【安価】上条「とある禁書とSAOで」キリト「仮面ライダー」

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388 :1 [saga]:2019/10/21(月) 17:35:13.45 ID:X0A20iqD0
 「うるせぇな、お前はすっこんでろ」ドンッ


 詩乃「っ!」トサッ


 アスナ「シノン!何するのよ!」


 「お嬢さんは一緒に来ようなー」ヘッヘヘ


 「おら来いよ」グイッ


 アスナ「いやっ!」


 「ぅぅぉぉぉおおおおおっ!」


 「すごパァァーーンチッ!」


 ―ドガッシャァァァアアアンンッ!

 「ごぶぇ!?」


 「んなっ!?」


 削板「お前らあっ!根性がなってねえぞおっ!」


 「て、テメェ!」


 削板「女の子に寄って集って囲んでどうするつもりだぁ!」


 削板「男なら優しく接してやもんだぞ!!」


 「うるせぇっ!ギャーギャー叫んでんじゃねぇぞオラァっ!」


 削板「すごいデコピンッ!!」


 ―ベッチィイインッ!!

 「」ブクブク


 詩乃「・・・泡吹いてる」


 削板「おい、大丈夫か?」


 アスナ「は、はい・・・あ、あの、ありがとうございました」ペコリ


 削板「良いって良いって、気にすんな!」ニカッ

 
 詩乃「・・・ねぇ、さっきのデコピンだとかパンチでこいつらを一撃で眠らせたけど貴方の能力?」


 削板「そうだっ!」


 アスナ「す、すごい能力ですね・・・」


 削板「俺の根性はすごいからな!!」
389 :1 [saga]:2019/10/21(月) 17:36:11.21 ID:X0A20iqD0
 アスナ「は、はい・・・あの、お名前は・・・」


 削板「俺は削板軍覇っ!この学園都市の全員とダチに男だっ!!!」

 ―ドンドンッ カンッ!!

 アスナ「ダ、ダチ・・・?」


 詩乃「友達って言う意味」


 アスナ「あぁ・・・(なるほど)」


 削板「そう言う訳で、今からお前らも俺のダチだぜッ!!」

 
 アスナ「え?い、いや、まだ初対面なんですけど・・・」


 削板「だから、ほら手出してみろ」


 アスナ「は、はいスッ


 詩乃「?」スッ


 削板「よっ、ほっ、せいっ」

 -ギュッ クルッ ニギッ コツンッ トン ドンッ!

 削板「お前もな」

 -ギュッ クルッ ニギッ コツンッ トン ドンッ!


 削板「ぃよしっ!これでダチになれたぜっ!」ドドン!


 アスナ「」キョトン


 詩乃「・・・今のは」


 削板「友情のシルシだっ!」


 詩乃「友情のシルシ・・・」


 アスナ「・・・よ、よくわかりませんけど、あ、ありがとう、ございます・・・」クスッ


 削板「おうっ!」


 削板「今日は何かニッキニキするからな、宇宙キター!って叫ぶぞっ!!」


 アスナ「え?」


 削板「いっくぞぉおお〜〜〜〜〜!!」


 削板「宇宙ぅぅううう〜〜〜〜〜!!!キタァァーーーーーーッ!!!」

 
 詩乃「キター」


 アスナ「えぇ!?キ、キターーーーー!」


 削板「オッシャァア!じゃ、またな!」
390 :1 [saga]:2019/10/21(月) 17:37:21.52 ID:X0A20iqD0
 -ドヒュンッ!!

 アスナ「・・・」ポカーン


 詩乃「まるでロケットね」


 アスナ「・・・う、うん」


 詩乃「古典的な感じじゃなくて破天荒な能力を使えるのか・・・」


 アスナ「・・・と言うか、シノンさっき」


 詩乃「」スタスタッ


 アスナ「あっ!ちょ、ちょっと!」トタタッ




 ―コツッ

 アスナ「んっ?」


 アスナ「・・・これって・・・スイッチ?」


 アスナ「もしかして、さっきの削板って人が落としていったのかな。えっ、どうしよう・・・」


 詩乃<アスナー?

 
 アスナ「あっ・・・い、今行くから!」


 アスナ「(後で落とし物として・・・風紀委員の人が警備員の人に渡しておこっと)」



 -公園-

 アスナ「あっ、居た居た」


 キリト<おっ。アスナー、シノーン ヒラヒラ


 アスナ「キリトくーん」クスッ


 アスナ「どう?仮面ライダーの特訓」


 詩乃「戦えそう?」


 キリト「ああ。神裂と香焼にアドバイスを貰って、ユウキと手合わせもしたからな」


 アスナ「えっ?またやったの・・・?」


 ユウキ「結果は・・・ボクの勝ちだったよ」エッヘン


 キリト「三連敗になりました」ハハハ・・・


 詩乃「な、生身で?」


 ユウキ「うん」
391 :1 [saga]:2019/10/21(月) 17:38:09.65 ID:X0A20iqD0
 神裂「見事な戦いでした」クスッ

   
 香焼「いやー、まさかここまでお強いとは思ってなかったっす」


 アスナ「スゴすぎない!?」


 ユウキ「ふふーんっ♪もーっと褒めて♪」


 アスナ「あ、う、うん・・・ユウキ、すごいよっ!」


 ユウキ「えへへ//」テレテレ


 詩乃「・・・キリト、飲み物買ってきたから」


 キリト「ああ、ありがとう」


 キリト「」ゴクゴクッ


 キリト「」ブバァアッ!


 アスナ「きゃぁぁあっ!?」


 詩乃「キリト!?」


 キリト「ゲッホ!うぇぇっ!けふっ!お、おい、これ・・・」


 美琴「げっ。いちごおでんじゃない、それ・・・」


 アスナ「え?お、美味しくないの?」


 美琴「名前から考えてみなさいよ・・・」ハァー


 詩乃「ご、ごめんなさい。キリト・・・」アセアセ


 キリト「だ、大丈夫だ・・・」ヒクヒクッ

 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 ―――――――――――――――――――――――――――――
 ―――――――――――――――――――

 キリト「いくぞ?」キィーンッ


 キリト「変身っ!」

 ―キリッ キリッ カポーン
 ―ウィンッ ウィン キャシャーンッ!

 バース(キリト)「どうだ?」


 アスナ「わぁ・・・本当に変身できた・・・!」パチパチッ


 詩乃「もう大分慣れてるみたいね」
392 :1 [saga]:2019/10/21(月) 17:38:56.30 ID:X0A20iqD0
 バース(キリト)「まぁな。飛ぶことだって」

 ―キリッ キリッ カポーン
 
 [CUTTER WING]

 バース(キリト)「見てろよっ」

 ―ゴォォオオオオオオーーッ!! 


 ―ギュォォォォオオオオオオッ!
 ―ゴォォオオオオオオッ!!


 詩乃「・・・すごいわね」


 アスナ「カッコいい・・・//」


 ユウキ「最初はね、ちょっと酷かったけど空を飛べるライダーが来てね」


 ユウキ「キリトに飛び方を教えてくれたの」


 アスナ「そうなんだ」



 ―ゴォォオオオオオオッ!!

 詩乃「・・・ホント、気持ち良さそうに飛んでる・・・」クスッ


 五和「今日が初めてとは思えません・・・」

 
 五和「当麻さんとまた違う規格外な方ですね」


 アスナ「・・・キリトくんはゲームでだと普段からそうですから」クスッ


 詩乃「まぁ、確かに」


 美琴「ふーん・・・あっ、降りてきた」

 ―ゴォォオオオオオオッ!
 ―スタンッ

 バース(キリト)「どうだ?」


 アスナ「カッコよかったよ!すっごく!」


 詩乃「キリト、頑張ったのね」クスッ


 バース(キリト)「はははっ・・・」クスッ


 アスナ「お姫様だっこして飛んだりってできる?」


 バース(キリト)「そ、それは流石に怖いから、ごめんな・・・」


 アスナ「そっか」クスッ


 ―ヒュンッ

 黒子ッハ「失礼しますの」


 美琴「黒子?どうしたの?」 


 黒子ッハ「どうしたもこうしたも・・・」
393 :1 [saga]:2019/10/21(月) 17:40:29.40 ID:X0A20iqD0
 黒子ッハ「何度もライダーが飛び回ってると言う通報が入ってきて、念のために様子を見に来ましたの」
 

 バース(キリト)「え?あ、そ、そうだったのか・・・」タラー


 バース(キリト)「ご、ごめん。特訓に夢中になってたものだから・・・」


 黒子ッハ「いえ、お姉様から事情はお聞きしていますの。心配はいりませんわ」


 黒子ッハ「それとキリトさん。サチさんと言う方の居場所を今、私の同僚が調べていてくれていますの」


 バース(キリト)「そうか・・・ありがとう、白井。その同僚の人にも伝えておいてくれるか」


 黒子ッハ「治安に影響が出る前に阻止するのが私達の仕事ですので」


 黒子ッハ「それに・・・ライダーは助け合い、が仮面ライダーの定義ですわ」


 バース(キリト)「そうか・・・」


 アスナ「あっ、あの白井さん。・・・これ、落とし物です」


 黒子ッハ「あら・・・これは削板さんのではありませんの」


 アスナ「はい。私達を助けてくださってどこかへ行った時に落としたみたいで・・・」


 黒子ッハ「そうでしたの。わかりましたわ、削板さんにお届けしますの」


 アスナ「はいっ」


 黒子ッハ「では私はこれで。失礼しますの」

 ―ヒュンッ

 アスナ「今のキリトくんは力が強くなってるんだよね?」


 バース(キリト)「ああ、変身してるからな。常人よりパワーは増してるみたいだ」


 アスナ「・・・じゃ、じゃあ・・・」ススッ


 アスナ「(お姫様抱っこ、だけしてみてくれないかな?//)」ヒソヒソ


 バース(キリト)「(え?・・・いいけど、どうして・)」


 アスナ「(もうっ/彼女をお姫様抱っこするのに、理由なんている?//)」クスッ


 バース(キリト)「・・・そうだな」クスッ


 バース(キリト)「おっ、そうだ。・・・これで」スッ


 ―プシューッ

 キリト(バース)「っふぅ・・・」


 アスナ「あ、仮面外せるんだ」


 キリト(バース)「ああ。説明書に書いてあったんだ」
394 :1 [saga]:2019/10/21(月) 17:41:22.60 ID:X0A20iqD0
 アスナ「そうなの。・・・でも、どうして急に?」


 キリト(バース)「やっぱりアスナの顔、しっかり見たいからさ」クスッ


 アスナ「・・・そ、そっか//」ポッ


 キリト(バース)「じゃ、せーのっ」ヒョイッ

  
 アスナ「ひゃっ・・・」


 キリト(バース)「軽いなぁ。羽毛みたいだ」クスッ


 アスナ「急にやるからビックリしちゃったよ・・・//」プクー


 キリト(バース)「ははっ。ごめんごめん」クスッ


 アスナ「・・・ふふっ//」


 
 神裂「(こちらの視線など一切気にせず・・・)」


 美琴「(何て余裕たっぷりな甘い空間を作り出してんのよ・・・//)」


 五和「(当麻さんがあまりしないような事をしてもらえるなんて・・・)」


 香焼「(・・・インデックスさんにやってみたいっすね)」フム・・・


 キリト(バース)「・・・そろそろいいか?」


 アスナ「・・・もう少し//」


 キリト(バース)「ん、ああ・・・」クスッ


 詩乃「(・・・この2人は・・・)」ハァー


 直葉「お兄ちゃんっ」

 
 ユイ「パパっ」


 キリト(バース)「あっ、スグ。ユイ」


 直葉「え?どうして・・・アスナさん抱えてるの?」


 ユイ「どこかケガしたんですか!?」


 アスナ「ち、違うよ!//だ、大丈夫だから・・・//」アセアセ


 アスナ「も、もう降ろしていいよ?//」


 キリト(バース)「あ、ああ・・・」スッ
395 :1 [saga]:2019/10/21(月) 17:42:49.04 ID:X0A20iqD0
 直葉「・・・あ、もしかして・・・」クスッ


 アスナ「」ドキッ


 直葉「・・・どうでした?」クスッ


 アスナ「・・・す、すごく心地良かった//」


 直葉「そうですか・・・(・・・私も当麻さんに・・・やってもらいたいなぁ)」


 直葉「・・・あ、お兄ちゃん。私今日は上条さんの家で泊まる事になったから」


 キリト(バース)「え?上条の?」


 美琴・五和「「なっ!?!?」」


 直葉「あ、もちろん当麻さんは入院中でレイヴィニアちゃんとお泊まりする事になったの」


 キリト(バース)「あぁ、そうなのか」


 美琴「(な、なんだ、そう言う事ね・・・)」


 五和「(どうしてそうなったのか理由に心配しました・・・)」ホッ


 直葉「あと、吹寄さんと食蜂さん、蜜蟻さんも一緒にお泊まりして色々と話し合うって」


 美琴・五和「「!?」」


 直葉「あ、それと御坂さん、五和さん」


 美琴「え?な、何・・・?」


 直葉「レイヴィニアちゃんから伝言で・・・」


 直葉「今日は予約で満室だから来るな、って」


 直葉「先に進んでるのは五和だけだけど、美琴も早くすることだな。はっはっは」


 直葉「・・・て、って」タラー


 美琴「」ゴゴゴゴッ


 五和「み、美琴さん深呼吸深呼吸」アセアセ


 美琴「・・・すー、はぁー・・・」


 キリト(バース)「(い、今すごい戦慄が走ったぞ・・・)」アセアセ


 直葉「あ、香焼君にも伝言があるよ。今日はインデックスとホテルに泊まれ、って」


 香焼「え?・・・あ、あぁ、そうさせてもらうっす」


 直葉「はい。これ・・・お金だと思うけど」


 香焼「どもっす」
396 :1 [saga]:2019/10/21(月) 17:43:33.50 ID:X0A20iqD0
 美琴「・・・神裂、今日アンタの部屋泊まってもいいかしら」


 五和「で、出来れば私も・・・」


 神裂「はい、構いませんよ。アルファルも一緒でいいですか?」


 アルファル「火織が居るなら、どこでも行く」ギュッ


 神裂「そうですか」クスッ、ナデナデ


 美琴「(可愛い//)」キュン


 キリト(バース)「じゃあ・・・俺達が一度ホテルに戻るか」


 アスナ「そうだね」


 詩乃「ええっ」


 香焼「レッサーさんに連絡入れるっすね」


 
 キリト「・・・アスナ」


 アスナ「ん?」


 キリト「・・・サチが戻ってこれたら・・・」


 キリト「友達として、接してくれるか?」


 アスナ「・・・!」


 詩乃「・・・」


 キリト「頼む。アイツは・・・絶対に人を傷つける子じゃないんだ」


 キリト「だから・・・」


 アスナ「・・・うん。わかってる」


 アスナ「全部終わったら・・・私も協力する。あの子の辛い思いを、楽にさせてあげたいから」


 キリト「アスナ・・・」


 アスナ「当然の義務だよ。ね?」クスッ


 キリト「・・・ありがとう、アスナ」ニコリ


 詩乃「・・・私も協力する。友達だから」


 ユウキ「もちろんボクも!」


 ユイ「パパ、私にも出来ることがあればお手伝いします!」


 キリト「詩乃、ユウキ、ユイ・・・」
397 :1 [saga]:2019/10/21(月) 17:44:28.20 ID:X0A20iqD0
 アスナ「キリトくんは1人じゃないからね。何事も全部1人で背負わず突っ走らないことっ」


 アスナ「約束してね?」


 キリト「・・・ああっ」ウル、グシッ


 詩乃「泣かないでよ。男でしょ」


 ユウキ「そうそう」クスッ


 ユイ「パパは笑顔でいるのが一番です!」ニコリ


 キリト「っははは・・・そっか」クスッ


 キリト「あれ。もう昼とっくに過ぎてたのか」


 アスナ「お昼ご飯どこかで食べて行こうよ」


 詩乃「そうね」


 ユウキ「やったー♪」


 ユイ「どこに行きますか?」


 アスナ「ん〜・・・ん?」


 木山「・・・暑い」ヌギヌギ


 アスナ・詩乃「「!?」」ギョッ

 
 キリト「?。どうした?」クルッ


 アスナ「ダ、ダメェ!//」ガシッ!


 キリト「おぉお!?」


 詩乃「アスナ、そのまま塞いでて!」


 ユウキ「あ、あの人止めてくるからっ!」タタタッ


 キリト「な、何だよ!?どうしたって言うんだ!?」アセアセ


 アスナ「い、今はこうさせてっ!/」


 詩乃「と、とりあえず・・・風紀委員に通報して・・・」



 
 ユウキ「あ、あのっ!」


 木山@下着「ん?どうかしたのかな?」


 ユウキ「い、いやあの、早く服を着てくださいっ!」


 木山「・・・しかしこうも暑いと・・・」
398 :1 [saga]:2019/10/25(金) 22:57:46.47 ID:n3Ad1w2S0
 ユウキ「そ、それでもこんなところで脱いじゃダメですって!」


 木山「・・・そうか」



 詩乃「・・・え?いつものこと!?」


 黒子『はい。注意すればすぐに着直してくださいますので』


 ユウキ「な、何とか着てくれたよー・・・」


 詩乃「・・・そ、そうみたいね」


 アスナ「」ホッ


 キリト「・・・なぁ、ユイ。どう言う状況か教えてもらえないか?」


 ユイ「はい、この人が急に服を脱いで下――――――むぐっ」


 詩乃「ユイ、それ以上はダメ」
  

 ユイ「むぅ〜」モゴモゴ


 木山「すまなかったな。暑いとつい癖で・・・」


 詩乃「癖って・・・」


 アスナ「公共の場ですから、やめてください!//」


 木山「わかった」


 ユウキ「(何かまたしそうな感じだなぁ・・・)」タラー


 詩乃「何か病気なんですか?」


 木山「いや?本当に暑いと脱ぐ癖があるんだ」


 詩乃「・・・そうですか」


 キリト「・・・(え?脱いでたのか?)」タラー


 木山「男は私の下着姿を見て欲情するらしいが・・・私なんかを見てどこが良いのか・・・」


 ユウキ「(だって普通に美人でボクもドキッてしたもん//)」


 アスナ「・・・いやいやそういう問題じゃなくて!?」


 詩乃「ま、まぁまぁ。・・・とにかく今度から気を付けてください」


 木山「ふむ。善処する」


 木山「・・・ところで、見ない制服だが・・・」


 木山「外から学校体験で来た生徒たちか?」


 アスナ「あ、は、はい。そうです」
399 :1 [saga]:2019/10/25(金) 23:00:03.21 ID:n3Ad1w2S0
 木山「そうか。・・・キリト、だったか?あだ名でしか覚えていないんだが」


 キリト「えっ・・・?そ、そうですけど・・・」


 木山「私の受け持っているクラスに君の妹さんが居るから、知っているのだよ」


 キリト「あっ、せ、先生だったんですか?」


 木山「そうだ。何やら大変な事態になっているそうだね」


 キリト「ま、まぁ・・・」


 木山「そうか・・・」


 木山「難しいことかもしれないが・・・君は乗り越える覚悟はあるか?」


 キリト「・・・俺はサチを・・・絶対に助け出してみせますよ」


 木山「・・・」


 キリト「上条と約束したんです。だから・・・」


 木山「ふむ、それでいい。・・・自分の信念を貫いて、戦うことだ」


 キリト「はいっ」
 

 木山「・・・では、失礼するとしよう。・・・キリト君」


 キリト「はい?」


 木山「私の連絡先だ。何か困った事があれば呼んでくれ」


 キリト「あ、どうも・・・」


 木山「では・・・」スタスタ


 キリト「・・・意外と良い人だな」


 アスナ「そう、だね・・・」


 詩乃「・・・(納得していいのかしら・・・)」




 キリト「あそこのファミレスで食べるか」


 アスナ「そうだね」


 ユウキ「・・・!」ハッ


 ユウキ「伏せてっ!!」


 ―ギュキィイイインッ!!

 キリト「なっ、な!?」


 ユイ「なんですか!?」
400 :1 [saga]:2019/10/25(金) 23:07:09.69 ID:n3Ad1w2S0
 詩乃「っ・・・!キリト、あれっ!」



 ダークゴースト(サチ)「・・・」



 キリト「サチ・・・!」


 アスナ「嘘でしょ!?人目も気にせずに出てくるなんて・・・!」


 詩乃「・・・もしかしたら焦ってるんじゃないの?」


 詩乃「人目も気にせずに出てきたってことは・・・」


 キリト「って、言うと?」


 詩乃「活動する時間が短くなっているか、もしくは別の理由があるって事」


 ユウキ「なら、今がチャンスじゃないかな」


 ユウキ「キリト・・・戦える?」


 キリト「・・・もちろんだっ」スッ


 キリト「アスナ達は誰か呼んできてくれるか?俺達が時間を稼ぐっ」


 アスナ「・・・うんっ。わかった!」

 
 ユイ「パパ・・・」


 キリト「心配するなってユイ」


 詩乃「キリ・・・パパを信じよ?きっと大丈夫だから」


 ユイ「・・・はいっ」


 アスナ「ユイちゃん、行くよっ」


 ユイ「はいっ」


 キリト「頼むぞ」

 


 ゴースト(サチ)「・・・」


 キリト「・・・」


 ユウキ「キリト、とりあえずの作戦考えたんだけど・・・」


 ユウキ「変身を・・・強制的に解除するって言うのは」


 キリト「そりゃ、多分出来ると思うけど・・・」


 ユウキ「リスクが高いかな・・・」
401 :1 [saga]:2019/10/25(金) 23:10:49.75 ID:n3Ad1w2S0
 キリト「結構なダメージを与える必要がいるぞ」


 キリト「今の俺達にそれが・・・出来るか、どうか・・・」


 ユウキ「・・・キリト」


 ユウキ「やれないやれるじゃなくて、やるしかないじゃん」


 キリト「・・・そうだなっ」


 ダークゴースト(サチ)「・・・」


 キリト「俺はサチを助ける。・・・仮面ライダーになったんだ、出来なくなんかない!」


 キリト「戦うか、戦わないか・・・その選択肢があるなら俺は・・・」


 キリト「戦うッ!」


 ―キィィーーンッ パシッ

 キリト「変身っ!」


 ―キリッ キリッ カポーン
 ―ウィンッ ウィンッ キャシャーン!
  

