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【艦これ】愛宕「私とあの人と……高雄」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2018/12/18(火) 22:44:06.13 ID:2AHnu+Vx0

< しかいない >






高雄「はずもなく」

提督「俺とお前だけだな」

高雄「ええ」

提督「…………」

高雄「…………」

提督「…………」

高雄「…………」

提督「…………」

高雄「…………」

提督「…………」

高雄「…………」

提督「…………こんな時間に男誘ってホテルなんて、悪い子だね」

高雄「あなたの女、ですから。いい子になれずとも都合のいい女では、ありたいの」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1545140645
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小テスト @ 2024/03/28(木) 19:48:27.38 ID:ptMrOEVy0
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満身創痍 @ 2024/03/28(木) 18:15:37.00 ID:YDfjckg/o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aaorz/1711617334/

【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part8 @ 2024/03/28(木) 10:54:28.17 ID:l/9ZW4Ws0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1711590867/

旅にでんちう @ 2024/03/27(水) 09:07:07.22 ID:y4bABGEzO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1711498027/

にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:26:18.81 ID:AZ8P+2+I0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/gomi/1711459578/

にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:26:02.91 ID:AZ8P+2+I0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/gomi/1711459562/

にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:25:33.60 ID:AZ8P+2+I0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/gomi/1711459533/

にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:23:40.62 ID:AZ8P+2+I0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/gomi/1711459420/

2 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2018/12/18(火) 22:48:28.63 ID:2AHnu+Vx0

前の

【艦これ】高雄「私とあの人と……愛宕」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1526564778/


最近の

【艦これ】提督「この絶望的な海へと」【あんこ】
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1540730295/


一番それっぽいの

【艦これ】うちの鹿島がなんか違うけどそれがいい
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1520773555/
3 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2018/12/18(火) 23:00:24.48 ID:2AHnu+Vx0

< ある要港部→ 大湊警備府 >



提督……(心は)道民。クズ。酒と女に溺れる

高雄……指輪持ち。病ンデレ忠犬わんこ

愛宕……指輪持ち。詰ンデレ狂犬ぱんぱかぱーん

明石……バイ。病ンデレられてるヒト

加賀……指輪持ち。祝福など当然無かった

雲龍……溢(あふ)れる才能溢(こぼ)れる煩悩。猫煩悩

天城……ツッコミ担当。飲まなきゃやってられない

Littorio……汚部屋。言葉遊びと弄びが生き甲斐

瑞穂……レズキチ兼ヤンデレ。最近浮気も覚えた

叢雲……養女。幼女では無い

漣……大人。一般常識担当。そんなもの止めたい

海風……いっそサキュバスになりたい

江風……いっそ自分と考えるのを止めたい

龍田……クズ。割に純情

山城……捻くれ者。堕っこちて頭打って優しくなった

扶桑……願望は全て真っ黒。白く染められた

阿賀野……一日五分くらいは最高に賢ひ

能代……潜在的姉妹レズ。たぶんもう駄目

初月……厨二病重篤患者。一般常識はある方

涼月……立ち位置は無くしたので忘れることにした

伊13……妹が丼に乗ってくれない

伊14……姉が丼とかいう謎単語を宣うのが悩み

旗風……自分を強く持てば持つ程影が薄くなると気付く

松風……自分を強く持てば持つ程妹が病むと気付いた

涼風……下座に座りたいのに座れない



Roma……期限付き移籍。自他共に、優しいヒト
4 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2018/12/18(火) 23:03:03.00 ID:2AHnu+Vx0

< 横須賀鎮守府 >



金剛……酒より紅茶。涙より笑顔。善意極振り

霧島……疲れたらコーヒー(当てつけ)

時雨……狗。或いは犬

春雨……体型について一家言どころか百家言

浜風……マイブームはチーズ。食べても太らない

鈴谷……誑し。クソビッチ扱いも然もありなん

鹿島……理想主義者。フラれた

若葉……屋上同盟。殆ど飲まない

Graf Zeppelin……屋上同盟。淑女模索中

Warspite……淑女は自分でつくるもの

Aquila……面白くないことの敵

Pola……飲んでいないと素が出る

赤城……赤城さん。大湊期限付き移籍中

大淀……別にレズじゃない。あと黒くない。でも白くない

那珂……アイドルとは偶像足り得る者のみを言うらしい



あきつ丸……殺してくれるのならいつだって。酒は飲んでも飲まれるな。

5 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2018/12/18(火) 23:11:12.66 ID:2AHnu+Vx0

< 数時間前の出来事 >






赤城『あちらでは妙な盛り上がり方をしているようですね』

加賀『私たちは私たちの盛り上がり方があるでしょう? 』

赤城『それはまたどのような』

加賀『お料理でも、お酒でも、お話でも……それとも女二人耽溺してみますか? 』

赤城『構いませんよ? 加賀さんに私を背負えるというのなら』

加賀『背負いましょうとも。赤城さん一人背負えなくて何を守れるというんですか』

天城『せめて天城がいないところで始めてほしいものですけれど。
……姉様がいたらそんなこと言わないでしょうね、二人とも。特に加賀さんは』
6 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2018/12/18(火) 23:12:00.88 ID:2AHnu+Vx0

< 引き続き数時間前の出来事 >






加賀『あら、私は本気だったけれど? 』

赤城『私も本気でしたよ? 』

天城『左様でございますか。……せめて食べて飲んでを一瞬でも止めていただければ、信じましたけれど? 』
7 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2018/12/18(火) 23:13:06.95 ID:2AHnu+Vx0

< まぁ、ベクトルは違えどさすがにね。そこまで悪辣には >







赤城『そこに突っ込まれると……蒼龍や大鳳ならしない突っ込みですね』

加賀『それはそうでしょう。彼女たちもあの人の配下になれば変わってしまうけれど』

赤城『はぁ……堕ちて、しまったのですね』

加賀『……ええ、深く遠くまで』

天城『そんな顔されましても。……さすがに加賀さんや赤城さん程酷いつもりはありませんよ、天城でも』
8 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2018/12/18(火) 23:15:37.17 ID:2AHnu+Vx0

< 数時間後の快楽を想って戯言でも >







提督『ん? 何の話? 赤城の所業について? 』

赤城『いいえ? あなたの心の片隅にでも私の座るちいさな木椅子でも用意していただけませんか、と』

提督『ソファベッドでいい? 』

加賀『私が今座っているものがそれなら、いいのじゃなくて? 』

提督『ふふん、難しい話だな』

天城『では天城は精々パイプ椅子くらいでしょうね』

提督『下方か上方かは言ってねぇし上下付ける気もねぇけど。……何? 寂しいの? 』

赤城『いえ、いい加減誰かの庇護でも受けないと誰かしら消してしまいそうだな、と。面倒になって』

提督『なるほどな。…………実は俺も今同じ気持ちなんだけど、どう思う? 』
9 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2018/12/18(火) 23:17:59.84 ID:2AHnu+Vx0

< やっぱ平和が一番ですよ本当 >






涼風『あははっ、あのさらっと消せる発言してるヒトってマジだしガチだからなー! 』

海風『そう……』

江風『テンション下げ過ぎだろ姉貴……ほらもう一杯』

阿賀野『誰さ江風ちゃんに現実逃避させてるの。もっと大事な問題あるでしょ』

能代『赤城さんの発言ね。少なくとも……そのカプレーゼではないよ? 阿賀野姉ぇ? 』

10 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2018/12/18(火) 23:20:24.79 ID:2AHnu+Vx0

< 興味の矛先が自分のいるべき場所だと信じ切って >







赤城『あなたは既に殿下の庇護下でしょう。別名国家の狗ではあっても』

提督『それにうんざりしてきたってわけよ俺も』

赤城『逃げることね。女からも全て』

提督『逃げられればね。……そーいや加賀とは寝ないの? 呼んでくれれば混ざるよ? 』

赤城『はぁ。……そのグラス、取ってくださいます? 』

提督『ん』

天城『どこで話が終わったと判断したのやら』

加賀『あれはあれで赤城さんのこと分かっているつもりなのよ、きっと』

赤城『ありがとう』

提督『聞こえてんぞ馬鹿ども。……で、どうなの? 寝ないの? ヤらないの? 』
11 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2018/12/18(火) 23:24:54.61 ID:2AHnu+Vx0

< 翻って現在 >






高雄「んっ……駄目、離さないで」

提督「…………ん、悪い」

高雄「赤城さんとあんなに話して」

提督「ベッドで他の女の話? 」

高雄「加賀さんにあんなに絡んで」

提督「いい女になり切るって言ってなかった? 」

高雄「天城さんとあんなに意気投合して」

提督「また、飲み直してみる? 」

高雄「私のことことんなに壊して」

提督「欲しかったんだから仕方無いさ。……許しなんて乞えない、けど」
12 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2018/12/18(火) 23:25:57.67 ID:2AHnu+Vx0

改めて前の

【艦これ】高雄「私とあの人と……愛宕」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1526564778/


前にも増して酷く遅いかとは思いますがよろしくお願いします
取り敢えず年内に建てられたのはよかった

ありがとうございました
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/18(火) 23:51:03.01 ID:XoDDrHhHO
乙ー

満潮が忘れられてる…
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/19(水) 00:21:25.11 ID:EOikUOXb0
乙 スレ貼るときは「https://〜」のs消した方がいいよ
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/19(水) 04:07:34.09 ID:orBSKTsdo
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/19(水) 16:53:28.37 ID:n6h8xaSg0
乙ー
17 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2018/12/28(金) 23:13:01.75 ID:jGNeKT1K0

満潮もURLも本当……
どうにも儘ならないですがまたゆるゆるお願いします
18 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2018/12/28(金) 23:13:29.41 ID:jGNeKT1K0

< 実感として >






天城「姉様って時々愛宕さんだとかBismarckさんに対してこれだからパッキンは、とか仰いますけれど」

愛宕「悪巫山戯だとかのレベルでしょう? 」

天城「別に罵倒語だとは。……銀髪も大概派手でビッチな感じでは、と」

愛宕「なるほど? 」

雲龍「そんなこと言ったら亜麻色もピンクも紫も黒も水色もそれ以外も全てドスケベ淫乱ビッチじゃない? 」

提督「なるほど」

伊13「あの……どこに、深く頷く、ポイントが? 」
19 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2018/12/28(金) 23:14:28.52 ID:jGNeKT1K0

< 被虐と責められたいのは違うと刻んで差し上げたい >







能代「本当にあなたは……度し難い程の変態というか、好き者ですね」

雲龍「マゾのMはメスのMなのよ。仕方無いわ」

能代「それならマゾのMはMaleのMでもいいのでは? 」

雲龍「む……そうなの? 」

提督「違う」
20 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2018/12/28(金) 23:16:30.52 ID:jGNeKT1K0

< 大体自業自得ですけどね >






能代「刻んで、とか言われても」

阿賀野「別に雲龍さんとか愛宕さんならいいんじゃない? 」

能代「は? 」

阿賀野「気持ちいいと思うよ? 天城そんでも気をやるレベルらしいし」

能代「…………」

天城「…………いっそ蔑んでください。憐れみの顔で見られると心に少し、キますから」
21 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2018/12/28(金) 23:18:33.75 ID:jGNeKT1K0

< 愉しいかどうかは知らない >






愛宕「でもよくよく考えてみると私たちって」

雲龍「? 」

愛宕「あの人に十分以上開発されて堕ちた子にしか触れてなくない? 」

雲龍「…………」

愛宕「…………」

雲龍「…………だからこそ生娘も試してみるのじゃなくて? 」

愛宕「えぇ……」
22 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2018/12/28(金) 23:19:21.20 ID:jGNeKT1K0

< たぶん二年近く前の >






海風『似てるといいね、提督とお子さん。…………ふふ』







江風「とか言ってたンだけどさ」

提督「お、おう……」

江風「高雄さンなのか愛宕さンなのか母親の気持ちも無視したとして」

提督「あぁ」

江風「仮に姉貴とテートクの子供が結婚したら父親のお下がりじゃね? 」

提督「…………そういう問題か? 」
23 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2018/12/28(金) 23:20:59.85 ID:jGNeKT1K0

< 知ったことですか >






海風「最期まで騙し続けてくれるんなら私はいいけど」

江風「テートクの子供に申し訳無くとかならないわけ? 」

海風「全く。私は幸せだし、幸せにするよ? 」

江風「…………」

提督「…………正直俺でもそれはどうかと思う」
24 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2018/12/28(金) 23:23:04.27 ID:jGNeKT1K0

< ある種の才能と言える >






龍田「というかその背徳感と裏切りへの自責が気持ちいいんじゃない? 」

江風「ンなわけあるか。さすがに姉貴がそこまで堕ちてたら江風も一言くら

海風「ごめんね、江風」

江風「」

Roma「これもあなたの所為なの? 」

提督「はい。…………肯定するのもそれはそれで間違ってる気はするけどな、割と」
25 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2018/12/28(金) 23:25:49.96 ID:jGNeKT1K0

< ちょっと目を離した隙に空瓶倍増 >







鈴谷「あきつちゃんにこんなこと言いたくないけどさ、一遍死んでみたら? 」

あきつ丸「一遍でいいのか? 」

鈴谷「そりゃいいでしょ。それで終わりだし」

あきつ丸「そうか。……ではその手向けに一献」

鈴谷「はいはい。…………何で鈴谷ってあきつちゃんよりお酒強いんだろう。うんざりしてきたんだけど何これ」
26 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2018/12/28(金) 23:28:06.74 ID:jGNeKT1K0

< 自負 >







龍田「何そのエロいタンクトップ」

Roma「ここではラフな格好でも咎める良心なんて無いし」

龍田「グレーのタンクトップに黒のネックストラップってさすが白人様ね。
この国の女じゃあ殆どできないスタイル」

Roma「そうね。まぁ、間違ってはいない」

龍田「GZは必死に弁解してくれたんだけど? 」

Roma「現時点で人種以上の差別と擁護両方受けてる私たちが人種なんてもの気にできる余裕があると? 」

龍田「あるでしょう。それが女だし、なんなら人間だし」

Roma「あら、知らなかったわそんなこと」

龍田「……そ」

Roma「ええ。人種とか関係無く私は魅力的な女でい続けるつもりなのだけれど? 」
27 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2018/12/28(金) 23:29:35.48 ID:jGNeKT1K0

< まぁ、髪染める程度の感覚だとは聞いた >







提督「真面目な委員長キャラなのに股下から数えた方が近い様なスカート丈はどうかと思うよ」

漣「や、単にご主人様がロング好きなだけでしょ」

提督「そりゃあまぁそうだけどな、どうなんだよその辺女のお前から見て」

漣「ご主人様、漣の戦闘衣ってーかあの制服擬き見てからもう一度同じこと言えます? 」

提督「え、うーん……うん? 」

漣「案外と短くしてみたいものなんですよ。
社会的に生きていれば、その非常識さだとかはしたなさを思うことも、あるでしょうけどね」
28 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2018/12/28(金) 23:32:23.20 ID:jGNeKT1K0

< それでも続きまして >







提督「あのな? 有り得ない程長い髪のキャラとかいるだろう」

漣「はいはい雲龍さんたちは除いて、ですね」

提督「お、おう……まともにベンチにも座れないし二人で階段座ってジャンクフード食べたりとかもできねぇだろうが」

漣「好きな男の子とお話ししてれば髪が汚れるのも気にしないんすよたぶん」

提督「待て待て待て、そんな女の子と話したかぁないね俺は」

漣「面倒くさ……ご主人様」

提督「あん? 」

漣「酔ったんなら酔ったって言ってくれます? 高雄さんか愛宕さんに押し付けますから。ほらほらハリーハァリィー? 」
29 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2018/12/28(金) 23:33:17.07 ID:jGNeKT1K0

< 間抜け、見つけたり >







雲龍「感度3000倍ってどんな感覚なのかしらね」

天城「まぁ、何もかもがそうなら呼吸からして痛覚に響

漣「なんでこんなネタ知ってるのこのヒト」

龍田「おかしいわよね明らかに」

瑞穂「まったくです」

天城「? 」

雲龍「? 」

漣「…………」

龍田「…………」

瑞穂「…………」

雲龍「? 適当に言ってみたのだけれど何かネタ元なんてあっ……何? どうしたの? 」
30 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2018/12/28(金) 23:34:42.41 ID:jGNeKT1K0

< 正直レギュレーションなんてあんまり覚えてないけれど >







愛宕「何年か前にBIG割ってあったじゃない、どこぞのバーガーチェーンで」

提督「あぁ、ビッグなもの持ってったら割り引いてくれるやつ」

愛宕「あれって別に文字で書いてなくてもビッグならよかったのよね? 」

提督「じゃなかったかな。何かTwitterがいつにも増して自己顕示発表会になってた気がする」

愛宕「それなら谷間でも見せればよかったと思って」

提督「そりゃ大きいけどな……でも大概の男性スタッフは割り引いただろうなぁ、俺でも割り引くわ絶対」
31 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2018/12/28(金) 23:36:14.28 ID:jGNeKT1K0

< 嫌な想い出が >






提督『……今夜は寝られないと思えよ』






雲龍「いつのことだったかしら、あれはもうストレートに燃えた、というかキュンときた? 」

天城「なるほど」

加賀「なるほど」

海風「なるほど」

愛宕「…………同じ文言で自分の不始末処理した記憶が。しかもひたすら不正な書類で」
32 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2018/12/28(金) 23:37:36.01 ID:jGNeKT1K0

< 理由なんて無くてもいいけどあった方が燃えるよね >







雲龍「でも当然その後慰めかお仕置きでヤったのよね? 」

愛宕「当然じゃない」

Littorio「何が当然なのか……いえ、Littorioでも、甘えたでしょうけれどね」
33 : ◆5z7C0EoTrg [sag]:2018/12/28(金) 23:40:59.30 ID:jGNeKT1K0

< キめた方がまだマシかな >







鹿島「うふふふふ……あぁ……」

鈴谷「えぇ……何このヤバい顔でヤバいこと口走りそうでヤバい方向にトリップしてるヒト」

あきつ丸「いや、その……自分が悪いであります。許しなど乞わない」

鈴谷「いやいやいや、そんな謝られても。鈴谷は何したらこんなんになるか訊いたんだけど? 」

鹿島「嗚呼……天使様が見えるぅ…………えへへ」

鈴谷「」

あきつ丸「その、鈴谷がシャワーを浴びている間に丁度いい感じに泥酔のピークで」

鈴谷「……う、ん」

あきつ丸「てっきり鈴谷だと思ってほろ酔いの鹿島に……三本くらい、ばーっと」

鈴谷「」
34 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2018/12/28(金) 23:43:18.76 ID:jGNeKT1K0

< 何かその先に望みでも? >






鹿島「あぁ、待って、待ってよぅ……置いてかないでよぅ…………んぅっ」

あきつ丸「やめっ、やめるであります、他人の股座に顔など突っ込むな馬鹿者」

鈴谷「うわぁ。…………ん? ……………………鈴谷なら飲ませてもいいと、思ってるわけ? あきつちゃんは」
35 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2018/12/28(金) 23:44:49.27 ID:jGNeKT1K0

< 業 >






雲龍「奇抜な設定なんて要らないから普通に幼馴染と付き合って、
普通に進学して普通に結婚して普通に子供つくる官能小説が読みたいわ」

天城「あるかどうかは知りませんけれどそんなもの読んだら尊過ぎて泣いてしまうのじゃないですか、姉様」

雲龍「それがいいんじゃない。話の内容で感動してちょっと試してみたプレイを読んで楽しんで、
今の自分、そうはなれない自分とのギャップに心臓握り潰されるの」

天城「」
36 : ◆5z7C0EoTrg [sage saga]:2018/12/28(金) 23:47:05.85 ID:jGNeKT1K0

ありがとうございました
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/29(土) 00:01:50.36 ID:KszDhVaoo
お疲れ様です
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/29(土) 00:50:41.08 ID:a+U173vc0
乙 瑞穂が知ってたのは明石経由なきも...
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/29(土) 02:27:36.31 ID:jqoJwcb5o
おつおつ
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/29(土) 04:08:48.83 ID:jJp57HlZo
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/29(土) 13:00:11.97 ID:Y3xbE3i60
おつおつー
42 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2018/12/29(土) 23:16:24.65 ID:TvKw/dzB0

< 今月のノルマ >






提督「今日も今日とて漣さんお楽しみのあったら売れそうソシャゲシリー

漣「はい! 今回は漣から提言させていただきましょう! 」

提督「お、おう? 」

漣「いっそ現代をネタにするんですよ。もう炎上どころか爆発大炎上狙いで」

提督「んー? 」

漣「色々いる政治家とか軍人集めて二百年後には美少女化してるし何やってもいいよねっていう開き直りタイムリープソシャゲでここは! 」

提督「やめろよ馬鹿。おっさん可愛いと思うとか願い下げだわ」

漣「っすよねー」

提督「おう」

漣「…………」

提督「…………」

漣「…………この話題って何故か毎回物凄いものに喧嘩売ってる気がしません? 」
43 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2018/12/29(土) 23:21:34.17 ID:TvKw/dzB0

>>38みたいな >





明石「あぁ、結構瑞穂さんって私のラップトップ覗いたりしてますね」

漣「やっぱり」

明石「でも私そんなにネット界隈のネタって知らないし見ないんだけど」

漣「っても全く見ないわけでもないでしょう? 」

明石「まぁ……というか瑞穂さんもスマホとパソコン持ってますから」

漣「さすがに自力で辿り着いたとは思いたくないわけで」

明石「だからって私の所為に……うーん。こればっかりはあの人の所為にもできませんしね」

漣「まぁ、ご主人様もあんまり詳しくないし他に責任押し付けていいヒトなんていな……そーいやあのとき龍田さんもいました」

明石「じゃあ龍田の所為ってことで」

龍田「酷いわねぇ……納得の自業自得だけど」
44 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2018/12/29(土) 23:22:35.27 ID:TvKw/dzB0

< ??!?!????!!!?!?!??!? >






龍田「でもね? 寧ろあのネタに限っては私が瑞穂ちゃんから聞いたんだけど」

明石「」

漣「ふぇっ?」
45 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2018/12/29(土) 23:24:17.72 ID:TvKw/dzB0

< やめておきましょうね >






龍田「瑞穂ちゃんって明石は特にだけどあなたたち旧要港部の面子には相当な猫被ってるわよ? そもそも」

明石「まーじ……いや、本当聞きたくなかった」

漣「じゃあなんで龍田さんは知ってるんだって話だけど……。
もっと知りたくなかったこと言われそうだしなぁ」
46 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2018/12/29(土) 23:26:15.73 ID:TvKw/dzB0

< さぁ? >







提督「いや、何? あのね? 俺の気持ちにもなっていただける? 」

雲龍「? 」

提督「久々に一人でゆっくり昼寝して起きて通知見て何の気無しにLINE見てだよ? 」

雲龍「ええ」

提督「全裸の加賀がベッドの上で一升瓶ラッパ飲みしてる写真とか見たらさ」

雲龍「何? 」

提督「萎えない? 」

雲龍「別に。加賀さんも好きにしてるのねって思うだけ」

提督「そうかい。…………しかも写り込んだ時計見る限りマジにさっきだし、何してんだお前ら」
47 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2018/12/29(土) 23:28:55.98 ID:TvKw/dzB0

< 気の所為気の所為 >






雲龍「というかほぼ全裸の加賀さん画像見て勃たないとかインポ? 」

提督「や、さすがにあれで勃……うぅん? 」

雲龍「もう一回見る? 」

提督「いいよもう。どうせなら生で見てくる」

雲龍「今は寝落ちしてるわ」

提督「あ、そう……加賀の意識落として平然と夕食用意しにくるってお前何か違う方向におかしくなってない? 」
48 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2018/12/29(土) 23:33:01.83 ID:TvKw/dzB0

< 日々という名の幕間の幕間が続く日々 >







提督「デコルテってさ、初めて聞いたとき」

高雄「? ええ」

提督「プログラム用語かなんかだと思ったよね、ちいさかったし」

高雄「まぁ、分からなくも……私は」

提督「うん」

高雄「シャルルマーニュをシャンペンか何かの名前かと」

提督「あながち間違いでも無い。そんな名前のブランドだかなんだかがあった気がするよ」

高雄「そう……ですか」

提督「あぁ」

高雄「…………仕事、しましょうよ」

提督「うーん……怠いし? 」
49 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2018/12/29(土) 23:35:06.13 ID:TvKw/dzB0

< 横須賀で事故があったとかなんだとか訊いて薄ら笑いして >








Littorio「まったく、こんなときでも冷笑と言葉遊びですか」

龍田「文句でもある? 」

Littorio「我ながら不謹慎だという自覚があるのですけれどね、その己を差し置いてもあなたのそれは

龍田「他に、することあるのかしら? 」

Littorio「無いですけれどね。何もしなければいいじゃありませんか、今くらい」
50 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2018/12/29(土) 23:38:03.33 ID:TvKw/dzB0

< 楽しい袋小路 >







愛宕「はぁい、オムライスご用意致しましたぁ」

提督「あぁ、ありが……お前な」

愛宕「何? 」

提督「オムライスにハートを描くのは御法度だって習わなかったのか? 」

愛宕「習ってないわよ、そんなのどこで習えるわけ? 」

提督「はぁ。……ハート割ってもいいか? 」

愛宕「? 駄目だけど」

提督「…………」

愛宕「ふふ……私のお願い一つ聞いてくれたら、私が割って食べさせてあげるけど? 」
51 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2018/12/29(土) 23:40:53.59 ID:TvKw/dzB0

< 終わりを予感させる泥を進んで飲む者など >






龍田「真面目な話あなたね」

提督「? 」

龍田「瑞穂か明石どっちかをどうにかした方がいいと思うの」

提督「あぁ……どうしたらいいわけ? 」

龍田「その一、明石を完全に振る」

提督「無理に決まってんだろうが」

龍田「その二、瑞穂ちゃんを堕とす」

提督「好きになったなら兎も角そんな理由ではしたくない」

龍田「その三、全て私に任せる」

提督「却下。その二やってからその一やる方がまだマシだね、どう考えても」
52 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2018/12/29(土) 23:44:29.13 ID:TvKw/dzB0

< じゃあ強いかっていうとね? >






あきつ丸「そういえばな、龍田と山城は」

時雨「? うん」

あきつ丸「赤城が色々と裏で動いていたのを知っていたと思うか? 」

時雨「どうだろうね。龍田は知っていたのかもしれないけど山城は……」

あきつ丸「そういう認識であろうな」

時雨「あぁ、確かにここ一年くらいは赤城さんが心配されるくらいには仲良かったけど」

あきつ丸「赤城、龍田、提督殿、そして山城。提督殿が関わるかどうかに関係無く高雄」

時雨「はは、誰も信用できないね」

あきつ丸「違う。彼らだけを信用できる、ある意味で」

時雨「私利私欲の為に戦うから? 」

あきつ丸「あぁ。……惑星の如く同心円上にフラフラする女を意志で貫いて縛る男がいるからな」

時雨「確かにまぁ……距離と立場と思考は違っても、同じところ目指してるもんね、皆」
53 : ◆5z7C0EoTrg [sage saga]:2018/12/29(土) 23:45:48.35 ID:TvKw/dzB0

ありがとうございました
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/29(土) 23:49:58.33 ID:a+U173vc0
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/30(日) 02:24:47.59 ID:nzJCNDXHo
おつ
56 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2018/12/30(日) 23:32:40.79 ID:+a7TLuqyO

< しあわせ ❤︎ >







提督「…………腰折れる、ってーかもう勃たなそう」

高雄「何を馬鹿な。そんなこと宣いつつ今晩も触れてきそうじゃない」

提督「ふーん、触れなくていいの? 」

高雄「私があなたに触れられるのなら、あなたなんて物でいいです」

提督「そうかい。…………割とマジなんだけどなぁ」
57 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2018/12/30(日) 23:33:43.08 ID:+a7TLuqyO

< (僕と私は)嫌な思いしてないから >








叢雲「あぁ、ちょっとあんた、悪巧みしましょう」

提督「お前から提案してくるなんて珍しい。何するんだ? 」

叢雲「そろそろまたあんたと私以外にテストでも課してやらない? 」

提督「いいけど。全員に対して同じものをか? 」

叢雲「ええ。今までのやつは一応全員目ぇ通してる筈だしそれの応用とか流用のみで出すの」

提督「ほう……」

叢雲「どう? 」

提督「…………いいじゃん? やっぱお前最高だわ」
58 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2018/12/30(日) 23:35:59.41 ID:+a7TLuqyO

< 来年に持ち越しかな >







伊13「過去問、知らない、です」

提督「過去問って言う程大層なものでもないが……まぁ、不利だろうしまとめて用意してやる」

龍田「あら、私たちにもくれるの? 」

提督「そりゃ不公平だなんだと突っ込まれるのは面倒だからな」

山城「当然ね。私たちにもチャンスが無いと」

龍田「ふぅん? 」

山城「私は姉さまと三人でどこか温泉にでも頼むわ。……高齢処女でも貰ってもらえば? 」

龍田「」

提督「あの……いや、別に俺は何にせよ楽しいだろうけどな、うん」
59 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2018/12/30(日) 23:36:56.08 ID:+a7TLuqyO

< 一番いいのはそもそもテストとかいうのが無いこと >







雲龍「そもそもの話あの人が言うところの及第点ってどのレベルなのかしら」

天城「さぁ……合格点は一応国家試験と同じくらい、なんて言っていましたけれど」

雲龍「六割、ね」

天城「趣味と遊びでつくったテストの目標点数ではない気もしますが」

雲龍「ん……まぁ、点数とかそういうのはいいのよ、どうせ一位にはなれないし」

天城「はぁ」

雲龍「趣味的なものなのだからボーダーなんてものは全てあの人の感覚でしょう? 」

天城「でしょうね」

雲龍「私たちに対する及第点、ってあの人の中の私たちへの評価に近似してると思わない? 真っ直ぐ期待値でもいいけれど」

天城「なるほど。…………そう聞くと聞きたくなくなってきましたよ。ちょっと、怖いですし」
60 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2018/12/30(日) 23:38:37.17 ID:+a7TLuqyO

< 訊いてみたところ >






提督「え? 俺か赤城が六十点くらいって意味だけど」

雲龍「」

明石「えぇ……」

天城「……天城たちって、割に頑張っていたんですね、感覚ですけれど」
61 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2018/12/30(日) 23:39:38.90 ID:+a7TLuqyO

< 良(悪)いこと >







龍田「あ、私もいいこと思い付いた」

扶桑「果たして誰が信用してくれるでしょうね」

龍田「んふ……空母組合同でつくったり漣ちゃんは一人でつくったり、
間接的に叢雲ちゃんがつくったテストもあの人解いていたんでしょう? 」

江風「まぁね。腹立つくらい余裕な感じだったけど」

龍田「つくりたい人全員で一人一つテストつくってあの人と叢雲ちゃんに解かせるの。
あの人たちの苦手分野も知れて苦しめられてついでに罰って託けて遊べるわよ? 」

江風「…………なるほど」
62 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2018/12/30(日) 23:40:38.82 ID:+a7TLuqyO

< 専攻想えばそれくらいはね >







Roma「何となくでしか理解していないけれど……悪辣過ぎると思うわ」

龍田「そう? 」

赤城「それ、私も受けていい? 」

龍田「え? うーん……」

加賀「…………出題者の方が余程採点されている気分でしょうね。
そもそもあの人や叢雲もそうではあるけれど」
63 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2018/12/30(日) 23:42:32.63 ID:+a7TLuqyO

< 褒めてますってば、本当 >







天城「個人的に赤城さんには出題者か採点者であってほしいですけれどね」

赤城「はぁ」

雲龍「仰ぐ者とは、赤城さんの様なヒトのことを言うのです」

赤城「加賀さんは? 」

雲龍「敬すべき雌」

赤城「えぇ……」

天城「知ってました」

加賀「…………一分でも敬慕、あるのかしらこれって」
64 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2018/12/30(日) 23:43:32.34 ID:+a7TLuqyO

< 全く矛盾とは思わないけれど >







高雄「ん…………あなたがいないと、生きていけないんです」

提督「お前、不幸だな」

高雄「そんなわけ」

提督「違うと思うのか? 」

高雄「まぁ……あなただって私がいないと生きていけないでしょう? 」

提督「うん。…………俺って、幸せだね」
65 : ◆5z7C0EoTrg [sage saga]:2018/12/30(日) 23:45:06.14 ID:+a7TLuqyO

ネタが割と無いのは公然の秘密
今年が終わってしまうのは事実

ありがとうございました
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/31(月) 00:41:59.00 ID:NtINLnK20
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/31(月) 04:22:34.08 ID:ZnFNKN/Oo
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/31(月) 09:25:47.89 ID:xi4gXZWp0

良いお年を
69 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2018/12/31(月) 21:38:29.57 ID:LITH+1P/O

< 本当ね >






Roma「年越し、ねぇ」

龍田「相も変わらずお酒飲んで騒いでるだけね」

山城「そんなものでしょう。一応掃除はしたけれど」

扶桑「今年はまずまず幸せだったのじゃないかしら」

能代「扶桑さんはあの人のところこれたからでしょう」

阿賀野「それでいいと思うけどねぇ……あ! 」

赤城「このお餅は、私のです」

涼風「フライング過ぎんだろう……」

伊13「まぁ……年越す前に、食べちゃいけないルール、無いし? 」

伊14「力そばでいいよねー」

松風「この姉妹に取り残された気がするな」

旗風「寧ろ健全な様な……いえ、染まるのと慣れるのは別ですけれど」

涼月「…………来年も皆さんといられるのなら、私はそれだけで、構いませんよ? 」
70 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2018/12/31(月) 21:45:33.64 ID:LITH+1P/O

< そこそこゆったりよろしく >






初月「おい、まだかかるのか? 」

提督「んー、そろそろいいかな」

天城「天ぷらの数が狂気を通り越していますね」

雲龍「私、素そばでいいわ」

愛宕「私も海老一つでいいかなぁ」

高雄「油の臭いが……掃除が……」

海風「盛り付け、しますか? 」

江風「しよーぜしよーぜ。もういい加減江風も食べたいし、」

漣「舞茸、死守! 」

叢雲「また渋いというかなんというか……私の分も頼むわ」

瑞穂「明石さん、一つ目は? 」

明石「別に二つ目確定してるわけじゃ……えぇーっと、南瓜とさつまいも」

Littorio「やれやれ……先が思いやられるというか、後ろを思い出すというか」

加賀「食べないと年を迎えられないわ。さっさとしなさいな」

提督「はいはい。…………ま、来年もこのままなら、いいな。疲れなんて、甘受してやるし」
71 : ◆5z7C0EoTrg [sage saga]:2018/12/31(月) 21:47:05.89 ID:LITH+1P/O

長く空けた上に低速を超えて鈍速の域へ……
それでも一応続いてはいますが

今年もありがとうございました
来年もよければお付き合いください

よろしくお願いします
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/31(月) 21:59:27.70 ID:gIUM3C7Oo

良いお年を
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/31(月) 23:07:19.55 ID:jc7fDHhSo
おつおつ
良いお年を
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/31(月) 23:44:23.25 ID:NtINLnK20
乙 今年一年お疲れ様でした
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/01(火) 04:09:24.11 ID:IKBcRg0xo
あけおめ乙
76 : 【凶】 [saga]:2019/01/01(火) 19:49:28.45 ID:FFVqaOVTO

今年もよろしくお願い致します
いつの間にか四度目に


2016年……吉
2017年……末吉
2018年……ピョン吉
2019年……?
77 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/01(火) 19:50:40.71 ID:FFVqaOVTO

< 皆様こぞって着飾りまして >







提督「ん……」

高雄「軍刀、なんなら構えては」

愛宕「ダサいでしょうそれ」

雲龍「なんならほら、ハメ

天城「撮りません」

江風「それ先取りするのもどうかと思うね」

海風「突き立ててくれるのなら」

龍田「構わないわねぇ」

山城「蜘蛛の巣は破れるの? 」

伊13「えぇ……酷い」

扶桑「一歩間違えば……いえ、正しければ私もこうだったのかしら」
78 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/01(火) 19:51:26.96 ID:FFVqaOVTO

< まぁ、こんな感じで本年も参ります故 >







涼風「一応一年の始まりなんだけどな」

初月「そんなもの知ったことではないだろう、ここの面子にとっては」

Littorio「というか艦娘とその周囲にとっては」

能代「軍人であるからこそ穏やかにありたいものですけれど……。
ま、畏まった少将閣下や龍田なんて逆に気持ち悪いですね」
79 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2019/01/01(火) 19:53:04.79 ID:FFVqaOVTO

吉以上は出ない仕組みなのかな?

2016年……吉
2017年……末吉
2018年……ピョン吉
2019年……凶 ← New!

改めまして本年もよろしくお願い致します

ありがとうございました
80 :!kuji [sage]:2019/01/01(火) 20:53:23.04 ID:rRZD+poU0
乙 あけおめ
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/02(水) 09:10:40.53 ID:X4HF0QMI0
あけおめ
今年も楽しみにしております
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/02(水) 12:01:37.88 ID:owYSgMzJO

あけおめー
83 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/17(木) 13:14:20.59 ID:E/D2TtbqO

< 澱み無く言われても >







海風「……………………」

扶桑「あら、海辺なんて寒いでしょう? 」

海風「扶桑さんも来てるじゃないですか。…………あの」

扶桑「何? 」

海風「山城さんって承認欲求抑えられなくなって人恋しくてお酒飲んだとき、一気に雌臭い性獣になるんですね」

扶桑「???!!?!?!??!?!!!?! 」
84 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/17(木) 13:14:53.40 ID:E/D2TtbqO

< 何周も回ってキラーパスに逃げるということ >







扶桑「待って、少し待って……まさかあの人と山城と三人で? 」

海風「いいえ。……昨日の夜は私と約束してたんです、あの人」

扶桑「ええ」

海風「でも泥酔した山城さん部屋に届けなきゃいけないっていうから背負ってるあの人に着いていって」

扶桑「……? 」

海風「いきなり豹変した山城さんに廊下でキスされて……そのまま」

扶桑「……」

海風「あんな顔のヒト……仮令女でも……恋敵でも……無理ですよ、反則です」

扶桑「…………これが、成長した娘を見る父親の感情? 」

海風「えぇ……? 」
85 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/17(木) 13:15:42.19 ID:E/D2TtbqO

< その顔が見られるのなら時々は譲ってみても >







海風「で、仕方無いので江風たちと遊ぼうと思ったら何故か皆早寝してて」

扶桑「え、ええ」

海風「私も早寝したら早く起きたので海、見てたんです」

扶桑「そうだったの……妹が悪かったわね」

海風「いえ。あれで振り解こうっていうのは高雄さんか愛宕さんにしか許されない行為ですから」

扶桑「…………」

海風「それに今度はあの人も必死に埋め合わせようとしてくれるでしょうし、ね。
…………ま、負け惜しみみたいなものですけど」
86 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/17(木) 13:17:08.08 ID:E/D2TtbqO

< 心奪われ心解かされ生命絆され >







山城「…………おはよう」

提督「おはよう。……よく眠れた? 」

山城「ええ…………ごめんなさいね」

提督「何が? 」

山城「…………別に」

提督「うん」

山城「…………」

提督「…………髪下ろして半眼でうっそりしてるお前って、最高だな」

山城「うん? 」
87 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/17(木) 13:18:17.69 ID:E/D2TtbqO

< 健気に嫋やかにいっそ晴れやかに >







提督「綺麗だね、ってこと」

山城「女としてはあまり見られたい状態ではないけれど……そう」

提督「見ない方がよかった? 」

山城「いいわよ、もう。たった一晩で寂しくなくならせてくれる男にならそれくらい」

提督「…………」

山城「お味噌汁とおひたしと白米と二、三品くらいならすぐ用意できるけれど……そう、分かった。少し、待っていて」
88 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/17(木) 13:19:17.53 ID:E/D2TtbqO

< 知りたくないのに目を奪われる悲しみ >







江風「この前さ、姉貴が」

初月「うん? 」

江風「江風が寝てると思ってたンだろうけど届いた通販の箱開けて着替えてたンだ」

初月「あぁ」

江風「超ミニのテニスウェアとかチアとか陸上ユニだったンだよ」

初月「お、おう」

江風「どう考えても方向性間違ってるよな? な? 江風がおかしいわけじゃないよな? なぁ……? 」
89 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/17(木) 13:20:47.29 ID:E/D2TtbqO

< うん? >






江風「しかもコスプレ用じゃなくてガチの競技者用とか練習用のやつ」

初月「用途が分かっているんだからそれはあいつの趣味だろう? 」

江風「あぁ。…………それが、問題なンだけど? 」
90 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/17(木) 13:23:33.16 ID:E/D2TtbqO

< 本人にも分かりません >






初月「しかし……それを見せられる男に訊いてみればいいんじゃないのかその辺は、というか全て」

江風「ぜってーテートクが頼ンだわけじゃねぇもン。何て訊くンだよ」

初月「姉とどのようにプレイをしているんですか最低野郎、でどうだ」

江風「テートク割に変な恥じらい持ってるから酔わないとそういうこ言わないけどな」

初月「酔えば言うだろう」

江風「そのノリに乗っかって姉貴が着てきた上にしけこみそうだから嫌だ」

初月「そうか。……いや、僕はここまでくるともう正直お前が何を言いたいのか分からないよ、本当」
91 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/17(木) 13:24:08.64 ID:E/D2TtbqO

< 見かけて近寄ってきました >







海風「え? 着てくればいいの? 」

江風「ちっ、ちがっ、そうじゃな…………姉貴ぃ」

初月「……諦めて感想でも用意しておけ」
92 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/17(木) 13:27:04.45 ID:E/D2TtbqO

< 自覚すら第一歩 >







初月「まぁ、いいじゃないか。どうせ似合っているんだから」

江風「そりゃそうだろ。姉貴あれでも性格良い方の美少女だぜ? 」

初月「あぁ」

江風「ただほら……もうテートクフィルタがかかっていかがわしくしか見えないっていうかさ」

伊13「黙って聞いてた、けど……そんな、酷いの? 」






能代「……ヒトミとイヨもそういう面で言えば大概卑猥じゃない? 」

阿賀野「そうだね。…………能代と阿賀野も大概だと思うけど、本気で言ってる気がするなぁ」
93 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/17(木) 13:27:55.64 ID:E/D2TtbqO

< 飽く無き >







雲龍「その大きさでノーブラってもう揉みにきてって言ってるようなものでしょう」

天城「サラシ、有りますから」

雲龍「サラシってブラより硬く感じるかしら」

天城「体感的にはそうですけれどカップ程の硬さは無いかと」

雲龍「うぅん……? 」

天城「触ってみます? 」

雲龍「ええ。…………何か分からないけれどおかしくないかしら。揉むけど」
94 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/17(木) 13:30:06.85 ID:E/D2TtbqO

< 一応まだ何人か…… >







能代「何やってるんですかこのアホ姉妹」

雲龍「知的探究心を満たしていたの」

天城「そんなわけ」

能代「ありませんよね。……でもまぁ、実際どうでした? 」

雲龍「これはこれで中々……どう? 」

天城「んっ……ぁ…………いい、ですよ? 」

能代「え、いいんですか? 」

涼月「能代さんが諦めて染められたら誰がツッコミするんですかもう……」
95 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/17(木) 13:31:46.73 ID:E/D2TtbqO

< 信教者の誕生 >







海風「着てみたけど? 」

江風「…………」

初月「犯罪的だな。何がどうとは言えないが」

海風「似合ってる? 」

初月「似合い過ぎている、というかな。テニスなんてする予定あるのか? 」

海風「頼めば連れて行ってくれると思う」

初月「確かに」

江風「うン。…………これでせめて学生とかなら、本気で普通の美少女だったのになぁ。運命って何なンだろう」
96 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/17(木) 13:32:45.88 ID:E/D2TtbqO

< 逃げようという意志がある時点でそもそも知れている >








加賀「瑞穂ってあの人が本気で落とそうと思って口説き始めたらどれくらい保つかしら」

雲龍「一ヶ月くらい? 」

天城「明石さんへの執着を見る限り三ヶ月くらいは最低でも必要かと」

明石「私が言うのもなんですけど三日くらいでは? 」

涼月「いやいやいや……明石さんはもうこのまま謝りにいくべきかと」

伊14「土下座案件? 」

伊13「そもそも、瑞穂さんは落ちるの自覚して、避ける、はず? 」
97 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/17(木) 13:33:40.98 ID:E/D2TtbqO

< なるほど分からん >







明石「何してんです集まって」

雲龍「取り敢えず話のオチを全部『だって私化け物だもの』にしてみる実験」

明石「はぁ? 」

雲龍「そこそこまともに会話できるものよ? 」

明石「馬鹿なんですか? 」

雲龍「いいえ? だって私化け物だもの。人間の尺度じゃあ測れないわ」

明石「はぁ……なるほど? 」
98 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/17(木) 13:34:18.47 ID:E/D2TtbqO

< そう? >







明石「そう、そのときですよ、萌えってこれなんだなって実感したの」

山城「あ、そう」

天城「思考が完璧に中年男性ですね。しかも駄目寄りの」

山城「どうせあれの近くにいて感染したんでしょう。瑞穂壊したのも同じ」

明石「いいじゃないですか。だって私化け物ですし」

雲龍「ね? 」

天城「……何か違いません? 」
99 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/17(木) 13:35:51.11 ID:E/D2TtbqO

< 紹介料、お安くしておきますよ? >






龍田「ヒトミちゃんとイヨちゃん二人相手にするのって嫌がりそうね、あの人」

伊13「え……? 」

龍田「だってあなたたち二人とも処女でしょう? 面倒だって言いそうだものあの人」

伊13「だとして、それ以外の私に、なってこいと? 」

龍田「姉妹レズの延長線上でもいいんじゃない? 何なら男でもお姉様でも紹介できるけど? 」

伊13「」
100 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/17(木) 13:40:00.70 ID:E/D2TtbqO

< あ、惜しかった >







龍田「それにほら、いい道具おしえてくれそうなヒトがいるじゃない? 」

伊13「雲龍さん、ですね」

龍田「ええ。……Littorioも天城ちゃんもなんだか皆そう見えてこない? 」

伊13「え、まぁ……確か、に? 」

龍田「それに扶桑姉妹とか阿賀野姉妹もあの身体でしょう? 」

伊13「う、うん? そう、なのかな? 」

龍田「涼月ちゃんなんて明らかにストレス溜めてそうだし涼風ちゃんも変なこと知ってるし、あぁ叢雲ちゃんたちも」

伊13「うーん……あれ、なんだか本当にそうな気がしてき

伊14「ストーップ! はいはいそこまで! うちの大事な姉貴をピンクだかパープルだかに洗脳しないでくれます〜 ? 」
101 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/17(木) 13:41:24.04 ID:E/D2TtbqO

< まぁ、異様に好かれる人嫌われる人はいる >








阿賀野「サンー、ご飯持ってきたよー」

加賀「」

能代「? 」

加賀「……何故あなたが呼んだら近寄っていくのかしら」

阿賀野「? 」

天城「またそんな傷付いた顔して……はぁ」

赤城「でも加賀さんには多少なりとも近寄りますし甘えることもあるわけで。
私の場合一定距離内に近寄ることも許されないんですけど何なんです? 」
102 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/17(木) 13:42:29.68 ID:E/D2TtbqO

< 嫌悪や侮蔑とはまた違う種類の >







赤城「はーい、近寄りますよ。…………ね? 」

阿賀野「何で? 別に敵意とか無いんですよね? 」

雲龍「本能なのか何なのか」

龍田「裏表とも人格とも所業とも違うというか……Bismarckでさえ黒猫に懐かれているのに」

海風「単に赤城さんがBismarckさんより酷い女なだけでは? 」

赤城「」

龍田「あら〜……」

能代「赤城さんが絶句するってBismarckさんへの低評価は一体何なんですか……」
103 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/17(木) 13:43:26.51 ID:E/D2TtbqO

< すんなりというのもそれはそれで >







海風「成人式が終わったので」

提督「終わったので? 」

海風「晴れ着を」

提督「晴れ着を? 」

海風「買ってください? 」

提督「いいよ? 」

海風「ね? 張り合い無いでしょ? 」

伊13「そういう、問題、かな? 」
104 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/17(木) 13:45:04.03 ID:E/D2TtbqO

< そういうものだよ >






海風「だってベッドでねだったらもっと条件とかつくんだよ? 」

伊13「そういう、もの? 」

海風「そうい

提督「そういうものだよ」

旗風「……妙に、力説しますね? しかも一言で」
105 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/17(木) 13:46:30.64 ID:E/D2TtbqO

< ばとるふぃーるど >







漣「ふへぇー……何回やってもサーバ変えても味方がクッソ使えない」

提督「自分のスコアがいいなら問題無いだろう」

漣「そりゃそうっすけどね? 一応勝ちたいですしそもそも展開でキルレなんて割と左右されちゃうんすよ」

提督「でもあれじゃね? 味方弱くて敵がワラワラ迫ってくる方がキルは増えるんじゃねぇの? 」

漣「ところがどっこいそうでもない。まぁ、漣がそのレベルに達してないだけかもですけど」

提督「ふぅん……」

漣「…………」

提督「…………」

漣「…………ちなみに分隊の上から漣、二人目が明石さんで三人目が夕張さんで四人目が秋雲っすよ」

提督「えぇ……」
106 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/17(木) 13:47:32.54 ID:E/D2TtbqO

< 寧ろストレス酷くてデスの悪循環に陥る方が >







提督「まぁ……別に何をやろうと構わないが」

漣「ええ。ヘッドセット使ってもいいんですけどちょっとそーいう気分じゃなくて」

提督「ほーん。……俺ゲームなんて詳しくないけどさ」

漣「? 」

提督「夕張のキルだけエゲツなくね? 他も皆上位だけど」

漣「何か嫌なことあったんでしょうねぇ」

提督「そうか。…………そういうものか? 」
107 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/17(木) 13:50:16.80 ID:E/D2TtbqO

< はい? >







提督「あれ? 待てよ? 一月十四日にバレンタインで貰いそうなものには到底及ばないダサい物を渡せばな? 」

明石「え、ええ」

提督「三月の三倍返しも楽なのでは? 」

明石「その理論で行くとまぁ確かに楽ですけど」

提督「問題は何事も無く十四日を過ごしてしまったことだな」

松風「昼前まで寝た上に陸軍からの電話で飛び起きて、
しかもお酒飲みながらぶっ通しで深夜まで仕事なのは何事も無く、じゃないよ? 」

明石「え? 」

提督「え? 」

松風「……は? 」
108 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/17(木) 13:54:01.14 ID:E/D2TtbqO

< 連れ歩くのもそれはそれで楽しいかな >








雲龍「コスデリってどうなのかしら」

提督「どう? って何がどうなんだ」

雲龍「そのまま来るのかしらって」

提督「来るんじゃねぇの? コート羽織ったりしてきてさ」

雲龍「秋冬は兎も角夏も? 」

提督「んー……イメージだけどあぁいうのって怖いお兄さんが車で送迎してくるわけだろう? 」

雲龍「それならやっぱりそのまま来るのね」

提督「じゃねぇの? よっぽどヤバい衣装じゃなきゃ少しくらい街中歩けるだろうし」

雲龍「それなら今度制服でデートしてもいい? 」

提督「いい、けど。OLとかかっちりしたやつだよな? まさかセーラーとか……おい、俺捕まるぜ? おーい? 」
109 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/17(木) 13:54:46.82 ID:E/D2TtbqO

< その間抜け顔が見たかっただけです >







旗風「というか普通にお話進んでますけどコスデリって何ですか? 」

提督「え……」

雲龍「割に難しいわね。あくまでイメージだし」

旗風「はぁ。…………まぁ、知っていますけれどね、そもそも」
110 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/17(木) 13:57:42.81 ID:E/D2TtbqO

< 確認、必要でしたか? >







雲龍「嗚呼……其処は既にして罰を受けようと浅ましく慄いているの、
甘く熱く煮え滾って蜜を溜めた雌壺ですもの」

江風「即興でよくそンな出てくるな」

雲龍「セリフとして言えてそれを無意識にできればもっと気持ちいい気がするの」

瑞穂「そんなことペラペラされても萎えると思いますけど」

Littorio「ですよね。あの人がどうなのかは分かりませんが」

雲龍「あの人なら一度興が乗って悪ノリして喋り倒して色々ヤって終わった後に真顔で言葉遣い注意されたわ」

瑞穂「…………あの人が一番おかしいですよね? 」

Littorio「ふふ……何の、確認ですか? 」
111 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/17(木) 13:58:27.00 ID:E/D2TtbqO

< 酔った。それはもうストレートに >







龍田「いじめなんて非効率でつまんなくて陰湿なことしないわよぉ〜 」

加賀「そもそもいじめに関して非効率、なんて言葉普通使わないと思うけれど」

龍田「まぁ、効率的ないじめはいじめじゃなくなりますからねぇ〜 」

加賀「なるほど、深いわね。…………あなたの落ちた沼が、だけれど」
112 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/17(木) 14:01:00.60 ID:E/D2TtbqO

< それは嬉しいことだろうか >






山城「昼間っから何ようるさいわね……アルコールの静脈注射でもしたわけ? 」

龍田「あらぁ〜 、昨夜は楽しかった? 」

山城「まぁ、ね。……おはよう」

龍田「おはよー」

加賀「……この三人だと私、一番まともな自信があるわ」
113 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/17(木) 14:02:00.83 ID:E/D2TtbqO

< 仲の良い二人は置いてきまして >







高雄「はぁ……いえ、本気で別れたいだとか遠ざけたいだとか思ったことは無いんですよ」

天城「本気の本気で、ですか? 」

高雄「ええ。殺したい程憎んではいますけれどね、常に」

加賀「これは深くない」

天城「真理、ですね……」
114 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/17(木) 14:05:12.55 ID:E/D2TtbqO

< 皆違って大体良い >








雲龍「コピペ? って言うの? こういうのを見たのだけれど」



・A angel
・B beautiful
・C cute
・D delicious
・E excellent
・F fantastic
・G great
・H hallelujah



漣「は、はぁ……」

雲龍「私って、何て言われるのかしら? 」

涼風「それ以上あるのか……いや、あるだろうけどさ」
115 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/17(木) 14:07:33.17 ID:E/D2TtbqO

< not Angelic but Demoniac>






漣「や、実際雲龍さんが何カップかなんて知りませんけどね? 」

雲龍「ええ」

漣「たぶんご主人様は綺麗で可愛くて美味しくて素晴らしくてマジヤバくてすっごくて理想郷の女かよ、みたいに思ってますよ」

雲龍「そう思う? 本当に? 」

漣「嘘じゃないですよ? まぁ……天使的じゃあなくて悪魔的、って思ってるしょうけど」
116 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/17(木) 14:09:24.91 ID:E/D2TtbqO

< ノリと気分と思いつきで生きております故 >







提督「へい、当警備府非公式経理担当」

漣「なんです? 」

提督「今のところ誰の負債が一番多いんだ? 」

漣「タブに纏めてるんで雑把ですけどー、能代さんとイヨがヤバいっすね。割と派手に」

提督「イヨは兎も角能代は意外だな」

漣「あれで付き合いいいから最後までいるのに引き際誤った挙句半端に賭けますからねぇ」

提督「まぁ、四半期に一度あるボーナスチャンスで挽回の可能性はあるけどさ」

漣「何ですそれ初めて聞きましたよ? 」

提督「タブに纏めてる経理担当も初めて言ったぞ? 」

初月「話が適当な割に創作とノリが……お前たち、いっつもそうなのか? 」
117 : ◆5z7C0EoTrg [sage saga]:2019/01/17(木) 14:10:16.15 ID:E/D2TtbqO

これからまた時々ポツポツくるかと

ありがとうございました
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/17(木) 16:25:01.74 ID:1YyWTBcwo

大量で嬉しい
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/17(木) 20:11:17.70 ID:mM35YX84O
やっぱり雰囲気がすきだなぁ
乙です
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/19(土) 01:02:57.74 ID:MmWN4Ysv0
やはりいいな。この感じ。乙です
121 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/20(日) 23:13:43.49 ID:dASMyPFx0

< あったんですそういうイベント >






天城「何ですそれ」

雲龍「絵葉書。何だか物足りない気がして自分ならどう描くか考えていたの」

天城「最初から自分で描きましょうよ。……そんなものどこで? 」

雲龍「ほら、去年三組に分けて旅行に行ってきたでしょう」

天城「あぁ、姉様たちは函館に三日間でしたっけ」

雲龍「怒涛の勢いで函館勧められればね、仕方無いわ」

天城「天城たちは東北三県でしたけれど」

雲龍「まぁ、私のところはリーダー? が愛宕だったし」

天城「天城のところは……うぅん? 」

雲龍「天城と扶桑と初月と旗風とあと……漣の苦労が、偲ばれるわ」
122 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/20(日) 23:14:34.28 ID:dASMyPFx0

< 行ったんです、行ったんですってば >







天城「とはいっても姉様たちの方が好き勝手希望するイメージでしたけれど」

雲龍「私は着いていっただけだし愛宕も好きなところ行きなさいってタイプだから」

天城「漣さんも基本そうでしたが……結局ほぼ彼女に着いていきましたねそういえば」

雲龍「こうなると高雄・叢雲組が気になるけれど……変なところ行ってそうね」

天城「そういえば何故殆ど誰も旅の思い出なんて話さなかったんでしょう。
どこに行ったかなんて一言で済むのに」

雲龍「した気もするけれど、何故か、というか靄がかかっているというか……忘れた感じがするわね、どことなく」
123 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/20(日) 23:15:23.31 ID:dASMyPFx0

< 額じゃないとは思うものの >







Littorio「Littorioたちは各地の地酒を集めて回りましたよ? 」

天城「それは知っています」

雲龍「連日地酒と肴が届いていたわねそういえば」

Littorio「全員で総額いくら位使ったんでしょうか」

雲龍「交通費を除いて一人頭……十万くらい? 」

天城「すみません天城そんなのじゃきかないです」

Littorio「Littorioも」

雲龍「あ、そういえば私も」

天城「……」

Littorio「……」

雲龍「……一人頭、幾らにすればいいと思う? 」
124 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/20(日) 23:15:58.78 ID:dASMyPFx0

< 双子の子供から一斉に、とかどうなのかな >







海風「ではあの人の笑顔プライスレスということで」

雲龍「もうそれでいいわね」

天城「異議、ありません」

Littorio「ええ。……若干引き攣ってきていましたけれどね、何度目かのお土産から」
125 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/20(日) 23:16:56.66 ID:dASMyPFx0

< 言葉で否定するのは簡単だけれど >






叢雲「でも予想できたことよね。あいつにお土産集まるのなんて」

加賀「それでも、ということでしょう。一人どれだけあげたのよ」

叢雲「私は酒瓶一本だけど? 」

加賀「ふぅん……」

叢雲「何? 」

加賀「いえ、それを聞いてやっぱりあなたあの人と一番考え方合うのねって」

叢雲「…………」
126 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/20(日) 23:18:03.51 ID:dASMyPFx0

< そこから展開していくのもまぁ >






明石「私とキスしてるのに雲龍さんにイかされてる瑞穂さん見ると確かにちょっと萎えますね」

愛宕「ちょっと気持ち分からないわねぇ」

高雄「……私はかなり、分かるけれど? 」
127 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/20(日) 23:18:57.96 ID:dASMyPFx0

< 今更異常者を見る目で見られても >






愛宕「だってあの人は男だし。多少下手でもイくでしょう? 」

明石「そういうものですかね」

高雄「そういうものだと思えればいいのですけれど」

初月「……純情、かな? 」

涼月「違うでしょうどう考えても」

愛宕「それに私ならヤり返……何? 」
128 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/20(日) 23:20:04.13 ID:dASMyPFx0

< 手慰みに一つ、とはいかないけれど >






赤城「訓練ねぇ……いえ、名目上は確かにそうですけれど」

提督「頼むな。一応報告書は必要だし加賀や雲龍がしたいって言ってたから」

赤城「構いませんよ。……あなたたちといるとそれすら忘れてしまう、それだけですから」
129 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/20(日) 23:22:23.99 ID:dASMyPFx0

< まぁ、ほら、実戦形式の後ってアソビ入れるものだよね >






赤城「とは言っても一通り通常通りの訓練メニューはこなしていますし」

提督「連携だとか合図、座学もな」

赤城「ええ。何か特殊なものを? 」

提督「加賀たちが考えた得点式の訓練でスコア競うんだとよ」

赤城「なるほど。……訓練? 」
130 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/20(日) 23:25:51.86 ID:i8RQHgJs0

< 自分が負けたときの保険に聞こえないことも無い >






漣「ちなみに個人戦と絡めて団体戦もございまーす」

赤城「はぁ」

漣「空母の皆さんを分隊長にしてその他割り振りの後、開始です」

赤城「まぁ、別に構いませんけれど……クジ引きでもするんですか? 」

漣「そりゃあ公平にやんなきゃですからね」

加賀「赤城さんの分隊に入ったらほぼ一位が当確なのだから死ぬ気でやってもらいます」

伊13「当確なら、死ぬ気でやらなくても、いいんじゃ……いや、真面目には、やりますけど」
131 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/20(日) 23:29:05.45 ID:TKTqrCk00

< 裏とかそういうのは敢えて考えない >






漣「まぁ、ヒトミ・イヨ姉妹とか明石さんは運営側っすけどね」

伊13「あ、そうなの……」

伊14「ま、しゃーないねー。人数が空母に合わせられないし」

漣「なので一位のご褒美が無い代わりにこのご主人様に言うこと聞かせられる券を一枚贈呈致します」

伊13「へぇ……」

伊14「なるほど? 」

漣「ただ割とハードなんでキリキリやってくださいね? 特に明石さんは! 」

明石「初めて聞きましたよそんなの……いやでも、あれ、もしかしてどう転んでも得しか、しない? 」
132 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/20(日) 23:29:35.49 ID:TKTqrCk00

< 誰も止めない >







愛宕「ほらほら、いっそお姉さんに流されましょう? 」

提督「流されてここまで堕ちたんだけどな……まぁいいか」

高雄「よくないのですけれど……まぁ、いいですね」

提督「いいか」

高雄「いいです」

愛宕「いいでしょう? 」

提督「うん。…………あれ? 」
133 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/20(日) 23:30:26.96 ID:TKTqrCk00

< 考慮に値致しません悪しからず >







高雄「アルコールで気分がいいからいいの。大体私は化け物ですし」

提督「そういう問題じゃないだろー? 」

高雄「私から逃げられなくなって久しいでしょう? 」

提督「酔うにも限度が必要だろー? 」

高雄「あぁもう……もうっ」

提督「ひぃっ」

愛宕「さすがに寝台の上で仮にも想い人に拳銃向けるのは無いかなーって」

提督「つーかそれどっから出したお前」

高雄「私の、言うこと、聞けない、の? 」

提督「聞く聞く聞く超いい子になるわ」

高雄「よろしい」

愛宕「…………あれ、私の居場所は? 」
134 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/20(日) 23:31:05.09 ID:TKTqrCk00

< パァン! >







高雄「そんなものは無いわ」

愛宕「えー? お姉ちゃんとしてさすがにそれはおかしくない? 」

高雄「む……それならそうね……そこ」

愛宕「床を指している様に見えるわね」

提督「絨毯はあるものの冬の冷たさマックスな床を指してるな」

高雄「あなたはそこで十分でしょう? 」

愛宕「えぇ……」

提督「何この悪酔い……」

高雄「私はこの人の隣で寝るかっとっあぁぁぁぁっ!

