【安価】上条「とある禁書とSAOで」キリト「仮面ライダー」

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288 :1 [saga]:2019/09/23(月) 09:35:05.01 ID:KLKnteyt0
 姫神「・・・私も一応」


 ―ドゴッ!

 上条「なんで!?」ガハッ!



 アスナ「うわぁ・・・ひ、姫神さん、大和撫子かと思ったら結構アグレッシブなんだね・・・」

 
 キリト「すごいアッパーだったな・・・」


 アスナ「上条君ちょっと可哀想になってきちゃった・・・」


 美琴「え、えっと、と言う訳で・・・迷惑かけたお詫びに明日、休みだから今日は・・・」

 
 美琴「放課後、焼き肉奢るから勘弁してください」ペコリ


 「「「「「許すッ!!」」」」」グッ


 美琴「」ホッ


 美琴「えっと、もしよかったら友達も連れてきていいから・・・」


 「「「「「おぉーーー!」」」」」


 小萌「はい。そう言うわけですので、皆さん!さっそく小テストです!」


 「「「「「えぇぇえ〜〜〜〜!?」」」」」


 小萌「赤点だった人は放課後、居残りです」ニコリ


 「「「「「えぇぇえ〜〜〜〜!?!?」」」」」


 小萌「さぁ、お肉か赤点か。運命を自分の手で書いてくださいね!」


 小萌「それでは・・・スタートなのです!」
 



 キリト「・・・」


 アスナ「・・・」


 キリト「(・・・何だ、結構解けるな・・・)」カリカリ

  
 アスナ「(ここは・・・こうで・・・)」スラスラ

 
 アスナ「(よしっ)」ホッ


289 :1 [saga]:2019/09/23(月) 09:36:35.00 ID:KLKnteyt0
 小萌「はーい、終了でーす」


 ―ザワザワ ザワザワ

 小萌「それでは配点をしますのでー、次の授業の前半は自習としますよー」


 キリト「はぁ・・・」


 アスナ「どうだった?」


 キリト「ああ、思ったよりずっと出来たよ」


 キリト「アスナは?」


 アスナ「大丈夫・・・だよ。赤点にはなってないと思うから」


 キリト「そうか。なら、焼き肉食べに行けるな」クスッ


 アスナ「うん」クスッ


 
 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 ――――――――――――――――――――――


 小萌「・・・結果、全員赤点者は無しと言う結果でした!」


 「「「「「おぉおおおおおーーーー!!!」」」」」パチパチッ!


 小萌「先生はこれほどまでに全員一致で赤点がなかった事に涙したことがありません」ホロリ


 吹寄「先生。当・・・上条も赤点は無しだったんですか?」


 小萌「はい。どれも大丈夫でした」


 美琴「へー・・・そうなんだ」


 食蜂「奇蹟力がすごいわねぇ」


 蜜蟻「本当、正直あり得ないと思うわあ」


 サンドリヨン【それは流石に言い過ぎよ・・・】
 
  
 アリサ「頑張ったね、当麻くん」クスッ


 上条「いや、そりゃ・・・焼き肉のためだし」


 上条「お前らには負けたくなかったから」
290 :1 [saga]:2019/09/23(月) 09:45:33.75 ID:KLKnteyt0
 吹寄「ふーん、言うようになったじゃない」


 吹寄「普段からそう精進しなさいよね・・・//」テレ


 美琴「ホントそれ」


 上条「うぐ」


 美琴「まぁ、そう言うことだから皆!5時に校門の前に集合ってことで!」


 「「「「「はーい!」」」」」


 美琴「朝のホームルームで言った通り、友達連れてきていいから」


 美琴「お店の予約もバッチリしてあるわよ。・・・貸し切りで」ニカッ


 「「「「「流石ーっ!」」」」」


 キリト「貸し切りって・・・」


 アスナ「す、すごい実行力・・・」


 食蜂「あらぁ?それくら普通じゃないのぉ?」


 キリト・アスナ「「いやいや」」フルフル


 蜜蟻「操祈さあん。庶民とお金持ちの思考をもう少し考えた方がいいわよお」


 サンドイッチ【普通、貸し切りなんて簡単にできないから・・・】


 食蜂「・・・あ、そっかぁ。うっかりしてたんだゾ☆」


 キリト「一体、普段どう言う生活してるんだ・・・」


 キリト「(お嬢様とは言え、そんなに金銭感覚がおかしいとは思えないんだけど・・・)」

 
 上条「キリトー、昨日香焼達に会ったんだよな?」


 キリト「ああ。会ったぞ」


 アスナ「上条君の友達?」


 上条「・・・いや、家族だな」クスッ


 上条「最初は研修とかで遊びに来てたけど・・・時間が経つにつれて・・・」


 上条「今は本当の大事な家族になってるんだ」


 アスナ「へぇ・・・(私とキリトくんとユイちゃんみたい・・・)」


 キリト「香焼は上条の事、兄貴って呼んでたな」


 上条「ああ。弟でインデックスは・・・。・・・まぁ、妹みたいなもんだ」


 上条「レッサーは聞いた通り恋人だ。もう2人レイヴィニア=バードウェイって子とベルトさんも居るぞ」
291 :1 [saga]:2019/09/23(月) 10:01:53.94 ID:KLKnteyt0
 キリト「・・・何人で住んでるんだ?」


 上条「6人で暮らしてるぞ」


 アスナ「そんな大勢で住んでるの?・・・上条君、結構お金持ちだったり?」

 
 上条「そんなことはないぞ?男子寮だからな」

 
 キリト「寮ってことはそこまで広くなさそうだけど、大丈夫なのか?」


 上条「何とか工夫して生活してるでせうよ」


 アリサ「へぇ、すごいなぁ」クスッ 


 キリト「寝床はどうしてるんだ?まさか、床か?」


 上条「いや?風呂」


 キリト・アスナ「「はい?」」


 上条「俺はまだ部屋の中だからいいけど・・・香焼はベランダで寝てるからなー」


 キリト「何でだよ!?」


 上条「いや、鍛練がどうのこうので・・・好きに外で寝てるんだよ」


 アスナ「すごいけど・・・その子、何歳なの?」


 上条「上条さんの一個下になるから今年で15だな」


 アスナ「児童虐待って訴えられないようにね・・・」


 上条「だ、大丈夫だって。・・・もうかなり長い事外で寝てるんだし」タラー


 キリト「たまには中で寝させてやってもいいんじゃないのか・・・」


 上条「・・・そうだな」


 
292 :1 [saga]:2019/10/21(月) 09:58:49.87 ID:X0A20iqD0
 キリト「アスナ、スグや詩乃達も呼ぼうか?」


 アスナ「うん。いいと思うよ」


 アスナ「でも、ちゃんと皆に聞いてからね」

 
 キリト「そうだな」


 

 直葉『じゃあホテルで待ってるね』


 キリト「ああ、シノンにも伝えておいてもらえるか?」


 直葉『うん、いいよ』


 キリト「ありがとな。じゃあ、また後で」


 ―ピッ

 キリト「・・・よし、二人とも大丈夫みたいだ。ユイとユウキと待っててくれるって」


 アスナ「そっか。よかったね」ニコリ


 「あの・・・」


 キリト「・・・!?」クルッ


 アスナ「あっ・・・!」


 神裂「?」


 キリト・アスナ「「神裂さん!?」」


 神裂「えっ!?」


 キリト「ど、どうして日本に・・・」


 神裂「いえ、その・・・あの、私のことを何故ご存知なのですか?」


 アスナ「昨日、幻夢コーポレーションの社長さんに招待されたんです。そこで・・・」





 神裂「・・・なるほど。あのゲームで、ですか」クスッ


 アスナ「はい。・・・(生で見てもすっごく美人・・・)」ジーッ


 神裂「?。どうしました?」


 アスナ「あ、す、すみません。その、ゲームでも見れた神裂さんの母性が感じられて
     すごいなって・・・」


 神裂「ぼ、母性ですか・・・?」


 アスナ「はい。アルファルちゃんに優しく接していましたから」
293 :1 [saga]:2019/10/21(月) 10:01:26.62 ID:X0A20iqD0
 神裂「はぁ・・・あっ、実はそのアルファルについてなんですが」


 キリト「アルファルがどうかしたのか?」


 神裂「・・・3日前から行方不明になってしまっているのです」


 キリト「!?」


 アスナ「そ、そうなんですか・・・?」


 神裂「はい。こちらに来てるかと思って探しに来たのですが・・・」


 キリト「日本に来てるのか?」


 神裂「恐らく・・・以前に私が日本のことを話して行ったみたいと言っていましたから」


 アスナ「そうなんですか・・・」


 神裂「反応から察するにお2人も見ていないのですね」


 キリト「ああ。見てはいないな」


 神裂「そうですか・・・もし見かけた場合はご連絡をお願いできますか?」


 アスナ「はい。わかりました」

 
 神裂「番号はこちらに掛けてください」スッ


 キリト「ああっ」コクリ


 神裂「お手数おかけします」ペコリ


 キリト「いや、人助けだなら気にしなくて良いよ」


 アスナ「そうですよ。アルファルちゃん、早く見つかるといいですね」


 神裂「ええ・・・ありがとうございます」


 神裂「そう言えばお2人のお名前は?」


 アスナ「あっ。結城明日奈です、アスナって呼んでください」


 キリト「桐ヶ谷和人だ。俺はキリトって呼んでもらって構わないよ」


 神裂「アスナさんとキリトさん、ですね。恩に着させていただきます」ペコリ


 アスナ「はい(ゲーム通りに誠実な人だ・・・カッコいい・・・)」


 神裂「では、私はこれで」


 キリト「ああ。アルファル、きっと・・・無事で居てくれてるはずだと思うぞ」


 神裂「・・・はい。ありがとうございます」ニコリ

 
 ―スタスタ・・・
294 :1 [saga]:2019/10/21(月) 10:02:14.10 ID:X0A20iqD0
 キリト「・・・すごいな。本当にあのデカイ刀持ち歩いてるぞ・・・」


 アスナ「そ、そうだね・・・」


 キリト「背も俺達より高かったな。俺、少し上向いてた」


 アスナ「私も・・・」クスッ


 キリト「・・・あと格好も、ホントにゲームのままだったな」


 アスナ「キリトくん?」ジトー


 キリト「・・・え?あっ!いや、変な意味で言ったんじゃ」アセアセ




 -ホテル-

 詩乃「あ、来たわよ」


 直葉「お兄ちゃーん、アスナさーん」ヒラヒラ


 ユイ「パパー。ママー」ヒラヒラ


 キリト「全員居るな。今は・・・また歩いて行けば良い時間になるな」


 直葉「休まなくて大丈夫なの?」


 キリト「俺は大丈夫だけど・・・アスナは?」


 アスナ「全然平気っ」ニコリ


 キリト「そっか。じゃあ、行こうよ」


 直葉「うん」


 詩乃「わかった」


 ユイ「はいっ!」


 ユウキ「焼き肉かぁ・・・お肉ってどんな味なんだろ」


 キリト・アスナ・直葉・詩乃「「「「え?・・・あ」」」」
295 :1 [saga]:2019/10/21(月) 10:04:04.32 ID:X0A20iqD0
 詩乃「この街に住んでる人って奇抜なファッションが好きみたいだよね」


 直葉「え?そうですか・・・?」


 キリト「まぁ、確かに・・・言われてみてばな」クスッ


 詩乃「さっきだって片足もろに露出したジーパン履いて、シャツの裾を胸元で縛ってる女の人が居たから」


 直葉「すごかったですね。・・・私より胸が大きかったですね」


 キリト「・・・」


 アスナ「キリトくん?」


 キリト「いや実際に大きかったろ!?」


 詩乃「キリト、アンタ彼女だけじゃ物足りないわけ?」


 アスナ「え・・・」ガーン


 キリト「いやいや!なんでそう言う結論になるんだよ!?」


 キリト「あの大きさだと嫌でも目に付くだろ!?」


 アスナ「・・・そ、そうだね・・・」


 直葉「(けど、ホントにすごい格好の人だったなぁ・・・)」


 ユイ「ママ、大丈夫ですか?」 


 アスナ「だ、大丈夫だよ・・・」


 詩乃「・・・(話し変えた方がいいわね)そう言えば、ジーンズ履いてるちっちゃい妖精さんみたいなコスプレイヤーも見かけたわ」


 キリト「え?」


 アスナ「ジーンズ履いてるちっちゃい妖精・・・?」


 詩乃「何か、サングラスかけた男の人達がついてたから芸能人かと思ったけど」


 ユウキ「妖精ってどんな感じの?」


 詩乃「エルフですごく髪が長かったわ」


 キリト「・・・ん?」


 キリト「(どっかで見た事ある気が・・・気のせいか・・・)」


 ユイ「パパ!プリキュアの服を着てみました。どうですか?」


 キリト「え?あ・・・いつの間に・・・」


 ユウキ「すごいんだよこの衣装。ボクでも着れるんだから」


 アスナ「え?サ、サイズ、合わなそうだけど・・・」


 ユウキ「自動的に衣装が大きくなったり小さくなったりするみたいなの」
296 :1 [saga]:2019/10/21(月) 10:06:32.31 ID:X0A20iqD0
 キリト「すごい技術力だな・・・」


 アスナ「でもユイちゃん?汚れたら大変だから、いつもの服に戻ってね?」


 ユイ「あ、それもそうですね・・・」

 ―ポシュンッ 

 ユイ「戻しました」


 アスナ「本当にすごい・・・」


 キリト「・・・アスナも着れるんじゃないか?」


 アスナ「え?わ、私はいいよ」


 ユウキ「え〜?似合いそうな気がするのに」


 ユウキ「運命の名を冠したプリキュアになりそうだよ?」


 アスナ「ホ、ホントに遠慮しておくから!」アセアセ

 
 ユウキ「そっか・・・」


 詩乃「キリト、学校まで後どれくらいなの?」


 キリト「もう少しだな。あそこの角を曲がって真っ直ぐ行けば着くよ」




 -とある高校-

 レッサー「あっ、キリトさんじゃないですか!」


 キリト「レッサー。香焼とインデックスも」


 インデックス「こんばんはなんだよ」


 香焼「昨日ぶりっすね」

 
 キリト「ああ。あの後、どうだったんだ?」


 香焼「まぁ、知ってるライダーの装備を手に入れることが出来たっすよ」


 アスナ「キリトくん。この子達が上条君の話してた・・・」


 キリト「ああ。香焼とレッサー、インデックスだ」


 香焼「それと・・・こちらはレイヴィニア=バードウェイさんとベルトさんっす」


 バードウェイ「よろしくな。キリト、だったか」
297 :1 [saga]:2019/10/21(月) 10:07:46.88 ID:X0A20iqD0
 キリト「・・・あ、ああ(あ、あれ?まだ結構幼い感じなんだな・・・)」


 バードウェイ「何だ?何か失礼なこと考えてない?」ジトー

 
 キリト「え!?い、いや、何も」アセアセ 

 
 バードウェイ「本当だな?・・・まぁ、こんなちんちくりんでもおにぃの立派な恋人だ」
 
 
 キリト・アスナ「「」」


 香焼「・・・?。どうしたんっすか?」


 キリト「上条、ロリコンだったのか」


 アスナ「絶対にユイちゃんに会わせちゃダメだね」ギュウッ


 ユイ「?」


 レッサー「むっ、当麻さんを悪く言わないでください」


 バードウェイ「そうだぞ。おにぃの悪口は許さなんぞ」


 キリト「常識的に考えてみろよっ!」


 レッサー「当麻さんはどちらかと言えば年上好きですよ。老若男女に好かれてるだけで・・・」


 詩乃「・・・話しがついていけない・・・」


 直葉「は、はい・・・」


 香焼「すみませんっす。大体恋人関連となるとこうなってしまうんっす・・・」


 インデックス「とうまは女性に関しては世界一困らないんだよ」


 詩乃「それって女好き・・・?」


 直葉「えぇ・・・」


 ベルトさん「いやいや、それは違うよ。お嬢さん方」


 直葉・詩乃「「え?・・・!?」」ギョッ


 ベルトさん「驚かせてしまってすまないね。私はクリム・スタインベルト。気軽にベルトさんと呼んでくれたまえ^^」パラパパッ

 
 直葉「そ、それ・・・何かのおもちゃ?」


 詩乃「流石、学園都市ね・・・」


 ベルトさん「おもちゃではないよ?ちゃんと意思を持っているのだからね」


 インデックス「本当は人間だったけど、この姿になっちゃったんだよ」
298 :1 [saga]:2019/10/21(月) 10:11:08.79 ID:X0A20iqD0
 詩乃「それって・・・SFによくある科学に没頭し過ぎて人の捨てた、ってやつ・・・?」


 ベルトさん「まぁ、命がけで人の体を捨てたんだけどね」


 直葉「ううっ・・・私そういうのは苦手だよぉ・・・」


 インデックス「大丈夫?」


 香焼「まぁ、気にしないでくださいっす」



 
 レッサー「・・・と、言う訳で。当麻さんは最高に素敵な方なんです」


 バードウェイ「覚えておけ」


 キリト・アスナ「「は、はい・・・」

 
 キリト「まあ、でも・・・無茶をする前に私達をもっと頼ってほしいんですけどね」


 バードウェイ「馬鹿も休み休みに覚えろと言うくらい何度も死にかけてるからな」


 キリト「・・・何となく想像つくな・・・」


 上条「お、キリト。アスナ」


 キリト「あっ、上条・・・」


 アスナ「上条君・・・」


 上条「・・・え?どうした?」


 詩乃「(この人が上条当麻、か・・・)」


 直葉「上条さん。こ、こんばんは」


 上条「ああ。・・・どうかしたのか?」


 バードウェイ「おにぃの素晴らしさを語って、わからせたところだ」エッヘン


 上条「俺の素晴らしさ?」


 バードウェイ「平気だ。おにぃが悪い奴じゃないって事を話しただけだよ」


 上条「そ、そっか・・・」
299 :1 [saga]:2019/10/21(月) 10:11:44.05 ID:X0A20iqD0
 キリト「か、上条。ちょっと・・・」


 上条「?」スタスタ


 上条「どうした?」


 キリト「・・・本当にあのバードウェイって子と・・・恋人なのか?」


 上条「ああ・・・」


 上条「けど・・・アイツもちゃんと意味もわかってちゃんと交際してるぞ?」


 キリト「そ、そうみたいだけど・・・」


 上条「ああ見えても・・・とある組織のリーダーやってるんだ」


 キリト「え?そ、組織のリーダー・・・?」


 上条「そうだぞ。俺でも手が付けられないくらいやんちゃなとこあるけど・・・」


 上条「健気なとこもあって可愛いとこあるんだぞ」クスッ


 キリト「前から思ってたけどさ・・・」


 上条「ん?」


 キリト「上条・・・お前ってどこか常識離れしてるよな・・・」


 上条「そうか?」


 キリト「そうだって。絶対に」


300 :1 [saga]:2019/10/21(月) 10:18:06.84 ID:X0A20iqD0



 ―ワイワイ ワイワイ

 キリト「知らない人がちらほら居るけど、クラスの誰かの友達なのかな」


 アスナ「そうだと思うよ」


 直葉「あ、佐天さん!初春さん!」


 佐天「あれ?直葉さん!」


 初春「直葉さんも来てたんですか」


 直葉「うん。お兄ちゃんに誘われて」


 キリト「(直葉が通ってる柵川中学の子か・・・?)」


 佐天「あ、和人さんですか?女装が似合いそうな」


 キリト「え」

 
 初春「佐天さんっ!」


 佐天「あ、ご、ごめんなさい!ついっ」アセアセ


 詩乃「くふふっ・・・女装が似合いそうねぇ・・・」


 アスナ「キリトくん、線が細いものね」クスッ

 
 キリト「こ、これでも体重増やそうと頑張ってるんだぞ」


 直葉「でも太らないんだよね。・・・女の敵!」


 キリト「なんでだよ!?」


 詩乃「機会があったら、女装してみる?・・・キリ子?」クスクスッ


 キリト「キリ子ってなんだよ・・・」


 直葉「あ、え、えっと・・・こちらは佐天さんと初春さん。クラスメイトなの」


 佐天「初めまして!直葉さんとは仲良くさせていただいてますっ」


 初春「白井さんがその節はお世話になったみたいで・・・」


 キリト「あ、あぁ・・・」


 アスナ「初日のことね」クスッ

 
 キリト「もう気にしなくていいよ。大丈夫だから」


 初春「そうですか・・・」

 
 美琴「じゃあ、行くわよー!」


 「「「「「おーっ!」」」」」
301 :1 [saga]:2019/10/21(月) 10:19:43.36 ID:X0A20iqD0



 -韓来-

 ―ワイワイ ワイワイ

 キリト「よっと・・・」ストン


 アスナ「ユイちゃんはここで大丈夫?」


 ユイ「はい!」


 ユウキ「アスナ、隣に座るね」ストン


 アスナ「はーい」クスッ


 直葉「焼き肉かぁ・・・いつ以来だったかな」クスッ」
 

 詩乃「本当に久々ね、私も・・・」

 
 ユウキ「ボクは本当に初めてだから・・・どうすればいいわからないや」アハハ

 
 アスナ「ちゃんと教えてあげるから」クスッ 


 ユウキ「ありがとう。アスナ」ニコリ


 吹寄「2人はキリトとアスナさんの友達かしら?」


 ユウキ「あ、はいっ。ユウキって言います」

 
 吹寄「・・・コスプレ、が趣味なの?」


 ユウキ「え?あ・・・そ、そういう訳ではないんだけど・・・」


 ユウキ「(わぁ、この人も胸大きい・・・)」


 上条「制理。一回会っただろう?キリトが襲われて、俺達が作戦会議してたとき」


 吹寄「・・・あ、そう言えば」

 
 ユウキ「そうだった。あんまり顔見覚えてなかったから、ごめんね?」


 吹寄「いいわよ。私こそ、ごめんなさいね」


 
302 :1 [saga]:2019/10/21(月) 10:20:55.36 ID:X0A20iqD0
 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 ――――――――――――――――――――――――――――――――
 ―――――――――――――

 美琴「それじゃ!小テスト赤点誰も居なかった記念に乾杯!」


 「「「「「乾杯ーい!」」」」」

 ―ワイワイ ワイワイ ワイワイ



 ユウキ「わぁぁ・・・ケホッ!ケホッ!」


 キリト「ユウキ、あんまり顔近づけると危ないぞ」アセアセ


 ユウキ「う、うん・・・」ケフッ


 アスナ「はい。ユイちゃんは甘口のタレを使ってね」


 ユイ「わかりました」ニコリ


 直葉「お兄ちゃん、七味取って?」


 キリト「ああ。・・・ほらっ」


 直葉「ありがとう」スッ


 詩乃「いいわね。家庭的なやり取りで」クスッ


 キリト「そ、そうか?」


 詩乃「うん。・・・塩、取ってもらってもいい?」


 キリト「塩・・・はいっ」


 詩乃「ありがと」ニコリ



 ―ボォオオオオ! 
 
 インデックス<ととととととうま!火事なんだよ!
 上条<この大馬鹿!ホルモン一気に全部入れるやつがあるか!
 香焼<一旦取り除くっすよ ヒョイヒョイッ


 ユウキ「・・・焼き肉っておもしろいね」クスッ


 アスナ「うん。そうね」クスッ


 アスナ「・・・って。インデックスちゃん、お皿に山盛りでお肉乗せてる・・・」


 キリト「や、焼けた奴を皿に乗せてるだけなんじゃ」


 インデックス<いただきますなんだよ ガツガツガツムグムグ


 キリト「・・・人は見かけによらないな。シスターさんなのに・・・」
303 :1 [saga]:2019/10/21(月) 10:22:18.25 ID:X0A20iqD0
 姫神「初めて会った頃から。あの子はあんな感じ・・・」


 アスナ「そ、そうなんだ・・・」


 姫神「うん」パクリッ、モグモグ


 アスナ「・・・そう言えば、姫神さん。今朝話してた上条君の話・・・」


 アスナ「(何をされたの?)」ヒソヒソ


 姫神「(・・・本人は無意識だけど。・・・ブラの。ホック外されて・・・//)」


 アスナ「(えぇえっ!?///)」


 姫神「(恥ずかしくなって・・・今朝やったみたいにボディブローを・・・)」ヒソヒソ


 アスナ「(・・・し、しちゃう気持ちはわかるかな・・・/)」ヒソヒソ


 姫神「(・・・今だから。言えるけど。あの頃は・・・)」


 姫神「(上条君に好意を持っていたから・・・)」


 アスナ「(そ、そうなの?)」


 姫神「(うん。だから。本当に恥ずかしくって・・・///)」


 アスナ「そう・・・でも、今だから言える、ってもしかして姫神さんも」


 姫神「(ううん。私は元春君・・・土御門君と付き合ってるよ)」

 
 アスナ「土御門君と?」


 姫神「マニアックな趣味持ってるけど。良い人・・・だよ」


 アスナ「あぁ・・・初日に見たから、わかるよ」クスッ


 姫神「前まではね・・・義妹メイド服最高主義者だったの。今は色々あったねんけど。付き合うことに
    なったんよ」


 アスナ「義妹メイド服最高主義者?」


 姫神「そ。今はもうメイド服最高主義者になってはるけどね」クスッ


 アスナ「・・・そ、そっか」


304 :1 [saga]:2019/10/21(月) 10:24:04.75 ID:X0A20iqD0



 ユウキ「美味しい・・・!//」パァァア


 アスナ「よかった。こっちのタレを付けてみるのもいいかも」


 ユウキ「これ?・・・はむっ・・・ん〜〜っ!///」ホワワーン


 姫神「美味しそうに。食べてるね」クスッ


 アスナ「一応、初めて焼き肉に来て食べていますから・・・」


 食蜂「あらぁ・・・そうなのぉ」


 美琴「そんなにお金に困ってる家庭だったり?」


 アスナ「あ、ううん!そう言うわけじゃないよ。大丈夫・・・だから」


 美琴「あぁ、そう・・・」


 食蜂「・・・よいしょっ」ポフン


 食蜂「ふぅ・・・胸を乗せても手を置く位置に邪魔になるわねぇ」


 美琴「」ピクッ


 アスナ「・・・食蜂さんって実質的に言えば中学生、なのよね?」


 食蜂「そうよぉ。飛び級したからぁ高校生だけどぉ」


 アスナ「・・・なんて大きさ・・・」ボソッ


 美琴「・・・」ベシッ


 食蜂「やんっ!んもう痛いじゃなぁいっ」プンスコ


 姫神「」ベチンッ!


 食蜂「痛った!?ちょ、姫神さんまで何でデコピンするのぉ!?」


 美琴「そりゃそんなことして言えばなるわよ!アンタみたいな・・・」


 美琴「乳牛に私達の気持ちなんて!」ガルルッ


 白カチューシャ「そうだそうだー!」ブー!ブー!


 姫神「・・・私はまだあるから。もう許す」パクッ、モグモグ
305 :1 [saga]:2019/10/21(月) 10:25:31.99 ID:X0A20iqD0
 美琴「・・・アスナさんは?」


 アスナ「・・・え?私!?(急なカーブで話が飛んで来た!?)」
 

 食蜂「・・・アスナさんも結構あるじゃないのぉ」


 アスナ「い、いえいえ私より、直葉ちゃんの方が・・・」チラッ


 直葉「ユ、ユイちゃん、口元拭いてあげるね〜」フキフキ


 ユイ「んむ」


 アスナ「(あ!話しスルー気!?)」ガーン!


 美琴「そんなことはどうでもいいのよ!この胸許せるのか許されないのか、どっちなの!?」


 アスナ「そっちの話し!?・・・え、えっと・・・」タラー


 キリト「(アスナ。ここで火に油を注ぐ事言ったら地雷踏むことになるぞ・・・)」アセアセ


 アスナ「・・・ス、スレンダーな方が健康的だと思うけど」チラッ



 佐天「ん〜〜!やっぱ焼き肉最高だね〜♪」モグモグ


 初春「ちょ、ちょっと佐天さん。私も牛タン食べたいのに・・・ってなん次々食べるんですか!」



 美琴「・・・」


 アスナ「だ、だから・・・」


 美琴「佐天さん。服着てるから着やせしてるけど、デカイわよ」


 アスナ「」


 美琴「」ワナワナ
306 :1 [saga]:2019/10/21(月) 10:25:57.67 ID:X0A20iqD0
 黒子「あーんおねえさまの慎ましきお胸はうえへへー」ワシッ


 美琴「なっ!?く、黒子ぉおっ!//」バチバチッ!


 黒子「あばばばばばば!!」


 黒子「」プシュー・・・


 美琴「ま、まったく・・・もういいわ。私もお肉食べまくってやる・・・」ヅカヅカ


 アスナ「し、白井さん!大丈夫ですか!?」


 黒子「も、問題ありませんの・・・前までずっと喰らっていましたのに、随分と柔になってしまいましたわね・・・」ムクリ


 直葉「え!?あ、あの人ってそんなに人に向かって電撃浴びせる人なんですか!?」


 黒子「い、いえ、まさか。以前まで私はちょっかいを出していましたから・・・」


 黒子「それと上条さんも。能力を消されてプライドが許さなかったのか今でもぶっ放してますわ」


 キリト・アスナ「「あぁ・・・」」
 

 詩乃「物騒ね・・・」


 姫神「日常茶飯事」


 食蜂「あれでも元常盤台のエースだったのよぉ。私はナンバー2」


 食蜂「裏表無いからぁ、そこは認めてるけどぉ・・・頑固なのよねぇ」


 直葉「は、はぁ・・・」


 黒子「アスナさん。これからもお姉様と仲良くしてくださいまし」ペコリ


 アスナ「う、うん・・・」コクリ



 ユウキ「♪〜」モグモグッ


 キリト「ユウキ。美味いか?」クスッ


 ユウキ「うん♪」
307 :1 [saga]:2019/10/21(月) 10:43:07.40 ID:X0A20iqD0
 キリト「食後のデザートも頼んでおくか?」


 ユウキ「あ、そうする!出来ればアイスがいいかな」


 キリト「わかった」クスッ


 ユウキ「ありがとう、キリト」ニコリ


 キリト「ああっ」コクリ


 ユウキ「♪〜」モグモグッ

 
 佐天「あの、ユウキさんでしたよね?」


 ユウキ「ん?そうだけど・・・」


 佐天「お隣いいですか?」


 ユウキ「うん、いいよ」ニコリ


 佐天「ありがとうございます。・・・その衣装って自作なんですか?」


 ユウキ「いや、借り物。・・・あと敬語なんていいよ」


 ユウキ「多分同じ年だから」クスッ


 佐天「あ、そ、そうなの?じゃあ・・・改めて、佐天涙子だよ」


 ユウキ「うん、よろしくね」ニコリ


 佐天「キリトさんとアスナさんとはどんなご関係なの?」


 ユウキ「友達だよ。ゲームで知り合ったの」


 ユウキ「付き合いが長いのはどちらかと言えばアスナの方かな。キリトとも、もちろん仲は良いけど」


 佐天「そうなんだ」


 ユウキ「うんっ」


 ユウキ「佐天さんはあのお花の冠被ってる子と友達?」


 佐天「うん。初春は私の唯一無二の親友だよ」


 ユウキ「へぇ、仲は良好?」


 佐天「もちろん。私が旦那で初春は嫁さんみたいって言われるくらい」クスッ


 ユウキ「あははっ!そうなんだ」クスッ


 佐天「そうそう」クスッ


308 :1 [saga]:2019/10/21(月) 11:03:09.26 ID:X0A20iqD0



 アスナ「・・・あの子、もうユウキと打ち解けてる・・・」


 食蜂「コミュ力の塊おばけらしいものねぇ」


 食蜂「普通の学校に通っている子が常盤台の生徒さんと親友なんて相当レアよぉ」


 アスナ「そうなんですか」


 キリト「食蜂は御坂と仲良さそうだけど、やっぱ見知ってるからか?」


 食蜂「ん〜・・・そうねぇ」


 食蜂「でも昔はそんなに仲良くなかったわぁ」


 食蜂「私がちょっかい出すから隣に座っただけで心底嫌な顔してたしぃ」


 キリト「そ、そんなにか・・・」


 アスナ「・・・」タラー


 食蜂「あとぉライバル力も強かったかしらねぇ」クスッ


 アスナ「で、でも、何かきっかけで仲良くなったんですよね?」


 食蜂「ええ。もちろんそうよぉ」


 食蜂「ま、今でも着替えとかで憎しみの視線向けられるけどぉ」


 アスナ「た、大変ですね・・・」


 キリト「はは・・・」タラー


 食蜂「でもぉ・・・大切な友達なのか変わりないわぁ」クスッ


 アスナ「・・・そうですか」クスッ



 
 詩乃「ふーん、サバゲーやってるの」


 レッサー「はい。かなりやり込んで上級者なんです」フフン


 詩乃「そう。すごいじゃない」クスッ


 レッサー「相手を見つけて、暗殺っぽくアウトにさせると中々楽しいんですよ」


 詩乃「・・・へぇ」


 レッサー「サークルの友達も一緒にやったりするんです」
309 :1 [saga]:2019/10/21(月) 11:03:39.79 ID:X0A20iqD0
 レッサー「もう一人も誘ったりしてるんですけど、反応が芳しくなくて・・・」


 詩乃「そこは押しが大切じゃないの?グイっと引き込めないと」


 レッサー「いやー・・・何分彼氏さんとの時間が大切って感じになっちゃってますもんで」


 詩乃「・・・あぁ、そう言うこと・・・」


 レッサー「とんでもなく堅物な人ですから。ベイロープって言うんですけど」


 詩乃「どんな人なの?もしよかったら、写真とかある?」


 レッサー「えーっとですね・・・」タプタプ
  
  
 レッサー「これはちょっとしたお出かけで出発前に撮ったもので」
 

 http://s.kota2.net/1571621760.png


 レッサー「この銀髪で耳辺りに何か付けているのがベイロープです」


 レッサー「それで、こっちはサークルを結成した当時の写真です」
 

 http://s.kota2.net/1571621792.jpg
 

 詩乃「すごい美人・・・」


 レッサー「ま、それは認めます。うちのお色気担当でしたし」


 詩乃「背も高そうなのね」


 レッサー「そうですねー。この美脚でお尻蹴られたら数分立てませんよ」


 詩乃「・・・そ、そう」


 詩乃「後ろの2人は?」


 レッサー「肩にかかる金髪の子はフロリス。茶髪のショートカットでデコ出しの子はランシスと言います」


 詩乃「この子達はどんな子なの?」


 レッサー「サークルでは私の双子ポジションのフロリスは基本、強きで勝ち気のあるツンデレキャラですが
      彼氏さんの前ではデレッデレです」

 
 詩乃「ふふっ。見た目通りって感じね」


 レッサー「何となくわかってました?」クスッ


 詩乃「まぁ・・・」


 レッサー「末っ子ポジション、ランシスはランシスはちょっとくすぐったがりですが、優しい子ですよ」


 レッサー「ちなみにあそこに居ます。お誘いしたらOKしてくれましたので」


 詩乃「あ、ホントだ」
310 :1 [saga]:2019/10/21(月) 11:21:25.19 ID:X0A20iqD0


 ランシス「くひゅふふふっ・・・」プルプルッ

 ―ぱしゃっ ぱしゃっ

 誉望「ラ、ランシスさん。ジュース溢してすッスよ」アセアセ


 ランシス「あ、ご、ごみぇん・・・」プルプル


 誉望「一旦置いてくださいッスよ・・・」



 
 詩乃「・・・もしかして隣にいるのは恋人?」


 レッサー「そうです」


 レッサー「中々、良い仲なんですよね」


 レッサー「あまち外にはアピールしないのに見てるとうやけに息があってるって言うか」


 詩乃「良いことじゃない」クスッ


 レッサー「まぁ、そうですね」クスッ


 レッサー「うちのサークルメンバー全員彼氏持ちで、これがアイドルグループとかだったら・・・」


 詩乃「何?」


 レッサー「間違いなく炎上所か殺害予告が来るくらい、私を含めて全員恋人さんとは良好ですよ」くすぐったい


 詩乃「・・・最近の子は随分と進んでるわね・・・」


 詩乃「私とあまり変わらなそうなのに・・・」


 レッサー「ま、言っちゃなんですけど皆美形、可愛い系ですからね」


 レッサー「押せ押せでいって掴み取った勝利みたいなものですっ」


 詩乃「なるほどね・・・」


 レッサー「ちなみにフロリスと付き合ってるのはおっさんです」


 詩乃「!?」


311 :1 [saga]:2019/10/21(月) 11:22:15.21 ID:X0A20iqD0
 バードウェイ「おい」


 直葉「え?あ、わ、私?」


 バードウェイ「そうだ」


 直葉「えっと、何かお話がある・・・んですか?」


 バードウェイ「畏まることはない。・・・聞きたいことがある」


 バードウェイ「教えろ。どうしたらそんな胸になるんだ?」ペチペチッ


 直葉「ひゃんっ!?///ちょ、ちょっと!?///」


 バードウェイ「豆乳か?それとも別の手で大きくしたのか?」


 直葉「な。何もしてないよっ//」


 直葉「け、剣道してたら自然に・・・」
 
 
 バードウェイ「剣道・・・」


 直葉「うん・・・//」


 バードウェイ「本当か?」


 直葉「・・・で、でもね?苦労もあるんだよ?」


 直葉「下着買うのにお金が・・・」


 バードウェイ「そうなのか。だが、私はまだ付けてないから問題はない」


 直葉「えぇ・・・そう言う問題じゃ」


 バードウェイ「他に何かあるのか?秘訣とか」


 直葉「ひ、秘訣・・・うーん・・・本当に何もしてないんだけど・・・」


 バードウェイ「・・・少し、失礼するぞ」スクッ


 直葉「え?あ、うん・・・」


 バードウェイ「・・・」ズイッ

 ―ポスン・・・
 
 直葉「・・・?(私の膝の上に座って・・・)」


 ―ギュウッ

 直葉「・・・えっ」


 バードウェイ「・・・」
312 :1 [saga]:2019/10/21(月) 11:23:21.84 ID:X0A20iqD0
 直葉「・・・え、えっと・・・//」


 バードウェイ「ふむ・・・素晴らしい柔らかさ・・・」


 バードウェイ「・・・直に触るぞ」モゾモゾ


 直葉「ひゃぴっ!?///や、だっ!///」


 ―ムニッ もみゅ・・・

 直葉「ふあぁっ!?///」


 バードウェイ「おー・・・」


 直葉「やめっ・・・!///」

 
 バードウェイ「なんという弾力・・・ッ!」

 
 バードウェイ「この胸で一体何人の男を誑かしてきた!?言え!」モミモミモミモミ


 直葉「し、してないいぃっ!///」

 
   げ   ん
   こ   つ

 上条「本当にすみませんでしたっ!」ドゲザ


 バードウェイ「」プシュ〜


 直葉「うぅ・・・///」グスン


 上条「バードウェイ!妹が見たら泣くぞ!」

 
 上条「大体な!」ガミガミガミガミガミガミガミ


 バードウェイ「」ショボン


 直葉「あ、あの・・・もう、大丈夫・・・ですから・・・/」


 上条「本当にすみませんでしたっ!」ドゲザ


 直葉「ほ、本当にいいですから・・・/」


 キリト「上条、本当にもういいって。その子も反省しただろ?」

 
 バードウェイ「・・・ああ」


 上条「キリト・・・」


 バードウェイ「・・・ごめんなさい」


 直葉「う、うん。いいよ」
313 :1 [saga]:2019/10/21(月) 11:25:56.17 ID:X0A20iqD0
 上条「はぁ・・・レイ」


 上条「お前はまだ大きくなると思うぞ?成長期なんだし慌てるなって。そのままのお前が好きだぞ」


 バードウェイ「・・・うん」


 上条「・・・ほら、食おうぜ?」ニコリ、ナデナデ


 バードウェイ「うん・・・」コクリ


 キリト「(・・・なるほどな。上条の言ってたこと、わかった気がする)」クスッ


 上条「よっと」スクッ


 ―カクンッ

 上条「おぉご!?(足が痺れて)」ガクッ!


 直葉「きゃっ!?」

 ―ズテーン!

 キリト「か、上条!?スグ!?」


 バードウェイ「大丈夫・・・か?」


 上条「っと、わ、悪い!大丈夫か!?」


 直葉「は、はい・・・。・・・!?///」


 上条「そ、そうか・・・ん?」ムニュムニュッ


 上条「・・・!!/」バッ!


 バードウェイ「・・・」


 キリト「?。どうした?」


 直葉「///」


 アスナ「キリトくん。・・・?、あれ?皆どうかしたの?」


 直葉「あ、ひぇ、め・・・///」


 キリト「いや、上条が転んでさ。スグも巻き沿いになって」


 アスナ「え?だ、大丈夫?」


 上条「あ、ああ・・・/」アセアセ


 直葉「ひゃぃ・・・///」
314 :1 [saga]:2019/10/21(月) 12:15:13.51 ID:X0A20iqD0
 美琴・食蜂「「・・・あっ」」ビキッ


 上条「」ビクッ!


 美琴「・・・当麻?何をしたの?」


 食蜂「言わなくても察してあげるけど」


 上条「」ダラー


 バードウェイ「よーし、おにぃ。タマ潰すぞ」


 上条「ご勘弁をーーーーーっ!!」ダッ!


 美琴「待てやゴラァァアアアアア!!」


 食蜂「んもう許さないんだからぁぁー!」


 バードウェイ「Go to hell!!」


 
 アスナ「え?え?・・・え?」キョトン


 キリト「な、何だったんだ・・・」


 直葉「・・・///」


 アスナ「・・・直葉ちゃん?顔赤いけど・・・大丈夫?」


 直葉「だ、大丈夫ですぅ・・・/////」


 直葉「(男の人にこう言う事されると、こんな気持ちになるんだ・・・///)」ドキドキ

 
 直葉「(上条さんに触られた時・・・嫌な気分にならなかった・・・//)」
 

 アスナ「そう?なら、いいけど・・・」

 
 直葉「・・・///」


 
 ユウキ「はぁ・・・もうお腹いっぱいだよぉ」


 ユイ「ごちそうさまでした」 


 キリト「食べ終わったか?」


 アスナ「満足した?ユウキ」ニコリ


 ユウキ「うん。こんなに美味しい物食べたの、ALO以来に久しぶりだよ」ニコリ


 ユウキ「・・・でも、インデックスちゃんには勝てなかったなぁ・・・」

  
 ユイ「あれだけ食べてしまったらお腹壊しちゃいそうです・・・」


 キリト「そ、そうだよな・・・」
315 :1 [saga]:2019/10/21(月) 12:28:19.99 ID:X0A20iqD0
 ユウキ「あ、デザート頼んでたよね?」


 キリト「あ、そうだったな」


 ユウキ「よーし!別腹ってやつで、食べるよ♪」


 アスナ「ふふっ。やっぱり女の子ね・・・よし!私も!」


 ユイ「私も・・・食べたいです!」


 キリト「ユ、ユイ。無理しちゃダメだぞ?」ナデナデ


 ユイ「大丈夫です。食べられます!」


 アスナ「じゃあ私は・・・」




 アスナ「んっ・・・美味し♪」


 ユイ「キーンっときましたっ」キーン


 キリト「大丈夫か?」クスッ


 ユウキ「♪〜//・・・ん?」



 「お待たせしました。タブルジャンボタワーパフェです」ゴトッ


 インデックス「ありがとうなんだよ」


 
 ユウキ「・・・なにあれ」


 アスナ「あの小さな体なのに・・・」


 アスナ「どうして、あんなにたくさん食べられるのかな・・・?」


 キリト「さぁ・・・」


 ユウキ「・・・」


 詩乃「・・・流石に自殺行為だから、やめておきなさい」


 ユウキ「あ、た、頼まないよ?」アセアセ

316 :1 [saga]:2019/10/21(月) 12:39:05.56 ID:X0A20iqD0
 直葉「・・・」

 
 上条「」チーン


 直葉「か、上条さん?大丈夫ですか・・・?」アセアセ


 上条「うん、何とか・・・」


 上条「・・・あ、これ・・・直葉さんの?」


 直葉「?(ビニール袋?・・・!?///)こ、ここ、こここ、これっ!?///」


 上条「シーッ!・・・レイが・・・かすめとったブラジャーでせう・・・」

 
 直葉「・・・!///」サスサスッ


 直葉「////」カァァア


 上条「本当にすみませんでした」ドゲザ


 直葉「い、いえ・・・///」


 直葉「その・・・甘えられてきて、可愛かったので・・・///」


 上条「帰ってよーく言って聞かせます・・・」


 直葉「い、いえ・・・お気にせず・・・///」


 直葉「(責任感あって、真面目な人なんだ・・・//上条さんって・・・//)」


 上条「・・・早く、付けてきなよ。胸元は隠しながら・・・」


 直葉「は、はい・・・//」ソソクサ


 直葉「・・・//(すごく良い人・・・//)」


 詩乃「リーファ?どうしたの?」


 直葉「//」ギクッ


 直葉「・・・ちょっと・・・//」ソソクサ


 詩乃「?」
317 :1 [saga]:2019/10/21(月) 12:40:58.29 ID:X0A20iqD0


 
 美琴「・・・さて、そろそろお開きの時間ね」


 美琴「はーい!皆ー!そろそろお開きにするわよー!」



 「お会計、こちらになります」


 美琴「・・・あっ。いっけない、カードの入金少ないかも」


 食蜂「私も払ってあげるわぁ」


 美琴「ごめん、ありがと」


 アスナ「(・・・なんだかんだでこの2人仲良いわね)」クスッ


 美琴「カードで」


 「はい。・・・ありがとうございました」


 「領収書です」スッ


 上条「あ、はい。・・・」


 キリト「?・・・」


 上条・キリト「「」」ウゲッ


 上条「・・・アイツらどんだけ・・・いや、大半インデックスか」


 キリト「そうだろうなぁ・・・」


 上条「ちょっとした大型の家電製品がいくつか買えるぞ・・・」


 美琴「当麻、これ出世払いで返してね」

 
 上条「ぇ」


 食蜂「何かぁ?」


 上条「・・・ぃぇ」

 
 美琴・食蜂「「ありがとう」」ニコリ 


 上条「こんな大金、上条さん十数年かかってやっと返せるくらいでせうよ・・・」


 キリト「上条は何かバイトとかしてるのか?」


 上条「何も・・・」
318 :1 [saga]:2019/10/21(月) 12:47:13.87 ID:X0A20iqD0
 上条「インデックスは本屋でバイトしてバードウェイもデパートかスーパーでバイトしてるらしいけど」


 キリト「え?・・・イ、インデックスはともかくバードウェイは」


 上条「この街じゃ小学6年生からバイト可能なんだ」


 キリト「マジかよ」


 
 吹寄「それじゃあ皆、気をつけて帰るのよ」


 吹寄「寄り道はまだ大丈夫な時間だけど、問題のないようにすることっ」


 
 ―ワイワイ ワイワイ ゾロゾロ・・・

 キリト「さてと、俺達もホテルに戻るか」


 アスナ「うん」


 ユウキ「ふあぁ〜〜・・・はぁー、風が心地良いなぁー」


 ユイ「少し暑いですけど、そうですね」ニコリ


 詩乃「・・・ん?リーファは?」


 キリト「え?・・・あっ、あそこで上条と話してるな」



 直葉「あの・・・上条さん」


 上条「ん?直葉さん、どうしたんだ?」


 直葉「も、もし、ご迷惑じゃなかったら・・・」


 直葉「私と連絡交換してくださいませんか?」


 上条「俺の連絡先か?」

 
 直葉「そのバ、バードウェイちゃんと遊びたいから・・・」


 上条「あ、ああ・・・俺とじゃなくて、バードウェイも携帯持ってるぞ?」


 直葉「え?あ、そ、そうなんですか」


 上条「ああ・・・」


 直葉「じゃ、じゃあ・・・バードウェイちゃんの連絡先を・・・」


 上条「ああ。おーい、レイー」


 バードウェイ「どうした?おにぃ」


 上条「直葉がお前と連絡先交換したいって」


 バードウェイ「ん?そうなのか?」


 直葉「う、うん」
319 :1 [saga]:2019/10/21(月) 12:51:38.72 ID:X0A20iqD0
 バードウェイ「そうか。構わないぞ。・・・赤外線でいいか?」


 直葉「大丈夫だよ」



 キリト「・・・すっかりバードウェイと仲良くなったみたいだな」クスッ


 アスナ「そうみたいだね。バードウェイちゃんも・・・」


 アスナ「・・・直葉ちゃんの事、気に入ったのかな」クスッ


 詩乃「・・・(と言うより、リーファの胸を気に入ったんじゃ・・・)」


 
 直葉「・・・はい。ありがとう、バードウェイちゃん」ニコリ


 バードウェイ「お安いご用だ」クスッ

 
 直葉「それじゃあ・・・」


 上条「ああ。じゃあな、直葉さん」


 直葉「はい」


 
 直葉「・・・あ、あのっ。やっぱり上条とも・・・」


 上条「え?あ、ああ。そうか、わかった」

 
 直葉「は、はいっ・・・/」


 ―ピピピッ・・・

 直葉「・・・ありがとうございます」


 上条「ああ。・・・その、あの時はごめんな?」


 直葉「気にしないでください。あれは・・・じ、事故だったのはわかってましたし//」

 
 直葉「上条さんがそんなことする人じゃない、ってよくわかったので・・・///」


 上条「そ、そっか・・・」


 バードウェイ「」ゲシッ!

