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【シンフォギア】少女「転生したから安価とコンマで月を破壊する」 女神「CBA」
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725 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/19(土) 10:18:37.61 ID:N08a1miK0
偶数のコンマ判定、こい!
726 :
◆BT63SEH4KsDo
[saga]:2025/05/31(土) 07:30:12.10 ID:SAWxOb170
・・・
思い立ったがなんとやら、私達は過去の私の元へ
未来の世界では3人で一部屋が流石にキツかったからとこっちの世界では宛がわれていた過去の時間軸の私専用の一室です
コンコンッ
ガチッ
翠(過去)「はーい...って私と未来の...なるほど、そういうことですか」
丁度部屋に戻っていたようで、ノックの後に中から目的の人物が顔を出しました
私達の姿を見るやこちらの用件も察した様子...
翠(未来)「相手が誰なのか確かめずに扉を開けるのは感心しませんね」
翠(過去)「えっ何でいきなり面倒な保護者みたいなムーヴになってるんです?」
私にはわかります
ほぼ面識がないものの相手の反応やら距離感やらを把握出来ている相手を前に未来の私が若干テンション上がっていることを
それも年下相手ともなれば気も緩むというものです
私相手にやたらと饒舌でしたし...とはいえそれは私も同じですが
翠(未来)「いやでも本当にそうですよ?何なら相手が誰なのか確かめた上で警戒もしないと、ねぇ?」
翠「ん?あー...ですね、こっちは色々知っててもあっちはそうじゃないって思い知りましたね」
クリスさん然りフィーネさん然り
翠(過去)「...何かやらかしたんですか」
翠(未来)「貴女もやらかすかもしれませんね...ところで立ち話もなんですから中に入れてくれませんか」
翠(過去)「...」
図々しいなと目で訴えてくる過去の私
しかし用件もわかってますし何なら座る必要もないのですが、様式美というかお約束というか
過去の私も別に私達に部屋に入られても困ることもなかったようで、適当に座ってとこれまた様式美かつお約束な台詞を返してきました
727 :
◆BT63SEH4KsDo
[saga]:2025/05/31(土) 07:31:21.01 ID:SAWxOb170
翠(過去)「それで、今回の用件は私を元の時間に帰す、という話でいいんですよね?」
部屋に入りすぐ目に付いたシングルの簡素なベッド
そこへほぼ同時に腰掛けた私達
翠(未来)「えぇ、なので例えばここの時間軸で挨拶しておきたい人だとかやり残したことがあればと」
過去の私はベッドの正面に椅子を持ってきてそこに座ると、やや考え込んだ後顔を上げます
翠(過去)「いえ、いつでもここを発てるようにそういうのは済ませています、というか皆さんあぁなので声かけたらキリが無さそうな...」
翠「あー」
パーティーとか開いてくれそうな人ばかりですからねここは
それこそ今赤嶺ちゃんを連れ回してる響さんなんて周辺案内の二周目を始めかねません
翠(過去)「あと何というか...転生者として相手を一方的に知ってるのが思っていたより精神的に下駄になっていたというか、逆に一方的に知られてる気分を思い知らされるというか...」
翠(未来)「親戚の大人に囲まれてる気分」
翠(過去)「それなんですよ本当に!親切なんですけど居心地は正直!」
ここまで明け透けに言ってるところは皆さんには見せられませんね...
