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貴方「俺が魔法少年でヒロインを攻略するまどか☆マギカ?」

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953 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/27(土) 22:47:36.60 ID:7oyxMzsV0
安価↓
954 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/27(土) 22:47:55.61 ID:apKJ06JKo
3
白女周辺ぶらぶら
魔法少女いるかもしれないし
955 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/06/27(土) 23:05:02.47 ID:SQJG9OlS0


 せっかくだから遠出してみよう。



 大きな敷地。グラウンドからは部活動中の女子生徒たちの声が聞こえた。

 お嬢様たちの花園。当然、男子禁制の場所。そりゃもちろん憧れではあるし自然とそわそわしてくる。

 実はこの中にも魔法少女とかいるんじゃないか?いたっておかしくない。あらゆる街の魔法少女が集まってるかも。

 契約者同士縄張りの垣根なんて超えて仲良くしたっていいじゃないか。


 汗水垂らす部活すら上品。むしろ良い匂いがしそう!


 畏れ多くも周辺をぶらぶらしていると、制服を着たお嬢様たちの視線がこっちに突き刺さった……。

 休みの日のお嬢様学校周辺をうろつく不審者という図が出来上がりかけていた。



 …………あれ? 俺迷走してる?




― 六週目休日 終了 ―



[好感度] to貴方
美樹さやか★★★巴マミ★★★志筑仁美★★★>鹿目まどか・暁美ほむら・佐倉杏子

★…フラグ一段階目 「気になる」
※大抵の場所なら誘ったらOKしてくれると思います。
※放課後行動では勝手についてくることもあるかもしれません。

★★…フラグ二段階目 「特別」
※【貴方】との行動を優先します。
※ここまでくればあとは流れに乗るだけだ!

★★★…フラグ三段階目 「恋慕」
※実質落ちてる。
※個別ENDにいってもいかなくても攻略済み。

☆…互いに恋人として誓い合った仲。他の人の好感度上げすぎると多分マズイことになる。
  もし他の人に言い寄るようなことしたら普通に浮気です。

▽…嫉妬Lv1
※ハーレムならつきものくらいの可愛い嫉妬だよ。
※この辺で留めておかないと色々濁るかもよ。マズそうな選択肢は控えよう。
956 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/06/27(土) 23:33:34.46 ID:SQJG9OlS0
――――
31日目



貴方「さむ……っ」


 昼食休憩にみんなで外に出た瞬間、思わず口をついて出る率直な感想。

 契約して身体が強くなっても感じる寒さは変わらない。

 ……いや、もしかしたらあっためたり軽減する魔法とかあるのかな?


さやか「今日の夜は雪が降るらしいよ。明日積もってるかな!?」

まどか「雪だるまとか作りたいね」

さやか「雪合戦もいいぞ!」

仁美「遊ぶのもいいですけど、登下校中に転ばないように注意しませんと」

さやか「あ……明日雪積もってたらこのテーブル使えなくない?綺麗にどけてくれるかな?」

貴方「朝掃除されてそれからずっと晴れてれば乾くかもな」

まどか「【貴方】くんは雪遊びといえば何が浮かぶ?」



1雪合戦
2雪だるま作り
3かまくら作り
4スノーエンジェル
5自由安価

 下2レス
957 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/27(土) 23:38:06.07 ID:cP185f0S0
1
958 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/27(土) 23:38:28.99 ID:7oyxMzsV0
1
959 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/06/27(土) 23:54:28.09 ID:SQJG9OlS0


貴方「雪合戦かな」

さやか「お、明日は一緒にやるか!」

仁美「少ない雪の量でもできますしね。形に残らない分、溶けていくような悲しさもありませんし」

まどか「あぁ……溶けるのはさみしいねえ」




 寒さに耐えつつ、明日のことを想像して話を弾ませた!



――――
――――


*待ちに待った放課後です。
1下校前に校内でコミュ(キャラ指定)
2誰か誘ってパトロール行くか(キャラ指定・複数可)
3他の場所に寄り道
 ※人物指定はできません。また、知らない個人宅等も無理です。知り合いを誘うことはできます。

 下2レス
960 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/28(日) 00:00:06.39 ID:PTo2gKFP0
1まどか
961 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/28(日) 00:00:27.95 ID:lf4cxbzA0
1まどか
962 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/06/28(日) 21:41:24.77 ID:mJLdWamA0
放課後