 
 上条「いっで・・・」


 バードウェイ「ふんっ・・・」トコトコ


 上条「っかぁぁ・・・」ズキズキ


 直葉「大丈夫ですか?」アセアセ


 上条「あ、ああ・・・じゃあ、気をつけてお兄さん達と帰るんだぞ?」


 直葉「はいっ」
320 :1 [saga]:2019/10/21(月) 12:52:55.58 ID:X0A20iqD0
 直葉「お待たせ。ごめんね、遅れちゃって」


 キリト「いや。じゃあ、ホテルに戻ろうか」


 直葉「うんっ」



 

 直葉「♪〜」


 キリト「スグ、何か上機嫌だな?」クスッ


 直葉「え?えっ!?//そ、そう・・・?//」

 
 アスナ「鼻歌歌ってたよ?」クスッ


 ユウキ「そんなにさっき、連絡先交換したのが嬉しかったの?」


 直葉「っ!///そ、それは・・・その・・・//」


 詩乃「・・・ん?あっ、あそこに居るのって・・・」


 キリト「え?」




 御坂妹「・・・」ブンブンッ

 
 猫「ニャー」シャババッ


 御坂妹「・・・」ブンブンッ


 

 キリト「御坂か?・・・けど、服が・・・」


 詩乃「常盤台中学の制服ね。・・・もしかして、妹さん?」


 アスナ「あ、そうなのかも」

 
 直葉「話しかけてみる?」
 

 キリト「・・・みるか」


321 :1 [saga]:2019/10/21(月) 12:53:56.96 ID:X0A20iqD0
 猫「ニャー」トテトテ


 御坂妹「行ってしまいましたか。とミサカは手を軽く振りながら猫を見届けます」ヒラヒラ


 キリト「なぁ。君・・・もしかして御坂の妹かな?」


 御坂妹「どちら様ですか、アナタは・・・とミサカは初対面の人に当然の反応をします」


 御坂妹「(まぁ、お姉様から聞いてますけど。とミサカはイジワルしてみます)」


 キリト「俺達は御坂が通ってる学校のクラスメイトになったんだ」


 御坂妹「そうですか。とミサカは納得して頷きます」


 アスナ「(そっくり・・・双子なのかな?)」


 御坂妹「ちなみに何かご用件があって話しかけてきたのでしょうか?とミサカは疑問を抱きます」


 キリト「あ、いや。似てたから気になって・・・」


 詩乃「・・・ねぇ、その頭に付けてるゴーグルは?」


 御坂妹「これは電子線を見ることが出来る軍用ゴーグルです。とミサカは丁寧且つ簡潔に説明します」


 御坂妹「ミサカはお姉様のように電子線を肉眼で把握することが出来ないのでこれを用いて見ることが
     出来るのです。とミサカ追加で説明します」


 詩乃「へぇ・・・他には機能、ないの?」


 御坂妹「ありません。電子線を見ることができるだけのゴーグルです」
     

 御坂妹「とミサカは割とあまり使い物にならないと思いながら答えます」


 詩乃「でも、似合ってると思うよ。結構私は好きかも」クスッ
 

 御坂妹「そうですか(とミサカは変わった趣味が好きなのですね、と軽く毒を吐いてみます)」


 詩乃「・・・ところで、今の時間帯常盤台の生徒が外に出でいたらマズイんじゃないの?」


 御坂妹「(どうやらこの方は常盤台の規則をご存知のようですね)はい。ですので、ミサカはこれで失礼しようかと」


 御坂妹「あちらの方から他の妹もお迎えに来ましたので」


 キリト・アスナ「「え?」」


 13577号「こちらに居ましたか。とミサカは10032号を見つけます」


 19090号「では、戻りましょう。とミサカは提案します」


 アスナ「え?・・・え?」


 詩乃「・・・三つ子?いや、御坂美琴を合わせて四つ子・・・」


 直葉「・・・」ポカーン
322 :1 [saga]:2019/10/21(月) 14:26:20.36 ID:X0A20iqD0
 ユイ「・・・なんだか少し怖いです・・・」


 ユウキ「何て言うんだっけ・・・あ、クローンみたい!」


 御坂妹「ではミサカハこれで。失礼します」スタコラサッサ


 キリト「あっ、ああ・・・」


 アスナ「さ、さよなら・・・」


 詩乃「ねぇ、明日また学校で会える?」


 御坂妹「・・・それはどうでしょうね。とミサカは曖昧に答えます」


 詩乃「え?」


 御坂妹「・・・では。とミサカは一礼をして13577号と19090号の元へ向かいます」


 キリト「・・・なんか、クールな感じの子だな」


 ユウキ「お姉さんと全然違うくらいだったね」

 
 ユイ「そうでしたね・・・」




 
 直葉「ちょっとコンビニで飲み物買ってきますね」


 アスナ「あっ、私もそうする」


 詩乃「・・・変わった物が無いか気になるから、見に行ってくる」


 キリト「ああ。・・・ユイとユウキは?」


 ユウキ「ボク、お金持ってないから・・・」


 ユイ「私も気になるので少し見に行ってきていいですか?」


 キリト「ああ。アスナ達から離れるなよ?」

 
 ユイ「はい!」トタタッ


 ユウキ「・・・入り口のところで待ってよっか?」


 キリト「そうだな」
323 :1 [saga]:2019/10/21(月) 14:26:59.77 ID:X0A20iqD0



 -コンビニ-

 直葉「・・・これ、何だろ?凝縮栄養飲料SURVIVAL+1・・・?」


 詩乃「あ、これが黒豆サイダーか。・・・一本買ってみよ」

 
 ユイ「一杯飲み物が置かれていますね」


 アスナ「く、熊のスープカレー・・・?」タラー

 
 ユイ「ママ、私もどれか買っていいですか?」


 アスナ「あ、うん。いいよ」


 ユイ「ありがとうございますっ」ニコリ


 ユイ「ん〜・・・あっ」


 ユイ「練乳サイダー・・・気になりますっ」ピョンピョンッ


 ユイ「うっ・・・はいっ!はいっ!」ピョンピョンッ


 ユイ「・・・取れません・・・」ションボリ


 ―ス・・・

 ユイ「え・・・?」


 一方通行「・・・これが要ンじゃなかったのか?」


 ユイ「あ、ありがとうございます・・・」スッ


 一方通行「・・・」スタスタ


 ユイ「(何だか誰も寄せ付けないオーラを感じます・・・)」ブルルッ

 
 ユイ「・・・でも、優しい人のようですね・・・」


 アスナ「ユイちゃん、そのジュースにするの?」


 ユイ「あ、はいっ」


 
324 :1 [saga]:2019/10/21(月) 14:28:33.66 ID:X0A20iqD0



 詩乃「色々種類がまだあるのね・・・超健康補助飲料 ガラナ青汁、決闘牧場特産 カツサンドドリンク」


 詩乃「・・・ハバネロパイナップルジュース?なんでこんな変なのばっかり・・・」


 一方通行「・・・おィ」


 詩乃「」ビクッ!


 詩乃「・・・はいっ!?」


 一方通行「・・・悪ィ。コーヒー取りてェだけだ」


 詩乃「あ・・・すみませんっ・・・」


 一方通行「ン・・・」


 ―ガコン ガコン ガコガコン

 一方通行「よし・・・」


 詩乃「(どんだけ飲むの・・・見ただけで胸焼けが・・・)」


 一方通行「・・・」スタスタ

 
 詩乃「・・・」


 アスナ「シノン。決まった?」


 詩乃「あっ・・・これにする。・・・あの人・・・」


 アスナ「え?・・・す、すごく白いね・・・でもガタイは良いかも・・・?」


 詩乃「・・・あっ。もしかして、一方通行・・・先生?」


 アスナ「え?・・・それってあの「砂の城」で有名な・・・嘘!?」


325 :1 [saga]:2019/10/21(月) 14:31:38.61 ID:X0A20iqD0



 ユイ「・・・」


 ―コロコロ・・・

 ユイ「?」ヒョイッ


 打ち止め「あ、それは私のだよってミサカはミサカは落とした物を指さしてみる」


 ユイ「はい。お返しします」


 打ち止め「ありがとうってミサカはミサカは受け取ってみるっ」ニコリ


 ユイ「はいっ」ニコリ


 打ち止め「・・・?」


 ユイ「?」


 打ち止め「貴女から微弱な電流を感じる、ってミサカはミサカは頭のアンテナが反応してるのに気付いてみたり」


 ユイ「!・・・恐らく、私は電脳世界から来たのが原因かもしれません」


 打ち止め「電脳世界・・・?」


 ユイ「はい」


 打ち止め「へぇ・・・そうなんだってミサカはミサカは何となく理解してみる」


 ユイ「ありがとうございます」ニコリ


 打ち止め「ミサカもミサカも!」


 打ち止め「御坂姉様のクローンに命令するために創られたのってミサカはミサカはここの暗部の話してをしてみたり


 ユイ「暗部・・・?」


 一方通行「おィ、レジ行くぞ」


 打ち止め「あっ、はーいってミサカはミサカは付いて行ってみる」


 打ち止め「バイバイってミサカはミサカは手を振ってみる」ヒラヒラ


 ユイ「は、はい・・・」ヒラヒラ


 
 アスナ「・・・」ヒョコ



 「全部で835円になります」


 一方通行「おゥ」


326 :1 [saga]:2019/10/21(月) 14:38:06.08 ID:X0A20iqD0


 詩乃「・・・アスナ。いつまで見てるの?」ハァー


 アスナ「も、もうちょっと・・・」


 詩乃「素直にサインもらえばいいでしょ・・・」


 アスナ「・・・ねぇ、あの水色のワンピース着てる子って・・・」


 アスナ「もしかしてあの子も御坂さんの妹・・・?」


 詩乃「・・・あぁ、確かに似てるわね」


 アスナ「うーん・・・ミステリアスな感じ・・・」


 ユイ「ママ!」


 直葉「2人とも」


 アスナ「あ、ユイちゃん、直葉ちゃん」


 直葉「何やってるですか?」


 詩乃「あの白い髪の人・・・有名な漫画家なの。だから」


 <おい!金出しやがれぇッ!
 <殺すぞっ!


 詩乃「!?」


 アスナ「ご、強盗・・・!?」


 

 「これに金入れろ。いいな!?早くしろっ!」


 「ひぃっ・・・!」


 一方通行「・・・」


 打ち止め「あわわ・・・」アセアセ




 「おい!お前も死にたくねぇなら・・・っ!?ア、一方通行!?」


 「げっ!?嘘だろっ!?」


 一方通行「・・・ァ?」ギロッ

 
 「っ!お、おい!こいつ、コイツ殺すぞ!?一歩でも動くなよ!?」


 「うわぁああああっ!!」



327 :1 [saga]:2019/10/21(月) 14:38:57.90 ID:X0A20iqD0

 詩乃「・・・」ヘタッ


 アスナ「詩乃!?」


 直葉「大丈夫ですか!?」




 一方通行「・・・」ポリポリ


 「おい聞いてるのかよ!?」


 一方通行「くだンねェことやってねェで今すぐ帰れ。レジ待ってンだよ」


 「なっ・・・」


 一方通行「これ以上やンなら・・・わかってンな。お?」グイッ


 打ち止め「!」コクリ、トタタッ


 「こ、このっ」


 「おい馬鹿やめろって!逃げるぞっ!」


 「あぁ!?金まだ盗ってねえだろがっ!」


 ―ポンッ


 「・・・、」


 一方通行「盗れもしねェのに粋がンな。三下ァ」


 

 キリト「・・・遅いな?」


 ユウキ「そうだね。ここから覗けるかな?」チラッ


 ―バリィイイイイインッ!

 ユウキ「わぁっ!?」


 キリト「ユウキ!離れろっ!」


328 :1 [saga]:2019/10/21(月) 14:44:38.49 ID:X0A20iqD0
 「ぐえぇぇ、うぎぁぁ・・・!」


 「だから言ったろって!」


 一方通行「あー店員。修理代は・・・この名刺の番号に言っておいてくれ」


 「は、はい・・・あ、ありがとうございます・・・」




 一方通行「・・・」スタスタ

 ―バリッ ペキペキッ ペキッ・・・

 「ひ、ひぃいい・・・!来るなぁっ!来るなよぉ!」


 一方通行「・・・」スタスタ


 「く、くそ・・・!」


 『アームズ』

 アームズドーパント「し、死ねっ!死ねぇぇえぇっ!」

 
 ―ドガガガガガガガガガガッ!!
 ―チューンッ チュィーンッ! ギィィーンッ!

 アームズドーパント「はぁ・・・はぁ・・・っ!」


 一方通行「・・・」

 ―カシャンッ ギュォオン・・・
 ―ドゥン・・・ドゥン・・・


 一方通行「・・・ゥゥ・・・ウゥゥ・・・」



 一方通行「ゥゥゥゥゥゥォォ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙ッ!!!」


 
 『OMEGA』


 一方通行「ア゙マ゙ゾン゙ッ!!」

 『EVO-E-EVOLUTION』


 アマゾンΩ(一方)「ヴヴゥ゙ゥ゙ッ・・・」




 詩乃「!」

 
 アスナ「変身・・・した・・・」


 直葉「あ、あの人も仮面ライダーだったの・・・!?」

 
 ユイ「緑色の・・・何でしょう?何かの動物に見えます・・・」




 ユウキ「キリト、緑色の仮面ライダーだよ!」


 キリト「あ、ああ・・・」

329 :1 [saga]:2019/10/21(月) 14:46:02.78 ID:X0A20iqD0
 アームズドーパント「うぁあああああっ!!」

 
 アームズドーパントは狙いを定めずに左腕の機関銃から火を噴かす。
 銃口が下を向いたままなので弾丸は地面に着弾しなが徐々に銃口が上へ上がっていき、
 アマゾンΩに当たりそうになる。
 
 アマゾンΩ(一方)「・・・」


 アマゾンΩは構えたままの姿勢でいる。そこに一発の弾丸が接近してくるが
 弾丸はアマゾンΩの胸部に触れた瞬間に90度回転しアームズドーパント目掛けて戻ってきた。


 アームズドーパント「ぐあっ!?」


 アームズドーパントは倍の発射速度になって飛んで来た弾丸によって突き飛ばされた。
 残りの放たれていた弾丸は上空へ飛んでいっていたため、重力に従って降ってきた。

 ―カラン カラカラッ カラン・・・

 アマゾンΩ(一方)「・・・」


 アマゾンΩはのっそりと前傾姿勢でアームズドーパントに近づく。
 
 アームズドーパント「ひ、ひぁぁ・・・!」


 アマゾンΩ(一方)「グルァァァアアアアッ!!!」

 アマゾンΩは身を震わせて咆哮を上げ昂ぶらせる。
 地面を削るほどの勢いで飛び上がると倒れているアームズドーパントにのし掛かった。
 膝が腹部にめり込み、何かが変な音が聞こえた。
 

 アームズドーパント「が・・・っ!」


 アマゾンΩ(一方)「ガァ゙ァ゙ァ゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!」


 アマゾンΩは拳を乱暴に顔面に叩きつけて首を絞め付ける。
 膝を退かしてそのまま立ち上がりアームズドーパントの首を絞めて呼吸困難にさせる


 アームズドーパント「、っぶ、っ、ぇぅ・・・」

 
 アマゾンΩ(一方)「グルォオアアアッ!!」


 アームズドーパントを地面に叩きつけ、脇腹から蹴り飛ばす。
 肺の空気を吐き出してアームズドーパントは地面を転がり、先回りしていたアマゾンΩに顔面を
 足で踏み込まれて止まる。
 
 アマゾンΩ(一方)「ヴヴヴゥ・・・ッ!」


 アマゾンΩはアームズドーパントの頭部を掴み、勢いに任せて地面に後頭部を叩きつける。
 アスファルトの地面が砕けて破片が飛び散って連続で何度も何度も後頭部を地面に叩きつけてた。 
 最後に叩きつけた後、ぐたりと倒れたままのアームズドーパントをアマゾンΩは長い顎部分を掴んで
 無理矢理立たせた。


 アマゾンΩ(一方)「ラ゙ァ゙ァ゙ァ゙ア゙ア゙ッ!!」


 その場で飛び上がって腕を斜め下に振り下ろしてアームカッターで斬り付ける。
 アームズドーパントの装甲が切り裂かれて液体が噴出する。

 詩乃「・・・うっ」



 アームズドーパント「ギャァァアアアアアアアッ!!!」


 ―ドガァァァアァアアアアアンッ!!!

 ―カラカランッ パキンッ!


 アマゾンΩ(一方)「ギャァァアアハハハハハハハハハハハハハハハッ!!!」
330 :1 [saga]:2019/10/21(月) 14:47:02.40 ID:X0A20iqD0
 アマゾンΩ(一方)「ハァァ・・・」ユラユラ


 「・・・」ブクブク


 アマゾンΩ(一方)「・・・ウグルォオオオッ!!」


 ―ギャゥンッ!ギャゥンッ!
 
 アマゾンΩ(一方)「グウゥウッ!」


 ゾルダ(打ち止め)「一方通行!ダメだよ!ってミサカはミサカは危険な状況判断で静止させようと
          してみたり!」


 マグナギカ「」ウィーン


 アマゾンΩ(一方)「・・・ヴヴ・・・はぁぁぁ・・・悪い」


 ゾルダ(打ち止め)「もう大丈夫?ってミサカはミサカは訪ねてみたり」


 
 キリト「・・・(何か、聞き覚えのある声だな・・・)」


 キリト「(いや、似てる声か・・・?)」


 
 ―バシュウゥゥウウ・・・
 
 一方通行「ふぅー・・・」


 ―カシャッ 
 ―シュイーン

 打ち止め「もう、自分の制御出来るって前に言ってなかった?ってミサカはミサカは質問してみるっ」


 一方通行「・・・悪ィ。ついカッとなっちまった・・・情けねェ」


 打ち止め「ホントそうだよ。ってミサカはミサカは呆れつつ頷く」


 一方通行「他の客は?何人か居たろ」


 打ち止め「あっ」クルッ



 
 詩乃「」プルプル


 アスナ「し、詩乃?大丈夫?無理して我慢しなくても・・・」サスサス


 直葉「お手洗い行きますか?」アセアセ

 
 キリト「アスナ!ユイ!大丈夫か!?」


 ユウキ「リーファとシノンも・・・シノン大丈夫?どうしたの?」アセアセ 
 

331 :1 [saga]:2019/10/21(月) 14:48:48.91 ID:X0A20iqD0



 一方通行「・・・大丈夫そうじゃないな」


 打ち止め「やりすきだよってミサカはミサカは少し怒ってみる!」


 一方通行「悪かったっつってンだろ」


 打ち止め「貴方が出なくてもミサカとマグナで掃討すればよかったってミサカはミサカはやれやれと
      肩を竦めてみる」


 一方通行「生意気な口はこれかー」グニー


 打ち止め「むにゅう〜〜!むぃいー!」


 一方通行「ったくよォ・・・」



 
 詩乃「・・・もう、大丈夫・・・だから・・・」


 直葉「本当ですか?」


 キリト「水飲んだ方がいいぞ」


 詩乃「・・・」コクリ


 一方通行「おい。どうした?まさか被弾したのか?」


 詩乃「!」


 キリト「あっ・・・」


 打ち止め「大丈夫?怪我してない?ってミサカはミサカはとても心配しながら問いかけてみる」


 ユイ「はい。怪我はしていませんから、大丈夫ですよ」


 打ち止め「よかった・・・ってミサカはミサカは安堵のため息をつく」ホッ


 一方通行「けどよォ、そいつ何で顔色悪ィンだ?」


 アスナ「その・・・何て言うか・・・」


 詩乃「・・・あまりにもエグくて・・・」


 一方通行「・・・あー。ありゃただのオイルだぞ?」


 キリト「そういう問題じゃないだろ」タラー


 打ち止め「やっぱり倒し方には気を付けた方がいいってミサカはミサカは思ってみたり」フンス


 一方通行「ハッ。あれでも控え目なンだがなァ」


 アスナ・直葉「「(えぇ・・・)」」
332 :1 [saga]:2019/10/21(月) 14:50:05.61 ID:X0A20iqD0
 一方通行「・・・店員と話してくる・・・」スタスタ


 打ち止め「もう、素直にキックとかにすればいいのにってミサカはミサカは」


 アスナ「あの・・・貴女は御坂さんの妹さん?」


 打ち止め「え?・・・あっ、うん。そうだよってミサカはミサカは質問に応じてみる」


 キリト「やっぱりか。幼い感じだけど面影があるもんな」


 ユウキ「・・・」ツンツン


 ―ピョコピョコ

 打ち止め「?。ミサカのアンテナに何か付いてた?」


 ユウキ「あ、ご、ごめんね?このアホ毛がなんか気になって。つい・・・」


 打ち止め「む!アホ毛じゃないもん!」プンスコ


 詩乃「・・・ところで、さっき貴方・・・仮面ライダーに変身したの?」


 打ち止め「」ギクッ


 打ち止め「きききききき、気のせいだよ、ってミサカはミサカは」


 キリト「いや、もう遅いから・・・」


 打ち止め「はぐぅ・・・」


 ユイ「あの、助けていただいてありがとうございます」


 打ち止め「あっ・・・う、うん。どういたしましてってミサカはミサカは頷いてみる」


 アスナ「シリカ」


 打ち止め「私は打ち止めって名乗ってみたり」


 キリト「(あ、そうだ。シリカの声にそっくりなんだ)」


 直葉「(ちょっと・・・感じが違うけど似てるかも)」


 アスナ「ご、ごめんね。ところで・・・さっきの緑色の巨人みたいのは何だったの?」


 打ち止め「鏡の中で生きてるモンスターだよってミサカはミサカは一部を説明してみたり」

 
 キリト「鏡の中で生きてるモンスター・・・?」


 打ち止め「通称ミラーモンスターだよ。ミサカの変身するライダーはそのモンスターと契約しないと
      強くなれないの」

 
 打ち止め「ってミサカはミサカは徐ろにマグナバイザーを取り出してベントインしてみる」


 『アドベント』

 マグナギカ「」ウィーン


 ユウキ「あっ。外に出てきた」
333 :1 [saga]:2019/10/21(月) 14:58:29.49 ID:X0A20iqD0

 打ち止め「コンビニの中だと狭いから外に出したのってミサカはミサカは周囲を確認してそうした事を
      説明してみる」


 詩乃「大きい・・・」

 
 打ち止め「285cmだよってミサカはミサカはマグナギカに寄りかかって説明してみる」


 マグナギガ「」


 ユイ「カッコいいのです!」


 詩乃「・・・確かに、良いわね」フム・・・


 詩乃「触ってみても大丈夫?」


 打ち止め「今日はご機嫌みたいだから大丈夫だよってミサカはミサカは許可してみる」


 キリト「(ご機嫌斜めだったらダメなんだよな、それ・・・)」


 ―ピト スリ・・・

 詩乃「・・・鉄?鉱物で出来るてるの・・・?」


 打ち止め「別名鋼の巨人だから、多分鋼だと思うってミサカはミサカは疑問に答えてみる」


 ユウキ「わ、ホントだ。硬い」コンコンッ


 詩乃「へぇ・・・このモンスターを仕えてるって貴女、すごいんだね」


 詩乃「(こんなに可愛いのに・・・強いんだ・・・)」


 打ち止め「えへへ〜♪ってミサカはミサカは照れながら喜んでみる//」


 キリト「・・・動かないけど、生きてるんだよな?」


 打ち止め「重すぎて自力で移動できないよってミサカはミサカは詳しく説明してみる」


 直葉「ってことは・・・打ち止めちゃんが変身して運ぶってこと?」


 打ち止め「ううん。一旦召喚をやめて」

 ―シュイーン

 打ち止め「もう一回召喚するのってミサカはミサカは実践してみる」

 『アドベント』


 ―キュキーン
 
 マグナギガ「」ウィーン


 キリト「一々出し入れしてるようなものだよな・・・」


 打ち止め「面倒だけどこうしないといけないのってミサカはミサカは少し愚痴ってみる」


 一方通行「おィ。話しはまだ続けンのか?」


 打ち止め「あ、貴方のお話は終わった?ってミサカはミサカは訪ねてみたり」


 一方通行「あァ」
334 :1 [saga]:2019/10/21(月) 14:59:50.86 ID:X0A20iqD0
 打ち止め「一方通行。ちゃんとこの人達に謝ってってミサカはミサカはさっきの戦闘の悪さを
      思い出しつつ言ってみる」

 
 一方通行「あ?」ギロッ


 アスナ・直葉・ユイ「「「」」」ビクッ


 一方通行「・・・。・・・悪かった」ペコリ


 アスナ「い、いえいえ・・・」


 ユウキ「(今の目、すごい怖かった)」ドキドキッ

 打ち止め「ミサカもお詫びにこの漫画あげるねってミサカはミサカは渡してみる」

 
 直葉「?・・・あっ!「砂の城」だ・・・」


 アスナ「ア、一方通行先生、が描いたんですよね?」


 一方通行「あァ。もう完結して描いてねェけどな」


 アスナ「でも、この作品・・・外、にある私の学校でも話題になってるんですよ」


 アスナ「独特な雰囲気の作画と内容で引き込まれるって」


 直葉「私の学校でも人気です!」


 一方通行「・・・そォか」


 一方通行「つーか、打ち止め。お前なんで持ってたンだ?」


 打ち止め「妹達に布教すつためにこうして袋に入れて持ってるってミサカはミサカは胸を
      張ってみる」フフン


 一方通行「会ってから気になってたその袋ン中、全部漫画かよ」ハァー


 アスナ「あ、あの、もしよかったら、サインいただけますか?」


 直葉「わ、私も・・・」


 一方通行「あ?おゥ・・・」サラサラ


 一方通行「・・・おら」スッ


 アスナ・直葉「「ありがとうございます!」」
335 :1 [saga]:2019/10/21(月) 15:03:11.19 ID:X0A20iqD0
 キリト「よかったな、アスナ。スグ」クスッ


 一方通行「ンじゃ・・・俺らは行くぞ」

 
 アスナ「はい!サイン、ありがとうございます」


 打ち止め「バイバイってミサカはミサカは手を振ってみたり」


 アスナ「やったね直葉ちゃん。一方通行先生のサインもらっちゃったよ♪」


 直葉「はいっ」ニコリ


 キリト「その漫画、学校で流行ってたか?」


 アスナ「え?流行ってるよ?」


 詩乃「私の学校でも今流行ってた。11巻の銃撃戦はオススメ」クスッ


 直葉「お兄ちゃん、時代の流れに乗れてないよ」


 キリト「え」ガーン


 ユウキ「だ、大丈夫だよキリト。ボクも乗り遅れ気味だから」アセアセ



  
 <おら金出せ バキャッ! ごぶぁっ!?
 G4(滝壺)<おやすみ
 <あ、ありがとうございます・・・
 G4(滝壺)<怪我してない?


 キリト「・・・今の声、滝壺・・・のだったな」


 アスナ「そうだね。どこかで何かしてるのかな・・・」


 詩乃「(思いっきり何か砕ける音が聞こえたような・・・)」


 直葉「あ、ホテル見えてきたよ」


 キリト「そうだな。じゃ・・・え?」


 ユウキ「ん?どうしたの?・・・あれ?」


 ユイ「ママ?直葉さん?詩乃さん・・・?」


 キリト「・・・まさか!?」


 
 サチ「こんばんは・・・キリト」


 
 キリト「!!」
 

 ユウキ「!。サチ・・・っ!」

 
 ユイ「サチさん・・・」
336 :1 [saga]:2019/10/21(月) 15:04:20.65 ID:X0A20iqD0
 サチ「・・・」


 キリト「(発信器・・・!)」


 ―ツツーッ ツツーッ ツツーッ 

 キリト「(これで・・・大丈夫だよな・・・?)」


 サチ「・・・」スッ


 『ゴーストドライバー!』

 キリト「ま、待て!サチっ!」

 
 サチ「・・・」


 キリト「・・・夢じゃないんだな。また・・・会えてよかった」
  

 サチ「・・・」


 キリト「サチ・・・全部何でも言ってくれ。恨みでも罵倒でも・・・」


 キリト「俺を恨むのはいい・・・けど、ユウキとユイには手を出さないでくれっ」


 ユウキ「キリトっ・・・」


 ユイ「パパ・・・!」


 キリト「それから手を加えるなて・・・それでいい。俺は・・・覚悟できてる」


 サチ「キリト・・・やっと長生き出来るようになれたの・・・」


 サチ「だから・・・私のものになってよ」


 サチ「2人でまた・・・一緒になろう?」


 キリト「・・・」


 ユウキ「それが目的?キリトを殺そうとしてたじゃないか!」


 サチ「・・・話しの邪魔は・・・しないで」


 ―ゾロゾロ ゾロゾロ

 眼魔コマンド「「「「」」」」


 ユウキ「っ!」


 キリト「サチ!やめろ!」



 サチ「キリトが来てくれるなら何もしないよ」



 ユウキ「キリト、絶対にダメだからねっ」


 キリト「・・・っ」
337 :1 [saga]:2019/10/21(月) 15:04:59.70 ID:X0A20iqD0
 『ガンガンセイバー!』

 サチ「黙って?」

 ―ギュォンッ!


 ユウキ「っ!」

 ―ギャイィンッ!


 キリト「サチっ!」


 サチ「これ以上逆らうなら・・・もう容赦しないから」


 キリト「・・・サチ、俺は・・・」


 キリト「お前のものじゃない。俺は・・・アスナが居るんだ」


 サチ「・・・だと思って」


 サチ「じゃあ・・・消えて」


 『アーイ!』
 『バッチリミナー!バッチリミナー!』


 『カイガン!』
 『ダークライダー!』

 『闇の力!悪い奴ら』
 
 ダークゴースト(サチ)「・・・」チャキンッ


 キリト「サチ・・・!」


 ダークゴースト(サチ)「その首・・・斬り落として、その人に差し出してあげる」


 ユウキ「キリトには絶対に近づけさせないっ!」
 

 ダークゴースト(サチ)「1人で相手するの?・・・無謀って言葉、知ってる?」


 ユウキ「無謀だとか何だかとか、そんなの・・・関係ないよっ」


 ―パキィィーンッ!

 上条「!。やっぱりか!」


 神裂「ええっ」


 ダークゴースト(サチ)「!」


 アスナ「キリトくんっ!」


 ダークゴースト(サチ)「どうして・・・!?」


 アルファル「仕掛けがバレた」


 ダークゴースト(サチ)「・・・っ!」
338 :1 [saga]:2019/10/21(月) 15:05:51.06 ID:X0A20iqD0
 キリト「ア、アルファル!?」


 アスナ「え・・・!?」


 神裂「彼女が「人払い」の術式を周辺に施していたのです」


 上条「で、それを上条さんが消したって展開だ」


 アルファル「・・・」


 神裂「・・・アルファル。久しぶりですね」


 アルファル「・・・」


 神裂「・・・」


 神裂「・・・なるほど。上条、彼女達は操られています」


 上条「そうなのか」


 キリト「サ、サチも、操られてるのか!?」


 神裂「ええ。首に掛けているあのメカメカしい首輪が原因かと」


 キリト「サチ・・・!」


 神裂「上条、ここは私が引き受けます。手助けが必要になれば・・・お願いします」


 上条「ああ。わかった」


 神裂「・・・変身」


 [CHANGE]


 カリス(神裂)「ハァァ・・・ッ!」


 詩乃「また仮面ライダー・・・!」


 
 カリスはカリスアローを地面に突き刺すと左手を握り拳にして腰に当て、軽く指を曲げた右手を
 前に突き出す構えを取った。

 カリス(神裂)「(まず、アルファルを救出しその後に・・・あの白いライダーを)」


 ダークゴーストはガンガンセイバーを右手で逆手に持ち肘を曲げて顔の横まで持っていきその位置で
 止めて構える。
 静寂が続き、どちらとも微動だにしない状況が数分続く。

 ―・・・ザッ!

 そしてカリスが動き、驚異的な脚力で間合いを無くした。
 カリスが手を伸ばしてアルファルをの腕を掴もうとするが、ガンガンセイバーの刃が振り下ろされて
 きたのに気づき、直ぐに腕を引っ込めてそのまま2人の背後へ滑り込む。


 カリス(神裂)「くっ・・・」
339 :1 [saga]:2019/10/21(月) 15:06:57.79 ID:X0A20iqD0
 カリスはその場で踏み止まり構えた。
 ゆっくりと振り返ったダークゴーストはガンガンセイバーでアルファルを渡さないと
 言ったように翳した。
 

 ダークゴースト(サチ)「・・・」


 カリス(神裂)「(余程アルファルが必要なようですね・・・)」




 上条「キリト、大丈夫か?」


 キリト「俺は大丈夫だ。・・・サチは、サチは操られてるのか?」


 上条「上条の言うとおりならな。・・・けど、厄介だな」


 ユウキ「何が?」


 上条「魔術的なのなら何とかなったんだけど・・・機械じゃ俺の右手は役に立たないんだ」


 カリス(神裂)「上条!お願いします!」


 上条「・・・キリト。俺の携帯貸すから美琴に連絡してくれ」


 上条「すぐに来てくれるはずだっ」


 キリト「あ、ああっ・・・」


 上条「キリト。・・・必ずサチを救ってやる」


 上条「あの子を操ってる幻想をぶち殺してなっ!」

 ―キィーーーンッ 
 ―パシッ

 上条「変身っ!」

 ―キリリリッ! カポーン!
 ―ウィンッ ウィンッ キャシャーンッ!


 バース(上条)「いくぞぉっ!」

 
 
 直葉「あれが・・・上条さんの仮面ライダー・・・」


 
 バース(上条)「神裂っ!」


 カリス(神裂)「最初にアルファルを助け出します!」


 バースはカリスの言葉を聞いたと同時にセルメダルを取り出す。
 
 ―キリッ キリッ カポーンッ

 [CRANE ARM]


 カリス(神裂)「ハッ!」


 カリスは七天七刀を引き抜きダークゴーストに斬りかかった。
 ダークゴーストはガンガンセイバーを二刀流モードに変形させて、クロスさせると七天七刀を受け止めた。
 ギチギチと刃と刃がぶつかり合い小さく火花を散らす。
340 :1 [saga]:2019/10/21(月) 15:08:28.99 ID:X0A20iqD0
 カリス(神裂)「上条っ!」


 バース(上条)「ウォオオオオッ!!」

 バースはカリスの背後で飛び上がり、クレーンをアルファル目掛けて伸ばした。


 ―ヒュルルルッ ビシィイッ!
 
 アルファル「っ・・・!」


 バース(上条)「よしっ!」


 バースはクレーンのロープを巻き戻してアルファルを引き寄せる。
 巻き戻し終える直前に巻き付いていたロープが解かれて宙に浮いたアルファルをバースは抱き止める。

 バース(上条)「神裂!アルファル救出した」


 アルファル「離せ・・・!」


 アルファルはバースの顎を押して離れようと暴れる。


 バース(上条)「ぐえぇ〜〜っ!」


 バース(上条)「か、神裂パスっ!」


 アルファル「うわっ・・・!?」


 カリスはダークゴーストから離れて七天七刀を鞘に収めると飛び上がってアルファルを
 受け止める。
 
 [CUTTER WING]

 バースはカッターウイングを展開させると落下の衝撃を弱めて着地する。
 そしてセルメダルを一気に連続で4枚バースドライバーにセットしハンドルを回転させた。


 [DRILL ARM] [SHOVEL ARM]
 [BLEST CANNON] [CATERPILLAR LEG] 


 ―ウィィィン ガシャンッ!
 ―ブンブンッ! ジャキンッ!

 CLAWc・サソリ「」
 http://s.kota2.net/1571638051.jpg
 

 カリスは着地して、アルファルを見る。
 どうなるかわからなくなっていたアルファルは目を固く閉じて、浮遊感が無くなったのに気付くと
 目を開いた。


 カリス(神裂)「・・・」


 アルファル「っ・・・!は、離・・・っ!」


 アルファルは再び暴れそうになるとカリスは手を上げた。それを見てアルファルは両腕を
 顔の前に置いて身構えた。

 カリス(神裂)「・・・アルファル」


 カリスは上げていた手を下ろし、アルファルを抱きしめた。
 突然の事にアルファルは戸惑い混乱する。


 カリス(神裂)「本当に、無事でよかった・・・」


 カリス(神裂)「心底から、心配したんですよ・・・!」


 アルファル「・・・]
341 :1 [saga]:2019/10/21(月) 15:12:46.65 ID:X0A20iqD0
 アルファル「(誰だかわからない・・・けど・・・)」


 アルファル「(・・・あたたかい・・・)」


 カリス(神裂)「すぐに助け出してあげますからね」




 バース(上条)「ゥオリャァアアアッ!!」


 バースはCLAWs・サソリを操作しながらダークゴーストを攻め続ける。
 ガンガンセイバーでサソリのカッターウイングの挟む攻撃を受け流し、尻尾となっている
 ドリルアームのドリルを弾き返す。

 バース(上条)「サチっ!」


 ダークゴースト(サチ)「・・・」


 バース(上条)「お前、キリトの仲間だったんだろ?なのに何でこんな事するんだ!」


 ダークゴースト(サチ)「貴方には全く関係ないよ」


 バース(上条)「この街で起ってることを放っておけないのが上条さんの趣味なんでせうよ」


 ダークゴースト(サチ)「・・・」


 バース(上条)「キリトをどうするつもりだったんだ。言えっ!」


 ダークゴースト(サチ)「せっかく、こうやって実体が取り戻せたの・・・」

 
 ダークゴースト(サチ)「だから・・・キリトと・・・」


 ダークゴースト(サチ)「キリトともう一度やり直して、今度はいつまでも仲良く暮らしたい・・・」


 ダークゴースト(サチ)「それがいけないの?!」


 バース(上条)「・・・それが本音か?」


 ダークゴースト(サチ)「そうだよ、私は・・・キリトと」


 バース(上条)「ならなんで、殺すようなマネするんだよっ!」


 バース(上条)「同じ世界で、同じように生きてきた奴だから一緒に居たいって気持ちは・・・」


 バース(上条)「痛いくらいわかる。けどな、キリトの気持ちを考えてるのかよ」


 ダークゴースト(サチ)「・・・」


 バース(上条)「サチ。操られてるからって理由があるからお前を責めるのも悪いとは思ってる」


 バース(上条)「けどな!・・・キチンと話し合ってもないのに、どうするかも考えてもないのに
        キリトに手を掛けるんだっ!」


 バース(上条)「伝えたいことをここで言い逃したら、今度こそチャンスが無くなるんだぞ」


 バース(上条)「二度となっ!」
342 :1 [saga]:2019/10/21(月) 15:14:30.40 ID:X0A20iqD0
 ダークゴースト(サチ)「・・・」


 キリト「サチっ!」


 ダークゴースト(サチ)「・・・キリト・・・」


 キリト「・・・ごめんっ。俺のせいなんだ・・・俺が・・・」


 キリト「お前を守ってやれなかったから・・・」


 ダークゴースト(サチ)「・・・そうだよ。だから私は恨んでるの」


 ダークゴースト(サチ)「そう思って、いたけど・・・」


 キリト「けど・・・?」

 
 ダークゴースト(サチ)「けど・・・キリトは、優しいままで生還出来たんだね・・・」


 『オヤスミー』

 サチ「よかった・・・」ポロポロ


 キリト「サチ・・・」


 サチ「この首輪が・・・キリトを憎め、ってずっとずっと、囁いて・・・」


 サチ「私、そんな事出来ないのに・・・体が、勝手に動いて・・・っ」ポロポロ
 

 キリト「・・・誰が、そんなことを。黒幕が居るんだろ?」


 サチ「っ、うん・・・」

 
 サチ「名前は・・・。・・・」

 ―キィィィ・・・ン・・・

 キリト「・・・サチ?」


 サチ「・・・キリト・・・」スタスタ

 『アーイ!』
 『バッチリミナー!バッチリミナー!』

 サチ「・・・変身」

 『カイガン!ダークライダー!』

 『闇の力!悪い奴ら』
 
 ダークゴーストは歩きながら変身していたため、一気にキリトへ詰め寄りガンガンセイバーを構える。
 キリトは回避しようとするが距離が近過ぎて一歩も動けず、ダークゴーストはガンガンセイバーを
 突き出してキリトの胸部を狙った。
 
 アスナ「キリトくんっ!!」
  

 バース(上条)「オォオオオオッ!!」
  

 キリトの背後に居たバースは勢いよく走って、キリトを押し退ける。
 
 ―グザッ・・・!


 バース(上条)「が、ぁ・・・!」


 ガンガンセイバーがバースのライダースーツを貫いて突き刺さる。
 貫かれた箇所から鮮血が噴き出し、仮面のクラッシャーからも血が飛び散った。
343 :1 [saga]:2019/10/21(月) 15:15:48.59 ID:X0A20iqD0
 キリト「上・・・っ!?」


 カリス(神裂)「!!。上条ッ!!」


 直葉「上条さんっ!」


 絶望ビリー(http://youtu.be/EW-VHsMinEg)

 ダークゴースト(サチ)「・・・」


 ダークゴーストはガンガンセイバーを勢いよく引き抜く。バースは手で突き刺さっていた傷口を強く
 押さえ出血の量を減らそうとする。
 地面に血が浸食するように広がっていく。


 キリト「上条っ!上条っ!!」


 ダークゴースト(サチ)「キリト・・・」


 キリト「サチ・・・なんで・・・何でだッ!」


 ダークゴースト(サチ)「・・・大人しく・・・死んで・・・」


 ―シュイーン
 
 ナイト(美琴)「当麻ぁぁぁアアアアアアアッ!!」


 ―ガギィィイッ!!

 建物のガラス窓から飛び出してきたナイトがダークバイザーで斬りかかり、奇襲をかけてきた。
 ダークゴーストは素早くガンガンセイバーで防ぐと前蹴りでナイトを蹴りつける。
 
 ナイト(美琴)「こんのぉおおおっ!!」


 無意識にナイトは全身からバチバチッと電流を走らせ、乱暴にダークバイザーを振るう。
 斬撃の軌道を読みながらダークゴーストはスウェーで回避していき、一歩後退してガンガンセイバーを
 構えた。


 バース(上条)「ぐぶっ・・・ぶ、がは、ぁ・・・」


 キリト「上条っ!しっかりしろっ!」


 ナイト(美琴)「ぐあぁあっ!」


 ダークゴースト(サチ)「・・・」


 ダークゴーストはダークバイザーを振り終えた瞬間を狙ってナイトを斬り付ける。
 上条に重傷を負わらされた事に怒りと動揺が入り交じって集中力を途切らながら攻撃していたのが痛手に
 出たようだ。
 装甲から火花を散らしてナイトは地面を転がる。


 ナイト(美琴)「く、ぅぅっ・・・!」


 ダークゴースト(サチ)「邪魔をしないで・・・」


 ダークゴーストはユラリと名の通り亡霊のようにゆっくりと、横たわっているバースを心配する
 キリトに近づいていく。

 ナイト(美琴)「嘗めんじゃ、ないわよっ・・・!」


 ナイトはコインを人差し指と親指の間に挟み込んで電流を急激に溜め込む。
 電流によって熱せられてコインが赤くなり、それと同時にナイトは「超電磁砲」を放った。
344 :1 [saga]:2019/10/21(月) 15:17:01.52 ID:X0A20iqD0
 [TORNADO]

 カリス(神裂)「ハァアッ!」


 トルネードホークをラウズさせ、風の矢「ホークトルネード」を射る。

 ―バリバリバリバリィイイッ!!

 「ホークトルネード」が先に被弾したダークゴーストは足を止めて、続け様に「超電磁砲」の電撃を
 浴び、その場で崩れた。
 

 ダークゴースト(サチ)「く、ぅ・・・っ!」


 ナイト(美琴)「ざけんじゃ、ないわよっ!」


 ―バチバチッ・・・バチッ!

 ダークゴースト(サチ)「っ・・・」


 ダークゴースト(サチ)「・・・時間切れ・・・」


 ―ドゥゥゥン・・・

 カリス(神裂)「逃げましたか・・・!」


 ナイト(美琴)「くっそぉ・・・。!、当麻っ!」


 カリス(神裂)「上条っ!」


 
 上条「ごふっ・・・ぐぶっ・・・」


 キリト「アスナ!救急車は!?」


 アスナ「もうすぐ来るって!」


 ナイト(美琴)「ア、アイツ・・・っ!」ギリッ!


 カリス(神裂)「落ち着きなさい。上条の生命が第一です!」


 ナイト(美琴)「・・・わかってるわよっ!」


 ―・・・ブロロロロローーーッ!
 ―キキィイイッ!
 
 インデックス「とうまっ!」


 カリス(神裂)「インデックス!」


 ベルトさん「これはひどい!インデックス、マッドドクターを使うんだ!」


 インデックス「うんっ!」


 上条「キリ、ト・・・」

 
 キリト「上条・・・?」


 上条「あいつは・・・サチは・・・?」


 キリト「御坂と神裂が撃退した。だから今はもう大丈夫だ!」
345 :1 [saga]:2019/10/21(月) 15:18:41.73 ID:X0A20iqD0
 上条「そ、か・・・悪い・・・、ぐうぶっ・・・!」
 
 ―ポタポタ・・・

 アスナ「もう喋っちゃダメだよ!上条君っ!」


 直葉「上条さんっ!」ポロポロ


 上条「キリト、あと・・・あと少しだ・・・」


 上条「お前の言葉に、サチは・・・っ」ゴブッ


 キリト「俺の言葉・・・?」


 『マッドドクター!』

 インデックス「とうま、少し痛いかもしれないけど我慢してほしいんだよっ」


 上条「待って、くれ・・・っ・・・」


 インデックス「え・・・?」


 上条「キリト・・・っ、もう少しで・・・サチも自分を取り戻せるはずだ・・・っ」


 上条「だから・・・う、ぶごぉっ・・・」


 キリト「上条っ!もういいっ!わかったから!」


 上条「、は、はは・・・っ、これくらい・・・っ」


 上条「軽少な方でせうよ・・・ぐふっ・・・」ゴプッ

 
 キリト「お前な・・・」


 上条「美琴と、操祈を・・・アイツら、下手するとサチを殺しかねないから・・・っ」


 上条「頼んで、いいか・・・?」


 キリト「・・・ああっ。任せろっ」


 上条「・・・じゃあ・・・っ」


 ―カチャッ・・・

 上条「・・・キリト・・・頼んだぞ」スッ


 キリト「え・・・?・・・まさか、俺に仮面ライダーになれって言うのか!?」


 上条「お姫様を・・・助けるのは、ヒーローの役目ってなってる、げぶっ・・・」


 上条「お前しか、出来ないんだ・・・」


 キリト「ヒーロー・・・俺が・・・」


 上条「っ、説明書は家の、棚の上の箱に置いてあるから・・・」


 上条「ちゃんと・・・説明書読むんだぞ?」クスッ


 キリト「・・・」コクリ
346 :1 [saga]:2019/10/21(月) 15:19:15.21 ID:X0A20iqD0
 上条「・・・インデックス、頼む・・・」ガクッ


 キリト「っ!!上条っ!」


 ベルトさん「インデックス!」


 インデックス「マッドドクター、頼むんだよっ!」


 ベルトさん『ヒッサーツ!フルスロットル!』

 
 ベルトさん『マッドドクター!』




 -???-

 「くそっ!後少しだったのにっ!」


 加頭「残念でしたね。ショックでしょう」


 「うるさいっ!」


 加頭「・・・あの奇妙な力を持った少女を失ってしまっては、今後桐ヶ谷和人を暗殺するのは
    難しいでしょう」


 「・・・もういい・・・小細工はこれまでだ」


 加頭「では・・・どうするのですか?」


 「・・・明日で桐ヶ谷を殺す!」


 サチ「・・・」 
 


347 :1 [saga]:2019/10/21(月) 15:28:19.20 ID:X0A20iqD0




 -第七学区 第七病院-

 ―ピッ ピッ ピッ ピ
 
 上条「・・・」スゥー・・・コー・・・


 冥土帰し「一先ず、峠は越えたよ?ただ・・・」


 冥土帰し「出血多量なのがマズかったね。この分だと一週間は安静にしておかないとね?