・・・
翠(未来)「では過去の私の時間軸に飛びます、時間は無印の最終決戦の最中、あそこが一番誤魔化しが利くでしょう」
私と過去の私が鉢合わせてしまったのは転生初日、そこから数日といった感じでしたが、過去の私が未来の時間軸に来たのはそこから更に少し経った後
未来の私が言ってるのは更に後の時系列です
728 :
◆BT63SEH4KsDo
[saga]:2025/05/31(土) 07:32:12.32 ID:SAWxOb170
翠(未来)「他の時間軸との事故は確実に向こうのフィーネさんにバレています、ならそのフィーネさんが一番忙しく他の諸々もゴタゴタしてるタイミングにどさくさに紛れて合流するのが良いと思うんです」
翠「異論はありません、途中で生死不明になったキャラが最終決戦でしれっと出てくるのはよくあることですし」
翠(過去)「まぁそれはそうですけども」
過去のフィーネさんに嗅ぎ回られるのは正直とても面倒ですから、仮に過去の私を送り届ける私達の存在に気付かれても後回しにしてくれる状況が一番
勿論後回しにされたのを律儀に待つつもりはなく即座に元の世界に戻るつもりですが
翠「ただ私達とはかなり違う道のりになるかもしれませんね、無印を大幅にスキップしてしまうとなると」
翠(過去)「それはまぁ今更でしょう、なるようになります」
私の辿ったこれまでが最適解だとは言えませんし、もしかすれば過去の私がこれから歩む道のりの方が、なんてこともあるかもしれません
そう前向きに捉え直していると、未来の私がやや真剣な面持ちになり
翠(未来)「...送り届けた後のことは、私達は手を出しません、貴女の選択は貴女が決めてくださいね」
翠(過去)「...はい」
・・・
翠「ここを?」
翠(未来)「そこをそう、そしてそこで時間軸を...でそっちで年代を...」
眼鏡型装置の操作方法を教わり、過去の私を送り届ける座標にセット
同じ座標に未来の私もまた自身の装置をセットし、私達はそれぞれ過去の私の手を握りました
翠(未来)「同時に跳びます、しっかり掴んでいてくださいね」
729 :
◆BT63SEH4KsDo
[saga]:2025/05/31(土) 07:33:36.08 ID:SAWxOb170
・・・
視界が変わるのは一瞬
つまりは一瞬で目的地の時間軸に跳んだということになります
翠(未来)「ふむ、無事に3人揃って跳べましたね」
翠「ですね」
室内だった視界が今は屋外
遠くに見える夕暮れの中そびえ立つカ・ディンギルの姿が、現在でも未来でもなく過去の世界であることを雄弁に語っています
翠「あそこにフィーネさん、それに響さん達が...」
翠(未来)「今度こそ長居は無用、行きましょう...頑張ってください、過去の私」
翠「ですね、頑張ってください過去の私!」
感傷に浸っている場合ではないと切り替え、私達は過去の私の手を離しました
ここから先は彼女の選択
颯爽と現れる助っ人になるも良し、私達のように元々の目的を果たすも良し
どう『頑張る』かは自由...
翠(過去)「...」
しかしどうしたことか、過去の私は走り出すこともギアを纏うこともせず、私達の前でやや俯き立ち尽くしています
翠「どうかしました?やっぱりやり残したことでも...」
翠(過去)「...すみません借ります!」
次の瞬間、私の方に手を延ばしてきたと思ったのも束の間、過去の私の姿は消えていました
翠「...え」
それが私のかけていた眼鏡型装置を掠め取りそのままどこかの時間あるいは時間軸に跳んだからだということを理解するのに数秒かかったことは、仕方がないとは思いませんか
翠(未来)「ちょっ、なっ、えっどうしようどうしましょう!とっとりあえずこっち!」
翠「えっえっ」
730 :
◆BT63SEH4KsDo
[saga]:2025/05/31(土) 07:34:03.23 ID:SAWxOb170
慌てた様子の未来の私は私の手首を掴むとそのまま走り出し、離れた瓦礫の影に私を抱き抱えるような形になりながら隠れました
翠(未来)「この辺のカメラは...多分どれも壊れてますよね、目撃者も多分無し、フィーネさんが気付いたかはスルーしてくれることを祈るとして...」
翠「何なんですか!?」
翠(未来)「まず一つ、あの装置を外したことで今の貴女は認識阻害が出来ません、同じ装置を稼働させてる私と一緒なら認識阻害の効果範囲内なので離れないでください」
強く抱き締めていたのを緩めながらも手首は離そうとしない未来の私
私がここでこの時間軸の誰かと接触するのはややこしいことになるから、ということでしょうか
翠(未来)「次に、貴女に渡してた装置はつい先程権限を放棄してます...」
翠「...つまり?」
翠(未来)「...過去の私がどの時間に、時間軸に跳んだのかもわからなければ、こっちで装置を遠隔操作することも出来ません」
安価下
1 過去の私が返しに来るのを待ってみる
2 過去の私の行き先に目星をつけて追う
3 過去の私を信頼し元の時間軸に帰る
731 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/05/31(土) 11:23:46.92 ID:TGYzukF+0
1
とりあえず過去の蒼井翠ちゃんを待ってみよう
732 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/06/01(日) 20:42:23.84 ID:Bl95cj4mO
もう安価取られてるけど元の世界に戻ってから1とかダメですか?
