【モバマス安価】P「大人アイドルがおかしくなった?」

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111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/18(火) 00:05:22.31 ID:Zx0p8mjO0
>>110
すみません、おかしな部分があったので修正して再アップします
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/18(火) 00:07:17.77 ID:Zx0p8mjO0
志希「服はどうしてるの?」

瑞樹「としにあわせて、かわるわ。みてて」

ビュンッ

瑞樹「じゃーん! どう? いつもの瑞樹よ♪」

P「一瞬で変身するんですね」

志希「ゲームのフィールド上でのキャラ変更みたいにねー。どうなってるんだろ」

瑞樹「それは私にも分からないわ」

P「というか、よくその能力に気づきましたね。普通に過ごしてたら急に変わったんですか?」

瑞樹「30分くらい前に、両親から『子供の時のアルバムが出てきた』って写真が送られてきてね」

瑞樹「懐かしさに浸ってたら、5歳になってたわ。それで何やかんやあって状況を理解したのよ」

P「雑な説明……」

瑞樹「原因は晶葉ちゃんか志希ちゃんだって分かってたから、2人に事情を聞きにいく前に、少しだけ子供を楽しもうと思ったのね」

瑞樹「そしたらプロデューサーに見つかったから、驚かせてあげようって企んだわけ」

瑞樹「実際志希ちゃんで予想は大当たりね」

志希「にゅふふー♪」

瑞樹「いい笑顔ね」ナデナデ

P「怒らないんですか」

瑞樹「だって、この能力楽しいから。子供になれば悪いことしても大抵許してもらえるし」

P「悪いことしたんですか!?」

瑞樹「ええ。瞳子ちゃんにおねだりしてジュースを買ってもらった」フフフ

P「大したことなかった」

瑞樹「ところで、この能力って治るの? しばらく治すつもりはないんだけど」

志希「男の人との粘膜接触で元通り」グッ

瑞樹「粘膜接触か……。プロデューサー、治したくなったらお願いできるかしら?」

P「いいですけど、瑞樹さんこれからロケで九州に行きますよね? 帰って来るの明後日じゃないですか」
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/18(火) 00:15:56.30 ID:Zx0p8mjO0
瑞樹「そうね、それまで子供状態を満喫させてもらう。といってもお菓子やジュースをおねだりすることくらいしかできないけど」

瑞樹「ま、お肌のぷにぷに感を楽めればいいわ♪」

P「やめた方がいいですよ。例えばその能力が、子供状態の時に無くなったらどうするんですか」

P「『私は川島瑞樹だ』って主張しても通りませんよ?」

瑞樹「そんなことある?」

P「志希の作った薬なのでありえます」

志希「ありえます!」

瑞樹「そうね。けど志希ちゃんの薬の効果だって言えば理解してくれるでしょ」

P「……だとしても。他に訳の分からない能力が追加される可能性もあるので」

瑞樹「……」

P「今すぐ元に戻しましょう」

瑞樹「分かった」

ビュンッ

P「!!」

瑞樹「ごめんなさい、そのまえにもうすこしだけあそばせて!」スタタタッ

P「そんな時間ないでしょう!」ガシッ

瑞樹「きゃっ」

P「捕まえましたよ」

瑞樹「どうするの?」

P「……」

瑞樹「5ちゃいのおんなのこに、きすしちゃうの?」ウルウル

瑞樹「えてきに、まずくない?」ウルウル

P「……大人に戻ってください」

瑞樹「すきあり!」シュバッ

P「あっ」

瑞樹「ほんのちょっとだけだから! すぐにもどるから!」スタタタッ

P「瑞樹さん! 待って!」
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/18(火) 00:28:47.90 ID:Zx0p8mjO0
志希「どうする? 捕まえる? アンテナを取りつけたからどこにいるか分かるよ」

P「いつの間に……。それなら、あと10分くらいして来なかったら捕まえに行くよ」

志希「優しい」

P「他にも薬の効果でおかしくなってる人がいるんだろ? そっちも優先させないと」

P「瑞樹さんみたいに、これから仕事に行く人も何人かいるしな」

志希「なるほど」

――――

志希「んー、いないねー」クンクン

P「本当か。もしかして瑞樹さんんで最後だったのかな」

志希「それもあるね。大人アイドル全員に薬が効くわけじゃないし」

P「そうなのか?」

志希「おかしくなる確率は70%だから」

P「高いな。願わくば、これ以上は被害者がいないことを祈…」

志希「あ、いるみたい」クンクン

P「……」

志希「向こうだよ」

P「案内してくれ」


↓2 大人アイドル1人
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/18(火) 00:30:25.56 ID:aBveq2d7o
kskst
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/18(火) 00:30:36.58 ID:3/c4H8C3O
礼子さん
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/18(火) 00:36:18.74 ID:Zx0p8mjO0
今日はここまでにします
お付き合いありがとうございます
大人アイドルはまだまだいますが、あと5回ほどで終わりたいと思います
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/18(火) 01:10:08.54 ID:O8Mo63NsO
時子さまでとって見せる
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/18(火) 02:03:54.84 ID:Qve65Wyko
乙でした
水木さんじゃなかったのか
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/18(火) 22:06:27.40 ID:Zx0p8mjO0
>>119
名字でなく名前だと思っていました

聖來さんだというご意見もなかったので、そのまま進めてしまいましたが
間違いでしたらレスしていただけると幸いです
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/18(火) 22:15:28.52 ID:Zx0p8mjO0
P「……」キョロキョロ

志希「くんくん、くんくん」

P「どっちだ?」

志希「さっきまでここにいたみたい。またどっか行っちゃったんだね」

P「ふと思ったけど、お前の嗅覚ってマジで警察犬レベルじゃないのか」

志希「照れるなー♪」クンクン

志希「お、こっちから匂いが漂ってくる」

P「休憩室の方だな、よし」

スタタタッ


↓2 礼子がどうなっているか コンマ一桁、偶数が効果を気に入っている、奇数が困っている
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/18(火) 22:18:23.37 ID:BHMbbc4EO
子供たちに囲まれてる
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/18(火) 22:18:53.70 ID:SG74NUhOO
ファンに常に追っかけられる
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/18(火) 22:19:03.73 ID:lB5pkgw0O
母性max
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/18(火) 22:31:28.40 ID:Zx0p8mjO0

ガチャ

P「礼子さん、いますか?」

シーン…

P「いないぞ」

志希「おかしいなー。志希ちゃんレーダーはこの部屋に反応してるけど」

礼子「ここにいるわ」

P「!!」

礼子「よいしょ」ガチャ

P「な、何故ロッカーから!?」

礼子「ふふ……かくれんぼをしてたの」

P「は?」

ワイワイガヤガヤ

P(ん、外が騒がしいな。どうしたんだろう)

社員A「礼子さん! どこにいるんですか!」ガチャ

P「!?」ビクッ

社員B「くっ、ここにもいない」

社員C「どこにいってしまったの!?」

P「……あの、どうしたんです?」

社員A「君は礼子さんのプロデューサー! ちょうどよかった、礼子さんを見なかったかい!?」

P「礼子さんなら……」

P(あれ? いなくなってる)

志希「あたし知ってるよ」

社員C「本当志希ちゃん!?」

志希「事務所の外に行くって、駆け足で出て行ったよ」

社員B「ありがとう! みんな、追いかけるぞ!」

社員A「そしてこのプレゼントを渡すんだ!」

ガチャ パタン
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/18(火) 22:57:02.70 ID:Zx0p8mjO0

