【艦これ】 続 外地鎮守府管理番号88

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847 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/21(水) 00:48:15.29 ID:pvOQ4SiX0
ここまでお読み頂きありがとうございました、本日の更新終了です
欧州3海域かぁ…、有用艦娘掘り放題!(尚掘れるとは)だといいのですが
前回みたいなうぇぇ…、じゃない事を祈るばかりです
作品中で少し鶴姉妹の性格が感じ悪いのは申訳ありません、
あくまで作中の演出的な部分なので嫁にされてる方には本当に申訳ありません
お分かりかと思いますが既に内部分裂の兆しがががが……
いつも乙レス、感想レスありがとうございます、お読みくださっている皆さんからの暖かいレス本当に感謝しております
次回の更新もお時間よろしければお読みいただけると幸いです
848 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/21(水) 02:29:08.04 ID:uVpe+Wos0
社会学者が講演会でいってた「3人集まれば文殊の知恵というが馬鹿は何人集まろうが烏合の衆です」が実に刺さる未来が見える
そして聞きたかった作戦時間がかなり長いことがわかって楽しみが増えた
霧などの気象確率もリサーチ済みだろうしまだまだブッ込んできそう
849 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/21(水) 03:34:26.60 ID:jeokajMT0
おつです
候補生のうちにいやらしい相手との戦闘を経験できている大和たちは
運が良いのかもしれませんね。
850 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/21(水) 23:46:59.62 ID:GNzJAKyY0
乙乙
ゲームだとMVPだけだけど実際妬み僻みとかありそうだよなあ
851 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/01(日) 00:47:46.46 ID:sON5tDsC0
皆様こんばんは
イベントにつっこんでおりますいっちです
サブ欧州艦が豊富だったためさっそくリシュリューのサブでE1やってます
今回は楽に全てが終るといいなぁと、終りよければ全て良しでいきたいですね
今回の分の更新となります、お時間宜しければお読みいただきますようお願いいたします
852 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/01(日) 00:49:09.32 ID:sON5tDsC0

「敵、攻撃機部隊第一陣撤収を確認!」

「了解!私達ホワイトルーク小隊は

 手はずどおりに水道を抜ける形に進路を取るわよ!」



隼鷹が翔鶴達正規空母の攻撃隊に自己の全艦載機を

戦闘機に振り分けた上での迎撃に成功した旨を旗艦の叢雲に報告。

それを受けて叢雲達は島と島の間、彼女達中小型艦艇が小回りを利かせやすい水路、

一般に言う水道を通る進路を選択する。



「隼鷹!艦載機の収容は!?」

「完了!」

「レディ!目標は!?」



叢雲の呼びかけに少し先を先行する暁が応える。



「偽装ブイを発見したわ!」

「了解!さぁ、かくれんぼの時間よ!」



叢雲達はある意味で大和達を相手する心算はなかった。

先にも述べたが横綱相手に幕下がまともに戦って勝てるか?という奴である。

番狂わせなんてものはそうそう起こるものではない、

起こり得ないからこそ番狂わせなのだ。

そして、それを起こす為の下準備はきっちりとしてきていた。



「偽装ブイ確認、各員無線、電探使用は敵艦隊をやり過ごすまで禁止よ!」



枝、葉をこんもりと生やし、一見すれば島の一部のように見せかけたただのブイ。

よっ、と、そのブイの枝を掻き分け中にある空間の中に身を潜ませる一同。

853 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/01(日) 00:50:08.48 ID:sON5tDsC0

「第二次攻撃隊、目標ロスト。」



第一次攻撃隊が全滅したため改めて発艦させた

二次攻撃隊から目標とする相手の失跡報告。



(どこへ雲隠れした?)



翔鶴が第一次攻撃隊が居た海域周辺を探る。

程なくして、駆逐2、軽空母1の敵編成を見つけた。



「居たわね……、雑魚は大人しくやられるといいわ。」



敵の小隊へ向け艦隊全体を移動させている最中で

翔鶴の下卑た笑顔に長門は嫌気する。

味方であるはずの仲間に対して嫌気がさすとはな、

と、やや自嘲気味に今の境遇を考えれば。



(最初に負けが確定しているのに続けるこの演習になんの意味があろうものか。)



今やっているのは負けを認められずに悪戯に時間を引き延ばすだけの行動。

実戦であれば撤退戦に移るべき局面なのだ。



(忌々しい。)



戦局を見極められない軍隊の結末は相場が決まっている。
854 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/01(日) 00:51:33.64 ID:sON5tDsC0

そもそも。



(第一次攻撃隊が向って全滅の後、第二次攻撃隊が見つけた敵の位置は

 敵が移動していると考えたとしても距離が離れすぎている。)

(連中の編成をみれば軽空母は低速に分類される飛鷹型。移動速度があり得ん。)

(となれば、この小隊は先のとは別物と考えるが妥当。)



と考えを纏めるも先の意見具申の結果を思えば。



(せん無きことか。)



「長門さん、この先は島と島の間の狭くなっている水路をゆく事になります。」

「複縦陣で中央に翔鶴さん達を配置する形で進軍しようと思います。」



大和の声に意識を戻し意図を理解する。



「島風に先陣を切らせ対潜哨戒に当たらせ

 我ら長門型が先頭警戒、前衛という事か。」

「えぇ。摩耶さんと鳥海さんのお二人は中央側へ回し、

 私達姉妹は後方警戒、後衛を行います。」



妥当。狭い水路を通るのであれば最も脅威となるのは潜水艦での待ち伏せ。

こちらの対潜能力を初手で削っている状態であればそれを狙わない訳は無い。

だが、こちらとしては最も長距離攻撃に長ける空母が生きていれば良い為、逆転を期待する事は出来る。

演習相手の艦娘は自分達砲撃に長ける戦艦達とまともに組み合える戦力ではない。

敵艦隊直掩航空隊を奪う、あるいは戦艦の射程内にとらえてしまえばこちらが蹂躪できるのだ。



(だが、それをさせてくれる相手ではないだろうな。)

(そして付け加えるなら潜水艦娘達の逃げ道が無くなるような場所で伏撃は行わないだろう。)

(だろう、だろうの推論ばかりか……。まったく。)



負けと悟り自身の指揮官の無能さをしればこそ

第三者的視点で客観的に現状を分析できるだけに

敵の愚に期待するのは無能だろうと思う。
855 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/01(日) 00:52:41.09 ID:sON5tDsC0

「了解した、陸奥との二人で前衛を任された。」



隊列を組みなおし改めての進撃。



「ホワイトビショップよりキング、クイーンへどうぞ!」

「敵の釣り上げに成功!といっても食べても鉄と脂でしょうけどね!」

「こちらキング。了解。配置についているわ。」

「釣り上げお疲れ様。戦域離脱を確認次第砲撃へ移行するわ。」



飛鷹の呼び出しに扶桑が答える。



「同じくクイーン。

 これからは私達がおもてなしの時間という事ね。」



飛鷹が翔鶴達空母の第二次攻撃隊からの攻撃をかわしながら

扶桑と山城へ無線を飛ばす。



「前方に敵潜水艦の脅威は今の所見当たらないよ!」



島風が聴音機、探信儀それぞれの反応で潜水艦がいない事を連絡。

艦隊が警戒しながら水道へと進んでゆく。

攻撃隊が見つけた敵目掛けてわき目も振らずに……。

そして、その時は来た。



「ようこそ、お客様。お客様をお迎えできた事は実に無上の喜び……。」

「さぁ、貴方達を歓待するために私達姉妹がお贈り致しますは、素晴らしき。」

「あなた方の為の……、極上のランチ。」



まさにこれから敵を蹂躙する事への喜びからか山城がうきうきと歌いだす。

856 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/01(日) 00:54:21.67 ID:sON5tDsC0

「Be our guest 」



熱い、鉄の、それも砲弾という名のプレゼントによるおもてなし。

時刻は丁度昼時に差し掛かる。



「Be our guest 」



扶桑、山城、両名が歌う歌が無線から聞こえてくる。



「あらら、ご機嫌ね。」



とは大和達を釣りあげた飛鷹。



「うちの砲火力の女神達がご機嫌だと相手にとってご愁傷さまね。」

「そうだね、戦場の女神といえばいつだって勝利の女神。」



飛鷹が相手を気遣う台詞をいうのを引き取り響が更に続ける。



「敵にとっては死神かもしれないね。」

「戦士をあの世へと連れて行く戦乙女(ヴァルキリー)には

 人数が足りないのじゃないかしら?」



戦乙女は9人、対して扶桑達は2人。



「飛鷹さん。だからこそ私達にとっては勝利の女神なんじゃないかしら?」



飛鷹と響が扶桑達を勝利の女神か死神かと話している所に雷が結論づける。



「確かに雷の言うとおりだね。」



大和達がもしも、島へ注意を向けていれば違和感に気付いたかもしれない。

偵察機たちが飛鷹達を追うだけではなく周囲の島の地形を

注意深く見ていれば気付けたかもしれない。

だが、彼女達の注意は潜水艦へのそれと、駆逐艦が有する長距離射程武器である魚雷、

自分達が現在負けているスコアを逆転させる為に飛鷹達を叩き潰す事へ向けられていたため

その注意が左右の島へ向けられる事はなかった。

結果、彼女達は再び一方的に殴りつけられることとなった。

857 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/01(日) 00:55:38.50 ID:sON5tDsC0

雷鳴の如き砲声が海峡に響く。



「あ゛ぁ゛!?」



それは実にタイミングをきっかりと合わせた砲撃。

右の島の山の山頂付近と左の島の丘陵地帯のやはり頂上付近からの砲撃。

初弾は翔鶴の眼前に着弾。



「初弾から本射だと!?」



目標物への観測用の砲撃もなくいきなり当ててくる本射、

効力射に驚愕する長門。

砲撃の一発目が撃たれたという事は続く運命は……。



「総員、耐砲撃態勢!各員左右の敵砲撃に応戦!」



前衛の長門が指示を出すが。



「当たり前といえば当たり前だけど……、敵の位置には当てずらいわね……。」



陸奥が扶桑達が居るであろう場所を睨みながら呻く。

海上から陸上にある目標物への砲撃は

戦艦同士での砲撃と比べ当たり前だが当てづらくなる。

沿岸要塞に設置される沿岸砲の攻略には艦船での攻撃は向いておらず

真珠湾攻撃が航空機による奇襲作戦になったのもオアフ島に揚陸できる場所が見つけられなかった結果、

要塞の無数の沿岸砲の前に艦船での攻撃は全滅と判断された経緯がある程である。

それほど陸に固定された、特に高所に設置された砲というは厄介なのである。


858 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/01(日) 00:57:00.30 ID:sON5tDsC0

「上から下を狙うのと、下から上を狙うのではまた威力が違うものよね。」



くすりと笑い砲を撃ち続ける扶桑。



「欠陥だ、時代遅れだ、色々口さがない事を言う人達も多いけれど

 戦艦の主砲の威力は本物よ?」



山城の主砲が火を噴き、砲声が雷鳴の如く響く。



「散布界が狭いだと!?」



当ててくるその砲撃に長門が驚愕する。

戦艦の主砲の命中は良くて撃った弾の2〜3%と言われる。

これをカバーする為に数を撃つのが本来の戦艦同士での砲撃戦である。

そして、目標に対して最も遠い着弾点と

最も近い着弾点の距離を表したものが散布界と呼ばれる物だが。

それが狭いという事は当然ながら目標物に対して集弾されているという事であり。



「左舷に被弾!」



瑞鶴が悲鳴をあげ、被弾の報告。



「みなさん!左右の島の砲撃地点へ向けて砲撃を行ってください!」



旗艦の大和が指示をだす。



「ちぃ!」



武蔵が苛立ち舌打ちをする。

左右の島からの砲撃は丁度、その散布界が重なるように砲撃をされており

特に砲弾が集約するように狙われている。

その狙いは明確。そう、空母の鶴姉妹である。

艦隊で目となる高空からの視野を持つ二人。

散布界が重なれば命中弾も増える。まして左右からの挟み撃ちによる砲撃。

当てないほうが難しい状況である。

859 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/01(日) 00:58:18.10 ID:sON5tDsC0

「させるかよ!」



武蔵が砲弾の雨の中、左の島の丘陵地を狙うが目立った効果を挙げることはない。

先程から続く島からの艦砲射撃は海面を揺らし照準が揺れる大和達は正確な砲撃が出来ない。

火力がいかにあろうと狙いが悪ければ効果は望めない。



「砲撃を休む事無く行い弾幕をはり敵からこちらを見えなくするんだ!」

「敵の位置を把握できない以上は手数を稼ぐ形で敵の反撃を防ぐんだ!」

「皆!この海峡を早く抜けるぞ!」



大和が指示を出しきれていない事をみてとった長門が矢継ぎ早に指示をだす。



「島風、水道の出口が一番危険になる!

