オール安価でまどか☆マギカ 22

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9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/25(木) 10:50:11.37 ID:srMYyZPv0
個人的には、新しくスレを作り直してほしい
展開は「まどか達と接触」で。魔法少女の真実を知ってもらわないと……
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/25(木) 12:42:08.08 ID:8lcrKy8gO
スレ立て乙です
ゆまと一緒にキリカのお見舞いに行くで
ゆまが契約してた場合どんな願いで契約したかまだわかりませんが、癒しの魔法が使えるならキリカを治療して欲しいなぁ
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/25(木) 16:30:22.77 ID:iRHvoRLG0
話の展開がどう転がっていくのか楽しみです。
『あすみの手により織莉子の救世(笑)が完膚なきまでに叩き壊される』で
織莉子本編だととっととやりたい事だけやって死んじゃってその後来るワルプルさんについてはその時任せでやり逃げ感満載だったので織莉子はより引っ掻き回されて欲しいです。
だいたい、まどかの命を狙う理由ってつまり、今なら対処が楽だからって事だからねぇ。
セットクッテホウホウデモヨクナイデスカ?
12 : ◆xjSC8AOvWI [saga sage]:2018/01/25(木) 19:41:47.15 ID:5dgDqyne0
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20時過ぎくらいには始める予定ですが、スレについてはどうしましょう?
展開安価も残り2枠ありますし、22スレを新しく立てて、
こっちは展開安価募集+ずっと後回しになってた短編投下用の避難所扱いにする(役目が終わったらhtml化依頼)ということもできますが…
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/25(木) 19:48:29.09 ID:8lcrKy8gO
ゆまと散歩中行き倒れの少女を拾った
家に連れて帰って事情を聞くと別の町から来たらしく財布を落として飲まず食わずで倒れたらしい

スレ立ては新しいのを建てた方がよろしいかと
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/01/25(木) 20:18:13.93 ID:lKGVcavI0
ゆまのスカート捲りが小巻に炸裂

>>12
新しくスレ建てた方が良い様な気がします
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/25(木) 20:39:55.64 ID:srMYyZPv0
新しく作った方がいいのに一票
16 : ◆xjSC8AOvWI [saga sage]:2018/01/25(木) 20:43:26.22 ID:5dgDqyne0
つ 新スレですよ
『オール安価でまどか☆マギカ 22』
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1516880466/
17 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/01/26(金) 00:16:13.67 ID:t/5Y2QJo0
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もう日付も変わってるのであれですが、同一IDもありますし、できるだけ多くから取りたいのでもう少しだけ募集します。(次回開始くらいまで・あと2,3個程度)
前回までと同様に、入れられそうなものから入れます。入れられなかったらごめんなさいです。

あと時期は未定ですが遅くならないうちに埋め用で考えてたQB編の小話もこっちに投下する予定です
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/27(土) 18:02:00.27 ID:LiDzJdoJO
原作にあったさやかVS杏子の場に鉢合わせる
おまけに杏子を追って来たらしい小巻も参戦してカオスになる
19 : ◆xjSC8AOvWI [sage saga]:2018/02/11(日) 00:18:06.59 ID:z5Nxc/4K0
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本22スレの裏でひっそりとQB編小話を安価部分まで投下します。
まぎらわしいので基本ここはsage進行です。
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20 : ◆xjSC8AOvWI [sage saga]:2018/02/11(日) 00:18:52.62 ID:z5Nxc/4K0
QB編番外『感情を持った獣の自分探し』


 ――やあ、こんにちは。こうして会うのはお久しぶりかもしれない。

 だって、この見滝原に“キュゥべえ”と名乗る者はもう僕だけになったのだから。もう『君』に勧誘をしに来る者はいない。


 …………この街で他に僕を見かけたとしたらそれは別物だ。

 目を凝らせば本当は町中を赤い目を光らせて監視しているよ。今日も今日とて、この街の魔法少女たちの仲がいつ悪化するか見守っているらしい。

 でも、今のところは手出しはしないらしいから安心していいよ。


 それで、なんでこんな話をするかというと……“君が一度僕が話したことのある候補者”だったからだ。

 しかし、あの時君は契約を決断せずに問題を乗り越えた。――それで僕は機を逃したと判断して、一旦諦めることにしたんだ。


 ――それで、今日の本題はというとね?


