勇者「安価とコンマで輪廻転生を繰り返して世界を救う」

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281 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/24(木) 22:13:34.98 ID:CcAQBn37O
【キャニオンゾンビの住む谷】

ローレンス「ここか……」

ローレンス「……モンスターの気配は無いが……」

隊長「まぁ、見ていろ」ヒョイ

カツーン……

隊長が小石を一つ投げる。

キャニオンゾンビ「……アアア」

すると、一体のキャニオンゾンビがヌルっと現れた。辺りを警戒し、小石を見つけるとそれを踏みつける。どうやらこちらには気づかなかったらしい。そして、再び姿を消した。

ハツモト「……なるほど。警戒心が強いのか」

隊長「ああ、そうだ。獲物かどうかを慎重に判断するんだ」

隊長「仮に鹿や猪を谷に落としたとしても、あいつらは食いつかない。人間が落とした罠だと気づくからな」

ハスター「知能が高いですね……。ハツモトさん、どうするんですか?」

ハツモト「……簡単な話だ」

ハツモト「そこの……名前は何と言ったっけ。君、来てくれないか」

シャリー「? シャリーはシャリーだよ?」トコトコ

ハツモト「よし……」



ハツモト「助かるよ」ガシッ


シャリー「え」


ブンッ!!


……ドガッ!!!


全員「!?」


ハツモトは、近づいてきたシャリーの首を掴み、谷へと投げ落とした。
282 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/24(木) 22:14:43.03 ID:bfMvZRG40
ヒエッ
283 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/24(木) 22:16:17.56 ID:CcAQBn37O
ローレンス「き……貴様ぁ! 何をしている!?」

ハツモト「囮だ」

ローレンス「おとっ……!?」

ハツモト「知能が高いとはいえ、上から小さな女の子が落ちてくれば集まってくるだろう。食べるところが少ない分、競争になるだろうしな」

ジャコ「お、おいおいおい……! お前マジかよ!?」

ジャコ「オレたち部隊の仲間じゃねぇのかよ!?」

ハツモト「……? だから何だ」

ハツモト「俺たちの目的はゴーン帝国に向かうことだろう。できるだけ最短で、だ」

ハツモト「ならば利用するものは何でも利用する……それが普通だろう」

そう語るハツモトの目は、真っ黒だ。彼の目には罪悪感の欠片も無い。

ハツモト「……そんなことより見ろ。集まってきたぞ」

キャニオンゾンビたち「アアア……!!」

どこから出てきたのか、いつのまにか十体ほどのキャニオンゾンビがいた。ゾンビたちは、一直線に動かないシャリーの方に向かう。

ローレンス「くっ、マズイ……! 助けねば……!」

ハツモト「余計なことをするな」

ローレンス「何だとっ……!?」ピキッ……!!

ハツモト「ヤツらがあの子に喰らいついたところで攻撃しなければ逃げられるかもしれない」

ローレンス「そ、そんなことしたら死んでしまうだろうっ!!」

ハツモト「? おかしなことを言うんだな……もう死んでるだろ。谷に落ちたんだぞ」

ヌアザ「……怖い人もいたもんだねぇ」

隊長「は、 ハツモト君……! これが君の作戦か……!?」

ハツモト「ああ。悪くない作戦だろ?」

隊長「……!」ギリッ……!!

隊長(俺の責任だ……! 俺が彼女を死なせてしまった……!)
284 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [sage]:2020/09/24(木) 22:20:18.18 ID:CcAQBn37O



ユウシャ「……もう我慢ならねぇ」

隊長「!」

ハスター「ユウシャさん……」

ハツモト「…………」

ユウシャ「ふざけんじゃねぇぞ……! 人のこと何だと思ってんだ……!」

ローレンス「ユウシャ……!」

ローレンス「ああ、そうだとも! 貴様は人間じゃない……!」

ユウシャ「ああそうさ、アイツは人間じゃねぇ……!」

ユウシャ「おいハツモト! ふざけんなよ!」



ユウシャ「さっさとアタシにゾンビ殺させろ!!」

ジャコ「……は?」

ユウシャ「何であのガキ死ぬの待たなきゃなんねーんだよ! もう行っていいだろ!?」

ユウシャ「アタシのこと何だと思ってんだ! コッチは早くゾンビ殺したくてウズウズしてんだよ!」

ユウシャ「我慢できねぇ! 殺しに行くぞ!」ピョン!!

