【モバマス安価】P「大人アイドルがおかしくなった?」

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76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/16(日) 22:54:59.88 ID:JhjSJCJ/O
荒らしの材料にされてるとはいえ流石に気の毒
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/16(日) 22:55:15.05 ID:1rxO7/B80
えぇ……
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/16(日) 22:55:34.57 ID:tTCYL955O
>>76
自分で叩くとこまでがテンプレだから
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/16(日) 22:58:10.82 ID:tB9omu6i0
最近おとなしいと思ったらこれだよ……
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/16(日) 23:20:21.13 ID:lnE5QHKo0
美里「ん〜……」

美紗希「どうしようねー」

P「2人とも……って、ん? 美里、何だそれ」

美里「あ、プロデューサー。これ、私が前のライブの時に考えたグッズの内の1つなんですけど」

志希「……『不人気』?」

P「っていうテロップみたいなのがついてるな」

P「ん? これどうなってるんだ。文字が宙に浮いてるぞ」

美里「そうなんですよぉ。わけが分からなくて」

P「ふむ……ひとまず置いておこう」

P「そして美紗希は?」

美紗希「え?」

P「……何か異変は起きてないか」

美紗希「異変って、どういうどういうことぉ?」

P「志希」

志希「うん、間違いない。獣臭がする」クンクン

美紗希「えぇ!? 動物なんて触ってないけど!」ガーン

P「そうじゃないんだ。実はこういうことがあって」カクカクシカジカ

美里「志希ちゃんの開発した薬が」

美紗希「社内に漏れちゃったんだぁ」

志希「ごめんなさい」ペコリ

P「それで、効果が表れたアイドルは微かな獣臭がするらしくて。お前たち2人がそうなんだよ」

美里「なるほど〜。じゃあ、これって薬の効果なのかなぁ?」

志希「テロップが浮かぶって謎だね」

P「何か思い当たるふしはあるか?」
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/16(日) 23:42:03.30 ID:lnE5QHKo0
美里「思い当たるふし? う〜ん……あると言えばあるんだけど〜……」

P「教えてくれ」

美里「このグッズね〜。私が企画したグッズの中で、唯一売れ残っちゃったの。しかも結構多めに」アハハ…

美里「つまりそれって、人気がなかったってことだよね?」

P「まあ、そうだな」

美里「あ……ひょっとして、だからなのかなぁ〜。こういうテロップが浮かんだのって」

美里「私の中で、『どうして売れ残っちゃったんだろうなぁ』って気持ちがずっとあって……」

美里「それがこうして、具現化しちゃったのかも」

志希「自責の念みたいな?」

美里「たぶん」

P「そうか。ごめんな、俺が一緒に考えてやらないといけないのに、気持ちに気がつかなくて」

美里「ううん! プロデューサーはたくさんのアイドルをプロデュースしてるし、付きっきりになれないのは仕方ないから〜」

美里「それに私だって、アイドルの年数も重ねてきてるし。自分でどうにかする力も付けなきゃいけないもん♪」

P「美里……成長してるな」

美里「そんなことないよぉ」フフ

志希「でも、こういうテロップが浮かんでると気分が沈んじゃうでしょ? 早く治さなきゃ」

美里「沈んじゃうっていうか、改めて向き合う良い機会になったから。結果的によかったかも〜♪」

P(ポジティヴだな)

美里「治しては欲しいけどね〜。プロデューサーさんと……キス、するんだっけ?」

P「男なら誰でもいいぞ」

美里「えへへ、プロデューサーさんがいいなぁ」ニコッ

P「そ、そうか、分かった。じゃあいいか?」

美里「うん」

チュッ

パァァァッ

美里「……」

志希「無事に戻ったみたいだね。テロップ消えたよ」
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/16(日) 23:46:02.37 ID:JhjSJCJ/O
なるほどそう落とし込んだか
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/16(日) 23:51:18.50 ID:RsbCEAZMO
上手い
よく頑張った
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/16(日) 23:59:53.20 ID:lnE5QHKo0
美里「うん……。このグッズの問題点、早速ちゃんと向き合わないとねぇ」

美里「どこがいけなかったのかなぁ」

P「美里、やっぱり俺も一緒に考えるよ。もしどうしても行き詰ることがあったら、いつでも話しかけてくれ」

美里「えっ。それは……」

P「俺はお前のプロデューサーだろ? 好きに頼ってくれると嬉しい」

美里「……はい。ありがとうございます♪」

志希「かっくいー!」

P「茶化すな!」

美里「うふふ♪」

P「さあ、次は美紗希だ。異変に気づいたか?」

美紗希「ずっと探してるけど、分かんないよー」

P「何かあるだろう、何か」

美紗希「うーん」

美里「ひょっとして〜、私と一緒にいたから、匂いがついちゃっただけなんじゃ……」

志希「あたしもそう思ったけど、違うよ。ちゃんと獣臭がする」

美紗希「やだなぁ、それ。人気の香水つけてるのにー」

志希「いっそのこと、もうキスしちゃえば? 効果確かめる必要ないでしょ」

P「まあな……」

美里「だけど、気になるよねぇ。どんな効果が現れてるのか」

美紗希「あたしも超気になってるから、見つけたいんだけどぉ……」

美紗希「あっ」

P「何か思いついたか?」
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/17(月) 00:11:12.33 ID:Ff1/hOeG0
美紗希「うーん……でもなぁ」

P「何でもいいから言ってくれ」

美紗希「うん。実はあたし、朝からずっと風邪っぽかったんだけどー」

美紗希「ついさっき、すっかり元気になっちゃったんだよねぇ」

美里「そういえば、ずっとダルそうだったね〜」

P「風邪っぽいのが元気になった……」

志希「ちょっと待ってて」スタタタッ

P「え? おい、どこ行くんだ!」

志希「数分で戻ってくる!」

――――

志希「お待たせー」スタタタッ

P「何を持ってきたんだ」

志希「薬品Aと薬品B」

美里「何をするのぉ?」

志希「まずAを美紗希に注入して、そのあとBを注入するの」

美紗希「え……」

P「その説明だけだと怖すぎる。詳しく話してくれ」

志希「この薬品Aは風邪を引かせる薬なんだー。で、Bが治療薬なの」

志希「あたしの推理が正しければ、これで真実が分かる」

美紗希「大丈夫ぅ? ただでさえ薬の効果でおかしくなってるのに、合わさって化学反応起きない?」

志希「……。始めよっか♪」

美紗希「ちょっと黙ったの何で!? ねえ!」

志希「へーきへーき、ほいプチュっと」プシュッ

美紗希「痛っ……くなかった! 冷たい!」
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/17(月) 00:23:38.12 ID:Ff1/hOeG0
P「おい、本当に大丈夫なのか?」

志希「安心して♪ あと1分で結果が分かるからねー」

美紗希「うう……怖いよぉ……」

美里「志希ちゃんを信じよう?」ナデナデ

志希「ひどいなー、そんなに信用ない?」

P「こういう時のお前は信用できると思うけど、万が一な」

志希「任せて」グッ

――――

志希「1分経過! どう?」

美紗希「え……?」

志希「風邪の症状出てるか教えて」

美紗希「……何ともないけど」

志希「そっかー」

美紗希「な、何? あたしどうなってるの?」

志希「ハッキリそうと判断はできないけどねー。おそらく、病気にならない体になってる」

美里「病気にならない体?」

P「マジか」

志希「現段階ではね。色んな病原菌を投入して試さないと、病気って一括りにはできないかな」

美紗希「絶対に嫌なんだけど!!」

志希「分かってるって。志希ちゃんそんな鬼畜じゃないし」ニャハハ♪

志希「……10万でどう?」

美紗希「いや」

志希「50」

美紗希「いや」

P「研究者魂を燃え上がらせるな」ペチ

志希「いたーい」
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/17(月) 00:40:08.12 ID:Ff1/hOeG0
志希「ほんの冗談なのに……」

P「にしては真剣な顔してたなぁ」

志希「……とにかくっ! 風邪を引かない体になってるんだよっ!」

美里「すごいね〜美紗希ちゃん! スーパーウーマンだよぉ!」

美紗希「まあ、そうかもだけど……早く治して欲しいかなぁ」

美里「えっ、何でぇ?」

美紗希「病気にならないってのは便利だけどぉ……人間味を感じないっていうか……気味が悪いし……」

P(考えてみればそうかもしれない)

志希「そうだね! そんな体、早く治しちゃった方がいいよ!」

志希「病原菌の可能性を無きものにする体だし! 病気を移す価値のない体だし!」

P(実験を断られたせいで怒ってる?)