提督「ひぃぃぃぃっ! 」

愛宕「あっぶなー…………まさかセーフティ外してるなんて」
135 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/20(日) 23:31:43.34 ID:TKTqrCk00

< はてどこに? >






雲龍「! 何のプレイ? 」

龍田「あら、遂に見切られたのかしら」

涼風「今のはアメリカ製のLIFECARD 22LRだな。
超小型だし折り畳めるってこの前高雄さんが」

雲龍「まぁ、問題無いでしょうたぶん」

能代「あなたたちの頭にはあるようですけどね……大きな問題」
136 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/20(日) 23:32:40.24 ID:TKTqrCk00

< 間違いではない >







高雄「…………Zzz」

提督「ふぅ、死ぬかと思った」

愛宕「ベッドで高雄に撃たれて死んだ、って言ったら」

提督「うん? 」

愛宕「たぶん誰一人疑いもせずあなたが悪いって思うわね」

提督「だろうな。…………まぁ、回り回ってって話だと今ので死んでも俺が悪いし」


137 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/20(日) 23:36:10.30 ID:TKTqrCk00

< 気絶もそもそもおかしい >





提督「や、でもさ、ちょっといい? 」

愛宕「なぁに? 」

提督「一瞬だけお前の顔がキレた能面みたいになってたのはいいよもう、我がことながら理解できるし嬉しい」

愛宕「うん」

提督「撃った瞬間からショックで気絶するまでの高雄が見せた絶望顔が頭から離れなくて寝れそうも無い」

愛宕「それはまぁ……うーん? 」

提督「元々狙い外してたんだしどうせ当たらなかっただろいが……あんなにか? 」

愛宕「私からは見えなかったけど……うん、そうならないと、おかしいくらいだとは思うわよ? 」
138 : ◆5z7C0EoTrg [sage saga]:2019/01/20(日) 23:36:37.08 ID:TKTqrCk00

ありがとうございました
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/20(日) 23:56:56.90 ID:3YoKiaXw0
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/20(日) 23:57:52.07 ID:xjd6kCiNo
お疲れ様です
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/21(月) 02:58:42.89 ID:EnBAvvTQ0
乙乙
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/01/21(月) 04:54:27.46 ID:10e41jVt0
開き直るのも罪悪感に駆られるのも両方想像できるなここの高雄……どっちに転んでも提督の責任だし?
143 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/24(木) 22:34:16.41 ID:nZW+GE+10

< 意味の無い鬱屈 >








高雄「あぁ……気分悪い」

愛宕「そうねぇ……でもさすがに三日も間置いてそれなの? 」

高雄「昨日はあの人秋田に出張だし昨日なんてあの人に会わない様に生活していたもの」

愛宕「はぁ……? 」

高雄「私が悪いのは兎も角、あなただからそういう反応なのよ」

愛宕「そうかもだけど……うぅん」

高雄「……なんなら、代わってくれる? 」

愛宕「絶対イヤ」

高雄「…………でしょうね」
144 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/24(木) 22:35:09.90 ID:nZW+GE+10

< それはまぁ皆様近似の >








愛宕「そりゃあね。…………でも、よく考えると身体の代謝弄れる化け物が気絶するって凄いわね、しかも戦闘以外で」

高雄「明石さんの見解だと寧ろ可能性としては普通の人間より有り得るみたいね」

愛宕「ふぅん? 」

高雄「精神的な強度が意識に直結しやすいとかなんとか。
私たちは意識的にか無意識的にかで身体の代謝や筋力を変化させられるわけだけれど」

愛宕「無意識的に防御の構えを取ったか強制的にシャットダウンしたんじゃないかってこと? 」

高雄「みたいね」

愛宕「なるほど。……高雄のヒューズって物凄く歪で色んな材質混在っぽいわね、柔いの硬いの色々」
145 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/24(木) 22:35:51.56 ID:nZW+GE+10

< まぁ、大体世の中そんなもの >








高雄「まぁ、でも……あなたの鶏雑炊は異常に優しい味なのよね。
これを食べているときって大体私駄目になってるときだけれど」

愛宕「二日酔いのヒト量産される場所だからいつの間にかね? 」

高雄「ふぅ……覚悟、できたわ」

愛宕「漸く目合わせて謝ってくるの? 謝った後ほぼ二日も避けてたこと」

高雄「ええ、勿論許してはくれるでしょうけれどやっぱり後悔とか怖さとかあとちいさな絶ぼ

愛宕「まぁ、今はどこかの軍人さんと会議中だけど」

高雄「…………」
146 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/24(木) 22:36:35.27 ID:nZW+GE+10

< そりゃあ分からないものは分からないですからね >







雲龍「正真正銘本物のアニマルビデオを買ってみたわけだけれど」

旗風「そんな形容しないと誤解されるって酷い為体ですね」

雲龍「そう? ……まぁ、買ったのよ」

旗風「ええ」

雲龍「映してる間、サンの様子を眺めている方が面白いわ」

天城「じーっと見てますからね。どんな動物でも」

雲龍「あれで動物の種類によって表情だとか緊張具合、違うのよ? 」

天城「はぁ」

旗風「分からないでもないですけど……相変わらず分からないヒトのことを分からないって顔してますね雲龍さん」
147 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/24(木) 22:37:04.40 ID:nZW+GE+10

< なんだか見てはいけないモノを見た気分に >







GZ「…………」

WS「…………」

Aquila「…………」

GZ「…………まさか素面のPolaが映画を観ながら号泣しているとはな」
148 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/24(木) 22:37:43.73 ID:nZW+GE+10

< そういうきんむさき >








WS「ん、んん……ノックの後は待つべきでしたね、そもそも淑女としてあるまじき行為でした」

Aquila「いつもがいつもですからねぇ……割とノータイムで開けましたよね」

GZ「『クイール』だったか、あの映画は」

WS「ええ。あれ、どういう映画なのかしら」

GZ「どうやら犬が出てくる感動モノらしい」

Aquila「走狗や雌犬はその辺りに跋扈してますど〜 ? 」

あきつ丸「そんなものに感動するか間抜け。
…………しかし貴様の覚えた単語からしてやはりまともな生活ではないのだろうな、確実に」
149 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/24(木) 22:38:38.87 ID:nZW+GE+10

< 贅沢な袋小路 >








愛宕「それで? 」

提督「うん? 」

愛宕「高雄は何て? 」

提督「別に。聞きたくなかったから昼はデミオムライスつくってって頼んだ」

愛宕「なるほどそれで。……下手したらフルコース用意するペースだったけど? 」

提督「いいだろう別に。その後運動すればいいよ」

愛宕「ふぅん……まぁ、いい落とし所かもだけど。高雄が得してない? 」

提督「誰か損する? 」

愛宕「私。私の時間、減る」

提督「そりゃ……そりゃあさ……何すれば許してくれる? 」

愛宕「許すわけないじゃない。あなたの咎なんてあなたが背負いなさいよ」

提督「うん。…………いっそ誰か刺してくれよマジで」
150 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/24(木) 22:39:47.10 ID:nZW+GE+10

< 艨艟による哀歌 >








あきつ丸「ま、確かにそうだろう。復讐は何も生むまいよ」

鹿島「はぁ」

あきつ丸「一太刀目の傷によって憎悪が生まれ、
復讐とはそれを消し去りたいと乞い願うことだ」

鹿島「寧ろ復讐は清算である、と」

あきつ丸「あぁ。その復讐が二の太刀であるとするならば、確かに復讐は憎悪を生むとも言えるが」

那珂「憎悪も愛も、感情っていうのはその人個人だけのパーソナルだからね。完結してるの」

鹿島「あなたまで」

那珂「意外? 」

鹿島「ええ、あなたはずっと明るい、陽の下を歩きたいと願っているように見えますから」

那珂「そりゃそうだけど、さ。願っても、努力しても、足掻いても……戻ってきちゃうものなんだよ、人間っていうのはね」
151 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/24(木) 22:41:02.74 ID:nZW+GE+10

< 輝かしいものへの反駁など有る筈も無く >







あきつ丸「ハンッ……人間だと? 」

那珂「悪い? 那珂は自分のこと人間だと思ってるよ?
ただちょっと壊れにくくて変な力使えてすっごい可愛いだけでさ」

あきつ丸「そうか。いや、別に他人の意見に口出しなどしないが」

那珂「してくれてもいいよ? 那珂ちゃんだって偶には論理と屁理屈で喧嘩でもしたいのに」

あきつ丸「そんなことできるわけあるまいよ。……自分が自分である、限りは」
152 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/24(木) 22:42:28.54 ID:nZW+GE+10

< 敵の敵も敵ですからして >








龍田「そういえば横須賀にあなたのことだーい好きな将校さんいたじゃない」

山城「あぁ、あの煙草大っ嫌いで神経質な間抜け」

龍田「あの人、昇進直後に離婚したみたいよ? 」

山城「ふぅん……」

龍田「そろそろ我らがあの人の立場上作戦立案の補佐が必要って言われてるみたいだし」

山城「高雄と愛宕で十分でしょう。
横須賀や呉は兎も角、舞鶴や佐世保ですら人間の将校なんていないのよ? 」

龍田「確かに厳密には私たち艦娘のいる部隊は独立した編成だけど……ねぇ? 」

提督「お前が呼んでほしいなら呼んでやる」

山城「あら、自分の女に固執する男に見せびらかしたい趣味でも? 」

提督「無ぇけどさ。……難しい立場ってことだよ、俺も、お前も」
153 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/24(木) 22:43:28.72 ID:nZW+GE+10

< えーっ……持ち帰り、急ぎ、検討致します? >







龍田「ちなみにその人って若手のホープだしどこかの華族出身将校さんの次代って言われてるのよ? 」

提督「あぁ、つまり俺のいたポストの次の次の次候補ってことか」

龍田「そうなるわねぇ〜 」

山城「別に男に地位なんて求めな……あなた、龍田に恋した男、鹿島に求婚した男、件の男? 」

提督「そうだな」

山城「…………海軍には馬鹿とクズを就ける暗黙でもあるのじゃなくて? そのポスト」
154 : ◆5z7C0EoTrg [sage saga]:2019/01/24(木) 22:44:30.91 ID:nZW+GE+10

ありがとうございました
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/24(木) 23:05:23.06 ID:YG/xe0Pz0
乙 改めて列挙するととんでもないポストだw
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/25(金) 01:27:19.48 ID:ZS9Xim4Fo
おつおつ
157 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/27(日) 20:59:17.58 ID:Q6OtlFr1O

< 清楚の覇王になりたいものですが >






提督「だからつまりだな、項羽に関しては項籍であっても間違いではないが、間違っているんだ。
学者様の所見だとかは兎も角単なる一歴史好きな読者からすればな。仮令にわかと謗られようと」

阿賀野「ふーん? 西楚の覇王本人はそう呼んでほしかったんじゃないの?
さすがに阿賀野当時の文化なんて知らないけど」

提督「いや、それは違う。歴史のテストで『紀元前209年頃に陳勝・呉広の乱を機に叔父と放棄し云々した人物を書け』、
って問題で“ 西楚の覇王 ”とか書けるか? 」

阿賀野「そりゃあ駄目だけど。でも歴史好きなら項籍でも分かるし朱温だって分かるでしょ? 」

提督「何? 後梁の話始めるとか項梁にかけてるわけ? 」

阿賀野「別に。まぁ、それが嫌なら春申君とか平原君の名前も一応分かるんだよね? 」

提督「そりゃお前黄歇と趙勝だろうがよ」

高雄「はぁ。…………阿賀野さんがここまで中国史の話できるなんて青天の霹靂どころではないですね」
158 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/27(日) 20:59:58.48 ID:Q6OtlFr1O

< 意味不明と自明 >







能代「阿賀野姉ぇはかなり強いですよ? 歴史」

高雄「えぇ……」

能代「能代も人並以上には分かる筈ですし」

高雄「阿賀野姉妹もよく分からないですね、なんて言おうと思いましたけれど」

能代「そもそもまともにイメージ通りのヒトなんてどこ見回してもいないのでは? 」

高雄「ですよね。…………雲龍さんには誰も、及ばないでしょうが」
159 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/27(日) 21:00:49.95 ID:Q6OtlFr1O

< 前立腺の健康気にする仙人か何かかな? >






提督「滅茶苦茶スッキリした。っていうかすっげぇ調子よくなった」

高雄「では今度から煮詰まったら阿賀野さんでも呼んできます? 」

提督「真面目に効くかもしれねぇわそれ。好きなだけ歴史関係喋り散らかせるとか最高かよ」

高雄「前まで筋トレかランニングだったのに」

提督「いやぁ、やっぱね、無心になれるものより好きなものだよ」

雲龍「自慰よりセックスみたいな? 」

高雄「別物では」

提督「そうだな。…………そもそも無心でシこれるか? 」
160 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/27(日) 21:01:25.95 ID:Q6OtlFr1O

< 癒されて、結局いつもと同じ >







雲龍「……ぁ」

提督「何だよ、言うなら早く言え」

雲龍「言ってもいいの? 」

提督「拒否しても勝手に喋り散らかすだろうが」

雲龍「まぁ、そうね」

提督「いつも通り僕はお仕事中なんですがね……はぁ、せめてコーヒーでも淹れてきてくれ」
161 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/27(日) 21:02:18.13 ID:Q6OtlFr1O

< いや、でも、まぁ……結構興味は有る >







提督「コーヒーどうも。……で? 」

雲龍「寝取りフリプレイはどうかしら」

提督「…………はい? 」

雲龍「私がこう、“ ごめんなさいあなた…… ”とか“ これがいいのっ ”とか“次の子もお願いしますねっ ♥︎ ”とか言うの」

提督「内容は兎も角お前の発想って時々度肝抜くハイレベルだよな」

雲龍「ありがとう」

提督「褒めてると取るんじゃねぇよ馬鹿女。
……なんかそれやって興奮したらアイデンティティ崩壊する気がするな、かなり」
162 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/27(日) 21:06:12.57 ID:Q6OtlFr1O

< 欲しいモノ、要らない者、得られないヒト >





龍田「女なんて皆そうじゃない? 興味無い男なんて、余程気を遣わないといけない相手かイケメンじゃないと鬱陶しいだけよ」

Roma「冷たい女」

龍田「あなたがそれ言うわけ? 」

Roma「あら、私あの男に優しい女の称号戴いているのよ? 」

龍田「何の価値も。……いえ、あなたではなくて貰ったのが私なら、きっと泣く程、嬉しいでしょうけど? 」
163 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/27(日) 21:06:48.84 ID:Q6OtlFr1O

< 死んでるわけでもないだろうけれど >






Roma「ま、いいでしょこの辺で。楽しい話題じゃないわ」

龍田「いいけど、けど」

Roma「やけに引っかかるわね。……あれって割に」

龍田「? 」

Roma「冷たい顔した女の目元とかに惹かれる傾向にあるわよ。経験上」

龍田「知ってる。知ってるんだけど……現状高雄に勝てる子いる? それ、生きてる? 」
164 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/27(日) 21:08:46.94 ID:Q6OtlFr1O

< “ こしつ ”と“ こしゅう ”とかもまぁ、話す相手によるかな >







提督「この国に生きていると結構悩むわけだよ。あしたとあすの使い方とかね」

Roma「シチュエーションによって違うって言いたいんでしょうけど……結局は世界をゲームだとか小説だとか、文章で感じてる人間の戯言」

提督「」

Roma「うん? 」

高雄「割にクリーンヒットというか……いえ、そもそもリアルの肉に対する欲は人一倍では、あるけれど」
165 : ◆5z7C0EoTrg [sage saga]:2019/01/27(日) 21:13:34.77 ID:Q6OtlFr1O

ありがとうございました
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/27(日) 21:19:53.01 ID:DuaoIGhPo
お疲れ様です
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/27(日) 22:33:07.39 ID:xxTGu4aW0
乙です
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/27(日) 23:10:15.86 ID:BeaNmiG3O
乙乙

本来はあすは次の日のことで
あしたは次の日の朝のことなんだっけ?
169 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/28(月) 21:57:15.60 ID:TEzil4r+O

< んなもん知らんがなとか言われつつ >








雲龍「女っていうのはね、非常に散文的な夢想家なの」

天城「矛盾の塊とかそういう意味ですか? 」

雲龍「まぁ、それも間違いではないけれど……情緒なんて本当はどうでもいいのに欲しがるのね、そういうものを」

天城「自分でも分からない理解だけしている気になったものを望んでいると? 」

雲龍「どういうのかは兎も角サプライズって嬉しいと思うような気がするでしょう? 」

天城「それは……まぁ、分からないわけではありませんけれど」

雲龍「で、翻って男っていうのは女のそういうところを理解する気も無いのに喜んでほしいのね。
取り敢えず内容は兎も角、何かで」

天城「なるほど。それは非常によく分かります」

雲龍「ね? 」






提督「随分と微妙なとこ突いて……いや、うぅん、精進、致しましょう、ええ。やってやりますとも」

愛宕「別に今のままでいいけれど。…………まぁ、男の子ってそういうものだものね、本当」
170 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/28(月) 21:58:45.84 ID:TEzil4r+O

< ばぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁりいっ! >







阿賀野「ふぇー……眠いね」

能代「阿賀野姉ぇはいっつもそうでしょ」

阿賀野「うーん……やる気出ない」

能代「はぁ」

阿賀野「…………提督さんにプールの使用許可貰ってくる」

能代「うん。……能代も行くかな。たまには泳がないと」






漣「さーってやって参りましたチーム対抗メドレー!
即席阿賀野チームに対するは即席能代チーム! さぁ賭けた賭けた! 」

能代「別にいいけど……けど、ねぇ? 」

提督「……さすがに俺の所為ではねぇと思うが」
171 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/28(月) 21:59:24.67 ID:TEzil4r+O

< ちなみに >







提督「阿賀野、叢雲、イヨ、山し……山城ぉっ? 」

山城「何? 私が泳いじゃ悪いの? 」

提督「や、文句なんて無ぇけどお前こういうの参加するやつだっけ? 」

山城「扶桑姉さまがやるって言ってしまったから。
姉さまと釣り合い取るなら私しかいないでしょう? 」

提督「まぁ、そうだな」

Littorio「一応LittorioとRomaも戦艦カテゴリでは……いえ、拗ねてなんていませんよ?
身体励起不可の運動が苦手なことくらい自覚していますもの、ええ」
172 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/28(月) 22:00:17.43 ID:TEzil4r+O

< しったことか♥︎ >








愛宕「んー……で、能代、江風、ヒトミ、扶桑、と」

高雄「私たちも入れてもらう? 」

愛宕「高雄がやりたいならいいけど」

高雄「実はそうでも」

愛宕「でしょう? それに私もう能代チームに賭けちゃったし」

旗風「私たちももう賭けてますよ」

松風「僕たちは阿賀野さんチームだけどね」

Roma「何をやっているかと思えば……ナチュラルに賭けるってどうなってるわけ? 」

提督「や、それは別に俺の所為ではな……俺の所為かな、やっぱり」
173 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/28(月) 22:01:38.26 ID:TEzil4r+O

< 酔って喪っちゃったの、書溜め >







愛宕「んー……で、能代、江風、ヒトミ、扶桑、と」

高雄「私たちも入れてもらう? 」

愛宕「高雄がやりたいならいいけど」

高雄「実はそうでも」

愛宕「でしょう? それに私もう能代チームに賭けちゃったし」

旗風「私たちももう賭けてますよ」

松風「僕たちは阿賀野さんチームだけどね」

Roma「何をやっているかと思えば……ナチュラルに賭けるってどうなってるわけ? 」

提督「や、それは別に俺の所為ではな……俺の所為かな、やっぱり」
174 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/28(月) 22:02:31.25 ID:TEzil4r+O

< ……ごめんね、マジに >








愛宕「んー……で、能代、江風、ヒトミ、扶桑、と」

高雄「私たちも入れてもらう? 」

愛宕「高雄がやりたいならいいけど」

高雄「実はそうでも」

愛宕「でしょう? それに私もう能代チームに賭けちゃったし」

旗風「私たちももう賭けてますよ」

松風「僕たちは阿賀野さんチームだけどね」

Roma「何をやっているかと思えば……ナチュラルに賭けるってどうなってるわけ? 」

提督「や、それは別に俺の所為ではな……俺の所為かな、やっぱり」



175 : ◆5z7C0EoTrg [sage saga]:2019/01/28(月) 22:04:41.78 ID:TEzil4r+O

>>1 68
その辺難しいんですよね……
まぁ、適当に生きつつ時々泥酔のわたくしには関係有りませんけども(? )

ありがとうございましたすみません
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/28(月) 22:39:54.09 ID:S4Ty6Pvs0
乙 プールまであるんだホント色々あるなww
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/29(火) 11:08:30.13 ID:N6FAF7zMO
おっつおつ
178 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/29(火) 14:27:28.26 ID:43utLmSU0
乙です
179 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/30(水) 02:49:42.68 ID:GI3ehRZBo

中国史の人物の名称は商鞅もそうだけどいろいろややこしいのが多い
180 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/30(水) 23:29:47.54 ID:dcocHdiWO

< 語ろうと思うと寧ろガチで語ってしまうのです >







漣「実は漣こそ異世界からやってきた転生者なんすよー」

明石「ふーん? 無双してる? 」

漣「や、寧ろ周りのレベルふっつーに高くて何とも言えないです」

明石「前は何やってるどんな人だったんです? 」

漣「建築家でしたね。でっかい教会建てようとしたら宗教改革とかいうクソに当たりまして」

明石「それはそれは災難でしたね」

漣「ええ、そりゃあもう最高でしたよ。態度だけデカい間抜けの教区長とかが面倒なことを声高に」

明石「はぁ」

漣「……」

明石「……」

漣「……おもんねぇですね、これ」
181 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/30(水) 23:31:39.00 ID:dcocHdiWO

< 壊される、ということへの渇望 >






雲龍「で? 苦悩の梨とか、あったの? 」

漣「や、え、まだ続け……前世は漣、男だったんで知らないです」

雲龍「ふぅん……」

明石「幾ら身体直るっていっても雲龍さんあれは駄目ですよ、女として、駄目」

雲龍「分かっているけど……でもあれって不完全なのよ、機能。
効果的に苦痛と破壊を齎らす筈が最大効果は視覚に訴えるものに終わったもの」

漣「」

雲龍「まぁ、そういう取り返しのつかない恐怖心が心に与える影響を考えると素晴……うん? 」
182 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/30(水) 23:32:25.46 ID:dcocHdiWO

< 呟きつつ去っていき >







加賀「姉妹というかまぁ同型艦のスペックは割に近いこともあるけれど」

山城「ええ」

加賀「私たちって実際は金には代えられないワンオフ機みたいなものよね」

山城「だからこそ他国への派遣がちょっとやそっとでは返せない貸しになるわけでしょう」

加賀「その通り。一隻……いえ、一人の損失に対する補償ってどんな取り決めなのかしらね」

山城「ある意味での自由裁量というか、貸した側が一方的に決められるとか」

加賀「当然外交の暗黙は守りつつ? 」

山城「守りつつ」

加賀「そうよね……そういう、思考よね普通は。…………そう、ありがとう。参考になったわ」

山城「…………はい? 」
183 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/30(水) 23:33:32.87 ID:dcocHdiWO

< それだけでお釣りがくるがね >






山城「なにあれ」

龍田「さぁ? 」

山城「……あなたやあきつばかりと連んでいたから加賀さんも割に闇深いの忘れていたわ」

龍田「しかもあなたたちの前だから色んな話してるだけでね?
私もできない子の前だとただの美人よ? 」

山城「美人、っていうところだけ頷いてあげる」

龍田「あら嬉しい」

山城「ふん。…………だってあなたにはそこ以外、褒めるところなんて皆無でしょう? 」
184 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/30(水) 23:34:17.14 ID:dcocHdiWO

< そんな滅相も >







阿賀野「大人になった叢雲ちゃんとか旗風ちゃんは簡単に想像できるけど」

能代「うん? 」

阿賀野「逆に少女っぽい風にって考えると皆厳しくない? 」

能代「高雄さんだとか天城さんは割にできない? 」

阿賀野「うーん……でもほら、加賀さんなんて不可能じゃない? 」

能代「まぁ、言われてみると確か、に? 」

阿賀野「明るい、ってのでもないしじゃあ根暗かって言われるとそんなわけは無いし。でも可愛らしい感じな気はする」

能代「“ 明日は朝練だから早く寝なくちゃっ 。また明日ー ”みたいなこと夜の電話で言う加賀さん? 」

雲龍「何その気色悪い吐き気のする紛い物」

加賀「…………つまり、私は常にババアであれと? 」
185 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/30(水) 23:34:55.29 ID:dcocHdiWO

< 暖かい我が家 >







雲龍「そんな恣意的な」

能代「老成して落ち着いているんですよ」

阿賀野「そうそう大体そんな感じ」

加賀「そう。…………後輩に虐められている気がするのですが」

赤城「知りませんよそんなこと……」
186 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/30(水) 23:35:43.34 ID:dcocHdiWO

< 実際割とマジ >







雲龍「でもほら、そこの洋ロリ二人組は簡単に想像できません? 」

Roma「あ? 」

雲龍「ほらこの目。運動が苦手でお料理や読書を好む姉を守る勝ち気な妹っぽい」

Littorio「ふふ……Romaが守ってくれるなら安心ね? 」

Roma「ふん……姉さんなんていつの間にか一番しつこかった男のモノにされてそうですけどね」

雲龍「あぁ、エロ同人みたいに」

Roma「……あ? 」
187 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/30(水) 23:36:39.44 ID:dcocHdiWO

< リアルではない、且つある意味の理想がいて >







Littorio「まぁ……でも割にそんな感じではありそう。
ちいさい頃多少乱暴者でも成長して逞しく紳士に近付くものでしょう?
そういう妄想の中の男の子って」

雲龍「なるほど」

阿賀野「なるほど」

能代「なるほど」

加賀「なるほど」

Roma「分からなくは無いわね」

提督「ようおはよう昼飯は何を用……何? この異様に生暖かい目は」
188 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/30(水) 23:37:25.64 ID:dcocHdiWO

< 昼寝が終わりまして缶コーヒーでも >






愛宕「女はね、理由が有ったって無くたって、期日がはっきりしてたってしてなくたって、寂しくなる生き物なの」

提督「男も同じだぜ? そういうところは」

愛宕「でもあなたは女が多い人だから」

提督「お前だって沢山、人を選べるさ」

愛宕「駄目、駄目なのよそれじゃ……私の男はあなただけ、終わってるのよ、それで」

提督「うん。……うん、でもさ、いい? 」

愛宕「なぁに? 」

提督「抱き着いて感動的なところ悪いけどさ……俺、自販機行くだけなんだけど、ちょっといいかな? 」
189 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/30(水) 23:38:01.18 ID:dcocHdiWO

< 知れたこと >







愛宕「でもほら、あなた嫌われ者だから」

提督「そこはまぁ否定できないけど」

愛宕「自販機に行く途中狙い撃ちされるなんて割にありそうでしょう? 」

提督「ん……なんなら一緒に来る? 」

愛宕「それは怠いからいい」

提督「あっそ。…………つまりあれだろうお前、この部屋から出るなってことだろう、なぁ、おい、おーい寝るな馬鹿」
190 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/30(水) 23:39:33.13 ID:dcocHdiWO

< 我ながら >







愛宕「何よ五月蝿いわね」

提督「えぇ……」

愛宕「そもそもからして手軽に痩せたいんだろぉ? とか宣って体操着持ってきたのは誰よ馬鹿」

提督「や、それは私ですけども」

愛宕「分かる? 私、別に痩せる必要性感じてなかったの」

提督「それも非常によく存じております。でも無駄にノったのもお前じゃん? 」

愛宕「雲龍じゃないけど普通の女の子だってちょっとアブノーマルにプレイなんてしてみたいだけよ? 」

提督「お、おう。…………それくらいのプレイってちょっとのアブノーマル、なのか? 」
191 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/30(水) 23:40:12.80 ID:dcocHdiWO

< 何からツッコめばより安全だろうか >







あきつ丸「先日妙に小腹が空いて、そのまま寝てもよかったのだが何か落ち着かなかったことがあってな」

時雨「ふぅん? 」

あきつ丸「たまには自分でつくるのも乙なものかと思い卵やネギ、鶏肉なんかを用意して行ったわけだ、給湯室に」

時雨「うどんでもつくるつもりだったのかな? 」

あきつ丸「まぁな。…………幽霊を見た。生霊だったかもしれん」

時雨「は? 」

あきつ丸「横須賀にいない筈の女が平気の平左でうどんをつくってくれたのであります」

時雨「…………はい? 」
192 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/30(水) 23:41:29.42 ID:dcocHdiWO

< 諦念、心を圧す >







あきつ丸「ま、半分程度は冗談なのでありますがね」

時雨「できればあきつ丸の頭がおかしくなったっていうのがよかったのに」

あきつ丸「ふん。……しかしあの女も中々に……うぅん」

時雨「誰だかは……聞かなきゃいけないんだね?
うん、分かった分かった。これ以上誰を警戒すればいいのさもう……」
193 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/01/30(水) 23:42:48.90 ID:dcocHdiWO

< 経験値の差だけですが >







山城「まぁ、思うことはあるわよ? ヤってるときよりは寧ろ終わった後」

提督「うん? 」

山城「大の大人が、それも斜に構えたカッコ付けの男があんな声で醜態晒すのねって」

提督「こんなにアンニュイに憂鬱そうな大人の女があんな声で啼くんだなってのは割と楽しいよ」

山城「…………」

提督「うん? 」

扶桑「…………今のはさすがに、無謀な戦いだったのじゃない? 」
194 : ◆5z7C0EoTrg [sage saga]:2019/01/30(水) 23:43:40.00 ID:dcocHdiWO

サブタイトルだけ違って三連投……?
意味分からない酔い方ですね……

ありがとうございました
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/31(木) 00:21:32.71 ID:Vpr92K2Do
お疲れ様です
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/31(木) 22:27:00.42 ID:VJ6FnQhM0
乙です
197 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/02/01(金) 23:32:09.08 ID:mIPoEzNk0

< 何もかもが >







扶桑「…………Zzz」

山城「…………Zzz」

提督「………………………………ヤベぇな」
198 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/02/01(金) 23:33:03.03 ID:mIPoEzNk0

< 貫く瞳と目を射る光と >







扶桑「…………Zzz」

山城「ん……………………ん、あら……おはよう」

提督「あぁ、おはよう」

山城「…………」

提督「…………」

山城「…………これはこれで楽しいけれど、あなたと二人の方がいいわね」

提督「??!!?!???!!???!?? 」
199 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/02/01(金) 23:34:02.41 ID:mIPoEzNk0

< いつの間に手の這わせ方なんて覚えた >







山城「まぁ、当然といえば当然のことではあるのだけれど」

提督「お、おう、まぁそうだが。……二人で寝れば? 」

山城「そのうち、ね。……まだ、シたいの? 」

提督「男ってのはな、朝はこうなるものなんだ」

山城「知ってる。…………ふふ……姉さま、まだ起きないと思うわよ? 」

提督「??!!?!???!!???!?? 」
200 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/02/01(金) 23:35:19.51 ID:mIPoEzNk0

< まぁ、それなりに遅れて起き出してきまして >







提督「…………」

加賀「どう? 」

雲龍「どう? 」

提督「…………」

加賀「中々いい眺めね」

雲龍「今度は股下五センチくらいのミニ穿いてください」

提督「…………何故に、肩車? 」
201 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/02/01(金) 23:36:26.17 ID:mIPoEzNk0

< 特殊な運動のし過ぎによる頭痛の方がまだマシ >







加賀「してくれるって言うから」

雲龍「してみたいって言われたので」

加賀「私は自分が下になりたかったのだけれど」

雲龍「私の方が身長有りますし重いですよ、たぶん」

加賀「どうということも無いわ、私には」

雲龍「でしょうね」

提督「…………なんかあたまいたくなってきたよたかおちゃん」

高雄「はぁ……」
202 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/02/01(金) 23:37:37.47 ID:mIPoEzNk0

< 恐れ多き >







高雄「しかし……本当に新鮮で楽しいかもしれませんね」

提督「お前もかタカオトゥス」

高雄「あなたにしてもらったことはありますけど、
他の人を上に乗せてみたことはありませんし」

提督「電球替えるときとかな。……やらせてもらえば? 」

加賀「高雄の上に乗るのはちょっと」

雲龍「ここにいられなくなりそうですもんね」

高雄「…………」

提督「半分以上お前の所為だと思うぞ。……だからといって俺が乗るのはぜってー嫌だけど」
203 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/02/01(金) 23:38:59.05 ID:mIPoEzNk0

< 機嫌の悪い誰かに飲まされたんじゃない? >







漣「うほほーいっ。ケッコー楽しいっすねこれー」

提督「うそーん……肩車流行る女コミュニティって何だ」

高雄「しかもこの絵面は……」

赤城「ミニバイクだとかって似たような乗り心地なんでしょうか」

扶桑「山城……珍しく泥酔してるのにあんなことして大丈…………そもそも何故昼過ぎから泥酔してるわけ? 」
204 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/02/01(金) 23:41:41.40 ID:mIPoEzNk0

< それはそれは将来が楽しみな >







愛宕「娘がいたとして私のこと好き? って訊かれたら」

提督「まぁ……好きって言うだろうな。実際本当だろうし」

愛宕「ほんとにほんと? 」

提督「本当だよ」

愛宕「ほんとにほんとにほんと? 」

提督「だから、本当だって」

愛宕「じゃあ、証拠見せて? 」

提督「変なところでお母さんに似たね愛宕カッコカリちゃん、って言うよ、そのときは」
205 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/02/01(金) 23:42:25.06 ID:mIPoEzNk0

< スライドしてスライドして >







愛宕「でも実際あなたそれ言われたらおデコにチューくらいするでしょう? 」

提督「するかもしれないけどそれで愛情伝わるか? 」

愛宕「私には伝わるわよ? 」

提督「意味無くねぇかそれ」

愛宕「それ以外に意味のあることがあると? 」

提督「娘」

愛宕「私って仮定の代物に負けるの? 」

提督「この話の意味とか前提とか……いやまぁ、そもそもが娘への愛情表現を見る母親の図、
とかそういう話だろうけどな」
206 : ◆5z7C0EoTrg [sage saga]:2019/02/01(金) 23:42:52.11 ID:mIPoEzNk0

ありがとうございました
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/02(土) 00:50:35.76 ID:XZ8Vq/AA0
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/02(土) 05:11:08.99 ID:1KcY9cKBo
おつ
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/02(土) 08:37:34.34 ID:W9Owl8be0
乙です
210 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/02/03(日) 23:01:27.62 ID:dmP1i2OMO

< 一夜明け >







雲龍「……………………」

愛宕「……………………」

雲龍「……………………」

愛宕「……………………? 」

雲龍「……………………物凄い、敗北感」

愛宕「うん? なぁに? 」
211 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/02/03(日) 23:02:08.65 ID:dmP1i2OMO

< そもそも愛があるといっても姉では? >







愛宕「あなたも中々だったわよ? 」

雲龍「中々、ね……高雄と比べると? 」

愛宕「単純なテクニックならあなたの方が上なんじゃない? 」

雲龍「それ以上どうしろと? 」

愛宕「それは勿論愛よぉ。私と雲龍じゃあ所詮仲間としての信頼位が関の山な関係だし」

雲龍「あ、そう…………私が言うのもおかしいけれどそんな女と寝るってどういうことよあなた」
212 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/02/03(日) 23:03:54.91 ID:dmP1i2OMO

< 当然冗談です >







愛宕「そもそもね? あなたが感覚でヤり過ぎなのよ」

雲龍「はい? 」

愛宕「いい? 性感って意味だと例えばGスポットっていうのは大体平均して口から四か五センチ入ったところなの。
私自身の感覚だと七センチ近くだけどその辺は個人差。
勿論入って直線上に必ずあるわけではないけどその辺はいいわ。
他にも色々性感を得る場所はあるわけだけれど問題なのは探すところなの。
開発するとか反応を見るとかもう瑣末なこと。
探すのが一番難しくて面倒な代わりにリターンも多いわ。
なんならそれで全て決まってしまうくらい重要。
そういう女なら誰しも持っていて適度な開発で誰でも気持ちよくなれる性感と、
それから個人によってクリティカルになってしまうポイントがあるんだから。分かる? 」

雲龍「…………何? あなたヤってるときそんなこと考えてるわけ? 冗談でしょう……? 」
213 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/02/03(日) 23:04:44.80 ID:dmP1i2OMO

< 言動とか言われるよりはまぁいいかな >







愛宕「さぁ? 」

雲龍「はぁ。……元祖性獣との会話は疲れるわね」

愛宕「それはそれは。どういう括りに対しての元祖なわけ? 」

雲龍「見た目」

愛宕「見た目」

雲龍「ええ、見た目」

愛宕「そう。…………酷くない? 実感として間違ってはいないけど、でも……」
214 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/02/03(日) 23:08:08.66 ID:dmP1i2OMO

< 割と最近知った >





雲龍「んん…………でもそういう痴識以前に」

愛宕「? 」

雲龍「あなたこそ感覚でそういうのすぐ分かるじゃない? 特に誇張とかではなくて」

愛宕「それは……うぅん? そうなの? 」

雲龍「天城なんて暫くGスポット見つけてくれなかったわよ? 」

愛宕「天城らしいじゃない?
そもそもからしてグレーフェンベルク博士の指摘までスポットの存在自体無いとされていたわけだけれど」

雲龍「天城らしいのは、そうね。…………その何たら博士って、何? 」

215 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/02/03(日) 23:11:30.28 ID:dmP1i2OMO

< まぁ、名前の頭文字な訳ですが >






愛宕「雲龍が知らないって嘘でしょう? あなた意味不明な痴識の図書館みたいな女じゃない」

雲龍「そうだとして普通に知らないけれど」

愛宕「えー…………Gスポットが何故Gスポットなのかとか気にならないの? 」

雲龍「別に」

愛宕「うっそぉ……あの人は知ってたのに。おっかしいわねぇ……」

雲龍「おかしいのはあなたたちでしょうが。……さすが、あの人の女ね、とは言えるけれど全く憧れないわ」
216 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/02/03(日) 23:12:31.54 ID:dmP1i2OMO

< あまり考えたくない思考ではある >








龍田「あなたって高雄と愛宕が仮に退役できるのならすぐにでも隠居するみたいだけど」

提督「金ならあるし親もなんとかなるだろうしな」

龍田「あなた、叢雲ちゃんだとか雲龍だとか、私たち全員捨てていくつもりなのね」

提督「」

叢雲「はぁ……」

漣「いやでもまぁ実際そうだよねぇ……。
そういう決断できるご主人様こそご主人様だけど、それは嫌だと思う自分もいるよね当然」
217 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/02/03(日) 23:13:44.09 ID:dmP1i2OMO

< 簡単に捨てられるのならそれはそもそも捨てる、とは言わないんじゃないかなって >







叢雲「でも実際、龍田は私が養女なの知らないわけでしょ? 」

提督「そういうことではねぇだろう。軍で得た物に砂掛けて消えられるメンタルがあるのかってこと」

叢雲「そんなの分かってるけど正直余裕じゃないの?
あなたの精神がどうなるかは置いといて、できるでしょう? 」

提督「そりゃあお前…………うん」

叢雲「いいじゃないそれで。分かってくれなんて言わないだろうし分かってやる気なんて誰も無いんだから」

提督「ん……いや、そりゃあ、そうだろうけど、さ」
218 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/02/03(日) 23:14:28.11 ID:dmP1i2OMO

< 旅の想い出 >







Littorio「何というか案の定ナンパなどされまして」

加賀「あれはあれで楽しい、なんて言える女は凄いものね」

Littorio「ええ。最初はまともに相手をするかにこやかに離れていったわけですけれど」

加賀「? 」

Littorio「段々と面倒になったのか叢雲は外国語しか話せないフリをし始めますし」

加賀「はぁ……」

Littorio「高雄に至ってはどこからか取り出したナイフや拳銃を懐に当てたり」

加賀「……」

Littorio「叢雲の通訳をして高雄を宥めて……Littorioが一番苦労するとは思いませんでしたよ、あの組で」
219 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/02/03(日) 23:15:33.12 ID:dmP1i2OMO

< 未だに割と許せないこと >







提督「禁止にしたにも拘らず姉妹で殴り合って必要な格闘訓練とか宣ったこと」

愛宕「えーっと、ほら、血が騒ぐ化け物の特質だから? 」

提督「あぁん? 」






愛宕「でも掛け値無しに本気で時々やりたくなるんだけどもしかして本当に私たちが化け物だからなの? 」

高雄「さ、さぁ……? 」
220 : ◆5z7C0EoTrg [sage saga]:2019/02/03(日) 23:15:59.73 ID:dmP1i2OMO

ありがとうございました
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/03(日) 23:56:58.48 ID:yn2XZmCk0
乙 旅行で海外に行けるぐらいには海は平和なんだな
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/04(月) 00:39:32.90 ID:AwfZIf+Po
おつおつ
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/04(月) 19:39:26.11 ID:+rBUg4yOO
乙乙
224 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/02/04(月) 22:49:56.87 ID:8mbgq1tjO

< そーいやオレ竜とかございましたが >






提督「エロ龍」

江風「雲龍さンだな」

提督「タベ龍」

海風「龍? 」

涼風「別に龍の文字は要らないんだろ。元々のだってチーム名であって監督の名前じゃない」

海風「雰囲気とか強さがそれっぽければもうそれでいいってこと? 」

江風「それだと何か沢山思い浮かぶけど、加……赤城さンか? 」

提督「アゲ龍」

江風「……もしかして龍田さン? 龍田“ 揚げ ”? 」

提督「ヤミ龍」

江風「なンだタベ龍はやっぱ加賀さンだったのか」






赤城「…………」

Roma「あら、珍しく加賀も天城もいなくて一人……何故、薄ら笑いで手酌なんてしているわけ? 」
225 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/02/04(月) 22:50:27.37 ID:8mbgq1tjO

< 普通に美味いし簡単だし何より安い >







叢雲「はい。テキトーで悪いけど」

明石「いーえー。寧ろこんな量と手間掛かりそうなのつくってもらえるとは」

叢雲「丁度江風が練習してた焼きそば貰ってご飯で嵩増ししただけよ」

明石「まぁ、そば飯ってそういうとこ元々有りますし。……いただきます」

叢雲「お粗末様です」

明石「いえいえいえ……瑞穂さんの料理も美味しいけど、
こういうパパッとしてるものってつくってくれないんですよねぇ……いやいや」
226 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/02/04(月) 22:51:02.50 ID:8mbgq1tjO

< 喜ぶだろうけどよりクズっぽいかなとか >







叢雲「何? 」

明石「いーえ。……瑞穂さんっぽいと思いますけど何というかお上品なものばっかりつくってくれるんです、そりゃあ美味しいですけど」

叢雲「常にそれだと飽きるってわけ? 」

明石「贅沢な悩みですけどね。偶にはこう、油ちゃんと使ってる味の濃いもの食べたくなるんです」

叢雲「そうね。分かる気がする」

明石「あれで頼むとつくってくれるんですがね?
でもやっぱりそれは瑞穂っぽくないっていうか」

叢雲「本ッ気であいつに似てきてるんじゃな…………あなたその瑞穂って呼び捨て無意識かもしれないけど、やめた方がいいわよ? 」
227 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/02/04(月) 22:51:32.76 ID:8mbgq1tjO

< 残念そうに去っていきましたとさ >






海風「お姫様抱っこって割と物凄い憧れだったの、私」

叢雲「ふぅん? で、よかったの? 」

海風「蕩けるかと思った」

叢雲「あ、そう……」

海風「してあげようか? 」

叢雲「要らない。……普通してもらえば? じゃないの? ねぇ……ねぇったら、ねー……? 」
228 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/02/04(月) 22:55:35.13 ID:8mbgq1tjO

< 隠すのが上手いヒト、いるみたいですね >






愛宕「そういえばいつだったかのお遊びアンケートで人気だったわよねえ〜 」

叢雲「忘れていたかったんだけどそれ」

愛宕「いいんじゃない? なんなら義理のママが手解きしてあげるけど? 」

叢雲「願い下げよ薄ら寒い。……でもあれ後から訊いたら漣は違ったみたいなのよ、どっちも」

愛宕「“ 叢雲を抱きたい ”も“ 叢雲に抱かれたい ”も? 」

叢雲「ええ。嫌な話だけどこれで海風が確定だとしても……その」

愛宕「…………」

叢雲「…………」

愛宕「…………あらぁ〜 」

叢雲「ちょ、何か言いなさいよせめて、ねぇちょっと、そんな引き攣った笑い見せないでよ……」
229 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/02/04(月) 22:59:10.72 ID:8mbgq1tjO

< そうならないと信じているからこその言葉ではある >






愛宕「でもほら、誰か嫌なヒトとかいる? 」

叢雲「普通に嫌よそんなの。私仲間は大切だけどレズではないの」

愛宕「私もレズって気はしたことないけど? 」

叢雲「それはあなたがぶっ壊れてるだけじゃない」

愛宕「まぁね。……高雄ー? 」

高雄「? 」

愛宕「強要とかじゃなくてぇ、叢雲ちゃんが抱いてって言ってきたらどうする? 」

高雄「まぁ……お酒でも飲みながら事情を聞いて」

愛宕「うん」

高雄「言葉でどうにかならないなら、流されてしまうかもしれないわね」

叢雲「」

愛宕「ふふ……高雄でこれなのよねぇ、ここって。叢雲の好感度が振り切れてるのも、あるみたいだけど」
230 : ◆5z7C0EoTrg [sage saga]:2019/02/04(月) 23:00:56.34 ID:8mbgq1tjO

設定なんて有って無い様なもの
ただ本筋は薄っすらと一筋だけ
つまり矛盾だとか逆行が時々に

ありがとうございました
231 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/04(月) 23:24:32.38 ID:GzAfM99w0
乙 
232 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/05(火) 00:15:30.57 ID:jadQapI2o
おつ
233 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/05(火) 00:23:31.18 ID:ogkOkqQpo
234 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/05(火) 22:17:14.59 ID:NohljS2h0
それもまた一興………乙です
235 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/02/08(金) 23:14:05.40 ID:fxvH0bdm0

< かぐや姫に告らせたい >







提督「と、僕は思うんですよお姉さん」

天城「天城に言われましても」

龍田「というかかぐや姫の周りって告白されたいんじゃなくてモノにしたい男ばかりじゃないの? 」

提督「だからですよ龍田さん。……そういうのが究極的に分かるのってお前だけだけだよなここだと」

初月「そうだな。…………それはそれで女としてのアイデンティティを失いそうではあるが、まぁいいか」
236 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/02/08(金) 23:15:25.85 ID:fxvH0bdm0

< たぶんきっと、そんな感じに近い雰囲気醸し出しつつ大体それなり >







涼月「よくないよ? 」

瑞穂「よくないですね」

阿賀野「でもレズよりの姉妹とレズ中のレズの擁護だよね? 」

初月「…………そう、だな」

旗風「そんな深刻に受け止めなくても……たまたま、偶然そんな感じだったんですし、たぶん」
237 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/02/08(金) 23:16:53.23 ID:fxvH0bdm0

< でもほら、これ以上他に似合うヒトなんて、いないでしょう? >








雲龍「空母は甲板を持つからこそ空母足り得」

加賀「ええ」

雲龍「戦艦は装甲と主砲を持ってこそ戦力となり」

加賀「ええ」

雲龍「巡洋艦は俊敏性と攻撃性を備えてこそ価値を持ち」

加賀「ええ」

雲龍「女は女を磨いてこそ女に昇華されるんです」

加賀「そうね。まったくもって、そうだわ」

赤城「同意したいところですけどね……何故雲龍さんが言ってしまったんですか? 」
238 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/02/08(金) 23:17:34.46 ID:fxvH0bdm0

< ららら〜んど♪ >







叢雲「これ観てると腹立ってくるわねなんか」

提督「そうか? 」

叢雲「結末知ってる、というか観たことあるからかもしれないけど」

提督「ふぅん……」

叢雲「……」

提督「……」

叢雲「……」

提督「……もしかして俺に何か言いたいわけ? 」

叢雲「そりゃ、そうよ。常に、ね。何とは、言わないけど」
239 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/02/08(金) 23:18:32.60 ID:fxvH0bdm0

< 望んじゃあ、いないくせに >







叢雲「それにしても……夢と現実、ねぇ」

提督「大切なことだぜ、割と」

叢雲「普通の人間にはそうでしょうよ、当然」

提督「お前も、人間さ。普通より可愛いくて、強いだけで」

叢雲「あっそ」

提督「……」

叢雲「……」

提督「……」

叢雲「……あんたのこと、ゲームみたいに盲目的に好きなれたらよかったのに」

提督「本気で望んでから言えよ。……それなら、当然の様に応えていられたのに」
240 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/02/08(金) 23:19:26.08 ID:fxvH0bdm0

< 映画の様にあれるのならば、さして難しくもなく >








提督「…………」

叢雲「…………」

提督「…………」

叢雲「…………五年後? 」

提督「も、こうしていられる様にするのが俺の夢さ」

叢雲「こうして? 」

提督「何度か観た映画を、馬鹿みたいにレベルの低い感想で観ながら酒飲んで駄弁っていること」

叢雲「……」

提督「……」

叢雲「……信じている限り

提督「叶うさ、きっと。……ある意味で最高に夢らしく、さ」
241 : ◆5z7C0EoTrg [sage saga]:2019/02/08(金) 23:19:55.71 ID:fxvH0bdm0

ありがとうございました
242 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/08(金) 23:35:02.07 ID:BSZ1YAqi0
乙です
243 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/02/13(水) 22:00:34.47 ID:BehO1sJd0

< 早朝台所でふと >







提督『己が本当に男であるなら自分の理想たる女を一番に輝かせる舞台を設えるべきだぜ、そりゃあ』

愛宕『自分が本当に女なら自分の愛する男を一番に想って幸せにしてもらうべきよ、当然』

高雄『私が女であれるのは愛すると決めた男を、愛するに値すると心から屈服した男に服することができるからです』






叢雲「そりゃあ……勝てないわけよね。あそこまで純粋に請い願うことが、できるのなら」

雲龍「何故毎回喧嘩を売られるのは私なのかしら……巫山戯んじゃないわ本当」
244 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/02/13(水) 22:01:32.61 ID:BehO1sJd0

< 恫喝よりも惨い >







叢雲「いや、割とマジな話この女社会であんたのプライベートなんてあるわけないじゃない」

提督「うっそぉん」

叢雲「各人本気で大切な感情と言葉くらいかしらね、漏れてこないの」

提督「えぇ……」

叢雲「例えばほら、あんたが二日前Littorioのベッドで腕枕しながら言っ

提督「わー! わー! わー! わー! わぁぁぁぁ! しーごーとーはーじめますー! 」

叢雲「しっかりやんなさい。…………冗談なんだけど仕事してくれるんなら時々やろうかしら」
245 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/02/13(水) 22:04:13.85 ID:BehO1sJd0

< いいのかそれで >







伊13「馬鹿で可愛い、はあっても馬鹿な可愛さ、なんて無いと、思うよ? 」

海風「分かってないね。……江風! 」

江風「ンー? 何? 」

海風「ウコンエキスとターメリックエキスどっちが二日酔いに効くと思う? 」

江風「ウコン、と見せかけてそれはターメリックのパターンだろ? 」

海風「じゃあなんでターメリック系の二日酔いドリンクは無いの? 」

江風「えーっと……味を処理できないとか原価が高過ぎるとか、あともう単に技術不足? 」

海風「なるほど。……ね? 馬鹿でしょ? でも可愛いでしょ? バ可愛いってこういうことなの」

伊13「…………」
246 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/02/13(水) 22:06:34.24 ID:BehO1sJd0

< 震え声を演出しつつ自覚も多少 >






叢雲「まぁ、でもね? ターメリック精製に使うウコンはウコンとして使われるウコンの種と凡その場合違

海風「そういうの、いいから」

伊13「ごめん……今はいいやそれ」

叢雲「そう? …………あんたも大変ね。いっつもこうだと」

提督「い、いつもじゃ、ねぇし? 」
247 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/02/13(水) 22:07:29.27 ID:BehO1sJd0

< 何をした、何を >






提督「」

愛宕「また派手にハコったわねぇ……」

海風「今ので幾ら持っていかれたんです」

山城「さぁ? ……そうね、入れ替わりの天城含めて四人の内誰かの椅子になりなさい」

提督「…………別にいいけどお前、椅子ってなんだお馬さんスタイルにでもなれと? 」

山城「それでもいいし椅子の上の椅子でもいいし。それも選ばせてあげるわ」

提督「あ、そう…………相手は罰ゲーム発案者のお前選ぶのがセオリーとしてだな、
この空気で方法まで選ばせるとか鬼か何かなのかお前。
そもそも全方位俺の敵なんだぞおい」
248 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/02/13(水) 22:08:28.41 ID:BehO1sJd0

< 何を着せた、何を >







『っしゃ! ……山城は明日一日姉さま風を吹かせろ』

『天城は明日、というか今日の夜日付変わるまで禁酒ね』

『自分が一番恥ずかしいと思ったセリフを言いなさい高雄。それもリアルに』

『山城さヒィッ……高雄さヒィッ……龍ヒィッ…………どうしろってンだよぉぉぉぉ! 変な笑い方すンな!』

『私は暫く江風の椅子ね」

『扶桑は今からこれを着ること』






山城「何? あなた最高なの? 本当に罰ゲームなの? 」

雲龍「? 買ってはみたけれど色味が気に入らなかったのよ。
要らないもの押し付けて無理矢理着させるなんて罰ゲームでしょう? 」

扶桑「…………心底着たくないのはまだいいとして、
これで喜ぶ妹に眩暈を覚えるわね。かなり深いところで』
249 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/02/13(水) 22:09:50.17 ID:BehO1sJd0

ありがとうございました
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/13(水) 22:11:41.96 ID:KBYRdaOGO
乙です
251 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/14(木) 03:26:50.32 ID:w8ZyNd5vo
おつおつ
252 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/02/16(土) 23:45:13.82 ID:yu+iESoG0

< 悪魔の閃き >







愛宕「あれ、ちょっと待って……何度目か忘れたけどまたブリッジ大会があるわよね」

愛宕「…………」

愛宕「…………」

愛宕「…………」

愛宕「…………」

愛宕「ペアで参加して商品は一人一つ用意。勝者ペア総取りのwinner take all方式」

愛宕「…………」

愛宕「…………」

愛宕「…………」

愛宕「…………」

愛宕「……あの人と組んであの人を商品にしてしまえば最悪何も奪られないわね」
253 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/02/16(土) 23:45:56.30 ID:yu+iESoG0

< 天使の慈悲を、どうか >







愛宕「ん? でもでも……あの人のことだし“ 俺という商品は俺が貰うからお前にはやらない ”とかやりそうね」

愛宕「…………」

愛宕「…………」

愛宕「…………」

愛宕「…………」

愛宕「そもそも物じゃないしある意味もう貰っているとは言えるけど……」

愛宕「…………」

愛宕「…………」

愛宕「…………」

愛宕「…………」

愛宕「…………で、誰と組むの? 」

提督「…………分かったよ、今度遊びに連れて行くから。今回は、許してくれってば」
254 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/02/16(土) 23:46:52.93 ID:yu+iESoG0

< 仕方無いね >







雲龍「催眠アプリネタって流行ってるみたいじゃない」

天城「流行っているんですか? 」

旗風「というか、何? 」

雲龍「あれって基本的に異性に使うわけだけれど、というか私もそうするだろうけれど。……分からなかったらググりなさい」

天城「そこは疑問に思いませんよ。残念ながら」

雲龍「そう……でもあれリアルだと周囲を動かした方が楽しいと思わない?
自分が女なら周りの女をわざと嫌われるように動かしたり逆にすっごい老人と恋人にしてみたり」

瑞穂「全く思いませんね。何故それで女が幸せになれるんですか」

雲龍「そんな真顔で言われても」

旗風「というかネタだということを抜きにしても……瑞穂さん女の子に感情移入するの早過ぎません? 」
255 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/02/16(土) 23:47:24.88 ID:yu+iESoG0

< 当然、全員に >






瑞穂「それが何か? レズが何か? 」

雲龍「遂には開き直ってるじゃないこれ」

明石「勘弁してくださいよ本当」

瑞穂「ねー? 」

明石「ねー? 」

江風「ねー? 」

初月「駄目だこいつら……誰にツッコめば、いいわけ? 」
256 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/02/16(土) 23:48:43.81 ID:yu+iESoG0

< 自明なことを訊くなんて >







雲龍「保健室ってヤれるわけ? 」

提督「……は? 」

雲龍「体育倉庫とか部室とか、あと校長室とか」

提督「ごめん唐突過ぎる上に意味が分からない」

雲龍「ちょっと暇だしプロット以上に書いてみようかと思ったの」

提督「……官能小説の? 」

雲龍「いいえ、エロ小説の」

提督「お、おう。…………こいつ何言ってんだ? 」

天城「天城が知るわけ。逆にもうあなたが馬鹿なのじゃないですか? 」
257 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/02/16(土) 23:49:31.43 ID:yu+iESoG0

< 籠絡するという背徳を >







提督「だがしかし問いたいね俺は。メイドとは何か、奉仕とは何かを」

松風「何言ってんだこいつ、ってやつだね」

提督「これが、これこそが男の持つ誇り! 」

旗風「珍しいね。松姉さんの隣で馬鹿な酔い方してるの」

松風「山城さんと扶桑さんがやたら飲ませた挙句お風呂で綺麗になってくるって放置していってね」

旗風「ふぅん? 」

松風「誰かに掠め取られないよう見張ってなさいって言われたんだ」

旗風「なるほど。……雲龍さんはそれ聞いて嫌な笑い方しないでください。
この人奪られて当たられるのは松姉さんなんですよ? え? いや、私は違いますけども? 」
258 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/02/16(土) 23:50:58.01 ID:yu+iESoG0

< 乖離する評価の根源にある非とは誰の? >







松風「えぇ……何? 逃げるの? 」

旗風「違うと思うけど。……まぁ逃げるって言われてもいいや。逃げるね」

松風「だろうね」

旗風「龍田さんとかもいるけど割と本気で一番陰湿そうなのって山城さんだよね」

松風「そうだな。こう、良い意味でも悪い意味でも最高に女、って感じはする」

旗風「うん」






山城「…………は? 」

扶桑「やめなさいよその顔……ほら、あの人、待たせているんだから、ね?
もう一度部屋を確認してくるんでしょう? 」
259 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/02/16(土) 23:51:36.73 ID:yu+iESoG0

< 分かるけれど口にされるのもそれはそれで >








扶桑「というかそういう顔をするから陰湿だとか悪い意味での女らしさだとか……」

山城「こういう顔をさせる男がいるのが悪いだけですよ、姉さま」

扶桑「はぁ……」

山城「反論できるとでも? 」

扶桑「できるわよ? 単にしないだけ、する意味も無いだけで。というかできる身分じゃないだけで? 」

山城「はぁ……? 」
260 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/02/16(土) 23:52:41.61 ID:yu+iESoG0

< だから自明のことをですね…… >







提督「ふぁ……」

松風「遅い」

山城「すまなかったわね。はい、お土産」

松風「うん? ……良い物なんだろうけど僕にお酒の価値なんて分からないよ」

山城「なら分かるようになるまで楽しみに残しておきなさいな」

松風「そうする。…………司令官と二人でダラダラしていただけでのんな高そうなものくれるなんておかしいんじゃないのかこのヒト」
261 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/02/16(土) 23:53:34.85 ID:yu+iESoG0

< 等価交換という不合理 >







天城「…………」

雲龍「あらテンション低そう。何? 」

天城「…………持って、いかれました」

雲龍「右腕と左脚? それとも全身? 」

天城「は? 」

雲龍「冗談よ。……何? 」

天城「今日飲もうと思っていた菊理姫を山城さんに、この前やった花札の、カタに……せめて一緒に飲ませてくれると思っていたのに……」

雲龍「えげつないことを。…………でもおかしいわね、我が妹の方が駄目な気がする」
262 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/02/16(土) 23:54:45.98 ID:yu+iESoG0

< 今日は特別に気分が良い >







山城「ま、私も大して詳しいわけではないし。……天城にでも訊いてきなさい」

松風「司令官とか叢雲とか龍田さんじゃなくてかい? 」

山城「これは私たちが貰っていくし、叢雲と龍田はチェスに夢中だから」

松風「そういうこと」

山城「ええ。まぁ、一口下さいから始まって半分以上持っていかれるでしょうけれど? 」

松風「構わないさ。そんなに強くないし、このお酒も価値が分かるヒトに飲まれるべきさ」

山城「かもしれないわね。…………ほら、もう少しシャンとしなさいな」

提督「眠いんだよ……遅いぞお前ら」

山城「それだけ準備に時間をかけたからよ。ねぇ姉さま? 」

扶桑「そうね。……よかった、私の存在も覚えていてくれたのね」
263 : ◆5z7C0EoTrg [sage saga]:2019/02/16(土) 23:55:12.76 ID:yu+iESoG0

ありがとうございました
264 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/17(日) 00:12:10.79 ID:mtN+FnlX0
265 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/17(日) 16:20:18.50 ID:m+Ma7hWp0
乙です
266 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/02/20(水) 23:19:49.12 ID:HSRtK+gv0

< 起きて食べて駄弁って暫く >







瑞穂「どうでもいいことではあるのですけれどね」

明石「私に文句みたいなこと言う割に瑞穂さんもあの人に似てきてますよねそういう切り出し方」

瑞穂「そこは触れないでいてほしいものです」

明石「はぁ」

瑞穂「どうでもいいことですけれど……『ああっ 女神さまっ』ってあるじゃないですか」

明石「よくそんなの知ってますね。私殆ど内容すら知りませんよ? 」

瑞穂「それはいいんです。……英訳が『Oh My Goddess』なのって何か違いません? 」

明石「うーん、いや、それでいいと思いますけど」

瑞穂「ほら、もっと女神様っぽさというか、なんというかそういうアレを出

提督「Goddessで女神じゃねぇか。…………いいか? 一度しか言わねぇからな? か・え・れ!
帰れ馬鹿どもこれから礼服に着替えるっつってんだろうが何時間居座る気だお前ら」
267 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/02/20(水) 23:22:58.42 ID:HSRtK+gv0

< 仕方無いね…… >







明石「え、そりゃあその逞しい身体見せつけるまで? 」

瑞穂「本気の身体見せつけるまで? 」

提督「…………キレていいか? 」

旗風「どうぞ? ……明石さん棒立ちからの瑞穂さん消極的反撃からの、
さらに某忍者による過剰反撃によってあなたの精神壊れますけど」

提督「…………」
268 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/02/20(水) 23:23:23.96 ID:HSRtK+gv0

< お断り >








漣「ご主人様ー。見てくださいよこれー」

提督「んだよ……あ? 」

漣「例の艦船少女擬人化ゲームのキャラなんすけどね? 」

提督「お、おう? 」

漣「エロくね? エロくねエロくね? 銀髪とかヤバくね? 雲龍さんじゃね? 」

提督「まぁ……そうだな」

漣「足元見えないとかヤバくね? 艦載機落とすとかヤバくね? 」

提督「あ、あぁ」

漣「これくらいの身長でこれとかヤバくね? バインバインのたゆんたゆんじゃね? 喧嘩売ってね? 」

提督「…………」

漣「ヤバいヤバい、マジヤバいヤバい死ぬ…………ぅげぇっ」

提督「お手洗いはそちらですどうぞ。…………これなんだ? 」

叢雲「泥酔してBFやった挙句キルレ落として頭おかしくなった馬鹿」

提督「あ、そう。朝から飲むなとは言わないけど…………知ってんならさ、隔離して世話してやってくんね? 仕事中なの、俺」
269 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/02/20(水) 23:24:22.28 ID:HSRtK+gv0

< 朝から酔ったらちょっとね、それはそれでつまらないからね >







提督「で、なんぼなん? うぅん? 」

叢雲「3.0切ってまずお手洗い駆け込んだわね」

提督「するってーとなにか? 三人ぶっ殺す間に死ぬかどうかのレベルでゲロ吐いたのか」

叢雲「もう少し下方修正できるだろうけど、そうね」

提督「俺はプレーヤじゃねぇし知らねぇけどな、それは凄いのか? 」

叢雲「そこそこではあるんじゃない? リザルト画面? 見てる限りは少なくとも常に半分より上よ」

提督「ほーん……」

叢雲「……」

提督「……お前から全く酒の匂いしないんだけど、気のせいか? 」

叢雲「当然。だって私はポン酒飲む振りしてずっと緑茶飲んでたもの」

提督「えぇ……」
270 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/02/20(水) 23:25:09.93 ID:HSRtK+gv0

