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【安価コンマ】好きと嫌いと異世界と

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251 : ◆gnMVpaH84at6 [saga]:2025/05/24(土) 21:25:39.38 ID:hXjWneZJ0
■やりまーす。


優護「…………」

優護は仕事が特にない時は外に出るようにしている。ずっと部屋に籠っているとネガティブ思考になってしまい良いことがないからだ。

アイナ「今日はずっと晴れみたいだし散歩にはうってつけやね。平日のこの時間に散歩ってのも不審者みたいやけど」

優護「ぇ。ぅ、や、止めておこうかな……」

アイナ「まーまー!そんなん言わせておけばええねん!」

……アイナが言い出したんじゃないか、とは思うが口にはせず。優護は街を歩いていると……。

男「――ねえねえ一緒にお茶しようよ!今暇でしょ?」

「ぁ、えーと。ちょっと私やることあるんだけどー……」

男「用事があるなら付き合うって!だからさ、今日は俺とさ……」

誰かが男性にナンパされている。ナンパされている女性の方はサングラスと帽子を被っていて、日焼けを気にしていそうな格好をしていた。

アイナ「うわぁ、今時あんな男もいるんやなぁ……ユーゴはああいうのマネしちゃあかんで?」

優護「し、しないよ……」

アイナ「色んな女性が勘違いしてまうから」

優護「……?」

「――――!」

その瞬間。ナンパされていた女性が一気にこっちに向かってきて、いきなり腕を組み始める。

優護「えっ!?ぇ、あの、ちょっと――」

「ご、ごめんなさーい!用事ってこの人となの!だからごめんねー!」

252 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/05/24(土) 21:32:49.17 ID:OZuNEEapo
あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!

ナンパされてる女性を眺めていたと思ったらいつのまにかナンパされていた…

な… 何を言ってるのか わからねーと思うがおれも何をされたのかわからなかった… 頭がどうにかなりそうだった…

催眠術だとか超スピードだとかそんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ…
253 : ◆gnMVpaH84at6 [saga]:2025/05/24(土) 21:36:19.13 ID:hXjWneZJ0
「あはは、ごめんねお兄さん。あの人ずーっと話しかけてきてたからしつこくてさ、とっさにお兄さん使っちゃって」

ちょっとなら全然大歓迎なんだけど、ずーっとはちょっとね。事務所の人にも怒られちゃうし。と、彼女はメロンソーダを飲みながら笑った。

優護「…………そ、そう。です、か」

「お兄さんもしかして緊張してる?確かにここ雰囲気あるからねー」

その女性に腕を引かれてやってきたのは喫茶店だった。古き良き雰囲気のあるクラシカルな喫茶店、そこには優護と女性。そして数人のお客さんしかいなかった。

「あ、私が迷惑かけちゃったからじゃんじゃん飲んで食べていいよ!なんと私、お金持ってるから」

優護「そ、そんな大丈夫です……」

「そう?お兄さん奢ってもらえるときは奢ってもらった方が良いよ〜?あ、じゃあショートケーキとチーズケーキ頼んじゃうから、それお互いに食べ比べしよう!そうしよそうしよ!」

優護「え?ぁ、ちょっと……」

アイナ「……なあ、ユーゴ。もしかしてそこの女の人……」

「あ!もしかしてそれサポートAI!?うわ、そんな流暢に喋ってるのすごーい!こんにちはー!」

アイナ「おっ!なんや分かってるやん!ウチはマスターに作ってもらった超高性能のやなぁ……」

なんだか盛り上がり始めてしまった。

アイナ「じゃなくて!なあユーゴ、この人ってもしかして」

「そうだ自己紹介!自己紹介してなかったね!」

そう言って、彼女はサングラスと帽子を外してにっこりと笑う。太陽のように眩しい笑顔に、思わず目が眩む。

ルッチー「お兄さんにAIさん初めまして!私、ルッチーって言います!よろしくね!」

254 : ◆gnMVpaH84at6 [saga]:2025/05/24(土) 21:46:32.95 ID:hXjWneZJ0
アイナ「うわ、ほんもんや。なあユーゴ、この人めっちゃ有名なアイドルやで」

優護「ぇ?アイドル……?」

ルッチー「そうです!私、アイドルやってます!えへへ」

……アイナが表示した画面を見る。そこには目の前に居る女性の情報がずらりと並んでいた。

彼女が歌った曲や発売したCD。彼女が出演したテレビ番組にドラマ、アニメのCVなどとにかく色々な作品がこれでもかと。

優護にはあまりピンとこなかったが、それでも凄い人だということは分かる。

ルッチー「あ、ケーキきた!はいじゃあお兄さんどっちが良い?」

優護「……じゃ、じゃあ……チーズの方を」

ルッチー「オッケー!じゃあ私はショートケーキ貰っちゃお!ここはケーキが絶品なんだよねー」

ルッチー「……あ、ところでお兄さん名前は?ずっとお兄さんじゃダメだよね」

優護「…………あ、有友優護と、言います。それでこっちは」

アイナ「最高のAI!アイナちゃんやで〜!よろしゅうなルッチー!」

ルッチー「ユーゴさんにアイナちゃん!うんうん、よろしくぅ!」

――なんだかとてもハイテンションだ。天真爛漫、と言った方が良いのかもしれない。


軽いイベント:安価直下
1 ケーキ食べ比べ
2 アイドルってどんなことを
3 自由イベント(自由安価)

255 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/05/24(土) 21:48:40.48 ID:qlD65xeLo
1
256 : ◆gnMVpaH84at6 [saga]:2025/05/24(土) 22:16:50.40 ID:hXjWneZJ0
優護「……」

ルッチー「んーおいしー!」

目の前でとても美味しそうにショートケーキを食べるルッチー。優護の目の前にあるチーズケーキを本当に食べて良いものかどうかで考える。

勝手に食べるのは失礼ではないか、それとも食べない方が失礼なのか。考えに考えた結果、優護はそのチーズケーキを頬張って……。

優護「――――!!!」

ルッチー「ね、ね?美味しいでしょ!」

これは美味しい!前に食べたパンケーキも絶品だったが、このチーズケーキも絶品だ!この科学国家には美味しい食べ物で溢れている!