 バース(キリト)「いくぜ、ユウキ!」


 ユウキ「うんっ!」




 ユウキ「先手必勝っ!」


 ダークゴーストはガンガンセイバーで斬撃を防ぐ。
 

 バース(キリト)「ハァアッ!!」

 その隙を突いてバースは構えていたダークリパルサーを横に振るいダークゴーストを斬り付ける。
 ダークゴーストは衝撃によって数歩後退し、すぐに体勢を立て直してガンガンセイバーを構えた。
 

 ユウキ「・・・ベルトそのもの壊すって反則?」


 バース(キリト)「そもそも壊せないかもな」


 そう言いつつバースは接近してダークリパルサーを縦横無尽に振るう。
 ダークゴーストはその攻撃を回避しながらガンガンセイバーをガンモードへ変形させると一瞬
 離れたバースに向かって撃つ。


 ―ガギャィィインッ!!

 バース(キリト)「そう言うのは慣れてるんでなっ!」

 
 バースは放たれてくるエネルギー弾をダークリパルサーで弾きながら答える。
 距離を取ってダークゴーストは遠距離射撃でバースを狙い撃つ。

 ―ギャイィンッ! バチィイッ! バチッ! チュィーンッ!


 宙を舞って体を捻らせながらダークリパルサーでエネルギー弾を全て弾き飛ばしていく。
 ダークゴーストがバースに攻撃を集中している隙にユウキは回り込んで接近した。
402 :1 [saga]:2019/10/25(金) 23:12:33.16 ID:n3Ad1w2S0
 ユウキ「テァアアッ!」


 ―ガシュッ!! ガシャアアアッ!!

 ユウキのマクアフィテルによる2連撃がダークゴーストを斬り付け、大ダメージとなった。
 ダークゴーストは身を屈ませた状態で後退し、膝を付いた。

 バース(キリト)「ナイスアタック」


 ユウキ「うんっ」


 ダークゴースト(サチ)「っ・・・」


 ダークゴーストは痛みを我慢しながら立ち上がってきた。
 
 
 バース(キリト)「サチ・・・もうやめてくれ・・・」


 バース(キリト)「なんの為ために戦ってるんだよ・・・」


 ダークゴースト(サチ)「・・・」


 バース(キリト)「あの時と同じ痛み、二度と感じたくないだろ?」


 バース(キリト)「だから・・・頼む・・・っ」


 ダークゴースト(サチ)「・・・」


 「何を言っても無駄だ。桐ヶ谷和人」


 バース(キリト)「!?」


 「彼女の意思は、今は封じ込まれている。謂わば操り人形となっているんだ」


 ユウキ「・・・誰?」


 バース(キリト)「・・・お前・・・なんで・・・」


 ヒースクリフ「・・・久しぶりだな。キリト」


 バース(キリト)「茅場・・・!」


 ヒースクリフ「ははははっ・・・そんな姿では顔が見えないな」


 ヒースクリフ「残念だよ。驚いた顔を見たかったものだが・・・」ニヤリ


 ユウキ「キリト、茅場って・・・」


 バース(キリト)「・・・SAOの生みの親だ。あの地獄をつくり出した男だ・・・!」


 ユウキ「え・・・!?」
403 :1 [saga]:2019/10/25(金) 23:15:12.55 ID:n3Ad1w2S0
 バース(キリト)「まさか、アンタが・・・アンタがサチを・・・!?」


 ヒースクリフ「そうだ。私が彼女のデータを手に入れ、そして・・・」


 ヒースクリフ「君への復讐を手伝わせてあげているんだ」


 バース(キリト)「っ!・・・ふざ・・・けるなぁあああっ!!」




 ―キキィイッ!

 カリス(神裂)「お待たせしました!・・・ん?」


 ナイト(美琴)「ちょっ、ちょっとこれどう言うことよ?誰?あのおっさん・・・」


 アスナ「・・・嘘・・・」


 ユイ「どうしてあの人が・・・!?」


 オーディン(五和)「お2人とも知ってるのですか?」


 アスナ「・・・」



 バース(キリト)「ハァアアアッ!!」


 バースはダークリパルサーを振るいながらヒースクリフを攻め込もうとする。
 十字の紋様が入った盾でヒースクリフは斬撃を防ぎ聖騎士の剣で突きの攻撃を繰り出す。


 ―バシュッ!

 バース(キリト)「ガハッ・・・?!」


 聖騎士の剣が胸部の装甲に衝突し、突き飛ばされる。地面を転がるバースをカリスとナイトが
 駆け寄った。


 カリス(神裂)「大丈夫ですか!?」


 バース(キリト)「っ、なんと、か・・・っ」


 ナイト(美琴)「アイツの事はさっきアスナから聞いた。・・・アイツが黒幕ってことね」


 オーディン(五和)「キリトさん、茅場は私達が引き受けます。サチさんを優先してください」


 バース(キリト)「・・・」コクリ


 カリス(神裂)「・・・あの男が黒幕と聞いてスッキリしました」


 バース(キリト)「え・・・?」


 カリス(神裂)「何か事情がある人だと思い、無駄な殺生はしないと・・・思っていましたので」


 カリス(神裂)「心置きなく・・・アルファルと上条の報復が出来ます」


 ナイト(美琴)「全くを持って同感」


 ナイト(美琴)「懲りもせずに人を傷つけ合わせるなんて・・・」


 オーディン(五和)「はい。私、堪忍袋の緒がブチキレました・・・っ」
404 :1 [saga]:2019/10/25(金) 23:20:54.58 ID:n3Ad1w2S0
 カリス(神裂)「神に誓って贖罪を負わせましょう」

 ―ジャキンッ

 ナイト(美琴)「当麻を傷つけたアンタの罪は・・・命ぐらい重いわよっ!」
 
 『ソードベント』


 オーディン(五和)「その通りです!」


 『ソードベント』


 ヒースクリフ「面白い・・・」


 ヒースクリフ「なら・・・私も本気でいくとしよう」


 ―カシャンッ

 カリス(神裂)「あれは・・・まさかベルト!?」


 ヒースクリフ「変身」


 エクストリーマー(ヒースクリフ)「はっはっはっは・・・」


 ナイト(美琴)「変身した・・・!」


 [TORNADO]


 ―バシュウゥウウッ!
 ―ギュウウン

 カリスはホークトルネードの風の矢を放ち、先制攻撃をする。
 エクストリーマーは赤いオーラを身に纏った片手を前に出して風の矢を打ち消した。


 カリス(神裂)「フッ・・・!」

 打ち消された瞬間にカリスはカリスアローを振るい下ろす。だが、エクストリーマーは
 片手で受け止めるとそのまま握り締める。


 エクストリーマー(ヒースクリフ)「やるなぁ・・・だが」


 エクストリーマー(ヒースクリフ)「甘いぞ」

 カリスアローを離すとエクストリーマーは左フックでカリスの腹部を殴りつけ、次に前蹴りで
 蹴飛ばした。


 カリス(神裂)「ぐあぁあっ!」


 オーディン(五和)「女教皇様っ!」


 ナイト(美琴)「あんなゴッツいのに素早く動けるって・・・」


 オーディン(五和)「・・・これはもう、出し惜しみはしてはいけませんねっ」

 オーディンはゴルトセイバーを構え、背中に金色に光る翼を展開させると金色の羽を周囲に
 舞い散らせる。


 オーディン(五和)「行きますっ!」

 瞬間移動してエクストリーマーの背後に回り、ゴルトセイバーを振るう。
405 :1 [saga]:2019/10/25(金) 23:23:55.58 ID:n3Ad1w2S0
 ―ガギィインッ!

 オーディン(五和)「!?」


 エクストリーマー(ヒースクリフ)「見えないような移動だが、気配を勘付かれては意味がないぞ」

 エクストリーマーは聖騎士の盾でゴルトセイバーを防ぐと、体を回転させて弾く。
 回転を利用して聖騎士の剣を横に振るってオーディンを斬り付ける。


 オーディン(五和)「ぐっぅううっ!」

 装甲から火花を散らしてオーディンは地面を転がる。
 エクストリーマーは聖騎士の剣と盾を両手に装備し、悠々と構えた。


 ナイト(美琴)「うっそ・・・!」


 エクストリーマー(ヒースクリフ)「軽いな。こんなもので倒せると思われているのか・・・」


 エクストリーマー(ヒースクリフ)「甘く見られたものだ」


 ナイト(美琴)「・・・っ!」

 
 『サバイブ』

 ナイトはダークシールドのスロットに「サバイブ 疾風」のカードを装填しダークブレードを引き抜く。
 突風が吹き荒れ、竜巻がナイトを包み込むと一瞬にして消え、ナイトサバイブへ強化変身した。


 ナイトサバイブ(美琴)「けど、今度は私が相手よ」


 エクストリーマー(ヒースクリフ)「フッ。手加減は無用で頼みたいものだ」


 ナイトサバイブ(美琴)「手加減?・・・する事なんて出来ないわ」


 ナイトサバイブ(美琴)「私の大切な人を傷つけたアンタなんかにはね!」

 ナイトはダークブレードとダークシールドを構えるとエクストリーマーに接近し、下から上へ振るい
 上げて攻撃する。

 ナイトサバイブ(美琴)「負けて土座座でもする準備してなさいよっ!」


 エクストリーマー(ヒースクリフ)「それをそっくりそのまま言い返してやろうっ!」




 ダークゴースト(サチ)「・・・」


 バース(キリト)「サチっ!俺が、助け出してやるからなっ!」


 ―ギィンッ! ガギィイッ!
 
 バース(キリト)「ぐぅっ!」

 
 バースはダークゴーストにギリギリまで近付き、ベルトを掴もうとするがガンガンセイバーの
 攻撃によって阻まれてしまう。  
 ダークリパルサーで攻撃を防ぎ、バースは踏み止まった。
406 :1 [saga]:2019/10/25(金) 23:26:40.06 ID:n3Ad1w2S0
 バース(キリト)「こうなったら・・・!」


 バースはセルメダルを一枚取り出し、バースドライバーにセットした。

 [CUTTER WING]


 背中のユニットからカッターウイングを転送し、装着する。
 
 
 バース(キリト)「これならこっちが有利だ!」

 Sword & Soul(http://youtu.be/JqupgX-i7w0)

 バースはブーストを噴かして推進しながらダークゴーストに接近する。
 ガンガンセイバーの斬撃を回避し、そのまま後ろへ飛び上がって着地する。

 
 バース(キリト)「サチッ!俺の声が聞こえるか?」


 ダークゴースト(サチ)「・・・」


 バース(キリト)「聞こえるなら・・・心配するな。俺が絶対に助けるから!」


 ユウキ「ボクもだよ!」


 バースとユウキは同時に走り出す。


 バース(キリト)「ユウキ!とにかくベルトを外してやるしかないっ!」


 ユウキ「わかったっ!」

 ユウキはバースの指示を聞き、滑り込むようにしてダークゴーストの背後に立つとマクアフィテルを
 振り翳しベルト部分を斬ろうとする。
 だがダークゴーストはすぐに振り返って振り下ろされるマクアフィテルをガンガンセイバーで
 防ぎ止めた。


 バース(キリト)「今の内にっ・・・!」


 バースは背中を向けているダークゴーストの隙を狙ってベルトに手を伸ばす。
 しかしダークゴーストは後ろ蹴りでバースの手を弾き、ユウキを押し退けると
 ガンガンセイバーをガンモードへ変形させてほぼ0距離から射撃した。
 
 ―ビギュンッ! ビギュンッ!

 バース(キリト)「ぐぁああっ!?」


 ユウキ「キリト!」


 バース(キリト)「っ、だまだぁっ!」


 [DRILL ARM] [CATERPILLAR LEG]

 バースは意思操作でカッターウイングのユニットを解除して右翼部分を掴むと勢いよく
 ダークゴースト目掛けてブーメランのように投げ飛ばした。

 バース(キリト)「ヅァアアアッ!」

 ―ギュンッ!!
 ―ヒュルルルルルルルルッ!!!
 

 ユウキ「っと!」

 カッターウイングは回転しながら飛んで行き、ユウキはそれに気付くと横っ跳びで離れる。
 ダークゴーストは咄嗟に振り返ってガンモードのままガンガンセイバーで飛んでくるカッターウイングを弾き飛ばした。

 ―ガギィィンッ!!

 その際にガンガンセイバーは衝撃によってカッターウイングと共に弾き飛ばされる。
407 :1 [saga]:2019/10/25(金) 23:28:43.14 ID:n3Ad1w2S0
 バース(キリト)「ウォォォオオオッ!!」


 バースはキャタピラレッグによって高速移動して接近していく。

 ―ガギッ!!
 ―ギャリリリリリイイイイイイッ!!!

 ダークゴーストの目の前に立ちバースはドリルアームを高速回転させて胸部のアーマーにぶつける。 
 異質な物体が削れる音が鳴り響き、激しく火花が飛び散る。

 
 ダークゴースト(サチ)「ッ!!」

 ―バギッ! バキャッ!


 バース(キリト)「ッ!ハァァアアアッ!!」

 ダークゴーストはバースの顔面を何度も殴りつけ、引き離そうとする。
 だがバースはキャタピラレッグの重量を活かして踏み止まったままドリルアームでの攻撃を続けた。


 ―バチッ!バチバチィッ!バチィッ!

 ダークゴーストの胸部のアーマーが削れ続け、エネルギーが漏れ始めると電流が走って動きが
 鈍くなってきた。


 バース(キリト)「ユウキっ!今だっ!」


 ユウキ「うんっ!」


 
 エクストリーマー(ヒースクリフ)「ベルトを外せば、彼女はまた消えることになる」


 
 ユウキ「!?」


 バース(キリト)「!?」


 エクストリーマー(ヒースクリフ)「当然だ。死人を生き返らせるためには何か原動力が必要となる」


 エクストリーマー(ヒースクリフ)「そのベルトがあるからこそ彼女は生命を維持できているのだよ」


 エクストリーマー(ヒースクリフ)「謂わば・・・心臓のようなものだ」


 
 バース(キリト)「っ・・・!」


 ユウキ「そんな・・・!」
 

 バースはナイトと交戦している際に放ったエクストリーマーの発言にドリルアームを停止させてしまう。
 その隙にダークゴーストはバースから離れて削られた部分を手で抑えた。


 エクストリーマー(ヒースクリフ)「そう甘くはないのだよ。・・・私の考えている事はわかっていると
              思ったんだがね」


 バース(キリト)「くそっ・・・!」


 エクストリーマー(ヒースクリフ)「さて・・・悪いね、お嬢さん。これで失礼させてもらうよ?」


 ナイトサバイブ(美琴)「逃げる気っ!?」


 エクストリーマー(ヒースクリフ)「それも勝ちと言う言葉があるのでねっ」


 エクストリーマーはナイトサバイブから離れると背後に紋章を現せてその中へ消える。
 ダークゴーストも背後から現れた紋章の中へ、逃げる様に消えていった。
408 :1 [saga]:2019/10/25(金) 23:34:26.25 ID:n3Ad1w2S0
 ナイトサバイブ(美琴)「なっ・・・本当に逃げやがったわねっ・・・!」


 バース(キリト)「・・・っ」


 ユウキ「キリト・・・」


 アスナ「キリトくんっ!」


 バース(キリト)「アスナ・・・っ!?」

 
 自分のところへ近づいて来るアスナに気付いたバースは仮面越しに目を見開く。 


 エクストリーマー(ヒースクリフ)「おぉっとそうだ。君も一緒に来てもらおうかな!」


 アスナ「!?」


 バース(キリト)「アスナぁあああっ!!」


 バースはキャタピラレッグで高速移動し、アスナの手を掴もうとする。
 アスナもその叫びに気付いて手を伸ばす。
 
 ―グイッ

 ―ヒュウゥゥゥン・・・

 だが後1cm距離が足りず、アスナはエクストリーマーに引っ張られ紋章の中へ消えていった。


 バース(キリト)「っ!!・・・アスナぁぁあああああああああっ!!!」


 ――――――――――――――――――――――――――――――
 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 ――――――――――――――――――――――
 
409 :1 [saga]:2019/10/25(金) 23:39:59.22 ID:n3Ad1w2S0
 -ホテル-

 キリト「・・・」


 キリト「・・・っ」ググッ


 
 -ホテル ロビー-

 直葉「ユウキさん、お兄ちゃんは・・・」


 ユウキ「・・・1人にしてほしいって・・・」


 詩乃「・・・そうしてあげた方が今はいいわね」

 
 ユイ「ひっく、ま、まぁ・・・えぐっ、うぅ・・・」グズグズ


 遼太郎「泣くなって、ユイちゃん。泣いても・・・どうにもならないんだ」ナデナデ


 神裂「・・・面目ありません。こうも一蹴りされてしまうとは」


 五和「私も、役に立てず・・・本当にごめんなさいっ」


 美琴「あの野郎・・・次に会った時は只じゃおかないわよっ!」


 美琴「メッタメタにしてやるんだからっ!」バチバチッ!


 食蜂「美琴さぁん、落ち着きなさいよぉ」モジャモジャ


 吹寄「・・・黒幕は茅場晶彦なのね?」


 ユイ「は、い゙」グズン


 雲川「そいつは何者だ?」


 吹寄「・・・外で起ったとんでもない事件に関与していた人物です」


 雲川「ほぉ・・・詳しく教えてほしいんだけど」


 吹寄「はい」


 
410 :1 [saga]:2019/10/25(金) 23:42:30.78 ID:n3Ad1w2S0
 雲川「・・・つまりは生きていると言ってもいいだな?」


 直葉「詳しくはよくわからないんですけど・・・そうなる、と思います」
 

 バードウェイ「・・・と、なると他にも黒幕が居そうだな」


 蜜蟻「そうなるわねえ」


 遼太郎「マジかよ・・・」


 麦野@スマホ『とりあえず、捜索を風紀委員と警備員とで連携で続けるわ』

 
 黒子@スマホ『了解しましたの』


 サンドリヨン「ええ、わかったわ」


 枝先@スマホ『直葉さん!必ずお義姉さんのこと見つけ出してあげますから!』


 直葉「うん・・・お願いね。枝先さん」




 -第一七学区-

 リュウガ(浜面)[どうだ?そっちは]


 ベルデ(絹旗)[超何もありません]

 
 リュウガ(浜面)[こっちもだ・・・しかし、毎度のことながら参ったもんだな]


 ベルデ(絹旗)[超まったくですね]


 リュウガ(浜面)[絹旗。あと調べてなさそうな所、心当たりにないか?]

 
 リュウガ(浜面)[工場は一通り探したからな]


 ベルデ(絹旗)[そうですね・・・んー、超強いて言えば・・・]


 ベルデ(絹旗)[地下、兆それか新興企業のビルとかぐらいですかね]


 リュウガ(浜面)[地下と新しいビルか]

 
 ベルデ(絹旗)[はい。敵の超策略が成されているとなればミラーワールドからの侵入の
        対策として超厳重な仕掛けになってるってことがあるかもしれないです]


 リュウガ(浜面)[なるほどな]
411 :1 [saga]:2019/10/25(金) 23:53:05.55 ID:n3Ad1w2S0
 リュウガ(浜面)[んじゃ、まずは・・・最近建ったばっかりのビルを探してみるか]


 ベルデ(絹旗)[はいっ]


 ベルデ(絹旗)[ここが超次のビルです]


 リュウガ(浜面)[・・・まだ看板すら無いな]


 ベルデ(絹旗)[そうですね。・・・超入ってみます?]


 リュウガ(浜面)[ああっ]コクリッ




 リュウガ(浜面)[・・・おかしいな]


 ベルデ(絹旗)[超そうですね。・・・全くどこからも入れません]


 リュウガ(浜面)[マジックミラーを使えば俺達の系統も流石にお手上げって予見してるみたいだぜ]


 ベルデ(絹旗)[はい。超ご丁寧に地下の駐車場の窓ガラスの裏表までマジックミラーに
        超なってましたしね]


 リュウガ(浜面)[・・・かーなーり、きな臭いな]


 ベルデ(絹旗)[麦野に超報告しておきましょうか]


 リュウガ(浜面)[そうだな]


 リュウガ(浜面)[もしかすればヒースなんたらって奴が根城にしてるところかもしれない]


 ベルデ(絹旗)[簡単に超行けばいいんですが・・・]


 リュウガ(浜面)[ん?]


 ベルデ(絹旗)[捜査超願い出しても超門前払いされるってオチにならないか心配なんですよ]


 リュウガ(浜面)[・・・そん時はお得意の強行突破で行くしかないな]


 ベルデ(絹旗)[それで間違えてましたってなったら・・・]


 ベルデ(絹旗)[始末書を超書かないといけなくなるじゃないですかー]


 リュウガ(浜面)[人命が懸かってんだ。ハブてんなって]


 ベルデ(絹旗)[・・・はーい]

412 :1 [saga]:2019/10/25(金) 23:58:29.77 ID:n3Ad1w2S0


 -???-

 アスナ「・・・!?」ピクッ


 アスナ「(ここ・・・どこなの・・・?)」

 ―ジャラ・・・

 アスナ「!(て、手足に鎖が・・・口にもテープが貼られてっ)」モガモガ

 
 加頭「お目覚めですか。アスナさん」


 アスナ「!?(だ、誰・・・?)」


 加頭「初めまして。加頭順と申します」


 加頭「財団Xのエージェントを任されており・・・」

 
 加頭「仮面ライダーの敵と言えば簡単でしょうか」


 アスナ「むぐっ・・・!」ジャラジャラッ


 加頭「ご心配なく。私は貴女に指一本触れたりなどしません」

 
 加頭「そもそも触れれば叱りを受けてしまいますので」


 ヒースクリフ「当たり前だ。触って良いのは・・・この私だけだ」


 アスナ「!(ヒース・・・茅場・・・!)」


 ヒースクリフ「アスナ君、実に良い姿だ・・・そのそそる姿が堪らないねぇ」ニタリ


 アスナ「っ!」ジャラジャラッ


 ヒースクリフ「おーっと、そう怒らなくても」


 ヒースクリフ「君の世話は彼女に任せておくとするか」


 サチ「・・・」


 アスナ「(サチ・・・!)」


 ヒースクリフ「こうも嫌われているとは・・・中々、ひどいもんだ」


 加頭「ところで、何故彼女を?」


 ヒースクリフ「ふふふっふっ・・・決まっているだろう?」


 ヒースクリフ「この女は餌だ。・・・最高級品の桐ヶ谷和人へのな」


 アスナ「!」
413 :1 [saga]:2019/10/25(金) 23:59:26.65 ID:n3Ad1w2S0
 加頭「・・・つまりは誘き寄せるための?」


 ヒースクリフ「それだけじゃ勿体無いだろう?・・・他にも色々と使い道はある」


 ―スタスタッ

 ヒースクリフ「あぁー、そうだった。アスナ君」


 アスナ「・・・?」


 ヒースクリフ「・・・私は、彼女の復讐のためと言ったが。あれは・・・」


 ヒースクリフ「嘘だ」


 加頭「・・・では、私もこれで」


 ―ギィィィイ ガシャン!

