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巌窟王「これは、嘘で世界を変える物語だ」 アンジー「あなたの名前は――」
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1 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/08/06(月) 22:12:51.67 ID:XvGD3VRx0
巌窟王「旅行先間違えた」 アンジー「神様ですか?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1506772669/
巌窟王「亜種並行世界!」 アンジー「虚構殺人遊戯:才囚学園ー!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1510833531/
最原「僕らが往くは恩讐の彼方!」 巌窟王「これで終わりだ!」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1515924300/
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1533561171
2 :
一つ言い忘れてた。俺は約束を破る
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/08/06(月) 22:14:26.85 ID:XvGD3VRx0
おっと途中送信
最原「復讐鬼の学級日誌」 巌窟王「俺たちのコロシアイ修了式」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1521804331/
に続く五作目!
このスレで! 終わるといいな!
3 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/08/06(月) 22:18:40.72 ID:XvGD3VRx0
ズズウウウンッ!
バリンッ
春川「……なにこの揺れ……それと衝撃波?」
春川「果ての壁を壊してる……んだよね?」
百田「……様子を見に行った方がよくねーか?」
春川「お勧めはしないよ。アイツは『事が終わるまで誰も動かないことを前提に行動する』って言ってた」
春川「……音が止むまでじっとしてよう」
百田「巌窟王……!」
白銀「……?」
白銀(なに? こんな予定、聞いてない)
白銀(この学園に何が起こってるの?)
天海「ぐー」スヤァ
百田「呑気だ……」
天海「お前もアマデウスしてやるっす……」ムニャムニャ
春川「どんな寝言?」
4 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/08/06(月) 22:30:08.25 ID:XvGD3VRx0
校舎の外
巌窟王「ふうっ……ふうっ……頑丈だな。そうでなければ遣り甲斐もないが」
キーボ「……」
巌窟王(ほぼ万全に近いバックアップを受けながらも……キーボの攻撃力は無視できない)
巌窟王(だが何度か激突してみてわかった。アイツは生徒を巻き添えにするような攻撃は極力行わない)
巌窟王(このまま行けば引き分け程度には持ち込めるが……!)
アンジー「どうするー? 別にこのまま続けてもいい気がするけどー」
巌窟王「……」
巌窟王「アンジー。念話だ」
アンジー「?」
アンジー「……!」
アンジー「了解! ここで区切りにしよう!」
アンジー「ちょっとこれ以上は……ビジュアル的にも続けられないからねー!」ブワッ
巌窟王「一瞬だ。それでカタが付く!」ボオオウッ
赤松「……巌窟王さんの炎が大きく……!」
東条「なにかを仕掛ける気ね」
入間「ち、ちくしょう! 相変わらず早すぎてほぼ見えねーぞ……! 残像が線に見えるだけだ!」
星「……あいつ、まさか……!」
獄原「あッ! あれは、まずい!」
赤松「え?」
獄原「みんな、伏せ――!」
ドカァァァァァァァンッ!
5 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/08/06(月) 22:35:51.44 ID:XvGD3VRx0
病室の中
百田「……ん。光ったと思ったら……」
春川「音が止んだ……ね」
春川「……ここで誰かがやってくるまで待ってよう。全部終わったら来るようにって言ってある」
春川「万が一、一時間たっても誰も来ないようなら……」
百田「ああ。外に出てみようぜ。あれはちょっと尋常じゃねぇ」
白銀「……私も外に出るよ」
百田「お? 白銀もか?」
白銀「ダメ?」
百田「いいぜ!」グッ
春川「アンタはまたそんな軽々しく……」ハァ
百田「断る理由もなかったしなぁ」
百田「……終わった……んだよな?」
春川「多分。でもなんかイヤな予感が消えないし」
春川「……釈然としない。静かすぎる」
百田「くそ。誰か来いよ……!」ソワソワ
白銀「……」
白銀(祈りは虚しく、どこにも届かなかった。一時間待っても誰も病室には訪れず)
白銀(……私たちは、病院の外に出た)
白銀(出てしまった)
6 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/08/06(月) 22:42:25.06 ID:XvGD3VRx0
春川「……」
百田「……」
白銀「……」
周囲「」ゴッチャァァァァァ
残り火「」メラッ メラッ
壊れた校舎「」ボロッ
百田「世紀末か!?」ガビーンッ
春川「帰る。帰って寝る」スタスタ
百田「ハルマキィ! 気持ちはわかるが引き返すな!」
白銀「……」ヘタッ
白銀「あ。なんか、腰が抜けたみたい……なにこれ」ガタガタ
白銀「何があったの!?」
7 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/08/06(月) 22:47:13.14 ID:XvGD3VRx0
続きは明日から!
