このスレッドは1000レスを超えています。もう書き込みはできません。次スレを建ててください
【シンフォギア】少女「転生したから安価とコンマで月を破壊する」  女神「MRKM」
	- 391 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/19(日) 04:49:42.79 ID:GQqcv/hQ0
-  すまんかった 
- 392 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/19(日) 07:11:25.79 ID:spqSML0SO
-  やっちゃったもんは仕方ない、人気のない脇道なら問題ないだろうしそのままエルザが起きるまで様子を見る。もちろん縛るなりで行動は制限してから 
- 393 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/19(日) 12:47:20.66 ID:upy2rMdBO
-  ノイズでもないバケモノが現れた現状でオオゴトも面倒事も増やしたくないから用が済んだら必ず帰す、と約束した後に>>390 
- 394 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/01/20(月) 03:12:50.75 ID:GebF8NUT0
-  翠「〜んっ!」 
 
 エルザ「あっ!」
 
 相手がエルザさんだとわかった瞬間思わず私は口を塞いでいた手を無理矢理振り解いて振り向き
 
 エルザ「ぎゃっ!ォ゛ウッ...」
 
 反射的に目潰しと腹パンを喰らわせてしまいました
 我ながら身体に染みた恐ろしい護身術(?)です、ほぼ無意識のうちに3連鎖が終わっています
 まぁそれを教えてくれたししょーはこれを1秒もかからずに終わらせるんですが
 
 「Imyuteus amenomurakumo tron」
 
 とはいえこんな不意打ち紛いのことをしてきたエルザさんです、きっとすぐに反撃が来るでしょう
 私は流れるように勇者ギアを纏い...
 
 翠「...あ、あれ?」
 
 エルザ「...」
 
 し、しんでる!
 
 よく見てみると、そこには完全にのびているエルザさんが倒れていました
 
 翠「私また何かやっちゃい...過ぎました?」
 
 と、とりあえず起きてから暴れられても困るので手首だけでも何かで縛るなりして
 紐とか特にないので私のネクタイでいいですかね
 
 翠「よいしょ...それで」
 
 ここからどうしましょ...あれ?もしかしてこの状況誰かに見られたらむしろ私がエルザさん襲った感じに見えません?見たところエルザさんは武装も何もしてないっぽいですし...いや流石にそれは...いやでも...
 
 
 エルザ「」
 
 
 
- 395 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/01/20(月) 03:13:38.16 ID:GebF8NUT0
-  ・・・ 
 
 エルザ「...はっ!」
 
 翠「あ、起きました」
 
 良かったです、まだ誰にも見られてません
 あやうく被害者のはずが加害者になるところでした
 
 エルザ「一体何が...あっ目がァ!目とお腹がァ!」
 
 即座に色々と思い出したのか小声で叫び悶えるという器用なことをしながら、涙ぐんだ瞳でこちらを見上げてきます
 
 エルザ「ぐうっ...い、いきなりだったのは悪かったでアリマス...でも今は戦う意思はないから、話を聞いてほしいのでアリマス...」
 
 翠「いえ、あの...私もいきなり攻撃してすみませんでした...」
 
 よく確認していなかったのでこれは場合によっては過剰防衛だったかも
 普通敵対してる人に後ろから口を塞がれたりなんてしたら過剰も何もないんですが、とはいえ罪悪感というものは少なからずあります
 もし私でなく響さんだったら手を出すより真っ先に話し合いを持ちかけて、今回であれば相手もそのつもりだったので丸く収まってたでしょうし
 
 エルザ「敵に頼み事なんて、というのはわかってるでアリマス...でも!」
 
 翠「困っているんですよね?なら話を聞くくらいならしますし、内容によっては助けもします」
 
 エルザ「!」
 
 翠「私は他の皆さんほどお人好しではないですが、人でなしにはなりたくないので」
 
 あとさっきの目潰しと腹パンのことを水に流せればいいなという淡い期待も
 
 翠「それに、わざわざS.O.N.G.に、ではなく私にこっそり接触してきたということは、白旗は上げられないけど切羽詰まってる内密での頼み事がある、ということでしょうし」
- 396 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/01/20(月) 03:14:15.89 ID:GebF8NUT0
-  そう、もし戦いをやめる等の内容ならS.O.N.G.に堂々と、それが無理でも一番手を伸ばしてくれそうな響さんあたりに接触するはず 
 そうでなく私のところに来たということは、敵であることは変えられないけど私に頼むしかないことがあるということ
 ...これで単に弱そうだから適当に理由付けて不意打ちしようとしただけとかだったら物凄く恥ずかしいですけどね
 
 エルザ「感謝するでアリマス」
 
 翠「ただしここから連れ出すにしてもちゃんと帰らせてくれること、立場上というかこれまでの行いというか、そういうのでこれ以上敵に捕まったりすると私の自己防衛の信頼とかがガタ落ちしてかなり怒られます」
 
 エルザ「うわぁ...あ、安心してほしいでアリマス、ノイズでもない変なバケモノ...あんなものが現れた現状、オオゴトも面倒事も増やしたくないのはこちらも同じ、用が済んだら必ずかえすでアリマス」
 
 今ちょっとひきました?ひきましたよね?
 
 エルザ「そうとなったら...あの、コレ...」
 
 翠「あ、忘れてました」
 
 戦う意思はないと言っていましたし、何よりここから先は最低限お互いの行動くらいは信用しなければいけない場面
 彼女の手首を縛っていたネクタイを解き、手を貸して立たせます
 
 エルザ「ふぅ...じゃあ、一緒に来てもらうでアリマスよ」
 
 翠「はい...ん?え?」
 
 
 パリンッ
- 397 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/01/20(月) 03:14:55.24 ID:GebF8NUT0
-  ・・・ 
 
 ところ変わって何処かの建物の中
 突然そこにテレポートさせられた私はエルザさんの案内に従い歩いています
 
 翠「一応あの本部ってテレポート出来ないようになってるんですが」
 
 エルザ「例外がないわけないでアリマス、そしてその例外の番号を割り当てるのも難しいことじゃないでアリマス」
 
 翠「あと話を聞くって話だったような」
 
 エルザ「話は目的地に着く間にするでアリマス、何より見たほうが多分早い...それに、お前はきっと断らないでアリマス」
 
 うーんそこまではっきり真っ直ぐ言われてしまうともう強く言えません...
 
 翠「そこまで信用してくれるなんて、どういう風の吹き回しですか?」
 
 エルザ「そ、それは...って、そんなことより話をするでアリマス!」
 
 えぇ...
 
 エルザ「実は、あのバケモノの残骸...あれをミラアルクに注入してしまったら、苦しみだして」
 
 翠「はぁっ!?ノロを注入したんですか!?」
 
 エルザ「お、おっきい声出さないでほしいでアリマスよ...」
 
 いやいや何やらかしたのかと思ったらとんでもないことやらかしてるじゃないですか!
 
 翠「何でそんなことしたんですか!」
 
 事の重大さが本当にわかっているのか怪しいエルザさんに対し、思わず声を荒げてしまいます
 
 エルザ「えっと...」
 
 
 
 コンマ下
 奇数 行けそうな気がしたから(好奇心?)
 偶数 注入すれば身体能力の向上や延命に役立つと聞いたから
 ゾロ目 注入してしまったというかされてしまった
- 398 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/20(月) 03:18:50.09 ID:PimSPoG70
-  すかぽんたん! 
- 399 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/01/20(月) 03:39:19.29 ID:GebF8NUT0
-  エルザ「なんか、行けそうな気がしたのでアリマス」 
 
 翠「そんな時の王者みたいな理由で!?」
 
 もっと仲間の身体大切にしてあげて!?
 あーいえ、むしろ藁にもすがる思いでやってみてダメだったパターンかもしれませんけど
 
 エルザ「それで、こんな風に...」
 
 とある部屋の前に立ち、ドアを開けるエルザさん
 中には...
 
 
 
 ミラアルクさんの様子安価下
 (ノロで苦しんでるのか、むしろ暴走状態なのか、変な化学反応が起きてもっと別の様子なのか)
- 400 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/20(月) 03:46:07.95 ID:x/a8bVGCO
-  ノロの暴走で亡くなった某親衛隊員よりはマシだけど身体の一部が荒魂化+徐々に意識を奪われてる状態 
- 401 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/20(月) 09:57:08.51 ID:gTkWYQP10
-  殆ど言動は何言ってるかわからないけどまだギリギリミラアルクの自我は残ってそう、ただ対策しないとあまり長持ちもしなさそう 
- 402 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/01/21(火) 02:37:40.89 ID:itq0X+mU0
-  ミラアルク「ぐ...ぅ...アァ...」 
 
 エルザ「ミラアルク...」
 
 そこにいたのは間違いなくミラアルクさん
 しかし所々身体が荒魂に侵食されていて、身体とは別の黒い部分が根付きそこから橙の目が開いています
 ミラアルクさん自身の目も普段以上に濃い橙に光り、同じ色の霧のようなものが全身から
 
 ミラアルク「どう...て...ソイツ...ガぁッ...!」
 
 エルザ「もう背に腹は変えられないでアリマスよ!やはりもっとよく考えるべきだったんでアリマス...血だって、まだ大丈夫だったのに!」
 
 ミラアルク「ぐゥ!...出て、来るん...ないゼ!...あァア!」
 
 何かを...ノロが荒魂になったものを押さえ込もうとしているのか、苦しそうな声を上げるミラアルクさん
 
 翠「自我はまだ保てているようですが、それも時間の問題...なんて厄介な事を...」
 
 かといって体内に注入されたノロの完全な排除の仕方なんて知りませんよ...いえ、手術で抜くのが定番なんでしょうが
 それともう一つあるとすれば荒魂側が自ら抜け出ることでしょうけど、それは大荒魂レベルの意思を持つ荒魂でない限り無理でしょうし
 アスクレピオスなら...しかし荒魂という擬似生物が果たしていわゆる虫歯菌と同レベル扱いで消えてくれるのかどうか
 
 翠「可能性が高いのは荒魂の切除と身体の回復を同時に、でしょうか」
 
 すでに多くの部分が侵食されているため、そこを切除しただけでは恐らくすぐに息絶えてしまうでしょうし
 しかしそれをするにしても意識を保ったまま行えば精神的に...麻酔か気絶をさせないと危険ですが、荒魂の方の意識が途切れることってあるんでしょうか...あっでもねねちゃんは普通に寝たりしてたような
 
 
 
 安価下
 1 ぶっ飛ばして意識刈り取る!(荒魂も気絶するかは判定)
 2 このままやる!(ミラアルクさんの精神が無事かどうかは判定)
 3 その他(記述)
- 403 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/21(火) 02:52:31.77 ID:KrfowqX7O
-  3 御刀の持ち主に念話で一回相談してから1を試す   
 全身麻酔やらないでこのままやるのはアカン
- 404 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/21(火) 11:06:45.14 ID:Q8ikR7ZKO
-  3 ぶっ飛ばす前に一応アクスレピオスで浸食を緩和できないか試そう 
- 405 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/01/22(水) 03:29:30.90 ID:Qq40VOba0
-  翠「とにかく時間はかけられません!」 
 
 私はギアペンダントを2つ取り出し、まずそのうちの1つを聖詠によって起動させました
 
 
 「Imyuteus amenomurakumo tron」
 
 
 纏うはアメノムラクモ
 私がギアを纏ったことに気付いたエルザさんがギョッとした後、ほんの少し警戒してしまったようですが
 説明する時間すら惜しいのが現状です
 
 翠「エルザさん!床に突き刺せるくらいの硬さのナイフか何かありませんか!早く!」
 
 エルザ「えっあっはいでアリマス!」
 
 私はエルザさんから受け取ったカッターをミラアルクさんの影に向けて突き刺します
 
 
 『影縫い』
 
 
 ミラアルク「ッ...」
 
 もし荒魂に抗うあまり暴れられては、どんな形で荒魂を除去するにしても手元が狂いかねません
 動きは止めさせてもらいます
 
 翠「次に!」
 
 そして今度はもう1つのギアペンダントの出番
 
 
 「Healing almighty Asclepius tron」
 
 
 アメノムラクモからアスクレピオスにギアチェンジした私
 『影縫い』はアメノムラクモのアームドギアではなく普通のカッターを使った為アメノムラクモのギアを解除した今も継続中です
 
 翠「アスクレピオスっ!」
 
 一応、荒魂が虫歯と同じ要領で消し去れないかを試す為アスクレピオスの光をミラアルクさんに注ぎ始めました
 もしこれで上手くいけば万々歳、ダメだった場合はやはり無理矢理にでもミラアルクさんの意識を刈り取り物理的にいくしかありません
 
 翠《刀使の誰か!聞こえてますか!》
 
 けれどそれ以外の方法があるのなら...私は何か情報が得られないか、御刀の向こうにいるであろう刀使の皆さんに呼びかけます
 
 
 
 コンマ下1
 奇数 緩和成功!除去が楽に出来そう
 偶数 変化なし
 ゾロ目 アスクレピオスは荒魂も体内に入ったやつなら消せる
 
 刀使メンバーとの相談結果内容安価下2以降
- 406 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/22(水) 03:36:07.88 ID:5arVGzlb0
-  55% 
- 407 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/22(水) 03:46:26.29 ID:9tmS684gO
-  まさかのゾロ目 
 
 今度はやる気なさそうな刀使が出る
 一連の流れと奇跡的に取り除いた事を説明すると《暫くは絶対安静にさせろ。いくらノロが無くなったとはいえ荒魂に支配されかけたんだ》と言われる
- 408 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/22(水) 13:58:04.68 ID:IhBBqdIPO
-  ノロを注入された人がいると伝えるとよく出る人から「他にノロを隠し持ってないか今すぐ聞き出せ!一体何処から手に入れたんだ?」、切歌のようにデスが口癖のお姉さんから「悪い事言わないからすぐにそこから離れるデス!何か嫌な予感がするデス!」 
- 409 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/22(水) 16:32:00.18 ID:1ZzRXuXA0
-  これって翠ちゃんまた行方不明になってない?  
 安価下
- 410 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/01/23(木) 03:59:00.23 ID:4K4jnW9r0
-  《ん?おー、マジで来た...何だ?急用か?》 
 
 呼びかけに答えてくれたのはいつものチョコミント狂いさんではなく
 気怠そうな感じを隠そうともしない刀使の人でした
 
 翠《実は...》
 
 私は現在の状況の説明と相談をしようとして...
 
 
 エルザ「ミラアルク!」
 
 ミラアルク「あれ...身体が...」
 
 
 意外にもあっさりと、事が上手く運んでいることに気付き
 思わず固まってしまうのでした
 
 翠「ッ、Stealer Imitator tron」
 
 ギアをイミテーターに変え、ミラアルクさんの身体の荒魂侵食度を解析します
 すると驚くべき事に、荒魂はノロ一滴分も残さず綺麗に消え去っていました
 
 《おい、どうした》
 
 翠《あーえっと...すみません、大丈夫になりました》
 
 《は?》
 
 アスクレピオス...おそろしい子!
 いや本当に、いくらなんでもアスクレピオスにそこまでの力はないと思ってましたから驚きです
 というか逆にどこからは対応出来ないんでしょう...
 
 《まー問題無くなったんなら...いや待て、せっかくだ、なるべく細かく丁寧に全部話せ》
 
 翠《え?》
 
 《そっちから焦った声で通信繋げてくるって事はそれなりの事が起きたんだろ?それに...》
 
 翠《それに?》
 
 《無駄話じゃない長話なら合法的にサボれる》
 
 翠《あー...》
 
 エルザさんがミラアルクさんの身体をペタペタ触りながらおかしな所が残っていないか確認している間、私は事の顛末を念話で伝えました
- 411 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/01/23(木) 03:59:40.31 ID:4K4jnW9r0
-  ・・・ 
 
 《何つーか、チートだなそのアスなんとか》
 
 翠《ですよね》
 
 久々に俺TUEE系転生特典かよ!とか思いました
 でもこのギア転生特典じゃないんですよね...そこはあまり重要ではありませんけど
 
 《ま、別の世界の道具だしな、羨ましがったってしゃーない...それよりそのノロを身体に注入したやつ、暫くは絶対安静させろ》
 
 翠《やっぱりその方がいいですか?》
 
 《いくらノロが無くなったとはいえ荒魂に支配されかけたんだ》
 
 荒魂に支配されかける、これは単にノロを注入すること以上に危険な事です
 それにアスクレピオスの効果自体不明な点も多く、それも異世界の力に対してのは尚の事
 
 《あー!薫が1人で通信してるデース!》
 
 《おい!変化があったら呼べと言ったろう!》
 
 《やべっ》
 
 ここで御刀の向こうには今まで1人しかいなかったことが判明しました
 どおりで堂々とサボり宣言を...
- 412 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/01/23(木) 04:00:56.55 ID:4K4jnW9r0
-  そして私が所々補足しながら気怠そうな刀使の人、もとい益子薫さんが他の刀使の人達にここまでの経緯を説明しました 
 するとノロを注入した、という部分にいつもよく念話に出るチョコミント狂いさん、もとい姫和さんが真っ先に反応し
 
 《他にノロを隠し持っていないかすぐ聞き出せ!一体何処から手に入れたんだ!?》
 
 翠《わ、わかりました》
 
 有無を言わさぬ勢いに私は念話越しではどうせ見えないのにも関わらず反射的に大きく頷きながら返事をします
 
 翠「あの、エルザさん、ミラアルクさん」
 
 そしてふっと切り替えてから、目の前の2人に声をかけます
 
 ミラアルク「!」
 
 エルザ「あっ...その、助かったんでアリマス、よね?」
 
 まだやや警戒...けれどさっきまでよりは少しマシになっているミラアルクさんと
 大分警戒心を解いてくれているエルザさん
 私はエルザさんの言葉に頷きながら続けました
- 413 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/01/23(木) 04:03:16.92 ID:4K4jnW9r0
-  翠「体内の荒魂...ノロは完全に消滅、侵食されていた部分も治った筈です...ただそもそもノロ自体未だ解明されてない部分も多数ありますから、とりあえずミラアルクさんは暫く絶対安静にしておいた方がいいです」 
 
 アスクレピオスの効果についてのところは伏せて置きましょう、余計な不安まで煽ることはありません
 ただノロについてはどうしようもないので、多少の注意程度は
 
 翠「それより、他にもノロを持っている...なんてことはありませんよね?それに、何処で誰からそんな物を」
 
 
 
 コンマ下1
 奇数 荒魂の残骸を回収して自力で
 偶数 渡された物
 
 誰から?安価下2
 (コンマ下1が奇数の場合のみ採用)
 
 (翠「ゆ、行方不明になっててもバレなければセーフ」
 
 女神「バレないと思ってるところがすごいですね」
 
 翠「いやもう前科がね、ありますから...バレたくないですね...」)
- 414 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/23(木) 04:05:51.15 ID:DvGzC5BEO
-  あ 
- 415 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/23(木) 04:17:33.83 ID:4K4jnW9r0
-  風鳴訃堂 
 ダメなら安価下
- 416 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/23(木) 04:18:21.07 ID:4K4jnW9r0
-  お、ID一緒じゃん 
 自演みたくなってしまった
- 417 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/01/23(木) 04:24:18.07 ID:4K4jnW9r0
-  犯人は判明しました、誠に勝手ながら家族はノーカンとさせてもらいます 
 安価下にしてください
- 418 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/23(木) 04:28:16.26 ID:tYHKgq970
-  渡された物なら偶数では? 
 安価なら…肌が若干肌白い謎の女性からで(タギツヒメ?)
- 419 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/23(木) 04:29:45.37 ID:tYHKgq970
-  あ、偶数と奇数の内容逆では?の意味です 
- 420 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/01/24(金) 02:22:07.12 ID:IrcTuOdZ0
-  *** 
 偶数の場合、の間違いですね、申し訳ありません
 改めて奇数判定で進めさせていただきますが、諸々のお詫びとして謎の女性()も登場確定とさせていただきます
 ***
 
 
 エルザ「実は...お前達があの怪物と戦ってた時...トドメは第三者の横槍だったようでアリマスが...わたくしもあの場にいたのでアリマス」
 
 翠「つまり...?」
 
 ミラアルク「飛び散った残骸を少しばかりこっそり回収させてもらったんだゼ、結果はご覧の有り様」
 
 何やってんですかこの人達...普通得体の知れない怪物の体液を注入しますかね...
 
 翠「好奇心は何とやらって聞いたことないですか?」
 
 エルザ「わたくしめらはネコではないのでアリマス!」
 
 そこじゃない!そこじゃないです!
 
 翠「はぁ...で?他にノロを持ってたりは?」
 
 
 
 コンマ下
 奇数 まだある
 偶数 もうない
 ゾロ目 ない(ないとは言ってない)
- 421 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/24(金) 02:23:41.59 ID:92Jdx7CAO
-  黒フードはお母さん達なのか生き残った親衛隊なのか 
 
 はい
- 422 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/01/24(金) 02:43:42.27 ID:IrcTuOdZ0
-  エルザ「回収した分はまだ残ってるでアリマスが」 
 
 ミラアルク「エルザ!」
 
 エルザ「わたくしめらの手には負えないとわかったでアリマショウ!?」
 
 ...まだあるんですね
 
 《おい!聞いたのか!?》
 
 翠《注入したのは好奇心、そしてノロはまだ持ってるみたいですが》
 
 
 
 安価下
 1 渡してもらおう
 2 扱いには厳重注意とだけ
- 423 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/24(金) 02:54:22.30 ID:7zCzk/Ad0
-  2  持って帰るにしても色々問題が… 
- 424 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/01/24(金) 03:11:59.84 ID:IrcTuOdZ0
-  しかし例えばこれが単なる聖遺物等の動かない物ならまだしも、流石にノロともなると 
 ししょー達に無断で持ち帰っても私では管理しきれるかどうか
 何処かに落としたりして勝手に荒魂に成長されても困りますし...
 
 翠「この件で私が手を出せるのは今はここまでですかね...」
 
 不安がないわけではないですが、なりふり構わず敵に頼るほどのオオゴトになったんです、もうエルザさんもミラアルクさんも下手に弄ろうとはしないでしょう、多分
 
 翠「その残ったノロ...あの怪物の残骸は、扱いには厳重注意としてください、S.O.N.G.で回収した分を考えてもエルザさん達が回収した分はごく少量でしょうし、頑丈な入れ物にでも入れて鍵かけて触らないようにすれば...」
 
 ノロは一応液体なのでどこまで漏れを防げるかはわかりませんが
 
 エルザ「い、いいんでアリマスか?」
 
 翠「渡されても困るだけ、とも言います...もし持っていたくないならそれこそS.O.N.G.に直接連絡してください」
 
 そもそもここでのやり取りは互いに一時休戦というだけのもの、なるべく最低限の影響しか残さないものでなければいけませんし
 
 ミラアルク「厳重注意...わかったんだゼ」
 
 意外にも素直に応じてもらえて一安心です
 
 翠「それじゃ私はこれで」
 
 エルザ「あ!もう一つ!もう一つだけお願いが!」
 
 ミラアルクさんの身体も治り、帰してもらおうと思った矢先
 エルザさんがそれにNOを言い渡しました
 
 ミラアルク「エルザまさか...コイツは敵なんだゼ!?どこまで信用していいのかも」
 
 エルザ「2度も命を救ってもらったのにまだそんなこと言ってるでアリマスか!」
 
 ミラアルク「ぐっ...でも絶対、ヴァネッサはいい顔しないんだゼ」
 
 エルザ「それは聞いてみないとわからないでアリマス」
 
 わー...面倒ごとの予感
 
 エルザ「蒼井翠...ヴァネッサの腕、どうにか出来ないでアリマスか?」
 
 
 
 どうする?安価下
 (ちなみに命の恩人イベントを2回行ったので高感度を再判定することもかのとします)
 (現状ではあくまで敵同士として戦力を元の状態まで戻すのを手伝って欲しいという内容だけ来ます)
- 425 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/24(金) 03:23:27.01 ID:gdwgVwfTO
-  とりあえず本人から同意を得られたら片腕だけ回復を試みる(私生活及び両腕治して暴れられたら困る意味で) 
 サイボーグの腕とか流石に作れないと一応言っとく
- 426 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/24(金) 03:31:49.14 ID:gvkuKIKE0
-  翠「ミラアルクさんはさっきも言いましたが当分は絶対安静です!さっきまで死にかけてたんですからね」 
- 427 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/24(金) 03:53:44.41 ID:7zCzk/Ad0
-  ヴァネッサとのイベント後に謎の女性(刀使?)が現れたらエルザに言われるがままにテレポートジェムで本部に帰還(去り際にありがとうと言葉を受け取る) 
 
 現れないのでしたらスルーで構わないです
- 428 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/01/25(土) 03:10:08.60 ID:2GNtC4c40
-  翠「あの、まさかとは思いますけどそれ...本人には?」 
 
 エルザ「...」
 
 翠「ですよね...」
 
 ミラアルクさんにも事前連絡してませんでしたし、さっきの2人のやり取りからしてもそうだと思いました
 
 エルザ「でも、わたくし達ではどうにも出来ないのでアリマス」
 
 だからって...いえ、もう何も言うまいです
 
 翠「あくまで本人から同意を得られてから、それから、いくら今この瞬間だけは休戦状態とはいえ全快するまでのサポートは出来ませんよ?」
 
 ミラアルク「!」
 
 エルザ「それって、具体的には...どこまででアリマスか」
 
 翠「具合を見てですが、最高でも片腕までです、両腕ともというのは...」
 
 この条件は(あくまで敵なので当たり前といえば当たり前ですが)未だ信用し切れていないということを露骨に表してしまっています
 が、エルザさんもヴァネッサさんに対して完全回復までは面倒見てくれないと予め考えていたのかすぐに納得してくれました
 
 ミラアルク「むしろそこで全快するまで、なんて言われたら代わりに何させられるか怖くて夜も眠れなくなるんだゼ」
 
 ミラアルクさんはややオーバーなリアクションを取りながらそう言います
 確かに無償の善意ほど信用出来なくて怖いものはないという考え方もありますよね
 むしろ、この提案は未だ警戒心の強いミラアルクさんに少しでも安心してもらうのが本命と言えます
 
 翠「ちゃんと帰してもらえるだけで...というかもし何か用件あってもミラアルクさんには頼めませんよ!ミラアルクさんはさっきも言いましたが当分は絶対安静です!さっきまで死にかけてたんですからね!!!」
 
 ミラアルク「わ、わかったから怒鳴らないでほしいんだゼ」
- 429 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/01/25(土) 03:10:36.70 ID:2GNtC4c40
-  ・・・ 
 
 エルザさんとミラアルクさんに連れられて部屋を訪れた私の姿を見たヴァネッサさんは案の定警戒心MAXでしたが、エルザさんの説得によりどうにか話は出来るくらいまでは落ち着いてくれました
 
 ティキ「そんなのに頼るなんて、エルザ切羽詰まり過ぎだね!弱過ぎだね!」
 
 ミラアルク「半壊状態で言ってもって感じなんだゼ...」
 
 ちなみにその場にいたティキちゃんはずっと爆笑してました
 
 ヴァネッサ「話はわかったわ...エルザちゃん、後でお説教ね」
 
 エルザ「ヴァネッサ!?」
 
 
 
 コンマ下
 ゾロ目以外 お願いされる
 ゾロ目 敵に頼るのはちょっと
- 430 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/25(土) 03:13:58.60 ID:yZeeQZKO0
-  ほいさ 
- 431 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/01/25(土) 03:34:49.07 ID:2GNtC4c40
-  ヴァネッサ「けれど...やむを得ないわね」 
 
 そこで得られたのは幸運にも同意のそれで
 私はホッとしてしまいます
 
 ミラアルク「本気かヴァネッサ!」
 
 ヴァネッサ「その子もあくまで片腕までならと譲歩してくれている、それにミラアルクちゃんの命の恩人...だから今回だけ」
 
 ミラアルク「うぐっ...ヴァネッサまでそのこと...」
 
 本当に大切に思われてる...いえ、大切に思い合っているのでしょう、エルザさんとミラアルクさんとヴァネッサさんは
 だからこそ、敵であるという事実が胸を締め付けます
 
 翠「...」
 
 けれど、今ここで私がするべきことは手を伸ばすことでありません
 
 翠「はいはい、それじゃ早いとこ始めましょう...言っておきますけど私はサイボーグの腕とか流石に作れませんよ?作ったことないですし」
 
 
 
 安価下
 1 なので当時の設計図とか見せてもらう
 2 万能アスクレピオスを試してみる(判定によっては生身が?)
 3 出来るなりに趣味全開で自由にやらせてもらう(どんな見た目、どんな機能を付けるか等後に安価)
- 432 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/25(土) 03:37:08.87 ID:yqtrtvSeO
-  3 
- 433 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/01/25(土) 03:48:16.09 ID:2GNtC4c40
-  翠「なので出来るなりにやらせてもらいます」 
 
 作れません
 が、私とて何も出来ないわけではありません
 シンフォギアの製作から錬金術まで、一般人よりは、ほんの少しくらいは技術力があると自負しています、あくまで一般人よりは
 
 ヴァネッサ「えぇ、それでいいわ」
 
 翠「てなわけでヴァネッサさんも助言だけでもいいのでサポートしてくださいね?」
 
 ヴァネッサ「えっ!?」
 
 翠「こういうのの専門家でしょう?」
 
 
 
 どんな見た目や機能?安価下
 (翠「カッコいいのとか可愛いのとか色々ありますよね...アタッチメント式にしたりします?」
 
 ヴァネッサ「何でノリノリなの?」)
- 434 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/25(土) 04:02:49.77 ID:yZeeQZKO0
-  外見はなるべく目立たないよう普通の人間と変わらないぐらい似せて作る 
 あまり利敵行為したらマズいので機能は…調査兵団みたいにワイヤーを飛ばしたりするとか
- 435 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/25(土) 05:25:59.85 ID:lT92mX4S0
-  せっかくなので外装の質感や触った感じも人間の腕に似せてみる 
- 436 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/01/27(月) 03:30:43.08 ID:IoDfpsgr0
-  ・・・ 
 
 エルザ「ほぉ〜」
 
 ミラアルク「まんま人間の手みたいなんだゼ...」
 
 はい、というわけでとりあえず完全です
 外見は元が赤い袖と黒い手袋...手袋?が合体したみたいな感じだったのが気になったので自然な感じ...生身に近い色と造形を目指しました
 これなら(まだ片腕ですが)以前よりはそれほど目立たなくなるでしょう
 
 翠「この外装、質感や触った感じもなるべく似せてるんですよ、ほら触ってみてください」
 
 エルザ「わっ本当でアリマス!」
 
 ヴァネッサ「ちょっとくすぐったいわエルザちゃん」
 
 この辺は人工皮膚とかの分野だけだと不十分でしたが、ホムンクルス躯体の分野をかじっておいて正解でしたね
 本当はこういう闇医者みたいな使い方はいけないんでしょうけど...
 
 ミラアルク「すると、もうほとんど普通の腕になったんだゼ?」
 
 ヴァネッサ「...いいえ、それはダメだもの」
 
 翠「と言うので、色々機能を付ける案もあったんですが...そもそもこれが終わった後敵同士に戻る私がどこまで首を突っ込んで良いものか」
 
 今回の記憶を消す!みたいな展開になってしまうなら何したって問題ない(問題ありますけど)ですが、そうでないのならつまりどれほど多機能にしたところでその機能を私が知っていると対策出来てしまいますし
 というか流石にそこまでの利敵行為は...これが敵同士でなく、なおかつヴァネッサさんもノリノリならそれはもうビルの解体からプラモの合わせ目消しまで片手に機能という機能を詰め込むのも吝かではなかったんですが
 
 翠「とりあえず今回は超合金のワイヤーを飛び出させられる機能だけ付けました」
 
 私が紹介するようにそう説明するとヴァネッサさんが近くにあった柱に掌を向け実演してみせます
 バシュッ!という音と共に発射されたワイヤーはどこまでも伸び、柱に勢いよく巻き付き先端にある刺が突き刺さりました
- 437 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/01/27(月) 03:31:17.69 ID:IoDfpsgr0
-  翠「巻き取りも出来るので両腕揃った上で噴射機構とかが腰の辺りに追加出来れば調査兵団っぽくなるかなと思ったんですが」 
 
 ミラアルク「腕から直接出てるところだけ見ると蜘蛛マンなんだゼ」
 
 血は人間の証!愛の証!愛の為に血を流す男!何故そこで愛ッ!
 
 翠「このワイヤー、余程のことがなければ切れることはまず無いですね、ネフシュタンもびっくりですよ!」
 
 ヴァネッサ「もう一方の腕や他の機能は後で自分でやるわ、片腕あれば十分だもの」
 
 翠「はい、出来るのはここまでです」
 
 ということで、帰る時間ですね
 
 翠「あ、そういえば半壊状態だったティキちゃんは」
 
 ヴァネッサ「それも私の仕事ね...って、そんなに色々ぺらぺら話せるわけないでしょう」
 
 むぅ、せめてティキちゃんの材料だとかそういうの聞けたら良かったんですが...まぁそれこそ対策立てられちゃいますし無理ですか
- 438 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/01/27(月) 03:34:41.45 ID:IoDfpsgr0
-  ・・・ 
 
 エルザ「それじゃ、このテレポートジェムで戻れるはずでアリマスから」
 
 エルザさんはそう言って1つのテレポートジェムを見せてきます
 やけに長く感じる数時間でしたね...いや数時間は普通に長いんですけど、数日レベルの体感だったと言いますか
 
 翠「それじゃ、さような...」
 
 さようなら、そう言おうとしたその時
 
 
 少女「...」
 
 
 物陰から黒フードの姿が
 
 
 
 エルザ「はい、バイバイでアリマス、次会う時は敵でアリマスよ」
 
 翠「待っ」
 
 
 パリンッ
 
 
 しかし何もする事は出来ず、次の瞬間にはテレポートジェムが私の足元で割れて錬成陣が発動し
 
 エルザ「ありがとう」
 
 エルザさんの笑顔とその言葉が私に届くと同時に、完全にその場からテレポートが完了してしまいました
 
 
 
 安価下
 1 翠ちゃん視点
 2 ノーブルレッド視点(誰の視点か記述)(黒フードの少女?の用事等を安価コンマで決めたりします)
 
 (翠「あの黒フード...」
 
 『翠』「刀使かやべーヒメか魔法少女の解放目指す戦闘員かレイドライザーくれる人か...」
 
 「集まっている...雀さん達が」
 
 翠『翠』「「誰!?」」)
- 439 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/27(月) 03:44:23.98 ID:QvVVob1n0
-  1 
- 440 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/01/27(月) 04:00:25.41 ID:IoDfpsgr0
-  翠「...はっ!ここは!」 
 
 戻ってきた...んですよね?
 周りを見渡しても確かにそこは私が元々いた本部の廊下です
 
 翠「さっきのは一体...」
 
 まさかヴァネッサさん達は黒フードの少女と繋がっている?でもどうして...
 
 
 
 コンマ下
 奇数 行方不明になってたのバレてない
 偶数 バレてる
 ゾロ目 何ならもうすごい騒ぎになってる
- 441 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/27(月) 04:06:51.57 ID:5EREKQA8O
-  翠ちゃんコンマ運壊滅的だから不安 
- 442 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/01/27(月) 04:26:07.37 ID:IoDfpsgr0
-  ・・・ 
 
 『翠』「あれ、もう寝るの?まぁ翠は明日も学校だしね〜」
 
 翠「いえ...」
 
 少し本部を周ってみましたが、どうやら私がいなくなっていたこの数時間のことはバレてなかったみたいです
 安心しました...お説教無事回避!
 部屋に戻るとそこでは相変わらずゴロゴロしている『翠』の姿がありますが、『翠』も特に何も言ってこない辺り特に怪しまれてはなさそう?
 
 『翠』「あ、鞄は代わりに受け取っといたよ、机の上」
 
 翠「あぁ、ありがとうございます」
 
 『翠』「それは夢姫ちゃんと『凜音』にね」
 
 
 
 何かする?安価下
 (特になければ次の日)
 (ノーブルレッド(特にヴァネッサさん)が本調子ではないのでノーブルレッドに関する襲撃判定はありません)
- 443 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/27(月) 04:34:46.24 ID:QvVVob1n0
-  記念品の花から『御刀の問題が解決するまでそちらに集中した方がいい。無論私達はいつでも力になれるよう準備しておく』と言葉が送られてくる 
 改めて御刀の元へ
- 444 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/27(月) 15:58:50.26 ID:SygDOBxEO
-  『翠』に今あった事を話す+御刀に正体不明の刀使?について何か知らないか聞く(アジトに来たのはノロ狙いと憶測で返答が来る) 
- 445 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/01/28(火) 03:33:07.72 ID:LjYaNLNW0
-  学校鞄を手に取ろうとしたその時、ふと同じく机の上に置かれている記念品の花が目に留まりました 
 ほんのり光っている...ような?
 
 若葉《御刀の問題が解決するまでそちらに集中した方がいい》
 
 翠「若葉ちゃん...?」
 
 若葉《勿論私達はいつでも力になれるよう準備をしておく》
 
 こういった形で話しかけてくるのは珍しいですね...それほど今回の事件がオオゴトということでしょうか
 刀使世界との事件が
 
 『翠』「ほとんどこっちからしか接触してない上今のところあれから異変は見られないガルパ世界と違って、過去流れ着いた聖遺物だとか黒フードだとか、色々と面倒なことになってるみたいだしね」
 
 翠「ずっと知らんぷりしていたツケが回ってきてるってことですかね...とりあえず御刀の所に行きますか」
 
 ・・・
 
 で、来たわけですが
 
 《おい!お前さっきの話はどうなって》
 
 翠「わーっ!わーわーわー!!!姫和さんストップ!!!」
 
 『翠』「んー?」
 
 そうですよね!そうなりますよね!でもまださっきまでのことは『翠』には話してないんですって!
 
 『翠』「『さっきの話は』って...どういう意味なのかな?」
 
 翠「い、いえ何も?」
 
 『翠』「今度は何処で何をやらかしたのかな?」
 
 やらかした前提で来る辺り信用が...
 
 『翠』「まぁどうせフルシンクロして記憶共有したらバレるんだけど?」
 
 翠「わ、わかってますよ...はぁ、仕方ないです、でも怒らないでくださいよ?」
- 446 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/01/28(火) 03:33:44.61 ID:LjYaNLNW0
-  私は『翠』に包み隠さず、さっきまでのことを話しました 
 
 『翠』「バカなの!?ねぇバカなんだよね!?成績良い癖にバカなんでしょ!えっ何考えたらそんなんになるの!?やらかしたとかそういうレベルじゃないよね!?」
 
 翠「怒らないでって言ったじゃないですか」
 
 『翠』「怒ってないよ呆れ通り越して訳わかんなくなってるんだよ!いや本当...何サクッと誘拐されて敵の戦力回復させて帰ってきてんの?てか誘拐されるの何度目よ」
 
 翠「あまり正論ばかりぶつけられると困るんですよね」
 
 『翠』「困るくらいならせめてもう少しさぁ...」
 
 《あー、お前達、そろそろ良いか?》
 
 あっはい
 
 ・・・
 
 《ノロを回収しなかった事について物申したい事もあるが...黒いフードの刀使がそいつらのアジトにいた、か》
 
 翠「刀使かどうかはわかりませんが、おそらく...何か知りませんか?」
 
 刀使世界での黒フード(なおかつ御刀の向こうにいるであろう姫和さんや可奈美さんを除くとして)というと2種類ほど思い当たりはします
 が、御刀の向こうの姫和さん達のいわゆる時系列が何処なのかわからないので具体的な事をどこまで言っていいのか
 
 《憶測の域は出ないが...そこにノロを注入した者がいた、あるいは現在も未使用の物があるのを察知した...つまりノロ狙いという可能性はあるだろうな》
 
 『翠』「それってやっぱり回収した方が良かったんじゃ...」
 
 翠「で、でも持たされたところでヴァネッサさん達のところから持ってきたなんて言ったらししょーにめっちゃ怒られますし」
 
 『翠』「それがなくても今回のことがバレたら普通に怒られるから、というか怒られておきなよ」
 
 
 
 何か話す?安価下
 (特になければイベント判定)
- 447 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/28(火) 03:40:46.92 ID:0aTpEEUE0
-  刀使のいる世界で起きてるらしい異変は大丈夫か聞く 
- 448 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/01/28(火) 03:59:10.94 ID:LjYaNLNW0
-  翠「そういえばそっちの世界で起きている異変とやらは大丈夫なんですか?」 
 
 こちらの世界で特異点といえる何かが起きたことが原因とされる今回の事件、ですが異変が起きているのはこちらだけではありません
 確か以前聞いた時には収束させる方法は模索中とのことでしたが
 
 翠「というか、そっちでは何が起きているんですか?」
 
 
 
 刀使世界での異変安価下
- 449 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/28(火) 04:03:17.32 ID:QYxK/JYVO
-  こっちの世界と繋がった影響なのか、それともカルマノイズの影響なのか荒魂がより強くなってるらしい 
 聖遺物を参考に作り出したアーマーを試験的に運用してるとか
 
- 450 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/28(火) 19:13:46.31 ID:RbOqlDZ0O
-  流れ的には次出会ったタイミングで好感度再判定かな 
 安価下
- 451 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/01/29(水) 03:03:01.49 ID:NrWvPDgd0
-  《あぁ、このところ出没する荒魂がより強くなっていてな...普通の刀使では今や歯が立たないんだ》 
 
 翠「荒魂がそんなに強く...」
 
 刀使は荒魂一体に対しても通常複数人で立ち向かうもの、それは当然姫和さんもわかっているはずですから、それを踏まえても太刀打ち出来ないほどってことですよね...
 
 『翠』「それって、こっちの世界と繋がった影響が出てるってことだよね」
 
 《可能性はあるだろうな、時期が重なる》
 
 翠「単なる時空の歪みの影響か、あるいは...」
 
 ギャラルホルンが反応せずともカルマノイズ自体が平行世界で暴れていた、ということは珍しいことではありません
 故にその急に強くなった荒魂というのもこちらの世界か、あるいは近い平行世界から紛れ込んだカルマノイズが強化させているのかもしれません
 難点なのは荒魂は元々黒の面積が多いので、仮にカルマノイズの影響で黒くなったりといった変化が出ていたところで判別し難いところですが
 
 《そこでシンフォギアに近い能力であれば、と思い...こちらの世界では聖遺物を参考に作り出したアーマーを試験的に運用している》
 
 翠「それはまた...」
 
 『翠』「擬似ギアとかRN式回天特機装束みたいな感じか...後者寄りだとギャラルホルン使えないけど」
- 452 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/01/29(水) 03:03:39.09 ID:NrWvPDgd0
-  確かにそのアーマーとやらが擬似ギアに近ければ、夏菜さんが使えたギャラルホルンが使える可能性は高いです 
 まぁダメな可能性も0ではないのに使わせる、なんて危険な事は憚られますし、そもそもギャラルホルンが刀使世界と繋がってくれないことには使いようもありませんが
 
 《ふむ、そういえば...やはりある意味その黒フードが動き出す前に帰されたのは良かったのかもしれないな》
 
 翠「へ?何です急に」
 
 《いや、こちらの仲間があの時...
 
 
 
 『悪い事は言わないからすぐそこから離れるデス!何か嫌な予感がするデス!』
 
 
 
 なんて、不穏なことを言っていたんだ、もっともその言葉が届く前に通信は切れてしまっていたから本人は心配していたが》
 
 それもっと早く言いましょうか
 
 『翠』「えってかその予感が当たってたらヴァネッサさん達ヤバいんじゃ」
 
 翠「あっ...」
 
 
 
 コンマ下
 奇数 敵出現
 偶数 ノーブルレッドの方で何か起きたのかもしれないけど気付かない
 ゾロ目 本部に襲撃!
- 453 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/29(水) 03:05:53.33 ID:SvxfhKFz0
-  どうだ 
- 454 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/29(水) 03:06:43.53 ID:SvxfhKFz0
-  あっ… 
 どうなるこれ?
- 455 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/01/29(水) 03:14:59.51 ID:NrWvPDgd0
-  ドンッ!!! 
 
 
 その時、何かを叩き付けるような音と共に本部全体が大きく揺れました
 そして鳴り響く警報音...侵入者を知らせるものです
 
 『翠』「まずっ、フラグ立てちゃった?」
 
 翠「言ってる場合ですか!」
 
 テレポートジェムを使用したエルザさんの時には無反応だった警報が鳴ったということは今回はテレポートの類いではない...いや今の揺れで大体わかりますけどね!
 そして今度は本部の至る所に設置されているスピーカーから友里さんの声が
 
 友里『本部内に侵入者!装者は直ちにーーー』
 
 
 
 コンマ下
 奇数 ノーブルレッド!
 偶数 ティキちゃん!
 ゾロ目 黒フード!
- 456 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/29(水) 03:16:21.35 ID:1xJONda7O
-  コンマ運悪すぎない? 
- 457 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/01/29(水) 03:27:30.06 ID:NrWvPDgd0
-  侵入者、というのはやはりヴァネッサさん達でした 
 次会った時は敵同士、とは言いましたが早過ぎません?
 
 『翠』「一応黙っといてあげるけどあっちがバラした時には後でししょー達に怒られときなよ」
 
 翠「もうわかりましたから!」
 
 廊下を全力ダッシュしヴァネッサさん達がいるフロアに向かいます
 
 ・・・
 
 目的のフロアに着くと、すでに他の装者の皆さんが戦い始めていました
 
 クリス「敵のど真ん中来るたぁ舐めてくれてんじゃねえかっ!」
 
 エルザ「そんなつもりは毛頭ないのでアリマスっ!はぁっ!」
 
 ヴァネッサさんにミラアルクさんにエルザさん...あれ、ティキちゃんは
 まだ修理が済んでいないとか?
 というかミラアルクさんは絶対安静って言ったじゃないですか!!!
 
 『翠』「行くよ!」
 
 翠「っ、はい!」
 
 
 
 翠ちゃんどのギアで行く?安価下1
 1 アメノムラクモ
 2 アメノムラクモ(勇者ギア)
 3 アスクレピオス(戦闘不向き?)
 4 イミテーター(イグナイトなし)(何か模倣する際は何を模倣するか記述)
 5 イミテーター(銀色のギア)
 6 ミョルニル(イグナイトなし)
 7 神獣鏡(他のギアと同時展開する場合はどれと同時展開するか記述)
 8 フォーク
 9 アメノオハバリ
 10 レーヴァテイン
 11 フツノミタマ
 12 わっしーセット
 13 ロンゴミニアド(イグナイトなし)(未使用)
 14 玉手箱(イグナイトなし)(特殊)
 (1、2、7、8、9、10、11、12はイグナイトも可、その場合は数字の他にイグナイトと記述してください)
 
 『翠』ちゃんどのギアで行く?安価下2
 1 アメノムラクモ
 2 アメノムラクモ(勇者ギア)
 3 アスクレピオス(戦闘不向き?)
 4 イミテーター(イグナイトなし)(何か模倣する際は何を模倣するか記述)
 5 イミテーター(銀色のギア)
 6 ミョルニル(イグナイトなし)
 7 神獣鏡(他のギアと同時展開する場合はどれと同時展開するか記述)
 8 フォーク
 9 アメノオハバリ
 10 レーヴァテイン
 11 フツノミタマ
 12 わっしーセット
 (1、2、7、8、9、10、11、12はイグナイトも可、その場合は数字の他にイグナイトと記述してください)
 
 ノーブルレッドの目的安価下3以降
 (あくまでも結果的に襲撃している前提となります)
- 458 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/29(水) 03:29:33.63 ID:SvxfhKFz0
-  2!早めにご退場願おう 
- 459 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/29(水) 03:42:40.67 ID:1xJONda7O
-  2 可能ならそのっちverで行ってみたい 
- 460 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/29(水) 08:26:05.83 ID:gvSkcLFh0
-  使うテレポートジェム間違えた 
- 461 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/29(水) 14:11:00.28 ID:elfgi9JdO
-  テレポートしてないのに!? 
 安価は兼時間稼ぎで
- 462 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/29(水) 18:30:47.15 ID:y9A9j5g60
-  翠を仲間に誘いに来た。イミテーターの秘密を暴くことが取引 
- 463 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/01/30(木) 05:01:28.18 ID:WtfsrRST0
-  「「Imyuteus amenomurakumo tron」」 
 
 
 私達が揃って選んだのはアメノムラクモ、なおかつ勇者ギア
 私は若葉ちゃんの、そして『翠』は千景ちゃんの...
 
 『翠』「レッツエンジョイ!カガワラァァァイフ!!」
 
 じゃなくて園子ちゃんの!?
 『翠』のギアの周りを蓮の花弁が舞い、白と紫の装い、そして手には一本の槍が握られています
 
 『翠』「敵は多いね翠...」
 
 翠「3人ですが」
 
 『翠』「いや...たいした事はないか...」
 
 翠「聞いてないですね」
 
 『翠』「...今夜は貴女と『私』でダブル乃木だからね」
 
 翠「はいはい」
 
 私達は刀と槍をそれぞれ構え、戦いに参戦しました
 
 翠「ハッ!」
 
 ヴァネッサ「ッ!」
 
 まず切り込んでいったのはヴァネッサさんのところ
 あの3人の中ではリーダー的立ち位置でしょうし
 ヴァネッサさんはやはりこの短時間ではもう片方の腕の修理は間に合わなかったようで、片腕のみで格闘しています
 
 響「はっ!はっ!ハァッ!」
 
 ヴァネッサ「くっ...やっぱりこっちだけじゃバランスが取れないわね」
 
 翠「だったらせめて、両腕治してからで良かったのでは!?」
 
 ヴァネッサさんの呟きに思わず突っ込んでしまいます
 腕や脚は片方無いだけで重心が大きくズレてしまう部位、慣れてもないならなおさら危険なはず
- 464 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/01/30(木) 05:02:17.50 ID:WtfsrRST0
-  響「目的を聞かせてくれませんか」 
 
 響さんは相変わらずの様子、ですがそれでこそな気はします
 それでこそ我らが主人公
 
 ヴァネッサ「そうしたくても、貴女のお仲間は聞く気無いみたいよ?」
 
 マリア「聞いてから拘束するのと拘束してから聞く、貴女達の態度次第でどちらか一つよ」
 
 クリス「この数相手にどうこう出来るってんならやってみな!」
 
 ヴァネッサ「ならお言葉に甘えてッ!」
 
 クリスさんの撃った弾丸を空中でバク転しながら避けたヴァネッサさんは膝立ちの形で着地し、立てた方の膝からミサイルを放ちました
 
 『翠』「『私』が!」
 
 槍の先端を傘のように開き盾にしミサイルの軌道を真上に逸らした『翠』
 
 翠「やぁっ!」
 
 私はそれが天井に当たってしまう前に斬り裂きます
 しかしミサイルの中身が爆発したことで煙が充満し、私の視界が遮られてしまいました
 
 
 バシュッ!シュルシュルッ
 
 
 翠「っ、ワイヤー!?」
 
 ヴァネッサ「ミラアルクちゃん!」
 
 ミラアルク「オーライなんだゼ!」
 
- 465 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/01/30(木) 05:03:05.57 ID:WtfsrRST0
-  そして次の瞬間私の身体にワイヤーが巻かれ、強い力で引っ張られます 
 そして巻き付いたワイヤーが外されたところで私をキャッチしたのは空中で待機していたミラアルクさん
 
 ミラアルク「そらっ!」
 
 翠「ぐっ!」
 
 ミラアルクさんは片腕で私を抱え、もう片方の手の長く尖った爪を突き出してきました
 私はそれを刀で受け止めますが、その状態のまま床に向かい私が下の状態で...つまりミラアルクさんに押し倒されるような形で私は背中から床に叩きつけられてしまいます
 
 『翠』「翠!」
 
 『夏菜』「翠さん!」
 
 ヴァネッサ「そっちには」
 
 エルザ「行かせないでアリマスよ!」
 
 私を助けようと動こうとしてくれた皆さんはヴァネッサさんとエルザさんにガードされ
 爪と刀が拮抗し睨み合う私とミラアルクさんの間にはバチバチとした火花が見えるよう...
 