美紗希「プロデューサーさんお願いっ。早くキスしてぇ?」ウルウル

P「言い方を考えろ言い方を! いくぞ」

美紗希「うん」

チュッ

パァァァッ

美紗希「……治ったみたい」ポー

P「!」

美里「美紗希ちゃん、顔が赤く……」

志希「あたしの注入した薬の成分が、まだ生きてたのかな? ほいっと」プシュッ

美紗希「つめたっ」

美紗希「……あ。頭がスッキリしていく」

志希「これで治ったよ」

美紗希「ありがとう……」
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/17(月) 00:52:54.79 ID:Ff1/hOeG0
今日はここまでにします
強引な繋げ方ですみません

そして、アイドルを貶したりするような安価は今後控えてくださると嬉しいです…
できるだけ精一杯考えて書き進めますが、
出来事が細かく描写されている安価など避けようのないものは、別の安価へと変更させていただきます
すみません
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/17(月) 00:54:52.16 ID:G6oiyzWVO
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/17(月) 03:12:01.32 ID:0ra0YTzTo
乙うまい繫げ方だった
(早速ちゃんと〜が早坂ちゃんと〜に見えて美玲どこで出た?ってなった……)
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/17(月) 20:57:48.64 ID:Ff1/hOeG0
志希「いえいえ。元はと言えばあたしの不注意でこんなことになったんだし」

美紗希「でも結果的にー、朝から風邪っぽかったのを治してくれたでしょ?」

志希「それはお詫びとして受け取って」ニコッ

志希「……話は変わるけど、あとでラボに来てくれない? それで血液とか提供してくれたら…」

P「こら」

――――

志希「ちょっとくらいいいじゃん」

P「ダメだ。ちょっとじゃ済まなくなる可能性があるからな」

P「それより、薬でおかしくなってるアイドルは? まだいるか?」

志希「警察犬扱いされてるよねあたし」

P「仕方ないだろ、獣臭はお前にしか分からないんだし。こんなことになった原因でもあるんだぞ」

志希「分かってるって。まあレッスン休めるし、こっちのが面白そうだからいいけど」

P「レッスンにはちゃんと行け。時間になったら解放するから」

志希「えー」

P「えーじゃない。まだ1回も出てないだろ? 今度のライブは規模が大きいから、なるべく練習を…」

志希「あー! いたよ! 変になってるアイドルの匂いがする!」スタタタッ

P「志希、まだ話は終わってない!」

志希「ちゃんとライブには間に合わせるって♪ 早くしないとどっか行っちゃうよ?」

P「はぁ……ったく……」


↓2 大人アイドル1人
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/17(月) 21:01:51.15 ID:fyU3IYmRO
早苗さん
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/17(月) 21:02:21.43 ID:H+yRTOJoO
てんてー
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/17(月) 21:15:34.74 ID:Ff1/hOeG0
亜里沙「……」

P「亜里沙か」

志希「間違いない。獣臭が漂ってきてる」クンクン

P「話しかけよう」スッ


P「亜里沙」

亜里沙「!」


↓2 亜里沙がどうなっているか コンマ一桁、偶数が効果を気に入っている、奇数が困っている
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/17(月) 21:16:52.61 ID:cNy+jHVf0
精神が子供になっている
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/17(月) 21:17:00.82 ID:VsPOZxR/o
天帝になってる
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/17(月) 21:34:53.07 ID:Ff1/hOeG0
亜里沙「あ、プロデューサーくん」キラキラ

P「!!」

P(何だ……? 亜里沙から、とてつもないオーラを感じる)

P(そしてこの神々しさは一体)

志希「まぶちい」

亜里沙「どうしたの?」キラキラ

P「ああ、えっと……実は……」

――――

亜里沙「……そうなの」

P「それで、亜里沙も薬のせいでおかしくなってると志希が言ったから、こうして話しかけたんだけど」

P「火を見るよりも明らかだな。すごくオーラがある」

亜里沙「ええ、自分でも『今日のありさ先生は一味違う!』って思ってたの」

亜里沙「というか、こうなったのはついさっきの話なんだけど。志希ちゃんのおかげだったのね」フフ

P「おかげ?」

亜里沙「聞いて♪ ありさ先生ね、すっごい力が備わったんだよ」

亜里沙「出てきてー」


ウサコ「……」ヒョコッ


P「!?」

志希「それってウサコちゃん?」

亜里沙「そう! おいでウサコちゃん♪」

ウサコ「♪」タタタタッ

P「う、動いてる!?」

志希「足がついてるね。どういう仕組み?」
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/17(月) 21:41:55.76 ID:G6oiyzWVO
天帝といっても戦国路線じゃなくてそっちの方だったか
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/17(月) 22:02:25.68 ID:Ff1/hOeG0
亜里沙「よく分からないんだけど、命が宿ったの。可愛いでしょう?」ニコニコ

亜里沙「はいウサコちゃん、みんなにご挨拶して。よろしくお願いしますって」

ウサコ「!」ペコリ

P「ど、どうなってるんだ……これは亜里沙の力なのか?」

亜里沙「そうみたい。なんかね、頭で思い浮かべたことが具現化できちゃうんだ」

亜里沙「『ぬいぐるみが動いたらとても素敵だな』って思ったら、こうなったの。ウサコちゃんの他にも、杏ちゃんのウサギさんや、七海ちゃんのサバオリくんも動いてるのよ」

P「すごいな」

志希「サバオリくん気になる」

亜里沙「七海ちゃんが抱えてるから、あとで見にいってみて♪」

ウサコ「……!」シュバババ

P(めっちゃ機敏に動いてる……)

P「なあ亜里沙。その能力で困ってることってないよな」

亜里沙「ええ、むしろ楽しいかな。どうして?」

P「治した方がいいかなと思ったんだ。けどマイナス要素はなさそうだから……」

亜里沙「このままがいい! だって、ぬいぐるみに命を吹き込めば、子供たちがもっと喜んでくれると思うし」

亜里沙「今まで以上に楽しい番組を作っていけそうじゃない?」

P「そうだな」

志希「でも真面目な話、大騒ぎになると思うよ? あのぬいぐるみ、どうやって動いてるんだって話になって」

志希「研究してる人に解剖されちゃうかも」

亜里沙「……!」

志希「果てには亜里沙先生が原因だと発覚して、先生が研究対象になっちゃったり」

亜里沙「!!」

P「し、志希。物騒なことを言うな」

亜里沙「……いいえ。志希ちゃんの言うとおりかもしれない」

亜里沙「小さなぬいぐるみが自由に動いたら、素敵な番組が作れそうだけど……知名度も上がっちゃって、色んな人に見られるもの」

亜里沙「中には、志希ちゃんが言ったような人たちに注目されちゃうかも」
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/17(月) 22:18:58.58 ID:Ff1/hOeG0
志希「っていうか、さっき『頭で思い浮かべたことが具現化できる』って言ってたけど」

志希「ぬいぐるみ以外にも色々できるの?」

亜里沙「ええ。他には物体を動かせたり、テレポートさせたり。人にもできると思う」

亜里沙「あとは、何もない状態から色んなものを作り出せたりできるし」

P(ヘレンさんよりすごくないか)

志希「やばー! 創造主じゃん! 志希ちゃんをもう1人作れたりするの?」

亜里沙「できる……と思う。やったことはないけど、頭で『可能』だって思っちゃうの」

志希「やってやって!」ピョンピョン

P「亜里沙、絶対にやめてくれ。俺への負担がヤバい」

志希「でも実際に確認しないと本当か分かんないじゃん!」

P「ぬいぐるみに命を吹き込めるんだぞ。確かめなくても充分だろ」

亜里沙「プロデューサーくん……どう思う?」

P「え?」

亜里沙「この能力、消した方がいい? ありさ先生、研究対象にされちゃうかもしれない」

志希「今の話を聞いたら、それは大丈夫だと思うな。向かってくる敵がいたら消しちゃえばいいよ」

P「発想が怖いって」

志希「消すまでしなくたって、全人類に『ありさ先生は当たり前のことをしてる』みたいに洗脳しちゃえばオッケーじゃない?」

亜里沙「……」

志希「洗脳はできない?」

亜里沙「できるけど……」

P(できるのか!?)