 アスナ「っ!」ジャラジャラッ


 サチ「・・・」


 サチ「・・・」


 アスナ「!・・・っ!(サチっ!ねぇ!これを外してっ!)」


 サチ「・・・」ヒタヒタ


 アスナ「!(は、外してくれるの・・・?)」


 ―ピリィィーー・・・

 アスナ「っ、ぷはっ!」


 サチ「・・・」


 アスナ「サチ!・・・私のこと、わかる?」


 サチ「・・・」


 サチ「・・・」コクリッ


 アスナ「!。お願い、ここから」


 サチ「」フルフル


 アスナ「っ・・・どうして・・・」


 サチ「・・・」パクパク


 アスナ「・・・(声が、出せなくなってるの・・・?)」
414 :1 [saga]:2019/10/26(土) 00:01:12.11 ID:8BNS2Vrc0
 アスナ「サチ、サチっ。それなら私が色々話すからイエスなら頷いて、ノーなら首を横に振って?」


 サチ「・・・」コクリ


 アスナ「ここから私を出せないのは・・・ヒースクリフのせい?」


 サチ「・・・」コクリ


 アスナ「話せなくなってるのも・・・?」


 サチ「・・・」コクリ


 アスナ「・・・よかった」クスッ


 サチ「・・・?」


 アスナ「その・・・キリトくんの言ってた通り、優しい子のままなのね?」


 サチ「・・・」


 サチ「・・・」フルフル


 アスナ「え・・・?」


 サチ「・・・」


 アスナ「・・・もしかして、上条君のことを・・・」


 サチ「・・・」コクリッ


 アスナ「・・・サチ。あれは心からの意思?本意だったの?」


 サチ「・・・っ」フルフル


 アスナ「でしょう?・・・だったら、大丈夫だよ」


 アスナ「上条君は今、病院で安静にして・・・生きてるから」


 サチ「・・・」コクリッ

  
 アスナ「うん。・・・悪いのは、全部あいつのせいなんだから」


 サチ「・・・」


 アスナ「・・・でも変ね。私たちが知ってる茅場晶彦・・・ヒースクリフと大分性格が違うわ」


 アスナ「本当に中身は・・・茅場晶彦なのかしら・・・」


 アスナ「もしかして・・・体はそうだけど、中身は別人・・・」


 サチ「・・・」
415 :1 [saga]:2019/10/26(土) 00:02:17.09 ID:8BNS2Vrc0
 アスナ「・・・サチ、わからない?」


 サチ「・・・」


 サチ「・・・」コクリッ


 アスナ「!。じゃ、じゃあ・・・あのヒースクリフは別人なのね?」


 サチ「・・・」コクリッ


 アスナ「それって・・・。・・・」


 アスナ「もしかして・・・」


 サチ「・・・」


 アスナ「・・・なの?」


 サチ「・・・」コクリッ


 アスナ「・・・そんな・・・」


 アスナ「サチ、私の電話とかの場所は」


 ―フラッ バタン・・・

 サチ「」


 アスナ「サチ!?」


 ヒースクリフ『はぁーい、そこまでー』

 
 アスナ「っ!サチに何をしたの!?」


 ヒースクリフ『何をだって?・・・決まっているじゃないか。お喋りが過ぎたから
        寝てもらっただけだ』


 ヒースクリフ『今からこっちで操作して君に悪戯することだって出来るぞ?』


 ヒースクリフ『試してみるかい?ハハハハハハッ!』


 アスナ「っ・・・!」


 ヒースクリフ『ま、今はまだ早い・・・』


 ヒースクリフ『そうするのは君の最愛の彼に見せつける時にしよう・・・ハハハハーハッ!』


 アスナ「(この・・・!)」


 ヒースクリフ『そうあまり怖い顔にならないでくれよぉ・・・』
416 :1 [saga]:2019/10/26(土) 00:03:40.93 ID:8BNS2Vrc0
 ヒースクリフ『あの時、私の気持ちを理解してくれていたら・・・』


 ヒースクリフ『こうはならなかったぁ!』バンッ!


 アスナ「っ・・・」


 ヒースクリフ『・・・これは復讐だ。私の人生を途絶えさせた、桐ヶ谷へのな』


 ヒースクリフ『・・・では、今日はゆっくり寝るといい』


 ―ガシャンッ

 アスナ「待ちなさいよっ!待って!」


 アスナ「・・・サチっ!」


 アスナ「サチっ!しっかりして!サチっ!!」


 サチ「」



 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 ――――――――――――――――――――― 
417 :1 [saga]:2019/10/26(土) 00:07:23.25 ID:8BNS2Vrc0
 キリト「・・・」


 キリト「アスナ・・・」


 キリト「・・・っ・・・」ポロポロ


 キリト「・・・くそぉっ!」ドンッ!


 キリト「・・・何で・・・何でアスナまでっ・・・!」


 キリト「・・・俺なんかが・・・仮面ライダーなんて・・・」


 キリト「なれるわけなかったんだよ・・・」


 キリト「俺・・・なんかが・・・!」グッ


 ―コンコンッ

 キリト「・・・。・・・」


 <・・・キリト・・・居る、か・・・?


 キリト「・・・!?」スクッ

 ―ガチャッ

 キリト「・・・上、条・・・?!」


 上条「・・・よぉ」クスッ


 キリト「お前っ、何やってるんだよ!?絶対安静だろっ!?」


 上条「言ったろ・・・こんなの、軽傷な方、だってな」


 キリト「上条・・・何言ってんだ!今すぐ、病院に」


 上条「・・・とりあえず、話そうぜ」フラフラ


 キリト「は、話すって・・・」


 上条「・・・負けたのか?お前」


 キリト「・・・っ・・・」


 上条「・・・なら、もう一回だな」


 キリト「え・・・?」


 上条「お前、さっき仮面ライダーなんて、なれるわけない・・・って言ったな」


 キリト「・・・。・・・っ、ああ・・・」


 キリト「俺はお前みたいに、強くなんてない・・・」


 キリト「ゲーム世界での実力は、現実になると単なる飾りにもならないんだっ・・・」


 上条「・・・」
418 :1 [saga]:2019/10/26(土) 00:09:49.11 ID:8BNS2Vrc0
 キリト「愛する人も守れない、俺なんかが・・・」ポロポロ

 
 上条「・・・悔しいなら引きずるなよ。キリト」

 
 上条「前を向いてくれよ・・・失敗したって何度でも次に頑張ればいいだろ」

 
 キリト「そんな問題じゃないだろっ!」


 上条「いいや違っ!っ・・・げふっ!」ツツー


 キリト「上条っ・・・」


 上条「・・・生きてる限り、チャンスあるだろ」


 上条「終わりだなんて・・・そう思ってる・・・」

 
 上条「お前のその幻想をぶち殺せ・・・!」


 キリト「俺の・・・幻想・・・?」


 上条「ああ。まだお前にしか出来ないことがあるだろ・・・」


 上条「サチも助けて・・・アスナも助けるんだっ・・・!」


 キリト「・・・」


 上条「それに・・・お前、俺との約束、破るつもりかよ・・・」


 上条「そんなの・・・男じゃねえだろ?」


 キリト「・・・っ」


 キリト「・・・そうだよな。悪い、上条」
419 :1 [saga]:2019/10/26(土) 00:10:38.34 ID:8BNS2Vrc0

 キリト「怪我人にそこまで言われるなんてな・・・」クスッ


 上条「はははっ・・・上条さんは、余計なお節介が好きでせうから」クスッ


 キリト「何だそれ」クスッ


 上条「・・・キリト。サチとアスナを・・・助け出すんだぞ?」


 キリト「ああっ。俺・・・もう迷わないって決めた」


 キリト「絶対に、力を尽くしてでも・・・」


 キリト「お前に負けないくらいタフに戦ってみせるからな」


 上条「・・・ああ。それで、いいんだ」クスッ


 キリト「・・・ところで、病院からここまでどうやって来たんだ?」


 上条「あぁ、それは・・・」


 黄泉川「上条っ!」バンッ!


 上条「げっ!黄泉川!?」


 黄泉川「何やってんじゃん!病院から勝手に抜け出すなんて!」


 上条「い、いや、そのこれには深い訳が・・・」アセアセ


 黄泉川「問答無用じゃん!さぁ、早く病院のベッドに戻るじゃんよ!」グイッ,ヒョイッ


 上条「うわっ!?ちょ、先生!?お姫様抱っこってめちゃくちゃ恥ずかしいんでせうが!?」
420 :1 [saga]:2019/10/27(日) 00:06:49.92 ID:4M54/0/j0
 黄泉川「じゃ、少年。失礼するじゃん」


 キリト「は、はい」


 ―ガチャッ パタン

 キリト「・・・行ったか・・・って言うより連れて行かれたか」クスッ


 キリト「・・・よしっ。こうしちゃ、居られないな。すぐに準備しないと」スクッ


 ―コンコンッ

 キリト「?。スグか・・・?」


 キリト「(覗き穴から・・・。・・・だ、誰だ?黒髪の・・・)」


 キリト「とりあえず、開けるか・・・」


 ―ガチャッ

 キリト「はい・・・?」


 「桐ヶ谷和人だな?・・・いや、キリトの方がいいか」


 キリト「あ、ああ、そうだけど・・・」


 シャットアウラ「私はシャットアウラ=セクウェンツィア。探偵だ」


 キリト「探偵・・・?」


 シャットアウラ「そうだ。今回の事件について依頼があって・・・」


 シャットアウラ「お前の知り合いのようだったな。名前は、菊岡誠二郎だ」

 
 キリト「菊岡から・・・?」

 
 シャットアウラ「そうだ。・・・ここで話すのもなんだ、部屋に入っていいか?」


 キリト「あ、ああ。どうぞ・・・」




 シャットアウラ「さて・・・まずキリト。これを見てくれ」スッ


 キリト「?・・・刑務所から服役中の囚人が脱獄・・・」


 キリト「・・・!?。須郷が・・・!?」


 シャットアウラ「そうだ。脱獄したのはついこの前、大体4日前ぐらいだ」


 キリト「監視カメラの映像には須郷とその前に立つ人物が映っており・・・」


 キリト「脱獄方法は壁に円形の穴を空けると言う前代未聞の方法となっている・・・」


 シャットアウラ「その脱獄の方法は多かれ少なかれ、組織の力を借りてるとしか思えん手口だ」


 キリト「・・・!。まさか、黒幕は・・・こいつなのか」


 シャットアウラ「そうだ。映っていた映像の解析をしたところ、奴はその目の前に立っている人物から
         ガイアメモリを受け取っているとわかった」
421 :1 [saga]:2019/10/27(日) 00:10:29.80 ID:4M54/0/j0
 キリト「ガイアメモリを・・・けど、何でアイツに」


 シャットアウラ「それはまだわからない。ガイアメモリを製造しているのは財団Xという組織で
         何を考えているかわからない連中だ」


 シャットアウラ「しかし。犯人はこの須郷伸之で確定だ」


 シャットアウラ「証言者が居るからな」


 キリト「証言者?」


 シャットアウラ「・・・」スッ


 『フロッグ』

 フロッグポッド「」ピョンカッ


 キリト「これは?」


 シャットアウラ「優秀な部下みたいなものだ。・・・まぁ、冷静に聞いてくれ」ポチッ


 『・・・桐ヶ谷和人。久しぶりだな』


 キリト「・・・!。茅場晶彦・・・!?」


 茅場『こんな姿でだが、また会えたな。・・・さて、和気藹々と話す時間はない』


 茅場『SAOでの私の姿をした人物が現れたと思うが。・・・あの正体は須郷だ』


 キリト「・・・。・・・や、やっぱり、そうなのか・・・」


 茅場『随分、私本人だと思っていたようだが?』


 キリト「」ギクッ


 茅場『まぁ、そう思っていたのなら別に構わない。須郷がやっていたことだ』


 茅場『・・・一筋縄ではいかないのはわかっているな?』


 キリト「・・・アンタ、見てたのか?」


 茅場『この街には何か目に見えないネットワークが漂っているようで、こうして電脳世界から
    抜け出し、ここに居ると言うわけだ』


 シャットアウラ「私に接触してきたときも姿形がなかったもので、アリサが幽霊だとか
         泣き出していたぞ」クスッ


 キリト「アリサ?・・・アリサって鳴護アリサのこと、だよな?」


 シャットアウラ「ああ、そうだ。私はアリサの姉になる」


 キリト「そうなのか。・・・えっと、茅場。須郷がどうやってサチを・・・」


 茅場『生き返らせたか、と聞きたいのか?』


 キリト「それもある。けど・・・」
422 :1 [saga]:2019/10/27(日) 00:13:57.52 ID:4M54/0/j0
 キリト「あんな広大なゲームの片隅で起こった俺に関わる出来事を何で知ってたのかと思って」


 茅場『なるほど、そう言うことか』


 キリト「知ってるのか?」


 茅場『知っているも何も奴は細工は不明だが私が消去したはずのデータを盗み見していたからな』


 キリト「それって・・・」


 茅場『言わなくてもわかるだろう。・・・そして彼女のログファイルを見つけ全ての情報を
    入手することが出来たんだ』


 茅場『そして奴は・・・私がヒースクリフとして活動してたデータを抜き取り、見た通り
    好き勝手しているようだ』


 キリト「・・・」


 茅場『データを手に入れ奴はセクウェンツィアの言ったガイアメモリの力を利用しサチの肉体の
    構造を復元後・・・』


 茅場『彼女のデータを肉体へ移植させた』


 茅場『目的はただ一つ。・・・桐ケ谷和人、君の命だ』


 キリト「・・・須郷・・・っ!」


 シャットアウラ「人間の命、魂を蘇らせるガイアメモリと言うのは今まで類を見ないものだ」


 シャットアウラ「かなりの高精度な物か或いは改造したかだな」


 茅場『・・・一つ謎に思うのだが、彼女はデータで創られたとなれば何故、意思を持っているかだ』


 シャットアウラ「それは・・・魂が宿っているからじゃないのか?」


 茅場『魂か・・・私は確かにそれにアクセスすることを目指していたが・・・』


 茅場『まさか私自身が否定し、失われた命が戻ることに繋がるとは・・・とんだ皮肉なものだ』


 キリト「・・・!。消滅したアインクラッドにサチの意思が残っていたとすれば・・・」


 茅場『何・・・?』


 キリト「茅場、メディキュボイドの事を覚えているか?」


 茅場『・・・ああ。もちろんだ』

 
 茅場『フルダイブ技術を医療に転用に成功すれば体に障害を持つ人間でも自分の足で走り
    見聞きする事が出来るようになり更には社会復帰が可能になるとされ・・・』

 
 茅場『体感覚キャンセル機能が発展すれば身体に負担が掛かる麻酔無しでの手術にも応用できることが 
    期待できると倉橋医師からの熱意に押され基本設計を提供した』


 キリト「そのメディキュボイドの・・・ターミナルケの被験者・・・ユウキって子は知ってるか?」


 茅場『本名は紺野木綿季。後天性免疫不全症候群、通称AIDSを患っている少女だったか』
423 :1 [saga]:2019/10/27(日) 00:18:25.58 ID:4M54/0/j0
 茅場『・・・まさか、その紺野木綿季も一度死に、蘇ったとでも?』


 キリト「・・・そうだ。生き返ったんだ」


 茅場『・・・冗談に聞こえないとなると、神の悪戯でも起きたか』


 キリト「悪戯じゃない。・・・ちゃんとした理由で生き返ったんだ」


 茅場『・・・それで、そのユウキとの関係は何になると言うんだ?』


 キリト「ユウキはまだ生きたいと言う思いを残していたから、壇黎斗って言う自称神・・・
     いや、本物の神みたいな人のおかげで生き返らせることができたんだ」


 茅場『残留思念というものか。・・・しかし、アインクラッドは完全に消滅した』

  
 茅場『全てが抹消されたなら何故彼女の意思が残る?』


 キリト「俺にも・・・よくわからない。けど」


 キリト「でも、ハッタリなんかじゃない、かって思える」


 キリト「この街には能力とか魔術もあるんだ、そのどちらかを使えば・・・」


 茅場『・・・まぁ、今はそんなことを考える暇はないな』


 シャットアウラ「キリト。須郷がアスナを人質に捕った以上、何を仕掛けてくるかわからない」


 キリト「・・・」


 シャットアウラ「それでも助けられるか?・・・半人前の仮面ライダーのお前が」


 キリト「確かに半人前だ・・・すぐに挫けそうになるし、今だってすごく辛い・・・」


 キリト「でも!・・・俺には信じてくれる仲間や先輩達もいる!須郷がALOの時みたいに何をしてきても
     絶対に諦めない!!」


 キリト「アスナとサチを助けるまで・・・俺は何度でも立ち上がってやる」


 シャットアウラ「・・・そうか」クスッ


 シャットアウラ「それを聞いて安心した。お前は・・・上条に似ているな」


 キリト「え・・・?」


 シャットアウラ「絶対に諦めない覚悟と誰かを助ける思い・・・」


 シャットアウラ「正しく仮面ライダーの意思を受け継いだな」クスッ


 キリト「シャットアウラ・・・」
424 :1 [saga]:2019/10/27(日) 00:20:03.12 ID:4M54/0/j0
 茅場『・・・では、私はこれで消えるとしよう』


 キリト「消えるって・・・また電脳世界に?」


 茅場『君に伝えることは伝え終えた。もうここに居る理由もない』


 茅場『また何かあれば現れると思えばいい』


 茅場『まぁ・・・慌ただしくなけばばいいのだが』


 キリト『・・・茅場・・・色々教えてくれて、ありがとな』


 茅場『礼には及ばないさ。では・・・また会う日まで』


 -・・・フッ

 シャットアウラ「・・・消えたな」
 
 -ギュゥゥン

 キリト「・・・」


 キリト「(茅場・・・)」


 キリト「・・・」スクッ


 シャットアウラ「どこに行くんだ?」


 キリト「皆のところにな。心配掛けたから謝らないと・・・」


 シャットアウラ「・・・そうするといい」クスッ


 シャットアウラ「私も行くとしよう」


 -トゥートゥートゥー
 
 キリト「!?。な、なんだ!?」

 -テッテレテッテッテー


 黎斗「キリト君」ヌッ


 キリト「うわぁっ!?・・・しゃ、社長?」アセアセ


 黎斗「話は聞かせてもらった。聞けば今回の黒幕は愚者というのも烏滸がましい奴のようだな」


 黎斗「そこで!私も本格的に協力したい!」


 キリト「しゃ、社長・・・」


 シャットアウラ「気持はありがたいが・・・どうすると言うんだ?」


 黎斗「まずは・・・キリト君。これを君に渡そうと思ってきたのだよ」スッ
425 :1 [saga]:2019/10/27(日) 00:24:56.62 ID:4M54/0/j0
 キリト「それって・・・まさか・・・!」

 
 -ゴトッ ガチャッ
 
 キリト「エリュシデータ!これも復元したのか・・・」


 黎斗「そうとも。これが無ければ君の本来の力が発揮できないと思っていたのでね」


 黎斗「リズベット君には感謝すると良い」


 キリト「あ、リズから聞いたのか。・・・ん?まさか・・・」


 黎斗「うん?」


 キリト「俺が今学園都市において危険な状況だってことは・・・」


 黎斗「・・・すまないが、言わざるを得なかった」


 キリト「そ、そうか・・・まぁ、そうだろうな」


 黎斗「そしてこれは彼女からの手紙だ。シリカ君も店に居合わせていたので一緒に書いていたよ」スッ


 キリト「・・・」ゴクリッ

 
 ―ペラッ

 『拝啓 桐ヶ谷和人ことキリト様 へ

     そこにいると思う神様社長から色々聞いたわよ!何でそうも事件に巻き込まれるわけ!?』


 キリト「・・・俺に言われても」タラー

 
 『いいっ!?必ずアスナを助けなさいよっ!じゃないと絶対に許さないんだからねっ!!

                                  リズベッドより 敬具』


 キリト「・・・こっちはシリカだな・・・」


 『キリトさん!


     絶対に皆さんご無事で、笑顔で帰ってきてください!   
                          