隊長「あっ! 待つんだユウシャ君! 危ないぞ……!」

ハスター「……いえ、彼女に関しては問題ないでしょう」
285 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/24(木) 22:25:29.01 ID:CcAQBn37O
ユウシャ「アハハハハハハハハハハハハ!」ズバァン!!

ユウシャ「死ねぇゾンビ共!! 呪いがかかってねぇ今のアタシは無敵なんだよ!! アハハハハハハハハハハハ!!」

キャニオンゾンビたち「アアア……!?」

ヌアザ「おお……見る見るうちにゾンビが倒れていく……」

ハツモト「……く、くくく……」

ハツモト「くははははは……!」

ハツモト(アイツは使えるな……!)

ユウシャ「ん? 気配がねぇな……」

ユウシャ「オラどうしたゾンビ共! もう来ねぇのかぁ!?」

ルナ『ユウシャユウシャ』

ユウシャ「ああ!? ……何だルナかよ。今アタシは忙しいんだ」

ルナ『もういないよ、ゾンビ』

ユウシャ「え?」

ユウシャ「……何だよ、もういねぇのかよ。つまんねぇなぁ……」

ルナ『それより……』チラ……

ユウシャ「あ? このガキ気になるのか?」

ルナ『だって……こんな小さい子が……』

ユウシャ「まぁ、人はいつか死ぬしなぁ」

ルナ『でも、こんな死に方あんまりだよ!』

ユウシャ「そうかもしれねぇなぁ……。谷に落ちてグチャ! だもんなぁ」

ルナ『そんな表現止めて! トマトじゃないんだから!』

シャリー「トマトたべたいなー」

ユウシャ「あー……アタシは肉食いてぇな。牛食べてぇ」

シャリー「うん、ぎゅうくしおいしかったー」

ユウシャ「お前も食ったのか? アレ美味いよなぁ……」

ユウシャ「…………」

ルナ『…………』

シャリー「…………?」

ユウシャ「うわあああああっ!?」
286 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/24(木) 22:52:59.75 ID:CcAQBn37O
シャリー「!? ど、どうしたの!?」

ユウシャ「どうしたのじゃねーよ! お前だよ!」

ユウシャ「何で生きてんの!?」

シャリー「?」

ユウシャ「? じゃねぇ!」

ハスター「おーい、ユウシャさーん! どうしましたー?」

ユウシャ「おい大変だぞ! このガキ生きてやがる!」

シャリー「げんきだよー!」

全員「!!?」

【谷を越えた先の森】

一行はキャニオンゾンビがいた谷を越え、ゴーン帝国の領地内の森で野営の準備をしていた。だが、皆準備よりもシャリーの話を聞いているようだ。

ヌアザ「『自己再生』……?」

シャリー「うん! それがシャリーのスキルだよー」

ハスター「なるほど、傷を負ったところから自然に回復していくと……」

ジャコ「おおお……チートスキルじゃねぇか……」

ヌアザ「でも、よく即死しなかったよねぇ……。『自己再生』には即死を避ける力もあるのかなぁ?」

シャリー「わかんない!」

ユウシャ「分かんねぇのかよ」
287 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/24(木) 22:59:26.45 ID:CcAQBn37O
隊長「しかし、良かった……。シャリーちゃんが無事で本当に……」

ローレンス「ああ、本当にな……」

ハツモト「……これは良い情報だな」

ハツモト「つまり、コイツならいくらでも囮にできるわけだ」

ローレンス「……!」

ローレンス「キ……サマァ!!」ガシッ!!

