移動、が一番だ。

新免「それがよかろう」

新免がふ、と笑って頷いた。おれの案に賛成なのだろう。聞いていた夜拌は少し不満そうだったのだが、まあそれはそれ。
それに夜拌は、聞けば相当遠くから歩いてきたらしい。呼吸を使えるとは言え、少し休むのが妥当だろう。

夜拌「ノーノーノー、私のことなどノープロブレムなのに……」

太陽「海怜の怪我も治りきってないし、急ぎすぎるのはだめだよ」

夜拌「……」

海怜「はは、いいんだよ太陽。僕の怪我もどうってことはないんだから」

とは言いつつも、海怜の顔は少し険しかった。なぜ今それを?と言うような顔だけど、おれに任せ……任せられても困るのかもしれない、だけどやっぱ任せて。
そんなことを話しつつその日はお開きになり、数日の鍛錬ののち、おれ達は出発することを決めた。


286 : ◆z.6vDABEMI [sage]:2018/03/09(金) 08:40:04.12 ID:uWPwueqUO



そして。

いよいよ明日出発をしよう、と全員で定めてた日のことだ。
「鬼殺の剣士はここにいるか」
とおれ達を呼ぶ声がしたと言う。家主さんが取り次ぎ、おれ達を玄関に向かわせてくれた。
はてさて、そこにいたのは妙に髪がつやつやした隊員だった。


先輩剣士「ああ、いたな。お前達、鴉から手紙は受け取ったか?」

太陽「は、はい。聞けば大人数での【十二鬼月討伐任務】だとか」

先輩剣士「それがな、俺もその手紙をもらったので行ってみたんだけれど、ひとっこ一人集まる気配がなかったんだ」

太陽「え?」

新免「集まるはずの剣士達が刻限より前に集まろうとしなかっただけでは?」

先輩剣士「その可能性はあるが、それなら計画実行の要となる剣士の姿が……周囲の拠点含め影も形もないのはおかしい」

先輩剣士「あまり考えたくはないが、計画が中止になってしまったか、あるいは」

海怜「計画そのものが偽りだと?」

夜拌「ノォーッ!そんな訳ないです!」

先輩剣士「……」

新免「……ふむ」

……あれ。ちょっと待てよ。

太陽「じゃあ、先輩はこの辺りの藤の家紋を手当たり次第回ったんですか!?」

先輩剣士「まあそうなるな」

海怜「そうなってくるといよいよおかしい。鴉の寄越した手紙が偽りだったのか……?」

先輩剣士「はぁ……俺に手紙持ってきてくれた鴉も後輩の剣士もいなくなっちゃうし、ほんとどうしたらいいんだ……」

太陽「……」

罠ってそういうことか。気を逸ってそこに向かったら鬼に殺されていたかもしれない。
……でも、気になるな。本当にただ罠なのだろうか?いや、きっと罠だろうけれど。
それにさっきから先輩が夜拌にキツい目線を送っている。もしかするとはーふ?ってのが初めてなのか……あるいは……

太陽(やっぱり、こいつは)

だけど証拠がない。それにここで戦闘を始めてみろ、家主さん達にひどく迷惑だ。
夜拌もやろうと思えばやれるはずなのに、どうして寝込みを襲ったりしなかったのだろうか。ひょっとして敵じゃないのか?ほんとに味方なのか?



壱 行ってみよう、山に
弐 行ってみよう、山……の振りしてその辺の茂み
参 先輩剣士とこそこそ裏話
肆 そのほか

下弐
287 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/09(金) 12:09:22.38 ID:DhGWGGC7o
288 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/09(金) 12:13:29.60 ID:zz3OykTvo
289 : ◆z.6vDABEMI [sage]:2018/03/10(土) 00:54:49.67 ID:CQIQzvduo
>>288


こそこそ

太陽「先輩、せんぱい」

先輩剣士「なんだ?」

こそこそ


太陽(どう思います?)

先輩剣士「何がだ?」

太陽(いや、今の状態です)

先輩剣士(おおかた……十二鬼月が、俺達を一網打尽にしようとしてるんだろうな)

先輩剣士(俺がもう少し強ければ、あえてその罠に乗って返り討ちにするとこなんだが)

太陽(そんなあ)おろおろ

先輩剣士(恐らく、罠であることを看破してその周辺に剣士がまだいるだろう)

太陽(!)

先輩剣士(さすがにおかしいからな。上層が調べ始めない訳がないし)

太陽(……夜拌についてどう思います?)

先輩剣士(よはん?)

太陽(あの金髪です)

先輩剣士(あいつ、夜拌なんて名前だったか?いや、分からないが……)

先輩剣士(まあいい。あいつもしばらくみていなかったが、随分成長したんだな)

先輩剣士(あんなにたくましくなっちゃって……外人との合いの子らしいが、それってやはり血筋的には得なんだろうか……)

太陽(……)

先輩剣士(ああ、お前は罠に乗っかる予定なのか、もしかして?)

太陽(え?)

先輩剣士(命の危険を感じた瞬間にその場を離脱すれば死ぬことはないだろう、が……)

先輩剣士(タイミングを誤れば死ぬ。それだけは忠告しよう)



壱:山に行こう
弐:先輩に聞きたいことを聞こう
参:そのほか

下弐
290 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/10(土) 02:28:33.90 ID:GzedJMj4O
291 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/10(土) 02:34:58.65 ID:Ha9kdCo6o
292 : ◆z.6vDABEMI [sage]:2018/03/10(土) 08:05:52.51 ID:XV6hS8YkO
※お詫び。※

>>289にて、先輩が『タイミング』と言うカタカナを使っています。

×こっちは間違い
先輩剣士(タイミングを誤れば死ぬ)

○こっちが正しい
先輩剣士(離脱の機会を誤れば死ぬ)


鬼滅世界でカタカナ表記の言葉(外来語含め)を使う人間は限りなく少ないのにも関わらず、
このような凡ミスを犯し、大変申し訳ありません。
今後も何卒よろしくお願いします。
293 : ◆z.6vDABEMI [sage]:2018/03/10(土) 08:17:53.50 ID:mT7FACHiO
>>291


太陽(……やっぱり、山に行ってみましょう)

先輩剣士(本気か?)

太陽(はい。そうすれば何か分かるはずですから)

先輩剣士(分かった……お前が本気なら止めるつもりはない)

すっ

先輩剣士「死ぬなよ」

太陽「はい!」

先輩は最初の困り顔などどこに行ったのだろう、と言う決めた顔をしてこちらをみる。
そして同時に、おれ以外の仲間達にもさっきと同じようなこと……もしかしたら十二鬼月の罠かもしれない、と言うことを話した。

新免「真の剣士ならば、いかような罠もこの剣でねじ伏せるのみ」

太陽「たっ、頼もしい……」

とにかくおれ達は山に向かってみることにした。

で、その山なんだけど、その名も【怨念山】と言う。
……昔は尾根山と呼ばれていたらしいんだけど、あまりにも多発する山での事故、そして夜中に人を呼ぶようなうなり声がする、と言うので今は怨念が住んでいる山と呼ばれている。

海怜「近付くと分かるね、なるほどこれは怨念がいそうだ」

三日かけて山に到着した時には、本当に今からここに入るの?と聞きたくなったほどだった。あまりにも禍々しい雰囲気が肌に刺さる。
しかし実際全員本気だ。ここに鬼がいることは間違いなかった。……死体がその辺に転がっていたのだ。

新免「死後から七日も経っていないだろうな」

太陽「ぐっ……」

もしかしたら。おれが早くここに来ようと言ったら、助かったのかな。



壱:みんなで中に入ろう
弐:手分けしよう
参:一度鴉をとばそう
肆:その他

下弐
294 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/10(土) 12:18:05.96 ID:Ha9kdCo6o
295 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/12(月) 17:28:58.67 ID:a/Lcb81AO
296 : ◆z.6vDABEMI [sage]:2018/03/21(水) 20:42:25.20 ID:Jwe31/NLo
>>295


太陽「手分けして見ましょう」

新免「探すのか?生存者を」

太陽「……はい。きっとまだいるはずです」

海怜「止めないよ、僕は。新免さんは?」

新免「……面白そうな提案ではあるか。乗らない手はない、我も行くとしよう」

太陽「はい!それじゃあ」

新免「我はこちらに。御免」

しゅんっ

太陽「……」ほべ

夜拌「? おう……早いネ……」

言うが早いが、新免はもうどこかに行ってしまっていた。
おれ達も移動しようと思い、ふと海怜を見た。

海怜「……そうだな、僕は夜拌と行くよ」

夜拌「リアリィー!?」

太陽「えっ?でも」

海怜「大丈夫。怪我は治ったから」

その笑みはどこか力なく見えたのだが、おれの気のせいであって欲しい。
海怜が夜拌を手招きしながら、ゆるやかにほほえんで見せた。

海怜「それじゃあ太陽、後で会おう」

太陽「う、うん」

夜拌「何もなければ戻ってキマース!」

がさがさ


太陽「……」

さて、おれはどうしようかな。


297 : ◆z.6vDABEMI [sage]:2018/03/21(水) 20:47:14.27 ID:Jwe31/NLo


がさがさ……


太陽「はぁっ、はぁっ……この人も……」


その山で見つかるのは、無惨な死体ばかりだった。
腕がない人、頭からちぎれた人、腰から下を裂かれている人。いずれも死んでいたし、体の一部を食べられている。
ひどい……むごい、むごすぎる。
こんなことをしていいわけがない!

太陽「……はぁ……」

心が荒んでいくのが分かった。辛さや疲れもあるが、それ以上に鬼に対する怒りがおれの体を動かしている。
絶対に許さない。絶対に許さない!
ここにいると言う十二鬼月を倒し、この周辺に平穏をもたらすのだ。そしていつの日にか、鬼舞辻を倒して───

と。

太陽「……?」


ぐすんぐすん


太陽「……っ!?」


そこに子供がいるのが分かった。
岩肌が剥き出しの山の中だ。その中に、汚れた着物を着た子供がひとり、座って泣いているのだ。
……こんなところで泣いている子供は、本当にただの人間なのか?疑いの心が持ち上がるのをどうしても止められない。
周りに人もいないようだし、いったいどうすれば……。



壱:素直に声をかけよう
弐:試しに石でも投げてみよう
参:もういい。斬る。
肆:その他の行動

下弐
298 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/21(水) 21:52:40.83 ID:41HmHWL/o
おかえり
299 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/21(水) 22:21:02.41 ID:i47B2MLvO
300 : ◆z.6vDABEMI [sage]:2018/03/21(水) 23:21:03.67 ID:Jwe31/NLo
>>299
>>298
ただいま


……いや、いや。
疑ってどうなると言うのだ。ここは素直に、声をかけるのが剣士ではないのか。そうだろう、太陽!おれの脳内にそんな言葉がひりつく。
泣いている子供のすぐそばまで近寄った。


太陽「おうい、おうい」

子供「しくしく……」

太陽「だ、大丈夫?親はどうした?」

子供「うう……」

太陽「……立てるか?」


おれが声をかけると、子供は顔を上げた。
白目の部分が黒く変色し、黒目だったところが銀色になっている。遠目から見たって分かるくらいに八重歯が牙のように尖って、それで、それで……。

これは……鬼だ。


子供「おれ、おれ……みんなと遊びたいだけなんだ」

子供「だけど、おれの手がみんな……ざくざくって……」

見た。その手を。
まるで狼の鉤爪のように尖った五本の爪を両手に備えている。触れば一瞬でずたずただろう。

子供「遊んでくれる?おにいさん」

ゆらっ、とその陰が立ち上がり、おれの前に立ちふさがった。

太陽(子供だ!明らかにアレは子供だ!)

太陽(だけど鬼だ!人に害を成す鬼なんだ!)

太陽(どうする……どうする!おれはこれを斬るのが正解なのか!)

太陽(だけど斬らなければおれが死ぬ!)



