【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part7

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772 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/12(月) 19:55:38.66 ID:GvPQTTam0
半透明の寝間着の夢魔『ま〜どっちにしろ私今日お休みなんでぇ、面倒事はごめんですねぇ〜』

妖精「そりゃそうだ……」

イリス「お休みの日に引き止めちゃってすみませんでした……」

半透明の寝間着の夢魔『いーってことよ。でも図書館の秘密かぁ……そういうアレならクーフィアちゃんが一番柔らかいかもねえ』

リュアン「柔らかい……?」

半透明の寝間着の夢魔『そーそー。王子様たちはもう成人済みだし王族の責務ってヤツを骨の髄まで叩き込んでるけど、クーフィアちゃんはまだピチピチの16歳だもん。一番夢や希望に溢れてて、一番脆くて儚くて美味しいお年頃……じゃなくて、迂闊ってこと!」

イリス「ええ……」

リュアン「わあ……」

半透明の寝間着の夢魔「あ、今のアーサっちに言わんでね! 王族の悪口は許さん!!!!ってめっちゃ怒るから!」

妖精「わ、わかった……。貴重なご意見ありがとう、参考にする……」

半透明の寝間着の夢魔『どいた〜』フヨフヨ

 ☆秘密を聞くならクーフィアちゃんが良い?という情報を得ました

 ◇
773 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/12(月) 19:59:21.24 ID:GvPQTTam0
―クロノスの私室

 コンコン ガチャッ

メイドクロシュ「こんにちは……」

メイドフメイ「こんにちは」

クロノス「おお、昨夜クーフィアを焚き付けてくれたトリックスターたちじゃないか!」

妖精「いやまあ……その件は……」

クロノス「ははっ、案ずるな! むしろ俺は感謝している。お陰でクーフィアはようやく殻を破れたようだ」

メイドフメイ「ん。クーフィア、考えすぎてたみたいだから」

クロノス「ああ。我がきょうだいたちはいらぬことを考えすぎる悪癖があるんだ。特にクーフィアはその傾向が顕著でな……。お兄ちゃんとしては心配だったんだが、昨夜の一件は痛快だった!」

メイドクロシュ「わあ……!」

クロノス「王位継承審議が無事に終わったら改めて礼をさせて頂こう。フッ、王位を得るのはこのクロノスということに変わりはないがな」ニヤッ

妖精「おお、すごい自信。でも実際大丈夫なの? フェルメールはかなりの強敵みたいだけど」

クロノス「……うむ。実を言うと、メロウドとクーフィアには俺の支援をしてもらいたかったという気持ちもある。票がバラければ、結果的にフェルメールの利となる可能性は否定できないのだ」

妖精「だよね……」

フメイ「でも、きょうだい三人でよってたかってフェルメールを追い出すの、ずるい」

妖精「そもそもオリシン王家の血を引いてないフェルメールが継承争いに参戦してること自体がおかしなことだから……」

フメイ「むー……」

クロノス「君の言いたいこともわかるが、俺の肩にはオリシンに住まう全国民の生活がかかっているんだ。外からやってきた素性不明の少女に王座を明け渡すわけにはいかないのさ。まあ結局勝負はフェアなものとなってしまったわけだが……」

妖精「フェルメールの素性を知らしめて王宮から追放することはできないの?」

クロノス「民の洗脳を解く手段を見つけない限り難しいだろう。下手をすれば末っ子を虐めて追放した悪逆なる兄王子たちという汚名を着させられかねん」

妖精「確かに……。ん、待てよ……フェルメールって、そういう類の洗脳はしてないよね。そういえば」

クロシュ「?」

クロノス「……そういえばそうだな。強力な洗脳魔法の使い手であれば、俺たちの悪評を植え付けて継承争いをもっと優位に運べるはず。なのにそれをしない……」

妖精「希望的な仮説を立てるなら、自分が王位継承0位という認識を植え付けるのに精一杯でそれ以外には手が回らない、とか?」

フメイ「フェルメールも、そういうズルはしたくないのかも……!」

クロノス「……うむ。昨日の振る舞いなどから見ても、フェルメールは意外と正々堂々争う姿勢だったように見えた……。いや、王族に成りすましている時点で全然正々堂々ではないのだが……」

妖精「まあ……フェルメール的には正々堂々の範疇なのかも……」

クロノス「フッ……。俺が王となった暁には、追放する前に腹を割って話してみたいものだな」

妖精「何してもクロノスの自信は揺らがないってことだね」

クロノス「無論だ。この国を背負って立つ男は、このクロノス・ローレリアス・オリシンをおいて他にない」

クロシュ「わあ……!」


もう少しお話できそう
↓1〜2選択
1.前国王と形見の本について
2.図書館の秘密について(コンマ51以上で成功)
3.デロデロについて
0.自由安価(できないことはできない)
774 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/12(月) 20:03:46.63 ID:845oQiIi0
0、行ってみたい国とかある?
775 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/12(月) 20:19:09.93 ID:hjLsyIWJO
1
776 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/12(月) 22:10:58.75 ID:GvPQTTam0
クロシュ「……クーフィアちゃんの……本のこと……知ってる……?」

クロノス「父上がクーフィアに託した封印されし本のことであれば、認識はしている。中身は俺も知らん。父上がクーフィアに与えた課題かと思っていたが」

フメイ「前の王さま、あれをクーフィアに渡すとき、きょうだいで力を合わせろって言ったんだって」

クロノス「……そうだったのか。ふむ……では、クーフィアだけでなく俺たちきょうだい全員に課されたもの……か?」

妖精「前の国王はそういう謎掛けが好きだったの?」

クロノス「そのような記憶はない。しかし知識が豊富で頭の回転も速かったゆえ、常人には理解が追いつかぬ指示等を出すこともあった。もしかしたらその本もそういった類やもしれん」

妖精「うへぇ、説明不足の王様かあ……。本人は計算づくのつもりでも周りは苦労しそう……」

クロノス「はは……実際いくつかの貴族らは父上のそういった姿勢を良く思っていなかったようだ。でも俺には、いつも言葉より結果を示す父上の姿は格好良く見えた」

妖精「なるほどね。前国王のこと、尊敬してるんだ」

クロノス「ああ……。病床へあまり顔を見せに行けなかったこと、最期を看取って差し上げられなかったことが……少しばかり胸につかえている」

クロシュ「……クーフィアちゃんも……そんなこと、言ってた……。だから、フェルメールちゃんのこと……悪く、言えないって……」

クロノス「フッ……耳が痛い。フェルメールの台頭は、我らきょうだいが父上との時間を疎かにした報いなのかもしれんな……」


フメイ「……親っていうの、よくわかんない」

クロシュ「……ミネルヴァさんと……あかちゃん……?」

妖精「そう。きょうだいとは違う、縦の血の繋がり。あなたたちにとっての……ええと、まあ……私みたいな?」

クロシュ「!」モニョッ

フメイ「違うと思う」

妖精「そ、そんな真顔で否定しなくても良いでしょ!!」

 *
777 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/12(月) 22:11:24.47 ID:GvPQTTam0
クロノス「失礼、場がしらけてしまったな! もっと楽しい話をしよう!」

クロシュ「楽しいおはなし……!」

フメイ「楽しい……」

クロノス「ああ、どんな話が聞きたい? このクロノスお兄ちゃんが何でも答えてあげよう!」

クロシュ「……クロノスさんは……ずっと、この国にいるの……?」

クロノス「もちろん! 俺は長男だからな。この国を背負う者として、死ぬまでこの国に尽くす覚悟だ!」

妖精(それ楽しい話……!?)