ローレンス「貴様は……貴様だけは生かしておくわけにはいかん……!」

ハツモト「……何だ、やりあう気か?」

隊長「止めろ二人とも! 離れるんだ!」

隊長が二人の間に入り、その部下たちがそれぞれを引き離した。

ローレンス「隊長……何故止める! コイツは幼い子どもを殺しても何も感じない狂人だぞ!」

ローレンス「任務に支障をきたす前にここで殺すべきだ!」

隊長「ローレンスさん……あなたの言うことも分かる。だが、ここは抑えてくれませんか」

隊長「彼の力は確実に任務の成功率を上げる! ここで戦力を削りたくはないんです!」

ローレンス「だが……!」

隊長「……あなたにも抑えてもらいますよ、ハツモトさん」

隊長「あなたのスタンスは分かった。我々のことなど仲間とも思っていないのでしょう……それはいい、構いません」

隊長「ですが、部隊の仲間たちをワザと危険に晒すマネも金輪際止めてください。分かりましたか?」

隊長「お約束できなければ……拘束し、ここに置いていくしかありません」

ハツモト「…………」

ハツモト「……チッ、分かったよ。ゴーン帝国に行けないのは困るからな」

隊長「……助かります」
288 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/24(木) 23:02:42.94 ID:CcAQBn37O
隊長「では……今日はここで野営をします。夜になりますし、シャリーちゃんを休息させた方が良いでしょう」

ローレンス「ああ……そうだな」ギロッ

ハツモト「…………」

ジャコ「そういや火って大丈夫なのか? 魔族に見つかんねぇ?」

隊長「今のところ魔族の気配はありませんが……念には念を入れ、部下たちが隠密魔法を掛けます。火の存在がバレることは無いでしょう」

隊長「火の番は……ハツモトさん、それとユウシャさんにお願いします」

ユウシャ「はぁ!?」

ハツモト「……俺でいいのか? どうやら俺は嫌われているみたいだが、信用できるのか?」

隊長「ご安心を。俺含め部下たちで寝ずの番をします。あなたたちは火の番だけしていれば問題ありません」

ヌアザ「ハツモトが不審な動きをしたらすぐに気づくってわけだ」

ハツモト「……ふん」

ユウシャ「ちょっと待てよ! アタシやるなんて言ってねぇぞ!?」

隊長「少しだけお願いします。あなたはハツモトさんに対抗できる力を持っていますから、隣にいてほしいんです」

隊長「きちんと交代しますから、寝ずの番をする必要はありませんよ」

ユウシャ「だがなぁ……!」

ルナ『いいじゃん、やりなよー。やらないと呪い掛けるよー?』

ユウシャ「……ケッ! 分かったよ! やりゃあいいんだろ!」

ハスター(どうやら呪いが相当堪えたようですね……)
289 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/24(木) 23:08:21.97 ID:CcAQBn37O
【その日の夜】

パチパチパチ……

ハツモト「…………」

ハツモト(……隊長たちはいるが、距離はあるな。俺が火の番をしているかを見ているくらいか……)