ギャーギャー ワイワイ…

P「な、何なんだ今のは」

礼子「私のファンよ」ガチャ

P「礼子さん、またロッカーから……」

礼子「助かったわ志希ちゃん。おかげで見つからずに済んだ」

志希「なんとなーく隠した方がいい気がしたから」

P「今の何なんですか」

礼子「私が知りたいわ。廊下を歩いてたら、ファンを名乗る人たちがいきなり押し寄せてきたの」

礼子「応援の言葉と一緒にプレゼントや手紙を渡してきたんだけど、対処しきれなくて。逃げてたらここに行き着いたのよ」

志希「それ志希ちゃんのせいだね」

礼子「え?」

P「こんなことがあったんですよ」カクカクシカジカ

礼子「……私がこうして追いかけられてるのは志希ちゃんの薬を嗅いだせいで、治すには男の人と粘膜接触をすればいいってこと?」

P「はい。ご迷惑をおかけしてすみません」

志希「ごめんなさい」ペコリ

礼子「ふふ、そうだったのね。仕組みが分かってスッキリしたわ」

P「礼子さん、夜からラジオでしたよね? 現場にまで押しかけてきたら大変ですし、早く治さないと」

礼子「……」

P「礼子さん?」

礼子「もう少し、このままでもいいかしら」

P「どうしてですか! 休む暇もなくて辛いでしょう」

礼子「それはそうだけど、黄色い声で騒がれたり、押しかけられるのって嫌な気はしないじゃない」

礼子「むしろ嬉しいわ。有名人の気分を味わいたいのよ」

P「あなた普段からファンの人に騒がれてるじゃないですか……外で仕事してると人だかりできますし」

礼子「こんなマンガみたいにグイグイ来られほどじゃないもの」

P「そりゃファンの人だって、礼子さんの迷惑にならないよう気をつけてるでしょうし」
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/18(火) 23:23:19.67 ID:Zx0p8mjO0
礼子「とにかく、もうちょっとだけ。ね?」

P「礼子さん以外にも大変なことになってるアイドルがいますからね。そっちも何とかしないといけないので時間が……」

礼子「そのアイドルたちを先に治してあげて。元に戻りたくなったらプロデューサー君のところへ行くから」

P(さっきも同じようなこと言われたような。瑞樹さんまだ来ないな)

P「追いかけられてる最中に探せるんですか? 見つかって身動きがとれなくなるかもしれないのに」

礼子「そうね……その時は、誰かファンの男の人とキスするしかなさそうね」

P「ダメですよ、別の騒ぎになりますって!」

礼子「嘘よ、嘘♪ 安心して。道を通して欲しいってお願いしたら、きっと通してくれるわ」

礼子「私のファンだもの」ニコッ

P「不安すぎる」

グイッ

礼子「大丈夫。間違っても、プロデューサー君以外の男の人とは交わらないから」ヒソヒソ

P「!?」

礼子「うふふ……じゃあ、私はまた追いかけっこに興じるわ。あとでね♪」ウインク

ガチャ パタン

「いた! 礼子さんよ!」

「待ってください礼子さん!」

志希「即見つかったね」

P「はぁ……あの人は全く……」

志希「ねえ、どんなこと耳で囁かれたの?」

P「礼子さんらしいことだよ」

志希「キミ以外と交わらないって。よかったね」

P「聞こえてたのかよ」
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/18(火) 23:35:59.44 ID:Zx0p8mjO0

――――

パァァァッ

瑞樹「うん、子供になれないわ。ちゃんと元に戻ったみたい」

P「時間は大丈夫ですか?」

瑞樹「ええ。あと少ししたら事務所を出るわ」

瑞樹「これ、待ってくれたお詫びのお菓子よ。かな子ちゃんが予想以上にくれたからおすそ分け」スッ

志希「わーい!」

P「かな子に悪い気はしますけど、いただきます」

瑞樹「じゃ、またね♪」ヒラヒラ

志希「お仕事がんばってー」ヒラヒラ

P「さて、志希。匂いを辿ってくれるか」

志希「その前にもぐもぐタイム」モグモグ

P「同時にできるだろ……」

志希「獣臭を嗅ぎながらだとお菓子の風味が台無しじゃん」

志希「あ!」

P「どうした」

志希「ほら、あそこにいる大人アイドル。薬の効果で変になってるよ」

P「……また2人だな。何人かでいてくれた方が手間は省けるけど」


↓1、2 大人アイドル2人
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/18(火) 23:36:40.30 ID:3U/Doc860
大西由里子
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/18(火) 23:38:57.21 ID:o/IL1SPWO
ひな
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/18(火) 23:56:06.48 ID:Zx0p8mjO0
志希「なにか話してるね」

P「アニメやマンガの話か、それとも自分の身に起きた異変についてか」

志希「おトイレに入ったよ」

P「くっ、しまった。いや生理現象は仕方ないか」

志希「追いかけないの?」

P「俺を変質者にする気か」

――――

P「志希、まだ来ないか?」

志希「来ない。自分で見て確認すればいいのに」

P「大人の男が女子トイレをチラチラ確認してたらどう思う?」

志希「面白い」

P「お前基準で考えるな」

志希「とか何とか言ってるうちに出て来たよ」

P「よし、行くぞ」スッ


↓1、2 由里子&比奈がどうなっているか コンマ一桁、偶数が効果を気に入っている、奇数が困っている
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/18(火) 23:58:01.61 ID:uAjbRjuio
大和撫子になってる
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/19(水) 00:00:08.85 ID:BsojbZLFo
くさい
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/19(水) 00:00:08.85 ID:d1o+7b920
さいとうたかを調の事務所アイドルのTS系BL本にするか
トニーたけざき調のシンデレラガールズ劇場本にするか
の次回作新刊について議論を交わしている
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/19(水) 00:01:00.71 ID:70ilg7v60
子供たちがくっついて離れなくなる(なぜか若葉さんも)
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/19(水) 00:01:06.37 ID:WP7Vz5H6O
子供たちがくっついて離れなくなる(なぜか若葉さんも)
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/19(水) 00:18:40.90 ID:CbO4IGDW0
志希「ふぐっ!?」ビクッ

P「ん? どうした志希」

志希「……くちゃい」ススス…

P「は?」

志希「あの2人のどっちかから悪臭がする……近づけない」

P「俺は何も感じないけど」

志希「鼻詰まってるでしょ」

P「そんなことないぞ。というか今頃それに反応するって、獣臭がした時には匂わなかったのか」

志希「うん。何でだろうね」

P「薬の効果なのかもな。とにかく、早く話しかけないとどこかへ…」スタスタ

P「うっ!?」ビクッ

志希「でしょ?」

P「あ……ああ……すごいなこれは」

P「でも何とかしないと。行くぞ」ガシッ

志希「いやいやあたしは無理だって。これ以上近づいたら気を失っちゃう」

P「大げさだ。せめて謝りに行けよ」グイグイ

志希「ガスマスクが欲しいよー……」

P「おーい、そこの2人」

由里子・比奈「?」

P「話があるんだ。時間はかけないから」

――――

由里子・比奈「志希ちゃんの薬の効果?」

P「そうだ。志希が社内に漏らしてしまって、大人アイドルが吸うと70%の確率でおかしくなってしまうらしい」

P「そしてお前たち2人が、その対象ってわけだ」

比奈「……よかったっス」

P「?」
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/19(水) 00:37:28.18 ID:CbO4IGDW0
比奈「この匂いの原因が分かって、本当によかったっス……」ウルウル

P「こ、これは比奈からするのか」

由里子「そうみたいです」

P「……ん?」

比奈「プロデューサー、ユリユリの違和感はひとまず置いといて欲しいっス」

比奈「この牛乳を搾った雑巾を1か月寝かせたような匂い、さっきトイレで手を洗ってたら急激に香り始めたっス。何とかしてください」

比奈「アタシもまたトイレに直行しそうっス……」

P「あ、ああ……そうだな」

P(水が起爆剤になったのかな)

比奈「気を遣わずに、鼻を摘まんでいいっスよ」

P「大丈夫だよ。こんなの悪臭のうちに入らないからな」

比奈「プロデューサー……ありがとうっス……」

志希「」

由里子「志希さん、気を失っておられるようですが」

P「比奈の問題を解決すれば意識が戻ると思う」

比奈「何をすればいいっスか?」

P「男との粘膜接触だ」

比奈「!?」

由里子「まあ……」カァァ

比奈「じゃあアタシとユリユリは、プロデューサーとキス……もしくは……」ドキドキ

P「き、キスでいいだろ! 簡単だからな」

比奈「そ、そうっスね……でも、申し訳ないっス。こんな匂いを放出してるアタシに接近して、唇を合わせるだなんて」

P「気にするな。元は志希が原因で、お前たちは少しも悪くないんだ」

P「むしろ男とキスしなきゃいけない状況に立たせてしまって、こっちが申し訳ないよ」
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/19(水) 00:53:55.84 ID:CbO4IGDW0
比奈「いえ……プロデューサーとなら、別に……」ボソッ

由里子「恥ずかしいですけど、受け入れます」モジモジ

P(由里子がいちいち気になるな)

