【シンフォギア】少女「転生したから安価とコンマで月を破壊する」 女神「CBA」

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624 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/09/13(水) 03:09:42.98 ID:oy6dhJHJ0
軽い雑談の筈が、すっかりフィーネさんの思考がその雑談の方に傾こうとしていました
何がそんなにフィーネさんに響いたのかは気になりますが...私が今ここにいるのは別の用事があるからです

翠「あの、それで眼鏡の進捗の方は...」

ベル(フィーネ)「...あぁ、そうだったわ、概ね改修は出来たわよ」

翠「良かった...って、概ね?」

ベル(フィーネ)「元々がかなり無理を押し通してるわねコレ、使ってるパーツは破格なのに最適化には程遠い出来だったわ、恐らく何らかの『オリジナル』をこれらのパーツで再現しようとしたせいでそっちに寄せすぎたのよ、とはいえ肝心のフィードバックの肩代わりは今の手持ちじゃ不完全だけれど」

翠「そ、そうですか...その『オリジナル』というのは」

ベル(フィーネ)「さぁ?それこそ未来の時間軸の貴女達でないと何を参考にしたかなんてわからないわ、少なくとも私に心当たりはない」

ギャラルホルンに頼らず時間と世界を越える装置の元になった、フィーネさんでも知らない『オリジナル』...その正体はこれからの8年で私も遭遇することになるんでしょうか...

ベル(フィーネ)「あぁそうそう、この装置を使用した時にギアか何かも使ったわよね?」

翠「はい、ムラクモを」

ベル(フィーネ)「それも出しなさいな、ついでに修復するわ」

翠「修復...えっこれ壊れてるんですか!?」

ベル(フィーネ)「気付かなかったの?とりあえず見てみなさい」
625 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/09/13(水) 03:10:42.36 ID:oy6dhJHJ0
言われるがままアメノムラクモのギアペンダントを取り出すと、それは確かに形を保ってこそいますが見覚えのないヒビがびっしりと入っていました
元の時間に戻った時はびしょ濡れになったり、こっちの世界に来た時はすぐに仕舞ってギアを神獣鏡に変えてしまっていたので気付きませんでした

ベル(フィーネ)「この装置は転移の際に使用者にフィードバック...かなりの負荷をかける仕様になっているわ、極力軽減出来るように工夫はされていたけれど、それでもギアやあるいはファウストローブのようなクッションがなければ...そしてクッションも代わりにズタボロになるわ、まさにそのアメノムラクモのようにね」

負荷を肩代わり...ですか...

翠「この子はさしずめ1ドル銀貨ってことですね」

ベル(フィーネ)「そうよ〜、拝んどきなさい、ギアにもそのギアを貴女に持たせてくれた相手にも」

持たせてくれた相手は女神様になるんでしょうか...それとも元々このギアを完成させていたらしい『翠』のご両親?いえでもこのギアってソレを神樹様が再現したものなので神樹様?
いっそ全員に拝んでおきましょうか

ベル(フィーネ)「はいじゃあ回収〜っと...」



コンマ下
奇数 特になし
偶数 使えそうなものが
ゾロ目 ???
626 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/13(水) 15:32:22.32 ID:V9Pnm0L80
はい
627 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/09/26(火) 04:02:06.22 ID:jpHdccnD0
ベル(フィーネ)「...あら?面白いものが挟まってるわね」

普段やっているメンテナンスとは違い本格的にギアペンダントをバラし始めていたその時、フィーネさんが中から何か長いものをズリズリと引き摺り出しました
蛍光ピンクのトゲトゲした...

翠「あー、過去の世界でクリスさんと戦った時に引き千切った」

ベル(フィーネ)「ネフシュタンの鎧の鞭ね...え、引き千切ったの?」

翠「まぁ...」

ある意味私のやらかしの象徴みたいなものですね
とはいえあちらから襲われたものですし致し方なかったと言いたいですが

ベル(フィーネ)「まぁ経緯はいいわ、それより今は」

バラしたままのギアペンダントを退かすと

ベル(フィーネ)「上手く行けばコレを完全にさせられるわ」

例の眼鏡をネフシュタンの鎧の鞭の隣に置きました

ベル(フィーネ)「フィードバックは言ってしまえば装着の自壊を防ぐ為に外に肩代わりさせた結果のもの、逆に言えば自壊しないように...自ら修復出来るようにすればフィードバック問題は解決する」

翠「つまり...ネフシュタンの鎧の無限の再生力!」

ベル(フィーネ)「この状態から再生しないのは使用者付きの大元が向こうにあるからか想定以上の負荷が瞬間的にかかったことで休眠になりかけているのか...どちらにせよ問題ないわね、手元にあるならどうとでもなるわ」

そう言ってほくそ笑むフィーネさん
早速眼鏡をバラし始めました

・・・

そうして無事完成した眼鏡、そして修復が完了したアメノムラクモのギアペンダント
その2つを受け取った私はフィーネさんにお礼を言い、この空間から帰ろうと...


