【ミリマスSS】周防桃子「ひとつ咲き続ける花」

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16 : ◆uYNNmHkuwIgM [sage saga]:2018/06/26(火) 00:45:19.63 ID:M3r0bmxb0

春香「おはよー桃子ちゃん。マドレーヌ食べる?」

春香さんはいきなりあらわれて、いきなりおかしを差し入れてくれた。

桃子「おはよ春香さん、どしたの急におかしなんて?」

そう聞くと、春香さんはニヤニヤーって顔になって答えた。

春香「春香さんの桃子ちゃんセンサーが『桃子ちゃんがピンチ!』って電波を受信したの。だから差し入れ」

なんだかよくわからない答えだけど、頭をグルグルさせて疲れたからおかしはうれしかった。

桃子「ありがとう。じゃあいただきます」

パクっと一口食べると、ふわっと優しい甘さが広がった。その甘さで、顔が自然に笑顔になっちゃう。

桃子「おいし〜♪」

春香「えへへ、美味しそうでよかった」

春香さんはとっても笑顔、ニコニコっておかしを食べる桃子を見てる。

桃子「美味しいけど...あんまり見られると食べにくいよ...」

はずかしいからそう言ったのに、春香さんは「ごめんね」って言いながらも変わらずニコニコと桃子を見てた。

 
17 : ◆uYNNmHkuwIgM [sage saga]:2018/06/26(火) 00:46:40.63 ID:M3r0bmxb0

春香「で、何に悩んでるの?桃子ちゃん?」

マドレーヌを食べ終わった瞬間に春香さんが桃子に言った。フンスフンスと鼻息を荒くして、相談してってオーラを出してる。

ここまで前のめりされるとちょっと引いちゃうけど、リコッタのときにも頼りになったし相談してみようかな。

桃子「あのね、今度の新曲...」

春香「お姉ちゃん、お願い!」

相談しようとした桃子の言葉を、おっきな声で春香さんがさえぎった。え?なに?お姉ちゃん?

わたわたしてる桃子に、春香さんがもう一度言う。

春香「『春香お姉ちゃん、お願い』って言って♩」

ものすごくキラキラした目で待ちかまえる春香さん。はぁ...仕方ないんだから...。

桃子「...春香お姉ちゃん...お願い...」

そういうと春香さんは「仕方ないなーもう」なんて言いながら腕まくりした。自分から言ったのに、調子いいんだから...。

 
18 : ◆uYNNmHkuwIgM [sage saga]:2018/06/26(火) 00:48:19.23 ID:M3r0bmxb0

春香さんにひととおり桃子が上手くいってないとこを相談した。

春香さんはこめかみに人差し指を当てる考え中のポーズで聞いてて、桃子が話し終わるとアドバイスをくれた。

春香「あのね、完全に歌の主人公の気持ちにならなくてもいいんじゃないかなって思うんだ」

帰って来たのは意外な答え。なんで?歌詞をよく読んで、きちんとその世界を歌うのが基本じゃないの?

