安価とコンマで異世界転生!その12

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490 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/09/03(水) 18:36:28.26 ID:Hnx7sSWQO
極秘作戦の実行部隊メンバーに選ばれた
491 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/09/03(水) 19:42:25.85 ID:Wv8HScPc0
兵士C「極秘作戦の実行部隊メンバーに選ばれたんじゃないか?」

重騎士「へぇ、そうなんですね」

兵士D「……それすら知らずに来たのか?」

兵士A「俺たちは、極秘作戦に参加するってことは伝えられたが……内容までは伝えられてないんだ」


と、重騎士は知ってか知らずか、
重要な情報を聞き出すことができた
492 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/09/04(木) 05:50:23.26 ID:gPTkwka+0
狙撃少女「なるほど……これは大きな手がかりですよ」

炎魔「極秘任務に選ばれるということは、あそこの彼らももしかしてかなり精鋭なのでは……?」

やる気「とすると、安易に戦力を分断したのは失策だったかもしれないっすね」

ぶりっ子「ど、どうしますぅ?今からでも合流しますかぁ?」

やる気「……まだ、なにか分かるような気がするっす。ここで待つっすよ」

狙撃少女「そんなにやわじゃないでしょう、あの四方は」
493 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/09/04(木) 05:53:06.14 ID:gPTkwka+0
本日はここまでです
ありがとうございました
494 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/09/04(木) 19:13:23.92 ID:gPTkwka+0
兵士B「まぁともかく、ここで待機していれば任務の内容も分かるはずなんだ」

兵士C「そうだな」

重騎士「そうですか」


と、お気楽な雰囲気で重騎士と兵士たちはゲームに戻っていった


やる気「……いいこと聞いたっすね」

炎魔「はい、ここで待ちましょう」
495 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/09/04(木) 19:16:18.87 ID:gPTkwka+0
やる気「いや、もうここは離れるっすよ」


地面に置いていた荷物を広い上げ、
やる気は聞き耳を立てる姿勢から戻った


ぶりっ子「え、なんでですかぁ?」

やる気「俺っちもこういう任務の経験があるっすけど……待ってて指令が届くことは正直稀っすね」

狙撃少女「トラブルですか?」

やる気「違うっす、大体どっかに指令書が隠されてるんすよ。おそらく、この穴ぐらのどこかに……指令書があるはずっす」
496 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/09/05(金) 18:39:13.25 ID:N9C5XUxf0
すみません寝落ちしました


炎魔「おぉ……プロフェッショナルって感じですね」

ぶりっ子「手がかりがあるといいんですかぁ……」

やる気「もしかしたら、先に行った男たちがなにか見つけてるかもしれないっす、一旦合流するっすよ」

狙撃少女「確かにそうですね、では行きましょうか」


やる気たちもまた、穴ぐらの奥へと進んでいくのだった
497 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/09/06(土) 05:39:40.31 ID:H78mB8WY0
中華「……おっ」


やる気たちが進んでいくと、
彼らの方向へとまっすぐ向かってくる中華を発見した


炎魔「お一人でどうしたんですか?」

中華「一番奥の部屋……武器とかはあるんだけど、それ以外なにもなくて。この状況事態が罠の可能性があるみたいなんだよね」

やる気「なるほど……その部屋は充分に探索したっすか?」
498 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/09/06(土) 06:12:33.19 ID:H78mB8WY0
本日はここまでです
ありがとうございました
499 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/09/06(土) 18:31:10.39 ID:H78mB8WY0
中華「今、男たちが調べてるところだよ」

ぶりっ子「それはいいですねぇ」

中華「なにかあったの?」

狙撃少女「ここに集められた例の四人は……極秘任務に参加するようなのです」

炎魔「そして、その密命が記された指令書がここにあるのではないかと、疑っているんですよ」

中華「なるほど……」
500 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/09/07(日) 05:22:39.88 ID:iMi/jbVD0
やる気「あいつらは、いずれ指令書が届くものと思っているようっすから、こっそりやれば問題ないっすね」

中華「……本当にあるのかな」

やる気「え?」

中華「一番の奥の部屋を見て、時間稼ぎや考えすぎを狙っているんじゃないかって、男は……」

やる気「あぁ……あの四人もただ利用されてるだけの可能性があるっすね」
501 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/09/07(日) 05:25:49.15 ID:iMi/jbVD0
本日はここまでです
ありがとうございました
502 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/09/07(日) 18:34:22.08 ID:iMi/jbVD0
ぶりっ子「ど、どうしましょう?」

狙撃少女「ここは、引き返しながら再び部屋をさらっていくのが丸いと思われますが」

やる気「そっすね」

炎魔「じゃあ、そういう感じで動くので……悪いんですが、男さんに伝えておいて下さい」

ぶりっ子「もし急いで戻らないといけないなら、そうしますからねぇ」
503 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/09/08(月) 04:54:53.40 ID:SoBji1H20
そうして、中華は男たちの元へと戻り、
交換した情報について伝えた


男「なるほど……それなら、きちんと調べるべきだろう」

氷魔「……ええ……私もそう思います……」

男「なにせ、やる気の言うことだからな。あいつはこういう事態の経験者だから……俺の勘よりも信頼できる」

怪盗「そうと決まれば、別の部屋も調べましょう!」
504 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/09/08(月) 05:07:08.52 ID:SoBji1H20
本日はここまでです
ありがとうございました
505 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/09/08(月) 18:55:25.61 ID:SoBji1H20
そうして、全員が別れて部屋の一つ一つを見て回ることになった


怪盗「私の鼻が、この部屋が怪しいと言っていますよ」


なにもないと思い、一行が通り過ぎた部屋の内には、
食料あるいは飲料が溜め込まれているとおぼしき、
樽が大量に置かれた部屋があった
506 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/09/08(月) 18:58:23.05 ID:SoBji1H20
怪盗はその部屋を調べる担当となった
こういう探索の手際に関しては抜きん出ているため、
調べなければならないものが多そうな部屋を選んだのだ
そして、そこにはなにかがありそうだ、
という打算もまたあった