 キリト「上条・・・」


 直葉「・・・」グスッ


 冥土帰し「命に別状はないし、彼はこう言う事に慣れっこだからそこまで心配することはないよ?」


 キリト「いや、でも・・・」


 美琴「大丈夫よ。こいつホントに死なないから」


 神裂「無責任な事を言いますが、彼の生命力に賭けましょう」


 冥土帰し「では。僕は失礼するよ?」


 キリト「・・・」


 直葉「先生、ありがとうございましたっ」ペコリ


 冥土帰し「これが仕事だからね?」

 
 ―ガララッ パタン

 直葉「・・・上条さん・・・大丈夫だよね?お兄ちゃん・・・」


 キリト「・・・こいつは軽傷って言ってたんだ・・・」


 キリト「きっと大丈夫だ。・・・だろ?美琴、神裂」
 

 美琴「・・・じゃないと、私は許さないから」

 ―ガララッ パタン


 神裂「・・・私も信じていますよ。上条当麻なら大丈夫です」


 キリト「ああ・・・信頼寄せてるんだな」


 神裂「ええ、まぁ・・・」クスッ


 キリト「・・・このベルトの使い方、早く覚えないとな」


 キリト「戦い方も慣れておかないと・・・」
348 :1 [saga]:2019/10/21(月) 15:28:51.46 ID:X0A20iqD0
 神裂「・・・」


 直葉「お兄ちゃん・・・大丈夫なの?」


 キリト「大丈夫でもじゃなくても、俺が・・・戦わないといけないんだ」


 直葉「・・・」


 神裂「無理はしないでくださいね。貴方が傷つけば・・・」


 神裂「悲しむ人が多く居るのですから」


 キリト「ああ・・・ところで、アルファルは?」


 神裂「アルファルはこの後、首輪を取り外しをしようかと」


 キリト「そうか・・・」


 神裂「・・・キリト。私でよろしければ指導しましょうか」


 キリト「え?」


 神裂「アルファルは救出できましたし・・・」


 神裂「私も本格的に・・・アルファルを連れ去った一味に一泡吹かせないと気が済まないので」チャキッ


 キリト「・・・そうか」


 神裂「どうでしょう」


 キリト「・・・この後からでも頼めるか?」


 神裂「もちろんです」


 直葉「お兄ちゃん・・・」


 キリト「スグ・・・上条を見守っててくれ」


 直葉「え・・・?」


 直葉「でも・・・私もお兄ちゃんの力になりたいから」


 キリト「・・・」
349 :1 [saga]:2019/10/21(月) 15:31:54.17 ID:X0A20iqD0
 キリト「・・・直葉。お前・・・」


 直葉「?」


 キリト「上条のこと・・・好きになったんじゃないのか?」


 直葉「・・・えっ?///」ドキッ


 神裂「(やはりですか)」


 直葉「そ、そんな・・・っ///」


 キリト「アスナの事見てるから、何となくわかったんだ・・・」クスッ


 直葉「っ・・・///」


 直葉「(・・・何でこんな時に気付くの・・・//)


 キリト「スグ・・・兄として彼女がたくさん居る上条に惚れるのは・・・」


 キリト「アレだと思うけど・・・個人的にはお前を応援したいと思ってる」
 

 直葉「お兄ちゃん・・・」


 キリト「今までの付き合いで上条も悪い奴じゃないって、わかったしな」


 直葉「・・・///」


 神裂「ええ。私も・・・彼が素晴らしい人間だと認めていますから」


 キリト「そうか・・・だから、俺も認めるよ。スグ」

 
 直葉「・・・いいの?」


 キリト「ああ。・・・いいよ」ナデナデ


 直葉「でも、今は・・・お兄ちゃんのために・・・何かしてあげることあるんじゃないかって・・・」


 キリト「・・・なら、頼みがある」

 
 直葉「え・・・?何?」


 キリト「俺が・・・無事で居てほしい事と上条が早く元気になってほしい事を祈っててもらえるか」


 キリト「お前にしか出来ない大切な事だ。スグ」


 直葉「それだけで・・・」


 キリト「それだけって言っても、俺の励みになるからな」


 キリト「だから・・・スグ。お願いだ」


 直葉「・・・。・・・うん・・・わかった」


 直葉「でもお兄ちゃん。神裂さんの言った通り・・・無茶はしないでね」
 
 
 キリト「わかった」コクリ
350 :1 [saga]:2019/10/21(月) 15:32:42.95 ID:X0A20iqD0
 キリト「・・・ところで、スグ?」


 直葉「ん?」


 キリト「ずっと上条の手、握ってるな」クスッ


 キリト「(微妙に胸に押し付けてるような・・・)」


 直葉「あ、え、えっと・・・///これは・・・///」


 キリト「いいさ。・・・お前の想いが手に宿ってくれるだろうからな」


 キリト「・・・じゃあ、俺は行くよ」


 直葉「う、うん・・・/」


 神裂「では、私もお供します」


 キリト「ああ」


 直葉「お兄ちゃん」


 キリト「ん?」


 直葉「頑張ってね。私は・・・待ってるから」


 直葉「お兄ちゃんが無事だって信じるから」

 
 キリト「・・・ああっ」




 -廊下-
 
 アスナ「キリトくんっ」


 詩乃「上条の様子は?」


 キリト「絶対安静だから、まだ何とも言えないけど・・・大丈夫だ」 


 インデックス「とうま・・・」


 ベルトさん「キリト、これが当麻の言っていた説明書だ。持って来ておいたよ」


 キリト「ああ、ありがとう」
351 :1 [saga]:2019/10/21(月) 15:40:54.78 ID:X0A20iqD0
 アスナ「キリトくん・・・本当に変身するの?」


 キリト「ああ。上条と約束したからな」


 キリト「御坂と食蜂のストッパーの役目とか色々とな」クスッ


 美琴「なっ・・・あ、あいつ・・・//」


 神裂「御坂美琴。アルファルの首輪を取り外し、今から行えますか?」


 美琴「あっ、う、うん。いいわよ」


 アルファル「・・・」


 神裂「アルファル。心配しなくても大丈夫です」

 
 美琴「一瞬でやるから、少しだけ大人しくしてね」


 美琴「・・・(可愛い・・・終わったら少し抱っこしたいかも//)」


 アルファル「・・・」コクリ

 
 詩乃「キリト、リーファは?」


 キリト「上条の隣にまだ居るよ。・・・上条の事が心配みたいだからな」


 詩乃「そう・・・」


 キリト「俺はこれから変身して特訓をするよ。早く慣れておかないといけないからな」


 ユイ「パパ、大丈夫なんですか・・・?」


 ユウキ「キリト。ボクにもやれることがあれば、手伝うよ」


 キリト「・・・じゃあ、頼めるか?」


 キリト「神裂さんに戦い方を教えてもらうから、ユウキも特訓に協力してもらいたいんだ」


 ユウキ「うん!もちろんだよ」


 キリト「ありがとう」


 アスナ「・・・絶対に危険なことはしないでね?」


 キリト「ああ。しないさ・・・多分」クスッ


 アスナ「多分じゃ困るよぉ・・・」クスッ


 アスナ「・・・吹寄さん達に、戦えるか聞いてみるね」


 美琴「あー、一応連絡は入れておいたわ。・・・ちょろーっと話しかけるのは危ないかも」


 詩乃「どうして?」


 美琴「蜜蟻とサンドリヨン、レッサーとアリサに雲川先輩はまだショック受けてるだけだったから
    大丈夫だと思うけど・・・」
352 :1 [saga]:2019/10/21(月) 15:42:07.72 ID:X0A20iqD0
 美琴「五和とバードウェイ、吹寄はものすごい怒ってるから」


 美琴「それも私が見たことないくらいブチギレてるから・・・」


 アスナ「そ、そんなに?」


 美琴「あの状態で戦ったら私でもヤバイかも」


 美琴「最悪の場合・・・怪我だけじゃ済まされないわね」


 アスナ「」ゴクリ


 詩乃「バードウェイってあの金髪の声が可愛らしい子よね?そんなに強いの?」


 神裂「ええ。とてつもなく・・・」


 インデックス「強さなら誰も敵わないかも。とうまでも」


 インデックス「短髪もかおりも、私も・・・」


 妖精オティヌス「私ならワンチャンあるかもしれないが、どうなるかは運次第だ」


 キリト「・・・と、とりあえずアルファルをどうにかするんだろ?」


 神裂「はい。外へ行きましょう」


 美琴「ええっ」コクリ



 -第七病院 屋上 広場-

 美琴「ここなら大丈夫ね。電気に干渉するようなのは無いし」


 神裂「ではお願いします」


 アルファル「・・・」ビクビクッ


 美琴「大丈夫よ。ちょろっとビリッとするくらいだから」


 ―・・・ビリビリッ

 アルファル「っ!」


 ―バチッ! パキンッ!

 アルファル「・・・、」フラッ


 キリト「おっと!」ガシッ


 神裂「アルファル!」


 アルファル「っ・・・。・・・?」パチクリ


 アルファル「・・・神裂?」
353 :1 [saga]:2019/10/21(月) 15:42:55.51 ID:X0A20iqD0
 神裂「大丈夫ですか?」


 アルファル「・・・うん。・・・ここは、どこなの?」


 美琴「日本よ。で、現在地は学園都市」


 アルファル「日本?何で日本に・・・」


 キリト「覚えてないのか?」


 アルファル「・・・いや、少し思い出した。そうだった、私は・・・」


 アルファル「ジーンズの店主とここに来ていたんだった」


 神裂「ええ。探してほしいと連絡を入れてきたのはその店主です」


 アルファル「そうだったの・・・確かよこちょうってところに行って、色々買ってもらって・・・」


 アルファル「ふと気付いたら迷子になって、そこから・・・記憶が・・・」


 美琴「黒幕が記憶を弄ったのかしらね」


 神裂「可能性は高いかと・・・」


 キリト「記憶までコントロールできるのか・・・」


 蜜蟻「私や操祈さんみたいな能力ねえ」

 
 美琴「蜜蟻。それに・・・」


 香焼「どもっす」ペコ


 キリト「香焼か」


 蜜蟻「当麻さんの右手で触れれば治るんじゃないかしらあ?」


 神裂「なるほど・・・」


 美琴「アンタ達もお見舞いに来たの?」


 蜜蟻「それもあるけどお・・・ちょっと制理のご機嫌がねえ」ハァー


 香焼「うちもバードウェイさんが愛車に飛び乗って件のライダーを探しに行ってしまったから
    追っかけてたっす」


 神裂「それで?」


 香焼「パトリシアさんの説得でなんとかなったっすけど、めちゃくちゃ目が血走ってマークさんに
    電話越しで何やらブツブツ話してるとこっす」


 香焼「なので、避難してきたっす」


 蜜蟻「同じくよお」
354 :1 [saga]:2019/10/21(月) 15:44:26.11 ID:X0A20iqD0



 ドラグレッダー<ギャオォオオオゥッ!
 ダークウイング<ギィイイッ!
 ブランウイング<フェエーー!
 メタルゲラス<ブォオオオッ!
 デストワイルダー<ガォオオオオッ!

 美琴「・・・げっ。あれ、五和じゃない・・・」


 神裂「五和?・・・どこにも見当たりませんが」


 美琴「鏡の中に居るのよ」


 美琴「うわ・・・モンスターの皆が五和を止めようとしてる・・・」


 キリト「モンスターが?」


 美琴「あの子も仮面で顔が見えないけど、相当キレてるわね」


 美琴「いつもより荒く剣を振り回してる」


 蜜蟻「止めた方がいいわよお?」


 美琴「・・・はー、仕方ない。美琴センセーがやってやりますか」


 美琴「このままだと制理にバードウェイと五和や操祈が手を組んで命を狙ってしまうのも
    視野に入れそうね」ゴソゴソッ、スッ


 ―バッ!

 美琴「変身!」


 ―カシャッ
 ―キュエゥゥン ビュシーンッ

 ナイト(美琴)「五和ー!やめなさーい!」

 ―シュイーン


 キリト「おおっ、鏡の中に入っていった・・・」


 神裂「その4人が手先鋭化して、最悪こちらを敵視されては収集がつかなくなりますから
    賢明でしょう」


 蜜蟻「同感だわあ」


 香焼「キリトさん、兄貴の様子はどうでしたっすか?」


 キリト「絶対安静だけど、命に別状は無いみたいだぞ」
355 :1 [saga]:2019/10/21(月) 15:49:55.59 ID:X0A20iqD0
 香焼「そうっすか・・・キリトさん、そのベルトを持ってるってことは・・・」


 蜜蟻「本気でバースに変身するのねえ?」


 キリト「上条と・・・約束したんだ。後には引けないよ」


 キリト「・・・だから出来るだけ多く力を貸してほしいんだ」


 キリト「俺も・・・仮面ライダーになる以上、サチを絶対に助け出したいから」


 蜜蟻「・・・そう」


 香焼「・・・じゃあ、俺も力を貸すっすよ」


 キリト「え?・・・香焼も仮面ライダーなのか?」


 香焼「そうっす。仮面ライダーオーズを名乗ってるっす」


 蜜蟻「私もお仮面ライダーザビーに変身するのよお。あのザビーゼクターを使ってえ」


 キリト「やっぱりそうなのか」


 蜜蟻「けどお、ごめんなさいねえ。私は制理が暴走しないようにしないといけないからあ」


 蜜蟻「今のままだと、関係ない人まで傷つけそうだしい」


 蜜蟻「まずはあの子に当麻クンのお見舞いさせてえ、落ち着かせなきゃねえ・・・」


 神裂「それがいいでしょう」


 蜜蟻「回復傾向なの見せればあ、まともになるだろうしい」


 香焼「あ、バードウェイさんもそうすれば落ち着くっすかね?」


 キリト「今すぐそうした方がいいと思うぞ」


 神裂「・・・あっ。し、しかし、いいのですか?」


 キリト「え?」


 神裂「」チョイチョイ


 キリト「?」ススッ


 神裂「(貴方の妹さんのお邪魔をしてしまうことになるかと・・・)」ヒソヒソ


 神裂「(更に言えば、上条に好意を持たれたことを知って上条への嫉妬が半端じゃなくなり・・・)」ヒソヒソ


 神裂「(協力を仰いでもかなり強い彼女たちが付きっきりで看病や護衛をすると言い出しかねませんよ)」ヒソヒソ


 キリト「」タラー
356 :1 [saga]:2019/10/21(月) 15:50:47.10 ID:X0A20iqD0
 香焼「あ、バードウェイさんっすか?・・・え、えっと、今は兄貴のお見舞いに来てる最中っす」


 キリト「こ、香焼!待ってくれ!」アセアセ


 香焼「え?」


 キリト「(い、今妹が上条と一緒に居て、その・・・)」


 キリト「(・・・な、何かの間違いでバードウェイが、嫉妬するかもしれないからどうにか上手く
      入らせるように出来ないか?)」


 香焼「(は、はい、了解っす)」コクリ


 香焼「あ、そのっすね。入る際にはキチンとノックするんっすよ?」


 香焼「何故だ、って・・・マ、マナーっすよ。普通に」


 香焼「・・・え?い、いやいや誰も如何わしい事なんてするわけないっすよ」


 神裂「(大体話の内容がわかりますね・・・)」


 香焼「・・・は、はい。お願いします。では・・・」


 香焼「・・・ふぅー。何とか誤魔化せたっすよ」


 キリト「あ、ありがとう。香焼・・・」ホッ


 蜜蟻「ふーーん・・・妹さんにもフラグ立てたのねえ」


 キリト「え」


 神裂「フラグ?・・・旗?」


 香焼「え?マジすか」


 ユウキ「フラグってなに?」


 蜜蟻「妹さんって肉食系なのかしらあ?」


 キリト「え、えっと・・・」アセアセ


 蜜蟻「上条さんとお付き合いしてるのは、積極的な娘ばかりだから消極的だと出し抜かれちゃうわあ」


 キリト「・・・お、怒らないのか?」


 蜜蟻「当麻クンだもの。一々怒ってたらキリがないわあ」


 キリト「・・・そ、そうか」


 神裂「しかし、何故・・・キリトの妹さんが上条に好意を持っていると」


 蜜蟻「私は心を読むこと、出来るのよお?キリトさんには言ってたはずだけどお」


 キリト「・・・そ、そう言えば」


 蜜蟻「ええ。・・・それにしてもお、妹の恋路に気づくなんてえ素敵なお兄さんねえ」クスッ
357 :1 [saga]:2019/10/21(月) 15:51:43.83 ID:X0A20iqD0
 蜜蟻「なんならあ、私がハウツー教えてあげねもいいわよお?」クスッ


 キリト「・・・いや、妹の・・・スグが本気で惚れたのなら・・・」


 蜜蟻「自分の力で、って訳ねえ。そう・・・」


 神裂「確かに、私も半分は自力でお相手に巡り会えましたし・・・」


 神裂「大事なことですね」


 キリト「ああ・・・」


 神裂「しかし、キリト。恋人との経験を語るのもまた、兄の役目ですよ」


 香焼「あー、それこそ兄妹愛っすね」


 キリト「は、はいっ」


 蜜蟻「ふふっ・・・じゃあ、私は行くわねえ」


 香焼「自分も。キリトさん、後で特訓付き合うっすからどこで行くっすか?」


 キリト「後で電話するよ。それまで、上条の側に居てやってくれ」


 香焼「了解っす。・・・何か、雰囲気的にバレてるような気がしてならないっすけど・・・」


 キリト「・・・た、大変だな・・・」


 ユウキ「恋人って大変なんだね」


 神裂「ま、まぁ・・・上条は・・・特に・・・」


 神裂「・・・さて。アルファルは・・・どうしますか?」


 神裂「ジーンズの店主を呼んで迎えに来させてもらうか、私と一緒に行動しますか?」


 アルファル「また攫われるのヤダから・・・火織と一緒に居る」ギュウッ


 神裂「そうですか」クスッ


 ユウキ「・・・この子、会った時から気になってたけど何だかエルフみたいだね・・・」

   
 神裂「おや、よくわかりましたね」


 ユウキ「え?え!?ほ、本物のエルフなの!?」


 アルファル「魔術的に創られた存在だけどね」


 キリト「ゲームでアフレコしてたけど、そのままだよな・・・」


 アルファル「あー・・・火織に出ろと言われて勧められた・・・」


 アルファル「・・・あまり出番無いって聞いたけど、覚えてくれたんだ」


 キリト「まぁ・・・登場から衝撃的だったから・・・」
358 :1 [saga]:2019/10/21(月) 15:52:23.36 ID:X0A20iqD0
 神裂「では、行きましょうか」


 キリト「ああっ」


 ユウキ「うん」


 アルファル「」コクリ




 -ホテル-

 神裂「どれに座っても構いませんので」


 キリト「・・・すごいな。流石学園都市の七つ星ホテルだけはあるな・・・」


 ユウキ「何かのお城の部屋みたい」


 神裂「まぁ・・・ただ寝るだけの部屋でしかありませんけど」クスッ


 アルファル「(フカフカだ・・・)」ポフポフ


 ユウキ「ねぇ、君アルファルって言うんだったよね?」


 アルファル「ん?うん。そうだけど・・・」


 ユウキ「(神裂さんって、なんであんなすごいズボン履いてるの?)」ヒソヒソ


 アルファル「(魔術的な意味があるらしいけど・・・私から見てもどうかと思う)」

 
 ユウキ「(へぇ〜・・・変わってるね)」
 

 アルファル「(言ってあげないでほしいけど・・・そうとしか思えないよね)」


 アルファル「(冬服はまだマジだよ。見た目はカッコいいから)

 
 神裂「さて・・・まずは・・・」


 神裂「キリトは何か得意なスポーツがありますか?」


 キリト「そう、だな・・・剣道は多少やってたけど、今は・・・」


 神裂「剣道ですか。・・・ふむ・・・」


 アルファル「ユウキは腰に掛けているけど・・・魔術師じゃないよね?」


 ユウキ「うん。その・・・まぁ、現代に生きる剣士って思って」


 神裂「そうですか。お仲間、ですね」クスッ


 ユウキ「あ、そうなるねっ」クスッ
359 :1 [saga]:2019/10/21(月) 15:53:36.79 ID:X0A20iqD0
 神裂「・・・よろしければ、剣を拝見しても?」


 ユウキ「あ、うんっ」スッ

 
 神裂「・・・」ニギッ


 神裂「・・・。・・・中々使い込んで、愛用しているのですね」クスッ


 ユウキ「うん。剣の名前はマクアフィテルって言うの」


 神裂「マクアフィテル・・・」


 神裂「興味深いですね。古代アステカの刀剣と同じ名前です」


 ユウキ「アステカ?」


 キリト「遠い昔に生きてた民族のことだよ」


 神裂「ええ。マヤ文明の剣でもあり、打撃と斬元気に優れた剣と言われています」


 神裂「魔術師にも黒曜石を武器とする者は知っていますが、実物とは中々興味深いですね」


 ユウキ「へ、へぇ・・・(全然わかんない・・・)」


 神裂「・・・お返しします」スッ


 ユウキ「あ、うん」


 キリト「神裂も・・・その長い刀で戦ってたよな」


 神裂「この七天七刀ですか?家重代の霊剣、七天七刀と言います」


 神裂「私が天草式十字凄教と言う宗教の教皇を継いだために譲り受けた刀で、ユウキさんの持つ
    マクアフィテルと同じように愛用しています」
 

 キリト「霊剣って、何か不思議な力があるのか?」
 
 
 神裂「はい。主に七閃と言う、抜刀して瞬時に納刀しその間に七つもの斬撃を繰り出す神速の
    居合いを放てる・・・」


 キリト「おぉ・・・」


 神裂「と、見せかけて本当は刀の鞘内で僅かにズラし、七本の鋼糸で切り裂くと言う技を繰り出せます」


 ユウキ「・・・何かセコい」


 神裂「い、言い方にしてみればそうかもしれませんが使い勝手はいいものなんです」

 
 神裂「ちゃんと抜刀術もありますので」


 神裂「唯閃と言って、独特の呼吸法で魔力を練り上げ、自身の体を人間の限界を超える体に
    組み変えることによって繰り出せる抜刀術です」


 キリト「あ、それはカッコいいな」
360 :1 [saga]:2019/10/21(月) 15:54:25.67 ID:X0A20iqD0
 神裂「ですが体に相当な負担がかかるため短時間しか使用してはならないのです」


 神裂「それに、相手が死んでしまうかもしれませんから大半は博打で勝負が決まることも・・・」

 
 ユウキ「すごそうだね。ゲームでなら中ボス簡単に斬り伏せれそう」


 キリト「だな。割と本気で思う」


 神裂「そうですか」クスッ


 アルファル「話しがそれているけど、キリト。剣術で戦うことにするの?」


 キリト「・・・そうだな。けど・・・昨日見た限りでは、剣タイプの武器は持ってなさそうだったな」


 ユウキ「そうだったね。・・・じゃあ他の武器の扱いになれておかないと」


 神裂「それがよろしいかと。剣道の他に体術で何かやっていることはないのでしょうか?」


 キリト「無いな・・・それに、剣道って言ってもやってたのは10年も前だから・・・」


 キリト「ゲームみたいに簡単に扱うことはできないだろうな・・・」


 神裂「私もカリスになってから少ししかやっていなかった弓道を始めましたし、あなたにも才能が
    あるかもしれませんよ?」


 キリト「それは、神裂は元々から強そうな雰囲気があるし」


 ユウキ「キリト、雰囲気なんて関係ないよ」


 ユウキ「キリトにはキリトなりの強さがきっとあるはず。自分を信じてみなよ」


 キリト「ユウキ・・・」


 神裂「ユウキの言うとおりです。キリト、武道は己の強さを見つけることに意味があるのです」


 キリト「・・・」


 神裂「・・・それを見つけるためにまず・・・変身することが先決です」


 キリト「・・・そうか」


 キリト「外に出て・・・変身、してみるか」


361 :1 [saga]:2019/10/21(月) 15:57:20.66 ID:X0A20iqD0



 -河川敷-

 神裂「ここでなら問題ないでしょう」


 キリト「ああ。じゃあ・・・あれ?」


 ユウキ「どうしたの?」


 キリト「・・・まずい、説明書が無い!?」


 ユウキ「ええぇええ!?」


 神裂「どこかに落としたのですか?それとも忘れてきたのでは・・・」


 香焼「それならこれっすよね」


 キリト「あっ。香焼」

 
 香焼「病院のイスに忘れてたっすよ?気をつけてください」 

 
 キリト「あ、ああ。ごめん」


 キリト「ありがとな」


 香焼「どういたしましてっす。で、今から変身するんっすか?」


 キリト「そう言う事だ」


 香焼「あ、バードウェイさんからの伝言貰ってるっす」


 キリト「何てだ?」

 
 香焼「「おにぃの代わりと言っておきながら、不甲斐なかったら潔く諦めろ」との事っす」


 キリト「・・・そうか」


 ユウキ「キリト・・・ホントに大丈夫?」


 キリト「変身しないことには始らないだろ。・・・さて、最初に・・・」


 キリト「説明書を読むか。キッチリ最後まで・・・」


 ―ペラペラ・・・

 キリト「・・・。・・・よし、わかった」


 アルファル「もう読み終わったの?」


 香焼「早いっすね・・・」
362 :1 [saga]:2019/10/21(月) 15:57:50.57 ID:X0A20iqD0
 キリト「こう言う説明書読むのは早い方だからな」クスッ
 

 キリト「えっと登録した番号で解除すると・・・」


 キリト「番号は・・・これだな。・・・」カチャカチャッ


 神裂「私は準備運動をしておきますね」スタスタ


 ユウキ「あ、ボクも」


 キリト「ああ。・・・」

 


 キリト「・・・よし、解除出来たな。また同じ番号で登録して・・・」


 香焼「手慣れてるっすね」


 キリト「ゲームとかでこう言うの何度もしてるからな、要は慣れだよ」


 香焼「なるほどっす」


 キリト「・・・これで、いいな。設定完了っと」


 キリト「・・・」


 香焼「・・・?。どうかしたっすか?」


 キリト「いや・・・まさか現実でこんな事になるなんて、思ってなかったからさ」


 キリト「仮面ライダーになるなんて、ことも・・・」


 香焼「・・・運命って言うのは、神様が気まぐれでサイコロ振って決めてるんっすかね」クスッ


 キリト「時には神様に抗って勝たないときけないときもあるけどな」


 キリト「サチは特に・・・俺自身が起こしてしまった運命なのかそれともサチ本人の運命なのか・・・」


 香焼「そうっすね」


 キリト「・・・だから、俺はサチの運命を変えるために変身するんだ」スクッ
363 :1 [saga]:2019/10/21(月) 16:53:10.89 ID:X0A20iqD0
 ―カシャンッ

 キリト「・・・ふぅー・・・」


 ―キィィーーンッ
 ―パシッ

 キリト「・・・変身」


 ―キリッ キリッ カポーン
 ―ウィン ウィンッ キャシャーンッ!

 バース(キリト)「・・・出来たな」


 香焼「はいっす」コクリ


 バース(キリト)「・・・気のせいかと思うけど、力がみなぎるな」


 バース(キリト)「アドレナリンが活発になってるからか・・・?」


 香焼「それよりもキリトさん。ちゃんと動けるっすね?」


 バース(キリト)「・・・ああ。大丈夫だ」グッグッ


 香焼「じゃあ女教皇様のところに」


 バース(キリト)「ああ」コクリ


 カリス(神裂)「変身は出来ましたね。では、特訓開始です」


 バース(キリト)「ああ。よろしく」


 カリス(神裂)「それでは最初に・・・自身の技を一通り使ってみましょうか」


 バース(キリト)「そうだな。ユウキ、説明書を見ながら指示してくれるか?」


 ユウキ「うん、わかった」コクリ




 ユウキ「始めるね。バックルの中央にある開いてるカプセルを閉めてから、メダルを1枚入れて
     武器を選んでからハンドルを回すと出せるんだって」

 
 バース(キリト)「これか。これを閉めて・・・次はメダルだな」


 ―カチャリ

 バース(キリト)「おっ、武器の選択が表示された(これで選べるのか)」


 バース(キリト)「・・・これにするか」


 ―キリッ キリッ カポーン

 [DRILL ARM]


 ―ウィンッ ウィンッ ガシャンッ!

 バース(キリト)「おぉっ、すげぇ・・・」
364 :1 [saga]:2019/10/21(月) 16:54:09.40 ID:X0A20iqD0
 カリス(神裂)「その武器を使って私に攻撃をしてみてください」


 バース(キリト)「え?だ、大丈夫なのか?」


 カリス(神裂)「はい。攻撃パターンは多用にあるようですし覚えるのでしたら相手との手合わせで
        覚えるのがいいでしょう」


 バース(キリト)「なるほどな。よしっ・・・」


 ―ゥィィイインッ! ギュルルルルッ!


 バース(キリト)「ぉおおぉとおおおっ!?」


 ―ギュルン! ゥギュンッ! ギュルルッ!

 バース(キリト)「こっ、っ!制御が!なんてっ、パワーだ!」


 香焼「だ、大丈夫っすか!?」


 ユウキ「キリト!踏ん張って!踏ん張らないと制御できないって書いてあるよ!」


 バース(キリト)「わか、ってる!」

 
 ―ダンッ!
 ―ギュルルルルッ!

 バース(キリト)「・・・っと、何て暴れ馬だ・・・」


 バース(キリト)「・・・けど、慣れてきたっ。いくぞっ!」ダッ!


 ―ギュルルルルッ!

 バース(キリト)「ハァアッ!ッタアアッ!」


 カリス(神裂)「遅いです」バシッ!


 バース(キリト)「くっ!」


 カリス(神裂)「一度、それを止めてください」
 

 バース(キリト)「あ、ああ・・・(このグリップにある引き金を離せばいいのか?)」


 ―ギュルルルル・・・

 バース(キリト)「っはぁ・・・」


 カリス(神裂)「やはり武器に体が振り回されています。慣れるためには・・・」


 カリス(神裂)「どうすればいいと思いますか?」


 バース(キリト)「・・・そうだな」


 バース(キリト)「自分に耐えられるくらいの勢いで、近づいてから相手の目の前で一点に集中して攻撃、するとか」


 カリス(神裂)「ふむ・・・」
365 :1 [saga]:2019/10/21(月) 16:57:39.14 ID:X0A20iqD0
 カリス(神裂)「それが自身の出した考えなのですね?」


 バース(キリト)「ああ。・・・違ってるか?」


 カリス(神裂)「いえ。私自身も使い方を熟知してはいないので、そう考え出したのでしたら
        その戦法を使ってみましょう」


 香焼「まぁ、自分のスタイルでやってみるのが一番と思うっすよ」

 
 ユウキ「僕もそう思うよ」


 ユウキ「他にも色々な武器があるみたいだし、どんどん使ってみようよ」


 バース(キリト)「そうだな。じゃあ次は・・・」




 ―ヒュゥゥゥウ〜〜〜〜〜〜・・・
 ―ドッダァァァアアアンッ!

 バース(キリト)「っ〜〜!痛ってぇ〜〜〜!」


 香焼「大丈夫っすか!?」


 バース(キリト)「な、なんとか・・・ALOで飛ぶのとは、やっぱ訳が違うな・・・」


 ユウキ「そりゃそうだよ・・・」


 ユウキ「それに時速300qでいきなり飛ぶんだから、余計に危ないってば」


 バース(キリト)「悪い・・・気を付けるよ」ムクッ


 カリス(神裂)「・・・そのALOでは自由に飛べていたのですか?」


 バース(キリト)「まぁ、ゲームの中だからな」


 バース(キリト)「現実でだと重力があるせいで曲がろうにも体が重くて思うように動けないんだ」


 カリス(神裂)「・・・では、その重力が無いと思いそのALOで飛んでいる感覚を思い出しながら
        もう一度飛行してみましょう」


 バース(キリト)「え?・・・いや、そうやってさっき飛んだのに墜落したんだぞ・・・?」


 香焼「少しずつスピード上げていけばいいと思うっすよ?」


 香焼「300kmも出せるんっすから、重力ある方が意外とうまく行くかと」


 バース(キリト)「・・・そう、か」


 ユウキ「キリト、頑張ってっ」


 バース(キリト)「・・・ああっ」


366 :1 [saga]:2019/10/21(月) 16:58:36.88 ID:X0A20iqD0




 ―ゴォォォオオオッ!

 バース(キリト)「っと、ととっ・・・」


 ユウキ「その調子その調子!」


 香焼「慣れてきたっすか?」


 バース(キリト)「空中停止はな。けど、ここから動くのは・・・」


 カリス(神裂)「バランス感覚が必要とされますので、集中力を切らしてはいけませんよ」


 バース(キリト)「あ、ああっ・・・どっわと!?」


 ―ドシャアッ!

 ユウキ「キリト!」


 バース(キリト)「痛ってぇ・・・」


 ―・・・ゴォォォオオオッ!
 ―ブォオオオッ!プシュウゥウウッ! スタンッ


 サイガ(嬉美)「なってないなァ。飛び方が」


 バース(キリト)「んっ?」ムクッ


 カリス(神裂)「おや?・・・あなたは・・・」


 サイガ(嬉美)「暇潰しに飛んでたら何かぶきっちょに浮かんでるの見つけたもんで」


 サイガ(嬉美)「見てらんねーから、吾が気まぐれに見本を見せてやるよ」


 バース(キリト)「え?」


 サイガ(嬉美)「ま、教えたりはしねェけどな」

 ―ゴォォォオオオッ!



 ユウキ「うわぁっ!?」


 ―ギュォォオオオオオッ!

 バース(キリト)「・・・あんなに加速して飛べるのかよ・・・」


 香焼「確かあの人は、2代目の人でしたっすね」


 バース(キリト)「2代目?」


 カリス(神裂)「ええ。天井社長をご存知でしょうか?その方の妻になるオルソラ=アクィナスが
        初代だったんです」


 ユウキ「へぇ、仮面ライダーって世代交代とかするんだ」
367 :1 [saga]:2019/10/21(月) 16:59:18.61 ID:X0A20iqD0


 
 ―シュゴォォオオオオオオオッ!!

 バース(キリト)「・・・」


 バース(キリト)「(曲がる時は減速して、まっすぐ飛ぶ時は速度を加減無しに上げる・・・)」


 バース(キリト)「・・・そうかっ、メリハリか!」


 ユウキ「メリハリ?」


 バース(キリト)「もう一回飛んでくるよっ」


 ユウキ「う、うん。気を付けて」

 ―ゴォォォオオオッ!!


 
 バース(キリト)「(垂直に打ち上がる時は速度を思いっきり出して!)」


 バース(キリト)「(曲がる時にはっ・・・)」

 ―ギュォオオォオオッ


 バース(キリト)「(それから加速っ!)」

 ―ギュィィイイオオオオオオッ!


 バース(キリト)「オオ!オオォオオオオ!」



 (http://youtu.be/EqSjbBXWYDg)


 バース(キリト)「飛べる・・・!俺は・・・この空を飛べる!」


 サイガ(嬉美)「ほぉーっ?もう慣れたのか。やるなっ」


 ―ギュォオオォオオッ!!
 ―ゴォォォオオオオオッ!!


 バース(キリト)「この感覚だ・・・空を、たった一人、空気を切り裂いて飛ぶ・・・」


 バース(キリト)「自分が光になったみたいだ・・・まるで、銀色の流星みたいに・・・!」

 ―ゴォォォオオオオオオオオオッッ!!


 
 ユウキ「す、すっごーい・・・!」


 香焼「さっきまで浮かんでるのも難しそうだったっすのにね」


 カリス(神裂)「ええ。素晴らしいほどの成長です」


 香焼「兄貴でもこのレベルまではいってないっすよ。まぁ、あんま飛ばないからっすけど」


 カリス(神裂)「・・・2代目も中々、教えるのが上手ですね」クスッ


 
368 :1 [saga]:2019/10/21(月) 17:02:11.09 ID:X0A20iqD0
 ―ゴォォォオオオオオオオッ!!

 バース(キリト)「っ〜〜〜!」


 バース(キリト)「(す、少し速度を緩めるか・・・)」


 ―ゴォォォオオオーーーッ!

 バース(キリト)「はぁ・・・ふぅー・・・」


 サイガ(嬉美)「良い飛行だったな。素直に見直した」


 バース(キリト)「あ、ああ・・・ありがとな」クスッ


 サイガ(嬉美)「礼を言われる筋合いはないんだけどなァ」


 サイガ(嬉美)「ま、頑張れよ」


 バース(キリト)「ああっ」


 サイガ(嬉美)「じゃ、黒いアイツには帰るって伝えておいてくれ」


 ―ギュォォオオオオオッ!!

 バース(キリト)「・・・そろそろ降りるか」

 ―シュゴォォオオオオオオオッ!!




 バース(キリト)「よっ、と。着地も成功だな」


 ユウキ「キリトすごいじゃん!何であんなにもう上手く飛べるの!?」


 バース(キリト)「ま、まぁ、メリハリが大事なことだってわかったんだ」


 バース(キリト)「直進は加速して曲がる時は減速して、また加速するって感じかな」


 香焼「なるほどっす」


 カリス(神裂)「(あの動きを見ただけでそう気づけたのですか・・・大したものです)」クスッ


 黎斗「ハハハハハハハハハッ!キリトォオォ、頑張っているようだね」


 カリス(神裂)・アルファル・香焼「「「」」」ビクッ!


 バース(キリト)「く、黎斗社長?」


 黎斗「クライン君からまた襲われたと聞いて、居ても立っても居られなくなったんだ」


 ユウキ「そ、そうなんだ」


 黎斗「そうとも。・・・君は神裂火織に香焼とアルファルだったね?新作のアフレコに協力してくれて
    改めて感謝するよ」


 カリス(神裂)「い、いえ・・・」


 香焼「お給料弾んでもらえたっすからね」
369 :1 [saga]:2019/10/21(月) 17:03:33.00 ID:X0A20iqD0
 黎斗「ハハハハハッ!それならWin-Winだ。よかったよ」


 バース(キリト)「それで何か用か?」


 黎斗「もちろん。・・・君に差し入れをね」


 バース(キリト)「差し入れ?・・・その、ケースが?」


 黎斗「その通り!」


 黎斗「君にとって・・・最も重要となる物だぁ」


 バース(キリト)「俺に?」


 黎斗「開けてみるといい」スッ


 バース(キリト)「・・・」


 ―ガチャッ ギィ・・・

 バース(キリト)「・・・!?」


 バース(キリト)「こ、これは!?ダークリパルサー!?」


 香焼「おぉー、剣っすか」


 ユウキ「神様社長が作ったの?」


 黎斗「その通りぃ・・・ALOで知り合った鍛治屋の少女から聞いたので実体化させてみたのだ」


 バース(キリト)「それってリズ、リズベットか?」


 黎斗「そうとも。ダークリパルサーがどのような素材で作られていたのか聞き、代用ではあるが
    学園都市製として蘇ったのだぁ!」


 バース(キリト)「・・・すごいな」


 ユウキ「え?社長も仮想世界に行ったりするの?」


 黎斗「ああ。そうだとも」


 バース(キリト)「本当に何でもありだな、アンタは・・・」


 黎斗「残念な事にエリュシデータの製作は間に合わなくてね。すまない」

 
 バース(キリト)「いや・・・これだけでも十分戦えるはずだ」


 バース(キリト)「ありがとな、社長」


 黎斗「フハハハハハハハッ!神の恵みを、ありがたく受け取ってもらえて結構だぁ」


 ユウキ「神様社長ホントすごいね」


 黎斗「お誉めいただいて嬉しい限りだ」ニコリ


 黎斗「事態が無事に収拾した時にはALOで、また釣りでもしよう」

 
 バース(キリト)「ああ、必ずな」
370 :1 [saga]:2019/10/21(月) 17:04:43.83 ID:X0A20iqD0


 香焼「(何の話ししてるんっすかね・・・)」


 カリス(神裂)「(さぁ・・・)」



 黎斗「では、これで失礼するとしよう。キリト君、くれぐれも怪我で済まないようにするのだよ」


 バース(キリト)「ああ。ところで、リズには俺の事話したか?」


 黎斗「余計な心配はさせないでおこうと思って、言っていないよ」


 黎斗「クライン君にもそう伝えてある」


 バース(キリト)「そうか・・・悪いな。終わったらちゃんと説明するよ」


 黎斗「そうしたまえ」


 バース(キリト)「・・・よしっ。神裂、特訓に戻ろう」


 カリス(神裂)「はい。わかりました」コクリ




 [CATERPILLAR LEG]

 ―ウィンッ ウィンッ ガシャンッ!

 バース(キリト)「キャタピラレッグってまんまだったんだな」


 ユウキ「脳波を受け取って動けるんだって。後、前傾姿勢になれば速度が上がる仕組みに
     なってるみたい」


 バース(キリト)「わかった。やってみるよ」



 ―キュララララッ!

 バース(キリト)「よっ・・・と!」


 ―ギュルギュルギュルルルッ!

 バース(キリト)「なんだ、これは意外と簡単だなっ」


 カリス(神裂)「キリト。そのまま次の武器も装備して、使ってみてください」


 バース(キリト)「ああっ!やってみるっ!」


 ―キリッ キリッ カポーン

 [CLEAN ARM]

 ―ウィンッ ウィンッ ガシャンッ!

 バース(キリト)「ユウキ!これは!?」


 ユウキ「えっとえっと・・・あっ。これだ」


 ユウキ「フックを射出して敵を引き寄せたり、対象物を吊り上げる事が出来るんだって!」
371 :1 [saga]:2019/10/21(月) 17:06:25.31 ID:X0A20iqD0
 カリス(神裂)「では、キリト。私を対象として捕まえてみてください」


 カリス(神裂)「腕でも足でも構いませんので、肢体のどこかを掴むことが出来れば合格とします」


 バース(キリト)「よしっ!」


 ―キュララララッ!!

 バース(キリト)「せーのっ!」


 ―ギュンッ!! ヒュルルルルッ!

 カリス(神裂)「フッ・・・」

 ―ガギンッ!


 バース(キリト)「(やっぱりそう簡単に上手いはいかないか・・・)」


 バース(キリト)「(けど、逆にそう簡単には諦めないぜっ)」


 ―キュララララッ!
 
 カリス(神裂)「(次はどう出ますか・・・?)」ザッ


 バース(キリト)「(先回りしてっ!)」

 ―ギュルギュルギュルルルッ!


 バース(キリト)「ウオォオオッ!」

 ―ギュンッ!!


 カリス(神裂)「(右に避ければ)」スッ


 バース(キリト)「今だっ・・・!」


 ―ククンッ
 ―ヒュルルルルッ!

 カリス(神裂)「!?」


 ―グルルッ ビシィッ!

 バース(キリト)「よっしゃあ!」



 香焼「マジっすか!?」


 ユウキ「おぉ〜〜っ!」



 カリス(神裂)「・・・やりますね」クスッ


 バース(キリト)「へへっ・・・これで合格か?」


 カリス(神裂)「ええ。ですが」グイッ!


 バース(キリト)「うおっ、?」

 ―ドサッ!

 カリス(神裂)「慢心、油断大敵です」


 バース(キリト)「き、肝に命じておきます・・・」
372 :1 [saga]:2019/10/21(月) 17:07:36.06 ID:X0A20iqD0
 カリス(神裂)「相手は不意打ちで上条当麻を仕留めたのですから用心はするように」


 バース(キリト)「・・・ああ、その通りだな」スクッ


 カリス(神裂)「はい」コクリ


 香焼「でもある程度の武器は使えるようになったっすね」


 ユウキ「神様社長から貰ったダークリパルサーも試してみる?」


 バース(キリト)「そうだな。・・・じゃあ、ユウキに相手を頼もうかな」

 
 ユウキ「え?ボクに?神裂さんじゃなくて?」


 バース(キリト)「久しぶりに剣を交えてみようぜ?」


 ユウキ「あ、そう言うことか。・・・でも、神裂さんはいいの?」


 カリス(神裂)「もちろんです。寧ろあなた方の剣術をこの目で見てみたいと思いまして」


 香焼「自分も見てみたいっす」
 

 ユウキ「そっか。・・・じゃあ、キリト。久しぶりにお願いするねっ」ニコリ


 バース(キリト)「ああっ」コクリ



 ユウキ「勝敗はどうする?パラメーターがないからデュエルみたいに出来ないけど・・・」


 バース(キリト)「そうだな・・・」


 バース(キリト)「じゃ、シンプルなルールで。攻撃を一つでも当てれば勝ちって言うのはどうだ?」
 

 ユウキ「いいよ。それで決まりっ」


 カリス(神裂)「では審判は私が努めましょう」


 バース(キリト)「ああ、頼むぞ。神様」


 カリス(神裂)「ええ」コクリ




 カリス(神裂)「では・・・始めっ!」


 ユウキ「ッ!」


 ユウキは先手必勝とばかりにバースにマクアフィテルで突きの攻撃に出る。
 香焼は思ってもみなかったユウキの素早い動きと攻撃に目を見開く。

 カリス(神裂)「(速い・・・)」




 バース(キリト)「っと!」

 バースは体を回転させてマクアフィテルの刃が当たらないよう攻撃を回避し、一度ユウキから離れ
 体勢を建て直す。
373 :1 [saga]:2019/10/21(月) 17:09:24.30 ID:X0A20iqD0
 バース(キリト)「・・・やっぱり絶剣の腕は健在のままだな」


 ユウキ「ありがとう」クスッ


 ユウキ「そう言うキリトもさっきの避けれるんだ?」クスッ


 バース(キリト)「バースのおかげだからなっ」


 バースはダークリパルサーを構えてユウキに斬りかかる。
 先程の攻撃を見て、あまり本気でやると大怪我をすると思っていたのか、その考えを一切感じる事の
 ない斬撃でユウキに攻め込んでいく。


 ユウキ「っ!(そうこなくっちゃ!)」


 バース(キリト)「(三度目の正直だ、ユウキっ!)」


 ユウキがダークリパルサーを弾くと、二人は同時にお互いから離れる。
 

 ―ギィィインッ! ガギィイッ!

 バースバトル(http://youtu.be/nlt57s5OtyM)

 肩をぶつける勢いで接近し、お互いに剣で防ぎ合う。
 一歩も譲らない攻防。足場の土が踵で小さく盛り上がり、そのままバースとユウキは動かなくなる。
 
 ユウキ「ハァッ!ハァッ!」


 互角に見えている戦いだが、ユウキは顔から吹き出す汗を拭き取ることも出来ず徐々に体力が削られていく。
 荒く息を吐いているのを見てバースはユウキの体力の低下に気づいていた


 バース(キリト)「(ここから攻めるっ!)」


 バースは一歩下がってマクアフィテルを弾くとタックルでユウキを跳ね退けた。
 そしてダークリパルサーを下から上へ斜めに斬撃を繰り出し、回避されると今度は
 反対に上から下へダークリパルサーを降り下ろす。

 ユウキ「くっ!」


 だがユウキも負けじとマクアフィテルを構え直してダークリパルサーを受け止める。


 
 カリス(神裂)「・・・」


 カリス(神裂)「(何と言う、素晴らしい戦いでしょう・・・)」


 カリス(神裂)「(剣士とはわかっていましたが、どうやら侮っていましたね)」


 カリス(神裂)「(彼女は間違いなく・・・最強の剣士です)」


 ユウキ「ッッ!」

 マクアフィテルを引き離して後ろへ何mかユウキは下がる。少しフラつきながらもユウキは体勢を持ち直し、構えた。


 ユウキ「(そろそろ限界かな・・・はははっ、これが本当の疲れなんだ・・・)」


 バース(キリト)「(ユウキ・・・これで決めるッ!)」
374 :1 [saga]:2019/10/21(月) 17:10:39.69 ID:X0A20iqD0
 ダークリパルサーを両手で握りながら構えてバースはユウキへ接近していく。
 ユウキは目を瞑ったまま呼吸を整えている。

 ユウキ「(何だか・・・心地よく感じる・・・)」


 バース(キリト)「ハァァアアッ!!」


 ユウキ「(けど、負ける気は・・・微塵も無いよッ!)」


 降り下ろされてきたダークリパルサーをユウキは体をスルリと捻らせて紙一重で斬撃を回避、そこから
 両足を浮かせた状態で片手を地面につきローキックを繰り出した。


 バース(キリト)「ぐっ!?」


 バースは腹部に感じる鈍痛に仮面越しに顔を歪めた。
 ユウキは体を回転させて立ち上がるとマクアフィテルを天に向かって降り翳す。

 バース(キリト)「ッ!」


 ユウキ「テァァァアッ!!」
 
 ―ガギィイッ!

 ダークリパルサーで防ごうとバースは動くがそれより速くマクアフィテルをユウキは振るい、バースを
 斬りつけた。
 かに思えたが、バースとユウキの間にカリスが立って七天七刀でマクアフィテルを防いでいる
 
 カリス(神裂)「勝負ありです」


 ユウキ「・・・は、はいっ」ササッ


 バース(キリト)「っ、はぁ〜〜〜・・・また負けたな」


 ユウキ「けど、今度ばかりはボクも負けるかと思ったよ」クスッ


 バース(キリト)「ご謙遜を」クスッ


 ユウキ「け、謙遜じゃないよっ」


 バース(キリト)「はははっ」


 カリス(神裂)「・・・貴女もライダーになってみては?」


 ユウキ「え?えぇ、か、仮面ライダーにかぁ・・・」


 バース(キリト)「良いんじゃないか?絶対強いライダーになれるぞ?」

 
 ユウキ「んん〜〜〜・・・ボ、ボクはこのままでいいかな・・・」


 ユウキ「変身するのは確かにカッコいいけど・・・」


 カリス(神裂)「そうですか。いえ、貴女がそう思うのでしたらそれで良いのです」


 ユウキ「う、うん・・・(けど、やっぱり何か・・・)」


 香焼「すぐにじゃなくてもいいっすよ。考えて力が欲しくなってからが良いと思うっすから」

 
 カリス(神裂)「五和にその時は相談してみるといいですよ。後は舞夏様でしょうか」


 ユウキ「わ、わかった」コクリ
375 :1 [saga]:2019/10/21(月) 17:11:58.17 ID:X0A20iqD0
 [SPIRIT]

 神裂「ここまでにしましょう。疲労が溜まってはいざと言う時に命取りとなりますから」


 バース(キリト)「そうだな。えっと・・・ユウキ」


 ユウキ「あ、えっと・・・変身を解除するときはメダルを横から引き抜けばいいよ」


 バース(キリト)「わかった」

 ―チャイン
 ―キュリリリリ・・・

 キリト「はぁ・・・」タラー、ポタポタ


 ユウキ「わっ。キリト、すごい汗かいてるよ?」


 キリト「あ、ああ・・・アドレナリン溢れまくってたからだろうな」フー


 美琴「あ、キリト。ここで特訓してたの」ボロボロ


 香焼「あ、美琴さ・・・何やったんっすか五和」


 五和「うっぅぅ・・・」ボロボロ


 神裂「五和までボロボロではないですか・・・」


 キリト「(どれだけ壮絶だったんだ・・・)」


 美琴「五和、まず着替えくれない?」


 五和「え?い、いや、私替えの服を持ってないので・・・」


 美琴「買ってきて」


 五和「・・・じ、自腹で・・・?」


 美琴「他に何か?」


 五和「あうぅ・・・」トボトボ


 美琴「まっっったく・・・」フンス


 香焼「よくもまぁ、暴走状態の五和を止めることできたっすね」


 美琴「あの子言っても言っても聞かないから死闘だったわよ。ホント・・・死ぬかと思った」 


 神裂「私も時折、五和と模擬戦しますがライダーだと中々勝てませんからね」


 神裂「ましてや殺気がすごかったでしょう・・・」


 美琴「うん。・・・ところで、アルファルは?」


 神裂「アルファルですか?アルファルは・・・あそこで寝ています」



 アルファル「zzz」スピー



 美琴「あっ・・・(可愛い・・・/)」キュン
376 :1 [saga]:2019/10/21(月) 17:14:24.96 ID:X0A20iqD0
 キリト「ユウキ、ありがとな。本気で付き合ってくれて」

 
 ユウキ「ううん。他でもないキリトの頼みだもん」ニコリ

 
 美琴「」ソロソロ


 美琴「・・・」ジーッ


 アルファル「zzz・・・」スヤスヤ


 美琴「・・・」ナデナデ・・・


 アルファル「ふにゃ・・・んー・・・」スヤスヤ


 美琴「///」キュンキュンッ


 神裂「・・・」クスッ


 キリト「可愛いな・・・」クスッ


 ユウキ「ねー」クスッ


 香焼「美琴さんって結構、小動物に避けられてたりするっすけど最近は少なくなったっすね」

 
 美琴「ま、まぁ、これのおかげ」スッ

 
 キリト「テープ?」


 美琴「絶縁テープ。100%電気を吸収する優れもの」


 香焼「あ、なるほど。・・・って「超電磁砲」でも吸収出来るんっすか?」


 美琴「まさか。試したらちゃんと燃えたよ」フフン


 キリト「それはそれでどうなんだ・・・」タラー


 神裂「御坂美琴、これからどこかへ行きますか?」


 美琴「特には何も・・・自分の家に戻って少し休もうかなって・・・」


 美琴「まぁ、自販機でジュースでも買ってから」


 神裂「そうですか」


 美琴「キリトは特訓してたんだっけ?どうなの、調子は?」


 キリト「まぁ・・・大体の感覚は掴めた感じかな」


 ユウキ「でも私が勝っちゃったけどね」エッヘン


 キリト「そうだな・・・ははは・・・」
377 :1 [saga]:2019/10/21(月) 17:21:31.02 ID:X0A20iqD0
 美琴「え?・・・アンタ、もしかして仮面ライダーなの?」


 ユウキ「違うよ?」


 神裂「生身で純粋な剣術を用いて、なりたてとは言えライダーに勝てるほどの素晴らしい戦いでした」


 神裂「(どことなくアルファルと雰囲気が似ていて、それが私は少し気になりますね)」

 
 美琴「へぇー・・・アンタ強いのね」


 ユウキ「いやー、それほどでもー/」テレテレ


 香焼「女教皇様や剣を扱う人以外で、ここまで優れた剣の使い手は見た事ないっすよ」


 美琴「そこまで言うか・・・」


 キリト「元々のスペックをここまで再現した社長、恐るべしだな」


 ユウキ「ホントだね。現実世界でもここまで動けるなんて・・・」


 ユウキ「自分でも信じられないよ」クスッ


 キリト「でも、これは3度目だな・・・正直悔しいけど、やっぱりユウキは強いな」クスッ


 ユウキ「えっへへ〜♪」


 五和「あ、あのー・・・美琴さん、購入してきました」


 美琴「あ、ご苦労様」



 
 美琴@半袖パーカー+花柄ショートパンツ「・・・」


 五和「ど、どうでしょう?」


 美琴「・・・まぁ、許してあげる(普通過ぎな感じだけど・・・)」


 五和「よかった・・・」ホッ


 ユウキ「・・・」ジーッ


 神裂「・・・?。ユウキ、どうかしましたか?」


 ユウキ「神裂さんの胸って何でそんなに大きいの?」


 神裂「はい?」


 ユウキ「ボク、もうちょっと大きくしたいなぁって思って。コツとかないの?」


 神裂「い、いえ、これは・・・」アセアセ


 ユウキ「」ワクワク
378 :1 [saga]:2019/10/21(月) 17:23:21.35 ID:X0A20iqD0
 神裂「・・・ま、まず自然と大きくなったものですから、コツはわかりません・・・」


 ユウキ「えぇー?そうなの?」


 神裂「は、はい」

 
 ユウキ「むぅ、そっかー・・・」


 神裂「い、五和に聞いてみては?」


 神裂「彼女も中々かと・・・」


 ユウキ「五和・・・あの子か・・・」ジーッ




 美琴「何かさっきサンドリヨンからメールでバードウェイが暴走しそうだから助けてってメールが
    来たんだけど・・・」


 香焼「えぇ・・・ちょっと前に会ったときは平気そうだったのに・・・」


 美琴「どこかの誰かさんと同じねー」チラッ


 五和「うぅ・・・」


 キリト「ま、まぁまぁ御坂。もう許してあげなって」クスッ


 美琴「はいはい」ヤレヤレ


 五和「」ホッ


 ユウキ「五和ちゃん」


 五和「え?あ、は、はい・・・?」


 ユウキ「どうやったらそんなに胸が大きくなれるの?」


 美琴「」ピクッ


 五和「え、えー・・・よ、よく食べて、よく運動、でしょうか・・・」


 ユウキ「ふむふむ。なるほど」


 五和「私の場合は・・・いつか出来る、好きな人のためにそうして、食べてたら
    こんな風になりました」


 ユウキ「すごいね。で、付き合ってるんだよね?」


 五和「はい・・・///」カァァ

 
 ユウキ「あ。噂で聞いたことあるんたけど、好きな人に毎日胸を揉んでもらうと大きくなるって
     聞いたことがあるよ?」

 
 五和「そ、それはちょっとしか効果があるだけですよ・・・」


 美琴「それに科学的に根拠がないわよ」


 ユウキ「あ、そうなんだ」
379 :1 [saga]:2019/10/21(月) 17:23:57.09 ID:X0A20iqD0
 美琴「揉んで乳腺が刺激されたら大一時的に大きくなるだけだから」


 美琴「女性ホルモンが分泌されるからって言うのもあるけど」


 ユウキ「じゃあ、意味無いのかぁ」


 美琴「(あーでも、あいつと、その・・・さ、誘うための口実にはなりそうかな//)」


 ユウキ「キリト、アスナはどうなの?」


 キリト「えっ?いやいやいや俺は知らないぞ?」アセアセ


 神裂「・・・(ふむ・・・そう言うことが・・・)」


 神裂「(では海之さんに・・・い、いや、しかし・・・///)」




 五和「あ、あの。服を買ってくるついでにジュースも買いましたので、よかったらどうぞ」


 美琴「あっ、気が利くわね。サンキュ・・・って」

 
 五和「皆さんの分もありますから、どうぞ」


 キリト「ああ、ありがとな」


 ユウキ「いただきまーす♪」


 香焼「じ、自分はこれでっ」アセアセ


 五和「(私も自分の分を・・・)」


 ―カシュッ 
 ―ゴクゴクッ


 キリト・ユウキ・五和「「「」」」ブフゥーー!