桃子「えっと、どういうこと?歌詞を無視していいってこと?」

春香さんは桃子の質問に首を横に振って答える。

春香「ううん、桃子ちゃんの考えにもっと寄せちゃってもいいと思うんだ」

春香「前に千早ちゃんが言ってた。抽象化して、それぞれの要素を自分の世界に落とし込んで、そうやって歌は自分のものになるって」

春香「だからね、正直いうとこれは私のアドバイスというより、千早ちゃんの受け売りなんだけどね」

うーん、チュウショウカ?ヨウソ?なんだかよくわかんない。


 
19 : ◆uYNNmHkuwIgM [sage saga]:2018/06/26(火) 00:49:27.02 ID:M3r0bmxb0

わかんないってことが顔に出てたのか、春香さんはゆっくりとしゃべる速さを落として言葉を続ける。

春香「そうだね、この曲で言えば、桃子ちゃんには『たとえ今は離れててもずっとその人を大事に思ってて、その人のために頑張りたい』って人はいるかな?」

春香「好きな男の人とか恋愛の話じゃなくていいの、転校して遠くに行っちゃった親友とか、そういうの」

春香さんの話を聞いて思い浮かぶ顔があった。ズキンと胸が痛む。息苦しくなって呼吸が荒くなる。

そっか、だからお兄ちゃんは桃子をこのユニットに選んだんだ。

春香さんは桃子の様子を見て何かに気がついたようで、ギュッと桃子を抱きしめる。

少し早くなった心臓の音が、春香さんの呼吸のリズムと温かさでゆっくり落ち着いていく。

春香「桃子ちゃんならきっと歌えるよ。大事な人の胸に響く歌。応援してるからね」

 
20 : ◆uYNNmHkuwIgM [sage saga]:2018/06/26(火) 00:51:03.69 ID:M3r0bmxb0

############
765プロシアター
屋上
############

ミリP「ぷはー」

\ガチャッ/

このみ「またタバコ吸ってるのね!身体に悪いから、辞めてって言ってるのに」

ミリP「あぁ、すまんすまん。でも人のいないとこで吸ってるし、スーツのジャケットはデスクに置いてあるから三次喫煙の問題も大丈夫だと思うけど」

このみ「はぁ...そういう問題じゃ...。まぁいいわ、ところでジェミニの話だけど」

ミリP「ん?どした?喧嘩でもしたか?」

このみ「そんなわけないでしょ。桃子ちゃんも昔よりはずっと丸くなったし、円滑にやってるわ。あの子、私と風花ちゃんにアドバイス求めて来たのよ」

ミリP「おー、それは円滑だ。ころころうまく転がってるんだな」

このみ「そうね。ただ...」

ミリP「ただ?」

 
21 : ◆uYNNmHkuwIgM [sage saga]:2018/06/26(火) 00:52:59.80 ID:M3r0bmxb0

このみ「桃子ちゃんにあの曲歌わせるのは酷じゃない?」

ミリP「...桃子はお前ら2人に負けないくらい歌うまいと思うぞ」

このみ「...はぁ、とぼけるのね。技術の問題じゃない、わかってるでしょ?」

このみ「私はその辺の事情よく知らないのだけど、そういう意図で桃子ちゃんをメンバーに選んだのなら、ちょっとお姉さんいただけないかなぁって思っちゃう」

このみ「誰にでも、触れられたくないことってあると思うの。いくら仕事のためとはいえ、あんまりだと思うわ」

ミリP「......いや、桃子は今回そういう意図で選んだ。でも大丈夫だ」

このみ「大丈夫って...」

ミリP「桃子はずっとそれを目指して戦って来たんだよ。あいつ全然教えてくれないから、俺も半分くらいしか知らないけどな」

ミリP「ずっと1人で戦って来たけど、もう1人じゃない。仲間がいる。おかげで桃子は強くなった。だから大丈夫だ」

このみ「...そう。プロデューサーがそういうなら、問題ないのかもね。ごめんなさい、ちょっとお節介すぎたかしら」

ミリP「いや、ありがたいよ。俺ができることは踏み台みたいなものだからな。あいつが見たい景色を見せてやって、疲れたら腰掛けさせてやるくらいだ」

ミリP「多分、お前たちができることの方が多い。すまないが、もしもの時は支えてやってくれ」

このみ「当たり前じゃない。このみお姉さんに任せなさい」

 
22 : ◆uYNNmHkuwIgM [sage saga]:2018/06/26(火) 00:54:32.80 ID:M3r0bmxb0

############
桃子自宅
############

無言で家に入る。目の前には真っ暗な空間。もちろん音なんて何も聞こえない。

リビングのテーブルに帰りに買ったお茶を置く。コンビニのお弁当をレンジで温めていつもの晩御飯。いただきます。

桃子にとってはこれが当たり前なんだけど、美奈子さんがこのご飯見たら悲しんで毎日ご飯作りに来ちゃうかもしれない。だから絶対にバレないようにしなくっちゃ。

むしゃむしゃと固いご飯をかみながら考える。今日、春香さんの話を聞いて気がついたこと。

きっとお兄ちゃんは、桃子にだけあの曲をラブソングとして歌うことを求めていないんだ。桃子の一番奥の奥の根っこにある部分、それを歌うことを求めてる。

