【安価】上条「とある禁書とSAOで」キリト「仮面ライダー」

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188 :1 [saga]:2019/09/22(日) 00:32:38.87 ID:IkESnbeL0
 エステル「私も彼女の意見に同意する。キリト、だったな?」


 エステル「事態は深刻だ。・・・我々仮面ライダーが守ってやろう」


 ユウキ『ボクもキリトを守るよ!』


 清ヶ「確かに、さっきは戦えてたからありがたく協力してもらうぜ」


 ユウキ『任せておいてっ』


 詩乃「・・・話しはリーファから聞いたけど、本当に生き返ったのね」


 ユウキ『うん、まぁ・・・』


 「話しは聞かせてもらったぁ・・・」


 キリト「・・・!」


 ユウキ『あ。あぁああ!』


 エステル「壇黎斗神社長?どうして、ここに・・・」


 黎斗「何。キリト君が大怪我をしたと風の噂で聞きつけたものでね」


 黎斗「それと・・・君の様子も見に来たんだ」ニコリ


 ユウキ『え?ボク?』


 黎斗「当然」


 遼太郎「キリト!大丈夫かよ!?」


 キリト「クライン・・・」


 遼太郎「黎斗社長からお前が怪我したって聞いてよ、同行してきたんだ」


 キリト「そっか・・・。・・・黎斗社長、丁度よかったよ。貴方に・・・聞きたい事があったんだ」


 黎斗「もちろん。承知の上で私も会いに来たのだよ」


 キリト「・・・アンタが・・・ユウキを生き返らせたのか?そうなら、どうやって・・・」


 黎斗「昨日、私はALOへも赴いてね・・・」


 黎斗「そこでとある木を見つけ、近寄って見たとき・・・彼女の意識がデータとして残っていた粒子を
    見つけた」


 ユウキ『ボクの・・・意識・・・?』


 黎斗「そう。そのデータ粒子には君が生きたいと強く思っている意思があった」


 黎斗「・・・それに私は感銘を受けてね・・・この神の才能を全力で振るわせてもらったよ」
189 :1 [saga]:2019/09/22(日) 00:33:26.64 ID:IkESnbeL0
 キリト「・・・アンタはユウキをどうするつもりだったんだ」


 黎斗「私は神だ。・・・名も無き命となっていた彼女に無慈愛にはなれなかったのだよ」


 アスナ「・・・」


 キリト「・・・アンタのおかげで、またユウキに会えた。それだけは・・・」


 キリト「礼を言っておく・・・」


 黎斗「光栄だよ。キリト君」ニンマリ


 キリト「だけどなっ!」ガシッ!


 遼太郎「お、おいキリト!」


 キリト「アンタ、人の命の重さをわかって・・・わかってやったのか!?」


 黎斗「・・・」


 キリト「ユウキは・・・ユウキは一生懸命、生き抜いて生涯を終えたんだぞ!?


 キリト「なのに、なのに何で・・・」


 アスナ「キリトくん・・・」


 ユウキ『キリト・・・』


 黎斗「生涯、か・・・だがキリト君。君が言っている事は、正しいと言えるのかな」


 キリト「何・・・っ!?」


 黎斗「・・・ユウキ君にはすまないと思うが、過去のデータを見させてもらった」


 黎斗「ユウキ君・・・いや紺野木綿季の生涯はたったの15年と言う年月で・・・本当に満足出来たと
    思っているのかい?」


 キリト「・・・それは・・・っ」


 黎斗「この私よりも若い命を、消えようとしながらも生きたいと願っていた彼女を放っておけなかったのだよ」


 黎斗「彼女を生き返らせたのは君のためでもない。・・・彼女自身の願いのためだ」


 キリト「・・・」


 ユウキ『キリト・・・そんなに怒らないで?』


 キリト「ユウキ・・・」


 ユウキ『この人なりの・・・正義なんだよ。多分』


 キリト「・・・」


 遼太郎「キリト。社長は決して悪い人じゃないんだ!(おかしい人だけども!)」


 遼太郎「だから・・・その・・・」
190 :1 [saga]:2019/09/22(日) 00:33:58.72 ID:IkESnbeL0
 キリト「・・・」スッ


 キリト「・・・。・・・悪かった。アンタがしたことは・・・ユウキの為だった訳だな」


 黎斗「そう思ってくれて構わない」


 キリト「・・・そう、か・・・」


 キリト「・・・今まで碌なゲームの制作者に会わなかったもんで・・・」


 黎斗「それはさぞ悲惨だっろう」


 キリト「・・・アンタも同じ穴の狢かと思ってたよ」


 黎斗「それは心外だ。私はそんな奴らの才能と一緒にしないでほしいものだね」


 ユウキ『えっと・・・黎斗神、さんでいいのかな?』


 ユウキ『それとも神様?』


 黎斗「その通ぉぉおりぃ!私は神だぁぁぁああっ!ハハハハハハハハッ!!」


 アスナ・直葉・詩乃「「「(怖い)」」」ビクッ


 ユイ「面白い人ですね」クスッ


 アスナ「え」


 ユウキ『じゃあ、神様!・・・ありがとう。なんてお礼をしたらいいか・・・』


 黎斗「構わないさ。それに君はまだ不完全な状態だからね」


 ユウキ『不完全・・・?』
 

 ユイ「やっぱり電子音みたいに聞こえる声はそのせいですか?」


 黎斗「そうなのだよお嬢さん。いちご飴好きかな?」スッ


 ユイ「ありがとうございます!」ニコリ


 詩乃「不完全とはどう言うことなの?」


 黎斗「彼女自身の意識ははっきりとしているのだが、身体全体はまだ現実の世界に馴染めていなくてね」


 黎斗「まだ少し調整が必要になるのだよ。下手をすればドット絵になりかねない」


 ユウキ『そ、それはちょっと困るかな・・・』


 黎斗「心配することはない。この神の才能を持つ私にかかれば・・・問題は解決する」


 黎斗「それと彼女の意識データはこのガシャットに保管している。これを君に渡しておくよ」スッ


 ユウキ『あ、うんっ』
191 :1 [saga]:2019/09/22(日) 00:37:10.40 ID:IkESnbeL0
 黎斗「Wi-Fiからアップデートデータを送れば、今度は完全な状態になっている。はずだ」


 アスナ「・・・あの、貴方は一体何者なんですか?」


 黎斗「言っただろう。私は、神だぁ・・・!最高新である、壇黎斗神だぁぁぁああっ!」


 アスナ「(この人、ここの病院で診察か何か受けた方が・・・)」


 ユイ「ふふふっ♪」クスッ


 キリト「(マズイ、ユイに変な悪影響が!)」


 黎斗「誉め言葉として受け取っておくよ」ニコリ


 アスナ「あ、あの、すみません!」ペコペコ


 直葉「ま、まだ小さい子ですから」アセアセ


 ユイ「・・・もしかして神様社長もAIなんですか?」


 アスナ・直葉「「え?」」


 黎斗「AIとは少し違うのだよ。私は一度死にバグスターウイルスとして復活した」


 詩乃「バグスターウイルス・・・?」


 黎斗「そうだ。そして私は別の世界から来た神だ」


 キリト「別の世界・・・?」


 黎斗「私はその世界で完全に消失したと思ったのだが・・・次に目覚めると、この世界のここの病院に
    居たのだ」


 ユウキ『神様って所謂、転生してきたの?』


 黎斗「それが一番妥当だよ。ただ元の世界に似ている点はいくつかあるかな」


 黎斗「そう・・・仮面ライダーが居る事だ。まぁ、変身している人物はかなり違うがね」


 エステル「(私が変身するゴーストも別の人間が変身するとなると・・・どんな人物なんだろうか)」


 黎斗「まぁ、話しはこれくらいにしておいて・・・キリト君、これはお見舞いの品で持ってきたのだが
    受け取ってくれるかい?」


 キリト「あ、ああ・・・」スッ


 ユイ「いちごが沢山入ってますね」


 黎斗「これぞ神の恵みだぁ・・・」


 黎斗「ビタミン豊富な上に疲れも取れるまさに神が創った最高の食物なのだよ」


 アスナ「(要するにいちご好きなんだ、この人)」


 直葉「(意外・・・)」クスッ
192 :1 [saga]:2019/09/22(日) 00:37:55.26 ID:IkESnbeL0
 黎斗「さて、私はこれにて失礼するとしよう。キリト君、明日の件だが・・・」 


 キリト「ああ。7時に行けばいいんだよな」

 
 遼太郎「俺が迎えに行くから、少し待っててくれるか?」


 キリト「わかった、頼むよ」

 
 黎斗「では・・・ユウキ君」
 

 ユウキ『あ、はい?』


 黎斗「君の命を再びこの世に生を与えたのはこの私だ」


 黎斗「君を完全な状態にするよう努めよう。任せておきたまえ」ニコリ


 ユウキ『は、はい・・・ありがとうございます』ペコリ


 黎斗「それでは・・・失礼するよ。壷井君」


 遼太郎「あ、はい!じゃあまた明日な」


 キリト「ああ・・・」コクリ


 エステル「・・・では、私もこれで」


 清ヶ「俺もな。・・・キリト、また襲われそうな状況だったら生き残る気で助け呼べよ?」


 キリト「・・・わかってるよ」


 清ヶ「んじゃ・・・気をつけてな」

 ―スタスタ
 
 キリト「・・・俺、リアルだと不甲斐ないな・・・」


 キリト「・・・俺にも仮面ライダーみたいな力があれば・・・」


 アスナ「キリト君・・・」


 詩乃「キリト。この街ではそう言う問題じゃないと思うんだけど」


 詩乃「貴方も普通の人間なのだから」

 
 ユウキ『そうだよ。キリト、現実で戦えるのは・・・』


 キリト「・・・」


 上条<おーいっ


 キリト「あっ・・・上条。それに・・・」

 
 上里「やぁ、お見舞いに来たんだけど・・・もう退院するのかい?」


 アスナ「うん。怪我の具合は入院するほどじゃないってお医者さんから聞いたから」


 吹寄「それならよかったわ」ホッ
193 :1 [saga]:2019/09/22(日) 00:38:49.28 ID:IkESnbeL0
 キリト「・・・どうして、ここがわかったんだ?」


 食蜂「制理さん・・・あぁ、吹寄さんはぁ「アイテム」のメンバーだから連絡が来てたのよぉ」


 上条「お前が敵のライダーに襲われたってな」


 キリト「そうなのか・・・」


 吹寄「それで、敵のライダーはどんな感じだったかしら?」


 キリト「そうだな・・・」


 上条「わかりにくい様だったら色とか武器でも、変身者が男女かでもいいぞ」


 キリト「・・・。・・・色はモノクロが基準で武器は剣になったり銃になったりした」


 キリト「変身したのは・・・俺の・・・。・・・」


 上里「・・・知り合いかい?」


 キリト「・・・」コクリ


 食蜂「その様子だとぉ、女性ねぇ」


 キリト「!?」


 アスナ「ど、どうしてわかったんですか?」


 食蜂「シチュエーションでのお約束は外さないんだゾ☆」


 吹寄「要するに勘で言ったのね」ハァー


 キリト「・・・まぁ、実際そうなんだけどな・・・」


 上条「その人の名前は?」


 キリト「サチ、って言うんだ。・・・上条、吹寄、食蜂、上里」


 キリト「サチの事を話すには・・・SAOの事を知ってもらわないといけないんだ」


 上条「SAO?」


 上里「外で発売されてるゲームの名前だよ。・・・1年前、とんでもない事件を起こしたんだ」


 食蜂「とんでもない事件ってぇ?」


 上里「・・・詳しい事は、キリト君達から話せるかい?」


 キリト「・・・ああ」


 アスナ「SAOは上里君が言った通り、ゲームの名前で・・・」


 
194 :1 [saga]:2019/09/22(日) 00:42:47.69 ID:IkESnbeL0



 上条「ひでぇ・・・っ」

 
 吹寄「何て外道なのよ、その茅場だとか須郷って奴は!」


 上里「・・・」


 食蜂「新川兄弟も中々の人間失格者ねぇ」


 詩乃「そうね。捕まって清々したわ」


 アスナ「・・・茅場さんは確かに酷いことをしたけど・・・何度か私達を助けてくれたの」


 上条「助けてくれたって・・・死んだんじゃなかったのか?」


 キリト「肉体的にはな。けど、電脳化して電脳空間で生きてたんだ」


 キリト「・・・もしかしたら、サチもそこに入りこんで・・・」


 キリト「(けど、それには大出力のスキャニングをかけないと無理だ・・・サチにそんなことが・・・)」


 上里「・・・そのサチと言う子をライダーにしたのは・・・」


 キリト「!。なんだ?心当たりがあるのか?」
  

 上里「いや・・・もしかしたらなんだけど、その今までの事件に関与してきた人物の誰かじゃないのかな」


 食蜂「なるほどねぇ。それだとキリトさんを狙う理由になるわぁ」


 アスナ「そんな・・・で、でも、その人達は捕まっているし」


 上条「茅場は無いとして、須郷とその新川兄弟が脱獄したとなれば・・・話しは別だぞ」


 詩乃「・・・もし、それが本当なら最悪ね・・・」


 アスナ「・・・っ」ブルルッ


 直葉「アスナさん・・・」サスサス


 食蜂「外からの情報はぁ、一応入ってくるけどぉ脱獄犯がここへ来るって事はまず無いからぁ
    油断するわよねぇ」


 上条「(魔術師なら沢山入ってくるんだけどな・・・)」


 吹寄「・・・あ、そう言えばキリトとアスナさん以外の人とは初対面ね。私は吹寄制理よ」


 上里「上里翔流。ライダー以外では平凡な高校生だよ」


 食蜂「食蜂操祈よぉ。名前を知ってるならぁ他の事も知ってると思うから言わないわぁ」


 上条「俺は上条当麻だ。俺達はキリトとアスナが学校体験で来てる高校のクラスメイトなんだ」


 直葉「あ、そうだったんですね。兄がお世話になってます」ペコリ

 
 直葉「桐ヶ谷直葉です」
195 :1 [saga]:2019/09/22(日) 00:44:24.25 ID:IkESnbeL0
 吹寄「ええ。・・・しっかりした妹さんじゃないの」クスッ


 キリト「は、はは。まぁ・・・な」ナデナデ


 直葉「//」


 ―たゆん・・・
  
 食蜂「ふーん・・・(中々、私と制理さんと五和さんに雲川先輩に負けないくらいねぇ)」ジーッ


 詩乃「朝田詩乃よ。・・・食蜂さんが入学していた常盤台で学校体験をしているわ」


 ユウキ『えっと・・・ユウキです。本名は紺野木綿季なんだけど、色々あり過ぎて・・・その・・・』


 上条「・・・大丈夫だ。何となくわかってるからさ」


 ユウキ『え?』


 食蜂「声が電子音的な感じだからぁ、AIか何かで貴女は生き返った・・・って所かしらぁ」


 吹寄「この街ではおかしいことしか起きないから安心しなさい」


 上条「自分のペースで理解してくれればいいさ」


 ユウキ『そ、そっか・・・ありがとう』ニコリ


 上里「・・・ん?さっきの女の子は?」


 アスナ「・・・あ、ユイちゃん?ユイちゃん!?」



 美琴<わかる!?可愛いわよね!
 
 ユイ<はい!ゲコ太さんは可愛いですっ ニコリ



 食蜂「あらぁ、あそこで美琴さんとゲコ太語ってるわよぉ」


 アスナ「よかった・・・」ホッ


 詩乃「美琴・・・もしかして御坂美琴?超電磁砲の・・・」


 上条「ああ。・・・今日はその超電磁砲が暴発して・・・な」


 キリト・アスナ「「・・・」」タラー


 詩乃「?」
196 :1 [saga]:2019/09/22(日) 00:45:36.03 ID:IkESnbeL0
 美琴「ごめん、遅れちゃった」


 ユイ「パパ、ママっ♪」


 アスナ「ユイちゃん。勝ってにどこかへ行っちゃダメだよ?」


 ユイ「あ、はい。ごめんなさい・・・」


 アスナ「うん、良い子」ニコリ、ナデナデ


 吹寄「・・・え?パパ?ママ?」


 食蜂「へぇ・・・その歳でまさか子持ちなんてぇ・・・」


 美琴「え。マジで!?」


 吹寄「う、うそ・・・」


 キリト「ち、違うぞ!?これはその」アセアセ


 直葉「ユイちゃん・・・」ガックリ


 ユイ「ご、ごめんなさい」


 食蜂「外の世界は進んでるわねぇ」ニヤニヤ


 上条「キリト・・・お前・・・」


 キリト「上条!話しはちゃんと聞いてくれるとありがたいんだけどな!?」


 上里「・・・ゲームで知り合った子、とか?」


 詩乃「それは私ね。・・・キリト、ここは正直に話しなさい」


 美琴「や、やっぱりそう言うことなの」

 
 アスナ「違うんです!」


 キリト「わかった!ちゃんと話すから!よく聞いてくれ」




 吹寄「・・・なるほど。そう言う事なのね」


 食蜂「なぁんだぁ・・・ちょっとつまんないわぁ」


 美琴「ま、まぁ、確かに親子にしては・・・ちょっと違うっぽい・・・?」


 上条「すまん。勘違いしてて」


 キリト「い、いや・・・謝らなくていいよ」
197 :1 [saga]:2019/09/22(日) 00:56:50.38 ID:IkESnbeL0
 上条「キリト。サチが心配なのはわかるけど・・・自分自身のことを一番大切にしてくれ」


 美琴・食蜂・吹寄「「「当麻(君)が言っても説得力皆無」」」


 上条「えー・・・」
 

 キリト「わかってる・・・けどサチを助けたいんだ」


 上里「キリト君。・・・もし、その子が操られていると言う手段で襲ってきているのならぼくらもそうする」


 上里「ただ・・・その子は偽者できみの心身をボロボロにさせるためにその姿をしていたら・・・」


 キリト「・・・その時は・・・」


 ユウキ『キリト・・・』


 食蜂「度胸あるわねぇ」クスッ


 詩乃「デスゲームクリアしたぐらいだから、肝は据わってて当然でしょ」


 食蜂「それもそうねぇ」


 アスナ「・・・」


 上条「まずは・・・美琴の言うとおり捕まえて話せるか確かめてみよう」


 吹寄「話せないようだったら・・・キリト。私は本気でその子で倒すわよ」


 吹寄「いいわね?これは・・・警告であり貴方も覚悟しないといけないことだから」


 キリト「・・・」


 キリト「・・・ああ。わかった・・・覚悟を決めておくよ」 
198 :1 [saga]:2019/09/22(日) 00:57:24.38 ID:IkESnbeL0
↑誤爆
199 :1 [saga]:2019/09/22(日) 00:57:56.27 ID:IkESnbeL0
 ユイ「私が誤解を招く事を言ってしまってごめんなさい」ペコリ


 吹寄「いいわよ。ずっと呼んできた名前だものね」クスッ、ナデナデ


 食蜂「パパとママねぇ・・・」

 
 美琴「・・・な、何っ?//」


 食蜂「?。何がぁ?」


 美琴「(あ、この反応からかって来るつもりじゃなかったのね)そ、その、パパとママが」


 食蜂「あぁ・・・当麻くんはぁ、私達の旦那になったらぁちゃんとパパになってくれるかしらぁ?」クスッ


 上条「」


 上里「・・・あぁー」タラー


 直葉「(ほ、本当にこの人10人とお付き合いしてるんだ!すごっ!)」


 詩乃「(そんなにこの男、すごい人なの?)」


 キリト「(上条・・・お前が一番やばいだろ)」


 美琴「ど、どうなのよ!?//」


 吹寄「・・・と、当麻?//」ドキドキ


 上条「・・・」


 アスナ「(うわぁ・・・すごく困ってる・・・)」

 
 食蜂「なーんて☆今言える訳ないわよねぇ〜?」クスクスッ


 食蜂「まぁ、楽しみにしてるわぁ。・・・パパ♥」


 上条「・・・」スタスタ


 上里「あれ?上条?・・・上条っ」タタッ

 
 キリト「どうしたんだ・・・?」


 吹寄「心配になると叫びたくなるんですって」

200 :1 [saga]:2019/09/22(日) 00:58:24.14 ID:IkESnbeL0

 上条<――――――――――――――――っ!!!