 先に抜けて周囲に敵潜水艦が居ないか確認を頼む!」



長門が島風に指示をだす。島風は既に扶桑達の砲撃の範囲外にある。

潜水艦を伏せるなら一番効果が認められる位置が水道の出口。

その付近に潜水艦が居ない事を唯一残っている対潜艦の島風に

急ぎ確認させている間に砲撃は止んだ。

860 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/01(日) 01:00:12.15 ID:sON5tDsC0

「敵に砲撃をさせないためこのまま砲撃を行いつつ離脱だ!」



長門が陸奥達へと指示。



「大和!水路を抜けた後一旦全体の被害の確認を行う事を進言する!」

「……、わかりました。」



砲撃が途中で止んだのは長門達の砲撃が

扶桑達に当たり黙らせる事に成功した訳では無いことを長門は理解している。



「戦艦の私達を移動砲台として機動的砲撃、

 機動火力として陸上戦力として組み込むやり方。」

「提督は柔軟な思考をされる方と思わない?」



大和や長門達の砲撃が本格化して被害を出す前に悠々と離脱せしめ、

海上を移動する扶桑が近くを並走する山城に言葉をかける。



「そうですね。私達姉妹の能力を考えた上で

 これが最も適切と言ってきたのには少々腹が立ちますが。」


姉の扶桑へ返す言葉には含みがある。



「ですが、姉さまもそうだと思いますが。

 私達よりずっと性能が上とされる娘達を一方的に砲撃して蹂躪できたというのは

 実に楽しく気分が高揚しました。」

「貴方は正直ね。でも、私もそうよ。」

「それに、随分と無駄に弾薬の消費もさせる事ができたわ。」



その表情は実に晴れやかかつ誇らしく堂々としたものである。



「はい。私達が退いた後も無人の場所への砲撃で無駄に弾薬を消費してくれていましたね。」

「えぇ、そうね。山城。これは実に大きなアドバンテージになると思わない?」

「はい、姉さまの言うとおりです。」



そして、無事役割を果たした事を叢雲達仲間へと無線にて連絡したのだった。

861 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/01(日) 01:01:08.93 ID:sON5tDsC0

「翔鶴は大破か……。」

「電探に敵艦影は反応なしよ…。」



長門が被害を確認している間に陸奥が周囲の状況確認。



「あたしと鳥海も大破だな。敵さんの砲撃は恐ろしく精度が高かったかんな。」

「多島海での演習ですから敵の方々がまた同じような作戦をとる可能性はあると思います。」

「まっ、あたし達は大破だからここで演習終了だ。」

「茶番劇を終れると思うと清々するね。じゃ鳥海いこうぜ。」

「そうですね……、皆様。御疲れ様です。」



そういい、摩耶と鳥海は艦隊を離れていった。



「翔鶴姉。」

「瑞鶴?貴方をとっさに庇ったおかげで貴方は発着艦が出来る程度の損害で済んでるわね。」

「大破で抜ける私達の仇、しっかりとって頂戴。」



がしっと瑞鶴の肩をつかみ気合を入れる翔鶴。

その目は自分を大破に追い込んだ敵を許すなと物語る。

そして、潜水艦への周囲警戒を行いつつ

大和達は自分達の被害確認を行い再度指揮官の候補生へ連絡を行った。

862 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/01(日) 01:03:02.03 ID:sON5tDsC0

「………、お前達から相手はみえなかったんだろ?」

「なら、どうせ誰が大破したかなんか見えてないだろ。」

「違反行為だ?監視の教官をどうするか?……、お前達が考える事じゃない!」

「翔鶴は中破だ。改二改装相当の艤装を持たせてるんだぞ!?」

「あっさりやられてるんじゃない!敵は周囲にまだいるだろ!?」

「待ち伏せしてこそこそやっている様な卑怯な連中だ!実弾つかってでも倒して来い!」



鹿島が席を外す…、花を詰みに行っている間に

大和達から来た無線での連絡に違反行為をしろと指示を下す候補生。



(なぜ傍受されていないと思うのでしょうか?理解に苦しみます。)

(それに艤装の被害状況も逐一モニターされているというのに馬鹿極まってますね。)

(しかし、このままの放置したほうが楽しいのでしょうが、

 放置しておくと今後の問題になりますし。)

(さて、いかにしたものでしょうか……。)



鹿島はこの状況に一人頭を悩ませるのであった。

863 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/01(日) 01:20:00.31 ID:sON5tDsC0
鹿島が頭を抱えるくらいのお馬鹿!という事で本日の更新はここまでです
戦略爆撃機なんか実装される事ないやろーとか冗談で2部の頭で敵に使ったら運営さんが実装してきたよ…
やめて?と本気で思いましたです、基地というか資源にどれ程の被害が出ることやらやら
今回の更新の途中で触れています艦砲射撃ですが対地で狙う時は要塞なんかの目標物がでかければまぁまぁあたりますが
多くは牽制とか戦艦などをずらーっと並べて下手な鉄砲なんとやらで数で圧倒して陸上の敵を潰すやり方になります
ノルマンディーの時はウォースパイトもその前の海戦で船底に大穴が開いていたにも関わらずコンクリートで穴を塞ぎ
艦砲射撃の為の数として無理やり参加させられていました、それ程に数が足りなかったともいえますが……
一般的には迎え撃つ陸上側は、数的劣勢の場合はさっさと海岸線を放棄して内陸へ誘引し個別に撃破
あるいはもっとも無防備になりやすい敵上陸部隊の上陸時を狙うようなやり方で対抗する事になります
ノルマンディーがブラッディービーチになったのはこういう事情、艦砲射撃他でしっかり敵の陣地をつぶせなかったり
上陸に対しての敵障害物をしっかり排除できてなかった、また、E2甲報酬の風呂桶がかなりの数、沈んだなどなど
兵士を裸で敵地に放り出すみたいな事をやらかしていたからああなったわけですね、兵士の命が紙切れ一枚より軽い
真珠湾は作中でも触れましたが上陸させる事が不可なのと砲の数でも上回ることが出来なかった為航空機での奇襲となりました
毎度、更新がまちまちかつ不定期ですがお読みくださりありあとうございます
感想レス、乙レス、お気軽に残していただけるといっちが喜びます、是非お願いいたします
864 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/01(日) 02:55:59.09 ID:CJjHi2JM0
チャーチルが駄々こねて嫌がるアメさんにシングル作戦主導してもらった手前、イギリスはノルマンディを意地でも成功させないといかんかったしね
手柄立てないと戦後のケーキの奪い合いに参加できない
しかしまあ不甲斐ない五航戦だわw
俯瞰視点で戦場を見ることのアドバンテージを全く活かすことができないどころか理解すら出来てないな
攻撃機の道中とか全く見てないまである
865 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/01(日) 04:28:17.83 ID:MymPi0qMo
866 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/01(日) 06:20:07.49 ID:M4DjwyLv0
おつです
867 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/01(日) 12:53:16.01 ID:rtkQe4OMo

まあ一応養成校の新米艦娘だし若きハゲ提督とその手解きを受けた娘達の相手をしろって方が酷だって話だよね
全てが終わった後に受け入れるかどうかよな、楽しみ
868 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/02(月) 20:49:34.48 ID:sfVbGD7w0
何となく思ったが扶桑姉妹は人間だった時一卵性双生児だった気がする
他の姉妹艦娘となんか雰囲気が違う、何というかお互いの精神的な距離が近いというか限りなく類似な印象
869 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/06(日) 19:59:24.33 ID:jv7eHjiXO
続きまだなのか
870 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/10(木) 15:48:14.43 ID:InPKVz0go
気付いたらもう一月以上か
わたしまつわ
871 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/10/25(金) 00:03:22.49 ID:Tz4B+Khy0
色々やる気の問題でまったく書き進められず書き貯めを作る事もできず…
残念っぷりが爆発しておりましたが生きていました
お時間宜しければどうぞ、読んでやってください
872 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/25(金) 00:05:54.99 ID:Tz4B+Khy0

鹿島が頭を悩ませていた頃、提督達は何をしているかというと。



「香取先生、コーヒーが入りましたよ。」

「色々準備されているんですね。」



香取がちらりと見やるのは濃い緑色のコーヒーメーカー。

電動工具で有名な会社の現場作業向カラーの製品。



「ポータブルバッテリー式ですか。」



なかなか事前に準備をして物を持ち込んでいると考える香取。

演習海域に点在する島々に色々と物資を持ち込んでいるのだろう。



「いつの間にご準備を?」

「さぁて、そいつは内緒です。」



直接に聞いて答えるわけは無いか……。

演習時、艦娘は出撃後は燃料、弾薬の補給は補給艦を随伴させていない限り、

帰還して補給するのはルール上は禁止されている。

これは実戦的演習を行う為の一環であり出撃後に

補給が受けれない場合を想定の元でのルール。

しかし、物資を海上に隠す、つまり点在する島などの拠点に

あらかじめ置いておきそれを演習中にこっそりと利用する事は禁止されていない。

というよりもする人が居る事を想定していない為ルール上、

それを裁くため基準が無い。



「コーヒーはブラックがお好きですか?

 それともミルクを入れてカプチーノにされますか?」

にこにこと笑顔で聞いてくる相手のその言葉はまるで。

(黒じゃなければ白であると言っているようね。グレーは限りなく黒であっても黒ではないか……。)



つまりは。


(グレーは白。つまりルールになにも違反はしていない。彼を減点したり裁く事は出来ない。)

873 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/25(金) 00:06:51.53 ID:Tz4B+Khy0

裁く法がなければ合法という屁理屈、

しかしそれを罰するには法がなければ罰する事が出来ないのもまた事実なのだ。



(どこでこんなずるを覚えたものか…、

 この候補生は本当に何者なのだろうかしら?)