ユウシャ「ヘッ、お前のせいだからな」

ハツモト「……?」

ユウシャ「お前があのガキ投げ捨てたりしなけりゃあアタシが火の番することも無かったんだぞ! ちゃんと反省しろ」

ハツモト「……お前はどう思った?」

ユウシャ「あ? 何が?」

ハツモト「俺がシャリーを投げ、キャニオンゾンビのエサにしようとしたことだ」

ユウシャ「あー……別にどうも思わねぇよ。アタシにゃあ関係ねぇし」

ユウシャ「……あ、でも、もしアタシがあのガキの立場だったらお前のことブチ殺してるかもな」

ハツモト「……ククク」

ハツモト「やはりお前は使えるよ、ユウシャ」

ユウシャ「あん……?」

ハツモト「……俺は、魔王軍に妻を殺された」

ハツモト「だから、魔王軍を……魔族を滅ぼすためだったら何でもする。どんな手を使っても、誰が犠牲になろうとも、だ」

ユウシャ「ふーん……」

ハツモト「クク……お前は興味ないだろうな、こんな身の上話」

ハツモト「……お前は、ただ殺しにだけ興味があるんだろう?」

ユウシャ「……へぇ、バレちまったか」

ハツモト「ああ……実に良い。お前みたいな残虐なヤツほど使えるんだ」

ユウシャ「……さっきから何だよ、人を道具みたいに言いやがって」

ハツモト「悪い悪い……そういう意味じゃない。お前に期待しているということさ」

ハツモト「俺はこの世に存在する全ての魔族を殺したい。そして、魔族に加担したクソ人間共も殺してやりたいんだ」

ハツモト「お前みたいに人も魔族も関係無しにブッ殺すヤツがいると……魔族や魔王軍の殲滅が近づくだろう?」

ハツモト「できればこれからは魔王軍やそれに関係する悪人共を殺してほしい……俺の悲願のためにな」

ユウシャ「ケッ! 勝手なヤロウだぜ……」

ユウシャ「……だが、テメーみたいなネジぶっ飛んだヤツは嫌いじゃねぇぜ?」ニヤリ……

ハツモト「ククク……!」

ユウシャ「アハハ……!」

ユウシャ「……あ? おい、お前……その剣……」

ハツモト「……この剣がどうかしたか?」

ユウシャ「ちょ、ちょっと見せてくれねぇか?」

ユウシャ(めちゃくちゃ面白ぇぞコイツは……!)



安価です。ハツモトの剣には特徴があります。ハツモトっぽい剣の特徴を安価してください。

↓3まで。コンマ50以上のものを採用。50以上が無かった場合は一番高いもの採用
290 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/24(木) 23:12:16.73 ID:IP8XgXcL0
闇の魔術(当然ユウシャにはてんでわからない)が刻印されている
291 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/24(木) 23:13:25.99 ID:bfMvZRG40
相手の息の根を確実に止める
相手との魔翌力差によっては回避される可能性はある
292 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/24(木) 23:13:48.74 ID:8pDe0DUaO
持つものを呪う
293 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/24(木) 23:13:58.89 ID:bJZEcKpEO
狂気の分だけ進化する
294 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/24(木) 23:15:46.03 ID:aQiPXO0EO
コンマ、次から反転にしたほうがいいと思う
295 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/24(木) 23:28:42.50 ID:bfMvZRG40
最後の安価でユウシャ対策されてて草
296 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/25(金) 00:11:50.09 ID:lvFkX7E3O
まさか下3全部コンマ50以上とは思わないでしょ。

>>294
反転コンマって安価で出したことないんですよねぇ。使い方よく分かんないな。

ユウシャ「……何かよく分かんねぇけど、めちゃくちゃ禍々しい剣だな」

ユウシャ「あ、褒めてんだぞ?」

ハツモト「そうだな……。これには闇の魔術が込められているからな」

ユウシャ「魔法かぁ……アタシ苦手なんだよな……」

ハツモト「色々な闇魔法が込められているんだ。例えば……刺した相手の息の根を確実に止める魔法とかな」

ユウシャ「マジかよ? 最強じゃん」

ハツモト「そうでもない。制約も多いさ」

ハツモト「……多くの闇魔法を封じ込める代わりに、俺はこの剣に呪われているんだ」

ユウシャ「うげっ!? の、呪いの剣かよ!?」

ハツモト「持った人間は呪われるぞ。持つか?」

ユウシャ「も、持たねぇよバカ!」



ユウシャ「……ぐっ!?」

ハツモト「……! どうした?」

ドクン……!! ドクン……!!

ユウシャ(何だ……! この動悸……!)

ユウシャ(ヤベー……意識、が……!)



コンマ二桁判定。コンマ60以上で勇者の人格が目覚めます。コンマ30以下だと、ユウシャの人格が完全に勇者の人格を打ち消します。

↓1
297 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/25(金) 00:12:58.63 ID:Wp2Nvfam0
おら
298 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/25(金) 00:13:50.49 ID:Zodp5AGEo
@
299 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/25(金) 00:14:49.43 ID:8BMphRmvO
ご無沙汰ですね
300 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/25(金) 00:15:59.43 ID:lvFkX7E3O
久しぶりに勇者の人格が目覚めるところで今日はここまで。こんな状況で勇者の方に交代するの、めちゃくちゃヤバイのでは? ではまた後ほど。
301 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/25(金) 00:31:36.71 ID:8BMphRmvO
ハツモトと二人きりというのが一番こわい
302 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/25(金) 13:17:08.77 ID:lvFkX7E3O
気温が低いな〜。やっていきます。

ユウシャ「……!」

ユウシャ(そうか……! 勇者のヤツか……!)

