【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part7

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1 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/06/28(土) 18:43:24.71 ID:5y5+uScJ0
◇インフォメーション◇

・概要
タイトルの通り、魔法の存在するファンタジー世界で生きるスレのPart4です。
主人公がどのような道を歩むかは安価とコンマ次第です。

・世界観
ファンタジーです。文明レベルは国や地域によって様々ですが、現存文明のほとんどは魔力や魔法を主軸としたものです。
なお話の都合により設定が一部変更されたり新しく生えたりする可能性はあります。ご了承ください。

・安価について
安価、コンマの連取りは原則禁止です。ただし最後のレスから30分経過しても安価が踏まれなかった場合は連取り可とします。
また、内容によっては部分採用や再安価となる場合があります。ご了承ください。
なおシステムやルールは途中で変更されることがあります。こちらもご了承ください。

・コンマについて
素コンマ96-00は確定クリティカルとなり、マイナス補正等を無視して必ず最良の結果となります。

・注意
更新頻度と筆は遅めです。ライブ感で書いているため、展開にガバがあります。
また、物語の展開や安価コンマの結果によっては、最悪の場合キャラクターが死んだり消えたり闇堕ちしたりすることがあります。
苦手な方はお気を付けください。


◇用語◇

〈魔法〉
この世界で生きるための必需技術。
ほとんどの国や地域に広く普及しており、人々の生活を支えている。

〈魔力〉
習得した魔法を行使するためのリソース。
この世界のほとんどの生命は生まれながらにこれを保有・生産・出力する能力を持つ。
魔力の保有量・生産量・瞬間出力量は生まれつきの才能によって決まるが、多少は訓練などで伸ばすこともできる。
魔力は一晩熟睡する程度の休息で概ね全回復する。ポーションなどの薬物で即時に回復させることもできる。
魔力を全て失った生命体は死亡する。ただし普通の人間はある程度まで魔力が欠乏すると意識を失うため、日常生活において魔力枯渇死を心配する必要はない。

〈魔法の属性〉
大抵の魔法は、火や水などと言った特定の属性を有する。
属性を持たない魔法は無属性として扱われる。
属性間に有利不利はほとんどないが、光と闇のように相克し合う関係はいくつかある。
既存の属性に当てはまらない新属性が発見されることもある。

〈得意属性〉
ほとんどの生命体は、得意とする魔法の属性を一種類持つ。
得意属性の魔法は習得コストが低く、行使における燃費が良く、発動する効果・威力も高い。
そのため、基本的には得意属性の魔法を中心に習得していくのが普通である。
研究の進んでいない希少属性やユニーク属性の持ち主は独学にならざるを得ない。

その他質問等あればいつでもお気軽にどうぞ。

前スレ
Part1
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1704196175/
Part2
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713091115/
Part3
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1721452715/
Part4
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1726896316/
Part5
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1735378640/
Part6
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1742020025/

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1751103804
2 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/06/28(土) 18:44:24.04 ID:5y5+uScJ0
◇登場人物:旅の仲間その1◇

【名前】クロシュ
【種族】シャドースライム
【性別】女
【年齢】3
【容姿】羊羹くらいの透明度の粘体に真紅の核。容姿は自由自在だが普段はフメイと同様の黒髪赤目セミロングヘアーロリの姿を取る
【性格】臆病でコミュ能力に難あり。恩は忘れない
【魔法】反映魔法。自分の見え方と質感を知ってるものに変換可能
【備考】親友のフメイと共に、人と魔が助け合って暮らす小さな集落でひっそりと暮らしていたスライムの少女
集落を失ってからは、失踪したフメイを探すために旅を続けている
カリス・ノーランドによって造られた生き物であることが判明した
好きな生き物はスライム類と妖精類と貝類

【能力】
・擬態(外見のみ。属性や能力は変化しない)
・同化(道具や物質の属性や能力を一時的に身に付けることができる。多重使用可)
・合成(同化した物品同士を合成して新しいものを作ることができる)
・吸収(食べたものの技能・能力の一部を稀に身に付けることがある)
・分裂(複数の分体を作ることができる。分体も同化・再現を使用可能)
・再現(同化したことのあるものを自力で完全再現できる。燃費は悪い)

【主な技能】
・剣技[5]
・防御[5]
・魔法[5]
・スライム[☆]
・お絵かき[☆]
・ぱわー[☆]
・毒耐性[☆](お酒にも強い)
・カナヅチ(素)

【主な擬態】
・フメイちゃん(普段の姿)
・犬     (犬の姿)
・蜘蛛絹   (さらさら)
・スライム騎士(騎士鎧をまとった姿)
・木版印刷機 (大量印刷可能)
・貝類    (カタツムリやタニシなど。ゆっくり動く)
・大亀    (他者を乗せて水上移動できる)
・光学迷彩  (透明になる)
・トカゲ   (単独時、水面移動・高速移動ができる)
・オオキイ  (大きくなる。力も強いがお腹が減る)
・風船スライム(飛べる。みんなを運んで移動できる)
・ワイバーン (飛べる。風船より速いがお腹が減る)
・その他クロシュが直接見たり触ったり食べたりしたもの

