春香「ボーダーですよっ! ボーダーっっ!」

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

1 :ぱくり屋 ◆zfDCN0YmXY [sage]:2018/11/20(火) 22:44:21.38 ID:y4SVTSIa0


迅「……来たか」


 人気のないビルの屋上。

 迅悠一はひとり空を見上げた。

https://imgur.com/OmDaCfF


『門発生』

『門発生』

『近隣の皆様はご注意ください』



今日も三門市には警報が鳴り響く――


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1542721460
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/20(火) 22:46:20.28 ID:y4SVTSIa0

アイドルマスター(アイマス2,アニマス)×ワールドトリガー
地の文少々
片方しか知らない人も楽しんでもらえたらと思っているけど人物・設定ごった煮なのでまったく知らないとキツイかも
特にワールドトリガー 
時系列的には12巻終了後(那須・鈴鳴戦後)くらい。登場人物もおおむねそのへんまでにする予定。


WTの世界観だけ使った前日譚↓をも大分前書いたので良かったら
P「トリガー、オン!」
http://fateofthering.blog.fc2.com/blog-entry-26.html
地の分なし版はまとめサイトとかでも
エレファント速報:http://elephant.2chblog.jp/archives/52115576.html
森きのこ:http://morikinoko.com/archives/52010142.html
3 :ぱくり屋 ◆zfDCN0YmXY :2018/11/20(火) 22:49:00.38 ID:y4SVTSIa0
今日はスレ立てだけ

とりあえず明日の20時からキリのいいとこまで投稿します
多分書ききれない…まぁ二週間以内には完結させます

ほぼ話はできていて書き溜めも3/4くらい出来てますがSSは反応見つつ微調整しながら書いてくのが好きなので適当に冷やかしたりしてもらえるとうれしい
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/20(火) 23:23:32.67 ID:2hwqBfD6o
きたい
5 :ぱくり屋 ◆zfDCN0YmXY :2018/11/21(水) 20:01:32.10 ID:8PRZhv8P0
ではまったり書いてく
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/21(水) 20:03:01.38 ID:8PRZhv8P0


――三門市立第三中学校


水沼「えーとじゃあこの問題を…」

遊真(さっきから警報鳴ってるな)ボソ

修(ああ、けど警戒区域内のはずだ)

 非番の修たち。ボーダーの任務を離れた貴重な学校生活の時間。

水沼「――空閑くん、どうかしら?」

遊真「うっ!?」


遊真「えーと……そのー…」

遊真(そもそもこれ何の授業だっけ?)

修(オイ……);


 しかし――

7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/21(水) 20:03:48.31 ID:8PRZhv8P0


ゴゴゴゴ…


ズンッ!!


修「何だ?!」

遊真「…外だ」

三好「何だありゃ!?」


平和は時に、たやすく崩れる。

8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/21(水) 20:07:17.42 ID:8PRZhv8P0


修「あれは……近界民のトリオン船!?」


 いつのまにか警報は常時のそれとは変わっていた。


『緊急警報』

『緊急警報』

https://imgur.com/GNsYabu


遊真「どうするオサム」

9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/21(水) 20:09:26.39 ID:8PRZhv8P0

ピピピ

忍田『こちら本部。三雲くん、聞こえるか』

修「忍田本部長!?」

忍田『門から侵入したトリオン船らしき未確認飛行体が迎撃を逃れ君の学校付近に向かった。そちらで――』

修「確認できます! 校庭に墜落したようです」


忍田『近くの隊をすぐに向かわせる。緊急事態だ、君の指揮で差し当たりの対応と民間人の避難を頼む』

修「了解!」


修(なんてこった……もしあの中に近界民がいて戦闘になったら、被害は前の時とは比べ物にならないぞ…!)