壱:戦う
弐:せめて苦痛がないように、新たな型を
参:逃げる
肆:話し合う
伍:そのほか

下弐
301 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/21(水) 23:53:12.32 ID:41HmHWL/o
302 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/21(水) 23:55:51.88 ID:o3NiCSWE0
2
303 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/22(木) 01:42:41.12 ID:foeGZHfSO
>>1が来た! 読みに行くぞォオ!
304 : ◆z.6vDABEMI [sage]:2018/03/22(木) 19:04:33.10 ID:P7NMNvZWo
>>302


太陽(鬼は斬らなければ!けれど……)

子供「ううっ……」

太陽(子供の鬼がいること、想定していなかったわけじゃない)

太陽(それでもどうして、おれの剣はそんな姿に鈍ってしまう)

太陽(決めたのだろう、おれは決めたのだったろう)

太陽(どんな鬼でも斬り伏せて、全てを滅するのだと心に誓ったのだろう)

ビュウゥゥゥゥゥゥゥ

太陽(だと言うのに、どうして今)

その心を惑わせるようなことになってしまうんだろう。

子供「おに……い……」

太陽(全集中───ッ)



氷の呼吸
肆ノ型


一陽来復



ジャァッ



───【一陽来復】
───冬が終わり春が来ること。

───あるいは

───長く続いた悪いことが良い方に好転すること。

───それは、氷の呼吸特有の滑らかな動作から放たれる剣技だった。


ヒュウ

子供「   」ぱくぱく


どちゃっ


太陽「───あ、ハァーッ……ハァーッ……!」


───体を大きく捻り力を蓄えた後、独特の足捌きで距離を縮め敵の頸に向かい横凪ぎの剣を振るう。
───剣の軽さ、本人の筋力、敵との距離、全てが揃わなければ完成しないまさに死の型であり。
───幾万と練習を繰り返し、無駄な所作は刹那とて存在しない、まさに氷像のごとく、完成された作品である。


太陽「……斬った……!」
305 : ◆z.6vDABEMI [sage]:2018/03/22(木) 19:12:02.18 ID:P7NMNvZWo
太陽「鬼は……!」


背後を見る。
恐ろしかったのか?それとも悲しかったのか?
おれはその落ちた顔を見た。

なんて安らかに笑いながら、その子は逝くのだろうか。


子供「おにいさん……ありがとう……」ぽろぽろ

ぽろぽろぽろ……


太陽「子供の……鬼、なんて……そんなの、そんのっ……!」

ありかよ。

怒りがさらに湧き上がった。勿論大人だから良いとかそういうことではない。だけど、あの子はもっと世界を知ることが出来たはずなのに。
鬼がいるから、鬼なんてものがあるから!
怒りは糧だけれど、それだけでは死んでしまうとおれは知っていた。震える両手を押さえつつ、剣を鞘に仕舞い───


ずがあああああんっ


太陽「!?」

突然大音がする。それは戦闘のせいだとすぐに分かった。木々が倒れ、山をそれなりに注ぐ太陽光から防ぐための木陰がいくつか消失しただろう。
鬼にとってはあまり芳しくない結果だろうけれど、だからって鬼が強いか弱いかなんて分からないし、そもそも誰が木を倒したかも分からないし
ええっと、ええっと……

太陽「……しまった」

よくよく見れば、夜が近づいている。木が倒れるくらいどうでもいいのかな?


太陽「……じゃなくて!あの方角は確か、海怜と夜拌が!」



壱:急ごう
弐:新免と合流したい
参:他に鬼がいないか探す
肆:その他

下弐
306 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/22(木) 19:30:58.20 ID:foeGZHfSO
ゴメンネ 加速シテ

安価なら下
307 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/22(木) 20:00:22.56 ID:nrvlPWEWo
308 : ◆z.6vDABEMI [sage]:2018/03/22(木) 23:42:48.64 ID:P7NMNvZWo
>>306
イインダヨ キニシナイデ

>>307


太陽「……急ごう」

嫌な予感がする。そう、すごく、すごく嫌な予感だった。
全身に空気を回す。力を回転させて、全力でその場を駆け上がり、音のした方へと一気に!


すたっ!

太陽「海怜!」

海怜「無事だよ、まだね」

太陽「!」

おれが到着した時、海怜は剣を右手に握り、その場に片膝を付いていた。怪我は……していないようだ。よかった。

太陽「夜拌は!」

すぐさまそう口にしていた。海怜の無事が分かったところで、もうひとりがどうなっているか分からなかったからだ。

海怜「……」

太陽「海怜?」


「私を呼んだカイ」


太陽「! よは……」

声がしたのだ。聞き馴染んだ声が。
けれど振り返った先には、夜拌らしき人間がふたりいた。

ん?『夜拌らしき人間がふたり』?

太陽「……よ、はん……」

まさか、なんて、そんなこと。


夜拌?「まさか、本当にほんとーに、私を信用したくれたのかい?」

その男は手を真っ赤にしながら言った。右手には、同じ顔の男がいる。いや、いや……半分腐って……いったい、いつから……?



壱:切りかかる
弐:話を聞く
参:新免との合流を目指す
肆:その他

下弐
309 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/23(金) 12:21:22.95 ID:G1pwoXxSO
海怜を連れて参っ フガフガ プピー
310 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/23(金) 17:18:18.54 ID:2SZ8o2TgO
311 : ◆z.6vDABEMI [sage]:2018/03/25(日) 18:44:35.06 ID:zZtPG9cro
ちゅん
312 : ◆z.6vDABEMI [sage]:2018/03/25(日) 18:55:32.20 ID:zZtPG9cro
>>310
>>309


太陽「……!!?」

脳が混乱している。事実を受け入れたいけど受け入れられない、むしろ消化できなくて気持ち悪くさえ思えてくる。

太陽「考えても分かんないことはもう今考えない、まずは新免さんと合流しよう!」

海怜「その方がいいだろうね、僕もそう思う」

ヒュウウウウ

二人で息を整えて、その場を一瞬で離脱する。
夜拌?の方はおれ達を追いかけようと思えば出来たはずなのにそこから動かなかった。
理由はどちらだろう。動かなかったのか、動けなかったのか。
とにかく新免さんが行った方向に向かって全力で駆けた。さすがに高低さがあり、足場も不安定で非常に疲れが溜まりやすくなっていたけれど、それでも走った。
じゃなきゃ、たぶんおれ達はここで全滅だ。それだけは避けなければいけない。

ザザザザザ!

不意に木々が揺らめく音がした。
獣が立てるような音ではない、もっと不自然な物音!……きっと新免さん!

ざっ!


新免「む?どうした、主らは別方向に行っていたのでは?」

海怜「ところがそんなこと言ってる場合じゃなくなった」

新免「……?」

海怜「罠だった。夜拌なんてやつ、いなかったんだよ」

新免「ほう?」

太陽「海怜も新免さんも、あいつと話したことあるんじゃなかったのかよ!」

新免「ある。あるが、あの一度きりだ」

ああ、試験が終わったあの後か!

太陽「え?じゃあ………」

海怜「名前も聞かずに離れてしまったからね、あの時は」

(回想のようなコマで、山中で偶然出会う海怜と血矢 アカリの図)

海怜「数名話をせず終わったんだった」

太陽「……そう言えば何人か名前聞いてない!」


※このレスのコンマで鬼の数判定
-30 夜拌+下っ端鬼が4体
-60 夜拌+下っ端鬼が2体
-90 夜拌+夜拌より格下鬼1体
ゾロ目で夜拌のみ
313 : ◆z.6vDABEMI [sage]:2018/03/25(日) 19:10:17.30 ID:zZtPG9cro
(コンマが20だったので、怨念山には夜拌?含め鬼が5体います。ただし1体は先ほど退治しました)



太陽「ええっと、おれの仲間って……」

>>129

太陽「おれ、イツミ、アカリ、海怜、新免」

海怜「夜拌(仮)。多分名前は他にあるんだろうね」

新免「それと別に二名いる。名前は聞いたか?」

太陽「いや、聞いてない」ふるふる

新免「恥ずかしい話だが、我も聞かずに別れたのだ。乙津、お主は?」

海怜「……分からない。僕も聞いた記憶がないんです」

確か、残りは道着のようなものを着た坊主と、水の呼吸を使える子供だったか……。
きっとその内、また会う機会があるだろう、と信じる。信じたいところだ。少なくとも、今の夜拌のようなコトになっていないことを祈ろう。

新免「話を戻すとしよう。夜拌と称していた青年は鬼なのだな?」

海怜「察しがよくて助かります」

新免「つまり、奴が……」

太陽「じ、十二鬼月!?」

海怜「参りましたね、僕たちだけでやれるかな?」

太陽「せめて、アカリと連絡が付けば……」

新免「それか、【御薬袋(みない) イツミ】がいればまた話が違うのであろうな。確か彼女は、薬師の知識を持った継子であるはず」

太陽「イツミ……」

イツミとも最初以外喋っていない。無事でいることを祈っているのだが、果たして……。

新免「あまり時間の余裕もないだろうな。さて、どうする?」



壱:全員で夜拌を囲む
弐:まだ敵がいるかもしれない、山を見回る
参:雑魚を新免に任せ海怜と夜拌退治へ
肆:おれひとりで夜拌を倒す
伍:そのほか

下弐
314 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/25(日) 19:44:32.15 ID:AsvzrfF8o
315 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/25(日) 19:52:19.98 ID:wj0JY60wo


不意打ちされたら不味いし
316 : ◆z.6vDABEMI [sage]:2018/03/26(月) 08:16:11.95 ID:IP1Ci8W+O
>>315



太陽「さっき、子供の姿の鬼?鬼の姿の子供?を見たよ」

海怜「! 予想はしてたけどやはり巣窟か」

新免「奴め、上手くやったつもりなのだろうな」

海怜「それで、その鬼は?」

太陽「……斬った。おれが」

新免「あい分かった。しかし、まだ鬼がいるやもしれんな」

太陽「うん。じゃなきゃこんな回りくどいことする理由が分からないし」

海怜「理由はまず置いておこう。問題は、まだ鬼が山にいるかもしれないってことだよね」

太陽「さっきの子供みたいな鬼がたくさんいるのかもしれない」

新免「どうであろうか?よもや精鋭集団が揃っていると言う可能性もあろう」

太陽「どちらにせよ、今夜拌と戦うのはまずい。挟撃されたら一巻の終わりだ」

太陽「だからまず山に他に鬼がいないか見て回り、その後夜拌退治に行く。どうですか?」

新免「ふむ、そうか。それなら向こう側の探索は請け負った」

そう言いながら新免は、背後の木々や森の類を指さしながら目を光らせる。
明らかに不自然に木々が揺らめいた瞬間を見逃さなかったのだ。

新免「何人いるか分からないが、我一人でどうにでもなろう」

太陽「で、でもそんな」

何か言うより先に、新免は飛び出していた。おれの目にも追いかけられるかどうか微妙なほどの速度だ。はっや!!

太陽「はっや!!」

海怜「だらだらと話している暇がないのも事実だからね」

海怜は新免の肩を持つ。と言うか正論を行ってくる。ぐう、分かってるよ……。
と言うわけで再び新免と逆方向に進むために、おれ達は振り返った。
317 : ◆z.6vDABEMI [sage]:2018/03/26(月) 08:29:21.81 ID:IP1Ci8W+O
がさっ

太陽「!」

海怜「!」


がささささ

明らかに何かが茂みから飛び出してこようとしている。獣か?いや、それにしちゃ体が高いような気がする。
もちろん。ここで大きなイノシシが来たところで、おれ達は戦うだろう。
それを放って置いても問題なのは間違いがないのだから、それなら戦うだろう。
しかしどうだ、茂みから出てきたのは───


女「……」


和装の女だった。着物がずたずたになっていて、足は裸足。しかしその目は真っ赤に染まっており、明らかに常人ではない。
鬼か。
ふたりで構える。

女「あら……あなた達は」

海怜「やるよ」

太陽「う、うん」

生気を失った目がおれ達を見た。

女「ねえ?あなた達」

海怜「……」ちゃきっ

女「あの鬼を、『陽炎』を殺してくれるのでしょう?」

太陽「陽炎?」

女「ええ、ここの頭領ぶってるあの鬼よ」

太陽「……? ??」

ええと、夜拌になりすましてたあいつか?