ルッチー「んー……ねえねえ!それじゃあ食べ比べしよ!はい、私のショートケーキ!」

優護「ぇ」

にこにこと可愛らしい笑みを浮かべながら、ルッチーがフォークにケーキを差して優護に向ける。食べて良いということなんだろうが、どうみてもあーんをする姿勢である。

ルッチー「あーん!」


あーん:コンマ判定

コンマ一桁6以上であーん。
257 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/05/24(土) 22:19:48.68 ID:9jy2AidYo
258 : ◆gnMVpaH84at6 [saga]:2025/05/24(土) 22:32:26.77 ID:hXjWneZJ0
優護「い、いただきます……んっ」

――ショートケーキも美味しい!頬っぺたが落ちてしまいそうだ!

ルッチー「えへへ……じゃあ、ユーゴさんのチーズケーキも!」

優護「ぁ、は、はい。どうぞ……」

優護はチーズケーキの皿をすっと差し出す。

ルッチー「そうじゃないですよ!ほらほら、あーんって!」

優護「…………こ、こう、ですか?」

ルッチー「ひゃくてーん!ん……ん〜!おいしー!」

こうして、二人は喫茶店で仲良くケーキを食べ続けた。
259 : ◆gnMVpaH84at6 [saga]:2025/05/24(土) 22:40:49.65 ID:hXjWneZJ0
ルッチー「――はいじゃあこれが私の番号と連絡先です!また一緒にスイーツ食べに行きましょうね!」

私、お仕事があるので中々休みにはならないんですけど!連絡してくれたら!と、ルッチーは胸を張って言う。

優護「あ、ありがとう、ございます……」

ルッチー「それでは!ユーゴさんアイナちゃん!また今度!」

アイナ「……」

優護「……どうしたの?」

アイナ「なあなあユーゴ。それそれ、その連絡先の紙」

アイナに指摘されて連絡先の書かれた紙を見る。特に問題はなさそうだが……。

優護「…………事務所?」

アイナ「……なあ、もしかしてナンパとかスカウトとかそういうのちゃう?」

優護「え」


■ルッチーの電話番号を手に入れました。イベントで出会えるようになります。
ルッチーが所属する芸能事務所の名刺を手に入れました。
260 : ◆gnMVpaH84at6 [saga]:2025/05/24(土) 22:49:44.65 ID:hXjWneZJ0
次キャラ:安価下3までで一番コンマが大きいもの
1 エースパイロット
2 ココナッツミルク
3 ばんそうこう
4 思春期
261 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/05/24(土) 22:50:10.27 ID:aONl2HFwo
4
262 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/05/24(土) 22:52:00.73 ID:MpN/35Cdo
2
263 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/05/24(土) 22:52:30.25 ID:MT2dYjtG0
1
264 : ◆gnMVpaH84at6 [saga]:2025/05/24(土) 22:59:21.62 ID:hXjWneZJ0
■ちょっと離席。今日は長めにやります。

■名刺を使って優護アイドルデビューの可能性ありますあります。
265 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/05/24(土) 23:02:42.65 ID:MT2dYjtGo
悪い大人達に枕営業に使われそう…
266 : ◆gnMVpaH84at6 [saga]:2025/05/24(土) 23:58:29.70 ID:hXjWneZJ0
■R-18スレだったら色々と展開がありそうですけど健全展開で行きます。これでもう少し精神強かったらそういうのもなかったんでしょうけど。
再開していきます。


優護「――あっ!」

「っ!」

曲がり角を曲がった瞬間、ユーゴは誰かとぶつかってしまう。ユーゴはよろけるだけで済んだが、相手はしりもちをついてしまった。

アイナ「あーもうぼんやりしてるから!ちゃんとせえユーゴ!」

優護「っ!ご、ごめんなさい!だ、大丈夫、ですか?」

「…………ぁ」

尻もちをついてしまった相手に手を差し伸べる。髪を短く揃えた少女、見た目的にはルルと同年代くらいだろうか。

……彼女は優護を見て、ぽかーんとしてしまっている。

「……ココナッツミルク」

優護「ぇ……?あ……」

気が付くと優護の服にべっちょりと白い飲み物が掛かってしまっている。そして道路の床にもそれが浸み込んでいき、空の容器がそこに転がっている。

……彼女が買ったココナッツミルクを全部優護が零してしまったのだろう。

優護「ご、ごめん!そ、その、えっと……」

「……ココナッツミルクが……」

優護「ひっ……ぁ、ご、ごめんっ、なさい……!」

アイナ「ええからはよ買ってこい!!!売ってるお店はピックアップしといたから!」


267 : ◆gnMVpaH84at6 [saga]:2025/05/25(日) 00:14:57.09 ID:bg1SUaVp0
「…………」

公園のベンチに腰掛けた少女がちゅーちゅーとココナッツミルクを飲んでいる。その様子にとりあえず優護はホっとしている。

アイナ「ほんま気を付けや!女の子の飲み物奪うとか最低の事やで!」

優護「うぅ……ぐすっ。ごべんなざい……」

「…………別にいい」

それだけ言って、彼女はまた飲み始める。とても言葉数が少ない女の子だった。

優護「……」

「……」

ココナッツミルクを弁償して、じゃあさようならとその場を立ち去れる男ではなかった。少女の隣に座り、どうしたものかと脳みそをフル回転させる。

優護「…………あ、あの。お名前、は……?」

シエラ「……シエラ」

優護「し、シエラさん、ですか。じ、自分は有友優護って言います……」

アイナ「なんやその自己紹介……あ!ウチはアイナちゃんやでー!」

シエラ「……」

優護「……」

寡黙な少女とコミュ障な男。ココナッツミルクを吸う音と、近くで子供たちが遊んでいる笑い声だけが聞こえてくる。
268 : ◆gnMVpaH84at6 [saga]:2025/05/25(日) 00:19:47.66 ID:bg1SUaVp0
この沈黙空間に話題かイベントを:安価直下