「……」

QB「……僕と、契約――じゃなかった。僕と友達になってほしいんだ!」

「……話が説明くさいのは相変わらずなんだね」

QB「あ、そう思われるのか……率直な意見は嬉しいよ。
   なんたって、むやみに姿を人に見せるわけにもいかないからさ。どうしても話し相手が限られてしまうんだ」

QB「それで、早速なんだけど少し相談にも乗ってほしいんだよ。内容はズバリ君が指摘してくれたような事にも関係しているんだけど」

QB「僕は特別な存在になりたいんだ!」


 ……何故か残念な目で見られてしまった。どうしてだろう?
21 : ◆xjSC8AOvWI [sage saga]:2018/02/11(日) 00:21:28.97 ID:z5Nxc/4K0

「インキュベーターのなかで一人だけ感情を持ってるんでしょ? 既に特別なんじゃない」

QB「それはそうかもしれない。けど、もっと個性っていうか、そういうのが大切だと思うんだ」

QB「だって僕ら、見た目も声もみんな同じなんだよ。加えて僕も最近まで“自分”というものを意識したことがなかった」

QB「だからこうしてオシャレに気を使い始めたりもしてるんだけどさ、やっぱり反応は多いほうがいいんだよ」

QB「今僕は友達作りのために、そしてその答えを見つけるために、こうして知り合いに話しかけて回っているんだ」

「なんかミーハーになりかけてるね……。今私たちと同じくらいには素質あるんじゃない?」

QB「つまり、“思春期”ってことかい? ……一応もう契約してるんだけどなぁ」


 自分の小さいソウルジェムを見やる。僕は指輪にはできないから、右の耳の輪っかに着けていた。

 色も相まって米粒みたいだ。いや、よく言ってパール、真珠……


「ところでその輪っか、ごはん粒ついてない?」

QB「これがボクのソウルジェムだよ!ごはん粒とか言わないでくれ!」

「あ、怒った」

QB「あと、夕飯までには帰るよ。マミが待ってるからね」

「真面目」



安価【個性を出すためにQBが取った行動とは?】

 下3レスまで
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/11(日) 00:36:43.51 ID:ca2hFsZ20
友達だけでなく何かを作ることに目覚めた

今は模型作りに興味があるんだ、特にガ○プラにね
この間パソコンンのチャットで知り合った蛙軍曹という人物に強く勧められてね
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/11(日) 06:57:35.19 ID:YwF5v5Jf0
趣味を持つことをしようと思う

どれから手を付けようか悩んでいるけど、探した中では落語かな
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/11(日) 11:27:18.34 ID:ee9hJPwh0
SNSを始めた
地球の文化を理解するのにSNSをやり始めたんだ
マミッタ―……じゃなくて、twitterをね
25 : ◆xjSC8AOvWI [saga sage]:2018/02/14(水) 22:38:28.39 ID:qh3ZdBlW0

