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【シンフォギア】少女「転生したから安価とコンマで月を破壊する」  女神「MRKM」
	- 859 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/22(日) 17:02:01.50 ID:5NM9h100O
-  1 
- 860 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/22(日) 17:32:21.84 ID:y1MQJe9SO
-  アスクレピオスってこれまで一貫して回復使えないギア扱いじゃなかった?安価下 
- 861 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/22(日) 18:41:38.05 ID:32yYVBWO0
-  そっか 
 >>858は『未来を治療させる』に変更でお願いします
- 862 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/23(月) 00:09:10.21 ID:a5C3WShbO
-  安価間に合うならフライユニットに搭載されてる武装で動きを牽制してみる 
- 863 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/23(月) 03:43:22.90 ID:W8qsRCHS0
-  翠「ふぅ...」 
 
 こんな時こそ冷静に
 現在タギツヒメはHPとMPが毎ターン極大回復してその上STRとATKとVITとDEFが上がり続けているようなもの
 つまりはそれを崩すかそれすら上回る物量でねじ伏せるかしかないわけです
 
 翠「コピー・アスクレピオス」
 
 私は一旦タギツヒメを目で追うのをやめ、未来さんの元に
 まずは未来さんの傷を癒し、出番までに少しでも回復してもらわないと
 
 未来「翠、ちゃん...」
 
 翠「必ずタギツヒメの動きを止めてみせます、だからその時はお願いします」
 
 私も神獣鏡は使えます、けれどきっと今私のやるべきことはそれではありません
 
 翠「ほんの一瞬でも、動きを止められるだけの力を...圧倒は出来ずとも、せめて喰らいつけるだけの力を」
 
 杖の先から出たエメラルドグリーンのオーラが未来さんの身体を包みその傷を癒していくのを確認した私は、イミテーターに別の聖遺物を模倣させます
 
 
 翠「コピー...デュランダルッ!!!!」
 
 
 
 ドクンッ...
 
 
 
 その瞬間、視界の色がネガのように反転し
 
 
 翠「...ああアぁアァああぁあアアァアあぁァあッ!!!!!」
 
 
 焼けるほどの熱さに襲われました
 
 全身が黄金に輝き、この身を一瞬で破裂させかねない程湧き上がる止め処ないのエネルギーを逃す為ギアの装甲のありとあらゆる隙間から勢い良く放出されています
- 864 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/23(月) 03:44:01.76 ID:W8qsRCHS0
-  undefined 
- 865 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/23(月) 03:44:40.16 ID:W8qsRCHS0
-  翠「ぐうぅ...!」 
 
 今更これしきのことで暴走する私ではありませんが、それでも気絶は別
 いえ、熱さと痛みのせいで気絶すらも出来るかわかりません、出来たとしたらそれは永遠に目覚めないものかも
 つまり、余裕がないということです
 
 翠「タギツヒメェェェッ!!!」
 
 未来「翠ちゃんっ!」
 
 『夏菜』「翠さん!?」
 
 私は痛みで動けなくならないうちにと駆け出しました
 
 『夏菜』「あぁもう!コレをっ!」
 
 途中『夏菜』さんが放ったデバイスは私の背中に当たると同時にフライユニットへと展開し、私から絶えず溢れるエネルギーを得て機能が全解除されていきます
 上下左右に展開される数え切れないほどのミサイルはまさにフルアーマー
 エンジンもいつも以上によく動き、飛行する速さは『源義経』使用時にも匹敵し得るものに
 
 エレン「っ!皆後ろに!」
 
 可奈美「わかった!はっ!」
 
 タギツヒメ「む?」
 
 私に気が付いたのか可奈美ちゃんがタギツヒメを私の直線上に押し込んでくれました
 すかさず私は飛びながらミサイルを発射
- 866 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/23(月) 03:45:29.40 ID:W8qsRCHS0
-  タギツヒメ「緩い!」 
 
 タギツヒメはそれらを一振りで全て斬り、両断されたミサイルはタギツヒメに触れる前に爆破、タギツヒメが煙で見えなくなってしまいます
 
 翠「逃しませんッ!!」
 
 それでも私はその煙の中に突っ込み、手に握り締めたアームドギア...デュランダルを振り下ろします
 
 
 ギィンッ...!
 
 
 それを受け止めたのはタギツヒメ
 自身の身体から生成した刀には当然融合させたデュランダルの成分も含まれており、私のアームドギアも簡単に留めてみせました
 なら!
 
 翠「ダァァッ!!!」
 
 脚を僅かに開いて腰を落とし、タギツヒメを下から掬い上げるような形で押し上げ、さらにフライユニットにエネルギーを意図的に送り込みます
 するとタギツヒメの身体が持ち上がり、私とタギツヒメはそのまま天井を突き破って空へと真っ直ぐ飛んでいきました
 
 タギツヒメ「デュランダルにはデュランダル、これで勝ったつもりか?」
 
 鍔迫り合いのまま空に連れていかれているというのに、タギツヒメは悠々としています
 
 翠「少なくともっ、貴女を押すことは出来ましたっ!タギツヒメッ!」
 
 
 
 翠ちゃんコンマ下1
 タギツヒメコンマ下2
 (コンマが大きい方が優勢ですが、ゾロ目だった場合相手より数値が低くても優勢になります(まだ勝ちではありません))
 (両方ゾロ目なら大きい方が優勢となり、同じ数値なら引き分け続行です)
- 867 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/23(月) 03:49:42.04 ID:w/+M1H4d0
-  ここからいなくなれー 
- 868 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/23(月) 03:51:15.31 ID:0F6jpzKdO
-  \(^o^)/詰んだ 
- 869 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/23(月) 03:52:41.35 ID:w/+M1H4d0
-  ここまで運に見放されてると一周回って清々しいな…泣いていい? 
- 870 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/23(月) 04:15:32.27 ID:W8qsRCHS0
-  空中といえどまだ反撃をされていないだけでタギツヒメであればいつでも反撃出来るでしょう 
 しかしこの状態...デュランダル同士ぶつかり合っているうちは、それに集中せざるを得なくなるはず
 ここからどうにかしてタギツヒメの動きを...
 
 
 ピシッ...
 
 
 その時、私のアームドギアにヒビが
 
 タギツヒメ「所詮は贋作、紛い物...貴様の程度というものを知るがいい」
 
 
 バキンッ!
 
 
 翠「っ!!!」
 
 そして完全に刀身の中央の辺りから折れてしまいます
 
 タギツヒメ「高を括った愚かな娘」
 
 翠「くっ!」
 
 不味い不味い不味い不味い!一旦距離を!
 私は身を捩り、真下に方向転換しますが
 
 タギツヒメ「手遅れだ」
 
 
 ザンッ...!!
 
 
 タギツヒメの斬撃はフライユニットを、そして私の背中を大きく斬り裂きました
 
 翠「がッ...」
 
 力が抜け、糸が切れた人形のように私は落ちていきます
 
 タギツヒメ「意味もなく命を散らせ」
 
 
 
 コンマ下
 奇数 現実は非情
 偶数 終わりじゃない
- 871 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/23(月) 04:21:55.21 ID:LN0Bqgw0O
-  踏ん張れ! 
- 872 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/23(月) 04:33:19.75 ID:W8qsRCHS0
-  自然落下で来た道を戻るように本部の床にロクに受け身も取れずに叩き付けられた私は、反動でギアが解除され意識も飛びそうになってしまいます 
 
 『夏菜』「翠さん!」
 
 未来「翠ちゃん!」
 
 『夏菜』さんと未来さんが名前を呼んでくれたのがわかりましたが、もうそれに返事をする気力すらありません
 
 タギツヒメ「変わった依代を使っていると思ったが、中身がソレでは価値も無くなるというもの...次は誰が来る?」
 
 姫和「やはり貴様は私達で斬らねばならんようだな、タギツヒメッ!」
 
 可奈美「やぁっ!」
 
 
 
 安価下
 1 他の人の視点で続き(誰視点か記述)
 2 翠ちゃん視点続行
- 873 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/23(月) 13:14:46.84 ID:1Nj9y+OkO
-  『夏菜』ちゃん 
 
 お願いです何か救済措置か手心をください(ここ直近の天に見放されたコンマ運を見て)
- 874 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/24(火) 03:12:23.76 ID:fzn6fimQ0
-  ☆☆☆ 
 
 で〜れれ〜で〜でん!
 
