【安価】上条「とある禁書とSAOで」キリト「仮面ライダー」

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88 :1 [saga]:2019/01/04(金) 18:08:02.90 ID:W1W08Gj+0
 ユイ「これが現実世界の料理なんですね・・・」シゲシゲ


 キリト「そうだぞ。好きなの食べていいからな」


 ユイ「はい!えっと・・・」


 アスナ「お野菜もちゃーんと食べてね?」クスッ


 ユイ「は、はい・・・」


 

 キリト・アスナ・ユイ・直葉・詩乃「「「「「いただきます!」」」」」


 ユイ「あーんっ・・・ん・・・」


 キリト「どうだ?ユイ」


 ユイ「とっても美味しいです!なんだか、食べたことあるような味が感じますけど・・・美味しいですね」ニコリ


 キリト「そっか」クスッ


 直葉「うん、ホントに美味しいね」


 アスナ「私もこれくらいの作ってみたいなぁ・・・」


 詩菜「・・・あら?これ・・・中身、お肉かと思ったんだけど、違うわ」


 直葉「・・・あ、はんぺんだ。これ」


 詩乃「あぁ、はんぺん・・・工夫されてるわね」


 ユイ「♪〜」モグモグッ


 ユイ「・・・?」モゴモゴ


 アスナ「ユイちゃん?どうしたの?」


 ユイ「・・・この味もどこかで・・・」


 キリト「?。・・・」パク、モグモグ


 キリト「・・・(・・・あ、この苦みはピーマンか)」


 ユイ「すごくおいしいです!これ!」キラキラ


 キリト「え?あ・・・そ、そうか!」


 キリト「(ここは黙っておこうか・・・)」
89 :1 [saga]:2019/01/04(金) 18:09:50.53 ID:W1W08Gj+0
 春上「お飲み物のジュースをお持ちしましたのー」コトッ


 アスナ「え?あ、あの・・・(頼んだ覚えが・・・)」


 春上「店長からのサービスなのー」ニコリ


 アスナ「え?」


 
 エツァリ「」ペコリ


 
 アスナ「あ・・・ありがとうございます。ほら、ユイちゃん」


 ユイ「ありがとうございます!」


 春上「どういたしましてなのー」ペコ、トコトコ


 直葉「あの店長さんって・・・どこの国の人なんだろうね?」


 詩乃「さぁ?」


 ユイ「」ジュ〜


 ユイ「んっ・・・イチゴミルク美味しいです♪」


 キリト「え?・・・そ、そうだなー」


 アスナ「中々濃い目の人達ばかり、だったね」タラー


 直葉「え?それって・・・危なそうな人達なの?」


 キリト「いや、皆丁寧に教えてくれて良いやつだよ」


 アスナ「上条君って男子生徒の人が要注意って言われてたけど」クスッ

 
 詩乃「なんで?」

 
 キリト「その・・・決して悪いやつじゃないんだけど・・・」


 キリト「問題児扱いになってるんだよ・・・」タラー

 
 アスナ「う、うん・・・」


 直葉「遅刻数がすごいとか?」


 詩乃「学力が低くて毎年留年になってるとか?」


 キリト「し、詩乃のはちょっと言い過ぎだけど・・・大体あってるな」


 アスナ「でも、モテモテだよね」


 直葉「モテモテ?」


 アスナ「うん。恋人が10人居て」


 詩乃「」ブファッ!
90 :1 [saga]:2019/01/04(金) 18:12:17.91 ID:W1W08Gj+0
 直葉「そんなイケメンなの!?」


 ユイ「優柔不断な恋愛ゲームの主人公みたいですね」


 アスナ「か、上条君は優柔不断ではないと思うけど・・・」


 キリト「そうでもしないとこの街が危ないからって認定されてるそうだぞ」


 直葉「へ、へぇ・・・」


 詩乃「レベルの高い能力者なの?」


 キリト「いや、レベルは0だって言ってた。ただ能力を打ち消す力みたいなのを持ってたぞ」


 詩乃「?。それは能力じゃないの?」


 アスナ「そうみたい。システムスキャンって言う検査で感知されなかったからレベルは0になったんだって」


 詩乃「そう・・・(そう言う事もあるのね)」


 直葉「能力かぁ・・・お兄ちゃんはもし能力を使えるってなったらどんな能力が良い?」


 キリト「んー・・・ゲームの武器をこう、召喚出来るような能力が良いかな」


 アスナ「・・・」ハァー


 直葉「お兄ちゃん・・・」


 詩乃「とことんゲームに拘るのね」


 ユイ「パパらしいですけど、もう少し視野を広げても良いと思います」


 キリト「」グサッ!


 キリト「・・・じゃ、じゃあアスナはどうなんだ?」


 アスナ「私?私は・・・と、特に思いつかないかな・・・」


 直葉「え?そうなんですか?」


 詩乃「意外。空を自由に飛びたいとか、キリトを守れるくらい強くなれる能力がほしいって言うかと思ってた」


 アスナ「う、うーん・・・」


 アスナ「(本当はキリトくんがどこに居るのかわかる能力とか欲しいって思ってるんだけど・・・)」


 キリト「まぁ、アスナはアスナだしそのままでもいいんじゃないか?」

 
 キリト「(俺より強くなったらちょっと怖いし・・・)」


 直葉「・・・まぁ、そうだね」


 詩乃「普通が一番か」


 アスナ「う、うん。そうだよね」


 キリト「あ、ああ」
91 :1 [saga]:2019/01/04(金) 18:13:50.84 ID:W1W08Gj+0


 



 キリト「食べたなぁ。満足したか?ユイ」


 ユイ「はい。お腹いっぱいですっ」


 アスナ「たくさん食べてたね」クスッ


 ユイ「はい!色々新鮮で、これが現実の世界なんだと思いました」


 ユイ「今度はママのお料理も食べてみたいです!」


 アスナ「え?いつも食べてると思うけど・・・」


 キリト「リアルでもアスナの料理を食べてみたいんだよ」クスッ

 
 アスナ「あ、そっか。うん、わかった」クスッ


 アスナ「作ってあげるね」ニコリ


 ユイ「ありがとうございますっ」ニコッ



 詩乃「じゃあ、おやすみないキリト、アスナ、ユイちゃん」


 直葉「また明日〜」


 キリト「ああ、おやすみ。二人とも」



 ーキリトの部屋ー

 キリト「さてと・・・」パフンッ


 キリト「おぉ・・・すごい柔らかいベッドだな」モフモフ


 キリト「・・・」ポヨーンポヨーン


 キリト「・・・いや、もうこんな事していい歳じゃないし・・・//」フルフルッ


 キリト「・・・寝るにしてはまだ早いよな・・・」


 キリト「・・・どうしようかな」
92 :1 [saga]:2019/01/04(金) 18:26:53.74 ID:W1W08Gj+0
 キリト「・・・まぁ、いつも通り」ゴソゴソッ


 キリト「リンクスタート」


 ―テロリーン
 ―キュルルルルッ・・・

 -仮想世界-

 キリト「・・・やっぱ見慣れてるからホッとするな」クスッ


 キリト「アスナ達は・・・(フレンドリスト・・・)」ピッピッ

 
 キリト「・・・来てないな。今日はそれぞれで話してるんだろうか」


 キリト「まぁ、今日はのんびりとするか」


 
 キリト「・・・」スタスタ


 キリト「クラインも居ないとなると・・・残業か?何かヘマしたんじゃないだろうな」クスッ


 キリト「ま、それは置いといて・・・」




 -キリアスユイ家もといログハウス-

 キリト「・・・」


 キリト「のんびりするとは言ったものの・・・」ゴロゴロ


 キリト「・・・暇だな・・・リズとシリカからの連絡も来ないし・・・」


 キリト「・・・釣りにでも行くとするか」ムクッ

 
 ―コンコンッ

 キリト「・・・?。今、誰かノックしたか・・・?」


 ―コンコンッ

 キリト「・・・。今、出ますよー」ストンッ,スタスタッ


 ―ガチャッ

 キリト「どちら様で・・・」


 パラド「よぉ、キリト」ニコリ


 黎斗「ほぉ・・・中々の良い住まいだ。現実の建築技術をここまでリアルに出来るとは・・・」


 キリト「・・・なっ!?パ、パラド!?」
93 :1 [saga]:2019/01/04(金) 18:31:13.56 ID:W1W08Gj+0
 キリト「それに・・・えっと・・・」


 黎斗「あぁ、これは失礼。私は・・・幻夢コーポレーション学園都市社の社長・・・」


 黎斗「そして、神である・・・壇っ!!」


 黎斗「黎斗神だあ!!」


 キリト「・・・あ、はい」タラー


 キリト「・・・と、とりあえず、どうぞ」


 パラド「悪いな。邪魔するぞ」



 
 キリト「えっと、それで・・・どうして、と言うよりどうやってここに?」


 パラド「ネットワークを泳いでたら変な空洞を見つけたんだ。それに入ったら・・・仮想世界に来たって訳だ」クスッ


 キリト「・・・(もしかして、俺がリンクスタートしたからか・・・?)」


 黎斗「私は秘書の壺井遼太郎・・・いや、クラインと呼んだ方が親しみがあるか」


 キリト「ま、まぁ・・・」


 黎斗「彼からSAOの事を聞いてね。少し興味が沸いて仮想世界へ移動する装置を貸してもらい、それを元に自作したVRゴーグルでこちらへ来たのだよ」
   

 キリト「・・・学園都市ってホントなんでもありだな」ハァー


 パラド「と言うよりかは、こいつが凄過ぎなだけだ」


 黎斗「そうとも・・・これが神の才能を持った私の力だぁぁあっ!」


 黎斗「称えるが良いっ!だぁーーわはははっ!」


 キリト「(こんな人のところでクラインは1週間働くのか・・・)」


 黎斗「ところでキリト君だったかな」


 キリト「あ、はい」


 黎斗「君はゲーム好きなようだね?良ければ、私の会社へ来てみるのはどうだろう」


 キリト「え?幻夢コーポレーションに?」


 黎斗「壺井君から聞いているよ。君が・・・」


 黎斗「世界で初めて、SAOに囚われた人々を救った英雄だと言うことはね」


 キリト「・・・そ、そうですか・・・」


 パラド「やっぱすげぇ奴だったんだな。お前は」


 黎斗「君に興味が湧いてきてね。是非とも来てもらいたいのだが・・・」
94 :1 [saga]:2019/01/04(金) 18:33:03.73 ID:W1W08Gj+0
 キリト「・・・行くのは構わないですけど・・・」


 キリト「俺に何かしてもらうとか、条件があるんじゃないですか?」


 黎斗「いいや?デバッグしたゲームを試験してもらおうと思っただけだよ」


 キリト「!。・・・」


 パラド「羨ましいなぁ、俺はダメだって言うんだぜ?」


 黎斗「君がやったとして感想を述べてくれると思っていないからね」


 パラド「フンッ・・・」


 キリト「・・・えっと、もし行くとなればいつですか?」


 黎斗「こちらから学校へ話は進めておくよ。君はゲストなのだからこちらが負担しよう」


 黎斗「それだけこちらは君に来てもらいたいのだよ」


 キリト「・・・(そこまでして来てもらいたいって、何か隠してるんじゃないのか・・・?)」


 黎斗「怪しむことはない。私は・・・君の才能の素晴らしさを評価しているからね」


 パラド「まだプレイしてるとこ見たことないのにか?」


 黎斗「神の勘でわかるのだよ・・・キリト君にはゲームの神に等しい力を備えている」ニヤリ


 キリト「い、いやいや、そんな」アセアセ


 キリト「・・・わ、わかりました。じゃあ・・・行きます」


 黎斗「ああ。ありがとう、キリト君」ニコリ


 パラド「なぁ、キリト。時間あるなら、ゲームして遊ぼうぜ?」


 キリト「あ、ああ。いいけど・・・」


 パラド「よしゃっ♪やったね」ニコリ



 -湖-

 パラド「・・・」


 キリト「・・・」


 黎斗「♪〜」


 パラド「・・・なぁ、キリト。俺はゲームして遊ぼうぜ?って言ったよな」


 キリト「ああ。してるだろ?」


 パラド「どこがゲームなんだこれの」


 黎斗「釣りゲームとは中々作らないから、私はこうしてゆったりと時間が過ぎていくのが良いと思うがね」


 パラド「はぁ〜〜〜・・・」
95 :1 [saga]:2019/01/04(金) 18:59:44.88 ID:W1W08Gj+0
 キリト「結婚直後を思い出すなぁ・・・」


 黎斗「結婚?・・・キリト君はまだ18歳にはなっていないと思っていたんだが」


 キリト「あぁ、この仮想世界では未成年でも仮で結婚が出来るんですよ。お互いに承諾して・・・終わりですけど」


 黎斗「ほぉ・・・」


 パラド「・・・」ムスッ


 キリト「・・・後で、モンスター狩りに行ってみるか?」


 パラド「おっ!バトルゲームなら喜んでやるぜ」


 キリト「じゃあ、もう一頑張りしてからな」


 パラド「へへっ。よしっ」


 キリト「(よかった、機嫌がなおってくれたか・・・)」


 キリト「・・・それにしてもどうしてユイがこの街のネットワークに入り込んじゃったんだ?」


 パラド「多分、滞空回線のせいだろうな」


 キリト「滞空回線?」


 パラド「学園都市中に5000万機くらい散布されている70ナノメートルのシリコン塊だ」


 キリト「それが・・・何か関係あるのか?」


 パラド「それはどこかのお偉いさんが情報ネットワークに使っているから、それの中にユイは入り込んだんだろ」

 
 キリト「なるほど・・・」


 パラド「この街にはもう一つネットワークがあるみたいだが、俺も実際には見たことないな」

 
 黎斗「噂によれば。計画のために生み出された誰かのクローンだけが使えるものらしい」


 キリト「・・・クローン?」


 黎斗「そう。生物体の細胞から無性生殖的に増殖し、それと全く等しい形質と遺伝子組成を受け継ぐ別の個体」


 キリト「そんなのまで居るのかよ」


 パラド「この街には外の常識は通用しないぞ」


 パラド「何しろ金だけ吸い上げる自販機もあるしな」


 キリト「いや、それはぼったくりだろ」


 パラド「まぁな」ハハハッ
96 :1 [saga]:2019/01/04(金) 19:02:07.71 ID:W1W08Gj+0
 ―ギュルルルルルッ!!

 黎斗「おおおぉおおっ!?」


 キリト「来ましたか!?」


 パラド「マジかよ!?」

 
 黎斗「〜〜っ!?」


 キリト「落ち着いて竿を立てて!」


 黎斗「な、何と言う引きだぁぁ・・・!」


 ―ギッギッ ギギギリリッ・・・!

 パラド「おいおい糸切れないだろうな・・・」


 キリト「大丈夫だ、まだそこまで・・・無いと思う」


 黎斗「キ、キリト君、この後は・・・!?」

 
 キリト「タイミング良く引くチャンスが来ますからそれまでは踏ん張ってください!」


 黎斗「くっ・・・くははははっ!この神に釣られるのぉ、喜ぶがいぃあっ!」





 黎斗「!。緩んだ・・・!」

  
 キリト「今だっ!」


 黎斗「私はぁぁぁ・・・神だぁぁぁああっ!!」


 ―ザッパァァアッ!!


 キリト「ヌシだっ!」
 

 パラド「・・・魚じゃねぇだろ、あれ」


 キリト「ハァァアッ!」

 ―ズバァァアンッ!!


 パラド「おぉ・・・剣で斬った・・・」
97 :1 [saga]:2019/01/04(金) 19:05:01.61 ID:W1W08Gj+0
 キリト「やりましたね社長!」


 黎斗「ハハハハ!これはALOも我がゲームの完成を祝しているにちがいない!」


 黎斗「見たかぁぁぁあ!!ぶぁあーーはははははっ!!」


 ―パァァア・・・
 ―ヒュインッ


 キリト「おっ。釣竿がドロップされましたね」


 パラド「こう言うシステムなのか・・・」


 黎斗「なるほど。これは・・・中々素晴らしい物だ。是非部屋に飾っておこう」


 キリト「え?あ、いや、あの・・・」


 キリト「(・・・待てよ?ポッピーがユイをこっちに連れてきたみたいに、物でも可能なのか?)」


 パラド「さて・・・釣れたことだしキリト!モンスター狩りに行こうぜ!」


 キリト「あ、ああ。そうだな」


 
 -街-

 キリト「黎斗社長は先に帰ったから、パラドと二人になるな」


 パラド「ああ。・・・にしても、これが仮想世界の町か。ファンタジータイプな感じだな」


 キリト「まぁな。現代的な物とかはあるけどな」


 パラド「そうなのか」
98 :1 [saga]:2019/01/04(金) 19:07:28.57 ID:W1W08Gj+0
 パラド「・・・お?この小物とかも持って帰れそうだな」


 キリト「パラド。それはお金払って買わないとダメなやつなんだ」


 パラド「だろうな。・・・このゲームでは何て言うんだ?円か?それとも別か?」


 キリト「コルだ」


 パラド「値段の価値観はどうなんだ?」

 
 キリト「日本円と同じ、100コルなら100円って感じだ」


 パラド「なるほどな。・・・エナジーアイテム一つで何コルなんだろうか」


 キリト「エナジーアイテム?」


 シリカ「あっ!」


 キリト「ん?ああ、シリカ」


 ピナ「ピィッ!」


 キリト「っと、ピナか」クスッ


 シリカ「キリトさん!ごめんなさい、今さっき通知を見て・・・」


 キリト「そうだったのか」

 
 パラド「キリトの友達か?」
 

 キリト「ああ。この子はシリカって言うだ」


 シリカ「えっと、初めまして。シリカです、この子はピナって言います」


 ピナ「きゅ〜」


 パラド「よろしくな、俺はパラド。学園都市に居るAIの塊だ」


 シリカ「え?・・・ど、どういう事でしょうか・・・?」キョトン


 キリト「説明すると・・・」




 シリカ「・・・よ、よくはわからなかったですけど、ユイちゃんみたいな方なんですね」


 パラド「そう思ってくれ」


 シリカ「はい。・・・ところで、これからどこかに行くんでしたか?」
 

 キリト「ああ、パラドとモンスター狩りに行くところだったんだ」
99 :1 [saga]:2019/01/04(金) 19:48:38.80 ID:W1W08Gj+0
 パラド「俺の心を躍らせてくれる奴が居るか楽しみだよ」ニコリ


 シリカ「そ、そうですか・・・」


 キリト「リズは居ないのか?」


 シリカ「リズさんは私用があるみたいで、今日は来れないそうです」


 キリト「そっか。じゃあ、狩りに行ってまた戻ってくるから」


 シリカ「はい!お二人ともお気を付けて」


 キリト「ああ、ありがとう」



 -ルグルー回路-

 パラド「キリト、お前って顔が広いんだな」


 キリト「まぁ・・・SAOが始まってから会ってるし、リアルでも会えてるからな」


 パラド「そうか」


 キリト「さて、じゃあこの剣を使ってくれ。俺はもう一本あるからな」


 パラド「ああ、サンキュ。・・・へぇ、重みも感じられるな」




 キリト「・・・おっ。居たぞ」


 オーク「グルルルッ!」


 パラド「デカイ猿か?」


 キリト「どっちかと言えば類人猿だな。この辺りに出現するモンスターのオークだ」


 キリト「アイツは手に持ってる分厚い包丁で攻撃してくる。気をつけていくぞ」


 パラド「よし。・・・行くぜ、キリト!」


 キリト「ああっ!」
100 :1 [saga]:2019/01/04(金) 19:49:34.93 ID:W1W08Gj+0
 オーク「グルルルォオオッ!!」


 オークは二人の存在に気付くと、分厚い包丁を振り翳して突進してきた。キリトはジャンプして回避し、パラドは身体を回転させて回避する。
 目標を見失ったオークはブレーキを掛け急停止しようとする。