 帰りのHRが終わると、教室内は一気に賑やかになる。

 荷物をまとめて教室を出る準備をする人、まだ残って誰かと話している人、さまざまだ。


まどか「わっ、忘れるところだった」


 鹿目さんは鞄を取って立ち上がると、机を収納する前にもう一度しゃがみこんだ。

 ピンクのマフラーを首に巻いて、支度完了らしい。


貴方「冬は身に着けるものが多くて支度に時間がかかるよね」

まどか「うん、そうなの。朝はちょっとだけ早く準備をしなくちゃいけないのに、暑い時よりも布団から出たくなくなっちゃって……」


 のんびりとした調子で話す鹿目さんの言葉に、その光景が浮かんでほっこりした。


まどか「【貴方】くんはその格好で寒くないの?」

貴方「マフラーと手袋とか、つけてこようかと思っても毎回忘れちゃうんだよね。そもそもまともなの家にあったかな」

貴方「……まあ、今日は後悔するくらいには寒いな」

まどか「そうだよね。あ、余計なお世話かもしれないけど……よかったら前につくったのあげようか?」

まどか「少し大きく作っちゃって。【貴方】くんなら合うかなって」

貴方「えっ、くれるの? それは嬉しいな」


 そういう特技っていいなと思った。取り柄がないとか言ってたけど、ちゃんとあるじゃないか。

 何かお礼ができないかと考えてふと思い出した。


貴方「あ……そうだ。うちの実家が寺って話はこの前したと思うんだけど、よかったら、初詣こない?」

貴方「代わりと言ったらなんだけど、おみくじとかサービスするよ」

まどか「初詣か。もう近いもんね。家族で行ってもいい?」

貴方「もちろん」




1鹿目さんの家族って気になるな
2手芸が特技っていいね
3誰か誘ってパトロール行くか(キャラ指定・複数可)
4他の場所に寄り道
 ※人物指定はできません。また、知らない個人宅等も無理です。知り合いを誘うことはできます。

 下2レス
963 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/28(日) 21:42:38.94 ID:PTo2gKFP0
2
964 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/28(日) 22:08:13.52 ID:y7168xZ30
2
965 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/07/03(金) 21:31:48.25 ID:/KOuU/NG0


貴方「手芸が特技っていいね」

まどか「あ、ありがとう……特技っていえるのかな」

貴方「十分特技だと思うけど。そうそうみんな出来るわけないし、俺もせいぜいボタン付くらいしか……」

まどか「でもわたしは【貴方】くんみたいに成績よくないし」

貴方「成績がいいだけだよ。勉強が特技ってのもしっくりこないしさ。俺は何が特技かって言われたら悩むくらいだよ」

貴方「鹿目さんはもっと自信もっていいんじゃない?」


 そう言うと、褒め言葉は慣れてないらしく、鹿目さんは少し照れた様子だった。


貴方「……引き留めたみたいになってわりい。そろそろ帰るか」


 教室を出て、廊下を通って階段を下りる。

 校舎を出てもしばらく自然と同じ道を歩いていた。


貴方「今日はまっすぐ帰る?」

まどか「うん、そのつもり。あ、【貴方】くんがパトロール行くなら付き合うよ」

貴方「俺も今日はいいかな……。鹿目さん家ってどのへん?」

まどか「大きい公園のあるほうだよ」

貴方「ああ、あの噴水のある公園か」


 何気ない話をかわして、それから鹿目さんがぽつりと話し始める。

 驚いているような不思議そうにしてるような、そんな雰囲気。


まどか「さっきの話、だけど……【貴方】くんもああいうことで悩むことあるんだね」

貴方「そんなに意外だった?」

まどか「うん。意外だった」

貴方「そっか。そういうふうに見えてるのか。褒められてるって思っとこうかな?」

貴方「でも、鹿目さんみたいな人が取り柄ないなんて言ってたらほとんどの人が取り柄なんてなくなっちゃうよ」

貴方「特技の話もしたけど、取り柄って別に特技だけじゃないだろ。鹿目さんと話してると気分が穏やかになる感じするし」

まどか「え、そう……かな?」

貴方「うん。そうだよ」


 鹿目さんについて深く知ってるわけじゃないけど、雰囲気はこうして話してても伝わってくる。

 さやかとかは誰かと一緒でも目に入りやすいけど、鹿目さんは多分、あまり自己主張しないタイプなんだろう。

 ……そんな彼女に、少しだけ興味を持った。



四回目【貴方】 31日目終了

[知り合い]
・鹿目まどか・・・守り合う仲間↑
・美樹さやか・・・親友
・志筑仁美・・・親友
・暁美ほむら・・・気まずい
・佐倉杏子・・・仲間
・巴マミ・・・親友

[攻略済]
美樹さやか
暁美ほむら1
巴マミ
志筑仁美


強制ENDまで【残り:3回】
966 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/03(金) 21:47:12.17 ID:7zTr31Cx0
ん?強制エンドあと2回でしょ?
967 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/03(金) 21:50:31.28 ID:7zTr31Cx0
そんなことなかったすまん
968 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/07/05(日) 19:35:38.19 ID:7R6Jf3os0
32日目