受取ったコーヒーを飲みながら相手を見れば

演習海域が映るタブレットに表示される駒をせわしなく動かしている様子。

だが、部下である艦娘達へ指示を飛ばすことは無く、

受ける連絡は位置と戦果の報告のみである。

そしてたまに、報告の確認を監督の為についている自分へとするのみである。

タブレットへ入力している時以外はカードゲームや読書、

或いは飲食で暇つぶしを優雅に行っており指揮を見せることが無い。

その所為も有り香取は提督の実力を今だ把握できずにいた。

そんな中、提督の手が大駒、おそらく空母を相手艦隊から除外入力をした所で

香取からの視線に気付いたのか手を止めた。
874 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/25(金) 00:08:24.38 ID:Tz4B+Khy0

「部下達からの連絡で相手の空母に大破判定を与えたとありましたので

 戦果の確認をしていただけますか?」



恐らくは間違いないのだろうが本部側に連絡されているであろう

相手側の被害とのつき合わせ。

最初の潜水艦たちによる奇襲を含めてどこでどの艦娘を落すのかを

計算ずくと思われることを考えれば目の前でのけた空母の駒は既に大破判定と思われる。



(テストの答案の答え合わせをしているような感覚を覚えるわね……。)



奇妙な感覚を覚えつつ香取は提督の催促に促され監督官として戦果の問い合わせを行った。



(えっ!?)



提督が目の前で除外した空母が健在。つまりは。



(鹿島ぁぁぁ ―――――― !!!!!!)



報告を行わなかったのかと妹に怒りの無線カットインを行う。

もちろん提督の前で行う事は出来ない為、

少し離れた位置で、である。
875 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/25(金) 00:10:47.73 ID:Tz4B+Khy0

「どういうことなの!?」

「あっ、あのですねぇ?

 私にも流石にどうしようもない事ってのはある訳ですよ。」



無線の向うからは普段の様子とは180度真逆のおたおたした声が聞こえる。



「だからといって戦果、被害報告を誤魔化して良い訳ないでしょう!?」

「でっ、でもですね?あちらの親は……」



演習相手の親は中将。

確かにもっている権力で言えば黒を白に出来る相手。

更に言えば今日の演習最終戦は海軍の首脳陣が観覧しているのだ。

忖度したくなるのも判る。



「それでも審判である私達が不正を黙認して良い訳がないでしょう!?」



まったくもってその通り。ぐうの音も出ない正論である。



「まさか、あなた…。」



面白さを優先して不正を黙認したんじゃないわよねと

言い掛けた辺りで香取は背後から突き刺すような視線に気が付いた。



「香取先生、いかがなさいました?」



その声の主は、笑顔で、ゆっくり、はっきりと聞こえる声で語りかける。



「確認に時間がかかっていらっしゃるようですが?」



願いが叶う物なら振り向か無くていいでしょうか?と何かに縋りたくなるような

そんな思いで香取が振り向けば其処には満面の笑顔を浮かべた提督がいた。

大きく息を吸い酸素を脳に送る、

これは笑顔に見えるが絶対に笑っていない奴であると

香取の自己防衛本能が最大限の危機を知らせているためである。

その危険を知らせるというのは、この危険を目の前にしては

まったく意味の無いものであるが……。

そう、目の前の手を振り上げて今にも振り下ろす寸前の羆を指差して、

これ危険ですよね?と訊ねるくらいに無意味である。

876 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/25(金) 00:12:13.41 ID:Tz4B+Khy0

「香取先生……、煙草をいただいてもいいですかねぇ?」



先程までの無駄に畏まった口調がとれ、

やもすればこちらを馬鹿にするかのような

野卑た笑顔の口元から発せられた言葉は意外にも喫煙の許可だった。

どうぞと相手の落ち着き払った笑顔に引き攣った笑顔で返せば、

慣れた手つきでオイルライターの火をつける提督。

提督がポケットから取り出した煙草は

現在流通している中では高級品に分類されるもである。

それを口に咥え、火をつけ、フィルターの限界まで燃え尽きるように一気に息を吸い、

肺へとそのバニラのアロマを含んだ煙を無理やり流し込む。



「…………、やぁ、随分と不味い煙草だ………。」



一言、煙草の感想を述べ吐き出した煙が周囲に燻り、その煙を提督が纏う。

その佇まいは此の世に悪魔というものが顕現したのであれば

そうだと信じてしまえそうな程に禍々しい雰囲気と気配を纏っていた。

そしてゆっくりとした動作で眉間に出来た皺を揉み解すようにもんだ後に一言。



「馬鹿の相手も疲れるな……。」



ポツリと漏らしたその言葉は間違いなく本音から来るものであろう事は間違いない。

香取が恐怖そのものへと視線を向けている中、その恐怖は無線機のスイッチを入れた。



「あの……、その……。」

「あぁ、えぇ、それ以上は不用ですよ。何が起きたかは理解しました。」



香取が言葉を紡ぐ前にそれを手と冷ややかな笑顔で制す。

877 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/25(金) 00:15:44.03 ID:Tz4B+Khy0

「それを言えば知らなかったが『 お互いに 』成り立ちません。」



にかりと歯を見せて笑う提督、

その笑顔はとても直視できるものではない。

憤怒であろうか、いや、失望とも幻滅とも。

それら様々な感情が提督を支配しているように見えた。



「やれやれ、仕事といきますか……。」



こきこきと首を動かし、ぐるりと肩を回し無線機の送信スイッチを押す。



「ホワイトルーク他全小隊、CPの提督だ。応答してくれ。」

「ホワイトルーク、旗艦叢雲よ。」



提督からの呼びかけに各小隊の旗艦達が応じる。



「今からCPの俺が全体指揮を執る。各員死ぬ気で動け。

 マップコードは聞き漏らすな。」

「俺がお前達を最適な射線、射角が取れるように誘導する。敵は一人も逃さん。」



そう言うとタブレットに映る海図に配置された駒を一気に動かし

矢継ぎばやに移動先の指示を出し始める提督。



「両舷全速で動かしてくるわね……。」



提督から次々と出される移動指示に艤装の主機が唸りを上げている状態。



「叢雲、索敵情報は全部提督へ先に送るのかい?」

「えぇ、指示前は私に送ってもらっていたけど今からはあいつへ先に送って頂戴。」

「今の所、此方の経路指定が主だけれど先程までの双子(ジェミニ)作戦から

変更されたのは間違いないわ。となると索敵情報は今まで以上に重要になる。

だからあいつは今必死に頭を回転させて敵を潰す方法を幾通りも考えている所だと思うの。」

「まぁ、既に答えが出ているような気もしなくもないんだけれどね。」

「だからその答えを早く出す為にも敵の位置は間違いなく重要よ。」



叢雲が隼鷹に索敵機の増数も含めて指示をだす。
878 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/25(金) 00:16:16.84 ID:Tz4B+Khy0
「まぁ、敵さんの位置は大まかにつかめてっからそれはいいんだけどさ。」



叢雲の言葉に隼鷹が先程まで有利に展開を進めていた作戦を

何故捨てるのか提督の意図が分かりかねると疑問を述べる。



「あぁ、あいつの意図が分からないってことかしら?

 そうね作戦名から察するに大まかには変更はないと思うわ。

 それから、そうね…、うーん、あいつの考えが私の考え通りなら

 そろそろ索敵機の帰還に関して欺瞞行動をやめて

 こちらの位置をばらす方向の指示がくるはずよ。」



叢雲が言い終えると同じくして提督からホワイトルーク小隊の隼鷹へその通りの指示が来る。
879 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/25(金) 00:17:24.22 ID:Tz4B+Khy0

「へぇ〜。言った通りだよ。」

「そう、それならそろそろ扶桑か山城と合流になるんじゃないかしらね。」

「えぇ、その通りよ。私が貴方達と合流よ。お世話になるわ。」



声のする方向をみやれば海上迷彩仕様の

ブルージャケットを被った扶桑がその姿を見せた。



「扶桑がこちらに来てくれたのね。となると山城は単艦移動かしら?」

「えぇ、提督からの指示を個別に受けていたからあの娘は単艦で指定位置へ移動でしょう。」

「妹を危険な目に合わせてごめんなさいね。」



戦艦を単艦で移動させる。それは囮にするという使い捨てとしか言えない行動。



「いいぇ、提督の指示を聞けば一番重要な役割のようですし。」

「ただ、単艦行動中に敵に見つからないといいなとは思っているわ。」



叢雲の言葉に首を振りつつその言を否定する。

つまり役割としては囮ではない事を理解しているという事。



「そうね、囮の役割は恐らく飛鷹達かしらね。」

「そう上手く食いついてくれるかねぇ?」



叢雲と扶桑は山城の役割を理解しており

敵を釣り上げる役割の囮は叢雲達か飛鷹達という事になる。

880 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/25(金) 00:20:02.17 ID:Tz4B+Khy0

「山城の移動が航跡等で見つからないといいのだけれど……。」



不安の声を漏らす扶桑。その心配は姉として当たり前である。



「扶桑。短期間ではあるけれどあいつの下で

 一緒に演習を勝ち上がってきたのなら分かるでしょう?」

「今回の双子作戦について海上迷彩仕様のジャケットを渡してまで

 移動が分からなくしておきたかった貴方を

 わざわざ分かるようにして此方に寄越したのよ?」

「こちらかあっち、まぁ、あっちなんだろうけれど。

 とりあえず山城に注意が行かないように細工をしているに決まっている。」

「万一、敵に見つかったとしても、それを計算に入れていないわけは無いでしょうね……。」



叢雲が提督の計算高さを知っているでしょうと扶桑に同意を促せば。



「そうね、司令官が私達の自主性に任せた作戦行動から

 自らの禁を破ってまで指揮を執るっていうんだもの。」

「何も考えていないわけはないわ!」



どやっと暁が言葉を返す。



「でも……。」

「あら?どうしたの?」



暁が少し不安そうに顔を曇らすのに扶桑が何事かと訊ねれば。



「司令官にそれだけの決断をさせたって事は

 よっぽど腹に据えかねる事態が起きたって事でしょう?」

「相手がかわいそうだなぁって思ったの。」

「そういえば貴方の妹が相手方に居たわね。提督に任せておけば多分大丈夫よ。」



妹の心配をする暁に同じく姉として妹を思う気持ちは同じと扶桑が応じる。


「妹の電は大丈夫かしら……。」


ふと思い出すのは暁の妹が相手方の秘書艦であるという事。


(寧ろ、問題があるとするなら響かしらね………。

 と私が考えるくらいの事ならあいつが思いつかないわけないし。)

(双子作戦なんて事を考えてもそうなのだろうし…、

 飛鷹には私に話がされていない指示が出て居そうね。)