 パラド「隙だらけだ!」


 背後からパラドがキリトから借りたユナイティウォークスでオークの背中を斬り付ける。
 赤い切り口が無数に出来、オークは痛感のあまり雄叫びを上げる。


 パラド「よしっ!」


 キリト「パラド!スイッチだ!俺と交代で攻撃出来る!」


 パラド「オッケー!スイッチ!」

 キリトとパラドが入れ替わり、キリトはエクスキャリバーを翳しオークにトドメの一撃を繰り出す。
 オークは最後に呻き声のような鳴き声を出して一瞬全体が光り、そのまま光の粒子となって消失する。

 
 キリト「やったな、パラド」


 パラド「ああ。中々面白いな!このALOってゲーム」


 パラド「こう言うゲームはキリトくらいの学生からも人気高そうだな」


 キリト「それだけじゃなく、結構中高年の人でも居るんだ」


 パラド「へぇ・・・そりゃすごいな」


 パラド「今度、黎斗が発売するゲームは学園都市だけ限定だから学生だけしかしないだろうな」

 
 キリト「大人の人とかはやらないのか?」


 パラド「どうだろうな。好きでやる奴は居るとは思うけど」


 パラド「キリト、もしもバトライド・ウォー オンライン買えたから一緒にタッグ組んでやってみようぜ?」


 キリト「ん、ん〜・・・ま、まぁ考えとくよ」


 パラド「ああ」ニコリ


 キリト「(今の段階でどれくらい売れちゃってるかが問題だな・・・)」
101 :1 [saga]:2019/01/05(土) 00:05:57.80 ID:llWL81S50
 パラド「じゃあ、またな。キリト」


 キリト「ああ、パラド。また会おうぜ」


 パラド「おう。久々に心躍って楽しかったぜ」

 
 パラド「じゃな」
 
 ―シュイーン
 
 キリト「・・・さて、俺もログアウト・・・」


 キリト「っと、その前にシリカに会わないとな」



 -街-

 シリカ「あ、キリトさん。・・・パラドさんは?」


 キリト「先に帰ったぞ。俺はお前に会ってからログアウトしようと思って」

 
 シリカ「あ、そうでしたか。すみません、わざわざ」


 キリト「いや」クスッ


 シリカ「そう言えば、学園都市はどうですか?」


 シリカ「何かすごいものとか見れました?」ワクワク


 キリト「・・・その・・・」


 シリカ「?」


 ピナ「ピィ?」


 キリト「見過ぎて明日もちょっと困惑しそうだな・・・」タラー


 シリカ「そ、そうですか」


 キリト「正直、シリカとリズは来なくて正解だったな」


 キリト「ツッコミ追いつかなくて途中で帰りたくなるって思うぞ・・・」


 シリカ「えぇ・・・」


 キリト「まぁ、でももっと面白そうな事はありそうだから楽しみだよ」クスッ


 シリカ「それなら、よかったです・・・」
102 :1 [saga]:2019/01/05(土) 00:08:00.48 ID:llWL81S50
 キリト「クラスメイトも濃い目の奴ばっかりだけど・・・」


 キリト「全然悪いやつは一人も居ないから、安心だ」


 シリカ「よかったですね。キリトさん」ニコリ


 キリト「ああ。・・・じゃあ、そろそろログアウトするよ」


 キリト「またな、シリカ、ピナ」


 ピナ「ピィ!」


 シリカ「はい、おやすみなさい」


 
 キリト「・・・んっ・・・」


 キリト「・・・丁度寝るには良いぐらいの時間だな」


 -アスナの部屋-

 ―コンコンッ
 
 キリト「アスナー」

 ―ガチャッ

 ユイ「はい、パパ。どうぞ入ってください」


 キリト「ありがとう、ユイ」ナデナデ


 アスナ@パジャマ「あ、キリトくん」


 キリト「おう。・・・もう寝るか?」


 アスナ「そうだね、こんな時間だし」


 ユイ「私も眠くなっちゃいました・・・」グシグシ


 キリト「じゃあ、寝るとするか」






 キリト「・・・これで大丈夫か?」


 アスナ「うん。ユイちゃんが真ん中で安定してるから」


 ユイ「パパとママと一緒に寝られて嬉しいです♪」


 キリト「そうだな」クスッ


 アスナ「私も嬉しいよ、ユイちゃん」ニコリ
103 :1 [saga]:2019/01/05(土) 00:09:16.63 ID:llWL81S50
 アスナ「まるで夢みたい・・・現実でこんなことが出来るなんて」

  
 キリト「俺もそう思ってたよ」クスッ


 ユイ「はい・・・私も・・・ですぅ・・・」


 ユイ「・・・すぅ・・・すぅ・・・」スヤスヤ


 アスナ「・・・寝ちゃったね」ナデナデ


 キリト「ああ。・・・電気、切るぞ」


 アスナ「うん、お願い」

 ―フッ・・・

 キリト「・・・アスナ、今度俺・・・幻夢コーポレーションに行く事になったんだ」

 
 アスナ「え?どうして・・・?」

 
 キリト「SAOで社長の壇黎斗・・・神さんが是非来て欲しい、って言ってきてさ」


 キリト「そこでゲームの試験をしてほしいって頼まれてさ」

 
 アスナ「そう・・・よかったね。と言うより、すごいじゃない」


 アスナ「社長さん直々に頼まれるなんて」クスッ


 キリト「ああ・・・アスナも来るか?」


 アスナ「え?」


 キリト「多分、一緒に来ても大丈夫だと思うけど・・・」


 アスナ「ん〜・・・少し考えとくね」


 キリト「ああ。・・・じゃあ、おやすみ」


 アスナ「おやすみ、キリトくん。・・・その・・・」


 キリト「ん?」


 アスナ「・・・おやすみの、キス・・・してほしいな、って//」


 キリト「・・・あ、ああ//」

 ―ズイッ
 
 アスナ「・・・//」


 キリト「・・・っ//」


 ―ちゅっ・・・

 アスナ「ん・・・ふぅ・・・//」


 キリト「・・・っ・・・//これで、いいか?//」


 アスナ「うん・・・//・・・ありがと//」ニコリ
104 :1 [saga]:2019/01/07(月) 22:04:16.63 ID:wHZYVvLl0

 二日目


 キリト「Zzz・・・」


 ユイ「すぅ・・・すぅ・・・」


 アスナ「くぅ・・・くぅ・・・」


 キリト「・・・んーっ」


 キリト「・・・朝か・・・」チラッ


 ユイ「すぅ・・・」


 アスナ「くぅ・・・くぅ・・・」

 
 キリト「二人ともまだ寝てるか・・・」


 キリト「・・・」


 アスナ「くぅ・・・」


 キリト「・・・」


 ―ツンツンッ

 アスナ「ん・・・むにゃ・・・」


 キリト「(アスナの頬っぺた、柔らかいな・・・)」


 アスナ「くぅ・・・くぅ・・・」スヤスヤ


 キリト「・・・」ズイッ

 ―チュッ

 キリト「・・・//」


 アスナ「・・・ん・・・くぅ・・・」

 
 キリト「・・・//(やばい//なんか、しちゃいけないことしてるみたいだ・・・///)」


 アスナ「くぅ・・・」


 キリト「・・・もう一回やっても・・・//」ズイッ


 ユイ「・・・ぱぱ・・・?」


 キリト「」ピギッ!


 キリト「っ、ユ、ユイ、起きたのか?//」アセアセ


 ユイ「はぃ・・・」グシグシッ


 ユイ「・・・ままに、ちゅーしてましたね・・・」


 キリト「」サァー
105 :1 [saga]:2019/01/07(月) 22:06:51.08 ID:wHZYVvLl0
 ユイ「わたしにもぉ、やってくだしゃぁい・・・」ムニャムニャ


 キリト「・・・(あ、寝ぼけてるのか?なら!)」


 キリト「・・・ね、寝ーん寝ーころーりーよー」ナデナデ


 ユイ「すぅ・・・すぅ・・・」スヤスヤ


 キリト「・・・ほぉ〜・・・」ホッ,ポスン


 キリト「・・・//」




 -洗面所-

 キリト「・・・」シャカシャカッ

 
 アスナ「ふあ〜ぁ・・・おはよー、キリトくん」ポケー


 キリト「おふぁよ」シャカシャカッ


 アスナ「顔洗お・・・」シャーッ

  
 アスナ「・・・ん?」


 キリト「ん?」シャカシャカッ


 アスナ「・・・何か、頬っぺたに赤い点が・・・」ポリポリ


 キリト「」ゴフッ!

 
 アスナ「?」


 キリト「ん、んーん?」シャカシャカッ


 アスナ「・・・何かしたの?」ジトー


 キリト「」ゴクッ,グジュグジュッ,ペッ


 キリト「・・・そ、その、な、撫でただけだぞ?//アセアセ


 アスナ「撫でてこんなになるわけないでしょ?」ズイッ


 アスナ「何を・・・したんですか?」ジーッ


 キリト「・・・キ・・・」


 アスナ「キ?」


 キリト「・・・キスしました//」


 アスナ「・・・!///」カァァア
106 :1 [saga]:2019/01/07(月) 22:08:07.66 ID:wHZYVvLl0
 アスナ「・・・そ、そう//」

 
 アスナ「・・・ふーん//・・・//」シャカシャカッ


 キリト「・・・アスナさん?」


 アスナ「・・・//」シャカシャカッ


 アスナ「んっ・・・//」ゴクッ,グジュグジュッ,ペッ


 キリト「(怒らせちゃったか・・・?)」アセアセ


 アスナ「・・・じゃあ、お返しっ//」

 ーちゅっ・・・

 キリト「ん、ぐっ・・・!?//」


 アスナ「っ、はぁ・・・ふふっ♥//」ニコリ


 キリト「ア、アスナ・・・//」


 アスナ「もっとイイこと・・・しちゃう?///」


 キリト「・・・」



 悪魔キリト【よぉよぉ、イイんじゃないのかー?】


 紳士キリト【ダメです!学校があるのに!それに今から朝食ですよ!】



 キリト「・・・あ、いや・・・朝食、食べないとマズイし・・・ユイに見られたら大変だろ?//」


 キリト「だから・・・な?//」


 アスナ「・・・ふふっ//わかってるよ//」クスッ


 アスナ「キリトくんはこう言うとき真面目だもんね/」


 キリト「は、はは・・・//」
107 :1 [saga]:2019/01/07(月) 22:08:54.69 ID:wHZYVvLl0

 -ホテル内 レストラン-

 詩乃「あ、おはよう。キリト、アスナ、ユイちゃん」


 直葉「おはよー」


 キリト「おはよう、二人とも」

 


 キリト「俺とアスナにシノンは昨日と同じ通りに学校に行くとなって・・・」


 アスナ「直葉ちゃんは柵川中学校へ行くんだよね」


 直葉「はいっ」


 詩乃「ユイちゃんはどうするの?」


 ユイ「大丈夫です!ネットワークの中へ入れば問題ありませんよ」


 詩乃「あぁ、そっか」


 キリト「もし、向こうでもパラドやポッピーに会えたらよろしく伝えてもらえるか?」


 ユイ「もちろんです!」

 
 キリト「ありがとう、ユイ」ナデナデ


 直葉「・・・はぁ、何だか緊張してきそう・・・」


 詩乃「大丈夫?」


 直葉「ま、まぁ、大丈夫だと思います・・・」


 直葉「悪目立ちさえしなければ・・・」


 キリト「大丈夫だってスグ。お前がそんな風に見られるわけないよ」


 アスナ「そうだよ。キリトくんの言うとおりっ」ニコリ


 ユイ「リーファさんはとっても優しいですから」


 直葉「あ、ありがとうございます//」テレ


 詩乃「ふふっ・・・」クスッ


 直葉「・・・よしっ。じゃあ、沢山食べて頑張ろうっ」
108 :1 [saga]:2019/01/07(月) 22:11:17.69 ID:wHZYVvLl0
 -学舎の園 常盤台中学-

 <ごきげんよう
 <おはようございます


 小牧「おはよーっ!詩乃さん」


 詩乃@常盤台中学制服「あ、小牧さん。おはよう」


 小牧「今日も良い天気だねー。暑いけど・・・」ハァー


 詩乃「そうね」クスッ


 小牧「やだなー、日焼けしちゃの〜・・・。・・・詩乃さんって日焼けとかしてないの?」

 
 小牧「お肌すごく白くて綺麗だけど」


 詩乃「そんなことないよ。結構焼けるとすぐ真っ赤になっちゃって・・・」


 詩乃「だから日焼け止めは必ず塗らないと」


 小牧「だよねー」


 「あら、小牧さん。おはようございます」

 
 詩乃「!?。ア、アス・・・」
 

 小牧「湾内さん。おはよう、そしてごきげんよう」


 湾内「ごきげんよう」ニコリ


 詩乃「・・・(違った・・・)」


 湾内「お隣の方は・・・?」
 

 小牧「あっ。こちらは朝田詩乃さんです。外から学校体験で常盤台に来まして」


 詩乃「は、初めまして・・・」


 湾内「初めまして。湾内絹穂と申します」ペコリ


 詩乃「・・・」


 湾内「・・・?。あの、どうかなさいましたか?」


 詩乃「あ、い、いえ・・・友達の声にそっくりで少しビックリして・・・」


 湾内「まぁ、そうなのですか?」


 詩乃「ええ・・・とっても(・・・スタイルいいわね、この子・・・)」


 湾内「それはとても不思議なことですわね」クスッ


 小牧「でも似てる声が似てるだけだったら、そこまで不思議じゃないんじゃないですか?」


 湾内「そうでしょうか・・・」
109 :1 [saga]:2019/01/07(月) 22:12:01.97 ID:wHZYVvLl0
 小牧「あ、ところで泡浮さんは?」


 湾内「泡浮さんは収録がありますので、事前に遅刻申請をしています」


 小牧「そうですか」


 詩乃「湾内さんのお友達?」

 
 湾内「はい。声がお綺麗で美人な方で、歌手をやっていらっしゃるんです」


 詩乃「そう・・・」


 湾内「そうですわ。朝田様、よろしければ学校の案内をしますが、いかがでしょう?」


 詩乃「え?あぁ・・・小牧さん、まだ時間はあったかな?」


 小牧「うん、大丈夫だよ」


 詩乃「そう・・・えっと、湾内さんの方も大丈夫ならいいけど」


 湾内「はい、問題ありませんわ」ニコリ


 詩乃「じゃあ、お願いします」


 小牧「私、もし遅れてそうだったら先生に伝えておくね」


 詩乃「わかった。お願いね」


 湾内「では昨日で見回ったところはいくつかあるのですね」トコトコ


 詩乃「ええ。・・・(なんか、アスナがお嬢様口調で話してるみたいで・・・)」


 詩乃「(少し調子が狂いそう・・・)」クスッ


 湾内「朝田様?」


 詩乃「ううん、何でも」


 湾内「そうですか・・・」


 湾内「こちらか図書室になります。様々な文学、評論、小説、ビジネス、経済、歴史と地理」


 湾内「政治、社会、アートやデザイン、哲学や家庭医学に料理と事典などがあるんです」


 詩乃「図書室って言うよりも図書館みたいね」

 
 湾内「初めて常盤台へ来た方々は必ずそうおっしゃっていますわ」クスッ


 詩乃「そうでしょうね・・・ここは休憩時間にまた来てみるわ」


 湾内「はい。では・・・あっ」バサッ


 詩乃「拾うから。・・・これって楽譜?」


 湾内「そうですわ。私も泡浮さんと同じく歌のお仕事を少々していまして」クスッ


 詩乃「そうなの」
110 :1 [saga]:2019/01/07(月) 22:14:30.05 ID:wHZYVvLl0
 湾内「泡浮さんの他にもアリサ様やボイジャーのサローニャ様ほどではありませんが・・・」
 

 湾内「一生懸命、歌詞を作っていますわ」 
 

 詩乃「頑張ってるわね・・・私には無理だわ」クスッ


 詩乃「もし出来上がったら一曲聴かせてほしいかな」


 湾内「は、はい。満足出来るほどのものが完成するかわかりませんが・・・」


 詩乃「楽しみにしてるわ」クスッ




 湾内「続いては・・・こちらです」


 湾内「私達常盤台の生徒さん達が暮らしている寮になります」


 詩乃「すごい内装ね・・・」


 詩乃「湾内さんもここに住んでるの?」


 湾内「はい。泡浮さんと同室なんです」


 詩乃「そう・・・友達なの?」


 湾内「大事な大事な・・・親友です」


 湾内「かけがえのない唯一無二の存在ですわ」


 詩乃「そこまで・・・とても仲良しなのね」クスッ


 湾内「は、はい・・・//私ったらつい熱が入ってしまいました//」


 詩乃「いいじゃない。友達を大切にしているって事なんだから」


 詩乃「私にも・・・そんな人達が沢山居るから」


 詩乃「気持ちはわかるの」クスッ


 湾内「・・・ありがとうございます」ニコリ


 湾内「朝田様のお友達はどんな方々なのですか?」


 詩乃「そうね・・・色んなタイプの人ばっかりね」


 詩乃「一番親しい一人はゲーム好きで恋人さんとは素敵な夫婦になると思ってる」


 詩乃「少しお調子者っぽいけど実は真面目な子、気弱そうな子だけど意外と芯は強い子も居るし・・・」


 詩乃「さっき話した恋人さんは湾内さんと似てる声の人で料理上手。他にも呑兵衛のおっさんが一人居るわ」
111 :1 [saga]:2019/01/07(月) 22:15:09.19 ID:wHZYVvLl0
 湾内「まぁ、沢山居らっしゃるのですね」クスッ