 ミラアルク「ふぅ、やっとゆっくり話せそうなんだゼ」
 
 翠「そういうことですか...というより先に、安静にって言いましたよね、あれからまだ2時間も経ってないんですけど」
 
 ミラアルク「装者がうじゃうじゃいるそっちと違ってこっちはカツカツ、寝てなんていられないんだゼ」
 
 でもなく、そんなやや戦場に似つかわしくない会話が繰り広げられていました
 勿論周りには聞こえないように、ですが
- 466 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/01/30(木) 05:03:36.65 ID:WtfsrRST0
-  ミラアルク「人数もそうだけどこちとら慣れないことばっかでもう少し手加減が欲しいくらいなんだゼ、さっきだってちょっと使うテレポートジェム間違えて座標狂ったせいでこんなド派手な登場に」 
 
 翠「知りませんよ!?」
 
 本部の屋根ぶち抜いて襲撃なんていう強キャラっぽい演出しといて!
 
 翠「で、随分早い再開になったわけですが...今度はどんな用件で」
 
 こうして私にだけこっそり話しかけてきたのは、まぁまたそういうことなんでしょうけど
 少なくともさっきまでのこと...こっそり私が彼女達のアジトに招かれていたことに触れてもいいはずです
 
 ミラアルク「急かすんじゃないゼ、まだ後もう少し...っと、まぁいいゼ」
 
 後もう少し?何が...もしかして、時間を計って?
 
 ミラアルク「用件は簡単、蒼井翠...お前を勧誘しに来たんだゼ」
 
 ...はい?
- 467 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/01/30(木) 05:04:46.80 ID:WtfsrRST0
-  翠「何言ってるんですか!?」 
 
 ミラアルク「アタシらの仲間になれ、そう言ってるんだゼ」
 
 いやそれはわかりますけど!さっきは帰しておいてそれはどういう!?
 というかミラアルクさんは真っ先に反対しそうじゃないですかそれ!
 
 翠「何を企んでるのかは聞いても」
 
 ミラアルク「さぁ、ただこっちに付いてくれるんならお前のギアの中でも1番の謎聖遺物...イミテーターの秘密を暴いてやるゼ」
 
 翠「っ、イミテーターの...?」
 
 イミテーターの秘密...それはひいては『翠』の両親にも繋がる何かなのでは
 でもどうやって...いえ、むしろすでにその秘密を彼女達は知っていてこの条件を?
 
 ミラアルク「悪くない取引だと思うゼ?」
 
 
 
 
 多数決安価下1〜5
 1 仲間になる
 2 仲間にならない
- 468 :広告クリックお願いします :2020/01/30(木) 05:53:51.41 ID:G0rXTEoH0
-  1 
- 469 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/30(木) 06:26:30.39 ID:omQiSUai0
-  2 
- 470 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/30(木) 06:30:43.34 ID:e37NZmc0O
-  2 未来との約束もある 
- 471 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/30(木) 09:46:31.36 ID:hjSWBT6sO
-  1 
- 472 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/30(木) 11:06:44.18 ID:nX6rp+D9O
-  2 
 
 OTONAを敵に回すほど自惚れてないわ
- 473 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/30(木) 11:41:49.96 ID:X14W/SJA0
-  変態でどうしようもないけど次自分から敵に回るようなことしたら二度と未来さんが許してくれない 安価下 
- 474 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/01/31(金) 02:52:54.90 ID:RSVs687O0
-  翠「...確かに、それは気になる情報ですね」 
 
 他の聖遺物だけに留まらず、ノイズやアルカノイズ、カルマノイズetc...解析出来れば何でも再現出来てしまう名もわからない聖遺物
 あるいはメタ的に考えれば素の状態のギアも相まってまるでどこぞの錬鉄の英霊のようですが
 『翠』の両親が何処で如何にして手に入れ『翠』に遺したのか、気にならないでもありません
 
 翠「ですが」
 
 ミラアルク「...」
 
 翠「生憎、それなら『私』の方が釣りやすかったかもしれませんね」
 
 その条件では私がS.O.N.G.を裏切り彼女達に付くほどの理由にはなり得ません
 
 翠「それに、私も後がないんですよ」
 
 次裏切ったりなんかしたら今度こそあのサイコレズさんに何されるかわかりませんからね
 いやもうされるとこまでされ切ってる気もしますが
 
 ミラアルク「交渉決裂...と捉えていいんだな?」
 
 翠「えぇ、決裂です!」
 
 ぐっと刀を押す力が強まり、私も負けじと押し返します
 ミラアルクさんはやや不満げに睨んできますが、やがてニヤリと笑い
 
 ミラアルク「だとは思ってたんだゼ、アタシからすれば信用し切れないお前に対しちゃ、こっちの方が都合がいい」
 
 翠「...!」
 
 その瞳がカラフルなステンドグラスのように煌めきました
 
 
 ミラアルク「刻印...侵略」
 
 
 
 コンマ下
 奇数 効かぬ
 偶数 翠ちゃんは洗脳が効く系の人
 ゾロ目 風雲児様「これ以上覗き込まないでもらおうか」
- 475 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/01/31(金) 02:53:35.66 ID:NmmzRQcN0
-  アフィリエイトクリックお願いします 
- 476 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/31(金) 02:54:47.36 ID:dAyiR6Tl0
-  若葉様に助けられたな 
- 477 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/01/31(金) 03:14:57.03 ID:RSVs687O0
-  翠「っ...」 
 
 意識が...遠く...
 
 
 若葉《これ以上、覗き込まないでもらおうか》
 
 
 ミラアルク「うッ...!?」
 
 翠「!」
 
 その瞬間、ミラアルクさんが頭を押さえて苦しげな声を上げ
 私は私で遠のいていた意識が戻ってくるように感じられます
 
 若葉《しっかりしろ、翠さん》
 
 翠「今のは...洗脳の類い...?」
 
 ミラアルクさんの瞳にそんな能力が?けれどそうとしか考えられません
 単なる気絶させるようなものではなく、自分で自分の事がよく分からなくなりそうな、そんな感覚でした
 
 ミラアルク「お前、何を...!」
 
 翠「それはこちらの台詞ですね...流石に今のは見過ごせません」
 
 私はミラアルクさんがよろめいたところで下から抜け出し、刀を向けます
 
 翠「大人しく保護されてもらいましょうか」
 
 ミラアルク「ちぃっ!」
 
 
 
 どう戦う?安価下
 (他の装者、ノーブルレッドのメンバーを戦況に混ぜても構いません)
 (ちなみに逃走不可系の技を用いた場合は勝率アップ)
- 478 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/31(金) 03:20:04.95 ID:04F6XaHfO
-  まさかの若葉とのフルシンクロ、SR技で容赦なくミラアルクの両腕の骨を粉砕、更に両眼を潰してから下腹部に『華麗なる一閃』 
 神獣鏡の影響でビッキーUR技繰り出せたりしないかな?
- 479 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/31(金) 03:24:16.51 ID:NqbuEZl20
-  容赦ない攻撃でミラアルクを気絶させたら傷だけ直して残りの二人に差し出してお引き取り願おう 
- 480 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/31(金) 03:32:03.26 ID:dAyiR6Tl0
-  キネクリ先輩とマリアさんの連携プレーでヴァネッサが怯んだ隙に『翠』が大輪開槍・朝露薙ぎで修復したばかりの片腕を無慈悲に破壊する 
 エルザは…八岐大蛇で両脚の骨をへし折っておこう(仏の顔も三度までと言わんばかりに二人とも治療は却下)
 
- 481 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/31(金) 12:56:14.69 ID:LD3DqtkA0
-  これはひどい 
- 482 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/31(金) 16:35:33.43 ID:IR5q0VxaO
-  戦闘中にティキ『だった物』の残骸が壊れた天井から降ってくる 
 驚愕したエルザが立ち竦んでる内に『夏菜』ちゃんが砲剣でブッ飛ばしてから響が追い討ち
 
- 483 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/01(土) 04:27:00.70 ID:lXOTmV4p0
-  翠《ついでです、もう少しだけ力を貸してもらえますか》 
 
 若葉《準備しておくと言ったのは私だ、力を貸そう》
 
 私が内面に意識を集中させると、そこで若葉ちゃんと重なり合うようなイメージが浮かび上がります
 それと同時に私の身体にも若干の変化が...髪の色がやや茶寄りの金へ、瞳の色が紫へと変わりました
 
 これが私と若葉ちゃんのフルシンクロ...!
 
 翠若葉「何事にも報いを...貴女には少しばかり痛い目を見てもらおう」
 
 ミラアルク「イグナイトも使わない舐めプでデカい口、ウチが掻っ捌いてやるんだゼ!」
 
 ミラアルクさんが腕に羽を巻き付けて肥大化させ殴りかかって来ます
 
 来ますよ、若葉ちゃん
 あぁ、だが避ける必要もないな
 
 刀...生太刀を構え直し、ミラアルクさんの拳をすれ違うように避けながら居合斬り
 
 
 《心刀居合切り》
 
 
 振り向きざまにもう一度
 
 
 《一心抜刀》
 
 
 翠若葉「舐めてはいないさ、今の私達にとってはこのギアが一番合っているからな」
 
 そのたった2度の一閃により、ミラアルクさんの両腕からはピシッと嫌な音を立てました
 
 ミラアルク「あっ...あ゛ぐぅ...!腕、が!」
 
 翠若葉「峰だ、斬り落としてはいない、でも多少の骨折は我慢してくださいね」
 
 なまじ羽を巻き付けて腕を強化してしまっているため微妙な手加減が難しいので
 まぁ後で治しておきましょう
 
 翠若葉「後はその厄介な瞳を!」
 
 両眼の間、こめかみの辺りを刀の柄を握ったままの拳で打ち抜き、ミラアルクさんがよろめいたところをカウンターで!
 
 翠若葉「ハァッ!!」
 
 
 《華麗なる一閃》
 
 
 ミラアルク「ぐぅっ...」
 
 バタリ、とミラアルクさんは倒れ込んでしまいます
 
 どうやら上手く意識は刈り取れたようだな
 えぇ、後は
 
 
 「Healing almighty Asclepius tron」
 
 
- 484 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/01(土) 04:28:06.70 ID:lXOTmV4p0
-  ☆☆☆ 
 
 で〜れれ〜で〜でん!
 
 ☆☆☆
 
 クリス「オラオラッ!」
 
 マリア「そこっ!」
 
 ヴァネッサ「邪魔ばかりを!」
 
 『翠』「するよそりゃ当然ね!」
 
 マリアさんの蛇腹剣と『私』の槍で挟み込むように動き、ヴァネッサさんがそれを避けようとすればクリスさんがすかさず避けた方向に弾丸をばら撒き、弾丸を避けようとすればマリアさんと『私』が...の繰り返し
 でも流石のヴァネッサさんもやられるばかりじゃなく、腕から発射したワイヤーの先端を壁に突き刺してはまるで空中を自由に彷徨う様に動く
 片腕しかないのによくやるよ、脚がホバークラフトみたいに変形してるのも動きの補助に大いに役立ってるんだろうけど
 
 ヴァネッサ「はぁ、はぁ...」
 
 マリア「息も切れてる、勝ち目もないのにまだやる気?」
 
 ヴァネッサ「それこそ当然...」
 
 壁を蹴って『私』達から距離を取ったヴァネッサさんはマリアさんを見詰めた
 
 ヴァネッサ「それがアガートラーム、妹共々、よくその輝きを疑いもせず身に纏えるわね」
 
 マリア「っ、どういう意味!?」
 
 何故そこでアガートラーム...いや、確かアガートラームは便宜的にラベリングされただけの名前、本来のアガートラームが右腕なのだからマリアさんのアガートラームは左腕な時点でアガートラームでない可能性はあった
 でもまさか、その真の正体をヴァネッサさんは知って...?
 
 ヴァネッサ「イラク戦争の米軍が接収した聖遺物の一つ、シュルシャガナやイガリマと異なり、出自不明故に便宜上の呼称を与えられた得体の知れない謎のギアなんて...」
 
 そこまで言ってからヴァネッサさんは視線を『私』にズラし
 
 ヴァネッサ「得体の知れないギアを纏う装者は他にもいたわね」
 
 『翠』「っ...」
 
 得体の知れない、正体不明の聖遺物
 『私』が持つシンフォギアの中でそれに該当するのは...
 
 未来「はぁっ!!」
 
 その時、ヴァネッサさんが跳ぶのと同時に未来さんの扇子から放たれたビームがさっきまでヴァネッサさんがいた場所を凹ませた
 
 未来「しっかりして!」
 
 クリス「揺さぶりに付き合ってペースを乱されるな!」
 
 マリア「!えぇ、そうね」
 
 『翠』「これ以上暴れさせない...!」
- 485 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/01(土) 04:28:45.10 ID:lXOTmV4p0
-  『私』達は質より量と言わんばかりに手数を増やす 
 とにかく撃ってとにかく斬ってとにかく突いて
 
 ヴァネッサ「狙いが大雑把過ぎるわ!」
 
 それは当然さっきまでよりよっぽど避け易く、ヴァネッサさんは最後に放たれたクリスさんの小型ミサイルを全て避け切ってそう言った
 けどまだだ!
 
 マリア「ふっ!」
 
 マリアさんの振るった蛇腹剣
 それがものの見事に小型ミサイル達の側面を撫でて軌道をズラさせ、ヴァネッサさんを囲む様に配置させた
 
 ヴァネッサ「ッ!!」
 
 爆発に次ぐ爆発
 何度も移動に利用していた本部の壁に、今度は望まぬ形で叩き付けられるヴァネッサさん
 
 翠「行くよッ!」
 
 
 《大輪開槍・朝露薙ぎ》
 
 
 トドメに『私』はそこへ槍を振り下ろし
 ヴァネッサさんの唯一の腕を叩き斬った
 
 『翠』「...その腕、貴女には勿体ないよ」
 
 ヴァネッサ「...そうかもしれないわね」
 
 さて...ヴァネッサさんのことはクリスさん達に任せるとして、今度はあっちかな
- 486 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/01(土) 04:29:24.98 ID:lXOTmV4p0
-  ・・・ 
 
 切歌「いい加減、観念するのデス!」
 
 エルザ「そういうわけには、いかないのでアリマス!」
 
 切歌「デス!」
 
 エルザ「マス!」
 
 『夏菜』「何語だよ」
 
 調「案外似たもの同士...?」
 
 ヴァネッサさんの腕を叩き斬った後、『私』はエルザさんと戦っている皆と合流することにした
 でも結構『私』も疲労が溜まってるし
 
 『翠』「お願い、八岐大蛇」
 
 
 《逆巻ク大蛇》
 
 
 ここは八岐大蛇にも手伝ってもらおう
 
 『翠』「横槍ダイナマイトッ!」
 
 響「ハァっ!!」
 
 八岐大蛇の頭のうちそれぞれ一つの上に乗った『私』と響さんは槍、あるいは拳を構えてエルザさんに迫る
 正確には迫ってるのは八岐大蛇だけど
 
 エルザ「やぁっ!」
 
 それに対してエルザさんは尻尾の先に付いている大きな口...マ○オシリーズのワン○ンみたいなやつ...を閉じたままぶつけて来る、つまり頭突きの様なものを繰り出してきた
 
 『翠』「硬っ!?」
 
 響「うわわっ!」
 
 予想以上の硬さに逆に『私』達が跳ね返されてしまい、被さる様にして床に叩きつけられ...る直前で八岐大蛇の尻尾で受け止められる
 
 『翠』「ぐっじょぶ八岐大蛇!響さん大丈夫?...響さん?」
- 487 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/01(土) 04:30:12.32 ID:lXOTmV4p0
-  ダメージはさほど無かったはず...けれど響さんの様子がおかしい...? 
 
 
 響「ッ...またこの記憶...でも、思い出せない...?」
 
 
 頭を押さえ、何か呟いている
 まさか打ち所が悪かったんじゃ
 
 園子《大変だよ『りんりん』!》
 
 『翠』《うわぁ何園子ちゃん急に!?》
 
 突然の念話は心臓に悪いからやめてほしい
 
 園子《神獣鏡の光で解かれかけてた記憶が、私の力の一端に触れたことでさらに解けてきてる!このままだと...》
 
 
 ズドォンッ...!!
 
 
 園子ちゃんの話を聞いている最中に、天井に開けられた穴から何かがとんでもない速さで降ってきた
 思わず念話を無視してそっちに目を向けると
 
 
 エルザ「なっ...ティキ...で、アリマスか...?」
 
 
- 488 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/01(土) 04:30:41.84 ID:lXOTmV4p0
-  それは辛うじてティキちゃんだったと分かるほどに破壊された鉄屑のような残骸 
 話に聞いてた半壊なんてものじゃない、もう動きすらしなさそうなほどの、だ
 それを前にエルザさんは目を見開き、『私』達と対峙していることすら忘れて立ち竦んでしまっている
 
 『夏菜』「...はっ!今がチャンスっ!」
 
 響「っ!そうだ!やるしか!」
 
 『翠』「八岐大蛇!行って!」
 
 そうだ、惚けてる場合じゃない
 エルザさんを捕まえることもそうだし、冷静に考えてみればティキちゃんが残骸になって降ってきた、というこの展開でティキちゃんをここに落とした犯人が『私』達に友好的な相手かどうかも怪しい
 つまりは、ちゃちゃっとエルザさんを無力化するのが先!
 
 『夏菜』「吹き飛べッ!!!」
 
 
 ゴウッ!
 
 
 『夏菜』の砲剣から放たれたレールガン並みのエネルギー波が迫り、エルザさんがハッとする
 けれど反応が遅過ぎた、今更避け切れない
 
 響「オオォォォ!!!」
 
 エネルギー波を受け吹き飛ばされたエルザさんに追い討ちをかける様に響さんの拳が...
 
 『翠』「!?」
 
 響さんの拳が...桃色の光に包まれてる...?
 
 
 響「『勇者パンチ』ッ!!!!!」
 
 
 『満開勇者パーーーーーンチ!』
 
 
 その瞬間、響さんの周りに山桜の花弁が舞った気がした
- 489 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/01(土) 04:31:16.70 ID:lXOTmV4p0
-  『翠』「っ、八岐大蛇!」 
 
 だから違うって!今は惚けてる場合じゃない!
 『私』の意図を汲んだ八岐大蛇は更なる一撃を加えるべく響さんの後を追い
 
 エルザ「く、うぅ...がッ!」
 
 エルザさんの両脚に頭突きを喰らわせた
 
 
 ☆☆☆
 
 で〜れれ〜で〜でん!
 
 ☆☆☆
 
 
 翠「何ですかねこれ...」
 
 ミラアルクさんの傷をアスクレピオスで治し、さぁヴァネッサさんとエルザさんにこの未だ気絶中のミラアルクさんを引き取ってもらってお帰り願おうと思い元の場所まで戻って来ると
 
 折角の私の傑作の腕が斬り落とされているヴァネッサさん
 明らかに両脚が折れていて気を失っているエルザさん
 
 ま、まぁここまではまぁ
 皆さん殺意高いな...って感じですがそれだけではなく
 
 ヴァネッサ「どうしてここにティキちゃんが...」
 
 ティキちゃん、とギリギリ判別出来るレベルの残骸が
 
 翠「何が起きてるんですか...」
 
 恐らくさっきの大きな音はアレが天井の穴から落ちてきた音...でも誰が落としたんでしょう...
 
 ヴァネッサ「そんな...まさか...!」
 
 
 
 コンマ下
 ゾロ目以外 やりそうなのは黒フード(刀使じゃない方)
 ゾロ目 ???「いやいやうちの真希さんも結構やる時はやるんですのよ?」
- 490 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/01(土) 04:33:36.16 ID:EwuNvy4/O
-  おい…まさか 
- 491 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/01(土) 12:35:58.48 ID:wvCY3S7f0
-  ゾロ目見てみたかったな 
 助っ人の方はあの2人で確定か
- 492 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/01(土) 14:24:22.29 ID:e5iFVTixO
-  でも真希さんがティキ破壊するシーンは見たくないな、コンマに感謝 
 てかこれラスボス来てない?
- 493 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/02(日) 03:01:07.46 ID:aYfy6usI0
-  「何を驚いている?ヴァネッサ・ディオダティ」 
 
 
 
 ゾクリ...
 天井の穴から聞こえてきた声に、この場にいた誰もがそんな悪寒に襲われました
 この感覚...つい最近、似たようなものを私は感じています
 それはネロさんの怒りに触れた時...神様という超越した存在を、その存在感を一身に浴びた時
 
 
 「愚かにも先に我を謀り出し抜こうとしたのは貴様らであろう?」
 
 
 それはつまり、今穴から降り私達の前に姿を現した黒いフードの正体が
 
 マリア「あのフード...あの時の!」
 
 翠「いえ、違います...アレは...」
 
 
 タギツヒメ「それがこの結果だ」
 
 
 神様だということです
 
 
 
 タギツヒメの行動コンマ下
 奇数 てことで御刀探し!
 偶数 御刀には気付かなかったけどお土産は貰ってぐね!
 ゾロ目 とりあえずこの場にいるやつ全員倒すね!
 (ゾロ目の場合は戦闘ですがゾロ目以外の場合は基本スルーされます(立ち向かうことは可能))
- 494 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/02(日) 03:07:29.86 ID:gZ0dyArY0
-  あかん 
- 495 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/02(日) 03:24:49.58 ID:aYfy6usI0
-  ザッ... 
 
 
 黒フードの女性...否、タギツヒメ
 彼女が一歩足を前に運んだ、ただそれだけで全員が気圧されてしまいます
 勿論多少なりとも場数を踏んでいる装者がそれで座り込んだり逃げ出したり、なんてことはありませんが
 咄嗟に武器を構えることすら出来ないほどに緊張し、まるで金縛りや影縫いをされているみたいに
 
 タギツヒメ「刀使...ではないか、どの世界にも下らぬものを使いたがるものよな、人というのは」
 
 タギツヒメは私達装者を一瞥し、興味がないと言うように視線を逸らしティキちゃんの残骸に手を突っ込みました
 
 タギツヒメ「貴様らがコレを如何に使おうとしたのかは知らぬが、なるほど確かにわざわざ時間を稼ぎこの人形に盗りに行かせるほどの代物ではあるな」
 
 そして残骸から取り上げた物は
 
 
 コンマ下
 奇数 不滅不朽を意味する完全聖遺物
 偶数 剣殺しを意味する哲学兵装
 ゾロ目 並行世界を繋ぐ完全聖遺物
- 496 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/02(日) 03:26:44.45 ID:yRM+afz/O
-  ほい 
- 497 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/02(日) 03:44:36.69 ID:yRM+afz/O
-  これ御刀探されるのとどっちがマシだったんだろう…相手にされたら絶望的だったけどビッキーいるから何とかなる? 
- 498 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/02(日) 03:55:03.27 ID:aYfy6usI0
-  翠「デュラン...ダル...!?」 
 
 金色に輝く剣...それは紛れもなくデュランダル
 ルナブレイクの後、カ・ディンギルから取り外され本部に厳重に保管されていた完全聖遺物です
 
 タギツヒメ「尽きることのない力、か...差のなき我らの間を傾かせるのにコレは悪くない...良い土産になったな」
 
 手が見えないほど長い袖の中にデュランダルを収め、タギツヒメは口元を緩ませました
 
 タギツヒメ「後は...ここにある荒魂を回収すれば用はない」
 
 
 ザッ...
 
 
 また一歩、彼女は歩を進めます
 
 タギツヒメ「貴様らにもこの世界にもさほどの興味はない、道を開けよ、斬られなくなば退け」
 
 それは暗に、見逃してやる、ということでした
 
 
 
 安価下1
 1 戦う!
 2 大人しく退く
 
 どう戦う?安価下2以降
 (安価下1が1の場合のみ採用)
 (装者は刀使ではないので高難易度(御刀を使うと敵認定され超高難易度に変化します))
 (刀使関連の内容(黒フードの少女の助力等)の場合後にコンマ判定、結果次第では変更になる場合があります)
- 499 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/02(日) 04:01:05.75 ID:gZ0dyArY0
-  2   装者じゃどう足掻いても勝てない 
- 500 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/02(日) 04:18:40.80 ID:aYfy6usI0
-  本部にあるノロを奪われたら不味い 
 それだけは阻止しなきゃいけない
 そうわかってはいます、けれど
 
 死
 
 真の姿を現したアダムさんを前にした時と同じか、それよりも強く
 ここで彼女の前に立てば死ぬ、と脳が訴えています
 
 タギツヒメ「それでいい」
 
 そして気が付けば私達は誰一人、タギツヒメを止める事はできず
 それどころかまともに動くことも出来ず、彼女の進行を許してしまっていました
 
 ・・・
 
 藤尭『侵入者、逃走...』
 
 友里『デュランダル、怪物の残骸、共に...奪われました』
 
 弦十郎『...画面越しですらあの迫力...何者なんだ、あの黒いフードの少女は』
 
 タギツヒメが本部を去ったことが通信機から聞こえてくるししょー達の報告でわかった後
 私達は一気に緊張が解け、ギアも解除され膝から崩れ落ちてしまいます
 
 
 
 どうする?安価下
 (ちなみにノーブルレッドの3人はまだその場に留まっています)
- 501 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/02(日) 04:26:15.97 ID:nBcuQStAO
-  刀使のみんなに緊急報告 
 タギツヒメが現れた事、聖遺物よりやべー完全聖遺物とノロが奪われた事を報告すると
 《丁度、そっちの世界に行く準備が出来た!いますぐ御刀の元へ来てくれ!渡したい物もある!》
- 502 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/02(日) 04:28:10.23 ID:1+vVxtFHO
-  ヴァネッサの意気消沈っぷりが酷いから3人の拘束はするけどヴァネッサとエルザの怪我らしい怪我は治してやる 
 ヴァネッサの腕をどうするかとか『翠』に怒られるかとかは安価下
- 503 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/02(日) 04:37:49.17 ID:gZ0dyArY0
-  ヴァネッサ達がタギツヒメと何を話したのか二人の治療を引き換えに聞き出す 
 拘束時に下手な真似をされないようウェル博士に麻酔薬入りの首輪を作れないか頼もう
 
 腕は何の武装も無い腕を片腕だけ付けてあげる  『翠』からは何のお咎めも無し
- 504 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/03(月) 03:37:39.16 ID:Y0bGr7Jn0
-  まさにお通夜状態 
 物凄く簡潔位に言うと「敵を倒したと思ったら急に現れたやつに色々持って行かれた」という状況ですからね
 見せ場がとかではないです、いえ見せ場も持って行かれたかもしれませんが
 
 翠『翠』《《ごめんなさい!!!》》
 
 示し合わせたわけでもないのに、私と『翠』は思わずその場で同時に念話で御刀...その向こうの刀使の皆さんに頭を下げて謝罪の言葉を口にしていました
 
 《な、何だ!何があった!》
 
 聞こえてくるのはもはやすっかり定番となった姫和さんの声
 私達は起こったことを全て話します
 黒いフードを被った刀使ではない人を超越した存在...タギツヒメが現れたこと
 単なる聖遺物とは訳が違う完全聖遺物のデュランダル、そして本部で回収したノロを奪われてしまったこと
 
 《不味いな...いや、まだ諦めるのは早い》
 
 怒鳴り付けられることも覚悟していましたが、どうやらそれをしている場合ですらないほどのオオゴトのようです
 ですがそれだけではないのか、やや高揚した声色に
 
 《丁度そっちの世界に行く準備が完了した、今すぐ御刀の元に来てくれ!》
 
 翠《え...?》
 
 《渡したいものもある!急げ!》
 
 翠『翠』《《は、はい!》》
 
 私達は暗い面持ちの皆さんを置いて、御刀の元に急ぎました
 
 ・・・
 
 翠「ハァ、ハァ...っ、御刀がまた、振動を...!?」
 
 『翠』「てか御刀には目もくれなかったのかあのラスボス...気付かなかっただけ?ありがたいけど」
 
 御刀の保管されている部屋に入ると、6本の御刀はいつかのように振動しています
 そしてやがて光出し...
 
 
 
 刀使コンマ下1
 奇数 実体
 偶数 やや透けてる?
 
 渡したい物安価下2以降
 
 (翠「今日は...節分といえば豆撒きもそうですが恵方巻も美味しいですよね!いつも途中で苦しくなっちゃいますけど、今年こそは!」
 
 『翠』「鬼は外、とは言うけどつまり今日は外に追い出された鬼がいる訳で...うん、よし!今日は家に引きこもっていい日だよね!鬼危なそうだし!あーでも泣いた赤鬼的な鬼のパターンも...そしたら怖がってごめんなさい...」)
 (翠「それはそれとして!」
 
 『翠』「千景ちゃん!」
 
 翠『翠』「「お誕生日おめでとうございます!!!」)
- 505 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/03(月) 03:39:00.67 ID:N4gPcugg0
-  きえええーい! 
- 506 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/03(月) 03:44:04.60 ID:M6PXdvabO
-  装者が荒魂とも戦えるようになる新型のS装備 
 シンフォギアと併行して使用出来るけど(現状では)フォニックゲインの燃費が悪い
- 507 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/03(月) 19:15:24.09 ID:i+Mf1QQ8O
-  曰く「開発途中で70%ぐらいの性能」 
 刀使の方もノイズと戦える装備を製作中だけどデータ不足で難航中
- 508 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/04(火) 03:54:04.82 ID:lRTPareY0
-  可奈美「着いた〜!ここが別の世界!」 
 
 姫和「無事に成功したか...」
 
 薫(刀使)「お前らー、全員いるかー?」
 
 沙耶香「大丈夫」
 
 舞衣「私も、でもまさか本当にここが...」
 
 エレン「6人全員問題無しデス!」
 
 
 光の中から現れたのは、目の周りと手脚、胸部に装甲を付け御刀を携えた6人の少女達
 
 姫和「直接話すのは初めてだな」
 
 翠「...ですね」
 
 所謂、刀使ノ巫女の主要人物の皆さんでした
 
 ・・・
 
 私と『翠』は原作知識故に一方的に知っていますが、そんな野暮な事はわざわざ言う必要もありません
 お互い簡潔に自己紹介を済ませ、本題に入ります
 
 姫和「コレは『装者が荒魂とも戦える』ようになる新型のS装備だ、S装備というのは...いや、その説明はいらないか」
 
 『翠』「渡したい物って...なるほど、起死回生の糸口になりそうなものを...」
 
 確かにこれは装者が荒魂に手も足も出ない現状を覆すものです
 
 翠「それって、装者を刀使にするS装備...ってことですか?」
 
 でも、もしそうなら響さんのような生身でも戦えそうな人ならともかくそうでない場合は
 
 エレン「一応シンフォギアとも併用出来マース!」
 
 沙耶香「でも現状はフォニックゲインの燃費が悪い、長時間の運用は見込めない」
 
 エレン「実はコレはまだ開発途中、大体70%ぐらいの性能しか出せませーん」
 
 翠「時間制限...イグナイトモジュールのような使い方が望ましいでしょうか...」
- 509 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/04(火) 03:54:31.64 ID:lRTPareY0
-  もっともフォニックゲインの燃費の悪さというのがどの程度なのかによって変わってきます 
 それこそ通常時で数分、あるいは数秒レベルしか保てなかった場合は使いどころを見極めないと
 
 エレン「ちなみに、刀使の方もノイズと戦える装備を開発中デース!そっちはデータ不足でもっと難航してマスが」
 
 『翠』「それってそっちの世界にノイズが...?」
 
 舞衣「そういう可能性、という話で」
 
 姫和「さっきも話したが、荒魂が急に強くなったことにこの世界と繋がったことが関係していたとしたら、そういうこともあり得ないではないからな」
 
 
 
 どうする?安価下
 (特になければ刀使達のことを他の皆さんに紹介後、ヴァネッサさん(とウェル博士)のところに)
 
 (薫(刀使)「なぁ、この名前んとこの(刀使)って何だ?」
 
 翠「えっと...他に薫さんという方がいて、区別の為にです...」
 
 『翠』「それより気になってるのは主人公の出番の無さよ、刀使の方の」
 
 可奈美「ね!私も思ってた!」)
- 510 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/04(火) 04:10:24.93 ID:GURvlEq50
-  装者はデュランダルの奪還or最悪破壊、刀使はタギツヒメ撃破を共通の目標として協力関係を結ぶ 
 …デュランダルを持ってるタギツヒメに勝つ方法考えなきゃ 最悪フィーネより手こずるぞ
- 511 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/04(火) 04:32:13.52 ID:8XTGSPSYO
-  万が一にもノイズ及びアルカノイズが現れた時の事を考えて外出する時は必ず装者と同行するよう言っておく(ノイズは触れたら一発アウトだから危険) 
 渡せるなら緊急用のテレポートジェムを全員にプレゼント
- 512 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/04(火) 16:54:13.51 ID:Q7F7WtjSO
-  刀使はこっちの世界に来れたけど逆に装者がそっちの世界に行く事は出来るか聞いてみる 
- 513 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/05(水) 03:47:10.06 ID:gCm/Aufo0
-  弦十郎「それで、その少女達が助っ人...ということか」 
 
 姫和さん達6人を連れて司令室に行くと、丁度よく装者メンバーも含めて大体集まっていました
 というか御刀管理してる部屋に知らない人が複数人出現した、ということはこっちでも反応を確認していたらしいです
 で、敵ではないこと、荒魂と戦う並行世界の戦士であることを簡単に説明しました、否、させられました
 
 弦十郎「翠くんがあの怪物の残骸の処理、いや管理方法を知っていた理由は彼女達か」
 
 そこで物凄い溜息をつかれるのは不本意です
 
 切歌「変わった格好デスね」
 
 薫(刀使)「ブーメランって知ってるか?」
 
 まぁS装備は目立ちますからね
 
 クリス「信用出来んのか?」
 
 沙耶香「それは実力?それとも味方として?」
 
 舞衣「沙耶香ちゃん、そんなハッキリ...」
 
 マリア「クリス、貴女も早々にそれは失礼よ、それに翠が信頼しているなら私達も信頼...出来...出来る?」
 
 翠「マリアさん?」
 
 まぁ、さっきまでのお通夜状態から考えたらここまで軽口叩けるのは良いことなんでしょうけど
 
 可奈美「実力か...あの!じゃあ誰か私と剣の立ち合いしませんか!」
 
 うわこの剣術バカ
 
 姫和「可奈美!」
 
 ナイスです姫和さん!
 
 姫和「立ち合いは後にしろ可奈美!」
 
 『翠』「止めはしないの!?」
- 514 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/05(水) 03:47:52.39 ID:gCm/Aufo0
-  ・・・ 
 
 薫(刀使)「オレ達の目的はここに来たっていう敵...タギツヒメを祓うこと、そっちの目的はそのデュランダルとかいう剣を奪い返す事...で合ってるか?」
 
 弦十郎「それが不可能な場合は破壊することも視野に入れている」
 
 緒川「つまり、利害は一致している...と捉えていい、ということでしょうか」
 
 エレン「こちらとしてもこのままタギツヒメを野放しにして、さらに強くなってから私達の世界に帰ってこられるのは困るのデース」
 
 薫(刀使)「手遅れ感もあるけどな...それにオレ達は荒魂は祓えてもノイズやら何やらにゃ対抗出来ねえ」
 
 エレン「なので、刀使と装者で協力関係を結びたいのデス」
 
 こうしてししょー達OTONAと刀使6人の中で一応年長者として薫さんとエレンさんが代表となり話し合った結果、無事協力関係を結ぶことが出来ました
 こういうのはお約束的な展開として「お互い素性を知らないからとりあえずバトル!」みたいなものがあるのてわヒヤヒヤしましたけど
 
 弦十郎「これよりS.O.N.G.は刀使と連携を取ることとなった、それにあたって...刀使にはノイズ及びアルカノイズに対する特攻性能は無く、またそれはシンフォギアシステムに荒魂に対するそれが無いのと同じだ、万が一にもノイズ及びアルカノイズが出現した場合を考慮し外出の際に刀使は最低でも一人装者を同行させるようにしてほしい、逆も然りだ」
 
 荒魂と違いノイズもアルカノイズも基本的に触っただけでアウトですからね
 
 翠「私からはコレを」
 
 そして私が皆さんに渡した物は緊急帰還用テレポートジェム
 エルフナインちゃんに渡した物と同じ物です
- 515 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/05(水) 03:48:31.23 ID:gCm/Aufo0
-  ・・・ 
 
 可奈美「へぇ!じゃあ翼さんのシンフォギアは刀なんですね!」
 
 翼「あ、あぁ」
 
 案の定翼さんが可奈美ちゃんにロックオンされているのをスルーし、私は姫和さんと話をしていました
 
 姫和「あの調子だと数分後には立ち合っているな」
 
 翠「戦闘狂ですねぇ」
 
 ん?誰ですか今おまいうとか言ったのは
 
 姫和「それで、聞きたいことでもあるのか?」
 
 翠「結局こうして皆さんは世界を超えたわけですが」
 
 その前に元親衛隊さんらしき刀使やタギツヒメも世界を超えていましたが、それはそれとして
 
 翠「逆に私達装者が、皆さんの世界に行く事は出来るんですか?」
 
 
 
 コンマ下
 奇数 出来ない
 偶数 出来る
 ゾロ目 わからない(もしやるとしたら成功するかは運次第(コンマ次第)になります)
 
 (翼「だ、だがいくらそのS装備とやらを着込むとはいえほぼ生身を相手にシンフォギアを使用するわけには」
 
 可奈美「写シがあれば大丈夫です!」
 
 『翠』(生身でも訓練に出てくるししょーとか緒川さんは気にしないのに翼さん))
- 516 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/05(水) 03:52:00.86 ID:fYzowAUK0
-  はてさて 
- 517 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/05(水) 22:46:53.09 ID:2JBhztWpO
-  月が爆散+未来さんが神獣鏡の光を浴びてない事に加えて自衛手段所持で色々アカンと思ってたけどこの展開はよく……ないか 
 コンマ神次第で最悪、タギツヒメに世界造り替えられるな
- 518 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/06(木) 03:22:01.08 ID:CIVHpLWD0
-  姫和「一応は可能だ、私達がここにいる間はこの世界と私達の世界は繋がっている」 
 
 翠「刀使しか通れない、ということではないんですね」
 
 姫和「刀使自体、御刀に選ばれたということ以外は普通とあまり変わらないからな...私達が行き来出来る以上は基準は低い」
 
 そうなるとその一点に限ってはギャラルホルンより優秀ですね...その世界を行き来する仕組みを応用してギャラルホルンも装者以外も使えるように改造したり...いえ、流石にそれは不確定要素が多過ぎますか
 
 薫(刀使)「ま、とはいえ今回みたいなことが起きない限りはあまり褒められたことでもないっつう意見もあるけどな」
 
 姫和「当然だな、異なる次元、並行世界への介入は双方にどんな影響を及ぼすかわからん」
 
 翠「あはは...」
 
 本当それですよね
 
 ・・・
 
 さて、刀使の皆さんとの顔合わせは思いの外いい感じに、特に波風も立たずに済みました
 次に私達が向き合わなければいけないのはヴァネッサさん達です
 
 翠「なのに何故あの糞Pの所に先に寄らなければいけないので?」
 
 『翠』「丸腰でって訳にもいかないでしょ、それに糞眼鏡は技術面に関してだけは信用出来るし」
 
 んー、詰まるところヴァネッサさん達と対面するにあたって何か武器的な物、もしくは抵抗させない為の物を用意してもらおうと?
 
 翠「それなら私が作れば早いんじゃ」
 
 『翠』「翠に作らせたらどうせ自力で外せるような抜け穴機能付けるでしょ、あの3人に甘々だし」
 
 翠「この流れだと私の信頼が糞Pより低いことになってダメージが凄い...」
 
 『翠』「日頃の行い、悔い改めて」
 
 で、糞Pことウェル博士の研究室に訪れました
 
 『翠』「尋問用に首輪3つ、リモコンのボタン押せば麻酔薬が注入されるとかそういうやつ」
 
 ウェル「入ってきて早々に注文とは随分と図々しいですね...」
 
 
 
 何か話す?安価下
 (特になければ首輪作ってもらってヴァネッサさん達のところに)
- 519 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/06(木) 03:34:41.22 ID:oz3a2Z/h0
-  ウェル博士、「傷を治しても恩を仇で返されるだけですよ?」と忠告してくる 
 
- 520 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/06(木) 04:16:18.46 ID:CIVHpLWD0
-  嫌そうなのを隠そうともせずにそう言って溜息をつく糞P 
 いつも喧しいイメージがあったので少し驚きましたが、静かなことはいいことです
 
 ウェル「これでも僕は割と忙しいんですがね...どうせその尋問とかいうのもさっきまでドッカンドッカンさせて捕まえた相手でしょう?抵抗出来ないくらいに痛め付けたんじゃないんですか?」
 
 『翠』「どうせ翠のことだからそんな傷すぐに治そうとするだろうし、意味ないんだよ」
 
 翠「そんな印象ですか私」
 
 いやまぁそりゃ...多分しますけど
 
 ウェル「はんっ!遂にお人好しが移りましたか、それともその尋問相手に情でも沸いたんですかねぇ」
 
 こういった雑談にもならないようなやり取りをしている間にも糞Pは手元を動かし、言われた通りの首輪を作っていました
 悔しいですが流石は本職、動きが早い...ん?この人本職こういうのでしたっけ?どちらかというとこう、薬品を配合したりとかの方だった気が
 
 ウェル「さて、大まかな原型はあったので作り終わりましたが」
 
 翠「早っ、というか原型あったとか何に使う気だったんですか」
 
 『翠』「翠がまたアホなことやらかさないように付けようかって話があってね、こういう首輪」
 
 翠「ちょっと!?」
 
 えっ冗談ですよね?冗談なんですよね?
 
 ウェル「さて、尋問相手の傷を治すつもりと言っていましたが」
 
 糞Pが軽く放った3つの首輪が放物線を描き、私の手元に届きます
 そして何かを試すような目でこちらを見ながら
 
 ウェル「傷を治しても恩を仇で返されるだけですよ?」
 
 そう忠告してきました
 
 
 
 何て返す?安価下
 1 望むところ
 2 そうならないように関係を築く
 3 きっとそうはならない
 4 その他(記述)
 (『翠』「仇で返されるというか、もう返された後だよね」
 
 翠「そ、そういう約束だったからセーフです!」)
- 521 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/06(木) 09:06:05.88 ID:akFMyarr0
-  4 立ちはだかるなら何度でも退かせてみせます 
- 522 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/06(木) 11:40:11.46 ID:QmYoSbuL0
-  4 仇で返されることが怖いのならもとより貴方(ウェル)もここに置いたりしていない、それに今も変な人だとは思っているが貴方を信用はしている 
- 523 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/07(金) 03:14:28.84 ID:e3M/XptT0
-  翠「立ちはだかるなら何度でも退かせてみせます」 
 
 その忠告に、私はそう返します
 
 元より傷を治した程度で信頼を得られるなんて思ってません
 エルザさんも、ヴァネッサさんやミラアルクさんを助けられるのが私くらいしか思い付かなかったから仕方なく頼った、ただそれだけのことでしたし
 そう簡単に人と人が手を取り合える世界ならもっと平和なはず
 その程度は想定内、これは単なる自己満足です
 
 けれど、私は...
 
 翠「仇で返されるのが怖いのなら、もとより貴方をここに置いたりはしていません」
 
 首輪を『翠』に渡し、すでにこちらに背を向け作業に戻っている糞Pに向かってそう言い残しながら部屋を後にします
 
 翠「それに今も変な人だとは思ってますが、貴方を信用はしていますし」
 
 ・・・
 
 私達が御刀のところに行っている間に拘束、保護されたヴァネッサさんエルザさんミラアルクさん
 もはや抵抗する様子も見えなかったらしいですが、ヴァネッサさんのお願いだったのか、どうやら3人とも一応同じ部屋に入れられているとのこと
 
 ヴァネッサ「...来たのね」
 
 翠「来ましたよ」
 
 その部屋を訪れると、そこにいたのは酷く意気消沈しているヴァネッサさんとベッドに寝かされているエルザさんミラアルクさん
 未だエルザさんもミラアルクさんも目を覚ましていないようですね...ミラアルクさんはともかくエルザさんは目が覚めても脚の痛みに悶えるでしょうから、むしろ好都合です
 
 『翠』「翠は治すって言ってるけど『私』はまだそんな簡単に貴女達を信用出来ない、だから変なことしないように手を打たせてもらうよ」
 
 ヴァネッサ「でしょうね...せめてそれは私だけということは出来ないのかしら」
 
 『翠』「危険度的に無理でしょ...」
 
 『翠』が首輪の説明をすると、ヴァネッサさんの警戒がやや薄れるのがわかりました
 むしろそこで注入されるのが毒ではなく睡眠薬、というところに驚いているようです
- 524 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/07(金) 03:15:13.09 ID:e3M/XptT0
-  ヴァネッサ「わかったわ、2人には目を覚ましたら私から話しておく」 
 
 翠「じゃあそういうことで... Healing almighty Asclepius tron...」
 
 『翠』が3人それぞれに首輪を嵌め、私はエルザさんの脚の骨折を始めとした身体の傷をアスクレピオスで治していきます
 
 翠「腕は...すみません、流石に本部の中でまた武装したやつをっていうのは...普通の腕をなおかつ片方までならっていう話になったんですけど」
 
 ここへ来る前...装者と刀使との連携諸々の話が終わった後に、私はししょーにヴァネッサさんの腕について相談していました
 勿論一度やったことがある、なんてことは言いませんでしたが、私の技術力だけでも義手程度なら用意出来ること、両腕が使えないのはきっと不便だということを
 お人好し筆頭のししょーもそこは考えていたのか賛同はしてくれましたが、立場上拘束したとはいえ敵の怪我ならまだしも全身義体の相手の欠損部分を、というのは中々、という反応でした
 そこで『翠』が取引材料にするという提案をしたこともあり、武装無しの片腕までならと許可を得られたという訳です
 
 ヴァネッサ「それで十分、というより、十分以上ね、襲撃したのはこちらだもの」
 
 ヴァネッサさんの声に少し明るさが戻りました
 ですが、やはりまだ暗いですね
 
 翠「...タギツヒメのことですか?」
 
 ヴァネッサ「っ」
 
 私がヴァネッサさんの腕の断面の様子を確認しながら世間話を持ち掛けるようにそう尋ねると、わかりやすく強張ります
 ...全身義体なのに強張れるって凄い技術ですね、ちょっともう少し隅々まで仕組みが知りたいんですが
 
 ヴァネッサ「...そう、そこまで知り得たのね」
 
 翠「一応それを聞き出すのも任された仕事というか、傷を治す交換条件ってことになってるので聞きますけど...」
 
 私はヴァネッサさんに、これまでタギツヒメとどんなやり取りをしてきたのかを尋ねました
 
 
 
 どんなやり取りをした?安価下
 (『翠』(聞き出すより前に治してる時点でかなり信用しちゃってる翠を引っ叩きたいけどヴァネッサさんも話してくれそうなのがなんとも言えない))
- 525 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/07(金) 03:38:01.97 ID:HXzHCA+t0
-  聖遺物について知ってる事を全部吐かされた…というか吐かざるを得なかったらしい 
 後はノロを奪われたり契約を迫られたりしたが契約は断ったとか
- 526 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/07(金) 04:10:42.08 ID:xrkyBVbTO
-  ミラアルクとエルザが立ち向かおうとしたが先程の装者のように凄まじい悪寒で何も出来ずじまい 
 
 『命が惜しければ妙な真似はせん事だ』
- 527 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/08(土) 04:03:04.51 ID:+HdpKQ7u0
-  ヴァネッサ「彼女は...タギツヒメは私達にほとんど価値を見出してはいなかった、ただこの世界の事...いいえ、この世界の聖遺物の事を知りたがっていたわ、そして私達にはそれを聞き出す為に接触して来たに過ぎない、私達は言われるがまま聖遺物について知っている事を全て吐かされた」 
 
 『翠』「よく知りもしない、それも怪しさ満点の相手に全部?」
 
 ヴァネッサ「吐かざるを得なかったのよ!何をされたわけでもない、それなのに逆らえなかった...エルザちゃんとミラアルクちゃんは立ち向かおうとしたけど、彼女の一挙一動がそれを制した...凄まじい悪寒が、私達を動けなくさせた...」
 
 『翠』「...」
 
 翠「私達も、そうでしたしね」
 
 タギツヒメの発する圧力のようなものは、同じ場所にいるだけで心臓をギュッと掴まれるような苦しさを感じる程でした
 
 ヴァネッサ「他に怪物の残骸...ノロ、と言ったかしら...それを奪われた上、何かの契約も迫られたわ」
 
 翠「契約...ですか?」
 
 ヴァネッサ「どんなものかはよくわからない、けれど本能的にそれは危険だと感じた私達はそれだけは恐怖に負けずにどうにか断ったわ、もっとも彼女はそれに拘ることもなくただ「そうか」としか返さなかったけれど」
 
 タギツヒメが迫る契約...白の契約、な訳はないでしょうけど
 あるいはまさか、タギツヒメとのどうか同化を求める契約...?
 
 ヴァネッサ「彼女は私達から一通り情報を聞き出しノロを回収した後こう残し去った...
 
 
 タギツヒメ『命が惜しければ妙な真似はせん事だ』
 
 
 と」
 
 まぁその忠告を聞かなかった結果がコレなのだけれどね、とヴァネッサさんは自嘲気味に笑いました
 
 
 
 これからの行動安価下
 1 もう少しヴァネッサさんとお話し
 2 作戦会議
 3 その他(記述)
 (翠「腕は材料とか持ってこないといけないのでちまちま進めます」
 
 女神「と言いつつ場面が変わると完成してるんですねわかります」)
- 528 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/08(土) 04:21:06.79 ID:ljcgzus40
-  3  折角だし装者と刀使の交流を見てみたい   S装備の開発に何か手伝えないかな? 
- 529 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/09(日) 02:21:53.02 ID:NhYI9WIK0
-  ・・・ 
 
 ヴァネッサさんに聞いてわかったことは『タギツヒメが少なくともヴァネッサさん達の知る限りの聖遺物についての知識を持っている』ということくらいでしょうか
 
 『翠』「原作知識持ちっていうアドバンテージは消えたかもね」
 
 翠「ですが少なからずここまで私達によって違う流れだったところはあります、その小さな差がもしかしたら...うーん、自分で言ってて自信無くなってきました...」
 
 そもそもレオ・スタークラスターといいタギツヒメといい何故ラスボスレベルの敵ばかり...こっちには世界の破壊者とか最低最悪の魔王とかいないんですよ
 
 翠「とにかく、対策は取れるだけ取りましょう」
 
 『翠』「と言うと?」
 
 翠「まずは完成度7割止まりのS装備の改良が出来ないかチャレンジです」
 
 とはいえ既にプロがやれるだけ尽くした後の状態のはず、出来ることといえばこちらの世界にあるデータで再調整するくらいでしょうが
 
 『翠』「出来れば刀使の皆さんのも対ノイズ、対アルカノイズに...目標は燃費の向上!」
 
 
 
 誰と誰の交流?装者安価下1
 
 刀使安価下2
 
 交流内容安価下3以降
 1 S装備改良の見学や参加
 2 その他(記述)
 (安価下1と2は複数人も可)
 (安価下3は1の場合安価下1の選択に限らず翠ちゃん達も混ざり、2の場合はひと段落してから翠ちゃんのターンに戻りS装備改良に入ります)
- 530 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/09(日) 02:30:19.90 ID:XRaeScXc0
-  ひびみく 
- 531 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/09(日) 02:52:47.06 ID:2s0CnJ+YO
-  かなひよ(可奈美と姫和) 
- 532 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/09(日) 03:15:22.00 ID:XRaeScXc0
-  2  嫁自慢的な何か 
 改良の参加は…無理くさい?(主人公組を見て)
- 533 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/09(日) 11:10:43.70 ID:NhYI9WIK0
-  誰視点?安価下 
 1 響さん
 2 未来さん
 3 可奈美ちゃん
 4 姫和さん
 5 その他(記述)
- 534 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/09(日) 18:05:45.45 ID:1F5UDHaA0
-  1 
- 535 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/11(火) 04:30:18.67 ID:dqQINDUf0
-  undefined 
- 536 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/11(火) 04:31:21.45 ID:dqQINDUf0
-  ☆☆☆ 
 
 で〜れれ〜で〜でん!
 
 ☆☆☆
 
 可奈美「確かに姫和ちゃんはちょっと変わってるけど!」
 
 姫和「お前がそれを言うのか」
 
 可奈美「すっごく可愛いんだよ!」
 
 響「未来もちょっと...かなりアレな部分はあるけど!」
 
 未来「響!?」
 
 響「可愛くって割と常識もある方なんだよ!」
 
 未来「響フォロー!もう少しフォローして!」
 
 うえぇ?で、でも最近の未来が欲に正直というか、見境が無くなってきてるのは事実だし...
 