【主な同化〈武器〉】
・ウニ大盾  〈防御☆ 反撃◯:ウニ大盾の姿〉
・星霊の剣  〈剣技◎ 加護☆:メイド剣士の姿〉
・竜珠の大杖 〈魔法◎ 万能☆:魔女っ子の姿〉
・竜角の大槍 〈剣技◎ 万能☆:竜メイドの姿〉
・踊り子の双剣〈剣技◯ 舞踊◎:踊り子の姿〉

【主な同化〈属性〉】
・大きな巻き貝〈水属性◯ 水泳◯:ウミタニシの姿〉
・炎スライム 〈炎属性☆ 火力☆:炎の姿〉
・光精の祝福 〈光属性☆ 光速☆:光の姿〉
・風・風船  〈風属性☆ 飛行☆:風の姿〉
・雷スライム 〈雷属性☆ 雷速☆:雷の姿〉
・不死鳥   〈炎属性◎ 復活☆:不死鳥の姿〉
・夢想の魔王 〈心属性☆ 夢喰☆:夢喰いスライムの姿〉
・水スライム 〈水属性☆ 水泳☆:水の姿〉


【名前】妖精
【種族】妖精
【性別】女
【年齢】秘密
【容姿】銀髪セミショートの妖精。くすんだ光の翅を持つ
【性格】口は悪いが面倒見は良い
【魔法】自然魔法。そこにある自然の力を借りることができる。また、妖精類独自の魔法にも精通する
【備考】クロシュと共に旅をしている妖精。人間嫌いだが、人間以外も割と嫌っている
他の多くの妖精類と同様、固有の名を持たない
生命の在り方を悲観して苦しみのない世界を望んでいるが、それが叶うことのない望みだということもわかっている。それでも望まずにはいられず、諦めて朽ちることもできない
かつて緑の国フォレスティナを興した建国の太母という妖精と同一人物だったことが判明した
自分をクロシュの保護者のように思っている節がある
【主な技能】
・妖精魔法[9]
・自然属性[9]
・隠密[7]
・飛行[☆]
・妖精料理[8]
・カナヅチ
3 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/06/28(土) 18:44:50.79 ID:5y5+uScJ0
◇登場人物:旅の仲間その2◇

【名前】イリス・プラネット
【種族】人間
【性別】女性
【年齢】17
【容姿】髪は少し橙が入った赤のポニーテール。身長は女性の平均くらい、やや童顔気味だけどスタイルは良い美少女。旅に適した魔術師のローブを着て、魔術師用の杖を持っている
【性格】明るく元気いっぱい、前向き。基本的に温厚で礼儀正しいが、やや負けず嫌いなところも。善人だが理知的でもあり、考えなしに人助けに走るわけじゃない。けど周りの人に危機が迫ったときはやっぱり体が勝手に動いちゃうときもある
【魔法】属性:星。自分たちが住むこの星の根源の魔力にアクセスする。この星の様々な自然の力を扱うため、火、水、土、風、光など、一見多数の属性の魔法を使うように見える
現在は自身の属性を把握し、小規模ではあるが星属性の魔法を使うことができるようになった
【備考】お師匠様のような立派な魔法使い目指して修行の旅の途中。その中で自分の謎な魔法属性も把握できればと思っている(達成済み)
既に魔法使いとしての腕前はかなりのものだが、お師匠様にはまだ届かないと思っており、邁進中
旅の日記をつけているが、その中でその地域の料理や料理法も書き留めている。彼女自身料理するのも食べるのも好きで、かなり料理上手
元々知的好奇心が強く、結構な知識通。女性の一人旅なので、魔法の他に護身術、杖での格闘術も使えるが、一流の戦士にはさすがに魔法抜きの近接戦は分が悪い
いろんな人とすぐ打ち解けちゃう良く分からない魅力がある
ミスティにユキという後輩(?)ができたことを少し羨ましく思っている
【主な技能】
・杖術[3]
・魔法[9]
・五大属性[5]
・星属性[7]
・料理[6]
・水泳[8]
・飛行[◯]

【名前】ミスティ・クローバー
【種族】人間
【性別】女性
【年齢】16
【容姿】黒を基調とした衣服に身を包んだ、儚い雰囲気の女性。長い黒髪で痩せ気味
【性格】根は心優しいがやや悲観的で冷めている
【魔法】氷
【備考】故郷を襲撃されて天涯孤独の身になって以来、自分にとっての安息の地を求めて旅をしている。動物が好き
現在のパーティに居心地の良さを感じており、無謀な復讐を思いとどまって仲間たちと共に力を付ける道を選んだ
フォレスティナに住む森妖精の子に好かれており、ミスティ自身も彼女を気にかけている
物静かで落ち着いた雰囲気だが、実は一行随一の武闘派
【主な技能】
・短剣術[5]
・魔法[8]
・氷属性[8]
・操ソリ[6]
・カナヅチ