クロシュ「わあ……!」

フメイ「クロノスは、それがいいんだ」

クロノス「ああ! それが俺の目的であり、希望であり、生き方だ! 一応言っておくが、クーフィアみたいに自分自身の本当の夢を抑圧してるとかじゃないから大丈夫だぞ。これが俺の夢だからな!」

クロシュ「わわぁ……!」

妖精「うーん、眩しい……。でもまあ人生の先輩として少しだけ助言するなら、老後の楽しみくらいは考えといても損はないかもよ」

クロノス「老後の楽しみか……フッ、そうだな……。王の責務を全うした後、もしも余生が残っていれば……その時は、ゆっくり諸外国を観光してみたいかもしれん。王になれば外交で他国を訪問することもあろうが、きっと観光する暇はないだろうからな」

クロシュ「かんこう……!」

妖精「いいじゃない! 一番行きたい国はどこだったり?」

クロノス「一番か……なかなか難しい問だな。独立を取り戻した魔族国……世界樹を擁する緑の国フォレスティナ……常夏のトコナツ火山島……熱砂のテラヌス・ウルス……世界最大商業都市イスファハーン……地上の楽園大魔女帝国……伝説の浮島国ラティア・ヘイヴン……お隣さんのユーシリア帝国……サクラ舞い散るオノゴロ諸島……中央の大列強セイントレア王国……常冬のツンドーラ……地獄のカジノ街リテン・ヘイヴン……美食の国トウゲン帝国……極北の地ネヴァーエンド……うーむどこも甲乙つけがたい!」

クロシュ「わ……!」

フメイ「知らない国……けっこうある……」

クロノス「……だが……やはり一番巡りたいのは――この愛しき図書の国、オリシンだ!!」

クロシュ「わわ……!」

妖精「ふふっ……そりゃそうか」

クロノス「はは、すまない。だがもし俺に余生があれば、やはり何を差し置いてもこの国をゆっくり巡りたい。俺の敬愛する先祖たちが築き上げ、守ってきたこの国を……!」

フメイ「そうなんだ……」

クロノス「ああ! フッ、だからそれまで絶対にこの国を守り抜かねばな!」

 ☆クロノスとお話して親交を深めました

 ◆
778 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/12(月) 22:12:07.22 ID:GvPQTTam0
―オリシン首都 郊外

 精霊の幌馬車「」ポン

イリス「おお〜! これが今のクロシュちゃんたちの乗り物なんだ!」

クロシュ「うん!」

妖精「みんな、準備はできた?」

フメイ「ん」

リュアン「はい!」

聖女「バッチリです! 船旅ビスケットとパスタもたくさんあります!」

妖精「よし、それじゃあメモル大図書館跡地へ向けて――」


アステール「こんにちは」スタスタ


イリス「……アステールさん!?」

アステール「この前、ティータイムを共にしてくれたお礼を」スッ


↓1コンマ
01-60 身代わりのお守り(一度だけ劣勢無効)
61-90 星屑(一度だけ満腹度+3、コンマ+30、会心+30)
91-00 蒼き星の涙
779 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/12(月) 22:15:16.05 ID:Y6Y1zE1No
780 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/12(月) 23:42:00.28 ID:GvPQTTam0
 身代わりのお守り「」ポン

イリス「これは……身代わりのお守り!?」

アステール「はい。所持者、またはそれに近しい方の危機を一度だけ退ける効果があるそうです。お役立てください」

妖精「……えっと、あなたは誰にも肩入れしないんじゃなかったの?」

アステール「はい。これはあくまで、ティータイムを共にしてくれたお礼です。あなた方の行いを応援する意図はありません。このお守りも市販のものです。私自身の力をあなた方にお貸しするわけにはいかないので」

リュアン「でもこのお守り、ものすごく高値で取引されている古代のアーティファクトです! 家が一軒立つくらいのお値段はしたと思います!」

アステール「そうなのですか。知りませんでした。貰い物だったので」

聖女「貰い物……。あの……それをあなたに差し上げた方は、あなたの無事を願ってその高いお守りをお買い上げなさったのでは……?」

アステール「そうかもしれません。しかし私には必要のないものですから。必要とする者たちの手に渡った方が、あの方の本意に近いかと思います」

妖精「………本当にいいんだね? そんな大事そうなものを、もらっちゃっても」

アステール「はい。理念、思想を抜きにすれば……同じティーポットのお茶を飲んだ方々を喪うのは、私も心が痛みますから」

イリス「……!」

フメイ「ん。じゃあ、ありがたくいただく」スッ

 身代わりのお守り「」ポン!

クロシュ「ありがと、ございます……」ペコリ

アステール「はい。どうぞお気をつけて。星々の瞬きが、あなた方の道行きを照らさんことを――」

 ☆アステールから身代わりのお守りを1つもらいました
 ・所持している戦闘時、1度だけ劣勢または痛恨を無効化
 ・効果を発動すると消滅する

 ◆
781 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/12(月) 23:43:00.48 ID:GvPQTTam0
というわけで本日はここまで。次回はメモル大図書館跡地探索編です

半透明の夢魔さんに王族への夢入りを頼むも断られてしまったり、秘密について聞くならクーフィアちゃんが良いと教えてもらったり、クロノスお兄ちゃんとお話したり、出発前にアステールさんから身代わりのお守りをもらったりしました

精霊の幌馬車に揺られながら、クロシュは失われた力のことを考える。以前は当たり前にできていたことが、今はできない。夢喰いだって、自分でできるならやっていたと思う。しかし今は穀潰しである。クロシュの仲間たちはそんなこと気にしないし、クロシュ自身もそんなことで不必要に落ち込んだり気に病んだりしないが、ちょっとだけ歯がゆく感じてはいる。
しかしそんなことを考えても、どうしようもないものはどうしようもないので、クロシュは船旅ビスケットを食べることにした。腹が減っては戦ができぬ、とオノゴロの兵法家が言ったらしい。クロシュもその通りだと思う。お腹いっぱいにビスケットを食べて、万全な状態で探索に臨もう――そんなことを思いながら、クロシュはビスケットをモニョモニョと食べ続けた――

それでは本日もありがとうございました。次回は土日となります。よろしくお願いいたします
782 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/12(月) 23:58:19.70 ID:bevVPAMfO

オリシン編はいい人が多いな
王国が邪悪だったというのもある
783 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/13(火) 00:17:22.45 ID:VKRgE1a+o

まだ見ぬ国にも直いけるのか
784 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/13(火) 00:50:38.59 ID:KeL+hvhJo
おつ
良いものを貰えた
触られたら終わりな相手の溜まり場だしコンマが上向いてくれるのを祈る…
785 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/13(火) 02:23:10.14 ID:p63Oh//nO

クロノス兄さん普通に良いお兄ちゃんだ
意味ありげに考え事しながらクロシュがビスケット食べてるだけの文章好き
786 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/17(土) 13:00:18.96 ID:liRr4D17o
クロシュちゃん色々失ったからか食い意地が更に張ってるように見える見える
787 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/17(土) 14:51:52.35 ID:n9/S58rI0
オリシン編は良い人が多いようです。それは身も蓋もないことを言えば、募集にていただいた案に善良な方々が多かったからかもしれません。そして王国編に比べると実際平和的で邪悪さが少ないように見えます。王国編はあの悪名高きカリス・ノーランド氏や邪悪枢機卿のグランドマスターさんがいたのが大きかったかもしれません