 昨日から噂されてた予報が的中し、教室の中は朝からどこか沸き立っていた。



さやか「いやー見事なもんだね。あー、早く遊べる時間こないかな」

まどか「触ったら冷たいけど、踏み固められてないところはふわふわしてそうで綺麗だよね」

仁美「ほむらさんも雪ってテンション上がりませんか?」

ほむら「私は別に……。寒いのは嫌よ」

さやか「なーにさ、大人ぶっちゃって」

ほむら「……雪景色を見る分にはいいけれど、足も取られるし外に出るには厄介だわ」

さやか「まあそれはわかるけど。あたしも雪が少し靴の中に入っちゃって足が冷たいんだよね」


 いつもは比較的冷静な志筑さんも今日は少しはしゃいでそうだ。

 対して、暁美さんはいつもどおりだった。まあ、こんな日は家でゆっくりしてたいって気持ちもわからないことはない。


まどか「昼休み、ほむらちゃんもいっしょに外どうかな?遊んでみたら楽しいよ、きっと!」

ほむら「……そう言うなら」


 やっぱり、いつもどおりだった。

969 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/07/05(日) 19:44:31.24 ID:7R6Jf3os0


 雪は昨日の夕方あたりから降りはじめ、朝起きたら晴れ空の下に積もっていた。

 ……昨日はまっすぐ帰って正解だった。


 この前気軽に話しかけてと巴さんに言われたのもあって、

 身体を温める魔法や寒さを和らげる魔法がないかどうかをテレパシーで聞いてみたが、

 『魔力を身体に纏うようにしてみたら?』ととても感覚的なことを言われた。


 授業中にこっそり試してみたら、コントロールを失敗したのかとても暑く――というか、熱くなってしまった。


 魔力の感知にも長けている暁美さんには気づかれた様子だったが、身体から謎の熱気を発していたら契約者じゃない人にも気づかれかねない。

 慌てて解除した。だが少なくとも寒さはなくなった。

 どうしようもなく寒い時に瞬間的に身体を温めるには悪くないかもしれない。


 ちなみにもう一つ、『寒さを和らげる魔法』のほうだが……――。


マミ『――戦ってる時って、集中すると痛みを抑えることができるじゃない?』

貴方『巴さんも怪我することあるんですね……』

マミ『最近はないけど前は一人だったし、私もいつも無傷とはいかないわ。特に最初のうちはね。そこそこ大きな怪我を負うこともあったから』

マミ『でも、痛いからってくじけていたら、もっと酷い目に遭って殺されてしまうのよ。痛みを感じることすらできなくなる』


 幸い、俺はそこまで大きい怪我をした経験はなかった。だからいまいちピンときていない。

 思わぬところで出てきた深刻な話――『殺される』という物々しい単語に、思わず唾を飲む。

 それからまた一転して、話は元の軽い調子へと戻ってくる。


マミ『……だから、寒さを和らげるなら、もしかしたら応用できるかなあって』

マミ『無理矢理感覚の伝達を妨げる物質でも出してるのか、脳内麻薬でも出してるのか、魔法とは関係なく生理的なものなのかもしれないけど』

マミ『医学の知識はないから詳しいことはわからないわね』


 しかしさっきの話のインパクトはまだ引きずっていた。

 ……巴さんはずっと死の恐怖と隣り合わせで戦ってきたんだ。

970 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/05(日) 20:24:29.96 ID:mkmm3Ccr0
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
971 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/07/05(日) 20:48:58.31 ID:7R6Jf3os0


 ――――昼休みになるといつもみたいに外に出て弁当を食べる。

 ちゃんと掃除されていたため、テーブルを使えないんじゃないかという心配は杞憂に終わった。

 そして、食べ終わった後はお待ちかねの雪遊びだ。



さやか「隙アリッ」

貴方「つめて〜!」


 最初は昨日から意気込んでたさやかと。

 なんだかんだ仁美と鹿目さんまで巻き込み、結局みんな一度は参加してた。その頃には暁美さんも来ていた。




1花壇の傍にいる鹿目さんに声をかける
2さやかとの雪合戦継続
3雪でなにか作っている仁美と暁美さんに声をかける
4巴さんも放課後には誘おう
5自由安価

 下2レス
972 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/05(日) 20:53:20.82 ID:mkmm3Ccr0
2
973 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/05(日) 20:58:03.78 ID:j4690x5S0
2
974 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/05(日) 20:58:20.10 ID:xSFI4wKa0
2
975 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/07/05(日) 21:42:19.05 ID:7R6Jf3os0