 未来「大体それを言うなら響だって大概だよ?人助けが趣味〜なんて言っていつも遅刻するし宿題はギリギリまでしないし」
 
 響「そ、それは装者が忙しいから〜」
 
 未来「その前からでしょ〜?それにそれは私も同じ条件です〜」
 
 う゛っ、それを言われると言い返せない
 でも何だかんだ最後は手伝ってくれるんだもん
- 537 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/11(火) 04:31:54.81 ID:dqQINDUf0
-  姫和「そうだな、可奈美も私のことを言えた立場ではないだろう、誰彼構わず刀使と知ったら立ち合い立ち合いの剣術馬鹿だからな」 
 
 可奈美「えー、チョコミン党に言われるのはちょっと」
 
 姫和「チョコミントは今関係ないだろう!?」
 
 あ、姫和ちゃんチョコミント好きなんだ
 
 可奈美「初めて一緒にアイス屋さんに行った時も迷わずチョコミントだったし、その後も...」
 
 姫和「そういうお前こそ私を助けた理由が立ち合いたいからとか言ってなかったか!?...まぁ、お前が剣術馬鹿だったから今があるのも事実だけどな」
 
 助ける...そっか、この2人も手を繋ぎ合った仲なんだね
 
 未来「響も、ね」
 
 響「え?何が?」
 
 未来「んーん、何でもない」
 
 どうしたんだろ未来
 
 可奈美「でもそうやってムキになっちゃう姫和ちゃんも大好きだよー!あっ、聞いてください未来さん!皆と、あ、皆っていうのは刀使の友達なんですけど、温泉に行った時まだ私来たばっかりだったのに急に姫和ちゃんが「行かないでくれ!可奈美ー!」って叫んでて」
 
 未来「わぁ姫和ちゃん可奈美ちゃんのこと大好きだね!響も一緒に寝るとよく寝言で私の名前呼びながら抱きついてきてね〜」
 
 可奈美「一緒に!いいなー姫和ちゃん中々一緒に寝てくれないんですよー、でも私から行くと何だかんだ最後は「好きにしろ」って言ってくれて!」
 
 未来「うんうん、積極的に行くのは大切だよね、私もよく響に最終的に「好きにして」って言わせてて」
 
 あれ、いつの間にか未来と可奈美ちゃんだけで盛り上がってる...?
- 538 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/11(火) 04:32:33.68 ID:dqQINDUf0
-  姫和「まったく...」 
 
 響「あはは...未来って普段はむしろ落ち着いてるんだけど、たまにこういう感じだから」
 
 姫和「響...さんも、さっきまであんな感じだった...でしたが」
 
 響「んー、話し辛かったらタメ口でいいよ?もちろん呼び方も響でいいし!」
 
 姫和「そうで...そうか?なら響」
 
 響「うん!」
 
 でも、私もあんな感じだった、か
 確かにそうかも、最近はなんとなく未来が暴走しがちになってきて止める側にまわってるうちに、皆からもいつもと逆みたいなんて言われたりするし
 
 響「でも、良いことでもあるかな」
 
 姫和「ん?」
 
 響「あーううん、えっと、私って昔から結構周り見ないで身体が先に動いちゃったりしてその度に未来が怒ってくれたり心配してくれたりしてたんだけど、そのせいか大人びたっていうか、しっかりしなきゃーみたいな感じにはしゃげてなかったりしてて」
 
 本当はそれだけじゃない
 私があの日...ライブでの事故の後から受けた色々なことから私を守ろうとしてくれたり、そういうのがあったから
 未来のことだからライブに誘ったのは自分だから、なんて感じなくていい責任感も感じてたのかもしれないけど...とにかくあの日を境に未来は普通の子供じゃなくなってしまったし、私達は普通の幼馴染みじゃなくなってしまった気がする
 
 響「でも今はほら、あんなにはしゃいじゃって」
 
 未来があんな笑顔で夢中になって話してる
 私と話すときでもずっとどこか遠慮してるようなところがあったから、最近それがなくなって本当に嬉しいんだ
- 539 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/11(火) 04:34:14.57 ID:dqQINDUf0
-  姫和「...可奈美は初めて会った時からあぁだった、ひとを疑う事を知らないような、能天気で距離感に狂うやつだった...だが実際はそう見えて色々よく見てるやつでな、それであいつはただ単に不安だとかそういうのを全て外に出さないだけなんじゃないかとも思った」 
 
 響「可奈美ちゃんが?」
 
 とてもそうは見えない
 目をキラキラさせて、誰にでも積極的に話しかけに行って
 
 姫和「私は訳あって最初は誰も信じようとしていなかった、それでただ1人私の味方をしようとする可奈美のことも内心信用していなかった...だがあいつはそれに気付いていたし、自分を利用すればいいとまで言ってきた...まぁ、なんだ、今じゃそんなこともあったなと笑い話に出来るくらいだが...だからあいつが最初から信頼出来るとわかってる相手と話してる時は、酷く安心するんだ」
 
 ...やっぱり可奈美ちゃんと姫和ちゃんには複雑な事情があったのかな、姫和ちゃんに味方が全然作れないような、そして可奈美ちゃんがただ1人の味方になるような何かが
 
 今の私ならきっと姫和ちゃんをとことん説得したと思う、私を、皆を信用出来るようになるまで何度だって
 それに皆にも姫和ちゃんはきっと正しいんだって言って回って
 
 でも可奈美ちゃんは姫和ちゃんを正しいと信じてただ1人で支えたんだ、そして姫和ちゃんも他の人達も変えていった...変わっていったんだ
 
 響「...そっか...きっとその時の可奈美ちゃんは姫和ちゃんにとってのひだまりだったんだね」
 
 姫和「ひ、ひだまり!?///」
 
 響「うん!あったかくって安心する、姫和ちゃんが帰るところ!私にとっても未来はひだまりなんだ!」
- 540 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/11(火) 04:35:01.25 ID:dqQINDUf0
-  姫和「恥ずかしい事を堂々と言うなお前は...べ、別に私にとって可奈美は」 
 
 可奈美「えー違うのー?」
 
 姫和「かっ可奈美いつから聞いていた!?」
 
 未来「可奈美ちゃんにとっての姫和ちゃんはお日様?」
 
 可奈美「わかんないですけど、一緒にいたいっていうのは未来さん達と同じです!」
 
 姫和「お前も恥ずかしい事を堂々と...というか可奈美、そもそも何故こんな話になっていたんだ」
 
 可奈美「それは...あれ?何でだっけ」
 
 響「なんか自然と?」
 
 そういえば何でだろう
 確か未来と姫和ちゃんが保護者っぽく見えてちょっと変わってるねって話だったような
 むむ、よく考えるとまだ会ってすぐなのに未来の常識人じゃない面を感じ取るなんて可奈美ちゃんすごいかも
 
 未来「まったく響ったら...でもそんなあんまり考えてない話をするのも響の可愛いところだけど」
 
 姫和「ふっ、そうだな、可奈美もその中身の無い話をするところは可愛いんじゃないか?」
 
 可奈美「あーそれ褒めてないでしょー!元々私が姫和ちゃんのこと庇ってあげたのにー!いいもんこうなったら姫和ちゃんの変な所の話しちゃうもん!お風呂にまで御刀持っていったりネネちゃんに懐かれなくってちょっとキレちゃったり」
 
 響「変な所と言えば未来も...」
 
 未来「響?」
 
 響「ひぇっ」
 
 うぅ...最近の未来は前より自分を出すようになったけど代わりにちょっと怖い...
- 541 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/11(火) 04:35:43.31 ID:dqQINDUf0
-  可奈美「響さん?もしかして未来さん、何か手綱を握るようなこと知ってるんですか!」 
 
 未来「簡単なことだよ、誰に対しても使える簡単なこと...どんなことか可奈美ちゃんにも教えてあげようか?」
 
 可奈美「え!是非!」
 
 未来「それじゃちょっとあっちの部屋で...」
 
 響「はっ!姫和ちゃん未来を止めて!もしくは可奈美ちゃん連れて逃げて!」
 
 姫和「は?どうした急に」
 
 それから無茶苦茶未来を止めた
 
 
 ☆☆☆
 
 で〜れれ〜で〜でん!
 
 ☆☆☆
 
 
 『翠』「なんかね、響さん達と可奈美ちゃん達が騒がしかった」
 
 翠「順調に仲良くなっているならいいんじゃないですかね」
 
 その方が信頼とか高まりやすい、ひいては戦いでも連携を取りやすくなりますからね
 受け取った装者用のS装備、そして姫和さん達の刀使用のS装備の1つを借りて仕組みを調べながら、私は他の皆さんの様子を見に行った『翠』からそのやり取りを聞いていました
 
 
 
 コンマ下1
 ゾロ目以外 改良出来そう
 ゾロ目 これ以上の改良は難しそう
 
 どんな改良?安価下2以降
 (コンマ下1がゾロ目以外の場合のみ採用)
 
 (女神「ガルパはわかります、グリッドマンもまだ変身するバトルアニメ繋がりでいいでしょう...だから何故ゴジラや進撃の巨人に走るんですかシンフォギア!?」
 
 翠「というか今回はコラボギアじゃないんですね」)
- 542 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/11(火) 04:43:43.39 ID:OcGkprMN0
-  まさかの進撃コラボとは予想外   
 
 はいよ
- 543 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/11(火) 11:35:08.38 ID:nBQ5WmYvO
-  燃費の劇的改善、被ダメ大幅にカットとか 
 ノイズの分解攻撃のシャットアウトは流石に早いか
- 544 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/11(火) 20:22:37.34 ID:dQrjpr2lO
-  エルフナインの手助けもあり耐久が上昇、XDにも対応したけどフォニックゲインを溜めすぎるとオーバーヒートする  
 難航してたS装甲の方は9割ぐらいに性能を引き出せた感じで
 
- 545 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/12(水) 03:57:11.05 ID:J4xvon+L0
-  undefined 
- 546 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/12(水) 03:57:48.50 ID:J4xvon+L0
-  ・・・ 
 
 翠「ん〜っ!よし...とりあえずは、って感じですかね」
 
 S装備...装者用のものと刀使のもの、それぞれの仕組みが大体わかったところで始めた改良も現状出来る限りのことが完了しました
 これでもフィーネさん直々にギアの作り方を教わった身、こちらの世界に限っては私の知識に基づいた改良も中々の出来ではないでしょうか
 
 翠「エルフナインちゃんも手伝ってくれましたしね」
 
 当の本人はまだやる事があるらしくもう部屋に戻ってしまいましたが
 やはり違う観点からの意見は大切です、技術力に関してもキャロルちゃんのそれを受け継いでいるエルフナインちゃんは即戦力も即戦力...むしろ私が足手纏いにならないように頑張らないとですね、自分で中々とか言ってる場合じゃありません
 
 翠「後は経過報告を皆さんに...せめてエレンさんにはしておかないと」
 
 刀使の中で一番こういうのに詳しいのはエレンさん、ならそれが妥当でしょう
 
 ・・・
 
 エレン「疑ってたわけではないデスが、本当に改良出来たんデスね!」
 
 翠「こちらにしか無い資料もありますから...」
 
 私は計測結果やシミュレーション結果を纏めた資料を渡しつつ、改良点を説明し始めました
- 547 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/12(水) 03:58:19.74 ID:J4xvon+L0
-  翠「まず装者用...一番の問題だった燃費の改善です」 
 
 エレン「こうも早く、それも劇的な」
 
 翠「S装備自体にシンフォギアのマイクユニット機構に近い仕組みを付け加えてフォニックゲインの吸収・運用の効率を上げたり、ですね...直接それぞれをリンクさせることで被ダメも元々より大幅にカット出来ました」
 
 エレン「こちらではシンフォギアシステムについての根幹部分は完全にデータがありませんでしたし、やはりそこを応用するのが最善でしたか」
 
 特徴的な語尾の発音も忘れ、エレンさんが資料を食い入るように見つめています
 流石にシンフォギアシステムのブラックボックス部分全てが記載されてるわけではありませんが、やはり気にはなるものなのでしょうか
 
 翠「それからエクスドライブモードにも対応出来るように耐久性の方も...ただ、聖遺物を纏うようなシンフォギアと違いS装備の装甲では溜めたフォニックゲインの量によってはオーバーヒートしてしまいますから、どちらが勝つかはわかりません」
 
 エレン「エクスドライブモードになるか、その前にS装備がブレイクするか」
- 548 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/12(水) 03:59:00.35 ID:J4xvon+L0
-  S装備がダメになると荒魂やタギツヒメに対抗出来なくなり本末転倒ですからここはどうにかしたかったんですが、そもそもエクスドライブモード自体データが少な過ぎるんですよ...シンフォギアのロック全解除とも違いますし、響さんのS2CAのような例もあるのでどこまで耐えられどうなれば絶唱にならずに済むのか...わからない部分は大抵聖遺物の特性頼りだったりしますし 
 
 翠「刀使用のS装備については...9割ってところですかね」
 
 エレン「Oh!悪く無いどころかとても良い数字な気がしマスが!」
 
 翠「刀使の能力向上、という点はこちらにも装者ではない人間の能力向上の為に作られた聖遺物を利用した装備がありましたから、掛け合わせた形ですね...ただ肝心の対ノイズのバリアコーティング形成がまだ」
 
 単なるS装備よりは能力を引き出せるようになっていると思いますが、それとS装備に組み込まれた聖遺物の力を僅かに上乗せしたぐらい
 これではノイズに触れられたら終わるのには変わりありません
 
 エレン「そこはやはり難しいデスか?」
 
 翠「シンフォギアは当然聖遺物に適合した装者が使用する事前提として、さっき言った聖遺物を利用した装備というのも、その利用している聖遺物と使用者の間には適合とまでは行かなくとも少なからず通ずるもの、共鳴する何か...のようなものが必要なんです」
 
 擬似ギアにせよRN式回天特機装束にせよ、誰でも使えるわけでも、ましてや最大値を出せるわけでもありません
 ただシンフォギアほどの狭き門ではない、というだけで
- 549 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/12(水) 04:00:31.02 ID:J4xvon+L0
-  翠「刀使の皆さんは装者ではありませんし、S装備に組み込まれている聖遺物も本人達に適合したものというわけでもありません...いえ、偶然適合したもの、通ずるものがあるものに当たっている可能性もありますが今はその予兆は見られません」 
 
 エレン「だからバリアフィールドは発生させられない、させられたとしても安定しないかもしれない」
 
 翠「そうです、それに写シ...自身の肉体をエネルギー体に変質させる、ある意味霊体化に近い術ですが...本体、もとい使用者本人がそうなってしまうとバリアフィールドが使用者の存在している座標をどう区別しどこまで範囲を広げるかが流石に予測出来ないので...最悪変換していいエネルギーと判断してフォニックゲインに変換し始める可能性すらあります」
 
 エレン「急に怖い話になったんデスが!?」
 
 そういうものですよ、というか実際私や『翠』はアメノムラクモを用いてそうやってフォニックゲインをカサ増ししたりしましたし
 大体写シの仕組みの方が余程難解ですし...幽体離脱とも違い、肉体すらも全て引っくるめてエネルギー体にするなんて
 それも常に霊体なわけではなく任意で肉体に再構築出来る...むしろ錬金術師寄りです
 
 
 
 何か話す?安価下
 (特になければ次の行動)
- 550 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/12(水) 04:05:57.22 ID:GryzrtW4O
-  所属不明の刀使に関して何か心当たりないか聞いてみる 
 荒魂斬ってたし少なくともタギツヒメじゃない
- 551 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/12(水) 12:20:55.20 ID:a6yEiTDg0
-  夏菜ちゃんの擬似ギアのバリア技術をS装備に適用できないか相談 
- 552 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/13(木) 02:42:46.42 ID:NTtA1v/q0
-  undefined 
- 553 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/13(木) 02:43:21.16 ID:NTtA1v/q0
-  翠「ただ、それでも一番可能性が高いのは夏菜さんの擬似ギアでしょう...」 
 
 私はそう言って、予め夏菜さんに許可を得て貰っておいた擬似ギアのバリアフィールド周りの設計資料をエレンさんに渡しました
 
 翠「シンフォギアほど適合係数に依存せず、RN式回天特機装束ほど特殊な材料も必要としない...」
 
 エレン「コレは?」
 
 翠「私達では難しかったですが、逆にここからそちらで再検討してもらえば私達では気付けなかったより良い改良方法に辿り着けるかも...ということで、ソレをお渡しします」
 
 S装備が改良し切れなかったのはバリアフィールド関連についての情報がなかったせい、ならばそこさえクリアすれば
 第一刀使の世界には私にはイマイチ解明し切れていない写シと同調させられるS装備を完成させられる技術があります、となればきっとバリアフィールドもきっと正常に発動させられるように調整出来るはず!
 
 エレン「わかりマした!コレは責任持ってグランパに...信頼出来る大人に渡しマス!」
 
 翠「お願いします」
 
 詳しいといってもそこはやはりエレンさんだけではなく専門家に頼んだ方が確実でしょうからね、餅は餅屋、S装備はS装備開発者です
 幸いこちらの世界と刀使の世界は現在行き来可能のようですし、すぐにでも渡しに行けるでしょう
- 554 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/13(木) 02:43:57.43 ID:NTtA1v/q0
-  ・・・ 
 
 翠「それはそれとしてエレンさん」
 
 エレン「なんデスか?みどりん」
 
 みどっ...そういえばこの人もあだ名付ける系の人でしたか...
 
 翠「例の所属不明の黒いフードの刀使...心当たりはありませんか?」
 
 内心「心当たりはありますよね?」という感じのニュアンスになってしまいましたが、そういえばタギツヒメが健在で尚且つ恐らく元親衛隊であろうあの人が黒フードやってる時点で今は2クール目の途中なんですよね、刀使の世界は
 
 翠「荒魂を斬っていましたし、少なくとも似た格好をしていたタギツヒメとは別のはずです」
 
 確か正体がはっきりして6人全員が情報共有するのは6人揃ってすぐだった筈です、それにタギツヒメのことを知るのもそのタイミングなので知ってると思いますが...流れ着いた聖遺物云々、私の知る原作知識とは違っている点もあるので細かいところは変わってるでしょうし、果たして正体はすでに知った後なのか...というか知らないだけで全然別の刀使も黒フードやってるなんて可能性もあります
 
 
 
 コンマ下
 奇数 知ってる
 偶数 知らない
 ゾロ目 知ってる(けど元親衛隊の人ではない)
- 555 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/02/13(木) 02:54:39.54 ID:LwqmFQDt0
-  アドセンスクリックお願いします 
- 556 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/13(木) 03:12:00.51 ID:NTtA1v/q0
-  エレン「ふむ...すみマせんが、私は心当たりないデスね」 
 
 翠「ッ...そうですか...」
 
 これは予想外...ではありませんが、しかしどうしたものでしょうか
 つまりこれは黒フードの刀使の正体がまだ確定出来ない、原作知識を持つ私とその知識を共有している『翠』とでも、あくまで黒フードの正体を仮定でしか対策を考えられないということです
 いえ、薫さんや沙耶香ちゃんならまた別かもしれませんが、とりあえず今は、という感じですね
 
 
 
 コンマ下
 奇数 特になし
 偶数 荒魂反応
 ゾロ目 ???
- 557 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/13(木) 03:19:09.98 ID:CrFOPjL40
-  明日はバレンタイン  ほい 
- 558 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/13(木) 03:38:39.66 ID:NTtA1v/q0
-  ・・・ 
 
 けたましく鳴る警報音に装者刀使が揃って司令室に集まったのが数分前
 そして今は現場に移動中
 何の現場かと言うと...
 
 翠「まさかこんなに早く次の荒魂が出てくるなんて...」
 
 そう、ノイズやアルカノイズならまだしも(決してまだしもではありませんが)荒魂が出現してしまったのです
 
 薫(刀使)「あっちでもこっちでもやる事変わんねえじゃねえか!」
 
 舞衣「でも回数は減ったんじゃないかな?」
 
 マリア「どういうこと?」
 
 エレン「薫は荒魂討伐の為に休み無く全国行ったり来たりしてるのデース!」
 
 切歌「ブラック!ブラック企業デスよ!」
 
 調「切ちゃん、私達もそう変わらない」
 
 さて、そんなこんなで到着
 現場ではまた特大サイズの荒魂が唸りを上げていました
 それも今度は複数体
 
 『夏菜』「今度は前のようにはなりません」
 
 翼「押して参る...!」
 
 私達装者はギアにさらに装者用S装備を
 
 姫和「行くぞ」
 
 刀使の皆さんはS装備と写シを
 
 響「一緒に頑張ろう!」
 
 可奈美「はいっ!」
- 559 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/13(木) 03:39:43.26 ID:NTtA1v/q0
-  それぞれが武器を構え、群れを成す荒魂達に立ち向かって行きます 
 
 
 
 翠ちゃんどのギアで行く?安価下1
 1 アメノムラクモ
 2 アメノムラクモ(勇者ギア)
 3 アスクレピオス(戦闘不向き?)
 4 イミテーター(イグナイトなし)(何か模倣する際は何を模倣するか記述)
 5 イミテーター(銀色のギア)
 6 ミョルニル(イグナイトなし)
 7 神獣鏡(他のギアと同時展開する場合はどれと同時展開するか記述)
 8 フォーク
 9 アメノオハバリ
 10 レーヴァテイン
 11 フツノミタマ
 12 わっしーセット
 13 ロンゴミニアド(イグナイトなし)(未使用)
 14 玉手箱(イグナイトなし)(特殊)
 (1、2、7、8、9、10、11、12はイグナイトも可、その場合は数字の他にイグナイトと記述してください)
 
 『翠』ちゃんどのギアで行く?安価下2
 1 アメノムラクモ
 2 アメノムラクモ(勇者ギア)
 3 アスクレピオス(戦闘不向き?)
 4 イミテーター(イグナイトなし)(何か模倣する際は何を模倣するか記述)
 5 イミテーター(銀色のギア)
 6 ミョルニル(イグナイトなし)
 7 神獣鏡(他のギアと同時展開する場合はどれと同時展開するか記述)
 8 フォーク
 9 アメノオハバリ
 10 レーヴァテイン
 11 フツノミタマ
 12 わっしーセット
 (1、2、7、8、9、10、11、12はイグナイトも可、その場合は数字の他にイグナイトと記述してください)
 
 どう戦う?安価下3以降
 
 (『翠』「荒魂って群れになるの?」
 
 翠「さぁ」)
- 560 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/13(木) 03:43:32.34 ID:pCCuAH5HO
-  1  とりあえずこれなら大丈夫! 
- 561 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/13(木) 03:47:46.46 ID:CrFOPjL40
-  4 イミテーターでイチイバル 
 
 久々に使おうか
- 562 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/13(木) 12:00:29.45 ID:0zYHibjy0
-  翠は新技を発動する 
 無塵衝  斬りつけた敵に刀傷を刻む。刻まれた「刀傷」の数と深さによって、納刀した際、敵に追加ダメージを与える。
- 563 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/13(木) 16:55:04.32 ID:Ns2IUrrEO
-  4人1組でチームを組んでから散開しよう 
 装者が荒魂の手足を破壊して攻撃手段を封じてから刀使がトドメをさす!最後まで油断しないよう声を送っておく
- 564 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/13(木) 20:17:59.27 ID:yJuzLf5PO
-  本編では散々な目に会いっぱなしだった翼さんの活躍が見たいな 
- 565 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/14(金) 04:39:36.74 ID:2tiSpXOk0
-  「Imyuteus amenomurakumo tron」 
 
 「Stealer Imitator tron」
 
 
 私が選んだのは普通のアメノムラクモ、『翠』はイミテーター
 
 『翠』「コピー・イチイバルッ!」
 
 そこから更にクリスさんのイチイバルを模倣します
 
 『翠』「刀使も加わって近接系に偏ってるしね、『私』はサポートにまわるよ」
 
 翠「とか言いつつ銃で殴り出すのがクリスさんですけどね」
 
 S装備も特に可動に干渉はしてませんね、これなら行けそうです
 
 マリア「数も多い...けれどこちらも負けてない」
 
 薫(刀使)「んじゃ何人かずつに分けっか...4人ずつ、刀使はバラけるようにって感じでどうだ?」
 
 翼「異議はない」
 
 翠「言わずもがなでしょうが、皆さん最後まで油断しないでください!」
 
 こうして総勢16名による荒魂討伐が始まりました
 
 ・・・
 
 翼「共に行くぞッ!」
 
 翠「はいっ!」
 
 翼さんが地面を駆け、私は羽衣で空を舞い、荒魂の一体に上下から挟み込むように近付きます
 さらにそこに私達を避けるようにして『翠』が後ろから荒魂に向かってガトリングガンを連射
 
 『翠』「全弾ッ!」
 
 
 『BILLION MAIDEN』
 
 
 荒魂は前脚後脚を踏ん張りながらそれを正面から受け止めますが、金属音と共に少しずつ、しかし確実に表面が削られていきました
- 566 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/14(金) 04:40:18.11 ID:2tiSpXOk0
-  翼「ハァッ!」 
 
 その隙に下に潜り込んだ翼さんが斬り上げると、荒魂はその巨体を上空に打ち上げられます
 
 翠「せいっ!!」
 
 私の目の前まで打ち上げられてきたそれに私は剣を振り下ろし、再び地面に叩き付けました
 
 翼「ハアァッ!!」
 
 完全に体勢を崩し中々立ち上がれないでいる荒魂
 そこに脚部ブレードを広げホバー走行で迫る翼さん、その手には2本のアームドギアを繋ぎ合わせた燃え盛る双刃刀
 
 
 『風輪火斬』
 
 
 双刃刀だけでなくそれを振り回す自身もまた荒魂を囲むように円を描きコーナーで差をつけまくり、荒魂の前脚後脚を斬り付け
 私もまた新たなアームドギア...鞘に収めた剣を創り出し、鞘から抜いたそれを用いて翼さんと入れ違いになるように荒魂の前脚後脚を重点的に攻め
- 567 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/14(金) 04:41:24.49 ID:2tiSpXOk0
-  翠「今ですッ!」 
 
 姫和「!」
 
 荒魂の前脚後脚が形を崩したところでタイミングよく目にも留まらぬ速さで飛び出した姫和さんは、御刀を突き出し荒魂の胴体を貫きます
 
 
 『瞬閃』
 
 
 私は倒れ行く荒魂を背に地面に降り立ち、剣を鞘に収めました
 
 
 『無塵衝』
 
 
 荒魂の身体が再び何度も衝撃を食らったかのように痙攣すると、完全に動かなくなります
 
 姫和「まずは一体...いや、可奈美達も順調に祓えているな」
 
 
 
 コンマ下
 奇数 特になし
 偶数 黒フード(刀使の方)
 ゾロ目奇数 黒フード(やべー方)
 ゾロ目偶数 黒い瘴気
 
 (翠「はい、バレンタインのチョコレートです!...本命か義理か?私のなのにそこ聞く必要ありますかね...じゃあご想像にお任せ、ということでどうでしょう?」
 
 『翠』「他の子と一緒に作ったし味は多分一緒なんだけど、一応欲しい?その代わりお返しは必ず貰うけど、もちろん3倍!...うそうそ、3倍は冗談!でも期待はしておくね」)
- 568 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/14(金) 04:50:22.91 ID:qcyDzpEK0
-  はい 
- 569 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/15(土) 02:16:19.48 ID:6Tpyiqes0
-  沙耶香「終わった」 
 
 翼「残骸...ノロの回収はこちらでやるつもりだが...念の為残っていてもらえると助かる」
 
 エレン「勿論デース!またタギツヒメに奪われたりしたら大変デスからね」
 
 こうして初めての共同戦闘は特に大きな問題もなく終わりました
 そして今回の出動のおかげで装者は刀使を、刀使は装者を改めて見直したとかしなかったとか...
 
 ・・・
 
 翠「タギツヒメが来たりする可能性も覚悟してましたが...取り越し苦労で良かったですね」
 
 先延ばしになったとも言いますが
 今回回収したノロを奪いに来ないとは考え難いですし
 
 翠「とにかく今日はもう寝ましょう、S装備弄ったり戦闘があったりでクタクタです...」
 
 
 
 コンマ下
 ゾロ目以外 特になし(次の日)
 ゾロ目 深層世界にお客さん
- 570 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/15(土) 02:20:58.76 ID:lswla9XnO
-  うがい手洗いを忘れずに 
 例のアレに>>1も気をつけて
 
 はい
- 571 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/15(土) 02:34:47.09 ID:6Tpyiqes0
-  ・・・ 
 
 夜中に襲撃、なんてこともなく無事に迎えた朝
 
 翠「ふあ〜ぁ...」
 
 問題は山積みですが、まずは
 
 
 
 何をする?安価下
 1 自由行動(何するか記述)
 2 お仕事(何のお仕事か記述)
 3 イベント判定
- 572 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/15(土) 02:47:33.98 ID:PjuTf1hW0
-  1  きりしら2号を撫でてる薫(刀使)とねねを撫でてる切歌と遭遇、折角だから雑談を聞いてみよう 
- 573 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/15(土) 03:08:30.86 ID:lswla9XnO
-  1  司令と風鳴のじーさんがモニター越しに会話してる場面に遭遇 
 怪物についての会話を盗み聞きしていると蛇から「底知れぬ悪意を溢れんばかりに感じる…用心した方がいい」と警告が入る
- 574 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/16(日) 00:36:03.62 ID:dGYtlqc30
-  1 響のフォニックゲインを食べる為にネロ様と響が模擬戦を行う、ネロ様は刀使ノ巫女勢にタキリヒメと間違われる 
- 575 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/16(日) 03:06:07.77 ID:dSBuqzxv0
-  確か今日は仕事も入っていなかったはず 
 S装備の更なる改良も刀使の世界での更新待ち
 エルザさんミラアルクさんもいい加減目を覚ましたでしょうが、ヴァネッサさんも含めあの3人はあちらから声をかけられるまではわざわざ会いに行くのも違う気がします...というより聞きたいこと自体は沢山ありますが、すごい自信満々に強キャラムーブ的な台詞を並べていたのに最終的に全員倒されて保護されたところに話しかけに行くのは心苦しいです、私だったら悶え死にます
 かといって外出するとなると刀使の誰かに付き合ってもらうことになりますが、特に用もないのにそれは申し訳ないです
 
 翠「...ん?」
 
 そこで1人本部の中を適当に歩いていると、休憩スペースから話し声が聞こえてきました
 
 
 切歌「ふへー、人懐っこくて可愛いデスね〜」
 
 ねね「ねー!」
 
 薫(刀使)「誰にでも懐くわけじゃねえけどな、ねねが懐くってことはお前も将来有望...いやもう既にか」
 
 切歌「?」
 
 薫(刀使)「いや何でもない、けどこっちの猫も大人しいな」
 
 
 切歌さんと薫さんでしたか...あっ気が付かない間にねねちゃんも来てます!?
- 576 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/16(日) 03:06:40.55 ID:dSBuqzxv0
-  ねねちゃんとは、荒魂でありながら穢れを持たず見た目も禍々しい姿ではなく普通の動物のようになっている手のひらサイズのマスコットです 
 もっとも荒魂らしい姿に変身することも出来ますが、まぁ人間と共存出来た荒魂という感じですね
 
 切歌さんはねねちゃんを、薫さんはきりしらさん2号を膝の上に乗せその頭を撫でています
 
 
 薫(刀使)「全然嫌がんねえのな、ほれほれ」
 
 切歌「ねねも大人しくてお利口さんデスね〜、もっと撫でたるデスよ〜」
 
 ねね「ねね〜」
 
 切歌「はっ!でも猫と鼠ってすぐ追いかけっこしちゃうんじゃなかったデスか!?」
 
 薫(刀使)「ねねは鼠じゃ」
 
 ねね「ねー」
 
 薫(刀使)「そういやこの猫は何て名前なんだ?」
 
 切歌「調2号デス」
 
 薫(刀使)「それは...いやいいけど」
 
 切歌「でも調は切歌2号って呼ぶデス」
 
 薫(刀使)「おっおう...闇が深そうだな...お前も飼い主が特殊な名前の付け方してきて大変だな」
 
 
 撫でられているきりしらさん2号はやれやれみたいな顔して呑気に「ニャー」と鳴きました
 
 
 もう少し聞いていく?安価下
 1 聞く(2人の会話の話題内容記述)
 2 移動する
 
 (翠「調さんといえばおさんどん、おさんどんと言えばエプロン!は誰かと被る気がしたので包丁!も被る気がしたのでまな板をプレゼントです!『翠』は何故か止めてきましたけどきっと喜んでくれますよね、調さん!」
 
 『翠』「翠がまな板をレジに持っていくのを見た、あれだけ止めたのに...『私』は無難な物にしちゃったけど、調さんが喜んでくれるのが一番だよね」)
- 577 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/16(日) 03:25:55.87 ID:e3DJgJbm0
-  1  ねねと2号が仲良くしてるのを見ながらノイズや荒魂について話し合う二人 
- 578 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/17(月) 01:34:09.63 ID:8zTQSVFh0
-  ねね「ねっ!ねねー!」 
 
 薫(刀使)「ねね、あんま乗っかってやるなよ」
 
 切歌「そうしてるとブーメランの合唱団みたいデスね」
 
 薫(刀使)「色々間違えてるぞ...」
 
 
 ねねちゃんに上に乗っかられても嫌がる素振りのないきりしらさん2号
 いえ、むしろ心なしか楽しそう?そういえばきりしらさん2号にはあぁいう遊び相手全然いませんしね
 蛇達とは仲悪いみたいですし
 
 
 切歌「でも全然荒魂には見えないデスね...他の荒魂とかタギツヒメはねねみたいにはならないんデスか?」
 
 薫(刀使)「ねねがこうなるまですげー時間が必要だったし、それに荒魂はものによるとしてもタギツヒメは話通じねえ...話し合いでどうこうなる倫理観持っちゃいないからな」
 
 切歌「さいデスか...ちなみにもしその倫理観?持ってたらどうするんデスか?」
 
 薫(刀使)「その時は...手を取り合える可能性を信じるのがオレの役目みたいなもんだからな」
 
 切歌「おぉ...響さんが聞いたら超笑顔で抱き締めてきそうデス」
 
 薫(刀使)「何だそりゃ怖...それ言うならノイズはどうなんだ?触っただけで灰にされるとかなんとか聞いたが」
 
 切歌「あーノイズはそういう風に作られた機械みたいなものだからどうしようもないって聞いたデス」
 
 薫(刀使)「あれ機械なのか...」
 
 切歌「難しいことはよくわからないデスけど、大昔に人間を殺す為に人間が作った〜的な話だったと思うデス」
 
 薫(刀使)「詰まるところそういう兵器ってことか、自我以前の問題だな...当てられりゃ斬れんのになー」
- 579 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/17(月) 01:36:01.62 ID:8zTQSVFh0
-  切歌「2つの世界を跨ってる〜とか、そんな仕組みデスよ、確か」 
 
 薫(刀使)「ほーん、隠世みたいなもんか?跨ってるっつーとこっちに引っ張り込めれば...ってそれがシンフォギアだもんな...逆に向こうの世界にこっちから踏み込むのは...後で相談しとくか、面倒くさいけど」
 
 ねね「ねぇえぇぇ〜」
 
 薫(刀使)「ってどうしたねね情け無い声出しtうおぉ!?」
 
 切歌「調2号!ねねの尻尾は美味しくないデスよ!ぺっするデスぺっ!」
 
 薫(刀使)「そこしゃぶるのは予想してなかったな...」
 
 
 
 翠「...そろそろ移動しますか」
 
 きりしらさん2号に尻尾を甘噛みされてだらしない顔を見せるねねちゃんをこっそりスマホでパシャりつつ、私はその場を後にしました
 
 ・・・
 
 翠「エレンさんといい切歌さんといい、薫さんはデス語尾の人と縁があるんでしょうか...ん?」
 
 それ以前に同学年ですしね、なんてことを考えつつ引き続き本部の中をぶらついていると、今度は司令室から話し声が
- 580 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/17(月) 01:41:26.98 ID:8zTQSVFh0
-  いえ、基本誰かしら司令室にはいるので話し声がすること自体は普通ですが、誰と誰の、というところが重要で 
 
 翠「これは...ししょーと訃堂さん?」
 
 ドアを少しだけ開けて中を覗いてみると、どうやらまた訃堂さんからビデオ通話的な通信が入ったようです
 
 
 
 2人の会話の内容安価下
 (怪物(恐らく荒魂)についての内容が含まれていること前提とします)
 
 (薫(刀使)「自我以前の問題だな」
 
 翠(それはそれとしてノイズ先輩やノイズ部長のようなパターンもあるので一概には(ry」)
- 581 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/17(月) 01:52:34.60 ID:t3Xa7g0N0
-  ノイズでは無い謎の怪物(荒魂)には十分警戒するように云々 
 完全聖遺物を奪った存在に関しては「まずは奪い返す事を優先しろ」と珍しく助言を送る
 
- 582 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/17(月) 02:50:36.11 ID:8zTQSVFh0
-  訃堂『ノイズと非なる存在、命を脅かすもの...まさかみすみす好きにさせるわけではあるまいな?』 
 
 弦十郎「は、我々としましても有効的な手段を目下模索中でして」
 
 訃堂『聞いておるわ、異邦からの助力を得るとは...貴様らの持つ物の機密性を忘れたかッ!』
 
 弦十郎「...ですがっ!」
 
 訃堂『そうさなぁ、何を差し置いても管理すべき完全聖遺物まで奪われておいて、これ以上の失態は許されぬ、それ故の愚行と言うのなら期待はまだしておいてやろう...』
 
 弦十郎「ッ!...はい」
 
 訃堂『怪物には十分に警戒をしろ、そうまでしての敗北はあり得ぬものと心得よ』
 
 弦十郎「わかり、ました...」
 
 
 
 あのおじいちゃんいつも怒ってるような気がしてきました...そうでなくとも雰囲気が怖いんですよね
 ホラー系じゃなくおっかない系の
 
 ソリッド「主よ」
 
 翠「ひゃっ...何だあなたですか、どうしたんですか急に」
 
 いつの間にか肩に乗り耳元で話しかけてきたのは蛇達のうちの1匹
 小声で、というのは司令室の中にいるししょー達に私がここにいることがバレないようにという配慮なのでしょうが、そもそも言葉を発する事自体稀なのでびっくりしてしまいます
- 583 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/17(月) 02:51:08.14 ID:8zTQSVFh0
-  ソリッド「底知れぬ悪意を溢れんばかりに感じる...用心した方がいい」 
 
 もう何度目かの警告
 それほどまでに訃堂さんの発する悪意というのは凄まじいということでしょうか
 
 翠「えぇ、わかってます」
 
 私とて警戒を怠っている気はないのですが
 ...そんなに甘々に見えるんでしょうか私は、『翠』といい皆して
 
 
 
 訃堂『それから完全聖遺物...デュランダルを奪った者についてだが』
 
 弦十郎「はい、例えデュランダルごと破壊してでも」
 
 訃堂『ならぬッ!!!』
 
 弦十郎「なっ...!?」
 
 訃堂『それはならぬ、優先すべきは奪い返すこと...失うことなど持っての他と知れ』
 
 
 
 もう少し聞いていく?安価下
 1 聞く(2人の会話の話題内容記述)
 2 移動する
- 584 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/17(月) 02:54:57.33 ID:A/uLq0qTO
-  2 
- 585 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/17(月) 03:04:08.36 ID:8zTQSVFh0
-  うわぁ...ただでさえタギツヒメに傷一つ付けるのでも無理ゲーに近いのにさらに難易度上がってるじゃないですかやだー 
 というかタギツヒメがデュランダルどんな風に扱うかによって変わってくる気が...出来るか知りませんが自分の身体に融合させたりなんかしたら奪い返すのほぼ不可能じゃ...
 
 翠「...」
 
 盗み聞きしてるのがバレる前に去りましょう
 というか今日まだ盗み聞きしかしてないですね私
 
 ・・・
 
 次に訪れたのはシミュレーションルーム
 普段は仮想ノイズと戦ったり装者同士で模擬戦したりするのに使っていますが、今日そこにいたのは響さんとネロさんでした
 
 翠「珍しい組み合わせですね...」
 
 またこっそりと行く末を見届けようかな、なんて思っていると
 
 ネロ「おや、翠さんじゃないですか」
 
 響「え?あ、本当だ!」
 
 速攻バレました、何故...
 
 
 
 安価下
 1 アメノオハバリ貸す
 2 貸さない
- 586 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/17(月) 07:24:57.88 ID:x0DK3yuE0
-  2 
- 587 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/18(火) 02:45:27.97 ID:OzfEt0Iq0
-  翠「お二人は模擬戦ですか?」 
 
 この際誤魔化すのも無理ですし、いえ別に誤魔化すようなこともしてませんが...普通に話しかけてしまいましょう
 
 ネロ「いえ、たまにはフォニックゲインが食べたいなと思いまして」
 
 翠「へーフォニック...フォニックゲイン!?えっフォニックゲイン食べるんですか!?」
 
 ネロ「...ネフィリムが混ざってることを忘れてませんか?」
 
 あー、ネフィリムですか
 確かにネフィリムは起動するのにフォニックゲインが必要でしたしまぁそういうこともありますか
 
 ネロ「なので私自身の維持も兼ねてですね、聖遺物が食べたいというのも無くはないですが食べていい聖遺物というのも難しいですし」
 
 響「アームドギアだけ貰う、っていうのも違うんだよね?」
 
 ネロ「満足感に欠けるんですよね、アームドギア...」
 
 翠「フォニックゲインは満足感に欠けないんですね」
 
 ネロ「というか別物のようなものですし...ジュース、いえゼリー?そんな感じです」
 
 どんな感じですかそれは
 
 翠「ふむ...あ、なら丁度私も暇ですし私と響さんのS2CAとか」
 
 響「多分それやると私も怒られるし翠ちゃんはしばらく軟禁されると思うよ?」
 
 ・・・
 
 そんな流れで始まった響さんとネロさんの模擬戦...という名のネロさんの食事、でいいんでしょうか
 アメノオハバリのギアは今は必要ないとのことで、ネロさんは無手で戦っています
 
 響『聞っこえってーるかー!こっころー!たっましー!こーの歌...ッ!』
 
 ネロ『いいですよ!もっと!もっと!!』
 
 ガングニールのギアを纏う響さんと、単なる模擬戦だからかほとんど元のまま右腕だけネフィリム化させ迎え撃つネロさん
 響さんが歌いフォニックゲインを引き出させる為の模擬戦なのでそこまで派手なバトルはせずスパーリングのようなものになっています
- 588 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/18(火) 02:46:04.94 ID:OzfEt0Iq0
-  正直戦わずに座ってただ歌うだけでいいのでは?とかむしろ戦ったら余計にお腹空くのでは?とか思わなくもないですがそこはネロさんにも何か考えがあるのでしょう、きっと 
 
 翠「響さんの訓練にもなっていますしね」
 
 何故か見届け役に抜擢された私がモニタールームの椅子に腰を落ち着けていると
 
 
 ガラッ
 
 
 姫和「おい!やつはまさかタギツヒメかっ!!!」
 
 あっちょっと面倒なことになりそうな予感
 
 
 コンマ下
 奇数 チョコミントさんは基本話を聞かない
 偶数 流石に突然乱入したりはしない
- 589 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/18(火) 02:47:30.97 ID:9qHF/BcQ0
-  ロックンロール! 
- 590 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/18(火) 03:20:13.30 ID:OzfEt0Iq0
-  姫和さんを皮切りに次々と部屋に入ってくる刀使の皆さん 
 しかも開口一番に姫和さんがモニターに映るネロさんを見てとんでもないことを言い出すものだからてんやわんやです
 
 
 舞衣「肌の色、あの腕、確かに似てる...けどタギツヒメとは違うような」
 
 姫和「タキリヒメだのイチキシマヒメだのに分離したやつが今度はこっちでさらに分離したということか!ならば斬るだけだッ!」
 
 可奈美「あっ待ってよ姫和ちゃん私も行く!」
 
 沙耶香「私も行く」
 
 舞衣「沙耶香ちゃん!?可奈美ちゃんまで!」
 
 薫(刀使)「違う気がするけどなー」
 
 エレン「とにかくバトルしてるなら参戦するしかないデス!」
 
 
 突然来て突然出ていく姫和さん、それを追って出ていく可奈美ちゃん達
 
 翠「...えぇ?」
 
 何ですかあの嵐のような人達は
 
 
 姫和『今度は何ヒメだか知らんが敵ならば斬るッ!』
 
 響『うえぇ!?何でここに皆が!?』
 
 ネロ『強いて言うなら私はトリノイワクスヒメ!機嫌がいいので相手をしてあげましょう刀使達ッ!』
 
 
 翠「いいんですかそれで...」
 
 フォニックゲインをキメておかしなテンションのネロさんは何故かノリノリで刀使の皆さんを相手し始めました
 可奈美ちゃんは相手が刀を持っていないからかいつもの戦闘狂が発動しておらず乗り気ではなさそうですし、薫さんとエレンさんは途中で(あるいは最初から)察しているのか本気ではなさそうですが
 
 ねね「ね〜」
 
 翠「ねねちゃんもいらっしゃいです」
 
 そして私はネロさんが乗り気ならまだ止めなくてもいいかな、というより止めるの面倒だな、となっていたので膝の上に乗ってきたねねちゃんを撫でながら事の成り行きを見守ることにしました
 いざとなったら響さんが止めるでしょう
 
 
 
 事の成り行き安価下
 (殺傷沙汰になりそうなものは未然に響さんストップが入ります)
 (翠「ネロさんヒメじゃなくてフネでしょうが」)
- 591 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/18(火) 03:29:10.34 ID:Abrf3cqrO
-  最近出番が無かったからか楽しそうに遊んでるネロ様 
 攻撃はネフィリム化した部分で受け止め、攻撃は控えるスタイル(後にノイズの出現を抑えてる神様と聞いて詫びの品としてクッキーが送られる)
- 592 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/18(火) 10:27:36.31 ID:D9eOEng8O
-  ネロ様は実際凄い神様なのでみんな束になってかかっても受け止められたり避けられたりまるで攻撃が通らない、ネロ様は楽しそう、相手してる皆は焦り模様 
- 593 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/18(火) 22:24:40.52 ID:BqYOlqMe0
-  ネロ様が全身をネフィリム化させて少し本気を見せる。腕をネフィリム頭部型にして響の左腕に噛み付くと装甲が部分的に強制解除される 響はデジャヴによるトラウマがでる 
- 594 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/19(水) 14:39:51.33 ID:JCTy6o4wO
-  この世界のビッキーネフィリムに腕食われてなかったような 
 安価下
- 595 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/20(木) 03:50:21.65 ID:KXMyOZHh0
-  ・・・ 
 
 舞衣『どうして!?』
 
 エレン『尽く見切られてマス...!』
 
 ネロ『アッハァ♪』
 
 
 6人の刀使達の間髪入れない連携をもろともせず、まるでリズムゲームでもやっているかのように御刀の太刀を右腕で全てテンポ良く捌き切っているネロさん
 これまでに見た事ないほどの笑顔で楽しそうにしています...刀使の皆さんは逆に有効打どころかまともに傷も付けられず表情から余裕がなくなっていますが
 
 
 ネロ『もう少し速くても良いですよォ?』
 
 姫和『言ってくれる!』
 
 沙耶香『今、こっち見ないで避けた?』
 
 薫(刀使)『もっと速くとか、こっちは迅移も使ってるっての...』
 
 
 ネロさん...もしかして最近本部に留守番しっぱなしで溜まってたんでしょうか、戦闘欲的なものが
 戦闘狂なところがある人(神様)ではないと思っていましたが、違ったのかもです
 それにしてもミカさんといいティキちゃんといい何故この世界の戦闘狂は笑いが漏れてるんでしょう
 
 翠「にしたって強いですね...しかもあれでネロさん、あくまでほとんど反撃はしてないということは手加減してるわけですし」
 
 あの6人は相手が神様だから、というだけであそこまで翻弄されるような実力者ではありません
 つまりネロさんがそれほどの実力を持つ神様だということ...
 
 翠「もう全部あの人一人でいいんじゃないですかね」
 
 ねね「ねー」
 
 いやもう本当今後の出撃は是非前線に出てほしいんですが
 そして珍しく響さんはどうしたらいいのか迷ってオロオロしてますね、ネロさん貴女のせいですよそんなに楽しそうにしてるから
- 596 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/20(木) 03:51:12.90 ID:KXMyOZHh0
-  ネロ『さぁさぁ休んでる暇は...おっと...!』 
 
 
 その時、初めてネロさんがほんの少しだけ焦った声を出しました
 
 
 可奈美『あちゃ〜、当たらなかったか〜』
 
 
 今の、可奈美さんが!?
 
 翠「まさかこの短時間でもうネロさんの動きを読み始めた...?」
 
 さっきまでは他の皆さん同様簡単に止められ避けられていた筈なのに
 
 
 ネロ『アハッ...イキが良いのがいますね...!』
 
 舞衣『っ、何!?』
 
 
 ネロさんが不敵に笑うと、右腕だけに留まっていた黒い表皮がどんどん広がり、遂に体全身を覆い尽くします
 所々模様の様に走る橙色の線が溶岩の様に煌き、シルエットも少女のそれからよりマッシブなものに変わりました
- 597 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/20(木) 03:51:57.41 ID:KXMyOZHh0
-  姫和『やはり荒魂...本性を現したなッ!』 
 
 ネロ『穢れ等と見紛うなんてね、遠い過去の英雄の力をッ!』
 
 姫和『くっ...!』
 
 
 真っ先に突撃していった姫和さん
 しかしネロさんは突き出された御刀...小烏丸の刃を両手で挟み込むとそのまま投げ飛ばしてしまいます
 当然小烏丸を握っていた姫和さんも一緒に投げ飛ばされ、床を転がっていきました
 
 
 可奈美『!』
 
 ネロ『さぁさぁ!』
 
 
 そして見事ネロさんに目を付けられた可奈美ちゃん
 ネロさんに迅移にも劣らない速さで距離を詰められ咄嗟に御刀...千鳥で身を守ろうとしますが、またも両手で挟まれ受け流されてしまいます
 そして無防備になった可奈美ちゃんに対しネロさんは手のひらを近づけ...
 
 
 
 ネロ『強い娘は好き...写シならちょっとくらい摘み食いしても良いよね?』
 
 
 
 その腕をネフィリムの頭部の形に変化させました
- 598 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/20(木) 03:52:28.22 ID:KXMyOZHh0
-  翠「何あのドラグクロー!?っていうかダメですやり過ぎです!」 
 
 ネロさん完全に調子に乗ってます!でなければ正気じゃないです!
 すぐにやめさせようとモニタールームのマイクをオンにしようとしたその時
 
 
 響『てぇぇいっ!!!』
 
 
 ネロさんの背後から響さんの横槍ならぬ横拳が
 咄嗟に振り向いたネロさんはネフィリムの頭部に変化させた腕を響さんの方に向け
 
 
 ガブッ...
 
 
 響さんの左腕に噛み付きました
 
 
 
 響さんコンマ下
 奇数 トラウマは出るけどまだ平気
 偶数 気絶
 ゾロ目 ???
- 599 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/20(木) 03:56:32.24 ID:L37a5enG0
-  えらいこちゃえらいこちゃ 
- 600 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/20(木) 04:24:48.37 ID:KXMyOZHh0
-  響『えっ...?』 
 
 
 その光景にネロさんも正気を取り戻したのか、真っ青な顔をしています
 
 
 パァン
 
 
 次の瞬間響さんの左腕を覆っていた装甲がパージされ、ネフィリムの頭部の形をしたネロさんの腕も同時に弾かれました
 そして響さんの方は...
 
 翠「...ほっ、焦りました...本当に」
 
 指先までギアインナーに包まれた左腕がきちんと繋がっています
 見たところ千切れかけてる、なんてこともありませんし、あの様子なら悪くてせいぜい軽く歯形が付いたくらいでしょう
 
 しかしそれだけでは終わらず今度は響さんのギアそのものが解除され
 
 翠「響さんっ!」
 
 響さんはその場で気を失ってしまいました
 
 ・・・
 
 医療班の職員さん達を呼んで響さんを病室に運んでもらい、その間私はこれ以上大事にならないように姫和さん達にネロさんの誤解を解きました
 
 翠「やり過ぎです」
 
 ネロ「すみません...」
 
 翠「今後フォニックゲインは禁止です」
 
 ネロ「そんな...!」
 
 「そんな...!」じゃないですよ全く...あれで響さんの左腕が取れてしまったり、そのまま暴走してしまったらどうするつもりだったんですか...
 
