【安価・コンマ】離島の魔法女学院でダンジョン探索 Part 2【百合】

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889 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/22(日) 23:05:05.96 ID:XVoxksWwo
おつおつ
帰還に感謝
ほっこり沢山やったぜ。
性の目覚めをしてる子がおる……厳しい道になりそうだがw
890 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/22(日) 23:09:35.45 ID:k6ed5bvg0
乙彼様
リアンちゃん何気にスタイル良いものね
891 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/23(月) 07:28:03.88 ID:5+zsBpH9O

アリムちゃ修学旅行でも島の外出てなかったっけ
892 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/12/04(月) 23:17:33.64 ID:2UHX1MePO
1か月過ぎとる

保守
893 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/12/24(日) 05:05:19.67 ID:4k+PfppA0
お待たせしてしまい申し訳ありませんでした。乙と保守ありがとうございます
リアンを好きになるのは実際負け戦にございます。敗北を知り、恋に敗れて、少年は大人になるのでしょう
孤児院ではシスターおねえちゃんで初めてを迎える子が多いですが、最近はリアンおねえちゃんの割合も高くなってきているそうです
しかし>>1は修学旅行で島外に出ていたことを忘れておりました。申し訳ありません。なんか良い感じに脳内で修正しておいていただければ幸いです
894 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/12/24(日) 05:05:48.20 ID:4k+PfppA0
―孤児院 玄関

リアン「それじゃあ行ってきます!」

リエム「行って参ります、シスターさま」ペコリ

アリム「行ってきます……、ってわたしたちが言うのは正しいのかしら……?」

シスター「三人とも、行ってらっしゃい! 元気で過ごすんですよ〜!」

こどもたち「いってらっしゃい〜!」「またチョコもってきてね〜!」
     「リアンねーたんいっちゃやらあああ!!」ジタバタ「りあんおねえちゃん……」ウルウル
     「こら、リアン姉ちゃんを困らせないの!」「よしよし、今夜は私たちと一緒に寝ようね」
     「ぼくも……大きくなったら魔法女学院に……!」グッ「お前は男だろ!!」ゲシッ

 ◇

 ガタンゴトン…

アリム「……」ウツラウツラ

リエム「アリム、覚醒状態の維持が困難なのであれば無理せずスリープモードへ……」

アリム「はっ……ね、眠くなんてないわよ……! ただ、車内の空調と断続的な振動に感心していただけで……!」

リエム「では、わたしは眠いのでスリープモードに移行します……」カクン

アリム「うわっ、わたしに寄り掛かるな!」

リアン「あはは、二人とも寝てていいよ。私は眠くないから、駅に着いたら起こすよ」

アリム「主人に気を遣わせるなんて魔法人形にあるまじき無能じゃない……!」

リアン「……? え、私ってアリムちゃんの……」

アリム「あ、あー!! 気を遣う必要なんてなかったわね!! それじゃあ私も少し寝るわね!! ……」カクン

リアン「う、うん……?」

 ◇

 ガタンゴトン…

リアン(こうして私たちは、孤児院をあとにした)

リアン(みんなとても元気で、リエムちゃんとアリムちゃんも問題なく馴染めて、久しぶりにお姉ちゃんに甘えられて……本当に良かった)

 ひび割れた白い魔核「」

リアン(……かつて、私を愛して、守ってくれた人がいたこと……。今、私を愛して、守ってくれている人たちがいること……)

リアン(噛み締めて、生きていこう……)ギュッ

 ガタンゴトン…

リアン(春休みももう残り僅かだ。そして春休みが終われば、また慌ただしくも楽しい学校生活が始まる……)

リアン(……寮に帰ったら、準備を始めなきゃ!)


アリムに寄りかかるリエム「すう、すう……」zzz

リエムに寄りかかるアリム「すう、すう……」zzz


リアン(それにしても……ふふ……。リエムちゃんとアリムちゃん、とっても仲良しな双子姉妹みたい……)

 ガタンゴトン…

 ◆
895 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/12/24(日) 05:06:17.90 ID:4k+PfppA0
―春休み某日 昼
 地方都市の住宅街

 スタスタ スタスタ

ルウェイン「っていう感じで、シャーロットとエンシァン先生がくっついちゃったってわけ」

ルウェリア「そんなことが……」

ルウェイン「シャーロットの悩みが解決したわけじゃないけど、愛の力があればどうにかなるでしょ」

ルウェリア「ええ、適当すぎない?」

ルウェイン「実際のところ、円満な解決策はちょっと思いつかないし……。どうにもならない問題はどうにもならないんだから、我慢して受け入れて生きていくしかない……大人の世界ってそんなのがいっぱいあるんだよ」

ルウェリア「大人の世界……。でも私、納得できないことを我慢して受け入れるなんて嫌だな」

ルウェイン「……ふふふ。確かに私が今ここに立ってるのは、ルウェリアちゃんが諦めないでいてくれたからだよね」

ルウェリア「あっ……そ、そうかも?」

ルウェイン「本当にありがとうね。……あ」ピタッ

 モース姉妹の実家「」

ルウェリア「……着いたね」

ルウェイン「……い、今更すごく緊張してきた……! どんな顔で会えば……」

ルウェリア「どんな顔でも母さんなら喜ぶよ」ポチッ

 ピンポーン

ルウェイン「わああ! ルウェリアちゃん判断が早い!」アタフタ

ルウェリア「ふふ、一刻も早く再会させてあげようと思って」テヘペロ

 ガチャッ!!!

