バットマン「グランド……オーダー?」レオナルド「その3だね」

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189 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/28(水) 12:30:34.11 ID:EOyamjUMO
深い事情があるのよ
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/28(水) 15:26:55.34 ID:sq0whND5O
割とマジでだいたい社長のせい
詳しい説明は避けるけど、ユーザーニーズを読んだ上の決断で、その結果一大ブランドになるまで成長させたから大当たりの判断だったのよ
なおその後アーサー王とは縁もゆかりもない新撰組にまで同じ顔が増えるもよう
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/28(水) 15:43:46.49 ID:X3zYOxPA0
乙!
ワトソンくん生身で乳上に立ち向かってたのやばすぎない……?? かっこいいね……また出ないかな……
みんな大好きジョーカーも顔出ししたし、次回も待ち遠しいぜ!

ところでFGOといえばとちくるったイベントだと思うのだけど、バットマンVSチェイテピラミッド姫路城とか……ない……のかな……?
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/28(水) 20:10:37.29 ID:Fbpa8jHR0
乙、いよいよ宿敵の登場か
アメリカならバットマン以上に有名なあのヒーローも出るのかな
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/28(水) 21:38:41.28 ID:UCRPsUFao
乙。さてマシュちゃんはデスインるのかキリングジョクるのか、続きが気になる
194 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/11/28(水) 23:10:14.36 ID:UHLu638i0


 その日も、雨が降っていた。


 一仕事終えた俺は、未だに硝煙を上げる筒を前に、娘に謝罪のメールを送るところだった。この携帯のメールアドレスから送るのは初めてだが、自分からのメールだと分かってくれるハズだ。

 送信と同時に、依頼完了のメールを受信した端末が震えた。用意した偽の口座にかなりの額の入金。ビジネス完了、ずらかるとしよう。

 スナイパーライフルを背負い、屋上を駆け出す。もし入金が無ければ依頼者も撃てる位置を取っていたが、もう必要ない。更に震える携帯。画面には『これからも良い取引をしよう ミスターデッドショット』の文字。

 娘からの着信だと思ったのに期待させやがる。走りながら携帯を捨てようかと迷ったが、もう少し持っている事にした。もしかしたら返信が来るかもしれない。俺は迷った挙句、『誕生日おめでとう』のメールも送る事にした。


 あらかじめ用意した逃走ルートを走り抜け、屋根を跳び渡り、路地へ降りようとしたところで……不意に、空が輝いた。思わず足を止め、見上げたその先には、巨大な光の帯があった。


 最初、その帯はもっと近くにあるものだと思っていた。それは巨大すぎる視認対象が引き起こす錯覚だと気付いた。ゆっくりと降りて来る巨大な破滅の帯は、飛んでいた飛行機に当たり、飲みこんだ。破壊の音すら立たなかった。

 天罰? それとも地獄への誘い? ……直感的に、あの光は全世界を包むと悟った。その時俺は、死んだら本当に地獄へ堕ちるのだろうかとか、家族は天国へ行けるのだろうかとか、そんな事ばかり考えていたのだと思う。だから、それが目の前に迫っていても、実感がわかなかった。


 光に飲まれる直前、俺の手から携帯が落ちた。娘に謝罪のメールは届いただろうか。最期まで、気掛かりだった。


195 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/11/28(水) 23:10:40.71 ID:UHLu638i0



第五章

北米神話大戦 イ・プルーリバス・ウナム



196 : ◆GmHi5G5d.E [saga sage]:2018/11/28(水) 23:14:16.83 ID:UHLu638i0
短すぎて申し訳ない、今回の更新はここまでです。それと、悪役の参考資料です

https://warnerbros.co.jp/franchise/dccomics/characters/deadshot.html
197 : ◆GmHi5G5d.E [saga sage]:2018/11/29(木) 00:08:11.27 ID:oXFljNIX0
イベントはそうですね……全て書き終わって余力があれば、一考してみようと思います。

でもギャグ一辺倒とかになっても許してくださいね……
198 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/11/29(木) 22:07:31.60 ID:oXFljNIX0


………………


デッドショット「まだ飲んでやがるのか、コブルポット」

ペンギン「酒は貴重だ。貴重品こそボスが嗜まねえとな、ハハハ」

キャットウーマン「ほどほどにしなさいよ」

ペンギン「説教垂れずに酒を注げば良いんだ、売女め……」

キャットウーマン「……いつかアンタの酒に毒を混ぜてやるからね」

デッドショット「最近この辺はどうなってやがるんだ。この前はデカい氷山を見たと思ったら、今度は槍を持った侵略軍? 何世紀だ此処は」

ペンギン「無学な狙撃手に講座のお時間だ。通りの本屋に置いてある『アンクル・トムの小屋』、アレは19世紀半ば頃の著書だ。つまり、今、ここは19世紀半ば、南北戦争に近い時代のアメリカさ。分かるか?」

デッドショット「……お前こそ分かってんのか、俺達はちょっと前まで21世紀に居たんだぞ。頭が痛くなりそうだ」

ペンギン「フン、俺は全く困らんがね。俺と一緒にどうやら手下もここに呼ばれたようだし、ここで一旗揚げるのも悪くない」グビ


199 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/11/29(木) 22:08:12.05 ID:oXFljNIX0


ペンギン「……それにしても、聞いたか。フリーズの野郎も来てるらしいぞ」

デッドショット「ハ、まるでゴッサムの同窓会だな。……そう言えば、『彼』の噂を聞かなくなったが」

ペンギン「捕まったらしい。俺の手下が言うには、地元の子供を人質に取られて、降参しちまったとか」

キャットウーマン「何処も思うように行かないわねえ」

デッドショット「……じゃあ、『ダグザの棍棒』はどうだ?」

ペンギン「眉唾だ、あんなものは!」

デッドショット「ただの眉唾な道具のために、お相手はあんだけ動員してる。この前ここに攻めてきたヤツを拷問したら、『ダグザの棍棒目当て』と抜かしてたぞ。本当に何もないのか?」

ペンギン「……一応、俺の手下が方々を探してる。だが無理だ、見つからんだろうよ。どうもここには、俺達の時代に失われて久しい『魔術』ってのが存在してるらしいからな」

キャットウーマン「まあ怖い。魔女も出て来るのかしら」

ペンギン「フン……俺の目の前に居るヤツが魔女だった気がするぜ」

キャットウーマン「よく言うわ、テディベアさん」


200 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/11/29(木) 22:08:38.42 ID:oXFljNIX0


ドォン……ドォォ……


デッドショット「……奴ら、また手勢を送り込んできたらしい。少し出て来る」スクッ

ペンギン「せいぜい死なんようにな。俺の手下も殺さんように」ヒラヒラ

デッドショット「俺の射線に出なきゃ平気だ」スタスタ……


スイングドア「」ギィ、グォン……



201 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/11/29(木) 22:09:07.07 ID:oXFljNIX0



ヒュォォォォォォォオォォ……


太陽「」ジリ……ジリジリ……


通り「」……


デッドショット「……」ザシ、ザシ


デッドショット(こういう光景は、西部劇の映画で見た事がある。ここに枯草でも転がってくりゃ、雰囲気は完璧だ)

デッドショット(強い日差し、弱々しい風。いかにもそれらしく寂れた建物……だが、これは映画じゃない。どういう訳だか、俺はここに立ってる。しかも身体は常に絶好調、まるであのスーパーマンにでもなった気分だ……)

デッドショット(ここはあの世か? ……いいや、違うよな。あの世でまで争いが起きるとは思えない)


ウォォォォォ!! ヤッチマエエエエエエエ!!



202 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/11/29(木) 22:09:33.23 ID:oXFljNIX0



ペンギンの手下A「負けるな! コブルポットさんにどやしつけられちまうぞ!」

ペンギンの手下B「テメェこそサボってんなよ、言いつけてやるからな!」バァン、バァン!!

ペンギンの手下C「おい、言い争ってる場合かよ! 押されてるぞ!」ギィン!! ガァン!!


槍を持った男達「「「……」」」ザン、ザン、ザン、ザン……


デッドショット(……ケルト兵め、また来たのか……)


203 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/11/29(木) 22:10:00.76 ID:oXFljNIX0



デッドショット「遅れたな、状況はどうだ」カチャ、ダダダダダダダダ……

ペンギンの手下A「で、デッドショット! 助かった……見ての通りだ、ケルト兵の奴らまた攻めてきやがった! 戦闘員じゃねえ住人は街の中央へ避難させてるけど、このまんまじゃ辛いぜ!」

デッドショット「分かった。とにかくこの波は俺一人で何とかする、お前らは後退して俺の撃ち漏らしを狩れ」ダダダダダダ、カチャリ、ダダダダダダダ……

ペンギンの手下B「へへっ、了解だぜ! おい野郎ども、後退だ!」

ペンギンの手下C「俺が指示出すんだよ馬鹿! 後退しろテメェら!! 無駄弾使わずにデッドショットに任せろ!!」

デッドショット「……」ダダダダダダダ……


204 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/11/29(木) 22:10:34.56 ID:oXFljNIX0



ケルト兵G「……」ダダッ

デッドショット「……」タァン

ケルト兵G「っ」ドシャッ

ケルト兵H「!?」ドシャァッ

ケルト兵I「ぐ!?」ゴシャッ


デッドショット「ブルズアイ」カチャリ

デッドショット(一発の弾丸で三人ずつ仕留める。いつも通り、良い調子だ)ダダダダ、タァン


デッドショット(……それにしても、今日のこいつらは様子がおかしい。まるで何かに追われるように焦っているが、どうしたんだ……?)カチャリ


205 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/11/29(木) 22:11:02.35 ID:oXFljNIX0



???「よーし、アタシ再臨リサイタルゥ! 歌ってくわよ、聴いて行きなさい!」

デッドショット「……?」


デッドショット(何だ、ケルト兵の後方に何か居るのか?)