 ☆☆☆
 
 
 『夏菜』「翠さん!翠さんッ!」
 
 タギツヒメと刀使の戦いに巻き込まれぬよう、『私』はまずギアが解除された彼女を回収した
 死んではいない、けれどそれも時間の問題
 背中の傷から血が止めどなく流れ、意識もすでに失われている
 何より大部分の肌が焼け爛れてしまっている...恐らくさっきのとてつもない熱を放っていたギア...デュランダルを模倣したイミテーターギアのせいだろう
 
 『夏菜』「ッ...」
 
 しかしこの戦場に医療班は入って来れない、アスクレピオスを使える『翠』さんはこの場にいないし、イミテーターを使える歌代さんを呼ぶわけにもいかない
 そして『私』が彼女を連れてこの場から去ることは、今日のタギツヒメは許してくれないだろう
 
 『夏菜』「ごめんなさい...終わるまで、絶対に死なないで」
 
 声はきっと届いていない
 もしかしたら、後でこの時もっと呼び掛けるべきだったと後悔するかもしれない
 でも、『私』は戦う
 
 『夏菜』「ここからは、『私』のターンです」
 
 『私』の友の戦いを、無意味で終わらせない為に
 
 
 
 どのギア?安価下1
 1 擬似ミョルニルで続行
 2 擬似ミョルニル(防人)
 3 擬似ミョルニル+ミョルニル
 
 どう戦う?安価下
 (翼さん、マリアさん、ネロさんの安否がはっきりしてしまう内容はry)
 (連携する場合翠ちゃんは現在戦闘不能、未来さんは戦闘可能か否か判定が入ります)
- 875 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/24(火) 03:19:17.43 ID:ca1Uf6h60
-  2 で 
 
 3は形見の砲剣?
- 876 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/24(火) 12:14:41.78 ID:9TK2XcPuO
-  未来さんにバリアユニットの機能を強化したフライトユニット2号機を貸与、最悪自分を巻き込んでもいいからタギツヒメに神獣鏡の攻撃を当てるよう頼む 
 
 装者の中では最弱の夏菜ちゃん、あらゆる奇策でタギツヒメを抑える作戦で行く
- 877 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/24(火) 18:45:24.99 ID:6pvIIsN0O
-  これ以上どうしろと…せめて歌唱石でコンティニューさせてくれ 
 どこぞのファウストの真似をしてドローンからの遠距離射撃で牽制かけたりワイヤー射出でタギツヒメを捕縛したり    兎に角ドローンやフライトユニットの武装を最大限に使って立ち回る
 翠ちゃんの突撃で目眩しは効くみたいだし閃光弾発射→撃ち抜くといった芸当とかどう?
- 878 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/24(火) 23:55:47.68 ID:2M0htlXoO
-  トイレと言って抜け出してたエルザが助っ人で加勢 タギツヒメに飛びかかる(加勢の理由はティキの仇+ボロ雑巾になった翠ちゃんを見て) 
 この隙にウェル博士に翠ちゃんの回収を要求、更に凍結ミサイルをタギツヒメに向けて発射
- 879 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/25(水) 01:21:13.51 ID:D0ZXZk/40
-  大破した決戦仕様のフライユニットを遠隔操作してラストシューティング決めてみたい 
- 880 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/26(木) 03:41:17.32 ID:fgG9WDrn0
-  迅移を使うタギツヒメに対して一撃一撃に時間がかかる槌は不利... 
 
 『夏菜』「楠さん、力を借ります」
 
 まだ使いこなせてはいなけど、やるしかない
 防人ギアに変わった『私』は銃剣の形となった擬似アームドギアを握り締め、タギツヒメに突撃しようとした
 
 未来「待って『夏菜』ちゃん!」
 
 そこに待ったをかけたのは小日向さん
 小日向さんは傷こそ治癒されていたけれど、風鳴宗家での戦闘との連戦もあってまだ回復出来ていないはず
 
 未来「私も行く」
 
 『夏菜』「無茶です」
 
 未来「だとしてもっ!」
 
 小日向さんはよろよろと覚束ない動きながらも、自身のアームドギアを杖のように支えに立ち上がる
 
 未来「さっき、任されたのに何も出来なかった、何もしなかった...このままじゃ終われないッ!」
 
 そこには普段の仲間の女子を怪しい目で眺めたり何かを想像して涎を垂らしている姿はなかった
 今の小日向さんは真剣そのもの
 恐らくここで無理にでも休ませ、確実にタギツヒメの動きを止められる時まで待ってもらうのが正解
 でもこの1年で随分絆されてしまった『私』は、彼女の覚悟を無視することは出来なかった
 
 『夏菜』「...コレを」
 
 未来「コレ...フライユニット?」
 
 『夏菜』「2号機です、以前より強化され現段階では翠さんに渡した物の次に性能が高い...小日向さんの補助にはなるでしょう」
 
 渡してしまった
 もう後戻りは出来ない
 
 『夏菜』「最悪『私』を巻き込んでも構いません、やるからには絶対に、タギツヒメに貴女の攻撃を当ててください」
 
 未来「...わかった、ありがとう『夏菜』ちゃん!」
 
 元々神獣鏡は空中浮遊が可能なギア、フライユニットの扱いにもすぐに慣れてくれるだろう
 
 『夏菜』《ごめんなさい夏菜...勝手に》
 
 夏菜《私でもそうしましたよ、我が身可愛さで躊躇しても負けては意味がない敵です》
 
 あぁ、そうだ
 だから絶対に倒す
 
 夏菜『夏菜』《《この身を掛けても...ッ!》》
- 881 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/26(木) 03:42:00.93 ID:fgG9WDrn0
-  ・・・ 
 
 刀使達は的確にタギツヒメの動きに対応していたが、段々と動きは鈍くなっていた
 聞けば写シも迅移も連続で使うには体力を酷く消耗するらしい
 とすればやはり『私』や小日向さんがするべきことはデュランダルを消し去り尚且つ刀使達が回復するまでの時間稼ぎをすることだろう
 
 可奈美「まだまだ...っ!」
 
 タギツヒメ「そろそろ戯れにも飽きてきたな...ん?」
 
 タギツヒメが衛藤さんから一度距離を取ったところに飛来する複数の影
 それは『私』が飛ばした小型のドローン隊
 
 エレン「動きを翻弄するんデスね!」
 
 薫(刀使)「よしそのままやったれ」
 
 窓が小さければ当て難い、タギツヒメは飛んできたドローン隊を鬱陶しそうに見ながらも斬ろうとはしてこない
 すぐに壊されても困るので助かった
 
 『夏菜』「行けっ!」
 
 
 ダダダダダッ!!!
 
 
 ドローン隊からの一斉射撃
 タギツヒメは剣の腹で弾丸を弾き回避していく
 タギツヒメに限らず荒魂には現代兵器はほとんど通じないと聞いていたけれど、ノイズと違いタギツヒメはその攻撃自体は受けるのを嫌うようだ
 それがわかれば十分
 
 『夏菜』「全員目を閉じて!」
 
 
 カッ...!
 