 詩乃「うん・・・私には勿体ないくらい・・・」


 湾内「え・・・?」


 詩乃「・・・何でもない。でも、そのメンバーで色んな事件を解決してきたんだから・・・」


 詩乃「少し笑っちゃうかも」クスッ」


 湾内「は、はぁ・・・」
 

 詩乃「湾内さんにも友達は沢山居るの?」


 湾内「あ、はい。一番親しいのは泡浮さんですけど・・・」


 湾内「尊敬している方は婚后さんですわ!」


 詩乃「婚后・・・(あぁ、昨日会った・・・)」


 湾内「あの方は途中から常盤台へ転入したのですけど・・・当時はまだそこまでの実力を出せていなかったのですけど・・・」


 湾内「今は在校生の方々を抜いて、とてもお強くなられたんです!}


 詩乃「へぇ、そうなんだ・・・」


 湾内「ですから、私は尊敬しているんです」


 詩乃「私もゲームで強い人を知ってるから、尊敬する気持ちはわかる気がする」


 詩乃「・・・婚后さんは見た目お嬢様系だけど、ライダーなんだっけ?」


 湾内「はい。仮面ライダーデルタと言う名称でして、銃を使います」


 詩乃「へぇ、銃・・・」


 湾内「弓箭猟虎さんも銃をお使いになられていますわ」


 詩乃「そ、そう・・・お嬢様の淑女の嗜みで銃を扱うの?」


 湾内「いえいえ。まさか」クスッ


 湾内「淑女の嗜みは茶道に華道、そしてヴァイオリンと戦車道ですわ」


 詩乃「そう・・・。・・・ん?」


 湾内「では、次の場所へ」


 詩乃「・・・私の聞き間違いね」
112 :1 [saga]:2019/09/21(土) 00:10:18.91 ID:+tXVZl1B0
  
 湾内「こちらが寮監様のお部屋になりますわ」


 詩乃「あぁ、昨日会ったあの・・・眼鏡を掛けてる人(めちゃくちゃ厳しそうな女の人)」


 湾内「はい。そうですわ」


 詩乃「そっか・・・」


 湾内「寮監様とは昨日お会いしたのですか?」


 詩乃「ええ、常盤台中学に入る前に制服を渡してくれてクラスに案内してくれたの」


 詩乃「・・・正直に言うと、視線で殺されるかと思った・・・」


 湾内「?。・・・ふふっ、それはあり得ませんわ」クスッ


 詩乃「・・・比喩よ。比喩」


 湾内「あ。なるほど」


 湾内「ですが、それほど寮監様の目が恐いですか?」


 詩乃「蛇・・・と言うか、虎のような鋭くて・・・」


 詩乃「丁寧に教えてくれたんだけど・・・恐かった」


 湾内「そうでしたか・・・」


 詩乃「うん・・・」


 湾内「ですけど、寮監様はお優しい方ですからご安心くださいね」ニコリ


 詩乃「え、ええ・・・」


 ―リーンゴーン リーンゴーン

 湾内「あ、ではこの辺りで案内は終わりにしましょうか」


 詩乃「そうね、ありがとう。湾内さん」


 湾内「どういたしまして」ニコリ


 湾内「もしよろしければ、お昼をご一緒しませんか?」


 詩乃「ええ。小牧さんも誘っていいかしら」


 湾内「もちろん、構いませんわ」


 詩乃「ありがとう」ニコリ



 
113 :1 [saga]:2019/09/21(土) 00:12:37.26 ID:+tXVZl1B0




 -とある高校 校庭-

 黄泉川「んじゃ、体育始めるじゃんよ!」


 黄泉川「今日は・・・ドッジボールでもするじゃん。もちろん・・・学校体験者へのサービスでアレしてもいいじゃんよ」ニカッ


 「「「「「よっしゃぁああ!!」」」」」


 キリト「?」


 アスナ「何・・・?」


 黄泉川「まずはジャンケンして半分に人数分けからじゃん」





 吹寄「グーの人は私ところへ、チョキの人は青髪のところへわかれること」


 ―ワイワイ ワイワイ

 キリト「なぁ、上条。さっき黄泉川先生が言ってたアレって・・・なんだ?」


 上条「後々わかるよ。キリトはどっちになったんだ?」


 キリト「俺はチョキを出したから、青髪のとこだ」


 上条「そか。じゃあ一緒だな」


 キリト「お、そうか。・・・なんかよかった」クスッ


 上条「?」


 アスナ@体操着「キリトく〜ん」


 キリト「アスナ。どっちになったんだ?」


 アスナ「私は・・・チョキだから青ピ君のチームだよ」


 キリト「よし!一緒だな」


 アスナ「やったぁ♪」


 上条「よかったな、アスナ」クスッ


 アスナ「うん♪でも、上条君は吹寄さんと別になっちゃったね・・・」

 
 上条「いや・・・アイツはお構いなしに投げてくるから、大丈夫だぞ」


 アスナ「え、えぇ・・・」


 上条「さて・・・他にチョキの奴は・・・」
114 :1 [saga]:2019/09/21(土) 00:13:04.27 ID:+tXVZl1B0

 青ピ「僕のとこのチームは・・・このメンバーやね」


 サンドリヨン【当麻とは別になっちゃったわね・・・】


 食蜂「いいじゃないのぉ。・・・勝てば何でもって言う事が出来るかもしれないわよぉ?」


 蜜蟻「あらあ、いいわねえ」


 メビオ「クウガと一緒だ」フフンッ


 トール「おっし!いっちょやるぜ!」


 青ピ「みんなー!気合い入れて、行くでぇえーーーっ!」


 食蜂・サンドリヨン・蜜蟻・メビオ・トール「【「「「おぉーーっ!!」」」】」





 吹寄「ふむ。私のチームのメンバーはこの人選ね」


 美琴「ぃよっしっ!(当麻と一緒になれた!//)」


 五和「よかった・・・」ホッ


 土御門「秋沙、危なかったら俺が守ってやるぜい」ニカッ


 姫神「うん・・・//」


 上里「キリトくん、アスナさん。よろしくね」


 キリト「こっちこそ」


 アスナ「よろしくね、上里君っ」


 吹寄「皆!勝って万歳よっ!!」


 美琴・五和・土御門・姫神・上里・キリト・アスナ・上条「「「「「「「「おおぉおーーっ!!」」」」」」」」
115 :1 [saga]:2019/09/21(土) 00:15:20.49 ID:+tXVZl1B0
 アリサ「私はいつも通りに外からだね」


 上条「ああ。頼んだぜ、アリサ」


 アリサ「うん!」ニコリ


 キリト「アリサは何か理由があって外からなのか?」


 土御門「学園都市の歌姫が怪我したとなれば・・・」


 姫神「この学校が。どうなることか・・・」

 
 キリト・アスナ「「あぁ・・・」」

 
 美琴「作戦会議するわよ〜」


 五和「集まってくださーいっ」


 キリト「・・・アスナ」

 
 アスナ「うん?」


 キリト「怪我させないように・・・守るからな」


 アスナ「・・・う、うん//・・・私もちゃんと守ってあげるから//」


 アスナ「キリトくん・・・リアルだとひ弱そうだから・・・」


 キリト「え」ガーン


 上条「確かに・・・キリト、細いな。ちゃんと食ってるのか?」


 上里「病気か何かじゃないよね?」


 キリト「・・・あ、ああ・・・」ズーン


 アスナ「ご、ごめんね!その、もちろん頼りにしてるからっ!」アセアセ


 妖精オティヌス「まあ、経験は人を強くする。だからお前もこの期に覚悟しておけ」


 キリト「え?」


 アスナ「?」


 妖精オティヌス「わからないなら・・・この後、分かる」


 キリト・アスナ「「は、はぁ・・・」」
116 :1 [saga]:2019/09/21(土) 00:16:41.89 ID:+tXVZl1B0



 黄泉川「始めるじゃん!笛鳴った後、ボールを投げるじゃん」

 ―ピィーーーッ!

 [9 1 3]
 [STANDING BY]

 ―キュルルルルッ!

 青ピ・吹寄「「変身!」」

 [COMPLETE]

 カイザ(吹寄)「ハァアッ!」


 クウガ(青ピ)「ハァッ!」


 キリト・アスナ「「」」


 

 カイザ(吹寄)「貰ったぁっ!」バシンッ!


 クウガ(青ピ)「くっ!」


 キリト「あ、あれが・・・吹寄と青髪の変身する仮面ライダーか・・・」


 アスナ「・・・って、なんで変身してるの!?」


 トール「この学校の特別ルール!公安ライダーの二人が変身有りでスリル満点なドッジボールになるんだぜ!ベイビー!」
 
 
 キリト・アスナ「「えぇえ〜〜〜!?」」

 
 上条「気をつけろよ!二人とも加減はしてるだろうけど、すっげぇ痛いからな!」


 上条「死ぬなよ!」


 キリト「・・・アスナ」


 アスナ「・・・うん」


 キリト・アスナ「「ファイトッ!」」



 カイザ(吹寄)「まずはっ!」
117 :1 [saga]:2019/09/21(土) 00:18:37.98 ID:+tXVZl1B0
 カイザ(吹寄)「操祈っ!」

 ―ビシュッ!

 ―トーンッ

 食蜂「やんっ!もぉ〜・・・早速退場じゃないのぉ〜」


 カイザ(吹寄)「運動神経がちょっと危うい人から狙うのが基本よ」


 アスナ「そう言う事ね・・・」


 キリト「・・・俺いの一番に狙われそうだな・・・」ゴクリ



 クウガ(青ピ)「貰ろうたっ!」


 カイザ(吹寄)「来るわよっ!」


 上里「二人は吹寄さんの後ろに行った方がいいよ」


 姫神「一番。安全地帯だから」


 キリト「わ、わかった!」


 アスナ「わわわっ・・・」アセアセ


 クウガ(青ピ)「・・・そこやぁっ!」




 ―ビシュッ!

 カイザ(吹寄)「土御門!」


 土御門「にゃっ・・・!」

 ―バシンッ!

 クウガ(青ピ)「だぁあ〜〜っ!投げが甘かったかぁ・・・」


 トール「何やってんだよ!」


 土御門「吹寄、頼むぜい」ポイッ


 カイザ(吹寄)「ええっ!」バッ!


 カイザ(吹寄)「・・・フンッ!」




 トール「甘いっての!」


 トール「づぁっ!」バシンッ!
 

 上条「げっ!「全能」使いやがった・・・」


 キリト「「全能」?」


 トール「今度は俺だぁっ!」
118 :1 [saga]:2019/09/21(土) 00:19:11.72 ID:+tXVZl1B0
 トール「キリトォオッ!」

 ―ビシュッ!


 キリト「うぉおっ!?」

 
 五和「キリトさんっ!」バッ!

 ―トーンッ!

 五和「っと・・・アウトですね」


 キリト「い、五和・・・」

 
 五和「頑張ってください」ニコリ


 キリト「・・・ああ。お前の犠牲は無駄にしないさっ」


 上条「キリト!投げろっ!」


 キリト「ああっ!」


 アスナ「キリトくん・・・!」


 キリト「・・・そこだっ!」

 


 ―ビシュッ!
 
 サンドリヨン【っと!】バシンッ!


 キリト「くっ・・・!」


 サンドリヨン【残念だったわね】クスッ


 サンドリヨン【青髪っ!】ポーイッ


 クウガ(青ピ)「ほいさっ!」

 
 
 〜カット〜
119 :1 [saga]:2019/09/21(土) 00:20:32.09 ID:+tXVZl1B0
 カイザ(吹寄)「・・・」

 
 クウガ(青ピ)「・・・ウオリャァアアアアアッ!!」


 ―ビシュッ!!

 ―ギュルルルルッ!!

 カイザ(吹寄)「・・・!!」


 ―バシィーーンッ!!
 ―ポーンッ・・・ コロコロ・・・


 カイザ(吹寄)「・・・くっ」ガクッ!


 黄泉川「青髪チームの勝利じゃん!」ピピーッ!


 クウガ(青ピ)「やったでぇ〜!」


 トール「オッシャァ!」


 メビオ「ン」フーッ

 
 キリト「負けたなぁ・・・」


 アスナ「で、でも、キリトくん意外と最後の方まで居たからすごいよ!」


 上条「ああ、すごいぜ。キリト」

 
 青ピ「いやぁ、お疲れさんやで」


 キリト「あ、青髪・・・」


 青ピ「キリトくんやるやん!何回か狙ろうとったけど、全然当たらへんかったもん」


 青ピ「危うく・・・強化フォームになるとこやったわ」


 キリト「強化フォーム?」


 青ピ「あぁ、仮面ライダーの中には基本的な姿があってそこから強化型の姿と能力を身に付けられるようになるんよ」


 キリト「へぇ・・・そうなのか」


 青ピ「うん。・・・アスナちゃん守っとったキリトくん、格好良かったわぁ」


 アスナ「当然だもん。キリトくんは私の―――――」

 
 青ピ「・・・私の?」


 アスナ「私の・・・えと・・・」


 アスナ「その・・・///」


 キリト「アスナ?」キョトン


 青ピ「・・・」ニヨニヨ


 サンドリヨン【(あらあら)】クスクスッ
120 :1 [saga]:2019/09/21(土) 00:24:34.49 ID:+tXVZl1B0
 アスナ「た、大切なパートナーだから!///」


 青ピ「うん、知っとるよ」クスッ


 アスナ「・・・///」


 キリト「あはは・・・//」

 
 サンドリヨン【当麻♪】ギュウッ


 上条「ん?サ、サンドリヨン?」


 サンドリヨン【今日は私も生き残ったから・・・ご褒美、ほしいなって】ニコリ


 上条「・・・えっと・・・何を要求するでせうか?」

 
 サンドリヨン【あのドロドロして・・・癖になような、白い・・・あ・れ♥】


 上条「・・・!?///」


 サンドリヨン【・・・何を想像してるの?//】


 上条「・・・ご、ご無沙汰だから、結構その・・・///」


 サンドリヨン【やーね//もう、よく奢ってくれたアイス屋のバニラよ/】クスッ


 上条「・・・」


 美琴・食蜂・蜜蟻・カイザ(吹寄)・五和「「「「「」」」」」ガシッ!グワシッ!ワシッ!

 
 上条「・・・は、はは」


 <<<<<当麻ぁああああ〜〜〜っ!!

 ―ドガーン! チュドーン! ドォーーーンッ!!

 キリト「・・・」


 アスナ「・・・花火かな?」


 キリト「・・・いや。もっと花火はこうパァーっと空で広がるもんだぞ」


 アスナ「そうだよね・・・」


 トール「あーあ・・・グランドの修正は上条ちゃんが一人でやらされるな」


 土御門「だにゃー」


 姫神「大変そう」


 黄泉川「小萌にもっと叱ってもらおうじゃん」フンス
121 :1 [saga]:2019/09/21(土) 00:25:02.60 ID:+tXVZl1B0

 キリト「・・・上条って人生がハードモードなんだな」


 上里「不幸体質だからね」


 アスナ「不幸体質・・・」


 上里「不幸体質なんだけど、ある意味幸運体質でもあるんだけどね」クスッ


 キリト「どう言う事だ?」


 上里「・・・あ、ほら」


 キリト・アスナ「「?」」


 
 上条「ゼェッ!ハァッ!」ダダダッ!


 美琴「このぉ〜〜〜っ!」


 食蜂・五和「「当麻さぁ〜〜〜ん!」」


 カイザ(吹寄)「挟み打ちにしてやる・・・!」ダダッ!


 五和「食蜂さん!吹寄さんの方に!」


 食蜂「わかったわぁ!」

 
 

 蜜蟻「待ちなさあーい!当麻クーン!」タッタッタッ!


 美琴「もう許さないんだからぁああ!!」ダダッ!


 上条「堪忍してくれぇええええ!!」ダダダッ!


 カイザ(吹寄)「当麻ァアアアア!」ババッ!


 上条「おわっ!?」コケッ!


 五和「!。当麻さん!」バッ!


 上条は転んだ。数秒間宙に浮いた状態になって五和が抱き止めようとし、カイザはおでこクラッシュの体勢に入っている。
 

 食蜂「わっ・・・!」
 
 食蜂は転んだのに気付いて止まろうとしたが、足が縺れ前のめりになってその場で前転する。。
 上条はカイザの胸に額からぶつかって軽い脳震盪を起こした。カイザは急な事に驚き、後退しようとしたが足元が滑り背中から倒れていく。  


 五和「っ!」

 五和は上条を支えようと鎖骨辺りに手を当てたまま同じように背中から倒れて行く。
 上条の背後から走ってきた美琴と蜜蟻がこのまま行くと危険と判断し、立ち止まろうとする。


 蜜蟻「あっ・・・!」


 蜜蟻は先程上条が躓いた地点で同じように躓き、追いかけるように宙を浮く。
122 :1 [saga]:2019/09/21(土) 00:26:02.04 ID:+tXVZl1B0
 ―ドシャァアアアンン!!
 
 上条「〜〜〜〜っ、ごぉぉ・・・」


 カイザ(吹寄)「っ、と、当麻・・・」


 五和「だ、大丈夫ですか?」


 食蜂「ったたぁ・・・」

 
 上条「な、何がどうなって・・・」


 ―ワシッ ムニュッ ムニュンッ

 五和「ひゃんっ!?///」


 食蜂「ふあぁっ・・・!?///」


 上条「・・・?(この感触はどっかで・・・)」


 蜜蟻「きゃあっ!」

 ―ドスンッ!

 上条「ごふっ!」


 蜜蟻「いったあ〜い・・・」


 上条「あ、ゆ・・・腹に、頭突きは・・・いかん・・・」フルフル


 キリト「・・・」


 アスナ「・・・」


 トール「正直言うと、あれは初めて見た」ハハハッ


 土御門「なんかの芸術作品みたいだぜい」ニャハハハッ


 上里「さすが上条だな〜・・・」


 青ピ「笑いの神に好かれとるわぁ・・・」


 アリサ「だ、大丈夫かな・・・」


 サンドリヨン【私もされたかったわ・・・ん〜、チャンスを逃したわね】パチンッ


 アリサ「え、えぇ・・・」タラー
123 :1 [saga]:2019/09/21(土) 00:27:06.95 ID:+tXVZl1B0
 美琴「ちょ、ちょっと、アンタ大丈夫?」


 上条「美琴・・・手、貸して・・・」


 上条「あと・・・愛愉も・・・出来れば・・・早急に、移動してもらえると・・・」


 愛愉「あ、え、ええ・・・」スッ


 美琴「ほら」


 上条「ああ・・・」スッ

 ―ツルッ 

 上条「おっと・・・」ガシッ

 ―スルルーッ


 上条「・・・ん?・・・あれ?ズボン・・・?」


 美琴「・・・」


 蜜蟻「・・・あー・・・」タラー


 上条「・・・紐・・・水色、ショーツ・・・」


 美琴@ズボンキャストオフ「・・・〜〜〜〜〜〜っ!!!////」


 ―バリバリバリバリッ!!



 トール「あ、やべ!逃げろおぉおおおおおおおっ!!」


 土御門「落雷が降るにゃぁーーーーーーーーーっ!!」


 
 ―わぁぁああああああああああ〜〜〜〜っ!!!

 
 ―カッ

 ―ドッガァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアンンンッ!!



124 :1 [saga]:2019/09/21(土) 00:29:58.76 ID:+tXVZl1B0



 小萌「・・・と言うわけで・・・」


 小萌「本日の学校の授業はおしまいです。電気系統全てダメになってしまったので」


 キリト「・・・(校庭に隕石が落ちてきたが如く・・・クレーターが出来てる・・・)」


 小萌「ですので、皆さん。お家に帰ってもいいですし、自主勉強もOKです」


 ―ワイワイ ワイワイ

 トール「よかったなー。誰も怪我人出なくて」


 土御門「ホントにゃー」


 青ピ「爆発のせいでまだ耳がキーンってなってるような感覚やわ・・・」


 上里「上条は校長室へ呼ばれてしまったね」


 キリト「・・・だ、大丈夫なのか?」


 土御門「ボコられても翌日元気になって」


 トール「腕あぼーんされても生えてる無事な人間だから大丈夫だぞ」


 キリト「・・・。・・・そ、そっか」


 メビオ「クウガ、帰るのか?」


 青ピ「そやね。どっか遊びにでも行こか」


 土御門「俺達もそうするか?」


 姫神「うん」コクリ


 トール「俺も潤子ちゃんと遊びに行こーっと」


 キリト「・・・アスナ、俺達も・・・どこか行ってみるか?」


 アスナ「うん、そうしよっか」


125 :1 [saga]:2019/09/21(土) 00:30:25.21 ID:+tXVZl1B0



 -柵川中学校-

 木山「本日より学校体験で外からきた桐ヶ谷直葉さんだ」


 木山「この学校のことはまだ少しだけしか教えられていないので、皆仲良くしてあげてくれ」


 「「「「「はーい」」」」」


 直葉「よ、よろしくお願いします」


 木山「君の席は佐天の後ろだ。あそこの黒髪で花の飾利を付けている子だ」


 佐天<ヒラヒラ

 
 直葉「あ、はい」


 直葉「っと・・・」


 佐天「初めまして、桐ヶ谷さん。私は佐天涙子だよ」

 
 初春「初春飾利です。よろしくお願いします」


 春上「春上衿衣なの」


 直葉「・・・え?あ、えっと、レストランで・・・」


 春上「私はここの学校の生徒なの」ニコリ


 直葉「そ、そうだったんだ・・・」


 佐天「あれ?顔見知りだったの?」


 春上「お店のお手伝い先で会ったの」


 佐天「へぇ、そっか」

 
 木山「では・・・学校体験の桐ヶ谷の為に昨日の授業の復習を数分だけ行なうぞ」


 ―ガラララッ!

