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安価とコンマで異世界転生!その12

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809 : ◆cUhskXlNTw :2025/11/27(木) 19:46:34.39 ID:EwnpVS95o
彼女がそう疑問を抱くのも無理はない
しっかりと人型をしているからだ


ぶりっ子「だってほら!角も翼も尻尾もあるんですよぉ!?」

龍娘「ん……」


彼女は伸びをして、尻尾をぴんと張り、
翼を大きく開いてみせた
810 : ◆cUhskXlNTw :2025/11/27(木) 22:45:19.81 ID:EwnpVS95o
龍娘「あ……あう……」


彼女は言葉を話せないようだった
卵の中にある膜のようなものが全身を包んでおり、
羞恥心などはないようだが、
その裸体が曝されることもなかった


グリーンドラゴン「我が……娘……よ……」

龍娘「むすめ?」

グリーンドラゴン「ああ、そうだ……娘よ……」
811 : ◆cUhskXlNTw :2025/11/28(金) 01:26:57.99 ID:D2ZJxlI1o
本日はここまでです
ありがとうございました
812 : ◆cUhskXlNTw :2025/11/28(金) 20:05:17.12 ID:K+Q1Wq0bO
すみません遅れました


グリーンドラゴンは優しく微笑んでいた


炎魔「感動的ですね……」

グリーンドラゴン「おまえに……伝えておきたいことが……ある……」

龍娘「?」


彼女は言葉が分かっているのかいないのか、
能天気な表情で自らの父を見つめていた


グリーンドラゴン「いいか……>>下1」
813 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/28(金) 20:38:50.38 ID:fNI+82xe0
今はまだ龍と人間の中間の姿だが、いつかどちらの姿で生きるのかを決めなくてはならない。
自分の目で世界を見て決めるといい。
814 : ◆cUhskXlNTw :2025/11/29(土) 00:27:12.20 ID:AEEMHA/Po
グリーンドラゴン「今はまだ龍と人間の中間の姿だが、いつかどちらの姿で生きるのかを決めなくてはならない。」

男(そういうシステムだったのか……)


新事実だったので、平然と聞いているような顔をしながら内心男は驚いていた


龍娘「……わたしが?」

グリーンドラゴン「自分の目で世界を見て決めるといい。 」
815 : ◆cUhskXlNTw :2025/11/29(土) 01:57:35.52 ID:AEEMHA/Po
本日はここまでです
ありがとうございました
816 : ◆cUhskXlNTw :2025/11/29(土) 18:46:00.76 ID:AEEMHA/Po
最初はがらんどうのようだった彼女の瞳に、
だんだんと知性の光が宿っていくのを感じられる


龍娘「分かった」


その言葉を聞き届けると満足したのか、
グリーンドラゴンはゆっくりその瞼を閉じた


中華「……あ……」
817 : ◆cUhskXlNTw :2025/11/29(土) 22:03:37.70 ID:AEEMHA/Po
氷魔「……満足……できたでしょうか……」


谷底は静寂に包まれた
龍娘はなにが起こったのか理解しきれていない様子で、
ただ立ち尽くしている


やる気「本人が想像してたよりは、いいアガリだったんじゃないっすかね」

ぶりっ子「そ、それよりぃ……あの子、どうしますぅ?」
818 : ◆cUhskXlNTw :2025/11/30(日) 01:58:57.01 ID:F+l5BJYHo
狙撃少女「ひとまず、この谷から出さないといけませんね」

炎魔「ついてこれますか?」


炎魔が手を伸ばすと、龍娘はそれを取った


龍娘「暖かい!」

炎魔「そうでしょう、そうでしょう。ふふふ」
819 : ◆cUhskXlNTw :2025/11/30(日) 02:16:54.58 ID:F+l5BJYHo
本日はここまでです
ありがとうございました
820 : ◆cUhskXlNTw :2025/11/30(日) 19:48:48.61 ID:F+l5BJYHo
怪盗「………………」


彼女はじっと炎魔を見ていた


男「なんだ、羨ましいのか?」

怪盗「別に、そういう訳じゃないです」

男「そうか」

怪盗「気になったことがありまして」
821 : ◆cUhskXlNTw :2025/12/01(月) 01:30:31.25 ID:Ywy5HFslo
男「どうした?」