海怜「それならどうする?」

女「共闘しない?」

海怜「何……?」

女「私にもあいつは目障りでね。今私があなた達と戦っても負けるのは分かり切ってるでしょう?」

女「だから、それならせめて死ぬ前に嫌がらせをしたいのよ」



壱:……信用してみよう
弐:信じられるか!
参:海怜はどう思う?
肆:そのほか

下弐
318 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/26(月) 09:12:55.94 ID:qmMJNQYUo
ええ…怪しすぎるな

加速
319 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/26(月) 13:50:47.31 ID:ZTTuF97SO
加速ばっかするんじゃねぇ!!(頭突き)

肆:太陽が信じたふりをして鬼から夜拌(陽炎)の情報を聞き出しつつ、その隙に海怜が攻撃。
320 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/26(月) 14:57:07.89 ID:4Qi8thFRO
信じた上で嘘なら真っ向から叩き潰したいところだがそこまでの力がないのも事実
321 : ◆z.6vDABEMI [sage]:2018/03/29(木) 22:44:51.08 ID:6T0IdEdao
>>319


信用する価値なんて始めから無い。

のだが。


海怜「……」じゃり

女「悪い話ではないと思わない?」

太陽「……」

目配せする。
女が言っていることが全て正しいとは思えなかった。
まず、ここにいる時点でこいつも戦闘を経験しているはずだ。おれ達よりもずっと強い隊員との戦闘を。
それなら、おれ達に勝てないと言う道理がない。つまり、その時点でおれ達を嵌めようと言う算段なのは丸わかりだ。
そして鬼同士が連携をすることがある、と言うのも前回で学んだことであり、こいつが言っていることを完全に正しいと言い切れない以上、誘いに乗るわけには行かない。

さて……それでどうしたものか。

太陽(海怜、おれは信用してみる。……ように振る舞う)

太陽(海怜が信用ならないと思った段階で斬ってくれ)

海怜(……、……勺だけど仕方がないね。正面突破でかなう相手じゃない)


女「勿論信用できないのはよくよく分かるわ」

太陽「ああ、今のところは信用に値しない」

女「……そうよね」

太陽「だからこそ信用してみることにする」

女「!?」

太陽「話せばすぐに分かるはずだからな、それが事実か否か」

女「ふふ、話が分かる人で助かるよ……」

太陽「時間がない。陽炎について早速教えてくれないか?」

女「勿論よ」
322 : ◆z.6vDABEMI [sage]:2018/03/29(木) 22:51:24.74 ID:6T0IdEdao
そう言いながら女は煙管を懐から取り出した。
すぐさまおれ達は刀に手をかける。これが血鬼術の引き金と言う可能性もあったからだ。
悪びれた様子で煙管を戻した女は口にする。

女「すまないねえ、生前の癖で。さてと何から話したものか」

女「陽炎、この怨念山の主、そして【元 十二鬼月】」

海怜「……元?」

女「はっは、そうだよ。十二鬼月は元々入れ替わりが激しい。そして、そのうちのひとりってことだ、彼は」

太陽「その時点で足下を掬われていたのか……!」

女「能力は【皮被り】。なんて大したこと無い、ちんけな能力だろうねえ?けれどそれが一番恐ろしい」

太陽「ずいぶんベラベラ喋るんだな」

女「言ったでしょう?私がしてるのは嫌がらせよ」

吐き捨てるせりふ。

女「あいつは……陽炎は【皮被り】を使って、私の家族を……ぐうう……!」

太陽「……」

鬼を鬼にすることが出来るのはごく限られた人物だけだ、と聞いていたが。
もしかして十二鬼月にもそれが許されているのか?
あるいは。

女「しかもあいつ、降格の目に遭い、能力を取り下げられたせいで……家族を元に戻すことさえ叶わない!」

女「おぞましい……恐ろしい……忌まわしい……」


海怜「そうか、分かった」

女「え……」


幻の呼吸
壱ノ型 狩初


ザンッ!
323 : ◆z.6vDABEMI [sage]:2018/03/29(木) 22:57:55.36 ID:6T0IdEdao
海怜「……お前の言葉は最初から疑わしかった」

女「……」

海怜「煙管、火を付けていないように見せかけて既に血鬼術の準備が整っているな。その時点で交渉の余地はない」

海怜「そして情報を開示したことで自分を信用させようとしているのだろうが、仲間の能力の名を明かして」

海怜「仔細を明かさぬ魂胆だったこと、すぐに分かった。話を流そうとしていたのも悪印象だったな」

女「く……」

海怜「だが、家族が何らかの血鬼術にかけられているのは事実なようだな」

海怜「安心しろ、俺達が一族皆、空に返してやる」

海怜「天国に行けるかどうかは分からないが」

女「お、まえ……おまえおまえおまええええ!!」

海怜「ふっ!」

太陽「海怜!」

どしゅっ

太陽「───!!」

海怜「ぐ、ああああ!」


首を完全に斬られていなかった鬼。
そして海怜がとどめを刺す直前、鬼の煙管が海怜の肩を貫いた。
左肩からとめどなく溢れる鮮血、それを見つめて鬼はせせら笑いながら砂に還っていった。


太陽「海怜ッ!」

海怜「太陽!君のやるべきことをしろ!」

太陽「でも……」

海怜「今やるべきはなんだ!」

太陽「……」

海怜「この山にいるはずの鬼の殲滅だ!」

海怜「鬼滅の戦士は何があっても立ち止まってはならない、それが喩え仲間の死であっても!」

海怜「俺はまだ死んでいない……ここにいる、だから安心して、鬼を狩れ!」



壱:残った鬼を探す
弐:陽炎討伐へ
参:せめて海怜を山の外に出したい
肆:そのほか

下弐
324 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/29(木) 23:09:59.44 ID:S2Z4gzo8O
325 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/29(木) 23:11:56.29 ID:YR6VXkG6o
326 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/30(金) 08:53:26.61 ID:/XyuxfASO
乙の呼吸
327 : ◆z.6vDABEMI [sage]:2018/04/14(土) 21:30:14.46 ID:85XnfYbio
チュン(週に二〜三回くらい更新を目標にします)
328 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/14(土) 21:32:54.52 ID:FJSP1azpo
うい
329 : ◆z.6vDABEMI [sage]:2018/04/14(土) 21:39:23.28 ID:85XnfYbio
>>325

あと何体いる?
子供を斬った。今の女を斬った。
それから、夜拌だった何か。
あと何体いる?聞いたとして答えやしないだろうが、交渉の余地はあっただろうか。

太陽「いいや、迷ってる場合じゃないか!」

うなずきと同時、全力でそこから駆けだした。音がしたり、気配がする方を探すためだ。
ばきばき、と木々が倒れる音が背後にしたが、新免が鬼を狩っているのだとすぐに分かった。明らかに戦闘音でしかない。
しかしおれが向かった方向には、敵らしき敵の気配がない。
なぜ、どうして?もしかして、もう何らかの術にかけられて……?

??「キキキ……」

太陽「!?」

笑い声のような物を耳にしてばっと振り返る。そこには、なんとも形容しがたい生物が突っ立っていた。

??「哀れだな、若輩者。我々鬼とは生きる時間も、生きる世界も違う」

??「永遠の生、永遠の美、永遠の愛……それらはこの体でしか得られぬと言うのに、どうしてそれを否定するのだ」

鬼、なのか。
すっかり痩せこけ、肋が浮き出ている浮浪者のような男がそこにいる。
既に衣服はぼろぼろで、胸元などはだけているなんてものではなく、はだけきってでろんと不気味な肌を露出している。
しかし、それでもまだ人型を保っていた。
目が、体が、言葉が、全てが狂気を孕んでいたが、それでも人型だったのだ。

この人もかつては人間だったのか。

鬼「書けど書けどもこの世は書き切れぬ、故に命を長らえた」

鬼「キキキ……!」

太陽「あなたは……」

鬼「ああそうだ、私の傑作を読ませてやろうか。確かここに……うん、私は何を書いていたのだ?いや、私は何をしていた……?」

太陽「……?」

鬼「ああ、悲しい!憎い!生きられるのに、なぜ生きたかったか、もう思い出せぬ!」



壱:速やかに斬首
弐:足を斬りつけ鬼の数を聞く
参:危なさそう。無視
肆:そのほか

下弐
330 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/14(土) 21:40:02.64 ID:FJSP1azpo
331 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/14(土) 21:59:24.62 ID:ZKjXJCiSO
>>1が来たのかしら 何だかドキドキしちゃう

安価は壱
332 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/04/14(土) 22:25:21.96 ID:85XnfYbio
>>331


だからどうした。
人間だったとして『今はもう鬼じゃないか』。
思い出せ。おれは何の為にここにいる。おれの思いはどこにある。全ての鬼を滅する、それがおれの願いだっただろう!

太陽「───」ちゃきっ

鬼「アアアア!憎い、辛い、もはやこの世は地獄でしかないのか!」

太陽「……すぐに楽にしてやるよ」


氷の呼吸
壱ノ型 寒声一叫


斬。

氷の呼吸は、初めから鋭すぎる剣術を目指していた。一撃で鬼を薙ぎ払えるように、一撃で地獄に送ってやれるようにだ。
その剣筋を「冷たい」と感じる鬼がいるほどにおれはこの剣技を極めた、とひとりそう思っている。
それだけの覚悟で剣を振っているつもりだ。

だと言うのに。


ごろんっ

鬼「か、カッ……は……あぁ、死にたく、ない……」

太陽「……」ちゃっ

鬼「生きるのは辛い……だが……」ぼろ

鬼「死ぬことも辛い……」ぼろぼろぼろ


この鬼が最期に語るのは、もはや鬼でもなんでもない。生物としての恐怖だった。
ほんの僅かに心を揺り動かされた。
かといって許せる訳がない。おれがこいつを許せるはずがない。それでもこの言葉に嘘偽りはない。鬼もおれと同じように恐怖しているのだ。そして、それから逃げるすべを得ただけ。

太陽「大丈夫だ。消えれば、つらさも無になる」

太陽「おまえが殺した人と同じように、無になる」

鬼「ああ………ぁぁ………あ………」ぼろぼろ……


刀からようやく手を離す。鬼の形が全てぼろほろと崩れて消えてからやっとだ。それまでは気を抜けない。……勿論、まだ敵が居ることに変わりはないので完全に脱力するわけには行かないんだけど。
気付けば後ろの方から聞こえていた戦闘音も無くなっていた。……新免さんは上手くやったのだろうか?不思議と心配はしていなかった。あの人が死ぬ未来が見えなかったからだ。

太陽「あと……何体だ……?」

太陽「まだいるのか……それとも……」



壱:鬼を探してみる
弐:新免を見に行ってみる
参:夜拌もどきのところに行く
肆:そのた

下弐
333 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/14(土) 22:51:50.21 ID:PgzwOcwZo
334 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/14(土) 23:00:33.54 ID:CoqyX8eu0
久々に拝めた。 いい… とてもいい…

安価は弐
335 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/04/14(土) 23:30:44.20 ID:85XnfYbio
>>334


太陽(迷っている暇はない、よな)

足を踏み込む。後何体いるか分からないが、それでもこれ以上単騎で望むのは得策と思えなかった。
だからこそ、不安が胸をよぎったこともあり新免さんとの合流を先にした方がよい、と言う判断を下した。
おれは脱兎の如く、体中がすっかり酸素を無くして疲れ果ててしまうのも忘れるくらいに走った。
一瞬でも、一秒でも早くその無事な顔を見たかったのだ。……海怜のことも心配だが、そちらに戻ったらどれだけ怒鳴られるか分かったものではないので行かなかった。


ざざざざっ!

太陽「新免さん!!」

新免「如何した」ぬっ

太陽「うおおーー!!!」

汗だくのおれが声をかけたと同時、背後から音もなく現れたのが新免さんだった。び、びっくりしたぁ!!
どうやら怪我一つ無いようだ。

太陽「えっと、さっきまで音がしてたから……無事、でしたか?」

新免「ふ、無論。私の剣技にかかってその場で立っている鬼などいない」

太陽「そ、そうすか……」

新免「それより」

きりっとした表情で新免さんがこちらを向く。やはりおじさんだ。しかし額に汗一つなく、むしろ攻撃を受けた様子すらない。
さすがは一流の剣士、と言ったところだろうか?