亜里沙「だけど、やっぱり治すことにする」

志希「えーどうして? もったいない!」

亜里沙「人に酷いことをしてまで、番組を作ろうとは思えないから」

亜里沙「それにありさ先生自身、この力がちょっぴり怖くなってたんだ」
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/17(月) 22:37:50.09 ID:Ff1/hOeG0
志希「もったいない! もったいなすぎる!」

志希「ねーねー、その力って誰かに譲渡することできないの?」

亜里沙「できると思う」

志希「ホント!? じゃあ志希ちゃんに渡して!」

P「亜里沙、絶対にやめてくれ。世界が崩壊する」

志希「冗談だって♪ そんなチート使っちゃったらつまんなそうだしね」

P「……結局、治すのか?」

亜里沙「うん。お願いできる?」

P「もちろん」

亜里沙「ただ、その前にやりたいことがあるの」

P「?」

亜里沙「今日だけでいいから、子供アイドルの娘たちと遊びたい。たくさんのぬいぐるみに命を宿して」

P「ふふ、いいんじゃないか。みんなを楽しませてあげてくれ」

P「ただし色々と気をつけてくれよ?」

亜里沙「ええ♪ ありさ先生は、言われたことキチンと守ります♪」

志希「志希ちゃんも一緒にいい?」

P「ダメだ。お前はよからぬことを企みそうだし、やることがあるだろ」スタスタ

志希「引っ張んないでよー」ズザザザ

P「亜里沙、俺たちはやることがあるから、これで。元に戻りたくなったら言ってくれよ」

P「俺じゃなくても、事情を話して他の男の人に…」

亜里沙「ううん、プロデューサーくんのところに行く!」

P「そうか。分かった」

スタスタ

亜里沙「……2人きりになったら、ちょっとだけ悪用しちゃおうかな? なんて……」ボソッ
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/17(月) 22:46:25.60 ID:Ff1/hOeG0

――――

志希「獣臭を嗅いでたら気持ち悪くなってきた」

P「何か飲むか?」

志希「心配無用! ここに志希ちゃんの好きな匂いを染み込ませたハンカチがあるから、これで回復する」クンクン

P「どんな匂いなんだ」

志希「わー変態だー」

P「これで変態認定されるのか!」

志希「女の子が好きな匂いを聞くって、どんなパンツを穿いてるか聞いてるのと同じだよ?」

P「嘘つけ。……嘘だよな?」

志希「お? この匂いは、薬の被害者だね」クンクン

P「……まあいいや。どこだ?」

志希「こっちだよ」スタスタ


↓2 大人アイドル1人
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/17(月) 23:00:04.19 ID:esu9pQ3QO
美優さん
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/17(月) 23:00:22.36 ID:TPK5hWamO
みずきさん
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/17(月) 23:00:29.83 ID:cNy+jHVf0
楓さん
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/17(月) 23:16:15.41 ID:Ff1/hOeG0
瑞樹「……」

P「瑞樹さんもか」

志希「うん。微かに匂う」

瑞樹「……」スタスタ

志希「右折した。早く追わないとどっか行っちゃうよ」

P「だな。瑞樹さーん!」スタタタッ

P「あれ? いない。どこへ行った?」

志希「くんくん……あっち!」

P「よし!」スタタタッ

ドンッ

P「うわっ!?」

瑞樹「きゃっ!?」

P「み、瑞樹さん……すみません。不注意でぶつかってしまって……」


↓2 瑞樹がどうなっているか コンマ一桁、偶数が効果を気に入っている、奇数が困っている
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/17(月) 23:16:25.22 ID:rOLo/DdtO
五歳になる
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/17(月) 23:18:16.98 ID:d9IUl879O
みずきちゃん5歳
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/17(月) 23:33:54.87 ID:Ff1/hOeG0
瑞樹「うう……いたいよぉ……」

P「ん?」

志希「人違いじゃん。どうやったら子供と大人を間違えるの?」

P「いや、でも……あれ? 大人とぶつかった感触がしたんだけどな……」

瑞樹「ふえぇぇ……」グスッ

P「あ、ああ、ごめんね! 痛かったよね? どこか怪我した?」

瑞樹「……ふふ」

P「!」

瑞樹「ふふふふ……かかったわね、ぷろでゅーさー」

P「え」

瑞樹「わかんない? わたしよ、わたし」ニコッ

P「……瑞樹さん?」

志希「よく見ると面影があるね」

瑞樹「そう! かわしまみずき、5ちゃいよ!」ウインク

P「ええ!? ど、どういうことだ……。小さくなってるんですか?」

瑞樹「せいかい。りかいがはやいわね」

P「まあこれまでも色々あったので……」

瑞樹「?」

――――

瑞樹「……なるほどね。わたしがこの『ちから』をえたのは、しきちゃんのせいなのね」

P「はい」

志希「力ってどういうこと?」

瑞樹「ふふ、さっきぷろでゅーさーとぶつかったでしょ? あのとき、わたしは『おとなみずき』だったの」

瑞樹「で、たおれたしゅんかんに、この『こどもみずき』になったの」

P「大人と子供に、自由になれるんですか」

瑞樹「そのとおり!」
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/17(月) 23:56:45.27 ID:Ff1/hOeG0
志希「服はどうしてるの?」

瑞樹「としにあわせて、かわるわ。みてて」

ビュンッ

瑞樹「じゃーん! どう? いつもの瑞樹よ♪」

P「一瞬で変身するんですね」

志希「ゲームのフィールド上でのキャラ変更みたいにねー。どうなってるんだろ」

瑞樹「それは私にも分からないわ」

P「というか、よくその能力に気づきましたね。普通に過ごしてたら急に変わったんですか?」

瑞樹「30分くらい前に、両親から『子供の時のアルバムが出てきた』って写真が送られてきてね」

瑞樹「懐かしさに浸ってたら、5歳になってたわ。それで何やかんやあって状況を理解したのよ」

P「雑な説明……」

瑞樹「原因は晶葉ちゃんか志希ちゃんだって分かってたから、2人に事情を聞きにいく前に、少しだけ子供を楽しもうと思ったのね」

瑞樹「そしたらプロデューサーに見つかったから、驚かせてあげようって企んだわけ」

瑞樹「実際どうなの? 志希ちゃんが原因?」

志希「うん!」

瑞樹「いい返事ね」フフ

P「怒らないんですか」

瑞樹「だって、この能力楽しいから。子供になれば悪いことしても大抵許してもらえるし」

P「悪いことしたんですか!?」

瑞樹「ええ。瞳子ちゃんにおねだりしてジュースを買ってもらった」フフフ

P「大したことなかった」

瑞樹「ところで、この能力って治るの? しばらく治すつもりはないんだけど」

志希「男の人との粘膜接触で元通り」グッ

瑞樹「粘膜接触か……。プロデューサー、治したくなったらお願いできるかしら?」

P「いいですけど、瑞樹さんこれからロケで九州に行きますよね? 帰って来るの明後日じゃないですか」
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/18(火) 00:05:22.31 ID:Zx0p8mjO0
>>110
すみません、おかしな部分があったので修正して再アップします
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/18(火) 00:07:17.77 ID:Zx0p8mjO0
志希「服はどうしてるの?」