安価下
1 帰る
2 フィーネさんも一緒に
3 その他(記述)
628 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/26(火) 14:42:26.52 ID:5vUte4r80
3 神樹様…じゃなくて記念品の花の力の使用についてフィーネに聞いてから帰ろう
629 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/10/07(土) 05:17:50.22 ID:9K+S3pL90
ふと、思い出したのはここへ来る直前の様子

『シェム・ハが姿を見せるまではその花の力を使って構わない
万が一にもシェム・ハが姿を見せたらその花の力の使用を極力控えろ』

ここへ飛ばされる引き金となったメモのことです

翠「そういえば、キャロルちゃんが残したメモ...花の力のギアについて、フィーネさんはどう思います?」

花の力のギア、すなわち勇者ギア
私個人としても文字通り切り札として重宝していましたが、赤嶺ちゃんに加えてキャロルちゃんにまで使用制限の釘を刺されてしまっています

ベル(フィーネ)「花の力...あぁ、確かにアレをシェム・ハの前に晒すのは避けた方が良いわね」

翠「やはりフィーネさんもそう言うんですね」

ベル(フィーネ)「並行世界のカストディアン...神と、遠く細くとも確かに繋がっていると小娘1人の力でも気付けてしまうようなプロテクトではシェム・ハなら確実に辿り着くわ、そこからは競い合い...シェム・ハが上書くか並行世界の神が守り通すか」

翠「シェム・ハさんが勝ったら?」

ベル(フィーネ)「その並行世界にもシェム・ハが顕現、下手したらその並行世界そのものが私達の敵リストに追加されるわ」

並行世界そのものが、と言われてもピンと来ません
そんな疑問が顔に出ていたのか、フィーネさんは話を続けます
630 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/10/07(土) 05:18:57.67 ID:9K+S3pL90
ベル(フィーネ)「簡単に言えば『私達の世界』と『シェム・ハが上書いた並行世界』が『同位体』と処理される、同位体は同期し、統合される...シェム・ハであればそういったことも可能でしょうね」

翠「つまり?」

ベル(フィーネ)「表面上は私達の世界と並行世界が混ざった状態になるということよ、けれどシェム・ハがそうした場合私達の思考も並行世界の住人の思考も全てシェム・ハの思考と統合されるでしょうけど」

翠「混ざった状態...」

世界と世界が混ざった状態、そんな光景を私はつい最近に見たはずです
未来の時間軸で電波障害...時空震が起きていた範囲内の街並、そしてその中にいた荒魂
色彩や形にブレが生じる景色も透けたりハッキリしたりする荒魂も、未来の時間軸と並行世界とが混ざりつつあったのではないでしょうか
そもそも時空震自体、異なる世界同士を繋ぐ事象、目に見える形で凝縮されたのが穴だっただけで、全体を満遍なく繋ごうとしたのがあの不安定な状態だったのかも...

翠「...はっ!脱線してます!」

そこまで考えたところで、ドツボに嵌まりかけている自分に気付きました
そういう話がしたかったわけではありません

ベル(フィーネ)「脱線とは御挨拶ね、デメリットの提示は使用制限とセットよ?」

翠「危険性はまぁわかりました...つまり使ってはいけないんですよね」

ベル(フィーネ)「えぇ、シェム・ハがシェム・ハである限り花の力は相手にとっても新たな接続先を紹介してしまうことになるわ、せめてシェム・ハという存在の根幹を崩せれば...なんて」
631 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/10/07(土) 05:19:42.25 ID:9K+S3pL90
・・・

そうして今度こそ私はその空間を出て元の部屋に帰ってきました
フィーネさんも一緒に来るか聞きましたが、まだやることがあると断られながら


安価下
1 ウェル博士&フリードマン博士のところへ
2 女神様のところへ
3 その他(記述)
632 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/07(土) 10:54:16.43 ID:rms9T6XO0
1の選択肢で
633 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/10/18(水) 03:16:00.50 ID:8BbvpQYk0
向かった先はフリードマン博士と糞眼鏡が装置の調整をしている部屋
預けていた山桜の花弁を返してもらうのと、恐らく調べさせろと言われるであろう例の眼鏡を貸すのが目的ですが...

ウェル「待ちくたびれましたよ、とんだ重役出勤ですねぇ!」

遅くなった理由の10割がフィーネさんなので後でフィーネさんにチクっておきましょう

フリードマン「いやいや、中々に興味深かったよこの花弁は、それにこの装備の座標の探知の制度やバリエーションに大いに役立った」

翠「ですか」

ウェル「次はその眼鏡の版です」

トントン拍子に山桜の花弁を受け取り、眼鏡を貸し出した私は...


安価下
1 何かする(記述)
2 終わるまで待つ
634 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/18(水) 10:49:54.44 ID:puJ40EZy0
1 念話で園子ちゃん達にシェム・ハの前での勇者ギア使用の制限について話す
635 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/10/28(土) 05:01:18.54 ID:hWJG77Xl0
・・・

翠《というわけで、すごい重ね重ね注意喚起されるんですよ》

園子《それだけ傍目に見てタブーってことなんよ》

椅子を一つ借りて部屋の端に腰を下ろした私は、園子ちゃん達と念話に興じていました
例の眼鏡や装置の可動についていつ声をかけられるかわからないので深層世界には行きませんが

園子《それにりんりんは特に要注意されてる節がね〜》

翠《やはり》

園子《私もそうだからわかるんよ...》

若葉《2人共日頃の行いを改めることだ》

自覚はしていますが、自分しか知らない...知らせるわけにはいかないことも多々ある身としては自分にしか出来ないことを探してしまいます
あるいは、今のこの状況すらもそれを見越した未来の時間軸の私のお膳立てなのではないかと邪推してしまうくらいには