新免「お主は独りか?もう一人はどうした」

太陽「あ、怪我をしてしまって……それで」

新免「何をしている」

太陽「はっ……」

新免「怪我人を一人置けば、そこに鬼が付け入る。すぐさま戻るべきだ」

……確かにそうだ。言っていることは全くもって真っ正面から受け入れたい言葉だった。
しかし戻ってもいいのか?海怜に言われた言葉を思い出す。

「今やるべきはなんだ」

「鬼の殲滅だ」

その言葉が胸を締め付けて離さない。

新免「どうした?」



壱:海怜と約束したので先に鬼を探します
弐:分かりました、戻ります
参:それにしても強いですね
肆:そのほか

下弐
336 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/14(土) 23:43:57.55 ID:DfY9fYrO0
ksk
337 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/14(土) 23:58:04.33 ID:PgzwOcwZo
338 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/07(月) 13:58:12.64 ID:MymahdGSO
保守するわ保守保守保守保守
ここで>>1が来ても結局保守するわ俺
339 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/05/14(月) 20:39:11.39 ID:qAr9SKJGo
俺は>>1……物語を……更新する男だ!
340 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/05/14(月) 20:46:36.58 ID:qAr9SKJGo
>>337


それにしても───

太陽「それにしても強いですね!」ぱぁっ

新免「お、おお……」

おれは率直にそう述べるしかなかった。
なんせ、この様子だと鬼を一体、何の怪我もなく倒している。
ああ、すごいなぁ。おれには出来ないなぁ。
素直な感想を述べたのだが、なぜかたじろいでいる。

新免「まあ、そうだな。私のように鍛錬を積めばいずれはこうなれるだろう」

太陽「鍛錬を……なるほど!どう言った鍛錬でしょう!?やっぱり両手に剣を握り振るところから!?」

新免「うむ。両手に武器を持つこと。それ自体は、何ら難しいものではない」

新免「が───」

徐々に新免さんの表情は穏やかなものに変わっていた。
まるでこの場が戦地であると忘れてしまっているようにも見える。

新免「そうさな。両手の使い方を学び、呼吸を学ぶ。それが最初の一歩だ」

新免「腕が剣に代わりそうな程何度も振り、鋭く鬼を断つことを……それを想像し、幾重にも鍛練を重ね」

新免「初めて本物の鬼というのは切れる。それだけのものだ」

太陽「ほぁー……」きらきらきら

すごいなぁ、本当にすごいなぁ。

太陽「強いなぁ、新免さん」


だって───


この人、おれ達と一緒に山に来たのに、衣服のひとつも汚していないんだから。


太陽「……」


▼集中。
壱:海怜のところに戻る
弐:ふたりで夜拌を探す
参:もう少し話をしてみる
肆:そのほか

下弐
341 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/14(月) 20:51:22.75 ID:+PBTGGZdO
来たか
342 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/14(月) 21:37:34.76 ID:GhFiBuwSO
面白いよ 面白いんだよ 君の書き物は
全てにおいて最高のようだ

安価は参
343 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/05/14(月) 22:01:57.90 ID:qAr9SKJGo
>>342


新免「……だらだらと話している暇ではない。さっさと」

太陽「待って」

ざくっ。
草木を踏みしめてどこかに行こうとした彼を呼び止める。

太陽「聞きたいんです」

新免「ほう?なにをかね」


太陽「新免さん、服汚れてないんですね」

新免「立ち居振る舞いに気をつければどうとでもなる」

太陽「左の小太刀、最初と全く位置が変わってない。抜いてないんですね」

新免「私にかかれば片手でも簡単なことだった」

太陽「傷一つないし、疲れてすらない」

新免「たゆまぬ努力の為だ」

ォォォォォォ

太陽「ひとつ、いいですか」

新免「何かね」



太陽「いつから自分のこと、『私』って呼ぶようになったんですか───」


次の瞬間。


どんっ!!


太陽「か、はっ……!?」

強い衝撃を受けた。腹に、そして背に。息が一瞬出来なくなって、目の前が真っ白になりかける。
どうやら突き飛ばされたようだ。背中は……いたた、大木にぶつかったらしい。
頭は冷静だが体が追いつかない。理性に反して行動はひどく鈍く、おれはそこでうずくまるしかなかった。

新免「……あ、ああ?私は……いや、私は私だろう、違う、我は……そんなことは、俺、あ、私は……」

太陽「は、はあ、ぁ……しん、めん……」

新免「そう、そうだ。私は新免、新免 玄信!それ以上でも、以下でもない!」

太陽「は、はぁ……っ……!?」

新免「愚かな剣士め。私を疑うか?」

太陽「……勿論……新免さんなら、味方を攻撃なんてしない……」

息も絶え絶えでおれはそう言うしかなかった。
ああ、死ぬのかな。
まあでも、死ぬならそれでもいいのかな───
344 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/05/14(月) 22:10:22.02 ID:qAr9SKJGo
??「よくぞ隙を作った」

太陽「は───」


ザンッ!!


新免「ぎ、あああっ!?あ、畜生てめぇ、やったなァ!この私の私のわわわわた」

??「口を閉じよ愚か者!」

がぎぃんっ!


一体何が……?
意識をなんとかぎりぎりで繋ぐ。ここで倒れたら格好の餌だ。
よろよろと立ち上がったおれの眼前に現れたのは、憤怒の表情を浮かべる修羅だった。


太陽「新免……さん」

??→新免「あいや遅くなった。……済まない」

太陽「……!」

見ればその姿はぼろぼろだった。
衣服はあちこちずたずたに切り裂かれており、無傷とは到底言えない様子だ。
恐らく。恐らくだが───別な鬼と戦っていたのだろう。ひとりで。
情けなくて嬉しくて悲しくて、何とも言えない顔をしてしまうおれに、叱咤の言葉が飛ぶ。

新免「気を抜くなッ!!」

太陽「っ! は、はい!」

新免「ここにいるは最後の鬼、即ちこやつこそ……」



偽新免「……くくっ、」

その姿は突然、ゆらっと揺らめいた。
───そう、まるで現代で言う蜃気楼、あるいは……


陽炎「ハハハハハハハハハハ!!!」


……陽炎の如く。


太陽「……!」

新免「奴が最後だ。夜拌の敵を取る」

太陽「はい……!」



壱:自分がおとりになる
弐:足を止めさせたい。まずは弐ノ型
参:新免で敵を釣る
肆:機を狙い肆ノ型
伍:その他

下弐
345 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/14(月) 22:22:21.75 ID:GhFiBuwSO
俺は安全に加速したいんだよ

安価なら下
346 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/14(月) 22:43:27.12 ID:htZ2w1nMO
弐だ!
347 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/05/14(月) 22:54:39.75 ID:qAr9SKJGo
>>346
弐だ


奴がどういう動きを取るかは分からないが……!

太陽(まずは足を、動きを止めさせる!)

ビュウウウウウ


氷の呼吸
弐ノ型


太陽(細───)

陽炎「くくっ!」ぼわっ

太陽(!?)

目の前で……消え、た!?
思わずおれの足は止まってしまった。と、

新免「! 止まるな!」

太陽「え?」


どっ、があああっ!!

太陽「ぐああ!?」

横から思い切り蹴られた……のだと思う。
肋がみしみしと軋み、変形に耐えかねてばきりと折れる音がする。
思わず痛みに顔をゆがめ、喉の中で空気と血が混じる。……ああ、痛い、痛いなぁ!

新免「ちィ……」

しゅらん、と刀が擦れる音がした。
新免さんが刀を握ったのだとすぐに理解する。研ぎ澄まされ、美しい切っ先がまもなく夜になろうとする空の僅かな明かりで煌めいた。
花火か何かのようにも見える。

きれいだった。

変なことだとは思うけど、痛みを忘れてしまうくらいには本当に綺麗で、そして……!

しゃっ

と、空気を裂くような音がする。
実際には肉を断ち、骨を砕き、鬼を苦しめる一太刀である。それにしてもあまりにも綺麗で、綺麗だった。

それを見送ってやっとおれは立ち上がる。
348 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/05/14(月) 23:01:18.65 ID:qAr9SKJGo
太陽「ぐ……」

痛みはまだあるが、戦えない程ではない。
それに呼吸を繰り返す度、まだまだ戦えるのではないか、そう思えてきた。
浅く繰り返す息。まだおれは折れていないし、剣は無事だ。……よし。まだいける。


陽炎「ぐっ、ぐおお!?」

落ちた右腕を見ながら陽炎は呻いていた。痛みが激しく、またどうして自分が斬られたかよく分からなかったのだ。
……おれもよく分からない。血鬼術であることは間違いなかったのだが、さっきあれはどうなったのだろうか?

新免「心の目で見よ、少年」

太陽「心の目……」

新免「奴はお主の目を欺く。見ているものを裏切ってくる」

新免「だが、お主の心までは欺けん。お主が思うものを斬ると良い」

太陽「……!」


正直、分かったような分かっていないような、半々の気持ちだった。
それでも、なんとなく言いたいことは分かった。つまり……あいつ、姿を眩ませている。
さっき目の前から消えたのはそう言うことだったんだろう。
どんな理屈だ?どうやって……こいつの能力は【姿を変えること】じゃなかったのか?姿を変えるのはともかく、どうやって……?

太陽「陽炎の名に意味があるのか……?」


悩んでも仕方がないかもしれない。
あまり攻撃を受けたくはないが、おれは……!



壱:囮になる
弐:再び弐ノ型を狙う
参:弐ノ型で釣って肆ノ型で迎撃
肆:その他

下弐
349 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/14(月) 23:12:09.81 ID:GhFiBuwSO
集中して弐
350 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/15(火) 15:51:05.64 ID:48Av3/1qO
351 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2018/06/01(金) 01:20:19.38 ID:aoSHC3wSO
アァアアア 月がァ!! 月が変わっている!!
というわけで保守
352 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/06/04(月) 22:02:28.45 ID:gSACu1Y5o
アニメなんですけど!アニメ化なんですけど!!どういうこと、これどういうこと!?名作であれ名作であれ名作であれよ、お願い!戦闘が格好良くあってくれたなら俺頑張るから!禰豆子ちゃんの声が可愛い声優さんだったりしたなら、もうすごい頑張る!畑を耕します!一反でも二反でも耕して見せる!!最高のアニメになってくれぇーーーーーっ!!
353 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/06/04(月) 22:11:51.56 ID:gSACu1Y5o
>>350


再び弐ノ型を構える。
次ははずさない、絶対にだ。

仕留める───!


陽炎「よくも、よくも、よくも!俺の腕を!ああ、あああ!許さぬ、絶対に生きては!返さぬ!」

 ぼしゅっ

太陽「!?」


途端、陽炎は姿を変えた。恐ろしい姿だった。虎に猿と雉を足して、全身に針を生やしたような姿がそこにある。
……そうだ、分かったぞ。

陽炎は変化するだけの能力しかない。
しかし、『変化が異常に早い』のだ。

先程の剣筋をかわされたのも、たった一つの理由だ。おれの剣が届くより早く、変化して切っ先が届かぬ大きさに変わったのだ。
そしてまるで、姿がころころ切り替わるのが幻のように見えるから───陽炎!
それなら新免さんが言う通りだ。目で捉えたところで、遙かに早い速度で変形されては届かない。
ならば、どうする。


太陽「もっと!早くなれ!おれの体!!」


息を全身に回せ。
呼吸を絶やすな、神経を集中しろ。
戦え、戦え。抗え。最後まで、刃を!