瑞樹「としにあわせて、かわるわ。みてて」

ビュンッ

瑞樹「じゃーん! どう? いつもの瑞樹よ♪」

P「一瞬で変身するんですね」

志希「ゲームのフィールド上でのキャラ変更みたいにねー。どうなってるんだろ」

瑞樹「それは私にも分からないわ」

P「というか、よくその能力に気づきましたね。普通に過ごしてたら急に変わったんですか?」

瑞樹「30分くらい前に、両親から『子供の時のアルバムが出てきた』って写真が送られてきてね」

瑞樹「懐かしさに浸ってたら、5歳になってたわ。それで何やかんやあって状況を理解したのよ」

P「雑な説明……」

瑞樹「原因は晶葉ちゃんか志希ちゃんだって分かってたから、2人に事情を聞きにいく前に、少しだけ子供を楽しもうと思ったのね」

瑞樹「そしたらプロデューサーに見つかったから、驚かせてあげようって企んだわけ」

瑞樹「実際志希ちゃんで予想は大当たりね」

志希「にゅふふー♪」

瑞樹「いい笑顔ね」ナデナデ

P「怒らないんですか」

瑞樹「だって、この能力楽しいから。子供になれば悪いことしても大抵許してもらえるし」

P「悪いことしたんですか!?」

瑞樹「ええ。瞳子ちゃんにおねだりしてジュースを買ってもらった」フフフ

P「大したことなかった」

瑞樹「ところで、この能力って治るの? しばらく治すつもりはないんだけど」

志希「男の人との粘膜接触で元通り」グッ

瑞樹「粘膜接触か……。プロデューサー、治したくなったらお願いできるかしら?」

P「いいですけど、瑞樹さんこれからロケで九州に行きますよね? 帰って来るの明後日じゃないですか」
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/18(火) 00:15:56.30 ID:Zx0p8mjO0
瑞樹「そうね、それまで子供状態を満喫させてもらう。といってもお菓子やジュースをおねだりすることくらいしかできないけど」

瑞樹「ま、お肌のぷにぷに感を楽めればいいわ♪」

P「やめた方がいいですよ。例えばその能力が、子供状態の時に無くなったらどうするんですか」

P「『私は川島瑞樹だ』って主張しても通りませんよ?」

瑞樹「そんなことある?」

P「志希の作った薬なのでありえます」

志希「ありえます!」

瑞樹「そうね。けど志希ちゃんの薬の効果だって言えば理解してくれるでしょ」

P「……だとしても。他に訳の分からない能力が追加される可能性もあるので」

瑞樹「……」

P「今すぐ元に戻しましょう」

瑞樹「分かった」

ビュンッ

P「!!」

瑞樹「ごめんなさい、そのまえにもうすこしだけあそばせて!」スタタタッ

P「そんな時間ないでしょう!」ガシッ

瑞樹「きゃっ」

P「捕まえましたよ」

瑞樹「どうするの?」

P「……」

瑞樹「5ちゃいのおんなのこに、きすしちゃうの?」ウルウル

瑞樹「えてきに、まずくない?」ウルウル

P「……大人に戻ってください」

瑞樹「すきあり!」シュバッ

P「あっ」

瑞樹「ほんのちょっとだけだから! すぐにもどるから!」スタタタッ

P「瑞樹さん! 待って!」
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/18(火) 00:28:47.90 ID:Zx0p8mjO0
志希「どうする? 捕まえる? アンテナを取りつけたからどこにいるか分かるよ」

P「いつの間に……。それなら、あと10分くらいして来なかったら捕まえに行くよ」

志希「優しい」

P「他にも薬の効果でおかしくなってる人がいるんだろ? そっちも優先させないと」

P「瑞樹さんみたいに、これから仕事に行く人も何人かいるしな」

志希「なるほど」

――――

志希「んー、いないねー」クンクン

P「本当か。もしかして瑞樹さんんで最後だったのかな」

志希「それもあるね。大人アイドル全員に薬が効くわけじゃないし」

P「そうなのか?」

志希「おかしくなる確率は70%だから」

P「高いな。願わくば、これ以上は被害者がいないことを祈…」

志希「あ、いるみたい」クンクン

P「……」

志希「向こうだよ」

P「案内してくれ」


↓2 大人アイドル1人
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/18(火) 00:30:25.56 ID:aBveq2d7o
kskst
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/18(火) 00:30:36.58 ID:3/c4H8C3O
礼子さん
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/18(火) 00:36:18.74 ID:Zx0p8mjO0
今日はここまでにします
お付き合いありがとうございます
大人アイドルはまだまだいますが、あと5回ほどで終わりたいと思います
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/18(火) 01:10:08.54 ID:O8Mo63NsO
時子さまでとって見せる
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/18(火) 02:03:54.84 ID:Qve65Wyko
乙でした
水木さんじゃなかったのか
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/18(火) 22:06:27.40 ID:Zx0p8mjO0
>>119
名字でなく名前だと思っていました

聖來さんだというご意見もなかったので、そのまま進めてしまいましたが
間違いでしたらレスしていただけると幸いです
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/18(火) 22:15:28.52 ID:Zx0p8mjO0
P「……」キョロキョロ

志希「くんくん、くんくん」

P「どっちだ?」

志希「さっきまでここにいたみたい。またどっか行っちゃったんだね」

P「ふと思ったけど、お前の嗅覚ってマジで警察犬レベルじゃないのか」

志希「照れるなー♪」クンクン

志希「お、こっちから匂いが漂ってくる」

P「休憩室の方だな、よし」

スタタタッ


↓2 礼子がどうなっているか コンマ一桁、偶数が効果を気に入っている、奇数が困っている
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/18(火) 22:18:23.37 ID:BHMbbc4EO
子供たちに囲まれてる
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/18(火) 22:18:53.70 ID:SG74NUhOO
ファンに常に追っかけられる
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/18(火) 22:19:03.73 ID:lB5pkgw0O
母性max
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/18(火) 22:31:28.40 ID:Zx0p8mjO0

ガチャ

P「礼子さん、いますか?」

シーン…

P「いないぞ」

志希「おかしいなー。志希ちゃんレーダーはこの部屋に反応してるけど」

礼子「ここにいるわ」

P「!!」

礼子「よいしょ」ガチャ

P「な、何故ロッカーから!?」

礼子「ふふ……かくれんぼをしてたの」

P「は?」

ワイワイガヤガヤ

P(ん、外が騒がしいな。どうしたんだろう)

社員A「礼子さん! どこにいるんですか!」ガチャ

P「!?」ビクッ

社員B「くっ、ここにもいない」

社員C「どこにいってしまったの!?」

P「……あの、どうしたんです?」

社員A「君は礼子さんのプロデューサー! ちょうどよかった、礼子さんを見なかったかい!?」

P「礼子さんなら……」

P(あれ? いなくなってる)

志希「あたし知ってるよ」

社員C「本当志希ちゃん!?」

志希「事務所の外に行くって、駆け足で出て行ったよ」

社員B「ありがとう! みんな、追いかけるぞ!」

社員A「そしてこのプレゼントを渡すんだ!」

ガチャ パタン
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/18(火) 22:57:02.70 ID:Zx0p8mjO0

ギャーギャー ワイワイ…

P「な、何なんだ今のは」

礼子「私のファンよ」ガチャ

P「礼子さん、またロッカーから……」

礼子「助かったわ志希ちゃん。おかげで見つからずに済んだ」

志希「なんとなーく隠した方がいい気がしたから」

P「今の何なんですか」

礼子「私が知りたいわ。廊下を歩いてたら、ファンを名乗る人たちがいきなり押し寄せてきたの」

礼子「応援の言葉と一緒にプレゼントや手紙を渡してきたんだけど、対処しきれなくて。逃げてたらここに行き着いたのよ」

志希「それ志希ちゃんのせいだね」

礼子「え?」

P「こんなことがあったんですよ」カクカクシカジカ

礼子「……私がこうして追いかけられてるのは志希ちゃんの薬を嗅いだせいで、治すには男の人と粘膜接触をすればいいってこと?」

P「はい。ご迷惑をおかけしてすみません」

志希「ごめんなさい」ペコリ

礼子「ふふ、そうだったのね。仕組みが分かってスッキリしたわ」

P「礼子さん、夜からラジオでしたよね? 現場にまで押しかけてきたら大変ですし、早く治さないと」

礼子「……」

P「礼子さん?」

礼子「もう少し、このままでもいいかしら」

P「どうしてですか! 休む暇もなくて辛いでしょう」

礼子「それはそうだけど、黄色い声で騒がれたり、押しかけられるのって嫌な気はしないじゃない」

礼子「むしろ嬉しいわ。有名人の気分を味わいたいのよ」

P「あなた普段からファンの人に騒がれてるじゃないですか……外で仕事してると人だかりできますし」

礼子「こんなマンガみたいにグイグイ来られほどじゃないもの」

P「そりゃファンの人だって、礼子さんの迷惑にならないよう気をつけてるでしょうし」
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/18(火) 23:23:19.67 ID:Zx0p8mjO0
礼子「とにかく、もうちょっとだけ。ね?」