【名前】ローガン
【種族】人間
【性別】男
【年齢】37
【容姿】ボサボサの金髪で無精髭を生やした長身の男性。身なりを整えればなかなかのイケオジ
【性格】元は真面目で正義感の強い性格だったが、今は後述の事件がきっかけで自暴自棄ぎみになっている
【魔法】鋼魔法。魔翌力を使って鋼の武器や防具を作り出したり、その他様々な攻撃が出来る
【備考】かつて、ユーシリア帝国の魔法騎士団に所属していた男で当時はそれなりに名の知れた存在だった。しかし妻と息子が魔物に襲われて命を落とし、騎士でありながら大切な者たちを守れなかった自分に絶望。その後は騎士を辞めて、まるで死に場所を探すかのように放浪の旅を始める
革命前の魔族自治区にてクロシュらと出会い、どうせ死ぬなら今度こそ誰かを守って死んでやろうとの思いでパーティに加入した
ユーシリア編にて妻子の命を奪った仇である悪竜を討伐し、肩の荷を下ろした
【主な技能】
・剣技[9]
・防御[7]
・魔法[4]
・鋼属性[5]
・道具製作[5]
・指揮[4]
・水泳[9]

【名前】エバンス・ブレイカー
【種族】人間
【性別】男
【年齢】23
【容姿】長身で細身ながらも筋肉質な体つき。日に焼けた肌。ボサボサの黒髪、黒い瞳。鋭い目付きだが端正な顔立ち。長剣が武器で、防具は急所を守る程度と比較的軽装。
【性格】普段は冷静だが、情に厚く仲間思い。
【魔法】大地の属性の魔法が得意。使い捨ての品物を作成したり、地面に穴をあける魔法を使う。
【備考】孤児の生まれで傭兵団に拾われて傭兵になった人物。口下手な傾向があり、一言足りていなかったり言い方が悪かったりするのが玉にキズ。
傭兵団では家事を担当しており家事全般が得意で、特に料理はそんじょそこらの飯屋よりも美味しいくらいに得意。
全年齢板で出番はないだろうがR的な能力が非常に高い。
かつてクロシュたちの住んでいた集落の者たちに命を救われたことがある。
集落の危機の際には救援へ駆けつけようとしたが、途中で馬車が谷底へ転落して大怪我を負い、救援に失敗した。
その後港湾都市ウォーターポートで飲んだくれていたところをクロシュたちと出会い、上記の縁もあってパーティに加入した。
大体の武器は使えるが、どちらかと言うと鈍器より剣の方が得意
【主な技能】
・剣技[9]
・防御[5]
・魔法[5]
・地属性[5]
・料理[6]
・カナヅチ
4 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/06/28(土) 18:45:18.13 ID:5y5+uScJ0
新スレとなります。よろしくお願いします
登場人物紹介は人数が増えすぎたため、旅の仲間以外は省略しました。次スレでどうするかは未定ですが、毎スレ書くのは無理そうです

>>前スレ1000
聖ヴァレリオ氏は肉や魚を使ったパスタより、ニンニクやトウガラシを使ったパスタの方が好きだったようです。ニンニクとトウガラシはお値段も安く懐に優しいため、清貧を良しとするロイエ教の食事としても適しているのかもしれません
ちびクロシュは肩に乗るサイズなので、王妃の肩に乗っているようです。王妃が話の通じる人物で良かったと言えるかもしれません
5 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/06/28(土) 18:46:07.39 ID:5y5+uScJ0
―王都セイントレア 地下水路

 地下水路「」ザァザァ

レッサースライムたち「〜〜」モニョモニョ
レッサースライムたち「〜〜」モニョモニョ
レッサースライムたち「〜〜」モニョモニョ

妖精「王都の地下水路にもけっこういるんだねえ、レッサースライム」

スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ

 キラッ

スライムクロシュ「!」バッ

 投石「」ビュンッ!

スライムクロシュ「」ササッ

 壁に当たって弾ける石「」バキャッ


妖精「な、何奴!?」パタパタ


ブラッド「久しぶり」スタスタ


スライムクロシュ「!」モニョニョ

妖精「お前は……ブラッド!」


フメイ「ちょっと……! なんでクロシュを攻撃したの……!?」トテトテ

ブラッド「ん? まあ……こいつ、人間のペットだし?」

フメイ「クロシュは人間のペットじゃない……」

ブラッド「わかったわかった」


アリシラ「ちょっと待ってよぉ〜! ……えっクロシュちゃん!? ……と妖精さん」タタタッ

 ◇

妖精「フメイとアリシラも王都入りしてたんだね」

アリシラ「うん。この王都を焼き払う為にね」

妖精「……そうだった。でもなんでブラッドも一緒なの? まさか一緒に王都を焼き払うつもり?」

ブラッド「ん〜……カリスの奴をぶっ殺せたらそれも良いな。ここでのうのうとしてる奴らに地獄を見せてやるか」

クロシュ「わわ……」

妖精「……ん? カリスを殺すって?」

ブラッド「そうだよ。文句ある?」

妖精「いや、全然。私たちもカリスはなんとかしたいと思ってるし」

ブラッド「……」フーム

クロシュ「?」

フメイ「……もしかして、クロシュにも協力を……?」

ブラッド「のろまスライムにしては結構やれるし、戦力としては申し分ない。でものろまだからな……足を引っ張られても困る」

妖精「……予定を聞いても良い? カリス打倒の」

ブラッド「今夜。あ、お前たち実はカリスに洗脳されてる手先とかじゃないだろうね?」

妖精「そんなわけないでしょ! でも今夜か……クロシュ、どう思う?」

クロシュ「……うん! わたしたちも……今夜、やる……!」

フメイ「えっ!?」

アリシラ「本当!?」

 ◇
6 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/06/28(土) 18:46:53.09 ID:5y5+uScJ0
フメイ「カリスに閉じ込められてる……みんなを……助ける……!?」