クロノス王子とのお話の中で、フメイちゃんも聞いたことのない国や地域の名前がいくつか出てきたそうです。これはネタバレですが、デロデロ編ではクロシュたちがまだ行ったことのない国へ向かうこともあるかと思います。そこでクロシュたちがどのような出会いや戦いを経験するかは未知数です。注視していくのが良いかもしれません

アステール氏は今この世界に生きる命たちへの干渉は極力控えるスタンスのようですが、自分本来の力を貸すのでなければ問題ないという柔軟性もあるようです
白影スライムさんたちは恐ろしい存在ですが、動きはその辺のスライム類と同程度にのろまなので、気を付ければ大丈夫と思われます。ただし当該跡地は白影スライムさんがいっぱいいるそうなので、気を付け切れないこともあるかもしれません。警戒に警戒を重ねていくのが良いでしょう

クロノスお兄さんは良いお兄ちゃんのようです。弟と妹と民と国を心から愛しているらしく、その信念と決意はゆるぎのないもののようです。クロノスお兄さんが王様になれればオリシン国は安泰と言えるかもしれません
クロシュ氏は時々考え事をすることもありますが、そういう時は食べ物が欲しくなるようです。体を動かすとお腹が空くように、頭を使ってもお腹が空くのかもしれません

クロシュさんは前よりも弱体化しており、魔力量だけでなくお腹の容量も減ったと言われています。しかし食べている量が減っているようには見えないとの報告もあり、実はお腹の容量ではなく燃費がすごく悪くなったのではないかという意見もあります。何が正しいのかは妖精さんにもわかりませんが、力を失ったことと食欲増進に何らかの関連がある可能性は実際高いと言えるかもしれません。いっぱい食べて力を蓄え、戦いに備えるのが良いでしょう
788 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/17(土) 14:52:29.51 ID:n9/S58rI0
―メモル大図書館跡地

  ヒュオオオオオ――…

 瓦礫となった大図書館跡地

白影スライムたち「〜〜」モニョモニョ



リュアン「あれがメモル大図書館跡地……瓦礫の山です……」コソコソ

聖女「白影スライムさんたちもいますね……」コソコソ

イリス「以前はレッサースライムの群生地だったらしいけど……そっくりそのまま白影スライムに変わっちゃったのかなあ」

クロシュ「……」

フメイ「……どうする? やっつけちゃう?」

妖精「うーん……一匹一匹は大した事ないけど、数が多いんだよね。みんなには対デロデロ結界を張ってあるけれど過信は厳禁だし、死角から不意打ちとかされたらまずいし……」

クロシュ「……!」


 瓦礫の隙間から見える微かな痕跡『』


クロシュ「……妖精さん……あれ……」

妖精「ん……? あっ、隙間風の通り道……!」

イリス「え、本当?」

クロシュ「うん」

 瓦礫「」ヒョイ
 地下への階段「」ポン!

リュアン「わ……!」

聖女「隠し階段!」


 地下への階段「」
  真っ暗な闇「」オォォォォ…


フメイ「……真っ暗」

ドアノブ『――大丈夫ですか!? そちらの方からまた異質な空間の気配を感じました!』モニョッ

クロシュ「シュヴィーちゃん!」

妖精「今のところ大丈夫。もしもの時はまた避難させてもらうけど、問題ない?」

ドアノブ『はい、大丈夫です! ミネルヴァさまと共にこちらで待機しております! もしもの時は決して無理をなさらず、すぐにこちらへ避難してくださいね……!』モニョモニョ

クロシュ「ん!」


フメイ「……じゃあ、行く?」

妖精「行こう!」

 *
789 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/17(土) 14:53:11.69 ID:n9/S58rI0
―メモル大図書館地下 踏破率[0/10] 満腹度[14/10]

 真っ暗闇「」オォォォォ―

聖女「真っ暗です……」

イリス「じゃあ灯りは私が――」スッ

リュアン「待ってください、私が点けます」

イリス「えっリュアンちゃんが?」

リュアン「はい。私、戦いではあまりお役に立てないので……!」スッ

 宙に浮く光球「」ポウ―
 照らされる地下への階段「」

クロシュ「わ……!」

フメイ「すごい! どうやって光を浮かせてるの?」

リュアン「この前イリスさんに買って頂いた本にあったの。光の照明魔法」

妖精「おお、よく勉強してるねえ」

イリス「そうだったんだ! 早速役に立てたみたいで嬉しいよ」

リュアン「役に立てて嬉しいのは私の方です。良い本をありがとうございます……!」


↓1コンマ
01-10 踏破率+3、強敵
11-30 踏破率+3、敵襲
31-50 踏破率+3、年代物の安酒(満腹度+1、次回戦闘コンマ+10)
51-70 踏破率+3、年代物の缶詰(満腹度+3)
71-90 踏破率+3、空精の加護(本日戦闘コンマ+20、会心+20)
91-00 踏破率+3、???
790 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/17(土) 14:54:25.99 ID:2bdrzzPno
791 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/17(土) 16:31:48.79 ID:n9/S58rI0
―メモル大図書館地下 踏破率[3/10] 満腹度[13/10]


  トコトコ… スタスタ… フヨフヨ…


 本棚の壁「」  本棚の壁「」
 本棚の壁「」  本棚の壁「」
 本棚の壁「」  本棚の壁「」
 本棚の壁「」  本棚の壁「」
 本棚の壁「」  本棚の壁「」
 本棚の壁「」  本棚の壁「」


クロシュ「……」トコトコ

聖女「通路の両脇がものすごく大きな本棚になっています……!」

フメイ「あの図書館の奥と……似てる気がする……」

リュアン「でも……両脇を本に囲まれる圧迫感は、あっちの図書館以上です……」

イリス「敵襲があったら逃げ場がないね……。警戒していこう」

妖精「挟み撃ちとかされたら嫌だなあ……」


クロシュ「!」

フメイ「妖精」

妖精「うん。みんな警戒して。かなり前方に誰かいる」

聖女「微かに揺れる灯りが見えますね……」

イリス「あの光り方は魔法によるものじゃないし、松明でもない……照鉱石とかかな」

リュアン「こ、こっちの灯りは消した方が良いですか……!?」

妖精「いや、こっちが気付いている以上あっちも既に気付いてるはず。今さら消しても遅いし点けてよう。足元が見えない方が困る」

リュアン「わ、わかりました」


フメイ「照鉱石って?」

イリス「魔力を与えると、与えられた分に応じた期間光を発する鉱物なんだ。松明と違って熱やガスは発さないから、こういった場所でも使いやすいってことで主に冒険者たちに使われてる照明アイテムって感じかな。光属性の使い手がいれば不要なものなんだけど――」