 鹿目さんは花壇のとこにいて、仁美と暁美さんもその近くにいる。

 ……雪で何か作ってるらしい二人はいいとして、鹿目さんは花の世話でもしているのだろうか。せっかくの休み時間なのに。


さやか「よそ見してると……こうだっ!」


 さやかは、よそ見してたのがなんか気に入らなかったらしく。今までで一番大きいやつ投げてきてた。

 それならこっちもやられっぱなしにはしてられない。大きいのを作って。


貴方「こっちもお返し!」


 子供は風の子、ってこういうことを言うんだろうなあ。

 今はこっちを全力で優先しよう。手や身体の表面は冷たくなったものの、内側はあったまった気分だ。

 結局二人していっぱい雪かかっちゃったから、内側まで落ち着いたときには冷えることになりそうだが……。



 ――そうして、雪の日だけの楽しみを存分に遊んだ。

 しかし昼休みは短い。切り上げないといけない時間もすぐにやってくる。

976 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/07/05(日) 21:59:58.39 ID:7R6Jf3os0


貴方「あれ、花壇の雪がなくなってる?食ってた時には手を付けられてなかったよね」

まどか「わたしがさっきやったんだ」

さやか「放課後でもいいのに。まどかは真面目だなあ」

まどか「そ、そんなに真面目なわけじゃないよ。たまにしか顔出さないし。ただ、やっと咲き始めたのに可哀想だな……って思って」

まどか「あ、ほむらちゃんは楽しめてたかな? 寒いの嫌だって言ってたけど……」

さやか「なんだかんだ雪も投げてたし、仁美と一緒になんか作ってたじゃん? やっぱほむら敵に回すと恐ろしいわ」

仁美「一緒に雪うさぎ作ってたんですよ!暁美さんのもとても綺麗でしたよ」

ほむら「寒いのはもちろん嫌だけど……」


 『だけど』と逆接の後に発されたのは、首をかしげるような言葉だった。


ほむら「雪って、冷たいのね」

さやか「……なにを当たり前のことを言ってるのさ?」

仁美「ええ。雪は冷たいですよ」

さやか「アンタってたまに天然な発言するよね??」



 微笑んで返した仁美に、わけわからないと言いたげなさやか。

 最近一緒にいることの多い仁美は何か理解したのかもしれない。


 ――――みんなで暖かい教室に戻って行った。



――――
――――


*待ちに待った放課後です。
1下校前に校内でコミュ(キャラ指定)
2誰か誘ってパトロール行くか(キャラ指定・複数可)
3他の場所に寄り道
 ※人物指定はできません。また、知らない個人宅等も無理です。知り合いを誘うことはできます。

 下2レス
977 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/05(日) 22:01:03.85 ID:xSFI4wKa0
2まどか
978 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/05(日) 22:02:46.12 ID:7ljBQInj0
2まどか
979 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/07/06(月) 00:26:29.23 ID:K3ReU8sN0
放課後



まどか「【貴方】くん。朝は渡せなかったけど、帰る前にこれを」


 鹿目さんが渡してくれたのは、昨日言っていたマフラーだ。

 鹿目さんのより幅が太めの赤色のマフラー。このデザインなら誰が着けるにも無難な感じだ。


貴方「おー、ありがとう! これもよく出来てるね」

まどか「そう言ってもらえてよかったぁ」

まどか「それと……わたしのほうこそ昨日はありがとうね。これも特技だって言ってくれて、少し自信を持てたから」

貴方「そんなのお礼言われることじゃないよ」

まどか「なんていうか、改めて手芸って楽しいなって思ったし、また一つ何か作ってみようかなって気になって」

まどか「最近はパトロールや訓練があったから少し離れてたんだけど……」


 鹿目さんの中で何かやる気のスイッチが入ったらしかった。


貴方「今度は何を作るの?」

まどか「それはまだ決まってないんだ」

まどか「冬だからまた編み物を作るのもいいし、季節に関わらず、ちょっとした刺繍やコースターづくりなんかもいいなあ」




1鹿目さんの作ったもの見てみたい
2なにかリクエストしてみる
3自由安価

 下2レス
980 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/06(月) 00:56:17.12 ID:2kCZ6SOh0
1
981 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/06(月) 00:56:28.95 ID:XM3eJjmqo
1
982 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/07/11(土) 00:35:05.97 ID:gYCbcSsI0


貴方「鹿目さんの作ったもの見てみたいな」

まどか「あ、それなら家庭科室にもいくつか飾ってあるよ!」


 家庭科室――教室とは違うフロアにあるし、部員でもない俺らが寄るのは授業でほんのたまにって程度だ。

 次がいつになるかもわからない。かといって放課後、部活動中に付近をうろつくのも勇気がいりそうだ。

 なにせ部員が女子ばっかりだから、俺みたいなのがいると確実に浮く。


貴方「家庭科室か……」

まどか「そこ以外だと……うちにはあるけど、身に着けられそうなものや使えそうなものがあったら持ってこようかな?」

まどか「新しいもの作ったら見せるね」



 まあ、さすがにそれだけのために家までお邪魔するのも気が引けるし。

 とにかく鹿目さんの熱意は伝わってきた。

 ――――そんな雑談を交えながら、今日も一緒に学校を出ていった。

983 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/07/11(土) 01:05:42.92 ID:gYCbcSsI0