「趣味を持ってみるのはどう? なんか好きなこととかないの?」

QB「それも考えて探してるんだけどね……どれから手を付けようか悩んでいるけど、探した中では落語かな」

「渋いとこくるね」

QB「君は落語には興味がないかい?」

「えー……私はよくわからないかなぁ」

QB「そうか、それは残念だ」


 マミも似たような反応だった。なかなかリアルの知り合いに仲間が見つからないのは難点だった。

 今まで特に気にしたことはなかったけど、僕の知り合いはみんな年頃の女子に限られている。好みが合わないのは仕方がないんだろうか。


 その前に、結局僕は何なのか? ……この星の男子でも女子でもない。僕はインキュベーターだ。少し特別な、インキュベーターだ。


QB「あと、twitterのIDを渡しとくよ。地球の文化を理解するのにSNSをやり始めたんだ」

QB「それじゃ、フォローよろしく頼むよ!実はフォロワーが全然増えなくて困ってたとこでね。インスタ映えするスポットとかもあったら教えてくれ!」

「ちょっと待って。あなたみたいなのが映ってたら違う意味で騒然となるよ」

QB「大丈夫さ、映ってるのは主にマミだからね」

QB「じゃあまたね!今日はネットで買ったガンプラも届く日なんだ!この間パソコンのチャットで知り合った蛙軍曹という人物に強く勧められてね」

「うわー、ガッツリ趣味楽しんでいるじゃない」

「私の助言なんか聞くまでもなく、あなたはもう十分人間みたいなものだよ」

QB「…………」
26 : ◆xjSC8AOvWI [saga sage]:2018/02/14(水) 22:43:37.20 ID:qh3ZdBlW0


 帰り道、目に留まった景色をカメラに収めていく。

 まだ少し雪が残っている小川のほとり。少し寂しそうな風景が詫びと情緒を感じさせた。


QB「よし、アップして……と」


 わくわくしながら反応を待つ。

 しかしみんなとは感性がズレてるのか、自分の好みで撮った写真はあまり話題にはならない。

 その代わりに、そういうのを好んで毎回反応をくれる人も中には居た。


 ……僕が撮るのはその辺の風景か人物だけだった。

 僕もこの星の人間と同じ姿だったら、もっといろんなことを楽しめただろうか?


 『特別になりたい』欲求とは裏腹に、同時に僕は『自分と同じ』仲間も求めていた。

 本当は、インキュベーターがみんな僕と同じように感情を持ってくれていたら一番いいのに。

 人間を貶めて利用するのを当然とする、現状とのギャップが腹立たしい。


QB「……まあ、今更帰りたいとは思わないけどね。動画だけじゃなくて、マミを誘って落語も見に行ってみたいし」

QB「僕の今帰る場所は一つだけだ」


 母性には、探してみれば同じ患者たちが集まる場所もあるにはある。

 いつかそういう人たちが忌み嫌われないような星になればいいのに、と切に願った。



―END―
27 : ◆xjSC8AOvWI [saga sage]:2018/02/14(水) 23:06:11.07 ID:qh3ZdBlW0
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キリカ編2番外 バレンタイン小話 『マミのチョコレート事情』


 ――――中学三年ももう二月に入り、卒業がすぐ先にまで迫っている。

 残りわずかだ。この時期になると、受験も乗り切り進路も決まってみんな浮かれまくっていた。


 私ももちろんそうだった。

 ……少し前までは進路先どうするかとかが結構ぎりぎりまで決まらず、あまりやってない受験勉強と面接練習とかで大変だったけど。

 無事何とか乗り切ることは出来た。



 HRが終わると、派手なラッピングを詰めた紙袋を持った女の子たちが右往左往し始めて、私の机の周りにも小さな集まりができる。



*「はい、チョコレート!」

キリカ「ありがとー! はい、私からも!」


 本日2月14日……バレンタインは卒業前の最後のイベントだった。

 といっても私たち女子中学生の世界では、『友達とチョコを贈り合う友情の日』っていう認識が一般的だった。


 今年もそうだった。


 ただ去年までと違うのは、この日を『面倒臭い馴れ合いの習慣』と遠くから眺めるだけだったのが

 自分も女の子同士で騒いでる人たちの中に加わるようになったってことだった。
28 : ◆xjSC8AOvWI [saga sage]:2018/02/14(水) 23:20:44.03 ID:qh3ZdBlW0

*「ありがとう! あとちょっとで卒業だね。せっかく友達になったのに会えなくなっちゃうのさみしいよー」

キリカ「そうだね。もっと早くからいろいろ話しておけばよかったかな……」


 それは卒業が近づいて一番の後悔だ。

 交換を終えて少し話すと、隣のクラスの子にも渡してくると言って廊下に出て行った。


 自分用に買わなくてもそれ以上のチョコレートをもらえるなんてすばらしい。


 ……私もまどかたちには朝渡したけど、マミに渡してこないと。

 廊下に出てマミのクラスに向かう途中で思わず足を止めた。


 ――衝撃の瞬間を見てしまったからだった。


キリカ「――――え」


 廊下の隅で、社会の高木先生(おっさん)にマミが笑みを向けてチョコレートを渡しているのを。


キリカ(どういうこと!? まさか……)