ラーチェル(前スレ>498)「ルウェイン! ルウェリア!」

ルウェイン「か、母さ――」

 ぎゅっ…

ラーチェル「おかえりなさい……。本当に……本当に、無事で……」グスッ

ルウェイン「母さん……。うん……ただいま……」ギュッ


ルウェリア(……私の頭には、我慢して受け入れるとか、諦めるとか、そういう選択肢はなかった。それは私が大人じゃなかったからなのかもしれない)

ルウェリア(でも……それなら私は、大人じゃなくて良かったと思う。そのお陰で、この結末へたどり着けたのだから)


ルウェリア「ただいま、母さん。おかえり、姉さん……!」ザッ

 ◆
896 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/12/24(日) 05:06:46.62 ID:4k+PfppA0
ー春休み某日 夕
 ウィンド本邸 食堂

 ワイワイ

サーナ「そこでわたくしの会心のマクロバーストが炸裂! わたくしは勝利を確信したんですの!」

ルル「したんですの!」

見習いメイド「おお〜!」キラキラ

サーナ母「まあ〜」ニコニコ

サーナ父「フッ……」ドヤ

サーナ「しかしなんと……それでもなお、リアンは立っていたのですわ! 足をふらつかせながらも、闘志は衰えず……!」

ルル「リアン、つよかった……!」

サーナ父「む……」

見習いメイド「そ、それでどうなったのですか!?」

サーナ「今度はリアンの雨を喚ぶ新魔法が炸裂! それが痛恨の一撃となり……わたくしはついに膝を突いたのですわ……」

ルル「ついたのですわ……」

見習いメイド「そんなあ〜!」

サーナ父「むう……」

サーナ母「あらあ……。手紙でも聞いてはいたけれど、やっぱり残念ねえ……」

サーナ兄「飛行魔法を使えるサーナも凄いけど、天候魔法を使える子までいるのか。サーナの代は粒揃いどころじゃないね」

サーナ「ふふふ、わたくしの友人はみんな凄い人ばかりですわ! しかも後輩にも学外にも凄い子たちがいますのよ! 日々切磋琢磨ですわ!」

サーナ父「……うむ」

サーナ母「うふふ、みんな将来が楽しみねえ」

ルル「ルルは?」

サーナ母「ルルちゃんの将来ももちろん楽しみよお」ニコニコ ナデナデ

ルル「んへへ……」

見習いメイド「はわ……。わ、私はそんなハイレベルな学校で皆さんに付いていけるのでしょうか……?」

サーナ「大丈夫ですわ! 先生方はみんな教え上手で手厚いですし、わたくしとルルもおりますもの!」

ルル「ん! エンしゃんもいる! だから大丈夫!」

見習いメイド「サーナ様、ルル様……!」ウルウル

サーナ「ふふ……新学期はもう目前ですわ!」

 ◆
897 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/12/24(日) 05:07:17.90 ID:4k+PfppA0
ー春休み某日 夜
 郊外のマンション ハーベスト家リビング

ノルン「それでね、ギリギリのところで耐えたリアンちゃんのティアーズスコールが炸裂してーー」

ノルン母「うんうん」ニコニコ

ノルン父「フフ」ニコニコ

ノルン「……? なあに、二人ともニヤニヤして」

ノルン母「ふふ、ノルンがとっても嬉しそうに話してくれるんだもの。リアンちゃんのお話」

ノルン父「はは、すまん。リアンちゃんを大好きな気持ちが伝わってきて、つい」

ノルン「あ、え、えと……!///」

ノルン母「大丈夫。ママはわかっているつもりよ」

ノルン父「パパもわかっているつもりだぞ」

ノルン「もー! お風呂入ってくる!///」ガタンッ

 ◇

ーハーベスト家 浴室

 カポーン

ノルン「はあ……もう……」チャプン

ノルン「…………」

ノルン(……そういえば、お母さんとお父さんにあんな風に友達の話をしたのっていつ以来だろ)

ノルン(………中等学校の時にはもう……親しいと言える友達なんていなかったし……)

ノルン(……もしかしたら、心配かけてたのかな。だから二人ともあんなに嬉しそうに……)

ノルン(…………ふふ)

ノルン(こんなにも幸せで楽しい学園生活を送れてるのは、リアンちゃんのお陰だよね)

ノルン(高等部を卒業して、大学部に行って……その先どうなるかはわからないけれど……)

ノルン(今はこの幸せな時間を、大切にしよう)


ノルン「……よし!」バシャン


ノルン(来年度の準備、進めなきゃ!)

 ◆
898 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/12/24(日) 05:07:53.16 ID:4k+PfppA0
ー春休み某日 昼
 部室

シャーロット「エンちゃんエンちゃん、春休みが終わったらどこを探索するの?」スリスリ

エンシァン「リエムくんマップを参考に、次はーーおい、何をしている」

シャーロット「えっへへ〜、エンちゃんにすりすりしてま〜す」スリスリ

エンシァン「ったく……。ま、塞ぎ込んでいるよりは全然良いか」

シャーロット「うふふ、責任取ってね?」

エンシァン「責任? 何のだ?」

シャーロット「んもー、とぼけないでよお。プロポーズしてくれたでしょ?」

エンシァン「は?」

シャーロット「え?」

エンシァン「……」

シャーロット「………」

エンシァン「…………あ! あれ、プロポーズに当たるのか!?」

シャーロット「プロポーズのつもりじゃなかったの!!?」

エンシァン「……いや、よくよく考えればどう聞いてもプロポーズだな」

シャーロット「エンちゃん……」ジト

エンシァン「……よし、結婚するぞシャーロット!!」バン!!

シャーロット「ふふ……! でもエンちゃんのそういうとこも大好き……!!」

 ぎゅっ…///

 ◆
899 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/12/24(日) 05:08:23.31 ID:4k+PfppA0
とりあえずここまで
900 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/12/24(日) 14:43:28.29 ID:CcZDOGCAo
おつおつ
更新のクリスマスプレゼントだぁありがとう
ルウェ姉妹ママきちゃ!本当に二人揃って会えて良かったなって
901 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/12/24(日) 21:00:16.14 ID:4k+PfppA0
まだ読んでくれる人が残っていてくれて嬉しく思います。乙ありがとうございます
ルウェリアちゃんは実際のところ第二の主人公と言っても過言ではないくらいにはいろいろと因縁のある人物だったため、こうして円満な結末へ辿り着けたのは本当に良かったことと思います。モース家族は、これからゆっくりと失った時間を取り戻していくことができるでしょう
902 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/12/24(日) 21:00:44.93 ID:4k+PfppA0
ー春休み某日 夕
 南海岸

 ザァーン… ザザァーン…

マリン「…………」

マリン「潮の流れ……変わってきてる……」

マリン「…………」

マリン「……マリンは……どこに行けば………」


「マリンちゃーん!」

マリン「!」クルッ

リアン「マリンちゃん、ただいま〜! 元気にしてた?」タッタッタッ

マリン「あ……うん……。おかえり、リアン……」

リアン「……あんまり、元気ない……?」

マリン「あ……えっと……」

リアン「……じゃあ、夕飯食べに来ない?」

マリン「………行く」

リアン「決まりだね!」

 リアンの手「」スッ
 マリンの手「」ギュッ

マリン「あっ……」

リアン「それじゃあ一緒に行こ!」

マリン「……うん」

 トコトコ…

マリン(…………)

マリン(マリンは……弱虫だから……)

マリン(強いリアンに……これからも守ってもらう……?)