 美琴・香焼「「(あ、危なかった・・・)」」ホッ


 キリト「な、んだ、これ」ヒリヒリ


 ユウキ「んー・・・刺激的。こんな味初めて感じた」ピリピリ


 五和「苦いれす・・・」


 美琴「キリトはハバネロパイナップルジュースでユウキはフィジョアサイダー青汁ね」


 香焼「五和はガラナ青汁っすね」


380 :1 [saga]:2019/10/21(月) 17:25:01.59 ID:X0A20iqD0
 神裂「・・・///」ブツブツ


 アルファル「・・・んー・・・」パチッ,ムクッ


 神裂「・・・///」ブツブツ


 アルファル「・・・火織?顔がものすごい赤いよ?」


 神裂「・・・え?あっ、アルファル//お、起きましたか//」アセアセ


 アルファル「熱でもあるの?」


 神裂「いっ、いえ、大丈夫です//」アセアセ


 アルファル「本当に?」


 神裂「///」コクコクッ


 アルファル「・・・それなら、いいけど・・・」


 


 -第七病院-

 直葉「・・・」


 バードウェイ「・・・」


 上条「・・・」コーホォー


 蜜蟻「・・・」


 食蜂「・・・」


 吹寄「・・・」


 直葉「(どうしよう。逃げられない)」ガタガタ


 食蜂「・・・やっぱり当麻くんはモテるわねぇ」ニコリ


 蜜蟻「そうねえ。でも、ほぼ初対面の子にまで手を出すなんてえ・・・」


 吹寄「い、今ここでこいつにお灸をすえてやるわ!」


 バードウェイ「落ち着け制理。おにぃを責める道理は無いはずだ」


 バードウェイ「・・・な?」ニコリ


 直葉「」ビクッ!


 食蜂「ふふふっ・・・怖がってるのかしらぁ?」ニコニコ


 直葉「そ、そんなことあ、ああ、ありませんよ・・・」ダラダラ


 直葉「(こ、ここで怯んじゃダメっ。乙女が廃るじゃないのっ・・・!)」
381 :1 [saga]:2019/10/21(月) 17:25:49.62 ID:X0A20iqD0
 上条「・・・」コーホォー


 吹寄「・・・当麻、まだ起きる気配はないわね」


 蜜蟻「先生も言ってたでしょお?1週間は絶対安静だってえ」


 バードウェイ「まぁ、多分3日後くらいには起きると思うけど・・・」


 食蜂「あり得るわねぇ」クスッ


 直葉「み、皆さん、本当に上条さんのことが好きなんですね・・・」


 吹寄・食蜂・バードウェイ「「「」」」ギロッ


 直葉「ぴっ・・・!?」ガタガタ


 蜜蟻「貴女もお・・・」ススッ


 直葉「え?え?」ダラダラ


 蜜蟻「このデカ乳でえ誘惑したんでしょお?」ツンツンッ


 直葉「ひにゃんっ!?//ち、違いますよぉ!///」アセアセ


 蜜蟻「そう・・・(まぁ、当麻クンの所業のせいなんだけれどお)」クスッ


 バードウェイ「・・・直葉。聞くのも野暮だが・・・本当におにぃに惚れたんだな?」


 直葉「っ・・・///」


 吹寄「それはつまり、戦場に飛び込むに等しいと言うことよ」


 食蜂「真面目にそうなのよねぇ」


 バードウェイ「・・・引くなら今の内だが?」


 直葉「・・・」


 蜜蟻「・・・まあ、引いたらガッカリよねえ。そこまでの思いしかなかったって事になるしい」


 直葉「っ」


 直葉「・・・私は・・・」


 直葉「好きですっ。・・・と、当麻、さんのことがっ///」


 バードウェイ「・・・」


 食蜂「・・・そう」
382 :1 [saga]:2019/10/21(月) 17:26:26.57 ID:X0A20iqD0
 直葉「皆さんみたいに強くもないです・・・」


 直葉「剣道の腕だって役に立たないと思います・・・だけど」


 直葉「当麻さんを守りますっ」


 蜜蟻「・・・」


 吹寄「・・・その言葉、嘘じゃないのね?」


 直葉「はいっ」コクリッ


 吹寄「・・・本気、なのか・・・なら、大丈夫そうね」クスッ


 バードウェイ「ちぇっ。ローテーションの回数が増えてしまうな・・・」ムスッ


 蜜蟻「まあまあ、その分当麻さんとのお楽しみが増すって事じゃなあい」クスッ


 食蜂「それにいバードウェイさんは当麻さんとずっと居るんだからあ」


 バードウェイ「むぅ」


 直葉「・・・え、えっと、あの・・・」


 食蜂「楽しくなるのはこれからだゾ☆」


 蜜蟻「残念だけどお、直葉さんの順番は最後になるわあ」

 
 直葉「は、はぁ・・・」


 バードウェイ「ま、まだおにぃに告白すらしてないからな。頑張れよ」


 直葉「こ、告白・・・///」


 蜜蟻「その通りねえ」


 吹寄「いい?当麻がもし、いやいや上条さんなんかよりもって言った瞬間にこう言いなさい」


 直葉「な、なんて?」


 吹寄「あなたしか、私には居ません!って強く言うこと!」


 食蜂「押しが肝心よぉ」


 直葉「押し・・・は、はい。わかりました」


 バードウェイ「ちなみに聞くが、直葉」


 直葉「は、はい?」


 バードウェイ「敬語じゃ無くていい。質問することがあるんだが・・・」


 バードウェイ「何カップなんだ?」


 直葉「え?え!?///」


 蜜蟻「Fなのねえ。やっぱりそうだと思ったわあ」
383 :1 [saga]:2019/10/21(月) 17:30:08.01 ID:X0A20iqD0
 直葉「!?(な、なんで・・・!?//)」

 
 食蜂「ふーん・・・」


 吹寄「ふむ・・・」


 バードウェイ「なんでそんなデカイんだ?」


 直葉「だ、だからっ///」


 直葉「・・・け、けど、食蜂さんと吹寄さんも立派ですよね!?///」


 吹寄「え?」


 食蜂「ふふーん♪当然なんだゾ☆」


 食蜂「当麻くんのためだけに努力したんだからぁ♡」

 
 直葉「そ、そうですか・・・」


 バードウェイ「私も豆乳飲んでなんとかしたいんだが・・・うーむ」


 蜜蟻「まあ、ゆっくり焦らずよお」


 吹寄「胸が大きくても利点はあまりね・・・」

 
 吹寄「ブラのお金もかかるし、何より重くて肩凝るわよ?」


 バードウェイ「おにぃ誘惑すると言う手が手に入るなら構わない」


 バードウェイ「それにお金は問題ない。私を組織のボスと言うのは忘れていないか?」クスッ


 吹寄「はぁー・・・」


 食蜂「関係ないかもしれないけどぉ、胸には鶏の唐揚げが良いって聞いたわぁ」


 バードウェイ「鶏の唐揚げか」


 蜜蟻「そんなの眉唾よお」


 蜜蟻「食蜂さんみたいになりたくてえ、唐揚げ食べてたけどお・・・効かなかったしい」


 食蜂「ん〜?私みたいにい?」キョトン  


 蜜蟻「・・・何かあ?」


 食蜂「・・・別にぃ」ニッコリ


 蜜蟻「」イラァ


 吹寄「ムサシノ牛乳が良いって聞いた事もあるわ」


 バードウェイ「いや、私は豆乳で貫く!」フンス
384 :1 [saga]:2019/10/21(月) 17:31:30.57 ID:X0A20iqD0
 直葉「豆乳かぁ・・・まぁ、健康には良さそうだね」


 直葉「あとムサシノ牛乳って?」


 吹寄「まぁ、牛乳よ」


 蜜蟻「スーパーでも売ってる普通のねえ」


 直葉「あ、そうですか・・・」


 ―コンコンッ

 冥土帰し「失礼するよ?」


 吹寄「あっ、先生」


 冥土帰し「そろそろ面会時間はこれで終了とするから、退室してもらえるかな?」


 食蜂「あらぁ、そう・・・わかったわぁ」

 
 バードウェイ「・・・直葉。お前はホテルに泊ってるんだったな?」


 直葉「うん、そうだよ?」


 バードウェイ「なら・・・今日はウチに泊まってかないか?」


 直葉「え?・・・そ、それって当麻、さんの家に・・・ってこと・・・?//」


 バードウェイ「まぁ、そうなるな」


 直葉「け、けど、どうして・・・?//」


 バードウェイ「親交を深めようと思って」


 バードウェイ「あと、直葉は新しいおにぃの彼女になるんだから・・・おにぃの暮らしとか
        好きなものを知ってもらおうと思ったんだ」


 直葉「そ、そうなの・・・」


 バードウェイ「・・・それだけ、じゃダメ?」ウルウル


 直葉「」ズキューン!


 食蜂「(出たぁ・・・レイヴィニアさんの上目遣い攻撃)」


 食蜂「(一撃必殺の攻撃で私もやられたときはアイス買わされたわぁ・・・)」


 直葉「う、うんっ//いいよ//」ニコリ


 バードウェイ「そっか。よかった」ニコ


 食蜂・蜜蟻「「・・・っ!!」」ピコーン
 

 吹寄「(当麻の家に・・・お泊まり・・・)」
385 :1 [saga]:2019/10/21(月) 17:32:07.46 ID:X0A20iqD0
 食蜂「レイヴィニアさん!」


 蜜蟻「レイヴィニアちゃんっ!」


 吹寄「レ、レイッ!」


 バードウェイ「ん?ど、どうした?」


 吹寄・食蜂・蜜蟻「「「私も泊めさせて(ぇ)(え!)」」」


 バードウェイ「・・・いや、無理だ。部屋が狭くなりすぎる」


 食蜂「インデックスさんと香焼君はぁ、ホテルに泊まってもらうわぁ」


 吹寄「色々犯人の対策も立てないといけないから、ね!」


 吹寄「私も行く義務があるわっ」


 バードウェイ「・・・まぁ、そういう事なら・・・」


 食蜂・蜜蟻「「」」グッ


 吹寄「」ホッ


 冥土帰し「・・・そろそろいいかな?」


 蜜蟻「あ、ごめんなさあい。先生」


 食蜂「それじゃぁ・・・当麻君の事ぉ、お願いしまぁす」


 ―ガラガラッ パタンッ

 吹寄「・・・」ピタッ


 吹寄「・・・」クルッ、スタスタ・・・


 冥土帰し「・・・どうかしたのかな?」


 吹寄「あ、その・・・。・・・あの、先生あれは」スッ


 冥土帰し「?」クルッ


 ―ちゅっ・・・

 吹寄「・・・///」


 吹寄「あ、ご、ごめんなさい//気のせいでした、それじゃ・・・っ//」トタタッ


 ―ガラガラッ パタン

 上条「・・・」コーホォー


 冥土帰し「・・・モテる男はとても大変だね?」 


 上条「・・・」クスッ


386 :1 [saga]:2019/10/21(月) 17:32:39.17 ID:X0A20iqD0



 サンドリヨン【私も泊まる】

 
 バードウェイ「もう予約でいっぱいだ。また今度にしてくれ」


 雲川「それは無いと思うんだけど?」


 アリサ「ま、まぁまぁ。雲川先輩、サンドリヨンちゃん、今は大変な事態なんですし・・・」


 バードウェイ「アリ姉の言うとおりだ」


 サンドリヨン【・・・はぁ、仕方ないわね・・・】


 雲川「そうだな(ま、私はここで寝泊まりすることにするんだけど)」


 雲川「今回はアリサの言う事に免じて大人しく(当麻の寝顔を独り占めして)帰る(とは言わない)けど」

 
 アスナ「あ、私・・・キリトくんの様子を見に行ってきますね」 


 食蜂「そうしてくるといいわぁ」


 詩乃「私も行っていい?アスナ」


 アスナ「うんっ」


 詩乃「今、どこに居るって?」

 
 アスナ「河川敷の方で特訓して、今公園で休んでるんだって」


 アスナ「飲み物でも差し入れに買ってきてあげよっか」


 詩乃「そうね。じゃあ、あそこのコンビニで・・・」

387 :1 [saga]:2019/10/21(月) 17:33:42.29 ID:X0A20iqD0
 -コンビニ-

 詩乃「ねぇ、アスナ」


 アスナ「ん?」


 詩乃「サチが、正気に戻ったら・・・友達になれそうだと思う?」


 アスナ「・・・」


 詩乃「操られてたからって理由で許せる理由はある。けど・・・」


 詩乃「サチ自身がどう思うか・・・それはわからないでしょ・・・」


 アスナ「・・・そう、だね・・・」


 アスナ「でも・・・キリトくんはあの子の事を助けてあげたいって思ってる」


 アスナ「だから私も・・・キリトくんのために尽くしたい」


 詩乃「・・・つまり友達になれるって信じてるってこと?」


 アスナ「うんっ」

 
 詩乃「・・・わかった。じゃあ私もそう信じる」


 アスナ「シノン・・・」


 詩乃「私も協力する。仲間でしょ?」クスッ


 詩乃「キリトには返しきれないくらいの恩があるから、私なりのお礼でね」


 アスナ「・・・ありがとう、シノン」ニコリ


 詩乃「うん」クスッ

 
 アスナ「じゃあキリトくん達のところに行こっか」


 詩乃「そうね」

 ―トンッ

 アスナ「あっ、ごめんなさい」


 「・・・ってぇーなぁ。どこ見てんだよ」


 アスナ「ご、ごめんなさい」


 「おいおいおいおい、可愛いお嬢さん。ぶつかった詫び、どうしてくれるんだ?」


 詩乃「詫び?ふざけたこと言わないで」


 「あ?」


 詩乃「さっきのはそっちからわざとらしくぶつかって来てたの、見てたんだから」
388 :1 [saga]:2019/10/21(月) 17:35:13.45 ID:X0A20iqD0
 「うるせぇな、お前はすっこんでろ」ドンッ


 詩乃「っ!」トサッ


 アスナ「シノン!何するのよ!」


 「お嬢さんは一緒に来ようなー」ヘッヘヘ


 「おら来いよ」グイッ


 アスナ「いやっ!」


 「ぅぅぉぉぉおおおおおっ!」


 「すごパァァーーンチッ!」


 ―ドガッシャァァァアアアンンッ!

 「ごぶぇ!?」


 「んなっ!?」


 削板「お前らあっ!根性がなってねえぞおっ!」


 「て、テメェ!」


 削板「女の子に寄って集って囲んでどうするつもりだぁ!」


 削板「男なら優しく接してやもんだぞ!!」


 「うるせぇっ!ギャーギャー叫んでんじゃねぇぞオラァっ!」


 削板「すごいデコピンッ!!」


 ―ベッチィイインッ!!

 「」ブクブク


 詩乃「・・・泡吹いてる」


 削板「おい、大丈夫か?」


 アスナ「は、はい・・・あ、あの、ありがとうございました」ペコリ


 削板「良いって良いって、気にすんな!」ニカッ

 
 詩乃「・・・ねぇ、さっきのデコピンだとかパンチでこいつらを一撃で眠らせたけど貴方の能力?」


 削板「そうだっ!」


 アスナ「す、すごい能力ですね・・・」


 削板「俺の根性はすごいからな!!」
389 :1 [saga]:2019/10/21(月) 17:36:11.21 ID:X0A20iqD0
 アスナ「は、はい・・・あの、お名前は・・・」


 削板「俺は削板軍覇っ!この学園都市の全員とダチに男だっ!!!」

 ―ドンドンッ カンッ!!

 アスナ「ダ、ダチ・・・?」


 詩乃「友達って言う意味」


 アスナ「あぁ・・・(なるほど)」


 削板「そう言う訳で、今からお前らも俺のダチだぜッ!!」

 
 アスナ「え?い、いや、まだ初対面なんですけど・・・」


 削板「だから、ほら手出してみろ」


 アスナ「は、はいスッ


 詩乃「?」スッ


 削板「よっ、ほっ、せいっ」

 -ギュッ クルッ ニギッ コツンッ トン ドンッ!

 削板「お前もな」

 -ギュッ クルッ ニギッ コツンッ トン ドンッ!


 削板「ぃよしっ!これでダチになれたぜっ!」ドドン!


 アスナ「」キョトン


 詩乃「・・・今のは」


 削板「友情のシルシだっ!」


 詩乃「友情のシルシ・・・」


 アスナ「・・・よ、よくわかりませんけど、あ、ありがとう、ございます・・・」クスッ


 削板「おうっ!」


 削板「今日は何かニッキニキするからな、宇宙キター!って叫ぶぞっ!!」


 アスナ「え?」


 削板「いっくぞぉおお〜〜〜〜〜!!」


 削板「宇宙ぅぅううう〜〜〜〜〜!!!キタァァーーーーーーッ!!!」

 
 詩乃「キター」


 アスナ「えぇ!?キ、キターーーーー!」


 削板「オッシャァア!じゃ、またな!」
390 :1 [saga]:2019/10/21(月) 17:37:21.52 ID:X0A20iqD0
 -ドヒュンッ!!

 アスナ「・・・」ポカーン


 詩乃「まるでロケットね」


 アスナ「・・・う、うん」


 詩乃「古典的な感じじゃなくて破天荒な能力を使えるのか・・・」


 アスナ「・・・と言うか、シノンさっき」


 詩乃「」スタスタッ


 アスナ「あっ!ちょ、ちょっと!」トタタッ




 ―コツッ

 アスナ「んっ?」


 アスナ「・・・これって・・・スイッチ?」


 アスナ「もしかして、さっきの削板って人が落としていったのかな。えっ、どうしよう・・・」


 詩乃<アスナー?

 
 アスナ「あっ・・・い、今行くから!」


 アスナ「(後で落とし物として・・・風紀委員の人が警備員の人に渡しておこっと)」



 -公園-

 アスナ「あっ、居た居た」


 キリト<おっ。アスナー、シノーン ヒラヒラ


 アスナ「キリトくーん」クスッ


 アスナ「どう?仮面ライダーの特訓」


 詩乃「戦えそう?」


 キリト「ああ。神裂と香焼にアドバイスを貰って、ユウキと手合わせもしたからな」


 アスナ「えっ?またやったの・・・?」


 ユウキ「結果は・・・ボクの勝ちだったよ」エッヘン


 キリト「三連敗になりました」ハハハ・・・


 詩乃「な、生身で?」


 ユウキ「うん」
391 :1 [saga]:2019/10/21(月) 17:38:09.65 ID:X0A20iqD0
 神裂「見事な戦いでした」クスッ

   
 香焼「いやー、まさかここまでお強いとは思ってなかったっす」


 アスナ「スゴすぎない!?」


 ユウキ「ふふーんっ♪もーっと褒めて♪」


 アスナ「あ、う、うん・・・ユウキ、すごいよっ!」


 ユウキ「えへへ//」テレテレ


 詩乃「・・・キリト、飲み物買ってきたから」


 キリト「ああ、ありがとう」


 キリト「」ゴクゴクッ


 キリト「」ブバァアッ!


 アスナ「きゃぁぁあっ!?」


 詩乃「キリト!?」


 キリト「ゲッホ!うぇぇっ!けふっ!お、おい、これ・・・」


 美琴「げっ。いちごおでんじゃない、それ・・・」


 アスナ「え?お、美味しくないの?」


 美琴「名前から考えてみなさいよ・・・」ハァー


 詩乃「ご、ごめんなさい。キリト・・・」アセアセ


 キリト「だ、大丈夫だ・・・」ヒクヒクッ

 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 ―――――――――――――――――――――――――――――
 ―――――――――――――――――――

 キリト「いくぞ?」キィーンッ


 キリト「変身っ!」

 ―キリッ キリッ カポーン
 ―ウィンッ ウィン キャシャーンッ!

 バース(キリト)「どうだ?」


 アスナ「わぁ・・・本当に変身できた・・・!」パチパチッ


 詩乃「もう大分慣れてるみたいね」
392 :1 [saga]:2019/10/21(月) 17:38:56.30 ID:X0A20iqD0
 バース(キリト)「まぁな。飛ぶことだって」

 ―キリッ キリッ カポーン
 
 [CUTTER WING]

 バース(キリト)「見てろよっ」

 ―ゴォォオオオオオオーーッ!! 


 ―ギュォォォォオオオオオオッ!
 ―ゴォォオオオオオオッ!!


 詩乃「・・・すごいわね」


 アスナ「カッコいい・・・//」


 ユウキ「最初はね、ちょっと酷かったけど空を飛べるライダーが来てね」


 ユウキ「キリトに飛び方を教えてくれたの」


 アスナ「そうなんだ」



 ―ゴォォオオオオオオッ!!

 詩乃「・・・ホント、気持ち良さそうに飛んでる・・・」クスッ


 五和「今日が初めてとは思えません・・・」

 
 五和「当麻さんとまた違う規格外な方ですね」


 アスナ「・・・キリトくんはゲームでだと普段からそうですから」クスッ


 詩乃「まぁ、確かに」


 美琴「ふーん・・・あっ、降りてきた」

 ―ゴォォオオオオオオッ!
 ―スタンッ

 バース(キリト)「どうだ?」


 アスナ「カッコよかったよ!すっごく!」


 詩乃「キリト、頑張ったのね」クスッ


 バース(キリト)「はははっ・・・」クスッ


 アスナ「お姫様だっこして飛んだりってできる?」


 バース(キリト)「そ、それは流石に怖いから、ごめんな・・・」


 アスナ「そっか」クスッ


 ―ヒュンッ

 黒子ッハ「失礼しますの」


 美琴「黒子?どうしたの?」 


 黒子ッハ「どうしたもこうしたも・・・」
393 :1 [saga]:2019/10/21(月) 17:40:29.40 ID:X0A20iqD0
 黒子ッハ「何度もライダーが飛び回ってると言う通報が入ってきて、念のために様子を見に来ましたの」
 

 バース(キリト)「え?あ、そ、そうだったのか・・・」タラー


 バース(キリト)「ご、ごめん。特訓に夢中になってたものだから・・・」


 黒子ッハ「いえ、お姉様から事情はお聞きしていますの。心配はいりませんわ」


 黒子ッハ「それとキリトさん。サチさんと言う方の居場所を今、私の同僚が調べていてくれていますの」


 バース(キリト)「そうか・・・ありがとう、白井。その同僚の人にも伝えておいてくれるか」


 黒子ッハ「治安に影響が出る前に阻止するのが私達の仕事ですので」


 黒子ッハ「それに・・・ライダーは助け合い、が仮面ライダーの定義ですわ」


 バース(キリト)「そうか・・・」


 アスナ「あっ、あの白井さん。・・・これ、落とし物です」


 黒子ッハ「あら・・・これは削板さんのではありませんの」


 アスナ「はい。私達を助けてくださってどこかへ行った時に落としたみたいで・・・」


 黒子ッハ「そうでしたの。わかりましたわ、削板さんにお届けしますの」


 アスナ「はいっ」


 黒子ッハ「では私はこれで。失礼しますの」

 ―ヒュンッ

 アスナ「今のキリトくんは力が強くなってるんだよね?」


 バース(キリト)「ああ、変身してるからな。常人よりパワーは増してるみたいだ」


 アスナ「・・・じゃ、じゃあ・・・」ススッ


 アスナ「(お姫様抱っこ、だけしてみてくれないかな?//)」ヒソヒソ


 バース(キリト)「(え?・・・いいけど、どうして・)」


 アスナ「(もうっ/彼女をお姫様抱っこするのに、理由なんている?//)」クスッ


 バース(キリト)「・・・そうだな」クスッ


 バース(キリト)「おっ、そうだ。・・・これで」スッ


 ―プシューッ

 キリト(バース)「っふぅ・・・」


 アスナ「あ、仮面外せるんだ」


 キリト(バース)「ああ。説明書に書いてあったんだ」
394 :1 [saga]:2019/10/21(月) 17:41:22.60 ID:X0A20iqD0
 アスナ「そうなの。・・・でも、どうして急に?」


 キリト(バース)「やっぱりアスナの顔、しっかり見たいからさ」クスッ


 アスナ「・・・そ、そっか//」ポッ


 キリト(バース)「じゃ、せーのっ」ヒョイッ

  
 アスナ「ひゃっ・・・」


 キリト(バース)「軽いなぁ。羽毛みたいだ」クスッ


 アスナ「急にやるからビックリしちゃったよ・・・//」プクー


 キリト(バース)「ははっ。ごめんごめん」クスッ


 アスナ「・・・ふふっ//」


 
 神裂「(こちらの視線など一切気にせず・・・)」


 美琴「(何て余裕たっぷりな甘い空間を作り出してんのよ・・・//)」


 五和「(当麻さんがあまりしないような事をしてもらえるなんて・・・)」


 香焼「(・・・インデックスさんにやってみたいっすね)」フム・・・


 キリト(バース)「・・・そろそろいいか?」


 アスナ「・・・もう少し//」


 キリト(バース)「ん、ああ・・・」クスッ


 詩乃「(・・・この2人は・・・)」ハァー


 直葉「お兄ちゃんっ」

 
 ユイ「パパっ」


 キリト(バース)「あっ、スグ。ユイ」


 直葉「え?どうして・・・アスナさん抱えてるの?」


 ユイ「どこかケガしたんですか!?」


 アスナ「ち、違うよ!//だ、大丈夫だから・・・//」アセアセ


 アスナ「も、もう降ろしていいよ?//」


 キリト(バース)「あ、ああ・・・」スッ
395 :1 [saga]:2019/10/21(月) 17:42:49.04 ID:X0A20iqD0
 直葉「・・・あ、もしかして・・・」クスッ


 アスナ「」ドキッ


 直葉「・・・どうでした?」クスッ


 アスナ「・・・す、すごく心地良かった//」


 直葉「そうですか・・・(・・・私も当麻さんに・・・やってもらいたいなぁ)」


 直葉「・・・あ、お兄ちゃん。私今日は上条さんの家で泊まる事になったから」


 キリト(バース)「え?上条の?」


 美琴・五和「「なっ!?!?」」


 直葉「あ、もちろん当麻さんは入院中でレイヴィニアちゃんとお泊まりする事になったの」


 キリト(バース)「あぁ、そうなのか」


 美琴「(な、なんだ、そう言う事ね・・・)」


 五和「(どうしてそうなったのか理由に心配しました・・・)」ホッ


 直葉「あと、吹寄さんと食蜂さん、蜜蟻さんも一緒にお泊まりして色々と話し合うって」


 美琴・五和「「!?」」


 直葉「あ、それと御坂さん、五和さん」


 美琴「え?な、何・・・?」


 直葉「レイヴィニアちゃんから伝言で・・・」


 直葉「今日は予約で満室だから来るな、って」


 直葉「先に進んでるのは五和だけだけど、美琴も早くすることだな。はっはっは」


 直葉「・・・て、って」タラー


 美琴「」ゴゴゴゴッ


 五和「み、美琴さん深呼吸深呼吸」アセアセ


 美琴「・・・すー、はぁー・・・」


 キリト(バース)「(い、今すごい戦慄が走ったぞ・・・)」アセアセ


 直葉「あ、香焼君にも伝言があるよ。今日はインデックスとホテルに泊まれ、って」


 香焼「え?・・・あ、あぁ、そうさせてもらうっす」


 直葉「はい。これ・・・お金だと思うけど」


 香焼「どもっす」
396 :1 [saga]:2019/10/21(月) 17:43:33.50 ID:X0A20iqD0
 美琴「・・・神裂、今日アンタの部屋泊まってもいいかしら」


 五和「で、出来れば私も・・・」


 神裂「はい、構いませんよ。アルファルも一緒でいいですか?」


 アルファル「火織が居るなら、どこでも行く」ギュッ


 神裂「そうですか」クスッ、ナデナデ


 美琴「(可愛い//)」キュン


 キリト(バース)「じゃあ・・・俺達が一度ホテルに戻るか」


 アスナ「そうだね」


 詩乃「ええっ」


 香焼「レッサーさんに連絡入れるっすね」


 
 キリト「・・・アスナ」


 アスナ「ん?」


 キリト「・・・サチが戻ってこれたら・・・」


 キリト「友達として、接してくれるか?」


 アスナ「・・・!」


 詩乃「・・・」


 キリト「頼む。アイツは・・・絶対に人を傷つける子じゃないんだ」


 キリト「だから・・・」


 アスナ「・・・うん。わかってる」


 アスナ「全部終わったら・・・私も協力する。あの子の辛い思いを、楽にさせてあげたいから」


 キリト「アスナ・・・」


 アスナ「当然の義務だよ。ね?」クスッ


 キリト「・・・ありがとう、アスナ」ニコリ


 詩乃「・・・私も協力する。友達だから」


 ユウキ「もちろんボクも!」


 ユイ「パパ、私にも出来ることがあればお手伝いします!」


 キリト「詩乃、ユウキ、ユイ・・・」
397 :1 [saga]:2019/10/21(月) 17:44:28.20 ID:X0A20iqD0
 アスナ「キリトくんは1人じゃないからね。何事も全部1人で背負わず突っ走らないことっ」


 アスナ「約束してね?」


 キリト「・・・ああっ」ウル、グシッ


 詩乃「泣かないでよ。男でしょ」


 ユウキ「そうそう」クスッ


 ユイ「パパは笑顔でいるのが一番です!」ニコリ


 キリト「っははは・・・そっか」クスッ


 キリト「あれ。もう昼とっくに過ぎてたのか」


 アスナ「お昼ご飯どこかで食べて行こうよ」


 詩乃「そうね」


 ユウキ「やったー♪」


 ユイ「どこに行きますか?」


 アスナ「ん〜・・・ん?」


 木山「・・・暑い」ヌギヌギ


 アスナ・詩乃「「!?」」ギョッ

 
 キリト「?。どうした?」クルッ


 アスナ「ダ、ダメェ!//」ガシッ!


 キリト「おぉお!?」


 詩乃「アスナ、そのまま塞いでて!」


 ユウキ「あ、あの人止めてくるからっ!」タタタッ


 キリト「な、何だよ!?どうしたって言うんだ!?」アセアセ


 アスナ「い、今はこうさせてっ!/」


 詩乃「と、とりあえず・・・風紀委員に通報して・・・」



 
 ユウキ「あ、あのっ!」


 木山@下着「ん?どうかしたのかな?」


 ユウキ「い、いやあの、早く服を着てくださいっ!」


 木山「・・・しかしこうも暑いと・・・」
398 :1 [saga]:2019/10/25(金) 22:57:46.47 ID:n3Ad1w2S0
 ユウキ「そ、それでもこんなところで脱いじゃダメですって!」


 木山「・・・そうか」



 詩乃「・・・え?いつものこと!?」


 黒子『はい。注意すればすぐに着直してくださいますので』


 ユウキ「な、何とか着てくれたよー・・・」


 詩乃「・・・そ、そうみたいね」


 アスナ「」ホッ


 キリト「・・・なぁ、ユイ。どう言う状況か教えてもらえないか?」


 ユイ「はい、この人が急に服を脱いで下――――――むぐっ」


 詩乃「ユイ、それ以上はダメ」
  

 ユイ「むぅ〜」モゴモゴ


 木山「すまなかったな。暑いとつい癖で・・・」


 詩乃「癖って・・・」


 アスナ「公共の場ですから、やめてください!//」


 木山「わかった」


 ユウキ「(何かまたしそうな感じだなぁ・・・)」タラー


 詩乃「何か病気なんですか?」


 木山「いや?本当に暑いと脱ぐ癖があるんだ」


 詩乃「・・・そうですか」


 キリト「・・・(え?脱いでたのか?)」タラー


 木山「男は私の下着姿を見て欲情するらしいが・・・私なんかを見てどこが良いのか・・・」


 ユウキ「(だって普通に美人でボクもドキッてしたもん//)」


 アスナ「・・・いやいやそういう問題じゃなくて!?」


 詩乃「ま、まぁまぁ。・・・とにかく今度から気を付けてください」


 木山「ふむ。善処する」


 木山「・・・ところで、見ない制服だが・・・」


 木山「外から学校体験で来た生徒たちか?」


 アスナ「あ、は、はい。そうです」
399 :1 [saga]:2019/10/25(金) 23:00:03.21 ID:n3Ad1w2S0
 木山「そうか。・・・キリト、だったか?あだ名でしか覚えていないんだが」


 キリト「えっ・・・?そ、そうですけど・・・」


 木山「私の受け持っているクラスに君の妹さんが居るから、知っているのだよ」


 キリト「あっ、せ、先生だったんですか?」


 木山「そうだ。何やら大変な事態になっているそうだね」


 キリト「ま、まぁ・・・」


 木山「そうか・・・」


 木山「難しいことかもしれないが・・・君は乗り越える覚悟はあるか?」


 キリト「・・・俺はサチを・・・絶対に助け出してみせますよ」


 木山「・・・」


 キリト「上条と約束したんです。だから・・・」


 木山「ふむ、それでいい。・・・自分の信念を貫いて、戦うことだ」


 キリト「はいっ」
 

 木山「・・・では、失礼するとしよう。・・・キリト君」


 キリト「はい?」


 木山「私の連絡先だ。何か困った事があれば呼んでくれ」


 キリト「あ、どうも・・・」


 木山「では・・・」スタスタ


 キリト「・・・意外と良い人だな」


 アスナ「そう、だね・・・」


 詩乃「・・・(納得していいのかしら・・・)」




 キリト「あそこのファミレスで食べるか」


 アスナ「そうだね」


 ユウキ「・・・!」ハッ


 ユウキ「伏せてっ!!」


 ―ギュキィイイインッ!!

 キリト「なっ、な!?」


 ユイ「なんですか!?」
400 :1 [saga]:2019/10/25(金) 23:07:09.69 ID:n3Ad1w2S0
 詩乃「っ・・・!キリト、あれっ!」



 ダークゴースト(サチ)「・・・」



 キリト「サチ・・・!」


 アスナ「嘘でしょ!?人目も気にせずに出てくるなんて・・・!」


 詩乃「・・・もしかしたら焦ってるんじゃないの?」


 詩乃「人目も気にせずに出てきたってことは・・・」


 キリト「って、言うと?」


 詩乃「活動する時間が短くなっているか、もしくは別の理由があるって事」


 ユウキ「なら、今がチャンスじゃないかな」


 ユウキ「キリト・・・戦える?」


 キリト「・・・もちろんだっ」スッ


 キリト「アスナ達は誰か呼んできてくれるか?俺達が時間を稼ぐっ」


 アスナ「・・・うんっ。わかった!」

 
 ユイ「パパ・・・」


 キリト「心配するなってユイ」


 詩乃「キリ・・・パパを信じよ?きっと大丈夫だから」


 ユイ「・・・はいっ」


 アスナ「ユイちゃん、行くよっ」


 ユイ「はいっ」


 キリト「頼むぞ」

 


 ゴースト(サチ)「・・・」


 キリト「・・・」


 ユウキ「キリト、とりあえずの作戦考えたんだけど・・・」


 ユウキ「変身を・・・強制的に解除するって言うのは」


 キリト「そりゃ、多分出来ると思うけど・・・」


 ユウキ「リスクが高いかな・・・」
401 :1 [saga]:2019/10/25(金) 23:10:49.75 ID:n3Ad1w2S0
 キリト「結構なダメージを与える必要がいるぞ」


 キリト「今の俺達にそれが・・・出来るか、どうか・・・」


 ユウキ「・・・キリト」


 ユウキ「やれないやれるじゃなくて、やるしかないじゃん」


 キリト「・・・そうだなっ」


 ダークゴースト(サチ)「・・・」


 キリト「俺はサチを助ける。・・・仮面ライダーになったんだ、出来なくなんかない!」


 キリト「戦うか、戦わないか・・・その選択肢があるなら俺は・・・」


 キリト「戦うッ!」


 ―キィィーーンッ パシッ

 キリト「変身っ!」


 ―キリッ キリッ カポーン
 ―ウィンッ ウィンッ キャシャーン!
  

 バース(キリト)「いくぜ、ユウキ!」


 ユウキ「うんっ!」




 ユウキ「先手必勝っ!」


 ダークゴーストはガンガンセイバーで斬撃を防ぐ。
 

 バース(キリト)「ハァアッ!!」

 その隙を突いてバースは構えていたダークリパルサーを横に振るいダークゴーストを斬り付ける。
 ダークゴーストは衝撃によって数歩後退し、すぐに体勢を立て直してガンガンセイバーを構えた。
 

 ユウキ「・・・ベルトそのもの壊すって反則?」


 バース(キリト)「そもそも壊せないかもな」


 そう言いつつバースは接近してダークリパルサーを縦横無尽に振るう。
 ダークゴーストはその攻撃を回避しながらガンガンセイバーをガンモードへ変形させると一瞬
 離れたバースに向かって撃つ。


 ―ガギャィィインッ!!

 バース(キリト)「そう言うのは慣れてるんでなっ!」

 
 バースは放たれてくるエネルギー弾をダークリパルサーで弾きながら答える。
 距離を取ってダークゴーストは遠距離射撃でバースを狙い撃つ。

 ―ギャイィンッ! バチィイッ! バチッ! チュィーンッ!


 宙を舞って体を捻らせながらダークリパルサーでエネルギー弾を全て弾き飛ばしていく。
 ダークゴーストがバースに攻撃を集中している隙にユウキは回り込んで接近した。
402 :1 [saga]:2019/10/25(金) 23:12:33.16 ID:n3Ad1w2S0
 ユウキ「テァアアッ!」


 ―ガシュッ!! ガシャアアアッ!!

 ユウキのマクアフィテルによる2連撃がダークゴーストを斬り付け、大ダメージとなった。
 ダークゴーストは身を屈ませた状態で後退し、膝を付いた。

 バース(キリト)「ナイスアタック」


 ユウキ「うんっ」


 ダークゴースト(サチ)「っ・・・」


 ダークゴーストは痛みを我慢しながら立ち上がってきた。
 
 
 バース(キリト)「サチ・・・もうやめてくれ・・・」


 バース(キリト)「なんの為ために戦ってるんだよ・・・」


 ダークゴースト(サチ)「・・・」


 バース(キリト)「あの時と同じ痛み、二度と感じたくないだろ?」


 バース(キリト)「だから・・・頼む・・・っ」


 ダークゴースト(サチ)「・・・」


 「何を言っても無駄だ。桐ヶ谷和人」


 バース(キリト)「!?」


 「彼女の意思は、今は封じ込まれている。謂わば操り人形となっているんだ」


 ユウキ「・・・誰?」


 バース(キリト)「・・・お前・・・なんで・・・」


 ヒースクリフ「・・・久しぶりだな。キリト」


 バース(キリト)「茅場・・・!」


 ヒースクリフ「ははははっ・・・そんな姿では顔が見えないな」


 ヒースクリフ「残念だよ。驚いた顔を見たかったものだが・・・」ニヤリ


 ユウキ「キリト、茅場って・・・」


 バース(キリト)「・・・SAOの生みの親だ。あの地獄をつくり出した男だ・・・!」


 ユウキ「え・・・!?」
403 :1 [saga]:2019/10/25(金) 23:15:12.55 ID:n3Ad1w2S0
 バース(キリト)「まさか、アンタが・・・アンタがサチを・・・!?」


 ヒースクリフ「そうだ。私が彼女のデータを手に入れ、そして・・・」


 ヒースクリフ「君への復讐を手伝わせてあげているんだ」


 バース(キリト)「っ!・・・ふざ・・・けるなぁあああっ!!」




 ―キキィイッ!

 カリス(神裂)「お待たせしました!・・・ん?」


 ナイト(美琴)「ちょっ、ちょっとこれどう言うことよ?誰?あのおっさん・・・」


 アスナ「・・・嘘・・・」


 ユイ「どうしてあの人が・・・!?」


 オーディン(五和)「お2人とも知ってるのですか?」


 アスナ「・・・」



 バース(キリト)「ハァアアアッ!!」


 バースはダークリパルサーを振るいながらヒースクリフを攻め込もうとする。
 十字の紋様が入った盾でヒースクリフは斬撃を防ぎ聖騎士の剣で突きの攻撃を繰り出す。


 ―バシュッ!

 バース(キリト)「ガハッ・・・?!」


 聖騎士の剣が胸部の装甲に衝突し、突き飛ばされる。地面を転がるバースをカリスとナイトが
 駆け寄った。


 カリス(神裂)「大丈夫ですか!?」


 バース(キリト)「っ、なんと、か・・・っ」


 ナイト(美琴)「アイツの事はさっきアスナから聞いた。・・・アイツが黒幕ってことね」


 オーディン(五和)「キリトさん、茅場は私達が引き受けます。サチさんを優先してください」


 バース(キリト)「・・・」コクリ


 カリス(神裂)「・・・あの男が黒幕と聞いてスッキリしました」


 バース(キリト)「え・・・?」


 カリス(神裂)「何か事情がある人だと思い、無駄な殺生はしないと・・・思っていましたので」


 カリス(神裂)「心置きなく・・・アルファルと上条の報復が出来ます」


 ナイト(美琴)「全くを持って同感」


 ナイト(美琴)「懲りもせずに人を傷つけ合わせるなんて・・・」


 オーディン(五和)「はい。私、堪忍袋の緒がブチキレました・・・っ」
404 :1 [saga]:2019/10/25(金) 23:20:54.58 ID:n3Ad1w2S0
 カリス(神裂)「神に誓って贖罪を負わせましょう」

 ―ジャキンッ

 ナイト(美琴)「当麻を傷つけたアンタの罪は・・・命ぐらい重いわよっ!」
 
 『ソードベント』


 オーディン(五和)「その通りです!」


 『ソードベント』


 ヒースクリフ「面白い・・・」


 ヒースクリフ「なら・・・私も本気でいくとしよう」


 ―カシャンッ

 カリス(神裂)「あれは・・・まさかベルト!?」


 ヒースクリフ「変身」


 エクストリーマー(ヒースクリフ)「はっはっはっは・・・」


 ナイト(美琴)「変身した・・・!」


 [TORNADO]


 ―バシュウゥウウッ!
 ―ギュウウン

 カリスはホークトルネードの風の矢を放ち、先制攻撃をする。
 エクストリーマーは赤いオーラを身に纏った片手を前に出して風の矢を打ち消した。


 カリス(神裂)「フッ・・・!」

 打ち消された瞬間にカリスはカリスアローを振るい下ろす。だが、エクストリーマーは
 片手で受け止めるとそのまま握り締める。


 エクストリーマー(ヒースクリフ)「やるなぁ・・・だが」


 エクストリーマー(ヒースクリフ)「甘いぞ」

 カリスアローを離すとエクストリーマーは左フックでカリスの腹部を殴りつけ、次に前蹴りで
 蹴飛ばした。


 カリス(神裂)「ぐあぁあっ!」


 オーディン(五和)「女教皇様っ!」


 ナイト(美琴)「あんなゴッツいのに素早く動けるって・・・」


 オーディン(五和)「・・・これはもう、出し惜しみはしてはいけませんねっ」

 オーディンはゴルトセイバーを構え、背中に金色に光る翼を展開させると金色の羽を周囲に
 舞い散らせる。


 オーディン(五和)「行きますっ!」

 瞬間移動してエクストリーマーの背後に回り、ゴルトセイバーを振るう。
405 :1 [saga]:2019/10/25(金) 23:23:55.58 ID:n3Ad1w2S0
 ―ガギィインッ!

 オーディン(五和)「!?」


 エクストリーマー(ヒースクリフ)「見えないような移動だが、気配を勘付かれては意味がないぞ」

 エクストリーマーは聖騎士の盾でゴルトセイバーを防ぐと、体を回転させて弾く。
 回転を利用して聖騎士の剣を横に振るってオーディンを斬り付ける。


 オーディン(五和)「ぐっぅううっ!」

 装甲から火花を散らしてオーディンは地面を転がる。
 エクストリーマーは聖騎士の剣と盾を両手に装備し、悠々と構えた。


 ナイト(美琴)「うっそ・・・!」


 エクストリーマー(ヒースクリフ)「軽いな。こんなもので倒せると思われているのか・・・」


 エクストリーマー(ヒースクリフ)「甘く見られたものだ」


 ナイト(美琴)「・・・っ!」

 
 『サバイブ』

 ナイトはダークシールドのスロットに「サバイブ 疾風」のカードを装填しダークブレードを引き抜く。
 突風が吹き荒れ、竜巻がナイトを包み込むと一瞬にして消え、ナイトサバイブへ強化変身した。


 ナイトサバイブ(美琴)「けど、今度は私が相手よ」


 エクストリーマー(ヒースクリフ)「フッ。手加減は無用で頼みたいものだ」


 ナイトサバイブ(美琴)「手加減?・・・する事なんて出来ないわ」


 ナイトサバイブ(美琴)「私の大切な人を傷つけたアンタなんかにはね!」

 ナイトはダークブレードとダークシールドを構えるとエクストリーマーに接近し、下から上へ振るい
 上げて攻撃する。

 ナイトサバイブ(美琴)「負けて土座座でもする準備してなさいよっ!」


 エクストリーマー(ヒースクリフ)「それをそっくりそのまま言い返してやろうっ!」




 ダークゴースト(サチ)「・・・」


 バース(キリト)「サチっ!俺が、助け出してやるからなっ!」


 ―ギィンッ! ガギィイッ!
 