怪盗「おっ、これは……」


小さな円形の蓋がついた樽______ビールが入っているようなそれ______の中に、
一つだけ蓋が開いているものを見つけたのだ
彼女はその樽の上部を開き、中身を確認する


>>下1……樽の中身
507 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/09/08(月) 19:36:10.38 ID:jCA0lc2To
爆薬
508 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/09/09(火) 04:16:26.32 ID:ydAktqIl0
怪盗「……?」


そこに入っていたのは、無色透明の液体であった
ほんの少し、誤差程度に甘い香りがするが、
それ以外に水と異なる点はなかった


怪盗「なんでしょう、これ?水飴……?」


それは爆薬であるが、
幸いにも彼女は警戒心の強い性質であるため、
それを不用意に刺激することはなかった
509 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/09/09(火) 04:39:08.30 ID:ydAktqIl0
本日はここまでです
ありがとうございました
510 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/09/09(火) 18:26:36.49 ID:ydAktqIl0
そして、部屋の中全てを調べたが、
それ以外特に気になるものも見られなかった
怪盗は早々に部屋を抜け出して、
別の部屋に向かうことにしたのだった


怪盗「……ん?」

重騎士「………………」


穴ぐらを歩いていると、
正面から平然と重騎士が歩いてきたのだ
511 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/09/10(水) 04:44:22.33 ID:3580p4+30
怪盗「ちょっとちょっと、何してるんですか?」

重騎士「ちょっとおトイレに……」

怪盗「そうじゃなくて!あなたの仕事って、兵士たちとカードゲームすることだったんですか!?」


普段は比較的自由そうにしている彼女だが、
もっと自由な人間の前では制御を試みてしまう


重騎士「……あっ、違う」
512 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/09/10(水) 04:52:09.99 ID:3580p4+30
本日はここまでです
ありがとうございました
513 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/09/10(水) 18:14:32.67 ID:YjH6Yk9IO
狙撃少女「なにか話していると思えば、重騎士さんもいたんですね」


別の部屋を探索し終えたとおぼしき彼女が現れる


怪盗「ええ、はい……」

重騎士「調べものをしてるんですね」

狙撃少女「そうですよ、ここにあるものが隠してあると疑っているんです」

怪盗「あ、そういえば……私が調べた部屋に妙な液体があったんだけど」
514 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/09/11(木) 18:53:40.56 ID:LpuhXOt90
すみません寝落ちしました


怪盗は二人を連れて、透明なその液体を見せた


重騎士「なんでしょうね、水じゃないんですか?」

狙撃少女「……これは……まさか」

怪盗「分かるんですか?」

狙撃少女「爆薬ですね、こういうものについて調べたことがあるので……恐らく合ってるはずです」
515 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/09/12(金) 04:11:16.30 ID:wxcvfATz0
重騎士「ば、爆薬……!?じゃあここって……武器庫?」

怪盗「いえ、調べた感じでは普通に食糧庫でした」

狙撃少女「……嫌な予感がします」

重騎士「え?なにかあったんですか?」

狙撃少女「わざわざこんなところに爆薬を、独立して置いている意味……この部屋を吹き飛ばす予定があるということでしょう」

怪盗「なにかまずいことがあったときに丸ごと消し去るため……というのも考えられそうですね?」
516 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/09/12(金) 04:25:57.26 ID:wxcvfATz0
本日はここまでです
ありがとうございました
517 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/09/12(金) 19:37:44.20 ID:wxcvfATz0
重騎士「ってことは、私たち吹っとばされちゃうんですか!?」

狙撃少女「かもしれません。機密情報を消すためかもしれませんが」

怪盗「どうしましょう……?」

重騎士「嫌だなぁ、逃げたいなぁ……」

狙撃少女「あなたはそれでいいんですか?」

重騎士「え?」

狙撃少女「あなたにも、ここに来た理由があるはずです……一体どうしてここに来たんですか?」

重騎士「>>下1」
518 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/09/12(金) 20:21:33.88 ID:fkL+lgpwo
守りたいものがあるから
519 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/09/13(土) 05:09:37.86 ID:6s9ucnC30
重騎士「守りたいものがあるから」


そう語る彼女の声は、
いつものどこか間延びしたような声ではなく、
はっきりとしたものだった


怪盗「なら、きちんとやらなきゃいけませんよ」

狙撃少女「私たちも、守りたいと思うもののためにここにいるのですから、気持ちは同じです」
520 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/09/13(土) 05:29:07.19 ID:6s9ucnC30
男「ふー……」


所変わって、男の担当する部屋
そこはなんの変哲もない簡易的なダイニングだった


男「どこから調べるか……」


迷ったような言葉を呟きながらも、
彼はすぐにテーブルをずらしてその下にある床を確認した
521 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/09/13(土) 05:35:42.94 ID:6s9ucnC30
本日はここまでです
ありがとうございました
522 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/09/13(土) 18:27:25.73 ID:6s9ucnC30
男「……ないな」


小さなカーペットまでもを剥がして確認したが、
そこにはなにもなかった


男「あとは……」


キッチンのスペースが足りなかったのか、
ダイニングに食器棚が置かれていた
523 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/09/14(日) 03:20:41.45 ID:nIxdFpTj0
男「どうにか動かすとしようか」


男は床に膝をつき、
ゆっくりと棚に両手を添えて動かし始める
その気になれば無理やりどかせるが、
そうした場合には轟音が鳴るので、
兵士に気付かれないためにゆっくりと動かす


男「……おぉっ……」


その下には、蓋があった
524 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/09/14(日) 03:23:46.99 ID:nIxdFpTj0
本日はここまでです
ありがとうございました
525 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/09/14(日) 19:57:01.56 ID:nIxdFpTj0
男「……なんだ、これ」