怪盗「炎魔さんももしかしたら、決断次第で不死鳥の姿になってしまうのでしょうか」

男「……いや、別に不死鳥そのものの子ぇはないだろうし……」

怪盗「そうでしたね、ええ……」


彼女はそう言いながらも完全には納得していないようだった
男本人も、炎魔ならそれぐらいやりそうだと思っていた
822 : ◆cUhskXlNTw :2025/12/01(月) 02:58:46.53 ID:Ywy5HFslo
本日はここまでです
ありがとうございました
823 : ◆cUhskXlNTw :2025/12/01(月) 19:56:51.78 ID:Ywy5HFslo
それから一行は怪我人たちの集まっているところに戻った
丁度彼らがみなホバークラフトに乗り込んだところであった


中華「僕たちも乗らないと」

氷魔「……そろそろ燃料がないので……私たちで魔翌力を込めましょう……」

男「そうだな!」


医者は全員乗り込んだことを確認すると、
ゆっくりとホバークラフトを動かし始めた
824 : ◆cUhskXlNTw :2025/12/02(火) 00:31:06.10 ID:xL6JThd1o
龍娘「うわぁ……!」


動き出したそれを見て、彼女は目を輝かせている


やる気「これが人間のテクノロジーっすよ!」

龍娘「てく……?」

ぶりっ子「……そういえば、服を用意しないといけませんねぇ」
825 : ◆cUhskXlNTw :2025/12/02(火) 00:41:04.47 ID:xL6JThd1o
怪盗「着替えは置いてきちゃいましたね」

狙撃少女「まだ膜みたいなもので隠れていますし、大丈夫じゃないでしょうか」

炎魔「あ、まずくなったら魔法で隠せばいいんじゃないですかね?」

ぶりっ子「そうですね、私は光魔法が使えますしぃ……」


そんなことを話しているうちに、
怪我人たちと一行は谷の上まで戻ることができたのだった
826 : ◆cUhskXlNTw :2025/12/02(火) 02:06:58.35 ID:xL6JThd1o
本日はここまでです
ありがとうございました
827 : ◆cUhskXlNTw :2025/12/02(火) 18:54:37.29 ID:6cAMO4cAO
そして、そのままホバークラフトを運転してもらい、
一行はテントがあった場所まで戻ってきた


男「さて、もう一日経ったし……重騎士が戻ってきている可能性が高いな」

中華「あのまま逃げられてるかもしれないけどね」


>>下1……テントがあった場所に大剣兵や重騎士は戻ってきているか
828 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/02(火) 19:39:26.07 ID:YeQhEat5O
大剣兵とボロボロの重騎士がいる
大剣兵は不服そうにしながらも交戦の意思はない
829 : ◆cUhskXlNTw :2025/12/02(火) 23:48:00.57 ID:xL6JThd1o
大剣兵「はぁ……」


既に灯の消えた焚き火の前に座り、
憂鬱そうな顔をしている大剣兵がいた


やる気「あんただけっすか?」


停まる前にホバークラフトから飛び降りたやる気は、
大剣兵に話しかけた


大剣兵「あいつなら、ほら……」
830 : ◆cUhskXlNTw :2025/12/02(火) 23:51:53.31 ID:xL6JThd1o
彼が指差す先には、
大の字になって地面に寝ている重騎士がいる
鎧はかつてなくボロボロになっていて、
大きな寝息が聞こえてくることだろう


やる気「倒したんすか?」

大剣兵「殺気立つなよ、俺に戦う意志はない。あいつが重装備で野山駆け回るから、勝手に疲弊して眠っちまったんだ」

やる気「……随分大人しくなったっすね」

大剣兵「昔からだ、重騎士に無茶を言われて、何時間も格闘して、最後には仕方なく俺が折れるのさ」
831 : ◆cUhskXlNTw :2025/12/03(水) 00:40:57.71 ID:B0SAtU3+o
本日はここまでです
ありがとうございました
832 : ◆cUhskXlNTw :2025/12/03(水) 18:59:26.16 ID:B0SAtU3+o
怪我人たちや捕虜たちがぞろぞろとホバークラフトから降りて、
テントのあった場所に集まってくる


氷魔「……お二人とも……戻ってきていたのですね……」

大剣兵「あぁ……ところでそのホバークラフト、燃料がないのか?」

医者「そうなんですよ」

大剣兵「ほらよ」


彼は魔石を懐から取り出すと、医者に投げ渡した
833 : ◆cUhskXlNTw :2025/12/03(水) 21:53:37.44 ID:B0SAtU3+o
ぶりっ子「わぁ!」