 バース(キリト)「ぐぅっ!」

 
 バースはダークゴーストにギリギリまで近付き、ベルトを掴もうとするがガンガンセイバーの
 攻撃によって阻まれてしまう。  
 ダークリパルサーで攻撃を防ぎ、バースは踏み止まった。
406 :1 [saga]:2019/10/25(金) 23:26:40.06 ID:n3Ad1w2S0
 バース(キリト)「こうなったら・・・!」


 バースはセルメダルを一枚取り出し、バースドライバーにセットした。

 [CUTTER WING]


 背中のユニットからカッターウイングを転送し、装着する。
 
 
 バース(キリト)「これならこっちが有利だ!」

 Sword & Soul(http://youtu.be/JqupgX-i7w0)

 バースはブーストを噴かして推進しながらダークゴーストに接近する。
 ガンガンセイバーの斬撃を回避し、そのまま後ろへ飛び上がって着地する。

 
 バース(キリト)「サチッ!俺の声が聞こえるか?」


 ダークゴースト(サチ)「・・・」


 バース(キリト)「聞こえるなら・・・心配するな。俺が絶対に助けるから!」


 ユウキ「ボクもだよ!」


 バースとユウキは同時に走り出す。


 バース(キリト)「ユウキ!とにかくベルトを外してやるしかないっ!」


 ユウキ「わかったっ!」

 ユウキはバースの指示を聞き、滑り込むようにしてダークゴーストの背後に立つとマクアフィテルを
 振り翳しベルト部分を斬ろうとする。
 だがダークゴーストはすぐに振り返って振り下ろされるマクアフィテルをガンガンセイバーで
 防ぎ止めた。


 バース(キリト)「今の内にっ・・・!」


 バースは背中を向けているダークゴーストの隙を狙ってベルトに手を伸ばす。
 しかしダークゴーストは後ろ蹴りでバースの手を弾き、ユウキを押し退けると
 ガンガンセイバーをガンモードへ変形させてほぼ0距離から射撃した。
 
 ―ビギュンッ! ビギュンッ!

 バース(キリト)「ぐぁああっ!?」


 ユウキ「キリト!」


 バース(キリト)「っ、だまだぁっ!」


 [DRILL ARM] [CATERPILLAR LEG]

 バースは意思操作でカッターウイングのユニットを解除して右翼部分を掴むと勢いよく
 ダークゴースト目掛けてブーメランのように投げ飛ばした。

 バース(キリト)「ヅァアアアッ!」

 ―ギュンッ!!
 ―ヒュルルルルルルルルッ!!!
 

 ユウキ「っと!」

 カッターウイングは回転しながら飛んで行き、ユウキはそれに気付くと横っ跳びで離れる。
 ダークゴーストは咄嗟に振り返ってガンモードのままガンガンセイバーで飛んでくるカッターウイングを弾き飛ばした。

 ―ガギィィンッ!!

 その際にガンガンセイバーは衝撃によってカッターウイングと共に弾き飛ばされる。
407 :1 [saga]:2019/10/25(金) 23:28:43.14 ID:n3Ad1w2S0
 バース(キリト)「ウォォォオオオッ!!」


 バースはキャタピラレッグによって高速移動して接近していく。

 ―ガギッ!!
 ―ギャリリリリリイイイイイイッ!!!

 ダークゴーストの目の前に立ちバースはドリルアームを高速回転させて胸部のアーマーにぶつける。 
 異質な物体が削れる音が鳴り響き、激しく火花が飛び散る。

 
 ダークゴースト(サチ)「ッ!!」

 ―バギッ! バキャッ!


 バース(キリト)「ッ!ハァァアアアッ!!」

 ダークゴーストはバースの顔面を何度も殴りつけ、引き離そうとする。
 だがバースはキャタピラレッグの重量を活かして踏み止まったままドリルアームでの攻撃を続けた。


 ―バチッ!バチバチィッ!バチィッ!

 ダークゴーストの胸部のアーマーが削れ続け、エネルギーが漏れ始めると電流が走って動きが
 鈍くなってきた。


 バース(キリト)「ユウキっ!今だっ!」


 ユウキ「うんっ!」


 
 エクストリーマー(ヒースクリフ)「ベルトを外せば、彼女はまた消えることになる」


 
 ユウキ「!?」


 バース(キリト)「!?」


 エクストリーマー(ヒースクリフ)「当然だ。死人を生き返らせるためには何か原動力が必要となる」


 エクストリーマー(ヒースクリフ)「そのベルトがあるからこそ彼女は生命を維持できているのだよ」


 エクストリーマー(ヒースクリフ)「謂わば・・・心臓のようなものだ」


 
 バース(キリト)「っ・・・!」


 ユウキ「そんな・・・!」
 

 バースはナイトと交戦している際に放ったエクストリーマーの発言にドリルアームを停止させてしまう。
 その隙にダークゴーストはバースから離れて削られた部分を手で抑えた。


 エクストリーマー(ヒースクリフ)「そう甘くはないのだよ。・・・私の考えている事はわかっていると
              思ったんだがね」


 バース(キリト)「くそっ・・・!」


 エクストリーマー(ヒースクリフ)「さて・・・悪いね、お嬢さん。これで失礼させてもらうよ?」


 ナイトサバイブ(美琴)「逃げる気っ!?」


 エクストリーマー(ヒースクリフ)「それも勝ちと言う言葉があるのでねっ」


 エクストリーマーはナイトサバイブから離れると背後に紋章を現せてその中へ消える。
 ダークゴーストも背後から現れた紋章の中へ、逃げる様に消えていった。
408 :1 [saga]:2019/10/25(金) 23:34:26.25 ID:n3Ad1w2S0
 ナイトサバイブ(美琴)「なっ・・・本当に逃げやがったわねっ・・・!」


 バース(キリト)「・・・っ」


 ユウキ「キリト・・・」


 アスナ「キリトくんっ!」


 バース(キリト)「アスナ・・・っ!?」

 
 自分のところへ近づいて来るアスナに気付いたバースは仮面越しに目を見開く。 


 エクストリーマー(ヒースクリフ)「おぉっとそうだ。君も一緒に来てもらおうかな!」


 アスナ「!?」


 バース(キリト)「アスナぁあああっ!!」


 バースはキャタピラレッグで高速移動し、アスナの手を掴もうとする。
 アスナもその叫びに気付いて手を伸ばす。
 
 ―グイッ

 ―ヒュウゥゥゥン・・・

 だが後1cm距離が足りず、アスナはエクストリーマーに引っ張られ紋章の中へ消えていった。


 バース(キリト)「っ!!・・・アスナぁぁあああああああああっ!!!」


 ――――――――――――――――――――――――――――――
 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 ――――――――――――――――――――――
 
409 :1 [saga]:2019/10/25(金) 23:39:59.22 ID:n3Ad1w2S0
 -ホテル-

 キリト「・・・」


 キリト「・・・っ」ググッ


 
 -ホテル ロビー-

 直葉「ユウキさん、お兄ちゃんは・・・」


 ユウキ「・・・1人にしてほしいって・・・」


 詩乃「・・・そうしてあげた方が今はいいわね」

 
 ユイ「ひっく、ま、まぁ・・・えぐっ、うぅ・・・」グズグズ


 遼太郎「泣くなって、ユイちゃん。泣いても・・・どうにもならないんだ」ナデナデ


 神裂「・・・面目ありません。こうも一蹴りされてしまうとは」


 五和「私も、役に立てず・・・本当にごめんなさいっ」


 美琴「あの野郎・・・次に会った時は只じゃおかないわよっ!」


 美琴「メッタメタにしてやるんだからっ!」バチバチッ!


 食蜂「美琴さぁん、落ち着きなさいよぉ」モジャモジャ


 吹寄「・・・黒幕は茅場晶彦なのね?」


 ユイ「は、い゙」グズン


 雲川「そいつは何者だ?」


 吹寄「・・・外で起ったとんでもない事件に関与していた人物です」


 雲川「ほぉ・・・詳しく教えてほしいんだけど」


 吹寄「はい」


 
410 :1 [saga]:2019/10/25(金) 23:42:30.78 ID:n3Ad1w2S0
 雲川「・・・つまりは生きていると言ってもいいだな?」


 直葉「詳しくはよくわからないんですけど・・・そうなる、と思います」
 

 バードウェイ「・・・と、なると他にも黒幕が居そうだな」


 蜜蟻「そうなるわねえ」


 遼太郎「マジかよ・・・」


 麦野@スマホ『とりあえず、捜索を風紀委員と警備員とで連携で続けるわ』

 
 黒子@スマホ『了解しましたの』


 サンドリヨン「ええ、わかったわ」


 枝先@スマホ『直葉さん!必ずお義姉さんのこと見つけ出してあげますから!』


 直葉「うん・・・お願いね。枝先さん」




 -第一七学区-

 リュウガ(浜面)[どうだ?そっちは]


 ベルデ(絹旗)[超何もありません]

 
 リュウガ(浜面)[こっちもだ・・・しかし、毎度のことながら参ったもんだな]


 ベルデ(絹旗)[超まったくですね]


 リュウガ(浜面)[絹旗。あと調べてなさそうな所、心当たりにないか?]

 
 リュウガ(浜面)[工場は一通り探したからな]


 ベルデ(絹旗)[そうですね・・・んー、超強いて言えば・・・]


 ベルデ(絹旗)[地下、兆それか新興企業のビルとかぐらいですかね]


 リュウガ(浜面)[地下と新しいビルか]

 
 ベルデ(絹旗)[はい。敵の超策略が成されているとなればミラーワールドからの侵入の
        対策として超厳重な仕掛けになってるってことがあるかもしれないです]


 リュウガ(浜面)[なるほどな]
411 :1 [saga]:2019/10/25(金) 23:53:05.55 ID:n3Ad1w2S0
 リュウガ(浜面)[んじゃ、まずは・・・最近建ったばっかりのビルを探してみるか]


 ベルデ(絹旗)[はいっ]


 ベルデ(絹旗)[ここが超次のビルです]


 リュウガ(浜面)[・・・まだ看板すら無いな]


 ベルデ(絹旗)[そうですね。・・・超入ってみます?]


 リュウガ(浜面)[ああっ]コクリッ




 リュウガ(浜面)[・・・おかしいな]


 ベルデ(絹旗)[超そうですね。・・・全くどこからも入れません]


 リュウガ(浜面)[マジックミラーを使えば俺達の系統も流石にお手上げって予見してるみたいだぜ]


 ベルデ(絹旗)[はい。超ご丁寧に地下の駐車場の窓ガラスの裏表までマジックミラーに
        超なってましたしね]


 リュウガ(浜面)[・・・かーなーり、きな臭いな]


 ベルデ(絹旗)[麦野に超報告しておきましょうか]


 リュウガ(浜面)[そうだな]


 リュウガ(浜面)[もしかすればヒースなんたらって奴が根城にしてるところかもしれない]


 ベルデ(絹旗)[簡単に超行けばいいんですが・・・]


 リュウガ(浜面)[ん?]


 ベルデ(絹旗)[捜査超願い出しても超門前払いされるってオチにならないか心配なんですよ]


 リュウガ(浜面)[・・・そん時はお得意の強行突破で行くしかないな]


 ベルデ(絹旗)[それで間違えてましたってなったら・・・]


 ベルデ(絹旗)[始末書を超書かないといけなくなるじゃないですかー]


 リュウガ(浜面)[人命が懸かってんだ。ハブてんなって]


 ベルデ(絹旗)[・・・はーい]

412 :1 [saga]:2019/10/25(金) 23:58:29.77 ID:n3Ad1w2S0


 -???-

 アスナ「・・・!?」ピクッ


 アスナ「(ここ・・・どこなの・・・?)」

 ―ジャラ・・・

 アスナ「!(て、手足に鎖が・・・口にもテープが貼られてっ)」モガモガ

 
 加頭「お目覚めですか。アスナさん」


 アスナ「!?(だ、誰・・・?)」


 加頭「初めまして。加頭順と申します」


 加頭「財団Xのエージェントを任されており・・・」

 
 加頭「仮面ライダーの敵と言えば簡単でしょうか」


 アスナ「むぐっ・・・!」ジャラジャラッ


 加頭「ご心配なく。私は貴女に指一本触れたりなどしません」

 
 加頭「そもそも触れれば叱りを受けてしまいますので」


 ヒースクリフ「当たり前だ。触って良いのは・・・この私だけだ」


 アスナ「!(ヒース・・・茅場・・・!)」


 ヒースクリフ「アスナ君、実に良い姿だ・・・そのそそる姿が堪らないねぇ」ニタリ


 アスナ「っ!」ジャラジャラッ


 ヒースクリフ「おーっと、そう怒らなくても」


 ヒースクリフ「君の世話は彼女に任せておくとするか」


 サチ「・・・」


 アスナ「(サチ・・・!)」


 ヒースクリフ「こうも嫌われているとは・・・中々、ひどいもんだ」


 加頭「ところで、何故彼女を?」


 ヒースクリフ「ふふふっふっ・・・決まっているだろう?」


 ヒースクリフ「この女は餌だ。・・・最高級品の桐ヶ谷和人へのな」


 アスナ「!」
413 :1 [saga]:2019/10/25(金) 23:59:26.65 ID:n3Ad1w2S0
 加頭「・・・つまりは誘き寄せるための?」


 ヒースクリフ「それだけじゃ勿体無いだろう?・・・他にも色々と使い道はある」


 ―スタスタッ

 ヒースクリフ「あぁー、そうだった。アスナ君」


 アスナ「・・・?」


 ヒースクリフ「・・・私は、彼女の復讐のためと言ったが。あれは・・・」


 ヒースクリフ「嘘だ」


 加頭「・・・では、私もこれで」


 ―ギィィィイ ガシャン!

 アスナ「っ!」ジャラジャラッ


 サチ「・・・」


 サチ「・・・」


 アスナ「!・・・っ!(サチっ!ねぇ!これを外してっ!)」


 サチ「・・・」ヒタヒタ


 アスナ「!(は、外してくれるの・・・?)」


 ―ピリィィーー・・・

 アスナ「っ、ぷはっ!」


 サチ「・・・」


 アスナ「サチ!・・・私のこと、わかる?」


 サチ「・・・」


 サチ「・・・」コクリッ


 アスナ「!。お願い、ここから」


 サチ「」フルフル


 アスナ「っ・・・どうして・・・」


 サチ「・・・」パクパク


 アスナ「・・・(声が、出せなくなってるの・・・?)」
414 :1 [saga]:2019/10/26(土) 00:01:12.11 ID:8BNS2Vrc0
 アスナ「サチ、サチっ。それなら私が色々話すからイエスなら頷いて、ノーなら首を横に振って?」


 サチ「・・・」コクリ


 アスナ「ここから私を出せないのは・・・ヒースクリフのせい?」


 サチ「・・・」コクリ


 アスナ「話せなくなってるのも・・・?」


 サチ「・・・」コクリ


 アスナ「・・・よかった」クスッ


 サチ「・・・?」


 アスナ「その・・・キリトくんの言ってた通り、優しい子のままなのね?」


 サチ「・・・」


 サチ「・・・」フルフル


 アスナ「え・・・?」


 サチ「・・・」


 アスナ「・・・もしかして、上条君のことを・・・」


 サチ「・・・」コクリッ


 アスナ「・・・サチ。あれは心からの意思?本意だったの?」


 サチ「・・・っ」フルフル


 アスナ「でしょう?・・・だったら、大丈夫だよ」


 アスナ「上条君は今、病院で安静にして・・・生きてるから」


 サチ「・・・」コクリッ

  
 アスナ「うん。・・・悪いのは、全部あいつのせいなんだから」


 サチ「・・・」


 アスナ「・・・でも変ね。私たちが知ってる茅場晶彦・・・ヒースクリフと大分性格が違うわ」


 アスナ「本当に中身は・・・茅場晶彦なのかしら・・・」


 アスナ「もしかして・・・体はそうだけど、中身は別人・・・」


 サチ「・・・」
415 :1 [saga]:2019/10/26(土) 00:02:17.09 ID:8BNS2Vrc0
 アスナ「・・・サチ、わからない?」


 サチ「・・・」


 サチ「・・・」コクリッ


 アスナ「!。じゃ、じゃあ・・・あのヒースクリフは別人なのね?」


 サチ「・・・」コクリッ


 アスナ「それって・・・。・・・」


 アスナ「もしかして・・・」


 サチ「・・・」


 アスナ「・・・なの?」


 サチ「・・・」コクリッ


 アスナ「・・・そんな・・・」


 アスナ「サチ、私の電話とかの場所は」


 ―フラッ バタン・・・

 サチ「」


 アスナ「サチ!?」


 ヒースクリフ『はぁーい、そこまでー』

 
 アスナ「っ!サチに何をしたの!?」


 ヒースクリフ『何をだって?・・・決まっているじゃないか。お喋りが過ぎたから
        寝てもらっただけだ』


 ヒースクリフ『今からこっちで操作して君に悪戯することだって出来るぞ?』


 ヒースクリフ『試してみるかい?ハハハハハハッ!』


 アスナ「っ・・・!」


 ヒースクリフ『ま、今はまだ早い・・・』


 ヒースクリフ『そうするのは君の最愛の彼に見せつける時にしよう・・・ハハハハーハッ!』


 アスナ「(この・・・!)」


 ヒースクリフ『そうあまり怖い顔にならないでくれよぉ・・・』
416 :1 [saga]:2019/10/26(土) 00:03:40.93 ID:8BNS2Vrc0
 ヒースクリフ『あの時、私の気持ちを理解してくれていたら・・・』


 ヒースクリフ『こうはならなかったぁ!』バンッ!


 アスナ「っ・・・」


 ヒースクリフ『・・・これは復讐だ。私の人生を途絶えさせた、桐ヶ谷へのな』


 ヒースクリフ『・・・では、今日はゆっくり寝るといい』


 ―ガシャンッ

 アスナ「待ちなさいよっ!待って!」


 アスナ「・・・サチっ!」


 アスナ「サチっ!しっかりして!サチっ!!」


 サチ「」



 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 ――――――――――――――――――――― 
417 :1 [saga]:2019/10/26(土) 00:07:23.25 ID:8BNS2Vrc0
 キリト「・・・」


 キリト「アスナ・・・」


 キリト「・・・っ・・・」ポロポロ


 キリト「・・・くそぉっ!」ドンッ!


 キリト「・・・何で・・・何でアスナまでっ・・・!」


 キリト「・・・俺なんかが・・・仮面ライダーなんて・・・」


 キリト「なれるわけなかったんだよ・・・」


 キリト「俺・・・なんかが・・・!」グッ


 ―コンコンッ

 キリト「・・・。・・・」


 <・・・キリト・・・居る、か・・・?


 キリト「・・・!?」スクッ

 ―ガチャッ

 キリト「・・・上、条・・・?!」


 上条「・・・よぉ」クスッ


 キリト「お前っ、何やってるんだよ!?絶対安静だろっ!?」


 上条「言ったろ・・・こんなの、軽傷な方、だってな」


 キリト「上条・・・何言ってんだ!今すぐ、病院に」


 上条「・・・とりあえず、話そうぜ」フラフラ


 キリト「は、話すって・・・」


 上条「・・・負けたのか?お前」


 キリト「・・・っ・・・」


 上条「・・・なら、もう一回だな」


 キリト「え・・・?」


 上条「お前、さっき仮面ライダーなんて、なれるわけない・・・って言ったな」


 キリト「・・・。・・・っ、ああ・・・」


 キリト「俺はお前みたいに、強くなんてない・・・」


 キリト「ゲーム世界での実力は、現実になると単なる飾りにもならないんだっ・・・」


 上条「・・・」
418 :1 [saga]:2019/10/26(土) 00:09:49.11 ID:8BNS2Vrc0
 キリト「愛する人も守れない、俺なんかが・・・」ポロポロ

 
 上条「・・・悔しいなら引きずるなよ。キリト」

 
 上条「前を向いてくれよ・・・失敗したって何度でも次に頑張ればいいだろ」

 
 キリト「そんな問題じゃないだろっ!」


 上条「いいや違っ!っ・・・げふっ!」ツツー


 キリト「上条っ・・・」


 上条「・・・生きてる限り、チャンスあるだろ」


 上条「終わりだなんて・・・そう思ってる・・・」

 
 上条「お前のその幻想をぶち殺せ・・・!」


 キリト「俺の・・・幻想・・・?」


 上条「ああ。まだお前にしか出来ないことがあるだろ・・・」


 上条「サチも助けて・・・アスナも助けるんだっ・・・!」


 キリト「・・・」


 上条「それに・・・お前、俺との約束、破るつもりかよ・・・」


 上条「そんなの・・・男じゃねえだろ?」


 キリト「・・・っ」


 キリト「・・・そうだよな。悪い、上条」
419 :1 [saga]:2019/10/26(土) 00:10:38.34 ID:8BNS2Vrc0

 キリト「怪我人にそこまで言われるなんてな・・・」クスッ


 上条「はははっ・・・上条さんは、余計なお節介が好きでせうから」クスッ


 キリト「何だそれ」クスッ


 上条「・・・キリト。サチとアスナを・・・助け出すんだぞ?」


 キリト「ああっ。俺・・・もう迷わないって決めた」


 キリト「絶対に、力を尽くしてでも・・・」


 キリト「お前に負けないくらいタフに戦ってみせるからな」


 上条「・・・ああ。それで、いいんだ」クスッ


 キリト「・・・ところで、病院からここまでどうやって来たんだ?」


 上条「あぁ、それは・・・」


 黄泉川「上条っ!」バンッ!


 上条「げっ!黄泉川!?」


 黄泉川「何やってんじゃん!病院から勝手に抜け出すなんて!」


 上条「い、いや、そのこれには深い訳が・・・」アセアセ


 黄泉川「問答無用じゃん!さぁ、早く病院のベッドに戻るじゃんよ!」グイッ,ヒョイッ


 上条「うわっ!?ちょ、先生!?お姫様抱っこってめちゃくちゃ恥ずかしいんでせうが!?」
420 :1 [saga]:2019/10/27(日) 00:06:49.92 ID:4M54/0/j0
 黄泉川「じゃ、少年。失礼するじゃん」


 キリト「は、はい」


 ―ガチャッ パタン

 キリト「・・・行ったか・・・って言うより連れて行かれたか」クスッ


 キリト「・・・よしっ。こうしちゃ、居られないな。すぐに準備しないと」スクッ


 ―コンコンッ

 キリト「?。スグか・・・?」


 キリト「(覗き穴から・・・。・・・だ、誰だ?黒髪の・・・)」


 キリト「とりあえず、開けるか・・・」


 ―ガチャッ

 キリト「はい・・・?」


 「桐ヶ谷和人だな?・・・いや、キリトの方がいいか」


 キリト「あ、ああ、そうだけど・・・」


 シャットアウラ「私はシャットアウラ=セクウェンツィア。探偵だ」


 キリト「探偵・・・?」


 シャットアウラ「そうだ。今回の事件について依頼があって・・・」


 シャットアウラ「お前の知り合いのようだったな。名前は、菊岡誠二郎だ」

 
 キリト「菊岡から・・・?」

 
 シャットアウラ「そうだ。・・・ここで話すのもなんだ、部屋に入っていいか?」


 キリト「あ、ああ。どうぞ・・・」




 シャットアウラ「さて・・・まずキリト。これを見てくれ」スッ


 キリト「?・・・刑務所から服役中の囚人が脱獄・・・」


 キリト「・・・!?。須郷が・・・!?」


 シャットアウラ「そうだ。脱獄したのはついこの前、大体4日前ぐらいだ」


 キリト「監視カメラの映像には須郷とその前に立つ人物が映っており・・・」


 キリト「脱獄方法は壁に円形の穴を空けると言う前代未聞の方法となっている・・・」


 シャットアウラ「その脱獄の方法は多かれ少なかれ、組織の力を借りてるとしか思えん手口だ」


 キリト「・・・!。まさか、黒幕は・・・こいつなのか」


 シャットアウラ「そうだ。映っていた映像の解析をしたところ、奴はその目の前に立っている人物から
         ガイアメモリを受け取っているとわかった」
421 :1 [saga]:2019/10/27(日) 00:10:29.80 ID:4M54/0/j0
 キリト「ガイアメモリを・・・けど、何でアイツに」


 シャットアウラ「それはまだわからない。ガイアメモリを製造しているのは財団Xという組織で
         何を考えているかわからない連中だ」


 シャットアウラ「しかし。犯人はこの須郷伸之で確定だ」


 シャットアウラ「証言者が居るからな」


 キリト「証言者?」


 シャットアウラ「・・・」スッ


 『フロッグ』

 フロッグポッド「」ピョンカッ


 キリト「これは?」


 シャットアウラ「優秀な部下みたいなものだ。・・・まぁ、冷静に聞いてくれ」ポチッ


 『・・・桐ヶ谷和人。久しぶりだな』


 キリト「・・・!。茅場晶彦・・・!?」


 茅場『こんな姿でだが、また会えたな。・・・さて、和気藹々と話す時間はない』


 茅場『SAOでの私の姿をした人物が現れたと思うが。・・・あの正体は須郷だ』


 キリト「・・・。・・・や、やっぱり、そうなのか・・・」


 茅場『随分、私本人だと思っていたようだが?』


 キリト「」ギクッ


 茅場『まぁ、そう思っていたのなら別に構わない。須郷がやっていたことだ』


 茅場『・・・一筋縄ではいかないのはわかっているな?』


 キリト「・・・アンタ、見てたのか?」


 茅場『この街には何か目に見えないネットワークが漂っているようで、こうして電脳世界から
    抜け出し、ここに居ると言うわけだ』


 シャットアウラ「私に接触してきたときも姿形がなかったもので、アリサが幽霊だとか
         泣き出していたぞ」クスッ


 キリト「アリサ?・・・アリサって鳴護アリサのこと、だよな?」


 シャットアウラ「ああ、そうだ。私はアリサの姉になる」


 キリト「そうなのか。・・・えっと、茅場。須郷がどうやってサチを・・・」


 茅場『生き返らせたか、と聞きたいのか?』


 キリト「それもある。けど・・・」
422 :1 [saga]:2019/10/27(日) 00:13:57.52 ID:4M54/0/j0
 キリト「あんな広大なゲームの片隅で起こった俺に関わる出来事を何で知ってたのかと思って」


 茅場『なるほど、そう言うことか』


 キリト「知ってるのか?」


 茅場『知っているも何も奴は細工は不明だが私が消去したはずのデータを盗み見していたからな』


 キリト「それって・・・」


 茅場『言わなくてもわかるだろう。・・・そして彼女のログファイルを見つけ全ての情報を
    入手することが出来たんだ』


 茅場『そして奴は・・・私がヒースクリフとして活動してたデータを抜き取り、見た通り
    好き勝手しているようだ』


 キリト「・・・」


 茅場『データを手に入れ奴はセクウェンツィアの言ったガイアメモリの力を利用しサチの肉体の
    構造を復元後・・・』


 茅場『彼女のデータを肉体へ移植させた』


 茅場『目的はただ一つ。・・・桐ケ谷和人、君の命だ』


 キリト「・・・須郷・・・っ!」


 シャットアウラ「人間の命、魂を蘇らせるガイアメモリと言うのは今まで類を見ないものだ」


 シャットアウラ「かなりの高精度な物か或いは改造したかだな」


 茅場『・・・一つ謎に思うのだが、彼女はデータで創られたとなれば何故、意思を持っているかだ』


 シャットアウラ「それは・・・魂が宿っているからじゃないのか?」


 茅場『魂か・・・私は確かにそれにアクセスすることを目指していたが・・・』


 茅場『まさか私自身が否定し、失われた命が戻ることに繋がるとは・・・とんだ皮肉なものだ』


 キリト「・・・!。消滅したアインクラッドにサチの意思が残っていたとすれば・・・」


 茅場『何・・・?』


 キリト「茅場、メディキュボイドの事を覚えているか?」


 茅場『・・・ああ。もちろんだ』

 
 茅場『フルダイブ技術を医療に転用に成功すれば体に障害を持つ人間でも自分の足で走り
    見聞きする事が出来るようになり更には社会復帰が可能になるとされ・・・』

 
 茅場『体感覚キャンセル機能が発展すれば身体に負担が掛かる麻酔無しでの手術にも応用できることが 
    期待できると倉橋医師からの熱意に押され基本設計を提供した』


 キリト「そのメディキュボイドの・・・ターミナルケの被験者・・・ユウキって子は知ってるか?」


 茅場『本名は紺野木綿季。後天性免疫不全症候群、通称AIDSを患っている少女だったか』
423 :1 [saga]:2019/10/27(日) 00:18:25.58 ID:4M54/0/j0
 茅場『・・・まさか、その紺野木綿季も一度死に、蘇ったとでも?』


 キリト「・・・そうだ。生き返ったんだ」


 茅場『・・・冗談に聞こえないとなると、神の悪戯でも起きたか』


 キリト「悪戯じゃない。・・・ちゃんとした理由で生き返ったんだ」


 茅場『・・・それで、そのユウキとの関係は何になると言うんだ?』


 キリト「ユウキはまだ生きたいと言う思いを残していたから、壇黎斗って言う自称神・・・
     いや、本物の神みたいな人のおかげで生き返らせることができたんだ」


 茅場『残留思念というものか。・・・しかし、アインクラッドは完全に消滅した』

  
 茅場『全てが抹消されたなら何故彼女の意思が残る?』


 キリト「俺にも・・・よくわからない。けど」


 キリト「でも、ハッタリなんかじゃない、かって思える」


 キリト「この街には能力とか魔術もあるんだ、そのどちらかを使えば・・・」


 茅場『・・・まぁ、今はそんなことを考える暇はないな』


 シャットアウラ「キリト。須郷がアスナを人質に捕った以上、何を仕掛けてくるかわからない」


 キリト「・・・」


 シャットアウラ「それでも助けられるか?・・・半人前の仮面ライダーのお前が」


 キリト「確かに半人前だ・・・すぐに挫けそうになるし、今だってすごく辛い・・・」


 キリト「でも!・・・俺には信じてくれる仲間や先輩達もいる!須郷がALOの時みたいに何をしてきても
     絶対に諦めない!!」


 キリト「アスナとサチを助けるまで・・・俺は何度でも立ち上がってやる」


 シャットアウラ「・・・そうか」クスッ


 シャットアウラ「それを聞いて安心した。お前は・・・上条に似ているな」


 キリト「え・・・?」


 シャットアウラ「絶対に諦めない覚悟と誰かを助ける思い・・・」


 シャットアウラ「正しく仮面ライダーの意思を受け継いだな」クスッ


 キリト「シャットアウラ・・・」
424 :1 [saga]:2019/10/27(日) 00:20:03.12 ID:4M54/0/j0
 茅場『・・・では、私はこれで消えるとしよう』


 キリト「消えるって・・・また電脳世界に?」


 茅場『君に伝えることは伝え終えた。もうここに居る理由もない』


 茅場『また何かあれば現れると思えばいい』


 茅場『まぁ・・・慌ただしくなけばばいいのだが』


 キリト『・・・茅場・・・色々教えてくれて、ありがとな』


 茅場『礼には及ばないさ。では・・・また会う日まで』


 -・・・フッ

 シャットアウラ「・・・消えたな」
 
 -ギュゥゥン

 キリト「・・・」


 キリト「(茅場・・・)」


 キリト「・・・」スクッ


 シャットアウラ「どこに行くんだ?」


 キリト「皆のところにな。心配掛けたから謝らないと・・・」


 シャットアウラ「・・・そうするといい」クスッ


 シャットアウラ「私も行くとしよう」


 -トゥートゥートゥー
 
 キリト「!?。な、なんだ!?」

 -テッテレテッテッテー


 黎斗「キリト君」ヌッ


 キリト「うわぁっ!?・・・しゃ、社長?」アセアセ


 黎斗「話は聞かせてもらった。聞けば今回の黒幕は愚者というのも烏滸がましい奴のようだな」


 黎斗「そこで!私も本格的に協力したい!」


 キリト「しゃ、社長・・・」


 シャットアウラ「気持はありがたいが・・・どうすると言うんだ?」


 黎斗「まずは・・・キリト君。これを君に渡そうと思ってきたのだよ」スッ
425 :1 [saga]:2019/10/27(日) 00:24:56.62 ID:4M54/0/j0
 キリト「それって・・・まさか・・・!」

 
 -ゴトッ ガチャッ
 
 キリト「エリュシデータ!これも復元したのか・・・」


 黎斗「そうとも。これが無ければ君の本来の力が発揮できないと思っていたのでね」


 黎斗「リズベット君には感謝すると良い」


 キリト「あ、リズから聞いたのか。・・・ん?まさか・・・」


 黎斗「うん?」


 キリト「俺が今学園都市において危険な状況だってことは・・・」


 黎斗「・・・すまないが、言わざるを得なかった」


 キリト「そ、そうか・・・まぁ、そうだろうな」


 黎斗「そしてこれは彼女からの手紙だ。シリカ君も店に居合わせていたので一緒に書いていたよ」スッ


 キリト「・・・」ゴクリッ

 
 ―ペラッ

 『拝啓 桐ヶ谷和人ことキリト様 へ

     そこにいると思う神様社長から色々聞いたわよ!何でそうも事件に巻き込まれるわけ!?』


 キリト「・・・俺に言われても」タラー

 
 『いいっ!?必ずアスナを助けなさいよっ!じゃないと絶対に許さないんだからねっ!!

                                  リズベッドより 敬具』


 キリト「・・・こっちはシリカだな・・・」


 『キリトさん!


     絶対に皆さんご無事で、笑顔で帰ってきてください!   
                          
                                   シリカより』


 キリト「・・・ありがとな」クスッ
426 :1 [saga]:2019/10/27(日) 00:26:58.47 ID:4M54/0/j0
 黎斗「実に慕われているようだね。キリト君」


 キリト「え?あ、ま、まぁ・・・一緒に戦った仲間ですから」


 黎斗「そうか。・・・君を主人公にした恋愛ゲームを開発すれば面白そうだ」


 キリト「絶対にしないでください」


 黎斗「ジョークだ。はははははっ」


 シャットアウラ「(ゲーム開発者はこんな変人なのか・・・?)」


 キリト「ありがとな、神様社長。・・・とりあえず、俺は皆のところに行ってくるよ」

 
 黎斗「そうしたまえ」 


 シャットアウラ「行くか」
 

 キリト「ああっ」





 直葉「・・・あっ。お、お兄ちゃん!?」

 
 詩乃「キリト・・・」


 遼太郎「キリト、お前・・・」


 ユイ「パパ・・・」


 ユウキ「大丈夫なの・・・?」


 キリト「ああ、もう大丈夫だ。・・・心強い相棒も帰ってきたからなっ」ジャキンッ


 遼太郎「なぁっ!?そ、その剣は・・・」


 ユイ「パパ、それは・・・」


 直葉「何ですか?」


 詩乃「キリト、そんな剣持ってたっけ・・・」


 キリト「SAOで俺が使ってた剣だ。こいつさえあれば・・・」


 キリト「俺は須郷に勝てる」


 ユウキ「・・・須郷?」


 ユイ「どうして須郷伸之の名前が出てくるんですか・・・?」
427 :1 [saga]:2019/10/27(日) 00:28:59.08 ID:4M54/0/j0
 シャットアウラ「それは私が最初から説明しよう」


 ユウキ「貴女は?」


 シャットアウラ「私はシャットアウラ=セクウェンツィア」


 シャットアウラ「学園都市ではそこそこ知られている探偵だ」


 ユウキ「探偵?」


 直葉「あの、どうして探偵さんが・・・?」


 キリト「外から俺の知り合いがシャットアウラに依頼をしたんだ。・・・この事態の黒幕を
     暴くためにな」




 直葉「脱獄!?それで・・・お兄ちゃんに復讐するために・・・!?」

 
 詩乃「そんな奴が黒幕だったなんて・・・」


 遼太郎「っかぁ〜!なんて未練たらたらな野郎だ!」


 キリト「実際に裁判中も色々してたらしいからな・・・あいつ・・・」


 シャットアウラ「逮捕後、黙秘に次ぐ黙秘、否定に次ぐ否定、挙句に全てを茅場に負わせようと
         するなど醜く足掻きに足掻いていたそうだ」


 シャットアウラ「部下の1人が重要参考人で連行された直後あっけなく全てを自白」


 シャットアウラ「裁判が始まってからも精神鑑定を申請するなど手段を選ばず醜く足掻き続け・・・」


 シャットアウラ「第一審で実刑判決が下るも控訴して東京高裁で係争中に海外逃亡を画策していたことで
         保釈申請を却下されたそうだ」


 シャットアウラ「・・・何とも情けない男だ。見るに耐えない」


 直葉「手厳しいですね・・・」


 シャットアウラ「犯罪者に同情するほど私が半熟ではないのでな」


 シャットアウラ「キリト。どのみち須郷は再度捕まれば終身刑になる」

 
 キリト「・・・そ、そうか」


 シャットアウラ「半殺しにしても許される。相手が殺す気で来るなら・・・手加減など考えるな」
 
 
 キリト「・・・」


 シャットアウラ「いいな?」


 キリト「ああ。わかった」
428 :1 [saga]:2019/10/27(日) 00:35:02.77 ID:4M54/0/j0
 キリト「アイツになら元々から手加減なんてする気はないからな」

 
 キリト「態々敵の陣地に足を踏み入れてるって事、後悔させてやるさ」


 麦野「そうしてやりなさい」


 ―ヒュンッ

 黒子ッハ「伝令ですの!ヒースクリフが隠居していると思われるビルを確認しましたわ」


 キリト「ホントか!?」


 滝壺「今、ビルの周辺に居る人達を非難させてるところ」




 -新興企業ビル 500m離れた地点の公園 前衛指揮所-
 (http://youtu.be/yxROAVLbqEw)


 麦野-X「さーて・・・状況は」


 滝壺4「ビル周辺のマンションに住んでる人達や通行人の避難はほぼ出来てるよ」


 浜面「ほぼじゃまだ怖いな・・・」


 絹旗「奇襲ですから須郷も何しでかすか超わかりませんからね」


 吹寄「もう少し避難の状況を見てから、次に移った方が良いと思います」


 テレスティーナ「ええ。ここは慎重に行くのが先決よ」


 サンドリン【テレスの意見に賛同するわ】


 枝先3「麦野さん、それでいいですか?」


 麦野-X「そうね。じゃあ猟虎、ゼクターを飛ばして偵察を開始」


 猟虎「りょ、りょりょりょ、りょ、了解」


 裕也「緊張するなって猟虎」ポンッ

 
 彩愛「リラ〜ックスリラックスだYO」


 猟虎「はひぃ・・・」


 小牧「(す、すごい。滅多に見られない「アイテム」が勢揃いしてる)」


 小牧「(戦争でも起きるの・・・?また・・・)」
429 :1 [saga]:2019/10/27(日) 00:36:01.48 ID:4M54/0/j0
 ドレイクゼクター「」ブーンッ


 麦野-X「小牧。アンタのゼクターも偵察に行かせて?」


 小牧「あ、は、はいっ!」


 サソードゼクター「」カサカサッ


 小牧「いい?あそこに見えてるビルを偵察してきて?」


 小牧「誰にもバレないようにね」


 サソードゼクター「」カサカサッ


 小牧「行かせました」


 麦野-X「了解。さて・・・あとは鬼が出るか、蛇が出るか・・・」


 枝先3「でも須郷って人とサチって人だけしか居ないんなら大丈夫じゃないですか?」


 滝壺4「慢心だめ。絶対」


 絹旗「あの五和やイギリスのライダーでも軽く超一蹴りした奴ですからね」


 浜面「御坂でも互角だったみたいだしな。油断はするなよ」


 枝先3「は、はいっ」


 テレスティーナ「・・・わかったわ」


 テレスティーナ「麦野、避難完了したそうよ」


 麦野-X「よっし。じゃあ・・・」


430 :1 [saga]:2019/10/27(日) 00:37:16.55 ID:4M54/0/j0



 バース(キリト)「ハァッ!」


 ユウキ「っ!」

 ―ガキィィンッ!


 ユウキ「オリャァアッ!」


 バース(キリト)「・・・そこだっ!」


 ユウキ「うわっ、くっ!?」

 ―ガキィィンッ!

 バース(キリト)「・・・っ、よし。ありがとう、ユウキ」


 ユウキ「ふぅ〜・・・キリト、二刀流でやれば圧倒的に強いんじゃん」


 バース(キリト)「攻撃のバリエーションが増えた感じだからな」


 バース(キリト)「バース自体の武器を使うにはどっちか放してからじゃないといけないけど・・・」


 バース(キリト)「・・・これなら、サチに負けないはずだ」


 ユウキ「絶対に勝てるよ。だって強くなってるんだもん」クスッ

 
 バース(キリト)「・・・そうか」


 ユウキ「うんっ。大丈夫だよ」


 ユウキ「ボクも全身全霊をかけて頑張るからさ」


 バース(キリト)「ああ・・・ありがとう」


 ユウキ「・・・アスナとサチを必ず助けようね」


 ユウキ「キリト」


 バース(キリト)「ああ。もちろんだ」


 ―・・・ブロロロロロロォーッ!
 ―キキィッ!

 サイドバッシャー「」ブロンッ


 吹寄「キリト、ユウキさん。準備が整ったわ」


 バース(キリト)「そうか。じゃあ・・・」
431 :1 [saga]:2019/10/27(日) 00:38:12.89 ID:4M54/0/j0
 吹寄「・・・その前に、いいかしら」


 バース(キリト)「?。何だ?」


 吹寄「・・・」


 吹寄「貴方の覚悟を・・・試させてもらうわ」


 バース(キリト)「試す?・・・。つまり、戦えってことか」

 
 吹寄「当然。本気ではいかないから、安心して」


 [9 1 3]
 [STANDING BY]

 吹寄「変身」 


 カイザ(吹寄)「さぁ、掛かってきなさい」


 カイザ(吹寄)「ベルトを渡したってことは当麻が貴方を認めたからよ。なら・・・」


 バース(キリト)「・・・吹寄も認めさせろって訳か」


 バース(キリト)「・・・いいぜ。俺の覚悟・・・確かめさせてやる」


 カイザ(吹寄)「少なくとも・・・当麻以下なら、来なくても良いわ」


 カイザ(吹寄)「約束が何だろうが・・・役立たずには用はないから」

 [READY]

 バース(キリト)「・・・俺はもう負けないからな」


 バース(キリト)「今の俺は・・・負ける気がしねえんだっ!」


 カイザ(吹寄)「上等っ・・・!」


 カイザ(吹寄)「(見せてみなさい、キリト。・・・約束したその思いをっ!)」
432 :1 [saga]:2019/10/27(日) 00:42:27.69 ID:4M54/0/j0
 カイザはカイザブレイガンを手にバースに接近する。
 斬撃の衝撃に耐えようと身構えたが、カイザは目の前でレバーを引きガンモードに変えると
 容赦なく連射する。

 ―ビギュンッ! ビギュンッ! ビギュンッ!

 バース(キリト)「ぐあっ!?」


 不意打ちの攻撃にバースは対処できず全ての光弾を被弾してしまう。
 その間にもカイザは左足を軸にして回し蹴りを繰り出し回避されると、続けざまに体勢を立ち直して
 左のストレートを繰り出した。

 バース(キリト)「っ!」


 カイザ(吹寄)「・・・その程度なの?」


 カイザはバースが受け止めた左拳を引くと瞬時にカイザブレイガンを振り上げて斜め下に降り下ろした。


 バース(キリト)「まだだァっ!」


 ―キリリッ カポン
 [DRILL ARM]

 ―ウィンッ ウィンッ ガシャンッ!
 ―ガキィィンッ!

 右腕に装着したドリルアームでカイザブレイガンを受け止め、すぐさま弾き、後退する。
 ドリルアームを解除し、地面に突き刺していたエリシュデータとダークリパルサーを両手に手にした。
 
 バース(キリト)「俺の本領発揮はこれからだぜっ!」


 カイザ(吹寄)「あら、そう。・・・どう言うものか見せてみなさいっ!」


 バースはカイザと同時に走り出し、目の前まで接近。そこからエリシュデータとダークリパルサーを
 振るい下ろす。

 ―ギャギィィイインッ!!
 ―ギチギチッ・・・!


 ―ガキィィンッ! ガキィィッ!

 バース(キリト)「ッ!ハァァアッ!」


 カイザ(吹寄)「デァアッ!」


 バースの二刀流による斬撃をカイザはカイザブレイガンで弾き、体を捻らせて回避していく。
 縦横無尽の軌道にカイザも少し焦りが見え始めた。

 カイザ(吹寄)「(なるほど、ねっ・・・これがキリトの本来の戦術ってやつか!)」


 カイザは一度距離を取ってカイザブレイガンを逆手に構え直す。バースもエリシュデータと
 ダークリパルサーを構え直した。
 先程までの金切り音が消え、静寂が数分も走る。


 カイザ(吹寄)「(伊達に死線をくぐり抜けて、沢山の人を救ってきただけのことはあるわね)」


 ジリジリとカイザは即座に動けるように足の位置を修正しながらバースを見る。


 カイザ(吹寄)「(キリトが動いたら・・・一気に決めるつもりでっ)」


 バース(キリト)「・・・」
433 :1 [saga]:2019/10/27(日) 00:45:53.00 ID:4M54/0/j0
 ―ザッ

 バースが右足を前に出した瞬間にカイザは飛びかかってカイザブレイガンを振り上げる。


 カイザ(吹寄)「ハァァアッ!」


 バース(キリト)「(ここだっ・・・!)」


 ―ガギィィインッ!!

 バースは背を向けると二刀を、背中から引き抜く際の持ち方にして背中の方でクロスにさせると
 カイザブレイガンを受け止めた。

 カイザ(吹寄)「っ!?」
 

 バース(キリト)「ウオォオッ!!」


 バースは二刀を振り上げてカイザブレイガンを弾き返す。
 離れた瞬間に接近して両刀同時に横に振るいカイザを斬り、続けて上斜めからエリュシデータを
 下から上斜めへダークリパルサーを振るった。 

 カイザ(吹寄)「ぐっ・・・!」


 バース(キリト)「デァアアアアッ!!」


 バースはエリュシデータとダークリパルサーを突き出し、カイザの仮面と腹部に当たる寸前で止めた。
 

 バース(キリト)「・・・はぁ・・・っはぁ・・・」


 カイザ(吹寄)「・・・やるじゃない。見事ね」


 バース(キリト)「・・・これで認めて、もらえたか?」


 カイザ(吹寄)「ええ。貴方の覚悟、ちゃんと見せてもらったわ」クスッ


 ―ポッ キュイーン
 ―チャリン シュイーン

 吹寄「さて・・・これで疲れたって事はないわよね?」


 キリト「今からでも暴れるぞ」クスッ


 吹寄「そう・・・なら安心したわ」クスッ


 ユウキ「キリトっ!」


 ユウキ「・・・勝てるよ。今のキリトならっ」ニコリ


 キリト「・・・勝ち負けなんて関係ないさ」


 ユウキ・吹寄「「え?/・・・?」」


 キリト「俺はアスナとサチを助け出すって決めたからな」


 キリト「須郷に負ける気はないってのは・・・捨ててないけどな」クスッ


 ユウキ「・・・そっか」クスッ


 吹寄「・・・じゃあ、行きましょうか」


 キリト「ああっ」
434 :1 [saga]:2019/10/27(日) 00:58:05.59 ID:4M54/0/j0
 ―ピピッ!

 ベルトさん「やぁ、3人とも。迎えに来たよ」


 キリト「ベルトさん」


 インデックス「今からね、むぎのがビルの地下から侵入するんだって」


 吹寄「そう。じゃあ先に行ってるわ」カポッ


 吹寄@ヘルメット「行くわよ!サイドバッシャー!」

 
 ―ブロロロロォーーッ・・・!

 キリト「あ、俺達も行かないと」


 インデックス「後ろが空いてるから乗ってほしいんだよ」


 キリト「ああっ」


 ユウキ「・・・」


 キリト「・・・?。どうした、ユウキ」


 ユウキ「あ、その・・・車に乗るの初めてだから」


 ベルトさん「心配することはないよ。安全運転で行くとするから^^」


 ユウキ「あ、はい・・・」


 ―ガチャッ
 
 ベルトさん「では出発するとしよう」


 ―ブロロロロォーーッ・・・!