妖精「つまりアレは光属性の使い手ではなく、そしてここの外から来た者……ってことくらいか。現状わかるのは」

聖女「しかし、ここの入口は瓦礫で塞がれてました……。自分が入った後わざわざ塞ぎ直したのでしょうか……?」

妖精「そうは考えにくい……。別のとこに入口があるか、もしくは――」

イリス「……空間を飛び越えて来た、とか?」

リュアン「えっ……!?」

妖精「図書館奥もそうだったらしいけど、さっきシュヴィーが言ってたこと……空間がおかしいって。だから、もしかしたら物理的に繋がっていない場所から迷い込んでしまうこともあるのかもしれない」

イリス「ですね。もしそういう迷い込んじゃっただけの冒険者とかだったら良いんですけど……」

妖精「……警戒しつつ近づいていこう。クロシュ、盾を……あっ、まだないんだっけ……!?」

クロシュ「んゅ……」

妖精「しまった……クロシュの武器を新調すべきだった……。うーん……」

クロシュ「……氷の塊で、守れる……!」

妖精「でも同化はお腹が減るでしょ? この暗闇がどこまで続いてるかわからない以上、浪費は避けたいし……」

クロシュ「んゅ……」

妖精「……とりあえず、相手の出方を伺いつつギリギリまで接近してみよう。クロシュもすぐに氷塊で武装できるように警戒してね」

クロシュ「ん!」

 *
792 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/17(土) 16:32:19.55 ID:n9/S58rI0
 スタスタ… トコトコ… フヨフヨ…


  前方に見える微かな光「」ユラユラ


妖精「……だいぶ近づいてきた。一旦立ち止まろう」

 ピタッ

  前方に見える微かな光「」ピタッ


リュアン「む、向こうも止まったみたいです……?」

イリス「あちらもこちらを警戒しているのかも……?」

聖女「声をかけてみますか……?」

妖精「うーん……」


妖精(近づくにつれて、相手の気配を感じ取れるようになってきたけれど……)

妖精(……なんて言うのだろうか。ものすごく異質な感じがする)

妖精(あれは……この世の者なのだろうか?)


フメイ「おーい」

妖精「ちょっ、フメイ……!」

フメイ「悪いやつだったら焼けば良いでしょ」

妖精「そ、そうだけどさあ……」


  前方に見える微かな光「」ユラユラ


リュアン「わわっ、またこっちに向かって来ました……!」

聖女「フメイさんの声を聞いて、警戒を解いたのでしょうか……?」

イリス「そうだったら嬉しいですね……!」

 *
793 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/17(土) 16:32:58.39 ID:n9/S58rI0
 スタスタ――


クロシュたち「……」


目付きの悪い黒髪の青年?「……」スタ…


妖精「……」

イリス「ええっと〜…」

フメイ「敵?」


目付きの悪い黒髪の青年?「いや……こちらに敵対の意思はない」


フメイ「敵じゃないって」

リュアン「え、えと……本当に、敵じゃないんですか……?」


目付きの悪い黒髪の青年「……?」


妖精「……どうかした?」

目付きの悪い黒髪の青年「あ、いや……。なんでもない」

妖精「……まあでも見た感じ本当に敵対的ではないみたいだね。私たちはいろいろあってここの調査をしてるんだけど、あなたは?」

目付きの悪い黒髪の青年「……わからない。気が付いたらここにいた。出口を探して彷徨っていたところだ」

妖精「……そうなんだ。自分の名前とかはわかる?あ、ちなみに私は妖精。緑の国の出身だよ」

目付きの悪い黒髪の青年→ヴィルト「名前……名前か…………。俺は…………ヴィルト・エクセリアと言う」

妖精「エクセリア……? あれ、もしかしてエルフの血が混ざってる?」

ヴィルト「自分の血筋を理解しているわけじゃないが、恐らく混ざっていない」

妖精「そう……まあ似たような名前はたくさんあるしね。ごめん、知ってる家系と同じ名字だったから早とちりした」

 *
794 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/17(土) 16:34:13.15 ID:n9/S58rI0

イリス「私はイリス・プラネットです!」

フメイ「フメイはフメイ」

クロシュ「わたし……クロシュ……!」

リュアン「えと、私はリュアンって言います」

ヴィルト「…………」

聖女「私は……わけあって名前を失った身ですが、今は聖女と呼ばれております」

ヴィルト「…………聖、女……?」

聖女「いやあの、本当の聖女ってわけではなくて……! あだ名みたいなものなんです……!」

ヴィルト「………」

妖精「……どうかしたの?」

ヴィルト「………わからない。ただ……聞き覚えがあるような気がした」

妖精「それはまあ……聖女って言葉を聞いたことくらいは普通あると思うけど……」

ヴィルト「……それもそうだ」

イリス「ヴィルトさんって、もしかして天然さんですか?」

ヴィルト「わからない」

 *

 スタスタ… トコトコ… フヨフヨ…

リュアン「えと、つまりヴィルトさんは……記憶喪失なんですか……!?」

ヴィルト「……いや、完全に記憶喪失というわけでもない。ある程度は覚えていることもある……ただ、曖昧な部分もかなり多い」

妖精「そうなんだ……そりゃまた難儀だねえ」

聖女「何か思い出の手がかりになるようなものはお持ちでないのですか?」

ヴィルト「思い出の手がかりか……そういえば」ガサゴソ

 翡翠の賽「」ポン

クロシュ「わ!」

リュアン「綺麗……!」

フメイ「四角……」

イリス「翡翠色の……立方体!」

妖精「……?」

ヴィルト「……これを、誰かに渡さなければならなかった気がする」

聖女「その誰かのことは……?」

ヴィルト「……記憶が欠落しているようだ」

聖女「なんと……」


 ☆今回の道中、ヴィルトが同行します


↓1コンマ
01-10 踏破率+3、強敵
11-30 踏破率+3、敵襲
31-50 踏破率+3、年代物の安酒(満腹度+1、次回戦闘コンマ+10)
51-70 踏破率+3、年代物の缶詰(満腹度+3)
71-90 踏破率+3、空精の加護(本日戦闘コンマ+20、会心+20)
91-00 踏破率+3、???
795 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/17(土) 16:40:47.87 ID:n9/S58rI0
急用が入ってしまったので、中途半端ですが本日はここまで。このレスは安価に含まれません

瓦礫をどかして図書館の地下へ侵入するクロシュ一行。その道中で出会ったのは、謎の目付きの悪い青年ヴィルト・エクセリア。何やら事情がありそうな様子だが、本人の記憶が曖昧なためひとまず今は探索に協力してくれることになった。図書館地下の闇に潜むは、一体何か。そしてそんなところを彷徨っていた目付きの悪い青年ヴィルトとは、一体何者なのか――

それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
796 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/17(土) 16:56:11.30 ID:1oW4mcjd0
おつ
797 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/18(日) 02:07:12.78 ID:Hyo92r5To
おつ
ああそうか装備を整えておくべきだったか…
798 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/18(日) 09:21:13.44 ID:FMCOfz6po
おつです
>悪いやつだったら焼けばよい
今緑の国にいるクール武闘派お姉さんもニッコリしそう
799 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/18(日) 17:04:04.32 ID:bQZILO+70
素手でもつよい炎魔法が使えるフメイちゃんはともかく、武器や盾を使った戦いの経験を積んできたクロシュさんが真の実力を発揮するには、やはり装備が必要であると考えられています。スライムの能力や氷の造形によって即席の武器を作ることも不可能ではありませんが、燃費が悪いためあまり推奨できないかもしれません。一番良い装備を探すのが良いでしょう