P「準備はいいか?」

比奈「はい、アタシはいつでも。逆にプロデューサーが心配っスけど」

P「ははは、俺は平気だよ」

比奈「無理はよくないっス。口呼吸でも匂いが強烈なのに……せめて鼻を摘まんでください」

P「ご、ごめんな」ギュッ

比奈「臭いっていうのは分かりきってまスし傷つかないっスよ。それより、お願いするっス!」

P「ああ、いくぞ」

P(うぷ……距離が近づけば近づくほどヤバい。だが)

チュッ

パァァァッ

P「……」

比奈「ど……どうっスか?」

P「消えたよ、匂い」

比奈「!!」

由里子「ええ。すっかり消えました」ニコッ

比奈「よかった……! 心の底からよかったっス……!」

比奈「意味が分からず匂いがしてきた時はどうしようかと……」

P「不安にさせて悪かった。志希」ポンポン

P「おーい」ユサユサ

志希「はっ!? 川の向こうでフレちゃんが手を振ってた!」

P「まだ生きてるって」

志希「あ、2人とも。迷惑かけてごめんなさい」ペコリ
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/19(水) 01:27:04.13 ID:CbO4IGDW0
比奈「志希ちゃんのせいで大変な目に遭ったっスよ。治ったからよかったものの、これからは気をつけて欲しいっス」

志希「はい」

P「一件落着モードに入るのはまだ早いよ。由里子の説明をしてくれ」

比奈「そうっスね。アタシたちがトイレに入る前、最近話題の少年マンガについて語り合ってたんスよ」

比奈「そしたら『うっ!?』って苦しみ出して……結果、お淑やかな感じになったっス」

由里子「なりました」

比奈「詳しい話を聞いたら、大和撫子を意識してるらしくて。それ以外の言動をしたら息苦しくなるらしいっス」

由里子「なるのです」

P「ざっくり説明してくれてありがとう。わけが分からないな」

由里子「私もそう思います。そして肉体以上に、精神的に辛いのです」

由里子「今まで妄想していた、男性と男性のセッ……ごほっ、ごほっ」

由里子「はぁ、はぁ……男性と男性のエッ、げほごほっ!」

由里子「男性と男性のラブラブチュッチュ! がふっ!?」

比奈「ユリユリ!! 無理しちゃ体に毒っスよ!!」

P「……」

由里子「……お気遣い、ありがとうございます、比奈先生……」

由里子「プロデューサーさん……分かっていただけるかと存じます……今の私は……」

由里子「邪なことを口にできない……清く正しく美しい存在……。大和撫子を演じなければ、命が危ういのです……」

P「痛いほど伝わってきたよ」

志希「じゃあさ、プロデューサーと清掃員のオジサンの絡みとかも無理なの?」

由里子「ぐはぁっ!?」

比奈「志希ちゃん! 妄想の材料を与えたらダメっス! 今のユリユリには猛毒っス!」

志希「妄想もダメなんだ」

由里子「はい……」

比奈「アタシにはどんなに苦しいか分かるっス。好きなジャンルの妄想ができないなんて、地獄そのものっスよ」

比奈「プロデューサー、早く治してあげて欲しいっス!」

P「分かった」
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/19(水) 01:28:24.18 ID:CbO4IGDW0
途中ですが、ここまでにします
続きは明日に
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/19(水) 07:45:18.58 ID:/q3j3Xnoo
おつー
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/19(水) 23:34:46.95 ID:CbO4IGDW0
遅くなりました、再開します
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/19(水) 23:49:56.82 ID:CbO4IGDW0
P「いいか由里子?」

由里子「お願いいたします」


社員1「先輩、今日の夜って予定空いてますか?」

由里子「……!」

P「由里子?」

社員2「空いてるけど何で」

社員1「実は安くて上手い居酒屋を見つけたんですよ。どうですか」

社員2「いいな、行こうか」

由里子「……先輩と後輩の関係……」

由里子「ぐふっ!?」

比奈「ユリユリ、周りに反応しちゃダメっス! 無視するっス!」

由里子「す、すみません……脳が勝手に……」プルプル

P「比奈の言うとおりだ。妄想は治してからにしろ」

由里子「は、はい……」

P「やるぞ」


今西「ここにいたのかP君。ちょっといいかね」スタスタ

P「今西部長?」

由里子「……!」

今西「例の件について、話しておきたいことがあってね。あとで時間をもらえるかな」

P「ああ、あの事ですね。分かりました」

今西「よろしく頼むよ」スタスタ

由里子「……Pと今西部長……!」

由里子「げほぁっ!」

比奈「ユリユリーー!」

P「俺と部長とでも変な妄想してるのか!? ったく……治すぞ!」

チュッ

パァァァッ
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/20(木) 00:07:36.87 ID:/QvECxvu0
由里子「……はぁ……はぁ……」

P「どうだ、体の調子は」

比奈「大丈夫っスか?」

由里子「……ふ、」

由里子「ふふふふふ……」

P「お、おい由里子?」

由里子「治った……治ったじぇ……!」

由里子「口調も元に戻しても平気! 脳内であれこれ考えてもセーフ!」

比奈「おお! ユリユリ復活っスね、よかったっス!」

由里子「比奈センセ! 比奈センセも匂いがとれてよかった!」

ギュッ

P「本当にもう大丈夫なのか?」

由里子「バッチリ! プロデューサーさん、感謝だじぇ。おかげで自分を取り戻すことができた」

P「お礼なんて言われる立場じゃないよ。迷惑かけたのはこっちだから」

志希「うんうん」

由里子「でも、あたしにとって腐はどのくらいかけがえのないものかを確かめることができたから」

由里子「やっぱりお礼は言いたい!」

P「そ、そうか」

由里子「……ファーストキスはもらわれちゃったけど……」ボソッ

P「え?」

由里子「何でもないじぇ」

比奈「そういえばアタシも……まあプロデューサーが相手なら……」ボソボソ

志希「むむ!?」ピクッ

P「どうした志希」
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/20(木) 00:25:55.62 ID:/QvECxvu0
志希「獣臭がするような、しないような」

P「どっちだ……」

志希「近づいてみればハッキリするよ」

P「よし。由里子、比奈。俺たちはまだ被害にあったアイドルを治さないといけないから、これで」スッ

比奈「そうだった。社内に漏れ広がったならまだまだいるっスよね」

志希「確率は70%だけどね」

由里子「早く行った方がいいじぇ。あたしと比奈センセのように苦しんでるアイドルがいるんだから」

P(逆に楽しんでる人もいたけどな)

P「そうするよ」スタスタ

志希「またねー」スタスタ

――――

志希「んー」クンクン

P「分かったか?」

志希「どうだろ。他にも色んな人が通ったみたいで、匂いが紛れてるんだよね」

P「嗅ぎ分けてくれ、お前ならできる」

志希「あたしの嗅覚に寄せる期待がすごいね。やってみるけど」クンクン

P「だって頼れるものといったら、志希の鼻か自分の運だからな」

志希「!」ピクッ

志希「見つけた。この匂いだ」

P「マジで嗅ぎ分けたのか、すごいな」

志希「こっちだよ」


↓1、2 大人アイドル2人
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/20(木) 00:26:34.84 ID:FGNw1t2Eo
クラリス
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/20(木) 00:26:35.76 ID:nQ/6Iziio
ユッキ
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/20(木) 00:35:26.89 ID:/QvECxvu0
志希「かなり距離があるけど」

P「走ろう。外出されたら厄介なことになる」

志希「おかしくなってるのに外出する? と思ったけど、楽しんでるパターンもあるか」

P「ああ。だから社内にいるうちに何とかするんだ」

――――

P「志希、そのアイドルはどこだ?」

志希「近いよ。レッスンルームの近く」クンクン

P「分かった!」スタタタッ

志希「突き当りの角を右に曲がったとこにいる」

P「右だな!」


↓1、2 クラリス&友紀がどうなっているか コンマ一桁、偶数が効果を気に入っている、奇数が困っている
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/20(木) 00:35:53.87 ID:od+2GSBfO
小悪魔エッチなシスターになってる
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/20(木) 00:36:55.54 ID:dyUhzVXHO
野球選手(男)になってる
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/20(木) 00:37:35.53 ID:j/vdbBK60
自分の意志とは無関係にトラのチームを応援してしまう
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/20(木) 01:08:43.47 ID:/QvECxvu0
P「そこにいる2人! 待ってくれ!」バッ