< 男割り >








提督『きっついんだけど飲み過ぎで……自業自得だけどマジで勃ちにくい』

愛宕『はぁい♥︎ 問題無いでぇす♥︎ トクベツにぃ……うふっ、これは私に愛されてる男性限定の特典ですよぉ〜 』

提督『それ、割引効いたりしないの? 』

愛宕『割引? 』

提督『なんつーかこう、俺が出すのを減らすとか、そういう』

愛宕『無いわね」

提督『無いのか、そうか』

愛宕『ありませんねぇ〜 』






提督「…………あれの所為だぞ、どう考えても」

愛宕「うん? なぁに? 」
271 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/02/20(水) 23:25:42.30 ID:HSRtK+gv0

< 男は理 >








提督「理性と理知は違うのだよ愛宕くん」

愛宕「男の理性も理知も同じでしょ。少なくとも好きな女に対しては」

提督「そうだな」

愛宕「ええ」

提督「うん。…………反論の余地くらい残してくれない? 」
272 : ◆5z7C0EoTrg [sage saga]:2019/02/20(水) 23:29:51.50 ID:HSRtK+gv0

< 本音であって些事であって >







愛宕「高いお酒飲むとテンションあがる癖がダサいの、知ってる? 」

提督「知ってるよそりゃあ。……嫌いになる? 」

愛宕「ならないけど。……知ってるでしょ? 」

提督「知ってる。……嫌いになってくれないの? 」

愛宕「なってほしいの? 」

提督「どう思う? 」

愛宕「どうかしらね」

提督「うん」

愛宕「…………」

提督「…………」

愛宕「…………嫌いに、ならせてくれない? 今すぐ、殺したいのよ? 本当は」

提督「殺意に勝る愛なんて嬉しいね。……俺が愛に値するとは、言わないけどさ」
273 : ◆5z7C0EoTrg [sage saga]:2019/02/20(水) 23:30:20.09 ID:HSRtK+gv0

ありがとうございました
274 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/21(木) 00:20:03.24 ID:4XVBkTPso
お疲れ様です
275 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/21(木) 00:52:15.02 ID:BJAfWTVWo
おつおつ
276 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/21(木) 01:40:03.06 ID:W2yV+uTU0
乙です
277 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/02/25(月) 23:20:35.09 ID:thqrlQFnO

< 笑み深くプッタネスカなんて出されると…… >







提督「長居した上に昼飯までつくらせて悪いな」

Littorio「ときにはこういうこともありましょう。……どうぞ」

提督「ありが……うぅん……」

Littorio「ふふ……諸説、ありますけど。あなたはどんな名付けの由来がお好み? 」
278 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/02/25(月) 23:21:47.26 ID:thqrlQFnO

< ある意味暴れ回った後ではありますが >







提督「娼婦がまた活力を得るために、それが一番好きだよ俺は」

Littorio「そう。…………どう? 」

提督「相変わらず美味いよ。…………酒臭くね? 」

Littorio「酒臭い上に雌臭い、なんならば雄臭いのに加えて浅ましいしいやらしい臭いが」

提督「このまま執務、ってわけにもいかねぇよな」

Littorio「いっそ休んでは? 」

提督「それも一つ、だけどな……人としてそれはどうなの? 」

Littorio「魅力は別としてそんなもの、既に最底辺では? 」

提督「だろうね。…………思いっきり叫んで暴れ回りたい気分だよ、まったく」
279 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/02/25(月) 23:23:18.36 ID:thqrlQFnO

< 宴の後の宴の処理、の後もきっと宴 >







Littorio「まぁ、でも……本当に酒臭いですね」

提督「だろうな。…………手に吹き掛けて臭い嗅いだだけでくっせぇもん」

Littorio「会食や会談は? 」

提督「今から二時間後に割と偉い人とお喋りしなきゃならないね」

Littorio「莫迦。…………楽しいことして、汗でも流す? 」

提督「それはそれで髪ボッサボサなまま行く気もするな」

Littorio「Littorioがセットしますとも。…………それとも」

提督「うん? 」

Littorio「よしよし__くん、みたいなこと言いながら頭でも撫でてあげましょうか? 」

提督「遠慮しておく。…………さすがにそれ二人で一緒に笑うんじゃねぇの? きっついと思うぞお互い」
280 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/02/25(月) 23:28:10.45 ID:thqrlQFnO

< 選べない >






Littorio「といっても」

提督「うん? 」

Littorio「そのまま食べていて結構です。……女というのは割りかしおかしなところで優しいものだすからね。
先程の言葉そのままはさすがに厳しくとも、
好きな男を膝に乗せて顔を見ているだけで心満たされてしまうものなのです。
愛を確認した気になって、もっと優しくなれるものなんてす」

提督「…………」

Littorio「これは絶対にLittorioがおかしいわけではありませんよ?
高雄や愛宕も、雲龍も加賀も、きっとRomaだって同じことを言う筈」

提督「…………」

Littorio「ま、寝起きの昼間から盛ってみるのもまた、Littorioは好きですけれど……どうします? 」

提督「そこまで言われちゃあね……うん、シャワー浴びたら、一時間くらい寝させてもらっても? 」

Littorio「ええ。…………両方堪能していただいて、それから慌てて会談に赴くというのも、提案だけはして差し上げますけれど、ね? 」
281 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/02/25(月) 23:31:09.10 ID:thqrlQFnO

< 寝しなに、ふと >







提督「雲龍がいる所為である意味俺のキャラも固定されてるような気がするんだ」

Littorio「はい? 」

提督「女の子いじめるのもそれはそれで好きだけどさ、
俺ってどっちかというと責められる方が好きなんだぜ? 」

Littorio「うぅん? 」

提督「そりゃ生粋のマゾとは言わないけどな? 俺割と草食寄りの肉食だぜ? 」

Littorio「それを渋々受け入れたとして、あなたは雑食では? 」

提督「背高くておっぱい大きくてうなじのライン凄くて瞳が綺麗で頭いい女の子がこの世にどれだけいると? 」

Littorio「沢山。それはもう、沢山いますとも」

提督「本気で? 」

Littorio「だってLittorioの“ この世 ”はこの狭い世界と同義ですもの」

提督「だとして、さ…………うん? あれ? 」
282 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/02/25(月) 23:35:17.58 ID:thqrlQFnO

< つーか好みとか可愛いとか綺麗とかストライクとかその辺男の子はですね…… >






Littorio「そもそも胸の大きな子が好きだとして」

提督「だとして、じゃなくてそこは譲らないぜ俺」

Littorio「海風は? 」

提督「おま……いや、確かにお前と比べればアレだけどさ」

Littorio「はぁ」

提督「アレで貧乳とか宣われた日には世の女の子はかなりの数が暴動起こすと思うぞ。
今時流ならSNSで大炎上したっておかしくない」

Littorio「分かるような分からない様な」

提督「分からなくてもいいよ」

Littorio「うぅん? …………ぁ」

提督「? 」

Littorio「イヨやヒトミと寝たら、感想はお願いしますね? 」

提督「……………………寝るわ、うん、気持ちいい膝枕だなぁ……」
283 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/02/25(月) 23:36:03.95 ID:thqrlQFnO

< 悪魔は嘘で化粧を、天使は化粧で嘘を >







Littorio「あるところに天使と悪魔がいるのです」

高雄「ええ」

Littorio「悪魔は嘘を吐きますし陰口だっていいます」

高雄「ん」

Littorio「天使は嘘を吐きますし陰口だっていいます」

高雄「でしょうね」

Littorio「それなのに天使は好かれ悪魔は嫌われるのです」

高雄「当然では? そもそもが称号や名とはレッテルでしょう? 」

Littorio「ええ。……ね? こういうこと言うでしょう? 」

伊13「うん……うん? だから、何なの? 」
284 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/02/25(月) 23:38:54.56 ID:thqrlQFnO

< 気の所為気の所為 >






高雄「というかあの人は? 」

Littorio「よく分かりませんがそこそこに偉い方と会いに行くとかなんとか」

高雄「あぁ、送り出してくれたのね? 」

Littorio「ええ。高雄とは入れ違いでしたけれどちゃんと軍服に着替えて行きましたよ」

高雄「そう……」

Littorio「相手、誰なんですか? 」

高雄「県知事と巡回中の将校と高級官僚」

Littorio「なるほどそれは偉い人々ですね。
…………あの為体からそんな人たちと平然と会うなんてやはり、大物といえば、そうね」
285 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/02/25(月) 23:40:25.02 ID:thqrlQFnO

< 愛さえあればという不定形概念 >







叢雲「あなたたちが例の指輪を頑なに指には嵌めないのは知ってるんだけど」

高雄「ええ」

叢雲「その理由も知ってる。あいつが自分で選んだものをもう一度嵌めてもらう……うん、私も素敵な話ではあると思う」

高雄「ありがとうございます? 」

叢雲「でもそういう幸せが訪れたとしてその頃にはきっとあいつ、子供つくれるような年齢じゃないわよね」

高雄「要りませんからね」

叢雲「そ。…………あなた、自分で言えば? 真顔でこう答えるのなんて分かり切った答えだったじゃない」

愛宕「そうなんだけどねぇ……こう、一縷の望みというか? 」
286 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/02/25(月) 23:45:07.88 ID:thqrlQFnO

< 本気 >






高雄「そもそもあなた子供、欲しいの? 」

愛宕「欲しいわよ? 結婚して子供できて、愛して育てて年を経る。
私はそれが一般的で普通で普遍で最高の幸せだと思ってるから」

高雄「私だってそのものを否定はしないわ。でも、私たちが一般的なんてものに拘る意味なんて感じない」

愛宕「拘りっていうのでもないけど……うぅん、けど、やっぱり私には諦めきれない」

高雄「私とて……いえ、私は、そんなもの、要らない。あの人だけで、いい」

愛宕「…………」

高雄「…………」

愛宕「…………」

高雄「…………」

叢雲「…………誰か助けて」
287 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/02/25(月) 23:47:51.99 ID:thqrlQFnO

< 世話を焼く相手が増えるだけとも言うか >






高雄「ふぅ……それなら今度アンケートでも取ってみる? 」

愛宕「子供が欲しいかって? 」

高雄「ええ。別に真面目な話でもないしあなたと私の考えなんて関係無く、お遊びで」

愛宕「私はそれでも子供欲しい派が多いと思うの。お遊びだとしてもきっと本音で」

高雄「そうね。私も正直そう思う」

愛宕「そう? 」

高雄「例えば……叢雲さん? 」

叢雲「できることなら、欲しいわよそりゃあ」

高雄「ね? 」

愛宕「うーん……でも叢雲ちゃんだしなぁ」

叢雲「あぁん? 」
288 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/02/25(月) 23:49:45.10 ID:thqrlQFnO

< さぁ? >







叢雲「そもそもこれ、私が答えてもよかったの? 」

愛宕「だって相手なんてあの人しかいないでしょう? 」

叢雲「だから確認したんだけど…………ねぇ」

高雄「? 」

愛宕「? 」

叢雲「…………ソファに座っていて、両サイドから寄ってきて、剰え酒臭い息吐きながら身体に触れてるのはどういう、了見? 」
289 : ◆5z7C0EoTrg [sage saga]:2019/02/25(月) 23:51:43.50 ID:thqrlQFnO

ありがとうございました
290 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/26(火) 00:14:34.77 ID:YMUVr/sf0
乙 叢雲が発端だけど間に養女入れてする話じゃないよなww
291 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/02/26(火) 23:49:27.90 ID:b824KhJlO

< ヒラリヒラリ >







WS「あら……」

GZ「む…………ほら」

WS「ありがとう。…………ね、伯爵」

GZ「ん? 」

WS「ハンカチの歴史的変遷に興味なんて、ありません? 」

GZ「全く無いな。なんだ、それはそんなに高価なものだったのか? 」

WS「今この瞬間私にとってのみ高価になったところ」

GZ「……うん? 」
292 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/02/26(火) 23:50:14.87 ID:b824KhJlO

< 自明だとして驚いてみるのもまた楽しみ >







Pola「歴史って言っていいのか分かりませんけど〜。
それなりに昔だとハンカチってとっても高価で〜 」

Aquila「落としたそれを男性に拾ってもらうというのは、
ある種の求婚や告白に近いものがあったみたいですねぇ〜 」

GZ「そんなもの知っているが」

Aquila「あらぁ? 」

Pola「知っていたんだぁ……それはそれでつまらないですねぇ〜 」

GZ「ま、今更私たちにそんなもの必要無いだろうからな」

WS「そうね」

Aquila「そうで…………はい? 」

Pola「…………その一々驚くフリ、やめたら? 」
293 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/02/26(火) 23:51:13.01 ID:b824KhJlO

< 和やかなだけですよ? >







Aquila「あなたに真面目な顔でツッコまれると終わりを感じますねぇ〜 」

Pola「そう? これでも結構、真面目? 」

Aquila「そんなわ

WS「そんなわけありませんね」

GZ「無いな」

あきつ丸「無いだろうな」

満潮「無いでしょうね」

時雨「お姉さんと医者……この場合明石さん辺りの派遣でも要請してこようか? 」

Pola「どっから湧いてきたの〜? ってのは置いといて……皆真顔って酷過ぎません?
ねぇ〜? その笑い堪える顔が一番腹立たしいんですぅ……」
294 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/02/26(火) 23:52:03.15 ID:b824KhJlO

< 一人遊びよりはまぁ、有り得るのかな >







那珂「この前川内ちゃんがまーた時間に遅れてきたの」

春雨「はぁ。そんなに毎回なんですか? 」

那珂「いっつもってわけでもないけど、割とちょくちょくは」

春雨「イメージ通りといえばまぁ、そうですけど」

那珂「そのときさ、“ 約束は埋め合わせをするまでが約束! 今度いいお酒持ってくるから! ”とか言ってきたの」

春雨「……」

那珂「……どこの悪い龍田や山城に調教されてきたと思う? 」
295 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/02/26(火) 23:53:13.28 ID:b824KhJlO

< 偽深暗鬼 >







春雨「冗談としては割と笑えますけど……いませんよね」

那珂「いないよねぇ」

春雨「春雨の周りなら那智さんだとかPolaさんがいますしあきつ丸さんだとか、あと鈴谷さんも」

那珂「鹿島ちゃんとか隼鷹さんもイメージとしては有り得るよね」

春雨「ええ」

那珂「……」

春雨「……」

那珂「……神通ちゃんも染められたらどうすればいいと思う? 」

春雨「さすがにそれは……いや、無いとも言い切れませんね、でも」
296 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/02/26(火) 23:54:12.55 ID:b824KhJlO

< さ、さぁ? >







雲龍「さっき大浴場の脱衣所で陰毛を見つけたわけ。
別に探していたとかではないけれど」

天城「探していたとしたら暫く距離を置きますからね? 」

雲龍「ええ。……黒めの茶でちょっと長かったの。三、四センチくらい」

天城「はぁ」

雲龍「あの人は常に短くしてるし高雄もそうみたいなの。そもそもあの人は真っ黒だし」

天城「……」

雲龍「……山城か扶桑ってあれでボーボーなのかしら」
297 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/02/26(火) 23:54:50.10 ID:b824KhJlO

< 何がって、何が? >







山城「失礼な。私でも姉さまでも無いわよ絶対」

雲龍「自分は兎も角扶桑のも分かるのね」

山城「当然」

瑞穂「一体全体何が当然だっていうんですか……」
298 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/02/26(火) 23:56:08.49 ID:b824KhJlO

< 分からないと言われるのもそれはそれで面白くないけれど >







松風「でも瑞穂さんだって明石さんの状態は常に分かるだろう? 」

瑞穂「当然」

旗風「だから……一体全体何が当然だっていうんですか……? 」
299 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/02/26(火) 23:56:55.73 ID:b824KhJlO

< 判断基準 >








愛宕「というか下の毛の色って眉毛と同じなんじゃなかった? 」

提督「なるほど……うんうん」

Roma「知らなかったけれど……そうみたいね。この男が納得しているのなら」

伊13「えぇ……」
300 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/02/26(火) 23:58:04.68 ID:b824KhJlO

< 失われた常識 >







初月「そもそも湿度とか摩擦とかで縮れていた枝毛とかじゃないのかそれ」

雲龍「あら、そういえばあなたも候補? 」

初月「そうだろうけどな……見るか? 」

雲龍「いいの? 」

初月「まぁ、別に減るものでも無

涼月「駄目! 」

初月「なんで? 」

雲龍「姉妹レズ? 」

涼風「姉妹レズの気は若干あるけどさ……そこはさすがに涼月の方が正しいと思うよ? 」
301 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/02/26(火) 23:59:14.85 ID:b824KhJlO

< 最初から無い常識 >






伊14「というか今下の毛見ても抜けてたのが誰のかって分からなくない? 」

雲龍「ぁ」

初月「ぉ」

涼風「えぇ……」
302 : ◆5z7C0EoTrg [sage saga]:2019/02/26(火) 23:59:41.57 ID:b824KhJlO

ありがとうございました
303 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/27(水) 00:18:35.80 ID:OT5pniTy0
304 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/27(水) 02:30:55.43 ID:jqbAITd00
乙乙
305 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/02/27(水) 23:16:31.05 ID:VAPCuZx7O

< 何にも >







雲龍「ちょっとした提案なのだけれど」

提督「うん? 」

雲龍「高雄と愛宕に同性婚可能な国で結婚してもらって」

提督「おう? 」

雲龍「明石と瑞穂にも同性婚可能な国で結婚してもらって」

提督「はい? 」

雲龍「私がどちらかの娘、あなたがどちらかの息子として養子縁組してもらえれば平等じゃないかしら」

提督「…………何が? 」
306 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/02/27(水) 23:17:18.15 ID:VAPCuZx7O

< 至上を求め過ぎる辛さを知ると >








雲龍「ほら、誰もあなたと結婚できない」

提督「だとし

龍田「私はできるじゃない? 」

山城「私もね」

雲龍「あなたたち二人は他所で結婚して二人で扶桑養いなさいな」

龍田「そんなのどこが平ど

山城「それはそれでよさそうね」

龍田「…………はい? 」
307 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/02/27(水) 23:18:04.06 ID:VAPCuZx7O

< アハハ……! >







雲龍「まぁ、冗談だけれど」

龍田「そうね」

山城「寧ろ本気なわけ」

提督「だよな。…………一瞬山城は楽しそうな顔したんだけどなぁ、そっか、冗談かぁ」
308 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/02/27(水) 23:20:10.42 ID:VAPCuZx7O

< 正論的水差し >







初月「…………む」

涼月「? 何してるの? 」

初月「ん? あぁ……カイコガでも飼おうかと思ったんだ。ちょっと調べている」

涼月「お蚕さん? 何で? 」

初月「何で、というか普通に可愛らしいだろう。
飛んで逃げたりしないし警戒心が無いから割と馴れるらしいし」

涼月「シルク取ったりするの? 」

初月「大した量は取れないだろうが、まぁ、記念にパウダーくらいは残

涼風「翼の折れたエンジェルってやつだよな。飛べない自分で食事もできない捕食余裕の毟り取られ奴隷」

初月「…………」

涼月「…………」
309 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/02/27(水) 23:21:05.92 ID:VAPCuZx7O

< 伝わりそうも無いのに伝わる連想ゲーム >








提督「キャッチに捕まって痛い目に合う話」

龍田「浦島太郎」

提督「善意で助けたのに希望だけ見せられてよく分からん反物貰う話」

龍田「鶴の恩返し。あれってそのまま結婚してくれれば反物なんて要らないわよね」

山城「というか鶴の羽で折っても大して暖かくなさそうよね」

提督「地方豪族殲滅して独り占め」

龍田「桃太郎」

提督「現実的っぽいようでそうでもない侍ストーリー」

龍田「ん……ん? 」

山城「金太郎でしょうたぶん」

提督「正解。……鳥には優しくしよう」

龍田「舌切り雀。簡単過ぎない? 」

提督「そんなレパートリー無ぇよ。…………情に絆される上にそもそも面食い女」

龍田「雪女。どちらかというと昔話より小泉八雲の方の」

山城「私ならあのまま生きるけれどね。そもそも子供十人は化物のハーフでしょうし」

提督「えーっと…………他は? 」

高雄「無いですよ……そんな穿った見方する精神が」
310 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/02/27(水) 23:21:55.19 ID:VAPCuZx7O

< ? 楽しいよ? >







龍田「まぁ、でも浦島太郎は色々な見方ができるわよね」

山城「遊んでないで真面目に生きろとか? 」

龍田「あと女にうつつを抜かすなとか」

提督「喋る亀なんて白昼夢だろうとか」

山城「捨てられた乙姫の醜い恨み辛み嫉妬辺りとかも」

龍田「あと親なんて捨てろとか。あのまま滞在していれば乙姫とかとヤり放題楽しみ放題でしょう? 」

高雄「はぁ……」

叢雲「珍しくさっさと仕事終わらせたと思ったら……あなたたちその話楽しいわけ? 本気で? 」
311 : ◆5z7C0EoTrg [sage saga]:2019/02/27(水) 23:22:52.27 ID:VAPCuZx7O

ありがとうございました
312 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/27(水) 23:39:07.40 ID:OT5pniTy0
313 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/03/01(金) 14:56:20.90 ID:DyQ5OfZB0
乙乙
314 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/03/02(土) 23:38:50.73 ID:CinoMcAY0

< 全く要らない老婆心 >







漣「普通に持っていても銃刀法とかで捕まらない有能な武器とは」

雲龍「身体」

漣「や、漣とか雲龍さんは特殊なんで無し。ほら、ご主人様が持ってるとよさそうな物」

雲龍「バットとか包丁じゃないの? 不審ではなくてそこそこ威力がある威嚇のできるものって」

漣「っても何か使いにくいそうじゃないです? 」

雲龍「ん…………ぁ、シンバルとか? 」

漣「はい? 」

雲龍「防御特化になってしまうけれどフライパンやまな板より持ちやすくて一応打撃にも使えるわよ? 」

漣「な、なるほどー? 確かにいいかもですねー」






提督「…………理由は分かったけど自分で買ってプレゼントしてくれ。
こんなもん経費で落ちねぇよ間抜け」
315 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/03/02(土) 23:40:39.13 ID:CinoMcAY0

< 現代ならポリコレ即アウトではありますが >







雲龍「なんて物観てるのよ、センス無いわね」

龍田「うぅん? 嫌いなの? 『風と共に去りぬ』」

雲龍「メラニーが嫌いなのよ。如何にも映画用のキャラクタで」

龍田「分かるわ」

雲龍「まぁ、正直スカーレットもアシュリーも好きじゃないけれど」

龍田「分かるわ」

雲龍「レットはまぁ、レットがレットじゃなければ、好きになっていたかもしれないけれど」

龍田「あの人ね、分かるわ」

提督「オレさすがにあそこまでクズじゃ……少なくとも横領とか投機はしてねぇんだけど」
316 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/03/02(土) 23:41:43.31 ID:CinoMcAY0

< 自分が好きなものの是非を世間に問われるという謎 >







龍田「というか私も嫌いよ? この映画」

提督「え、そうなの? 」

龍田「うん? 」

雲龍「は? 」

龍田「嫌いだけど、楽しいもの。だから観てるの」

雲龍「…………何、言ってるの? 」

提督「知らねぇよそんなの……そうか、お前らこれ嫌いなのか、おっかしいなぁ」
317 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/03/02(土) 23:43:01.69 ID:CinoMcAY0

< 割とどちらもアリだよ、経験上 >







初月「姉さん、決めてくれ」

涼月「うん? 何? 」

初月「飼うのをさ、カイコガにしようか兎にしようか悩んでいるんだ」

涼月「それ大分違わない? 」

初月「一番好みなのは猫なんだが……最高にキュートなのがもういるしな」

涼月「サンジョルディのお友達にしてもいいと思うけど」

初月「違う、それは違うさ。彼女は孤高であるからこそ彼女足り得るんだ」

涼月「う、うぅん? 」

涼風「そもそも……何をどう頑張ってもカイコガに投票するのは提督が有り得るかな、くらいじゃないのか? 」
318 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/03/02(土) 23:43:47.73 ID:CinoMcAY0

< 結論は持ち越しということでここは一つ >







提督「え、俺はどっちでもいいけど」

愛宕「私もー」

高雄「お蚕さんだとして嫌な気分になどなりませんよ」

天城「あれで懐くものらしいですし」

山城「悪くないわ」

叢雲「私もどっちでも」

伊14「お世話、というか飼うなら責任持ちなね? それさえあるなら誰も文句なんて言えないよ? 」

初月「そう、か。…………何かよく分からない大人の対応を見た気がするな。しかも無駄に達観したような」
319 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/03/02(土) 23:44:35.56 ID:CinoMcAY0

< 唐突に >







時雨「…………ちょっと、いい? 」

あきつ丸「? 他人に聞かれたくない話か? 」

時雨「聞かれてもいいような聞かれたくないような……取り敢えず特務関係とかではないよ」

あきつ丸「そうか。……で? 」

時雨「…………君ってさ、拳銃の分解とか組み立てなんて、できるかい? 」

あきつ丸「簡単な掃除や手入れならできるが……あまり難しいことはできないな」

時雨「そうだよね、うん、普通扱えても、そうだよね」

あきつ丸「あ? 」

時雨「……………………村雨の机にさ、あったんだよ。意味不明なまでに分解された拳銃」

あきつ丸「」
320 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/03/02(土) 23:45:57.98 ID:CinoMcAY0

< や、実際のところは知らないけれど >







あきつ丸「…………は? 」

時雨「あったものは、あったんだよ。
さすがにあれが幻覚の類なら僕は死ななきゃいけないかもしれない」

あきつ丸「…………」

時雨「…………」

あきつ丸「…………プラモデル、だとかの可能性は? 」

時雨「時々君から漂う臭いが漂っていたけど、
最近のプラモデルは硝煙の臭いまで再現できるのかい? 」

あきつ丸「硝煙というよりはニトロセルロースが主成分であるところの窒素酸化物辺りの臭いだろうが……無理だろうな」

時雨「…………」

あきつ丸「…………」

時雨「…………」

あきつ丸「…………自分や時雨殿の様に働いていたとして、
わざわざ時雨殿にそれを見せる理由を想像するのは楽しいと、思うか? 」
321 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/03/02(土) 23:46:58.65 ID:CinoMcAY0

< ちなみにただいま二本目でございます >







時雨「やめさせないといけないだろうが。妹が馬鹿なことをしているんならさ」

あきつ丸「ハンッ、くだらんな」

時雨「君にとってはそうだろうけどね。
無理矢理引き込まれた僕としてはせめて姉妹たちくらいは変なことに関わらないでいてほしいんだよ」

あきつ丸「そういう意味ではない。……時雨殿? 」

時雨「あ? 」

あきつ丸「もういっそ、死んでみないか? 」

時雨「…………はい? はい? あきつ? 」

赤城「えーっと……そのヒト、私を見た途端一升瓶をイッキ飲みし始めまして……」

時雨「??!!!?!?!!????!!!? 」
322 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/03/02(土) 23:47:46.93 ID:CinoMcAY0

< 疑いつつも安全を確認し >







あきつ丸「…………」

時雨「なっ、なんで、なんでいるのさ、横須賀にっ」

赤城「何故、と言われましても……ねぇ? 」

あきつ丸「…………訓練の中間報告だそうだぞ」

時雨「あ、そ、そう……」

赤城「まったく……ヒトを化け物か何かの様に」

あきつ丸「化け物だろうが」

赤城「そうですねぇ。…………はい、お土産です」

あきつ丸「…………やる」

時雨「心底要らないよ……」

赤城「何て酷いヒトたち。……あの提督からのおみ……早いですね、二人とも」
323 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/03/02(土) 23:48:34.99 ID:CinoMcAY0

< 残念なお知らせです >






あきつ丸「…………USBと、酒? 」

時雨「…………鍵と、お酒? 」

あきつ丸「…………」

時雨「…………」

あきつ丸「…………酒がメインだな? 」

時雨「お酒がメインだよね? 」

赤城「私は中身を知りませんよ。…………そんなわけが無いことくらい自明なのは、分かりますが」
324 : ◆5z7C0EoTrg [sage saga]:2019/03/02(土) 23:49:02.83 ID:CinoMcAY0

ありがとうございました
325 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/03/02(土) 23:52:36.32 ID:dnat9ZMC0
326 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/03/02(土) 23:55:33.72 ID:Vzlop5YCo
327 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/03/03(日) 22:30:38.52 ID:ZDGUi7K7O

< 朝のご挨拶 >







あきつ丸「……………………まだいたのか」

赤城「昨日から酷過ぎません? 仮にも朋輩であり重要な情報を渡した恩人ですよ? 」

あきつ丸「最近はとみに貴様に対する恐怖心が増してきてな。……フゥ-……」

赤城「ふぅん? ……そんな土気色の顔でまだヤニ取り込んで。飲み過ぎには辛いでしょう」

あきつ丸「ここまでくると代謝を励起した方が逆に体調を悪くするでありますからね」

赤城「はぁ。…………」

あきつ丸「…………フ-」

赤城「…………」

あきつ丸「…………で、いつ大湊へ? 」

赤城「もうすぐヘリが。…………ね、酷過ぎません? 本当に」
328 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/03/03(日) 22:31:53.34 ID:ZDGUi7K7O

< 茶飯事の小喜劇 >







提督「赤城が中間報告のために横須賀まで出向いたわけだが」

加賀「またすぐに戻ってくるのでしょう? 」

提督「あぁ。…………おかしくね? 最初は二ヶ月の訓練予定だった筈なんだけど」

加賀「それも赤城さんの人徳ね」

提督「そうか」

加賀「え、ええ」

高雄「その薄ら笑い止めましょうよ……加賀さんも引き攣った顔するならこんな話しないでください」
329 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/03/03(日) 22:32:57.14 ID:ZDGUi7K7O

< いっそ諦めて屈服しては? >






提督「加賀、行ったか? 」

高雄「ええ」

提督「…………実際さ、俺もそれなりに助けたし赤城からも見返りは来たんだよ」

高雄「はぁ」

提督「そういうのとか思い当たりを総計してもね、
こんな長期間あいつが横須賀離れていられる理由が見当たらないんだけどどうしたらいい? 」

高雄「快く迎えては? そんな強敵に勝てないでしょうあなた」

提督「御尤もなことで。…………赤城への札なんてもう二、三枚しか無いよ俺。どーすりゃいーの本当」
330 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/03/03(日) 22:34:44.05 ID:ZDGUi7K7O

< 忠実なる従者 >






高雄「赤城さんは赤城さんでギリギリのラインだと思っているかと」

提督「ギリギリ苦戦しそう、とかだろうどうせ」

高雄「強い女に遊ばれるの、好きでしょう? 」

提督「まぁな。…………ブレーンがお前なのにこの為体で、悪い」

高雄「一連托生ですから。それにあなたは悪くない」

提督「…………」

高雄「…………」

提督「…………昼間っから酒飲みてぇ気ぶ

高雄「アッサムで、構いませんね? 」
331 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/03/03(日) 22:35:38.38 ID:ZDGUi7K7O

< 愉快な友達取り揃え >






提督「あぁ。…………ん? まぁ、そうかもな。……………………ーーーー」






愛宕「あれ誰と電話してるの? 」

高雄「さぁ? 暇だろうから電話してやるとかなんとか言っていたけれど」

愛宕「表情と口調的には……仲の良い同期の誰かかしらねぇ」

高雄「対赤城さんやその他の根回しだとすると……」

愛宕「呉にいるキザったらしい彼とか海軍省にいる銀縁のあの人とか? 」

高雄「…………」

愛宕「…………」

高雄「…………どうも浮かぶ人全てが変に尖った人ばかりね」
332 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/03/03(日) 22:36:30.35 ID:ZDGUi7K7O

< 一過団欒 >







赤城「どうも。数日振りです? 」

加賀「おかえりなさい赤城さん」

天城「もう、飲んでますよ」

赤城「構いません。着替えたら私も来ますので」

山城「もう帰ってこないかと」

龍田「そんなわけ。権力へのジョーカーこと赤城さんなのよ? 」

初月「おかえりなさい会、ね」

涼風「ただ飲んでるだけだよな。料理の数は、まぁ凄いけど」

伊14「そこは割といつも通りだもんねぇ〜 」

赤城「嬉しいですよ。…………ええ、本当に、心から」
333 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/03/03(日) 22:37:35.21 ID:ZDGUi7K7O

< 取り敢えず何事か楽しければまぁ >







提督「ん? ようなんだいたのか」

赤城「ええ。改めまして」

提督「はいよ。……“ 赤城さんおかえりなさい会 ”だとさ」

赤城「聞いていますよ。嬉しいものですね」

提督「その割に“ ただいま ”とは一言も言ってなさそうだな」

赤城「あなたが“ おかえり ”と言わないからです」

提督「そりゃあ申し訳無い。…………伝言伝達輸送その他ご苦労」

赤城「いえ、然程難しいことでもありません」

提督「ん。…………春秀、出してやったからな」

赤城「はい。…………まったく、損な役回りばかり背負ってしまいましたね、私たちって」
334 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/03/03(日) 22:38:34.13 ID:ZDGUi7K7O

< 何と無く楽しいかなぁ、なんて思って >







あきつ丸「壊す為の構築、埋める為の穴掘り、挫折まで向かわせる為の称賛」

鹿島「はい? 」

あきつ丸「つくって壊す、つくるという工程を一つ入れるだけでこの有様だ」

鹿島「……? 」

あきつ丸「…………」

鹿島「…………」

あきつ丸「…………なぁ、時雨殿。これは自分がおかしいのか? 虚しく、ならないか? 」

時雨「いや、君じゃないか始めたの。僕らだって思ってるさ同じことを」

浜風「呼ばれて来てみれば……お酒と肴は良いとしてですね、
何故女四人で罰ゲーム付きジェンガなんてしてるんですか私たち」
335 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/03/03(日) 22:39:38.75 ID:ZDGUi7K7O

< / >







赤城「あきつ丸にとっての天敵が私と大湊で、
私にとっての天敵が大湊の周りで、
大湊にとっての天敵があきつ丸の上」

赤城「…………」

赤城「…………」

赤城「…………」

赤城「…………」

赤城「…………一見あきつ丸が不利な様に見えてその実、と。
あきつ丸の上、というのは思想上あきつ丸と同義といってもいいのだし」

赤城「…………」

赤城「…………」

赤城「…………」

赤城「…………」

赤城「ふふ…………諦めてしまえばそれはそれ。
きっと幸せな泥濘に堕ちてはいけるのでしょうけれど、ね」
336 : ◆5z7C0EoTrg [sage saga]:2019/03/03(日) 22:41:10.86 ID:ZDGUi7K7O

地味に2015年の3月3日が1スレ目だったり
あの頃みたいにもう少し書き込んでいきたいものです

ありがとうございました
337 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/03/03(日) 23:14:02.33 ID:OLANXd940
このスレももう4年か……
乙乙
338 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/03/03(日) 23:45:32.37 ID:HKkWOjBI0
年表1〜3は提督「俺と、高雄と愛宕」(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1479046877/)の>>654-656
年表4・5は愛宕「私とあの人と高雄」(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1511959941/)の>>634-635

年表6
18/04/03 色々あったが要港部から大湊へ異動 新たに扶桑・山城・龍田・初月・涼月・伊13・伊14・阿賀野・能代・旗風・松風着任
18/04/05 着々と初月の忠犬化が進む
18/04/08 龍田が海風に煽られる
18/04/10 第三回…ただの飲み会(カラオケ設備確認) 横須賀にて赤城があきつ丸に例のリストを託す
18/04/11 龍田・天城・山城・扶桑がポーカー その後龍田は愛宕とチェスをしつつ宣戦布告
18/04/12 罰ゲームで江風がどツボにはまっていく...
18/04/17 涼風が着任(おまけの補充らしい)
18/04/18 雲龍が創作折り紙に興味がでた
18/04/19 明石作の測定機で遊ぶ
18/04/22 赤城の誕生日
18/04/23 提督の誕生日(艦これ五周年) 提督がアコーディオン披露(01/12の件)
18/04/24 涼風から増員の情報が...
18/04/25 鹿島朝から荒れる 加賀とにゃんにゃん(猫部屋確認)
18/04/26 初月ドラムを買ってもらう
18/05/02 大湊にて遅めの花見 横須賀でも宴会が
18/05/12 高雄の誕生日
18/05/17 瑞穂の誕生日 明石・瑞穂が外泊
18/05/17 雲龍がなぞなぞを出題 四天王誕生?

18/05/17 高雄「私とあの人と……愛宕」(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1526564778/)開始
18/05/17 明石と雲龍が釣りに(雲龍すぐ飽きて加賀と交代) 伊14の無断出撃発覚?
18/05/21 瑞穂合鍵を無くし壊れた(直ぐ戻ってきた)
18/05/29 龍田の誕生日 雲龍が二日ぶりに活動 提督従兄弟の結婚式から帰宅 提督と扶桑初H
18/05/30 警備府内格闘訓練
18/05/31 提督の後輩(男)が訪れてきた
18/06/01 横須賀にてPola確認 叢雲(+提督と漣)が涼月の家庭教師に 
18/06/02 タイプ(ポケモン)談義
18/06/05 横須賀にて秋津班を設立する動きが
18/06/06 漣の誕生日
18/06/07 下着鑑賞会in大湊
18/06/09 Romaの誕生日
18/06/10 サンジョルディが着々と芸を覚えていく
18/06/11 早い時間から宴 雲龍と天城がお酒ゲーム
18/06/12 提督ジェネレーションギャップに打ちのめされる 雲龍とSMプレイで翌日まで引きずる...
18/06/15 雲龍SMグッズ?を片付ける 扶桑と二度目
18/06/16 愛宕の誕生日 提督・愛宕が外泊 (翌日から更新一時中断)
18/06/26 龍田に呉鎮から勧誘が... 提督ちょっと壊れた(更新再会)
18/06/28 W杯観戦 各国思うところが色々と...
18/06/29 明石の誕生日 二人で外泊
18/07/02 提督女装を全力回避 雲龍が男装?
18/07/04 前日のW杯観戦後漣とオール
18/07/10 提督の後輩と"他愛"ない話 艤装外の武器見てはしゃぐ
18/07/11 次に欲しいソシャゲシリーズA ゾンビワールドについてのあれこれ 雲龍のLINEのグループを確認...
18/07/17 提督と天城がレイトショーに行こうとしたが... 初月わんこ化(罰ゲームで) 提督と龍田のLINEのグループも確認
18/07/19 能代んの誕生日 加賀・扶桑と3P
18/07/20 別の読み方であだ名っぽくしてみようのコーナー 雲龍への今昔の感(ギャップ?)
18/07/21 大湊へ抜き打ちの監査が入るとあきつ丸から連絡が 提督また遺書書こうとした...
18/07/23 那珂ちゃん初登場
18/07/24 横須賀にてPolaが朝から飲んだくれる(平常運行)
18/07/25 江風が悪戦苦闘しながら料理練習
18/07/27 雲龍が瑞穂を誘惑...
18/07/31 海辺にてスイカ割り
339 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/03/03(日) 23:46:04.02 ID:HKkWOjBI0
年表7
18/08/01 弘前ねぷたまつり開幕 江風がお酒を冒涜...
18/08/06 朝から詐欺の電話 北海道代表が一日で消滅して不貞腐れる
18/08/07 封筒ゲームを企画
18/08/08 (ロシアン)たこ焼きパーティ
18/08/10 提督と山城初H
18/08/14 後輩と煙草について 横須賀にてPolaの禁酒方法が考案される
18/08/16 山城と三度目らしい 提督を盗られ高雄と愛宕がしけこむ
18/08/17 横須賀にて満潮確認
18/08/18 横須賀にて汚職が見つかる(告発?) 伊14の禁酒論
18/08/22 Littorioの誕生日(なお一時帰国中)
18/08/24 Littorio達と国際電話 Roma初登場
18/08/25 横須賀にて鹿島が求婚された あきつ丸が大湊に来るくらいには非常事態
18/08/27 平和的に解決 赤城も勝手に暗躍中
18/08/28 提督が漣に和服を送る 加賀が食について熱く語る Polaの小細工 高雄・愛宕・天城・雲龍(加賀)が徹マン
18/08/29 漣によるランキング発表
18/08/31 那珂ちゃんのアイドル論 あきつ丸の笑えそうな話 女ごとのヤリ部屋確認
18/09/01 雲龍この世で一番の○○ 
更新一時中断 リハビリ作→【艦これ】提督「この絶望的な海へと」【あんこ】(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1540730295/)
18/12/01 大湊に赤城・Romaが期限付き移籍 提督の遺書の中身発覚
18/12/18 雲龍が喧嘩を売ったが返ってきた

18/12/18 【艦これ】愛宕「私とあの人と……高雄」 (http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1545140645/)開始
18/12/18 提督と高雄ホテルへ 
18/12/28 横須賀にてあきつ丸と鹿島が泥酔(+鈴谷ほろ酔い) 江風の知らぬ間に海風"そこまで"堕ちてた 漣・龍田・瑞穂が「対魔忍」を知ってた
18/12/29 次に欲しいソシャゲシリーズB 空母組昼間から飲んだくれる
18/12/30 提督と叢雲が筆記試験を画策(一応過去問用意)  
18/12/31 大晦日
19/01/01 お正月 着飾って写真撮影
19/01/16 海風が提督を山城に掻っ攫われる
19/01/17 海風がコスプレを披露 雲龍の実験 伊13が洗脳されかけた... 漣がBF(明石・夕張・秋雲も)
19/01/20 去年"あった"旅行の思い出話 高雄が悪酔いしちょっとした事故が...
19/01/21 提督秋田に出張
19/01/24 01/20の件から高雄が立ち直る 横須賀にて素面のPolaが映画を観ながら号泣 
19/01/27 阿賀野と歴史関係喋り散らかせる 雲龍が寝取りフリプレイを提案
19/01/28 阿賀野チームVS能代チームによる対抗メドレー(プール確認)
19/01/30 提督と愛宕のちょっとしたアブノーマルプレイ あきつ丸の怪談話(?)
19/01/31 山城・扶桑と3P
19/02/01 なぜか肩車流行る 娘(仮)への愛情表現を見る愛宕
19/02/02 愛宕VS雲龍の夜戦
19/02/03 去年"あった"旅行の思い出話2
19/02/04 江風が料理練習 叢雲が忘れていたかったアンケート(17/06/15)の件で弄られる
19/02/08 提督・叢雲が『ラ・ラ・ランド』を鑑賞し五年後の夢を語る
19/02/13 伊13・海風が「馬鹿な可愛さ」について語る 罰ゲームの嵐が吹き荒れる...
19/02/16 愛宕がブリッジ大会の妙案を思いつく 雲龍がエロ小説執筆中 馬鹿な酔い方中の提督を入浴中の山城・扶桑に代わって松風が見張り中
19/02/20 泥酔状態でBFしてキルレ落とした漣が発狂中...
19/02/25 提督がLittorioの膝枕で昼寝(偉い人々と会談直前) 愛宕・高雄の子供が欲しいか、要らないか(間に養女...)
19/02/26 横須賀にてPolaへの総ツッコミ 大湊にて陰毛談話
19/02/27 雲龍の幸せ家族計画 昔話連想ゲーム
19/03/02 横須賀にて時雨が村雨の机から分解された拳銃を発見 赤城中間報告等の為に一時帰還 大湊にて初月が「蚕蛾と兎」のアンケート
19/03/03 大湊にて赤城さんおかえりなさい会 提督は対赤城やその他の根回し 横須賀にてあきつ丸・鹿島・時雨・浜風の罰ゲーム付きジェンガ (四周年)
340 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/03/04(月) 23:40:34.04 ID:TzTj9AZB0

< 素知らぬ顔で酒肴楽しみつつ >







海風「ローストビーフです」

加賀「美味しいわ、ありがとう。……あの人は? 」

海風「降って湧いた残務整理がどうとか」

加賀「はぁ。あれにそんなもの任せても時間がかかるだけで、他のもの任せた方がいいと思うけれど」

赤城「適材適所、というのは余裕があるときに取ることのできる方策ですからね」

加賀「余裕が、無いと? 」

赤城「何の整理だか知りませんけれどね、きっと彼にしか投げられない酷いものなんでしょう」

加賀「……帝都の余裕? それとも、殿下の余裕? 」

赤城「さぁ? ……ふふ、もしかすると、他のルートかも、しれませんねぇ」
341 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/03/04(月) 23:41:40.96 ID:TzTj9AZB0

< 同性だけというのも見たくないものがそれなりに >







加賀「…………」

赤城「まぁ、だとして限度も……これ美味しいですけどなんでしたっけ? 」

山城「辛味ホルモン焼き」

龍田「似っ合わないとかそういうの超越してるわよねぇ〜 」

山城「ふん……いいじゃない別に。時々は普段つくらないものもつくってみたくなるのよ」

赤城「分かりますけれども。……高雄さん? 」

高雄「どうぞ。五百円です」

赤城「ツケで。…………ふはぁ」

加賀「あ、私にもくれるのね。
…………ビール片手にホルモン焼きってどう考えてもうら若き女の集いではないわよね、美味しいけれど」
342 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/03/04(月) 23:42:13.73 ID:TzTj9AZB0

< 以下ループが続きます >







高雄「美味しいのなら問題無いでしょう? 」

山城「でしょう? 」

江風「サイコロステーキ焼いてきたぜー! 」

加賀「ありがとう。褒めてあげる」

漣「謎の上から目線なんだこれ。……ご主人様は? 」

高雄「さぁ? 」

漣「はぁ? 」

高雄「知りたいなら、探しに行けばいいと思いますよ」

漣「いえ。…………何があったんだろうね」

叢雲「さぁ? 」

漣「はぁ? 」
343 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/03/04(月) 23:44:32.80 ID:TzTj9AZB0

< 肴というよりは、ダシにして >






龍田「このホルモンだけどどうせあれでしょう? あれが食べたいとか突然宣ったんでしょう? 」

山城「もっと酷いわ。考えられ得る限り最も自分から遠そうなものをつくれときたもの」

龍田「それはそれは」

高雄「……ご迷惑おかけしています」

山城「別に。あなたに謝られる謂れも筋合いも義理も無いわ」

高雄「ほう……」

山城「何? 」

龍田「まぁまぁ。はい一献……クズを肴にワイワイ、やりましょう? 」
344 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/03/04(月) 23:45:15.49 ID:TzTj9AZB0

< 言わぬが花でございます >







天城「ブリの照り焼きです、どうぞ」

加賀「ありがとう。美味しそうね」

能代「さっきから出来上がった料理ってまず加賀さんの前に持っていかれますね」

阿賀野「何か酷いときは半分くらい持っていかれるんだけど」

天城「だと思ってもう一皿」

阿賀野「ほえ? 」

能代「どうも。……最初の一皿の半分くらいですよねこれ」

伊13「最初から、加賀さんと赤城さんにこれ出した方が……早くない? 」
345 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/03/04(月) 23:45:50.18 ID:TzTj9AZB0

< はて? どの辺が? >







涼風「なんなのこの盛り上がり。まだ夏場じゃないし花見にも早くないか? 」

明石「どこでスイッチが入ったのか始まりましたよねぇ、唐突に」

扶桑「でも楽しいし、いいじゃない? 」

涼風「そりゃあ悪かないけどさ」

明石「でしょ? …………ま、あの人がいなくて高雄さん仕切り、なぁんて、サイッテーな感じ漂ってはいるんですけどねぇ」
346 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2019/03/04(月) 23:47:30.80 ID:TzTj9AZB0

いつもいつもありがとうございます
どうにも頼りっきりで申し訳無いと思いつつ自分では何というか
でもこうしてみるとゆっくりでもそれなりに続いてはいますね……

ありがとうございました
347 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/03/04(月) 23:55:56.66 ID:xz+uytQP0
348 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/03/05(火) 00:41:41.72 ID:VQQEweYro
おつおつ
349 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/03/05(火) 20:23:32.74 ID:l3CAYewJ0
乙乙
350 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/03/05(火) 22:41:12.58 ID:DYwFxenj0

< 職務上ちょっとね >






愛宕「ねぇ、ちょっとそれ」

提督「ん? どれ? 」

愛宕「その外套、すっごいカッコいい」

提督「何回か着てるだろう。軍装なんて誰が着たってそこそこにはなるし」

愛宕「写真」

提督「はいは…………軍装のやつとセルフィーって、正気か? 」
351 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/03/05(火) 22:42:12.68 ID:DYwFxenj0

< そうあれたらいいな、程度の願望 >







愛宕「たぶんあれよ、二、三年経ったら思い出すの」

提督「ふぅん? 眺めてみて懐かしむって? 」

愛宕「ええ、だからこれは自分用。流出なんてしないわ」

提督「そ。……なんか真っ当過ぎて頭おかしくなりそうな自分におかしくなりそうだよ俺」
352 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/03/05(火) 22:45:00.37 ID:DYwFxenj0

< 悪い気はしないけれど >






叢雲「ってもこのアホ動画で世間騒いでるときに」

Roma「アホなんだからレベルとしては正しいでしょう? 」

叢雲「そうだけど……うん? 何? 」

愛宕「四人で撮ろ? ちゃんとアルバム入れるやつ」

叢雲「一人軍装他私服っておかし……っ方無いわね」

Roma「私も、か。…………こんな日々に溺れることを覚えたら、今に姉さんみたいになってしまうわね、私」
353 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/03/05(火) 22:48:36.83 ID:DYwFxenj0

< 平和な閑話 >






伊13「スマホで平和って文字打つとさ」

伊14「うんうん、何? 」



「🕊」



伊13「こういうやつが出てくるの」

伊14「これは……鳩? 」

伊13「うん。でも、ここに、いるとさ。最初ネギ背負った鴨に見えたよね、ふふ……」

伊14「あーねきー……? 」
354 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/03/05(火) 22:49:27.08 ID:DYwFxenj0

< 至って平話な閑和 >







提督「女とか男とかディルドとか巫山戯た答えを抜きにしてさ」

雲龍「? ええ」

提督「“ 乗りたいもの ”って問題なら割と一致しそうじゃない? 」

雲龍「そう? 」

加賀「しないと思うけれど」

提督「そうかな。…………ステルス機」

雲龍「戦車」

加賀「ホバークラフト」

提督「…………」
355 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/03/05(火) 22:50:42.24 ID:DYwFxenj0

< きゅーん! >







提督「うっそだろお前ら……あんなに航空機航空機うるさかったじゃねぇか」

雲龍「それはそれ」

加賀「これはこれ」

雲龍「勿論ステルス機にだって乗ってはみたいけれど」

加賀「それとこれとは別よね」

提督「……あ、そう」

海風「__さん? 」

提督「……何? 」

海風「私はあなたとあなたの単車に乗りたいです、はい」

提督「……………………あぁ、いこっか、遠いところまで」
356 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/03/05(火) 22:52:03.53 ID:DYwFxenj0

< 所変わってそれでも閑話 >







鹿島「安易な恋なんて糞食らえぇ〜アハハッ」

鈴谷「……今度は何飲ませたのさ」

あきつ丸「すまない……すまない、嗚呼、私が悪かったから……すまなかったから……」

鈴谷「こっちはこっちで一人称すら崩壊してるし……ねぇちょっとこれどーすんの」

時雨「知らないよそんなの。……ぶん投げておけば酔狂な将校とかが持ち帰ってくれるんじゃない? 」
357 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/03/05(火) 22:52:38.57 ID:DYwFxenj0

< まだまだ閑話 >







鹿島「やーだー! わーたーしーにーはぁ……好ぅきなぁ、ヒトがいるのぉ……」

鈴谷「わーお……すっ

あきつ丸「……鈴谷以外は、嫌だ」

鈴谷「」

時雨「……わーお? 」
358 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/03/05(火) 22:53:22.59 ID:DYwFxenj0

< そもそもずっと閑話 >







時雨「まぁ、僕としては構わないけどさ。……君割と今まともだろう? 」

あきつ丸「…………狂犬殿の鼻は誤魔化せないでありますね」

鈴谷「は? 」

時雨「ふん。そんなものになった覚えは無いけどね」

あきつ丸「っと…………火、あるか? 」

時雨「ほら、マッチならあげるよ」

あきつ丸「自分のでありますね。…………フゥ-」

時雨「その片手で点けるのカッコいいね」

あきつ丸「慣れただけだ。……鈴谷がオイルの臭いは嫌いだと言うからな」

鈴谷「や、鈴谷フツーに煙草自体嫌いなんだけど…………ねぇ、何? なんなの? 二人して鈴谷で遊んでるわけ? ねーえー? 」
359 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/03/05(火) 22:54:09.40 ID:DYwFxenj0

< 状況と立場を鑑みて >







愛宕「内偵とか間諜とかの類っているとしたら」

高雄「? 」

愛宕「誰? 」

高雄「漣さん」

愛宕「即答」

高雄「遊びでしょう? 」

愛宕「そう、だけど……笑ってなかったわよねぇ、今」
360 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/03/05(火) 22:54:56.44 ID:DYwFxenj0

< まぁ、そういうのがいたとして >







高雄「そもそもね、きっと本当は嫌だったけれど……っていうパターンでしょう割と皆さん」

愛宕「“ こいつが理想と違ってしまったからっ ” とか“ あのときあぁいうことをするなんて ”とかそういうやつ? 」

高雄「あとはまぁお決まりの……“ あの人と周りを壊せばあの人を自由にしてもいいと言われている ”かしらね」

愛宕「お決まり? ってのは置いておいて……高雄なんじゃない? 」

高雄「ふふ……そうかも」

愛宕「はぁ。…………そういう願望があることは否定しないのね」

高雄「できると、思うわけ? 」
361 : ◆5z7C0EoTrg [sage saga]:2019/03/05(火) 22:55:23.63 ID:DYwFxenj0

ありがとうございました
362 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/03/05(火) 23:34:31.15 ID:5EuB+obo0
363 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/03/06(水) 10:35:14.87 ID:GmXI+O6wo
364 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/03/06(水) 22:32:37.18 ID:Np/yKdsOO

< 今日も今日とて愉快な酒席 >







扶桑「えーっと……言いそうも無いけれど言うと似合いそうな台詞」

雲龍「『なんだ、やっぱ中古か』」

山城「『一回くらい処女だけ食って捨ててみたかったんだ』」

龍田「『綺麗だよ』」

雲龍「それは割と普通に言うわ」

山城「割と何度もね」

龍田「ふぅん……? 」

初月「…………何とは無しに、だけどさ、龍田以外本気の本音な気がするよ。さすがに言わないだろう、っていう」
365 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/03/06(水) 22:35:48.20 ID:Np/yKdsOO

< 反論というかなんというか >






涼月「つまりストライクで一番言われたくない言葉? 」

雲龍「あら、私あの人しか知らない身体よ? 」

山城「捨てられてもおかしくないと思ってるわ」

龍田「んんっ…………私が、不細工だって言いたいの? 」

能代「龍田以外、って言っていたでしょうが」

阿賀野「龍田さんのこと不細工って言える人ねぇ……うん? 」

江風「ある意味ではまぁ、テートクだけだよな。言っても殺されない、っていうアホな意味だけど」
366 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/03/06(水) 22:36:38.55 ID:Np/yKdsOO

< じゃあこう、次はシチュエーションで >







山城「二人で起きる筈が朝になると隣で拳銃自殺してるだとか」

龍田「痩せ衰えて病魔に身を焼かれながらも性器だけ元気」

加賀「葬式には母親の違う実子が二桁」

提督「君ね……君さ」

加賀「あら、私たちが仮に妊娠できていたら今頃三週目くらいじゃない? 」

提督「」
367 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/03/06(水) 22:37:30.50 ID:Np/yKdsOO

< 寧ろ終われと言いたいのですがね…… >







提督「う、うるせぇぞ殺人長屋」

加賀「あら、あんなにも切なげな顔を見せてくれるのに? 居住性が悪いと? 」

提督「そういうこ……いや、そんなナカとか具合の話じゃなく、あぁもう……もう」

加賀「何の話なのよ」

提督「俺を肴に遊んでる話だろうが」

山城「はい、当人の了解は得ました」

龍田「喜んで続けろ、ということね? 」

提督「あのな……」
368 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/03/06(水) 22:38:22.28 ID:Np/yKdsOO

<異:愛の道具 >






瑞穂「この映画、普通に面白くないです」

明石「そうですね……変えましょう」

天城「……Zzz」






叢雲「…………何故二人してタブレットの画面覗く必要があるのかしら」

初月「愛があるから、ってやつだろう。……それよりもあのタブ、僕のなんだけどな」
369 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/03/06(水) 22:40:10.13 ID:Np/yKdsOO

< ところでこんなことができる >







加賀「夜間ではあるけれど人並以上に目は見えるし暗視ゴーグルなんて着けるともっと見えるわね」

提督「お、おう? 」

加賀「で、こう矢を射ってみるじゃない。別に矢を使わなくても航空機を具現化させることはできるけれど」

提督「印象や概念としての具象を体現する、だったかな。
よく分からんが取り敢えずイメージが大事、とかなんとか」

加賀「ええ。…………あの500m先の目標に刺さったわね」

提督「言いたかないけど人外の技だな。俺は見えもしねぇよ」

加賀「そうね。で、こう、意識を集中させてみると…………ッ」

提督「」

加賀「刺さった矢を再度イメージしてみると結構簡単にその場で爆撃機に変わって爆は……ぅん? 」
370 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/03/06(水) 22:41:02.58 ID:Np/yKdsOO

< 一つの境地へ >







提督「」

雲龍「固まっていますね」

加賀「固まっているわね」

天城「押せば海に落ちそうですね」

提督「…………え? 」

加賀「この子たちにもおしえておいたから」

雲龍「まだソレはできないけれど。いつの間にか弓式での艦載機具現化はできていたわね」

天城「驚きですよね」

提督「……………………はい? 」
371 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/03/06(水) 22:42:49.44 ID:Np/yKdsOO

< 反省会 >







明石「うーん……割と洒落にならないっていうか、練度とかそういう次元じゃないですねぇ」

提督「だ、だよな? おかしいのは俺じゃないよな? 」

明石「断言して差し上げましょう。加賀さんの練度、というか心的攻撃性が酷い、と。
いえ、或いは愛が重過ぎるが故に、とでも」

提督「…………」

明石「恐らく赤城さんにすらできるかどうか。
きっと、それは“ 指輪 ”と“ 深過ぎる情 ”、辺りの所為でしょう」

提督「…………」

明石「まぁ、資源さえあればできるんだから戦力的には効果的といえば効果的、ではあります」

提督「……んなわけあるか。あいつのやってみせたのが500mだぜ?
確かにあいつの弓はある種の触媒だから数十トンの圧でもへし折れねぇだろうがな」

明石「矢だってよく分からない虚数空間から呼び出して射ってますからねぇ」

提督「腕、というか指が保たねぇだろう。…………もし、仮にさ」

明石「ええ」

提督「あいつが精神ぶっ壊れる寸前まで気合い入れて矢を生み出して」

明石「はい」

提督「高高度から射ちまくって爆撃機に変えられたら」

明石「ちょっとした戦術兵器っすねそりゃ」

提督「だよな。……………………はぁ? 自分で言ったけど、はぁ? 」
372 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/03/06(水) 22:44:40.90 ID:Np/yKdsOO

< つまらないことを話すよりも、逃げて肉の温かさを >






明石「ま、理論上は可能、ということです。それとも加賀さんによって立証された、とかそのレベル」

提督「……」

明石「それにそれはできたとしても、ただの神業に過ぎません」

提督「神業、ってーのはカミサマに許された者のみの反則技じゃあねぇのか」

明石「さぁ? ……神業、といえばほら何人か思い浮かぶじゃないですか。
夕立ちゃんだとか赤城さんだとか、神通さんだとか」

提督「……」

明石「夕立ちゃんなんて四方八方すっ飛んでくる魚雷に囲まれたのに無傷でしたからね。
一方の魚雷に自分の魚雷を正面からぶつけて爆発させて逃げるとかいう一人イージスシステム」

提督「……しかも魚雷なんて高速とか以前に水中進んできやがるものだしな」

明石「ええ。……この世にはね、そういう考えるだけ馬鹿らしい存在だっているんです。
それに比べたら加賀さんのソレなんて可愛らしいものじゃないですか」

提督「…………俺はお前らをただの高性能な兵器にしたいわけじゃない」

明石「知ってますよ。…………瑞穂さん待たせてるんです、出てっても、いいですか? 」
373 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/03/06(水) 22:46:10.79 ID:Np/yKdsOO

< それから数瞬後に >







明石「……………………加賀さん? 」

加賀「何? 」

明石「ただの物置から出てきたのは不問にしますけど……何故、あれをあの人に? 」

加賀「さぁ……そういう気分だったから、としか」

明石「私と加賀さんの秘密だったのでは? 」

加賀「変わったのよ。予定が、流れが、戦略が」

明石「…………」

加賀「謝らないわ。想いだけは、変わっていない、変わらないから」

明石「別に責めてるわけじゃあありませんよ。
どうせ遅かれ早かれあの人にだって暴露てはいました」

加賀「そう……そうね」

明石「あの人に、新しい鬼札を渡さないといけない状況に? 」

加賀「さぁ? ……………………瑞穂、待ってるわよ」
374 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/03/06(水) 22:47:12.04 ID:Np/yKdsOO

< 心が冷えたのなら、せめてそれよりは温かい海を見よう >







提督「……………………何? 」

赤城「最初に言っておきますがこれは本音ですよ? 」

提督「…………何? 」

赤城「あと、これは本心からのもので含みも嘘もありません」

提督「……だから、何? 」

赤城「私にはあんな芸当、不可能です」

提督「そうかい。…………指輪、欲しいかい? 」

赤城「不要ですね。私ならば高速で連射されたとしてまず、当たりません」

提督「加賀と戦闘になることを想定するなんざ恐れ入る」

赤城「あなたが加賀さんの愛を軽く見過ぎているんです。
…………私の喉笛なんて容易く食い破りますよ、今の加賀さんは」
375 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/03/06(水) 22:48:06.54 ID:Np/yKdsOO

< 棘が海色に溶けたとして、消えない疵痕に >







提督「…………」

赤城「…………」

提督「…………」

赤城「…………煙草、吸わないんですか? 」

提督「海見ながら冷たい風にただ耐えるのも悪くないさ」

赤城「そう。…………一時的に、手を組みません? 」

提督「組まざるを得ないんだろう」

赤城「ええ、そのようにしてきましたから」

提督「ハンッ。………………………………誰、不幸にすればいいんだ? 」
376 : ◆5z7C0EoTrg [sage saga]:2019/03/06(水) 22:48:33.64 ID:Np/yKdsOO

ありがとうございました
377 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/03/06(水) 22:59:39.65 ID:ydITXt+k0
乙 色々動きそうね
378 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/03/06(水) 23:16:00.89 ID:CAnen/Jc0
なんかありそうやなぁ……
乙乙
379 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/03/07(木) 01:02:46.80 ID:LBSQVMb70

>>367 殺人長屋って赤城の方じゃない?
380 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/03/07(木) 11:50:02.37 ID:gP7Nc5eGo
>>379
そうですね
加賀は焼き鳥製造機
381 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/03/13(水) 23:27:45.70 ID:XuU9E12d0

< 抱き着くよりも抱き締められたい >







提督「ふぅ……何かすげぇ爽快」

山城「私の生気でも吸ったのじゃなくて? …………眠いわ」

提督「まだまだヤれそう。ってーかそうやって肌見せて煽るのやめてくれねぇかな」

山城「煽ってない。あなたが猿なんでしょうが」

提督「ん、んん……や、そりゃそうなんだろうけどな……うぅん? 」

山城「ん…………ヤるなら、ゆっくり、お願い」

提督「あぁ。…………あぁ? 」
382 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/03/13(水) 23:28:45.26 ID:XuU9E12d0

< 身体だけ、は >







扶桑「何故だか酷く爽快」

Littorio「妹に彼を掻っ攫われて早々に不貞寝したからでは? 」

扶桑「そうかも。……この身体の疼きと寂しさって、
結局明日の私みたいな女増やしているだけね」
383 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/03/13(水) 23:29:27.09 ID:XuU9E12d0