 ――マミ『先生……実はずっと前から好きでした!』


キリカ(いやまさかね。マミなら内申アップとか……)

キリカ(――――……進路も決まったこの時期に内申アップなんて必要あるか?)
29 : ◆xjSC8AOvWI [saga sage]:2018/02/14(水) 23:22:32.14 ID:qh3ZdBlW0

 ……ならばケース2。


 ――マミ『日頃の感謝の気持ちです』

 ――おっさん『ありがとう。君みたいな優秀な生徒とこれっきりの関係になるなんて惜しいよ』

 ――おっさん『真剣にお付き合いをはじめないか?』


キリカ(チョコレート渡してるってことはまんざらじゃないってことだよね……)

キリカ(いや、もしくは?)


 ……ケース3。


 ――マミ『先生、毎年恒例の山吹色のお菓子です(賄賂)』

 ――おっさん『……もう進路も決まったっていうのに、今年もくれるのか?』

 ――マミ『はい、だって……』


キリカ(そのうちに本気になってしまったんだ!)


 そんな妄想に浸ってると、横から声をかけられて飛び跳ねた。


マミ「――呉さん、こんなところに突っ立ってどうしたの?」

キリカ「!?」

マミ「はいこれ、バレンタインのチョコレートよ」

キリカ「あ、ありがとう……。私からも渡すよ」
30 : ◆xjSC8AOvWI [saga sage]:2018/02/14(水) 23:26:24.06 ID:qh3ZdBlW0

 ――真相はあの場で聞けるわけもなく、

 今日のお昼の後、マミを除いてみんなで集まることになった。


さやか「……それで、今日の議題はなんですか?」

まどか「も、もしかして、今日のイベントの流れで誰かに告白とかしちゃったりするんですか?」

仁美「そんな、だって今日は女の子同士でチョコを味わう日ですよ? 男の子に贈るなんて邪道です」

まどか「さやかちゃんは上条君にあげてたよね」

さやか「え、それはまあね」


 ……しかし相変わらずひねくれてるなぁ。


キリカ「まあ告白するのは私じゃないよ。ていうか、その……」

仁美「……それでは、誰かのサポートをしたいということでしょうか?」

キリカ「えっ、サポート……していいのかなぁ?」

さやか「どういう意味ですか!?」


 一斉に覗き込まれて言葉に詰まる。

 素直に言うしかない。……けど、私のせいで無駄に大ごと化してる気もする。


キリカ「マミが朝先生にチョコレートあげてたから、そのことについて話そうかなーって」

まどか「!」

さやか「なんと」

仁美「それは……禁断の! 愛の形ですのよーー!」


 うわあやっぱり。
31 : ◆xjSC8AOvWI [saga sage]:2018/02/14(水) 23:32:04.72 ID:qh3ZdBlW0

さやか「ほん……本気なんですか!?」

まどか「何先生?何先生?」

キリカ「―――――」

まどか「えーっ!」

さやか「三年でしょ? あの社会の? おっさんじゃん!」

仁美「これはまずいですわよ……いけませんわ……私の想像の比じゃありませんわ。私も想像力が足りなかったみたいですわね」

さやか「仁美はこれ以上想像力鍛えなくていいから……」


 こしょこしょと内緒話をして盛り上がってると、予鈴が鳴る。

 それを聞いてみんなで急いで屋上から降りていく。


 ――……推測と妄想が膨らむばかりで、やっぱり答えは出ないままであった。
32 : ◆xjSC8AOvWI [saga sage]:2018/02/14(水) 23:39:45.62 ID:qh3ZdBlW0