ユウシャ(クソ……! こんなところでアイツを目覚めさせるわけには、いかねぇ……!)

ドクン……!!!

ユウシャ「ガッ……!?」

ユウシャ(マ、ズイ……ぞ……これ……)

ドサッ……!!



ハツモト「……死んだのか?」

ハツモト(……俺のせいにされては困るな)

ハツモト「おい……! 隊長!」

隊長「! どうかしたのか!?」

ハツモト「ユウシャが倒れた」

隊長「何……!?」

隊長「……まさか……」

ハツモト「何もしていない……。メリットが無いだろう」

隊長「……まぁ、それもそうか」

隊長「……大丈夫だ、息はある」

隊長「ハスターさんを呼ぼう。介抱してもらわねば……!」
303 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/25(金) 13:20:16.87 ID:lvFkX7E3O
【野営のテント】

勇者(…………)

勇者(…………)

勇者(……………………)

勇者(……?)

勇者(私……あれ? 何してたんだっけ……)

勇者(何だか、長い時間が経ったような気がする……)

勇者「…………?」

勇者「……あれ? ここって……」



ローレンス「おおっ、目が覚めたぞ!」

勇者「!?」

ヌアザ「おー、良かった良かった」

ハツモト「チッ、手間を掛けさせるな……」

ジャコ「……ツンデレ?」

ハツモト「殺されたいのか?」

ジャコ「アッ、ナンデモナイデス」

ハスター「具合は大丈夫ですか? ユウシャさん」

ルナ『だいじょぶ……?』

勇者「……!? ……!!?」

勇者(だ、誰……!? どこ!? 私、どうしちゃったの……!?)

隊長「……何だか様子がおかしいぞ」

ローレンス「確かに……先程までの攻撃性が薄いな……」

シャリー「んー?」



シャリー「この人、ゆーしゃじゃなーい!」

全員「……え?」

ローレンス「……どういう意味かな?」

シャリー「ゆーしゃだけど、ゆーしゃじゃないのー!」

ハツモト「分かるように説明しろ……」

勇者「あ、あの……」

勇者「すいません……ここ、どこなんでしょう……?」

勇者「私は一体何を……?」

ジャコ「ぬおおおおっ……!? 何か可愛い……!」

ヌアザ「……流石にちょっと様子がおかしくないかい? ハツモト、本当に何もしてないの?」

ハツモト「していない」

ハスター「……!」

ハスター「まさか……多重人格ですか……!?」

全員「……!!?」

勇者「……?」
304 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/25(金) 13:21:03.99 ID:lvFkX7E3O
ハスターは、勇者に今までのことを説明した。何かの理由でビーフに来たこと、自分のスカウトでゴーン帝国の調査に同行していること、そして……

……彼女のもう一つの人格は、凶暴な殺人鬼であること。

それを聞いた勇者は……



精神力判定。コンマ60以下だと勇者が現実を受け入れられず暴れます。

↓1
305 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/25(金) 13:21:27.87 ID:hwwyhihDO
はい
306 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/25(金) 13:22:43.86 ID:Ge6v+qfDO
強い子だ
307 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/25(金) 15:15:10.10 ID:lvFkX7E3O
勇者の人格の方は精神力が強いみたいです。

勇者「…………」フー……

勇者「……なるほど、理解できました。ここにいるのは私の……いえ、ユウシャの意思ゆえなのですね」

ハスター「……思ったより動揺しないんですね」

勇者「……もちろん戸惑っていますが、いくつか納得できる部分もあるんです」

勇者「時折不自然に記憶が抜け落ちていることがあって……それは多重人格だったからなんですね」

ヌアザ「多重人格か……話には聞いていたけれど、本当にあるとはねぇ」

ローレンス「殺人鬼の人格か……。確かにヤツは強かったが、人殺しではな……」

ジャコ「オレはコッチの勇者ちゃんの方が可愛くて好きだぜ!」

ハツモト「…………」

ハツモト(……チッ、期待外れだな。多重人格なんていう不安定なヤツじゃ使い物にはならない……)