 
 
 どうする?安価下
 (特になければネロさんにお詫びクッキーが渡されたりします)
 (響さんがすぐ目を覚ますか等はコンマ判定になります)
- 601 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/20(木) 04:36:54.24 ID:iQ+JYopjO
-  蛇達が8匹集まってきて 
 《あの訃堂という老人からただならぬ悪意が溢れてる事を他の装者や刀使に伝えた方がいい。私達も協力する》と言葉が送られてくる
- 602 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/20(木) 04:56:05.53 ID:+lyoiyj90
-  ネロさんにはさらに罰として暫く宝物庫に引き籠るの禁止を言い渡すも、他の部屋が無いので当分翠の部屋で寝る事に 
- 603 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/20(木) 19:19:32.84 ID:r16UEln+O
-  可奈美と沙耶香、ネロ様に興味津々 
 ほっぺをもちもちしたり腕をぷにぷにしたり
- 604 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/21(金) 04:46:29.95 ID:SS06c3+Y0
-  薫(刀使)「うちのやつらが悪かったな」 
 
 エレン「薫も混ざってたデスよね?」
 
 ネロ「いやー本当でs」
 
 翠「ネロさん」
 
 ネロ「私もふさげ過ぎました、ごめんなさい」
 
 一応刀使の皆さんもネロさんもこうしてお互い和解出来た、ということでいいでしょう
 しかし言われてみれば純白な服に白銀の髪、琥珀色の瞳、比較的色白な肌、ネフィリム時の黒い肌等...タギツヒメ達に似ているというか同じ系統に見えなくもないですねネロさん
 これでは姫和さんが早とちりするのも無理はありません、そのまま突撃していくのはどうかと思いますが
 
 姫和「この世界のノイズを制御し出現を抑えている神、か...」
 
 舞衣「そうとは知らず本当にごめんなさい!」
 
 刀使の中で一番謝罪をしてくれるのは舞衣ちゃん
 姫和さんは申し訳なくは思っているのでしょうがそれ以上に思うところあったのか神妙な表情、薫さんとエレンさんはネロさんがさほど気にしていないとわかり普段通りに戻っています
 で、可奈美ちゃんと沙耶香ちゃんは...
 
 可奈美「ネロちゃんよく見たら肌が白いだけじゃなくてすべすべもちもちだ〜!」
 
 ネロ「っ...んぅ...!?」
 
 沙耶香「腕もぷにぷに...若い」
 
 薫(刀使)「いや若いってことはないだろ昔からいる神様なんだから、あとお前も大分若いからな」
 
 すっかりネロさんを玩具にしています
 頬をつついたり腕を揉んだり抱き締めたり
 当のネロさんは擽ったそうにしていますが、あくまで反省中ということでされるがまま、あれもいい罰でしょう
- 605 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/21(金) 04:47:00.86 ID:SS06c3+Y0
-  エレン「でも見た目は中学...小学生くらいデスし...薫と一緒デスね!」 
 
 薫(刀使)「うるせえぞエレン...でもこいつ一部はまぁまぁデカいな...残念だったなヒヨヨン・ザ・ナイペッタン」
 
 姫和「やはり貴様は斬らねばならんようだな」
 
 舞衣「あの、ネロちゃ...ネロさん?」
 
 姫和さんと薫さんのやり取りに一切突っ込まずネロさんに話しかけた舞衣ちゃん
 その手にはさっきまでなかった物が
 
 ネロ「っふぅ...あ、はい、ちゃんでもいいですよ、何ですか?」
 
 舞衣「じゃあネロちゃん、さっきは本当にごめんね、これお詫びと言ってはなんだけど...」
 
 舞衣ちゃんが渡したのは可愛くラッピングされた包み...
 
 ネロ「これは...クッキーですか!」
 
 舞衣「私が作ったの、持ち歩いてたから」
 
 持ち歩いてるんですか...?
 
 可奈美「わー!舞衣ちゃんのクッキー!!」
 
 沙耶香「すごく美味しい、オススメ」
 
 ネロ「美味しい物をくれる娘も好きですよ〜!」
 
 相変わらず食べ物が貢がれると機嫌が良くなりますねネロさんは
- 606 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/21(金) 04:47:39.73 ID:SS06c3+Y0
-  ・・・ 
 
 弦十郎「話はわかった、気を失ってしまった響くんのこともある、いくらネロくんでもお咎めなしとは出来んな」
 
 翠「ですよね」
 
 当の本人は満面の笑みでクッキー食べてますけど
 もう反省するフリすらやめたんですね
 
 弦十郎「手っ取り早いのは何かしでかさないよう目の届くところに居てもらうこと、つまりはしばらくの間の宝物庫の引きこもり目的の使用禁止及び監視だが...」
 
 緑「何か問題が?」
 
 弦十郎「...本部内の多くの部屋が補修工事中、そしてその上で残っていた使える空き部屋は彼女達...刀使達に全て貸してしまっている」
 
 あー...
 かといって牢獄を利用するわけにもいきませんしね
 
 弦十郎「ということで、だ...当分ネロくんは翠くんの部屋で引き取ることとする」
 
 翠「ふぁっ!?」
 
 ネロ「へぇっ!?」
- 607 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/21(金) 04:48:20.70 ID:SS06c3+Y0
-  何がどうなってそうなったんですか!?えっネロさんが私の部屋に来るんですか!? 
 
 可奈美「私はネロちゃんと一緒でもいいですよ?」
 
 弦十郎「いや、あくまで君達は客人だ、それに同居人がいれば翠くんも少しは大人しくなるだろう」
 
 翠「あれっ私の監視が追加された感じですか!?」
 
 沙耶香「翠、信用されてない」
 
 ネロさんが責められていたはずなのにいつの間にか私が責められています、これがわからない
 
 姫和「お前らは嫌なのか?」
 
 翠「い、嫌ってことはないですけど...」
 
 ネロ「私もいいですけど...」
 
 確かにネロさんのことは普通に仲間として友人として好ましくは思っていますが...だってそれ毎日一緒の部屋で寝たりするわけで
 
 翠「...」
 
 ネロ「...♪」
 
 翠「!...///」
 
 それはちょっとだけ照れると言いますか...
 
 
 『翠』「ハーレム漫画みたいな展開が来て忘れてるかもしれないけど『私』も同じ部屋にいるからね?」
 
 
 翠ネロ「!!!わ、忘れてませんよ!?」
- 608 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/21(金) 04:48:58.23 ID:SS06c3+Y0
-  いつ来たんですか『翠』! 
 
 『翠』「あ、それとも『私』は別の部屋に移った方がいい?実家もあるし」
 
 ネロ「い、いえいえ!」
 
 ・・・
 
 も、もう、『翠』が変なことを言うから変な空気になるところだったじゃないですか...そうですよ、今夜からは2人で寝ていたのが3人になるだけです
 いえ、それこそ蛇達も入れればもっと...
 
 ソリッド「主よ」
 
 翠「うひゃぁ!...そ、ソリッドですか...今度は何ですか」
 
 話しかけられたのは本日2度目
 今度は耳元ではありませんでしたが、やはり急に声をかけられるのは心臓に悪いです
 
 翠「ってよく見たら全員集合してますね」
 
 今度はソリッドだけではなく8匹全員が集まってきていました
 
 ソリッド「主よ、やはりあの風鳴訃堂という老人からはただならぬ悪意を感じる...この事を他の装者、刀使にも共有すべきだ、その為ならば我らも協力を惜しまない」
- 609 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/21(金) 04:49:33.08 ID:SS06c3+Y0
-  翠「重ねてきますね...そんなに警戒しないといけないレベルですか」 
 
 しかし蛇達が集まってまで催促してくるのですから、悪意は余程なのでしょう
 ただ風鳴訃堂さんはあれでも翼さんのお爺ちゃんでありししょーのお父さんでもあり、そしてお偉いさんでもあります
 確かにししょー達もあまりいい顔はしない相手とはいえ、ふわっとした意見だけでさらなる注意喚起をするというのも
 
 翠「うーん...」
 
 
 
 コンマ下
 奇数 噂をすれば
 偶数 特に無し
- 610 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/21(金) 04:52:59.54 ID:gOc/6YZ20
-  ウホッ 
- 611 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/21(金) 05:13:09.60 ID:SS06c3+Y0
-  翠「どうしたものですかね」 
 
 ただ言ってまわるのではあまり意味がありません
 それこそ訃堂さんの行動を監視でも出来ればいいのでしょうがまだ何もしていない相手を監視するにはそれ相応の理由が必要です
 悪意を感じるから!は流石に...
 
 
 
 安価下
 1 後回しにして寝る
 2 理由を考えてみる(どんな理由か記述)(嘘の理由の場合即バレの可能性大)
 3 その他(記述)
- 612 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/21(金) 22:44:38.29 ID:IG4DC//eO
-  1   
 残念だけど証拠が無いからなあ
- 613 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/22(土) 00:56:02.40 ID:htWPKo3t0
-  来てたの気付かなかった… 
 蛇達にどう手伝ってくれるのか聞きたかった
 
 あ、このレスは無視して構わないです、
- 614 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/22(土) 03:02:59.89 ID:+3Hc4mP60
-  うん、ひとまず今日はもう寝ましょう、蛇達の催促を無視する訳にもいかないので早急に手を打つべきでしょうがこればかりは慎重にやらないとです 
 
 翠「あるいはそれこそ、手遅れになってしまっても大丈夫に出来る方法を...」
 
 タギツヒメのこともありますし、少し前までは特に何もなかったはずなのに気が付けば問題が山積みなのはもしや今が本編の最中にでもなったのでしょうか
 疲労感だけで言えば劇場版並みですけど...いえシンフォギアはどのシーズンも劇場版並みの展開だったのでわかりませんね
 
 翠「まずは寝る、話はそれからです」
 
 
 
 コンマ下
 奇数 特になし
 偶数 人多っ!
- 615 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/22(土) 03:05:02.58 ID:N3L5/eEAO
-  コロナがノイズ以上の脅威になってるような 
 
 はい
- 616 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/22(土) 03:31:03.54 ID:+3Hc4mP60
-  ・・・ 
 
 翠「戻りましたよ〜」
 
 『翠』と、今日からはネロさんが居るはずの私の部屋
 私はドアを開け部屋の中に入ると...
 
 
 夢姫「お帰りなさいですわ」
 
 『凜音』「お帰りなさい、蒼井さん」
 
 『夏菜』「お疲れ様です」
 
 
 翠「えっ...と?」
 
 あれ、部屋間違えましたかね
 
 『翠』「間違えてないからそこドア閉めようとしない」
 
 ネロ「どこで情報が漏れたのやら...」
 
 えぇ...?
 
 ・・・
 
 本来1人用の部屋に総勢6人(夏菜さんも入れればry)が入ればそれはもうキツキツ...とまではいかなくとも狭いもの
 全員座るにしても椅子、ベッドに腰掛け、床に座布団というよくある座り方3通りを総動員しなければ収まりません
 
 翠「どうしてこんな修学旅行の夜みたいなことに...?」
 
 夢姫「ネロさんだけズルいですもの」
 
 『夏菜』「そうです」
 
 『凜音』「と言ってお2人が蒼井さんの部屋に行くとなると『私』だけ1人なのはその...少し寂しいので」
 
 ネロ「ズルいって...」
 
 『翠』「ちなみに今夏菜の方はどうなってるの?」
 
 『夏菜』「あの子は「好きにしたら」と言い残してもう中で寝てます、起こそうと思えば起こせますけど」
 
 
 何かする?安価下
 (特になければ就寝...?)
- 617 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/22(土) 03:55:50.82 ID:KWi6ou8OO
-  助っ人(刀使)について詳しく聞かれる 
 あと本部で何があったのかも
- 618 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/23(日) 01:53:44.23 ID:9bz+2kpp0
-  クソジジイが動いてからどうなるのか気になる 
 安価下
- 619 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/23(日) 04:06:41.65 ID:iVKwJjt50
-  まぁ、こういったお泊まり会みたいなイベントは生前含めてほとんどした事がなくて若干ワクワクしているのも事実、なので『翠』とネロさんがいいなら私も勿論OKです 
 
 夢姫「それで」
 
 翠「それで、とは?」
 
 夢姫「また新しい女の子を連れてきたと聞きました」
 
 翠「語弊しかない伝わり方!?あと私そんなにポンポン連れてきたことなんて」
 
 夢姫「マリアさん達に夏菜さん、それに『翠』さんもですわ?」
 
 翠「最後はともかく前2つは違うでしょう!?」
 
 『翠』「なんならヴァネッサさん達もカウントされかねないんじゃない?」
 
 横暴過ぎます...そこまでカウントされるようでは新しく女性や少女の知り合いが増やせなくなります...いえそもそもカウントって何のカウントかって話ですが
 
 翠「というか多分それ刀使の皆さんのことですよね?なら『夏菜』さんも紹介の時いましたよね!?私が部屋に戻るまでに聞いておけましたよね!?」
 
 『夏菜』「歌代さん達は翠さんから説明してほしいんですよ」
 
 何故こんな責められてる感じになってるんですか私...御刀を回収しただけなのに...
 
 ・・・
 
 仕方がないので、私は夢姫ちゃんと『凜音』ちゃんに刀使の皆さんのこと、そしてついでにねねちゃんの紹介というか説明をしました
 途中好きな物とか特に仲のいい相手とかも聞かれ、知り合ったばかりの私が知っているはずのない情報等は知らないことにして答えましたが
 
 『夏菜』「詳しいですね」
 
 それでも答え過ぎたでしょうか...い、いやまさか、この1年ちょっとの間(知ってて当然のような相手以外には)誰にもバレなかった転生者ということが今更こんな事でバレるわけ...
 
 夢姫「まだ知り合って間もないのに随分と仲良くなったようですわね?」
 
 『夏菜』「そうみたいですね」
- 620 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/23(日) 04:07:17.21 ID:iVKwJjt50
-  ほっ、よくわかりませんがいい感じに解釈してもらえたようです 
 
 『凜音』「な、仲良くなれることは良いことだと思います」
 
 翠「で、ですよね!」
 
 ネロ「どの娘もいい子でしたよ」
 
 『翠』「少なくともやらかしていつもやらかす娘と同室にされるネロさんよりはいい子だろうね」
 
 ネロ「う゛っ...」
 
 ネロさん基準のいい子というのは食べ物をくれる子では?とは思っても口に出しません
 
 『凜音』「そういえばやらかしたって、何をしたんですか...?」
 
 翠「あれ、そこも伝わってないんですか?」
 
 夢姫「というか、この本部で何があったのか自体ほとんど聞けてませんわ」
 
 『翠』《それどころじゃないくらい立て続けに色々あり過ぎたということでここは》
 
 翠《まぁ本来2人は非戦闘員ですしね》
 
 今度はヴァネッサさんたちのことやタギツヒメの襲撃に始まり、果てにはさっきのネロさんのやらかしまで
 話しながら私も再確認しましたが本当にずっと何かしら起きてますね
- 621 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/23(日) 04:07:57.45 ID:iVKwJjt50
-  『夏菜』「さっき未来さんが犯人探ししてましたけど、まさにその犯人がネロさんだったと」 
 
 ネロ「ひぇっ」
 
 翠「それはすぐにバレると思うので諦めてください...あ!そうですあの腕!何ですかあのドラグクローあんなのあるんですか!?」
 
 『翠』「何、ネロさんのドラグクローって」
 
 翠「腕がこう、ここの辺りまでネフィリムの頭になってて口がガパッて」
 
 『翠』「そんなダブラスちゃんみたいなことに!?えっ見たい見たい!」
 
 いやそんな可愛らしいものではなかったですけどね?
 
 ネロ「アレはそんな実戦とかでもない限りは...」
 
 翠「さっきは摘み食いとか言って可奈美ちゃんを襲おうとしてたじゃないですか」
 
 『翠』「お、襲う!?///」
 
 そういう意味でもないんですがね?
- 622 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/23(日) 04:08:51.57 ID:iVKwJjt50
-  ・・・ 
 
 それから夢姫ちゃんや『夏菜』さんの機嫌も大分良くなり、流れでそのまま部屋に布団も動員して6人で寝ることになったんですが...
 
 翠「狭いですねやっぱり...というか」
 
 
 『夏菜』「じゃんけんぽんっ!」
 
 夢姫「ぽんっ!」
 
 ネロ「ぽんっ!」
 
 
 翠「何のじゃんけん...」
 
 『凜音』「あはは...蒼井さんはベッドですもんね?」
 
 翠「いえ布団でも...」
 
 『翠』「何でもいいからもう寝ようよ...寝ないなら寝ないで徹夜する準備するけど」
 
 結局そのじゃんけんが終わるのを待つうちに眠くなってしまい、気がついたらそのまま床に敷いた布団の上で寝てしまいました
 
 
 
 何かする?安価下
 (寝ている間や夜の間のような指定がなければ基本次の日の行動です)
 (特になければイベント判定)
 (『凜音』「ドラグクロー?ダブラスちゃん?」
 
 『夏菜』「サザンドラみたいな腕ってことでしょうか」
 
 翠「それこそダブラスちゃんだとパペットマペットみたいな感じになっちゃうんですが」
 
 夢姫「パペットマペットって何ですの?」
 
 翠「えっ」)
- 623 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/23(日) 04:25:31.27 ID:bardX/lCO
-  夏菜ちゃんが形見の砲剣をもっと使いこなしたいので翼さんや刀使の人達から剣術を学びたいと話してきた 
- 624 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/23(日) 04:36:34.37 ID:Zv7CawQe0
-  ネロ様に摘み食いされそうになる 
- 625 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/24(月) 00:52:14.85 ID:ebQHH6+K0
-  夏菜がウェル博士とネロ様どちらが強いのか質問する 
 ネロ「当たり前なこと聞くね!?・・・私は紅く(ノヴァ)なれるよ?」
- 626 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/24(月) 03:31:07.57 ID:/GBmrE0c0
-  ・・・ 
 
 ...?
 
 何でしょう...何か、変な感じ...
 
 翠「...ぅ...ん...?」
 
 身体の感覚に謎の違和感を覚え、目が覚めた私
 目の前にあったのは色白の可愛らしい幼女の顔
 
 翠「ネロ...さん...?」
 
 その口元はてらてらと光っていて...
 
 
 コンマ下
 奇数 よだれ
 偶数 赤黒いもの
- 627 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/24(月) 03:32:46.51 ID:gdlveCjR0
-  アップルパイ! 
- 628 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/24(月) 04:00:10.34 ID:/GBmrE0c0
-  ネロ「ちょっとだけ...ちょっとだけだから...」 
 
 
 ぴちょっ
 
 
 翠「何...?」
 
 頬に垂れてきたそれは、ネロさんの口から溢れたよだれでした
 ネロさんが私の上に覆いかぶさり、やや正気を失った様子で私を見下ろしています
 
 ネロ「いいよね...翠ちゃん...」
 
 
 
 多数決安価下1〜3
 1 いいですよ
 2 ダメです
- 629 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/24(月) 04:00:43.82 ID:FrhfsSpNO
-  2 
- 630 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/24(月) 04:02:13.46 ID:8U47qTma0
-  1 
- 631 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/24(月) 04:03:23.07 ID:gLGEm0y/O
-  1 
- 632 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/24(月) 04:48:47.25 ID:/GBmrE0c0
-  何がちょっとだけなのか、何がいいのか 
 寝起きの頭ではよくわかりませんが
 
 翠「...いいですよ」
 
 相手がネロさんなら
 
 私の返事を聞き、ネロさんは待ち切れないとばかりに私の首筋に顔を埋め
 
 
 ぶちっ...ぶちぶちっ...ガリッ
 
 
 翠「ーッ!アッ...ぐっうぅ...!?」
 
 痛みと強烈な熱さが私を襲いました
 そして少し遅れてその原因に気が付きます
 
 ネロ「おいしい...おいしいよぉ...」
 
 翠「ふっがぅうッ...んぎッ...!」
 
 気を抜いたら今にも悲鳴を上げてしまいそうなほどの、即失神する程ではない痛みが永続的に私を支配し、耳からは咀嚼音と啜る音が入ってきます
 
 ネロ「もうちょっと...もうちょっと...」
 
 あぁなるほどネロさんが言っていたのはこういうことか、とか
 大きな声を出してしまったら周りで寝てるうちの誰かが目を覚ましてしまうかもしれない、とか
 そうなったらネロさんの立場が悪くなるかもしれない、とか
 そんな風にどこか冷静な自分もいて
 
 
 
 コンマ下
 01〜25 ネロさん満足して二度寝
 26〜50 誰か起きる
 51〜75 耐え切れず拒絶
 76〜98 ネロさん正気に
 ゾロ目 完食
- 633 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/24(月) 04:52:00.60 ID:gdlveCjR0
-  はい 
- 634 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/24(月) 18:48:31.03 ID:+uK+77hA0
-  翠が悪いんだよ… 
- 635 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/25(火) 03:28:46.13 ID:G0uszbIO0
-  始めてからどれだけ経ったのか 
 きっとまだ数分しか経っていないのでしょうが、私にはそれが永遠にも思えてしまっています
 
 ネロ「はぐっはぐっ...ズズッ...」
 
 翠「ぅぐっ...」
 
 普通に生活していればまず経験することのない食い千切られる痛みはどれだけ経っても慣れることはなく
 
 翠「ね、ろ...さん...」
 
 遂に私は、彼女に許可したにも関わらず
 
 翠「いた...い...」
 
 思わず根を上げてしまいました
 
 
 
 コンマ下
 奇数 許可くれたとはいえ食べ過ぎた、反省
 偶数 まだ満足してない、もう少し
 ゾロ目 聞いてない
- 636 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/25(火) 03:33:28.47 ID:2JM+fjTa0
-  くっ!ガッツが 
- 637 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/25(火) 03:50:04.05 ID:G0uszbIO0
-  ネロ「...!」 
 
 その時、ネロさんの瞳に光が戻った...ような気が
 
 ネロ「翠、さん...」
 
 顔を上げたネロさんは口元が真っ赤に染まっています
 けれど、その表情はさっきまでとはうって変わって申し訳なさそうな、まるで叱られるのを恐れる子供のようなものでした
 
 ネロ「そうですよね...ごめんなさい、ちょっとって言ったのに...」
 
 翠「きょか、したの、わたしですから...いっづッ」
 
 傷口に外気が触れ、突き刺すような痛みに身を捩ってしまい、その動きのせいでさらに痛みが走ってしまいます
 
 ネロ「翠さん...!」
 
 翠「し、しー...みんな、おきちゃい、ますから...」
 
 話すのもかなりキツいのですが、気が動転していたのか念話を使うという発想がすぐに出てきませんでした
 
 
 
 どうする?安価下
 1 とりあえず別室に移動、アスクレピる
 2 痛くて動きたくない、二度寝
 3 食べたりなさそうだからもう一度
 4 その他(記述)
 (他の誰かを起こして助けてもらうことも可能、ただし周りのネロさんの警戒度が上がる可能性有)
- 638 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/25(火) 03:51:24.89 ID:g2kann6hO
-  1 
- 639 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/25(火) 04:04:36.07 ID:G0uszbIO0
-  とにかくこの傷口をどうにかしないと 
 こんな状態の私とネロさんを誰かに見られたら一発でアウトです、主にネロさんが
 
 翠「あすく、れぴおす...だめ、ここだと...」
 
 寝起きでも出動しなければならない場合がある為普段は枕元に、昨日は寝落ちしてしまった為に今はパジャマのポケットにギアペンダント(の内のよく使ういくつか)が入っています
 が、ここでギアを纏ったらバリアフィールドやそれ以前に聖詠で周りで寝てる内の誰かを起こす危険性があります
 よしよし、意識は俄然遠のきそうなままですがそれでも働いてはきてますよ
 
 翠「ねろ、さん」
 
 私は痛みを堪えつつ、ネロさんに手を伸ばしました
 
 翠「てつだって...かた、かして、ください」
 
 ネロ「っ...わかり、ました」
 
 ネロさんに起き上がらせてもらってそのまま肩を借り、部屋を後にしました
 目指すは誰もいない部屋...
 
 ・・・
 
 夢姫ちゃん達が私の部屋に来てて正解でした
 よくよく考えたら部屋が無くてネロさんが私の部屋に来てたんです、つまり普通の空き部屋が今無いということ
 勝手に部屋を借りるのは申し訳ないと思いますが、今だけお邪魔させてもらいましょう
 
 
 
 どの部屋にする?安価下1
 1 夢姫ちゃんの部屋
 2 『凜音』ちゃんの部屋
 3 夏菜さんの部屋
 
 どんな部屋?安価下2以降
 (『凜音』ちゃんの部屋のみ『前回と同じ』というのも可能です)
- 640 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/25(火) 04:18:58.40 ID:2JM+fjTa0
-  3 
- 641 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/25(火) 05:59:14.12 ID:Yf3om1Gy0
-  本棚に百合なジャンルの本がいくつかある 
- 642 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/25(火) 18:18:37.49 ID:vjG/dGXQO
-  机の上に開発途中らしい装備のパーツがチラホラ 
- 643 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/26(水) 03:14:42.13 ID:9cQ0NmPW0
-  夏菜さんの部屋は、ぱっと見では研究室...とまでは行かなくとも、機械工作が趣味な人の部屋のようでした、というか多分その通りなんですが 
 少なくとも年頃の女子の部屋という感じはあまりしません、恐らく机の上に置かれている工具やら装備パーツやらの主張が強いからでしょう
 
 ネロ「翠さん」
 
 翠「どう、も...」
 
 ネロさんが気を利かせて握らせてくれたアスクレピオスのギアペンダント
 私は肩を借りたままそのペンダントを胸の辺りまで上げ、聖詠を口にしました
 
 ・・・
 
 翠「あー痛かった...」
 
 アスクレピオス様様ですよ本当、あんなにばっくり抉れていた傷ももはや見る影もありません
 流石に体力までは戻りませんが骨や筋肉、皮膚諸々を再構築レベルで治せるアスクレピオスは出血多量なりかけだったのも嘘のように血液まで正常時の量まで増やしてくれますし
 ...ここまで来ると本当アスクレピオスすごいんですよね、献血し放題じゃないですかこれ、私の血だらけになってしまったパジャマが元に戻っていないということは流れ出た血が私の中に戻ったわけでもないですし
 
 翠「ま、聖遺物ってそういうものですしね」
 
 人工物ならぬ神工物は考えるだけ無駄です、理屈から違いますから
 
 傷どころか歯形一つも残らず綺麗に治っていることや身体の機能におかしな点がないことを肩を回したりして確かめつつ、私はふと何気なく部屋を見回しました
 そういえば夏菜さんの部屋って入ったことなかったかもしれません
- 644 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/26(水) 03:15:14.47 ID:9cQ0NmPW0
-  翠「ふむ...」 
 
 机は先程入ってきた時に見た通り、エルフナインちゃんの机の上もこんな感じでしたっけ
 まるでどこぞの天才物理学者みたいに開発途中らしき装備パーツがいくつか広げられています
 本棚に視線を移すと、そこには開発に使いそうな専門書や参考書、それから...
 
 翠「...ほぅ」
 
 あだしまに立○館にゆめぐりゆ○めぐりに...専門的な本が並ぶ中、いくつか見られる一般的なものはそれ系がほとんどでした
 口ではノーマルを強く強調していながら、何だかんだ購入する程度にはやっぱり...?
 まぁ作品としてそもそも面白いですしね、私も百○姫やき○らはどれも愛読書ですし
 
 翠「って、あまり物色するのもダメですよね、うんうん」
 
 さて...それで
 
 ネロ「...」
 
 どうしましょう、ネロさんが下向いたまますごく静かです
- 645 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/26(水) 03:15:57.24 ID:9cQ0NmPW0
-  名前を呼ぶと、ネロさんは肩をビクッとさせて一歩退いてしまいます 
 何故そこで退く...むしろさっきまでの関係性なら退くのは私の方では...
 
 ネロ「...翠、さん」
 
 翠「...はい」
 
 やっとまともに会話をしてくれますか
 
 ネロ「私のこと...怖くないですか?それに...どうしていいって、言ってくれたんですか?」
 
 
 
 どう答える?安価下
 (女神「まずシンフォギアもゆゆゆも刀使も百合系ですけどね!」
 
 翠「ですね」
 
 女神「つまり翠さんはいつでもウェルカムですよ夏菜さん!」
 
 翠「どこからそんな話に...?」)
- 646 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/26(水) 03:24:02.45 ID:y9lzm1470
-  怖くない。だって仲間だし、寧ろこれ以上に痛い思いや怖い思いをしてるからどうと言うことはない 
 食われた事は…翠も寝ぼけててただ甘噛みされるだけかと思ってた的な
 
- 647 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/26(水) 23:29:52.34 ID:NS/5KRYD0
-  ネロ様を抱き締めながら 
 「それに…ネロさんならきっと踏みとどまってくれると信じてましたから」
- 648 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/27(木) 02:29:36.33 ID:lOhB3fGP0
-  翠「怖くないですよ、だって仲間ですし」 
 
 私達はもうこの程度のことで怖がって距離を取るような間柄ではないはずです
 そりゃ、びっくりはしましたが
 
 翠「むしろこれ以上に痛い思いも怖い思いもしてますし、どうということはありません!」
 
 ネロ「...だ、だから食べられてもいいなんて言ったんですか!」
 
 翠「そうですよ!...と言いたいところですが、いいって言ったのは単に寝ぼけててせいぜい甘噛みされるくらいかなと思っただけです」
 
 聞かれていた時は夢か現実かもわかってませんでしたしね
 よく考えたらそもそも甘噛みするされるの関係でもないんですが...いや食べる食べられるの関係でもなかったはずとかそういうツッコミはなしで
 
 ネロ「...なんですか、それ、もう...」
 
 ちょっとだけいつもの調子が戻ってきてますね
 でもまだ壁が出来てしまっています
 
 翠「それに...」
 
 ネロさんをそっと抱き締めると、またもビクッと肩を揺らしてしまいますが、構わず腕の力を強めました
 
 翠「それに、ネロさんならきっと踏みとどまってくれると信じてましたから」
 
 ネロ「翠さん...翠、ちゃん...」
 
 
 
 ネロさんコンマ下
 01〜25 もうこの娘ダメかもしれない
 26〜50 そこまで信頼してきて食べられても平然とされるとちょっと怖い
 51〜75 許してくれたし引きずるのも良くない、普段通りに接しよう
 76〜89 とっても良い娘、これからもっと仲良くしたい
 90〜98 しゅき!
 ゾロ目 じゃあ今後もちょくちょくお願いしたい
- 649 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/27(木) 02:39:26.71 ID:d3Gw+bph0
-  うぉい 
- 650 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/27(木) 03:24:02.25 ID:lOhB3fGP0
-  ネロ「...ありがとう、翠さん」 
 
 そう言ってこちらを見上げたネロさんの表情に影はもう差していません
 いつも通りのネロさんの笑顔です
 
 ネロ「翠さんにそんな風にあっさり許されては、私もいつまでも引きずるわけにはいきませんね」
 
 翠「えぇ、変に態度を変えられると余計に気を使ってしまいます...というかネロさんは神様なんですしもっと態度大きくてもいい気もしますが」
 
 ネロ「と言う割に神様扱いあまりされてる気がしませんけどね」
 
 こうやって普通に笑い合えればそれで十分ですよ、ネロさん
 
 ・・・
 
 『翠』「2人とも早起き...てかもう着替えてるの?」
 
 ネロ「え、えぇまぁ」
 
 揃いも揃って血だらけになってしまった私達のパジャマは現在洗濯中
 誰かに頼むわけにもいかないのでこっそりですが
 
 夢姫「...翠さん、ネロさん、もしやシャワーも浴びた後ではありませんの?」
 
 『凜音』「!!!」
 
 翠「いや朝風呂!ただの朝風呂ですよ!」
 
 血を洗い流す為なんて言えるはずもなく
 というか夢姫ちゃん何故気づいたんでしょう...
 
 『翠』「うわ怪しい...まさかとは思ったけどまさか...」
 
 夏菜「朝から元気ですね〜」
 
 『翠』「あ、今度は夏菜なんだ」
 
 夏菜「少し相談事が...って、この状況には混ざりたくないので後でもいいんですが」
 
 翠「は、はいはい!何ですか夏菜さん相談ですか乗りますよはい!」
 
 夢姫「あ!話逸らしましたわ!」
 
 よくわかりませんが今の夢姫ちゃんは若干怖いのでほとぼりが覚めるまで待ちたいところ
 強引に話の輪に入れると夏菜さんは露骨に嫌そうな顔をした後にため息をつき、相談内容を話し始めました
 
 夏菜「あの砲剣...メヌエットさんに許可を得て受け継いだわけですが、私達はもっと使いこなしたいと思ってるんです、それで翼さんや刀使の皆さんから剣術を教われたらと」
- 651 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/27(木) 03:24:45.58 ID:lOhB3fGP0
-  ・・・ 
 
 というわけでここはモニタールーム
 今日は響さんとネロさんではなく、夏菜さんと翼さん、刀使の皆さんがシミュレーションルームにいます
 
 翠「交代で皆さんが夏菜さん『夏菜』さんに剣術を教える、と」
 
 『翠』「可奈美ちゃんはそういうの平気なのかな」
 
 ネロ「立ち合いで慣れさせるという建前で立ち合いしまくりそうですね」
 
 
 
 剣術上達度コンマ下1
 (2桁判定)
 (高ければ高いほど上達)
 (00は100扱い)
 
 何か技習得した?安価下2以降
 (特になければ無し)
- 652 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/27(木) 03:40:44.09 ID:2aTPfIVo0
-  そんなそうそう一回特訓で急成長したりはせんやろなぁ 
- 653 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/27(木) 03:51:19.57 ID:5GuG7opfO
-  コンマ神は厳しい 
 
 技は…砲剣の重さを利用して高高度から下突きを噛ます技で
 突き刺さったらプラカノ砲で追い討ち 技名は任せます
- 654 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/28(金) 03:39:59.95 ID:Qi3PoJDP0
-  夏菜「うぅ...なかなかコツが掴めなくて...」 
 
 薫(刀使)「ま、気楽にやれよ」
 
 舞衣「私達も何度も何度も練習して上達したんだもん、そんなに落ち込むことないよ」
 
 夏菜さん、『夏菜』さん共に防人ギアも使って砲剣の力を、技を引き出そうとしましたが、剣術はそう簡単に身につくものではありませんでした
 夏菜さん自身最初から全く心得がなかったわけでもありませんが、やはりどうしても慣れている武器...槌ほどは使いこなせていません
 
 姫和「むしろ、一朝一夕で剣を極められてはこちらの立場がない」
 
 可奈美「うーん、そんなに難しく考えなくてもいいと思うんだけど...他の流派も真似てみるとか!」
 
 エレン「私達でそれをやるのは無理がありマース」
 
 それでも今回の特訓の結果、夏菜さんなりに新しい技も編み出しています
 
 『翠』「上へ上がって高高度から砲剣の重さを利用して下突き、追い討ちでプラズマカノン砲をドーン...名前はまだない」
 
 実戦でならフライユニットで飛び、そこから振り下ろし、あるいは下向きへ急降下といったところでしょうか
 
 翠「やはり重さに注目するあたり、槌を使うのに近い感覚でいた方がやりやすいと?」
 
 夏菜「あぁ、気にしてませんでしたがそれはあるかもです...どうしても振り回したり慣性をつけたりする方に考え方が偏ったり」
 
 翼「ふむ...あえて他に手を出さずとも、慣れた得手を貫くのも悪くはないと私は思うぞ?」
 
 沙耶香「夏菜はどうしてその砲剣を使いこなしたいの?」
 
 
 
 使いこなしたい理由安価下
 (女神「えっ芽吹ちゃんの装備が銃剣だからでは?」
 
 翠「そういうのは...いやそうでもあるでしょうけども」)
- 655 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/28(金) 03:51:53.35 ID:ZiUckfx+0
-  もうこの世にはいないある人から授けられた物だから、使い熟せないとその人に会わせる顔が無い 
- 656 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/29(土) 03:51:59.24 ID:MjVk6xnb0
-  確かに夏菜さんも『夏菜』さんも別に槌しか使えなかったとしても不便は今のところありません 
 備あれば、と言われてしまえばそれまでですが
 
 夏菜「コレは...この砲剣は、もうこの世にはいないある人から授けられた物です」
 
 しかし夏菜さんの語る砲剣への執着は
 
 夏菜「...だから、使いこなせないとその人に会わせる顔がないんです...!」
 
 ソレを託してくれたメヌエットさんへのものでした
 
 姫和「そう、か...想いを継いだんだな、お前は」
 
 可奈美「よしっ!もう一本やろうよ夏菜ちゃん!」
 
 ・・・
 
 『翠』「夏菜の、さっきの話」
 
 翠「使いこなせないとってやつですか?」
 
 再び特訓を開始した夏菜さん達をモニター越しに見ながら、私達は夏菜さんの語った理由についての話をし始めます
 
 『翠』「いや、メヌエットさんの方がどう思ってたか、とかは野暮だからこの際置いておくとしてさ、夏菜が真剣な顔してあぁいうこと言うの珍しいなって」
 
 『翠』も私も、やろうと思えばあの砲剣を託した理由をメヌエットさんに直接聞けてしまいます、というか仲介役になったのが私達なので知っているわけですが
 それをどう受け取るかは夏菜さんの自由ですし、わざわざ突っ込むほど空気が読めないわけではありません
 
 『翠』「こう言っちゃなんだけど夏菜とメヌエットさんってさほど接点なかったし...だからちょっとだけ意外かなって」
 
 ネロ「夏菜さんが仲間思い、という理由ではダメなんですか?」
 
 『翠』「んー、多分それが正解なんだけどね、でもなんかこう、それだけじゃないかなって何となく」
 
 仲間ということ以外にも夏菜さんとメヌエットさんに通ずるものがあるのでは、ということですか
 
 翠「まぁ、それはそうかも...」
 
 そういう点で言えば、確かにあります
 
 翠「似た境遇、似た始まりと知った時、もしかしたら夏菜さんに思うところがあったのかもしれませんね」
- 657 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/29(土) 03:52:38.51 ID:MjVk6xnb0
-  ・・・ 
 
 夏菜「流石に飛ばし過ぎました...」
 
 エレン「いやー、かーなも強くて戦い甲斐がありマス!」
 
 薫(刀使)「そりゃ当初の目的から逸れてんだろ...」
 
 翼「剣術については引き続き型の練習からすることだ」
 
 夏菜「はい...」
 
 結局夏菜さんの剣術がそれ以上上がることはありませんでしたが、手応えは感じられたそうです
 
 可奈美「でも皆強いよねー!ネロちゃんも昨日とっても強かったし!」
 
 ネロ「昨日...特訓...暴走...うっ頭が」
 
 翠「あはは...」
 
 何気にフォニックゲインの二日酔いしましたからねこの神様は
 いやフォニックゲインの二日酔いて
 
 『翠』「でもネロさんの物理的な強さはネフィリム由来のとこが大きそうだよね、鳥之石楠船神としてのはむしろ祟りとかそっち系でしょ?」
 
 ネロ「まぁ、セーブしている分もあるのでそうですね」
- 658 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/02/29(土) 03:53:23.56 ID:MjVk6xnb0
-  夏菜「ネフィリム由来の...ネフィリムといえばウェル博士も腕ネフィリムになってましたけど、ネロさんとどっちが強いんですか?」 
 
 ネロ「当たり前なこと聞くね!?」
 
 あーそういやあの糞Pもネフィリムの力持ってましたね
 一回神獣鏡で掻き消されたのに性懲りも無くまた取り込んだせいで
 ただ強さであればネロさんの方が強いのは当たり前のことのようです
 
 ネロ「なんたって私は...紅くなれるよ?」
 
 そう言ってネロさんは右腕をネフィリム化させ、さらにその黒い表皮が見えなくなるほど全体を熱くさせました
 言葉通り真っ赤に染まったその腕はまさにネフィリム・ノヴァ...ネフィリムの最強形態と言っても過言ではないもの
 まさかとは思いましたが、ネロさんはそこまで...やはりネフィリムの割合が多いのでしょうか、それとも引き出すのが上手いのか...
 
 ネロ「ふぅ...ただこの状態だといつも以上にお腹が空くんですよね」
 
 どちらにせよ、その力を制御出来なくなることだけは勘弁して欲しいですね
 
 
 
 何かする?安価下
 (特になければイベント判定)
 (翠「今日は閏年の閏日!たった1日、されど1日得した気分になれますね!」
 
 『翠』「もう『閏』っていう漢字自体意味も含めてかっこいいよね、イレギュラーって感じ」)
- 659 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/29(土) 04:01:51.67 ID:3L+XIXxB0
-  念の為、こちらの世界で敵対してるヴァネッサ達について刀使に説明しておく 
 一通り説明し終えると「裏で協力してる組織に心当たりは無いのか?」と聞かれる
- 660 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/29(土) 04:02:25.08 ID:lSFBFSkO0
-  イベントいっちゃおう 
- 661 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/29(土) 04:24:22.50 ID:1KEhASMzO
-  ノーブルレッドの様子を見に行くと、半ばヤケになってるミラアルクが訃堂のじいさんの名をうっかり零しちゃった場面に遭遇 
 聞き逃さなかった翼さんが詰め寄る
- 662 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/29(土) 19:53:37.27 ID:FnlJLuTxO
-  打倒タギツヒメに向けて談義! 
- 663 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/01(日) 02:56:26.31 ID:WnhdoDjz0
-  ・・・ 
 
 
 弦十郎「全員集まったな」
 
 会議室、集まったのは装者、刀使、エルフナインちゃん、ししょー、緒川さん、友里さん、藤尭さん、ナスターシャ教授、ネロさん...とまぁいつものメンバーに刀使の皆さんを加えた感じのメンツです
 
 弦十郎「集まってもらったのは他でもない、依然として足取りが掴めていないタギツヒメへの対策について話し合いたいと思う」
 
 薫(刀使)「こっちもその為の協力関係だ」
 
 あれから特に動きのないタギツヒメ...ですが、タギツヒメが私達の前に姿を現した後にも荒魂が出現しているのを見るに、もしかしたら新たにこの世界に出現した荒魂を私達が察知するよりも先に吸収してまわっているという可能性も
 そうでなくともただ何もせずにいるとは考え難いです、もしそうでもそれは何かを待っている、とか
 しかしそれは考えるだけ無駄なこと...は言い過ぎですが、それよか戦闘になった際の対策を考える方がよほど建設的です
 
 可奈美「あの!響さんはまだ...」
 
 エルフナイン「バイタルに異常は見られません、魘されている様子もなく単に寝ているだけ、のはずですが...」
 
 未来「響...」
 
 ネロさんの顔がいい感じに青くなっていったところで軌道修正をしましょう
 
 翠「タギツヒメのこの世界での目的、のようなものは予想出来ませんか?」
 
 エレン「私達の世界での、ならわかりマスが、それはわかりかねマース...エネルギー補給であれば既に叶ってしまっているようデスが、それで元の世界に戻ろうとしないのはまだ足りないのか他にも目的があるのか...」
 
 姫和「お前達の他にタギツヒメと接触をした者もいるんだろう、そいつらはどんなやつらなんだ?」
 
 マリア「例の錬金術師達のことね」
 
 翠「ヴァネッサさん、エルザさん、ミラアルクさんの3人組です」
- 664 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/01(日) 02:56:54.51 ID:WnhdoDjz0
-  私達はヴァネッサさん達のことについて、そして彼女達がタギツヒメとしたやり取りについて知っていることを姫和さん達に説明しました 
 今はこの本部に監禁という建前で保護されていることも
 
 薫(刀使)「壊滅した組織の生き残りなぁ...どっかから援助受けてたっていう可能性はありそうだけどな」
 
 姫和「裏で協力してる組織に心当たりはないのか?」
 
 エルフナイン「確かにその可能性は十分に考えられますね...」
 
 パヴァリア光明結社の生き残りという立場でどの程度まで立ち回れるのかは一時的にしか所属していなかった私では推し量ることは難しいですが、次々と拠点をS.O.N.G.総出で潰してまわっている中で逃げ回り続けながら装備を整えたり、というのは簡単ではないと思います
 それにF.I.S.組こと武装組織フィーネ、キャロル陣営もパヴァリア光明結社の援助を受けていたわけですし、そういう視点からでもヴァネッサさん達が誰かからの援助を受けているという流れはあり得るかも
 
 
 
 安価下
 1 ダメ元で今すぐ聞きに行く
 2 対タギツヒメの談義の後聞きに行く
- 665 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/01(日) 03:09:18.57 ID:fRKiGTZJO
-  2 
- 666 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/01(日) 03:27:00.60 ID:WnhdoDjz0
-  ・・・ 
 
 翠「この後にでも聞いてみましょう、ダメ元ですが」
 
 後ろ盾となるとそれを白状するのは明確な裏切り行為になりますし、援助する存在がいたとしてヴァネッサさん達が正直に話してくれる可能性は低いですが、念の為です
 
 沙耶香「今はタギツヒメの対策」
 
 切歌「刀使6人がかりでも厳しいんデスよね?」
 
 エレン「情けないデスが、そうデース」
 
 切歌「そんなやつがデュランダルまで...もう負け確定イベントデスよ...」
 
 
 
 タギツヒメ打倒案安価下
 (打倒とまでは行かずともダメージを与える案でも可)
 (デュランダルを取り返すor破壊する案も可)
- 667 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/01(日) 03:36:45.68 ID:LRAXB1Kw0
-  まずはデュランダルをひっぺがして弱体化させる。何処に隠し持ってるかはイミテーターを使って確認 
 連続で攻撃しても避けられるなら…不意打ちか範囲攻撃を当てる!
- 668 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/01(日) 04:04:52.60 ID:ent2+2qBO
-  やっぱ装者と刀使が息を合わせる事が一番大切だよね 
 タギツヒメが回避した直後に攻撃が当たるよう陽動したり攻撃してきたら横槍入れて攻撃を反らしたり
 
 刀使は万が一にもノイズが現れるといけないから常にテレポートジェムを取り出せるようにしておこう
- 669 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/02(月) 02:55:25.78 ID:63eHTUoQ0
-  舞衣「まずは何にしても、そのデュランダルっていう剣を取り返さないとだよね」 
 
 クリス「デュランダルか...ありゃ永久機関みたいなもんだからな、そういう使い方された時の厄介さはよく知ってる」
 
 尽きることのないエネルギー源というのはそれだけで非常に強力です
 それに剣自体も切れ味の鋭さが語り継がれていますし
 
 『翠』「どうにかしてひっぺがして弱体化させるのが先決だろうね」
 
 薫(刀使)「弱体化させてやっとオレ達が苦戦するレベルに下がるってのがやってらんねーけどな」
 
 翠「どこに隠し持っているのかはイミテーターで探しましょう、例え体内でも把握出来ます」
 
 その場合ひっぺがすのが物凄く大変なので出来れば服の中にでも隠してくれていたらマシですが
 
 未来「ユニゾンの時みたいに、私達と刀使の皆で息を合わせられるようにするべきだと思うな」
 
 翼「敵は手練れ、私達がサポートにばかり徹するのも悪手か」
 
 確かにそれもそうです
 私達装者は現在荒魂にも対抗出来ていますから、もっと前に出て戦うべきでしょう
 
 夏菜「タギツヒメが回避した直後に攻撃が当たるよう陽動、攻撃が来たら横槍を入れて逸させたり...間髪入れない連携が重要ですね」
 
 沙耶香「それでも無理なら不意打ち」
 
 調「もしくは面の攻撃で」
 
 可奈美「とにかく倒す!」
 
 現状はこんなものでしょうか
 これからは連携の練習を集中的にやるべきですね
 
 エルフナイン「それから刀使の皆さんは念の為常にテレポートジェムを、考えにくいことではありますがその場に偶発的にノイズが発生したり、タギツヒメが使役する可能性も0ではありません」
 
 ネロ「私の管理も絶対ではありません、ましてや並行世界のノイズに関しては私の支配下ではないので反応も遅れてしまいますし」
 
 あぁ、ノイズの発生も考えておかなければいけませんか
 タギツヒメは人間ではないのでノイズに触れられても平気な可能性があるんですよね...そうでなければネロさんがいる時点でイージーモードなんですが
- 670 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/02(月) 02:56:06.14 ID:63eHTUoQ0
-  ・・・ 
 
 対策会議は一度終わり、私は早速ヴァネッサさん達の保護されている部屋に向かっていました
 目的は援助を受けていたか、またその援助してきた組織は何処か...とはいえ流石に情報が得られるとは思えません
 
 翠「これなら『翠』の言う通り、もっと交流を深めておけば...」
 
 いえ、そもそも私がパヴァリア光明結社を抜けた時点で裏切り者、あるいはS.O.N.G.のスパイだったという扱い、交流を深めていたところでって話です
 
 
 ミラアルク「ちくしょうっ!何もかも裏目に出てるんだゼッ!」
 
 
 部屋に近付いたところで、ミラアルクさんの吐き捨てるような台詞が聞こえてきました
 
 ミラアルク「カッコよく登場しても敵には助けられ!勧誘しに行けば座標間違えて!ウチの目も何故か効かなくて!ティキは壊されあの白いのには見捨てられ!挙句3人仲良く独房なんだゼ!」
 
 エルザ「ガンス...でも出てくるご飯は美味しいでアリマス」
 
 ヴァネッサ「そうね、でも何にしてもどうにかしないと...」
 
 ミラアルク「こうなったのも全部あのジジイのせいだゼ!風鳴訃堂ゥ!!!」
 
 そうそう風鳴訃堂...風鳴訃堂!?
 
 翼「何...だと...」
 
 翠「翼さんいつからそこに!?」
 
 いつの間にか私の後ろに立っていた翼さんは私の言葉には何も返さず、ヴァネッサさん達の部屋に突入していきました
 
 翼「おい!」
 
 ヴァネッサ「っ、風鳴翼!?」
 
 ミラアルク「ひっ!な、何だゼ顔怖い...痛っ!肩強く掴み過ぎなんだゼ!」
 
 翼「そんなことはどうでもいい!何故そこでお祖父様の名が...風鳴訃堂の名が出てくる!どういう繋がりなのだ!風鳴訃堂は何をしたんだ!!!」
 
 
 
 コンマ下
 奇数 言う
 偶数 言わない
 ゾロ目 刻印
- 671 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/02(月) 03:05:51.97 ID:7luKG10a0
-  翼さんのコンマ運や如何に 
- 672 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/02(月) 03:27:18.93 ID:63eHTUoQ0
-  ミラアルク「うっ...ヴァ、ヴァネッサ...」 
 
 ヴァネッサ「...どうせもうあちらにも見限られているわ、ならむしろ」
 
 エルザ「ガンス...」
 
 ミラアルク「わ、わかったゼ...話す、話すからまずは手を離してほしいんだゼ」
 
 ・・・
 
 翠「まさか、訃堂さんが...」
 
 まさしく聞きにきたこと、訃堂さんこそがヴァネッサさん達に資金援助や諸々を与えていた張本人でした
 いや待ってください、それが本当ならとんでもないマッチポンプなんじゃ
 
 ヴァネッサ「風鳴訃堂は『神の力』を手に入れる為に私達に稀血の提供等を条件として接触してきたわ」
 
 翠「『神の力』...」
 
 というと、それは以前私と『翠』が巨人になった時のアレ?いや、それよりももっと最近何か...
 
 翠「あっ...あの金の腕輪!」
 
 南極の棺から回収されたアヌンナキの遺体に付けられていた腕輪...確か米国の研究所が襲われた時に紛失したはず
 そしてその研究所を襲ったのは...
 
 ヴァネッサ「えぇ、あれも風鳴訃堂の指示よ、聖遺物『シェム・ハの腕輪』を強奪し、起動させることがね」
 
 起動...まさかもう!
 