「まぁ、あいつの事だから何も考えていないという事は無いでしょ。」


そう答えると、叢雲はさんと房状になったお下げを揺らし無線で出された移動目標へ向きなおすのだった。
881 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/25(金) 00:24:27.43 ID:Tz4B+Khy0
少ないですが今回更新分終了です、秋刀魚、鰯漁の間にまた頑張って書き溜めれるように気合を入れなおします
提督お怒りモード!そして残り1000に行くまでに終れるか!?のチキンレースの模様、まぁ大丈夫でしょう
では、また次回の更新もお付き合いいただけると大変ありがたく思います、1ヶ月以上も音沙汰無しで申訳ありませんでした
ご心配のレス、ありがとうございます、お読みいただいた貴方に感謝しつつ、本日もこれにて!
ではでは!ここまでお読み頂きありがとうございました!
882 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/25(金) 06:05:44.08 ID:qjuzyHLk0
乙です
鹿島さんも中間管理職なんですねぇ
883 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/25(金) 09:37:24.98 ID:V2dXL6DLo
おつ
884 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/30(水) 03:55:53.03 ID:pNhlXE5C0
乙乙
提督は勿論だけど叢雲達もすげぇ優秀なのでは
885 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/06(水) 00:48:41.44 ID:ADblsM4a0
秋イベやるんか…
秋、冬合同とおもってたんだけどなぁ…
ねじ稼ぎがとまんないのに…
少しばかり更新です
886 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/06(水) 00:50:27.78 ID:ADblsM4a0

本部観覧用テント内



元帥が状況の説明を受けながらふむと口を開く。



「なかなか、中、小型艦艇の強みを生かした戦い方をしているな。」

「表示されている艦艇の位置関係をみれば相手に対峙しているのは

 二つに分かれた小隊のうちの一つになるように誘導しているようだな。」

「多島海という地理的優位性を実によく利用している。」



元帥が海域選択を褒めれば、軍令部戦略参謀長の大将が続く。



「それもですが初手で王手を掛けるに等しい

 潜水艦隊での奇襲というのもなかなかですな。」

「校長に聞けば演習相手の出撃地点はお互いには知らされることが無いそうですよ。」



ほうと元帥が続きを促すように口元を緩める。



「つまり何某かの諜報活動、分析なりで

 相手の出撃地点を割り出し事前に潜ませていたという事か。」

「相手の戦力を最初に最大限削る。実に実戦的なやり方だな。」



元帥が提督を褒める。



「とはいえ、あまりにも卑劣なやり方ではないでしょうか?」

「禁止をされていないからやっても罰を受けることが無いという

 確信犯的行動はいただけないかと思います。」



否定的言を述べるのは現状いいとこなしの候補生の父親である中将。

彼からすれば息子の肩をもたねばというより

息子の評価が地を這うことになれば自分の評価も下がるのは必定。

少しでも自分への被害を抑える為に相手である提督を扱き下ろさねばならないのだ。



「中将、君は深海棲艦達との戦争で負けたとして

 相手が卑怯であるという言い訳が立つと思っていたりするのかね?」



提督の評価を下げようとする意見に眉間に皺を寄せ、

睨付ける視線を中将へ向け咎める様な強い口調で訊ねる司令長官。

887 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/06(水) 00:51:29.83 ID:ADblsM4a0

「まさかと思うが人外連中相手に君は交戦規定が必要とでも言い出すつもりかね?」

「確かに演習は艦娘同士で行うがその想定はあくまで対深海棲艦だ。」

「我ら人類の不倶戴天の敵である奴らから

 勝利を得る為に卑怯だのといっていられる現状かね?」



鬼気迫る、いや、無能な部下への呆れと叱責、

その双方ない交ぜの感情が中将へと向けられる。



「司令長官の仰る通り、やはり決勝戦まで勝ちあがってきただけありますな。」

「決勝戦だけありましてどちらの提督候補生も優秀なようです。」



上官の発言が司令長官の不興を買ったのを察知し、

司令長官の覚えが目出度い候補生を褒めつつ

それに張り合える相手もなかなかだとその双方を褒める大佐。

ようは自分の上司の息子の肩をもちつつ、

さらに上が褒める相手もよいしょというなかなか計算が効いた世辞というやつである。



「……、そうではあるか。」



ふむんと考え込むように手を顎に当てる司令長官。

そして。



「校長、それぞれの候補生が率いている艦娘候補生達の総評を聞いてもよいかね?」



司令長官が横に控えていた校長へと水を向けた。

888 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/06(水) 00:52:54.24 ID:ADblsM4a0


「はい!ええっとそうですね。

 こちらの、重量艦を多用されている中将殿の息子様が率いている艦隊に

 所属する候補生達は個人としての成績は実に優秀です。」

「特に大和型の二人の命中率は成績優秀でして……。」



長々と続く説明を冷ややかな目で眺めつつ参謀長が分かった分かったと口を開く。



「成程、今現状負けている側の艦娘達が成績優秀なのはわかった。」

「そして、勝っている側の艦娘が平均的、

 いや、一部においては評価が良くない事もわかった。」



そして、校長を黙らせる一言が出る。



「ならば何故、勝負の勝敗が逆ではないのかね?」



しんとテント内が静まり返る。

この問いに答えられる者がいるとすれば……。



「参謀長もなかなか答えにくい質問を投げかけるじゃないか。」



やれやれと笑い声を押し殺したような顔で元帥が口を開く。


889 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/06(水) 00:54:17.27 ID:ADblsM4a0

「単純に指揮官の差が出たといった所だろう。

 そして、その指揮官がいかに艦娘本来のポテンシャルを引き出せているかと言った所だな。」



明朗快活、実にはきはきと、面白くてたまらないといった声音で元帥が語る。



「指揮官と部下の関係が良好である事、問題における意識の共有、

 つまりはパーフェクトコミニケーションがなされねば

 命令以上の事はこなそうとしないだろう。」

「軍人として命じられた事以外をしないというのは有る意味正しい。」

「命令以外の行動をとった結果の作戦失敗という事もあるからな。」



元帥の言葉はテント内にいる全員に語りかけるかのように続く。



「だがだ、命令を実行し戦果、

 そう、我らにとって重要な勝利という目標の達成には

 時として与えられた命令について出来る事を考える必要性が有るのだよ。」

「命令の範囲内で出来る事を拡大解釈というのは時として

 独断専行という言葉で悪く言われる事もあるがね、

 それを自己で考えて実行できる者程逆境に強い。」

「そして、好機においては時として猪突猛進を行い赫赫たる戦果をあげる。」

「これが成せるのは普段から考える事を訓練付けられているからだ。」

「考えるという事は常に事態打開の為に動く為に足を止めることをしない。」

「そういった底の、地の部分を勝っている側の艦娘候補生は鍛えられているのだろう。」

「扶桑型といった艦種として旧型に分類される彼女達を

 陸上砲台として利用する等の柔軟性。実に良く考えられているではないか。」



元帥が戦術、艦娘の素質について褒めれば戦略参謀長も続く。

890 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/06(水) 00:55:42.29 ID:ADblsM4a0

「負傷して砲のみ稼動可能な艦娘を砲台代わりに使った事例は

 最前線で何例か報告がある。」

「そういった戦訓も良く情報として収集し

 自己の艦隊の作戦に落としこんでいるのは工夫だな。」

「そして、ここ一番という所で、初手の潜水艦での攻撃にしても、

 この砲台としての利用にしても最大かつ最適なタイミングだ。」

「この最終戦に至るまではその手札を見せなかった事により

 相手に使われるかもしれないという警戒心を抱かせる事を防いだのは実に見事。」

「知る者は言わず、言う者は知らず。情報の重要性という事も実によく心得ていると言える。」

「結果として艦娘の成績が優秀であった側が負けている。」

「もっとも、成績に関してはここまで相手がしてやられているのを考えれば

 能ある鷹は爪隠すの可能性がないとも言い切れんがな。」



参謀長の言葉に司令長官が畳み掛けるように続く。



「付け加えるなら部下として運用している艦娘達それぞれに、

 大局、情勢を見て自由に動けるだけの権限を投げているであろう事も分かりますな。」



目を細め面白そうに司令長官に続きを促す元帥。



「通信記録を見る限り勝っている側の候補生は位置情報、

 戦果報告程度しか受取っていないようですからな。」

「作戦内容を事前に話した後は現場の裁量で内容の変更等を認めているのでしょう。」

「最終目標が達成されれば問題ないという大胆な割り切りですな。」



ちらと参謀長の方をみる司令長官。

891 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/06(水) 00:56:44.06 ID:ADblsM4a0


「耳が痛いな。

 確かに作戦を我々軍令部が立案しそれを各鎮守府に作戦大綱として伝達した後は

 各鎮守府に歯車として動く事を強要している部分はある。」

「そうせねば軍という一つの群、全体を動かすのに綻びが生じるからだ。」

「時として一つの作戦を実行するのに緻密にいくつもの作戦が絡み合う。」

「それこそ精密機械の様にだ。一つの破綻が全体の破綻につながりかねんのだよ。」



現状の再確認とばかりに参謀長が答える。



「といっても現場で状況に応じて修正が効かぬのでは時として死ねと言うのに等しいだろう。」

「もう少し作戦に柔軟性を持たせるべきだろう。

 現状では我々前線で指揮をとる提督達はただの繰り人形に過ぎん。人材が育たんぞ?」



それぞれの立場での危機感から軍が抱える問題点へと話が逸れていき始めるが……。



「まぁまぁ、二人ともそこまでにしときたまえよ。」

「君達二人のいう事はどちらも正しい、ゆえにいつまでたっても結論はでぬだろう。」

「その議論についてはまた別の機会を設けようではないか。」

「それに今はそれを論ずる為にここに来ている訳では無いという事を思い出したまえよ。」



元帥が大将の二人を諌めて場を納める。

892 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/06(水) 00:58:08.63 ID:ADblsM4a0

そして。



「存外それについての一つの答えがこの演習に詰まっているとも言えるとは思えんかね?」



元帥が大将の二人に問いかける。



「君達はこの演習の勝敗をどう考える?」

「そうですな。このまま順当に終るでしょう。」


司令長官が述べる。



「私もそう思いますな。盤面を引っくり返すとすれば関が原における小早川。」

「あるいはハンニバルに対するカルタゴ政府。

 強烈な裏切り者でも用意出来ない限りは無理でしょう。」



参謀長もまた同意する。



「成程、現場と作戦畑の長それぞれの意見は同じか。」

「まぁ、私もその様に思うが何があるか分からんのが戦場だからな。

 最後まで楽しませてくれるといいとは思っている。」

「中将。君はどう思うね?」



元帥、大将二名の意見に反論を述べる事が出来るわけも無く。



「私も御三方のおっしゃる通りの結果になるかと思います……。」



消え入るような声で賛同を示すしかない中将だった。

893 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/06(水) 01:02:53.85 ID:ADblsM4a0
以上更新此処まです
艦これSSでは提督と艦娘が主人公なの為そのバックボーンというか背景というか
偉い人達が現状を語るみたいなのあんまり無い印象を受けますね、
退屈ととられかねないので書かないという部分もタタあるのかもしれませんがその辺り良くわかんないですね…
難しいです…、自分の作品内ではくどくならない程度には触れていきたくもあります
そうしないと提督の立場とか世界情勢が分かりにくいので、お読みいただいている方にはご迷惑をおかけします
ではでは、お読み頂きありがとうございました、乙レス、感想レスいつも励みになっております
お気軽に残していただけるといちが喜びます、では、次回もお読みいただけると幸いです
ここまでお読み頂きありがとうございました!
894 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/06(水) 01:11:52.57 ID:VSMiXmnP0
乙です
895 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/06(水) 10:46:34.25 ID:jkjSOFCMO
乙です。
元帥以下の高級将校に艦娘を率いた経験がるか。その辺りはどうなんでしょうか。
896 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/06(水) 11:18:01.20 ID:HGZqT1Ovo

