巌窟王「これは、嘘で世界を変える物語だ」 アンジー「あなたの名前は――」

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1 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/08/06(月) 22:12:51.67 ID:XvGD3VRx0
巌窟王「旅行先間違えた」 アンジー「神様ですか?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1506772669/


巌窟王「亜種並行世界!」 アンジー「虚構殺人遊戯:才囚学園ー!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1510833531/

最原「僕らが往くは恩讐の彼方!」 巌窟王「これで終わりだ!」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1515924300/


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1533561171
2 :一つ言い忘れてた。俺は約束を破る ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/08/06(月) 22:14:26.85 ID:XvGD3VRx0
おっと途中送信


最原「復讐鬼の学級日誌」 巌窟王「俺たちのコロシアイ修了式」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1521804331/



に続く五作目!
このスレで! 終わるといいな!
3 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/08/06(月) 22:18:40.72 ID:XvGD3VRx0
ズズウウウンッ!


バリンッ


春川「……なにこの揺れ……それと衝撃波?」

春川「果ての壁を壊してる……んだよね?」

百田「……様子を見に行った方がよくねーか?」

春川「お勧めはしないよ。アイツは『事が終わるまで誰も動かないことを前提に行動する』って言ってた」

春川「……音が止むまでじっとしてよう」

百田「巌窟王……!」

白銀「……?」

白銀(なに? こんな予定、聞いてない)

白銀(この学園に何が起こってるの?)

天海「ぐー」スヤァ

百田「呑気だ……」

天海「お前もアマデウスしてやるっす……」ムニャムニャ

春川「どんな寝言?」
4 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/08/06(月) 22:30:08.25 ID:XvGD3VRx0
校舎の外

巌窟王「ふうっ……ふうっ……頑丈だな。そうでなければ遣り甲斐もないが」

キーボ「……」

巌窟王(ほぼ万全に近いバックアップを受けながらも……キーボの攻撃力は無視できない)

巌窟王(だが何度か激突してみてわかった。アイツは生徒を巻き添えにするような攻撃は極力行わない)

巌窟王(このまま行けば引き分け程度には持ち込めるが……!)

アンジー「どうするー? 別にこのまま続けてもいい気がするけどー」

巌窟王「……」

巌窟王「アンジー。念話だ」

アンジー「?」

アンジー「……!」

アンジー「了解! ここで区切りにしよう!」

アンジー「ちょっとこれ以上は……ビジュアル的にも続けられないからねー!」ブワッ

巌窟王「一瞬だ。それでカタが付く!」ボオオウッ








赤松「……巌窟王さんの炎が大きく……!」

東条「なにかを仕掛ける気ね」

入間「ち、ちくしょう! 相変わらず早すぎてほぼ見えねーぞ……! 残像が線に見えるだけだ!」

星「……あいつ、まさか……!」

獄原「あッ! あれは、まずい!」

赤松「え?」

獄原「みんな、伏せ――!」



ドカァァァァァァァンッ!
5 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/08/06(月) 22:35:51.44 ID:XvGD3VRx0
病室の中

百田「……ん。光ったと思ったら……」

春川「音が止んだ……ね」

春川「……ここで誰かがやってくるまで待ってよう。全部終わったら来るようにって言ってある」

春川「万が一、一時間たっても誰も来ないようなら……」

百田「ああ。外に出てみようぜ。あれはちょっと尋常じゃねぇ」

白銀「……私も外に出るよ」

百田「お? 白銀もか?」

白銀「ダメ?」

百田「いいぜ!」グッ

春川「アンタはまたそんな軽々しく……」ハァ

百田「断る理由もなかったしなぁ」

百田「……終わった……んだよな?」

春川「多分。でもなんかイヤな予感が消えないし」

春川「……釈然としない。静かすぎる」

百田「くそ。誰か来いよ……!」ソワソワ

白銀「……」






白銀(祈りは虚しく、どこにも届かなかった。一時間待っても誰も病室には訪れず)

白銀(……私たちは、病院の外に出た)

白銀(出てしまった)
6 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/08/06(月) 22:42:25.06 ID:XvGD3VRx0
春川「……」

百田「……」

白銀「……」





周囲「」ゴッチャァァァァァ

残り火「」メラッ メラッ

壊れた校舎「」ボロッ





百田「世紀末か!?」ガビーンッ

春川「帰る。帰って寝る」スタスタ

百田「ハルマキィ! 気持ちはわかるが引き返すな!」

白銀「……」ヘタッ

白銀「あ。なんか、腰が抜けたみたい……なにこれ」ガタガタ

白銀「何があったの!?」
7 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/08/06(月) 22:47:13.14 ID:XvGD3VRx0
続きは明日から!
8 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/08/07(火) 19:33:05.95 ID:zjsSSNug0
百田「……穴はどうした!? 外に繋がる穴は!?」キョロキョロ

春川「見た感じそんなものはないけど……」

百田「うおおお! 寄宿舎もなんか……微妙にこう〜……ばっちくなってんぞ!」




寄宿舎「」ズーン




春川「そうか。なんか変だと思った。全体的に、私たちが行ったことのある場所がほぼ焼けてるんだ」

春川「それなのに何故か『病院』と『寄宿舎』だけ損傷が少ない」

春川「特に病院」

百田「お? おお……そういえば」

春川「巌窟王は『私たちの位置が動かないことを前提に破壊を行う』って話だった」

春川「この状況、その宣告通りだよ。だって私たちのいた病院は無事だったんだからさ」

百田「やっぱりこの破壊は巌窟王がやったことだったのか……一体なんでこんなことを」

百田「えほっ! 微妙にけむっぽい! 戦地かここは!」

春川「何が起こるかわからない。天海を病院に放置するのは少し不安だけど……」

春川「白銀。起きて私たちに同行できるのなら、もう少しつきあってもらうよ」

白銀「ん。うん」

春川「……みんなを探そう。巌窟王の意思が働いてるのなら、みんなも私たちみたく無事だよ」
9 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/08/07(火) 20:19:05.73 ID:zjsSSNug0
百田「そうだな! おーいみんなー! いるなら出てこいよー!」

東条「了解したわ」ズボボボンヌッ

百田「アッ……!? ……ッ!? ……!?!?」ガビビーンッ

東条「どうかしたの?」

春川「アンタが急に地面から出て来るから声にならないくらいビックリしてるんだよ!」ガーンッ

春川「なんで地面から……!?」

白銀「そういえば地面から竹の筒みたいなものが見えてたけど……どこかから吹っ飛んできた瓦礫の一部かと」

春川「竹筒で呼吸を賄いながら地面に埋まってたの……!?」

百田「すげぇ! 忍者かよ!」

東条「様子を見るために、ひとまず退避した方がいいと考えたのよ。巌窟王さんの攻撃が止んでからすぐに瓦礫を集めて潜ったわ」

東条「他のみんなは無事よ。散り散りになったからその後はわからないけど」

春川「……え。わからないんじゃ無事かどうかも判別できないんじゃない?」

東条「いいえ。巌窟王さんと『彼』の攻撃行為の一切が終わってから散り散りになったから、どこかで転んで頭をぶつけたりしてない限りは無事よ」

百田(入間とか心配だな……)