< お互いにそう思えることが >








提督「おかしくないか、なぁ? 何で君そんな気怠い侯爵夫人みたいな色気出してんの」

山城「知らないわよそんなの……ん」

提督「はいはい。お手をお貸しいたしましょう」

山城「ありがとう。…………朝からあんな顔される方がよっぽど煽られてる気分よ、莫迦」
384 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/03/13(水) 23:30:23.28 ID:XuU9E12d0

< 何日か振りのボケ検め >







加賀「そもそもあれよ、私は焼き鳥製造機よ」

龍田「んん……そこだけ聞くとただの職人? 」

山城「というよりそのもの機械? 」

赤城「私が真の殺人長屋です」

提督「さすがにその台詞はどうなんだ」

雲龍「死ぬ程絞りあげられるのか、それとも挽肉にしてくるのか……サキュバス名器もそれはそれで怖いわね」
385 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/03/13(水) 23:31:12.08 ID:XuU9E12d0

< 何か日常を取り戻した気分にも似た >







提督「今日は何色? 」

高雄「朝会って最初の会話がこれですか」

提督「まぁ……何色? 」

高雄「そんなに……気になる? 」

提督「気になるね」

高雄「随分と久し振りにこんな話をした気がするわ」

提督「そうか? 」

高雄「ええ。……しなくてもいい筈なのに何故か嬉しい自分がいるわね。嬉しくは……ん、無い筈なのに」
386 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/03/13(水) 23:33:22.66 ID:XuU9E12d0

< えぇ…… >







提督「『シン・ゴジラ』……」

明石「正直放映自粛とか販売停止の意味分からないですけどね」

漣「でもまぁよかったじゃないですか。DVD買ってますしそもそも好きそうなのそれだけで」

提督「地上波でやる可能性のある好きな映画って貴重なんだぞ俺」

漣「そりゃ『時計じかけのオレンジ』みたいな映画ファン様御用達映画とか?
『サマータイムマシン・ブルース』みたいなマイナー映画とか? やるわけ無いでしょ」

提督「…………それでもサム・ライミとかエド・ウッドより可能性」

漣「まぁ、そうかな? 」

提督「…………」

明石「…………そんな落ち込むこと? 」

提督「いや…………なんつーかさ、盛りまくったツケ、今来た」

漣「えぇ……」
387 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/03/13(水) 23:34:04.42 ID:XuU9E12d0

< ジジイで結構 >







提督「っても……最近まともな映画観てねぇしな」

漣「そうなんです? 」

提督「元々クソ映画観ながらあーだこーだ言い合うのは好きだったんだけどな?
最近は普通に評価低い映画観ながらどう面白くできるか考えたりさ、
あと先入観無しで適当に観てネットの評価とかにどう反論映画つくるか考えてる」

漣「はぁ。…………本ッッッッ気でおっさん通り越してジジイじゃないですかその楽しみ方」
388 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/03/13(水) 23:34:43.10 ID:XuU9E12d0

< 諸悪 >







江風「」

海風「うん? どしたの? 」

江風「…………まぁ、知ってたよ、姉貴」

海風「? 何を? 」

江風「……………………姉貴が雲龍さんたちとLINEでハメ撮り回すグループつくってたこと」
389 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/03/13(水) 23:36:10.49 ID:XuU9E12d0

< マゾが謎を呼ぶ >






海風「あれ? 別に知られちゃったのはいいしもうどうにもならないけど……うん? 」

海風「…………」

海風「…………」

海風「…………」

海風「…………」

海風「…………誰から、漏れたんだろう」
390 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2019/03/13(水) 23:37:14.84 ID:XuU9E12d0

>>379
>>380

どうにも……すみませんでした。雑な記憶では儘なりませんね……

ありがとうございました
391 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/03/13(水) 23:52:22.46 ID:M2f5RsrC0
392 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/03/14(木) 23:02:27.90 ID:KAAojXtB0
乙乙
393 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/04/09(火) 22:04:58.51 ID:/wdMpI5hO

< 空白期間なんて気にしない >







加賀「これ、つくってほしいの」

提督「あぁん? 大概のものはお前がつくる方が美味いだろう」

加賀「麺を打ったことなんて無いし、お菓子ならあなたかと」

提督「まぁ、そう言うならいいが。……耳うどんになべやきにこねつけに……はぁ? なんだこのラインナップ」






漣「……食べ物のことに関してはあのヒトって一昔前のおばさん並にテレビ大好きだよね。すぐ影響されるし」
394 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/04/09(火) 22:06:07.05 ID:60bwoBcl0

< シーッ >







江風「すぐ……? いつのどの番組だよあれ」

漣「あのヒト普段は天気予報かグルメ番組しか観ないし。それすら大体録画なの」

江風「なるほど? 」

漣「だからまともに毎日観るのなんて天気予報くらい」

江風「BBAか」

漣「BBAだねぇ」

加賀「あなたたちね……」






伊14「そもそも“ 一昔前のおばさん ”が今でいう所謂“ BBA ”なわけで……加賀さんって実はBBAより酷いんじゃ」
395 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/04/09(火) 22:06:47.14 ID:60bwoBcl0

< 信頼、ですよ? >







提督「まぁ、つくってやるのは吝かではないがね加賀くん」

加賀「何? 」

提督「お前ボールペン字講座の講師でもやれば? 」

加賀「は? 」

提督「何このカクカクしつつ超絶整った達筆なメモ。マジにテレビ観ながら書いたのか? 」

加賀「気付いたら雲龍が書いていてくれたわ。そんなに綺麗に書いてるの? 」

提督「えぇ……お前目通してすらいねぇのかよ……」
396 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/04/09(火) 22:07:51.75 ID:60bwoBcl0

< 生まれる時代を間違えたと言えないことも無い >







叢雲「というかあなた全員の筆跡何となくでも分かるでしょう? 」

提督「や、でもこれは……え? 」

雲龍「どうせなら加賀さんの字を真似てみたかったから」

加賀「確かに……似てるわね」

提督「……」

叢雲「……社会不適合とか馬鹿にしてたけど、変な職業にならいくらでも就けそうねあなた」
397 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/04/09(火) 22:08:34.00 ID:60bwoBcl0

< 諛うとはまた違った >







雲龍「あ、それと私からもお願い」

提督「うん? 」

雲龍「素そばに焼き葱、つくって? 」

提督「いいけど。……加賀くん? 」

加賀「承りました。丁度良い葱があるの」

雲龍「楽しみにしてますね」

加賀「ええ」

叢雲「…………もしかして雲龍って加賀のこと使うの、一番上手い? 」
398 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/04/09(火) 22:09:33.21 ID:60bwoBcl0

< 所変わり時変わり >







初月「今夜は……オレだけのシンデレラになってよ」

涼月「…………はい、喜んで」

涼風「何やってんのこの馬鹿姉妹」

龍田「自分の心に気付いたんじゃない? 」

涼風「ふぅん……近寄らないようにし

初月「当ッ然ッ龍田にやらされているんだぞ馬鹿!
罰ゲームだぞ、罰ゲームッ! 」
399 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/04/09(火) 22:12:51.79 ID:60bwoBcl0

< さぁ? >






涼月「え……本音じゃないの? 残念……」

初月「あのさ……」

松風「これがまぁ世に言うファッションレズってやつだね」

旗風「え? これファッションなの? 」

漣「審議班! 」

江風「審議拒否」

叢雲「拒否」

扶桑「拒否」

Roma「まぁレズって男女よりも相当汚いも……その顔見てるとあなたたちこそファッションレズに見えるけど、どうなの? 」
400 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/04/09(火) 22:13:27.34 ID:60bwoBcl0

< ちなみに >






提督「今夜も……俺だけ見ててくれよ、愛してる」

愛宕「ん…………当然ね」

江風「本物はこうだぞ」

初月「知らないよそんなの……」

涼月「……初月? 」

初月「…………やらないよこんなの」

海風「背中反るくらい抱き締められて耳元って……はぁ」

漣「帰ろ帰ろ。クッソつまんねーですよこれぇ」






提督「…………何で俺たちに誰も突っ込んでくれないわけ? 」

愛宕「さぁ? …………ね、続き、しないの? 」
401 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/04/09(火) 22:14:02.84 ID:60bwoBcl0

< まったく不要な特技 >







龍田「え? できるけど」

高雄「できますね」

涼風「できるな」

雲龍「できない、というか別にする必要無いし」

瑞穂「? 何の話ですか? 雲龍さんがはっきりとできないなんて言うって」

天城「手錠抜けができるかどうか」

瑞穂「」
402 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/04/09(火) 22:14:58.33 ID:60bwoBcl0

< 絶対不要な能力 >







雲龍「あ、できた」

瑞穂「何故自然な雰囲気で手錠があるんですか……」

雲龍「? 私たちって一応官憲側よ? 」

龍田「え? これってプレイ用の玩具じゃないの? 」

雲龍「それは副次的なものでしょう? 」

提督「え? 」

叢雲「…………備品の管理くらいちゃんとすれば? 」
403 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/04/09(火) 22:16:26.90 ID:60bwoBcl0

< 倹約とは何か >







提督「え、何お前、え? マジにここの備品使ってたわけ? 」

雲龍「ずっと一個だけ借りてるわ。こう見えて倹約家なの」

提督「それは知ってる。…………高雄」

高雄「……はい」

提督「この前さ、帳簿と照会したときって数ピッタシだった筈だよな」

高雄「…………ええ」

提督「…………」

高雄「…………」

提督「…………疲れてたから仕方無いって思っておけば、いいか? 」

高雄「…………そのように」
404 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/04/09(火) 22:17:40.63 ID:60bwoBcl0

< でも、何だっていうので? >







雲龍「え? 何? これそんな深刻にアレな話なの? 」

提督「さぁね」

高雄「…………」

愛宕「…………」

提督「ま、別に俺は気にしないさ」

雲龍「これ返した方が……いえ、でも割と使って…………うぅん、ちゃんと使えるのは実証しているけれど……でも」
405 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/04/09(火) 22:19:05.22 ID:60bwoBcl0

< 詭弁を馬鹿にする勿れ >







龍田「割と本気で大切に想う男がいない女なんて生きてる価値無いと思うの」

山城「ふぅん? 」

扶桑「こうやって言いそうも無い綺麗事とか理想論語るときって変なところで頷けそうな詭弁吐くわよね」

天城「ええ。頷いたら負けですよ? 」

初月「当然だとも」

伊13「さすがにもう、覚えた」

旗風「夢なんて見ませんよこのヒトに」

扶桑「さ、どうぞ? 」

龍田「あら〜。なんて正しいことを。いい? 言うわよ? 」

提督「…………いや、もう少し女の子に夢見させてくんねぇかな君たち」
406 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/04/09(火) 22:19:52.02 ID:60bwoBcl0

< けれどそうであれと願わずにはいられないのです >







山城「あら、昨晩見せてあげたじゃない」

提督「そうだけどな……いや、そうじゃねぇだろうお前らおかしいよ絶対」
407 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/04/09(火) 22:21:22.43 ID:60bwoBcl0

< オチ >







龍田「一人で生きることが不幸だと誰が決めたんだ、
必ずしも家族と共にあることだけが幸せなんかじゃないって言うけれどね? 」

提督「あぁ、君続けるんだ……そうか……」

愛宕「何変な顔で黄昏てるのよあなた」

龍田「生物としては繁殖して子を成すことが正解なわけでしょう?
そもそも論として一人で生きることに幸せ感じてたら既に生物としては逸れた不正解よね、って」

雲龍「それなら私たちは? 」

山城「不正解すら選べない出来損ない」

提督「…………明石くん」

明石「や、無理無理、そんな今すぐ子供できるようにしろって不可能ですよ」

愛宕「ふぅん……」

高雄「はぁ……」

明石「…………そこで心底残念そうな顔と喜ばしいって顔してる姉妹は私にどうしてほしいので? 」
408 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/04/09(火) 22:23:36.77 ID:60bwoBcl0

< オチの追い >





明石「実際私が“ 艦娘 ”と人間による生殖なんて成し遂げたら高雄さんに跡形も無く抹消されそうですね」

愛宕「そうね」

明石「そうねって愛宕さん……否定は諦めますけど守ってくださいよ」

愛宕「嫌よそんなの。あなた殺した高雄を官憲に突き出してあの人と二人、いえ子供と三人で生きたいもの」

明石「はぁ。…………やっぱ研究しない方がどの道幸せなのかな、これって」
409 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/04/09(火) 22:27:28.94 ID:60bwoBcl0

< 話は別室同時刻 >






高雄「あれができるようになったら全世界で戦争が始まりますね」

龍田「何周も回って穿った見方」

高雄「捻くれ女ですから」

龍田「でもきっと正しい見方」

高雄「世界は捻れていますからね」

龍田「捻くれ女と捻れ世界、か。つまらない映画みたいなタイトル」

高雄「映画って純粋ですから」

龍田「不粋なことにね」

高雄「ええ。…………私とて、あの人の子を抱いて写真なんて撮ってみたいと想うことなんて何度もあるけれど」

龍田「尊過ぎるものね。神にすら願えない、不可侵の領域」

高雄「理想は願うことが、目指すことが大切だとは言うけれど……不可能は不可能なのよ」

龍田「……ええ」

高雄「…………」

天城「…………途中から入ってきましたけれどね天城、何のことを言っているのかさっぱりなのですが」
410 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/04/09(火) 22:28:38.82 ID:60bwoBcl0

< 我も常識も己も何もかも失った果ての記憶 >







提督「で? 」

高雄「はい? 」

提督「何故、ほぼ確実に使わない筈の手錠なんて物に関して虚偽の報告があったのだね高雄大尉」

高雄「…………軽蔑すると思います」

提督「しない」

高雄「…………或いは馬鹿にするかも」

提督「しない」

高雄「…………もしかすると、笑ってしまうかも」

提督「しない。まぁ、笑えるならそれでいいさ」

高雄「……………………酔って愛宕と使ったときに鍵を失くして何度かそのまま破壊しました」

提督「」
411 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/04/09(火) 22:30:47.40 ID:60bwoBcl0

< 時々遊ぶのは許してほしい >






漣「この国でライセンス取得してたHootersが民事再生法申請ですってよ」

提督「…………もう最初に言っておくけどドイツの店入ったことあるぞ」

漣「ほーん? エロいの? 」

提督「そこそこにはな。ただ友達の女の子と遊ぶんじゃないんなら最初から風俗とかキャバ行った方がいいと思ったね」

漣「お金少なめでヤれた方がいい? 」

提督「そりゃな。……堂々と口説いて何の後ろめたさも無く金なんてやらなくてもいい恋人がいるんだからそれでいいだろうが」
412 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/04/09(火) 22:31:44.83 ID:60bwoBcl0

< まともな◯◯ハラを探してきてどーぞ >







漣「ロジハラっしょそれ」

提督「ロジハラってのはな間抜け、正しいのはお前だけど気に入らないからお前が折れろって意味だぞ」

漣「それ飲み込んでもいいですけどロジハラはロジハラでしょ」

提督「じゃあそれ飲んでやる。飲んでやるからこそ前提にしておしえてほしいんだけどそれ、ロジハラじゃね? 」

漣「…………」

提督「…………」

漣「…………ロジックって? 」

提督「誰かにとっての理不尽。掛け値無しにね」
413 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/04/09(火) 22:33:30.37 ID:60bwoBcl0

< 酔っているのが免罪符になるとは言いませんがね…… >







あきつ丸「この前な、頭のおかしい上官と更に頭のおかしい新人が着任した」

時雨「ふぅん……君がそう言うんならきっと世間的にも一般的にもまともなんだろうね」

あきつ丸「酒が一滴も飲めないにも拘らず女体盛りをしろと笑いながら宣う上官と」

時雨「う、うぅん? 」

あきつ丸「笑いながら蜜柑を額に載せて女体盛りだと巫山戯る新人がまともだと? 」

時雨「…………」
414 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/04/09(火) 22:34:22.63 ID:60bwoBcl0

< ◯◯ハラシリーズ第一弾です嘘です >







提督「洗衣院の初期って上裸だったみたいだけどセンス無ぇよな」

阿賀野「同意してあげてもいいけどフツーにセクハラだよねそれ」

提督「文化的トークだし許せ。……センス無くね? 」

阿賀野「皇族とか宮女に貧民みたいな格好させるのがクるんじゃないの? 」

提督「なるほど…………なるほど」

旗風「…………話の内容も阿賀野さんの感想も納得の理由も何も分からない」
415 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/04/09(火) 22:35:13.17 ID:60bwoBcl0

< ツッコミボケボケボケツッコミ >







初月「せめてもう少し近現代の話にしてくれないか」

提督「え? うーん……何かある? 」

阿賀野「今夜のおかずは? 」

提督「高雄に訊け」

阿賀野「高雄さーん! 」

高雄「……私? 」

初月「……喧嘩売ってるのかお前ら」
416 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/04/09(火) 22:36:49.47 ID:60bwoBcl0

< 仲間だろう? 姉妹だろう? >







海風「私的な雌臭い順位って実は山城さん>扶桑さん>高雄さん>愛宕さん>雲龍さんくらいなんだよね」

江風「知らねぇよそンなの。……で? 」

海風「凄いよ? あの姉妹の依存って。見てるだけで孕みそうだし」

江風「そ。……………………目、背けないでくれる? 」

涼風「やー…………えぇ? 」
417 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/04/09(火) 22:38:04.84 ID:60bwoBcl0

< 劇薬を猛毒で中和するくらいでいいならまぁ >







時雨「そういえば最近は付き合い悪いじゃないか」

浜風「そう? 」

時雨「陽炎や浦風が大切なのも分かるけどさ、たまには顔だしてよ」

浜風「別に姉妹とばかり絡んでいたわけでも……そもそも時雨はそういうの気にしないのかと」

時雨「気にしないよ? 」

浜風「はい? 」

時雨「ただほら……何か僕の周りってアレなのばっかだからさ。
せめて浜風くらいの普通で中和しないと……ね? 」
418 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/04/09(火) 22:39:07.56 ID:60bwoBcl0

< 誰しも底辺であるとは思いたくないもの >






浜風「我ながら捻ている自覚があるのですが」

時雨「逆に純真寄りの子なんてもう僕はきっと話が全く合わないよ」

浜風「そう……馬鹿にしているでしょうあなた。
これでも私少なくともそちら側ではないつもりなんですけど」
419 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/04/09(火) 22:40:45.70 ID:60bwoBcl0

< 変則的ヴァリアブルループ >







時雨「そんな滅相も無い。そもそも浜風の捻くれは例えばあきつ丸やGZと同等かい? 」

浜風「そんなわけ」

春雨「有り得ないよね。別に浜風ちゃん擁護するわけじゃなくて」

GZ「さすがにこれと同格は勘弁してほしいのだが……」

あきつ丸「あぁん? 」

時雨「勿論僕だってそんなこと思ってないさ。
でもね、ある種の閾値を超えてしまうとそれ以上はもう全て同じなんだよ」

あきつ丸「なるほど」

GZ「……あぁん? 」
420 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/04/09(火) 22:42:00.61 ID:60bwoBcl0

< あれからまだまだ酒は進みまして >







海風「そういえばこの前雲龍さんが手慰みに書き殴ってる官能小説読ませてもらったの」

涼風「はぁ? そんなの書いてんのあのヒト」

海風「ワードにバラバラね。読ませてもらったというか勝手に見ただけなんだけど」

涼風「おねーちゃん? それはわるいこのすることだよ? 」

海風「テーブルでラップトップ開いたまま寝落ちするのが悪いの。……でさ」

涼風「お、おう……そんな話したいことなわけ? 」

海風「他人の良人を誘惑する文章って何であんなにいいんだろうね」

涼風「……は? 」

江風「…………ハハッ」
421 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/04/09(火) 22:43:24.69 ID:60bwoBcl0

< 終わりにはまだ遠いよ? >







GZ「そこで言ってやったわけだ、私とお前は違うのだと、全くもって別物なのだと」

鈴谷「ほうほう」

GZ「“ 私はこれでも激情家で愛国主義者の人類主義者だ、とな」

鈴谷「うーん? 」

GZ「そう言ったらBismarckは巫山戯たしたり顔で宣った」



『あら、私だってこれでも悲観主義者で差別主義者の快楽主義者だけど? 』



鈴谷「は? 」

GZ「あれが酔っているということだと思ったよ、私は。
だからつまり、私は今酔ってなどいないし剰え泥酔などしていなぁッ

鈴谷「…………」

GZ「」

Aquila「……Pola? Bismarck、呼んできてくれる? 王子様でもなくて淑女でもなくて、鉄血宰相閣下を」
422 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/04/09(火) 22:46:38.46 ID:60bwoBcl0

< いや、だからまだ終わりでは無いんですって >






GZ「」

時雨「えぇ……何したら伯爵がこんな飲むのさ」

WS「さぁ? なんだか本国から客人が来ていたみたいね」

時雨「そうか。もうそれ以上はいいって、聞きたくないから。
…………すっ転んで頭打ってるけど大丈夫? 」

あきつ丸「大丈夫だろう。所詮化け物だ」

WS「そうね……ええ、暫くしたら私が責任を持って部屋まで」

時雨「それはどっちの部屋さ」

WS「私の部屋だとか彼女の部屋だとか、そんな線引きに意味は無いわ」

時雨「あ、そう……」

あきつ丸「部屋が二つあるというのは中々に、いいものでありますなぁ……」

鈴谷「いやいやいや……いやいやいや……えぇ……」

那珂「どうせこれ後片付け那珂ちゃんでしょ? そろそろ掃けてくれない? 」

満潮「あなたも苦労するわねアルコールに強いと……ぅ…………私、帰る」

423 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/04/09(火) 22:47:37.52 ID:60bwoBcl0

< いや、やっぱもう止めた方がいいのかな? >







WS「というかそもそも、Bismarckってそういう女よね」

時雨「あぁ、酔ってなんかいなかったんだろうって? 」

WS「何人も潰してprinceも破壊して、挙句山城をgive upさせる女なのよ? あれ」

時雨「金剛みたいな話し方するね」

WS「酔ってるもの。時々は頭を空っぽにして馬鹿の真似もしたくなるッ、デース! 」」

金剛「へーい! そこちょっと待つデース! 馬鹿女ァ! そのヘラヘラ顔やめ……やめなさいって! ちょっとぉ! 」
424 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/04/09(火) 22:48:32.00 ID:60bwoBcl0

< その反応まで含めての信頼 >







龍田「綺麗であるためならトレーニングは普通。
メイクだとかケアも当然するけど足りなければ整形だってするし脂肪吸引だってするわ」

山城「あぁん? 」

龍田「勿論お金だとか時間だとかの問題もあるけど……自分の選んだ男に望まれない女なんて無価値よ」

山城「肯定も否定もしないでおくわね。どうせ私化け物だし」

龍田「心持ちの問題よ。綺麗だからチヤホヤされたって自覚があるのに太ったりする神経が分からないわ」

山城「それもあなたが化け物で、しかも未婚で子供がいないからでしょうよ」

龍田「そうかもしれない、けど今は失っちゃ駄目でしょう? 」

山城「ま、そうね。…………だそうだけど? 」

提督「…………少なくとも俺はこんなことを目の前で、しかも笑顔で宣う女はノーサンキューだが? 」
425 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/04/09(火) 22:49:56.06 ID:60bwoBcl0

< 容易に想像できてしまった自分を殴りたい >






龍田「でも首輪っていいでしょう? 」

提督「話の流れ無視したのは許すとしてせめてチョーカーと言うべきじゃねぇのか」

龍田「チョーカーじゃなくて、首輪。物理じゃなくて、概念」

提督「……俺は別に高雄や愛宕に首輪嵌めたつもりなんて無いよ」

龍田「それでも、よ。首輪掴んで引き回してソレ投げ捨てても健気に拾ってきて待ってるでしょうあの辺は」

提督「…………」

龍田「? 」

山城「? 」

提督「…………何か普通にテンション下がった。お前天才なんじゃね? いや、勿論皮肉だけどな? 」
426 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/04/09(火) 22:51:00.62 ID:60bwoBcl0

< さすがに殆どの人類にとって未知の領域 >







雲龍「私たちって棒姉妹なわけじゃない」

天城「……一応、というかそもそも普通の意味で姉妹なのですけれど」

雲龍「否定しているわけじゃなくて……えーと、で、まぁ逆だと穴兄弟でしょう? 」

天城「はぁ」

雲龍「例えば私もあなたも明石と寝たことがあるわけだけれど……その場合は穴姉妹なの? 」

天城「知りませんよそんなこと……」
427 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/04/09(火) 22:52:56.92 ID:60bwoBcl0

< 寝遅れるという悲劇 >






海風「でもどうせあの人とヤってますし棒姉妹でも穴姉妹でもなんでもいいのでは? 」

雲龍「そうなのかしら」

天城「いやいやいや……」

海風「というか双頭ディルドとか使ってるなら棒姉妹まぁストレートにいい気が」

雲龍「あぁ、そうかも」

江風「いやいやいや…………やめてくれよもう……」
428 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/04/09(火) 22:53:56.46 ID:60bwoBcl0

< 実は日付跨る大分前なんですよね今 >







提督「腎臓も肝臓も肺も心臓も酷使しているわけですけどね、僕」

Littorio「そんな生易しいものでは無いかと」

提督「まぁまぁ。……胃腸の強さとキャパのデカさだけは物凄いよな俺」

Littorio「確かに食べ過ぎて辛いだとか腹具合が、といったあなたは見ませんね」

提督「それなら他のところも案外大丈夫なんじゃね? 」

Littorio「かもしれませんね。……それで? 」

提督「あぁ。…………その俺が言うけどさ、きつい。馬鹿だろうあいつら何人前つくってんだ死ぬぞ俺ら」
429 : ◆5z7C0EoTrg [sage saga]:2019/04/09(火) 22:55:40.29 ID:60bwoBcl0

何日振りなのか……うーん……
まぁ、これからはまた暫く大丈夫な気がしないでもないです

ありがとうございました
430 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/09(火) 23:12:06.64 ID:mMlx4SOb0
乙 待ってた
431 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/10(水) 02:17:32.32 ID:/M6/oFKuo
久しぶり
432 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/14(日) 10:27:23.44 ID:TwKaqO+60
乙乙
待ってた
433 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/15(月) 08:05:04.67 ID:muTLVI+zO
乙です
434 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/04/15(月) 23:42:36.88 ID:23jNIrWz0

< 次は裏も頼みますよ >







提督「…………何かもう全身の関節が痛い。幻肢痛っていうか身体中曲がってる感覚すらあるし死ぬのかなこれ」

雲龍「四十八手の半分ヤってみたくらいで何を弱気な」

提督「あのさ、そりゃあお前は代謝励起すれば関節痛なんて即行消滅するのかもしれねぇけどな」

雲龍「あら、でもヤってるときに痛かったのは私よ? 」

提督「言いたかないけどそれすらお前愉しんでるだろう」

雲龍「まぁね」

提督「…………」

雲龍「…………」

提督「…………しかもドサクサに紛れて八回ってお前。もう末梢神経死んでんじゃねぇか俺」
435 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/04/15(月) 23:45:07.35 ID:23jNIrWz0

< 脳天接続でも発明してくれませんかね誰か >







雲龍「ふぁ…………どれが一番よかった? 」

提督「普通の」

雲龍「普通って? 」

提督「正常位とかバックとか側位とか騎乗位とか。
この辺のヴァリエーションだけで十分だろうどう考えても」

雲龍「新しいことって何だか楽しそうじゃない? 」

提督「否定はしないけどな、ヤってるときに足とか腰の向きに始まって腕の絡め方とか指導されるって萎えるぞあれ」

雲龍「じゃないと分からないあなたが悪いわ」

提督「んなわけあるかよ……いや、それが一つ二つならアクセントにもなるんだろうけどな」
436 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/04/15(月) 23:46:56.50 ID:23jNIrWz0

< 全員が全員乗り回そうとするのもそれはそれで怖いが >







高雄「どうぞ」

旗風「ど、どうも」

松風「マジで取れた」

伊13「一応一週間は、かかったけど、正味、一日半」

Roma「暇とはいえ私にまで取らせて。次は国籍でもくれるわけ? 」

山城「運転免許、ねぇ……一生使わないと思うわ」

高雄「これで飲まない人がいれば大型まで取ってもらって遊びにでも行くわけですけれど……ま、仕方、無いですね」
437 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/04/15(月) 23:47:55.68 ID:23jNIrWz0

< どれだけ会っていないだろうか >







阿賀野「今日はカレーだよぉ! 」

提督「わーい」

漣「わーい」

阿賀野「メインは牛スジだよー」

提督「やったぜ」

漣「やったぜ」

高雄「よそうくらいはさせてください」

阿賀野「はいはーい」

龍田「鈴谷がいたら狂喜乱舞して寄ってく……うぅん……」

山城「あなたでもこんな普通のことで感傷に……悪かったから、さすがに今のは私が悪い。許しなさいな、ね? 」
438 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/04/15(月) 23:49:47.24 ID:23jNIrWz0

< 金曜日ではございませんが >






鈴谷「スーパーカレータイムの時間だぁ! 」

あきつ丸「ぅ…………飲んだ次の日にこれは、辛い」

満潮「その鈴谷さんと飲んでいたんでしょうが。早朝起きだしてコレ仕込んでた鈴谷さんと」

あきつ丸「アレ程強くはないしアレ程次の日も楽では無いのでありますよ自分」

那珂「言いたいことは分かるけど自分の所為だよね」

あきつ丸「まぁ、自分はゆっくり長時間飲むか短時間で飲んで寝てすぐ起きるかで……おい」

Pola「ん? 」

あきつ丸「鈴谷のカレーにいきなり醤油などかけるな馬鹿者ぉ! 」

浜風「まったくです。……いや、私は二杯目ですから」
439 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/04/15(月) 23:50:54.51 ID:23jNIrWz0

< まぁ、つまみの味付けだとそれなりにあるし >







Pola「まぁ、そりゃあいきなりかけるのはアレですけど〜。
彼女のカレー何度も食べてますし? 腕は信用してますし? 」

鈴谷「自分の一番美味しいカレーを楽しむべきだよあきつちゃん」

あきつ丸「鈴谷が言うならいいが。…………何故あの飲酒量で味覚がまともなのでありますか此奴は」
440 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/04/15(月) 23:53:45.60 ID:23jNIrWz0

< カレーで皆が笑顔になるっていいことだね☆ >







Aquila「というかAquilaは兎も角として一部の料理はZaraよりも美味しいですよ? これ」

WS「LittorioだとかRomaも上手いみたいだけれどこれも並ぶとかなんとか」

時雨「というかこれの名前って何だっけ? 」

大淀「アル中」

Pola「これ、扱いはさすがに〜……アル中よりはマシですけどぉ」

鈴谷「鈴谷はちゃんと名前も知ってるよ?
カレーは意外なことに魚とかスープとかここじゃ珍しいのばっかなんだよねー。美味しいけど」

浜風「なるほど。…………さすがにカレーでヒトを覚えるのはどうかと思いますが」
441 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/04/15(月) 23:54:37.76 ID:23jNIrWz0

< 琴線を鷲掴む >






浜風「というかそもそも、醤油? 」

Pola「好き嫌い好みは別として〜、というか逆説的に好きなものは人種民族種族文化を超越するんですぅ」

浜風「なる、ほど…………なるほど」

鈴谷「まぁ、そりゃそうだろーね」

あきつ丸「どうということも無く、正論だな」

Aquila「ですね〜。……浜風がこんなに感銘受けたような顔することってあるんですねぇ〜 」
442 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/04/15(月) 23:55:36.45 ID:23jNIrWz0

< そーいやいつだったか >







提督『ロンスカが最高に最強だよ君。分かれ? 』

鈴谷『はぁ』



提督『お前ミニ似合うよな。股下から数えた方が近くても、
なんなら軽そうな高校生くらいの短さでも』

鈴谷『は? どゆこと? ねぇそれどゆこと? 』




鈴谷「つまり何? 鈴谷はどうでもいいってこと? ねぇそういうこと? おしえてあきつちゃん」

あきつ丸「知らん。…………何故唐突に思い出すんだ鈴谷は。
せめて酒が入っていれば誤魔化せるものを素面のときになど」
443 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/04/15(月) 23:56:25.19 ID:23jNIrWz0

< 今年も例によって >






提督「えー、まぁ例によって敷地内ではありますが花見です。勝手に楽しんでください。以上」






江風「いつの間にか飲むイベントでいなり寿司は定番になったよ江風も」

明石「なんならこれだけで飲んでいられますからねぇ……きつくなったらお揚げだけで」

山城「あれの年齢的に仕方無いけれど、おっさん舌よねそれ」

龍田「と、言いつつ今回用意したのってあなたよね? 」

山城「おっさんが嫌いだともおっさん舌が馬鹿舌だとも言ってないし」

扶桑「少年青年中年壮年老年なんでも関係無いのでしょうけれどね。山城にとっても……きっと私にとっても」
444 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/04/15(月) 23:57:28.29 ID:23jNIrWz0

< 戦術論なんて語る気は無いがね? >






提督「例えばだな、俺は制空権も制海権も奪われた状態で奮戦なんざできねぇよ」

天城「当然では? 」

提督「それが当然じゃないやつばっかだろうここ」

天城「とは言っても高雄さんに愛宕さんに叢雲さんに漣さんに加賀さんに姉様に扶桑さんに山城さんに龍田さんに…………あれ? 」

提督「な? 」

天城「…………」

明石「まぁ、全員__さんが殆どの理由なんですけどね。
…………私も戦えるのなら、同じでしょうし」
445 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/04/15(月) 23:58:18.69 ID:23jNIrWz0

< 先で咲き先を裂く >







龍田「水は低きに流れ落ちて滴った先に新しい海をつくるわ」

雲龍「だとして私はそこでも生を全うしてみせましょう。
海が、つまり私を還してくれる男がいる処こそ我が永遠」

龍田「くだらない、くだらないわ姉さん。それは自ら落ちていった婢女の戯言に過ぎない。
自分の不徳で堕落した癖に男の所為にしたそれは罪そのもの」

雲龍「それで構わない。私の堕ちた先に彼もいたというだけのこと。
輝かしい未来を生むことができなくとも、歪んだ過去に飼われなどできないのだから」

龍田「あっはっ……遂にそこまで自分を捨てて女だけで生きるのね。
私の幸せの為に踏み台になってもらおうと思っていたけれど、
この為体じゃあ踏み台どころか沈んでいく地面ですらないわ」

雲龍「だから、だから共に沈もうとあれだけ縋ってあげたのに! 可哀想を通り越していっそーーーー






漣「第三幕、かつて栄華を極めた伯爵閣下も妻に浮気が暴露れ没落の一途。
けれどかつて一度だけ抱く代わりに助けた姉妹の姉がまたその身を捧げようとするが妹は……どうぞ」

叢雲「無駄に演技力はある気もするけど何? この三文芝居」

天城「生憎と姉様と龍田の二人は脚本に相違があるようで」

愛宕「方や悲恋からのひっそりとした幸せを夢見る悲観主義、、
方や姉妹だけの幸せで十分と考える享楽主義。どうにもならないわねぇ」

山城「…………あれでお互いがお互いの願望っぽいこと演り合ってるんだから、
割に脚本は合っているのじゃなくて? お互いに破壊しようとはしているけれど」
446 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/04/16(火) 00:00:41.29 ID:SnSA3cCx0

< 何が? どこが? >







提督「メイドはロンスカだろうおい……おい……」

Littorio「あなたの好みは知っていますけれどね、雲龍がこれをくれたのです」

雲龍「似合ってるからいいじゃない」

提督「違うそうじゃない……違うんだよ……違うの」

天城「普通に気持ち悪い」

Littorio「ですよね」

旗風「というか花見にメイドって、どうなの? 」

松風「そんなことを言ったら嬉々として花魁とかになってくるヒトがいるからやめた方がいい」

雲龍「? フリ? 」

松風「違う。…………そもそもあるのか衣装。さすがにおかしいだろうそれ」
447 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/04/16(火) 00:05:33.06 ID:SnSA3cCx0

< 時刻深まって参りまして >







Roma「飴と鞭、というのはね馬鹿男」

提督「おう」

Roma「支配する側がされる側を虐げることを飴というの。
支配者が主体であって被支配者なんてものは下等生物と同じ」

提督「は? 」

Roma「それでは鞭とは何か。飴という絶対性を持つものの反転としての価値しか無いわ。
資本主義という世界から見ればそれは富める者への罰ね」

提督「ん、んん? 」

Roma「所詮この世は富める者、優れた者、運の良い者か形作っているわけ」

雲龍「つまりSとMの関係みたいなものね? 」

Roma「あながち間違いではないはね」

Littorio「違うでしょうどう考えても。……ごめんなさいね、この子酔うと妙なこと口走りながら怒るの」

涼風「意外過ぎるなおい」

扶桑「罰に本気で絡んでるわけでもないし。…………雲龍あなたはどこから鞭なんて取り出したのやめなさいな」
448 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/04/16(火) 00:08:41.99 ID:SnSA3cCx0

< また明日……今日も飲もうね会発足 >






提督「ふぃー…………片付け班、集合! 」

愛宕「はいはーい」

高雄「はい」

雲龍「ん」

加賀「私はまだ飲ん……分かったわよ」

山城「仕方無いわね」

龍田「私に扶桑運ばせておいて……まったく」

提督「ん。…………逃げたやつは兎も角残ってるやつが一番飲んでたやつばっかじゃねぇかどうなってんだ」
449 : ◆5z7C0EoTrg [sage saga]:2019/04/16(火) 00:09:09.10 ID:SnSA3cCx0

ありがとうございました
450 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/16(火) 00:50:35.66 ID:n4ZLbbdp0
乙 駄目な人ほど多彩よね
451 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/16(火) 05:22:00.82 ID:Z7AkZt7+o
452 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/04/16(火) 23:46:19.76 ID:sCmKb5aB0

< 都合悪く呼び覚まされし記憶 >







江風「ンぇ……気持ち悪い」

海風「ダントツの最速で寝落ちしたのに? 」

江風「やたら飲まされて記憶も殆ど無ぇよ。
なンか胸元ベタベタするしこれワインか何か? 」

海風「そうだね。江風がキスで飲ませてくれるって聞かなかったんだよ? 」

江風「ンなことするかよ酔ってて、も…………あれ? う、うぅン……? 」
453 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/04/16(火) 23:46:47.88 ID:sCmKb5aB0

< 青褪める程度で終われるかな? >







海風「ちなみはい、動画」

江風「……………………」

海風「さすがに肩抱き寄せられたときはお酒臭さとか忘れてキュンとし……江風? 」

江風「……………………気持ち悪い、ヤバい」
454 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/04/16(火) 23:48:01.34 ID:sCmKb5aB0

< 木乃伊取りというわけでもないが >







初月「それにしても……今回はかなりの収穫だった」

涼月「遂に飲み過ぎないっていう至極当然のことも覚えたしね」

初月「言うな。……撮影係になって割と楽に一日を過ごせた上に愉快な素材が沢山ある」

涼月「江風ちゃんのあれはどうしたの? 」

初月「抜かり無し。その場で海風のスマホに送ってやったさ」

涼月「あ、そう。……………………撮影にかまけてるとその内初月のことも奪っちゃうかもね」

初月「……うん? 撮る? 」
455 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/04/16(火) 23:49:09.92 ID:sCmKb5aB0

< でもまぁ割と疑問なんです >







雲龍「JKモノのAVでスカートの色が全員違うってあれどういうことなの? 」

提督「……あ? 」

雲龍「全員学年が違うとか言われても四人以上いるときあるのよ?
何? まさか一貫校設定で中等部から呼んできたわけ? 犯罪よ? 」

提督「…………」

天城「…………犯罪的なのは姉様の頭では? あまりにも馬鹿過ぎる、という罪ですけれど」
456 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/04/16(火) 23:50:09.84 ID:sCmKb5aB0

< いやいやここは敢えてブレザーでも >







明石「……何で私の服着てるんです? 」

瑞穂「セーラーというものを着てみたかったので。他意はありません」

明石「そうですか」

瑞穂「ええ」

明石「……」

瑞穂「……」

明石「…………ボタン、ちゃんと留めれば? 」
457 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/04/16(火) 23:52:57.53 ID:sCmKb5aB0

< 年度も変わって落ち着き始めたところでございますし >







漣「世は、空前の大パスタ時代」

涼風「昨日の今日だぞ……」

伊13「今更、だよ。そんなことは」

Littorio「Littorioが審査員なのはちょっと納得のいかないところではありますが」

提督「お前そりゃ俺だけだと高雄一人勝ちとか言われるからだろう」

漣「や、単にご主人様の舌を信用してないからですけど」

提督「あ、そう……」

Littorio「この人はこんなでもそれなりにまともですよ? 舌だけは」

漣「舌だけは」

提督「舌だけ、は」

Littorio「ええ、舌だけは。……何か間違ったこと、言いました? 」
458 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/04/16(火) 23:55:13.39 ID:sCmKb5aB0

< 転嫁という程のことでもない >







加賀『あのね、私腐ろうが腐敗しようが毒そのものになろうが女から雌に堕ちようがこれでも一航戦なの。責任転嫁なんてしないわ』






江風「まーた夕方から酒盛り始めて。しかもアホ程パスタ」

加賀「夕方からパスタ大会なんて始めるあの人が悪いわ」

江風「しかも加賀さン食べる専だし」

加賀「勝てない戦いは……いえ、饂飩やお蕎麦にしないあの人が悪いわ」

江風「ちゃっかり審査もスルーしてるし」

加賀「だって食事に集中できないし。ただ食べるだけにしないあの人が悪いわ」

江風「あ、そう。…………あのときの背中はそれなりにカッコよかったンだけどなぁ」

加賀「? 」
459 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/04/16(火) 23:57:16.23 ID:sCmKb5aB0

< 暫くのネタとして >







海風「まぁ……あの人にだけは甘えているって考えれば可愛らしい、かな? 」

江風「ンなわけあるか。ただの駄目人間だろうあれ」

海風「姉の肩抱き寄せてディープなの口付けるのは駄目人間じゃないの? 」

江風「」

初月「やめてやれよ可哀想に。…………証拠にしてしまったのはまぁ、僕だけどさ」
460 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/04/16(火) 23:58:23.66 ID:sCmKb5aB0

< 這い出てきまして >







明石「ふぅ……何だか楽しそうなことやってたんですね」

初月「まぁ、いつも通りだが。何、してたんだ? 」

明石「ちょっと思いついたことがあったんで工廠に引き籠ってました」

初月「はぁ……? 」

明石「あ、一応誘われましたよ? でもほら、思いついちゃったものは思いついちゃったっていうか」

初月「別にハブられてるとかそういうことは思わないさ」

明石「そう? いやー、でもこれが全ッ然意味の無い閃……何? これ」

初月「明石さん用のパスタ。温めて食べてくれ」

明石「貰いますけどね……何人前つくったんです。馬鹿なんですか? 」
461 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/04/17(水) 00:00:16.40 ID:V9I2jAGT0

< ワインでも揺らしてゆるりと一夜 >







提督「残せ残せ。明日俺が食べる」

明石「そうします。……他の人は? 」

提督「食べ疲れた加賀はキッチンの掃除を終わらせて即行寝たな」

明石「牛になってそう」

提督「高雄たちは酒飲みながら一番美味かったやつの品評」

明石「ははぁ」

提督「叢雲だとかヒトミたちはよく分からんゲームをしてるな。漣に連れていかれて」

明石「ふぅん? 」

提督「で、初月は……お前は? 」

初月「僕は星を見に行く。今日はいい星が見れそうなんだ」

提督「だとさ」

明石「なるほど。…………あれ、これもしかしてこの人今夜フリーなんじゃ……」
462 : ◆5z7C0EoTrg [sage saga]:2019/04/17(水) 00:00:44.61 ID:V9I2jAGT0

ありがとうございました
463 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/17(水) 00:10:18.43 ID:8acbpZK50
464 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/04/17(水) 23:29:58.67 ID:y7tbWP78O

< 一夜の後の残念な現実 >







提督「どうするよこれの言い訳」

雲龍「えーっとほら、愛故に」

提督「うん、愛故に」

雲龍「ね? 愛故に」

提督「おう、愛故に」

雲龍「…………」

提督「…………」

雲龍「…………」

提督「…………酔ってたとして、盛り上がったとして、
あいつのベッドをドロドロにしたのは愛故にで言い訳できるか?
ふっつーに借りるのは許可得ていたとしてさ」
465 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/04/17(水) 23:30:46.46 ID:y7tbWP78O

< 一瞬で終わればいいのにこんな現実 >







雲龍「んん…………シーツ取り替えるだけじゃあ駄目? 」

提督「そりゃあ俺はいいけどな」

雲龍「足が折れて新しいのが届くまでなんだから構わない、筈」

提督「そうか」

雲龍「…………」

提督「…………」

雲龍「…………あ、下まで届いてる」

提督「えぇ……」
466 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/04/17(水) 23:31:43.95 ID:y7tbWP78O

< 一度では終わらないこんな現実 >







天城「今夜別の部屋であなたを独占できるなら別に」

提督「そうか」

天城「ええ。……………………死ぬ気で実現させてくださいね」

雲龍「はい。……………………こういうときに限って愛宕とか山城は兎も角として海風とか明石とか撥ね付けにくいのが酔ってくるのよね、これ」

提督「……うん? 」

天城「……ふふ」
467 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/04/17(水) 23:32:38.03 ID:y7tbWP78O

< なんにせよ変わらないそんな現実 >







明石「別に無理矢理寄ってったりなんてしませんけど」

海風「ですよね」

雲龍「寄ってくるではなくて、酔ってきた上に断りにくいのよ」

明石「はい? 」

海風「うん? 」

雲龍「自覚無し、か。…………まぁ、酔った振りで寄ってくる、って意味ではあるけれど」
468 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/04/17(水) 23:33:42.43 ID:y7tbWP78O

< 現実から現実へ→ >








阿賀野「そーいえば一昨日ってサロット・サルの死んだ日だったんだって」

提督「ほーん? 正直近現代とかよく分からんわ。アカとか特に分からん」

叢雲「帝国海軍の高級将校としてそれはどうなのよ。……ポル・ポトでしょう? 」

阿賀野「最近提督さんと話すときは本名とか異名とか渾名で呼ぶのが流行ってるの、偉人関係」

提督「さすがにきつくなってきたから仕事終わらせて最低一時間は蔵書読み返すことにしたぞ俺」

叢雲「まぁ、仕事ちゃんと終わらせて勉強するんならいいでしょうよ。……あんたたち一番得意なの何処のどの時代よ」

提督「政治史とか文化史、宗教史でいいなら五世紀から九世紀のヨーロッパ圏だな」

阿賀野「五胡十六国。この国だと人気無いよね」

提督「まぁ、中国史なら俺は春秋の方が好きだけどその辺も好きだぞ」

叢雲「はぁ。…………特定の狭い層にお姫様扱いされそうよね、阿賀野の趣味って」
469 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/04/17(水) 23:35:47.75 ID:y7tbWP78O

< 愛故に() >







提督「と、言いつつ叢雲ちゃん様も結構分かるだろう? 」

叢雲「さすがに五胡十六国の時代に即位した人間全部とか分からないわよ私」

提督「そりゃあ……まぁ、俺もサラッと全員は出てこないけさ」

阿賀野「面白いのに」

叢雲「あのね、そりゃあ好きならそうでしょうけど。
全球団のプロスペクト言えって言われて嬉々として考え出す江風は絶対一人も分からないわよ? 」

提督「しゃーない江風だ」

阿賀野「そこまで期待はしないよ」

江風「あのさ……」
470 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/04/17(水) 23:38:03.76 ID:y7tbWP78O

< 大概の相手なら言われて距離を取るようなことではありますがね >






叢雲「だってあなた五胡十六国がいつかも分からないでしょう? 」

江風「そーだけど。何か問題でも? 」

阿賀野「分かってないね。意味の無いことを馬鹿みたいに楽しむのが一番人間ってやつなんだよ? 」

江風「そうかい。…………まさか阿賀野さンにこンな真顔で言われるとは思わねぇよな、誰も」
471 : ◆5z7C0EoTrg [sage saga]:2019/04/17(水) 23:38:30.49 ID:y7tbWP78O

ありがとうございました
472 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/17(水) 23:57:11.45 ID:8acbpZK50
473 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/04/21(日) 23:55:14.17 ID:ZtUr9dZu0

< 女としても割といいと思いますけどね >







天城「これで姉様ももう少しまともならもっと人気出るのに」

初月「どこの誰からのどんな人気だよそれ」

天城「それはまぁ、一般とかその辺で」

初月「はぁ」

雲龍「あのね、例えば月はただ美しく空に浮いていればいいの。
それと同じ様に私はただ美しくこの人の隣にいればいい」

提督「真顔でとんでもねぇこと豪語するんじゃねぇの」

雲龍「私永遠の人形だから。あなた専用の」

提督「あ、そう……」

天城「まぁ、いいですけれどね」

初月「いいのか。…………自分で訊いておいてなんだが今の雲龍さんの方が人気はありそうだな。少なくとも男にはだが」
474 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/04/21(日) 23:56:03.32 ID:ZtUr9dZu0

< そこでいい女の話:偽 >







龍田「だって嫌でしょう? 口説いて口説いてやっと股開かせて内腿に注射痕とか鬱血痕あるの」

山城「そりゃあまぁ……そうね」

雲龍「はぁ……? 」

龍田「ヤク中は頭馬鹿になってるのかもしれないけど普通そこで萎えるじゃない」

山城「ビッチと頭緩いは別よね。清楚と清楚系くらい違う筈」

扶桑「…………何の話ししてるわけ? 」

雲龍「どうせ官能小説書くなら思いっきり非現実でありつつこの世のどこかでは有り得そうなの書きたくて」

龍田「それはいいと思うけど注射痕はさすがに違うと思うの。ねぇ? 」

山城「ええ。…………姉さま、そんな引いた顔して後退りしないでください」
475 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/04/21(日) 23:56:29.61 ID:ZtUr9dZu0

< ??!!!?!?!?????!!?!? >









雲龍「大体あなたたちはセンスが無いのよ。
直裁なタイトルなんて面白くないしサブタイトルだってストレートじゃ想像の余地が無いわ」

龍田「私は分かりやすいタイトルの方がいいって言っただけなんだけど」

山城「別に例示とかしてないわよね」

雲龍「どうせあれでしょう? 誰とは言わないけどそのヒトみたいに“ 欲しがり孕み妻 ”とか言い始めるんでしょう? 」

龍田「言わない。どう堕ちても私の方がマシ」

山城「何そのセンス。姉さまがもっと引くじゃない」

扶桑「…………」

雲龍「そう? ……………………泥酔した扶桑なのだけれどね、人妻な山城でタイトル、って訊いたときの」
476 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/04/21(日) 23:58:02.69 ID:ZtUr9dZu0

< 女としても人妻感(?)はいいもの(?)かも(?) >








山城「」

扶桑「…………」

龍田「でもあれよね、ここの面子で一番人妻っぽいのって扶桑よね」

扶桑「……そう? 」

龍田「次点で山城。まぁ、あの人、というか東洋人が相手じゃなければLittorioも分からないでもないけど。幼妻みたいな」

Littorio「世間の風潮なんて知りませんけどね、Littorioは別にそういう差別や区別はしませんよ。
なんなら祖国の適当な人間の方をある意味で区別していますし」

龍田「知ってるけどまぁイメージで、ね。……人妻っぽいのって誰? 」

愛宕「自分、って言いたいような言いたくないような。…………やっぱり扶桑じゃない? 」

高雄「そうね」

扶桑「はぁ。…………褒められているのかしら。妙に恨みがましい様な目を向けられているけれど」
477 : ◆5z7C0EoTrg [sage saga]:2019/04/21(日) 23:58:37.41 ID:ZtUr9dZu0

ありがとうございました
478 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/22(月) 00:11:35.43 ID:SyeMa9Bb0
479 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/05/01(水) 23:41:07.50 ID:g1Nq4FYF0

< 何かが終わって人知れず始まり >







赤城「戦場に立ち続ける資格を持つのは強い者だけ。
だけど心が戦場になってしまったらもう冷静に立つことはできない」

涼風「そ。…………あたいに突然それ言う意味は? 」

赤城「意味、という意味ならば私自身の為です。それ以外には有り得ない」

涼風「ふぅん? 」

赤城「正直に言えばあなたを心から信頼しているわけでもありませんけれどね、
それでも一度同じ釜の飯を食い生活を共にした仲間の無様など見たくないものなのです」

涼風「…………」

赤城「あなたはね、心が戦場なのに立ち続けている。
でもそれは強いからじゃない。強くあろうという歪みが生む歪形です」

涼風「…………」

赤城「生き物としては大して先輩でもありませんが…………聞いておくものですよ?
逃げ道を自分で塞いで勝手に憐れみを乞い願う間抜けの、下らない助言ですけれど」
480 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/05/01(水) 23:42:39.83 ID:g1Nq4FYF0

< 旧世代であるという意識のシャットダウン >







涼風「ん…………いや、実に有難い話さ。あたいはこれで周りを見てて自分は見てない」

赤城「そう……」

涼風「でもさ、赤城さんは憐れみなんて乞わないじゃん。
独立独歩、唯我独尊、悪く言えば自分本位だ」

赤城「否定はしません」

涼風「当然。…………さっきのをそのまま返して差し上げますよ。
心が戦場なんじゃない。赤城さんの心が、戦場という盤面なんです」

赤城「…………ッ」

涼風「あなたは傑物です。その精神力が保たれて、掌で全て見ている限りは何の問だ

赤城「はい。……………………キますねまったく。あなたたちと歳が離れている感はありませんが、
それでも、どうにも旧世代の遺物であると思わざるを得ませんよ、私自身」
481 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/05/01(水) 23:44:47.38 ID:g1Nq4FYF0

< ほぼ同刻、所変わり品変わり人/ヒト代わり >









龍田「ん……フゥ…………そう? 」

提督「あぁ。そのちょっと俯いてシガリロ咥えながら微笑むのエロいしカッコいい」

龍田「くだらないところ見てるのね、男って」

提督「綺麗な女の子の仕草はどれもくだらないことなんかじゃないさ」

龍田「失笑しちゃうからやめなさいな。…………フゥ-……」

提督「顔に吹きかけるな馬鹿女。煙い」

龍田「相手を寝取りたいって意味なんでしょう? これって」

提督「誰に聞いたかも忘れたけどな。…………フ-……」

龍田「…………」

提督「…………」

龍田「…………あなた、何故一人しか存在しないの? 」

提督「さぁ……? 」
482 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/05/01(水) 23:47:09.27 ID:g1Nq4FYF0

< マイナスホットハート >








龍田「まぁ、だからこそ欲しいわけだし、奪ってでも独り占めしたいわけだけれど」

提督「勘弁してくれ。俺の心はそんな強くない」

龍田「私は贔屓目除いても強い方だから安心しなさい」

提督「どこで安心しろっていうんだ。…………なぁ」

龍田「なぁに? 」

提督「俺が本気で殺してくれって言ったら、肉塊抱いて泣きながら笑ってくれるな? 」

龍田「それがあなたの意志なら当然。……………………それが幸せだと思われているのなら、
今すぐ殺して差し上げるくらいには、守るわ」
483 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/05/01(水) 23:48:23.77 ID:g1Nq4FYF0

< 風呂上がり組わらわらやって参りまして >








龍田「大体あれよ? あなたに恩義と情愛あるっていっても私って寂しがり屋だしその辺のナンパ師にすぐヤられるわよ? 」

提督「是非そうしろ」

愛宕「そうね」

高雄「そうしなさい」

山城「祝ってあげる」

雲龍「なんなら全財産注いであげる」

龍田「あら〜。それだけ警戒してくれてるってことは嬉し

叢雲「ありがたいわね。消えてくれると」

龍田「」

加賀「本能的にも客観的にも己の精神的にも叢雲にそう言われるとクるわよねそれは。
…………半笑いで呷るのやめなさいな叢雲も」
484 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/05/01(水) 23:49:26.91 ID:g1Nq4FYF0

< 意図せず意識せずされど忘れ得もせず>








叢雲「何? 文句あるっていうの? 」

加賀「滅相もございませんわ、叢雲様」

提督「あったりめーだろ。叢雲に文句あるやつなんて許さねぇぞ俺」

叢雲「あんたはそれ気持ち悪いからやめなさい。…………私これの母親とかじゃないんだけど、何これ」
485 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/05/01(水) 23:52:14.81 ID:g1Nq4FYF0

< 糾すただし正さない >








龍田「」

叢雲「あの……いや、私が言うのも気持ち悪いかもだけどそんなにショックなわけ? 」

龍田「……そりゃあ、未来のママかもなわけだし? 」

叢雲「んなわけ。こんな娘張っ倒しても足りないわ」

龍田「でもやっぱりママとしては殴れないでしょう? 」

叢雲「知らないわ、あなたなんて。……私のママはあいつの母親だし」

龍田「なるほど。…………あなたがもっと馬鹿で少しだけ不細工なら、何も迷わず沈めてもよかったのに。
何でこうも思考が似通っているのかしらね、私たち」
486 : ◆5z7C0EoTrg [sage saga]:2019/05/01(水) 23:53:25.64 ID:g1Nq4FYF0

二十三日の周年を通り過ぎつつ令和を迎えまして……
この先もこんなテンポでしょうが忘れた頃に見てくださると嬉しいです

ありがとうございました
487 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/02(木) 00:44:51.48 ID:YPIEPNy/0
488 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/02(木) 01:15:43.97 ID:UQtllvcVo
489 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/02(木) 05:14:10.76 ID:eJmzrCSho
おつ、ゆっくり待ってるよ
490 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/05/04(土) 23:14:12.41 ID:zuyURaZJO

< ロマン枠といえばまぁゆっくり語るのには十分で >








提督「秀頼ってさ、デカいじゃん」

明石「まぁ……そう伝わってますね。肥満なのかどうなのかもよく分かりませんが」

提督「でさ、浅井系の血筋でそうなったとか大野治長の胤だとか何個か説はあるけどそこはどうでもいいんだ」

明石「はぁ……」

提督「太閤閣下は自分が140ちょっとの身長で170近い美人とヤったわけで。
淀がどんなタイプか知らないけどそれによっては嗜好歪みつつ蕩けそうだよな」

明石「そんなこといったら180後半の体格で170ある美人とヤった長政はあなたに近いでしょたぶん」

提督「なるほど……あぁ、まぁ寝取られとか好きじゃねぇしその方が……」

明石「…………」

提督「…………市のその後ってどうなったっけ? 」

明石「すっとぼけないでくださいよ……」
491 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/05/04(土) 23:15:13.91 ID:zuyURaZJO

< 好きな話は好きな話で物別れ >








明石「つーか何です? 暇なんですか? 」

提督「執務は終わらせたし偶には西洋史以外の話も読もうかなって」

明石「はぁ」

提督「応仁の乱とかその辺誰かおしえてくれないのかな」

明石「誰かって言われてもね……阿賀野さんは? 」

提督「松永辺りの扱いで喧嘩したから無理」

明石「何やってんです馬鹿じゃないですか」

提督「だってあいつ無駄にリアリストだし新説検証勢だから……」

明石「はぁ……」

提督「…………」

明石「…………能代さんは? 」

提督「阿賀野のいないときは俺なんてお呼びじゃないってよ」

明石「左様で。…………いくら好きでもさすがに全く興味無い話はなぁ……」
492 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/05/04(土) 23:16:04.16 ID:zuyURaZJO

< 認められる男とは >








能代「幸せとはなんぞや、とかいう巫山戯た命題を至極真面目に語るという巫山戯た男でしたね、彼は」

伊13「ふぅん……? 」

能代「能代は提督が正解だなんて思っていません。
善人とは言い難いし優しさだって相当歪んでいる。
けどね、あの虫酸の走る偽善者よりは余程マシな人間なの」

伊13「随分、嫌っていたんですね、龍田さんに求婚したっていう、あの人」

能代「阿賀野姉ぇは誘われたらほいほい飲みにでも食べにでも行く馬鹿だから……」

伊13「嗚呼……イヨちゃんも、それです」

能代「苦労するわね……姉と妹は逆だけど」

伊13「ええ……」

能代「…………」

伊13「…………結局、誰なら、褒めるんですか? 」
493 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/05/04(土) 23:17:37.39 ID:zuyURaZJO

< 紆余迂回回れ右 >







伊14「何? あれ」

阿賀野「阿賀野たちをダシにして楽しんでる酷いヒトたち」

伊14「でっすよね? やー、ヒトミちゃんもあれはあれで致命的なところボンクラなのに」

阿賀野「平均的に可愛い女の子とピンポイントで凄い割に平均は低めな女の子どっちが好みって話じゃない? 」

伊14「そりゃー可愛ければオールオーケーでは? 」

阿賀野「だって阿賀野は提督さんじゃないし」

伊14「そうですけどー」

海風「あれで好みとか腐った倫理観とか五月蝿いんだけど」

江風「姉貴ぐらいだろそンなこと思ってるの。……………………他はほら、ストレートにいけたし」
494 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/05/04(土) 23:22:41.13 ID:zuyURaZJO

< 素面な憂鬱 >






山城「ふん、じゃああなたのピンポイントで凄いところって何よ」

阿賀野「んん……言わせるの? 」

山城「あなた自身の口から是非聞きたいわね」

阿賀野「そりゃまぁ一般的に阿賀野って男好きする女の子でしょ?身体も性格も。別に自慢とかじゃないけど」

山城「そうね。まったく忌々しいことに男ってその通り」

阿賀野「う、うぅん? 」

山城「で、翻って能代の数少ない平均下回っているところは? 」

阿賀野「え、えーっと……え? そういう話だっけ? 」

山城「最初からね」

阿賀野「…………そう? 」

山城「そうよ」

扶桑「あのね……いえ、山城を否定しても阿賀野を否定しても自分に返ってくるような気はするけれど……ぅん? 」

495 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/05/04(土) 23:23:11.38 ID:zuyURaZJO

< 下らない過程の話 >








提督「や、誰かを幸せにするってマジで難しいことだから。
生命賭けてもできるかどうかってレベル」

龍田「ほらそうやってまた巫山戯たこと宣う」

提督「あぁん? 」

龍田「大抵の女はね、そんな弱腰の男許してなんかやらないの。
この男に幸せにしてもらいたいって考えたらそれだけでいいの」

提督「それお前個人のことじゃねぇの? 」

龍田「あら、私は優しいから私がいなきゃ息もできないくらい染めてあげるけど? 」

提督「瘴気でも纏ってんのかお前。…………お前だけだよなたぶん」

龍田「何? 」

提督「俺がさ、強引に拉致でもなんでもしてどっか連れて逃げてくれって頼んだら逃げてくれるの」

龍田「かもね。私にとっては他の大切なモノだとか私自身の評判、プライド、良心なんて芥と同じだし」

提督「あぁ。……………………俺があと何歳か若ければ、違ったのかなぁ……」
496 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/05/04(土) 23:26:29.18 ID:zuyURaZJO

< 好きになる≠?? >







龍田「違わないかもしくは別の嫌な方に違う方向だったんじゃない? それはそれで」

提督「あん? 」

龍田「だって男って基本的に若い女にしか欲情しないでしょう?
あなたが若かろうと私はそのときもこの私なわけだから」

提督「全面的に同意するけどな、人によってその“ 若い ”に差があるわけで」

龍田「あなたしかも歳上好きだし」

提督「ん…………うん、まぁ」

龍田「いつの間にかその辺りの綺麗な華族とかに取り込まれてそうかなって。その方が幸せそうだし」

提督「そ、うか? いや、そうな気もするが……あれ? 」
497 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/05/04(土) 23:30:48.37 ID:zuyURaZJO

< つまらない仮定の話 >







龍田「だからほら、今からでも私だけ見なさいな」

提督「ん、んん……? 」

龍田「好みとかそういうのはいいじゃない。
私に捧げられるものは私自身だけだけど、それでも私だけは絶対裏切らないから」

提督「…………」

龍田「ね? 」

提督「……………………で、感想は? 膝に手置いて体寄せて囁いた」

龍田「つまんない。これしかできない自分が本当につまんない」

提督「……そ」

龍田「ええ」

提督「…………」

龍田「…………」

提督「…………本当にさ、若ければとか、経験浅ければとか、妄想と仮定に縋っていたいよな」
498 : ◆5z7C0EoTrg [sage saga]:2019/05/04(土) 23:31:15.57 ID:zuyURaZJO