翠《押すなよ押すなよは〜なんてことは流石にしませんが、それにしたって仮定の注意勧告をこうも重ね重ねされるとそれにばかり気を張ってしまいます》

使える手札の前に使えない手札のことが気になってしまえばその一瞬が明確な弱点になり得てしまいます

園子《...それとも、もしかしたら...その前提をこそ考えさせるために強調しているのかも》

翠《前提をこそ?勇者ギアが使えないということをですか?》

園子《ううん、使ってはいけないということを、だよ》

若葉《違いがあるのか?》

園子《出来る出来ないとやるやらないは大きく違うんよ、例えば今は『勇者ギアを使ってはいけない』ということだけを強調している、他の解釈としては?》

若葉《ふむ...『他のギアなら使ってもいい』『使えないわけではない』それと...》

翠《『状況が変われば使ってもいい』...》



安価下
1 もう少し念話(記述)
2 そろそろ動く
3 その他(記述)
636 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/28(土) 20:02:01.11 ID:P7Oy2NU/0
1 キャロルの父イザークが言ってた事とフィーネが言ってた事を思い出してこのままシェム・ハの力が弱まる可能性は無いか聞いてみる
637 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/11/14(火) 01:48:05.60 ID:M3moju5e0
今のこの状況の中心、全ての原因はシェム・ハさんです
状況を変えるということは即ち彼女を変えること...


エルフナイン(未来)『はい、その...

キャロル『装者達が帰るまでの間、代わりに闘ってやる』

イザーク『シェム・ハの意識が荒魂という謎の生物に奪われつつある、気を付けた方がいい』

...と、いった感じでした』


ベル(フィーネ)『えぇ、シェム・ハがシェム・ハである限り花の力は相手にとっても新たな接続先を紹介してしまうことになるわ、せめてシェム・ハという存在の根幹を崩せれば...なんて』


彼女への警戒は山ほど思案を重ねて来たつもりですが、彼女自体の状態についてはこちらにとっての最悪を考えこそすれ正確なところを考えたことはあまりなかったような気がします
私は園子ちゃん達に未来の時間軸のエルフナインちゃんがイザークさんから聞いたこと、そしてさっき私がフィーネさんから聞いたことを思い出しつつ

翠《例えば...シェム・ハさんの力が弱まる可能性はあると思いますか》

もちろん今以上に、です

園子《確かに現状の対シェム・ハ戦の1つとして相手の弱体化は一考するべきだね〜》

若葉《一考とは言うが、実際のところどうなんだ?》

園子《突き詰めてしまえば『わからない』の一言で済んでしまうけれど、要は何にしても綱引きでしかないんよ》

翠《こちらの策が上回るか、シェム・ハさんの力が上回るか、ですか》

園子《繋がりを辿り同期するのは厳密にはシェム・ハの力や技ではなく在り方...オンオフが可能ではあるけれど恐らく任意でオンにするのではなく任意でオフにするのが実態なんよ》
638 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/11/14(火) 01:49:36.83 ID:M3moju5e0
翠《繋がりを辿り同期するのが自然な在り方であり、意識的に同期を拒んでいるのが意図した場合、ということですか?ですがそれでは》

園子《神様の始まりは私にも本当に、推測すら出来ないほどわからないけれど...最初はそうじゃなかったかもしれない》

最初からそうであったなら、シェム・ハさんという存在が生まれた瞬間にこの世のありとあらゆるものに伝播し、目に見える程度の1個体としての存在にはなっていないはずです

園子《自ら高めたのかそうなった理由があるのか、私達人間が人生の中で四足歩行から二足歩行に変わるようにシェム・ハもまた自身の形成に影響しない程度に自然体で繋がりを辿る在り方へと変わった...んだと思う》

若葉《根拠はあるのか?もしそうであるならシェム・ハが手心を加えなければ我々は無事である筈が...いや、そうか》

園子《うん、シェム・ハは事実、荒魂の汚染...同期を拒めていないんよ》

翠《そういえば!》

言われてみれば、繋がりを自ら選び同期していたのであれば、タギツヒメに侵入を許したとは考えにくい...仮にタギツヒメが上手く隙を付けていたのだとしても、こうも長期間切り離すことも吸収することも出来ていないというのは、パワーバランスから考えて不自然です

翠《...けれどそれがわかったとして、私達に出来ることって...?》

更に荒魂を同期させたり...いえ、あそこには響さんがいます、流石にそれは危険でしょう

園子《重要なのは2つ...『シェム・ハは荒魂との押し合いでいっぱいいっぱい』であることと『押し合いをしている間はシェム・ハだけが神様』であること...荒魂は多少神格を得てしまっているかもしれないけど、少なくともゆーゆ達は大丈夫のはず》

翠《つまり、シェム・ハさんとタギツヒメが争っているところをまとめて弱らせてしまえば響さん達が有利になる...いえ、それはそうでしょうが》

園子《ううん、この際荒魂のことは置いておいてもいいと思うんよ、重要なのは今確実にシェム・ハが動けずにいるということ...あの巨人を構成する内のシェム・ハだけを弱らせるには、シェム・ハだけが弱ってしまう環境に連れて行けば...》



コンマ下
奇数 装置完成
偶数 特になし(話を続ける)
639 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/11/14(火) 11:37:19.59 ID:lg1W05Hv0
どうかな?
640 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/11/17(金) 22:05:33.97 ID:5eGisE3IO
奇数
641 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/11/21(火) 03:54:59.86 ID:GCWUIWkM0
そうこうしているうちに、どうやら装置が完成したようです
元々異なる次元にあるS装備、そしてその次元に繋がる時空の歪みを見付け出すための装置でしたが

フリードマン「S装備だけでなくその特殊な山桜の花弁と同じエネルギーを発する物体を探知する機能、探知した次元の座標を直接その眼鏡に送信する機能が追加され晴れて理想の...いや、それ以上の出来だ」

ウェル「更にッ!コレを本体とし複数人同時回線対応の無線子機をたっぷりキリよく20台!」

フリードマン「予備を含めてその数が用意出来る限界だ」

本体の装置に例の眼鏡、見た目には特に変化した箇所はありません
そして渡された子機とやらは...