 上里<―――、――――、―


 キリト「・・・みたいだな」


 アスナ「・・・キリトくんはあんな風になったりする?」


 キリト「い、いやいや、無いぞ?だから安心してくれ」


 アスナ「そっか・・・」ホッ


 
 上条「・・・戻ったでせう」


 キリト「あ、ああ・・・」


 上条「・・・作戦会議するから、どこか座れるとこに行こうぜ?」


 美琴「あ、じゃあ・・・」




 -第七学区 Joseph's-

 キリト「・・・ここで会議か?」


 吹寄「え?・・・まぁ、つまみ食い出来るし・・・」


 食蜂「好きなの頼んでいいわよぉ。奢りなんだゾ☆」


 詩乃「それは、どうも・・・てっきり基地か何かでやるのかと思ってた」


 上条「無い無い。流石に学園都市にそれは無いぞ」


 直葉「(学園都市の基準ってよくわかんないなぁ・・・)」


 美琴「さて、そのライダーの打倒策だけど・・・どれくらい強かったの?」


 ユウキ『馬力もあって射撃も下手したらアスナが・・・』


 アスナ「う、うん・・・」


 美琴「そう・・・危なかったわね」


 キリト「サチは、途中で膝を付いて消えたんだ。活動には制限時間があるって助けてくれたライダーの
     1人がそう言ってた」


 直葉「ですから今日はもう現れないだろうって・・・」


 美琴「・・・その制限時間が過ぎてから電気を浴びせて麻痺させればとっ捕まえれるわね」


 キリト「簡単に言うな・・・」


 アスナ「と言うより、それだと可哀想・・・」


 食蜂「でもぉそうでもしないとキリトさんの命の危機には変わらないわぁ」


 詩乃「私もそう思う」
201 :1 [saga]:2019/09/22(日) 00:59:12.26 ID:IkESnbeL0
 上条「キリト。サチが心配なのはわかるけど・・・自分自身のことを一番大切にしてくれ」


 美琴・食蜂・吹寄「「「当麻(君)が言っても説得力皆無」」」


 上条「えー・・・」
 

 キリト「わかってる・・・けどサチを助けたいんだ」


 上里「キリト君。・・・もし、その子が操られていると言う手段で襲ってきているのなら
    ぼくらもそうする」


 上里「ただ・・・その子は偽者できみの心身をボロボロにさせるためにその姿をしていたら・・・」


 キリト「・・・その時は・・・」


 ユウキ『キリト・・・』


 食蜂「度胸あるわねぇ」クスッ


 詩乃「デスゲームクリアしたぐらいだから、肝は据わってて当然でしょ」


 食蜂「それもそうねぇ」


 アスナ「・・・」


 上条「まずは・・・美琴の言うとおり捕まえて話せるか確かめてみよう」


 吹寄「話せないようだったら・・・キリト。私は本気でその子で倒すわよ」


 吹寄「いいわね?これは・・・警告であり貴方も覚悟しないといけないことだから」


 キリト「・・・」


 キリト「・・・ああ。わかった・・・覚悟を決めておくよ」 
202 :1 [saga]:2019/09/22(日) 01:01:07.63 ID:IkESnbeL0
 キリト「・・・サチだって・・・辛いはずだからな」


 上条「・・・(キリト・・・お前、色々とあったんだな・・・)」


 食蜂「・・・さぁて、暗い話しはこれくらいにしてぇ。何か食べましょぉ」


 美琴「そ、そうね!あ、ここジャンボパフェが美味しかったから」アセアセ


 食蜂「はい、当麻くん♥あーん♥」


 美琴「わ、私から先っ!/」


 吹寄「2人とも・・・」ハァー


 上条「ジャンケンして順番を決めてほしいでせう・・・」

 
 直葉「ん〜〜〜わっ・・・!」シュワシュワ


 詩乃「どうしたの?」


 直葉「こ、こにょサイりゃーふっほいひゅわひゅわふふ・・・」シュワシュワ


 詩乃「すごい音鳴ってるわね・・・」タラー


 キリト「・・・」


 アスナ「・・・キリトくん。これ、食べてみる?」ニコリ


 キリト「え?あ、ああ・・・」パクッ


 ユウキ『おおっ。ちゃんと味もわかる・・・』モグモグッ


 ユイ「よかったですね、ユウキさん」ニコリ


 ユウキ『うん♪・・・あ、キリト。それ少しちょーだい?」


 キリト「これか?・・・ほら」スッ


 ユウキ『あーん♪・・・うん!美味しい♪』


 上里「・・・ん?」prrr


 上里「もしもし?・・・わかった。じゃあ・・・うん」ニコリ


 上条「府蘭からか?」


 上里「その通り。先にぼくは失礼するよ。食蜂さんごちそうさま」


 食蜂「えぇ、どういたしましてぇ」ニコ
203 :1 [saga]:2019/09/22(日) 01:02:29.75 ID:IkESnbeL0
 上里「・・・キリトくん」


 キリト「ん?」


 上里「・・・希望は持って損した方が良いとぼくは考えてる」


 上里「・・・結果はどうあれと思わない方がいい。結果までの過程に最後まで付き合うよ」


 キリト「・・・ありがとう。上里」


 上里「うん。・・・じゃっ」スタスタ


 キリト「・・・(希望は持って損した方がいい、か)」


 

 
 麦野「おーっ?上条勢力にさっきの少年少女達かにゃーん」

 
 吹寄「あ、沈利さん」


 アスナ「ど、どうも・・・」


 直葉「枝先さん、連絡してくれて本当にありがとう」ペコリ

 
 枝先「うん。お兄さんが無事で何よりだったよ」ニコリ


 滝壺「・・・(この子、私と同じくらい大きい・・・)」ジーッ


 滝壺「(えださきと同い年なのに・・・すごいなぁ)」


 麦野「半分同席して良いかしら?あんまり空いてないみたいだし」


 上条「ああ、いいぞ」

 
 麦野「どーもにゃーん」


 滝壺「お隣失礼するね?」


 キリト「どうぞ。・・・(この黒い旅行カバンみたなのは・・・)」


 枝先「直葉さん、お隣に座るね」


 直葉「うん」コクリ


 詩乃「(この人達が治安維持組織の「アイテム」・・・)」

  
 麦野「災難だったわね。まさかライダーに襲われるなんて」

 
 キリト「まぁ・・・はい・・・」
204 :1 [saga]:2019/09/22(日) 01:06:51.98 ID:IkESnbeL0
 食蜂「麦野さぁん。他の人達は居ないのかしらぁ?」


 麦野「絹旗とテレス、サンドリヨンに裕也は待機兼事務業務」


 滝壺「しあげは別のバイトでらっこは原稿を事務所に持って行ったのよ」


 美琴「彩愛は?」


 麦野「彩愛は確か・・・」


 滝壺「収録だって」


 麦野「今日はお客さんに沢山褒めてもらえてインスピレーションが湧いたからって張り切ってたわね」クスッ


 美琴「ふーん・・・」


 ユイ「彩愛さんの歌はとっても素敵ですからね!」ニコリ


 麦野「まぁ、そうね」クスッ


 麦野「さってと、何食べようかしらねー・・・」


 滝壺「私はこれにするね」


 麦野「んー」


 アスナ「(改めて見ると・・・すごく美人・・・)」ポーッ


 枝先「それにしても遊園地で戦闘があって誰も負傷者が出なくてよかったですね」


 麦野「ホントそうね」


 キリト「なんか・・・「人払い」がどうとかって聞いたんですけど・・・」

 
 上条「「人払い」が?・・・だとしたら、魔術師の仕業か・・・?」


 滝壺「誰であっても・・・誰かが危ない目に遭ってるなら問答無用で倒すよ」フンス


 キリト「あ、え、えっと・・・」タラー




 麦野「・・・ん?」チラッ


 アスナ「あっ・・・」フイッ


 麦野「・・・どうしたの?私の顔に何か・・・付いてる?」サスサス


 アスナ「その、大人の女性っぽくて綺麗だなって・・・」


 麦野「あら、そう?嬉しいにゃーん」クスッ
205 :1 [saga]:2019/09/22(日) 01:08:47.69 ID:IkESnbeL0
 アスナ「・・・あ、あの・・・誰かとお付き合いとかは・・・」


 麦野「居るわよ。同じメンバーに居る裕也って人が恋人よ」クスッ


 アスナ「そうですか・・・(やっぱり恋人は居るよね・・・)」

 
 アスナ「・・・あの、もしよろしければ恋人ともっと仲を深められるアドバイスをいただけませんか?」


 麦野「ん〜・・・男はまぁ・・・本心に従うのが一番単純な生き物だし・・・」


 麦野「下心が無いって言うのは嘘だから少し大人な背伸びした格好になってみれば?」


 アスナ「背伸びした格好・・・」


 麦野「例えば身体のラインが見えるものとか」


 アスナ「・・・なるほど」フムフム


 麦野「・・・この際言っておくけど、少年はキリトだったっけ?」


 アスナ「は、はい」


 麦野「確かにカッコいいけど、鈍そうね」


 アスナ「うっ・・・わ、わかっちゃいますか・・・」


 麦野「私の彼もそうだったからねぇ〜・・・」


 麦野「ああ言うタイプには自分からの押しがないとダメよ?私も押して捕まえたんだから」


 アスナ「は、はいっ」


 麦野「ちなみに滝壺・・・私の連れの黒髪の子ね。あの子は凄まじいくらい攻めてるから」


 アスナ「・・・じ、実は、今日見ちゃったんです・・・/」


 麦野「あら、そう。・・・あれはあんまり参考にはならないから」


 アスナ「は、はぁ・・・色んな愛がありますね・・・」


 麦野「人それぞれよ。・・・そう言えば名前は?私は麦野沈利」


 アスナ「結城明日奈です。アスナって呼んでください」


 麦野「わかったわ」


206 :1 [saga]:2019/09/22(日) 01:11:43.40 ID:IkESnbeL0
 詩乃「へぇ・・・射撃ではどっちが上かはまだわからないの」


 滝壺「ふきよせが意地張るから中々決着つかなくて」


 吹寄「それ滝壺さんにも言える台詞ですよね!?」


 詩乃「銃を使う仮面ライダーの集まりとかあるの?」


 吹寄「あるわ。6人くらいかしら」


 詩乃「へぇ、結構居るのね・・・」


 滝壺「しのんは銃マニアなの?」


 詩乃「そんなところね」クスッ


 詩乃「モデルガンもいくつか景品で貰ったりしたわ」


 吹寄「そう。あ、今度また集まりがあるけど来てみる?」


 詩乃「いいの?・・・なら、是非」クスッ


 吹寄「ええっ」クスッ


 滝壺「じゃあ、皆に連絡入れておくね」


 吹寄「ちなみにシノンさんはどんな銃が好みなの?」


 詩乃「ゲームではスナイパーライフルを使うから、それが好みね」


 吹寄「なるほど長距離射撃とか得意なのね。それなら猟虎さんが喜びそうだわ」クスッ


 詩乃「あぁ、やっぱり弓箭さんも居るんだ」クスッ


 吹寄「ええ。常盤台だから会えたかしら?婚后さんにも」


 詩乃「ええ。まだライダーになったところは見たことないけど」


 滝壺「あ。確か新入会の人が来るよね?」


 吹寄「あ、そうでしたね」


 詩乃「銃を使う仮面ライダーが新しく増えるの?」


 吹寄「そうだったのよ」




 枝先「へぇ、ゲーム内ではお二人とも結婚してるんですか」


 キリト「ゲームの中ではな。リアルではまだ、だけど」クスッ


 アスナ「う、うん//」


 枝先「そうなんですか。上条さんは来年辺り全員と結婚式挙げるんですか?」

 
 上条「え?え?!(急に振ってきたよこの子!?)」
207 :1 [saga]:2019/09/22(日) 01:13:23.97 ID:IkESnbeL0
 枝先「サンドリヨンさん、お酒呑んだときいつも・・・」


 枝先「当麻が結婚出来る年齢になった翌日には・・・」


 枝先「絶対に!何が何でもいの一番に籍を入れるって豪語してましたよ」


 食蜂「あらぁ・・・」


 美琴「ふ、ふーん・・・」


 枝先「もし第一夫人がダメなら・・・たとえ何番目でもいいから、当麻と結婚したい」


 枝先「神に祈るわ。当麻としかいやだから、絶対に当麻とじゃないといやと言ってました」


 上条「・・・そうか・・・」


 枝先「あと会場、どれだけ広かったら大丈夫かなって事も呟いてましたね」


 直葉「そんなに・・・友達と言うか知り合いが沢山居るんですか?」


 枝先「居るんですか?上条さん」


 上条「・・・そうだな。いっぱい・・・いるな」


 美琴「まぁ、まず親戚で軽く20人くらいは居るし」


 食蜂「イギリスの四姉弟とその后様とか英国女王とかも来るかもしれないねぇ」


 キリト・アスナ「「はい?」」


 上条「ばっか、操祈っ。言うなって」アセアセ


 美琴「ま、まぁ、そう言う事だから会場はどこだっけ・・・あぁ、そう!東京ドーム一個とその半分の
    スペースがないといけないわね」


 キリト「・・・上条」


 上条「あ、ああ?」


 キリト「前々からずっと気になってたんだ。・・・お前何もんだよっ!?」


 アスナ「そうだよね!?もう気になって仕方なかったの!」


 キリト「今日病院でステイルって紅い髪の毛の歳下とか言ってたアイツは」


 上条「あ、ステイルがこっちに来てるのか」


 キリト「ああ。で、お前の事ヒーローでもっと言えば馬鹿だけどヒーローって言ってたぞ」


 上条「あんにゃろう・・・」
208 :1 [saga]:2019/09/22(日) 01:15:16.44 ID:IkESnbeL0
 食蜂「まぁ、言い得てるわねぇ」


 美琴「もうアンタが今までしてきた所業話した方が早いんじゃない?」


 上条「・・・長くなるでせうけど、いいか?」


 キリト「ああ。長くなっても構わない」


 アスナ「上条君の正体を知りたいから」


 直葉「わ、私も気になりますっ」ワクワク


 上条「・・・そうだな・・・」


 上条「まず・・・この街の統括理事長って奴のせいで俺はとんでもな物語の主人公にされた」



 
 上条「・・・以上が、私こと上条当麻の自己紹介でせう」


 キリト「すまん。無理ゲーの説明を理解しようとする感覚で聞いてたけど無理だ」


 アスナ「頭がこんがらがっちゃう・・・」


 直葉「」ボケー


 上条「だろうなー」

 
 食蜂「私がとりあえず一番最初に関係が近い私と当麻くんの愛の物語は忘れちゃダメだゾ☆」


 キリト「あー・・・まぁ、感動的だな」


 アスナ「う、うん。奇蹟のドラマみたい・・・」


 食蜂「でしょぉ?」クスッ


 直葉「その話し、全部本にすれば小説でだと軽く43巻は越えそうですね・・・」


 美琴「有り得るかも」


 キリト「超大作の小説になるな」


 アスナ「どちらかと言えばラノベの方がいいんじゃないかな・・・」
 
 
 上条「いやいや、って言ってもキリトとアスナも冒険してたんなら、それくらいになりそうな気は
    するけどな」


 キリト「・・・そ、そう、だろうかな」


 美琴「(馬鹿っ!嫌な事思い出させちゃダメでしょっ!)」アセアセ


 上条「(いっけね・・・)」タラー
209 :1 [saga]:2019/09/22(日) 01:16:29.32 ID:IkESnbeL0
 上条「け、けど、小説になって何になるって訳でもないからさ・・・」


 キリト「・・・ああ」


 麦野「キリト。突然だけど真面目な質問」


 キリト「え?あ、はい?」


 麦野「サチって子は・・・どうしたいの?」


 キリト「どう、って・・・。・・・俺自身は助けたいと思っています」

 
 麦野「ふーん・・・たとえ本心からアンタを恨んでも?」


 キリト「・・・はい」

 
 滝壺「>>434


 滝壺「・・・じゃあ捕まえて、本音をぶつけ合ってみようよ」


 キリト「本音・・・?」


 滝壺「うん。私もむぎのと、ちょっと対決したことがあって・・・」


 滝壺「本音を言い合って変われたから。・・・ね?」ニコリ


 麦野「まぁ・・・うん・・・//」テレ


 美琴「あ、照れてる」


 麦野「うっさい/」キッ


 キリト「本音、か・・・」


 上条「仮定の話だけど、もし自分もその子も倒れるかもしれないんだ」

 
 上条「それなら本音を言い合っていくのもいいかもな」


 キリト「・・・」


 アスナ「キリトくん。・・・大丈夫だよ、きっと」


 直葉「お兄ちゃんならきっと・・・言い合えるはずだよ」


 ユイ「はい!私もそう思いますっ」


 詩乃「キリトの芯の強さは・・・わかってるから」クスッ


 ユウキ『サチのこと、絶対に助け出せるよ。絶対に』
210 :1 [saga]:2019/09/22(日) 01:17:47.29 ID:IkESnbeL0

 キリト「・・・ありがとな、皆」クスッ


 キリト「必ず、サチを連れ戻す」


 キリト「謝ったりまた会えて嬉しいって色々言ってやるんだ」


 アスナ「うん。その意気だよ」ニコリ


 上条「・・・けど、またいつ来るかわからないとなると困るな」


 滝壺「その辺は対策してある」


 上条「え?」


 麦野「はい。アンタとキリト、アスナによ」


 キリト「これは・・・?何かの発信器?」


 枝先「我が「アイテム」最強のエンジニア、テレスさんが作った物です」


 麦野「それを押せばどこからでも連絡がいくようになるわ」


 麦野「渡してあるのは時間に干渉するライダーに渡してあるにゃーん」


 詩乃「時間に干渉する?」


 上条「多分・・・俺の場合は時間を止めることが出来て、他にも自分に流れている時間をほぼ
    止まってるような感じにするライダーがいるんだ」


 キリト「チートだろそれ」

 
 上条「と言っても制限時間はあるんでせうよ」


 滝壺「だから、チャンスを逃さずに済む確率は大きくなるの」


 麦野「もしサチって子を蘇生させた張本人らしき人物を見つけたらとっ捕まえるわよ」


 枝先「私も足止めくらいはしますよ!射撃も自信ついてきましたからっ」


 麦野「ええ。期待してるわよ」


 枝先「はいっ!」


 キリト「・・・ありがとうございます。麦野さん」


 麦野「治安維持組織だから当然だにゃーん」クスッ
211 :1 [saga]:2019/09/22(日) 06:43:14.76 ID:IkESnbeL0

 

 キリト「それじゃあ、皆おやすみなさい」


 上条<おやすみ。また明後日な−。キリトー

 麦野<道中も気をつけなさいよー

 

 キリト「・・・あっ」


 詩乃「?。何?」


 キリト「・・・ユウキ、お前・・・どこで寝泊まりするんだ?」


 ユウキ『・・・あ』


 アスナ「そ、そうだよね・・・どうしよう・・・」タラー


 キリト「・・・とりあえず、ホテルの方で話してみるか」


 アスナ「そうだね・・・」


 直葉「も、もし断られたら・・・」


 詩乃「・・・野宿は覚悟しておいた方がいいよ」


 ユウキ『・・・神様に頼めないかな・・・』


 
 
 -ホテル-
 
 キリト「え?」


 「え?・・・えっと、もう一度申しますがキリト様のお隣の部屋が紺野木綿季様のご予約室となってまして」


 アスナ「で、でも、どうして・・・」


 「幻夢コーポレーション学園都市社の社長である壇黎斗様がご予約を申し込んできまして」

 
 ユウキ『神様が!?』


 キリト「・・・やっぱ良い人・・・なのか?」


 ユイ「神様はとっても優しい人ですね!」ニコリ


 ユウキ『う、うん・・・嬉しいよ(正直びっくりし過ぎて・・・)』



 
 ユウキ『じゃあ、おやすみなさい。キリト、アスナ、ユイ』


 キリト「おやすみ。ユウキ」


 アスナ「おやすみなさい」ニコリ


 ユイ「おやすみなさいですっ♪」
212 :1 [saga]:2019/09/22(日) 06:44:20.70 ID:IkESnbeL0




 キリト「美味いな。このイチゴ」モグモグ


 アスナ「うん!大きくて甘酸っぱいね」モグモグ


 ユイ「♪」モグモグ


 キリト「直葉やユウキ達にも分けてあげようか。これだけあるんだし」


 アスナ「そうだね。じゃあ・・・」


 ユイ「ママ、私が持っていきますっ!」ビシッ!