フメイさんはダークヒロインとも呼ばれる武闘派氷魔法使いのお姉さんと似た考え方をしているところがあり、武力による迅速な解決を是とすることがあります。今は一緒にいませんが、もしかしたらこの二人は相性が良いかもしれません。ただし放って置くと危なっかしい方々でもあるので、ちゃんと止める人がいてくれた方が安心かもしれません
800 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/18(日) 17:05:00.25 ID:bQZILO+70
―メモル大図書館地下 踏破率[6/10] 満腹度[12/10]


 スタスタ… トコトコ… フヨフヨ…


ヴィルト「……待て」スッ
 短剣「」スラッ
 魔導拳銃「」チャキ

フメイ「敵」チリッ

イリス「みたいだね……!」
 精霊樹の杖・改「」ジャキッ

クロシュ「!」モニョッ

妖精「この気配は問うまでもなく敵対的だ」パタパタ

リュアン「え、えと……」アタフタ

聖女「リュアンさんは私たちの後ろへ! 殿は――」

妖精「クロシュ、後方を警戒できる?」

クロシュ「ん!」


ヴィルト「……俺は正面の敵に専念すれば良いか?」

妖精「それは……短剣と拳銃? どれくらい戦えるの?」

ヴィルト「恐らく、それなりには」

妖精「じゃあお願い。ウチのパーティは近接担当が不足してるんだ」

ヴィルト「了解した――来るぞ」


宙を飛ぶ黒い本「」バサバサ
宙を飛ぶ黒い本「」バサバサ
宙を飛ぶ黒い本「」バサバサ


イリス「あれは――イビル・ビブリオ!?」

妖精「いや、違う――あの本から意思は感じられない!」

フメイ「本なら燃やせば良い」チリリッ


 ――戦闘 中を飛ぶ黒い本の群れ――


◆クロシュ一行 満腹度[12/10]
 コンマ+105(連携+10、薄明+10、星光+40、??+30、食事+5、温泉+10)
  会心+30(??+30)

 ◇パッシブ(条件を満たすと自動発動)
 ・連携(常にコンマ+10)
 ・残火(自主的に封印中)
 ・埋火(敗北危機のとき、コンマ+20、会心+20)
 ・追風(優勢時、次ターンコンマ+10)
 ・変天(痛恨時1度だけコンマの1桁と2桁を入れ替える)
 ・薄明(最初のターンコンマ+10)
 ・星光(常にコンマ+40)
 ・??(常にコンマ+30、会心+30)
 ・食事(コンマ+5)
 ・温泉(コンマ+10)

 ◇アクティブ(判定時に書き込むと発動。同時使用は不可)
 ・氷冷(腹-1、氷属性、敵コンマ-10永続)
 ・俊足(腹-1、会心+20)

◆黒い本
 コンマ+50(??+50)

 ☆戦力差により自動的に勝利します

 *
801 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/18(日) 17:05:47.24 ID:bQZILO+70
フメイ「えい!」チリッ

 炎「」カッ!

黒い本「」バササッ!

フメイ「むむ……意外と素早い!」


黒い本「」バサッバサッ

 バラララッ――

 闇球「」ヴォン!

妖精「うわっ!」サッ

聖女「本なのに魔法が使えるのですか!?」

リュアン「ほ、本だからこそじゃないですか……!?」


イリス「フメイちゃん、ここで火は危ないよ!」

フメイ「じゃあどうすればいいの!」

イリス「私に任せて!」
 ブラッドランス「」ジャキッ!

  高圧血流「」ドギュウッ!

   ベシャアッ!!

血塗れ黒い本「」ベシャシャ…フラフラ…バサッ
血塗れ黒い本「」ベシャシャ…フラフラ…バサッ

黒い本「」バササッ!!

イリス「一冊撃ち漏らした……!」


ヴィルト「任せろ」


黒い本「」バサッ
 充填される闇魔力「」ギュオオ――


妖精「待ってヴィルト、正面からは危な――」


黒い本「」バサッ――!!

 大きな闇球「」ヴォンッ!!!!


リュアン「ああっ!! ヴィルトさんが闇球に呑まれて――」

聖女「いえ――ヴィルトさんの運命は、潰えていません!」

リュアン「えっ――?」


黒い本「?」キョロキョロ

ヴィルト「後ろだ」スッ

 短剣「」シュッ

黒い/本「」スパッ

 バサバサッ…

 ――戦闘終了――

 *
802 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/18(日) 17:07:25.49 ID:bQZILO+70

 血塗れの黒い本「」ベシャシャ…
 血塗れの黒い本「」ベシャシャ…
 真っ二つの黒い本「」スパッ…

イリス「し、しまった……これじゃ読めないよお!!」

フメイ「イリスの魔法、ぐろてすく」


妖精「ヴィルト、さっきの闇球はどうやって避けたの?」

ヴィルト「……ん? 普通に避けただけだが」スチャ

クロシュ「すごい……はやさだった!」

リュアン「もしかして……光速移動ですか!?」

ヴィルト「いや、そんな高度な魔法を使った覚えは……」

ヴィルト「………」

聖女「……! もしかして……思い出の手がかりですか?」

ヴィルト「……ああ。今のは速度強化だ」

リュアン「速度強化なんですか!? 私も速度強化を使えばあれくらい速く動けるようになれますか……!?」

ヴィルト「どうだろう……。極めればリュアンにもできるかもしれないが……光属性適性があるなら、光速移動を習得した方が安いと思う」

リュアン「そ、そうですか……。光速移動もものすごく難しいんです……」

聖女「でも、思い出の手がかりになる魔法を思い出せたようで良かったです。この調子でいろいろ思い出せていったら良いですね」

ヴィルト「フッ……そうだな」


 血塗れの黒い本「」ベシャシャ…
 血塗れの黒い本「」ベシャシャ…
 真っ二つの黒い本「」スパッ…

スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ モグモグ

フメイ「クロシュ、それ美味しい?」

スライムクロシュ「〜〜」モニョニョ


リュアン「えっと……クロシュちゃんは何て……?」

ヴィルト「普通、だそうだ」

リュアン「そっか、普通……あれっ、ヴィルトさんもスライム語がわかるんですか!?」

ヴィルト「………そうらしい」

聖女「わあ……! 私もスライム語を勉強してわかるようになったんです!」キャッキャ

ヴィルト「そうなのか」

イリス「スライム語……私も勉強しようかな……」ムム

妖精(……ヴィルトって何者なんだろう)


 ☆黒い本の群れに勝利しました
  黒い本の群れを食べて満腹度が1回復しました


↓1コンマ
01-10 踏破率+3、強敵
11-40 踏破率+3、年代物の安酒(満腹度+1、次回戦闘コンマ+10)
41-70 踏破率+3、年代物の缶詰(満腹度+3)
71-00 踏破率+3、空精の加護(本日戦闘コンマ+20、会心+20)
803 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/18(日) 17:15:54.67 ID:jlpQaEqL0
804 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/18(日) 17:43:49.17 ID:bQZILO+70
―メモル大図書館地下 踏破率[9/10] 満腹度[15/10]

 スタスタ… トコトコ… フヨフヨ…


クロシュ「!」

妖精「あれは……」


 冒険者の鞄「」


イリス「カバンです!」

聖女「見た感じ……とても古そうですね」

フメイ「開ける?」

ヴィルト「罠の可能性もある。下がっていてくれ」スタスタ

リュアン「罠ならヴィルトさんも危ないです!」

ヴィルト「罠を避ける術は心得ている」スタスタ

 冒険者の鞄「」パカッ

ヴィルト「……罠はないらしい。来ても大丈夫だ」

クロシュ「わあ!」トテトテ

フメイ「何が入ってたの」トテトテ

ヴィルト「これは――」

 古びた缶詰「」ポン!

