【シンフォギア】少女「転生したから安価とコンマで月を破壊する」 女神「CBA」

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524 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/12/31(土) 12:20:57.42 ID:vL9n3DGQO
女神様やネロ様の力を奪っていたノイズを倒しに回ってた
525 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/01/01(日) 00:19:02.76 ID:hQa2gjas0
コンマ判定ほいっと
526 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/01/04(水) 04:58:40.21 ID:7Bp3bJ4w0
しばらく沈黙が続きましたが、やがて観念したかのように小さく溜め息をつき話し始めました

翠(未来)「端的に言えば、戦っていたんですよ」

翠「戦っていた〜?誰と?」

翠(未来)「ノイズと」

翠「ノイズ」

翠(未来)「えぇ、装者らしく」

ノイズと戦っていた...というか、ノイズがここ数年出たという話すらこの時間の皆さんから聞きません
しかしこの疑問を私が抱くことをこの時間の私が気付かないはずがありませんし、なら今の言葉が嘘という可能性も低いでしょう...多分

翠(未来)「...今、この世界のこの時代では神格を持つ上位的存在...神様の存在が不安定になっている、というのは以前話しましたね?」

翠「急に話が変わりましたね」

翠(未来)「まぁ聞いていればわかります...それで、話しましたよね?」

...聞きましょう

翠「...えぇ、原因はわかっていないと」

翠(未来)「それは半分本当で、半分嘘です」

翠「はぁ...はあ!?」

信じようとした矢先にとんでもないこと告白されたんですが!?
思わず声を荒げてしまう私を手で制するこの時間の私

翠(未来)「半分は言い過ぎました...いえ、限りなく真実に近い推論自体は建てられていたとはいえあの段階では原因不明というのは本当ではあったんですよ」

翠「...聞きましょう」

つい2度目は声に出してしまいました
身を乗り出しかけていたのを正し、私は続きを催促します
この時間の私も頷き、続きを話し始めました
527 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/01/04(水) 04:59:28.04 ID:7Bp3bJ4w0
翠(未来)「この8年の間に、徐々に、意識しなければ気付けないほど微弱ずつとはいえ確実に削れていったこの世界の神様の存在そのもの...それは即ちかつて私達やフィーネさん、シェム・ハさんに憑依された響さんが手にしたような『神の力』と同一のものです...正確にはほぼ、ですがまぁ今回は同一と考えて差し支えありません」

『神の力』そのものは純粋なエネルギー、けれどそれを用いて形成されているのが『神様の存在』...概念とも少し違うということでしょうか
あるいは持ちつ持たれつ、それぞれの概念が相互に形成し合っているというか...まぁ今は置いておきましょう

翠(未来)「『神の力』が世界から減少する事象が本格的なものとなり影響が目に見えるようになったのは半年ほど前...少なくとも女神様やネロさんのことを皆さんが忘れ始め、私と『翠』も2人のことを認識しづらくなったのがその時期なので、私達はそう考えています」

翠「ふむ...読めてきましたよ、貴女が行方を眩ましたのもその辺の時期ですよね」

翠(未来)「えぇ、そうですね」

やっと質問のところまで来ました
以前尋ねた時には行方を眩ました理由は『私達が元の時間に帰る方法を探している』とのことでしたが...正直それも今となっては信用出来ません
私達がこの時間に来ることを事前に知っていたから予め動いていたという理屈は納得出来ますが、その動き出すタイミングが偶然『神の力』が減少する事象と合ったというのはどうにも
普通に考えてそっちの調査が本来の目的、私に話した方の理由は嘘ではなかったとしてもついででしょう
528 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/01/04(水) 05:00:21.04 ID:7Bp3bJ4w0
undefined
529 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/01/04(水) 05:01:14.30 ID:7Bp3bJ4w0
翠(未来)「それまでも『神の力』の減少について気付いてはいたので調査はしていましたが、半年前に女神様やネロさんに現れた影響を見てこの件は片手間で調査してる場合ではないと確信しました」

片手間...アイドル稼業の傍らで、ということでしょうか
だからそのタイミングでアイドルを休止し、皆さんの前からも姿を消した...?

翠「皆さんに協力を求めることはしなかったんですか?」

翠(未来)「しましたよ、ですが出来なかったんです...『神の力』に関する調査をしたという記憶も記録も女神様やネロさん達のように時間経過で消えてしまうんです」

何の調査をしていたのか、そもそも調査を始めたということ自体が『無かったこと』になってしまったと、この時間の私はやれやれと肩を竦めて話します
そこに悲壮感を感じないのはとっくの昔にその事は割り切ってしまったのでしょう

翠(未来)「なのでその影響が比較的少なかった私達で調査を始めたんです、けれどいくら調査を進めても原因はわからず...そうしているうちに、1つの推論を思い付き、そして1つの勘違いに気付きました」

翠「推論と勘違い?」

翠(未来)「推論は簡単です、この件の原因は現段階で『『神の力』を色濃く受けている状態』なのではないか...『神の力』によって神様に近しい存在になっているからこそ、誰もその存在に気付けないし、私と『翠』もその存在を元々認識しているわけではないからきっかけがないと気付けない」
530 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/01/04(水) 05:01:47.26 ID:7Bp3bJ4w0
女神様やネロさんのように神様に近しい存在になることで、自身の存在を世界の認識から外す...
この時間の私が話すその推論はあまりにも暴論でしたが、一応の筋は通っていました

翠(未来)「おっと、暴論だと思っていますね?」

翠「心を読まれた...!」

翠(未来)「わかりますよ、私とてこんな推論は冗談半分に唱えただけでしたから...私達の調査の網を掻い潜っている犯人がいると考える方がよほど現実的です」

しかしそうではないと結論付けた、だから今その話をしている、と

翠「...あ」

翠(未来)「そう、それがノイズだったんですよ、より正確に言うのなら『神の力』を得たノイズ」

『神の力』を世界から掠め取り、自身そのものを神様へと成り上がらせ、『神の力』を世界から隠したノイズ

翠(未来)「私達は『オオウイキョウノイズ』と呼んでいました」
531 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/01/04(水) 05:02:38.94 ID:7Bp3bJ4w0
・・・

この時間の私がノイズと...オオウイキョウノイズと戦っていたというのはわかりました
そのオオウイキョウノイズもまた女神様やネロさんのようにこの時間の私達以外の記憶や記録に残らない敵だからこそ、皆さんを頼ることも出来なかったということも

翠「そのオオウイキョウノイズとやらは、倒しきれたんですか?」

翠(未来)「さて...出来得る限り倒して回りましたが、どうでしょう」

どうでしょうって...オオウイキョウノイズの総量がわからないということなんでしょうか
それにしたっていささか楽観的過ぎる反応な気がしますが

翠「...ならどうして今戻ってきて...は、いませんが、私を呼んだんですか?」

手伝ってほしい、ということなら別に断る理由もありませんが

翠(未来)「言ったでしょう?貴女の身体の不快感はあと少しで良くなると、だからこれはそれまでの時間稼ぎ...いえ、暇潰し?箸休め...う〜ん...あ、気晴らし?」

翠「何ですかそれ」

まさか深層世界に意識を飛ばしていれば頭痛を感じずに済むから、等という親切心とでも言うつもりでしょうか

翠(未来)「貴女ももっと楽にしたらどうです?お茶にまだ口も付けていないじゃないですか」

翠「楽しくティータイムをしながらするような話でもありませんでしたよね?それに気を楽にするのはせめてもう1つの質問の答えを聞いてからにしたいんですが」

翠(未来)「もう1つの...何でしたっけ?」
532 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/01/04(水) 05:04:59.16 ID:7Bp3bJ4w0
そう白々しく返すこの時間の私に苛立ちを覚えつつ、ぐっと堪えて当初の質問を繰り返します

翠「私が元の時間に帰る方法を知っているんじゃないか、という質問です」

翠(未来)「あぁ、そうでしたそうでした、貴女が元の時間に帰る方法」

この時間の私はニヤリと分かりやすく怪しい笑みを浮かべ、首を傾けました

翠(未来)「方法ってそんなに重要ですか?」

翠「この期に及んで...そのやり取りもさっきやったばかりでしょう」

翠(未来)「あえてもう一度言いましょう、私は今ここにいる...なら貴女は帰れるということです、そこに至る過程だってその時になれば自ずとわかる、その何が不満なんです?」

翠「私が私にはぐらかす、というのが不満なんです」

私が今その方法を知らないという状況が大切だと言うのなら、私ならそう話します
そんな風に言われればそれ以上率先して知ろうとするのもやめるでしょう
こんな風に、ただ聞き出すのを拒もうとするような回りくどいことをするのはそのムーヴに酔っているか、あるいは

翠「私に何か隠し事をしていますね?それも、私が損をするようなことを」

翠(未来)「...」



安価下
1 もう一度聞く
2 甘んじて現状を受け入れる
3 この時間の私の記憶を覗く
4 その他(記述)

(翠「新年明けましておめでとうございます!」

『翠』「今年もよろしく〜」

女神「よろしくお願いします」)
533 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/01/04(水) 11:39:49.23 ID:IssfhcavO
4 今の翠ちゃんへの贈り物は無いのか、(今更ながら)ノーブルレッドはどうなったのか聞く
534 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/01/04(水) 14:29:24.75 ID:G8i+ivtbO
ノーブルレッドって最後の出番いつだっけ
535 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/01/06(金) 02:46:57.88 ID:gKSeUBQK0
この時間の私はただ微笑むだけで黙りを決め込むようです
否定をしない、ということは私の言ったことはそう間違っているというわけでもないのでしょう、残念ながら
果たして私にどんな不幸が訪れるのやら...いえ既にこの時間に来てから大分不幸な気もしなくもないですが...私が後から笑ってか呆れてか、ともかく許せる範囲のものか、それとも私がどう足掻いても避けられないような理不尽なものか
後者は...嫌ですね

翠「まぁ、犠牲にして一番心が痛まないのが自分自身というのは同意しますけどね...それならそれで、何かしらないんですか?」

翠(未来)「何かしら、というと?」

翠「救済措置だとか、詫びの品だとか、何のフォローもないのは流石に自分自身に対してでもフェアじゃないのでは?」

翠(未来)「私に得がなくなるじゃないですか」

翠「言うだけただなら言った方が私には得でしょう?」

程度はともかくこの時間の私が私を何らかの形で犠牲にすることで先に進もうとしているのなら、私がそれに抗えてしまえるチャンスを与える必要性は皆無
そんなことは承知の上ですが、私がこういう人間なのを私がわかっていないはずもありません
なら、この会話も無駄で終わったとしても既定路線のやり取りです
536 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/01/06(金) 02:47:47.15 ID:gKSeUBQK0
翠(未来)「やはり自分自身との会話は疲れますね、思い付く限りをやり尽くさなければならないとわかってしまいます」

翠「恨むなら私をここに呼んだ貴女自身を恨んでください、今の私にとってそれは身に覚えのないことですから」

この流れは、何のプレゼントも貰えないままなぁなぁで済まされてしまうかもしれませんね
ダメ元でしたしそれでもいいですけど
しかし私をここから帰す気はなさそうなこの時間の私、いつまでいさせる気なのでしょう
案外帰ろうとしても止めないかもしれませんが...帰るのを促してこないということは、今までと違って私がここに留まることに現時点ではまだ肯定的ということです、私がこう考えるとこも考慮した上で

翠「そういえば...」

いいでしょう、思い付く限りの話題を振りつつ、貴女の本当の狙いが何なのか探ってみせます


贈り物コンマ下1
奇数 有り
偶数 無し
ゾロ目 ???

贈り物安価下2
(コンマ下が奇数(ゾロ目奇数含む)の場合のみ採用)

ノーブルレッドどうなった?安価下3以降
537 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/01/06(金) 03:45:14.78 ID:JPJDMcsC0
はい
538 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/01/07(土) 01:03:17.80 ID:kz4WsliL0
ノーブルレッドは何とか生存している
三人とも何処かに旅立っていった+エルザはタギツヒメに付けられた傷がまだ痛むらしい
539 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/01/12(木) 04:19:52.03 ID:38y90xfd0
どうしましょう...


翠「え〜そこまで行ってですか〜?」

翠(未来)「ですよね〜、私ももうやきもきしてしまって」

翠「ん〜でも口出ししていい立場でも」

翠(未来)「ないんですよね〜」


それなりに盛り上がってしまっています...

雑談、というていの様子見、探りを入れようという私の作戦は、いつしかただの雑談になっていました
案の定救済措置だとかフォローをするようなアイテムを貰えるようなイベントはなくなぁなぁで済まされてしまいましたが、その間この時間の私の暗躍(?)に関係のない話題を振り、そこから本題へ少しずつ寄せようと私は努力し...気が付けば話が弾んでしまっています

何せ相手は私、意見が非常に合う
合わずとも、あぁなるほどと納得出来る理由が常に存在している
奇しくもこの8年で私は大きく変わったようで、全然そんなことはなかったのだとわかりました

翠「あとあの、ノーブルレッドの皆さん、元気にしてますか?」

翠(未来)「ノーブル...あぁヴァネッサしん達、確かそっちだとまだエルザさんの治療中ですよね?」

翠「ですね」

翠(未来)「元気だと思いますよ、3人揃って何処かへ旅に出てしまいましたから、安否はたま〜に届く連絡くらいでしかわかりませんが」

翠「意外...でもないですね、でもそれならエルザさんの傷も良くなったってことですか」

翠(未来)「あぁいえ、それは...タギツヒメに付けられた傷は、結局残ってしまって、一番最近の連絡でもまだ少し痛むと」
540 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/01/12(木) 04:20:23.40 ID:38y90xfd0
翠「え...」

一瞬、思考が停止してしまいます

翠(未来)「アスクレピオスでも歯が立たない傷、塞がりはしていますし日常生活に支障が出るほどの痛みではないらしいので自然治癒は出来ているのでしょうけど...神獣鏡が不完全とはいえ効果を発揮したことといい伊達に神の名を騙ってはいなかったということかもしれませんね、タギツヒメ...どうかしました?」

翠「あ、えっと...」

それなりに高揚していた気分が一気に冷め、言葉に詰まってしまいました
そんな私を無視してこの時間の私は話を続けます

翠(未来)「聞いたわけではありませんが、彼女達の旅の目的にその傷を癒す聖遺物や哲学兵装、あるいは技術を探すことも含まれているのではないかと思っています...それよか本命の人へと戻る手段を見付けられれば一度に解決するかもしれませんが」

私はどこか、8年も経っているのだからきっと色々な問題が解決しているのだろうと思っていたのかもしれません
しかし当然、そうでない問題だって存在します
大きく変わったようで、全然そんなことはない
むしろ、変わったように見えるものだって、本質的には変わっていないのかもしれない

翠「...貴女は」

私は

翠(未来)「はい、なんでしょう」

翠「...いえ」

やはり変わってしまったんですか
それとも変わっていないんですか


何か話す?安価下
(特になければ後に判定)
541 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/01/12(木) 10:52:47.72 ID:3op/Lnfe0
最後に一つだけ未来の翠ちゃんに聞く
「あの山桜の花弁について詳しく知りませんか?」
542 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/01/20(金) 04:11:52.68 ID:MuH+VEvr0
きっと聞いたとしても、あっさり答えてくるでしょう
躱されたとしても、それはそれで変わったのだと答えるようなもの

翠「...」

変わっていないでほしい、変わったと答えられるのが怖い
なんて事は別にありません
変化とはすなわち成長、良くも悪くも...そういったことは今更得るようなことではありませんし、良い方であったならそれで良し、悪い方であったなら私はそうならないよう気を付けようと決めればいいだけのことです
だからこれは、そう...聞きたくない、知りたくないと、何故か私は今そう思っているということなのでしょう

翠「ええっと」

翠(未来)「自分自身を相手に躊躇も緊張も、貴女らしくもない...ひょっとして、何か企んでます?」

翠「いやそれは貴女の方でしょう!?」

翠(未来)「ふふっ、ノーコメント、否定も肯定もあえて避けさせていただきます」

翠「あえても何もさっきから大体そんなんだったでしょうに...」

翠(未来)「それで、聞きたいことがあったのでしょう?答えられることは答えますよ、答えたいことも答えます」

翠「それ以外は」

翠(未来)「あえて、ですよ」

らしくないのはどっちだって話です
ですが、勢いのまま突っ込みを入れて少し気分が落ち着きました
しかし、そうはいってもどうしてか、やはり聞きたくない、知りたくないというのは変わらないようで
何か別に、聞いておきたいこと...