                                   シリカより』


 キリト「・・・ありがとな」クスッ
426 :1 [saga]:2019/10/27(日) 00:26:58.47 ID:4M54/0/j0
 黎斗「実に慕われているようだね。キリト君」


 キリト「え?あ、ま、まぁ・・・一緒に戦った仲間ですから」


 黎斗「そうか。・・・君を主人公にした恋愛ゲームを開発すれば面白そうだ」


 キリト「絶対にしないでください」


 黎斗「ジョークだ。はははははっ」


 シャットアウラ「(ゲーム開発者はこんな変人なのか・・・?)」


 キリト「ありがとな、神様社長。・・・とりあえず、俺は皆のところに行ってくるよ」

 
 黎斗「そうしたまえ」 


 シャットアウラ「行くか」
 

 キリト「ああっ」





 直葉「・・・あっ。お、お兄ちゃん!?」

 
 詩乃「キリト・・・」


 遼太郎「キリト、お前・・・」


 ユイ「パパ・・・」


 ユウキ「大丈夫なの・・・?」


 キリト「ああ、もう大丈夫だ。・・・心強い相棒も帰ってきたからなっ」ジャキンッ


 遼太郎「なぁっ!?そ、その剣は・・・」


 ユイ「パパ、それは・・・」


 直葉「何ですか?」


 詩乃「キリト、そんな剣持ってたっけ・・・」


 キリト「SAOで俺が使ってた剣だ。こいつさえあれば・・・」


 キリト「俺は須郷に勝てる」


 ユウキ「・・・須郷?」


 ユイ「どうして須郷伸之の名前が出てくるんですか・・・?」
427 :1 [saga]:2019/10/27(日) 00:28:59.08 ID:4M54/0/j0
 シャットアウラ「それは私が最初から説明しよう」


 ユウキ「貴女は?」


 シャットアウラ「私はシャットアウラ=セクウェンツィア」


 シャットアウラ「学園都市ではそこそこ知られている探偵だ」


 ユウキ「探偵?」


 直葉「あの、どうして探偵さんが・・・?」


 キリト「外から俺の知り合いがシャットアウラに依頼をしたんだ。・・・この事態の黒幕を
     暴くためにな」




 直葉「脱獄!?それで・・・お兄ちゃんに復讐するために・・・!?」

 
 詩乃「そんな奴が黒幕だったなんて・・・」


 遼太郎「っかぁ〜!なんて未練たらたらな野郎だ!」


 キリト「実際に裁判中も色々してたらしいからな・・・あいつ・・・」


 シャットアウラ「逮捕後、黙秘に次ぐ黙秘、否定に次ぐ否定、挙句に全てを茅場に負わせようと
         するなど醜く足掻きに足掻いていたそうだ」


 シャットアウラ「部下の1人が重要参考人で連行された直後あっけなく全てを自白」


 シャットアウラ「裁判が始まってからも精神鑑定を申請するなど手段を選ばず醜く足掻き続け・・・」


 シャットアウラ「第一審で実刑判決が下るも控訴して東京高裁で係争中に海外逃亡を画策していたことで
         保釈申請を却下されたそうだ」


 シャットアウラ「・・・何とも情けない男だ。見るに耐えない」


 直葉「手厳しいですね・・・」


 シャットアウラ「犯罪者に同情するほど私が半熟ではないのでな」


 シャットアウラ「キリト。どのみち須郷は再度捕まれば終身刑になる」

 
 キリト「・・・そ、そうか」


 シャットアウラ「半殺しにしても許される。相手が殺す気で来るなら・・・手加減など考えるな」
 
 
 キリト「・・・」


 シャットアウラ「いいな?」


 キリト「ああ。わかった」
428 :1 [saga]:2019/10/27(日) 00:35:02.77 ID:4M54/0/j0
 キリト「アイツになら元々から手加減なんてする気はないからな」

 
 キリト「態々敵の陣地に足を踏み入れてるって事、後悔させてやるさ」


 麦野「そうしてやりなさい」


 ―ヒュンッ

 黒子ッハ「伝令ですの!ヒースクリフが隠居していると思われるビルを確認しましたわ」


 キリト「ホントか!?」


 滝壺「今、ビルの周辺に居る人達を非難させてるところ」




 -新興企業ビル 500m離れた地点の公園 前衛指揮所-
 (http://youtu.be/yxROAVLbqEw)


 麦野-X「さーて・・・状況は」


 滝壺4「ビル周辺のマンションに住んでる人達や通行人の避難はほぼ出来てるよ」


 浜面「ほぼじゃまだ怖いな・・・」


 絹旗「奇襲ですから須郷も何しでかすか超わかりませんからね」


 吹寄「もう少し避難の状況を見てから、次に移った方が良いと思います」


 テレスティーナ「ええ。ここは慎重に行くのが先決よ」


 サンドリン【テレスの意見に賛同するわ】


 枝先3「麦野さん、それでいいですか?」


 麦野-X「そうね。じゃあ猟虎、ゼクターを飛ばして偵察を開始」


 猟虎「りょ、りょりょりょ、りょ、了解」


 裕也「緊張するなって猟虎」ポンッ

 
 彩愛「リラ〜ックスリラックスだYO」


 猟虎「はひぃ・・・」


 小牧「(す、すごい。滅多に見られない「アイテム」が勢揃いしてる)」


 小牧「(戦争でも起きるの・・・?また・・・)」
429 :1 [saga]:2019/10/27(日) 00:36:01.48 ID:4M54/0/j0
 ドレイクゼクター「」ブーンッ


 麦野-X「小牧。アンタのゼクターも偵察に行かせて?」


 小牧「あ、は、はいっ!」


 サソードゼクター「」カサカサッ


 小牧「いい?あそこに見えてるビルを偵察してきて?」


 小牧「誰にもバレないようにね」


 サソードゼクター「」カサカサッ


 小牧「行かせました」


 麦野-X「了解。さて・・・あとは鬼が出るか、蛇が出るか・・・」


 枝先3「でも須郷って人とサチって人だけしか居ないんなら大丈夫じゃないですか?」


 滝壺4「慢心だめ。絶対」


 絹旗「あの五和やイギリスのライダーでも軽く超一蹴りした奴ですからね」


 浜面「御坂でも互角だったみたいだしな。油断はするなよ」


 枝先3「は、はいっ」


 テレスティーナ「・・・わかったわ」


 テレスティーナ「麦野、避難完了したそうよ」


 麦野-X「よっし。じゃあ・・・」


430 :1 [saga]:2019/10/27(日) 00:37:16.55 ID:4M54/0/j0



 バース(キリト)「ハァッ!」


 ユウキ「っ!」

 ―ガキィィンッ!


 ユウキ「オリャァアッ!」


 バース(キリト)「・・・そこだっ!」


 ユウキ「うわっ、くっ!?」

 ―ガキィィンッ!

 バース(キリト)「・・・っ、よし。ありがとう、ユウキ」


 ユウキ「ふぅ〜・・・キリト、二刀流でやれば圧倒的に強いんじゃん」


 バース(キリト)「攻撃のバリエーションが増えた感じだからな」


 バース(キリト)「バース自体の武器を使うにはどっちか放してからじゃないといけないけど・・・」


 バース(キリト)「・・・これなら、サチに負けないはずだ」


 ユウキ「絶対に勝てるよ。だって強くなってるんだもん」クスッ

 
 バース(キリト)「・・・そうか」


 ユウキ「うんっ。大丈夫だよ」


 ユウキ「ボクも全身全霊をかけて頑張るからさ」


 バース(キリト)「ああ・・・ありがとう」


 ユウキ「・・・アスナとサチを必ず助けようね」


 ユウキ「キリト」


 バース(キリト)「ああ。もちろんだ」


 ―・・・ブロロロロロロォーッ!
 ―キキィッ!

 サイドバッシャー「」ブロンッ


 吹寄「キリト、ユウキさん。準備が整ったわ」


 バース(キリト)「そうか。じゃあ・・・」
431 :1 [saga]:2019/10/27(日) 00:38:12.89 ID:4M54/0/j0
 吹寄「・・・その前に、いいかしら」


 バース(キリト)「?。何だ?」


 吹寄「・・・」


 吹寄「貴方の覚悟を・・・試させてもらうわ」


 バース(キリト)「試す?・・・。つまり、戦えってことか」

 
 吹寄「当然。本気ではいかないから、安心して」


 [9 1 3]
 [STANDING BY]

 吹寄「変身」 


 カイザ(吹寄)「さぁ、掛かってきなさい」


 カイザ(吹寄)「ベルトを渡したってことは当麻が貴方を認めたからよ。なら・・・」


 バース(キリト)「・・・吹寄も認めさせろって訳か」


 バース(キリト)「・・・いいぜ。俺の覚悟・・・確かめさせてやる」


 カイザ(吹寄)「少なくとも・・・当麻以下なら、来なくても良いわ」


 カイザ(吹寄)「約束が何だろうが・・・役立たずには用はないから」

 [READY]

 バース(キリト)「・・・俺はもう負けないからな」


 バース(キリト)「今の俺は・・・負ける気がしねえんだっ!」


 カイザ(吹寄)「上等っ・・・!」


 カイザ(吹寄)「(見せてみなさい、キリト。・・・約束したその思いをっ!)」
432 :1 [saga]:2019/10/27(日) 00:42:27.69 ID:4M54/0/j0
 カイザはカイザブレイガンを手にバースに接近する。
 斬撃の衝撃に耐えようと身構えたが、カイザは目の前でレバーを引きガンモードに変えると
 容赦なく連射する。

 ―ビギュンッ! ビギュンッ! ビギュンッ!

 バース(キリト)「ぐあっ!?」


 不意打ちの攻撃にバースは対処できず全ての光弾を被弾してしまう。
 その間にもカイザは左足を軸にして回し蹴りを繰り出し回避されると、続けざまに体勢を立ち直して
 左のストレートを繰り出した。

 バース(キリト)「っ!」


 カイザ(吹寄)「・・・その程度なの?」


 カイザはバースが受け止めた左拳を引くと瞬時にカイザブレイガンを振り上げて斜め下に降り下ろした。


 バース(キリト)「まだだァっ!」


 ―キリリッ カポン
 [DRILL ARM]

 ―ウィンッ ウィンッ ガシャンッ!
 ―ガキィィンッ!

 右腕に装着したドリルアームでカイザブレイガンを受け止め、すぐさま弾き、後退する。
 ドリルアームを解除し、地面に突き刺していたエリシュデータとダークリパルサーを両手に手にした。
 
 バース(キリト)「俺の本領発揮はこれからだぜっ!」


 カイザ(吹寄)「あら、そう。・・・どう言うものか見せてみなさいっ!」


 バースはカイザと同時に走り出し、目の前まで接近。そこからエリシュデータとダークリパルサーを
 振るい下ろす。

 ―ギャギィィイインッ!!
 ―ギチギチッ・・・!


 ―ガキィィンッ! ガキィィッ!

 バース(キリト)「ッ!ハァァアッ!」


 カイザ(吹寄)「デァアッ!」


 バースの二刀流による斬撃をカイザはカイザブレイガンで弾き、体を捻らせて回避していく。
 縦横無尽の軌道にカイザも少し焦りが見え始めた。

 カイザ(吹寄)「(なるほど、ねっ・・・これがキリトの本来の戦術ってやつか!)」


 カイザは一度距離を取ってカイザブレイガンを逆手に構え直す。バースもエリシュデータと
 ダークリパルサーを構え直した。
 先程までの金切り音が消え、静寂が数分も走る。


 カイザ(吹寄)「(伊達に死線をくぐり抜けて、沢山の人を救ってきただけのことはあるわね)」


 ジリジリとカイザは即座に動けるように足の位置を修正しながらバースを見る。


 カイザ(吹寄)「(キリトが動いたら・・・一気に決めるつもりでっ)」


 バース(キリト)「・・・」
433 :1 [saga]:2019/10/27(日) 00:45:53.00 ID:4M54/0/j0
 ―ザッ

 バースが右足を前に出した瞬間にカイザは飛びかかってカイザブレイガンを振り上げる。


 カイザ(吹寄)「ハァァアッ!」


 バース(キリト)「(ここだっ・・・!)」


 ―ガギィィインッ!!

 バースは背を向けると二刀を、背中から引き抜く際の持ち方にして背中の方でクロスにさせると
 カイザブレイガンを受け止めた。

 カイザ(吹寄)「っ!?」
 

 バース(キリト)「ウオォオッ!!」


 バースは二刀を振り上げてカイザブレイガンを弾き返す。
 離れた瞬間に接近して両刀同時に横に振るいカイザを斬り、続けて上斜めからエリュシデータを
 下から上斜めへダークリパルサーを振るった。 

 カイザ(吹寄)「ぐっ・・・!」


 バース(キリト)「デァアアアアッ!!」


 バースはエリュシデータとダークリパルサーを突き出し、カイザの仮面と腹部に当たる寸前で止めた。
 

 バース(キリト)「・・・はぁ・・・っはぁ・・・」


 カイザ(吹寄)「・・・やるじゃない。見事ね」


 バース(キリト)「・・・これで認めて、もらえたか?」


 カイザ(吹寄)「ええ。貴方の覚悟、ちゃんと見せてもらったわ」クスッ


 ―ポッ キュイーン
 ―チャリン シュイーン

 吹寄「さて・・・これで疲れたって事はないわよね?」


 キリト「今からでも暴れるぞ」クスッ


 吹寄「そう・・・なら安心したわ」クスッ


 ユウキ「キリトっ!」


 ユウキ「・・・勝てるよ。今のキリトならっ」ニコリ


 キリト「・・・勝ち負けなんて関係ないさ」


 ユウキ・吹寄「「え?/・・・?」」


 キリト「俺はアスナとサチを助け出すって決めたからな」


 キリト「須郷に負ける気はないってのは・・・捨ててないけどな」クスッ


 ユウキ「・・・そっか」クスッ


 吹寄「・・・じゃあ、行きましょうか」


 キリト「ああっ」
434 :1 [saga]:2019/10/27(日) 00:58:05.59 ID:4M54/0/j0
 ―ピピッ!

 ベルトさん「やぁ、3人とも。迎えに来たよ」


 キリト「ベルトさん」


 インデックス「今からね、むぎのがビルの地下から侵入するんだって」


 吹寄「そう。じゃあ先に行ってるわ」カポッ


 吹寄@ヘルメット「行くわよ!サイドバッシャー!」

 
 ―ブロロロロォーーッ・・・!

 キリト「あ、俺達も行かないと」


 インデックス「後ろが空いてるから乗ってほしいんだよ」


 キリト「ああっ」


 ユウキ「・・・」


 キリト「・・・?。どうした、ユウキ」


 ユウキ「あ、その・・・車に乗るの初めてだから」


 ベルトさん「心配することはないよ。安全運転で行くとするから^^」


 ユウキ「あ、はい・・・」


 ―ガチャッ
 
 ベルトさん「では出発するとしよう」


 ―ブロロロロォーーッ・・・!

 ユウキ「わぁ・・・」


 キリト「ベルトさん、今の状況はどうなってるんだ?」


 ベルトさん「民間人の避難は無事に成功、そして侵入作戦を実行するところだ」


 ベルトさん「「アイテム」の偵察によると、あのビルの中は・・・」


 ベルトさん「怪人の反応が多数確認されている」


 キリト「怪人が・・・須郷が仲間にしたのか?」


 ベルトさん「それはわからない。ただ・・・一つ言えるのは」


 ベルトさん「そう簡単には須郷伸之のところへ行かせないつもりだと言うことだね」


 インデックス「皆で一斉に行くしかないかもしれないよ」
435 :1 [saga]:2019/10/27(日) 00:59:53.03 ID:4M54/0/j0
 キリト「上等だ。全部倒してでも須郷のところへ行ってやるっ」


 ユウキ「その通りっ」


 インデックス「シフトカー達も頑張るって言ってたんだよ」


 キリト「あの小さいミニカーみたいなやつか」


 インデックス「そうなんだよ」


 ベルトさん「キリト、ユウキ。心の準備は出来ているのかな」


 キリト「ああ、出来てるよ」


 ユウキ「ボクも。ウォーミングアップはキリトとやったから大丈夫ですっ」


 ベルトさん「OK^^」パラパパ


 キリト「これだけ助っ人が居るなら・・・須郷に勝てる」


 キリト「勝つしかないんだけどな」


 インデックス「うんっ」私が

 
 ベルトさん「さぁ、目的地に到着だ」




 -新興企業ビル 500m離れた地点の公園 前衛指揮所-

 G3-X(麦野)「ん?あっ、あの車は・・・」


 香焼「来たみたいっすね」

 ―キキィッ
 
 キリト「待たせたな、皆っ」

  
 ユウキ「準備万端で来たよっ」


 美琴「もうやっと来たわね!遅いじゃない!」


 キリト「わ、悪い。ちょっとしたウォーミングアップしてたからさ」アセアセ


 絹旗「全員超スタンバってますから、侵入班か強行突破班で行くか超どちらにしますか?」


 キリト「先に行くのは侵入班なんだろ?・・・なら」


 キリト「浸入班だ」


 ユウキ「ボクも一緒に行くよ」
436 :1 [saga]:2019/10/27(日) 01:02:40.06 ID:4M54/0/j0
 「おっと、俺達も忘れてもらっちゃ困るぜ?」


 キリト「えっ・・・?」

  
 ユウキ「・・・えっ!?」


 キリト「ク、クライン!?それに・・・スグとシノンも!?」


 クライン「おうっ!」ニカッ


 リーファ「お兄ちゃん、私達も一緒に行くよニコリ」


 キリト「い、行く、って言うか・・・何で仮想世界の姿になってるんだ!?」

 
 シノン「壇黎斗社長から渡されたガシャットって言うアイテムで・・・変身したの」カチャッ


 ユイ「私は神様社長からではないのですけど・・・」


 ユイ「メイド服を着た人からこれを貰いました」


 キリト「?。何だ?それ」


 ユイ「プリキュアの力を使えるようになるアイテムだそうです!」


 キリト「・・・プ、プリキュアに?」


 ユイ「はいっ。ママとサチさんが無事に帰ってきます様にってお願い事をしていると・・・」


 ユイ「知らない場所に移動していて、そのメイドさんが居たんです」


 ユウキ「・・・そのメイドさん、怪しくなかったの?」


 ユイ「ナースっぽい感じでした」


 ユウキ「ナースっぽい感じ・・・へぇ、そうなんだ」


 ユイ「はい!」


 キリト「・・・ユイも戦うんだな?怖く、ないか?」


 ユイ「大丈夫ですっ。私も・・・今なら戦えますからっ」ジッ


 キリト「・・・そうか。わかった」


 キリト「けど、絶対に無茶だけはしないでくれよ?パパとの約束だ」


 ユイ「はい!」


 キリト「スグやシノンとクラインもな」


 クライン「任せろ。お前とは長い付き合いだろ?まぁ、まだ2年そこらだけど」


 シノン「キリトがユウキとウォーミングアップしてる間に、私も銃系統のライダー達と特訓してたから
     問題ないわ」


 直葉「私も剣道で鍛えた自分を信じるよっ」
437 :1 [saga]:2019/10/27(日) 01:07:01.27 ID:4M54/0/j0
 キリト「・・・よしっ。皆、頼むぞっ!」


 クライン「おうっ!」ニカッ


 シノン「ええっ」コクリ


 直葉「うんっ!」


 ユイ「はい!」


 ユウキ「アスナとサチを助け出そうねっ」




 美琴「決意が固まったみたいね」


 香焼「そうっすね」


 インデックス「とうまぐらい頼りになりそうなんだよ」


 ―ピロロロロッ ピロロロロッ

 絹旗「はい、こちら超絹旗です」


 G3-X(麦野)『そっちはもう準備は万端?』


 絹旗「ええ、超もちろんです」


 G3-X(麦野)『そう。万端ならいつものアレを言って突撃するわよ』


 絹旗「おっ、そうですか。超わかりました」プツッ


 絹旗「じゃあ、須郷のアジトへ超行きましょうか」


 キリト「ああっ」コクリ


 
438 :1 [saga]:2019/10/27(日) 01:08:18.64 ID:4M54/0/j0



 -新興企業ビル-

 絹旗「では、侵入班の人はあちらにお願いします」


 キリト「スグはシノンとクラインと同じ強行突破班か」


 リーファ「うん。麦野さんと滝壺さんがサポートしてくれるから、安心して」


 キリト「そっか。なら、大丈夫だな」


 キリト「・・・けど、絶対に気を付けるんだぞ」


 リーファ「うんっ」



 
 キリト「・・・よしっ、それじゃあ俺も変身して・・・」


 G3-X(麦野)『全員位置に付いたわね?じゃあ、キリト』

 
 キリト「え?あ、はい」


 G3-X(麦野)『今からリーダーの主導権をアンタに託すわ。だから』


 キリト「え?えっ!?お、俺に!?」


 G3-X(麦野)『上条から電話で、キリトをリーダーにしてくれって伝言が来たのよ』


 キリト「か、上条が・・・?」


 G3-X(麦野)『俺の代理をやるなら、それくらい出来るだろって』


 キリト「・・・無茶言うぜ、まったく」クスッ


 G3-X(麦野)『ま、私がリーダーだと「原子崩し」のコントロールが悪くなっちゃうにゃーん』


 G3-X(麦野)『彼女に当たったら無事じゃ済まないし、アンタの大事な人なんでしょ』


 G3-X(麦野)『頼んだわよ?リーダー』


 キリト「・・・ああ、引き受けるよ」


 G3-X(麦野)『ええ。じゃ、お決まりの掛け声してにゃーん』


 キリト「掛け声?」


 G3-X(麦野)『・・・よ。いいわね?』


 キリト「・・・あ、ああ」
439 :1 [saga]:2019/10/27(日) 01:10:11.74 ID:4M54/0/j0
 G3-X(麦野)『じゃ、どーぞ』


 キリト「・・・っ、これより作戦開始とする」


 キリト「俺は上条じゃないから、あんまり貫禄も何も無いかもしれないけど・・・」


 キリト「上条との約束を誓った。だから・・・俺がリーダーとして言わせてもらうっ!」


 キリト「・・・ライダーズ!イグニッション!」


 『『『『イグニッション、了解』』』』』

 『『イグニッション(なんだよ)!』』『イグニッション、頼むわよ。キリト』

 『イグニッションだ。恋人さんともう一人の子、必ず助けろよ』

 『イグニッション!当麻の仇よ!』


 キリト「・・・俺はアスナとサチのためだっ」

 
 ―キィーーン
 ―パシッ!

 キリト「・・・変身っ!」

 ―キリッ キリッ カポーン
 ―ウィンッ ウィンッ キャシャーン!