クラリス「ふふ……♡」

友紀「ちょ、ちょっとクラリス! やめてってば〜!」

P「……」

P(何だこれは。状況が呑み込めない)

志希「おお、セクシーな服を着たシスターさんがいる。それと……」

友紀「あっ! プロデューサー良いところに! クラリスさん引き離して!」

P「……お前、友紀か?」

――――

P「えー、今2人が話したことを整理すると」

P「クラリスは、気がついたら小悪魔のコスプレをしていたと」

クラリス「コスプレではありません、本物の悪魔です……。神を信仰する者として、あってはならない存在に……」

志希「この尻尾動いてるもんねー」ニギニギ

クラリス「あっ、し、尻尾はダメ……!」ビクビク

P「……それで? 友紀は男になってて、歩いていたらクラリスに引っ付かれていたと」

友紀「そうだよ。プロデューサーと志希ちゃんが来てくれて助かったよ〜」

P「本物の友紀なのか? 声も男になってるけど」

友紀「何なら、この前プロデューサーがあたしのために買って来てくれた幕の内弁当の話する? おかずの交換したよね」

P「それだけで充分だ。俺と友紀しか知らないやりとりだからな」

P「やっと状況を呑み込めたから、今度はお前たちがそうなった理由を教えたいと思う」

友紀「志希ちゃんが開発してた薬がバラ撒かれたとか、そんなんでしょ?」

P「正解」

友紀「志希ちゃんが一緒に行動してるってことは、それしかないよね」アハハ

志希「ごめんなさい」ペコリ

友紀「謝らないで! 今のあたしは野球選手なんだ!」

P「どういうことだ?」
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/20(木) 01:38:35.55 ID:/QvECxvu0
友紀「正確に言うと、野球選手に匹敵するほどの身体能力を持った20歳の男の人なんだ」

友紀「応援する立場もすっごく楽しいけど……夢にまで見たプレイヤー側になれるかもしれないって思ったら、居てもたってもいられなくなって…」

P「待て待て、一つずつ説明してくれ。何で野球選手の身体能力を持ってると分かる?」

友紀「さっきグラウンドに行って確かめてきた。自前の硬式球と、野球友達から借りたスピードガンを使って確かめたら」

友紀「なんと最速142キロも出たんだよ! この体、まだ鍛えてないんだよ? ちゃんとしたトレーニングをしたら150キロも夢じゃないよ!」

P「それはすごいな……」

友紀「変化球も投げてみたら、良い感触の球種が3種類くらいあったし! 早くトレーニングしたくてたまらないんだ!」

P「……」

友紀「バッティングセンターに行って打撃練習もしてみたの。もうバンバンホームラン打っちゃってさ、打球スピードもなかなかでね」

友紀「近年話題の二刀流に挑戦できたりして! それはさすがに無理かなぁ」アハハ

友紀「あっ、登録名どうしよう? 友紀(ゆき)じゃなくて友紀(ゆうき)でいいかな」

P「なあ友紀、嬉しくて舞い上がるのは当然だと思う。けど、そのままでいいのか?」

友紀「えっ」

P「そのまま男として過ごすのか?」

友紀「……」

P「アイドルをやめて、プロ野球選手の夢を目指すつもりなのか?」

友紀「……えへへ」

友紀「そうだよね。あたしにはアイドルっていう大切なお仕事があるし。応援してくれるファンの人を見捨てることなんて、できないや」ニコッ

友紀「あまりに良い体だったから、夢中になってたよ」

P「仕方ないさ」

友紀「うん。ま、ちょっとだけ気分に浸れただけ充分かな!」

友紀「……あのさ、プロデューサー?」

P「?」

友紀「やっぱり、あと少しだけこのままじゃ……ダメかな」

友紀「ワガママ言ってるのは分かるよ。でも…」

P「いいよ」

友紀「!!」

P「ただし、体に変化が起きたら俺に連絡すること。志希の薬だから何が起こるか分からない」

友紀「い、いいの? 本当に?」

P「少しでも何かを感じ取ったら、すぐ連絡するんだぞ?」
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/20(木) 01:44:30.36 ID:/QvECxvu0
>>153
友紀の「クラリス」呼びを「クラリスちゃん」に修正します

今日はここまでにします、お付き合いありがとうございます
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/20(木) 01:52:15.34 ID:j/vdbBK60

Pはこのあと男とキスをすることになるのか
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/20(木) 01:58:34.54 ID:cPkndbZco
粘膜接触だからキスイガイでもいいんだアッー
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/20(木) 01:58:35.34 ID:IpSitXJQO
┌(┌^o^)┐ホモォ…
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/20(木) 07:39:33.96 ID:nQ/6Iziio
おつー
ユッキは女の子だからと野球をプレイする側としての夢を諦めることになったりとかしてそうだしテンション上がるよなぁ
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/20(木) 22:04:52.91 ID:/QvECxvu0
友紀「うん……! うん! 絶対に連絡する! ありがとうプロデューサー!」ギュッ

P「あ、ああ」

P(友紀は友紀なんだけど、男の姿で抱き着かれるとな……)

友紀「よーし、こうしちゃいられない! 今すぐ草野球の試合に参加して、少しでも野球を楽しもう!」

P「当てはあるのか」

友紀「今日は商店街のオジさんたちがやってたはずだから、頼んで入れてもらうよ」

友紀「帰ってきたらお土産話を聞いてね! それじゃ!」

P「レッスンまでには戻って来るんだぞ」

友紀「はーい!」

スタタタッ

志希「友紀ちゃんには優しいねー。他のアイドルにはキスを強要したのに」

P「誤解を生む表現はやめろ。あんなに大喜びしてたら、今すぐ戻れとは言えないだろ」

P「志希の薬のヘンテコさも分かってるから、連絡は怠らないと思うしな」

志希「ヘンテコとは心外! せめて奇天烈と言ってくれない?」

P「似たようなもんだろ!」

クラリス「ふふ……うふふ……♡」スリスリ

P「で、クラリスはさっきから俺の太ももを撫でてるけど、いい加減やめてくれないか」

クラリス「はっ! す、すみません……気を抜くと男性にすり寄ってしまうのです」

志希「何で?」

クラリス「その、どう説明したものか。男性を見ると劣情を抱いてしまい、誘惑せずにはいられなくなるのです」

クラリス「この恰好も羞恥心を掻き立てられるもので、とても恥ずかしいのですが……着替えようとすれば私の中の悪魔が顔を出し、着替える意欲を失ってしまって……」

志希「サキュバスだ」

クラリス「その通りですわ。サキュバス、夢魔が私の心に住み着いてしまったのです」

P「単に志希の薬が引き起こしてるだけだと思うけど」

クラリス「そうでしょうか」

P「粘膜接触をすればすぐに分かる」
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/20(木) 22:24:50.36 ID:/QvECxvu0
クラリス「粘膜接触……イケないこと……ふふふ……♡」

P「しっかりしろクラリス。神様が見守ってくれてるぞ」

クラリス「!」

クラリス「ああ神よ、お赦しください。悪魔にとりつかれ、あさましい姿になってしまった私を、どうか……」

クラリス「神よ……神……神が見ている……見られながらのプレイ……ふふふ♡」

P(早く治した方が良いみたいだな)

P「クラリス、さっさと元の自分に戻ろう。口を合わせるけどいいか?」

クラリス「はい……い、いえ……ダメ、です……」

P「え」

クラリス「粘膜接触を……キスをしてしまうと……元に戻ってしまうかもしれない」

クラリス「すなわち、いやしい感情が失われる……男性を誘惑できない……!」

P「ク、クラリス?」

クラリス「ふふっ……プロデューサー様? その前に、私とイイことをしませんか」

クラリス「粘膜接触をしない程度で、できる限りの……エッチなことを……♡」

P「志希、拘束を頼む!」

志希「ラジャー」ガシッ

クラリス「……!」

P「こうしないとマズイ気がしたんだ。無理やりするけど、ごめんな」スッ

クラリス「無理やり。ああ、素敵な響き♡ だけど」

ガバッ

志希「!?」

P「なっ!? 強引に拘束を……!」

クラリス「私は止まらない。止まりません」スリスリ

P「!!」

P「や、やめろクラリス! この……!」グイグイ

クラリス「♪」スリスリ

P(ビクともしない!? なんて力だ!)
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/20(木) 22:46:25.77 ID:/QvECxvu0

ムニュムニュ

P(胸をわざとらしく押しつけて……)

P「クラリス、上から降りるんだ」

クラリス「ダメです♡」スリスリ

P(擦る手が下半身に近づいていく!?)