春川(入間とかそうなってそうだな)

白銀(入間さん死んでるかも……)

百田「というか、彼? 誰だ?」

東条「後のことは彼女が出てきてから話をするわ」

東条「ここにもう一人、希望したから同じように瓦礫と土を被せて隠した人がいるの」

百田「お? 本当だ。竹筒がもう一つ……」




竹筒「……カヒュッ……カヒュッ……」ゼーゼー




春川「……ちょっと東条。竹筒を見せてくれない? アンタの持ってるヤツ」

東条「これのことかしら?」

竹筒「」ニョキィィィィンッ

百田「なんか長くねぇ?」

春川「そんな長かったら余程の肺活量がないと呼吸できなくなるんだけど……」

東条「大丈夫よ。その場合は瓦礫をどかして脱出すればいいのだもの」

春川「それができる筋力の持ち主なの?」

東条「……」

東条「……」ツイーッ

百田「目を逸らすんじゃねぇーーーッ!」ガビーンッ

春川「すぐ掘り返そう」ザッザッ
10 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/08/08(水) 20:33:50.16 ID:lBc/6E5i0
数分後

入間「空気isデリシャス!」スハーーーーッ!

東条「土埃塗れだから後で着替えと、最悪でも濡れタオルで体を拭く必要があるわね」

入間「東条コラァ! その前に俺様になんか言うべきことあんだろクラァ!」プンスカ

東条「……」

東条「いい気味」フッ

入間「」

東条「……というのは冗談よ。ごめんなさい、ちょっとやり過ぎたわね」

入間「その冗談も俺様の心を深く抉ったぞ。今日の夜は夢見が最悪だなオイ」シクシク

百田「で。事情を説明してくれるよな?」

東条「キーボくんが学園を破壊しようとした巌窟王さんを武力行使で食い止めたのよ」

春川「!」

白銀「えっ」

入間「キーボは見たこともない武装を使って巌窟王と互角に戦ってた」

入間「相当な威力だったぜ、ありゃ。スピードも段違い。巌窟王と完璧に互角だった」

入間「……で。その内、巌窟王はキーボを制圧して学園を破壊することを諦めたんだろうな」

東条「生徒たちに被害が及ばない範囲で、巌窟王さんはほぼ無差別に地上を破壊」

東条「舞い上がった煙幕に隠れてどこかに行ってしまったわ」

百田「テメェらを置いてか?」

入間「そもそもキーボは俺様たちに『何か』をやらせようとしてた。ちょうどモノクマみてーにな」

入間「あの素早さなら巌窟王をすり抜けて俺様たちを攻撃する程度なら余裕でできたのに、それをしなかったってことは……」

東条「キーボくんは私たちを傷つけることはない。少なくとも現状では。直接相対していた巌窟王さんならすぐ気づいたでしょうね」

東条「だから心置きなく戦いを中断して逃げることができた」
11 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/08/08(水) 20:44:35.54 ID:lBc/6E5i0
入間「キーボは巌窟王を深追いすることはなかった。まあしばらく煙に乗じて不意打ちされる可能性にビビって動けなくなってたけどな」

入間「……と、そんなときアンジーが言ったんだ。『仕切りなおす』って」

東条「私たちはアンジーさんを通じて巌窟王さんの逃走を知った。そして、念のため私たちも隠れて様子を伺うことにしたのよ」

入間「幸い、煙はまだ上がってたころだったしな。逃げ出すのは簡単だったぜ」

入間「俺様は東条と同行……いや東条が俺様に同行して、で現在に至るってわけだ」

春川「なんで入間と一緒に?」

東条「放っておいたらコケて死にそうね、と思ったらつい……」

百田「ナイス判断だ」グッ

入間「テメェら色々と容赦なさすぎだろ。俺様が何した?」

春川「自分の胸に手を当てて考えてみなよ」

入間「んんっ……はあっ……んああっ!」ビクンビクンッ

春川「誰が乳首を弄れって言った?」ゲシイッ

入間「ぎゃふんっ」

東条「瓦礫の隙間から様子は見ていたわ。キーボくんはどこかに飛んで消えたようね」

東条「少なくとも私たちに知覚できるどこかにはもういない」

百田「……おし。他の連中も探して、キーボの目撃証言を追ってみようぜ。別の視点ならわかることもあるかもしんねー!」

入間「おお!」

入間「……ん。別の視点って言えば……なあ東条」

東条「?」

入間「散り散りに逃げるとき、なんか人数が一人多かった気がしなかったか?」

東条「……?」

入間「……気のせいか。忘れろ」
12 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/08/08(水) 20:53:01.74 ID:lBc/6E5i0
図書室の隠し部屋周辺

ズルッ ズルッ……




?????「まったく。なんという運の悪さだ。飛んできた瓦礫に頭をぶつけて気絶するとは」

?????「我がいなければ散開する生徒に置いてきぼりにされて、あの場に一人取り残されておったぞ」

?????「まあ命の危機に瀕して、召喚を暴発させたのはよいことか……お陰で外に出れたからな」テキパキ

赤松「」チーン

?????「よし。治療は完了。しかし時間が空いてしまったな……」

?????「こやつの顔に落書きでもして遊ぶか」キュポンッ

?????「基本は丸〜。丸描いて丸〜」ルンルン

赤松「ぽ、ぽよ……」ウーンウーン

?????「ふはははははは! 傑作だ! 見ろ! ふっくらおだやかな顔のカー……」

?????「虚しい。マザーモノクマに帰って寝よう」スタスタ







五分後



赤松「うーん……」

王馬「……か、顔に落書きされた状態の赤松ちゃんがいる……惨い……」

王馬「俺も落書き追加しようっと。六月六日にUFOがー」ルンルン
13 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/08/08(水) 21:02:47.81 ID:lBc/6E5i0
校舎の外


百田「……意外に見つからないもんだな」

東条「仕方ないわ。キーボくんは空中を移動するためのエンジンが光ってて、粉塵の中でも位置を見失わなかったけれど」

入間「ああ。地上にいた生徒同士はあの騒動の上、その粉塵のせいですぐ隣にいるヤツくらいしか見えなかったしよ」

入間「もしかしたら一人くらい取り残されたヤツいるかなー、と思って元の位置まで戻ってみたけど……」

入間「まあそんなマヌケいるわきゃねーか」

白銀「……おっと」フラッ

ガシッ

春川「視界が悪いんだから、アンタは足元に本当に気を付けてね。無理やり引っ張り回してる私が言えた台詞じゃないけど」

白銀「あ、ご、ごめん」

入間「……なあ東条」

東条「あなたが何を言うつもりか知らないけど……今は黙ってた方がいいわ」

入間「……確かに百田たちの前で事をかまえるのは、ちょっとなぁ?」

春川「何か言った?」

入間「んでもねーよ。チッ」

百田「あー?」

白銀「……」
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/08(水) 21:29:09.68 ID:lpkJlU740
セミ様呼ばれたな、これは…
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/08(水) 22:05:29.37 ID:YkM1kjn50
あと100スレかかるって言ってたな…年単位になるだろうが頑張って完走してください
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/09(木) 03:02:35.16 ID:ZIg8tbFDO
水着ジャンヌ全体弓か……
石を節約出来るな
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/09(木) 12:28:41.04 ID:S9+lzezU0
でも全体アーツ宝具だったら…?
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/09(木) 12:31:29.26 ID:S9+lzezU0
逆転の人よ、きょうからイベントだが今日の更新は有るのかい?見てたら答えてくれ…あと皆がやってる返信の仕方教えてくれ
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/09(木) 13:08:40.98 ID:oJrO5xu2O
安価の仕方もsageも知らない夏休みキッズのくせに偉そうな奴だな
20 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/08/09(木) 18:10:48.33 ID:tcPTVDQz0
俺は待っていた……このときを待っていたぜ……!