???「スゥゥゥゥゥーッ……」

???「ボォォォォエエエエエエエエエエエエ〜〜〜〜〜ッ♪♪♪」ゴォォォォォォォオォォォォッ!!


デッドショット「!?」

ケルト兵達「「「」」」バタタタタッ……

デッドショット「な……」


デッドショット(何だ今のは、並み居るケルト兵達が一瞬で倒されたぞ!?)


206 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/11/29(木) 22:11:32.53 ID:oXFljNIX0



???「ふう、アタシったらまた熱が入っちゃった! ついて来れなかったファンが倒れちゃってるわね、まーロックは激しいから仕方ないわっ!!」

デッドショット「……」カチャリ


デッドショット(ろっく? どういう意味だ? 今の攻撃の名前か? ふぁん……ファン? まさかコイツ、イカれてんのか?)


???「……あっ、倒れてない見どころのあるファン発見〜〜!! サインしてあげようかしら、フフッ」テテッ

デッドショット「!?」ジリッ


デッドショット(コイツ、距離を詰めてきたぞ!? 銃を向けてるのに! 馬鹿なのか!? いや、やっぱりイカれてやがるんだ! 撃つしか……)カチャッ


???「えーっと、どんなサインが良い? アイ・ラブ・エリザベートとか? ズッ友☆スーパースターとか!?」

デッドショット「……」


デッドショット(何を言っているんだ……俺はどうすれば良いんだ……?)


207 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/11/29(木) 22:11:59.02 ID:oXFljNIX0



………………


デッドショット「……つまり、こういう事か? 急に連れて来られて、さっきのケルト兵共に襲われていたと」

エリザベート「……うん」


エリザベート(絶対アタシの過激ファンだと思ったのに……ちょっと嬉しかったのに……)

デッドショット(……参った。ここの性質がいよいよ分からなくなってきやがったぞ……悪党だけじゃなく、こんな少女まで連れて来られるとは)


エリザベート「まあでも、アンタならさっきの奴らより話は通じそうね! 名前はなんていうのよ!」

デッドショット「俺はフロイd……いや、デッドショットだ」

エリザベート「デッドショット(死の射撃)? 変な名前ね。アタシはエリザベート・バートリー! アンタ、特別にアタシのマネージャーにしてやっても良いわよ?」

デッドショット「光栄だ。行くアテはあるのか、エリザベート」

エリザベート「……もーちょっとリアクション取りなさいよね。無いわよ、来たばっかりだもの」

デッドショット「ならここに留まるっていうのはどうだ。こっちの戦力も強化できる、お前は落ち着ける。いいことづくめだと思うが」

エリザベート「あら、良いわね。アタシって冒険も好きだけど、こうやってライブ会場の周りを巡るのも……」

デッドショット「なら決まりだな。ついてこい」クルリ、スタスタ

エリザベート「最後まで言わせなさいよぉ!」タタッ


208 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/11/29(木) 22:12:27.25 ID:oXFljNIX0



エリザベート「全く、はらたつぅー……にしても、随分寂れた街ね。人の気配が少ないっていうか」スタスタ

デッドショット「ケルト兵達がここの住人を殺して行った。残った僅かな住人達の元へ、俺達が連れて来られたってワケだ」ザシ、ザシ

エリザベート「へえ〜……俺達?」

デッドショット「俺達、悪党共だよ。どうしようもない、折り紙付きのな」

エリザベート「えぇ〜。アンタ悪党なの?」

デッドショット「……露骨に嫌そうな顔をするな。これから会う奴らは俺よりもっと凶悪だぞ」

エリザベート「よくそんな悪党だけで街を守れてたわね」

デッドショット「どうしようもない奴らの方が、こういうのには適任なんだよ。ようこそ、ヴィランストリートへ……」



209 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/11/29(木) 22:12:58.56 ID:oXFljNIX0



………………


バチバチ……ギュォォォォォォォオオッ


バットマン「ふっ!」スタッ

マシュ「わっ!!」スチャッ

バットマン「……もしもし、ドクター。今回のレイシフトも無事に完了した」

ドクター『もしもし……オッケー、二人共バイタルサインは正常だ。何か見えるものはあるかい?』

マシュ「いいえ。見渡す限りの荒野が広がっています……それと、空を覆う大きな光の帯は相変わらず」

ドクター『うぅむ、前回の特異点は霧で見えなかったからな……久々に観測すると、改めてその異常さが分かるよ。あの帯は一本で出来てるんじゃなく、凄まじいエネルギーを持つ光線が束になって現れたものだ。あんなものが地上に降りて来たら世界滅亡じゃ済まないぞ……』

バットマン「危険だな。降りて来る兆候はあるか?」

ドクター『いいや、今のところはないね。……それより、君達よりかなり前方で戦闘が起こってるみたいだ。様子を見に行ってくれるか?』

バットマン「了解。行くぞマシュ」

マシュ「はい!」


210 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/11/29(木) 22:13:39.65 ID:oXFljNIX0



ドクター『気を付けてよ。今回はマシュ以外のサーヴァントは居ないんだ……ベインにボロボロにされたカルデアの復旧が。もっと早ければ良かったんだけど。ごめん』

バットマン「過ぎた事だ」スタスタ

ドクター『……カルデアを虚数空間の中に分離させて初めてのレイシフトだけど、本当に違和感とかない?』

マシュ「今のところは……ありません。ね、マスター」

バットマン「ああ、正常だ。そちらこそ、何も異常はないのか?」

ドクター『うん、大丈夫。ごめんね、僕たちがもっと強ければこんな対策を取らずに済むんだけど……』

バットマン「ベインはカルデアの座標を割り出したんだ。いつまた襲撃に来るか分からない以上、このやり方が一番安全だろう」

ドクター『うん……よし、いつも通り頼むよ二人とも!』


211 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/11/29(木) 22:14:13.36 ID:oXFljNIX0



バットマン「……伏せろマシュ。岩に隠れろ」サッ

マシュ「はい……アレは」ジッ


槍を持った男達「「「ウォォォォォォォォォ!!!」」」ドドドドドド……

ロボットの兵隊「「「……」」」ガシャン、ガシャン、ガシャン



バットマン「……文明の差が著しいな。ドクター、あの陣営のどちらかにサーヴァント反応はあるか?」

ドクター『んーと、待ってよ……えーと、槍を持ってる男達の方に二人。ロボットの方に一人』

バットマン「成程……聖杯反応は?」

ドクター『どちらにも感知できないな。武装レベルを見るに、どちらもこの時代に適した武器を使ってるとも思えないし……どっちがどっちとも言い難い。どうする?』

バットマン「……このまま少し、観察を続ける。マシュ、いつでも戦闘に参加できるよう準備しておけ」

マシュ「はい」ガシャ……



212 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/11/29(木) 22:14:56.48 ID:oXFljNIX0



太陽「」ジリジリ……


バットマン「……」

マシュ「……」


マシュ(あつい……)


バットマン「……! マシュ、アレが見えるか?」

マシュ「はい! え? えっと……」ジッ


赤い服の女性「……」バシィ! ガシッ、グルグル、バッシィン! ドォン!


バットマン「……何をしているように見える、アレは」

マシュ「えー、えーっと、その……男達を殴って、蹴って、ロボットの首を取って……怪我人の治療をして、その人が襲い掛かって来たらまた殴ってます……」

バットマン「……やはりか。すまない、私も見えてはいたが暑さによる幻覚かと思ったんだ。ドクター、あの女性の観測を頼む」

ドクター『サーヴァントだね。バーサーカーみたいだ』

バットマン「……バーサーカーは確か、話が通じにくいタイプだったか?」

マシュ「は、はい。少しその、独特の世界観を持っている方が多いクラスです……」


213 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/11/29(木) 22:15:36.54 ID:oXFljNIX0



バットマン(さあ、どうしたものか……)ジッ


マシュ「……あっ、マスター! 見て下さい、アレ……」


ピンク髪の女性「も〜〜っ、さっさとこの戦線を叩き潰してクーちゃんに戦勝報告するつもりだったのに台無しよ! アンタ何なのさっきから!」プンプン!!