 ユウキ「わぁ・・・」


 キリト「ベルトさん、今の状況はどうなってるんだ?」


 ベルトさん「民間人の避難は無事に成功、そして侵入作戦を実行するところだ」


 ベルトさん「「アイテム」の偵察によると、あのビルの中は・・・」


 ベルトさん「怪人の反応が多数確認されている」


 キリト「怪人が・・・須郷が仲間にしたのか?」


 ベルトさん「それはわからない。ただ・・・一つ言えるのは」


 ベルトさん「そう簡単には須郷伸之のところへ行かせないつもりだと言うことだね」


 インデックス「皆で一斉に行くしかないかもしれないよ」
435 :1 [saga]:2019/10/27(日) 00:59:53.03 ID:4M54/0/j0
 キリト「上等だ。全部倒してでも須郷のところへ行ってやるっ」


 ユウキ「その通りっ」


 インデックス「シフトカー達も頑張るって言ってたんだよ」


 キリト「あの小さいミニカーみたいなやつか」


 インデックス「そうなんだよ」


 ベルトさん「キリト、ユウキ。心の準備は出来ているのかな」


 キリト「ああ、出来てるよ」


 ユウキ「ボクも。ウォーミングアップはキリトとやったから大丈夫ですっ」


 ベルトさん「OK^^」パラパパ


 キリト「これだけ助っ人が居るなら・・・須郷に勝てる」


 キリト「勝つしかないんだけどな」


 インデックス「うんっ」私が

 
 ベルトさん「さぁ、目的地に到着だ」




 -新興企業ビル 500m離れた地点の公園 前衛指揮所-

 G3-X(麦野)「ん?あっ、あの車は・・・」


 香焼「来たみたいっすね」

 ―キキィッ
 
 キリト「待たせたな、皆っ」

  
 ユウキ「準備万端で来たよっ」


 美琴「もうやっと来たわね!遅いじゃない!」


 キリト「わ、悪い。ちょっとしたウォーミングアップしてたからさ」アセアセ


 絹旗「全員超スタンバってますから、侵入班か強行突破班で行くか超どちらにしますか?」


 キリト「先に行くのは侵入班なんだろ?・・・なら」


 キリト「浸入班だ」


 ユウキ「ボクも一緒に行くよ」
436 :1 [saga]:2019/10/27(日) 01:02:40.06 ID:4M54/0/j0
 「おっと、俺達も忘れてもらっちゃ困るぜ?」


 キリト「えっ・・・?」

  
 ユウキ「・・・えっ!?」


 キリト「ク、クライン!?それに・・・スグとシノンも!?」


 クライン「おうっ!」ニカッ


 リーファ「お兄ちゃん、私達も一緒に行くよニコリ」


 キリト「い、行く、って言うか・・・何で仮想世界の姿になってるんだ!?」

 
 シノン「壇黎斗社長から渡されたガシャットって言うアイテムで・・・変身したの」カチャッ


 ユイ「私は神様社長からではないのですけど・・・」


 ユイ「メイド服を着た人からこれを貰いました」


 キリト「?。何だ?それ」


 ユイ「プリキュアの力を使えるようになるアイテムだそうです!」


 キリト「・・・プ、プリキュアに?」


 ユイ「はいっ。ママとサチさんが無事に帰ってきます様にってお願い事をしていると・・・」


 ユイ「知らない場所に移動していて、そのメイドさんが居たんです」


 ユウキ「・・・そのメイドさん、怪しくなかったの?」


 ユイ「ナースっぽい感じでした」


 ユウキ「ナースっぽい感じ・・・へぇ、そうなんだ」


 ユイ「はい!」


 キリト「・・・ユイも戦うんだな?怖く、ないか?」


 ユイ「大丈夫ですっ。私も・・・今なら戦えますからっ」ジッ


 キリト「・・・そうか。わかった」


 キリト「けど、絶対に無茶だけはしないでくれよ?パパとの約束だ」


 ユイ「はい!」


 キリト「スグやシノンとクラインもな」


 クライン「任せろ。お前とは長い付き合いだろ?まぁ、まだ2年そこらだけど」


 シノン「キリトがユウキとウォーミングアップしてる間に、私も銃系統のライダー達と特訓してたから
     問題ないわ」


 直葉「私も剣道で鍛えた自分を信じるよっ」
437 :1 [saga]:2019/10/27(日) 01:07:01.27 ID:4M54/0/j0
 キリト「・・・よしっ。皆、頼むぞっ!」


 クライン「おうっ!」ニカッ


 シノン「ええっ」コクリ


 直葉「うんっ!」


 ユイ「はい!」


 ユウキ「アスナとサチを助け出そうねっ」




 美琴「決意が固まったみたいね」


 香焼「そうっすね」


 インデックス「とうまぐらい頼りになりそうなんだよ」


 ―ピロロロロッ ピロロロロッ

 絹旗「はい、こちら超絹旗です」


 G3-X(麦野)『そっちはもう準備は万端?』


 絹旗「ええ、超もちろんです」


 G3-X(麦野)『そう。万端ならいつものアレを言って突撃するわよ』


 絹旗「おっ、そうですか。超わかりました」プツッ


 絹旗「じゃあ、須郷のアジトへ超行きましょうか」


 キリト「ああっ」コクリ


 
438 :1 [saga]:2019/10/27(日) 01:08:18.64 ID:4M54/0/j0



 -新興企業ビル-

 絹旗「では、侵入班の人はあちらにお願いします」


 キリト「スグはシノンとクラインと同じ強行突破班か」


 リーファ「うん。麦野さんと滝壺さんがサポートしてくれるから、安心して」


 キリト「そっか。なら、大丈夫だな」


 キリト「・・・けど、絶対に気を付けるんだぞ」


 リーファ「うんっ」



 
 キリト「・・・よしっ、それじゃあ俺も変身して・・・」


 G3-X(麦野)『全員位置に付いたわね?じゃあ、キリト』

 
 キリト「え?あ、はい」


 G3-X(麦野)『今からリーダーの主導権をアンタに託すわ。だから』


 キリト「え?えっ!?お、俺に!?」


 G3-X(麦野)『上条から電話で、キリトをリーダーにしてくれって伝言が来たのよ』


 キリト「か、上条が・・・?」


 G3-X(麦野)『俺の代理をやるなら、それくらい出来るだろって』


 キリト「・・・無茶言うぜ、まったく」クスッ


 G3-X(麦野)『ま、私がリーダーだと「原子崩し」のコントロールが悪くなっちゃうにゃーん』


 G3-X(麦野)『彼女に当たったら無事じゃ済まないし、アンタの大事な人なんでしょ』


 G3-X(麦野)『頼んだわよ?リーダー』


 キリト「・・・ああ、引き受けるよ」


 G3-X(麦野)『ええ。じゃ、お決まりの掛け声してにゃーん』


 キリト「掛け声?」


 G3-X(麦野)『・・・よ。いいわね?』


 キリト「・・・あ、ああ」
439 :1 [saga]:2019/10/27(日) 01:10:11.74 ID:4M54/0/j0
 G3-X(麦野)『じゃ、どーぞ』


 キリト「・・・っ、これより作戦開始とする」


 キリト「俺は上条じゃないから、あんまり貫禄も何も無いかもしれないけど・・・」


 キリト「上条との約束を誓った。だから・・・俺がリーダーとして言わせてもらうっ!」


 キリト「・・・ライダーズ!イグニッション!」


 『『『『イグニッション、了解』』』』』

 『『イグニッション(なんだよ)!』』『イグニッション、頼むわよ。キリト』

 『イグニッションだ。恋人さんともう一人の子、必ず助けろよ』

 『イグニッション!当麻の仇よ!』


 キリト「・・・俺はアスナとサチのためだっ」

 
 ―キィーーン
 ―パシッ!

 キリト「・・・変身っ!」

 ―キリッ キリッ カポーン
 ―ウィンッ ウィンッ キャシャーン!


 バース(キリト)「よしっ!今行くぞっ、アスナ、サチっ!」


 バース(キリト)「麦野、やってくれ!」


 ベルデ(絹旗)「超どうなるか超知りませんよ・・・」


 ベルデ(絹旗)「(まさか侵入班が超後からになるとは・・・)」


 G3-X(麦野)『オーライッ!』


 G3-X(麦野)『須郷伸之さん、お届け物でーす。・・・地獄からのなァ!!』
 
 ―・・・ドガァァァァァアアアアンンッ!!!


 
 ユイ「ひゃぁあっ!?」


 ドライブ(禁書)「すごい爆発音なんだよ・・・」


 W(シャットアウラ)「流石、超能力者だ」


 バース(キリト)「どんな穴空けてるんだ・・・」


 ―ジリリリリリリリリリッ!!

 G3-X(麦野)『オラオラァッ!天下のライダー様共だァっ!』


 ―ダダダダダッ!! バシュウゥウウウ!! ドガァーン!

 W(シャットアウラ)「始ったな。行くぞ」


 バース(キリト)「ああっ!」

440 :1 [saga]:2019/10/27(日) 01:12:05.87 ID:4M54/0/j0



 バース(キリト)「っと・・・何だ、ここ・・・」


 ベルデ(絹旗)「ほぉ〜・・・これはまた超大量の武器ですよ」


 ベルトさん「なんと、この部屋一帯全ての棚に収められている物がそうなのか」


 ドライブ(禁書)「沢山あるんだよ・・・」


 バース(キリト)「まさか、須郷の奴武器の密輸にでも手を染めたのか・・・?」


 W(シャットアウラ)「証拠写真として撮っておこう」

 ―パシャッ パシャッ

 バース(キリト)「・・・ここには誰も居ない、みたいだな」


 ベルデ(絹旗)「なら超好都合ですね」


 ユイ「・・・そもそも須郷伸之だけしか居ないとしたら・・・」


 W(シャットアウラ)「ふむ・・・」


 バース(キリト)「いや、油断は禁物だぞユイ。人質を取ってる以上、何をするかわからないからな」


 ユイ「は、はいっ」


 ベルトさん「一先ずはこの部屋から出てみよう」


 W(シャットアウラ)「そうだな」


 
 -通路-

 ―ガチャッ

 バース(キリト)「・・・よし、見張りも誰も居ないな」


 W(シャットアウラ)「ここからどうする?リーダー」


 バース(キリト)「・・・」


 G3-X(麦野)『こちら強行突破班の麦野!ちょっと、まずいっ!』


 バース(キリト)「どうした!?」


 G3-X(麦野)『敵の増援がやばいくらい多いのよ!なんか見たことない奴らだし!』


 G3-X(麦野)『猪だとかドデカイ、カマキリだとか!あと動く骸骨とかね!』


 バース(キリト)「!。それは・・・(SAOに出てくるモンスターか!)」
441 :1 [saga]:2019/10/27(日) 01:59:15.61 ID:4M54/0/j0
 G3-X(麦野)『キリト、知ってんならどうすればいいの!?』


 バース(キリト)「まず青い猪や骸骨の剣士は雑魚モンスターだ。そっちは問題なく一人で倒せる」


 バース(キリト)「けどカマキリみたいな大型のモンスターは複数で協力して倒さないと危険だ」


 バース(キリト)「火力のスペックが高い武器で倒すのが有効的になるぞ」


 G3-X(麦野)『わかった、ならこっちも陽動で待機させてる奴らを増援に来させるわっ!』


 バース(キリト)「無理だけはするなよ!危険だと思ったらすぐに退くんだ。いいな!」


 G3-X(麦野)『はいはい』プツッ


 バース(キリト)「・・・急がないとまずいか」




 -新興業企業ビル 1階-

 フレンジーボア「ブオォォオオーーッ!」


 ―ドガッ!

 G4(滝壺)「邪魔」


 ―ビスッ!ビスッ!

 突進してきた青い体毛をしているイノシシ型のモンスター フレンジーボアを前蹴りで鼻先を蹴りつけ
 止めると眉間に2発撃ち込んだ。

 スケルトンソルジャー「カカカッ・・・」


 リーファ「タァアアッ!」


 クライン「オリャァアッ!」


 全身が骨だけで動いている骸骨の兵士 スケルトンソルジャーをリーファとクラインが同時に
 スウィープセイバーと結束の太刀を振るって2体を斬り倒した。 

 サベージマンティス「キィィイイッ!」


 シノン「ッ!」 


 ―ダゴォンッ!!ダゴォンッ!!

 G3-X(滝壺)「この虫螻がァッ!」


 ―ギュルルルルッ! ビイィィイイイッ!!

 巨大なカマキリ型のモンスター サベージマンティスに、シノンがウルティマラティオ・ヘカートから
 撃ち放った弾丸が一直線に上半身を貫いて更にG3-Xが球体から放つ「原子崩し」により消し炭にされた。
442 :1 [saga]:2019/10/27(日) 02:00:31.36 ID:4M54/0/j0
 -新興企業ビル 3階上階段ー-

 ―タッタッタッタッタッ
 

 バース(キリト)「はぁっ、はぁっ・・・」


 ベルデ(絹旗)「エレベーター使えないのが超面倒ですね」


 ドライブ(禁書)「本当なんだよ・・・」


 ベルトさん「用心しているんだろうね。階段からしか上がる方法を無くす結果がこれだと思えば」


 W(シャットアウラ)「もうすぐ4階だ」


 ―ピーンポーン

 『やぁ、4階を目指している諸君。ご苦労だね』


 バース(キリト)「!。・・・須郷っ」


 須郷『そのまま4階へ来るといい。・・・歓迎するよ』クククッ


 須郷『特に桐ヶ谷、お前には最高のおもてなしだ』プツッ


 バース(キリト)「・・・4階へ行くぞ」


 ベルデ(絹旗)「超罠かもしれませんよ」


 W(シャットアウラ)「いや。行くべきだ」


 ベルデ(絹旗)「え?」


 ドライブ(禁書)「私もそう思うんだよ。どっちにしても、もう戻れないかも」


 ベルトさん「戻れるとしても、行かなきゃいけないときがあるんだ」


 ベルトさん「男は、特にね^^」パラパパ


 バース(キリト)「・・・そう言うことだ」クスッ


 ユイ「パパはママを助けるためなら例え火の中、水の中でも行くんです」


 ベルデ(絹旗)「・・・はぁ、超わかりました。なら超行きますよっ」 


 バース(キリト)「ありがとう。絹旗」
443 :1 [saga]:2019/10/27(日) 02:01:30.85 ID:4M54/0/j0
 -新興企業ビル 4階-

 ―ガチャッ

 バース(キリト)「・・・!」



 サチ「・・・」


 アスナ「・・・」



 ユイ「ママっ!」

 
 バース(キリト)「サチ!アスナ!」


 W(シャットアウラ)「・・・気を付けろ、キリト。アスナの様子はおかしいぞ」


 バース(キリト)「えっ・・・?」


 須郷『察しがいいな。残念だよ、少し驚かせようと思ったのだが』


 バース(キリト)「アスナに・・・何しやがったっ!?」


 須郷『少しサチと悪いことをしてたから、細工をさせてもらったよ』


 須郷『サチともまた仲良くなれて本望だろう』


 ユイ「ママ・・・!」


 ベルデ(絹旗)「何て超外道なんですか」


 ドライブ(禁書)「酷いんだよっ!」


 須郷『ハハハハッ!何とでも言えばいいさ!』


 バース(キリト)「・・・須郷」


 須郷『・・・やはり正体はバレていたか』


 バース(キリト)「アンタは何一つ変わってないんだな・・・ハッ、なら安心した」


 須郷『どういう意味だ?』


 バース(キリト)「これで心置きなく、アンタを攻撃することができるからなっ!」


 須郷『・・・その前に彼女達と戦うことになる。甘く見るな』


 須郷『お前の恨みはこれだけでは足りないからなッ!』


 バース(キリト)「言ってろ、腰抜けめっ」


 須郷『・・・では、上の階で待つとしようじゃないか』プツッ


 アスナ「・・・」


 サチ「・・・」
444 :1 [saga]:2019/10/27(日) 02:02:36.88 ID:4M54/0/j0
 バース(キリト)「アスナ・・・サチ・・・っ」


 ―ザッ

 ベルデ(絹旗)「キリトさん。ここは私が超引き受けます」


 ドライブ(禁書)「私もなんだよ」


 バース(キリト)「えっ・・・」


 ベルトさん「キリト、彼女達を救うには根源をまず叩かねばならない」


 ベルトさん「それが君の役目だ。須郷伸之を倒してきたまえ」


 ユイ「パパ。・・・行ってきてくださいっ」


 バース(キリト)「ユイも・・・か」


 W(シャットアウラ)「心配するな。私とアリサも一緒に行くぞ」


 W(アリサ)「うんっ!」


 バース(キリト)「・・・わかった。頼むぞっ」


 ベルデ(絹旗)「超了解です!」


 ドライブ(禁書)「任せるんだよ!」


 ユイ「はい!」


 ―ギュゥゥン

 『『ゴーストドライバー!』』

 『『アーイ!』』

 『バッチミナー!バッチミナー!』
 『バッチリミロー!バッチリミロー!』

 サチ「・・・変身」


 アスナ「・・・変身」

 『『カイガン!』』

 『ダークライダー!』
 『スペクター!』

 『闇の力!悪いやつら』
 『レディゴー覚悟!ド・キ・ド・キ・ゴースト!』


 ダークゴースト(サチ)「・・・」


 ゼロスペクター(アスナ)「・・・」
 
 
 バース(キリト)「アスナ・・・!」

 
 ユイ「ママが、仮面ライダーに・・・!」
445 :1 [saga]:2019/10/27(日) 02:04:25.13 ID:4M54/0/j0
 ベルトさん「インデックス、トレーラー砲で隙をつくるんだ」


 ドライブ(禁書)「わかったんだよ!」


 シフトフォーミュラー「」ブォォン!

 ベルトさん『タイヤコウカーン!』


 ベルトさん『ドライブ!タイプ・フォーミュラー!』


 ―ブォーン!パッパー、プァーーーン!


 『シーフト!ザ・トレーラーホーーウ!』 
  
 ドライブFML(禁書)「そこを退いて!」


 ドライブ タイプフォーミュラは自走してきたトレーラー砲を手にすると大型銃モードへ変形させた。


 ―バシュィィーン!チュドォォン!

 トレーラー砲から放たれた強力な光弾をダークゴーストとゼロスペクターは体を反らして回避する。
 
 ―ドガァアアアンッ!!

 光弾は床に直撃して爆発を起こす。
 ダークゴーストはガンガンセイバーを構え、ゼロスペクターはレイピアを構えた。


 バース(キリト)「ALOで使ってるレイピアか・・・」


 W(シャットアウラ)「彼女が得意としているのか?」


 バース(キリト)「正直、本気なら俺でもやばい」


 W(シャットアウラ)「そうか。中々骨が折れそうだな」


 Wは肩を竦めるとため息をつく。
 その間にダークゴーストとゼロスペクターが迫ってくるかと思ったが、ドライブがシフトカー達に
 指示を出して足止めを食らっている。


 ベルデ(絹旗)「お2人共!今の内に!」


 ユイ「パパ!お願いします!」


 バース(キリト)「ああっ!シャットアウラ、アリサ行くぞ!」


 W(シャットアウラ/アリサ)「よしっ!/うんっ!」


 バースとWは走り出し、ダークゴーストとゼロスペクターの間をすり抜けて次の階へ登るための階段へ
 向かって行った。二人が階段を登っていくのを見て、ドライブはシフトカー達を退避させる。

 ドライブFML(禁書)「さいあい、ユイ」


 ベルデ(禁書)「はいっ、超わかってますよっ」


 ユイ「伝説の戦士の力、見せてあげます!」


 ベルトさん「それと君達3人のコンビネーションも見せつけるといい」
446 :1 [saga]:2019/10/27(日) 02:06:44.48 ID:4M54/0/j0
 ドライブFML(禁書)「ユイ、変身するんだよ」


 ユイ「はい!」


 ユイ「プリキュア!スマイルチャージ!」


 キュアエコー(ユイ)「思いよ届け!キュアエコー!」


 ベルデ(絹旗)「おぉ〜超可愛いですね」


 ドライブFML(禁書)「うん。・・・って見とれてる場合じゃないんだよ!」


 

 -新興企業ビル 4階-

 バース(キリト)「・・・」


 ―ガチャッ ギィィィ・・・

 須郷「ほぉ。もう来たのか」

 
 須郷「もう少しゆっくり来てもよかったんじゃないのかな?」クスクスッ


 バース(キリト)「須郷、ここまでだ。もう諦めろ!」


 W(シャットアウラ)「運が悪かったな?ここは学園都市。お前のような外道はどうなるか・・・
       わかっていなかったな」


 須郷「・・・」


 バース(キリト)「アスナとサチを解放してもらうぞっ!」


 須郷「そうか。・・・そう言うことなら解放しよう」

 
 バース(キリト)「え・・・?」

 ―パチンッ
 ―ウィーーンッ ガシャンッ

 アスナ「っ!」


 バース(キリト)「!?。アス、ナっ・・・!?」


 W(シャットアウラ/アリサ)「!・・・/えぇっ!?ど、どうなってるの!?」


 アスナ「キリトくん・・・!」


 須郷「ハッハッハッハッ!仮面で驚いた顔が見えないのが残念だが・・・実に良い反応を
    見せてもらったよ」


 バース(キリト)「なんで、どうなって・・・」


 須郷「簡単な事さ。・・・下の階に居るのは偽者。からくり人形だ」

 
 須郷「このガイアメモリは実に便利だ」スッ


 W(シャットアウラ)「・・・?(何だ?あのメモリの先端に付いている物は・・・)」
447 :1 [saga]:2019/10/27(日) 02:07:59.59 ID:4M54/0/j0
 須郷「かなりの価格だったが・・・良い買い物をしたものだ」

 
 サチ「・・・」ザッ

 
 バース(キリト)「!。サチ・・・!」
  

 須郷「桐ヶ谷、そしてそちらの仮面ライダー。変身を解け」


 須郷「でなければ・・・」


 サチ「・・・」グイッ


 アスナ「あぐっ・・・!」

 ―チャキッ・・・
 
 アスナ「っ・・・!」

 
 バース(キリト)「!?。やめろ!サチっ!」
 

 アスナ「ホント・・・っ、如何にも小物がやりそうな事ねっ」


 アスナ「ワンパターンなのよっ・・・!」 


 須郷「随分と余裕だね。明日奈君?君は今の状況を理解しているのかな?」


 アスナ「キリトくん!サチはちゃんと自分の意思を持ってるの!」


 アスナ「だから、須郷を倒してっ!」


 バース(キリト)「・・・!」

 
 須郷「はぁ・・・今はそんなことを言っている場合じゃないだろうに・・・」
 

 サチ「・・・」

 ―チャキッ グイッ

 アスナ「うぅっ・・・!」


 バース(キリト)「アスナっ!」
 

 須郷「・・・さぁ、どうするんだい?」


 バース(キリト)「・・・俺が狙いなら、俺だけを狙えよっ」

 
 須郷「無論だとも。君さえ私が思う通りにいってくれれば・・・それだけでいい」


 W(シャットアウラ)「キリト・・・」
448 :1 [saga]:2019/10/27(日) 02:09:18.20 ID:4M54/0/j0
 バース(キリト)「アスナとサチを・・・解放しろ。そうしたら」


 須郷「状況を理解していないのか?・・・今、優位なのは私だ」

 
 須郷「そちらが先に変身を解除するんだ!」


 バース(キリト)「・・・解除すると同時に、2人を解放するんだぞ」


 アスナ「キリトくんっ!」


 W(シャットアウラ)「・・・」


 W(アリサ)「(シャットアウラちゃん!どうするの!?)」


 ―チャリンッ シュイーン

 キリト「・・・解除したぞ」


 須郷「では死ね」ニタリ
 

 ―チャキッ
 ―ダァンッ!
  

 アスナ「キリトくんっ!!」


 キリト「っ・・・!」
449 :1 [saga]:2019/10/27(日) 02:11:12.56 ID:4M54/0/j0



 ドライブFML(禁書)「っと!」


 ゼロスペクター(アスナ偽)「・・・」


 ベルデ(絹旗)「何で超強いんですか、この人!?」


 ダークゴースト(サチ偽)「・・・」


 キュアエコー(ユイ)「・・・」


 ベルトさん「うん?ユイ、どうかしたのかね?」


 キュアエコー(ユイ)「・・・わかりました。この人達は偽者です!」


 ベルデ(絹旗)「えっ?に、偽者・・・って、超どう言う意味ですか!?」


 キュアエコー(ユイ)「先程から私はキュアエコーの能力でお二人に対話をしているんです」


 ベルトさん「所謂テレパシーのようなものかな?」


 キュアエコー(ユイ)「はい。ですが、あのママとサチさんの声が一切聞こえないんです」


 ドライブFML(禁書)「それは二人が操られてるからじゃ・・・」
 

 キュアエコー(ユイ)「いいえ。キュアエコーの能力ならどんな状態にでもテレパシーを
           送れるはずなんです」


 ベルトさん「では彼女達は・・・須郷が創り出した存在と言うのか」


 ベルデ(絹旗)「何て力を超持ってるンですか。須郷って男は・・・!」


 ドライブFML(禁書)「じゃあ・・・倒しても大丈夫なの?」


 キュアエコー(ユイ)「はいっ!」


 カリス(神裂)「それを聞いて安心しました」


 ビースト(ステイル)「そうだね。創り物のからくり人形なら・・・遠慮無く壊せるよ」


 ドライブFML(禁書)「かおり!」


 ベルデ(絹旗)「と、なんかデッカイライオンのライダーの人ですか」
 

 カリス(神裂)「お二人とも。ここは出し惜しみ無しに必殺技で叩き潰しましょう」


 ビースト(ステイル)「無駄な時間を使ってしまっても意味がないからね」


 ドライブFML(禁書)「わかったんだよっ」


 ベルデ(絹旗)「超マジで倒しますかっ!」
450 :1 [saga]:2019/10/27(日) 02:12:35.69 ID:4M54/0/j0
 カリス(神裂)「はい。・・・ではっ」

 [EVOLUTION]


 ビースト(ステイル)「キマイラ。君本来の力を使わせてもらうよ」

 
 キマイラ「(好きにするがいい)」


 『ハイパー!』

 『GO!ハィハィ・ハィ・ハイパー!』


 WDカリス(神裂)「いきますよっ」


 ビーストHP(ステイル)「いつでも」


 (http://youtu.be/_zpW2mdf4iI)


 ビーストはダイスサーベルのリングスロットを掌で押し、ビーストダイスを回転させる。
 数秒待ち、ハイパーリングをキマイラオーサーにセットし止めた。

 『ワン!』

 ビーストHP(ステイル)「1か・・・まぁ、勝てるけどねっ!」


 ダイスサーベルを構えてビーストはダークゴーストとゼロスペクターに狙いを定めた。
 
 『コピーベント』

 ベルデは左太股に装着しているバイオバイザーにカードを読み込ませて、ワイルドスラッシャーを
 合体させた醒弓モードのカリスアローをコピーした。


 ベルデ(絹旗)「飛び道具無いので借りますね?」


 WDカリス(神裂)「ええ。同時に射るのですよっ」


 ビーストHP(ステイル)「神裂っ!」

 『ハイパー!セイバーストライク!』


 呪文が唱えられると同時にビーストはダイスサーベルを大きく振るった。 
 剣先に集められた魔力がバッファロー、カメレオン、鷲、イルカの4体の生物の姿となって放たれる。
 カリスは飛び上がってイルカからバッファローへ飛び移りながら13枚のカードを1枚に融合させた
 「WILD」のカードをラウズさせた。

 
 [WILD]


 ベルデもそれを見てカードをバイオバイザーから引き抜き、もう一度コピーベントを発動させた。
 それによって「WILD」のカードがコピーされる。

 [WILD]


 ベルデもラウズさせてトリガーを引き、ゼロスペクターに狙いを定めた。
 
 WDカリス(神裂)「ハァッ!」


 ベルデ(絹旗)「超狙い撃ちますっ!」


 カリスとベルデが放った「ワイルドサイクロン」がダークゴーストとゼロスペクターに命中し、続けざまに
 バッファロー、カメレオン、鷲、イルカの4体が2体に対して2匹ずつに分かれ突進していった。


 ベルデ(絹旗)「おほー。これ超良いですね、かっくいー」
451 :1 [saga]:2019/10/27(日) 02:13:49.74 ID:4M54/0/j0

 ドライブFML(禁書)「決めるんだよ!」


 トレーラー砲の上部のスロットにシフトスピードをセットし、シフトワイルドとシフトテクニックを
 格納させた。


 『ヒッサーツ!フルスロットル!』


 『フールフル!スピィード!ビッグ!ターイホーーウ!!』


 ドライブFML(禁書)「タァアアッ!」

 ―ビシュビシュビシュビシュ!
 ―キュルルルルッ!ブォォーン!

 トレーラー砲から強力なエネルギー弾が放たれた。
 ダークゴーストとゼロスペクターはそれぞれ武器で防ごうとするが桁違いの威力に武器自体が粉砕され
 直撃を受けた。

 ―ズガァァン!ズバァァッァァン!
 

 大爆発を起こし、ダークゴーストとゼロスペクターは消滅した。


 ドライブFML(禁書)「やったんだよ!」


 ベルトさん「Nice Drive^^」パラパパ


 WDカリス(神裂)「敵は完全に消滅しましたね。では、上の階へ・・・」


 「いや、俺が行く、からさ・・・お前らは、下の方を頼む」


 ドライブFML(禁書)「えっ・・・!?」


 WDカリス(神裂)「・・・!」


 キュアエコー(ユイ)「あ、貴方は・・・!」


 ベルデ(絹旗)「ど、どうしてここに・・・!?」


 ビーストHP(ステイル)「・・・やれやれ」クスッ


452 :1 [saga]:2019/10/27(日) 02:15:06.56 ID:4M54/0/j0


 ―ァン・・・
 ―ガギンッ!
 
 須郷「・・・!?」


 「危なかったな。キリト」


 キリト「・・・パラドっ!?」


 
 ユウキ「セァアッ!」


 ―ギィィンッ!

 サチ「っ・・・!」

 
 アスナ「ユウキ!」

 
 ユウキ「アスナ!こっちに!」


 須郷「なっ・・・!?」



 パラド「何か面白そうなオンラインバトル始まってたみたいだから来てやったよ」


 パラド「途中で下の階からここに上がろうとしてたユウキも案内したんだ」


 ユウキ「そう言うことっ。お待たせ、キリト、アスナっ」


 キリト「ああ。ありがとう、ユウキ、パラド」


 アスナ「おかげで助かったわ」ニコリ


 ユウキ「うんっ」ニコリ


 サチ「・・・」スクッ


 須郷「こんな・・・こんな展開は私は認めないぞ・・・!」


 キリト「悪いな。運命の女神は俺達に味方してくれたみたいだ」


 パラド「展開にケチ付けるなら、神にでも何か言っとけ」

 
 須郷「・・・もう・・・許さないぞ、お前ら・・・!」


 須郷「お前ら全員、あの世に送ってやるッ!!」


 『ジーン』 『アップグレード』

 『ダミー』 『アップグレード』

 『コマンダー』『アップグレード』


 W(シャットアウラ)「アップグレード、だと・・・!?」


 W(アリサ)「何、それ!?私、聞いてない!」
453 :1 [saga]:2019/11/02(土) 23:24:10.77 ID:A7WzB3Zf0
 ジーンダミーコマンダードーパント「ハハハハッ!」


 パラド「なんだありゃ・・・盛り込みすぎだろ」


 アスナ「阿修羅観音みたいになってる・・・」


 キリト「ラスボスだからってやり過ぎだな・・・」


 ユウキ「どこかコミカルな敵になったね」


 キリト「いや、強さはマジだと思うしサチも居るんだ。油断出来ないぞ」


 ユウキ「そ、そうだねっ」


 W(シャットアウラ)「ガイアメモリを3本も同時に挿すとは・・・須郷は正気の沙汰じゃないな」


 アスナ「つまり、暴走してるって言うこと?」


 W(シャットアウラ)「ああ。間違いなく」


 パラド「力に飲み込まれちまってるのか。・・・どこまで馬鹿なんだ?」


 ジーンダミーコマンダードーパント「死ねェェエッ!」

 ―ドヒュゥゥウ! ドヒュゥゥウ! ドヒュゥゥウ! ドヒュゥゥウ!

 ジーンダミーコマンダードーパントは背後の車輪状の飾りからミサイルを4基発射してくる。
 それに気づいたパラドはキリトを、ユウキはアスナを抱き上げて回避する。
 
 サチ「・・・」ザッ


 ジーンダミーコマンダードーパント「ハハハハッ!もっと面白くしようじゃないか!」


 ジーンダミーコマンダードーパントは掌から何か液体状の物体を精製するとそれがウネウネと
 まるで意思を持っているかの様に蠢き始める。
 そして徐々に肥大化していき、二つに分かれた。

 グリーム・アイズ「グォォォオオオオッ!!」


 フェイタルサイズ「」ゴォォオッ


 キリト「SAOのボスモンスター!?」


 アスナ「あんなのまで蘇らせれるの!?」

  
 ジーンダミーコマンダードーパント「ガイアメモリの能力によって姿を造り出し、その中に意思を
                  組み込むだけでいいものだからな」


 パラド「不愉快だな・・・一度終わらせた命を弄ぶなんて・・・」


 キリト「パラド・・・」


 パラド「ま・・・面白い能力ではあるが、生かせるだけの自我が無いならただの操り人形でしかないぜ」


 パラド「キリト。アイツの攻略法は知ってるんだな?」


 キリト「ああっ。・・・パラド、協力プレイで頼めるか?」


 パラド「いいぜ。心が踊るな」ニコリ
454 :1 [saga]:2019/11/02(土) 23:26:38.06 ID:A7WzB3Zf0
 W(アリサ)「・・・シャットアウラちゃん」


 W(シャットアウラ)「・・・やるのか?」


 W(アリサ)「うんっ」


 W(シャットアウラ)「・・・わかった。お前がやりたいなら、本当にやるんだ」

 ―ギュゥゥンッ


 シャットアウラ「ならお前に半分、力を貸してやる」


 アリサ「ありがとう、シャットアウラちゃん」ニコリ


 ファングメモリ「ギャオオオウッ!」


 アリサ「ファングちゃん。あなたも力を貸してねっ」


 シャットアウラ「いくぞ、アリサっ!」


 アリサ「うんっ!」


 『ファング』『ジョーカー』

 シャットアウラ・アリサ「「変身!」」

 『ファング・ジョーカー』


 WFJ(アリサ)「当麻くんを傷つけたこと、そして・・・キリトくんやアスナちゃんを傷つけたこと!」


 WFJ(アリサ)「絶対に許さないんだから!」


 WFJ(アリサ)「皆の思いの分、私はキッチリお返しするんだからっ!」


 WFJ(シャットアウラ)「(やってやれ、アリサ!)」



 
 ユウキ「アスナ、大丈夫?」


 アスナ「うん。・・・ごめんね」


 ユウキ「え?」


 アスナ「・・・私は仮想世界では強いけど、現実ではただの学生なだけで戦えないから・・・」


 パラド「あ、そうだった。・・・アスナ!神からのお恵みだ!」ポイッ


 アスナ「えっ?」


 アスナ「これって・・・。・・・私も、これで戦えるの・・・!?」


 パラド「お前の滾りをアイツに見せてやれ。俺も・・・こいつで全力を見せてやるっ」

 ―カシャンッ

 キリト「!。パラド・・・現実でも仮面ライダーだったのか?」


 パラド「まぁな。んじゃ・・・同時変身といこうぜ?」


 キリト「・・・ああっ」
455 :1 [saga]:2019/11/02(土) 23:32:42.55 ID:A7WzB3Zf0

 「なら・・・俺も入れてくれよ」



 キリト「・・・!?。か、上条!?」


 WFJ(アリサ)「当麻くん・・・!?」


 WFJ(シャットアウラ)「(・・・来るかと思っていたが、本当に来るとはな)」クスッ


 ユウキ「ぜ、絶対に安静にしてないといけないんじゃ・・・」アセアセ


 上条「よっ、キリト。・・・中々、良い面になったな」クスッ


 キリト「・・・また先生に怒られるぞ?」クスッ


 上条「補習でもう十分に怒られ慣れてますのことよ」


 上条「それに・・・ベルトもキッチリ用意できたからな」カチャッ


 キリト「・・・なら、大丈夫か」


 上条「ああっ、もちろんな」


 パラド「よっしゃあ!心が益々踊ってきたぜ!」



 ユウキ「アスナ。・・・一緒に戦お」


 アスナ「・・・うんっ」コクリ


 アスナ「ユウキと一緒なら・・・勝てる気しかしないからっ」


 アスナ「サチも連れて帰るんだからっ!」


 上条「いくぜ・・・ッ!」


 キリト「おおっ!」


 パラド「ああっ!・・・心が躍るっ!」
456 :1 [saga]:2019/11/02(土) 23:35:40.36 ID:A7WzB3Zf0
 『デュアルガシャット!』


 アスナ「ユウキっ。行くわよっ!」


 ユウキ「うんっ!」

 
 ―キィーーーンッ
 ―パシッ!
 
 上条・キリト「「変身っ!!」」


 『The strongest fist!What's the next stage?』

 パラド「マックス大変身」


 アスナ「リンクスタートッ!」

 『ソード・アート・オンライン!』

 
 ―キリッキリッ
 ―キリリリッ
 
 ―カポーン

 『マザルアップ!』
 『赤い拳強さ!青いパズル連鎖!赤と青の交差!パーフェクトノックアーウト!』


 『僕の声が!響いた!瞬間に始る!Catch The Moment!ソード・アート・オンライン!』


 バース(キリト)「超協力プレイで、クリアしてやるっ!」


 プロトバース(上条)「さぁて、一丁やりますか!」


 パラドクスPNLV99(パラド)「パーフェクトノックアウトしてやる」


 アスナ(閃光)「わぁ・・・すごく懐かしい・・・」


 ユウキ「へぇ、それが初期の頃のアスナなんだ」


 アスナ「うん。そうよ」ニコリ


 WFJ(アリサ)「当麻くんが居るなら・・・私、絶対に勝てる気がするっ!」

457 :1 [saga]:2019/11/02(土) 23:38:04.25 ID:A7WzB3Zf0
 バース(キリト)「ハァアアアッ!!」


 グリーム・アイズ「グォオオオッ!!」

 グリーム・アイズの振るう大剣をバースは避けてエリシュデータで腹部を斬り付け、屈む。
 そしてプロトバースがバースの肩を踏み台代わりとして飛び上がり、セルメダルをセットしてレバーを
 回転させた。
  
 [SHOVEL ARM]

 プロトバース(上条)「ウオラァアッ!!」
 

 ショベルアームを装備した左腕のアッパーでグリーム・アイズの顎を狙い、顔をカチ上げる。

 『ガシャコンパラブレイガン!』
 『ズ・ガーン!』


 パラドクスPNLV99(パラド)「ガラ空きだっ!」

 『イチ!ニ!』
 
 ―ダギュンッ!ダギュンッ!

 ガンモードにしたガシャコンパラブレイガンのBボタンを二回押し、引き金を引いて撃つ。 
 銃口から放たれた2発の光弾がグリーム・アイズに命中し怯ませた。

 ―HIT! HIT!

 『二連鎖!』


 バース(キリト)「すごいな上条!あの重傷なのに・・・」


 プロトバース(上条)「まぁ、このベルトのおかげなんだけどな」


 バースドライバー(???)『そう言う事』


 バース(キリト)「・・・。・・・ん?今・・・喋らなかったか?」


 バースドライバー(???)『うん。そうよ?』


 バース(キリト)「ベルトさんの妹さんか?」


 バースドライバー(???)『ちゃうよっ!?俺男じゃけんね!?』


 バースドライバー(???)『声でわかるじゃろ!?』


 バース(キリト)「・・・あっ、もしかして・・・>>1なのか!?」

  
 バースドライバー(>>1)『あ、俺の事知ってるん?』


 バース(キリト)「か、神様社長・・・壇黎斗社長の新作のゲームのテストで知ったんだ」


 バースドライバー(>>1)『あぁ!あれかぁー』


 バース(キリト)「・・・って言うか、お前人間じゃなかったのか!?」


 バースドライバー(>>1)『説明しよう!』


 バースドライバー(>>1)『つい数時間前に上条君から電話が掛かってきた。そしてベルトを
             創ってくれと言ってきた』


 バースドライバー(>>1)『流石に俺は無理じゃってと言った。が、舞夏様が創ってくれた。けど動力源が
             どうにもパワー不足』
458 :1 [saga]:2019/11/02(土) 23:41:40.47 ID:A7WzB3Zf0
 バースドライバー(>>1)『なんで俺の心臓を一時的に内蔵しようと言う結論が出た』


 バースドライバー(>>1)『もちろんふざけんな!アホか!と俺は猛抗議』


 バースドライバー(>>1)『しかし浦上ちゃんからもお願いされちゃあ男としてカッコつかん!
            で!今この姿になっているんよ!』


 バース(キリト)「なるほど・・・恋人からのお願いなら仕方ないな」

 
 バースドライバー(>>1)『そそっ。キリト君じゃったっけ?』


 バース(キリト)「ああっ、そうだけど・・・?」


 バースドライバー(>>1)『あのゲス野郎ぶっ倒して目にもん見せてやろうや!』


 バース(キリト)「・・・ああっ!」

 
 パラドクスPNLV99(パラド)「キリトっ!上条!次の攻撃だっ!」
 

 プロトバース(上条)「よしっ!やろうぜ、キリト!」


 バース(キリト)「ああっ!」


 バースドライバー(>>1)『荒ーれ〜る〜っぜぇ〜!止めてみなぁっ!』


 アスナとユウキ、Wが3人同時に斬りかかる。

 フェイタルサイズ「!」ゴォオオッ!


 『ショルダーファング』

 フェイタルサイズは大鎌を振るい、薙ぎ払おうとした。
 だが、Wは肩から出現させたショルダーセイバーをブーメランの様に投げ、大鎌の勢いを相殺させた。

 アスナ「ハァアアアッ!!」

 
 ユウキ「リャァアアッ!!」


 WFJ(アリサ)「テアァアアアッ!!」


 アスナは黄緑色のエネルギーを纏わせたレイピアの5連撃による突きでフェイタルサイズを押し退けて
 十字にユウキはマクアフィテルで斬りつけると最後にWはアームセイバーで下から左上斜めに、そのまま
 左斜め下へX字に斬り付けた。
 フェイタルサイズは怒濤の攻撃によってHPが残り半分まで減る。


 パラドクスPNLV99(パラド)「お嬢さん方!これ使ってみなよっ!」


 パラドクスは周囲に転がっていた床や壁の破片をエナジーアイテムに返ると、アスナ達3人に
 投げる様に浮遊させた。


 アスナ「これは・・・」


 ユウキ「何?メダル・・・?」


 WFJ(アリサ)「?」
459 :1 [saga]:2019/11/02(土) 23:51:16.38 ID:A7WzB3Zf0
 『分身!』

 『高速化!』 


 アスナ「えっ?」


 アスナ2「ふふっ♪」


 ユウキ「・・・わぁぁあああ!?アスナが増えたぁああ!?」


 アスナ2「そんなに驚かなくても・・・」

 
 WFJ(アリサ)「まさか、また偽者・・・!?」


 バース(キリト)「あれか!アスナ!それは自分を強化することが出来るんだ!」

 
 バース(キリト)「そのアスナはお前の分身なんだ!」


 アスナ「そ、そうなの・・・?」


 アスナ2「そう!一緒に協力プレイでアイツを倒しましょ!」


 アスナ「・・・ええっ!」


 ユウキ「じゃあ、アスナ!アリサ!とアスナ!これでフィニッシュだよっ!」


 アスナ「わかったわ!」


 アスナ2「任せなさいっ!」


 WFJ(アリサ)「これで決まりだよっ!」


 アスナ・アスナ2「「タァアッ!!」」

 
 アスナと分身のアスナは左右から同時にレイピアで突き、その後にユウキとWの斬撃が繰り出される。
 フェイタルサイズは大鎌を大きく振りかぶり、アスナを狙う。
 
 アスナ2「アスナっ!スイッチ!」


 アスナ「ええっ!」


 分身のアスナはスイッチで交代すると振り下ろされてきた大鎌を回避して、飛び上がった。
 
 アスナ2「フッ!」


 分身のアスナはフェイタルサイズに中段突きを3連続、切り払いによる往復の斬撃を繰り出し
 最後に斜め切り上げから上段への二度突きを繰り出しダメージを与えた。
 Wはファングメモリのレバーを3回押してマキシマムドライブを発動させる。

 『ファング』
 『マキシマムドライブ』

 ファングサイドの脚の踝にマキシマムセイバーを出現させ、エネルギーを溜め込んで勢いよく
 ジャンプする。
 

 WFJ(シャットアウラ/アリサ)「「ファングストライザーッ!!」」


 マキシマムセイバーによる斬り付けながらの回転蹴りを繰り出す。
 命中の瞬間、恐竜の頭部のようなオーラが現れ、キックを喰らったフェイタルサイズにFの残光が
 浮かぶ。
460 :1 [saga]:2019/11/02(土) 23:52:50.64 ID:A7WzB3Zf0
 アスナ「ユウキ、あれでトドメよっ!」


 ユウキ「オッケー!ちゃんと練習は?」


 アスナ「もちろん!欠かしたことはないわっ!」


 ユウキ「ありがとうっ!」


 アスナとユウキは同時に飛び上がり、レイピアとマクアフィテルを構える。
 紫色の光がマクアフィテルに纏われてレイピアも同様に纏われると翼が展開した。

 アスナ・ユウキ「「ハァァァァアアアアアアアッ!!!」」


 アスナ「マザァアアアアアーズッ!!」


 アスナの11連撃の突きと斬撃。

 
 ユウキ「ロザリオオオオッ!!」


 そしてユウキの11連撃の突きと斬撃。 
 計22連撃の攻撃を受けてフェイタルサイズは咆哮を上げる間もなく、HPが0となり砕け散った。

 アスナ「っと!」


 ユウキ「・・・いやったぁあーーっ!!」


 アスナ2「よしっ!」


 WFJ(アリサ)「やった・・・!」


 ユウキ「アスナーっ!やっぱりアスナってばすごいよっ!」ダキッ

 
 アスナ「ユウキもね。壇社長に・・・感謝しないと・・・」クスッ


 アスナ2「じゃあ・・・後は、頑張るのよっ!アスナっ!」シュイーン


 WFJ(アリサ)「あっ、消えちゃった・・・」


 WFJ(シャットアウラ)「(時間制限があったんだろうな)」


 アスナ「・・・ありがとう、私」ニコリ

461 :1 [saga]:2019/11/02(土) 23:55:23.90 ID:A7WzB3Zf0
 バース(キリト)「ハァアアアアッ!!」


 プロトバース(上条)「ウォオオオオオッ!!」


 パラドクスPNLV99(パラド)「アァアアアアアッ!!」


 『ズ・ゴーン!』

 ガンモードからアックスモードへ変形させるとパラドクスはグリーム・アイズが振り下ろしてきた。

 パラドクスPNLV99(パラド)「ヅァアッ!」
 

 プロトバース(上条)「ッラァアアッ!」 

 大剣を受け止め、その隙を狙いプロトバースは腹部に跳び蹴りを浴びせ、衝撃によって仰け反った
 ところをパラドクスがガシャコンパラブレイガンで斬り付ける。

 グリーム・アイズ「グオォオオオオッ!!」


 バース(キリト)「どこ見てるんだ?」


 飛び上がっていたバースが振り向いた瞬間に体を捻らせ宙で回転する。エリュシデータと
 ダークリパルサーの斬撃によってグリーム・アイズは顔面から胸部に掛けて切り刻まれる。

 プロトバース(上条)「よしっ!HPも残り少なくなってるぞ!」


 パラドクスPNLV99(パラド)「なら、フィニッシュだなっ!」


 バース(キリト)「よしっ!」

 
 バース(キリト)「パラドは?」


 パラドクスPNLV99(パラド)「引き立て役だッ!」

 Real Game(http://www.youtube.com/watch?v=kpekO1g-g1o)

 パラドクスはガシャコンパラブレイガンを構えて走り出す。
 グリーム・アイズは怒りの咆哮を上げて大剣を乱暴に振り回すが、狙いを定めてないため回避され
 続けられるとパラドクスの接近を許してしまった。

 パラドクスPNLV99(パラド)「一気にいくぜっ!」

  
 『鋼鉄化!』

 『ガシャット!』
 『キメワザ!』


 パラドクスは「鋼鉄化」のエナジーアイテムをガシャコンマグナムに使い、ガシャットデュアルギアを
 ゲーマドライバーから引き抜きガシャコンパラブレイガンの背面にあるD-ガシャットスロットに装填する。

 『PERFECT CRITICAL FINISH!』

 ガシャコンパラブレイガンに青色のエネルギーを溜め込み、グリーム・アイズに狙いを定めた。
 そしてトリガーを引き、硬質化させたエネルギー弾を発射する。
 瞬時にガシャットデュアルギアを引き抜いて宙に投げると、Aボタンを押しアックスモードへ変形させ
 再びガシャットデュアルギアを装填した。

 
 『高速化!』
 『マッスル化!』

 『KNOCK OUT CRITICAL FINISH!』


 「高速化」と「マッスル化」のエナジーアイテムをガシャコンパラブレイガンに使うとBボタンを
 10連打する。
 
 『イチ!ニ!サン!ヨン!ゴ!ロク!ナナ!ハチ!キュウ!ジュウ!』 
462 :1 [saga]:2019/11/02(土) 23:57:45.66 ID:A7WzB3Zf0
 パラドクスPNLV99(パラド)「ウオリャァアッ!!」

 エネルギーを纏わせたガシャコンパラブレイガンを横向きに投げ飛ばす。
 高速回転しながらガシャコンパラブレイガンは鋼鉄化したエネルギー弾に融合するとそのまま
 グリーム・アイズに向かって行き、パラドクスが鼻で笑って指を鳴らす。
 エネルギー弾が破裂してパズルピース型になり散弾のようにグリーム・アイズに命中しダメージを
 与えた。 
 続けてガシャコンパラブレイガンがグリーム・アイズを中心として回転しながら斬り付ける。

 ―HIT!HIT!HIT!HIT!HIT!HIT!HIT!HIT!HIT!HIT!

 グリーム・アイズ「グオォオアアアアア!!」

 10回斬り付けると、パラドクスの手元に戻ってきた。
 
 『10連打!』
 パラドクスPNLV99(パラド)「行けっ!キリト!上条!」

 [[DRILL ARM]]
 バース(キリト)「上条ッ!」


 プロトバース(上条)「オォオオオッ!!」

 ―ギュルルルルルッ!!
 
 バースは右腕に、プロトバースは左腕に装着したドリルアームを高速回転させ、飛び上がって
 グリーム・アイズに接近する。 
 目の前まで接近したところで2人は腕を引き、グリーム・アイズの胸部にドリルアームを叩きつけた。

 ―ギュリリリリリリリッ!!!!

 バース(キリト)・プロトバース(上条)「「ハァアアアアアアアッ!!!」」
 
 双方のドリルアームの攻撃によってグリーム・アイズのHPは0となり弱々しい咆哮を上げて
 グリーム・アイズは砕け散った。 

 ―バリィィーーンッ!!

 バース(キリト)「よっと・・・よしっ!」


 プロトバース(上条)「勝ったでせうか・・・」


 パラドクスPNLV99(パラド)「ハッハハハッ!最高だなぁ!」


 
 ジーンダミーコマンダードーパント「ぬぅぅ・・・!」


 サチ「・・・」

 
 パラドクスPNLV99(パラド)「さぁーて、ラスボスさん?出番だぜ?」


 ジーンダミーコマンダードーパント「・・・また中ボスが居るのを忘れていないか?」


 サチ「・・・」ザッ


 バース(キリト)「サチっ・・・!」


 ジーンダミーコマンダードーパント「覚えているだろうが、ベルトを破壊したり外したりすれば・・・」


 ジーンダミーコマンダードーパント「彼女は再び死ぬことになる。桐ヶ谷和人、どうするんだい?」


 バース(キリト)「っ・・・」
463 :1 [saga]:2019/11/03(日) 00:00:37.76 ID:YQr3m5b+0
 ジーンダミーコマンダードーパント「一度目は君が見殺しにし、そして今度は君の手で彼女を
                  殺すとなれば・・・」


 ジーンダミーコマンダードーパント「ヒーローとして失格だなぁ!ハハハハハッ!!」


 バース(キリト)「・・・」


 プロトバース(上条)「キリト」


 バース(キリト)「!。上条・・・」


 プロトバース(上条)「やれ。お前なら出来る」


 プロトバース(上条)「お前にしか、出来ないんだ」


 バース(キリト)「・・・ああっ」

 
 サチ「・・・」


 バース(キリト)「・・・サチ。お前とは戦いたくはない」


 バース(キリト)「・・・けど・・・お前を助けるためなら・・・俺は・・・」


 バース(キリト)「俺は戦うっ!お前を助けるんだっ!」

 
 『アーイ!』
 『バッチリミナー!バッチリミナー!』
  
 サチ「・・・変身」

 
 『カイガイン!ダークライダー!』
 『闇の力!悪い奴ら』

 ダークゴースト(サチ)「・・・」


 バース(キリト)「サチ・・・戻ってこいよ・・・」


 バース(キリト)「テツオやササマルにダッカー・・・ケイタだって本当のお前がそんな姿じゃないって
         望んでるんだぞ!」


 ダークゴースト(サチ)「・・・」

 
 バース(キリト)「きっと・・・お前の両親だってお前に会いたいって思ってる!」


 バース(キリト)「だから・・・帰ろうぜ?俺達と一緒に」


 ダークゴースト(サチ)「・・・」


464 :1 [saga]:2019/11/03(日) 00:02:07.88 ID:YQr3m5b+0
 ダークゴースト(サチ)「・・・リ・・・」


 バース(キリト)「・・・?」


 ダークゴースト(サチ)「・・・キリ・・・ト・・・!」

 『オヤスミー』


 サチ「キリトぉ・・・」ポロポロ


 バース(キリト)「!!。サチっ!」ダッ!