陽炎「!」
ゾクウウウッ

ばっ


太陽「逃がすかァッ!!」


殺気を感じとった陽炎は、体を小さくして逃げようとした。無論、逃げを許すおれではない。
集中しろ。集中しろ。目の前に、斬るべき敵に。


全集中
氷の呼吸


太陽「………ッッ!」
354 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/06/04(月) 22:21:09.32 ID:gSACu1Y5o
全身が脈を打つ。
刃まで神経が通ったような錯覚。そして、まるで時が止まったかのようにさえ思える、確かに長くて短い瞬間。
おれは構える。全て終わらせるために。


弐ノ型


ビュウウウウウウ

吹雪の日のような吹き荒ぶ音が森中に鳴り響いた。耳鳴りがしはじめそうだったし、だんだん世界の温度が下がっているようにさえ思える。
それこそが氷の呼吸である所以だが、そんなことはどうでもよかった。


陽炎「───!」


細雪


ぼぼっ


……細雪は、一旦は腕を引いて、その後体の捻りと腕の力で前方に高速の突きを放つ技だ。
一点集中、であるが故回避された時の隙は大きいが、その分当たれば大きく体力を削る技でもある。
回避される未来が見えなかった。だからこそ、ここで今放つべき技だった。


陽炎「か、ギャァッ!?」


ドシャァッ


新免「お見事」

太陽「……新免さんっ!!」

陽炎「ま、だだぁっ!」

ぼしゅっ

新免「む……!」


すんでのところで再び陽炎の姿を見失った。何に化けたのか、もはや見当も付かない。
しかし、体力は限界に近いはずだった。人間を食べなければ、鬼に力は戻らない。力を失った鬼が行き着くのは、地獄だ。


太陽「逃げた!?」

新免「狼狽えるな、側にいるだろう。捉えるぞ」

太陽「……はい」



壱:参ノ型で辺りを一蹴
弐:なにか……何か新技を……
参:手当たり次第壱ノ型
肆:全集中で体をいたわる
伍:そのほか

下弐
355 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/04(月) 22:29:29.87 ID:2HNYgfHSO
ならば俺が派手に加速してやろう
誰よりも派手な加速を見せてやるぜ
もう派手派手だ

安価なら弐
356 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/04(月) 23:54:43.68 ID:4TH9wM4JO
弐!
357 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/06/05(火) 00:31:44.21 ID:6Ctr5Hgeo
>>356

……おれの技を思い浮かべる。

縦の斬撃、壱ノ型【寒声一叫】。
高速突き、弐ノ型【細雪】。
全体攻撃、参ノ型【瓦解氷消】。
横の斬撃、肆ノ型【一陽来復】。

もう一捻りあれば、ここでこいつを仕留められる。考えろ、考えるんだおれ……!

全身の力を溢れ出させる。同時に、剣先にまで己の身がついているような錯覚を現実のものとしようとした。そして思考する。
恐らく、陽炎は小さくなった。小さくなって、おれ達の視界に入らない程度になった上で回復を試みようと言うところなのだろう。
残念ながら夜の森の足下というのは、人間の肉眼ではどうにもこうにも、全て見通すことは不可能に近い。まして手入れされていないせいで新緑が生い茂る。その上に落ち葉まである。
おれ達がやつの気配を察せなければ、正直ここでおしまいだ。逃げられてしまう可能性だって否めない。

この刃が針であったなら。
おれが、奴を見つけられるのなら。
一撃で終わっているかもしれない。
だからこそ。

集中。
腹がまだ痛むが、正直もう考えている場合じゃなかった。やっぱり折れてるよなぁ、これ。鈍く痛みを伝えるそれが恨めしい。
すぅ、と呼吸する。大丈夫だ、おれはまだ戦える。戦えている。


太陽「………」ビュウウウウウウ

新免「どこだ……!」



新技?正否。直下小数点
今日はここまでチュン
358 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/05(火) 00:34:55.04 ID:cvYnG7ESO
俺は鮮やかな必殺技が見れると思ったのに
クソ―――ッ
359 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/06/06(水) 15:32:22.39 ID:ULwUo2JuO
頑張れ頑張れ 出来る 俺なら更新できる
360 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/06(水) 17:14:08.97 ID:mSd5HaaaO
お前は今までよくやってきた!お前はできる奴だ!そして今日もこれからも!これからも!疲れていても!乙が無くなることは絶対にない!
361 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/06(水) 20:13:13.61 ID:BcAj6eCSO
たくさんありがとうと思うよ
たくさん乙と思うよ
忘れることなんてない どんな時も読者は傍にいる だからどうか無理だけはしないでくれ
362 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/06/11(月) 21:12:33.45 ID:LiynBJDSo
遅れてごめんなさい!みんなすぐ更新しますから!
363 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/11(月) 21:15:45.02 ID:pjJLiOfSO
うおおお >>1が来たぞ 凄ェ!!
364 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/06/11(月) 21:16:49.59 ID:LiynBJDSo
>>358
コンマ04
クソーーーッ


刀を振り抜くのではなく、自分がその場を移動する。
そう、氷を滑る時みたいに。
おれの足腰はそれなりに鍛えられていたし、足裁きも体に馴染んできたと思えた。
だから、今なら出来るかもしれない。

足を、動かせ。止まるな、進め、すすめ!


伍ノ型


太陽「ふっ!」


暴れ回雪


シャオオオッ!!


威力ではない。足の速さを活かし、多くの傷を付けるのがこの技の特徴だ。
こと持久戦や、相手に多くの傷跡を負わせるにはとても良い。特に、今回のような『見えない敵』には有効だろう。
……切っ先が地面に触れるか触れないか、やや斜めに構えありったけの速度で走り回り……地面一帯に攻撃を加える!


シャオオオ………ッ!


太陽「アアアッ!」

しゃっ!!

一太刀くらいは……


シュウウッ

太陽「!?」

陽炎「遅いっ!」

どごぉっ

太陽「あ、がっ!?」


後ろから、また脇腹を蹴られて、地面に転がった。
痛みは先程の比ではなかった。それもそうだ、折れているところをさらに蹴られたのだ。内臓に骨が刺さらないことを祈るが、もしかしたらもう刺さっているかもしれない。
げほっ。あ、あぶないな、口から血が出ている。

太陽「ぐ、くそ……!」
365 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/06/11(月) 21:28:04.10 ID:LiynBJDSo
構えるよりも先、背後でさらに動く音がする。まずい、このままじゃあ致命傷を負いかねない。
それは命が奪われるやもしらない、或いは命があったとして剣士はもはや絶望的なものかもしれない。
立て、立てよおれ、何とかかわせ、追撃を逃れろ!


陽炎「かあああっ!」

新免「隙有りと見た」

しゅばっ!

陽炎「……ああっ!?」ぼとっ

新免「余裕があるようだが、忘れるなよ?貴様の前にいるのは我なのだ」

陽炎「ちい、邪魔するな!まずはお前からやってやる!!」

太陽「!」


新免さんが、おれのために時間を作ってくれている。
ああ、おれのことを思ってくれている。
嬉しいなあ、有り難いなあ。その気持ちに答えないで、鬼を殺すことなんて出来ないよ、おれ。
動いてくれ、立ち上がってくれ。どうかあいつの鬼としての生を終わらせるために、挑んでくれ、おれ。

げほっ。

再び咳込みながら立ち上がる。
振り返れば、そこでは陽炎がまたしても腕を両断されていた。新免さんは涼しい顔をしている。衣服には返り血が大量に付着しているが、本人はまだ大きなけがはしていないようだ。
やっぱり……強い、な。


太陽「はあ、はあ……お、おおお!」

呼吸を整えろ。痛みをひとときだけ忘れろ。今はおれがやるべきことをやるんだ。
鬼を討つ。この世全ての鬼を滅する。おれはそのために鬼を殺す術を得て、武器を得て、そうして覚悟してここにいるんじゃないか!

陽炎「!? まだ立てるのか!?」

新免「そこで寝ていろ!お主が戦える隙はもう無い!」

刀を掲げる新免さんが叫ぶ。しかし、その目で何かを確実に訴えようとしていた。……もしかして。

太陽「……はい……!」

陽炎「お前は後でじわじわ殺してやる!まずはお前だ、新免とやら!名は立派だが技能が追いついていないぞ!」

新免「はっ、挑発が安いな、鬼。人外から人類の技術が理解できる訳が無かろう」

陽炎「貴様ああああ!」


腕は……まだ動く。足は……うん。いけそうだ。
だがこれ以上食らえば、おれは……。



壱:足裁きを活かして接近、囮となり新免に任せる
弐:戦闘の隙を突き高速で接近、肆ノ型
参:伍ノ型を振り回し細かい傷を蓄積
肆:そのほか

下弐
366 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/11(月) 21:46:30.89 ID:pjJLiOfSO
黙れ 何も違わない 私は何も間違えない
すべての加速権は私に有り
私の加速は絶対である
お前に安価を拒否する権利は無い
私が”正しい”と思った加速こそ”正しい”のだ

安価なら下
367 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/11(月) 23:34:24.90 ID:0yMpqGErO
弐だ!!
368 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/07/10(火) 23:08:22.81 ID:pGZ/BvzCo
>>367


奴は───おれを見くびっている。
見くびっていると言うことは、おれに『油断してくれる』ということだった。それはイヤなことかもしれない。だが、今はとても有利だ。

ありがとう。
おれを信じてくれて。
お前がおれを見下している、と確信していることを信じてくれて。

何よりも、その隙を作ってくれたのは新免さんだ。
おれが戦えないとわざわざ宣言した。そのおかげでおれは奴の警戒外にいる。


新免「は、ッ!」

ずばぁっ!と地面が焼き切れそうなほどの斬撃が生まれる。これは呼吸か?いや、風のうねりを感じなかった。まさかこの人───
いや、そんなことを考えている余裕はない。

なるべく弱者を演じろ。こいつがおれを殺せると確信させろ。

陽炎「弱い!その程度で俺を殺せるか!」

続けざま、がぉっ!と何か動物でも吠えるような声がする。見れば陽炎の腕が高速で生えたと同時に、右腕は蛇のようにうねっている。
咬まれそうになり、新免さんは再び剣を交えた。これも高速、と呼んで差し支えはないだろう。速い!
いったいどうやったら、あそこまで強くなれるのだ?この人はどうやって、いや、どうして鬼狩りになろうなんて思ったんだ?


新免「……遅い!」


遂に新免さんの切っ先が、陽炎を捉える。が、もちろんそれをやすやすとやらせる彼ではない。瞬時に体を縮めたのか、その場から離脱していた。
そしておれは見た。
こいつは新免さんの背後を取ろうとしている!


……今しかなかった。


残っている力を全てありったけ、全身に託す。肺は破れたかもしれない、骨は折れたかもしれない。それでも、それでもだ。
これは負けではない、まだおれは終わってない。まだ戦える。おれは、今この瞬間命を燃やす。


ヒュオオオオオオッ
369 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/07/10(火) 23:16:47.61 ID:pGZ/BvzCo
ひゅん、と大きな体になった陽炎が勝ち誇った顔をしたのと、おれがその陽炎の背後を取ったのはほぼ同時だった。


陽炎「まずはテメェから!!」

太陽「そうだな、お前からだ」

陽炎「! お前、まだ」

太陽「肆ノ型」


【一陽来復】


ざ、んっ


その刃は普段よりも重く感じた。
ただ頸を斬るだけだ。今までの鬼と何ら変わらないことだ。だが、なんだか重かった。その重みに剣を手放さぬよう、気をつけて、振り切る。



ごとんっ

重いものが落ちる音と、「ぎゃあああああ!!」と言う情けない叫び声が上がったのは、これまたほぼ同時だった。


新免「……よくぞやってくれた」

太陽「はあ、はあ はあ……!」


陽炎「くそう、くそおおおっ!なぜだあああ!俺の、なにが!なにが悪かった!どこから間違えた!」

陽炎「オレだって……こんなノハ想像シ……て……!」


体がもう動かない。ああ、なさけないなあおれ。
そう思いながらその場にへたり込む。陽炎への文句一つもう思いつかないし、体も全く動かない。
遠くからおれを呼ぶ声がした。多分海怜だ。だけど、ごめんな、おれ……今はその問いかけにも答える余裕は、ないんだ。


陽炎「なんだって俺はついてねえ!ああ、やっとここまで……きたのに……!」



壱:太陽君は長男なので気絶しない(強化フラグ)
弐:太陽君だって男の子だから気絶する(強化フラグ)
参:陽炎がなんか恨み節を言ってるのを聞く(強化フラグ)

要は強化フラグ
下弐
370 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/10(火) 23:37:29.94 ID:drv14cCSO
なるほど!! そうかわかった!!
俺が全力で加速する!!
二人で頑張ろう!!
下弐の安価が出ているはずなんだ 加速するから選択肢を選んでくれ!!
(くもりなきまなこ)