紫髪の少女「ちょっとちょっと、もう! 困るわよ、ロボットは治療できないんだから!」

赤い服の女性「……」チラッ



バットマン(両陣営のサーヴァントが出て来たか。よし、これで見極めを……)



赤い服の女性「困るのはこちらです!!!!!!!!!」ゴォッ



女性「!?」ビリビリッ

少女「!?」ビリビリッ


マシュ「!?」ゴォッ

バットマン「!?」ジリッ



214 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/11/29(木) 22:16:02.96 ID:oXFljNIX0



赤い服の女性「ずっと怪我人ばかり出し、終わらない戦いは不毛!! これが分からないのですか!!!!」

女性「な、何よ、説教するっての!?」

少女「勢いの良い人ね!? 私だってできれば戦いたくないけど……これは仕方ない戦争よ、ミセス!」





ドクター『ちょっと、カルデアにも響いてきたよさっきの怒声……』

バットマン「マシュ、いけるか」

マシュ「え? は、はい! いけます!」

バットマン「行くぞ、あの赤い女性を助け出す」

マシュ「た、助けるんですか!?」

バットマン「彼女なら理由もなくこちらを攻撃しないだろう。それに、長い間この戦争を見て来たのなら、事情にも詳しいハズだ。情報収集も出来る」

マシュ「成程!」

バットマン「行くぞ!」

マシュ「はいっ!!」


215 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/11/29(木) 22:16:43.89 ID:oXFljNIX0



女性「良い度胸じゃないの……一人っぽっちのくせにこのスーパーケルトヒロインにお説教なんて、気に入ったわ!! 叩き潰してあげるッ!!!」

少女「話が通じるタイプじゃなさそうね……武力行使って嫌いなんだけど、やるしかないわね」

赤い服の女性「かかって来なさい。あなた方の病気、根本から叩き直して差し上げましょう!!!」

「たああっ!!!」

三人「「「!?」」」


盾「」ヒュォンッ


女性「チイッ」バッ


蹴り「」ゴォッ


少女「きゃっ、危ない!?」ババッ



マシュ「初撃、どちらも躱されました!」スタ、タタッ

盾「」ヒュンッ

マシュ「どちらも手練れかと思われます、マスター!」パシィ

バットマン「サーヴァントは任せたぞ。私は雑魚を処理する」スタッ

赤い服の女性「あなた方は?」

バットマン「敵ではない。今のところは」

マシュ「助太刀に来ました!」

赤い服の女性「助太刀……?」



216 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/11/29(木) 22:17:50.16 ID:oXFljNIX0





赤い服の女性「……何にせよ、助かります。彼女らを止めましょう」スッ

バットマン「ああ」

マシュ「……」ガシャリ


女性「も〜、何なのかしら……クーちゃん呼んじゃおっかな……いやでも……」ボソボソ

少女「あら、変わった格好してるわね! マハトマの導きによるものかしら? それは……猫の耳?」

バットマン「……」

マシュ「気が抜けると言うべきでしょうか……」

バットマン「……来るぞ、油断するな」



217 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/11/29(木) 22:18:29.55 ID:oXFljNIX0



女性「きーめたっ。私帰るわね! それじゃ!」

赤い服の女性「待ちなさい! まだ治療は終わっていません!」

女性「治療て。ここは戦場よ、クイーンはまだまだこんな序盤じゃ取られちゃ駄目なの。だから『ナイト』を出すわね。ヨロシク、ナイトちゃん!」


ダダンッ、ズッサァァァァ!!


土煙「」モクモク……


女性「それじゃあね〜(はぁと)」ヒラヒラ


バットマン「ドクター!」

ドクター『気を付けて、サーヴァント反応! かなり強大だ!』

マシュ「!!」ガシャリ


218 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/11/29(木) 22:18:55.84 ID:oXFljNIX0



???「……フン、こんなところで会えるとはな」ザシ、ザシ

バットマン「……!? その声は……」

???「俺だ」ザシ……ピタッ


土煙「」……ザァァァァ……


バットマン「……お前までここに来ていたのか」

デスストローク「勿論、来るとも。報酬も弾んで貰えてるしな」


219 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/11/29(木) 22:19:25.87 ID:oXFljNIX0



マシュ(……身のこなしから分かる。かなりの手練れ。マスターにも引けを取らないほどの……)


デスストローク「ほう、使いっ走りをコマドリからお嬢ちゃんに鞍替えしたのか? 賢明とは思えんが」

バットマン「彼女を嘗めていると痛い目に遭うぞ、デスストローク」

デスストローク「……フン。ではお手並み拝見といくか?」カチャ、シュリィィィィィ……スッ



少女「……」ジリッ

赤い服の女性「……治療、開始します」カチャリ

デスストローク「デヤァァァァァァッ!!」ヒュンッ

マシュ「!!!」ガシャリッ


220 : ◆GmHi5G5d.E [saga sage]:2018/11/29(木) 22:22:35.34 ID:oXFljNIX0
今回の更新はここまでです。

悪役の参考資料です。

ペンギン
https://warnerbros.co.jp/franchise/dccomics/characters/penguin.html

キャットウーマン
https://warnerbros.co.jp/franchise/dccomics/characters/catwoman.html

デスストローク
https://warnerbros.co.jp/franchise/dccomics/characters/deathstroke.html

221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/30(金) 00:49:31.41 ID:jpmjoARgO
デスストローク=サン!デスストローク=サンじゃないか!
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/30(金) 07:33:54.04 ID:lFQbYTd5O
まさかのデスストローク
ベイン並みに強敵…
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/30(金) 12:20:30.58 ID:52fnNGBAo
乙。アーカムビギンズのスレイドおじさんとの戦いはメッチャ興奮したな
それにしても流石バットマンのローグスギャラリーは豊富で良いね
224 : ◆GmHi5G5d.E [saga ]:2018/11/30(金) 21:23:15.81 ID:IANAA/0D0


………………

牢屋「」ピチャン……ピチャッ……



フリーズ「……」

シータ「……あの、少しお話をしませんか?」

フリーズ「囚人と話す看守は居ないだろう」

シータ「それはそうかもしれませんけど、牢の中ではやる事もなくて……」

フリーズ「……」

シータ「……ではその、私が話すので、聞いていて頂けますか?」

フリーズ「好きにしろ」ガシャ、ガシャ


225 : ◆GmHi5G5d.E [saga ]:2018/11/30(金) 21:23:45.64 ID:IANAA/0D0


シータ「ふふっ、優しいのですね。実は私、ここに来る前はインドに居たのです」

フリーズ「……」

シータ「そこで運命の人に出会って、結婚して……幸せだったのですよ? でも、鹿に変えられて攫われたり、風神様に見つけてもらったり、お猿さん達と一緒に戦ったり……」

フリーズ「……」


フリーズ(この話は聞いた事がある。確か、インドの古代叙事詩『ラーマーヤナ』の……)


シータ「……それで、挙句の果ては国民に貞潔を疑われて追放されたり! 民は国の宝とは言いますが、あれは酷いと思います!!」

フリーズ「……」

シータ「……でも、あの人は最後まで信じてくれた。お猿さん達と迎えに来た時は、ちょっぴりカッコ悪かったけど……でも、いつまでも好きな人なんです」

フリーズ「……」

シータ「なのに、呪いで幸福を分かち合えなくなっちゃったんです! 一緒に居たら駄目なんて言われて、納得できるワケないじゃないですか」

フリーズ「……」


226 : ◆GmHi5G5d.E [saga ]:2018/11/30(金) 21:24:29.54 ID:IANAA/0D0


シータ「……ごめんなさい、愚痴みたいになって」

フリーズ「いや……災難だったな」

シータ「! ほ、本当ですよ! アレで私の人生がどれほどくすんだか……!」グヌヌヌ

フリーズ「お前は、どれほどの犠牲を伴っても、人を好きで居たいと思うか?」

シータ「え?」キョトン

フリーズ「……いいや、何でもない」ガシャリ……


フリーズ(ノラ……)


227 : ◆GmHi5G5d.E [saga ]:2018/11/30(金) 21:25:02.44 ID:IANAA/0D0



シータ「……あなたは、どうなんです?」

フリーズ「少し喋り過ぎだ。十分暇潰しにはなっただろう」

シータ「でも……」

フリーズ「もう良い」ガシャ、ガシャ……


フリーズ(……これ以上喋れば、情が移る。決心が揺らいではならない。外道共に仕えている理由を忘れては駄目だ)ガシャリ、ガシャリ

フリーズ(全てはノラのため。『聖杯』とやらでノラを治療すれば、すぐに終わる。……もう少しだよ、ノラ。また一緒に、手を取り合って歩けるんだ)


(((……でも、いつまでも好きな人なんです)))


フリーズ「……」ガシャ、ガシャ……


228 : ◆GmHi5G5d.E [saga ]:2018/11/30(金) 21:25:29.41 ID:IANAA/0D0



………………


デスストローク「これは驚いた! 確かにやるな、お嬢さん!」ヒュンヒュンッ、ヒュン!