最後に不穏な雰囲気を感じさせてきたな
もし裏切り者が出るとしたらまあ誰かは想像つくけど……よく考えれば無能提督にそんな甲斐性があるわけもないか
897 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/07(木) 00:54:03.94 ID:WJ/zw5AN0
将、軍に在りては君命をも受けざる所あり
孫子の九変は確かに中々難しい所だ
馬謖然り、これを引用して大敗を喫した将は数知れず
大勝を収めたものはあまり語らない
海軍が提督に求めている待命は兵卒の美徳だし海軍は艦娘の運用体系がまだ定まってないと見た
898 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/07(火) 02:29:52.50 ID:7JwiKUZmo
あけおめほ
899 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2020/01/20(月) 22:58:55.64 ID:NMWLJ5Lo0
皆様、大変遅くなりましたが新年あけましておめでとうございます
Win7のサポート終了に伴い不調のPCを更新したらいろいろデータの互換がなかったり
オープンオフィスのワードの使い勝手の悪さに閉口
そして、定番化しつつある書けない病の発症で遅くなりました
保守感謝いたします、忘れずにお待ちいただいてくれている人がいるのは励みになりますね…
よろしければ、どうぞお読みください、少しばかり人によっては胸糞な話があるかもしれません
900 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2020/01/20(月) 23:04:37.71 ID:NMWLJ5Lo0
「はい、ではそのように。」


中将の子息、その候補生からの指示を翔鶴が受ける。

提督たちが微修正を行い艦隊の再度の展開を行っている頃、

相手もまた作戦変更を行っていた。


「翔鶴が旗艦となり指示を出すのか?」


索敵範囲が広い偵察機を飛ばせる空母が旗艦として艦隊の指揮を執るそれはおかしくないのだが。

それが何故今になって本来の大和から変更されるのかという疑問を長門は抱かずにいられなかった。

さらに言えば翔鶴は本来、大破判定でこの場から撤収していないといけないはずでもある。


「翔姉ぇ、敵艦隊の位置が分かったよ。」


索敵機を回収しながら手短に叢雲たちのいる位置を伝える瑞鶴。


「了解しました。今まで位置をわからないように行動をしてきたわりに

 あっさりと見つかる様な行動をとっているようですね。」

「まー、何某かの罠だよねー。」


翔鶴の言葉に瑞鶴が返す。


「翔鶴、すまないが疑問に答えて貰えないだろうか?」


あくまで丁寧な態度を崩さずに翔鶴に今になっての旗艦変更や何故、

とどまっているのかの疑問を再度ぶつける長門 。


「チッ。うるせぇなぁ。いい加減、黙ってくれない?」

「候補生から何も言われてないんだろうなって事はわかってたけどさぁ。」


いかにも長門への返答が煩わしいと言わんばかりに言葉遣いがぶっきらぼうになる翔鶴。


「あんた達はさ、成績は優秀だけどいつも中将の息子である候補生に意見をよくしてたじゃない?」


「あれさ、ほんと迷惑だったのよね、正しいのかもしれんないだけどさ。

 あんたが意見するせいでしょっちゅう不機嫌になってたのよね、あれ。」


自分達の指揮官をあれと呼び本当に嫌そうな顔をしながら話をする。

実際、長門は候補生の指示がおかしな時や理解し難い指示が来た際には

納得がいく説明を求めたり自分の立場から意見の具申をする事が多かった。

遠ざけられる事を覚悟はしての意見具申は候補生の為を思えばこそ。


「あんたさ、卒業してさ、前線というかまぁ、あれよ。鎮守府に着任(つける)と思ってる?」


長門の質問に答えずに長門へ質問を返す翔鶴。
901 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2020/01/20(月) 23:09:42.94 ID:NMWLJ5Lo0
「一体どういう意味だ?」

「あー、やっぱりねぇ。そうよねぇ。」

「いえね、なんという事でもないのよ。

 大和型は未だにレア、稀少艦娘。適合者も少ないから猶更よね。」

「でも、私たちは違う。」


翔鶴が語気を強め言う。


「私に瑞鶴、それにあなた達長門型。今となってはその艤装の入手も容易い。」

「最前線の提督たちの誰もが渇望した初期と比べれば今は十分に揃っている。」

「さらに言えば、新米兵士が艤装性能が勝るといえどベテラン勢に割って入れるか?」

「少し考えればその可能性くらい頭のいいあんたならわかるでしょ?」


長門を睨めつけながら言葉を吐く。

艦娘の艤装が開発され新型としてロールアウトされてから

月日がたてば稀少といえどある程度の数は普及する。

その製造に莫大な資材を消費する事と適合する者が少ない大和型は

未だに稀少だがそうでないものはちょっと珍しい程度にまで収まっているのだ。


「珍しいって稀少価値、そうね、プレミアってのは何も提督連中だけに作用するわけじゃないわけよ。」

「まして、私たち艦娘の一般人への情報は制限されている。」


話の意図が読めないと長門が翔鶴へ告げる。


「前線であぶれた艦娘の行き先の噂くらいあんたも聞いたことあるんじゃないの?」


間抜けを見るといった笑顔で翔鶴は語る。


「艦娘の中でもレア、さらに言えば前線の提督達の手垢がついていない処女(新品)」

「なかなかいい商品だと思わないかしら?」


つまりは海軍の闇である。

深海棲艦との戦いに国際社会を巻き込んで同盟国と共同でといくら負担を分散した所で

戦争というのは穴の開いた樽に水を灌ぐかのように金が消える。

特別措置法で新税の設立や国債の発行を行ったり、

海運を使う企業に協力を要請という形で恫喝しての出資を募ったり。

裕福な篤志家や著名な投資家達へ海軍への寄付を呼びかけ。

考えられる様々な方法で金が集められる中で相手への見返りとして

最も手軽かつ手早い手段の一つが売春という胸糞の悪い手段である。

もちろんだが世間一般的な人身売買的なものよりはいい待遇なのは当たり前ではある。

場合によってはそのまま除隊後に妾、あるいは本妻として結婚というのも僅かばかりにはあるらしい。

さらに、メリットだけいえば海軍は不要な艦娘の面倒をみずに済み、

相手はそこいらの一般女性が束になってもかなわない美女とくれば満足のいかない男はいない。

少し、性癖に歪んだ相手がいたとしても海軍があまり酷い目に合わないように

監視はしているという事であるから問題はないのであろう。

建前上はであるが。 また、それを行っているのも海軍が主体としてやっている事ではないという形らしい。

すべてはらしい、かもしれない、の噂である。
902 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2020/01/20(月) 23:15:25.20 ID:NMWLJ5Lo0
「私はそんなの嫌よ?だから我慢してあのピザに抱かれたってのに……」

「ここで負ける様な事になればそんな目になるかもしれない。」

「負けなくてもまぁ、あんた達はわかんないけどね。」


ふんと鼻をならし再度、長門達を睨みつける翔鶴。

なにせ指揮官は海軍内でそれなりに権力のある中将の息子である。


「で、まぁ、私はあんた達よりあれから信用を受けてた分こういう時の指示も受けてるって訳。」

「ここまで言えば理解できんだろ、お前ら娼婦になりたくないなら私に黙って従え。」


乱暴にしかし、あくまでも目的は勝利という事への秘策があると続ける。


「相手の中から裏切り者が出る手筈になってる。」


なっ、と驚愕の言葉を言いかける長門。

だが、自分達の指揮をとる候補生の事を考えればなりふり構わずやるだろう事は理解できた。

そして、時を同じくして翔鶴達が今後について移動をしながら話をしていた時。

叢雲たちも今後の動きについて話を行っていた。


「さてと、連中はどっちの部隊に食いついてくれることかしらねぇ。」

「あら、私たちのいるこちらで間違いないのじゃないかしら?」


叢雲の言葉に扶桑が返せば。


「何事も絶対はないって言いたくはあるけど間違いないだろうというか………。」

「そうね、あいつ、まぁ、司令官なんだけど。」

「あいつが言うには相手にはったりを利かすためには自信が無いような事でも

 自信をもって堂々とした態度でいれば相手側が確信をもって会話をしていない限りは

 引くことがおおいそうよ。」


どういう事かしらと暁が尋ねそれに叢雲が続ける。


「会話をしていて相手がつねに堂々として話をしていれば

 相手の専門外の事なんかだと簡単に騙せるって事かしらね?」

「詐欺師の手口とも言えるのだけどね?権威や客観的に見えるデータ。

 つまりは騙そうとしている相手が客観的に見ても信用できるデータとかね。

 大学教授とか公的機関認証とかそういった類よ。」

「あいつ曰く、嘘ってのは本当が9割、嘘1割くらいでつくとまずバレないそうよ?」

「あとから聞いても本当に細かい部分でしかないから、
 
 そんなことありませんと言えば相手もそうだったかな?になりやすいそう。」


脈絡もなく詐欺師、人をいかに騙すかの講座が始まったことに疑問符を浮かべる隼鷹、暁。
903 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2020/01/20(月) 23:20:36.37 ID:NMWLJ5Lo0

「つまりは提督の変更した仕掛けは信じる者は掬われるという最低な罠という事かしらね?」


扶桑が理解したとばかりに言葉を続ける。


「あー、そうそう、そういう事。

 詐欺とか騙される人って自分が信じたい嘘を言われるとそれを信じちゃうみたいなのね。」

「信者と書いて儲け(もうけ)みたいなやつよね。」

「今の私たちのいる位置と飛鷹達のいる位置を考えてもらえるかしら?」


隼鷹が現状の二つの艦隊の位置について説明、全員での認識の共有を兼ねて話始める。


「そうだねぇ、飛鷹達はいま島影に停泊している状態だね。」

「側面の島にはそれなりに高さのある山もある。

 周囲についちゃ敵の侵攻方向を制限しやすいがこちらの脱出口も限られるあまりいいとはいえないね。」


と隼鷹が一般論を言えば。


「だけれど水深はそれなりにあるから

 潜水艦の娘たちも待機できる場所がそれなりにあるわけよね。」


事前の下調べで分かっている海底状況について暁が述べる。


「付け加えるなら空襲での強襲という事であれば山側から行えば

 山が壁になるから電探が働かないので練度の高い艦載機乗りが高度を低く山伝いに飛ぶことで

 ギリギリまで気付かれにくいという敵側への利点もあるわ。」


扶桑が敵側からの視点について意見を述べる。


「一方で、私たちのいる場所については四方が開け確認をしやすく、

 また足下の水深もまた潜水艦が潜むのに十分。」

「こういった状況下で取るとしたらどうでるかしら?」


叢雲がにこりとしながら暁に語り掛ける。

「そうね、順当に考えるなら飛鷹さん達の方へは襲撃をするにしても艦隊ではないのじゃないかしら?」

「あまりにもあからさまに罠っぽいもの。」

暁の言葉にうなずく叢雲。

「そうさねぇ、あたしらはしょせん軽空母だからね。」

「艦載機を艦戦に全振りして敵の数を減らしたといっても

 あっちの正規空母の娘達にはまだ攻撃機は残っているだろうしね。」

「少しでも提督の罠に懲りているならあからさまな方にはいきたかないねぇ。」

隼鷹がそういえば。

「罠を仕掛けられていても私たちの方へ攻撃を仕掛けるのであれば、

 まだ四方が開けている分だけ対処しようあるかしら?」

と扶桑が続く。

「私達のそれぞれの位置がどちらかが襲撃されても

 直ぐに駆けつけることができるような位置取り展開している事をつかんでいたとしても。」

「こちらに来ざるを得ないってわけよね。」

最後に叢雲が引き取る。
904 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2020/01/20(月) 23:23:01.73 ID:NMWLJ5Lo0