誰にも見せないようにして、隠して、桃子だけのものにしてたもの。多分、お兄ちゃんにはちょっとバレちゃてるのかも。

ごくってご飯を飲み込む。考え事と一緒に。うん、どうしてバレたかはよくわかんないけど、それを歌って欲しいってことは桃子がそれだけ成長したってことだよね。

お兄ちゃんはでりかしーがないけど、桃子たちのそういう気持ちは絶対に大事にしてくれるから。

それに桃子の考えが正しいなら、桃子にとってこの曲はきっととても大事な曲になる。他の曲も大事だけど、少し意味は違う。

うん、だからキチンとやりとげなきゃ。

23 : ◆uYNNmHkuwIgM [sage saga]:2018/06/26(火) 00:56:21.77 ID:M3r0bmxb0

桃子の部屋に戻って机の引き出しを開ける。一番奥にしまってある一枚の写真を取り出す。

写ってるのは小さい桃子とお父さんとお母さん。みんな笑顔で作り物みたいにステキな写真。

桃子の記憶にはこんな顔で笑うお父さんもお母さんもいない。だから桃子には作り物に思えてしまう。

桃子の家にはアルバムがない、他の写真がない。この一枚しか、昔の綺麗な思い出は残ってない。

だから桃子は頑張るんだ。そう再確認して写真を机の中にしまう。絶対に桃子はやり遂げるから。

 
24 : ◆uYNNmHkuwIgM [sage saga]:2018/06/26(火) 00:57:44.65 ID:M3r0bmxb0

############
765プロシアター
舞台裏
############

CDの収録も終わって、今日はライブで新曲をはじめて歌う。ジェミニの大事な大事なはじめの一歩目。

このみ「お客さん盛り上がってるわね。ふふっ、新曲のお披露目には最高の舞台じゃない」

風花「うぅ...このみさんは堂々としてすごいです。私はなんだか緊張しちゃって...」

このみさんは大丈夫そうだけど、風花さんはそうでもないみたい。もぅ、世話がやけるんだから。

桃子「風花さん、手貸して」

風花「へ?手?」

ゆっくりと風花さんが手を桃子の方に差し出す。ぷるぷるって細かく震えてて、桃子はそれを抑えるようにギュってにぎった。

風花「ひゃっ!?桃子ちゃん、私多分手汗かいてるから...」

桃子「いいの!気にしないで。出番まで桃子の手にぎってて」

風花「うぅ...ごめんね」

桃子「あやまらなくていいから、自分のことに集中して」

 
25 : ◆uYNNmHkuwIgM [sage saga]:2018/06/26(火) 00:58:45.07 ID:M3r0bmxb0

そう風花さんに言うと、ニヤニヤってこのみさんが桃子と風花さんのつないだ手を見て言った。

このみ「あらあら、私だけ仲間外れにするの?お姉さん寂しいわ〜」

風花「ちっ、違います。これは緊張してる私を桃子ちゃんが励まそうって...」

このみさんのからかいを真に受けてワタワタする風花さん。はぁ、本当に風花さんのリアクションはもっとからかってって言ってるみたい。

桃子は空いてる方の手をこのみさんに差し出す。

桃子「ほら、このみさんも手つなぐ?」

このみさんは「あら」って反応して、ギュって桃子と風花さんの手をにぎった。

このみ「ふふっ、3人ならいい曲が歌えそうな気がするわ。頑張りましょう」


 
26 : ◆uYNNmHkuwIgM [sage saga]:2018/06/26(火) 01:00:22.00 ID:M3r0bmxb0

そして、桃子たちのステージが始まった。

イントロが流れて最初は風花さんのパート。

風花さんの歌声、さっきまでの震えた感じはなくて、歌に自然に入り込めてた。

優しくて、あったかい歌声。



そして、桃子のパート。

あの机の中の写真を思い浮かべながら歌う。

桃子の中に咲いている一輪の花。

種をまいて、芽がでるまで見守ってくれたのは、確かにあなたたち。

ありがとう。桃子に綺麗な花をくれて。



このみさんのパートにうつる。

キレイでそしてどこかカッコいい歌声。

ホント、歌ってる時は別人なんだから。



そして3人の声が重なる。

うん、きっと思い浮かべてる風景はそれぞれ違うけど、ぴったりと歌声は重なってくれた。

というか、桃子の歌声2人に負けてないじゃん、ふふん。

 
27 : ◆uYNNmHkuwIgM [sage saga]:2018/06/26(火) 01:02:01.79 ID:M3r0bmxb0

祈るように、願うように、桃子は歌う。



桃子ね、ずっとずっとあなたたちを思っています。

あなたたちとまた笑顔で会える日を、ずっとずっと願っています。

だから、桃子は毎日がんばっています。

この気持ちが愛なら、どうか届いてください。

きちんと届くように、桃子は強くなるから。

寂しい日もあります。悲しい日もあります。

でも桃子はひとりぼっちじゃないです。

みんながひとりじゃなくしてくれました。

桃子の中に咲く花は、ちゃんと空に向かって伸びています。

あなたたちの花がもし枯れてしまっていたなら、

今度は桃子が種をまいて、芽がでるまで見守ります。



だから、

だから、

いつか桃子がやりとげたら、ギュってしてくれますか?