隊長「……勇者さん」

勇者「は、はい……」

隊長「事情は分かりました。そこで、混乱している時に申しわけありませんが……あなたには準備をしてもらわなければなりません」

勇者「……ビーフに戻る準備、ですよね」

隊長「……その通りです」

隊長「我々は今からゴーン帝国に向かいます。あなたがユウシャさんでない以上、あなたは戦力にならない。正直言って……足手まといです」

勇者「……はい、分かってます」

隊長「いつユウシャさんに戻るか分からない以上、ここで帰るのが賢明でしょう。きちんと護衛を付けるのでご安心を」

勇者「はい……ありがとうございます」

隊長「では、護衛は……」



選択してください。勇者はビーフに帰ります(危険なので)。その護衛を下から一人選んでください。

1.ハスターとルナ
2.ヌアザ
3.隊長
4.ジャコ

↓2
308 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/25(金) 15:20:19.86 ID:QZ+8bQf5O
3
309 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/25(金) 15:20:33.45 ID:o8tMNuXwO
4
310 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/25(金) 16:14:03.61 ID:lvFkX7E3O
すごい、一番安全なジャコを選ぶとは……。

隊長「ジャコさん、お願いできますか?」

ジャコ「……え、オレ!?」

隊長「ビーストテイマーのあなたなら、猛獣を使役して最短の時間で行き帰りができるでしょう」

ジャコ「あ、そういう理由ね……。まぁできるけどさ」

ジャコ「よっしゃ! 可愛い子ちゃんとのランデブーだもんな! 気合入れて望むぜ!」

ローレンス「いいのか隊長? こんな軽薄そうなヤツに頼んで」

ジャコ「おいおい失礼だなオッサン! オレはチャラいかもしんねーけど、節度は弁える男だぜ!」

ジャコ「じゃあ……早速行っていいのか? 勇者ちゃん」

勇者「はい、お願いします。早い方が皆さんにご迷惑を掛けないと思うので」

ジャコ「ますますユウシャちゃんとは思えねぇな……」

ジャコ「よし、んじゃ行くぞ! 勇者ちゃん、オレのオオカミに乗りな!」

勇者「……一緒に乗るんですか?」

ジャコ「そんなイヤそうな顔すんなよ! 変なことしねぇって!」

ジャコ「……多分!」

ヌアザ「多分なんだ」

ハスター「…………」

ルナ『いいの? ハスター。勇者……ユウシャが行っちゃうよ?』

勇者「……? 何か……?」

ハスター(……ルナの姿は見えていない、か)

ハスター「……いえ、お元気で」

勇者「……はい、ありがとうございます」

オオカミ「アオーン……!!」



勇者とジャコを乗せたオオカミは、元来た道を駆ける。夜になり、辺りは暗くなってくる。その道すがら……



コンマ二桁判定。コンマ20以下で強いモンスターと遭遇してしまいます。

↓1
311 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/25(金) 16:15:05.01 ID:o8tMNuXwO
もん
312 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/25(金) 16:28:56.14 ID:vrHig4IFo
ワロアータ
313 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/25(金) 16:29:30.91 ID:QiDlj01WO
最低値ジャーン
314 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/25(金) 17:05:27.55 ID:lvFkX7E3O
戻ってきたら最低値が出てた。めっちゃ強いかも?

モンスター安価。モンスターの見た目をお願いします。異形でも人間っぽくても可。

同時にコンマ判定。コンマ十桁の数が大きければ大きいほど知能が高い。

↓3まで募集し、コンマ一桁の一番高いのを選択
315 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/25(金) 17:14:24.28 ID:vrHig4IFo
名前:タイラント
特徴:筋肉質な巨体、虚な目、高い瞬発力を持つ
316 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/25(金) 17:16:21.07 ID:QZ+8bQf5O
死神
フード付きローブを着た長身の人間型
顔はフードのせいで見えない
317 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/25(金) 17:26:23.80 ID:jlUd9i1Ho
めちゃつよスライム
身体を変化させあらゆる姿になることができるスライムの変異種
基本は目の前の相手と同じになる
318 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/25(金) 17:34:03.56 ID:J1qPwZzP0
本当に強いモンスター来た
319 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/25(金) 19:14:21.46 ID:lvFkX7E3O
勇者、またまたピンチ。あと他二体のモンスターもどこかで出すよ。