ありがとうございました
499 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/04(土) 23:38:49.60 ID:2wnQ5N8v0
500 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/05/05(日) 23:47:41.35 ID:GlyZ9ZXfO

< それは永遠に誰にも >







雲龍「いっそ男視点はどうかと思うの」

天城「……はい? 」

雲龍「女視点だとどうしても私っぽさが出たり陰湿な感じになってしまうじゃない。正直虚しいだけだわ」

天城「あ、あぁ、あの官能小説擬き」

雲龍「男視点ならあの人視点に近くなったとしても精々女の私が想像した範囲だし、まだ他人っぽさがあると思うの」

天城「まぁ……」

雲龍「で、軍人相手だとつまらない、というかどうしても暗くなるしOLとか女医とか学生とかで」

天城「なる、ほど? 」

雲龍「ただそうなるとどうしても読む側が女だと特殊な嗜好持ちじゃないと辛い気もするの。どう? 」

天城「どう? って姉様…………姉様が天城に求めているものが皆目分からないのですけれど……? 」
501 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/05/05(日) 23:48:43.08 ID:GlyZ9ZXfO

< そういうこと >









雲龍「何を求めているかと言われればそれは勿論肉欲なのだけれど……」

天城「はぁ……」

雲龍「してほしいことは沢山あっても、中々そこまでは到達できないの」

天城「全面的に姉様の業が悪いのでは? 」

雲龍「、とは思いたくないものよ。…………いっそレズ小説でも書けばいいのかしら」

天城「瑞穂さんは喜ぶかもしれませんね、取り敢えず」

雲龍「まともな男に口説かれたらすぐ堕ちそうな女なんてどうでもいいわ」

瑞穂「そうですか。…………まともな男が周りにいないのですけれどね、そもそも、というかつまり」
502 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/05/05(日) 23:53:30.74 ID:GlyZ9ZXfO

< まぁ、残っていてもそれはそれで共感を >







明石「や、まともかどうかは譲りますけどその辺私への想いとかその辺は? 」

瑞穂「昨晩も見せてあげたでしょう? 陰湿な女の夢」

明石「えー……や、そういうことじゃあ……」

雲龍「ほら、グラス空いてるじゃない。素面だと照れるのよね? 」

瑞穂「ええ。あぁ、ありがとうございます」

天城「あんまりそうやって飲ませるのはどうかと……あぁ、ありがとう姉様」

明石「うーん……」

雲龍「あなただってあの人独り占めできるならこの子なんてすぐ捨てるでしょう? 」

明石「や、や、や、やー……そんなストレートに…………まぁ、瑞穂さんもう聞いてませんけどもね? 」

雲龍「いいじゃないそれで。…………よかったわね、周りにまともな男がいなくて」

明石「…………」

赤城「随分と鬱屈というかなんというか。…………特に用事もありませんし、寝るに限りますかねぇ」
503 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/05/05(日) 23:55:22.42 ID:GlyZ9ZXfO

< 執務室に籠りっきりの夜にも一差しの >







高雄「どうぞ。……勝手に飲んでいたのはお許しくださいね」

提督「ん、ありがとう。……炒飯? 」

高雄「ナシゴレン風の炒飯、ですね。一応辛めの味付けですけど玉子は面倒だったので無いです」

提督「なるほど? 何か匂いからして酒飲みたくなるね」

高雄「そう言うと思ってこちらに。……飲みたくならない食べ物なんてあるの? 」

提督「あるといえばあるが……ま、無いかもな。たださ、何でもそう思っちゃうと逆に我慢も簡単というか」

高雄「はぁ」

提督「つーか隣に高雄がいれば、さ。酒飲んでないとまともじゃいられないよ」

高雄「ん…………食後のコーヒーでも淹れてきます。
ゆっくりと、あなたが食べ終わって、私だけを見られるようになるくらいまで」
504 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/05/05(日) 23:56:24.91 ID:GlyZ9ZXfO

< 選択肢の先に >







赤城「眠いですね」

提督「お目々ぱっちりで執務室まで何の用かねお姉さん」

赤城「眠い、ですよね? 」

提督「あ? 」

赤城「あら、眠くないんですか? 」

提督「まぁ、別に。何で? 」

赤城「私は非常に眠いので食堂のアレはお任せしますね? では」

提督「え? は? う、ん? あのー…………」

高雄「? …………赤城さんが真顔で出て行きましたけど何か問題でも? 」

提督「あぁ。…………やっべぇんだろうなぁ。あいつが逃げるくらいには」

高雄「はい? 」
505 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/05/05(日) 23:57:19.99 ID:GlyZ9ZXfO

< 見慣れた光景 >








提督「…………」

明石「ギブ……無理…………ぅぉ

天城「あははっ…………あはははは……っ……あはぁっ」

Roma「……飲め」

明石「何ッぜっわた……うぼぁっ

江風「勘ッ、弁ッ、しっ……江かぜっもやっばぃ

龍田「はいはーい! あなたにも注いであげるー」

山城「悪ノリするのやめなさいよあなた。……逃げるな馬鹿」

初月「ぐえっ






提督「………………誰か助けて」
506 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/05/05(日) 23:57:56.72 ID:GlyZ9ZXfO

< 聞き慣れた甘い声 >







愛宕「呼ばれて飛び出て? 」

提督「ジャッジャジャーン? 」

愛宕「最初に言っておくけど処理するのは不可能だから」

提督「そうか……いやそうだよなこれ」

愛宕「寝ましょう? どうせ今日の物にならないわよこの子たち」

提督「ん……」

愛宕「女に生まれてよかったって思わせて? 」

提督「あぁ。…………お前がいてよかったって、もう一回おしえてくれよ」
507 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/05/05(日) 23:58:45.57 ID:GlyZ9ZXfO

< 何も感じない風景 >








高雄「変に黄昏て逃げないでくれます? 」

愛宕「あら、先約? 」

高雄「予約済み、と言ってほしいものね。何年も前から、あらゆる意味で」

愛宕「んふ、ちょっとだけ遅かったわね。私の方が少しだけ早かったのそれ」

高雄「戯言を。…………手を取って、戴けますか? 」

愛宕「ええ、さぁ高雄、あなたが行ったことの無いところまで連れていってあげるわ」

高雄「そう、願いますよ。……お姉様」

提督「勝手にやれ。……………………そりゃ赤城も逃げるよな。こいつらすら馬鹿になってんだから」
508 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/05/05(日) 23:59:41.19 ID:GlyZ9ZXfO

< 然れどまぁ、明日はやってくる >







加賀「あら……もう寝たと思っていたのに起きていたのね」

提督「まだ大した時間でも無いだろう。仕事終わりだ」

加賀「ふぅん? 」

提督「……これ何? 逃亡者一名除いて全員自分捨ててるけど」

加賀「何かしらね。私はいつも通り飲んで……まぁ、食べてもいただけなのだけれど」

提督「そ。…………貴重といえば貴重だけどなぁ、何も嬉しくないぜ? これ」
509 : ◆5z7C0EoTrg [sage saga]:2019/05/06(月) 00:00:14.51 ID:7jHcotSxO

皆さんは飲み過ぎて自分を失わないようにしてくださいね……

ありがとうございました
510 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/06(月) 00:01:14.13 ID:FPD3/6MQ0
511 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/05/06(月) 21:55:28.60 ID:7jHcotSxO

< 過去を振り返り目を閉ざし >







天城「」

山城「あったまいたい……」

江風「…………Zzz」

明石「Zzz…………うぅん」

Roma「…………ほら、起きなさい。片付け、終わらないわ」

叢雲「あなたも座るか寝に行くかしなさいな鬱陶しい。
……ま、何事も無く死んでるだけだし、まだマシな方よね? 」

漣「審議拒否」

涼風「…………」
512 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/05/06(月) 21:56:20.36 ID:7jHcotSxO

< 別にただ催しただけですけどね? >







提督「ふぁ…………おはよう」

加賀「ん、おはよう。お味噌汁だけ先にどう? 」

提督「貰うよ。…………早起きだね」

加賀「眠れなかったから」

提督「そうなの? 鼾とか酷かった? 」

加賀「いいえ? でもまぁ……あなたが寝させてくれなかったから、そのまま」

提督「悪いねそりゃあ。……っつ」

加賀「ゆっくり食べなさいな。…………ふぅ」

提督「エロさを感じない色気だな。…………っと、手洗いだけ、悪いけど借りるよ」
513 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/05/06(月) 21:57:55.88 ID:7jHcotSxO

< ピンクのパーカーとかなーんで朝だとさ…… >







提督「いただきます」

加賀「どうぞ。簡単なもので悪いわね。……お魚も要る? 」

提督「ん……ほら、ちゃんと上げな」

加賀「何? 朝からまた盛りたいの? 」

提督「逆。お前が朝からショーパンとパーカーなんて着てると目に悪い」

加賀「そう……サラっと女の上着に触れてファスナー上げるなんて凄いわね」

提督「そういう生き方しか知らないもので。…………できれば足も隠してほしいものだが」

加賀「私も正直違和感ばかりだけれど…………あなたのそんな顔が見られるなら気にならないわね、ふふ」
514 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/05/06(月) 21:58:45.91 ID:7jHcotSxO

< そんな、幸せ >








提督「ってもな……そりゃあ決まったことしかしない女の子なんてつまらないけど、さすがに」

加賀「嫌なら着替えるけれど? 」

提督「そうは言ってない、言ってないが……」

加賀「? ん…………源氏にはなれない男、ですものねあなた」

提督「うん? 」

加賀「誰だったか……そもそも大分前の話。あなたが横須賀で本性見せ始めた頃のことよ」

提督「へぇ? 」

加賀「“ あれが欲しいのは完成された女なのよ。別にそれはパーフェクトって意味じゃない。
無欠ではなくてただの完全。己を持っていて自分のことを対等に見てくれる存在 ”」

提督「何人か候補は出るけど……うん? 」

加賀「“ 翻って光の君はどうかしら。完全無欠に自分をこそ愛してくれる理想の女。
そこには究極的には他者なんて介在し得ない一人の男の魔境。
それを作り上げることすら悦びに変える男にはきっとなり得ない ”」

提督「なるほど? 」

加賀「だからこそ、なればこそ私はあなたを代え難い男だと思うのだけれど……馬鹿よね」

提督「……」

加賀「変わっていくのが普通なのに。何もかも、変わらないものなど無いというのに」

提督「……」

加賀「あなたは変化してしまった私を愛し続けてくれるだろうか。
そんなくだらないことばかり考えてしまう。けれど、それはあなたの根幹に至る無垢だわ」

提督「……」

加賀「……」

提督「……取り敢えず味噌汁啜ってる男と背向けて副菜つくってる女の話では、なくない? 」
515 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/05/06(月) 21:59:48.34 ID:7jHcotSxO

< まぁまた今夜にでも >







高雄「ん…………んん? 」

愛宕「あらあら妹ちゃん? もう朝食もできてコーヒー先に頂いてるわよ? 」

高雄「そう…………頭が痛い」

愛宕「あれだけ動いて汗流したのに? 」

高雄「……………………」

愛宕「? どしたの? 記憶でも無くした? 」

高雄「……………………」

愛宕「? …………高雄? 」

高雄「…………ここ、あなたと私の部屋よね。二人部屋」

愛宕「ええ。昨日どころか一年以上記憶すっ飛ばしたわけ? 」

高雄「それならどんなにか。……………………あの人の寝室に食材用意して色々セットしたの思い出したわ」

愛宕「うぅん…………」
516 : ◆5z7C0EoTrg [sage saga]:2019/05/06(月) 22:00:15.74 ID:7jHcotSxO

ありがとうございました
517 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/06(月) 22:39:08.80 ID:FPD3/6MQ0
518 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/05/08(水) 23:38:39.47 ID:xk7FWIWf0

< ききたいかね? >







漣「嫌いなんですよあぁいうの。割とまともな分余計にたちが悪いし」

天城「はぁ」

漣「なんというかキョロ充極めたけど特性上親友も恋人もいないタイプ、みたいな。
誰とは言いませんが他にも同類がいますね」

天城「またキツイこと言いますね」

漣「いいでしょ別に。絡んでるときは仲良い感じにしてるし。下手したら相手も似たようなこと思ってるだろーし」

提督「ん……? 誰のこと言ってんの? 俺? 」

漣「違います。…………知りたいです? 本気で? 言っちゃっていいんです? 」

提督「や…………結構です」
519 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/05/08(水) 23:39:33.17 ID:xk7FWIWf0

< いつも通り途中参加 >








天城「安心してくださいな。取り敢えずここの面子ではありませんよ? 今回は」

提督「なーんも安心できないんですけどそれ」

漣「ご主人様並の八方美人極めた男にそんなジト目で見られたくないっすね」

提督「俺の八方美人は頭空っぽの取り敢えずだからいいんだよ。お前みたいに悪意なんざ無い」

漣「どうだか」

天城「頭空っぽどころかお花畑の七方醜女がいるんだから八方美人もいるのではないですか? 」

漣「なるほど」

雲龍「なるほど」

天城「ね? 」

提督「…………」
520 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/05/08(水) 23:40:44.92 ID:xk7FWIWf0

< は? >







雲龍「大体それは一方超美人が前に入るから褒め言葉よ」

提督「お、おう」

天城「そうですね」

漣「そーですね」

雲龍「張り合いない。…………報告書、コーヒー、飽きた」

漣「……は? 」

天城「報告書を印刷してみて修正箇所に赤ペンを入れていたらコーヒーを零してやる気を失った、ということですね? 」

雲龍「ええ」

提督「…………は? 」
521 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/05/08(水) 23:43:11.76 ID:xk7FWIWf0

< ふと気付く >







提督「まーじ……」

漣「びっしゃびしゃじゃねーですかこれ……」

雲龍「ええ」

漣「ごしゅーしょーさまマイマスター」

提督「はぁ。…………おいお前。俺も今急速にやる気を失ったんだが」

雲龍「寝ましょう? 」

提督「オーライそうしよう、と言いたいところだけどそんなわけにもね。……天城くん? 」

天城「はい? 」

提督「俺の電動式口述ペンくんになって? 五分で終わらせる」

天城「承りました」

漣「じゃ、漣は部屋でゲームでもしてくるんでー。タイピングよろー」

提督「おう」

天城「はい」

雲龍「いや、あの、私はどうし……私の相手は? ねぇったら……」






雲龍「でも…………損したようでいて全くもって楽をしたわね。今度から毎回溢してみようかしら」
522 : ◆5z7C0EoTrg [sage saga]:2019/05/08(水) 23:43:39.09 ID:xk7FWIWf0

ありがとうございました
523 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/09(木) 00:22:00.22 ID:W79+Qp9r0
524 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/05/13(月) 22:03:59.83 ID:b4z2sJjs0

< ただ見ているだけというのもいいものです >







提督「あぁ〜……着替えフェチになりそう」

愛宕「うん? 」

提督「ふと脱がすとこ思い出したら逆を見てるのもいいんじゃないかと」

愛宕「あ、そう……でもあんまり着替えは見られたくないわねぇ」

提督「何で? いやそりゃあまぁ落ち着かねぇのはそうだろうけどさ、そんなに嫌か? 」

愛宕「ダッサいところというか無防備というか素の自分というかメイク見られるのと同じというか……うぅん、自分でも分からないわ」

提督「分からねぇな」

愛宕「でしょうねぇ。…………なんなら、ストリップの方が簡単なくらいなんだけど」
525 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/05/13(月) 22:04:54.93 ID:b4z2sJjs0

< 素晴らしいの一言 >







愛宕「ん……と。終わったわよ? 」

提督「はいよ。コーヒー頼むな」

愛宕「承りました。……寝起きの頭であぁいうこと宣っててもしっかり後ろ向いてくれてるとこ、好きよ」

提督「どうも」

愛宕「本音よ? まぁ、馬鹿なんじゃないかとは思ったけど」

提督「馬鹿だからね。…………背後の衣擦れとか吐息とか……嗚呼……」
526 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/05/13(月) 22:05:49.28 ID:b4z2sJjs0

< 甘えられると弱いんですよ、男って >







愛宕「ふふ……その困ったような顔、好きよ? 私のこと考えてくれてる顔」

提督「あ、そう……ような顔じゃなくて困った顔なんだが。俺は今困ってるの」

愛宕「なんで? 」

提督「お前が乗っかってきたから」

愛宕「重い? 」

提督「大して。でもさ、もう起きないと」

愛宕「どうして? 」

提督「どうしてだろうね」

愛宕「…………ん」

提督「ん。…………ほら、折角着替えたのに皺になるぜ? 起きてりゃ楽しいこともあるさ、な? 」
527 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/05/13(月) 22:06:50.91 ID:b4z2sJjs0

< 詳しくはウェブで >







時雨「君さ、赤ワインの種類についてちょっとくらい知ってる? 」

あきつ丸「は? 知っていると思うのか? 」

時雨「訊いてみただけだよ。……大体お酒って甘さとかアルコール度数で表すけど

Pola「vino rosso……あー、赤ワインはその味や香りを女の身体で示すんですよぉ〜? 」

あきつ丸「はぁん? 」

Pola「例えばLittorioみたいなのはフル、Zara姉さまみたいなのはミディアム、Libeccioみたいなのはライトとか」

時雨「ん。……分かった? 」

あきつ丸「まぁ。雌っぽさ=芳醇さ、ということだろう? 」

時雨「……ん、んん? 」
528 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/05/13(月) 22:07:44.98 ID:b4z2sJjs0

< この後やっぱり阿鼻叫喚 >







Pola「まぁ、あながち間違いでも〜 」

時雨「いいのかい? どこでお姉さんが聞いてるか分からないのに」

Pola「だいじょぶだいじょぶ〜。姉さまは今訓練中だから」

時雨「そうかい」

あきつ丸「Zaraもあれはあれで男に溺れそうではあるがな」

Pola「確かに」

時雨「確かに」

Aquila「確かに。…………訓練、終わりましたよぉ〜? Aquilaも参加してたやつ」
529 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/05/13(月) 22:08:21.67 ID:b4z2sJjs0

< 時々バトルフィールド(戦場)に出るバトルフィールド(ゲーム)ユーザの心がバトルフィールド(鬱屈) >







雲龍「どうせお金と時間ならあるしやってみたのよ、漣の言ってたゲーム」

龍田「ふーん? 楽しい? 」

雲龍「ソロプレイならそこそこ。でも全くしてないけどオンラインなんて絶対無理」

龍田「なんで? 」

雲龍「逆に訊くけれど何故自分の楽しんでいるところを他人に見せなきゃいけないの? 」

Littorio「雲龍の楽しみって基本他人には見せられないものばかりですものね」

雲龍「ええ、まったくもってそ…………さすがに絵だとか一輪車だとかあるのに」
530 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/05/13(月) 22:09:08.36 ID:b4z2sJjs0

< 気になる >







鈴谷「あんさ、セクキャバってどんなトコなんだろう」

あきつ丸「……は? 」

鈴谷「まぁね? ふっつーに女が想像するようななんとなくなアレはあるけどさ。
基本男が行く場所だしあきつちゃんそういうとこ行ったことありそうだし」

あきつ丸「…………今日はあれか? 時雨も鈴谷も面倒な雑談などというレアなものを持ち込むルールでもこさえたのか? 」

鈴谷「はい? 時雨ちゃん? 」

あきつ丸「なんでもない。それとさすがに無いでありますよ。
そういうのは自分の領分ではない。どちらかという

鈴谷「あ、そっかー! いやいやいいよいいよ。こめんね変なこと言って」

あきつ丸「……あぁ」






鈴谷「どちらかというと誰の領分だって言おうとしたんだろう…………聞きたいわけじゃないけど……でも」
531 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/05/13(月) 22:10:24.35 ID:b4z2sJjs0

< 深層心理がどうたら >






初月「もういい、飲めない。もういいって、山城……? 」

山城「男ならしゃんとしなさいな」

初月「や、僕は別に男じゃないが」

山城「女ならなおのこと強くならないといけないわね」

初月「はぁ」

山城「…………」

初月「…………なぁ、今日はそろそろ寝た方

山城「飲みなさい。男ならもっと飲まないと」

初月「そうか。…………何故山城は酔うと僕を男扱いするんだろうか」
532 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/05/13(月) 22:12:29.07 ID:b4z2sJjs0

< 飛ぶ鳥跡に酒を >







提督「ほらほら、私のお酌が飲めないっていうの? 」

初月「悪ノリするな馬鹿。……持っていってくれないか、これ」

提督「嫌だねかったるい」

山城「あら、あなたも飲みなさいな」

提督「せんきゅー。ほら、お前にも注いでやる」

山城「ありがとう。……んっんっんん……」

初月「もうやめた方が……」

提督「面倒なときはいっそ潰せ。どうせタクシー呼んだり引き摺ったりしなくていいんだから」

初月「あのな」

山城「……ん。ワイン」

提督「待ってな。…………お前の後ろに置いたから後はよろしく」

初月「…………は? 」
533 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/05/13(月) 22:13:36.95 ID:b4z2sJjs0

< イメージというものは容易にできてほぼほぼ剥がれない >








雲龍「龍田って一人部屋じゃない」

高雄「え? ええ」

雲龍「もしかして一人でシても内容とか激しさ暴露れないためかしら」

高雄「さ、さぁ……」

旗風「でも実際天龍さんとは普通にヤってそう」

松風「まぁ、膜くらいは残ってるかもしれないけどね」






龍田「ふふ。……………………人格が傾いてる自覚はあるから構わないけれど、
もしかして淫乱だとか思われてるのかしら私」
534 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/05/13(月) 22:14:42.20 ID:b4z2sJjs0

< 守攻転逆 >







龍田「ね? どう? 」

扶桑「……山城が泥酔しているからって私に絡むのはやめてほしいものね」

龍田「いいじゃない別に。なんなら私の部屋に御招待しましょうか? 」

扶桑「はぁ。……そういうところでしょう旗風だとかに勘違いされるのって」

龍田「って言われてもねぇ……この辺は露悪とかでもなく素の言葉なんだけど」

扶桑「一応は暫定乙女の筈なのに、ね」

龍田「ええ。どうしたものかしらこれ」

扶桑「放っておきなさい面倒な。…………逆に龍田でそういうところが女っぽくないっていうのはきっとつまらないと思うわ」

龍田「それは誰にとって? 」

扶桑「あなたにとってよ、勿論。あなた、あの人が一度抱いたからって捨てずにいてくれる程優しいと思ってるわけ? 」

龍田「うーん…………うん? 」

扶桑「そもそもーーーー
535 : ◆5z7C0EoTrg [sage saga]:2019/05/13(月) 22:15:10.44 ID:b4z2sJjs0

ありがとうございました
536 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/13(月) 23:23:17.49 ID:evACd6wLo
537 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/05/16(木) 22:07:59.38 ID:aEgpDQnV0

< 唐突ではありますが…… >







漣「えー、我らが魔窟にお迎えしたホワイト秋田犬ちゃんカッコ仮称カッコトジの名前を募集します、が」

提督「が? 」

漣「加賀さんと雲龍さんの意見は話百分の一くらいで聞きたいと思います。
センス無いってーかぶっちゃけ頭おかしいんで」

加賀「そんな……」

赤城「それはあんまりじゃあ……」

雲龍「別に名前なんて、ん……なんでもいいわよ」

漣「まぁまぁ、一応聞きますから。……はいどうぞ! 」

初月「白いんだからシロとかヴァイスでいいだろう」

山城「意義無し」

明石「意義無し」

叢雲「意義無し」

漣「なるほど。……じゃあまぁドイツ被れなご主人様に配慮してヴァイスくんに決定していいです? 」

雲龍「だからなんでもいいと……んっ、ちょっと、舐めないでよっ」
538 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/05/16(木) 22:08:34.64 ID:aEgpDQnV0

< それは誰にも分からない >







伊14「懐きましたねぇ……」

松風「懐いたね」

伊14「甘えてますねぇ……」

松風「甘えてるね」

伊14「見た瞬間飛び付きましたよねぇ……」

松風「飛び付いたね」

伊14「…………」

松風「…………」

伊14「…………何で雲龍さんなんだろう? 」

松風「さぁ……? 」
539 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/05/16(木) 22:09:43.94 ID:aEgpDQnV0

< すてーいうぃーずみー >







山城「ふん、獣臭いのが分かるんじゃないの? 」

愛宕「と、二番目に懐かれたヒトが申しております」

山城「…………」

旗風「最後になって石投げ付けてるの私くらいになるかもですね」

Roma「キリスト、というか聖書のアレね」

Littorio「ふふ……まぁ、何にせよLittorioは何も投げられませんけれど」

伊14「……???? 」

涼風「穿ち過ぎて何言ってるか分かってねぇよ……旗風だけはせめてここに染まらないでくれると嬉しいけどさ」
540 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/05/16(木) 22:11:20.04 ID:aEgpDQnV0

< 終わってからが始まり >







涼風「え? あたい? 無理に決まってんじゃん。もう遅いよ」

旗風「えぇ……」

江風「諦めな。……だからこその価値、というかなンというか、なンだしさ」
541 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/05/16(木) 22:12:55.33 ID:aEgpDQnV0

< 言葉じゃない(物理(愛撫(愛))) >








Littorio「あなたのルックスで赤いマニキュアなんて吸血鬼みたい。まぁ、この国のイメージ、ですけれど」

愛宕「そう? ペディも赤なんだけど……」

Littorio「ふふ、血も幸も正気も吸いそう」

愛宕「吸われにくるの間違いでしょう? 」

提督「そうだな」

愛宕「ね? 」

Littorio「ええ。…………ところでLittorioは青のマニキュアとペディキュアなのですけれど」

提督「綺麗だね」

Littorio「それだけ? 」

提督「口下手なもので。…………あとは言葉じゃない褒め方しかできないぜ? 」
542 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/05/16(木) 22:13:46.83 ID:aEgpDQnV0

< 今日も今日とてぱーりない >







加賀「私はあと何皿食べればいいのかしら」

天城「最低でも五皿は届きますよ」

加賀「そう。……みたいです」

赤城「はぁ、でもそれって当然加賀さんの分ですよね? 」

天城「ええ。加賀さんと赤城さんの分は別に用意しているので」

赤城「なるほど」

加賀「よかったですね」

雲龍「次はカルボナー…………次の一皿用意する前に全部無くなっているのはさすがにおかしいと思うの」
543 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/05/16(木) 22:14:46.05 ID:aEgpDQnV0

< 綺麗になった大皿を前にしつつ >







加賀「? ちゃんと味わって食べているわよ? 」

赤城「ええ、勿論ですとも」

雲龍「別にその辺りは疑っていませんけれど……」

天城「せめてもう少しだけゆっくりと食べていただければ、と」

赤城「え? これよりもっと? 」

龍田「絶妙に本音っぽいけれど…………本音なんでしょうねぇ〜……」
544 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/05/16(木) 22:16:04.03 ID:aEgpDQnV0

< 吝嗇と言わないで >







涼月「げそ天でーす! 紫蘇と大葉も付けてまーす! 」

初月「姉さん……自棄になってないか? それ何個つくったんだ」

涼月「三十個なんてあの二人なら余裕でしょう? 」

初月「まぁ……」

江風「や、ってーか江風たちにもくれ」

伊13「一つくらい……くれない、んですか? 」

加賀「…………」

赤城「…………」

加賀「…………これでいい? 」

伊13「…………衣の、切れ端……? 」
545 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/05/16(木) 22:16:36.39 ID:aEgpDQnV0

< (適当) >








扶桑「そんな下手にボケるくらいなら最初から全部食べてくださいよ。……別に分けておいたわ」

伊13「! ありがとう、ございます」

赤城「ボケる……? 」

加賀「何のことでしょう……? 」

山城「天丼もいい加げ…………いっそ次は天丼でいいんじゃない? 」
546 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/05/16(木) 22:17:37.42 ID:aEgpDQnV0

< 何かおかしなことがありまして? >







江風「知ってる? 今日って実は瑞穂さンの誕生日なンだぜ? 」

海風「知ってるよそんなの」

江風「……瑞穂さンは? 」

海風「__さんに借りた単車で明石さんと街」

江風「うン。…………じゃあさ、なンで騒いでンだ? 剰え馬鹿みたいに食べ飲みして」

海風「え……? 」
547 : ◆5z7C0EoTrg [sage saga]:2019/05/16(木) 22:18:10.16 ID:aEgpDQnV0

ありがとうございました
548 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/16(木) 23:24:08.59 ID:dkAn9zhw0
乙 
549 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/06/28(金) 22:08:28.72 ID:oc/E4UoMO

< ふと >






高雄『私という女はあなたのもの、あなたのものは全て私のものです。契りが時に朽ちさせられるそのときまで』




提督「高雄が俺のものなのはまぁ、うん、そういう文言とか文句だとしよう。問題は無い」

提督「…………」

提督「…………」

提督「…………」

提督「…………」

提督「俺のものである高雄が俺のものを全て所有しているとするなら高雄自身も結局高雄のものだな」

提督「…………」

提督「…………」

提督「…………」

提督「…………」

提督「…………いや、別に嫌だとかではないけどさ、何ていうか……うぅん? 」
550 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/06/28(金) 22:09:02.17 ID:oc/E4UoMO

< 寝顔 >







高雄「…………Zzz」

提督「てーかさ、高雄は何で今更ラブホに入ってみたいとか言ってきたんだろうな」

高雄「Zzz……」

提督「…………」

高雄「…………ん……Zzz」

提督「……………………分からん、女の考えることは分からん……けどまぁ……」
551 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/06/28(金) 22:12:08.67 ID:oc/E4UoMO

< 擬態しか知らないならまぁそれが真実とも言える >







加賀「…………ねぇ、納得いかないことがあったのだけれど、聞きなさい」

天城「聞きなさいって随分……何ですか? 」

加賀「最近まで赤城さんと訓練に派遣されていたわけじゃない、横須賀との合同で」

天城「ええ」

加賀「何人かまた知らない子が増えていてそれなりに仲良くなった筈なの」

天城「はぁ」

加賀「陰で言われていたらしいのよ、加賀さんが笑うと怖いって」

天城「っふ…………い、いえこれはフフ笑いではありまハハッせんっ」

加賀「……まぁ、別にそれは多少自覚あるのよ。愛想で笑ったりはできないタイプだし」

天城「フフ……? 」

加賀「赤城さんみたいに優しく笑ってほしいとか言われていたのよ? 分かる? 赤城さんと比較されてそれなのよ? 」

天城「あー……」

雲龍「ご愁傷様です」

涼風「擬態は上手いからなぁあのヒト」

龍田「あなたたちの方がよっぽど酷いわよねぇ〜…………この上なく正しいけど」
552 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/06/28(金) 22:13:34.66 ID:oc/E4UoMO

< 極々稀々トッキドキ >







提督「高雄ー、帰るぞ」

高雄「うぅん……あんまり良いベッドではないですねここ」

提督「そりゃお前大枚叩いて買った我が家のベッドと比べればな。……どっか寄ってく? 」

高雄「コンビニだけちょっと」

提督「はいよ。……どうだった? 」

高雄「知っていましたけど私は要港部や大湊の方が好きです」

提督「うん」

高雄「あちらの方が幸せですもの。何もかも」

提督「う、ん? 」

高雄「唐突に実感してみたかったというか……比べる必要すら無いものでもあえて、というか」

提督「…………」

高雄「…………いえ、まぁなんていうこともないのだけれど」

提督「…………」

高雄「…………」

提督「…………帰るか」

高雄「ええ、私たちの、家に」
553 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/06/28(金) 22:14:15.67 ID:oc/E4UoMO

< 手放しタピオカチャレンジ >







高雄「と、いうようなあのアンニュイさはどこへ行ったんです」

提督「や、なんかほら、一部分で流行ってるっていうからつい」

高雄「別に不味いとは言いませんが……タピオカ、ね」

提督「普通に手で持って飲みな」

高雄「当然。何故胸の上に置かなければならないんですか」

提督「いや、そりゃ、ねぇ……? 置けるから、っていうか……? 」
554 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/06/28(金) 22:15:30.06 ID:oc/E4UoMO

< まぁ、どんな状況でも見ないという選択肢は取れないけども >








愛宕「はーいおかえりー」

提督「はいはいただいま」

高雄「ただいま。……何も無い? 」

愛宕「特には。加賀さんたち帰ってきてるけど」

提督「あれ、何かあったっけ? 」

高雄「加賀さんと赤城さんで中期の訓練へ行っていたでしょう? 」

提督「そうだっけ? 加賀を犠牲にして赤城追放できたのかと思ってた」

赤城「なんだか酷いことを言いますねぇ」

提督「知るか馬鹿おかえり」

赤城「はいはいただいま。……私におかえりの挨拶とか初めてじゃないですか? 」

提督「最後にならないことを祈っておくんだな。俺は祈らねぇが」

赤城「では私も祈りませんよ。……報告書、見たいですか? 」

提督「見たくない」

愛宕「デスクに用意してるから」

高雄「私も着替えたら行きますので」

赤城「だそうですけど」

提督「はぁ。…………上官と部下の信頼ってこういうときこそ発揮されるべきだと思わない? うん? 」
555 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/06/28(金) 22:20:01.76 ID:oc/E4UoMO

< これでもちょっと悩んでいるのです >






提督「何か最近歪んできた気がする、性的嗜好が」

愛宕「あなたのほぼ唯一まともなところがノーマルな嗜好だったのに」

提督「本当それだよな。どうなってんだろう欲求不満なのかな俺」

愛宕「何が欲しいわけ? ベタベタな真愛し? それとも被虐? なんなら加虐でも、私は

提督「違う、違うんだよ愛宕くん……」

愛宕「は? 」

提督「そういうまだメジャーな方のアレじゃないというかね……うぅん? 」

愛宕「うぅん? はこっちの台詞よね」

提督「なんつーかこう……」

愛宕「こう、何? 」

提督「…………ドストレートにエロい衣装もそれはそれでいいかなって」

愛宕「…………今更? 」

556 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/06/28(金) 22:23:36.50 ID:oc/E4UoMO

< 本当どうしたものでしょうね >






愛宕「今更というかなんというか、元々好きじゃなかった? 」

提督「や、どちらかというとロンスカとかセーターとかの方が好きだったんだよ。今もそうだけど」

愛宕「うぅん? 」

提督「変に短い浴衣とかあざといミニスカとかヒモ水着って敬遠気味だったわけよ、逆に」

愛宕「まぁ……そうかもね」

提督「それがさ、なんか許せるようになってきたというか、うん」

愛宕「……」

提督「……」

愛宕「……今更そんな微妙なところで嗜好拡がって悩むなんて中学生か何か? 」
557 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/06/28(金) 22:24:33.88 ID:oc/E4UoMO

< 実家の様な安心感 >







漣「手あったかーい」

江風「すげーなおい赤ン坊かよ」

加賀「そう……」

雲龍「なんだか初めてセクキャバに来た必死な客と無関心な嬢みたいですね」

天城「その例え本当に正しいんですか姉様」

雲龍「どうなの? 」

提督「知らねーよ……いや、俺に訊くな馬鹿」
558 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/06/28(金) 22:25:38.00 ID:oc/E4UoMO

< ゾロゾロワラワラ後ろにも続々と >






漣「じゃー誰に訊けばいいんですかやだなーもー」

提督「女の子が男の前でおっパブの話とかするのを止めろ」

漣「実に御尤も。……で? 」

提督「いや、だから知らない。何なの君ら俺が絶対行ったことあるだろみたいな顔するのや

高雄「何のお話ですか? 」

愛宕「うん? 」

提督「…………何なの本当。何でこういうとき集まってくるのお姉さんたち」
559 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/06/28(金) 22:27:24.09 ID:oc/E4UoMO

< レッテルでもなんでもご自由に貼ってみなさいな >







Roma「姉さん……そのピンヒールはさすがにどうかと思うわ」

Littorio「そう? 」

Roma「売女臭いとまでは言わないけれど少し、品が無い」

Littorio「あなたが言うならそうなんでしょうね。うん、やめるわ」

Roma「ま、姉さんには似合うでしょうけど? 」

Littorio「だってLittorioは美人だし。それもとびきりの」

Roma「はいはい。…………その言い草に余裕持たせられるなんて、本当に似合うでしょうね」
560 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/06/28(金) 22:29:03.08 ID:oc/E4UoMO

< 至極自然な顔でした >







能代「雲龍さんって相当運動神経良いですよね」

天城「え? ええ、まぁ、そうですね」

能代「山城さんとかも凄いですけど例えば泳ぎの話をすると」

天城「ええ」

能代「山城さんってセンスと体力で無理矢理泳ぎ切ってる気がするんですよね。
こう、本来駄目なところを無理矢理通るというか」

天城「分かる気もします」

能代「でも雲龍さんにはそれが無いんです。
綺麗に綺麗に基本に忠実に、それも無理が見えないくらい美しい。あんな人格なのに」

天城「あれで変なところで完璧主義を発症しますからね」





山城「私ってそんな無理してるように……うぅん、積極的に否定は、できないけれど」

雲龍「あのね、その前に私に何か言うことあるでしょう……ちょっと……さらっと侮辱されたのだけれど? ねぇってば」
561 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/06/28(金) 22:30:51.19 ID:oc/E4UoMO

< ノーブラよりある意味価値の有る >







提督「見せブラ……見せブラ……」

叢雲「ちょっとまた壊れてるじゃないこれ。あなたたちちゃんとメンテしてる? 」

高雄「使い過ぎかもしれないですね」

愛宕「ある意味メンテ専門って叢雲ちゃんだけだし? 」

高雄「しかも無料サービス」

叢雲「はぁ……? あなたたち義娘に丸投げってそれはどうなのよ」

愛宕「だって義理だし」

高雄「楽しみだけ取っていく、というのはある意味では正しいイメージ通りの姿かと。義母娘の」

提督「見せブラ……見せブラ……」

叢雲「はぁ。…………あんたもその顔やめたら?
今はお・か・あ・さ・ん、たち構ってあげるテンションじゃないみたいだけど? 」

提督「うぃっす」

高雄「まだ理性は残っているみたいね」

愛宕「そうね。…………おかしくないかしら。最初は今日の雲龍透けてるよなおしえてこいとかいう話だったのに」
562 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/06/28(金) 22:31:46.34 ID:oc/E4UoMO

< よくないけどもうどうでもいいの >







提督「俺が構わなければいいだけだと気付いた」

叢雲「露出少ない分いつもよりマシかなって」

高雄「そうかも」

愛宕「本当に? 本当にそれでいいの? ねぇ……? 」
563 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/06/28(金) 22:32:38.95 ID:oc/E4UoMO

< 見たい! >







提督「つーか今この瞬間そーいう系の世迷言ほざくなら巫女服のあの結び目のことだな俺」

愛宕「知らないわよそんなの」

高雄「着たことありませんしね」

叢雲「あったら怖…………本当に、誰にも、着せてないわけ? 心に、誓って? 」

提督「何故疑う。…………着てくれるってんならすぐ用意するけど? 」
564 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/06/28(金) 22:35:19.32 ID:oc/E4UoMO

< 逆の逆にコスプレの方が楽しいものもあるといえばあるけれど >







叢雲「それこそ世迷言ね。……というか扶桑姉妹は? 」

提督「あれは巫女服じゃなくて巫女風」

高雄「また謎の拘りを」

提督「コスセコスセうるせぇけどさ、男っていうのはコスプレじゃなくて本物がいいわけ。分かれ? 」

愛宕「そう言うなら秘書っぽいのとかOLっぽいのはあんなミニじゃないしタイトじゃないと思うの」

提督「い、いいんだよそれは……男なら、男ならたぶん分かってくれる、けど誰もいねぇしなぁ……」


565 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/06/28(金) 22:36:48.30 ID:oc/E4UoMO

< 瞬間カミングアウト >







漣「好感度ステータスあるゲームだと負の感情側も豊富にしてほしいよね」

涼風「や、なんでわざわざんなもん用意してほしいんだよ馬鹿なの? 」

漣「分かってませんなぁ〜。まず単純にそれがあると好かれたときとのギャップがあるでしょ? 」

涼風「まぁ……うん」

漣「それからさ、うん、しょーじき漣そういうフェチだから」

涼風「あぁそ…………は? 」
566 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/06/28(金) 22:39:27.26 ID:oc/E4UoMO

< 手が届く位置に来てみて >







提督「ドラマとか映画って圧倒的に東京舞台が多いだろう」

愛宕「うぅん? まぁ、そう? 」

高雄「殆ど観ないけど、たぶん」

提督「ちいさい頃とか今は何も思わないけど登場人物ってさらっと都内戸建駅チカだよな」

愛宕「? 」

高雄「? 」

提督「分かれとは言わねぇよ。…………理想ってそういうことかなとか、
都内在住テレビマンにとっては頭にも浮かばないのかなとか、あったんだけどな」
567 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/06/28(金) 22:40:52.25 ID:oc/E4UoMO

< 割とテキトーなイメージですが >







Littorio「ねぇ、Roma」

Roma「何? 」

Littorio「Littorioたちってかなりの戦力を保持してるこの国からしてもタダで手に入るなら欲しいわよね? 」

Roma「この世界で私たちを要らない、と言える人間なんていないわ」

Littorio「ええ。…………亡命より難民申請の方が色々と楽だと思わない? 」

Roma「…………は? 」
568 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/06/28(金) 22:43:21.63 ID:oc/E4UoMO

< なんでも雰囲気込みで楽しいもの >







提督「なぁ、高雄。つかぬ事を訊くが」

高雄「ええ」

提督「海、行きたいよな? 行くよな? 来るよな? 海海海ィって感じだよな? 」

高雄「あなたとならどこへでも」

提督「お、おう……いや、そうじゃなくてだな」

高雄「大型の免許でも取れと? 」

提督「別に。二人で行こう。いい加減耐えられない」

高雄「…………」

提督「…………」

高雄「…………海海海ー、でしたっけ? まぁ……そんな感じもいいですね。今、なりました」
569 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/06/28(金) 22:48:01.99 ID:oc/E4UoMO

< 男としてはデリケートな問題なのです >







高雄「あの」

提督「うん? 」

高雄「バイアグラって千円くらいから二千円くらいまでが相場らしいのですけどね、普通のだと」

提督「」

高雄「あっあのそういう意味じゃ……あのぅ……? 」
570 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/06/28(金) 22:48:34.51 ID:oc/E4UoMO

< ことの真相 >







高雄「別にあなたに不満なんてありませんよ。……らしいのですけれど」

提督「う、うん」

高雄「明石さん謹製のアレって売ったらどれくらいの値段になるんでしょう」

提督「……………………は? 」
571 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/06/28(金) 22:50:03.16 ID:oc/E4UoMO

< 好奇心猫を真綿で締める >







明石「暴露さないでくださいよ高雄さん……」

提督「は? 」

高雄「すみません。でもアレって物凄いでしょう? 」

明石「それを真に分かるのは高雄さんだけですよ」

提督「???? 」

高雄「まぁ…………幾らくらいでしょう? 」

明石「あれはこの人のバイタルデータだとかを見ながらチューニングした一点物なので……」

提督「???? 」

高雄「なるほど。ちょっとした興味本位ではあったのですけれど」

明石「まぁ、仮に特定の人物に合わせれば……どんだけアレがアレでも五、六回は軽くいけますから。相当な値段でしょうね」

提督「???? ……あのー、あの、何の話をしていらっしゃるので……? 」
572 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2019/06/28(金) 22:53:36.74 ID:oc/E4UoMO

……もういつ振りかなとか考えるのは諦めました
極稀に来るかもしれませんすみません

ありがとうございました
573 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/28(金) 23:10:49.29 ID:YQ2FhmUF0
乙 久しぶり
574 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/28(金) 23:39:39.02 ID:Md04ZgDKo
お疲れ様です
575 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/29(土) 23:08:20.27 ID:60Am3IcDo
576 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/30(日) 21:12:58.52 ID:6ntkal0O0
577 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/07/17(水) 23:27:23.37 ID:Lnlh1nr+0

< 曇り空も楽しめる年齢です >







山城「ふぅ……お待たせ」

提督「別に。朝のシャワーに苛つく程ガキじゃねぇよ」

山城「そ」

提督「クールタイムだしな。……俺の知ってる店でいいの? 」

山城「あなたに選んでもらうんだから店のセンスからあなたに放り投げないと意味が無いじゃない」

提督「そうかい。…………ごめんもう一本」

山城「私も……ん」

提督「…………フ-」

山城「…………フゥ」

提督「…………」

山城「…………」

提督「…………なんだか笑えてくるな。特に理由なんて無ぇけど」

山城「フ-…………ふふ……そうね」
578 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/07/17(水) 23:28:30.10 ID:Lnlh1nr+0

< 許してくださいちょっとくらい >







明石「あの人のいいところはまぁ……ヤった後の賢者タイム殆ど見せないところでしょ。
ずっと元気って意味ではなくて」

扶桑「正確には努力してくれてるんだなって思わせるところ。狡いところね」

明石「まぁ……山城さんが楽しんでるところですね、今」

扶桑「ええ。……こちらに合わせてくれるというか、どこかへ行きたいなら行かせてくれるし、
二人でダラダラしていたいなら時間の許す限りいてくれるのよね」

明石「あれ結構辛いときありますけどよくやりますよねぇ」

扶桑「ま、分からなくはな…………ねぇ、瑞穂がちょっと不憫になったわ。しゃんとなさいな」
579 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/07/17(水) 23:29:44.88 ID:Lnlh1nr+0

< そんな酷い >







山城「それ、あんまり好きじゃない」

提督「そう? んー……いや待て、待てよ」

山城「別に絶対欲しいわけでもないのだけれど」

提督「それはまぁ、うん。それでもね」

山城「……」

提督「トッパーなんてお前、幾らでもあるんだぞ種類。つーかカーディガンに拘泥わる意味も無い」

山城「知ってるけど……あなた気持ち悪いくらい女物知ってるわね」

提督「そりゃ自分が見ていて楽しいものは調べるだろう。スポーツでも史学でも同じ」

山城「あ、そう…………気持ち悪い割に真面目なのが余計気持ち悪いわねあなた」
580 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/07/17(水) 23:30:25.27 ID:Lnlh1nr+0

< 二人だけなら案外と気付かないものですが >







提督『寝バックでこうさ、足でホールドしてくれてゆっくりさせてくれると楽しい』




雲龍「と、宣ったことがあったわけ。軽く酔ったときに」

明石「はぁ? 」

扶桑「私はそれそもそもどんな体勢か分からないのだけれど」

雲龍「こう、例えば私が俯せで肘を立ててスマホでも弄っているとするじゃない。
少し足は広げ目で投げ出していてその間にほぼ真っ直ぐであの人が入ってくるから、
投げ出していた足を折り畳んで捕まえちゃうの」

明石「…………」

扶桑「…………」

雲龍「…………? 」

明石「…………それ物凄く間抜けな図じゃないです? 」

雲龍「? そう? 」
581 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/07/17(水) 23:32:07.16 ID:Lnlh1nr+0

< 常にクライマックスってわけでは >








扶桑「まぁ、間抜けっぽいのは置いておいて……それ、イイの? 」

雲龍「あんまり激しくはできないけれどイチャつきとしてはそれなりに。挿れなくてもいいし」

明石「なるほど」

扶桑「ふぅん……」

雲龍「何? 」

扶桑「いえ…………あなたでもそんな普通のこと楽しめるのね、って」

雲龍「あのね……」
582 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/07/17(水) 23:32:53.75 ID:Lnlh1nr+0

< 唐突に喋った >







瑞穂「あれで女の子の顔とメス顔のギャップ、凄いんですけどね」

加賀「ふ、ぅん……」





江風「えぇ……」

海風「加賀さん割と本気で引いてるじゃん……」
583 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/07/17(水) 23:35:21.09 ID:Lnlh1nr+0

< 微妙に噛み合わないヒトたち >






江風「や、そりゃ最近は不味いものつくるのも難しくはなってきたけどさ。雲龍さン並にとはいかないわけ」

雲龍「当然じゃない。私凄いもの」

江風「そうだけどそうじゃない」

雲龍「? でも今時不味いご飯なんて寧ろ手作りじゃないと食べられないんじゃない? 」

江風「別にそういうレアさは要らねーよ」

天城「まぁ、飲食店だって淘汰されていくわけですしね」

江風「だからこそだろ。既製品だとか規格品の一定量は美味いよ的なあれじゃない美味しさが光る」

雲龍「なるほど」

天城「道理ですね」

江風「うン。…………なンで江風がフォローしたンだ? 何か腹立ってくるンだけど」
584 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/07/17(水) 23:36:16.72 ID:Lnlh1nr+0

< ベクトルが全く違う >







提督「妖狐とかっていたら舌長そうだよなぁ……とか呟いてしまったわけよ。不覚にも」

高雄「はぁ」

提督「雲龍とか愛宕とか龍田ならまぁお決まりのくっだらねぇエロトークでも始めてたんだろうけどさ」

高雄「違ったと? 」

提督「阿賀野がな、じゃあ妲己とか玉藻御前って上手かったんだろうねぇ〜、とか言い出して」

高雄「……はい? 」

提督「気付いたらバートリの所業がプロパガンダではなく事実であった場合妖狐足り得るかとか話してたのは何だったんだろう」

高雄「……………………」






阿賀野「うーん……? 」

能代「? どしたの? 」

阿賀野「高雄さんに異次元のものを見る目で見られたんだけど……高雄さんの方がよっぽどだよねぇ」

能代「……そ、そうね」
585 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/07/17(水) 23:37:20.60 ID:Lnlh1nr+0

< ベクトルでも収束させにいきましょうか >







阿賀野「でも高雄さんって好きな女優マギー・スミスとか真顔で答えちゃうヒトなんだよ? 」

能代「能代はまずそれが誰か分からないんだけど」

阿賀野「えっ」

能代「はい? 」

阿賀野「……は? 」

能代「…………」

阿賀野「…………高雄さーん! 」

能代「えぇ……」
586 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/07/17(水) 23:40:14.66 ID:Lnlh1nr+0

< だからこう……悪い意味でもなくて感覚なんだってば >






江風「つーかマギー・スミスまともな俳優だろ」

阿賀野「そう? や、まぁ変なところは特に無いけどさ」

江風「だろ? 」

阿賀野「こう好みでも無いしなんというか感覚でしかないんだけど……あの人が一番好きってどうなの? 」

江風「高雄さンらしいじゃン? 」

阿賀野「なるほど……なるほど」

能代「意味もどんな人かも分からないけどそれで何となく分かったかも。高雄さんが好きそうな人なんでしょう? 」

高雄「…………」
587 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/07/17(水) 23:41:14.07 ID:Lnlh1nr+0

< そもそも好きになればまぁね >







叢雲「でも自分に養う力だとか甲斐性があるなら阿賀野なんて最高だと思うけど」

江風「そりゃまぁ駄目人間製造機の叢雲からすればな」

叢雲「む……私これでも自分が好きじゃない相手には優しくしてないと思うけど」

海風「それは普通だよね」

涼風「あの駄目人間を余計駄目にした時点で何の説得力も無いよな」

江風「まったくだぜ」

海風「だよね」

叢雲「…………」

愛宕「あの、そんな真剣に考える顔されても……あの人はどういう人生辿っても駄目人間でしょう? ね? 」
588 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/07/17(水) 23:44:36.70 ID:Lnlh1nr+0

< 動かしがたい >






愛宕「なにせあのヒト当然の様に朝帰りした上に“ とても嬉しそうな山城 ”とかいう怖いもの連れ帰ったのよ? 」

海風「当然の様に朝帰りしても許されて“ とても嬉しそうな山城さん ”なんて魔術の産物連れ帰れるの間違いでは? 」

江風「なるほど、確かに」

叢雲「そうね」

涼風「うん。……結局駄目人間なのはどうしようもないけどな。実際そうだし」
589 : ◆5z7C0EoTrg [sage saga]:2019/07/17(水) 23:45:05.32 ID:Lnlh1nr+0

ありがとうございました
590 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/18(木) 00:12:10.09 ID:t5aELxBL0
乙 
591 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/18(木) 06:10:01.91 ID:Ooi7bt94o
おつー
592 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/22(月) 02:42:10.38 ID:Q8W8IRly0
すまん気づかんかった。乙
593 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/08/15(木) 22:29:06.06 ID:1T0OdisT0

< シャワールームを出たその先に >







提督「そのブラの着け方いいなぁ……外し方も好きだけど」

雲龍「ん……? 」

提督「や、別に用は無いよ。思っただけ」

雲龍「そう……」

提督「…………」

雲龍「…………」

提督「…………」

雲龍「…………そんなに見たいならもう一回、脱がせて? 」
594 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/08/15(木) 22:30:21.55 ID:1T0OdisT0

< 自明なことですが一応確認を >






提督「や、別にいい。時々何か無性にエロく思えるだけだから」

雲龍「あ、そう……」

提督「そのなんかヨガで見そうな後ろに手回してホック外すのに名前付けない? 」

雲龍「付けてもいいけれどたぶん次の日には忘れているわね」

提督「うん。…………あのさ」

雲龍「何? やっぱりもう一度見たい? 」

提督「…………何故、寝巻きに着替えたんだ? 」
595 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/08/15(木) 22:31:08.30 ID:1T0OdisT0

< まぁ、でもそれはそれでね >







提督「そーいや明日甥が来る」

愛宕「……は? 」

提督「江田島から遥々やってきて実家に帰る途中寄りたいんだとさ」

愛宕「…………」

提督「うん? 」

愛宕「…………そういうことはもっと早く言ってほしいわね、って言おうと思ったんだけど」

提督「すまん。……だけど? 」

愛宕「まるで中年夫婦みたいね、って出掛かって愕然としているところ」

提督「……あぁ」
596 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/08/15(木) 22:33:23.11 ID:1T0OdisT0

< 反面教師なんて見なくて済むのならば >







愛宕「で、えーっと……2017年入学だったかしら」

提督「うん。2017年入所ともいう」

愛宕「一応母校でしょうが」

提督「っても監獄は監獄だぞあそこ。だからこそ同期の桜って言えるわけだし」

愛宕「臣民の皆様の憧れなのに」

提督「臣民の皆様が憧れているのはそこ出たやつの生活だろうよ」

愛宕「確かに。…………本当、そうね。甥っ子さん来たとき私たち全員擬態しなきゃいけないわね」

提督「…………うん」
597 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/08/15(木) 22:36:30.75 ID:1T0OdisT0

< 目障りだ、という意味で >






愛宕「今の兵学校って四年制よね? 2020年度卒業? 」

提督「そうだね」

愛宕「じゃあ一応もう成人? 」

提督「そうだな。まぁ、飲める」

愛宕「ふーん……何か用意しておく? 」

提督「適当に倉庫から出してやるさ。加賀とか天城が悔しがらない程度の珍しくも廉価でもないやつ」

愛宕「そ。…………明日一晩でも騒がないようにって言っておかないとね、下手したら誰かあなたの甥っ子さん張っ倒しそう」
598 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/08/15(木) 22:39:50.75 ID:1T0OdisT0

< 羊には狩場では無く庭の様な檻へ >






愛宕「まぁ、その辺はあなたに任せるとして……あと少し真面目な話をすると」

提督「うん」

愛宕「その子ってあなたに何がしかの便宜とか融通を求めてくるわけではないのよね? 」

提督「そりゃあね。別に何も無いだろうその辺は」

愛宕「あなたの中身は兎も角あなた一応少将なのよ? 忘れがちだけど」

提督「だとして、さ。俺がそうと受け取らなければそれは事実じゃない」

愛宕「あ、そ……」

提督「あぁ」

愛宕「…………」

提督「…………」

愛宕「…………一応、食卓にはお招きするの? 」

提督「するわけねぇだろうが。逆にできるとでも思ってんのか? 」
599 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/08/15(木) 22:40:43.46 ID:1T0OdisT0

< 断固 >







漣「ドラクエの映画観にいきてーんすけどね」

雲龍「何故それを私に言うのか分からないわね。行けばいいじゃない」

漣「叢雲ちゃんには音速でつまらなさそうの判定負けしまして」

雲龍「そんな私ならいいだろうみたいな」

漣「他に辛うじてドラクエ分かりそうなの雲龍さんくらいしかいないですもん。変なネットネタ知ってるし」

雲龍「あの人は? 」

漣「この前のゴジラ観にいこーぜ! をだるいの一言で拒否してましてね……」

雲龍「馬鹿。……ビアンカは当然惨めに捨てられるのよね? 」

漣「は? 」

雲龍「幼馴染カッコワライとくっつくのなら、行かない。絆は時間でも時期でもないの」

漣「…………」
600 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/08/15(木) 22:42:22.35 ID:1T0OdisT0

< おや? >







雲龍「ま、本音は置いておいてね」

漣「置いとくのは冗談にしておいてほしいところ。ようは行きたくねーんでしょ? 」

雲龍「そうとも言うわね。私暑いのは嫌いなの」

漣「ご主人様とならどこでも行くくせに」

雲龍「あの人といれば北極海だってチャレンジャー海溝だって熱い筈だもの。関係無いわ」

漣「はぁ。……瑞穂さんって夜な夜な変なネタ集めてるんでしたっけ? 」

雲龍「言い方と探し方は兎も角下手をすると明石より変なネタは仕入れている気がするわ」

漣「感度3000倍とか知ってましたしねぇ……」

雲龍「あ、それこの前聞いて調べてみたのよ私」

漣「はい? 」

雲龍「対魔忍ってどこでなれるのかしら」

漣「なれるわけ無……でももしかして変なクスリつくる敵がいれば身体能力的に漣たちって…………あれ? 」
601 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/08/15(木) 22:50:30.35 ID:1T0OdisT0

< でも割とそういうの観るのって大事かなって >






天城「というか暑さというより低気圧の方が酷いのでは? 」

雲龍「そこはほら、あの人の車で」

漣「この天気で俺の恋人走らせる気か、とか言ってブチ切れますよあれ」

天城「下手をするとせせら嗤ってつまらない映画のDVDとか渡されそうですね」

漣「FFとか? 」

雲龍「魍魎の匣とか? 」

天城「JAWS3とか」

漣「……」

雲龍「……」

天城「……」

漣「……ゲームは名作揃いっすよ? 」

雲龍「原作は傑作よ? 」

天城「前と前の前は最高ですよ? 」

602 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/08/15(木) 22:51:39.58 ID:1T0OdisT0

< 理想と現実と理想的な現実と >







愛宕「社長秘書とか高級軍人の側近って普通に歳食った男よね」

雲龍「当然でしょう。ルックスだけいい無能な女なんて何の役にも立たないし。そもそも機密なんて守れないでしょうよ」

愛宕「でも大体はそういうイメージよね」

雲龍「愛人でも店でもどこでも侍らせて時々そういうの着させてるんじゃないの? 」

愛宕「そうね。本気で若い女なんて侍らせてるのは無能過ぎる」

雲龍「ええ。そういう有能な女がいないとは言わないけれど」

愛宕「…………」

雲龍「…………」

愛宕「…………私たちは有能ってことでいい? 」
603 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/08/15(木) 22:54:43.55 ID:1T0OdisT0

< 皆有能ならそれはそれが基準になるわけで背景を改めて鑑みると…… >







雲龍「いいんじゃない? 私たちの欠点は性別や年齢じゃなくて化け物であるということだし」

愛宕「そうなのよねぇ……」

雲龍「そもそも私たちを侍らせたいと思うような男を好きにならないわよ。
結果的に侍ってはいるけれど」

愛宕「そこがおかしなところよね。どこかで止まれたはずなのに」

雲龍「それはあの人が有能だから」

愛宕「そういう意味で? 」

雲龍「そういう意味で」

愛宕「そう、ね。…………つまり逆説的の逆の180°逆くらいの意味で私もあなたもあの人も無能なのね? 」

雲龍「そうそう」

提督「あのな……」
604 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/08/15(木) 22:55:56.94 ID:1T0OdisT0

< 閑散としつつ局所的熱帯 >








提督「台風前のステーキ大会じゃおらぁぁぁぁぁぁぁぁっ! 」

漣「はーい焼きますねー」

提督「おう! …………ノれよ、誰もノらなくてもお前だけは信じてたのに」

漣「だって無言でキラキラした目してる加賀さん以外死んだか自室じゃないっすか」

提督「あぁ」

漣「…………」

提督「…………」

漣「…………レア? 」

提督「ヴェルダン。…………や、レアではまぁ、あるけどさこの状況」
605 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/08/15(木) 22:56:40.67 ID:1T0OdisT0

< 用意するのが悪い >







漣「つーか焼肉しててラストにこのステーキとか馬鹿でしょ」

提督「俺は殆ど裏方だったから知らん」

漣「はいはいご苦労様。……サシ多いのより赤身がいいんすけど」

提督「通ぶるんじゃねぇよ。人間脂身の方が旨く感じるようにできてるんだよ」

漣「漣は人間様じゃねーんで」

提督「ふん……」

漣「…………」

提督「…………」

漣「…………ついに加賀さんが四枚も焼き始めましたけどいいんです? 」
606 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/08/15(木) 22:57:40.79 ID:1T0OdisT0

< 夢の七輪 >








加賀「何よ文句でもあるの? 」

提督「そんなまさか」

漣「加賀さんならよゆーですしねー」

加賀「そうでもないけれど……あぁ、赤城さん、食べますよね? 」

赤城「ええ、いただきます。……炙り肉用にシャリを用意してきましたので」

加賀「さすがです赤城さん」

提督「どうなってんだお前らの思考と胃袋」

漣「胃下垂とかそういうのじゃ説明できねぇですよねぇ」

加賀「お手洗いばかり行くわけでもありませんしね」

赤城「ええ」

提督「…………」

漣「…………」

加賀「…………」

赤城「…………」

提督「…………サラッとまた追加するんじゃねぇよ……こえーよお前ら」
607 : ◆5z7C0EoTrg [sage saga]:2019/08/15(木) 22:58:36.41 ID:1T0OdisT0

ありがとうございました
608 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/15(木) 23:04:25.76 ID:ZT3ufIeQo
お疲れ様です
609 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/16(金) 00:47:17.71 ID:c1zqECu60
610 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/16(金) 02:18:56.99 ID:gWSlue3x0
611 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/17(土) 01:06:04.98 ID:xLd/9Gwo0

甥ってことは提督には兄弟姉妹がいたんだなあれこの甥って叢雲のいとこになるのか?
612 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/09/06(金) 22:56:40.04 ID:iGLVDBLQ0

< 凌辱とは言わないが >







提督「…………朝、誰? 」

雲龍「今日の朝食? 天城」

提督「美味そう」

雲龍「そうね。きっと、優しい味」

提督「…………」

雲龍「…………」

提督「…………まだ四時前なのはいいとして、そいつ本当に起きるのか? 」

天城「…………ぁ……Zzz」
613 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/09/06(金) 22:57:50.32 ID:iGLVDBLQ0

< 和食という気分ではないので >







雲龍「今の会話で朝から天城を貪りたいと思うなんてケダモノね」

提督「あぁん? ……ケダモノでさーせんね、ってーか言ってねぇよ。……俺どれだけ飲んだ? 」

雲龍「たかがハイボール四、五杯でしょう。どっか行きたいの? 別に臭くなんてないわ」

提督「そうか。…………」

雲龍「…………? 」

提督「…………悪い。俺に黙って着いてきて」

雲龍「最高のフレンチで許すわ」

提督「そりゃあまた…………目、瞑っててよ」
614 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/09/06(金) 22:59:04.94 ID:iGLVDBLQ0

< 送りビト >







龍田「最敬礼でお送りしましょうか? 閣下」

提督「お前がそれを許せるのなら」

龍田「勿論許せますとも。当然、帰ってくるわけでしょう? 」

提督「そりゃまぁな。……早起きだね」

龍田「こんな早朝からエンジン音響かせてるから連れ去ってくれるのかと思ったのよ」

提督「そういうときはもっと静かに迎えにくるさ」

龍田「そ。…………お姫様ごとーちゃーく」

雲龍「? …………これ、どこかに捨ててくるのが任務? 」

提督「まさか。…………今度、また」

龍田「はいはーい。いつでも耳をそばだててお待ちしてまーす」
615 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/09/06(金) 23:00:02.93 ID:iGLVDBLQ0