医者「なぜこれを……!?」

大剣兵「俺もホバークラフトの免許持ってんだ。だからいつでも予備の魔石を持っといてる」

医者「あ、ありがとうございます!これで安心して皆さんを連れて帰れます!」

大剣兵「気にすんな、俺はどうせまともな人間じゃない……偽善だと思って堂々と受け取っておけ」
834 : ◆cUhskXlNTw :2025/12/03(水) 22:18:03.97 ID:B0SAtU3+o
怪盗「なんで重騎士ちゃんがあんなにあなたに拘ったのか分かる気がしますねぇ……」


少し離れて重騎士が寝ている場所
龍娘は微動だにしない甲冑を見ていた


龍娘「えい」


彼女は軽くそれをつついたが、当然反応はない


狙撃少女「いたずらですか?ほどほどにしてくださいね」
835 : ◆cUhskXlNTw :2025/12/03(水) 22:35:58.55 ID:B0SAtU3+o
本日はここまでです
ありがとうございました
836 : ◆cUhskXlNTw :2025/12/04(木) 19:29:01.29 ID:vlmmTVnVo
龍娘「これ着たい」

狙撃少女「うーん……明日まで待てますか?」

龍娘「むー……」

炎魔「あ、子守りですか?」


二人が話していると、炎魔がやってきた


狙撃少女「こういう子といると、昔を思い出しちゃいまして」
837 : ◆cUhskXlNTw :2025/12/04(木) 22:18:53.31 ID:vlmmTVnVo
龍娘「ん」


彼女は炎魔に抱きついた
勢いよく抱きつくというよりは、
がっちりしがみつく感じである


炎魔「な、なんですか?」

龍娘「あったかい」

狙撃少女「いいなぁ」
838 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2025/12/04(木) 22:33:54.20 ID:Jl6/6616o
『夜までしゃべくり→ミラー禁止の
SOOP/スープVALORANT
ZETA vs フルセンス(タイ)観戦(映像無し)
→視聴者福笑い企画第2弾/ムラッシュ所属
Vチューバー・キメライブ2期生
中川ホムンクルスデビュー配信』
(14:16〜)

https://www.twitch.tv/kato_junichi0817
839 : ◆cUhskXlNTw :2025/12/05(金) 00:05:30.23 ID:UDIcGrTgo
炎魔「ふふ、いいでしょう」

狙撃少女「そっちじゃないです」

炎魔「え?」

狙撃少女「温かそうだなぁ、と」


そんなことを話していると、遠くから男が走ってきた


男「一回図書館の街に帰るぞ」
840 : ◆cUhskXlNTw :2025/12/05(金) 00:18:46.77 ID:UDIcGrTgo
本日はここまでです
ありがとうございました
841 : ◆cUhskXlNTw :2025/12/05(金) 19:52:28.09 ID:DX0u/fPUO
炎魔「お怪我された方々はどうするんですか?」

男「ホバークラフトの燃料が確保できたから、自分たちで帰るそうだ」

狙撃少女「あ、そうなんですね」

男「あぁ、捕虜の人たちと重騎士と大剣兵を連れて帰る」


男は三人に声をかけるとテントがあった場所から再びみんなで地下に戻っていく
842 : ◆cUhskXlNTw :2025/12/06(土) 01:34:11.57 ID:xyxwhRFjo
大剣兵「本当にっ、この女はっ……!」


彼は必死の形相でどうにか重騎士を担いで地下に降りてきた
彼女本人はともかく、纏っている鎧の重量は殺人的だ


中華「あはは、お疲れ様……」

大剣兵「前よりちょっと重くなったんじゃないか……?」

氷魔「……本人に……言ってみてはいかがでしょうか……」

大剣兵「絶対嫌だね」
843 : ◆cUhskXlNTw :2025/12/06(土) 01:35:24.05 ID:xyxwhRFjo
本日はここまでです
ありがとうございました
844 : ◆cUhskXlNTw :2025/12/06(土) 18:36:14.71 ID:MHGXAZZVO
やる気「そういえば、向こうには何人か兵士がいたっすよね?」

ぶりっ子「見つかったら見つかったで戦えばいいんじゃないですかぁ?上で散々戦っちゃったから、このあたりにいるのは帝国側にバレちゃうでしょうし」

怪盗「でも、極秘任務で集められたメンバーなんですよね……強いかも?」

狙撃少女「重騎士ちゃんがしれっといても疑わないような人たちでしたけどね……」


そして、一行はあの洞穴の中に続く、
その穴を塞ぐための蓋まで戻ってきた
845 : ◆cUhskXlNTw :2025/12/07(日) 03:14:14.89 ID:voUxrD/wo
男「ま、勢いよく出ていけば大丈夫だろう。炎魔、あの蓋をどかして欲しいんだけど……」