 ジーンダミーコマンダードーパント「何だと!?そんな馬鹿な・・・!?」


 サチ「私・・・私・・・っ」ポロポロ


 ―ギュウッ

 バース(キリト)「何も言わなくていいっ。・・・よく頑張ったな」


 バース(キリト)「お帰り。・・・今度こそ、お前を助けられたな」

 
 サチ「・・・ありがとう・・・ありがとう、キリト・・・っ」ポロポロ
 


 バースドライバー(>>1)「いかん、俺こう言うダメなんよ」
 

 WFJ(アリサ)「」グスンッ

 
 
 ジーンダミーコマンダードーパント「サチっ!私の命令に従えッ!」


 サチ「・・・絶対にいやっ!貴方なんかに・・・従わないっ!」


 ジーンダミーコマンダードーパント「この・・・っ!なら、一緒に死ねェエエッ!!」
 

 Reverse/Re:Birth(http://youtu.be/srdqpGoQJSU)


 ―ドヒュウゥウッ! ドヒュウゥウッ!

 ジーンダミーコマンダードーパントが放ってきたミサイルにバースはサチを避難させようとする。
 だがサチはガンガンセイバーを手にするとガンモードにしてミサイルを撃ち落とした。

 バース(キリト)「サチ・・・?」


 サチ「・・・キリト。今度は・・・負けないから」


 サチ「私も戦えるからっ。・・・一緒に協力しよっ!」


 バース(キリト)「・・・ああっ!」
465 :1 [saga]:2019/11/03(日) 00:03:41.47 ID:YQr3m5b+0
 『アーイ!』

 『バッチリミナー!バッチリミナー!』


 サチ「変身っ!」


 『カイガイン!』
 『ダークライダー!』

 『闇の力!悪い奴ら』


 ダークゴースト(サチ)「私みたいに弱くたって戦える!・・・ううん、もう弱くなんかないから!」


 ダークゴースト(サチ)「命・・・燃やしますっ!」


 バース(キリト)「サチ・・・行くぞっ!」


 ダークゴースト(サチ)「うんっ!」


 ジーンダミーコマンダードーパント「消え失せろォッ!」

 ―ドヒュウゥウッ! ドヒュウゥウッ! 


 ダークゴーストは発射されてきたミサイルをガンガンセイバーで撃ち落とし、突破口を切り開いていく。
 バースも途中で撃ち損じて自身に向かってくるミサイルをエリュシデータとダークリパルサーを振るい
 真っ二つに切りながら爆撃を回避し、接近していく。


 ダークゴースト(サチ)「キリト、大丈夫?」

 
 バース(キリト)「まぁなっ!」




 アスナ「・・・むぅ」


 ユウキ「?。アスナ、どうして拗ねてるの?」


 アスナ「っ!す、拗ねてなんかっ・・・//」


 プロトバース(上条)「(キリト・・・お前も大変だな)」シンミリ
466 :1 [saga]:2019/11/03(日) 00:07:11.62 ID:YQr3m5b+0
 パラドクスPNLV99(パラド)「よしっ!俺達も乱入と行こうぜ!」


 アスナ「!。そうですねっ!」


 WFJ(アリサ)「え?でも、さっきキリト君だけにしか出来ないって当麻くんが・・・」


 ユウキ「あれはサチに対してだから、いいんだよね?」


 プロトバース(上条)「・・・ま、そうだなっ!」


 パラドクスPNLV99(パラド)「行くぜっ!」


 アスナ「ハァアッ!」


 ユウキ「よぉーしっ!」


 WFJ(アリサ)「・・・私もっ!」


 プロトバース(上条)「ここから、反撃の時間だっ!」


 『ズ・ガーン!』

 パラドクスPNLV99(パラド)「キリトっ!弾幕は任せてくれ!」
 

 バース(キリト)「わかった!サチっ!」


 ダークゴースト(サチ)「うんっ!」


 パラドクスはガシャコンパラブレイガンをガンモードに変形させ光弾で、ミサイルを数基
 撃ち落としながら言う。
 それを聞いてバースは頷きダークゴーストに呼びかけて、ジーンダミーコマンダードーパントへ
 接近していく。

 ジーンダミーコマンダードーパント「く、来るなァッ!」


 バースに対してジーンダミーコマンダードーパントは接近戦用の電磁刃のコマンド・ソウをジーンの
 能力によって形そのものを連射式のボウガンに変形させると引き金を引き発射してくる。


 ユウキ「それっ!」


 アスナ「テアァアッ!」


 バースとダークゴーストの前にユウキとアスナが降りたってボウガンの矢を弾き落としていく。
 
 ユウキ「キリト!頼んだよっ!」


 アスナ「サチっ!貴女の本気・・・アイツに見せつけてやりなさいっ!」


 ダークゴースト(サチ)「・・・うんっ!」
467 :1 [saga]:2019/11/03(日) 00:08:59.84 ID:YQr3m5b+0
 放たれ続ける矢を2人はバースとダークゴーストに直撃しないよう防御し、一瞬矢の弾幕が途絶えると
 同時にバースとダークゴーストは走り出し、ほぼ目の前まで接近した。


 ジーンダミーコマンダードーパント「小癪なァア・・・ッ」


 ジーンダミーコマンダードーパントはボウガンを再び変形させてコマンド・ソウに戻す。 
 しかし先程よりも幅が両手持ちでないと支えきれないほどの大きさとなっており、それを
 ジーンダミーコマンダードーパントは勢いよく振るった。

 [CRANE ARM]

 ―ヒュルルルルルッ! ガギッ! ビシィイッ!

 ジーンダミーコマンダードーパント「ぬあっ・・・!?」


 プロトバース(上条)「アリサっ!」


 WFJ(アリサ)「ハァァアアアッ!!」


 プロトバースがクレーンアームによって巨大化したコマンド・ソウを止め、Wが飛びかかり
 手で握っているショルダーセイバーで叩き斬った。
 
 ―バギャァアアッ!!

 プロトバース(上条)「キリトッ!サチッ!やってやれっ!」


 Catch The Moment(http://youtu.be/odg6I_2hecE)

 [CUTTER WING]

 
 バースはダークゴーストの手を握って、天井まで高く飛翔する。
 ゴーストドライバーのデトネイトリガーを操作してダークゴーストはバースの手を離す。

 『ダイカイガン!ダークライダー!』

 『オメガドライブ!』
  
 背後に黒と白の炎を模したエネルギーが出現して紋章の形を取り、右足のエネルギーが集中していくと
 ダークゴーストは右足を前に突き出して、そのまま勢いよく落下して行きながら向かっていく。


 ダークゴースト(サチ)「ッタァアアアアアアアッ!!」 


 ―ドガァアアアアアアアアアンッ!!
 
 ジーンダミーコマンダードーパント「ぐあぁぁああ!?」

 キックが直撃すると同時に紋章が展開しダークゴーストの霊体が、ジーンダミーコマンダードーパントを 
 貫いて巻き戻しするように元の体に戻って宙返りをし交代する。
 
 ダークゴースト(サチ)「キリトっ!!」


 バースはアスナとユウキが投げ渡してくれたエリシュデータとダークリパルサーを
 受け取り、両剣を重ねた。

 バース(キリト)「やってやるぜ、上条っ・・・!」   
 

 バース(キリト)「スターバーストォォ・・・!」
 
 エリシュデータとダークリパルサーが光を纏い、眩き輝き始める。
 ジーンダミーコマンダードーパントに接近して縦横無尽に二刀を振るい、斬り続けて
 星屑のように煌き飛び散る白光は、空間を灼くかの如くジーンダミーコマンダードーパントの意識を
 刈り始める。
 

 バース(キリト)「ストォオリィイイイイムッ!!」


 ―ドガアァアアアアアアアアアアアンンッ!!


 両剣同時に振るい下ろし、最後の一撃はジーンダミーコマンダードーパントの胸部に突き刺した。
 ジーンダミーコマンダードーパントはピクリとも動かないまま断末魔を上げることもなく大爆発を
 起こす。
468 :1 [saga]:2019/11/03(日) 00:13:05.65 ID:YQr3m5b+0

 
 ―カラカランッ カランッ
 ―パキンッ! パキンッ! パキンッ!

 須郷「う、ごぉ・・・」


 バース(キリト)「・・・終わった・・・」


 ダークゴースト(サチ)「うん・・・その・・・キリト」


 ダークゴースト(サチ)「色々と・・・ごめんなさい。・・・それと、ありがとう」


 バース(キリト)「・・・ああ」コクリ


 須郷「こ、の・・・僕が・・・また、負ける・・・なん、て・・・」


 WFJ(シャットアウラ)「ガイアメモリの数があれば確かに強化はされる。だが・・・」


 WFJ(シャットアウラ)「たった1人で立ちはだかったのが失敗だったな」


 ―チャリンッ シュイーン
 
 キリト「・・・はぁ・・・」


 『ガッチョーン』
 『ガッシューン』
 
 パラド「やったな、キリト」
 

 プロトバース(上条)「よくやったな!」

 ―チャリンッ シュイーン

 上条「信じてたぜ、間に合ってホントによかった・・・」


 バースドライバー(>>1)「天晴れじゃね。ようやったわ」


 アスナ「キリトくんっ!サチっ・・・!」


 キリト「皆・・・」


 ユウキ「さっきのスキルすっごく格好良かったよ!ボク感動しちゃった」アハハッ


 キリト「・・・そうか」クスッ


 シャットアウラ「下も静かになっただろうし、ここから出てコイツを突き出すとしよう」


 上条「そうだな」


 ダークゴースト(サチ)「・・・」
469 :1 [saga]:2019/11/03(日) 00:15:07.08 ID:YQr3m5b+0
 キリト「・・・サチ?もう変身解いて、いいんだぞ?」


 ダークゴースト(サチ)「・・・そうだね」

 『オヤスミー』


 サチ「・・・」


 アスナ「・・・どうした?暗い顔なんてして・・・」


 ユウキ「もう自由になったんだよ?喜ばなきゃ!」


 サチ「・・・喜んで、いいのかな・・・」キラキラ・・・


 キリト「!?。サチ・・・!?」


 アリサ「体が・・・!?」


 サチ「・・・私、何となくこうなっちゃうんじゃないかって・・・考えちゃってたの・・・」


 サチ「須郷が使っていた力が消えれば・・・私も・・・消えるんじゃないかって・・・」


 キリト「そんな・・・!」


 キリト「パラド!黎斗社長の力で何とかならないのか!?」


 パラド「俺に聞かれてもな・・・とりあえず神に来てもらうしか」


 須郷「無駄、だ・・・」


 キリト「!」


 アスナ「無駄って、どう言う事よ!」


 須郷「データは一度・・・切り取りで彼女の身体に、移された。つまり・・・」


 須郷「このまま消えれば、完全に削除されると同じことだ・・・!」


 ユウキ「そんな・・・!」


 キリト「・・・こんなのこと、こんなの無いだろっ!」


 須郷「くふっ!ふふははは・・・はははっ・・・!」


 須郷「はは、ははははっ・・・!残念だったなぁ・・・桐ヶ谷・・・」


 シャットアウラ「須郷・・・!」
470 :1 [saga]:2019/11/03(日) 00:16:48.93 ID:YQr3m5b+0
 須郷「・・・は、ぐ!?あが、がああぁあ、あぁああ・・・!?」

 ―メリメリ メリメリ メリ メリ メリメリメリ メリメリ メリ

 ユウキ「うわ・・・」


 アスナ「ひっ・・・!」


 パラド「なんだ・・・?」


 シャットアウラ「・・・メモリの過剰使用のツケが回ったんだ」


 須郷「ひょ、ひょんな・・・い、いやらぁ!死ひ、死にてゃくなひぃっ!」


 キリト「・・・それがサチの味わった気持ちだ」


 キリト「お前に味わせることが出来てよかったよ」


 須郷「ぎ、あぁ、あぁァぁアァぁあ・・・ぁ・・・!」

 ―ジュワァァァァ・・・ プスプスプス・・・

 上条「・・・屑にはぴったりの最後だったな」


 サチ「・・・キリト・・・」


 キリト「サチ!もう少し頑張れないか!?黎斗社長なら!」


 サチ「もう・・・私・・・このまま、消えちゃっても・・・後悔しないよ・・・」ニコリ


 サチ「キリトに会えて・・・思いを伝えること、できたから・・・」


 キリト「サチ・・・っ、サチっ!」


 サチ「キリト・・・皆の分まで・・・もっと長生きして・・・」


 サチ「アスナと幸せになってね・・・」


 アスナ「・・・っ」


 キリト「・・・ああっ・・・」コクリ

 
 サチ「ちゃんと、お別れが言えたから・・・これも運命だったのかな・・・」


 キリト「・・・こんな運命が・・・あってたまるかよっ・・・!」


 ユウキ「・・・」


 サチ「・・・ごめんね・・・また、悲しませちゃうね・・・」


 キリト「・・・また、こうして会えて・・・話しもちゃんと出来たんだ・・・」

 
 キリト「悲しむわけ・・・ない、だろっ」ポロポロ


 アスナ「(キリトくん・・・)」


 サチ「・・・ありがとう・・・キリト・・・」
471 :1 [saga]:2019/11/03(日) 00:17:27.54 ID:YQr3m5b+0
 サチ「・・・上条さん・・・ごめんなさい。謝っても、償えないことだけど・・・」


 上条「・・・許してるでせうよ。だから、安心してくれ」


 サチ「・・・ありがとうございます・・・」


 サチ「アスナ・・・」


 アスナ「なに・・・?」


 サチ「・・・キリトと・・・ずっと幸せにね・・・」


 アスナ「うん・・・ありがとう・・・」ニコリ


 アスナ「・・・おやすみなさい。サチ・・・」


 サチ「・・・おやすみ・・・」


 サチ「・・・キリト・・・ありがとう・・・」


 サチ「さよ・・・な・・・」


 ―サァァァァ・・・

 キリト「・・・サチ・・・」



472 :1 [saga]:2019/11/03(日) 00:27:48.93 ID:YQr3m5b+0

 シャットアウラ「ああ。ガイアメモリを挿す際に使用するコネクタに全身を飲み込まれて消滅した」


 麦野-X「・・・そう。ざまぁみろね」


 滝壺4「うん」


 シャットアウラ「まったくだ」


 絹旗「それで・・・キリトさんは・・・」


 シャットアウラ「・・・」



 キリト「・・・」


 直葉「お兄ちゃん・・・」


 アスナ「・・・キリトくん。サチも困らせちゃうから・・・元気、出そうよ」


 キリト「・・・そうだな」


 キリト「泣いてちゃ・・・カッコつかないからな」コクリ


 舞夏「そうだなー。まー、男は何度か泣いて男になって名言があるがー」


 キリト「!?。・・・だ、誰だ・・・?」


 舞夏「おー?娘さんに聞かれてないかー?」


 キリト「え?・・・あっ、メイド服・・・」


 ユイ「あ!あの時の・・・!」


 舞夏「おー。プリキュアになれたみたいだなー」


 ユイ「はい!ありがとうございましたっ」


 上条「舞夏。どうしたんだ?」


 舞夏「んー。どうしたもこうしたもなー・・・ほれ」


473 :1 [saga]:2019/11/03(日) 00:29:05.86 ID:YQr3m5b+0


 ―キュゴオォォォォン

 サチ「」


 キリト「!!。サ、サチ・・・!?」


 アスナ「ぇ?えぇっ!?」


 舞夏「いやー、残念だがサチ本人ではないんだー。肉体は人間そのものなんだがなー」


 舞夏「魂が入ってないんだー」


 キリト「・・・どう言うつもりだ・・・お前も、サチを操り人形にするつもりか!」


 舞夏「だとしたら、どうなんだー?おー?」


 キリト「お前を・・・叩き斬ってやるっ!」

 ―ジャキンッ!
 
 舞夏「おー、怖いなー」


 上条「キリト!止せって!舞夏!悪ふざけが過ぎてるぞ、一体何だって言うんだ?」


 妖精オティヌス「それについては私が説明しよう」


 舞夏「てわけで私は忙しいから帰るぞー。後は任せたー」


 ―ヒュンッ

 ユウキ「消えちゃった・・・」


 遼太郎「何だったんだ・・・?」タラー


 妖精オティヌス「キリトよ。・・・今度こそサチを助けたいと言う気持ちがあるなら・・・」


 妖精オティヌス「チャンスを与えよう」


 キリト「チャンス・・・?」


 妖精オティヌス「実は私は・・・魔神なんだ」ドヤッ


 キリト「・・・い、一応、それは聞いたけど・・・」


 ユウキ「妖精じゃないの?」


 上条「訳ありでせうよ」


 妖精オティヌス「今回は学園都市の人間でもないお前が、命を懸けてまで頑張ったんだ」


 妖精オティヌス「だから労おうと思ってな」
474 :1 [saga]:2019/11/03(日) 00:30:27.55 ID:YQr3m5b+0
 妖精オティヌス「お前次第だが・・・どうする?サチを取り戻す覚悟は・・・」


 キリト「・・・あるっ。俺は・・・まだやれる!」 


 妖精オティヌス「・・・そう来ると思っていた」クスッ


 妖精オティヌス「では・・・皆の協力も必要だ。集めよう」


 上条「皆もか?」



 インデックス「オティヌス、皆集まったんだよ」


 妖精オティヌス「よし!まず説明しよう」


 妖精オティヌス「全員変身だ。そして私が・・・このカードを発動する」


 上里「それは・・・士さんが使っていた・・・」


 妖精オティヌス「このカードを使い全員の力を集結させ、キリトを消えた仮想世界へ転送させる」
 

 詩乃「キリトを・・・消えた仮想世界に?」


 直葉「それって・・・まさかSAOのこと?」


 妖精オティヌス「その通りだ。義妹」


 直葉「ぎ、義妹って・・・」


 妖精オティヌス「消えたとなれば・・・」


 妖精オティヌス「恐らく約137億年前のような宇宙が始る前の暗黒の世界となっていると思われる」


 キリト「・・・そこに行けば、サチが居るのか?」


 妖精オティヌス「・・・正直に言えば、確証などは無い。舞夏も居るかどうかは濁していたからな」


アスナ「そんな・・・キリトくんは、帰ってこれるんだよね?」 


 妖精オティヌス「心配するな。そこは問題無い」


 上条「キリト以外には連れて行けないのか?」


 妖精オティヌス「迎えに行くだけなのに2人も行く必要はないだろう」


 妖精オティヌス「白馬の王子様だってそう言うものだからな。・・・多分」


 上条「多分って・・・」


 キリト「ここで行かないと俺は絶対に一生後悔する。・・・だから・・・」


 キリト「俺はもう一度ヒーローになるよ」
475 :1 [saga]:2019/11/03(日) 00:31:16.36 ID:YQr3m5b+0



 キリト「皆・・・頼む。俺を、消滅した仮想世界があった所へ」


 上条「・・・ああっ。サチを迎えに行ってこい」

 
 アスナ「キリトくん。・・・気をつけてね」


 直葉「お兄ちゃん・・・絶対に帰ってきてこなきゃ、ダメなんだからっ」


 キリト「大丈夫だ。俺は・・・今は、仮面ライダーなんだからな」


 キリト「こんなふざけた展開の幻想を・・・ぶち破ってやる!」


 上条「おっ、良いな。上条さんっぽくて」


 吹寄「無茶し過ぎるから私はどうもね」フンス


 上条「うぐ」


 妖精オティヌス「お前達も力を持ったのなら・・・その力が役に立つ。協力しろ」


 遼太郎「・・・ああっ!もちろんだぜ!」


 詩乃「私達がキリトに出来ることなら、喜んで」


 直葉「はいっ!私達も・・・変身しますっ」

 
 ユウキ「よーしっ!アスナっ」


 アスナ「ええっ・・・キリトくんのためにっ」


 妖精オティヌス「全員、輪になったな?」


 妖精オティヌス「・・・いくぞ、変身だ!」


 「「「「「「「「「「「「「「「変身!!!」」」」」」」」」」


 キリト「サチ・・・今行くぞっ」


 キリト「変身ッ!」


 アスナ・遼太郎・直葉・詩乃「「「「リンクスタート!」」」」


 ディケイド(オティヌス)「行ってこい、救世主よ」
476 :1 [saga]:2019/11/03(日) 00:32:13.41 ID:YQr3m5b+0
 『アタックライド』

 『ライダーシンドローム』


 ディケイド(オティヌス)「ライダーシンドロームッ!!」


 「「「「「「「「「「「「「「「ライダーシンドローム!!!」」」」」」」」」」


 バース(キリト)「ウォォオオオオオオオオオオオオオオッ!!!」




 -SAOが存在した空間-

 バース(キリト)「・・・!」


 バース(キリト)「・・・ここが・・・SAOがあった・・・」


 バース(キリト)「・・・サチィーーーッ!!どこだぁーっ!」


 バース(キリト)「迎えに来たぞーっ!一緒に、現実の世界に帰ろうっ!」


 バース(キリト)「どこに・・・どこに居るんだっ!」




 バース(キリト)「・・・?」


 バース(キリト)「(何だ?あの黒い・・・霧・・・?)」


 ―ゴォォォオォォオオオオオッ!!
 ―バチバチバチィッ!!


 バース(キリト)「ぐあぁああっ!?」


 バース(キリト)「(攻撃してきた!?・・・何だ、あれ・・・!)」


 ―ゴォォォオォォオオオオオッ!!


 バース(キリト)「こ、のぉおおっ!」


 [CRANE ARM]

 バース(キリト)「テアァアッ!」


 ―スカッ
 
 バース(キリト)「なっ・・・!?」


 バース(キリト)「実体が無いって言うのかよっ!」


 バース(キリト)「何なんだ、これっ・・・!」
477 :1 [saga]:2019/11/03(日) 00:33:07.63 ID:YQr3m5b+0

 ―ゴォォォオォォオオオオオッ!!

 バース(キリト)「・・・(落ち着け・・・)」


 バース(キリト)「(きっと打開策があるはずだ。・・・)」


 ―ゴォォォオォォオオオオオッ!!
 
 バース(キリト)「(ここは元々ゲームの世界だ。倒せないわけがないっ)
 

 バース(キリト)「・・・!(コアか!)」


 バース(キリト)「ハアアアァアアッ!!」

 ―ズバァアアンッ!!

 ―シュウゥゥゥゥ・・・

 
 バース(キリト)「・・・やったか・・・」


 ―フ・・・


 バース(キリト)「うわぁあっ!?」


―ガシッ

 バース(キリト)「(足場が消えた!?くそっ!真っ暗で何も見えねえ・・・っ!)」


 バース(キリト)「(サチ・・・っ!絶対に・・・助けに行くからな・・・っ!)」



 バース(キリト)「くっ・・・!とにかく登らないとマズイっ・・・!」

 ―・・・♪〜♪、♪〜・・・♪〜・・・♪〜

 バース(キリト)「・・・?(歌声・・・?)」

 OVER(http://youtu.be/FPBK4h53RAU)


 バース(キリト)「アリサと・・・シャットアウラの・・・歌声、かっ・・・!」


 バース(キリト)「・・・せぇーのっ!」ヨジッ


 バース(キリト)「っはぁ・・・はぁ・・・」


 バース(キリト)「・・・危なかった・・・」



 ―・・・、・・・。・・・

 バース(キリト)「・・・!」ガバッ


 バース(キリト)「(光が・・・!誰かの・・・声が聞こえるっ!)」


 ―・・・。・・・!・・・、・・・!


 バース(キリト)「・・・今、行くぞっ・・・!」ダッ!
478 :1 [saga]:2019/11/03(日) 00:34:29.41 ID:YQr3m5b+0
 バース(キリト)「(光が照らしてくれてる・・・!)」


 「・・・と・・・っ!」


 「手を・・・!」


 バース(キリト)「っ〜〜〜!」バッ!


 バース(キリト)「アァアアアアアアアアアッ!!」


 ―ドサァアッ!

 バース(キリト)「っ、痛つつっ・・・」
 

 「和人っ!」


 「大丈夫か、和人っ」


 バース(キリト)「えっ?あ、は、はい・・・だ、大丈夫です・・・」


 「本当に?・・・よかった・・・」


 バース(キリト)「(・・・似てる・・・)」


 バース(キリト)「(母さんに・・・何となく、俺にも・・・?)」


 「・・・わからないだろうな。俺達の事は・・・」


 「そうよ、ね・・・ごめんなさい。いきなりの事で」


 バース(キリト)「・・・」




 バース(和人)「・・・母さん・・・?父さん・・・?」


 葵「・・・ええっ、そうよ」ニコリ


 行人「お前の・・・両親だ」


 バース(和人)「・・・!・・・ちょ、ちょっと、待って・・・」

 ―プシュゥーッ・・・

 和人(バース)「ぷはっ・・・本当に、俺の・・・母さんと父さん、なのか・・・?」


 行人「ああっ・・・俺がお前の父さんだ」


 葵「私が、お母さんよ」ナデナデ


 和人(バース)「・・・」


 和人(バース)「どうして・・・」


 葵「・・・その、何て言えばいいかわからないんだけど・・・」


 行人「随分派手な格好の女の子が案内してくれたんだ・・・」


 和人(バース)「・・・(まさか、舞夏が・・・?)」
479 :1 [saga]:2019/11/03(日) 00:35:40.07 ID:YQr3m5b+0
 和人(バース)「・・・そうなんだ」


 葵「・・・和人、大きくなったわね・・・」ギュウッ


 行人「ああ。・・・母さんに似たな」クスッ


 和人(バース)「みたい、だよな・・・」クスッ


 和人(バース)「会えて・・・」


 和人(バース)「会えて嬉しいよ・・・っ・・・母さんっ・・・父さんっ・・・!」ギュウッ、ポロポロ


 葵「お母さんもよ、また会えて・・・嬉しいわ」ギュウッ


 行人「ああ・・・ごめんな。お前を置いてきぼりにしてしまって・・・」ナデナデ


 葵「翠にお礼言わないとね」クスッ、ギュウッ


 和人(バース)「・・・母さん、父さん。俺、恋人が出来たんだ」


 葵「ええ・・・知ってる。よかったわね」


 和人(バース)「え?・・・もしかして、天国で見てたからとか・・・?」


 行人「まぁ、そんなところだぞ」クスッ
 

 葵「お母さん嬉しいわっ。あんなに美人で可憐な子と恋人同士になれたなんて・・・」ニコリ


 行人「あちらのご両親にちゃんと挨拶しておくんだぞ?」


 和人(バース)「あ、ああ。もちろん・・・」


 葵「・・・和人。貴方はお母さんとお父さんの誇りよ」


 行人「ああ。・・・成長したお前と話が出来て、本当によかった・・・」


 One Would(http://youtu.be/j1fh7u7mJa0)

 和人(バース)「俺もだよ。母さん、父さん」クスッ


 和人(バース)「・・・もっと俺、二人と話がしたいけど・・・迎えに行かないといけない子が
        いるんだ」


 葵「わかっているわ。・・・お母さん達もそろそろ、時間ね」キラキラ

 
 行人「そうみたいだな・・・」キラキラ


 和人(バース)「・・・母さん、父さん。俺、二人のことよくわからないから・・・」

 
 和人(バース)「本当に心から言えてるのか自分でもわからない・・・けど!」


 和人(バース)「ありがとうっ」ポロポロ
480 :1 [saga]:2019/11/03(日) 00:39:25.52 ID:YQr3m5b+0
 和人(バース)「俺を生んでくれて・・・ありがとう。母さん、父さん」ニコリ


 葵「っ、ええ・・・っ」ニコリ、ギュウッ


 行人「ああ・・・っ」コクリ,ナデナデ


 和人(バース)「もっと二人の誇りになれるように生きて行くから・・・見守っててほしいっ」


 和人(バース)「アスナともずっと幸せに生きていく。2人が生きていくはずだった分まで」


 和人(バース)「俺・・・頑張るからさっ」


 葵「うん。・・・頑張ってね!お母さんとお父さん、見守っててあげるから」


 行人「ああ、いつまでもな」


 葵「・・・和人、最後になるから・・・抱きしめていい?」


 和人(バース)「・・・もちろんっ」スッ


 葵「・・・」ギュウッ


 和人(バース)「・・・、(温かいな・・・)」


 行人「・・・」ギュウッ


 和人(バース)「父さん・・・」


 行人「お前には愛情を注げることが出来なかった・・・」


 行人「だが、ここまで成長してくれたお前を本当に嬉しく思う。これからも頑張るんだぞ」ナデナデ

 
 和人(バース)「ああっ。任せてくれよっ」ニコリ


 行人「ん・・・力強く生きろ。生涯まで」スッ


 葵「・・・」スッ


 葵「ほら。これ落としてるわよ」スッ

 
 和人(バース)「あ、ああっ。・・・ありがとう」


 行人「お前が探している子は、多分あっちで見かけた子の事だと思うぞ」


 和人(バース)「!。わかった」


 和人(バース)「・・・変身っ」

 ―カシャンッ キュィィン

 バース(和人)「・・・行ってきます。母さん、父さん」


 葵「行ってらっしゃい、和人。・・・元気でね」


 行人「転んでも、怪我しても・・・和人」


 行人「お前はもう泣かなくても大丈夫だ。男になったんだからな」
481 :1 [saga]:2019/11/03(日) 00:40:01.02 ID:YQr3m5b+0
 バース(和人)「ああっ・・・じゃあ、また会う日まで。あばよっ!」


 ―タッ タッ タッ タッ

 行人「・・・立派にこれこらも育ってくれるな。アイツなら」
 

 葵「ええ・・・和人。生きて、頑張って・・・」


 ―サァァァァ・・・

 バース(和人)「ハァッ!ハァッ!」タッタッタッ


 バース(和人)「っ!サチっ・・・!」



 サチ「・・・え・・・?」


 バース(和人)「ハァッ・・・ハァッ・・・ここに、居たんだな」


 サチ「キリト・・・」


 バース(和人)「・・・帰ろうぜ。こんなところから」


 サチ「・・・でも・・・いいのかな・・・」


 バース(和人)「いいんだ。・・・お前はまだ生きていける」


 バース(和人)「俺達と一緒にやりたいことやろうぜ?いっぱいあるだろ?」


 バース(和人)「ゲームもそうだし、それから色々・・・」


 サチ「・・・」


 バース(和人)「・・・だから、帰ろう。一緒に」


 サチ「・・・。・・・うん」コクリ


 サチ「キリトと一緒に行けるなら・・・どこにでも」ニコリ


 バース(和人)「サチ・・・ありがとう。・・・行こう」


 サチ「うんっ」


482 :1 [saga]:2019/11/03(日) 00:40:28.30 ID:YQr3m5b+0



 ディケイド(オティヌス)「まだかっ!?何をやってるんだ・・・!?」


 プロトバース(上条)「っ・・・!オティヌス!キリトだ!戻ってきたぞ!」


 ディケイド(オティヌス)「!。よしっ!」


 ―バシュゥゥ・・・

 バース(キリト)「・・・っ」


 サチ「あっ・・・」


 ―チャリンッ シュイーン

 キリト「帰ってこれたな・・・ふぅー・・・」


 上条「キリト、大丈夫か?」


 キリト「ああ。・・・ちょっと寄り道しててさ・・・」クスッ


 サチ「・・・帰って、来れたんだ・・・」


 アスナ「サチっ!」


 サチ「アスナ・・・」


 アスナ「よかったぁ・・・帰ってきてくれて・・・」ポロポロ


 遼太郎「よかったな。これでお前も帰還者だ」


 サチ「・・・」ポロポロ


 サチ「本当に・・・帰って、これたんだね・・・」ポロポロ


 アスナ「ええっ。お帰りなさい、サチ」ニコリ


 サチ「・・・うんっ」ニコリ


 サチ「ありがとう、色々迷惑かけてごめんね」


 アスナ「いいのよ。大丈夫だから」クスッ




 キリト「・・・これでゲームクリアだな・・・」


 上条「ああ。・・・て訳で、上条さんは」バタッ


 上条「」


 キリト「!?。お、おい、上条!?」


 バースドライバー(>>1)『無理が集ったみたいじゃね。救急車呼ばんと』


483 :1 [saga]:2019/11/04(月) 00:15:47.66 ID:U/uU1U0/0
 美琴「アンタはいつもいつも!」ガミガミ


 吹寄「どれだけ心配させれば!」ガミガミ


 五和「ご自身を大切にしてください!」ガミガミ


 上条「はい・・・」


 雲川「前々の前からそう言う奴とはわかってたんだけど」ガミガミ


 サンドリヨン【貴方はね自分の出来る限度が理解できてないわ】ガミガミ


 食蜂「本当にそれよねぇ」


 上条「返す言葉も・・・」


 蜜蟻「本当にい貴方って人はあ」ガミガミ

 
 レッサー「馬っっっっ鹿じゃあないんですか!?」ガミガミ


 バードウェイ「おにぃのばかぁ・・・」


 アリサ「ま、まぁまぁ皆そんなに当麻くんを責めないであげて?ね?」アセアセ


 ―ガラガラッ


 小萌「はーい、皆さーん。あまり大きな声で叱っていると部屋の外まで聞こえてしまいますから
    少し声量を控えてくださいねー」


 神裂「失礼します」


 上条「小萌先生。それに神裂と・・・えっと・・・」


 アルファル「初対面だから、アルファルと呼んでいいよ」


 上条「あ、ああ。アルファルって言うか」

 
 神裂「ええ。今回の事件の被害者となっていました」


 アルファル「・・・ん?もう一人はどこに?」


 上条「もう一人?」


 直葉「・・・」チラッ


 上条「あっ。・・・直葉、のことか」クスッ


 直葉「ど、どうも・・・」ペコリ


 吹寄「この子も当麻のことずっと心配してくれてたのよ」


 上条「そうか・・・ごめんな?心配かけさせて」クスッ


 直葉「い、いえ。ご無事で何よりですっ/」
484 :1 [saga]:2019/11/04(月) 00:28:46.44 ID:U/uU1U0/0
 美琴「当麻?」


 雲川「私達も桐ヶ谷より少し下だけど心配はしてたんだけど?」


 上条「も、もちろん、ありがたいと思ってるでせうよ」アセアセ


 サンドリヨン【どうだか。私達は慣れてると思ってるんじゃないでしょうね?】


 食蜂「えぇ〜、ひっどぉーい」


 アリサ「当麻くんのこと・・・皆、心配してくれてるよ・・・?」ウルウル


 上条「お、おおおっ!もちろん!わかってるぞアリサ!」アセアセ


 レッサー「泣ーかしたー泣ーかしーた。学園都市の歌姫を泣かすなんて・・・」


 バードウェイ「おにぃ。それはおにぃでも許されないぞ」


 上条「だ、だ、だから!」アセアセ


 小萌「はい。いい加減にしないと先生も流石にブチキレちゃいますからねー」


 小萌「とりあえず上条ちゃん、お見舞いのフルーツですよー」コトッ


 上条「あ、ご丁寧に・・・サンキュな、小萌先生」


 美琴「あ、どれか食べる?」


 上条「ああ、そうする」


 美琴「じゃあ食べやすいように美琴せんせーが剥いたげるわ」


 「「「「「「「【!】」」」」」」」


 レッサー・五和「「私も剥きます!」」

 
 美琴「なっ、え?な、何でよ。私1人で十分出来るから!」


 バードウェイ「おにぃのためだけに綺麗に剥こう」


 雲川「私の方が綺麗に剥けるんだけど」


 食蜂「あらぁ〜?愛愉さぁーん?制理さぁーん?リンゴ離してもらえるかしらぁー?」グギギッ


 蜜蟻「何でかしらあ?他の果物があるんだからあ、いいじゃないのお」グギギッ


 吹寄「わ、私はリンゴにクエン酸が含まれてるって聞いた事あるから疲労回復に選んだたけで」メキョッ

 ―ガヤガヤ ガヤガヤ


 直葉「あわわ・・・」オロオロ


 アリサ「直葉ちゃん、どれから剥く?」


 サンドリヨン【あったら放っておいて平気だから】
485 :1 [saga]:2019/11/04(月) 00:55:30.28 ID:U/uU1U0/0
 直葉「お、お2人はその・・・落ち着いてますね・・・」


 アリサ「え?」キョトン


 サンドリヨン【慣れよ。慣れないとやってられないんだから】


 直葉「は、はぁ・・・えっとそれじゃあ桃を・・・」


 アリサ「あ、うん。はい、どうぞ」ニコリ


 直葉「ありがとうございます」


 サンドリヨン【ま、可愛い後輩だから面倒見は良くするつもりよ】


 直葉「え?・・・//」ポッ


 アリサ「・・・あっ、そっか。直葉さんも当麻くんがす気になって」


 直葉「ちょ、直球で言わないでくださいよぅっ//」モジモジ 

 
 直葉「上条さんに聞かれたら恥ずかしい・・・///」


 上条「・・・(いや、既に俺聞いちゃってるんでせうよね)」


 サンドリヨン【何言ってるのよ。これから伝えるのに、恥ずかしがってたらダメ】


 サンドリヨン【幸せはテンポが大事なのっ】


 直葉「は、はい・・・サンドリヨンさん、何だかすごく頼りになりますね」


 アリサ「何となくだけど、サンドリヨンちゃんは一番大人っぽいから」クスッ


 サンドリヨン【これでもお酒は飲めるんだから】


 直葉「(そうなんだ・・・私ぐらい背が少し低いけど・・・)」


 アリサ「はい。当麻くん、あーんして」ニコリ


 上条「あ、あー・・・」パクリッ,シャリシャリッ


 アリサ「美味しい?」


 上条「んっ」コクコクッ


 吹寄「・・・」シャリシャリッ


 レッサー「え?制理さん?それは・・・」


 吹寄「え?」シャリシャリッ


 五和「細過ぎて時間がかかっちゃいますよ」クスッ
486 :1 [saga]:2019/11/04(月) 01:15:59.56 ID:U/uU1U0/0
 上条「そう言うところ几帳面だからな」クスッ


 吹寄「//」


 食蜂「ふ♪ふ♪ふん♪」シャリシャリッ

  
 蜜蟻「♪〜」シャリシャリッ


 美琴「・・・アンタ達は何かコンテストにでも出る気なの?」


 蜜蟻「当麻さんのためよお」


 食蜂「美琴だって、綺麗に剥いてるじゃないかよ。人の事、言えんのか?」クスッ


 美琴「っ//こ、これは!//」


 雲川「やれやれ、こう言うときくらい素直になってもいいと思うんだけど」


 雲川「ツンデレなのはわかってたけど、それだとおこちゃまなんだけど」


 美琴「な、何よそれ//!?」

 
 雲川「まぁ、地味に綺麗に剥けてるな。刃物を使うのは苦手だと思ってたんだけど」


 バードウェイ「根は常盤台の生徒だからな。これくらいは、な?」


 美琴「ま、まぁ・・・」


 バードウェイ「おにぃ、あーん」


 上条「ああ。・・・んっ」モグモグッ

 
 上条「(さて、上条さんそろそろ腹一杯になってきたぞ・・・)」グフッ


 直葉「上条さん。お茶、飲みますか?」


 上条「おっ、サンキュ」ズズッ


 直葉「はいっ・・・//」


 上条「・・・!。そ、そうだ、俺だけじゃなくて皆も食べてくれよ」


 上条「皆で食う方が楽しいだろ(ここで機転を利かせば)」


 食蜂「いいのか?・・・あ、いいのぉ?」


 バードウェイ「じゃあ食べる」モシャモシャ


 レッサー「んわっ!レモン酸゙っ゙ぱい!」


 五和「それは当たり前です・・・」クスッ
487 :1 [saga]:2019/11/04(月) 01:17:10.92 ID:U/uU1U0/0
 上条「レイ、レッサー。慌てて食べるなよ」クスッ


 レッサー「ばい゙」モゴモゴ


 バードウェイ「うん。・・・甘い」モグモグッ


 アルファル「・・・あっ」ズボッ


 神裂「剥いてあげましょうか」クスッ


 アルファル「う、うん」スッ


 
 直葉「・・・」


 直葉「(さっきまで修羅場っぽかったのに・・・)」


 直葉「(いつのまにか落ち着いてる・・・上条さんってすごいなぁ・・・)」


 食蜂「直葉さぁん、どうかしたのぉ?」


 直葉「えっ?あ、いや、その・・・か、上条さんってすごいなぁって思って」


 美琴「まぁ、アイツはとんでもないことするのが普通だから」


 蜜蟻「確かにねえ」クスッ


 蜜蟻「・・・ところでぇ、今日で直葉さんは外へ帰るのだったわよねえ?」


 直葉「は、はい、そうです・・・」


 食蜂「今度会うときはいつ頃かしらねぇ」


 直葉「それはちょっと、わからないです・・・」


 美琴「高校受験でここ選べばいいんじゃないの?」


 蜜蟻「あらあ、良いアイデアねえ」クスッ


 直葉「で、でも、偏差値がすごそうで・・・」


 食蜂「大丈夫よぉ。65ぐらいの所だってあるからぁ」


 直葉「あ、そうなんですか?・・・じゃあ、頑張ってみようかな・・・」ウーン


 蜜蟻「来年が受験ならぁ、当麻クンは大学か就職先見つけようとしてるところかしらねえ」


 美琴「アイツ、どっちにするのか決めてるのかしら」


 蜜蟻「さあ、聞いてないわあ」


 美琴「大学に行くなら、私達でガッチリ教えないとね」


 食蜂「もちろんよぉ♪」


 蜜蟻「ええっ」ニコリ
488 :1 [saga]:2019/11/04(月) 01:22:30.88 ID:U/uU1U0/0
 直葉「大学受験かぁ・・・大変そうだなぁ・・・」


 サンドリヨン【学生は皆大変そうね】クスッ

 
 食蜂「ってぇ、サンドリヨンさんも立派な女子高生じゃないのぉ」


 サンドリヨン【ああ、それもそうだったわ】クスッ


 サンドリヨン【つい他人事みたいに言っちゃうのよ】


 雲川「途中から入学してきたから、仕方ないと思うんだけど」


 蜜蟻「そうねえ」クスッ




 アルファル「♪」シャリシャリッ


 神裂「美味しいですか?」クスッ


 アルファル「うん」ニコリ

 
 直葉「(可愛い・・・/)」


 直葉「(ゲームじゃなくても妖精さんってやっぱり可愛いんだ・・・/)」キュンキュン


 アルファル「んぐっ」ゴフッ


 神裂「あ、大丈夫ですか?」アセアセ


 直葉「お、お茶、はいっ」


 アルファル「」ゴクッゴクッ


 アルファル「ぷはっ・・・ありがとう」


 直葉「うん」ニコリ




 小萌「では、先生は学校に戻りますので。上条ちゃん」


 小萌「退院したらちゃーんと学校に来るのですよ?」


 上条「もちろん、わかってるでせうよ。小萌先生」クスッ


 吹寄「そう言ってたら、また事件に巻き込まれて行けなかったりするのよね・・・」


 雲川「当麻の場合、いや上条当麻と言う人物の場合しかないけど」


 上条「上条さんへの信頼は無いんでせうか・・・」
489 :1 [saga]:2019/11/04(月) 01:30:36.17 ID:U/uU1U0/0
 美琴「様式美だもの。仕方ないでしょ」


 食蜂「そうそう」クスッ


 小萌「それでは失礼しまーす」ガラガラ


 直葉「(私もそろそろ・・・)」


 蜜蟻「(ダメよお、直葉さあん。ここで勝負をかけないとお)」


 直葉「!?(な、何!?声が聞こえて・・・!?)」


 蜜蟻「(私よお。落ち着いてえ?)」


 直葉「(・・・あっ、も、もしかして、蜜蟻さん・・・?)」


 蜜蟻「(これが私の能力よお)」


 蜜蟻「(お姉さんとしてえ、何でもカバーしてあげるからあ)」


 直葉「(は、はぁ・・・)」


 蜜蟻「(まずはどんどんアプローチしなさあい)」


 直葉「(アプローチ・・・ですか)」


 蜜蟻「(そうよお。これから皆、部屋から出てもらうからあ頑張ってねえ)」


 直葉「え?」


 美琴「あ、私ちょっと友達に連絡しないといけなかったんだった」


 五和「私も建宮さん達に・・・」


 サンドリヨン【麦野達に連絡しないと】


 雲川「私もちょっと」


 上条「ああ。そうか」

 
 レッサー「あ、インデックスさんと香焼にご報告を」


 バードウェイ「マークとパティーに心配ないこと言っておくか」


 食蜂「帆風さんと他の人に連絡してくるわあ」


 吹寄「私は土御門やクラスの皆に言ってくるわね」


 アリサ「・・・あ、お、お仕事の電話だー」アセアセ


 神裂「上条当麻。お大事に、また事件が起きた時はいつでも助けに来ます」


 上条「ああ。ありがとな、神裂」
490 :1 [saga]:2019/11/04(月) 01:31:26.07 ID:U/uU1U0/0
 直葉「・・・(み、蜜蟻さんと私だけになっちゃった・・・)」


 蜜蟻「・・・当麻クン」


 上条「ん?どうした?」


 蜜蟻「直葉さんがあ、お話があるそうなの。だからあ、聞いてあげてえ?」


 直葉「!」


 上条「・・・あ、ああ。わかった」コクリ


 蜜蟻「それじゃあ・・・(頑張ってねえ、直葉さん)」ニコリ


 直葉「・・・(・・・は、はいっ)」


 直葉「・・・え、えっと、あの、上条さん//」


 上条「・・・うん?」


 直葉「・・・///」


 直葉「(ど、どうしよう//い、いざ、2人だけになっちゃうと・・・///)」アセアセ


 上条「・・・ゆっくりでいいぞ?焦らず話してくれ」クスッ


 直葉「あっ・・・は、はい//・・・あ、あの、お茶、飲みますか?//」


 上条「ああ。頼むな」


 直葉「は、はい・・・/(棚の上に・・・あ、あったあった)」スクッ


 直葉「はい、どう」ツルッ


 直葉「あっとっとっ!?」ツルッツルッ


 ―ポーン ヒュ〜
 
 直葉「わぷっ!?」パシャッ


 上条「す、直葉?大丈・・・ぶあっ?!//」


 直葉「あうぅ・・・す、すみません・・・(びしょびしょだよ〜・・・)」


 上条「ピ、ピンク・・・」


 直葉「?」


 上条「な、何でもないでせうよっ!///」アセアセ


 上条「と、とりあえずこれを・・・っ//」プイッ、スッ


 直葉「あ、は、はい。ありがとうございます」フキフキッ


 上条「(・・・み、見たとおりだけどやっぱデカイな・・・//)」
491 :1 [saga]:2019/11/04(月) 01:32:20.77 ID:U/uU1U0/0
 直葉「あっ・・・/」


 上条「?。ど、どうした?」


 直葉「い、いえ、だ、大丈夫です・・・//(ま、まずい、服の中まで・・・//)」


 直葉「・・・!(そ、そうだ、こうして胸だけ隠す感じに・・・うん、だ、大丈夫だよね?)」ホッ


 上条「・・・大丈夫か?」


 直葉「はい。・・・あの、上条さん」


 直葉「まだ出会ってちょっとしか話したりしか、してないですよね・・・」


 上条「そう、だな。うん・・・」


 直葉「・・・」


 上条「・・・」


 直葉「色々、聞いてもいいですか?」


 直葉「上条さんからも私に聞いていいですから・・・」


 上条「ああ、いいぞ」


 直葉「はい。・・・上条さんは・・・」


 直葉「どんな女性がタイプですか?」


 上条「え?・・・あー・・・うーん・・・」


 上条「・・・既に上条さんの恋人の皆さんは個性豊かなのを見ての通りでせうから・・・」


 直葉「あっ」タラー


 直葉「そ、そうですね・・・ごめんなさい・・・」


 上条「あ、謝らなくてもいいって」アハハ・・・


 直葉「・・・上条さんは、どうしてそんなにも人に優しいんですか?」


 直葉「そのせいで、何度も死にかけたって・・・美琴さんや五和さんから聞きました」


 上条「・・・」


 直葉「それって・・・ほとんど自己犠牲じゃないですか」


 直葉「自分の事も大切にしないと・・・皆さんを心配かけるばっかりになりますよ」


 上条「・・・それでもさ」

 
 直葉「え・・・?」


 上条「困ってる人はほっておけないんだ。俺にとっては・・・」


 上条「それが俺の役目みたいなもんだから」
492 :1 [saga]:2019/11/04(月) 01:33:19.64 ID:U/uU1U0/0
 直葉「・・・その役目が無くても、してそうですけど・・・」