 
 一斉射撃がもうすぐ止むというタイミングで放たれた閃光弾
 小日向さんや刀使達はちゃんと目を瞑れただろうか、そんな心配を他所に、予め目を閉じておいた『私』はタギツヒメがいた位置に向けて銃剣を向け引き金を引いた
- 882 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/26(木) 03:42:42.05 ID:fgG9WDrn0
-  タギツヒメ「小賢しいッ!」 
 
 その声と共に酷く鋭い殺意が向けられたことに気付き身体が強張る
 否、殺意だけではない、タギツヒメ自身がその手で煩い羽虫を潰そうと『私』目掛けて斬りかかってきている
 
 計画通り
 
 タギツヒメ「...なるほど、我を捕らえようと考えたか」
 
 閃光弾の光が止むと、そこにいたタギツヒメは『私』に飛び掛かろうとした状態でいくつものワイヤーに絡め取られていた
 『私』に向かってくると予想してこうなるようドローンにワイヤーを射出させた結果だ
 
 『夏菜』「小日向さんっ!」
 
 未来「うん!」
 
 
 『閃光』
 
 
 準備万端だった小日向さんが身動きの取れないタギツヒメにビームを放つ!
- 883 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/26(木) 03:43:52.94 ID:fgG9WDrn0
-  タギツヒメ「見え透いた切り札を」 
 
 しかしそれを阻むようにタギツヒメの頭部からノロが排出された
 壁となったそれはビームを代わりに受け消滅する
 
 タギツヒメ「気に留めぬとでも!」
 
 ワイヤーが引き千切られ、タギツヒメがその場から消え、一瞬で小日向さんの背後に回った
 
 『夏菜』「不味いっ!」
 
 舞衣「振り出しに!」
 
 
 エルザ「やぁぁぁっ!でアリマスッ!!!!」
 
 
 そこへ飛び込んだのは桃色の髪に同じ色の犬耳を生やした少女
 
 未来「エルザちゃん!?」
 
 保護されているはずの錬金術師...エルザ・ベートだった
 
 タギツヒメ「貴様ぁ!」
 
 エルザさんはタギツヒメに抱き付きそのまま地面を転がる
 完全に意表を突かれたようでタギツヒメも避けられなかったらしい
 
 
 エルザ「あんな生意気でもティキは仲間でアリマした!それに...こんなわたくしめらにも手を差し伸べたお人好しがボロボロになるのを見て、何も思わないほど心まで怪物になったつもりはないのでアリマスッ!」
 
 タギツヒメ「くどいッ!」
 
 エルザ「がはっ...ッ、離さない、でアリマス...!」
 
 
 ロクな武装もせず、というか保護された際に着せられた囚人服のまま
 エルザさんは蹴られようとも斬られようともその手を離そうとはしなかった
- 884 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/26(木) 03:44:51.63 ID:fgG9WDrn0
-  ウェル「ちょっとトイレに、なんて見え透いた事を言うと思えば案の定...ご苦労な事ですねぇ」 
 
 『夏菜』「ウェル博士...貴方が彼女をここに?」
 
 ふと入り口の方を見てみると、そこにはウェル博士が
 翠さんが起きていれば「どういう風の吹き回しですか」とジト目で悪態を吐いていただろう...そうだ翠さん!
 
 『夏菜』「ウェル博士!翠さんを!」
 
 ウェル「どいつもこいつも僕の扱いが雑なことを反省しなさいよ!」
 
 そうは言いつつ動きは速い
 タギツヒメがエルザさんに苦戦している今なら翠さんの回収は容易だろう
 ウェル博士に任せ、『私』はタギツヒメの方に向き直す
 
 タギツヒメ「ふんッ!」
 
 エルザ「かふっ...」
 
 とうとうエルザさんに限界が訪れ、蹴り飛ばされてしまった
 でも貴女の頑張りは無駄にはさせません
 
 『夏菜』「発射っ!」
 
 フライユニットから発射した凍結ミサイルは、エルザさんに気を取られていたタギツヒメに命中
 身体の大部分と、特に足元ががっちりと凍り動きを止めさせる
- 885 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/26(木) 03:45:21.67 ID:fgG9WDrn0
-  未来「今度こそ、当たれェェェッ!!!」 
 
 
 『流星』
 
 
 放たれる先程よりもさらに強力な必殺ビーム
 
 タギツヒメ「同じ手はッ!」
 
 そして再び造られるノロの壁
 けれど今度は
 
 『夏菜』「食わせないッ!!」
 
 その壁に飛来する大きな物体
 それは翠さんに渡し、タギツヒメが斬った壊れ掛けのフライユニット
 
 タギツヒメ「っ」
 
 ノロの壁がフライユニットの爆発で崩壊し、タギツヒメがビームの前に無防備に晒された
 
 そして、神獣鏡の光がタギツヒメを包む...
 
 
 
 コンマ下
 奇数 デュランダル消滅
 偶数 デュランダル消滅+α
 ゾロ目 ???
- 886 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/26(木) 03:48:20.08 ID:15JHzNhe0
-  はい 
- 887 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/26(木) 04:27:25.36 ID:fgG9WDrn0
-  姫和「やった...のか?」 
 
 『夏菜』「少なくとも、これでデュランダルは消せたはず...です」
 
 つまり、第二ラウンドが待っている可能性が高い
 警戒を解かず煙が晴れるのを待つと
 
 
 タギツヒメ「...やってくれたなシンフォギア」
 
 
 そこに立っていたのはタギツヒメ...なのだが、様子がおかしい
 
 エレン「あれは!」
 
 舞衣「一体どういう!?」
 
 薫(刀使)「...マジか」
 
 白かった肌は薄橙に、髪は茶色掛かった黒、毛先は緑に
 そして頭や頬にあった荒魂本体に似た配色の装飾は消え失せ
 
 可奈美「人間の...女の子...?」
 
 その姿はまさに、人間の少女のようだった
 
 未来「どうして...タギツヒメって、人間だったの!?」
 
 姫和「馬鹿を言うな、そんなことはあり得ん!」
 
 小日向さんの推測は十条さんに即座に否定される
 敵が実は味方と同じ存在だった...フィクションではよくある展開だが、今回に限っては考え難い
 
 薫(刀使)「穢れが消えた...ってとこか?」
 
 タギツヒメ「然り、おかげで力を酷く抉り取られた気分だ...忌々しいことを」
 
 凶祓いの光...まさか神を相手に、その力の一端をも消し去った...?
 
 
 
 コンマ下
 奇数 でも別に会心とかはしてない(やや弱体化したのみ)
 偶数 ちょっと心も綺麗になった
 ゾロ目 それだけに留まらず
 
 (『翠』「ちょっとぉ!?これはいいの!?解釈違いどころの話じゃなくなるよ!?」
 
 女神「元々解釈違いの塊みたいなスレなので大丈夫です」
 
 翠「原作チートの神獣鏡関連だとどこまで出来るのかわからないんですよね」)
- 888 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/26(木) 07:46:28.57 ID:iqGWFo5c0
-  きれいなタギツヒメ 
- 889 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/27(金) 02:42:10.17 ID:oEhA4Vya0
-  タギツヒメ「だが...貴様ら相手ならば事足りる」 
 
 タギツヒメは刀...デュランダルではない事から本当にデュランダルは消滅させられたと思われる...を取り出し、『私』達を見回した
 
 タギツヒメ「これはハンデだ」
 
 穢れが消えてなお...というより、強制的に穢れを消し去ったが為にその精神自体に変化はなかったらしく、事を構える気のようだ
 
 薫(刀使)「ねねのようにはいかないか...そりゃそうだな」
 
 姫和「だがこれで貴様にも底が復活した、元よりそれ以上は考えていない、問題もあるはずもないッ!」
 
 タギツヒメ「良いぞ、今のうちに吠えておけ...さて、あちらはどうなったか」
 
 
 
 コンマ下
 奇数 波形
 偶数 爆発
 ゾロ目 虹色の竜巻
- 890 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 02:45:06.26 ID:MQK3rCic0
-  ほら 
- 891 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/27(金) 02:55:22.85 ID:oEhA4Vya0
-  その時、遠くから爆発音が聞こえた 
 
 『夏菜』「今の...」
 
 エルフナイン『風鳴宗家で大規模な爆発が起きたようです!その衝撃でドローンのカメラ映像も途絶えて...」
 
 ここまで聞こえるほどの爆発!?
 ただの戦闘でそんなことになるとは思えない
 それほど激化したのか、あるいは元々あの屋敷に爆弾が仕掛けられていたとか...
 