P「志希、何とかしてくれ! 引きはがすんだ!」

志希「やってるけど離れないよ、この小悪魔シスターっ」グイグイ

クラリス「まあ……ここがプロデューサー様の……♡」ナデナデ

P「!!!」

P「し……志希ぃ!! 早くしないとヤバい!! 血が通うのは時間の問題だ!!」

志希「意味分かんない、どういうこと?」

P「とにかくどうにかして欲しい!! お願いだ!!」

志希「だってキミの力で動かせないんじゃ、女の子の志希ちゃんじゃ到底……」

志希「あっ、閃いた」ピコーン

クラリス「はぁ……はぁ……♡」スリスリ

P(冷静になれ俺、大丈夫だ。アイドルの前でそんな姿を見せてなるものか……!)


志希「それっ」ギュッ

クラリス「!!」ビクッ


志希「尻尾ダメなんでしょ? それそれ」ニギニギ

クラリス「ああっ!」ビクビク

P「な、ナイスだ志希! 力が弱まった今のうちに……」

チュッ

パァァァッ

クラリス「……」パタン

P「ふぅ……セーフ」

志希「何がセーフなの?」

P「いや、大丈夫。こっちの話だよ」
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/20(木) 23:09:08.73 ID:/QvECxvu0
P「それよりクラリスは元に戻ったんだよな」

志希「光ったしね」

P「どうして気を失ったんだ?」

志希「さあ。今までにない例だね」

グー

クラリス「……」

P・志希「……」

ギュルルル

クラリス「……」カァァ

P「クラリス、起きてるのか」

クラリス「……お腹の音で、身を滅ぼしました」スッ

クラリス「申し訳ございません。恥ずかしさのあまり、気を失ったふりを……」

P「いいんだよ。これ羽織って」スッ

クラリス「感謝いたします」

志希「全部覚えてるの?」

クラリス「はい……ご迷惑をおかけしました」ペコリ

P「いやいや、迷惑かけたのはこっちだから。こんな事になってしまってすまなかった」ペコリ

志希「ごめんなさい」ペコリ

ゴギュルルル…

クラリス「……」カァァ

P「昼食、食べてないのか?」

クラリス「時間がなく、サンドイッチ1つで済ませたので」

P「何か奢るよ」

クラリス「いえ、そんな……」

P「あんなに恥ずかしい思いをさせたんだ。奢らせてくれ」

クラリス「……そ、それではお言葉に甘えて……」

志希「あたしは甘いものなら何でもいいよ?」

P「お前は自分で払え」
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/20(木) 23:27:53.54 ID:/QvECxvu0
志希「ちぇー」

P「クラリス、俺たちはまだ志希の薬の犠牲者になったアイドルを治さないといけないんだ」

P「これで好きなものを食べて欲しい」スッ

クラリス「さ、さすがにこんなにはいただけませんわ」

P「でもこの金額くらい食べるだろ?」

クラリス「……食べます」

P「食事に付き合わず、金を払うだけで申し訳ないな……。おつりはいいからな」

クラリス「はい」

P「それじゃこれで。志希、匂い探知を頼む」

志希「お任せー」クンクン

クラリス「……」

グルルル…

クラリス「う……まずは、着替えなければ……」

――――

P「もういいのか?」

亜里沙「たっぷり遊んだし♪ みんなとっても喜んでくれたから」

亜里沙「えっと……キス、お願い」ドキドキ

P「分かった」

チュッ

パァァァッ

亜里沙「……うん。元のありさ先生に戻ったみたい! ありがとう♪」

P「お礼なんて…」

アリサセンセー!

P「?」

亜里沙「ふふ、子供たちが呼んでる。さっき『お買いものに行く』って約束したの」
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/20(木) 23:44:38.28 ID:/QvECxvu0
P「それは楽しそうだなぁ」

亜里沙「プロデューサーくんもお誘いしたいけど……」

P「治さないといけないアイドル、まだいるんだよ」

亜里沙「だよね。頑張ってね」

P「うん」

スタタタ…

P「……まさか、礼子さんの前に亜里沙が来るとはな」

志希「追いかけっこ続けてるのか、捕まって身動きがとれないか」

P「後者だったら助けに行かないと。でもどこにいるか分からないし」

志希「もうちょっと様子を見てからでもいいんじゃない?」

P「そうだな。時に、獣臭はするのか?」

志希「たった今見つけたとこ。そしてキミに朗報があるよ」

志希「おかしくなってるアイドルは、あと数人みたい」

P「よく分かるな」

志希「嗅覚を研ぎ澄ませたからね」グッ

P「最初から研ぎ澄ませてくれよ。でも、あと数人か……そうか。気持ちが楽になったよ」

志希「2人」

P「え?」

志希「2人、こっちに近づいて来てる。もうすぐ姿が見えるよ」


↓1、2 大人アイドル2人
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/20(木) 23:44:58.55 ID:CFlUx6Nro
あいさん
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/20(木) 23:45:00.92 ID:qjmeMCCAO
若葉
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/20(木) 23:55:02.72 ID:/QvECxvu0
P「通路は前と後ろにあるけど、どっちからだ?」

志希「両方」

P「両方!?」

志希「前から1人、後ろから1人の計2人だからね。ほら来た!」


あい「……」

若葉「……」


↓1、2 あい&若葉がどうなっているか コンマ一桁、偶数が効果を気に入っている、奇数が困っている
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/20(木) 23:59:25.75 ID:od+2GSBfO
おどおどかよわい系になってる
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/20(木) 23:59:49.41 ID:86uV2kL7O
ギャルみたいな口調に変化
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/21(金) 00:00:52.82 ID:t7Typtj60
身長が高くなる(きらりぐらいの大きさに)
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/21(金) 00:30:05.36 ID:jtS3NAuh0
あい「……あっ」スタタタッ

若葉「いた、プロデューサーさん!」スタタタッ

P(俺を見つけるや否や同時に走り出した!)

あい「ぷ、プロデューサー……! 今の私、おかし…」

若葉「アタシの喋り方、なんかおかしいんだけど! わけ分かんないしー!」

あい「ひっ! こ、声大きい……」

P「待った。お前たちがおかしくなってるのは知ってるんだ」

あい・若葉「え?」

――――

あい「……や、やっぱり志希くんのせいだったんだね……」

若葉「最悪じゃんー! あ、今のはちがくて! 最悪なのは確かだけど志希ちゃんは責めてないから!」

P「ごめん、一旦喋るのやめて欲しい。お前たち2人は何がどうなってるんだ?」

あい「なんというか……性格が変わってしまったみたいで……」

あい「人に話しかけられると、おどおどしちゃって……上手く話せなくて……」

志希「乃々ちゃんみたい」

P「確かに。明らかにいつものあいじゃなくなってるな」

P「ということは、若葉も性格が変わったのか?」

若葉「アタシはいつも通り! でも、さっきも言ったけど喋り方がヘンになってんだよね」

志希「某カリスマギャルっぽいね」

P「自分が口にしようと思ったことが、そういう喋り方に変換されるのか」

若葉「アタリ! さっすがプロデューサーさん!」

若葉「それでさ、いきなりこんなカンジになったから、他のみんなに変な目で見られちゃって」

P「だろうな。ごめんな、迷惑かけて」

志希「マジごめん」

P「そこはふざけるな」

志希「ごめんなさい」

あい「私も、人と上手く話せないのは辛いよ……何とかしてくれないかな……」
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/21(金) 00:30:30.24 ID:jtS3NAuh0
今日はここまでにします
お付き合いありがとうございます
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/21(金) 08:04:29.59 ID:lTl/QmZIo
おつー
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/21(金) 20:15:20.25 ID:t+qyb6zXO
20歳多いな
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/21(金) 22:19:23.41 ID:jtS3NAuh0
P「もちろんだ」