 校庭の艦を見つめる修の額から汗が落ちる。
 その時、教室のドアが乱暴に開け放たれた。

10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/21(水) 20:15:48.82 ID:8PRZhv8P0

千佳「修くん!」

出穂「メガネ先輩! やべーっすよ」

https://imgur.com/oeRiOlh

修「夏目さんは先生たちと避難誘導を。合図したら裏から一斉に出られるようにしておいてくれ」

出穂「り、了解ッス!」

修「千佳、念のため狙撃態勢に入れるか」

千佳「うん、分かった…!」コク

11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/21(水) 20:16:57.97 ID:8PRZhv8P0

修「空閑、どこの船か分かるか?」

遊真「いやー、見たことない型だよ」



修「話し合いが通じる相手なら話をしないとならない。通じない相手なら、時間稼ぎをしないと」

遊真「相手の正面に出るのか?」

修「ああ……ぼくが行く」

遊真「オサム」

修「空閑は伏兵だ。なにかあった時は頼むぞ」

遊真「了解、隊長。ムチャするなよ」

修「そっちこそ」

12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/21(水) 20:19:32.29 ID:8PRZhv8P0

――校庭


千佳『修くん、準備できたよ』

遊真『おれもオッケーだ。そっからは死角になってるだろ』

修「よし……。いきます」

忍田『頼む』



 校庭に不時着した船の前に、修が歩み出る。

修(……トリオン艇にそんなに大人数はいないハズだ。でも、ブラックトリガーがいればぼくらだけではとても…)

修(外部に武器はなさそうだけど…)

プシュッ

修「!!」

修(開くぞ、どうする避難を……いやまだだ、最初になんて言おう…)

ット

ワワワ…

修「え?」


どんがらがっしゃーん!!

13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/21(水) 20:22:05.69 ID:8PRZhv8P0


?「あいたたた…」

修「………」ポカーン

遊真『……こけた?』

修『みたいだ』;


千佳『あの…………撃たなくていい、よね?』

修『えっ……ああ、まだやめとこう』

修(たしかに隙だらけだけど……);

春香「あたた……はっ、ごめんなさい! 私の名前は天海春香、17才です! みんなでライブをするために来ましたっ!」

修「…………へ?」

https://i.imgur.com/hbiG7BB.jpg


遊真「………おお。あいつ、おもしろいウソつくね」ボソ

14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/21(水) 20:27:27.54 ID:8PRZhv8P0


修「ぼくはこの国の防衛隊、ボーダー玉狛支部に所属している三雲修だ。きみたちはどこの国から来たんだ?」


春香「わぁぁ!」

春香「隊長っ! ボーダーですよっ! ボーダーっっ!」

修(! 何人か出てきたぞ…)

隊長「ほう、ではここが彼の……」

?「春香、落ち着いて。それじゃなにも伝わらないわ」

春香「千早ちゃん」

千早「そこの方……ミクモオサムさんでしたか」

千早「私たちはバンナムという国から来ました。ここは、ニホンという国で間違いないでしょうか」

https://i.imgur.com/9DYVZyY.jpg
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/21(水) 20:28:42.82 ID:8PRZhv8P0

修「そうだけど、なぜ……?」

修『空閑、バンナムという国に聞き覚えは?』

遊真『いや、知らないな。おれたちも近界のぜんぶの国を知ってるわけじゃない』


千早「私たちがニホンという国を知っているのは、元ボーダーの方に戦いを教わったからです」

修「なんだって…!」

千佳(……!)

修(やっぱり、他国で生きている人もいるんだ…!)
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/21(水) 20:29:35.13 ID:8PRZhv8P0

千早「Pという人をご存じですか。二年ほど前にこの国から行方不明になっているハズです」


修『忍田本部長』

忍田『――今調べさせている。彼らの目的を聞き出せるか?』


修「え、と、きみたちの目的は?」

千早「この国と相互――いえ。平和条約を結ぶこと」

修「平和条約……?」;
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/21(水) 20:34:40.96 ID:8PRZhv8P0


――ボーダー本部


鬼怒田「普段接することができんのに平和条約だと?」

根付「なんとも、うさんくさい話ですねぇ」

忍田「P……沢村くん」

沢村「確かにいました。目立った戦果はありません。訓練成績は可もあり不可もあり。ムラっ気が大きいみたいで、たまにA級上位の人にも勝ってますけど最終ランクはB級下位です。その後開発室に移ってますけど、鬼怒田さん覚えてます?」

鬼怒田「P……P……? 今一覚えのない名だが……開発室からの行方不明者となると…」

城戸「……そのPが誰であろうと。近界民は排除する。変わりはあるまい」

忍田「城戸さん……!」

城戸「条約など、口ではどうとでも言える」

根付「ふむ。まあ本当に平和を望んでいるなら、無抵抗で無力化されてくれるでしょう。抵抗されるならそうではないということだ」

https://imgur.com/k1GJXd6
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/21(水) 20:37:20.94 ID:8PRZhv8P0