 
 
 コンマ下
 奇数 起動済み
 偶数 少なくともヴァネッサさん達はまだ起動させていない
- 673 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/02(月) 03:34:46.14 ID:Fh3kMF5hO
-  ロングスローの英傑 
- 674 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/02(月) 03:50:35.62 ID:63eHTUoQ0
-  エルザ「でもまだ起動はしてないでアリマス、何の準備も進んでないままタギツヒメの接触があったりここに捕まったりして」 
 
 ヴァネッサ「だから恐らく風鳴訃堂はシェム・ハの腕輪の起動方法を模索するはずよ、誰か新たな協力者を探すか、自分達で調べるか」
 
 ミラアルク「ウチらを逃しに部下を向かわせる可能性も0じゃないけど、ほぼ0みたいなもんだと思うゼ」
 
 なるほど...とにかくまだ起動はしていないようで安心しました
 それとヴァネッサさん達の部屋の警備も強化しないといけないかもしれません、逃しに来る、よりも消しに来る、というのを避ける為に
 
 翼「お祖父様が...」
 
 そして翼さんは翼さんで、訃堂さんは良い感情を持っていなかったとはいえ家族、やはり衝撃が大きかったようです
 
 翠「翼さん...」
 
 
 
 コンマ下
 01〜25 響さん目覚め
 26〜50 風鳴訃堂
 51〜75 日本政府
 76〜98 黒フードの目撃情報
 ゾロ目 タギツヒメ
- 675 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/02(月) 03:56:27.23 ID:7luKG10a0
-  見切った! 
- 676 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/02(月) 04:04:17.04 ID:63eHTUoQ0
-  ・・・ 
 
 ヴァネッサさん達から驚くべき新情報が得られたすぐ後
 さらにもう一つ、嬉しい知らせが入ってきました
 
 未来「響〜っ!」
 
 響「おはよう、未来!」
 
 響さんがようやく目を覚ましたそうです
 
 
 
 何かする?安価下
 (もう一度イベント判定をする場合は先ほどのものから『響さん目覚め』を除いたものになります)
- 677 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/02(月) 12:12:58.29 ID:XpbxU/FfO
-  気が進まないけど皆に翼さんのお祖父さん…訃堂が裏で敵と繋がってた事について話す 
 翼さんは責められる覚悟だったが皆許してくれた
 (刀使組は紫様、装者組はフィーネやウェル博士の事で思う所があった様子)
- 678 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/03(火) 03:19:51.93 ID:Qx1ADIRd0
-  響さんが無事復活し、今度はまさかまさかのヴァネッサさん達に援助していた存在が判明したことで 
 早くも本日2回目の集合がかけられました
 
 翠「翼さん...」
 
 しかし実は私はあまり気が進みません
 何せその黒幕とも言える存在は翼さんのお爺ちゃん
 無論だから黙っておく、なんて事は出来ませんが...
 
 翼「大丈夫だ、翠...お祖父様のしていることは決して許せるものではない、例えどんな考えがあったとしても実際に被害も出ている」
 
 翼さんは敢えて触れていませんが、実際訃堂さんの立場、権力であればこういうこともあり得ない話ではない上、他にも揉み消せてしまっている真実がある可能性も低くはありません
 なのでそういうのも含めて、今回得た情報は絶対に共有すべき事柄です
 
 翼「身内の不祥事、いずれはと心の構えと覚悟は出来ていた」
 
 翼さんは死地に赴く軍人...いえ、防人の表情で会議室に入りました
 
 ・・・
 
 弦十郎「そうか...」
 
 訃堂さんが援助をしていたこと、その目的が『シェム・ハの腕輪』を手に入れ『神の力』を我がものとするためということ
 少なくともヴァネッサさん達はそう証言しているということを報告すると訃堂さんをよく知らない刀使メンバーを除いたこちらの世界の皆さん...あのししょーですら、苦虫を噛み潰したような顔になりました
 
 切歌「怖い人だとは思ってたデスけど」
 
 調「怖いのは顔と声だけじゃなかった」
 
 それに尽きます
 まさか蛇達が懸念していたことがこういうことだったとは
 
 翼「お祖父様が...私の祖父が、本当にすまない」
 
 弦十郎「俺もだ、身内であることだけでなくあの男はS.O.N.G.にも国家にも大きな影響力を持つ、それなのにこうなるまで気付き止めることが出来なかった」
 
 翼さん、そしてそれに続きししょーもその場に立ち上がり私達に頭を下げました
- 679 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/03(火) 03:27:26.00 ID:Qx1ADIRd0
-  響「翼さんや師匠のせいじゃないですよ!」 
 
 マリア「えぇ、近くにいても、ずっと見ていてもわからないことなんてある、見えていなかったとしてそれを責められる人なんていないわ」
 
 薫(刀使)「多くの支持を集めていたり、ずっと上にいたり、それだけで自然とわかんなくなっちまうもんだ、けどそりゃ騙されてたやつが悪いんじゃねえし責められていいわけじゃねえ、結局その後気付いたやつが直接言えばいいんだよ」
 
 マリアさんはもしかしたらナスターシャ教授の間違いに気付けないでいたことを、薫さんは刀使の世界での多くの人が紫様(正確には紫様を操っていたタギツヒメ)を盲信してしまっていたことを思い出していたのかもしれません
 
 切歌「そうデス!アタシ達だってあのままじゃマムやドクターを止められなかった、おあいこデスよ!」
 
 あ、一応糞Pもですね
 
 クリス「アタシもフィーネが正しいと思って、フィーネのする後ろ暗いところは見ないようにしてた...けどそんなアタシを許してくれたアンタらを許せないわけないだろ」
 
 藤尭「そうですよ司令、俺達だって了子さんのこと気付けなかったんだから今更じゃないですか!」
 
 友里「藤尭くん言い方」
 
 本当は、ここに私も並べられるべきなんでしょうね
 月の破壊を達成させる為にやってきて、それを隠して仲間になっていた私も
 
 
 
 何かする?安価下
 (女神「ここからは設定無視したメタ会話です」
 
 翠「はい、このまま訃堂さんが捕まったらどうなるんですか!」
 
 女神「下手すればなんとシェム・ハの腕輪が起動しないエンドになります」)
 
 (翠「今日はキャロルちゃんの誕生日!素直に祝われてくれる気がしませんがエルフナインちゃんも協力してほしいと言ってきてることですし、何がなんでも祝いますよ!それと雛祭りの日でもありますね、ならそっちも祝わないと...祝うことが、祝うことが多い...!」
 
 『翠』「雛人形の一番上、自分と相方の人形を乗せたいって人が多過ぎて時間毎にって話になってたけどキャロルちゃんのはオートスコアラー組が凄い言い合いしてたよ...最終的にエルフナインちゃんが立候補したらガリィさん以外引き下がったけど」)
- 680 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/03(火) 03:50:22.35 ID:Gxlqq6yv0
-  色々話した後に不安な声が少し 
 
 
 キネクリ先輩「…その人っておっさんより強いのか?」
 
 沙耶香「その大切な腕輪は…今何処にあるんですか?」
- 681 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/03(火) 20:56:53.81 ID:QlzaGupJO
-  お客様(刀使)が狙われる可能性も視野に入れて警戒を緩めないでおくよう伝達 
 剣術マニアのかなみんに稽古お願い出来ないかお願いしてみる
- 682 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/04(水) 03:16:06.40 ID:fU189/sh0
-  翼「皆...ありがとう」 
 
 弦十郎「良い部下に、仲間に恵まれたな」
 
 ここに翼さんやししょーのことを責める人なんていません
 S.O.N.G.の人達も、それに刀使の皆さんも、勿論私も責める気なんてこれっぽっちも
 
 緒川「しかし司令、どうしましょう」
 
 弦十郎「相手が相手だ、一先ずこの件は信憑性の高い情報として八絋の兄貴にも共有しておこう、手を借り風鳴訃堂の逮捕、拘束をする事になるだろうからな」
 
 緒川「抵抗があった場合、皆さんの手も借りなければいけなくなる可能性が高いですからね」
 
 やはりそうなりますか
 見た目の時点でとても老体とは思えないほどの巨体、姿勢、オーラではありますが、それ以前にししょーのお父さんですし
 そうなると八絋さんも生身で戦えそうかと聞かれると...いえ、さっきは見た目の時点でと言いましたが見た目が全てではないこともあります、緒川さんとか
 
 クリス「なぁ...その人っておっさんより強いのか?」
 
 そこでふと出たクリスさんの疑問は、この場の装者メンバーのほとんどの人の意見でした
 何せししょーは装者が束になっても軽くあしらえる程の、本気を出すと憲法に引っかかるレベルの強さです
 まず訃堂さんが抵抗した時点でししょーが迎え撃つとして、それを踏まえて私達装者の手も借りるとなると、訃堂さんの強さは一体どれほどなのか、と
 
 弦十郎「戦闘目的で直接相対したことはさほど、あっても随分と前だが...俺でも勝つのは簡単ではないだろう」
 
 未来「凄い家系ですね...」
 
 未来さんは言葉を濁しましたがぶっちゃけ訃堂さんそれは本当に人間ですか?が多分私達の総意です
 ししょーの人間離れした強さをイマイチわかっていない刀使メンバーも元々刀使にそういう存在なおかげか何となく話の流れがわかってきたようで何人か顔が引きつっています
 
 姫和「それこそ叩き斬れる相手であればいくらかやりようはあったろうが、強いとはいえただの人間相手にそれは...か」
 
 可奈美「姫和ちゃん...」
 
 流石に中身がタギツヒメだとわかっていた(実はもう少し違いましたが)紫様を斬ろうと行動に移せた姫和さんでも、悪人であるだけで人間な相手では勝手が変わってくるようです
- 683 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/04(水) 03:17:07.07 ID:fU189/sh0
-  沙耶香「ところで」 
 
 私達がすっかり対訃堂さんの話で沈んでいるところに切り込んできたのは
 
 沙耶香「その大切な腕輪は...今何処にあるの?」
 
 相変わらずあまり感情が読めないような、かといって1クール目とは違いそこまで無感情のようというわけでもない感じで話題転換をした沙耶香ちゃん
 その内容は訃堂さんの名が出たせいで若干霞んでしまっていた『シェム・ハの腕輪』について
 
 翠「ヴァネッサさんの話では恐らく既に訃堂さんの手に渡っていると思います...」
 
 クリス「つまり物は揃ってるってことか」
 
 舞衣「もしその、皆さんよりも強いという司令さんより強い訃堂さんが、さらに強い力を手に入れてしまったら」
 
 薫(刀使)「おいおい、タギツヒメもいんのにそんなん増えたらこの国沈むぞ」
 
 そこでバトルなんて始まろうものなら他所でやれ案件過ぎますね...
 
 『翠』「間を取ってタギツヒメと神パワー訃堂さんが融合合体とか...」
 
 夏菜「そんなこの世の終わりみたいなことを言わないでくださいフラグになります」
- 684 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/04(水) 03:17:38.26 ID:fU189/sh0
-  ・・・ 
 
 弦十郎「ともかくこの件は事実確認をしつつ早急に解決しなければならない、それに風鳴訃堂が『神の力』...超常的な力を欲しているとして、その興味の矛先が刀使という別の世界からの来訪者に向かないとも限らない、そういったことも視野に入れてより一層警戒を緩めないように」
 
 そう、何をするにもまず事実確認です
 相手は超お偉いさん、無実だった場合いくらししょーが身内でも疑ってごめんなさいでは済みません
 今回の集まりはこれで終了となりました
 
 そして私は
 
 
 可奈美「貴女も御刀じゃないけど剣を使ってるんだよね!
 
 可奈美「流派は?我流?師匠ってことは司令さんの流派?それとも翼さんみたいな感じのかな!
 
 可奈美「そっか根本的な武術の部分は司令さんから教わって他は色々混ぜた感じなんだね!
 
 可奈美「ところで立ち合いしない!?」
 
 
 翠「あっ...はい...じゃあ、稽古とかお願いしたい...です」
 
 可奈美「うん!やろっか!」
 
 なんかこうなりました
 うん、まぁ、可奈美さんは正真正銘超強い人なので、そんな人に稽古してもらえるというのは結果オーライ?
 
 可奈美「じゃあやろっか!」
 
 勿論可奈美さんなのでこちらが稽古と訂正してもまず立ち合いになるんですが
 
 
 
 翠ちゃんどのギアで行く?安価下1
 1 アメノムラクモ
 2 アメノムラクモ(勇者ギア(若葉ちゃん))
 (立ち合いなので選択肢は限定されます)
 
 どう戦う?安価下2以降
- 685 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/04(水) 03:22:15.20 ID:G32qEhMJ0
-  1で行こうか 
- 686 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/04(水) 03:49:35.06 ID:kNG6MUo5O
-  相手が主人公+剣術マニアなだけあってあっという間にジリ貧にまで追い詰められる 
 翠ちゃん、閃きで捨て身上等の技を思いつく【背水ノ一太刀】
- 687 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/05(木) 03:13:30.38 ID:yCPc/p9i0
-  ・・・ 
 
 
 「Imyuteus amenomurakumo tron」
 
 
 選んだのは、普通のアメノムラクモ
 一番慣れていて、一番私が全力を引き出せる...と思うギアです
 勿論立ち合いなのでそもそも剣ではないギアは論外ですが
 
 可奈美「礼」
 
 これは刀使にとっての立ち合い、いつものような何でもありの模擬戦とは少し違います
 
 可奈美「双方、構え...写シ」
 
 そして相手は主人公、正真正銘ラスボスすらも斬り伏せられる強者
 
 可奈美「始め」
 
 気合入れていかないとです!
 
 翠「ふっ!」
 
 まずは手始めにただ振り下ろしながらの距離詰め
 というのも可奈美ちゃんの流派はよく見てよく聞く、つまり観察するタイプ
 必然的にこちらから動かなければ始まりません
 実戦であればそのまま膠着状態に持ち込むべきでしょうが、今回は私が鍛えさせてもらうための立ち合い、ならむしろ私の動きを多く見せ指摘してもらえるのなら指摘してもらわないと
 とはいえそれはそれとして積極的に負けに行く、なんてことはしませんが
 
 可奈美「!」
 
 私が振り下ろすのを見て、可奈美ちゃんはギリギリになってやっと動きしかし簡単に避けます
 今の間にも恐らく観察が行われていたのでしょう
 
 翠「はっ!」
 
 普段から剣を振るう際にこうして声を出している私に対し、可奈美ちゃんは逆に声を出さず冷静に対処
 これは全ての刀使がそうというわけでもないので単にスタイルの違いなだけですが、装者は大体が一挙一動を声に乗せて行っていたため無言で対処してくる相手は実際の実力以上に強敵に見えてしまいます
- 688 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/05(木) 03:14:12.43 ID:yCPc/p9i0
-  キンッ!キンッ! 
 
 
 可奈美ちゃんは軽やかに...その場で回りながら避けるだけならまだしも、剣を御刀で受け止めその触れ合った部分を軸として側転のように跳んだりと、時にアクロバティックな動きをしながらいなしてきました
 しかし私は知っています、これが観察に徹しているだけで未だ全力どころか通常時の半分も出していないことを
 それは剣術以前の問題で
 
 可奈美「!」
 
 翠「ッ!」
 
 次の瞬間、私の目の前から可奈美ちゃんの姿が消えます
 いえ、正確には迅移...恐るべき速さで移動したのです
 
 翠「でも!」
 
 
 キィンッ!
 
 
 確かに速いです、が、『源義経』を何度か経験した私なら目で追えないこともありません
 
 可奈美「なら、どんどん行くよ!」
 
 前、横、後ろ...目で追えたとして、今は同じ速度で動けていないが為に今度は私が全方位から来る太刀に防戦一方となってしまいます
 避け、あるいは弾いたとして反撃しようにももうそこに可奈美ちゃんはおらず、動きを先読みするのもあの速さに対しては難しい
 そもそも迅移は『源義経』と違い本人にとっては変わらない体感時間...『源義経』がアクセ◯フォームで迅移がクロッ◯アップと例えられれば楽なんですがその2つは作品によって設定変わってたりして当てはめにくかったりするので省きます
- 689 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/05(木) 03:16:31.77 ID:yCPc/p9i0
-  翠「くっ...」 
 
 要は早くもピンチなのでした
 この場から離れようにもその方向に先回りされるでしょうし、仮に出来てもすぐに追いつかれます
 どうすれば...完全に詰んでいるとして、だからって諦めたくは...!
 
 翠「っ」
 
 目では追えます、避けられもしますし弾けもします、けれどその後が続きません
 なら...その中で完結させる...?
 
 
 ヒュンッ
 
 
 何度目かの御刀の太刀
 私はそれを目で捉えてからか、あるいはその前に身体が反射的に動いていたのか、またそれを剣で弾...
 
 翠「ハァッ!!」
 
 かず、そのまま全力で押し込みました
 
 
 『背水ノ一太刀』
 
 
 
 翠ちゃんコンマ下1
 可奈美ちゃんコンマ下2
 (可奈美ちゃんは主人公特権で10倍)
 (コンマが大きい方が勝ちですが、ゾロ目だった場合相手より数値が低くても勝ちになります(可奈美ちゃんが元々ゾロ目の場合10倍+10の位の数値が足され、結果ゾロ目のままとします))
 (両方ゾロ目なら大きい方が勝ちとなり、同じ数値なら引き分けです)
- 690 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/05(木) 03:20:52.22 ID:0H7n6lTa0
-  流し斬りが完全に 
- 691 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/05(木) 03:23:29.18 ID:bIvPkqreO
-  こういう時だけは運がいいのな(今までの散々なコンマ運を見て) 
- 692 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/05(木) 03:48:37.17 ID:yCPc/p9i0
-  ギンッ...! 
 
 
 可奈美「わ、わわっ!?」
 
 さっきまでより鈍く、やや擦れるような音が響き
 全体重を乗せて跳んだ私は当然、その先にいる可奈美ちゃんに体当たりをする形になってしまいます
 
 可奈美「いったった...」
 
 翠「ってて...す、すみません」
 
 尻餅をついてしまった可奈美ちゃんは反動でか写シを解いていて、その上に乗ってしまっていた私はすぐにその場を退きました
 
 ...一応これは、勝てた...ということでいいんでしょうか
 恐らく私が刀使ではなく装者であったが為に最後の技の威力を可奈美ちゃんが受け止めきれなかった、ということでしょうが
 
 可奈美「負けちゃったー、ちょっと油断したなー」
 
 そう言いながら御刀を鞘にしまった可奈美ちゃんは私に向き直り
 
 可奈美「でも楽しかった!ありがとうございました!」
 
 翠「あ...ありがとうございました!」
 
 礼をして、立ち合いを終わらせました
 
 
 
 何かする?安価下
 (翠「そういえば天叢雲剣で砕けませんでしたねあの御刀...」
 
 女神「迅移使えるような特殊な物だから、別の世界の物だから、伝説にないだけで硬かった...とまぁこの辺でしょうか、雷神を斬れるくらいですし」
 
 翠「メタ的には?」
 
 女神「流石に修復出来るかわからない自体には出来ませんよ!」)
- 693 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/05(木) 03:54:22.14 ID:0H7n6lTa0
-  勝った記念に「何か技を伝授させてもらえませんか!」…なんて 
- 694 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/05(木) 04:15:54.08 ID:yCPc/p9i0
-  勝ちたい、と思って臨んだ立ち合いでしたが、どうあれ結果まさか勝てるとは思わなかったというのが正直なところです 
 とはいえシンフォギアシステムという大きなハンデがあったわけで、私がもし生身(迅移を纏えたとして)でアメノムラクモのアームドギアを持ち臨んだとしたらこうはならなかったでしょう
 ただそれはそれ、これはこれ、そもそも私からすれば立ち合いより稽古をお願いしたいのが本題です
 
 翠「なので、稽古を...それからもし良ければですけど...何か技を伝授させてもらえませんか!」
 
 こんな機会は滅多にありません、少しくらい欲張っても...
 
 可奈美「技かー、でも私もまだ師匠に鍛えてもらってる身だし勝手に良いのかな...なんて、良いよ!翠ちゃんは勝ったしね!」
 
 
 
 教わったこと、伝授させてもらった技等安価下
- 695 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/05(木) 11:22:06.52 ID:rZRwyVuzO
-  相手の剣術の見切り方を教わる(基礎レベル) 
 技の方は『太阿之剣』で
- 696 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/06(金) 01:46:43.20 ID:X1v3CLjr0
-  ・・・ 
 
 可奈美「そうそう!焦って目を閉じたり反撃に出ないように!」
 
 まず教わったのは柳生新陰流の基本中の基本である『よく見てよく聞いてよく感じる』やり方...平たく言えば見切りの方法です
 こちらから牽制するのではなく相手の出方を、流れを、癖を見抜くそれはあまりやってこなかったのもあって基礎のレベルからのしっかりした指導でした
 そしてもう一つ
 
 翠「ハァッ!!!」
 
 
 『太阿之剣』
 
 
 可奈美「うん!大分いい感じだよ!」
 
 広範囲の敵に届かせる奥義
 使う武器は千鳥ではなくアメノムラクモのアームドギアなので威力は変わってきてしまいますが、可奈美ちゃんに太鼓判を押してもらえる程には身体に覚えさせることが出来ました
 
 翠「ありがとうございました!」
 
 
 
 コンマ下1
 奇数 特になし
 偶数 訃堂さんの方で動きが...?
 ゾロ目 タギツヒメ
 
 何かする?安価下2以降
 (コンマ下1が奇数の場合のみ採用)
- 697 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/06(金) 01:54:46.91 ID:Op34mK880
-  よし 
- 698 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/06(金) 02:22:14.12 ID:yRskm3o9O
-  刀使用のS装備に対ノイズ用のバリアコーティングを実装出来ないかもう少し試す 
- 699 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/06(金) 02:51:38.46 ID:X1v3CLjr0
-  ・・・ 
 
 エレン「あれからの進行状況デスか?」
 
 翠「はい、刀使の皆さんのS装備の対ノイズのバリアコーティングについて...」
 
 ちょくちょくエレンさんがこちらの世界とあちらの世界を行き来していたのには気付いていました
 しかしどこまで前進したか、あるいはしていないのかは聞いていません
 
 翠「どうですか?」
 
 エレン「今こんなところデース、もしより実装に近付けられそうならお願いしたいデスが」
 
 渡された資料に目を通すと...
 
 
 
 コンマ下
 奇数 実装出来そう(後の判定が低難易度)
 偶数 まだまだ難しそう(後の判定が高難易度)
 ゾロ目 確実に出来る(判定無しで成功)
- 700 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/06(金) 02:54:39.62 ID:Op34mK880
-  コンマ神はどこまで僕らを試す 
- 701 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/06(金) 03:01:40.56 ID:Op34mK880
-  なんでこういう時にゾロ目が出ないのか 
 翠ちゃんのコンマ運終わってない?
- 702 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/06(金) 03:22:04.19 ID:X1v3CLjr0
-  翠「うーん...」 
 
 確実に前回見た時よりは実装に近付いています、近付いていますが...これでは難しそうです
 そもそもS装備とシンフォギアシステム、刀使と装者で全く方向性が違うから、というのが大きいのですが
 
 翠「とにかくやってみましょう、S装備を預からせてもらえますか?」
 
 エレン「了解デス!」
 
 ・・・
 
 というわけで、やれるだけやってみましょう
 
 翠「さぁ、実験を始めましょうか!」
 
 
 
 理想コンマ下1
 現実コンマ下2
 (コンマ下1と2の差が10以下の場合成功)
 (なお成功で尚且つコンマ下1より2の方が数値が大きかった場合更なる機能を後に安価で追加出来ます(失敗の場合は関係ありません))
- 703 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/06(金) 03:23:48.58 ID:yU1dPHodO
-  ばっちこーい! 
- 704 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/06(金) 10:30:26.26 ID:g+V4K8cgO
-  難しいことをおっしゃる 
- 705 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/07(土) 00:47:27.91 ID:ZM5aDcNt0
-  翠「ぬぅぅぅ!!!」 
 
 無理でした
 改めて了子さんというかフィーネさん凄かったんだなって
 
 翠「これそれぞれに適合する聖遺物でも探さないと無理じゃないですか...?」
 
 そもそもそれぞれの刀使と御刀は別に適合関係でもないっていうのがややこしいですね...少しでも掠っていれば最悪LiNKERのレシピを応用して...うーんでもただでさえ人体に影響あるのに身体全てを霊体化させる写シと組み合わせたら取り返しがつかなくなりそうですし...
 
 
 
 安価下1
 1 もう少し模索する
 2 今回はここまで、次回に期待
 
 何かする?安価下2
 (安価下1が2の場合のみ採用)
 (特になければイベント判定(必ず何かしら事件が起きるバージョン))
- 706 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 00:49:12.49 ID:79pUHLPDO
-  1 
- 707 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/07(土) 01:23:16.71 ID:ZM5aDcNt0
-  翠「...いいえ、もはや猶予はあまり残されていないんです!簡単に諦めてはこれを預けてくれたエレンさんに、皆さんに示しがつきません!」 
 
 幸い既に装者側のS装備は形になっている為もし今荒魂が出ても装者だけで対処は出来ないこともありません、ならもう少し模索しましょう!
 
 
 
 どんなこと試す?安価下
 1 適合する聖遺物を片っ端から探す
 2 装者と刀使で一緒にいること前提で考えてみる
 3 S装備を擬似的な装者に出来ないか考えてみる
 4 その他(記述)
 (どれにしても成功するかどうかは後のコンマ判定次第です)
- 708 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 01:40:26.25 ID:XA7u3XYn0
-  2    フォニックゲインによる奇跡の力で写シの力をパワーアップさせるとかどうだろう 
 後は…記念品の花頼みとか?聖遺物試すのは色々危ない
- 709 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/07(土) 02:37:30.10 ID:ZM5aDcNt0
-  逆に考えてみましょう、足りないものは補えばいいんです 
 例えば今回刀使用S装備に足りないのは装者とそれに適合したシンフォギアシステムの仕組み...であれば
 
 翠「その場に装者が一緒にいるという前提にしてみる、とか...」
 
 原作の方では確かマリアさん1人のバリアフィールドの範囲を拡張して他5名の装者をネフィリムの火球から守ったりしていました
 バリアフィールドはいわばロック解除され放出されたエネルギーがギアに形成される為に再分解された状態...その一部を刀使のS装備に定着させ、さらにその場に発生した他者(装者)のフォニックゲインを常時取り入れて維持させれば
 
 翠「いえ、それでも出来るのはS装備に位相差障壁を調律させることだけ、それなら装者が共にいる時点で出来てしまいます」
 
 必要なのはバリアコーティング、シンフォギアシステムの振動・音波の壁...なら予め取り入れるフォニックゲインをバリアコーティングにのみ再構築させるように設定しておく...?
 
 翠「困ったときは原点に帰る...使うのは装者ではなく刀使です、刀使はそう...写シが使えます」
 
 霊体はノイズに触れて炭化させられるでしょうか
 本来ならそうはならないでしょう、霊体である時点でノイズの炭素転換の効果を受ける肉体が無いわけですから(ノイズに炭化させられて死んだ人の幽霊との交流はしていないと思うので推論ですが)
 しかし刀使の写シでは完全に霊体、というより霊体と遜色ない物理効果の仕組みに肉体を再構築した状態...本来大体は霊体同士でのみ感じるはずの痛覚が霊体ではない荒魂との戦闘でも感じられたり、体力が大きく関わっていたり、そもそも誰の目にも見えている時点で通常の霊体ではありません
- 710 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/07(土) 02:38:02.30 ID:ZM5aDcNt0
-  つまりノイズに触れられた場合写シであれば炭化はせずとも、恐らく体力を大きく削られるということにはなると考えられます 
 
 翠「...なら...体力の続く限り写シが使え、写シがあれば炭化は間逃れる可能性がある...バリアコーティングではなく、写シの持続時間...体力を常に回復し続けられれば...?」
 
 なら写シの際の身体に...霊体に直接フォニックゲインを体力、スタミナに再構築させて取り入れさせられれば...
 他者同士のフォニックゲインの共有はS2CAやエクスドライブモードを基にして...奇跡を確実なものにする、というのは難易度が...
 
 翠「しかしこれは1から10まで推論の塊、しかもおいそれと実験するにはリスクが大き過ぎますが...」
 
 
 
 安価下
 1 でもやる(失敗すると最悪実験に協力した刀使は...)
 2 とりあえず勇者達に相談
- 711 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 02:40:42.79 ID:MHcxMHAGO
-  2! 
 流石にゲストに危険な真似をさせるのはアカン
- 712 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/07(土) 02:59:15.85 ID:ZM5aDcNt0
-  翠「...いやいや」 
 
 S装備か、100歩譲って御刀に何らかの加工を施す実験ならまだしも写シ状態の刀使で実験は人体実験そのものです
 それは仮に結果が予想出来たとしても、そして何かが起きたとして元に戻せる算段があったとしても(ありませんが)決してやってはいけないことです
 
 翠「どん詰まりですね...」
 
 理屈だけなら良い線行ったとおもったんですが...
 
 翠「むぅ...誰かに相談...誰に...ふあ〜ぁ...」
 
 ふと、すでにS装備の改良を始めて数時間経っていることに気が付きました
 そりゃ欠伸も出るというものです
 いくら怪我しても治せるとはいえ寝落ちしているところに半田ごてやS装備の中のノロなんかに触れてしまうのは危険ですね
 
 翠「仕方ありません、一度片して仮眠を...はっ!」
 
 ならその間、深層世界で誰かに相談すれば時間の無駄がなくなります!
 翔子さん達は『翠』の中にいるので無理ですが、園子ちゃんや若葉ちゃんの方には行けますし
 
 翠「よし、そうしましょう」
 
 ・・・
 
 翠「というわけで来ました」
 
 園子「いらっしゃいりんりん〜」
 
 
 
 良い案ある?安価下
 (特になければその他話したいこと等)
- 713 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 03:16:15.22 ID:XA7u3XYn0
-  カルマノイズの呪いから防いでくれる結界にはノイズの分解を防ぐ効果も備わってるか、他者にもおすそ分け出来るか尋ねてみる 
 …追加のお供え物を作る約束も加えて
- 714 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 09:41:47.27 ID:0HUqzA8nO
-  事情を話すと優しく抱きしめられて 
 「大切な人を思う気持ちは分かるけどこういう事は機械に強い人に任せた方がいいと思うんよ」と声をかけられる
- 715 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/08(日) 03:49:10.51 ID:9v5tzkPw0
-  深層世界にいたのはやはり園子ちゃんと若葉ちゃん 
 千景ちゃんや芽吹ちゃん達は『翠』や夏菜さんも寝ていないとこの深層世界と繋がらないのかどうかはわかりませんが、とりあえず今はいないようです
 
 園子「それで、刀使用のS装備にバリアコーティングか、その代案について相談しに来てくれたってところかな?」
 
 翠「そうなんです」
 
 流石園子ちゃん話が早い
 ここで園子ちゃん達に聞いて「これだ!」と言える案がもらえる事を期待しているわけではありませんが、せめて取っ掛かりくらいは掴みたいものです
 
 翠「今はまだ何もしてきませんが、いつタギツヒメがまた動き出すかもわかりません、かといってそれに警戒してノイズ対策を怠ってどこかでノイズに遭遇してしまったら...だから本当は寝ている場合ではないんです、でもそれで身体を壊したら進むものも進まなくなりますし...」
 
 そういえばここに園子ちゃん達がいる大元の理由...それは今シンフォギアの世界と刀使の世界が繋がったように前にゆゆゆの世界と繋がったから
 そしてその時は神樹様の力で勇者の機能が装者の機能に書き換わっていたり、それこそ樹海なんてただのノイズところかカルマノイズがいても誰も何ともない状態になっていたり...
 
 翠「あの時の樹海にはカルマノイズの瘴気による呪いのようなものを打ち消す効果が?それに装者から勇者に戻った皆がカルマノイズとバーテックスの融合体に触れても平気だった...あの樹海であればノイズの炭素分解機能も無効化される?」
 
 だとすればその効果をS装備に付与出来れば...!
 
 翠「...園子ちゃん!カルマノイズの瘴気の影響から防いでくれる樹海...いえ、それに付与したであろう結界にはノイズの炭素分解を防ぐ効果もあったりしますか!?それって樹海以外の特定の何かに付与することも」
 
 園子「うんうん、一回落ち着こうね、りんりん」
 
 テーブルに乗り出す勢いで話していると、席を立った園子ちゃんが近付き私をそっと優しく抱きしめてきました
- 716 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/08(日) 03:49:53.39 ID:9v5tzkPw0
-  翠「園子ちゃん...!?///」 
 
 園子「よ〜しよし、焦っちゃダメだよ」
 
 翠「あ...ぅ...」
 
 後ろに回した手で背中をポンポンと叩かれて、熱くなっていた心が不思議と落ち着いてきます
 
 園子「大切な人を思う気持ちは分かるけど、こういうことは機械に強い人に任せた方がいいと思うんよ」
 
 翠「機械に...」
 
 園子「確かに今こうしてりんりんは私達を頼ってくれてる、でも結局は1人でどうにかしようとしてるよね?」
 
 そう...なんでしょうか
 いつの間にか私は...
 
 若葉「それも悪いことではない、事実翠さん自身もひとよりは機械に強いしな」
 
 園子「若ちゃんそれは今言っちゃダメなんよ〜」
 
 若葉「ふふっ、すまない園子...だがな翠さん、だからといって1人でする必要も、背負い過ぎる必要もない」
 
 園子「そうだよりんりん、ただでさえりんりんは他にもやること...やらなければいけないことがある装者なんだから」
 
 園子ちゃんは抱きしめたまま頭を撫でて、若葉ちゃんはこちらに微笑みながら、そう言ってくれました
 
 翠「でも...」
 
 園子「りんりんの周りには信じられる大人も沢山いる、なら頼るのは子供として当然のことだと思うんよ」
 
 そう...かもしれません
 私1人で解決しなければならないなんてこと、あるはずない...現に刀使の世界の方にいる研究者の人達の力も借りているんですから
 
 翠「はい...」
- 717 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/08(日) 03:50:46.12 ID:9v5tzkPw0
-  ・・・ 
 
 翠「お恥ずかしいところをお見せしました」
 
 くぅ...この中だと一番年上なのに...!
 
 園子「と言っても一つしか変わらないけど〜」
 
 若葉「気にすることはないさ、翠さん」
 
 翠「確かに今更感は否めませんが...」
 
 そもそも普段周りに年下が少ないのが問題だと思うんです
 ってそんなことはどうでも良くて
 
 翠「さっき聞いたことは実際のところどうなんですか!?」
 
 
 
 コンマ下
 奇数 出来るけど...
 偶数 出来る
 ゾロ目 出来ない
- 718 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 03:52:30.03 ID:1Igc5eUK0
-  はい 
- 719 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/08(日) 04:00:12.84 ID:9v5tzkPw0
-  園子「結界が〜っていうのは、出来ないことはないと思うんよ」 
 
 翠「やっぱり!」
 
 園子「やったのが神樹様だから」
 
 あっ...
 
 神様だから出来ますっていうのはそれ一番ダメなやつでは...
 
 若葉「つまり、神樹様に直談判さえ出来れば、ということか?」
 
 園子「うん、でも...」
 
 
 
 安価下
 1 やるしかない!
 2 他を模索する
 3 その他(記述)
- 720 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 04:21:10.32 ID:thyDDpMfO
-  3  園子様に結界の問題点は他にもあるか聞いてみる 
 コンマ運無いね翠ちゃん…
- 721 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/08(日) 04:36:53.97 ID:9v5tzkPw0
-  神樹様に直談判...それは確かゆゆゆ世界では巫女ですら許されていない行為 
 いえ最終的に友奈ちゃんと東郷ちゃんはやってのけた気がしますが、あの2人レベルの主人公特権でもない限りは
 
 翠「難しいですよね...」
 
 直談判は一旦保留にしておきましょう
 
 翠「その結界に何か欠点とか他にあったりします?」
 
 園子「欠点?えーっとね...」
 
 
 
 どんな欠点?安価下
- 722 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 10:42:09.28 ID:c94WvwYEO
-  シンフォギア装者が倒れると結界も消える+ゲストの6人全員をカバーするのは難しいかも 
 あと記念品の花の秘密を知られると色々面倒
- 723 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/09(月) 01:26:21.83 ID:D+mOElXz0
-  園子「あの時とこれからもしその仮定が実現したとして、っていう前提は付くんだけど...」 
 
 あくまで以前は樹海、それも勇者も複数人いて神樹様の力も広げられやすかった環境...なので私の尋ねた内容では色々と条件が変わってくるようです
 
 園子「まずどう頑張ったとしても誰か装者が倒れたらその時点で神樹様の力は届かなくなる、装者全員を仲介役にしてもギリギリだから...そしてだからこそでもあるんだけど、刀使6人を全員カバーするのは難しいかな...」
 
 翠「じゃあ、上手くいったとしても...」
 
 若葉「戦力不足になってしまうだろうな」
 
 園子「異なる世界を跨がせるのは神様でもそれだけ大変なことなんだよ、前だって呼べたのはりんりん1人、他の装者はそれからだった...タギツヒメのように力だけに限定せず本人...本柱が世界を越えればその限りじゃないと思うけど、神樹様は土地神様だから動けないし」
 
 そう上手いことはいきませんか...
 だからこそ、他世界同士の交流は今もなお奇跡と称されてしまうのですが
 
 園子「あ、それから言い忘れてたけど、私達の花については刀使の皆にはなるべく知られないようにして、知られるとちょっと色々と面倒なことになるから〜」
 
 翠「面倒なことに?」
 
 若葉「ただでさえ2つの世界が交わっているところに私達の世界まで交わってしまってはそれぞれの世界が保てなくなってしまうかもしれないからな」
 
 園子「それに私達の世界と刀使がいる世界は2度も交わったことがあるから、余計に交わりやすくなってるしね」
 
 なるほど、それ自体はよく聞く話です
 
 翠「でもそれは、知られる知られない関係なく進んでしまうのでは?」
 
 園子「認識することがトリガーなんよ、存在するから認識されるんじゃなくて、認識するから存在する...認識しなければ存在しない...シュレディンガーのサンチョなんよ!」
- 724 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/09(月) 01:27:07.90 ID:D+mOElXz0
-  若葉「それだけではない、刀使を疑っているわけではないがどこでタギツヒメに情報が漏れてしまうかわからないからな、神樹様の力、勇者の力は目を付けられないに越したことはない」 
 
 わかったようなわからないような
 けれどとりあえず、そういうことなら『翠』や夏菜さんにも後で伝えておきましょう
 
 ・・・
 
 翠「ありがとうございました、園子ちゃん若葉ちゃん」
 
 園子「たまにはゆっくり休むことも大切なんよ〜」
 
 若葉「貴女は1人で戦っているわけではない、そのことをよく考えてみてほしい」
 
 翠「はい!」
 
 1人で走りってしまっていたみたいですから
 もっと周りに目を向けようと思います
 
 翠「後で追加でまたお供物作りますね」
 
 園子「市販でも全然いいんよ!市販でも!!」
 
 若葉「あ、あぁ、何事も得意な人に任せるのが得策だぞ!」
 
 翠「えぇ、早く料理ももっと得意にならないとですね!となるとガチャと同じで運を味方に付けないと...料理は乱数調整!」
 
 園子「伝わってないんよ...」
 
 ・・・
 
 結局これといった解決策は見つかりませんでした
 けれど、手を借りる大切さはわかった気がします
 
 翠「機械に強い人...夏菜さんやエルフナインちゃんにも声をかけましょうか」
 
 S.O.N.G.の専門の職員さんも、信用出来るOTONAの人達でしょうし
 糞P...はどうですかね...流石にもう悪用する感じではないと思いますけど...
 
 
 
 コンマ下
 奇数 タギツヒメ
 偶数 風鳴訃堂
 ゾロ目 両方
- 725 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/09(月) 01:35:06.64 ID:ykYa9PZq0
-  どっちも怖いよぉ 
- 726 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/09(月) 01:46:06.22 ID:D+mOElXz0
-  その時、本部内にいるにも関わらず端末に通信が入りました 
 しかも装者全員に?
 
 翠「はい、こちら蒼井翠」
 
 クリス『こちら雪音クリス...どうしたおっさん、全員に呼ぶなら外にいるやつはともかく本部にいるアタシらはいつもみたいにスピーカーでもなんでも使って集合かけりゃいいじゃねえか』
 
 翼『こちら風鳴翼、そう出来ない理由があるのですか?』
 
 他に響さん達も通信に返事をし始めましたが、言いたいことはクリスさんと翼さんが言ってくれました
 
 弦十郎『全員繋がったな...お前達の言いたいことはわかっている、だがあまり警戒していることを大っぴらに出来なくてな...』
 
 大っぴらにって本部の中なら外に漏れることも...
 
 翼『誰か客人が来る、もしくはもう来ている、ということですか』
 
 弦十郎『あぁ...先程風鳴訃堂から、ここに寄ると連絡が来た』
 
 
 
 目的コンマ下
 奇数 単に様子見(という建前)
 偶数 装者を借りに
 ゾロ目 刀使に会いに
- 727 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/09(月) 01:48:23.68 ID:IDWg+tNUO
-  手に汗 
- 728 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/09(月) 02:09:19.97 ID:D+mOElXz0
-  訃堂さんが本部に... 
 前まではまぁ翼さんやししょーがいる職場だし、程度でスルー出来ましたが、今はこの本部にヴァネッサさん達もいますし...警戒せざるを得ません
 
 切歌『てことはあの錬金術師3人を連れて行きに来るってことデスか!?』
 
 マリア『それとも、やはり刀使に目を付けて...』
 
 確かに刀使という異世界の能力者とも言える存在には目を付けてもおかしくありません
 しかし彼女達はあくまで別の世界の住人なわけですし、もしそうならまだ少しは要求に応じるかどうかでハッタリを決められそうです
 
 弦十郎『いや...目的そのものには答えてもらえなかったが、どうにも数人装者の手を借りようとしているようだ、今回の訪問は迎えも兼ねている、と』
 
 装者に用事...?
 
 『翠』『引き抜き...ではないか、こういうの何て言うの?誘拐?』
 
 夏菜『実質そうでもそれは違う気が...しかしそれはどういう目的なんでしょう...』
 
 数人...誰でも、そして1人でもいいのならわざわざこんなふわっとした言い方にしなくてもそれらしい理由を付ければ翼さんであれば家に来させられたはず
 そうでなく態々数人と言うのなら
 
 翠『『シェム・ハの腕輪』の起動実験...とか』
 
 弦十郎『あぁ、可能性は高い』
 
 
 
 コンマ下
 奇数 指定あり
 偶数 指定なし
- 729 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/09(月) 02:15:46.93 ID:ykYa9PZq0
-  あ 
- 730 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/09(月) 02:29:08.58 ID:D+mOElXz0
-  弦十郎『それから...その数人の中には指定もあってな』 
 
 指定って、そこまでしておいて目的は言わないとかどうなんですか...
 ともかく話は読めてきました、つまりその指定された装者は気を付ける、あるいはいっそ身を隠せということですね
 
 弦十郎『指定されたのは翼、翠くん、『翠』くん、響くん、未来くんの5人だ』
 
 翼『なっ...私だけではないのですか!?』
 
 響『私もぉ!?』
 
 未来『私も、ですか』
 
 うわぁ...何か呼ばれる気はしてました...
 
 『翠』《人選謎だね、LiNKER頼りの未来さんも呼ばれてて、そうじゃないクリスさんは呼ばれてないし》
 
 翠《ですね...》
 
 
 
 方針安価下
 1 指定されたメンバーは身を隠す
 2 気を付けるよう心掛ける
 3 他にも装者を同行させる
 4 その他(記述)
- 731 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/09(月) 02:39:59.22 ID:15c41/uVO
-  4、翼さん以外は身を隠す+マリアさんが同行を申し出る 
- 732 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/09(月) 03:16:44.36 ID:D+mOElXz0
-  弦十郎『疑いが疑いだ、お前達、特に指定された装者はこちらの指示があるまで身を隠してほしい、本部にいない、ないし連絡が付かないということにすればいくらか誤魔化すことも出来るだろう』 
 
 やはりそうなりますよね
 せめて訃堂さんのところから『シェム・ハの腕輪』を押収するまでは...
 
 翼『待ってください、全員連絡が付かないとなれば明らかに怪しまれます、私が行きましょう』
 
 友里『翼さん!?』
 
 翼さん何故!あっいや理屈はわかりますがそれは危険では
 
 マリア『そういうことなら私が同行するわ、問題ないわね?』
 
 弦十郎『だが、しかし...』
 
 翼『待てマリア!私では不安だというのか!』
 
 マリア『誰に対しても心配をするのは当然でしょう、無理矢理にでも付いていくわ』
 
 翼さんはマリアさんの勢いに押され、押し黙ってしまいます
 しかし私達も翼さんの実力は関係なしに不安(訃堂さんの実力を考えるとそこも不安でないこともないですが)だったので、奏者の中で最年長であるマリアさんの申し出はある程度安心させるものでした
 
 弦十郎『では、翼、マリアくん、頼めるか』
 
 翼『わかりました』
 
 マリア『えぇ、翼のことは任せてちょうだい』
 
 こうして突然の訃堂さんの訪問の対策は決まりました
 
 
 安価下
 1 部屋に篭る
 2 ししょーからの連絡があるまで外出する
 3 その他(記述)(内容によっては見つかるか否かの判定があります)
- 733 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/09(月) 03:26:15.39 ID:ykYa9PZq0
-  1   
- 734 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/09(月) 03:35:59.23 ID:D+mOElXz0
-  身を隠せ、と言われたわけですから... 
 
 翠「やはり部屋に籠もっていた方がいいですよね...」
 
 ・・・
 
 なので部屋に戻ってきました
 
 『翠』「よっす」
 
 翠「そりゃいますよね」
 
 ネロ「私もいますが」
 
 
 
 何かする?安価下
 (部屋の中で出来ることのみ)
 (特になければ判定)
- 735 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/09(月) 04:24:04.78 ID:Em/3evr10
-  ネロ様から、敬語で話すのをやめてもいいかと聞かれる(もっと仲良くなりたいから) 
- 736 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/09(月) 16:46:05.45 ID:ZG+cv5RsO
-  神頼み(?)でネロ様に何事もありませんようにと祈りを捧げる 
- 737 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/09(月) 18:26:06.23 ID:IpbrtmEa0
-  ネロ様から響の件でクシナダヒメに絞られたことを聞く 
- 738 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/10(火) 03:05:24.60 ID:EXtUtIKe0
-  元々インドアな私ですが、いざ部屋に籠もるとなるとそれはそれで暇になってしまうのでは、と思ってしまうのは私が前と変わってきているということなんでしょうか 
 
 翠「その点『翠』はインドアどころか引き籠りだったので平気ですよね?」
 
 『翠』「『私』がどんな理由で引き篭ってたのかわかってて言ってるよねマイシスター?」
 
 翠「誰がシスターか」
 
 まぁ確かにどうせ『翠』は私が言う分にはその事をネタにしても怒らないとわかってて言ってますけどね
 
 ネロ「本当に2人は仲が良いですよね」
 
 翠「仲が良いといっても根本的には同じ人ですから」
 
 『翠』「そして言うほど仲は良くない」
 
 翠「同族嫌悪ならぬ同一嫌悪」
 
 『翠』「喧嘩する時はするし...っていうかー、むしろ翠とネロさんのがもう仲良くなってんじゃないの〜?」
 
 ニヤッと笑いながら未だに朝のことを勘違いしたまま茶化してくる『翠』の姿は自分と同じ顔でもイラッと来ます
 勿論これもこの程度で私が本気で怒りはしないとわかっている上で、でしょうが
 
 ネロ「...」
 
 翠「またそうやって...ネロさん?」
 
 ネロ「...あの!」
 
 翠「ぅえっ!?は、はい」
 
 急に黙り込んだと思ったら大声出して何事ですかネロさん...
 そう思いながら次の言葉を待っていると
 
 ネロ「敬語...やめても、いい...ですか?」
 
 『翠』「敬語?...えっ敬語?」
 
 翠「ネロさんが、ですか?」
 
 ネロ「はい...私も、もっと仲良くなりたい、から...みたいな」
 
 『翠』《
 
 えぇ...何でしょうこの可愛い生き物は...その普段やらないもじもじは見た目が幼女だとわかっててやってるんですかネロさん...!
 
 って考えてるでしょ》
 
 翠《『翠』がそっち系なのは段々わかってきました》
 
 いや前半はともかく後半は...思わなくもないですけども
 
 
 
 安価下
 1 良いですよ!
 2 それはちょっと...
- 739 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/10(火) 03:07:43.82 ID:9BUCENW40
-  これは1 
- 740 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/10(火) 03:25:44.12 ID:EXtUtIKe0
-  まぁ『翠』のことは置いておいて 
 私としてはネロさんの申し出を断る理由は一つもありません
 
 翠「えぇ、良いですよ!私もネロさんともっと仲良くなりたいです!」
 
 なので私は、ネロさんにそう声をかけました
 
 ネロ「!...うん!翠ちゃん!」
 
 そもそもネロさんが素の状態では敬語でもなければさん付けでもないことは知っていましたし
 けれどこれで距離もぐっと近付いたってことでいいんですよね?
 
 『翠』「あれ?っていうことは今までネロさんは神様っぽい雰囲気出す為に敬語使ってただけってこと?」
 
 
 
 コンマ下
 奇数 はい
 偶数 うん
- 741 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/10(火) 03:27:31.89 ID:Bi6H4KElO
-  ん? 
- 742 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/10(火) 04:03:45.50 ID:EXtUtIKe0
-  ネロ「はい、まぁそんな感じです」 
 
 『翠』「ほ〜ん...ん?」
 
 あれ、今何か違和感が...
 
 翠「ね、ネロさん?」
 
 ネロ「何?翠ちゃん」
 
 ...気のせい、でしょうか
 
 『翠』「...ネロ、さん?」
 
 ネロ「何ですか?『翠』さん」
 
 『翠』「あれぇ!?おかしくない!?えっおかしいよね!?」
 
 ...うん、気のせいですね、気のせい、うんうん
 
 ・・・
 
 『翠』「いいけどさ...別に...」
 
 えーっと、いじけてしまった『翠』はそっとしておくとして
 
 翠「そういえばネロさんは一応神様ですし、神社のお参りみたいに参拝すると願いを聞いてもらえたりするんですか?」
 
 ネロ「出来ることなら叶えてあげたいけど無理なら本当に聞くだけになるね」
 
 翠「ネロさんに出来ること...水難除けとか航空安全とか...?」
 
 ネロ「名前から連想してるみたいだけど私は他にも年齢操作とか出来るから!」
 
 否定はしないんですね...というかそれは祟りだって自分で言ってたじゃないですか
 
 ネロ「翠ちゃんは何かお願いしたいことがあるの?」
 
 翠「私は...」
 
 私はせめてそれらしい形にしようと、ネロさんに手を合わせ頭を下げます
 
 翠「何事も、ありませんように」
 
 私が望むのは何かが起こることではなく、むしろ何も起こらないこと
 翼さんとマリアさんが無事に帰ってくることや、タギツヒメとの決着が無事に済むこと
- 743 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/10(火) 04:04:18.39 ID:EXtUtIKe0
-  ネロ「...らしいとも言えるし、らしくないとも言えるね」 
 
 翠「聞いてもらえそうですか?私の友人の神様には」
 
 ネロ「さぁ、でもそうあってほしいと願っていることはわかったし、きっと出来る限りのことはしてくれるよ、貴女の友人の神様は」
 
 そうして私達は冗談めかしてふふっと笑いました
 神頼み、敵も神様であるならばそれは果たして有効なのか、それは神のみぞどころか神様も知らないみたいです
 
 ネロ「けれどもしかしたら、翠ちゃんのお願いだからこそ、奇跡が起こるかもしれない」
 
 翠「?」
 
 ネロ「こっちの巫女はいい娘だっていう話だよ、もう1人はちょっと怖いから...」
 
 もう1人...?
 
 ネロ「実は響さんの件で、さっきクシナダさんに結構絞られて...」
 
 翠「クシナダ...あぁ、翔子さん」
 
 それはそれは...自業自得です
- 744 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/10(火) 04:05:08.00 ID:EXtUtIKe0
-  ネロ「反省はしてるし後悔も...うん、してる、けど」 
 
 翠「今の間は」
 
 ネロ「...あのフォニックゲインは格別だったよ」
 
 翠「ちょっと翔子さんにもう一度説教お願いしますか」
 
 ネロ「待って待って!本当に怖いんだよぉ!ガーッとっていうよりネチネチ来るのが!」
 
 
 
 一方で風鳴本家メンバーコンマ下1
 奇数 連絡あり
 偶数 連絡途絶
 
 どんな連絡が来た?安価下2以降
 (コンマ下1が奇数の場合のみ採用)
 (特に指定がなければ個人連絡ではなく翼さんマリアさんから本部宛てに、ということとします)
- 745 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/10(火) 04:14:33.50 ID:9BUCENW40
-  勝て!勝て! 
- 746 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/10(火) 04:30:19.05 ID:EXtUtIKe0
-  ・・・ 
 
 『翠』「連絡が取れなくなった!?」
 
 翠「どういうことですか!」
 
 部屋に籠もってはや数時間
 ようやくししょーから連絡が来たと思えばそれは部屋を出ていいという内容ではなく
 
 弦十郎『そのままの意味だ...翼とマリアくんの端末と通信が繋がらなくなってしまった』
 
 
 
 安価下
 1 とりあえず緊急作戦会議!
 2 訃堂さんのところに乗り込む
 3 その他(記述)(翼さんやマリアさんの安否がはっきりしてしまう(決まってしまう)内容は採用されない場合があります)
- 747 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/10(火) 10:10:33.24 ID:GDb+NiR8O
-  1 とりあえず突っ走るのはやめてししょーに出動を進言しよう 
- 748 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/10(火) 10:11:51.78 ID:MqP7BvrJO
-  あれ、起動前でも腕に嵌められたり未来さんのように実験に使われたりしたらアウト?つばマリやばい? 
 