召喚する! 必ず! 俺はっ……俺は!
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/09(木) 19:18:43.99 ID:Tgl5Tn8Oo
去年引きました(傍観)
そしてみんなお越しになられました
22 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/08/09(木) 19:26:56.88 ID:tcPTVDQz0
二百連して……術ギルが宝具5になり……オルトリンデとパールヴァティーが来て……


星5がすり抜けすら来ない。我がカルデアと財布は焦土と化した
23 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/08/09(木) 19:27:57.35 ID:tcPTVDQz0
今日の更新はやめだぁ! やめやめ!

宝具2になったヘラクレスを抱き枕にして寝るもん!
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/09(木) 20:49:52.59 ID:nIRKtR/QO
イッチほんま引き弱い…
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/09(木) 21:18:49.53 ID:2Wj9l5a7O
(今回の福袋で宝具3になった)巌窟王のモーションリニューアルだけでお腹いっぱいになったから興奮醒めるまでガチャはお預けでいいや
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/10(金) 00:23:02.85 ID:bDAQE+BQ0
あなたの変わりに4万で岩窟王迎えられた
すまない、ほんとうにすまない
27 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/08/10(金) 13:13:51.50 ID:QtagYdYRO
勝ったぞ綺礼。


勝ったぞ……!
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/10(金) 13:57:58.68 ID:VEnEVnPUo
という夢だったのさ…


PU3はBBメイヴXらしいから我慢するんやで!
29 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/08/10(金) 19:40:13.18 ID:gcsK+yE/0
ズズウン



百田「……お? どこかで何かが落ちる音がしたような……?」

春川「百田! あそこ!」

百田「ん?」

獄原「……守れなかった……」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

入間「ゴン太? ゴン太……だよなぁ? あのデカ物」

東条「なにか妙な雰囲気を纏っているけど獄原くんで間違いないわ」

百田「んにしても何してんだ、あんなところで……?」

百田「お」

春川「ああ……自分の研究教室から出てきたんだね」

百田「か、壁が壊れてやがる……風通しよさそうだなー」

春川「……巌窟王の攻撃が直撃したんだ。あれじゃ中の虫は……」

百田「全滅か?」

春川「ならまだマシだけど、下手すると」

入間「言わなくていい! つーか言うな! もしも全滅してなかったらどうすんだよ! それ逃げたってことだろ?」

入間「全滅だ全滅! それしかありえねーって!」


ブオンッ

百田&東条&春川「あ」

入間「あ?」

入間「……もしかして背後にいる?」ダラダラダラ

獄原「……今、なんて言ったの?」ゴゴゴゴゴゴゴゴ

入間「」




このあと滅茶苦茶なごまされた
30 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/08/10(金) 20:01:54.34 ID:gcsK+yE/0
入間「むししゃんだいしゅきー」チュパチュパ

春川「入間が壊れた……」

東条「なんとか直しておくわね」

百田「ゴン太! 他のみんながどこにいるかわかんねーか?」

獄原「ええとね、校舎の中に他に何人かいるよ」

春川「……この半壊した校舎に? 危ないよね?」

百田「まあ、あの近場で頑丈そうな建物っつったらここしかねーだろうけどよ」

獄原「いや。どうせキーボくんはゴン太たちに攻撃してこないし、頑丈な屋根の下に隠れる意味はほぼないんだ」

獄原「どころか、巌窟王さんとキーボくんの攻防のせいで半壊した校舎の中で怪我する可能性の方が高い」

百田「あ? じゃあなんで……」

獄原「星くんが気付いたんだけど、あの煙幕の中で学園の中に逃げ込んでいく影を見たんだって」

獄原「その人が怪我する前に合流して、はやく外に連れ出してあげないとって話になったんだ」

獄原「ゴン太たちは『テンパって錯乱した入間さんが逃げ込んだんじゃないか』って思ったんだけど……」

獄原「入間さんここにいるね?」

春川「ずっと東条と一緒だったらしいよ」

獄原「あれ。じゃあ中に入ったのは誰だったんだろう」

獄原「ゴン太と一緒に校舎の中を探索しているのは夢野さん、星くん、真宮寺くん、王馬くんだよ」

百田「お。結構な人数の所在が判明したな。あとわかってねーのは……」

春川「赤松、夜長、茶柱、最原、かな?」

獄原「場所を移動してなければ、最原くんと茶柱さんは寄宿舎にいるはずだけど……」

東条「夜長さんは……おそらく巌窟王さんと一緒でしょうね。念話で合流しているはずよ」

百田「実質どこいるかわかんねーな。でも巌窟王がアンジーを危険な場所に誘導するはずはねーか」

春川「消去法で行くなら、この中で真っ先に校舎の中に入って行った影の正体は……赤松?」

白銀「赤松さん、結構肝がすわってる部分があるし、錯乱してしまって……っていうのは考えづらいな」

獄原「……」ジーッ

春川「……なに? 白銀と同行してることに文句でもあるの?」

獄原「あ、い、いや。ないよ。ごめん」
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/10(金) 23:35:56.62 ID:M8VYxfpYO
ここの>>1の赤松良くも悪くもブレーキかけないからなぁ……
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/11(土) 00:09:33.45 ID:gwUVvPtQO
あの無数の虫さん達が今解放されているのか…?(震え)
33 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/08/11(土) 21:26:43.68 ID:TXaxu2+s0
春川「そういえばだけどさ。茶柱と最原はなんで寄宿舎にいるの? 探し物?」