翠「こちらも眼鏡型?」

フリードマン「統一感さ、それに小型化の限界ギリギリだ」

ウェル「両手が空く、使用中外れてもすぐに気付く、利便性を求めた結果というのが所詮子供にはわかりませんか」

フリードマン「なにも両腕いっぱいに抱えていく必要はないよ、装置には収納スペースを用意したからね」



安価下
1 早速未来の時間軸へ
2 もう少しこの世界で何かする(記述)
3 その他(記述)
642 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/11/21(火) 11:49:51.42 ID:lbaNPzbp0
3 『翠』ちゃん達に通信は繋がらないか試してから1の選択肢
643 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/11/29(水) 04:17:54.59 ID:t+Vq4HFY0
装置が完成した今、やるべきことは一度未来の時間軸に戻って皆さんと合流し、この時間軸の元の世界に行くこと...
このまま向かっても良いですが、その前に事前連絡が出来るか試してみることにしました

翠「とはいえ、元々通信は不安定、おまけにあの時空震で一時的にですが電波も麻痺していましたし...」


コンマ下1
奇数 繋がった
偶数 繋がらない

通信内容安価下2以降
(コンマ下1が奇数の場合のみ採用)
644 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/11/29(水) 09:38:02.95 ID:/6P/tV8u0
奇数のコンマ判定こい!
645 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/11/30(木) 17:28:01.88 ID:yUb5hFc/0
未来の世界で何か異変や問題は起きてないか聞く
646 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/12/04(月) 03:55:49.85 ID:4Kawy2Rb0
一度空き部屋に移った私は端末を取り出し『翠』に...未来の時間軸にいる現代の時間軸の『翠』に通信を試みました

翠「『翠』、聞こえ」

『翠』『もしもしッ!?』

翠「ま...したね」

いきなりの爆音に耳がキーンとします...とりあえず時空震の影響は無く通信は繋がれているようですね

『翠』『通信繋がるなら繋がるって言っておいてくれないかな!?というかどっか行くなら先に誰かに言ってからにしてよ!』

翠「いやこんな簡単に繋がるとは思わなかったので...あと今回は不可抗力ですよ人為的ですけど」

『翠』『いやうん知ってるけども!こっちの『私』とこっちの翠から経緯は聞いたけども!』

翠「ですよねそれは良かっ...えっそっちの時間軸の私もいるんですか!?」

『翠』『いるも何も...あれ、どこまでこっちの今を把握してるの?』

翠「何にもですよ!私がこっちに跳んでからどうなってるんです?」



未来の時間軸で何か起きた?記述安価下

(翠「初日から欠かさずやり続けたXDが遂に...悲しいですが、いつかこうなることはわかっていました」

『翠』「それに間髪入れずに新プロジェクトと映画化の発表もあったからセーフ!こっちはすごく楽しみ!」

翠「ですね!シンフォギアのこれからにますます目が離せません!」)
647 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/12/05(火) 02:09:17.40 ID:ZPZAa7m70
元の世界に戻る為の装置が急に動き出したらしい
648 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/12/11(月) 03:12:32.07 ID:HxfdqN4v0
とりあえずあちらの時間軸での様子を知ってから動いた方がいいでしょう
私としてはこちらの時間軸でのやるべきこと...だと思われることは多分やり尽くしたので一度合流して改めてキャロルちゃんの助太刀に...

『翠』『そうだった!今ちょっとこっちゴタゴタしてるんだけどそっちで何かやってる?』

翠「やってるかと聞かれたらやってたというか今はやってませんが...」

『翠』『なら違うのかな...こっちね、今あのでかい輪の装置が急に動き出しててアラートが鳴り響いてる』

翠「待ってください大事件の真っ最中ってことですか!?」

いえ、私がこっちに跳ぶ前も全然大事件の真っ最中だった気がしますが

『翠』『あの装置やっぱりこことそっちの時間軸の元の世界を繋げる装置らしくて...らしくてっていうのはこっちの時間軸の『私』達が言ってたんだけど、それで翠もそっちにいるみたいだから『私』達もって話になってて』


安価下
1 このままこっちの時間軸の元の世界で合流
2 とりあえず未来の時間軸に一旦向かう
3 その他(記述)
649 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/12/11(月) 17:37:54.16 ID:pPRzztXb0
3 未来の時間軸に向かう前に命綱的な物は付けられないかな?
650 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/12/19(火) 04:30:16.68 ID:e+VPxw4E0
つまりこのままここで、というかこの時間軸の元の世界で待っていても合流出来る...ということでしょうか
一瞬それでも良いのでは、と思いましたが

翠「いや待ってください、一旦私がそっちに戻ります、時空震の対策は多いに越したことはありませんから」

『翠』『何か対策増えたの?』

翠「えぇ、まぁ」

いつどこで時空震に晒されるかわかりません、山桜の花弁があれば響さんや友奈ちゃんとの繋がりが途絶えない筈ですが、それをこちらから辿る手立てがない今、時空を越える度にその場で元の時間軸に戻る手段を探すというのはあまりに...
今回は最終的に未来の時間軸に辿り着いたからこそその時間軸での経験を元に手段が用意されていたようですが、また過去の時間軸や、全く異なる文化形態の並行世界ではどうなるか...