それは木製だった
当然開けることもできるが、
まずこの情報を共有すべきではないか、
とも男は思った


男「……もう少しだけ情報を得よう」


だが、男はそうはしなかった
とりあえず床に付いていたその蓋を開けて、
中身あるいはその下をを確認しようと考えたのだった


>>下1……蓋の中身、またはその下に隠されていたもの
526 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/09/14(日) 20:40:48.07 ID:Uw3VaiHJ0
地下通路
527 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/09/15(月) 02:45:48.65 ID:rKXNQbGK0
その向こうには、地下通路があった
降りていくための梯子や綱はないが、
確かにそこには通路があるのだ


男「……よし、みんなに伝えなければ」


彼は部屋の外に出て、廊下を歩き始める


重騎士「………………」

男「……んん?」
528 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/09/15(月) 02:49:36.03 ID:rKXNQbGK0
本日はここまでです
ありがとうございました
529 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/09/15(月) 18:28:23.71 ID:rKXNQbGK0
なぜか、そこには一人で重騎士がいた


重騎士「……あ、どうも」

男「おう……カードゲームからは離脱したのか?」

重騎士「はい」


男は、彼女の雰囲気がさっきと変わったのを感じた
会話の成立度は上がっているが、
どこか危ういものをそこに覚えた


男「……実はな」
530 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/09/15(月) 18:34:37.28 ID:rKXNQbGK0
重騎士「?」

男「俺がさっきまでいた部屋に、兵士が沢山いる本物の詰所に通じる抜け道を見つけたんだ」

重騎士「……!」


そう聞くと、彼女は男が出てきた部屋へと駆け出す
だが、それを見越していた男は全力でそれを止める
尋常ではない馬力を持つ彼女を抑えておけるのはせいぜい十数秒だが、それで充分だった


男「っく!」

重騎士「なぜ止めるんですか……!?」

男「今の話、半分嘘だからだ……!」
531 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/09/16(火) 03:35:51.23 ID:aKVPFwSw0
重騎士「どういうことですか……!」


重騎士は勢いよく男を突き飛ばした
彼はどうにか壁にぶつからないように身を逸らし、
普通よりも体力を使って元の態勢に復帰した


男「まさかと思って言ってみたんだが、まさか重騎士さんが思い詰めているとは……」


そう話していると、
さらに廊下の向こうから向かってくる音がした
532 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/09/16(火) 03:42:01.53 ID:aKVPFwSw0
本日はここまでです
ありがとうございました
533 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/09/16(火) 19:57:45.98 ID:aKVPFwSw0
狙撃少女「あっ、いた……!」

男「どうしたんだ……!?」


廊下の向こうからやってきたのは狙撃少女だった
彼女もまた深刻な表情である


重騎士「!」

狙撃少女「すみません、私が彼女に強く言ってしまったせいで……思い詰めさせてしまいました」

男「そ、そうなのか……」
534 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/09/17(水) 04:02:22.95 ID:2oIqNE4/0
重騎士「あ……」

狙撃少女「ご、ごめんなさい……あなたにも、あなたのペースがあるはずなのに」


彼女は重騎士の前に出て謝罪する


重騎士「……ううん、いいの。気にしないで」

狙撃少女「………………」

重騎士「あなたの想い、よく伝わってるから」
535 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/09/17(水) 04:08:42.29 ID:2oIqNE4/0
本日はここまでです
ありがとうございました
536 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/09/17(水) 19:54:41.24 ID:2oIqNE4/0
男「……美しい友情だなぁ」

狙撃少女「もう、からかわないでくださいよ……」


彼女は恥ずかしそうにしながら頭を軽く振った


男「じゃあ、今から伝えるべきことを伝えるぞ」

重騎士「そこの部屋のこと?」

狙撃少女「なにかあったんですか?あの部屋に」
537 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/09/18(木) 02:07:02.11 ID:TVh3nNNT0
男「どこかに通じる地下通路があった」

重騎士「それはほんとなんだ」

男「だが、どこに繋がってるかなんて分からない。そこで……戦力を集中して潜り込みたい」

狙撃少女「それが無難でしょう」

男「俺がみんなを呼んでくるので、それまでその通路の入り口を見張っていてほしいんだ」

重騎士「分かったよ」
538 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/09/18(木) 02:13:07.45 ID:TVh3nNNT0
本日はここまでです
ありがとうございました
539 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/09/18(木) 19:19:05.42 ID:TVh3nNNT0
それから男は、部屋に全員を呼んできた


中華「やはり、隠された場所があったんだね」

氷魔「……なにが……あるのでしょうか……」


その暗闇を覗き込んで、
あれこれとみな思案をする


やる気「……!」

ぶりっ子「どうしましたぁ?」
540 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/09/19(金) 03:18:40.67 ID:BvjJCnjV0
突如彼が目を見開いたので、
それに気付いた者は困惑する


やる気「……誰か、この部屋に向かってるっす。廊下から……」

怪盗「ば、バレましたかね……」

狙撃少女「すみません、私がさっき焦って動き回ったからかも……」

重騎士「……私がお手洗いに行くって言ってからもう30分経ってるもんねぇ」
541 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/09/19(金) 03:23:23.66 ID:BvjJCnjV0
本日はここまでです
ありがとうございました
542 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/09/19(金) 19:35:10.16 ID:BvjJCnjV0
炎魔「とにかく、対処を考えなきゃですよ?」

男「だったらここに、おあつらえ向きの穴があるじゃないか」

中華「ふふ、そうだね」


そうして、彼らは部屋の外にある気配から逃れるために、
地下通路へと逃げ込んだのだった


>>下1……地下通路の様子
543 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/09/19(金) 20:41:56.06 ID:xTXmTVcZo
全体的に埃っぽいが誰かがつい最近通った形跡がある
544 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/09/20(土) 04:28:52.73 ID:i4+JqcYb0
氷魔「けほっ……けほ……」