翠「...貴女は、あの山桜の花弁について詳しく知りませんか?」
543 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/01/20(金) 04:13:01.97 ID:MuH+VEvr0
この時間の私は一瞬目を丸くした後、取り繕うように微笑み直します

翠(未来)「友奈ちゃん...結城の友奈ちゃんが持たせたマーカー、友奈ちゃんと貴女達を繋ぐ独立した回線、というのは」

翠「わかっています、私が聞きたいのはその他に何か機能が隠されていないか、という話です」

咄嗟に出した質問ではありましたが、実際気にはなっていたことです
事実この花弁以外の私達に個別に送られた記念の花は神樹様との繋がりを保つことに一役買っていますし

翠(未来)「仮にあったとして、それを私が知っていたとして」

翠「知りたいのか、なんて今更ネチネチ聞き直さないでくださいよ?ここでこうして貴女としている話は全て私にとっては辿るかもしれない今後のネタバレです」

翠(未来)「それでも内容によって及ぼす影響の大きさに違いがあってですね...いえ、それこそわかりきっていることですね」



花弁についての新情報安価下
544 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/01/20(金) 10:44:50.07 ID:qW63Jn+50
荒魂の影響で弱体化していたシェム・ハの力を少し使い、響とゆーゆが協力して作った物
シェム・ハの影響をある程度防いでくれる
545 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/01/26(木) 04:04:35.06 ID:9/Cl/xcK0
この時間の私はずっと正していた姿勢を崩し、ちゃぶ台に肘を付け頬杖をつきました

翠(未来)「あの花弁は予想の通り友奈ちゃんの力、その友奈ちゃんの力を出力している響さんの力が籠められています...けれど神樹様ならともかく、単なる勇者に、単なる装者に、その力を固形化しつつ完全には切り離さず時空を越えさせる、なんて芸当は難しいとは思いませんか?」

翠「それは...まぁ」

簡単ではないでしょう
時空を越えて尚健在な繋がりを持つ力の結晶とはアームドギアとは訳が違います
例えばそれそのものに引かれ合う性質などがあれば別でしょうが、響さんのガングニールにも友奈ちゃんの勇者としての力にもそのようなものはありません

翠「響さんと友奈ちゃんの性質が繋ぐ力、託される力といった解釈なら無くはない、という程度でしょうか」

翠(未来)「えぇ、私も昔はそんな風に解釈しあまり疑問に思ってはいませんでした...が、よくよく考えてみればそれは似て非なるもの」

何せその解釈なら2人は探し手繰り寄せる側、探され手を伸ばされる側
そこに確実な目印など無く、無いからこそ真価を発揮する性質に思えます

翠(未来)「2人のような『主人公』ならむしろ、マーカーなど寄越さず再開が絶望的な状況になってから奇跡を起こすのがお約束...もっとも2人はそうなる前に万策が尽きていなかったようですが」

翠「それが、あの山桜の花弁」

翠(未来)「友奈ちゃんはともかく響さんらしさには欠ける行動ですが、思うところがあったのかもしれませんね、自らの最速で最短で真っ直ぐで一直線なやり方では解決出来ないことがあるのかもしれない、と」
546 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/01/26(木) 04:05:39.37 ID:9/Cl/xcK0
話が逸れましたね、と言い咳払いをするこの時間の私

翠(未来)「山桜の花弁を貴女達に持たせるまでにどのような経緯があったのかはともかく、結果として花弁は完成しています、それは何故か...簡単です、記念の花と同じようにすればいい」

翠「記念の花と同じように...神樹様に頼むってことですか?」

翠(未来)「それでも出来たかもしれませんね、しかしもっと近くにお誂え向きの力があるでしょう?」

神樹様の力に匹敵する力?そんなもの...いえ、なるほどそういうことですか

翠(未来)「シェム・ハさんの力、それも元タギツヒメの荒魂の影響で弱体化したそれなら2人が手を付け挙げ句掠め取るのにそれほど苦労しなかったのでしょう」

翠「つまりあの花弁はシェム・ハさんの力を使って響さんと友奈ちゃんが協力して作った...響さんの力、友奈ちゃんの力、シェム・ハさんの力のハイブリッド」

翠(未来)「えぇ、それが当時私があの花弁を分析した結果辿り着いた結論です」

響さんが、友奈ちゃんが持たせてくれた花弁
元の時間との繋がり
そこにこの現状を引き起こした元凶の力が紛れていた...むしろ、それが肝になっていた、と

翠(未来)「そも、シェム・ハさんの本質は繋がりのある相手を侵食する力...自らと一体となっている響さんとの繋がりを持っているにも関わらず侵食を間逃れているのも花弁にシェム・ハさんの力が含まれているからでしょう」
547 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/01/26(木) 04:06:05.68 ID:9/Cl/xcK0
翠「むしろ侵食し易くなりそうですが」

翠(未来)「そうも出来るでしょう、同じ力同士が反発しているという意味ではなく対等になっているという意味です、侵食を受け入れることは勿論、押し返し防ぐことも出来る...あるいは弱体化していたとはいえシェム・ハさんの侵食を自力で跳ね除けた響さんの力ですからね、シェム・ハさんの影響を防ぐ効力の方が強く出ていてもおかしくはありません」

分析した際そこまで確かめる術はありませんでしたが、と補足を付けてこの時間の私は話を止めました
シェム・ハさんの能力はシェム・ハさんが全快した場合の最大の懸念事項でしたから、これは思わぬ収穫です

翠(未来)「さて、私が出来るサービスはこれが精一杯です」

翠「それはどういう...」

翠(未来)「言ったでしょう?これは気晴らし、箸休め、暇潰し...等というのは建前で、その実態は


時間稼ぎ」

その瞬間、私の意識は引っ張られるように、あるいは弾かれるように
この場から追い出されたのでした

・・・

翠「...はっ」

深層世界から外の世界に、自分の身体に戻された...みたいです



周りの様子安価下
(本部内や他の皆さんの様子や、この時間の翠ちゃんと会っている間に何か進展しているようならその詳細)
(特に無ければ後にコンマ判定)
548 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/01/26(木) 10:40:48.84 ID:hN6qstWV0
時空の歪みの影響が小さくなったからか皆んなの調子が良くなってる
549 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/02/03(金) 02:06:49.64 ID:En//AF/u0
周りを見回すと、ダウンしていた皆さんの調子が戻ったようで部屋が騒がしくなっていました
私自身も頭痛がすっかり消え去っています

翠「これは...」

複数人が同時に調子を崩し、同時に復活する
そんな気はしていましたが、やはり時空震が原因だったということでしょうか

『翠』「あ、翠も戻ってきてる」

翠「私があっちに行ってる間に何かありましたか?」

『翠』「特には、強いて言うならまさしく今皆の調子が戻ったことと...」

『翠』はスッと廊下の方を指差し

『翠』「光ってたのが止んだくらいかな」

そう付け加えました
言われてみれば、廊下から漏れ出ていた眩い黄金の光が収まっています...

翠「...ということは!」

私は手元のタブレット端末を操作し、ギャラルホルンの様子を確認しました



ギャラルホルンコンマ下
奇数 未だ起動中
偶数 休眠状態
ゾロ目 誰かいる
550 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/02/03(金) 02:38:52.85 ID:fUqTBZeb0
はい
551 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/02/05(日) 04:24:17.17 ID:yUqmaSOV0
・・・

光が治まったということはギャラルホルンは休眠状態に戻っているのでは
という私の予想は外れ、画面には光こそ放っていないものの静かに鼓動し続けるギャラルホルンの姿が映し出されていました
結局何の光だったのでしょう...それに、起動中ということはあのギャラルホルンもどこかの世界の危機を察知しているということになりますし...

翠「勝手に様子を見に行ったり...は怒られますよね」

せめて何かしらの進展はないものかとタブレット端末を弄っていると、街中に飛ばしていたドローンの映像の一覧に繋がりました
荒魂の件が済んだ後も何ヶ所か...確か6箇所でしたっけ?時空震が起き続けているという話でしたが、どうやらそれももう全て治まっているようです
あぁ、本部のさっきまでのも含めたら7箇所でしたね


安価下
1 誰かと交流(誰と交流するか記述)
2 ギャラルホルンの様子を見に行く
3 時空震が起きていた場所を巡る
4 この時間の翠ちゃんの部屋に行く
5 この時間の翠ちゃんの家に行く
6 その他(記述)
552 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/02/05(日) 11:37:28.04 ID:KNQB1LN10
1 未来の司令に会いに行く
553 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/02/08(水) 02:56:09.22 ID:YYXEz7Ne0
街の時空震も全て治まりギャラルホルンも起動中とはいえ先程までの異常な動きは鳴りを潜め
何より謎の体調不良も全員解消されたことで、私達の待機命令は解除されました

翠「さて、期せずして睡眠出来てしまい体力も回復してしまいましたね」

荒魂が出現した時空震空間に続き本部内と2度も頭痛を感じていたせいか、余計に頭がスッキリしている気さえします
事態はこれっぽっちもスッキリしていませんが...
いえ、あるいは待機命令を受けている間に、というかこの時間の私と話している間に何かしらの進展があった可能性もありますね...

翠「司令室に寄ってみますか」

待機命令が解除された時には特に新しい知らせはありませんでしたが、念のためです


この時間のししょーと何か話す?安価下
554 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/02/08(水) 03:49:07.88 ID:9hT1YUGO0
ギャラルホルンの様子と回収した荒魂の残骸の扱いについて聞く
555 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/02/17(金) 02:08:12.13 ID:Y4/b3jhC0
・・・

司令室は未だ騒がしく忙しない空間になっていましたが、丁度ししょーの手は空いているタイミングでした
空いている、というより不測の事態に備えて空けているのかもしれませんが

翠「ししょー、今大丈夫ですか」

弦十郎(未来)「む、あぁ翠くんか、問題ないぞ」

忙しければはっきり大丈夫ではないと言われるはずなので、大丈夫なのでしょう
私は真っ先にギャラルホルンの様子と、ついでに回収された荒魂の残骸の今後の扱いについて尋ねることにしました


ギャラルホルンの様子安価下1(記述)
荒魂の扱い安価下2(記述)
556 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/02/17(金) 03:56:37.94 ID:E5Iy4lO90
現在も起動中
元の世界との繋がりがあるかはまだ調査してる
557 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/02/17(金) 23:03:29.20 ID:Jl+c/sm5O
「今、未来の刀使の世界に繋ぐと事態がややこしくなりそうなので元の世界に持ち帰った方がいい」と話が進む
558 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/02/25(土) 04:10:33.86 ID:/QHTFxZb0
弦十郎(未来)「ギャラルホルンは未だ起動中、つまり何処かの並行世界の危機を察知しているままだ」

翠「異常な活性化は収まっても起動自体は続いたままですか...」

元々黄金の光が放出される少し前から警報は鳴っていましたし、不思議はありません
あわよくば知らぬ間に無事解決されていたら、というのは望み過ぎだったようです

翠「しかしそれはつまり現在進行形で危機に瀕している並行世界があると...」

弦十郎(未来)「既にこの時間で面識のある並行世界か、初めて観測した並行世界か」

翠「あるいは、私達の元いた...」

弦十郎(未来)「その可能性も考えている、確率は言うまでもないが...」

しかし元の時間とは通信は成功したんです、0ではないでしょう

弦十郎(未来)「今装者...この時間の装者を向かわせたところだ、結果は定期報告を待ってほしい」

翠「はい」

誰が向かっているのか...と、そこまでわざわざ聞き出すこともありませんか
この時間の装者ですぐに動けるメンバーに誰がいるのかはわかっていますし、本部内の様子を見ていれば誰がいなくなったのかもわかるでしょうし、というか定期報告のタイミングでわかりますよね

弦十郎(未来)「次に荒魂は...再結合しないよう複数に分けノロの状態を保たせているわけだが...」

ここでししょーは歯切れが悪くなりました
今日は相手に歯切れが悪くなられることが多い日ですね

弦十郎(未来)「君達の時間の刀使に、そちらの時間の世界に持ち帰ってもらうことも視野に入れている」

翠「私達の時間の...この時間のじゃなくてですか!?」
559 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/02/25(土) 04:11:44.50 ID:/QHTFxZb0
確かに特殊な発生方法だったとはいえ、そしてこの時間の装者ではない私や刀使の皆さんが対処してしまったとはいえ、事件自体はこの時間の出来事
てっきりこの時間の刀使の世界に移されるものとばかり

弦十郎(未来)「荒魂は頻繁にこの世界に現れるものではない、というより、確認出来る限り8年前と今回だけだ、したがってこの世界ではノロの確実な処理方法、保管方法が確立されていないのはわかるな」

翠「えぇ、まぁ」

というか確かそういった方法は刀使の世界でも、少なくとも私の時間では確立されていなかったような...
勿論刀使の世界と荒魂やノロとの付き合いは長いので確実な方法が無いなりの保管方法はありますが

弦十郎(未来)「ギャラルホルンがあの調子だ、騒動が収まるまではいたずらにギャラルホルンが示す並行世界以外の並行世界を行き来するのはリスクが高い、何より時空震が頻発する今、この時間の刀使の世界と繋いだところで更に事態がややこしいことにならないとも限らない」

翠「この世界では騒動が収まるまでノロを安全な状態で保てるかはわからない、しかしこの時間の刀使の世界を頼ることで騒動がより深刻になるかもしれない、だからいざというとき荒魂に対処出来、かつ既に巻き込まれてしまっている私達の時間の刀使の皆さんに託す、と」

しかしそれは...それが現状取れる手の中で最善の1つであるということは理解しましたが

翠「結果として私達の時間の刀使の世界に未来の...可能性の1つの世界のノロが運び込まれてしまうことになりますよね...」
560 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/02/25(土) 04:12:31.91 ID:/QHTFxZb0
弦十郎(未来)「あぁ、その懸念は当然だ」

未来のものが過去へ...私達が過去へ飛ばされた結果は過去改変ではなく別世界線への分岐という形で済んだようですが、刀使の世界ではどうなるかわかりません
まぁそんなことを言ったらこの時間の刀使の世界に移したところで『並行世界で自然発生?した荒魂』ということになるわけですが


エルフナイン(未来)「ですが!そうではない可能性がないわけでもありません!」


バーンッ!ではなく司令室は自動ドアなのでフシュー...という感じですが、タブレット端末を抱え入室してきたこの時間のエルフナインちゃん

弦十郎(未来)「確認は取れたようだな」

エルフナイン(未来)「はい!」

翠「確認...?」

エルフナインちゃんは私にも見えるようにタブレット端末の画面を向けました

弦十郎(未来)「実は、保管したノロの監視をしている職員から「静止していたはずのノロが僅かに振動している」という報告を受けてな、現在は収まったようだが、」

エルフナイン(未来)「それは監視カメラの映像や計測記録からも間違いありません、そしてその振動していた時間帯がピッタリと一致するんです」

翠「時間帯が一致?」

エルフナイン(未来)「ズバリ、本部内で微弱な時空震が観測された時間帯...即ち、翠さん達が体調不良を起こし、それが収まるまでの間です!」

ギャラルホルンが起動している時間帯でも、ギャラルホルンから黄金の光が放出されていた時間帯でもなく、私達が体調を崩していた時間帯との一致...
確かに、そうなってくるとあの荒魂は私達の時間と何らかの関係があるのかもしれません...
そして、そうなると私達の時間の刀使の世界も無関係ではなくなりますし、逆にこの時間の刀使の世界の関係は薄くなります


コンマ下1
奇数 定期報告の時間
偶数 定期報告はまだ

何かする?安価下2以降
(コンマ下1が偶数の場合のみ採用)
561 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/02/25(土) 10:26:39.15 ID:VzTMa9Ei0
はい
562 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/03/05(日) 03:27:42.68 ID:nXDzFMkV0
あれから数刻、特に新たに時空震が起きたりだとかの事件はないまま、ギャラルホルンを通り何処かの並行世界へ調査に向かっていたこの時間の装者の皆さんが最初の定期報告に帰ってきたようです

翠「果たして、私達の時間かはたまた...」

少なくとも定期報告に戻ってこられる程度の危険度だった、ということでしょうが


コンマ下1
奇数 元の時間
偶数 別の並行世界
ゾロ目 ???

向こうはどんな様子?安価下2以降
(コンマ下1が奇数なら元の時間の様子、偶数ならどのような並行世界でどのような事件が起きているか等)
563 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/03/05(日) 11:04:16.33 ID:9QVzdntP0
はい
564 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/03/05(日) 11:09:36.05 ID:9QVzdntP0
まさかのゾロ目
どんな展開になるんだろう?
565 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/03/11(土) 04:49:44.27 ID:U0dBMlOc0
切歌(未来)「何処にも繋がってなかったデス」

調(未来)「というか、途中から先に進めなくなってた、の方が正しいかも...ギャラルホルンから続く場所は一通りぐるっと見て回ったけど何処もダメ」

夏菜(未来)「ギャラルホルンが反応した並行世界が何処なのかもわからないし、それどころか行ったことのある並行世界へも行けなくなってます」

今回の調査に向かっていたこの時間の切歌さん、調さん、夏菜さんが言うには、どうもそういうことらしいです

翠「つまり、見えない壁でこの世界、この時間が隔離されてる...ということですか?」

弦十郎(未来)「ざっくりと言えば、そういうことだな...」

元の時間とかそんな話じゃなくなってきましたね
というか

翠「これ、帰れなくなったってことでは...」


コンマ下
奇数 もう1人からも報告が
偶数 特になし
566 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/03/11(土) 11:02:02.29 ID:YttCTKE2O
奇数のコンマ判定来てほしい
567 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/03/19(日) 04:20:53.04 ID:OaSMm1xh0
「そう悲観しなくていいよ、想定の通りならこれはそう時間がかからずに終わるはずだから」


気配を全く感じなかった入り口の方から突然声をかけられ、私達は一斉にそちらを向きました
そこにいたのは1人のシンフォギア装者
ロシアンブルーとシアンのツートンカラーの装甲と艶消しの黒一色の装甲が入り交じるギアを纏う眼鏡姿の女性
私は彼女に見覚えがありました

翠「配信者のお姉さん...!?」

荒魂がこの時間に出現した際に救出したお姉さん
まさか、この時間では知らない装者が増えていた...?
いえ、しかし

切歌(未来)「誰デス!?」

えぇ、もしそうなら私が救出に向かった時、あるいはその後にでも説明や紹介がされていたはず

「おっとそう警戒しないでよ、うん、これは驚かそうとして変装解くのを後に回した『私』が悪かったかな」

翠「変装?」

ニヤリと笑い、眼鏡を外すお姉さん
その瞬間、彼女の姿は全体的にモヤが走ったように見た目が変化していき、そして全く別の姿へと変わっていました
しかしその姿にもまた、私には見覚えがあります

翠「この時間の私...いえ、『翠』の方ですか...!」

彼女はグッとこちらにサムズアップし

『翠』(未来)「大正解〜!改めまして『蒼井翠』ただいま帰還しました!」


何か話す?安価下
(特になければ後にコンマ判定)
568 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/03/19(日) 05:11:38.93 ID:xbgdgGE80
特に何もナシ
569 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/03/28(火) 04:20:53.43 ID:mNCkCnM00
・・・