 
 3、ネロ様に先行偵察を頼んでからダメ元で記念品の花のオキザリスとサツキに居場所を聞いてみる  それから2(刀使達と未来は待機)
- 749 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/10(火) 10:17:47.27 ID:MqP7BvrJO
-  あらま、なんという僅差で…  
 ↑の2の部分は一旦取り止めでお願いします
- 750 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/11(水) 00:50:20.09 ID:Xn3zSISt0
-  竜姫咆哮メックヴァラヌスだと!!! 友里さんもそのうち変身するなこれ 
- 751 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/11(水) 03:20:36.29 ID:vVFHuv+v0
-  翼さんとマリアさんとの連絡が取れなくなった...それは当然の如く緊急会議が開かれる事態でした 
 部屋に籠る?翼さんマリアさんがすでに訃堂さんのところに行っているということはそんなものとっくに解禁です
 念には念を入れてすぐには解禁しなかったのでしょうが、今はそんな念には念を入れている場合ではありません
 
 弦十郎「揃ったな」
 
 会議室に集められたいつものメンバー...刀使の皆さんも一応います
 
 弦十郎「話は先程通信で伝えた通りだ、事態は一刻を争う」
 
 クリス「んなこたぁ全員わかってんだよ!」
 
 切歌「早く乗り込んでマリアと翼さんを助けに行くデスよ!」
 
 皆さん今にも飛び出しそうです、かく言う私もその1人ですが
 しかし事前に訃堂さんの強さと危険性を軽くとはいえ聞かされていたので感情任せに本当に飛び出す人はいませんが
 下手を打って翼さんマリアさんがより不利な状況になってしまっては本末転倒と、皆さん内心わかっているのでしょう
 
 弦十郎「状況把握の為緒川を向かわせている、が...あちらも緒川の存在は承知している、中々先に進めていないらしい」
 
 しかもはっきりと何が起きたのか、あるいは起こっていないのかもわからないせいで探りを入れにくい、と
 権力がある相手はこういう時に厄介です
 
 翠「なら、私が行きます」
 
 そんな中、私はししょーに出動させてほしいと進言しました
- 752 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/11(水) 03:21:20.69 ID:vVFHuv+v0
-  弦十郎「どういう展開だかわかって言っているのか翠くんッ!」 
 
 翠「当然です!」
 
 わかっていなければもうとっくに勝手に飛び出しているところです
 とはいえ何も、私なら無事に帰れるだろうとか、私なら訃堂さんに勝てるだろうとか、そんな自惚れたことを考えて発言したわけではありません
 
 翠「元々私は訃堂さんが招こうとしていた装者の内の1人です、ならさっきは都合が付かなかったと言って後から合流するのに何の違和感もありません」
 
 そこでもう済んだから用はないと言われたら考えますが
 
 響「だったら私も!」
 
 未来「私も行く!」
 
 翠「一気にここの装者の人数が減ったらノイズやタギツヒメが現れた時に手が足りなくなるかもしれません、だからダメです」
 
 それに個人的感情を抜きにしたとして、原作知識を持つ身としては未来さんはともかく響さんは主人公、なるべくこういうことには関わらせるべきではないと思います
 むしろ主人公の力が鍵になる展開の可能性ありますが、それを言い出したらキリがありませんし
 
 翠「それに私なら『翠』やネロさんと端末無しでも連絡が取れます」
 
 すでに私達が念話(のようなもの)を使い会話が出来るということは私が並行世界に飛ばされ探された時に説明済みらしいですし、刀使の皆さんも御刀越しに話したことがあるので察してくれるでしょう
- 753 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/11(水) 03:21:57.77 ID:vVFHuv+v0
-  弦十郎「むう...」 
 
 翠「仮に死んでもその時は多分幽霊になって本部に戻りますよ」
 
 弦十郎「滅多な事を言うんじゃないッ!」
 
 ひぇっ
 まぁここだけは嘘で、実際は女神様が言うにはそうはならず成仏...女神様と初めて会った場所のようなところに飛ばされるらしいですが
 
 『翠』「だったら『私』が行く」
 
 翠「逃げる事になった時、私は翼さんかマリアさんに取り憑いて手甲になれば余計なスペースにはなりません、それ以上のメリットは?」
 
 『翠』「...っ」
 
 弦十郎「...だが、翼とマリアくん、冷静な判断が出来、戦闘面においても決して弱くない2人が揃っていての現状だ、そう簡単に行かせられるわけはない」
 
 いつもより強情ですね...それだけ訃堂さんを警戒しているということでしょうか
 
 ネロ「翠ちゃん」
 
 翠「!」
 
 その時、私の名を呼んだネロさんは小さく頷きました
 私はそれに頷き返し、再びししょーの方に向き直します
 
 翠「なら、ネロさんに先に偵察してきてもらう、というのはどうでしょう」
- 754 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/11(水) 03:22:29.85 ID:vVFHuv+v0
-  弦十郎「ネロくんに、だと?」 
 
 翠「ネロさんなら行きも帰りも宝物庫の中を進めば簡単、そしてネロさんの強さは私達も、刀使の皆さんもよく知っています...ネロさん、頼めますか?」
 
 ネロ「うん、勿論」
 
 ししょーはそれでも大分渋りたそうでしたが、このままでは拉致が開かないこと、そして私もネロさんも退く気がないのを理解し
 
 弦十郎「...わかった、ネロくん、よろしく頼む」
 
 ネロ「わかりました」
 
 そうしてネロさんが宝物庫へと入り、会議は一度お開きになりました
- 755 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/11(水) 03:23:15.50 ID:vVFHuv+v0
-  ・・・ 
 
 ネロさんからの連絡を待つ間、私はマリアさんの部屋と翼さんの部屋に向かいました
 いえ、本人がいない間に物色とかそういうのではなくて
 
 翠「あった...」
 
 まるでダンジョンのような翼さんの部屋の中から見つけ出したのはケースに入ったヤマツツジの花
 そしてもう一つ、さっきマリアさんの部屋で(こっちは綺麗な部屋だった上普通に飾ってあったので簡単に)見つけたオキザリスの花
 
 翠「せめて、何かしらの手掛かりが見つかれば...!」
 
 
 
 コンマ下
 ゾロ目以外 本人じゃないから難しい
 ゾロ目 いけるいける
 (女神「ここからメタ空間です」
 
 『翠』「少女兵装...ファウストローブって少女なの未来さんと良くてキャロルちゃんくらいじゃ」
 
 翠「プレラーティさんは」
 
 『翠』「TS物は戦争になるから」
 
 翠「あぁ...ともかくビーフストロガノフの歌の実装が待ち遠しいですね」)
- 756 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/11(水) 03:24:38.03 ID:W1iQjoNt0
-  10% 
- 757 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/11(水) 03:39:33.87 ID:vVFHuv+v0
-  ・・・ 
 
 そう上手くいくものではありませんね...花が何かしらの反応を示す事もなければ、深層世界に風ちゃん夏凜ちゃんが来てくれる事もなく
 やはり翼さんやマリアさん本人でなければいけないのでしょうか
 
 翠「ネロさんの連絡待ち、ですね」
 
 
 
 ネロさんコンマ下
 奇数 連絡あり
 偶数 連絡なし
- 758 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/11(水) 03:41:48.82 ID:SUGjGEeSO
-  頼む 
- 759 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/11(水) 03:44:29.93 ID:SUGjGEeSO
-  ここ最近のコンマ運ほんと腐ってますね… 
- 760 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/11(水) 04:02:57.38 ID:vVFHuv+v0
-  そうして待つ事数時間 
 待てど暮らせどネロさんからの連絡は念話一つありません
 
 翠「ネロさん...どうして...!」
 
 まさかネロさんまで何かあったんじゃ
 念話が出来ない状態があるとすればそれは意識を失っている時か届かない場所にいる時くらいのもの
 念話が届かない場所にいる?しかし例え宝物庫の中であってもこの世界であれば届くはず...
 あるいは神様であるが故に神社等の霊力的な何かが関わると変わってくるかもしれませんが
 
 
 
 安価下
 1 行く!
 2 まだ待ってみる
- 761 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/11(水) 04:12:43.33 ID:W1iQjoNt0
-  1 
- 762 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/11(水) 04:46:36.42 ID:vVFHuv+v0
-  翠「ししょー、私は行きます」 
 
 弦十郎「翠くん...」
 
 もう今度はダメと言われても行く覚悟です
 ミイラ取りがミイラ?関係ありません、このまま待ち続けるくらいならミイラにされた方がマシです
 
 弦十郎「...わかった、だがくれぐれも、決して、警戒を怠るな」
 
 翠「はいっ!」
 
 私の返事を聞き、ししょーは訃堂さんに連絡を入れに行きました
 これは仮に翼さんマリアさんが連れて行かれた場所が風鳴宗家ではなかった場合、検討外れの場所に向かってしまうのを防ぐ為、つまり迎えを来させる為です
 
 弦十郎「すぐに車を向かわせるそうだ」
 
 翠「ひとまずまだ私に用事は残っていたようですね」
 
 それが良いことかどうかは置いておいて、強行突破せずに済むのなら安心です
 
 ・・・
 
 しばらくして、本部に黒塗りの車が到着しました
 乗っていた運転手やその他黒服の人達が訃堂さんのところの人であることは確認済みです
 
 「どうぞ」
 
 翠「どうも」
 
 私を乗せたその車は本部から離れ、目的地...騙されていなければ風鳴宗家...に向かいました
 
 
 
 コンマ下
 ゾロ目以外 特になし、到着
 ゾロ目 ???
- 763 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/11(水) 04:49:05.86 ID:V3JRt48JO
-  あ 
- 764 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/11(水) 17:38:29.72 ID:mv/BYokHO
-  このスレのコンマ運終わってない?気のせい? 
- 765 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/12(木) 01:44:50.52 ID:xA98ayj+0
-  「こちらです」 
 
 目的地に到着し車から降ろされた私は、黒服の人達の誘導のもと建物の中を進んでいます
 日本家屋のような外見と造りだったはずなのに、途中で地下に降りてからはまるで本部やどこかの研究所のような現代的な内装に
 そして先導していた黒服の人は1つの部屋の前で止まりました
 この部屋に入れ、ということでしょうか
 
 「部屋に入る前に、貴重品を預からせていただきます」
 
 翠「貴重品?」
 
 「通信機器、財布、時計、それからシンフォギアを...蒼井様は複数所持しているとのことで、リストを預かっています」
 
 ぐっ...そりゃこうはなりますか
 ヴァネッサさん達から聞いた話がなくともこの時点で大分警戒心上がるんですが
 
 
 
 安価下
 1 拒否
 2 ギアペンダント全て預ける
 3 リストにあるギアペンダントは全て預ける
- 766 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/12(木) 02:01:13.52 ID:IY6gsVHJO
-  1か3、悩む所だけど…1 
- 767 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/12(木) 02:26:26.52 ID:xA98ayj+0
-  翠「出来ません」 
 
 「!」
 
 ここは言うことを聞き大人しくしていた方が怪しまれないのかもしれません
 けれど、むしろ普段であったとしても何が起こるかわからない時にそんなことは出来ない、その事を踏まえればここで断るのは普通の事とも言えるのではないでしょうか
 何より翼さんマリアさん、そしてネロさんの身に何が起きたのかわかっていないのに
 
 翠「今、シンフォギアを手放すことは出来ません」
 
 周りの黒服の人達は互いに顔を見合わせています
 どう対処すべきか目で会話しているのでしょう...どの人もグラサンかけていてそれで目で会話なんて出来るのか知りませんが
 
 
 
 コンマ下
 奇数 お帰りはあちらです
 偶数 仕事道具を手放さない仕事熱心な装者にはお仕事を
 ゾロ目 ???
- 768 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/12(木) 02:27:26.07 ID:cFKtPWO50
-  ほい 
- 769 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/12(木) 02:47:15.43 ID:xA98ayj+0
-  どうするのか決まったのか、ここまで先導していた黒服の人が再び私の方を向くと 
 
 「では、本日はお帰りいただきます」
 
 翠「...えっ」
 
 「この指示に従っていただけない場合はそうするよう訃堂様より仰せつかっております」
 
 まずいです、翼さん達に会えていないまま帰されそうです
 多少鍛えているのもありますが、ギアも渡していないので力づくでここを突破出来なくもありませんが...
 
 
 
 安価下
 1 大人しく帰される
 2 力づくで先に進む
 3 その他(記述)(翼さん、マリアさん、ネロさんの安否がはっきりしてしまう(決まってしまう)内容は採用されない場合があります)
- 770 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/12(木) 02:51:44.67 ID:W/iX1S2YO
-  3  一度外に出てからもっかいネロ様に念話を送ったり女神様や『翠』に相談したり 
- 771 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/12(木) 03:11:23.03 ID:xA98ayj+0
-  翠「...わかりました」 
 
 いえ、あまり滅多なことは出来ない立場です、むしろこうして逆らったにも関わらずならお帰りくださいと言われるのは良い方と言えます
 
 「ではこちらへどうぞ」
 
 来た道を戻るようにして、部屋のある地下から地上に戻っていきました
 
 「車で御送りします、少々お待ち下さい」
 
 風鳴宗家の門の手前、ギリギリまだ敷地内の所まで来たところで、私は待たされることに
 では待っているこの時間をしっかり使わせてもらいましょうか
 
 翠《ネロさん!聞こえますか!ネロさんっ!》
 
 
 
 コンマ下
 ゾロ目以外 連絡なし
 ゾロ目 連絡なし
 00 合流
- 772 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/12(木) 03:13:31.94 ID:xA98ayj+0
-  *** 
 訂正
 
 コンマ下
 ゾロ目以外 連絡なし
 ゾロ目 連絡あり
 00 合流
- 773 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/12(木) 03:16:41.50 ID:cFKtPWO50
-  いけよ 
- 774 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/12(木) 03:21:04.40 ID:cFKtPWO50
-  ほんと屑運になってきた… 
- 775 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/12(木) 03:53:01.75 ID:xA98ayj+0
-  翠《...》 
 
 ダメ、ですか
 ここならあるいは、と思ったのですが
 しかし意気消沈している時間も惜しいくらいの状況です
 次は『翠』と女神様にここまでの流れを...
 
 
 
 コンマ下
 奇数 念話通じる
 偶数 念話通じない
- 776 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/12(木) 03:56:53.08 ID:xfgmnx6gO
-  あ 
- 777 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/12(木) 04:06:50.45 ID:xA98ayj+0
-  翠「...ッ!?」 
 
 念話が通じない...届いていない!
 念話が使えなくなったわけではないということは感覚でわかります、けれどその先がどこにも繋がっていません
 
 翠「どうして...」
 
 ここが念話を無効化する結界の類?もしくはすでに私がおかしくなっている?
 敷地内から出れば戻るのか、それとも...
 
 
 
 安価下
 1 車を待つ
 2 待たずに敷地の外へ
 3 あえて風鳴宗家に突入
 4 その他(記述)(翼さん、マリアさん、ネロさんの安否がはっきりしてしまう内容はry)
- 778 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/12(木) 04:16:01.11 ID:cFKtPWO50
-  1   
 これ以上コンマが絡むの見たくない…
- 779 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/12(木) 04:26:36.07 ID:xA98ayj+0
-  ...今日ほど自分の無力っぷりを恨んだのは久しぶりです 
 そうでもない気もしますが気分的に
 
 翠「...」
 
 私に出来ることは、車を待つことだけ
 
 ・・・
 
 「どうぞ」
 
 翠「...」
 
 行きのシーンの焼き回しのようなやり取りをし、私は黒塗りの車に乗せられました
 何一つ目的を達成出来なかった私は、どんな顔をしてこのまま本部に戻ればいいのか
 
 
 
 コンマ下
 奇数 雑音
 偶数 特に無し
 ゾロ目 ヒメ
- 780 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/12(木) 04:29:42.90 ID:xfgmnx6gO
-  デレてくれよ 
- 781 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/12(木) 04:43:04.50 ID:xA98ayj+0
-  翠「...ただいま...戻りました」 
 
 自分でも酷く沈んでいるとわかる声
 戻ってきた本部には、私を責める人はいませんでしたが
 それが私にはとても辛いことに思えて仕方がありません
 
 
 
 何かする?安価下
 (翼さん、マリアさん、ネロさんの安否がはっきりしてしまう内容はry)
 (特になければイベント判定)
- 782 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/12(木) 04:58:04.75 ID:cFKtPWO50
-  経緯を話すと調から「私も切ちゃんもシンフォギアを手放さない選択を絶対に選んでた。翠さんの選択は何も間違ってない」と声をかけられる 
 その後『翠』に念話が繋がらなかった事を話す
- 783 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/12(木) 13:42:40.96 ID:baCjkOBsO
-  意気消沈してるとウェル博士に「自分が行ってればこうはならなかった…とでも思ってるんですかぁ〜?自惚れるのも大概にしておきなさい 」と嫌味を言われる 
 
 クリス「じゃあ何かいい案出してみろ!」
- 784 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/12(木) 16:30:41.86 ID:5OJycIHuO
-  一通り聞いた舞衣ちゃんが「何とか陽動したり誤魔化したりする事出来ないかな?」と策を言い出す 
 
 連絡の取れないネロ様に関して切歌「翼さんの家に妨害電波とか張られてたりしないデスか?訃堂さんの強烈な覇気でジャミングとかは」
- 785 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/13(金) 00:01:09.29 ID:fIbYcsxh0
-  アダム戦の頃から運に見放されつつあるような気がする… 
 元親衛隊の人達大きく動いてくれないかな
- 786 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/13(金) 02:56:11.05 ID:p+GDTP0d0
-  弦十郎「まずは、無事に帰ってきてくれて良かった...何を見てきたのか、話してくれるか」 
 
 翠「...何も...見れずに、帰されたんですよ」
 
 私は経緯を全て話しました
 全て、といっても経緯自体短いものです
 長い廊下を進み、地下に降り、ドアの前で相手の要求を拒んだ...そして帰された
 
 翠「素直にギアを預けて、もっと先に行くべきでした...せめてあの部屋に何があったのかだけでも知り得てから...成果を何も得られずに帰ってくるなんて...ッ!」
 
 膝の上に乗せた手は爪が食い込むほど強く握り締められ、強い後悔と怒りが湧き上がってきます
 最低でも翼さんマリアさんが今どうなっているのかの手掛かりを見つけるまでは帰されちゃいけなかった、ネロさんと連絡がつくまでは粘るべきだった、そんな想いがどんどん膨れ上がって
 
 調「それは違う」
 
 俯いていた顔を少しだけ上げると、調さんがこちらを向いているのが見えました
 
 調「私も切ちゃんも、シンフォギアを手放さない選択を絶対に選んでた、翠の選択は何も間違ってない」
 
 調さん...
 
 マリアさんとは友人や仲間を超えた家族だった調さんはきっと...いいえ、絶対に、この中でも特にマリアさん達のことを心配し、何も情報が得られないことに歯痒さを、憤りを感じているはずです
 そんな調さんが、気を遣ってくれて...あるいは、本当に...
 
 切歌「そうデスよ!ただでさえマリアや翼さんが帰って来なくなった場所でそんなあからさまに怪しいことをお願いされたって、言うこと聞けるわけないのデス!」
 
 翠「...でも...あの時、あの部屋に、その先に私が」
 
 ウェル「「私が行っていればこんなことにはならなかった...」とでも思ってるんですかぁ〜?自惚れるのも大概にしておきなさい」
 
 そこで、小馬鹿にしたような言い方で私の言葉を遮ったのは糞P
 いえ、言おうとしていたこと自体はほとんど合っていましたが
- 787 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/13(金) 02:56:42.30 ID:p+GDTP0d0
-  クリス「じゃあ何か良い案出してみろっ!」 
 
 ウェル「はんっ!そんなくだらないことは貴女達だけでやればいいでしょう、僕の頭脳はそんなかくれんぼに使うほど安くないのでね」
 
 クリス「コイツ後でぶん殴る」
 
 嫌味を言うだけ言って終わった糞Pはともかく...調さん切歌さんのおかげで、少しだけ落ち着きました
 それが本当に想ってくれたことでも、例えただの建前でも
 
 翠「すぅ...はぁ...すみません、落ち込んでいじけてる場合じゃありませんでした」
 
 ここからです、ここからまた始めましょう
 今度こそ、3人(2人と1柱)を助けるために
 
 翠「『翠』」
 
 『翠』「ん」
 
 翠「私が本部を離れてから帰ってくるまでの間、私からの念話はありましたか?」
 
 『翠』「いや、無かったけど...そもそもそれは翠だってわかってるはずじゃ...っ、まさか」
 
 私は頷き、告げます
 
 翠「私はあそこから戻る前、敷地内ではありましたが外で、確かに念話を飛ばしました」
 
 私の言葉に皆さんがざわつきました
 それはつまり念話という超常的な事を無効化する何かが風鳴宗家の敷地を覆っている可能性があることを意味しています
 
 翠《ちなみに今は届いていますか?》
 
 
 
 コンマ下
 ゾロ目以外 届いてる
 ゾロ目 届いていない
- 788 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/13(金) 02:59:04.26 ID:HVPCOrIRO
-  かめかめ波   〜ラストキャッチ〜 
- 789 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/13(金) 03:31:18.88 ID:p+GDTP0d0
-  『翠』《!うん、届いてる...そっか、そっちの可能性もあったもんね》 
 
 えぇ、念話が使えない場所にいたのではなく、私が念話を誰にも届かせられなくされていた可能性もあったわけです
 もっともその可能性は今消えましたが
 
 弦十郎「となるとネロくんからの念話が無いのではなく、ネロくんの念話もこちらからの念話も互いに届いていないのかもしれないな」
 
 クリス「ついでに言えば、あの2人が言われたことが翠のと同じなら端末もギアも預けちまってそのまま帰してもらえてねえっつーことか」
 
 切歌「う〜ん、オカルトな事が防がれちゃうとは恐るべしデス...翼さんの家に妨害電波とか張られてないデスか?訃堂さんの強烈な覇気でジャミングとかは」
 
 あの人の覇気どうなってるんですかそれは
 
 未来「それはない、と言いたいけれど」
 
 響「何しろ師匠のお父さんだからね...」
 
 そこまで行くと人間辞めてる気もしますが家系的に人間辞められることがわかってしまっているので何とも言えません
 そうでなくとも訃堂さんが錬金術を齧っていたらさらに説得力が出てしまいます
- 790 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/13(金) 03:31:51.59 ID:p+GDTP0d0
-  翠「でも確かに妨害電波は言い得て妙です...敷地内でネロさんに対しても念話を試しましたが届いた感じはありませんでしたから、あの中ではそれ自体が使えないんだと思います」 
 
 ネロさんが無事なら、の話ですが...いいえ、無事なはずです
 
 
 
 ネロ『さぁ、でもそうあってほしいと願っていることはわかったし、きっと出来る限りのことはしてくれるよ、貴女の友人の神様は』
 
 
 
 だって、そう言っていたんですから
 
 ・・・
 
 舞衣「あの...」
 
 ここまであまり話し合いに参加していなかった刀使の中から舞衣ちゃんがおずおずと手を上げながら意見を言いました
 
 舞衣「何とか陽動したり誤魔化したりする事出来ないかな?」
 
 夏菜「訃堂さんを?」
 
 薫(刀使)「確かになー、いっそカチコミするにしろラスボス外に引きずり出しといた方が見つからんやつ探すのは楽だよな」
 
 切歌「クッパ城からクッパ外まで来させてその間にピーチ姫助ける、みたいな感じデスね」
 
 調「もしマリア達が地下にいるなら上はキノコ城?」
 
 
 
 陽動方法、誤魔化す方法、その他の作戦等安価下
- 791 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/13(金) 10:04:18.37 ID:fIbYcsxh0
-  電気系統や相手の通信手段ぶっ潰してから煙幕や騒音で警備を陽動してガラ空きにさせる(煙幕等は夏菜ちゃんが自慢気に任せてくださいと言う) 
 あわよくばクソジジイを引きずり出す!
 
- 792 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/13(金) 15:49:03.09 ID:CnT5IhEyO
-  大蛇や夏菜ちゃん自作のドローン隊で錯乱するのはどうかな?後は穏やか()な方法として大量の水で水責めしたり司令が許してくれたら家の一部を破壊して通りやすくしたり 
 …誤魔化す方法は看破される可能性があるしやめとこう。アルカノイズ使われる可能性もあるし刀使は待った方がいいか
- 793 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/13(金) 20:33:19.53 ID:7hj5e9G7O
-  基本的に単独行動厳禁、黒服はあくまで気絶させる方針で   
 念入りに他の皆の意見も聞いておきたい 二重三重にとっておきを用意しとけば憂いなし
- 794 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/14(土) 03:50:49.90 ID:raNbYpxJ0
-  姫和「相手がこちらの警戒に気付いているとすれば、仮に何らかの手を使ったとしても陽動されてくれるのは警備くらいなものだろう、余程のアホか好戦的なしんがりであれば別だが」 
 
 薫(刀使)「そこんとこどうなんだ?」
 
 弦十郎「あぁ、あの男は恐らく屋敷が燃えようとも奥で座し、敵と相見えた時にようやく腰を上げる、そういう男だ」
 
 とすると訃堂さんを外に引きずり出すのはあわよくば、程度に考えておいた方が良さそうですね
 
 可奈美「でも警備だけでも誘い出せればガラ空きになるよ」
 
 未来「訃堂さんとの戦いを避けて先に翼さん達を助け出せれば一番だよね」
 
 沙耶香「救出が最優先任務」
 
 場合によっては翼さん達を人質として使われてしまうかもしれません、訃堂さんが敵として立ちはだかるのならその前に3人の安全を確保するべきでしょう
 
 ・・・
 
 夏菜「ではまず陽動として、敵の電気系統や通信手段の破壊、僅かな混乱が起きたところで煙幕や騒音による後押しをしましょう、初見の不意打ちとしてしか通用しない手ではありますが人はそれだけのことで取り乱す生き物、そしてそれは伝染し統率は取れなくなります」
 
 『翠』「一個二個ならまだしも一気に沢山起これば対処もし難くなる、か」
 
 夏菜「それらは私に任せてください!丁度良いものを持っていますので!」
 
 自信満々に言う夏菜さん、その丁度良いものって煙幕のことですかね
 ...煙幕ですよね?
 
 翠「それ煙幕という名のナパームだったりしませんよね?」
 
 夏菜「流石に学びました」
 
 そういうことなら良かったです
 割と本気で大惨事になりますから
 
 夏菜「それから自作のドローンも投入しましょう、外に出てきた警備も出てきていない警備も少しはそれで錯乱させられるはずです」
 
 翠「なら大蛇にも頼んでみますか」
 
 『翠』「だね、軽くパニックになってもらえれば万々歳」
 
 陽動はとりあえずこういったものをなるべく沢山用意するとして
- 795 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/14(土) 03:51:35.54 ID:raNbYpxJ0
-  クリス「誤魔化しは微妙なラインだな...何やっても看破される気がする」 
 
 翠「ネロさんですら連絡が取れなくなってますからね...それに錬金術師と繋がりがあった事を考えると」
 
 錬金術師と繋がっていた政治家や軍隊が決まって持っているアルカノイズ...出てこないとも限りません
 
 翠「アルカノイズ対策が出来ていない刀使の皆さんはここを守るのに専念してもらいたいんですが」
 
 エレン「それは歯痒いデスね...」
 
 姫和「わかった、だがいつでも駆け付けられるようにしておこう」
 
 こうして様々な意見を出し合い、幾通りかの作戦を立てていきました
 
 ・・・
 
 弦十郎「まず、本作戦においての注意事項として...やむを得ない場合を除き、相手は気絶に留めること、基本的に単独行動は厳禁...そして一番に守ってもらいたいのは自身の安全だ」
 
 ししょーは私達装者を見回します
 
 弦十郎「こちらでも秘密裏に準備を進めていた風鳴宗家への強制捜査、だがまず間違いなく時間がかかりすぎる...本作戦の実行はその準備が終わるのを待つことはないだろう、だがそれはもし失敗すれば後ろ盾もなく最悪S.O.N.G.解散を余儀なくされる、そうでなくとも君達の管理権限は俺達から剥奪されるだろう...いいかお前達!一度きりのぶっつけ本番だッ!何があっても翼、マリアくん、ネロくんを救出し、風鳴訃堂を止めるんだッ!!」
 
 全員「はいっ!!!」
 
 弦十郎「作戦実行は...
 
 
 
 いつ?安価下
 1 今からすぐ
 2 次の日の朝
 3 次の日の夜
 4 その他(記述)
 
 (翠「お返し...あっホワイトデー...ふふっ、ちょっと照れますけど嬉しいです、ありがとうございますね♪」
 
 『翠』「わっ、本当にくれた...いや疑ってたとかそういうのじゃなくて!...ありがと、ね」)
- 796 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/14(土) 04:30:46.51 ID:aKRXAS4K0
-  暗くなってからの方がいいよね 
 後は秘密裏で進んでる捜査が少しでも進展したり    安価下
- 797 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/14(土) 11:57:52.79 ID:VKl03kfxO
-  ここ最近のコンマ運の悪さ見てると安価取る勇気が…やらかしたら取り返しがつかないし 
- 798 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/14(土) 21:24:06.47 ID:9Pk17pI4O
-  4  次の日の夜+つばマリやネロの居場所をルシエドに頼むなりイミテーターで探知するなりして予め居場所を突き止めておく(出来れば行動を移す前に) 
 念入りにもっと作戦を練り込もう
- 799 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/14(土) 23:09:03.48 ID:aKRXAS4K0
-  もうちょっと何か捻りが欲しいな 
 ジジイが悪行働いてる部分を激写したり人質取られた時の対策として盗聴器しかけたり
- 800 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/15(日) 00:20:39.07 ID:XrL3srkT0
-  フルコーン並に武装満載な決戦仕様のフライトユニットを夏菜ちゃんから授かりたい所(訃堂の強さを見て) 
 七人御先で人手を増やす手もアリかも  兎に角計画と準備をしっかりした方がいい。コンマ神がデレてくれないとどうしようもないけど
- 801 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/15(日) 02:42:47.51 ID:nA2AaLZZ0
-  弦十郎「作戦実行は明日の夜、全員一度仮眠を取ってから再びここに集まってくれ、開始までに作戦をより練り込みたい」 
 
 ・・・
 
 仮眠を取った後、私達は多少すっきりした頭でさらなる作戦会議が行われました
 すでに陽は登り始めています、決行は深夜とはいえ時間があるとは言えません
 そして失敗が決して許されない今回(毎回そうですが)はやり過ぎるくらいでないと意味がない、出し惜しみ0です
 
 切歌「ズバッと悪事の真っ最中の激写でもして逮捕出来ないんデスか?」
 
 弦十郎「その為の調査でもあったからな、だが生半可なやり方では揉み消されかねん」
 
 響「だからこその、現行犯...あれ、師匠今回のことって現行犯になるんですか?」
 
 弦十郎「現行犯というよりは証拠を押さえる形だな、もっともその証拠が翼達の身に何かが起きていることではないのが望ましいが...」
 
 『翠』「捜索にしろ戦闘にしろ人手は必要だよね、七人御先を維持出来るように心掛けるよ」
 
 夏菜「であれば私も、フライユニットに手を加えておきます、少しは足しになるでしょう、それと水タンク車も後で用意してもらって...」
 
 調「捜索といえばイミテーターで3人を探せたりはしないの?建物をスキャンして探知、とか」
 
 翠「やってみましょう、ただ防がれないとも限らないのでそれがダメだった時のプランも考えて...」
 
 未来「もし念話を遮ってるのが聖遺物由来なら神獣鏡でどうにか出来るかもしれないけど」
 
 切歌「ワンチャン訃堂さん融合症例説無いデスかね、神獣鏡ビームで一般人レベルの戦闘力になったり」
 
 響「師匠が師匠だからないと思うけど...」
 
 翠「ギアの中だと人体に影響が無くてダメージは与えられる数少ない手段ではありますからね、神獣鏡」
 
 
 
 居場所調査をルシエドに頼む?安価下1
 1 頼む
 2 頼まない
 (ミイラ取りがミイラになる可能性はコンマ次第)
 
 ルシエドコンマ下2
 奇数 やってくれる
 偶数 やってくれない
 (安価下1が1の場合のみ採用)
 
 (翠「ルシエドがやってくれるかどうかの時点で判定あるんですか!?いえ黙ってやれなんて言う気はないですけども!」
 
 女神「この判定は翠さんがルシエドにまだ嫌われてずにいられているかどうかの判定でもあるので」)
- 802 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/15(日) 02:55:52.92 ID:XrL3srkT0
-  2  同行の形にしておこう 
- 803 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/15(日) 03:06:55.65 ID:nA2AaLZZ0
-  私達子供が色々無茶な事を考えても、出来る限りそれを実現しようとししょー達OTONAがバックアップしてくれる、勿論ししょー達も様々な案を出しますが 
 そんな万全とも言える布陣で、あーでもないこーでもない、あれもやるこれもやる、と計画を改善していきます
 
 
 
 改良案等安価下
 (作戦が増えれば増えるほど判定も増えますが、難易度は変化していきます)
- 804 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/15(日) 03:25:01.97 ID:ojzcjvYuO
-  カイジ並の強運と頭脳のキレが要求される・・・!  ざわ・・ 
 安価下
- 805 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/15(日) 14:47:51.67 ID:XrL3srkT0
-  もう肝心な場面でコンマ判定やらされるのが怖い… 
 
 妨害ドローンにもっと型を増やそうぜ。トリモチで黒服の動き封じたり墨や閃光弾で視界封じたりノイズ型のダミーバルーン投下したり
 操縦にエルフナイン等が加担出来れば万々歳
 手薄となる本部にいつぞやの警備型ルンバ配備したり刀使達に非常用の装備持たせた方がいいかも
 
 
- 806 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/15(日) 15:25:33.08 ID:wbex8gMRO
-  屋内の制圧用に大量の花火や野球ボール持ち込みとかどう?投擲役は我らのビッキーで  
 訃堂さんに人質取られた時用に通信越しでの司令との対談や狙撃翌用ドローン配備も視野に。マリアのガングニールのギアってウェル博士かマム持ってたっけ?
- 807 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/15(日) 18:11:17.95 ID:9qW5/Gh4O
-  待って、考える時間をくれ 
 禁忌の手段として♂は股間を、♀は胸を狙うのも視野に入れておくといいと思うぞ(外道)
 退避用のテレポートジェムもあれば安心
- 808 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/16(月) 00:45:45.84 ID:k+IFXJL/0
-  安価間に合うなら…救出に行く時はなるべく見つからない方がいいよね 
 とっておきで手甲orメンタルなキューブからキャロル呼べない?(オートスコアラー達いないけど)
- 809 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/03/16(月) 02:19:52.31 ID:cpPZK7Br0
-  まだ安価間に合うか?  
 おしっこをかける
- 810 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/16(月) 18:38:47.79 ID:zrgI1GNsO
-  要するにGXでレイア達がやってた妨害工作を真似ればいいでFA? 
 妨害ドローンの種類もっと増やした方がよさげ
- 811 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/17(火) 01:53:13.88 ID:HNe+lCKA0
-  安価間に合うなら 
 ごま油は口に残る
- 812 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/17(火) 02:42:03.85 ID:gdeQNV4I0
-  *** 
 多数決安価下1〜5
 1 ここまで出た安価内容を元に作戦開始
 2 もう少し作戦を練る(他の案や順番等)
- 813 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/17(火) 02:49:53.98 ID:Tt51iLHh0
-  2   
 つばマリの居場所を聞き出すの忘れてない?あと預かってるであろうギアペンダントの保管場所
 
- 814 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/17(火) 03:43:12.22 ID:7mO6Q3DEO
-  ルシエドには偵察してもらうのやめたしイミテーターで調べるのも作戦開始してからでしょ多分 
 下手なことしてコンマ判定増えてもアレだから1で
- 815 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/17(火) 17:13:42.14 ID:KS5DJKRXO
-  んー…何か奇策が足りない気もする 
 どこぞのゼロのような裏の裏をかく奇策が欲しいかも   安価下
- 816 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/18(水) 01:14:01.84 ID:R5h8HvkI0
-  1  もうなるようになれだ 
- 817 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/18(水) 01:58:33.86 ID:INbIkNBJ0
-  1 
- 818 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/18(水) 02:45:21.13 ID:Cy9Wpw550
-  *** 
 3/5票入ったので1とします
 ***
 
 弦十郎「お前達、帰還用ジェムは持ったな!」
 
 響「はいっ!」
 
 エルフナイン「バックアップは任せてください!」
 
 クリス「頼んだぞ」
 
 姫和「何かあれば呼べ、いつでも私達は駆け付ける」
 
 翠「はい」
 
 いよいよ作戦開始です!
 
 ・・・
 
 翠「ここ、ですね」
 
 調「本部で見せてもらった地図とも合ってる」
 
 車ではバレる可能性があるということで、私達は本部からギアを纏ってここ...風鳴宗家の近くまでやってきました
 正確には近くの森林の木の上、まだあちらからは気付かれていないと思います
 少なくとも警備が飛び出してくるようなことにはなっていません
 
 『翠』「どう、見えそう?」
 
 翠「やってみます」
 
 私が纏っているギアはイミテーター
 屋敷の外から翼さん達の居場所を見つけられないかと、バイザーで解析していきます
 
 
 
 コンマ下
 奇数 見えた
 偶数 ここからだとわからない
 ゾロ目 見えない
- 819 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/18(水) 05:14:03.06 ID:SPVsy+bCO
-  ん 
- 820 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/19(木) 03:09:27.35 ID:2AbBC41I0
-  翠「ここからだと...わかりませんね」 
 
 バイザーには翼さん達の位置は表示されません
 距離が遠いせいでしょうか
 
 翠「でも何も解析出来ないわけではありません、ここからでも敷地内の大まかな地図...建物の大きさや位置は測定出来ています」
 
 未来「ということは、イミテーターの解析を妨害するものは発せられていないっていうことだよね」
 
 調「完全にハッキングされてて、偽の情報を表示されてる、とかは?」
 
 『翠』「そこまでいったらイミテーターに頼らず肉眼で進むしかない!」
 
 そうなりますね
 とにかく近くまで行けばさらに詳しく調べられるかもしれません
 
 クリス「っつーわけだ、今から突入する、そっちは平気か?」
 
 エルフナイン『こちらは異常ありません!』
 
 通信に応答してくれたのはエルフナインちゃん
 現在本部内には装者が(非正規メンバーの夢姫ちゃん『凜音』ちゃんを除いて)誰も居らず、非常事態に備える為に警備を若干ではありますが強化しています
 そのうちの一つはなんと夏菜さんが暇な時に量産していたという警備ルンバ...以前夏菜さんの自宅を警備していたアレです
 
 夏菜「操縦権限は全てエルフナインちゃんにしてありますが、一応それぞれに自律行動可能の簡易AIを積んでいます、無理して全機の視点を把握しなくても大丈夫ですからね」
 
 エルフナイン『はい!ボクが主となって動かすのは非常時、その他の時間は基本自動操縦にしておくことにしています』
 
 まぁ本部には刀使の皆さんもいますし、余程のことがなければ大丈夫でしょう
 
 弦十郎『お前達、最悪建物は破壊しても構わん、だが捜索時はなるべく敵と接触しないように心掛けてくれ』
 
 全員「了解!」
 
 大きな騒ぎを起こしてその隙に、という算段なので当然そうなります
 こればかりは出来れば、となってしまいますが
- 821 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/19(木) 03:09:59.52 ID:2AbBC41I0
-  『夏菜』「じゃ、始めますか...まず電気系統の遮断!」 
 
 
 パチパチッ...!
 
 
 『夏菜』さんの持つ槌が稲妻を纏い、糸のように細い雷を風鳴宗家に向けて放ちました
 動きを操作されたその雷は的確に風鳴宗家の独立ネットワークに入り込みそこから敷地内に拡散
 建物に流れる電気や黒服の人達の通信機器をフラッシュオーバーさせていきます
 
 切歌「そこはカッコよくパソコンとかでタタタターン!ってハッキングするんじゃないんデスね」
 
 『夏菜』「下手に足が付くやり方より原始的なやり方の方がいいんですよ、それにあそこはハッキングさせてもらえる気がしないので」
 
 風鳴宗家から明かりが消え、中からざわつきが聞こえ始めてきました
 まずは一槍
 
 『夏菜』「次、ドローン隊出撃!」
- 822 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/19(木) 03:10:36.91 ID:2AbBC41I0
-  そして今度は暗闇から飛び立つ何十台ものドローン 
 それらは爆発音や打撃音、工事の音等あらゆる騒音をスピーカーから発し、同時に煙幕を撒きながら敷地内に向かって飛んでいきます
 
 
 「うわぁ!なんだなんだ!」
 
 「ゲホッ、ゲホッ...う!急に真っ暗に!」
 
 「ぐあぁ!こっちは目がッ!」
 
 「くそっ!ベタベタして動きが...」
 
 「ぶふぉっ!何か口に...ぺっぺっ...何かわからんが気持ち悪い!」
 
 
 すると次々と悲鳴が...悲鳴?が聞こえてきました
 
 翠「『夏菜』さん、あのドローン何を積んでたんですか」
 
 『夏菜』「色々です、思い付く限りの嫌がらせを...」
 
 聞けばラインナップは墨や閃光弾、トリモチにごま油と多彩で
 
 翠「ごま油!?」
 
 調「食べ物を粗末にするのは良くない」
 
 『夏菜』「消費期限切れてたやつなので」
 
 それはそれでどうなんでしょう...いえ嫌がらせとしては良いのかもしれませんが
- 823 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/19(木) 03:12:09.21 ID:2AbBC41I0
-  切歌「でも効いてるみたいデスよ!中から逃げ出してきてるデス!」 
 
 『夏菜』「じゃあここで第3波!」
 
 次に飛んで行ったのは変わった形の風船...
 
 
 「の、ノイズだぁっ!」
 
 
 ノイズのレプリカバルーンです
 
 クリス「ネロもいねえし、そもそも本物使うわけにはいかねえからな」
 
 調「混乱が加速してる、これなら」
 
 
 
 コンマ下
 01〜85 突入出来そう
 86〜98 優秀な黒服の人達はすぐに冷静さを取り戻せる
 ゾロ目 あの人も外まで出てきた
- 824 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/19(木) 03:15:38.93 ID:0lY3USrI0
-  百烈パーンチ! 
- 825 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/19(木) 03:16:21.84 ID:0lY3USrI0
-  安定の屑運 
- 826 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/19(木) 03:25:08.03 ID:2AbBC41I0
-  「全員落ち着け!あのノイズはダミーだッ!」 
 
 
 あっ早くもバレました!?
 
 
 「慌てず対処するんだ!伝達班は訃堂様に報告!」
 
 「俗が近くにいるかもしれん!探せ!中に入れるなッ!捕まえろッ!」
 
 
 わぁ...
 
 翠「訃堂さんのところで働いてるだけあって皆さん優秀ですね」
 
 切歌「言ってる場合じゃないデスよ!?」
 
 未来「こっそりっていうのはもう難しいね...」
 
 響「じゃあここは...」
 
 
 
 安価下
 1 錯乱班と捜索班に分かれる
 2 全員で錯乱させる
 3 全員でゴリ押しする
- 827 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/19(木) 03:30:45.29 ID:L/5P6GbdO
-  戦力分断はまずいと見て2 
- 828 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/19(木) 03:44:58.50 ID:2AbBC41I0
-  響「皆で行こう!」 
 
 二手に分かれるという手もありますが、この先その手を何度使うことになるかもわかりませんし
 
 翠「この段階で戦力を分断するのは危険ですしね」
 
 クリス「んじゃアタシらで直接あの場を荒らして」
 
 未来「警備を鎮圧、突入の流れだね」
 
 ギアにはどこぞの魔砲少女のような非殺傷モードなんてものはないので注意が必要ですが、やってやれないことはありません
 
 『翠』「まだ落ち着き切ってない今、もう一度混乱させに行きますか」
 
 
 
 安価下
 1 申し訳程度の身元バレ防止策はする(訃堂さんには高確率で見抜かれます)
 2 どうせ後でバレるしこのままゴー
- 829 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/19(木) 14:22:07.92 ID:NlDDfU3nO
-  1 
- 830 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/20(金) 03:54:16.13 ID:fiXOlYS+0
-  翠「その前に皆さん、コレを」 
 
 私は皆さんにそれぞれのイメージカラーに合わせた色の眼鏡を渡しました
 響さんには黄色、未来さんには紫、のように
 
 切歌「およ?コレって...」
 
 調「潜入美人捜査官メガネ...!」
 
 そう、コレは潜入美人捜査官メガネ...から発想を得た物
 切歌さん調さんに渡した物に限っては見た目だけなら本編そのままですが、一応別物です
 
 クリス「この期に及んで眼鏡一個で変装なんて言うわけじゃねえよな?」
 
 『夏菜』「ソレはただの眼鏡ではありません、あの子と翠さんで共同開発した特別製です」
 
 翠「暇な時間に作っていた物です、まさかこんな形で使うことになるとは思っていませんでしたが」
 
 未来「でもどう見ても普通の伊達眼鏡だけど...どう特別なの?」
 
 よくぞ聞いてくれました未来さん
 
 翠「この眼鏡には簡易的な認識阻害機能が搭載されています、掛けると意識してよく見れば誰だかはわかりますがそうでなければわからない...そんな風に相手の脳から逃げることが出来ます」
 
 つまりは身元バレの防止策
 私がかつて使っていた錬金術師用フードの構造や術式を応用して完成したこの眼鏡
 本来は装者+αが揃って次々にアイドルデビューしていった際の外出やお忍び用にと作っていた物です
 
 『翠』「それまぁまぁ持ってて危ない代物じゃ」
 
 翠「錬金術なんてどれもそうですよ...とにかくあくまで気休めですが、少しでも俗の正体が私達だとバレないように使ってください、コレなら明らかにどの装者の技だってわかる技を使っても思考が正解から逸らされます」
 
 響「そして私達は元々お互いを認識してるから大丈夫...ってことだね!」
 
 そう、仲間同士でも誰が誰だかわからなくなってしまっては問題ですが、前提として認識阻害を使っていると理解していればその認識阻害が効かないのがこの眼鏡...あの時のフードも今になってまた役に立ちました(フードそのものはもう現存していないのが残念ですが)
 
 『翠』「あれ?眼鏡1つ足りなくない?」
 
 『夏菜』「『私』には専用のがありますから」
- 831 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/20(金) 03:54:55.00 ID:fiXOlYS+0
-  ・・・ 
 
 未来「やぁっ!」
 
 切歌「カチコミデースっ!」
 
 響「はぁぁっ!!」
 
 開けっぱなしになっていた正面門から突入した私達は、なるべく騒ぎまくるように暴れ始めました
 相手に冷静さを取り戻させてはいけません
 
 「正面からだとぉ!?」
 
 「何者だアイツらは!」
 
 「くそっ、怯むな捕えるんだッ!」
 
 黒服の人達の中には容赦なく拳銃を構えてくる人もいますが、今更その程度の武器でどうこうなる私達装者ではありません
 
 未来「ごめんなさいッ!」
 
 「何か飛んで来tうぐぅっ」
 
 「ぐあぁっ」
 
 「貴様何をすぐほぉっ...!」
 
 未来さんは扇子を円盤状に変形させ遠くの敵にブーメランのように飛ばしながら、近くに居た敵にはゴツい脚装甲でも構わず膝蹴りを喰らわせています
 
 調「せーのっ!」
 
 切歌「デストローイっ!」
 
 「うわぁぁっ!」
 
 「ぐっ、動けない...ッ!」
 
 切歌さんと調さんはそれぞれのアームドギアのおまけ要素だった鎖部分やロープ部分を生かし、複数人纏めて縛り上げていました
 
 『翠』「七人御先ッ!」
 
 「増えた!?」
 
 「七つ子か!?」
 
 「所詮は幻覚!本体以外の攻撃などぐうぅっ!!」
 
 鎌の柄の部分で相手を殴り意識を刈り取るのは七人に分身した『翠』
 ちなみに全て本体なので避けなければ痛いのは当然です
- 832 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/20(金) 03:55:23.92 ID:fiXOlYS+0
-  響「おりゃおりゃおりゃおりゃおりゃぁぁっ!!!」 
 
 「がふッ」
 
 「うっ...剛速球...だと...」
 
 「野郎打ち返してやr」
 
 響「あっ」
 
 
 ドーンッ...!!!
 
 
 「ぅ...」
 
 響さんの拳は生身で殴られたら死ぬので代わりに大量に持ち込んだ野球ボールを投げ付けていました
 たまに火の付いた花火も混じっているので綺麗な爆発が起きています(威力は死なない程度に抑えてありますが)
 
 『夏菜』「ふっ!はぁっ!」
 
 「くぅっ...!」
 
 「このっ、ふざけたお面の変質者め...!」
 
 砲剣の重さを利用して相手を次々に押し飛ばす『夏菜』さん
 
 『夏菜』「変質者?失礼な...」
 
 すると相手に言われた言葉に思うところがあったのか、わざわざ攻撃の手を止め
 
 
 『夏菜』「『私』は...いや、『私』達は!『謎の宇宙仮面装者ブラックRX』ッ!!!」
 
 
 ポーズまで決めて名乗っています
 
 「...ふ、ふざけているのか!」
 
 『夏菜』「あ、今キレました、もう男とか女とか関係なく急所狙いで行きますから覚悟してください」
 
 「ガッ...ぉうっふ...」
 
 ちなみにあの名乗りがやりたいが為に『夏菜』さん達のだけは眼鏡だけでなくあのお面も認識阻害機能を付ける改造させられたのはここだけの話
 
 翠「さて、私も働かないと...」
 
 私は次々と倒されていく黒服の人達をバイザー越しにスキャンしながら、風鳴宗家の...そして地下の部屋の鍵を持っている人を探します
 
 
 
 コンマ下
 01〜80 いた!
 81〜98 いない
 ゾロ目 ???
- 833 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/20(金) 03:56:44.71 ID:0GNGWPl00
-  この後全てノーミスなら問題なし 
- 834 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/20(金) 04:08:44.32 ID:fiXOlYS+0
-  翠「いました!」 
 
 反応あり、ビンゴです
 バイザーにはしっかりと服のポケットの中にある鍵が表示されています
 私はすぐさま気絶している黒服の人のポケットに手を入れ、鍵を取り出しました
 
 翠「皆さーん!ありましたよ鍵!」
 
 そう声をかける頃には黒服の人達も鎮圧されて、何人かずつに纏めて縛り上げられています
 しかし派手に暴れたので建物内の警戒レベルは跳ね上がっていることでしょう
 
 響「いよいよ、だね」
 
 翠「開けたらまず3人の場所を探してみます」
 
 恐らくは地下でしょうが...
 
 未来「皆、気を引き締めて」
 
 クリス「こっからが本丸だ...!」
 
 
 ガチャ...
 
 
 鍵を回し、入り口の扉を開けると...
 
 
 
 コンマ下1
 奇数 追加の黒服
 偶数 アルカノイズ
 ゾロ目 ???
 
 コンマ下2
 奇数 特になし
 偶数 本部で何も起こらないはずもなく
- 835 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/20(金) 04:13:21.06 ID:1u/TpgkEO
-  あつ森発売日! 
- 836 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/20(金) 04:17:49.56 ID:0GNGWPl00
-  いい流れに持っていきたい 
- 837 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/20(金) 04:19:52.11 ID:0GNGWPl00
-  翠ちゃん某兄貴並に屑運すぎやしねえか… 
 アダムの時も散々だったし
- 838 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/20(金) 04:29:09.13 ID:fiXOlYS+0
-  ピコピコッ...ピコッ 
 
 
 響「ッ、アルカノイズ...!」
 
 そこには所狭しと寿司詰になっている大量のアルカノイズが
 
 クリス「これで証拠ははっきりしたな」
 
 『翠』「少なくともアルカノイズをS.O.N.G.に黙って所持していたことは罪に問える」
 
 切歌「こんなやつらとっとと片付けて先に進むデスよ!」
 
 切歌さんの言う通りです、まず先に進むのが何より優先しなければ
 そう思い武器を構え走り出そうとしたその時
 
 
 エルフナイン『緊急連絡です!本部に、本部にタギツヒメがっ!』
 
 
 ヘッドギアにエルフナインちゃんの焦った通信が届きました
 
 翠「なっ...このタイミングで!?」
 
 あり得ないことはありませんが、それでもずっと動きがなかったのに何故今日...!
 