1 ……い、良い天気ですね。
2 ココナッツミルク好きなんですか?
3 自由会話(自由安価)
269 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/05/25(日) 00:21:26.72 ID:1Vf/zsVVO
2
270 : ◆gnMVpaH84at6 [saga]:2025/05/25(日) 00:46:05.49 ID:bg1SUaVp0
優護「……好きなんですか?ココナッツミルク」

シエラ「…………好き。ほんのり甘いから」

優護「そ、そうなんですか。実は、えっと、自分も甘いものは好きだったり……」

シエラ「あげない」

優護「……」

――別に欲しかったわけじゃないのになぁ。と、なんだか泣きたくなる。

シエラ「…………私も、甘いのは好き」

優護「えっ。あ、そ、そうなんですか?じゃあ、ケーキとか……」

シエラ「好き」

優護「あ、じゃあ……前に知った美味しいお店を教えますね。その、ココナッツミルクだけじゃ申し訳ないので……」

そして、優護はパンケーキを食べたお店とあの喫茶店の事をシエラに教える。話をしている途中、心なしかシエラの眼が輝いていたようにも見える。

シエラ「……ココナッツミルク、ある?」

優護「え、ココナッツミルク……は。えっと……あ、アイナ……!」

シエラ「喫茶店の方にはないけど、多分パンケーキのお店にはあるで!ほら、ユーゴが行ってたってパンケーキのお店、ここやろ?」

優護「……!そこ、そこです!えっと、ありますよ!」

シエラ「……!」

……そこから少しずつ会話が少なくなっていったが、シエラはなんとなく嬉しそうだった。
271 : ◆gnMVpaH84at6 [saga]:2025/05/25(日) 00:59:48.14 ID:bg1SUaVp0
シエラ「……」

ココナッツミルクを飲み終えたシエラは立ち上がり。近くのごみ箱に空の容器を捨てる。

シエラ「…………ばいばい」

優護「ぁ、も、もう行っちゃうんですか?」

シエラ「……うん。美味しかった、また、どこかで」

そう言い残して、シエラはふらふらとどこかに行ってしまった……。

優護「……」

アイナ「……追いかけていったりしたら駄目やからな?」

優護「えっ!?」

アイナ「なんか変なことしそうな目やったから、あかんで?事案や事案!!!」

――何か守護らなくてはいけない気持ちになっていたが。それをアイナに止められる。

シエラ。不思議な少女だったがまたどこかで出会えるだろうか……。
272 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/05/25(日) 01:01:13.64 ID:t2FvwkY2o
ニュータイプとか超直感的な
273 : ◆gnMVpaH84at6 [saga]:2025/05/25(日) 01:09:37.99 ID:bg1SUaVp0
シエラ「…………」

「おお!戻ってきましたかシエラ!キミがいないとこっちはどうにもできないのでね!さ、さ!早く早く!」

シエラ「……うるさい、ピタコ」

ピタコ「おおっと失敬失敬!僕のこのテンションもどうにかしないといけないとは思うのですが如何せん――」

シエラ「…………」

――シエラがそのコックピットに搭乗する。特注のパイロットスーツを身に纏い、両腕と両足をその穴に入れると、パイロットスーツの挿入口のような場所にケーブルのようなものが刺さっていく。

シエラ「……ふぅ」

ピタコ「ふむ、身体や脳に影響なし!何か美味しいものでも食べましたか?」

シエラ「……うん」

ピタコ「それは素晴らしい!ではでは、早速テストを開始しましょう!いつも言っておりますが、異変があれば――」

シエラ「分かってる、それじゃ――往くよ」

――――そしてその機体は。目にもとまらぬ速さで、空を駆けた。

274 : ◆gnMVpaH84at6 [saga]:2025/05/25(日) 01:26:58.03 ID:bg1SUaVp0
■こんなことやってますが、機体は募集すると思います。ラスボス性能になるのかそれとも。

■次の新キャラ(一旦最後):安価下3までで一番コンマが大きいもの
1 エースパイロット
2 ばんそうこう
3 思春期
275 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/05/25(日) 01:28:05.49 ID:FpN0PTZ3o
1
276 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/05/25(日) 01:29:37.22 ID:+cIVAf130
3
277 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/05/25(日) 01:29:39.49 ID:M+dbA/sF0
2
278 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/05/25(日) 01:30:07.66 ID:JO2nF71kO
3
279 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/05/25(日) 01:30:07.54 ID:7oWoAtnK0
1
280 : ◆gnMVpaH84at6 [saga]:2025/05/25(日) 01:31:47.34 ID:bg1SUaVp0
■同コンマなのでその二つで最終安価します。

次の新キャラは:安価直下
1 エースパイロット
2 ばんそうこう
281 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/05/25(日) 01:32:07.19 ID:hLaTR4xzo
1
282 : ◆gnMVpaH84at6 [saga]:2025/05/25(日) 01:42:29.38 ID:bg1SUaVp0
■エースパイロットちゃん。

■それでは今日はこれで、お疲れ様でしたー。
パイロットキャラが続々と。しかも女の子沢山。これは別の陣営に入る可能性もありますね。
283 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/05/25(日) 01:46:37.79 ID:AD/0YyTv0

知らない人にホイホイついていきそうだから優護君下手すると誘拐されちゃう
284 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/05/25(日) 01:49:29.89 ID:rUkrH+vHo

R-18じゃないということはどんなに貞操の危機を迎えても絶対大丈夫ということだから逆に何回危険な目にあっても良いんだ
285 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/05/25(日) 02:13:55.53 ID:1Vf/zsVVO
286 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/05/25(日) 10:14:51.68 ID:u1ns6ffDO

徐々にメインヒロイン(?)の立場を失いつつあるルルに悲しき現在
287 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/05/25(日) 19:53:36.70 ID:tBak6LyF0
容姿と同じくらい高い戦闘系の取り柄があれば少しは頼りがいが出てくるんだけどな
288 : ◆gnMVpaH84at6 [saga]:2025/05/25(日) 22:12:11.56 ID:bg1SUaVp0
■肉体69あるんである程度の戦闘系スキルみたいなのは取れるんですけどね、守護するための肉体。
始めていきます。ちょっとだけ。