 枝先3「セ、セウト!」


 直葉「!?」ギョッ


 木山「・・・早くG3を脱げ。馬鹿者」


 「「「はははははっ!」」」


 <またその格好で学校に来たの?
 <相変わらずだなー、枝先は
 <大変なんだから仕方ないけどさ

 枝先3「あはは・・・これまた失礼しましたー」

 ―ガシャンッ キリリリッ カチャンッ ガションッ

 枝先「よしっ」
126 :1 [saga]:2019/09/21(土) 00:30:53.94 ID:+tXVZl1B0

 直葉「あ、あの子は・・・」


 春上「枝先絆理ちゃんなの。いつも遅刻しちゃった時はG3を着たまま登校してるの」


 直葉「えぇっ・・・それっていいの?色んな意味で心配だよ・・・」


 佐天「まぁ、悪い奴らをやっつける仮面ライダーだから仕方ないよ」


 初春「今日は早い方ですからね。一番遅いとお昼過ぎてからになりますし」

 
 直葉「そ、そうなんだ・・・」


 枝先「おはよー。・・・って、あれ?昨日の・・・」


 直葉「ど、どうも・・・」


 佐天「あれれー?枝先さんも顔見知りなんだ」


 枝先「うん、まぁ・・・」クスッ


 直葉「昨日は、その・・・助けてくれてありがとうね」


 枝先「いえいえ・・・」


 枝先「それにしても・・・」


 直葉「?」

 ―ピチッ

 枝先「大きい・・・」
 

 直葉「え?」

 
 木山「そこ、授業を始めるぞ」


 枝先「あ、はーいっ」




 
 木山「まず、この式を・・・」

 
 木山「操歯、答えろ」


 操歯・ドッペルゲンガー「「はい」」スクッ
127 :1 [saga]:2019/09/21(土) 00:35:46.37 ID:+tXVZl1B0
 操歯・ドッペルゲンガー「「・・・ん?」」


 ―クスクスッ 

 木山「・・・姉の方で頼む」


 操歯「は、はい」


 ドッペルゲンガー「・・・はい」


 直葉「(名前が同じ・・・って事は、姉妹なのかな?よく見たらそっくりさんだし)」


 
 操歯「・・・」


 ―カッ カッ カカッ カッ カカッ カッ カカッ


 木山「・・・式を更に伸ばしてくれとは言ってないぞ」


 操歯「あ」タラー


 木山「・・・まぁ、正解としていいだろう。席に戻りなさい」


 操歯「はい・・・」ションボリ


 
 直葉「・・・操歯さんってすごく頭良いの?」


 佐天「出されたテストオール100点なんて珍しくないくらい」


 直葉「・・・す、すごいね・・・」
 

 ―キーンコーンカーンコーン キーンコーンカーンコーン

 木山「次の授業が始まる5分前までに休憩を終わるように」


 「「「「はーい」」」」

 ―ワイワイ ワイワイ
 
 佐天「桐ヶ谷さん、次の授業は国語だからまた教科書一緒に見ながらしよ?」

 
 直葉「ありがとう、佐天さん」ニコリ


 佐天「・・・ところで・・・」ジッ


 直葉「・・・?」タユン


 佐天「ほっ」


 ―ワシッ ムニュウッ

 直葉「・・・ぴゃっ!?///」


 枝先「おうふ・・・」


 春上「おぉ〜・・・//」


 初春「さ・・・佐天さぁああああんっ!!」


 佐天「うーーおおーーー!すっげえーーー!!」
128 :1 [saga]:2019/09/21(土) 00:36:26.28 ID:+tXVZl1B0
 直葉「な、な、なっ・・・!?///」


 佐天「パッドじゃない!私よりはるかに・・・デカイ!!」


 直葉「ちょ、佐天さんっ・・・!//やめ・・・!///」


 ドッペルゲンガー「何をやっとるんだお前は」グリグリグリッ


 佐天「あだだだだだだだ!頭が割れるうぅうううう!?」


 直葉「っ・・・///」


 初春「ご、ご、ごめんなさい桐ヶ谷さん!本当にごめんなさい!」アセアセ


 直葉「だ、大丈夫だよ・・・//」アセアセ


 初春「彼女の一種のスキンシップの挨拶みたいなものでして・・・その・・・」


 初春「ごめんなさい!」


 直葉「う、初春さん//もう、許してあげるからいいよ//」アセアセ

 
 枝先「でも佐天さんの気持ち・・・わかるなぁ」ジーッ

 
 直葉「」ハッ、ササッ


 枝先「しないから!しないから!」アセアセ


 佐天「き、桐ヶ谷さん・・・ごめんなさい」プシュ〜


 直葉「あ、う、うん・・・//」


 ドッペルゲンガー「許してやってくれ。佐天には男性ホルモンが多く含まれているようだからな」


 ドッペルゲンガー「まったく、お兄ち・・・私の兄でさえそこまでがっつかないらしいのに」


 佐天「いやいや清ヶさんだって男なんですから、二人が知らないだけですよ」


 操歯「いや、挟美から聞いたが・・・あ、これは話してはいけないんだった」


 佐天「何ですか?何ですか?気になります!」


 操歯「ビデオカメラを仕舞えっ!と言うかちゃんと反省したのか?!」


 佐天「あ、ご、ごめんね」ペコペコ


 直葉「う、うん・・・」


 春上「つい出来心でやったの?」


 佐天「おっしゃる通りで・・・」


 直葉「・・・その、もうしないでね?//」


 佐天「はい・・・」
129 :1 [saga]:2019/09/21(土) 00:37:26.41 ID:+tXVZl1B0
 佐天「えっと・・・桐ヶ谷さん、お詫びに学校帰りでクレープ奢ってあげるね?」


 直葉「え?い、いや、そんな。そこまでしなくても」アセアセ


 佐天「お願い!私の気が済まないから」


 直葉「佐天さん・・・」


 初春「直葉さん、奢らせてあげてください。こうなるとしつこいですから」ヒソヒソ


 直葉「・・・じゃ、じゃあ帰りに・・・お願いします」


 佐天「オッケー!わかった」


 佐天「・・・あ。初春」


 初春「え?あ。わ、私も奢らせて」


 ―バッサァァア!

 初春「もらえる・・・」


 佐天「片っぽ紐で縁がピンクに地は白か・・・」


 初春「・・・」


 直葉「///」カチコチ


 操歯・ドッペルゲンガー「「またか」」


 春上「おぉ〜」


 初春「・・・さぁ〜〜て〜〜ん〜〜さぁ〜〜んん〜〜!///」ワナワナ


 佐天「てへ♪」ペロ


 初春「もぉおお〜〜〜〜!///許しませぇええ〜〜〜んっ!!///」キィーーッ!


 佐天「やばっ」タタタッ!


 初春「待ってくださああぁあ〜〜い!///」


 ―ドッタンバッタン!

 直葉「・・・//」


 枝先「ごめんね、あれがここでは普通な光景だからアハハ・・・


 操歯「やれやれだ」


 直葉「そ、そう、なんだ・・・ね//」


 直葉「(今日はちょっと派手なの履いてきちゃったから、やられないでよかった・・・//)
130 :1 [saga]:2019/09/21(土) 00:40:11.51 ID:+tXVZl1B0

 春上「ちなみにやられるのは初春さんだけなの。安心してなの」

 
 直葉「え?あ、そ、そうなの?」


 ドッペルゲンガー「唯一無二の友だからこそやってるんだ」


 操歯「まぁ、やられる方は堪ったもんじゃないだろうがな。公の場でもやられてたの見たぞ」


 直葉「えぇ・・・」


 春上「だから二人にとっては挨拶みたいなものなの」


 直葉「・・・いやいや女の子同士でもあれは・・・//」


 ドッペルゲンガー「言っただろう?男性ホルモンが含まれ過ぎているんだ」


 ドッペルゲンガー「まぁ、実際に調べたが基準的な量しか無かったが」


 直葉「調べたんだ・・・すごいね」


 操歯「私のコネでやったんだ。どうしても知りたいと佐天が言ってきて・・・」


 枝先「ま、中学生離れした見た目はしてるけどね。佐天さん」


 春上「今クラスではまだ一番らしいの」


 直葉「何が?」


 春上「お胸の大きさとか」


 直葉「あ・・・ふーん・・・//」


 操歯「まったく、乳房の大きさなど関係ないだろうに。必要なのは母乳が正常に出せるかが重要なんだぞ」フンス


 ドッペルゲンガー「悔しいの?」


 操歯「二位だから別に。お前も同位だろ」


 直葉「(二位なんだ・・・)」

 
 ドッペルゲンガー「私はお姉ちゃんのボディを完全コピーしているからな」


 ドッペルゲンガー「大人になっても大きさは変わらないろう」


 直葉「二人は双子なの?」


 操歯「双子・・・まぁ、双子の兄なら居るがドッペルは少し違うんだ」


 ドッペルゲンガー「私は人造人間だ」
131 :1 [saga]:2019/09/21(土) 00:41:00.63 ID:+tXVZl1B0
 直葉「・・・え?」


 ドッペルゲンガー「見れば早いか」


 ―ガチャンッ

 直葉「!?。ええええぇえ!?」


 直葉「(腕が何か割れて銃みたいなのが出てきた!?)」


 ドッペルゲンガー「昔は荒れたりもしたが・・・今はこの身体に誇りを持っている」クスッ


 ドッペルゲンガー「医療機関などの進歩に繋がるために研究も兼ねているからな」


 直葉「い、医療って・・・もしかして人工心臓みたいな、ああ言うの?」


 操歯「ああ。私とドッペルは医療用サイボーグの開発に専念しているんだ」


 直葉「医療用サイボーグ・・・」


 操歯「そう言うのはあまり知らないか?」


 直葉「う、うん、わからない、かな・・・」


 ドッペルゲンガー「そう申し訳なさそうにしなくてもいい。わかるのは大抵医者などだからな」


 佐天「はぁ〜〜・・・」グデー


 枝先「あ、戻ってきた」


 春上「お帰りなさいなの」
132 :1 [saga]:2019/09/21(土) 00:41:32.61 ID:+tXVZl1B0

 操歯「初春はどうした?撒いたのか?」


 佐天「ちょっとあまりにもお怒りで話し合い出来そうになったから・・・」


 佐天「鏡に入って逃げてきたの・・・」

 
 直葉「鏡に入って・・・?」


 佐天「あ、う、ううん!その・・・比喩!そう比喩で言ったの」アセアセ


 直葉「あ。あぁ、そう言う事・・・」


 枝先「後で謝っといた方がいいよ」


 春上「私でも宥めるの大変そうなの・・・」


 操歯「アイツを怒らせると色々ハッキングされて脅されるぞ」


 ドッペルゲンガー「風呂場の覗きシーンとかで変なサイトに載せられるかもしれん」


 佐天「ま、まさかぁ〜・・・まさか無いよね?」タラー

 
 枝先「だから謝っときなよ」タラー


 ―キーンコーンカーンコーン


133 :1 [saga]:2019/09/21(土) 00:47:06.20 ID:+tXVZl1B0



 -天井菓子株式会社-

 天井「初めまして、壷井さん。私は天井亜雄と申します」


 遼太郎「はい、どうも」


 天井「話しは昨日の電話でお伝えした通り、私の秘書として勤務してもらいます」


 天井「まぁ、お茶を淹れて出したり私が居ない間に身の回りの整頓をしてもらえればいいですから」


 遼太郎「わかりました(・・・昨日はまたどんな変な社長かと思ったんだけど・・・)」


 遼太郎「(普通に良い人っぽそうだな・・・)」


 天井「わからないことが有れば青星さんにお聞きください。そちらに座っている人です」

 
 青星「どうも。よろしくお願いします」ペコリ


 遼太郎「(おぉ〜、如何にも美女秘書官だな・・・)」


 天井「午後は工場案内をしましょうか。色々と知ってもらうところもありますので」


 遼太郎「わかりました」


 天井「はい。では・・・」




 ―コンコンッ

 天井「はい」

 
 オルソラ<亜雄さん。オルソラです


 天井「あっ。壷井さん、開けてもらえますか?」


 遼太郎「はいはいっ」

 ―ガチャッ

 遼太郎「どうぞ・・・って・・・」


 オルソラ「あ、どうもありがとうございます」ニコリ


 遼太郎「(な、なな、なんだこの人はぁああああ!?///)」


 遼太郎「(美人過ぎんだろおおおおお〜〜〜!?///)」


 天井「オルソラさん。もしかしてお弁当を?」


 オルソラ「はい。散歩がてらお持ちしたのでございますよ」


 天井「そうでしたか。ありがとうございます」ニコリ


 遼太郎「え、えっと・・・社長の・・・奥様ですか?」


 オルソラ「はい。オルソラ=天井=アクィナスと申します」ニコリ
134 :1 [saga]:2019/09/21(土) 00:47:40.13 ID:+tXVZl1B0

 天井「そして・・・この子が私達の息子です」ニコリ


 遼太郎「あ、お子さんも・・・」


 遼太郎「(社長ってなるとやっぱこれぐらい強運になるんだなぁ・・・)」


 天井「チェレステ〜。今日は良い子にしてるか〜?」


 遼太郎「チェレステ・・・」


 青星「イタリア語では青空と言う意味です。天井社長の名前である亜雄とオルソラ夫人のソラを取ってそうなりました」


 遼太郎「おー、なるほど・・・」


 天井「いやぁ、はは・・・」


 天井「自分でも中々親バカになりますが、オルソラさん似でとても可愛い子です」


 遼太郎「(あぁ、納得できるなぁ・・・将来は美形だな。オルソラさん美人過ぎるから)」

 
 天井「ほら、チェレステ。新しく秘書さんになる壷井さんだよチョイチョイ


 遼太郎「は、初めまして〜、チェレステくぅ〜ん」


 <びぇえぇえええええ!!

 遼太郎「(知ってたよ)」シクシク


 青星「赤ちゃんは低い声が苦手で、大きい声だと敏感になり驚いてしまうからです」


 遼太郎「・・・そう言う事ですか」


 青星「ですから気を落とさないでください」


 青星「・・・そうでもないのに泣かれた私に比べれば」


 遼太郎「は、はい」

 
 オルソラ「それではまたお散歩へ行きますね」


 天井「はい。ありがとうございました」


 遼太郎「あ・・・どうぞ」ガチャッ


 オルソラ「どうもありがとうございます」ニコリ


 遼太郎「いえいえ・・・//」


 ―パタン・・・

 遼太郎「・・・社長は泣かれていませんでしたね、そう言えば」


 天井「私は毎日居ますから」クスッ
135 :1 [saga]:2019/09/21(土) 00:49:33.66 ID:+tXVZl1B0

 天井「それに子供に泣かれていてはお菓子会社の社長なんて出来ませんよ」クスッ


 遼太郎「(すっげぇー・・・カッコいいなぁ)」


 天井「早速ですが壷井さん、淹れてもらえますか」


 青星「出来れば私もお願いします」


 遼太郎「あ、はい。了解です」




 天井「」ズズッ


 天井「青星君、例の書類は・・・これだね」


 青星「はい。それとこちらも」スッ


 天井「ありがとう」


 遼太郎「(はぁ〜・・・すげぇなぁ。青星さん俺より若そうなのに・・・)」


 青星「遼太郎さん。あちらの扉の中に付箋が何種類かありますので黄緑、水色、赤色を取ってください」


 遼太郎「は、はいはいっ」


 青星「それと私の顔に何か付いていますか?」


 遼太郎「え?い、いえいえ、何も」


 青星「・・・そうですか」


 青星「では付箋を」


 遼太郎「はいっ」


 
 天井「」カリカリ


 天井「そう言えば・・・昨日は幻夢コーポレーションへ赴いていたそうですが・・・」


 遼太郎「あ、あぁ・・・まぁ・・・」


 遼太郎「壇・・・黎斗神社長は何て言うか変わった人でした・・・」


 天井「確かに変わってはいたね」


 遼太郎「は、はい・・・」


 遼太郎「あの人・・・何かあったんですか?」


 青星「あれが素なんだと私は思っています。でないと無理です、話しどころか会いたくないです」


 天井「青星さん・・・」クスッ


 遼太郎「ま、まぁ、ですけど悪い人じゃないですし・・・」
136 :1 [saga]:2019/09/21(土) 00:50:30.35 ID:+tXVZl1B0
 青星「言いたい事は言っておかないとあの人は暴走しかねません」


 青星「私は天井社長が良いですから付いて居るんですし」


 天井「あはは・・・ありがとう」


 遼太郎「だ、大丈夫ですよ。今のとこは・・・」


 青星「そうですか?・・・それなら、いいのですけど」


 天井「程々にね。少し疲れたら休んで構わないよ」


 遼太郎「あ、ありがとうございます」


 青星「本職は輸入業だそうですし、慣れないでしょうからね」カキカキ


 遼太郎「まぁ、ははっ・・・」


 天井「昨日で仮面ライダー バトライド・ウォー オンラインが1時間後に予約完売したそうですね」


 遼太郎「はい。あれは正直ドン引きしましたよ」


 遼太郎「宿泊先のホテルでテレビを見てたらCMに社長の顔がドアップで映り込んできて・・・」


 遼太郎「そのまま気絶するかと思いました・・・」


 天井「あはは・・・」クスッ


 青星「私も自宅で見ましたが即テレビを消しました」


 遼太郎「俺もつい・・・。・・・あのゲームが売れたのは、ああ言うのもあるからなんでしょうか?」


 天井「まぁ、私も同じような方法で売り出しをやっていますし」クスッ


 遼太郎「青星さんはゲームとか何かされてますか?」


 遼太郎「天井社長はなんとなく、しそうなイメージが・・・」


 天井「いえいえ。まったく・・・」クスッ


 青星「私は同居人の子達と相手をしてあげたりしていますね」


 遼太郎「あぁ、なるほど・・・」


 遼太郎「得意なゲームの種類とかは?」


 青星「一番得意と言えば・・・そうですね・・・」


 青星「アクションゲームですね。特にスピーディーな感じがある」


 遼太郎「へぇ、アクションゲーム・・・(意外だな。推理ものとかやってそうだけど)」
137 :1 [saga]:2019/09/21(土) 00:50:57.98 ID:+tXVZl1B0
 青星「同居人の子が必ずと言っていいほどしつこく対戦相手を強請られますから慣れてしまっています」


 遼太郎「そうなんですか」


 青星「今ハマっているのは電脳戦機バーチャロンで、前までは龍が如くシリーズに熱中していました」


 遼太郎「りゅ、龍が如くって・・・」


 遼太郎「(あのヤクザゲームか・・・最近オンラインが発売されるって出てたな)」


 遼太郎「ちょっと、意外ですね・・・」


 青星「そうでしょうか?」


 遼太郎「ま、まぁ、好きなゲームなんですから問題はないですよ」


 青星「それはどうも」


 遼太郎「ちなみに、シリーズでどれが一番好きですか?俺も3を後輩から借りてやってみたんですけど・・・」


 遼太郎「俺にはちょっと・・・合わなかった感じですね・・・」


 青星「その次回作の4が私の中では最高傑作です」

 
 青星「プレイキャラクターの魅力はもちろんアクションの演出も素晴らしいですから」

 
 遼太郎「へぇ・・・かなり好きなんですね」


 青星「はい。もちろん」


 青星「5と6が駄作などと言われていますが私は好きだから応援し続けます」


 遼太郎「それは・・・どんなゲームですか?」


 青星「無印があってバンダイナムコエンターテインメントとカプコンとセガのキャラクターによるクロスオーバー作品です」


 青星「OTEの桐生さんと真島の兄さんでしたので意外と周りとの違和感が無くてよかったですね」


 遼太郎「面白そうですね。今度ゲーム屋行った時に買ってみようかな・・・」


 青星「3DSはお持ちですか?」


 遼太郎「あ、3DSですか・・・」


 青星「はい」


 天井「・・・さて、ここで少し休憩としましょうか」


 青星「はい」


 遼太郎「お茶、淹れ直してきます」

 
 天井「ありがとう」ニコリ


 遼太郎「いえいえ」クスッ
138 :1 [saga]:2019/09/21(土) 00:55:30.77 ID:+tXVZl1B0
 -第七学区公園-
 
 ユイ「ん〜〜・・・!」


 ユイ「良いお天気ですね〜・・・」


 ユイ「・・・あれ?」


 ポッピー<昨日はずーっとやってたんだね
 番外個体<うん。だから寝不足で・・・

 
 ユイ「ポッピーさんです。お隣にいるのは、お友達でしょうか・・・?」


 ポッピー<・・・!。ユイちゃ〜ん! ヒラヒラ
 番外個体<ユイ?