貴方「そろそろ道はだいぶ雪がかかれて歩きやすくなってるね」

まどか「綺麗にしてくれた人に感謝しないとね」

貴方「今日はパトロール行く?行くならついてくけど」

まどか「うん。いこっか」


 昨日とは違って、途中の道を大きく曲がっていく。行先は話し合って決めているがいきあたりばったりだ。

 人のよく通る道は雪がどかされているものの、そこから少し外れると手の入っていない場所が出てくる。

 しかし、魔力の反応があるところというのは得てしてこんな人の立ち入らない場所ばっかりでもあった。


 ふわふわに積もった雪を踏みしめて足跡をつけるのは、これはこれで楽しくもある。

 ……これが、ただの革靴でなくしっかりと足を覆える長靴だったならだが。


貴方「ごめん、一旦帰って着替えてからにすればよかった……!」

まどか「そうだね。でもここまで来ちゃったんだし今は仕方ないよ」


 俺もズボンの裾が濡れる不快感はある。

 けど、鹿目さんは上着は着ていても下はスカートにニーハイソックスという軽装だ。余計に冷たそうに見えた。


まどか「使い魔の魔力もすぐそこなんだし……!はやく倒して、わたしたちが街の人を守らないと」

貴方「ああ……まあ、倒すまでは踏ん張るしかないな」


 鹿目さんの言葉にはいつになく強い意思を感じた。

 もちろん俺も同じ気持ちだ。けど、どこか新鮮に思えたのは普段自分の主張を強く出さない鹿目さんだからか。

984 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/07/11(土) 19:57:09.81 ID:gYCbcSsI0
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つぎの
そろそろタイトルネタが尽きてきたけど、多分この次スレでギャルゲスレは最後になりそう
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1594395036/
985 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/07/11(土) 20:27:30.47 ID:gYCbcSsI0


貴方「そういえば、巴さんやキュゥべえが言ってたっけ。俺たち以外は基本的に使い魔を倒さないって」

まどか「うん……言ってたね。グリーフシードを落とさないからって。杏子ちゃんも少し前まではそうだったんだっけ」

貴方「鹿目さんはそれ、どう思う?腹立たしく思ったりする?」


 使い魔を倒さないっていうのは、つまるところ自分さえよければいいって考えともとれるわけで。

 まっすぐに使命を受け入れて正義の味方やってる側としては、正直どうなんだと思ったりもする。


まどか「うーん……他の人がそう考えるなら強制はできないかな。同じ立場の仲間同士で争うことのほうが嫌だから」

まどか「でも、他の人がどうだってわたしは使い魔も魔女も倒すよ。わたしたちはそれでいいんじゃないかな?」

貴方「そうだね。違う意見を受け入れさせようとしたら、結局争うことになるんだもんな」


 ……今のでなんとなくわかった気がした。

 鹿目さんはあれこれと強く主張を押し付けることはしない。けど、ちゃんと自分の意見は持ってるんだ。


貴方「鹿目さんってしっかりしてるんだね。ちゃんと考えてるっていうか」

まどか「えっ、そうかな……それほどでもないよ」

まどか「でも……。わたしにとって魔法少女になれたことは誇りだから」

貴方「魔法少女になったこと自体が?」

まどか「うん。わたしって、魔法少女になるまで平凡だし何のとりえもないし、人の役に立てることなんてないって思ってたから」

まどか「今はこんなわたしでも誰かを助けることが出来るのがうれしいんだ。だから、精一杯頑張りたいなって」


 力強い意気込み。同時に感じたのは、少し卑屈に思える自己評価の低さだった。

 魔力の反応もかなり近づき、居場所の目処も立ってきた。使い魔相手とはいえ変なミスをして苦戦したりしないようにしないと。


まどか「結界はそこだね!」

貴方「ああ。変身しよう」



 ――――使い魔の潜伏する場所を突き止め、戦い始めてからは早かった。

 それほど数もいなかったし、逃げようとする使い魔も二人がかりで仕留めてすぐにもとの道に戻ってくる。


986 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/07/11(土) 21:41:14.43 ID:gYCbcSsI0