優護「うわぁ、なんかすごい場所……」

アイナ「ここは科学国家の軍事基地やね、軍が所属する兵器やロボット、ウイルスなんかがここにはわんさかある場所やな。おーこわ!」

ただひたすら無心で散歩をしていると、山奥にある仰々しい建物の前まで来てしまった。巨大な門の向こうに何があるのかは分からないが、何やら大きな掛け声のようなものが聞こえてくる。

優護「……」

アイナ「訓練とかしてるんちゃう?あーもう、こんなところにおったらウチにウイルスとか入ってきてまうかも!ほらほら、ユーゴもこんなところにおったら怪しまれて――」

「アンタ!そこで何をしているの!」

アイナ「あーもう言わんこっちゃない!」

――背後から大きな声で呼び止められ、反射的に振り返る。そこにはとても小さな背丈をした女性が居て、優護を力強く睨んでいた。

優護「ぇ、ぁ、そ、その……」

「……怪しいわね。他の国家のスパイ……?ちょっとアンタ名前は!職業は何をしている!」

その見た目からは想像できないほどの圧に優護は何も言えない。体が震え、心臓の鼓動が激しくなり、もう数秒で涙が零れそうだ。

いや、零れた。ぼろぼろと。

アイナ「わー!わー!お姉さんちょっと待ち!このお兄さんぜんっぜん怪しいものじゃないんです!はいこれ!」

「サポートAI……?なに、第62ファクトリーのアルバイト?アリトモ・ユーゴ……ふむ」

スマホの画面に優護の個人情報を表示させて相手に提示する。それを彼女は真剣に見ている。

アイナ「そうなんですよ!この人ぜーんぜん怪しくありませんから!なんならマスター……ちゃう、ロイドさんに確認取ってもらっても!ええ!」

「……なるほどね、ではアタシに付いてきてもらおうかしら。別に悪いようにはしないわよ……何もなければね」

優護「っ!??!?!?」

アイナ「あー……事前に止めておくんやったぁ……ユーゴごめんなぁ」

289 : ◆gnMVpaH84at6 [saga]:2025/05/25(日) 22:12:49.07 ID:bg1SUaVp0

「…………ええ、分かったわ。それじゃあ仕事に戻って」

窓がない事務室のような場所に案内され数分。彼女は誰かと電話をした後、部屋を訪ねてきた軍人と会話をして優護の向かいの席に座った。

「情報に問題はなし、ファクトリー長であるロイド・マクスマンからも確認が取れた……けど」

「……アンタ、この国に来る前は何をして?」

優護「ぇ……ぅ、その……た、旅?みたいな……」

「……はぁ、別の国家の情報となると流石にね。まあいいわ、アンタみたいなビビりが変なことできるとは思わないし」

そう言って、彼女は長い黒髪ツインテールの毛先を指で弄り始める。

クーナ「一応自己紹介しておくわ。アタシはクーナ・シュタージ、科学国家群に所属する軍人よ。ま、そこは分かってると思うけど」

優護「……あ、有友優護って言います……」

クーナ「いや知ってるわよ。さっき見せてもらったし」

何とも言えない空気のまま数分。もう帰っていいのだろうかと優護は頭の中で一杯だったが、そんなことを言い出せるほどの勇気はなかった。

クーナ「…………」

優護「……うぅ」

しかもなんだかこっちの顔をまじまじと見られているような気もする。怖くて優護は泣きそうだった。


イベント:安価直下
1 ……ぐ、軍人さんってどんなことを……?
2 ぐすっ……な、なにか顔についてますか……
3 自由イベント(自由安価)

290 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/05/25(日) 22:14:08.94 ID:a2uvTNPv0
2
291 : ◆gnMVpaH84at6 [saga]:2025/05/25(日) 22:38:48.71 ID:bg1SUaVp0
優護「ぐすっ……な、何か顔についていますか……?」

クーナ「え?ぁ、いや……ふんっ、別に何もついてないわよ!自意識過剰なんじゃないの?」

優護「そ、そうですよね!ご、ごめんなさい……」

自分の自意識過剰だったようだと、優護の気持ちがまた落ち込んでしまう。今日はファクトリーに帰ったらそのまま眠ろうと誓う。

クーナ「……」

優護「……ぐすん」

クーナ「な、なんで泣いてるのよ。男のくせに情けないわね……はぁ、もっと軍の男を見習って体とか鍛えれば?体を鍛えればそんなひ弱なメンタルも鍛えられるんじゃない?」

優護「そ、そうなんですかね……?」

幸いにも体を動かすことは好きな優護。昨日もオペッコさんと一緒にジムで運動をしたばかりだった。

……精神を鍛えるためにも、トレーニング量をもう少し増やそうかと考える優護。

クーナ「……体つきはしっかりしてそうよね」


イベント:コンマ直下

コンマ50以上でちょっと見せて見なさいよ。
コンマ90以上で……。

292 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/05/25(日) 22:39:17.46 ID:qQNldUjho
お)
293 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/05/25(日) 22:40:26.07 ID:0+KVwUfVo
中々難易度高いな
294 : ◆gnMVpaH84at6 [saga]:2025/05/25(日) 22:57:43.53 ID:bg1SUaVp0
クーナ「ま、アタシには関係ないけど」

優護「…………」

クーナ「……」

……やっぱりチラチラ見られている気がする。しかし、クーナが自意識過剰だと言っていたのだからこれは自意識過剰なのだろう。

もしかしたら幽霊とかそういうのに見られているのかもしれない。そう思うとまた怖くて震えてしまう。優護はビビりでメンタルが弱すぎる男だった。

クーナ「な、なによ。やめてよアタシがアンタを虐めてるみたいじゃない……はあ、もういいわ。連れてきて悪かったわね」

クーナ「はぁ、情けないわね。ほら、門まで送っていくわよ」

優護「あ、ありがとう、ございます……すみませんでした……」

こうして、優護はクーナと共に基地の入り口まで案内してもらい。もう来ないでよね、と注意されてしまった。


――彼女も軍人だ、それ相応の訓練は受けているのだろう。もしかしたら彼女に教えを請えば色々と付き合ってくれるかもしれない。

しかし、そう何度も彼女と出会える保証がない。軍の基地にまで行く危険はもう冒したくない、もしオフの彼女とたまたま出会えたら……。もしかしたら、色々と手伝ってくれるかもしれない。