 アスナ「え?ユイちゃんが・・・?」


 ユイ「はい!部屋はわかっていますので、大丈夫ですよ!」


 キリト「そうか?・・・じゃあ、頼むよ」


 アスナ「気をつけてね?」


 ユイ「はい!後は、パパとママでごゆっくりしてくださいっ」ニコリ


 キリト・アスナ「「え?」」


 ユイ「それではっ!行ってきます!」トタタッ

 ―ガチャッ パタンッ

 キリト「・・・」


 アスナ「・・・ユイちゃん、意味分かって言ってたのかな・・・」

 
 キリト「さぁ・・・」クスッ


 キリト「・・・」ゾクッ


 キリト「・・・!?」クルッ



 サチ[キリト]



 キリト「うわぁあああっ!?」


 アスナ「え!?ど、どうしたの!?」


 キリト「ま、窓の外に・・・!」


 アスナ「え?・・・。・・・な、何?何も無いよ・・・?」


 キリト「あ・・・?」


 アスナ「・・・大丈夫?」


 キリト「・・・あ、ああ・・・驚かせてごめん」
213 :1 [saga]:2019/09/22(日) 06:47:01.82 ID:IkESnbeL0
 アスナ「・・・もしかして、窓の外にサチが見えたの?」


 キリト「・・・」コクリ


 アスナ「・・・疲れてるのよ。もうゆっくり休んだら?」


 キリト「・・・いや、大丈夫だよ。・・・ただ」

 ―ギュウッ

 アスナ「ん・・・キリトくん・・・?」


 キリト「・・・」


 キリト「・・・サチや・・・あの時助けられなかった皆が・・・」


 キリト「責めてくる気がするんだ・・・なんで・・・」


 キリト「俺だけが生き残ったんだ、って・・・」


 アスナ「キリトくん。・・・自分自身が自分を責めちゃダメだよ」


 キリト「・・・」


 アスナ「キリトくんが居なかったら・・・今の私はここに居ないよ」ギュウッ


 アスナ「だから・・・ね?自分自身を許してあげようよ」


 キリト「・・・俺自身を・・・?」


 アスナ「そうだよ」


 アスナ「でないと、前に進めないから」


 アスナ「何処で間違えたのか、何処が分かれ道だったのか・・・私にも分からないよ?」


 アスナ「でもね・・・あの時話してくれたけど、やっぱり全部キリトくんが悪いって訳じゃないと思うの。・・・だから」


 キリト「・・・俺は・・・あいつらの分まで生きるって決めてた」


 キリト「けど・・・俺に生きる資格なんてやっぱり・・・」
214 :1 [saga]:2019/09/22(日) 06:47:49.14 ID:IkESnbeL0
 アスナ「・・・そんなこと言わないでよ・・・」クスッ


 アスナ「キリトくん。これから先、どれだけ長く歩くか分かってるの?それに比べたら・・・大したことないよ」


 キリト「・・・その理由だけで・・・許せるのか・・・」


 アスナ「うん・・・許してあげるよ。だからキリトくんも・・・許してあげなよ」
 

 アスナ「あなたはその分、沢山の人を救ってきたよ。・・・私もその一人なんだから」


 アスナ「「月夜の黒猫団」の人達のことは残念だと思う。だから、キリトくんが自分で言ってた通りその分まで生きていこうよ」


 キリト「・・・俺、それで大丈夫なのかな・・・」


 アスナ「大丈夫。私も一緒について行くから」

 
 アスナ「この先ずっと歩き続けてて、前に進むのが難しくなることもあるかもしれない」


 アスナ「私達にできるのは立ち止まって泣くか、一歩でも前に進むかの2つだけ。・・・キリトくん、今どっちになってるの?」


 キリト「・・・前者、だな・・・」


 アスナ「うん。・・・だから、今度は私と一緒に進もう?」

 
 アスナ「SAOでも協力プレイで頑張ってきたんだから。ね?」ニコリ


 キリト「・・・。・・・ああ」


 キリト「ありがとう、アスナ・・・」


 キリト「やっと・・・気が落ち着いたよ」


 アスナ「そっか・・・よかった」ニコリ


 キリト「・・・」ギュッ、ズイッ


 アスナ「・・・、//」
 
 ―ちゅっ・・・

 キリト「・・・っ・・・/」


 アスナ「・・・キリトくん//」ギュウッ


215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/22(日) 09:53:17.88 ID:lbOPQJIjO
ここのスレを見て今年も去年に引き続きカイザの日を祝うのを忘れていた…orz
216 :1 [saga]:2019/09/22(日) 11:34:33.44 ID:IkESnbeL0
 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 ―――――――――――――――――――――――――――

 ――――――――――――――――

 アスナ「ん・・・キリトくん、ティッシュ取って//」


 キリト「ああ・・・//」シュッシュッ


 キリト「ほら・・・//」スッ
 

 アスナ「ありがと//・・・その・・・//」


 キリト「ん・・・?//」


 アスナ「今日は、大丈夫な日だったからよかったけど・・・//今度からは、ちゃんと避妊しようね?//」


 キリト「・・・。・・・あ、ああ、そうだな・・・//」

 
 アスナ「うん・・・//」クスッ




217 :1 [saga]:2019/09/22(日) 11:43:00.01 ID:IkESnbeL0


 翌日

 -幻夢コーポレーション学園都市社-

 キリト「着いたな。ここが、幻夢コーポレーションか」


 遼太郎「ああ、そうだぞ」

 
 アスナ「・・・」モジモジ


 ユウキ『・・・アスナ?今朝会った時から気になったんだけど、足痛いの?』


 キリト・アスナ「「」」ギクッ


 ユイ「大丈夫ですか?」


 遼太郎「怪我とかしたのか?」


 アスナ「・・・ま、まぁ、ある意味そう、かな・・・//」

 
 キリト「///」


 遼太郎「おいおい、大丈夫なのか?」


 アスナ「はい//歩けないことは、ないので・・・//」


 ユウキ『無理しないでね?もしもの時は背負ってあげるから』


 アスナ「う、うん・・・//」


 キリト「・・・え、えっと、クライン。社長は?」


 遼太郎「社長室で待ってるはずだ」


 遼太郎「何か、朝からすごい機嫌良く笑って自画自賛してたな」


 キリト「へ、へぇ・・・」


 遼太郎「じゃあ入ろうぜ」


 キリト「あ、ああ」


 
218 :1 [saga]:2019/09/22(日) 11:44:54.14 ID:IkESnbeL0



 -社長室-

 ―コンコンッ
 
 黎斗<入りたまえ

 
 遼太郎「失礼します」ガチャッ


 黎斗「やぁ、待っていたよ。諸君」


 キリト「ああ・・・」


 アスナ「どうも・・・」


 ユウキ『おはようございます、神様社長』


 ユイ「おはようございます!」


 黎斗@法衣「歓迎するよ。ようこそ我が幻夢コーポレーションへ」


 キリト「・・・えっと、その格好は・・・」


 黎斗「私を崇拝している元僧侶への感謝の意を込めているのだよ」


 キリト「・・・そ、そうか」


 黎斗「さて、まず来てもらって早々だが・・・」


 黎斗「キリト君。テストプレイを頼めるかな?」


 キリト「テストプレイ?」


 黎斗「私が作ったゲームだ」フフンッ


 黎斗「SAOを体験した勇者ならアドバイスをくれると思ってね」


 キリト「・・・まぁ、いいけど」


 黎斗「感謝するよ。アスナ君、君もどうだい?」


 アスナ「え?い、いいんですか?」


 黎斗「もちろんだとも」ニコリ

  
 キリト「それで、どんなゲームをプレイすれば?」


 黎斗「簡単に言えば海外、ロンドンを舞台にしたゲームだ」


 キリト「ロンドン・・・イギリスの首都か」


 黎斗「そう。ゲーム内余は従来のアクションゲームのように単純なものだよ」
219 :1 [saga]:2019/09/22(日) 11:48:02.07 ID:IkESnbeL0
 黎斗「悪巧みを企てている怪人達をライダーと共闘して打ち倒すというものだ」


 遼太郎「この間から発売されたバトライド・ウォー オンラインのシリーズ最新作になるんだ」


 キリト「も、もう最新作を作ったのか!?」


 遼太郎「作ったって言ってもまだ発売はされないけどな」


 黎斗「大っぴらには発言しないが、魔術と言うのを小耳に挟んでね」


 黎斗「意欲がマシマシだったのさ」
 
 
 キリト「(こ、この社長とんでもないな・・・)」


 黎斗「このVRゴーグルを付けてれば、脳が人体に命令している構造を利用しているので
   コントローラーは自分自身になるのだよ」
 

 黎斗「あのALOには負けてしまうのが悔しいがね・・・」ギリギリッ


 アスナ「(こ、怖い・・・)」

 
 黎斗「まぁ、それはさておき。・・・始める準備はいいかな?」


 キリト「ああ」


 アスナ「は、はい」


 黎斗「では、始めよう」


 キリト「・・・リンクスタート」


 アスナ「え?」


 キリト「あ、ご、ごめん。つい癖で」


 遼太郎「はははっ」ケラケラ



 http://s.kota2.net/1569120408.png
 ―キュィィイインッ

 キリト「おぉ・・・映像がすごい綺麗だな」

 http://s.kota2.net/1569120104.jpg

 キリト「ここは・・・ロンドン、なのかな?行ったことないからわからないな・・・」


 アスナ「キリトくん!」

 
 キリト「あ、アスナ・・・って、アスナ!?なんで姿がそのままなんだ!?」 


 黎斗『VRゴーグルは自動的に装着者の体格と顔の形状をスキャンするのだよ』

 
 キリト「うおっ、ビックリした。・・・なるほど、そう言う事か」
220 :1 [saga]:2019/09/22(日) 11:50:02.12 ID:IkESnbeL0
 アスナ「服は・・・これ、いつも着てる服だよね?」


 黎斗『服装は装備以外、初期は本人の望むものを満たすようにした』


 黎斗『それでより現実感が増すようになるからね』


 アスナ「へぇ・・・」


 黎斗『では、ガイドは自動的に出てくるので音声を切るとしよう。楽しみたまえ』

 ―シュン・・・


 キリト「・・・さて、どうしようか」


 アスナ「あ、表示が出てきたよ。・・・歩いてみてください、だって」


 キリト「・・・歩けた」


 アスナ「私も。・・・あ、すごい!歩いてる」

 



 キリト「へぇ・・・これがロンドンの街並みなのか」


 アスナ「なんだか海外旅行に来たみたいだね」クスッ
 
 
 キリト「そうだな」クスッ

   
 ―ピィーン

 アスナ「あ、何か出てきたよ」

 
 キリト「ステージセレクト・・・今からキャンペーンになるみたいだな」
 
 
 キリト「このどれかのステージから始まるみたいだ」
 

 アスナ「そう言う事ね。・・・じゃあ、どこに行く?」


 キリト「教会に行ってみようか」 


 アスナ「うん、わかった」


221 :1 [saga]:2019/09/22(日) 11:54:00.21 ID:IkESnbeL0


 キリト「・・・装備って言ってたけど何も持ってないよな?普通の私服だし・・・」


 アスナ「うん。ポケットの中には何も・・・」


 キリト「だよな。・・・まぁ、まだ一般人からスタートするって感じなんだろうな」


 アスナ「あ、なるほど・・・」



 -日本人街-

 キリト「ここは・・・何か日本人っぽい人が多いな」


 アスナ「うん。そうみたいだね」

 
 キリト「教会がどこにあるか、聞いてみるか」 


 アスナ「うん」


 キリト「ん?まだ表示が・・・NPCに話しかけるとその言葉に対して返事をしてくれます、か」

 
 キリト「じゃあ・・・あっ。すみません」 


 神裂「はい?何でしょうか」


 キリト「あの、教会ってこの辺にありますか?」


 アスナ「(す、すごく大きい・・・)」ジーッ


 神裂「教会ですか。・・・生憎、この近くにはありませんが、大聖堂ならありますよ」


 キリト「大聖堂・・・?」


 神裂「ええ。私は日本系の宗派の者ですが、そこは私も一員になっていますので案内しましょう」

 
 キリト「あ、ありがとうございます」


 キリト「(また表示が出た。・・・なるほど、のんびり歩いて話しながらも出来るし早く進める用に 
      スキップも出来るのか)」


 キリト「(まぁ、今回はのんびりと歩くか)」


 神裂「では、こちらに」


 アスナ「・・・キリトくん。この人の腰に掛けてるのって・・・」


 キリト「刀だな。・・・だからあえて声掛けたんだ」


 アスナ「そうなんだ・・・確かに、いざとなったら頼もしそうだね」


 キリト「ああ。・・・あ、付いて行くか。待ってくれてるし」


 アスナ「あ、うんっ」
222 :1 [saga]:2019/09/22(日) 11:56:58.08 ID:IkESnbeL0




 神裂「お二人は旅行でロンドンへ?」


 キリト「まぁ、はい。アンタは元からここに住んでるんですか?」


 神裂「いえ、生まれはお2方と同じ日本です。ただ、こちら来たのは12の時だったでしょうかね」


 神裂「なので元からここに住んでいるのに変わりはありませんか」クスッ


 キリト「(すごいな、ちゃんと会話出来てる・・・)」


 神裂「ちなみに恋人同士でしょうか?」


 キリト「えっ!?あ・・・ま、まぁ、はい・・・」


 アスナ「ど、どうして、その・・・わかったんですか?」


 神裂「ご兄妹にしては少し顔立ちが違う感じですし、雰囲気で何となくですよ」クスッ


 アスナ「(す、すごい・・・)」


 神裂「仲が良さそうで何よりです」クスッ


 キリト「ど、どうも・・・」


 

 神裂「ここを真っ直ぐ進んでいけば、聖ジョージ大聖堂へ着きますよ」


 キリト「はい」


 アスナ「えっと、神裂さん。神裂さんは・・・おいくつなんでしょうか?」


 神裂「18歳です」


 キリト・アスナ「「え?え!?」」


 キリト「じゅ、18!?」


 アスナ「私とキリトくんともそんなに大差なかったんですか・・・」 


 神裂「そんなにまで驚くでしょうか・・・」


 アスナ「い、いえ、その・・・大人のお姉さん感が溢れ出ているものですから・・・」


 神裂「そうですか・・・」


 キリト「え、っとすみません!失礼な反応して・・・」


 神裂「いえ、謝らなくても。自分ではまだまだ若輩者のつもりでしたが・・・」


 アスナ「す、すみません・・・」


 神裂「あ、いえ。怒っているわけではありませんよ?」
223 :1 [saga]:2019/09/22(日) 11:58:39.20 ID:IkESnbeL0
 神裂「大人っぽく見られているのは普段からですし」


 アスナ「は、はぁ・・・」


 神裂「・・・さて、着きましたよ。ここが聖ジョージ大聖堂です」


 キリト「ここが・・・」


 ローラ「あら、神裂火織ではありけぬか」

 
 神裂「!。最大主教・・・」


 キリト「(ア、最大主教?)」


 ローラ「今日は休みだと言うけるのに、どうしてここに?」


 神裂「いえ・・・こちらのお二人を大聖堂へ案内していましたから」


 ローラ「ん〜?・・・ほぉ、これは中々の美男美少女でありけるわね」


 キリト「・・・ど、どうも・・・」


 アスナ「こ、こんにちは・・・」


 ローラ「新婚さんでありけるのかしら?」


 キリト「ま、まだ恋人です」


 ローラ「あら、そう。・・・そう虚弱にならずとも良いのよ」


 ローラ「日本男児らしく堂々とすること」


 キリト「・・・あ、ああ」


 神裂「最大主教、これからどちらへ?」


 ローラ「ちょっとばかりお小遣いの取引を、ね」


 神裂「あぁ・・・」


 神裂「宗派の良い収入にもなって、部下達の良いお給料にもなりけるわよ」クスッ


 神裂「・・・それはどうも」


 ローラ「うん。・・・じゃ、そう言う事で、失礼いたしけるわ」


 神裂「あ、ちょっと待ってください!護衛は・・・はぁ、まったく」


 アスナ「あの、さっきの人は・・・」


 神裂「この大英帝国の十字教のナンバー2・・・」


 神裂「イギリス清教の最大主教・・・所謂ボスである、ローラ=スチュアートです」


 アスナ「・・・(なんか、怖い人だったなぁ・・・)」
224 :1 [saga]:2019/09/22(日) 12:00:20.06 ID:IkESnbeL0
 神裂「今日は大人しめにからかっていましたのが救いでしたね」


 キリト「え?」


 神裂「酷いときは心臓抉るくらい鬱陶しくからかいますからね」


 キリト「うわぁ・・・」


 神裂「まぁ・・・それはさておき、入りましょう」
 



 -聖ジョージ大聖堂-

 神裂「こちらへ進めむと祭壇があり、祈りを捧げられますよ」


 アスナ「わぁ〜・・・大聖堂ってこんな感じなんですね・・・」


 キリト「SAOでもこんな所があったけど・・・それに似てるな」


 アスナ「うん。・・・あれ?」


 五和「あ、女教皇様。どうも」ペコリ


 神裂「五和。どうしたのですか?お休みだったはずですが・・・」


 キリト「(五和?何でここに・・・)」


 五和「そちらの方々は・・・」


 神裂「キリトさんとアスナさんです。旅行でロンドンへ来たそうで、教会ではないのですがこちらの
    大聖堂へお連れしたのです」


 五和「そうでしたか。初めまして、キリトさん、アスナさん。五和と申します」


 キリト「あ、ああ・・・初めまして」


 アスナ「そっか、私達はリアルでは会ってるけど・・・こっちでは違うよね」
 
 
 五和「?。あの、私の顔に何かついてますか?」


 アスナ「あ、う、ううん!何でも・・・」


 五和「そうですか・・・。あっ、キリトさん、顔に何か付いていますよ」


 五和「おしぼりどうぞ」ニコリ


 キリト「え?あ、ああ・・・ありがとう(・・・あ、すごい。ちゃんと拭くモーションも出来るのか)」


 アスナ「」ムッ


 アスナ「キリトくん、私が拭いてあげるっ」パシッ、フキフキ


 キリト「え?あ、お、おいっアス、むぷっ」


 アスナ「・・・はい。綺麗になったよ」
225 :1 [saga]:2019/09/22(日) 12:01:57.43 ID:IkESnbeL0
 アスナ「五和さん、ありがとう」


 五和「いえいえ」ニコリ


 キリト「な、何だよもう・・・」


 建宮「んー?女教皇様、五和。何やってるのよな?」


 神裂「建宮、フロリスに>>1と浦上も。休日なのに集まって来ていたんですか」


 天草式>>1「いやぁー、ちょっと。はい」


 浦上「女教皇様も、どうしてこちらに?」


 五和「こちらのお2人をここへご案内していたそうです」


 キリト「(すごい髪型だな・・・クワガタみたいだぞ・・・)」


 アスナ「えっと、アスナです。初めまして」

 
 キリト「あ、キリトだ。よろしく・・・」


 フロリス「ん〜・・・何かキリトって細いね?ちゃんと食べて運動してるの?」


 キリト「え?あ、いや・・・俺、どちらかと言えばインテリタイプだから・・・」


 建宮「男ならそちらのアスナさんを守れるくらい強くないとダメなのよな」


 天草式>>1「そそっ。せめてキックして相手を蹴飛ばせるくらいになってないといけんよ」


 キリト「は、はぁ・・・」


 浦上「って、お二人とも。一般人なんですから・・・」

 
 天草式>>1「あ、そか」ハハハッ


 フロリス「あ、名前言ってなかったね。私はフロリスだよ」


 建宮「建宮斎字なのよな」


 天草式>>1>>1です。よろしくメカドック」


 キリト・アスナ「「?」」


 浦上「それは伝わりにくいですよ・・・浦上です」ペコリ


 神裂「建宮とフロリス、>>1と浦上もそれぞれ恋人同士なんですよ」


 フロリス「えへへ//なんかそう紹介されると照れるよ//」


 浦上「///」


 天草式>>1「(可愛い)」
226 :1 [saga]:2019/09/22(日) 12:04:04.61 ID:IkESnbeL0
 キリト「え?・・・へ、へぇ」


 キリト「(フロリスって、もしかしてこんな見た目で実は結構な年上なのか?)」


 アスナ「(神裂さんも以外と若い見た目だし・・・あ、小萌先生はもっとすごかったかな・・・)」


 キリト「えっと・・・フロリスさん、って呼んだ方がいいな。じゃあ」


 フロリス「え?どうして?」


 フロリス「私、多分2人より歳下だと思うよ?15だし」


 キリト・アスナ「「15?・・・え?」」


 アスナ「・・・建宮さんは・・・」


 建宮「三十路は越えてるのよな」


 キリト「ロ、ロリコンかよ・・・」


 アスナ「えぇ・・・で、でも、愛は人それぞれだから・・・」


 建宮「やっぱそうなるのよな」


 フロリス「私と斎字さんは愛し合ってるんだからなっ」プンスコ


 キリト「そ・・・そうか・・・」


 キリト「(このモデリングの2人はどう思ってアフレコしたんだ・・・)」


 天草式>>1「2人とも大聖堂で何お祈りするん?」


 アスナ「え?あ、あぁ・・・えっと、どんなところなのか興味本位で来ただけでしたから」


 天草式>>1「あぁ、そかそか」


 キリト「まぁ、一応祈りを捧げてくるよ」


 フロリス「祭壇のところへ入る前に十字をきるんだよ?」


 アスナ「えっと、海外の映画でよく見るこうするの?」スッスッ


 浦上「最初は額、その次に胸の中心から左肩、右肩とこんな風に3本の指をあわせてくださいね」


 キリト「わかった。ありがとう」


 神裂「私と一緒にやってみますか?」


 キリト「いいのか?」


 神裂「はい。私が話し合いに参加はしなくても大丈夫なそうですから」


 神裂「お二人にお付き合いしますよ」クスッ
227 :1 [saga]:2019/09/22(日) 13:50:19.51 ID:IkESnbeL0
 アスナ「ありがとうございます。神裂さん」


 建宮「んじゃ、俺達は行きますのよな」


 フロリス「二人ともごゆっくりね」ニコリ


 天草式>>1「楽しいロンドン旅行を」クスッ




 -祭壇-

 神裂「こちらが祭壇となります」


 キリト「・・・」スッスッ


 アスナ「・・・これでいいですか?」


 神裂「上出来です」クスッ


 神裂「では、あちらへ」



 神裂「お二人とも、祈りを捧げください」


 キリト「ああ、わかった」


 アスナ「はい」


 キリト・アスナ「「・・・」」


 キリト「(無事にサチを・・・助け出せますように)」


 アスナ「(キリトくんが無事でありますように・・・)」


 キリト「・・・。よし、祈ったぞ」


 アスナ「私も」


 神裂「はい。きっと神はお二人の祈りを聞き入れてくれるでしょう」

 
 キリト「・・・だと、いいな」


 ルチア「神裂火織?」


 神裂「!。ルチアですか」


 キリト「(シスターさんだ・・・ってかホントにシスターさんか!?)」


 アスナ「(ミ、ミニスカートの修道服なんてあるんだ・・・)」
228 :1 [saga]:2019/09/22(日) 18:19:12.65 ID:IkESnbeL0
 ルチア「・・・それで、こちらの方々は?」


 神裂「キリトさんとアスナさんです」


 神裂「お2人とも旅行でロンドンへお越しいただいて、先程まで祈りを捧げていましたよ」


 ルチア「そうでしたか。お初目にお目にかけます、ルチアです」


 キリト「ど、どうも」


 アスナ「初めまして・・・」


 ルチア「・・・なるほど。お二人は恋人、もしくは夫婦なのですか?」


 キリト「・・・何でわかったんだ?」タラー


 ルチア「単純に指輪を薬指に填めていますから、そう思ったんですよ」


 アスナ「え?あっ・・・き、気づかなかった」


 キリト「最初から付けてたのか・・・?」

 ―・・・バリィィイインッ!!