炎魔「はい!」


彼女は軽く飛んで、上にあるそれを押しのけた
蓋へは梯子もなにもないため、
まず蓋を外す必要があったのだ


男「ありがとう、そいっ!」


そして、彼は鎖鎌をかけて振り子のように勢いをつけてからジャンプし、見事蓋のあった場所に掴まることができた
846 : ◆cUhskXlNTw :2025/12/07(日) 03:15:06.09 ID:voUxrD/wo
本日はここまでです
ありがとうございました
847 : ◆cUhskXlNTw :2025/12/07(日) 19:05:26.06 ID:voUxrD/wo
龍娘「おおー!」


激しい動きに、龍娘も興奮している
男はそのままよじ登り、
使っていない武器を垂らして、
それに掴まるよう促した


中華「助かるね」

氷魔「……来るときは……焦っていて……戻ることをよく考えていませんでしたね……」
848 : ◆cUhskXlNTw :2025/12/07(日) 20:38:08.95 ID:voUxrD/wo
そうして、一行はダイニングに戻ってきた


やる気「よし、さっさと出るっすよ」

ぶりっ子「そういえばぁ」


彼女は大剣兵に話しかける
彼はぶりっ子の特有の雰囲気に一瞬だけ強張った


大剣兵「どうした?」

ぶりっ子「あなたはここから向こうのテントに行ってましたけどぉ、ここにいる兵士たちについてなにか知らないんですかぁ?」

大剣兵「>>下1」
849 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/07(日) 23:47:50.55 ID:KceK/2Mw0
各地から徴兵された元農民や元町民が大部分としか知らないな
850 : ◆cUhskXlNTw :2025/12/08(月) 01:52:49.17 ID:aiqcHTH3o
大剣兵「各地から徴兵された元農民や元町民が大部分としか知らないな」

怪盗「へぇ、そうなんですね」

大剣兵「戦争をいつまでやるつもりなのか分からないが、これだけ動員して、反動が怖いところだ」

捕虜B「我々も、運んだ物資がそれでも足りないと言われることが多々ありますからね」

狙撃少女「つまり、向こうは急いでくる可能性が高いですよね」
851 : ◆cUhskXlNTw :2025/12/08(月) 03:52:17.45 ID:aiqcHTH3o
本日はここまでです
ありがとうございました
852 : ◆cUhskXlNTw :2025/12/08(月) 18:59:55.27 ID:aiqcHTH3o
炎魔「早く帰らないと、ですね」


一行は見つかることなく、あっさりと洞穴を出た
そして、馬車を隠すための茂みに戻ってきた


ゴーレム「随分かかったようで」

龍娘「わぁ!なにこれ!」

男「彼はゴーレムだ」
853 : ◆cUhskXlNTw :2025/12/09(火) 01:19:48.07 ID:DXPcqVRao
龍娘「ごぉれむ?」

氷魔「……魔法で作られた……存在です……」

ゴーレム「より大所帯になりましたね」

中華「ま、色々あって……」

ゴーレム「それはいいですが、これだけの人数を馬車に乗せることはできませんよ?」

やる気「ほんなら俺っちは歩くっすよ」

男「そうだな、俺も歩くとしよう」
854 : ◆cUhskXlNTw :2025/12/09(火) 01:22:44.51 ID:DXPcqVRao
本日はここまでです
ありがとうございました
855 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/09(火) 19:26:23.45 ID:uAAsVXFVo
おつ
856 : ◆cUhskXlNTw :2025/12/09(火) 19:41:51.65 ID:DXPcqVRao
ゴーレム「歩くって……」

ぶりっ子「折角だし、みんなで歩きましょうかぁ」

怪盗「馬車は普通に動かしちゃっていいですよ」


一行は捕虜たちと大剣兵、重騎士、そして龍娘を馬車に乗せて歩き出した
ゴーレムは最初遠慮していたようだったが、
最終的には普段の馬車のスピードにまで上げた


狙撃少女「体力がないとやってられませんからね」
857 : ◆cUhskXlNTw :2025/12/10(水) 00:26:36.54 ID:Grf48wGDo
そして、帰りながら一行は今回のことを振り返った


