鶴屋さん「もっかい!」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2020/01/17(金) 02:19:45.50 ID:zkz27ckRO
「やあやあ、キョンくん。奇遇だねっ!」

唐突ではあるが、SOS団の名誉顧問。
鶴屋さんについて、語らせて貰おう。
とはいえ紹介する前に彼女は颯爽と出現した。

「ん? なんだい? そんな見つめちゃってさっ! あたしの顔になんかついてるにょろ?」

この語尾がやたらにょろにょろしている鶴屋氏は、朝比奈さんと同学年の二年生であり、俺との関係は先輩後輩の間柄である。実に光栄だ。

「あっはっはっ! あたしの方こそ光栄さっ!」

快活な笑顔が眩しい。
自分もこんな風に笑えたらとつくづく思う。
チャームポイントである八重歯が輝いている。

「んー? おやおや、なんだい、キョンくん。あたしの八重歯っちが気になるのかいっ?」

八重歯っち……だと。
破壊力が留まるところを知らない。
防御力が底をつき、完全に無防備な俺に。

「そんなに気になるならキスしよっか?」

言葉を失うとは、まさにこのことだと思った。

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