ジャコ「……ん? 何だアレ」

勇者たちの進行方向に、こちらへと向かってくる何かがいる。それは勇者たちと同じようにオオカミに乗っており、勇者たちと同じような格好をし、勇者たちと同じ顔の……

勇者「!?」

ジャコ「お、おい! オレたちと全くおんなじじゃねぇか!?」

『うるせぇぞ偽物!』

ジャコ「ふ、ふざけんな! どう考えてもお前らの方が偽物だろうが!?」

『……まぁ、それはそうだな』グニャ……

そう言うと、目の前の勇者、ジャコ、オオカミにそっくりのモノは混ざり合っていく。

そして、現れたのは人型の青いスライムだった。

ジャコ「……!」ゾッ……!!

ジャコ「……ヤベェ、勇者ちゃん。アレは……スライムマンだ……!」

勇者「す、スライムマン……?」

ジャコ「姿形をあらゆるモノに変化させられるスライムモンスターの変異種さ。見た目だけじゃねぇ、中身もめっちゃ強いバケモノだ……!」

スライムマン『おっと、モンスターと呼ぶのはやめてほしいな。ぼくは今日から魔族の一員なんだ』

勇者「え……?」

スライムマン『魔王様は実力主義でね。知能が高く、功績を挙げたモンスターを魔族として迎え入れてくれるんだ』

スライムマン『今日からゴーン帝国で魔族の仲間入りするモンスターたちのパーティーさ! 楽しみだなぁ!』

ジャコ「……おいおい、マジかよ……!」

ジャコ(……ってことは、ゴーン帝国には強いモンスターや魔族が集合してるってことか!? 早く知らせねぇとヤベェんじゃねぇのか!?)

スライムマン『そういうわけだから……邪魔なきみたちにはとっとと死んでもらわないとねぇ』

ジャコ「! くっ……!」

ジャコ「来い!」グイッ……!!

ジャコは懐からカプセルを取り出す。それを片手で開けると、中から煙と共に巨大なクマが現れた。3メートルはあるだろう。

巨大クマ「ガアアアアア!!」

ジャコ「勇者ちゃん! オレがコイツを足止めする! キミは早く逃げろ!」

勇者「えっ……!? で、でも……!」

ジャコ「……女の子助けないで逃げるなんて、男が廃るからなぁ!」

ジャコ「……勇者ちゃんを連れてけ!」

オオカミ「ガウ……!!」

スライムマン『逃がすと思うのかーい!?』



コンマ二桁判定。コンマ50以上で取り敢えず勇者は逃げられます。

↓1
320 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/25(金) 19:14:51.88 ID:ie4/vxkI0
おりゃ
321 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/25(金) 19:17:41.45 ID:gnWAgXwtO
ゾロ目だ
322 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/26(土) 00:23:30.15 ID:cYWRBw1wO
せっかくだし今回からゾロ目ボーナス入れようかな。この戦闘で勇者はもちろんジャコも死ぬ可能性があったんですが、少なくとも死にはしません。

スライムマン『そぅーら!』ニュルン!!

スライムマンの腕が伸び、勇者を捕らえようとする。

オオカミ「……!」

オオカミ「ガウ……!!」

勇者を乗せたオオカミは俊敏な動きでそれを避け、疾走する。

勇者「ジャコさん……!」

勇者「死なないで……!」


タタタッ……!!


ジャコ「……へへっ」

ジャコ「女の子にああ言われたら……死ぬわけにはいかねぇなぁ!!」

ジャコ「行け! スライムマンをブッ殺せッ!」

クマ「ガアアアアア!!」

スライムマン『あはは! タダのクマ畜生がぼくに勝てると思ってんの!?』グニャア……!!

スライムマンが再び姿を変え、ジャコの操るクマと同じ姿になる。

スライムマン『うりゃあっ!!』

軽快な掛け声とは裏腹に、重い拳がクマに突き刺さる。

クマ「ガ……!!」

スライムマン『ふふふ……! もう終わりかなぁ?』
323 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/26(土) 00:25:35.62 ID:cYWRBw1wO
クマ「……ガ」

スライムマン『……ん?』

クマ「ガアアアアアアアア!!!」ズバッ!!!