 
 
 安価下
 1 風鳴宗家に向かう
 2 このままタギツヒメと戦う
- 892 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 03:04:02.21 ID:e+5Fen2L0
-  1  未来とAIだけを向かわせるのは無理ですか? 
- 893 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 03:31:36.57 ID:OEWiHCx9O
-  どっちかっていうとそれ2じゃねえか! 
- 894 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/27(金) 03:47:54.36 ID:oEhA4Vya0
-  姫和「こちらに構うな!行けっ!」 
 
 通信は聞こえていなかったはずだが、十条さんは察したらしく『私』達に風鳴宗家に向かうよう促す
 けれど『私』は
 
 『夏菜』「...小日向さんのサポートお願い」
 
 AI『...それが『マスター』の意思なら』
 
 接続していた懐中時計型AIを取り外し、小日向さんに投げ渡した
 
 未来「『夏菜』ちゃん!?」
 
 『夏菜』「すぐに追い付きます、先に行ってください!」
 
 未来「でも...」
 
 AIをキャッチはしたものの、小日向さんは迷っている
 
 『夏菜』「早くっ!」
 
 未来「!...わかった、無茶はしないで!」
 
 そう言って、ようやく小日向さんは部屋を出ていった
 無茶はしないで...ここにいても風鳴宗家に向かっても、どちらにしても無茶はすることになっただろうに、それこそ無茶な話
 
 『夏菜』「今度は普通に行かせてくれて、ありがとうございます」
 
 タギツヒメ「我の力を僅かでも欠かせた褒美のようなものだ、貴様にはくれてやらぬがな」
 
 そのつもりもない、『私』がここを離れるのは、タギツヒメを倒した後だから
 
 姫和「どういうつもりだ」
 
 沙耶香「私達を信用出来ない?」
 
 『夏菜』「いいえ、これはただのわがままです」
 
 そう、ただのわがまま
 でもそれを通すからには、全力で彼女達刀使と肩を並べなければいけない
 
 
 芽吹《前を向きなさい、私達も付いている》
 
 
 あぁ、前を向こう
 間違っても今更やっぱり、なんてことはしない
 
 薫(刀使)「根性見せろよ、『夏菜』ッ!」
 
 『夏菜』「当然ッ!」
 
 
 
 誰視点にする?安価下
 (望ましいのは装者の誰か)
 (『夏菜』ちゃん続行も可)
 (翼さん、マリアさん、ネロさんは選択不可)
- 895 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 04:15:05.92 ID:tlHDWdxUO
-  『翠』ちゃん 
- 896 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/27(金) 04:51:15.64 ID:oEhA4Vya0
-  *** 
 捜索班の現場について
 
 発見したか否か
 翼さんコンマ下1
 マリアさんコンマ下2
 ネロさんコンマ下3
 
 奇数 無事発見
 偶数 発見ならず
 ゾロ目 ???
 
 
 シェム・ハの腕輪コンマ下4
 
 奇数 起動済み
 偶数 未だ起動せず
 ゾロ目 ???
 
 
 捜索班の中で負傷者コンマ下5
 
 奇数 あり(コンマ1桁の人数)(5より多い場合勿論全滅)
 偶数 なし
 ゾロ目 全滅
 
 (判定が多いので連投可とします)
 ***
- 897 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 04:52:11.49 ID:e+5Fen2L0
-  こわひ 
- 898 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 04:57:26.66 ID:qWj9+Cb2O
-  あ 
- 899 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 04:58:10.96 ID:qWj9+Cb2O
-  やっちまった… 
 
 もっかい
- 900 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 16:07:03.30 ID:8aciNULrO
-  セイッ 
- 901 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 21:02:44.09 ID:MQK3rCic0
-  ラスト 
- 902 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 21:21:14.77 ID:e+5Fen2L0
-  翠ちゃん屑運を引く天才ですね… 
 マリアさんセレナの所へ行ってしまうのか
- 903 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/28(土) 02:28:27.89 ID:e25JMDs2O
-  翼さん確保+腕輪は起動してないけどそれでもマイナスがデカすぎる 
 コンマ神は何処まで僕らを試す
- 904 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/28(土) 03:33:51.34 ID:ZfYMe/1k0
-  ☆☆☆ 
 
 で〜れれ〜で〜でん!
 
 ☆☆☆
 
 訃堂「その程度で世界を救うと宣っていたか、所詮は人の域を出ぬ果敢無き者共よ」
 
 訃堂さんの喝と共に全方位に放たれた発勁と錯覚するほどの衝撃波がドローンを触れずに破壊し余波が木々を揺らした直後
 『私』達5人は次々と地面に転がされていった
 
 『翠』「ぅ...ぁ...」
 
 
 
 最初こそ順調だった
 アルカノイズを倒していき、地下室の扉を鍵で開け、そこから虱潰しに探し回って翼さんだけでも見つけられたのだから
 やはり端末や通信機器、ギアは取り上げられていたけれど、なにより本人の無事が最重要
 ほんの少しばかり事態は好転したと皆思った
 
 
 翼『マリアは...胸を銃で撃ち抜かれ、その動かなくなった身体も処分を命じられた者達によって持ち出されてしまった...』
 
 
 酷く憔悴し切った翼さんの言葉を聞くまでは
 
 
 そこからはあまり覚えていない、誰も彼も冷静ではいられなかったから
 屋敷の奥の襖を開ければ、そこに待ち構えていたのは訃堂さん
 皆が...少なくとも切歌さんや調さん、それに『私』もなりふり構わず、それこそ気絶させるという当初の目的も忘れて全力を出そうとしたその時、訃堂さんは言った
 
 ここで多くのフォニックゲインを発生させればシェム・ハの腕輪は起動してしまうぞ、と
 
 
 
 そこからは数分もしないうちに今に至っている
- 905 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/28(土) 03:34:28.00 ID:ZfYMe/1k0
-  訃堂「腕輪の起動を恐れ手を抜いたか、あるいは...いずれにせよ、その結果がそれだ」 
 
 『私』達は...あの響さんでさえ...立ち上がれないほどに打ちのめされ、ギアも解除してしまっている
 もう一度ギアを纏おうにも肺が潰されたのかと思うほどに息がし辛く、声が出せない
 連れ出した翼さんもその目に光はなく、全てを諦めたような顔をして端に立ち尽くしていた
 普通じゃない...マリアさんの事があったからか、他にも何かあったのかはわからないけれど
 発見した時の状態から見て、身体ではなく心を傷付けられているようだ
 