――校庭


千早「信じてはいただけないでしょうね」

修「いや……それは……」

修(空閑が反応していない……ということは、本当なんだろうけど)

修(本部は信じてくれないだろうな……とくに城戸司令は)


修(いずれにせよ、避難はさせたほうがいいか……)

?「ね、どんなカンジ?」

春香「美希」

https://i.imgur.com/S92RUru.jpg
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/21(水) 20:38:35.79 ID:8PRZhv8P0

修『夏目さん、避難準備は?』

出穂『オッケーっす! でも裏からだといっせいには出れないからちょっと時間かかりますよ』

修『それでかまわ…』


美希「あの建物、人いっぱいいるね」

修「な?」

遊真「……」ピク

美希「何組か分かれて、逃げる準備? あと三階にいるスナイパーさん、ムダだから撃たないでね」

修「なんだって…!」

千佳『修くん』

遊真『オサム』

千佳『多分、ホントに』

遊真『ウソじゃない』


千佳・遊真『『ばれてる』』

修(サイドエフェクト……!?)

20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/21(水) 20:40:35.71 ID:8PRZhv8P0


美希「トリガー、オーン」

春香「美希!?」

千早「美希、なにを」

美希「人質! 逃げたら、撃っちゃうかも!」


修「なっ!」


千早「美希!!」

美希「だって、普段と違う状況のときはリンキオーヘンに対処しろって、ハニー言ってたよ。船まだ直んないし」

千早「うかつに動くなとも言っていたでしょう!」

隊長「うぅむ。威嚇してしまった以上、穏便にとはいかないだろうね。仕方ない、ミクモくんとやら」

修「……!」;

隊長「要求に応えてもらえるかな」

21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/21(水) 20:43:21.54 ID:8PRZhv8P0
 

――ボーダー本部


修『本部長……相手は、学校にいる全員を体育館に集めるよう要求してきています』


鬼怒田「おのれ! 人質をとっておいて何が平和条約か!!」ダン!

根付「しかし、マズイですよ。このタイミングでまた市民に被害が出ては、ボーダーの信用にかかわる…」

城戸「他の部隊はどうなっている」

沢村「一番近い部隊でも、到着まで五分以上かかります」

忍田(相手の戦力は集中している……今戦闘となれば、最悪着順に各個撃破されかねんな)

忍田「遊真くん。きみは相手をどう思う」

遊真『こっちから手出ししなきゃダイジョブだと思うよ』

忍田「……よし、三雲くん。しかたがない。ここは従うんだ」

修『…三雲、了解』


根付「……しかしまずいですね、こんな時に唐沢さんは……」

 
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/21(水) 20:46:56.01 ID:8PRZhv8P0


――校庭


修「……避難誘導していた仲間に、指示は出した」

隊長「うむ。では、我々は拠点をあの集会所に移す。小鳥君、船はどうだい?」

小鳥「ステルス機能はだましだまし使えそうです、でも、エンジンがまだダメですね。開門はもちろん、通常飛行も長距離はムリです」

隊長「分かった。まずはあの建物の側へ。折を見てステルス・光学迷彩で機体は隠してくれたまえ」

https://i.imgur.com/2KQy7w9.jpg

 そうして学校にいた全員が、体育館に集められた。

23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/21(水) 20:49:20.70 ID:8PRZhv8P0
 
――本部


忍田(……彼らはあのままでいれば、捕縛されるか、交戦するしかなくなった。結果的に現状は、もっとも互いにダメージのない状態だと言える)

忍田(…しかし、敵の性質が不明な以上、人質を見過ごすわけにはいかんな)

忍田「まずは学校周辺の住民の避難を。早急に無人にするように」

忍田「状況に即応できるよう、数部隊合同で学校を包囲。それと、B級合同狙撃班を編成。隊長は東、補佐に荒船だ」


城戸「侵入したもう一隻のトリオン船はどうなっている」


沢村「ステルス機能が健在らしく、詳細は不明です。玉狛支部方面で異音の報告が上がっています」

忍田「林藤」

林藤『おお、こっちも今必死で捜索してるトコ。分かり次第報告する』

城戸「…………さて。どうでる…?」


城戸『迅』
 
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/21(水) 20:59:06.97 ID:8PRZhv8P0