 
 
 安価下
 1 刀使を信じて作戦続行
 2 何人か本部に戻る
 3 その他(記述) (翼さん、マリアさん、ネロさんの安否がはっきりしてしまう内容はry)
- 839 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/20(金) 10:07:29.26 ID:222op1u5O
-  2 
- 840 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/20(金) 21:40:13.13 ID:fiXOlYS+0
-  本部に戻るメンバー安価下1 
 1 翠ちゃん
 2 『翠』ちゃん
 3 響さん
 4 未来さん
 5 クリスさん
 6 切歌さん
 7 調さん
 8 『夏菜』さん
 (複数人選択可)
 
 どっち視点?安価下2
 1 捜索チーム
 2 本部チーム
 3 どっちも交互に
- 841 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/20(金) 22:06:07.24 ID:h9strGBvO
-  1と4と8   
 
 後から本部に戻るメンバーって選べない? 逆もまた然り
- 842 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/21(土) 00:57:41.86 ID:yHnbCA0/O
-  2  司令がいるとはいえ心配だ 
- 843 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/21(土) 02:51:26.49 ID:lXHKlmuR0
-  刀使の皆さんが簡単にタギツヒメにやられるとは思えません、が、簡単に勝てるとも思えません 
 ただでさえ強いタギツヒメが今はデュランダルも所持し、その上刀使の皆さんは狭い本部の中では動きも制限されてしまいます
 
 翠「っ...」
 
 引き返すべき...いいえ、この機を逃したら翼さんもマリアさんもネロさんもきっと間に合わなくなってしまいます
 でも、態々エルフナインちゃんが切羽詰まった様子で通信してきたのを考えると...
 
 『翠』「今こそ二手に分かれた方がいい」
 
 翠「!」
 
 『翠』「でしょ?」
 
 ハッとして顔を上げると、『翠』だけでなく皆さんが私の方を向き頷いていました
 
 クリス「迷ってる時間はねえ、上の空でトチるよりやりたいこと全部やっちまう方がいい」
 
 響「ここは任せて!可奈美ちゃん達のことお願い!」
 
 調「早く済ませた方がもう片方を手助けに行く、それで問題ない」
 
 翠「...はい!」
 
 そうです、悩んでいる時間が勿体ないです
 それにここにいる全員が信頼出来る実力者、怖がることなんてありません
 
 未来「私も行くよ、翠ちゃん」
 
 『夏菜』「『私』もです」
 
 本部に戻るのは私、未来さん、『夏菜』さんの3人ということになりました
 
 翠「『翠』、バトンタッチです」
 
 『翠』「わかってる、ここからは『私』がイミテーターで3人を探す」
 
 翠「それから念話は使えませんから、何かあったら通信で」
 
 電気系統を潰したからか、通信は問題なく入ることがエルフナインちゃんのおかげでわかっています
 端末を訃堂さんのところの黒服の人達に預けるつもりなど毛頭ないので、これで連絡手段には困らないでしょう
 
 翠「行ってきます」
 
 ・・・
 
 大急ぎで本部に戻ってきた私達
 戦況は...
 
 
 
 コンマ下
 01〜25 優勢+α
 26〜50 刀使の優勢
 51〜75 タギツヒメの優勢
 76〜98 壊滅的
 ゾロ目 ???
- 844 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/21(土) 02:56:42.49 ID:RZnUam6b0
-  こえーよ 
- 845 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/21(土) 03:16:39.36 ID:lXHKlmuR0
-  沙耶香「ふっ!」 
 
 薫(刀使)「きえぇぇぇッ!!!」
 
 タギツヒメ「ほぅ...中々に、悪くない」
 
 刀使6人がタギツヒメを囲み、矢継ぎ早に仕掛けていく光景
 倒せてはいませんが、タギツヒメに反撃の隙を与えないように上手く立ち回れています
 
 『夏菜』「流石...『私』達はどうします」
 
 思った以上に取れている連携に、下手に助太刀をすればそれが崩れてしまうかもしれないと思い至りました
 なら先にやるのは
 
 翠「まずデュランダルを奪い返しましょう、それで戦力差はさらに傾くはずです」
 
 あるいはそうでなくとも、タギツヒメが何らかのアクションを起こすかもしれませんが
 私はバイザー越しにデュランダルの反応を探しました
 
 
 
 コンマ下
 奇数 服の下
 偶数 体内
 ゾロ目 完全に融合状態
- 846 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/21(土) 03:21:20.66 ID:HCQnzUEpO
-  んちゃ! 
- 847 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/21(土) 03:22:17.49 ID:HCQnzUEpO
-  …ごめんなさい 
- 848 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/21(土) 03:46:46.83 ID:lXHKlmuR0
-  翠「なっ...」 
 
 『夏菜』「どうしたんですか翠さん」
 
 バイザーに映し出されたのは、デュランダルの反応がタギツヒメから発せられているという結論
 しかしそれはタギツヒメの体内に存在する、というよりも
 
 翠「デュランダルが...完全に取り込まれています...」
 
 デュランダルはすでに剣の形を保っておらず
 複雑に絡み合い、繋がり、一つとなったような
 それはまるで
 
 翠「融合症例...!」
 
 
 タギツヒメ「いかにも」
 
 
 未来「ひっ!」
 
 こちらに気付いていたのか、タギツヒメは私の言葉に大きく首を縦に振り肯定しました
 
 可奈美「!み、翠ちゃん達!?」
 
 姫和「馬鹿者!何故来たっ!」
 
 可奈美ちゃん達が何か言っていますが、そんなことはどうでもいいくらいのまずい状態です
 デュランダルと融合しているということは、尽きることのないエネルギーがタギツヒメに流れているということ
 
 タギツヒメ「回復も、修復も、強化も自在...もはやタキリヒメ、イチキシマヒメを下すのも容易かろう」
 
 
 
 方針安価下
 1 とりあえずバトル!
 2 デュランダルを消す!
 3 その他(記述)(翼さん、マリアさん、ネロさんの安否がはっきりしてしまう内容はry)
- 849 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/21(土) 04:01:09.82 ID:RZnUam6b0
-  3  絶望に襲われているとエルフナインから通信越しにアドバイスが入る 
 
 「融合症例なら神獣鏡が効く筈です!いくらデュランダルの力を我が物にしたタギツヒメでも神獣鏡ならその効果を打ち消せます!」
- 850 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/21(土) 04:31:45.00 ID:sqlq79xNO
-  3  刀使達に事情を話して一度引かせてから2 
 エルフナインの持ってる立方体でキャロル呼び出したいけど無理か流石に
- 851 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/21(土) 19:52:11.78 ID:xbu+WFbrO
-  これデュランダルコピーできないかな? 
- 852 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/22(日) 03:32:03.14 ID:8UDOBCmO0
-  今のタギツヒメはまさに鬼に金棒...いえ、手に持っているのではなく自身と一体になっているので獅子に鰭といったところでしょうか 
 
 薫(刀使)「おいおい、なら体力に限界があるオレ達が不利ってことじゃねえか」
 
 そう、このままでは例え押していてもノロを奪われるとか関係なくこちらの体力が切れるまで続くだけです
 
 タギツヒメ「元より有利性は我にのみ許されたもの...しかし敢えて問おう、我の現状を理解しその上で貴様らは立つことを止めぬか」
 
 
 ギンッ
 
 
 タギツヒメが軽く睨んだ、それだけのことで私と未来さん、『夏菜』さんはあの時のように動けなくなってしまいます
 いえ、そうでなくともこの状況...勝ち目が見当たらない絶望的な状況では、立ち尽くすことしか出来なかったでしょう
 刀使の皆さんは慣れているのか強いのか、タギツヒメに対しての構えを解くことなく警戒し続けられていますが
 
 
 エルフナイン『手はありますっ!』
 
 
 その時、ヘッドギアに再びエルフナインちゃんからの通信が
 
 エルフナイン『融合症例なら神獣鏡が効くはずです!いくらデュランダルの力を我が物にしたタギツヒメでも、神獣鏡ならその効果を打ち消せますッ!』
 
 翠「!」
 
 未来「そっか、それなら!」
 
 そうです、かつて融合症例であった響さんの身体を蝕んでいたガングニールを消し去ったのは何を隠そう神獣鏡
 その凶祓いの力なら聖遺物をも分解出来ます
 
 翠「すぅ...はぁ...」
 
 大きく深呼吸をし力を入れると、さっきまで動かなかった脚が動くようになりました
 
 翠「よし」
 
 若干まだ震えてしまってはいますが
 
 翠「皆さん!一度退いてください!」
 
 姫和「何っ」
 
 私は刀使の皆さんに声をかけます
 ちらりとタギツヒメの様子を見てみますが、私の邪魔をすることなく事の成り行きを見物してくれるようでした
 
 翠「デュランダルを、消し去りますッ!」
 
 エレン「そんなこと、出来るんデスか?」
 
 未来「私の神獣鏡なら!」
- 853 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/22(日) 03:32:35.06 ID:8UDOBCmO0
-  本当はもう少し詳しく説明したいところですが、敵の目の前で悠長に出来るわけもないので 
 
 薫(刀使)「いいのか?ダメって言われたんだろ?」
 
 確かに訃堂さんはそう言っていたようですが
 
 弦十郎『構わん!俺が責任を持つ!元より融合済みの物を奪い返すなど出来んしな!』
 
 『夏菜』「うちの司令が許可出したみたいなので、大丈夫です」
 
 そこをどうにかしてくれるのがOTONAです
 
 タギツヒメ「ふむ...そうか、その装いが聖遺物殺しの...面白い」
 
 次の瞬間タギツヒメの姿がブレ、未来さんの眼前に移動していました
 
 
 タギツヒメ「当てられるのか?貴様が」
 
 
 未来「!」
 
 翠「未来さんッ!!」
 
 防御する間も無くタギツヒメの突きを受けた未来さんは、壁まで吹き飛ばされてしまいます
- 854 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/22(日) 03:33:00.77 ID:8UDOBCmO0
-  未来「かはっ...」 
 
 壁に背中からめり込んだ未来さんは気絶こそしないものの、今にも倒れてしまいそうな様子
 
 舞衣「未来さん!大丈夫ですか!?」
 
 『夏菜』「くっ...まずは動きを止めますッ!」
 
 翠「羽衣ッ!」
 
 『夏菜』さんが槌を振るい私は捕縛用に羽衣をタギツヒメに延ばしますが、それらを驚異的な速さで避けるタギツヒメ
 
 可奈美「『迅移』ッ!」
 
 沙耶香「私達も」
 
 そこへ同じく目にも留まらぬ速さでタギツヒメに立ち向かう刀使の皆さん
 どうにかしてタギツヒメの動きを止められれば...!
 
 
 ☆☆☆
 
 で〜れれ〜で〜でん!
 
 ☆☆☆
 
 
 エルフナイン「皆さん...」
 
 モニターに映るのは文字通り神を相手に戦う装者と刀使の姿
 それを僕はただ見ていることしか出来ません
 もしあの場に行っても足を引っ張ってしまうだけだから
 
 エルフナイン「キャロル...」
 
 僕にもキャロルのような強さがあれば
 キャロルが居てくれたら...
 
 
 
 コンマ下
 01〜89 特になし
 90〜00 おや、キューブの様子が
- 855 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/22(日) 03:35:08.01 ID:32yYVBWO0
-  こい 
- 856 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/22(日) 03:36:26.88 ID:32yYVBWO0
-  惜しすぎる   ていうか屑運引きすぎじゃない? 
- 857 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/22(日) 03:46:30.43 ID:8UDOBCmO0
-  ☆☆☆ 
 
 で〜れれ〜で〜でん!
 
 ☆☆☆
 
 翠「はぁ、はぁ...」
 
 速い、それにタギツヒメを押せていた刀使の皆さんも段々と疲れが見えてきています
 このままではすぐに逆転されてしまいます...何か手は...
 
 
 
 安価下
 1 デュランダルを模倣してみる
 2 スピードにはスピード
 3 とにかくパワー
 4 その他(記述)(翼さん、マリアさん、ネロさんの安否がはっきりしてしまう内容はry)
- 858 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/22(日) 12:17:54.34 ID:32yYVBWO0
-  3  翠ちゃん、アスクレピオスで新技を思い付く 
 倒れかかってる未来さんの側に近寄り、更に刀使達に召集をかける
 アスクレピオスを模倣して、範囲内の対象を回復+リジェネ効果を与える『ヒーリングサークル』
- 859 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/22(日) 17:02:01.50 ID:5NM9h100O
-  1 
- 860 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/22(日) 17:32:21.84 ID:y1MQJe9SO
-  アスクレピオスってこれまで一貫して回復使えないギア扱いじゃなかった?安価下 
- 861 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/22(日) 18:41:38.05 ID:32yYVBWO0
-  そっか 
 >>858は『未来を治療させる』に変更でお願いします
- 862 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/23(月) 00:09:10.21 ID:a5C3WShbO
-  安価間に合うならフライユニットに搭載されてる武装で動きを牽制してみる 
- 863 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/23(月) 03:43:22.90 ID:W8qsRCHS0
-  翠「ふぅ...」 
 
 こんな時こそ冷静に
 現在タギツヒメはHPとMPが毎ターン極大回復してその上STRとATKとVITとDEFが上がり続けているようなもの
 つまりはそれを崩すかそれすら上回る物量でねじ伏せるかしかないわけです
 
 翠「コピー・アスクレピオス」
 
 私は一旦タギツヒメを目で追うのをやめ、未来さんの元に
 まずは未来さんの傷を癒し、出番までに少しでも回復してもらわないと
 
 未来「翠、ちゃん...」
 
 翠「必ずタギツヒメの動きを止めてみせます、だからその時はお願いします」
 
 私も神獣鏡は使えます、けれどきっと今私のやるべきことはそれではありません
 
 翠「ほんの一瞬でも、動きを止められるだけの力を...圧倒は出来ずとも、せめて喰らいつけるだけの力を」
 
 杖の先から出たエメラルドグリーンのオーラが未来さんの身体を包みその傷を癒していくのを確認した私は、イミテーターに別の聖遺物を模倣させます
 
 
 翠「コピー...デュランダルッ!!!!」
 
 
 
 ドクンッ...
 
 
 
 その瞬間、視界の色がネガのように反転し
 
 
 翠「...ああアぁアァああぁあアアァアあぁァあッ!!!!!」
 
 
 焼けるほどの熱さに襲われました
 
 全身が黄金に輝き、この身を一瞬で破裂させかねない程湧き上がる止め処ないのエネルギーを逃す為ギアの装甲のありとあらゆる隙間から勢い良く放出されています
- 864 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/23(月) 03:44:01.76 ID:W8qsRCHS0
-  undefined 
- 865 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/23(月) 03:44:40.16 ID:W8qsRCHS0
-  翠「ぐうぅ...!」 
 
 今更これしきのことで暴走する私ではありませんが、それでも気絶は別
 いえ、熱さと痛みのせいで気絶すらも出来るかわかりません、出来たとしたらそれは永遠に目覚めないものかも
 つまり、余裕がないということです
 
 翠「タギツヒメェェェッ!!!」
 
 未来「翠ちゃんっ!」
 
 『夏菜』「翠さん!?」
 
 私は痛みで動けなくならないうちにと駆け出しました
 
 『夏菜』「あぁもう!コレをっ!」
 
 途中『夏菜』さんが放ったデバイスは私の背中に当たると同時にフライユニットへと展開し、私から絶えず溢れるエネルギーを得て機能が全解除されていきます
 上下左右に展開される数え切れないほどのミサイルはまさにフルアーマー
 エンジンもいつも以上によく動き、飛行する速さは『源義経』使用時にも匹敵し得るものに
 
 エレン「っ!皆後ろに!」
 
 可奈美「わかった!はっ!」
 
 タギツヒメ「む?」
 
 私に気が付いたのか可奈美ちゃんがタギツヒメを私の直線上に押し込んでくれました
 すかさず私は飛びながらミサイルを発射
- 866 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/23(月) 03:45:29.40 ID:W8qsRCHS0
-  タギツヒメ「緩い!」 
 
 タギツヒメはそれらを一振りで全て斬り、両断されたミサイルはタギツヒメに触れる前に爆破、タギツヒメが煙で見えなくなってしまいます
 
 翠「逃しませんッ!!」
 
 それでも私はその煙の中に突っ込み、手に握り締めたアームドギア...デュランダルを振り下ろします
 
 
 ギィンッ...!
 
 
 それを受け止めたのはタギツヒメ
 自身の身体から生成した刀には当然融合させたデュランダルの成分も含まれており、私のアームドギアも簡単に留めてみせました
 なら!
 
 翠「ダァァッ!!!」
 
 脚を僅かに開いて腰を落とし、タギツヒメを下から掬い上げるような形で押し上げ、さらにフライユニットにエネルギーを意図的に送り込みます
 するとタギツヒメの身体が持ち上がり、私とタギツヒメはそのまま天井を突き破って空へと真っ直ぐ飛んでいきました
 
 タギツヒメ「デュランダルにはデュランダル、これで勝ったつもりか?」
 
 鍔迫り合いのまま空に連れていかれているというのに、タギツヒメは悠々としています
 
 翠「少なくともっ、貴女を押すことは出来ましたっ!タギツヒメッ!」
 
 
 
 翠ちゃんコンマ下1
 タギツヒメコンマ下2
 (コンマが大きい方が優勢ですが、ゾロ目だった場合相手より数値が低くても優勢になります(まだ勝ちではありません))
 (両方ゾロ目なら大きい方が優勢となり、同じ数値なら引き分け続行です)
- 867 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/23(月) 03:49:42.04 ID:w/+M1H4d0
-  ここからいなくなれー 
- 868 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/23(月) 03:51:15.31 ID:0F6jpzKdO
-  \(^o^)/詰んだ 
- 869 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/23(月) 03:52:41.35 ID:w/+M1H4d0
-  ここまで運に見放されてると一周回って清々しいな…泣いていい? 
- 870 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/23(月) 04:15:32.27 ID:W8qsRCHS0
-  空中といえどまだ反撃をされていないだけでタギツヒメであればいつでも反撃出来るでしょう 
 しかしこの状態...デュランダル同士ぶつかり合っているうちは、それに集中せざるを得なくなるはず
 ここからどうにかしてタギツヒメの動きを...
 
 
 ピシッ...
 
 
 その時、私のアームドギアにヒビが
 
 タギツヒメ「所詮は贋作、紛い物...貴様の程度というものを知るがいい」
 
 
 バキンッ!
 
 
 翠「っ!!!」
 
 そして完全に刀身の中央の辺りから折れてしまいます
 
 タギツヒメ「高を括った愚かな娘」
 
 翠「くっ!」
 
 不味い不味い不味い不味い!一旦距離を!
 私は身を捩り、真下に方向転換しますが
 
 タギツヒメ「手遅れだ」
 
 
 ザンッ...!!
 
 
 タギツヒメの斬撃はフライユニットを、そして私の背中を大きく斬り裂きました
 
 翠「がッ...」
 
 力が抜け、糸が切れた人形のように私は落ちていきます
 
 タギツヒメ「意味もなく命を散らせ」
 
 
 
 コンマ下
 奇数 現実は非情
 偶数 終わりじゃない
- 871 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/23(月) 04:21:55.21 ID:LN0Bqgw0O
-  踏ん張れ! 
- 872 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/23(月) 04:33:19.75 ID:W8qsRCHS0
-  自然落下で来た道を戻るように本部の床にロクに受け身も取れずに叩き付けられた私は、反動でギアが解除され意識も飛びそうになってしまいます 
 
 『夏菜』「翠さん!」
 
 未来「翠ちゃん!」
 
 『夏菜』さんと未来さんが名前を呼んでくれたのがわかりましたが、もうそれに返事をする気力すらありません
 
 タギツヒメ「変わった依代を使っていると思ったが、中身がソレでは価値も無くなるというもの...次は誰が来る?」
 
 姫和「やはり貴様は私達で斬らねばならんようだな、タギツヒメッ!」
 
 可奈美「やぁっ!」
 
 
 
 安価下
 1 他の人の視点で続き(誰視点か記述)
 2 翠ちゃん視点続行
- 873 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/23(月) 13:14:46.84 ID:1Nj9y+OkO
-  『夏菜』ちゃん 
 
 お願いです何か救済措置か手心をください(ここ直近の天に見放されたコンマ運を見て)
- 874 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/24(火) 03:12:23.76 ID:fzn6fimQ0
-  ☆☆☆ 
 
 で〜れれ〜で〜でん!
 
 ☆☆☆
 
 
 『夏菜』「翠さん!翠さんッ!」
 
 タギツヒメと刀使の戦いに巻き込まれぬよう、『私』はまずギアが解除された彼女を回収した
 死んではいない、けれどそれも時間の問題
 背中の傷から血が止めどなく流れ、意識もすでに失われている
 何より大部分の肌が焼け爛れてしまっている...恐らくさっきのとてつもない熱を放っていたギア...デュランダルを模倣したイミテーターギアのせいだろう
 
 『夏菜』「ッ...」
 
 しかしこの戦場に医療班は入って来れない、アスクレピオスを使える『翠』さんはこの場にいないし、イミテーターを使える歌代さんを呼ぶわけにもいかない
 そして『私』が彼女を連れてこの場から去ることは、今日のタギツヒメは許してくれないだろう
 
 『夏菜』「ごめんなさい...終わるまで、絶対に死なないで」
 
 声はきっと届いていない
 もしかしたら、後でこの時もっと呼び掛けるべきだったと後悔するかもしれない
 でも、『私』は戦う
 
 『夏菜』「ここからは、『私』のターンです」
 
 『私』の友の戦いを、無意味で終わらせない為に
 
 
 
 どのギア?安価下1
 1 擬似ミョルニルで続行
 2 擬似ミョルニル(防人)
 3 擬似ミョルニル+ミョルニル
 
 どう戦う?安価下
 (翼さん、マリアさん、ネロさんの安否がはっきりしてしまう内容はry)
 (連携する場合翠ちゃんは現在戦闘不能、未来さんは戦闘可能か否か判定が入ります)
- 875 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/24(火) 03:19:17.43 ID:ca1Uf6h60
-  2 で 
 
 3は形見の砲剣?
- 876 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/24(火) 12:14:41.78 ID:9TK2XcPuO
-  未来さんにバリアユニットの機能を強化したフライトユニット2号機を貸与、最悪自分を巻き込んでもいいからタギツヒメに神獣鏡の攻撃を当てるよう頼む 
 
 装者の中では最弱の夏菜ちゃん、あらゆる奇策でタギツヒメを抑える作戦で行く
- 877 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/24(火) 18:45:24.99 ID:6pvIIsN0O
-  これ以上どうしろと…せめて歌唱石でコンティニューさせてくれ 
 どこぞのファウストの真似をしてドローンからの遠距離射撃で牽制かけたりワイヤー射出でタギツヒメを捕縛したり    兎に角ドローンやフライトユニットの武装を最大限に使って立ち回る
 翠ちゃんの突撃で目眩しは効くみたいだし閃光弾発射→撃ち抜くといった芸当とかどう?
- 878 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/24(火) 23:55:47.68 ID:2M0htlXoO
-  トイレと言って抜け出してたエルザが助っ人で加勢 タギツヒメに飛びかかる(加勢の理由はティキの仇+ボロ雑巾になった翠ちゃんを見て) 
 この隙にウェル博士に翠ちゃんの回収を要求、更に凍結ミサイルをタギツヒメに向けて発射
- 879 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/25(水) 01:21:13.51 ID:D0ZXZk/40
-  大破した決戦仕様のフライユニットを遠隔操作してラストシューティング決めてみたい 
- 880 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/26(木) 03:41:17.32 ID:fgG9WDrn0
-  迅移を使うタギツヒメに対して一撃一撃に時間がかかる槌は不利... 
 
 『夏菜』「楠さん、力を借ります」
 
 まだ使いこなせてはいなけど、やるしかない
 防人ギアに変わった『私』は銃剣の形となった擬似アームドギアを握り締め、タギツヒメに突撃しようとした
 
 未来「待って『夏菜』ちゃん!」
 
 そこに待ったをかけたのは小日向さん
 小日向さんは傷こそ治癒されていたけれど、風鳴宗家での戦闘との連戦もあってまだ回復出来ていないはず
 
 未来「私も行く」
 
 『夏菜』「無茶です」
 
 未来「だとしてもっ!」
 
 小日向さんはよろよろと覚束ない動きながらも、自身のアームドギアを杖のように支えに立ち上がる
 
 未来「さっき、任されたのに何も出来なかった、何もしなかった...このままじゃ終われないッ!」
 
 そこには普段の仲間の女子を怪しい目で眺めたり何かを想像して涎を垂らしている姿はなかった
 今の小日向さんは真剣そのもの
 恐らくここで無理にでも休ませ、確実にタギツヒメの動きを止められる時まで待ってもらうのが正解
 でもこの1年で随分絆されてしまった『私』は、彼女の覚悟を無視することは出来なかった
 
 『夏菜』「...コレを」
 
 未来「コレ...フライユニット?」
 
 『夏菜』「2号機です、以前より強化され現段階では翠さんに渡した物の次に性能が高い...小日向さんの補助にはなるでしょう」
 
 渡してしまった
 もう後戻りは出来ない
 
 『夏菜』「最悪『私』を巻き込んでも構いません、やるからには絶対に、タギツヒメに貴女の攻撃を当ててください」
 
 未来「...わかった、ありがとう『夏菜』ちゃん!」
 
 元々神獣鏡は空中浮遊が可能なギア、フライユニットの扱いにもすぐに慣れてくれるだろう
 
 『夏菜』《ごめんなさい夏菜...勝手に》
 
 夏菜《私でもそうしましたよ、我が身可愛さで躊躇しても負けては意味がない敵です》
 
 あぁ、そうだ
 だから絶対に倒す
 
 夏菜『夏菜』《《この身を掛けても...ッ!》》
- 881 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/26(木) 03:42:00.93 ID:fgG9WDrn0
-  ・・・ 
 
 刀使達は的確にタギツヒメの動きに対応していたが、段々と動きは鈍くなっていた
 聞けば写シも迅移も連続で使うには体力を酷く消耗するらしい
 とすればやはり『私』や小日向さんがするべきことはデュランダルを消し去り尚且つ刀使達が回復するまでの時間稼ぎをすることだろう
 
 可奈美「まだまだ...っ!」
 
 タギツヒメ「そろそろ戯れにも飽きてきたな...ん?」
 
 タギツヒメが衛藤さんから一度距離を取ったところに飛来する複数の影
 それは『私』が飛ばした小型のドローン隊
 
 エレン「動きを翻弄するんデスね!」
 
 薫(刀使)「よしそのままやったれ」
 
 窓が小さければ当て難い、タギツヒメは飛んできたドローン隊を鬱陶しそうに見ながらも斬ろうとはしてこない
 すぐに壊されても困るので助かった
 
 『夏菜』「行けっ!」
 
 
 ダダダダダッ!!!
 
 
 ドローン隊からの一斉射撃
 タギツヒメは剣の腹で弾丸を弾き回避していく
 タギツヒメに限らず荒魂には現代兵器はほとんど通じないと聞いていたけれど、ノイズと違いタギツヒメはその攻撃自体は受けるのを嫌うようだ
 それがわかれば十分
 
 『夏菜』「全員目を閉じて!」
 
 
 カッ...!
 
 
 一斉射撃がもうすぐ止むというタイミングで放たれた閃光弾
 小日向さんや刀使達はちゃんと目を瞑れただろうか、そんな心配を他所に、予め目を閉じておいた『私』はタギツヒメがいた位置に向けて銃剣を向け引き金を引いた
- 882 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/26(木) 03:42:42.05 ID:fgG9WDrn0
-  タギツヒメ「小賢しいッ!」 
 
 その声と共に酷く鋭い殺意が向けられたことに気付き身体が強張る
 否、殺意だけではない、タギツヒメ自身がその手で煩い羽虫を潰そうと『私』目掛けて斬りかかってきている
 
 計画通り
 
 タギツヒメ「...なるほど、我を捕らえようと考えたか」
 
 閃光弾の光が止むと、そこにいたタギツヒメは『私』に飛び掛かろうとした状態でいくつものワイヤーに絡め取られていた
 『私』に向かってくると予想してこうなるようドローンにワイヤーを射出させた結果だ
 
 『夏菜』「小日向さんっ!」
 
 未来「うん!」
 
 
 『閃光』
 
 
 準備万端だった小日向さんが身動きの取れないタギツヒメにビームを放つ!
- 883 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/26(木) 03:43:52.94 ID:fgG9WDrn0
-  タギツヒメ「見え透いた切り札を」 
 
 しかしそれを阻むようにタギツヒメの頭部からノロが排出された
 壁となったそれはビームを代わりに受け消滅する
 
 タギツヒメ「気に留めぬとでも!」
 
 ワイヤーが引き千切られ、タギツヒメがその場から消え、一瞬で小日向さんの背後に回った
 
 『夏菜』「不味いっ!」
 
 舞衣「振り出しに!」
 
 
 エルザ「やぁぁぁっ!でアリマスッ!!!!」
 
 
 そこへ飛び込んだのは桃色の髪に同じ色の犬耳を生やした少女
 
 未来「エルザちゃん!?」
 
 保護されているはずの錬金術師...エルザ・ベートだった
 
 タギツヒメ「貴様ぁ!」
 
 エルザさんはタギツヒメに抱き付きそのまま地面を転がる
 完全に意表を突かれたようでタギツヒメも避けられなかったらしい
 
 
 エルザ「あんな生意気でもティキは仲間でアリマした!それに...こんなわたくしめらにも手を差し伸べたお人好しがボロボロになるのを見て、何も思わないほど心まで怪物になったつもりはないのでアリマスッ!」
 
 タギツヒメ「くどいッ!」
 
 エルザ「がはっ...ッ、離さない、でアリマス...!」
 
 
 ロクな武装もせず、というか保護された際に着せられた囚人服のまま
 エルザさんは蹴られようとも斬られようともその手を離そうとはしなかった
- 884 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/26(木) 03:44:51.63 ID:fgG9WDrn0
-  ウェル「ちょっとトイレに、なんて見え透いた事を言うと思えば案の定...ご苦労な事ですねぇ」 
 
 『夏菜』「ウェル博士...貴方が彼女をここに?」
 
 ふと入り口の方を見てみると、そこにはウェル博士が
 翠さんが起きていれば「どういう風の吹き回しですか」とジト目で悪態を吐いていただろう...そうだ翠さん!
 
 『夏菜』「ウェル博士!翠さんを!」
 
 ウェル「どいつもこいつも僕の扱いが雑なことを反省しなさいよ!」
 
 そうは言いつつ動きは速い
 タギツヒメがエルザさんに苦戦している今なら翠さんの回収は容易だろう
 ウェル博士に任せ、『私』はタギツヒメの方に向き直す
 
 タギツヒメ「ふんッ!」
 
 エルザ「かふっ...」
 
 とうとうエルザさんに限界が訪れ、蹴り飛ばされてしまった
 でも貴女の頑張りは無駄にはさせません
 
 『夏菜』「発射っ!」
 
 フライユニットから発射した凍結ミサイルは、エルザさんに気を取られていたタギツヒメに命中
 身体の大部分と、特に足元ががっちりと凍り動きを止めさせる
- 885 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/26(木) 03:45:21.67 ID:fgG9WDrn0
-  未来「今度こそ、当たれェェェッ!!!」 
 
 
 『流星』
 
 
 放たれる先程よりもさらに強力な必殺ビーム
 
 タギツヒメ「同じ手はッ!」
 
 そして再び造られるノロの壁
 けれど今度は
 
 『夏菜』「食わせないッ!!」
 
 その壁に飛来する大きな物体
 それは翠さんに渡し、タギツヒメが斬った壊れ掛けのフライユニット
 
 タギツヒメ「っ」
 
 ノロの壁がフライユニットの爆発で崩壊し、タギツヒメがビームの前に無防備に晒された
 
 そして、神獣鏡の光がタギツヒメを包む...
 
 
 
 コンマ下
 奇数 デュランダル消滅
 偶数 デュランダル消滅+α
 ゾロ目 ???
- 886 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/26(木) 03:48:20.08 ID:15JHzNhe0
-  はい 
- 887 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/26(木) 04:27:25.36 ID:fgG9WDrn0
-  姫和「やった...のか?」 
 
 『夏菜』「少なくとも、これでデュランダルは消せたはず...です」
 
 つまり、第二ラウンドが待っている可能性が高い
 警戒を解かず煙が晴れるのを待つと
 
 
 タギツヒメ「...やってくれたなシンフォギア」
 
 
 そこに立っていたのはタギツヒメ...なのだが、様子がおかしい
 
 エレン「あれは!」
 
 舞衣「一体どういう!?」
 
 薫(刀使)「...マジか」
 
 白かった肌は薄橙に、髪は茶色掛かった黒、毛先は緑に
 そして頭や頬にあった荒魂本体に似た配色の装飾は消え失せ
 
 可奈美「人間の...女の子...?」
 
 その姿はまさに、人間の少女のようだった
 
 未来「どうして...タギツヒメって、人間だったの!?」
 
 姫和「馬鹿を言うな、そんなことはあり得ん!」
 
 小日向さんの推測は十条さんに即座に否定される
 敵が実は味方と同じ存在だった...フィクションではよくある展開だが、今回に限っては考え難い
 
 薫(刀使)「穢れが消えた...ってとこか?」
 
 タギツヒメ「然り、おかげで力を酷く抉り取られた気分だ...忌々しいことを」
 
 凶祓いの光...まさか神を相手に、その力の一端をも消し去った...?
 
 
 
 コンマ下
 奇数 でも別に会心とかはしてない(やや弱体化したのみ)
 偶数 ちょっと心も綺麗になった
 ゾロ目 それだけに留まらず
 
 (『翠』「ちょっとぉ!?これはいいの!?解釈違いどころの話じゃなくなるよ!?」
 
 女神「元々解釈違いの塊みたいなスレなので大丈夫です」
 
 翠「原作チートの神獣鏡関連だとどこまで出来るのかわからないんですよね」)
- 888 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/26(木) 07:46:28.57 ID:iqGWFo5c0
-  きれいなタギツヒメ 
- 889 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/27(金) 02:42:10.17 ID:oEhA4Vya0
-  タギツヒメ「だが...貴様ら相手ならば事足りる」 
 
 タギツヒメは刀...デュランダルではない事から本当にデュランダルは消滅させられたと思われる...を取り出し、『私』達を見回した
 
 タギツヒメ「これはハンデだ」
 
 穢れが消えてなお...というより、強制的に穢れを消し去ったが為にその精神自体に変化はなかったらしく、事を構える気のようだ
 
 薫(刀使)「ねねのようにはいかないか...そりゃそうだな」
 
 姫和「だがこれで貴様にも底が復活した、元よりそれ以上は考えていない、問題もあるはずもないッ!」
 
 タギツヒメ「良いぞ、今のうちに吠えておけ...さて、あちらはどうなったか」
 
 
 
 コンマ下
 奇数 波形
 偶数 爆発
 ゾロ目 虹色の竜巻
- 890 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 02:45:06.26 ID:MQK3rCic0
-  ほら 
- 891 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/27(金) 02:55:22.85 ID:oEhA4Vya0
-  その時、遠くから爆発音が聞こえた 
 
 『夏菜』「今の...」
 
 エルフナイン『風鳴宗家で大規模な爆発が起きたようです!その衝撃でドローンのカメラ映像も途絶えて...」
 
 ここまで聞こえるほどの爆発!?
 ただの戦闘でそんなことになるとは思えない
 それほど激化したのか、あるいは元々あの屋敷に爆弾が仕掛けられていたとか...
 
 
 
 安価下
 1 風鳴宗家に向かう
 2 このままタギツヒメと戦う
- 892 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 03:04:02.21 ID:e+5Fen2L0
-  1  未来とAIだけを向かわせるのは無理ですか? 
- 893 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 03:31:36.57 ID:OEWiHCx9O
-  どっちかっていうとそれ2じゃねえか! 
- 894 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/27(金) 03:47:54.36 ID:oEhA4Vya0
-  姫和「こちらに構うな!行けっ!」 
 
 通信は聞こえていなかったはずだが、十条さんは察したらしく『私』達に風鳴宗家に向かうよう促す
 けれど『私』は
 
 『夏菜』「...小日向さんのサポートお願い」
 
 AI『...それが『マスター』の意思なら』
 
 接続していた懐中時計型AIを取り外し、小日向さんに投げ渡した
 
 未来「『夏菜』ちゃん!?」
 
 『夏菜』「すぐに追い付きます、先に行ってください!」
 
 未来「でも...」
 
 AIをキャッチはしたものの、小日向さんは迷っている
 
 『夏菜』「早くっ!」
 
 未来「!...わかった、無茶はしないで!」
 
 そう言って、ようやく小日向さんは部屋を出ていった
 無茶はしないで...ここにいても風鳴宗家に向かっても、どちらにしても無茶はすることになっただろうに、それこそ無茶な話
 
 『夏菜』「今度は普通に行かせてくれて、ありがとうございます」
 
 タギツヒメ「我の力を僅かでも欠かせた褒美のようなものだ、貴様にはくれてやらぬがな」
 
 そのつもりもない、『私』がここを離れるのは、タギツヒメを倒した後だから
 
 姫和「どういうつもりだ」
 
 沙耶香「私達を信用出来ない?」
 
 『夏菜』「いいえ、これはただのわがままです」
 
 そう、ただのわがまま
 でもそれを通すからには、全力で彼女達刀使と肩を並べなければいけない
 
 
 芽吹《前を向きなさい、私達も付いている》
 
 
 あぁ、前を向こう
 間違っても今更やっぱり、なんてことはしない
 
 薫(刀使)「根性見せろよ、『夏菜』ッ!」
 
 『夏菜』「当然ッ!」
 
 
 
 誰視点にする?安価下
 (望ましいのは装者の誰か)
 (『夏菜』ちゃん続行も可)
 (翼さん、マリアさん、ネロさんは選択不可)
- 895 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 04:15:05.92 ID:tlHDWdxUO
-  『翠』ちゃん 
- 896 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/27(金) 04:51:15.64 ID:oEhA4Vya0
-  *** 
 捜索班の現場について
 
 発見したか否か
 翼さんコンマ下1
 マリアさんコンマ下2
 ネロさんコンマ下3
 
 奇数 無事発見
 偶数 発見ならず
 ゾロ目 ???
 
 
 シェム・ハの腕輪コンマ下4
 
 奇数 起動済み
 偶数 未だ起動せず
 ゾロ目 ???
 
 
 捜索班の中で負傷者コンマ下5
 
 奇数 あり(コンマ1桁の人数)(5より多い場合勿論全滅)
 偶数 なし
 ゾロ目 全滅
 
 (判定が多いので連投可とします)
 ***
- 897 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 04:52:11.49 ID:e+5Fen2L0
-  こわひ 
- 898 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 04:57:26.66 ID:qWj9+Cb2O
-  あ 
- 899 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 04:58:10.96 ID:qWj9+Cb2O
-  やっちまった… 
 
 もっかい
- 900 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 16:07:03.30 ID:8aciNULrO
-  セイッ 
- 901 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 21:02:44.09 ID:MQK3rCic0
-  ラスト 
- 902 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 21:21:14.77 ID:e+5Fen2L0
-  翠ちゃん屑運を引く天才ですね… 
 マリアさんセレナの所へ行ってしまうのか
- 903 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/28(土) 02:28:27.89 ID:e25JMDs2O
-  翼さん確保+腕輪は起動してないけどそれでもマイナスがデカすぎる 
 コンマ神は何処まで僕らを試す
- 904 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/28(土) 03:33:51.34 ID:ZfYMe/1k0
-  ☆☆☆ 
 
 で〜れれ〜で〜でん!
 
 ☆☆☆
 
 訃堂「その程度で世界を救うと宣っていたか、所詮は人の域を出ぬ果敢無き者共よ」
 
 訃堂さんの喝と共に全方位に放たれた発勁と錯覚するほどの衝撃波がドローンを触れずに破壊し余波が木々を揺らした直後
 『私』達5人は次々と地面に転がされていった
 
 『翠』「ぅ...ぁ...」
 
 
 
 最初こそ順調だった
 アルカノイズを倒していき、地下室の扉を鍵で開け、そこから虱潰しに探し回って翼さんだけでも見つけられたのだから
 やはり端末や通信機器、ギアは取り上げられていたけれど、なにより本人の無事が最重要
 ほんの少しばかり事態は好転したと皆思った
 
 
 翼『マリアは...胸を銃で撃ち抜かれ、その動かなくなった身体も処分を命じられた者達によって持ち出されてしまった...』
 
 
 酷く憔悴し切った翼さんの言葉を聞くまでは
 
 
 そこからはあまり覚えていない、誰も彼も冷静ではいられなかったから
 屋敷の奥の襖を開ければ、そこに待ち構えていたのは訃堂さん
 皆が...少なくとも切歌さんや調さん、それに『私』もなりふり構わず、それこそ気絶させるという当初の目的も忘れて全力を出そうとしたその時、訃堂さんは言った
 
 ここで多くのフォニックゲインを発生させればシェム・ハの腕輪は起動してしまうぞ、と
 
 
 
 そこからは数分もしないうちに今に至っている
- 905 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/28(土) 03:34:28.00 ID:ZfYMe/1k0
-  訃堂「腕輪の起動を恐れ手を抜いたか、あるいは...いずれにせよ、その結果がそれだ」 
 
 『私』達は...あの響さんでさえ...立ち上がれないほどに打ちのめされ、ギアも解除してしまっている
 もう一度ギアを纏おうにも肺が潰されたのかと思うほどに息がし辛く、声が出せない
 連れ出した翼さんもその目に光はなく、全てを諦めたような顔をして端に立ち尽くしていた
 普通じゃない...マリアさんの事があったからか、他にも何かあったのかはわからないけれど
 発見した時の状態から見て、身体ではなく心を傷付けられているようだ
 
 訃堂「神の力も、起動せぬ事には意味がない...恐らく不肖の息子が飛んでくるであろうが、歌えぬのなら意味も無し」
 
 そう、希望があるとすれば本部に戻った翠達と、ドローンが破壊されるまでは交渉用にカメラの付いたドローン越しにこちらの様子を見ていたししょー
 情けない話、このままにしろ捕まるにしろ、助けが欲しい...そう思ってしまうくらいには絶望的な状況だった
 
 
 
 安価下
 1 最後の力を振り絞ってテレポートジェム(本部に戻れますが1人で、です)(他の人もテレポートジェムを使うことにしたい場合成功するかは判定)
 2 とりあえず睨んでおく
 3 このまま倒れておく
 4 その他(記述)(派手な行動は不可)(マリアさんのその後、ネロさんの安否がはっきりしてしまう内容はry)
- 906 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/28(土) 03:48:39.75 ID:9iwu2Qrb0
-  4 翼の歌を否定しているのなら、どうしてあの時(Gの頃のスレぐらいにあった出来事)、翼のライブを見に来たのか聞く 
- 907 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/28(土) 04:06:44.52 ID:HJ24YZGkO
-  マリアさんェ…このスレだと散々な目にしか会ってないな  
 
 4  絶望に打ちひしがれているとフィーネでも勇者でもない誰かの声が脳内に響く
 《折角、手に入れたキューブを他人に渡すなんて馬鹿な子ね…》
 《面白い物を沢山見せてくれたお礼に力を貸してあげるわ。貴女が一番扱いやすい装備を想像しなさい》
- 908 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/28(土) 04:29:06.30 ID:gQvyC7zA0
-  え、マリア退場?マジで? 
- 909 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/28(土) 21:53:31.88 ID:DbJQLXdKO
-  4  翠「殿は私が務めます…響さん達は先に撤退してください」 
 覚悟の準備を決めた直後、クソジジイ側の黒服達が首の骨をへし折られた状態で周りに降ってくる
 
 ※誰がやったのかは不明
- 910 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/28(土) 22:58:30.81 ID:q7eMhPugO
-  今翠ちゃん関連のは流石に判定付きでは? 
 あと黒服もう一掃したはずだけどトドメ刺す感じなのか
- 911 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/29(日) 00:54:34.23 ID:ldkta5s6O
-  テレパシーを含め援護はサンジェルマンがやった事だと後に判明する 
- 912 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/29(日) 06:20:01.60 ID:tS0/nDsm0
-  《折角手に入れたキューブを他人に渡すなんて、馬鹿な子ね...》 
 
 
 
 『翠』「!」
 
 その時、誰かの声が脳内に響く
 翔子さん達でも千景ちゃん達でも、ましてフィーネさんでもない
 いや、それ以前にこの敷地内ではどういうわけか念話が封じられている
 ならばこの声の主は、神様であるネロさんですら突破出来なかったその障害を突破出来る実力者なのか
 
 
 《面白いものを沢山見せてくれたお礼に、力を貸してあげるわ...貴女が一番扱い易い装備を想像しなさい》
 
 
 あるいは、この世界の法則に支配されない存在なのか...
 
 どっちでもいい、今はこの状況を少しでも良い方に変えられるきっかけが欲しい
 縋れる藁があるのなら、それがどんな藁かなんて後回しだ
 
 『私』が想像するのは...
 
 
 
 想像したもの安価下
 (ちなみに声を発せられる程度に回復出来る効果もあると後の安価や判定がやや減ります)
 
 (翠ちゃん即復活か否かは申し訳ありませんが後に判定を挟ませていただきます)
 (また、翠ちゃんについては上記の通り、サンジェルマンさんについてはどうにかしますが、今後はその場にいないキャラの登場や活躍は内容によって判定を入れる場合があります、ご了承ください)
- 913 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/29(日) 11:57:02.61 ID:prkzQkOkO
-  >>909は翠じゃなくて『翠』でした    
 本当に申し訳ない、『』付け忘れてた
- 914 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/29(日) 12:00:16.71 ID:prkzQkOkO
-  あ、安価下でお願いします 
- 915 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/29(日) 17:18:28.86 ID:K9tItGe70
-  つまり翠ちゃんの復活判定は不要で合ってる? 
 安価は"特別な素材用いた刀身が特徴の片手剣"
- 916 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/29(日) 21:56:58.02 ID:ZKszMyD9O
-  アメノムラクモのXD…とも似てるけど違う、携えてるものは恐らくアメノムラクモ達の総称、トツカノツルギの全て 
- 917 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/30(月) 03:31:53.30 ID:3lVrnv6sO
-  (天叢雲剣は十束剣じゃ)ないです 
- 918 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/30(月) 03:56:29.24 ID:hl9KRZie0
-  そもそもその特別な素材の片手剣とやらが十束剣なのかもわからんのだけど元ネタそれであってる?この調子だとまた更新来ないんじゃ 
- 919 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/30(月) 23:54:35.14 ID:2AnrniCH0
-  かなり今更だけどマリアさんが翼さんのパパに代わって撃たれちゃったけどどうなるんだこれ 
 了子さんか記念品のお花が守ってくれてないかな
- 920 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/31(火) 02:44:06.83 ID:Ok503t6Q0
-  すまん天叢雲剣と天之尾羽張剣を混同した、アメノオハバリの方だな 
- 921 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/31(火) 02:56:39.00 ID:PWLSRlsR0
-  *** 
 >>913
 了解しました、翠ちゃん判定は見送りとなります
 ***
 
 
 ☆☆☆
 
 で〜れれ〜で〜でん!
 
 ☆☆☆
 
 
 エルフナイン「皆さん...っ、キューブが!?」
 
 通信が取れなくなってしまった捜索班の皆さん、そして今なお本部内でタギツヒメと戦っている皆さんの為に何か出来ることを
 そう思い何とか本部のコンピュータの復帰、及び通信の再接続を試みていると、手元に置いていたキューブが光り始め
 
 エルフナイン「消えた...?」
 
 そのまま忽然と姿を消してしまいました
 
 
 ☆☆☆
 
 で〜れれ〜で〜でん!
 
 ☆☆☆
 
 
 『私』が扱い易い装備であるソレの形を思い描くと、眼前に青く光り輝く何かが出現した
 
 それは水色のキューブ...何故かそれは重力に逆らい空中に留まっている
 そして『私』のポケットから2つ、屋敷の方からもう1つ勝手に飛んで来たギアペンダントがキューブの中に吸い込まれ
 
 『翠』「...!」
 
 最後に1つ、彼岸花の花びらが舞い降りた
 
 
 カッ...!
 
 
 より一層光を強めたそれは、一本の剣へと姿を変える
 
 訃堂「何だ...その光は」
 
 何だ、なんて聞かれたって『私』にだってわからない
 
 でもきっとこれは...反撃の狼煙だ
 
 
 
 どうやって話しかける(声を出す)?安価下
 (声を出せる程度の回復、欲を言うと立ち上がれるほどの体力回復が出来るようになれると楽です(片手剣を握った途端全回復というご都合も可能ですが後に代償判定有)
- 922 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/31(火) 03:31:00.81 ID:iBYQYUJ10
-  一呼吸置いて、気を落ち着かせてからアスクレピオスで回復…は無理? 
 謎の声曰く《陰で援護してる仲間が時間稼ぎしてる間に自力でどうにかしなさい。後はその仲間からの助言に頼る事ね》
- 923 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/31(火) 03:43:21.42 ID:iBYQYUJ10
-  体力回復してから話しかけるでしたね…はい  
 若しくは全快とはいかないけど、握ると徐々に再生効果があるとか
- 924 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/31(火) 04:53:40.15 ID:MfCM7jCVO
-  仲間ってサンジェルマン?謎の声さん内容ふわっとしてるから『翠』ちゃんの読解力が試される 
 安価下
- 925 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/31(火) 11:35:54.56 ID:YoJ1ta44O
-  ・今聞こえる謎の声=サンジェルマンではない誰か(恐らく某タコ) 
 ・今後聞こえる助言及び援護してくれてる仲間=サンジェルマン?
 
 個人ではこう見てる   安価下
- 926 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/04/01(水) 05:26:11.14 ID:WqHD9ie40
-  腕を上げる、というより動かそうとするだけで痛みと疲労感と吐き気が襲い、体力が底をつきそうになる 
 はっきり言ってしまえば顔を上げているの自体辛い
 それでも、ここで手を伸ばさなかったら絶対に後悔する!
 
 『翠』「...と...どっ...けぇッ!」
 
 少しでも自らを奮い立たせる為、血を吐きながら掠れた声を上げ、『私』は宙に浮くソレを掴んだ
 
 
 パァァ...
 
 
 すると、光が『私』の身体まで広がり始める
 そして少しずつ、けれど確実に『私』の身体に何かが起こっているのがわかった
 死んだ細胞が息を吹き返すような、エネルギーを無理矢理生成させられているような
 アスクレピオスを使ったときとはまた違った何かを強いるような感覚
 とにかく結論を言うと、枯渇していた体力も、傷だらけだった肉体も、徐々に徐々に再生されていっていた
 
 『翠』「ふぅ...っ!」
 
 喉はまだヒリヒリする、けれど話せないほどではないくらいには回復してきた
 
 『翠』「けほっ...殿は『私』が務めます...響さん達は先に撤退してて」
 
 響「っ!?」
 
 まだ立ち上がれてもいない状態で、掠れた声でそんな威勢のいいことを言ったところで説得力はないかもしれないし
 そもそも響さん達も撤退出来るほどの体力も残っていないだろうけど
 だからこれは、手を出すな...みたいな意味だ
- 927 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/04/01(水) 05:26:47.29 ID:WqHD9ie40
-  「と、取り押さえろ!」 
 
 「やつを訃堂様に近付けさせるなっ!」
 
 その時、どこに隠れていたのかあるいは見えていなかったのか、無力化し損ねたらしき黒服の人達が走ってきた
 不味い、まだまともに動けないこの状況で新手はっ
 
 「うぐっ...!?」
 
 「どうし...ぅっ!」
 
 しかし姿が見えなくなったかと思うと、泡を吹いた状態でやや上空から落ちてきた
 
 
 な、何だったんだろう今のは
 誰かの手助け?...てかあの倒れた黒服の人達なんか首の向きが...いや、うん、生きてる、きっと、多分...死なれると今回の作戦的にアレなのと幽霊になられても干渉出来ちゃうからアレだし...
 