まどか「使い魔を倒して気が抜けたら、やっぱり寒いね。足がぐしょぐしょで冷たい」

貴方「それ俺も。靴の中まで入っちゃってるな。やっぱ革靴で雪の中歩き回るのは無謀だった」

まどか「次のとこ行く前に、今からでも着替えに帰る?」

貴方「そうしたほうがいいかな。風邪引いても困るし……まあ、魔法で治せるかもしれないけど」

まどか「魔法があるからって無理はよくないよ。魔力も限りがあるんだし……」


 それもそうだ。人通りの少ない道から大きい道路の方へと戻っていく。

 現在地からだと鹿目さんの家のほうが近そうだ。行ったことはないが、公園の近くと言ってたはずだ。

 それぞれ家に戻るとなると、少し待たせることになるかな。


貴方「……あ、そうだ!今日、巴さんから教えてもらったんだ。身体を温める魔法」

貴方「魔力を身体に覆うようにして熱を纏えばいいって。俺は授業中にやって、熱すぎて失敗したけど……」

まどか「失敗しちゃったんだ……?」

貴方「うまくコントロールできれば便利そうだけどね」

貴方「多分調整次第では暑いときに冷たくもできるんじゃないかな。氷の結界とか炎の結界ってのもないとも限らないし」

まどか「なるほど……たしかにそうだね」

貴方「もうひとつ、集中すれば感覚を操れないかみたいなことも言ってたけど……――――」


 そっちは魔法かどうかもわからない話。

 魔力の操作とか抽象的なことを言われるよりも魔法らしさを感じない分イメージがわきにくかった。

 追い詰められないと出来ないんじゃないか、という気もしてくる。


まどか「感覚? 魔法でそこまで出来るのかなあ……?」


 鹿目さんの反応も予想した通りだった。魔法は便利だけど、やりすぎるのは違う気がする。

 巴さんは、死んだら痛みすら感じられなくなるって言ってた。

 痛いのも寒いのも嫌だけど、最初からなんの感覚も感じなくなったらそれはそれで生きてる実感が遠くなるんじゃないだろうか。


 そんな話の途中、鹿目さんが何かを発見する。


まどか「あれ?そこの道のすみっこ」

貴方「ん?」

987 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/07/12(日) 00:25:57.34 ID:l4n910Bg0


 雪の積もった道の隅に、なにかが落ちている。

 誰かの落とし物かとも思った。黒くてふわふわした……。


まどか「……たいへん! 猫だよ、それもまだ子猫だよ!」

貴方「えっ!生きてる?」

まどか「息はしてるみたい。でもすごく冷たい。このままじゃ死んじゃうかも……あっ、そうだ!」


 子猫を雪の中から掬い上げ、鹿目さんが薄く桃色の光を輝かせる。さっき話した身体を温める魔法だ。

 俺が自分に向けてやった時にはコントロールをミスった魔法。

 基本的にこういう魔力の扱いっていうのは自分に向けるよりほかのものに向ける方が難しい。

 でも、鹿目さんの真剣な表情を見てると失敗する様子が浮かばなかった。


 やがて高い鳴き声が聞こえてきた。


まどか「よかったぁ……目を覚ましてくれて」

まどか「この子……わたしが学校にいくとき通る道でよく見かけてた子だ」

貴方「野良猫?かな?首輪もないし」

まどか「うん、たぶん」

貴方「もう大丈夫かな? ていうか何があったんだろう」


 見て取れることは、痩せていておなかをすかせていそうということだった。

 鹿目さんも同じことを思ったようだ。


まどか「家に何かあげられそうなものあったかな……うちこの近くなんだ」


 やっぱり、ほっとけない……よな。



1その間見てようか?
2何か買ってこようか?
3家で飼えたりってしないよね
4自由安価

 下2レス
988 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/12(日) 00:33:00.74 ID:3zMlEUQzo
1
989 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/12(日) 00:33:52.98 ID:bEVT++t20
1
990 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/07/12(日) 01:41:15.35 ID:l4n910Bg0


貴方「とりにいくなら、その間見てようか?」

まどか「あ、うん。お願いするね」


 鹿目さんはそう言って足早に去っていった。

 目の前の猫に視線を移す。すると子猫らしい高い声で『みゃー』と鳴いた。

 人慣れしてるのか、幸い逃げる様子は見せなかった。頼ってきているようにも思える。

 まだ小さいのに、母親とははぐれてしまったのだろうか。飢えと寒さで弱ってしまったんだろう。


貴方「大変だな……野良猫ってのも」


 猫を膝で温めながら待っていると、それほど経たないうちに鹿目さんが戻ってきた。

 手には皿と牛乳。それから缶詰を持っていた。


まどか「牛乳だけじゃ足りないかもと思って、水煮缶ならいいかなって持ってきたんだけど……」


 サバの水煮缶を空けると、皿に出さないうちからすぐに顔を近づけて食いついてきた。

 腹を空かせていたのもあるだろうけど、とりあえず食べてくれないって心配はなさそうだ。

 むしろガツガツとたいらげていって、むせそうになってたことに心配したくらいだった。


まどか「お、落ち着いて食べていいんだよ。逃げたりしないから、ね?」

貴方「でも食べてくれてよかった」

まどか「これで元気になってくれるといいな……」


 猫のことが一段落すると、家から戻ってきた鹿目さんの格好が変わってないのも気になった。

 着替えてこようって話だったのに。

991 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/07/12(日) 01:42:26.51 ID:l4n910Bg0