獄原「寝てるんじゃないかな?」

春川「……考えてみれば当然か」

東条「寄宿舎の方も注意してみたのだけど、誰かが出てきた気配はなかったわ」

春川「じゃあ二人揃って騒動に気付かずまだグッスリ眠ってると……結構な音だったけどな」

白銀「どうする? 起こしに行こうか?」

百田「あの爆音に気付かずに寝ているようならノック程度じゃビクともしねーだろ」

百田「終一がいりゃあ知恵貸してくれると思ったんだけどな。探偵なら人探し程度余裕だろうしよ」

春川「寝かせておこう。ちょっと頑張りすぎたしね、最原」

春川「……」

春川「私たちも頑張ってたんだけど」イラッ

百田「自分で自分の発言にイラつくなよ……知ってるって」

百田「で、どうする? 俺たちも中に入るか?」

獄原「探索は一定時間で切り上げて、終わったら全員元の場所に戻る手筈になってるんだ」

獄原「……あれ。そういえば、なんでゴン太がこんな話してるんだろ」

百田「あん?」

獄原「王馬くんと会わなかった? 夢野さんに『百田と春川に状況を説明して連れて来るんじゃ』とか言われて『わかった』って凄いいい笑顔で答えてたけど」

春川「凄いいい笑顔で答えてたのなら嘘でしょ」

百田「や、野郎!」

東条「……面倒臭かったからほっぽり出したのね」
34 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/08/11(土) 21:38:05.85 ID:TXaxu2+s0
入間「アイツのことだ。半壊した学園の中をさっさと探索したくてたまらなかったんじゃねーの?」

春川(あ。立ち直った)

入間「時間切れなら、ひとまずランデブーだな」

東条「そうね。そうしましょう」

東条「……」チラッ

入間「まだダメか?」

東条「……念には念を」

入間「ケケケ……」

百田「?」

春川「……」

春川(ちょっとマズい雰囲気だな。コレ)






待ち合わせ場所

夢野「えー。というわけで、なんじゃが……合流できたんじゃが……じゃが!」

王馬「赤松ちゃんをおぶってくるのめっちゃ大変だったよー」ヒィヒィ

赤松「」チーン

春川(頭には包帯。顔には落書き。意識を失った赤松が王馬におぶられていた)

百田「赤松ーーーッ!?」

春川「なにがあったの?」

王馬「俺が見たときには既にこの状態だったよ。顔には落書き、頭には包帯。どうも何かにしこたま頭をぶつけたらしいね」

真宮寺「包帯にもインクがついてるから、治療した後に落書きがされたみたいだネ」

春川「……東条。顔面をなんとかしてやって。無様すぎる」

東条「了解よ」
35 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/08/11(土) 21:54:20.87 ID:TXaxu2+s0
夢野「んでまあ、結局校舎の中を調べてみても赤松しか見つからなかったんじゃが」

夢野「結局、煙幕の中で星が見た人影ってコイツじゃったんかのう」

星「さてな。俺が見たのは『たなびく長い髪のようなもの』だ。赤松もそこそこ髪が長いから該当はするが……」

百田「それがなんで校舎の中で頭を打って気絶することになるんだ?」

王馬「さあ? 俺が見たときは図書室の隠し部屋周辺に転がってたんだけど……」

王馬「頭をぶつけて気絶した赤松ちゃんを治療するのなら、赤松ちゃん以外の何物かがあの場所にいないと不自然だよねぇ」

春川「いなかったの?」

王馬「見当たらなかったね。元から本腰入れて捜索したわけじゃなかったけどさ」

百田「本格的にわけわかんねーぞ。校舎の中で赤松に一体何があったってんだよ……」

春川「起きた後で本人に聞こう」

東条「そうね」

東条「……」チラッ

春川「……で。なんのつもり?」

入間「!」ギクリ

星「……なんのことだ?」







春川「私たちのこと、それとなく取り囲んでるよね」

百田「ん?」

春川「正確には『白銀のことを』かな?」

百田「……ん!?」ガビーンッ
36 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/08/11(土) 23:01:45.99 ID:TXaxu2+s0
白銀「……ああ。本当だ。取り囲まれてるね?」

百田「なんのつもりだ、テメェら。なんかすげーイヤな感覚だぜ。誕生日のサプライズか?」

夢野「……みんな?」キョロキョロ

真宮寺「いやあ。理由なんか今更訊くまでもないんじゃないかなァ?」

星「白銀は首謀者だ。そして、モノクマは今となってはもういない」

星「……学園に起こったこの異変。キーボの豹変。その他もろもろについて完璧に説明できる人材は今となっては貴重だ」

春川「コイツが今更逃げるとでも?」

東条「意思は今更関係ないわ。どちらにしても尋問はさせてもらう」

夢野「な、なるほどのう。みんなの意見はよくわかったが……」

夢野「『拷問』じゃ……ないんじゃよな?」ビクビク

王馬「にしし。夢野ちゃんもわかってるくせにー。みんなの恨みの感情は尋常じゃないよ?」

王馬「拷問をするなんて表立って言うわけがないけど、拷問じみた何かをすることは確定じゃないかな?」

百田「んなっ……!?」

春川「私が立ち会うよ。そんなことは絶対にさせない」



ガシッ


春川「!」

獄原「ごめん」グイッ

ドズンッ!

百田「ハルマキ!?」

春川(ま、ず……! 完全に極められた! この私が……!?)ジタバタ

真宮寺「ククク。流石にこの体格差はひっくり返せないよ。地面に押さえつけられれば、いくらキミでもネ」

春川「獄原……アンタまで!?」

獄原「……」
37 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/08/12(日) 20:35:03.68 ID:3dtn8obx0
春川「待ってよ。いくらなんでも立ち会いすら許さないんじゃ道理が通らない!」

春川「隣に味方が誰もいないんじゃ『拷問でもしない限り証言が聞き出せない』っていう最悪の本末転倒な状況ができるだけだよ!」

王馬「うん。そうだね。そうだねぇ……」

王馬「……隠すつもりすらないんだね。もう『拷問以外の手段を取る気がない』って言っちゃってるようなもんだ」ニヤニヤ

百田「おい。冗談じゃねぇんだぞ。こんなときに!」

入間「俺様たちだってそんなゴア丸出しな拷問する気なんざさらさらねーよ」

入間「そういうの巌窟王が実際にやったのだけで充分だ。ぶっちゃけトラウマだぜ? 血を見るだけで吐きそうだ」

王馬「ん?」

入間「新世界プログラムの中で色々あったんだよ。とにかくやり過ぎたりはしねーって」

真宮寺(血が出ない拷問もかなりの数あったりして)

百田「くそ……ハルマキを離せよゴン太! いくらテメェでも許さねぇぞ!」

獄原「……許さないと、どうなるの?」

百田「耳元で凄い騒いでやる!」

夢野「地味ィ!」ガビーンッ

東条「……仮に獄原くんをどうにかしようとした場合は、私が相手になるわよ。私でダメなら他の人が」

百田「ぬ、ぐ……!」

星「諦めろ。詰んでいるのはお前らの方だ」

百田「くそ……こんなの……こんなやり方認められるかよ! 俺はっ!」ダッ

春川「百田! やめて!」

百田「うおらあああああああああああ!」

東条「バカね……!」





バキィッ
38 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/08/12(日) 20:46:44.22 ID:3dtn8obx0
百田「……? ……? ……?」ズキズキ

百田「ん? 今、俺のこと誰が殴った?」

東条「え? 私じゃないわ」

百田「??????」

ジャガーマン「天知る地知る赤ペンシル……迷える生徒を導くため、地獄からやってきた正義の使者……なのかもしれない」

夢野「は?」

ジャガーマン「あ。ちゃんと持っててね」

夢野「お?」



ポタリッ



夢野「え。なんじゃこれ。棒の先に肉球がくっついた……鈍器? 血がついておるな?」ポタリッ

百田「……」

全員「……」

百田「ま、まさか夢野に殴られるとは思わなかったぜ」

夢野「んあ!?」ガビーンッ!