そこは思いの外埃っぽかった
元々そうした場所であったうえ、
無理に駆け込んだので土煙が立った形だ


ぶりっ子「はぁ……ん?」

怪盗「どうかしました?」

ぶりっ子「足跡がまだ残ってますよぉ」
545 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/09/20(土) 04:30:42.54 ID:i4+JqcYb0
狙撃少女「……本当ですね、結構新しいです」


靴で歩かれた跡がそこにはあった
ひたすらその通路を進み、奥へと向かっている


重騎士「誰かいるのかな……」

炎魔「いたとすれば、そいつが鍵を握っていそうです。捕まえましょう!」
546 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/09/20(土) 04:41:30.00 ID:i4+JqcYb0
本日はここまでです
ありがとうございました
547 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/09/20(土) 19:29:11.56 ID:i4+JqcYb0
地下通路は当然狭く、
また、一行が予想していたよりは長かった


男「……この感じ、外のどこか地上なんかに繋がっててもおかしくないな」

中華「でも、繋ぐからには移動で使うよね」

氷魔「……戦略的な重要性は高そうです……」
548 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/09/21(日) 02:27:20.80 ID:4JFqBg2N0
怪盗「そういえば……」

やる気「どうしたっすか?」

怪盗「私、飲み物に混じって液状の爆薬が置いてある部屋を見たんですよね」

狙撃少女「はい、あれは確かに爆薬でしたね……」

ぶりっ子「へ?」


突拍子もない報告なので、
それを予め知っていない者は不思議そうにしている
549 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/09/21(日) 02:48:19.04 ID:4JFqBg2N0
本日はここまでです
ありがとうございました
550 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/09/21(日) 19:33:39.75 ID:4JFqBg2N0
炎魔「こんなところで爆薬なんか使われたら、崩壊まっしぐらですよ」

重騎士「うん……」

男「さっきの足音を迎え撃って、大事にしなくてよかったな……」


安堵しながら、一行は暗闇の中を進んでいく
しばらく進めば、そこに梯子が現れた


中華「ここから上に行けそうだね」

氷魔「……まるで……普段使っている……地下通路のようですね……」
551 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/09/22(月) 19:02:13.65 ID:jOrhrgPt0
すみません寝落ちしました


やる気「そんじゃ、ちょっくら上見てくるっすよ」


彼はするすると梯子を上り、
その上部に付けられている蓋を外して外を見る


ぶりっ子「どうですかぁ?」

やる気「>>下1」
552 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/09/22(月) 19:16:43.17 ID:5sVTN86QO
テントの詰所っぽい場所に繋がってて、奥の方に最初に出ていった大剣騎士が見えたっす
553 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/09/23(火) 01:37:36.63 ID:m9mZgebq0
やる気「テントの詰所っぽい場所に繋がってて、奥の方に最初に出ていった大剣騎士が見えたっす」


やる気は蓋をそっと閉めて降りてきた
どうやら向こうは完全な敵地のようだ


ぶりっ子「なるほどぉ……見つかりづらい拠点と、テントで作った仮の拠点を繋いでいるんですねぇ」

怪盗「とにかく奇襲です!そいつらをぶっ倒しましょう!」
554 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/09/23(火) 01:39:53.34 ID:m9mZgebq0
狙撃少女「そうですね……どうにかして倒せれば、戦果でしょう」

重騎士「でも、あの蓋から出ていけるのは一人ずつだよね」


普通の扉とは違い、狭い梯子の蓋であるために、
複数人で一気に乗り込むのが難しい


男「奇襲を仕掛けるのは規定路線だが、隊列に関しては慎重にならざるを得ないな」
555 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/09/23(火) 01:47:33.10 ID:m9mZgebq0
本日はここまでです
ありがとうございました
556 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/09/23(火) 19:58:46.86 ID:m9mZgebq0
中華「うーん、どうしよう?」

氷魔「……誰か一人が飛び出して……そこで……周囲をある程度制圧できるか……あるいは……態勢を整える時間を……確保できるか……でしょうね……」


向こうもおそらく正規の軍隊であり、
悠長な手段はとっていられない
魔物とは違って、目的意識と連携があるのだ


やる気「……じゃあ、話し合って決めるっすよ」


一行は先頭を決める会議を行った
二分ほど話して、>>下1が先頭になった
557 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/09/23(火) 20:14:26.58 ID:Qo9lOfd50
重騎士「では、私が『密書』を持って来たって体で先頭に立ちます」
558 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/09/24(水) 00:51:39.75 ID:bHhaXOJy0
重騎士「では、私が『密書』を持って来たって体で先頭に立ちます」


と名乗りを上げた彼女の意見が通った


やる気「実際、なんか元隊長の娘だって言われてたっすもんね」


本当にそうなのかは分からないが、
ともかく騙せうることは確かだった
559 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/09/24(水) 00:54:07.69 ID:bHhaXOJy0
男「妙な責任を感じてるんじゃないだろうな……」

重騎士「いやいや、実際適任です!」

ぶりっ子「そうなんですかぁ?」

重騎士「この分厚い鎧があれば、もし失敗しても重傷にはならないでしょう」


彼女は自信ありげにそう述べた
実際彼女の筋力を基準に作られているものならば、
相応の堅さがあるはずだった


怪盗「確かに、そうかもしれません」
560 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/09/24(水) 01:01:11.32 ID:bHhaXOJy0
本日はここまでです
ありがとうございました
561 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/09/24(水) 18:41:19.81 ID:bHhaXOJy0
重騎士「すぐに助けに来てくれれば、ですけどね」