< 早めに起きたつもりだったのだけれど >







天城「Zzz…………」

天城「…………」

天城「…………」

天城「…………」

天城「…………」

天城「……ん…………? 」

天城「…………」

天城「…………」

天城「…………」

天城「…………」

天城「ヤリ逃げってこういうことなんでしょうか…………。
うぅん、それより、折角朝食は良い食材を用意しましたのに」
616 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/09/06(金) 23:03:56.31 ID:iGLVDBLQ0

< お客様 >






龍田「フ-…………行ったわねぇ〜……」

あきつ丸「そうでありますね。フ-……」

龍田「おはよ」

あきつ丸「あぁ。…………そばだてる、なんていうのは何かの隠語か合図でありますか」

龍田「別に。たぶんあの人も雲龍もあなたに気付いてたでしょう」

あきつ丸「そんな為体では廃業しなければなるまい。……フ-」

龍田「ふぅ…………廃業したいんじゃないの? 」

あきつ丸「まぁな。…………土産だ」

龍田「んー? 鍵? 」

あきつ丸「とある鍵を手に入れるための鍵だな」

龍田「意味分かんないわね。……ありがと、貰っておく」

あきつ丸「ん。フ-…………その不味そうなのを一本寄越せ。久方振りに、吸いたくなった」
617 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/09/06(金) 23:08:54.88 ID:iGLVDBLQ0

< 残念ながら >





龍田「んふ……火点けるの上手くなったでしょう? 」

あきつ丸「フ-……元々娼婦かと見紛う程達者だったクセに」

龍田「失礼しちゃうわね。これでもまだ純潔守ってる乙女なのよ? 」

あきつ丸「乙女などというものは最早概念に近いだろう。
貴様が乙女など天地がひっくり返ってもあり得ないであります」

龍田「酷いこと言うわねぇ〜。……山城には会わないの? 」

あきつ丸「会う用が無いからな」

龍田「そ……」

あきつ丸「…………あぁ」

龍田「…………」

あきつ丸「…………」

龍田「…………また面倒なこと始まりそうなの? 」

あきつ丸「フ-……………………喜ばしいことに、そうでありますね」
618 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/09/06(金) 23:09:41.49 ID:iGLVDBLQ0

< 早朝ドライブエレジー >







雲龍「いい風」

提督「そうだな」

雲龍「気持ちいい。…………あなたを捕まえられる警官なんていないでしょう」

提督「違う。信じてくれなくてもいいけど法律は破りたくない」

雲龍「信じないわけではないけれど飲んで女貪らないと行きたくない場所に行くわけでしょう? 」

提督「や、単に適当なロッカーに荷物預けるだけだよ」

雲龍「ふぅん……」

提督「まぁ、何故か既にキーが複製されて誰かに渡されてるけどね」

雲龍「なるほど」

提督「…………後ろで待ってて」

雲龍「ええ。……………………完璧に得しかしてないわね私」
619 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/09/06(金) 23:11:24.99 ID:iGLVDBLQ0

>>611 みたいな >







愛宕「そういえばこの前来てたあの子って」

高雄「? 」

愛宕「あの人の従兄弟甥でしょう? 」

高雄「あの人に兄弟姉妹はいないはずですが」

愛宕「そうよね……うん」

高雄「何? 」

愛宕「妙に甥甥連呼するから本当に甥御さんだと思ってたわ」

高雄「従兄弟甥なんて普段はまず使わないし……一人っ子だからこそ無意識にそう言いたくなるとか」

愛宕「それか結構遊んであげてて仲良かったとか? 」

高雄「そんな感じじゃない? 」

愛宕「そうかも。…………妙に顔似てたけど兄弟の子供じゃないなら変な邪推しちゃいそうね」
620 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/09/06(金) 23:12:28.96 ID:iGLVDBLQ0

< 大体何歳頃の話になってしまうのか >







高雄「さすがに従兄弟の奥さんと通じているとかっていうのは無いと思うけれど」

愛宕「うん、私もそれはほぼ確信している筈なんだけど……」

高雄「あの人だものね」

愛宕「ええ」

高雄「…………」

愛宕「…………」

高雄「…………というかもうそこまでいくと兄弟の子供でも想像し得るわよね」
621 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/09/06(金) 23:17:35.71 ID:iGLVDBLQ0

< 落着と致しまして >






叢雲「というか私さすがにいきなり従兄妹とか言われても困るんだけど」

愛宕「そうねぇ……実際には? 」

高雄「叢雲さんから見ると義父の従兄弟の子供だから……えぇっと、又従兄妹? 」

叢雲「そうね。私ははとこって言い方の方が馴染みあるけど」

愛宕「何にせよ結婚できるわね」

叢雲「は? 」

愛宕「顔とか体格はあの人に似てるし今から調教すればいいんじゃない? 」

高雄「逆にされるかもしれませんけどね」

叢雲「あなたたち一応は義理でも母親でしょうが。何気色悪いこと宣ってるわけ? 」

高雄「義母とは義娘を放逐したがるものかと思って」

愛宕「そうそう。実感なんて無いしなんとなくテンプレっぽくいこうかなって」

叢雲「あ、そう。…………そんな意味不明なテンプレどこにも無いと思うけど」
622 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2019/09/06(金) 23:18:45.35 ID:iGLVDBLQ0

うーん……自分で決めた設定すら溶けている今日この頃

ありがとうございました
623 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/07(土) 00:18:06.68 ID:8FpOkicxo
お疲れ様です
624 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/07(土) 00:43:48.70 ID:IYlQAPMi0
乙 
625 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/07(土) 01:31:23.12 ID:zN2MXTuDo
626 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/09/20(金) 19:31:58.58 ID:1Hehcz8u0

< こんな休日も >








時雨「あったまいたい……今何時さ」

あきつ丸「…………Zzz」

鈴谷「ん? 四時半くらいじゃない? 」

鹿島「…………Zzz」

時雨「あ、そう……ずっと一人で起きてたの? 」

鈴谷「まーね。何か寝る気分じゃなかったし」

時雨「暇じゃなかったのかい? 別に自室に帰ってもよかったわけだし」

鈴谷「暇っちゃ暇だったけどねー。さっきまで満潮ちゃん起きてたし」

満潮「……Zzz」

時雨「満潮? 昨日からいたっけ? 」

鈴谷「姉妹でお喋りしてたらあったまおかしい将校に朝から内線で呼ばれたんだってさ」

時雨「また満潮が一番嫌がりそうなことを……なんだって? 」

鈴谷「報告書の確認。くっだらない文法だってさ」

時雨「あぁ、あいつ」

鈴谷「そ、あいつ」

あきつ丸「……Zzz」

鹿島「……Zzz」

満潮「……Zzz」

時雨「……寝過ぎじゃない? 」

鈴谷「寝過ぎだよねー」
627 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/09/20(金) 19:32:56.58 ID:1Hehcz8u0

< あぁ、彼女は雲のように >







提督「なぁ、高雄」

高雄「? 」

提督「ユエムって知ってるか? アオ・ユエムでもいい」

高雄「聞いたこともないですね。カクテルか何かですか? 」

提督「や、インナーだよ。ベトナム式の」

高雄「はぁ」

提督「あんなものサラっと着てこられた男の気持ち考えてみてくれる? 」

高雄「どんなものか分かりませんし…………誰が着てきたのかはまぁ、分かりますけれど」
628 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/09/20(金) 19:34:14.18 ID:1Hehcz8u0

< SAKURA、裂く >








雲龍「ラグビー選手のパワーセックスって過ごそうよね」

提督「…………お前は俺に何を求めてるんだ」

雲龍「加虐」

提督「…………」

雲龍「求めてよ、求めなさいよ、死ぬ寸前まで求めなさいよ」

提督「…………」

雲龍「…………」

提督「…………」

雲龍「…………」

提督「…………もうそろそろ始まるけどさ、こいつ何言ってんだと思う? 」

江風「さ、さぁ……」
629 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/09/20(金) 19:37:26.10 ID:1Hehcz8u0

< 種別数多ございますが >







雲龍「でもあなたね、あぁいう逞しい身体でぶつかられるのって女として良いと思わない? 」

江風「や、そりゃ、まぁ……」

海風「江風を汚染しないでくださいよ……」

雲龍「汚染? あなたそれ本気で言ってるの? 」

海風「江風の貞操を破っていいのは海風とあの人だけですから」

雲龍「そ、そう……」

江風「えぇ……」

提督「俺別にそんな気無ぇんだけど……」

海風「え? 」

江風「あ? 」

提督「うん? 」

雲龍「まぁ、いいけど。…………男に対するメスとしては、いいと思うのよねぇ……」
630 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2019/09/20(金) 19:38:11.38 ID:1Hehcz8u0

デカいスポーツがあるとやる気出ることに気付きました

ありがとうございました
631 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/20(金) 20:49:56.05 ID:GKmqq6edo
632 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/20(金) 21:54:59.45 ID:f7B5CapRo
お疲れ様です
633 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/20(金) 21:55:46.92 ID:4jcjT0b30
634 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/10/04(金) 23:40:43.71 ID:j6Ks6S7c0

< 或いは友への懺悔と僅かな悔恨 >







山城「朝から頭が痛い……不幸だわ」

龍田「あなたいつの間に早朝から半箱消費するヘビースモーカーになったわけ? 」

扶桑「そんな調子で吸っていれば頭も痛くなるわね」

山城「フ-……あきつ丸が寄越したよく分からないもののオマケだからさっさと無くしたいのよ」

龍田「あぁらぁ〜? プレゼント? 」

扶桑「不幸の意味を考え直すべきね。贈り物でしょう? 」

山城「はぁ。…………姉さま、本気で言ってます? 」

扶桑「……いいえ」

龍田「あきつちゃんがくれた本体を思えば自棄酒で死んでもいいとこよねぇ〜 」

山城「本当に朝から不幸で……いえ、不愉快だわ。…………フ-……」
635 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/10/04(金) 23:42:04.31 ID:j6Ks6S7c0

< ある怨み >







提督「で? 俺が近付いてきた瞬間そんな話をし始める君たちはなんなの? 」

山城「あらいたの? 気付かなかったわ」

龍田「おはよー。今日も朝から素敵ねぇ〜 」

扶桑「私は気付いていましたよ? 」

提督「扶桑はそれ尚更タチ悪ィって気付け。……例によって俺は何も訊かないけど信じていいんだよな? 」

山城「助かるわ。…………抱いた女の真愛しくらい鵜呑みにするものよ」

龍田「その理論だと私は信じてもらえないのね」

提督「そうだな。…………俺にもくれよそれ。お前が、買ったんだろう? 」
636 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/10/04(金) 23:42:55.66 ID:j6Ks6S7c0

< 未来へ >








龍田「お前が買ったんだろう? ですって扶桑さん」

扶桑「白々しいというか洋画の見過ぎというか」

龍田「というよりただの中二? 」

提督「中二だね。……フ-…………何これ吸ったことない味する、ってーか単純に不味い」

山城「東南アジアのどこかで見つけた密造煙草みたいね」

提督「また意味分からんもの持ってんな……フ-……はい、俺からもプレゼント」

龍田「これはこれでいいものよ。物凄く身体に悪い臭いするし」

扶桑「そもそも不快な臭いだわ、それ」

提督「違いない」

山城「そうですね」

龍田「ええ……」

扶桑「そうよね。…………これ、私が受け取らないといけないの? どう考えても山城に向けてるけれど」
637 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/10/04(金) 23:45:26.39 ID:j6Ks6S7c0

< 女の園にて >







山城「私の扶桑姉さまなら心痛めて苦しんで慈愛で受け取ってくれますよ」

扶桑「……あなたの扶桑、っていう方を紹介してくれないかしら」

山城「鏡でも見てきては? 今日も健気に嫋やかでそれでいて強く美しいですよ」

扶桑「…………」

龍田「助けてみたいな顔で見られても。……あげる」

提督「もう俺のモノだし。わざわざ貰うものでもないね」

山城「あら、私のことを先には見てくれないわけ? 」

龍田「“ お前と二人でいるときだけお前の男なんだよ、俺は ”」

山城「酷い男だこと」

扶桑「クズ極まれり、ね」

提督「そうだな。…………俺より山城の方が酷くない? や、別に茶化してるとかではなくて、違う? 」
638 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/10/04(金) 23:46:38.27 ID:j6Ks6S7c0

< それとも無二の仕合わせ >







雲龍「こう、添い寝って割と女側の充足の方が大きいと思うのよね」

天城「はぁ。まぁ、天城も好きですけれど」

雲龍「あの人身長高いから肩に頭預けると竿まで届かないけど」

天城「届かなくていいでしょうが。……女二人で昼間っから寝てるときはどうなんです」

雲龍「二人とも女だし、お互いお得? 」

天城「天城は虚しいだけな気も……いえ、これが嫌だなんてわけでは、ありませんけれどね? 」
639 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/10/04(金) 23:47:30.83 ID:j6Ks6S7c0

< それはそれで助長される様な >








雲龍「耳と背中が弱いってあなたもう最弱レベルよね。嫌いじゃないけれど」

天城「弱いものは弱いとしか……もっと弱いところが多い方が良かったですね、姉様」

雲龍「……なるほど? 」

天城「いっそ姉様が性的にもっと貧弱なら被虐もそこまで伸びなかったかも」

雲龍「…………確かに」
640 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2019/10/04(金) 23:47:59.05 ID:j6Ks6S7c0

ありがとうございました
明日はラグビー見ましょうラグビー

ありがとうございました
641 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/04(金) 23:56:29.87 ID:JTXMpMtl0
642 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/05(土) 06:41:23.05 ID:pi67tcumO

いやーサモア戦楽しみっすねー
643 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/11/11(月) 23:01:35.91 ID:lDWYbKBO0

< ある日のふとした出来事 >








提督「Zzz……ん…………あた……ぉ」

愛宕「うん? …………なぁに? 」

提督「……………………Zzz」

愛宕「…………まったく……寝言で名前呼ぶなんて卑怯な男」

提督「……………………Zzz」

愛宕「でも……そういう男よねあなた。元々優しいけど、イカれた切れ者の皮被って、無垢な一瞬にだけ隠していたもの見せるの」

提督「ぅ…………Zzz」

愛宕「…………」

提督「……………………Zzz」

愛宕「……………………この瞬間が永遠なら、なんて。そんな幸せを感じる幸福を仕合せ、って言うのね」
644 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/11/11(月) 23:03:23.81 ID:lDWYbKBO0

< 神々(を蔑む者たち)の黄昏>







時雨「或いは僕たちって残酷な存在だと言えるのかもしれない。
酷薄で、情が薄くて、排他的で、何より利他的だ。さすがに嗜虐的ではないし快楽で酷いことはしないけど」

あきつ丸「重複表現も甚だしいが……それは一言、利己、で事足りるでありますよ」

時雨「うん。……Bismarckってどうしてあんなに理不尽に強くて、美しいんだろう」

あきつ丸「は? 」

時雨「高雄さんや愛宕さんなら分かるさ、それに三笠さんだって大和さんだって、あぁ、長門さんだって勿論だ。理由が明確なんだ」

あきつ丸「……」

時雨「自らが唯一認めた幸せという名の男、仰ぎ仰がれる典雅な頂天、国家を越えて魂を背負う義務感、それすら超越した己と臣民の同化」

あきつ丸「……」

時雨「でも……あの、天元を突き抜けて化け物を鼻で笑えるレベル。瞳から迸る悪鬼の燐光。
Bismarckの金は、この世を停止させる程、綺麗なんだよあきつ丸」

あきつ丸「…………」

時雨「…………? 」

あきつ丸「…………化け物に紹介する医者などいないのだがな、時雨殿」
645 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/11/11(月) 23:06:09.89 ID:lDWYbKBO0

< ヴァルキュリアによる黄金の日々(偽)>







時雨「???????? 」

春雨「ちょ……時雨ちゃんが泥酔してるの見るのなんて三年振りくらいなんだけど……」

あきつ丸「……これで泥酔しているのでありますか」

時雨「そうだよあきつ丸。僕は今泥の様に酔っている」

あきつ丸「…………」

春雨「しかもこの朝早い時間って初めてかも。……あきつ丸さん何やったんですか」

あきつ丸「いや、自分は別に何も……寧ろ深夜過ぎに叩き起こされたのだが」

春雨「はぁ…………? 」

時雨「そうそう。あきつ丸はクズで救い難いアホだけど今回は僕が悪いんだよ春雨」

あきつ丸「ほら見ろ。自分は悪くないであります」

時雨「そうだそうだー」

春雨「……………………まぁ、痛々しい中二レベルだし。
春雨今日オフだから二度寝してくるよ? もう助けないからね? 」
646 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/11/11(月) 23:08:43.87 ID:lDWYbKBO0

< 指環も英雄もおらず、ただ永遠のヒロインたちが >







時雨「あははっ、あははっ、あはっ」

あきつ丸「…………春雨殿」

春雨「あきつ丸さんがそういう呼び方するときって大概嫌なときなんですよね」

あきつ丸「自分には荷が重いでありますよ、さすがに」

春雨「春雨もちょっと……」

満潮「おは……あ? 何これ」

あきつ丸「おはよう満潮。全く分からん」

春雨「春雨が起きたときはもうこれだったよ」

満潮「はぁ……時雨が壊れるって相当嫌な予感がするのにあきつ丸さんは平常……? 」

あきつ丸「擬態などしていないでありますよ。信じなくても構わないが」

時雨「飲みたくなっただけさ。ちょっとセンチになってて。
ほら、満潮もどう? 貰い物だけど、美味しいんだ」

浜風「おは……よう。何やっているんですあなたたち、女の園でその為体って本当に最底辺の見栄も無いの? 」
647 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/11/11(月) 23:09:49.02 ID:lDWYbKBO0

< 終局知ったことではございませんのでね >








満潮「ん……きつい」

あきつ丸「提督殿のウィスキーでありますね。水割りで飲んだ方がいい」

時雨「ロックが一番いいよ。そのまま次も注いであげる」

春雨「ロックって氷一欠片で並々注ぐものだっけ? 」

満潮「こんなのちょっと冷たいストレートじゃない、私これだけでいいから」

時雨「えー? 」

満潮「いいったら、気にしないで」

時雨「えー? えー? 」

満潮「だから」

時雨「えー? えー? えー? 」

満潮「…………」

春雨「貰うんだ。…………そこでウザったくなって貰うから駄目だって学習した方がいいよね満潮ちゃんは」
648 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/11/11(月) 23:10:17.19 ID:lDWYbKBO0

< 終局知ったことではございませんのでね >








満潮「ん……きつい」

あきつ丸「提督殿のウィスキーでありますね。水割りで飲んだ方がいい」

時雨「ロックが一番いいよ。そのまま次も注いであげる」

春雨「ロックって氷一欠片で並々注ぐものだっけ? 」

満潮「こんなのちょっと冷たいストレートじゃない、私これだけでいいから」

時雨「えー? 」

満潮「いいったら、気にしないで」

時雨「えー? えー? 」

満潮「だから」

時雨「えー? えー? えー? 」

満潮「…………」

春雨「貰うんだ。…………そこでウザったくなって貰うから駄目だって学習した方がいいよね満潮ちゃんは」
649 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/11/11(月) 23:11:26.28 ID:lDWYbKBO0

< 今月のノルマ >







伊13「そういえば、“ 言うことをきかせる権 ”と“ 言うことをきいてもらえる権 ”、持ってる……んですけど」

愛宕「あぁ、あの人にの? そんなのすぐ忘れちゃう人だから早く使っちゃいなさいな」

伊13「内容はもう、決めました。でも、どっちの方が、強いのかなって」

愛宕「結果的には違うけど内容は同じね。勿論過程は多少違うけれど」

伊13「……はい? 」
650 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/11/11(月) 23:13:17.19 ID:lDWYbKBO0

< ライン川の様な境目 >







明石「ヒトミちゃんが愛宕さん並に上手く使い分けられるわけないでしょう」

愛宕「そう? 割に簡単よ? 」

明石「いやいやいや……」

高雄「そもそもあの人忘れてると思って聞いてくれそうよね、仮にそんな約束無くても」

明石「まぁ、それはそうですね」

愛宕「確かに」

伊13「分かる、けど……そう思える女になるのが、一つの、ライン? 」
651 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/11/11(月) 23:18:23.73 ID:lDWYbKBO0

< 本日のカルマ >







雲龍「女体盛りっていうのもいつかは楽しみたいものね」

天城「はぁ……そもそも食欲と性欲って同時に湧きます? 睡眠欲ならまだ分かりますけれど」

雲龍「あの人から見れば女なんて食べ物みたいなものでしょう? 」

天城「そうかもしれませんけれど」

雲龍「ただその場合私の上の食材って刺身のツマにもならないわけ。私美人だから」

天城「……そうかもしれませんけれど」

雲龍「しかもそうなるとあの人メインの私すらドン引きした目で見てくると思うの」

天城「…………そうでしょうけれど」

雲龍「あとこの前蝋燭で失敗したしスパンキングベンチは蔑まれそうだったから簡単な乳首ピアスをーー






天城「天城って苦痛への耐性は兎も角……マゾにはなれないんでしょうね……色んな意味で」

明石「んな苦労人みたいな顔されても……内容は聞きたくもありませんねぇ」
652 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/11/11(月) 23:19:18.70 ID:lDWYbKBO0

< 永遠に謎でありたい >








江風「テートクってさも色狂いの性犯罪者みたいな扱い受けて本人も受け入れてるけど」

海風「けど、っていうか実際そうだよね」

江風「姉貴誑かしたこととか擬似一夫多妻なンてテートクの犯罪歴からしたらかなり軽い方なンだろうな」

海風「だろうね。特に知りたくも無いけど」

江風「うン。…………実際何をどこまでやってンだろうな、あの犯罪者」
653 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/11/11(月) 23:20:49.83 ID:lDWYbKBO0

< カルマなんぞ軽く三段跳びで越えて >







雲龍「こういうニュースってそこそこあるじゃない」

明石「へ? 交通事故ですか? 」

雲龍「ええ、アクセルとブレーキを踏み間違えた、って」

明石「まぁ、人間が運転する以上こんなものじゃないです? 」

雲龍「私たちもそうよねって。止まるべきところでブーストしてしまった末路」

明石「…………」

天城「…………時々変に毒吐きますけれど実は後悔でもしているっていうんですか? この為体で」
654 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/11/11(月) 23:22:34.38 ID:lDWYbKBO0

< 紙屑程度の黄昏時 >







天城「あら、姉様それ何ですか? 」

雲龍「知らない? これExcelっていうの」

天城「いや、そんなことは知っておりますけれどね、姉様がExcelを表計算ソフトとして使うなんてあります? 」

雲龍「暇だしExcelの使い方忘れそうだから月毎に消費されたお酒の総計でもまとめようかと思って」

天城「えぇ……」

雲龍「今月から毎朝散歩がてらに集積場見ていくことにしたの。
普通の人間なら美容のためとか言いそうなやつね」

天城「多い種類に値段にℓに……項目幾つあるんです」

雲龍「十八」

天城「えぇ……」

雲龍「……うん? 」
655 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/11/11(月) 23:24:10.93 ID:lDWYbKBO0

< さて、さりとて黄金の日々だと思い込めるのなら >







漣「んなクソ簡単な計算させられたらExcelちゃん泣くんじゃねぇです? 」

雲龍「Excelって女の名前っぽいしいいんじゃない? 別に泣かされても」

山城「何言ってるのよあなた。男の名前っぽいでしょう」

雲龍「それでもまぁ……男に泣かされているわけだしたまには泣かせてやればいいのよ」

山城「なるほど」

漣「確かに」

提督「何言ってんだお前ら……泣かされてんのは俺だぞ、俺。
クズさを差し置いてもだな……おい、鼻で笑うな、おーい! 」
656 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/11/11(月) 23:25:33.29 ID:lDWYbKBO0

< 流れというもの >







加賀「あら、私先日は酷く啼かされけれど? 」

提督「それはお前……違うだろう? 」

加賀「たまには私にも攻めさせてほしいもの」

雲龍「? 」

山城「? 」

Littorio「? それはどういう? 」

加賀「はい? 」

漣「おーっと……加賀さんまさかの総受けマグロ疑惑」

加賀「?! ちっ、違っ……ちょっと! その視線は何よ! 何ですか! 赤城さんもやめてくださいよ憐れみなんて! 」
657 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/11/11(月) 23:26:20.28 ID:lDWYbKBO0

< イメージ >







雲龍「まぁ、加賀さんって受けが抜群に似合いますから」

加賀「あなた何言っ

提督「まったくだな」

雲龍「ね? 」

加賀「あなたたちね……」
658 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/11/11(月) 23:27:18.44 ID:lDWYbKBO0

< じゃあ勝手に混ざるなと >







Littorio「そもそも何の話をしていたのです。途中で来たから分かりません」

雲龍「Excelの適正使用方法について? 」

Littorio「は? 」

漣「まぁ、間違いではねぇですけどねぇ……」
659 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/11/11(月) 23:28:02.16 ID:lDWYbKBO0

< 反応するヒトたち >







提督「実際俺が興味あるのは総計くらいだけどな。この十日幾ら飲んだんだ? 」

雲龍「130.560円」

提督「はぁ? 」

山城「ぼったくりか何か? 」

漣「お酒除いたら漣なんか月にそんな使いませんよ絶対。てーか漣が飲んだ分と私物合わせても」

Littorio「普通誰でもそうなのでは? 」

雲龍「私の見てる限りで個人の消費量も概算で出してるけど? 」

天城「やめた方がいいと思いますよ」

加賀「やめなさいな」

龍田「私はいいわよ? 別に何にも気にしないし」

提督「やめておけ。…………見なくてもまぁ、分かることだしな」
660 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/11/11(月) 23:30:04.14 ID:lDWYbKBO0

< 久々に声を聞きたくてお電話してみたわけだけれど >








龍田「最近ちょっとチェスに行き詰まって将棋にも手を出してみたわけなの」

Littorio「はぁ。一通り並以上には動かせると思いますけれど」

龍田「ええ。それでね、どうせ正統派なんて一朝一夕ではないし暇潰しなわけだから変則将棋中心なのね」

Littorio「えーっと、取らず銀だとか? 」

龍田「そう、そういうの。それで一番好みだったのが獅子王将棋だったわけ」

Littorio「確か二手まで動かせる代わりに王将しか動かせない将棋でしたっけ」

龍田「そうね。歩だけ付き従わせる場合もあるけれど基本はそれ。……でね? そんなのはどうでもいいのよ」

Littorio「は? 」

龍田「“ 獅子王ってのはまるで龍田だな! ”とか唯一無二の姉に言われた場合どう返すのが正解? 久々に二の句どころじゃなかったわ」

Littorio「え、えーっと……えぇ? 」
661 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/11/11(月) 23:30:34.98 ID:lDWYbKBO0

< さて、あのヒトにやる気があるときとは? >







旗風「ムラついたときでしょう? 」

高雄「それヤる気では? 」

旗風「はい? え? 」

天城「はぁ。…………一輪車だとか水彩画だとか……あの人か加賀さんにお料理食べてもらうときだとか、まぁ……」

山城「今日はExcelの暇潰しにやる気出していたわね」

旗風「???????? 」
662 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2019/11/11(月) 23:31:03.37 ID:lDWYbKBO0

久々に……

ありがとうございました
663 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/12(火) 00:24:03.50 ID:qe4rYNAV0
乙 
664 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/12(火) 01:52:05.03 ID:sVOSGNSXo
お疲れ様です
665 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/11/15(金) 23:15:44.09 ID:+1su0wTD0

< 予測変換の選択ミスだとしても…… >







雲龍「ラグドールっていう猫知ってる? 」

叢雲「あの白黒というかなんというか……んん、まぁ名前は知っている、程度ね」

雲龍「漣と猫とか犬の話をしていたのよ、LINEで」

叢雲「うん? 」

雲龍「ラブドールってきたんだけどラグドールと間違えたと思う?
それともラブラドールと間違えたと思う? 」
666 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/11/15(金) 23:18:20.77 ID:+1su0wTD0

< 話のメインよりも >






叢雲「それについてのリプライは? 」

雲龍「ラブドールって最近凄いわよね、って送ってからまだ何も来ないわ」

叢雲「そりゃそうでしょうよ。……それいつ? 」

雲龍「今」

叢雲「は? 」

雲龍「ほら、“ 今 ”って表示されてる」

叢雲「私の方見てコーヒー飲みながら……片手で…………? 」
667 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/11/15(金) 23:19:29.27 ID:+1su0wTD0

< ♪ >







提督「君、そこの君」

山城「あん? 何? 」

提督「デニムのショーパン似合うね。この寒い中それはどうかと思うけど」

山城「そ。……それだけ? 」

提督「それだけだけど、機嫌悪いの? 」

山城「非常に悪いですわ少将閣下。嫌がらせのような報告書提出がありましたので」

提督「あ、そう……俺の所為ではないけどすまんな」

山城「ええ」

提督「…………」

山城「…………」

提督「…………すまん」

山城「別に……今、良くなったところだし」
668 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/11/15(金) 23:20:32.08 ID:+1su0wTD0

< 半分くらいは本物の恐怖だったりしなかったり >







提督「高雄かお前は」

山城「あんな褒めてもらいたがりのドールと一緒にしないでもらえるかしら」

龍田「本当そうね」

扶桑「そうね」

提督「あ、高雄」

山城「本日もまるで人形の様に美しいわね高雄」

龍田「本当そうね」

扶桑「そうね。…………高雄がどこにいるっていうんです。あなたたちも安易にノらないでもらえるかしら」

龍田「本当そうね。…………本当そう。でもこれ生き方なのよ。許して? 」
669 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/11/15(金) 23:21:52.62 ID:+1su0wTD0

< 事実婚でどーぞ >







漣「法律上は義子でも結婚可能じゃん。連れ子同士でとか」

叢雲「まぁ、そうね」

漣「つまり叢雲ちゃんと漣がそれぞれ高雄さんか愛宕さんの養子になってしまえば叢雲ちゃんと結婚できる!」

叢雲「はぁ? そもそも他人なんだからまともな戸籍あるんなら結婚くらいできるでしょうが」

漣「あ、確かに」

涼風「あのさ、そもそもこの国は同性婚なんて許してねぇけど」

瑞穂「まったくもって後進国ですね」

涼風「…………は? 」
670 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/11/15(金) 23:24:10.49 ID:+1su0wTD0

< 無いものは壊せないし問題にもならないけれど >






漣「や、なんてーかな、さっきの話だけど」

叢雲「? 」

漣「別にしたいとかじゃなくてね、仮に漣が男で叢雲ちゃんと結婚したいとしてさ」

叢雲「ええ」

漣「叢雲ちゃんはご主人様の養女だしまともな戸籍用意してもらってるけど漣ってどうなのかなって」

叢雲「……」

漣「割と重要な気がするんだよねー。漣がどうとかじゃなくて、叢雲ちゃんにまともな戸籍があるが故に、って」
671 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/11/15(金) 23:25:34.48 ID:+1su0wTD0

< 割にショックでした >







提督「内容の無い映画を観てぇ」

天城「つまらないというか好みではない映画は幾つも挙げられますけれど

Littorio「全く内容が無いというのも難しいですね」

提督「面白くもなくつまらなくもなく、刺激も全く無いが連続した映像であって物語がある。
そんなのが観たいね。それでもなんとなく幸せになれる映画」

漣「そんな三流映画の大富豪みたいな」

旗風「それ、今では? 」

提督「やたら刺激的だし多少不幸な割に最高に幸せだから違う」

旗風「は、はぁ」

天城「はぁ。…………姉様が頬を染めるのは少し意味合いが違うのでは? 」

雲龍「……え? 」
672 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/11/15(金) 23:26:01.59 ID:+1su0wTD0

< 本当にショックでした >






天城「それが許されるのは高雄さんと愛宕さんだけですよ。別枠で叢雲さん」

雲龍「……………………ちょっとあなた、グッサリき過ぎじゃない? 仮にセックスを除いたとしても……幸せに一欠片くらいは、私も」
673 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/11/15(金) 23:26:41.49 ID:+1su0wTD0

< 荒天の霹靂 >







叢雲「ねぇちょっと」

提督「うん? 何? 」

叢雲「行きたいとこあるんだけど」

提督「おういいぞ。どこだろうと連れてってやる」

叢雲「サンリオピューロランド」

提督「……は? 」

叢雲「サンリオピューロランド、行きたいのよ」

提督「……………………え? 」
674 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/11/15(金) 23:27:42.18 ID:+1su0wTD0

< 頭が真っ白になるということ >







叢雲「まぁ、別に嫌ならいいけど」

提督「え、いや、嫌とかじゃなくて……うーんと、えー…………え? 」

叢雲「返事は後でいいわ。…………ほら見なさいショートしてるじゃないこれ」

漣「やー、漣の予想だと割とストレートに“ おういいぞ ”とか言うかと思ったんだけど」

叢雲「…………ふん、どうせ私のイメージとは合わないでしょうよ」

漣「んなこと無いと思うよ? 」

提督「…………」

愛宕「うふ、こんな顔久々に見たわ」

高雄「これはこれで面白いですね」

提督「……………………え? 」
675 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/11/15(金) 23:29:29.69 ID:+1su0wTD0

< さて、父親役ではないとするのならば >








叢雲「何よそんな行きたくないわけ? 」

提督「や、そういうわけじゃなくてだな……あそこって俺らくらいの年齢の父娘二人で行けるものか? 」

漣「数的には友達とか母娘より少ないでしょーけど別に変じゃないと思いますよ? 」

愛宕「男一人で行くんじゃないんだから、ね? 」

高雄「そうね。それはそれでいそうだけれど」

提督「そうか……そうか。これが父親の気持ち、か」

叢雲「ばーか。あんたと親子で行く気なんて更々無いわよ」

提督「お、おうそれはちょっと傷付くけ……え? 」
676 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/11/15(金) 23:32:24.44 ID:+1su0wTD0

< 知らない方が良さげなこと >






叢雲「ちっ、ちがっ……あの、別に殊更親子だとは思わないってだけで

高雄「構いませんよ、というか今更です」

愛宕「夜の街に消える前のデートにしてはちよっと可愛らしいけど」

漣「まぁ、それはそれで」

叢雲「だーかーらっ、違うって言ってるでしょうがっ! 」






提督「高雄たちすらあの反応って俺と叢雲って周りにどう見られてるんだろう……」
677 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/11/15(金) 23:34:52.26 ID:+1su0wTD0

< 自分を信頼できるよう愛する人を信頼してその信頼を糧に自分を信頼してその信頼を更に愛として返して……>








高雄「時々無い? 自分の存在価値についてとか考えてしまうこと」

Littorio「これはまた痛いような痒いような……遅い思春期でもきたの? 」

高雄「そう馬鹿にしたものでもなくて……少なくとも私にとっては割と重要なの」

Littorio「国にとってだとかそういう皮肉も言えない顔ね。センチなの? 」

高雄「ん…………あの人に与えているもの……いえ、分けている……うぅん、捧げているもの……ん……」

Littorio「ん? 」

高雄「言葉では表現しにくいけれど……パートナーとして何か渡せているものがあるのかと、思うわ。
ある意味ではあの人が私の世界で、全てだから」

Littorio「あなたにそれを言われるとLittorioの立つ瀬が無いのですけれど」

高雄「なんというか……究極的には身体と顔にしか自信が無いのよ、あの人に対して」

Littorio「……? 」

高雄「それはあなたや愛宕、他のヒトに対しても同じ。
例えば私は言われて嬉しかった言葉が沢山あるわ。下らないこと、取るに足らないことも含めて」

Littorio「……ええ」

高雄「でも、私はそんな言葉を誰かにかけたことがあるのだろうか、って。
私は沢山のモノを貰っているけれど、それは相互の美徳に適っているのかなって」

Littorio「そういう言葉を吐けるあなたが美しい……なんて戯言は吐きませんよ、Littorioも」

高雄「……ええ」

Littorio「…………究極的な答えなんて無いわ。でも、あの人が一瞬でもそれを忘れさせてくれる。
それが真理で、すなわち幸せなのよ。人間だって、悩みの無い人間なんていないのだから、それでいいの」

高雄「…………」

Littorio「ふぅ……例えばLittorioは高雄がそういう真面目な悩みを話してくれることが信頼の証で、
渡してくれているものだと思うの。
あなた、言葉として渡されないと安心できないなんていよいよ思春期の少女にでもなりたいわけ? 」
678 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/11/15(金) 23:36:02.41 ID:+1su0wTD0

< ダラダラと夜露に濡れて忘れていくのも悪くない >







Littorio「つまるところ……抱かれに行ってしまえばいいのではなくて? 」

高雄「どうも……あの人への背信的な自棄みたいで」

Littorio「それでも……尚のこと、盲目的にあの人を信じていればいいじゃない。それで、何もかも上手くいく。
高雄を癒せるのなら喜んで自分くらい捧げてのけるでしょう彼は。しかもそれが喜びですらある」

高雄「でも、今はあなたしかいないの。あなたに、慰めてほしいのよ」

Littorio「また難しい注文ね。……ここでキスに逃げてしまうのも面白くないと思う? 」

高雄「それはそれで楽しいけれど……慰めてくれた後でもできることだと思うわ」

Littorio「ふふ、そうね。…………でもそれは、順序が逆でも、同じだと思わない? 」
679 : ◆5z7C0EoTrg [sage saga]:2019/11/15(金) 23:36:29.28 ID:+1su0wTD0

ありがとうございました
680 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/15(金) 23:44:45.29 ID:sYC/si220
681 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/16(土) 05:56:47.77 ID:C11L8VnEo
682 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/11/16(土) 22:13:25.23 ID:n7NZOSLI0

< 割とありがちな食卓 >







愛宕「はいはーいおまたせー旦那様」

提督「ん、ありがと……何これ」

愛宕「鶏ハム。まずはそのまま」

提督「まーたつまみに合いそうな……ふぅ、いただきます」

愛宕「あとこっちはあら汁」

提督「美味そうだけどなんで君そんなおっさんっぽいの」

愛宕「元からこうだし仕方無いわねぇ〜」

提督「いいけど。……今度は何それ」

愛宕「搾菜ご飯若菜風味」

提督「お、おう。…………美味そうだし、絶対美味ぇんだろうけどな」

愛宕「何か問題でも? 」

提督「問題は無ぇんだけど…………うぅん」
683 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/11/16(土) 22:15:33.62 ID:n7NZOSLI0

< アレンジカップヌードルについて話していたところ >







明石「何その数年前までの私的ホーム感みたいな話題」

提督「言いたかないけどおっさんか? 」

明石「おっさんで結構。シーフードヌードルに豆板醤とニンニクチューブ入れてました」

漣「それはそれで美味そ

愛宕「豆板醤使うなら油とチリソースと一緒に炒めて使った方が美味しいと思うわ。
ニンニクは良いし別に野菜入れろとは言わないけど」

明石「…………」

提督「…………」

漣「…………ケッ」

愛宕「????????」
684 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/11/16(土) 22:17:34.84 ID:n7NZOSLI0

< 手遅れ >







明石「褒められてる気はしないしあんまり嬉しくないけど私と漣さんですよね、あなたみたいな感覚分かるの」

提督「だろうね。何でなんでもシャレオツなあれにしちゃうんだろうあいつら」

漣「女の子ってやつでしょそれが。認めなくても許さなくても、分かっておかないと」

提督「分かってはいるさそりゃあ」

漣「まぁ、カップヌードルズルズル啜って締めにご飯とチーズ入れてる愛宕さんとか見たくないですけど」

提督「そう、だな……うん」

明石「ホラーよりホラーですね」






愛宕「待って待って。ちょっとこれ割と美味しいかもしれない」

提督「」
685 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/11/16(土) 22:21:20.79 ID:n7NZOSLI0

< 未知との遭遇 >







提督「なんでそれ試しちゃったの君」

愛宕「ミニサイズのが残ってたから」

提督「残ってたって食わなくてもいいだろう別に」

愛宕「明日はプールで泳ぐ予定だからいいのー」

提督「似合わないにも程があるんだよ……しかも横に置いてあるジョッキ」

愛宕「黒ビールね。涼月が珍しいからってくれたの。合うわよ? 」

提督「……」

漣「……」

明石「……」

Littorio「あら、何か珍しいもの食べ…………え? 」
686 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/11/16(土) 22:26:38.94 ID:n7NZOSLI0

< 腹筋浮く女の子っていいと思うんだけどね>







漣「まぁ、いいですけど。……雲龍さんって超エゲツない騎乗位しそうですね」

提督「話変えんの下手か」

漣「ほら女子力繋がりみたいな」

明石「エロテクが女子力ってのもどうかと思いますけど」

提督「本当な。……実際エゲツねぇぞあれ。人体の運動性能的にも」

漣「マジ? 」

提督「あぁ。俺の腹筋に手ぇついてぐるんぐるんするのはもう視覚からして犯されてる感じ」

明石「私も見たことありますけどヤバいですね。
私が男ならもう一分ももたなさそうなくらい。ちょっとですけど腹筋普通に浮いてましたし」

漣「ひえっ……」





雲龍「ふぅ……こんなに飲んだら太りそう」

漣「嘘吐け化け物! 」

雲龍「……はい? 」
687 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/11/16(土) 22:28:23.31 ID:n7NZOSLI0

< 舌触りって結構きついときある >








雲龍「? はい、私と間接キスしましょう? 」

提督「は? 」

雲龍「このレモンサワー、どうぞ? 」

提督「…………お前って天城のキャラに隠れてるけどあいつより飲むよな」

雲龍「さぁ? まぁ、そうかもしれないけれど」

提督「苦手なビールすら一応ジョッキ一杯は飲むあいつと比較してだぞ? それ不味いんだろう? 」

雲龍「単純に甘過ぎて気分悪いわ」

提督「俺も甘いの嫌いなんだけど……」

雲龍「それなら仕方無いわね。代りに私とキスしない? 」

提督「しない。それ飲んでたんだろう? 」

雲龍「…………天城」

天城「は、はい? 天城消えようと思っ

雲龍「私とキスしましょう? 念入りに舌絡めて」

提督「……お前な」

天城「そのサワー持って消えますから許してくださいよ……仮にも慕う殿方の目の前で姉とキスなんて……」

雲龍「え? 」

提督「え? 」

天城「はい? ……はい? 」
688 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/11/16(土) 22:29:35.17 ID:n7NZOSLI0

< 暗雲 >







龍田「そういえば旗風ちゃんって」

松風「? 」

龍田「性格は今のところ本当まともだけどね? 味覚はちょっとおかしいと思わない? 」

松風「う、うん? 」

龍田「去年だと思うけれど皆でたこパしたとき覚えてない? 」

松風「覚えてるよ。龍田さんと初月がやたら辛いの用意してたやつ」

龍田「我ながら頭おかしい辛さだったわねー」

松風「もうやめてほしいものだよ。……それで? 」

龍田「旗風ちゃんさらっと美味しいとか言ってなかった?
剰えあの後全部食べてたのよ? 美味しいのに……とか呟いて」

松風「え…………え? 」
689 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/11/16(土) 22:30:44.46 ID:n7NZOSLI0

< 暗躍 >








龍田「お料理は普通の味付けだし美味しいわよね? 」

松風「うん。それにスパイスを大量に使ったりはしないし」

龍田「隠れて食べてるのとかも見たこと無いんでしょう? 」

松風「無いね。何もかも把握しているとはさすがに思わないけど……でも無いと思う」

龍田「じゃああれは何だったのかしらねぇ〜……」

松風「うーん……」

龍田「…………」

松風「…………」

龍田「…………どう? たこパしたくなってきてない? 」

松風「あのさ……今度は僕を共犯者にするつもりなの? 初月には断られたわけ? ねぇ? 」
690 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/11/16(土) 22:31:36.66 ID:n7NZOSLI0

< 本日は、暗転 >








初月「いや、共犯者なんてものではないが僕も用意はするぞ」

松風「あ、そう……」

能代「今回は能代がちゃんと監視しますから」

松風「もう能代さんも信じられない」

能代「これと同列なんてそんな酷い」

龍田「そうよ松風ちゃん。のしろんが可哀想よ」

初月「まったくだな。謝れ」

松風「ごめんなさい。…………初月たちはこれで、いいの? 」
691 : ◆5z7C0EoTrg [sage saga]:2019/11/16(土) 22:32:03.64 ID:n7NZOSLI0

ありがとうございました
692 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/16(土) 23:01:30.39 ID:EtwCSJPh0
693 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/17(日) 15:41:21.41 ID:DIWSznUIo
694 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/11/17(日) 23:04:32.08 ID:qD+1R+vP0

< 終局同義と言える >






雲龍「…………」

山城「…………」

高雄「…………」







龍田「あの三人が険悪なのって珍しいわね」

愛宕「あの人バカラで負けたじゃない? 今度の衣装決めてるんですって」

明石「はぁ。…………喧嘩するのもあの人が理由ですけど、妙に団結する理由もあの人なんですよねぇ」
695 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/11/17(日) 23:07:36.43 ID:qD+1R+vP0

< 睨まれてしまえば生きてはいけない >






伊13「そもそも、誰も険悪になんて、なってない、ですよね? 」

能代「あなたは幸せでいいですね」

伊13「……え? 」

阿賀野「能代、ダメ」

能代「ん……ごめんなさいね、ヒトミちゃん」

伊13「は、はい? まぁ、気にしてません、けど」






瑞穂「険悪どころか喧嘩にもならないというか……一番有り得るのが高雄さんと愛宕さんの喧嘩ですものね」
696 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/11/17(日) 23:08:18.21 ID:qD+1R+vP0

< 魅惑の重み >







愛宕「そういえば普通の人間なら肩凝りに悩まされていたのかしら」

高雄「たぶん」

愛宕「それならまぁ、化け物のメリットね」

高雄「ええ」

漣「あとあと、腰痛とかそうい……初月は憐れむ目で見ないでくれない?
君もどうせ肩凝りなんて起きえないでしょ? ねぇ? 」
697 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/11/17(日) 23:09:28.36 ID:qD+1R+vP0

< 日常会話集No.1117 >







時雨「そういえばこの前鹿島さんがさ、天使様が見えるとか言ってたけど」

あきつ丸「あぁ、あの泥酔していたときでありますね」

時雨「あれはどうせ酔いだけどさ、僕らなら人外だし見えちゃいけないものが見えてもおかしくないよね」

あきつ丸「まぁな。……自分に見えない時点で大した力があるとは思えないが」

時雨「理由は……ま、聞かないでおくよ。あ、あとさーーーー
698 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/11/17(日) 23:10:59.87 ID:qD+1R+vP0

< 厳しいでしょうねぇ…… >







山城「あの人って確か両親とは良好なのよね、何故か」

天城「何故かってさすがに……」

山城「でもあれの親でしょう? 人格優れてるって言われてても誰も会ったことはないわけだし。どこか変な人たちな気がするわ」

天城「あの人だって人の子でしょう一応は。ご両親なんて尚更」

山城「別に貶めるつもりなんて無いわ。
……お子さんを婿にください、っていきなり訪ねたらすんなり許されそうじゃない? 」

高雄「ほう……? 」

愛宕「ん……山城も高雄も見た目と話し方は丁度ピッタリなのよねぇ」

雲龍「ちょっと若めの婚約者、って感じ? 」

Littorio「外国人っぽいのだとか金髪よりは余程ね」






叢雲「……養女なら、別枠? 」

漣「じゃない? そもそも紹介するわけねぇって漣は思ってるけど。何があってもさ」
699 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/11/17(日) 23:11:36.26 ID:qD+1R+vP0

< ふと >








高雄「そういえば一応あなたも愛する祖国に資産があるのよね? 」

Littorio「まぁ……こちらにある方が多いですけれど」

高雄「それって確定申告とか必要無いの? 」

Littorio「……え? 」
700 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/11/17(日) 23:12:49.58 ID:qD+1R+vP0

< 不和の税金 >







Roma「姉さん……さすがに酷いのではなくて? 」

Littorio「そんなこと言われても」

Roma「Dichiarazione dei redditi ……まぁ、所得申請とかそんな感じね、この国の言葉に無理に訳せば」

高雄「なるほど」

Roma「CAF……Centro Assistenza Fiscaleだとかで直接おしえてもらいながら申請するべきね、姉さんくらいの間抜けなら」

Littorio「ん、ぜいむあしすとせんたー? 」

高雄「あなたね……」

Roma「その為体でよく車なんて買おうと思ったわね」







提督「あいつらの税金関係とか処理してんのって間接的には俺なんだけど」

高雄「報われませんね」

提督「まぁ、実務は海軍省の息かかった官僚だし。
……イタリア政府がさらっと接収しようとしてたとか、言わない方がいいかな? 」
701 : ◆5z7C0EoTrg [sage saga]:2019/11/17(日) 23:13:15.79 ID:qD+1R+vP0

ありがとうございました
702 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/17(日) 23:56:17.67 ID:54U0YG1J0
703 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/24(火) 00:44:37.71 ID:ZM+sSwOF0
楽しみに待つ間に最初から読み直すループ
704 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/12/31(火) 00:20:20.71 ID:2EAsFe4jO

< 今年も頑張りました >







提督「このご時世年賀状なんてものを続けてるこの国はアホの極みだと思うね俺は」

高雄「個人レベルでは減ってきているわけでしょう? 」

提督「企業とか官公庁とかのこと。SNSのプレゼントみたいな感じでちょっと普段と違う投稿して終わりにしてくれねぇかな」

高雄「まぁ、私も正直賛成ではありますよ。手間も経費も馬鹿になりません」

提督「郵政と軍と国の関係上廃止方向には持っていけねぇだろうけどさ」

高雄「あなたが出す量も受け取る量も異常ですものね」

提督「うん。つまりさ

高雄「慣習として出さなければいけないんです。来年も、頑張ってくださいね」

提督「…………」
705 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/12/31(火) 00:21:11.96 ID:2EAsFe4jO

< 寧ろ報酬が足りないんでじゃないのかなって >







提督「しかしだな、高雄大尉」

高雄「曲がりにもちゃんと出したんだから、__少将閣下」

提督「……だるい」

高雄「あの後あれだけ指が動くんだから腱鞘炎でもないでしょう? 」

提督「そうだが。…………セクハラじゃねぇのかなこれ」

愛宕「違うでしょ。それとも義務感で触れてるわけ? 」

提督「違うけど……違うけどだな、釈然としねぇの、男の子としてもこれは」
706 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/12/31(火) 00:21:56.98 ID:2EAsFe4jO

< 遅ればせながら >








海風「何故こんな年末に所謂ところの改二化なんてしなくちゃいけなかったんですか? 」

提督「知らん。予定では今年の六月には終わらせる予定だったらしいが」

海風「半年経ってますけど……はぁ」

提督「何? 不満? 」

海風「まぁ、日程的には割と。…………今の私でもまだ踏み切れなかったですか? 」

提督「さぁ……? 海風はどうあってほしい? 」

海風「別に。過去がどうあれ今はもう愛を分けてもらえますから」

提督「そ。…………そんな顔ができる女の子にしちゃったことならこれまでもこれからも、後悔してるけどな」
707 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/12/31(火) 00:23:48.85 ID:2EAsFe4jO

< 知らない誰かの知らない理由 >







明石「一番不幸だったのは私だと思うんですがね。この時期に無理矢理働かされて」

海風「そこの人はどうせ何も言わないでしょうけど前々から準備はさせられていたんでしょう? 」

提督「そうだね。言わないね」

明石「同じく」

海風「まぁ、その答えだけで十分ですけど。……今夜は待ってますから」

提督「……ん」






明石「実際ちょっと危なかったでしょう? 初対面があれだと」

提督「どう答えれば責められないのかおしえてほしいものだね」

明石「そんな答え無いでしょう。何言っても責めますよ私は」

提督「そ。…………誰か得したやつはいたのかなぁ、こんなタイミングでここの戦力増強してさ」
708 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/12/31(火) 00:24:45.96 ID:2EAsFe4jO

< 出落ち致し方無く >







海風「亜麻色の長い髪の乙女なんているわけないですよね」

扶桑「な、何をいきなり」

海風「や、亜麻色の長い髪の乙女として遜色ないならもう乙女じゃないでしょうって」

扶桑「……」

山城「助けを求める目で見ないでくださいな。
……別に乙女っていう言葉に純潔は関係無いと思うけれど」

海風「じゃあ、雲龍さんとか加賀さんは乙女ですか? 」

山城「ま、まぁ、そうなの、じゃ、なくて? 」

海風「ふぅん……? 」
709 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/12/31(火) 00:25:35.32 ID:2EAsFe4jO

< まぁ、心が乙女ならそれなりに…… >








雲龍「嬉しいわね。乙女だと思ってくれていたわけ? 」

山城「前言撤回。乙女には純潔か否かも判定材料に含まれる」

海風「えぇ……」

加賀「雲龍と同列はさすがに酷いのではなくて? 」

山城「後輩の咎は一緒に背負ってくださいな」

加賀「“ 今日はサンタコスのオプション付きなんです “とか宣うのと同列はちょっと……」

雲龍「ちゃんと啼かせて差し上げましたでしょう? 」

山城「……」

海風「確かにあの人高雄さんたちと外でしたけどねイヴは…………加賀さんの為にコス用意したんですか? 」
710 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/12/31(火) 00:26:16.33 ID:2EAsFe4jO

< 出落ちはすぐに畳みましょう >








雲龍「折角加賀さんの為にフルオプションOKだったのに」

加賀「……」

海風「……」

山城「……」

赤城「これで私には表の顔しか見せてくれないのって差別だと思いません? 」

扶桑「差別というより真っ当な区別ですし雲龍の本性なんて本気で見たいと思います? 」

赤城「いいえ全く」

雲龍「…………」
711 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/12/31(火) 00:27:38.70 ID:2EAsFe4jO

< 情さえあれば重いとか別に関係無いけれど >








鹿島「この前久々に雲龍さんと会いまして」

時雨「あぁ、なんか演習で来てたみたいだね」

鹿島「流れは話したくないんですけど雲龍さんっていいとこセフレですよね、って」

時雨「そこは覚えてないって言うべきだね。僕の気分的なものを考えてくれるなら」

鹿島「はぁ。……でもあのヒト結婚はしていないけれど普通に付き合ってる恋人よりは余程深く結ばれているの、なんて言うんです」

時雨「良い意味でも悪い意味でも実際そうだと思うけど」

鹿島「別に私も異論はありませんけど酔っていたので『提督さんもよくセフレになるような軽い女と付き合えますね』って言っちゃったんです」

時雨「『セフレでもいいからっていう重い女だから』とでも返されたかい? 」

鹿島「…………正解。よく分かりましたね」

時雨「まぁ、外れていてほしかったけど。…………一緒に生活してるわけでもないのにあんな集団と同じ思考なのか僕って」
712 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/12/31(火) 00:28:32.81 ID:2EAsFe4jO

< 今更を通り越してふと >








提督「そういえばさ」

加賀「なに? 」

提督「髪、伸びたな」

加賀「伸ばしているもの」

提督「もうサイドテールなんて長さじゃねぇよな」

加賀「久しくしていないわ」

提督「……」

加賀「……」

提督「…………」

加賀「…………」

提督「…………なんか、悪いな」
713 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/12/31(火) 00:29:20.45 ID:2EAsFe4jO

< 本音の建前の本音の嘘の本気 >







加賀「自意識過剰過ぎるわね、馬鹿」

提督「……そうか」

加賀「確かにあなたが長い髪好きなの、知っているけれど」

提督「うん」

加賀「それだけじゃ、ないわ。私にも色々とあるのよ」

提督「……」

加賀「……ま、あなたが櫛を通してくれる時間が増えたのは素直に、嬉しいわ」
714 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/12/31(火) 00:33:27.56 ID:2EAsFe4jO

< 奇術そのものより余程怖い >








加賀「それにまぁ、反応も良くなってきた気がするし? 」

提督「変に絡むなよ。……悪い」

加賀「四年くらい、かれこれ伸ばしているわね。多少切ってみたり、しっかり整えたりはしているけれど」

提督「…………」

加賀「…………」

提督「…………赤城に、似せたかった、いや、同じになりたかったとか? 」

加賀「…………」

提督「或いはその名残と言えるのかも、しれないが」

加賀「馬鹿ね。赤城さんの為に伸ばすなんてしないわ。これは私がそうしたいからそうしているだけ」

赤城「私は前の加賀さんの方が好きですからね。今の加賀さんはあなたに染められたみたいですし」

加賀「染められてますから。真っ黒に」

提督「そうかい。…………赤城は赤城で会ったときから殆ど変わらないけどプリンセス・テンコーか何か目指してるわけ? 」
715 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/12/31(火) 00:34:40.03 ID:2EAsFe4jO

< ある種の極致へと >







江風「ほらあれ、あそこに下半身脳のピンク女がいるだろ? 」

初月「雲龍さんな。それがどうした」

江風「ロングのシャツワンピなンて着てるし中身がアレだから微妙に痛いサブカルクソ女に見えてきそうなものだけとさ」

初月「なんて言い草だ。あのヒトだって曲がりなりにも兵器としては高得点なんだぞ」

江風「褒めてねぇよそれ。……あんなの着て澄まし顔でぶりっ子の真似しやがったンだ」

初月「はあ」

江風「それなのに雑誌のカバーモデルみたいに見えて腹立つって話」

初月「……はぁ? 」
716 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/12/31(火) 00:35:27.43 ID:2EAsFe4jO

< 大変意義のある意味の全く無いマイナスのプラスムーブ >








提督「俺さ、トレーニングで腹筋やるときは安物のシットアップベンチ使ってるじゃん」

高雄「言いたいものは分かりますけれどアレの名前は初めて知りましたよ。
というかお金はまぁありますし良いものを買っては? 」

提督「慣れてるからあれが一番いいんだよ。クッソ雑に言えば腹筋なんて上と下しか無ぇし」

高雄「はぁ」

提督「まぁ、それはいいんだけどさ。……足抑えてくれない? 腹筋したい」

高雄「はぁ……? 」

提督「こうなんていうかな……身体浮かせる度に高雄の顔が見たいんだよ」

高雄「…………」

提督「駄目? 」

高雄「別に駄目ではありませんが……どうせその後もう一度やり直すんでしょう? 意味はあるんですか? 」
717 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2019/12/31(火) 00:36:24.76 ID:2EAsFe4jO

< 掌なんて返すまでもなく手首から掴まれておりますので>







提督「そりゃああるよ。高雄の顔を見れるし俺が頑張ってるのを見てくれてる感覚が分かる」

高雄「私はトレーニングなんてさっさと終わらせて一緒にいてほしいですけど」

提督「……………………」

高雄「……駄目? 」

提督「駄目じゃない。…………卑怯だろうなんだこいつ可愛いなもう」
718 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2019/12/31(火) 00:37:27.74 ID:2EAsFe4jO

ありがとうございました
719 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/31(火) 00:38:15.41 ID:mNd9bVB40
720 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/31(火) 04:48:27.54 ID:YCbbBYG1o
お疲れ様です。
721 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/31(火) 14:59:24.08 ID:Ymhl9Wl00

良い年末を
722 : 【吉】 [saga]:2020/01/01(水) 22:46:56.75 ID:slnQ7nB90

明けましておめでとうございます
今年も超低速ですがよろしくお願いいたします



2016年……吉
2017年……末吉
2018年……ピョン吉
2019年……凶
2020年……?
723 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/01(水) 22:48:23.90 ID:slnQ7nB90

< この辺ではありがちな風景 >







明石「うへぇ……新年ですね」

龍田「気の所為じゃない? 寝るまでが一日でしょう? 」

明石「や、私は一回寝てますし。寝てないんですか? 」

龍田「バカラとか麻雀始めて今年になってからの大一番で雲龍が一人勝ちしてから一時間くらい記憶は無いわね」

明石「っても飲み過ぎて記憶飛ばしただけで寝てないんじゃないの? 」

龍田「たぶんね。……山城ー、あっつい緑茶」

山城「……ん」

明石「あ、私もついでにお願いします。
…………何故山城さんが割烹着なんて着て生き残りに奉仕してるので? 」
724 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/01(水) 22:49:20.63 ID:slnQ7nB90

< 姫始まった >







提督「ふぃー……さみーなもう何なの」

雲龍「二人でベッド温めていましょうよ。そのうち外も暖かくなるわ」

提督「どんだけここいる気なんだよばーか」

雲龍「んん…………揉み過ぎ。何時間でも触っていられそうねあなた」

提督「男は基本的に一生乳離れできないものなんだよ。……痛い? 」

雲龍「そんなには。一晩寝たから特にだるさも無いし」

提督「あ、そう……起きねぇと、一応新年だぞ」

雲龍「はいはいあけおめ」

提督「うん……ことよろ」

雲龍「……」

提督「…………もうちょっと寝るか」

雲龍「ん……」
725 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/01(水) 22:53:13.25 ID:slnQ7nB90

< まぁ、もうどうでもいいかなとか >







山城「新年からクズの集まりに奉仕……不幸だわ」

加賀「そのクズ集団と一緒になって賭け事をしていたのは誰かしらね」

山城「無理矢理やらされていたんですよ、私」

明石「んなの誰が信じるっていうんです。……扶桑さんは? 」

山城「ちゃんと部屋に戻してきたわ。私がまともなうちに」

加賀「そ……結局あの人は誰が勝ち取っていったわけ? 」

山城「雲龍」

明石「まーた景品があの人だと異常に強いですね雲龍さん」

山城「まぁ、それはそれである意味凄……そういえば高雄と愛宕は二人で叢雲引き摺っていったわ」

加賀「…………」

明石「…………」

漣「さっすがにコマされてたりはしないと思いますけどー……。
あのヒトたちそこまで信頼もできないんだよなー最近」
726 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/01(水) 22:54:58.37 ID:slnQ7nB90

2016年……吉
2017年……末吉
2018年……ピョン吉
2019年……凶
2020年……吉 ←New!