夢野「いや違う違う違う! 今、なんか茶髪でジャガーのパジャマを着た不審人物が……いない!? どこ行きおった!?」キョロキョロ

王馬「ジャガーのぬいぐるみしかないけど? いつの間に持ってきたのそれ」
39 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/08/12(日) 20:54:41.03 ID:3dtn8obx0
百田「頭を冷やせってことか……ここで事を荒立てても状況が悪化するだけ……そう言いたいんだな?」

夢野「いや別に」

百田「でもよ。この場でただ黙ってたら白銀が……!」

ジャガーマン「ジャガーパンチは指導力!」バキイイイイッ

百田「ぎゃあああああああああああああああああああ!?」ドサァァァァッ

百田「……!? ……!?!?」キョロキョロ

ジャガーマン「はいあげる」スッ

夢野「え。なんじゃこれ。メリケンサック?」ポタッポタッ

夢野「……血がついとる」

百田「効いたぜ……! 目の前がチカチカすらぁ。まさか夢野がこんないい拳を持ってたなんてよ」ペッ

夢野「ウチ!? いや違くて! だからさっきから茶髪でジャガーのパジャマを着た変なヤツがいるんじゃって!」アタフタ

王馬「ジャガーのぬいぐるみしかないけど」

ジャガぐるみ「」フジムラァァァァァ

春川「夢野。ありがとう。百田の無茶を通してたら余計に話がこじれるところだったよ」

夢野「ウチ関係ないんじゃがーーー!?」ガビビーンッ

百田「くそ……でも実力行使以外でどうしろってんだ!」

ジャガーマン「白銀ちゃんの意思を確認するのが先じゃないッスか旦那?」ボソッ

百田「そうか! なんか今日は冴えてるな夢野!」

夢野「不審者ァァァァァァ! 不審者がおるぞぉぉぉぉぉぉ!」

王馬「なんかそのジャガーのぬいぐるみ、目が光ってない? 凝った仕掛けだね」

ジャガぐるみ「」ナンデサァァァァァァ
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/13(月) 01:55:03.87 ID:jZ+9HC5xO
SSFとしか言い様がない…
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/13(月) 12:00:54.71 ID:N5M1Hk2qO
もはやなりふり構わずになってきたな
これだと外に出てもなんか怒りや恨みを抱くたびに同じことやらかすんじゃないかと不安しかない
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/13(月) 12:46:36.43 ID:okpbBtpI0
プログラム組だけオーディションの時の元の性格に戻ったんじゃね?
何度も殺されたせいである意味じゃ今までのプログラム組≠ヘ本当に死んだんだな…
43 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/08/13(月) 19:57:01.98 ID:K3d8zvow0
春川「要は最終的に白銀が全部喋ればいいんでしょ……夢野の言う通り!」

百田「ああ。全部駄々流しなら拷問どころか尋問もする必要がねぇよなぁ! 夢野の言う通り!」

ジャガーマン「秘密子ちゃんの言う通りにしときゃ大体ぜんぶなんとかなるにゃー!」

王馬「そうだにゃーん!」

夢野「そいつじゃーーー! 今王馬の横にいるヤツ……ていうか少なくとも王馬は気付いておるじゃろ!」

王馬「さっきから夢野ちゃんは何を言ってるの? 変なの」

ジャガーマン「不審者なんてどこにもいないぞぅ?」キョロキョロ

ジャガーマン&王馬「ねー?」キャピキャピ

夢野「呪うぞッ!」ウガァ

百田「ともかくだ! 白銀! どうだ? 全部喋るだろ? 俺たちに協力してくれるよな……?」

白銀「……それは……」

春川「……なんで渋ってんの? 状況わかってる? いや、ごめん。助けたいのは山々なんだけどさ……!」

春川「これじゃ私も脅しに加担してるも同然だな」

星「ともかく夢野の言う通り、最初から全部話してくれるのならそれに越したことはねぇ」

夢野「もうあの不審者の言は全部ウチの意見ってことで押し通すんじゃな? そうなんじゃな?」

入間「で? どうなんだ? 地味メガネ」

白銀「……」








白銀「話せない」

百田「はい?」

白銀「何も知らない。だから話せることが何もない」

百田「……マジで?」
44 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/08/13(月) 20:09:22.76 ID:K3d8zvow0
東条「どうやら最後の譲歩すら蹴られたみたいね」

百田「おいおい待て待て待て待て! 白銀! なんでもいいんだ! 心当たりがあればなんでも言ってくれって!」

白銀「心当たりって言われても、もう何が何やら……」

真宮寺「……時間がない。こんな茶番に付き合ってる暇もないネ。始めようか」

百田「ま、待てって……テメェらさっきから変だぞ! なんでこんな強硬手段を取る必要がある!?」

真宮寺「だから時間がないんだってば」

春川「時間?」

入間「キーボの野郎は間違いなく言ってたんだ」




キーボ『ボクはあなたたちに『最後の学級裁判』の開催を要求します』

キーボ『そこで決断を。これが成されない場合……カウントダウンに則り、あなたたち全員を破壊します』




入間「つまるところカウントダウンはオブジェクトが崩れた今となっても生きてる」

入間「時間切れになったらおそらく予定通りに……」

春川「キーボが私たちを破壊するってことね」

百田「んなっ……!」

百田「……いや待て! 今のは初耳だぞ! 最後の学級裁判ってなんのことだ?」

真宮寺「知らないネ。ま、人数はいるんだ。白銀さんへの尋問と同時進行でそっちも調べてみるヨ」

百田「ばっか野郎……! そんなことしてないで、白銀含めた全員で調査するべきだろ!」

東条「こんなところまで来て、死ねる?」

百田「!」

東条「……私たちはたくさん間違って、絶望して、這いつくばって、足掻いて足掻いて足掻いて……!」

東条「やっとのことここまで辿り着けたのよ。あともう少しなのよ?」

東条「ここまで来れたすべてを、誰にも、何にも引き継がずに死ねる?」

百田「それは……」
45 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/08/13(月) 20:26:46.10 ID:K3d8zvow0
百田「俺だって死にたくはねぇよ……万が一にだって死にたくない」