 ユイ「はーいっ」ヒラヒラ


 ポッピー「こんにちは!一人で何をしてたの?」


 ユイ「公園で遊んでいました。ネットワークでは遊べないので、こうして現実世界で遊べて楽しいです!」


 ポッピー「そっか、よかったね♪」


 ポッピー「あっ、この子ワーストちゃん。パラドの恋人さんだよ」


 番外個体「ちょっと、あっさり言わないでよ!//」

 
 ユイ「そうだったんですか。初めまして!ユイですっ」


 番外個体「あ、う、うん・・・//よろしく・・・//」


 番外個体「・・・ん?」


 ユイ「どうしたんですか?」


 ユイ「まるで「お姉様の友達の声に似てる」って感じがしますけど」


 番外個体「そのまんまだね、うん」


 ポッピー「ユイちゃんの声がお友達の子の声に似てるの?」

 
 番外個体「まぁ、ここまで幼そうな感じじゃないよ」
139 :1 [saga]:2019/09/21(土) 00:55:58.03 ID:+tXVZl1B0
 番外個体「・・・何か、アンタからポッピーみたいな磁場出てるんだけど・・・」


 番外個体「何か持ってるの?」


 ポッピー「あっ、ユイちゃんも私とパラドみたいにAIが実体化した存在なの」


 番外個体「え?あー・・・なるほどね・・・」


 番外個体「人工生命体なわけね。3人全員」


 ポッピー「そうだよ」


 ユイ「はいっ」


 番外個体「・・・んじゃま、仲間として受け入れよっか。ギャハハッ☆」


 ユイ「え?・・・ん〜・・・」


 番外個体「ん?どうしたの?」


 ユイ「仲間、って言うよりもお友達がいいです」


 番外個体「友達・・・ねぇ。まぁ、いいけど」


 ユイ「ありがとうございます!」


 番外個体「ん・・・」クスッ


 ユイ「お二人はこれからどこかに行くのですか?」


 ポッピー「そうだよ。ちょっとお買い物にね」


 番外個体「乙女の勝負で使う物を・・・ね//」


 ユイ「?。・・・何ですか?」


 ポッピー「ん〜・・・あ。ママに聞いてみればわかると思うよ」ニコリ


 ユイ「はい!わかりました」


 番外個体「じゃあ・・・そろそろミサカ達は行こっか」


 ポッピー「そうだね。ユイちゃん、また会えたらどこか遊びに行こっ♪」


 ユイ「はい!もちろんですっ」


 番外個体「・・・ところで、ママって?アンタの創世者?」


 ユイ「いいえ。・・・大切な家族の人です!」


 番外個体「・・・そう」


 番外個体「まぁ、ママとパパが居るなら友達が増えたって言っとけば?」


 ユイ「はい!」ニコリ


140 :1 [saga]:2019/09/21(土) 00:57:46.56 ID:+tXVZl1B0



 ユイ「お友達がまた増えました〜♪」


 キリト<ユイ〜!
 
 アスナ<ユイちゃ〜ん


 ユイ「あ、パパとママです・・・?」


 キリト「ここで遊んでたのか。なぁ、これから遊園地に行くけど一緒に行くか?」


 ユイ「遊園地ですか!?行きたいです!」

 
 ユイ「あ。でも、チケットを買わないといけないはずじゃ・・・」
 

 アスナ「大丈夫。無料配布されてたから、3人で行けるよ」クスッ


 ユイ「そうなんですか!よかったです♪」


 キリト「よし、行くか」


 ユイ「はい!」


 アスナ「うんっ」ニコリ

 
 ユイ「ところでパパとママ。学校はもう終わったのですか?」


 キリト「ま、まぁ・・・な」


 アスナ「ちょっと学校の方が壊れちゃってね・・・」


 ユイ「大丈夫だったんですか!?」


 アスナ「あ、うん。大丈夫だったよ」


 キリト「クラスメイトのおかげでな」


 ユイ「よかったです・・・」ホッ


 アスナ「それにしても・・・すごかったね」


 キリト「あれが能力なんだなって・・・実感したよ」


 アスナ「私もよ・・・」

 
 ユイ「(そんなにすごかったんですね・・・)」


 キリト「も、もういいよな。十分危険な状況味わったし・・・」

 
 アスナ「う、うん・・・」


141 :1 [saga]:2019/09/21(土) 01:03:52.38 ID:+tXVZl1B0



 -遊園地-

 キリト「着いたな。ここが学園都市では有名な遊園地だ」


 ユイ「わぁ〜!とっても大きくて楽しそうですね!」


 アスナ「そうだね。じゃあ、入ってみよー!」


 ユイ「はぁーい♪」


 キリト「ああっ」クスッ


 
 キリト「さてと・・・まずはどうする?」


 アスナ「あそこでアイス売ってるから、食べない?」


 キリト「いいぞ。少し暑く感じてたからさ」


 
 キリト「すみません。アイスを3つ」


 麦野「はい。・・・アンタ、見ない制服だけど・・・もしかして外から来たの?」


 キリト「そ、そうです(すごいな、制服だけで見抜いたのか・・・)」


 麦野「やっぱり。何となく匂いでわかったのよ」


 キリト「え?」


 麦野「・・・なんて。冗談よ」クスッ


 麦野「さっき言った通り制服で見分けただけ」


 キリト「そ、そうですか・・・」


 麦野「えっと3つね。・・・後ろで座ってる女の子達の分?」


 キリト「はい」

 
 麦野「美人な子ね。隣の子も天使みたいに可愛い」クスッ


 キリト「ま、まぁ・・・(娘なんて言えるわけがない・・・)」


 麦野「ちゃんと守ってあげるのよ。・・・はい、これはサービスよ」スッ


 キリト「あ、ありがとうございます」


 麦野「お盆は紙だからゴミ箱に捨てておいてね」


 キリト「はい」
142 :1 [saga]:2019/09/21(土) 01:05:03.74 ID:+tXVZl1B0
 麦野「ここの遊園地はおばけ屋敷が目玉だからどうかしら?」


 キリト「おばけ屋敷・・・」


 麦野「そう。一番最後のところが・・・やばいって評判なの」クスッ


 麦野「あの子ともっとくっつけるチャンスだと思うにゃーん」


 キリト「・・・。・・・わ、わかりました。じゃあ・・・」スタスタ


 麦野「・・・私も行こうかしら」ボソッ




 キリト「お待たせ。売り子の人がサービスしてくれたよ」


 アスナ「わぁ、やったね♪」


 ユイ「嬉しいです♪」


 キリト「ああ」クスッ


 アスナ「ん♪オレンジとニンジンって結構合うんだね。フワッとした甘さ」


 キリト「へぇ・・・このチョコアイスも美味いぞ」


 ユイ「バニラアイスも美味しいです♪」


 アスナ「ユイちゃん、一口食べてみる?」スッ


 ユイ「はいっ♪あーん・・・」パクッ、モムモム


 ユイ「あっ、美味しいですね」


 アスナ「そうでしょ」ニコリ


 キリト「俺にも一口食べさせてくれないか?チョコアイス一口あげるから」


 アスナ「いいよ。はいっ」スッ


 キリト「んっ・・・あぁ、美味いな。じゃあ・・・ほら」


 アスナ「あーんっ。・・・うん!ちょっとほろ苦くて美味しいね」


 ユイ「私も食べたいですっ」


 キリト「ユイもか?・・・じゃあ、これくらい、で」スッ

 
 ユイ「あむっ・・・」モムモムッ


 ユイ「美味しいです!」


 キリト「そっか。じゃあユイのバニラもちょっと貰えるか?」


 ユイ「はい。・・・どうぞ」スッ


 キリト「ああ。んっ・・・うん。バニラ、だな」クスッ
143 :1 [saga]:2019/09/21(土) 01:05:39.88 ID:+tXVZl1B0
 アスナ「ユイちゃん、私にもちょうだい?」


 ユイ「はい、どうぞです」ニコリ


 アスナ「ありがとう♪」パクッ


 キリト「・・・」クスッ


 アスナ「うん♪美味しいね♪」


 ユイ「はいっ♪」


 キリト「・・・(良いな・・・こう言う平和って・・・)」


 キリト「(あの頃は・・・必死になってたからな・・・)」


 ―チョイチョイッ

 キリト「ん?・・・」


 ハゲタカヤミー「ヴヴッ」


 サイドバッシャー「」ウィィイン


 キリト「・・・どわぁあああああっ!!?」


 アスナ「な、な、何!?何なの!?」アセアセ


 ユイ「大きなロボットと・・・鳥さんみたいな人ですね」


 キリト「ま、まま、まさか怪人か!?」


 ハゲタカヤミー「ヴヴッ」


 サイドバッシャー「」ウィィン


 アスナ「ユイちゃん、こっちに・・・!」ギュウッ


 ユイ「わっ」


 キリト「・・・」


 ハゲタカヤミー「ヴヴ・・・」ゴソゴソッ


 ハゲタカヤミー「ヴ」スッ


 キリト「・・・?(なんだ?・・・袋に入ったお菓子・・・?)」


 キリト「(・・・「やぁ、僕はハーちゃんだよ。怖がらないでね」・・・)」


 アスナ「キ、キリトくん!どうしようっ!?」
144 :1 [saga]:2019/09/21(土) 01:08:22.75 ID:+tXVZl1B0

 キリト「・・・あ、あぁ、いやアスナ?これ・・・着ぐるみ、みたいだぞ?」


 アスナ「え・・・?」


 キリト「ほら、お菓子くれたし」


 アスナ「お菓子・・・?」


 ハゲタカヤミー「ヴヴッ」スッ


 アスナ「キャッ・・・!?」


 ユイ「ありがとうございます」ニッコリ


 ハゲタカヤミー「ヴヴ」


 アスナ「ユ、ユイちゃん・・・」アセアセ


 ユイ「ママ、よく見てください。学園都市公認マスコットのハーちゃんって書かれてますよ?」


 アスナ「マ、マスコット・・・?」


 ユイ「はい。ここに書いてありますよ」


 アスナ「・・・「やぁ、僕はハーちゃんだよ。仮面ライダーの敵が生み出した怪人だけど悪さは絶対しないよ」・・・」


 アスナ「やっぱり怪人じゃないの!」


 ハゲタカヤミー「ヴヴ」


 キリト「ライダーが居る世界でこうして生きて働いてるんだし・・・」


 キリト「ま、まぁ、見た目はともかく悪い奴じゃないだろ」


 ハゲタカヤミー「ヴヴ」コクリ


 ユイ「頷いてくれましたよ」


 アスナ「えぇぇ・・・」


 アスナ「・・・こ、こっちのロボットは?」


 「仮面ライダーカイザの愛車であり相棒のサイドバッシャー」

 
 吹寄「つまり私の最高のパートナーよ」クスッ


 キリト「吹寄?」


 吹寄「私が学校に行ってる時間帯は、ここに預かってもらってるの」ナデナデ


 サイドバッシャー「♪」
145 :1 [saga]:2019/09/21(土) 01:09:06.59 ID:+tXVZl1B0
 吹寄「今日は早く帰れる事になったから、迎えに来たのよ」ナデナデ


 キリト「そ、そうか・・・」


 アスナ「その・・・サイドバッシャーって吹寄さんだけにしか優しいって訳ないよね?」


 吹寄「もちろん。大丈夫よ」クスッ


 吹寄「私には甘えん坊さんだけど、ちゃんと教育はしているから」クスッ

 
 吹寄「なんなら乗ってみる?」


 アスナ「え?乗れるの?」


 吹寄「もちろん。バッシャー」ポンポンッ

 
 サイドバッシャー「」コクリ

 [VEHICLE MOOD] 

 ―ガシャンッ ウィィインッ ガシャンッ

 サイドバッシャー(ビークルモード)「」

 
 キリト「バイクになった!?」


 ユイ「すごいです!」キラキラ
 

 吹寄「これで乗れるわ」


 ユイ「私乗ってみたいです!」ビシッ!


 アスナ「ユ、ユイちゃんっ」アセアセ


 吹寄「不安ならアスナさんも乗ってみれば?」


 アスナ「えぇっ!?わ、私が?」


 吹寄「そう。私が見本見せてあげるから」


 吹寄「自転車に乗るみたいに・・・こうして・・・」ポスン


 吹寄「これでいいわ。それから・・・」ピッピピッ

 [BATTLE MODE]

 ―ウィーン ガシャンッ ガシャンッ

 サイドバッシャー(BATTLE MODE)「」ウィィイン


 吹寄「こうするの」


 キリト「へぇ・・・すごいな」


 ユイ「ママ!乗ってみましょう!」


 アスナ「うぅ・・・(ユイちゃんに頼まれると断れない・・・)」
146 :1 [saga]:2019/09/21(土) 05:30:41.26 ID:+tXVZl1B0
 アスナ「こ、こう?」

 ―ポスンッ

 アスナ「(あ、意外と座り心地いいかも・・・)」


 吹寄「次は、ユイちゃんが。せーのっ・・・」ヒョイッ


 ユイ「ママの前に座りたいです」


 吹寄「ええっ。わかった・・・っと、これでよし」


 吹寄「バッシャー」ポンッ

 
 [BATTLE MODE]

 ―ウィーン ガシャンッ ガシャンッ
 
 アスナ「わぁあ〜〜〜あ〜っ!」


 ユイ「すごいです〜!」


 キリト「おぉ〜・・・じゃあ撮るぞ〜」


 ―パシャッ

 キリト「・・・よし。サイドバッシャー中々写真写り良いな」クスッ


 サイドバッシャー「//」テレテレ

 ―ビョンッ ビョンッ
 ―ドッタン!バッタン!

 アスナ「いやぁあぁあぁあぁあっ!止まってぇ〜〜!」


 ユイ「あはははっ!」


 キリト「サ、サイドバッシャー!喜ぶのはいいけど後で頼む!」アセアセ


 サイドバッシャー「」シュン・・・


 アスナ「うぅ・・・怖かったぁ・・・」


 ユイ「楽しかったですね、ママ♪」


 ハゲタカヤミー「ヴヴッ」


 キリト「ん?何だ?ハー、ちゃん」


 ハゲタカヤミー「ヴヴッ」


 吹寄「あぁ、写真撮ってくれるみたいよ」


 吹寄「今度はキリトも一緒にって」クスッ


 キリト「あぁ、じゃあ頼むよ」


 ハゲタカヤミー「ヴヴッ」コクリ
147 :1 [saga]:2019/09/21(土) 05:31:33.53 ID:+tXVZl1B0
 ―パシャッ

 キリト「・・・撮れたか?」


 ハゲタカヤミー「ヴヴッ」コクリ

 
 キリト「・・・うん、いいな。ありがとう、ハーちゃん」


 ハゲタカヤミー「ヴヴッ」コクリ


 キリト「・・・(こいつホントに優しい奴だな)」
 

 ハゲタカヤミー「ヴヴッ」


 キリト「よしよし、飼い主・・・居るならその人によろしくなー」


 吹寄「さてと・・・じゃあ私達は行くわね」


 吹寄「降ろしてあげて」


 サイドバッシャー「」ウィィイン



 
 アスナ「はぁ〜・・・」


 キリト「楽しかったか?」


 アスナ「・・・け、結構楽しかったかも」クスッ


 キリト「そうか」クスッ


 アスナ「味わったことないスリルだったから・・・」


 アスナ「すっごく・・・楽しめたよ」クスッ


 ユイ「私も楽しかったです!」

 
 キリト「それならよかったよ」クスッ


 吹寄「またね。キリト、アスナさん、ユイちゃん」


 キリト「ああ、ありがとな。吹寄」




 キリト「さてと・・・おばけ屋敷に行ってみるか」


 アスナ「おばけ屋敷かぁ・・・」


 ユイ「おばけって幽霊のことですか?」


 アスナ「そうそう。・・・私、ちょっと苦手だなぁ・・・」
148 :1 [saga]:2019/09/21(土) 05:32:06.21 ID:+tXVZl1B0
 キリト「大丈夫だって。俺が付いてるから」クスッ


 アスナ「キリトくん・・・」


 キリト「俺の側を離れるなよ、二人とも」


 アスナ「・・・うんっ//」


 ユイ「はいですっ」

 

 裕也「ようこそー。ここから先が入り口になるから、もし怖くて進めなくなったら非常口から出るようにな」

 
 キリト「はいっ」


 キリト「じゃ・・・行くぞ」


 アスナ「」ドキドキッ


 ユイ「」ワクワク



   
 ―ひゅるるるる〜 ドロドロ〜 ギィィ・・・

 キリト「・・・」


 アスナ「うぅぅ・・・怖い・・・」


 ユイ「暗くてよく見えません・・・」

 
 ―・・・ピトッ 

 アスナ「ひゃぁああぁぁああああんっ!!」


 キリト「何だよ何だよ!?」


 アスナ「今今今今今!首に何かピトって!ヒヤって!」ウルウル


 ユイ「ママ、何も無いですよ」


 キリト「・・・うおっ」ビクッ

 
 アスナ「ねっ!ねっ!?」


 キリト「・・・この感触・・・こんにゃくとかか?」


 浜面<ギクッ!

 

 アスナ「こ、こんにゃく?」


 キリト「ああ。・・・何だ、意外と古典的な・・・」


 ユイ「食べれますか?」


 キリト「・・・いや、もう無いから」スカッ


 ユイ「そうですか・・・」
149 :1 [saga]:2019/09/21(土) 05:42:09.09 ID:+tXVZl1B0
 キリト「・・・今、どこら辺かな」


 アスナ「もう少しペースあげて行った方がいいんじゃないの・・・?」


 キリト「いや、急に走ったりしたら危ないだろ・・・」


 アスナ「そ、そっか・・・」

 ―ポンポンッ

 
 アスナ「・・・え・・・?」クルッ


 ベルデ(絹旗)「うわー」


 アスナ「・・・キッ!」


 アスナ「キャァアアァアアァアアァァアアアッ!!」


 キリト「」キーン


 ユイ「ど、どうしたんですかママ!?」アセアセ


 アスナ「腰が、抜けちゃったぁ・・・」カクカクッ


 キリト「ま、またかよ・・・」キーン


 ユイ「大丈夫ですか?ママ」アセアセ


 キリト「今度はどうしたんだ・・・?」

 
 アスナ「カ、カメレオンが居たのぉ・・・」


 キリト「カメレオン?」


 キリト「・・・居ないぞ?」


 ユイ「うーん・・・飾りか何かじゃないですか?」


 アスナ「違うよぉ!絶対に生きてたもん〜!」


 キリト「・・・学園都市の技術で景色と同化する何か、そう言うのじゃないか?」


 アスナ「わかんなよぉ・・・」グスッ


 
 ベルデ(絹旗)「(あちゃぁ、ちょっと超やりすぎましたか・・・?)」



 アスナ「キリトくぅん・・・」ブルブル


 キリト「わかったわかった。おぶってやるから・・・」
150 :1 [saga]:2019/09/21(土) 05:43:24.08 ID:+tXVZl1B0
 キリト「ほらっ」スッ


 アスナ「せ、せーのっ・・・」


 ―のしっ・・・
 
 キリト「よい、せっ・・・っと」


 アスナ「んっ・・・」


 ユイ「大丈夫ですか?」


 アスナ「う、うん・・・」


 アスナ「キリトくんは・・・?」

 
 キリト「これくらい軽い軽い。・・・柔らかいし」ボソッ


 アスナ「何か言った?」ギュウッ


 キリト「いいえ?」グェ・・・




 キリト「・・・ここは・・・」


 アスナ「機械工場みたいだね・・・廃墟みたいにも見えるけど・・・」


 ユイ「・・・あれ?あそこに何か・・・」


 
 G4(滝壺)「」



 アスナ「な、何・・・?・・・昨日見た、あの、仮面ライダーに似てるっぽいけど・・・」


 キリト「確かに・・・って」

 
 ユイ「寝てるんですかー?」チョンチョン


 キリト・アスナ「「ユイ(ちゃ〜〜〜〜ん)!!」」


 ユイ「・・・起きないですね」


 キリト「何やってるんだよ!」アセアセ


 ユイ「もしかしたら誰も来ないと思って、寝てしまっているかと思って」


 アスナ「もう〜・・・は、早く行こうよぉ」オロオロ

 
 ユイ「はい」コクリ

 
 キリト「あ、あそこが出口みたいだな」


 アスナ「よかったぁ・・・」ホッ
151 :1 [saga]:2019/09/21(土) 05:44:06.34 ID:+tXVZl1B0
 キリト「よし、行こう」
 

 ・・・コツ・・・コツ・・・

 キリト「・・・何か聞こえるな・・・」


 アスナ「うん・・・」


 コツ・・・コツ・・・

 キリト「・・・後ろからか・・・」


 ユイ「みたいです・・・」

 コツ、コツ、コツ、コツ


 キリト「何か、早くなったな・・・」


 アスナ「・・・いちのにのさんで、振り返ってみる?」


 キリト「ああっ・・・」


 キリト・アスナ「「いち、にの、さんっ!」」クルッ



 G4(滝壺)「」コツコツコツコツコツコツコツ!!