――ボーダー・玉狛支部



林藤「……つー感じだから、外に出ないほうがいいな」

律子「いいんですか? バレたらあなたの立場が危うくなるのでは…」

https://imgur.com/kokfUPL

林藤「バラすひとー。……いないっ!」

真「い、いやいやそんな簡単に…」

https://i.imgur.com/vJp3BsM.jpg

宇佐美「大丈夫大丈夫、黒縁メガネに悪い人はいない!」

律子「なんですそれ」

宇佐美「いやーメガネ人口増えてうれしーな」
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/21(水) 21:05:44.94 ID:8PRZhv8P0

林藤「しかしおたくらもムチャするねぇ」

真「すいません……」

林藤「いやまぁ、正解だったと思うよ。彼から城戸さんのことも聞いてたんだろ?」

https://imgur.com/51m6ppw
https://imgur.com/0wU4Nu8

レイジ「Pは……信頼できるヤツだった。Pが信じた仲間なら、大丈夫だろう」

真美「いや〜うちの兄ちゃんをゴゾンジとは、マッチョ兄ちゃん、お目が高いですな!」

烏丸「ま……レイジさんが言うなら、間違いないだろ」

貴音「人の縁というものは……まこと、よきものですね」

https://i.imgur.com/nAg2kjq.jpg
https://i.imgur.com/Hbf4HSq.jpg
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/21(水) 21:07:52.16 ID:8PRZhv8P0

小南「なんでこんなやつらを…」


伊織「あら、私たちが怖いの?」

小南「なんですって?」ピク

https://i.imgur.com/PW66EYf.jpg


亜美「ねーちゃん、うちのいおりん怒らせないほうがいいですぜ。デコからビィィム出るよ」

小南「ええっ!? ホント!?」

伊織「ふざけてんの!?」

小南「う、うつなっ」

伊織「うつかっ!」


烏丸(独り言のようだ)
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/21(水) 21:10:40.41 ID:8PRZhv8P0
 
響「お、キミは、お腹撫でられるのが好きなんだな? よーしよしよし」

https://i.imgur.com/80PhLho.jpg

陽太郎「むむ、なぜそれを……雷神丸があっさりとなつくとは…」

響「じつは自分、動物と会話できるんだ! って、キミもなの!?」

陽太郎「こら雷神丸、コジンジョーホーをはなすとはナニゴトか!」


林藤「……このまま平和に終わってくれればいいんだけどなあ」

28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/21(水) 21:11:27.65 ID:8PRZhv8P0
ちなみに画像は主にうろ覚えの人が把握しやすいようにあげてるだけで深い意味はないです
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/21(水) 21:12:09.10 ID:8PRZhv8P0
アニマスの人物紹介が一番わかりやすかったから使ってますがアイマスメンバーの設定は画像とは異なります
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/21(水) 21:13:07.35 ID:8PRZhv8P0
この響は沖縄出身ではないです
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/21(水) 21:18:45.01 ID:8PRZhv8P0



―――体育館



ザワザワ…

ドヨ…

三好「おいおいおい、オレたち、ピンチなんじゃないか」

四ツ谷「何が起きてるんだ……避難するはずが、これって」

二ツ木「で、でもホラ! 三雲がああしているんだから」

一之瀬「そうね、あたしたちには、信じるしか…」

https://i.imgur.com/AGI0QtK.jpg
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/21(水) 21:20:14.45 ID:8PRZhv8P0

隊長「これで全員かね?」

美希「うん。たぶんあっちの建物に人はいないよ」


千佳「修くん」

出穂「メガネ先輩」

修「千佳、夏目さん」

出穂「ど、どうなってるんすかコレ……」

千佳「わたしたち、トリガーを渡さなくていいのかな」

修「それが、交渉役として、ここにいるぼくらは武装解除しなくてもいいそうだ」

遊真「でなきゃおれ、ここにいられないぞ」

33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/21(水) 21:21:29.32 ID:8PRZhv8P0