マリン(でも、それじゃあ……)

マリン(本当の本当に、弱虫になっちゃう……)

マリン(マリン……どうしたら………)

マリン(…………)

マリン(……お腹すいた)

マリン(ご飯を食べれば……なんとかなるよね……)

 ◆
903 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/12/24(日) 21:01:13.30 ID:4k+PfppA0
ー春休み某日
 東区 山間部 ニワトリ農場

 ニワトリたちの墓「」

ララ「……」ナムナム

スイス「……」ナムナム グスッ

ヒーティ「……」ナムナム

スイス「ヒーティさン……お墓参り、これでいイの……?」グスッ

ヒーティ「うん。でも、人間の作法で良かったの?」

ララ「……わかりません。ただ、私たち人造種には固有の作法がないので」

スイス「ニワトリさンの作法も、わかんないかラ……」

ヒーティ「そっか……。うん、でも良いと思う! 気持ちが一番大事だと思うし……!」

ララ「気持ち……。私たち人造種の気持ちでも、彼らへの弔いになり得るのでしょうか」

ヒーティ「なるよ! 誰かを想う気持ちに、人も動物も人造種も関係ないもん!」

スイス「スイスの、想い……ニワトリさんたちに、届ク……?」

ヒーティ「届くよ、きっと……!」

スイス「……うん! ありがト、ヒーティさん!」

ララ「ありがとうございます、ヒーティさん……」

ヒーティ「ううん……! 喪うつらさは、私にもわかるつもりだから……。私にできることがあったら何でも言ってね」

 ◆

ー数日後
 北側 渓谷

 ヒュオオオ…
 ドドドド…

ララ「生命浄化装置が、この辺りに?」

クロリア「はい。正確に言えば、古代ユリトー文明の生命浄化装置が現存している可能性のあるフォルト、ですね」

ロロナ「アイリスらによれば管理放棄されて久しいらしいから望みは薄いがな」

クロリア「こら、水を差さないの!」

ロロナ「すまん」

ヒーティ「その、生命浄化装置というのがあれば、ニワトリを傷つけることなく悪い細菌やウイルスだけを殺菌できるんですよね?」

クロリア「はい。ニワトリだけでなく他の動物や人間にも使えます。この時代の病原菌に合わせた調整は必要ですが、上手く機能すれば現代医療に大きく貢献できるかもしれません」

スイス「人間さマのお役に立つ……ニワトリさんも助ける……!!」

ララ「ええ。やりましょう、スイス」

ヒーティ「一緒にがんばろ!」

スイス「うん!!!」

ロロナ「戦闘や斥候の経験ならそれなりにあるつもりだ。遠慮なく頼ってくれ」

クロリア「サポートは私に任せてくださいね。具合が悪くなったらすぐに申告するように」

スイス「うん……!!!! みんな……がんばロ!!!」

 おー!!!

 ◆
904 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/12/24(日) 21:01:43.85 ID:4k+PfppA0
ー春休み某日
 セントラルフォルト

イエリア「じゃーん!」(E:ユリトー魔法女学院の制服)ファサッ

アイリス「ちょ、ま、まッ……!」

イエリア「入学の手筈もバッチリだよ〜! リエムちゃんにお願いしてちょちょいとハッキングしてもらったの!」

アイリス「あなたみたいな愚鈍が人間の群れの中で上手くやれるわけないと言ったでしょう! 早く取り消しーー」

フィー「ご安心を。イエリア様は私がお守り致しますので」(E:ユリトー魔法女学院の制服)ビシッ

アイリス「……そ、それならまあ……」

イエリア「ちなみにお姉ちゃんもだよー」スッ

 アイリス用の制服「」ピカピカ

アイリス「はあっ!!? な、なんで私まで……」

イエリア「やっぱりこの時代で生きていく以上、いろいろと学ぶべきことは多いと思うの」

フィー「そういう点で言えば学校という場が適切というわけです」

イエリア「うん。それに私……通うなら、お姉ちゃんと一緒がいい」

アイリス「…………仕方ないですね。私がいればいろいろと融通も効かせられるでしょうし」

イエリア「やった!」ピョン

フィー(アイリス様も随分とチョロくなったなあ)

アイリス「……何ですかフィー、その生暖かい目は」

フィー「いえいえ、姉妹仲がよろしくて何よりと思っただけです」

アイリス「……ふん。不出来な妹ですが今となってはいろいろと不可欠な存在ですからね」

イエリア「えへへ……ありがとう、お姉ちゃん。お姉ちゃんも私に不可欠だよ……!」

 ぎゅっ!