頑張ったねって、ほめてくれますか?

そんな日が来ることを願って、桃子はこの歌を歌います。

いつかまた同じ道を歩けるように、そんな『未来へと』。


 
28 : ◆uYNNmHkuwIgM [sage saga]:2018/06/26(火) 01:02:46.87 ID:M3r0bmxb0

最後のフレーズを歌ってBGMが消える。シーンと静かな会場。

あれ?いつもみたいに歓声が上がらない。

どうしようって隣の風花さんとこのみさんを見ようとした時、ワーって大きな声とたくさんの拍手が響いた。

ファンの人たちの方を見ると、笑顔の人に混じって泣いてくれてる人もいた。

それだけの歌を桃子たちは歌えたんだね。えへへ、やった。

 
29 : ◆uYNNmHkuwIgM [sage saga]:2018/06/26(火) 01:04:10.82 ID:M3r0bmxb0

ステージ裏に戻ると、風花さんが桃子をギュってした。びっくりして風花さんに言う。

桃子「どしたの?急に?」

風花さんはグズグズってなりながら答える。多分、泣いてるんだと思う。

風花「...桃子ちゃん、ごめんね、一緒に歌ってたら、なんだか桃子ちゃんのことギュってしたくなって...」

風花さんの言葉を聞いて確信する。うん、よかった。桃子はきちんと気持ちを歌にできていた。

このみ「風花ちゃん、桃子ちゃん、まだ全員曲あるんだから、ほらほら準備するわよ」

このみさんがほらほらと風花さんと桃子の頭をなでながら、次の準備をうながす。

風花さんは涙でくずれたメイクを直しに行って、桃子は水をこくっと飲む。そうすると、背中からギュってされた。

このみ「桃子ちゃん、私たちはユニットだからね。何かあったらいつでも相談するのよ」

「なんだ、結局このみさんもギュってするんじゃん」とは言わないでおいた。

うん、ありがたく受け取るよ。2人の気持ち。

 
30 : ◆uYNNmHkuwIgM [sage saga]:2018/06/26(火) 01:06:13.91 ID:M3r0bmxb0

次の曲までに少し時間がある。桃子はある人のとこに向かった。きっとあの人は、いろんなスタッフさんの動線が集まるとこに絶対にいる。だって昔、桃子がそこにいなさいって教えてあげたんだから。