「相手に選択肢を与えているように見せかけて巧妙に、

 いや今回については強制的に一つの選択肢しか与えていない。」

「最初の潜水艦娘達の襲撃に海峡部での伏撃。

 二度あることはなんとやらじゃないけど流石に見え見えの罠にのるわきゃないわな。」



隼鷹がもっともな意見を言う。



「さっきの詐欺師の話じゃないけれど言葉巧みに相手の思考誘導して騙すって事で

相手は騙されたと気づかないって話もあったわね。」

「あくまで、自分がそうと決定したと認識させる事が大切だって。」

「提督もつくづく悪だねぇ。」


叢雲達に攻撃がいくように仕掛けた提督の思考への罠に感想を述べると隼鷹がその感想を述べる。

叢雲達がちゃくちゃくと準備をしていた時、提督も動き始めていた。



「えっ、あっ、はい。了解いたしました。」



香取が提督達の艦隊の被害報告を提督から受ける。


「軽空母飛鷹、駆逐艦雷、中破、駆逐艦響、小破。ですね。」

「ほんとうに宜しいんですね。」

「えぇ、よろしくお願いいたします。」


提督が香取に自艦隊の被害を報告する。

提督の態度があまりにも余裕綽々であったため聞き返してしまったが……。

どうやら間違いはなかったようである。

一体何を考えているのやらと香取が提督の思考に思いを馳せる。

そして、その意図に気づき背中に冷や汗が噴き出るのを意識するのはほんのあと数分後の事であった。
905 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/20(月) 23:31:53.39 ID:NMWLJ5Lo0
以上少ないですが本日分の更新です
1レスの改行ぎりぎりまで入れての巻いていっております!残りが少ないから仕方ないですね!
皆様、イベントどうでしたか?いちは甲甲甲甲乙甲!で駆け抜け初の全艦娘コンプいたしました、めでたい
そして、初月も追加で掘り更に鎮守府の層を厚くしていっておりますです
イベ後の大型でサラトガ狙いましたが大鳳(三人目)が来ました…、うん、色違いで持てるから便利ですね!(白目)
この後の展開は多分毎回察しのいいレスを下さってる方とか気付かれるんじゃないかしら?と思っています
お読みくださっている皆さんがいろいろ考えてレス下さってるのはいい意味で毎回ドキッとしながら読んでいます
では、最後に一言いっちから、提督は狡猾、さんはい!提督は狡猾!
ここまでお読みいただきありがとうございました、乙レス、感想レス、いつも励みになっています
お気軽にレスを残していただけると本当にありがたいです、次回もよろしければお読みください
906 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/21(火) 01:19:52.03 ID:nkxRqoEX0
新年投下乙です
自分も甲甲甲甲乙甲での攻略でしちゃ
907 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/28(火) 14:27:12.79 ID:+asJ9zFC0
へぇ中破…なるほど

艦隊側でやりたいことはなんとなく分かったけどこれ敵のおつむが程よく悪いが絶望的にバカではないという絶妙な残念さが大前提な気が
長門が土壇場(今)で一皮剥けると負けはしないが冷や汗かかされそう
908 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2020/05/19(火) 01:01:33.30 ID:cQpzdrR50

「この局面で中破かね?」


飛鷹達の中破の報せはそれぞれに驚きを与えた。

ある者は失点を取り返す好機ととらえ顔を喜色に染め。

ある者はこれから何が起きるのかと好奇に染めた。

また、ある者はやれやれ悪い癖が出たと呆れ気味に顔をしかめ。

そしてある者はここでその中破という事態が

どう盤面を動かすのかと深く思考を巡らせる。

まさしく三者三様。

しかし、その根底で皆が考えるのは、もうすぐこの演習の結果が終わるという確信である。

その結果がどうなるかというのは別にして、という但し書きはつくが。



「よし!よし!よし!」



まさしく小躍りするという表現が正しい様にその候補生は喜んでいた。



(今までいいようにやられていましたからね……)



その様を呆れと憐れみを持った表情でみる鹿島。

最も教官としての彼女から見れば相手が偉いさんの息子というだけでやっている行為はすべて黒。

演習相手の提督と比べて黒に限り無く近い白色ではなく純然たる黒なのである。

ゆえに自分の職務を遂行するのであれば早々に、いかにこの試合を終わらせるか、

そして自分に火の粉が掛かってこないように立ち回るか。

それが重要なのである。
909 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2020/05/19(火) 01:04:10.08 ID:cQpzdrR50

といっても香取と比べれば鹿島の頭痛と胃痛の負担は軽いものではある。



「さてと、馬鹿が喜んでいるんだろうなぁ。」



下卑た笑いを浮かべ口に煙草を咥え火をつけ呟くのは提督である。

香取はこの相手の素性をここに来てようやく把握した。

違和感の正体、そう、ここで提督の素顔が見れた時点でようやく把握したのだ。

この相手。海軍上層部が送り込んだ現役の提督、それもバリバリの前線帰り。

恐らくその目的は養成学校の調査、綱紀粛正。

冷徹かつ確実にその任務を行うことの出来る相手であることは間違いないだろう。

どおりで妹の鹿島が鼻につくくらいの血の香りがする相手と喜ぶわけだ。

或いはそれに類する戦歴を持ったピカピカの勲章持ち、

一言でいえば大好き深海殺し、である。

普通なら優位に進めている戦況で部下の中破をわざわざ受けに行くわけがない。

いや、その報告は欺瞞情報であろうことは間違いなく、そして報告させた意図が不明なのだ。

なにせ、ここまで周到に準備を行い敵の機先を制し、

相手の策をすべて児戯として捻じ伏せてきている者がである。

まともな思考を持っていればこの中破をわざわざ受けたのは何かの罠としか考えないだろう。

いや、むしろ敵を破滅させる為の一里塚、

もといすでに首に匕首が突きつけられていると気づこうものである。

更にこれを罠としてみれば恐らくは中破のダメージは受けていないであろう事が考えられるのだ。



「香取先生?いかがなさいましたか?」



にこりと向けるその笑顔、試合開始までは爽やかに見えていたが、

今となってはその笑顔はまるで魔王か混沌の破壊神か。

一つ返事を間違えればそこで終わる。

この相手、間違いなく自分も粛清対象に入れているに違いないのである。

返事を間違えればリストの一行目に見事、華丸急上昇なんてことになりかねない。

自分に見せたこの笑顔はまさしく死刑判決前の、次はお前だの予告に違いないのである。

これはいけないと香取はその頭脳をフル回転させ、薄氷を踏む思いでその喉奥から絞り出す。

そして、その返事はこれだった。



「全ては計算づくですか。なかなかのお手並み。これは特別に加点が必要なようですね。」



あくまで余裕を持った対応と思わせることに主眼を置きつつ

言葉は冷静さを保った上で自分の動揺を悟られないようゆっくりと語った。

香取はこっちに怒りの矛先を向けないでくれぇと

土下座せんばかりの心持ちなのは悟られないように全力で表情を装う。

この場にいるのは誠実に、そう職務に忠実な一人の教官なのである。

そういう体を装わないと間違いなく粛清されてしまうと

香取が笑顔を引きつらせながら返事をしたのは無理からぬ事であるのだ。
910 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2020/05/19(火) 01:08:54.16 ID:cQpzdrR50

一方の提督はというと顔に出さないものの内心実に穏やかではなかった。

敵のやり方へ怒り心頭に発する、という訳ではなく

冷静さを失い自分の素をよりにもよって香取の前にさらしたことについてへの焦りである。

これは実にまずい、今日の演習は偉い人たちが来ているのである。

今日はこれまでやってきた事の集大成を上司の前でプレゼンして商品、

つまりは自己の売り込みをして次の仕事への権限を勝ち取る為の場なのだ。

あくまで一候補生が落ちこぼれな底辺から優勝という逆転劇を演じなければならない

という上司が描いた台本の演目に沿った演技が求められているのである。

なればこそ、最後の最後まで単なる提督候補生を演じて、

香取達にはそうと思って貰わないといけないのだ。

だが、現実はどうだろうか?

冷静さを失い演習相手を全滅させる事へ作戦を大幅に変更しようとしている。

実践において平均的な提督であれば作戦目標が達成できないとなれば出来る範囲内で行動するだろう。

負けているのであれば被害を抑えつつの撤退、

勝利しているのであれば戦果拡張を狙うか被害を出さないためにそこで戦闘を終結するかである。

そう、あくまで平凡手、手堅い一手しか打たないものだ。

敗北状況下で全滅か逆転かの博打を打ったり勝利状況下で休むことなく敵殲滅の為の前進、

追撃殲滅戦をやる為に作戦変更するなど余程の経験や自信がないと出来たものではない。

所謂、勝負勘、ここが引き際、ここが攻め時の機を見る感覚は

実戦経験が無いと培われるものではないからだ。

そう、つまり、ここで提督がそれを指示したことによって

香取に私はこういうものですと名刺を渡してしまったようなものなのである。

冷静になった後に香取をみてみれば引きつった笑みが能面の様に張り付いている。

やり過ぎた、そして悟られた。

提督がこう思わないはずがないわけで、提督は相手の心情を図るべく

駆逐艦が潜水艦の位置を知るために探信儀から音を出すように様子見の声掛けをした。

素性がバレてしまえばそれを理由に、そう、不正入学として今行われているこの試合を

強制的に終了されても仕方がない場面だからだ。

そうなれば上が書いた台本から外れるばかりか期待された役割を演じきれない愚か者の烙印を押されかねない。

それは実に困るなんてものではない、だからこそ、提督は香取に一声かけた。

『いったいどうされましたか』 と。

提督の心の声が聞こえたなら、頼む、気づいたことをみなかったことにしてくれという絶叫が聞こえていただろう。

そして、一瞬の沈黙、それはほんの数秒だが体感として実に長く重い間であった。

待ち望んだ香取からの返事は。

『 特別に加点が必要のようですね 』である。

そう、提督は勝ったのだ。勝訴を勝ち取った被告人の様に全身でその喜びを表現したいくらいである。

教官の香取は提督の正体に気づいていながら敢えて見なかった事にすると宣言したに等しいのである。

ふふふふふ。

うふふふふふふふ。

お互いの心の声を押し殺し二人は笑う。お互いに自分の望む結果を得られたと確信して。

提督と香取のこのお互いへの誤解は結果としては良い方向へ向かう事となったのは言うまでもない。
911 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2020/05/19(火) 01:11:23.73 ID:cQpzdrR50