 訃堂「神の力も、起動せぬ事には意味がない...恐らく不肖の息子が飛んでくるであろうが、歌えぬのなら意味も無し」
 
 そう、希望があるとすれば本部に戻った翠達と、ドローンが破壊されるまでは交渉用にカメラの付いたドローン越しにこちらの様子を見ていたししょー
 情けない話、このままにしろ捕まるにしろ、助けが欲しい...そう思ってしまうくらいには絶望的な状況だった
 
 
 
 安価下
 1 最後の力を振り絞ってテレポートジェム(本部に戻れますが1人で、です)(他の人もテレポートジェムを使うことにしたい場合成功するかは判定)
 2 とりあえず睨んでおく
 3 このまま倒れておく
 4 その他(記述)(派手な行動は不可)(マリアさんのその後、ネロさんの安否がはっきりしてしまう内容はry)
- 906 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/28(土) 03:48:39.75 ID:9iwu2Qrb0
-  4 翼の歌を否定しているのなら、どうしてあの時(Gの頃のスレぐらいにあった出来事)、翼のライブを見に来たのか聞く 
- 907 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/28(土) 04:06:44.52 ID:HJ24YZGkO
-  マリアさんェ…このスレだと散々な目にしか会ってないな  
 
 4  絶望に打ちひしがれているとフィーネでも勇者でもない誰かの声が脳内に響く
 《折角、手に入れたキューブを他人に渡すなんて馬鹿な子ね…》
 《面白い物を沢山見せてくれたお礼に力を貸してあげるわ。貴女が一番扱いやすい装備を想像しなさい》
- 908 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/28(土) 04:29:06.30 ID:gQvyC7zA0
-  え、マリア退場?マジで? 
- 909 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/28(土) 21:53:31.88 ID:DbJQLXdKO
-  4  翠「殿は私が務めます…響さん達は先に撤退してください」 
 覚悟の準備を決めた直後、クソジジイ側の黒服達が首の骨をへし折られた状態で周りに降ってくる
 
 ※誰がやったのかは不明
- 910 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/28(土) 22:58:30.81 ID:q7eMhPugO
-  今翠ちゃん関連のは流石に判定付きでは? 
 あと黒服もう一掃したはずだけどトドメ刺す感じなのか
- 911 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/29(日) 00:54:34.23 ID:ldkta5s6O
-  テレパシーを含め援護はサンジェルマンがやった事だと後に判明する 
- 912 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/29(日) 06:20:01.60 ID:tS0/nDsm0
-  《折角手に入れたキューブを他人に渡すなんて、馬鹿な子ね...》 
 
 
 
 『翠』「!」
 
 その時、誰かの声が脳内に響く
 翔子さん達でも千景ちゃん達でも、ましてフィーネさんでもない
 いや、それ以前にこの敷地内ではどういうわけか念話が封じられている
 ならばこの声の主は、神様であるネロさんですら突破出来なかったその障害を突破出来る実力者なのか
 
 
 《面白いものを沢山見せてくれたお礼に、力を貸してあげるわ...貴女が一番扱い易い装備を想像しなさい》
 
 
 あるいは、この世界の法則に支配されない存在なのか...
 
 どっちでもいい、今はこの状況を少しでも良い方に変えられるきっかけが欲しい
 縋れる藁があるのなら、それがどんな藁かなんて後回しだ
 
 『私』が想像するのは...
 
 
 
 想像したもの安価下
 (ちなみに声を発せられる程度に回復出来る効果もあると後の安価や判定がやや減ります)
 
 (翠ちゃん即復活か否かは申し訳ありませんが後に判定を挟ませていただきます)
 (また、翠ちゃんについては上記の通り、サンジェルマンさんについてはどうにかしますが、今後はその場にいないキャラの登場や活躍は内容によって判定を入れる場合があります、ご了承ください)
- 913 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/29(日) 11:57:02.61 ID:prkzQkOkO
-  >>909は翠じゃなくて『翠』でした    
 本当に申し訳ない、『』付け忘れてた
- 914 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/29(日) 12:00:16.71 ID:prkzQkOkO
-  あ、安価下でお願いします 
- 915 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/29(日) 17:18:28.86 ID:K9tItGe70
-  つまり翠ちゃんの復活判定は不要で合ってる? 
 安価は"特別な素材用いた刀身が特徴の片手剣"
- 916 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/29(日) 21:56:58.02 ID:ZKszMyD9O
-  アメノムラクモのXD…とも似てるけど違う、携えてるものは恐らくアメノムラクモ達の総称、トツカノツルギの全て 
- 917 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/30(月) 03:31:53.30 ID:3lVrnv6sO
-  (天叢雲剣は十束剣じゃ)ないです 
- 918 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/30(月) 03:56:29.24 ID:hl9KRZie0
-  そもそもその特別な素材の片手剣とやらが十束剣なのかもわからんのだけど元ネタそれであってる?この調子だとまた更新来ないんじゃ 
- 919 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/30(月) 23:54:35.14 ID:2AnrniCH0
-  かなり今更だけどマリアさんが翼さんのパパに代わって撃たれちゃったけどどうなるんだこれ 
 了子さんか記念品のお花が守ってくれてないかな
- 920 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/31(火) 02:44:06.83 ID:Ok503t6Q0
-  すまん天叢雲剣と天之尾羽張剣を混同した、アメノオハバリの方だな 
- 921 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/03/31(火) 02:56:39.00 ID:PWLSRlsR0
-  *** 
 >>913
 了解しました、翠ちゃん判定は見送りとなります
 ***
 
 
 ☆☆☆
 
 で〜れれ〜で〜でん!
 
 ☆☆☆
 
 
 エルフナイン「皆さん...っ、キューブが!?」
 
 通信が取れなくなってしまった捜索班の皆さん、そして今なお本部内でタギツヒメと戦っている皆さんの為に何か出来ることを
 そう思い何とか本部のコンピュータの復帰、及び通信の再接続を試みていると、手元に置いていたキューブが光り始め
 
 エルフナイン「消えた...?」
 
 そのまま忽然と姿を消してしまいました
 
 
 ☆☆☆
 
 で〜れれ〜で〜でん!
 
 ☆☆☆
 
 
 『私』が扱い易い装備であるソレの形を思い描くと、眼前に青く光り輝く何かが出現した
 
 それは水色のキューブ...何故かそれは重力に逆らい空中に留まっている
 そして『私』のポケットから2つ、屋敷の方からもう1つ勝手に飛んで来たギアペンダントがキューブの中に吸い込まれ
 
 『翠』「...!」
 
 最後に1つ、彼岸花の花びらが舞い降りた
 
 
 カッ...!
 
 
 より一層光を強めたそれは、一本の剣へと姿を変える
 
 訃堂「何だ...その光は」
 
 何だ、なんて聞かれたって『私』にだってわからない
 
 でもきっとこれは...反撃の狼煙だ
 
 
 
 どうやって話しかける(声を出す)?安価下
 (声を出せる程度の回復、欲を言うと立ち上がれるほどの体力回復が出来るようになれると楽です(片手剣を握った途端全回復というご都合も可能ですが後に代償判定有)
- 922 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/31(火) 03:31:00.81 ID:iBYQYUJ10
-  一呼吸置いて、気を落ち着かせてからアスクレピオスで回復…は無理? 
 謎の声曰く《陰で援護してる仲間が時間稼ぎしてる間に自力でどうにかしなさい。後はその仲間からの助言に頼る事ね》
- 923 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/31(火) 03:43:21.42 ID:iBYQYUJ10
-  体力回復してから話しかけるでしたね…はい  
 若しくは全快とはいかないけど、握ると徐々に再生効果があるとか
- 924 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/31(火) 04:53:40.15 ID:MfCM7jCVO
-  仲間ってサンジェルマン?謎の声さん内容ふわっとしてるから『翠』ちゃんの読解力が試される 
 安価下
- 925 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/31(火) 11:35:54.56 ID:YoJ1ta44O
-  ・今聞こえる謎の声=サンジェルマンではない誰か(恐らく某タコ) 
 ・今後聞こえる助言及び援護してくれてる仲間=サンジェルマン?
 