アイリス「あっこら抱きつくな……!」

イエリア「えへへ〜」

フィー「フフ……よきかなよきかな」

 ◆
905 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/12/24(日) 21:02:11.41 ID:4k+PfppA0
ー春休み某日
 ルアンの工房

ルアン『わかった。エピカがそう決めたのなら、私は応援するよ』

エピカ「……うん。ごめんね……。約束……果たせなくて……」

ルアン『いいのいいの。私は本人じゃないし、本人だとしてもきっとあなたを縛り付けたくないって思うはずだから』

エピカ「……そうだね……。ルアンなら……きっと、そう言う……」

ルアン『そういうこと。だから、あなたはあなた自身の目で、耳で、今の世界を感じてね。死者の想いだけでなく……あなた自身の身体と、心で』

エピカ「うん……。今のところ……かなしみに溢れたどうしようもない世界だっていう認識は、ほとんど変わっていないけれどね……」

ルアン『あはは、そう簡単に変わるわけないよね。でも結論はまだ先なんだよね?』

エピカ「うん……。もうちょっと……見て、考えたい………」

ルアン『そっか。うん、それで良いと思う。困った時はいつでもここに来てね。ここの設備ならあなたのメンテナンスもできるし、相談にも乗れるから』

エピカ「……ありがと、ルアン……」

ルアン『いいの。リアンたちのことも大事だけれど、あなたのことも同じくらい大事だもの……』

エピカ「…………」

 ぐすっ……

エピカ「……」ポロポロ

ルアン『……ごめんね。先に逝っちゃって』

エピカ「…………」ポロポロ

ルアン『ごめんね…………』

 ◆
906 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/12/24(日) 21:03:08.54 ID:4k+PfppA0
ー春休み最終日
 断崖の岬

 ザァーン… ザザァーン…

 草花の芽「」ヒョコ

リアン「わあ、芽が出てきてる……!」

リエム「はい……。春の訪れ、です」

リアン「すっかり暖かくなってきたし、春だねえ」

リエム「はい……。リアンさまとここで春を迎えられること……心より嬉しく思います……」

リアン「うん……! 私も嬉しいよ……!」

リエム「はい……」

 ザァーン… ザザァーン…

リアン「そういえば、リエムちゃんと初めて会ったのは丁度一年前だったね」

リエム「はい。あの日、リアンさまに見つけていただきました」

リアン「リエムちゃんが私を呼んでくれたからね。あの日からもう一年かあ……」

リエム「いろいろなことがありました……」

リアン「うん……。一年間、本当にありがとうね。リエムちゃんがいてくれたから、ここまで来れたよ」

リエム「はい……。こちらこそ……リアンさまのお陰で、わたしはわたしとして存在することができました」

リアン「ふふ……うん! これからもいっぱい迷惑をかけると思うけれど、一緒にいてね!」

リエム「はい。お傍におります。お傍で、これからもリアンさまにお仕えいたします……」

リアン「うん……! これからもよろしくね、リエムちゃん……!」

リエム「はい……! これからもよろしくお願いいたします、リアンさま……!」



アリム「わたしを抜きにしてそんなやり取りをするなんて、良い度胸してるじゃない……」

リエム「アリム」

ノルン「私もいるよ……!」

リアン「ノルンさん!」

アリム「こんな良い場所で二人きりでいちゃいちゃするなんて不誠実じゃない? わたしたちのことも忘れないで欲しいわね」

ノルン「わ、私は……私も、リアンちゃんとこれからもよろしくしたい、かな……?」

リアン「わ……ご、ごめんね! 仲間外れにしたかったとかじゃなくて……!」

アリム「ふふっ、わかってるわよ。あんたがめちゃくちゃに鈍感なことくらい」

リエム「ふふ……リアンさまは、分け隔てなくわたしたちを愛しているだけなのです……」

ノルン「あはは……でも、そんなリアンちゃんが好きになっちゃったんだもん……」

リアン「へ……? ええ、と……?」

ノルン「これからも、ずっと、ずっと、よろしくね。リアンちゃん……」

アリム「……わたしも……一生、いてあげるわ。あんたの傍に……」

リアン「あ……。う、うん……!! 私も……!!」

リエム「ふふ……みんなで、ハグです……」

 ぎゅーっ


ーー離島の魔法女学院でダンジョン探索 完
907 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/12/24(日) 21:04:12.00 ID:4k+PfppA0
これにて「離島の魔法女学院でダンジョン探索」は完結となります。
最後の辺りで>>1の多忙や心身の不調が重なり更新が遅くなってしまって申し訳ありませんでした。見ている人もだいぶ減ってしまったかと思いますが、それでも懲りずに見に来てくれた人へ心より感謝を申し上げます。
長い間お付き合いいただき、ありがとうございました。
908 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/12/24(日) 21:06:07.54 ID:pADAleke0
乙!

校内が人造種だらけになるけど現生徒会長がなんとかしてくれそう
909 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/12/25(月) 00:20:20.68 ID:nd5jXIKfo

無事に完結して良かった
910 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/12/25(月) 20:26:55.89 ID:rrDmEnnsO
乙!!!!
みんな幸せになれてよかった……
911 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/12/25(月) 22:45:31.36 ID:Oa8l2Xug0
乙でした、完結おめでとうございます
やっぱりハッピーエンドは良いものです
912 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/12/27(水) 12:32:31.84 ID:8fReEJxLo
乙でした
キャラ案から魅力を引き出すのがとても上手くて更新毎楽しみでした
御身体労って、できたらまた貴方の物語が読みたい
完結ありがとうございました!
913 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/12/28(木) 22:51:57.89 ID:X64kpvte0
改めましてありがとうございます。皆さまの温かい労いの言葉が五臓六腑に染み渡るかのようです
リアンたちの未来には様々な困難が待ち受けているかもしれませんが、彼女たちならきっと大丈夫でしょう。どうしようもないことはどうにもなりませんが、どうにかなることはどうにかなるものです
このような大団円へ至れたのも、皆さまのキャラクター案や安価、そしてコンマ運に恵まれたからです。どのキャラクターも書いてみると生き生きとして、とても楽しく書くことができました。素敵なキャラクター案、安価をありがとうございます

というわけで、いつになるかはわかりませんが次回作についてなどのアンケートを取ろうかと思います。よろしくおねがいします

・今作の難易度は
1.丁度よかった
2.ぬるかった
3.難しかった

・次にやるとしたらどんなのが良いか
A.現代魔法少女
B.近未来異能バトル
C.魔法系ファンタジー

また、今作や次回作に関する質問、意見、感想なども受け付けております。もちろん関係ない質問や意見でも大丈夫です。お気軽にお申し付けくださいませ
914 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/12/28(木) 23:12:37.84 ID:c4veyHLI0
1,B