 バース(キリト)「よしっ!今行くぞっ、アスナ、サチっ!」


 バース(キリト)「麦野、やってくれ!」


 ベルデ(絹旗)「超どうなるか超知りませんよ・・・」


 ベルデ(絹旗)「(まさか侵入班が超後からになるとは・・・)」


 G3-X(麦野)『オーライッ!』


 G3-X(麦野)『須郷伸之さん、お届け物でーす。・・・地獄からのなァ!!』
 
 ―・・・ドガァァァァァアアアアンンッ!!!


 
 ユイ「ひゃぁあっ!?」


 ドライブ(禁書)「すごい爆発音なんだよ・・・」


 W(シャットアウラ)「流石、超能力者だ」


 バース(キリト)「どんな穴空けてるんだ・・・」


 ―ジリリリリリリリリリッ!!

 G3-X(麦野)『オラオラァッ!天下のライダー様共だァっ!』


 ―ダダダダダッ!! バシュウゥウウウ!! ドガァーン!

 W(シャットアウラ)「始ったな。行くぞ」


 バース(キリト)「ああっ!」

440 :1 [saga]:2019/10/27(日) 01:12:05.87 ID:4M54/0/j0



 バース(キリト)「っと・・・何だ、ここ・・・」


 ベルデ(絹旗)「ほぉ〜・・・これはまた超大量の武器ですよ」


 ベルトさん「なんと、この部屋一帯全ての棚に収められている物がそうなのか」


 ドライブ(禁書)「沢山あるんだよ・・・」


 バース(キリト)「まさか、須郷の奴武器の密輸にでも手を染めたのか・・・?」


 W(シャットアウラ)「証拠写真として撮っておこう」

 ―パシャッ パシャッ

 バース(キリト)「・・・ここには誰も居ない、みたいだな」


 ベルデ(絹旗)「なら超好都合ですね」


 ユイ「・・・そもそも須郷伸之だけしか居ないとしたら・・・」


 W(シャットアウラ)「ふむ・・・」


 バース(キリト)「いや、油断は禁物だぞユイ。人質を取ってる以上、何をするかわからないからな」


 ユイ「は、はいっ」


 ベルトさん「一先ずはこの部屋から出てみよう」


 W(シャットアウラ)「そうだな」


 
 -通路-

 ―ガチャッ

 バース(キリト)「・・・よし、見張りも誰も居ないな」


 W(シャットアウラ)「ここからどうする?リーダー」


 バース(キリト)「・・・」


 G3-X(麦野)『こちら強行突破班の麦野!ちょっと、まずいっ!』


 バース(キリト)「どうした!?」


 G3-X(麦野)『敵の増援がやばいくらい多いのよ!なんか見たことない奴らだし!』


 G3-X(麦野)『猪だとかドデカイ、カマキリだとか!あと動く骸骨とかね!』


 バース(キリト)「!。それは・・・(SAOに出てくるモンスターか!)」
441 :1 [saga]:2019/10/27(日) 01:59:15.61 ID:4M54/0/j0
 G3-X(麦野)『キリト、知ってんならどうすればいいの!?』


 バース(キリト)「まず青い猪や骸骨の剣士は雑魚モンスターだ。そっちは問題なく一人で倒せる」


 バース(キリト)「けどカマキリみたいな大型のモンスターは複数で協力して倒さないと危険だ」


 バース(キリト)「火力のスペックが高い武器で倒すのが有効的になるぞ」


 G3-X(麦野)『わかった、ならこっちも陽動で待機させてる奴らを増援に来させるわっ!』


 バース(キリト)「無理だけはするなよ!危険だと思ったらすぐに退くんだ。いいな!」


 G3-X(麦野)『はいはい』プツッ


 バース(キリト)「・・・急がないとまずいか」




 -新興業企業ビル 1階-

 フレンジーボア「ブオォォオオーーッ!」


 ―ドガッ!

 G4(滝壺)「邪魔」


 ―ビスッ!ビスッ!

 突進してきた青い体毛をしているイノシシ型のモンスター フレンジーボアを前蹴りで鼻先を蹴りつけ
 止めると眉間に2発撃ち込んだ。

 スケルトンソルジャー「カカカッ・・・」


 リーファ「タァアアッ!」


 クライン「オリャァアッ!」


 全身が骨だけで動いている骸骨の兵士 スケルトンソルジャーをリーファとクラインが同時に
 スウィープセイバーと結束の太刀を振るって2体を斬り倒した。 

 サベージマンティス「キィィイイッ!」


 シノン「ッ!」 


 ―ダゴォンッ!!ダゴォンッ!!

 G3-X(滝壺)「この虫螻がァッ!」


 ―ギュルルルルッ! ビイィィイイイッ!!

 巨大なカマキリ型のモンスター サベージマンティスに、シノンがウルティマラティオ・ヘカートから
 撃ち放った弾丸が一直線に上半身を貫いて更にG3-Xが球体から放つ「原子崩し」により消し炭にされた。
442 :1 [saga]:2019/10/27(日) 02:00:31.36 ID:4M54/0/j0
 -新興企業ビル 3階上階段ー-

 ―タッタッタッタッタッ
 

 バース(キリト)「はぁっ、はぁっ・・・」


 ベルデ(絹旗)「エレベーター使えないのが超面倒ですね」


 ドライブ(禁書)「本当なんだよ・・・」


 ベルトさん「用心しているんだろうね。階段からしか上がる方法を無くす結果がこれだと思えば」


 W(シャットアウラ)「もうすぐ4階だ」


 ―ピーンポーン

 『やぁ、4階を目指している諸君。ご苦労だね』


 バース(キリト)「!。・・・須郷っ」


 須郷『そのまま4階へ来るといい。・・・歓迎するよ』クククッ


 須郷『特に桐ヶ谷、お前には最高のおもてなしだ』プツッ


 バース(キリト)「・・・4階へ行くぞ」


 ベルデ(絹旗)「超罠かもしれませんよ」


 W(シャットアウラ)「いや。行くべきだ」


 ベルデ(絹旗)「え?」


 ドライブ(禁書)「私もそう思うんだよ。どっちにしても、もう戻れないかも」


 ベルトさん「戻れるとしても、行かなきゃいけないときがあるんだ」


 ベルトさん「男は、特にね^^」パラパパ


 バース(キリト)「・・・そう言うことだ」クスッ


 ユイ「パパはママを助けるためなら例え火の中、水の中でも行くんです」


 ベルデ(絹旗)「・・・はぁ、超わかりました。なら超行きますよっ」 


 バース(キリト)「ありがとう。絹旗」
443 :1 [saga]:2019/10/27(日) 02:01:30.85 ID:4M54/0/j0
 -新興企業ビル 4階-

 ―ガチャッ

 バース(キリト)「・・・!」



 サチ「・・・」


 アスナ「・・・」



 ユイ「ママっ!」

 
 バース(キリト)「サチ!アスナ!」


 W(シャットアウラ)「・・・気を付けろ、キリト。アスナの様子はおかしいぞ」


 バース(キリト)「えっ・・・?」


 須郷『察しがいいな。残念だよ、少し驚かせようと思ったのだが』


 バース(キリト)「アスナに・・・何しやがったっ!?」


 須郷『少しサチと悪いことをしてたから、細工をさせてもらったよ』


 須郷『サチともまた仲良くなれて本望だろう』


 ユイ「ママ・・・!」


 ベルデ(絹旗)「何て超外道なんですか」


 ドライブ(禁書)「酷いんだよっ!」


 須郷『ハハハハッ!何とでも言えばいいさ!』


 バース(キリト)「・・・須郷」


 須郷『・・・やはり正体はバレていたか』


 バース(キリト)「アンタは何一つ変わってないんだな・・・ハッ、なら安心した」


 須郷『どういう意味だ?』


 バース(キリト)「これで心置きなく、アンタを攻撃することができるからなっ!」


 須郷『・・・その前に彼女達と戦うことになる。甘く見るな』


 須郷『お前の恨みはこれだけでは足りないからなッ!』


 バース(キリト)「言ってろ、腰抜けめっ」


 須郷『・・・では、上の階で待つとしようじゃないか』プツッ


 アスナ「・・・」


 サチ「・・・」
444 :1 [saga]:2019/10/27(日) 02:02:36.88 ID:4M54/0/j0
 バース(キリト)「アスナ・・・サチ・・・っ」


 ―ザッ

 ベルデ(絹旗)「キリトさん。ここは私が超引き受けます」


 ドライブ(禁書)「私もなんだよ」


 バース(キリト)「えっ・・・」


 ベルトさん「キリト、彼女達を救うには根源をまず叩かねばならない」


 ベルトさん「それが君の役目だ。須郷伸之を倒してきたまえ」


 ユイ「パパ。・・・行ってきてくださいっ」


 バース(キリト)「ユイも・・・か」


 W(シャットアウラ)「心配するな。私とアリサも一緒に行くぞ」


 W(アリサ)「うんっ!」


 バース(キリト)「・・・わかった。頼むぞっ」


 ベルデ(絹旗)「超了解です!」


 ドライブ(禁書)「任せるんだよ!」


 ユイ「はい!」


 ―ギュゥゥン

 『『ゴーストドライバー!』』

 『『アーイ!』』

 『バッチミナー!バッチミナー!』
 『バッチリミロー!バッチリミロー!』

 サチ「・・・変身」


 アスナ「・・・変身」

 『『カイガン!』』

 『ダークライダー!』
 『スペクター!』

 『闇の力!悪いやつら』
 『レディゴー覚悟!ド・キ・ド・キ・ゴースト!』


 ダークゴースト(サチ)「・・・」


 ゼロスペクター(アスナ)「・・・」
 
 
 バース(キリト)「アスナ・・・!」

 
 ユイ「ママが、仮面ライダーに・・・!」
445 :1 [saga]:2019/10/27(日) 02:04:25.13 ID:4M54/0/j0
 ベルトさん「インデックス、トレーラー砲で隙をつくるんだ」


 ドライブ(禁書)「わかったんだよ!」


 シフトフォーミュラー「」ブォォン!

 ベルトさん『タイヤコウカーン!』


 ベルトさん『ドライブ!タイプ・フォーミュラー!』


 ―ブォーン!パッパー、プァーーーン!


 『シーフト!ザ・トレーラーホーーウ!』 
  
 ドライブFML(禁書)「そこを退いて!」


 ドライブ タイプフォーミュラは自走してきたトレーラー砲を手にすると大型銃モードへ変形させた。


 ―バシュィィーン!チュドォォン!

 トレーラー砲から放たれた強力な光弾をダークゴーストとゼロスペクターは体を反らして回避する。
 
 ―ドガァアアアンッ!!

 光弾は床に直撃して爆発を起こす。
 ダークゴーストはガンガンセイバーを構え、ゼロスペクターはレイピアを構えた。


 バース(キリト)「ALOで使ってるレイピアか・・・」


 W(シャットアウラ)「彼女が得意としているのか?」


 バース(キリト)「正直、本気なら俺でもやばい」


 W(シャットアウラ)「そうか。中々骨が折れそうだな」


 Wは肩を竦めるとため息をつく。
 その間にダークゴーストとゼロスペクターが迫ってくるかと思ったが、ドライブがシフトカー達に
 指示を出して足止めを食らっている。


 ベルデ(絹旗)「お2人共!今の内に!」


 ユイ「パパ!お願いします!」


 バース(キリト)「ああっ!シャットアウラ、アリサ行くぞ!」


 W(シャットアウラ/アリサ)「よしっ!/うんっ!」


 バースとWは走り出し、ダークゴーストとゼロスペクターの間をすり抜けて次の階へ登るための階段へ
 向かって行った。二人が階段を登っていくのを見て、ドライブはシフトカー達を退避させる。

 ドライブFML(禁書)「さいあい、ユイ」


 ベルデ(禁書)「はいっ、超わかってますよっ」


 ユイ「伝説の戦士の力、見せてあげます!」


 ベルトさん「それと君達3人のコンビネーションも見せつけるといい」
446 :1 [saga]:2019/10/27(日) 02:06:44.48 ID:4M54/0/j0
 ドライブFML(禁書)「ユイ、変身するんだよ」


 ユイ「はい!」


 ユイ「プリキュア!スマイルチャージ!」


 キュアエコー(ユイ)「思いよ届け!キュアエコー!」


 ベルデ(絹旗)「おぉ〜超可愛いですね」


 ドライブFML(禁書)「うん。・・・って見とれてる場合じゃないんだよ!」


 

 -新興企業ビル 4階-

 バース(キリト)「・・・」


 ―ガチャッ ギィィィ・・・

 須郷「ほぉ。もう来たのか」

 
 須郷「もう少しゆっくり来てもよかったんじゃないのかな?」クスクスッ


 バース(キリト)「須郷、ここまでだ。もう諦めろ!」


 W(シャットアウラ)「運が悪かったな?ここは学園都市。お前のような外道はどうなるか・・・
       わかっていなかったな」


 須郷「・・・」


 バース(キリト)「アスナとサチを解放してもらうぞっ!」


 須郷「そうか。・・・そう言うことなら解放しよう」

 
 バース(キリト)「え・・・?」

 ―パチンッ
 ―ウィーーンッ ガシャンッ

 アスナ「っ!」


 バース(キリト)「!?。アス、ナっ・・・!?」


 W(シャットアウラ/アリサ)「!・・・/えぇっ!?ど、どうなってるの!?」


 アスナ「キリトくん・・・!」


 須郷「ハッハッハッハッ!仮面で驚いた顔が見えないのが残念だが・・・実に良い反応を
    見せてもらったよ」


 バース(キリト)「なんで、どうなって・・・」


 須郷「簡単な事さ。・・・下の階に居るのは偽者。からくり人形だ」

 
 須郷「このガイアメモリは実に便利だ」スッ


 W(シャットアウラ)「・・・?(何だ?あのメモリの先端に付いている物は・・・)」
447 :1 [saga]:2019/10/27(日) 02:07:59.59 ID:4M54/0/j0
 須郷「かなりの価格だったが・・・良い買い物をしたものだ」

 
 サチ「・・・」ザッ

 
 バース(キリト)「!。サチ・・・!」
  

 須郷「桐ヶ谷、そしてそちらの仮面ライダー。変身を解け」


 須郷「でなければ・・・」


 サチ「・・・」グイッ


 アスナ「あぐっ・・・!」

 ―チャキッ・・・
 
 アスナ「っ・・・!」

 
 バース(キリト)「!?。やめろ!サチっ!」
 

 アスナ「ホント・・・っ、如何にも小物がやりそうな事ねっ」


 アスナ「ワンパターンなのよっ・・・!」 


 須郷「随分と余裕だね。明日奈君?君は今の状況を理解しているのかな?」


 アスナ「キリトくん!サチはちゃんと自分の意思を持ってるの!」


 アスナ「だから、須郷を倒してっ!」


 バース(キリト)「・・・!」

 
 須郷「はぁ・・・今はそんなことを言っている場合じゃないだろうに・・・」
 

 サチ「・・・」

 ―チャキッ グイッ

 アスナ「うぅっ・・・!」


 バース(キリト)「アスナっ!」
 

 須郷「・・・さぁ、どうするんだい?」


 バース(キリト)「・・・俺が狙いなら、俺だけを狙えよっ」

 
 須郷「無論だとも。君さえ私が思う通りにいってくれれば・・・それだけでいい」


 W(シャットアウラ)「キリト・・・」
448 :1 [saga]:2019/10/27(日) 02:09:18.20 ID:4M54/0/j0
 バース(キリト)「アスナとサチを・・・解放しろ。そうしたら」


 須郷「状況を理解していないのか?・・・今、優位なのは私だ」

 
 須郷「そちらが先に変身を解除するんだ!」


 バース(キリト)「・・・解除すると同時に、2人を解放するんだぞ」


 アスナ「キリトくんっ!」


 W(シャットアウラ)「・・・」


 W(アリサ)「(シャットアウラちゃん!どうするの!?)」


 ―チャリンッ シュイーン

 キリト「・・・解除したぞ」


 須郷「では死ね」ニタリ
 

 ―チャキッ
 ―ダァンッ!
  

 アスナ「キリトくんっ!!」


 キリト「っ・・・!」
449 :1 [saga]:2019/10/27(日) 02:11:12.56 ID:4M54/0/j0



 ドライブFML(禁書)「っと!」


 ゼロスペクター(アスナ偽)「・・・」


 ベルデ(絹旗)「何で超強いんですか、この人!?」


 ダークゴースト(サチ偽)「・・・」


 キュアエコー(ユイ)「・・・」


 ベルトさん「うん?ユイ、どうかしたのかね?」


 キュアエコー(ユイ)「・・・わかりました。この人達は偽者です!」


 ベルデ(絹旗)「えっ?に、偽者・・・って、超どう言う意味ですか!?」


 キュアエコー(ユイ)「先程から私はキュアエコーの能力でお二人に対話をしているんです」


 ベルトさん「所謂テレパシーのようなものかな?」


 キュアエコー(ユイ)「はい。ですが、あのママとサチさんの声が一切聞こえないんです」


 ドライブFML(禁書)「それは二人が操られてるからじゃ・・・」
 

 キュアエコー(ユイ)「いいえ。キュアエコーの能力ならどんな状態にでもテレパシーを
           送れるはずなんです」


 ベルトさん「では彼女達は・・・須郷が創り出した存在と言うのか」


 ベルデ(絹旗)「何て力を超持ってるンですか。須郷って男は・・・!」


 ドライブFML(禁書)「じゃあ・・・倒しても大丈夫なの?」


 キュアエコー(ユイ)「はいっ!」


 カリス(神裂)「それを聞いて安心しました」


 ビースト(ステイル)「そうだね。創り物のからくり人形なら・・・遠慮無く壊せるよ」


 ドライブFML(禁書)「かおり!」


 ベルデ(絹旗)「と、なんかデッカイライオンのライダーの人ですか」
 

 カリス(神裂)「お二人とも。ここは出し惜しみ無しに必殺技で叩き潰しましょう」


 ビースト(ステイル)「無駄な時間を使ってしまっても意味がないからね」


 ドライブFML(禁書)「わかったんだよっ」


 ベルデ(絹旗)「超マジで倒しますかっ!」
450 :1 [saga]:2019/10/27(日) 02:12:35.69 ID:4M54/0/j0
 カリス(神裂)「はい。・・・ではっ」

 [EVOLUTION]


 ビースト(ステイル)「キマイラ。君本来の力を使わせてもらうよ」

 
 キマイラ「(好きにするがいい)」


 『ハイパー!』

 『GO!ハィハィ・ハィ・ハイパー!』


 WDカリス(神裂)「いきますよっ」


 ビーストHP(ステイル)「いつでも」


 (http://youtu.be/_zpW2mdf4iI)


 ビーストはダイスサーベルのリングスロットを掌で押し、ビーストダイスを回転させる。
 数秒待ち、ハイパーリングをキマイラオーサーにセットし止めた。

 『ワン!』

 ビーストHP(ステイル)「1か・・・まぁ、勝てるけどねっ!」


 ダイスサーベルを構えてビーストはダークゴーストとゼロスペクターに狙いを定めた。
 
 『コピーベント』

 ベルデは左太股に装着しているバイオバイザーにカードを読み込ませて、ワイルドスラッシャーを
 合体させた醒弓モードのカリスアローをコピーした。


 ベルデ(絹旗)「飛び道具無いので借りますね?」


 WDカリス(神裂)「ええ。同時に射るのですよっ」


 ビーストHP(ステイル)「神裂っ!」

 『ハイパー!セイバーストライク!』


 呪文が唱えられると同時にビーストはダイスサーベルを大きく振るった。 
 剣先に集められた魔力がバッファロー、カメレオン、鷲、イルカの4体の生物の姿となって放たれる。
 カリスは飛び上がってイルカからバッファローへ飛び移りながら13枚のカードを1枚に融合させた
 「WILD」のカードをラウズさせた。

 
 [WILD]


 ベルデもそれを見てカードをバイオバイザーから引き抜き、もう一度コピーベントを発動させた。
 それによって「WILD」のカードがコピーされる。

 [WILD]


 ベルデもラウズさせてトリガーを引き、ゼロスペクターに狙いを定めた。
 
 WDカリス(神裂)「ハァッ!」


 ベルデ(絹旗)「超狙い撃ちますっ!」


 カリスとベルデが放った「ワイルドサイクロン」がダークゴーストとゼロスペクターに命中し、続けざまに
 バッファロー、カメレオン、鷲、イルカの4体が2体に対して2匹ずつに分かれ突進していった。


 ベルデ(絹旗)「おほー。これ超良いですね、かっくいー」
451 :1 [saga]:2019/10/27(日) 02:13:49.74 ID:4M54/0/j0

 ドライブFML(禁書)「決めるんだよ!」


 トレーラー砲の上部のスロットにシフトスピードをセットし、シフトワイルドとシフトテクニックを
 格納させた。


 『ヒッサーツ!フルスロットル!』


 『フールフル!スピィード!ビッグ!ターイホーーウ!!』


 ドライブFML(禁書)「タァアアッ!」

 ―ビシュビシュビシュビシュ!
 ―キュルルルルッ!ブォォーン!

 トレーラー砲から強力なエネルギー弾が放たれた。
 ダークゴーストとゼロスペクターはそれぞれ武器で防ごうとするが桁違いの威力に武器自体が粉砕され
 直撃を受けた。

 ―ズガァァン!ズバァァッァァン!
 

 大爆発を起こし、ダークゴーストとゼロスペクターは消滅した。


 ドライブFML(禁書)「やったんだよ!」


 ベルトさん「Nice Drive^^」パラパパ


 WDカリス(神裂)「敵は完全に消滅しましたね。では、上の階へ・・・」


 「いや、俺が行く、からさ・・・お前らは、下の方を頼む」


 ドライブFML(禁書)「えっ・・・!?」


 WDカリス(神裂)「・・・!」


 キュアエコー(ユイ)「あ、貴方は・・・!」


 ベルデ(絹旗)「ど、どうしてここに・・・!?」


 ビーストHP(ステイル)「・・・やれやれ」クスッ


452 :1 [saga]:2019/10/27(日) 02:15:06.56 ID:4M54/0/j0


 ―ァン・・・
 ―ガギンッ!
 