クロシュ「うん……! 今夜、なぐり込み……!!」

フメイ「……それは……確かに、そうできるなら……フメイも……」

ブラッド「へえ……面白いこと考えるな。カリスを殺せればそれで良いと思ってたけど、後進の未来を作ってやるってのも悪くないかも」

クロシュ「わあ……!」

アリシラ「赤スライムちゃんにも後進を大切にしたい気持ちがあるんだ……!」

ブラッド「当たり前でしょ、将来使える手駒になるかもしれないんだから。今のフメイみたいにね」

フメイ「それ、本人の前で言う……?」

 ☆フメイ、アリシラ、ブラッドが戦力に加わりました

 *

妖精「ところで……赤スライムって?」

アリシラ「この赤いスライムちゃんの呼び名!」

クロシュ「ブラッドちゃんじゃ、ない……?」

ブラッド「それカリスが付けたやつだから」

クロシュ「わ……ごめんなさい……」モニョニョ…

妖精「そうだったんだ……じゃあ私たちも赤スライムって呼んだ方が良い?」

ブラッド「……変に気を遣われるくらいならブラッド呼びの方がマシなんだけど」

クロシュ「じゃあ、いままで通り……ブラッドちゃん……!」

ブラッド「……それはそれでやっぱりムカつく」

クロシュ「んぇ……!?」

妖精「どうしろと……」

 *
7 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/06/28(土) 18:47:39.55 ID:5y5+uScJ0
クロシュ「あ……えっと、世界めくれのことは……」

妖精「あ〜……一応話しておく?」

アリシラ「ん? なあに、世界めくれ?」

 ◇

フメイ「明日……この王都を中心に、世界がめくれ上がって滅びる……?」

アリシラ「へえ……ちょっと信じがたい話だけど、クロシュちゃんと妖精さんが言うなら嘘ではなさそうだね」

妖精「まあ……今のところ兆候も見られないから、私たちも絶対に起きるって確信してるわけじゃないんだ。ただ、ちょっと無視はできない感じで」

アリシラ「それは……世界全部が滅びちゃうくらい深刻なものなの? それとも王都だけがダメになる程度?」

妖精「……はっきりとは言えないけど、例え小さくとも世界に穴が空いてめくれ上がったら、やがてそこからめくれはどんどん広がってやがて世界全部が滅びることになる……と思う」

アリシラ「なるほどね……無差別な破滅は確かにちょっと容認できないなあ。王都だけが破滅するとかならむしろ加担するところだったけど」

妖精「……良かった。実はちょっと、世界滅亡こそ望むところ!なんて言い出すんじゃないかって心配してたんだ」

アリシラ「それは流石に心外だなあ……。私、少なくともクロシュちゃんとフメイちゃんにはしあわせに生きて欲しいって思ってるんだよ? クロシュちゃんの中には集落のみんなだっているわけだし」

クロシュ「……あ! えっと……みんなを、生き返らすこと……できる……!!」

アリシラ「えっ!!?!?」

フメイ「ど、どういうこと……!?」

クロシュ「不死鳥の力で……みんなの体を、新しく創って……アリシラさんが渡してくれた、みんなの魂を入れれば……ふっかつ!!」

フメイ「!!」

ブラッド「……!?」

アリシラ「ほ、本当に……そんな、ことが……!?」

クロシュ「うん……! アリシラさんが……みんなの、魂……集めておいてくれた……おかげ……!」

アリシラ「わ……わた、しの……?」

クロシュ「うん……!!」

アリシラ「…………」


アリシラ「……え、えっと……ごめん、ちょっと頭の中、整理が付かなくて。と、とりあえず世界めくれのことは……保留でいい……?」

妖精「あ、うん」

アリシラ「フメイちゃんも……今は、一旦保留で……いいかな?」

フメイ「あっ……え、えと……うん……」


妖精(……みんなが生き返るとなれば、アリシラとフメイが積極的に王都を攻撃する理由も大きく減ずるはず。だからきっと悪い方にはいかない。よしよし、クロシュの頑張りが実を結んで来てる……!)


ブラッド「……おまえ……死人を復活させられるって、本当?」

クロシュ「うん。えと……死鳥の力と、夢の力がないと、できないけど……」


ブラッド(エインヘリヤルと不滅の炎を組み合わせたこいつのオリジナルか……? だとしたらこいつ、この短期間でどれだけの成長を……?)