マシュ「ぐっ……」ガシャリ


マシュ(駄目、あの棍のせいで間合いが詰められない! それにあの身軽さ、舞うような身のこなしから繰り出される強烈で的確な攻撃……この人、相当場慣れしてる!)


バットマン「フン!!」ゴッシャァ!

ケルト兵A「ぬぐ!?」ドッサァァン!

ロボットA「ガガガガガ!!」バキャァ!



紫髪の少女「ええ……あの人、鉄のロボットを粘土みたいに潰したんだけど、サーヴァントじゃないわよね……?」

赤い服の女性「隙有りッ!!!」ダンッ、シュバッ

少女「きゃ、危ない!!」ババッ



デスストローク「まだ倒れてくれるなよ、久々に滾って来たんだ!」ヒュォンッ

マシュ「!!!」スッ



229 : ◆GmHi5G5d.E [saga ]:2018/11/30(金) 21:26:00.86 ID:IANAA/0D0



 風切り音と共に、鉄製の棍が迫っていた。辛うじて反応し、盾で防げば、デスストロークはその反動を利用して反対の端で殴りつける。盾でガード。再度棍が襲う。再度盾でガード。猛スピードで連続するやり取りに風が巻き起こる。断続的に火花が散り、熱で棍の両端が赤く染まり始めた。

 傍目には単調なその動きも、その実、恐ろしいほどの計算と予測からなる高度な防御と攻撃の応酬である。マシュは悟る。相手もまた、こちらの動きを全て予想しているのだと。

 不意にデスストロークが屈んだ。直後、彼は足元の砂を蹴り上げた。マシュの視界が砂塵で覆われ、一瞬の隙を生む。次の瞬間、砂のカーテンを突き破り、棍がマシュの脳天へと振り下ろされた。

「!!!」

 だがマシュとて三下の戦士ではない。数々の修羅場を潜り抜けたサーヴァントだ。盾を頭上へと振り上げ、棍での攻撃を打ち返す。必殺、パリイング。がら空きになったであろう敵の胴体目掛け、砂塵を突き破って正拳突きを繰り出す……

 そして、空振った。空を切る手応えに、マシュは目を見開いた。死の傭兵はエモノを弾かれ、マシュの頭上、空中できりもみ回転している。

(やはり油断できない相手だったな)


 仮面の奥に笑みが浮かぶ。マシュは敵の経験値を侮っていたとようやく知った。傭兵は回転の中で剣を引き抜き、今度こそマシュの脳天目掛けて必殺の一撃を……


「滅菌!!!」


 振り下ろそうとしたところで、横合いから入った蹴りをガードせねばならず、弾かれて着地した。


230 : ◆GmHi5G5d.E [saga ]:2018/11/30(金) 21:26:29.30 ID:IANAA/0D0



赤い服の女性「無事ですか」スッ……

マシュ「は、はい! ありがとうございます」


デスストローク「野暮な女め」ザシシィ、クルッ

バットマン「そこだ!」シュパパッ


バットラング「「「」」」ヒュォォォォォォォッ


デスストローク「お前は黙って……」ガギギィ、スッ……

バットマン「爆破ジェル、塗布済みだ!」ポチッ

バットラング「「「」」」ドドドドォッ!!

デスストローク「ぬおっ!?」ヨロッ

マシュ「たあああっ!!」ヒュゴッ!!

デスストローク「ぐあ……」ドッシャァァァァァァ……


231 : ◆GmHi5G5d.E [saga ]:2018/11/30(金) 21:26:58.13 ID:IANAA/0D0



紫髪の少女「う、うぅ……脳震盪が……」ヨロヨロ……


バットマン「今だ、退避するぞ」

赤い服の女性「しかし、まだ何も解決していません!」

バットマン「ここで戦っていても何も解決しないだろう。来るか、それとも残って不毛な争いを続けるか。どちらだ」

赤い服の女性「くっ……」

マシュ「行きましょう、すぐに回復して襲ってきますよ!」





デスストローク「……やってくれる……」プル、プル……





赤い服の女性「……分かりました。行きましょう」

バットマン「よし、行くぞ。南へ撤退だ」

マシュ「はい!」



紫髪の少女「ま、待ちなさ……うっ、吐き気が……」ヨロ……

ロボットD「戦闘の続行は不可能と判断。拠点へ撤退します」ガシッ

紫髪の少女「ちょ、ちょっと下ろしなさい、まだ戦えるわよ!」ジタバタ

ロボットD「ここで消えてはエジソン様が悲しまれます」ウィー、ガシャ、ガシャ……



232 : ◆GmHi5G5d.E [saga ]:2018/11/30(金) 21:27:35.35 ID:IANAA/0D0



デスストローク「……内臓の損傷には至っていないか。油断した」ググッ……ムクリ


ザシ、ザシ、ザシ……


???「……なんだ、メイヴから連絡があって来てみりゃあ。やられたのか、スレイド」

デスストローク「かすり傷だ。貴様こそ何故ここまで来た、クーフーリン」

クーフーリン「王が国内での叛逆を看過してどうする。……テメェ、立てるんだったら追撃に行け。この上まだ反抗勢力を増やしてたまるか」

デスストローク「言われなくてもそうするつもりだ。……それよりも、ダグザの棍棒の件は忘れていないだろうな」

クーフーリン「あぁ? 忘れてねえよ、兵の半分を割いて探させてる。良いから早く行け」

デスストローク「……良いだろう」クルッ、ダダッ



233 : ◆GmHi5G5d.E [saga ]:2018/11/30(金) 21:28:12.91 ID:IANAA/0D0




………………

ペンギン「それでこの乳臭い小娘を連れてきたってのか、ハハハハ! お前、これに情が移ったんじゃないだろうな!」

エリザベート「ムキーッ、誰が乳臭い小娘よ!! この臭いチビハゲペンギン!」

ペンギン「ハハハ……ハハハ!!! コイツ、撃ち殺してやる!!」ブチィ

エリザベート「ジョートーよやってみなさいよ!!」

デッドショット「やめろ二人とも。コブルポット、コイツは見た目はちんちくりんだが強さは保証する」

ペンギン「フン……下らん、ガキに頼るようになれば悪党はおしまいだ」

エリザベート「レディに対してそんな口の利き方で良いのかしら!! ただでさえモテなさそうなのにね!!!」

ペンギン「心配無用、女は金に釣られていくらでもやって来る!! ガハハハ、力に弱いのさ人間は!」

エリザベート「だから悪党なんてやってるわけね!! 力に弱いのはアンタよチビデブハゲ!!」

ペンギン「口の減らねえクソガキが、良いか……!」



スイングドア「」ギィ


ペンギン「あぁ……?」


子供達「「「……」」」ジッ



234 : ◆GmHi5G5d.E [saga ]:2018/11/30(金) 21:29:20.97 ID:IANAA/0D0



ペンギン「……ガキ共、ここは遊び場じゃねえって言ってんだろ。ヴィンスは何をやってやがる……」

エリザベート「何よ何よ、可愛い子供も居るじゃない」

子供A「だって、すごい怒鳴り声が聞こえて、おじさんが危ないんじゃないかって……」

子供B「アルがしつこいから、皆で様子を見ようって」

子供C「おれじゃない! 言ったのはエマだよ!」

子供D「あたしじゃないもん!!」


子供達「「「」」」ワーワー! ギャーギャー!!



キャットウーマン「……相変わらず人気ねえ」

デッドショット「子供は可愛いものが好きだからな。ペンギンとか」


ペンギンの手下D「おいコラガキ共、何やってやがる! クソ、ちょっとでも目ぇ離したらこれだ……」

ペンギン「ヴィンス!!! 二度とこの辺にガキ共を近寄らせるんじゃねえぞ!!! 次にヘマしたら絨毯にしてやる!!」

ペンギンの手下D「は、はい、すみませんボス!! おい行くぞ!」グイ

子供達「「「はぁーい……」」」ゾロゾロ……



235 : ◆GmHi5G5d.E [saga ]:2018/11/30(金) 21:29:47.72 ID:IANAA/0D0



ペンギン「……使えん部下を持つとこれだから困るんだ! 全く……カルナも帰って来るのが遅い、遅すぎる……」イライラ

デッドショット「ああ? カルナは何処に出してるんだ?」

ペンギン「最近、ケルト兵共が鉱山を掘るのに躍起になっててな。どうにも胸騒ぎが治まらんから、偵察に出してるんだ」

キャットウーマン「あら、鉱山? ……ゴールドラッシュでもないでしょうに」

ペンギン「フン、どうせろくでもないたくらみに決まってる。俺は鼻が利くんだ」

エリザベート「鉤鼻だしね」

ペンギン「いい加減黙って……」


スイングドア「」ギィ


ペンギン「いい加減にしろガキ共、俺は今日機嫌が悪い……」

白髪の男「……すまない、タイミングが悪かったか」

ペンギン「カルナか! 遅いぞ、入れ」クイクイ


236 : ◆GmHi5G5d.E [saga ]:2018/11/30(金) 21:30:28.33 ID:IANAA/0D0



ペンギン「で、どうだ。何か掴めたか」

カルナ「ここから北東の鉱山に大きな部隊が派遣されてる。奴らは地元の大人達も使役して何か掘ろうとしてるみたいだ」

ペンギン「その何かというのは何なんだ?」

カルナ「それは判明しなかった。鉱山に強大なサーヴァント反応があり、近付けなかったんだ。恐らく、あれ以上近付けば俺も感知されていた」

ペンギン「チッ、お前が言うほど強力な奴が配置されてるのか……よし、なら強硬手段だ」

カルナ「?」


237 : ◆GmHi5G5d.E [saga ]:2018/11/30(金) 21:30:57.32 ID:IANAA/0D0



ペンギン「デッドショット、ちんちくりん、カルナ。この三人で鉱山に忍び込め。敵の狙いも分かるだろうよ」

エリザベート「だーれがちんちくりんよペンギン男! エ・リ・ザ・ベ・ー・ト!!」

ペンギン「見つかっても戦闘で突破できるだろう。ただし、深入りは禁物だ。ケルト共の狙いが分かったら、すぐに撤退しろ。アイツらの事だ、クーフーリンもすぐに駆け付けて来るだろうからな」