男「うーん……」

炎魔「どうしたんですか?」

男「帝国はあの火山を人為的に噴火させる方法を模索してるみたいだが、理由が分からん」

中華「兵器?でも見境なさすぎるよね」

男「『紅い悪魔』と呼ぶくらいだし、噴火させたら本当になにか出てきたりしてな」
858 : ◆cUhskXlNTw :2025/12/10(水) 00:28:31.30 ID:Grf48wGDo
本日はここまでです
ありがとうございました
859 : ◆cUhskXlNTw :2025/12/10(水) 19:18:19.35 ID:Grf48wGDo
龍娘「ねー!」


彼女は馬車から顔を出して声をかけてきた


氷魔「……どうしました……?」

龍娘「おなかすいた!」

やる気「あぁっと、そりゃ大変っすね」

ぶりっ子「中華さぁん、なにか持ってないですかぁ?」

中華「>>下1」
860 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/10(水) 19:35:06.29 ID:yBNyoJsbo
こんなこともあろうかと、今日のお弁当にちまきを作ってたんだよ
861 : ◆cUhskXlNTw :2025/12/11(木) 01:48:48.24 ID:W+efNL9zo
中華「こんなこともあろうかと、今日のお弁当にちまきを作ってたんだよ」

龍娘「ちまき?」

中華「そうだよ、ほら……」


彼が懐に忍ばせていた弁当箱から、
笹の葉に包まれた物体が現れる


龍娘「なにこれ?」

怪盗「あ、葉っぱの部分は食べちゃダメですよ?」
862 : ◆cUhskXlNTw :2025/12/11(木) 01:52:55.10 ID:W+efNL9zo
どこかで採取したであろう木の皮でできた紐を解き、
中に入っている米や肉などのくっつき合ったそれを龍娘に見せた


龍娘「お、おいしそう……」


むわりとほのかな蒸気が漂い、
醤油ベースの香りが鼻孔をくすぐる、
いかにも美味しそうなちまきがそこにあった


中華「食べな」
863 : ◆cUhskXlNTw :2025/12/11(木) 01:57:06.95 ID:W+efNL9zo
本日はここまでです
ありがとうございました
864 : ◆cUhskXlNTw :2025/12/11(木) 20:00:15.13 ID:W+efNL9zo
中華が差し出したそれを、
龍娘は食らいつくように取って食べた


龍娘「はむっ!」

中華「あ、結構しっとりしてるから喉に詰まらせないようにね」

龍娘「んむっ!んむぅ!」

中華「まったくもう……」
865 : ◆cUhskXlNTw :2025/12/12(金) 00:15:20.82 ID:E4fs8gy/o
捕虜C「はい、どうぞ」

龍娘「ん!んん!」


補給物資に余っていた水を龍娘はごくりと飲み干す
そして、食道につっかえたちまきを流したのだ


狙撃少女「体はしっかりしてますけど、やっぱりほぼ幼児ですね」

龍娘「おいしかった!」
866 : ◆cUhskXlNTw :2025/12/12(金) 00:50:29.91 ID:E4fs8gy/o
本日はここまでです
ありがとうございました
867 : ◆cUhskXlNTw :2025/12/12(金) 18:17:51.68 ID:w4YXtsZUO
中華「まだあるよ」

龍娘「やった!」


懐からもう一度取り出すと、
飛びかかる猛獣のように龍娘が飛び出してちまきを奪い去った

中華「うわっ!?」

龍娘「いただきまー……あぁっ!?」

その勢いのまま羽ばたき、
しかし飛行に慣れていないため不恰好に墜落する


868 : ◆cUhskXlNTw :2025/12/13(土) 03:43:30.03 ID:0p9xZmqCo
炎魔「うわーっ!大丈夫ですか!?」


彼女が駆け寄ると、
龍娘はそれでもちまきを食べていた


龍娘「ちまきは大丈夫だったよ!」

炎魔「……飛び方も教えないとダメそうですね」

男「むしろ炎魔はなんで上手に飛べるんだ?」
869 : ◆cUhskXlNTw :2025/12/13(土) 03:44:26.47 ID:0p9xZmqCo
本日はここまでです
ありがとうございました
870 : ◆cUhskXlNTw :2025/12/13(土) 18:29:19.87 ID:0p9xZmqCo
炎魔「この体がめちゃくちゃ飛びやすいつくりしてるんですよ」

中華「スカスカなの?」

炎魔「違います!翼のサイズが調整できて、ジェット噴射みたいな飛行もその気になればできるんですよ」

氷魔「……女の子に……スカスカは……ちょっと……」

中華「えっ!?そうなの!?」
871 : ◆cUhskXlNTw :2025/12/14(日) 00:09:56.40 ID:+9xLlVfao
やる気「そっすよ、こう、みっちり……」