ブラッド(……まあ、あたしには必要のない力だ。生き返らせたいヤツなんていないし。自己再生なら不死鳥なんかに頼る必要もないし)


もう少しお話できる
↓1〜2選択
1.カリスに造られた者たちのこと
2.これから先の未来のこと
0.自由安価(状況にそぐわないものは再安価)
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2025/06/28(土) 18:49:07.70 ID:+OnSxUI40
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/06/28(土) 18:57:36.57 ID:wQnF0sm8o
1
10 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/06/28(土) 20:47:41.20 ID:5y5+uScJ0
アリシラ「カリスに閉じ込められてる子たちって、フメイちゃんとクロシュちゃんの妹とか弟に当たるのかな?」

クロシュ「そうなの?」

フメイ「……そうなの?」

ブラッド「同じ場所で生まれて従わされてる関係を兄弟とか姉妹って言うんならそうなんじゃないの? あたしはおまえたちの姉になってやるつもりはないけど」

フメイ「あ、うん」

クロシュ「ブラッドちゃんは、ブラッドちゃん……!」

ブラッド「おまえ喧嘩売ってない?」


フメイ「そういえば、前に銀髪の氷属性のやつがフメイたちを襲ってきた。あいつ、話通じなさそうだったから解呪もできないかも」

クロシュ「アイスちゃん……!」

フメイ「え、知ってるの……?」

妖精「そいつのことなら大丈夫。クロシュが体を張って説得したから、話は付いてる」

ブラッド「へえ……。あいつあたしでも油断すると殺られかねない魔力の冴えがあったのに、やるね」

クロシュ「んへへ……戦いでは、ぜんぜん勝てなかった……」


妖精「あそうそう。あの金髪の勇者っぽい少年――セインもそこにいるよ。フメイとアリシラも面識はあったよね?」

フメイ「!」

アリシラ「えっ、あの勇者モドキもカリスの……!?」

クロシュ「うん……。でも、大丈夫……! わたし、ともだち……!」

ブラッド「芸術都市でシノホシとあたしを相手に大立ち回りしてたあいつ……カリスの手の奴だったんだ」

フメイ「……あいつも……フメイたちの……」


クロシュ「えと……吸血鬼の、フリューゲルさんって……知ってる……?」

ブラッド「誰?」

フメイ「アリシラ、知ってる?」

アリシラ「旧魔族国の統治者、フリューゲル・バイオレットのこと?」

クロシュ「うん! その人も……そこに、いる……!」

アリシラ「……! なるほどね……フリューゲル・バイオレットの唐突な崩御にはどうしても違和感があったんだけど、真相はそういうことだったんだ」

フメイ「どういうこと?」

 カクカクシカジカ

フメイ「……王国、最低」

ブラッド「ね? 人間なんて種は生かしておいちゃいけない最低の屑なんだよ。特にこの王国の奴らはね」

アリシラ「だね……。やっぱり焼いといた方が良いかな。王国以外の全ての命の為に」

クロシュ「んわわ……!」アタフタ

妖精「王国のやり方が酷かったのは擁護できないけど、そこに生きる民の全てが最悪ってわけではないから……」

 ◇
11 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/06/28(土) 21:07:48.80 ID:5y5+uScJ0
妖精「そういえば……フメイとアリシラは、この戦いが終わったら集落に戻るんだよね?」

フメイ「うん。また、みんなで……一緒に暮らせるなら……。あ、でもみんな……フメイのこと……許さないかも……」

クロシュ「んーん……! みんな……フメイちゃんのこと、気にしてない……! また一緒に暮らしたいって、思ってる……!」

フメイ「………うん。フメイ……いっぱい、謝りたい……」

クロシュ「うん……!」

アリシラ「……」

クロシュ「アリシラさんも……」

アリシラ「あ、うん……まあ……そうだね」

クロシュ「……?」

妖精「……」


クロシュ「……ブラッドちゃんは……このあと、どうするの……?」

ブラッド「? どうもしないけど」

クロシュ「えっと……もし、行くとこ、ないなら……」

ブラッド「おまえたちの集落に来いって? お断り。何かに属すってのは性に合わない」

クロシュ「んゅ……」

妖精「……でもブラッドって冒険者ギルドにも目を付けられてるし、一人でいるとちょっと危ないんじゃないの? クロシュはそういうことを心配してるんだと思う」

ブラッド「はあ? 前にあたしがそこらの雑兵に負けるわけないって言ったのを忘れたの? おまえみたいなのろまスライムとは違うんだよ、あたしは」

クロシュ「んゅゅ……」

妖精「まあ……実際のところ、私もブラッドが何らかの共同体に属すってのは難しいんじゃないかと思う。スライムにしては珍しく個人主義の極みみたいなやつだし」

ブラッド「そういうこと。協調性なんてのを求められても困るし」

 ◇
12 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/06/28(土) 22:09:10.89 ID:5y5+uScJ0
―夕方
 聖ヴァレリオ教会 食堂

 ワイワイ ガヤガヤ

ブラッド「……で、なんであたしたちはこんなとこに連れて来られたの?」

クロシュ「んへへ……えっとね――」


 配膳ワゴン「」ガラガラ
  銀のドームカバーが被せられた料理「」ドン!
  銀のドームカバーが被せられた料理「」ドン!
  銀のドームカバーが被せられた料理「」ドン!