P「礼子さん以外にも大変なことになってるアイドルがいますからね。そっちも何とかしないといけないので時間が……」

礼子「そのアイドルたちを先に治してあげて。元に戻りたくなったらプロデューサー君のところへ行くから」

P(さっきも同じようなこと言われたような。瑞樹さんまだ来ないな)

P「追いかけられてる最中に探せるんですか? 見つかって身動きがとれなくなるかもしれないのに」

礼子「そうね……その時は、誰かファンの男の人とキスするしかなさそうね」

P「ダメですよ、別の騒ぎになりますって!」

礼子「嘘よ、嘘♪ 安心して。道を通して欲しいってお願いしたら、きっと通してくれるわ」

礼子「私のファンだもの」ニコッ

P「不安すぎる」

グイッ

礼子「大丈夫。間違っても、プロデューサー君以外の男の人とは交わらないから」ヒソヒソ

P「!?」

礼子「うふふ……じゃあ、私はまた追いかけっこに興じるわ。あとでね♪」ウインク

ガチャ パタン

「いた! 礼子さんよ!」

「待ってください礼子さん!」

志希「即見つかったね」

P「はぁ……あの人は全く……」

志希「ねえ、どんなこと耳で囁かれたの?」

P「礼子さんらしいことだよ」

志希「キミ以外と交わらないって。よかったね」

P「聞こえてたのかよ」
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/18(火) 23:35:59.44 ID:Zx0p8mjO0

――――

パァァァッ

瑞樹「うん、子供になれないわ。ちゃんと元に戻ったみたい」

P「時間は大丈夫ですか?」

瑞樹「ええ。あと少ししたら事務所を出るわ」

瑞樹「これ、待ってくれたお詫びのお菓子よ。かな子ちゃんが予想以上にくれたからおすそ分け」スッ

志希「わーい!」

P「かな子に悪い気はしますけど、いただきます」

瑞樹「じゃ、またね♪」ヒラヒラ

志希「お仕事がんばってー」ヒラヒラ

P「さて、志希。匂いを辿ってくれるか」

志希「その前にもぐもぐタイム」モグモグ

P「同時にできるだろ……」

志希「獣臭を嗅ぎながらだとお菓子の風味が台無しじゃん」

志希「あ!」

P「どうした」

志希「ほら、あそこにいる大人アイドル。薬の効果で変になってるよ」

P「……また2人だな。何人かでいてくれた方が手間は省けるけど」


↓1、2 大人アイドル2人
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/18(火) 23:36:40.30 ID:3U/Doc860
大西由里子
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/18(火) 23:38:57.21 ID:o/IL1SPWO
ひな
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/18(火) 23:56:06.48 ID:Zx0p8mjO0
志希「なにか話してるね」

P「アニメやマンガの話か、それとも自分の身に起きた異変についてか」

志希「おトイレに入ったよ」

P「くっ、しまった。いや生理現象は仕方ないか」

志希「追いかけないの?」

P「俺を変質者にする気か」

――――

P「志希、まだ来ないか?」

志希「来ない。自分で見て確認すればいいのに」

P「大人の男が女子トイレをチラチラ確認してたらどう思う?」

志希「面白い」

P「お前基準で考えるな」

志希「とか何とか言ってるうちに出て来たよ」

P「よし、行くぞ」スッ


↓1、2 由里子&比奈がどうなっているか コンマ一桁、偶数が効果を気に入っている、奇数が困っている
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/18(火) 23:58:01.61 ID:uAjbRjuio
大和撫子になってる
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/19(水) 00:00:08.85 ID:BsojbZLFo
くさい
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/19(水) 00:00:08.85 ID:d1o+7b920
さいとうたかを調の事務所アイドルのTS系BL本にするか
トニーたけざき調のシンデレラガールズ劇場本にするか
の次回作新刊について議論を交わしている
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/19(水) 00:01:00.71 ID:70ilg7v60
子供たちがくっついて離れなくなる(なぜか若葉さんも)
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/19(水) 00:01:06.37 ID:WP7Vz5H6O
子供たちがくっついて離れなくなる(なぜか若葉さんも)
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/19(水) 00:18:40.90 ID:CbO4IGDW0
志希「ふぐっ!?」ビクッ

P「ん? どうした志希」

志希「……くちゃい」ススス…

P「は?」

志希「あの2人のどっちかから悪臭がする……近づけない」

P「俺は何も感じないけど」

志希「鼻詰まってるでしょ」

P「そんなことないぞ。というか今頃それに反応するって、獣臭がした時には匂わなかったのか」

志希「うん。何でだろうね」

P「薬の効果なのかもな。とにかく、早く話しかけないとどこかへ…」スタスタ

P「うっ!?」ビクッ

志希「でしょ?」

P「あ……ああ……すごいなこれは」

P「でも何とかしないと。行くぞ」ガシッ

志希「いやいやあたしは無理だって。これ以上近づいたら気を失っちゃう」

P「大げさだ。せめて謝りに行けよ」グイグイ

志希「ガスマスクが欲しいよー……」

P「おーい、そこの2人」

由里子・比奈「?」

P「話があるんだ。時間はかけないから」

――――

由里子・比奈「志希ちゃんの薬の効果?」

P「そうだ。志希が社内に漏らしてしまって、大人アイドルが吸うと70%の確率でおかしくなってしまうらしい」

P「そしてお前たち2人が、その対象ってわけだ」

比奈「……よかったっス」

P「?」
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/19(水) 00:37:28.18 ID:CbO4IGDW0
比奈「この匂いの原因が分かって、本当によかったっス……」ウルウル

P「こ、これは比奈からするのか」

由里子「そうみたいです」

P「……ん?」

比奈「プロデューサー、ユリユリの違和感はひとまず置いといて欲しいっス」

比奈「この牛乳を搾った雑巾を1か月寝かせたような匂い、さっきトイレで手を洗ってたら急激に香り始めたっス。何とかしてください」

比奈「アタシもまたトイレに直行しそうっス……」

P「あ、ああ……そうだな」

P(水が起爆剤になったのかな)

比奈「気を遣わずに、鼻を摘まんでいいっスよ」

P「大丈夫だよ。こんなの悪臭のうちに入らないからな」

比奈「プロデューサー……ありがとうっス……」

志希「」

由里子「志希さん、気を失っておられるようですが」

P「比奈の問題を解決すれば意識が戻ると思う」

比奈「何をすればいいっスか?」

P「男との粘膜接触だ」

比奈「!?」

由里子「まあ……」カァァ

比奈「じゃあアタシとユリユリは、プロデューサーとキス……もしくは……」ドキドキ

P「き、キスでいいだろ! 簡単だからな」

比奈「そ、そうっスね……でも、申し訳ないっス。こんな匂いを放出してるアタシに接近して、唇を合わせるだなんて」

P「気にするな。元は志希が原因で、お前たちは少しも悪くないんだ」

P「むしろ男とキスしなきゃいけない状況に立たせてしまって、こっちが申し訳ないよ」
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/19(水) 00:53:55.84 ID:CbO4IGDW0
比奈「いえ……プロデューサーとなら、別に……」ボソッ

由里子「恥ずかしいですけど、受け入れます」モジモジ

P(由里子がいちいち気になるな)

P「準備はいいか?」

比奈「はい、アタシはいつでも。逆にプロデューサーが心配っスけど」

P「ははは、俺は平気だよ」

比奈「無理はよくないっス。口呼吸でも匂いが強烈なのに……せめて鼻を摘まんでください」

P「ご、ごめんな」ギュッ

比奈「臭いっていうのは分かりきってまスし傷つかないっスよ。それより、お願いするっス!」

P「ああ、いくぞ」

P(うぷ……距離が近づけば近づくほどヤバい。だが)