安価なら下
371 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/11(水) 01:52:27.47 ID:Qem9AAP6o
末っ子だからいつも愚痴を聞かされてきたんだ
372 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/19(木) 23:43:17.88 ID:WrNIbicr0
すごいおもろい
373 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/07/24(火) 09:06:49.22 ID:URS5s3vQo
いつも低速で申し訳ないチュン。
やるか……    ・・
ありがとう、>>372さん
374 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/07/24(火) 09:20:07.24 ID:URS5s3vQo
>>371


おれは長男だったが、しかし妹が出来るまではよく父母の愚痴など聞かされるものだった。……妹が出来てからは、我慢のすべを学んだのか、それとも不満がなくなったのか、いずれにせよ聞く機会は減った。
夫婦仲はよかったように記憶している、それでも。最終的に行き着くのは、母が死に、父は鬼であった、と言うことだけだ。


陽炎「くそおおお……!」

陽炎「何でだ……オレは、いつも失敗する……!」





(■■、何しているの)
(ああ、かあ様。見てみて、この間の踊り子さんの真似だよ)
(そんなことをしなくても良いのよ、■■)

かあ様は病弱だった。
いつか、音に聞いた花魁が美しくて、ああ、いいなぁ。そうなってみたかったなぁ、と言っていたのを聞いた。
俺には兄弟が六名ほどいたのだが、皆とても優秀で、末の俺は本当に出来が悪かった。まったく、同じ血を引いたとは思えないほどだ。

(でもかあ様は踊り子さんを見られなかったろう?)
(いいのよ、……いいのよ)
(よくないよ!)
(私はね、■■。私より、貴方が大切なの)

いつもかあ様はそんなことを言い、日に日に弱る姿に父は苛立っていた。
夫婦仲はよかったように記憶している、それでも。最終的に行き着くのは、かあ様が死に、父が後を追う姿だ。

かあ様が寝たきりになってきっかり二年ほど。お医者様を呼ぶ金も集まらず、病床でかあ様が呻くように望み、そして父はかあ様を殺した。
かあ様の体は埋めて、丁重に弔った。だけれど、そのせいで家庭の空気も地底のように淀んでしまった。
自分から求めたとは言え───小さな子供達には、母親は大切だったのだ。


陽炎(ああ、ああ)

陽炎(こんな時に思い出す。自分が何者だったのか)

陽炎(今までひとつも思い出せなかったのに、俺は)

陽炎(かあ様、かあ様俺は、かあ様のために)
375 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/07/24(火) 09:30:49.19 ID:URS5s3vQo
父は、かあ様を殺したあと自らも死のうとしたらしい。ところが、手元が狂ったのか、死ねなかった。
働き者の木こりでは合ったが、その事故のせいで体が不自由になり、仕事をしなくなった。そしてあちこちふらつくようになってしまった。

陽炎(かあ様……)

俺はと言えば、ちゃんとした仕事に就くことは出来なかった。代わりに、村にあった書物をよく読むようになった。
それらは伝承……つまり、物語だ。いわゆる村の言い伝えや、勇者の話だ。そしてそれを小さい子供に向けて演じてやると、子供達はよく悦んだものだった。
俺も、嬉しかった。言い伝えにある勇者を演じている間は、俺は俺ではなくなるのだ。村の勇者が俺で、八又大蛇が俺だったし、日本武尊が俺だった。

それからしばらく。
兄弟達が何かに気付いた。……おかしいのだ。稼いだ金がごっそり減っている。いくら数えても足りない。
そう言えば、かあ様が生きていた頃からそんなことがたびたびあった。父に質問すると、役所の支払いだと言っていた。

だが、違った。


陽炎(……あ)


ある日、その日は珍しく失敗して落ち込む俺が見たのは、昼間のそば屋で日本酒を喰らい、金を羽振りよく支払う父だった。

(あの雌め、俺をたぶらかしたくせにすることだけしたらすぐに寝込みやがった)

陽炎(……)

(男を悦ばせるのが女なのではないのか?全くあいつときたら体も弱かったし)

陽炎(……)

(いつか噂に聞いた花魁のことを羨ましいだなんてあいつは言っていたが……)

陽炎(……)

(あの体じゃあ、顧客ひとり付かず死ぬだろうなあ、俺だってごめんさ)


夫婦仲は、よかったように記憶している。


??「いかんなぁ、女を虐げてはいかんぞ、男」

(ああ?お前は誰、いや、お前はいつからここに)
376 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/07/24(火) 09:40:44.41 ID:URS5s3vQo
風が吹き、気が付けば室内の人間は皆殺しだった。

ぺちゃ、すたすた。
血濡れの床を踏みしめる音がする。
ゆっくりこちらに歩いてくる気配が、全身を粟立たせる。

俺は泣いていた。自分の父が、自分の母を悪く言っていた事実が何よりも悔しく、辛いものだったからだ。

その泣き顔をふと上げると───そこにそいつはいた。派手な髪飾り、着崩した浴衣みたいな着物、見たこともないような装飾、そして。
両目には、『上弦』『陸』の文字。


??「いかんなぁ、子供は笑顔が一番だ」





陽炎(俺はいつも失敗する……)

もしかすると、鬼になることを選んだこと、そのものが失敗なのかもしれない。おれには陽炎の無念はよく分からないからだ。
体が徐々に砂のように掻き消える陽炎の両目から、溢れ出ている涙を見つめそう思っていた。しかしマズいなあ、体が動かない。
それでも何故か声が出た。

太陽「失敗を続ければ───」

陽炎(!)

太陽「いずれ、成功する。いや、失敗は成功になる」

太陽「木々が生い茂る山道を伐採すれば、そこがいずれ道になるようにな」

陽炎(……お前……)

太陽「おれも間違っているのかもしれない。だけど、きっと」

太陽「同じ選択肢が出たのなら、必ず同じ道を選ぶだろう」

陽炎「お前は……強いな……」


さらさら、と陽炎の体が完全に消滅した。
鬼を倒したのだ。

海怜「しっかりするんだ!と言ってもこの怪我じゃあ……」

海怜「『隠』が来るはずだ、医療部隊だ!いずれくるはずだ!それまで耐えろ!」

太陽「……かい、れ」


▼このあと。
壱:太陽くんの入院生活を見る(大体二ヶ月分)
弐:他の人物の視点(今までの登場人物から一人選択)
参:抜粋・ヨハン(仮)の真の名前
肆:そのほか無理のない程度の指定

下弐
377 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/24(火) 14:46:05.96 ID:mBEh/n5SO
>>1様におかれましても御壮健で何よりです。益々の御多幸を切にお祈り申し上げます

そして……低速上等!! 今この刹那の愉悦に勝るもの無し!!

安価なら下で。
378 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/28(土) 23:46:01.59 ID:MsxTP7wD0
いち

そろそろ↓1にしてもいいのでは
379 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/08/26(日) 20:13:11.33 ID:H1U3Myt+O
>>378
ありがとう、そうしてみます


───隠密機動の事後処理部隊、『隠(カクシ)』。普段は鬼と戦うことはない。が。
鬼と戦う隊員を陰から支える役目があり、たとえば負傷した隊員を医療隊のところに連れて行く役割を持っている。歴史の闇に隠れた鬼殺隊の中でも、さらに隠れた存在である。
彼らは剣士を志したものの、剣の才に恵まれなかった者がほとんどであり、であるが故に鬼殺隊の為に暗躍している。
医療隊が時折隠を伴って行動していることもあるため、隠と医療隊が同一のことや、あるいは全く別なのに混ざってしまっていることがある、らしい。


と、まあ鬼殺隊の隊員達はだいたいみんなそのようなものを説明されるので知っているのだが、頭の回らない状態でそんなことが思い出せる訳がなく、
なんだか気持ちが良くなってきたなと思った瞬間にはすでに倒れてしまっていたのだった。


体が動かない中、おれは海怜は無事かな、とか、あの鬼はなんだったんだろうな、とか、新免さんはやっぱりすごいな、とか色々考えていた。
悔しいな。おれがもっと、強かったら。


アカリ「な、なにしてるんですかぁ〜!死んだらどうするんですかぁ〜!」


それから三日三晩寝込んだらしいおれが目を覚ますと、目の前にアカリがいた。
血矢アカリ……いつだかぶりだがものすごく怒っていた。


短髪「肯定する。その通り。なぜ無理をするの」

淡泊な声がさらに聞こえた。黒くてぱっつりと揃えられた短髪……こちらも女性だ……が、見たことのない人だった。誰だろうかと思ったが、つんとして

短髪「否定する。無意味な行動。名乗らない」

太陽「えぇ〜!?」

短髪「指摘する。やるべきことがあるはず」

太陽「え、えーっと……それって……」

短髪「辟易する。完全治癒及び身体機能改善が目的」

太陽「つまり……」

短髪「通告する。……機能改善訓練。まずは傷を癒せ」

ぱぁんっ!!(扉を開いて閉じる音)


太陽「」

アカリ「馬酔木(あしび)さん、やっぱりかっこいいなぁ……」

太陽「」


かっこいいか?あれ?
380 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/08/26(日) 20:24:35.21 ID:H1U3Myt+O
馬酔木(あしび)くるみ、と言う人らしい。そして名乗らない理由は自分の名字が覚えられにくいことをすごく気にしているかららしい、ともアカリは言った。


アカリ「アカリは強くないんですけど、馬酔木さんは本当に……その、強いから……アカリの代わりに馬酔木さんに戦って欲しい位でして……」

太陽「いやいやいや!だってアカリも鬼を倒してただろ!」

アカリ「あうう、あれはその、アカリの【稀血】に喜ぶ鬼をこう、ざんっと出来たからでしてえ……」

太陽「そんなに卑下するなよ!アカリは強い!」

アカリ「!!」


叫んだときに脇腹ががっつり痛んだ。ついでにこのあと馬酔木さんが部屋に入ってきてめちゃくちゃ怒られた。
「忠告する。まず傷を治して。……貴方が剣士になりたいなら。」
最後にそう言われたのと、馬酔木さんの顔がとても怖かったのでおれは言われた通りにすることにした。

アカリはおれと話した日の夜にはすでに起っていて、新しい任務に赴いたと聞いている。
鎹鴉伝に聞いたことだが、海怜も最初は手当されていたそうだが一日そこらですぐ回復したため前線に復帰。今は周囲の集落を襲っている鬼を倒しているんだとか。
前回もそんなことを言って無理をしていなかっかと思ったのだが、それはそれ。海怜にも、きっと譲れない理由がある。それならおれが止めるべきじゃない。

そして新免さんも同じく前線に行っているようだが、どうも彼の場合はさらに色々なところに渡り歩いているようで、情報収集も事欠かさないようだ。


『東雲よ』

『十二鬼月の一体が潜伏しているとの報告が入ったため、しばらくお主に会えぬと思う』

そんな手紙を、律儀に鴉に持たせてくれた。

『生きて戻れればよし、もしもなにもなければその時は、私のような不出来な剣士を嘲笑ってくれ』

笑うだなんて、するはずがないのに。





馬酔木「……」

太陽「……」

そして一月も経たない頃に、馬酔木さんはおれの部屋に入ってきて言った。

馬酔木「愚考する。……すでに回復してもいいはず。それがなぜ」

馬酔木「回復が遅い。理由が分からない」

太陽「えっと、あの……」

確かにその通りだった。
なんだか分からないけど体の骨が上手いこと接合せず、おれの深手が治りにくかった。もしかしたら敵の術のせいかもしれないが。
381 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/08/26(日) 20:33:24.17 ID:H1U3Myt+O
馬酔木「……」

ふと馬酔木さんが懐から何か取り出してぺらっとめくった。手帳?使い古された革の手帳だ。よれよれになっていたが、それでもどうして壊れる気配はない。

馬酔木「……なるほど」

ぱたん

しばらくその内容を確認して、それから何かに納得したのか頷いてから手帳をしまう。そしておれに向き直った。

馬酔木「確認する。師匠はいない。呼吸は独学。間違いないか」

太陽「へ?あ……はい、その通りです……」

馬酔木「……はぁーーーーー……」

でかいため息を付いて馬酔木さんがいらついたような顔を見せたが、すぐにいつもの無感情の表情に戻ってしまう。唇がやや紫色だ。

馬酔木「それでか、それでか、それでか。それでなのか。ああ、理解、理解する、理解する、理解する」

太陽「あ、あの馬酔木さん、おれが……」

馬酔木「提案する」

太陽「はい?」

馬酔木「呼吸の特訓をするべきだ。可及的速やかに」

太陽「……!?」

馬酔木「訂正する。訓練すべきだ。鬼殺隊剣士の誰かと。」

太陽「呼吸の……」

馬酔木「呼吸とは即ち剣士の戦闘法、戦闘流儀の集大成であり、脈々受け継がれた技法」

馬酔木「だが、落涙する。歴史がない、技術がない。新しいものが故に」

馬酔木「だからこそ提案する。歴史とは日々の積み重ね。昨日があった者に解くべき」

太陽「……???」

おれの呼吸は新しいものだから……技法として不完全、と言うことだろうか……?