 キリト「!?」


 アスナ「な、何!?」


 「グルルルル・・・ッ!」


 神裂「なっ・・・!?アルファル!?」


 アルファル「グルルアァアッ!」バッ!


 神裂「っ!」

 ―ガギィンッ!

  
 ルチア「お二人はこちらにっ!」 


 アルファル「ヴゥ゙ゥ゙ヴッ!グルルッ!」


 神裂「くっ・・・!」

 
 ―ガギィンッ!ガギィッ!

 アルファルの攻撃を神裂は鞘を抜かずに七天七刀で防ぎながら間合いを取ろうとする。
 だが、素早く獣のように動き回って攻撃をしてくるアルファルに苦悶の表情を浮かべた。


 キリト「(いきなりの展開だな!・・・まぁ、悪くないけどっ)」

 
 アスナ「あっ!危ない!」


 ルチア「・・・!。神裂後ろですっ!」


 神裂「!」バッ!
229 :1 [saga]:2019/09/22(日) 18:20:42.02 ID:IkESnbeL0
 アスナが最初に気づき、続いてルチアの叫びに神裂は七天七刀でアルファルの鋭くなった爪による
 引っ掻きを受け止めて後ろ蹴りで背後から襲いかかってきたフードを被っている人物を蹴飛ばした。


 「っ!」


 神裂「何者ですかっ。・・・まさか、貴女がアルファルをこんな」


 言うが早いかフードを被った人物は再び神裂に攻撃してきた。
 しかも今度は手に切っ先が捻れている形状のダガーナイフを握っている


 神裂「・・・問答無用で構いませんね」


 その怒りに満ちた言葉を呟くと神裂の腰にカリスラウザーが装着された。
 キリトとアスナはそれを見て驚愕する。神裂はフードの人物が突き出してきたダガーナイフを
 七天七刀で弾き距離をとった。

 神裂「変身」


 [CHANGE]

 カリス(神裂)「ハァァ・・・ッ!」


 キリト「変身した・・・」


 アスナ「神裂さんは仮面ライダーだったんだね・・・」


 ルチア「ええ。そうです・・・キリトさん」


 キリト「は、はい?」


 ルチア「私は応援に行きますので、もしもの時はこの剣を」スッ


 キリト「お、応援って」


 ルチア「本来なら私が手を貸さなくとも彼女は勝てると思いますが・・・」


 ルチア「どうやらあの少女とは知り合いのようですので、もしもと言う事態があるかもせれませんから」


 キリト「・・・」


 ルチア「・・・外へ出れば周りが騒がしくなってしまう事は間違いありませんが、今は仕方ありませんね」ボソッ


 ルチア「ですので・・・お願いします」


 キリト「・・・わかった」ガシッ


230 :1 [saga]:2019/09/22(日) 18:23:24.37 ID:IkESnbeL0

 
 カリス(神裂)「ッ!フ・・・ッ!」


 カリスは七天七刀からカリスアローへ持ち替えてフードの人物に反撃する。
 背後からアルファルが驚異的な脚力で飛びかかってきそうになったところをルチアが投げた木製の車輪が
 ぶつかって攻撃を阻止した。車輪はルチアの手元に戻ってくると、ルチアはフードの人物目掛けて投げる。


 「!」

 フードの人物はカリスと離れたところを狙われて車輪が激突する。
 
 カリス(神裂)「ルチア・・・」


 ルチア「助太刀いたしましょう」


 『レ・デ・ィ』

 ルチア「変身」

 『フィ・ス・ト・オ・ン』

 
 イクサ(ルチア)「・・・神聖な祭壇を貶す者よ・・・」


 イクサ(ルチア)「己の愚かさに後悔し、哀れに懺悔しなさい」


 イクサはフードの人物に車輪を投げ飛ばしてその後に続き走り出す。
 同様にカリスもオルファルに向かっていく。

 アルファル「グルルァァァアッ!!」


 カリス(神裂)「ッハァア!」


 フードの人物は片手を前に出すの魔方陣を展開しそれが回転して車輪を防御した。
 弾き飛ばされた車輪は壁や天井にぶつかりながら最終的にイクサの手に戻ってくる。
 
 イクサ(ルチア)「テァアッ!」


 カリス(神裂)「アルファル!目を覚ましてくださいッ!」


 アルファル「ヴゥ゙ゥ゙・・・ッ!」 


 カリスはアルファルに呼び掛けるがアルファルは目を血走らせて歯を剥き出しにし、威嚇する。
 飛びかかってきたところをカリスは受け止めるようにして巴投げでアルファルを投げ飛ばし、回避した。


 アルファル「グ、ゥゥゥッ!」


 カリス(神裂)「少し痛いかもしれませんが・・・我慢してくださいっ」


 [FLOAT] [DRILL] [TORNADO]

 カリスは三枚のカードをカリスラウザーにラウズさせ必殺技を発動させる。
 激しい竜巻に身を包まれながら上昇し、勢いよく飛び出すとアルファルにドリルキックを繰り出した。


 カリス(神裂)「ハァァァアッ!」


 アルファル「ぎっが、ぁぐ、ご、ぉ・・・!」

 アルファルは数メートル蹴飛ばされ、地面に倒れる。
 それを見てフードの人物は投げ飛ばされた車輪を再び魔方陣を使い防御して、一目散にステンドグラスへ
 目掛けて走り出す。
 
 ―バリィィイインッ!!

 ステンドグラスを体当たりで割って外へ逃亡して行った。


 イクサ(ルチア)「逃げましたか・・・っ!」
231 :1 [saga]:2019/09/22(日) 18:58:06.34 ID:IkESnbeL0
 カリス(神裂)「アルファル!」


 アルファル「・・・ぅ・・・」


 アルファル「・・・っ!」ガバッ!

 
 カリス(神裂)「大丈夫ですか?」


 アルファル「く、来るなっ!誰だ、お前は・・・!?」


 カリス(神裂)「お、落ち着いてください。・・・私ですよ」


 アルファル「・・・!。か、神裂・・・」


 カリス(神裂)「はい。・・・忘れられたのかと思いました」ホッ


 アルファル「・・・助けてもらったんだし、忘れるわけないよ」


 アルファル「・・・また助けてもらったね」ギュウッ


 カリス(神裂)「・・・無事でよかったです」ギュッ


 ―ギュゥゥン・・・

 ルチア「・・・キリトさん、アスナさん。お怪我はありませんか?」


 キリト「だ、大丈夫だぞ・・・」


 アスナ「あのフードを被ってた人物を追いかけないとまずいんじゃ」


 ルチア「いえ、もう遅いでしょう。・・・それに今はあの少女の介護が優先順位です」


 アスナ「あ、そ、そうですね・・・」


 キリト「(敵よりも負傷者を優先して守るのか・・・やっぱ正義の味方はすごいな・・・)」
232 :1 [saga]:2019/09/22(日) 19:02:33.65 ID:IkESnbeL0
 神裂「立てますか?」


 アルファル「・・・神裂のせいで立てないよ」クスッ


 神裂「うぐ」グサッ


 ローラ「ふーん・・・で、この有様な訳なるわね」


 ローラ「・・・あーあーあー、これ結構気に入ってたのに・・・」チッ

 ―バキバキッ!

 ローラ「キチンと綺麗に片付けるのよ。少しでも破片が残っていたら、わかりけるわね?」


 「は、はい・・・」ザッザッ


 ローラ「・・・シスター・ルチア。今回の件、任せていいかしら」


 ルチア「はい。・・・キリトさん、アスナさん。申し訳ございませんでした」


 ルチア「お二人を危険な目に遭わせてしまって・・・」


 キリト「い、いや、大丈夫だぞ」


 ローラ「・・・あぁ、そうだ。貴方達も手伝ってもらえること?」


 キリト・アスナ「「え?」」


 ルチア「ア、最大主教!?何を言ってるのですか!?」


 ローラ「人手は多い方がいいでしょう?」


 ローラ「それに・・・彼らもそのフードマンの目撃者なら逆に奴にも見られている」


 ルチア「・・・つまり囮にしろとでも?」


 アスナ「!?」


 ローラ「そう思うのであればそう思いなさいな。・・・身の安全の保証は出来ないけれど」


 ルチア「・・・」


 キリト「(・・・この女、見るからにやばかったけどマジでやばい奴だな)」


 ルチア「・・・わかりました」


 ルチア「ではGBライダー同盟を治安出動と言う形で、出てもいいのですね?」


 ローラ「・・・お好きに」スタスタ


 ルチア「・・・はぁー」
233 :1 [saga]:2019/09/22(日) 19:04:11.88 ID:IkESnbeL0
 ルチア「本当に申し訳ございません。お二人とも・・・まさかこんな事になるとは」


 キリト「いや・・・問題ないさ」


 アリサ「はい、大丈夫ですよ。・・・私達に出来ることがあれば、サポートさせてください」


 ルチア「え?・・・は、はぁ・・・」


 キリト「そう言えば、神裂は?」


 ルチア「先程の少女を病室に運びに行きました。以前に依頼されていた事件で助け出した事が
     あるそうなんです」


 キリト「そうだったのか」




 <<<イクサ様ー!

 ルチア「」ビクッ!


 キリト「な、何だ?今の声・・・」


 アスナ「イクサって・・・あ、あれ?ルチアさん?」


 ルチア「」フルフル


 キリト「ど、どうしたんだ?」


 ルチア「今は気にしないでクダサイ・・・」フルフル


 アスナ「(すごい震えて、わ、私も振動してるんですけど)」グワングワン


 キリト「と、とりあえず、神裂のところに行ってあの女の子から詳しい事を聞いてみよう」


 アスナ「そ、そうだね」コクリ


 ルチア「あ、案内しましょう・・・」


 アスナ「ル、ルチアさん。そんなにピッタリくっ付かれてると歩き辛いです・・・」アセアセ





 キリト「・・・さっきのは何だったんだ?一体・・・」


 アスナ「イクサ、って・・・ルチアさんが変身していたライダーのことですか?」


 ルチア「は、はい・・・その宗教がありまして・・・」
234 :1 [saga]:2019/09/22(日) 20:15:03.84 ID:IkESnbeL0
 キリト「仮面ライダーが崇められるのか?」


 ルチア「イクサは中世から現代まで受け継がれてきた鎧・・・現代的に言えばライダースーツなのです」


 キリト「ちゅ、中世からか・・・」


 ルチア「ええ。最初はただの鎧だったのですが現代につれて近代化改修され・・・」


 ルチア「今の用にはいてくのろじーになったのです」


 アスナ「へぇ・・・すごい科学力ですね」


 キリト「けど、それ以前にイクサがどうしてそんなに崇められてるんだ?」


 ルチア「父がイクサとして活動していたその時代の崇めていた人たちに加えて、新しくイクサを
     拝める人たちも現れたからでしょう」


 ルチア「まだ私も幾年かしかイクサとして活躍していませんのに・・・かなり増えてしまっている
     ようでして」


 アスナ「た、大変ですね・・・」


 ルチア「さ、更には大変人気があり過ぎてしまい、英国女王を倒して国を奪えといった過激派まで
     居るという噂も・・・」


 キリト「おいおい・・・」


 アスナ「なんでそんな怖い方向へ行ってしまうんですか・・・」


 ルチア「さぁ・・・」


 ルチア「人は・・・強さに憧れを抱きます。化け物じみた強さでも・・・」


 キリト「強さ・・・」


 ルチア「私は人々の心の支えになればそれでいいと思っているのですが・・・」


 ルチア「これもヒーローの宿命なのかもしれませんね」


 アスナ「・・・」


 ルチア「神が下す、その答えがこの不幸だったとすれば・・・」


 ルチア「それこそが神からの贈り物なのでしょうね」


 キリト「・・・何か、ありがたくもない贈り物だな・・・」


 ルチア「いえ、乗り越えなければ不幸に気付かされた幸せが見えてこないと思います」


 アスナ「・・・なんか、すごく感動しました」ジーン


 ルチア「そ、そうですか?」


 キリト「立派だな、ルチアは・・・」


 ルチア「あ、ありがとうございます・・・//」テレテレ
235 :1 [saga]:2019/09/22(日) 20:16:29.30 ID:IkESnbeL0
 ルチア「あっ。ここが、病室です」


 ―ガラガラッ

 ルチア「神裂火織」


 神裂「ルチア、それにキリトさんとアスナさんも」


 アルファル「・・・」


 神裂「容態は大丈夫です。・・・で、ですよね?」


 アルファル「あー痛いー」


 神裂「え!?」


 アルファル「・・・冗談だよ」クスッ


 神裂「ア、アルファル・・・」ハァー


 ルチア「(こんな神裂火織は初めて見ました)」タラー


 キリト「・・・(あの耳・・・エルフ、っぽいよな?)」ヒソヒソ


 アスナ「(うん・・・)」


 アルファル「・・・さっきの白い鎧を着てたのはあなただね。後ろの2人は・・・魔術師じゃないの?」


 キリト「あ、えっと・・・俺はキリトって言うんだ。日本から来た、一般人で・・・」


 アルファル「・・・なんでここにいるの?」


 神裂「そう言えば、何故ですか?」


 ルチア「最大主教がお2人をおと・・・その、サポートとして指名したものですから・・・」

 
 神裂「はい?」


 アルファル「一般人・・・なんだよね?」


 キリト「まぁ・・・」


 アルファル「無理にでも断っておけばよかったのに・・・」


 ルチア「それが、先程の襲撃者に命を狙われる可能性もあるので・・・」


 神裂「・・・護衛を含めてのサポーターと言う訳ですか」


 ルチア「はい」


 神裂「大事になりましたね・・・」
236 :1 [saga]:2019/09/22(日) 20:18:30.93 ID:IkESnbeL0
 神裂「・・・今説得しに行っても遅いでしょうか・・・」


 ルチア「遅いですね・・・」


 キリト「ま、まぁ・・・乗りかかった船だ。出来るだけ頑張るよ」


 アスナ「う、うんっ」


 神裂「・・・そうですか。感謝いたします」


 アルファル「お手柔らかにはできないよ。さっき見たと思うけど」


 神裂「あ、あれは!ショックを与えれば正気に戻ると推測して・・・」


 キリト「(なんて脳筋な考えだよ・・・)」


 アスナ「あ、あはは・・・」タラー


 ルチア「・・・では、お二人に武器をお渡しいたしましょう。少しここでお待ちください」


 キリト「ああ、わかった」


 アスナ「・・・ねぇ、アルファルちゃん、だったよね?・・・貴女はエフル、って種族なの?」


 アルファル「見た目はそうだけど、正確に言うと製造された魔術生命体だよ」


 アスナ「魔術生命体?」


 神裂「ええ。とある魔術師が伝承を持つ化石から情報を抽出し生み出したんです」


 神裂「アルファルは良くも悪くも進化を進める能力があるので 
    霊装で力を抑えないといけないのです」


 キリト「進化を進める・・・」


 アルファル「たとえば周囲の生物に強制的に突然変異を起こさせ・・・」


 アルファル「ほんの数時間で急激な『歪んだ進化』を行わせてしまうの」


 アルファル「だから私は神裂が紹介してくれた「必要悪の教会」の研究施設で『進化体質』の力を完全に
       抑えるための霊装の開発を待っていたんだけど・・・」


 神裂「あの襲撃者に何かされたのですね」


 アルファル「うん。洗脳をかけられた時、「必要悪の教会」の所属者を異形の怪物に
       進化させろって命令されてね」


 神裂「・・・どこの魔術師かわかりますか?」


 アルファル「ごめん。それは・・・わからなかった」
237 :1 [saga]:2019/09/22(日) 20:20:07.82 ID:IkESnbeL0
 アルファル「性別も声を変えてたみたいだったから・・・」


 神裂「そうですか・・・」


 キリト「何でもありだな。魔術って・・・」


 神裂「洗脳、声を変える等は序の口になりますよ」


 神裂「もっとも・・・生命を生き返らせる、蘇生だけは難しいでしょうけど」


 キリト「・・・やっぱ、そうなのか」


 アスナ「・・・」


 神裂「・・・そう言えばアルファル、お腹空いていませんか?」


 アルファル「ん?・・・まぁ、大丈夫」


 ―ぐぅぅぅ・・・

 アルファル「・・・やっぱり空いてる・・・」コテン


 神裂「我慢しなくてもいいんですよ」クスッ


 アスナ「あ、あの。私何か作りましょうか?料理は得意なので」


 神裂「そうなのですか?・・・では、お願いします」


 アスナ「はい」コクリ


 神裂「では調理室へお連れしましょう」 


 アスナ「ありがとうございます。少し待っててね」

 
 アルファル「うん」
 

 キリト「・・・アルファルにとって神裂はどんな風に思ってるんだ?」


 アルファル「んー・・・命の恩人はもちろんだけど・・・」


 アルファル「たまに研究施設に来てくれて、世話焼いてくれてるし・・・」


 アルファル「生活のことも考えてアドバイスをしてくれて、頼れるお母さんみたいな感じかな」


 キリト「お母さん、か」


 アルファル「姉ではなくてお母さんの方がしっくりくると思わないかな」クスッ


 キリト「まぁ、確かに・・・(でも、まだ18なんだよな・・・)」


 アルファル「・・・あの魔術師は、何が狙いなんだろう・・・」


 キリト「人間を進化させて強くするってことは出来るのか?」


 アルファル「人間は猿から進化したから、当然できるよ」」
238 :1 [saga]:2019/09/22(日) 20:27:29.33 ID:IkESnbeL0
 キリト「なら・・・強くするため、か?それこそライダー以上に・・・」