295 : ◆gnMVpaH84at6 [saga]:2025/05/25(日) 23:05:25.62 ID:bg1SUaVp0
クーナ「…………アイツ、結構鍛えてそうよね」

クーナ「二の腕とか結構がっしりしてたし、上半身も下半身もバランスよく鍛えられてそうだったし……筋トレが趣味なのかしら」

クーナ「……あと顔も……」

モブ軍人「クーナさん!ジーク指令がお呼びです!」

クーナ「ひゃぁあ!?の、ノックくらいしなさいよ!!!」

モブ軍人「へっ?ぁ、も、申し訳ございません!」

クーナ「はぁ……了解したわ。ありがとうね」

クーナ「……第62ファクトリーだったかしら。そうね、もしかしたら怪しい男かもしれないし……ええ……」

296 : ◆gnMVpaH84at6 [saga]:2025/05/25(日) 23:17:21.49 ID:bg1SUaVp0
ロイド「『ユーゴくん、なんだかキミ軍のお世話になったんだって?』」

優護「ぁ、は、はい……」

ロイド「『この前いきなり電話がかかってきたときは焦ったよ……別に構わないけど、あまり心配はさせないでおくれよ?』」

優護「き、気を付けます……」


■イベント安価を始めます。
目標達成、キャラ交流、ステータスアップ、それ以外でも。

イベント安価: 0:30まで募集。

【目標】
「ロボットの操縦方法を覚える」
「優護がパイロットとしてトーナメントに出場する」or「第62ファクトリー関係者に聖杯の事を伝える」
「色々なことを知る」

【出会ったキャラ】
ルル・ノートン
シエラ
クーナ・シュタージュ

オペッコ・ペッコ
ロイド・マクスマン
ルッチー
アイナ
297 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/05/25(日) 23:19:11.49 ID:NKI/Ad1Co
オペッコさん考案
どうせ机に向かってじっと勉強してても疲れるなら
身体を動かしながら勉強した方が効率は良い
298 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/05/25(日) 23:24:41.95 ID:4WhADzwYo
こっちのこと考えて気を遣ってくれる心遣いは嬉しいけどお互いよく知らないまま気を遣いあってもすれ違うだけだからまずはお互いもう少し遠慮をなくそうと言ってくれる女性がいた
その女性はお互いのことをもっとよく知るためにベッドの上で!とか言い出したら別の女性に殴られた

とりあえず対人スキルは前よりマシになる
299 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/05/25(日) 23:32:08.28 ID:+cIVAf130
ルルのことをもっと知るために交流
内容もならルルの過去やどうしてパイロットになったのとか。(今の段階でまだ聞けないなら、無難に趣味や好きなもの等を聞く。)
300 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/05/25(日) 23:33:10.19 ID:CJNDsoWT0
クーナにどうすればメンタル強化が出来るのか聞いてもし良ければ一緒にしてみる
301 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/05/25(日) 23:34:10.53 ID:TZANH5ZP0
奢ってもらったお礼もしたかったのでルッチーさんのとこ行った
お礼は「ルッチーさんの言うこと何でも聞きます」
とりあえず優護のこと話すことになってロボットに乗ってみたいとか実は記憶がないとか色々話したら向こうも自分のこと色々話してくれたり力になってくれたり
302 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/05/26(月) 00:00:45.48 ID:61ZynwwWo
ロボットの操縦関係イベント 絡む人選はそういうこと言いそうなキャラ

基本的な操縦法の他にもロボットの操縦と自分の身体を動かすことは共通するところも多いとか、そもそも運動できる人は悲観するほどバカでもない、どうしようもないバカはそもそも自分がやりたいように身体を動かす方法も分からないからとか意識の仕方も含めて教えてくれる
303 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/05/26(月) 00:26:35.89 ID:NxTdkyzeO
パンケーキのお店でシエラと出会い相席することになる
一緒にココナッツミルクやパンケーキを飲み食いしつつロボットの操縦に困っていることやトーナメントの話をしてみる
304 : ◆gnMVpaH84at6 [saga]:2025/05/26(月) 00:38:07.48 ID:MiQzE1Nr0
イベント安価:安価下5まででコンマが大きい3つを採用。

1 >>297
2 >>298
3 >>299
4 >>300
5 >>301
6 >>302
7 >>303
305 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/05/26(月) 00:38:27.61 ID:OF2SxV2NO
3
306 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/05/26(月) 00:39:33.88 ID:t7xs9YxzO
7
307 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/05/26(月) 00:40:06.36 ID:2lCG04QOo
5
308 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/05/26(月) 00:40:08.09 ID:9qDysCkQ0
3
309 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/05/26(月) 00:41:01.14 ID:FXturVOL0
ゾロ目出てたら何かボーナスないかな

6
310 : ◆gnMVpaH84at6 [saga]:2025/05/26(月) 00:53:50.03 ID:MiQzE1Nr0
結果7,3,5

■ぞろ目なので7のイベントでは何かプラスでやるかもしれないです。思いついたらです。

■では今日はこれで。おやすみなさい。

■選ばれたキャラのルートが進むかもしれないし、進まないかもしれないです。好感度が稼げたら別の国家まで同行してくれるかもしれないです。そこは難易度高そうですけど。
311 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/05/26(月) 00:57:17.27 ID:grD7UJc4o

ワープ能力とかでもない限り他の国行くと殆どの人達とはお別れか
312 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/05/26(月) 01:00:58.88 ID:QnSAkzbD0