デッドショット「了解。その間ここの守りはどうする」

ペンギン「俺の手下が三倍働く。さあ行け。カルナ、いつも通り冷静にな」

カルナ「分かった」スタスタ

デッドショット「行くぞエリザベート」

エリザベート「え、本気なの!? わ、分かったわよ……」



238 : ◆GmHi5G5d.E [saga ]:2018/11/30(金) 21:31:46.58 ID:IANAA/0D0



スイングドア「」ギィ……


キャットウーマン「良かったの? カルナが帰って来たら労ってやるって言ってなかったかしら」

ペンギン「そうも言ってられるか。どうにも嫌な予感がする……奴ら、何か致命的な事をしようとしてるんじゃないか」

キャットウーマン「……考えすぎじゃない?」

ペンギン「俺様の勘は当たるぞ、子猫ちゃん。『彼』が降参した時期と、奴らが鉱脈を狙い始めた時期は一致してるんだ。俺には分かる……」


スイングドア「」バタァーン!!


ペンギンの手下A「ぼ、ボスゥ!!」ドタバタ

ペンギン「ドアの開け方から教えねえと駄目なのか、ウスノロ! ノックしてから優しく開け!」

ペンギンの手下A「そ、それどころじゃないんですよ! あの、あのコウモリ野郎が、クーフーリンとこのデスストロークと、エジソン陣営のエレナに喧嘩吹っ掛けたって……」

ペンギン「コウモリ野郎だとお? ……バットマン!?」

キャットウーマン「バットマンが来たの!?」



239 : ◆GmHi5G5d.E [saga ]:2018/11/30(金) 21:32:18.01 ID:IANAA/0D0



………………

太陽「」ジリジリ……


バットマン「……街が見えてきたな。一旦あそこで休憩にするぞ」ザシ、ザシ

マシュ「はい。この暑さはデミ・サーヴァントの私にも強烈です……」ポタポタ

赤い服の女性「……今更ですが、あなた方は何者ですか? 先程は助けられましたが」スタスタ

バットマン「私達は、未来から来た……」

赤い服の女性「病気ですか?」

バットマン「……信じられないのも、無理はない」

マシュ「まあ、これまでの特異点でも、皆さん同じような反応でしたからね……」

赤い服の女性「特異点……?」



240 : ◆GmHi5G5d.E [saga ]:2018/11/30(金) 21:32:52.94 ID:IANAA/0D0



………………


赤い服の女性「成程。つまり、人理を治療すべく旅をしているのですね」

バットマン「そうだ。全部で七つの患部がある。ここは五つ目だ」

赤い服の女性「同じく治療を志す者だというのに、失礼をしました。……私はフローレンス・ナイチンゲール。よろしくお願いします、ブルース、マシュ」

バットマン「ナイチンゲール……クリミアの天使か。あなたが居なければ看護師の重要性の認知が為されなかっただろうとまで言われている、あの」

ナイチンゲール「やらなければ人が死んでいた、それだけです。必死だったので……それと、天使はできれば、その……恥ずかしいので……」カァ

マシュ(可愛い)ガァン……


241 : ◆GmHi5G5d.E [saga ]:2018/11/30(金) 21:34:17.81 ID:IANAA/0D0



バットマン「ここで何が起きているんだ、フローレンス。槍の男や、ロボットが争っていたが」

ナイチンゲール「それは、詳しくは私にも分かりません……ただ、槍を持つ兵隊はケルト兵だとは聞きました。それと、ロボットを操っているのはエジソンという男だとも」

バットマン「エジソン……ケルト兵? その二大勢力がアメリカ大陸で戦っているのか?」

ナイチンゲール「どうやらケルト兵が突如として侵略を始めたようで、エジソンはアメリカを守るためだと声高に叫んで宣伝していると。真相は分かりませんが」

バットマン「……」


バットマン(エジソン……たまたま名前が同じだったという事もないだろう。電球の生みの親、発明王。まごう事なき天才だ……)


242 : ◆GmHi5G5d.E [saga ]:2018/11/30(金) 21:35:02.17 ID:IANAA/0D0



バットマン「キミは何故戦ってる、フローレンス」

ナイチンゲール「? 治療を必要としている人が居るからです」

バットマン「いや、そうではなく……分かった。他に反抗勢力などは無いか?」

ナイチンゲール「あったとは聞いていますが……ケルト兵の侵略に潰されてしまった勢力が殆どだそうです」

バットマン「そうか……あまり増援には期待しない方が良さそうだ」

マシュ「そうですね……」

ナイチンゲール「ですが、少なからず今のロボットとケルト兵の戦争に辟易している方々が居るのも確かです。見つければ、声を掛けてみましょう」

バットマン「ああ。そのためにも、まずはあの街に到着したら……」




243 : ◆GmHi5G5d.E [saga ]:2018/11/30(金) 21:35:29.25 ID:IANAA/0D0



バットマン「……? 街の様子がおかしい」

マシュ「?? あわただしいですね。皆さん、荷物をまとめているというか……」

ナイチンゲール「血の匂いがします」

バットマン「……街の反対側で何か起こっているようだ。走るぞ」

マシュ「はい!」

ナイチンゲール「そうしましょう」



244 : ◆GmHi5G5d.E [saga ]:2018/11/30(金) 21:36:08.60 ID:IANAA/0D0



金髪の男「向かって来る者のみ無力化しろ! 物資は最低限入手したら撤退するぞ!」

ケルト兵達「「「はっ!!」」」ザン、ザン、ザン……



???「だから逃げようって言ったのにさぁ!!」ドォン、ドォン!

???2「しかし民を見捨てて逃げるなど王の風上にも……」ズバァ、ドシャッ


金髪の男「ハハハハ! そろそろ諦めてはどうかな、ビリー・ザ・キッド! そしてラーマ殿!!」

ビリー「あんのイケメン、腹立つなぁ! 撃ってもいいかい!?」

ラーマ「やめろ、今はケルト兵に集中するんだ!」

ビリー「でもジリ貧だろ! だから逃げようって」

ラーマ「だから民を見捨てて逃げるなど……」


ケルト兵D「むん」ドシャシャッ


ビリー「!?」

ラーマ「む!?」


バットマン「間に合ったか」

ナイチンゲール「ギリギリですね」

マシュ「サーヴァントの存在を三人分感知しました! 恐らく一番奥の金髪の男性がケルト兵の指揮官かと!」


245 : ◆GmHi5G5d.E [saga ]:2018/11/30(金) 21:36:36.41 ID:IANAA/0D0




ラーマ「なんだか知らんが助かった、礼を言うぞ黒猫よ!」チャキッ

ビリー「これコウモリでしょ?」

バットマン「お前達は」

ラーマ「急に攻めてきたこの蛮人共からこの街を守っていたのだ! 盗賊まがいの行為はこのラーマの前では決して許さぬ!」

ビリー「ほら聞いた今の!? これに巻き込まれたんだよ僕!? 可哀想だと思わない!?」

ナイチンゲール「とにかくケルト兵を蹴散らします。ブルース、力を貸してください」

バットマン「マシュ、連戦になるがあの金髪の男を頼めるか」

マシュ「はい、大丈夫です!」ガシャリ


246 : ◆GmHi5G5d.E [saga ]:2018/11/30(金) 21:37:06.79 ID:IANAA/0D0



金髪の男「ハハハ、美女が二人も戦場に。失礼ですがお名前をうかがっても?」

マシュ「え? ま、マシュ・キリエライトです」

金髪の男「成程、マシュ・キリエライト! 私の名はフィン・マックールと言う!」


バットマン(フィン・マックール。フィオナ騎士団団長。親指には知恵の力が宿っている。老いた彼は戦場で五本の槍に貫かれ、死んで行った)


フィン「美しい君よ! だが美しさでは私が上だ!」

マシュ「は、はあ……?」

フィン「では、武勇ならばどうかな!?」ガシャリッ




ビリー「今気づいた!! この戦場、僕以外は変態しか居ないでしょ!!」




247 : ◆GmHi5G5d.E [saga sage]:2018/11/30(金) 21:37:37.09 ID:IANAA/0D0
今回の更新はここまでです。お付き合いいただきありがとうございました
248 : ◆GmHi5G5d.E [saga sage]:2018/12/01(土) 02:54:11.07 ID:RRnsMfMkO
はあああなんでシータちゃんがインドの事インドって呼んでるんだ……!!