ルルちゃ将来的にウインド家の養子になるのかな
915 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/12/28(木) 23:16:10.24 ID:2kxZIV5Fo
難易度:1
結果だけ見ればぬるめに感じるがちょいちょいコンマに救われた場面があったので
個人的には>>1のグッド展開ストーリーが好きなので甘々でも良い位

次回作:C
今作で人造種と人間の関係を描ききって頂いたので次はもっと多くの種族間のやり取りを見てみたい(あと人外出しやすそうなので)


個人的に気になったんですがラーチェルママ未亡人です?
916 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/12/28(木) 23:29:47.07 ID:Qcb8PoqUo
難易度 1
安価コンマ系は難度低めでも運が悪いと判定失敗し続けたりするから基本的に緩い方が話進みやすくていいと思う
今回も運命変えたとはいえ武闘会で一度負けてたり

次回作 C
主さんの作風は好みなので例えどれになっても次作があるのなら読みます
917 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/12/28(木) 23:57:55.47 ID:eeDjCraw0
1 c
918 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/12/29(金) 00:12:09.96 ID:6BITbsYS0
今更新があって完結したのに気付いて、ゆっくり読み直します 本当にお疲れさまでした
アンケートは1Aで
919 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/12/29(金) 00:52:53.43 ID:vwVSZyB80
ルルさんがウインド家の養子になるかどうかはわかりませんが、人造種が人造種として人の養子になるのは現状とても難しいと思われます。また、サーナさんもルルさんも法的な意味で家族になることにこだわりはないので、ルルさんは養子になるよりはウインド家の食客として居座る可能性の方が高いかもしれません

モース家の父親はあえて描写しなかったのですが、実のところ仰るとおり未亡人の想定でした。女手一つで二人の姉妹を育て、ようやく上の子が独り立ちした矢先に行方不明、下の子は血眼になって姉の行方を追う……ラーチェルママンの心労は実際はかりしれないものがありました。最愛の人と最愛の長女を喪ってもなお気を強くもっていられたのは、最愛の次女であるルウェリアちゃんがいたからかもしれません。しかし本編に関わることはなかったため、その辺りのことを書くことはありませんでした……

作風が好みと言っていただけるのは嬉しい限りです(なお自分で自分の作風をよくわかっていません)。まあ多分今後もこんなようにしか書けないとは思うので、こんな作風のまま精進していきたいと思います

コンマはどうしようもない時は本当にどうしようもないので、確かに少し緩いくらいの方がスムーズに進むかもしれませんね。今作はまあまあ緩めかと個人的には思っていたのですが、今のところのアンケートを見てみるとその緩さが実際丁度良かったと考えられそうです。難易度はこのままで良さそうな気がしてきました

そして次のジャンルは、今のところ魔法系ファンタジーが優勢のようです。考えてみるとこのスレも魔法系ファンタジーなのですが、意味合いとしては剣と魔法の世界のファンタジー的なものを想像していただければと思います

アンケートはもう少し継続したいと思いますので、よろしくおねがいします
920 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/12/31(日) 04:00:55.17 ID:h/g4aU4so
おお、完結していたとは
>>1さんお疲れ様でした!

難易度に関しては1(安価スレはぬるめの方がいい)
読みたいものはCかな
個人的には>>1さんの描く魔法少女ものも見たいけど、どれか一つならCで
921 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/12/31(日) 18:51:17.97 ID:kVHaUEm40
皆さま、アンケートのご回答ありがとうございます。この辺りで締め切らせていただきたいと思います
というわけで難易度は据え置き、題材はファンタジーで書きたいと思います。立ったらご案内いたします
質問や要望などは引き続き受け付けておりますので、何かあればお気軽にどうぞ

それでは良いお年を
922 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/12/31(日) 19:54:19.53 ID:QltxPdqoo
良いお年を〜
923 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/01/02(火) 20:52:35.94 ID:Qx+l7VEo0
新スレです。よろしくお願いします
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1704196175/
924 : ◆eAA16RTlRw2e [sage saga]:2026/04/01(水) 23:18:47.07 ID:sspeJcT40
―???

 真っ白な分厚い雲「」ゴゴゴゴ…

 降り注ぐデロデロの雨「」ドザァァァァァァ――


リアン「はあ、はあ、はあ……!! こ、こんな……こんな……!!」タッタッタッ


 崩れていく街「」デロデロ…

 溶けていく世界「」デロデロデロ…


リアン「エピカちゃん……っ!!!」タッ


空に浮くエピカ「……リアン」


リアン「どうして……どうして……!!?」


エピカの傍で目を瞑ったまま浮く白い幼女「……」


リアン「その子は、誰なの……!?」

エピカ「この子は……最近できた……わたしの、友達……」

リアン「エピカちゃんの……友達……!?」


目を開ける白い幼女「……」パチ

リアン「!!」

白い幼女「……あなたが……リアンちゃん……?」

リアン「あ……う、うん!」

白い幼女「私は……全ての時を越えて……全ての世界を救う者……。名前は……もう、忘れちゃったけど……」

リアン「えっ……!?」

白い幼女「ここも……絶えることのない、かなしみに満ちた世界だった、から……」

リアン「な……何を、言っているの……!?」

エピカ「……リアン。わたし……やっと、わかったの……。全てを、救う方法……」

リアン「えっ……!?」

エピカ「この子が教えてくれたの……。全てを救うデロデロ――真の正しい世界の、物語を――」

リアン「真の……正しい、世界……!?」

エピカ「うん……。全てが溶け合えば……消えることなく……みんな、ずっと、一緒にいられる……。それなら、きっと……水の底に沈むよりも……優しくて、あったかいよね……?」

リアン「全てが……溶け……?」

エピカ「だから……わたし……今度こそ……みんなを、救うね……。この子と、一緒に――」


 降り注ぐデロデロの雨「」ドザァァァァァァ――


リアン「だっ……だめぇぇぇぇ!!!!」


  カッ!!
  ドッギャァァァァァァン!!!!


 ◆
925 : ◆eAA16RTlRw2e [sage saga]:2026/04/01(水) 23:19:17.71 ID:sspeJcT40
―4月1日 早朝
 リアンの部屋

リアン「わあああああっ!!」ガバッ!!