フィーネの戦いが終わった後に待つ感じで
733 :
◆BT63SEH4KsDo
[saga]:2025/07/01(火) 13:29:58.97 ID:dI7VnHSf0
翠「...様子を見ましょう、案外ちゃんと返しに来るかもしれません」
私達は用事を済ませた過去の私が装置を返しに来る可能性に賭け、その場で待つことにしました
といってもこの時間軸の誰かに見付かると不味いのは依然変わりません
向こうで起きてる響さん達とフィーネさんの戦いが終結すれば自ずとここは戦場ではなくなり、私達が見付かるリスクは跳ね上がります
翠(未来)「認識阻害が発動している以上よほどのことがなければ見付からないはず...ではありますが」
翠「埒外やそれと遜色ない人達の集まりですからね、S.O.N.G.は」
翠(未来)「ここだとまだ二課ですけどね」
探知に優れたNINJAは勿論ししょーの野生の勘もバカには出来ません
認識阻害が突然の不調、なんていう偶然が起こり得る可能性も考慮するべきでしょう
翠(未来)「向こうの戦いが決着して、それでもまだ帰ってこなかった時は...一旦貴女の現代に戻りましょう、過去の私もここでないならそっちに向かうでしょうし」
翠「ですね」
そうこうしている内に、向こうの戦況はコロコロと変わっていきます
響さん翼さんクリスさんvsフィーネさんの肉弾戦は人数差をものともしない互角、むしろフィーネさんは手を抜いているかもしれません
そして巨大なミサイルを二発発射するクリスさん
その内一発はフィーネさんのネフシュタンの鞭にて防がれ、もう一発は
翠「確かアレにクリスさんが乗ってるんですよね」
翠(未来)「えぇ、カ・ディンギルの砲撃を剃らすために」
原作で見た、そして私の世界で見られなかった光景が続きます
ミサイルに乗りカ・ディンギルの射線上に躍り出たクリスさんは絶唱を口にし...
コンマ下
奇数 帰ってきた
偶数 帰ってこなかった(元の時間軸に戻り待つ)
734 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/07/01(火) 18:41:55.52 ID:J/4G4v4k0
奇数のコンマ判定きてくれ!
735 :
◆BT63SEH4KsDo
[saga]:2025/07/28(月) 04:52:56.94 ID:YQa0F9tw0
カ・ディンギルの砲撃は逸らされ、クリスさんは地に落ち
後に続くように空へ跳び宙へ飛んだ翼さんが今度こそカ・ディンギルを破壊し
そして戦場に響き渡る歌
フィーネ「まだ戦えるだと!?何を支えに立ち上がる!何を握って力と変える!鳴り渡る不快な歌の仕業か?そうだ、お前が纏っているものは何だ!心は確かに折り砕いたはず!なのに、何を纏っている!それは私が作ったものか!お前が纏うそれは一体何だ!何なのだ...!」
響「シ・ン・フォ・ギ・アァァァァァ!!!」
・・・
翠(未来)「そろそろ、行きましょうか」
フィーネさんが散り、三人の戦姫...響さん翼さんクリスさんが空へと上がったのを見届けた私達は、そそくさと戦場を後にしました
ここの時間軸は過去の私が途中挟まりはしたものの、概ね原作通りの区切りを迎えるようです
翠「いやぁ良いもの見ましたね」
翠(未来)「何度見ても無印ラストバトルは良い...転生してからは映像で見返せませんでしたからね」
翠「ルナアタック、起きましたねぇ」
月は欠け、落とされようとしていた欠片も今まさにこの時間軸の響さん達が砕かんと歌っています
私が何度も何度も見返し、この手で握り潰したその光景が
翠(未来)「後悔、してますか?」
翠「してない、と言うにはシェム・ハさんの存在が予想外の想定外過ぎましたが...それは結果論だと開き直ってしまう程度には後悔してません」
後悔していないというより、やり方こそ間違えていたかもしれませんが、それをやった考え方は変わりません
736 :
◆BT63SEH4KsDo
[saga]:2025/07/28(月) 04:53:52.50 ID:YQa0F9tw0
翠「統一言語の復活、バラルの呪詛が解かれればいいのにと思う心は本当です」
翠(未来)「ですね、だからこそここでここの時間軸の私がどうするのか気になったのですが...」
月を破壊すればバラルの呪詛が解かれ統一言語が復活する...それは私が思っているようなものではありませんでした
あるいは私の世界の神へと上ったフィーネさんにとってはそっちこそが本来の狙いだったのかもしれませんが...とにもかくにも、互いが互いを誤解することも偽ることもなく理解し合える世界にはならなかったというのがオチ
それどころか、シェム・ハさんという厄介な強敵まで眠りから目覚めさせてしまいました
そしてそれらを全てこの時間軸の私...月を破壊する前の私は知ってしまった
翠(未来)「当初の予定通り月を破壊するのか、フィーネさんと敵対して月の破壊を止めるのか、それとも」
翠「正解は不干渉で原作通り...どころかどこかへ行ってしまいましたからね」
・・・
そうして装置を起動させ元の時間軸の自室に戻ってきた私達でしたが...