翠「すぐにそっちに...あ、でもその前に」

今からでもすぐに未来の時間軸に行き、そこからまたこちらの時間軸に...と思いましたが、ふと想像してしまったのは

私が未来の時間軸に着いたタイミングでこの時間軸と繋げる装置が止まる可能性

未来の時間軸に行く途中で何らかのアクシデントが起こり、私だけがまた別の並行世界へ跳ばされる可能性

『翠』達と合流しこの時間軸に戻る途中で何らかのアクシデントが起こり、戻れなくなる可能性

ない、とは言い切れないような経験をそれなりにしてきました
未来の時間軸に向かう前に何か、確実にこの時間軸に戻れる手立てを...


安価下
651 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/12/19(火) 06:30:03.92 ID:3ohb52u50
ひらめきにたよる
652 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/12/29(金) 09:53:36.59 ID:ySM8WgZl0
気休め程度のロープをベルトとかに括り付けてみる
653 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2024/01/05(金) 04:47:38.93 ID:R1fvsRFz0
こちらの時間軸の世界...刀使の世界かシンフォギアの世界か、いずれにしても両者は現状繋がっているのでどちらでもいいとして、そこに確実に戻される方法、あるいは戻る道順がわかる方法...
例えばギャラルホルンを用いて並行世界間を移動したのであればギャラルホルンにその記録が残り、二度目以降の行き来が可能になりますが、今回は時空震か未来の時間軸の『翠』に渡された眼鏡での行き来しか経験していません
ギャラルホルンに私の記憶を頼りに未来の時間軸を感知させることは...出来なくもなさそうですがエルフナインちゃんに禁止されましたし

翠「いっそ物理的に...直接足で向かえる場所なら命綱でも付ければいいんでしょうが」

並行世界というのは実際、どのようなものなのかほとんど知られていません
というか、私は直接行ったのもそうですしそもそも異なる世界からの転生者であるがために並行世界の存在そのものは疑う余地がありませんが
逆に存在そのもの以外は正直よくわかりません
例えば並行世界の場所に関して『異なる宇宙に存在している異なる星』『同じ宇宙に存在している異なる星』『同じ場所に存在している異なる周波数の世界』等様々な説があります
前者2つの場合距離が気の遠くなる長さであることに目を瞑れば理論上は足で行けますし、後者であれば目に見えず肌で感じられないだけで今この瞬間もこの世界と並行世界に同時にいることに...
654 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2024/01/05(金) 04:48:53.32 ID:R1fvsRFz0
翠「...同時に?」

異なる世界同士が同時に存在している...そんな光景を私は何度か経験しているはずです

例えば突如周りが灼熱の炎に包まれた世界になり壁の内側の四国に行ったとか

例えば装者のいる世界と勇者のいる世界が重なったとか

例えば装者のいる世界にあるはずがない御刀が出現したとか

例えばバグのように姿形を変え続ける不安定な街全体とか

翠「そもそもノイズやカルマノイズの異相差障壁の存在そのものが、元の世界とバビロニアの宝物庫とが同じ場所に同時に重なりあっていることの証拠...抜かりましたっ!基本的なこと過ぎてすっかり頭から抜けていましたが、そうであれば並行世界の在り方は検討が付きます!そして何故この眼鏡によって並行世界間を移動した先が海の中や空中だったのかも!」

『翠』『あー...終わった?』

翠「アッハイ」

しまりました、通信を繋げたままだったことをすっかり忘れて一人考えに耽って

翠「と、とにかく!こちらの世界とそちらの世界、だけでなく他の世界も含めて在り方がかなりわかってきてて!」

『翠』『あんまり待たされるとこっちもね?』

翠「ごめんなさい」
655 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2024/01/05(金) 04:50:25.64 ID:R1fvsRFz0
冷水をぶっかけられたような、というほとではありませんが、一気に頭が冷やされます
それによくよく考えたら結局当初の目的...こちらの世界に確実に戻る手立てに関しては何も思い付いてません...

翠「いえ、命綱というのは思い付きましたが...結局周波数の違いを越えられる物質なんて」

それこそこの眼鏡なんかは当て嵌まるのかもしれませんが、この眼鏡を使って移動するのにこの眼鏡だけを並行世界間に跨がらせるのは不可能ですし

『翠』『ドンピシャだ...あ、えっと、命綱付けるの?』

翠「ドン?...いえ、まぁ最悪ダメ元で付けてみるのも...でもロープそのものごとかロープで繋げたものごとか、一番可能性が高いのはそのロープだけこちらに残して私だけ跳ぶことになるなと」

『翠』『ならさ、そっちの世界そのものとも言える『何か』に繋げてみたら?』

翠「世界そのものと言える『何か』...?」

その発想はありませんでした
命綱を付けるならその先は絶対に揺るがない場所
並行世界間を移動するなら、世界そのもの

『翠』『ギアと『私』達自身みたいに繋がってさえいれば並行世界間移動の恩恵は受けられるはずだし、そのまま世界ごと跳ぼうとすれば結局跳んでないことになるだけ、跳んだことになるほどの出力は出ない...出ない?よね、うん、出ないはずだから』