謎の装者、もといこの時間の『翠』の突然の帰還に本部はまたしても騒がしくなりました
落ち着いて話が出来るようになったのはこの時間の『翠』が皆さんからのお説教から解放されてからです

翠「さっきのギア、よくよく見てみるとアメノムラクモと神獣鏡の同時併用だったんですね」

『翠』(未来)「その辺の認識含めて不明瞭にするのがこの潜入美人捜査官メガネSUNだからね」

翠「3?」

『翠』(未来)「ver.3でもあるからそれともかかってる、偶然だけど」

どうも、私の時間のモノより更に改良を施したメガネによって普段から装者の状態までこの数ヶ月ずっと周りからの認識を歪ませ、素性を隠して生活していたらしいです

『翠』(未来)「ある時は動画配信者、またある時は〜って感じで色々、ね」

配信者のお姉さんを救出した際の既視感の正体は、文字通りその正体が既視感のある相手だからだったんですね



コンマ下
奇数 再会の時は突然に
偶数 もう一押しの為に
ゾロ目 別れの時は突然に
570 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/03/28(火) 07:25:33.87 ID:g6ZjbnQI0
571 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/04/05(水) 04:28:41.64 ID:SuO1gbGe0
『翠』(未来)「数々の乱数調整、時には流れを折り曲げ軌道修正...やっとこさこの時間軸を数ある時間の1つとして選択肢にねじ込みここまで来た、そして可能性を確立させたことでこの時間は異なる時間軸になっても存在し続けられる」

この時間の...いえ、『彼女』がいうにはこの時間軸の、の方が表現としては正しくなったらしいですが
この時間軸の『翠』は外した眼鏡...潜入美人捜査官メガネSUNを私にかけさせてきます

『翠』(未来)「花弁による響さんや友奈ちゃんとの繋がりは申し訳ないけど世界融合の危険を排除するためにさっき一度切っちゃった、本当はオケアノスでもあれば戻せたかもしれないけど、仕方なくムラクモで無理矢理閉ざさせただけだから完全に見失わせちゃったと思うんだよね...でも大丈夫、女神様が神の力であの時間軸に紐付けた翠になら、繋がりが途絶えてても必ず戻れる」

翠「あの、情報を一気にワッと浴びせるのやめてくれません?」

『翠』(未来)「何度も時間軸、並行世界を超えて迷子になった甲斐があったね、繋がりに強度だけじゃなくて柔軟性と伸縮性を加えてなかったらいつも通りの展開だったよ」

翠「なんか眼鏡のレンズに色々表示されてるんですけど!?せめて何が起きるのか説明してから起動してくれません!?」

『翠』(未来)「いや〜認識の概念を扱うのはかなりの慎重さが必要でね、推測は良くても確定は最悪誤作動で使用者の...いやいいや、それも危ないかもだし」
572 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/04/05(水) 04:29:34.37 ID:SuO1gbGe0
翠「の!?使用者私のことですよね!?」

『翠』(未来)「あーこの翠に色々言われる感じ懐かしい...っと、これだけは確定させとかないとかな...あっちに着いたら必ずフィーネさんを頼って、あの人なら完成させられるはずだから」

カチリ、とスイッチを押す音が耳元で聞こえました
すると視界がボヤけ始め、平衡感覚が歪んできます
それはまるで、そう、時空震が起きた時のような...

『翠』(未来)「あ!言い忘れた!念のため何かしらのギア纏っておいた方が良いよ!」

翠「起動させてから言わないでくださいよ!」

何が起きているのかは結局わからないままですが、話を聞いている限り何処かへ転移させられるのだろうということはわかっていました
だからこそ、私は自分でも気付かない間にアメノムラクモのギアペンダントに手を伸ばしていて
この時間軸の『翠』に文句をぶつけつつ、そのままノータイムで聖詠に繋げることが出来ました
そして聖詠が終わるのとどっちが早いかというタイミングで眼鏡に表示されていた文字列が答えに到達したのか動きを止め...
573 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/04/05(水) 04:30:05.31 ID:SuO1gbGe0
・・・


翠「...ゴフッ!?」

次の瞬間、そこは水の中
足場の感覚が急に消えた驚きのあまりその状況に気付く前に思いっきり息を吐き出してしまいます

お、落ち着いて、えっと確かこういう時はじっとしてれば自然と浮き...いやギアの重さで浮きますかね!?どうでしたっけ!?いけません悠長に思い出してる余裕が!なら解除す...るのは周りの液体の正体がわからないからダメです!えっとえっと...あっ浮遊!羽衣!お願いします羽衣ーッ!

私の心の声が届いたのか偶然機能してくれたのか、羽衣は無事上に向かって私の身体を持ち上げていってくれました

翠「プハッ...けほっ、はぁ、はぁ...すぅー...ふぅ...」

羽衣にぶら下がるようにして上空に上がっていきながら辺りを見回します
せめて何か、ここがどこなのかわかるような目立つもの...

翠「...あ」

目立つもの、ありました
ものというか、人というか、神様というか...

翠「帰ってきた、ということでいいんでしょうか」

遥か遠く、登り始めた朝日に照らされる人型のシルエット
巨人となった響さんの姿が


どうする?安価下
(『翠』(未来)「さて...どう?変なところとかない?」

翠(未来)「えぇ、どこも問題はなさそうです」

『翠』(未来)「なら良し!や〜っと気が休まる...貴女もお疲れ様」

翠(過去)「ま、まぁ他人事ではありませんでしたからね...」)
574 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/04/05(水) 09:47:04.06 ID:CQNBr9EU0
とりあえず大急ぎでフィーネやししょー達、紫様に連絡を取る
ついでに合流した装者や刀使、赤嶺ちゃんにも通信を繋いでみよう
575 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/04/05(水) 18:40:32.59 ID:2b6ibxHjO
ウェル博士とフリードマン博士が作ってるらしい装置の確認
576 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/04/05(水) 20:38:50.97 ID:XiM+Ei4d0
スパイクタンパク単体で心臓やその他臓器に悪影響を及ぼすことがわかっています

何故一旦停止しないのですか

何故CDCが接種による若い人の心筋炎を認めているのに情報発信がないのですか
20代はたった1ヶ月で接種後死亡がコロナ死と同等になってます
因果関係の調査は?
577 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/04/19(水) 06:29:14.65 ID:lH7JsuCu0
ポタリ、ポタリと髪から滴る液体が口に入り、その味に今全身をずぶ濡れにしているのが海水...というか、さっきまで私が沈んでいた場所が海の中だったことに気付きました
それに身をつんざくようなこの冷たい風...
あっちこっちの別の時間...いえ、時間軸に飛ばされる前は秋の終わり頃だったのに、いつの間にかすっかり冬になってしまっていますね...
ずぶ濡れにこの寒さはギアが無ければ風邪どころか凍死していたかもしれません...
そういえばこんな感じの話をシェム・ハさんの棺を掘り起こしに南極に行った時もしたような...

翠「...はっ!あまりの怒涛の流れに思わず長々と現実逃避を!」

思考の脱線はちょくちょく周りから注意されることもありましたが、今のはあまりに非生産的過ぎる脱線でした
しっかり現在の状況を把握しないと

翠「未来の時間軸の『翠』に付けさせられたこの眼鏡が起動したと思ったら海中にいて、元の時間軸に帰ってきていた...」

何を言ってるのかわからないと思いますが、私も何をされたのかわかりませんでした...頭がどうにかなりそうでした...ってまた脱線してきてます!
必死に状況を飲み込んでいると、巨人響さんの方から何かが飛んでくるのが見えました
何か、ではなく、誰か...?人...


「ネロの言う通り、お前は戻ってこられたようだな、蒼井翠」


翠「エルフナインちゃん...いえ、キャロルちゃん...?」

エルフナイン(キャロル)「両方だ」
578 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/04/19(水) 06:30:04.86 ID:lH7JsuCu0
飛んできたのはダウルダブラのファウストローブを纏ったエルフナインちゃん、ではなく、エルフナインちゃんに憑依したキャロルちゃん
以前未来のエルフナインちゃんに聞いた通り、その姿はキャロルちゃんのファウストローブ姿とは違い幼い見た目のままです

翠「おぉ...遂に生で見られました...」

エルフナイン(キャロル)「何の話を...いや、話は後だ、行くぞ」

翠「行くって何処へ」

エルフナイン(キャロル)「刀使の世界だ、行ったらすぐ避難しているS.O.N.G.と合流しろ」

翠「は、はぁ...キャロルちゃんは?」

エルフナイン(キャロル)「俺は残る、いつまたあの立花響が動き出すかわからんからな」

翠「えっと、ならワープポイントの場所を」

エルフナイン(キャロル)「いつまでもそんな不確定要素に頼るわけないだろう、持ち運べぬ邪魔くさい装置も同様だ、出来ないのなら仕方がないが出来るのなら小型化した方が勝手が良いだろう?」

キャロルちゃんは1本のテレポートジェムを取り出し、パキンと折りながら私に向けて放り投げてきました
このどんどん状況に流されていく感覚、早くもデジャヴです

エルフナイン(キャロル)「持っているのだろう、最後のピースを...また後で!今度は皆さん揃って会いましょう!」

キャロルちゃんの言葉の後、一瞬エルフナインちゃんが声をかけてくれたような
そんなことを考えている間もなく再び視界に映る景色が変わっていき
579 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/04/19(水) 06:31:28.76 ID:lH7JsuCu0
・・・


翠「今度は刀使の世界、ですか...」

眼下に広がる景色は海ではなく見慣れぬ街
今度はある程度何が起きたのか把握出来ています、キャロルちゃんの言葉の通りなら私はあのテレポートジェムによって刀使の世界に転移させられたのでしょう

翠「っと、まずはS.O.N.G.と合流でしたね」

通信繋がりますかね...繋がらなかったら虱潰しになるんでしょうか

翠「あ、あとフィーネさん!フィーネさんを頼れってあの時間軸の『翠』に言われたんでした!」

私は近場の建物の屋上に着地し、通信と念話を試しました


S.O.N.G.通信コンマ下1
奇数 通じた
偶数 通じない

フィーネさん念話コンマ下2
奇数 通じた
偶数 通じない
580 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/04/19(水) 09:28:39.75 ID:pZOB78MF0
はい
581 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/04/19(水) 12:24:18.46 ID:ErT2GNL0O
奇数のコンマ判定こい!
582 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/04/30(日) 04:56:43.28 ID:zzPbb4Al0
無事通信は繋がり、現在私はS.O.N.G.の避難先である折神家の医療施設...を兼ねた潜水艦の入り口へ向かっています

翠「そういえばS.O.N.G.も折神家も重要施設は潜水艦ですね」

なお、ギアは神獣鏡に変えました
徒歩や公共交通機関、誰かに迎えに来てもらうのでは時間がかかってしまいますがギア姿だと目立ってしまうからです
神獣鏡なら透明化出来ますからね
アメノムラクモの羽衣とはまた違った浮遊感と風を感じつつ考えるのは潜水艦、ではなく今はそれとはまた別のこと
S.O.N.G.との通信とは違い繋がらなかった、フィーネさんとの念話のことです

翠《フィーネさん!聞こえたら返事してくれませんか!...やはり繋がりませんか...》

そもそもフィーネさんがまだ地上にいるのか、こっちの世界に来ているのかもわかりませんが
フィーネさんに頼るのは未来の時間軸の『翠』がわざわざ指定してきた行動ですから出来ないと困る可能性が

翠「などと考えているうちに着きましたね」

・・・

女神「翠さ〜ん!」

翠「めがっ...アキさん!?」

潜水艦に着いてすぐ出迎えてきたのは女神様
ギアを解除した瞬間飛び付いてきた彼女を何とか倒れることなく抱き留めましたが勢いはころしきれずその場でくるりと回ってしまいます

女神「数ヶ月ぶり、元の世界ぶりですね!」

翠「え、いや未来の時間軸で」

女神「元の世界ぶりで・す・ね!」

翠「あ、はい、ですね」

言外に圧で話を合わせろと言われた気がした私はこくこくと頷きました
しかし私が未来の時間軸でこの時間軸の女神様と会ったことを口を滑らせないように釘を刺すだけなら念話で良かったのでは...

女神「さぁ翠さん、S.O.N.G.の皆さんも紫さん達も待ってますよ!」
583 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/04/30(日) 04:57:17.38 ID:zzPbb4Al0
・・・

翠「た、たらい回しの気分です...」

ししょーや緒川さん、友里さん、藤尭さんを始めとした皆さんとの再会を喜ぶのもそこそこに、私が向かわされたのはとある研究室
以前ネロさんが念話で言っていた糞眼鏡とリチャード・フリードマン博士の技術提供によって制作されているという装備...まさしくそれがある部屋です
確か時空震で飛ばされた私達装者、刀使、勇者を探知する装備とのことでしたが...


装備についての詳細安価下
(見た目、使い方、特徴等)
584 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/04/30(日) 07:11:44.10 ID:uk5drgDt0
気付きな反発探す絵織物買ってダイイングッズメッセージ考える気付きな役立つけど届きましたですも役立つ影響で有為形跡考えるもある ❗️クスノックス気付いた心が軽いシャンクスのかです影響拡大する受けたきゃdせる申し訳した心が軽いシャンクスの‼️半の心が2年後大昔考えるも離れた?受けた心が軽いシャンクスのか悪い関わる心が軽いシャンクスの‼️気付きましたバシッ証拠心が心が軽い清原着いた気付きました?セメント買ってもある ❗️クスノックス❗️偽考える気付きな反発探す特別なんqが戻るキャンセル料買ってダイイングッズメッセージのか悪い関わる心が軽い心臓病買ってですけど届きましたですもある 本物虚実寝な無い無い寝な無えな❗️クスノックス気付いたサカズキ見抜けた水瓶座の‼️気付きました変わりました?セメント買ってダイインがあった真実味があったですけど届きました?受けた心が軽いシャンクスが永い言ったけど本物冷酷冷淡ズキンズキンエロ漫画があった敗れた去ったアスランエアがあった敗れた去ったエロ漫画があった敗れた去った?受けたいじめたも離れた嫌い同士島があったけど次考える心が軽い青そうです心が心が軽い警察庁があった敗れた去ったエロ漫画考える気付きな役立つpも重いもある 本物考える心が考える気付きな心が心が軽い警察庁の‼️後に役立つ受けた敗れた去った昆布拓未があった敗れた67探す絵織物考える気付きな‼️気付きました変わりました?セメントがあった敗れた去ったアスランエア考える心がスキン考える気付きな‼️後に入れるけど本物冷酷冷淡ズキンズキンエロ漫画考える気付きな‼️気付きました変わりましたけど本物冷酷冷淡な心が戻るもない悪いでしょうかを受けた?偽があった心が心が軽い警察庁信のかですも役立つけど届きました後の野と後に役立つ受けた敗れた去った昆布拓未大佐は‼️気付きは戻るキャンセル料があった真実味があった真実味考える心が軽い青そう空があった真実味考えるもある 4434rdgジぇr5しlyシャーロックホームズがあったけど届きました?受けた気付きましたけど本物冷酷冷淡ズキンズキン無効清原秀晃霊時代60年前から59年相違年後99最後があった歳99歳エロが病死探す絵織物考える心が軽い青空老?今日があった?受けた暴くにするも首が横フリフリ❗️動くも動いた?セメントの‼️気付きました変わりましたけど本物冷酷冷淡ズキンズキン無効清原秀晃霊永橋で影響で清原秀晃霊考える心が軽い青空考える気付きな役立つ受けた敗れた去った昆布拓未大佐に戻るキャンセル料にするも入れる今日考える心が考える心がスキン考えるズキンズキンは‼️半の心が軽い青空暴かれたにする受けた敗れた去った昆布拓未役立つ影響で清原秀晃霊役立つ受けた敗れた空信lyショー無図ホームズ影響で清原秀晃霊役立つ受けた悪行を暴かれたにするけど本物冷酷冷淡ズキンズキンエロです影響拡大した心が買う塁約束通りを嫌な感覚があった?受けた受けなさい?今日今は‼️後に行った同盟全知全能ホームズがあったけど本物冷酷冷淡ズキンズキン無効清原着いた気付きました変わりました事件考えるズキンズキンエロ漫画のかは戻るキャンセル料があった?受けたホームズ霊影響で清原秀晃霊があったけど本物冷酷冷淡ズキンズキンエロが戻るキャンセル料考える心が軽い青そう空があった心が軽い青そう空考えるズキンズキン無効清原秀晃霊買ってです影響拡大探す追加探す特別な心が軽い悪行もない暴かれたにする後に入れるも入れるけど本物冷酷冷淡ズキンズキンエロ漫画があった心が心が軽い警察庁があった?受けたホームズがあった心が心が軽いホームズゴースト影響で清原秀晃霊役立つも受けた特許清原考えるズキンズキンエロ漫画考える気付きな心が心が軽い後に行った距離考える気付きな‼️気付きましたバシッ証拠考える気付きな‼️気付きましたバシッ証拠考える本物冷酷冷淡虚実があった?受けたにする受けたにする後に役立つ影響で清原秀晃霊があった大昔考える本物冷酷冷淡❗️クスノックス気付いた心が心が軽いも形跡があったけど本物冷酷冷淡残した事があるけどフォン多いでしょうかを買う塁があった心が軽い青そう空があった真実味があったです影響拡大探すも受けた?偽考える気付きな心が心が軽いも役立つけど届きましたです影響拡大で清原秀晃霊考える暴かれたにする受けたけど届きました後のも永い三回3回に役立つ影響で清原秀晃霊があった敗れた去ったアスラン大根があった真実味感gら他があった敗れた去ったアスランエア霊があった敗れた67探す特別な心が考える気付きな‼️気付き気付きなした気付きました暴かれたにする受けたにする広まるも受けた欠かされた素直に戻るキャンセル料ズキンにズキンズキンエロ漫画考える
585 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/04/30(日) 09:23:44.40 ID:CuwCOhAA0
時空の歪みやギャラルホルンを通して翠ちゃん達の持っているS装備を探知する、大型の装置
復活したキャロルの協力もあって完成間近の状態
586 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/05/12(金) 03:26:15.61 ID:d8BLJEkK0
部屋に鎮座していたソレは、装備と呼ぶにはあまりに大きな...というか