その頃、海上では隼鷹が自身の旗下にある艦載機達へ指示を飛ばしていた。



「中破ねぇ。盛り上がってきたわね。」



叢雲が語れば。



「これも一つの可能性として提督は語られていましたし、

 対処も事前に決められていた想定内ね。」


扶桑がこれからの動きが楽しみと返す。

敵のやり方に不満を覚えていた叢雲達が提督が敵を殲滅に目標を変えた事に喝采をあげていた。

そして敵対する翔鶴達もまた中破の報で作戦を変更していた。

そして長門と陸奥は考えるのを止めた。

二人は先の裏切り者が出る予定であると翔鶴に告げられた時点でこの試合を投げる事に決めた。

それは姉妹艦であるが故の阿吽の呼吸でアイコンタクトでの意思疎通。

今も目の前で中破の報せに良しと喜び

事実確認のための偵察機を飛ばそうともしない翔鶴達に愛想も尽きたのだ。

実戦ともなれば卑怯、卑劣も当たり前のように起こるだろう、そして行わねばならないだろう。

名誉を求める事の出来ない作戦に携わらねばならないこともあるだろう。

だが、と、長門は考える。自分の命を掛け金として積むのだ。

納得のいく命令を下す提督の下で働きたい。

正式に艦娘として戦うようになり命を落とすような事になるのでれば悔いのないように散りたい。

しかして、今自分に指示を出している奴はその対極に位置しておりその下では死んでも死にきれない。

だからこそ、端的に言えば『 やってらんねぇや 』と二人がなったのだ。

そして、艦隊の助言役としてこの最終戦以外でも

色々細かく旗艦をフォローしていた長門が投げた事でこの試合の趨勢は決まった。

試合後、何故に我らの指揮官が相手の候補生でなかったのかと

ため息交じりに長門は叢雲に語ったそうである。

912 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/05/19(火) 01:14:31.27 ID:cQpzdrR50
エタ……エターナルフォースブリザード!
少しだけ更新です、お待ちいただいていたかたおりますでしょうか?
いらっしゃると少しばかり僅かな期待……、愛想つかされてて仕方ないわけですしね……
仕方ないね…、お読みいただきありがとうございました
感想、乙レス、気軽に残していただけるとイッチが喜びます
誤解の美学は考えるのが結構大変、でも読んでいて楽しいですね、お互いに誤解したままだけどいい結果が出て万事よし!
大事です
913 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/19(火) 01:21:35.42 ID:3AQFTJmWo
>>912
乙乙
待ってたよー
914 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/19(火) 04:41:35.96 ID:ZGUAbTGSo

待ってた
915 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/19(火) 08:00:54.47 ID:mjcAsGAB0
おつ
まってたよー
916 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/19(火) 10:50:06.70 ID:DRSrIhJ/O
香取と提督の深読みが微笑ましい
917 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/19(火) 21:16:33.98 ID:0l/yy0DGo
待ってた乙
帰ってきてくれて嬉しいわ
918 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/04(木) 00:05:04.56 ID:RmhDnurG0
投げたのは「試合」だけかな
惨敗確定の現状、お偉いさんに価値を示すなら祁山の王平たるしか
島津の退き口じゃあ大した提督にはスカウトされそうにない
919 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/28(日) 00:56:29.92 ID:E0/y+fbuO
920 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/28(日) 00:59:56.00 ID:E0/y+fbuO
書き込みに問題ないようですね…
モバイルWifiなんでちょっと書き込みテストしました
一月ぶりでなんですが更新いたします
921 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/28(日) 01:02:45.50 ID:E0/y+fbuO

「やぁ。そろそろ合流できそうだから撃たないでもらえるかな?」


長門達の無線に周波数を合わせた上で連絡を入れてきたのは。


「響?きちんと始末はしたんでしょうね?」


翔鶴がその首尾の確認の返答をすれば。


「まぁ、てこずって私も被害を受けたけどきちんと行動不能にはしておいたよ。」

「偵察機で確認はしなかったのかい?」


言外に当然しているよねの雰囲気に、してないと言えるわけもなく当然のようにしたと答える翔鶴。


「響はこれから我々と行動を共にするのか?」


不平不満、不信と疑念、それらをないまぜにした表情そのままに響へと尋ねる長門。

922 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2020/06/28(日) 01:05:10.46 ID:E0/y+fbuO

「長門が私を警戒するのは分かるよ。むしろ、しないほうがおかしい。」

にこりと笑いながら長門達の付近に現れ合流してくる響。


「更に言葉を続けるなら味方を裏切ってまでこちらに来る相手が

また、裏切らないかと警戒しないのならそれは実に目出度いね。

私なら、そんな相手は警戒してしかるべきだと考えるよ。」



長門の心の内奥を見透かすかのように話を続ける響。

曰く、姉妹艦にして長門達の候補生の秘書艦を務める電を

助けるために裏切りを引き受けた事。

そして同じく姉妹である雷、そして仲間である飛鷹を攻撃するのには

やはり躊躇いが無かった訳ではない事。

しかし、この試合で響達を指揮する提督が負けずに勝ってしまった場合に

電が受ける責め苦を考えれば裏切り者の不名誉を受けてでも提督に負けて貰わなければならない事。

後の事を考えれば響の指揮官であれば裏切った理由についても説得ができるであろう事。

そして。



「私の指揮官の候補生はなかなか情にもろいからね。

後で涙でも見せれば許してくれるよ。」

「彼は甘ちゃんだ。」

「それで、私は陣形のどこに位置取りをすればいいのかな?」



響が語った事について長門は意見を口に出さずに考えていた。

それは一見、筋は通っている。だが、と長門は考える。

響の語った話はあらかじめ用意された答えではなかろうかと。

そして訝しみ、胡乱な視線を向ければ響はやれやれといった仕草をした。

923 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2020/06/28(日) 01:07:41.45 ID:E0/y+fbuO
「長門は私に対しての警戒が実に強いようだね。

仕方ないとは思うけれど、少しは信用してもらえないかな?」



気持ちが顔に出て苦虫を嚙み砕したかのような顔をしていたのであろう。

響が苦笑する。そして長門を咎める様に眉根をひそめ、睨みつける翔鶴。

翔鶴に睨まれたこともあり、意見する具申する気もなかったが

更なる不興を買いこれではもう何を言っても聞き入れてもらえないだろうなと考える長門。



「やれやれ、信じて貰えないのは仕方ない。じゃ、信用の無い私は先頭で体を張りますか。」



そして、旗艦の翔鶴と二三会話を交わした後、

響はそう言い残し輪形陣の外周、その先端へと移動していった。

恐らく響の役割に気が付いたのは自分だけなのだろうが

これを翔鶴に具申する気力は長門にはとうに無くなっていた。

また、先の響の言葉による毒。

これが艦隊内での適切な意見のやりとりを阻害する事を達成したことを考えれば

仮に意見具申したとしてもその結果を予想することは容易い。

響の役割は恐らくこういう事なのだろうなと長門は考え始める。

響は自身の指揮官を形式上、裏切り仲間を中破へと追いやりこちらの艦隊に合流。

一見すれば裏切るという予め言われていた任務を達成し、

その報告の為に翔鶴達に合流、さらには減った部隊の戦力の増強とプラスになる部分が大きい。

しかしこれは希望的観測に過ぎないのだ。

響が自分から長門へと語ったように響が裏切っておらず、

飛鷹達の損害も偽装されたものであった場合どうであろうか。

翔鶴達の部隊はいつ牙を向くか分からない敵という、

内に危険を抱えたまま演習を継続する事となる。

一連のやりとりを考えればいつ自分達へ魚雷をむけるかもしれない相手を輪形陣の後端、

或いは内側へ抱え込むことなど出来るわけがないと考えるのが当たり前である。

924 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2020/06/28(日) 01:09:53.95 ID:E0/y+fbuO
だからこそ響が陣形の一番外、かつ先頭に行くのを止めることはしなかった。

だが、と首筋にちりちりとした物を感じながら長門は考える。

試合が開始されてから自分たちをいいように翻弄してきている相手である。

響の裏切りが仮に相手候補生の予想外だったとして

それに対処できない程の相手なのか?という事には、

はなはだ疑問であると言わずにいられない。

いや、すぐにそれを利用して何か仕掛けてくるような相手であろうなと考える。

寧ろ、響が裏切る事を予測して、そしてそれを響本人から指示が出ていることを聞き出し

裏切ったように見せかけて合流しなさいと電を救う手立てを考えた上で命じている可能性もある。

此方と比べてあちらはお互いへの信頼関係の醸造も出来ていると見受けられる事から

そういった他者へ言えない秘事も相談出来る環境は出来ていると考えられる。

長門達の候補生からの命令を守りつつ本来の指揮官への義理を通すやり方はいくらでもあるだろう。

そう、なにも響がこちらに合流した後に長門達を攻撃せずとも

相手を利するやり方など幾らでもあるのだ。

例えば現在先頭を務める島風と交代して自分が先頭に立ち、対潜警戒をするといったもの。

敵の艦隊には現在、魚雷の残弾も残っており行方が掴めていない潜水艦娘達がいる。

彼女たちが近づいてきた際に故意に報告をしなければ長門達には見つけるすべがない。

その危険性を考ると島風と位置を入れ替えさせることが出来ない。

消去法的に響を先頭へと向けたが先頭であってもその危険性は変わらず、

他の手段を取られる可能性もある。
925 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2020/06/28(日) 01:12:52.17 ID:E0/y+fbuO

もし響が自分たちの位置情報を垂れ流していたとしたらどうか?

艦隊での艦の位置が予め分かっていれば空母艦載機による攻撃の順番もおのずと決まる。

場当たり的に目標をばらけさせるのではなく集中運用で一人ずつ確実に屠ればいいのである。

攻撃が始まれば響は対空射撃のふりをして攻撃機をスルーすれば長門達の被害は増えるだろう。

さらに響が先頭である理由を付け加えれば、

響たちの艦隊からの攻撃による『 誤爆 』のリスクを低くする事も考えれ、

艦隊の進行方向を誘導する意図もあると深読みできなくもない。

つまり、響は先ほどの会話で仕方なしに先頭へ行ったように見せかけて

実は先頭以外に行き場が無いように誘導し、

先頭に立つ事でいくつもの優位性を敵へ与える可能性があるのである。

この相手候補生の勝利へのあくなき執念は

自分たちの指揮官のそれと比べて実に丁寧かつ精緻、

そして何よりギリギリのルール違反にならないであろう所を見極めたやり方。

なにせ自分たちの候補生が先に指示した裏切りの指示を利用して

響に敢えて合流後は『 何もしない 』を響にさせるのである。

何もしなければ何かする事と比べ事が露見することは、まずない。

響を電を利用して裏切りをさせた事実は演習の記録に残るかもしれないが

その裏切りを利用して何もさせなかったというのは何もしなかっただけに記録に残らない。

長門は妙な強者への妙な信頼感というべきか、いや、相手の候補生が優秀だからこそ、

その思考をなぞり次の手を考えらる単純さに感嘆を覚えていた。

これが仮に自分たち指揮官だった場合は却って何をしでかすか分からない所だろう。

寧ろそれ見た事かと裏切りを審判としてついている教官に報告し

その場で試合終了をさせるかもしれない。

或いは後々の強請等のネタに利用しようとするかもしれない。

何にしろ、どうせ碌なことにならないだろう。

翻って、この演習相手候補生の動きを考えば、将棋で対局相手の性格、

癖を熟知した上でその上を行くために何手も先を読み考える楽しさがそこにはあった。

ひとつ、問題点があるなら今回の相手は常に真剣を首筋にあてた上で

禅問答をしてくるような情け容赦の無い相手という事だろうか。

答えを間違えれば即で首が跳ねられる、そして、こちらの艦隊内、

指揮官との不和を見抜いて響に自分の信頼を落とさせるダメ押しをさせている事を考えれれば

自分が艦隊の要となっている事も見抜かれていると考えるに容易い。

強者に認められるというのは名誉なことなのだがな、と、少しばかり嬉しくなるものの。

その結果が徹底的なまでの離間工作である。

926 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2020/06/28(日) 01:17:37.30 ID:E0/y+fbuO
長門が思考を巡らせていた頃、響は輪形陣の外側へと移動し、