?「締め付けすぎれば、反抗の芽が生まれる。にしても少々ゆるいようだね」


修「は……!? あなたは……唐沢さん…!」

唐沢「や、三雲くん。大変なことになったね」

修「な、なぜここに」

唐沢「いや急な腹痛に襲われてね、学校でトイレを借りたところ巻き込まれてしまった」

修「い、いやそんな…」

唐沢「はは、本当は、たまたま仕事で近くへ来ていたときトリオン船の落下を目撃してね。野次馬根性を出したらこのザマだ」

唐沢「通信機も取られてしまったが……なにか力になれることがあったら、遠慮なく言ってくれ」ポン

修「は、はい………」

修(これ以上、混乱させないでほしい…);
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/21(水) 21:25:11.47 ID:8PRZhv8P0


森林「……あんたが責任者かね」ツカツカ

隊長「む?」

修「ちょ、先生」

https://imgur.com/7qSavrA

森林「何が目的かしらんが、人質ならこんなに大勢はいらんだろう! 子供たちだけでも、解放してもらえないか」

隊長「申し訳ないが、我々にも事情があるのでね。そうだな……では見せしめが必要な時には、あんたからやるとしよう」

森林「な……」;

修「見せしめ……!?」

35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/21(水) 21:28:11.66 ID:8PRZhv8P0

春香「ちょっと、隊長!」

遊真「おまえ、つまんないウソつくねー」


森林「う、うそ……?」

あずさ「隊長、あんまりいたずらしちゃ、め、ですよ〜」

https://i.imgur.com/xFmMz4U.jpg

隊長「ハハハすまんすまん、昔のクセがついね。失礼した先生、なに、我々に協力してくださるかぎりあなた方の安全は保障しますよ」


修「……すいません先生、必ず助けは来ます。いまは、従ってください」

森林「あ、あぁ……」


36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/21(水) 21:29:15.28 ID:8PRZhv8P0



美希「あーあーあー、テステステス」

 マイクらしきもので拡大された声が体育館に響く。
 視線がおのずと一点に集まる。

ナンダアノコ…

カワイイ…


美希「突然だけど、みなさんは、ミキたちの人質なの!」


ハ?

ナンダコレ…


千早「私たちは、あなた方の言うところの、近界民です」

 その言葉に、どよめきが一際大きくなる。

佐補「近界民…」

副「あんな女の子が……」
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/21(水) 21:34:12.28 ID:8PRZhv8P0

千早「ですが、私たちの国、バンナムは、あなたたちの世界を含めたすべての国との平和的関係を望んでいます。この状況では、説得力はないと思いますが…」

美希「ミキたちの言うこと聞いてくれれば、なんにもしないよ。とりあえずー、勝手にここを出たり、ケータイデンワーとかで連絡を取るのは禁止!」



バカ2「は、はぁ?」

バカ3「んだこれ……やべぇよやべぇよ」

バカ1「……知るかよ」ス


森林「何をやっとるか!!!」

 ひそかに取り出そうとした携帯を、森林が横から取り上げる。

バカ1「はっ!?」

森林「お前たちは、死にたいのか! これは普段の授業中じゃないんだぞ!!」

38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/21(水) 21:35:54.78 ID:8PRZhv8P0

森林「先生方、今は生徒たちの安全を守るために、私たちが監督せねば!」

水沼「は、はい…!」


美希「ごめんね。で、ちなみにー、今具合が悪いヒトー。それから、どうしても帰りたいヒトー」


修「え……?」

遊真「へえ」


美希「今日この後歌のケイコがー、とかって人は、今日は休んで。そのかわりミキたちがおもてなしするよ」

千早「本当に体調不良の方、親族の病気など仲間を置いてでも帰らなければならない理由のある方は手をあげてください」

春香「1……2……ちょびっとだね。いい人たちだ」


千早「三雲さん。上司の方に連絡を。体調不良などの人質との交換を、丸腰のボーダー隊員となら応じると」

修「!?」
 
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/21(水) 21:39:34.22 ID:8PRZhv8P0


――本部


忍田「……」

根付「どういうつもりですかねぇ……」

鬼怒田「生徒も隊員も、集めてからトリオン兵でまとめて拉致する気ではないか」

城戸「あるいは、反撃の契機になるやもしれん」

忍田「しかし、潜入させる人材となると…」


嵐山『避難誘導完了しました! 忍田本部長、中の状況は……』


一同「「「………」」」


鬼怒田「経験豊富な人材」

沢村「チームワークは抜群です。通信がなくても…」

根付「人質を安心させる効果も高いでしょうなぁ」

忍田『……嵐山――』
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/21(水) 21:48:25.26 ID:8PRZhv8P0