翠「で、ですがそんなもの...」

『翠』『いやいや、刀使の世界はわかんないけどシンフォギアの世界にはあるでしょ、その世界を世界足らしめるであろう『要』が』

翠「...はっ!」

・・・

私は通信を切り、糞眼鏡とフリードマン博士が完成させた装置...もとい装備を纏い一度この時間軸の装者の世界へ帰還
S.O.N.G.の保管庫からなるべく頑丈そうなロープを拝借し、外へ飛び出しました

翠「目指すは龍脈...!」
656 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2024/01/05(金) 04:52:20.74 ID:R1fvsRFz0
☆☆☆

で〜れれ〜で〜でん!

☆☆☆


『翠』「言われた通りに誘導した、というか出来たみたいだけど...」

翠(未来)「えぇ、それで良かったんですよ」

元の時間軸に戻ったらしい翠からの通信が来ることを『私』は予め聞かされていた
この時間軸...未来の時間軸の『私』達から

翠(未来)「偶然一つからの発想は容易く改められてしまいますが、偶然が幾度も重なれば奇跡、必然、運命へと強化されます」

『翠』(未来)「そこから導きだされた発想は視野を狭まわせ、他の可能性を無意識に排除されて」

『翠』「概念が確かなものとなる...ね」

どうやら翠の想定はどこかしらが明確に『間違い』らしい
でもそれがどこで、どう間違っているのかは『私』も知らされていない
『私』がそれを知ると仮にこの事件が解決するまでに翠とフルシンクロすることがあった場合、翠にも正解が伝わってしまうから...と

翠(未来)「概念は所詮思い込み...ですが、たった一人の思い込みが2000年の真実よりちっぽけだとは誰も決めてないんですよ」

『翠』(未来)「そのためにダメ元で、思い込みを加速させる仕込みをいくつか配置させてきたわけだしね」
657 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2024/01/05(金) 04:53:21.55 ID:R1fvsRFz0
☆☆☆

で〜れれ〜で〜でん!

☆☆☆


翠「この辺に...せいっ」

レイライン上の、なるべく人目に付かない場所を探した私は、そこでアメノムラクモのアームドギアである刀の内の一本を取り出し地面に突き刺します
次にその刀の柄の部分にロープを固く結び付け

翠「さて...行きますか」

私は装備モードに変形していることで腕の位置に移動している装置の操作パネルに手を伸ばしました

翠「いざ、未来の時間軸へ!」


コンマ下
奇数 着いた
偶数 途中地点
ゾロ目 着いたけど...

(翠「明けましておめでとうございます!」

『翠』「今年もよろしく、と行っても多分かなりクライマックス寄りのはずだけど」

女神「大分前からクライマックスのはずだったんですけどね...」

翠「何はともあれ目指せハッピーエンドです!」)
658 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/01/05(金) 11:31:39.46 ID:tdoOrgRP0
はい
659 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2024/01/20(土) 03:43:41.46 ID:tqg+lYxC0
身に付けた装備に連動して眼前に出現した時空の歪み
そこに意を決して飛び込んだ私は、ゆっくりと目を開いて周りを見渡しました

翠「この光景...ギャラルホルンで移動する時みたいですね...」

全体的に赤黒く、長い長いトンネルのような
足を付く地面がなく浮遊感がありますが、完全な無重力というわけでもなく、不思議と自分の位置を維持出来るような、それでいて自然と身体が前方に押し出され引き寄せられる感じ

翠「はっ!ロープは」

腰の辺りに視線を落とすと、腰に結んだロープの先は少し離れたところで途切れていました
否、切れてしまっているのではなくロープの途中に私が入ったのよりも小さな時空の歪みが発生していて、そこから先が見えなくなっているようです

翠「成功...なんでしょうか...?」

軽く引っ張ってみると僅かに反作用を感じました
ここからは確認出来ませんがやはり先端は固定出来ている...と思います

翠「ならこのまま行くだけです!」

私は気を取り直し前を向きました


コンマ下
奇数 無事到着
偶数 カオスビースト戦
660 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/01/20(土) 11:36:21.93 ID:a932I2150
奇数の判定こい!
661 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2024/02/06(火) 04:06:36.78 ID:q0cIEgje0
・・・

そうして道中何事もなく私はその空間を通り抜け、遂に出口まで辿り着きました

翠「ここは未来の時間軸...で合ってますよね」

見渡す景色は...最初に未来の時間軸に来た時同様現代とそこまで差がないのでよくわかりませんが...少なくとも目的地に近しい文明であることは確かですね

『翠』《こっち着いた?》

なんて考えていると、丁度『翠』からの念話が来たことでここが目的地である未来の時間軸で間違いないことが確定しました

翠《着きました、そっちに向かおうとしていたところです》

『翠』《了解、じゃあ...あ、ううん、そこで待っててって》

翠《へ?》

待ってて...って、ここで、ですか?