 
 キリト・アスナ・ユイ「「「」」」

 
 キリト・アスナ・ユイ「「「かmvpfふmvskきmfskmれgdめひづ!!!」」」



 キリト「ユ、ユイ!逃げるぞっ!!」


 ユイ「はぃいいっ!!」



 G4(滝壺)「(あ、小さい子が居る。・・・大丈夫かな?)」コツコツコツッ!



 アスナ「追いかけてくる!追いかけてきてるよぉ!」


 キリト「わかってるって!」


 
 G4(滝壺)「(まぁ・・・撃っちゃおう)」

 ―ポンッ! ポンッ! ボォオンッ! ボンッ!


 ユイ「わわっ!?」


 キリト「なんで撃ってくるんだよっ!?危ないだろ?!」


 ―ボォンッ! ポンッ! ボォンッ!

 キリト「もう少しで出口だっ!」


 アスナ「急いでぇえ〜〜〜!」
152 :1 [saga]:2019/09/21(土) 05:49:51.58 ID:+tXVZl1B0

 G4(滝壺)「3、2、1。ボンッ」

 ―ドッカァァアアアアアンン!!!

 キリト「〜〜〜っ!」


 アスナ「ひぃぃい〜〜〜!」


 ユイ「ぴゃぁあああああ!!」


 G4(滝壺)「火、消して」

 ―シュゴォオオオオ・・・

 キリト「・・・!。い、行くぞ!」


 アスナ「」


 ユイ「ふわぁぁぁん・・・」エグエグッ





 キリト「はぁ・・・はぁ・・・」ゼヒー

 
 アスナ「」


 ユイ「ううぅぅ、ふぅぅ・・・」グスンッ


 キリト「だ、大丈夫か?」


 ユイ「ふぅぅぅ・・・」ポロポロ


 キリト「はぁ・・・」ナデナデ


 アスナ「」


 キリト「アスナ。おーい、起きろー」ポンポンッ


 アスナ「・・・あ」ハッ


 キリト「起きたか・・・」


 アスナ「・・・!?。キ、キリトくん・・・後ろ・・・」


 アスナ「カメレオン・・・!」


 キリト「・・・っ!」ブンッ!

 
 ―ガシッ!

 ベルデ(絹旗)「おーっとっと・・・超危ないじゃないですか」


 キリト「なっ・・・?!」
153 :1 [saga]:2019/09/21(土) 05:50:58.20 ID:+tXVZl1B0
 ベルデ(絹旗)「さっきは超すみませんでした。つい熱が入っちゃってて」
 

 G4(滝壺)「あ、やっぱりここに座ってたんだ」コツコツ

 
 ユイ「ひゃふっ!?」

 
 G4(滝壺)「ごめんね?さっきは恐がらせちゃって」


 ―ウィンッ プシューーッ

 滝壺4「ふぅ・・・」


 ユイ「あっ・・・」


 滝壺4「いきなり触られちゃった時は、バレちゃったかなって思っちゃった」クスッ


 キリト「え、えっと・・・」


 ―キュキーン

 絹旗「ども。さっき彼女さんを驚かせて超腰抜かせちゃったおばけ屋敷担当の絹旗です」


 滝壺4「同じく滝壺理后だよ。さっきはビックリさせ過ぎちゃってごめんね」


 ユイ「・・・」


 滝壺4「・・・大丈夫だよ。私は・・・もう怖くないから」ナデナデ


 ユイ「・・・は、はい」


 絹旗「これ、お詫びとは言ってはなんですが」スッ


 アスナ「え・・・?」

 
 アスナ「映画の・・・チケット?」


 絹旗「今度超放映する「アトランティック・リム」のチケットです」


 絹旗「超面白いと思いますので是非超観に行ってください!」


 アスナ「え、えと、ありがとうございます・・・」


 ユイ「・・・」チョンチョンッ

 
 滝壺4「・・・気になる?」クスッ


 ユイ「あ、ご、ごめんなさい・・・」


 滝壺4「いいよ。好きなだけ触って」ナデナデ


 ユイ「ありがとう、ございます」ニコリ


 滝壺4「うん」ニコリ
154 :1 [saga]:2019/09/21(土) 05:52:23.07 ID:+tXVZl1B0
 キリト「・・・君も仮面ライダー、なのか?」


 絹旗「はい、超その通りです。仮面ライダーベルデと言います」


 絹旗「姿のモチーフはもちろんカメレオンで能力も同じです」


 キリト「だから透明になれたりしたのか・・・」


 絹旗「透明と言うより景色に超溶け込んでいるんです」


 キリト「そうか。でもすごい特殊能力だな」


 キリト「・・・もしかして、さっき会ったアイス売ってた茶髪の女の人も・・・?」


 滝壺4「そうだよ。私と同じ系統のG3-Xに装着変身するの」


 滝壺4「かーなーり強いよ」


 絹旗「まぁ、超能力者ですから元々素で超強いんですけど」


 キリト「超能力者なのか、あの人」


 絹旗「超そうです。「原子崩し」と言う全身からビームを超出せます」


 キリト「ぜ、全身から・・・?」


 アスナ「どんなビームなの・・・」


 滝壺4「全身って言っても手以外から球体を出してそれから発射する感じだよ」


 滝壺4「目からビームって感じじゃないから」クスッ


 キリト「そ、そうですか」


 滝壺4「ちなみに私は「能力追跡」」


 滝壺4「能力者になってる人が、たとえ太陽系の外に出ても追い続けることができて検索と補足も出来るの」


 キリト「へぇ。・・・でも、それって何か役に立つんですか?」


 滝壺4「基本的に探索用の能力だけど、能力者の攻撃を邪魔するのに応用できるよ」


 絹旗「いざとなれば、超全力で使うと相手の能力を乗っ取ることも超出来るんです」


 キリト「す、すごいな・・・」
155 :1 [saga]:2019/09/21(土) 05:55:21.15 ID:+tXVZl1B0
 ユイ「♪〜」


 滝壺4「ふふっ・・・」ナデナデ


 アスナ「ユイちゃん・・・滝壺さんのお膝の上、気に入ったの?」クスッ


 ユイ「はい!ひんやり冷たくて涼しいですから」


 アスナ「え?そ、そうなの?(日に照らされて熱そうに見えるけど・・・)」


 滝壺4「冷却機能が備わってるから装甲の表面は冷たくなってるんだよ」


 ユイ「なるほどです」

 
 滝壺4「ほら。触ってみて?」スッ


 アスナ「は、はい・・・。・・・あっ、ホントだ。冷たい・・・」


 キリト「すごいな。学園都市の技術力って」ペタペタ


 浜面「おぉーい、絹旗ー。理后ー」


 滝壺4「あ、しあげ」


 浜面「そろそろ戻ってきてくれ。来客が待ってるからよ」


 滝壺4「うん。わかった」コクリ


 浜面「・・・で、えっと。さっきこんにゃく見破った少年か」


 キリト「え?・・・あぁ、アンタがあの仕掛け担当だったのか?」


 浜面「まぁな。・・・古典的な仕掛けの担当の浜面仕上だ」


 キリト「あ・・・え、えっと・・・その、ごめん」


 絹旗「謝らなくても超いいですよ」


 絹旗「超地味なのは私達も超わかってますし」


 浜面「あれでも徹夜で特訓してるんだぞ!?真っ暗で見えない中でさ!」


 絹旗「あーはいはい。その話は超聞き飽きましたー」


 浜面「ぐぬぬっ・・・」ワナワナ
156 :1 [saga]:2019/09/21(土) 06:00:43.65 ID:+tXVZl1B0
 滝壺4「大丈夫だよ、しあげ。私は頑張ってるの知ってるから」


 浜面「理后〜。わかってくれるのはお前だけだぁ〜」グスン


 アスナ「わ、私もビックリしましたから・・・」


 浜面「そうか?・・・なら、よかった」ホッ


 滝壺4「・・・」スッ


 ユイ「?」ポスン


 滝壺4「浜面」ユラユラ


 絹旗「あ、やば」ササッ


 浜面「え?」

 ―ドンッ! ドサッ

 浜面「・・・お、おい?理后?」


 滝壺4「私はしあげのこと大事に思ってるよ」


 滝壺4「恋人だから。ね」


 浜面「お、おう?」


 滝壺4「だから・・・もっと私を見て?」


 滝壺4「私だけ見て?」ギラギラ


 浜面「理后おぉおお〜〜!目が怖いぞぉぉお!?」ジタバタ



 
 キリト「お、おいおい大丈夫なのか?」アセアセ


 アスナ「わわわ・・・///」


 絹旗「超いつものことですから気にしないでください」


 アスナ「い、いつものこと・・・」


 絹旗「滝壺さん超若干、浜面に依存しちゃっててあれで済んでるなら超軽い方です」


 キリト「軽い方なのか!?」


 絹旗「はい。可愛い女の子を少しでも目で追いかければ・・・」


 絹旗「さっきみたいに超近づいてから壁にパンチして超風穴開けますし」


 キリト「・・・そ、そうか・・・」
157 :1 [saga]:2019/09/21(土) 06:02:11.76 ID:+tXVZl1B0

 絹旗「お二人はそう言うこと超あるわけないですよね?」 


 アスナ「な、無いよ?滝壺さんみたいには・・・」


 キリト「(あったら俺が困る・・・)」



 アスナ[キリトくん♥何で他の子ばっかり見てるのかなぁ・・・]



 キリト「」ガクブル


 アスナ「まぁ、ちょっとくらいは嫉妬ちゃうけど・・・」


 絹旗「気を付けてくださいね。嫉妬し続けるとああなりますから」


 アスナ「う、うん・・・」


 キリト「・・・じゃ、じゃあそろそろ行くか」


 アスナ「そうだね。えっと、映画のチケットありがとう」ニコリ


 絹旗「超オススメですからね」フフンッ


 絹旗「私も彼女と見に行きましたが、反応は超上々でした」


 アスナ「へぇ・・・うん?」


 キリト「・・・ごめん、聞き間違えた。もう一回言ってくれるか?」


 絹旗「え?・・・超オススメですから。私も彼女と見に行きましたが」


 アスナ「彼女?」
158 :1 [saga]:2019/09/21(土) 06:02:55.22 ID:+tXVZl1B0
 絹旗「・・・あ、はい。私、女性と超結婚前提に超付き合ってるんです」


 キリト「え?え!?えええええっ!?」

 
 絹旗「そんなにまで驚かなくても」


 アスナ「驚くよ!?も、もしかして・・・ゆ、百合って言うの?」


 絹旗「超その通りです」


 キリト「(ユイとは距離を話した方がいいか・・・?変な影響受けかねん・・・)」


 ユイ「どんな女性とお付き合いしてるんですか?」


 キリト・アスナ「「ユ、ユイ(ちゃん)!?」」


 絹旗「すごい美人で声がキレイでメガネが似合う大人の女性です」フンス!


 ユイ「そうなんですか」


 絹旗「良ければ紹介しても」


 アスナ「い、いえいえ!い、忙しいでしょうから!」アセアセ


 キリト「じゃ、じゃあ、俺達はこれで!」


 キリト・アスナ「「失礼しまーす!」」タタタッ!


 絹旗「あ、はい・・・」キョトン



 浜面<助けてぇええ〜〜!


159 :1 [saga]:2019/09/21(土) 06:09:14.79 ID:+tXVZl1B0
 キリト「はぁ・・・はぁ・・・」


 アスナ「ぜ、全力疾走しちゃった・・・」ハァハァ


 ユイ「大丈夫ですか?」


 アスナ「う、うん。大丈夫大丈夫・・・」


 キリト「ふぅ〜・・・ん?」



 彩愛<間違いじゃない君が信〜んじてたこと〜♪

 彩愛<僕らはずっと同じものを探してたのさ♪

 彩愛<なのに別の軌道の惑星みたいだね♪ふたりひきさぁ〜かれてぇ〜♪


 キリト「あっちで何か歌ってるな」


 アスナ「わぁ!行ってみようよ!」


 ユイ「私も行きたいです!」


 キリト「ああ」クスッ

 

 彩愛「だからBeet on!いつかふたりが♪Beet on!ひとつになる日♪」


 彩愛「星は可輝くぅ〜♪」


 彩愛「いつもDream on!悲しみのわけ♪Dream on!闘いの意味♪」


 彩愛「君と見つけよう♪」


 彩愛「この空と命があふれる大地♪分け合いたぁ〜いよぉ〜♪」


 彩愛「だからBeet on!いつかふたりが♪Beet on!ひとつになる日♪」


 彩愛「星は可輝くぅ〜♪」


 彩愛「いつもDream on!悲しみのわけ♪Dream on!闘いの意味♪」


 彩愛「君と見つけよぉお〜〜〜♪」

 
 ―ワァァアアアアアアア!!
 ―パチパチパチッ! パチパチパチッ!

 彩愛『サンキュウーッ!みんなー☆』


 彩愛『次のライブは30分後だからまた来てねー♪待ってるZE☆!』


 ―ワイワイ ワイワイ 
160 :1 [saga]:2019/09/21(土) 06:10:00.49 ID:+tXVZl1B0



 彩愛「ふぅ〜・・・」


 ユイ「あの!」


 彩愛「ん?どうしたの?お嬢ちゃん」ニコリ


 ユイ「とっても感動しました!」キラキラ


 ユイ「少し切ない中に伝わってくる温かい前向きな気持ちがとっても素敵でした!」


 彩愛「おぉ〜〜!わかってるねぇ〜♪嬉しいYO☆」


 ユイ「えへへ・・・//」


 キリト「あの・・・」


 彩愛「ん?・・・あ、もしかしてお兄ちゃん?」


 ユイ「パパとママです」


 彩愛「え」


 キリト・アスナ「「そう言う遊びをしています!」」アセアセ


 彩愛「あー・・・おままごとしてるの?」


 アスナ「は、はい!」アセアセ


 キリト「(ユイ!それ言っちゃダメだろ!今はお兄ちゃんって設定なんだから)」アセアセ


 ユイ「(あ、ごめんなさい・・・)」シュン


 彩愛「それにしてもこの子良いセンスしてるYO♪」


 彩愛「それに可愛いNE♪ゲームのキャラクターみたい」


 アスナ「」ギクッ


 キリト「まさかー!そんなわけないだろ?」アセアセ


 彩愛「わかってるって」クスッ


 彩愛「でも、ポッピーちゃんが居るし居たとしても不思議じゃないYO」


 キリト「ポッピー?・・・ポッピーピポパポのことか?」


 彩愛「そう♪ポッピーも時々こっちに遊びに来て歌ったりするんだYO☆」


 彩愛「ダンスも上手いし歌もイケてるし、うちの遊園地でも人気だYO☆」
161 :1 [saga]:2019/09/21(土) 06:10:39.73 ID:+tXVZl1B0

 彩愛「だから負けてられないZE☆」


 キリト「そうなのか」


 ユイ「応援します!」

 
 彩愛「ありがとう☆・・・じゃあ、休憩だけど一曲歌ってあげる♪」


 ユイ「いいんですか!?」


 彩愛「もちろん。十八番歌ってあげるYO」





 彩愛「よーし。ギターのチューニングもOK♪」


 彩愛「それじゃあ・・・聴いてください。「はだしの心で」」

 
 彩愛「uh〜♪uh〜〜♪」


 彩愛「太陽へまっすぐ立ってみろよ♪悲しい影が大きくなったら♪」


 彩愛「大地にどっかり寝ころんでみろよ♪涙が急に大きくなったら♪」


 彩愛「心ははだしのままがいい〜♪」

 
 彩愛「駆け抜けていくんだ〜♪緑の中で〜♪生まれたキミと♪」

 
 彩愛「星のめぐりにぃ〜♪呼ばれたキミとぉ〜♪」


 彩愛「今日という日は明日のレジェンドォ〜♪」

 
 
 ユイ「わぁ・・・」


 キリト「・・・良い歌だな」


 アスナ「ロックな見た目なのに、意外と・・・落ち着いた曲も歌えるんだね」


 キリト「ああ・・・」


 ユイ「心が落ち着きます・・・」



 彩愛「心ははだしのままがいい〜♪」


 彩愛「駆け抜けていくんだ〜♪緑の季節に生まれたキミとぉ〜♪」


 彩愛「星の流れに目覚めたキミと〜♪」


 彩愛「今日という日は明日のレジェンドォ〜♪」


162 :1 [saga]:2019/09/21(土) 06:12:58.57 ID:+tXVZl1B0

 

 彩愛「uh〜・・・♪」


 彩愛「・・・んっ、ありがとうございました〜♪」


 ―パチパチパチッ

 キリト「めちゃくちゃ良い歌だったよ」


 アスナ「うん!すごくこう・・・心が洗われるような感覚になった」


 ユイ「私もです!サイン欲しいです!」


 彩愛「いいYO♪えっと・・・はいっ。私のサイン入りCDだけど、これでいいかな?」


 ユイ「はい!」


 キリト「あ、えっといくらなんだ?」


 彩愛「基本的には1000円だYO」


 キリト「せ、1000円か・・・」

 
 彩愛「自費だから高くてごめんね」 


 キリト「ま、まぁ、それくらいか・・・」


 彩愛「だけど〜・・・これはプレゼントだからお代はいいYO♪」


 キリト「え?け、けど・・・」


 彩愛「またここに来て私の曲を聴きに来てくれればいいZE☆」


 彩愛「ファンが増えてくれるのが楽しみだからさ♪」
163 :1 [saga]:2019/09/21(土) 06:13:41.58 ID:+tXVZl1B0
 キリト「・・・ありがとう。えっと・・・名前は?」


 彩愛「あ、言ってなかったね。私は扶桑彩愛」


 彩愛「よろしくね♪お似合いのカップルさん」ニコリ


 キリト「あ、ああ・・・俺は桐ヶ谷和人だ。あだ名でキリトって呼ばれてるんだ」

 
 アスナ「結城明日奈です。アスナって呼んでください」


 ユイ「私はユイです!」


 彩愛「うん。キリトにアスナ、そしてユイちゃんだね」


 彩愛「あ、そうだ。・・・これ、あげるね」スッ


 キリト「これは・・・ネックレス・・・?」チャラッ
 
 http://s.kota2.net/1569013522.jpg


 彩愛「うん。一週間前から見に来てくれた人にあげてるプレゼントだYO」


 彩愛「最後の一個だったから、記念にあげるね♪」


 キリト「い、いいのか?」


 彩愛「もちろん!プレゼントだから、遠慮しなくていいYO♪」


 キリト「・・・そっか。じゃあ、ありがたく貰うよ」


 彩愛「うんっ♪」
164 :1 [saga]:2019/09/21(土) 06:21:17.41 ID:+tXVZl1B0
 アスナ「よかったね、キリトくん」


 ユイ「カッコいいネックレスですからパパにとっても似合ってますよ」ニコリ


 キリト「そうか?はは・・・ありがとう」クスッ


 アスナ「・・・もう夕方だね。どうしよっか?」


 キリト「そうだな・・・」




 キリト「あ、観覧車に乗ってホテルに帰るか」


 アスナ「そうだね。・・・すごく高いけど・・・」


 ユイ「200mもあるみたいです」


 アスナ「・・・お、お手洗いに行って来るね・・・」トコトコ


 キリト「・・・さっきの爆発でよく、漏らしたりしなかったな」クスッ


 キリト「ユイは大丈夫か?」


 ユイ「はいっ」


 キリト「そっか。・・・」



 「・・・キリト」


 「キリト・・・」


 キリト「・・・え・・・」


 
 サチ「・・・」


 
 ユウキ「・・・」


 
 キリト「・・・!?」


 ユイ「?。パパ・・・?」


 キリト「あっ・・・あ・・・?」


 キリト「・・・(今・・・人混みの中に・・・)」グシグシッ


 ユイ「大丈夫ですか?」


 キリト「・・・。・・・あ、ああ・・・ごめんな。心配ないぞ・・・」


 ユイ「そうですか?・・・それなら、いいですけど・・・」


 キリト「・・・」
165 :1 [saga]:2019/09/21(土) 06:21:45.98 ID:+tXVZl1B0

 キリト「(疲れてるのか・・・俺・・・なんで、サチとユウキが・・・)」


 キリト「・・・」


 アスナ「お待たせ。ごめんね?」


 ユイ「パパ、ママが戻ってきましたから・・・。・・・パパ?」


 アスナ「キリトくん?」


 キリト「・・・あっ。じゃあ、行くかっ」


 アスナ「う、うん・・・(どうしたんだろう、キリトくん・・・)」


 アスナ「(さっき・・・すごく怖くて、悲しい顔になってたような・・・)」




 「どうぞお乗りください」


 ―カチャンッ ゴウン ゴウン ゴウン・・・

 アスナ「あ、仮面ライダーが描かれてるね」


 ユイ「そうですね。これは誰でしょうか?」


 キリト「何となくサソリに見えなくもないような・・・」


 ユイ「どんどん上がっていきますね」


 アスナ「う、うん・・・(やっぱりちょっと怖くなってきたかも・・・)」


 キリト「・・・」


 アスナ「・・・キリトくん?大丈夫?」


 アスナ「(もしかしてキリトくんも怖いのかな・・・)」


 キリト「あ、ああ・・・」


 キリト「・・・アスナ」


 アスナ「あ、どうしたの?」

  
 キリト「もう少しこっちに来てくれないか?」

  
 キリト「手も・・・握ってほしい・・・」


 アスナ「・・・うん」ズイッ

 ―ニギッ

 アスナ「これでいいかな?」

 
 キリト「・・・ああ」コクリ


 アスナ「・・・」
166 :1 [saga]:2019/09/21(土) 06:22:35.04 ID:+tXVZl1B0
 キリト「ありがとう。少し気が安らいで怖くなくなったよ」