翠「装置、ですよね?」

フリードマン「装備でもあるよ、見ようによってはね」

ウェル「それより色々と聞かせてもらいましょうか?何せこの僕の!頭脳をもってして未だコレが完成していないというのに自力で!ぼっちで!戻ってきたのですから!さぞ興の醒めるズルをしたのでしょう?」

装備、あるいは装置...とにかくその機械と共に部屋で待ち構えていたのは糞眼鏡とフリードマン博士

フリードマン「君が翠くん、孫から話は聞いているよ、S装備改良用資料の提供の件ではお世話になったね、ありがとう」

翠「あ、いえ、こちらこそエレンさんにもS装備にもお世話になっております...」

S装備の改良...装者用のものはエネルギーの燃費問題と対荒魂の効果等、そして刀使用のものは対アルカノイズのバリアコーティング等、直接やり取りこそしませんでしたが私とフリードマン博士はお互いS装備を通して技術力の一端を知っていると言えます
もっとも、それらの改良は進められるだけ進めていたとはいえ完全なものになる前に時間を越えてしまいました
後者はそのタイミングで対ノイズのバリアコーティングも含めて山桜の花弁が完全な効果を発揮していた為難を逃れましたが
587 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/05/12(金) 03:26:58.93 ID:d8BLJEkK0
ウェル「シカトとは相変わらず可愛げの欠片もないですねぇ」

糞眼鏡はなんというか、このむかつく感じがむしろ懐かしさと安心感すらありますね
絶対口には出しませんが

フリードマン「挨拶はこれくらいにしておこう、君がこの時代、そしてこの世界に来られたということは今まで滞っていた事態が動き出そうとしているということだ...この装置にして装備は僕、ウェル博士、それにキャロルくんの合作でね、特にキャロルくんの錬金術は大きな助けとなったよ」

翠「キャロルちゃんが?それは...すごいですね」

改めて機械に目を向けよく観察してみます
一見モニターが付いた大きな箱...自動販売機のようなフォルムですが、この中には科学と錬金術の入り交じった機構が詰まっているのでしょうか

ウェル「まぁいいでしょう...コレは不定期に出現する時空の歪みや僕らの世界に鎮座しているギャラルホルンを自動で検知、任意で接続が可能です」

フリードマン「さらにそこを通じ、君達に渡していたS装備を探知出来るように設定しているよ、横軸はともかく縦軸のズレを極力減らすことにとにかく苦労したが、完成間近といったところだ」



完成に必要なもの安価下1
(具体的な物でも、◯◯な性質を持つ何か等の抽象的な物でも、何らかのアクションでも)

完成した際コンマ下2
奇数 更なる機能追加
偶数 特になし

どんな機能が追加?安価下3以降
(コンマ下2が奇数の場合のみ採用)
588 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/12(金) 03:40:47.27 ID:rLJ2qP310
フォニックゲイン、もしくは翠ちゃん達の持ってる山桜の花弁
589 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/12(金) 13:47:45.24 ID:MBejmpx+O
はい
590 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/05/17(水) 04:37:49.34 ID:wsCttVX80
翠「間近、ですか...後何が足りてないんですか?」

フリードマン「動力だね、言ってしまえばコレは理論上は完成しているが試運転が出来ていない為に確認出来ない状態だ、その動力というのが」

ウェル「ずばりフォニックゲイン!貴女達装者の十八番のウタノチカラですよ」

フォニックゲインによって起動する設計、となるとこの機械はもはや

翠「聖遺物...のような状態、と?」

ウェル「のようなではなくそのもの、複数の聖遺物を実際に湯水のように並べて繋げてようやくギャラルホルンに匹敵する...否!もはやギャラルホルンすら超越した一品にして逸品が完成したのですっ!」

フリードマン「今回に限っては1つの目的の為に機能を限定するより、いっそ万能を目指すくらいでむしろ丁度良いという話になってね...だが世界に比べたら安いものだろう」

その結論になるってどんだけ聖遺物つぎ込んでるんですかこの機械に...

翠「ならすぐに私が起動を」

ウェル「その前にあれこれ諸々済ませるのが先ですよ、こちとら健常者が使う前提のデリケートな造りなんです!時間と空間を反復した記録と何より自力でこちらに飛び入りした経緯を一切合切隠さず語り尽くしなさい」

若干苛立ちを露にした顔面で圧をかけてくる糞眼鏡
今度はスルーさせてなるものかと言ってるかのようです

フリードマン「ウェルくんの言うことももっともだね、この装置の改良にも役立つかもしれないし」
591 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/05/17(水) 04:38:36.90 ID:wsCttVX80
そう言われてしまっては仕方ありません
もとより必要な手順ではありましたしね
それに、まだやらなければいけないことも残ってます

翠「その前に、フィーネさんが今どこにいるか知りませんか?未来の時間軸からこっちに来る前に要件を頼まれてまして」


フィーネさんの所在コンマ下1
奇数 知らない
偶数 知ってる

今どこにどんな状態でいる?安価下2以降
(コンマ下1が偶数の場合のみ採用)
592 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/17(水) 10:20:20.63 ID:xMxbPstP0
はい
593 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/05/27(土) 04:37:39.37 ID:eSpNwtUH0
・・・

翠「どこにいるんでしょう、フィーネさん」

あの後、糞眼鏡にもフリードマン博士にも首を横に振られた私は途方に暮れつつフィーネさんを探しに出ていました
いえ、正確にはその前に時空震によって過去や未来へ行き来したことについて根掘り葉掘り聞かれましたが
糞眼鏡とフリードマン博士が特に喰い付いたのはやはり山桜の花弁と未来の時間軸の『翠』がかけさせてきた潜入美人捜査官メガネSUN
前者は神樹様の力の結晶のようなものですし時空間を越えた繋がりを維持している代物で、後者は時空間移動を実現させています
どちらもあの大型の箱状の機械の改良の足掛かりに、と解析の為の貸し出しを強要されました
断る理由も無いため山桜の花弁は渡しましたが、潜入美人捜査...長いですね、この眼鏡は

翠「フィーネさんに見せるようにと言われたことを聞いた途端、揃って手を退きましたね」

糞眼鏡もフリードマン博士も名残惜しそうではありましたが
しかし思考は何となくわかります、未来の人間が明確に指定してきた事柄とはつまり、未来の情報を元に過去での動きを指定するということ
勿論世界線や時間軸の繋がりは一本線であるとも限りませんし、あるいはよく似た並行世界という形で繋がりが断たれていればその限りではありませんが
ともかく、未来の『翠』に何かしらの思惑があるのだとしたら、それに乗っかっておくべきです


どこを探す?安価下
594 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/05/27(土) 06:38:52.85 ID:p24ZQjtO0
新宿西口
595 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/27(土) 09:13:43.73 ID:ceStZpSK0
ひびみくが流れ星を見に行く場所とかどうだろう?
596 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/06/07(水) 03:25:55.61 ID:8qEKZ4Hf0
フィーネさんの行きそうな場所というものに自分でも驚くほど当てがなく、ただただなんとなく街を練り歩き
着いた場所は知っている場所でした

翠「まぁ...知ってると言っても初めて来ましたが」

そこは何の変哲もない土手
原作1期で響さんと未来さんが流れ星を一緒に見ようと約束し、果たされなかった場所です
そういえば私は関係なかったので気にしてませんでしたがあの約束って...
いえ、あのタイミングって確か今世でもしっかり反故になってましたね、約束の日に響さんと翼さんはネフシュタンのクリスさんの罠にかかってしまっていました
その様子を私もフィーネさんの屋敷から中継で見てましたし
うーん不意打ちでセルフ罪悪感...

翠「そ、そんなことより!」

1期で、とは言いましたがここはズバリその場所というわけでもありません
何せここは刀使の世界、なのでここはこの世界と元の...シンフォギアの世界の地図を重ね合わせた時にそこに当たる場所です
とはいえ地図は記憶頼りの曖昧なもので街並みも別物ですから、絶対ここは同じ場所だと自信を持って言うことも出来ませんが...

翠「いっそ、それこそ流れ星に願ってしまいましょうか?事の顛末がハッピーエンドでありますように、と...」


コンマ下
01〜50 いた
51〜98 いない
ゾロ目 流れ星
597 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/07(水) 10:01:06.93 ID:eTU57E4/0
フィーネが見つかりますように
598 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/07(水) 10:10:48.52 ID:eTU57E4/0
翠ちゃん、コンマ運に恵まれませんね…
599 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/08(木) 13:22:35.71 ID:BUlJiSrQO
未だ響と流れ星を
600 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/06/16(金) 04:50:16.96 ID:rvcdybSh0
フィーネさんもいなければ流れ星も見付からない始末
いえ、流れ星に関してはすでに今が朝なので仮に流れていても見えなかったでしょうが

翠「そもそもフィーネさんがこっちの世界に来てるとして、念話が届かない場所にいたり状況だったりするのなら正攻法じゃ見付からない...?」

そもそも念話に届く範囲の限界とかあるんでしょうか...ネロさんは世界も時間も超えて届きましたし...純粋に神様と定義された存在か神格を得て神様になった存在に違いがあったり?
この辺はフィーネさんとネロさん、あるいは女神様に聞いておいても良かったかもしれません

翠「何にしても虱を潰しまくるしかないわけですが...」

もしくは、すでに尋ねた糞眼鏡とフリードマン博士以外の人に行き先を知らないか尋ねるのも



安価下1
1 引き続き虱潰しに捜索
2 誰かに尋ねる
3 その他(記述)

安価下2
(安価下1が1の場合どこに行くか、2の場合誰に尋ねるか、3の場合は不採用とします)
601 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/16(金) 09:17:35.19 ID:lpjm4OYL0
2 尋ねる相手は女神様、もしくは記念品の花を守ってくれてる蛇達とルシエドでお願いします
602 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/06/30(金) 03:51:00.08 ID:6+y8mNZt0
その場で立ち止まり暫く考え込んだ後、私は改めて方針を決めました

翠「...いえ、一旦戻りましょう、虱潰すにしろ潰さないにしろもう少し情報が欲しいです」

仮に正攻法で見付からないのなら二度手間になりますし
それにここに来るまでに街並みを見てきましたが、やはりこの世界...刀使の世界と元の世界...シンフォギアの世界は別物で
この土手自体はそこまで大きな違いがなかったので気付けましたが、住宅や店舗は感覚としては7割も被っていません
これから再びフィーネさんが行きそうな場所、縁のある場所を探そうにも私が知ってるのはせいぜい国内の何ヵ所かで、もしその中に当たりがあったとしてもどれくらい外観が元の世界と近しいか...ここまでの街並みのように全くの別物になっていたら正確な地図が脳内に入ってない私では気付けるか怪しいものです
例えば建物ではなく場所そのもの...龍脈のようにおおよそ世界が異なっていても変わっていない可能性の高い場所ならまた話は変わってきますが

翠「まぁ、こんな風に色々御託を並べても時間が無意味に過ぎ去るだけですね」

ともかく方針は決めたんです、一度帰還するという方針を
そこでフィーネさんの足取りを少しでも掴みましょう、全然空振りならここから再スタートです
尋ねるとしたら女神様か、あるいは...



安価下1
1 女神様
2 蛇達とルシエド

コンマ下2
奇数 知ってる
偶数 知らない

フィーネさんの居場所安価下3
(コンマ下2が奇数の場合のみ採用)
603 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/30(金) 10:22:51.64 ID:30dtzmY/0
2の選択肢で
604 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/30(金) 13:08:19.48 ID:97aNXExfO
奇数のコンマ判定出てくれ
605 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/07/09(日) 04:38:59.39 ID:wuK7FizR0
帰還し最初に向かったのは潜水艦内でエルフナインちゃんが借りていた部屋
途中からそこに霊体のキャロルちゃんとイザークさんも加わったりしたのでしょうが、当の本人...本人達は現在元の世界...シンフォギアの世界にいるのであまり関係ありません
しかしこの部屋は完全な無人というわけではなく
いえ人はいないのですが

翠「久しぶりですね」

研究机の隣にある台の上、花と草を収めたいくつものクリアケースと1つの石板、そしてそれらを取り囲むように這い回る蛇達
蛇達は差し出した私の手のひらに各々顎を乗せてきたりチロチロと舌を触れさせてきたり
石板は一度発光した後ルシエドが姿を現し、軽く挨拶代わりに鼻を鳴らしてきました

翠「貴女達がエルフナインちゃんと一緒に園子ちゃん達の花と草を守ってくれてるんですよね」

なんだかこっちでもあっちでも留守番を任せるような形になってしまっているのが良いことなのか悪いことなのか...

翠「再会を喜びたいのは山々ですが、先に本題を...」
606 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/07/09(日) 04:40:06.53 ID:wuK7FizR0
・・・

まぁ、こうなる気はしてましたけどね!
蛇達もルシエドも残念ながらフィーネさんが今どこにいるのかは知らないらしく、謝られてしまいました
この子達が知らないとなると、やはり女神様の方に聞きに行った方が良いのでしょうか

翠「ふむ...その前に...」

ぐるりと部屋を見回すと、キチンとファイリングされていたりやや雑に積み上げられたりととにかくすごい量の資料に見覚えのない装置と、元の世界のエルフナインちゃんの部屋ともまた随分と違った印象を受ける様相です
あるいはキャロルちゃんやイザークさんも加わっていたからかもしれませんが


コンマ下1
奇数 何か見付ける
偶数 気になるものはなかった
ゾロ目 これは...?

何を見付けた?安価下2以降
(コンマ下1が奇数の場合のみ採用)
607 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/09(日) 09:52:14.69 ID:mAyN705h0
翠ちゃんのコンマ運、そろそろ良い方向に動かないかな
608 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/09(日) 19:24:30.97 ID:mrtDed5EO
エルフナインを通して神世紀の世界や記念品の花の事を知ってるキャロルの書き置き
609 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/07/19(水) 10:53:37.29 ID:h6r0t/gz0
あまりよろしくないとは思いつつも部屋を観察していると、資料に混ざりメモのようなものが置かれているのに気付きました

翠「メモというか...書き置き?」

手に取ってよくよく読んでみると


書き置きの内容安価下
610 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/19(水) 21:28:20.37 ID:YClVkA4n0
大雑把に「シェム・ハが姿を見せるまでは、その花の力を使って構わない。万が一にもシェム・が姿を見せたらその花の力の使用を極力控えろ」と書いてある
611 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/07/30(日) 04:26:29.82 ID:1I0FAxJG0
『シェム・ハが姿を見せるまではその花の力を使って構わない
万が一にもシェム・ハが姿を見せたらその花の力の使用を極力控えろ』


翠「これは...」

殴り書かれていたその文章は、やはり単なるメモではなく書き置き
誰が書いたのか丸分かりな文面のそれは自惚れでなければ私に向けたメッセージのように見えました

翠「花の力...勇者ギアのこと、ですよね」

ちらりと視線をずらせば、そこにあるのはクリアケースに収められた園子ちゃん達の花草
あれらを通してキャロルちゃんか、あるいはエルフナインちゃんか...あの花が私達にもたらす力の意味を、もしかしたら繋がる先の世界のことまでも突き詰めたということでしょうか

翠「確か赤嶺ちゃんにも、似たようなことを言われましたね」



友奈(赤嶺)『それなら私からも一つ...もしシェム・ハがまだ動けるような状態だったりしたら、神樹様の力を使うのは控えた方がいいかも』

翠『勇者ギアを?...わかりました』

友奈(赤嶺)『うん、相手が繋がりを辿れるのならどこまで行けてしまうのかわからないから...特に、翠さん達はそっちの世界の神の加護というか施しというか、そういうのが他の人以上に綺麗さっぱり剥がれて無防備だし』



神樹様を知るゆゆゆ世界の住人と同じ結論に辿り着いたというのが単なる偶然とは考え辛いです
というかノーヒントでここまで被ったらそれはもう奇跡...いえ、キャロルちゃんに『奇跡』は禁句でしたね
612 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/07/30(日) 04:27:44.01 ID:1I0FAxJG0
とにかく、恐らくキャロルちゃんなりの考えが、研究がこの簡潔なメッセージに集約されているはずです
元々赤嶺ちゃんから忠告されていた時点でなるべく従うつもりでしたが、こうも念押しされるとなるべくなんて半端な覚悟ではいけませんね

翠「はて...それにしても、仮にこの花達から繋がりを遡って分析をしていたとして...まさかあの時、神樹様が受けたというハッキングの犯人って」

手に持っていた書き置きを机の上に戻したその時、足元が光り出しました

翠「っ、術式!?」

光の正体は錬金陣、恐らくこれはテレポートの類い
引き金となる行為はあるとすれば今さっき手から離した書き置きの紙
あれを一度手に取り、机に戻すのが発動の条件だったのでしょうか
そうだとすれば十中八九キャロルちゃんの仕業...
今更逃げることも出来ませんし、大人しくどこかにテレポートされるしかないわけですが

翠「この展開もう3回目です〜ッ!」

・・・

テレポートが完了し、私は周りを確認しました
幸い今度は水中でもなければ上空でもなく、地に足着く場所のようです
そして外ではなく、室内...何らかの施設のようですが


「やって来たのね、待ちくたびれたわ」


室内に響く声
聞こえた方向に目を向けると、そこにはずっと探し求めていた...