ぶりっ子「は?」

やる気「……なんでもないっす」


そんなことを話しながら、
一行は図書館のある街へと帰ってきた
まだまだ上手くはできないが、
道すがら龍娘は炎魔に飛び方のレクチャーをされていた


捕虜A「こ、ここが……あの街なんですね」
872 : ◆cUhskXlNTw :2025/12/14(日) 23:41:33.40 ID:+9xLlVfao
すみません書き込めてませんでした


一行が街に帰ってくると、
すぐに市長のホログラムがやってくる


市長「おかえりなさい。随分連れてきましたね」

大剣兵「まったくだよな」

市長「とにかく、新たに来た方々には身元の調査を行いますから、ついてきてください」
873 : ◆cUhskXlNTw :2025/12/14(日) 23:43:39.17 ID:+9xLlVfao
捕虜と大剣兵、そして龍娘は市長の元に着いていく


怪盗「いい加減起きてくださーい?」

重騎士「………………」

怪盗「うりゃあっ!」


痺れを切らして彼女は重騎士の鎧をハンマーで叩いた


重騎士「わあっ!?」
874 : ◆cUhskXlNTw :2025/12/14(日) 23:45:20.00 ID:+9xLlVfao
重騎士は驚き慌て馬車から転げ落ちた


ゴーレム「ご苦労さん。やっと馬車の掃除ができるよ」

怪盗「あ、どうも……」

狙撃少女「さ、重騎士さん。あなたも一応身元の調査を受けてもらいますよ」

重騎士「み、身元?」

市長「はい、勿論内密にいたしますよ」
875 : ◆cUhskXlNTw :2025/12/15(月) 01:57:21.72 ID:U/dHDV2Eo
本日はここまでです
ありがとうございました
876 : ◆cUhskXlNTw :2025/12/15(月) 19:35:21.71 ID:U/dHDV2Eo
それから重騎士は市長に連れていかれた
そこはいわゆる取調室のような内装だが、
外観はプレハブ小屋であった
宣戦布告を受けたときから、取り調べを多く行うことになるだろうと予測して市長が作らせたのである


重騎士「………………」

市長「さて、取り調べを始めますよ」

重騎士「あの、私のこと知らないんですか?」

市長「少なくとも、私の集積したデータにはありませんよ」
877 : ◆cUhskXlNTw :2025/12/15(月) 22:04:58.72 ID:U/dHDV2Eo
重騎士「そうですか、あなたの姉とも交流があるんですけどねー……」

市長「……ふむ、そうですか」


それはそれとして、
規則なので市長は話を聞くつもりであるようだ


重騎士「なにから話しましょうか」

市長「どこに住んでいるのですか?長く帰っていないのであれば、出身地などでも構いませんが」
878 : ◆cUhskXlNTw :2025/12/16(火) 01:33:46.98 ID:Tj0tlakSo
本日はここまでです
ありがとうございました
879 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/16(火) 16:15:58.25 ID:5ebFZQUN0
1
880 : ◆cUhskXlNTw :2025/12/16(火) 18:51:25.91 ID:kDaH1WDFO
重騎士「出身は帝国ですよ」

市長「純帝国ですか?」


帝国の領土は変動が激しい
しかし中央のここ二百年は領土であり続けている土地があり、そこで産まれた者は純帝国の産まれとなる


重騎士「はい」

市長「……では、身分を教えていただけますか?」

重騎士「>>下1」
881 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/16(火) 21:52:13.65 ID:a9x3Wbyro
皇帝の妾の娘です
882 : ◆cUhskXlNTw :2025/12/16(火) 22:36:30.30 ID:Tj0tlakSo
重騎士「皇帝の妾の娘です」

市長「……マイクの不調かもしれません。今、なんと?」

重騎士「皇帝の妾の娘ですよ」

市長「……なんと、それは……ううむ、本当なのでしょうか?」

重騎士「まぁ、そう珍しいわけでもありませんよ」

市長「冗談でしょう?」
883 : ◆cUhskXlNTw :2025/12/16(火) 22:38:38.73 ID:Tj0tlakSo
重騎士「半分冗談です」