スライムマン『……!?』

クマの鋭い爪が、スライムマンの体を切り裂く。その傷は深く、流石のスライムマンも体制を崩した。

クマ「ガアアアアア!!!」ドガッ!!!

そのチャンスをクマは見逃さない。全体重を掛け、スライムマンを何度も殴りつける。

スライムマン『ぐふっ……! がはっ……! げへっ……!』

スライムマン『ちょ、ちょっと待て……よっ!』

力を振り絞り、スライムマンはクマの猛攻から逃げ出す。

スライムマン『な、何だよコイツ……! タダのクマのくせに……!』

ジャコ「ヘッヘッヘッ……! タダのクマだぁ? バカなこと言ってんじゃねぇよ!」

ジャコ「コイツは普通のクマじゃねぇ……。魔族を絶対殺すと決めてるクマなのさ!」

スライムマン『何ぃ……!?』

ジャコ「コイツは親を魔族に殺されてんだ。その怒りで魔族とかモンスターを見ると怒りで強さが何倍にもなるのさ!」

ジャコ「そして、オレの使役するのはコイツだけじゃねぇ……! 来いっ!!」バッ!!

オオカミたち「ガルルルルルル……!!」

闇から徒党を組んで、オオカミたちが現れる。オオカミたちはスライムマンを囲み、ヒット&アウェイの戦法で攻撃する。

スライムマン『ぐっ……! コノヤロ……!』

ジャコ(よし、イイ感じだ……! このまま勝てるか……!?)



コンマ二桁判定。コンマ40以上で撃退、80以上だと撃破できます。

↓1
324 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/26(土) 00:26:11.41 ID:1UXyaQA/0
おや
325 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/26(土) 00:44:04.29 ID:eIL9YlLlo
間一髪か
326 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/26(土) 00:48:14.90 ID:zB3/7I5BO
ジャコ君やるじゃん
327 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/26(土) 01:17:04.41 ID:cYWRBw1wO
ギリギリ撃退!

スライムマン『クソ……クソォ……!』

スライムマン『こんな……人間なんかに……! 動物なんかに負けてたまるか……!』ニュルン!!

スライムマンは三度姿を変える。その姿は、さながら巨大な怪鳥である。

ジャコ「……おい、お前……逃げるのか!?」

スライムマン『うるせー! 戦略的撤退だ! バーカバーカ!』バサッ、バサッ

スライムマン『次あったら覚えてろよー! ブッ殺してやるからなぁー!』バサッ、バサッ……!!

ジャコ「……逃げやがった」

ジャコ「はぁ……でも助かったな。アイツ多分本気出してねぇし……」

ジャコ(次会ったらヤベェかもな……。鍛えとかないと……)

ジャコ「……勇者ちゃん、無事に着いたかな」
328 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/26(土) 01:18:32.61 ID:cYWRBw1wO
【ビーフ:町の入口】

勇者「はぁ……はぁ……」

勇者「……ありがとう、オオカミさん」

オオカミ「ガル」


タタタッ……


勇者を送り届けたオオカミは、元来た道を走っていった。主人であるジャコのところに戻るのであろう。

勇者「……はぁ」

これからどうしようか。コヨーテに戻りたいが、一人では山越えなんてできない。山育ちとはいえ、昔のことなのだ。勇者はユウシャと違い、自分の身体能力に自信を持っていなかった。

勇者「……どうすればいいんだろう……」

勇者は道の端に座り込む。

そこに、一人の男が歩いてきた。彼は、業務を終えて自宅に帰るところであった。



ベレト「……えっ!?」

勇者「……?」

勇者「あっ……!?」

勇者「ベレト、くん……?」

ベレト「勇者さん……!?」

男の名はベレト。コヨーテの娼館にて勇者と出会い、彼女に憧れを抱いた青年である。
329 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/26(土) 01:19:12.74 ID:cYWRBw1wO
ベレト君再登場のところで今日はこの辺で。勇者(ユウシャ)を窮地に立たせるように安価やコンマ判定を出しているんですが、いっつもすんでのところで生き延びるんですよね。すごい。続きは今日か明日。
330 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/26(土) 01:20:12.91 ID:eIL9YlLlo

リアルラック振りは強い
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