ロボット使う戦闘はこの国家限定だとすると戦闘スキル的なものは戦闘全般に使えるものの方が良さそう
313 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/05/26(月) 03:34:38.26 ID:t7xs9YxzO

出会ったキャラの中で男性がロイドさんしかいねえ!
314 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/05/26(月) 09:10:15.01 ID:NNX7gF4oo
トーナメントにダブルス部門とか団体戦とか集団戦とかあったら気が付いたらチームメイト女の子ばっかになってたかな
315 : ◆gnMVpaH84at6 [saga]:2025/05/26(月) 23:31:54.49 ID:MiQzE1Nr0

優護「あ」

シエラ「……」

あの味が忘れられず優護はあのパンケーキ店に足を運ぶと、知っている顔の少女と相席することになってしまった。

もきゅもきゅと頬を膨らませながらパンケーキを食べるシエラの向かいの席に座り、どうしたものかと優護は考え始める。

優護「……ど、どうも」

シエラ「……」

こくりと頷いたので声は聞こえているようだった。これで反応が無かったら泣きながら退店していたので危ないところであった。

……店員さんに話かけるまでに時間が空いてしまったが、無事にパンケーキを注文できた優護。

優護「ぁ、えっと……こ、ココナッツミルクも、お願いできますか……?」

シエラ「……!」

まるで同志を見つけたかのようなキラキラした瞳を、シエラは優護にぶつけ始める。

眩しすぎてその視線に耐え切れない優護は俯いてしまった。

316 : ◆gnMVpaH84at6 [saga]:2025/05/26(月) 23:32:43.00 ID:MiQzE1Nr0

優護「……ぁ、美味しい」

シエラ「……そう、ココナッツミルクは美味しい」

シエラ「ここのパンケーキも、美味しい……教えてくれて、ありがとう」

とてもほんわかとした空気が流れる。ほとんどお互いに喋りはしなかったが、パンケーキを食べココナッツミルクを飲むその空間はとても平和だった。

……もしかしたらだいぶ好感度が高いのかもしれない。ならば色々と話を訊けるかもしれない。

優護「……シエラさんは、ロボットって、操縦しますか……?ぁ、いや、答えたくないなら無理して答えてもらわなくて大丈夫なんですけど……」

シエラ「……?」

優護「あの、そのですね――」

そして優護はシエラに話す。ロボットを操縦できるように色々と頑張っているが中々うまく操縦が出来ないと。ロボットの基本的な操作もおぼつかないことを。

優護「なので、早く操縦できるようになりたいん、ですけど……」

シエラ「……」

優護の話をパンケーキ頬張りながら聞いていたシエラ。ごくん、と咀嚼していたパンケーキを飲み込み、シエラは話始める。

シエラ「……色々、考えすぎ」

優護「ぇ」

317 : ◆gnMVpaH84at6 [saga]:2025/05/26(月) 23:33:18.15 ID:MiQzE1Nr0

シエラ「ユーゴ、あんまり頭良くないから」

優護「えっ、あっ、その……」

――優護の心がもうすでに限界だ。泣きそうでプルプル震えてしまう。

シエラ「……私はそういうのじゃないけど。自分が動かしたいように動かすの」

優護「……ぐすっ。そ、その方法が分からないんですよぉ……」

シエラ「ユーゴなら多分出来る。感覚で、直感で、雰囲気で……ロボットはそういうもの」

シエラ「それに、ユーゴは……多分私と同じだから」

優護「えっ?」


コンマ判定:コンマ直下

コンマ一桁8以上で大成功
318 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/05/26(月) 23:33:49.93 ID:z/yqW0/to
319 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/05/26(月) 23:35:30.65 ID:CAgMBOxO0
1〜0の中で8以上となると成功率は3割
なかなか難易度高いな
320 : ◆gnMVpaH84at6 [saga]:2025/05/26(月) 23:48:59.37 ID:MiQzE1Nr0

■ぞろ目ボーナスは確定成功です。今のは大成功判定なので。

優護「お、同じ……ですか?」

シエラ「…………うん」

あとは切っ掛けだけ。シエラはちゅうちゅうとココナッツミルクを飲み始める。

……どうやらもう話すことはないみたいだった。

優護「…………あ、ありがとう、ございます。正直あの、よくわかりませんでしたけど……」

シエラ「……」

もう特に話すことはないようだった。

優護「ぁ、じゃあ、トーナメントって知ってますか?自分あんまり詳しくないんですけど……」

シエラ「知らない」

優護「そ、そうですか……すみません」


■優護の能力に「???」が生えました。

???:……???
321 : ◆gnMVpaH84at6 [saga]:2025/05/27(火) 00:16:34.14 ID:zABlMBd20

ルル「あ……おはようございますユーゴさん。何か飲みますか?」

優護「……おはよう、ございます」

何時もより早く目を覚ますと、食堂の何時もの席にルルが座っていた。どうやら読書をしていたようで、近くにはコーヒーが注がれたカップと一冊の本が置かれていた。

ルル「早いですね。もしかして、今日は何か用事が?」

優護「……そ、そういうわけじゃないんですけど。ちょっといつもより早く目が覚めて」

……アイナが設定してくれたアラームよりも早く目が覚めた。優護自身もなんでこんなに早く目が覚めたのか分からないのだ。

ルル「お紅茶でいいですよね?」

優護「ぁ、ありがとう、ございます……」

322 : ◆gnMVpaH84at6 [saga]:2025/05/27(火) 00:27:21.22 ID:zABlMBd20

ルル「……ここにきて結構経ちますけど、どうですか?特に何か問題とか……」

優護「えっ!?ぁ、いや、そういうのは特に……ないんですけど。むしろ自分が皆さんに迷惑とか、かけてるので……」

ルル「そんなことありませんよ!ユーゴさんはしっかり働いてくれますし、職人さんもスタッフさんも評判良いんですよ?」

優護「……そ、そうなんですか」

だが優護は知っている。女性スタッフから内緒話をされていることを、それがきっと自分の事についての話だということを。

……褒められて悪い気はしないが、何人かには確実に嫌われているという事実だけで気持ちが盛り下がってしまう。

優護「えっと、ルルさんは……早起きして何を?」

ルル「私ですか?たまに早起きしてここで本を読むんです、そうするといつもより本の世界に入り込めるような気がして……」

そう言いながら、ルルは呼んでいた本の表紙を撫でる。

優護「……」

ルル「ユーゴさんもどうです?早起きして本を読むと、脳が冴える感じしますよ?」

優護「ぁ、いや……そ、そう、ですね……」



何か追加でお話:安価下2までで一番コンマが大きいもの
1 ルルの過去話
2 趣味や好きなものの話
3 自由イベント(自由安価)
323 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/05/27(火) 00:31:13.00 ID:A3I5fp8fo
3 ここには他にパイロットはいないのか
324 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/05/27(火) 00:32:17.19 ID:ejS6hGo60
2