 個人ではこう見てる   安価下
- 926 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/04/01(水) 05:26:11.14 ID:WqHD9ie40
-  腕を上げる、というより動かそうとするだけで痛みと疲労感と吐き気が襲い、体力が底をつきそうになる 
 はっきり言ってしまえば顔を上げているの自体辛い
 それでも、ここで手を伸ばさなかったら絶対に後悔する!
 
 『翠』「...と...どっ...けぇッ!」
 
 少しでも自らを奮い立たせる為、血を吐きながら掠れた声を上げ、『私』は宙に浮くソレを掴んだ
 
 
 パァァ...
 
 
 すると、光が『私』の身体まで広がり始める
 そして少しずつ、けれど確実に『私』の身体に何かが起こっているのがわかった
 死んだ細胞が息を吹き返すような、エネルギーを無理矢理生成させられているような
 アスクレピオスを使ったときとはまた違った何かを強いるような感覚
 とにかく結論を言うと、枯渇していた体力も、傷だらけだった肉体も、徐々に徐々に再生されていっていた
 
 『翠』「ふぅ...っ!」
 
 喉はまだヒリヒリする、けれど話せないほどではないくらいには回復してきた
 
 『翠』「けほっ...殿は『私』が務めます...響さん達は先に撤退してて」
 
 響「っ!?」
 
 まだ立ち上がれてもいない状態で、掠れた声でそんな威勢のいいことを言ったところで説得力はないかもしれないし
 そもそも響さん達も撤退出来るほどの体力も残っていないだろうけど
 だからこれは、手を出すな...みたいな意味だ
- 927 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/04/01(水) 05:26:47.29 ID:WqHD9ie40
-  「と、取り押さえろ!」 
 
 「やつを訃堂様に近付けさせるなっ!」
 
 その時、どこに隠れていたのかあるいは見えていなかったのか、無力化し損ねたらしき黒服の人達が走ってきた
 不味い、まだまともに動けないこの状況で新手はっ
 
 「うぐっ...!?」
 
 「どうし...ぅっ!」
 
 しかし姿が見えなくなったかと思うと、泡を吹いた状態でやや上空から落ちてきた
 
 
 な、何だったんだろう今のは
 誰かの手助け?...てかあの倒れた黒服の人達なんか首の向きが...いや、うん、生きてる、きっと、多分...死なれると今回の作戦的にアレなのと幽霊になられても干渉出来ちゃうからアレだし...
 
 訃堂「...ふん」
 
 強烈な一瞬の出来事に逆に冷静さが戻ってきたよ
 
 
 《陰で援護している仲間が時間稼ぎをしている間に、自力でどうにかしなさい...後はその仲間からの助言に頼ることね》
 
 
 再び頭の中に響いてきた声
 陰で援護している仲間...まさか今のが...?
- 928 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/04/01(水) 05:27:15.55 ID:WqHD9ie40
-  いや、今はそれよりも 
 剣の向きを変え、地面に刺して支えにして立ち上がった『私』は、律儀にそれを待っていた訃堂さんを睨み付ける
 
 訃堂「立つか、その光がそうさせたか...だが意味も無し、所詮歌で世界は救えぬのだ」
 
 歌で世界は救えない...なるほど、ずっと見えなかった訃堂さんの奥底
 そこにはそのシンフォギアを全否定するような考えがあったってことか
 
 『翠』「...一つだけ、聞かせて」
 
 訃堂「良かろう」
 
 『翠』「そう思うなら...歌を否定するなら、何であの時翼さんの様子を見に来たの」
 
 思い出すのは、翠がクリスさんといた時に遭遇した時のこと
 こそこそと影に隠れるように、翼さんの収録を見に行っていた訃堂さん
 翠の視界越しに見えていたそれは、ただの感情表現に乏しいだけのお爺ちゃんの姿だった
 あの時のことは全て演技だったと、そう言うの...?
 
 訃堂「...」
 
 
 
 理由安価下
 (訃堂さんが翼さんの収録を覗きに来ていた理由をお願いします)
 (なお会心しそうな内容等のあまりに訃堂さんらしからぬ理由の場合虚偽、嫌味に変換されるか会心判定が入る場合があります)
- 929 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/02(木) 01:19:32.85 ID:kxiyl7Ib0
-  今一度翼が護国の鬼となり得るかを確かめに向かった 
 「…もはや翼は歌に身を投じおった。防人はおろか護国の鬼にすらたり得ぬ、なれば儂こそが護国の鬼となる他あるまい」
- 930 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/02(木) 01:23:05.73 ID:9MeY2Sw6O
-  あの時は翼にも装者にも期待を寄せてたけど後の決戦ともいえる戦いでの辛勝と翠ちゃんの酷使に失望した…的な 
 (vsネフィリム、キャロル、アダム)
 後は仲間が撃たれたというのに怒りすら向けてこない翼さんを見て
- 931 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/04/02(木) 04:46:56.70 ID:HYBxZObt0
-  訃堂「...期待を捨て切れなんだ、世迷言を貫く中で犠牲を出し続けたお前達シンフォギアに、そして何より翼に...だがそれは裏切られた」 
 
 訃堂さんは語る、これまでの胸の内を、何を見て何を思ったのかを
 
 訃堂「惑わしていたシンフォギアの死により自らを防人とし心を鍛えた翼であれば、と思い様子を見たが...もはや翼は歌に身を投じおった、あれでは護国の為の鬼はおろか防人にすら成れはせん」
 
 『翠』「護国...?」
 
 訃堂「翼だけではない、フロンティア事変、魔法少女事変、先日の神にも迫る人形との戦い...決戦とも言えるそれらはいずれも辛勝、それも中身は決まって変わらぬ猿の一つ覚え...そう、お前の酷使だ」
 
 その時、訃堂さんの目は『私』を...いや、その向こうに『私』じゃない私、翠を見ていた
 
 訃堂「絶望だ、儂は我が国に相応しき神の力に届きながら、それを抑止力として使うべき者が尽く軟弱になっていく様を見させられているのだからな...一度は腑抜けたとはいえ風鳴の血、翼に再び期待をしてはみたが結果はこの有様だ、自分が友だ仲間だとぬかす者が撃たれたというのにもはや怒りすら向けぬ」
 
 
 ギリ...
 
 
 思わず歯を食い縛り、拳は強く握られ爪が掌に食い込む
 この人は...最初から翼さんを怒らせる為に、奮い立たせる為にマリアさんを
 
 訃堂「なれば、儂こそが護国の鬼となる他あるまい」
 
 結局、そういう結論だよね
 
 『翠』「もういい...その護国の鬼ってのが何なのかは知らないしどうでもいい...そんなものの為にマリアさんを殺したお前を...『私』は絶対に許さないッ!」
 
 『私』の怒りに呼応するように『私』を包む光が変化していく
 
 剣を握る腕から肩、胸、脚...全身に光が集まって出来た装甲が装着されていった
 そのシルエットはアメノムラクモのエクスドライブモードにも似て
 
 
 
 コンマ下
 奇数 レッツバトル
 偶数 もう少し喋るお爺ちゃん
- 932 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/02(木) 21:16:38.08 ID:tNXRTHSZ0
-  ザラキ! 
- 933 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/04/03(金) 02:32:25.82 ID:W5TcbhS90
-  訃堂「!...ほう、やはり折れぬか...だが逝ったあやつもそこに転がっている者共も、所詮はお前に負担を敷いた存在、それを理解した上か?」 
 
 『翠』「私がいつもあぁなるのに『私』は思うところがないでもない、でもこっちはそういうの全部わかった上でやってるんだよ」
 
 この身を包む装甲...シンフォギアじゃない、けれどすごく似てる
 想像した中に潜在的にシンフォギアを思い浮かべていたからか、この世界がそうさせるのか
 
 訃堂「そうか」
 
 訃堂が懐から銃を取り出し、こちらに向け
 
 『翠』「ふっ...!」
 
 
 スパッ...
 