男「俺たちは仲間を見捨てたりしない。たとえ死ぬことになったとしても、俺は行く」


冗談を言ったつもりの重騎士だったが、
意外にもシリアスに返されて一瞬驚いた様子を見せた


重騎士「じゃ、行きますねー」


彼女はそう言ってはしごを上っていく


562 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/09/25(木) 02:22:07.65 ID:6q3QjgZA0
狙撃少女「……大丈夫でしょうか」

炎魔「あの子を見ていると、なんとかなる気がしてきませんか?」

中華「……そうだね、やっぱりマイペースっていうのは悪くない」

狙撃少女「私ももうちょっと、余裕を持ちたいですね」

氷魔「……真面目なことも……美徳ですよ……」
563 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/09/25(木) 02:24:07.66 ID:6q3QjgZA0
本日はここまでです
ありがとうございました
564 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/09/25(木) 20:16:05.57 ID:MYa2IdlMO
すみません遅れました


重騎士は梯子を上りきり、ふたを外して外に出た
そこには報告通り、詰所のような場所があった
何人かの兵がおり、大剣を持った者が奥にいる


重騎士「こんにちはー」

兵士A「ん?なんだ?」
565 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/09/25(木) 22:35:30.66 ID:6q3QjgZA0
重騎士「密書を届けに参りましたー」

兵士A「おお、それはありがたい……」


と兵士の一人が心を許そうとしたときに、
大剣を持った兵士が声をかけてきた


大剣兵「待て」

重騎士「……はい?」

大剣兵「……お前、何者だ?」

重騎士「元隊長の、娘ですよー」

大剣兵「>>下1」
566 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/09/25(木) 23:01:44.17 ID:0hhai7S8o
顔を見せろ
567 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/09/26(金) 04:32:59.95 ID:B6qC6lI+0
本日はここまでです
ありがとうございました
568 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/09/26(金) 19:19:46.70 ID:B6qC6lI+0
大剣兵「顔を見せろ」

重騎士「え?」

大剣兵「顔を見せろと言っている。一応、確認しておきたくてな」


彼女はそれに対してどうしたものかと逡巡したが、
一行が助けに飛び出してこないのを察して、
まだいけると考えた
569 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/09/27(土) 19:57:35.89 ID:P4/7H3/f0
すみません寝落ちしました


重騎士「あんまり外したくないんですけどね、この兜」

大剣兵「だが、確認しないことには我々も心から安心はできないのだ」

重騎士「はぁい」


残念そうな声を上げて、
重騎士はその重量感たっぷりの兜を脱いだ


>>下1……重騎士の素顔
570 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/09/27(土) 20:02:38.78 ID:xaK5BFLW0
純情可憐なお嬢様系
571 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/09/27(土) 20:05:44.28 ID:rSfdshEf0
何処となく、あの屋敷の『王女』に似ている。
大剣兵も納得して「すまんな。密書の運搬を感謝する」
572 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/09/28(日) 02:51:25.53 ID:O2z4USCX0
その素顔は、
重厚な格好にはとても似合わないものだった
温室育ちなのではないかと思うほど、
可憐で細やかな雰囲気をしていたのだ


大剣兵「………………」

重騎士「あの、どうしました?」

大剣兵「……いや、なんでもない」
573 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/09/28(日) 03:05:53.27 ID:O2z4USCX0
本日はここまでです
ありがとうございました
574 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/09/28(日) 19:07:27.01 ID:O2z4USCX0
重騎士「それじゃあ戻しますね」


彼女は恥ずかしそうに兜を被り直した


大剣兵「……それで、機密文書はどこに?」

重騎士「それはですね……」


と、そこまで時間を稼いだところで、
梯子から一行が飛び出してきた
575 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/09/29(月) 03:30:45.10 ID:e+r7FSg10
やる気「さぁ、行くっすよ!」

氷魔「……極大……氷魔法っ……!!」


氷魔を抱えて飛び出したやる気が彼女を地面に投げつけ、両手で着地するとともに詠唱を完了


ぶりっ子「相変わらず……ですねぇ!」


次の瞬間には、一行と重騎士を中心とした円の外側全体をテント中丸々凍らせてしまった
576 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/09/29(月) 03:35:58.97 ID:e+r7FSg10
本日はここまでです
ありがとうございました
577 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/09/29(月) 18:03:33.03 ID:e+r7FSg10
大剣兵「くそっ……!!」


しかし大剣兵は他の兵とは異なり、
その場で氷漬けにされることはなかった
巨大な剣を盾にして身を守りつつ、
跳び跳ねることによって、
足元からの凍結を防いだのだった


怪盗「おお、ただ者じゃないですね」

大剣兵「なぜここに敵が……!」
578 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/09/30(火) 03:43:51.53 ID:FvN81Sjc0
狙撃少女「いろいろ苦労したんですよ」

炎魔「ええ、そうですね」


そして、一行の目的はここに来るはずの将軍に奇襲を仕掛けることであった


男「だからこそ、下手は打てない。俺たちはここから、誰も逃がすわけにはいかない」

大剣兵「勝手なことを!」
579 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/09/30(火) 03:46:15.50 ID:FvN81Sjc0
本日はここまでです
ありがとうございました
580 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/09/30(火) 19:58:24.74 ID:FvN81Sjc0
中華「この人数差じゃ逃げ切れないと思うよ」

大剣兵「そもそも、あなたがなぜ……!」

重騎士「……ごめんなさい」


なにやら事情ありげな重騎士は、
そう一言だけ謝ったのだった


氷魔「……どうしますか……?……降伏しますか……?戦いますか……それとも……逃げようとしてみますか……?」

重騎士「>>下1」
581 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/09/30(火) 20:44:43.93 ID:cD77ji3Io
少しだけ話させてください
582 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/10/01(水) 00:34:33.89 ID:P/R4u2g/0
重騎士「少しだけ話させてください」