こういうときに00という容赦判定以来のクリティカル
325 : ◆gnMVpaH84at6 [saga]:2025/05/27(火) 00:33:26.96 ID:zABlMBd20
どわーw
326 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/05/27(火) 00:33:29.57 ID:GaHavh390
3
ルルはパイロットになる為にどのような訓練や勉強をしたのか
327 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/05/27(火) 00:36:40.65 ID:MUZx6mo4o
パイロットはいないのか→パイロット関係のボーナス→戦闘関連のボーナス→戦闘に使えるスキル(容赦並み)追加とか拡大解釈しまくるか?
328 : ◆gnMVpaH84at6 [saga]:2025/05/27(火) 00:36:48.89 ID:zABlMBd20
ちょっとタイム
329 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/05/27(火) 00:40:52.72 ID:ob5x6XD50
ロボット動かすには基本的には何かの適性必要とか向き不向きがあって
優護君は曲がりなりにも動かせたから思ってるほどバカじゃないよきっと大器晩成だよとか確実に何か取り柄あるよ的な方向にいけるか?
330 : ◆gnMVpaH84at6 [saga]:2025/05/27(火) 00:45:29.92 ID:zABlMBd20

■悩んだ末の多数決

00ボーナス:先に二つ取ったものを採用
1 好きなパイロットが第62ファクトリーに
2 搭乗済みパイロットとルルが知り合い以上に
3 優護にロボット操縦系スキル
331 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/05/27(火) 00:46:35.14 ID:H4oHXNyjo
3
332 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/05/27(火) 00:47:36.29 ID:eSttWkdco
3
333 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/05/27(火) 00:48:12.00 ID:aUBSXfHJO
3
334 : ◆gnMVpaH84at6 [saga]:2025/05/27(火) 01:12:23.85 ID:zABlMBd20

優護「……あの、このファクトリーって他にパイロットいないんですか?」

ルル「!!!」

優護「え」

ルル「実は……居ないんですよ!ユーゴさん!」

なんだか悔しそうな、辛そうな表情をしながらルルは語る。

ルル「一応私以外にも操縦できる人はいるんですけど、スタッフとしての仕事などがあるのでパイロットとして働いてもらうのは難しくて……パイロット、という立ち位置だと私以外、いないんです……」

ルル「……しょうがないとは思います、ここは小さなファクトリーですから。他のファクトリーには、それこそ軍のファクトリーでは何十人もパイロットがいるらしいですが……」

今までとても苦労したのだろうか、そんな言葉がぽろぽろと溢れ出してくる。

ルル「ですから私が色々と――あ、そ、そうです!ユーゴさんちょっと待っていてくださいね!」

そう言って、ルルは駆け足でどこかへ飛んでいく。そして戻ってくると一冊のノートを持ってきた。

ルル「どうして忘れていたんでしょう……ユーゴさん、最近スタッフの方とスクトゥム・試作1号機に乗ってたりしますよね?」

優護「え、ええっと……?」

ルル「色んな教本やロボットバトルの映像を研究したりして、特に重要そうなポイントをまとめたノートになります。もし次パイロットになってくれそうな人が現れた時は渡そうと思ってたんです……!」

ノートを捲ってみるとそこにはロボット操縦に関しての技術がこれでもかとまとめられていた。しかも、とても分かりやすい。このノートへの思いが伝わってくるようだ。

ルル「使ってください!ユーゴさん……!もし分からないところがあれば、全力でお答えします!」

優護「あ、ありがとうございます……」



■戦闘能力「ロボット戦術(攻)」を手に入れました。

ロボット戦術(攻):ロボット操縦時に敵に与えるダメージを+10する。

335 : ◆gnMVpaH84at6 [saga]:2025/05/27(火) 01:15:53.99 ID:zABlMBd20
■今日はこれで、おやすみなさい。
336 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/05/27(火) 01:16:31.24 ID:EfJ47D2Xo
337 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/05/27(火) 01:19:26.05 ID:WEaxtweoo

一応ロボットの操縦法覚えたか?
338 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/05/27(火) 01:26:28.45 ID:RUGjQE0GO

ニュータイプ的な何かもあるっぽい?
339 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/05/27(火) 01:30:22.03 ID:g3cm2GwD0

ロボットなしで戦うことになったらロボットの経験はあんま役に立たなくなるのだろうか
340 : ◆gnMVpaH84at6 [saga]:2025/05/27(火) 02:02:45.15 ID:zABlMBd20
>>339
■ロボットバトルの経験が生身の戦闘で活きることもあります。活きないもののほうが多いですか
今回生えた「???」とか……
341 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/05/27(火) 04:02:38.47 ID:MeJa1YReo
他のファクトリーには何十人もパイロットがいる
つまりその分だけノウハウがある

ライオンの群れに高級肉を放り込むが如く優護君を放り込んでいっぱい教えてもらわないと
342 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/05/27(火) 09:06:52.28 ID:fGmRrUZr0
反射神経 空間認識能力 直感とかの類いはどういうバトルでも腐らせることなさそう
343 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/05/27(火) 10:28:48.83 ID:9fpu0fdB0
アイドルさんはきっと
何でこんなこと出来るんですか?
アイドルだから
何でここにいるんですか?
アイドルだから
で何でも済ませて神出鬼没の風来坊
344 : ◆gnMVpaH84at6 [saga]:2025/05/27(火) 21:43:42.48 ID:zABlMBd20
■始めます。