 上条「ああ。してるかもな」クスッ


 上条「皆が幸せなら・・・それでいいと思うし。困ってたら手を差し伸べるのも・・・」


 上条「仮面ライダーなくても、してあげるもんだろ?」ニコリ


 直葉「・・・!」


 上条「だから俺は・・・これからもずっとそんな感じで生きてきくかもしれないでせうよ」


 直葉「・・・あ、あの、上条さん」


 上条「ん?」


 直葉「・・・わ、私・・・」


 直葉「・・・ホントに、まだ上条さんのこと全然わからないんですけど・・・」


 直葉「・・・私、上条さんのことが・・・好き、な、んですっ・・・///」


 上条「・・・」


 直葉「だから、私も役に立てるかわかりませんけど・・・」


 直葉「・・・上条さんの、隣に居てもいいですか・・・?」


 直葉「きっと、役に立てるように・・・」


 上条「・・・直葉」


 直葉「は、はいっ」


 上条「・・・まず聞くけど・・・俺が10人、恋人居るのは知ってるよな?」


 直葉「・・・はい」


 上条「常識的な考えでは・・・あり得ないだろ?」


 直葉「・・・」


 上条「・・・本当にいいのか?それより、大丈夫なのか?」


 直葉「もちろんです!じゃないと・・・告白なんてしません!///」


 直葉「それに、皆さんとは合意の上なんですよね?//」


 上条「と、当然」コクコクッ


 直葉「それなら・・・私も合意していただければ・・・//」


 直葉「・・・お兄ちゃんからきちんと許可もいただいていますし//」


 上条「キリトから!?」


 直葉「アイツなら、大丈夫だろうって」
493 :1 [saga]:2019/11/04(月) 01:33:59.90 ID:U/uU1U0/0
 直葉「上条さんは悪い人じゃないから、認めるって」


 上条「・・・そ、そうか」


 直葉「はい」コクリ


 上条「・・・」


 直葉「・・・上条さん。・・・も、もう一度、言います//」


 直葉「私、上条さんのことが好きですっ//・・・//」


 直葉「・・・お付き合い・・・願い、ますか・・・?///」


 上条「そこまで言わせて・・・断れるわけないな」


 直葉「!//」


 上条「まだお互いによくわからないところもあるし・・・」


 上条「今日でキリト達と同じく外へ帰るから、電話とか手紙でしか話せなくなるけど・・・」


 上条「俺で良いなら・・・よ、よろしくな、直葉」ニコリ


 直葉「・・・はいっ//」コクリ


 直葉「また、いつか来ますねっ//」


 上条「ああ。わかった」


 直葉「も、もし、上条さんも外へ出かける用事があった時は、連絡していただけますか?/」


 上条「もちろんでせうよ」クスッ


 直葉「ありがとうございます//」


 上条「それくらいならお安いご用だぜ」クスッ


 直葉「それじゃあ・・・そろそろ学校の方に行ってきますね」


 上条「そっか。最後の登校だから友達になった子とかと沢山話しておけよ?」


 直葉「はい、そうします」ニコリ


 直葉「・・・あの、上条さん//」


 上条「なんだ?」


 直葉「こ、これからは・・・当麻さんって呼んでいいですか?//」


 上条「いいぞ。俺も直葉って呼んでるんでせうしな」


 直葉「は、はい//・・・あの・・・//」


 上条「ん?」


 直葉「・・・こ、恋人になった、ことですから・・・えっと・・・//」
494 :1 [saga]:2019/11/04(月) 01:35:19.56 ID:U/uU1U0/0
 上条「・・・あ、あー・・・その、直葉が本当にしたいなら・・・」


 直葉「!//・・・///」コクリ


 直葉「・・・///」ズイッ


 上条「・・・っ/」


 直葉「(当麻さんの顔が、こんな近くにまで・・・///)」ドキドキッ


 上条「(相手はキス、したことないだろうから・・・上条さんは何もしないでおこう)」


 直葉「・・・い、いきます//」


 上条「ど、どうぞ」


 直葉「・・・っ///」


 ―ちゅっ・・・

 直葉「んっ、ふ・・・///」


 直葉「(はわわわっ///キ、キスしちゃ、った・・・///)」


 直葉「(男の人と・・・キス、してる・・・♥///)」


 ―ちゅっ ちゅうっ・・・ ちゅぷ・・・


 直葉「(すごく温かい・・・///)」


 上条「・・・っ///」


 直葉「(キスって、こんなに温かいんだね・・・///)」


 直葉「・・・///(・・・もう、いいかな・・・///)」

 ―ちゅぱ・・・

 直葉「ぷあ・・・っ///はぁ・・・はふ・・・///」


 上条「・・・野暮なこと聞くけど、初めてのキスが俺でよかったのか?」


 直葉「・・・もうっ//」
495 :1 [saga]:2019/11/04(月) 01:35:45.56 ID:U/uU1U0/0
―ちゅっ

 上条「んっ、ぐ・・・//」


 直葉「本当に野暮なこと聞くんですね・・・//」

 
 直葉「すっごく・・・嬉しいですよ//」ニコリ


 上条「・・・それなら、よかったよ/」クスッ


 直葉「ふふっ♪//」ニコリ


 上条「・・・直葉、これからよろしくな」


 直葉「はい//。こちらこそ、どうかよろしくお願いします//」


 直葉「当麻さん♥//」ニコリ 




 -常盤台中学-

 小牧「詩乃さん、一週間ありがとうございました!」


 黒子「あまり長くはお話しできませんでしたけど、楽しく過ごすことが出来まして?」


 詩乃「ええ。もちろんよ」クスッ
 

 湾内「外の方へお帰りになれる際にも気を付けてくださいね」


 詩乃「そうね。ありがとう」ニコリ


 猟虎「あ、あ、ああ、あの、あの、詩乃、さん」モジモジ


 詩乃「ん?なに?」


 猟虎「メ、メアド交換、しました、ね・・・」


 詩乃「ええ。登録は完了してるけど・・・?」


 猟虎「ぜ、是非、ご、ごご、ご連絡してくださいね・・・」

  
 猟虎「せ、せせ、せっかく出来た友達なのに・・・会えないなんて悲しいですから・・・」


 詩乃「・・・そうね。必ず連絡するから」クスッ


 猟虎「!。あ、あ、ああ、ありがとう、ござ、ごご、ございますっ///」


 小牧「もちろん私達にもしてくださいね!」
496 :1 [saga]:2019/11/04(月) 01:36:14.96 ID:U/uU1U0/0
 黒子「出れないこともあるかもそれませんけど、いつでもお願いしますわ」ニコリ


 湾内「もしお時間ができたら外へ会いに行きますわね♪」ニコリ


 詩乃「ええ。その時は連絡して?」


 湾内「はいっ」


 黒子「あ、そう言えば猟虎さん?何かお渡しする物があるのでは?」


 猟虎「は、はは、は、はいっ」


 猟虎「ここっ、こち、こ、こちらに、なります///」スッ


 詩乃「これは・・・ケース?開けてみてもいい?」


 猟虎「ど、ど、どど、どうぞっ/」コクコクッ


 詩乃「・・・」コトッ

 ―ガチャッ パカッ

 詩乃「!。これ・・・」


 猟虎「ぜ、ぜ、ぜぜ、全部レプリカですのでっ。あの、テレスさんに急遽お願いして作って、もらいました//」

 
 詩乃「・・・ありがとう、大切にするね」ニコリ


 猟虎「は、はいっ///」パァァァ


 猟虎「もし、困ったことがあれば呼んでくださいね!」


 詩乃「え?」


 猟虎「飛んで絶対に助けに生行きますからっ」


 詩乃「・・・ええ。ありがとう、猟虎」クスッ


 猟虎「は、はいっ//」

 
 小牧「私も行ってあげますから!」

 
 黒子「当然、私も頼りにしてくださいな」


 詩乃「うん。ありがとう」ニコリ

497 :1 [saga]:2019/11/04(月) 01:36:51.07 ID:U/uU1U0/0



 -幻夢コーポレーション学園都市社-

 黎斗「クライン君。一週間とてもご苦労だったよ」


 遼太郎「いやぁ、どうもありがとうございます」ペコリ


 黎斗「君の頑張りを見てとても感心した。それに・・・」


 黎斗「今回の事件での活躍も聞いている。ボーナスは弾みに弾ませてもらったぁ」ニコリ


 遼太郎「あざっす!」


 黎斗「お相子でいこうじゃないか。礼は無用とする」


 黎斗「こちらもSAOと言う、興味深いゲームを教えてもらったぁ・・・感謝しているよ」


 遼太郎「そ、それはどうも」


 遼太郎「・・・あっ、ところで社長。このガシャットを」


 黎斗「それは君の物だ。受け取りたまえ、遠慮は無用だ」


 遼太郎「そうですか?・・・それじゃあ、まぁ大切にしておきます」


 黎斗「それと、ユウキ君に何か不調があればすぐに連絡するように言っておくように
    頼めるかな」


 遼太郎「え?あ、はい。わかりました」


 黎斗「万が一もあるかもしれないことを私は考えているのでね」


 遼太郎「はいっ」コクリ


 黎斗「・・・では、別れの言葉も好まないが。今までありがとう、クライン君」


 黎斗「元の会社でも励みたまえ」


 遼太郎「はいっ!こちらこそ、色々とありがとうございました!」


 遼太郎「もし外でも幻夢コーポレーションのゲーム見かけたら買って、やりまくりますのでっ」


 黎斗「感激するよ」ニコリ


 遼太郎「では、失礼します。一週間、ありがとうございました」

498 :1 [saga]:2019/11/04(月) 01:37:47.70 ID:U/uU1U0/0

 遼太郎「さてと・・・次は天井社長のとこだな」


 遼太郎「・・・ちなみに給料明細はっと」ペラッ


 遼太郎「」クシャッ


 遼太郎「・・・い、家に帰ってからもう一回見てみよ」フラフラ


 
 ー天井菓子株式会社ー

 天井「壺井さん、一週間お疲れさまでした」ニコリ


 青星「お疲れさまでした」ペコリ
 

 遼太郎「はい。ありがとうございます、社長、青星さん」


 天井「帰ってしまうのが残念だけど、契約だから仕方ないか」


 遼太郎「大丈夫ですよ。青星さんが居るんですから」ハハハッ


 青星「いえ、壺井さんが居てくださったおかげでもありますから。そう言わないでください」


 天井「青星さんの言う通りだよ。壺井さんは素晴らしい人だ」クスッ


 遼太郎「社長・・・ありがとうございます」


 天井「それと・・・せーのっ。よっこいしょ」ドサッ


 遼太郎「な、何ですかそれ」


 天井「新商品のお菓子詰め合わせだ。とりあえず・・・一週間くらいは保つと思うよ」


 天井「キリト君や他の子達に渡してあげてもらえるかな」


 遼太郎「は、はぁ・・・]


 遼太郎「(一週間もずっと食うのはキツいような・・・ま、まぁ、ありがたく受け取ろう)」


 遼太郎「わかりました」コクリ


 天井「うん」ニコリ


 青星「そういえば嬉美がお世話になったようで・・・」


 遼太郎「あ、あぁ、はい。まぁ、こっちの方が嬉美ちゃんに世話になったようなもんですから」


 遼太郎「あの時、不良から助けてもらったお礼ですよ」


 青星「そうですか・・・」
499 :1 [saga]:2019/11/04(月) 01:38:19.20 ID:U/uU1U0/0
 青星「もし、再度こちらに機会があるときは、また遊んであげてくださいね」ニコリ


 遼太郎「それはもちろん。連絡先も交換しましたから」


 天井「私も逆に外へ用事があった時は、会いに行っても構わないかな?」


 遼太郎「はい!もちろんですよ」


 天井「ありがとう。外のお菓子や子供達の趣味思考をもっと知りたいと思ってね」


 天井「それと、出来ればオルソラさんとチェレステとも旅行に行こうかと・・・」


 遼太郎「ああ、なるほど」


 天井「はい。日本の美しい観光地へ連れて行こうと思ってるんだ」


 青空「そうなれば社長代行はお任せください」


 天井「ああ、任させてもらうよ」クスッ


 遼太郎「青星さんなら全く心配なさそうですもんね」


 青星「それほどでも」


 天井「私が定年退職してもこの会社は安泰することだろうね」クスッ


 遼太郎「えっ?あ、い、いやいや!そういう意味で言った訳じゃ!」アセアセ


 天井「?。私はまだまだ現役バリバリでいきますよ」


 青星「当たり前です、世界の天井なんですから」


 青星「私たちをこれからも引っ張ってください」


 天井「世界は言い過ぎだと、思うけど・・・まぁ、ありがとう」クスッ


 遼太郎「社長。お互いにがんばりましょうよっ」


 天井「ええ、頑張りましょう」クスッ


 遼太郎「一週間ホントにお世話になりました」ペコリ


 天井「はい」ニコリ


 青星「お元気で」 
500 :1 [saga]:2019/11/04(月) 01:39:37.41 ID:U/uU1U0/0



 -第七学区病院-

 冥土帰し「どこも異常は無いよ?このまま普通に過ごして大丈夫なようだね?」


 アスナ「そうですか・・・」ホッ


 キリト「サチ、よかったな」クスッ


 サチ「うん・・・」ニコリ


 冥土帰し「ただ栄養失調気味だね?」


 冥土帰し「筋肉が細くなってるから適度な運動を欠かさず行うといいよ?」


 サチ「はい」コクリ

 
 冥土帰し「あとはしっかり食べることだよ?」


 サチ「わかりました。ありがとうございます」


 ユイ「サチさん。ご親族の方にご連絡は入れましたか?」


 サチ「・・・あっ」


 ユウキ「家族が居るなら、連絡しなきゃ!」


 サチ「・・・」


 アスナ「ま、待ってユウキ」アセアセ


 ユウキ「え?」


 キリト「落ち着いて考えてみろ。・・・亡くなった人がいきなり現れたら・・・」


 ユウキ「・・・あっ、そ、そっか・・・」


 サチ「ううん。・・・かけてみる」

 
 キリト「サチ・・・」


 アスナ「大丈夫・・・?もし、信用してもらえなかったら・・・」


 サチ「大丈夫。・・・悪い力にも勝ったんだから・・・怖いものないよ」


 サチ「・・・電話、貸してもらえますか?」


 冥土帰し「・・・少し待っててもらうよ?」スタスタ
501 :1 [saga]:2019/11/04(月) 01:40:46.30 ID:U/uU1U0/0
 ユイ「サチさん。本当に大丈夫ですか・・・?」


 サチ「うん。もう怖くないから・・・」


 サチ「また・・・これからまた私の生きていく人生が始るから」ニコリ


 ユイ「・・・そうですか」


 ユウキ「・・・そうだ。ボクもスリーピングナイツの皆に会わないといけないね」


 アスナ「そうね。きっと・・・喜んでくれるわ」ニコリ


 サチ「キリト。この街の人って能力者、なんだよね?」
  

 キリト「ああ。そうだぞ」


 キリト「瞬間移動や電気を操ったり、体の形を変えたり・・・まぁ色々沢山の能力を持ってる奴が
     居るんだ」


 サチ「そう・・・」


 サチ「誰が一番手強そうだった?」


 キリト「・・・どっちかと言えば、吹寄って言う子が強かったな」


 キリト「能力じゃなくてライダーとして」


 アスナ「そうなの?」


 ユウキ「すごかったもんね。二人の対決見てたけど、殺気が凄まじかったよ」


 ユウキ「でもキリトが勝ったんだよね」フフンッ


 キリト「まぁ、この二つがあったから勝てたんだよ」


 ユイ「パパ。・・・銃刀法違反になりませんか?」


 キリト「ここはそういうところあまり厳しくないけど・・・」


 キリト「外なら隠さないとまずいな」


 ユイ「そうですよね」


 ユウキ「あっ、じゃあボクもそうなるよね?」


 アスナ「コ、コスプレって言えば誤魔化せるとは思うよ」


 ユウキ「そう?・・・それならよかった」ホッ


 サチ「・・・ユウキさんも私と同じように蘇生されたんだよね?」


 ユウキ「うん。この街に居る神様社長のおかげで」


 サチ「す、すごい人だね・・・」
502 :1 [saga]:2019/11/04(月) 01:42:15.66 ID:U/uU1U0/0
 ユウキ「うんっ!ホントにすごいよ」


 アスナ「私もこのガシャットを創ってもらったおかげで戦えたから、納得するわね」クスッ


 キリト「このテリシュデータとダークリパルサーもな」


 サチ「へぇ・・・」

  
 サチ「・・・ユウキさんは家族に連絡はしたの?」


 アスナ「あっ・・・」


 ユウキ「・・・ボクの家族は皆、天国に行っちゃってるから・・・連絡はしなくてもいいの」


 サチ「ご、ごめんなさい。私っ・・・」


 ユウキ「ううん。大丈夫だよ、サチ」ニコリ


 ユウキ「サチの言った通り、ボクもこれから新しい未来が始まるから」


 サチ「・・・そ、そっか」


 ユウキ「うん。ボクはこれからアスナのお家でお世話になることになったしね」


 キリト「え?あっ、そうなのか」


 アスナ「うん。最初こそはお母さんに厳しく言われてたけど・・・」


 アスナ「ちゃんと事情を説明してあげて、許してくれたの。お父さんとお兄ちゃんも」ニコリ


 ユウキ「少し緊張しちゃうな」アハハ


 アスナ「きちんと挨拶はしないといけないわよ?」


 ユウキ「うんっ。大丈夫」クスッ


 ユウキ「・・・これからはアスナのこと、お姉ちゃんって呼ぶべきかな?」


 アスナ「え?あー・・・うーん・・・」


 キリト「いいんじゃないか?」クスッ


 アスナ「でも、本当のユウキのお姉さんに悪い気がするなぁ・・・」


 ユイ「大丈夫だと思いますよ。お姉ちゃんと言う言葉には意味合いがいっぱいありますから」


 ユウキ「うん。きっと・・・お姉ちゃんも良いよって言ってくれてるはずだから」


 アスナ「そ、そう・・・?」


 ユウキ「うん!だから、アスナ。いいかな?」
503 :1 [saga]:2019/11/04(月) 01:42:59.52 ID:U/uU1U0/0
 アスナ「・・・ちょ、ちょっと照れるけど慣れていくから、いいよっ」ニコリ


 ユウキ「ホント!?やったぁー♪」ダキッ


 アスナ「わっ・・・もう、危ないでしょ?」クスッ


 ユウキ「えへへ」ニコリ


 ユイ「ママがお姉さんになるとなれば、パパはお義兄さんになるんですね」


 キリト「そ、そうなるのか・・・」


 ユイ「はい。ですから私はユウキさんの姪になります!」


 サチ「ん?・・・それだと、アスナさんがキリトの妹になっちゃうから・・・」


 サチ「義妹じゃないかな」

 
 ユイ「あ、そうでした」


 アスナ「ふふっ。うっかりさん」クスッ


 ユウキ「・・・ってこと、私は伯母さんってこと?」


 キリト「か、家系図的には、うん。そうなるな」


 ユウキ「そっかー・・・」


 冥土帰し「待たせてしまったね?持ってきたよ」


 サチ「あっ・・・はいっ」コクリ


 サチ「・・・」

 ―ピッ ピッピッ ピッ ピッ


 サチ「・・・」


 サチ「(どうしよう・・・怖くなってきちゃった・・・)」ハァハァッ


 ―ポンッ

 サチ「!」


 キリト「・・・」コクリ


 サチ「・・・」コク


 ―・・・ピッ ピッ
 ―トゥルルルルルッ トゥルルルルルッ・・・ガチャッ

 サチ「・・・あっ・・・」
504 :1 [saga]:2019/11/04(月) 01:45:35.64 ID:U/uU1U0/0

 サチ「・・・お、お母さん。・・・私・・・」


 サチ「・・・うん・・・うん・・・っ」


 サチ「わた、しっ、っ・・・私、ね、えぅっ・・・帰って・・・」ポロポロ


 サチ「帰ってこれたの・・・っ、えぐっ・・・」ポロポロ


 サチ「・・・悲しませて、ごめんね、ひぐっ・・・ごめん、ねっ・・・」ポロポロ


 アスナ「・・・」ウルッ

   
 キリト「・・・(よかったな・・・サチ・・・)」


 ユウキ「(生きるって・・・やっぱりいいなぁ)」クスッ


 ユイ「(嬉しそうでよかったです)」ニコリ

 
 サチ「・・・うんっ。帰るよ、だから・・・待っててね」ニコリ

 
 サチ「うん・・・また、後で・・・」プツッ


 サチ「・・・」ホッ


 キリト「よかったな。サチ」ニコリ


 サチ「・・・うんっ」ニコリ


 冥土帰し「電話のついでに着替えも用意しておいからね?」

 
 サチ「あ、ありがとうございます」ペコッ

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
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―――――――――――――――――――――――
505 :1 [saga]:2019/11/04(月) 01:46:22.12 ID:U/uU1U0/0

 -第二三学区 学園都市空港-

 ―ワイワイ ワイワイ


 キリト「じゃあ・・・皆、元気でな」

 
 アスナ「一週間、色々大変な事ばっかりだったけど・・・楽しかったよ」ニコリ

 
 吹寄「ええ。キリト達も、元気でやるのよ」


 キリト「ああっ」


 パラド「また来る時は連絡してくれよ?・・・って言っても時々俺は仮想世界へ
     遊びに行くけどな」ハハッ


 ポッピー「ユイちゃん。ここを出たら元に戻っちゃうけど・・・」


 ユイ「大丈夫です!パパとママと皆さんと一緒に居られますから」ニコリ

 
 ポッピー「そっか・・・それなら安心だね♪」




 猟虎「」ボロボロ、エグエグッ 


 詩乃「ら、猟虎・・・そんなにまで悲しまないで?」フキフキ


 猟虎「ばい゙」コクコクッ


 猟虎「」チーンッ!


 詩乃「・・・漫画の連載、頑張ってね。外でも期待してるから


 猟虎「・・・が、がが、がん、がんばりますっ//」コクリ


 小牧「私と黒子さんも風紀委員としての仕事頑張りますよ!」


 黒子「ええ」ニコリ


 湾内「私も・・・アイドルとして皆さんの笑顔のために頑張りますわ」ニコリ


 詩乃「うん。私も・・・頑張っていくから」


 キリト「(一瞬アスナがお嬢様言葉で話したのかと思った・・・)」


 直葉「・・・(当麻さん・・・もう少しお話したかったな・・・)」
506 :1 [saga]:2019/11/04(月) 01:47:14.51 ID:U/uU1U0/0
 初春「直葉さん?どうかしたんですか?」


 直葉「あ、う、ううん!その・・・」


 春上「皆とお別れが悲しいの?」


 直葉「・・・う、うん。そんなところ・・・」


 操歯「名残惜しいのは同じ気持ちだ。一週間楽しかったぞ」ニコリ


 ドッペルゲンガー「ああ。楽しかったな」


 直葉「私も、楽しかったよ」ニコリ


 佐天「あのーっ!皆さん、記念写真を一枚撮ろうと思いますのでーこちらへどうぞー!」


 キリト「おっ、いいな」

 ―ゾロゾロ ゾロゾロ


 五和「もちろん真ん中はキリトさん達ですよ」


 サンドリヨン【今回の事件で活躍したから、当然よ】クスッ


 アスナ「あ、うんっ」


 上条「おっと、じゃあ俺も入れてもらうでせうよ」


 直葉「!///」


 キリト「上条!・・・また病院から抜け出してきたのか?」


 神裂「言っても聞きかないものでして・・・」


 アルファル「間に合ってよかったね」


 上条「ははは・・・」


 レッサー「もー・・・困った人ですね」クスッ


 インデックス「全くなんだよ。・・・でも、それがとうまだからね」ニコリ


 キリト「・・・いつまでもそんな生活してると冗談抜きでマジで死ぬぞ?」


 上条「慣れてるから大丈夫でせうよ」


 雲川「この返しがあるから言っても無駄なんだけど」


 バードウェイ「やれやれ・・・」
507 :1 [saga]:2019/11/04(月) 01:48:09.76 ID:U/uU1U0/0
 詩乃「(ある意味能力よね、これ・・・)」


 直葉「と、当麻さん・・・//」


 上条「よっ、直葉。・・・写真、一緒に写ろうぜ?」ニコリ


 直葉「・・・はいっ//」


 遼太郎「(あれ?・・・何かこの感じは・・・いや、まさかな。うん)」



 佐天「それじゃあ・・・ここを注目ー!」


 佐天「10秒前!9、8、7〜っ」タタタッ



 ―パシャッ



 佐天「・・・よーしっ!最っ高に良い出来になりました!」ヒャッホー!


 初春「よかったですね」ニコリ


 佐天「超1秒ポラロイドカメラなので、要る人はどうぞーっ」


 佐天「一応人数分の枚数に設定しましたのでー」


 ―ワイワイ ワイワイ

 佐天「どうぞ、キリトさんっ」


 キリト「ああ、ありがとう」クスッ


 キリト「・・・うん。良い写真だな」クスッ


 アスナ「一緒の思い出になるね」ニコリ


 キリト「そうだな。・・・最高の思い出になるな」クスッ


 アスナ「うんっ」ニコリ 


 ユイ「はい!」


 ユウキ「ボクもそう思うよ」ニコリ


 
 直葉「当麻さん。・・・あの、体の方は・・・」


 上条「大丈夫だって。あ、それより・・・」


 上条「直葉。これっ」


 直葉「え・・・?」


 直葉「・・・コップ、ですか?」


 上条「ペアのな。絶対に割れないタイプのやつだから心配はないぞ」クスッ


 直葉「あ、ありがとうございます・・・」
508 :1 [saga]:2019/11/04(月) 01:48:55.40 ID:U/uU1U0/0
 上条「それと・・・これもな」スッ


 直葉「ピアス・・・?」


 上条「耳たぶに穴開けなくても付けれるぞ。さらにだ」


 上条「後ろ向いてもらえるか?」


 直葉「は、はい」クルッ


 ―・・・スチャッ チリンッ・・・

 直葉「あっ・・・これ、ネックレスになるんですか」


 上条「不幸を全てぶち殺す、幸運のネックレス。・・・なんてな」クスッ


 上条「(ついさっき会った白垣根に創ってもらったやつだからな・・・)」


 直葉「・・・当麻さんっ//」ヒシッ


 上条「お、おうっ」


 直葉「ありがとうございます//大切に・・・大切にします//」


 上条「・・・おう。そうしてもらえると嬉しいでせうよ」


 直葉「ぜ、絶対にまた・・・会いに来ます・・・//」


 直葉「だから、待っていてくださいね//」ニコリ


 上条「ああ、待ってるぞ」クスッ


 直葉「・・・じゃあ・・・約束として・・・//」


 上条「?」


 直葉「・・・ゆ、指切り・・・//」


 上条「ああ。・・・これでいいか?」クイッ


 直葉「はいっ//」


 蜜蟻「(そこはキスでしょお?)」


 直葉「(えぇ〜?!///)・・・あ、あと・・・///」


 直葉「そ、その・・・///」


 上条「ん?」
509 :1 [saga]:2019/11/04(月) 01:49:34.73 ID:U/uU1U0/0
 直葉「・・・///(む、無理だって〜!///こ、こんな、人が大勢居るのにっ///)」


 蜜蟻「・・・」スタスタッ


 蜜蟻「あー、滑ったあー」トンッ


 直葉「きゃっ!?」


 上条「うおっと!?」ガシッ


 ―ちゅっ

 直葉「んむっ・・・!?///」


 直葉「っぷあ!//ご、ごめんなさいっ///」アセアセ

 
 上条「い、いや、大丈夫か?//」


 直葉「は、はぃ///」


 上条「そ、そか・・・」

 
 蜜蟻「あらあ、大胆♪」


 
 キリト「スグ・・・」


 アスナ「直葉ちゃん、積極的だね・・・すごい・・・//」


 ユウキ「おぉー//」


 ユイ「仲良しさんですね」ニコニコ


 詩乃「・・・え、ええ。そ、そうね」


 遼太郎「え?・・・リーファ殿は上条氏と付き合ってるの?」


 キリト「ん?クラインは知らなかったのか?」


 遼太郎「初耳だぞ!?」


 美琴<当麻ァァァァアッ!! ドゲシッ!
 吹寄<こんのっ・・・バッカモォオオオンッ! ゴチーンッ!
 五和<うわぁぁああんっ! ベチーンッ!
 
 上条<ごぶえっ!?あぐばっ!?

 直葉<きゃあーっ!当麻さぁーん!


 キリト「・・・上条、直葉のこと頼んだぜ。俺の大切な・・・妹なんだからな」クスッ


 サチ「だ、大丈夫なの?今とんでもなく暴行を受けてるような・・・」


 ユウキ「あー、まぁ上条さん丈夫だし、あれでも手加減してあげてるみたいだから」


 ユウキ「・・・多分、大丈夫だよ」ニコリ


 サチ「た、多分なんだ・・・」


 上条<不幸だぁ〜!
510 :1 [saga]:2019/11/04(月) 01:50:25.97 ID:U/uU1U0/0

 キリト「・・・あいつの人生は波瀾万丈だな」クスッ


 アスナ「そ、そうみたいだね」クスッ


 ユイ「大変そうですね・・・」


 『間もなく、羽田空港行き2580便が着陸します』

 小萌「はーい!それでは行きますよー!」


 キリト「おっ。・・・上条!」


 上条「お、おぉ、キリト・・・」ボロボロ

 
 キリト「体、今からでも大事にしろよ?」


 上条「あ、ああ・・・」スクッ


 キリト「直葉のためにも長生きしてくれ、ホントに」


 上条「わかってるよ。・・・そうだっ!キリト、お前にも渡すものがあったんだ」


 キリト「俺に?」


 上条「これだ。>>1が抜けてるから変身は出来ないけど・・・」


 キリト「バースドライバー・・・」


 上条「赤い線は塗装しておいたから、俺が使ってるのと何ら変わらない感じになったぞ」


 上条「俺とお前の・・・友情のシルシって思ってくれ」


 キリト「・・・ああ。ありがとう、上条」クスッ


 キリト「大切にするからな」


 上条「おうっ」クスッ


 キリト「バースに復帰したら、また頑張ってくれよ」


 キリト「俺よりもお前じゃないとダメだからな」


 上条「だろ?」ハハハッ


 キリト「だなっ」ハハハッ
511 :1 [saga]:2019/11/04(月) 01:51:05.36 ID:U/uU1U0/0
 上条「ま、まずは怪我を完全に治さないとな。そうしたらすぐにでも活動再開としますか」


 キリト「そうか。もう病院抜け出したりするなよ?」


 上条「過去こんなにまで病院抜け出したことはないかもな」


 キリト「おいおい・・・」クスッ


 キリト「・・・元気でな。上条」


 上条「ああ。・・・キリトの方こそな」


 キリト「そうだな」クスッ


 『間もなく、羽田空港行き2580便が着陸いたします』


 小萌「はーい!それでは皆さん、飛行機へ乗りますよー!」

 
 キリト「またな。上条、学園都市の自由と平和と笑顔と未来、しっかり守れよ!」


 上条「任せとけ!」



 -2580便ー-

 キリト「・・・楽しかったな。本当に」


 アスナ「うん」ニコリ


 ユイ「また行きましょうね、パパ、ママ」ニコリ


 キリト「ああ。今度はリズとシリカも一緒に来てみるか」


 直葉「///」ポー


 ユウキ「・・・リー、じゃなくて直葉?大丈夫?」


 詩乃「恋する乙女の顔してるわね」クスッ


 直葉「ぴゃっ!?///」
512 :1 [saga]:2019/11/04(月) 01:51:32.38 ID:U/uU1U0/0
 遼太郎「はっははははっ!良いなぁ、青春じゃないか」


 直葉「〜〜〜っ!///」ポヒュ〜


 ユウキ「アス、コホンッ。お姉ちゃん、家に帰る前に服を買いに行かない?」


 ユウキ「この格好だと・・・ねぇ?」


 サチ「それもそっか。あっ、じゃあキリトに選んでもらおっかな」


 キリト「お、俺が?」


 アスナ「うん。いいでしょ?」


 キリト「俺、ファッションセンスは・・・」タラー


 ユウキ「キリト〜、ダメ?」
 

 キリト「・・・はぁー、わかった。今回だけだぞ」


 ユウキ・アスナ「「やったー♪」」


 ユイ「あっ、パ」ザザザッ ザ・・・


 キリト「!?。ユ、ユイ!?」


 <ココデスー カバンノナカノプローブノナカニハイッテマスー


 キリト「え?・・・あ、あっ。そっか」ジーッ,ヒョイッ


 ユイ『先程まで自身の体を保てていましたけど、学園都市から離れすぎてしまったので・・・』


 アスナ「そっか・・・」


 ユイ『パパ。また学園都市へ行ける日が来たら・・・』


 ユイ『学園都市の外でも実体化出来るような発明をしてみますか?』
 
 
 キリト「・・・そうだな」クスッ


 ユイ『ありがとうございます♪』


 アスナ「キリトくん、私も協力してあげるから頑張ろ?」ニコリ


 キリト「そうか。じゃあ、頼むぞアスナ」クスッ
513 :1 [saga]:2019/12/05(木) 22:41:21.41 ID:C/NDXiQ70
 ED:Catch the Moment(http://youtu.be/odg6I_2hecE)

 -東京都 世田谷区 結城宅-

 明日奈「ただいま」


 ユウキ@スリーブパーカー+黒トップス+ミニスカニーハイソックス「お、お邪魔します・・・」
 http://s.kota2.net/1575553165.jpg


 明日奈「ユウキ。・・・ただいま、だよ」クスッ


 ユウキ「あ、そっ、そっか」


 京子「お帰りなさい。明日奈」


 ユウキ「」ビクッ!


 明日奈「ただいま。母さん」


 京子「ええ。・・・貴女が、紺野木綿季さんね」


 ユウキ「は、はは、はは、は、はいっ!!」


 ユウキ「ふ、ふちゅちゅかものですが!よろしくお願いしまふ!!」


 京子「・・・」


 ユウキ「(オーウノォー!噛みまくったぁー!)」ダラダラ


 明日奈「・・・ぷっ、あはははっ!ユ、ユウキ、そんなに緊張しなくていいのに」クスクスッ


 京子「ふふっ・・・ホント。大丈夫よ、貴女の事はしっかり聞いているから」クスクスッ


 ユウキ「あ、は、はい・・・」ホッ


 京子「明日奈、荷物を置いてきてリビングに来なさい。お父さんが待ってるわ。浩一郎もね」スタスタ


 明日奈「うん。わかった」


 ユウキ「ボ、ボク荷物はこれだけですから・・・明日奈、お姉ちゃん。持っていってもらえる?」


 ユウキ「先に・・・挨拶しておきたいから」ジッ


 明日奈「・・・うん。じゃあ・・・」


514 :1 [saga]:2019/12/05(木) 22:42:24.88 ID:C/NDXiQ70

 京子「あなた、浩一郎。この子が明日奈の話してた紺野木綿季さんよ」


 彰三「ああ。・・・父の結城彰三だ」


 浩一郎「兄の浩一郎です」


 ユウキ「はい。初めまして、紺野木綿季ですっ」ペコッ


 京子「私は結城京子よ。・・・明日奈から話は聞いたけど・・・」


 京子「・・・もう姉妹みたいになってるわね。明日奈お姉ちゃん、って」クスッ


 ユウキ「あ、え、えと、あの、ウェヒ、その」アセアセ


 京子「焦らないで?・・・ゆっくり話してたくれたらいいから」


 彰三「ああ、その通りだ。・・・君の事を私達はしっかり知りたいのだからね」


 ユウキ「・・・はいっ」




 ユウキ「・・・なので、明日奈に相談して今に至ると言う訳です」


 京子「・・・そうだったのね」


 浩一郎「学園都市でそんなことが・・・」


 彰三「・・・一つ、良いかな」


 ユウキ「は、はいっ?」


 彰三「その、話していた・・・幻夢コーポレーションの社長は信用できるのか?」


 ユウキ「はいっ。もちろんです!」


 ユウキ「何て言うか・・・ある意味、私のお父さんみたいな・・・」


 ユウキ「え、えっと、そ、その、こ、これから、彰三さんをお父さんって呼ぶことに
     なります、から・・・って」


 ユウキ「あぁあー!ご、ごご、ごめんなさい!勝手に決まってるような感じになっちゃって!」アセアセ


 京子「・・・感じになってるじゃなくて、決まってるのよ」

 
 浩一郎「そうだよ、木綿季さん」クスッ


 ユウキ「え?」
515 :1 [saga]:2019/12/05(木) 22:45:18.28 ID:C/NDXiQ70
 明日奈「ユウキがここで一緒に暮らすのは・・・最初から決まってたの」クスッ


 彰三「そう言うことだ」クスッ


 彰三「明日奈に説得されたからな。・・・応えなければならまい」


 ユウキ「・・・。・・・じゃ、じゃあ・・・ボク・・・」


 京子「浩一郎と明日奈の妹、そして私とこの人の娘として迎え入れるわ」ニコリ


 浩一郎「これからお兄ちゃんでも兄さんでも構わないよ」クスッ


 彰三「・・・遠慮は無用でいいぞ。木綿季」クスッ 


 木綿季「・・・〜〜っ//」ブワッ


 木綿季「・・・うんっ//」ニコリ 




 -サチ宅-

 サチ「・・・」


 キリト「・・・サチ」


 遼太郎「なぁ、大丈夫か?」


 ユイ『サチさん・・・』


 サチ「うん。・・・大丈夫」ニコリ

 
 サチ「・・・行ってくるね」


 キリト「・・・ああっ」


 遼太郎「き、気を付けて・・・」
516 :1 [saga]:2019/12/05(木) 22:46:41.02 ID:C/NDXiQ70



 サチ「・・・」


 ―ガチャッ

 サチ「・・・!」


 「・・・ーーー・・・ーーー、ーー?」


 サチ「ーー。ーーーー・・・ーーーーー」ポロポロ


 「ーー・・・ーーーーーっ!」ギュウッ


 サチ「ーーーー・・・ーーーー・・・っ」ポロポロ,ギュウッ





 キリト「・・・」

 
 遼太郎「よかったな。キリト」


 キリト「ああ・・・」コクリ


 キリト「アイツらも・・・空の上で、喜んでくれてるといいな・・・」


 遼太郎「・・・大丈夫だって、キリト」


 ユイ『きっと喜んでくれていますっ!』


 キリト「・・・ああ」

 
 キリト「(今度、墓参りに行ってくるか・・・)」


 キリト「(・・・ついでに茅場のにも)」


 遼太郎「よし!無事に見送れたことだし、帰るとするか」


 キリト「ああっ」


 ユイ『はいっ!』



517 :1 [saga]:2019/12/05(木) 22:53:26.51 ID:C/NDXiQ70


 後日




 翠「それで・・・直葉?」ニコリ


 直葉「んー・・・」モグモグ


 翠「どんな人なの?」


 直葉「・・・え?」キョトン,ズズーッ


 翠「好きになった人のこーとっ♪」


 直葉「」ブファァアッ!


 和人「」ポタポタ


 直葉「ケホッ!ケホッ!な、なな、何言って!?///」


 翠「お母さんの情報網を嘗めちゃダメよ」フフンッ


 翠「(本当は帰ってきてからずーっと頬を染めて、上の空で・・・)」


 翠「(お風呂に入ってるとき誰かの名前を口ずさんで・・・まるで昔の私みたいじゃないの)」クスッ


 直葉「な、何で知ったの!?///ねぇ!?///・・・まさかお兄ちゃん!?///」


 和人「ウェッ!?ち、違うって!?」フキフキ


 翠「イエメン?マッチョ系?今流行ってるジャニーズ系?」


 翠「お母さん的にはゴローちゃんとか大野くんっぽい人が好みだけどー」


 直葉「ふ、普通の学生さんだよ!///お、お兄ちゃんと同じくらいの・・・///」


 翠「そう。・・・それで?」ワクワク


 直葉「・・・ま、まぁ・・・か、かっこいいけど///」プシュー


 翠「ゴローちゃん似?大野くん似?」


 直葉「どっちも違うから!//」
518 :1 [saga]:2019/12/05(木) 22:54:25.09 ID:C/NDXiQ70
 和人「母さん・・・世代が違うだろ」タラー


 翠「あら、そう?・・・あ、キリトはその人の事知ってるの?」


 キリト「あ、ああ。同じクラスで・・・友達になった奴だからな」


 翠「和人から見て、誰に似てるーとかそう言うのはあった?」


 和人「・・・いや、誰にも・・・」


 翠「じゃあどんな人?」


 和人「そうだな・・・」


 直葉「」ジーッ


 和人「(・・・な、何でそんなジト目で見てるんだよ、スグ)」


 直葉「(当麻さんのこと、変な風に言ったら承知しないんだからね!)」


 和人「・・・アイツは良い奴だよ。皆のために・・・頑張って・・・」


 翠「ふんふん・・・(学級委員みたいな事かしら・・・)」


 和人「困ってる人をほっとけない、絶対に助けるヒーローみたいな奴なんだ」


 翠「・・・そう」


 翠「・・・直葉」


 直葉「う、うん・・・?」


 翠「その人の事・・・本当に好きなの?」


 直葉「・・・好き、って言うか・・・///」


 翠「?」


 直葉「・・・もう付き合ってるんですっ!///」バシャアッ


 直葉「」ズゴゴゴーッ!ゴックン!


 直葉「ごちそうさま!//学校に行って来ます!//」タタタッ


 翠「・・・。・・・えぇええええ!?///」


 和人「・・・ご、ごちそうさま!」タタッ!


 翠「ちょっと!和人!待ちなさい!ちゃんと話しを聞かせてーーっ!///」


 和人「くそーっ!」



 和人「不幸だーっ!」



 直葉「・・・ごめんね、お兄ちゃん//」テヘッ
519 :1 [saga]:2019/12/05(木) 23:00:49.06 ID:C/NDXiQ70
 ドラゴン・ロード 2014Ver(http://www.youtube.com/watch?v=IIAd3g8bMEA)

 明日奈「♪〜」


 「結城さん、今朝から何だかご機嫌だね」

 
 「何か良いことあったの?」


 明日奈「ふふっ♪もう少ししたら、わかるよ」ニコリ


 「「?」」


 ―ガラガラッ


 「はい、皆。席についてもらえるかな」


 ―ガタッ ゾロゾロ ガタッ

 「えぇ・・・先日結城さんが帰ってきた事を皮切りに・・・」


 「今日から新しく新入生が入ることになりました」

 ―ザワザワ ザワザワ


 <新入生?
 
 <転校生じゃなくて・・・?」

 <ここって帰還者しか入れないんじゃ・・・


 「少し静かに。・・・では、入ってきてどうぞ」


 ―・・・ガラガラッ
 ―スタスタ


 木綿季@制服「・・・」ペコリ
 http://s.kota2.net/1575554387.jpg



 明日奈「・・・」ニコリ


 「自己紹介をしてもらえるかな」


 木綿季「はい。・・・結城、木綿季です」


 木綿季「これからよろしくお願いします!」


 ―ザワザワ ザワザワ

 <結城?・・・で、名前もゆうき・・・」

 <あれ?結城さんと同じ苗字?

 木綿季「うんっ。ボクは・・・明日奈お姉ちゃんの妹の結城 木綿季だよ」ニコリ


 <<<<・・・えぇええええ〜!?

 木綿季「あははっ♪良いリアクション♪」


 明日奈「」スクッ


 明日奈「皆、これから・・・妹の事をよろしくね」


 明日奈「私の・・・大切な妹だから」ニコリ
520 :1 [saga]:2019/12/05(木) 23:04:18.68 ID:C/NDXiQ70



 -仮想世界-
 
 シウネー・ジュン・ノリ・タルケン・テッチ「「「「「ユウキっ!」」」」」


 ユウキ「久しぶりっ!皆!」


 ノリ「こんの〜っ・・・なんで、あの感動はなんだったのよ!?」ギュウッ


 ジュン「何がどうしてどうなってんだ!?」ガシッ


 タルケン・テッチ「「」」ポカーン


 ユウキ「えっと・・・話すと長いから・・・流してもらえる?」


 シウネー「はいはい・・・仕方ないですね・・・」


 シウネー「何て言えるわけありませんっ!」


 アスナ「ま、まぁまぁ皆さん落ち着いて」アセアセ


 シリカ「ジュンさん、落ち着きましょう?ね?」


 ジュン「け、けどさ・・・ホントに何があったんだ?」


 キリト「学園都市に居るゲーム会社、幻夢コーポレーションの社長のおかげだ」


 シウネー「幻夢コーポレーションの社長・・・?」


 リズベッド「いやいや私も会ったけどさ・・・何でゲーム会社の社長がそんなことできるのよ」


 クライン「出来るんだって。あの人・・・マジで神様だから」


 シノン「本当にすごい人だったのよ」


 ―トゥートゥートゥー

 シリカ「え!?な、何!?何のサイレンですか!?」 


 ―テッテレテッテッテー


 黎斗「私がぁああああああぅ神ぃいだぁああははははははっ!!」


 リズベッド・シリカ「「社長(さん)が出てきたーっ!!?」」ガビーン


 
521 :1 [saga]:2019/12/05(木) 23:05:40.45 ID:C/NDXiQ70
 リーファ「・・・///」ポー


 キリト「・・・リーファ」ポンッ


 リーファ「ひゃふわぁ!?///ななななななな何!?///」


 キリト「・・・神様社長が来たぞ?」


 キリト「あとパラドも」


 リーファ「あ、そ、そうなの?//・・・ホントだ・・・」


 キリト「ああ。あと・・・」


 リーファ「・・・はぁ・・・///」


 
 リズベット「・・・ねぇ、リーファどうしたの?ため息ばっかでしかも顔赤いし」


 シリカ「仮想世界でも風邪引くなんてことはないですよね・・・?」


 遼太郎「お前らもいつかは味わう甘ーい青春を今感じてるとこだ。リーファ殿は」


 リズベット「はぁ?」


 シノン「つまり、学園都市で恋人ができたから会えなくて寂しがってるの」


 リズベット・シリカ「「えっ。えぇえええ!?」」


 リズベット「うっそぉおおお!?本当に!?」


 シリカ「あの・・・キリトさん好きの!?」


 リズベット「でもっブラコンのリーファが!?」


 リズベット・シリカ「「恋人ぉおお〜〜!?」」


 リーファ「ブラコンってなんですかぁあーーーっ!///」


 リズベット「うわびっくりしたぁ!?」


 シリカ「い、いつの間に聞いてたんですか」アセアセ


 リーファ「そんな大声出されたら嫌でも聞こえますよっ!///もうっ///」


 シリカ「そ、それで、どんな人ですか?」


 リズベット「あ、私も気になる!」
522 :1 [saga]:2019/12/05(木) 23:07:44.30 ID:C/NDXiQ70
 リーファ「そ、それはっ///」


 キリト「・・・こんな人だよな?リーファ」


 リーファ「え?」クルッ


 カミジョー@アルフ「よっ」


 リーファ「あ、うん。こんな・・・人・・・。・・・え?」


 カミジョー「そっちから来る前に会いにきたぜ、直葉」ニコリ


 リーファ「・・・と、ととと、ととっ、当麻さんっ!?///」カァアア


 アスナ「上条君っ!え?どうやって仮想世界に来たの?」


 ユウキ「学園都市にナーヴギアとか発売されてなかったんじゃ・・・」

 
 カミジョー「まぁ、そうなんだけどさ」


 アスナ「・・・あ、もしかして」


 黎斗「そう、そのもしかしてだぁ・・・!」


 パラド「こいつがVRのノウハウを活かしてナーヴギア擬きを作ったんだ」


 キリト「ナーヴギアを作ったのか!?」


 黎斗「芳川桔梗、そして木山春生や数々の研究者の知恵と技術を借りたのだよ」


 黎斗「そして上条当麻は試験プレイヤーとして選抜したのだぁ」

 
 カミジョー「まぁ、直葉に会いに行きたかったからな」クスッ


 リーファ「と、当麻さん・・・///」キュンキュン


 リズベット「ほっほ〜?・・・なるほどねー」


 シリカ「イケメンさんですね。リーファさんはああ言う感じの男性が好みなんですか・・・」


 シノン「まぁ・・・性格も良い人だから」


 遼太郎「キリトとは親友になった男だしな。すごいぜ?アイツは」

 
 リズベット・シリカ「「へぇ〜・・・」」
523 :1 [saga]:2019/12/05(木) 23:09:56.99 ID:C/NDXiQ70
 カミジョー「しっかし、すごいな。ここがゲームの世界なんて・・・」


 パラド「俺も初めは正直驚いたぜ。今は心が踊りっぱなしだけどな」ハハッ


 リズベット「あの、上条さんでしたっけ?」


 カミジョー「ん?ああ、そうだけど・・・?」


 リズベット「初めまして!私リズベットって言います!本名は篠崎里香です!」


 シリカ「私はシリカです!綾野珪子が本名なんです!」


 カミジョー「あ、ああ・・・ よろしくな」


 リズベット「うんっ。で、いきなりだけどリーファとどんな風に出会ったの!?」

 
 シリア「告白したのはどちらからですか!?」 


 カミジョー「え?」


 リーファ「ちょ、ちょっと!?///」


 リズベット「意外と肉食系的にリーファが責めてきたの!?」


 シリカ「それとも上条さんがリーファさんのハートを鷲掴みに!?///」キャーッ


 カミジョー「え、ええっと・・・」


 リーファ「と、当麻さんっ!///仮想世界を案内しますから!///」


 リーファ「行きますよーーーっ!///」ガシッ!グイッ!


 カミジョー「おぉおおお〜〜〜!?」


 ―ヒュウウゥウウ〜〜・・・



 リズベット「あ!待ちなさいよ!」


 シリカ「絶対に聞くんですからねーっ!」


524 :1 [saga]:2019/12/05(木) 23:14:01.01 ID:C/NDXiQ70
 キリト「・・・やれやれ・・・」クスッ


 ユウキ「ここに居ても上条さんは・・・」クスッ


 クライン「はははっ!ま、アイツらしいんじゃないのか?」


 シノン「そうなのかもしれないわね」


 アスナ「そうそう。きっと、あれが上条君らしさなのよ」クスッ


 キリト「・・・ま、そうだな」


 ユウキ「うん」クスッ


 ユイ「パパ、ママ。これからもっと楽しくなりそうですね!」


 キリト「そうだな。・・・ユウキも戻ってきて・・・」


 
 サチ@ケットシー「キリト〜〜!」


 
 アスナ「あっ、サチだ!おーいっ!」


 ユウキ「こっちだよー!」

 
 

 キリト「サチも戻ってきたんだからな・・・」


 キリト「これから・・・」



 キリト「ずっと楽しくなりそうだ」
 


 http://s.kota2.net/1575555169.png


 http://s.kota2.net/1575555182.png


 

          ― 終 ―
525 :1 [saga]:2019/12/05(木) 23:16:03.68 ID:C/NDXiQ70
ふぃ〜〜〜〜やっと書き終わりました。
4部も書き写すのは、やっぱ疲れましたね。


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