コンマ下
01〜50 金髪女性姿
51〜98 黒髪女性姿
ゾロ目 金髪幼女姿
613 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/30(日) 09:17:12.88 ID:s1k+qo/D0
ゾロ目の判定だとどうなるんだろう?
614 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/30(日) 09:32:20.38 ID:s1k+qo/D0
翠ちゃんのコンマ運、無さすぎ…無さすぎじゃない?
615 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/08/09(水) 04:10:16.21 ID:LaOZ/RM30
翠「フィーn...じゃない!?えっと」

回転椅子に座りこちらに眩い笑顔を向けていたのは、見知らぬ金髪の幼女
青い瞳に、長いふわふわとした髪は両サイドで編み込まれ、淡い水色のワンピースは清楚さを感じさせます
口調、抑揚等でフィーネさんだと思いましたが...見れば見るほど要素一つ一つが正反対、せいぜい金髪なのが同じというくらい

???「私はベル、よろしくね!」

『ベル』と名乗った彼女は勢いよく席を立ち、私の目と鼻の先まで近付いてきました
その吸い込まれそうな金色の視線に思わず釘付けにされてしまいます

翠「べ、ベルちゃん...ですか?」

ベル?「そうよ、翠お姉ちゃん!」

どう反応していいのかわからず固まってしまい、室内には彼女が席を立った勢いで回ってしまった椅子のカラカラという音だけが僅かに反響します

翠「まず、その...1つ良いですか?」

ベル?「えへへ、なぁに?」

翠「...」

第一声以外は全て口調も抑揚も変わり、本当にフィーネさんとは別人のようではありましたが、その明らかな変化が最初の違和感
そして見れば見るほど特徴的な金色の瞳...最初は青かったのに、わざわざ近付いてきて色を変えたとなれば...



安価下
1 フィーネさんですよね?
2 やっぱり何でもないです
3 私のことはキャロルちゃんから聞いてたんですか?
4 その他(記述)
616 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/09(水) 10:08:10.05 ID:XKIYomdG0
1 まずはフィーネについて聞いてみよう
617 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/08/18(金) 04:09:38.99 ID:JxzZgKHB0
翠「フィーネさん、ですよね...?」

恐る恐る、しかし9割ほどの確信を持って私はそう尋ねました
彼女は浮かべた笑みを崩さずぐっと溜め...

ベル(フィーネ)「...正解!」

ぱちぱちぱち

いっそ清々しいまでの幼女ムーヴで、ベルちゃんは...フィーネさんは解答と拍手を送ってきました
それに私はホッと胸を撫で下ろしつつも、正解と言いつつ挙動が変わらず私の知るフィーネさんのそれとかけ離れたものであることに若干の不安を覚えてしまいます

翠「ほ、本当にフィーネさんなんですよね?」

ベル(フィーネ)「えぇもちろん!まぁそうであるとも言えるしそうでないとも言えることに変わりはないけれど...ただ聞きたいのはそういうことではないのでしょう?」

あ、今のはちょっといつものフィーネさんっぽかったです

ベル(フィーネ)「貴女にわかりやすく言えば...今の私は別に、ベルという少女を塗り潰してここにいるわけではないわ、そもそもこの世界にも、あるいは元の世界にもベルという少女は存在しないもの、少なくとも現代においてはね」

その場でくるりと一周回ってみせたフィーネさんはワンピースの裾を少し持ち上げ、カーテシーのようなポーズを取りました

ベル(フィーネ)「この身体はこの世界で活動するためのハードウェア...神格を得た肉体はどういうわけかこちらの世界に持ってくることが出来なかったのよ、世界のルールが違うのか、あるいは...幸い神格を得てからは霊体のみとなって他者に憑依すること自体は貴女の身体で慣れていたし、その為の身体を用意すればいいのは明白だったわ」
618 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/08/18(金) 04:11:42.64 ID:JxzZgKHB0
今度はスタタッと回転椅子まで戻り、腰を下ろしてこちらに向いてきます

ベル(フィーネ)「問題はその身体を用意する為の身体か、あるいは私の手足となる誰かか、協力者が必要になることだけれど...一人旅でもなかったからそれもクリア」

翠「キャロルちゃん達ですか?」

ベル(フィーネ)「えぇ、あの子は容赦なくエルフナインの身体に押し入っていたけれど...まぁ拒まれてる様子もなかったし良いんじゃないかしら」

それで言えば敵だった頃ならともかく今のフィーネさんの憑依を拒む人も少なくともS.O.N.G.にはいないと思いますが...
その辺はフィーネさんが遠慮しているということでしょうか
私には遠慮してくれませんが

ベル(フィーネ)「そして彼女に用意してもらったのがこの身体、ホムンクルス躯体『ベルダンディ』というわけよ」

見せ付けるように両手を広げるフィーネさん

ベル(フィーネ)「ご理解頂けたかしら?」

翠「えぇはい...でもその、聞きたいのはそこじゃなかったと言いますか」

ベル(フィーネ)「あら?」

いえ、気にはなってましたよ?現地...つまりこの世界の幼女を巻き込んでしまっていたとしたら、とか考えてましたし
それが杞憂だったのは良いんですが...

ベル(フィーネ)「あぁ、躯体の外観を私自身にしなかったこと?ざっくり言ってしまえば材料の節約ね、この世界でいつまでも材料集めに時間を割くのも勿体無いし最低限で済ませたと」

翠「いやそうでもなくて!」

それも気にはなりましたが!

翠「最初の、あの、ベルちゃんムーヴは結局何だったんですか!?」

話しているうちに完全にいつものフィーネさんのようになっていましたが、どうしても脳裏にあの出会い頭の愛らしい幼女が散らつきます

ベル(フィーネ)「あぁ...貴女好きでしょう?あぁいうの」

翠「何の話をしているんですか」

ベル(フィーネ)「ふふっ、冗談よ」
619 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/08/18(金) 04:13:09.41 ID:JxzZgKHB0
演技?が板についていること、そして本人に恥じらいの欠片もないせいで弄ることも出来ないのが歯痒いですね...

ベル(フィーネ)「半分はお遊び、半分は...引っ張られるのよ、ほんの少しだけね」

翠「引っ張られる?」

ベル(フィーネ)「ま、そんなことは置いておきましょう!それとも気に入ったのならこの身体でいる限りはベルちゃんでいてあげましょうか?翠お姉ちゃんっ」

翠「色んな意味でやめてください...」

ちぇーっとこれまたフィーネさんらしからぬ子供らしさ全開の不満げな顔を浮かべ、しかしすぐに切り替えたフィーネさんは真面目な表情でこちらに手のひらを出してきます

ベル(フィーネ)「それより、私に...このフィーネに用があるのでしょう?」

翠「...あっそうでした!」

フィーネさんのベルちゃん劇場で忘れるところでした
私は未来の時間軸の『翠』から受け取った眼鏡をその手のひらに乗せます

翠「未来の時間軸の『翠』が、フィーネさんならこれを完成させられるはずだと」

ベル(フィーネ)「ふぅん?」

フィーネさんはひとしきり眼鏡を観察すると、回転椅子をくるりと回し後ろにある机に向かいその上に並んだ機材をガチャガチャと動かし始めました

ベル(フィーネ)「やってほしいことは大体わかったわ、これは確かに私なら出来るし貴女にはさせられない案件ね...少しその辺で待ってなさい」

翠「その辺でとは?」

ベル(フィーネ)「ここは有り体に言ってしまえば閉ざされた場所、楽に出入りはしてほしくないとのことよ」


何かする?安価下
1 大人しく待っている
2 建物の中を探険
3 深層世界へ
4 その他(記述)
620 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/18(金) 10:57:18.41 ID:mkQjHe4r0
4 フィーネにもビッキーがくれたらしい山桜の花弁について話してみる
621 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/08/30(水) 04:46:13.75 ID:j1rDgln10
作業の手は止めずに、というかこちらを向くこともせずに、他に聞いておきたいことや話しておきたいことはあるかと聞かれました
言葉通りなのか、手持ち無沙汰な私に気を遣ってくれてるのか、単に静かな空間だと作業が進まないタイプなのか
フィーネさんが最後のタイプなイメージはありませんが...

翠「そうですね...私達装者や刀使、勇者の赤嶺ちゃん全員に響さんから持たされていた物がありまして」

ベル(フィーネ)「へぇ...いいじゃない、なるべく詳しく、主観も客観も余さず聞かせてごらんなさいな」

思いの外乗り気な反応に少々面喰らいながらも、あるいはフィーネさんであれば新たな見解も出来るかと思い、山桜の花弁についてを主軸に置いて過去の世界や未来の世界に跳ばされていた時の話、それに山桜の花弁そのものについての判明していることを話していきます
ゆゆゆ世界についても、エルフナインちゃんやキャロルちゃん達が園子ちゃん達の花草について調べていたので隠すことでもないだろうと、メタを除いてそういう並行世界があるという形で補足しました

ベル(フィーネ)「それらの話を総合すると、つまりその花弁は実質ガングニールのギアの一部、形に関しては響ちゃん以外の意思が作用している、と...あのシェム・ハも随分翻弄されているようで気分がいいわね」

くつくつと笑うフィーネさん
見た目と声が可愛らしい幼女ベルちゃんである今、ちらりと横から覗き込んでみたその絵面はなんともアンバランスなものです
それこそ響さんと非常に声が似ている別の幼女の大隊長のような
622 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/08/30(水) 04:47:26.83 ID:j1rDgln10
ベル(フィーネ)「それで、過去へ跳んだらいつの間にか持たされていた、だったかしら」

翠「えぇ、それ以降未来の世界に跳んでも、こっちに戻ってもちゃんと保持は出来ていました」

今のところ時間経過で消滅しそうというような様子も見られませんし、どの世界にいても存在に揺らぎは見られませんし

ベル(フィーネ)「それ自体に不思議はないわ、完全にギアと切り離された状態なら大本の状態に左右されないもの、それの応用でしょう、とはいえ切り離された状態で繋がっているというのは少し面白いけれど...えぇと、そうではなくて持たされたことには気付かなかったのよね?誰も?」

翠「え?はい、皆さんいつの間にかって」

ベル(フィーネ)「貴女達が跳ばされた時はあの響ちゃんに触れられていなかった、逆に言えば響ちゃんも、それに遠距離攻撃の類いも...いえ、違うわね、響ちゃんの認識はそうじゃない、あの空間、境界の時点で...あぁ、なるほど...」

翠「フィーネさん、何かに気付いたんですか?」

ベル(フィーネ)「ダメね私も、すっかり頭が固くなってしまっていたわ、固定概念なんてものは研究者にとっては真っ先に捨てるものなのに...」

了子さんはともかくフィーネさんは研究者なのかわかりませんが、そんな野暮なツッコミをしたらまた話が脱線しそうです


安価下
1 一応聞いておく
2 それはそれとして作業の進捗は?
623 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/30(水) 18:39:56.56 ID:8qnTTgnr0
山桜の花弁の扱いについて気になるけど2の選択肢でお願いします
624 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/09/13(水) 03:09:42.98 ID:oy6dhJHJ0
軽い雑談の筈が、すっかりフィーネさんの思考がその雑談の方に傾こうとしていました
何がそんなにフィーネさんに響いたのかは気になりますが...私が今ここにいるのは別の用事があるからです

翠「あの、それで眼鏡の進捗の方は...」

ベル(フィーネ)「...あぁ、そうだったわ、概ね改修は出来たわよ」

翠「良かった...って、概ね?」

ベル(フィーネ)「元々がかなり無理を押し通してるわねコレ、使ってるパーツは破格なのに最適化には程遠い出来だったわ、恐らく何らかの『オリジナル』をこれらのパーツで再現しようとしたせいでそっちに寄せすぎたのよ、とはいえ肝心のフィードバックの肩代わりは今の手持ちじゃ不完全だけれど」

翠「そ、そうですか...その『オリジナル』というのは」

ベル(フィーネ)「さぁ?それこそ未来の時間軸の貴女達でないと何を参考にしたかなんてわからないわ、少なくとも私に心当たりはない」

ギャラルホルンに頼らず時間と世界を越える装置の元になった、フィーネさんでも知らない『オリジナル』...その正体はこれからの8年で私も遭遇することになるんでしょうか...

ベル(フィーネ)「あぁそうそう、この装置を使用した時にギアか何かも使ったわよね?」

翠「はい、ムラクモを」

ベル(フィーネ)「それも出しなさいな、ついでに修復するわ」

翠「修復...えっこれ壊れてるんですか!?」

ベル(フィーネ)「気付かなかったの?とりあえず見てみなさい」
625 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/09/13(水) 03:10:42.36 ID:oy6dhJHJ0
言われるがままアメノムラクモのギアペンダントを取り出すと、それは確かに形を保ってこそいますが見覚えのないヒビがびっしりと入っていました
元の時間に戻った時はびしょ濡れになったり、こっちの世界に来た時はすぐに仕舞ってギアを神獣鏡に変えてしまっていたので気付きませんでした

ベル(フィーネ)「この装置は転移の際に使用者にフィードバック...かなりの負荷をかける仕様になっているわ、極力軽減出来るように工夫はされていたけれど、それでもギアやあるいはファウストローブのようなクッションがなければ...そしてクッションも代わりにズタボロになるわ、まさにそのアメノムラクモのようにね」

負荷を肩代わり...ですか...

翠「この子はさしずめ1ドル銀貨ってことですね」

ベル(フィーネ)「そうよ〜、拝んどきなさい、ギアにもそのギアを貴女に持たせてくれた相手にも」

持たせてくれた相手は女神様になるんでしょうか...それとも元々このギアを完成させていたらしい『翠』のご両親?いえでもこのギアってソレを神樹様が再現したものなので神樹様?
いっそ全員に拝んでおきましょうか

ベル(フィーネ)「はいじゃあ回収〜っと...」



コンマ下
奇数 特になし
偶数 使えそうなものが
ゾロ目 ???
626 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/13(水) 15:32:22.32 ID:V9Pnm0L80
はい
627 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/09/26(火) 04:02:06.22 ID:jpHdccnD0
ベル(フィーネ)「...あら?面白いものが挟まってるわね」

普段やっているメンテナンスとは違い本格的にギアペンダントをバラし始めていたその時、フィーネさんが中から何か長いものをズリズリと引き摺り出しました
蛍光ピンクのトゲトゲした...

翠「あー、過去の世界でクリスさんと戦った時に引き千切った」

ベル(フィーネ)「ネフシュタンの鎧の鞭ね...え、引き千切ったの?」

翠「まぁ...」

ある意味私のやらかしの象徴みたいなものですね
とはいえあちらから襲われたものですし致し方なかったと言いたいですが

ベル(フィーネ)「まぁ経緯はいいわ、それより今は」

バラしたままのギアペンダントを退かすと

ベル(フィーネ)「上手く行けばコレを完全にさせられるわ」

例の眼鏡をネフシュタンの鎧の鞭の隣に置きました

ベル(フィーネ)「フィードバックは言ってしまえば装着の自壊を防ぐ為に外に肩代わりさせた結果のもの、逆に言えば自壊しないように...自ら修復出来るようにすればフィードバック問題は解決する」

翠「つまり...ネフシュタンの鎧の無限の再生力!」

ベル(フィーネ)「この状態から再生しないのは使用者付きの大元が向こうにあるからか想定以上の負荷が瞬間的にかかったことで休眠になりかけているのか...どちらにせよ問題ないわね、手元にあるならどうとでもなるわ」

そう言ってほくそ笑むフィーネさん
早速眼鏡をバラし始めました

・・・

そうして無事完成した眼鏡、そして修復が完了したアメノムラクモのギアペンダント
その2つを受け取った私はフィーネさんにお礼を言い、この空間から帰ろうと...


安価下
1 帰る
2 フィーネさんも一緒に
3 その他(記述)
628 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/26(火) 14:42:26.52 ID:5vUte4r80
3 神樹様…じゃなくて記念品の花の力の使用についてフィーネに聞いてから帰ろう
629 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/10/07(土) 05:17:50.22 ID:9K+S3pL90
ふと、思い出したのはここへ来る直前の様子

『シェム・ハが姿を見せるまではその花の力を使って構わない
万が一にもシェム・ハが姿を見せたらその花の力の使用を極力控えろ』

ここへ飛ばされる引き金となったメモのことです

翠「そういえば、キャロルちゃんが残したメモ...花の力のギアについて、フィーネさんはどう思います?」

花の力のギア、すなわち勇者ギア
私個人としても文字通り切り札として重宝していましたが、赤嶺ちゃんに加えてキャロルちゃんにまで使用制限の釘を刺されてしまっています

ベル(フィーネ)「花の力...あぁ、確かにアレをシェム・ハの前に晒すのは避けた方が良いわね」

翠「やはりフィーネさんもそう言うんですね」

ベル(フィーネ)「並行世界のカストディアン...神と、遠く細くとも確かに繋がっていると小娘1人の力でも気付けてしまうようなプロテクトではシェム・ハなら確実に辿り着くわ、そこからは競い合い...シェム・ハが上書くか並行世界の神が守り通すか」

翠「シェム・ハさんが勝ったら?」

ベル(フィーネ)「その並行世界にもシェム・ハが顕現、下手したらその並行世界そのものが私達の敵リストに追加されるわ」

並行世界そのものが、と言われてもピンと来ません
そんな疑問が顔に出ていたのか、フィーネさんは話を続けます
630 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/10/07(土) 05:18:57.67 ID:9K+S3pL90
ベル(フィーネ)「簡単に言えば『私達の世界』と『シェム・ハが上書いた並行世界』が『同位体』と処理される、同位体は同期し、統合される...シェム・ハであればそういったことも可能でしょうね」

翠「つまり?」

ベル(フィーネ)「表面上は私達の世界と並行世界が混ざった状態になるということよ、けれどシェム・ハがそうした場合私達の思考も並行世界の住人の思考も全てシェム・ハの思考と統合されるでしょうけど」

翠「混ざった状態...」

世界と世界が混ざった状態、そんな光景を私はつい最近に見たはずです
未来の時間軸で電波障害...時空震が起きていた範囲内の街並、そしてその中にいた荒魂
色彩や形にブレが生じる景色も透けたりハッキリしたりする荒魂も、未来の時間軸と並行世界とが混ざりつつあったのではないでしょうか
そもそも時空震自体、異なる世界同士を繋ぐ事象、目に見える形で凝縮されたのが穴だっただけで、全体を満遍なく繋ごうとしたのがあの不安定な状態だったのかも...