優護「わぁ……」

アイナ「ここがルッチーの事務所のはずやけど……いや、デッカいなぁ」

ルッチーに色々と奢ってもらったお礼をするために、優護は彼女が所属する事務所に足を運んだ。

とてもとても大きなビル、入り口からは芸能人と思われる人たちが出入りをしている。

優護「……は、入って良いんですかね?」

アイナ「とりあえず受付の人に話しかけるしかないやろ、名刺見せてルッチーに用があるんですけど〜って。気張れやユーゴ!」

優護「うっ……怖いなぁ……」

……一応用意したお高めの菓子折りを抱きしめながら。優護は恐る恐るビルの中に入り、受付の人に話しかける。

優護「ぁの、すみません……ちょ、ちょっとお話が……」


コンマ判定:コンマ直下

コンマが高いほど事務所の色んな人に見られて話題に(補正+30)
345 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/05/27(火) 21:46:14.30 ID:eSttWkdco
346 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/05/27(火) 21:46:16.95 ID:GaHavh390
347 : ◆gnMVpaH84at6 [saga]:2025/05/27(火) 22:02:34.33 ID:zABlMBd20

優護「はい……あの、ルッチーさんにお会い出来たらなぁ……って思うんですけど……」

……通る人がチラチラと優護の事を見ている。視線には気づいているようで、優護のメンタルが次第に壊れ始めている。

優護「ぐすっ……あっ、その。い、いきなりだったので、ごめんなさい……こ、これだけルッチーさんにお渡ししてくれれば……はい、はい……」

菓子折りだけ渡してルッチーの元に届けばそれでいい、心が折れてもう帰ろうとしているとき――。

ルッチー「あ!!!ユーゴさんじゃないですか!」

優護「うひゃぁあぁ」

――背後からいきなり声を掛けられてとても情けない声を出してしまう。ビクビクしながら振り返ると、そこにはルッチーが居た。

ルッチー「あはは変な声!受付さんもこんにちは!お仕事お疲れ様でーす!」

何かの撮影帰りなのだろうか、特に変装などもしていない素の彼女の姿だった。しかし、どんな状況でも彼女は何も変わっていなかった。

ルッチー「こんなところで立ちっぱなしはあれなので、中入っちゃいましょう!すみませーん!カードキーって貰えますかー?」

優護「あっ、いやっ、そんなっ……」

――――ルッチーの勢いに負け、優護はそのまま流れに任せて事務所の中にまで入っていった……。
348 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/05/27(火) 22:06:26.74 ID:i+nllgVEo
首筋とか耳とかさわさわふぅ〜されたら確実に情けない声挙げるタイプ
349 : ◆gnMVpaH84at6 [saga]:2025/05/27(火) 22:18:02.06 ID:zABlMBd20

優護「……」

ルッチー「あ!私ここのお菓子好きなんです!ユーゴさんありがとうございます!美味しいですよねー」

ルッチー「それじゃあ、いただきまーす!」

眼をキラキラと輝かせて、ルッチーは丁寧にそのお菓子を食べ始める。

事務所の応接室のような場所で、優護とルッチーの二人きり。扉の方を見ると、なんだかチラチラとこちらの様子をうかがう人たちが見える。

アイナ「わー、すっごい見られてる……なーなールッチー。あれ、なんなん?」

ルッチー「へっ?んー、なんですかね?」

優護「……」

……事務所にアイドルであるルッチーと出会いに来た変な奴。そりゃこんなに見られるよなと優護は思う。一瞬でも変な動きをすれば捉えられて警察に連行されるんじゃないかと心配になってしまう。

アイナ「はぁ、ユーゴは固まってもーてるし。一応な、この前のお礼ちゅうことで菓子折り持参してきたんやけど……どう?」

ルッチー「とっても嬉しいです!ありがとうございますユーゴさん!アイナちゃん!」

優護「ひっ……ぁ、ど、どうも……あ!えっと、菓子折りだけじゃ、ダメかなと思って……」

ルッチー「ん?」

優護「……る、ルッチーさんの言うこと、何でも聞きます。な、何でも言ってください」

ルッチー「……ん〜?」

350 : ◆gnMVpaH84at6 [saga]:2025/05/27(火) 22:32:17.54 ID:zABlMBd20

……なんだか扉の前にいる人たちがざわざわし始めてしまった。なんか変なことを言ってしまったか不安になる。

優護「ぁ!も、もちろん!じ、自分が出来る範囲内になっちゃいますけど……あ、あと人を傷つけたりとかは……あんまり、その」

荷物持ちとか、相談事とか……そ、そういうのでしたら!いけます!と、胸を張って答える優護。しかし、肝心のルッチーの反応はなんだかぽかーんとしていた。

優護「……る、ルッチーさん?」

ルッチー「へ?ぁ、ご、ごめんなさい!ちょっとボーっとしちゃいました。え、えーっと……なんでしたっけ?なんでも?」

優護「は、はい!る、ルッチーさんが言ってくだされば、何でも、です!」

ルッチー「……ぷっ。ぷはは!ユーゴさん、もしかしてそれ本気で言ってますか?」

優護「ぇ……?」

ルッチー「聞き間違いなんじゃないかってちょっとびっくりしちゃいましたよ!いきなりそんなこと言いだす人、私初めてです……」

優護「あ、アイナ……な、なんか変なことだったかな……?」

アイナ「ぇ?あー……いや、ユーゴのそういうところウチ好きやで?おもろくて」

何とも興味がなさそうに返事をされるが、ルッチーの方は面白そうに笑っていた。お腹まで抱えて。

ルッチー「……じゃあユーゴさんの事を色々教えてください。私、もっとユーゴさんの事、知りたいです!」

優護「そ、そうですか?と言っても、あんまり話せることもないんですけど……わ、分かりました」

こうして、今までの出来事をルッチーに話し始めた……。

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