 キリト「それからこの国でクーデターを起こしたりなんか・・・」


 アルファル「・・・考えづらくもないかな」


 キリト「マジかよ・・・」


 キリト「(ここゲームの中の話なのに、緊迫感がすごいな・・・)」


 アルファル「・・・ん?」スンスンッ


 キリト「?。どうした?」


 アルファル「・・・良い香りが漂ってきてる」


 キリト「え?・・・あ、確かに」


 ―ガラガラッ

 アスナ「お待たせー」


 神裂「料理が出来ましたよ」


 アルファル「うん。ありがとう」ニコリ


 アルファル「じゃあ・・・」パクッ


 アルファル「・・・!//」パァァ


 神裂「美味しいですか?」クスッ


 アルファル「//」コクコクッ,パクパクッ


 キリト「おいおい、そんなに頬張ったら詰まらせるぞ?」クスッ


 アスナ「よかったぁ。美味しそうに食べてもらえて」ニコリ


 神裂「それにしてもアルファル。久しぶりに会えましたね」


 神裂「最近はあんまり会えてませんでしたし」


 アルファル「忙しかったんでしょう?なら、仕方ないよ」


 神裂「ありがとうございます」クスッ,ナデナデ
 

 キリト「(・・・こう見るとホントに親子・・・っぽく見えるな)」


 ―ガラガラッ

 ルチア「失礼します。お二人に合いそうな武器をお持ちしました」


 アスナ「あっ、はい」
239 :1 [saga]:2019/09/22(日) 20:50:27.25 ID:IkESnbeL0
 キリト「・・・それが、そうですか?」


 ルチア「はい。こちらの黒と白の二刀剣をお渡しします」


 キリト「ああ。・・・(おぉ、カッコいいな)」

 
 キリト「ありがとう、結構気に入ったよ」


 ルチア「それは何よりです」クスッ


 ルチア「アスナさんにはこちらのレイピアを」スッ


 アスナ「あっ、レイピアですか・・・ありがとうございます」


 神裂「一般人が剣を扱うのは少々不安ですが、お2人は扱えそうですか?」


 キリト「それは心配ないぞ。別のせか・・・いや、まぁ電脳世界で使ったことがあるし
      剣道少しの間だけやってたことがあるから」

 
 アスナ「その電脳世界でとある騎士団の副隊長でしたので」


 神裂「ふむ・・・そうですか」


 ルチア「お二人ともくれぐれも気を付けてくださいね」


 キリト・アスナ「「ああ/はいっ」」


 神裂「何かあれば私を呼んでください。すぐ飛んできますから」


 キリト「ああ、わかった。・・・それでこれからどうすればいいんだ?」


 神裂「そうですね・・・」


 アルファル「ごちそうさま」ケフッ


 アルファル「美味しかったよ」ニコリ


 アスナ「はーい」ニコリ


 ルチア「では・・・」


 ルチア「・・・その前に、お二人はご宿泊の宿はとっているのですか?」


 キリト「え?あー・・・いや、まだとってないな」


 ルチア「ではこちらで宿泊されるのはどうでしょう?護衛も出来ますし、部屋も一部屋なら
     空いているかと思いますから」


 神裂「良い案ですね。どうでしょうか?」


 キリト「えっと・・・じゃあ、お願いしようかな」


 アスナ「うん。お願いします」


 神裂「アルファルも私の部屋でしばらくは一緒に居ましょうか」
240 :1 [saga]:2019/09/22(日) 21:25:25.94 ID:IkESnbeL0


 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 ――――――――――――――――――――――――――――――
 ―――――――――――――――――――
 
 ルチア「皆さんお集まりいたしましたね」


 ルチア「本題へ入りましょう。まずはフードを被って襲撃してきた人物の手掛かりを探し
     情報を集めましょう」


 ルチア「街での聞き込み、襲撃してきた祭壇の捜索、そしてアルファルさんが居たとなっていた研究施設へ
     向かいましょう」


 神裂「私は事前に研究施設へ向かう事にしましたので、同行する方はお願いしますね」


 ルチア「それから・・・こちらのお二人、キリトさんとアスナさんも一般人ですが協力してくれますので」

 ―ザワザワ ザワザワ


 ルチア「不安かと思いますが、最大主教に護衛するよう言われていますので」


 ルチア「実力の程は・・・私にもわかりません、がとりあえず武器はお渡ししました」


 キリト「よ、よろしく・・・」


 アスナ「お願いしますっ」ペコリ

 


 ルチア「では、3つの班に分かれてください」


 キリト「アスナ、どうしようか」


 アスナ「ん〜・・・」


 アスナ「じゃあ一緒に組んで班に入ろう?」


 キリト「そうしようか。コンビネーションでお互いカバー出来るだろうし」


 アスナ「うんっ」ニコリ


 キリト「それじゃあ・・・どこにしようか?」


 アスナ「キリトくんが決めていいよ」


 キリト「俺か?・・・そうだな」


 キリト「聞き込みに行くか」


 アスナ「となると・・・あそこに集まってる人達のところだね」

 
 キリト「ああ。ルチアは祭壇の捜索みたいだな」
 
 
 アスナ「多分、外へは出たくないのかもね」クスッ


 キリト「それしかないだろうけどな」クスッ


 キリト「あの、こっちの班に入っていいか?」


 建宮「おぉ、いいのよな」
241 :1 [saga]:2019/09/22(日) 21:30:47.67 ID:IkESnbeL0
 アスナ「ありがとうございます。よろしくお願いしますね」


 フロリス「こっちこそ」ニコリ


 ベイロープ「聞き込みしてる最中に襲撃があったら大変だけど、ちゃんと身を守ることぐらいは出来る?」


 キリト「ああ。大丈夫だ・・・(多分)」


 アスナ「問題ありません」 


 ベイロープ「・・・そう言うなら、信用するわ。ベイロープよ、よろしくね」

 
 キリト「ああ、よろしくな」

 
 建宮「おや?巧はどうしたのよな」


 ベイロープ「買い出しに行ってる。もう一人で大丈夫って意地張ってたけど・・・」


 フロリス「心配だよね」


 ベイロープ「ええ・・・」ハァー


 アスナ「・・・恋人さんですか?」


 ベイロープ「・・・ま、まぁ//そうよ・・・//」


 フロリス「>>1の恋愛占いのおかげで、出会えたんだよ?すっごいよね」


 キリト「恋愛占い・・・へぇ、>>1ってそんなこと出来るのか」


 ベイロープ「そうよ。私も最初は、出会うまで時間がかかっていたから・・・」


 ベイロープ「ほぼ諦めてたんだけどね」クスッ
 

 建宮「ま、そんなところにして。そろそろ行くのよな」


 建宮「二人とも準備はいいのよな?」


 《はい》《まだ》

 キリト「(・・・準備はいいよな?行くか)」


 アスナ「はいっ」


 キリト「俺もいいぞ」


242 :1 [saga]:2019/09/22(日) 21:35:11.51 ID:IkESnbeL0



 -ピカデリー・サーカス-
 
 建宮「さて・・・目撃証言から行くとするのよな」 


 ベイロープ「わかったわ」


 フロリス「はーい」


 キリト「ああ。わかった」


 アスナ「はい」


 ―ワイワイ ワイワイ

 キリト「すごい人集りだな・・・」


 フロリス「ロンドン有数の繁華街だからこれくらい多くても不思議じゃないよ」


 建宮「さて・・・あっちの方へ行ってみるのよな」


 ベイロープ「ええっ」



 
 建宮「おっと・・・キリトー。アスナー。離れるなよー」


 キリト「ちょ、ちょっと待ってくれよ!」


 フロリス「大丈夫〜?」


 キリト「(マズイっ!このままじゃ離れちまうぞっ)」


 アスナ「キ、キリトく〜ん!」


 キリト「!。アスナッ!」


 ―ニギッ

 キリト「大丈夫か?」


 アスナ「な、何とか・・・」


 キリト「よかった・・・って、建宮達は!?」

 
 アスナ「あっ!・・・ど、どうしよう、姿が見えないよ・・・」


 キリト「参ったな・・・」


 アスナ「・・・と、とりあえず、動かない方がいいよね?」


 キリト「そうだな・・・」
243 :1 [saga]:2019/09/22(日) 21:36:31.37 ID:IkESnbeL0
 キリト「・・・!」


 キリト「ア、アスナ!あそこっ・・・!」


 アスナ「え?・・・あっ・・・!」



 「・・・」スタスタ


 
 アスナ「襲撃者だ・・・!」


 キリト「・・・アスナ、追うぞ」


 アスナ「え?け、けど・・・大丈夫かな・・・」


 キリト「心配するなって。俺が守るよ」


 キリト「それに無理はしない。最悪、アイツのフードの一部でも奪えればいいんだ」


 アスナ「・・・う、うん。わかった」


 キリト「ありがとう」ポンッ


 
 ー路地裏ー

 「・・・」スタスタ


 キリト「・・・」ササッ


 アスナ「どこに行く気なんだろうね・・・」


 キリト「さぁな・・・けど、アイツは危険な奴なのは確定済みだ」

 
 アスナ「うん・・・」


 キリト「・・・よし。作戦思い付いた」


 アスナ「どんな?」


 キリト「いいか?・・・」ヒソヒソ


 アスナ「・・・う、上手くいくかな・・・」


 キリト「いかなかったら、神裂さん呼ぶしかないな」


 アスナ「えぇ・・・(本当に神裂さん来るのかもわからないのに・・・)」


 
 「・・・」スタスタ


 
 キリト「・・・それっ」ビシュッ!

 
 ―・・・カツーンッ カラカラッ


 「!」バッ!
244 :1 [saga]:2019/09/22(日) 21:37:45.02 ID:IkESnbeL0
 キリト「ッ!」


 ―ザシュッ!

 キリト「よしっ!」


 「!」ブンッ!


 ―ガギィンッ!

 アスナ「させないっ!」


 キリト「ウォオオオッ!」


 ―ズバァァアッ!

 「ッ!」


 ―ガギィンッ!ズザァアッ!

 キリト「(フードの一部を切り取った!後は・・・っ!)」


 キリト「(人相だけでも確認をっ!)」


 キリトは右手に黒、左手に白の二刀剣を構えてフードの人物に接近する。
 アスナにガードされキリトの斬撃に不意を突かれたフードの人物は今だ怯んだ状態で
 動けなくなっているようだった。

 キリト「ハァァアッ!」


 キリトは黒刀剣を振るい、攻撃した。
 フードの人物は辛うじて攻撃をガードし踏み止まる。


 ―ヒラッ

 キリト「・・・!」


 「くっ・・・!」


 ―ボォオオオオオッ!!

 キリト「うわっ!?」


 アスナ「何!?煙幕!?」


 ―シュウウゥゥゥ・・・

 アスナ「・・・あっ。・・・居ない・・・」


 キリト「・・・」



 
 建宮「あっ!やっと見つけたのよなっ」


 フロリス「もぉ〜!二人とも心配したんだぞ!」


 ベイロープ「変な人に声かけられなかった?」


 アスナ「は、はい。大丈夫ですよ」アセアセ


 キリト「ああ。・・・それより」 
245 :1 [saga]:2019/09/22(日) 21:39:28.91 ID:IkESnbeL0
 《GAME CLEAR!》


 キリト「おっ。ゲームクリアしたか・・・」


 アスナ「そうみたい・・・外そっか」


 キリト「そうだな」




 キリト「・・・ふぅー」


 アスナ「はぁー・・・」


 黎斗「ご苦労だったね。キリト君。アスナ君」


 遼太郎「どうだったよ?」


 キリト「今まで他のゲームもしたけど、凄かったな・・・色々な意味を含めて」


 アスナ「ALOの次に一番リアルだった気がするかな」


 黎斗「それは実に光栄だ。では、さっそくテストプレイのデータを利用して・・・」


 アスナ「あれ?ユウキとユイちゃんは?」


 遼太郎「別のゲームしてるぞ。恋愛系の」


 キリト・アスナ「「はいっ!?」」


 黎斗「待っている間、暇潰しに貸してあげたのだよ」


 キリト「な、何てことするんだ!?」


 アスナ「ユイちゃんにはまだ早過ぎです!」


 遼太郎「ユウキはいいだろ?」


 キリト「いや、精神的に早いと言うか・・・何と言うか・・・」


 アスナ「それより!二人はどこですか!?」


 黎斗「そこの隣の部屋で遊んでいるよ」


 
 -隣室- 

 アスナ「ユウキ!ユイちゃん!」


 ―ガチャッ!

 アスナ「今すぐそのゲームを!」
246 :1 [saga]:2019/09/22(日) 21:40:42.29 ID:IkESnbeL0
 『僕は君が好きなんだ、だけど・・・だけどそいつが言えないんだな』


 ユウキ「///」ドキドキッ


 『でもね。僕は君を幸せにする自信はあるんだ・・・』


 ユイ「///」

 
 『幸せだなぁ。僕は君といる時が一番幸せなんだ』

 
 『僕は死ぬまで君を離さないぞ、いいだろ?』


 ユウキ・ユイ「「きゃ〜///」」


 アスナ「・・・遅かった」ガックリ


 ユウキ「あ、アスナ//終わったの?//」


 アスナ「うん・・・って、それよりそのゲーム!」


 ユイ「はいぃ//今ので全ルートを達成したところですぅ///」プシューッ


 ユウキ「やばいね、男の人から告白されるのって///」


 アスナ「それはアフレコだから!しっかりしてよ、もうっ!」


 ユウキ「でも、この少し年が上の人の告白が一番きゅーんって心に来たよ//」


 ユイ「私もドキドキが止まりません・・・///」ドキドキッ


 アスナ「ユイちゃんは特に早過ぎます!」


 ユウキ「ボクも・・・こんな風に恋ができればなぁ・・・」


 アスナ「あ・・・ユウキ・・・」


 ユウキ「・・・まぁ、ゲームと現実は割り切らないとね」


 ユイ「は、はぃ//」


 アスナ「ユイちゃんはしっかりして。ママ泣きそう」シクシク


 キリト「大丈夫か?」

 
 ユウキ「あ、キリト」


 キリト「ああ。・・・ん?ユウキ、声が普通になったな?」


 ユウキ「アップデートしたからね」

 
 ユウキ「しっかり直してもらったよ!」ニコリ


 アスナ「そっか・・・よかったね、ユウキ」ニコリ


 ユウキ「うんっ♪」
247 :1 [saga]:2019/09/22(日) 21:45:25.76 ID:IkESnbeL0
 黎斗「これで彼女は、人間同様の存在となった。この私の才能があってこその奇蹟だぁ・・・!」


 キリト「あ、ああ・・・」


 黎斗「さて・・・キリト君。他にも試作段階のゲームがあるのだが・・・」


 黎斗「試してみるかな?」


 キリト「・・・ああ。いいぞ」


 キリト「正直に言えば・・・アンタのゲームはワクワクさせてくれるよ」クスッ


 黎斗「フヌァーハハハハッ!!当然ッ!!私の神の才能は最高のものだけを作り上げられるのだからね」


 キリト「(本心だなこれ)」


 パラド「よぉ、キリト。先に来てたのか」


 キリト「パラド?」


 パラド「おい神社長。キリトと一緒にテストプレイさせろよ」


 パラド「事前に話しておいたはずだぞ?」


 黎斗「いいだろう。では次のゲームを用意しておく」


 パラド「そうこないとな。心が踊るぜ」ニコリ


 ユウキ「キリト、知り合いの人?」


 ユイ「パラドさんです。私がネットワークで迷子になってるところを保護してくれた人ですよ」


 パラド「そう言うこと。お前は?」


 ユウキ「ユウキって言います。初めまして」ペコリ

 
 パラド「ああ。・・・お前、ゲーム好きか?」


 ユウキ「え?ま、まぁ、はい。色々なのはやったことありますけど・・・」


 キリト「ALOでは俺より強いんだぞ?俺は2回勝負してどっちも負け。アスナも負けてたよな?」


 アスナ「うん。すっごく強いんですよ」


 パラド「マジかよ!キリトより強いのか!」


 ユウキ「ま、まぁ・・・あの時は色々と必死だったから・・・」

 
 パラド「へー。・・・キリトより強いのか・・・」


 パラド「なぁ、俺と勝負しようぜ!」


 ユウキ「えっ!?け、けど、ALOでないと・・・」アセアセ
248 :1 [saga]:2019/09/22(日) 21:48:59.60 ID:IkESnbeL0
 キリト「いや、他のゲームでも才能があるかもしれないだろ」クスッ


 アスナ「私もそうかもって思ってた」クスッ


 ユウキ「えぇ〜・・・」アセアセ


 パラド「対戦してくれるなら何でもいいぜ?」ワクワク


 ユウキ「・・・ん、んー、じゃ、じゃあ・・・」


 黎斗「ではダンスゲームはどうだい?」


 ユウキ「ダンスゲーム?」


 黎斗「このダンスゲームを楽しめ「ドレミファビート」を使用すると良い」


 黎斗「全19曲収録され、リズムにノって踊ることができる」


 パラド「面白そうだな。ユウキ、やろうぜ!」


 ユウキ「う、うん・・・(ダンスなんてやったことすらないよ・・・)」タラー


 黎斗「何、心配することはないよ。このゲームには優秀な先生のレクチャーも搭載されている」


 黎斗「初心者でも楽しめなければゲームとしての意味がないからね」


 ユウキ「あ、そ、そうなの?なら・・・大丈夫かな」


 パラド「ああ、だから大丈夫だって。ほら、やろうぜ」


 ユウキ「う、うん・・・」アセアセ


 

 ポッピー『はーい!初めまして、私はポッピーピポパポだよ!』


 ユウキ「ポ、ポッピー、ピポパポ・・・」


 パラド「お前かよ・・・」


 キリト「ポッピーがレクチャーしてくれるのか?」


 ポッピー『このゲームは私と一緒にノリノリになって楽しめるから、一緒に遊ぼうね!』


 黎斗「ポッピー自身が入っている訳ではないよ。彼女がアフレコしているんだ」


 キリト「あ、そっか」


 ポッピー『まずは曲を選んでね!』


 ユウキ「・・・GO!GO!GO!ってなんだろ」ピロリ

 
 ユウキ「あ、押しちゃった」

249 :1 [saga]:2019/09/22(日) 21:53:11.43 ID:IkESnbeL0



 三本の〜ベルト〜♪
 
 バキッ!ドカッ! ブンブンッ! バキッ!バキッ! バキッ!バキッ!
 
 ビキュビキュンッ! バチバチィ!
 