翠「...はっ!脱線してます!」

そこまで考えたところで、ドツボに嵌まりかけている自分に気付きました
そういう話がしたかったわけではありません

ベル(フィーネ)「脱線とは御挨拶ね、デメリットの提示は使用制限とセットよ?」

翠「危険性はまぁわかりました...つまり使ってはいけないんですよね」

ベル(フィーネ)「えぇ、シェム・ハがシェム・ハである限り花の力は相手にとっても新たな接続先を紹介してしまうことになるわ、せめてシェム・ハという存在の根幹を崩せれば...なんて」
631 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/10/07(土) 05:19:42.25 ID:9K+S3pL90
・・・

そうして今度こそ私はその空間を出て元の部屋に帰ってきました
フィーネさんも一緒に来るか聞きましたが、まだやることがあると断られながら


安価下
1 ウェル博士&フリードマン博士のところへ
2 女神様のところへ
3 その他(記述)
632 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/07(土) 10:54:16.43 ID:rms9T6XO0
1の選択肢で
633 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/10/18(水) 03:16:00.50 ID:8BbvpQYk0
向かった先はフリードマン博士と糞眼鏡が装置の調整をしている部屋
預けていた山桜の花弁を返してもらうのと、恐らく調べさせろと言われるであろう例の眼鏡を貸すのが目的ですが...

ウェル「待ちくたびれましたよ、とんだ重役出勤ですねぇ!」

遅くなった理由の10割がフィーネさんなので後でフィーネさんにチクっておきましょう

フリードマン「いやいや、中々に興味深かったよこの花弁は、それにこの装備の座標の探知の制度やバリエーションに大いに役立った」

翠「ですか」

ウェル「次はその眼鏡の版です」

トントン拍子に山桜の花弁を受け取り、眼鏡を貸し出した私は...


安価下
1 何かする(記述)
2 終わるまで待つ
634 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/18(水) 10:49:54.44 ID:puJ40EZy0
1 念話で園子ちゃん達にシェム・ハの前での勇者ギア使用の制限について話す
635 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/10/28(土) 05:01:18.54 ID:hWJG77Xl0
・・・

翠《というわけで、すごい重ね重ね注意喚起されるんですよ》

園子《それだけ傍目に見てタブーってことなんよ》

椅子を一つ借りて部屋の端に腰を下ろした私は、園子ちゃん達と念話に興じていました
例の眼鏡や装置の可動についていつ声をかけられるかわからないので深層世界には行きませんが

園子《それにりんりんは特に要注意されてる節がね〜》

翠《やはり》

園子《私もそうだからわかるんよ...》

若葉《2人共日頃の行いを改めることだ》

自覚はしていますが、自分しか知らない...知らせるわけにはいかないことも多々ある身としては自分にしか出来ないことを探してしまいます
あるいは、今のこの状況すらもそれを見越した未来の時間軸の私のお膳立てなのではないかと邪推してしまうくらいには

翠《押すなよ押すなよは〜なんてことは流石にしませんが、それにしたって仮定の注意勧告をこうも重ね重ねされるとそれにばかり気を張ってしまいます》

使える手札の前に使えない手札のことが気になってしまえばその一瞬が明確な弱点になり得てしまいます

園子《...それとも、もしかしたら...その前提をこそ考えさせるために強調しているのかも》

翠《前提をこそ?勇者ギアが使えないということをですか?》

園子《ううん、使ってはいけないということを、だよ》

若葉《違いがあるのか?》

園子《出来る出来ないとやるやらないは大きく違うんよ、例えば今は『勇者ギアを使ってはいけない』ということだけを強調している、他の解釈としては?》

若葉《ふむ...『他のギアなら使ってもいい』『使えないわけではない』それと...》

翠《『状況が変われば使ってもいい』...》



安価下
1 もう少し念話(記述)
2 そろそろ動く
3 その他(記述)
636 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/28(土) 20:02:01.11 ID:P7Oy2NU/0
1 キャロルの父イザークが言ってた事とフィーネが言ってた事を思い出してこのままシェム・ハの力が弱まる可能性は無いか聞いてみる
637 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/11/14(火) 01:48:05.60 ID:M3moju5e0
今のこの状況の中心、全ての原因はシェム・ハさんです
状況を変えるということは即ち彼女を変えること...


エルフナイン(未来)『はい、その...

キャロル『装者達が帰るまでの間、代わりに闘ってやる』

イザーク『シェム・ハの意識が荒魂という謎の生物に奪われつつある、気を付けた方がいい』

...と、いった感じでした』


ベル(フィーネ)『えぇ、シェム・ハがシェム・ハである限り花の力は相手にとっても新たな接続先を紹介してしまうことになるわ、せめてシェム・ハという存在の根幹を崩せれば...なんて』


彼女への警戒は山ほど思案を重ねて来たつもりですが、彼女自体の状態についてはこちらにとっての最悪を考えこそすれ正確なところを考えたことはあまりなかったような気がします
私は園子ちゃん達に未来の時間軸のエルフナインちゃんがイザークさんから聞いたこと、そしてさっき私がフィーネさんから聞いたことを思い出しつつ

翠《例えば...シェム・ハさんの力が弱まる可能性はあると思いますか》

もちろん今以上に、です

園子《確かに現状の対シェム・ハ戦の1つとして相手の弱体化は一考するべきだね〜》

若葉《一考とは言うが、実際のところどうなんだ?》

園子《突き詰めてしまえば『わからない』の一言で済んでしまうけれど、要は何にしても綱引きでしかないんよ》

翠《こちらの策が上回るか、シェム・ハさんの力が上回るか、ですか》

園子《繋がりを辿り同期するのは厳密にはシェム・ハの力や技ではなく在り方...オンオフが可能ではあるけれど恐らく任意でオンにするのではなく任意でオフにするのが実態なんよ》
638 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/11/14(火) 01:49:36.83 ID:M3moju5e0
翠《繋がりを辿り同期するのが自然な在り方であり、意識的に同期を拒んでいるのが意図した場合、ということですか?ですがそれでは》

園子《神様の始まりは私にも本当に、推測すら出来ないほどわからないけれど...最初はそうじゃなかったかもしれない》

最初からそうであったなら、シェム・ハさんという存在が生まれた瞬間にこの世のありとあらゆるものに伝播し、目に見える程度の1個体としての存在にはなっていないはずです

園子《自ら高めたのかそうなった理由があるのか、私達人間が人生の中で四足歩行から二足歩行に変わるようにシェム・ハもまた自身の形成に影響しない程度に自然体で繋がりを辿る在り方へと変わった...んだと思う》

若葉《根拠はあるのか?もしそうであるならシェム・ハが手心を加えなければ我々は無事である筈が...いや、そうか》

園子《うん、シェム・ハは事実、荒魂の汚染...同期を拒めていないんよ》

翠《そういえば!》

言われてみれば、繋がりを自ら選び同期していたのであれば、タギツヒメに侵入を許したとは考えにくい...仮にタギツヒメが上手く隙を付けていたのだとしても、こうも長期間切り離すことも吸収することも出来ていないというのは、パワーバランスから考えて不自然です

翠《...けれどそれがわかったとして、私達に出来ることって...?》

更に荒魂を同期させたり...いえ、あそこには響さんがいます、流石にそれは危険でしょう

園子《重要なのは2つ...『シェム・ハは荒魂との押し合いでいっぱいいっぱい』であることと『押し合いをしている間はシェム・ハだけが神様』であること...荒魂は多少神格を得てしまっているかもしれないけど、少なくともゆーゆ達は大丈夫のはず》

翠《つまり、シェム・ハさんとタギツヒメが争っているところをまとめて弱らせてしまえば響さん達が有利になる...いえ、それはそうでしょうが》

園子《ううん、この際荒魂のことは置いておいてもいいと思うんよ、重要なのは今確実にシェム・ハが動けずにいるということ...あの巨人を構成する内のシェム・ハだけを弱らせるには、シェム・ハだけが弱ってしまう環境に連れて行けば...》



コンマ下
奇数 装置完成
偶数 特になし(話を続ける)
639 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/11/14(火) 11:37:19.59 ID:lg1W05Hv0
どうかな?
640 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/11/17(金) 22:05:33.97 ID:5eGisE3IO
奇数
641 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/11/21(火) 03:54:59.86 ID:GCWUIWkM0
そうこうしているうちに、どうやら装置が完成したようです
元々異なる次元にあるS装備、そしてその次元に繋がる時空の歪みを見付け出すための装置でしたが

フリードマン「S装備だけでなくその特殊な山桜の花弁と同じエネルギーを発する物体を探知する機能、探知した次元の座標を直接その眼鏡に送信する機能が追加され晴れて理想の...いや、それ以上の出来だ」

ウェル「更にッ!コレを本体とし複数人同時回線対応の無線子機をたっぷりキリよく20台!」

フリードマン「予備を含めてその数が用意出来る限界だ」

本体の装置に例の眼鏡、見た目には特に変化した箇所はありません
そして渡された子機とやらは...

翠「こちらも眼鏡型?」

フリードマン「統一感さ、それに小型化の限界ギリギリだ」

ウェル「両手が空く、使用中外れてもすぐに気付く、利便性を求めた結果というのが所詮子供にはわかりませんか」

フリードマン「なにも両腕いっぱいに抱えていく必要はないよ、装置には収納スペースを用意したからね」



安価下
1 早速未来の時間軸へ
2 もう少しこの世界で何かする(記述)
3 その他(記述)
642 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/11/21(火) 11:49:51.42 ID:lbaNPzbp0
3 『翠』ちゃん達に通信は繋がらないか試してから1の選択肢
643 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/11/29(水) 04:17:54.59 ID:t+Vq4HFY0
装置が完成した今、やるべきことは一度未来の時間軸に戻って皆さんと合流し、この時間軸の元の世界に行くこと...
このまま向かっても良いですが、その前に事前連絡が出来るか試してみることにしました

翠「とはいえ、元々通信は不安定、おまけにあの時空震で一時的にですが電波も麻痺していましたし...」


コンマ下1
奇数 繋がった
偶数 繋がらない

通信内容安価下2以降
(コンマ下1が奇数の場合のみ採用)
644 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/11/29(水) 09:38:02.95 ID:/6P/tV8u0
奇数のコンマ判定こい!
645 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/11/30(木) 17:28:01.88 ID:yUb5hFc/0
未来の世界で何か異変や問題は起きてないか聞く
646 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/12/04(月) 03:55:49.85 ID:4Kawy2Rb0
一度空き部屋に移った私は端末を取り出し『翠』に...未来の時間軸にいる現代の時間軸の『翠』に通信を試みました

翠「『翠』、聞こえ」

『翠』『もしもしッ!?』

翠「ま...したね」

いきなりの爆音に耳がキーンとします...とりあえず時空震の影響は無く通信は繋がれているようですね

『翠』『通信繋がるなら繋がるって言っておいてくれないかな!?というかどっか行くなら先に誰かに言ってからにしてよ!』

翠「いやこんな簡単に繋がるとは思わなかったので...あと今回は不可抗力ですよ人為的ですけど」

『翠』『いやうん知ってるけども!こっちの『私』とこっちの翠から経緯は聞いたけども!』

翠「ですよねそれは良かっ...えっそっちの時間軸の私もいるんですか!?」

『翠』『いるも何も...あれ、どこまでこっちの今を把握してるの?』

翠「何にもですよ!私がこっちに跳んでからどうなってるんです?」



未来の時間軸で何か起きた?記述安価下

(翠「初日から欠かさずやり続けたXDが遂に...悲しいですが、いつかこうなることはわかっていました」

『翠』「それに間髪入れずに新プロジェクトと映画化の発表もあったからセーフ!こっちはすごく楽しみ!」

翠「ですね!シンフォギアのこれからにますます目が離せません!」)
647 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/12/05(火) 02:09:17.40 ID:ZPZAa7m70
元の世界に戻る為の装置が急に動き出したらしい
648 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/12/11(月) 03:12:32.07 ID:HxfdqN4v0
とりあえずあちらの時間軸での様子を知ってから動いた方がいいでしょう
私としてはこちらの時間軸でのやるべきこと...だと思われることは多分やり尽くしたので一度合流して改めてキャロルちゃんの助太刀に...

『翠』『そうだった!今ちょっとこっちゴタゴタしてるんだけどそっちで何かやってる?』

翠「やってるかと聞かれたらやってたというか今はやってませんが...」

『翠』『なら違うのかな...こっちね、今あのでかい輪の装置が急に動き出しててアラートが鳴り響いてる』

翠「待ってください大事件の真っ最中ってことですか!?」

いえ、私がこっちに跳ぶ前も全然大事件の真っ最中だった気がしますが

『翠』『あの装置やっぱりこことそっちの時間軸の元の世界を繋げる装置らしくて...らしくてっていうのはこっちの時間軸の『私』達が言ってたんだけど、それで翠もそっちにいるみたいだから『私』達もって話になってて』


安価下
1 このままこっちの時間軸の元の世界で合流
2 とりあえず未来の時間軸に一旦向かう
3 その他(記述)
649 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/12/11(月) 17:37:54.16 ID:pPRzztXb0
3 未来の時間軸に向かう前に命綱的な物は付けられないかな?
650 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/12/19(火) 04:30:16.68 ID:e+VPxw4E0
つまりこのままここで、というかこの時間軸の元の世界で待っていても合流出来る...ということでしょうか
一瞬それでも良いのでは、と思いましたが

翠「いや待ってください、一旦私がそっちに戻ります、時空震の対策は多いに越したことはありませんから」

『翠』『何か対策増えたの?』

翠「えぇ、まぁ」

いつどこで時空震に晒されるかわかりません、山桜の花弁があれば響さんや友奈ちゃんとの繋がりが途絶えない筈ですが、それをこちらから辿る手立てがない今、時空を越える度にその場で元の時間軸に戻る手段を探すというのはあまりに...
今回は最終的に未来の時間軸に辿り着いたからこそその時間軸での経験を元に手段が用意されていたようですが、また過去の時間軸や、全く異なる文化形態の並行世界ではどうなるか...

翠「すぐにそっちに...あ、でもその前に」

今からでもすぐに未来の時間軸に行き、そこからまたこちらの時間軸に...と思いましたが、ふと想像してしまったのは

私が未来の時間軸に着いたタイミングでこの時間軸と繋げる装置が止まる可能性

未来の時間軸に行く途中で何らかのアクシデントが起こり、私だけがまた別の並行世界へ跳ばされる可能性

『翠』達と合流しこの時間軸に戻る途中で何らかのアクシデントが起こり、戻れなくなる可能性

ない、とは言い切れないような経験をそれなりにしてきました
未来の時間軸に向かう前に何か、確実にこの時間軸に戻れる手立てを...


安価下
651 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/12/19(火) 06:30:03.92 ID:3ohb52u50
ひらめきにたよる
652 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/12/29(金) 09:53:36.59 ID:ySM8WgZl0
気休め程度のロープをベルトとかに括り付けてみる
653 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2024/01/05(金) 04:47:38.93 ID:R1fvsRFz0
こちらの時間軸の世界...刀使の世界かシンフォギアの世界か、いずれにしても両者は現状繋がっているのでどちらでもいいとして、そこに確実に戻される方法、あるいは戻る道順がわかる方法...
例えばギャラルホルンを用いて並行世界間を移動したのであればギャラルホルンにその記録が残り、二度目以降の行き来が可能になりますが、今回は時空震か未来の時間軸の『翠』に渡された眼鏡での行き来しか経験していません
ギャラルホルンに私の記憶を頼りに未来の時間軸を感知させることは...出来なくもなさそうですがエルフナインちゃんに禁止されましたし

翠「いっそ物理的に...直接足で向かえる場所なら命綱でも付ければいいんでしょうが」

並行世界というのは実際、どのようなものなのかほとんど知られていません
というか、私は直接行ったのもそうですしそもそも異なる世界からの転生者であるがために並行世界の存在そのものは疑う余地がありませんが
逆に存在そのもの以外は正直よくわかりません
例えば並行世界の場所に関して『異なる宇宙に存在している異なる星』『同じ宇宙に存在している異なる星』『同じ場所に存在している異なる周波数の世界』等様々な説があります
前者2つの場合距離が気の遠くなる長さであることに目を瞑れば理論上は足で行けますし、後者であれば目に見えず肌で感じられないだけで今この瞬間もこの世界と並行世界に同時にいることに...
654 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2024/01/05(金) 04:48:53.32 ID:R1fvsRFz0
翠「...同時に?」

異なる世界同士が同時に存在している...そんな光景を私は何度か経験しているはずです

例えば突如周りが灼熱の炎に包まれた世界になり壁の内側の四国に行ったとか

例えば装者のいる世界と勇者のいる世界が重なったとか

例えば装者のいる世界にあるはずがない御刀が出現したとか

例えばバグのように姿形を変え続ける不安定な街全体とか

翠「そもそもノイズやカルマノイズの異相差障壁の存在そのものが、元の世界とバビロニアの宝物庫とが同じ場所に同時に重なりあっていることの証拠...抜かりましたっ!基本的なこと過ぎてすっかり頭から抜けていましたが、そうであれば並行世界の在り方は検討が付きます!そして何故この眼鏡によって並行世界間を移動した先が海の中や空中だったのかも!」

『翠』『あー...終わった?』

翠「アッハイ」

しまりました、通信を繋げたままだったことをすっかり忘れて一人考えに耽って

翠「と、とにかく!こちらの世界とそちらの世界、だけでなく他の世界も含めて在り方がかなりわかってきてて!」

『翠』『あんまり待たされるとこっちもね?』

翠「ごめんなさい」
655 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2024/01/05(金) 04:50:25.64 ID:R1fvsRFz0
冷水をぶっかけられたような、というほとではありませんが、一気に頭が冷やされます
それによくよく考えたら結局当初の目的...こちらの世界に確実に戻る手立てに関しては何も思い付いてません...