ヴィルト「携帯食料を詰めた鞄だったようだ。かなりの年代物だが、中身は無事かもしれない」

クロシュ「!」キラキラ
フメイ「……」キラキラ

ヴィルト「……この辺りで一旦休憩にするか?」

妖精「そうだね。周囲からさっきの本みたいな気配は感じないし、この子たちもごはんを食べたいみたいだから休憩にしよう」

 ◇

 開封された缶詰「」カラン

 塩漬け肉「」ポン!
 塩漬け魚「」ポン!
 砂糖漬け果物「」ポン!
 船旅ビスケット「」ポン!

スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ モグモグ
フメイ「〜〜♪」モグモグ

リュアン「美味しいです……缶詰ってすごいですね」モグモグ

イリス「環境次第で100年前のものとかでも食べられたりするんだって!」モグモグ

聖女「食料保存の技術に感謝ですね……」モグモグ

ヴィルト「ああ……美味いな」モグモグ

イリス「って言いながらヴィルトさん遠慮してますよね? もっとたくさん食べても良いんですよ!」

ヴィルト「……良いのか?」

妖精「ほっとくと全部クロシュが食べちゃうからね。自分の分はさっさと食べちゃった方が良いよ」

ヴィルト「フッ……ではそうさせてもらおう。実はかなり腹が減っていたんだ」モグモグ


 ☆美味しい缶詰を食べて満腹度が3回復しました


↓1コンマ
01-20 踏破率+3、強敵
21-60 踏破率+3、年代物の安酒(満腹度+1、次回戦闘コンマ+10)
61-00 踏破率+3、空精の加護(本日戦闘コンマ+20、会心+20)
805 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/18(日) 17:55:44.75 ID:RymayynJO
はい
806 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/18(日) 19:16:13.91 ID:bQZILO+70
すみません、またしても急用が入ったので一旦休止します。21:30くらいに再開できると思います。よろしくお願いいたします
続きはなぞの精霊に会うところから再開の予定です
807 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/18(日) 20:36:41.54 ID:FMCOfz6po
たんおつつ
808 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/18(日) 21:53:43.81 ID:bQZILO+70
―メモル大図書館地下 踏破率[9/10] 満腹度[15/10]

 スタスタ… トコトコ… フヨフヨ…

妖精「ん? この気配は――」


空の精霊『ん〜……困ったなぁ〜……』フヨフヨ


妖精「あなたは……精霊?」

空の精霊『わ、また誰か来たのぉ〜……?』

イリス「精霊……!? ついに私も精霊を目視できるように――」

空の精霊『違うよぉ〜……。ここは空間が歪みに歪んでるから、私みたいな空(くう)の精霊も実体化しちゃうんだよぉ〜』

イリス「そ、そうなんだ……。でも……空の精霊って?」

空の精霊『空間って言った方がわかりやすい?』

イリス「わ……わわわわっ!! 空間の精霊って……ものすごく珍しいんじゃ……!?」

空の精霊『そうでもないよぉ。私たちはどこにでもいるもの』

イリス「ええっ!? そうなの妖精さん!」

妖精「……こいつの言ってることは、たぶん本当。でも時間や空間みたいな根源に関わる精霊は普通の自然精霊よりも更に深い層にいるから、普段は私たち妖精や通常の精霊でも目にすることができない……と言われてる。私も空の精霊っていうのを見たのは初めてだよ」

空の精霊『ご説明どうも〜。なんかたぶんそんな感じ〜』

クロシュ「わあ……」

フメイ「珍しいんだ」ツンツン

空の精霊『わわ、つんつんするのやめてよぉ〜』

聖女「あの、空の精霊さんは先程お困りのご様子でしたが……一体何にお困りだったのか、お聞きしても良いですか?」

空の精霊『あ、そうなんだよぉ聞いてよぉ〜。この辺って昔から空間がぐにゃぐにゃだったんだけどね、最近すごくひどいんだぁ』

リュアン「最近……すごくひどいのですか?」

空の精霊『うん〜。前まではね、ここの近くの国?に住んでる偉い人たちが、がんばってぐにゃぐにゃを留めてたみたい〜。でも最近、白いスライムの子たちが来てぐにゃぐにゃをもっとぐにゃぐにゃにしちゃってるの!』

クロシュ「!」モニャッ!

聖女「白いスライムの……子たち!」

空の精霊『うん〜。そこの黒いスライムの子と、ちょっと雰囲気が似てたかも〜』

クロシュ「……」

妖精「いつ来たかはわかる?」

空の精霊『いつだったかなぁ……ここって時間もぐにゃぐにゃだから、外の時間とはちょっと合わないかも……』

イリス「……わかった、ありがとう! 私たち、それをなんとかする為にここに来たんだ!」

空の精霊『え、そうだったの!? なんだぁ、良かったぁ〜』

ヴィルト「……なんとかする手段はあるのか?」

イリス「……それはまだわかりません! でもまずは現場を見てみないと、何もわからないので……!」

ヴィルト「それもそうだ」

空の精霊『……んん? そっちの目付きの悪いお兄さん、なんだか変だねぇ』

ヴィルト「ん?」

空の精霊『なんていうのかなぁ……少しずれてるっていえばいいかなぁ……』

ヴィルト「ずれているのか、俺は」

妖精「え、どうなんだろう。まだ会って間もないし、ヴィルトがずれてるかどうかはちょっと判断つかないかも」

リュアン「今のところずれてはいないと思います」

聖女「リュアンさんの言う通り、今のところは大丈夫ですよ! 自信を持ってください、ヴィルトさん」

ヴィルト「……」

 *
809 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/18(日) 21:54:18.41 ID:bQZILO+70
空の精霊『あそうだ。私って精霊だから、神降ろしとかできる人がいれば力を貸してあげられるよぉ〜』

クロシュ「かみおろし……」

イリス「神降ろしって、オノゴロのイクセちゃんがやっていたような……? いやあれは神降ろしではなかったわけですけど……」

聖女「うーん……私が本当の聖女であれば、神や天使をこの身に降ろすこともできたのかもしれないのですけど……」

フメイ「クロシュは?」

クロシュ「!」モニョッ

空の精霊『あそっか、スライムさんでもいいかも〜』

妖精「……今のクロシュが空の精霊なんて宿して大丈夫かなあ……」

空の精霊『大丈夫と思うよ〜。もし負担になるようならすぐ出てったげるからご安心だよぉ〜』

クロシュ「ん!」

空の精霊『それじゃ失礼するねぇ〜』フヨフヨ


 フヨフヨ…モニョモニョ…ポン!