志希「治すには、男の人と粘膜接触すればいいんだよ。つまりプロデューサーと」

P「別に俺以外でもいいけどな」

あい「プ、プロデューサーと……!?」

若葉「粘膜接触!?」

あい「う、うう……」カァァ

若葉「無理無理! 恥ずかしいって!」カァァ

P「そうだよな、嫌だよな。気持ちは分かる」

P「でもそれしか方法はないんだよ」

あい「……」

若葉「……」

P「どうしても無理なら、自分のしやすい相手を探してくれれば…」

若葉「うー」

あい「……分かった……」

若葉「えっ?」

あい「ね、粘膜接触って、つまりキスをすればいいんだろう……?」

志希「それ以外でもいいよ」

あい「む、無茶を言わないでくれ!」

P「キス以外を要求されても断るに決まってるだろ」

P「あい。何度でも謝る、本当にごめん。すぐに済ませるから」

あい「……」

P「あい?」

あい「あ、ああ……すぐに済ませよう……」

あい「私はどうすればいい?」

P「身構えずに自然体でいてくれ。俺からするから」

あい「うん……頼むよ」
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/21(金) 22:41:12.66 ID:jtS3NAuh0
P「それじゃあ」

あい「……」プルプル

P「……」

あい「……っ」プルプル

P(目をこれでもかってくらい瞑ってる)

あい「ま、待った!」ササッ

P「え」

あい「はぁ……はぁ……! すまない、緊張してしまって……」

P「そんなにか」

あい「胸が張り裂けそうだ……いつもの私なら、もっと落ち着いているだろうに……」

あい「というか、早く済ませると言ったのに……何故こうも時間を使う? い、いつ来るのかと……ドキドキしてしまうだろう……」

P「ごめん。あいがキスしようと一杯一杯な姿を見て、やりにくくなってしまって」

P「今度は躊躇せず一瞬で終わらせるよ」

あい「よし、もう一度チャレンジだ……」スッ

P「いくぞ」

あい「ああ……いや、やっぱり待った」

P「どうした」

あい「気持ちの準備をもっとしたい。すー、はー……」

あい「すー、はー……すー、はー……」

P「もういいか?」

あい「急かさないでくれ……私のタイミングでしたいから、『オッケー』というまで待機してて欲しい……」

P「り、了解」

あい「……ふぅ……」

あい「……」

あい「……」カァァ

P(また赤くなった。いつものあいじゃ見られない光景だ)
178 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/21(金) 22:59:04.57 ID:jtS3NAuh0
あい「……すー、はー……」

あい「……よし、オッケーだ」

P「じゃあいくぞ」

あい「うん……」

P「!」ドキッ

P(な、なんか……初々しいキスの待ち方で可愛らしいな。クールなイメージとのギャップがすごい)

あい「は、早くしてくれ……」

P「悪い」

チュッ

パァァァッ

あい「……」

P「どうだ、体の調子は?」

あい「元に戻ったようだね。完全に」

P「よかった」

志希「個人的には、変になったあいちゃん、もう少し見ていたかったけどなー」

P「絶対いじる目的だろ」

あい「ごめんね。その代りといってはなんだけど、いつもの私が志希くんの相手をしてあげるよ」

志希「遠慮しとく」ササッ

P「俺を盾にするなって」

あい「ふふ、残念だな。プロデューサーくん、王子様のキスをありがとう。次は若葉くんの魔法を解いてあげてくれ」

P「うん」

若葉「……」

P「若葉?」

若葉「ひゃいっ!?」ビクッ
179 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/21(金) 23:20:17.49 ID:jtS3NAuh0
P「あいは元に戻ったぞ。次は若葉の番だ」

若葉「う、うん」

P「ほんのちょっとで終わるから我慢して欲しい」

若葉「……キス、嫌じゃないし」

P「なら手早く終わらせよう。元に戻りたいだろ?」

若葉「戻りたいけど……恥ずかしくて……」モジモジ

P「あいがやったみたいに気持ちを落ち着けて。待ってるから」

若葉「そ、そうじゃなくて……志希ちゃんとか、あいさんとか、見てるじゃん……」

P「2人とも、後ろを向いててくれないか?」

あい「そうだね。というか、私はこれからレッスンだったよ」

あい「若葉くんのキスシーン、楽しみだったけど、これで失礼しようかな」

P「そうか、今日は年明けライブに向けての合同レッスンだったな。頑張って」

スタスタ

P「志希、後ろを向いてくれ」

志希「じー」

P「おい」

志希「冗談だって。これでいい?」クルッ

P「若葉、いいか?」

若葉「うん……マシになったけど、場所が……廊下のど真ん中じゃん?」

P「じゃあ違うところへ行こうか。すぐそこの小部屋はどうだ」

若葉「そこなら安心かも」

P「決まりだな。志希、部屋に誰も入らないよう見張っててくれるか」

志希「ほーい」
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/21(金) 23:36:38.89 ID:jtS3NAuh0

――――

パタン

P「ここなら大丈夫だろ。人はいないぞ」

若葉「うん、平気」

P「じゃあぱっぱと済ませよう」

若葉「!」ピコーン

若葉「あ……待って! まだ恥ずかしい!」

P「へ?」

若葉「恥ずかしい。恥ずかしすぎてやばたにえん」

P(……やばい、だっけ)

P「これ以上どうすればいいんだ」

若葉「アタシの言うとおりにしてくれたら恥ずかしくなくなると思う」

P「何でも言ってくれ」

若葉「えっと……膝をついて、目を瞑って。アタシからキスするから」

P「分かった」スッ

P「これでいいか?」

若葉「いいね。そのまま待ってて、キスするから」

P「よし」

P「……」

P「……」

P「……」

P「まだか?」

若葉「も、もうちょっと!」

パシャリ

P(ん? 今、シャッター音が聞こえたぞ)

P「若葉」

若葉「!」ササッ

P「……今、何か隠したな?」
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/21(金) 23:39:56.40 ID:jtS3NAuh0
若葉「隠してない」

P「正直に言いなさい、怒らないから」

若葉「……」スッ

P「やっぱりスマホか。俺の写真撮っただろ」

若葉「……」

P「何をする気だったんだ。アイドル間でバラ撒くのか」

若葉「ち、違う! そんな酷いことしないって!」

若葉「これは……個人的に楽しむためで……」ボソボソ

P「は?」

若葉「な、何でもない」
182 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/21(金) 23:40:58.31 ID:jtS3NAuh0
↑途中送信しました
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/21(金) 23:54:38.73 ID:jtS3NAuh0
若葉「隠してない」

P「正直に言いなさい、怒らないから」

若葉「……」スッ

P「やっぱりスマホか。俺の写真撮っただろ」

若葉「……」

P「何をする気だ。アイドル間でバラ撒くのか?」

若葉「ち、違う! そんな酷いことしないって!」

若葉「これは……個人的に楽しむためで……」ボソボソ

P「は?」

若葉「な、何でもない! とにかくこれは誰にも見せないから! 絶対!」

P「……まあ、若葉なら信用できるけど。できれば消して欲しいな」

若葉「前向きに検討する」

P(ギャルってそんな言葉遣いするか? ……ああ、そういやうちのアイドルにする奴いたな)

P「頼むぞ。さあ、早く元に戻ろう」

若葉「うん。今度は真面目にキスするから、目を瞑って」

P「……」スッ

若葉「……」ドキドキ

チュッ

パァァァッ

若葉「……」

P「戻ったか」

若葉「こほん……私は日下部若葉です。20歳大人です」

若葉「はい! ちゃんと戻ったみたいです!」

P「一安心だな。改めて、迷惑をかけてごめん」

若葉「いえいえ♪ 棚からぼたもちというか、憂いあれば喜びあるというか、良いこともあったので♪」

P「写真のことか?」

若葉「大丈夫です、ちゃんと消しますから」
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/22(土) 00:08:18.50 ID:iVImu9Ff0
P「本当だな?」

若葉「絶対に!」

若葉(自宅のPCに保存したらだけど)

P「信じてるからな。自分のキス待ち写真とか、考えただけで気分が悪く……」

若葉「厳重に警備しますよ」グッ

若葉(私からすればお宝だもん!)