 須郷「・・・!?」


 「危なかったな。キリト」


 キリト「・・・パラドっ!?」


 
 ユウキ「セァアッ!」


 ―ギィィンッ!

 サチ「っ・・・!」

 
 アスナ「ユウキ!」

 
 ユウキ「アスナ!こっちに!」


 須郷「なっ・・・!?」



 パラド「何か面白そうなオンラインバトル始まってたみたいだから来てやったよ」


 パラド「途中で下の階からここに上がろうとしてたユウキも案内したんだ」


 ユウキ「そう言うことっ。お待たせ、キリト、アスナっ」


 キリト「ああ。ありがとう、ユウキ、パラド」


 アスナ「おかげで助かったわ」ニコリ


 ユウキ「うんっ」ニコリ


 サチ「・・・」スクッ


 須郷「こんな・・・こんな展開は私は認めないぞ・・・!」


 キリト「悪いな。運命の女神は俺達に味方してくれたみたいだ」


 パラド「展開にケチ付けるなら、神にでも何か言っとけ」

 
 須郷「・・・もう・・・許さないぞ、お前ら・・・!」


 須郷「お前ら全員、あの世に送ってやるッ!!」


 『ジーン』 『アップグレード』

 『ダミー』 『アップグレード』

 『コマンダー』『アップグレード』


 W(シャットアウラ)「アップグレード、だと・・・!?」


 W(アリサ)「何、それ!?私、聞いてない!」
453 :1 [saga]:2019/11/02(土) 23:24:10.77 ID:A7WzB3Zf0
 ジーンダミーコマンダードーパント「ハハハハッ!」


 パラド「なんだありゃ・・・盛り込みすぎだろ」


 アスナ「阿修羅観音みたいになってる・・・」


 キリト「ラスボスだからってやり過ぎだな・・・」


 ユウキ「どこかコミカルな敵になったね」


 キリト「いや、強さはマジだと思うしサチも居るんだ。油断出来ないぞ」


 ユウキ「そ、そうだねっ」


 W(シャットアウラ)「ガイアメモリを3本も同時に挿すとは・・・須郷は正気の沙汰じゃないな」


 アスナ「つまり、暴走してるって言うこと?」


 W(シャットアウラ)「ああ。間違いなく」


 パラド「力に飲み込まれちまってるのか。・・・どこまで馬鹿なんだ?」


 ジーンダミーコマンダードーパント「死ねェェエッ!」

 ―ドヒュゥゥウ! ドヒュゥゥウ! ドヒュゥゥウ! ドヒュゥゥウ!

 ジーンダミーコマンダードーパントは背後の車輪状の飾りからミサイルを4基発射してくる。
 それに気づいたパラドはキリトを、ユウキはアスナを抱き上げて回避する。
 
 サチ「・・・」ザッ


 ジーンダミーコマンダードーパント「ハハハハッ!もっと面白くしようじゃないか!」


 ジーンダミーコマンダードーパントは掌から何か液体状の物体を精製するとそれがウネウネと
 まるで意思を持っているかの様に蠢き始める。
 そして徐々に肥大化していき、二つに分かれた。

 グリーム・アイズ「グォォォオオオオッ!!」


 フェイタルサイズ「」ゴォォオッ


 キリト「SAOのボスモンスター!?」


 アスナ「あんなのまで蘇らせれるの!?」

  
 ジーンダミーコマンダードーパント「ガイアメモリの能力によって姿を造り出し、その中に意思を
                  組み込むだけでいいものだからな」


 パラド「不愉快だな・・・一度終わらせた命を弄ぶなんて・・・」


 キリト「パラド・・・」


 パラド「ま・・・面白い能力ではあるが、生かせるだけの自我が無いならただの操り人形でしかないぜ」


 パラド「キリト。アイツの攻略法は知ってるんだな?」


 キリト「ああっ。・・・パラド、協力プレイで頼めるか?」


 パラド「いいぜ。心が踊るな」ニコリ
454 :1 [saga]:2019/11/02(土) 23:26:38.06 ID:A7WzB3Zf0
 W(アリサ)「・・・シャットアウラちゃん」


 W(シャットアウラ)「・・・やるのか?」


 W(アリサ)「うんっ」


 W(シャットアウラ)「・・・わかった。お前がやりたいなら、本当にやるんだ」

 ―ギュゥゥンッ


 シャットアウラ「ならお前に半分、力を貸してやる」


 アリサ「ありがとう、シャットアウラちゃん」ニコリ


 ファングメモリ「ギャオオオウッ!」


 アリサ「ファングちゃん。あなたも力を貸してねっ」


 シャットアウラ「いくぞ、アリサっ!」


 アリサ「うんっ!」


 『ファング』『ジョーカー』

 シャットアウラ・アリサ「「変身!」」

 『ファング・ジョーカー』


 WFJ(アリサ)「当麻くんを傷つけたこと、そして・・・キリトくんやアスナちゃんを傷つけたこと!」


 WFJ(アリサ)「絶対に許さないんだから!」


 WFJ(アリサ)「皆の思いの分、私はキッチリお返しするんだからっ!」


 WFJ(シャットアウラ)「(やってやれ、アリサ!)」



 
 ユウキ「アスナ、大丈夫?」


 アスナ「うん。・・・ごめんね」


 ユウキ「え?」


 アスナ「・・・私は仮想世界では強いけど、現実ではただの学生なだけで戦えないから・・・」


 パラド「あ、そうだった。・・・アスナ!神からのお恵みだ!」ポイッ


 アスナ「えっ?」


 アスナ「これって・・・。・・・私も、これで戦えるの・・・!?」


 パラド「お前の滾りをアイツに見せてやれ。俺も・・・こいつで全力を見せてやるっ」

 ―カシャンッ

 キリト「!。パラド・・・現実でも仮面ライダーだったのか?」


 パラド「まぁな。んじゃ・・・同時変身といこうぜ?」


 キリト「・・・ああっ」
455 :1 [saga]:2019/11/02(土) 23:32:42.55 ID:A7WzB3Zf0

 「なら・・・俺も入れてくれよ」



 キリト「・・・!?。か、上条!?」


 WFJ(アリサ)「当麻くん・・・!?」


 WFJ(シャットアウラ)「(・・・来るかと思っていたが、本当に来るとはな)」クスッ


 ユウキ「ぜ、絶対に安静にしてないといけないんじゃ・・・」アセアセ


 上条「よっ、キリト。・・・中々、良い面になったな」クスッ


 キリト「・・・また先生に怒られるぞ?」クスッ


 上条「補習でもう十分に怒られ慣れてますのことよ」


 上条「それに・・・ベルトもキッチリ用意できたからな」カチャッ


 キリト「・・・なら、大丈夫か」


 上条「ああっ、もちろんな」


 パラド「よっしゃあ!心が益々踊ってきたぜ!」



 ユウキ「アスナ。・・・一緒に戦お」


 アスナ「・・・うんっ」コクリ


 アスナ「ユウキと一緒なら・・・勝てる気しかしないからっ」


 アスナ「サチも連れて帰るんだからっ!」


 上条「いくぜ・・・ッ!」


 キリト「おおっ!」


 パラド「ああっ!・・・心が躍るっ!」
456 :1 [saga]:2019/11/02(土) 23:35:40.36 ID:A7WzB3Zf0
 『デュアルガシャット!』


 アスナ「ユウキっ。行くわよっ!」


 ユウキ「うんっ!」

 
 ―キィーーーンッ
 ―パシッ!
 
 上条・キリト「「変身っ!!」」


 『The strongest fist!What's the next stage?』

 パラド「マックス大変身」


 アスナ「リンクスタートッ!」

 『ソード・アート・オンライン!』

 
 ―キリッキリッ
 ―キリリリッ
 
 ―カポーン

 『マザルアップ!』
 『赤い拳強さ!青いパズル連鎖!赤と青の交差!パーフェクトノックアーウト!』


 『僕の声が!響いた!瞬間に始る!Catch The Moment!ソード・アート・オンライン!』


 バース(キリト)「超協力プレイで、クリアしてやるっ!」


 プロトバース(上条)「さぁて、一丁やりますか!」


 パラドクスPNLV99(パラド)「パーフェクトノックアウトしてやる」


 アスナ(閃光)「わぁ・・・すごく懐かしい・・・」


 ユウキ「へぇ、それが初期の頃のアスナなんだ」


 アスナ「うん。そうよ」ニコリ


 WFJ(アリサ)「当麻くんが居るなら・・・私、絶対に勝てる気がするっ!」

457 :1 [saga]:2019/11/02(土) 23:38:04.25 ID:A7WzB3Zf0
 バース(キリト)「ハァアアアッ!!」


 グリーム・アイズ「グォオオオッ!!」

 グリーム・アイズの振るう大剣をバースは避けてエリシュデータで腹部を斬り付け、屈む。
 そしてプロトバースがバースの肩を踏み台代わりとして飛び上がり、セルメダルをセットしてレバーを
 回転させた。
  
 [SHOVEL ARM]

 プロトバース(上条)「ウオラァアッ!!」
 

 ショベルアームを装備した左腕のアッパーでグリーム・アイズの顎を狙い、顔をカチ上げる。

 『ガシャコンパラブレイガン!』
 『ズ・ガーン!』


 パラドクスPNLV99(パラド)「ガラ空きだっ!」

 『イチ!ニ!』
 
 ―ダギュンッ!ダギュンッ!

 ガンモードにしたガシャコンパラブレイガンのBボタンを二回押し、引き金を引いて撃つ。 
 銃口から放たれた2発の光弾がグリーム・アイズに命中し怯ませた。

 ―HIT! HIT!

 『二連鎖!』


 バース(キリト)「すごいな上条!あの重傷なのに・・・」


 プロトバース(上条)「まぁ、このベルトのおかげなんだけどな」


 バースドライバー(???)『そう言う事』


 バース(キリト)「・・・。・・・ん?今・・・喋らなかったか?」


 バースドライバー(???)『うん。そうよ?』


 バース(キリト)「ベルトさんの妹さんか?」


 バースドライバー(???)『ちゃうよっ!?俺男じゃけんね!?』


 バースドライバー(???)『声でわかるじゃろ!?』


 バース(キリト)「・・・あっ、もしかして・・・>>1なのか!?」

  
 バースドライバー(>>1)『あ、俺の事知ってるん?』


 バース(キリト)「か、神様社長・・・壇黎斗社長の新作のゲームのテストで知ったんだ」


 バースドライバー(>>1)『あぁ!あれかぁー』


 バース(キリト)「・・・って言うか、お前人間じゃなかったのか!?」


 バースドライバー(>>1)『説明しよう!』


 バースドライバー(>>1)『つい数時間前に上条君から電話が掛かってきた。そしてベルトを
             創ってくれと言ってきた』


 バースドライバー(>>1)『流石に俺は無理じゃってと言った。が、舞夏様が創ってくれた。けど動力源が
             どうにもパワー不足』
458 :1 [saga]:2019/11/02(土) 23:41:40.47 ID:A7WzB3Zf0
 バースドライバー(>>1)『なんで俺の心臓を一時的に内蔵しようと言う結論が出た』


 バースドライバー(>>1)『もちろんふざけんな!アホか!と俺は猛抗議』


 バースドライバー(>>1)『しかし浦上ちゃんからもお願いされちゃあ男としてカッコつかん!
            で!今この姿になっているんよ!』


 バース(キリト)「なるほど・・・恋人からのお願いなら仕方ないな」

 
 バースドライバー(>>1)『そそっ。キリト君じゃったっけ?』


 バース(キリト)「ああっ、そうだけど・・・?」


 バースドライバー(>>1)『あのゲス野郎ぶっ倒して目にもん見せてやろうや!』


 バース(キリト)「・・・ああっ!」

 
 パラドクスPNLV99(パラド)「キリトっ!上条!次の攻撃だっ!」
 

 プロトバース(上条)「よしっ!やろうぜ、キリト!」


 バース(キリト)「ああっ!」


 バースドライバー(>>1)『荒ーれ〜る〜っぜぇ〜!止めてみなぁっ!』


 アスナとユウキ、Wが3人同時に斬りかかる。

 フェイタルサイズ「!」ゴォオオッ!


 『ショルダーファング』

 フェイタルサイズは大鎌を振るい、薙ぎ払おうとした。
 だが、Wは肩から出現させたショルダーセイバーをブーメランの様に投げ、大鎌の勢いを相殺させた。

 アスナ「ハァアアアッ!!」

 
 ユウキ「リャァアアッ!!」


 WFJ(アリサ)「テアァアアアッ!!」


 アスナは黄緑色のエネルギーを纏わせたレイピアの5連撃による突きでフェイタルサイズを押し退けて
 十字にユウキはマクアフィテルで斬りつけると最後にWはアームセイバーで下から左上斜めに、そのまま
 左斜め下へX字に斬り付けた。
 フェイタルサイズは怒濤の攻撃によってHPが残り半分まで減る。


 パラドクスPNLV99(パラド)「お嬢さん方!これ使ってみなよっ!」


 パラドクスは周囲に転がっていた床や壁の破片をエナジーアイテムに返ると、アスナ達3人に
 投げる様に浮遊させた。


 アスナ「これは・・・」


 ユウキ「何?メダル・・・?」


 WFJ(アリサ)「?」
459 :1 [saga]:2019/11/02(土) 23:51:16.38 ID:A7WzB3Zf0
 『分身!』

 『高速化!』 


 アスナ「えっ?」


 アスナ2「ふふっ♪」


 ユウキ「・・・わぁぁあああ!?アスナが増えたぁああ!?」


 アスナ2「そんなに驚かなくても・・・」

 
 WFJ(アリサ)「まさか、また偽者・・・!?」


 バース(キリト)「あれか!アスナ!それは自分を強化することが出来るんだ!」

 
 バース(キリト)「そのアスナはお前の分身なんだ!」


 アスナ「そ、そうなの・・・?」


 アスナ2「そう!一緒に協力プレイでアイツを倒しましょ!」


 アスナ「・・・ええっ!」


 ユウキ「じゃあ、アスナ!アリサ!とアスナ!これでフィニッシュだよっ!」


 アスナ「わかったわ!」


 アスナ2「任せなさいっ!」


 WFJ(アリサ)「これで決まりだよっ!」


 アスナ・アスナ2「「タァアッ!!」」

 
 アスナと分身のアスナは左右から同時にレイピアで突き、その後にユウキとWの斬撃が繰り出される。
 フェイタルサイズは大鎌を大きく振りかぶり、アスナを狙う。
 
 アスナ2「アスナっ!スイッチ!」


 アスナ「ええっ!」


 分身のアスナはスイッチで交代すると振り下ろされてきた大鎌を回避して、飛び上がった。
 
 アスナ2「フッ!」


 分身のアスナはフェイタルサイズに中段突きを3連続、切り払いによる往復の斬撃を繰り出し
 最後に斜め切り上げから上段への二度突きを繰り出しダメージを与えた。
 Wはファングメモリのレバーを3回押してマキシマムドライブを発動させる。

 『ファング』
 『マキシマムドライブ』

 ファングサイドの脚の踝にマキシマムセイバーを出現させ、エネルギーを溜め込んで勢いよく
 ジャンプする。
 

 WFJ(シャットアウラ/アリサ)「「ファングストライザーッ!!」」


 マキシマムセイバーによる斬り付けながらの回転蹴りを繰り出す。
 命中の瞬間、恐竜の頭部のようなオーラが現れ、キックを喰らったフェイタルサイズにFの残光が
 浮かぶ。
460 :1 [saga]:2019/11/02(土) 23:52:50.64 ID:A7WzB3Zf0
 アスナ「ユウキ、あれでトドメよっ!」


 ユウキ「オッケー!ちゃんと練習は?」


 アスナ「もちろん!欠かしたことはないわっ!」


 ユウキ「ありがとうっ!」


 アスナとユウキは同時に飛び上がり、レイピアとマクアフィテルを構える。
 紫色の光がマクアフィテルに纏われてレイピアも同様に纏われると翼が展開した。

 アスナ・ユウキ「「ハァァァァアアアアアアアッ!!!」」


 アスナ「マザァアアアアアーズッ!!」


 アスナの11連撃の突きと斬撃。

 
 ユウキ「ロザリオオオオッ!!」


 そしてユウキの11連撃の突きと斬撃。 
 計22連撃の攻撃を受けてフェイタルサイズは咆哮を上げる間もなく、HPが0となり砕け散った。

 アスナ「っと!」


 ユウキ「・・・いやったぁあーーっ!!」


 アスナ2「よしっ!」


 WFJ(アリサ)「やった・・・!」


 ユウキ「アスナーっ!やっぱりアスナってばすごいよっ!」ダキッ

 
 アスナ「ユウキもね。壇社長に・・・感謝しないと・・・」クスッ


 アスナ2「じゃあ・・・後は、頑張るのよっ!アスナっ!」シュイーン


 WFJ(アリサ)「あっ、消えちゃった・・・」


 WFJ(シャットアウラ)「(時間制限があったんだろうな)」


 アスナ「・・・ありがとう、私」ニコリ

461 :1 [saga]:2019/11/02(土) 23:55:23.90 ID:A7WzB3Zf0
 バース(キリト)「ハァアアアアッ!!」


 プロトバース(上条)「ウォオオオオオッ!!」


 パラドクスPNLV99(パラド)「アァアアアアアッ!!」


 『ズ・ゴーン!』

 ガンモードからアックスモードへ変形させるとパラドクスはグリーム・アイズが振り下ろしてきた。

 パラドクスPNLV99(パラド)「ヅァアッ!」
 

 プロトバース(上条)「ッラァアアッ!」 

 大剣を受け止め、その隙を狙いプロトバースは腹部に跳び蹴りを浴びせ、衝撃によって仰け反った
 ところをパラドクスがガシャコンパラブレイガンで斬り付ける。

 グリーム・アイズ「グオォオオオオッ!!」


 バース(キリト)「どこ見てるんだ?」


 飛び上がっていたバースが振り向いた瞬間に体を捻らせ宙で回転する。エリュシデータと
 ダークリパルサーの斬撃によってグリーム・アイズは顔面から胸部に掛けて切り刻まれる。

 プロトバース(上条)「よしっ!HPも残り少なくなってるぞ!」


 パラドクスPNLV99(パラド)「なら、フィニッシュだなっ!」


 バース(キリト)「よしっ!」

 
 バース(キリト)「パラドは?」


 パラドクスPNLV99(パラド)「引き立て役だッ!」

 Real Game(http://www.youtube.com/watch?v=kpekO1g-g1o)

 パラドクスはガシャコンパラブレイガンを構えて走り出す。
 グリーム・アイズは怒りの咆哮を上げて大剣を乱暴に振り回すが、狙いを定めてないため回避され
 続けられるとパラドクスの接近を許してしまった。

 パラドクスPNLV99(パラド)「一気にいくぜっ!」

  
 『鋼鉄化!』

 『ガシャット!』
 『キメワザ!』


 パラドクスは「鋼鉄化」のエナジーアイテムをガシャコンマグナムに使い、ガシャットデュアルギアを
 ゲーマドライバーから引き抜きガシャコンパラブレイガンの背面にあるD-ガシャットスロットに装填する。

 『PERFECT CRITICAL FINISH!』

 ガシャコンパラブレイガンに青色のエネルギーを溜め込み、グリーム・アイズに狙いを定めた。
 そしてトリガーを引き、硬質化させたエネルギー弾を発射する。
 瞬時にガシャットデュアルギアを引き抜いて宙に投げると、Aボタンを押しアックスモードへ変形させ
 再びガシャットデュアルギアを装填した。

 
 『高速化!』
 『マッスル化!』

 『KNOCK OUT CRITICAL FINISH!』


 「高速化」と「マッスル化」のエナジーアイテムをガシャコンパラブレイガンに使うとBボタンを
 10連打する。
 
 『イチ!ニ!サン!ヨン!ゴ!ロク!ナナ!ハチ!キュウ!ジュウ!』 
462 :1 [saga]:2019/11/02(土) 23:57:45.66 ID:A7WzB3Zf0
 パラドクスPNLV99(パラド)「ウオリャァアッ!!」

 エネルギーを纏わせたガシャコンパラブレイガンを横向きに投げ飛ばす。
 高速回転しながらガシャコンパラブレイガンは鋼鉄化したエネルギー弾に融合するとそのまま
 グリーム・アイズに向かって行き、パラドクスが鼻で笑って指を鳴らす。
 エネルギー弾が破裂してパズルピース型になり散弾のようにグリーム・アイズに命中しダメージを
 与えた。 
 続けてガシャコンパラブレイガンがグリーム・アイズを中心として回転しながら斬り付ける。

 ―HIT!HIT!HIT!HIT!HIT!HIT!HIT!HIT!HIT!HIT!

 グリーム・アイズ「グオォオアアアアア!!」

 10回斬り付けると、パラドクスの手元に戻ってきた。
 
 『10連打!』
 パラドクスPNLV99(パラド)「行けっ!キリト!上条!」

 [[DRILL ARM]]
 バース(キリト)「上条ッ!」


 プロトバース(上条)「オォオオオッ!!」

 ―ギュルルルルルッ!!
 
 バースは右腕に、プロトバースは左腕に装着したドリルアームを高速回転させ、飛び上がって
 グリーム・アイズに接近する。 
 目の前まで接近したところで2人は腕を引き、グリーム・アイズの胸部にドリルアームを叩きつけた。

 ―ギュリリリリリリリッ!!!!

 バース(キリト)・プロトバース(上条)「「ハァアアアアアアアッ!!!」」
 
 双方のドリルアームの攻撃によってグリーム・アイズのHPは0となり弱々しい咆哮を上げて
 グリーム・アイズは砕け散った。 

 ―バリィィーーンッ!!