チュッ

パァァァッ

P「……」

比奈「ど……どうっスか?」

P「消えたよ、匂い」

比奈「!!」

由里子「ええ。すっかり消えました」ニコッ

比奈「よかった……! 心の底からよかったっス……!」

比奈「意味が分からず匂いがしてきた時はどうしようかと……」

P「不安にさせて悪かった。志希」ポンポン

P「おーい」ユサユサ

志希「はっ!? 川の向こうでフレちゃんが手を振ってた!」

P「まだ生きてるって」

志希「あ、2人とも。迷惑かけてごめんなさい」ペコリ
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/19(水) 01:27:04.13 ID:CbO4IGDW0
比奈「志希ちゃんのせいで大変な目に遭ったっスよ。治ったからよかったものの、これからは気をつけて欲しいっス」

志希「はい」

P「一件落着モードに入るのはまだ早いよ。由里子の説明をしてくれ」

比奈「そうっスね。アタシたちがトイレに入る前、最近話題の少年マンガについて語り合ってたんスよ」

比奈「そしたら『うっ!?』って苦しみ出して……結果、お淑やかな感じになったっス」

由里子「なりました」

比奈「詳しい話を聞いたら、大和撫子を意識してるらしくて。それ以外の言動をしたら息苦しくなるらしいっス」

由里子「なるのです」

P「ざっくり説明してくれてありがとう。わけが分からないな」

由里子「私もそう思います。そして肉体以上に、精神的に辛いのです」

由里子「今まで妄想していた、男性と男性のセッ……ごほっ、ごほっ」

由里子「はぁ、はぁ……男性と男性のエッ、げほごほっ!」

由里子「男性と男性のラブラブチュッチュ! がふっ!?」

比奈「ユリユリ!! 無理しちゃ体に毒っスよ!!」

P「……」

由里子「……お気遣い、ありがとうございます、比奈先生……」

由里子「プロデューサーさん……分かっていただけるかと存じます……今の私は……」

由里子「邪なことを口にできない……清く正しく美しい存在……。大和撫子を演じなければ、命が危ういのです……」

P「痛いほど伝わってきたよ」

志希「じゃあさ、プロデューサーと清掃員のオジサンの絡みとかも無理なの?」

由里子「ぐはぁっ!?」

比奈「志希ちゃん! 妄想の材料を与えたらダメっス! 今のユリユリには猛毒っス!」

志希「妄想もダメなんだ」

由里子「はい……」

比奈「アタシにはどんなに苦しいか分かるっス。好きなジャンルの妄想ができないなんて、地獄そのものっスよ」

比奈「プロデューサー、早く治してあげて欲しいっス!」

P「分かった」
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/19(水) 01:28:24.18 ID:CbO4IGDW0
途中ですが、ここまでにします
続きは明日に
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/19(水) 07:45:18.58 ID:/q3j3Xnoo
おつー
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/19(水) 23:34:46.95 ID:CbO4IGDW0
遅くなりました、再開します
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/19(水) 23:49:56.82 ID:CbO4IGDW0
P「いいか由里子?」

由里子「お願いいたします」


社員1「先輩、今日の夜って予定空いてますか?」

由里子「……!」

P「由里子?」

社員2「空いてるけど何で」

社員1「実は安くて上手い居酒屋を見つけたんですよ。どうですか」

社員2「いいな、行こうか」

由里子「……先輩と後輩の関係……」

由里子「ぐふっ!?」

比奈「ユリユリ、周りに反応しちゃダメっス! 無視するっス!」

由里子「す、すみません……脳が勝手に……」プルプル

P「比奈の言うとおりだ。妄想は治してからにしろ」

由里子「は、はい……」

P「やるぞ」


今西「ここにいたのかP君。ちょっといいかね」スタスタ

P「今西部長?」

由里子「……!」

今西「例の件について、話しておきたいことがあってね。あとで時間をもらえるかな」

P「ああ、あの事ですね。分かりました」

今西「よろしく頼むよ」スタスタ

由里子「……Pと今西部長……!」

由里子「げほぁっ!」

比奈「ユリユリーー!」

P「俺と部長とでも変な妄想してるのか!? ったく……治すぞ!」

チュッ

パァァァッ
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/20(木) 00:07:36.87 ID:/QvECxvu0
由里子「……はぁ……はぁ……」

P「どうだ、体の調子は」

比奈「大丈夫っスか?」

由里子「……ふ、」

由里子「ふふふふふ……」

P「お、おい由里子?」

由里子「治った……治ったじぇ……!」

由里子「口調も元に戻しても平気! 脳内であれこれ考えてもセーフ!」

比奈「おお! ユリユリ復活っスね、よかったっス!」

由里子「比奈センセ! 比奈センセも匂いがとれてよかった!」

ギュッ

P「本当にもう大丈夫なのか?」

由里子「バッチリ! プロデューサーさん、感謝だじぇ。おかげで自分を取り戻すことができた」

P「お礼なんて言われる立場じゃないよ。迷惑かけたのはこっちだから」

志希「うんうん」

由里子「でも、あたしにとって腐はどのくらいかけがえのないものかを確かめることができたから」

由里子「やっぱりお礼は言いたい!」

P「そ、そうか」

由里子「……ファーストキスはもらわれちゃったけど……」ボソッ

P「え?」

由里子「何でもないじぇ」

比奈「そういえばアタシも……まあプロデューサーが相手なら……」ボソボソ

志希「むむ!?」ピクッ

P「どうした志希」
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/20(木) 00:25:55.62 ID:/QvECxvu0
志希「獣臭がするような、しないような」

P「どっちだ……」

志希「近づいてみればハッキリするよ」

P「よし。由里子、比奈。俺たちはまだ被害にあったアイドルを治さないといけないから、これで」スッ

比奈「そうだった。社内に漏れ広がったならまだまだいるっスよね」

志希「確率は70%だけどね」

由里子「早く行った方がいいじぇ。あたしと比奈センセのように苦しんでるアイドルがいるんだから」

P(逆に楽しんでる人もいたけどな)

P「そうするよ」スタスタ

志希「またねー」スタスタ

――――

志希「んー」クンクン

P「分かったか?」

志希「どうだろ。他にも色んな人が通ったみたいで、匂いが紛れてるんだよね」

P「嗅ぎ分けてくれ、お前ならできる」

志希「あたしの嗅覚に寄せる期待がすごいね。やってみるけど」クンクン

P「だって頼れるものといったら、志希の鼻か自分の運だからな」

志希「!」ピクッ

志希「見つけた。この匂いだ」

P「マジで嗅ぎ分けたのか、すごいな」

志希「こっちだよ」


↓1、2 大人アイドル2人
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/20(木) 00:26:34.84 ID:FGNw1t2Eo
クラリス
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/20(木) 00:26:35.76 ID:nQ/6Iziio
ユッキ
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/20(木) 00:35:26.89 ID:/QvECxvu0
志希「かなり距離があるけど」

P「走ろう。外出されたら厄介なことになる」

志希「おかしくなってるのに外出する? と思ったけど、楽しんでるパターンもあるか」

P「ああ。だから社内にいるうちに何とかするんだ」

――――

P「志希、そのアイドルはどこだ?」

志希「近いよ。レッスンルームの近く」クンクン

P「分かった!」スタタタッ

志希「突き当りの角を右に曲がったとこにいる」

P「右だな!」


↓1、2 クラリス&友紀がどうなっているか コンマ一桁、偶数が効果を気に入っている、奇数が困っている
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/20(木) 00:35:53.87 ID:od+2GSBfO
小悪魔エッチなシスターになってる
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/20(木) 00:36:55.54 ID:dyUhzVXHO
野球選手(男)になってる
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/20(木) 00:37:35.53 ID:j/vdbBK60
自分の意志とは無関係にトラのチームを応援してしまう
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/20(木) 01:08:43.47 ID:/QvECxvu0
P「そこにいる2人! 待ってくれ!」バッ