貴方「そういえば、着替えてきてはいないんだね」

まどか「あ……時間かけたくないなって思ってて。急いでたから」


 昼休みのことといい、鹿目さんは自分よりも他人のことを優先する人なんだろう。

 今日までで少しずつ鹿目さんのことはわかってきた気がした。


貴方「そっか。また着替えに行って、パトロールする?」

まどか「うん。でも、もう少しこの子の様子を見てようかな」



 ……ご飯を食べ終えると、少し元気になったようでホッとする。

 猫が自分からどこかへ行くまで鹿目さんと一緒にしばらく様子を見ていた。




四回目【貴方】 32日目終了

[知り合い]
・鹿目まどか・・・守り合う仲間↑
・美樹さやか・・・親友
・志筑仁美・・・親友
・暁美ほむら・・・気まずい
・佐倉杏子・・・仲間
・巴マミ・・・親友

[攻略済]
美樹さやか
暁美ほむら1
巴マミ
志筑仁美


強制ENDまで【残り:3回】
992 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/07/16(木) 20:59:45.53 ID:S96vvvcx0
33日目



 人の歩く道からはすっかり雪の姿は消え、ほんのすみっこに名残が見えるくらいになった。

 昨日パトロールで行ったような人通りのない場所ならまだほとんどそのまま残ってるところもあるだろうか?

 なにはともあれ、あれだけ沸いていた教室の雰囲気も元通りだ。


貴方(今日はまだ来てないのか。揃って遅刻?)


 HRがもう少しで始まる時間になっても、なじみのあるいくつかの席が空席になっていた。

 いつも一緒に登校してるさやかたちの席だ。暁美さんを除いて、あのあたりは席が固まってるからごっそり空席だと寂しく感じる。


さやか「はよー! セーッ……フ?」

仁美「まだ先生は来てませんね。なんとか間に合ったみたいですわ」

ほむら「……それはなにより」


 どうしたんだろうかと思ってるとバタバタとやってきた。


貴方「今日は遅かったね。なんかあった?」

さやか「あー、まどかがね。なんか通学路で猫見つけたとか」

貴方「え、それって昨日の……?」

まどか「おはよう、【貴方】くん。うん、実は今朝茂みで昨日の子に会って……」


 話の途中でチャイムが鳴り、先生が入ってきた。

 本当にギリギリだったようだ。


まどか「ごめん、また今度ね」

貴方「ああ、うん」



――――
――――


*待ちに待った放課後です。
1下校前に校内でコミュ(キャラ指定)
2誰か誘ってパトロール行くか(キャラ指定・複数可)
3他の場所に寄り道
 ※人物指定はできません。また、知らない個人宅等も無理です。知り合いを誘うことはできます。

 下2レス
993 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/16(木) 21:01:31.14 ID:wIGWLl+z0
1まどか
994 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/16(木) 21:42:42.32 ID:Uq/4q2370
2まどさや
995 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/07/16(木) 22:20:27.05 ID:S96vvvcx0
放課後



 昼休みが終わった後、なんとなくテレパシーで話してるうちに今日の予定が決まった。

 放課後はさやかと鹿目さんと一緒にパトロールに行くことになっていた。

 どちらともなくアイコンタクトをして教室を出ようとすると、暁美さんに声をかけられる。


ほむら「どこへいくの?」

さやか「『さ・ん・ぽ』、だよ。正義のね」

ほむら「そう……」


 暁美さんの表情はわかりづらい。これはどちらかというと疎外感を感じてたりする反応なんだろうか。

 パトロールでもそれ以外でも、なんだかんだでみんな揃ってるとついてくることが多いタイプではあった。


貴方「……暁美さんも来る?」

ほむら「いえ……私は別に」


 しかし、今日はついてくる気はないようだった。

 予定通り三人で廊下を歩く。


さやか「ま、三人いれば十分だけどさ。てっきりまどかが心配でついてくるかと思ったのに」

さやか「まーでも最近そこまでべったりでもなくなってきたかな? 子離れってやつ?」

まどか「わたしはほむらちゃんの子供じゃないよ……」

さやか「ってのは冗談で……、なんかあったの? べったりでもなくなってきたけど、じっと見てることは多い気がするよ」

まどか「何もないと思うけど」

さやか「んー、やっぱ元からと言われれば元からな気もしてきたなあ……」

貴方「……」


 こっちはなにかあった、っていうのかな。

 でも、鹿目さんに対しても何か思うところがあるのか。


 結局その話題はそれ以上続くことなく、これからのパトロールの行き先についての話へと変わっていった。


996 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/07/16(木) 23:00:38.61 ID:S96vvvcx0