翠「いえ、命綱というのは思い付きましたが...結局周波数の違いを越えられる物質なんて」

それこそこの眼鏡なんかは当て嵌まるのかもしれませんが、この眼鏡を使って移動するのにこの眼鏡だけを並行世界間に跨がらせるのは不可能ですし

『翠』『ドンピシャだ...あ、えっと、命綱付けるの?』

翠「ドン?...いえ、まぁ最悪ダメ元で付けてみるのも...でもロープそのものごとかロープで繋げたものごとか、一番可能性が高いのはそのロープだけこちらに残して私だけ跳ぶことになるなと」

『翠』『ならさ、そっちの世界そのものとも言える『何か』に繋げてみたら?』

翠「世界そのものと言える『何か』...?」

その発想はありませんでした
命綱を付けるならその先は絶対に揺るがない場所
並行世界間を移動するなら、世界そのもの

『翠』『ギアと『私』達自身みたいに繋がってさえいれば並行世界間移動の恩恵は受けられるはずだし、そのまま世界ごと跳ぼうとすれば結局跳んでないことになるだけ、跳んだことになるほどの出力は出ない...出ない?よね、うん、出ないはずだから』

翠「で、ですがそんなもの...」

『翠』『いやいや、刀使の世界はわかんないけどシンフォギアの世界にはあるでしょ、その世界を世界足らしめるであろう『要』が』

翠「...はっ!」

・・・

私は通信を切り、糞眼鏡とフリードマン博士が完成させた装置...もとい装備を纏い一度この時間軸の装者の世界へ帰還
S.O.N.G.の保管庫からなるべく頑丈そうなロープを拝借し、外へ飛び出しました

翠「目指すは龍脈...!」
656 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2024/01/05(金) 04:52:20.74 ID:R1fvsRFz0
☆☆☆

で〜れれ〜で〜でん!

☆☆☆


『翠』「言われた通りに誘導した、というか出来たみたいだけど...」

翠(未来)「えぇ、それで良かったんですよ」

元の時間軸に戻ったらしい翠からの通信が来ることを『私』は予め聞かされていた
この時間軸...未来の時間軸の『私』達から

翠(未来)「偶然一つからの発想は容易く改められてしまいますが、偶然が幾度も重なれば奇跡、必然、運命へと強化されます」

『翠』(未来)「そこから導きだされた発想は視野を狭まわせ、他の可能性を無意識に排除されて」

『翠』「概念が確かなものとなる...ね」

どうやら翠の想定はどこかしらが明確に『間違い』らしい
でもそれがどこで、どう間違っているのかは『私』も知らされていない
『私』がそれを知ると仮にこの事件が解決するまでに翠とフルシンクロすることがあった場合、翠にも正解が伝わってしまうから...と

翠(未来)「概念は所詮思い込み...ですが、たった一人の思い込みが2000年の真実よりちっぽけだとは誰も決めてないんですよ」

『翠』(未来)「そのためにダメ元で、思い込みを加速させる仕込みをいくつか配置させてきたわけだしね」
657 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2024/01/05(金) 04:53:21.55 ID:R1fvsRFz0
☆☆☆

で〜れれ〜で〜でん!

☆☆☆


翠「この辺に...せいっ」

レイライン上の、なるべく人目に付かない場所を探した私は、そこでアメノムラクモのアームドギアである刀の内の一本を取り出し地面に突き刺します
次にその刀の柄の部分にロープを固く結び付け

翠「さて...行きますか」

私は装備モードに変形していることで腕の位置に移動している装置の操作パネルに手を伸ばしました

翠「いざ、未来の時間軸へ!」


コンマ下
奇数 着いた
偶数 途中地点
ゾロ目 着いたけど...

(翠「明けましておめでとうございます!」

『翠』「今年もよろしく、と行っても多分かなりクライマックス寄りのはずだけど」

女神「大分前からクライマックスのはずだったんですけどね...」

翠「何はともあれ目指せハッピーエンドです!」)
658 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/01/05(金) 11:31:39.46 ID:tdoOrgRP0
はい
659 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2024/01/20(土) 03:43:41.46 ID:tqg+lYxC0
身に付けた装備に連動して眼前に出現した時空の歪み
そこに意を決して飛び込んだ私は、ゆっくりと目を開いて周りを見渡しました

翠「この光景...ギャラルホルンで移動する時みたいですね...」

全体的に赤黒く、長い長いトンネルのような
足を付く地面がなく浮遊感がありますが、完全な無重力というわけでもなく、不思議と自分の位置を維持出来るような、それでいて自然と身体が前方に押し出され引き寄せられる感じ

翠「はっ!ロープは」

腰の辺りに視線を落とすと、腰に結んだロープの先は少し離れたところで途切れていました
否、切れてしまっているのではなくロープの途中に私が入ったのよりも小さな時空の歪みが発生していて、そこから先が見えなくなっているようです

翠「成功...なんでしょうか...?」

軽く引っ張ってみると僅かに反作用を感じました
ここからは確認出来ませんがやはり先端は固定出来ている...と思います

翠「ならこのまま行くだけです!」

私は気を取り直し前を向きました


コンマ下
奇数 無事到着
偶数 カオスビースト戦
660 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/01/20(土) 11:36:21.93 ID:a932I2150
奇数の判定こい!
661 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2024/02/06(火) 04:06:36.78 ID:q0cIEgje0
・・・

そうして道中何事もなく私はその空間を通り抜け、遂に出口まで辿り着きました

翠「ここは未来の時間軸...で合ってますよね」

見渡す景色は...最初に未来の時間軸に来た時同様現代とそこまで差がないのでよくわかりませんが...少なくとも目的地に近しい文明であることは確かですね

『翠』《こっち着いた?》

なんて考えていると、丁度『翠』からの念話が来たことでここが目的地である未来の時間軸で間違いないことが確定しました

翠《着きました、そっちに向かおうとしていたところです》

『翠』《了解、じゃあ...あ、ううん、そこで待っててって》

翠《へ?》

待ってて...って、ここで、ですか?

翠「というか誰から言われたんですか」

翠(未来)「私です」

翠「うわっひゃあ!?」

さっきまで誰もいなかったはずの真後ろから声をかけてきたのは、この時間軸の私
足元に消えつつある錬成陣があることから、恐らくテレポートジェムか何かで来たのでしょうが

翠「迎えに来るにしても普通に来てくださいよ!というか本当にもう出てきてるんですね」

翠(未来)「えぇ、存在を安定させられるくらいには概念も確定させられましたし...それよりコレ少し借りますよ」
662 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2024/02/06(火) 04:07:26.48 ID:q0cIEgje0
話を聞いてるのか聞いていないのかわからない返事をしながらこの時間軸の私は私の腰に巻いたロープに手を伸ばすと、軽くクイッと引っ張ります
するとその先にある小さな時空の歪みから淡い金色の光が溢れ出しました

翠(未来)「このタイミングだけは神の力が飽和してます、まぁ敵味方どちらもそれで強化されるのでいくらあっても困らないものではありますが、逆に減ってしまうと厄介なので丁度良い...というよりここで帳尻を合わせられるのは偶然ではないという可能性もあってなんとも言えませんね」

翠「つまり?」

翠(未来)「御使いご苦労様でした」

翠「やっぱりノせられただけでしたか...」

細かいところはわかりませんが、今のこの状況はこの時間軸の私が仕組んだもの、ということらしいです

・・・

そうして腰の辺りから細々と光を撒き散らすことになった私は、そのままこの時間軸の本部に向かうことになりました
と言ってもテレポートジェムで一瞬でしたが

『翠』「お疲れ...何そのキラキラしてるの」

翠「わかんないです」

翠(未来)「今はとりあえず理解しないようにしてください、バランスが乱れるので」

私や『翠』...というかこの未来の時間軸以外の存在が何をどこまで知っているかはかなりデリケートな問題らしいです
そのこと自体は『翠』も聞かされていたようですぐに納得していました
私より先に知らされていたのはなんとなく微妙な気持ちですがそれは置いておくとして

翠「これでこの時間軸での役割は終わり...で良いんですよね?」


やっておくこと安価下
(特になければ皆で元の世界へ帰還)
663 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/02/06(火) 13:00:14.32 ID:T31nEZzg0
アルカノイズや荒魂の新たな目撃情報は無いか聞く+未来の翠ちゃんに助言を求める
664 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2024/02/22(木) 04:53:10.34 ID:c5gblili0
皆さんも早く元の時間軸に戻りたいでしょうし、響さんの無事も気になります
それとちゃっちゃとこの時間軸を去れればお説教もキャンセル出来るかも...いえこれはあくまでおまけですが

翠「やり残したこと...あれ以降アルカノイズや荒魂が出たとかそういう目撃情報があったりとか、ありますか?」

この時間軸に思い入れがないわけではありません、それなりの期間を過ごしたわけですし
ですが、役割を終えたのであれば長居するのは私達にとってもこの時間軸にとっても良いこととは言えないでしょう
なので跡を濁さぬよう...


コンマ下
奇数 出現有り
偶数 現状無し
665 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/02/22(木) 10:49:54.22 ID:PsFt10Ip0
はい
666 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2024/03/06(水) 04:03:31.15 ID:LBUegDr20
翠(未来)「いいえ、それらの発生は貴女達が対処して以降確認されてませんよ」

翠「そうですか」

翠(未来)「今後出ないという保証は出来ませんがその時は別の要因で、でしょう...貴女達の時間と繋がったことによる影響はこちら側は収束に向かっているはずです」

翠「時間...時間軸、ではなく、ですか?」

翠(未来)「いいえ、だからこそ収束したんですよ」

この時間軸の私も『翠』もその言い方を、言い換えを強調しているのは薄々気付いていましたが、やはりハッキリと説明する気はなさそうですね
こうやって匂わせておいてボカすやり方はあまり好きではありませんが、そうせざるを得ない理由があることだけはハッキリしたので仕方がないと今では思えます

翠「仕方がないと思えていますが...」

翠(未来)「収穫が少ない、ですか?」

翠「まぁ、何をすれば正解なのかよくわからないままこの時間軸での生活を終えてしまいそうですからね」

翠(未来)「隠しませんね」

翠「私相手に取り繕っても恥ずかしいだけでしょう...」

いずれ辿る...かもしれない...未来のことを知れるというのはかなりの収穫だと思う人もいるでしょうが、その内容が身近であればあるほど過程を知らなければ近付くことも避けることも出来ません
それに『時間』ではなく『時間軸』であるのならなおのこと...

翠「何か助言...のようなものはありませんか?未来の私」

翠(未来)「ふむ、そうですね...過去の私に出来る助言ですか」

翠(未来)ちゃんの助言安価下
667 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/06(水) 12:41:21.44 ID:Bhj0NDrS0
未来の翠ちゃん、「響さんがシェム・ハやタギツヒメに勝った以上もう身体も精神も乗っ取られる事は無いだろうけど、近くに現れる荒魂にシェム・ハやタギツヒメの意識が宿ってる可能性がある」と告げる
668 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2024/03/17(日) 05:44:39.98 ID:waVaCZA+0
既に異なる歴史を歩み始めているということを踏まえた上で、と前置きした未来の私は

翠(未来)「響さんがシェム・ハやタギツヒメに勝ち、主導権を奪...い切れずとも不動まで持っていけている以上、もう身体も精神も乗っ取られる事は無いでしょうけど...」

翠「そこは信じて良いんですね?」

翠(未来)「一度吹っ切れた響さんはすごいですからね、それに友奈もいますし...それはともかく」

こほんとわざとらしく咳払いをし、話を続けました

翠(未来)「ここからの戦いにおいて、近くに現れる荒魂にはシェム・ハさんやタギツヒメの意識が宿ってる可能性があります」

翠「近くに現れる...?」

翠(未来)「雑魚敵のようなものです、もっともその表現はあくまで俯瞰した見方であって厳密には尻尾切りしているだけでしょうが...いえ、あるいはもっと単純に量や面積の問題で?まぁ過ぎた話なので今更わかりませんが」

翠「私それ過ぎてない話なんですが」

しかしあの巨人響さんをどうにか元に戻すだけでは終われないことがわかったのは行幸です
シェム・ハさんが入ってる荒魂は私達が、タギツヒメが入ってる荒魂は刀使の皆さんに頼むべきでしょうか...その辺も元の時間軸に戻る時に相談しておきましょう
669 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2024/03/17(日) 05:45:19.31 ID:waVaCZA+0
・・・

翠「では行きましょうか!向こうではエルフナインちゃんというかキャロルちゃんが頑張ってくれてます!急ぎましょう!」

クリス「怒られたくなくて急いでるのバレてるぞ」

未来「でも、急ぎたいのは同じだよね」

今一番飛び出したいであろう未来さんが冷静であることで、私も身が引き締まる感じがしました

調「先にこの後戦いが待ってるのがわかったのは良かった」

切歌「この大所帯なら負ける気がしないのデス!」

翼「あぁ、それに私達は希望をこの目で確かめたのだ」

マリア「やってやれないことはないわ、響を助けて明日を掴むわよっ!」

こうして私達は改めて、全員で、元の時間軸へ...


コンマ下
奇数 響さん起きてる
偶数 響さん起きてない
670 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/17(日) 11:09:55.96 ID:TbuO7XJG0
はい
671 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2024/04/06(土) 03:22:33.27 ID:QiMbzZWc0
・・・

大所帯ながらも誰一人欠けることなく、無事に、この世界...元の時間軸の装者の世界まで戻ってくることが出来ました
ここまでは順調です

未来「響は...止まってる?」

『翠』「巨人響さんは停止中、その周りを付かず離れず飛んでるのはエルフナインちゃん...いやキャロルちゃん?どっちも?」

翠「一応どっちものはずです」

どちらかといえば今はキャロルちゃんが主に表に出ているはずですが、シームレスに入れ替われていたのでどちらがという区別は必要ないでしょう
強いていえばどっちも、というのがやはりしっくり来ます
キャロルちゃん達は私達に気付いたのかこちらを一瞥すると、巨人響さんから距離を取り始めました

翠「巨人響さんが完全に停止したままということは、響さんが主導権を奪い返したまま眠りについている可能性が高いです、そっちの作戦でいきましょう」

未来「私と翠ちゃん達で響を起こしに行く...だよね?」

『翠』「夢の中、というより深層世界に行ってね」

外から声をかけるというやり方でも出来なくはないでしょうが、それでまかり間違ってシェム・ハさんやタギツヒメの方が目を覚ましてしまうと詰みです
内側から直接確実に響さんを起こし、表では目を覚ました響さんにシェム・ハさんの腕輪を外してもらう、これです

翠「というわけで皆さん、お願いします」

この作戦は具体的には私と『翠』と未来さんで一度それぞれ深層世界に行き、そこから響さんの深層世界へ行くというもの...つまりその間表では眠っている私達の身体が(ギアを纏っているとはいえ)無防備になってしまいます
響さんが起きるまで巨人響さんも動かず他に何も起こらないならともかく、どうやら荒魂が現れるようなので皆さんに守ってもらおうという話になりました

友奈(赤嶺)「申し訳ないけど私は戦闘に参加出来ない、ごめんね」

可奈美「大丈夫だよ!バッチリ守るから!」

夏菜「そっちで何か不足の事態が起きたら教えてください」

『翠』「頼りにしてるよ」

翠「行ってきます!」

未来「行こう!響が待ってる...!」
672 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2024/04/06(土) 03:23:32.77 ID:QiMbzZWc0
・・・

戦場のど真ん中...ではなく端の方で眠りについた私は、早速深層世界へ

園子「じゃあ出発なんよ!」

翠「2人も来てくれるんです?」

若葉「人手はあった方がいいからな、戦闘では手を出せないのが歯痒いが」

園子「多分ちーちゃんも来てくれるんじゃないかな、それにもしかしたら...」

しばらく深層世界を進んでいると、遠くの方に『翠』と千景ちゃん、別の方向に未来さんの姿が見えてきました
どうやら深層世界の交わるところまで来たようです

『翠』「いつもここってこんな距離なくなかった?」

千景「勝手が違うのよ、小日向さんをパーティに加えて結城さんと立花さんの深層世界に行くには樹海からではなく遠回りが必要なの」

未来「えっと...その娘達は」

園子「はい!そのこです!」

若葉「ややこしくするな!...あー、私達は助っ人だ、いや大した手助けも出来ない今は助っ人ですらないのか?」

『翠』「この娘は千景、あっちは園子と若葉、今は力を借りれないから妖精さんみたいなものと思って」

千景「は?」

未来「なるほど...?」

妖精さんて...