市長「と言いますと」

重騎士「少なくとも、想像よりは沢山いるということです」

市長「………………」

重騎士「でなければ、こんな自由にほっつき歩いてもいられませんよー?」


彼女は与えられた椅子に体重をかけたが、
装備が重すぎてすぐに椅子が倒れそうになったので、
少し焦りながら体勢を直した
884 : ◆cUhskXlNTw :2025/12/17(水) 01:19:56.27 ID:jOBS389fo
本日はここまでです
ありがとうございました
885 : ◆cUhskXlNTw :2025/12/17(水) 17:54:13.02 ID:jOBS389fo
市長「……そうかもしれません。その話を信用するかは置いておいて……なぜ、この街に?あなたは捕虜としてきた訳ではないようですが」

重騎士「成り行きですねー」

市長「……では、ここに来る予定はなかったと?」

重騎士「元はと言えば、あなたのお姉さんの指令で動いてたんですよ。で、その指令の中にではこの街に行くように指示はされなかったんですねぇ」

市長「……となれば、わざわざ指令に背いてまでここに来る理由があるはずですが」
886 : ◆cUhskXlNTw :2025/12/18(木) 03:15:10.00 ID:6qgaGO+ao
重騎士「あの、でっかい剣持った変なやついたでしょう」

市長「変かどうかは分かりかねますが」

重騎士「あいつのせいですよ」

市長「はぁ」

重騎士「彼と私がどっちも休める場所、ここしかないと思うんですよねー」


口調はやや乱暴だが、
親しさの裏返しと感じられるほどに軽やかな雰囲気だった
887 : ◆cUhskXlNTw :2025/12/18(木) 03:15:36.50 ID:6qgaGO+ao
本日はここまでです
ありがとうございました
888 : ◆cUhskXlNTw :2025/12/18(木) 18:18:40.07 ID:6qgaGO+ao
市長「分かりました」

重騎士「というか、お姉さんの動向なにも知らないんですか?」

市長「えぇ、そうです。リスクですから」

重騎士「リスク?」

市長「全ての私が掌握され、敵に集積されたデータが渡ってしまったとき、彼女の動向も把握されてしまいますからね」
889 : ◆cUhskXlNTw :2025/12/19(金) 01:39:41.79 ID:NC6bPgj/o
重騎士「不安になったりしないんですか?」

市長「どういうことでしょう」

重騎士「もしかしたらお姉さんが裏切るかも、とか」

市長「いえ、ありえないですね」


彼女があまりにも迷いなく言ってのけるので、
重騎士は少し驚いた
890 : ◆cUhskXlNTw :2025/12/19(金) 01:41:16.15 ID:NC6bPgj/o
重騎士「信じてるってことですねー」

市長「いえ、知っているのです。『信じている』ことと『知っている』ことにどれだけの違いがあるのかは一概に言えませんが」


彼女はあまり複雑なことを考えないが、
市長の上げた二つの状態の不気味な近似性には心当たりがあった


重騎士「そうかもしれません、私にもそう思える人はいますからね」
891 : ◆cUhskXlNTw :2025/12/19(金) 02:16:15.09 ID:NC6bPgj/o
本日はここまでです
ありがとうございました
892 : ◆cUhskXlNTw :2025/12/19(金) 19:19:30.93 ID:NC6bPgj/o
それからも色々と話して、
重騎士は取調室から出ることができた


男「……お、重騎士も出てきたな」


彼女が外に出ると、捕虜の面々と龍娘がいた
大剣兵はそこにおらず、
ギルドの面々も男以外はいなかった


重騎士「どういう状況ですか?」

男「みんな出てきたら俺が泊まる場所に案内しようと思ってな」
893 : ◆cUhskXlNTw :2025/12/20(土) 03:45:08.07 ID:PUH6mEwpo
捕虜A「あの人だけ、やっぱり取り調べが長引いてますね」

男「そりゃそうだろう。確実に帝国の所属で、かつ前線に出張ってくるような兵だしな」

捕虜B「そんなに特別な人なのかね?」

重騎士「かなり強いですよ」

捕虜B「へぇ……」

龍娘「強さ……」
894 : ◆cUhskXlNTw :2025/12/20(土) 03:51:50.08 ID:PUH6mEwpo
本日はここまでです
ありがとうございました
895 : ◆cUhskXlNTw :2025/12/20(土) 19:09:13.04 ID:PUH6mEwpo
男「うん?」