 バース(キリト)「よっと・・・よしっ!」


 プロトバース(上条)「勝ったでせうか・・・」


 パラドクスPNLV99(パラド)「ハッハハハッ!最高だなぁ!」


 
 ジーンダミーコマンダードーパント「ぬぅぅ・・・!」


 サチ「・・・」

 
 パラドクスPNLV99(パラド)「さぁーて、ラスボスさん?出番だぜ?」


 ジーンダミーコマンダードーパント「・・・また中ボスが居るのを忘れていないか?」


 サチ「・・・」ザッ


 バース(キリト)「サチっ・・・!」


 ジーンダミーコマンダードーパント「覚えているだろうが、ベルトを破壊したり外したりすれば・・・」


 ジーンダミーコマンダードーパント「彼女は再び死ぬことになる。桐ヶ谷和人、どうするんだい?」


 バース(キリト)「っ・・・」
463 :1 [saga]:2019/11/03(日) 00:00:37.76 ID:YQr3m5b+0
 ジーンダミーコマンダードーパント「一度目は君が見殺しにし、そして今度は君の手で彼女を
                  殺すとなれば・・・」


 ジーンダミーコマンダードーパント「ヒーローとして失格だなぁ!ハハハハハッ!!」


 バース(キリト)「・・・」


 プロトバース(上条)「キリト」


 バース(キリト)「!。上条・・・」


 プロトバース(上条)「やれ。お前なら出来る」


 プロトバース(上条)「お前にしか、出来ないんだ」


 バース(キリト)「・・・ああっ」

 
 サチ「・・・」


 バース(キリト)「・・・サチ。お前とは戦いたくはない」


 バース(キリト)「・・・けど・・・お前を助けるためなら・・・俺は・・・」


 バース(キリト)「俺は戦うっ!お前を助けるんだっ!」

 
 『アーイ!』
 『バッチリミナー!バッチリミナー!』
  
 サチ「・・・変身」

 
 『カイガイン!ダークライダー!』
 『闇の力!悪い奴ら』

 ダークゴースト(サチ)「・・・」


 バース(キリト)「サチ・・・戻ってこいよ・・・」


 バース(キリト)「テツオやササマルにダッカー・・・ケイタだって本当のお前がそんな姿じゃないって
         望んでるんだぞ!」


 ダークゴースト(サチ)「・・・」

 
 バース(キリト)「きっと・・・お前の両親だってお前に会いたいって思ってる!」


 バース(キリト)「だから・・・帰ろうぜ?俺達と一緒に」


 ダークゴースト(サチ)「・・・」


464 :1 [saga]:2019/11/03(日) 00:02:07.88 ID:YQr3m5b+0
 ダークゴースト(サチ)「・・・リ・・・」


 バース(キリト)「・・・?」


 ダークゴースト(サチ)「・・・キリ・・・ト・・・!」

 『オヤスミー』


 サチ「キリトぉ・・・」ポロポロ


 バース(キリト)「!!。サチっ!」ダッ!


 ジーンダミーコマンダードーパント「何だと!?そんな馬鹿な・・・!?」


 サチ「私・・・私・・・っ」ポロポロ


 ―ギュウッ

 バース(キリト)「何も言わなくていいっ。・・・よく頑張ったな」


 バース(キリト)「お帰り。・・・今度こそ、お前を助けられたな」

 
 サチ「・・・ありがとう・・・ありがとう、キリト・・・っ」ポロポロ
 


 バースドライバー(>>1)「いかん、俺こう言うダメなんよ」
 

 WFJ(アリサ)「」グスンッ

 
 
 ジーンダミーコマンダードーパント「サチっ!私の命令に従えッ!」


 サチ「・・・絶対にいやっ!貴方なんかに・・・従わないっ!」


 ジーンダミーコマンダードーパント「この・・・っ!なら、一緒に死ねェエエッ!!」
 

 Reverse/Re:Birth(http://youtu.be/srdqpGoQJSU)


 ―ドヒュウゥウッ! ドヒュウゥウッ!

 ジーンダミーコマンダードーパントが放ってきたミサイルにバースはサチを避難させようとする。
 だがサチはガンガンセイバーを手にするとガンモードにしてミサイルを撃ち落とした。

 バース(キリト)「サチ・・・?」


 サチ「・・・キリト。今度は・・・負けないから」


 サチ「私も戦えるからっ。・・・一緒に協力しよっ!」


 バース(キリト)「・・・ああっ!」
465 :1 [saga]:2019/11/03(日) 00:03:41.47 ID:YQr3m5b+0
 『アーイ!』

 『バッチリミナー!バッチリミナー!』


 サチ「変身っ!」


 『カイガイン!』
 『ダークライダー!』

 『闇の力!悪い奴ら』


 ダークゴースト(サチ)「私みたいに弱くたって戦える!・・・ううん、もう弱くなんかないから!」


 ダークゴースト(サチ)「命・・・燃やしますっ!」


 バース(キリト)「サチ・・・行くぞっ!」


 ダークゴースト(サチ)「うんっ!」


 ジーンダミーコマンダードーパント「消え失せろォッ!」

 ―ドヒュウゥウッ! ドヒュウゥウッ! 


 ダークゴーストは発射されてきたミサイルをガンガンセイバーで撃ち落とし、突破口を切り開いていく。
 バースも途中で撃ち損じて自身に向かってくるミサイルをエリュシデータとダークリパルサーを振るい
 真っ二つに切りながら爆撃を回避し、接近していく。


 ダークゴースト(サチ)「キリト、大丈夫?」

 
 バース(キリト)「まぁなっ!」




 アスナ「・・・むぅ」


 ユウキ「?。アスナ、どうして拗ねてるの?」


 アスナ「っ!す、拗ねてなんかっ・・・//」


 プロトバース(上条)「(キリト・・・お前も大変だな)」シンミリ
466 :1 [saga]:2019/11/03(日) 00:07:11.62 ID:YQr3m5b+0
 パラドクスPNLV99(パラド)「よしっ!俺達も乱入と行こうぜ!」


 アスナ「!。そうですねっ!」


 WFJ(アリサ)「え?でも、さっきキリト君だけにしか出来ないって当麻くんが・・・」


 ユウキ「あれはサチに対してだから、いいんだよね?」


 プロトバース(上条)「・・・ま、そうだなっ!」


 パラドクスPNLV99(パラド)「行くぜっ!」


 アスナ「ハァアッ!」


 ユウキ「よぉーしっ!」


 WFJ(アリサ)「・・・私もっ!」


 プロトバース(上条)「ここから、反撃の時間だっ!」


 『ズ・ガーン!』

 パラドクスPNLV99(パラド)「キリトっ!弾幕は任せてくれ!」
 

 バース(キリト)「わかった!サチっ!」


 ダークゴースト(サチ)「うんっ!」


 パラドクスはガシャコンパラブレイガンをガンモードに変形させ光弾で、ミサイルを数基
 撃ち落としながら言う。
 それを聞いてバースは頷きダークゴーストに呼びかけて、ジーンダミーコマンダードーパントへ
 接近していく。

 ジーンダミーコマンダードーパント「く、来るなァッ!」


 バースに対してジーンダミーコマンダードーパントは接近戦用の電磁刃のコマンド・ソウをジーンの
 能力によって形そのものを連射式のボウガンに変形させると引き金を引き発射してくる。


 ユウキ「それっ!」


 アスナ「テアァアッ!」


 バースとダークゴーストの前にユウキとアスナが降りたってボウガンの矢を弾き落としていく。
 
 ユウキ「キリト!頼んだよっ!」


 アスナ「サチっ!貴女の本気・・・アイツに見せつけてやりなさいっ!」


 ダークゴースト(サチ)「・・・うんっ!」
467 :1 [saga]:2019/11/03(日) 00:08:59.84 ID:YQr3m5b+0
 放たれ続ける矢を2人はバースとダークゴーストに直撃しないよう防御し、一瞬矢の弾幕が途絶えると
 同時にバースとダークゴーストは走り出し、ほぼ目の前まで接近した。


 ジーンダミーコマンダードーパント「小癪なァア・・・ッ」


 ジーンダミーコマンダードーパントはボウガンを再び変形させてコマンド・ソウに戻す。 
 しかし先程よりも幅が両手持ちでないと支えきれないほどの大きさとなっており、それを
 ジーンダミーコマンダードーパントは勢いよく振るった。

 [CRANE ARM]

 ―ヒュルルルルルッ! ガギッ! ビシィイッ!

 ジーンダミーコマンダードーパント「ぬあっ・・・!?」


 プロトバース(上条)「アリサっ!」


 WFJ(アリサ)「ハァァアアアッ!!」


 プロトバースがクレーンアームによって巨大化したコマンド・ソウを止め、Wが飛びかかり
 手で握っているショルダーセイバーで叩き斬った。
 
 ―バギャァアアッ!!

 プロトバース(上条)「キリトッ!サチッ!やってやれっ!」


 Catch The Moment(http://youtu.be/odg6I_2hecE)

 [CUTTER WING]

 
 バースはダークゴーストの手を握って、天井まで高く飛翔する。
 ゴーストドライバーのデトネイトリガーを操作してダークゴーストはバースの手を離す。

 『ダイカイガン!ダークライダー!』

 『オメガドライブ!』
  
 背後に黒と白の炎を模したエネルギーが出現して紋章の形を取り、右足のエネルギーが集中していくと
 ダークゴーストは右足を前に突き出して、そのまま勢いよく落下して行きながら向かっていく。


 ダークゴースト(サチ)「ッタァアアアアアアアッ!!」 


 ―ドガァアアアアアアアアアンッ!!
 
 ジーンダミーコマンダードーパント「ぐあぁぁああ!?」

 キックが直撃すると同時に紋章が展開しダークゴーストの霊体が、ジーンダミーコマンダードーパントを 
 貫いて巻き戻しするように元の体に戻って宙返りをし交代する。
 
 ダークゴースト(サチ)「キリトっ!!」


 バースはアスナとユウキが投げ渡してくれたエリシュデータとダークリパルサーを
 受け取り、両剣を重ねた。

 バース(キリト)「やってやるぜ、上条っ・・・!」   
 

 バース(キリト)「スターバーストォォ・・・!」
 
 エリシュデータとダークリパルサーが光を纏い、眩き輝き始める。
 ジーンダミーコマンダードーパントに接近して縦横無尽に二刀を振るい、斬り続けて
 星屑のように煌き飛び散る白光は、空間を灼くかの如くジーンダミーコマンダードーパントの意識を
 刈り始める。
 

 バース(キリト)「ストォオリィイイイイムッ!!」


 ―ドガアァアアアアアアアアアアアンンッ!!


 両剣同時に振るい下ろし、最後の一撃はジーンダミーコマンダードーパントの胸部に突き刺した。
 ジーンダミーコマンダードーパントはピクリとも動かないまま断末魔を上げることもなく大爆発を
 起こす。
468 :1 [saga]:2019/11/03(日) 00:13:05.65 ID:YQr3m5b+0

 
 ―カラカランッ カランッ
 ―パキンッ! パキンッ! パキンッ!

 須郷「う、ごぉ・・・」


 バース(キリト)「・・・終わった・・・」


 ダークゴースト(サチ)「うん・・・その・・・キリト」


 ダークゴースト(サチ)「色々と・・・ごめんなさい。・・・それと、ありがとう」


 バース(キリト)「・・・ああ」コクリ


 須郷「こ、の・・・僕が・・・また、負ける・・・なん、て・・・」


 WFJ(シャットアウラ)「ガイアメモリの数があれば確かに強化はされる。だが・・・」


 WFJ(シャットアウラ)「たった1人で立ちはだかったのが失敗だったな」


 ―チャリンッ シュイーン
 
 キリト「・・・はぁ・・・」


 『ガッチョーン』
 『ガッシューン』
 
 パラド「やったな、キリト」
 

 プロトバース(上条)「よくやったな!」

 ―チャリンッ シュイーン

 上条「信じてたぜ、間に合ってホントによかった・・・」


 バースドライバー(>>1)「天晴れじゃね。ようやったわ」


 アスナ「キリトくんっ!サチっ・・・!」


 キリト「皆・・・」


 ユウキ「さっきのスキルすっごく格好良かったよ!ボク感動しちゃった」アハハッ


 キリト「・・・そうか」クスッ


 シャットアウラ「下も静かになっただろうし、ここから出てコイツを突き出すとしよう」


 上条「そうだな」


 ダークゴースト(サチ)「・・・」
469 :1 [saga]:2019/11/03(日) 00:15:07.08 ID:YQr3m5b+0
 キリト「・・・サチ?もう変身解いて、いいんだぞ?」


 ダークゴースト(サチ)「・・・そうだね」

 『オヤスミー』


 サチ「・・・」


 アスナ「・・・どうした?暗い顔なんてして・・・」


 ユウキ「もう自由になったんだよ?喜ばなきゃ!」


 サチ「・・・喜んで、いいのかな・・・」キラキラ・・・


 キリト「!?。サチ・・・!?」


 アリサ「体が・・・!?」


 サチ「・・・私、何となくこうなっちゃうんじゃないかって・・・考えちゃってたの・・・」


 サチ「須郷が使っていた力が消えれば・・・私も・・・消えるんじゃないかって・・・」


 キリト「そんな・・・!」


 キリト「パラド!黎斗社長の力で何とかならないのか!?」


 パラド「俺に聞かれてもな・・・とりあえず神に来てもらうしか」


 須郷「無駄、だ・・・」


 キリト「!」


 アスナ「無駄って、どう言う事よ!」


 須郷「データは一度・・・切り取りで彼女の身体に、移された。つまり・・・」


 須郷「このまま消えれば、完全に削除されると同じことだ・・・!」


 ユウキ「そんな・・・!」


 キリト「・・・こんなのこと、こんなの無いだろっ!」


 須郷「くふっ!ふふははは・・・はははっ・・・!」


 須郷「はは、ははははっ・・・!残念だったなぁ・・・桐ヶ谷・・・」


 シャットアウラ「須郷・・・!」
470 :1 [saga]:2019/11/03(日) 00:16:48.93 ID:YQr3m5b+0
 須郷「・・・は、ぐ!?あが、がああぁあ、あぁああ・・・!?」

 ―メリメリ メリメリ メリ メリ メリメリメリ メリメリ メリ

 ユウキ「うわ・・・」


 アスナ「ひっ・・・!」


 パラド「なんだ・・・?」


 シャットアウラ「・・・メモリの過剰使用のツケが回ったんだ」


 須郷「ひょ、ひょんな・・・い、いやらぁ!死ひ、死にてゃくなひぃっ!」


 キリト「・・・それがサチの味わった気持ちだ」


 キリト「お前に味わせることが出来てよかったよ」


 須郷「ぎ、あぁ、あぁァぁアァぁあ・・・ぁ・・・!」

 ―ジュワァァァァ・・・ プスプスプス・・・

 上条「・・・屑にはぴったりの最後だったな」


 サチ「・・・キリト・・・」


 キリト「サチ!もう少し頑張れないか!?黎斗社長なら!」


 サチ「もう・・・私・・・このまま、消えちゃっても・・・後悔しないよ・・・」ニコリ


 サチ「キリトに会えて・・・思いを伝えること、できたから・・・」


 キリト「サチ・・・っ、サチっ!」


 サチ「キリト・・・皆の分まで・・・もっと長生きして・・・」


 サチ「アスナと幸せになってね・・・」


 アスナ「・・・っ」


 キリト「・・・ああっ・・・」コクリ

 
 サチ「ちゃんと、お別れが言えたから・・・これも運命だったのかな・・・」


 キリト「・・・こんな運命が・・・あってたまるかよっ・・・!」


 ユウキ「・・・」


 サチ「・・・ごめんね・・・また、悲しませちゃうね・・・」


 キリト「・・・また、こうして会えて・・・話しもちゃんと出来たんだ・・・」

 
 キリト「悲しむわけ・・・ない、だろっ」ポロポロ


 アスナ「(キリトくん・・・)」


 サチ「・・・ありがとう・・・キリト・・・」
471 :1 [saga]:2019/11/03(日) 00:17:27.54 ID:YQr3m5b+0
 サチ「・・・上条さん・・・ごめんなさい。謝っても、償えないことだけど・・・」


 上条「・・・許してるでせうよ。だから、安心してくれ」


 サチ「・・・ありがとうございます・・・」


 サチ「アスナ・・・」


 アスナ「なに・・・?」


 サチ「・・・キリトと・・・ずっと幸せにね・・・」


 アスナ「うん・・・ありがとう・・・」ニコリ


 アスナ「・・・おやすみなさい。サチ・・・」


 サチ「・・・おやすみ・・・」


 サチ「・・・キリト・・・ありがとう・・・」


 サチ「さよ・・・な・・・」


 ―サァァァァ・・・

 キリト「・・・サチ・・・」



472 :1 [saga]:2019/11/03(日) 00:27:48.93 ID:YQr3m5b+0

 シャットアウラ「ああ。ガイアメモリを挿す際に使用するコネクタに全身を飲み込まれて消滅した」


 麦野-X「・・・そう。ざまぁみろね」


 滝壺4「うん」


 シャットアウラ「まったくだ」


 絹旗「それで・・・キリトさんは・・・」


 シャットアウラ「・・・」



 キリト「・・・」


 直葉「お兄ちゃん・・・」


 アスナ「・・・キリトくん。サチも困らせちゃうから・・・元気、出そうよ」


 キリト「・・・そうだな」


 キリト「泣いてちゃ・・・カッコつかないからな」コクリ


 舞夏「そうだなー。まー、男は何度か泣いて男になって名言があるがー」


 キリト「!?。・・・だ、誰だ・・・?」


 舞夏「おー?娘さんに聞かれてないかー?」


 キリト「え?・・・あっ、メイド服・・・」


 ユイ「あ!あの時の・・・!」


 舞夏「おー。プリキュアになれたみたいだなー」


 ユイ「はい!ありがとうございましたっ」


 上条「舞夏。どうしたんだ?」


 舞夏「んー。どうしたもこうしたもなー・・・ほれ」


473 :1 [saga]:2019/11/03(日) 00:29:05.86 ID:YQr3m5b+0


 ―キュゴオォォォォン

 サチ「」


 キリト「!!。サ、サチ・・・!?」


 アスナ「ぇ?えぇっ!?」


 舞夏「いやー、残念だがサチ本人ではないんだー。肉体は人間そのものなんだがなー」


 舞夏「魂が入ってないんだー」


 キリト「・・・どう言うつもりだ・・・お前も、サチを操り人形にするつもりか!」


 舞夏「だとしたら、どうなんだー?おー?」


 キリト「お前を・・・叩き斬ってやるっ!」

 ―ジャキンッ!
 
 舞夏「おー、怖いなー」


 上条「キリト!止せって!舞夏!悪ふざけが過ぎてるぞ、一体何だって言うんだ?」


 妖精オティヌス「それについては私が説明しよう」


 舞夏「てわけで私は忙しいから帰るぞー。後は任せたー」


 ―ヒュンッ

 ユウキ「消えちゃった・・・」


 遼太郎「何だったんだ・・・?」タラー


 妖精オティヌス「キリトよ。・・・今度こそサチを助けたいと言う気持ちがあるなら・・・」


 妖精オティヌス「チャンスを与えよう」


 キリト「チャンス・・・?」


 妖精オティヌス「実は私は・・・魔神なんだ」ドヤッ


 キリト「・・・い、一応、それは聞いたけど・・・」


 ユウキ「妖精じゃないの?」


 上条「訳ありでせうよ」


 妖精オティヌス「今回は学園都市の人間でもないお前が、命を懸けてまで頑張ったんだ」


 妖精オティヌス「だから労おうと思ってな」
474 :1 [saga]:2019/11/03(日) 00:30:27.55 ID:YQr3m5b+0
 妖精オティヌス「お前次第だが・・・どうする?サチを取り戻す覚悟は・・・」


 キリト「・・・あるっ。俺は・・・まだやれる!」 


 妖精オティヌス「・・・そう来ると思っていた」クスッ


 妖精オティヌス「では・・・皆の協力も必要だ。集めよう」


 上条「皆もか?」



 インデックス「オティヌス、皆集まったんだよ」


 妖精オティヌス「よし!まず説明しよう」


 妖精オティヌス「全員変身だ。そして私が・・・このカードを発動する」


 上里「それは・・・士さんが使っていた・・・」


 妖精オティヌス「このカードを使い全員の力を集結させ、キリトを消えた仮想世界へ転送させる」
 

 詩乃「キリトを・・・消えた仮想世界に?」


 直葉「それって・・・まさかSAOのこと?」


 妖精オティヌス「その通りだ。義妹」


 直葉「ぎ、義妹って・・・」


 妖精オティヌス「消えたとなれば・・・」


 妖精オティヌス「恐らく約137億年前のような宇宙が始る前の暗黒の世界となっていると思われる」


 キリト「・・・そこに行けば、サチが居るのか?」


 妖精オティヌス「・・・正直に言えば、確証などは無い。舞夏も居るかどうかは濁していたからな」


アスナ「そんな・・・キリトくんは、帰ってこれるんだよね?」 


 妖精オティヌス「心配するな。そこは問題無い」


 上条「キリト以外には連れて行けないのか?」


 妖精オティヌス「迎えに行くだけなのに2人も行く必要はないだろう」


 妖精オティヌス「白馬の王子様だってそう言うものだからな。・・・多分」


 上条「多分って・・・」


 キリト「ここで行かないと俺は絶対に一生後悔する。・・・だから・・・」


 キリト「俺はもう一度ヒーローになるよ」
475 :1 [saga]:2019/11/03(日) 00:31:16.36 ID:YQr3m5b+0



 キリト「皆・・・頼む。俺を、消滅した仮想世界があった所へ」


 上条「・・・ああっ。サチを迎えに行ってこい」

 
 アスナ「キリトくん。・・・気をつけてね」


 直葉「お兄ちゃん・・・絶対に帰ってきてこなきゃ、ダメなんだからっ」


 キリト「大丈夫だ。俺は・・・今は、仮面ライダーなんだからな」


 キリト「こんなふざけた展開の幻想を・・・ぶち破ってやる!」


 上条「おっ、良いな。上条さんっぽくて」


 吹寄「無茶し過ぎるから私はどうもね」フンス


 上条「うぐ」


 妖精オティヌス「お前達も力を持ったのなら・・・その力が役に立つ。協力しろ」


 遼太郎「・・・ああっ!もちろんだぜ!」


 詩乃「私達がキリトに出来ることなら、喜んで」


 直葉「はいっ!私達も・・・変身しますっ」

 
 ユウキ「よーしっ!アスナっ」


 アスナ「ええっ・・・キリトくんのためにっ」


 妖精オティヌス「全員、輪になったな?」


 妖精オティヌス「・・・いくぞ、変身だ!」


 「「「「「「「「「「「「「「「変身!!!」」」」」」」」」」


 キリト「サチ・・・今行くぞっ」


 キリト「変身ッ!」


 アスナ・遼太郎・直葉・詩乃「「「「リンクスタート!」」」」


 ディケイド(オティヌス)「行ってこい、救世主よ」
476 :1 [saga]:2019/11/03(日) 00:32:13.41 ID:YQr3m5b+0
 『アタックライド』

 『ライダーシンドローム』


 ディケイド(オティヌス)「ライダーシンドロームッ!!」


 「「「「「「「「「「「「「「「ライダーシンドローム!!!」」」」」」」」」」


 バース(キリト)「ウォォオオオオオオオオオオオオオオッ!!!」




 -SAOが存在した空間-

 バース(キリト)「・・・!」


 バース(キリト)「・・・ここが・・・SAOがあった・・・」


 バース(キリト)「・・・サチィーーーッ!!どこだぁーっ!」


 バース(キリト)「迎えに来たぞーっ!一緒に、現実の世界に帰ろうっ!」


 バース(キリト)「どこに・・・どこに居るんだっ!」




 バース(キリト)「・・・?」


 バース(キリト)「(何だ?あの黒い・・・霧・・・?)」


 ―ゴォォォオォォオオオオオッ!!
 ―バチバチバチィッ!!