――――

志希「中で騒いでたけど、何やってたの?」

P「キスだよ」

志希「ふーん」

P「本当だって。言っとくけど、やましいことはしてないからな」

志希「そういうことにしとく」

P「怒るぞ」

志希「こわーい。あ、向こうから変になったアイドルの反応が」

P「……まあいい。被害者はあと何人いるんだ? そろそろ明確に分かるだろ」

志希「片手で数えられるほどかなぁ」

P「5人くらいか。それで、向こうにいるのは?」

志希「またペアだね」


↓1、2 大人アイドル2人
185 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/22(土) 00:08:51.10 ID:WC94h8hgO
美世
186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/22(土) 00:12:56.43 ID:FYXXDVNlO
洋子
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/22(土) 00:13:27.78 ID:cmIX+9lWo
時子
188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/22(土) 00:23:30.91 ID:iVImu9Ff0
P「本当に2人なのか」

志希「間違いない。もし当たってたら甘いもの食べさせて」

P「なんでだよ」

志希「あっ、ほら見て! 当たってたじゃん!」

P「だな」

志希「ということで、あとでファミレスね」

P「どうして奢ることになってるんだ!」

志希「いいじゃん、頑張って鼻をくんくんさせたんだよ? ご褒美があってもよくない?」

P「俺たちはマイナスをゼロにしてるのであって、ゼロからプラスにしてるわけじゃないからな」

P「……まあ、ジュースくらいならいいけど」

志希「やったー」


美世・洋子「……」


↓1、2 美世&洋子がどうなっているか コンマ一桁、偶数が効果を気に入っている、奇数が困っている
189 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/22(土) 00:24:45.28 ID:cmIX+9lWo
乗り鉄になった
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/22(土) 00:29:09.13 ID:jRCUr2R5o
静電気が凄い
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/22(土) 00:52:27.24 ID:iVImu9Ff0
P「そこの2人」

美世・洋子「!」

P「話があるんだ。今困ってることがあるはず…」

美世「プロデューサーさん、良いところに来たよっ!」

P「えっ」

美世「鉄道って詳しい? もしくは詳しい人知らない?」

P「鉄道? 何でそんなこと…」

美世「いやー、なんか急に鉄道に乗りたくなってきてね。車以外にそっちの道もハマっちゃおうかなって思って」

洋子「美世ちゃん、話が急すぎるよ。あの……プロデューサー? 私もプロデューサーに聞きたいことがあって…」

P「分かった! 1人ずつ話を聞くから、落ち着いてくれ」

――――

美世・洋子「志希ちゃんの薬が漏れた?」

P「そう、大人アイドルが70%の確立で変になる薬らしい」

志希「ごめんなさい」

洋子「そっか……だから私、こんな体に……」

P「洋子は静電気が凄いんだっけ?」

洋子「触ったらバチってなるよ」

志希「どれどれ」スッ

パチッ

志希「ビリっときた!」

P「本当だな」

洋子「これのせいで、人と接する時に気をつけなきゃいけないし……大変なの」

P「迷惑をかけてるな。ごめん」

洋子「どうすれば治るの? っていうか、治るの?」

P「治るよ。あとで説明する」

P「一方で、美世は鉄道に乗りたくて仕方ないと」

美世「うん! 車も変わらず好きなんだけど、鉄道への興味も急上昇中!」
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/22(土) 00:53:40.46 ID:iVImu9Ff0
今日はここまでにします
美世と洋子、そして次回の安価で終わります
お付き合いありがとうございます
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/22(土) 01:30:44.46 ID:GQf+Fgf/o
この被害量みるに7割とか過少申告なのでは…乙
194 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/22(土) 09:11:09.90 ID:PMPXDCOVo
おつー
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/22(土) 20:45:22.74 ID:iVImu9Ff0
美世「車と大きさも構造も違うんだけど、また違ったロマンがあるって気づいてね」

美世「車両が動く音、窓から観る景色、駅弁……考え出したらキリがないよ!」

P「最後のは鉄道とは少し方向が違うような」

P「ってかそれって薬のせいなのか? 単なる日常の中での気づきじゃなくて?」

美世「間違いなく薬。まるで電気が全身を駆け巡ったかのように、ビリビリっと閃いたから」

美世「あの感覚、ちょっと癖になるかも……」エヘヘ

P「聞いてないって。洋子は治さないと大変だけど、美世は放っておいても大丈夫そうだな」

美世「特に困ってないしね。あ、でも興味のベクトルが完全に鉄道の方に向いちゃうと困るかな」

美世「なんだかんだ車が一番だから!」

P「じゃあ今治すか?」

美世「んー、難しいところだね……そういえば治療の方法って?」

志希「プロデューサーと粘膜接触すればいいの。100%治るよ」

美世・洋子「!!」

P「俺限定じゃないぞ。男なら誰でもいい」

洋子「ぷ、プロデューサーと……」カァァ

美世「粘膜接触……」カァァ

洋子「ほ、他の方法はないの?」

志希「うん」

美世「……」

P「ごめんな。さらに追い打ちをかけたな」

美世「追い打ちなんてそんな!」

洋子「衝撃の方法に、戸惑っちゃっただけだから……」

P「無理もない」

美世「そっか……ま、まあそれしかないなら仕方ないよね」

洋子「仕方ないです……」

志希「あ、でももうちょっと待ってくれれば」ガサゴソ
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/22(土) 21:15:21.32 ID:iVImu9Ff0
志希「じゃーん♪」スッ

P「何だそれ?」

志希「陰でこっそり作ってた治療薬。これを飲めばあっという間に治っちゃう」

美世・洋子「!?」

P「いつの間にそんなものを」

志希「ずっと開発してたんだ。簡易研究セットでやってたから、かなり時間かかっちゃったけど」

P「言ってくれたらラボで作らせたのに……」

志希「大人アイドル全員分用意してたら、それこそもっと時間かかっちゃうし、これで正解!」

P「そうなのか。で、いつ完成するんだ?」

志希「あと30分くらいだね」

P「結構かかるな……まあ粘膜接触するよりずっといいか」

P「美世、洋子、朗報だよ。30分待っててくれ…」

美世「プロデューサー!」ズイッ

P「うわっ、な、何だ!?」

美世「あたし、このあと用事があって! 30分も待てないの」

美世「だから粘膜接触でいいよ!?」

洋子「私も! お願いします!」

P「いや、無理しなくたって……」

洋子「無理じゃないよ、ちっとも無理じゃない!」

美世「さ、早くやろう! 時間が押してるんだ」

P「美世はあとでもいいんじゃないか? 用事が終わったら薬を渡すから」

美世「それまでにあたしの中の車成分が、鉄道に支配されちゃってるかも。支配はマズよ、うん」

P「……じゃあ、当初の予定通りに進めるか」
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/22(土) 21:32:40.89 ID:iVImu9Ff0
P「まずはどっちが?」

美世「あたしからで」
洋子「私からで」

美世・洋子「……」

洋子「ど、どうする? 先にやる?」

美世「洋子さんが先でいいよ。静電気、早く治さなきゃ」

洋子「ありがとう」

洋子「ということで、私が最初で」スッ

P「うん」

洋子「……あの」

P「?」

洋子「き……キス、だよね?」

P「それしかないな」

洋子「静電気、バチってくるかもしれないけど、ごめんなさい」

P「謝らなくていいよ。いくぞ」スッ

洋子「……」

バチッ

P「うっ」

洋子「あっ、やっぱり」

P「平気平気。もう一度」

バチッ バチバチッ

P「っ! す、すごいなこれは」

洋子「……ごめんなさい。私、薬ができるまで待ってる」

P「え……」

洋子「プロデューサーが痛い思いしちゃうから」
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/22(土) 21:47:05.49 ID:iVImu9Ff0
P「痛いというか、予想以上の静電気に驚いただけだよ」

P「次は大丈夫だ」

洋子「い、いいよもう。キスするまで近づいたら、もっと大きなのが来るかも」

チュッ

パァァァッ

洋子「!」

P「ほら、大丈夫だっただろ」

洋子「……プロデューサー……」ドキドキ

ギュウ

P「よ、洋子? もう治ったぞ」

洋子「……」ポー

P「洋子、おーい」

洋子「……」ポー

志希「強硬手段!」ツンツン

洋子「きゃんっ!?」ビクッ

美世「ナイス脇腹つつき!」

洋子「あ……す、すみません、ずっと抱き着いてて! 静電気が起きないか確かめてただけで……!」ササッ

P「もう心配ないよ。すっかり元通りだ」

洋子「うん、ありがとう」

美世「プロデューサーさん、次は……」

P「ああ、美世だな」

美世「いつでもいいよ!」

P「よし」スッ

美世「……」ドキドキ
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/22(土) 22:42:40.43 ID:iVImu9Ff0
美世「あっ」