空クロシュ「……」フヨフヨ


リュアン「わぁ……! クロシュちゃん、浮いてる!」

空クロシュ「わ……」

フメイ「すごい! また空飛べるようになった?」

空クロシュ「んー……」フヨフヨ

空の精霊『クロシュちゃん一人なら飛べると思うけど、誰かを持ち上げたりするのはまだ難しいと思う〜。あと、思ったよりクロシュちゃんのお腹が減っちゃうみたい〜……』

 モニョモニョ…ポン

クロシュ「!」ストッ

妖精「そんなに都合良くはいかないか……。でも今のクロシュにとっては強力な手札だ。頼らせてもらおう!」

クロシュ「ん!」

 ☆空の精霊の力をお借りします

 ◇
810 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/18(日) 22:42:47.79 ID:bQZILO+70
https://gzo.ai/i/rRNNbJc.png
―メモル大図書館地下 踏破率[10/10] 満腹度[14/10]


  螺旋状に続く果ての見えない本棚「」ゴゴゴゴゴ――…


聖女「こ、ここは……!?」

空の精霊『最深部……っていうよりは、ようやく入口って言った方がいいかなぁ……』

リュアン「こ、ここどうなってるんですか!? なんで上も下も無限に本棚が続いてるんですか!? 地下だからってあんなに上まで続けば空が見えるはずじゃ……」

空の精霊『ん〜、元いたとことはもう別かも〜。ここは、えっと、なんだっけ……。あか、あか……』

イリス「アカシャ大図書館……!?」

空の精霊『そうそうそれ〜。その一部と思う〜。元々はリブラおじいさんの――』


不定形の何か『縺贋ケ?@縺カ繧翫〒縺』


クロシュたち「!!?」


 グニョグニョ…ポン!

黒い妖精「失礼しました。お久しぶりです、ダークヒーローの皆様」

イリス「ひ、久しぶり……?」

黒い妖精「あなた方は覚えていらっしゃらないかと思いますが、私は覚えております。あなた方の中には、一度この図書館に来たことがある方が何名かおられます。その時は裏口ではなく、正面の扉からのお越しでした」

妖精「い、一体何を言って……」


クロシュヴィア「……来ちゃったんだね。クロシュちゃん……」ヒタヒタ


クロシュ「クロシュヴィアちゃん!!」

聖女「クロシュヴィアさん! あなたは――」

クロシュヴィア「ごめんね……ゆっくりお話したい気持ちもあるけれど……今は、ちょっと忙しいの」

妖精「ちょっと待って!! クロシュの話を――」

クロシュヴィア「だから、丁重に追い返してあげる……って、言いたいところだったんだけれど……」ジッ


ヴィルト「……」


クロシュヴィア「……ちょっと、事情が変わっちゃったみたい」
811 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/18(日) 22:43:43.39 ID:bQZILO+70

クロシュ「ほえ……?」

クロシュヴィア「……その人……この世界の人じゃ、ないよね……」

ヴィルト「……」

クロシュ「……?」

クロシュヴィア「一つの綻びは、破滅の兆し。小さな世界めくれが、やがて世界全てを滅ぼすみたいに……。本来この世界に存在しない、あなたという存在は……救済の運命を狂わせる、致命的な歪みになる……。だから――」モニョニョニョ―


妖精「……クロシュヴィアの魔力が……高まっていく……!! みんな、備えて!!」

クロシュ「!」モニョッ
フメイ「……」チリッ
聖女「クロシュヴィアさん……っ!」
リュアン「うぅ……!」
イリス「くっ……!」

ヴィルト「……」ジリッ
 短剣「」スラッ
 魔導拳銃「」チャキ


クロシュヴィア「元いた場所にお還り――。ガイちゃん――」モニョニョニョニョ――


 ――決戦 クロシュヴィア――


 ☆クロシュヴィアが〈手加減〉を発動!!
  自身のコンマ-150、さらに会心不可!!


◆クロシュ一行 満腹度[14/10]
 コンマ+125(連携+10、薄明+10、星光+40、??+30、食事+5、温泉+10、空精+20)
  会心+50(??+30、空精+20)

 ◇パッシブ(条件を満たすと自動発動)
 ・連携(常にコンマ+10)
 ・残火(自主的に封印中)
 ・埋火(敗北危機のとき、コンマ+20、会心+20)
 ・追風(優勢時、次ターンコンマ+10)
 ・変天(痛恨時1度だけコンマの1桁と2桁を入れ替える)
 ・薄明(最初のターンコンマ+10)
 ・星光(常にコンマ+40)
 ・??(常にコンマ+30、会心+30)
 ・食事(コンマ+5)
 ・温泉(コンマ+10)
 ・空精(コンマ+20、会心+20)

 ◇アクティブ(判定時に書き込むと発動。同時使用は不可)
 ・氷冷(腹-1、氷属性、敵コンマ-10永続)
 ・俊足(腹-1、会心+20)

◆クロシュヴィア
 コンマ+150(戦力差+300、手加減-150)


↓1コンマ
01-75 劣勢
76-00 会心
812 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/18(日) 22:47:39.73 ID:Hyo92r5To
俊足
813 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/18(日) 22:56:48.82 ID:bQZILO+70
これはルールにちゃんと明記していなかった>>1が悪いのですが、会心および痛恨は、劣勢−優勢の範囲を上書きすることができません。例えば会心+1000の補正を得たとしても、コンマ補正が+0で戦力差が五分だった場合、会心範囲は51-00となってしまうのです(この場合01-50は痛恨とか劣勢になります)

つまり今回の戦では、既に会心率が優勢の範囲を大きく越えてしまっているため、これ以上会心率を盛っても意味がないのです

今回は>>1の説明不足が全面的に悪いので、振り直すことができることとします。まことに申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします

↓1コンマ
01-75 劣勢
76-00 会心
814 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/18(日) 23:00:10.51 ID:jlpQaEqL0
氷冷
815 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/18(日) 23:09:57.63 ID:Hyo92r5To
あらそうだったの…申し訳ない
816 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/18(日) 23:16:59.69 ID:bQZILO+70
氷クロシュ「!」ポン!

 氷柱「」バシュシュシュッ!!

クロシュヴィア「ふふ、ミスティちゃんの真似だね……上手だよ」スッスッ


妖精「最小限の動きで躱されてる!」

氷クロシュ「ん……でも……!」

 氷柱「」ギン…!!
 染み出す冷気「」パキパキ

クロシュヴィア「わ、冷たい……体が動かなくなっちゃう……」


フメイ「フメイのは、熱い……!!」チリッ!!
 指先に灯る超高温の光「」ジジジジ


クロシュヴィア「わ……! それに焼かれたらわたしでもヤケドしちゃうかも……」

フメイ「当てるっ!!」シュボッ!!

 放たれる超高温の光「」バシュウウウッ!!

 カッ!!
 ドガァァァァァンッ!!!!

 モクモクモク…

炎クロシュヴィア「ふふ……わたしもスライムだから……。でも熱と冷気を同時に相手にするのはちょっと難しいなあ……」


イリス「私のことも忘れないでよね……!」カッ!!

 星光の奔流「」ドギュウウウッ!!


炎クロシュヴィア「わあ……世界樹の精霊ちゃんに怒られちゃうよ?」サッ


聖女「どんな攻撃をしても簡単に避けられるか、無効化されてしまいます!」

リュアン「うう、どうすれば……!」


背後に回るヴィルト「……」シュンッ
 短剣「」シャッ!

 ガギィンッ!!