 バース(キリト)「ぐあぁああっ!?」


 バース(キリト)「(攻撃してきた!?・・・何だ、あれ・・・!)」


 ―ゴォォォオォォオオオオオッ!!


 バース(キリト)「こ、のぉおおっ!」


 [CRANE ARM]

 バース(キリト)「テアァアッ!」


 ―スカッ
 
 バース(キリト)「なっ・・・!?」


 バース(キリト)「実体が無いって言うのかよっ!」


 バース(キリト)「何なんだ、これっ・・・!」
477 :1 [saga]:2019/11/03(日) 00:33:07.63 ID:YQr3m5b+0

 ―ゴォォォオォォオオオオオッ!!

 バース(キリト)「・・・(落ち着け・・・)」


 バース(キリト)「(きっと打開策があるはずだ。・・・)」


 ―ゴォォォオォォオオオオオッ!!
 
 バース(キリト)「(ここは元々ゲームの世界だ。倒せないわけがないっ)
 

 バース(キリト)「・・・!(コアか!)」


 バース(キリト)「ハアアアァアアッ!!」

 ―ズバァアアンッ!!

 ―シュウゥゥゥゥ・・・

 
 バース(キリト)「・・・やったか・・・」


 ―フ・・・


 バース(キリト)「うわぁあっ!?」


―ガシッ

 バース(キリト)「(足場が消えた!?くそっ!真っ暗で何も見えねえ・・・っ!)」


 バース(キリト)「(サチ・・・っ!絶対に・・・助けに行くからな・・・っ!)」



 バース(キリト)「くっ・・・!とにかく登らないとマズイっ・・・!」

 ―・・・♪〜♪、♪〜・・・♪〜・・・♪〜

 バース(キリト)「・・・?(歌声・・・?)」

 OVER(http://youtu.be/FPBK4h53RAU)


 バース(キリト)「アリサと・・・シャットアウラの・・・歌声、かっ・・・!」


 バース(キリト)「・・・せぇーのっ!」ヨジッ


 バース(キリト)「っはぁ・・・はぁ・・・」


 バース(キリト)「・・・危なかった・・・」



 ―・・・、・・・。・・・

 バース(キリト)「・・・!」ガバッ


 バース(キリト)「(光が・・・!誰かの・・・声が聞こえるっ!)」


 ―・・・。・・・!・・・、・・・!


 バース(キリト)「・・・今、行くぞっ・・・!」ダッ!
478 :1 [saga]:2019/11/03(日) 00:34:29.41 ID:YQr3m5b+0
 バース(キリト)「(光が照らしてくれてる・・・!)」


 「・・・と・・・っ!」


 「手を・・・!」


 バース(キリト)「っ〜〜〜!」バッ!


 バース(キリト)「アァアアアアアアアアアッ!!」


 ―ドサァアッ!

 バース(キリト)「っ、痛つつっ・・・」
 

 「和人っ!」


 「大丈夫か、和人っ」


 バース(キリト)「えっ?あ、は、はい・・・だ、大丈夫です・・・」


 「本当に?・・・よかった・・・」


 バース(キリト)「(・・・似てる・・・)」


 バース(キリト)「(母さんに・・・何となく、俺にも・・・?)」


 「・・・わからないだろうな。俺達の事は・・・」


 「そうよ、ね・・・ごめんなさい。いきなりの事で」


 バース(キリト)「・・・」




 バース(和人)「・・・母さん・・・?父さん・・・?」


 葵「・・・ええっ、そうよ」ニコリ


 行人「お前の・・・両親だ」


 バース(和人)「・・・!・・・ちょ、ちょっと、待って・・・」

 ―プシュゥーッ・・・

 和人(バース)「ぷはっ・・・本当に、俺の・・・母さんと父さん、なのか・・・?」


 行人「ああっ・・・俺がお前の父さんだ」


 葵「私が、お母さんよ」ナデナデ


 和人(バース)「・・・」


 和人(バース)「どうして・・・」


 葵「・・・その、何て言えばいいかわからないんだけど・・・」


 行人「随分派手な格好の女の子が案内してくれたんだ・・・」


 和人(バース)「・・・(まさか、舞夏が・・・?)」
479 :1 [saga]:2019/11/03(日) 00:35:40.07 ID:YQr3m5b+0
 和人(バース)「・・・そうなんだ」


 葵「・・・和人、大きくなったわね・・・」ギュウッ


 行人「ああ。・・・母さんに似たな」クスッ


 和人(バース)「みたい、だよな・・・」クスッ


 和人(バース)「会えて・・・」


 和人(バース)「会えて嬉しいよ・・・っ・・・母さんっ・・・父さんっ・・・!」ギュウッ、ポロポロ


 葵「お母さんもよ、また会えて・・・嬉しいわ」ギュウッ


 行人「ああ・・・ごめんな。お前を置いてきぼりにしてしまって・・・」ナデナデ


 葵「翠にお礼言わないとね」クスッ、ギュウッ


 和人(バース)「・・・母さん、父さん。俺、恋人が出来たんだ」


 葵「ええ・・・知ってる。よかったわね」


 和人(バース)「え?・・・もしかして、天国で見てたからとか・・・?」


 行人「まぁ、そんなところだぞ」クスッ
 

 葵「お母さん嬉しいわっ。あんなに美人で可憐な子と恋人同士になれたなんて・・・」ニコリ


 行人「あちらのご両親にちゃんと挨拶しておくんだぞ?」


 和人(バース)「あ、ああ。もちろん・・・」


 葵「・・・和人。貴方はお母さんとお父さんの誇りよ」


 行人「ああ。・・・成長したお前と話が出来て、本当によかった・・・」


 One Would(http://youtu.be/j1fh7u7mJa0)

 和人(バース)「俺もだよ。母さん、父さん」クスッ


 和人(バース)「・・・もっと俺、二人と話がしたいけど・・・迎えに行かないといけない子が
        いるんだ」


 葵「わかっているわ。・・・お母さん達もそろそろ、時間ね」キラキラ

 
 行人「そうみたいだな・・・」キラキラ


 和人(バース)「・・・母さん、父さん。俺、二人のことよくわからないから・・・」

 
 和人(バース)「本当に心から言えてるのか自分でもわからない・・・けど!」


 和人(バース)「ありがとうっ」ポロポロ
480 :1 [saga]:2019/11/03(日) 00:39:25.52 ID:YQr3m5b+0
 和人(バース)「俺を生んでくれて・・・ありがとう。母さん、父さん」ニコリ


 葵「っ、ええ・・・っ」ニコリ、ギュウッ


 行人「ああ・・・っ」コクリ,ナデナデ


 和人(バース)「もっと二人の誇りになれるように生きて行くから・・・見守っててほしいっ」


 和人(バース)「アスナともずっと幸せに生きていく。2人が生きていくはずだった分まで」


 和人(バース)「俺・・・頑張るからさっ」


 葵「うん。・・・頑張ってね!お母さんとお父さん、見守っててあげるから」


 行人「ああ、いつまでもな」


 葵「・・・和人、最後になるから・・・抱きしめていい?」


 和人(バース)「・・・もちろんっ」スッ


 葵「・・・」ギュウッ


 和人(バース)「・・・、(温かいな・・・)」


 行人「・・・」ギュウッ


 和人(バース)「父さん・・・」


 行人「お前には愛情を注げることが出来なかった・・・」


 行人「だが、ここまで成長してくれたお前を本当に嬉しく思う。これからも頑張るんだぞ」ナデナデ

 
 和人(バース)「ああっ。任せてくれよっ」ニコリ


 行人「ん・・・力強く生きろ。生涯まで」スッ


 葵「・・・」スッ


 葵「ほら。これ落としてるわよ」スッ

 
 和人(バース)「あ、ああっ。・・・ありがとう」


 行人「お前が探している子は、多分あっちで見かけた子の事だと思うぞ」


 和人(バース)「!。わかった」


 和人(バース)「・・・変身っ」

 ―カシャンッ キュィィン

 バース(和人)「・・・行ってきます。母さん、父さん」


 葵「行ってらっしゃい、和人。・・・元気でね」


 行人「転んでも、怪我しても・・・和人」


 行人「お前はもう泣かなくても大丈夫だ。男になったんだからな」
481 :1 [saga]:2019/11/03(日) 00:40:01.02 ID:YQr3m5b+0
 バース(和人)「ああっ・・・じゃあ、また会う日まで。あばよっ!」


 ―タッ タッ タッ タッ

 行人「・・・立派にこれこらも育ってくれるな。アイツなら」
 

 葵「ええ・・・和人。生きて、頑張って・・・」


 ―サァァァァ・・・

 バース(和人)「ハァッ!ハァッ!」タッタッタッ


 バース(和人)「っ!サチっ・・・!」



 サチ「・・・え・・・?」


 バース(和人)「ハァッ・・・ハァッ・・・ここに、居たんだな」


 サチ「キリト・・・」


 バース(和人)「・・・帰ろうぜ。こんなところから」


 サチ「・・・でも・・・いいのかな・・・」


 バース(和人)「いいんだ。・・・お前はまだ生きていける」


 バース(和人)「俺達と一緒にやりたいことやろうぜ?いっぱいあるだろ?」


 バース(和人)「ゲームもそうだし、それから色々・・・」


 サチ「・・・」


 バース(和人)「・・・だから、帰ろう。一緒に」


 サチ「・・・。・・・うん」コクリ


 サチ「キリトと一緒に行けるなら・・・どこにでも」ニコリ


 バース(和人)「サチ・・・ありがとう。・・・行こう」


 サチ「うんっ」


482 :1 [saga]:2019/11/03(日) 00:40:28.30 ID:YQr3m5b+0



 ディケイド(オティヌス)「まだかっ!?何をやってるんだ・・・!?」


 プロトバース(上条)「っ・・・!オティヌス!キリトだ!戻ってきたぞ!」


 ディケイド(オティヌス)「!。よしっ!」


 ―バシュゥゥ・・・

 バース(キリト)「・・・っ」


 サチ「あっ・・・」


 ―チャリンッ シュイーン

 キリト「帰ってこれたな・・・ふぅー・・・」


 上条「キリト、大丈夫か?」


 キリト「ああ。・・・ちょっと寄り道しててさ・・・」クスッ


 サチ「・・・帰って、来れたんだ・・・」


 アスナ「サチっ!」


 サチ「アスナ・・・」


 アスナ「よかったぁ・・・帰ってきてくれて・・・」ポロポロ


 遼太郎「よかったな。これでお前も帰還者だ」


 サチ「・・・」ポロポロ


 サチ「本当に・・・帰って、これたんだね・・・」ポロポロ


 アスナ「ええっ。お帰りなさい、サチ」ニコリ


 サチ「・・・うんっ」ニコリ


 サチ「ありがとう、色々迷惑かけてごめんね」


 アスナ「いいのよ。大丈夫だから」クスッ




 キリト「・・・これでゲームクリアだな・・・」


 上条「ああ。・・・て訳で、上条さんは」バタッ


 上条「」


 キリト「!?。お、おい、上条!?」


 バースドライバー(>>1)『無理が集ったみたいじゃね。救急車呼ばんと』


483 :1 [saga]:2019/11/04(月) 00:15:47.66 ID:U/uU1U0/0
 美琴「アンタはいつもいつも!」ガミガミ


 吹寄「どれだけ心配させれば!」ガミガミ


 五和「ご自身を大切にしてください!」ガミガミ


 上条「はい・・・」


 雲川「前々の前からそう言う奴とはわかってたんだけど」ガミガミ


 サンドリヨン【貴方はね自分の出来る限度が理解できてないわ】ガミガミ


 食蜂「本当にそれよねぇ」


 上条「返す言葉も・・・」


 蜜蟻「本当にい貴方って人はあ」ガミガミ

 
 レッサー「馬っっっっ鹿じゃあないんですか!?」ガミガミ


 バードウェイ「おにぃのばかぁ・・・」


 アリサ「ま、まぁまぁ皆そんなに当麻くんを責めないであげて?ね?」アセアセ


 ―ガラガラッ


 小萌「はーい、皆さーん。あまり大きな声で叱っていると部屋の外まで聞こえてしまいますから
    少し声量を控えてくださいねー」


 神裂「失礼します」


 上条「小萌先生。それに神裂と・・・えっと・・・」


 アルファル「初対面だから、アルファルと呼んでいいよ」


 上条「あ、ああ。アルファルって言うか」

 
 神裂「ええ。今回の事件の被害者となっていました」


 アルファル「・・・ん?もう一人はどこに?」


 上条「もう一人?」


 直葉「・・・」チラッ


 上条「あっ。・・・直葉、のことか」クスッ


 直葉「ど、どうも・・・」ペコリ


 吹寄「この子も当麻のことずっと心配してくれてたのよ」


 上条「そうか・・・ごめんな?心配かけさせて」クスッ


 直葉「い、いえ。ご無事で何よりですっ/」
484 :1 [saga]:2019/11/04(月) 00:28:46.44 ID:U/uU1U0/0
 美琴「当麻?」


 雲川「私達も桐ヶ谷より少し下だけど心配はしてたんだけど?」


 上条「も、もちろん、ありがたいと思ってるでせうよ」アセアセ


 サンドリヨン【どうだか。私達は慣れてると思ってるんじゃないでしょうね?】


 食蜂「えぇ〜、ひっどぉーい」


 アリサ「当麻くんのこと・・・皆、心配してくれてるよ・・・?」ウルウル


 上条「お、おおおっ!もちろん!わかってるぞアリサ!」アセアセ


 レッサー「泣ーかしたー泣ーかしーた。学園都市の歌姫を泣かすなんて・・・」


 バードウェイ「おにぃ。それはおにぃでも許されないぞ」


 上条「だ、だ、だから!」アセアセ


 小萌「はい。いい加減にしないと先生も流石にブチキレちゃいますからねー」


 小萌「とりあえず上条ちゃん、お見舞いのフルーツですよー」コトッ


 上条「あ、ご丁寧に・・・サンキュな、小萌先生」


 美琴「あ、どれか食べる?」


 上条「ああ、そうする」


 美琴「じゃあ食べやすいように美琴せんせーが剥いたげるわ」


 「「「「「「「【!】」」」」」」」


 レッサー・五和「「私も剥きます!」」

 
 美琴「なっ、え?な、何でよ。私1人で十分出来るから!」


 バードウェイ「おにぃのためだけに綺麗に剥こう」


 雲川「私の方が綺麗に剥けるんだけど」


 食蜂「あらぁ〜?愛愉さぁーん?制理さぁーん?リンゴ離してもらえるかしらぁー?」グギギッ


 蜜蟻「何でかしらあ?他の果物があるんだからあ、いいじゃないのお」グギギッ


 吹寄「わ、私はリンゴにクエン酸が含まれてるって聞いた事あるから疲労回復に選んだたけで」メキョッ

 ―ガヤガヤ ガヤガヤ


 直葉「あわわ・・・」オロオロ


 アリサ「直葉ちゃん、どれから剥く?」


 サンドリヨン【あったら放っておいて平気だから】
485 :1 [saga]:2019/11/04(月) 00:55:30.28 ID:U/uU1U0/0
 直葉「お、お2人はその・・・落ち着いてますね・・・」


 アリサ「え?」キョトン


 サンドリヨン【慣れよ。慣れないとやってられないんだから】


 直葉「は、はぁ・・・えっとそれじゃあ桃を・・・」


 アリサ「あ、うん。はい、どうぞ」ニコリ


 直葉「ありがとうございます」


 サンドリヨン【ま、可愛い後輩だから面倒見は良くするつもりよ】


 直葉「え?・・・//」ポッ


 アリサ「・・・あっ、そっか。直葉さんも当麻くんがす気になって」


 直葉「ちょ、直球で言わないでくださいよぅっ//」モジモジ 

 
 直葉「上条さんに聞かれたら恥ずかしい・・・///」


 上条「・・・(いや、既に俺聞いちゃってるんでせうよね)」


 サンドリヨン【何言ってるのよ。これから伝えるのに、恥ずかしがってたらダメ】


 サンドリヨン【幸せはテンポが大事なのっ】


 直葉「は、はい・・・サンドリヨンさん、何だかすごく頼りになりますね」


 アリサ「何となくだけど、サンドリヨンちゃんは一番大人っぽいから」クスッ


 サンドリヨン【これでもお酒は飲めるんだから】


 直葉「(そうなんだ・・・私ぐらい背が少し低いけど・・・)」


 アリサ「はい。当麻くん、あーんして」ニコリ


 上条「あ、あー・・・」パクリッ,シャリシャリッ


 アリサ「美味しい?」


 上条「んっ」コクコクッ


 吹寄「・・・」シャリシャリッ


 レッサー「え?制理さん?それは・・・」


 吹寄「え?」シャリシャリッ


 五和「細過ぎて時間がかかっちゃいますよ」クスッ
486 :1 [saga]:2019/11/04(月) 01:15:59.56 ID:U/uU1U0/0
 上条「そう言うところ几帳面だからな」クスッ


 吹寄「//」


 食蜂「ふ♪ふ♪ふん♪」シャリシャリッ

  
 蜜蟻「♪〜」シャリシャリッ


 美琴「・・・アンタ達は何かコンテストにでも出る気なの?」


 蜜蟻「当麻さんのためよお」


 食蜂「美琴だって、綺麗に剥いてるじゃないかよ。人の事、言えんのか?」クスッ


 美琴「っ//こ、これは!//」


 雲川「やれやれ、こう言うときくらい素直になってもいいと思うんだけど」


 雲川「ツンデレなのはわかってたけど、それだとおこちゃまなんだけど」


 美琴「な、何よそれ//!?」

 
 雲川「まぁ、地味に綺麗に剥けてるな。刃物を使うのは苦手だと思ってたんだけど」


 バードウェイ「根は常盤台の生徒だからな。これくらいは、な?」


 美琴「ま、まぁ・・・」


 バードウェイ「おにぃ、あーん」


 上条「ああ。・・・んっ」モグモグッ

 
 上条「(さて、上条さんそろそろ腹一杯になってきたぞ・・・)」グフッ


 直葉「上条さん。お茶、飲みますか?」


 上条「おっ、サンキュ」ズズッ


 直葉「はいっ・・・//」


 上条「・・・!。そ、そうだ、俺だけじゃなくて皆も食べてくれよ」


 上条「皆で食う方が楽しいだろ(ここで機転を利かせば)」


 食蜂「いいのか?・・・あ、いいのぉ?」


 バードウェイ「じゃあ食べる」モシャモシャ


 レッサー「んわっ!レモン酸゙っ゙ぱい!」


 五和「それは当たり前です・・・」クスッ
487 :1 [saga]:2019/11/04(月) 01:17:10.92 ID:U/uU1U0/0
 上条「レイ、レッサー。慌てて食べるなよ」クスッ


 レッサー「ばい゙」モゴモゴ


 バードウェイ「うん。・・・甘い」モグモグッ


 アルファル「・・・あっ」ズボッ


 神裂「剥いてあげましょうか」クスッ


 アルファル「う、うん」スッ


 
 直葉「・・・」


 直葉「(さっきまで修羅場っぽかったのに・・・)」


 直葉「(いつのまにか落ち着いてる・・・上条さんってすごいなぁ・・・)」


 食蜂「直葉さぁん、どうかしたのぉ?」


 直葉「えっ?あ、いや、その・・・か、上条さんってすごいなぁって思って」


 美琴「まぁ、アイツはとんでもないことするのが普通だから」


 蜜蟻「確かにねえ」クスッ


 蜜蟻「・・・ところでぇ、今日で直葉さんは外へ帰るのだったわよねえ?」


 直葉「は、はい、そうです・・・」


 食蜂「今度会うときはいつ頃かしらねぇ」


 直葉「それはちょっと、わからないです・・・」


 美琴「高校受験でここ選べばいいんじゃないの?」


 蜜蟻「あらあ、良いアイデアねえ」クスッ


 直葉「で、でも、偏差値がすごそうで・・・」


 食蜂「大丈夫よぉ。65ぐらいの所だってあるからぁ」


 直葉「あ、そうなんですか?・・・じゃあ、頑張ってみようかな・・・」ウーン


 蜜蟻「来年が受験ならぁ、当麻クンは大学か就職先見つけようとしてるところかしらねえ」


 美琴「アイツ、どっちにするのか決めてるのかしら」


 蜜蟻「さあ、聞いてないわあ」


 美琴「大学に行くなら、私達でガッチリ教えないとね」


 食蜂「もちろんよぉ♪」


 蜜蟻「ええっ」ニコリ
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