 仮面ライダ〜ファァ〜イズ♪
 
 変身コードは555〜♪赤い閃光に包まれて♪

 変身するのは ドSっ子 バァドウェイッ♪

 銀のバイクの〜♪オートバジンはロボットに変形していつでも飛んでくる

 頼もしい仲間さ〜♪
 
 生意気すぎる子に〜ね〜♪見ーえーていてーもー♪

 仮面の下に隠す優しさを知って〜♪

 必殺技を決めろ〜♪空から繰り出すキィックの♪

 クリムゾンスマッシュでオルフェノク 青い炎に燃え上がる〜〜〜♪

 仮面ライダーカイザー♪
 
 ベルトを付ける人に文句付け〜♪我が儘すぎると呼ばれたが♪

 吹寄制理なら大丈夫♪

 変身コードは913♪黄色い光に包まれて♪

 必殺技はゴルドスマッシュ♪ オルフェノク〜は粉々さ♪

 上条当麻に惚れ込んで〜♪く〜ちびるを噛みしめて〜♪

 サーイドーバッシャアーにー♪毎日話しかけているー♪

 仮面ライダーカーイザー♪

 心の内は見せないで〜♪日々日々ひたすら健康に〜♪

 サイドバッシャーに癒やされる〜♪

 元ネタ
 http://www.youtube.com/watch?v=vzxxEkIEG6M&feature=youtu.be



 ユウキ「・・・。・・・リズムが難し過ぎるよ・・・」


 黎斗「難易度が高めだったようだね。レベルは3段階なので1を選ぶといい」


 ユウキ「あ、そ、そういうこと・・・」


 ポッピー『それじゃあLet's Go Music!』


 ユウキ「」ドキドキッ

 
 ―♪〜♪♪〜♪〜♪〜♪♪〜
 ―ターンッ タンタンッ 
 
 ユウキ「よっ、ほっ・・・」


 アスナ「ユウキ上手!」


 ユウキ「なんとなくっ、出来てる感じだよっ!」アセアセ


 パラド「いいなぁ。心が躍るぜ」クスッ


 ユイ「ユウキさん頑張ってください!」
250 :1 [saga]:2019/09/22(日) 21:53:56.92 ID:IkESnbeL0

 ―♪〜♪〜♪〜♪♪〜♪〜
 
 ユウキ「あと、少し・・・!」


 ―♪〜・・・

 《GAME CLEAR!》

 ユウキ「っと・・・やったぁー!」


 パラド「やるじゃねーか」


 ポッピー『おっめでとーっ!最高スコア更新したよ!』


 パラド「次は俺だな」


 パラド「俺は・・・これにするか」

 
 ポッピー『それじゃあLet's Go Music!』



 パラド「へへっ・・・♪」


 ―♪ ♪ ♪〜♪♪〜♪〜♪〜

 ―タタンッ ターンッ タンッ ターンッ

 ユウキ「えぇ・・・すごい・・・」


 キリト「マジですごいな・・・」


 アスナ「ステップが早い・・・」


 ユイ「カッコいいですね・・・!」キラキラ


 パラド「よっ」

 ―♪〜♪♪〜〜♪〜
 ―タンッ タンッ ターンッ

 
 《GAME CLEAR!》

 パラド「ふぅ〜・・・」


 ユウキ「すごい・・・」


 キリト「パラド、こう言うジャンルも得意なのか」


 パラド「まぁー、ゲームマスターを名乗ってるだけあってってないといけないしな」クスッ


 パラド「キリトもやるか?」


 キリト「い、いや、俺はホントに勘弁してくれ・・・」アセアセ


 ユウキ「えー、キリトやらないのー?」


 ユイ「パパが踊っているところ見てみたかったです・・・」


 キリト「ご、ごめんな・・・(俺リズムゲームだけは苦手だからな・・・)」
251 :1 [saga]:2019/09/22(日) 21:58:05.42 ID:IkESnbeL0
 アスナ「ユイちゃん・・・踊れるかな・・・」


 パラド「対象年齢はAだから大丈夫だとは思うぞ?」


 ポッピー『それなら私の出番だね!』
 
 ―シュイーン
 
 ポッピー「ユイちゃん、皆!こんにちは♪」


 ユイ「ポッピーさん!」


 ユウキ「(が、画面から出てきた!?)」

 
 ポッピー「ユイちゃんにはプリキュアのダンスがきっと良いと思うよ!」


 ユイ「プリ、キュア?」


 ポッピー「一曲聞いてみて♪」ピッ

 http://www.youtube.com/watch?v=yLOVptcug4Y&feature=youtu.be


 ユイ「・・・はわぁ・・・//」


 キリト「これ、アニメか?」


 黎斗「風の噂ではこの街に存在しているそうだよ」


 アスナ「(可愛い・・・)」


 ユウキ「あの紫の子カッコいいなぁ」


 キリト「・・・何となくだけど、アスナも別の紫のプリキュアなら似合いそうだな」


 アスナ「え?そ、そうかな・・・」


 ユイ「ポッピーさん!この曲を踊ってみたいです!」キラキラ


 ポッピー「うん!わかった!」ニコリ


 ポッピー「それじゃあ、まずはね・・・」


 ユイ「手をのばしてぇ〜♪プププ プリキュア♪」ヒラヒラ


 ポッピー「そうそう!上手上手!」パチパチッ

 
 ユイ「えへへ//」


 アスナ「すごいね。ユイちゃんあっという間に踊れるようになってる!」


 ユウキ「うん。しかも可愛い〜♪」


 キリト「あ、ああ・・・」
252 :1 [saga]:2019/09/22(日) 21:59:30.17 ID:IkESnbeL0
 パラド「キリト、ホントに踊らないのか?」


 キリト「わ、悪い。ホントに・・・」


 パラド「そうか・・・」


 キリト「・・・」


 ポッピー「この世界♪つなぐものそれは愛だよ♪」


 ユイ「夢物語じゃない♪どこまでも手をつないでぇ〜♪」


 キリト「・・・」ソソクサ


 キリト「・・・」ヒラヒラ


 アスナ「・・・!」


 キリト「・・・」タンタンッ


 アスナ「・・・〜〜〜っ//」プルプル


 アスナ「(キ、キリト、くん・・・//)」クスクスッ


 キリト「・・・」ヒラヒラ

 
 アスナ「・・・//」

 ―パシャッ

 アスナ「・・・ふふっ//」クスッ


 アスナ「(キリトくん可愛い〜・・・//)」キュンキュン


 アスナ「(私のキリトくんアルバムに保存しておこ♪//)」クスッ


 キリト「(あっ、終わったか・・・)」スッ


 アスナ「・・・//」クスッ


 キリト「?」キョトン


 ポッピー「よしっ!じゃあ、ユイちゃん準備は良い?」


 ユイ「はい!」


 ポッピー「オッケー!ミュージックスタートー!」
253 :1 [saga]:2019/09/22(日) 22:00:37.38 ID:IkESnbeL0



 ユイ「この空の向こうにはどんな夢がある♪」


 ユイ「大切に感じてる トキメキをこの歌にのせて〜♪」

 
 ユイ「プププ プリキュア♪」ヒラヒラ
 

 アスナ「わぁ・・・//」


 キリト「可愛いなぁ・・・」クスッ


 パラド「心が踊るか?」クスッ


 キリト「ああっ」コクリ


 ユウキ「あれだけでこんなに上手く踊れるんだね・・・すごいや」クスッ


 ポッピー「女の子はいつでもお姫様になんだから、これくらいはね♪」


 ユウキ「なーるほど」フムフムッ


 アスナ「ユイちゃんは妖精にもお姫様にもなれるんだね・・・」


 キリト「・・・何か違うような・・・」タラー


 ユイ「プププ プリキュア!ドキドキしようよ♪」


 ユイ「Yeah!Yeah!」


 ユイ「・・・ふぅ、ありがとうございました!」

 ―パチパチッ! パチパチッ!

 キリト「すごいな!ユイ、すごくよかったぞ」パチパチッ


 ユウキ「とっても可愛かったよ」ニコリ,パチパチッ


 アスナ「録画すればよかったなぁ」パチパチッ


 ユイ「///」テレテレ


 黎斗「ユイくん。良ければ、プレゼントをあげよう」


 ユイ「え?なんですか?」ワクワク


 黎斗「プリキュアの衣装だ。本物になれるわけではないが、気分は味わえるだろう」


 ユイ「わぁ〜・・・!ありがとうございますっ!//」

 
 ポッピー「よかったねー♪ユイちゃん♪」ニコリ


 ユイ「はいっ!//」ニコリ

254 :1 [saga]:2019/09/22(日) 22:01:50.42 ID:IkESnbeL0




 ー柵川中学ー

 佐天「えっ!?死んだはずの人が化けて出た!?」


 操歯「ほぉ・・・」


 ドッペルゲンガー「事実なのか?」モグモグ


 直葉「う、うん。昨日お兄ちゃんが見たって・・・」


 直葉「しかも、2人。1人はお兄ちゃんが知ってる人でもう1人は・・・」


 直葉「私もお兄ちゃんも看取った人だったから・・・」


 初春「そ、そんなことが・・・」


 佐天「これは中々の特ダネ・・・ってならないなぁ。バチ当たりそうだから」


 春上「怒らせたら怖いの」


 直葉「あ、ひ、1人はね・・・その・・・」


 直葉「普通に生き返ったから、大丈夫だとは思うよ?多分・・・」


 操歯「兄の知り合いの方がまずいのか?」


 直葉「・・・サチさん、って言うらしいんだけど・・・」


 佐天「まさか襲ってきたとか?・・・なんて」


 直葉「仮面ライダーになって・・・」


 佐天「お化けライダー!?」


 初春「そ、それは一大事ですね・・・」


 ドッペルゲンガー「物理的に攻撃してきたのか?」


 直葉「詳しくは聞けていないから、どうだろう・・・」

  
 佐天「直葉さん!危ないことがあったら、真っ先に叫ぶこと!」


 初春「すぐに助けに行きますからね」


 初春「白井さんは・・・き、来てくれるかとは思いますけど・・・」


 直葉「あ、ありがとう・・・」ニコリ


 ドッペルゲンガー「そう言えば・・・今日は枝先は欠席か」


 春上「何か対策会議があるから来れないって言ってたの」


 操歯「恐らくはそのサチと言う少女への対策だな」
255 :1 [saga]:2019/09/22(日) 22:02:55.73 ID:IkESnbeL0
 ―・・・キィィーン キィィーン

 佐天「!」


 春上「なの」

 
 初春「・・・す、すみません!ちょっと・・・!」ガタッ


 佐天「わ、私も!」


 春上「なのー」


 直葉「え?え?」キョトン


 ―ガラララッ! パタンッ

 直葉「・・・ど、どうしたんだろ・・・」キョトン


 ドッペルゲンガー「気にしなくてもいい」


 操歯「そう、ちょっとした事だ。気にしなくていい」


 直葉「そ、そっか・・・」


 ドッペルゲンガー「うむ」

 
 直葉「・・・あっ、そう言えば2人のお兄さんに会ったよ。すごくそっくりだったね」

 
 操歯「双子だからな」


 操歯「かなり特殊な異性一卵性双生児でもあってこの街へ来る前までは、よく間違われていたよ」クスッ


 直葉「へぇ・・・あれだけ綺麗だと男の人に間違われてそうだね」クスッ


 操歯「それどころか会う前まで女装してたんだぞ。趣味になってて」

  
 直葉「じょ、女装かぁ・・・」


 ドッペルゲンガー「今はもう彼女もできたし、私達がやめてほしいと言ったからやめたがな」
 

 操歯「けど、似合ってたな。もうやってほしくないけど」


 ドッペルゲンガー「そうだな」クスッ


 直葉「そんなにかぁ・・・」


 直葉「・・・私のお兄ちゃんも女装したらすごそうかも」クスッ


 操歯「美形なのか?」


 直葉「顔は整ってるイケメンだし・・・」
256 :1 [saga]:2019/09/22(日) 22:04:33.50 ID:IkESnbeL0
 直葉「それに彼女持ちだから・・・」


 ドッペルゲンガー「交際相手は関係なくないか?」


 直葉「そ、それもそっか」


 佐天「た、ただいまー・・・」


 初春「はぁー・・・」

 
 春上「ふぅー・・・」


 操歯「おっ。お疲れ様」


 直葉「ど、どうして三人ともそんなに疲れてるの?」


 佐天「い、いやー・・・や、焼きそばパンの争奪戦にねー」


 佐天「今日の勝負は並みじゃなかった・・・」


 初春「そ、そうですね・・・」


 直葉「や、焼きそばパン・・・」


 春上「すっごく美味しいのー」


 直葉「そ、そっか・・・そんなに取り合いになるの?」


 佐天「弁当作れない組と作り忘れた組にとっては貴重だからね」


 初春「ま、まぁ・・・」


 直葉「・・・でも、三人ともお弁当だよね?」


 佐天「よ、よく食べる子は育つって言うじゃん?」アセアセ


 初春「そ、そうです!」


 直葉「そ、そっか・・・」


 春上「一口食べてみる?」モギッ


 直葉「あ、じゃ、じゃあ・・・」パクッ、モグモグ


 直葉「・・・ん!美味しい・・・」

 
 佐天「え?あ、で、でしょ!(普通の焼きそばパンなんだけど・・・)」


 直葉「朝ご飯ちょっとしか食べなかったからかな」


 初春「ど、どうでしょう・・・」アハハ・・・


 春上「朝ご飯はちゃんと食べないとダメなの」


 直葉「う、うん。わかった・・・」
257 :1 [saga]:2019/09/22(日) 22:09:23.70 ID:IkESnbeL0
 操歯「・・・そうだ。バトライド・ウォー オンラインは購入したか?」


 初春「はい!もちろんっ」


 佐天「ギリギリ買えましたー」ピース


 春上「買ったのー」


 直葉「バトライド・ウォー・・・?」


 佐天「幻夢コーポレーションが新発売したゲームだよ」


 佐天「スッゴい楽しみにしてたの!」


 直葉「幻夢コーポレーション・・・あっ、もしかして神って言ってる社長の」


 初春「はい。壇黎斗社長が宣伝してるんですよ」


 直葉「そうなんだ。・・・どんなゲームなの?」


 操歯「正式名は仮面ライダー バトライド・ウォー。シリーズではそれが最新作なんだ」


 操歯「かくかくしかじかかくかくしかじか」


 直葉「・・・す、すごいんだね・・・」


 ドッペルゲンガー「本人が収録しているからな。集大成と言って良い」


 佐天「初回特典はライダーの皆さんと黎斗社長ボイスが大量収録されたCDだったかな」


 直葉「・・・何で社長のが?」タラー


 佐天「さぁ?でも結構面白いよ」クスクスッ


 操歯「宝生永夢と言う人物のボイスが訳はわからないが・・・面白かったな」


 ドッペルゲンガー「うん」


 直葉「へ、へぇ・・・」


 初春「私的には・・・赤紫色のライアって言うライダーがオススメです!」


 佐天「なぬ!?いやいやいや紅き龍の龍騎は色んなアイテム使ってすごくイカしてるよ!」ズイッ


 直葉「ラ、ライアと龍騎、ね・・・」


 操葉「ビルドという赤と青のライダーも・・・中々だから、な?」チラッ


 ドッペルゲンガー「クローズもな」ドヤッ


 春上「絆理ちゃんも収録したって言ってたのー」
258 :1 [saga]:2019/09/22(日) 22:13:43.37 ID:IkESnbeL0
 
 直葉「そっか・・・剣を使うライダーも居るの?」


 初春「はい。基本ウェポンで使用する人は沢山いますから」


 佐天「龍騎も使うよ?相棒の龍型モンスターの尻尾が剣になるんだ♪」


 ドッペルゲンガー「クローズもビーロクローザーと言う剣型専用武器を使うぞ」


 直葉「へぇ・・・私、剣道部なんだけどそんなに居るってなんだか嬉しい」クスッ


 操葉「なら、仮面ライダー剣と言うライダーが居るぞ。名前の通り使う武器は剣だ」


 直葉「あ、うん。この間・・・ちょ、ちょっと見かけたよ(上里さんのことは言わない方がいいよね)」


 佐天「え?てことは・・・怪人に出会さなかった?大丈夫?」


 直葉「う、うん。会ってはないから大丈夫だったよ」


 直葉「その、ホントに見かけただけだから・・・」


 操歯「それならよかった」


 直葉「でも、それだけいるなら仮面ライダーの剣の使い方、見てみたいなぁ」


 操歯「ん〜・・・映像とかがあればな・・・」


 ドッペルゲンガー「バトライド・ウォーでなら見れるぞ。中古で売っているはずだ」


 直葉「ん〜・・・それってどんなタイプのソフトかな?」


 佐天「基本はPS4で、XBOXやWiiでもPCでも対応出来るよ」


 直葉「あ、じゃあ本体から買わないと無理だから・・・」タラー


 佐天「そっか〜・・・」


 直葉「・・・実はお兄ちゃん、今日その会社に行ってるんだけど・・・」

 
 直葉「もしかしたら貰えたりして・・・」


 佐天「えぇ!?お兄さん幻夢コーポレーションに行ってるの!?」


 初春「すごいですね・・・一般人での出入りも難しいのに・・・」


 操歯「お兄さんは何かゲームに関連している資格を持っているのか?」


 直葉「そう言う訳ではないんだけど・・・。ゲームが上手くて社長さんにご招待されたんだって」


 佐天「へぇ〜、いいなぁ〜・・・ゲームし放題なんて」
259 :1 [saga]:2019/09/22(日) 22:15:11.68 ID:IkESnbeL0
 初春「でも、ずっとゲームって疲れないですかね」


 操歯「ん?私は昨日家に帰って即バトライド・ウォーを始めて3時間はやっていたぞ」


 初春「は、はぁ・・・まぁ、言ってる私も結構やってたりしますけど」


 直葉「お兄ちゃんは長い時・・・最低でも6時間はやってるからなぁ・・・」


 佐天「6時間〜!?・・・お兄さんゲームオタクなんだ」


 初春「ちょっと、佐天さん」アセアセ


 直葉「いいよ、否定は出来ないし。大体そんな感じだから」クスッ


 初春「す、すみません・・・」


 操歯「一緒にゲームをしたりはするのか?」


 直葉「まぁ、うん。するよ」クスッ


 直葉「ファンタジーな感じのゲームでお話したり協力プレイで戦ったりね」


 操歯「そうか・・・」クスッ


 春上「直葉さんはお兄さんのこと、好き?」


 直葉「え?あ・・・」


 直葉「好き・・・だけど・・・///」


 直葉「・・・うぅぅ///は、恥ずかしい///」


 佐天「(可愛い)」クスッ


 初春「兄弟仲が良いって素敵ですね」ニコリ


 操歯「まったくだ」ウンウン


 ドッペルゲンガー「私もお姉ちゃんとお兄ちゃんにはそう言う気持ちを持っているからな」クスッ


 操歯「・・・そうかぁ//」テレテレ


 春上「照れてるの〜」


 操歯「う、うるさいなっ//」


 直葉「・・・」クスッ


 ドッペルゲンガー「ゲーム内では良い連携プレイを見せるんだろうな」


 直葉「頑張ってる方だけど、どっちかって言うと恋人との連携の方がすごいよ」


 佐天「おー。そうなんだ」


 直葉「私よりもお兄ちゃんとゲームする時間が長いからね」


 直葉「ゲームのボスもあっという間に倒せると思うし」
260 :1 [saga]:2019/09/22(日) 22:18:38.88 ID:IkESnbeL0
 佐天「へぇ〜、天才ゲーマーなんだ」


 直葉「そう呼ばれても違和感ないなぁ」クスッ


 佐天「あ、ねねっ。直葉さんのお兄さんってどんな人なの?」


 春上「男前なのはさっき聞いたの」


 直葉「えっと・・・」ピッピッ


 直葉「・・・こんな人だよ」スッ


 佐天「・・・おー。カッコいいなぁ」

 
 操歯「確かに・・・女装は大丈夫そうだな」クスッ


 直葉「あはは・・・」クスッ


 初春「その判断基準はどうなんでしょう・・・」タラー


 初春「・・・でも、お兄さん少し細くないですか?」


 ドッペルゲンガー「言われてみれば・・・50s弱と言ったところみたいだな」


 春上「軽いのー」


 操歯「大丈夫なのか?もっと食べさせてやった方が・・・」


 直葉「これでも食べ歩きしてるみたいなんだけど・・・」


 佐天「ん〜・・・この料理上手な佐天さんの腕にかかれば10sは増やせるよ?」


 直葉「ダ、ダメだよ?」


 春上「どうしてなの?」


 直葉「その・・・」
261 :1 [saga]:2019/09/22(日) 22:19:19.53 ID:IkESnbeL0
 佐天「あ。そっかそっか、恋人さん嫉妬させちゃうもんね」クスッ