シータ「ふふっ、優しいのですね。実は私、ここに来る前はインドに居たのです」

シータ「ふふっ、優しいのですね。実は私、ここに来る前はとある国に居たのです」

に脳内変換お願いします……
249 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/01(土) 03:22:09.25 ID:ehTF9lxvo


ナイチンゲールの強化が9.9割減してるんじゃないかってレベルで話が通じてる・・・
まぁ扱い難しいよね
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/01(土) 12:36:40.59 ID:qgugH2cro

バットマンの偉人の知識レベル尋常じゃないな
251 : ◆GmHi5G5d.E [saga sage]:2018/12/01(土) 13:26:32.76 ID:P9/YBbUt0
狂化レベルが原作通りだとあのままデスストロークに全滅させられてたから多少の聞き分けは許して……(軟弱者)
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/01(土) 16:35:33.12 ID:YP9CMAD5O
スレイドおじさんベインと同レベルに質悪いからしゃーない
253 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/01(土) 19:17:53.69 ID:Alj0k6sJo
バットマンしか知らんからFGOやってみようと思うんだけど、無課金でも結構出来るもんなのかな?
正直邦訳買うので手一杯で課金は結構厳しいんだよね。今月はついにメタルが出るし
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/02(日) 00:39:24.05 ID:WkjETvzkO
ガチャは渋いけどまあやってみよう
255 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/02(日) 01:10:25.33 ID:AxZdaDuYo
鯖デスストロークて何やっても死なないんじゃないのかコイツ
256 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/12/02(日) 01:11:28.40 ID:JCAk4zSD0



フィン「ハッ!」ヒュガッ!

マシュ「くっ……」ガギィ、ズザザァ

バットマン「フンッ!」ブォンッ

フィン「遅いッ」ガガ、シュドッ

バットマン「ぐっ」ドシャァッ


ナイチンゲール「ブルース!!」ダダッ

バットマン「大丈夫だフローレンス、まだ……」

ナイチンゲール「何が大丈夫なものですか!!」クワッ

バットマン「肩で受けた、これは致命傷ではない……」

ナイチンゲール「そうなり得た一撃です! 人間がどうしてサーヴァントに挑みかかるのですか!!」クワワッ

バットマン「フローレンス、怒っているなら後で……」

ナイチンゲール「また挑むつもりだったのでしょう!!!!!!」クワワワワッ

バットマン「……」



ラーマ「何だ何だ……? 母と息子か?」

ビリー「何あのシュールな絵面……」


257 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/12/02(日) 01:11:59.62 ID:JCAk4zSD0



マシュ「申し訳ありませんナイチンゲールさん、ほどほどにして加勢して頂けませんか!? ふざけているようで、この人、実力はかなり……!」ガガッ

フィン「ふっ……惚れさせて、しまったかな。すまない」ガガッ、ヒュゴォッ

マシュ「くうっ!?」ガッギャァァァァァ!!



ナイチンゲール「……この件については後で話しましょう」スクッ

バットマン「そうしてもらえると助かる」ムクリ

ナイチンゲール「私がサーヴァントの相手をします。貴方はケルト兵を」

バットマン「ああ、分かった」スッ


ラーマ「はっ、せりゃあっ!!」ズバッ、スババッ!!

ビリー「そらそらそら!」バァンバァン、クルクル、バァン!!


ケルト兵達「「「「……」」」」ザン、ザン、ザン、ザン……



258 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/12/02(日) 01:12:26.05 ID:JCAk4zSD0



大人A「……な、なあ、見ろよアレ」

大人B「皆見てみろ! 奴ら、侵略軍を倒してくれてるぞ!」

大人C「良いぞ! やっちまえ!!」

子供A「いいぞいいぞー!!」

子供B「そこだー!!」



住民たち「「「がんばれーーー!!!」」」



ビリー「ははっ、見てみなよラーマ! ギャラリーの応援だ、キミの人徳じゃない?」

ラーマ「声援は有難いが危険だ! 皆の者、出来る限り遠くへ退避せよ!」

バットマン「駄目だ、熱狂のせいで聞こえていない。このラインを死守するぞ、一人でもケルト兵を通せば危険だ」

ラーマ「うむ!」

ビリー「りょーかい!」


259 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/12/02(日) 01:12:52.52 ID:JCAk4zSD0


マシュ「たあっ!!」ブンッ

フィン「なかなかの動き!」ギャリリィ、ザシャァ

ナイチンゲール「消毒!!!」ブンッ

フィン「ぬおおお!? すごい掛け声!?」ガギィィィ!!



ケルト兵X「!!」ブンブンッ

ラーマ「やあっ!!」ガギ、ズバァッ!!

ビリー「ふぅっ、弾を込め直す暇もない!」バァンバァン、ドゴォッ

ケルト兵Y「……」ドシャッ

バットマン「そこだ!」

ケルト兵Z「!?」ドッサァァァァ……



ケルト兵O「……」グググググ……バシュッ!!


槍「」ヒュォォォォォォォオオオオッ


260 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/12/02(日) 01:14:09.56 ID:JCAk4zSD0



ビリー「ハハッ、苦し紛れに槍投げって……」バッ

バットマン「待てビリー、躱したら不味い……」ダッ

ビリー「何?」



槍「」ヒュォォォォォォォオオオォォォォォォオ!!


子供C「え?」キョトン



バットマン(間に合え……!!)バッ




フィン「……!!!!!」ダダンッ


ザシュッ!!!


261 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/12/02(日) 01:14:35.61 ID:JCAk4zSD0



ポタ、ポタ……


バットマン「……何だと……?」


フィン「……ぐっ……」ポタ、ポタ……

子供C「え……」



マシュ「な、何を……」

ラーマ「こどもを、庇ったのか……?」


フィン「……全軍撤退! 物資の強奪は中止し、撤退せよ!」スクッ


ケルト兵達「「「はっ」」」ザン、ザン、ザン……ドドドドドド……



262 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/12/02(日) 01:15:44.19 ID:JCAk4zSD0




ナイチンゲール「お待ちなさい、このまま逃がすとでも!?」

フィン「ははは、無論逃がしてもらいます! 割と不利ですしおすし! そらっ!」ヒュンッ


槍「」ヒュォォォォォオォォォッ

ナイチンゲール「こんなもの……」パシッ


荒野「」ヒュォォォォォォォオオオォォ……





フィン「さよ〜〜〜なら〜〜〜〜!!」タッタッタッ





バットマン「……逃げ足が速いな」

ラーマ「読めんヤツだ。何故街を襲っておきながら子供を庇った……?」

ナイチンゲール「逃がした……!」グググ……


槍「」バキィ



263 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/12/02(日) 01:16:40.56 ID:JCAk4zSD0



大人B「どこの誰とも分かりませんが、助かりました。ああしてケルトの民達が略奪に来たとしても、少し前までは反抗勢力の方々が助けに来て下さっていたのですが……」

バットマン「あぁ、仕方ないだろう。ケルト兵達に反抗勢力は殆ど潰されてしまったようだ」

大人B「えぇ……今回は持ちこたえられましたが、次に襲われればどうなる事やら……」

バットマン「……私達ができる限り早く何とかする。それと、次に誰か助けに来たとしても、声援を送らずに逃げろ。ここはアリーナじゃない、戦場だ」

大人B「はい……」


264 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/12/02(日) 01:17:13.16 ID:JCAk4zSD0



バットマン「……そろそろ陽が沈むな。マシュ、身体の方は大丈夫か」

マシュ「はい、私は大丈夫です!」

ナイチンゲール「腕部への打撲傷、盾を長い間構え続けた事による姿勢の傾き、右足の微かな痙攣。どう見ても重度の疲労蓄積です、休める場所を探して休みましょう」

マシュ「そ、そんな事……」

ナイチンゲール「この街の人に頼んで、何処か宿に……」

バットマン「それはあまり良い案ではないだろう。二度もケルト兵を妨害したんだ、私達の顔も知られている。ここの住民に頼れば、彼らにも危険が及ぶ」

ナイチンゲール「……では、衛生的には賛同できかねますが、野宿にしましょうか」

「ならば余が良い場所を知っているぞ!」


バットマン「お前は……」

ラーマ「先程は世話になったな、コウモリ男よ!」

ビリー「コウモリ男って……」


265 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/12/02(日) 01:17:42.02 ID:JCAk4zSD0