 アスナ「そう・・・なら、よかった」クスッ


 キリト「ああ・・・」


 ユイ「わぉ〜!夕日があんなに綺麗に!」キラキラ


 アスナ「ホントだ。綺麗だね」ニコリ


 キリト「ああ。・・・アスナと同じくらいな」クスッ


 アスナ「・・・っ//」ポッ


 ユイ「はい!ママに負けないくらい綺麗ですよ!」


 アスナ「ユイちゃん・・・//」


 キリト「・・・」クスッ


 アスナ「・・・ありがとう//」クスッ


 キリト「アスナ、今日は楽しかったな」クスッ


 アスナ「うん。他の人達ともっと仲良くなりたいね」


 アスナ「楽しそうな人がいっぱい居るから」クスッ


 キリト「そうだな」クスッ


 ユイ「私も友達をたくさんつくります!」


 キリト「おっ、そうなのか。頑張れよ」ナデナデ


 ユイ「はいっ!」ニコリ


 アスナ「結構、楽しかったね。最初は怖かったけど」クスッ


 キリト「ああ。夕陽も綺麗に見えたからよかったな」クスッ


 アスナ「うん♪」


 ―くぅぅぅ・・・

 ユイ「お腹が空きました・・・」


 アスナ「あ、じゃあ露店で何か買って食べよっか」


 キリト「そうするか」




 ―ワイワイ ワイワイ

 ユイ「わぁ・・・美味しそうな香りでいっぱいですね」


 キリト「そうだな。・・・さて、どれにしようか」


 アスナ「せっかくだしオススメ食べてみようよ」
167 :1 [saga]:2019/09/21(土) 06:25:54.37 ID:+tXVZl1B0

 アスナ「あ、すみませーん」


 猟虎「は、はは、は、はいっ?」


 アスナ「露店のオススメって何かありますか?」


 猟虎「オ、オオ、オススメですか・・・」


 猟虎「それなら・・・」

 ―たゆんたゆんっ

 アスナ「・・・(お、大きい・・・)」ギョッ


 キリト「・・・(吹寄よりかは・・・まだ・・・)」


 猟虎「あちらの人形焼きはいかがでしょう?」


 アスナ「人形焼き?」


 猟虎「はい。私が描いている漫画のキャラクターがモデルなんですけど・・・」


 アスナ「あ、漫画家さんなんですか?」


 猟虎「あっ・・・///(い、いけませんわ!つい、口が滑って・・・)」アセアセ


 キリト「漫画家なのにどうして従業員の仕事をしてるんだ?」


 猟虎「え?(あら・・・もしかして私の事をご存知ないのでしょうか?・・・そ、それならよかったですわ)」ホッ


 猟虎「えっと・・・い、色んな方々と出会えるので、勉強になるんですっ」


 猟虎「それに、そ、そそ、その・・・漫画のネタにも・・・///」


 キリト「へぇ、なるほどな」


 猟虎「は、はい・・・//」


 アスナ「じゃあ、人形焼き食べに行こっか」


 キリト「ああ。ありがとな」


 猟虎「い、いえいえいえ///」


 猟虎「も、もし、よろしければまた会えた時にご感想を、お、おお、お願い出来ますでしょうか//」モジモジ


 アスナ「うん、わかった。いいよ」ニコリ


 猟虎「あ、ああ、ありがとうございます///」
168 :1 [saga]:2019/09/21(土) 06:26:29.27 ID:+tXVZl1B0

 猟虎「・・・ち、ちなみに、お二人は恋人さん、でしょうか?」 

 
 キリト「ああ、そうだけど・・・?」


 猟虎「そ、そそ、そうですか・・・」


 アスナ「うん。・・・どうかしたの?」


 猟虎「そ、そ、そそ、その馴れ初めや出会いとか、関係が深まったきっかけを・・・」


 猟虎「感想と一緒にまた教えてくださいっ!//」


 アスナ「え、ええっ?//」


 キリト「ま、漫画で使われたりするのか?」タラー


 猟虎「ととととと、とんでもありません!//」


 猟虎「さささ、流石に申し訳ないですから・・・」


 キリト「だ、だよな。よかった・・・」ホッ


 猟虎「す、すみません・・・」


 アスナ「じゃ、じゃあ食べてくるね」


 猟虎「はい。ありがとうございますっ」




 「どうぞ。熱いので気を受けてくださいね」

 
 キリト「はい。ありがとうございます」


 「はぁい」ニコリ


 キリト「(髪、長いな・・・)」

169 :1 [saga]:2019/09/21(土) 06:27:32.25 ID:+tXVZl1B0



 ユイ「可愛いですね・・・!」キラキラ


 アスナ「うん。これは・・・さっき会った滝壺さんだね」


 キリト「そうだな。結構細かく作られてるみたいだな」


 ユイ「動き出しそうですね」


 キリト「そ、それは怖いな」タラー


 アスナ「ユイちゃんはどれがいい?」


 ユイ「えっと・・・やっぱり滝壺さんのライダーにしますっ」ヒョイッ


 アスナ「じゃあ私は・・・この、コウモリみたいな仮面ライダーにしよ」


 キリト「俺はそうだな・・・おっ。剣があった」ヒョイッ


 キリト・アスナ・ユイ「「「いただきまーす」」」


 アスナ「・・・んっ。美味しい」


 キリト「サクサクしてて中がトロッとしてるんだな」モグモグ


 ユイ「とっても美味しいです♪」


170 :1 [saga]:2019/09/21(土) 06:32:23.33 ID:+tXVZl1B0
 『園内の皆様へお伝えします』


 『まもなく閉園時間となりますので、お忘れ物の無いようお気を付けてお帰りください』


 キリト「よし、ホテルに戻るか」


 アスナ「そうだね」


 ユイ「はいっ!」


 

 『・・・キリ・・・!ア・・・ス・・・!ユ・・・ゃん!」


 アスナ「・・・?。今、何か聞こえなかった?」


 キリト「え?・・・」


 『・・・キリト・・・!』


 キリト「・・・ーーーっ!!」


 『アスナ!』


 アスナ「・・・うそ・・・?」


 ユイ「ユウキさん!?」


 ユウキ『逃げてっ!早くっ!』


 

 眼魔コマンド「「「「」」」」ゾロゾロ
 



 キリト「!?。な、なんだこいつら!?」


 ユイ「く、黒くて怖いです・・・」


 アスナ「また怪人なの・・・!?」


 ユウキ『早く隠れて!ここは私がなんとかするから!』


 アスナ「ユウキ!どうして、どういう事なの!?」


 ユウキ『説明は・・・後でたっぷりしてあげるからっ!』


 眼魔コマンド「「「「」」」」ゾロゾロ


 ユウキ『ハァァッ!』


 ユウキはALOにて使い続けてきた片手直剣「マクアフィテル」を振るい、眼魔コマンドを凪ぎ払うように横一閃に斬りつける。
 斬りつけられた箇所から黒い墨のような液体を飛び散らして眼魔コマンドは倒れ地面に染みとなって消えた。
171 :1 [saga]:2019/09/21(土) 06:32:59.19 ID:+tXVZl1B0
 眼魔コマンド「「!」」


 2体の眼魔コマンドは刃がボロボロにこぼれてしまっている短剣を振るいかかりユウキがそれをマクアフィテルで止めたところを別の個体が横から襲いかかる
 

 ユウキ『このっ!』


 ユウキは片足蹴りで襲いかかってきた眼魔コマンドを蹴飛ばし、マクアフィテルで短剣を弾き飛ばすと眼魔コマンドを同時に斬りつけて倒した。


 キリト「・・・あの動き、間違いなくユウキだ・・・」


 アスナ「・・・でも、でもっ・・・どうして・・・」


 ユイ「ママ、パパ。ユウキさんの声に違和感を感じませんか?」


 アスナ「え?声・・・?」


 キリト「・・・少し、電子音っぽく聞こえることか」


 ユイ「そうです」


 キリト「・・・」


 アスナ「キリトくん・・・?」


 ユイ「!!。パパッ!!」


 眼魔コマンド「「!」」

 ―ブゥンッ!


 キリト「!?。うわっ!」

 
 アスナ「キャァアッ!」


 ユイ「ママ!パパっ!」


 キリト「くっ・・・!」


 眼魔コマンド「」ユラユラ


 アスナ「キリトくん!」


 眼魔コマンド「」チャキッ


 アスナ「っ!」 


 『『アーイ!』』

 『バッチリミナー!バッチリミナー!』
 『バッチリミロー!バッチリミロー!』


 「「変身!」」
172 :1 [saga]:2019/09/21(土) 06:33:40.57 ID:+tXVZl1B0
 『『カイガン!』』

 『オレ!』『スペクター』

  
 『レッツゴー!』『レディゴー!』 

 『『覚悟!』』


 『ゴ・ゴ・ゴ』『ドキドキ』

 『『ゴースト!』』 


 ―ガギィィインッ!!

 キリト「・・・!」


 ゴースト(エステル)「危なかった!」


 キリト「か、仮面ライダー・・・!」


 スペクター(清ヶ)「大丈夫かい?お嬢さん」クスッ


 アスナ「は、はい・・・」


 眼魔コマンド「「!」」


 ゴースト(エステル)「ビックリするのはこれからだぞ。亡霊が!」


 スペクター(清ヶ)「ノブナガさん、頼むぜ」


 ノブナガ魂「(あい、承知した!)」

 『アーイ!』
 
 『バッチリミロー!バッチリミロー!』


 『カイガン!』
 
 『ノブナガ!』

 『我の生き様!桶狭間!』

 スペクターNBG(清ヶ)「俺の生き様、見せてやる!」


 ゴースト(エステル)「ムサシ、力を貸してくれっ」

 
 ムサシ魂「(おうっ!)」


 『アーイ!』

 『バッチリミナー!バッチリミロー!』

 
 『カイガン!』

 『ムサシ!』

 
 『決闘!ズバット!超剣豪!』

 ゴーストMSS(エステル)「命、燃やすぞ!」
173 :1 [saga]:2019/09/21(土) 06:36:26.48 ID:+tXVZl1B0
 スペクターNBG(清ヶ)「お嬢さん、俺の後ろに隠れてな」
 
  
 アスナ「は、はいっ!」


 『ガンガンハンド!』

 スペクターはガンガンハンドのグリップを引いて銃モードに変形し、眼魔コマンドに狙いを定める。
 

 眼魔コマンド「「「!」」」


 スペクターNBG(清ヶ)「あばよ!」

 ―ドガァンッ! ドガァアンッ!

 スペクターがガンガンハンドから放ったエネルギー弾により眼魔コマンドが一層される。
 数体で眼魔コマンドが迫りくると出力調整デバイスによってドラゴンブレス弾に切り替え、激しい閃光を放って一気に撃ち倒した。
  
 
 『ガンガンセイバー!』

 ゴーストMSS(エステル)「ハァアッ!」

 
 ガンガンセイバーを二刀流モードへ変形させ、眼魔コマンドの群れに向かう。 



 命燃やすぜ!(http://youtu.be/3RiPlao0Tnc)

 ―ズバッ! ザシュッ! ズバァアッ!

 ガンガンセイバーの太刀と小太刀を自由自在に振るいながら眼魔コマンドを切り裂く。
 背後から斬りかかろうとした眼魔コマンドをスペクターが狙撃して援護し、その間にゴーストは十字に斬り付けてキリトの側に近寄る。

 ゴーストMSS(キリト)「立てるか?手を貸すぞ」スッ


 キリト「あ、ああっ・・・!」


 キリトはゴーストの手を握って立ち上がった。が、ゴーストはキリトを振り回す勢いで手を引く。 

 キリト「うわ!?」


 ゴーストはキリトの背後から来ていた眼魔コマンドを斬り付けて倒す。

 スペクターNBG(清ヶ)「エステル!ちまちましてても仕方ねぇぞっ!」


 ゴーストMSS(エステル)「ああっ!わかってる!」


 『『ダイカイガン!』』

 『ガンガンミナー!ガンガンミナー!』
 『ガンガンミロー!ガンガンミロー!』

 『オメガスラッシュ!』

 『オメガスパーク!』

 
 ゴーストとスペクターはゴーストドライバーにアイコンタクトさせる。
 ガンガンセイバーとガンガンハンドにエネルギーが送受信され、ゴーストとスペクターの背後に紋章が浮かび上がった。
 
 ゴーストMSS(エステル)「ハァァアアアアッ!!」

  
 スペクターNBG(清ヶ)「アァァアアアアッ!!」 
174 :1 [saga]:2019/09/21(土) 06:36:55.95 ID:+tXVZl1B0
 ゴーストMSS(エステル)「エイヤァアアアアッ!!」

 
 ―ズバァアアアアッ!ズバァアアンッ!!
 ―ドガァアアアアンッ!!

 刀身にエネルギーが蓄積された二刀のガンガンセイバーで残った眼魔コマンドを切り裂き、大爆発を起こす。
 

 スペクターNBG(清ヶ)「デヤァァアアアアアッ!!」


 ―ドガァアアアアアアアアアアアアアンンッ!!

 銃モードのガンガンハンドが無数に分身を創り出し、10000発のエネルギー弾が放たれた。
 1体、2体、3体と撃たれ膨張したエネルギーが爆発を起こす。


 ゴーストMSS(エステル)「ふぅ〜・・・よしっ!倒したぞ!」


 スペクターNBG(清ヶ)「ああ。やったな」


 キリト「アスナっ!大丈夫か!?」


 アスナ「うんっ。あの・・・青かった仮面ライダーの人が助けてくれて・・・」


 ユイ「ママッ!パパッ!」ギュウッ


 アスナ「ユイちゃんっ・・・!」ギュウッ


 キリト「よかった・・・」ギュッ


 
 ユウキ『キリト、アスナ、ユイ・・・大丈夫そうだね』ホッ


 アスナ「ユウキ・・・」


 キリト「・・・ホントに、お前なのか・・・?」


 ユウキ『・・・』コクリ


 ユイ「どうして、ここに居るんですか?」


 アスナ「それより・・・なんで・・・」

 
 ユウキ『それが・・・』
175 :1 [saga]:2019/09/21(土) 06:37:28.32 ID:+tXVZl1B0
   
 ユウキ『確かに、私・・・あの時・・・死んだはずなんだけど・・・』 


 ユウキ『目が覚めたら、この街に居て・・・』


 キリト「いつからだ?」


 ユウキ『つい昨日だよ。なんか・・・テンション高いおじさんが・・・土管から出てきて・・・』


 ユウキ『・・・コホンッ』


 ユウキ『フハハハハハハッ!!ようこそ新たな生地へぇえ!』


 ユウキ『私の名はぁぁ・・・壇黎斗神ッッッ!!』


 キリト「!?(しゃ、社長が・・・!?)」


 ユウキ『唯一の最高神として、この街に新たな神話を創り出すためにぃ・・・』


 ユウキ『君を呼び覚ましたのだぁ!』


 ユウキ『・・・それから記憶が・・・』


 アスナ「・・・」


 『『オヤスミー』』


 エステル「・・・何か、話しかけ辛いな」ヒソヒソ


 清ヶ「だな」


 アスナ「・・・ユウキ・・・ユウキぃっ・・・!」ギュウッ


 ユウキ『わっ・・・えへへ・・・久しぶり、かな。アスナ』ニコリ


 アスナ「うんっ・・・」ポロポロ


 キリト「・・・(明日、丁度幻夢コーポレーションに行く事にしてたから・・・)」


 キリト「(直接聞いてみないと・・・)」


 ユイ「あれ?・・・パパ、あそこに誰か居ますよ?」


 キリト「え?・・・。・・・っ・・・」


 
 サチ「・・・」


 
 キリト「・・・サチ・・・」
176 :1 [saga]:2019/09/21(土) 23:57:07.98 ID:+tXVZl1B0
 キリト「・・・」


 サチ「・・・キリト・・・」


 キリト「・・・」


 アスナ「キリトくんの、知り合い?」


 ユウキ『じゃないかな。名前知ってるみたいだし・・・』


 ユイ「あの人は・・・」


 アスナ「ユイちゃん、知ってるの?」


 ユイ「・・・はい。SAOの記録データには・・・」


 ユイ「「月夜の黒猫団」と登録されていたギルドのメンバーの一人であり、お名前はサチと呼ばれていた人です」


 アスナ「サチ・・・。!?、う、嘘・・・」


 ユイ「パパからお話は聞いていますから、その通りです」


 ユイ「第27層の迷宮区で「月夜の黒猫団」の皆さんは・・・パパを除いて全員全滅してしまっています」


 ユイ「サチさんもそこで生命活動が途絶えています」


 ユウキ『じゃあ・・・まさかあの子もボクみたいに、あの土管おじさんに何かされて・・・』

 
 ユイ「そ、そこまでは私にも・・・」



 キリト「・・・」


 サチ「・・・久しぶりだね。キリト」


 サチ「また会えるなんて思ってなかった・・・」


 キリト「・・・俺も、だよ」


 サチ「そう・・・」


 サチ「・・・私がキリトのこと・・・恨んでると思ってる?」


 キリト「っ・・・!」


 サチ「・・・」クスッ


 サチ「そこは・・・予想通りかな」
177 :1 [saga]:2019/09/21(土) 23:57:55.00 ID:+tXVZl1B0
 『アーイ!』

 エステル「何っ!?」


 清ヶ「ゴーストドライバー・・・!何であの子が・・・!?」


 『バッチリミナー!バッチリミナー!』


 キリト「サチ・・・!?」


 サチ「・・・変身」


 『カイガン!』

 『ダークライダー!』

 『闇の力!悪い奴ら』


 ダークゴースト(サチ)「・・・」


 『ガンガンセイバー!』

 ダークゴーストはゴーストドライバーからゴーストが使用するガンガンセイバーを召喚し、手にすると
 ゆっくりキリトへ近付いて行く。
 キリトは恐怖感か気が動転しているのか、その場で立ち尽くし動こうとしない。


 エステル「マズイッ!」


 エステルはいち早く危険を察するとゴーストドライバーに手を翳してガンガンセイバーを召喚し手にする。
 続いて清ヶも気付きガンガンハンドを召喚してキリトの元へ向かう。

 ダークゴースト(サチ)「・・・キリト。あの時、私を助けようとしてくれたのは・・・」


 ダークゴースト(サチ)「わかってるよ。・・・けど・・・」


 ダークゴースト(サチ)「ごめんね」


 キリト「・・・何で、謝るんだよ・・・」


 ダークゴースト(サチ)「・・・どうしても・・・キリトを恨まないと私・・・」


 ダークゴーストはキリトの目の前まで来てそう伝えるとガンガンセイバーを振り上げて次の言葉を言った。


 ダークゴースト(サチ)「どうにかなっちゃいそうだからっ」

 ―ガギィィインッ!! 