百田「でも、こんなところで……こんなやり方は違うだろ!」

百田「もっと綺麗な生き残り方があるはずなんだって!」

春川「白銀が本当に何も知らなかったら、そっちに割いた労力は完全に無駄だよね?」

春川「『白銀がこの期に及んでまだ何か隠してる可能性に賭けて拷問する』か『白銀が本当のことを言っていることを信じて一緒に捜索』か」

春川「……記憶が欠けてる私たちには、確かに正しい判別はできない。できないよ! でもどっちにしても――!」

王馬「そのやり方が恐ろしくつまらない……という点に関しては賛同するよ」

夢野「王馬……!」

王馬「拷問って相手によるけど、時間がかかるよー? もうちょっと裏技的な手段を探したいところだね」

王馬「まあ探しだしたところで、俺がその手段に乗るかどうかは別だけど!」ニシシ

夢野「白銀よ……お主もなんか言ってくれ」

白銀「私? 何を?」

夢野「なんかあるじゃろ! 『拷問なんか冗談じゃない』とか! 『やめてくれ』とか!」

白銀「……」

白銀「わからないよ……もう。何を言えばいいのか……」

白銀「もう何一つとして」

夢野「白銀……!」

真宮寺「じゃ、尋問に関しては僕に任せてほしいな」

真宮寺「……ククク。情報を喋っても喋らなくても、僕にとっては適職だね。楽しい時間になりそうだなァ」ニヤァ

百田「真宮寺ィィィ……!」

東条「行きましょう。場所は……鍵が閉められるから、アンジーさんの研究教室とか……ダメね。校舎の中に入れない」

東条「仕方がないから私の部屋を貸すわ」

入間「逃げねーよな? 逃げたら余計に酷いことになるぜ」

入間「……あんまり手間はかけさせんなよ。復讐に関しちゃ巌窟王が『向こう』でやったことで充分なんだ」

白銀「……」

百田「くそ……くそ……何か。他にねーのかよぉ……! 誰か……!」




「はっはっは……はーっはっはっはっはっは……」



百田「ん?」

夢野「こ、この笑い声は……!」
46 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/08/13(月) 20:33:51.85 ID:K3d8zvow0
アマデウス斎藤「はーーーっはっはっはっはっはっはっは!」ズドドドドドドドドッ

百田「向こうから全力疾走でこっちにやってくるあの影は天海っ……いや!」

夢野「アマデウス斎藤ーーーッ! 来てくれたんじゃなーーー!」

王馬「このタイミング! 狙っていたとしか思えない完璧なヒーローだ!」

春川「天海……いや、今だけはきちんと呼ぶよ。アマデウス斎藤ーーー!」

アマデウス斎藤「みんなーーー!」












アマデウス斎藤「よかったーーー! みんな無事でーーー! そんなところで何してんすかーーー!」ニコニコニコニコ

全員(状況全然わかってねぇーーーッ!)ガビーンッ!

白銀「寝起きだから当然だよね」
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/14(火) 12:46:39.09 ID:ox28RYgk0
もう首謀者である白銀を完全無視して、外の世界で希望&復讐を求めている視聴者達が暴走している感じだな。
というか、視聴者達はカルデアサイドのサーヴァントが乱入するという想定外のアクシデントが起こっても、
自分達が望む展開さえ見られるならどうでもいいんだな。
ゲーティアが見たら血の涙を流すぞ…。
48 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/08/14(火) 19:24:16.93 ID:2ztGNywg0
百田「……あ。おいアマデウス斎藤! 後ろ!」

真宮寺「?」

東条「?」

百田&ジャガーマン「隙ありィィィィィィ!」バキィィィィィッ

真宮寺「ぐあふあああああああああああああ!?」

東条「無念……」ドサァッ

夢野「ええっ!? 何しとるんじゃ百田(となんか知らないヤツ)!」

百田「チャンスは今しかねぇ! アマデウス斎藤ーーー!」

アマデウス斎藤「……?」キョロキョロ

百田「いや今のはハッタリだっつの! 後ろ見ても何もいねーから!」

百田「白銀連れてどっかに逃げろーーーッ!」

星「ッ!」

アマデウス斎藤「事情はよくわからないんすけど……了解! どっかしらに逃避行っすよ!」

星「ちっ! させるわけが……」

ガンッ

星「がふっ」ドサァッ

ジャガーマン「アマデウス斎藤ォ! 逃げルルォ!」

真宮寺「くっ……百田くん……!」

百田「俺が相手だーーー!」ブンッ

白銀「え。え? 待ってみんな! そんなことしなくっても……!」ガシッ

白銀「ん?」

アマデウス斎藤「逃げましょう! あの夕日に向かってー!」ピューッ

白銀「まだ全然そんな時間じゃないけどーーーっ!?」ガビーンッ
49 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/08/14(火) 19:45:48.81 ID:2ztGNywg0
東条「……簡単には許さないわよ。念入りにおしおきするわ」ユラァッ

百田「ちっ!」

東条「安心して。キチンと今のダメージは……過不足なく完璧に夢野さんに返すから」ギンッ

夢野「……」

夢野「え!? ウチ!? なんでぇ!?」ガビーンッ

王馬「上等だよオラァ! 夢野ちゃんを怒らせて骨も残ると思うなよクラァ!」オラオラ

ジャガーマン「宇宙一バカなマジシャンだコノヤローーー!」オラオラ

夢野「なんでお主ら二人ともウチを中心にしてオラついておるんじゃ!?」ガーンッ!

入間「ひえええ……殴らないでぇ……怖いよぅ……こんな展開予想してなかったよう」ビクビク

夢野「ウチにしがみ付くなァ! ツッコミが追い付かないんじゃあ!」




ウオオオオオオオ! ボコスカボコスカ



白銀「あ、ああ……大変なことに。生徒同士で殴り合いとかどこの不良マンガ?」

アマデウス斎藤「まー、殺意はないみたいっすし、大丈夫っすよ。殴り合って分かり合う的な?」

アマデウス斎藤「……」

アマデウス斎藤「よし決めた! 校舎の中に入るっす! なんかボロになってるっすけど!」

白銀「危ないよ?」

アマデウス斎藤「そんときはそんときで。この学園で危なくない場所なんてあったっすか?」

アマデウス斎藤「教室デートっすよ、教室デート!」ワクワク

白銀「……まったく、もう……」
50 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/08/14(火) 22:40:03.81 ID:2ztGNywg0
数十分後

赤松「ん……んんん……?」

赤松「あれ。私、いつの間に寝てたんだろ。ていうか頭が痛っ!」

赤松「包帯……? 一体なにが……うわあ! なにこれ! 学園が滅茶苦茶!」ガビーンッ!

赤松「そ、そうだ。確か私たち、キーボくんに襲撃されて……それで……みんなは!?」




全員「」チーン




赤松「きゃああああああああああああああ!?」ガビーンッ




死因一覧

王馬:ジャガーマンの攻撃に巻き込まれる

獄原:春川を救出しようとした百田に執拗に攻撃される内に気絶(したが春川の拘束は解かなかった)

真宮寺:百田を拘束しようと縄を持ちだしたら逆に絡まりストレスで気絶

星:王馬に後ろから殴られる

百田:東条の最後の力を振り絞った攻撃により倒れる

入間:夢野の八つ当たりの標的になった

東条:全員が戦闘不能になったことを確認してから過労で倒れる

春川:騒動に乗じて獄原の拘束から逃げようとしたが無理だったので飽きて寝た

夢野:入間と喧嘩してたらいい感じのパンチが鼻に入り、号泣。泣き疲れて寝た
51 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/08/15(水) 11:03:05.83 ID:kcd9Rosd0
寄宿舎

赤松「最原くーーーん! 最原くん! 助けて! 起きてー!」ドンドンドンッ!