バットマン「良い場所と言ったな。あるのか、そんな場所が」

ラーマ「うむ! 実はこの近くに湧き水があるのだ! そこならば一晩過ごすのに適しているだろう!」

ビリー「ちなみに見つけたのは僕ね」

ラーマ「しかし、連れて行ってやっても良いが……一つだけ、頼みを聞いてほしい」

バットマン「……何だ」

ラーマ「実は……」



266 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/12/02(日) 01:18:09.97 ID:JCAk4zSD0



………………


デッドショット「そろそろ陽が沈むな。どこかその辺の森に入って、隠れられそうなところで休むぞ」ザシ、ザシ

カルナ「ああ。そうしよう」スタスタ

エリザベート「ええ〜? まさか野宿?」トボトボ

デッドショット「アイドルに欠かせないたくましさが身に付くだろうよ……」

エリザベート「もーっ、アタシそういう番組NGだからぁ!! ファンの間で炎上しちゃうでしょ!?」プンプン

カルナ「薪を取って来る」

デッドショット「俺は晩飯を狩って来る」

エリザベート「え、じゃあ、じゃあアタシは……ここを誰にも取られないように見張っとくわね!」



267 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/12/02(日) 01:18:56.42 ID:JCAk4zSD0



………………

焚火「」パチ、パチ……



バットマン「……シータか」

ラーマ「うむ……我が妻、シータ。何処に居るのかとずっと探し回り、ようやく位置を掴めたのだ。おのれケルト兵め、妻を牢に閉じ込めた報いを受けさせてやる……」

バットマン「その牢に関する情報は?」

ラーマ「ここからずっと北に、氷山がある。その中に、反抗勢力の殆どが閉じ込められているらしい」

ビリー「噂じゃ、とんでもない冷血漢が牢屋を見張ってるってさ。怖いよね」

バットマン「……そうか」


バットマン(冷血漢……氷山……ヴィクターを思い出すな)


バットマン「分かった。牢を破れば、混乱も引き起こせそうだ。やるとしよう」

ラーマ「話の分かる男だ! ふふ、余の目に狂いはなかったぞっ」


268 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/12/02(日) 01:19:26.41 ID:JCAk4zSD0



ビリー「さーって、と! 夜も遅いし、僕はもう寝よっと!」ゴロン

ラーマ「うむ、余も寝る! おやすみビリー、ブルース!」ゴロリ

バットマン「ああ、よく寝ると良い」


焚火「」パチ、パチパチ……パチ……



「……ブルース。聞こえますか」コソコソ……

バットマン「フローレンスか?」

「はい。少し、良いですか」

バットマン「あぁ、構わないが……」ムクッ


269 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/12/02(日) 01:19:55.72 ID:JCAk4zSD0



バットマン「どうした、やけに……気配を殺そうとしているな」

ナイチンゲール「すみません、皆さんもう寝ていらっしゃるのかと……昼間の傷を、見せていただけますか」

バットマン「昼間の……フィンに殴られた傷か? 何故だ」

ナイチンゲール「目の前でつけられた傷は、どうしても処置したいのです。駄目と言われれば……貴方の着ているスーツを引き裂いてでも診ます」

バットマン「……そうか、分かった……」ガチャ、シュルシュル……



270 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/12/02(日) 01:20:23.62 ID:JCAk4zSD0



ナイチンゲール「……随分傷が多いですね」

ブルース「仕方ない事だ。それで、処置というのは?」

ナイチンゲール「……これなら切除せずに済みそうですね」ボソッ

ブルース「せつ……何?」

ナイチンゲール「いいえ、こちらの話です。湿布を貼っておきますが、過度な酷使はやめるように」カチャカチャ、ピトッ

ブルース「……ああ、有難う」


271 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/12/02(日) 01:20:51.96 ID:JCAk4zSD0



ナイチンゲール「……何故戦うか、私に尋ねましたね」

ブルース「昼間の話か?」ガチャ、ガチリ……スッ

ナイチンゲール「貴方は何故戦うのです? 自分が非力な事は分かっているハズなのに、どうして立ち向かうのです?」

バットマン「……マシュだ」

ナイチンゲール「マシュ?」



マシュ「……」ドキドキドキドキ(狸寝入り)


272 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/12/02(日) 01:21:29.42 ID:JCAk4zSD0



バットマン「彼女はある男に似ている。底抜けのお人よしで、人の善性を何よりも信じていて、人間離れしたパワーを持っていて……そして、誰より人間らしい男に」

ナイチンゲール「……」

バットマン「彼女は……マシュは強いとは言えなかった。だが必死に努力し、何度負けても立ち上がり、強くなってきたんだ。……打算抜きで必死に人を守る、そんな彼女を見ていたら思い出す」

マシュ「……」

バットマン「俺も、希望の象徴に憧れたのかもしれない……と」


バットマン(……キミが今の私を見たら、どう言うだろうな)フッ


273 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/12/02(日) 01:21:59.15 ID:JCAk4zSD0


ナイチンゲール「……そうですか」

バットマン「ああ。漠然とした答えですまない」

ナイチンゲール「それはそれとして、昼間の突撃は褒められた行為ではありません」

バットマン「あれはマシュが立て直す時間を稼ぐために……」

ナイチンゲール「貴方はマシュが絡むと周りが見えなくなるようですね?」

バットマン「そんな事はない、私は常に最善と思える策を選んでいる」

ナイチンゲール「最善があの突撃ですか。貴方はもっと冷静な性格だと……」


マシュ「ごほんっ!!」


バットマン「!!」

ナイチンゲール「!!」


マシュ「……ぐうぐう……」(狸寝入り)



バットマン「……私は冷静だ。冷静な計算の上で行動している」ヒソヒソ

ナイチンゲール「その結果がアレでは先が思いやられます。やはりサーヴァントとの戦闘は……」ヒソヒソ


274 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/12/02(日) 01:22:36.75 ID:JCAk4zSD0



………………


エリザベート「LaLa〜La~La~♪」

デッドショット「おい……さっきから何だその歌は」ムクリ

エリザベート「上手いでしょっ?」キャピ

デッドショット「うるさくて眠れねえから静かに……」

エリザベート「まあちょっと待ちなさいよ、こっからサビなんだから!」

デッドショット「頼むから寝させてくれ。見ろ、カルナも……」

カルナ「zzz……」

デッドショット「……寝てやがる……」

エリザベート「むー、何よ何よ。アタシの歌に文句つけるの?」

デッドショット「……はあ……分かった分かった、聴けばいいんだろ……」

エリザベート「フッフッ、流石アタシのマネージャー!」


275 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/12/02(日) 01:23:20.29 ID:JCAk4zSD0



焚火「」パチ、パチパチ……


デッドショット「……はぁ……」


デッドショット(ったく、娘と一緒に暮らしてた頃を思い出すぜ……くたくたに疲れてても、あっちはお構いなしに俺を付き合わせんだからな……)


デッドショット「……」ヘッ

エリザベート「♪ハートがチクチク 箱入り浪漫 それは乙女のアイアンメイデン」

デッドショット「……」

エリザベート「♪愛しいアナタを閉じ込めて 串刺し血塗れキスの嵐と洒落込むの」

デッドショット「……おい、なんて歌だ。酷過ぎるぞ」

エリザベート「♪浮気はダメよ マジ恋ダメよ アタシが傍に居るんだからネ?」

デッドショット「なんでそんなに……はあ」

エリザベート「あっ、今のネ?のところ、はねるみたいに発音した方が良いわね! それでステージからこう、尻尾で観客を……」

デッドショット「そんなバイオレンスなアイドルが居てたまるか!」

エリザベート「時代はロックよ!」

デッドショット「良いか、ロックってのはな……」



276 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/12/02(日) 01:23:57.95 ID:JCAk4zSD0



………………


ペンギン「……」カラカラ……


ペンギンの手下C「失礼します、ボス。……あれ、猫女のヤツ、姿が見えませんね」

ペンギン「アイツは行っちまったよ。ったく、コウモリが来たって聞くなり目の色変えて飛び出しやがって……何の用だ。報告か?」

ペンギンの手下C「え、ええ。それが……来客です」

ペンギン「来客だぁ?」


スイングドア「」バタァーン!!