誰もが殺気を迸らせていたが、
彼女だけはそうではなかった


やる気「……なにかあるんすか」

重騎士「はい」

ぶりっ子「なら、止めませんよぉ」
583 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/10/01(水) 00:36:32.62 ID:P/R4u2g/0
彼女はさらに前へと歩み出て、
大剣兵との距離を詰めた


大剣兵「く……来るな……」

重騎士「すみません、本当は私も、後ろのみなさんも戦いたくなんてないんですよ」

大剣兵「散々やっておいて、勝手なことだ」

重騎士「ごめんなさい……けれど、あなたも分かっているはずですよね?」
584 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/10/01(水) 00:39:36.35 ID:P/R4u2g/0
本日はここまでです
ありがとうございました
585 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/10/01(水) 18:07:05.56 ID:P/R4u2g/0
大剣兵「なんのことだ……」

重騎士「この戦争に利はない……そうですよね?」

大剣兵「うるさい!」


彼は足元をなぎ払い、近づいてきた重騎士から逃れた


重騎士「……どうして」

大剣兵「俺は、帝国のために戦うだけだ。それが仕事だ」
586 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/10/01(水) 22:04:50.73 ID:P/R4u2g/0
重騎士「だめです」

大剣兵「あなたが決めることじゃない」

重騎士「だめなものはだめです」

大剣兵「……ちっ!」


強硬な重騎士の態度を見て、
大剣兵はそこから逃げ出すことを選択した
凍りついたテントの入り口を破壊し、
外へとかけていく
587 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/10/01(水) 23:22:25.61 ID:P/R4u2g/0
本日はここまでです
ありがとうございました
588 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/10/02(木) 18:27:55.39 ID:CL+T/b8I0
怪盗「逃がしませんよ!」


そして、誰よりも速く怪盗が飛び出し、
彼の進行方向へと先回りする


大剣兵「速いな……だが!」


彼の背後、遠くから走ってくる何頭かの馬が見えた
そう、増援がやってきたのだ


怪盗「あ、あの部隊は……!?」

大剣兵「>>下1だ」
589 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/10/02(木) 19:22:04.34 ID:KYLBgTDWo
将軍の直轄部隊
590 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/10/03(金) 00:37:25.39 ID:Zpj1q3oM0
馬のいななきを聞いて、
他のメンバーも飛び出してくる


大剣兵「将軍の直轄部隊だ」

怪盗「なんと!」

狙撃少女「ま……っずいですね……!」


少しでも戦力を減らそうと、
狙撃少女はライフルを構える


大剣兵「俺は逃げさせてもらう!」
591 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/10/03(金) 00:49:28.16 ID:Zpj1q3oM0
重騎士「彼は……私に任せて!」


近くの森へと入っていく大剣兵を追いかけて、
重騎士もまた茂みへと消えていく


炎魔「ちょっとぉ!?」

男「いずれにせよ、あいつらの相手はしなきゃならないんだ……!備えろ!」


一行は改めて迫る直轄部隊へと向き直り、
戦う意志を固めるのだった
592 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/10/03(金) 01:01:24.71 ID:Zpj1q3oM0
本日はここまでです
ありがとうございました
593 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/10/03(金) 18:19:18.80 ID:xhwfJDWiO
狙撃少女「……来ます!」


迫る騎兵の何人かを落馬させることができたが、
それでも勢いは止まらなかった


中華「テントの裏に!」


凍りついたテントの裏へと一行は走る
直線的にしか突っ込んでこれない騎兵を撹乱するためであった
594 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/10/04(土) 19:21:27.78 ID:WAFQeH5q0
すみません寝落ちしました


そして、馬の群れはテントに突進してくる
氷の割れる音が響きめちゃくちゃな起動で幕を破ってそれらが現れる


氷魔「……いない……?」

やる気「上っす!気をつけて!」


騎兵たちはテントに衝突する直前に高く飛び上がり、
逆に破壊されたテントを利用して撹乱しながら、
一行に強襲を仕掛けたのだった
595 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/10/05(日) 02:33:02.21 ID:jSvTAwF90
直属兵A「どうやってここを探り当てたかは知らないが……」

直属兵B「生きては帰せんな!」


テントの破壊に伴う場の混乱と、
計画的な強襲によって一行は分断されてしまった


男「ち……お前らを倒さないと助けに行けないのか」

炎魔「二対二ですね、やったことはないですが……」
596 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/10/05(日) 02:37:52.02 ID:jSvTAwF90
男と炎魔だけでなく、他のメンバーも少人数で直属兵と戦う羽目になっている


直属兵A「将軍が来られる前に、露払いをしなくてはな!」

男「露だって?なめられたものだ」

直属兵B「安心しろ、獅子は兎を狩るにも全力を尽くす……本気で相手をしてやる」

炎魔「兎ぃ?私は鳥ですよ!」


炎魔は炎でより大きな翼を象って、戦闘態勢に入った
597 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/10/05(日) 03:30:16.36 ID:jSvTAwF90
本日はここまでです
ありがとうございました
598 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/10/05(日) 19:57:00.16 ID:jSvTAwF90
男の【素早さ】203
直属兵Aの【素早さ】120


男「炎魔、俺たちも空中から攻撃だ!」

炎魔「分かりましたぁっ!」


男は彼女に掴まれ、大空へと共に飛び上がる
そしてその聖なる炎を纏い、
それを己の剣から放たれる炎と合わせて増幅
天から勢いよく叩きつけるのだった


男「聖閃火炎斬!」


>>下1コンマ下一桁×7.5+6……二人の攻撃のダメージ
599 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/10/05(日) 19:57:41.53 ID:MRXpOGmj0
そらっ
600 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/10/06(月) 02:54:29.25 ID:faK5iNio0
22ダメージ!