さやか「――――見て、このへんそのまま雪が残ってるよ!」


 学校を出てから街を回っていると、

 人気のない工業地帯の隅に足を踏み入れた時にさやかが急にテンションを上げて言った。


さやか「近くの魔女倒したらさ、せっかくだし遊ばない?」

貴方「昨日の二の舞にはなりたくないな……」

さやか「昨日?なにがあったの?」

まどか「パトロールで雪積もってるところ歩いてたら靴の中びしゃびしゃになっちゃって」

さやか「せっかくこのへんなら人目にもつかないしちょうどいいと思ったんだけどな。あ、なんなら変身するとか――」

まどか「いくら人がそうそう来ないっていっても、うっかり見られたりしないかな!?」

さやか「別にあたしたち、見られたら消滅するとか、カエルとか人ならざるものになっちゃうってわけでもないんだよ?」

まどか「それはそうだけど……。うーん、それもそっか。訓練とかも人目につかないとこ選んでやってるだけだもんね……」


 鹿目さんも意外と納得したようだった。

 それにしても、さやかも怖いこと言うな。それにちょっと悪ノリしてみた。


貴方「でも、それってさ……誰が証明できるの?」

さやか「え!?いやでもそんな――」

貴方「聞いてないからってのはナシだよ。この中で誰か素質も持たない一般人に正体とか変身した姿見られたことはある?消えてからじゃ取り返しはつかない……」

さやか「怖いこと言うなよおおお!!」

貴方「ま、ないと思うけどね。そんな危険があるならそれこそ訓練の時言うだろうし」

まどか「とりあえず魔女たおしにいこっか。あっちかな?それにたしか……杏子ちゃんってお父さんに知られたんじゃなかったっけ?」

さやか「あ、そっか! そうじゃん! もー、ビビらせんなよ」


 適当にビビらせるだけビビらせて、本題のパトロールに心を切り替えていった。

 一応車の通る道は綺麗に片付いているから結界のある近くまでは足を取られなさそうだ。

997 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/07/16(木) 23:33:23.47 ID:S96vvvcx0
――――
――――


 ――――遠近中と全距離に隙のない取り合わせ。

 さやかか鹿目さん、どちらかと組んで二人でもそれほど苦戦した覚えはなかったし、三人いれば割と早くに片付いた。


 パトロールを終えると結局遊んでいた。

 人に見られないことを前提に変身して身体能力を解放しての雪合戦は、昨日の昼休みにやったのとは比べ物にならないくらい苛烈を極めていた。


さやか「なんかこれ、結構いい訓練になってない!?」

貴方「たしかにこれは遊びっていうより……!」


 雪の剛速球が飛び交う。

 回避する動きも戦闘中や組手でのそれに近いものになっていた。主に動きの速いさやかに当てるのが至難の技になっている。

 そのうえ、動きが速いってことは回り込まれるのも速い。


まどか「きゃあっ、つめた!」

さやか「やったー、背中もーらい!」

まどか「うう、なかなかさやかちゃんに当てられない〜……」


 鹿目さんが雪のついた部分を払っている。

 よくよく考えてみれば制服より衣装のほうが薄着だけど、変身中のほうが寒さは感じない。

 魔力を纏って和らげるっていうのはこれと似たようなものだろうか。


貴方『鹿目さん、協力して! 奴をやっつけるぞ!』

まどか『え、うん!』


 ――とりあえず、さやか打倒は徒党を組んで攻める必要があると判断。


さやか「えっ、何!?急に動きが変わって――わぶっ!?」

貴方「よしっ!」

まどか「うまくいったね」



 さすがに明日にはもう遊べるほど残ってないかな。

 投擲と回避とコンビネーションを鍛えつつ、昨日から残っていた雪を楽しんだ。



四回目【貴方】 33日目終了

[知り合い]
・鹿目まどか・・・守り合う仲間
・美樹さやか・・・親友
・志筑仁美・・・親友
・暁美ほむら・・・気まずい
・佐倉杏子・・・仲間
・巴マミ・・・親友

[攻略済]
美樹さやか
暁美ほむら1
巴マミ
志筑仁美


強制ENDまで【残り:3回】
998 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/16(木) 23:58:11.12 ID:q06TMxFMo
>>984
もう二度と憑き物は出さないと誓ってください
ギャルゲーでオカルトはジンクスまでしか許されない
999 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/17(金) 00:06:58.53 ID:NBTIfJcS0
a
1000 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/07/17(金) 00:09:09.18 ID:NBTIfJcS0
埋め
1001 :1001 :Over 1000 Thread
                     ___, - 、
                    /_____)
.                    | | /   ヽ || 父さんな、会社辞めて小説で食っていこうと思うんだ
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  \僕はSS!/           \_/  !        ( ( (ヽ     ヽ
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   ゝ/  ̄ ̄ ̄ \     /. \/ ̄\/   .\     | ・ |─ |__   /
   / _____ヽ    |  |  _┌l⊂⊃l  |  |    ┌ - ′  )   /
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   (   ` ─ o−i    ヽ /         \ .ノ_      .j ̄ ̄ |
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