アリシラ「わあ……!? あれは……絵本でしか見たことのない、銀の蓋……!!」

フメイ「いい匂いがする……!」


聖女「こんばんは、クロシュさん。そちらがクロシュさんが探してたっていう――」

クロシュ「うん! フメイちゃんと、アリシラさんと、ブラッドちゃん!」

聖女「初めまして、フメイさん、アリシラさん、ブラッドさん。今日はお祝いなので遠慮せずたくさん食べてってくださいね」

アリシラ「あ、はい」

聖女「クロシュさん……お父さまのこと、本当にありがとうございました……! クロシュさんもお友達を無事に見つけられて……本当に、良かった……」

クロシュ「ん……!」



ミスティ「……ブラッド」

ブラッド「クロシュの飼い主の一人か」

ミスティ「……そんなつもりはないわ。クロシュは対等な仲間よ」

ブラッド「そう」

ミスティ「……カリス・ノーランドに復讐するのでしょう? それなら……立場は違えど、あなたも私と同じ目的を持った仲間よ。私も、故郷と家族を奴に滅ぼされた」

ブラッド「ふうん……」

ミスティ「そこには……あなたによく似た姿の、赤髪の少女もいたわ」

ブラッド「……前に分体の一つが聞いた覚えがある。おまえ、その時のか」

ミスティ「分体の記憶を保持できるの? あの場で殺したはずだけど」

ブラッド「分体同士の記憶の共有くらいできて当然でしょ。あの時はよくもやってくれたね」

ミスティ「それはまあ、その……いや襲ってきたのはあなたじゃない!」
13 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/06/28(土) 22:10:13.25 ID:5y5+uScJ0
レイ「あわわ……なんかおっかない子がいる……。あれ絶対何人か殺ってるよぉ……」ビクビク

ミラ「それを言うならレイもじゃない?」

レイ「はうっぐ!!?」ビクン

クル「ミラ……流石に今のはノンデリすぎるよ……。レイだってやりたくてやったわけじゃないんだよ?」

ミラ「あはは、ごめんごめん。でも自分の罪から目を背けるのは良くないと思うんだ。殺られた側からしてみれば、殺った側がどんな心情だったかなんて何の意味もないことなんだから」

レイ「ほぐ……」グニャァ

クル「レイ、私は気にしてないからね? 大丈夫だよ、大丈夫……」

ミラ「僕は気にしてるけどなあ……」

レイ(同じ口から、交互にミラとクルの言葉が飛び出てくる……私、気が狂いそうだよぉ……)グニャァ


クレア「ミラ、クル……レイをいじめるのはそれくらいにしておいてください。彼女の処分については、司法に任せるべきです」

ミラ「クレアさん」

クレア「当然、司法も遺族感情は考慮します。しかし今ここでレイをなじっていると、それが私刑と見なされる可能性があります」

ミラ「……確か過度に私刑を受けたと見なされた場合、刑が軽くなることがあるんですよね?」

クレア「はい。ですから、レイに正しき法の裁きを与えて更生して欲しいと願うのであれば――」

クル「気が変わった。私もレイをいっぱいいじめることにする!」

レイ「ひえぇ……!?」

クレア「ちょっと、クル……!?」

クル「だって、その方がレイの刑期が短くなるんでしょ? それなら……フフフ……」ニコニコ

ミラ「フフフ……法の裁きも、更生も必要ありません。レイは僕たちがしっかり躾けます」ニコニコ

クル「レイ〜……よくも私を殺してくれたねえ〜……」ニコニコ

レイ「ひ、ひぇ、ひぇぇ〜〜!!」グニャァァ


クレア「――こらっ!!!! あなたたち、そこに直りなさい!!!!」

 ドッギャァァァァァン!!!!



ザック「うおあっ……!? クレアちゃんの雷が落ちたぞ……!!」

大司祭「ほう……あれが聖ヴァレリオ名物と言われる……」

デロデロ教徒「わわ、めいぶつ……!?」

僧侶「いやそんなの初めて聞きましたけど……。お父様、適当なことを言わないでください」

大司祭「すまん」

ザック「しかしめでてえな! 原理派の大司祭さんやデロデロ派の僧侶ちゃんにデロデロ教徒ちゃんと一緒にメシを食えるなんてよ!」

デロデロ教徒「そうなのですか?」

ザック「おうよ! 普段は他派閥と同じメシを食うことなんてないからな!」

僧侶「他派閥と一緒に食事なんて、普通は一触即発の緊張状態で食事どころじゃなくなっちゃいますからね……。幸い今ここにいる人たちはみんな話が通じる方なので大丈夫だと思いますけど」

大司祭「うむ。スライムの子もいるからな。人間同士の派閥争いなどくだらぬものだ」

デロデロ教徒「わわ……!」

ザック「原理派って人間以外をもっと見下してるものかと思ってたけど、意外とそうでもないのか?」

大司祭「人によるとしか言えぬ。私は……正直に言うと娘たち以外は全て等しく烏合と思っているゆえ、ある意味では原理派らしくないと言えよう」

僧侶「流石に正直に言い過ぎです……。お父様、そんなに親馬鹿だったんですか……」

大司祭「ハッ!? しまった、ついうっかり本音を……。復活してからというもの、少々迂闊になってしまっているようだ」

僧侶「クロシュちゃんの気安さが移っちゃったのかもしれないですね……」
14 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/06/28(土) 22:10:53.52 ID:5y5+uScJ0