直属兵A「ぬぅぅっ……!!」


重い一撃を槍で受け止めきることができず、
苦悶の声を上げたものの、まだ彼は戦えるようだった


炎魔「一筋縄ではいかないみたいですね」
601 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/10/06(月) 04:05:43.69 ID:faK5iNio0
本日はここまでです
ありがとうございました
602 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/10/06(月) 19:09:40.63 ID:faK5iNio0
直属兵A「反撃させてもらうぞ!」


彼は槍を振り回して突撃する
リーチの都合上、密着した男よりも炎魔のほうが狙いやすいようだった


炎魔「あはっ!」


しかし、その腹を貫かれても彼女は笑うだけだった
不死鳥の力を得た肉体は、
通常の攻撃では再生されるだけである
603 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/10/06(月) 19:12:36.64 ID:faK5iNio0
直属兵A「な、なんなんだ貴様はっ!?」

炎魔「人間のつもりですよ」


その様子を見て、もう一人の直属兵は攻撃対象を変更することにした


直属兵B「なら貴様だっ!食らえっ!」


飛びかかるように槍を突き出して、
男へと攻撃を繰り出したのだった


>>下1コンマ÷4……直属兵Bの攻撃のダメージ
604 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/10/06(月) 19:20:14.07 ID:n+oUmEgzo
むん
605 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/10/07(火) 00:39:32.86 ID:maE/sy7Z0
男に2ダメージ!
防具によってダメージがカットされる!


男「はっ……!」


鎧を槍が突き破らんと迫ったが、
丁度それが触れたタイミングで男は自分から槍を掴み、
押し返して直属兵を転倒させたのだった


直属兵B「なにっ!?」

男「ただの槍なんて今さら怖くない。見えてるし、触れる。……つまり、雷に撃たれるほうがよっぽど恐ろしいからな」
606 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/10/07(火) 00:42:14.61 ID:maE/sy7Z0
本日はここまでです
ありがとうございました
607 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/10/07(火) 19:59:16.53 ID:maE/sy7Z0
炎魔「もう一発打ち込みますよ!」

男「おう!」


炎魔は掌から思いっきり自分の腕に男の剣を突き刺し、
お互いの炎をそれに込める
そして男がそれを引き抜くと同時に、
先ほど炎魔に斬りかかった手負いの男に向かって振り抜く


炎魔「かませーっ!!」


>>下1コンマ下一桁×7.5+6……連携攻撃のダメージ
608 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/10/07(火) 21:42:55.35 ID:1H+V0owh0
609 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/10/07(火) 23:30:57.76 ID:maE/sy7Z0
44ダメージ!


男「そらああぁぁぁっ!!」


空気との摩擦を起こしてさらなる炎を纏ったその剣は、
直属兵の鎧を両断し、
その内側を燃やすと同時に彼を斬り伏せた


直属兵A「かっ……!」


倒れた相手には目もくれず、
男はもう一人の直属兵に剣を向けた
610 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/10/07(火) 23:49:06.17 ID:maE/sy7Z0
本日はここまでです
ありがとうございました
611 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/10/08(水) 19:33:09.18 ID:dC81zS5A0
男「次はお前だ!」

直属兵B「まずはこいつを耐えてから言うんだな!」


彼は攻撃の反動を逃がしきれていない男に向けて、
槍を持って突撃してきた


炎魔「だ、大丈夫ですかね……?」


>>下1コンマ÷4……直属兵Bの攻撃のダメージ
612 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/10/08(水) 19:42:36.39 ID:ag2t5bC40
でやっ
613 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/10/09(木) 01:25:26.92 ID:6vvCiT570
男に10ダメージ!
ミレニアムアーマーがダメージの一部をカット!


男「っと!」


全力で突き出されたその槍は、
鎧こそ突き破らなかったものの、
強い衝撃で男に少しのダメージを与えた


直属兵B「貫けなかったか……!」
614 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/10/09(木) 01:27:57.34 ID:6vvCiT570
本日はここまでです
ありがとうございました
615 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/10/09(木) 18:26:57.54 ID:6vvCiT570
炎魔「ナイスです!」

男「ぶっとばすぞ!」


男は先ほどの攻撃の終わりに剣を鞘に納めていた
炎魔が鞘に触れて念ずると、
それは聖なる炎の力を帯び始めた


直属兵B「居合っ……!」

男「そらあぁぁぁっ!!」


叫びとともに、彼は斜めに勢いよく斬り上げた
616 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/10/09(木) 18:31:06.47 ID:6vvCiT570
すみません安価付け忘れました

>>下1コンマ下一桁×7.5+6=……連携攻撃のダメージ

です
617 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/10/09(木) 18:47:43.61 ID:jNfF8Car0
せいや
618 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/10/10(金) 00:30:19.17 ID:pZ+F+u3W0
13ダメージ!


直属兵B「見切った!」

男「なにぃ!?」


直属兵の鎧は燃え盛り、
火傷によるダメージを与えることができたものの、
刃自体は見事な槍さばきで完全に逸らされてしまった


炎魔「うそっ……」
619 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/10/10(金) 00:35:12.83 ID:pZ+F+u3W0
本日はここまでです
ありがとうございました
620 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/10/10(金) 18:57:53.67 ID:TgZIkv3GO
直属兵B「これ以上は無理そうだ……」


彼はそう言って逃げ出そうとする


炎魔「お、追わないと!」

男「いや、待て。他のみんなの状況を確認しなければ!」


他の直属兵たちと仲間がどうしているのかを確認しなければならなかった
もし不利ならば、まず助けるべきだからだ
621 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/10/11(土) 01:43:01.97 ID:mjRWOf+V0
時間は少し遡って、強襲の直後


中華「大変なことになったね」

ぶりっ子「いつもみんなで戦ってますけど……こりゃ助けを求められる状況でもなさそうですねぇ」

直属兵C「だが、我々はいかなる組み合わせでもベストな連携ができるように訓練している」

直属兵D「我らのコンビネーションの前に膝を屈するがいい!」

狙撃少女「……ふっ、訓練しないと連携できないような方々には負けませんよ」
622 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/10/11(土) 01:59:50.86 ID:mjRWOf+V0
直属兵E「面白い、仲良しごっこでどこまで我々とやり合えるかな!?」