クラリス「ふふ……♡」

友紀「ちょ、ちょっとクラリス! やめてってば〜!」

P「……」

P(何だこれは。状況が呑み込めない)

志希「おお、セクシーな服を着たシスターさんがいる。それと……」

友紀「あっ! プロデューサー良いところに! クラリスさん引き離して!」

P「……お前、友紀か?」

――――

P「えー、今2人が話したことを整理すると」

P「クラリスは、気がついたら小悪魔のコスプレをしていたと」

クラリス「コスプレではありません、本物の悪魔です……。神を信仰する者として、あってはならない存在に……」

志希「この尻尾動いてるもんねー」ニギニギ

クラリス「あっ、し、尻尾はダメ……!」ビクビク

P「……それで? 友紀は男になってて、歩いていたらクラリスに引っ付かれていたと」

友紀「そうだよ。プロデューサーと志希ちゃんが来てくれて助かったよ〜」

P「本物の友紀なのか? 声も男になってるけど」

友紀「何なら、この前プロデューサーがあたしのために買って来てくれた幕の内弁当の話する? おかずの交換したよね」

P「それだけで充分だ。俺と友紀しか知らないやりとりだからな」

P「やっと状況を呑み込めたから、今度はお前たちがそうなった理由を教えたいと思う」

友紀「志希ちゃんが開発してた薬がバラ撒かれたとか、そんなんでしょ?」

P「正解」

友紀「志希ちゃんが一緒に行動してるってことは、それしかないよね」アハハ

志希「ごめんなさい」ペコリ

友紀「謝らないで! 今のあたしは野球選手なんだ!」

P「どういうことだ?」
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/20(木) 01:38:35.55 ID:/QvECxvu0
友紀「正確に言うと、野球選手に匹敵するほどの身体能力を持った20歳の男の人なんだ」

友紀「応援する立場もすっごく楽しいけど……夢にまで見たプレイヤー側になれるかもしれないって思ったら、居てもたってもいられなくなって…」

P「待て待て、一つずつ説明してくれ。何で野球選手の身体能力を持ってると分かる?」

友紀「さっきグラウンドに行って確かめてきた。自前の硬式球と、野球友達から借りたスピードガンを使って確かめたら」

友紀「なんと最速142キロも出たんだよ! この体、まだ鍛えてないんだよ? ちゃんとしたトレーニングをしたら150キロも夢じゃないよ!」

P「それはすごいな……」

友紀「変化球も投げてみたら、良い感触の球種が3種類くらいあったし! 早くトレーニングしたくてたまらないんだ!」

P「……」

友紀「バッティングセンターに行って打撃練習もしてみたの。もうバンバンホームラン打っちゃってさ、打球スピードもなかなかでね」

友紀「近年話題の二刀流に挑戦できたりして! それはさすがに無理かなぁ」アハハ

友紀「あっ、登録名どうしよう? 友紀(ゆき)じゃなくて友紀(ゆうき)でいいかな」

P「なあ友紀、嬉しくて舞い上がるのは当然だと思う。けど、そのままでいいのか?」

友紀「えっ」

P「そのまま男として過ごすのか?」

友紀「……」

P「アイドルをやめて、プロ野球選手の夢を目指すつもりなのか?」

友紀「……えへへ」

友紀「そうだよね。あたしにはアイドルっていう大切なお仕事があるし。応援してくれるファンの人を見捨てることなんて、できないや」ニコッ

友紀「あまりに良い体だったから、夢中になってたよ」

P「仕方ないさ」

友紀「うん。ま、ちょっとだけ気分に浸れただけ充分かな!」

友紀「……あのさ、プロデューサー?」

P「?」

友紀「やっぱり、あと少しだけこのままじゃ……ダメかな」

友紀「ワガママ言ってるのは分かるよ。でも…」

P「いいよ」

友紀「!!」

P「ただし、体に変化が起きたら俺に連絡すること。志希の薬だから何が起こるか分からない」

友紀「い、いいの? 本当に?」

P「少しでも何かを感じ取ったら、すぐ連絡するんだぞ?」
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/20(木) 01:44:30.36 ID:/QvECxvu0
>>153
友紀の「クラリス」呼びを「クラリスちゃん」に修正します

今日はここまでにします、お付き合いありがとうございます
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/20(木) 01:52:15.34 ID:j/vdbBK60

Pはこのあと男とキスをすることになるのか
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/20(木) 01:58:34.54 ID:cPkndbZco
粘膜接触だからキスイガイでもいいんだアッー
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/20(木) 01:58:35.34 ID:IpSitXJQO
┌(┌^o^)┐ホモォ…
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/20(木) 07:39:33.96 ID:nQ/6Iziio
おつー
ユッキは女の子だからと野球をプレイする側としての夢を諦めることになったりとかしてそうだしテンション上がるよなぁ
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/20(木) 22:04:52.91 ID:/QvECxvu0
友紀「うん……! うん! 絶対に連絡する! ありがとうプロデューサー!」ギュッ

P「あ、ああ」

P(友紀は友紀なんだけど、男の姿で抱き着かれるとな……)

友紀「よーし、こうしちゃいられない! 今すぐ草野球の試合に参加して、少しでも野球を楽しもう!」

P「当てはあるのか」

友紀「今日は商店街のオジさんたちがやってたはずだから、頼んで入れてもらうよ」

友紀「帰ってきたらお土産話を聞いてね! それじゃ!」

P「レッスンまでには戻って来るんだぞ」

友紀「はーい!」

スタタタッ

志希「友紀ちゃんには優しいねー。他のアイドルにはキスを強要したのに」

P「誤解を生む表現はやめろ。あんなに大喜びしてたら、今すぐ戻れとは言えないだろ」

P「志希の薬のヘンテコさも分かってるから、連絡は怠らないと思うしな」

志希「ヘンテコとは心外! せめて奇天烈と言ってくれない?」

P「似たようなもんだろ!」

クラリス「ふふ……うふふ……♡」スリスリ

P「で、クラリスはさっきから俺の太ももを撫でてるけど、いい加減やめてくれないか」

クラリス「はっ! す、すみません……気を抜くと男性にすり寄ってしまうのです」

志希「何で?」

クラリス「その、どう説明したものか。男性を見ると劣情を抱いてしまい、誘惑せずにはいられなくなるのです」

クラリス「この恰好も羞恥心を掻き立てられるもので、とても恥ずかしいのですが……着替えようとすれば私の中の悪魔が顔を出し、着替える意欲を失ってしまって……」

志希「サキュバスだ」

クラリス「その通りですわ。サキュバス、夢魔が私の心に住み着いてしまったのです」

P「単に志希の薬が引き起こしてるだけだと思うけど」

クラリス「そうでしょうか」

P「粘膜接触をすればすぐに分かる」
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/20(木) 22:24:50.36 ID:/QvECxvu0
クラリス「粘膜接触……イケないこと……ふふふ……♡」

P「しっかりしろクラリス。神様が見守ってくれてるぞ」

クラリス「!」

クラリス「ああ神よ、お赦しください。悪魔にとりつかれ、あさましい姿になってしまった私を、どうか……」

クラリス「神よ……神……神が見ている……見られながらのプレイ……ふふふ♡」

P(早く治した方が良いみたいだな)

P「クラリス、さっさと元の自分に戻ろう。口を合わせるけどいいか?」

クラリス「はい……い、いえ……ダメ、です……」

P「え」

クラリス「粘膜接触を……キスをしてしまうと……元に戻ってしまうかもしれない」

クラリス「すなわち、いやしい感情が失われる……男性を誘惑できない……!」

P「ク、クラリス?」

クラリス「ふふっ……プロデューサー様? その前に、私とイイことをしませんか」

クラリス「粘膜接触をしない程度で、できる限りの……エッチなことを……♡」

P「志希、拘束を頼む!」

志希「ラジャー」ガシッ

クラリス「……!」

P「こうしないとマズイ気がしたんだ。無理やりするけど、ごめんな」スッ

クラリス「無理やり。ああ、素敵な響き♡ だけど」

ガバッ

志希「!?」

P「なっ!? 強引に拘束を……!」

クラリス「私は止まらない。止まりません」スリスリ

P「!!」

P「や、やめろクラリス! この……!」グイグイ

クラリス「♪」スリスリ

P(ビクともしない!? なんて力だ!)
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/20(木) 22:46:25.77 ID:/QvECxvu0

ムニュムニュ

P(胸をわざとらしく押しつけて……)

P「クラリス、上から降りるんだ」

クラリス「ダメです♡」スリスリ

P(擦る手が下半身に近づいていく!?)