 
 『私』は身を低くして距離を詰め、その引き金が引かれる前に銃身を斬り落とす
 
 
 翼「アメノ...ハバキリ...」
 
 
 その際握られた剣...片手剣に重なるように異なる刃...アメノハバキリのアームドギアの幻が出現していた
 
 訃堂「斬ることを躊躇わぬか!その意気や良しッ!」
 
 『翠』「ハァァッ!!」
 
 そのまま串刺しにせんと剣を突き出す
 しかしそれは咄嗟に避けられ、伸ばした腕も掴まれてしまう
 
 訃堂「やはり『お前』の方が余程防人よ!」
 
 『翠』「何を馬鹿なッ」
 
 訃堂「いいやこれは伊達や酔狂ではないわっ!何故ならお前にも!」
 
 翼「ッ!それ以上言うなッ!!やめろッ!!!」
 
 
 
 訃堂「風鳴の血が流れているのだからッ!」
 
 
 
 ...えっ?
 
 
 動揺度コンマ下
 01〜25 嘘つけクソジジイ
 26〜50 へぇそう
 51〜75 そうなの!?
 76〜98 なん...だと...
 ゾロ目 戦闘不能レベルのショック
- 934 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/03(金) 02:35:58.92 ID:AfJELrgT0
-  ほああああ!! 
- 935 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/03(金) 02:40:15.42 ID:AfJELrgT0
-  もう悪いコンマ見ても驚かなくなったわ… 
- 936 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/04/03(金) 03:27:17.75 ID:W5TcbhS90
-  『翠』「...何...を...っ、アァッ!」 
 
 訃堂「ぬんっ!」
 
 何を言っているのかわからなかった
 違う、わかったからこそ、わかってしまったからこそ、『私』は今我武者羅に手を振り解いたのだ
 訃堂は焦ることもなく『私』の腕を離し後ろ向きに跳躍、屋敷の中まで退いたかと思うと、一振りの刀を手にして戻ってきた
 
 『翠』「『私』に...風鳴の、血が...?...う、嘘だっ!」
 
 剣を握る手が震える
 だって『私』は『蒼井翠』だ
 それに今までだってそんな話一度も!
 
 訃堂「嘘なものか、その身には間違いなく流れておる」
 
 『翠』「お、お父さんかお母さんがそうだってこと!?どっちかが親戚で、それで!」
 
 訃堂「否ッ」
 
 嫌だ、聞きたくない
 聞きたくないのに
 
 
 訃堂「『お前』の両親も妹も、血の繋がらぬ赤の他人...それこそが真実だ」
 
 
 手は耳を塞いでくれない
 
 『翠』「あ、あぁ...」
 
 
 ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
 
 
 
 コンマ下
 奇数 半狂乱モード(飛んで暴走の結果のみ後に判定)
 偶数 頼れる助っ人錬金術師
 ゾロ目 これ以上聞きたくないッ!
- 937 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/03(金) 03:32:55.93 ID:Aj5jPv+v0
-  すぐ変なコンマ引く〜 
- 938 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/04/03(金) 03:58:23.50 ID:W5TcbhS90
-  お父さんもお母さんも、よもぎも... 
 
 違う
 
 お父さんとお母さんとよもぎは家族だ
 
 
 
 『私』だけが、家族じゃない
 
 
 
 訃堂「この国に必要なのは防人ではなく護国の鬼ッ!」
 
 
 翼「『翠』ッ!乗るなッ!」
 
 
 訃堂「儂は死んで護国の鬼とならんッ!そして『お前』も」
 
 
 未来「響!皆!っ...『翠』ちゃん!?」
 
 
 
 訃堂「護国の鬼よォ!!!」
 
 
 
 コンマ下
 01〜30 本部にて拘束
 31〜60 乱入者(奇数なら無条件で無力化、偶数なら判定)
 61〜89 風鳴宗家にて拘束
 90〜98 訃堂死して護国の鬼に
 ゾロ目 さっきまで命だったものが辺り一面に
- 939 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/03(金) 11:03:56.85 ID:SKwDrKYDO
-  はい 
- 940 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/03(金) 19:31:35.42 ID:AfJELrgT0
-  訃堂のじーさんのコンマ運強すぎない?気のせい? 
- 941 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/04/04(土) 03:15:27.66 ID:+QeXk3Jz0
-  ・・・ 
 
 気が付くと、『私』は知らない部屋に倒れていた
 窓はなく、床も壁も天井も真っ白
 けれどいつか園子ちゃんと会った部屋のような雰囲気はなく、人工的に作られたものなのだとわかった
 
 『翠』「『私』は...」
 
 何故こんなところに、そう考えて思い出した
 
 『翠』「ぁ...あぁッ!あああぁぁっ!!!」
 
 信じたくない、でもきっとそれは真実なんだ
 『私』が家族だと思っていた人達は家族じゃなかった
 お父さんはお父さんじゃないし、お母さんはお母さんじゃない
 
 『翠』「よもぎ...」
 
 よもぎも、妹じゃない
 
 頭を抱えようとして、手が手錠のようなもので拘束されていることに初めて気付く
 後ろではなく前で拘束されている為それほど苦しくはないけれど
 見てみればすでにあのシンフォギアのようなもの...キューブが変化したらしき装甲も解除され、私服に戻っていた
 
 『翠』「捕まった...か...」
 
 あの後どうしたのかは正直よく覚えてない
 今は頭も冷えて冷静に...まだ色々飲み込めていないけど、少しは冷静になっている
 もうどうにでもなれ、と自暴自棄になれたらどれだけ楽なことか
 
 
 
 安価下
 1 とりあえず部屋の中を観察
 2 持ち物チェック
 3 その他(記述)(他の誰かが関わる内容は判定が入ります)
- 942 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/04(土) 09:30:15.38 ID:BEojK+Mt0
-  無難に1かな、コンマ挟むのも怖い 
- 943 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/04/04(土) 18:31:24.90 ID:+QeXk3Jz0
-  『翠』「あぁもう」 
 
 ダメだ、頭の中ぐるぐるするのに下手に落ち着いたせいで、このままジッとしてると腐りそう
 
 『翠』「...動こう」
 
 幸いあのキューブの装甲を纏ったからか傷もほとんど治ってるし、気を失ってた間に体力も回復してるし
 
 
 くぅ〜...
 