やっぱりそこにあの人はいた。ねグセがついて、シャツはくしゃくしゃで、ネクタイは曲がってて、汗だくのお兄ちゃん。

お兄ちゃんは桃子を見つけると、笑顔になってこっちに来てくれた。

ミリP「おぅ、おつかれ。良かったぞ、永遠の花」

お兄ちゃんは心からの笑顔。演技だったら桃子先輩の目はごまかせないからね。

なんだかお兄ちゃんの笑顔がむずがゆくって、桃子は少し言葉を曲げて返してしまう。

桃子「誰に言ってるの?桃子だよ、当たり前じゃん」

お兄ちゃんは「まぁな」って言って、やっぱりニコニコ笑う。



なんだか恥ずかしくって、お兄ちゃんに小言を言ってごまかす。

桃子「でもね、やっぱり大変だったんだからね。だから、ね?」

そんな桃子の遠回しの遠回しのお願いを、お兄ちゃんは受けとってくれた。

ミリP「あぁ、頑張ったな、桃子」

 
31 : ◆uYNNmHkuwIgM [sage saga]:2018/06/26(火) 01:11:39.83 ID:M3r0bmxb0

へへへ、やっぱりお兄ちゃんはお兄ちゃんだね。だから、ちょっとだけ桃子も素直になってあげるよ。

桃子「ありがとう、このユニットに桃子を選んでくれて」

まっすぐお兄ちゃんの顔を見て伝える。お兄ちゃんの目がちょっとゆらいだのを桃子は見逃さなかった。

お兄ちゃんはバカみたいに優しいから、きっと桃子にこの曲を歌わせたこと、少しのほんのちょっぴりだけ後悔してるんだと思う。

多分、お兄ちゃんに「後悔してる?」って聞いても、正直には答えてくれないと思う。ほんと素直じゃないんだから、困っちゃうよ。

だから桃子がね、そんな後悔吹き飛ばしてあげるんだ。

桃子「桃子もっともっとすごいアイドルになるから!強くなるから!まだまだこんなもんじゃないよ!」

そして、最後にお願いを加える。

桃子「...でも、それにはお兄ちゃんが必要です。だから、これからも一緒に頑張ってください」

そう言ってグーにした右手をお兄ちゃんに差し出す。さすがにギュッてするわけにはいかないからね。

お兄ちゃんのゆらいだ目がシャキッとして桃子のグーにグーを重ねる。

頼りにしてるよお兄ちゃん。


 
32 : ◆uYNNmHkuwIgM [sage saga]:2018/06/26(火) 01:12:16.92 ID:M3r0bmxb0

-----桃子の目の前には二つの大きな顔。

-----いつだか、どこだか、わからないけど、

-----でも、それは確かな桃子の記憶。

-----ふっと風が吹く、驚いて目を瞑る。

-----その一瞬で、全部消える。

-----俯くと、2輪咲いてるキキョウの花があった。

 
33 : ◆uYNNmHkuwIgM [sage saga]:2018/06/26(火) 01:13:43.98 ID:M3r0bmxb0

目がさめる。胸がじわーっとあったかくて、ほっぺをふにっと触るとやっぱりあたたかかった。

窓の外はごきげんな青空。うん、いい天気。

くーっと伸びをして、いっぱい空気を吸い込む。うん、悪くない朝。



洗面所に行って顔を洗う。シーンと静かな家にバシャバシャって音が響く。

リビングに行くとやっぱり誰もいなかった。カランと空っぽのリビング。

準備を済ませて玄関に行く。大きな靴が一足あるのを確認して、メモ帳から一枚紙を破る。ささっと殴り書きをして家を出る。

桃子「行ってきます」

眩しい日差し。うん、今日も一日良い日になりそう。



E N D

 
34 : ◆uYNNmHkuwIgM [sage saga]:2018/06/26(火) 01:18:38.60 ID:M3r0bmxb0

終わりだよ〜(○・▽・○)

読んでくださった方ありがとうございます。そしてなんかごめんなさい。

スカチケにSSR周防桃子さんをどうぞ!!(ダイマ

草稿版にコメントくださった某美奈子Pに感謝。


○桃子関連の過去に書いたやつ
【ミリマス】可愛い姪の家出奮闘記
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1471015667/

【ミリマスSS】可愛い娘へのお説教とお祝い
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1478358018/

【ミリマスSS】周防桃子『角を増やして』
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1509893991/

 
35 : ◆NdBxVzEDf6 [sage]:2018/06/26(火) 01:19:51.35 ID:yiASy5CG0
この終わり方好きだわ、あとアドバイス組その子らしい感じでいいね
乙です

「永遠の花」
http://youtu.be/N_4k46Azyek?t=107

周防桃子(11) Vi/Fa
http://i.imgur.com/TcDHeAk.jpg
http://i.imgur.com/1xeGWiA.png

>>3
高坂海美(16) Da/Pr
http://i.imgur.com/V0WHHVd.png
http://i.imgur.com/590UfUN.png

>>4
福田のり子(18) Da/Pr
http://i.imgur.com/Kegx6zY.png
http://i.imgur.com/Esdk7wR.jpg

>>5
豊川風花(22) Vi/An
http://i.imgur.com/zCaMwdo.jpg
http://i.imgur.com/YXGqKl6.jpg

>>6
馬場このみ(24) Da/An
http://i.imgur.com/UPtPMtm.jpg
http://i.imgur.com/vczu8xc.jpg

>>16
天海春香(17) Vo/Pr
http://i.imgur.com/1lFL5DO.jpg
http://i.imgur.com/Tf9zrFZ.jpg
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/26(火) 07:26:29.39 ID:dUWfd1370
乙先輩
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/26(火) 12:13:25.32 ID:NUzFjezUO
すごく良かった
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/26(火) 20:54:11.34 ID:76tgYT99o

とても感動しました
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/27(水) 08:42:40.96 ID:+tikQ1xIo
乙乙
すごく良かった
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