リエム「ひゃっ!?」
アリム「わっ!?」

リアン「ああああ――……あ、あれ……?」キョロキョロ

アリム「……あなたの部屋よ。リアン」

リエム「リアンさま……大丈夫ですか……?」

リアン「あ……ご、ごめん! なんか……すごい変な夢見ちゃって」

 *

リエム「エピカさまが……白い女の子と組んで、再び世界の滅亡を企んでいた夢、ですか……?」

アリム「新学期が間近に控えてるこんな時に、またヘンテコな夢を見るわね……」

リアン「で、でも夢だからね? 現実のエピカちゃんはもうそんなことしないと思うし……」

アリム「まあわかってるわよ。でも……その白い女の子ってのはどこから出てきたのかしら」

リアン「え?」

リエム「その女の子に見覚えはありませんでしたか? もしリアンさまの記憶にない人物であれば、何らかの象徴である可能性があります」

リアン「ど、どうだろう……。うーん……ちょっと、今すぐには思い出せないなあ……」

アリム「まあ、思い出せないなら大したことでもないのかもね」

リアン「それならいいけど」

 時計「」カチ カチ

リアン「……せっかく早起きしちゃったわけだし、目覚ましがてらお散歩にでも行かない?」

リエム「はい、喜んで」

アリム「良いわ。行きましょう」

 ◇
926 : ◆eAA16RTlRw2e [sage saga]:2026/04/01(水) 23:19:43.27 ID:sspeJcT40
―早朝
 南海岸

 ザァーン… ザザァーン…

カモメ「クゥー、クゥー」
カニ「」チョキチョキ


リアン(海は穏やかだ。夢で見たような、恐ろしいデロデロの雲がやってくる気配なんて微塵も感じられない)

リアン(まあ……ただの夢だよね)


アリム「そういえば来年度、イエリアたちは学院で上手くやっていけるのかしら」

リエム「フィーさまが一緒なので、恐らく大丈夫かと思います。必要なら、わたしたちもサポートしてあげましょう」

アリム「そうね。フィーも長年イエリアと一緒に引きこもってたわけだし、困ってたら手助けしてやりましょうか」

リアン「そ、そういえば入学して来るんだってね……。楽しみなような不安なような……ん?」


 海岸に流れ着いた黒い瓶「」ザァーン


リアン(瓶が流れ着いている。見た目は真っ黒だけれど……一体何が入っているのだろう)

 海岸に流れ着いた黒い瓶「」

リアン(……ん? よく見ると蓋がない。じゃああの黒いのは、中身じゃなくて外装の汚れ……?)

 海岸に流れ着いた黒い瓶「」

リアン(い、いや違う! 真っ黒な中身が……蓋もないのに、瓶の中に留まっている!)


アリム「……! リアン、その瓶から離れて!」

リアン「ふぇっ!?」

リエム「魔力反応です。何か……存在します」

リアン「ええっ!?」


 海岸に流れ着いた瓶「」ググググ…

 ポン!

黒いスライム「〜〜!」モニョッ!


リアン「わっ……く、黒くて、丸い……生き物!?」

リエム「……スライム、でしょうか?」

アリム「なんですって……!? この時代では滅びたはずじゃ……」


黒いスライム「〜〜?」モニョニョ

リアン「あ……えっと、もしかして……迷子……?」

黒いスライム「〜〜!」モニョッ

リエム「リアンさま、スライムさまのお言葉がわかるのですか?」

リアン「うん。なんとなく、ニュアンスくらいなら……」

 *
927 : ◆eAA16RTlRw2e [sage saga]:2026/04/01(水) 23:22:12.48 ID:sspeJcT40

黒いスライム「〜〜…」モニャニャ…

リアン「そう、なんだ……」

アリム「このスライムは何て?」

リアン「……友達を探してたみたい……。でも……気がついたらこの子自身も迷子になっちゃってたみたいで……。自分が誰なのかも、どこに帰れば良いのかも、わからないんだって……」

リエム「そうなのですか……」

アリム「それは……気の毒ね……」

黒いスライム「〜〜…」モニャ…

リアン「……ねえ、あなたさえ良かったら……思い出すまでの間、私たちのところに来ない?」

黒いスライム「!」モニョッ!

リアン「一人ぼっちでいるのは……心細くて、寂しいでしょ? それに、長旅で疲れてるだろうし。いっぱい美味しいもの食べて、いっぱい寝て、元気になろう!」

黒いスライム「〜〜?」モニョニョ

リアン「もちろん! 美味しいものいっぱいあるよ!」

黒いスライム「〜〜♪」ピョンピョン


リアン(スライムちゃんは、私の話を聞いてピョンピョンと跳ね始めた)

リアン(記憶も故郷もわからないと言っていたけれど……ごはんを食べればきっと大丈夫!)

リアン(早々の事件だけど私も新年度がんばっていこう!)


 ――劇場版 離島の魔法女学院でダンジョン探索
   138XXXXXXXX年4月1日 公開予定
   同時上映 Dolls & Slimes

 ◇
928 : ◆eAA16RTlRw2e [sage saga]:2026/04/01(水) 23:23:14.72 ID:sspeJcT40
―4月1日
 喫茶店

リアン「……という夢を見たんだよ」

ノルン「ええと……怖い夢を見た後に黒いスライムの子を保護した……っていう夢?」

リアン「そ、そう……。私もまさか、夢の中で夢を見ていたとは思ってなくて……」

ルウェリア「つまり……二重で夢を見てたってこと?」

リアン「うん……そういうことだと思う……」

サーナ「面白い夢を見ますわねえ。リアンってやっぱりスライム好きなんですの?」

リアン「プルプルしてるスライムは好きかも……」

 ◆
929 : ◆eAA16RTlRw2e [sage saga]:2026/04/01(水) 23:24:11.70 ID:sspeJcT40
というわけで発作的に書いた4月1日編でした。まだ見ている人がいるかはわかりませんが、もし見てくれていたらありがとうございました