翠「というか誰から言われたんですか」

翠(未来)「私です」

翠「うわっひゃあ!?」

さっきまで誰もいなかったはずの真後ろから声をかけてきたのは、この時間軸の私
足元に消えつつある錬成陣があることから、恐らくテレポートジェムか何かで来たのでしょうが

翠「迎えに来るにしても普通に来てくださいよ!というか本当にもう出てきてるんですね」

翠(未来)「えぇ、存在を安定させられるくらいには概念も確定させられましたし...それよりコレ少し借りますよ」
662 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2024/02/06(火) 04:07:26.48 ID:q0cIEgje0
話を聞いてるのか聞いていないのかわからない返事をしながらこの時間軸の私は私の腰に巻いたロープに手を伸ばすと、軽くクイッと引っ張ります
するとその先にある小さな時空の歪みから淡い金色の光が溢れ出しました

翠(未来)「このタイミングだけは神の力が飽和してます、まぁ敵味方どちらもそれで強化されるのでいくらあっても困らないものではありますが、逆に減ってしまうと厄介なので丁度良い...というよりここで帳尻を合わせられるのは偶然ではないという可能性もあってなんとも言えませんね」

翠「つまり?」

翠(未来)「御使いご苦労様でした」

翠「やっぱりノせられただけでしたか...」

細かいところはわかりませんが、今のこの状況はこの時間軸の私が仕組んだもの、ということらしいです

・・・

そうして腰の辺りから細々と光を撒き散らすことになった私は、そのままこの時間軸の本部に向かうことになりました
と言ってもテレポートジェムで一瞬でしたが

『翠』「お疲れ...何そのキラキラしてるの」

翠「わかんないです」

翠(未来)「今はとりあえず理解しないようにしてください、バランスが乱れるので」

私や『翠』...というかこの未来の時間軸以外の存在が何をどこまで知っているかはかなりデリケートな問題らしいです
そのこと自体は『翠』も聞かされていたようですぐに納得していました
私より先に知らされていたのはなんとなく微妙な気持ちですがそれは置いておくとして

翠「これでこの時間軸での役割は終わり...で良いんですよね?」


やっておくこと安価下
(特になければ皆で元の世界へ帰還)
663 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/02/06(火) 13:00:14.32 ID:T31nEZzg0
アルカノイズや荒魂の新たな目撃情報は無いか聞く+未来の翠ちゃんに助言を求める
664 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2024/02/22(木) 04:53:10.34 ID:c5gblili0
皆さんも早く元の時間軸に戻りたいでしょうし、響さんの無事も気になります
それとちゃっちゃとこの時間軸を去れればお説教もキャンセル出来るかも...いえこれはあくまでおまけですが

翠「やり残したこと...あれ以降アルカノイズや荒魂が出たとかそういう目撃情報があったりとか、ありますか?」

この時間軸に思い入れがないわけではありません、それなりの期間を過ごしたわけですし
ですが、役割を終えたのであれば長居するのは私達にとってもこの時間軸にとっても良いこととは言えないでしょう
なので跡を濁さぬよう...


コンマ下
奇数 出現有り
偶数 現状無し
665 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/02/22(木) 10:49:54.22 ID:PsFt10Ip0
はい
666 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2024/03/06(水) 04:03:31.15 ID:LBUegDr20
翠(未来)「いいえ、それらの発生は貴女達が対処して以降確認されてませんよ」

翠「そうですか」

翠(未来)「今後出ないという保証は出来ませんがその時は別の要因で、でしょう...貴女達の時間と繋がったことによる影響はこちら側は収束に向かっているはずです」

翠「時間...時間軸、ではなく、ですか?」

翠(未来)「いいえ、だからこそ収束したんですよ」

この時間軸の私も『翠』もその言い方を、言い換えを強調しているのは薄々気付いていましたが、やはりハッキリと説明する気はなさそうですね
こうやって匂わせておいてボカすやり方はあまり好きではありませんが、そうせざるを得ない理由があることだけはハッキリしたので仕方がないと今では思えます

翠「仕方がないと思えていますが...」

翠(未来)「収穫が少ない、ですか?」

翠「まぁ、何をすれば正解なのかよくわからないままこの時間軸での生活を終えてしまいそうですからね」

翠(未来)「隠しませんね」

翠「私相手に取り繕っても恥ずかしいだけでしょう...」

いずれ辿る...かもしれない...未来のことを知れるというのはかなりの収穫だと思う人もいるでしょうが、その内容が身近であればあるほど過程を知らなければ近付くことも避けることも出来ません
それに『時間』ではなく『時間軸』であるのならなおのこと...

翠「何か助言...のようなものはありませんか?未来の私」

翠(未来)「ふむ、そうですね...過去の私に出来る助言ですか」

翠(未来)ちゃんの助言安価下
667 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/06(水) 12:41:21.44 ID:Bhj0NDrS0
未来の翠ちゃん、「響さんがシェム・ハやタギツヒメに勝った以上もう身体も精神も乗っ取られる事は無いだろうけど、近くに現れる荒魂にシェム・ハやタギツヒメの意識が宿ってる可能性がある」と告げる
668 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2024/03/17(日) 05:44:39.98 ID:waVaCZA+0
既に異なる歴史を歩み始めているということを踏まえた上で、と前置きした未来の私は

翠(未来)「響さんがシェム・ハやタギツヒメに勝ち、主導権を奪...い切れずとも不動まで持っていけている以上、もう身体も精神も乗っ取られる事は無いでしょうけど...」