緋々色クロシュヴィア「……やっぱり、一番厄介なのはあなたみたい」

ヴィルト「……! ヒヒイロカネ、か……!」


◆クロシュ一行 満腹度[13/10]
 コンマ+145(連携+10、薄明+10、星光+40、??+30、食事+5、温泉+10、空精+20、埋火+20)
  会心+50(??+30、空精+20、埋火+20)

 ◇パッシブ(条件を満たすと自動発動)
 ・連携(常にコンマ+10)
 ・残火(自主的に封印中)
 ・埋火(敗北危機のとき、コンマ+20、会心+20)
 ・追風(優勢時、次ターンコンマ+10)
 ・変天(痛恨時1度だけコンマの1桁と2桁を入れ替える)
 ・薄明(最初のターンコンマ+10)
 ・星光(常にコンマ+40)
 ・??(常にコンマ+30、会心+30)
 ・食事(コンマ+5)
 ・温泉(コンマ+10)
 ・空精(コンマ+20、会心+20)

 ◇アクティブ(判定時に書き込むと発動。同時使用は不可)
 ・氷冷(腹-1、氷属性、敵コンマ-10永続)
 ・俊足(腹-1、会心+20)

◆クロシュヴィア
 コンマ+140(戦力差+300、手加減-150、氷冷-10)

↓1コンマ
01-45 敗北
46-00 会心
817 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/18(日) 23:48:50.80 ID:m7FGb4lSO
氷冷
818 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/19(月) 00:53:55.24 ID:RuxL+zPc0
氷クロシュ「んゅ……!」パキパキ

 パキパキパキ…

緋々色クロシュヴィア「むむ、クロシュちゃんの氷がじわじわ効いてきた……。悠長に手加減してる余裕は……」


ヴィルト「ふっ!」シュタッ

 魔導拳銃「」ドギュンッ! カンッ!

緋々色クロシュヴィア「いたた……ちくちくする……今はそういう武器もあるんだね……」


妖精「今だ! 囲んで叩け!!」

フメイ「ん!」チリッ!

 炎「」ゴウッ!!

イリス「よおし! 十字砲火ってやつだね!」バッ

 高圧血流「」ドギュウウウッ!!

リュアン「わ、私も!」

 光線「」ビーッ!!

聖女「話を聞いてください!!」ブンッ

 白い賽「」ポイッ

 ドガァンッ!! ボジュウウウッ!! ジジジジッ!! コロン―
 ドッガァァァァン!!!!

妖精「よおし、これだけいろいろな属性で叩かれれば……!」


 モクモクモク…

クロシュヴィア「いたたた……囲んで叩くなんて卑怯だよ……」


ヴィルト「……!」ジリ

イリス「あれだけ叩かれても、あんまり効いてない……!」

クロシュヴィア「効いてるけど……。そろそろ反撃、してもいい……?」

妖精(……! まずい……実はここまで、クロシュヴィアは一度も攻撃してない……。もしクロシュヴィアが本気で私たちを排除しようとすれば……)ゴクッ

クロシュヴィア「じゃあ、行くね」モニョモニョモニョ…

 ポン!


イリス「……!? ううっ……」フラッ

聖女「こ、これは……一体……」フラフラ

リュアン「あぅ……い、意識、が……」パタッ

フメイ「リュアン……っ!」グググ

クロシュ「っ……!!」グググ

妖精「うう……こ、この魔法は……」グググ


クロシュヴィア「安楽死の魔法……。安心して……これの本当の使い手と違って……命までは、奪わない……。みんなには、眠ってもらうだけ……」
819 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/19(月) 00:55:58.02 ID:RuxL+zPc0
ヴィルト「……!」ググッ

クロシュヴィア「……あなたには、還ってもらうけどね……。大丈夫……あなたにとっても、それが一番だもの……」

ヴィルト「くっ……!」グッ

クロシュヴィア「それじゃあ……あっち側のこと……よろしくね……」スッ

ヴィルト「――!!」

 ピタッ―

ヴィルト「……!!?」

クロシュヴィア「えっ……?」


聖女?「……ヴィルトさん、いけません。こちらの世界で、その力を使っては……」スッ

ヴィルト「……聖女……?」

聖女?「こことは異なる時の流れを身に宿しているヴィルトさんが、その力を使えば……時流の不一致が、致命的なものになるかもしれません……」

ヴィルト「だが……このままでは……」

聖女?「……私たちは、まだ負けていません。クロシュさんたちの底力を……今一度、信じて頂けますか?」

ヴィルト「………わかった」スッ


クロシュヴィア「……えっと、何の話をしているの? 今、どうやって私を止めたの?」

聖女?「ふふ……私も、まだまだ捨てたものではないのかも……という、ことです……」フラフラ…

倒れる聖女「」パタッ キュウ…

ヴィルト「聖女!」


イリス「聖女さんっ!」ググッ

リュアン「ううっ……! わ、私も……まだ、立てる……っ!!」グググッ

フメイ「っ……! 聖女のかたき、討つ!!」チリリッ

妖精「せ、聖女のやつはまだ死んでない! 死なせるもんか……!!」ググッ

クロシュ「聖女さん……クロシュヴィアちゃん……!!」グッ!!


クロシュヴィア「わ……あそこから立ち上がれるの……? すごい……やっぱりクロシュちゃんたちはすごい……!」キラキラ


 モニョニョニョ…ポン!!!!

空クロシュ「」シュンッ!

クロシュヴィア「え、消え――」

氷クロシュ「こおり!!」ポン!

 ガギンッ!!!

氷漬けクロシュヴィア「うっ……」カチコチ


フメイ「ほのお!!」チリッ!!

 ドガァンッ!!!

スライムクロシュヴィア「〜〜!!」モニャニャニャ!!


イリス「そして今度こそ――星光のスターライトぉぉぉ!!!!」
 星光の奔流「」ドギュウウウウウッ!!!!

 ドッギャァァァァン!!!!

 〈会心の一撃!!〉

  デロデロ…

スライムクロシュヴィア「」デロロ…

 ――戦闘終了――
820 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/19(月) 01:00:05.80 ID:RuxL+zPc0
それでは本日はここまでとなります

謎の地下の奥底で、クロシュヴィアと相対するクロシュたち。その真意は今だ図り知れず、問答もできぬまま交えざるを得ぬ刃。そして戦いの末に倒れたのは――クロシュたちを傷付けまいとする過剰な手加減が仇となった、クロシュヴィアの方だった――

一方、戦いの中で何かを思い出したり、何かを止められたりしていたヴィルト氏の正体は、今だ未知のまま。ひとまずクロシュヴィアによる強制送還を免れたヴィルト氏は、何を思うのか――

それでは本日もありがとうございました。急用が多くあまり進められず申し訳ありません。来週はたぶんちゃんと進められるかと思います。よろしくお願いいたします。土日の予定です

なお二次創作スレの方もいつも楽しく読ませていただいております。こっちよりもシリアスでヘビーな感じがすごく、ちゃんとした大人の主人公ならではの重さを感じられてすごいです。こちらでは主人公があかちゃんスライムという点や元々の>>1の手癖のせいかゆるい雰囲気になりがちなのですが、あちらがしっかりとしたシリアスをやってくれるおかげで世界観がギュッと引き締まるようです。とてもありがたく思っております。見習うべきところは見習いつつ、精進していきたいと思います。よろしくお願いいたします
821 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/19(月) 01:29:21.64 ID:cpz6NeLyo
おつ
こちらもあちらも飽きず欠かさず更新してくれるので毎週の楽しみです
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