―――体育館


嵐山「三雲くん!」

https://imgur.com/EHSF4Bh

修「嵐山さん」

嵐山「状況は?」

三雲「それが……」;


41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/21(水) 21:52:27.83 ID:8PRZhv8P0


雪歩「あの、お茶をどうぞ……すいません、こんなことに巻き込んじゃって……」

千佳「あ、ど、どうも………ぁ、おいしい……」ズズズ

https://i.imgur.com/i9WjupE.jpg

あずさ「ごめんなさい、すこしの間ご迷惑おかけします〜」

三好「全然オッケーです!」b

四ツ谷「おまえ…」

一之瀬「意外ね、近界民って、もっとおそろしい人たちかと思っていたけれど」

二ツ木「フツーのひとって感じだね」


42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/21(水) 21:54:04.58 ID:8PRZhv8P0

嵐山「……とりあえず、危険はないみたいだな」ホ

木虎「私帰ってもいいかしら…」

遊真「いよぅキトラ」ジー

木虎「……なに撮ってるのよ」サ

修(髪なおした…)

遊真「バンナムの連中に記録係とやらを頼まれた」+



忍田『三雲くん、そちらに嵐山たちは到着したか?』

修『あ、ハイ。今ちょうど』

忍田『場合によって君たちのトリガーを片方ずつ臨時接続させ、戦力にしてくれ。今の状況は』

修『当面、危険はなさそうです』
 
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/21(水) 21:54:48.12 ID:8PRZhv8P0


根付「どうやら、慰撫工作に力を入れているようですね」

鬼怒田「こすい手だわい」

城戸「今のうちに戦力を整える。展開、包囲を急げ」

44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/21(水) 21:59:28.78 ID:8PRZhv8P0


―――体育館


やよい「できましたーっ! 順番に並んでくださーいっ」

https://i.imgur.com/yPEq2go.jpg

時枝「おつかれ。なにあれ?」

修「時枝先輩。非常用の食糧があったんですけど、そのまま食べるのも味気ないだろうからとのことで…」

 一体どこから持ち出したのか、鉄板や鍋で非常食をアレンジして供する即席の屋台ができあがっていた。
 生徒たちは戸惑いつつも危機感は薄いらしく、一部の生徒たちが列を作っている。

 その列を無視して、屋台に近付いていく男子生徒が一人。

遊真「……む?」

やよい「あっ、あの、ごめんなさい、順番で」

モブ「ふざけるなよ!」バシッ

 やよいが持っていた食事が床に落ちた。
 どよめきとともに、体育館中の注目が集まる。

45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/21(水) 22:02:42.43 ID:8PRZhv8P0


やよい「あ、う……」

モブ「近界民のせいで、家や大事な人を亡くしたやつは大勢いる。善人のフリなんかしてんじゃねぇよ!」

水沼「モブくん!」

森林「な、なんてことを…刺激しては…」



美希「食べ物にヤツアタリするの、良くないって思うな」

 歩み出た美希は、少年に何かを投げ渡した。

モブ「?」パシ

美希「それもって、トリガーオンってやれば戦闘体になるよ」

モブ「え……」

修「な……」
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/21(水) 22:04:28.39 ID:8PRZhv8P0


美希「近界民に怒ってるんでしょ? ミキたちトリオン体だから、トリガーでないと、叩くあなたのが痛いよ」

 手渡された武器に戸惑い、彼は疑問の視線を少女の仲間へと移す。


千早「あなたの怒りは、理解できるつもりです。私たちも……戦争で多くを失いました」

やよい「あの……私たちは、いいんです。受け止めなきゃいけないことだと思うから…。でも
――」


 床に落ち無残に凹んだ食糧に沈んだ視線が向かい、思わず彼がその視線を追う。
 その視界に不意に、掌が映る。


唐沢「失礼」

ヒョイ

ジュゥゥゥゥ

パク

唐沢「加熱すれば大丈夫だよ」ムグムグ

やよい「……あ……はいっ!」パァ
 
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/21(水) 22:05:16.67 ID:8PRZhv8P0

モブ「………」

 少年はそんなやり取りに眉根を歪め、しばしの沈黙ののちに静かに口を開いた。

モブ「近界民の仕業っつっても…あんたらがやったワケじゃ……ない、んだよな」

美希「……うん、違うよ」

モブ「……………………近界民は、嫌いだ。けど………」

モブ「今のは…俺が、馬鹿だった。返すよ。これ」

美希「…ん、いいの?」

モブ「ああ」

春香「あの………代わりと言ってはなんですが……」

モブ「?」



48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/21(水) 22:06:58.46 ID:8PRZhv8P0



モブ『おれは絶対ボーダーに入って、三門市を近界民から守ってみせる!!』


おお?