 初春「あぁー、なるほど」


 直葉「き、気持ちだけ受け取っておくね」クスッ


 佐天「って言うか、次の授業移動だよね?・・・やば!早く食べないと!」アセアセ


 初春「は、はいっ!」パクパクッ


 操歯・ドッペルゲンガー「「ごちそうさま」」


 春上「ごちそうさまなのー」


 直葉「ご、ごちそうさま・・・」


 佐天「んむぇ〜!?なんれ食べ終わっひぇるの!?」モグモグ


 操歯「2人は話してる最中は食べてないからな」


 春上「お先に行ってるのー」トコトコ


 直葉「わ、私も・・・」ソソクサ


 操歯「早く食べて来るんだぞ」スタスタ


 ドッペルゲンガー「食べ残したらバチ当たるからな」スタスタ


 佐天「あぁぁあっ!ちょっと!」


 初春「こ、こひひょうひゃまぁ」モグモグ


 佐天「初春〜!置いてかないでー!」



262 :1 [saga]:2019/09/22(日) 22:21:17.28 ID:IkESnbeL0

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 -幻夢コーポレーションが学園都市社-

 黎斗「キリト君、アスナ君。それからユウキ君にユイ君。今日は実に感謝するよ」


 黎斗「おかげで様々なデータが多様に取れたからね」


 キリト「まぁ、俺も楽しませてもらったよ」


 アスナ「ありがとうございました」


 黎斗「何、礼には及ばない。さて・・・キリト君、君にプレゼントを渡そう」


 キリト「プレゼント?」


 黎斗「まずこのゲームソフトだ。君のために取っておいたのだよ」


 キリト「仮面ライダー バトライド・ウォー オンライン・・・」


 黎斗「逐一アップロードは行うからプレイして欲しい」


 黎斗「それから・・・ゲーム機もプレゼントしよう。入っているのはPS4だ」


 キリト「PS4!?・・・マジかよ」パァァ


 アスナ「(すごく喜んでる・・・)」クスッ


 黎斗「バトライド・ウォー オンラインはパソコンでも使用できるようになっているよ」


 黎斗「最後にVRゴーグルもだ」


 キリト「ああ。さっきまで使ってたけど・・・」


 キリト「軽量化もすこいし、耐久性も十二分にありそうだな」


 黎斗「当然。この私の開発精度は最高の物を作り出すことができるのだからね」


 キリト「・・・ありがとな、社長。まさかこんなにプレゼントをくれるなんて」


 黎斗「これほどの対価があると思いたまえ」クスリ


 パラド「キリト、今日もしバトライドオンラインするならタッグ組んでみようぜ?」


 キリト「ああ、いいぞ」コクリ


 パラド「よっしゃ!楽しみにしてるぜ。心が踊るなぁ」ニカッ


 キリト「俺もだよ」クス


 黎斗「では、気を付けて帰りたまえ」


 ユウキ「神様社長。・・・色んな意味を込めて言うけど、ありがとう」ニコリ


 ユイ「ありがとうございました!」ニコリ

263 :1 [saga]:2019/09/22(日) 22:22:45.06 ID:IkESnbeL0


 
 遼太郎「さーて、お前らを送ったら天井社長のとこに行かないとな」


 キリト「え?この後も仕事なのか?」


 遼太郎「前任秘書の青星さんにって人に書類渡すついでにな」


 アスナ「前任ってことはクラインさん、秘書やってるの?」


 遼太郎「ああ。本職は輸入商なのにな・・・」


 遼太郎「まー社長と青星さんは良い人だし、良い職場だな。ま、難があると言えば・・・」


 キリト「何だ?」


 遼太郎「天井社長はワーカホリックだから、止めてもらわないとマズいんだ」


 アスナ「どうして?」


 遼太郎「残業オーバーになって休め休めうるさくなるんだよ。俺も何度かあって面倒なんだよなぁ」ハァー


 ユウキ「社会人って大変なんだ・・・」


 キリト「それで給料はどれくらいなんだ?」


 遼太郎「・・・正直に言うと。元より遥かに良いな」


 遼太郎「しかも社長の奥さんもまぁー、良い人で旦那の分と一緒に俺の分まで作ってくれるんだぞ?」


 アスナ「へぇ、すごく良い人なんだ」クスッ


 遼太郎「んでもってだ。超絶美人だぞ?いや、ホントに」


 キリト「お前が言うなら相当なんだな」


 遼太郎「ああ。弁当のおかずもそこらで売ってる弁当より美味いもんな」


 アスナ「社長さんと奥さん、ラブラブなんだ」クスッ


 遼太郎「見てわかる通りって感じてな」ハハハッ


 アスナ「へぇ・・・(旦那さんと奥さんか・・・)」



 -ホテル-

 遼太郎「そんじゃ、またな。皆」


 キリト「ああ。仕事頑張れよ」


 アスナ「さよなら〜」ヒラヒラ


264 :1 [saga]:2019/09/22(日) 22:24:57.66 ID:IkESnbeL0


 

 -天井菓子株式会社-

 青星「・・・はい。確かに預かりました」


 遼太郎「ありがとうございます」ペコリ


 天井「壷井さん。今日は早く上がりますので飲みに行きませんか?」クスッ


 遼太郎「え?あ、いいんですか?」


 天井「はい。他にもう一人来る予定ですが、構わなければ」


 遼太郎「んー・・・じゃあ、お言葉に甘えるとしますっ」


 天井「はい」ニコリ


 青星「では、お二人を送り届けた後、オルソラさんにお伝えしておきますので」


 天井「お願いするよ」


 青星「その間私はオルソラさんとお茶を飲んでいますので」


 青星「お二人はごゆっくりお飲みください」


 遼太郎「ありがとうございます!青星さん」


 天井「ありがとう」クスッ


 青星「いえ・・・」ペコリ


 青星「では、お車を用意しますので」


 ―スタスタッ

 遼太郎「本当に出来る人ですよね。青星さん」


 遼太郎「全く隙が無いと言うか・・・」


 天井「そうですね」クスッ


 遼太郎「青星さんはいつから秘書になってたんですか?」


 天井「去年頃からですよ。面接でも才能がありそうな人材でしたので、起用しました」


 遼太郎「なるほどー。社長見る目ありますね」ハハハッ
265 :1 [saga]:2019/09/22(日) 22:26:22.53 ID:IkESnbeL0
 天井「まぁ・・・」


 遼太郎「はい?」

 
 天井「すぐにやんちゃな部分があるのがわかりましたけどね」クスッ


 遼太郎「え?」


 遼太郎「(青星さんがやんちゃ?・・・いやいや、まぁヤクザのゲームしてるけど)」


 天井「さて、これを片付けて降りましょうか」


 遼太郎「は、はい・・・」


 -エレベーター-

 遼太郎「社長は会社の社員から社長まで上り詰めたんですか?」


 天井「いえ。元々私は研究員だったんです」


 天井「あまり大きな声では言えない内容で、後ろめたい気持ちになりますけどね」


 遼太郎「はぁ・・・」


 遼太郎「(研究してる時にとんでもない失敗でもしたのか・・・?)」


 天井「(危うく1万人近くの子供を犠牲にしかけたなんて・・・言えるわけがない)」




 天井「待たせたね、青星さん」


 青星「いえ。どうぞお乗りください」




 遼太郎「普段から青星さんが社長の車を運転してるんでしたかね?」


 天井「その通り。私が運転するよりも安心できるからね」クスッ


 青星「オルソラさんは社長の運転でも安心できるのでございますよ、と仰っていましたが」


 天井「え?そ、そうなのかい?」


 青星「はい」クスッ


 遼太郎「それにしても、青星さんは何でも出来ますね。尊敬しますよ」


 青星「仕事ですから、当然です」


 青星「加えて秘書でもありますから基礎基本的な事は常に身に付けておくものですよ」


 遼太郎「は、はい・・・」
266 :1 [saga]:2019/09/22(日) 22:27:42.04 ID:IkESnbeL0
 青星「壷井さん。今はプライベートの時間ですが、個人の情報を聞き出そうとするのは少しどうかと」


 遼太郎「!?(えぇぇえ心読まれてる!?まさかあの能力とかってやつか!?)」


 遼太郎「い、いえいえいえまさか!私はそんな女性に大それた事をするわけが」アセアセ


 青星「冗談で聞いただけですので、ご安心を」クスッ


 遼太郎「・・・あ、あはは、そ、そうですか」


 青星「ふふっ・・・からかい甲斐がある人ね」ボソッ


 遼太郎「え、えっと社長?もう一人来ると言ってましたけど・・・」


 天井「あぁ。会ってから紹介しましょう」クスッ


 遼太郎「あ、は、はい・・・」




 ー居酒屋 KAMEN RIDER THE DINERー

 青星「では、お呼びの際は私の携帯からですね」


 天井「うん。じゃあ、行ってくるよ」


 遼太郎「た、楽しんできますんで」


 青星「はい」ペコッ


 ―ブロロロロォー・・・

 遼太郎「・・・さて、ここが社長の行きつけの店ですか(居酒屋かー。久しぶりに来たな)」


 天井「そうですよ。さ、入りましょう」


 遼太郎「はいっ」コクリ 
267 :1 [saga]:2019/09/22(日) 22:29:10.65 ID:IkESnbeL0
 ―ガラララッ

 「らっしゃーい」


 天井「あっ、来てましたか」


 ステファニー「ん?あ、天井社長。お疲れ様です」ニコリ


 遼太郎「(おいおい・・・この街には美女しか居ないのかよ)」


 ステファニー「後ろの人はもしかして連れの人?」


 天井「ええ、こちらは壷井遼太郎さん。外から出張で秘書を担当しているんです」


 遼太郎「ど、どうも」


 ステファニー「初めまして。・・・ふーん」ジーッ


 ステファニー「中々正しくジャパニーズサムライって感じの顔立ちね」クスッ


 遼太郎「は、はぁ、よく言われるもので・・・」


 ステファニー「ふふっ・・・あ、ステファニー=セイヴェルンです」


 ステファニー「アイドル会社の社長をやってまして」クスッ


 遼太郎「あ、社長さんですか」


 遼太郎「(それにしても若くねぇか・・・?)」


 遼太郎「(どう見ても俺と同じくらいかちょっと上ぐらいなだけだぞ・・・)」


 ステファニー「今日は天井社長の奢りなんで呑みまくりますよ♪」


 天井「ははは・・・お手柔らかに」クスッ


 ステファニー「最近どうですか?売り上げの方は」


 天井「今週で先月の売り上げを越えそうですよ」クスッ


 ステファニー「お〜。そりゃおめでとさんです」クスッ


 遼太郎「ステファニーさんも相当だと思いますけど・・・」


 ステファニー「あははー。まーねー」


 ステファニー「けどMr.壷井」ゴクゴクッ


 遼太郎「は、はい?」


 ステファニー「私は確かにCDの売り上げには満足してます。が」


 ステファニー「ボイジャーとアリサちゃんは大丈夫だと思うけど・・・」


 ステファニー「今から売れ出すと思う彩愛ちゃんと泡浮ちゃんをもっと売り出さないといけないのよ」

 
 遼太郎「はぁ・・・」
268 :1 [saga]:2019/09/22(日) 22:33:39.86 ID:IkESnbeL0
 ステファニー「遼太郎さんはアイドルとかの曲を聞いたりします?」

 
 遼太郎「まぁ、はい。一貫性はあんまり無い感じですけど・・・」


 ステファニー「最近アイドルで気に入ってる子とかは居ます?」


 遼太郎「あー・・・んー・・・こう、パッとあまり思い浮かびせん・・・」


 ステファニー「そうですか・・・ちなみにここに来てボイジャーとかアリサちゃんの曲を
        聴いたりしました?」


 遼太郎「はい。街中でよく聴いたりしますので」


 ステファニー「どうですか?」


 遼太郎「キャッチというか、耳に残ってビジュアルも老若男女受けは良いと思いますよ」


 遼太郎「強いて言えば・・・意外性がある感じのも聴いてみたいです」


 ステファニー「意外性かぁ・・・なるほど・・・」


 天井「確かに正統派な曲を歌っていますから・・・どうでしょう?」


 ステファニー「うん。良いかも」


 ステファニー「ありがとう、壷井さん」ニコリ


 遼太郎「い、いえいえ」テレテレ





 ステファニー「さて仕事の話しはこれくらいにして、天井社長。奥さんとはどうですよ」

 
 天井「ええ、良好な仲ですよ」クスッ


 遼太郎「俺もそう思います。愛妻弁当を毎日作ってくれてるんですし」


 ステファニー「ほほ〜。そうですか」クスッ


 ステファニー「これは第二児、第三児も期待出来そうですね〜」ニヤニヤ


 天井「い、いや、それは・・・」アセアセ


 ステファニー「いいじゃないですかー。私だって4兄妹ですから楽しいですよ?」


 ステファニー「家族が沢山居るって」クスッ


 天井「・・・そ、そうですか・・・」


 ステファニー「そうですとも。ちなみに壷井さんご結婚は?」


 遼太郎「いえ、まだ・・・」
269 :1 [saga]:2019/09/22(日) 22:34:31.83 ID:IkESnbeL0
 遼太郎「そもそも親しくしてる女性が居なくて・・・」


 ステファニー「そうなんですか。そりゃ勿体ない、こんなに男前なのに」


 遼太郎「いやぁ、はは・・・」テレ


 遼太郎「女性と言うより年が結構下の子とゲームで遊んだりはするんですけどね・・・」


 ステファニー「へぇ、ゲーム好きなんですか?」


 遼太郎「まぁ、はい。これでも結構得意なんです」


 ステファニー「どう言うゲームをしてるの?」


 遼太郎「オンラインゲームですよ。こっちには無いゲームなんです」


 ステファニー「へぇ、それは興味あるわね」フムフム


 ステファニー「ジャンルは?」


 遼太郎「まぁ、バトルをしたりはもちろんですけど普通に会話したりするゲームです」


 遼太郎「雰囲気とかは、もうすごくリアルで・・・」


 遼太郎「感触とか味覚もあるように感じられるんですよ」


 ステファニー「へぇ〜・・・それはすごいわね」


 天井「確かSAOでしたか?」


 遼太郎「はい。今はALOですけど」


 ステファニー「・・・(どこかで聞いたような・・・)」


 遼太郎「妖精の国ってタイトルの通り自分が妖精になれて、俺はサラマンダーって種族なんですよ」


 ステファニー「・・・思い出した」

 
 ステファニー「SAOって、確か外でちょっと前に問題なったゲームよね?」


 遼太郎「あ・・・はい。そうですよ」


 天井「え?問題・・・ですか?」


 遼太郎「すみません社長。あまり話したくない事もあったので・・・」 
 

 ステファニー「SAOは茅場晶彦容疑者が開発して・・・」



270 :1 [saga]:2019/09/22(日) 22:35:53.25 ID:IkESnbeL0


 天井「・・・。・・・そんなことが・・・」

 
 遼太郎「けど、こうして無事に生還出来ましたから。安心してください」


 天井「はぁ・・・しかし、すごいですね」


 天井「その死闘を勝ち抜いて成し遂げた、壷井さんの親友の人は」


 遼太郎「まぁ、根っからのゲームオタクで何となくアイツならやってくれるって俺は信じてましたよ」


 ステファニー「確か桐ヶ谷和人、キリトって言ったかしら」


 遼太郎「そうですよ。アイツも学校体験とかでここに来てるんです」


 ステファニー「あら、そうなの」


 天井「会えたら会ってみたいですね」


 遼太郎「なら、今度連れてきても」


 天井「いえ。もし会えたらでいいですよ。学校優先が当然ですし」


 遼太郎「そうですか・・・わかりました」


 ステファニー「まぁ、一杯どうぞ」スッ


 遼太郎「あ、こりゃどうも」


 ―トプププ・・・

 遼太郎「おっととっ・・・」グイッ





 ステファニー「れすからねー///わらひもそろそろ身を固めてぇ///」ヒック


 遼太郎「は、はい・・・」


 遼太郎「(絡み酒になっちゃってんな・・・)」


 天井「ステファニー社長ならまだ少し先でも大丈夫だとは思いますが」クスッ


 ステファニー「いやーママがそろそろどう?//って聞くもんで・・・//」


 ステファニー「妹はあっちで結婚式挙げ終えてるし・・・//」


 遼太郎「妹さんはもうご結婚なさってるんですか」


 ステファニー「んー//そりゃもう壮大で盛大な結婚式でしたか//」


 ステファニー「花火は10万発打ち上げられてー//それもとびきり大きなの//」


 遼太郎「はぁ・・・(すごいな・・・)」
271 :1 [saga]:2019/09/22(日) 22:36:48.43 ID:IkESnbeL0


 ステファニー「招待客は6605万人を会場と会場外に集めてー・・・///」


 遼太郎「ん〜?」


 ステファニー「2mある超高級な9億610万円のウェディングケーキは格別だったわー//」


 遼太郎「」


 ステファニー「極めつけは妹の花嫁姿//もう女神が降り立ったように綺麗だったわ・・・//」


 ステファニー「流石私の妹よねー・・・//」


 遼太郎「す、すごいですね・・・」

 
 ステファニー「・・・ぐぅ・・・///」コテン


 遼太郎「あれ?ステファニー社長?」


 天井「あぁ、酔いつぶれましたか」


 ステファニー「くひゅぅ・・・///」


 遼太郎「えっと・・・どうするんですか?」


 天井「タクシーを呼びましょう」

272 :1 [saga]:2019/09/22(日) 22:38:33.71 ID:IkESnbeL0
 -ホテル-

 キリト@パジャマ「ふぅ・・・」


 キリト「今日は一人で寝るし・・・あのゲームやってみるか」


 キリト「パソコン対応だから大丈夫だな」


 キリト「よしっ」

 

 キリト@VRゴーグル「・・・リンク、あ、言わなくていいのか」


 キリト「ははは・・・」




 キリト「・・・おっ。ここは・・・学校に行くときに通り道か」


 キリト「すごいな・・・ALOに負けてないくらいリアリティーあるぞ・・・」


 キリト「さて・・・どうすればいいんだ?」


 クロトピー「やぁ、少年」


 キリト「うおっ!?ビ、ビックリした・・・く、黎斗社長?なんで・・・」


 クロトピー「私の名前はクロト※※」


 キリト「ん?(ク、クロトの後なんて言ったんだ・・・?)」


 クロトピー「このゲームは迫り来る怪人を倒しまくると言う単純なものだが・・・」


 クロトピー「倒していきながら、このゲームの世界を過ごしていけると言う事も出来るのだよ」


 キリト「へ、へぇ・・・」


 クロトピー「朝から夜までの時間帯に合わせて時間が進んでいき、色々なクエストやイベントが
       楽しめる事も出来る」


 クロトピー「今はチュートリアルなので難易度は一番低くしており、難易度の変更は設定から変えられる」


 クロトピー「2つのモードがあり、1つはライドプレイモード」


 クロトピー「これは自分自身が仮面ライダーに変身して戦える事が出来る」


 キリト「自分自身が仮面ライダーにか・・・」
273 :1 [saga]:2019/09/22(日) 22:39:40.33 ID:IkESnbeL0
 クロトピー「そしてもう一つがタッグライドプレイ」


 クロトピー「こちらは仮面ライダーと自分自身が協力してプレイ出来るモードだ」


 クロトピー「オンラインで協力する者とでも、どちらかがライダーになり一緒に戦える」


 クロトピー「オフラインのキャンペーンモードでも使用することが可能でその時は本人ボイスとなるのだ」


 クロトピー「ちなみにライドプレイモードもキャンペーンでの使用可能となっている」


 クロトピー「ライドプレイモードでは変身せずにそのライダーの武器を使って戦うことができ
        縛りプレイなどで変身せずに攻略、など可能なのだよ」


 クロトピー「以上で説明は終了とする」


 クロトピー「変身アイテムはランダムに手に入れる事ができる。幸運を祈るよ」


 キリト「ああ。ありがとうな」


 クロトピー「これは私からのプレゼントだ。ありがたく受け取りたまえ!」


 キリト「これは・・・」


 キリト「・・・「学舎の園」入園許可証・・・?」


 クロトピー「「学舎の園」へ入る事が出来るアイテムだ。これは超レアアイテムなのだよ」


 クロトピー「課金すれば軽く10万はくだらない代物でもある」


 キリト「か、課金で10万って・・・」


 クロトピー「それほどの物なのだよ」


 キリト「すごいな・・・課金とかせずに入手するには皆どうすればいいんだ?」


 クロトピー「通常入手はショップポイントで出来るが・・・それには10000000ポイント必要だ」


 キリト「10000000ポイント!?」


 キリト「・・・どれだけこのゲームに時間を費やせば・・・」

 
 クロトピー「そう難しくはない。敵を倒す際に連続コンボでポイントを稼げるからね」

 
 キリト「・・・けど、実質的に課金する方が手っ取り早いよな・・・」


 キリト「このアイテムって何でそんなにまでレアなんだ?」


 クロトピー「そもそも「学舎の園」へ入るのはリアルでも難しいのだよ。生徒や教員、関係者以外は
       立ち入る事が出来ない」


 キリト「そんなすごいところだったのか・・・」


 クロトピー「では、これで私は失礼するとしよう。また何か質問があればスタートボタンから呼び出したまえ」

 
 キリト「ああ、わかった」
274 :1 [saga]:2019/09/22(日) 22:40:34.56 ID:IkESnbeL0
 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 ――――――――――――――――――――


 キリト「・・・さてと、今はオンラインモードだな」


 キリト「パラドは来てるのか・・・?」


 キリト「説明書、もうちょっと読んでおけばよかったな・・・」


 キリト「えっと・・・」


 キリト「とりあえず歩き回ってみるか」


 キリト「もしかしたら見知った奴が居るかもしれないしな」スタスタ

 
 キリト「っと、その前に・・・手持ちに何かあるかチェックするか」 
 
 
 ・「学舎の園」入園許可証
 ・―
 ・―


 キリト「これだけか・・・」


 キリト「ポイントも0か・・・」


 キリト「これは少し稼いだ方がいいな・・・」


 キリト「ポイントを稼ぐのは怪人を倒すしかないのか?」


 「そんなことはないよ」


 キリト「え?」クルッ


 パラド「よっ、キリト。さっそく来てたんだな」クスッ


 キリト「パラド。ああ、少し試してみたかったからな」


 パラド「そうか、流石ゲーマーだな」クスッ
275 :1 [saga]:2019/09/22(日) 22:41:10.59 ID:IkESnbeL0
 パラド「で、ショップポイントを稼ぎたいのか?」