コンマ下
奇数 来た
偶数 来ない
ゾロ目 ???
737 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/07/29(火) 12:39:22.69 ID:pwGtDDhX0
奇数のコンマ判定そろそろ来てくれ
738 :
◆BT63SEH4KsDo
[saga]:2025/10/28(火) 07:19:51.94 ID:SHK8ZtNj0
翠「時間はさっき私達が出発したタイミング...」
翠(未来)「の、少し後に設定しました、混線が怖いですからね」
部屋の中をぐるりと見渡す限り、これといって変化は見られません
過去への干渉といっても既に一度私が介入し分岐した別の時間軸、こちらでは起きたルナブレイクがあちらではルナアタックでしたがその影響がこちらに届くことはないでしょう
翠(未来)「さて、状況を整理しましょうか」
未来の私は真面目な声色でそう言いながらベッドに腰掛けました
ぎしり、とベッドのスプリングの軋む音がやけにハッキリと耳に残ります
翠(未来)「私と貴女の記録あるいは記憶のある程度は過去の私と共有出来ている、間違いありませんね?」
翠「えぇ、かなり早い段階...転生してすぐの頃から分岐してしまっていますから、参考にこそなれ完全な筋道にはならないだろうと私の記憶はほとんど、貴女...未来の時間軸の私のことも私が推測出来る範囲では」
翠(未来)「結構、それとこの装置の使い方についてはどれほど?」
とんとんと指で示すのは彼女がかけている眼鏡、否、眼鏡型の装置
時間と空間、そして時間軸あるいは並行世界と呼称している別次元を指定し自在に行き来出来る小型の時空間移動装置
翠「正直あんまり、フィーネさんにもお願いして解析したりしてもらっておおよその構造は理解しているつもりですが、如何せん動かないことには使い方が合ってるのかどうかも結論を出せず」
翠(未来)「あーえっとそこじゃなく...つまり、それを過去の私には?」
翠「完全ではありませんしどうせ一台しか持ってないですし話して...ない...です、ね」
翠(未来)「ですよね...」
739 :
◆BT63SEH4KsDo
[saga]:2025/10/28(火) 07:20:47.41 ID:SHK8ZtNj0
今になってようやく未来の私の言いたいことがわかりました
つまり過去の私は『いつどこの世界に向かおうとしたのか』ということもわからなければ『そもそも装置を正常に扱えたのか』すら
いえ、なんだかんだ私は私、何度か装置を適当にいじって試せば感覚で使い方も理解出来る、と思います
思いますが...
翠(未来)「まず可能性として大きく分けて3つ...1つは意図的にそれほど大事にならない改変をしてきてしまう、2つ目は意図的に大事になる改変をして最悪私や貴女の敵になる」
翠「3つ目...装置を正常に扱う前に事件あるいは事故に巻き込まれ...そのバッドエンドはちょっと、いやかなり嫌ですね...」
別の時間軸の私とはすなわち他人にして自分
向ける感情も人一倍複雑になるというものです
翠(未来)「2つ目でも意思を尊重こそすれ道を譲るつもりはないので面倒ですが、どうか無事で...」
我が身のことながら身勝手な行動のまま何も成せずに、過去の私に対しそんな最悪の想像をして部屋の空気が重くなっていたその時
翠「...ッ!時空の歪み!?」
翠(未来)「帰ってきたんですか!?」
部屋の一角、丁度私達が出立し帰ったのと同じ場所の景色が蜃気楼のように歪み、捻れ、そして...
帰ってきた過去の時間軸の翠ちゃんどんな様子?安価下
740 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/10/28(火) 17:29:56.83 ID:q4TBEJyl0
シンフォギア本編の4期〜5期の行く末をこっそりと見てきただけで特に変わった所は無い
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