対潜警戒を行いつつ艦隊の早期警戒艦として先頭を務める島風に声をかけた。

「お疲れ様。島風は流石の速度だね。」

響の機関と島風の機関ではその最大船速には当たり前のように差があり、

結果、島風が響のやや前を行くような形で航行する形となる。

そして、詰将棋の様に相手の思考をなぞっていた長門は響がこちらに来た理由、

島風を救う事は難しいかもしれない事を理解したために行動へ移った。

響が翔鶴率いる艦隊に合流した結果何が起こるかが理解できれば、

その時が来れば響は必ず行動を起こす。

何もしないことを行動を起こすというのもおかしな話だと

自嘲の笑みがこぼれるのを抑える事に苦労しつつ、

長門は翔鶴に万一の際の盾としてと具申し響と他の仲間の間に位置する順番へと移動する。

…………

……………………

ぱしん。

とある地点にて静寂に包まれる中、音が響き渡る。

周囲にもうもうと煙が立ち込める中、その柏手はよく響いた。

その拍手をした者は二礼し、何かの儀式でも始めようかという雰囲気を纏う。

拍手をし、その厳かな雰囲気を身に纏うは飛鷹である。

飛鷹は胸元から何かが書きつけられた紙を取り出し、よく通る声でそれを朗々と読み上げ始めた。

「高天原に神留り坐す 皇親神漏岐 神漏美の命以ちて ………」

飛鷹が読み上げるそれは大祓詞と呼ばれる祝詞である。

内容としては大まかには穢れ、罪、過ちを祓うものである。

その為、飛鷹が読み終えた後、その場は静寂に包まれ、

言いようの無い厳かな雰囲気が場を支配していた。

そして、その中で飛鷹が発艦用為に巻物を開け甲板の巻物の上に何かの部品らしき物を置いた。

実に小さな部品であったのだが、

一瞬にしてそれを中心として周囲の空間を歪めるようにして大気が凝縮されていき

そこに戦闘機が複数顕現した。


「靖国より現世に戻りし英霊の皆さん、敵の殲滅、どうぞよろしくお願いいたします。」


普段の命令的口調ではなくあくまでお願いという形で召喚、

発艦用の巻物の上に顕現した戦闘機達に告げる飛鷹。

そして、その艦載機に乗る者たちは鷹揚に頷くとその機体のエンジンを轟と響かせ大空へと消えていった。


「お疲れ様!」


飛鷹の執り行っていた儀式を黙って見つめていた雷が声をかける。

「ありがとう。にしても、提督もどこからあんな物を手に入れたのかしら……。」

飛鷹があんなものと言うのは先ほどの召喚に使われた媒体である。

「そんなに危険なものなの?」

雷の問いかけに陰陽型軽空母にもそれぞれ得意とする発艦方式の違いはあるけれどと

前置きした形で飛鷹は説明を始める。
927 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2020/06/28(日) 01:25:10.73 ID:E0/y+fbuO

一般的な陰陽型は神道型も道術型も共通して紙の人型を使い

それに英霊を降ろして妖精として顕現させて戦闘機妖精、攻撃機妖精として行動して貰う。

魂を卸す媒介が紙という事もあり妖精そのものの意識は薄く、

コントロールという部分は容易い。

しかし、容易い分、指示を出す側が熟達していなければ恐ろしく弱なる問題点がある。

これは弓道型も同じでありその艦載機の強さは召喚者の熟練度に依存する形となる。

極めれば呑波呑舟、大喰らいの一航戦と強者として名をはせた艦娘程となる事も可能ではある。

飛鷹が今回行った召喚方式はこの一般的な物とは少し違う。

英霊を降ろす媒介がその英霊に所縁のある物を利用している点である。

この降ろし方であれば指示者の熟練度はそれ程必要としない。

何故ならば英霊を降ろすのに所縁ある物を使用している為

現世との結びつきが人型を使った場合と違い強固になる為であり。

その結果として顕現した艦載機達は英霊になる前と同じように

自己の意識をしっかり持ちその持てる技量で敵を殲滅することが可能であるからである。

その為、降ろす英霊が名のある搭乗員の英霊であればあるほど

その強さは桁違いとなり艦載機操作の熟練度は低くともその強さを大喰らいの二人に迫る事も出来るのだ。

928 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2020/06/28(日) 01:37:18.42 ID:E0/y+fbuO
ここまでお読みいただいた方は、

なぜその方式が一般的ではないのだろうかと思われるだろう。

そう考えるのは無理からぬ事であり実際にそう思われても仕方のない事である。

しかし、メリットがあればデメリットがあるというもので

これに関してはデメリットが大きすぎて採用がされていないのである。

そのデメリットとは術者、この場合は召喚主である艦娘の巫女としての力量が問題となってくるの為である。

この力量が不足していた場合、英霊を現世に繋ぎとめるために多くの霊力を奪われ

最悪生命力を持ってそれに変える事となり死に至る事があるのだ。

デメリットの方が大きすぎる事もあり紙製の人型での召喚方が確立されてからは

その方式で英霊を召喚する者はいない。

もとより使いこなせたのも陰陽師型軽空母では過去に一人居たのみであり。

その者は千曳岩の龍驤、黄泉路塞ぎの龍驤、冥府の官吏、死霊使いの龍驤。

いくつもの呼び名を持ち圧倒的な霊力で持って多くの英霊を使役したと言われる存在。

また、英霊として呼びだした中には『 艦娘 』も含まれていたとか。

海軍の記録上居たという在籍記録は無いがその活躍により命を繋いだものもいるという話はあり

かといって何処かの鎮守府に在籍していたのかどうかは定かではない。

先の召喚方法についてもどこからともなく一人で救援に来た龍驤が目の前で艦載機を呼びだし

『 艦娘 』を顕現させたときに行ったやり方から推測、そして研究をされての推測に過ぎない。

その研究の過程で命への危険性が指摘され

巫女としての力が足りないものには絶対にさせない事とされた禁術でもあるやり方なのだ。

提督は飛鷹にその危険性をじっくりと説いた後に

本人の希望を聞き安全幅を多めに取ったうえでその媒介物を渡している。
929 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2020/06/28(日) 01:41:19.65 ID:E0/y+fbuO

「とはいえ、普通に降ろすよりどんどん霊力を持っていかれている気がするわ。」


艦載機妖精たちは疲労しない、その代わりにそれを使役する艦娘達が疲労する。

これは空母艦娘達に共通ではあるが、飛鷹は疲労以外に自身の術者としての霊力の減少を訴える。


「そんなに大変なの?」

「えぇ、でもそれに見合うだけの力は感じられるわね。」

「実際に戦闘が始まってみないと分からないけど、

 とっておきの切り札として提督が隠しておきたかったのは理解できる危険な手札よ。」

「へぇ、さすが司令官ね!」



常にどれほど先を見据え手を先じて打っているのかと考えると

自分の指揮官でありながら空恐ろしいものを感じる飛鷹ではある。

味方にさえ恐れを抱かせることすらある上官というのはあまり上に居て嬉しいものではない。

しかし、雷の様に盲信し、追従をするのであればこれ以上なく最高の指揮官なのであろう。

きっと提督として前線に立つのであればうまく立ち回らないと

煙たがられるタイプなんだろうなと考えうまくその補佐をしてあげる位置に、

卒業後も共に戦えるのであればいいのにと思わずにはいられない飛鷹であった。

930 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/28(日) 01:55:14.37 ID:E0/y+fbuO
イベント始まりましたねぇ
前段でのドロップがすごく豪華、タシュケにサラトガ、涼月、大和
未確認ではありますがイヨも落ちるとか?これは追加で掘らねばなりませんね
報酬、泥艦については特に…です、心があまり現状ではときめかないです
何事も守りに入ると衰退するというのはよくありますがあんまり攻めすぎると寿命を縮めるだけですね
時代劇のような王道、テンプレ物がなぜ人気を獲得でき長寿なのであるか?という部分の話になりますが
いつぞやの最終海域報酬艦みたいに、報酬艦として画像が出た段階で 「…………」 となったのを思い出す次第です
あの時の最終報酬艦さんはぶっちゃけ未だに慣れないこともありモスボール状態です
あれ?可愛いと言われる方のなんというか?どこが可愛いのか未だに理解できないんですよねー……
戦力が整ってくると報酬、ドロの新艦は艦娘としての性能より長く愛でていくことができるかの方が重要です
性能駄目でも別の艦に置き換えられますし、その逆もまたしかりです
(但し、ネルソンのみ除く、彼女はいるといないで取れる選択の幅がかなり変わりますので…)
戦艦としてみたとき性能としては劣るものの人気を獲得している新顔のコロラドとか、ガンさんとか
フレッチャーは改二が早かったなぁという印象、あれ、龍驤のパリピから普通に戻った?くらいの衝撃でしたね
なんというか、にんともかんともですね、新艦より既存レア艦の複数艦持ちを目指してしばらくは攻略より堀優先になりそうです
ではでは、みなさまここまでお読みいただきありがとうございました
待ってたとのありがたいお言葉をおかけいただき本当にありがとうござす、次の更新を早められるよう頑張ります!
感想、乙レス、お気軽に残してください!是非、よろしくお願いいたします!
931 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/28(日) 09:36:30.18 ID:Ypn7o10hO
話が良く練られているだけに途中での感想って書きづらいのよね
続きも期待してます
932 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/28(日) 12:14:11.38 ID:KcJx1UaiO
乙です。
イベントは7月に入るまで様子を見てから挑むつもりです
933 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/29(月) 00:45:16.74 ID:h3jkQ5aI0
最善も次善も許されない状況で意地を見せるかビッグセブン
934 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/30(火) 12:56:15.40 ID:1QOw9AC7O
久々の投稿とおもったら小説みたいな投稿で
全飛ばしで読む記もおきない
935 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/30(火) 13:27:22.00 ID:5nIEh8DjO
バカ城の嫉妬みたいな日本語やめーや
936 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/09(日) 04:54:53.67 ID:+Gkhv7lWo
937 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/17(月) 00:52:17.49 ID:IHuDNWy0O
久しぶりに投稿来てたと思ったらなんだか趣向が変わったのかな?これじゃないって書き方で…
938 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/16(水) 12:36:14.81 ID:g0F72HIno
まだかなー
読者様()の声気にせず今まで通りの続き待ってます
939 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/26(火) 10:36:47.18 ID:3HVfbF9+o
940 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/18(水) 08:05:46.88 ID:XOKMFNjpo
待機
941 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/02(水) 22:09:51.86 ID:pFIuXi+uo
942 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/21(月) 07:59:22.51 ID:chSqu/uAO
ほしゅ
943 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/05(火) 04:02:40.38 ID:TlMAbIL40
保守
944 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2022/07/30(土) 06:16:26.25 ID:w7ZUY/D30
はい
945 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/04/22(土) 22:45:45.53 ID:90u/NGitO
流石にもう厳しいか?
946 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/12/14(木) 05:26:54.82 ID:zZ2HOdTfo
保守
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