龍娘「強さって、なに?」

重騎士「負けないための力です」


無垢な子供は時として哲学的な命題に足を踏み入れる
だが、重騎士はなんとなくその答えを持っていた


龍娘「へー」
896 : ◆cUhskXlNTw :2025/12/21(日) 04:24:54.83 ID:hwWKD+PPo
男「俺もまったく同意見だな」

龍娘「あ、そうだ!私ね、ちょっと飛べるうになったんだよ!」

重騎士「おぉ、すごいですね」

男「炎魔が教えてくれたんだ」


龍娘は力強く踏み切り、少しの間滞空する
そして、満足げな顔で降りてくるのだ


捕虜C「ちなみに、一人出てくる度に披露してますね」
897 : ◆cUhskXlNTw :2025/12/21(日) 04:32:23.23 ID:hwWKD+PPo
重騎士「ぼちぼち夜ですねー」


時刻は既に夕方だった
男の待機時間も相当なものになっていたが、
そこでついに大剣兵が取調室から出てきたのだ


大剣兵「……ん、なんだぞろぞろと」

男「待ってたんだ、どこに泊まればいいか分からないだろ?」
898 : ◆cUhskXlNTw :2025/12/21(日) 04:47:20.01 ID:hwWKD+PPo
本日はここまでです
ありがとうございました
899 : ◆cUhskXlNTw :2025/12/21(日) 19:18:55.99 ID:hwWKD+PPo
大剣兵「檻でも用意されてるのか」

男「だとしたら、世界で一番上等な檻だろうね」

龍娘「えーっ!私たち閉じ込められちゃうの!?」

重騎士「こういう無垢な子もいるんですから、妙な言い回しやめません?」

男「いやぁ、申し訳ない」
900 : ◆cUhskXlNTw :2025/12/22(月) 03:13:04.87 ID:SzedJag9o
それから男は取り調べを終えた者たちを連れて歩き始めた
取調室は街の入り口と中央区画の間にあったが、
彼が向かったのは中央区画のさらに奧にある、
研究施設などがある区画であった


捕虜D「こんなとこに連れてきていいんでしょうか?」

男「市長が言うには、研究データは暗号化されているから万が一のことも起こり得ないそうだ」
901 : ◆cUhskXlNTw :2025/12/22(月) 03:28:52.54 ID:SzedJag9o
本日はここまでです
ありがとうございました
902 : ◆cUhskXlNTw :2025/12/22(月) 18:51:39.59 ID:SzedJag9o
大剣兵「随分お人好しなんだな、ここの市長さんは」

重騎士「そうですよねー」

男「俺もそう思うんだけどな、本人は頑なに認めようとしないんだ」

捕虜A「なにか訳ありなのかも……」


そうこうしているうちに、
男は皆を引き連れて彼らが泊まる建物へとたどり着いた


>>下1……どんな建物か
903 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/22(月) 19:52:21.86 ID:sM/SLChmo
VIPが泊まるような立派なタワーホテル
904 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/22(月) 19:55:09.19 ID:BH9L4UkP0
外見: ボロアパートの方がマシと言わんばかりな岩肌と洞窟への入り口
内見: 最先端技術のモデルルームなのか、高級マンションの一部屋(人数分)丸々造築されていた
905 : ◆cUhskXlNTw :2025/12/22(月) 20:54:20.32 ID:SzedJag9o
それは図書館のある塔ほどではないが、
しかし十分に高層といえる構造物であった
正面玄関にはそこがホテルである旨が記されており、
高級感溢れるライトアップがされている


龍娘「お、おっきい……!」

捕虜B「な、なんだこりゃ」

重騎士「ほえー……!」
906 : ◆cUhskXlNTw :2025/12/23(火) 02:32:31.26 ID:ySWGL8Fdo
男「予定より随分遅れて申し訳ないですが、全員連れてきましたよ」

市長「ご苦労様です、取り調べが長引いたのは知っているのでお気になさらず」


男がフロントへと向かうと、
そこにはホログラムの市長がいた
彼女は通信を行い、
いくつかのルームキーをデスクから引き出した


男「流石に全員分の個室は用意できなかったそうだが、まぁいい部屋だ、許してくれ」
907 : ◆cUhskXlNTw :2025/12/23(火) 03:19:10.67 ID:ySWGL8Fdo
本日はここまでです
ありがとうございました
908 : ◆cUhskXlNTw :2025/12/23(火) 19:55:24.04 ID:ySWGL8Fdo
大剣兵「用意できなかった?満室なのか」

市長「はい、襲撃リスクの高い区画に住んでいる市民たちにはひとまず、ここで生活してもらっています」

大剣兵「お前……そんなとこに敵呼ぶなよ」

市長「総合的判断の結果です。どうか市民たちに身分を明かさないようにお願いしますよ」

大剣兵「……ま、いいだろう。ここに泊まれるなら、要求を呑むのもやぶさかではない」
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