やっぱり吉より上は出ない仕組みですねこれは……

今年は1スレッドくらいが目標です
改めてよろしくお願いします
ありがとうございました
727 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/01(水) 23:24:10.23 ID:AVQc5oX10
728 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/02(木) 00:08:48.49 ID:1ZMWyIbXo
お疲れ様です
729 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/02(木) 00:46:12.96 ID:rnABLauSo
730 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/02(木) 01:44:19.77 ID:TpaihH7l0

今年もよろしく
731 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/02(木) 23:34:48.00 ID:Vep3mKC40

< まぁ、申し込んだところで素直に認められるかどうかはね >







高雄「そういえば今年から有給というものを貰えるみたいね」

愛宕「はい? 」

高雄「正確に言えば書類上は以前から存在していたけれど……お願いしてきただかお縋りしてきただかで」

愛宕「……それってもっと厳密に言うと恫喝に分類されていたりしない? 」

高雄「さぁ? 付き添いは誰もいなかったみたいだから。
私も仲の良い子から情報貰っただけだし」

愛宕「仲の良い子ねぇ……」

高雄「ヒントとしてはそうね……あなたも私も仲が良くも無ければ悪くもない。
会えば話はするけど特段弾みもしない、そんな子」

愛宕「沢山いるじゃないそんなの」

高雄「おしえてあげる気も無いし。……で? 有給、早速申し込んでみる? 」
732 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/02(木) 23:35:53.35 ID:Vep3mKC40

< そこまで言われると >







愛宕「まぁ、そういうことで諸般の事情により皆さんにも年次有給休暇が当たります」

山城「何が有給よ。普段から遊んでばかりじゃない」

龍田「あらぁ〜、真面目ね山城ちゃん」

山城「有給なんて取って張り切って予定を立てた日にはどうせ槍でも降るわもの。どうでもいいわ」

扶桑「そうね」

伊13「そうね、じゃないと、思いますけど」

Littorio「つまり休みたいときはまず山城の予定を訊けばいいのということ? 」

叢雲「そういうことね」

海風「山城さん? 私の誕生日前後十日はお休み禁止ですから。絶対ですよ? 」

山城「あなたね……」
733 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/02(木) 23:37:35.20 ID:Vep3mKC40

< セーターに引っかかったりしないのかな? >







Roma「大分久々に会った元同僚が鎖骨ピアスなんてやっていると何とも言えない気分になるわね」

雲龍「男の趣味ね。ボディピアスなんて随分尖っていないとできないし」

Roma「ま、そうでしょうね。あの子って情の多い子だから」

雲龍「私の知ってる子? 」

Roma「いいえ。たぶん知らないわ。殆ど本国にいて偶々寄港してきただけだったから」

雲龍「そう……」

Roma「…………」

雲龍「…………」

Roma「…………」

雲龍「…………あなたそれ嬉しかったんでしょう?
その子が嫌いだったのか反対に明るく変化してよかったのか知らないけど」

Roma「! ……そうね、ふふ…………あなたに見透かされたような顔をされても笑って許せるくらいには」
734 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/02(木) 23:42:08.91 ID:Vep3mKC40

< 照れ隠しには見えませんでした >






雲龍「去年のことらしいけれど……あなたは知ってる子? 」

Littorio「ええ。知っていますよ? 」

雲龍「いい子なの? 」

Littorio「さぁ? ただまぁ、Littorioは合わなかったですね。正直嫌いと言ってもいい」

雲龍「ふぅん? じゃあRoma的には堕落が嬉しかったっていうことかしら」

Littorio「違うでしょうね、それは」

雲龍「じゃあRomaとは仲がよかったとか? 」

Littorio「いいえ。あの子は私より彼女を嫌っていましたよ。……Romaはね」

雲龍「ええ」

Littorio「それでも素直に祝福できる子なの。客観的に見てそれが誰かの評価を上げることなら、本気で」

Roma「いえ、単純に嬉しかっただけよ姉さん。艤装の取り回中に引っ掛けて裂けたって言ってたから」

雲龍「…………」

Littorio「…………」
735 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/02(木) 23:43:08.63 ID:Vep3mKC40

< いいよね…… >







提督「この前友達と飲みに行ったんだけどそのときさ。世迷言を吐かれたんだ」

高雄「あら、珍しいですね。普段は吐く側なのに」

提督「んなわけ。…………あのさ」

高雄「? 」

提督「……」

高雄「? 」

提督「…………今度葬式行くときはさ、軍服じゃなくて喪服にしてくれない? 」

高雄「はい? 」
736 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/02(木) 23:44:22.57 ID:Vep3mKC40

< 敵意が無いのは最高に自覚している >







雲龍「あの人が呉れる真愛しとかは別としてじゃあ誰になりたいのよ」

天城「姉様ですね。姉様の相手をしなくて済みますもの」

扶桑「あなたね。何も考えなくても幸せそう」

Littorio「それはもう雲龍ではなくて? ルックスだとか多才さだとか。色々と理由はありますけれど」

山城「私は姉さまね。姉さまが姉さまでいてくれるだけで十分ではあるけれど一度太陽みたいな女になってみたいわ」

雲龍「私の妙な人気は半分以上罵倒だし置いておいて。
……あなた自分みたいなメンヘラサイコストーカーを許せるわけ? 」
737 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/02(木) 23:44:59.25 ID:Vep3mKC40

< それは誰も知らない >







山城「愛って終局こういうものだと勝手に信じているわ」

雲龍「まったくその通りね。素晴らしいわ」

天城「まぁ、そうですね」

Littorio「理解はできます」

山城「そうでなくては女じゃないわ」

雲龍「ええ」

扶桑「あ、そう…………妹がおかしくなった場合誰に助けを求めれば助けてくれるのかしら」
738 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/02(木) 23:45:42.88 ID:Vep3mKC40

< で、実際に訊いてみた >








江風「あの、妹なンですけど」

加賀「人間的にいうなら一人っ子ね」

扶桑「本当は高雄に訊きたかったけれど忙しいみたいだったから」

江風「テートクとピンクな雰囲気で飲ンでただけだろ」

加賀「最大級に忙しいじゃない」

扶桑「そうですよね」

江風「そうかい。……巫山戯たいンなら帰っていいか? 」
739 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/02(木) 23:46:47.15 ID:Vep3mKC40

< 今日の馬鹿話 >







雲龍「私って割に物持ちいいのよ」

提督「知ってる。でも物持ちいいってより単に物持ちたがらないの間違いだろう」

雲龍「勘案しても、よ。……それでふと思ったの、というか気付いてしまったの」

提督「うん? 」

雲龍「上官の大切な壺を割ったり装備を壊して『かっ、カラダで払いますからっ』ができない」

提督「…………あん? 」
740 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/02(木) 23:47:45.51 ID:Vep3mKC40

< 全く置いていないというわけでもないが >








提督「てーか俺その辺に高価で壊れやすそうな物とか放置してないぞ」

雲龍「壺か掛け軸くらいは飾ってみたら? 」

提督「お前に壊される為にか? 」

雲龍「んん……単に調度としてよ。さすがに高級将校なわけだし」

提督「じゃああれ、陶器の灰皿」

雲龍「あなたあれ前任者が単に置いていっただけでしょう」

提督「幾らすると思ってんだ馬鹿」

雲龍「さぁ? 幾らなの? 」

提督「知らん。興味も無い」

雲龍「えぇ……」
741 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/02(木) 23:48:48.23 ID:Vep3mKC40

< 先回りし過ぎるのもいっそ取り込まれているだけでは? >







加賀「実際には幾つかあるのじゃなくて?
コレクションというよりは倉庫の肥やしになってはいるけれど」

雲龍「加賀さんが時々持ち出している無銘の真剣だとか? 」

加賀「ええ。貰ったのか買ったのかは知らないけれど」

提督「どっちもだな。自分で買ったのだと……高雄? 」

高雄「ドイツ製の短剣が一番高価だったと思いますよ。
本当に価値のあるものなのかは判断しかねますが」

雲龍「どっちにしろ刃物なのね。……そういえば

加賀「刃物というか長剣だとかって時々男性器を表すものとして語られるわよね。知ってるわ」

提督「キリスト屋とかだと特にそうだな」

高雄「私も何度か書籍や映画で見ましたよ」

雲龍「…………」
742 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/02(木) 23:50:27.96 ID:Vep3mKC40

< 水の滴る良き果実 >







初月「結構重いだろうそれ」

山城「あ? 」

初月「酔い覚ましに風呂へきたんだ。これくらい許してくれよ」

山城「酔っていても許されるのは姉さまだけよ。……重いわね、普通に」

初月「でも山城自身は重くない」

山城「当たり前じゃないあなた馬鹿なの? 」

初月「いいや。……ほらな? 」

涼月「んん……何が『ほらな? 』なのかまったく分からないけど取り敢えず分かったよ」

山城「……あぁん? 」
743 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/02(木) 23:53:20.40 ID:Vep3mKC40

< 猥猥伽病伽病 >






江風「でもまぁ『重くて跳ねるので支えてください』くらいは言ってそうだよな」

初月「何言ってるんだお前」

涼月「そうだよ江か

初月「そんなの当然の前提条件だろう。なぁ、山城」

山城「あの男に乗っている前提で話さないでくれる? 」

江風「でも乗って跳ねてヤってるだろ? 」

涼月「……ねぇ」

涼風「あたいに振らないでくれないかな。自分の姉妹だろう? 」







阿賀野「あははっ、山城さんハーレムー」

能代「心底嬉しくない……」
744 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/02(木) 23:55:32.34 ID:Vep3mKC40

< 染まることへの恐怖 >







能代「まぁ、あれであのヒト面倒見良いし嫌がってはいなさそ……うぅん」

阿賀野「うん? 」

能代「もうなんだかあれも山城さんがレズだからとかなんか穿って穿って……嗚呼…………」

阿賀野「そんなことで自己嫌悪するって能代は真面目だねぇ……」

瑞穂「真面目という評価はどう考えても正しくないような……」
745 : ◆5z7C0EoTrg [sage saga]:2020/01/02(木) 23:55:58.57 ID:Vep3mKC40

ありがとうございました
746 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/03(金) 00:56:42.75 ID:E/g3KKlR0
747 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/03(金) 04:22:41.35 ID:/DMk4ca6o
お疲れ様です
748 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/03(金) 23:10:23.06 ID:nf9PdI2F0

< 別の言い方があった気もする >







山城「ヒモって女同士でも言っていいのかしら」

龍田「言うんじゃない? 仮に言わなくてもこの世の中意味的には通じると思うけど」

山城「そうよね……存在自体はしていそうよね……」






山城「と、いうわけなの」

高雄「……………いきなり相手をヒモにする方法を訊いてくるというのは新手の喧嘩販売ですか? 」
749 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/03(金) 23:11:39.58 ID:nf9PdI2F0

< 革新的堕落生活 >








提督「俺はヒモじゃねぇが」

山城「メンタリティでいえば似たようなものでしょうよ」

高雄「収入でいえば普通に養ってもらっていますけどね、私たち」

愛宕「私たちの収入もそれなりだけどこの人のってちょっと異常だものねぇ〜」

山城「でしょうね。……いっそあなたでもいいわ。
ヒモ予備軍としてはどういう態度だとヒモになりやすいの? 」

提督「あのな……」







扶桑「…………ヒモにさせられるって割と斬新な拷問だと思わない? 」

天城「え、えーっと……えぇ? 」
750 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/03(金) 23:12:54.72 ID:nf9PdI2F0

< 潜在実力(偽) >







漣「ってもヒモでもいいから一緒に暮らして! なんて割と古典的なメンヘラじゃないです? 」

扶桑「知らないし知りたくもないけれど……そうなの? 」

漣「具体例出せって言われると難しいですけどそんな感じしません? 」

提督「言われてみたいものだな確かに」

高雄「まぁ、分からなくもありませんが」

天城「でもそれってただの主婦では?
__さんですらそうですし高雄さんなんて特にそうですけれど何もせずに日々を過ごせます? 」

提督「うーん……」

高雄「ま、できません」

扶桑「何もしないのに必要とされ続けるって難しそうだものね」

漣「んな話してましたかねー。や、漣も難しそうですけど」







雲龍「え? 何もするな? お金はくれてセックスも自由? ……いいの? 」
751 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/03(金) 23:19:02.39 ID:nf9PdI2F0

< まぁ、そもそも >






雲龍「割と今現在そういう生活しているわけだし」

天城「結構なレベルで生命の遣り取りをしていますけれど」

雲龍「私は沈まないし関係無いわ」

天城「そこだけ聞くと実に頼もしいですけれど」

雲龍「それにヒモって時々プレゼントだとかをくれるものじゃない?
こう、パチンコで買っただとか気紛れにバイトに行ってみただとかで」

天城「まぁ……」

雲龍「つまり山城が扶桑をヒモにしたいなら権力でも陰謀でもなんでもどうかしてね?
あの人並の高級将校になってしまうことね」

山城「なるほど……? 」

扶桑「…………それって私、ギャンブルにすら励めない本気のニートにさせられる気がするわ」
752 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/03(金) 23:19:40.16 ID:nf9PdI2F0

< 霹靂 >








雲龍「私、明晰夢だって気付ける明晰夢を見たら必ず試そうって決めてることがあるのよ」

天城「はぁ。どうせピンク頭の衝動に任せてとても言葉にはできないことするんでしょう? 」

雲龍「ええ。他の男と、ヤるわ」

天城「…………え? 」

雲龍「何? 予想通りでしょう? 」

天城「いやいやいや……いやいやいやいやいやいや! …………はいぃ? 」
753 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/03(金) 23:20:27.27 ID:nf9PdI2F0

< 噛み砕いて落とし込むまで >








天城「何もかも信じられないくらいおかしい姉様でもあの人への想いだけは崇高なくらい一線を画している筈でしょう? 」

雲龍「あぁ、そういう……明晰夢っていうのはね、天城」

天城「え、ええ」

雲龍「自分の知り得た知識、そこから類推される予想、忘却した記憶、そんなものを繋ぎ合わせてしか顕われないの」

天城「はぁ」

雲龍「つまりね? 相手もその行動も私の、過去の私も含めた存在が想像し得るあの人以外の男なわけ。
それってある種理想かもしくはその逆に振り切れて面白いことになりそうじゃない? 」

天城「……」

雲龍「違う? 」

天城「…………」

雲龍「……うん? 」

天城「……………………なるほど。姉様にしか到達できない極致、ということは、分かりますよ、ええ」
754 : ◆5z7C0EoTrg [sage saga]:2020/01/03(金) 23:21:11.63 ID:nf9PdI2F0

ありがとうございました
755 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/03(金) 23:41:08.33 ID:E/g3KKlR0
756 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/04(土) 23:47:19.29 ID:pmAaM2lN0

< 極論好みで片付く >








海風「江風はまぁ江風っていうかさ、あの通りだけど」

漣「はい? 」

海風「世の中の男の人ってあぁいう奥さんなら文句も言いにくいんだろうね、って」

漣「料理とか掃除とか口調とか? 」

海風「うん」

漣「そう、かな? うん、まぁ、分かるよ」

海風「だよね」

漣「うん。…………海風こそ大概だと思うけどねー。
『そんなにできるのにメンヘラ』みたいな逆の理由だけど」
757 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/04(土) 23:48:11.28 ID:pmAaM2lN0

< 無意識であれるということ >








愛宕「まぁ、ようはメンヘラって自己愛とのバランスが狂ってるだけでしょう?
深く重く愛されていても愛される側が受け入れてくれるならお互い深みにハマるだけよね」

漣「さすが愛宕さんが言うと説得力ありますね」

愛宕「でしょう? 割とこうキャラ的に高雄の方がメンヘラ扱いされるけどね? 実際は私も大して変わらないの」

海風「そう考えるとメンヘラ集団をまとめ切るって化け物ですね」

愛宕「そうねぇ〜……」

漣「はぁ……」







提督「え? いや、メンヘラなんて好きじゃねぇけど、何? 」
758 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/04(土) 23:49:08.15 ID:pmAaM2lN0

< クズはクズですけれどね >








阿賀野「最後の女って、誰? 」

提督「……あ? 」

阿賀野「心に決めた、といえば高雄さんと愛宕さんだけど」

能代「順番的には海風ちゃんですよね」

提督「まぁ、倫理的にも言葉の意味的にも海風が最…………うぅん……」







明石「あそこで言い切らずに悩むところがまた」

瑞穂「クズのクズたる所以であり、クズになり切れない所以ですよね」
759 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/04(土) 23:50:15.37 ID:pmAaM2lN0

< 本日の弾劾裁判、閉廷!>






伊14「そもそも心に決めた女の子が二人な時点で終わってるじゃん」

提督「…………そっすね」
760 : ◆5z7C0EoTrg [sage saga]:2020/01/04(土) 23:51:09.09 ID:pmAaM2lN0

ありがとうございました
761 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/04(土) 23:52:37.49 ID:vEdhmrxe0
762 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/05(日) 01:46:50.31 ID:gjY/FI9Po
お疲れ様です
763 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/06(月) 10:50:32.78 ID:U1ejcL2U0

今年はしっかり1乙をする年にする
感想は無いよりあった方がいいに決まってんだ
764 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/10(金) 08:07:21.12 ID:qXVqHHxK0
乙です
今年も楽しみに過ごさせて頂きます
765 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/20(月) 23:24:27.10 ID:betiovmf0

< 綺麗なお腹っていいよね…… >







江風「え、ちょ……Romaさン腹筋浮いてンの? 」

Roma「ここ二ヶ月でね。アレのお陰でトレーニングマシンは使い放題だし、邪魔も無いもの」

江風「まーじ……触っていい? 」

Roma「いいけれど……汗臭いわよ」

江風「すっげー! かってー! でもやえー! やべぇ! 」

Roma「五月蝿い……そんなにペタペタしないで」

旗風「私も触っても? 」

Roma「……構わないわ」

龍田「私も私もー」

Roma「……」

愛宕「じゃあ私もついでに」

Roma「…………」

雲龍「舐めていい? 」

Roma「! ひっ…………っ」
766 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/20(月) 23:25:03.29 ID:betiovmf0

< 当然の摂理 >






雲龍「何よ初心なネンネじゃあるまいし」

Roma「…………」

Littorio「いや、仮にビッチだとしてもいきなり腹筋舐められたら怖いでしょう……」
767 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/20(月) 23:25:37.49 ID:betiovmf0

< メディカルチェックですよ? >






Littorio「え? Littorio? もう何度も触っていますので。今回は結構です」

天城「えぇ……」
768 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/20(月) 23:26:15.88 ID:betiovmf0

< そう言われるのもあまり嬉しくはない >







Roma「別に触られてもいいけれど姉さんはそろそろ自分を絞るべきよね」

Littorio「…………それはちょっと厳し

提督「断固拒否。そのままでいいぞLittorio」

赤城「えぇ……」

Littorio「…………」
769 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/20(月) 23:28:40.73 ID:betiovmf0

< どちらもあまりよろしくは >







雲龍「五杯目までは休肝日なLittorioには無理でしょうね」

Littorio「そんな馬鹿なこと思ってもいませんよ。
……そのスタイルを維持しているあなたに言われると割と落ち込みますが」

雲龍「そんな必要無いわ。私自分虐めるの好きだから」

天城「まぁ、否定的に見てもストイックはストイックですものね、姉様って」

赤城「望みの範囲が狭い代わりに深いのと、望みが多い代わりに広く浅いのと…………どちらがマシなのでしょうねぇ」
770 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/20(月) 23:31:39.82 ID:betiovmf0

< 熟年の、とは言わないが >







愛宕「今更二人きりになって結婚できて市井に溶け込めたとしてね? 」

高雄「ええ」

愛宕「嫌いになったりは到底できないでしょうけど変にお互いのこと分かってるからあんまり甘々ではなさそうよね」

高雄「まぁ……多人数の生活に慣れているのもあるし」

愛宕「こう、一緒に同じことをしたいから家事も一緒、とかそういうのが新婚だと思うのよね」

高雄「言葉にするとアレだけれど……まぁ、分かる気はする」

愛宕「擦れ過ぎても摩擦で無くなっちゃうのよねぇ……」

高雄「愛が? 」

愛宕「言葉が。…………それで無くなる愛なら、今頃はもっとつまらない顔しているでしょうよ」
771 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/20(月) 23:34:22.07 ID:betiovmf0

< 噛み締めて >







高雄「擦れているというかなんというか」

愛宕「買い物から帰ったらあの人煙草片手に半眼で見てきて顎しゃくったりしそう」

高雄「さすがにそれは悪意が……逆に、というのでもないけれどあの人ってその真逆になりそうじゃない? 」

愛宕「真逆? 」

高雄「こう……寧ろ片時も離れなくなるというか。別に不自然なストーキングではなくて、えーっと」

愛宕「うーん……? 」

高雄「…………ピンポイントで言うと、抱き締めてくれる時間が長かったりふとしたときに触れてきたり」

愛宕「言葉は無くても寄り添ってくれる、みたいな? 」

高雄「そう、そんな感じ」

愛宕「…………」

高雄「…………」

愛宕「…………新婚気分なんて要らないわね。そっちの方が、いいわ」
772 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/20(月) 23:35:43.55 ID:betiovmf0

< 久々に大体それなりに割ときっと真面目な話 >







提督「2つ返事ってなんだろうな」

Littorio「はい? 」

提督「100円玉ってなんなんだろう」

Littorio「お話が理解できませんが」

提督「聞いてくれよ。今までに一番不可解だったやつ」

Littorio「え? ええ」

提督「10字軍。crusadersじゃなくて、ten handwriting army」

Littorio「なる、ほど? 」

提督「意味が分からないね俺は。口語は兎も角として文語はある程度正しく厳密にあろうよ」

Littorio「気持ちは分からなくもありませんけれど……Littorioに言う意味が、分からない? 」
773 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/20(月) 23:36:44.02 ID:betiovmf0

< え? >







提督「だってお前その辺の江風よりまともに分かるだろう? この国の言葉」

Littorio「そうですけども」

江風「そうですけどもってあのさ……」
774 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/20(月) 23:39:08.16 ID:betiovmf0

< side by side >







雲龍「この化物体質だと垂れないのが一番ありがたいように思えるけどもう一つ思い付いたわ」

天城「重要ですけれどさすがに病気をしにくいだとかの方が」

雲龍「そこは個人差ね。……いい? 愚昧ちゃんよく聞きなさい」

天城「はぁ。何か腹が立

雲龍「あなた喉が酒焼けしないことを神に感謝しておいた方がいいわ」

天城「…………」

加賀「…………なるほど。確かに、そう。反論の余地がどこにも見当たらないわ」
775 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/20(月) 23:40:42.17 ID:betiovmf0

< 自覚が無いわけではないけれど >







山城「さすがに見付けてなんてきたら幻覚ですよ」

扶桑「それか禁断症状? 」

加賀「だからそう言っているじゃない」

雲龍「まぁ、天城の場合多少酒焼けしていても和服と表情でいい感じにはなるわけだけれど」

龍田「天城ちゃんのいる飲み屋なんて絶対儲かるわよねぇ〜」

天城「龍田さんも……も、ではなくて龍田さんこそ大概だと思いますけれど」

山城「でも不思議と雲龍は飲み屋だとか夜の店って感じはしないわね」

海風「コミュ力愛想皆無の社会不適合者だからでしょ」

扶桑「なるほど」

雲龍「…………」
776 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/20(月) 23:41:50.66 ID:betiovmf0

< 間違いを言いまして? >







雲龍「あのね……私あなたに何かしたかしら」

海風「雲龍さんが一人いなくなるだけであの人の利用率が減るんですよ。別に雲龍さんに限らず」

雲龍「なるほど確かに」

涼風「納得しちゃ駄目だろそこ……」

伊13「というか、その……言い方…………利用率ってちょっと」
777 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/20(月) 23:42:49.68 ID:betiovmf0

< 小料理屋でここは一つ >







江風「っても酒焼けした天城さんが徳利傾けてくれるのか……」

涼風「…………」

涼月「…………」

初月「…………」

愛宕「地方都市にある小料理屋の女将さんか帝都の高級ホステスどっちがいい? 」

天城「…………」
778 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/20(月) 23:43:44.46 ID:betiovmf0

< 国家機密漏洩罪です >







伊14「酒焼けした龍田さんはそういうお店ってよりはフリーのヤバいヒトだよね」

明石「変な組織に情報渡したりしてそう」

伊13「殺し以外なら……なんでも、請け負うとか? 」

能代「本当に欲しいものの為に他者を蹴落としているタイプね」

阿賀野「どうせ手に入らないのにねー」

龍田「他は兎も角あなたたち姉妹本気で言ってない? 」








Littorio「でも全部どこかで聞いた様な…………つまり、今では? 」
779 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/20(月) 23:48:14.72 ID:betiovmf0

< 美味なる妖毒 >







明石「阿賀野姉妹のは評価だから別として他は合ってるでしょう」

龍田「あぁら〜、どれも無縁よ? 」

明石「そういうのいいから」

龍田「まぁ能代の言っていたことをこれから完全に実行して阿賀野の言っていたことを否定するわけだけれど」

明石「や、無理無理」

龍田「言っていなさいな」

明石「ふぅん……? 」

龍田「そのときは……ふふ、あなたの絶望も楽しんであげるから楽しみにね? 」

明石「ばーか」





伊14「…………何話してるかは分からないけどあの顔見てたら毒にやられそうだね」

伊13「というか、毒、そのもの……? 」
780 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/20(月) 23:49:36.34 ID:betiovmf0

< 有り得ないというのが有り得ないのです世の中 >







時雨「例外中の例外、理の外の人間なんだよ、あの人は」

満潮「…………」

時雨「それに比べて満潮が恋した相手は

満潮「違うっ! これは恋なんかじゃない! 世迷言、妄言の類よ! 」

時雨「まぁ、それでもいいけど。……提督ってのはね、そういう妄言を越えて立つ馬鹿なんだよ」

春雨「全く褒めてはいないけどまぁ罵倒でもない事実だね」

満潮「…………」

時雨「天職といえば天職だしね。化け物のお守り」

満潮「…………」

春雨「そうだね。…………でも満潮ちゃんが誰かに恋するなんて有り得たんだね。ちょっと怖いかも」
781 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/20(月) 23:51:30.21 ID:betiovmf0

< 頬染め乙女の鬱屈、みたいな三文小説、みたいな >







時雨「まぁ……うん。満潮が恋した相手は提督には似てないけど。良い意味でも悪い意味でも」

満潮「…………」

春雨「そりゃああの司令官と比べれば誰でも普通レベルだし……で? 」

時雨「うん? 」

春雨「茶番劇か本当か知らないけど誰なの? 」

時雨「鹿島」

春雨「……はい? 」

時雨「愛と平和の宣教師こと鹿島大先生だね」

春雨「……………………え? 」

満潮「…………………………………………」
782 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/20(月) 23:52:35.73 ID:betiovmf0

< 分かってるわけないじゃない >







時雨「まったく……満潮も相談するなら姉妹にしてほしいね。僕の気分にもなってほしい」

満潮「姉妹にできたら先にしてるでしょーが!
あんたに相談する私の気持ちにこそなってほしいわ」

時雨「なんなのこの言われよう。僕は仮にも相談された側だよ? 」

春雨「まぁ、時雨ちゃん口だけは固いもんね」

満潮「ええ。私の姉妹って悪意無く変な方向に行く子いるから」

時雨「失礼な。身持ちも意志も固いよ、僕は」

満潮「好みは捻じ曲がってヒトとして終わってるでしょうよ」

時雨「そうだね。…………本当に君さ、なんなのその酷い言いようは。立場、分かってるの? 」
783 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/20(月) 23:53:32.73 ID:betiovmf0

< 普通とは? 姉妹とは? そもそも恋とは? >








春雨「いや、いやいやいや、でもちょっと待って。今更言いたくなってきたけどさ」

満潮「何よ時雨の妹」

春雨「失礼な言い方しないでくれない? 」

時雨「春雨は僕のこと本当に姉妹だと思ってくれてるの? ねぇ? 」

春雨「もちろん。大好きだよ? 時雨ちゃん」

時雨「怖気を振るうどころの話じゃないね。……で? 」

春雨「鹿島さんが、普通……? 」

時雨「提督と比べてってのを置いておいて僕も普通なんかじゃないと思うけどさ、ほら」

満潮「私が普通じゃない相手を好きになるとでも? 」

春雨「初っ端からそもそもレズだけど? 」

満潮「」

時雨「あーあ……折角僕は言わないでおいたのになぁ……ほら僕優しいから」

春雨「ハンッ」

満潮「」
784 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/20(月) 23:54:39.14 ID:betiovmf0

< グロとかそういうのでも無いんですけどね >







春雨「というか恋じゃないとか言いながらもう好きになったこと認めたけど頭大丈夫? 」

満潮「…………」

時雨「まぁまぁ。……満潮もその辺さすがに自覚と自認が必要だね。
……今度あの人と雲龍来るみたいだけど? 」

満潮「……は? 」

春雨「またタイミングがいいというかなんというか……ピンポイントに雲龍さん来るんだ」

時雨「普通の恋愛なら役に立たないけど化物の欲望になら最高に適任じゃないか。ね? 」

春雨「しかもレズ。あのヒトって両刀だっけ? 」

時雨「みたいだね」

浜風「妙に小声で内緒話でもしていると思えば…………聞かなきゃよかった。耳が腐り落ちそうね」
785 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/20(月) 23:57:13.48 ID:betiovmf0

< 聲 >






時雨「ふふ……鼻や舌じゃなくてよかったね」

浜風「耳だって食事には大事な器官ですが」

時雨「……そう? 」

春雨「浜風ちゃんが言ってるし本当なんじゃない? 」

満潮「寧ろ疑ってかかるべきでしょそこは」

浜風「別に同意なんて要りませんよ。…………それに、恋にはある意味一番大事な器官かもしれないし」
786 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2020/01/20(月) 23:58:54.83 ID:betiovmf0

感想なんて書いていただくと泣いてしまうかもしれませんね……
速度は相変わらずですが

ありがとうございました
787 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/20(月) 23:59:51.28 ID:wBzE79oJ0
788 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/21(火) 19:53:17.59 ID:5qS31von0

いろいろ楽しみが増えてきた
789 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/23(木) 22:56:46.17 ID:o+T778yu0

< 寒々とした床に、一花 >







雲龍「pain, pain, go away 〜 ♪ 」

提督「うるせぇな……素晴らしい発音でどうも」

雲龍「ありがと。…………馬鹿? 」

提督「馬鹿だよ」

雲龍「…………」

提督「…………」

雲龍「…………Tバックですっ転ぶ高級将校なんて初めて見たわ」

提督「…………うるせぇな」
790 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/23(木) 22:57:31.13 ID:o+T778yu0

< 誓って嫌なわけではありませんが >







提督「つーかなんでこんなところに落ちてんだよおかしいだろうが」

雲龍「妙に湿って粘ついてるものベッドの中に置いておきたくないでしょう? 」

提督「ぶん投げるとしてももう少し投げる場所考えてくれねぇかなお姉さん」

雲龍「出す量と場所を考えてから言ってほしいものね」

提督「あぁん? お前が出した分だろうが」

雲龍「失礼な。あんなに粘性じゃないわよ」

提督「あ? 」

雲龍「うん? 」

提督「…………」

雲龍「…………」

提督「…………何やってるんだろうな俺たち」
791 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/23(木) 22:58:51.01 ID:o+T778yu0

< 本日のテーマは! >







漣「ちょっとだけ危機感を覚えそうなシチュ! 」

天城「枝毛が増える」

能代「阿賀野姉ぇが痩せてくる」

山城「戦争が終わりそうになる」

雲龍「瑞穂が宝塚に興味を示す」

高雄「明石さんが研究を発展させて喜んでいるのに私だけ怯えた目で見てくる」

叢雲「えーっと……笑って済ませられそうなのが一つも無いんだけどどうしたら、いいの? 」
792 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/23(木) 23:02:16.72 ID:o+T778yu0

< 雨音滴る窓帷越しに >







提督『……………………何? 』

山城『……………………』

提督『……………………』

山城『…………………………………………手、握って。冷たい』







龍田「こういう誘い方してそう」

山城「……………………」

扶桑「あんまり言いたくないけど…………したことある顔よね、どう考えても」
793 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/23(木) 23:04:39.12 ID:o+T778yu0

< 認めるのは何か違う >







雲龍「私って薄そうな顔してるじゃない」

天城「まぁ……分かるような分からないような」

雲龍「対して扶桑も山城も濃そうな顔してるじゃない」

天城「それは分かります」

Littorio「天城も濃そうですけどね」

天城「なんですって? 」

雲龍「まぁまぁ。別に濃くて悪いわけでもないし」

Littorio「そもそもちゃんとしているでしょう? 」

天城「それはそうですけれど……いえ、でもですね……」






伊14「なんかさ、モサモサしてて濃そうって言われたんだけどこれってもしかして悪口? 」

伊13「えーっと……えぇ…………? 」
794 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/23(木) 23:05:24.97 ID:o+T778yu0

< 諸説諸嗜好ございますが >







山城「…………私って濃そうな顔なわけ? 」

龍田「? キャラが? 」

山城「下の毛」

龍田「…………はい? 」
795 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/23(木) 23:06:12.83 ID:o+T778yu0

< その辺もまぁ顔というか貌というか >








雲龍「山城が薄いのは幸だけでしょうよ」

扶桑「なんてことを……でも……」

山城「姉さま……? 」
796 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/23(木) 23:07:24.85 ID:o+T778yu0

< じゃあそれ以外に意味があるかって真剣におしえてほしいくらい >








雲龍「何の為に着ているかも分からない物を着て何を考えているのかと言われても」

愛宕「そうよね。割と困

雲龍「男に見せる為に決まってるじゃない」

愛宕「えぇ……? 」

明石「雲龍さんが言ってるのって戦闘衣だと思いますけどそれは霊長の意志だかなんだかでですね」

雲龍「それなら私は星全体の意志としてこの人を欲情させろって言われてるわけね」

涼風「何言ってんのこのヒト……」
797 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/23(木) 23:08:35.48 ID:o+T778yu0

< や、凄いとは思うけどね? >








漣「部屋の冷蔵庫に業務用の冷凍唐揚げ常備してるんだけどさ」

江風「え? うン」

漣「最近妙に減ってみたり増えてみたりするのが不思議だったの」

江風「叢雲じゃねぇの? あれかなり大ぐ……グルメだろ」

漣「まぁ、だろうと思ってたし補充もしてくれてたから何も言わなかったんだけど昨日さ」

江風「うン」

漣「遂に満足いく出来になったとか言ってアレンジ料理出してきたんだけどどう思う? 」

江風「分かってねぇなって思う」

漣「でしょ? …………ほらね? 」

叢雲「む…………」
798 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/23(木) 23:09:22.57 ID:o+T778yu0

< 擬きという自称がまた >







江風「まぁ、いいけどさ。何つくったわけ? 」

叢雲「油淋鶏擬き」

江風「ふぅン? 」

漣「何より納得いかないのがさ、普通につくってくれた方が美味しいのに変な凝り方して無駄に頑張ってたトコ」

叢雲「???? 」

江風「分かってくれとは言えないけど……やっぱり悪いのは叢雲だよなぁ」
799 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/23(木) 23:12:16.64 ID:o+T778yu0

< 暑い昼には長く、寒い夜には足りない時間 >








提督「ふぅ……かったりぃな。もう日付跨ぐじゃんこんなくだらない裁決事項まとめて」

高雄「私にとってはどれも同じです。同じく、くだらない誰かの瑣末事」

提督「……うん」

高雄「コーヒーのお代わりでも? 」

提督「いい。…………三十分」

高雄「はぁ」

提督「……嫌? 」

高雄「そうではなくてですね……いえ、本来は拒否すべきなのでしょうけれど」

提督「うん? 」

高雄「その……あの…………」

提督「? 」

高雄「……………………たった三十分なんて、イヤです」
800 : ◆5z7C0EoTrg [sage saga]:2020/01/23(木) 23:12:44.33 ID:o+T778yu0

ありがとうございました
801 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/23(木) 23:29:26.37 ID:FXNclD/l0
802 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/24(金) 12:18:56.96 ID:N48TiLpnO
乙です
叢雲ちゃん悪くないけどやっぱり悪いですわそら
803 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/24(金) 21:46:51.09 ID:fVSeHJNx0

ここの提督にしてここの叢雲ありって感じだw
804 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/25(土) 23:02:40.60 ID:gWIrYhEnO

< まだノーマルだよね、とか >







扶桑「山城って割に女優じゃない」

叢雲「まぁ、そうね。否定的に見るととんだ狸女って感じだけど」

扶桑「それはもう凄いのよ。表情だけでも怖いのに声音だとか吐息まで合わさると恐怖通り越して異常なくらい」

叢雲「ふぅん? 」

扶桑「撮影して観賞会でも開きたいわ」

叢雲「漏れなく助演があいつになるわけだから私は遠慮して……
扶桑や雲龍が一緒に出てくるよりはいっそあいつの方が、マシ? 」
805 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/25(土) 23:03:36.59 ID:gWIrYhEnO

< ある種の怖いもの見たさ >







叢雲「ま、どうせ撮りもしないだろうしどうでもいいけど。
……扶桑は扶桑で何かをやっているときの冷静さ異常よね」

龍田「まぁねー」

能代「冷静な顔で妹と情夫を撮影する姉? 」

阿賀野「ちょっと見てみたいかも」

漣「変に奇を衒ったオサレ映画みたいっすね」

龍田「ふふ、そう考えると割に今度観るハメになる可能性、あるんじゃない? 」

叢雲「…………」
806 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/25(土) 23:05:08.47 ID:gWIrYhEnO

< 他人だと案外萎えるものかもしれないが >








叢雲「雲龍より想像しやすそうなのがまたある種怖いところね」

龍田「そういう話をし始めると雲龍の話題は尽きないものね。ねぇ、お姉さんさんたち? 」

天城「まぁ……」

山城「さすがにあれ程下品でもないしマゾでもないつもりなのだけれど」

天城「ん……この前なんて喉奥通り越しているんじゃないかってくらい咥えこんでついには根元にキスできてましたからね」

扶桑「えぇ……あの人の、アレを? 」

山城「長さ的には喉奥どころじゃないわね、確かに」

天城「ただまぁ無理ではないでしょう? 喜んでやろうとは思えませんし相当辛いでしょうけれど」

扶桑「まぁ……」

山城「やってやれないわけではないわね」

天城「でもあれでなお顔をグシャグシャにして嗤っていたんです、あの気色悪い女」

扶桑「うわぁ……」

山城「天性ね」

龍田「それすら似合いそうねぇ。ちょっと観たいかも」

天城「こちらが恐怖を覚えましたよ。…………あれで普通の羞恥は覚える感覚に、ですけれど」
807 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/25(土) 23:06:09.35 ID:gWIrYhEnO

< 正しく“ お姉さま ” >








龍田「それが演技の可能性」

天城「さすがに姉様でもそれは」

龍田「でもあの人がこの前嘆いていたわよ? 雲龍の演技力が高過ぎるって」

扶桑「普通演技というか……ちゃんと反応してくれる女って男性に喜ばれそうなものだけれど」

山城「それを勘案しても、ってことでしょう」

天城「純真無垢な少女、はさすがに無理だとしてもですね、
純粋な女性から悪辣で淫らな娼婦くらいまでなら簡単にやって見せますよ、あの女」

扶桑「それ自分の姉に与える評価じゃないと思うけれど」

龍田「妹にも色々あるのよ。ね? 」

山城「まぁ……そうね」

天城「ええ」

扶桑「ふぅん…………考えてみると私だけ、姉なのね。なんてことないはずなのに、妙に薄寒い話」
808 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/25(土) 23:07:17.67 ID:gWIrYhEnO

< 第一部、完! >







鈴谷「まず問おうか、カレーとは何か、いや、美味いカレーとは何かを! 」

あきつ丸「ほう……」

時雨「……何やってんのこれ」

満潮「知らない。いつの間にか始まってたし」

Pola「楽しそうですね〜 」

春雨「鈴谷さんシラフですよね……」

鈴谷「さぁ! やっていこうか! カレー道への感謝と邁進を! 」
809 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/25(土) 23:08:30.53 ID:gWIrYhEnO

< 別にもじったわけでもない普通に品の無い会話でした >








雲龍『さて、白いアレを出す男の話でもしましょうか』

天城『それはもしかして『黄金の卵を産む鵞鳥』ですか? 』

雲龍『え? え、ええ、そうね』







雲龍「私のキャラよりあの子の穿ち方の方がよっぽどおかしいわよね絶対」

明石「まぁ……うぅん? 」
810 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/25(土) 23:09:42.16 ID:gWIrYhEnO

< 高級取りだろこの野郎とか散々に言われた後で >








提督「初任給を越える給料はいつになったら貰えるのかなぁ……とか、思うよ? 」
811 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/25(土) 23:11:20.93 ID:gWIrYhEnO

< プライドでも無いけど割と大事なこと >








提督「俺はお前らの不憫具合を知り尽くしているんだぞ間抜け」

漣「んなこと言われてもちょっと気色悪い化け物と戦って死ぬ可能性ある以外上級臣民でしょこれ」

提督「否定はしないでおくけどな、わざわざファミレスとかイオンとか牛丼屋に行ってみたいとか言われる男の身にもなれよ。
子供がいるなら兎も角としてこっちはもう三十後半なんだぞ」

漣「お安く仕上がって何が問題なんですか」

提督「はぁ……」

漣「……はぁ? 」
812 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/25(土) 23:14:39.90 ID:gWIrYhEnO

< 審議拒否 >







加賀「いいじゃない所詮私たちって化け物だし。低俗で正しいわ」

提督「低俗だと思っているんでもなくてだな……男にも行きたい場所があると学習してください」

加賀「でも私を潰したら好きにしていいわって言ったときは喜んで着いてきたじゃない。低俗でしょう? 」

提督「そりゃ一晩中飲み続けていられると思ったからな」

加賀「はぁ……」

提督「うぅん? 文句でも? 」

漣「…………低俗かは兎も角牛丼チェーン行きたがる女より絶対酷いと思いますけど」
813 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/25(土) 23:19:01.44 ID:gWIrYhEnO

< 表情って割と感情が活きてくるよね、というお話 >








提督「ロングのきつめな美人が欲しいとか思わないでもない」

雲龍「きつめ……加賀さんね。次点で山城がどうかなってくらい」

提督「そうか? 」

雲龍「内心は放っておいて高雄も愛宕も私も……その辺の女ってきつくはないでしょう、きつくは。少なくともルックスだけなら」

提督「まぁ……」

雲龍「赤城さんなんて見た目と雰囲気は聖母でも通るし」

提督「一番裏切られるけどな」

雲龍「だからそれは置いとい

赤城「…………」

雲龍「ひえー……やーらーれーたー」

提督「うんりゅうぅぅぅぅっ……っ! 」

雲龍「ッ…………バタリ」

赤城「…………仲、いいですね。引き裂いて差し上げましょうか? 」
814 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/25(土) 23:19:42.00 ID:gWIrYhEnO

< 四人目 >








雲龍「ムクリ」

提督「立ちましたか」

雲龍「立ちました」

赤城「あの、いつまでそのくだらないのやってるんです」

雲龍「私が面白くなくなるまで。……幾ら赤城さんでも私とこの人との絆は早々引き裂けませんよ」

提督「や、こいつに脅されたら即行寝返るが」

赤城「だそうですが」

雲龍「脅すんですか? 」

赤城「いえ……いえ? 」

提督「ぼく、あかぎさんはです」

雲龍「そんな……」

赤城「はぁ。…………雲龍さんのボケは兎も角ですね、加賀さんはそこで何笑ってるんです、怒りますよ? 」
815 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/25(土) 23:22:57.63 ID:gWIrYhEnO

< 現時点では >








松風「陰間茶屋のことをさ」

旗風「はい? 」

松風「インケンチャヤだと思ってたよね最近まで」

旗風「まぁ、カゲマとかあんまり……でもさ」

松風「? 」

旗風「知らないままでよかったのにそんなのどこで知ったの? 」

松風「えー…………」





山城「ほらあなた仲間ができてるわよ」

瑞穂「いえ、瑞穂は明石さんのことが好きなだけですし」

山城「はぁ? 」

瑞穂「最悪レズではあるかもしれませんけれど別に男性同士のアレが好きなわけではないので。
…………さすがに安心したような顔をされると傷付くのですけれど」

明石「え? えーっと……アハハ」
816 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/25(土) 23:24:03.42 ID:gWIrYhEnO

< 違うそういうことじゃない >








提督「年上が良いといえばマザコン扱いされ、
年下が良いといえばロリコン扱いされるおっさんの気持ちが分かるか馬鹿」

伊14「単に守備範囲広いだけっすもんねー? 」

提督「…………」
817 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/25(土) 23:24:51.60 ID:gWIrYhEnO

< 局所的常識 >







愛宕「愛は憎しみへと変わる、とかテレビでやってたけどそもそもそれって同じよね」

高雄「そうね」

能代「えぇ……」
818 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/25(土) 23:28:50.44 ID:gWIrYhEnO

< すくつ >







伊14「龍田さんってお姉様でもおじ様でもなんなら犯罪者並の人でも紹介してくれるらしーけどさ」

伊13「え? う、ん? 」

伊14「姉貴が言ってたんだよ? ……確かに簡単に紹介されちゃいそうだけど実際どっから紹介されるんだろ」

伊13「…………」

伊14「…………」

伊13「…………そりゃあ、少なくとも海軍関係者、じゃないの? 」

伊14「ホントにその範疇で収まってるのかな? あのヒトの人脈」

伊13「さすがに……海軍内に、そういう人がいるとは思いたく、ないし」

伊14「そう? …………もしかして姉貴の方がピュアなんじゃない? 割と本気で」
819 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/25(土) 23:30:06.45 ID:gWIrYhEnO

< 教師というもの >






旗風「というかあの人間近で見てて海軍なんて信じられる? 」

伊13「あっ……」

伊14「実に説得力があるねー」

提督「あのさ……」
820 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/25(土) 23:31:33.56 ID:gWIrYhEnO

< 主眼が何かによってはまぁ…… >








龍田「実際原初の弱肉強食だとか生命のポテンシャリティーを考えるとあなた最強に近いわよね」

雲龍「そうなの? 」

龍田「人並以上の頭にルックス。それに化け物的な励起を除いたとしても圧倒的な身体能力」

雲龍「うぅん? 」

龍田「死ぬ気で格闘訓練納めた人間が束になって掛かっても力任せに暴れるあなたの方が強いのよ? 」

雲龍「まぁ、そう言

天城「子孫を残せない時点で生物であること失格では? 」

龍田「確かに」

雲龍「あのね……」
821 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/25(土) 23:32:26.81 ID:gWIrYhEnO

< お代わりはいかがですか? >








龍田「まぁ、女としての生物雲龍はそれで失格かもしれないけど」

雲龍「あぁん? 」

龍田「寿命を超越して死を超克したと思えば遺伝子の継承なんてどうでもいいわよね。完全なる個体だとするなら」

雲龍「まぁ、そう言

天城「ただ一つ望んだ愛さえ得られない完全生命なんてお笑いですね」

龍田「確かに」

雲龍「あ、あのねぇ……」
822 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/25(土) 23:33:16.41 ID:gWIrYhEnO

< かといって全面否定できるものでもないけれど >







雲龍「というかそれあなたたち二人にも降りかかってくる話でしょうが」

龍田「確かに」

天城「そうですね」

龍田「私は得るというか盗るというか奪るというか獲るつもりだけど」

天城「天城は今のままで幸せですので」

雲龍「あのね…………いや、本当どうなのよそれ。私、どちらもどうかと思うわ」
823 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/25(土) 23:38:04.24 ID:gWIrYhEnO

< 教育というもの >








天城「そういえばRomaさんって右手に指輪してますけれど」

Roma「これ? 」

天城「ええ。右手の中指ってどういう意味でしたっけ」

Roma「知らない。姉さんがくれたから嵌めてるだけだもの。
場所も左手薬指しか知らないって言ったら中指って言われただけだし」

天城「はぁ」






Littorio「まぁ、諸説ありますけれどミドルフィンガーリングでも右手は“ 邪気を払う “ですね」

天城「なるほど……ほら姉様、こういうのを美しい姉妹愛というのですよ? 」

雲龍「ええーっと……? 」
824 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/25(土) 23:38:36.93 ID:gWIrYhEnO

< さすがにそれは…… >








雲龍「一番長くて真ん中だから玉の暗喩か何かかと」

涼風「えぇ……」
825 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2020/01/25(土) 23:39:02.91 ID:gWIrYhEnO

ありがとうございました
826 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/25(土) 23:47:28.06 ID:bvhnO/TF0
827 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/26(日) 00:33:14.57 ID:PPekHZN00
乙 イヨの弾劾裁判が最高だなww
828 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/28(火) 23:35:02.27 ID:N+H4KvGi0

< 睡眠不足の顔見せられるくらいならまぁまだ元気も >








Littorio「ふぁ……」

提督「ようおはよう。寝落ちかなんか? 」

Littorio「Buon giorno〜……寝られなくて。これからシャワー」

提督「顔死んでるぞお前大丈夫か? 」

Littorio「まぁ、辛うじてまだ見せられる顔ですけど……ね」

提督「うん? 」

Littorio「目を覚ましにシャワー浴びません? 」

提督「俺はふっつーに浴びて……分かった分かった、肩を引っ張るんじゃない千切れるわ」

Littorio「それはそれでセクシーですよ? 」

提督「服じゃなくて肩そのもののこ……お前まだ酔ってんだろばーかおいっおーい! 誰かー?! 」
829 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/28(火) 23:36:38.98 ID:N+H4KvGi0

< 理屈としてはぐうの音も出ない >







Roma「さすがに飲ませ過ぎではなくて? 」

加賀「気の所為よ。人に飲ませるより自分が飲んだ方が楽しいし」

Roma「程度の問題だといい加減気付いてほしいところね。
あなた自分の半分も飲めない江風にも容赦無いじゃない」

海風「半分……? 」

涼風「四分の一未満の間違いだろ? 」

江風「それでもどうかってとこだな。…………でもさ、じゃあ飲むなって顔するのは違うと思う」
830 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/28(火) 23:41:27.23 ID:N+H4KvGi0

< 何をしていたかは知らないけれど >







加賀「というか江風は兎も角として日付跨いだ頃には解散したわよ? 」

Roma「はぁ? 」

海風「Littorioさんってよっぽどじゃないとそんなに一人で飲みませんよね」

加賀「あなたの部屋、帰らなかったの? 」

Roma「私は昨日天城と飲んでそのまま泊まったから」

涼風「うぅん? 」

江風「テートクはあの様子じゃ違うしな」

加賀「私があの人お招きしたもの、違うわ」

海風「なるほど。…………それで眠れなかったのでは? 」
831 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/28(火) 23:42:53.66 ID:N+H4KvGi0

< 天稟 >


漣「ご主人様って多種多様な犯罪これくしょんの主ですけど」

提督「あ? 」

漣「おっそろしいことにエロ関係のことはランク外に等しいくらいなんですよねぇ〜」

愛宕「まぁ、今のところ性犯罪を犯した感じはしないわね〜」

高雄「申告が無いだけですけれどね」

提督「あのさ……いや、本当もうそれはいいや。正直自分も目逸らしてるから。けどさ」

漣「あん? 」

提督「万全の状態維持するために食事から何まで管理されてる週とかあるしさ。
人間の飼育って基本的人権に差し障りあり過ぎると思わない? 」

漣「…………」
832 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/28(火) 23:44:08.36 ID:N+H4KvGi0

< 不幸自慢よりも酷い >








叢雲「そこに息苦しさを覚えないってところがある種才覚なのかもしれないわね」

初月「僕なら生き苦しさを感じるところだな。生きるが苦しい」

Littorio「奴隷並の自由を与えられた立憲君主制体の王、でしたっけ。
あなたって例えを考えるの上手いですよね」

龍田「そう? そんなのが存在しているのがそもそもおかしいと思うけど」

Littorio「それを言ってはお仕舞いですよ」

初月「それでも望外の……いや、お前はそれでも苦しいと宣うつもりだろうけどな。やめておけよ見苦しい」
833 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/28(火) 23:45:23.32 ID:N+H4KvGi0

< 応える義務は無い >








漣「叢雲ちゃんって若干だけど高雄姉妹に汚された疑惑あるよね」

海風「まぁ……別に本人が嫌がってないんならいいんじゃない? 」

漣「でもさ、この空間でヤったこと隠そうとするってのがもうおかしくない? 」

海風「うぅん……それが真実だとして、だけど」

漣「うん」

海風「叢雲ってあれでかなり倒錯家でロマンティストで秘密主義だし隠すと思うよ。
そもそも真実かつ成り行きでヤりました、って場合だけど」

漣「うーん……どーなの? 」

叢雲「何にも無い。…………さすがに私にも選ぶ権利ってものがあると思うんだけど」
834 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/28(火) 23:46:06.07 ID:N+H4KvGi0

< それこそ怖気 >








愛宕「そんな酷い……私じゃあ駄目なの? 」

叢雲「駄目に決まってるじゃない悍ましい」

高雄「私でも? 」

叢雲「まともに死ねる人間になってから出直してきて」

愛宕「随分抉ってくるわねぇ」

高雄「泣いてしまいそうね」

叢雲「ハンッ。…………や、別にまともな人間だったら是非とかそういうことは無いから。
あなたたちはそのコソコソ話やめなさいね? 」
835 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/28(火) 23:47:45.59 ID:N+H4KvGi0

< 変な深夜番組でも観ているのかな? >







春雨「ねむ……これ、面白い? 」

時雨「面白いから観てるわけじゃないだろう? 変えていいよ」

春雨「リモコン取るのだるいし……」

時雨「僕もだよ。これ読み終わったら変えるけど」

春雨「うん……」

時雨「寝れば? 今日は一日オフなんだし」

春雨「…………」

時雨「…………」

春雨「…………時雨ちゃんって魔法少女ってより違法少女だよね」

時雨「あのさ……」
836 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/28(火) 23:53:04.69 ID:N+H4KvGi0

< いました >






春雨「違法というより脱法とかの方が近いかもしれないけど」

時雨「春雨だって大して変わらないじゃないか」

春雨「まぁね。……少女は合ってるよね? 」

時雨「じゃなかったら何さ。老婆かい? それとも幼女? 」

春雨「んーん。若い犬とか猫に少女って言わないからさ」

時雨「なるほどね。じゃあ僕たちはたぶん少女ですらない」

春雨「じゃあ時雨ちゃんはただの“ 違法 ”かぁ……」

時雨「春雨もね。……君もだよ、浜風」

浜風「そう……できれば存在を忘れていてほしかったのですが」
837 : ◆5z7C0EoTrg [sage saga]:2020/01/28(火) 23:53:41.92 ID:N+H4KvGi0

ありがとうございました
838 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/28(火) 23:55:43.80 ID:jVwFXYMe0
839 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/29(水) 00:52:37.47 ID:qMNzn57Fo
お疲れ様です
840 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/29(水) 01:08:29.92 ID:09t9Tw060

この鎮守府のヒエラルキーは菱形で提督は頂点と最下層の両方に所属してるな...
841 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/29(水) 23:23:07.04 ID:7TI9LNuy0

< ヒトとして人並に >








伊13「貸して……ほしいんです」

高雄「構いませんよ。それに返す必要もありません」



伊13「貸して……ほしいんです」

能代「いいよ。でもそんな額で何ができるの? 」



伊13「貸して……ほしいんです」

山城「いいけれど……それで足りるの? 」



伊13「貸して……ほしいんです」

加賀「……あなた何か変なことを始めるわけ? それとも何かを終わらせるため?
言いたくないのなら理由は訊かないけれどそれなら貸せない。
本当に必要なのなら幾らでも貸すとしてそういうときはまず理由を言いなさい。
あぁ、別に謝らなくてもいいから。まだ貸すと決めたわけではな…………社会実験?
ようは趣味の悪いドッキリみたいなものでしょう? あなたたちちょっと食堂に来なさい。いいわね? 」
842 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/29(水) 23:23:55.63 ID:7TI9LNuy0

< 興味の焦点 >







加賀「金輪際しないというのなら、許す」

漣「うぃっす……申し訳ありませんでした」

初月「あぁ、ごめんなさい」

伊13「本当に、申し訳、ありませんでした」

加賀「……そ」





初月「、というわけで“ 黙って借金を申し出て反応を見る ”ということをやったんだ」

伊13「報告することを条件に、許して、もらいました」

漣「さっすがに底冷えどころの話じゃなかったですねぇ……」

提督「はぁ……お前らアホだろ。高雄たちにももう一回謝ってこいよ間抜け」

愛宕「まったく……何故高雄はそんなにドライなのかしら」

提督「そこかよお前。いや、本当そうなんだけどさ……でも、そこかよ」
843 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/29(水) 23:25:04.93 ID:7TI9LNuy0

< 脳が理解を拒むとき >






漣「まぁ、漣たちもさすがに反省しましたし許してくださいよご主人様」

提督「別に俺は関係無いけどな。俺も貸しはしただろうし」

愛宕「後出しだけど私は山城派、かなぁ」

漣「そっすよねぇ……高雄さんはもうほぼ予想通りでしたし」

初月「能代さんは割とそんな端金で何を? 感があったな」

伊13「山城さんは、ギャップがありました。まだくれそう、というか」

提督「っても理由無しで貸してくれるわけだしな。……そーいや幾らの設定だったんだ?
能代の反応聞く限り大したこと無い額だろう? 十万くらい? 」

漣「…………」

初月「…………」

伊13「…………」

提督「うん? 」

漣「あー…………実は、百万円程……」

提督「…………は? 」
844 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/29(水) 23:27:16.14 ID:7TI9LNuy0

< ユカイナナカマタチ >







提督「や、ちょっと待てちょっと待て。別に今更お前らのアホ具合には何も言わねぇよ。
何? あいつら反応の違いは兎も角理由無しで百万もポンと貸すやつらなの? 」

愛宕「お金はあるっていってもそんなに気軽には出せない額よねぇ〜。麗しき僚友愛? 」

漣「信頼されているのかいないのか。だからこそ悪戯なんてやりそうもないヒトミちゃんに頼んだんすよ」

初月「漣や僕なら最初から冗談だと分かってしまうからな」

伊13「うん。……でも、だからこそ、加賀さんの反応は」

提督「それがあるべき大人の姿だろうよ。ちゃんと話聞いてやって納得すれば貸してくれそうだったんだろう? 」

愛宕「もう満点に近い回答よね。まぁ、高雄たちも悪意は無いだろうし?
好意的に見れば仲間想いなのと財産の使い道がって話、だけれど人としてはまぁ六十点くらい? 」

提督「うん。…………加賀ももう怒ってはいないかもしれないけどお前らちょっとライン踏み越えてるぞマジで。
もう一回謝ってこい。変にプレゼントとか持っていかないで、素直に」
845 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/29(水) 23:28:42.87 ID:7TI9LNuy0

< 俯き加減に頬染めて >







愛宕「あ、私は高雄とお話してきまーす」

提督「はいよ。……で? 」

山城「……何? 私は別にそこまで怒ったりはしてないわよ」

提督「だろうけどな……“ それで足りるの? ”も中々ひでぇ回答だと思うぞ俺は」

能代「私よりはマシでしょう。別に端金扱いのつもりではなかったつもりですが」

提督「そりゃまぁお前たちがそんな借金背負うとか考えられないしな。
百万貸してほしいなんてよっぽどのことがあったと思ったんだろう? 」

能代「……ええ。ヒトミちゃんには悪いけど手切れ金になる保険にしようかと」

山城「……」

提督「正直な話俺も同僚ならそうしただろう。
さすがに一応は上官だし実際の対応は違った感じだけど」

能代「ですよね。……まぁ、確かにそう考えると山城さんのあれって? 」

提督「本気でヒトミに興味が無いとかそのレベルか? 」

能代「お金に無頓着なわけではないでしょうし」

山城「…………」

提督「…………うん? 」

山城「……………………普通に心配だったのよ。別に信じてくれなくてもいいけれど」

能代「なるほど。正しくもっと貸そうとしたと。ヒトミちゃん言うところの“ ギャップ ”ですね。
このヒトが何の作為も悪意も疑いも無くなんて余程凄いけど」

山城「…………………………………………」

提督「…………………………………………これ駄目だもう。ひっさびさに本気でキレそうなんだけど」
846 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/29(水) 23:30:28.74 ID:7TI9LNuy0

< 感情の行方 >







山城「いいから。私が恥ずかしいだけよそれ」

提督「と言われてもだな」

山城「私がいいって言ってるの。あと、顔見ないで」

提督「……能代」

能代「はいはい。上から目線の打算女は消えますとも」

提督「そういう意味じゃねぇしそんなこと思ってねぇよ。……悪かったな」

能代「あなたには別に。たぶん一番被害少ないのは能代ですし。感情の重さの分ね」

提督「……そ」

能代「そうですとも。……では」







提督「山城」

山城「…………何? 」

提督「お前のあぁいうとこ、好きだよ」

山城「ッそ、う……………………私は無警戒だった私が、許せないけれど? 」
847 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/29(水) 23:32:52.71 ID:7TI9LNuy0

< おまけの様な何か >








愛宕「実際あなたアレどういう判断だったわけ? 」

高雄「まぁ……普通に友情というか僚友だし。本気で貸そうとは思ったわよ」

愛宕「それだけ? 」

高雄「……そんなに聞きたいわけ? 」

愛宕「それなりには」

高雄「はぁ……あのね」

愛宕「はい先生」

高雄「…………一般的な犯罪心理学、というか簡単な統計的心理でいえば後ろめたいときや嘘を吐くときだとか、緊張しているときの反応は」

愛宕「ええ」

高雄「目が泳ぐだとか瞬きが多いだとか、もう少し複雑だと利き手の反対側上方を見がちなのね」

愛宕「ふぅん? 」

高雄「そういうのからも脳裡をかすめる、みたいなのはあったけれど……」

愛宕「あったけれど? 」

高雄「あの子が嘘を吐くときだとか落ち着かないときってね、
利き手でポケットを弄り出すのよ。知らなかった? 」

愛宕「知らないわよそんなの。…………あの人すらドン引きしそうよね、こんな真顔で答えられると」
848 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/29(水) 23:34:33.79 ID:7TI9LNuy0

< 考えれば考える程 >






愛宕「しかもあの一瞬でそれ全部考えてたわけ? 」

高雄「いつ誰に何をされるか分からないから。もう慣れたわ」

愛宕「…………」

高雄「…………」

愛宕「…………」

高雄「…………」

愛宕「…………」

高雄「…………何故目を逸らして後退りするの? 」
849 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/29(水) 23:35:54.83 ID:7TI9LNuy0

< 無意識に生暖かい目で >






漣「」

初月「」

伊13「」

江風「加賀さーン……夕方前に何三人も潰してンの? 何本飲ませた? 」

加賀「さぁ? 何故だかその子たち断らなかったから」

江風「あのさぁ……」

能代「ま、いいじゃないこれくらい。ここでは時々見る光景でしょう? 」

加賀「そうよね」

江風「雲龍さンとかなら兎も角能代さンも? ここに染まり始めてるけど大丈夫か? 」

能代「大丈夫ではないですね」

加賀「まったくね」

江風「はぁ。…………実弾訓練から帰投したら同僚が三人も潰れてる身にもなってくれない? 」
850 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/29(水) 23:36:33.23 ID:7TI9LNuy0

< 一方その頃 >








涼風「あの身体で清楚は無理でしょ」

雲龍「そうよね。自覚は無いみたいだけど」

天城「ご希望のスライスレモンをお持ちしま……何か謂れの無い誹謗を受けていた気がするのですけれど」
851 : ◆5z7C0EoTrg [sage saga]:2020/01/29(水) 23:37:01.37 ID:7TI9LNuy0

ありがとうございました
852 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/30(木) 00:14:31.25 ID:Rl3d/m/r0
853 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/30(木) 04:04:43.45 ID:Y9x2gBL+o
854 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/30(木) 23:15:29.88 ID:c5TrFlXa0

< 滂沱の血涙然もありなん >







鈴谷「うぅ……美味しい…………美味しいよぅ……」

あきつ丸「…………」

鈴谷「一週間もカレー断ちだったなんて……有り得ないよね本当」

あきつ丸「…………」

鈴谷「演習場所とメニューの関係だか知らないけど……おかしいよそんなの」

あきつ丸「…………」

鈴谷「うぅ…………うぅぅぅぅ……」

時雨「君、なんでこんなのが好きなんだい? 」

あきつ丸「…………言うな」
855 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/30(木) 23:17:44.61 ID:c5TrFlXa0

< 理性とご相談 >





鈴谷「ふぅ……満足満足」

あきつ丸「……そうか。やっと終わったか」

時雨「でもさ、鈴谷さん」

鈴谷「うん? 」

時雨「今回は一週間だったけどいっそ一ヶ月くらい断ちカレー? してみたらいいんじゃない? 」

あきつ丸「まぁ、一週間でそれならば一ヶ月後のカレーはさぞや美味いでありましょうな」

鈴谷「! なるほど……うん、確かにそれは…………でも……うぅん? 」
856 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/30(木) 23:18:23.47 ID:c5TrFlXa0

< お姉様とお呼び! ではないか >







漣「でもそっか……ご主人様と結婚すれば合法的に叢雲ちゃんを妹にできるのかぁ」

叢雲「…………はい? 」
857 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/30(木) 23:19:45.75 ID:c5TrFlXa0

< 誰かを想像しつつ >







雲龍「蟷螂に代表される交尾後メスがオスを捕食するような動物って」

明石「はい? 」

雲龍「実際は結構な確率で逃げおおせるみたいね」

瑞穂「あぁ……ヤリ逃げみたいな」

雲龍「そうそう」

瑞穂「酷い話もあったものですね」

明石「や、人間は兎も角かなりの動物はそんな感じじゃあ……」
858 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/30(木) 23:21:00.40 ID:c5TrFlXa0