 キリト「まぁ、そんなところだ。先立つものが無いとダメだろ?」


 パラド「そりゃそうだな。じゃあ・・・そうだな」


 パラド「じゃあ穴場教えてやるよ」


 キリト「穴場?」


 パラド「ああ。付いて来いよ」スタスタ



 ―ワイワイ ワイワイ
 
 キリト「・・・あれってNPCじゃなくてプレイヤーなんだよな?」


 パラド「ああ。友達とか仲良しグループ、サークルで来てる奴らも居るんだ」


 パラド「それよりキリト。初期装備は手に入れたか?」


 キリト「え?あ、いや。まだ・・・」


 パラド「あれ?そうか・・・じゃあ穴場に行く前に用意しておかないと危険だな」

 
 パラド「じゃ、講習所へ行くか」


 キリト「講習所?なんだそれ」


 パラド「よくこのゲームの事がわからない奴が行く学校みたいなところだ」


 パラド「そこに行けば簡単な講義を聞いて、その後に初期の装備を貰えるシステムになってるぞ」


 キリト「へぇ、じゃあそこに行くか」


 パラド「ああ」ニコリ
276 :1 [saga]:2019/09/22(日) 22:51:20.67 ID:IkESnbeL0
 キリト「・・・まさか先生が社長ってことはないよな?」


 パラド「どうだろうな」


 パラド「まぁ、行ってみればわかるだろ」


 キリト「・・・不安だ」ハァー



 -とある高校-

 キリト「・・・本当に学校だな。と言うか俺が通ってる・・・」


 パラド「ここの2-7組で講習してるから、行ってこいよ。俺はそれまで待っててやる」


 キリト「あ、ああ・・・」コクリ


 パラド「初期装備は貰ったらステータスに入れるんだぞ」


 キリト「わかった。覚えておくよ」


 -2-7-

 キリト「講習を受けますか・・・はいっ」ピッ


 ―ガララッ

 キリト「こんにちは・・・」


 「あっ」


 芳川「講習を受けに来たの?」


 キリト「はい。そうです」


 芳川「そう、じゃあ自己紹介しないとね。私は芳川桔梗、この学校で講師をしているわ」


 芳川「貴方は?」


 キリト「キリトって言います。よろしくお願いします」


 芳川「ええ、じゃあそこに座ってもらえる?」


 キリト「はい」コクリ


 芳川「まず武器の種類について。基本的にライダーは剣を使うのがほとんどなの」 

 
 芳川「もちろん遠距離戦で使う銃もあるわ」


 キリト「なるほど・・・」


 芳川「中には剣と銃が合体している武器を持っているライダーも居たりするから覚えておいて
    もらえると嬉しいわ」ニコリ


 キリト「へぇ・・・」


 芳川「それから・・・ここのページに載ってる・・・」ズイッ


 キリト「・・・っ///(よ、芳川さん、顔が近い・・・//)」アセアセ 
277 :1 [saga]:2019/09/22(日) 22:52:54.89 ID:IkESnbeL0
 芳川「あと、斧や弓も主用でするライダーも居るから・・・」


 キリト「は、はい・・・//」


 芳川「・・・あら、どうしたの?」


 キリト「え?//」

  
 芳川「顔が赤いわよ?熱でもあるのかしら・・・?」


 キリト「・・・あ、え、えっと、大丈夫ですから//」


 キリト「(か、感触は無くても、芳川さんの顔が近すぎて・・・//)」アセアセ


 芳川「そう・・・じゃあ次は・・・」


 芳川「つまり、仮面ライダーの基本はキックに限るの」
  

 芳川「剣や銃の武器での必殺技も良いけど、やっぱり体術で倒す方が」ペラペラ


 キリト「・・・!?///」


 キリト「(芳川さん!///足組まないでください!///見えそうになってますって!///)」


 芳川「はい。これで講習はおしまいよ」


 芳川「あ、そうだ。貴方に初期装備の内の1つを渡すわね」


 キリト「は、はい・・・///」


 芳川「じゃあ・・・剣系統ライダーの武器を贈呈するから」


 芳川「好きなのを選んで?」
 
 ・ブレイラウザー
 ・ギャレンラウザー
 ・カリスアロー
 ・レンゲルラウザー

 キリト「あっ・・・(この剣は・・・)」


 キリト「・・・この剣にします。結構剣の扱いは得意ですから」


 芳川「わかったわ。受け取って」


 キリト「はい」


 芳川「レベルが上がればその武器も応じて強化されるわ」


 芳川「じゃあ頑張ってきてね」


 キリト「はい、ありがとうございました」


 
278 :1 [saga]:2019/09/22(日) 22:53:41.58 ID:IkESnbeL0
 パラド「おっ、終わったか」


 キリト「ああ。待たせたな」


 パラド「じゃ、ショップポイント稼ぎに行くか」ニコリ


 キリト「そうだな」


 パラド「ここを入ればポイント稼ぎに打って付けの場所に行けるぞ」


 キリト「ここをって・・・立ち入り禁止って書いてあるぞ?」


 パラド「だから誰も入らない。だから誰にも見つかっていない」


 パラド「所謂隠しステージってやつだよ」


 キリト「隠しステージか・・・」


 パラド「で、ここに入る前に選択肢が出てくるからどっちかを選ぶんだぞ?」


 キリト「そうなのか。わかった」


 パラド「行くぞ」


 『ミッション』
 ・巣窟
 ・クリアボーナス +50

 ・200体倒せ!!
 ・クリアボーナス +30


 キリト「これか・・・」


 キリト「・・・200体を倒すミッションでいくか」

 ・近くにプレイヤーがいますが協力プレイを要請しますか?

 
 パラド「俺の事だな。どうする?」


 キリト「じゃあ手助けしてもらえるか?」


 パラド「もちろんいいぜ」ニカッ


 
279 :1 [saga]:2019/09/22(日) 22:54:53.77 ID:IkESnbeL0
 -隠しステージ 首都圏外郭放水路-
 http://s.kota2.net/1569159940.jpg


 キリト「なんだここ・・・」


 パラド「さあな。何のためにあるのかわからないが、怪しい感じはあって良いよな」クスッ


 ―ゾロゾロ ゾロゾロ ゾロゾロ

 ショッカー戦闘員「「「「「「「「「「イーッ!」」」」」」」」」」


 キリト「な、なんだ・・・あの変なタイツ着てる集団は・・・」


 パラド「落ち着け。雑魚の集団だ」


 キリト「・・・あれも怪人・・・なのか?」


 パラド「ショッカーって名乗ってる狂信的カルト集団のな。怪人って言ってもいいかわからないけどな


 パラド「手っ取り早く200体倒そうぜ」


 キリト「そうだな。今は、タッグライドモードだから変身は・・・俺は出来ないのか」


 パラド「俺は変身出来るから見本を見せてやるよ」


 キリト「頼む」


 パラド「装備はバッチリだな?」


 ―シャィィンッ 

 キリト「もちろんだ」


 パラド「よしっ!」


 
 
 『PERFECT PUZZLE』 

 『What's the next stage?』


 パラド「変身」

 『デュアルアップ!』
 『Get the glory in the chain!PERFECT PUZZLE!』


 パラドクスPZL(パラド)「へへっ・・・」


 キリト「それがパラドが変身するライダーか・・・何て言うんだ?」


 パラドクスPZL(パラド)「仮面ライダーパラドクス。パズルゲーマーレベル50だ」


 キリト「レベル50・・・結構高いな」
280 :1 [saga]:2019/09/22(日) 22:56:12.04 ID:IkESnbeL0
 ショッカー戦闘員「イーッ!」


 キリト「おっと!?」ザシュッ!


 ショッカー戦闘員「イーッ!」


 ―ドサッ! シュウゥゥゥ・・・ ぶくぶくぶく・・・

 キリト「み、緑色の液体になって消えた・・・」


 パラドクスPZL(パラド)「よしっ!いくぜっ!」


 パラドクスは群がるショッカー戦闘員に接近し、両足を広げて2体同時にキックでダメージを与える。

 パラドクスPZL(パラド)「ハァッ!」


 ショッカー戦闘員「イーッ!?」

 棍棒を振り翳し突っ込んできたショッカー戦闘員を正拳突きで殴り飛ばしその次に近くに居た
 ショッカー戦闘員の頭部を鷲掴みにした。

 ショッカー戦闘員「イーーーッ!」

 パラドクスPZL(パラド)「オラッ!」

 
 ショッカー戦闘員を他の戦闘員にぶつけて転がし、両手を広げた。
 すると周辺に落ちていた小石やショッカー戦闘員の落とした棍棒やナイフに
 ボーナス獲得を終えて使えなくなったアタッシュケースがエナジーアイテムに変化した。
 
 キリト「何だ?これ・・・コイン?メダル?」


 パラドクスPZL(パラド)「まずは・・・」


 パラドクスはエナジーアイテムを演奏の指揮者のように手を動かして、エナジーアイテムを
 パズルのように動かし縦2つ並んでいるマッスル化と高速化を選んだ。
 
 『マッスル化!』 
 『高速化!』 
 
 パラドクスPZL(パラド)「はぁ・・・っ」  
 
 
 パラドクスは右腕を引いて左拳を前に突き出す構えを取ると、勢いよく走り出す。
 目にも止まらぬスピードでショッカー戦闘員を殴り飛ばしていく。殴り飛ばされたショッカー戦闘員は
 他の戦闘員にぶつかりながら壁まで殴り飛ばされ、緑色の液体となって消滅したり爆発したりなどあっという間に減っていく。 

 
 キリト「すげぇ・・・」


 キリト「このアイテムで効果を発動できるのか・・・」


 キリト「これは・・・」
 

 『分身』
 『高速化!』

 キリト「分身?」

 ―シュイーン

 キリト2「よっと」

 
 キリト「・・・!?」ギョッ


 キリト2「よっ。本体」


 キリト「お、俺!?」
281 :1 [saga]:2019/09/22(日) 22:58:26.12 ID:IkESnbeL0
 キリト2「ああ。さっきエナジーアイテム分身に触っただろ?だから分身で出てきたんだ」


 キリト「そ、そうか・・・」


 キリト2「でもって高速化も触ったから・・・見てろよ?」

 そう言うと分身体のキリトはパラドクスと同じようなスピードでショッカー戦闘員に飛びけりを
 繰り出して蹴られた方向へ先回りし、今度は回し蹴りで蹴飛ばした。

 キリト2「こうすることも出来る」


 キリト「すげぇ・・・よしっ!」


 キリト「ハァッ!」


 キリト2「タッ!ヅアッ!」

 キリトは初期装備として貰い受けたブレイラウザーを振るいショッカー戦闘員を斬り伏せて行く。
 分身体のキリトも裏拳や踵落としなど少し変則的な体術を主体にブレイラウザーで薙ぎ倒す。

 パラドクスPZL(パラド)「良いね良いねぇ〜。流石キリトだ」

 『伸縮化!』 

 パラドクスPZL(パラド)「俺が見込んだだけのことはある、なっ!」


 パラドクスはエナジーアイテム伸縮化で腕を伸ばし、一気に4体も倒した。
 
 
 ショッカー戦闘員「イーッ!」


 キリト2「っ!このっ!」


 背後からナイフで斬りかかって来たショッカー戦闘員の攻撃に反応が遅れ、分身体のキリトは
 腕を少し切られて腕を押さえながら蹴飛ばして逆手持ちにしたブレイラウザーで胸部を突き刺してトドメを刺す。


 キリト「おい、大丈夫か?」


 キリト2「これくらいならな。けど、敵の数が・・・」


 キリト「残り65体だ。踏ん張りどころだぞっ」


 キリト「ここは・・・」


 『分身』

 ―シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン
  シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン
  シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン
  シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン
  シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン
  シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン
  シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン
  シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン
  シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン
  シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン
  
 
 パラドクスPZL(パラド)「おい、キリト。そっちは・・・って」


 キリト「数には数だ!いくぜっ!」


 キリトx30「「「「「「「「「「ああっ!」」」」」」」」」」


 キリトx30「「「「「「「「「「任せろ!」」」」」」」」」」


 パラドクスPZL(パラド)「・・・それは流石にオーバー過ぎじゃ」
282 :1 [saga]:2019/09/22(日) 22:59:54.49 ID:IkESnbeL0
 キリト「フッ!」


 キリト54「がら空きだっ!」

 
 キリトと分身体のキリト達は残りのショッカー戦闘員を斬り伏せ、討ち倒す。
 

 キリト2「後何体だ!?」


 キリト「・・・10体だ!」


 ―ザシュッ!

 ショッカー戦闘員「イーッ!?」


 キリト9「これで9体」


 キリト「一気に決めるぞ!」


 [SLASH] [THUNDER]
 [KICK] [THUNDER]
 [TACKLE] [MACH]

 [LIGHTNING SLASH]
 [LIGHTNING BLAST]


 キリト・キリト2「「タァアアアアアアアアアッ!!!」

 ―ドガァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアンンッ!!!

 《GAME CLEAR!》

 《BONUS 30》


 キリト「・・・終わった、か・・・」


 キリト2「ああ。・・・じゃ、俺は消えるよ」シュウゥゥ・・・


 キリト「あっ・・・そうか・・・」


 パラドクスPZL(パラド)「はははははっ!やっぱすごいな、キリト!」


 パラドクスPZL(パラド)「初めてでこのステージクリアするなんてな」


 キリト「あ、ああ・・・」

 ―ピロリーン
 
 キリト「うん・・・?」


 パラドクスPZL(パラド)「お、この音は・・・」


 ・ライダーアイテム獲得!

 
 キリト「このカードは・・・」

 『ガッチョーン』

 パラド「よかったな。クリアボーナスのアイテムだ」


 パラド「今、所持してる系統のライダーアイテムを手に入れることができたぞ」


 キリト「そう言う事か・・・これはスペードQか」

 
 キリト「絵柄は山羊みたいだな」
283 :1 [saga]:2019/09/22(日) 23:00:47.61 ID:IkESnbeL0
 パラド「クリアした事だし、ここから出るか」


 キリト「ああ」コクリ


 キリト「今ので・・・おぉ、3000ポイントも稼げたのか」


 パラド「だから穴場なんだよ。キリトだけ特別に教えてやったんだから、誰にも言うなよ?」


 キリト「あ、ああ。わかった」


 パラド「さて・・・次は・・・」


 ―トンッ

 パラド「おっと。悪い、ぶつかって」

 
 インデックス「あ、大丈夫なんだよ」


 香焼「すみませんっす」


 レッサー「あれ?このゲームって人とぶつかることもあるんですか」


 パラド「いや、普通なら避けて歩けるようになってる。・・・今のは単なるバグだろうな」


 レッサー「あ、なるほど」


 パラド「ああ。・・・お前らは何かグループか?」


 香焼「いえ、まぁ・・・家族でやってるみたいなものっすよ」


 レッサー「香焼とインデックスさんは夫婦ですけどねー」ニヤニヤ


 インデックス「レ、レッサー!//まだ結婚してないんだよ!//」


 パラド「へー。・・・まだ慣れてないみたいだな」


 香焼「自分達、ゲームはからっきしって感じっすから」


 レッサー「けどこれだけはどうしでもやってみたくて」


 パラド「そうか。まぁ、大人気になってるもんな」


 香焼「お兄さん達は結構慣れてて上手っぽそうっすね」


 インデックス「げーまーって奴なのかな?」


 パラド「まあな。俺はパラド、こっちはキリトだ」


 キリト「あ、は、初めまして」
284 :1 [saga]:2019/09/22(日) 23:01:44.37 ID:IkESnbeL0
 レッサー「キリト・・・」


 インデックス「あっ。もしかしてとうまのクラスに転校してきた?」


 キリト「え?君たち・・・上条の知り合いか?」


 香焼「まぁ・・・研修でホームステイみたいな感じから、今一緒に住んでるっす」


 レッサー「それでもって私は恋人なんですよー///」テレテレ


 キリト「そ、そうなのか・・・」


 インデックス「私はインデックスなんだよ!こっちはレッサーに香焼なんだよ」


 キリト「インデックス、香焼、レッサーか。よろしくな」


 レッサー「こちらこそ。恋人さんとは一緒じゃなんですか?」


 キリト「ああ。このソフト持ってないからな」


 レッサー「そうなんですか」


 パラド「なぁ、これからどこか行くのか?」


 インデックス「ううん。歩いてただけなんだよ」


 香焼「アフレ・・・ゴホンッ!まだ慣れてないっすから、ね」アセアセ


 パラド「ふーん・・・バトル以外にも楽しみ方がある・・・か」


 レッサー「バトルですか。ん〜・・・やってみたいんですけど、装備が何も無くて」

 
 キリト「それなら、上条と俺が通ってる学校に行ってみるといいぞ」


 キリト「あそこで俺も講習を受けて初期装備を貰えたからな」


 香焼「あ、そうなんっすか」


 インデックス「ルールは全部覚えたから必要無いと思ってたけど・・・」


 インデックス「それは盲点だったんだよ・・・どんな先生だったの?」


 レッサー「ものすごいスパルタンな先生ですか?」


 キリト「いや、女の講師で丁寧に教えてくれたぞ?」
285 :1 [saga]:2019/09/22(日) 23:02:26.91 ID:IkESnbeL0
 レッサー「あ、そうですか。よかった〜・・・」ホッ


 香焼「じゃあそこに行ってみるっすね」


 キリト「ああ。それがいいな」


 レッサー「教えてくれてありがとうございます。キリトさん」


 キリト「いや。俺もパラドに教えてもらったからな」


 香焼「兄貴にキリトさんと会った事、話しておきましょうか?」


 キリト「兄貴・・・?上条のことか?ああ、いいけど・・・」


 キリト「(兄貴って呼ばれてるのか・・・)」


 香焼「では失礼するっす」ペコリ


 インデックス「バイバイなんだよー」


 レッサー「さよなら〜」ヒラヒラ



 
 キリト「パラド、そろそろ落ちるよ」


 パラド「そうか。じゃあまたな、キリト」


 キリト「ああ、またな。パラド」




 ―スチャッ  

 キリト「・・・ふぅ〜」


 キリト「あ、マズイ。もうこんな時間か・・・」


 キリト「寝ないとな」バサッ


 キリト「・・・おやすみ」
286 :1 [saga]:2019/09/22(日) 23:03:08.20 ID:IkESnbeL0


 -???-

 ―コツ コツ コツ・・・
 
 加頭「調子はいかがでしょうか」


 「・・・まぁまぁと言ったところだ」


 サチ「・・・」


 「だが、これが本当に限界ではないのか?」


 加頭「ええ。そのメモリの力を全開まで引き出せることが出来れば、貴方は誰にも負けない力を
    手に入れることができますよ」


 「・・・それならまだ改良の余地はあると言う事か」


 加頭「ええ」


 サチ「・・・」


 加頭「・・・こちらの少女はまだお使いになるのですか?」


 アルファル「・・・」


 「ああ。魔術だかなんだかは知らないが・・・面白い事ができるからな」


 加頭「嬉しそうで何よりです」


 「・・・報酬は用意してくれているんだろうな?」


 加頭「もちろんです」


 加頭「しかし、失敗に終われば全て焼却処分とします」


 「何っ・・・?!」


 加頭「当然です。何故失敗してしまったのに貴方だけ得る物があるのですか?」


 加頭「虫が良すぎますよ」


 「・・・」


 加頭「報酬を得たいのでしたら・・・成功させてください。では」

 ―コツ コツ コツ・・・

 「・・・くそっ」


 サチ「・・・」

287 :1 [saga]:2019/09/22(日) 23:03:42.31 ID:IkESnbeL0



 翌日

 -とある高校-

 小萌「はい皆さん、おはようございます」


 小萌「えー、御坂ちゃんの落雷のせいで一時休学となってしまっていましたがこの度ようやく学校の
    復旧が完了しましたので無事再開となりました」


 小萌「まず最初に・・・御坂さんの謝罪の言葉をお願いします」


 美琴「はい・・・」


 美琴「・・・えっと・・・その・・・ごめんなさい・・・」


 美琴「今後このような事が無いよう気をつけます・・・」

 
 美琴「(もう散々、あの子達にもイジられたし・・・)」ズーン


 トール「まぁ、あれはみこっちゃんだけが悪い訳じゃないよ」


 青ピ「せやって。カミやんのせいやって」


 上条「おい!上条さんだって故意でやったんじゃないんでせうよ!」


 土御門「まー、無意識でもやってるんだから余計にたちが悪いにゃー」


 姫神「悪意が無い分。尚更ひどい。私もいつだったか・・・」


 土御門「何?」


 上条「待て待て待て上条さん姫神に何かした覚えなんて」

 
 姫神「」ヒソヒソ


 土御門「」ズカズカ


 ―バキッ!
 
 上条「ごふ!」


 土御門「にゃー、すっきりだぜいー」


 上条「なんでぇ・・・」


 
 キリト「上条・・・」タラー
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