なんだありゃ


 何かを渡され説明を受けていた少年が、思いをぶちまける。
 その声は大きく、しかし不思議と喧しくはなくあたりに響き渡った。

修「マイク…みたいだな、学校のじゃないみたいだけど」

遊真「あれ……多分、トリガーだ」

出穂「え、武器ッスか?」

千佳「トリガー技術って、近界だと、武器以外にもいろんなことに使われてるんだって」迅さんが言ってたって烏丸先輩が言ってたってオサムくんが言ってた

49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/21(水) 22:10:39.45 ID:8PRZhv8P0

モブ「おお……たしかになんか、すっきりしたよ」

春香「えへへ、ためこんじゃうのは良くないですからっ」

嵐山「……君の熱い思い! たしかに伝わったぞ!」

モブ「あ、あんたテレビとかに出てるボーダーの…」

カリテイイ?

ドウゾ-



嵐山『みんな、ボーダーの嵐山だ! 我々の力が足りないばかりに、不自由をさせてすまない』



三好「嵐山准だ! ヤベー!!」

一之瀬「……!この前の時三雲くんと話してたあの…」

木虎「な、何をやって…」;

50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/21(水) 22:13:37.20 ID:8PRZhv8P0


嵐山『不安だろうけれど、パニックは起こさないでほしい。おれの目が黒いうちは、かならずみんなを守ってみせる!!』


おお…?

特に副と佐保だろー!


副「が、学校中に知れ渡ってる……」

佐補「恥ずかしい……」

51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/21(水) 22:20:27.39 ID:8PRZhv8P0


出穂「ヤバイっすメガネ先輩。緊張感さん息してないです」

 嵐山からさらにマイクは移動していき、今はバスケ部の主将がこんな時だからこそと来年度インハイ出場を決意表明していた。

修「うん……なんか未成年の主張が始まってるし……」;


バカジャネー,エイダダー

モットヒトガキマスヨーニ!

ワートリサイカイバンザーイ


遊真「おれたちもなんか宣言しとく?」+



美希「あ、ねぇねぇそこのメガネくん。ちょっと手伝って?」

修「え、はぁ…」

出穂(いきなりメガネくん呼ばわりされていいんだ)

千佳(それは出穂ちゃんも…)

52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/21(水) 22:21:35.28 ID:8PRZhv8P0


――校庭


隊長「よっと…おお、スマンね。こいつを中へ頼むよ」

修「はい…お、大きいな……なんですかこれ?」

隊長「音響設備だ。丁重に扱ってくれたまえよ」

雪歩「あ……すいませんっ、私も持ちますぅ」

修「どうも…」


雪歩「………」ンショ

修「……あの」


雪歩「ひゃうっ!」

53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/21(水) 22:23:08.34 ID:8PRZhv8P0

修「え。ぼく、何か……」

雪歩「すっ、すいません……私、男の人が苦手で…」

修「はぁ……そういえば、ほとんど女性ばかりですね」

雪歩「は、はい……私たちの国には、男の人があんまりいないんです……」

修「え…」

雪歩「私たちの国は……プロデューサー…あ、Pさん、です。プロデューサーが来てくれるまでは、すごく弱くて…。男の人は、戦争でほとんどさらわれたり、亡くなってしまって…」

修「……」


修(……他人事じゃない。三門市だって、旧ボーダーがいなかったら…)

54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/21(水) 22:24:47.97 ID:8PRZhv8P0

修「その、Pって人は、ここには来ていなんですか?」

雪歩「っ………ぅぅ、プロデューサー…」

修「まさか…」;

雪歩「生きてます! プロデューサーは、絶対、無事でいますぅっ!!」


春香「雪歩、かわるよ」

雪歩「春香ちゃん…」


春香「ごめんなさい……前にいた国で、トラブルに巻き込まれてしまって……私たち、プロデューサーさんと、離れ離れになっちゃったんです」

修「……すいません、悪いことを聞いてしまったみたいで」

春香「いっ、いえ! あなたが謝ることじゃ……それに、私たち、プロデューサーさんが生きてるって信じてますから!」

修「……わかります。ぼくも、そう信じてる人がいる」

春香「…!」
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/21(水) 22:25:46.05 ID:8PRZhv8P0