< 割とつくってはみたい >







瑞穂「ま、そんな話をするまでもなく酷い男ではありますけれどね」

明石「そりゃあまぁ」

瑞穂「瑞穂とて悪人とまでは申しませんよ? ……あの人って今はかなり元気ですけど」

雲龍「あの年齢ってあんな感じなのかしらね」

瑞穂「さぁ? ……個人個人に宛てたビデオレターなんてつくっておいたらいいと思うんです」

明石「ビデオレター? 」

瑞穂「五十年後でも百年後でも観られるように。
高雄さんは貰った瞬間破壊するかもしれませんけれど」

雲龍「現状どう頑張っても生きている気はするものね私たち」

明石「ちょっとプレッシャーの様な違うような……ビデオレター」

瑞穂「ビデオレター」

雲龍「…………」

明石「…………」

瑞穂「どうですか? 不謹慎かもしれませんけれどあの人が亡くなった後全員で持ち寄ったりできるかも」

雲龍「…………なるほど」

明石「頼んでみてもまぁ……嬉々として撮り始めそうなのがなんとも」
859 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/30(木) 23:21:36.37 ID:c5TrFlXa0

< 何フェチっていうのかな? >







雲龍「あっ、でもそのノリで自作AVなんてものも

明石「結構です」

瑞穂「要りませんよね。別に瑞穂じゃなくても」

雲龍「そう? 絶対に手の届かない状況で思い出しながら一人でスるのも中々それはそれで……」
860 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/30(木) 23:22:35.57 ID:c5TrFlXa0

< それでも虚実というかなんというか >







明石「大体ですね。それで虚しくならないわけがないじゃないですか。
今でも一人でなんて終わった後大概なのに」

瑞穂「そんなときこそ瑞穂を呼んでくださればいいのに」

明石「やー……」

雲龍「違うものね。…………瑞穂の方こそ虚しくなると思うけど。ソロプレイの代替品なんて」
861 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/30(木) 23:23:18.36 ID:c5TrFlXa0

< 誰にも持ち上げられない自作の石を神は持ち上げられるだろうか >







涼月「皆さん提督の為なら何だってできるって割と平然と仰いますけど」

海風「私も大概のことはできるよ。先に死ねって言われるのはきついかもしれないけど」

涼月「はぁ」

涼風「実際大概のことはできるんじゃない? 」

初月「というかその何かをやるのが喜びですらあるだろうな」

涼月「では提督の心労を減らして少しでも安寧を齎すために黙って静かに身を引くのは? 」

涼風「そりゃあ……」

初月「無理だろうな」

海風「…………それ以外で!!!! 」
862 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/30(木) 23:24:08.93 ID:c5TrFlXa0

< 謎は謎のままにして >






江風『テートクってそのうち老・若・男・女制覇しちゃいそうだよなー』

提督『あのな、どう頑張っても男にはいかねぇよ。あともう今日は飲むな馬鹿』






伊14「男は兎も角“ 老 ”って誰のつもりだったんだろう……」
863 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/30(木) 23:25:33.56 ID:c5TrFlXa0

< やっぱり? ……あらぁ〜 ♪>






龍田「あらぁ〜……いいネタ持ってるじゃない? 」

伊14「下手したらイヨにもとばっちりが来るじゃないですかヤダなー」

山城「それにいつのことかも分からないし。……加賀さんじゃない? 」

龍田「そんな気はするわね。あくまで江風ちゃんの中の相対評価で」

伊14「やっぱりそ……しまったっ! その顔ぉっ! 」
864 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/30(木) 23:26:13.84 ID:c5TrFlXa0

< ある何も無い昼時に >







提督「ん……」

天城「くすぐったいです……んんっ。もうやめてってばぁっ」

提督「そういう反応するからしたくな



ガチャ



雲龍「ふぁ……ねむ…………」

天城「」

提督「…………」

雲龍「あら……」

天城「」

提督「…………」

雲龍「二時間六千円で。それじゃ」

天城「??!!?!?!!??!!!?!? 」
865 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/30(木) 23:26:57.79 ID:c5TrFlXa0

< 生理現象としてご理解ください >







提督「あー……割と良心的な値段だな。サービスタイムではないだろうけど」

天城「何を言っているのか……あなたもあなたでよく続けようと思えふぅんっ……
866 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/30(木) 23:27:26.31 ID:c5TrFlXa0

< 廊下を引き返しつつ、ふと >







雲龍「……何故引き返してしまったのかしら。混ざればよかったのに」
867 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/30(木) 23:28:56.93 ID:c5TrFlXa0

< 残らないからね、つくれないの >







漣「別に贔屓じゃないけど絶対叢雲ちゃんが一番な料理ジャンルがあるよね。最近は殆ど見ないけど」

叢雲「うん? 私でもさすがにここの面子の中じゃあ

漣「残り物のアレンジ料理! 」

叢雲「あぁ、確かに。……全ッ然嬉しくないわね」
868 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/30(木) 23:29:50.46 ID:c5TrFlXa0

< 食通どもの楽園 >






漣「ってもさ、このつくる方も食べる方も満遍無くハイレベルなここがおかしいわけで」

叢雲「趣味領域が狭い生活なんだから自然とそうなってもおかしくないわよ。
元々私たちって身体的に鋭敏なわけだし。舌の方もそりゃあね」

漣「そうかな? まぁ……殆どが馬鹿舌だとそれはちょっとつまらないだろうけどねー」
869 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/30(木) 23:30:27.24 ID:c5TrFlXa0

< そもそも行きたいか? という話でもある >







扶桑「実際にはできるのかも分からないし難しい話だとは思うけれど」

山城「ええ」

扶桑「高雄や愛宕って結婚式には呼んでくれるのかしら」

山城「……………………さぁ? 」
870 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/30(木) 23:31:24.17 ID:c5TrFlXa0

< 歪みに歪んだ可愛い嫉妬 >








扶桑「やっぱり呼んではくれないのかしらね。行きたいかと言われると難しいのも確かだけれど」

山城「まぁ……想像とお酒の肴として話す分にはネタの尽きないジャンルではありますが」

扶桑「ええ。……龍田が新婦だとあなたが友人代表のスピーチなんて任されそうね」

山城「…………え? 」
871 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/30(木) 23:34:02.28 ID:c5TrFlXa0

< ふぅん? >







龍田「あらぁ〜、いいわねそれ」

山城「嫌がらせ極まれり、ね」

龍田「最後に一番カッコいいあの人を間近で見させてあげるわけだし? 」

扶桑「天龍しか出席者がいないなんて有り得そうだけれど」

龍田「かもね。それに私はその方がいいし」

扶桑「そう? 」

山城「申し訳ありませんが姉さま、私も龍田側です」

扶桑「いえ、別に変に思うわけでもな…………嫌がらせ極まれり、っていう話をしていたのに」
872 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/30(木) 23:34:29.04 ID:c5TrFlXa0

ありがとうございました
873 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/31(金) 01:21:44.10 ID:4i/A/mD+0
874 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/31(金) 10:25:23.11 ID:m8ERTdRKo
乙カレー
875 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/31(金) 23:31:21.58 ID:rSNnkD8A0

< 時々だとそれも楽しいものなのです >








漣「君なんでこんなスマホの充電無いの? 」

伊13「別に、外出しないし。あとバッテリーの、寿命とか」

漣「はぁ? バッテリーの為に1%まで使ってフル充電とか意味無いからね?
どうせご主人様ほいほい新しいの買ってくれるからね? 」

伊13「や、それでも、大事」

漣「ちっちっち……分かってませんなぁヒトミくんは。
貧乏設定の雲龍さんなんか近頃じゃあ湯水の如…………

伊13「湯水の如く、何? 」

漣「や、よくよく考えると漣の方が普通に使ってるだろうなーって、お金」






雲龍「偶にはこういうのもいいものよ」

天城「…………遅起きして食事が残っていなかったからといってですね、
嬉々としてカップ麺を引っ張り出してくるのはどうかと思います」
876 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/31(金) 23:32:12.61 ID:rSNnkD8A0

< まぁ、高過ぎるとちょっと違う楽しみ方かもしれない >








雲龍「でもこれ税込550円の高級品なのよ? 」

天城「はぁ」

雲龍「ふかひれラーメンカップ、楽しみだわ」

天城「気仙沼名産、ですか……」

雲龍「ええ」

天城「……」

雲龍「…………」

天城「……………………いえ、だとしてもそのお楽しみ感は理解に苦しみますけれど」
877 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/31(金) 23:33:17.02 ID:rSNnkD8A0

< “ は ” >







龍田「見て見てー」

提督「うん? 」

龍田「煙草」

提督「どうということもなく普通の煙草だね」

龍田「私の手巻きなのよー」

提督「ふぅん? 」

龍田「私が舌でくっ付けたのよ? 」

提督「だからなんなんだよ。別にそんなところには興味湧かねぇよ」

龍田「そう? あ、マッチで喫んでねぇ〜。はいどーぞ」

提督「ん…………フゥ-……勢いで吸っちまったけどなんかおかしくないか? 」
878 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/31(金) 23:35:40.09 ID:rSNnkD8A0

< 流れる様な動作 >






龍田「この片手でマッチ擦るの、あきつちゃんにおしえてもらったの」

提督「あきつ丸におしえたのは俺だな」

龍田「ふぅん……つまり私は孫ね」

提督「孫? まぁ……そうっちゃそうか」

龍田「それとも二人の子か」

提督「お前が娘か……」

龍田「んー? 」

提督「フ-……」

龍田「……ふぅ」

提督「……………………倫理踏み外しそうだな、結構本気で、フ-……」
879 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/31(金) 23:36:12.23 ID:rSNnkD8A0

< そういうことじゃない >







龍田「ふぅ……まぁ、気にしない方がいいわね」

提督「そうかな」

龍田「そうそう」

提督「…………フ-」

龍田「…………」

提督「…………からいぞこれ」

龍田「フ-…………知ってるのは酸いのと甘いのばかりだものねぇ」
880 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/31(金) 23:37:49.12 ID:rSNnkD8A0

< 急いだ様なひっつめとか絶妙な気怠さだとかそれから…… >








漣「さーてご主人様、生活調査です。や、やっぱ性活調査かな? 」

提督「あん? 」

漣「最近で一番犯罪的だと思ったコスプレは? 」

提督「言うわけねぇだろう馬鹿じゃねぇの」

海風「私はこの前ヴィクトリアンメイドの買ったけど」

初月「えぇ……」

Littorio「この人は好きでしょうね。無駄に布面積が少ないものより余程」

提督「……まぁ」

叢雲「そういう問題じゃないでしょーが!
あんたまさかそれ着させてヤっ……ちょっとあなたその笑みは何よ海風! ちょっと! 」
881 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/31(金) 23:38:44.64 ID:rSNnkD8A0

< かなり細分化されているものなのですがね? >








海風「でもフレンチよりは健全でしょう? 」

漣「あぁ、あの何故か黒い羽タタキ持ってそうな」

初月「あと最近だと水着バージョンとか下着バージョンもあるらしいな」

叢雲「……メイドって何だったかしら」

Littorio「一芸に秀でつつも多様な技を持つ奉公人の総称、と認識しておりますが」

愛宕「夜の戦いも一芸? 」

Littorio「まぁ、この国のイメージでいえば」

愛宕「なるほど。私、メイドになれるかもしれないわね」

提督「何言ってんだこいつ……いや、割とマジになれるとは思うけどな。料理とかその辺でいえば」
882 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/31(金) 23:43:04.49 ID:rSNnkD8A0

< 観光で行くとしたら >








雲龍「那智の青岸渡寺なんてちょっと行ってみたいわね」

天城「あぁ、いいかもしれませんね。綺麗な滝だとかもすぐ近くにありますし」

雲龍「ええ。そういうところに行けば少しくらい身も心も洗われるかもしれないわ」

天城「不可能だと思いますが」

瑞穂「さすがに神仏でもできることとできないことがありますよ」

雲龍「…………」
883 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/31(金) 23:43:32.30 ID:rSNnkD8A0

< 着眼点 >








天城「まぁ、しかし……」

瑞穂「ええ」

天城「そういうところのそういうお水でつくったお酒は美味しいのでしょうね……」

瑞穂「……はい? 」
884 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/31(金) 23:44:16.84 ID:rSNnkD8A0

< 倒錯趣味 >








阿賀野「水天宮とか龍湖寺はきっと行かないんだろうねあのヒトたち」

能代「はい? 」

叢雲「どちらも安産祈願だとか子沢山を願うところね」

Littorio「なるほど。……あの人を引っ張っていくのもそれはそれで楽しいかもしれませんが」
885 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/31(金) 23:45:43.28 ID:rSNnkD8A0

< 最近再認識しましたけど >








春雨「鈴谷さんってカレー狂いですよね。馬鹿にしたものでもなく」

鈴谷「まぁ、自覚はあるよ? 」

春雨「手で食べてみたりはしないんですか? 」

鈴谷「本式にというかなんというか……さすがにそこまで…………うぅん? おおう? 」

あきつ丸「余計なことを……万が一嬉々としてスパイスメインのカレーを出されてお前は素直に手で食べるのか? 」

春雨「あっ……」
886 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/31(金) 23:47:39.45 ID:rSNnkD8A0

< ミールスは中々いい料理だと思うよ >







あきつ丸「自分? 当然食べるでありますよ。鈴谷がくれたものを拒むわけがない」

鹿島「えぇ……」
887 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/31(金) 23:48:21.53 ID:rSNnkD8A0

< さすがに否認はしないだろうけれど >







龍田「山城と扶桑って相互に深くふかーく依存しているけど」

提督「あぁ」

龍田「お互いにどちらがどれだけ依存しているって思っているのかしらね」

提督「…………難しい問題だな、それって」
888 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/01/31(金) 23:49:00.00 ID:rSNnkD8A0

< 見慣れた光景でもやっぱり…… >








高雄「新しい味付けにしてみたのですけれどどうでした? 」

加賀「美味しいけれど少し、塩味が」

叢雲「しょっぱめだったわね」

能代「私も少し塩気を強く感じましたよ」

阿賀野「阿賀野もちょっとキツかった気がするなぁ」

愛宕「非難轟々ねぇ」

高雄「なるほど。……もう一皿無くなっていますね」
889 : ◆5z7C0EoTrg [sage saga]:2020/01/31(金) 23:49:36.74 ID:rSNnkD8A0

ありがとうございました
890 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/01(土) 01:04:29.38 ID:p3AwM1Li0
891 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/01(土) 08:10:35.27 ID:ysIUo9xEo
892 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/01(土) 14:58:36.57 ID:J+LUGmqv0
1乙
怒涛の更新で嬉しいぞ
893 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/01(土) 23:25:46.52 ID:vBHxer7X0

< 枕元にこう、デーンと >







雲龍「…………Zzz」

天城「…………」

雲龍「…………Zzz」

天城「…………」

雲龍「…………ん……………………Zzz」

天城「…………サンはもう帰ったのですね。さすがに姉様も鼠の死骸なんて要らないでしょうに」
894 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/01(土) 23:28:29.42 ID:vBHxer7X0

< 納得のいかなかったこと >







提督「京都でさ、すっげぇ気に入った夫婦茶碗があったんだよ。
でもさ、当時はもう高雄と愛宕の二人ともまぁ、そういう関係だったわけ。
それに俺は気に入ったっていっても一つでいいわけでさ。
一対分の値段払うから片方だけって言っても売ってくれなくてね。
ご友人に差し上げればいいじゃないですか、なんて言われたけど……いやいや」







愛宕「え? 私と高雄で使ってるわよ? 」

伊14「うーん? 結局本人には意味が、無くない? 」
895 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/01(土) 23:29:38.25 ID:vBHxer7X0

< 起きました >







雲龍「それで妙に消臭剤の匂いが強いのね」

天城「ええ。鼠さんには悪いですけれど放置すれば虫も寄ってきますし」

雲龍「起きたときは嫌がらせかと思ったわ。匂いがキツくて」

天城「そんな陰湿なことはしませんよ天城」

雲龍「そうね。……でもさすがに平然と死骸を処理する女ってどうかと思うわ。あの人を呼べってわけでもないけれど」

天城「フナムシだとかより余程マシですよ。ゴム手袋使いましたしね」

雲龍「それにしても、ね……うぅん? 」
896 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/01(土) 23:30:56.23 ID:vBHxer7X0

< できないというわけでもないけれど >







天城「でも姉様だって普通に処理してしまうでしょう? 」

雲龍「それは、まぁ……うぅん……」

天城「姉様ってそんなに血だとか駄目な方でしたっけ? 」

雲龍「なんというか……こう…………壊れてしまった壊れやすいものが嫌というか。
単純に血の通っていない動物って気分が落ち込むわ」

天城「分かりますけれども。…………久々に姉様の苦手なものを見つけた気がしますね。
こんなに普通の感性ではもしかすると初めてかも」
897 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/01(土) 23:31:50.25 ID:vBHxer7X0

< 最短ルートハッピーエンド >







叢雲「まったくあんた記憶力はまともなのに都合のいいところだけ忘れて」

提督「忘れたフリしてるだけだよむーちゃん」

叢雲「むーちゃんって呼ぶな馬鹿! あんたこの程度の裁決ぐらいさっさと終わらせなさいよ」

提督「やー……だるいし叢雲と喋ってやる気出たらやろうかなって」

叢雲「あのねぇ……」






初月「朝からあいつらはまったく……」

涼月「本当仲良いよねあの二人」

初月「あぁ。……もし出会ってからそれなりの期間一緒だったら、
その間に叢雲が素直になっていたとしたら、
余計な女が他に寄ってきたりしなければ

漣「スピードゴールインだっただろーねぇ……」
898 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/01(土) 23:33:20.99 ID:vBHxer7X0

< ではトゥルーエンドは? >






初月「三人目あたりで刺されて魚の餌だろうな」

漣「リアルって意味のトゥルーじゃねぇんすけどー……」
899 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/01(土) 23:33:54.00 ID:vBHxer7X0

< 最強の女 >







江風「ここで一番強いのって誰だろう? 」

扶桑「加賀さんではないの? 現代戦だともっと電子的な戦闘になるでしょうけれど」

天城「その辺りはまた別の次元ですしね。やはり操る航空機の数が強さそのものでは? 」

瑞穂「しかし戦闘を行うとして加賀さん有利の距離から始まるわけなんですか? 」

阿賀野「そういう話になるとヒトミちゃんイヨちゃんじゃない? 」

涼月「耐久と一撃という意味ならLittorioさんも中々」







龍田「あれを突き詰めていくと結局肉弾戦になってあなたが最優ってところに落ち着くわけね」

雲龍「……うん? 」
900 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/01(土) 23:34:52.52 ID:vBHxer7X0

< ルールのある競技という幸せ >







雲龍「まぁ、身体能力ならそれなりに自信あるけれど……叢雲は? 」

龍田「あの槍ってこと? 」

雲龍「ええ。さすがに槍を振り回す化け物と斬り結んだ経験なんて無いし」

涼風「それにヒットアンドアウェイでいけば自分よりタッパの無い相手は厳しいぜ? 」

龍田「なるほど……ねぇ少将閣下? 」

提督「龍田、減給」

龍田「やぁん何にも言ってないのに〜 」

提督「自分の女がカタワになるところなんて見たくねぇと何度言えば……勝手に格闘戦なんてやったら本気でキレるからな」
901 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/01(土) 23:35:43.41 ID:vBHxer7X0

< 家庭を顧みた結果の逃走です >







愛宕「でもそれようはお高めの参加料で無制限格闘大会に出場できるってことよね」

高雄「まぁ、元々の給金がそれなりだし」

提督「……………………仕事する」

高雄「え、あの……」

愛宕「別に本気にしなくても〜」

提督「…………」

叢雲「世にも情け無い不貞腐れ顔ってこういうのを言うのね……まぁ、仕事に逃げるくらい大歓迎だけど」
902 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/01(土) 23:36:31.52 ID:vBHxer7X0

< 毎日大金使ってるわけでもないしね >







能代「今の流れで思ったんですけどね」

提督「あぁん? 」

能代「お小遣いってどうしてるんですか? まさか高雄さんたちに管理してもらってはいないでしょう? 」

高雄「していないですよさすがに」

明石「確かにそうですね。一応は毎月のラインとか設定しているんですか? 」

提督「や、特には。別に無くならねぇし」

伊14「えぇ……」

高雄「大人の男としてそれはどうなのですさすがに」

提督「っても……無くならねぇものは無くならねぇからなぁ」
903 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/01(土) 23:38:10.98 ID:vBHxer7X0

< 買わせてしまえば問題は無い >







Littorio「羨ましい……Littorioにもそれくらいの資産があればこんなに自制しなくてもいいのに」

Roma「姉さんは際限無く買おうとするのが悪いだけだと思うけれど」

Littorio「むぅ……」
904 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/01(土) 23:39:12.38 ID:vBHxer7X0

< ピンクな話かと思いました >







天城「さっき廊下の蛍光灯を替えてきたのですけれどね」

扶桑「ええ」

天城「といっても姉様が脚立を持ってきて乗っていたわけで、天城は脚立を支えていただけですね」

扶桑「まぁ、あなた今和服なわけだし。雲龍もその辺はちゃんと配慮でき……あら? 」

天城「そうなんです。あの女今日はプリーツミニだったんです。
天城も当然その辺りは考えて目を逸らしていたわけですけれどね」

扶桑「え、ええ」

天城「立っていると筋肉の動きがはっきり分かるわけじゃないですか。
姉様のスタイルってやっぱり綺麗な筋肉に裏打ちされたものなんですね」

扶桑「まぁ、それは納と…………え? 」
905 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/01(土) 23:40:12.74 ID:vBHxer7X0

< 約束されし予定調和 >







天城「あ、ちなみにピンクのTバックでしたよ? 」

扶桑「…………」

山城「あれの妹だと思い出さずにはいられないわねさすがに」

提督「それを俺に伝える意味が全く分からないんだけど……何を期待してるんだ? 」
906 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/01(土) 23:40:39.61 ID:vBHxer7X0

< 警備府彼女メーカー! >








漣「性格が叢雲ちゃんで顔が叢雲ちゃんで身体が叢雲ちゃんで頭脳が叢雲ちゃんでお料理が叢雲ちゃん! 」

提督「何が面白いんだよこの話……出落ちじゃねぇか」
907 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/01(土) 23:42:54.19 ID:vBHxer7X0

< めげずにリテイク >







漣「じゃあ他のヒトは? テーマは付き合いたい相手で」

山城「姉さま」

涼月「初月」

海風「江風」

漣「…………」

阿賀野「結局出落ちじゃん……」
908 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/01(土) 23:43:49.34 ID:vBHxer7X0

< 夢がひろがりんぐ? >







漣「ぐぬぬ……じゃあもう性格、顔、身体、料理、頭脳、家事の中から三つ! 」

提督「このネタそこまでしてやりたいか? 」

漣「テキトーにお茶を楽しみたいだけなんすけど皆程度とか限度ってものを知らないのが悪いんですよー」

提督「まぁ……じゃあうん、絶対全部の要素違うやつでってのも追加ルールで」

天城「性格が姉様以外なら大概は許容範囲ですね」

龍田「ふぅん? つまり性格が山城で料理が江風ちゃんで家事がLittorioとか? 」

天城「…………姉様でいいです」

雲龍「ちょっとあなた仮にも姉に対してそれはどうなの……? 」
909 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/01(土) 23:44:49.30 ID:vBHxer7X0

< 結局恋への恋って願うより変わった方が早いことばかり >







山城「そんな陰湿女願い下げね」

Littorio「片付けられない相手はちょっと……」

江風「美味い手料理つくってほしいなぁ……」

能代「自分の能力評価に素直といえばまぁ……いえいえ」
910 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/01(土) 23:45:33.66 ID:vBHxer7X0

< 限り無くSOSに近い犯行声明 >








漣「“ 帝国海軍__少将の恋人を誘拐した。期日までに身代金を用意されたし ”みたいな」

提督「早く助けにいかねぇとな」

漣「まぁ、そっすね」

初月「馬鹿極まって肌に触れようとしようものなら……嗚呼」
911 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/01(土) 23:46:54.48 ID:vBHxer7X0

< 同年代姉妹ですのでね >







愛宕「と言ってもそれこそ他人様には誰も彼も恋人に見えるんじゃない? 」

江風「そうか? 江風なンて見た目年齢がもう恋人には見えな……何だよ姉貴」

海風「見えるよ? 江風とあの人でも恋人に、見えるよ? 」

江風「あぁン? 折角姉貴に気ぃ遣って言って……だから何だよ、なぁ? 」
912 : ◆5z7C0EoTrg [sage saga]:2020/02/01(土) 23:47:21.44 ID:vBHxer7X0

ありがとうございました
913 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/01(土) 23:55:30.56 ID:p3AwM1Li0
914 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/02(日) 08:50:09.14 ID:VjmK1K+R0
1乙
915 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/02/02(日) 11:00:31.47 ID:RrBWoWDdO
乙ー

そもそも素直に拉致られるようなのいない気が…
916 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/02(日) 23:34:42.03 ID:5qx4+liGO

< キスがスキ >







山城「ぅん……Zzz」

提督「…………唇擦り減ったり味蕾刮げてたりしねぇかな俺」
917 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/02(日) 23:35:09.99 ID:5qx4+liGO

< スキなキス >







提督「しっかし寒い朝のコーヒーはいいものよ」






山城( あんなに熱いコーヒー流し込んで……だからあんなに唇も舌も、吐息すら、熱いのね )
918 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/02(日) 23:35:42.75 ID:5qx4+liGO

< それはそれ、これはこれ >








提督「ふぅ……おはよう山城」

山城「おはよう。……私にも頂戴」

提督「用意してるけど取り敢えずシャワー浴びてこい。
クリアじゃない頭で飲んでも美味くない」

山城「あなた頭をクリアにしたいから飲むとかっていつも言ってるじゃない」

提督「それにキスがちょっとな。酒飲み煙草喫みと寝起きにキスはしたくない」

山城「……分かったわよ。早めに終わらせてくる」

提督「……ん」
919 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/02(日) 23:36:15.77 ID:5qx4+liGO

< それでも一つ間違えるとという恐怖が >







扶桑「山城は楽しめたかしら」

愛宕「そうねぇ……あなた私たちの部屋に泊まっても大丈夫だったの? 」

扶桑「? どうして? 」

愛宕「どうしてって……うぅん、確かに何度も誰かの部屋に泊まったり泊られたりしてるだろうけど」

高雄「少し前まではできなかったことを考えると……」

扶桑「あの子が泊まり放題なんだから構わないじゃない? 」

愛宕「そうなんだけど……うん、本当にそうなんだけどね? 」
920 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/02(日) 23:37:23.26 ID:5qx4+liGO

< 身体とお話とも言えないことも無い >








扶桑「それとも……ふふ、私襲われるかもしれなかったの? 」

愛宕「まっさかぁ。折角私のベッド貸したんだしゆっくり寝ててよかったのよ」

高雄「……次回はあなたたち二人で寝てほしいところね」

愛宕「えぇ? 楽しかったじゃない? 」

高雄「…………」

扶桑「理由は……まぁ、布団の中でお喋りが続いた、くらいに思っておくわね」
921 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/02(日) 23:38:00.91 ID:5qx4+liGO

< 隙に、キス >








山城「あなたってあなたのクセにコーヒー淹れるのは上手よね」

提督「好きこそ物の上手なれ、ってやつだよ」

山城「ふぅん? 」

提督「山城もキス、上手いしな」

山城「知らないわよ、そんなの」

提督「扶桑とはキスしねぇの? 」

山城「したことがあるのはあなたがよく知っているでしょうよ」

提督「まぁね。……前髪、垂らし過ぎじゃないかお前」

山城「だとして何か問題ぃっ……」

提督「ん……」

山城「ぅ……ん…………ぁっ」
922 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/02(日) 23:39:07.56 ID:5qx4+liGO

< ……莫迦 >









山城「っん…………苦い」

提督「ブラック派なもので」

山城「これがしたくてシャワー勧めたわけ? 」

提督「うん」

山城「そ、そう……なの」

提督「だってお前いつでもディープに貪る様なキスだし。
さっすがに寝起きの口であのキスはヤベ……いてぇよ。はたくんじゃない寝起きの頭を」
923 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/02(日) 23:43:29.72 ID:5qx4+liGO

< その後のことなんてどうでもいいから >







龍田「そういえばそろそろバレンタインだけどチョコは当然としてデートは行くの? 」

瑞穂「いえ、特に考えてはいませんよ」

龍田「ふぅん? まぁ、ここでも二人でいられればいいのかもしれないけど」

瑞穂「はい。…………ふふ、それとも提督をお誘いしてみても面白いかもしれないですね」

明石「…………え? 」
924 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/02(日) 23:44:52.23 ID:5qx4+liGO

< 欲望には素直になろうかと >







山城「やめておきなさいなそんな破滅願望」

瑞穂「冗談です。瑞穂の方から遠慮しますよ」

龍田「落とされちゃうものね」

瑞穂「ええ」

扶桑「えーっと……うん? 」

龍田「……ふふ」

山城「……あなたの矜持が貧弱なのは分かったけれどね、明石には謝りなさいよ、さすがに」
925 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/02(日) 23:45:37.68 ID:5qx4+liGO

< あくまで他人は関係無いのです >







龍田「でもほら、ダブルデートみたいな? いいんじゃない? 」

瑞穂「なるほど? それくらいなら明石さんも……」

山城「……傍目にはあの男が侍らせているようにしか見えないと思うけれど」
926 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/02(日) 23:46:44.31 ID:5qx4+liGO

< 豪華なオマケ >







Littorio「倍率は高いでしょうね。あの人とデートで明石のデートも眺めていられるなんて」

明石「私は二人きりがいいんですけど」

Littorio「あの人とでしょう? 」

明石「当たり前じゃないですか何言ってるんです」

瑞穂「…………」

山城「あなたたちね……何故それで関係が続くのか不思議でしょうがないわ」
927 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2020/02/02(日) 23:47:10.84 ID:5qx4+liGO

ありがとうございました
928 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/02(日) 23:50:35.19 ID:WED4ObaQ0
929 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/03(月) 01:52:01.61 ID:VKTJ4ak/o
930 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/04(火) 02:10:18.41 ID:DfKPk/Ll0
1乙
瑞穂がますます壊れてゆくw
931 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/04(火) 19:30:56.14 ID:+o7tijgo0
瑞穂・江風・海風の着任が2015/08/20そこから毒されずにいる江風って凄いな
932 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/04(火) 22:46:58.26 ID:qbOp46Ae0

< 別に本気で完成させたいわけでも >








雲龍「あなた読書が好きみたいだけれど」

叢雲「そうね」

雲龍「完全自殺マニュアル』って知ってる? 」

叢雲「はい? 」

雲龍「さすがに知らないのね。安心したわ」

叢雲「安心される筋合いは無いんだけど……それで? 」

雲龍「私たちならその本、完成させられる筈よね」

叢雲「はぁ? よっぽどのことが無いと死なない私たちが自殺を完遂するなら一般人なんて肉片も残らないんじゃない? 」

雲龍「そんな予算的にも難しそうなことはしないのよ。
載ってる方法を一つ一つ試して一番苦しまなかった方法が最も苦しまない方法なわけでしょう? 」

叢雲「まぁ、確かに。何度でも試せるのは…………でも結局私たちは死ねないのよね? 」

雲龍「ええ」

叢雲「…………マゾってそこまで身体張るものだった? 」
933 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/04(火) 22:47:45.77 ID:qbOp46Ae0

< まぁ、時代が違うと言われてしまえばそこまでですが >







阿賀野「清少納言ちゃんってさ。やっぱ陰湿女だよね」

能代「はい? 」

阿賀野「別に式部が善人で優秀とかそういうのじゃなくてね、
事あるごとに漢文マスターしてますよー凄いでしょー? って言ってくるのウザくない? 」

能代「分からなくもないけど実際凄いことなわけでしょう? 」

阿賀野「現代でさ、私英語ペラペラなのー凄いでしょー?
あいつ教養無いよねアハハ、とか言ってる女が好かれると思うわけ?
確かに能力は相当あるんだろうと思えてもさ」

能代「……なるほど」
934 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/04(火) 22:48:23.45 ID:qbOp46Ae0

< 愛を見つけた秋 >








能代「それで? 」

阿賀野「うん? 」

能代「何故いきなり時代が千年単位で飛んだような話始めたの? 」

阿賀野「あぁ……雲龍さんくらいかっ飛んでるとさ、
嫌味も嫌味にならないし寧ろどことなく凄さが増すから敵は少なそうだよねって」

能代「そう、かな? 」

阿賀野「あのヒトも生まれる時代と種族間違えてるんだよねー」

能代「やー……あのヒトが能力発揮するのに最適なのは現代だと思うけどなぁ。化物なのも寧ろよかったような……」
935 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/04(火) 22:49:28.57 ID:qbOp46Ae0

< 呼ばれない程来たくなる >







阿賀野「しかもさ、面倒見はそれなりだけどカリスマは皆無に近いから安心して部下にできるよ? 」

能代「確かに」

天城「まぁ、湧きようも無いですからね、カリスマ」

雲龍「カリスマのある存在になるよりカリスマのある男に抱かれる方が幸せだもの」

阿賀野「なるほど。……どっから出てきたんだろうこの姉妹」
936 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/04(火) 22:50:05.60 ID:qbOp46Ae0

< 淫縦なる美玉の宴 >







龍田「お互い半裸で血を啜り合いながら絡み合う扶桑姉妹なんて絵になるじゃない? 」

高雄「まぁ……インモラル甚だしいですけれど」

愛宕「そこがいいんじゃない。一つの極致よね」

明石「中二心もそそられますねぇ」

扶桑「待って、待ちなさいあなたたち。龍田は兎も角あなたたちまで肯定的なのは……何故? 」
937 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/04(火) 22:52:15.59 ID:qbOp46Ae0

< 自若過ぎるのも考えもの >








愛宕「まぁまぁ。何か不都合ある? 」

扶桑「少なくとも生命預け合う僚友に投げる言葉ではないと思うけれど」

愛宕「でも山城はしたそうじゃない? 」

扶桑「え? …………」

明石「何でも受け入れて当然みたいな顔しそうですし」

高雄「ある種雲龍さんより倒錯してますしね」

龍田「怖い姉妹ねぇ〜」

扶桑「……………………」






山城「あの、姉さま? 何故妙に距離を取られているのでしょう……? 」

扶桑「…………」
938 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/04(火) 22:53:20.37 ID:qbOp46Ae0

< 実際綺麗な胸を見続けると癒し効果が云々 >







雲龍「腹上死って正常位が一番可能性高いらしいわよ」

提督「はぁ? 」

雲龍「しかも胸が大きくてクッションにならないと特に不味いらしいの。
心疾患だとかがあると本気で危ないらしいわ」

提督「まぁ、分からんでもないな。……で? 」

雲龍「つまり胸のサイズ的にも私をパートナーにすべきね」

提督「おっぱいと結婚する程下半身脳じゃ

雲龍「健康寿命と結婚するのよ」

提督「……何言ってんだろうこいつ」

初月「そんなものいつも通……雲龍さんは僕の上半身を眺めるのやめてくれるかな」
939 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/04(火) 22:54:16.32 ID:qbOp46Ae0

< 話のタネとしてですよ? >








雲龍「この国では年間四百五十人程度が腹上死しているみたいね」

初月「そんなデータどこから拾ってくるんだ? 」

雲龍「学者じゃないもの。適当に目に付いた都合の良い情報鵜呑みにしているだけ」

涼月「都合の良い……? 」
940 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/04(火) 22:56:01.68 ID:qbOp46Ae0

< 依存しない恋のやり方をおしえてください >







雲龍「あとあなた」

提督「まだあんのか。毎日毎日よくエロい話題無くならねぇな」

雲龍「求道者だから」

提督「……そうかい」

雲龍「ええ。……対面座位が一番好きって言っていたわよね? 」

提督「まぁ、そうだな」

雲龍「甘えん坊に人気でキス大好き胸大好きな男性に支持される傾向にあるんですって」

提督「まぁ、間違ってはいねぇな。別に嫌でもないし」

雲龍「女側だと甘え上手な妹キャラに人気らしくて相手に夢中になる恋愛気質な寂しがり屋が好

海風「お互い甘えたくて依存する私たちに相応しい体位ですね」

提督「……」

雲龍「……」
941 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/04(火) 22:57:19.81 ID:qbOp46Ae0

< 分かりきっていますので >








海風「王子様抱っこ、っていうのは、アリだと思う? 」

涼月「ごめん最初っから意味が分からないんだけど」

海風「お姫様抱っこだと普通に江風が私を横抱きにしてくれるわけでしょう? その逆」

涼月「んん、海風ちゃんが江風ちゃんを横抱きにするってこと? 」

海風「そう。で、ドレスの女がタキシードの女を横抱きにするのはアリかなって」

瑞穂「アリだと思いますよ」

海風「ですよね。……まぁ、瑞穂さんには訊いても意味がありませんけど」
942 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/04(火) 22:58:55.19 ID:qbOp46Ae0

< 同じものを好きな人を好きになれば >







龍田「鈴谷ってちょっとルックスを損なう寸前のカレー狂いだったけど」

天城「そうなんですか? 」

山城「朝から大鍋で仕込んで配り始めるくらいにはね」

伊14「うわぁ……」

龍田「あれで何故か恋人はカレー好きじゃなくてもいいとか言ってたのよねぇ……」

山城「謎ね」

天城「不思議ですね」

伊14「あのさー……至極普通の女の考え方だと思うけど? 」
943 : ◆5z7C0EoTrg [sage saga]:2020/02/04(火) 23:01:28.05 ID:qbOp46Ae0

ありがとうございました
944 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/04(火) 23:09:49.85 ID:+o7tijgo0
945 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/05(水) 08:09:51.49 ID:0P3MeXXIo
946 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/05(水) 23:27:22.36 ID:FDp6MWjV0

< 突発! >







漣「プロポーズされたときの返し選手権! 」

天城「なんですその誰も幸せになりそうも無い過程は」

高雄「擬似体験なんていう虚しいお遊びですか? 」

漣「見事一位を取った方には当選手権大会代表より素晴らしい副賞がございます! 」

雲龍「ふぅん? 」

愛宕「へぇ? 」

海風「なるほど」

提督「意味深な目線くれてるところ悪いけどな、
俺がそんな意味の分からない大会の代表なんてやるわけねぇだろうがばーか」
947 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/05(水) 23:28:08.71 ID:FDp6MWjV0

< まぁでもほら取り敢えずどーぞ >








提督「や、や、やー……俺がやらないのは至極当然としてなんであいつ? 」

漣「江風と初月には拒否されたんで」

瑞穂「それと皆さんの希望ですね」

提督「ふぅん? 」







叢雲「いい? 本気じゃないからね? あくまであいつの酒に釣られただけよ? 他意は無いのよ? 」

江風「お、おう。そこまで念押ししなくても……」
948 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/05(水) 23:29:26.44 ID:FDp6MWjV0

< 壊れたRadio >







提督「や、や、やー……あのさ」

漣「なんです実行委員長。さっさと始めたくて皆さん待ち切れないみたいでございますよ? 」

提督「代表じゃなかったのかよ。……俺の、酒? 」

漣「最初は誰? 」

初月「扶桑さん」

漣「じゃあ、はーい扶桑さーん」

提督「おい……おい、おいお前ら……おーい! 」
949 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/05(水) 23:32:18.67 ID:FDp6MWjV0

< 開会式なんてものは不要ですので >







叢雲「一生……幸せにします。その代わり私を、幸せにしてくれますか? 」

扶桑「はい……喜んで」








漣「どうです? 」

愛宕「言葉じゃなくて演技ベクトルできたわね」

龍田「しなのつくり方はさすがねぇ〜」

阿賀野「あれで籠絡してるんだねぇ」

山城「やろうと思えばあれを本気で見られる男がいると思うと……何とは無しに、気に入らないわね」
950 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/05(水) 23:33:21.93 ID:FDp6MWjV0

< 羞恥系ホームビデオ >








叢雲「あなたが私の幸せです。……いつか一緒に、死んでくれますか? 」

高雄「あなたとなら今すぐにでも。……その代わりその瞬間までは、ずっと愛してください」







雲龍「死んだ後は愛してくれなくてもいいのかしら」

龍田「高雄はその辺シビアだし。全部終わりだと思ってるんでしょう」

Littorio「裏を返せば完全な終わりまで、という意味ですしね」

伊14「二人目から既にとやかく言う流れ? 」

涼月「まぁ、真面目なやつやっても仕方無いし」

山城「というか自分以外には見せられない貌である意味良い方向に壊れてしまうでしょうよ」

瑞穂「見るに耐えないというやつですね」

明石「や、そんなこと無……まぁ、自分のなんて見たくもないでしょうね。
あなたのことですよ初月さん? 何故、撮影しているので? 」
951 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/05(水) 23:34:08.43 ID:FDp6MWjV0

< はたと >








提督「つーか何? 叢雲のセリフと演技も全員分あるわけ? 」

龍田「全員一つずつ書いて入れたボックスから一つ引いてやってるの」

提督「お笑い番組の企画じゃねぇんだからさぁ」

涼風「お笑いみたいにネタに走ったこと書いたりしてねーのかな? 」

明石「しないでしょさすがに。自分に回ってくればいいけど他のヒトだったらですよ?
相手によってはもうそれは酷いことになりますから」

叢雲「というかまず私がキレるけど。ただでさえ無駄に疲れ……私も書かされたけどもしかしてこれ私も、やるの? 」
952 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/05(水) 23:34:56.15 ID:FDp6MWjV0

< 誰も真面目には取り合ってくれませんでした >







龍田「当然」

愛宕「今日のメインよね」

明石「そうですね」

漣「いやぁ、良さげなやつ選んでテキトーに割り振ってやるからって言ったら勝手に騙されちゃってまぁ。チョロいですなぁ〜」

叢雲「……………………あんた、報酬一本追加ね」

提督「なんで俺が……おかしいよお前ら一応上官だよ? ねぇ……? 」
953 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/05(水) 23:37:05.16 ID:FDp6MWjV0

< この場合適正報酬とは? >







初月「ちなみに叢雲にプロポーズする役は抽選だぞ」

叢雲「……はぁ? 」

初月「参加者は全員やりたいみたいでな」

叢雲「…………はぁ? 」

提督「まぁ、叢雲の結構ガチめな返答だしな。
……あ、もしかして俺もやっていいのか? え? いいの? 本当に?
よっしゃあ! テンション上がってきたぁ! 」

初月「叢雲、あともう一本追加してくれそうだぞ、喜べ」

叢雲「……………………はぁ? 」
954 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/05(水) 23:38:21.52 ID:FDp6MWjV0

< いいと思うよ! >






叢雲「あなたのこれからの時間、私にください。
その代わり私のモノならなんでも、私自身もこれからはあなたのものです」

海風「ふふ、叢雲以外何もいらないから、幸せにしてね?
これからも、よろしくお願いしますっ」






明石「あざとい感じにしてきましたねー」

高雄「そこはかとなく恐ろしいような」

愛宕「それをあなたが言うわけ? 」

龍田「高雄はそこはかとなくじゃなくてストレート狂気だから」

山城「別物よね。……あれ今にも本気で抱き締めそうだけど、いいの? 」
955 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/05(水) 23:40:16.25 ID:FDp6MWjV0

< 大会運営委員からのお知らせです >







叢雲「…………疲れる」

提督「もう既に一本目持ってこさせられてんだけどなんなの」

叢雲「あんたも参加しやがったんでしょーが」

提督「まぁそりゃあそうだろう。だって叢雲に告白されるんだぜ? 告白できるかもしれないんだぜ? 」

叢雲「何がいいのよ。こっちは疲れるだけだしこれくらい飲ませなさい」

漣「はいはーい叢雲くん? 皆さんからご提案でーす」

叢雲「出たな元凶」

漣「そんな酷い。……飲んだね? 」

叢雲「そりゃあ飲まないとやってられないわよ。何? 」

漣「素面の叢雲ちゃんじゃないと嫌ってヒトが多いんで続きは次回でーす。じゃ! 」

叢雲「……は? 」

提督「まぁ、分からなくも……抽選まで色々考えておかないとなぁ」

愛宕「そうねぇ〜。はい、おつまみ」

提督「せんきゅー」

叢雲「…………は? 」
956 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/05(水) 23:42:16.52 ID:FDp6MWjV0

< 舞台裏拒否現場 >







涼月「告白役やってくれないのは二人ともいいけどさ」

海風「うん。女物のタキシードって普通に存在してるからね? 」

江風「や、それはいいけどだからといって江風が着る意味」

初月「着てやれよ。僕だったらもう諦めるぞ」

江風「涼月はまだファッション感があるからいいだろーけどさぁ」

初月「海風って本気のレズだっけ? 」

海風「違うと思うよ。単に__さんと江風が特別好きなだけ」

江風「ファッション感ってファッションレズって意味じゃねーンだけど……同じかもう」
957 : ◆5z7C0EoTrg [sage saga]:2020/02/05(水) 23:42:43.15 ID:FDp6MWjV0

ありがとうございました
958 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/05(水) 23:52:25.94 ID:CiKySnLE0
959 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/06(木) 23:08:09.42 ID:3sSPNEGG0

< 朝食後エンジン暖まり始めた頃合 >








提督「この熟しきっていない硬いバナナもそれはそれで……うん? 」

龍田「いえね? そこだけ聞くとショタコンみたいねって」

提督「うん? ……青い果実とかバナナとかそういう連想? 」

龍田「ええ」

提督「雲龍かよお前馬鹿じゃねーの」

龍田「そんな失礼な」

提督「そうか、すまん」

雲龍「あのね、何二人で淡々と完結して……ちょっと、ねぇおかしくない? 」
960 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/06(木) 23:08:54.63 ID:3sSPNEGG0

< で、それを経て続きまして >







雲龍「そういえば節分は誰に種撒いたの? 」

提督「全員で豆撒きしたぞ」

雲龍「私ではなかった気がするけどなんだか記憶が曖昧なのよね」

提督「お前ちゃんと豆に拾い残しなかったか? 」

雲龍「というか記憶が曖昧ということは欲求不満で他を考えられないということだから私じゃない」

提督「恵方巻もなんだかんだいいよな。豪華な助六みたいなもんだし」

雲龍「…………」

提督「…………」

雲龍「…………」

提督「待て待て待て待ておもむろに服を脱ごうとするんじゃない馬鹿女」
961 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/06(木) 23:10:05.01 ID:3sSPNEGG0

< できるとしてしなくてもいいことってあるよね >







雲龍「相手をしてくれない甲斐性無しが悪いわ」

提督「んなこと言われてもだな」

雲龍「構ってちゃんなのよ私。いつでも相手してくれないと泣いちゃうの」

提督「大概一人で何でもでき……お前さ」

雲龍「? 」

提督「一人でどこまでなら行けそう? ラーメン屋とか焼肉屋とか」

雲龍「どちらも行けそうね。行きたくはないけど」

提督「だよな。普通そうだよな……うん」

雲龍「うん? 」







加賀「異次元のものを見るような目で見るなんて失礼な。
本気で食べたいならビュッフェくらい一人で行ってもいいじゃない」
962 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/06(木) 23:12:08.20 ID:3sSPNEGG0

< one for dish,all for one >







天城「えーと……そんなに行きたいんですか? 」

加賀「一度心ゆくまでお酒無しで食べ続けてみたいの。
会話があればそちらに気を取られてしまうから一人で」

天城「うぅん? それここじゃあ駄目なんですか?
料理ジャンルなんて大抵のものは揃えられますよ? 」

加賀「そうではなくて……説明しにくいわね」

阿賀野「加賀さんの言いたいことは分かる気がする。
阿賀野は逆に大抵のもの揃えられる方がおかしいと思うんだけど……」
963 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/06(木) 23:14:58.67 ID:3sSPNEGG0

< 安心と信頼の実績です >






天城「……? 」

加賀「……? 」

阿賀野「や、もう不思議じゃないことくらい分かってるよ?
でもそういうことじゃなくてさぁ……」

天城「? ……話しかけるなと言われれば誰も話しかけてきませんよ? 」

加賀「それはもうイジメの類でしょう。
あなたたちが楽しんでいる真ん中で一人なんて正気じゃいられないわ。
私は赤城さんじゃないんだから」

赤城「加賀さん? あの……加賀さーん……? 」
964 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/06(木) 23:21:50.05 ID:3sSPNEGG0

< 阿吽の呼吸 >







赤城「なんだか最近私の扱いが雲龍さんに寄ってきていると思うんですが」

初月「空母は奇人っていうのがここの常識だからな」

山城「暴飲暴食、変態、アル中、赤城さんね」

龍田「水母も入れるならサイコレズ追加」

海風「しかもメンヘラとかキリングマシンの風味が振り掛けられていますし」

Littorio「列挙してみると酷いラインナップですね」

赤城「まぁ、確かに」

涼風「あたいにも納得の評価だけどさ、赤城さんは評価“ 赤城さん ”でいいのか……? 」
965 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/06(木) 23:23:18.04 ID:3sSPNEGG0

< どっちでも似合うと得だよね >







阿賀野「スマホでSM診断やってみたんだよね」

能代「また変なことを……阿賀野姉ぇにスマホなんて渡さないでほしかったかも」

阿賀野「さすがに盲信はしないけど話のネタとしてさ、ね? 」

能代「別に偏屈なことは言わないけど……ドS判定だったとか? 」

阿賀野「そうそう、よく分かったね」

能代「…………え? 」
966 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/06(木) 23:25:31.37 ID:3sSPNEGG0

< 斜め斜めに、もっと斜めに >







阿賀野「心身共に他人を傷付けることに生き甲斐を感じる変態。サド度100%だって」

能代「えぇ……」

龍田「と、言ってもサディズムにもジャンルというか方向性があるわけじゃない」

能代「んー……? 」

龍田「行き着くところは終局破壊なのかもしれないけど」

山城「精神的か肉体的かでも大分早い段階で分かれるはずね」

愛宕「こう、イかせない方向だとか逆にドライまでトばしちゃうのかってのと」

高雄「単純な暴力だとか? 」

龍田「そういうこと〜」

阿賀野「どっちかというと暴力方向だよねー。テクニックがあるわけでもないし」

能代「そ、そう…………余計話が酷くなったんだけどやめてくれない? 」

龍田「てへぺろっ? 」
967 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/06(木) 23:25:57.80 ID:3sSPNEGG0

< こう、目玉抉り取ったりなんかそういう…… >







能代「でも、暴力指向の阿賀野姉ぇか……」

能代「…………」

能代「…………」

能代「…………」

能代「…………」

能代「…………あれ、なんか結構似合いそうな気がする」

阿賀野「えぇ……? 」
968 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/06(木) 23:27:48.51 ID:3sSPNEGG0

< 動物式可否判定方 >







雲龍「あなたならきっとすぐよ。すぐにサドとして覚醒する筈」

能代「そんなテキトーな」

伊13「でも、雲龍さんに言われると、説得力というか」

雲龍「サンやヴァイスに認められて触り方も上手いわけだから間違い無いわ」

阿賀野「そう? 」

能代「何で妙に嬉しそうな顔するの? 阿賀野姉ぇ? ねぇ? 」

山城「つまり裏を返せば動物全般に避けられガチな加賀さんは」

龍田「マグロな上にやろうとしてもできない女ってことね」

加賀「…………」
969 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/06(木) 23:28:57.13 ID:3sSPNEGG0

< 夢で逢いましょう >







赤城「えーっと……避けられるどころかあからさまに嫌われているような存在は? 」

龍田「相手がいないのでサドとかマゾは関係無い、ということですねぇ〜」

江風「昼間っから何ひでー話……こんな時間から赤城さンの薄ら笑いとか見たら夜寝れなくなりそうだなぁ」
970 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/06(木) 23:31:00.83 ID:3sSPNEGG0

< 昼間の話は全く関係なんて無いけれど >







提督「ん……何か今日は妙に積極的な……え? 別に嫌じゃないけど…………こういう加賀も好きだぜ? うぅん? 」
971 : ◆5z7C0EoTrg [sage saga]:2020/02/06(木) 23:31:27.63 ID:3sSPNEGG0

ありがとうございました
972 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/06(木) 23:32:48.56 ID:jkJDoGtC0
973 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/07(金) 08:12:57.54 ID:FfWCGGh9o
雲龍…
974 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/07(金) 22:06:37.99 ID:pfjMpV3cO

< 一つに集中してしまえばあとは >








江風「江風たちって現代っ子どころか子供だった時期すら無いけどさ」

海風「うん」

江風「現代っ子って変に情報多過ぎて不安になったりしないのかな。
今は怖いくらい仲が良い家族だけどそれは自分の為で二十歳の誕生日に両親離婚するンじゃないか、とか」

海風「さすがにそれはいても極々少数派だと思うけど……あのさ」

江風「うン? 」

海風「__さんと高雄さんが決定的な喧嘩したら実際そうなりそうだよね」

江風「……確かに」
975 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/07(金) 22:07:25.78 ID:pfjMpV3cO

< 成立過程に問題はあれど >








高雄「私とあの人の決定的な喧嘩なんてそれこそ子供をつくるかつくらないか、くらいだと思いますが」

愛宕「つまり生まれた後のことっていう前提条件からして成り立たないわけねー」

叢雲「更に言うとその条件が揃ったときに明石はもう存在していないかもしれないのね」

漣「そんなしみじみ言うことじゃ……あれ、もしかして叢雲ちゃんって、本気で、鎹……? 」
976 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/07(金) 22:08:15.36 ID:pfjMpV3cO

< 遊んだ後の超過勤務程怠いものは無いが >








龍田「そういえばどうでも良くて気付かなかったけどいないわね、眼鏡」

山城「大淀みたいなのしかいなさそうだしいいじゃないいなくて」

龍田「それもそうね」

提督「まぁ、待て。眼鏡は眼鏡で中々雰囲気も変わって

海風「眼鏡、いただけます? 」

提督「あぁ、丁度今暇だし伊達くらい買いに……あっ、おーい悪いやっぱ仕ご……うぅん」

高雄「……今日中ですからね。私じゃあ判を捺せないのもあるんですから」
977 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/07(金) 22:09:22.14 ID:pfjMpV3cO

< 彼方此方そして彼岸へ >








明石「や、てーか友人として言わせてもらいますけど大淀アレで裏表少ないまだまともなヒトですよ? 」

龍田「知ってる」

山城「だから駄目なのよ」

涼風「あんたらの裏表が酷過ぎるだけじゃねーかな」

龍田「知ってる」

山城「だから駄目なのよ」

明石「まぁ、そう言われるとどうしようも。
……私もどちらかというとこちら側になっちゃったしなぁ」
978 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/07(金) 22:10:30.34 ID:pfjMpV3cO

< 八方塞がり一条の光望んで >








涼風「明石さんはあっち側だと思っていたかったのにな」

明石「本当ね。どうしよこの先」

漣「このまま研究が順調に進んで“ 艦娘 “に子供ができるようになれば」

涼風「危険因子扱いされて特務あたりに消されるな」

江風「というか高雄さンに暴露た時点で終わりだろどう考えても」

漣「逆に研究が遅々として進まず成果が出なければ」

天城「更迭無ないし異動ですね」

明石「ひっどい話……ふふ」

涼風「笑ってる場合でもなさげだけど……まぁ、笑うしか無いよなここまで落ちてくると」
979 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/07(金) 22:13:44.01 ID:pfjMpV3cO

< 穿いてる方はまぁ…… >








Littorio「この国に来たときから不思議なのですけれどね」

高雄「? 」

Littorio「何故パーティでもないのにイヴニング・グローブを、と」

高雄「そう? 私あんまり見ないけれど」

Littorio「リアルではまぁ……ほら、創作物の方だと」

高雄「そうなの? 漣さん? 」

漣「たぶん二次元の特異性ってやつっすね。
漣はそもそもイヴニング・グローブなるものが分かりませんけど」

叢雲「オペラ・グローブでもいいんだけどあれよ、ドレスだとかを着るときの長手袋」

Littorio「何故制服に合わせたり幼い子でも頻繁に使っているのかな、と」

高雄「ん……そういえばでも海風さんが時々穿いているわね」

漣「それつまりそういうことっすよね。ご主人様ってアレ好きなのかな」

叢雲「好きそうじゃない? あいつ時々女より女ものに詳しいときあるし拘り酷いわよ」

高雄「確かに」

Littorio「そうですね」

漣「はぁ。……ま、気分だけでも清楚っぽくなれそうだし。
ここのヒトは常用でもいいかもしれませんねぇ」
980 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/07(金) 22:14:36.37 ID:pfjMpV3cO

< 納得のいかないこと >








Littorio「あんな人の趣味はいいんです。それでもこう、不思議なのです」

漣「まぁ……本当に特異性としか言い様無ぇんですけどね、
制服擬き着て戦ってる漣たちがとやかく言えます? 」

高雄「なるほど」

叢雲「ま、そうね」

Littorio「そう言われると……でも…………むぅ」
981 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/07(金) 22:15:14.38 ID:pfjMpV3cO

< 数年越しの結末 >







Roma「というか姉さんの戦闘衣はドレスでもないのにグローブじゃない」

Littorio「あ……」

漣「えぇ……」
982 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/07(金) 22:15:49.63 ID:pfjMpV3cO

次スレの季節ですね……

ありがとうございました
983 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/07(金) 23:06:45.05 ID:gDw5Qdu80
984 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/08(土) 10:08:54.83 ID:a/TzX7Xw0
1乙
数日空けて見に来るだけで何話も進んでいる喜び
985 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/08(土) 23:40:52.60 ID:oles0ZMEO

< 何の? >







高雄・愛宕

扶桑・山城

海風・江風・涼風

Littorio・Roma

初月・涼月

阿賀野・能代

伊13・伊14







赤城「なんというか……こう羅列してみると余計酷さが増してきますねぇ」
986 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/08(土) 23:43:53.51 ID:oles0ZMEO

< どうでもいいこと >







雲龍「妹ラインナップの酷さ? 」

天城「姉ラインナップの酷さでは? 」

雲龍「ふぅん? あなた高雄や扶桑がまともじゃないと思ってるわけ? 」

天城「あの人にイかれている時点でまともではないと思いますが」

雲龍「確かにそうね」

高雄「まったくもって」

扶桑「反論なんてできないわね」

愛宕「そうねぇ。…………でもこう、なんとはなしに雲龍がいるだけで姉の方が酷い気はしてくるわね。
自分が妹とか関係無く」
987 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/08(土) 23:45:11.96 ID:oles0ZMEO

< さて、ほんっっっっと久し振りにアンケートでも>








Q.結婚して幸せそうな相手とは?





A.
1位.愛宕
2位.高雄
3位.天城
殿堂入り.__、叢雲





叢雲「内容にはノーコメントだけど」

提督「俺は兎も角としてお前が殿堂入りってどういうアンケなんだろうな」

叢雲「複雑……少しだけ安心するけど、私はちょっと確定みたいな空気が怖いわ」
988 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/08(土) 23:46:06.79 ID:oles0ZMEO

< 女としてというよりは妻として >








叢雲「というか高雄姉妹だと愛宕の方が高評価なのね」

提督「みたいだな」

叢雲「私はそもそも扶桑とか加賀の方が高いイメージあったんだけど」

提督「自分で言うのもなんだけど俺みたいなやつを高水準でサポートしつつ家事ほぼ万能でしかも綺麗とか他とは一線を画すと思うぞ」

叢雲「まぁ……」

提督「それでいて自分の弱みも見せてくれるとなれ…………

叢雲「うん? 」

提督「なんでもない。…………叢雲が殿堂入りなのってつまりそういうことなんだろうなぁ」
989 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2020/02/08(土) 23:46:33.48 ID:oles0ZMEO

ありがとうございました
990 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/08(土) 23:56:52.20 ID:y7bjI/pq0
991 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/09(日) 00:04:22.87 ID:1GGu+U240

>>985
あれ松風と旗風は?と思ったが双方とも酷さが無いか
992 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/15(土) 23:07:29.31 ID:5skzmcYK0

< 報告・連絡も要りません >






鹿島「えーっと……相談があるんです」

時雨「嫌だ」

鹿島「ちょ、一回くらい聞いてくれてもよくありません? 」

時雨「嫌だったら嫌だ。イ・ヤ・だ」

鹿島「なんなら触りだけで構いませんし」

時雨「触りって話の要点のことじゃないか」

鹿島「あれ、知ってました? 」

時雨「まったく……馬鹿にして。そんなヒトの話は聞かないよ」

鹿島「そこをなんとか。時雨さんくらいしか話せないんですよ、色んな意味で」

時雨「そうかい。…………僕は余計うんざりしてきたよ、色んな意味で」
993 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/15(土) 23:08:41.42 ID:5skzmcYK0

< いつでも、待ってます >







加賀「あ、そういえば」

提督「加賀にしては珍しい入り。何? 」

加賀「この前漣たちが陰湿で救えない嫌がらせをしてきたじゃない」

提督「ん……素で百万貸してくれるかどうかってやつな。悪かったよ」

加賀「どうでも。……あれ実はあなたを信頼しているからあなたの信頼する漣を信頼していたの」

提督「ふーん……」

加賀「失った信頼、返して? 」

提督「はい」

加賀「……はい? 」

提督「どーぞ? 」

加賀「はぁ。…………腕と胸を広げて目を瞑るのが正気とは到底おもえないけれど、何? 」
994 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/15(土) 23:09:50.30 ID:5skzmcYK0

< 普通 > x > " さすがに ” >







提督「生命だぞ、生命。俺が捧げられる最大限」

加賀「仮に私がそれを受け取ったとして」

提督「うん」

加賀「そのまま高雄に譲ったとしたらそのまま殺されてもおかしくないわねあなた」

提督「や、そんなわけは……無いよな? 」

高雄「ありませんよそんなの……さすがに」

提督「おう。…………さすがに? 」
995 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/15(土) 23:10:49.54 ID:5skzmcYK0

< 感じ慣れた嫌な感覚 >







時雨「はぁ……で? 」

鹿島「こう、自意識過剰だとかナルシストだとか変な感じに取られてしまうかもしれませんけど」

時雨「言い訳はいいから。何? あれだけ食い下がってまだ引き延ばすわけ? 」

鹿島「…………」

時雨「…………」

鹿島「…………」

時雨「…………言わないなら部屋戻るけど」

鹿島「満潮さんに好かれた気がするんです。こう……ただの友人以上に」

時雨「」

鹿島「…………」

時雨「」

鹿島「…………? 」
996 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/02/15(土) 23:12:11.35 ID:5skzmcYK0

< 変というよりは(大)変とか(異)変の類い >







鹿島「? …………時雨さん? 」

時雨「あー……そう」

鹿島「そうなんです。事実だとして私はどうすれば正解なのでしょう? 」

時雨「そっかぁ……いや、そうだよなー……うん」

鹿島「? 」

時雨「このヒトよく気きくし他人に敏感だし龍田たちの歪んだセンス見てたから忘れがちだったけど頭も人付き合いも良いんだよなぁアハハッ」

鹿島「あの」

時雨「これは僕のミス、というか侮っていたわけだよね。
鹿島さんって善人ぶった馬鹿ではない部分あるんだもん」

鹿島「何かやたら失礼なことを呟いていません? 大部分偽善者馬鹿だと言いませんでした? 」

時雨「はぁ……」

鹿島「……」

時雨「……」

鹿島「……」

時雨「…………あれ、まだいたの? 」

鹿島「せめて誤魔化し方くらいはもう少し気を遣ってほし……そんなに変な話でした? 」
997 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2020/02/15(土) 23:15:01.74 ID:5skzmcYK0

大変低速ですが次の方へ

【艦これ】提督「俺と……高雄と愛宕」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1581775360/

次の方でもどうぞよろしくお願い致します
998 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/15(土) 23:56:52.20 ID:dlt4CjZR0
999 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/16(日) 02:05:46.63 ID:ocsAYkZio
お疲れ様です
1000 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/16(日) 13:35:24.88 ID:FqwRhk1C0
1乙
1001 :1001 :Over 1000 Thread
               | ///////i!、\ \ ヽ
   、 ,          |/// / ツ/// /i 1!、 \ ヽ ヽ
  エIIエ ふ イ 大. お  |// //// // /.| ||i;゛、   ヽ ヽ  、
  .Eヨ     | .申 , れ  .|/ /リ{ {{{{// / i | ||i .!ヾ   ヽ `、 ヽ
           ̄    |.//{ Y'''''/ /ノ |.|!||! 、i ヽ    `、 、
  、 ァ .つ | 十    |///| { ,,;;;;i :: |.|ii ii、 i  !    i  i
  ┐用 .う  .レ.cト、   |シ从|.|,,,;;;" ̄~"|.|.ii ヾ、、 ヽ    i  i|
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