壱:馬酔木さんに稽古付けて欲しい
弐:でもそんなこと出来るひとが……
参:おれは自己流で行く
肆:そのた

下壱

内部判定:柱は今何人いるかな判定は当書き込み小数点末尾で。ゼロは10扱い
382 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/26(日) 21:29:38.11 ID:uQqx4wa20
383 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/27(月) 01:15:45.41 ID:8O7CmjjSO
俺が謝る!! 俺が詫びる!!
更新が来ていたの忘れててごめぇええええん!!!
384 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/15(月) 20:30:08.99 ID:HjhKq5AZ0
どうしたのSS速報直ってるじゃない
皆のため?皆のためかな?皆のために頑張ったんだね
とても嬉しいよ作者ついに回帰かな!?(以下略)
385 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/20(土) 23:21:46.19 ID:lCL60t/80
速報直ってんじゃねーか!!もっと騒げやアアア!!!
386 : ◆z.6vDABEMI [sage saga]:2018/10/21(日) 21:21:46.62 ID:vp8rtxkHo
ここからは派手に行くぜ!!!
387 : ◆z.6vDABEMI [sage saga]:2018/10/21(日) 21:28:21.53 ID:vp8rtxkHo
>>382
柱は七名


太陽「誰かと……呼吸の、だけど」

おれはそこで言葉を区切る。なんせ、おれの知り合いなど手で数えるほどしかいないのだし。

太陽「そんなこと出来る人、いるのかな」

馬酔木「もしも、」

太陽「え?」

馬酔木「もしもおまえが本気ならば、東雲太陽。今出来ることを全てこなすべきだ」

一言、とてもまじめに馬酔木さんはそう言った。今までとも口調が違うし、何よりもとても澄んだ声で、耳の奥までよく届く声だ。

馬酔木「……口を、滑らせる」

太陽「な、な、なんですか馬酔木さん、突然……」

馬酔木「到着する。いずれ、ここに【柱】が」

太陽「……はしら……?」

馬酔木「鬼殺隊の上位集団、或いは我々を支える要、つまり建物を支える柱」

馬酔木「妄想する。もしも、貴方が誰かに取り入ることが出来れば、と」

太陽「……!」


なんだそれ、
なんだそれなんだそれなんだそれ!
すごく……わくわくする話だ。


馬酔木「故に現実を見せる。柱には、話すら出来んだろう」

馬酔木「だからこそ告げる。貴方がここでやるべきことを考えて」



壱:とにかく全力で怪我を直そう
弐:今すぐにでも駆け出し柱の下へ
参:馬酔木さん、もしかして?
肆:そのた

下弐
388 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/21(日) 22:39:44.36 ID:2D9R2PEro
遂にここも復活したか
389 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/22(月) 18:00:11.31 ID:r3Oa8Fbq0
復活おめ
3
390 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/24(水) 21:01:09.83 ID:GFBhgHySO
いつ(この板がまた)死ぬか分からないんだ俺は!!
だから更新して欲しいというわけで!!
頼むよォ――――ッ

と思っていたから>>1が復活してくれて嬉しい。

希望の光だ!! >>1さえ生きていてくれたら絶対勝てる!!
391 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/11/16(金) 23:11:52.43 ID:6V/jA9Dko
>>389


太陽「あ、馬酔木さんもしかして……」

馬酔木「言っておく、念のために。私が柱だと思っているなら、それは違う」

馬酔木「ついでに、私が柱との橋渡しをすると思うなら、それも間違い」

馬酔木「しない、なにも。助言する、あとは貴方次第」

くるり、と馬酔木さんが背を向ける。おれの動きを見なかったことにするような……あれ?もしかして、そう言うことか?

馬酔木「……行け。どうせこのまま寝ていても、何も変わらない、何も分からない」

太陽「あ……」


この機を逃せば、いつ次の機会が訪れるとも分からない。行くしか、ない……!

次の瞬間、おれは走り出していた。馬酔木さんの横顔を一瞬、ちらっと見たら少しだけ笑っていて、なんともいえない気分になった。
あんなに気の強そうなお姉さんの笑う笑顔もまあ悪くないな、というか、みんなが笑顔になれるように、おれは戦うんだったなと改めて思い直す。
廊下をぱたぱた走っていくのはそれはそれははしたない行為なのだけれど、ごめん!今のおれはちょっと時間がないんだ!
かと言って完治していない怪我が響き、結局大した速度は出なかった。


女の子?「わわっ、と!」


……成果は出たのだが。
392 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/11/16(金) 23:17:34.89 ID:6V/jA9Dko
そこにいたのは、真っ黒な髪の毛を床に着くか否かと言うほどにまで伸ばした愛らしい顔の人だった。
おれにぶつかりそうになり、思わず足を止めたらしい。短く息を吐いて、そしてなんとかそこに踏みとどまった。


女の子?「ちょっと、危ないよぉ!廊下は走っちゃダメ、っておやかた様に言われなかった?」

太陽「ああ、す、すみません!その、急いでいて!」

女の子?「急いで?どうして?」

太陽「それが……その」

女の子?「廊下を走るなんて真似をしでかすくらいなんだから、よっぽどの事態でしょう?一回話してみなさいよ!」

太陽「……会いたい、んです」

女の子?「ん?」

太陽「柱の方に、柱の……剣士様に、会いたいんです」

女の子?「ふぅん?会ってどうするの?」

太陽「その、おれ、呼吸が我流で、ちっともちゃんとしてないって分かったから……コツを教えてもらおうと思って」

女の子?「呼吸が……我流?そんな、まさか」

女の子?「呼吸は素人が適当にやって身につくようなものではないのに……君って一体」

太陽「特に大したことのない剣士です。最近、戦いを始めたばかりの剣士です」

太陽「あまつさえ敵に侮られ、さらには呼吸が未完成故に怪我が未だに治らない……そう言うものなんです」

女の子?「ふぅーん……」

すると、不思議なことにその人はくすりと小さく笑ってから、おれにこんなことを言ったのだ。


女の子?「ねえ、ぼくが柱のひとりだ、って言ったら、君はどうする?」



壱:教えてください!(食い気味に)
弐:弟子にしてください!
参:え……?ほんと……?
肆:ぼく……?
伍:そのた

下弐
393 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/17(土) 01:42:11.27 ID:e1W+y/LY0
394 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/17(土) 02:44:45.28 ID:g/kAwSrSO
とりあえず俺は選択肢 壱 を選んで下山するぜ
395 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/11/26(月) 20:36:57.16 ID:vZbLcSZno
チュン(今週から月曜日は鬼滅の日になります。宜しくお願いします)
396 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/11/26(月) 20:49:57.32 ID:vZbLcSZno
>>394


太陽「ほ、本当ですか……」わなわな

女の子?「ねえ、どうす」

相手が言い終わるよりも早く、おれは動いていた。

太陽「教えてください!!」

女の子?「す……る……」

太陽「お願いしまーーーっす!!」

女の子?「!?」ぎょっ

太陽「……おれは役に立ちませんでした。大切な人達を、このままじゃ守れない」

太陽「だから、もしも強くなる方法があるんだとしたら、なんだってやりたい。それで鬼が、殺せるなら」

女の子?「っ……」


思い出したのはあの日のこと。
おれの父が、母の胸を抉る姿。
おれの平凡が一夜にして消し去られたあの因縁の日。あいつを殺せるなら、なんだってやってやる。
しかし、おれには足りない。なにもかも足りない。馬酔木さんに言われたとおり、おれには歴史もない。絆もない。
それなら、この人が気まぐれでもいい、おれに何か教えてくれると言うんだったら、教えてもらおうじゃないか。

それでおれが鬼を殺せるなら。


女の子?(凄く……悲しい子。刀のように強いけど、脆い)

女の子?(きみは……)


太陽「あの!」

女の子?「は、はい?」

太陽「師匠!師匠のお名前を聞いていませんでした!」

女の子?(もう師匠認定なのかな!?早くない!?)
397 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/11/26(月) 20:56:12.85 ID:vZbLcSZno
太陽「お名前を聞いていいでしょうか!」

女の子?「……あら、それならまず自分が名乗るべきでしょ?ねえ」

太陽「う……それは確かに……」

こほん、と咳を一つ。

太陽「おれは東雲太陽、まだ新米ですが鬼を狩るためなら何でもやります!」

女の子?「……」

───きらきらと、ぎらぎらと。本当に太陽の光みたいな目をしている。
そんなことをあの時、師匠は思ったそうなのだけれど、そりゃ言葉にして言うはずがなかった。言ってしまったら、ついぞ余計なことまで言ってしまいそうだったらしい。
それでもその輝きを真っ向から受け止めた師匠は、はははと一つ笑いながら言った。

女の子?「ダメだよきみ、おやかた様からこうも言われなかった?無駄に死んではいけないよ、とも」

太陽「そもそもおれ、おやかた様?に直接お会いしていません!」

女の子?「はっ!そうか、きみはまだ柱でもなんでもなかったんだ!」

今度咳をしたのは師匠の方だ。

女の子?「人に名乗られたならば名乗らなければ。ぼくは【ミツキ】。【満月 ももとせ】、【月柱】と呼ばれてるの」

太陽「は、よ、よろしくおねがいします!」

ぎゅ、と手を握って。そうして、気が付いたんだ。堅い───それに、とても、強い───

太陽「もしかして師匠……」



壱:厳しくお願いしますイテテテ
弐:実は男の子なのではイテテテ
参:柱とはどんな人なのですイテテテ
肆:何を言っても古傷がイテテテ

下弐
398 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/26(月) 22:12:05.89 ID:nk/S+RZSO
>>395
私は夢見心地でございます。
毎週月曜日に続きを書いて頂けること。
鬼滅のSSを読めて楽しかった。
幸せでした。
鬼滅のSSを読むのが大好きなので、更新してくださってありがとう。


安価なら惨
399 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/01(土) 09:08:54.89 ID:mZNBM7dSO
400 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/12/03(月) 23:25:43.73 ID:BzYTQGLBO
>>399


太陽「は、柱とはいったいなんなのでしょう?」

満月「うむ。柱とはそれ即ち、この隊の大黒柱。みんなをまとめる大きな存在なんだ」

満月「ぼくの他に七人の柱がいて、それぞれがその流派に応じて呼ばれているんだよ」


今の柱は
【月柱】【水柱】【炎柱】【鳥柱】
【剣柱】【死柱】【血柱】


満月「そして【人柱】と呼ばれているようだ」

太陽「人柱はちょっと なんかすごくイタタタタ」

満月「まあまあ、自分からそう名乗ったんだ死仕方がないね」

太陽「たた……はあ……」

いったいどんな人達なのだろうか?