修「ちなみに、バンナムには、日本から来た、なんて人はけっこういるんですか?」

春香「あ、いえ……私たちの国は、あまり他国の人はいません。ついこの間まで負け続けだったりで……」

修「そうか…」

春香「ごめんなさい、力になれなくて」

修「あ、いえ。こちらこそ」



美希「おつかれー、それはこっち側だって」

春香「分かった、美希、そっち持ってくれる?」

美希「はいなの。会場、だんだんあったまってきてるよー」

春香「そっか、良かった」

修「?」
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/21(水) 22:26:48.34 ID:8PRZhv8P0

遊真「……あんたたち、これからどうするつもり? 多分今ごろ、外は囲まれてるよ?」

千早「そうでしょうね。ただいずれにせよ、私たちは船が回復するまで動けない」

遊真「そのためのトリオン集めでこんな人集めてんの?」

千早「それもあります。私たちの船は、人が無意識に漏らしているトリオンを集める機能が付いている」

遊真「どんくらいかかるの?」

千早「……さぁ……」

遊真「=ε=;」

57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/21(水) 22:46:39.22 ID:8PRZhv8P0

やよい「あっ! 機材、運んでくれたんですね! ありがとうございますっ!」がるーん

https://i.imgur.com/qwKtWL0.jpg

あずさ「ちょうどいいタイミングね〜」

修「ちょうどいいタイミング…?」

出穂「あっメガネ先輩! いやもうワケわかんないっすわ。おれの歌をきけーーって合唱部がアカペラ始めました」

千佳「すごいよ修くん。なんだかお祭りみたい」

遊真「ほほぅ、これがニホンのお祭りですか」+

修「まぁ…文化祭とかは……」
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/21(水) 22:47:45.11 ID:8PRZhv8P0


 遊びたい盛りの中学生たち。緊張が薄れるとともに非日常への高翌揚が増しているようだった。
 合唱部の声が笑い声にフェードアウトしたところで、バンナムの面々が壇上に上がった。



美希「みんなー、盛り上がってるー?」


いえー!!


あずさ「私たちは近界民です。けれど、みなさんと同じように、楽しいときは笑って、悲しいときは、泣いちゃうんですよ〜」

雪歩「私たちの国は、歌や踊りが自慢だったんですぅ」

千早「みなさんがよろしければ、私たちの国の歌を、ここで披露させていただきたいのですが……」

いえー!!



木虎「バカバカしい……なんなのよ、これ」

時枝「…こういう戦いかたも、あるんだね」

59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/21(水) 22:52:57.88 ID:8PRZhv8P0


春香「もっと遠く どこまでも伸びる♪」

千早「追いかけてく 飛行機雲を まっすぐ♪」

美希「今日はまだね 届かないけれど♪」

あずさ「明日はたぶん 追いつけるかな? そう思うよ♪」

 
60 :※参考 :2018/11/21(水) 22:53:59.01 ID:8PRZhv8P0

https://www.youtube.com/watch?v=HY6bauem8lw&t=31s
https://www.youtube.com/watch?v=bmUnxuNt14k
本当はこの曲Fullverがオススメ
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/21(水) 22:56:29.26 ID:8PRZhv8P0
まだ そこに 壁は あるけど
もう 平気 飛び越える

あの空に向かって・・・


鬼怒田「なんと、呑気なもんだわい」

根付「……実際心根は、無邪気な女学生と変わらないのかもしれませんねぇ」

沢村「学生時代を思い出しますねー」


城戸「…すぐに通信を切れ」

沢村「は、はい…」

忍田「……城戸さん?」
 
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/21(水) 22:58:27.95 ID:8PRZhv8P0
 
城戸「……トリオン感知を最低レベルまで下げ、第三中学を精査せよ」

沢村「了解。……これは? 体育館ほぼ全域に弱いトリオン反応が……」


城戸「……」



城戸『三輪、聞こえるか』

三輪『司令…? こちら三輪、聞こえます』

城戸『敵のトリガーは――』

 
133.35 KB Speed:0.1   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 続きを読む
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)