眼鏡美人?「……私まで、本当によろしかったのですか?」

クロシュ「うん……!」

妖精「……えっ? だ、誰だっけ……? どこかで感じた気配な気もするけど……」

眼鏡美人?「……ヴィアです」

妖精「あっ……そういうことか」

眼鏡美人?→ヴィア「はい……。私の正体については、どうかご内密に……。今後の活動に支障が出る恐れが……」

妖精「わかった。まあ……今ここにいる奴らなら大丈夫だと思うけど、どこに目や耳があるかはわからないしね」



メルル「というわけで私たちもご相伴になります!」ヒョコッ

フーミン「お布施はしていきますのでご心配なく」ヌッ

ローガン「君たち……まあ今宵は宴だ。共に祝おう」

ハーピィ記者「では私も遠慮なく!」ヌッ

ローガン「君まで来たのか……」



ティナ「招待頂き感謝する、イリス、エバンス」スタスタ

イリス「こちらこそ、来てくれてありがとう……!」

エバンス「たくさん食ってってくれよ。あんたにも元気を付けてもらいたいんだからな」

ティナ「わかっている。今夜の作戦には流石に協力できないが、明日は何が起きても万全の状態で迎え撃てるよう態勢を整えよう」

エバンス「はは、心強いな!」

ティナ「フフ……しかし実は料理の内容がさっきから気になって仕方ないんだ。イリスとエバンスの腕を知っていると、どうしてもな……」

イリス「そ、そうなの!?」

エバンス「へへ……それじゃあそろそろお披露目といこうか!」


 銀のドームカバー「」カパッ!!


↓1〜3 食材を1〜2つ選択
肉類:トリ肉、ケモノ肉
魚介:ウミザリガニ、イクラマス、オオキイサザエ、スカイマグロ
野菜:セイントレア草、キャベツ、長寿トマト、マジカルトリュフ
穀物:パスタ麺、こんがりパン、ヤマイモ、オオキイ豆、甘もろこし
果実:森林木苺、コガネリンゴ、シャイニングマスカット、常闇木苺
卵乳:トリの卵、オイシイミルク、クリームチーズ、北国バター
特殊:スライムゼラチン、フェアリーシロップ、ブラッドワイン、精霊樹のジャム、上白糖、香辛料
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/06/28(土) 22:12:22.77 ID:X/a1AuxsO
鶏肉イクラマス
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/06/28(土) 22:12:57.17 ID:wQnF0sm8o
常闇木苺
森林木苺
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/06/28(土) 22:15:42.99 ID:xk8CzRSh0
オイシイミルク
長寿 トマト
18 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/06/29(日) 00:06:50.59 ID:XqryQ/cP0
 ローストチキン「」ポン!
 サーモンのミルクソテー「」ポン!
 木苺とトマトのサプライズケーキ「」ポン!


クロシュ「〜〜!」モニョニョ
デロデロ教徒「〜〜!」モニョニョ
ブラッド「……」モニョニョ
ヴィア「……」モニョニョ
フメイ「……」ゴクッ


妖精(スライムたちが思わずスライム語で感嘆の声を上げた。フメイも平静を装ってるけど興味津々なのがバレバレだ)


レイ「わ、わ、わ……私なんかが、食べても良いんですか!?」

イリス「もちろん! しっかり食べてね!」

エバンス「おかわりもいいぞ!」

レイ「……はっ!! わ、罠だ……罠に違いない……きっとこれを食べたら、後で酷い罠が発動して――」グルグル

クル「ほらほら、遠慮しないで食べるの! はい、あーん!」スッ

 切り分けサーモン「」ズイッ

レイ「むごっ……!?」

 モグモグ…ゴクン!

レイ「ひ、ひえ、ひぇぇ〜〜〜おいひぃよぉぉ〜〜〜!!!」ビクンビクン

 *
19 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/06/29(日) 00:07:17.23 ID:XqryQ/cP0
スライムクロシュ「〜〜♪♪♪」モニョモニョ モグモグ
スライムデロデロ教徒「〜〜♪♪♪」モニョモニョ モグモグ
スライムブラッド「……」モニョモニョ モグモグ
ヴィア「……」モグモグ
フメイ「……♪」モグモグ

ローガン「うむ……美味い!! 美味い!!」バクバク モグモグ

エバンス「うわあ、旦那が発狂したぞ!?」

ミスティ「細かい感想を言うのが面倒になったんだわ!」

イリス「あはは……! 本当に美味しいものを食べた時って、美味しい以外の言葉が出てこなかったりしますよね!」


アリシラ「このケーキは……赤い木苺と、黒い木苺と……トマト?」

イリス「これは森林木苺と、常闇木苺と、長寿トマトです!」

ミラ「この長寿トマトは孤児院の菜園で採れたものなんだ。名前の通り長生きで丈夫だから、子供たちでも育てやすい良いトマトなんだよ」

クレア「パスタ用のトマトソースにも適している良いトマトです。トマト自身も長寿ですが、食べた人を長寿にする効果もある、なんて言われていたりもするんですよ。栄養豊富で健康に良いので、実際間違いではありません」