このスレはまだ少しばかり書き込む余地が残っているため、>>1000になるまで不定期に短編などを書くことがあるかもしれません。もし書いて欲しいネタや短編などがあれば、その旨を書き込んでいただけると書けるかもしれません

それでは本日もありがとうございました
930 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/04/04(土) 14:32:28.65 ID:6BIjFNM4o
いいね!こういうのめっちゃ好きです!
リアンちゃんはクロシュ装備できそう

短編かー生徒ABで食べ歩き食レポとか見たい

ありがとうございましたー!
931 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2026/04/15(水) 20:58:24.90 ID:Zsbl8Pbo0
ありがとうございます。まだ人がいてくれて良かったです
リアンさまはゲル状の水を操ったり、小さな生き物を愛する心を持っていたりするため、絶滅したと言われるスライム類の方々とは相性が良かったかもしれません。もし同意を得ることができれば、きぐるみゴーレムのように装備することもできた可能性があります

というわけで生徒ABさんによる食レポ編です。よろしくお願いいたします

……………………………………………………………………………………
―4月某日
 学生通り

 ワイワイ ガヤガヤ

アップルパイ売り「アップルパイだよ〜」

タコヤキ屋「タコヤキだぞ〜」

油揚げ屋台「油揚げじゃぞ〜」


生徒B「あれえ? なんか食べ物屋増えた?」

生徒A「春休み中に増えたっぽいかも? あのアップルパイ屋は前からあったと思うけど〜」

生徒B「っしゃ! ならやることは一つじゃん!」

生徒A「食レポ?」

生徒B「Yeah!」

 *

―レストラン「ドールズキッチン」

生徒B「ってわけで早速新しいお店に入ってみた!」

生徒A「内装は……名前の割に落ち着いてるっていうか、けっこう無機質な感じ?」

生徒B「ウチももっとフリフリでヒラヒラな感じだと思ってた!」

生徒A「ね! どの辺がドールズなんだろ?」

 ウィーン…

配膳ゴーレム「イラッシャイマセ。ゴ注文ガオ決マリデシタラ、オ申シツケクダサイマセ」

生徒B「わあ!? ご、ご……ゴーレム!?」

生徒A「ゴーレムだぁ! 最近流行りの配膳ゴーレムってやつ!」

生徒B「めちゃびっくりした……! でもこのゴーレム……」

 三角形のキャタピラ「」キャタキャタ
 回るターレットレンズ「」カシャッ
 無骨なマシンアーム「」ガシン

生徒B「めっちゃゴツくね!!?」

生徒A「SF映画とかに出てくる警備ロボっぽい!!」

生徒B「ドールズ要素どこ!? マジで!?」

配膳ゴーレム「他ノオ客様ヘノゴ配慮ヲオ願イ致シマス」

生徒B「あっ、すんません……」

生徒A「怒られちゃった……。でもあたしらが悪かったよね、今のは……」

生徒B「でもでも気になるじゃん……! ドールズ要素どこなん……!?」

配膳ゴーレム「少々オ待チクダサイマセ」キャタキャタ

生徒A「あれ、奥の方行っちゃった?」

 *
932 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2026/04/15(水) 20:59:20.09 ID:Zsbl8Pbo0
 スタスタ…

金髪琥珀眼のウェイトレス「ドールズ要素のリクエスト、まことにありがとうございます。お客さまの熱い期待にお応えし、これよりはわたしが接客を担当させていただきます」ペコリ

生徒A(わっ……わっわっ……!?)

生徒B(ウチら絶対厄介客リストじゃん!? って……あれっ!? このウェイトレスさん――)

金髪琥珀眼のウェイトレス「?」

生徒B「リエムちゃん……!?」

金髪琥珀眼のウェイトレス「人違いと存じます」

生徒B「あっ、すんません……」

生徒A「でもリエムちゃんにそっくり……! ドールズ要素ドンピシャじゃん……!」

金髪琥珀眼のウェイトレス「ご満足いただけたなら何よりです。ご注文はお決まりですか」

生徒A「あ、そだね……! えと、メニューメニュー……うぇ!?」

生徒B「これ食材しか載ってなくね!?」

金髪琥珀眼のウェイトレス「当レストランでは、古代に流行していたとされる食材選択方式を採用しております。お好きな食材をお選びくださいませ」

生徒B「マジで……!? めっちゃ……めっちゃ……」

生徒A「めっちゃ……?」

生徒B「めっちゃ燃えてきた!! 選んでみよ、食材!!」

生徒A「う、うん!」


↓1〜2 食材を1〜3つ選択
肉類:トリ肉、ケモノ肉、畑の肉
魚介:ザリガニ、サーモン、ウミタニシ、海竜
野菜:キャベツ、オニオン、ドラ人参、ブロッコリ、ホウレン草、長寿トマト、キウリ、レタス、デザートアロエ
穀物:お米、万能麦、ヤマイモ、甘もろこし、ナッツ
果実:リンゴ、レモン、みかん、バナナ、木苺、どんぐり
卵乳:ニワトリの卵、ミルク、チーズ、バター
特殊:ウネオイル、ゼラチン、砂糖、塩、香辛料、エーテルリキッド
933 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/04/15(水) 22:47:56.00 ID:Cg/kLmyi0
海竜ゼラチンエーテルリキッド
934 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/04/15(水) 23:37:59.70 ID:SSHoTc/FO
ザリガニウネオイルケモノ肉
935 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/04/16(木) 23:02:15.44 ID:BLKXC3N50
 海竜とザリガニの炙りカルパッチョ「」ポン!
 ケモノ肉とザリガニのグリル「」ポン!
 エーテルウネゼリー「」ポン!

生徒B「うぉぉぉぉ!! 肉、魚、ザリガニ!!!!」

生徒A「主菜に偏りすぎちゃった!!!!」

生徒B「これはこれでヨシ! 早速いただきまーす!!」

生徒A「いただきまーす!」

 パクッ モグモグモグ ゴクン!