コンマ下
奇数 立ちはだかる影
偶数 順調に
673 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/06(土) 04:03:44.76 ID:n+VfXQUD0
偶数のコンマ判定こい!
674 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2024/04/21(日) 02:38:29.41 ID:3+MmWeBJ0
・・・

未来「いた!響っ!」

響「未来...?」

進み続けてどれ程経ったのか、ようやく響さんの深層世界までやって来られました
ここまでに何らかの障害が立ちはだかるかと身構えていましたが杞憂でしたね

響「本当に、未来だ」

未来「響!良かった...ただいま、響」

響「うん...おかえり、未来」

響さんの方も、特に問題はなさそうです

『翠』「眠ってる、なんていうからどんなもんかと思ったけど」

翠「実際ここは寝てる間のある種の夢の中ですからね、起きてはいるでしょう...しかしそれなら現実で起きられないのはいったい」

響「あ、それは...」

響さんが何かを言い終わる前に、置くの方から人影が...結城の友奈ちゃんが駆け寄ってきました

友奈「完全に閉じ込められちゃってるらしいんだよね、ここに」

翠「あーそういう...でも私達は来られましたが」

園子「来るもの拒まず去るもの逃がさず、なのかな?」

響「どうにか友奈ちゃんと一緒にシェム・ハさんとタギツヒメの拘束を解いたんだけど、そしたらどっちも居なくなっちゃって」

若葉「より範囲の広く協力な結界に捕まった、か...」

さっきまで友奈ちゃんは結界に出口がないか探し回っていたそうです
その途中私達がここに来たのを感じ取り戻ってきたとか

千景「ありがちな解決法としては結界を張った張本人を改めて倒すか、結界を破壊するか、かしら」


安価下
1 結界破壊を試みる
2 深層世界内でシェム・ハさんとタギツヒメを探す
675 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/21(日) 12:14:24.06 ID:JUESLIzOO
1
676 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2024/04/30(火) 02:58:29.11 ID:1Z3ssLBs0
若葉「探すにしても手掛かりもなければ倒せる保証もない、となれば」

翠「結界とやらを破壊して響さんに目覚めてもらうのが先ですね」

私達は響さんの深層世界の端...結界の外と内の境界線を探すため移動することに

『翠』「この場に東郷ちゃんがいないのが惜しいね、こういうのは専売特許なのに」

翠「酷い風評被害...一回だけでしょ?」

千景「他人の黒歴史を笑うと後で痛い目を見るわよ」

しばらく進んでいくと、突然周りの風景が変化しました
何もない真っ暗な空間だったのが、見覚えのある昼間の街へ

未来「えっ、外に出たの!?」

園子「ううん、まだここは深層世界の中なんよ」

パッと見は私達の元の世界そのもの...ですが建物や看板が懐かしい、あるいは私は見たことがないものになっています
つまりここは、響さんの記憶の世界

響「えへへ、何だか恥ずかしいね」

友奈「いつのどの記憶が反映されるかはランダムだから、どこが世界の端なのかも毎回変わっちゃうんだよ」

園子「実際は変わってなくても体感として同じ範囲に感じ取れないのかもしれないね」

つまるところ記憶の世界の端とは五感で認識している範囲の限界のこと
響さんが知らない部分は世界の構築がされない...と、そんな簡単な話でもなく

園子「例えば自分の真後ろは自分では見えなくても、鏡とか映像越しとか、真後ろの風景がどんなだったかっていう記憶から想像が出来る、想像出来る部分までは構築されるのが記憶の世界なんよ」

翠「極端な話、この頃の響さんが知ってる場所は再現されてるけど知らない街は存在しない、みたいなことですね?」

響「この頃...いつの記憶だろう...」


いつの記憶?安価下
677 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/30(火) 11:53:30.34 ID:0ZoL1Wtp0
全ての始まりであるツヴァイウィングのライブの日
678 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2024/05/13(月) 04:51:49.37 ID:19mUsutF0
私達は今いる記憶の世界の詳細な日付を把握するため、大通り...人で賑わっている場所を目指し歩き始め
そしてその目的はあっさりと、一瞬で果たされました

響「そっか...この日は」

通りに添うように建てられた電灯に設置されたホログラムの広告
そのどれもが同じ内容を宣伝しています


『ZWEI WING』


翼さんと奏さん、2人の歌姫の姿が写し出されたそれは時間経過と共に自動で表示が切り替わり、それがライブの宣伝であること、そしてこの世界の今日がライブ当日であることを周知させていました

未来「翼さんと奏さんの、ツヴァイウィングのライブ...」

響「私の、始まりの日...」

進めば進むほど人は増え、賑わい、ツヴァイウィングに関する高揚した話し声も多く聞こえてくるように
どこか見覚えがある、しかし馴染みがあるほどではないこの大通りは、現実世界の今は無き...正確には跡地ですが...あの惨劇が起きたツヴァイウィングのライブ会場へと続く道だったようです

響「うん、間違いないよ、この先にこの時間の私がいるはず」

園子「想像力は広がるし逆に狭まることもある、視野が狭くなるなんて言い方もあるけど...とにかくこの記憶の世界は印象が強いところが一番濃くて境界も曖昧になるはず」
679 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2024/05/13(月) 04:53:00.48 ID:19mUsutF0
『翠』「でもこの時間の響さんが知らない場所は存在してないんでしょ?そこに向かった方が外に近くない?」

園子「知らない場所には行けない、行くための道を知らないから、知らないと想像出来ないから...簡単に言うとそのやり方だと迷子になるんよ」

『翠』「じゃあやめよっか!」

ここは響さんの深層世界、迷子になっても現実の響さんが無事なら少なくともここにいるという事実は変わりませんが、そこから探し出すのは響さんが過去にたった一度見かけた物をノーヒントでいつどこでどんな物だったかを正確に思い出すくらいの難易度になるそうです

未来「ここで何かを変えても、現実には影響しないんだよね...?」

翠「えぇ、ここは記憶の世界であって現実の過去でもなければ分岐した過去の世界でもありません、全ては響さんの記憶が作り出した夢のようなもの...例えば物を動かしたりここにいる人に話しかけたりは出来るでしょうが、それが現実の現在に作用することも響さんの記憶が改竄されることもないはずです」

友奈「話しかけた相手の返答もこの深層世界の主の響さんが「この人ならこう返すだろうな」って無意識に考えたものが反映される...だよね?」

園子「そうなんよ」

未来「そう、だよね」

ふっと視線を落とす未来さん
この時間に思うところは...沢山あるでしょう
私も、もし可能なら...と思うことはいくつもあります

全てはこの日から始まった、戦姫絶唱シンフォギアという物語の最初の1ページ

その物語を否定することも、原作とは乖離してしまった元の世界の私達のこれまでも否定する気はありませんが
それでもこの日に起こることは間違いなく悲劇です
たとえ命を落とした歌姫が幽霊となって昔の話だと笑って過ごせていても
託された歌を胸に生きることを諦めなかった少女が紆余曲折の末に友や仲間に囲まれていても
680 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2024/05/13(月) 04:54:12.01 ID:19mUsutF0
その『昔の話』が、『紆余曲折』がここかは始まるのだから


「未来〜、今どこ?私もう会場だよ?」


その時、人混みの向こうから聞こえてきたその声は不思議とはっきりと聞き取ることが出来ました
聞き取れたのは私だけではなかったようで、私と『翠』、響さんと未来さんは思わず顔を見合わせます

未来「今の声、響だよね?」

響「うん、覚えてる、未来と電話してた時の私だ」

翠「どうします?近付きます?」


安価下
1 合流し記憶の世界の境界を探る
2 合流はせず記憶の世界の境界を探る
3 その他(記述)
681 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/13(月) 11:04:24.77 ID:OCz6XeBE0
2
記憶の世界でも過去を変えるような行動は控えよう
682 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2024/05/28(火) 05:02:54.19 ID:L6b87rHZ0
声のする方向に目を向けると、ライブ会場に続く長蛇の列の中にこの記憶の響さんの姿が見えました
ガラケーを片手に大きな声を出してしまい、若干周りから注目を集めてしまっています

園子「ダメとは言わないけど、メリットは少ないかな〜」

翠「デメリットならある、と」

園子「さっき話していた通り現実や夢の主に影響は出ない、影響が出るのは今私達が見て体験している夢の世界だけ...でもここから早く出るためには少しでもこの夢の世界、深層世界の端がどこなのかを探さなきゃいけない...夢の輪郭を大きく変えてしまうのは上手くいけば早く夢を終わらせられるけど、下手をするとより長く広くなってしまうかもしれない」

今のままでも端がどこなのかははっきりとはしていませんが、確かにそれでも推測すら出来なくなるよりは今の方がマシなのかもしれません
それとなく幼い響さんの姿を視線で追いつつ、私達はこの世界の端の探し方について今一度作戦を練ることにしました

『翠』「えっと、その『端』が実はよくわからないんだけど...」

未来「目で見える境界なの?」

園子「基本的には少し違うんよ...本人の認識している範囲の限界というのは1つは想像の限界...さっきも言った通り想像出来るものは例え正しくなくともその通りに構築されるし、想像出来ないものは構築されない、そこの境界は本人にもわからない」
683 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2024/05/28(火) 05:03:25.80 ID:L6b87rHZ0
園子「眠った時や意識が完全に他のものに移った時かなぁ、連想出来る意識同士や次にこれが来ると予めわかってる意識だとそうでもないかもしれないけど」

千景「結局虱潰しをしながらいつ来るかわからない時間切れを待つしかない、ということね...厄介な所に閉じ込められたものだわ」

ざっくりとわかりやすく千景ちゃんがまとめたその一言に私達は揃って肩を落としてしまいます
効果的な脱出の仕方は存在しない...いえ、だからこそシェム・ハさんはこのやり方を実行したのかもしれませんが
その時、ここまでほとんど会話に参加していなかった響さんと友奈ちゃんがより一層困った顔をして目配せしていることに気付きました

友奈「あはは...その虱潰しも私が結構やってみて失敗続きだったりするよ...」

あっ...それはそうですよね
ここまでの会話、私達はともかく響さんと友奈ちゃんはずっとここから出ようと実践してきたはずです
言われるまでもなく、やるまでもなく何が上手くいかないのかも知っているはず
あれ?でもそれなら

翠「記憶の終わりの方はどうだったんですか?この記憶以外も体験したんですよね?」

響「うん...何度か記憶の終わり...景色がガラッと変わって別の世界になるのは体験したよ」

未来「その時境界から出ようとはしなかったの?」

響「ううん、そこから本当に世界から出られるっていうのは知らなかったけど、何となくそんな気はしたから出ようとはしたんだ!したんだけど...」
684 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2024/05/28(火) 05:04:32.43 ID:L6b87rHZ0
友奈「その度にどこからともなく荒魂が道を塞いで来るんだよ...」

・・・

詰んだ

またしても思ったことが一致してしまった私達は、こうしていても仕方がないととりあえずこの世界の端を探すことにしました

翠「時間切れの際に道を塞ぐ荒魂は恐らくタギツヒメかそれを操るシェム・ハさんの仕業...姿を隠していながらこちらのことは監視しているということでしょうが...」

友奈ちゃんが境界となる世界の端を探している最中は出てこなかったそうですが、それはシェム・ハさんも世界の端がどこあるいはどれなのか知らないのか、正解とは程遠かったのか

『翠』「...この人数で団体行動してもアレだし、『私』は別行動するね!」

翠「へ?あっちょっと」

『翠』「端見付けたら念話するから!じゃ!」

言うが早いか突然走り出してしまう『翠』
確かに虱潰しなら別行動は効果的ですし、時間切れの場合でも恐らく戦場で再会出来るとはいえ
この状況で勝手に...こういう時に説明を省くのを私が好んでいないことは『翠』も『私』なのだからわかっているはずですが

若葉「追うか?あの様子、ただ手分けするのが目的ではなさそうだが」

翠「私なら何かしら考えあっての行動だと思いたいですが、うーん...」

千景「いいえ、そっとしておいてあげなさい」

既に動こうとしていた若葉ちゃんととりあえず追い付いてから考えようかと思っていた私を制止したのは、意外にも千景ちゃん
685 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2024/05/28(火) 05:05:31.37 ID:L6b87rHZ0
千景「何となく察しが付くわ、例えここが過去ではなく記憶の世界だとしても、それが自分勝手な動きだとしても、そこまで大人になれないものよ」

未来「うん...私も、わかる気がする...『翠』ちゃんのことは、多分大丈夫だよ」

千景ちゃんに続き未来さんによる援護射撃とは

翠「まぁ...後で問い詰めるので許しますか」

千景「ふふっ、貴女は大人になれるのかしら?」

翠「多くを聞かずに察したつもりになってる大人にはなるつもりがないだけですよ」


コンマ下
ゾロ目 境界発見
ゾロ目以外 時間切れ
686 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/28(火) 12:47:16.45 ID:g/qeA/4I0
ゾロ目来てくれ
687 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2024/06/11(火) 03:58:30.88 ID:Oj2DnIlY0
・・・

至る所...それこそ見知らぬ他人の家であろうと躊躇なくお邪魔する勢いで虱潰した私達でしたが
日が傾き始めてもこの世界の端は見付けられずにいました

未来「はぁ、暑くなってきちゃった」

響「休まず動きっぱなしだもんね」

じんわりと滲む汗を服の襟元で拭いながらその場に座り込む私達
ここまでどん詰まりだと流石に滅入ってきます

友奈「それにしても、こんなに一つの記憶がずっと続くなんて珍しいかも...いつもはもっと早く色々変わるのに」

翠「それだけこの時間の響さんが何かに熱中し続けていたということでしょうかね?」

ふと視界に入ったのは、件のこの時間の響さんがいるライブ会場
これほど熱中しているのですからあっちはさぞ盛り上がっていることでしょう

千景「それにしても本当に暑いわね、もう夕方だというのに」

若葉「あぁ、まるで真夏の昼間のようだ」

翠「確かに日差しのせいというよりは、ムシムシするというか、熱気に包まれているような暑さですね」

園子「熱気に...っ、まずいかも知れないんよ!」

突然立ち上がった園子ちゃんはライブ会場をキッと睨み付け、そのまままっすぐ走り出してしまいました

翠「園子ちゃん!?」

未来「え、走るの!?」

響「私達も行こう未来!ってあぁっ未来足速い!」

走りながら勇者服に変化していた園子ちゃんを追いながら私もアメノムラクモのギアを纏い、浮遊と走りを交えてどうにか横に並び声を投げ掛けます
688 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2024/06/11(火) 03:59:00.40 ID:Oj2DnIlY0
翠「どうしたんですか急に!」

園子「この季節のこの時間、こうして走って風を浴びてもなお変わらない熱気、どう考えてもおかしいんよ」

翠「それは...そうですか?」

園子「考えられる可能性は1つ、私達の精神体の感覚がこの時間の夢の主とリンクしてる」

翠「感覚が...ッ、つまりこの熱気は、周囲が熱気で包まれているのは私達じゃなく!」

園子「そう、そして確かこの後起きるのは...」

その時、視界の向こうから爆発音が響き渡ってきました
発信源はライブ会場...あの惨劇が始まった瞬間です
そして同時に、ライブ会場の周囲の景色がバグのように輪郭を不安定になり始めていて

・・・

それぞれがここに来るまでに装者、あるいは勇者の姿になっていた私達が開けた上部から会場に乗り込むと、そこにあったのは既に阿鼻叫喚の地獄絵図と化していました
観客達が我先にと出口に殺到し、所々その途中でノイズに触れられ炭化していく人達の姿もあります

友奈「見て!記憶が終わろうとしてる!このままじゃ荒魂も来るよ!」

友奈ちゃんが指差す先では空間が歪み、ちらりちらりとオレンジ色の光が何もない空間に浮かんでいました
否、浮いているのではなくあの場にいる荒魂がこちらからは一部分しか見えていないということ
こちらに出てくるのも時間の問題です
689 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2024/06/11(火) 03:59:38.90 ID:Oj2DnIlY0
未来「一応聞くけど、ここで死ぬとどうなるの?」

園子「運が良くて夢の主の精神と同化、けれどそのまま死んでしまう可能性が高いね、荒魂に殺されたとしてもノイズに殺されたとしても」

若葉「夢に殺される場合も、か...よもや改変がどうのとは」

千景「言ってられないでしょうね、どうせ出口は見えてることだし今更よ」

響「ノイズも荒魂も倒して、あの変になってる所...世界の端から外に出る、だよね!」

言ってる側から荒魂達は姿を完全に現し
向こうの方では丁度この時間の奏さんと翼さんがギアを纏いノイズを相手し始めたところでした

翠「行きましょう!また別の記憶の世界ではじめからやり直しなんて勘弁です!」


コンマ下
奇数 いい調子
偶数 生きるのを諦めるな
690 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/11(火) 10:23:07.31 ID:b1cJtLCJ0
はい
691 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2024/06/23(日) 04:40:02.72 ID:RcX5hpmn0
最初から心の準備が出来ていたこともあり、押し寄せる荒魂を難なく倒し着実に前へ進めている私達
記憶のノイズもせいぜい記憶の奏さん達に向かう途中どういう作用か私達の方に方向転換してくる個体がいる程度、数もたかが知れています

翠「来た時は大往生なんて思いましたが...」

ある意味数でゴリ押しな戦法が続いている今、なるべくしてなった人数だったのかもしれません

未来「ここで暴れても響の頭に影響は出ないんだよね!?」

園子「本人が知らない間に、だとわからないけど...今回は本人も認識してるから無問題なんよ」

いつもと違い周り...ライブ会場の被害も気にせずただ前に進むことだけを考えて戦い続けてきたのでふと思うところがあったらしい未来さんと園子ちゃんがそんなやり取りをしている間に、いよいよ歪みが目前に迫ってきました
すごくいい調子です

翠「よしっ、ここまで来れば...あっ」

体感にして数時間ほど街を虱潰しに散策し、続けてぶっ通しの特効
文字通り『前へ』進むことばかりに注力していた為か、ギリギリになってから思い出しました

翠「『翠』まだ帰ってきてない!?」


安価下
1 脱出優先
2 留まって念話
3 探しに引き返す
692 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/23(日) 11:45:20.64 ID:XjZ3PGOh0
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