 それから放課後。訓練ということでまたいつもの場所に集まっていた。


マミ「佐倉さん、今日は早いわね」

杏子「だって今日訓練に来た奴にはみんながチョコくれるっていうからさ!遅れるわけいかないだろ!」

杏子「白女組はまだ来てないのか? 食いっぱぐれてもしらないぞ」

マミ「ちゃんと人数分用意してるわよ……」

キリカ「でもやっぱり杏子は用意してないんだ。せめてホワイトデーには返してよ。三倍返し。常識だからね」

杏子「さ、三倍返しだと!? ……くう、バレンタインにはそんなルールがあったのか。ちょっと乗り遅れただけでこの仕打ちとは」

さやか「働かざる者食うべからずね。あと杏子、二人の分まで食べないでよ」

杏子「わかってるって」


 一人だけ、しかも杏子を省くと絶対うるさいから仕方なくだ。

 杏子が変なルールを信じたままだけど、面白いからこのままにしておこう。


 ……マミのチョコレートはさすがに本格的だ。しかし、目の前のそれと朝の光景を思い出して何かが引っかかった。

 先生に渡したのだけみんな用のとは包みが違った。……怪しい。


マミ「……呉さん」

キリカ「えっ?」

マミ「そんなに見つめても、二個目はあげられないわよ?」

杏子「な、なんだ!やらないぞ!」

キリカ「えええ!誤解だよ!」
33 : ◆xjSC8AOvWI [saga sage]:2018/02/14(水) 23:48:18.93 ID:qh3ZdBlW0

マミ「さて、それじゃあそろそろ訓練を始めましょうか?」

仁美「巴さんももう大分格闘術上達されてますよね!」


 訓練を始める雰囲気になる。

 ……しかしその前に、まどかが口を開く。


まどか「それで……あれからどうなったんですか?」

マミ「どうって?」

まどか「マミさんがチョコレートを渡した男の人が居るって」

仁美「!」


 みんなが焦り始める。それ、そんなストレートで聞いちゃう!?


マミ「あら、どうして知ってるの?」

キリカ「や、ヤバいって!下手に探ったら!」

杏子「なんだ、本命居たのか?」

仁美「教師と生徒……そういうのもいいですわよね。私も今度探してみようかしら……」

マミ「……教師って、もしかして高木先生かしら?」


 マミはあっさりと言う。そしておかしそうに笑った。
34 : ◆xjSC8AOvWI [saga sage]:2018/02/14(水) 23:52:49.95 ID:qh3ZdBlW0