赤松「最原くん! 今外が凄いことに……!」

ガチャリンコ

茶柱「うーん……なんですか。騒々しい」

赤松「あ! 茶柱さん! 大変なんだよ! 今、外で……」

赤松「ん? 茶柱さん? あれ?」←ドアの標識を確認する

茶柱「……?」

茶柱「あ」←寝ぼけて迂闊に出てきたことに気付いた

赤松「あー……王馬くんが言ってた送り狼ってそういう……」

茶柱「送り狼!?」ガビーンッ

茶柱「……い、いえ? 間違って最原さんの部屋の鍵を持ってただけですし。実際最原さんこの中にいないですし……?」シドロモドロ

赤松「本当に?」

茶柱「……」グニャァ〜

赤松「凄い顔になってるよ。嘘吐けないね茶柱さん」

茶柱「じ、実際に赤松さんは中を見てないので、シュレディンガーの最原さん的な……」ダラダラダラ



「ううーん……ね、寝技はやめて……」



赤松「最原くんの寝言が聞こえたけど」

茶柱「殺してーーー! 転子を殺して今すぐにーーー!」ウワァァァァン
52 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/08/15(水) 11:26:13.95 ID:kcd9Rosd0
茶柱「いえ! まだです! まだ赤松さんがこのことを黙ってさえいてくれれば!」

茶柱「あの男死せっかく転子が同衾してあげてるというのにまったく目を覚ましませんでしたので!」

茶柱「あなたが黙ってさえくれれば転子は生き恥を晒すこともないので!」

赤松「別に黙っててもいいけど、髪の毛とかでバレないかな。ベッドの中に入り込んでたんでしょ?」

赤松「超高校級の探偵相手にバレずに済めばいいなとか、かなり都合がよすぎて……」

茶柱「後で再度忍び込んで掃除します! コロコロと!」

赤松(また潜り込むだろうなぁ)

赤松「おっと。そうだ! 茶柱さん! 起きないのなら最原くんはしばらく寝かせておくよ! 怪我してるし!」

赤松「一緒に外に出て!」

茶柱「?」





寄宿舎の外

茶柱「……世紀末?」

赤松「お願い! あっちにみんながいるの! 助けて!」

茶柱「え、ええと! 了解です!」
53 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/08/15(水) 17:17:27.93 ID:kcd9Rosd0
数十分後

茶柱「ええと……つまりなんですか? あなたたち全員、揃いも揃って、東条さんや真宮寺さんすらいたにも関わらず……」

赤松「仲間割れでボコボコになってたの……?」
54 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/08/15(水) 17:27:57.68 ID:kcd9Rosd0
全員「……」

春川「私はあらゆる暴力行為に加担してないよ。だから私『だけ』は悪くない」ドーンッ

百田「ああっ!? ズリィぞハルマキ! テメェだけそんな!」ガビーンッ

夢野「入間が! 入間がウチにしがみ付いてくるのが悪いんじゃあ!」

入間「テメェーーー! 俺様はとにかく怖くて怖くて仕方なかったんだぞーーー! 絶滅危惧種を見るような慈愛に満ちた対応しろコラァーーー!」

東条「決定的に止めを刺した回数は少ないけど、一番大暴れしていたのは夢野さんよ」

夢野「だからそれジャガーのパジャマ着た不審人物が……!」

王馬「ジャガーのぬいぐるみしかないってば」

獄原「ごめん……ゴン太がバカだったから……もっといい方法を考えられればよかったんだけど」

ジャガーマン「気にすんなって。キミはよくやったぜよ」ポンッ

獄原「ありがとう! ん? 今ゴン太に話しかけたの誰?」キョロキョロ

赤松「……このピンチのときに内ゲバ……らしいっちゃらしいけどさ……」

春川「赤松。私は。悪くない」

赤松「噛んで含めるように言わなくていいから……」

茶柱「で。白銀さんと天海さんが行方不明……天海さんが一緒ならそんなマズイことにはならないでしょうけど」

赤松「……ともかく騒動の種である白銀さんが、理由はどうあれ一時的にこの場から消えたわけだしさ」

赤松「一時休戦。一緒にこれからどうするか考えよう?」

全員「……」ズモモモモモモモ

茶柱「空気が悪すぎて窒息死しそうです」

赤松「あー……巌窟王さんあたりがいればなぁ。白銀さんがいないのなら音頭くらいとってくれそうだけど」

赤松「……謎を調べるついでに巌窟王さんも探さないと、か。アンジーさんも」

百田「ところでよ赤松。テメェ結局、なんで図書室になんかいたんだ?」

赤松「わからない。というかそもそも図書室になんて行った記憶がない」

百田「ああー?」

王馬「……ま、そこらへんも後で聞いておこうか。じゃ、本格的に調査開始ってことで!」

百田「遠回りしちまったが……やっとだな! おしっ!」
55 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/08/16(木) 20:47:34.61 ID:rKs42ZDQ0
裏庭の地下

アンジー「ねえ……」

アンジー「ねえ……聞いてる?」

アンジー「……大分まいってるみたいだねー」

アンジー「それはアンジーだって……ううん。他のみんなも同じはずだよー」

巌窟王「……」

アンジー「濡れタオルどうぞー」フキフキ

巌窟王「ん……」

巌窟王「……あれはまずいな。単純に手が付けられない。マスターはともかく、サーヴァントである俺の条件が悪い」

巌窟王「この体は既に大部分がハリボテだからな」

アンジー「じゃあどうするの?」

巌窟王「しばらく休んでから考える。まだ時間はあるだろう」

巌窟王「アンジーは……好きにするといい。俺はここから動かないが」

アンジー「じゃあアンジーもここにいるー!」ニコニコニコ

巌窟王「……つまらないぞ。寝るだけだからな」

アンジー「それで全然構わないよー。膝枕する?」

巌窟王「……」スヤァ

アンジー「あらら。もう寝ちゃってる。じゃあ一方的にやるねー」イソイソ

アンジー「おやすみなさい」

アンジー「……ねえ。アンジーはどうしたらいいと思う?」

アンジー「神様はもういないからなー……好きにしろって言われても……わかんないよ」
56 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/08/16(木) 21:07:30.94 ID:rKs42ZDQ0
校舎前

春川「やっぱり中に入らないとダメかな……ダメだろうな……」

百田「終一は起きてこねぇし。しばらくは俺たちだけでやるしかねーだろうな」

百田「起きたらビックリするだろうなー」

赤松(実は茶柱さんが起こしに行ってたりして)