翠「そこは信じて良いんですね?」

翠(未来)「一度吹っ切れた響さんはすごいですからね、それに友奈もいますし...それはともかく」

こほんとわざとらしく咳払いをし、話を続けました

翠(未来)「ここからの戦いにおいて、近くに現れる荒魂にはシェム・ハさんやタギツヒメの意識が宿ってる可能性があります」

翠「近くに現れる...?」

翠(未来)「雑魚敵のようなものです、もっともその表現はあくまで俯瞰した見方であって厳密には尻尾切りしているだけでしょうが...いえ、あるいはもっと単純に量や面積の問題で?まぁ過ぎた話なので今更わかりませんが」

翠「私それ過ぎてない話なんですが」

しかしあの巨人響さんをどうにか元に戻すだけでは終われないことがわかったのは行幸です
シェム・ハさんが入ってる荒魂は私達が、タギツヒメが入ってる荒魂は刀使の皆さんに頼むべきでしょうか...その辺も元の時間軸に戻る時に相談しておきましょう
669 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2024/03/17(日) 05:45:19.31 ID:waVaCZA+0
・・・

翠「では行きましょうか!向こうではエルフナインちゃんというかキャロルちゃんが頑張ってくれてます!急ぎましょう!」

クリス「怒られたくなくて急いでるのバレてるぞ」

未来「でも、急ぎたいのは同じだよね」

今一番飛び出したいであろう未来さんが冷静であることで、私も身が引き締まる感じがしました

調「先にこの後戦いが待ってるのがわかったのは良かった」

切歌「この大所帯なら負ける気がしないのデス!」

翼「あぁ、それに私達は希望をこの目で確かめたのだ」

マリア「やってやれないことはないわ、響を助けて明日を掴むわよっ!」

こうして私達は改めて、全員で、元の時間軸へ...


コンマ下
奇数 響さん起きてる
偶数 響さん起きてない
670 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/17(日) 11:09:55.96 ID:TbuO7XJG0
はい
671 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2024/04/06(土) 03:22:33.27 ID:QiMbzZWc0
・・・

大所帯ながらも誰一人欠けることなく、無事に、この世界...元の時間軸の装者の世界まで戻ってくることが出来ました
ここまでは順調です

未来「響は...止まってる?」

『翠』「巨人響さんは停止中、その周りを付かず離れず飛んでるのはエルフナインちゃん...いやキャロルちゃん?どっちも?」

翠「一応どっちものはずです」

どちらかといえば今はキャロルちゃんが主に表に出ているはずですが、シームレスに入れ替われていたのでどちらがという区別は必要ないでしょう
強いていえばどっちも、というのがやはりしっくり来ます
キャロルちゃん達は私達に気付いたのかこちらを一瞥すると、巨人響さんから距離を取り始めました

翠「巨人響さんが完全に停止したままということは、響さんが主導権を奪い返したまま眠りについている可能性が高いです、そっちの作戦でいきましょう」

未来「私と翠ちゃん達で響を起こしに行く...だよね?」

『翠』「夢の中、というより深層世界に行ってね」

外から声をかけるというやり方でも出来なくはないでしょうが、それでまかり間違ってシェム・ハさんやタギツヒメの方が目を覚ましてしまうと詰みです
内側から直接確実に響さんを起こし、表では目を覚ました響さんにシェム・ハさんの腕輪を外してもらう、これです

翠「というわけで皆さん、お願いします」

この作戦は具体的には私と『翠』と未来さんで一度それぞれ深層世界に行き、そこから響さんの深層世界へ行くというもの...つまりその間表では眠っている私達の身体が(ギアを纏っているとはいえ)無防備になってしまいます
響さんが起きるまで巨人響さんも動かず他に何も起こらないならともかく、どうやら荒魂が現れるようなので皆さんに守ってもらおうという話になりました

友奈(赤嶺)「申し訳ないけど私は戦闘に参加出来ない、ごめんね」

可奈美「大丈夫だよ!バッチリ守るから!」

夏菜「そっちで何か不足の事態が起きたら教えてください」

『翠』「頼りにしてるよ」

翠「行ってきます!」

未来「行こう!響が待ってる...!」
672 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2024/04/06(土) 03:23:32.77 ID:QiMbzZWc0
・・・

戦場のど真ん中...ではなく端の方で眠りについた私は、早速深層世界へ

園子「じゃあ出発なんよ!」

翠「2人も来てくれるんです?」

若葉「人手はあった方がいいからな、戦闘では手を出せないのが歯痒いが」

園子「多分ちーちゃんも来てくれるんじゃないかな、それにもしかしたら...」

しばらく深層世界を進んでいると、遠くの方に『翠』と千景ちゃん、別の方向に未来さんの姿が見えてきました
どうやら深層世界の交わるところまで来たようです

『翠』「いつもここってこんな距離なくなかった?」

千景「勝手が違うのよ、小日向さんをパーティに加えて結城さんと立花さんの深層世界に行くには樹海からではなく遠回りが必要なの」

未来「えっと...その娘達は」

園子「はい!そのこです!」

若葉「ややこしくするな!...あー、私達は助っ人だ、いや大した手助けも出来ない今は助っ人ですらないのか?」

『翠』「この娘は千景、あっちは園子と若葉、今は力を借りれないから妖精さんみたいなものと思って」

千景「は?」

未来「なるほど...?」

妖精さんて...


コンマ下
奇数 立ちはだかる影
偶数 順調に
673 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/06(土) 04:03:44.76 ID:n+VfXQUD0
偶数のコンマ判定こい!
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