マミ「やだ、本命なわけないじゃない!大体あの人、もう結婚してるのよ?」

仁美「まあ!既婚者でしたの!更に禁断感が増しますわね……」

キリカ「でも相手はどう思ってるか、わからないわけでしょ? あのマミの手作りだよ!?」

マミ「あのっていうのがわからないけど……なんとも思ってないわよ。テスト前とかに教えてもらってお世話になってたから、そのお礼」

マミ「別に一人だけじゃなくて、お世話になった人にはみんな渡してるのよ?」

キリカ「じゃあ!じゃああれだけみんなと包み紙違ったのは?」

仁美「そうなんですの? それは怪しいですわね……」

マミ「途中で包みを切らしちゃったから。中は同じよ。みんなの分は統一したかったの」

マミ「……広めたのは呉さんね。朝廊下で見てたんだ。でも、ひどい。私どんなキャラだと思われてるのよ」

キリカ「う〜…………ごめんよって」

さやか「まあ冷静に考えたら、男子にチョコ渡したからなんだって話ですよね」

さやか「あたしだって恭介とか仲いい男子には毎年渡してたし。大抵は日頃の感謝が大きいんじゃないかなぁ?」

仁美「……呉さんも想像力が豊かなんですね」


 ……今度は私の方に哀れみの視線が集まる。ていうか仁美にだけは言われたくない。

 そりゃ噂の元凶になったのは私だけど……。


キリカ「……私は慣れてないんだよ。この行事の楽しみ方に」

杏子「え、それじゃあさっきの三倍返しとかいうのも常識じゃないのか?」

キリカ「それは常識ってことでいいよ!」

まどか「それは……まあそうだね」

杏子「おいなんだよそれ!」

35 : ◆xjSC8AOvWI [saga sage]:2018/02/15(木) 00:03:20.00 ID:LwCD/qTa0


 …………2月15日。翌日になると、昨日と同じHR後の時間にはもうすっかりいつも通りに戻り、イベントの雰囲気は消えていた。

 来年こそ色々残念なことにならないために、情報収集をしておくことにする。


キリカ「……ねえ、昨日はみんな、誰か男の子にチョコ渡したの?」

*「えー、私は義理ぐらいしかあげてないかなぁ」

*「あたし、お父さんにあげたよ!」

キリカ「あぁ、私もお父さんには余った分で作った小さいのあげといた」

キリカ「けど、義理って贈るか悩まない?……私はそんなに仲良い男子もいないけど、私なんかが贈ったら迷惑じゃないかなって」


 そう言うとみんなが詰め寄ってきて、すごい勢いで否定された。


*「呉さんのチョコレートだったら喜ぶ人はいっぱいいると思うよ?」

*「ていうかむしろ惚れられるレベルだよ! あたしは感動した! もう毎年作ってよ!ズッ友だからね!」

キリカ「えー……?」

*「大丈夫だよ、その頃には本命だって出来てると思うし!そしたらあたしが相談乗るから!」

キリカ「そんなの今から決めつけられたってわかんないよ。相変わらず恋に恋してるんだから」

*「じゃああたしも本命できたら相談乗ってよ!」

*「さっちんはいつまでも恋に恋してそうだけどね」

*「なにそれー!来年こそ絶対彼氏作るから!」



 みんなが軽口を言い合って笑っている。ここに集まることがなくなっても、この雰囲気は続くんだろうか。

 中学生活の終わりが見えると、少しだけ寂しく感じながらも、今後のことに期待も膨らんでいた。


―END―
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/08(日) 21:50:12.29 ID:CqObQ5Qd0
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/10(火) 00:59:35.97 ID:agmzxxzn0
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/10(火) 01:19:21.56 ID:agmzxxzn0
a
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/15(日) 22:07:44.42 ID:hXkD5B6V0
こっちは使わないのか
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/15(日) 22:40:07.96 ID:hXkD5B6V0
魔法少女あすみ☆マギカ〜悲劇と惨劇の前奏曲・前編〜
http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=31285280
魔法少女あすみ☆マギカ〜悲劇と惨劇の前奏曲・後編〜
http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=32683076
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/16(水) 20:03:28.72 ID:ZeIJCcZJ0
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/06/04(月) 00:26:41.24 ID:QTcNxEeO0
保守
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/06/16(土) 17:12:58.25 ID:8mQuVzF20
このスレが劇中劇で役者が全員同一人物だった場合の舞台裏とか見たいな
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/06/16(土) 22:40:34.51 ID:8mQuVzF20
原作キャラがこのスレで自分の役を演じていたらってことね
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/01(日) 17:49:42.54 ID:H3jNcHGS0
a
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/12(日) 00:20:32.95 ID:z6fr3jDw0
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/21(火) 17:29:25.02 ID:HgTldE4R0
保守
48 : ◆xjSC8AOvWI [sage]:2018/10/15(月) 21:36:43.75 ID:KpkwtZto0
新避難所
http://engawa.open2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1539087062/
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/10/16(火) 01:49:05.20 ID:d4Hsz88D0
復活記念上げ
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/05/10(金) 23:04:45.15 ID:O3qSTPMs0
保守
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/06/23(日) 23:58:17.23 ID:NKy5lk3A0
a
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/09/26(木) 21:36:17.81 ID:LOzmOtee0
a
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/12/13(金) 20:29:31.16 ID:AL0abnsa0
a
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/02/01(土) 22:47:37.86 ID:VphT56EI0
まだか
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/03/23(月) 20:07:54.50 ID:0N6hIalX0
a
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/08/10(月) 18:03:16.36 ID:HO8GcB7R0
a
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