百田「そうだ。赤松。結局なんで図書室に……行った覚えがないってさっき言ってたか」

百田「じゃあなんで頭に傷なんて負ったんだ?」

赤松「多分、巌窟王さんが地上に無差別に攻撃したとき、運悪く瓦礫が私に着弾したんだと思う」

赤松「そこからの記憶はなくって、起きたときは周りのみんなが内ゲバでボロボロになってて……」

赤松「……私の視点からすると、巌窟王さんの攻撃に巻き込まれてみんな傷ついた、だからね? 本当にビックリしたよ?」

百田「つくづくわりぃ」

春川「そうなると……みんなの話を総合するに赤松は『怪我をした状態で図書室に連れ込まれ治療されて放置された』ってことになるね」

百田「あのとき警戒して散開しようって話になってたんだろ? なら一人気絶してた赤松のことに気付いた誰かが……」

百田「ひとまず校舎に引っ込んで、図書室に連れ込んだってことだよな。そこで治療」

春川「なんでわざわざ図書室に……?」

百田「第一発見者が王馬じゃなぁ。信用できる要素がねぇなあ」

百田「顔に落書きされてたし」

赤松「!?」ガビーンッ

春川「ああいうくだらないことはアイツの手口だよね……」
57 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/08/16(木) 22:11:01.00 ID:rKs42ZDQ0
春川「ねえ。寝てる間になんか取られたりしてなかった?」

赤松「特に……」

春川「それにしてもこれ、基本は押さえてるけど包帯の巻き方そのものは無茶苦茶だな……急いでたのか大雑把な性格なのか……」

百田「寝てる間に何も盗られてないってことは、本当に単純に赤松のことが心配で治療したんじゃねぇのか?」

春川「場所が図書室なんて変なところじゃなきゃそれで納得したけどね……」

春川「校舎はあちこち半壊してる、という事情を抜きにしても、いくらなんでも怪我人を図書室に運ぶ?」

赤松「医療の本とか探してた、とか?」

春川「……どっちにしろ図書室を調べてみればわかる話か」

春川「でも現状だと優先順位は低めかな」

百田「ハルマキはどこから手を付けりゃいいと思う?」

春川「キーボがどこに消えたのかを知りたい。巌窟王と夜長の所在も。最後の学級裁判が具体的に何なのかも調査も並行」

春川「パッと思いつく限りではこんなものかな……」

百田「おっし! それじゃあキーボについては他の全員に問い合わせを……問い……あわせ……」

百田「……気まずい」

春川「私も謝ってあげるから」

百田「悪い……ってなんで無関係ヅラしてんだハルマキ……」

赤松「最後の学級裁判、か……心当たりがあるから、後で時間が開いたら私に体を貸してくれる?」

春川「いいよ。じゃあ最初は……すぐに片付きそうだから巌窟王から探そうか」

百田「おし! 探すぜ!」
58 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/08/17(金) 08:48:17.36 ID:/iOb20w30
もうっ……ダメだ……! 詫び石と勝算が……ない!
巌窟王貯金もスッカラカン……! BBを……召喚できない……! 既に配布の方はいるから問題はないんだけど……!


あ、ツイッターで報告しましたが、巌窟王の方はスキルマしましたぜー、いえーい!
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/17(金) 10:43:58.35 ID:ZxEITBi2o
https://i.imgur.com/ya59GFi.jpg
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/17(金) 15:10:10.62 ID:JoPWy4gMo
BBではなくXXちゃん引けたから大勝利
けど宝5にしたいから月曜日にもう一回

エドモンおめでとうございます
エドモンスカディシステムできるね!
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/17(金) 16:52:20.35 ID:SAKnzc+50
重なると宝具5にしたくなるんだよなあ…でも石が無いし悩みどころ
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/17(金) 17:06:53.12 ID:kitueDOy0
自分は宝具4まで行けた
63 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/08/17(金) 21:08:50.00 ID:/iOb20w30
図書室の隠し部屋周辺

カンッ カンッ カンッ


?????「ふうー! まったく。この部屋は我が活動するには狭すぎる。我は女帝ぞ。もっと相応しい玉座があるというもの」

?????「そう思うだろう? モノクマ」

モノクマ「いや……だからと言ってツルハシで壁を掘り続けるのは乱暴すぎるんだけど……」

モノクマ「あとそのバレバレの偽装もやめようよ。多分気付いてない人いないから」

セミラミス「そうか」

セミラミス「……む? おいモノクマ。あと向こう三十センチは配管の類はないと言っていたであろう?」

モノクマ「言ったよ?」

セミラミス「それにしてはここが硬いような……」コツンコツン

モノクマ「ええー? ちょっとどいて、調べるから。ここからは手掘りで……」ザッザッ




ドザザザザーーーーッ



モノクマ「ぎゃあああああああああああ……」ヒューッ

セミラミス「モノクマが落ちた……」ガーンッ



プロに相談しよう



モノクマ「ああああああああああああああああ!」ヒューッ


リフォームするなら


モノクマ「リフォームステーションんんんんんああああああああ!」ヒューッ
64 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/08/17(金) 21:18:53.97 ID:/iOb20w30
セミラミス「ふむ。参ったな。これは本当に参ったぞ。さっき白銀が復活させたばかりだというに」

セミラミス「このままだと最後の学級裁判とやらを開催するのに支障が出るのではないか」

赤松「……」

セミラミス「まあよい。ともかく計画に予想外の穴ができてしまった。この玉座をこの方向に拡張するのはやめるか」

百田「……」

春川「……」

セミラミス「……おっと。そうだ。そろそろマザーモノクマに戻らなくては」

セミラミス「監視権限はあそこでしか使えないからな。リフォームに気を取られてる内に発見されるとか笑い話にもなりはしま」クルリッ

セミラミス「い」パッチリ

赤松「……」パチクリ

セミラミス「……」

赤松「……せ、セミラミスさ――」

セミラミス「人違いだ小娘ッ!」バァァァァァンッ!

赤松「食い気味に言ってる時点でもう色々駄々流しだよ!」

セミラミス「それもそうか。ならば素直に再会を喜ぶべきか。そちらの方が格好も付くであろう」

セミラミス「久しぶりだなカエ」

百田「取り押さえろハルマキーーー!」

春川「ふんっ」ゲシィッ

セミラミス「おのれ」バタンッ

赤松「ええーーーっ!?」ガビーンッ
65 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/08/17(金) 21:30:23.10 ID:/iOb20w30
春川「巌窟王と夜長が赤松を治療した可能性もなくはなかったから、あえて図書室に来たのは正解だったみたいだね」

春川「まあ当初の予測とはまったく違うけど!」

セミラミス「水月に入ったぞ。蹴りが。とても痛くて立てん」

百田「モノクマと親し気に話してやがったぞコイツ……! まさかコイツが本当の黒幕なんじゃ……!」

春川「油断はしない。真宮寺から貸してもらったこの縄で完全拘束してやる!」

セミラミス「やめろ。その縄、あからさまに荒いぞ。肌になにか出たらどうしてくれる」プンスカ

百田「さっきから状況わかってんのかテメェ! 自分の都合ばっか並べ立てやがって!」

赤松「それただのその人の性格! 素で人を見下してるだけで悪い人じゃないんだよ!」アタフタ

セミラミス「それは果たしてフォローしているのか……」

赤松「人望が喋れば喋るほどに無くなっていくんだから黙っててよ! もう!」ウガァ!

セミラミス「!?」ガーンッ

赤松「ともかく二人とも落ち着いて……この人は……ええと……」

春川「なに?」

赤松「……ただのサーヴァントだよ」







春川&百田「は?」
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