ライオン頭の男「邪魔をするぞ!!」スタスタ


277 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/12/02(日) 01:24:26.74 ID:JCAk4zSD0




ペンギン「何だテメェは。悪いがな、被り物してる奴は嫌いなんだ」

ライオン頭の男「失礼、これが素顔なのだ! 我が名はエジソン!」ガオォォッ

ペンギン「……エジソン? ロボットを作ってケルト兵と戦わせてるあのエジソンか?」

エジソン「うむ、いかにも!! 我が勇名はこんな辺境まで轟いているか!」

ペンギン「……へえ、面白い。座りなよ天才さん、話をしようじゃないか」クイクイ

エジソン「いいや結構。天才には天才のペースがあってね、ここで話すとしよう!」

ペンギン「そうかい」クルリ


278 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/12/02(日) 01:24:58.22 ID:JCAk4zSD0


ペンギン「で、そのマイペースな天才がわざわざここに来た理由は?」

エジソン「警告だ。キミ達の勇敢な反抗ぶりは、敵だけでなく我々の耳にすら届くようになっている。ここまで目立てば、ケルトの次の攻撃は凄まじいものになると予想が立つ」

ペンギン「ハハ、それで俺達にどうしろって?」

エジソン「ここを捨てるのだ。我々と共に来れば皆、無事で居られる」

ペンギン「捨てる? ガキ共はどうなる? 故郷が蹂躙されるのを黙って見させるのか?」

エジソン「それはしかし、命には代えられまい……」

ペンギン「良いか、ライオン頭の大天才どの」


279 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/12/02(日) 01:25:28.49 ID:JCAk4zSD0



ペンギン「故郷ってのは大事だ。それは帰る場所なんだ」

エジソン「……」

ペンギン「どんだけ酷い扱いを受けてても、最後にはその場所に帰らねえと駄目なんだ。それが無くなったらどうだ? そりゃあ魂を失うのと一緒だよ」

エジソン「……では、残って戦うのか」

ペンギン「愚かと呼ぶか? ハハハ、好きにしろ。俺はな、巣を大事にするんだ」

エジソン「分かった。……エレナ女史をここに留まらせ、危険な時は我々の拠点へ子供達の誘導ができるようにしておこう」

ペンギン「フン、御親切な事だな。さあ帰った帰った、用は済んだんだろうが」シッシッ

エジソン「……失礼する!!」ノシノシ


スイングドア「」ギィッ、ギィッ……




ペンギン「……そうとも、故郷は大事だ……」カラカラ……グイッ



280 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/12/02(日) 01:26:02.79 ID:JCAk4zSD0




………………


「……しゅ……マシュ、起きろ。マシュ」


マシュ「ん、んん……マスター?」ユサユサ……

バットマン「起きろ。誰かが近付いている」

マシュ「え!?」ムクッ、ガシャリ

ナイチンゲール「……気を付けて下さい、かなり近いです」

ラーマ「むむ……この殺気、尋常のものではないな」

ビリー「あー、すっごい血の匂い……」



281 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/12/02(日) 01:26:56.61 ID:JCAk4zSD0



「夜陰に乗じて一人ずつ仕留めるつもりだったが、まあいい」ザシ、ザシ


バットマン「その声は……!」

マシュ「デスストローク!!」ガシャリ

ナイチンゲール「……」スッ

デスストローク「だが、もはや闇は関係ない。俺に時間を与え過ぎたな……フィールドは完成したぞ」ザシ……ザリッ

ラーマ「何を! 数ではこちらが断然有利だ!」

ビリー「迂闊に突っ込まないでよ。あの足運び、歴戦の戦士のそれだ」



282 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/12/02(日) 01:27:47.02 ID:JCAk4zSD0



バットマン「罠に注意しろ。ヤツの言う通り、気付くのが遅すぎた……」

マシュ「……」ジリッ

ナイチンゲール「……」ザシ、ザリィ……

デスストローク「来ないのか? ならば此方から行くとしよう!!!」ジリッ、ザザッ!!


283 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/12/02(日) 01:28:39.51 ID:JCAk4zSD0



 先手を『撃った』のはビリーだった。早撃ちビリーの名に恥じず、その射撃は構え込みでコンマ0秒の中に行われていた。左目へ真っ直ぐ飛ぶ弾丸を、デスストロークは笑って見つめる……そして、火花が散った。

 早業に慣れているビリーですら息をのんだ。傭兵は背中の鞘から剣を抜き、弾丸を真っ二つに叩き切ったのだ。慣性のままに弾丸が飛び、デスストローク後方の木々に吸い込まれて消える……そして、何かが切れる音。

 暗殺者の後方から、ワイヤーで仕掛けられていたナイフが飛んだ。

「何だって、まさか……」
「計算済みだとも。最初は貴様が仕掛けて来るだろうと思っていた」


ナイフと共に、飛ぶような速度で駆ける暗殺者。辛うじて防ぎ、躱すビリー達を見ながら、次の瞬間には既にデスストロークがバットマンの懐に飛び込んでいた。

「何……」
「鈍ったか? フッ」

 顎を柄でしたたかに打ち上げられ、バットマンが浮く。傭兵はその殴打の反動を利用し、傍に居たナイチンゲールに斬り掛かっている。バーサーカーは身を反らし、この斬撃を躱す……

「きゃ!?」
「うっ!?」


 だがその回避軌道上には、突撃しようとしていたマシュが居る。ナイチンゲールと盾が激突、二人して弾かれて転がる。

 この隙を埋めるように斬り掛かって来たラーマの剣を弾き、脇腹へ蹴りを入れる。が、王は肘でこれをブロック、片手に剣を持ち替えて振り抜く。

 デスストロークは柔軟に身体を反らし、ほぼ九十度まで背筋を活用してスレスレで剣を躱す。その後頭部ギリギリを弾丸が通過する。

「チイッ」
「甘いな。甘い」

 頭を狙って発砲していたビリーは、躱されたと知って弾丸の装填を急ぐ。バネ仕掛けじみて上体を起こし、傭兵は王の剣を弾き……そして、その心臓を貫いた。

「か、は……!?」
「まずは一匹」

「ラーマさん!」

 倒れるラーマと入れ替わるようにして起き上がったのはマシュだ。暴走特急じみた突進でデスストロークに盾を叩き付ける……が、彼は数メートル横にずれるように回転して回避。そのまま舞うようにマシュの背中を斬り付けた。

「あぐっ……」

 膝をつくマシュ。トドメの一撃を繰り出そうとした死の傭兵は、背後からの殺気に気付き、柄でパンチをブロックした。

「治療、させていただきます」
「これはこれは……」

 尋常ではない熱を帯びた瞳で、真っ直ぐデスストロークを見つめるナイチンゲール。まともな状態ではない。治療に対する執着……怒りすら感じさせる執着。

「怒りか。御しやすいヤツだ」

 いささか落胆した様子のデスストロークが。見当違いの方向へナイフを投げる。ナイチンゲールは片手を振り上げ、ハンマーじみて振り下ろそうとし、止まった。

 彼女の背中に、何本ものナイフが突き立っている。暗殺者の罠にかかってしまったのだ。吐血し、鉄の看護師が倒れ込む。


 ビリーが発砲した。同時にデスストロークはナイフを投げた。投擲されたナイフは、弾丸を切り裂き、ビリー・ザ・キッドの胸に突き立った。彼は歯を食い縛り、立っていようとしたが、叶わず、倒れた。


「……終わりか」

 立っているのは、デスストロークだけ……いや。バットマンが、起き上がろうとしている。



284 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/12/02(日) 01:29:14.03 ID:JCAk4zSD0



バットマン「……ぐっ……」プル……

デスストローク「脳を揺らしたと思ったが」カチャリ

バットマン「……!」


バットマン(マシュを……マシュを、守らなければ……!)ムクリ


ムチ「」ヒュパウンッ!!


デスストローク「!!」ババッ、ズササァ

バットマン「!?」

「あらあら? 随分追い詰められてるわね、バットマン」

バットマン「お前は……!」

キャットウーマン「久しぶり、相変わらずじゃない」フフッ


285 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/12/02(日) 01:29:43.46 ID:JCAk4zSD0



デスストローク「雌猫が何の用だ」スッ……

キャットウーマン「ご挨拶ね。走れる? バットマン」

バットマン「ああ、行ける……」

キャットウーマン「合図したら、お仲間を担いで。走るわよ」

デスストローク「俺が逃がすとでも言いたげだな!」

キャットウーマン「逃がしてくれるわよね? 優しい暗殺者さんッ」バッ


フラッシュグレネード「」ゴロッ
スモークグレネード「」ゴロッ


デスストローク「な……」


ギュガァァァァァァァァァァァァァァ!!


デスストローク「うおぉぉぉぉ!?」ヨロッ



286 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/12/02(日) 01:30:12.28 ID:JCAk4zSD0


キャットウーマン「ほらシャキっとして! 走るわよ!」ガシ、グイッ

ラーマ「うぐ……」ブラァ

ビリー「く、こんな……」ブラブラ



バットマン「ああ、大丈夫だ。走れる……」ガシ、グイッ

マシュ「くっ、すみません……」

ナイチンゲール「……」


キャットウーマン「行くわよ」タタッ

バットマン「ああ……」ダッダッ



287 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/12/02(日) 01:30:46.88 ID:JCAk4zSD0



煙「」モクモク……


デスストローク「くっ、卑怯な手を……」チカチカ、キィィィィィィ……ン

デスストローク「……クソ、逃がしたか。逃げ足の速いヤツらめ……」ゴシゴシ


デスストロークか(北へ逃げたか。さては監獄を解き放つつもりだな……)


デスストローク「……逃がしてたまるか、このまま追撃だ……」ヨロ、ヨロ……スタスタ



288 : ◆GmHi5G5d.E [saga sage]:2018/12/02(日) 01:34:24.19 ID:JCAk4zSD0
今回の更新はここまでです。お付き合いいただきありがとうございました。

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