太陽「ところで師匠」

ぎぎこぎぎぎぎ

太陽「いつ手を離してくれるのですか」

満月「ん?そうだなー、きみがちゃんと部屋で安静にすると約束したらかな?」

太陽「は、はい!」

満月「よろしい。ぼくは注合会議に出てくる」

するっ

満月「その後で鴉をきみに寄越すよ。書いてあることをよく読んでね」


両の髪をだらんだらんに垂らして、むしろ引きずりながら師匠は走っていってしまった。
廊下を走っちゃだめなんじゃないのかよ!
401 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/12/03(月) 23:33:39.97 ID:nMsQce8vo
それからしばらくして、本当に鴉は飛んできた。
おれのところに便箋を寄越したのだ。


『拝啓、東雲くんへ
きみが独学で呼吸を覚えたと聞いて、ぼくはとっても驚いたよ!特別なわざだからね、自分だけで作るようなものじゃないんだ。
だからきみにひとつ良いことを教えよう
そこにいる馬酔木さんと言う人は、とある事情で前線を引いた元柱だ。
そのひとに、【全集中・常中】について聞いてみるといい。きっと役に立つよ
それから技だけど、また今度みる機会を作るつもり
それまでは悪いんだけど、下級鬼を退治する役目が来ると思うからそのつもりで

早くけがなおしてよ!』


うう……悪い気持ちになる……。


馬酔木「常中?……バカな、この程度のガキに教える気か、ももとせ」

太陽「うう……ん」

馬酔木「……まあ、許可する。仕方があるまい、指示だからな、柱の」

ついでに話はとんとん進んで、馬酔木さんはおれに常中と言う全集中を教えてくれることになった。
常中、つまり、いついかなる時でも全集中の呼吸を使えるようになるらしい。
全集中、って言うのは技を出す前の呼吸でしょ?つまりあれをずっと………

太陽「えーっ!?無理です!!」

馬酔木「あきらめるな。堅いはずだ、意志は」

太陽「!」

馬酔木「始めるぞ」


そうしておれの前に置かれたのはひょうたんだった。


太陽「!?」



ひょうたん割れるかな判定
下参までコンマ二桁の連続連携
合計百以上で合格
402 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/04(火) 00:46:53.64 ID:ZKIe2gGz0
403 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/04(火) 01:02:49.52 ID:60GY2AbSO
嫌われてない柱さん「水柱はいない」


柱が既存の水・炎を含めて全部気になる……
404 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/04(火) 14:07:57.63 ID:gx33dzhHo
一応そい
405 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/12/10(月) 20:51:36.79 ID:1iaSz9Q6o
今週も元気に鬼をばっさばさ!
406 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/12/10(月) 21:08:59.21 ID:1iaSz9Q6o
百達成でひょうたんぱーん!


曰く。


馬酔木「これを、何のためにするのか。おまえ、気になるか」

太陽「えーと……?」

馬酔木「このひょうたんは特注だ。ただ息を吹いただけでは壊れない、それをおまえが、おまえだけの力で、吹いて壊す。そのために作られたのがこのひょうたん」

ことん

馬酔木「全集中の呼吸、おまえが技を出す前に体全体に息を回すための呼吸がそれだ。それを常に、四六時中行う、それが【全集中の常中】」

馬酔木「ただの足かけでしかない。ただのひとかけらでしかない。だがこれができれば、おまえと他の差はきっと埋まるだろう、そして」


がっ、とひょうたんを馬酔木さんが掴む。そのまま、口にそれを当てて───


ぱん。


太陽「」

馬酔木「ふー……やはり、落ちたか……現役を退くとどうも気が緩んでいかんな」

太陽「」あぐあぐあぐ

馬酔木「……」

太陽「」あぐ……

馬酔木「……やるんだぞ?おまえが」

太陽「」あぐあぐあぐ


どうやら馬酔木さんは、普段の口調だと余りに喋りすぎてしまうし、それに口もとても悪くなるので、あえて今までの喋りづらそうな口調で喋っているらしい。

(馬酔木「いや、他の奴に口が悪いと怒られてな」)

(怒られるとかあるんだ……)

(馬酔木「回想する……そう、あれはまだ【人柱】が柱になったばかりの頃だったな……」)

(話長そうだな……)

(馬酔木「たでまるが私の口調を注意したのだ……」)

(人柱の名前かな……)


その後数時間その話をしていたのでおれは意識を失いそうになったのだが、途中で『これこそが全集中の呼吸の練習なのでは!』と気づいた。
馬酔木さんが無駄なことをするはずかない。つまり、この話の間は全集中をとにかく続けろ、そういう理由でずっと喋っているのではないかと思ったのだ。
結局おれが死にかけ一歩手前で話が終わり、「ぼさっとするな、始めるぞ」などと言い出したため早々に逃げ出した。


馬酔木「あいつめ……最初の練習を早速放棄か……」←鍛錬じゃなかった
407 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/12/10(月) 21:15:47.00 ID:1iaSz9Q6o
それから数日、数週間と時間は過ぎていく。
おれに課せられたのは『四六時中いつでも全集中の呼吸を続けること』『毎日ひょうたんを吹いて割る練習をすること』のふたつだ。
傷をいやしつつ、機能を改善しつつ、様々なことを繰り返しながらも作業ではあったし、なによりも前進が見えなくて、おれは日々焦っていた。

が───

二週間ほどだったろうか、ついに一番小さなひょうたんが割れた。水風船位の大きさだが、それでも進歩に思える。
ぱん、と小さな音を立て、おれの手の中で割れたのだ。


馬酔木「な……早い……!?」

太陽「割れた……ひい……はぁ……」

馬酔木「おまえ……遂げたのか、それを……!?」

太陽「はぁ……はぁ、はぁ……?」

これが『遅い』と思っていたのはおれだけらしい。

馬酔木「誉めてやる。まさか……こんなにも簡単に越えられると少し驚く」

馬酔木「だが、付け足す。これは終わりではない。全集中は続ければ続けるごと、限界を更新できる」

馬酔木「人間の可能性を究極に引き出す技、それこそが【全集中の常中】である、それを忘れるな」

太陽「……! はい!」


と。

ばさばさばさ!

鴉『カァー!任務!任務!至急読マレタシ!』


太陽「うわ!?」

馬酔木「到来?……鴉、何かの依頼か」

ばさ

馬酔木「受け取れ。そして読め。おまえ宛の手紙だろう」


▼新たな戦い?
壱:鳥柱と合流?
弐:死柱からの依頼
参:人柱が呼んでるってよ
肆:そのた

下弐
408 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/10(月) 23:26:51.26 ID:RpERDrd10
409 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/11(火) 09:29:18.77 ID:sdYrjmlSO
肆、壱+刀鍛冶からの手紙
410 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/12/11(火) 18:27:14.16 ID:looRzupxo
>>409


ぺらっ


             ズオオオオオオ
『お前俺の打った刀を刃こぼれさせたらしいなこの滓が塵が早く体を治して刀に相応しい剣士になれなれないならそのまま死んで鎹鴉の餌になれ朽ち果てろ刀が傷つくのはお前の腕がないせいだふじこふじこむっきーん』
   ォォ ォォォォォ

太陽「はぁ……ぅっ……!?」ぞわっ

馬酔木「鋼鐡塚め。だからお前の剣を取る剣士が減るのだ」

もらった手紙は悪意が満載に込められており、端の方などは怒りのせいかちょっと血とか付いていて恐怖の対象だった。ええ……。
それを見て引くと言うより呆れる馬酔木さん。え、これなに、日常茶飯事だったりするのかな?ちょっと勘弁していただきたい。
と言うかこの人絶対あれだ!最初の頃におれにまで襲いかかってきた人だろ!絶対そうだわ!と言うかこんな人以外にいないのか、刀が打てる鍛冶!!
(>>35らへんの話)
おれ別な鍛冶の方がいいかなぁ、この人が悪いと言うわけではないのだけれど!けれどね!


ひらひら……

太陽「ん?あれ……まだ手紙がある?」

馬酔木「……来たか」

太陽「えっと、来たかとは」

馬酔木「恒例行事。【鳥柱のお守りの依頼】だ」

太陽「!?」むむむ!?


『拝啓
突然のお手紙をお許しください。私は鳥柱の側近、飯塚と申します。
月柱様より、こちらの館に鍛錬中の剣士様がいるとお伺いし、筆を取らせていただきました。
つきましては誠に身勝手なお願いではありますが、【鳥柱の遊び相手】になっていただけませんでしょうか?』


太陽「あの……これって……どういう?」

馬酔木「これも試練。東雲、柱とはどのような人間がなるか、分かるか?」

太陽「え?ええと、強くて、鬼を倒せて、人を守れて……」

馬酔木「そして、時に人に愛される者だ」

太陽「……?」


411 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/12/11(火) 18:35:13.53 ID:looRzupxo



『私の鴉を付けておきました』

『どうぞ鴉に導かれるまま、鳥柱の屋敷にお越しください。そこからはそう距離はありません』

手紙の内容がよく分からないままだったが、断れる訳もなかったのでとりあえず行ってみることにした。それにしても鳥柱の……遊び相手?
帯同する任務の依頼ならばまだ分かる。おれみたいな下っ端に頼むかどうかはさておいてだけど。だが、依頼としてはちょっと分からない。
そもそも、師匠はなんでおれのことを鳥柱に紹介なんてしてくれたんだろうか……。馬酔木さんが恒例行事だとは言っていたけど……。


ぎぎい

太陽「あっ」

気付けば鳥柱の屋敷はすぐそこだった。


側近「お待ちしておりました」

ぺこりと頭を下げるのは、飯塚さんと言う人だろう。隠と同じような服を着ており、顔もしっかりと隠している。真っ黒い。暑くないのか?

太陽「あっ、はい、東雲 太陽です、よろしくお願いします……それであの」

側近「はい、鳥柱がお待ちです」


すたすた歩いていく。とてものどかな場所だなとすぐに分かった。太陽の光がまぶしく、とても柔らかく降り注いでいる。少し眠くなってくるほどだった。
……そうして招かれた先にいたのは。


だだだだだだだ


鳥柱「わぁーーーーーー!!!!!!」

太陽「あ”ぁ”ーーーーーー!!!???」


裸。
そう、裸だった。裸の。男性。成人男性。

側近「鳥柱様、服をお召しになられてください。風邪を引きます故」

鳥柱「よくわかんない!なに?」

側近「服を着てください、風邪を引きます」

鳥柱「うんー!」

もそもそもそ

鳥柱「着れないー!!」ぼはぁ

太陽「!?」
412 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/12/11(火) 18:44:24.56 ID:looRzupxo
側近「ああ本当に貴方と言う人は……」こそこそ

鳥柱「あはははは!あはは、くすぐったいよぉー」


太陽「……」

えーと?……なにこれ?

鳥柱「んしょっ!」

服を着終わった鳥柱がこちらを向く。すごい笑顔だった。怖いくらいの笑顔。

鳥柱「もう遊んでいい?」

側近「だめです。まず名前を言わないと」

鳥柱「えー?なんでなんでうるさいふにゃちん!」

側近「私はふにゃちんではない」ぎろ

鳥柱「うひゃひゃ怒ったー!」

太陽「……あの……あの……?」

鳥柱「あ、人だ」

ぐいん。いったいどこから伸びてきたのか、首がおれの方に伸びる。突然、口付け出来そうな位に顔の距離が縮まって、びくっと体が震えてしまう。

太陽「し、しののめ……太陽です、太陽と呼んでください……」

鳥柱「わかったー!」

太陽「……」まむまむ……

側近「貴方も名前を名乗って」

鳥柱「すずめ!」

側近「鳥柱様」

鳥柱「……【角田 雀】、だよ。いっしょに、あそぼ?」

太陽「は……」

鳥柱「ねー?あそぼー?ねー?あっちの木から柿とってこよー?」

太陽「……」まむまむ

なんだこの空間……!!??
えっと、えっと……この人が鳥柱……なんだよな?

太陽「お……おいくつで……」

すずめ「いま二十八!」

太陽「」


▼聞きたいことが山ほどあるんですが。
壱:すずめちゃん(※28歳男)と遊ぶ
弐:ちょっと側近さん、仔細を……
参:うおおお師匠!と怒りの鎹鴉
肆:そのほか

下弐
名前は後付けしたらこんなことに。とよもとはいない。なぜなの。
413 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/11(火) 18:48:28.52 ID:mgKVifE30
1 チュンチュン
414 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/11(火) 21:24:59.45 ID:uBUTspjk0
415 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/12(水) 00:55:25.88 ID:4soEc0ySO
乙です。刃こぼれさせてたんかい太陽……
折るなよ?
かっとなってぶん投げるなよ?
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