 
 ...お腹は空いてるけど我慢出来ないほどじゃない
 緊張感のない腹の虫にはベンチを温めていてもらおう
 
 『翠』「まずは部屋の中の観察かな」
 
 立ち上がった『私』は部屋を見渡した
 
 
 
 部屋の中で見つけた物安価下
 (窓はないものとします)
 (他の誰かが関わる内容は判定が入ります)
- 944 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/04(土) 19:31:42.16 ID:b8L7PXy20
-  風鳴家血縁相関図が置いてある 
- 945 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/04(土) 19:48:36.25 ID:CBYkbAm60
-  シンフォギア…ではない不思議な形をした首飾り 
- 946 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/04/05(日) 02:54:36.86 ID:YOHJPD+00
-  さっき確認した通り、やはり窓はない 
 ドアはあるけれど鍵がかかってる
 そして
 
 『翠』「...何もない場所にポツンと置いてあると、怪しいの通り越して罠にすら見える」
 
 部屋の中に落ちていたのは一冊の書物と首飾りのような物
 
 
 まずは書物...表紙には『風鳴家血縁相関図』と書かれている
 中身を見てみると、表紙に書かれた通りの内容だ
 
 『翠』「事実を受け止めろ...ってことかな」
 
 随分と陰湿な
 『私』だって翼さんやししょー、八絋さんに対して何かしらのマイナスの感情を持っている、なんて事はこれっぽっちもない
 風鳴家全体に対する好意的感情は訃堂に対する嫌悪を差し引いても十二分
 しかしそれはそれこれはこれというやつだ
 
 『翠』「...」
 
 相関図のインクが今に近づくにつれて新しくなっていく
 そして遂に訃堂、ししょー、八絋さんの名前が出てくる
 
 『翠』「あ...ここ...」
 
 さらにその下、翼さんの名前
 その隣...つまり翼さんの兄弟姉妹にあたる部分
 そこに一人分線を足そうとして、黒く塗りつぶされているところがあった
 
 ここが、『私』なんだろうか
 
 『翠』「...」
 
 
 次に、首飾り...ギアペンダントとは違うけれど、不思議な形をしている
 ただの特殊な形の装飾品...とは思えないし、仮にそうだったとしたら何故ここに置かれているのかという話だ
 これもまた聖遺物か何かなんだろうか
 
 『翠』「もしそうなら、使えてしまう気もするけど」
 
 自分で言うのも何だけど、『私』も翠もどういうわけかチートレベルで種類問わず聖遺物に適合し易い
 翠が転生者だからその恩恵にあずかってるだけだろうが
 
 『翠』「首に付けてみる...?」
 
 罠の匂いしかしないけど、あえて乗ってみるのも手ではある、何か起きるかもしれないし
 
 
 
 安価下
 1 付けてみる
 2 イベント判定
 3 その他(記述)(他の誰かが関わる内容は判定が入ります)
- 947 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/05(日) 03:02:33.89 ID:Z5PxUuTu0
-  3  首飾りは一旦懐にしまってから2 
- 948 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/05(日) 03:14:28.36 ID:rZfe+qt8O
-  キューブの力を貸してくれた謎の声と通信出来ないかチャレンジ! 
 相手側からしか一方的に通信出来なかったらしょうがないけど
- 949 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/04/05(日) 03:27:53.28 ID:YOHJPD+00
-  『翠』「...いや、やっぱやめとこう」 
 
 ゲームじゃないけど、この世界には所謂『呪いの装備』みたいなものは普通に存在するわけで
 そうでなくとも、罠にあえて乗って挙句突破出来ませんでした、なんて可能性は低くない
 根拠のない自信をいつでも沸き出せるほど『私』は『私』を信じてない
 
 『翠』「持っていくにしても、首には付けないでおこう」
 
 首飾りを懐に仕舞い、次は何をすべきか考えた
 何も起きず何も浮かばなかったら最終的にドアを、ダメなら壁や天井を蹴破れないか試すとして
 
 『翠』《...ねぇ、聞こえてるの?貴女には》
 
 『私』は名も知らない、キューブを使えと声をかけてきた存在に念話を飛ばしてみる
 届くかはわからないけど、何もしないよりは良いかもしれないから
 
 
 
 コンマ下
 01〜80 繋がらない
 81〜00 繋がる
- 950 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/05(日) 03:42:20.80 ID:Z5PxUuTu0
-  パオパ王は鈍足の杖を振った 
- 951 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/05(日) 03:43:53.67 ID:Z5PxUuTu0
-  また1足りねえじゃねえか! 
- 952 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/04/05(日) 03:50:43.18 ID:YOHJPD+00
-  『翠』「...うん、知ってた」 
 
 案の定返事は無し...というか、届いてない気がする
 もしかして一方通行の念話しか出来ないとかなのかな
 
 『翠』「届いてても、応えてくれる気もしないけど」
 
 何となく、そんな相手のように感じた
 なんならキューブが本当にメンタルなやつなら相手の正体も予想出来なくもないくらい
 
 
 
 コンマ下
 01〜25 特になし
 26〜50 サンジェルマンさん
 51〜75 黒服
 76〜98 訃堂
 ゾロ目 ???
- 953 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/05(日) 06:55:40.22 ID:wkOPKXWDO
-  はい 
- 954 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/05(日) 10:37:22.63 ID:lCdMvhmXO
-  良い展開に傾くゾロ目である事を祈ります…もう悪い方向に動く展開は見たくないゾイ 
- 955 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/05(日) 12:08:39.94 ID:Z5PxUuTu0
-  ここ最近はコンマ運に見放されてるから辛いよね 
 というか訃堂のじーさん強すぎる デンじーかよと錯覚する
- 956 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/05(日) 19:00:43.53 ID:naysHQXVO
-  どう足掻いても絶望というか無駄感ある 
 リアルにバラルの呪詛取り憑いてるよね、このスレ
- 957 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/04/06(月) 02:28:33.69 ID:EygzGEFK0
-  ・・・ 
 
 
 くぅ〜...
 
 
 あれから暫く待ってみたけど進展は無し
 もしかしてこのまま食事とかも出してもらえないのか...いやだしてもらえる可能性の方が低いのはわかってるが
 
 『翠』「本格的に空腹が意識しちゃうレベルに...」
 
 ...いっそ腕でも齧ってみるか
 アスクレピオス取り戻せれば治せるし取り戻せなければどうせ死ぬんだろうし
 
 『翠』「...待て待て待て」
 
 人間飲まず食わずでも3日は保つと聞いたことがある
 つまりあと2日はセーフ...あれ、そらもそも今って何日目?
 というか最後に食べたのお昼?夕飯?
 
 『翠』「一回気になり出すと止まらない...」
 
 これも一種の現実逃避なんだろうか
 普段ならこの程度の空腹なんてそこまで気にならないのに
 
 ショックが大きかった、精神的に疲れた
 時間が経てば経つほどジワジワと聞かされた真実が浸透してきて、理解してしまう
 
 『翠』「はぁ...」
 
 こんな事、生きてて遭遇するとは思ってなかった
 翠が来てからの事も全部そうと言えばそうだけど、今回に関してはまるっきり『私』の事だもん
 
 『翠』「よもぎ...」
 
 あの日...よもぎとりっちゃんが帰ってこなかったライブの日
 『私』も一緒に行っていれば、こんな真実知らずに済んだのかな
- 958 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/04/06(月) 02:29:09.56 ID:EygzGEFK0
-  もしかして、あの日からずっとお父さんもお母さんも『私』を恨んでいたのかな 
 実の子のよもぎじゃなく、『私』が死ねば良かったのにって
 ...ううん、お父さんもお母さんもそんな人じゃない、自惚れるわけじゃないけど、与えられていた愛情は嘘じゃなかったと思う
 
 でも、そこに差は本当になかったの?
 
 よもぎの為に...よもぎを生き返らせる為に文字通り命を掛けて研究をするような両親だった
 
 『私』が死んでも、同じように必死になってくれたはずだって本当に言い切れる?
 
 『翠』「...わかんないよ」
 
 わかんない、そんなこと
 だって『私』はお父さんとお母さんの子じゃなくて
 その事は教えてもらえてなくて
 
 大体風鳴家に生まれたのに、その存在を血縁相関図からも消された『私』って何なの?
 
 捨てられて...何も知らずに、まるで全部を失ったみたいに塞ぎ込んで
 
 元々何も...『私』には何もなかったのに
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