8 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/08/07(火) 19:33:05.95 ID:zjsSSNug0
百田「……穴はどうした!? 外に繋がる穴は!?」キョロキョロ
春川「見た感じそんなものはないけど……」
百田「うおおお! 寄宿舎もなんか……微妙にこう〜……ばっちくなってんぞ!」
寄宿舎「」ズーン
春川「そうか。なんか変だと思った。全体的に、私たちが行ったことのある場所がほぼ焼けてるんだ」
春川「それなのに何故か『病院』と『寄宿舎』だけ損傷が少ない」
春川「特に病院」
百田「お? おお……そういえば」
春川「巌窟王は『私たちの位置が動かないことを前提に破壊を行う』って話だった」
春川「この状況、その宣告通りだよ。だって私たちのいた病院は無事だったんだからさ」
百田「やっぱりこの破壊は巌窟王がやったことだったのか……一体なんでこんなことを」
百田「えほっ! 微妙にけむっぽい! 戦地かここは!」
春川「何が起こるかわからない。天海を病院に放置するのは少し不安だけど……」
春川「白銀。起きて私たちに同行できるのなら、もう少しつきあってもらうよ」
白銀「ん。うん」
春川「……みんなを探そう。巌窟王の意思が働いてるのなら、みんなも私たちみたく無事だよ」
9 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/08/07(火) 20:19:05.73 ID:zjsSSNug0
百田「そうだな! おーいみんなー! いるなら出てこいよー!」
東条「了解したわ」ズボボボンヌッ
百田「アッ……!? ……ッ!? ……!?!?」ガビビーンッ
東条「どうかしたの?」
春川「アンタが急に地面から出て来るから声にならないくらいビックリしてるんだよ!」ガーンッ
春川「なんで地面から……!?」
白銀「そういえば地面から竹の筒みたいなものが見えてたけど……どこかから吹っ飛んできた瓦礫の一部かと」
春川「竹筒で呼吸を賄いながら地面に埋まってたの……!?」
百田「すげぇ! 忍者かよ!」
東条「様子を見るために、ひとまず退避した方がいいと考えたのよ。巌窟王さんの攻撃が止んでからすぐに瓦礫を集めて潜ったわ」
東条「他のみんなは無事よ。散り散りになったからその後はわからないけど」
春川「……え。わからないんじゃ無事かどうかも判別できないんじゃない?」
東条「いいえ。巌窟王さんと『彼』の攻撃行為の一切が終わってから散り散りになったから、どこかで転んで頭をぶつけたりしてない限りは無事よ」
百田(入間とか心配だな……)
春川(入間とかそうなってそうだな)
白銀(入間さん死んでるかも……)
百田「というか、彼? 誰だ?」
東条「後のことは彼女が出てきてから話をするわ」
東条「ここにもう一人、希望したから同じように瓦礫と土を被せて隠した人がいるの」
百田「お? 本当だ。竹筒がもう一つ……」
竹筒「……カヒュッ……カヒュッ……」ゼーゼー
春川「……ちょっと東条。竹筒を見せてくれない? アンタの持ってるヤツ」
東条「これのことかしら?」
竹筒「」ニョキィィィィンッ
百田「なんか長くねぇ?」
春川「そんな長かったら余程の肺活量がないと呼吸できなくなるんだけど……」
東条「大丈夫よ。その場合は瓦礫をどかして脱出すればいいのだもの」
春川「それができる筋力の持ち主なの?」
東条「……」
東条「……」ツイーッ
百田「目を逸らすんじゃねぇーーーッ!」ガビーンッ
春川「すぐ掘り返そう」ザッザッ
10 :
逆転の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2018/08/08(水) 20:33:50.16 ID:lBc/6E5i0
数分後
入間「空気isデリシャス!」スハーーーーッ!
東条「土埃塗れだから後で着替えと、最悪でも濡れタオルで体を拭く必要があるわね」
入間「東条コラァ! その前に俺様になんか言うべきことあんだろクラァ!」プンスカ
東条「……」
東条「いい気味」フッ
入間「」
東条「……というのは冗談よ。ごめんなさい、ちょっとやり過ぎたわね」
入間「その冗談も俺様の心を深く抉ったぞ。今日の夜は夢見が最悪だなオイ」シクシク
百田「で。事情を説明してくれるよな?」
東条「キーボくんが学園を破壊しようとした巌窟王さんを武力行使で食い止めたのよ」
春川「!」
白銀「えっ」
入間「キーボは見たこともない武装を使って巌窟王と互角に戦ってた」
入間「相当な威力だったぜ、ありゃ。スピードも段違い。巌窟王と完璧に互角だった」
入間「……で。その内、巌窟王はキーボを制圧して学園を破壊することを諦めたんだろうな」
東条「生徒たちに被害が及ばない範囲で、巌窟王さんはほぼ無差別に地上を破壊」
東条「舞い上がった煙幕に隠れてどこかに行ってしまったわ」
百田「テメェらを置いてか?」
入間「そもそもキーボは俺様たちに『何か』をやらせようとしてた。ちょうどモノクマみてーにな」
入間「あの素早さなら巌窟王をすり抜けて俺様たちを攻撃する程度なら余裕でできたのに、それをしなかったってことは……」
東条「キーボくんは私たちを傷つけることはない。少なくとも現状では。直接相対していた巌窟王さんならすぐ気づいたでしょうね」
東条「だから心置きなく戦いを中断して逃げることができた」
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