P「ん?」

美世「その前に、まだ教えてもらってなかった!」

美世「プロデューサーさんって鉄道に詳しい? もしくは詳しい人知ってる?」

P「そんなのあとで聞けばいいじゃないか……」

美世「善は急げって言うでしょ? 治ったら鉄道への興味がなくなって、『また今度でいいや』ってなるかもしれないし」

美世「今のうちに鉄道の情報を仕入れておけば、すぐに調べやすくなるから」

P「そうか? まあ美世がそう言うなら」

P「俺は詳しくないけど、今西部長なら色んな情報を持ってるかもな。鉄道に乗った話とかよく聞かせてもらうんだ」

美世「本当に? なら、治ったら取り次いでくれないかな。アイドルが鉄道について知りたがってるって」

P「いいよ」

美世「ありがとう!」

美世「中断しちゃってごめんね。続きをお願いします」

P「分かった」

美世「……あっ」

P「今度はなんだ」

美世「今西部長って、どういう楽しみ方をするんだろ。鉄道ってたくさんの楽しみ方があるんだよ」

美世「あたしは乗り鉄っていう、鉄道に乗るのが好きなタイプなんだけど、今西部長が撮影好きな撮り鉄だったら……」

P「あとで考えればいい。さっさと済ませよう」

美世「だね。そっちにも興味が湧くかもしれないし!」

美世「また中断しちゃったね。お願いします」

P「言い残したことはないんだな」

美世「たぶん」

P「たぶんって……」

美世「あっ!」

P「ほら、あるじゃないか」
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/22(土) 23:09:28.15 ID:iVImu9Ff0
美世「えへへ、ごめんなさい。これが最後だから」

美世「あのね……あたし、いつかプロデューサーさんと車&鉄道旅行してみたいんだ」

P「旅行?」

美世「そう。車でドライブはしたことあるけど、今度は鉄道も使って、2泊3日くらいの旅行をしたい」

美世「予定を合わせるの大変だと思うけど」

洋子(さらっとデートの約束をとりつけようと……ずるいよ美世ちゃん!)

P「うーん……美世は人気アイドルだし、プロデューサーといえど男と2人で旅行なんてしたらマズイだろ」

美世「じゃあ他のアイドルも一緒は? 洋子さんもどう?」

洋子「!」

美世「きっと楽しいと思う。みんなでワイワイお喋りしたり、綺麗な景色を見たり」

洋子「う、うん……誘ってもらえるなら」

洋子(美世ちゃん、純粋に旅行を楽しみたかったんだ。変な事考えちゃってごめんね)

洋子(あれ? じゃあ、最初にプロデューサーさんだけを誘ったのは……)

美世(旅行は開放的な気分になるし、何とか2人きりのチャンスを作れば……!)

P「洋子も、他のアイドルも行くのか。それなら大丈夫そうだな」

P「ただ、スケジュール的に来年の3月頃になりそうだけど」

美世「全然いいよ! みんなの予定も確認しなきゃね!」ニコッ

P「俺からも話しておくよ。さて、いい加減キスをしようか」

美世「あ、うん……その言い方、ドキっとするね」モジモジ

P(……完全に無意識だった……)

美世「本当に今度こそ、お願い」

P「いくぞ」

チュッ

パァァァッ
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/22(土) 23:31:41.30 ID:iVImu9Ff0
P「これで戻ったはず」

美世「治ったよ。さっきより鉄道への情熱が落ち着いてる」

美世「完全に消えなかったのは、すでに鉄道について色々調べてたからかな? 薬の効果じゃなく、本物の興味が出てきたのかも」

P「よかったな。今西部長に話しておくからな」

美世「うんっ」

P「じゃ、俺たちは他のアイドルの異変を治しに行くよ。気兼ねなく用事を済ませてくれ」

洋子「え?」

P「用事があるんだろ?」

美世「あ、ああ! そうだった!」

洋子「早く行かないと!」

美世・洋子(すっかり忘れてた)

P「もしいつもと様子が違うアイドルがいたら知らせてくれ」

洋子「任せて!」

美世「迅速に連絡するよ!」

――――

パァァァッ

礼子「ふぅ……ありがとう」

P「汗かいてますね。トレーニングウェアまで着て」

礼子「テレビ番組の逃走中を味わってる気分だった。楽しかったわ」

P「芸能人気分じゃなくゲームを楽しんでたんですね……」

礼子「途中からね。プロデューサー君に連絡しても返事が来なかったから、逃げながら見つけようって思ったの」

P「え!?」ササッ

P「うわ、本当だ……気がつきませんでした。すみません!」ペコリ

礼子「いいのよ。ただ、さすがに体力が限界ね。発見できてよかった」

礼子「大人アイドル、全員正常に戻せた?」
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/22(土) 23:59:55.53 ID:iVImu9Ff0
P「もう一息です」

礼子「そう、頑張ってね♪ 私はお仕事に行くから」

P「仕事前にへとへとにさせてしまって、どうお詫びしたらいいか……」

礼子「ふふ、じゃあ明日の夜、美味しいワインのお店に行きましょう。一緒に味わってくれたら許す」

P「ぜひ」

礼子「約束ね」ウインク

スタスタ

志希「大変だねー」

P「元を辿ったら誰のせいだろうなぁ」

志希「薬」

P「その薬を作ったお前が悪いだろ! ったく……治療薬はできたのか?」

志希「あと20分だねー」

P「もう粘膜接触で治す方が早いな」

志希「そう言うと思って、残り少ない被害者アイドルを探知しておいたけどー……どうする? 会いに行く?」

P「……なんか、さっきからテンション低いな」

志希「キミの慌てる姿を見るのがこれで最後かと思うと、元気がねー」

P「おい」

志希「ウソだって♪ ラストスパートかけよう!」


↓1、2 大人アイドル2人
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/23(日) 00:00:17.19 ID:DbMnIx2Ao
時子
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/23(日) 00:01:10.94 ID:ekAudVHVO
きばさん
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/23(日) 00:01:17.50 ID:3/5Au711O
かこ
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/23(日) 00:10:49.42 ID:ctHLgaka0

――――

P「探知したアイドル、どこにいるんだ」

志希「ここだね」

P「レッスンルームか。あいたちレッスンしてる部屋とは別の、今の時間は誰も使ってないところ」

志希「灯りがついてるよ」

P「個人的にレッスンをしてたんだろう。開けるぞ」

ガチャ


↓1、2 時子&真奈美がどうなっているか コンマ一桁、偶数が効果を気に入っている、奇数が困っている
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/23(日) 00:12:21.60 ID:xKdVMANVO
ドM化
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/23(日) 00:20:49.26 ID:NBfce7TyO
何を着ても甘ロリ系になる
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/23(日) 00:24:07.11 ID:ctHLgaka0
今日はここまでにします
安価にお付き合いいただきありがとうございます
明日、最後まで書きます
210 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/23(日) 16:46:37.42 ID:ctHLgaka0
時子「はぁ……はぁ……」

真奈美「……」

P・志希「……」

P(息を荒くする時子と、甘ロリ系の服を着てそれを見つめている真奈美さん)

P(何だこの状況)

真奈美「ん? プロデューサーか、良いところに来てくれた」

時子「はぁ……はぁ……」

P「あの、これは一体どういう……」

真奈美「こっちが聞きたいね。時子とレッスンをしようとしたら、着ていた服がこんな感じに変化したんだ」

真奈美「訳が分からなくなって、とりあえずレッスン着に着替えた。そしたらまた服が変化した」

真奈美「これは何なんだ」

志希「案外似合うかも。可愛い」

真奈美「私の柄じゃないんだが、ありがとう。一方で、時子はいきなり『私を豚と呼びなさい』なんて言い出すし……」

P「は?」

真奈美「あまりに強要してくるもんだから、一言言ってやったんだ。そしたらご覧の有様だよ」

時子「くっ……こ、こんなの私じゃないわ……」

時子「心で何とも言えない感情が生まれて……他人に罵ってもらいたいと思うなんて……!」ギリギリ…

志希「ねえねえ豚さん」

時子「んっ……!?」ビクビクッ

志希「本当に喜んでるみたいだよ」

P「……」
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