三人の兵士はそれぞれ剣、フレイル、手弓を持っている
そして、剣を持ったものを戦闘に斜めに直列な陣形を組んだ


中華「来るよ!」

ぶりっ子「や、やっちゃいます!」
623 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/10/11(土) 02:04:36.57 ID:mjRWOf+V0
本日はここまでです
ありがとうございました
624 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/10/11(土) 19:57:09.48 ID:mjRWOf+V0
中華の【素早さ】197
直属兵Eの【素早さ】170


中華「先手を打つ!」

ぶりっ子「はっ、はいぃ!」


前線にいる直属兵Cに向かって、
中華は槍を突き出す
避けようとする先からぶりっ子が剣を振り回し、
足止めして両方を食らわせた


>>下1コンマ下一桁×11……連携攻撃のダメージ
625 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/10/11(土) 20:00:18.17 ID:qoshpXUuo
ぬん
626 : ◆cUhskXlNTw :2025/10/12(日) 03:31:42.51 ID:F0N8YF6ao
書き込みの方法が変わるので多分トリップが変わります

77ダメージ!


直属兵C「かっ……」

中華「あぁ、本当にこの感覚は嫌いだよ……!」


中華の突きは直属兵の腹を性格に撃ち抜き、
一撃でとどめを刺した


ぶりっ子「ご、ごめんなさい……なんかぁ、辛いことだけ押しつけたみたいです……」
627 : ◆cUhskXlNTw :2025/10/12(日) 03:32:43.14 ID:F0N8YF6ao
本日はここまでです
ありがとうございました
628 : ◆cUhskXlNTw :2025/10/12(日) 18:38:06.67 ID:RZPJ+v/vO
中華「気にしないで、誰かがやらなきゃいけないことなんだからさ」


滴る血を地面に擦り付けて、中華は槍を構え直した

直属兵D「なんてことだ……」

直属兵E「くそっ、こうなれば……」

狙撃少女「あなたの相手は、私がします」


手弓を構えた直属兵に、
同じく遠距離からの攻撃を得意とする狙撃少女がパチンコを発射した


>>下1コンマ下一桁×5.5……狙撃少女の攻撃のダメージ
629 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/10/12(日) 18:45:07.74 ID:bpmdQ0eNo
ヌッ
630 : ◆cUhskXlNTw :2025/10/13(月) 02:24:31.37 ID:hGCLwt+Oo
22ダメージ!


直属兵E「くっ!」


見事に急所を撃ち抜いたが、
威力はそこまで出なかった


狙撃少女「……残念、仕留めきれませんでしたか」


装填する暇もないし、
そもそも熱を持ちすぎているライフルをちらと見て、
それが使えたらと思うのであった
631 : ◆cUhskXlNTw :2025/10/13(月) 19:17:58.13 ID:hGCLwt+Oo
すみません寝落ちしました


直属兵D「よくも仲間を殺したなっ!」


直属兵Dは力強く獲物を振り回し、
フレイルの一撃で中華を粉砕しようとしている


中華「くっ」

ぶりっ子「ここは私がっ……!」


ぶりっ子はそこで中華の前に躍り出て攻撃を引き付けた


>>下1コンマ÷3……直属兵Dの攻撃のダメージ
632 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/10/13(月) 19:34:27.65 ID:qWhfERYT0
633 : ◆cUhskXlNTw :2025/10/14(火) 01:50:00.24 ID:e61VR3IGo
ソードブレイカーでダメージをカット!
ぶりっ子に7ダメージ!


直属兵D「随分頑丈な女だな」

ぶりっ子「っくぅ?……」

中華「ぶりっ子さん、大丈夫!?」

ぶりっ子「か弱い女の子をしたたかに打ちすえやがってぇ……許しませんよぉ!」

直属兵D「お前から当たりに来たんだろう!」
634 : ◆cUhskXlNTw :2025/10/14(火) 02:17:49.11 ID:e61VR3IGo
本日はここまでです
ありがとうございました
635 : ◆cUhskXlNTw :2025/10/14(火) 19:55:47.53 ID:e61VR3IGo
ぶりっ子「次はあなたです!覚悟してくださいねぇっ!」


ぶりっ子は自分から突貫した
仲間がこれ以上心に咎を負わないように、
やるなら自分がやると決めたのだ


中華「合わせるよ!」


>>下1コンマ下一桁×12……連携攻撃のダメージ
636 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/10/14(火) 23:43:32.66 ID:vqeRFvWpO
はい
637 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/10/15(水) 01:36:16.24 ID:FIj6y0Mu0
ゾロ目ボーナス!
638 : ◆cUhskXlNTw :2025/10/15(水) 02:20:33.81 ID:7SQifvOlo
72ダメージ!


ぶりっ子はフレイルを持った彼の喉元を、
中華との連携でさばいた


ぶりっ子「……っ!よしっ!」

中華「お見事!」


そして、残るはあと一人のみになった
639 : ◆cUhskXlNTw :2025/10/15(水) 02:28:17.11 ID:7SQifvOlo
本日はここまでです
ありがとうございました
640 : ◆cUhskXlNTw :2025/10/15(水) 19:36:12.07 ID:7SQifvOlo
直属兵E「くそっ、なんて馬鹿力だ」

狙撃少女「あなたが最後ですね」


手負いの直属兵Eだったが、
前線の兵たちがやられている最中で、
反撃する準備を整えていた


直属兵E「これでも食らえ!」


彼は手弓を引き絞り、狙撃少女に向けて放ったのだ
鋭く風を裂く音とともに、矢が向かっていく


>>下1コンマ÷4……直属兵の攻撃の威力
641 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/10/15(水) 19:36:33.26 ID:BG69BaLA0
せいや
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