P「志希、何とかしてくれ! 引きはがすんだ!」

志希「やってるけど離れないよ、この小悪魔シスターっ」グイグイ

クラリス「まあ……ここがプロデューサー様の……♡」ナデナデ

P「!!!」

P「し……志希ぃ!! 早くしないとヤバい!! 血が通うのは時間の問題だ!!」

志希「意味分かんない、どういうこと?」

P「とにかくどうにかして欲しい!! お願いだ!!」

志希「だってキミの力で動かせないんじゃ、女の子の志希ちゃんじゃ到底……」

志希「あっ、閃いた」ピコーン

クラリス「はぁ……はぁ……♡」スリスリ

P(冷静になれ俺、大丈夫だ。アイドルの前でそんな姿を見せてなるものか……!)


志希「それっ」ギュッ

クラリス「!!」ビクッ


志希「尻尾ダメなんでしょ? それそれ」ニギニギ

クラリス「ああっ!」ビクビク

P「な、ナイスだ志希! 力が弱まった今のうちに……」

チュッ

パァァァッ

クラリス「……」パタン

P「ふぅ……セーフ」

志希「何がセーフなの?」

P「いや、大丈夫。こっちの話だよ」
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/20(木) 23:09:08.73 ID:/QvECxvu0
P「それよりクラリスは元に戻ったんだよな」

志希「光ったしね」

P「どうして気を失ったんだ?」

志希「さあ。今までにない例だね」

グー

クラリス「……」

P・志希「……」

ギュルルル

クラリス「……」カァァ

P「クラリス、起きてるのか」

クラリス「……お腹の音で、身を滅ぼしました」スッ

クラリス「申し訳ございません。恥ずかしさのあまり、気を失ったふりを……」

P「いいんだよ。これ羽織って」スッ

クラリス「感謝いたします」

志希「全部覚えてるの?」

クラリス「はい……ご迷惑をおかけしました」ペコリ

P「いやいや、迷惑かけたのはこっちだから。こんな事になってしまってすまなかった」ペコリ

志希「ごめんなさい」ペコリ

ゴギュルルル…

クラリス「……」カァァ

P「昼食、食べてないのか?」

クラリス「時間がなく、サンドイッチ1つで済ませたので」

P「何か奢るよ」

クラリス「いえ、そんな……」

P「あんなに恥ずかしい思いをさせたんだ。奢らせてくれ」

クラリス「……そ、それではお言葉に甘えて……」

志希「あたしは甘いものなら何でもいいよ?」

P「お前は自分で払え」
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/20(木) 23:27:53.54 ID:/QvECxvu0
志希「ちぇー」

P「クラリス、俺たちはまだ志希の薬の犠牲者になったアイドルを治さないといけないんだ」

P「これで好きなものを食べて欲しい」スッ

クラリス「さ、さすがにこんなにはいただけませんわ」

P「でもこの金額くらい食べるだろ?」

クラリス「……食べます」

P「食事に付き合わず、金を払うだけで申し訳ないな……。おつりはいいからな」

クラリス「はい」

P「それじゃこれで。志希、匂い探知を頼む」

志希「お任せー」クンクン

クラリス「……」

グルルル…

クラリス「う……まずは、着替えなければ……」

――――

P「もういいのか?」

亜里沙「たっぷり遊んだし♪ みんなとっても喜んでくれたから」

亜里沙「えっと……キス、お願い」ドキドキ

P「分かった」

チュッ

パァァァッ

亜里沙「……うん。元のありさ先生に戻ったみたい! ありがとう♪」

P「お礼なんて…」

アリサセンセー!

P「?」

亜里沙「ふふ、子供たちが呼んでる。さっき『お買いものに行く』って約束したの」
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/20(木) 23:44:38.28 ID:/QvECxvu0
P「それは楽しそうだなぁ」

亜里沙「プロデューサーくんもお誘いしたいけど……」

P「治さないといけないアイドル、まだいるんだよ」

亜里沙「だよね。頑張ってね」

P「うん」

スタタタ…

P「……まさか、礼子さんの前に亜里沙が来るとはな」

志希「追いかけっこ続けてるのか、捕まって身動きがとれないか」

P「後者だったら助けに行かないと。でもどこにいるか分からないし」

志希「もうちょっと様子を見てからでもいいんじゃない?」

P「そうだな。時に、獣臭はするのか?」

志希「たった今見つけたとこ。そしてキミに朗報があるよ」

志希「おかしくなってるアイドルは、あと数人みたい」

P「よく分かるな」

志希「嗅覚を研ぎ澄ませたからね」グッ

P「最初から研ぎ澄ませてくれよ。でも、あと数人か……そうか。気持ちが楽になったよ」

志希「2人」

P「え?」

志希「2人、こっちに近づいて来てる。もうすぐ姿が見えるよ」


↓1、2 大人アイドル2人
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/20(木) 23:44:58.55 ID:CFlUx6Nro
あいさん
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/20(木) 23:45:00.92 ID:qjmeMCCAO
若葉
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/20(木) 23:55:02.72 ID:/QvECxvu0
P「通路は前と後ろにあるけど、どっちからだ?」

志希「両方」

P「両方!?」

志希「前から1人、後ろから1人の計2人だからね。ほら来た!」


あい「……」

若葉「……」


↓1、2 あい&若葉がどうなっているか コンマ一桁、偶数が効果を気に入っている、奇数が困っている
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/20(木) 23:59:25.75 ID:od+2GSBfO
おどおどかよわい系になってる
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/20(木) 23:59:49.41 ID:86uV2kL7O
ギャルみたいな口調に変化
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/21(金) 00:00:52.82 ID:t7Typtj60
身長が高くなる(きらりぐらいの大きさに)
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/21(金) 00:30:05.36 ID:jtS3NAuh0
あい「……あっ」スタタタッ

若葉「いた、プロデューサーさん!」スタタタッ

P(俺を見つけるや否や同時に走り出した!)

あい「ぷ、プロデューサー……! 今の私、おかし…」

若葉「アタシの喋り方、なんかおかしいんだけど! わけ分かんないしー!」

あい「ひっ! こ、声大きい……」

P「待った。お前たちがおかしくなってるのは知ってるんだ」

あい・若葉「え?」

――――

あい「……や、やっぱり志希くんのせいだったんだね……」

若葉「最悪じゃんー! あ、今のはちがくて! 最悪なのは確かだけど志希ちゃんは責めてないから!」

P「ごめん、一旦喋るのやめて欲しい。お前たち2人は何がどうなってるんだ?」

あい「なんというか……性格が変わってしまったみたいで……」

あい「人に話しかけられると、おどおどしちゃって……上手く話せなくて……」

志希「乃々ちゃんみたい」

P「確かに。明らかにいつものあいじゃなくなってるな」

P「ということは、若葉も性格が変わったのか?」

若葉「アタシはいつも通り! でも、さっきも言ったけど喋り方がヘンになってんだよね」

志希「某カリスマギャルっぽいね」

P「自分が口にしようと思ったことが、そういう喋り方に変換されるのか」

若葉「アタリ! さっすがプロデューサーさん!」

若葉「それでさ、いきなりこんなカンジになったから、他のみんなに変な目で見られちゃって」

P「だろうな。ごめんな、迷惑かけて」

志希「マジごめん」

P「そこはふざけるな」

志希「ごめんなさい」

あい「私も、人と上手く話せないのは辛いよ……何とかしてくれないかな……」
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/21(金) 00:30:30.24 ID:jtS3NAuh0
今日はここまでにします
お付き合いありがとうございます
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/21(金) 08:04:29.59 ID:lTl/QmZIo
おつー
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/21(金) 20:15:20.25 ID:t+qyb6zXO
20歳多いな
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