 エステル「やめろっ!何のつもりだ!?」


 ダークゴースト(サチ)「・・・邪魔しないでよっ」


 キリト「サチっ!」


 清ヶ「離れてろっ!」ドンッ!
178 :1 [saga]:2019/09/21(土) 23:59:00.98 ID:+tXVZl1B0
 近寄ろうとしてきたキリトを清ヶは押し退けて、ユウキがキリトを抱き止めた。
 ダークゴーストはガンガンセイバーを引き、横からの斬撃を繰り出す。

 エステル「くっ!」


 清ヶ「オラァッ!」

 エステルはそれを受け止め、ロッドモードに変形させた清ヶがダークゴーストを突き退ける。

 キリト「サチ・・・っ!」


 ユウキ『キリト、しっかりしなよ!』


 アスナ「キリトくん・・・」


 ダークゴースト(サチ)「いい加減に、してっ!」


 エステル「こちらの台詞だっ!」


 ガンガンセイバーとガンガンセイバーの刃がギリギリと異質な音を立て火花が散る。  
 エステルの背後から飛び上がった清ヶが銃モードに変形させたガンガンハンドでダークゴーストを撃つ。


 ダークゴースト(サチ)「っ、」


 ダークゴーストは死角からの不意な攻撃に対処できず後退する。
 ガンガンセイバーを握りしめ、ふとキリトの方を向くとアスナを睨むように見た。


 アスナ「えっ・・・」


 ダークゴースト(サチ)「泥棒猫・・・」ボソッ


 ダークゴースト(サチ)「許せない・・・っ!」


 ダークゴーストはガンガンセイバーをガンモードに変形させるとアスナに狙いを定めた。
 アスナは突然のことに硬直して動けなくなってしまう


 エステル「止せぇ!」


 エステルの言葉を聞く前にダークゴーストは引き金を引いた。エネルギー弾がアスナ目掛けて発射される。
 キリトは全力で走り、立ち竦んで動けなくなっているアスナを押し退けた。

 ―ヂューンッ・・・!


 キリト「ぐうぅっ!」


 アスナ「キ・・・キリトくんっ!」


 エネルギー弾がキリトの腕を掠め、鮮血が飛び散った。
 衝撃によって背中から倒れたキリトに駆け寄り、アスナは裂傷した箇所を見て血の気が引く。


 ユウキ『こ・・・このぉっ!』

 怒りに満ちた顔になって、ユウキはエステルと清ヶの間を走り向けダークゴーストに斬りかかった。
 ダークゴーストはガンガンセイバーで防ぎ、息を整える。


 ユウキ『よくもキリトをっ・・・!』


 ダークゴースト(サチ)「私の痛みは・・・あれくらいじゃないよ」

 ―ギィンッ!
 ―ドガッ!
 
 ダークゴーストはガンガンセイバーでマクアフィテルを弾き、ユウキは蹴飛ばした。

 ユウキ『ぐっ、うぅ・・・!』
179 :1 [saga]:2019/09/22(日) 00:05:43.58 ID:IkESnbeL0
 清ヶ「大丈夫か!?」


 ダークゴースト(サチ)「まだ・・・足りない・・・」


 倒れているキリトに向かおうとダークゴーストは振り返る。
 引き摺りながら持っているガンガンセイバーの切っ先が地面を削り、ダークゴーストは徐々に近付いて
 行く。

 ―バチッ! バチバチィッ!


 ダークゴースト(サチ)「・・・っ!」

 だが突然ダークゴーストの体全体に電飾が走り、力が抜けるように跪く。
 体が思うように動けなくなったのかその場から動こうとしない。キリトを守ろうとしていたアスナは
 驚いた様に目を見開き困惑する。


 ダークゴースト(サチ)「・・・次は、必ず・・・っ」


 そういうとダークゴーストはフラフラと立ち上がって踵を返すと重い足取りで背後に現れた紋章へ
 入り消えていった

 アスナ「消えた・・・」


 ユイ「パパっ!大丈夫ですか!?」


 キリト「っ、結構・・・痛いなっ・・・」


 エステル「これはマズイッ。すぐに応急処置をしなければ」


 キリト「っ・・・」


 ユウキ『キリト・・・っ』


 アスナ「キリトく、ん・・・」ポロポロ


 清ヶ「おい、エステル!俺達以外に人が誰も居ないぞ!?」


 ユイ「ほ、本当です!誰もいません!?」


 エステル「・・・「人払い」だ。魔術師の仕業か」


 エステル「先にこちらの手当てだ。止血しないと」


 清ヶ「・・・そうだな。俺のジャケットで縛るぞ」バサッ


 エステル「ああ。・・・ボーッとしてないで水を持ってきてくれないか」


 アスナ「あっ、ぅ・・・は、はいっ」トタタッ


 ユイ「ぱぱぁ・・・」


 清ヶ「大丈夫だお嬢ちゃん。傷はまぁ、浅い方だからな」ギチギチッ


 キリト「ぐぅああ、ああっ!」ズキッ


 清ヶ「我慢してくれよっ・・・」ギュウッ


 ユウキ『キリト・・・っ』
180 :1 [saga]:2019/09/22(日) 00:08:00.12 ID:IkESnbeL0
 ―・・・シュゥゥゥ

 エステル「?。「人払い」が消えていく・・・?」


 ステイル「やっぱりこんな状況だったか」


 G3-X(麦野)「ちょっと!大丈夫!?」


 ベルデ(絹旗)「超大変です!キリトさんが!」


 G3(枝先)「救急箱持ってきてますよ!」


 G4(滝壺)「ありがとう、すている」


 ステイル「大したことはしてないさ」


 ステイル「(いきなり次期最大主教に学園都市へ飛ばされたと思えば・・・)」



 G3-X(麦野)「傷口は浅いわね。このジャケットはこのままで良いの?」

 
 清ヶ「止血してるから無闇に外さない方がいいぞ」


 アスナ「あ、あの!水、持ってきました」


 G3(枝先)「あっ!ありがとうございます。キリトさん、少し染みますけど我慢してくださいねっ」


 G3(枝先)「(ジャケットの隙間から傷口を綺麗にして・・・)」チョポポッ


 キリト「づぅ、あぐっ・・・!」ズキンッ 



 ステイル「(この有り様とは・・・)」



 浜面「麦野!園内の客は皆帰したぞ!」ダッダッ


 G3-X(麦野)「わかった。救急車を呼んで」


 G3(枝先)「はいっ!」 


181 :1 [saga]:2019/09/22(日) 00:10:23.13 ID:IkESnbeL0
 -学園都市 第七学区病院-

 キリト「・・・」


 アスナ「キリトくんっ!」


 ユイ「パパっ!」


 ユウキ『キリト・・・大丈夫、なの?』


 キリト「・・・」コクリ


 冥土帰し「そこまで過度の傷ではなかったのが幸いだったね?それに、出欠多量では無くてよかった
      ところだよ?」


 枝先3「この二人のおかげですよ」


 エステル「無事で何よりだ」


 清ヶ「ああ・・・悪かったな。俺達が居ながらみすみす危険に晒しちまって」


 アスナ「いえ・・・助けてもらったんです。謝ることなんて・・・」


 ユウキ『二人が居なかったらもっとキリトとアスナ、それにユイが危険な目に遭っていたか・・・』


 ユウキ『ありがとう』


 エステル「そうか・・・」ホッ


 キリト「・・・ちょっと・・・トイレに・・・」スタスタ


 アスナ「あ、キリトくんっ。・・・」

 
 ユウキ『アスナ、今は・・・そっとしてあげよう』


 アスナ「・・・」


 ユイ「パパ・・・」





 -屋上-

 キリト「・・・」


 キリト「・・・サチ・・・なんで・・・」

182 :1 [saga]:2019/09/22(日) 00:12:32.51 ID:IkESnbeL0
 ダッカー[我ら、「月夜の黒猫団」に乾杯!]


 テツオ・ササマル・ケイタ・サチ[[[乾杯!]]]

 
 ダッカー[でもって、命の恩人のキリトさんに乾杯!]


 テツオ・ササマル・ケイタ・サチ[[[乾杯!]]]


 サチ[ありがとう。本当にありがとう・・・すごい、怖かったから・・・]


 サチ[助けに来てくれた時、ほんとに嬉しかった]


 
 キリト「・・・」



 サチ[ねえ、キリト。一緒にどっか逃げよ]


 サチ[この町から。モンスターから。黒猫団の皆から・・・ソード・アート・オンラインから]



 キリト「・・・」ポロポロ


 キリト「・・・あいつらの分まで、生きるって決めたのに・・・」



 サチ[どうしても・・・キリトを恨まないと私・・・どうにかなっちゃいそうだから]


 
 キリト「・・・っ・・・」ポロポロ


 キリト「サチ・・・っ」ポロポロ


 ステイル「・・・」スパー


 キリト「・・・!?」バッ!


 ステイル「うん?・・・あぁ、さっきの。怪我は大丈夫そうかい?」


 キリト「・・・あ、ああ・・・」グシッ 


 ステイル「それならよかったよ」スパー


 キリト「・・・」


 ステイル「・・・泣いてる理由は聞かないが、その人は大切な人なのかい?」


 キリト「っ・・・。・・・ああ、俺が・・・俺が、助けてやらないといけなかった・・・」


 キリト「・・・けど、目の前で・・・サチは・・・」


 ステイル「・・・なるほど」スパー


 キリト「・・・俺にメッセージを残してくれてて、俺と会えて、一緒に居られてよかったって・・・」


 キリト「もし自分が死んでも・・・俺は頑張って生きてって・・・」


 キリト「・・・俺、許されてたと思ってた自分に・・・失望したよ・・・」
183 :1 [saga]:2019/09/22(日) 00:16:13.61 ID:IkESnbeL0
 キリト「サチは・・・やっぱり、俺のこと・・・」

 
 ステイル「・・・かつて、ある男と女性は大切な親友の敵になったことがある」


 ステイル「親友のため、親友のためと・・・言い訳をしてね」スパー

 
 キリト「・・・なんでだ・・・?」


 ステイル「その親友は記憶を消さなければ死んでしまうと言う病気を患いでいたんだ」


 キリト「え・・・?」

 
 ステイル「最初の内は真に受けて必死に彼女を助けようと記憶を何度も、何度も消した。・・・だが
      ある日その病気は真っ赤な嘘だとわかったよ」

 
 ステイル「騙されていたんだ。・・・親友を助けようとしていた行為は悪人が自分の為だけに
      利用しようと・・・」


 キリト「・・・なんだよ・・・なんだよ、それ・・・っ!?」


 ステイル「ま、どこかの真っ直ぐ過ぎるウニ頭馬鹿が全て解決してくれたんだがね」スパー


 キリト「・・・ウニ頭?」


 ステイル「そう。君も見れば一目でそう思うだろうね」クスクスッ


 キリト「・・・。・・・もしかして、上条、のことか?」


 ステイル「・・・なんだ。君も彼と面識があるのかい」


 ステイル「まぁ、あの少年なら・・・不思議でもないか」


 キリト「アイツに、何かあるのか?」


 ステイル「・・・そうだね・・・」


 ステイル「一口で言えば、ヒーロー。もっと言えば馬鹿だけどヒーローかな」クスッ


 キリト「・・・ひょっとして仮面ライダーなのか?」


 ステイル「ああ、そうだよ。・・・言っても大丈夫かな、君はもう・・・何かに巻き込まれているようだから」


 キリト「何かって・・・」


 ステイル「サチ、と言うその大切な人と何かあったんだろう?」

 
 ステイル「化けて出てきて、君に何かしらの復讐をしに来た・・・とか」


 キリト「っ・・・」


 ステイル「それは恐らく・・・君の悪夢の具現化、なのかもしれないよ」


 キリト「悪夢の・・・具現化・・・?」


 ステイル「とにかく・・・君が巻き込まれた事は僕も対処せざる得ないから、協力してあげるよ」
184 :1 [saga]:2019/09/22(日) 00:17:57.97 ID:IkESnbeL0
 キリト「・・・アンタも仮面ライダーなのか?」


 ステイル「そうだよ。この街では珍しい類になるかな」


 ステイル「本来は魔術を使うけど、キャッチコピーは魔法使いライダーだ」


 キリト「魔法使い・・・」


 ステイル「さて、僕の紹介はこれくらいにして・・・」


 ステイル「何があったのか・・・教えてくれるかな?」


 キリト「・・・わかった」




 ステイル「・・・死人が蘇った、と簡潔に言えばそうなるのかい?」


 キリト「ああ。・・・魔法か魔術かわからないけど、それを使ってそんなことは出来るのか?」


 ステイル「出来ないこともない、が。それは神への反逆となる」


 ステイル「何か代償を払って蘇らせるかもしくは、その神と同等の力を手にするかのどちらかが   
      有効な手段だ」


 キリト「代償を払って言うのはともかく、神と同等の力ってめちゃくちゃだな・・・」


 ステイル「それほど危険なものなのさ」


 キリト「・・・じゃあ、サチを生き返らせたのはそういう類いの奴の仕業なのか」


 ステイル「恐らくはね。「人払い」と言う人を無意識に近寄らせない術式を施していた辺りそれが
      妥当な考えだ」


 キリト「・・・けど、ユウキは・・・」


 ステイル「さて、僕はそろそろ置賜するよ。また何かあれば・・・掛けてもらえるかな」スッ


 キリト「あっ・・・(電話番号か)ありがとう。・・・ところで、名前は」


 ステイル「ステイル=マグヌスだ。君は?」


 キリト「桐ヶ谷和人。どっちかって言うと・・・キリトって呼んでくれ」


 ステイル「キリト、だね。わかったよ」


 ステイル「それとまぁ、敬語じゃないから言わなくてもいいと思うが君より年下だからね」


 キリト「・・・え?そ、そうなのか?」


 ステイル「14だよ」スパー


 キリト「(嘘だろ!?)」ガビーン


 ステイル「まぁ、そういうことで。今度から気を付けるんだよ」スタスタ


 キリト「あ、あぁ・・・」コクリ

185 :1 [saga]:2019/09/22(日) 00:25:03.05 ID:IkESnbeL0




 キリト「・・・」スタスタ


 ユイ「あっ、パパ。戻ってきましたね」


 キリト「ああ・・・色々と考えてた・・・」


 直葉「お兄ちゃん!」


 キリト「!。スグ・・・」


 直葉「よかったぁ・・・」ダキッ,ポロポロ


 キリト「スグ・・・よくここがわかったな」ナデナデ


 直葉「枝先さんから連絡が、来てね・・・怪我大丈夫なの?」グスンッ


 キリト「ああ、大丈夫だよ。そこまで重症じゃなかったから」


 直葉「そっか・・・」グシグシッ


 キリト「・・・ごめんな。また心配かけて」ナデナデ


 直葉「もうっ・・・本当だよ・・・」


 直葉「気を付けるって言ったのに・・・」ポカポカッ


 キリト「はは・・・」


 清ヶ「笑い事じゃねぇぞ、キリトさんよ」


 キリト「あっ・・・さっきは助けてくれて、ありがとうな」


 エステル「何。ライダーは助け合い、が私達の理念だからな」ニコリ


 キリト「そっか・・・良い言葉だな」クスッ


 アスナ「キリトくん・・・」


 ユウキ『キリト・・・』


 キリト「!。アスナ・・・ユウキ・・・」


 直葉「・・・え?ユ、ユウキさん?・・・ユウキさん!?」


 ユウキ『あー・・・うん。かなり訳あって・・・』


 直葉「えっ、えっと・・・。・・・ま・・・」


 直葉「ま、また会えて、その・・・」


 キリト「よかった、だろ?」


 直葉「う、うん!・・・(けど、何か複雑・・・)」
186 :1 [saga]:2019/09/22(日) 00:26:00.20 ID:IkESnbeL0
 アスナ「・・・キリトくん、サチさんの事なんだけど・・・」


 キリト「・・・ああ。間違いなく・・・俺が所属してたギルドで一緒に居た子だ」


 ユウキ『あの子もボクみたいに土管おじさんにここへ連れてこられたのかな?』


 キリト「・・・いや、何となくなんだけど、ユウキとは違う方法で生き返ったと思うんだ」


 ユイ「私もそう思います」


 アスナ「え?」


 ユイ「外見はそっくりそのままですけど・・・」


 ユイ「まるで中身だけを入れ替えさせた様な感じがしていました」


 ユウキ『つまり・・・偽者?』

  
 アスナ「中身を替えるって・・・魂が別の人になってるって事なの?」


 エステル「話を割ってすまないが、可能なことだ。魔術にしても科学でも」


 清ヶ「ああ。・・・それに魂が宿ることもあるしな」


 直葉「魂が宿る?」


 清ヶ「そっ。創作物によくあるだろ?ロボットとかに感情が芽生えたりする感じのが」

 
 直葉「あ、あぁ・・・」コクリ

 
 清ヶ「この街じゃ不思議でもないぞ」


 清ヶ「何せ俺の妹は実験で人造人間に自分自身の体のパーツを移植したら、もう一人妹が生まれたんだぜ?」


 キリト「本当にこの街どうなってるんだよ・・・」


 アスナ「人造人間って・・・何?」


 ユウキ『わかんない』


 ユイ「私も人造人間の1種みたいな存在ですよ」


 ユイ「人と人とで生まれたのではなく、人の手で造られる。それが人造人間なんです」


 アスナ・ユウキ「『へぇ・・・』」


 直葉「・・・あっ。もしかして、操歯さん達のお兄さん、ですか?」


 清ヶ「ああ、操歯清ヶだ」


 ユイ「・・・あ、男の人だったんですか?」

 
 清ヶ「え?あ、うん。・・・今更気づいたのかな?」クスッ
187 :1 [saga]:2019/09/22(日) 00:27:27.93 ID:IkESnbeL0
 ユイ「視覚情報に頼ってしまうとわかりません」


 清ヶ「そ、そっか・・・(これでも女装やめて男らしくはなったはずなんだが・・・)」


 キリト「・・・何にせよサチは・・・また俺を襲いに来るだろうな」


 エステル「十中八九、可能性は大だ。・・・ただ、今日は大丈夫だろう」

 
 アスナ「どうしてわかるの?」


 エステル「突然苦しみだしたのは見たか?恐らく、活動に制限時間があるように思うんだ」


 ユウキ『なるほど・・・だけど、明日また来たらどうすればいいの?』


 直葉「お兄ちゃんは学園都市から出た方が・・・」


 詩乃「ダメ。余計に危険になるから」


 キリト「シノン。お前も来てくれたのか」


 詩乃「あら、私が来ないような薄情の女でも思った?心外ね」フンスッ


 キリト「あ、いや!そんなこと!」アセアセ


 ユウキ『えー、キリトひどーい』


 アスナ「キリトくん?」ムッ


 キリト「違うんだって!」アセアセ


 詩乃「・・・ふふっ。冗談よ」クスッ


 詩乃「よかった、元気そうで。心配したんだから・・・」


 キリト「あ・・・そ、そっか。・・・心配してくれてありがとう、シノン」

 
 詩乃「・・・う、うん//」フイッ


 ユイ「シノンさん、さっきの余計に危なくなると言うのは・・・」


 詩乃「これは私の勘だけど・・・この街から出てもキリトは狙われ続けられると思うの」


 アスナ「あっ・・・そうなっちゃうのか・・・」


 詩乃「だから対抗手段があるこの街に居た方がいいと思う」


 詩乃「帰り道に寝首をかかれたらおしまいよ」


 キリト「・・・」ゴクリッ
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