生徒B「んまぁ〜〜い!!」

生徒A「め〜っちゃおいしい!!」

生徒B「これヤバ、いくらでもいける!!」パクパク

生徒A「あっ、食レポ! 食レポしなきゃ!」

生徒B「あそだった! っとと……めっちゃうまいです! このカルパッチョ、め〜っちゃシーフードパワーって感じ!」

生徒A「海竜なんて滅多に食べらんないもんね! ザリガニも肉厚プリプリで超イイ感じ!」

生徒B「こっちのグリルもカリカリのこんがりでめっちゃウマ!!」

生徒A「お肉とザリガニっていう陸と海の組み合わせ! サーフ&ターフってやつだよね!」

生徒B「んでこのデザートの……透き通った綺麗なゼリー!!」

生徒A「なんのゼリーだろ?」

金髪琥珀眼のウェイトレス「こちらはエーテルウネゼリーです。お客さまにお選びいただいたエーテルリキッド、ウネオイル、ゼラチンが主のデザートとなっております」

生徒B「あそだ! エーテルリキッドってなんなの!」

金髪琥珀眼のウェイトレス「エーテルリキッドは、古代の世で一般的に使用されていたマナポーションの名称となっております。当店もそれに倣い、名称をエーテルリキッドとさせていただいております」

生徒A「ほえ〜そうなんだ〜。じゃあウネオイルは……ウネから採れた油?」

金髪琥珀眼のウェイトレス「はい。ウネオイルはウネの果実から抽出された油です」

生徒B「ウネってなんだっけ?」

生徒A「えっと……確か、山奥とかジャングルの奥に生えてる、なんかすごい……草?って聞いたことある……。油も採れるっていうのは初めて知った!」

金髪琥珀眼のウェイトレス「当店では、樹海のウネ農家から直接卸して頂いている新鮮なウネオイルを使用しております」

生徒B「え、すご! この島にもあるんだ!」

生徒A「まだまだ知らないこといっぱいだ!」

生徒B「よっし、じゃあデザートいきます!」

 パクッ モグモグ ゴクン!

生徒B「んまぁぁ〜い!!」

生徒A「さっぱりとした爽やかな甘み! 魔力もモリモリ回復する感じ! これがエーテルウネゼリー!!」

金髪琥珀眼のウェイトレス「ご満足いただけたようで何よりです」

 ◇
936 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/04/16(木) 23:03:37.47 ID:BLKXC3N50
―学生通り

 カランカラン

金髪琥珀眼のウェイトレス「またのご来店をお待ちしております」ペコリ

配膳ゴーレム「オ待チシテオリマス」ペコリ



生徒A「はぁ〜! 美味しかった!」

生徒B「め〜っちゃウマかった! 三つ星越えて七ツ星くらいじゃね!?」

生徒A「それ! 今度リアンちゃんたちにも教えたげよ!」

 ◆

―夕方
 セントラルフォルト

 学生鞄「」ボスンッ

制服アイリス「はぁ……。なぜ人間は、このような窮屈で低機能な衣装を着るのか……。やはり種全体が愚鈍で低劣だからですかね」

制服イエリア「でもかわいくない? 私これけっこう好きだなあ」

制服フィー「アイリス様はイエリア様より運動機能が低いのです。いたわって差し上げましょう」

制服アイリス「……少々ムカつく物言いですが、その通りです。もっといたわりなさい」

制服イエリア「ふふっ、お姉ちゃんは要介護なんだよね」

制服アイリス「殴りますよ」

 ピピ ピピ

制服イエリア「ん? クロリアさんからだ。はいもしもし」

クロリア通話『イエリア様。少々お聞きしたいことが』

制服イエリア「はぁい、なあに?」

クロリア通話『学生通りにリエム型魔法人形や改造警備ゴーレムが働いている飲食店があるようですが、あれはイエリア様の管理内ですか?』

制服イエリア「え、何それ。知らん……」

クロリア通話『やはり……。では、管理を離れた野良魔法人形かもしれません。今のところ問題を起こしてはいないようですが、どうされますか』

制服イエリア「うーん……悪さをしてるわけでないのなら、放っておく?」

制服アイリス「余計なことをやらかして人造種の存在が明るみに出ると困ります。早い内に釘を刺しに行くか、最悪支配して動けなくするべきでは」

フィー「どうかな。人間社会で飲食店の開店・経営を始められる程度にはこの時代に精通して根を張ってるとも考えられるし、活動期間もかなり長いはず。正体を露呈するような愚は犯さないんじゃないかな」

制服アイリス「まあそれもそうかもしれませんが……。真意を確かめる為にも接触はしておくべきでしょう、イエリア」

制服イエリア「そ、そっかぁ……。うーん……明日じゃだめかな……」

制服アイリス「明日もしその魔法人形たちがエピカと組んで世界破壊を始めたらどう責任取るんです? まあ私は別にそうなっても良いですけど」

制服イエリア「うぇぇ、わかったよぉ……」

クロリア通話『食事の評判は良いようなので、もし穏便に済みそうなら今夜のごはんはそこで取るのは如何です?』

制服イエリア「あ、それいいね。そうしよ」

クロリア通話『もし無事ごはんが取れたら後で感想教えてくださいね。私たちも少し興味あるんです』

制服イエリア「あいあい」

クロリア通話『では私はこれで。吉報をお待ちしております』

 プツン

(この後めちゃくちゃ例の店で美味しく食べた)

 ◆
937 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/04/16(木) 23:04:52.51 ID:BLKXC3N50
本日はここまで。食レポ編でした

なお例の店に出てきたリエム型ウェイトレスは、店舗の所有者で経営者で店長です。実はずっと以前からユリトー島でこっそり活動していた個体ですが、ユリトー島の人造種にまつわるいろいろな問題が片付いたのを機に表舞台での活動を始めたそうです。特に本編とは関わりないと思いますが、ユリトー島にはそういった隠れ人造種がいくらかいるようですというお話でした

それでは本日の更新は以上となります。今後も不定期・亀速度で、主に平日の夜などに更新していきたいと思います
書いて欲しいもの(本編後の出来事、あるいは回想など?)や質問なども引き続き受け付けておりますので、ご自由にお書き込みどうぞ
938 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/04/16(木) 23:32:28.60 ID:azFv4BOK0

皆でサーナの家でメイド体験・・・とか見たい
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