僧侶「でも、トマトってケーキに合うんですか? あまりそういう組み合わせは見たことが……」

イリス「ふっふっふ、このトマトはただのトマトではありません――シロップで煮込んだ砂糖漬けトマトですので、ケーキの甘さを引き上げてしまうんです!」

僧侶「そ、そんなやり方が……!」

聖女「すごい……! お父さま、これを食べて長生きしてください……!」スス

大司祭「むむ……私にはもったいないものだ。お前たちが――」

エバンス「おかわりはたくさんあるので遠慮せず!」

ミスティ「長寿トマトと森林木苺はわかったけど、常闇木苺というのは……? 常闇の樹海と関係がありそうだけど……」

妖精「その通り。常闇木苺は、常闇の樹海で採れる木苺だね。常闇の樹海産だから闇属性がこもってるけど、この木苺を食べたからといって直ちに人体に悪影響が出るとかはないから大丈夫。むしろ闇適性とか闇耐性が一時的に付くよ」

ザック「闇適性……つまりダークヒーローに相応しい木苺か!」

イリス「ええっ……!? いや、実は私闇属性は使えなくてですね……」

ティナ「ふっ、では闇属性の魔銃を持ってみるか?」

イリス「そ、その手が――!!」

ハーピィ記者「闇の魔銃を使いこなすダークヒーローというのも格好良いですね……イリスさん、実際これ前向きに検討すべき案件では?」

フーミン「こら、あなたのダークヒーロー像を押し付けないの」

メルル「ふむふむ、魔銃かァ……むしろ火力不足な私向きかも?」モグモグ


 木苺とトマトのサプライズケーキ「」

  ケーキナイフ「」サクッ

 切られたケーキの断面「」トロ…
  木苺のソース「」トロォ…

スライムデロデロ教徒『んわわ〜! ケーキの中から、とろとろが出てきた!!』キャッキャ

スライムクロシュ『んわわ……!!』キャッキャ

ヴィア「……素晴らしい。お店で出てもおかしくない出来です」

フメイ「……た、食べてもいい? フメイ、食べてもいい?」

スライムクロシュ『うん!』モニョ

スライムブラッド『……ふうん。料理ってのも……悪くないかも』モニョモニョ モグモグ


 ☆美味しい料理を食べて元気になりました
  本日および明日の戦闘コンマに+20が加算されます
  (秘伝パスタと累積し+40)
  また、常闇木苺の効果で一時的に闇適性と闇耐性を得ます

 ◆
20 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/06/29(日) 00:11:07.61 ID:XqryQ/cP0
本日はここまで。次回はカリス被害者救出大作戦編、そしてついに始まる世界めくれ編です。お楽しみに


作戦前夜、宴会で大いに盛り上がるクロシュたち。和気あいあいと飲み食いする皆の心に、敗北や死の想像など一切なかった。必ず勝ち、全てを救って堂々の凱旋――誰もがそう信じて疑わぬ、高揚の夜だった。
しかし少しだけ、妖精は不安になる。相手はあのカリス・ノーランドと、未知なる世界めくれ。本当に大丈夫か? できることを全部やれたか? 対策は完璧か? 誰も犠牲にならないなんて――本当に、言い切れるのか?

視線を落とす妖精の背に、モニョニョと温かいものが触れる。黒いあかちゃんスライムが、そっと寄り添っていた。
大丈夫……クロシュたちと一緒にやれば、必ず上手くいくはず。
妖精は前を向いた。弱気な考えは振り捨てて、上手くいくことだけ考えよう。今は眼の前のことに全力を――。
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/06/29(日) 00:34:53.78 ID:yyU6MLGho
おつ
人事は尽くした…後は天命(コンマ運)だけだ

身も蓋も無いけど多少の下振れは賽ゴリ押し出来ちゃうが
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/06/29(日) 01:11:37.06 ID:kDtE+HHVO

料理を前にモニョモニョ言い出すスライムズかわいい
パスタと合わせてデカいバフになったが戦いはどうなるか
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/06/29(日) 06:43:54.15 ID:7LmZauowO
おつ

>>自分の案のキャラクターの絵をAIに描かれることを好まない人がいるかもしれない……という変な恐れがあり

自分は気にしないけど他の人はどうなんだろう?(カリス他数名作った)
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/06/29(日) 09:52:04.18 ID:OT9QtWI90

自分はキャラクターの絵をAIに描かれる事は大丈夫です。自分はアウルのキャラ安価を出したけど描いて欲しいです。(他の人達が大丈夫ならシノホシメンバーを描いて欲しいな)
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/06/29(日) 11:50:00.64 ID:ikgf0/Bvo
おつでした
いよいよか…カリスは首洗って待ってろ!
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/06/29(日) 12:40:29.96 ID:wCx6QEcDO
自分も時々案を投下してるけど問題ないです(アイス他若干名)
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/06/29(日) 13:33:52.38 ID:lJaA4xaU0
おつ
フラナさんの絵は以前あったしフレメアさんは見てみたい。
服はすり切れたボロボロの黒ワンピース着てそう。
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