 訃堂「...ふん」
 
 強烈な一瞬の出来事に逆に冷静さが戻ってきたよ
 
 
 《陰で援護している仲間が時間稼ぎをしている間に、自力でどうにかしなさい...後はその仲間からの助言に頼ることね》
 
 
 再び頭の中に響いてきた声
 陰で援護している仲間...まさか今のが...?
- 928 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/04/01(水) 05:27:15.55 ID:WqHD9ie40
-  いや、今はそれよりも 
 剣の向きを変え、地面に刺して支えにして立ち上がった『私』は、律儀にそれを待っていた訃堂さんを睨み付ける
 
 訃堂「立つか、その光がそうさせたか...だが意味も無し、所詮歌で世界は救えぬのだ」
 
 歌で世界は救えない...なるほど、ずっと見えなかった訃堂さんの奥底
 そこにはそのシンフォギアを全否定するような考えがあったってことか
 
 『翠』「...一つだけ、聞かせて」
 
 訃堂「良かろう」
 
 『翠』「そう思うなら...歌を否定するなら、何であの時翼さんの様子を見に来たの」
 
 思い出すのは、翠がクリスさんといた時に遭遇した時のこと
 こそこそと影に隠れるように、翼さんの収録を見に行っていた訃堂さん
 翠の視界越しに見えていたそれは、ただの感情表現に乏しいだけのお爺ちゃんの姿だった
 あの時のことは全て演技だったと、そう言うの...?
 
 訃堂「...」
 
 
 
 理由安価下
 (訃堂さんが翼さんの収録を覗きに来ていた理由をお願いします)
 (なお会心しそうな内容等のあまりに訃堂さんらしからぬ理由の場合虚偽、嫌味に変換されるか会心判定が入る場合があります)
- 929 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/02(木) 01:19:32.85 ID:kxiyl7Ib0
-  今一度翼が護国の鬼となり得るかを確かめに向かった 
 「…もはや翼は歌に身を投じおった。防人はおろか護国の鬼にすらたり得ぬ、なれば儂こそが護国の鬼となる他あるまい」
- 930 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/02(木) 01:23:05.73 ID:9MeY2Sw6O
-  あの時は翼にも装者にも期待を寄せてたけど後の決戦ともいえる戦いでの辛勝と翠ちゃんの酷使に失望した…的な 
 (vsネフィリム、キャロル、アダム)
 後は仲間が撃たれたというのに怒りすら向けてこない翼さんを見て
- 931 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/04/02(木) 04:46:56.70 ID:HYBxZObt0
-  訃堂「...期待を捨て切れなんだ、世迷言を貫く中で犠牲を出し続けたお前達シンフォギアに、そして何より翼に...だがそれは裏切られた」 
 
 訃堂さんは語る、これまでの胸の内を、何を見て何を思ったのかを
 
 訃堂「惑わしていたシンフォギアの死により自らを防人とし心を鍛えた翼であれば、と思い様子を見たが...もはや翼は歌に身を投じおった、あれでは護国の為の鬼はおろか防人にすら成れはせん」
 
 『翠』「護国...?」
 
 訃堂「翼だけではない、フロンティア事変、魔法少女事変、先日の神にも迫る人形との戦い...決戦とも言えるそれらはいずれも辛勝、それも中身は決まって変わらぬ猿の一つ覚え...そう、お前の酷使だ」
 
 その時、訃堂さんの目は『私』を...いや、その向こうに『私』じゃない私、翠を見ていた
 
 訃堂「絶望だ、儂は我が国に相応しき神の力に届きながら、それを抑止力として使うべき者が尽く軟弱になっていく様を見させられているのだからな...一度は腑抜けたとはいえ風鳴の血、翼に再び期待をしてはみたが結果はこの有様だ、自分が友だ仲間だとぬかす者が撃たれたというのにもはや怒りすら向けぬ」
 
 
 ギリ...
 
 
 思わず歯を食い縛り、拳は強く握られ爪が掌に食い込む
 この人は...最初から翼さんを怒らせる為に、奮い立たせる為にマリアさんを
 
 訃堂「なれば、儂こそが護国の鬼となる他あるまい」
 
 結局、そういう結論だよね
 
 『翠』「もういい...その護国の鬼ってのが何なのかは知らないしどうでもいい...そんなものの為にマリアさんを殺したお前を...『私』は絶対に許さないッ!」
 
 『私』の怒りに呼応するように『私』を包む光が変化していく
 
 剣を握る腕から肩、胸、脚...全身に光が集まって出来た装甲が装着されていった
 そのシルエットはアメノムラクモのエクスドライブモードにも似て
 
 
 
 コンマ下
 奇数 レッツバトル
 偶数 もう少し喋るお爺ちゃん
- 932 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/02(木) 21:16:38.08 ID:tNXRTHSZ0
-  ザラキ! 
- 933 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/04/03(金) 02:32:25.82 ID:W5TcbhS90
-  訃堂「!...ほう、やはり折れぬか...だが逝ったあやつもそこに転がっている者共も、所詮はお前に負担を敷いた存在、それを理解した上か?」 
 
 『翠』「私がいつもあぁなるのに『私』は思うところがないでもない、でもこっちはそういうの全部わかった上でやってるんだよ」
 
 この身を包む装甲...シンフォギアじゃない、けれどすごく似てる
 想像した中に潜在的にシンフォギアを思い浮かべていたからか、この世界がそうさせるのか
 
 訃堂「そうか」
 
 訃堂が懐から銃を取り出し、こちらに向け
 
 『翠』「ふっ...!」
 
 
 スパッ...
 
 
 『私』は身を低くして距離を詰め、その引き金が引かれる前に銃身を斬り落とす
 
 
 翼「アメノ...ハバキリ...」
 
 
 その際握られた剣...片手剣に重なるように異なる刃...アメノハバキリのアームドギアの幻が出現していた
 
 訃堂「斬ることを躊躇わぬか!その意気や良しッ!」
 
 『翠』「ハァァッ!!」
 
 そのまま串刺しにせんと剣を突き出す
 しかしそれは咄嗟に避けられ、伸ばした腕も掴まれてしまう
 
 訃堂「やはり『お前』の方が余程防人よ!」
 
 『翠』「何を馬鹿なッ」
 
 訃堂「いいやこれは伊達や酔狂ではないわっ!何故ならお前にも!」
 
 翼「ッ!それ以上言うなッ!!やめろッ!!!」
 
 
 
 訃堂「風鳴の血が流れているのだからッ!」
 
 
 
 ...えっ?
 
 
 動揺度コンマ下
 01〜25 嘘つけクソジジイ
 26〜50 へぇそう
 51〜75 そうなの!?
 76〜98 なん...だと...
 ゾロ目 戦闘不能レベルのショック
- 934 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/03(金) 02:35:58.92 ID:AfJELrgT0
-  ほああああ!! 
- 935 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/03(金) 02:40:15.42 ID:AfJELrgT0
-  もう悪いコンマ見ても驚かなくなったわ… 
- 936 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/04/03(金) 03:27:17.75 ID:W5TcbhS90
-  『翠』「...何...を...っ、アァッ!」 
 
 訃堂「ぬんっ!」
 
 何を言っているのかわからなかった
 違う、わかったからこそ、わかってしまったからこそ、『私』は今我武者羅に手を振り解いたのだ
 訃堂は焦ることもなく『私』の腕を離し後ろ向きに跳躍、屋敷の中まで退いたかと思うと、一振りの刀を手にして戻ってきた
 
 『翠』「『私』に...風鳴の、血が...?...う、嘘だっ!」
 
 剣を握る手が震える
 だって『私』は『蒼井翠』だ
 それに今までだってそんな話一度も!
 
 訃堂「嘘なものか、その身には間違いなく流れておる」
 
 『翠』「お、お父さんかお母さんがそうだってこと!?どっちかが親戚で、それで!」
 
 訃堂「否ッ」
 
 嫌だ、聞きたくない
 聞きたくないのに
 
 
 訃堂「『お前』の両親も妹も、血の繋がらぬ赤の他人...それこそが真実だ」
 
 
 手は耳を塞いでくれない
 
 『翠』「あ、あぁ...」
 
 
 ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
 
 
 
 コンマ下
 奇数 半狂乱モード(飛んで暴走の結果のみ後に判定)
 偶数 頼れる助っ人錬金術師
 ゾロ目 これ以上聞きたくないッ!
- 937 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/03(金) 03:32:55.93 ID:Aj5jPv+v0
-  すぐ変なコンマ引く〜 
- 938 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/04/03(金) 03:58:23.50 ID:W5TcbhS90
-  お父さんもお母さんも、よもぎも... 
 
 違う
 
 お父さんとお母さんとよもぎは家族だ
 
 
 
 『私』だけが、家族じゃない
 
 
 
 訃堂「この国に必要なのは防人ではなく護国の鬼ッ!」
 
 
 翼「『翠』ッ!乗るなッ!」
 
 
 訃堂「儂は死んで護国の鬼とならんッ!そして『お前』も」
 
 
 未来「響!皆!っ...『翠』ちゃん!?」
 
 
 
 訃堂「護国の鬼よォ!!!」
 
 
 
 コンマ下
 01〜30 本部にて拘束
 31〜60 乱入者(奇数なら無条件で無力化、偶数なら判定)
 61〜89 風鳴宗家にて拘束
 90〜98 訃堂死して護国の鬼に
 ゾロ目 さっきまで命だったものが辺り一面に
- 939 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/03(金) 11:03:56.85 ID:SKwDrKYDO
-  はい 
- 940 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/03(金) 19:31:35.42 ID:AfJELrgT0
-  訃堂のじーさんのコンマ運強すぎない?気のせい? 
- 941 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/04/04(土) 03:15:27.66 ID:+QeXk3Jz0
-  ・・・ 
 
 気が付くと、『私』は知らない部屋に倒れていた
 窓はなく、床も壁も天井も真っ白
 けれどいつか園子ちゃんと会った部屋のような雰囲気はなく、人工的に作られたものなのだとわかった
 
 『翠』「『私』は...」
 
 何故こんなところに、そう考えて思い出した
 
 『翠』「ぁ...あぁッ!あああぁぁっ!!!」
 
 信じたくない、でもきっとそれは真実なんだ
 『私』が家族だと思っていた人達は家族じゃなかった
 お父さんはお父さんじゃないし、お母さんはお母さんじゃない
 
 『翠』「よもぎ...」
 
 よもぎも、妹じゃない
 
 頭を抱えようとして、手が手錠のようなもので拘束されていることに初めて気付く
 後ろではなく前で拘束されている為それほど苦しくはないけれど
 見てみればすでにあのシンフォギアのようなもの...キューブが変化したらしき装甲も解除され、私服に戻っていた
 
 『翠』「捕まった...か...」
 
 あの後どうしたのかは正直よく覚えてない
 今は頭も冷えて冷静に...まだ色々飲み込めていないけど、少しは冷静になっている
 もうどうにでもなれ、と自暴自棄になれたらどれだけ楽なことか
 
 
 
 安価下
 1 とりあえず部屋の中を観察
 2 持ち物チェック
 3 その他(記述)(他の誰かが関わる内容は判定が入ります)
- 942 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/04(土) 09:30:15.38 ID:BEojK+Mt0
-  無難に1かな、コンマ挟むのも怖い 
- 943 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/04/04(土) 18:31:24.90 ID:+QeXk3Jz0
-  『翠』「あぁもう」 
 
 ダメだ、頭の中ぐるぐるするのに下手に落ち着いたせいで、このままジッとしてると腐りそう
 
 『翠』「...動こう」
 
 幸いあのキューブの装甲を纏ったからか傷もほとんど治ってるし、気を失ってた間に体力も回復してるし
 
 
 くぅ〜...
 
 
 ...お腹は空いてるけど我慢出来ないほどじゃない
 緊張感のない腹の虫にはベンチを温めていてもらおう
 
 『翠』「まずは部屋の中の観察かな」
 
 立ち上がった『私』は部屋を見渡した
 
 
 
 部屋の中で見つけた物安価下
 (窓はないものとします)
 (他の誰かが関わる内容は判定が入ります)
- 944 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/04(土) 19:31:42.16 ID:b8L7PXy20
-  風鳴家血縁相関図が置いてある 
- 945 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/04(土) 19:48:36.25 ID:CBYkbAm60
-  シンフォギア…ではない不思議な形をした首飾り 
- 946 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/04/05(日) 02:54:36.86 ID:YOHJPD+00
-  さっき確認した通り、やはり窓はない 
 ドアはあるけれど鍵がかかってる
 そして
 
 『翠』「...何もない場所にポツンと置いてあると、怪しいの通り越して罠にすら見える」
 
 部屋の中に落ちていたのは一冊の書物と首飾りのような物
 
 
 まずは書物...表紙には『風鳴家血縁相関図』と書かれている
 中身を見てみると、表紙に書かれた通りの内容だ
 
 『翠』「事実を受け止めろ...ってことかな」
 
 随分と陰湿な
 『私』だって翼さんやししょー、八絋さんに対して何かしらのマイナスの感情を持っている、なんて事はこれっぽっちもない
 風鳴家全体に対する好意的感情は訃堂に対する嫌悪を差し引いても十二分
 しかしそれはそれこれはこれというやつだ
 
 『翠』「...」
 
 相関図のインクが今に近づくにつれて新しくなっていく
 そして遂に訃堂、ししょー、八絋さんの名前が出てくる
 
 『翠』「あ...ここ...」
 
 さらにその下、翼さんの名前
 その隣...つまり翼さんの兄弟姉妹にあたる部分
 そこに一人分線を足そうとして、黒く塗りつぶされているところがあった
 
 ここが、『私』なんだろうか
 
 『翠』「...」
 
 
 次に、首飾り...ギアペンダントとは違うけれど、不思議な形をしている
 ただの特殊な形の装飾品...とは思えないし、仮にそうだったとしたら何故ここに置かれているのかという話だ
 これもまた聖遺物か何かなんだろうか
 
 『翠』「もしそうなら、使えてしまう気もするけど」
 
 自分で言うのも何だけど、『私』も翠もどういうわけかチートレベルで種類問わず聖遺物に適合し易い
 翠が転生者だからその恩恵にあずかってるだけだろうが
 
 『翠』「首に付けてみる...?」
 
 罠の匂いしかしないけど、あえて乗ってみるのも手ではある、何か起きるかもしれないし
 
 
 
 安価下
 1 付けてみる
 2 イベント判定
 3 その他(記述)(他の誰かが関わる内容は判定が入ります)
- 947 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/05(日) 03:02:33.89 ID:Z5PxUuTu0
-  3  首飾りは一旦懐にしまってから2 
- 948 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/05(日) 03:14:28.36 ID:rZfe+qt8O
-  キューブの力を貸してくれた謎の声と通信出来ないかチャレンジ! 
 相手側からしか一方的に通信出来なかったらしょうがないけど
- 949 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/04/05(日) 03:27:53.28 ID:YOHJPD+00
-  『翠』「...いや、やっぱやめとこう」 
 
 ゲームじゃないけど、この世界には所謂『呪いの装備』みたいなものは普通に存在するわけで
 そうでなくとも、罠にあえて乗って挙句突破出来ませんでした、なんて可能性は低くない
 根拠のない自信をいつでも沸き出せるほど『私』は『私』を信じてない
 
 『翠』「持っていくにしても、首には付けないでおこう」
 
 首飾りを懐に仕舞い、次は何をすべきか考えた
 何も起きず何も浮かばなかったら最終的にドアを、ダメなら壁や天井を蹴破れないか試すとして
 
 『翠』《...ねぇ、聞こえてるの?貴女には》
 
 『私』は名も知らない、キューブを使えと声をかけてきた存在に念話を飛ばしてみる
 届くかはわからないけど、何もしないよりは良いかもしれないから
 
 
 
 コンマ下
 01〜80 繋がらない
 81〜00 繋がる
- 950 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/05(日) 03:42:20.80 ID:Z5PxUuTu0
-  パオパ王は鈍足の杖を振った 
- 951 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/05(日) 03:43:53.67 ID:Z5PxUuTu0
-  また1足りねえじゃねえか! 
- 952 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/04/05(日) 03:50:43.18 ID:YOHJPD+00
-  『翠』「...うん、知ってた」 
 
 案の定返事は無し...というか、届いてない気がする
 もしかして一方通行の念話しか出来ないとかなのかな
 
 『翠』「届いてても、応えてくれる気もしないけど」
 
 何となく、そんな相手のように感じた
 なんならキューブが本当にメンタルなやつなら相手の正体も予想出来なくもないくらい
 
 
 
 コンマ下
 01〜25 特になし
 26〜50 サンジェルマンさん
 51〜75 黒服
 76〜98 訃堂
 ゾロ目 ???
- 953 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/05(日) 06:55:40.22 ID:wkOPKXWDO
-  はい 
- 954 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/05(日) 10:37:22.63 ID:lCdMvhmXO
-  良い展開に傾くゾロ目である事を祈ります…もう悪い方向に動く展開は見たくないゾイ 
- 955 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/05(日) 12:08:39.94 ID:Z5PxUuTu0
-  ここ最近はコンマ運に見放されてるから辛いよね 
 というか訃堂のじーさん強すぎる デンじーかよと錯覚する
- 956 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/05(日) 19:00:43.53 ID:naysHQXVO
-  どう足掻いても絶望というか無駄感ある 
 リアルにバラルの呪詛取り憑いてるよね、このスレ
- 957 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/04/06(月) 02:28:33.69 ID:EygzGEFK0
-  ・・・ 
 
 
 くぅ〜...
 
 
 あれから暫く待ってみたけど進展は無し
 もしかしてこのまま食事とかも出してもらえないのか...いやだしてもらえる可能性の方が低いのはわかってるが
 
 『翠』「本格的に空腹が意識しちゃうレベルに...」
 
 ...いっそ腕でも齧ってみるか
 アスクレピオス取り戻せれば治せるし取り戻せなければどうせ死ぬんだろうし
 
 『翠』「...待て待て待て」
 
 人間飲まず食わずでも3日は保つと聞いたことがある
 つまりあと2日はセーフ...あれ、そらもそも今って何日目?
 というか最後に食べたのお昼?夕飯?
 
 『翠』「一回気になり出すと止まらない...」
 
 これも一種の現実逃避なんだろうか
 普段ならこの程度の空腹なんてそこまで気にならないのに
 
 ショックが大きかった、精神的に疲れた
 時間が経てば経つほどジワジワと聞かされた真実が浸透してきて、理解してしまう
 
 『翠』「はぁ...」
 
 こんな事、生きてて遭遇するとは思ってなかった
 翠が来てからの事も全部そうと言えばそうだけど、今回に関してはまるっきり『私』の事だもん
 
 『翠』「よもぎ...」
 
 あの日...よもぎとりっちゃんが帰ってこなかったライブの日
 『私』も一緒に行っていれば、こんな真実知らずに済んだのかな
- 958 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/04/06(月) 02:29:09.56 ID:EygzGEFK0
-  もしかして、あの日からずっとお父さんもお母さんも『私』を恨んでいたのかな 
 実の子のよもぎじゃなく、『私』が死ねば良かったのにって
 ...ううん、お父さんもお母さんもそんな人じゃない、自惚れるわけじゃないけど、与えられていた愛情は嘘じゃなかったと思う
 
 でも、そこに差は本当になかったの?
 
 よもぎの為に...よもぎを生き返らせる為に文字通り命を掛けて研究をするような両親だった
 
 『私』が死んでも、同じように必死になってくれたはずだって本当に言い切れる?
 
 『翠』「...わかんないよ」
 
 わかんない、そんなこと
 だって『私』はお父さんとお母さんの子じゃなくて
 その事は教えてもらえてなくて
 
 大体風鳴家に生まれたのに、その存在を血縁相関図からも消された『私』って何なの?
 
 捨てられて...何も知らずに、まるで全部を失ったみたいに塞ぎ込んで
 
 元々何も...『私』には何もなかったのに
- 959 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/04/06(月) 02:30:06.92 ID:EygzGEFK0
-  最初から一人ぼっちだったんだ 
 勘違いしてたんだ
 何もないのに、持ってると勘違いして、失くしたと勘違いして
 
 『翠』「...何でここから出ようと思ったんだっけ」
 
 ここを出て、それで何になるんだろう
 もうわかんないや
 家族を失って、自分の過去も偽りだと知って、あと残ったのは『私』という存在だけ
 
 
 翠『仲が良いといっても根本的には同じ人ですから』
 
 
 あ...何だ、それも違った
 
 『翠』「はは...『私』の代わりもいるんじゃ、『私』の存在もいらないじゃん」
 
 なら別に『私』が帰る必要なんてないや
 そもそも帰る場所だって勝手に思ってただけで、『私』に帰る場所なんて...
 
 
 
 ザンッ...ドゴォォンッ...!
 
 
 
 その時、ドアに斬り込んだような線が走り、室内に吹き飛んできた
 
 『翠』「なっ...な、何、何なの?」
 
 急な事過ぎて腰が抜けてしまった『私』は、ドアが取っ払われた入り口の方に顔を向ける
 そこにあったのは
 
 
 
 マリア「ふぅ...ビンゴ、この部屋で合ってたみたいね」
 
 ネロ「派手に動くと傷が開きますよ...無事ですか?『翠』さん」
 
 
 
 音信不通だった仲間と、死んだと聞かされていた仲間の姿だった
 
 
 安価下
 1 風鳴家探索
 2 脱出を試みる
 3 とりあえず会話
 4 その他(その場にいないキャラの登場や活躍は内容によって判定を入れる場合があります、ご了承ください)
- 960 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/06(月) 02:33:08.04 ID:3lKuK7fu0
-  3 
- 961 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/04/06(月) 02:47:51.60 ID:EygzGEFK0
-  『翠』「...なっ、へ、ぁえ?」 
 
 マリアさんと、ネロさん...?
 
 頬をつねろうとして手錠が付いていることを思い出した『私』の両手は、変な高さで止まってしまっている
 
 マリア「平気よ、傷なんてそもそも開きようがないじゃない塞いだんだから」
 
 ネロ「言葉の綾です、というか侵食が進むのは傷開くのよりまずいですからね?」
 
 これは幻覚か何かだろうか
 ネロさんはともかくマリアさんがいるなんて
 
 『翠』「ネロさん無事...っていうかマリアさん、死んだって...あ」
 
 そっか、なるほど、そういうことか
 
 『翠』「2人とも幽霊」
 
 マリア「じゃないわよ」
 
 
 
 何話す?安価下
 (『翠』ちゃん、マリアさん、ネロさんの会話内容について)
 (その場にいないキャラの登場や活躍は内容によって判定を入れる場合があります、ご了承ください)
- 962 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/06(月) 02:53:17.38 ID:W8TRaQ+fO
-  マリアさんに傷を塞いだというのはどういう事なのか、ネロ様は何故今まで連絡取れなかったのか聞く 
- 963 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/06(月) 03:03:33.97 ID:3lKuK7fu0
-  とりあえず手錠の破壊をお願いしよう 
 倒れてた装者の皆は逃げる事が出来たかな?
- 964 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/06(月) 22:50:05.07 ID:j8X+rNybO
-  じーさんに言われた事、両親やよもぎと血の繋がりが無い事を話すと 
 「血の繋がりが無いだけで家族との思い出や愛が偽りだなんて絶対に有り得ないわ。私が保証するから今はすべき事を考えなさい」と勇気付けられる
- 965 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/04/07(火) 03:56:41.64 ID:xKKD9BSB0
-  ネロ「まず...手錠は邪魔ですよね?」 
 
 『翠』「あ、はい」
 
 マリア「ジッとして、鍵は持ってないから乱暴に行くわよ」
 
 
 ガシャンッ
 
 
 『私』の推理も腕の手錠もバッサリと切り捨てられ
 どんどん『私』を置いていくように進む物事に、困惑を隠せなかった
 
 『翠』「あ、ありがとう...じゃなくて!だって撃たれたって...」
 
 マリア「えぇ、でも傷は塞がったししばらくは問題ないわ」
 
 大アリだわ!と突っ込みたかったけど残念ながらそこまでの元気はない
 
 『翠』「えぇっと...塞がったって、何、どういう事?どうやって?」
 
 まさか『私』が寝ている間に翠にアスクレピってもらったのだろうか
 それとも傷が塞がるくらい長い期間気を失っていた...いや、ネロさんがさっき不穏なこと言ってたしそうじゃない気がする
 
 マリア「見せた方が早いわね」
 
 『翠』「なぁ!?///...えっ?」
 
 そう言ってマリアさんは服の首回りの部分に手をかけグッと下げ、胸元を見せてきた
 健康的な肌に小さく一部...恐らく撃たれた箇所...が筋肉が集まったかのような不自然に盛り上がり、黒く変色している
 どこかでこの皮膚の感じ、見たことがあるような
 
 『翠』「ネフィリム...?」
 
 そうだ、ネフィリムの皮膚
 例えばこの世界でも原作同様変化させていた糞眼鏡の腕のように
 
 ネロ「応急処置、にしては少々強引でしたが」
 
 『翠』「まさか、ネロさんの?」
 
 ネロ「えぇ、私のネフィリムの部分を一部移植しました」
 
 ...言葉が出ない
 ただ、とんでもなく無茶なことをやらかしてることだけはわかった
- 966 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/04/07(火) 03:57:22.28 ID:xKKD9BSB0
-  マリア「同意したのは私だし、一命を取り留められたのだから結果オーライよ」 
 
 『翠』「えぇ...元気そうならいいけど...いや良くないけど」
 
 
 聞けばネロさんがマリアさんを見つけた段階ですでに危うかったらしい
 
 弾丸は幸い急所を外れて貫通していたけれど、心臓に傷がついていて
 で、かつて響さんの身体とガングニールが融合して身体機能を成立させていたのを思い出したネロさんが、ネフィリムの一部を融合させて傷の治療の代わりにするという提案をしたとか
 
 
 『翠』「つまりマリアさんは今、ネフィリムの融合症例...と」
 
 マリア「そういうことね」
 
 ネロ「とはいえ融合症例の危険性は響さんの時にはっきりしています、本当ならこんな急ごしらえ、すぐにでも神獣鏡、アスクレピオスのコンボで治してほしかったところですが...」
 
 ともあれ無事なら最低限セーフだ、うん、セーフということで
- 967 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/04/07(火) 04:01:04.90 ID:xKKD9BSB0
-  『翠』「でも本当に良かった...ようやく見つけた翼さんにはマリアさんが死んだって聞かされるし、ネロさんには相変わらず連絡が取れないし...あぁっ!」 
 
 ネロ「はい」
 
 『翠』「ネロさん!」
 
 ネロ「はい」
 
 『翠』「はいじゃないよ何で連絡取れなかったの!念話はともかくここに来てからはむしろすぐに合流してもよかったじゃん!」
 
 2人が無事だとわかり安心した途端、今まで心配だった部分を一気に思い出し
 それが半ギレで口から出てしまった
 
 ネロ「ここの屋敷、念話を始めとした神性関係のものを制限するような空間になっているんです、恐らくはあの金の腕輪の強大な力が空間に干渉してるんでしょうが...なので私の力も大分セーブされています」
 
 どの辺がセーブされているのかはそれを聞いただけではよくわからないけど
 
 『翠』「でも、通信機は普通に使えたね?ここ...『私』達が来た時には通信出来たはずじゃ」
 
 
 
 コンマ下1
 奇数 通信機を壊されていた
 偶数 通信出来ない事情があった
 ゾロ目 通信機持ってない
 
 ちなみに風鳴宗家にいた他の装者コンマ下2
 奇数 捕まってる
 偶数 逃げられてる
 ゾロ目 ???
- 968 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/07(火) 04:08:48.03 ID:7ALAEerw0
-  あ 
- 969 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/07(火) 08:01:14.19 ID:3tf8MrCK0
-  f 
- 970 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/04/08(水) 04:03:23.27 ID:53P5den/0
-  ネロ「通信機、あったにはあったんですが...」 
 
 『翠』「!」
 
 そう言ってネロさんが取り出したのは通信機の残骸
 真ん中のあたりから切断され、完全に機能を停止しています
 
 ネロ「ここに来る途中破壊されまして...それに、マリアさんの無事を風鳴訃堂に悟られるのもまだ避けなければいけませんでしたから」
 
 そういうことなら仕方ない、かな...
 
 マリア「それより早くここを離れるわよ、風鳴訃堂が翼の次に目を付けた『貴女』はともかく他の皆はいつまで無事かわからないもの」
 
 ネロ「経験者は語る、ですね」
 
 『翠』「皆...待って!皆って...あの後響さん達はまさか!」
 
 確かに逃げられるくらいに回復出来ていた人はいなかった
 翼さんは無事だったけど戦意は喪失していたし、最後の最後、未来さんの声が聞こえた気もしたけど...
 
 ネロ「えぇ、ここに来ていた皆さんは今、捕まっています」
 
 サッと血の気が退く
 
 
 『私』のせいだ
 『私』があの時取り乱さず訃堂を倒せていれば
 皆を確実にここから連れ出せていれば
 
 『私』が自分のことに気を取られたから、周りが見えていなかったから
 
 
 マリア「さぁ、皆を探すわよ...『翠』?」
 
 
 今日だけじゃない、いつも『私』が身勝手に動くとろくな事がない
 
 
 『私』が月を壊したから、世界は大変なことになった
 
 
 『私』が絶望したから、翠が転生することになった
 
 
 『私』がツヴァイウイングに興味を持ったから、よもぎとりっちゃんは死んだ
 
 
 『私』が捨てられたから、お父さんとお母さんを巻き込んだ
 
 
 『私』が生まれたから
 
 
 マリア「『翠』っ!」
 
 『翠』「やめてっ!」
- 971 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/04/08(水) 04:04:01.96 ID:53P5den/0
-  ここで『私』が動いてどうなる 
 きっともっと状況は悪くなる
 だから皆死んだ
 お父さんもお母さんもよもぎもりっちゃんも
 
 
 訃堂『そして『お前』も、護国の鬼よォ!!!』
 
 
 『翠』「『私』が生まれたからッ!」
 
 『私』が殺したんだ
 皆を殺す『私』は人間じゃないんだ
 
 『翠』「『私』は鬼...怪物だから...あぁ、だから『私』は捨てられたのか...」
 
 腑に落ちた
 全部わかった
 怪物がいたら、いい事があるはずがない
 だから捨てられて、なのにそれを拾ったお父さんとお母さんは、それを怪物と知らなかったよもぎとりっちゃんは、怪物に殺された
 
 何だ、何もかもはっきりした
 
 『翠』「『私』は行かない...『私』が行ったら、また皆が死んj」
 
 
 ネロ「せいっ」
 
 『翠』「モゴっ!?」
 
 何か口の中に突っ込まれ...あ、甘い...
 
 『翠』「んぐっ...っはぁ、はぁ...クッキー...?」
 
 ネロ「舞衣さん特製のクッキーです、お腹が空いてる時は思考が飛躍しまくりの支離滅裂になるものですから」
 
 
 くぅ〜...
 
 
 そういえば、酷く空腹感を感じてたんだった
 中途半端にクッキー一枚を口にした途端、よりお腹が空いてしまったけど
 
 ネロ「まぁあの取り乱した方はそれだけなのか怪しいですが...落ち着きました?」
 
 『翠』「うん、ありがとネロさん...」
- 972 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/04/08(水) 04:04:58.75 ID:53P5den/0
-  危うくまたドツボにハマるところだった 
 それだけ、『私』にとってよもぎ、お父さん、お母さんが家族じゃなかったことがショックだったってことだ
 
 マリア「...『翠』、『貴女』何を吹き込まれたの?」
 
 『私』が落ち着いたのを見計らい、隣に座ったマリアさんは尋ねてきた
 なるべく威圧的にならないように、優しく
 
 『翠』「...『私』に、風鳴家の血が流れてるって...お父さんもお母さんも本当の親じゃない、よもぎとも血が繋がってない...3人共、赤の他人だって」
 
 『私』は、訃堂に言われたこと、『私』が思ってしまったことを話す
 家族だと思っていた人達は家族じゃなくて、本当の家族には捨てられていて
 『私』の何もかもが嘘の上に成り立った空虚な妄想でしかなかったことを
 
 マリア「そういうこと...」
 
 マリアさんはそれを静かに聞いてくれていた
 
 マリア「...私には、3つの家族があるわ」
 
 『翠』「...3つの、家族?」
 
 マリア「ずっと昔から、小さい頃から一緒の肉親で、大切な妹のセレナ...血は繋がっていないけど、同じ物を食べ同じところで暮らし同じ時を過ごした調や切歌、マム、レセプターチルドレンの皆...それに、まだ出会って少ししか経っていないけれど、同じものを目指し支え合う仲間達」
 
 親指、人差し指、中指と数えていく
 最後の一つを数えた時には「『貴女』達のことよ」と付け足した
 
 マリア「血の繋がりが無いだけで家族との思い出や愛が偽りだなんて絶対にあり得ないわ、私が保証する」
 
 マリアさんは多くを語らず、結論を纏める
- 973 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/04/08(水) 04:05:28.57 ID:53P5den/0
-  マリア「もし納得が行かなくても、必ず分かる時が来る...よく思い出しなさい、家族との記憶を」 
 
 『翠』「...よもぎ...お父さん...お母さん...」
 
 マリア「だから、今はすべき事を考えなさい」
 
 よもぎは、お父さんは、お母さんは...
 
 『翠』「...まだ折り合いは付けられてない、でも...うん、マリアさんのこと、信じるよ」
 
 マリアさんにとっての家族がマリアさんを家族だと思っていたとして、『私』にとっての家族も『私』を家族だと思っていたと、すぐには信じられない
 でも、少なくとも『私』は『私』にとっての家族を、家族だと思っていた
 
 うん、これは間違いなく本当だ
 
 『翠』「考えるのは、後にする」
 
 
 
 安価下
 1 皆を探す
 2 その前に何かする(記述)(その場にいないキャラの登場や活躍は内容によって判定を入れる場合があります、ご了承ください)
 
 (『翠』「...待って今食べさせたクッキーいつの!?」
 
 ネロ「大丈夫です以前対決の後に貰った物ではありません、ここに潜入する直前に新しく貰った物です」
 
 『翠』「だとしてもだよ!それ何日前だと思ってんの!?えっ大丈夫なのコレ食べて!?」)
- 974 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/08(水) 11:44:15.30 ID:xbqRSJ+kO
-  2  謎の声からの贈り物であろう首飾りをネロ様に見せてみる 
 見てもらってる途中、一方通行の念話で《通りすがりの観測者からのささやかな贈り物よ…有り難く使う事ね》
- 975 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/08(水) 14:03:33.42 ID:yzP84XEo0
-  おじいちゃんのコンマ運強すぎて色々きついよぉ… 
 
 2 探すついでに取り上げられてるならギアも取り返さなきゃ
 2人に予めギアを奪還してるか聞いてみる
- 976 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/08(水) 18:24:17.19 ID:WYQTm+v50
-  翠がマリアに抱き着き胸に頭をグリグリ押し付ける 
 『翠』「大きくて柔らかくて気持ちいい」
- 977 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/08(水) 19:20:50.00 ID:3ku92LhvO
-  ママリアさん… 
- 978 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/08(水) 21:53:30.37 ID:DBIEwOn2O
-  元親衛隊のお二人救援に来てくれないかな 
 別行動とってた理由やどの時期に来たのかも知りたい
- 979 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/04/09(木) 03:29:52.04 ID:sJO9LlTH0
-  受け止めきれず、抱えきれない真実は 
 それでもいつかは向き合わなくちゃいけない
 でも今は、そのいつかじゃないし、そのいつかであっちゃいけない
 必要とあらば現実から目を逸らし、忘れたふりして笑わなきゃ
 それが今なんだ
 
 『翠』「...でも」
 
 十分なんて言わない、五分も使わないから
 
 『翠』「ごめん、マリアさん...」
 
 ほんの少し、切り替える時間をください
 
 マリア「...えぇ、いいわよ、いらっしゃい」
 
 両腕を広げてくれたマリアさんに、『私』は半ば倒れ込むように正面から抱き付いた
 
 暖かい...それに、甘い匂いもする
 
 お腹に顔を埋める形になった『私』の頭の上には、マリアさんの弾力のある優しさが乗っかる
 
 
 ...むふぅ
 
 『翠』「...大きくて、柔らかくて、気持ちいい」
 
 ネロ「『翠』さん...『貴女』って子は」
 
 マリア「『翠』、『貴女』実はもうあんまり引き摺ってないでしょう」
 
 『翠』「そんなことない、こうやって心の傷を癒してるんだよ」
 
 だから2人ともそんな呆れたような声を出さないでほしい
- 980 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/04/09(木) 03:32:13.70 ID:sJO9LlTH0
-  ・・・ 
 
 マリアさんの優しさを堪能...もとい、マリアさんに甘えさせてもらった『私』は大分気持ちが楽になっていた
 そもそもの話、マリアさんとネロさんの無事がわかった時の安堵が少なからず『私』のショックを和らげてくれていたのだから当然とも言える
 
 ネロ「さて、行きますか」
 
 『翠』「あぁ待って!いや行きながらでもいいんだけども」
 
 ふと例の首飾りのことを思い出した『私』は、ネロさんなら何か分かるのではないかと思いそれを取り出した
 
 『翠』「コレ、何なのかわかったりしない?」
 
 ネロ「コレは...」
 
 首飾りを受け取ったネロさんはソレを色々な角度から観察し始める
 
 マリア「その首飾りは?」
 
 『翠』「『私』にもよくわからなくて...」
 
 罠なんじゃ、とも思っているけど実際どうなのだろう
 不可思議な現象には身に覚えがあるからその類という可能性も捨てきれないし...
 と、その時
 
 
 《通りすがりの観測者からささやかな贈り物よ...有り難く使うことね》
 
 
 聞き覚えのある声が、『私』の脳に届いた
 
 『翠』「っ!?」
 
 マリア「『翠』?」
 
 『翠』「い、いや何でもない」
 
 念話はそれだけ言い残し途切れてしまう、『私』から繋げようにも繋がらないし
 
 『翠』「何なの...?」
 
 
 
 首飾りについて安価下
 (名称や特徴、どのような効果があるか等)
 (『翠』「元ネタに心当たりがあればそれになるんじゃないの?」
 
 女神「そういうのが来たらその時考えます」)
- 981 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/09(木) 03:50:13.05 ID:ZpGfIehY0
-  先の戦いで披露した複合?シンフォギアのデータが含まれてる 
 但し聖遺物とは別の素材を使ってるので(歌では)XDのような性能を引き出せない
 
 …あれ?そういえば翼さんのシンフォギアどうなった?
- 982 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/09(木) 04:23:15.39 ID:UmckcER0O
-  見た目はロケットペンダントのような感じでお願いします。名前は他の人に委ねる 
 アルカノイズに対するバリアはあるけど色々使い勝手が違う
- 983 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/04/10(金) 03:37:27.33 ID:PrAGYmv50
-  ネロ「専門ではないのでそういう視点からのことはわかりませんが、少なくとも聖遺物ではないようですね...聞いてます?」 
 
 『翠』「あ、うん聞いてる」
 
 謎の声の言葉に一人頭を悩ませている間に、ネロさんなりの解析は済んだらしい
 
 ネロ「続けますよ...どちらかというと近代的、あるいは近未来と言ってもいいような構造です」
 
 マリア「見た目は変哲なロケットペンダントのように見えるけれど、シンフォギアのようなもの、ということ?」
 
 ネロ「そういった側面もありそうですが、むしろコレの本来の用途は記憶装置...起動させてみないことには詳しいことはわかりませんが」
 
 『翠』「そこは神様の『特別な眼』的な能力で読み取れたりしないの?」
 
 ネロ「ホルスか何かと勘違いしてません?まぁ少しくらいなら読み取れますけど」
 
 出来るんだ...
 
 ネロ「といってもせいぜいここに何本かの剣のデータのようなものが含まれていること、さっきも言った通り聖遺物ではない為仮に起動させてもフォニックゲインによる効果は期待出来ないこと、それでいて独自のアンチアルカノイズコーティングが施されている...と、こんなところですかね」
 
 マリア「アンチアルカノイズコーティング...それもシンフォギアとは勝手が違うとなると、おおよそ普通の人間が完成させられるとは思えない...錬金術師絡みということかしら」
 
 『翠』「...」
 
 さっきの謎の声の言ったことを考えれば、恐らくその予想はハズレだ
 中にある何本かの剣のデータというのも思い当たる節があるし、この首飾りを寄越したのがあのキューブをこの世界に混入させた何者かと同一人物と考えて差し支えないだろう
 
 ネロ「使うかどうかは任せますが、慎重に考えた方がいいかと」
 
 『翠』「うん、ありがとうネロさん」
 
 あの謎の声が『私』にどうしてこれほど手厚くしてくれるのかはわからない、というか味方なのかもわからないけど、この首飾りに対しての不信感は最初ほどではなくなった
 勿論ギアが一番信頼出来るのには変わりないとして、コレも使うべき時が来たら使わせてもらおう
 
 『翠』「ん?ギア?...そういえばギアって今どこに」
 
 
 
 コンマ下
 奇数 すでに回収済み
 偶数 未だ見つからず
- 984 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/10(金) 03:46:02.59 ID:k5VeYyst0
-  勝たせてください 
- 985 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/04/10(金) 03:55:07.14 ID:PrAGYmv50
-  マリア「抜かりはないわ」 
 
 ネロ「既に回収済みです」
 
 そうして宝物庫から取り出される『私』や捕まった他の皆のギアペンダント
 良かった、さっき助けに来てくれたマリアさんはギアを纏っていたから良いとしても『私』はギアを取り戻すまで生身で戦う展開なんてなかったんだ
 いやその場合は容赦無く首飾り使うけど
 
 『翠』「...ということは、2人は『私』や捕まってる皆よりギアを選んだってこと?」
 
 マリア「違っ、違うわよ!?」
 
 
 
 コンマ下
 奇数 キューブも!
 偶数 キューブは見当たらない
 ゾロ目 キューブも、何なら腕輪も
- 986 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/10(金) 04:14:16.58 ID:WhKpbDT4O
-  はいよ 
- 987 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/10(金) 04:23:34.83 ID:WhKpbDT4O
-  これ最悪翼さんに融合合体したギアを渡す事になるのだろうか… 
- 988 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/04/10(金) 04:37:35.05 ID:PrAGYmv50
-  『私』が受け取ったギアはアメノムラクモ、アスクレピオス、イミテーター、ミョルニル、神獣鏡、フォーク、レーヴァテイン、わっしーセットの8つ 
 改めて見ると多い...が、これで全部じゃないあたり持ち過ぎだと『自分』でも思う
 
 『翠』「『私』のは他には無かった?それか水色のキューブみたいなのとか」
 
 ネロ「いえ、探しましたがどこにも...それから響さん達のもありましたが、翼さんのアメノハバキリも見つかりませんでしたね」
 
 『翠』「やっぱりね...」
 
 あのキューブ...それにキューブと融合?したギアがない
 『私』は気絶してたからわからないけど、アレも回収されてどこか別の場所に持っていかれたのか、それともエルフナインちゃんのところに戻ったのか
 謎の声の主が回収した...とは考えたくないけど
 
 『翠』「とにかく、それも探しつつ皆を助けよう」
 
 『私』達は頷き合い、皆が捕われている部屋を探し始めた
 
 
 
 コンマ下1
 01〜25 見つからない
 26〜50 アルカノイズ
 51〜75 黒服
 76〜89 見つからない
 90〜98 見つけた
 ゾロ目 +シェム・ハの腕輪
- 989 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/10(金) 17:35:21.60 ID:RqKYvv+a0
-  燃え尽きるほどヒート 
- 990 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/04/11(土) 02:47:11.53 ID:27Y/Njdx0
-  ・・・ 
 
 捕まってる皆を探し始めて早数十分
 
 
 「そっちに逃げたぞ!追え!」
 
 「逃亡者3名!訃堂様に報告!」
 
 
 早速見つかった『私』達だった
 
 ネロ「不味いことになりました」
 
 マリア「流石に優秀な人材が集まっているようね、こんなに早く見つかるなんて」
 
 そんな派手で特徴的な髪してれば目立つのは...という言葉をどうにか飲み込んだ『私』はこの場を切り抜けるために
 
 
 
 安価下
 1 バトル
 2 とにかく逃げる(逃げ切れるかは判定)
 3 その他(記述)
- 991 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/11(土) 03:33:12.95 ID:Y3SktaBT0
-  3  イミテーターでシャルガナをコピー、ヨーヨーで黒服共の股間や頭を攻撃して無力化させまくる 
 後はネロ様に無力化させた黒服でブンナゲフレンズを連発してもらおう
- 992 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/11(土) 04:08:04.95 ID:H34AARPeO
-  追っ手を撒きながらネロに装者が捕まってそうな部屋を大体でいいから察知出来ないか頼む 
 
 助けて黒フードのお二方…
 ここまでコンマ運に見放されてるともうね
- 993 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/04/12(日) 01:52:06.84 ID:OUEFCzW00
-  「Stealer Imitator tron」 
 
 
 黒服の人達から逃げつつ纏ったのはイミテーター
 でもこれで終わりじゃない
 
 『翠』「コピーシュルシャガナッ!」
 
 相手が生身の人間である以上は下手に殺傷力の高い攻撃は出来ない
 そこで選んだのはシュルシャガナ
 
 『翠』「今はしつこいトムはお呼びじゃないんだよ!」
 
 逃げる足を止め振り返った『私』は、両手に握ったピンクのヨーヨーを先頭の方の黒服達に向けて飛ばす
 
 「痛っ!?」
 
 「ぐぅ...!」
 
 狙いは顔面と急所、正確に
 
 
 「Seilien coffin airget-lamh tron」
 
 
 倒れた黒服のうち何人かを蛇腹剣で捕まえ引き寄せるマリアさん
 
 マリア「ふっ!」
 
 そしてそれをネロさんが受け取り
 
 ネロ「クーリングオフっ!」
 
 さらに追ってくる別の黒服の人達に向けてぶん投げた
 その細腕のどこにそんな筋力が...ネフィリムと神様の融合系幼女は計り知れない
 
 「うわぁっ!」
 
 「避けろ!とにかく追え!」
 
 しつこい...装者の走りに食らいついてくるなんて
 とはいえ本格的に再び逃げに徹し始めた『私』達だ、逃げ切れないことは多分ない
 
 マリア「誰よトムって!」
 
 ネロ「私達が袋の鼠ってことでしょう?」
 
 マリア「ダメじゃない!」
 
 『翠』「鼠は鼠でも窮鼠だから...それよりネロさん!皆がいるとこ、大体でもわかんないの!?」
 
 ネロ「探してますよ!力が弱まってなければもっと早くて確実なんです!」
 
 本当のことなんだろうけど厨二拗らせてるようにしか見えない
 
 
 
 コンマ下
 01〜50 まだ見つからない
 51〜98 合流
 ゾロ目 襲撃者
- 994 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/12(日) 02:04:40.49 ID:Sq+xHI0m0
-  覚悟の準備 
- 995 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/12(日) 02:06:21.01 ID:Sq+xHI0m0
-  また妖怪1足りない…もう嫌だ 
- 996 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/04/12(日) 02:31:09.89 ID:OUEFCzW00
-  ネロ「そこの部屋は!」 
 
 『翠』「いない!」
 
 思いの外苦戦中...この屋敷広いっ!
 
 マリア「さっき見つかった以上また見つかるのも時間の問題よ、注意して!」
 
 『翠』「なんて言ってる側から!」
 
 今度は正面からアルカノイズの群れ
 常時放ってるとは思えないし、やっぱり場所が把握されつつあるのかも
 
 『翠』「たぁぁっ!」
 
 
 安価下
 1 他の視点にする(誰視点か記述) (望ましいのは装者の誰か)
 2 『翠』ちゃん視点で続行
 
 
 ***
 
 今回もまたギリギリになってしまいましたが新スレ建てました
 こちらは埋めてしまってください
 
 【シンフォギア】少女「転生したから安価とコンマで月を破壊する」  女神「MDR」
 https://ex14.vip2ch.com/i/read/news4ssnip/1586626071/
 
 ***
- 997 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/13(月) 02:37:38.55 ID:ujLm+2BQ0
-  2 
- 998 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/13(月) 02:46:25.24 ID:Kzd3l9uSO
-  うめ 
- 999 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/13(月) 02:46:56.48 ID:Kzd3l9uSO
-  うめ 
- 1000 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/13(月) 02:47:50.60 ID:Kzd3l9uSO
-  次スレは神コンマが連続で出るといいね 
- 1001 :1001 :Over 1000 Thread
-            , -―  、
 /       丶
 /          ヽ      こんなにもスレ住民達がおじぎに飢えてるとは思わなかった
 i   _,,_ル,,rョュ 、 i
 |  ィ rっフ , 弋ミア |r,         わたしの愛を  全てのスレ住民に!!!
 _|  "''"~ ハ   ハ   .i;{
 } ;    / " '  ヽ   |j  _   \ニニニ ニニニ
 λヽ    r―''"入  /イ/ハ:.:/{ ノ !:::::|    ___ノ^ヽニニニニニ
 /.:::::  i   廷廾ニツ, , -――- 、 /:::::/ /      ̄`ヽニニニニニニ
 /.:::::::::::::: i、  - / -―- 、⌒V::::::/ // j___ノ、  ヽニニニニニ
 /ニニ、`ヽ`ヾ;  ヘ.イ 、__(   >  \/ (__ ノニニニ     \ニニニニニ
 ,仁ニニニ\ヽヽヽ ∨   /ニニ>彡>--')__ ノ    `ヽニ     \ニニニニ
 ニニニニニニヽ   /     {ニニ> ´ `¨¨´         ニ}      \>''"´
 ニニニニニニニニ/     ∨ /               }八
 ニニニニニニニ./        }ニ{  >>1000 thread over    ノニヽ     ノ
 ニニニニニニニ/       }ニハ               /⌒ヽヽヽ ___彡
 ニニニニニニニ!        ノニニヽ、            /     ` ー=彡'ニニニニ
 ニニニニニニニ}          ⌒`丶、     /⌒ヽ  ノ     ノ____
 / ̄ ̄ ̄`ヽ/ヽ、 _彡ヘ{ {        > 、 /     /  ̄ ̄ ̄
 /   ヾ、    ヽ ヽ      (    `{    / SS速報VIP(SS・ノベル・やる夫等々)
 /    〃 トミ  ___ >--‐=、   ヽ _ノ http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/
 /    //     /         \__ノ
 
- 1002 :最近建ったスレッドのご案内★ :Powered By VIP Service
- 騎士「勇者になってくれ?」 @ 2020/04/13(月) 02:25:08.48 ID:s9FxZZ/7O
 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1586712308/
 
 【ラブライブss】穂乃果「自粛なんてやめてライブしようよ!」 @ 2020/04/13(月) 00:55:54.90 ID:B/McG1aEO
 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1586706954/
 
 男「それは、宇宙の彼方」 @ 2020/04/12(日) 22:55:46.92 ID:DIXGqohk0
 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1586699746/
 
 小宮恵那「ね、先輩。キスしてあげよっか?」泉瑛太「は?」 @ 2020/04/12(日) 22:25:19.60 ID:Q5QCi+N6O
 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1586697919/
 
 【安価】アライさん「みんなにイタズラするのだ!」フェネック「付き合うよ〜」 @ 2020/04/12(日) 21:14:11.70 ID:ttpV4WEx0
 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1586693651/
 
 ましろ「踏み出す勇気と」つくし「踏み込む勇気」 @ 2020/04/12(日) 21:01:07.24 ID:SlTzITWg0
 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1586692866/
 
 ほたる「白菊ほたるは男の子」【モバマス】   @ 2020/04/12(日) 20:33:06.01 ID:jjAuGWB80
 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1586691185/
 
 高森藍子「加蓮ちゃんと」北条加蓮「再認識するカフェで」 @ 2020/04/12(日) 18:10:12.84 ID:hDB5WS2C0
 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1586682612/
 
 
 
 VIPサービスの新スレ報告ボットはじめました http://twitter.com/ex14bot/
 管理人もやってます http://twitter.com/aramaki_vip2ch/
 Powered By VIPService http://vip2ch.com/
 
 
609.29 KB Speed:0.4   
↑
	VIP Service
	SS速報VIP
	更新
	専用ブラウザ
	検索
	全部
	前100
	次100
	最新50 
新着レスを表示
スポンサードリンク
Check
 
 
 荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service)
 read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)